【五等分の花嫁】風太郎「俺は二乃と幸せになりたい」【安価SS】

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47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 00:18:35.75 ID:YPyDI+jRo
どっちにしても嫌な予感しかしない
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 00:22:20.11 ID:HiWuCWN7o
おつ
風太郎の方を動かせるから前回より難易度低い(願望)
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 17:09:36.27 ID:RMawmGwU0
三玖から漂う地雷臭
原作の最近の流れだと一花が変装して色々としてるんだっけ…一と三が組んだらヤバそう
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/23(火) 21:22:16.62 ID:Ir+qy8o+0
争え……もっと争え……
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/04/24(水) 21:43:40.59 ID:seJPIRjjO
前回は他の姉妹と肉体関係を持ったのが最大の過ちだった
性欲に流されるな風太郎
52 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/27(土) 00:56:09.36 ID:4K+q+6WU0
三玖「あっ」

風太郎「三玖。話がある」

まずは三玖を味方につけよう。家庭教師を始めたばかりの頃、最初に俺の事を信頼して授業を受けてくれたのが三玖だ。

今回の問題も三玖が解決の突破口になるかもしれない。

俺はパン屋のバイトを終えて帰路につく三玖を出待ちし、話しかけたのだが……

三玖「ト、トイレ!急いでいるからっ」トタトタ

三玖は俺を避けるように駆け出した。

風太郎「待て!三玖!話だけでも聞いてくれ!」

俺は三玖を追いかけた。


……
53 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/27(土) 00:59:12.50 ID:4K+q+6WU0

三玖「ハァハァ……」

風太郎「フーッ……ずいぶんと走ったな、ハァ、ハァ」

俺も三玖も汗だくだ。

三玖と追いかけっこをした昔の事を思い出した。

三玖「話しって何?」

風太郎「お前たち姉妹のことだ」

三玖「フータローには関係ない」

風太郎「いや、関係ある」

三玖「それは二乃と付き合っているから?」

風太郎「違う。俺は二乃のことだけじゃなくて、お前らのことも心配だ」

三玖「なんで?」

風太郎「それは、お前らは俺の生徒で……友達だから」

三玖「……」
54 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/27(土) 01:03:13.79 ID:4K+q+6WU0

風太郎「友達を心配しないやつはいないだろ」

風太郎「一花も三玖も四葉も五月も、俺の大事な友人だ。その友人達が、俺のせいで大切な家族の1人と仲違いしている」

風太郎「俺に出来ることなら何でもする!その上でお願いだ」

風太郎「俺と二乃の仲を祝福しろとまでは言わない」

風太郎「二乃に寄り添ってやってほしい。二乃の奴、今は気丈に振る舞ってるけど、根っこは寂しがり屋だ」

風太郎「姉妹から拒絶されたままだと、きっとあいつは駄目になる。そうならないよう、お前が側にいてやってほしい」

風太郎「二乃が五月と喧嘩して家出した事があったよな?あの時も1番二乃の事を思って、1番二乃の側に寄り添っていたのはお前だった」

風太郎「そんな三玖が側にいてくれたら、きっと二乃は救われる」

風太郎「頼む」

俺は深々と三玖に頭を下げた。
55 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/27(土) 01:10:01.41 ID:4K+q+6WU0

三玖「フータローって私の想い知ってたよね?」

三玖は俺の事を……

俺は何も答えることは出来なかった。三玖の気持ちには返事をしないまま、二乃と付き合った。

三玖との関係は、曖昧のまま。告白されていないんだから、返事をする必要もない。そう思っていた。そうやって逃げていた。

三玖「私の想いに気が付きながら、幸せを掴んだ二乃と寄り添えだなんて。仲良くしろだなんて」

三玖「すごい残酷なこと言うんだね、フータローは」

返す言葉もない。顔から嫌な汗が流れる。

三玖「もちろん、二乃のことは大事に思っているよ。でも、今は、二乃をみると、ドロドロとした気持ちがふつふつ湧いてくる」

三玖「だから、そっとしておいて欲しかった」

三玖「……顔あげて、フータロー」

俺は三玖の顔を直視できなかった。

三玖「そのお願いには見返りが必要」

三玖「あなたのこと、忘れさせて」

三玖「最後の思い出に、キスして欲しい」

三玖「キスしてくれたら、忘れてあげるから……フータローへの気持ち。そうしたら、きっと、私は二乃のこと、祝福できると思う」

そう言って三玖は目を瞑った。

あの時の、あの誓いの鐘の前でのあの子との……この時の三玖がダブって見えた。


↓1 三玖にキスしますか?

