【五等分の花嫁】四葉「中野四葉は幸せになりたい」

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2 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/22(金) 21:02:46.40 ID:Y7cKyIQ50

修学旅行の後、私は上杉さんと放課後の教室で学級委員長として居残りの仕事をこなしていた。

きっかけは、上杉さんの一言から始まった。

風太郎「相談したいことがある」


四葉の幸せポイント :■■■■■□□□□□
上杉さんの好感度,  :■■■■■□□□□□
仲良し姉妹ポイント, :■■■■■□□□□□
3 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/22(金) 21:04:44.27 ID:Y7cKyIQ50

風太郎「二乃に告白された話は知っているよな?」

四葉「はい」

風太郎「一花に告白された話は?」

四葉「えぇ!?」

風太郎「まさか三玖に告白された話は聞いたか?」

四葉「どひぇー!」

風太郎「さらに驚くなよ。なんと、あの五月からも告白された」

四葉「うひょぉー!!」

風太郎「と、俺の修学旅行はそんな感じだった」

四葉「青春ですね。ヨッ!色男!」

一花と三玖が上杉さんの事を好きなのは知っていたけれど、五月までは少し驚き。

風太郎「で、ここからが本題なんだが、正直困っている」

四葉「何を困ることがあるんですか?美人四姉妹、選り取りみどりじゃないですか?」

風太郎「それはお前、ずいぶんとナルシストな発言だな」

四葉「そういう意味じゃなくてですねぇ!で、どうしたんです?告白されて」
4 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/22(金) 21:06:51.11 ID:Y7cKyIQ50

風太郎「保留している」

ほっ。まだ誰も選んでいない。まだ、私達五つ子と上杉さんの楽しい日々は続くんだ。そう安堵した。

風太郎「だが、もう答えようと思う」

しかし、その甘い将来像は一瞬で打ち砕かれた。

四葉「で、誰を選ぶんですか」ゴクッ

風太郎「それで困っているんだ。正直、一花も二乃も三玖も五月も俺にはもったいないくらい魅力的だ」

風太郎「だから俺は誰の想いに応えるべきか、決めかねている」

風太郎「しかし、いつまでも彼女たちの気持ちに返事をしないで過ごすというのは不誠実だと思っている」

風太郎「今週末までに、返事をすることは決めたが……四葉の意見を聞きたい」

風太郎「もちろん、お前の意見で決める訳じゃないが、俺より身近で過ごして姉妹の良いところも悪いところも知っているお前の意見を参考にしたいんだ」

風太郎「教えてくれ。俺は誰と付き合うべきだと思う?」


上杉さんの表情は真剣で、藁にもすがる思いのようだ。上杉さんは多分……私が推した人と付き合うだろう。

↓1 誰と答える?
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 21:08:50.34 ID:8JBsm5/w0
人に決めさせるのはズルいと答える
6 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/22(金) 21:26:12.48 ID:Y7cKyIQ50

私には決められない。

皆、私に比べたら素敵でいい子たちだ。

それに一花も二乃も三玖も五月も幸せになってほしい。

誰かを選ぶことなんて出来るわけがない。

小一時間、私は迷った。上杉さんはじっと私の答えを待っていた。

四葉「人に決めさせるのはズルいですよ」

結局、そう答えるので精一杯だった。

風太郎「そうか。変な事聞いて悪かった」

その後、私達は黙々と残務をこなして、教室を後にした。


↓1 上杉さんの好感度チェック!
コンマ 50以上 1アップ
コンマ 50未満 1ダウン
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 21:26:24.03 ID:hK/H0JGzo
8 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/22(金) 21:49:55.38 ID:Y7cKyIQ50

上杉さんは私を頼ってくれたが、その期待に答えられなかった。

別れる時、上杉さんは少し寂しそうな顔をしていた。

上杉さんの好感度が1下がった。

四葉の幸せポイント :■■■■■□□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■□□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■□□□□□
9 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/22(金) 21:54:39.38 ID:Y7cKyIQ50

中野家の食卓。

今日は二乃が本格的な手作りパンを焼いて振る舞った。

一花「夕食がパンってどういう風の吹き回し?」

二乃「ヨーロッパの一般家庭じゃ普通の事よ」

一花「ここ日本」

二乃「細かいことは気にしない。美味しい?」

五月「正直、お店のパンみたいです。中はふっくら、外はカリッ!として。よくウチの設備でこんなパンが焼けましたね」モグモグ

四葉「うん!美味しいよ!さっすが二乃!」モグモグ

二乃「三玖はどう?パン屋さんで働くプロの意見を聞きたいわ」

三玖「ウチの店長が焼くパンの方が美味しい」

二乃「ふーん。じゃあ今度フー君の意見でも聞いてみようかしら?」

一花「三玖のパンの方が美味しいよ、二乃のパンより」

二乃「あんたの意見、聞いてない。五月はどう?あんた、食べ物の味に関しては嘘つけないわよね」

五月「二乃のパンの方が……ジューシーでモチッとした食感があって……とりあえずおかわりを」

3年生に進級してからなんだか家がピリピリしているのが鈍感な私にもわかる。

こんな状況で、上杉さんは誰かを選ぶなんて。どうしよう。私はオロオロするばかりで何も出来ない駄目な子だ。

10 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/22(金) 21:57:05.70 ID:Y7cKyIQ50

一花「ところでクラスの女子が前に噂していたんだけど、四葉とフータロー君の噂って本当なのかな?」

四葉「え?」

五月「なんですか?その話は」

一花「あれ?五月聞いたことない?」

三玖「フータローと四葉が学級長同士付き合ってるって噂……一時期流れてた」

二乃「ああ、あの馬鹿げた噂ね。あまりにも荒唐無稽だから誰も気になんかしてないわよ」

そういえば、そんな話あったっけ。上杉さんにも確認したけど、私が上杉さんと付き合うなんて恐れ多い。

一花「で、どうなの?四葉」

四葉「わ、私もパンおかわり〜」

二乃「はっきり答えたらおかわりあげるわよ。あんたら付き合ってるの?」


なんて答えよう。私達は付き合っていないから、否定すればいいだけだけど。

↓1 どう答えますか?

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 21:59:08.85 ID:8JBsm5/w0
これから突き合います(おめめぐるぐる)
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 22:01:18.96 ID:KdKRZNmro
五等分(物理)ルートかな?
13 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/22(金) 22:17:44.17 ID:Y7cKyIQ50
考えよう。ここで否定したら?

メリット:二乃の美味しいパンがもらえる。

パンは食べたいけど……私の第六感が囁いてくる。

「頑張れ四葉。ここで否定したあなたは一生負け犬人生だよ」

「『ありえません』なんて答えたら最後、次に目をギラギラさせている一花が言ってくる事を予想しよう!」

「一花『四葉はフータロー君と付き合うつもりはないんだよね?』」

「言質を取りに来るに決まってる!」

「この5人揃った場で、そんな事認めたら、もう私にチャンスなんてなくなっちゃう」

「二乃『はい、格付け終了〜』」

「三玖『お疲れ様、四葉。優しい四葉にはきっといい人見つかると思う』」

「五月『そのパンください、四葉』」


み、認めたくない!

でも、私、付き合ってる訳じゃないから!

四葉「ええと、ええっと」

二乃「はっきり言いなさいよ」

三玖「四葉は彼のこと、どう思ってるの?」

五月「そのパンは私の……」


四葉「つき……つき……」

四葉「これから突き合います」(おめめぐるぐる)

四葉「つきつき、つきつき、これからつき……突き合います!」

↓1 仲良し姉妹ポイント判定
コンマ50以上 現状維持
コンマ50未満 1ダウン
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 22:27:45.75 ID:KdKRZNmro
ひゃぁ〜
15 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/22(金) 22:40:12.76 ID:Y7cKyIQ50

四葉(反応やいかに……?)

一花「えいっ」ツキ

四葉「ひゃうっ!」

一花「つき、つき」プニュプニュ

四葉「やめっ、おっぱい突かないでっ」

二乃「つき、つき」ほっぺたプニプニ

四葉「に、二乃も!」

三玖「つきつき……つきつき」プスプス

四葉「ひゃぁ〜〜三玖、脇は弱いっやめてぇ〜〜」

五月「つきつきつきつきつきつきつきぃ!」全員につきラッシュ ブスブスブスブス

一花「やったなぁ!五月ちゃん!つきつきぃ!」おなかプニュプニュ

三玖「つきつき」ボスボス

二乃「ちょ、痛い!三玖!痛いからっ!つきぃ!」モニュ

三玖「ひゃうぅ!」ビクッ

二乃「あ、乳首にクリティカルヒット!」

四葉「つきつき つきつき」


仲良し姉妹ポイントは下がらなかった!

四葉の幸せポイント :■■■■■□□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■□□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■□□□□□
16 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/22(金) 22:47:06.06 ID:Y7cKyIQ50

四葉「やっぱり姉妹仲良くが1番だよ」

四葉「上杉さんは今週末までに誰か1人を選ぶんだよね」

四葉「私には関係ない話だけど」

四葉「4人の中でだれが選ばれても、このまま仲良く生活したいな」

四葉「そのために私に出来ること」

四葉「まずはみんなどう思っているのか、話を聞いてみようかな」


↓1 誰の話を聞きにいきますか?
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 22:50:01.45 ID:umuQQYcwO
にの
18 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/22(金) 23:21:04.67 ID:Y7cKyIQ50

二乃「話って何?」

四葉「上杉さんの事なんだけど、二乃はどう思ってるのかなーって思って」

二乃「彼のことは大好き」

二乃「最初の出会いは本当に最悪だったけど、いつの間にか惹かれてて」

二乃「四葉知ってる?彼って実はすっごいイケメンなのよ」

二乃「背も高いし、頭もいいし、それでカッコいいって非の打ち所がないわ!」キャーッ

二乃「この恋は絶対モノにしたい。最初に好きだった三玖には悪いけど、負けたくない」

二乃「もちろん、他の誰にも負けたくない」

二乃「恋に落ちてから、ずっと彼のことばかり考えているの」

二乃「最初に告白したのも私だし、修学旅行でも想いはまた伝えられたわ」

二乃「そろそろ返事……期待しているんだから」
19 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/22(金) 23:23:49.16 ID:Y7cKyIQ50

四葉「二乃はもし、選ばれなかったら、どうするの?」

二乃「はぁ?そんな事ある訳ないじゃない。フー君は、絶対私を選んでくれる」

四葉「でもっ!もしも!」

二乃「やめて!」

二乃は大声を出して耳を塞いだ。二乃は真っ直ぐで熱いハートの持ち主だけど、姉妹の中で誰よりも繊細なのを私は知っている。

二乃「四葉は誰の味方なのよ?」

二乃「四葉、あんた裏でコソコソ一花や三玖となにか共謀しているわよね」

四葉「共謀だなんて、そんなこと……」

二乃「フー君の事を、一花や三玖が好きなのは知っている。最近じゃ五月も怪しい」

二乃には動物的な嗅覚があるみたい。

二乃「ま、いいわ。あんたが誰の味方であろうと、裏でコソコソ工作しようと、私には関係のない話よ。大事なのはどれだけ好きかって想いをぶつける事」

二乃「恋愛はパワーッ!フー君に対する想いは誰にも負ける気がしないッ!」

二乃の恋は本気だ。これで振られたらどうなるのか、予測出来ないのが怖い。

二乃「四葉。私がもしフー君と付き合えたら……祝福してくれる?」

20 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/22(金) 23:25:15.67 ID:Y7cKyIQ50

そして二乃の本心が少し垣間見えた。彼女もきっと私と同じことを心の中では心配しているんだろう。

今は他の姉妹と1人の男の子を巡って、情念ドロドロの鞘当て合いをしているけど、もともとは仲良し五つ子。

譲れないところはあるけれど、仲良くしたい気持ちは忘れていなかったんだ。

そうだよね。私達の中で、もともと1番姉妹想いは二乃だったんだから。

でも祝福は……私に、上杉さんと付き合った二乃を祝福することは出来るのかな……


↓1 祝福を約束しますか?
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 23:46:51.59 ID:KdKRZNmro
当たり前よ
22 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 00:09:19.54 ID:+BmwFNrf0

二乃のやり方にはなんら恥じるところがない。

真っ直ぐ自分の想いを上杉さんにぶつけている。

そんな二乃を、上杉さんが選んでも、私は納得できる。

四葉「祝福を約束するよ、二乃」

二乃「ありがとう!あんたのことも大好き!」


祝福を約束すると仲良し姉妹ポイントが1アップするよ。

四葉の幸せポイント :■■■■■□□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■□□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■□□□□
23 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 00:11:11.19 ID:+BmwFNrf0

四葉「二乃は本気みたい。他の子のことも気になるけど」

四葉「私はこれでいいのかな」

上杉さんとの思いでを振り返る。勤労感謝の日のデート、楽しかったな。

私はまだ割り切れていなかった。

上杉さんが二乃を選ぶなら納得は出来る。でも、後悔しないで済むのかな。

「四葉、四葉」

ぼんやりそんな事を考えていると、誰かが私を呼ぶ声が聞こえた。

一花「四葉。大事な話があるんだけど」

四葉「わぉ。一花!」

一花「ちょっち2人きりで話そうよ」

一花の誘い。なんだか嫌な予感。


↓1 誘いに乗りますか?
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 00:12:16.66 ID:CSExb/OH0
乗る
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 00:12:26.54 ID:LTcoFuzGo
乗る
26 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 01:18:51.77 ID:+BmwFNrf0

虎穴に入らずんば虎子を得ず!