コンマゾロ目で二乃に目撃される
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/04/27(土) 01:17:51.35 ID:xs9CQkJ50
するな
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 05:29:14.74 ID:iobM/Lzyo
どっちやねん
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 06:05:08.08 ID:qyxngCnio
しないでいいんじゃねえの?
59 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/27(土) 12:04:33.12 ID:4K+q+6WU0

風太郎「すまないがそれはできない」

三玖「!」

風太郎「お前の気持ちに気がついていないと言ったら嘘になる」

風太郎「だが今の俺は二乃と付き合っている身だ」

風太郎「二乃を裏切るようなことは出来ない」

風太郎「その上ではっきり伝えておく」

風太郎「俺はお前のことは」

三玖「いやっ聞きたくないっ!」

三玖はヘッドホンを耳に付けて、駆け出した。

今の俺に彼女を追いかける体力は残っていなかった。

彼女との捩れた関係を修復する術を、今の俺は持ち合わせていない。
60 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/27(土) 12:05:06.81 ID:4K+q+6WU0

週末。二乃との2回目のデート。

風太郎(この前はウィンドウショッピングだったな)

風太郎(今週はどこにしよう)

↓1 どこでデートしますか?
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 12:13:47.01 ID:qyxngCnio
動物園
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 21:37:23.42 ID:9sPI87OJo
前回の反省が活きているな
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/28(日) 00:31:39.90 ID:NoIxfSGoO
この調子なら上杉さんniceboatは防げそうだな
ただ安価とコンマが暴走して前回みたいな五股√になったり
上杉さんが二乃に一途でも病んだ姉妹に上杉さんと二乃が分割されそうなのが怖いが
64 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/28(日) 12:29:43.55 ID:zNKWyAkG0

二乃「動物園とはなかなかいいチョイスじゃない、フー君」

風太郎(ウィンドウショッピングと違って金かかるが……デートの定番だ)

風太郎(これで二乃も楽しんでくれればいいが)

二乃「みてみて、ウサちゃんとふれあいコーナーもあるわよ!」

風太郎「二乃はうさぎが好きなのか……意外だ」

二乃「意外って何よ」

風太郎「あ、いや……女の子っぽい一面もあるんだなーと」

二乃「私のこと何だと思ってたわけ……まあいいわ。ほら、フー君も抱いてみなさいよ」

風太郎「うおっ。意外と重いんだな、うさぎって」

二乃「『人参あげると喜びます。人参スティック一本100円』。高っ!アコギな商売ねっ!でも買っちゃう!」

二乃「はい、大好物な人参ですよ〜はい、あーん」

俺の腕の中に収まっていたうさぎに二乃は餌付けしていた。

二乃「ふふふっ、すごい勢いで食べてるわ」

風太郎「まるで五月みたいな奴だな……」
65 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/28(日) 12:35:39.77 ID:zNKWyAkG0

二乃「知ってる?三玖はハリネズミが好きなのよ」

二乃「まあ可愛いけど、うさちゃんみたいに抱きしめられないのは残念よね」

風太郎(三玖……あの後、大丈夫だったかな)

二乃「ねえ、話聞いてる?」

風太郎「ああ、ハリネズミが俺の事を好きなんだろ?」

二乃「何も聞いてないじゃない……フー君の好きな動物のとこ行きましょ」

風太郎「この動物園にゴリラいるかな」

二乃「へー、ゴリラのどこが好きなの?」

風太郎「賢いとこ。マップを見るとアッチの方にサルの仲間たちの檻があるらしい」

二乃「結構混んでるわね」

風太郎「はぐれないように手、つなごう」ギュッ

二乃「……うん」

そんな流れで俺は二乃と手を繋いで一緒に動物園をデートした。

2回目のデートしては上々だ。カップルポイントがアップした!

二乃の好感度  ■■■■■■■■□□
二乃への愛情  ■■■■■□□□□□
カップルポイント ■■■□□□□□□□



……
66 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/28(日) 12:36:42.20 ID:zNKWyAkG0

動物園を夕方まで満喫した帰り道

……

二乃「今日は楽しかったわね」

風太郎「たまには外で動物をみるってのもいいもんだな」

二乃「そういえば、先週三玖となにかあった?」

風太郎「いや、何もなかったぞ」

二乃「ならいいけど」

これも女の勘というやつだろうか……

二乃「はぁ……」

風太郎「ため息多いな、どうした?」

デート中も二乃は楽しみながらもふと見るとため息をついていることが多かった。
67 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/28(日) 12:39:50.16 ID:zNKWyAkG0

二乃「ご、ごめんなさいっ!せっかくの楽しい時間に、心配かけちゃって!」

風太郎「教えてくれよ、俺と二乃の仲だろ」

二乃「……今まで、こんなに姉妹喧嘩が長引いたこと、なかったのよ」

二乃「一花が四葉のおやつを勝手に食べた時も、私と五月があなたの件で仲違いした時も、姉妹みんなが仲を取り持って、仲直りできた」

二乃「今回のは、今までの喧嘩と違う」

二乃「姉妹みんなが私の敵。もしかしたら、このまま私達、バラバラになっちゃうんじゃないかって」

二乃「だんだん不安になってくるの」

二乃「って、私らしくないわね、こんな弱音吐くなんて。フー君は気にしないでっ。私もなんとか他の子と仲良く出来るよう、頑張ってるからっ」

風太郎「二乃……」

喧嘩が長期化して、仲直りの糸口がつかめず、二乃の精神はダメージを受けているようだ。

弱った二乃は簡単に口説けそうだ……だが、2回目のデートの後ではまだ早い気がする。

それに二乃の心の傷に付け入るような真似は正義に反する気がする……

↓1 二乃を口説いてみますか?(成功率 30% 失敗すると二乃の好感度-1)
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/28(日) 12:59:34.39 ID:roeO/y8go
まだやめとく
69 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/28(日) 13:26:37.59 ID:zNKWyAkG0

二乃を家の近くまで送って、そのまま俺は家に帰った。

少しずつ二乃と心の距離は近くなってきている気がするが、姉妹問題が俺たちの関係に重くのしかかっていた。

……

風太郎(先週は三玖と接触を試みて失敗した)