四葉「話ってなに?」

一花「実はね、私、フータロー君に告白したんだ」

四葉「!」

一花「他の姉妹には秘密だよ」

四葉「上杉さんはなんて?」

一花「返事は待ってほしいって」

四葉(知ってる)

一花「二乃も返事待ちだからねー……どっちが選ばれると思う?」

四葉「どっちもだったらいいなーって、駄目かな?」

一花「ハハハ、フータロー君にそんな甲斐性ないと思うよ」

四葉(ひどい!)

一花「選ばれるのは1人。私は負けたくないっ」ギリッ

四葉「……なんだか嬉しいな」

一花「え?」

四葉「一花があの旅行のときよりイキイキしている」
27 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 01:21:40.02 ID:+BmwFNrf0

一花「うん。こんなに素直に、欲しいモノに一所懸命になれたのは四葉のおかげかも」

一花「四葉は私の事、応援してくれているってことでいいよね?」

四葉「私は……」

一花「ウィンザー効果って知ってる?」

四葉「……?」

一花「私が直接、『一花ってすっごく可愛いしフータロー君にお似合いだよ』って言うより、私以外の誰かに言ってもらった方がドキッとくると思わない?」

一花「たとえば、四葉が『上杉さんに一番合っているのは一花だと思います』と彼に言ってくれたら」

一花「今のフータロー君は私を選んでくれる気がするなぁ」

四葉「え……」

一花「そう思わない?」

四葉「私の意見なんて……上杉さんは気にしないと思うよー……」

一花「相変わらずの自己評価の低さにお姉ちゃん、心配だよ」

一花「そんな四葉。取引しようよ」

四葉「とりひき?」
28 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 01:31:03.01 ID:+BmwFNrf0

一花「今から2時間、四葉のリボン貸して欲しい」

一花「その2時間で私が四葉としてする行為すべてを、四葉は自分の行為として承認して欲しい」

一花が何をするかは明白だ。

私として、上杉さんに自分を推すつもりだ。

一花「もちろん、タダじゃないよ」

一花「私は四葉の事、好き。ギブ・アンド・テイクで行こうよ」

一花「今回は四葉の2時間を私はもらうけど、今度は四葉が私の2時間使っていいから」

四葉「え?」

一花「私とフータロー君が恋人になった後に、私として彼と毎週2時間ふたりっきりで過ごしていいよ」

一花「好きなんでしょ、彼の事」

四葉「あっ……」

妹のことは何でもわかる。妹の欲しいものは何でもわかる。

一花は昔からそうだったんだ。
29 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 01:31:49.32 ID:+BmwFNrf0

一花の取引。

受けたら、一花は上杉さんとお付き合い出来る可能性は高い。そして私もそのお零れにあずかれる。

上杉さんとの二人だけの恋人としての時間。

内心諦めていた、夢のような時間が……でも……四葉としてじゃなくて、一花として。

でもその時、私は幸せなの?


↓1 一花と取引しますか?

30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 01:35:52.60 ID:LTcoFuzGo
断る
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 02:11:10.48 ID:5w/2OrBro
なかなかいい感じの安価コントロールだ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 12:20:12.55 ID:xJvwF4aTO
一花といい二乃といい正解の無い問題を投げる……!

やはり仲良く五等分しかないのか……?!

だがそれでは誰が首をもらい誰が利き腕をもらうかで喧嘩になる……
33 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 13:38:48.96 ID:+BmwFNrf0

一花「四葉は私の事、応援してくれるよね?一緒に幸せになろうよ、四葉」

四葉「うーん……」

一花にはもちろん幸せになってほしい。

でも、そのやり方で、本当に私は幸せなんだろうか。

一花には昔から、私の大切なものを盗られている。

この提案を受けたら、私はもう、これから一生、一花に大切なものを搾取し続けられる。

四葉「……だめっ!」

リボンに手を伸ばしてきた一花の手を振り払った。

四葉「私の2時間は、一花には貸せないっ」

精一杯勇気を振り絞って断った。


↓1 仲良し姉妹ポイント判定
コンマ50以上 現状維持
コンマ50未満 1ダウン
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 13:40:08.31 ID:8FaKdfIcO
乙女の宣戦布告?
35 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 13:52:47.16 ID:+BmwFNrf0

一花「へぇー」

一花「そう来るんだ、四葉は」

一花「協力してくれたら、少しは四葉にも分けてあげようと思ったのに」

一花「お姉ちゃん、とても残念だよ」


勇気を出して自分の尊厳を守ったが、一花との関係が悪化してしまった。

四葉の幸せポイント :■■■■■□□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■□□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■□□□□□



四葉(一花は危ない!勝つためなら何でもしかねないよ)

四葉(次もまた誰かを陥れようと画策しているかも)

四葉(私が……なんとかしなきゃ!)

↓1 誰のところに忠告に行きますか?
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/03/23(土) 13:56:44.32 ID:eFrrnmUdO
3
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 13:57:09.46 ID:xkObQkqMo
五月
38 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 14:23:28.47 ID:+BmwFNrf0

三玖「話って何?」

四葉「実は一花が」

三玖はがんばり屋さんで、過程をとても大切にしている。

彼女が上杉さんに振り返ってもらうため、勉強も、チョコレート作りも、料理の勉強も一番頑張っていたのを私は知っている。

おそらく、それを間近で見ていた一花は三玖を一番の脅威に思うはず。

私への成り代わりに失敗したら、次は三玖に成り代わって自分を利するよう動くと思う。

いや、それならまだいい。下手をしたら、三玖を蹴落とすような動きを見せるかも。

私は、先程の一部始終を三玖に伝えた。

四葉「三玖も気をつけて!一花、姉妹に入れ替わって、上杉さんを騙そうとするよ!」

39 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 14:25:16.65 ID:+BmwFNrf0

三玖「……」

三玖の顔が凄い険しくなった。

三玖「もしかして……あのときの私は」

四葉「ん?」

三玖「四葉、聞いて。ここ最近、私の身に覚えのない事があった」

三玖「フータローに告白した後の事。フータローから『前に一花を応援していると言っていたが、気持ちが変わったのか?』と聞かれた」

三玖「そんなわけがないから、多分フータローの聞き間違いか記憶違いだと思っていたけど」

三玖「一花は私に成りすましていたんだ……!」プルプル

三玖は悲しみとも怒りともつかない表情で、拳を握っていた。
40 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 14:27:10.44 ID:+BmwFNrf0

三玖「フータローに伝えにいく。誤解を解きたい」

三玖「四葉も一緒に来て欲しい。私の証言だけより、四葉の証言もあった方がいい」

三玖「ライバルだって信じていた。公平に行こうぜって……言ったのに」

四葉「三玖!気持ちはわかるけど……!上杉さんにそれ言ったら」

多分、上杉さんはすごい怒る。上杉さんは不正が大嫌いってのは、試験に対する姿勢で分かっている。

一花は脱落だ。

四葉「一花が……かわいそうだよ」

三玖「は?」

三玖「私の姿で応援するなんて言われたら、フータローは私の事、意識してくれない」

三玖「私を蹴落とそうとしたんだよ、一花は」

三玖「そんな一花の事なんて、私、知らない」プンスコ

三玖「四葉。一緒にフータローのところに行こう。ついてきて。そして、さっきの話。フータローにして欲しい」

三玖「中立の四葉が言わなくちゃ、フータローは信じてくれない」


↓1 三玖と一緒に上杉さんのところに言って一花を告発しますか?
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 14:28:50.93 ID:gkZ4Yicoo
しない
42 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 14:43:12.26 ID:+BmwFNrf0

一花がやった行為が事実だとすれば、それはひどいことだ。

一花は最初、三玖を応援していたのに、三玖からすれば背中から撃たれるようなもの。

今、憤る気持ちはわかる。

でも、これを上杉さんにチクったら、一花は終わり。


一花がひとりぼっちで、泣きながらうずくまっている。

一花の悲しそうな顔が、頭から離れなかった。


三玖「自業自得」

そのとおりだと思う。でも私は……一花を救いたい。

一花が悲しむ姿をみたら、私の幸せポイントが減る気がする。

四葉「上杉さんには言えない」

三玖「……」

四葉「私達が注意するだけに留めようよ。それでこの話はおしまい。それでいいよね、三玖?」

三玖「……」


↓1 仲良し姉妹ポイント判定
コンマ50以上 1アップ
コンマ50未満 1ダウン
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 14:45:08.98 ID:bbZzt3/NO
三玖は天使
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 14:53:35.01 ID:/fQNeMVJo
ガチ天使
45 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 15:01:35.26 ID:+BmwFNrf0

三玖「……ありがとう、四葉」

三玖「そうだよね。そんな事言っても、フータローも喜ばないかも」

三玖「姉妹仲良く。大事だよね……お母さんも昔言っていた」

ほっ。三玖の瞳から、渦巻く怒りのオーラが消えた。

三玖「でも……四葉はいいの?」

四葉「何が?」

三玖「フータローの事。好きなんでしょ?」

四葉「ええっ!?」ビクッ

三玖「一花を蹴落とせば、確率アップのチャンスだったのに」

四葉「あははー……ま、まあ、私は上杉さんの眼中にもないですし!」

三玖「それなら、もし、私がフータローと付き合えたら……四葉は祝福してくれるよね」

四葉(ここは約束しないと駄目な気がする!)

四葉「うん……祝福するよ」


四葉の行動で、三玖の怒りが浄化されて仲良しポイントがアップした!

四葉の幸せポイント :■■■■■□□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■□□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■□□□□
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 15:12:04.79 ID:4tQvnjppo
上2つは連動しそう…姉妹関係を良好に保つのが先決か
47 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 15:13:36.14 ID:+BmwFNrf0

四葉「上杉さん、上杉さん!最近、私の偽物が現れませんでしたか?」

風太郎「は?そんな大きなリボンしてるのはお前だけだろ」

四葉「ほっ……なら安心です!で、話ってなんですか?」

風太郎「この前の話の続きだ」

告白の返事の期限の週末前に、私は上杉さんに呼び出されたのだ。

風太郎「ほら。誰に返事するかって」

四葉「とうとう決めたんですね!」

風太郎「この1週間、悩みに悩んだ。で、結論が出たんだ」

上杉さんの結論。姉妹の恋の行方。

風太郎「お前にだけは、先に伝えておきたくて、な」

これも、私と上杉さんの仲だから、ということでしょうか。

風太郎「俺は↓1の事が好きだ」


コンマ判定 上杉さんの好感度 4/10

コンマ00-40 四葉
コンマ51-99の場合
 コンマ下1桁判定 一花:1、6 二乃:2、7 三玖:3、8 全員:4、9 五月:5、0

48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 15:14:42.30 ID:4tQvnjppo
さて
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 15:21:15.54 ID:BqQHxcpu0
うわよつばつよい
50 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 15:35:30.30 ID:+BmwFNrf0

四葉「え?」

聞こえなかった。

一花、二乃、三玖、五月。予想していた言葉じゃない。脳が理解を拒否している。

風太郎「……」

四葉「すみません。風が強くて、聞こえませんでした」

風太郎「なら、もう一度言おう」

四葉「ちょ、ちょっと待ってください!」

四葉(一花じゃない?二乃じゃない?三玖でもない?ましてや五月でもない?)

四葉(まさか。上杉さんは……)

四葉「すー、はー、すー、はー」

深呼吸して心の準備を整える。

四葉「さあ、今度はばっちりです。上杉さんの好きな人、教えてください!」

風太郎「四葉。お前の事が好きだ」

四葉「……嘘」


四葉の幸せポイントがアップした!

四葉の幸せポイント :■■■■■■□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■□□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■□□□□

51 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 15:38:29.71 ID:+BmwFNrf0

上杉さんの顔がゆでダコみたいに赤くなっている。

私も、予想外の答えに、頭が沸騰しそうになる。

乾いたスポンジに、暖かい液体がゆっくり染み込んでくるように、頭の中の幸せ回路が満たされていくのがわかる。

上杉さんの好きな人は私だった!

ビッグニュース!四葉新聞は号外を発行!頭の中の四葉達が歓声をあげる!四葉株が大高騰だ!

私、こんなに幸せでいいんでしょうか。
52 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 15:39:29.61 ID:+BmwFNrf0

ですが……他の子達は。

選ばれなかった、他のみんなは……

私を祝福してくれるのでしょうか?

脳内で歓喜する四葉達が一斉に動きを止めた。

これが私の本当の幸せ?

大好きな上杉さんとお付き合いして、一緒の時間を過ごして、愛し合って……

私だけが、幸せになる。

他のみんなの恋は……みんな一生懸命、自分の恋を叶えるために努力していた。

そんな中で、何もしなかった私だけが、幸せになる。

それでいいのかなぁ。

風太郎「お前の返事を聞きたい」

返事は……どうしよう。

↓1 

@私も上杉さんの事が好きでした。お付き合いしてください。
A考えさせてください。
Bごめんなさい。
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 15:40:12.24 ID:gkZ4Yicoo
2
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 15:50:55.25 ID:Jut6GNvOo
四葉ちゃん幸せになってほしい
55 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 16:20:51.39 ID:+BmwFNrf0


四葉「……考えさせてください」

風太郎「そうか……」

上杉さんを少し落ち込ませてしまったかも。

でも、上杉さんだってみんなの告白の返事を保留していたんだから、いいよね?