風太郎(今週こそはなんとかしないと)

風太郎(まずは誰か1人、こっちの味方に引き込むべきだ)

風太郎(4人の中で、俺の事を好きではなくて、姉妹仲を大切にしていて、二乃と俺の仲を応援して味方になってくれそうな奴)

風太郎(あー、そんな都合のいい奴はいねーかなぁ)

↓1 誰と接触しますか?
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/28(日) 13:30:52.41 ID:TtHVbSTQO
三玖
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/04/28(日) 13:30:53.03 ID:vNiY1maJ0
四葉
72 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/28(日) 13:48:13.24 ID:zNKWyAkG0

風太郎(そんな都合のいいヤツいないか……)

風太郎(なら、まずは三玖の問題から解決しないと)

俺は放課後、三玖を帰り道で待ち伏せした……

風太郎「三玖!」

三玖「ひゃっ」

風太郎「話がある、聞いてくれ!」

三玖「っ!」

三玖は俺をみるなり、脱兎の如く駆け出した。

この前の一件で、相当嫌われてしまったのだろうか。それはある意味で望むところだが……三玖と二乃は仲良くして欲しい。

全力疾走する三玖を俺は追いかけた。

……

↓1 コンマ 50以上で三玖に追いつける
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/28(日) 13:54:22.63 ID:s+G6Dtuxo
えい
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/04/28(日) 13:56:34.19 ID:gBOveVqW0
四葉の方に行ってくれ…!
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/28(日) 19:11:52.58 ID:JPtekZ+0o
ナイスフークン
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 00:46:30.99 ID:TnW95ESo0
攻めやすそうな四葉あたりを狙うべきじゃ無い?
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 00:47:30.81 ID:a7kKoRAoo
盛大にヒント出されてても安価とる人間が好きなキャラ選んだんだからしゃーない
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/04/29(月) 03:30:06.79 ID:Jl06ww6X0
このスレに限っては四葉もめんどくさいことになりそうだけどな
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 10:53:13.62 ID:gWGhO0bI0
爆弾は大きければ大きいほど、多ければ多いほど良いと思います

連鎖爆発とかステキじゃない?
80 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/29(月) 13:59:20.38 ID:qehlkgh40
三玖「ハァ、ハァ……ハァ、ハァ」

風太郎「うおおおぉぉぉ!」

俺は全力疾走で三玖を追いかけた。

風太郎「話を聞いてくれ、三玖!」ガシッ

三玖をなんとか捕まえることに成功した。

三玖「ううっ……なんで……そっとしておいてくれないの……」

風太郎「あっ」

三玖は今にも泣き出しそうだった。

事実上振られた相手に追いかけ回され、姉妹との仲を祝福するようお願いされる……

三玖の立場を考えると辛いものがある。

三玖「で、フータロー……話って何?」

風太郎「いや、その……」

三玖の泣き顔を見たい訳じゃない。俺は二乃と幸せになりたいが、三玖にも幸せになってほしい。

どうやったら、三玖に、二乃と仲良くして貰えるのだろう。どうやったら三玖が俺と二乃の仲を祝福してくれるのだろう。

どうやったら、三玖が納得して幸せになれるんだろう。

風太郎「二乃と仲良く……できねーか?」

三玖「仲良くはもちろんしたいよっ!そんなこと、フータローに言われるまでもない!」
81 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/29(月) 14:02:23.51 ID:qehlkgh40


三玖は少し怒っていた。

三玖「でも、仲良くするには……私達の関係を規定しないと」

三玖「フータロー、今度ははっきり言うね」

三玖「私はあなたが好き。二乃よりも、他のどの姉妹よりも早くあなたの事を好きになったのは私」

風太郎「!」

三玖「演技じゃないよ。本気だよ」

三玖から真っ直ぐ告白されて……俺の心拍数は一気に跳ね上がっていた。

もし最初に告白されたのが二乃じゃなければ。二乃に返事をする前に三玖から告白されていたら。

俺は三玖を選んでいたかもしれない。

三玖「この想いはもう止められない」

三玖「ねえ、フータロー……二乃と別れて、私と付き合って」

三玖は俺の耳元で囁いた。

二乃をとるか、三玖を取るか。究極の選択だ……

↓1 なんて答えますか?
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 14:06:13.25 ID:a7kKoRAoo
それは出来ない
二乃のことが好きだから
83 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/29(月) 14:17:09.38 ID:qehlkgh40

三玖の事が嫌いな訳じゃない。三玖に俺は何度も救われた。恩もある。

三玖の好意に気がついてから、三玖とお付き合いした後の事を想像して布団の中でニヤニヤしていたこともある。

そんな俺でも、通すべき筋はある。

三玖のことは好き。それを曲げずに答えるには、もうこの答えをはっきり言うしかない。

風太郎「それは出来ない」

風太郎「二乃のことが好きだから」

三玖の目を見てはっきりと伝えられた。

何かを選ぶという選択はとても楽だ。幸せに向かって真っ直ぐ進むだけでいい。

でも、それは同時に何かを捨てるという選択であり、捨てるという行為には痛みを伴う。

俺は今、激しい痛みを必死に堪えていた。

そして、その俺の痛み以上に、捨てられるという痛み、拒絶されるという苦しみを三玖は味わっている。

↓1 コンマ
50以上 三玖は風太郎の選択を受け入れる
50未満 三玖、風太郎の選択を拒否する
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 14:18:58.18 ID:fyg/Ije4o
うい
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 14:35:04.68 ID:qyo+jI8hO
やっぱフー君が一途でも苦しい展開が続くな
86 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/29(月) 14:35:49.19 ID:qehlkgh40