風太郎「いつ、返事もらえるかな」

四葉「そ、それはですね……気が向いたら」

風太郎「わかった。待ってる」

そう言って、上杉さんは逃げるようにその場から立ち去ろうとした。

四葉「上杉さん!」

その前に、これだけは確認しないと。

四葉「他の子への返事、どうするんですか?」

風太郎「それは……全員断ると決めている」

四葉「えっ」

そうだ。上杉さんはそういうお人だ。私の返事を待ってから、他の子への返事をするほど器用じゃないし、ずるくもない。

でも、他の姉妹が誰も幸せになれないと分かって、私は……

上杉さんにもらった幸せがいっぱいで、この時、私はその考えに蓋をする事ができた。

その時、私の心の奥底に、とぐろを巻いた一匹の蛇が生まれた。

その蛇は、不幸を糧に大きくなる。

このまま幸せで居続けないと、蛇がいつか蓋を破って飛び出しちゃう。

だから私は幸せになりたい。

前半戦 終わり
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 16:26:07.33 ID:Jut6GNvOo
57 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 21:04:29.92 ID:+BmwFNrf0

中野家の食卓。

四葉「あれれ?今日はご飯なしですか?」

二乃「とりあえず、インスタント麺あるから、食べたかったら自分で作って」

一花「はぁ……」

三玖「……うっ、ううっ」ポロポロ

四葉「ええっと、五月は!?」

五月「……今日は、そういう気分ではないので」

一花「何がいけなかったのかなぁ」

三玖「やっぱり、私達、負担になっていたんだ、と思う」

二乃「そうね。反省会よ、反省会!」

五月「やはりカレーをおかわりしたのがまずかったんでしょうか」ブツブツ

四葉「……」

三玖「ああ。四葉は知らなかったね。私達、実はみんな彼に告白したていたんだ」

二乃「五月までとは驚きよ」

五月「それで、今日、見事に全員振られた訳です……」


58 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 21:07:52.64 ID:+BmwFNrf0

一花「おかしいなー……こんなおっぱい大きくて可愛い子達に好きって言われて何の反応もないなんて」

五月「やっぱり、インポ……」

二乃「インポならまだましよ。ホモなんじゃないでしょうね!?」

五月「ほ、ホモォ」

三玖「それは認めないっ!フータローは……絶対、女の子が好きだから!」

一花「でもおかしい。そうだとしたら誰か1人はOKもらえると思うんだけどなー……」

二乃「ちょっと一回、作戦を練り直しましょうよ。停戦でいいわね、一花」

一花「理由を突き止めて排除するまでだよ、二乃」

三玖「シスターウォーズ、一時休戦……」

五月「とりあえず腹は減っては戦は出来ぬ。二乃、元気の出る料理を」

二乃「仕方ないわねぇ」

わいわい

四葉(た、楽しそう……!)
59 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 21:09:08.81 ID:+BmwFNrf0

四葉(なんだか久しぶりだな、姉妹でこうやって和気あいあいとしているなんて)

四葉(喜びも悲しみも五等分。こうやって失恋した悲しみも皆で分け合えば怖くない)

四葉(けれども、これ、上杉さんがこの中から誰か1人選んでたら大変な事になっていたんじゃ)

四葉(絶対ヒエヒエだったよ、この食卓)

四葉(そういう意味じゃ、上杉さんのは悪い選択じゃなかったと思うけど……)

四葉(上杉さんが、全員を振った理由……私のせい?)

三玖「四葉はどう思う?」

四葉「何を?」

三玖「フータローが、誰も選ばなかった理由」

四葉「ええっとー、うーん、ど、どうしてかなー」

一花「そうだよね。この中で告白していない中立な立場は四葉だけなんだから。第三者目線で考えてみてよ」

四葉(なんて答えよう……!)

↓1 どう答えますか?

60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 21:13:32.50 ID:Jut6GNvOo
ほ、ほかにすきなひとがいたから?
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 21:14:53.73 ID:kQtIknQco
何でこうなったのか私にも分からない
62 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 21:21:04.83 ID:+BmwFNrf0

四葉「ほ、ほかにすきなひとがいたから?」

一花「……」

二乃「……」

三玖「……」

五月「……」


まあ私なんですけどね!

上杉さんの好きな人!

とりあえず嘘ではない。でも、この場で私が上杉さんに好かれているのがバレるのはとてもまずい気がする。

告白せず、みんなの応援団だった私が、上杉の意中の人だったなんて。

まるで鳶が油揚げをさらっていくようなもの。

頑張っていた他の4人からしたら、納得いかないと思う。


↓1 仲良し姉妹ポイントチェック!
コンマ 50以上 1アップ
コンマ 50未満 1ダウン
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 21:21:35.61 ID:LTcoFuzGo
バレた?
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/03/23(土) 21:41:27.03 ID:VRneHHQnO
いい感じやな
65 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 21:45:09.99 ID:+BmwFNrf0

失恋で結束して仲良し姉妹ポイントは1アップしていた!

四葉の幸せポイント :■■■■■■□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■□□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□


一花「ないない、クラスの女子、フータロー君と話したことのある子、ほとんどいないよ?」

二乃「ケーキ屋でも私と店長以外とほとんど会話していないわ」

三玖「四葉の説はありえない」

五月「はっ!まさか……」

一花「五月?なにか気がついたの?」

五月「とんでもない事に気がついてしまいました。ああっ、お母さん、私はどうしたら……」

五月「上杉さんの好きな人がわかってしまいました」

四葉「ギクゥ!」

五月「私達4人以外で……上杉さんと一番仲がいいのは……」

四葉「五月!ちょ、ちょっと向こうで話そう!2人で!」アセアセ

二乃「誰よ!フータローの好きな人!教えなさい、五月!」

五月「上杉さんの好きな人は……らいはちゃんだったんですよ!」

一花・二乃・三玖「な、なんだってー!!(AA略」
66 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 21:47:18.67 ID:+BmwFNrf0

三玖「確かに……あの溺愛っぷりは怪しい」

二乃「だってまだ、小学生よ?それに血の繋がった妹を、なんて……」

一花「らいはちゃんかー……心苦しいよ……いくらなんでも」

五月「一花、らいはちゃんを傷つけたら許しませんよ!この私が!」

一花「冗談、冗談。でもそっかー……らいはちゃんという手があったか」

二乃「確かに、あいつが一番心を許してるのはあの子よね」

三玖「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」

五月「らいはちゃん推薦があれば、まだ私にもチャンスが……?」

四葉(ほっ。なんとか矛先が私に向かなかった……でも、いつまでも隠し通せる訳じゃないよね)
67 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 21:50:01.30 ID:+BmwFNrf0

上杉さんへの返事は保留している。

この状況、二つ返事で上杉さんの告白にOKしなかったのは正解だったかもしれない。

もし、そんな事になっていれば……

全員の振られる理由が、「実は四葉と付き合うことにしたから」

という事になって、仲良しポイントがゴリゴリ削れる未来しか見えなかった。

四葉(私だって上杉さんと幸せになりたい。でも、みんなの悲しむ顔もみたくない)

上杉さんと付き合うために……私に必要なのは姉妹からの祝福だ。


四葉(個別に探りを入れて、私も祝福の約束を手に入れないと)

四葉(全員の祝福が得られたら、満を持して上杉さんにOKの返事をしよう!)

四葉(それが、私が幸せになる一番の方法だ!)

四葉(それじゃあまず、誰のところにいこうかな)

↓1 誰と話にいきますか?
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 21:52:13.96 ID:kQtIknQco
三玖
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 21:52:29.30 ID:/fQNeMVJo
五月
70 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 22:23:11.45 ID:+BmwFNrf0

四葉「三玖〜今いいかな」

三玖「四葉、私もちょうど話があった」

私はしっかり筋を通したい。私が知る限り、最初に上杉さんに惹かれていたのは三玖だ。

三玖は上杉さんに好かれるために勉強も頑張っていたし、自分磨きもしていた。

そんな三玖を出し抜くように、上杉さんと付き合うなんて事になったら……

私達の関係は終わっていたかもしれない。

三玖「フータローには振られたけど、まだ諦めた訳じゃない」

三玖「フータローはフリー。まだチャンスはある」

四葉(三玖は強い。気が強くて器用でお洒落で自信満々な一花や二乃からは低く見られがちだけど、芯の強さは彼女たち以上だ)

71 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 22:24:33.93 ID:+BmwFNrf0

四葉「……もし、上杉さんが、誰かと付き合ったら、三玖はどうするの?」

三玖「そんな悲しいこと言わないでよ、四葉……それでフータローが幸せなら……私は……」

三玖も、上杉さんの幸せを考えているようで安心した。

自分だけが幸せになって得られるものなんてたかがしれている。

三玖「というわけで、私はまだ諦めてない。それを四葉に知ってほしかった」

四葉「うんっ!頑張ろうよ!」

三玖「それで……四葉は……まだ私の事、応援してくれる?」

四葉「あっ……」

どうしよう。以前なら三玖を素直に応援できた。でも、今は。

今、三玖を応援するということは、つまり、三玖の一番の障害になっているのは、上杉さんが好きな私であって。

私も上杉さんが好きで、幸せになりたいのに。でも、そのためには三玖に祝福して欲しいから相談に来たのに。

四葉「ええっと、えーっと」(おめめぐるぐる)

三玖「応援、してくれるよね?」

↓1 どう答えますか?
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/03/23(土) 22:37:16.95 ID:j1SrsjegO
ごめん応援できない
73 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 22:59:44.24 ID:+BmwFNrf0

四葉「ごめん応援できない」

三玖の真剣な気持ちは理解している。だからこそ、私も誠実であろうと思う。

その場しのぎの嘘は自分の首を締めるだけだ。

八方美人でいても、本当の幸せは手に入らない。

三玖「……!」

三玖は私の反応にいささか衝撃を受けているようだった。

気まずい沈黙が流れる。

上杉さんに振られて、いくら強い三玖とはいえ、精神的にただならぬダメージを受けているはず。

そんな中、味方だと思っていた私から支持を取り消されたらどう思うか。

三玖の心の傷に塩を塗るような行為。でも、私が幸せになるためには絶対に必要な事。

私も、心が痛い。

↓1 姉妹仲良しポイントチェック!

コンマ 50以上 現状維持
コンマ 50未満 1ダウン
コンマ ゾロ目  1アップ(祝福ゲット)
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 23:05:28.94 ID:xJvwF4aTO
うーそー
75 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 23:30:27.40 ID:+BmwFNrf0

三玖「了解した。四葉の気持ちはわかった。私こそ、四葉の気持ち、考えていなかった」

三玖「ごめん」

四葉「三玖!頭あげてっ……」

三玖「四葉が相手でも、私、負けないから」

四葉「三玖……」

三玖は唇を噛み、色々な感情を押し殺していた。

上杉さんに振られ、味方だと思っていた私さえ敵に回る。

彼女の心は今、孤独で一杯。

でも、五つ子だから。みんなで悲しみを分かち合えると、心のどこかで皆信じているから耐えられる。

心が、闇に飲み込まれることなく、相手と正々堂々と向き合える。

でも、私は三玖のボロボロの心にこれ以上塩を塗りたくるようなことは出来なかった。

四葉『三玖を応援できないのは、実は上杉さんに告白されて、私もやっぱり上杉さんの事が大好きだから』

四葉『三玖、私と上杉さんの仲を応援して欲しい』

とはとても言えない。

三玖「四葉。今日は慰めて……」

四葉「うん。我慢しないで泣いていいんだよ、三玖」

三玖「四葉ぁ……私、フータローに振られちゃったぁ」ポロポロ


幸せになる道はなんて険しいんだろう。
76 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/23(土) 23:32:07.56 ID:+BmwFNrf0

四葉(祝福を得るのは思ったより難しいみたい)

四葉(でも、何度か会って話をすれば、理解してもらえる可能性はあがるかも)

四葉(仲良し度が高い時の方が、祝福はゲットしやすいと思う……)

四葉(さあ次は誰のところに)

そんな事を考えていると、スマホにメッセージが届いた。

四葉「ややっ……上杉さんから……上杉さん、いつも宿題ばかり送ってくるから嫌になるんですよね……」

四葉「むっ!こ、これは……」

風太郎『今週末暇か?暇なら買い物に付き合って欲しい。らいはの服を選ぶのを手伝ってくれ』

四葉(らいはちゃんを出汁にデートのお誘い……!)

四葉(ど、どうしましょう!?)