三玖の瞳が深く暗く沈んでいくのを俺は見逃さなかった。

三玖「わかった」

そう答えると三玖は立ち上がって、スカートについた土埃を払った。

三玖「なら私もはっきり言うね」

三玖「二乃とはもう仲良く出来ない」

風太郎「あっ……」

三玖「最初に好きだったのは私なのに。二乃なんて、最初はフータローのこと馬鹿にしていたよ」

三玖「フータローのこと好きな私の気持を知った上で、何度もからかってきたし、馬鹿にしてきた」

三玖「それなのに、後から強引に告白して……私の気持ち、知っているくせに!」

三玖「フー君呼びだって、私が最初に考えたんだよ?それを当てこするように、二乃は私の前で…!」

三玖「いくら姉妹でも、泥棒猫とは仲良く出来ない」

三玖「ごめんね、フータロー。……私にだってプライドはあるもん」


そう言って三玖はまた駆け出した。

風太郎「待ってくれ!三玖!俺はお前の事を……!」

好きだった。

でも今の俺に、三玖を追いかける資格はなかった。

遠くに消えていく三玖をただ、ぼんやりと眺めることしか出来なかった。

俺のせいで、三玖と二乃の関係に深い亀裂が入ってしまった……
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 14:41:55.90 ID:a7kKoRAoo
アチャー
88 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/29(月) 14:57:19.76 ID:qehlkgh40

四葉「上杉さん、上杉さん!」

風太郎「あ?」

四葉「ここのところお疲れですか?今も目を開けて寝てましたよ?」

風太郎「ああ、すまない……」

週末は二乃とデートの予定だ。

だが、デートを前に、三玖の問題をなんとかしないと……

放課後、学級長としての仕事を四葉と一緒にしながら、考え事に耽ってすっかり居眠りをこいてしまった。

気がつけば四葉が大半の書類整理をしてくれていた。

四葉「そういえば最近、アッチの方はどうなんです?」

風太郎「アッチ?」

四葉「二乃とはうまくいってるんですか?」

風太郎「ああ、まあ、ぼちぼちな」

四葉「わおっ!それは良かった!で、どこまで進んだんです?お二人の関係♡」ししし

風太郎「う、うるせー……作業に集中するぞ///」

一花や五月とも気まずくなって会話が出来ない中、四葉だけが俺の癒やしだ。

四葉「忘れないでくださいね。上杉さんが誰を好きになってどんな恋をしたとしても……私は全力で応援します」

風太郎「!」

そうだ。四葉なら。頼るのは癪だが、四葉ならなんとかしてくれるかもしれない……!

風太郎「実は……」

四葉「でも、上杉さん。応援はしますが、上杉さんが姉妹の誰かを傷つけるようなことしたら」

四葉「絶対に許しませんから」

風太郎「お、おう……」

そこで話はそれっきりになってしまった……
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 15:30:23.98 ID:8uzwUsKWO
詰んだな
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 20:20:48.44 ID:Pu+MjXXMo
いやそこは助けを求めるべきかと
安価じゃないんでたわごとです
91 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/29(月) 23:15:04.44 ID:qehlkgh40

二乃「あ〜〜映画のラスト、ロマンチックだったわね〜」

二乃「恋のサマーバケーションの続編、間違いなかったわ」

二乃「最後に沈みゆく豪華客船の甲板で永遠の愛を誓い合うシーン。そして無言のキス!」

二乃「ねえねえ、フー君はどうだった?」

風太郎「前作観てないが、なぜラブロマンスが途中から豪華客船を舞台にしたミステリーになったのかわからなかった」

二乃「細かいこと気にしすぎよぉ。ドキドキハラハラしてキュンキュンできればいいのよっ、映画なんて」

二乃「あと、沈没する際に、海に落ちる乗客の中に一花いるらしいけど見つけた?」

風太郎「人がゴミのように海に落ちるあのシーンか……ウォーリーを探せより難しそうだな」

今週のデートは映画館。映画を見終わった後、近くの喫茶店に入って適当に二乃とお茶を楽しんだ。

92 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/29(月) 23:17:05.18 ID:qehlkgh40

風太郎「なあ、三玖、なにか言ってたか?」

二乃「三玖?さあ?あんた、三玖となにかあったの?」

風太郎「いや、何もないならいいんだが」

俺は、三玖の「二乃とはもう仲良く出来ない」という一言がずっと心に棘のように刺さっていた。

こいつらが元の仲良し五つ子に戻る日は来るのだろうか。

その一方、俺はというと二乃と3回目のデートでずいぶんと距離も近くなってきた。

喫茶店でお茶した後は、ショッピングモール内をぶらぶら歩いて、ゲーセンで時間を潰し、陽が暮れる頃にはデート終了。

俺たちは手をつなぎ、家路についた。

二乃「最近思うのよ。もう私達姉妹は元に戻れないんじゃないかって」

二乃はそんな事をポツリと言った。
93 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/29(月) 23:18:44.14 ID:qehlkgh40