四葉(嬉しいけど……この時期にデートは……他の姉妹にばれたら、結構な修羅場に……)

四葉(……)

↓1 上杉さんの誘いをOKしますか? (OK以外では上杉さんの好感度 1ダウン)
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 23:33:46.02 ID:xJvwF4aTO
だが誘惑には逆らえない

乗る
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 23:43:21.05 ID:Jut6GNvOo
ふーたろーの好感度が下がってもよくないし
難しいなww
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/03/23(土) 23:48:32.22 ID:xJvwF4aTO
敵対の可能性を承知で言っておく

俺が目指すのは五つ子修羅場からの上杉風太郎五分割ルートだ

勿論止めてくれてもかまわん
80 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 00:19:37.37 ID:Gm12FOWI0

四葉「おまたせしました!すみません、待ちましたか?」

風太郎「いや。今きたとこ」

駅前の広場で待ち合わせ。上杉さんは珍しく私服姿。

四葉チェック!上杉さんの私服は……残念ながら35点。赤点スレスレのボーダーライン。

まあお金がないのでお洒落出来ないのは仕方ありませんが。

四葉「それにしてもどういう風の吹き回しですかー?急にらいはちゃんの服だなんて」

風太郎「いや……いつも同じ服ばかり着させてて、学校でいじめられてないか心配でな」

風太郎「何着かプレゼントしてやりたいんだが、女の服なんてわからんから……」

上杉さんは照れくさそうに頭を掻いていました。

四葉「でも、らいはちゃんいないと試着できませんよ?」

風太郎「あっ……らいはは、学校の友達と急に遊ぶ約束があるって!」アセアセ

四葉(素直に2人で遊びたいといえばいいのに)ししし

四葉「いいでしょう!私が何着か、らいはちゃんに似合う服見繕いますから、今度らいはちゃん連れて行って試着させてください!」

風太郎「助かるぜ!四葉!」

四葉「それじゃあまずは服選びにレッツゴー!」
81 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 00:22:59.27 ID:Gm12FOWI0

らいはちゃん向けにいくつか良さそうな服をチョイスした後は、上杉さんの服選びです。

風太郎「四葉、俺で遊んでないか?」

四葉「いいからいいから!次はこっちのワイルドなので……うーん、このダメンズな感じは一花が好きそうですね」

四葉「じゃあ少し三玖好みの、和を感じるTシャツはどうでしょう?」

四葉「五月はお洒落より食い気ですから、あまりファッション気にしなくていいですよ」

四葉「でも二乃はお洒落ですからね、付き合うなら格好気をつけた方がいいですね」

風太郎「うーむ……お前はどうなんだ?」

四葉「わ、私ですか?私の好みは……お、男の人の服とか選んだ事ないんでわかりませんっ」

店員「あの〜こっちの服とかどうでしょう?最近は流行のチェック柄、老若男女に愛されている428ブランドの新作です〜」

四葉「あー、これも上杉さんに似合いそうですね!やっぱり428ブランドは最高やで!」

店員「でも背高くてイケメンだから何着ても似合いますよ〜さらにこちらですとレディースでも同じ柄のをご用意しておりますよぉ〜」

四葉(あれ、これってデジャヴュ……)

店員「彼氏様とペアルックなんていかがでしょう」

風太郎「……///」

四葉(頬を赤らめてないで、なにか言ってくださいよ!上杉さん!)

四葉(ここは私が……)

↓1 ペアルックの服を買いますか?
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 00:27:50.66 ID:jiFkqBUs0
ペアルックはないかな
83 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 12:42:23.54 ID:Gm12FOWI0

四葉「ペアルックはないかな」アセアセ

四葉「私達『まだ』付き合っている訳じゃありませんし」

店員「た、大変失礼いたしました!」

風太郎「……」ガックリ

四葉(ごめんなさい、上杉さん!)

〜〜〜

服選びの後、上杉さんは珍しくお昼ご飯にラーメンをごちそうしてくれました。

何でも、らいはちゃんの服選びを手伝ったお礼とか。

風太郎「昔バイトしていた店なんだ。汚い店だが味だけは天下一品だ」

店長「『汚い店』は余計だぞ、上杉」ゴンッ

風太郎「いてぇ!客を殴らないでくださいよ!」

四葉「あはは」

店長「まさか上杉が彼女連れてくるとは、今日は雹でも降るんじゃないか?」

風太郎「彼女じゃありませんっ!四葉は俺の……」

四葉「俺の?」

風太郎「なんでもないっ!早く食って店出るぞ、麺が伸びたら台無しだ」

四葉「はーい」

化学調味料満載で四葉チェック星ゼロのラーメンでしたが、上杉さんのおすすめのお店でのお食事は私の思いでの一ページにしっかり刻まれました。

〜〜〜
84 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 12:43:26.66 ID:Gm12FOWI0


ご飯を食べた後、私達は2人で街をぶらぶら歩きました。

風太郎「なあ四葉。変な視線を感じないか?」

四葉「えー?ストーカーさんですか?」クルッ

後ろを見てもだれもいない。

風太郎「気のせいならいいんだが」

後半の上杉さんは少し落ち着きがありませんでした。

日が暮れる前にお別れして、休日デートは無事終了。

心配だった姉妹との遭遇もなく、まるで付き合いたての高校生カップルの初々しいデートという感じでした。

↓1 上杉さんの好感度チェック!
コンマ 50以上 好感度1アップ
コンマ 50未満 現状維持
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 12:48:14.63 ID:XcXWuaTbo
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 12:49:00.03 ID:R7WzS1bJo
87 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 12:54:22.28 ID:Gm12FOWI0

風太郎『今日はサンキュー、四葉。選んで貰った服、今度らいはにプレゼントするよ』

四葉(わわっ、家帰ったら上杉さんからありがとうメッセージが……!)

四葉『こちらこそラーメンごちそうさまでした』

四葉「っと。なんだか充実した休日でしたね」

デートは成功したみたい!上杉さんの好感度が1あがった。

四葉の幸せポイント :■■■■■■□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■■□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□


四葉(なんか順調だな〜)

四葉(でも、ペアルック拒否したときの上杉さん、ちょっぴり寂しそうでしたね)

四葉(お付き合いしたら、とっておきのペアルック着ましょうね!)

四葉(そのためには……姉妹から祝福を得ないと)

四葉「今回は誰と話そうかな……」

↓1 誰と話しますか?
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 12:58:10.41 ID:6fIVqUBd0
いつき
89 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 13:18:58.40 ID:Gm12FOWI0

四葉(五月も上杉さんに告白するなんて正直以外だったなー)

四葉(上杉さんの事、一番警戒していたのに)

四葉(でも私からしたら一番与しやすそうなのが五月だよ)

四葉(四葉スキャン発動!私の相性からの攻略難易度は)

四葉(一花>二乃>三玖>五月の順に高い!生まれた順番だね!)

五月「あの。話ってなんでしょうか」

四葉「まあまあ、話の前にしっかりご飯食べてよ!今日は私の奢り!」

五月「他の3人をハブっての相談に加えて、レストランのご馳走……嫌な予感がしますね。いただきはしますが」モグモグ

四葉「ここの料理ほんと美味しいよね!(今度上杉さんと来ようかなー)」モグモグ

五月「この和牛のステーキみてください!肉汁がとろっとろにこぼれそうですよ!ん〜〜!幸せぇ〜〜!」モグモグ

四葉(ししし、そろそろ満腹になってきたみたい……五月に本題を切り出そう)

四葉「五月、実はね……」

五月「あ、そうそう。そういえば私も四葉に聞きたい事がありました」

四葉(私ってやつは!いつも先を制されてしまうの!?)
90 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 13:20:54.04 ID:Gm12FOWI0

五月「先週末、何をしていたんですか?」

四葉「!」

五月「なにか楽しいことでもあったんですか?週明けからずいぶんとご機嫌な様子ですが」

五月「家にはいなかったようですけど」

五月「何をしていたんですか?」

五月は食事の手を止めて私をじっと見つめてきた。

本当の事を伝える?でも、五月の腹が読めない。

みんなが振られた状況で、上杉さんと二人っきりでお出かけしたなんて、他の子達からみたら完全に出し抜いたようにしかみえないかも。

四葉(ど、どうしよう……!)

↓1 何をしていたと答えますか?
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 13:32:48.67 ID:R7WzS1bJo
上杉さんにらいはちゃんの服を選ぶのを頼まれて一緒に出かけてました
振った直後だから姉妹のみんなには頼みにくなったみたいです
と言う
92 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 14:00:51.73 ID:Gm12FOWI0

四葉「上杉さんにらいはちゃんの服を選ぶのを頼まれて一緒に出かけてました」

四葉「振った直後だから姉妹のみんなには頼みにくなったみたいです」

四葉(どうだ!)

五月「なら、いいですが……」

一部のスキもない完璧な解答で何かを言いたげな五月を黙らせた!

姉妹仲良しポイントは下がらなかった。


四葉(やっぱり五月は与しやすいっ!これが一花だったら絶対難癖つけてくるよ〜)

五月「で、では続いての質問です!四葉は上杉さんの事を」

四葉「ストーップ!四葉ルール発動!連続質問は禁止!次は私のターン!」

五月「ぐっ」

四葉(二乃だったらお構いなしに突っ込んでくるけど、五月なら私でも押せる!)
93 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 14:03:24.21 ID:Gm12FOWI0

四葉「で、今日五月を呼んだ理由は大事な相談があるんだ」

五月「上杉さんのことですね」

四葉「……うん」

五月からなんとしても欲しい。祝福が欲しい。

誰よりも不器用だけど、誰よりも責任感が強くて優しい五月の祝福があれば。

私は幸せになれる。

四葉「あのね、五月」

↓1
@ 私も上杉さんが好きだから応援して欲しい 祝福ゲット率 10% (仲良しポイントは低下しない)
A 私と上杉さんが付き合う事になったら祝福して欲しい 祝福ゲット率 50% (仲良しポイント低下率 50%)
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 14:04:42.83 ID:VS4UYej/o
1
95 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 14:15:23.30 ID:Gm12FOWI0

四葉「私も上杉さんが好きだから応援して欲しい」

もう嘘はつかない。応援団はやめて私もゲームに参加するんだ!

五月「……」

五月は目を丸く見開いて、驚きの表情を隠せていなかった。

四葉「言うの遅くなってごめん」

四葉「私も、上杉さんのことが好き」

四葉「もちろん、五月の気持ちはしっているし、他の子達は今でもみんな好きなのは知っている」

四葉「五月は上杉さんの事、好きなままでいいから、応援して欲しい」

少しズルい気がする。もう上杉さんが私の事を好きなのは知っているのに。

でも、恋愛は駆け引きだ。お互いカードを隠して戦うのは当然だし、これは私の中の正義を裏切るものじゃない。

五月の反応は……

↓1 コンマ
ゾロ目: もちろん応援します!一緒にがんばりましょう!
ゾロ目以外: すぐに答えられる事じゃないので、失礼します
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 14:17:19.99 ID:Kg/AP8hco
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 14:19:17.25 ID:xCcgsi0No
やるじゃん
98 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 14:34:48.94 ID:Gm12FOWI0

五月「四葉も上杉君のことが好きだったのですね!」ギュッ

五月は私の手を握ってきた。

五月「驚きです。他の皆が聞いたらどう思うか……」

四葉「まだ内緒にして欲しいなー(一花や二乃に圧力かけられるのは辛いから……)」

五月「もちろん応援します!これまで私達の事を応援してくれた四葉の恋ですから」

五月「でも、私だって諦める気はありませんよっ。ここからは正々堂々、一緒に頑張りましょう!」

四葉「うんっ!」

五月の優しさが心に染み渡る。最近ギクシャクしていた姉妹と、また心を通わせる事ができた。

四葉「それで、もし、私が、上杉さんと付き合えたら……五月は祝福……とかって出来る?」

五月「もちろんじゃないですか。他ならぬ四葉が選ばれるのであれば、祝福しますよ」

四葉「ありがとう!ほんとにありがとう、五月!……私、救われた気がする」ポロポロ

五月「泣くのは大げさですよ、四葉。まだ勝負は始まったばかりなんですから」


姉妹からの初めての祝福の約束を手に入れ、四葉の幸せポイントが1アップした。

四葉の幸せポイント :■■■■■■■□□□
上杉さんの好感度  :■■■■■□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 14:39:30.94 ID:np46OOaWo
天使か
100 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 14:45:37.60 ID:Gm12FOWI0

だか、この時、私は幸せの絶頂で浮かれていた。

後から見れば、すでに上杉さんに告白されているのだから、それを伝えた上で祝福の約束を得るのが筋だった。

こんなにあっさり、五月から一番欲しい言葉が得られたので、私はその確認を怠ったんだ。

気がついた時は後の祭り。幸せは大きければ大きいほど、失ったときの絶望も深い。

五月には、私が上杉さんに告白されていることは知られてはいけない。
101 : ◆hsXC1jzP2E [saga]:2019/03/24(日) 14:47:01.14 ID:Gm12FOWI0

金曜日の夜。

上杉さんからのメッセージが来た。

風太郎『明日暇か?前田というクラスの男子から映画のチケットを貰ったんだ』

風太郎『あいつ、彼女と行く予定だったらしいが、彼女に急用が出来てキャンセルになったらしく、俺にチケットをくれた』

風太郎『無駄にするのももったいないから、よければ一緒に観に行かないか?』

四葉(上杉さんからまたお誘い……嬉しいな)

四葉(特に予定はないけど……毎週末上杉さんと出かけてたら、他の姉妹から怪しまれるかも)

四葉(どうしよう)

↓1 上杉さんの誘いをOKしますか? (OK以外では上杉さんの好感度 1ダウン)

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