二乃「高校を卒業したら、どのみちみんな別々な道へ進まないといけない」

二乃「きっとその新しい場所で新しい出会いがあって、私達姉妹は今までのように5人一緒って訳にはいかない」

二乃「その別れが少し早く訪れたっていうだけ。だから、フー君は気にしなくていいから」

二乃は、俺が姉妹仲をバラバラに引き裂いてしまって心を痛めているということを察してか慰めるようにそう言った。

二乃は、一見あたりがきつくて誤解されるけど、心の芯には誰よりも姉妹を、他人を思いやれる優しい気持ちがある。

俺はそこに惹かれたのかもしれない……

二乃「ねえ、フー君。好きよ」

風太郎「俺も好きだ」

夕闇の中で二乃と目があった。

二乃が目を瞑った。

ここまで二乃との関係は順調だ。でも、目を瞑る二乃の顔を見ると、ふとあの日の五月の顔がフラッシュバックしてきた。

みんなをこのままにして、二乃と幸せになっていいんだろうか。

↓1 二乃と幸せなキスをしますか?
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 23:19:46.76 ID:XR/uSc7ko
します
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 23:20:00.26 ID:fyg/Ije4o
しとけ
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 23:21:13.09 ID:a7kKoRAoo
する
姉妹仲の解決と恋人を不安にさせるのは別
97 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/29(月) 23:37:01.70 ID:qehlkgh40

そこから先、俺達に言葉はいらなかった。

唇と唇を重ね、愛を確かめあうような長いキス。

二乃「ぷはっ。……フー君、上手じゃない?初めてじゃないの?」

風太郎「初めてだ、こんなキス」

お互い顔は真っ赤だ。あの時、五月(の格好をした誰か)とした時は、交通事故みたいなもんだ。

相手が二乃とわかっていて、お互い好きという気持ちを確認するようなキスは……

二乃の唇はやけどするくらいに熱かった。


キスをしてカップルポイントが1アップした!
二乃への愛情が1アップした!

二乃の好感度  ■■■■■■■■□□
二乃への愛情  ■■■■■■□□□□
カップルポイント ■■■■□□□□□□


二乃をアパートまで送る間、俺達は無言で手を繋いでいた。

二乃の手も汗ばんでいるのがわかる。まだ、キスの衝撃が冷めやらぬまま、気がついたらアパートの前に到着していた。

二乃「どうする?フー君」

風太郎「あ?」

二乃「……ウチで晩御飯でも食べていく?」

風太郎「え?」

二乃「……」

家の前で二乃に誘われた。何度かお邪魔したことのある中野家の五つ子のアパートには今、二乃しかいない。


↓1 中野家にお邪魔しますか?
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 23:38:14.25 ID:agypG4aqo
する
99 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/29(月) 23:56:03.38 ID:qehlkgh40

二乃「らいはちゃん、大丈夫?ちゃんとメールした?」

風太郎「ああ、今日は晩飯いらないって送ったら、了解だとさ。夜は親父も帰ってきているから大丈夫だろ」

お言葉に甘えて二乃の家にお邪魔する事にした。

太陽は西に沈み、すっかり夜になっている。

台所から、二乃が何かを炒めている音が聞こえる。五人で暮らしていただけあって、そこそこ広いアパートだ。

前に来た時はとても手狭に感じたが、二乃1人では持て余すだろう。

台所からする芳ばしい香りを堪能しながら、俺は居間でキョロキョロしていた。

机の下にアルバムを見つけた。

俺はそれを開いた……
100 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/30(火) 00:12:37.59 ID:kiM7pzzN0


赤ん坊の頃の5人の写真だ。今でも変装されると誰が誰だかわからないのに、なおのことわからない。

小さい頃の5人。みんな笑顔で楽しそうだ。

お母さん?の後ろ姿。亡くなったと聞いた。

少し成長した五つ子。京都のあの子にそっくりだ。

リボンをした子がいる。これが四葉だろうか?

この頃になると、次第に面影が見えてきた。この元気なのは一花。後ろで引っ込んでる人見知りそうなのが三玖。

美味しそうにカレー食べているのが五月。そして、ちょっと色気づいているのが二乃……

黒ずくめの衣装。葬式の写真だ。

中野父がいる。姉妹の顔は見えない。

うって変わって、南国の写真。姉妹の水着姿がしっかりと収められている……
101 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/30(火) 00:15:23.95 ID:kiM7pzzN0

二乃「こら!勝手に見るんじゃないわよ!」ポコッ

風太郎「ああ、すまん」

二乃「人の水着姿でニヤニヤしちゃって!代わりに今度、あんたも昔のアルバム見せないさいっ」

風太郎「俺のアルバムはないが、らいはのでよければ」

二乃「らいはちゃんの!?それはすごい価値じゃないっ!四葉に高く売れそう」

風太郎「人の大切な妹の写真を売らないでくれ」

二乃「はい、今日は気合いれてみたわよっ。四川風チキンライスと、ブルゴーニュ風白身魚のカルパッチョ、旬の夏野菜で作ったパトゥルジャン・イマム・バユルドゥ」

風太郎「なんだかわからんがすげーっ!」

二乃「世界三大料理である中華、フレンチ、トルコ料理のコラボレーション、おあがりよっ」

貧乏舌な俺にも、二乃が料理が上手だというのは伝わってくる。

だが、らいはの料理と比べてどうだ……!?

↓1 判定
コンマ 50以上 悔しいけど二乃の料理の方がうまいな 二乃への愛情1アップ
コンマ 50未満 やっぱ1番はらいはの貧乏飯だわ 二乃への愛情1ダウン

102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 00:16:20.24 ID:a8I/ut5/0
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 00:17:16.47 ID:s8+nI41Wo
この貧乏舌め
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 00:28:41.81 ID:8PleiTxMo
飯うまキャラでも五割とは厳しい
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 00:35:12.57 ID:uPri5Z8no
三玖の料理とすら比べられない舌だから多少はね
106 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/30(火) 00:35:13.06 ID:kiM7pzzN0
風太郎(確かに上手い。このチキンライスなんて、カラッと炒められて香辛料がよく混じり合っている)

風太郎(それにこの白身魚。らいはは間違ってもカルパッチョなんて作らないし、舌でシャッキリポンと踊るこの新鮮な味わいは料理屋で出てきても恥ずかしくないだろう)

風太郎(そして最後のよくわからんトルコ料理!茄子の中に冷えた野菜が詰まっただけで、ここまで鮮烈な『夏』を感じさせる味わい!)

風太郎(まるで夏野菜の爆弾!それがチキンライスとカルパッチョと喧嘩せず、絶妙なハーモニーを卓上で演出しているッ!)

風太郎(二乃の料理の腕は確かだ)

風太郎(しかし、俺が食いたかったのは余所行きの上手い料理じゃなくて、毎日食いたくなるような美味い家庭の味だ)

風太郎(らいはの料理のレパートリーは10個もないが、毎日食っていても飽きない何かがある)

風太郎(それに比べて二乃の料理は……時々食うには確かにいいだろう。でも、毎日、こんな料理が出てきたらうんざりしちまう)

風太郎(この料理は『上手い』んであって、『美味い』じゃあない)

風太郎(フッ。二乃もまだまだらいはには及ばないみたいだな)

二乃「どう?美味しかった?」ワクワク

風太郎「ああ。上手かったよ。ごちそうさん」


決して口には出さないが、彼女の料理をおふくろの味と比べてしまうのは男のサガ……

心の中で二乃の料理をダメ出しして、愛情が相対的に1下がってしまった。

二乃の好感度  ■■■■■■■■□□
二乃への愛情  ■■■■■□□□□□
カップルポイント ■■■■□□□□□□
107 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/30(火) 01:06:56.28 ID:kiM7pzzN0

そんなこんなで二乃に夕食をご馳走になり、一緒に皿洗いをした後……

がらんと広い中野家のリビングで俺たちは二人っきりになった。

嫌でも先程のキスを意識してしまう。

恋人になって、デートして、手を繋いでキスをした。

問題はその後だ。二乃の奴、突然大胆に俺を誘うからホイホイ家に上がってしまったが。

その後の事を考えていたのだろうか。

二乃は落ち着きなく髪を弄りながら、時々俺の方をチラチラみている。

時刻はすでに20時を回っていた……

二乃「夕方の話の続きだけどね」

二乃はそう言って俺の手をぎゅっと握ってきた。

二乃「正直、あなたとお付き合いしたこと、少し後悔しているのよ」

風太郎「え?」
108 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/30(火) 01:14:02.57 ID:kiM7pzzN0

二乃「時折、教室で三玖と目が合うの。じっと私の方をみて、何かをいいたそうにしている」

二乃「その目に最近、怨みの籠もった炎が宿っているようにみえるの」

二乃「あんな目でみられたことなかったから、怖いのよ」

二乃「一花も、五月も、私と目を合わせようとしてくれない」

二乃「どうしようもなくって、四葉を頼ったりしているんだけどっ、四葉も『応援するよ』って言ってくれるだけで」

二乃「最近、四葉とも喧嘩しちゃったの。『応援するって言うけど、あんたがなにかすると悪い方向に行くのよ!』って怒鳴っちゃって」

二乃「そしたら、四葉、凄い悲しそうな顔で『ごめんね』って」

二乃「ねえ、フー君。私、どうしたらいいのかしら?」

二乃「このまま、姉妹バラバラで、祝福も得られず……私って幸せになれるの?」

二乃「私は、ただ正々堂々と戦っていただけなのに」


そうか。二乃は二人っきりになって、俺に弱音をぶちまけたかっただけなんだ。

気がついたら、二乃は俺の胸の中で泣いていた。

俺はそんな二乃が愛おしくて、でも、姉妹仲を引き裂いてしまったことの罪悪感でいっぱいになりながら、精一杯、胸の中で泣く二乃を慰めた。

二乃の俺に対する好意。そして姉妹を大切に想う気持ち。どちらも二乃の魅力だ。

俺は、せめて姉妹仲に関して、なにかしてやりたかった。でも、俺がやったことは三玖との関係をこじらせただけ。

今の俺に、二乃を幸せにする資格はあるのだろうか?

二乃「ねえ、フー君……1人の夜は寂しいわ」

涙目になった二乃と目が合った。

弱った二乃は簡単に口説けそうだ。

↓1 二乃を口説いてみますか? (成功率 40% コンマ 60以上で成功!)
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 01:22:44.36 ID:gTvpbpak0
やめとく
110 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/04/30(火) 01:32:53.84 ID:kiM7pzzN0
後日に続く。

二乃の飯がらいはより美味ければ安価なしで風太郎は二乃を口説いていました。
失敗した場合、好感度が下がるわけではなく、マルオお父さんが出現して風太郎の胃に穴が空いていました。
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 01:33:23.72 ID:uPri5Z8no
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 01:42:24.08 ID:s8+nI41Wo

50%が無理なのに40%とか怖くて無理だわ
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 02:39:10.92 ID:zK0J/IgMo
連休中でもボリューム変わらんな乙した
スレ民が冷静だな
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 04:05:51.70 ID:Xh8ScqPB0
なんしても幸せにしたい
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/04/30(火) 15:12:09.71 ID:V58KDfwf0
一花に「おめーのせきねーです」したり五月に「おめーのぱいねーです」したりしてもいいじゃない
116 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/05/01(水) 14:35:34.64 ID:usKlEzcuO
風太郎「結局あの後はなんとか二乃を慰めて家に帰った」

風太郎「一気に家族を4人失った二乃の悲しみを俺は癒せてあげることが出来たのだろうか」

風太郎「二乃をなんとしても幸せにしたい」

風太郎「だが、同時に他の姉妹の事も気になってしまう」

風太郎「俺にはもう彼女たちを幸せにする資格はない」

風太郎「でも、姉妹が幸せじゃないと二乃だって笑って幸せになれないんじゃないか」

……

一花「やっほー、学級委員長クン」

放課後、図書館へ向かう途中、一花に話しかけられた。

一花「最近どう?二乃とはうまくいってる?」

先日五つ子で大喧嘩した後、一花とは気まずくて会話すらしていなかった。

そんな時に突然二乃の話をふっかけられて、面を食らってしまった。

一花は祝福には時間が必要と言っていた。もう吹っ切れたのだろうか。そうだとしたらありがたいことこの上ないのだが。

一花「それで……先週はどうだった?お家でデートしたんでしょ?」

風太郎「なっ……!なぜそれを!何もなかった!二乃の飯食っただけだっ」

一花「ってことは本当にお家に遊びに来たのか。それなのに何もなかったって本当〜?ちゃんと清く正しい男女交際してる〜?」

一花のカマかけに引っかかるとは。俺も余裕がなくなっているのかもしれない。

一花「あ、そうそう。君に手伝ってほしいことがあって話しかけたんだ」

一花「美術の先生から明日の授業で使う画材を倉庫から取ってきて欲しいって頼まれたんだけど」

一花「結構な重さがありそうで、男手を探してたの」

一花「手伝ってくれるよね?彼女のお姉さんの頼みだぞっ」


↓1 一花を手伝いますか?
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 14:50:09.76 ID:pbEJ96f+o
罠っぽいけど手伝ったほうがいいかな
118 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/05/01(水) 15:22:30.09 ID:usKlEzcuO

断る理由も特にない。

風太郎「わかった、手伝おう」

一花「やった!それじゃあついてきて。倉庫はアッチだから」

……

普通の学生は通りもしない離れにその倉庫はあった。こんな場所に倉庫があるとは3年間ここに通っていて知らなかった。

一花「昔の部活棟だって。今は新しくて綺麗なのが出来たから、全部引っ越して、物置になっているみたい」

掃除もおざなりなのか、やけに埃っぽい。

一花「ここだよ」

一花がお使いを頼まれたという倉庫は、その部室棟の1番奥にあった。

一花が鍵を開けたが、建付けが悪いのか、長らく開けてないせいで蝶番が錆びついているのか、扉はなかなか開かなかった。

一花「結構汚いなぁ」

倉庫の中は意外と広かった。外から陽がうっすらと差し込み、中の様子が見える……

床にいつの時代のかわからない雑誌が転がっている……GTOが載っていた頃のマガジンだ……

運動部が使っていたであろう、筋トレマシーンや使われなくなった野球道具などが転がっている。

古びたマットが敷いてあった。年月を経て、黄ばんでいるようだ。

風太郎「はやく見つけて出ようぜ、こんなとこ。で、美術の画材はどこだ?」

一花「先生はダンボール箱に入ったキャンバスって言ってたけど。どこだろう」

俺は棚を手当たり次第探した。

一花「ねぇ、フータロー君」

気がついたら一花が隣にいた。

一花「あったよ、ダンボール箱」

風太郎「でかした!」

119 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/05/01(水) 15:52:57.59 ID:usKlEzcuO

たしかにキャンバスが詰まったダンボール箱は重かった。これは女子1人に頼む仕事ではないだろう。

俺たち二人で持ってなんとか持ち上がるくらいだ。

一花「なんだか林間学校を思い出すね」

風太郎「あの時みたいに閉じ込められてずぶ濡れにならなきゃいいがな」

一花「ふふふっ」

ダンボールを扉の前まで運び、ドアノブに手をかけた。

風太郎「ん?」ガチャガチャ

一花「あれ?どうしたの?」

風太郎「建付けが悪いのかっ、ドアが開かないっ」ガッチャガチャ

必死にドアを引いてみたが、蝶番が馬鹿になっているのか、ドアが開かなくなっていた。

一花「引いて駄目なら押してみろだよっ、フータロー君っ」

風太郎「うおおおっ!」ガチャガチャ

力任せにドアを引いたり押したりしたが、開く気配はない。

風太郎「くそっ、お前といるとよく閉じ込められるな」

どうやって脱出したものか。


↓1 どうしますか?
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 15:55:28.68 ID:qP0LRGHn0
携帯で助けを呼ぶ
121 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/05/01(水) 20:31:12.88 ID:usKlEzcuO

風太郎「ここは携帯で助けを呼ぶぞ!」

一花「任せた」

風太郎「おい、お前ケータイは」

一花「あはは、教室に忘れちゃった。取ってすぐ戻る予定だったから」

風太郎「じゃあ頼みの綱は俺のケータイだけってことか」

俺はカバンから携帯電話を取り出した。

風太郎(まずい、充電が赤マークだ……全然使ってなくて充電習慣がない上に、最近二乃とよくチャットするから、減少が思ったより早い)

風太郎(ギリギリ、1人に連絡出来るかどうか、というところか)

さて、誰に連絡しよう……

↓1 誰に助けを呼びますか?
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 20:37:32.61 ID:ZNMbx9VsO
三玖
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 20:39:14.12 ID:rqawn/aSO
正気か?
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 20:48:02.27 ID:pbEJ96f+o
こりゃ行かないほうがよかったぽいな
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/05/01(水) 21:19:44.08 ID:pWGJdpHI0
二乃と四葉はバイトで五月は用事(食レポ)で消去法で三玖ならわかる
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 21:21:12.01 ID:+sW5UTZ6o
安価だからこういうこともあるさ
127 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/05/01(水) 21:23:25.37 ID:usKlEzcuO
風太郎(こんな時頼れるのは……)

風太郎(二乃は友達と遊びに行くって言ってたな)

風太郎(四葉はさっき校庭を走っている姿を見かけた)

風太郎(となると五月か三玖の二択。三玖はこの時間も図書館で勉強している可能性が比較的高い)

風太郎(気まずい……が、助けを求めないとこのまま一花と倉庫に閉じ込められっぱなしだ)

風太郎「頼むぞ、三玖」

俺は意を決して三玖に電話をかけた……

三玖は3コールで電話に出た。

三玖「もしもし」

風太郎「三玖、今学校にいるか?」

三玖「今忙しいんだけど……何?」

風太郎「大至急、お前の助けが欲しいんだ。実は今、倉庫に閉じ込められていて」

三玖「……」

風太郎「離れにある倉庫だ、職員室を右に曲がって、渡り廊下を超えた、昔の部室棟!場所わかる?」

風太郎「その忙しい用事終わったら、助けに来て欲しい!頼む、三玖だけが頼りだ!」

風太郎「実は一花も一緒に」ブツッ……


一花の名前をいい終わらない内に、ケータイの電源が切れた。

今度買い換える時はバッテリーが長持ちするやつにしないと。

三玖にとりあえずピンチは伝わったはずだ。

しかし二乃とのことで一悶着あって、三玖との関係は俺の中で出会ったばかりの時期を除くと過去最低水準まで冷え込んでいるから心配だが……
128 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/05/01(水) 21:38:52.00 ID:usKlEzcuO

一花「三玖来てくれるの?」

風太郎「返事は聞けなかったが、多分大丈夫だ。何度も俺のピンチを救ってくれた三玖だからな」

一花「信頼してるんだね、三玖のこと」

風太郎「まあな」

一花「でも三玖助けに来てくれるまで暇だねー」

風太郎「勉強道具はカバンに入ってるが、勉強するか?」

一花「もーっ、こんな時まで勉強、勉強……もう私には関係ないからいいや」

風太郎「え?」

一花「今度、大きな映画のオーディションが東京であるの。それ受けようかなーと思ってて」

一花「一応、全国の映画館で上映されるやつで、役はヒロインの姉。結構セリフもあるし、見せ場もある重要なポジション」

一花「受かったら、仕事忙しくなるよー。今までみたいに、学業と二足のわらじじゃ出来ない」

一花「社長さんからは東京の芸能系の高校に一応転校って形で上京を提案されたんだ」

一花「もちろんオーディションは落ちるかもしれない。でも、落ちても結局、それはいいきっかけだと思うんだ」

一花「女優の夢、叶えるなら本気で取り組まないとね。恋が叶わなかった分、夢は叶えなくっちゃ」
129 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/05/01(水) 21:49:47.89 ID:usKlEzcuO

風太郎「そうか」

内心、一花の話に衝撃を受けながらも、俺は想像以上に感情を込めずにそう答える事が出来た。

五人全員卒業させるのが俺の仕事だと思っていた。だが、夢を本気で追う一花を引き止める資格は……

ここまで6人で頑張ってきたのに、突然一抜け宣言をされて、俺も思うところはある。

だが、夢へ挑戦する彼女の人生に対して何かを言えるほど、俺は無責任じゃないはずだ。


一花「でね、フータロー君。そのお姉さん役なんだけど、実はキスシーンもあるちょっと大人な役なんだ」

一花「せめて、ファースト・キスは、好きな男の子としたかったな」

一花「ねえ、フータロー君……私の気持ち、わかるよね?頭いいんだから」

そういいながら一花はぐっと距離を詰めてきた。

一花「キス、しようよ」

薄暗い放課後の倉庫の中には俺と一花しかいない。

一花の心臓の音も聞こえてしまいそうな距離感だ……


↓1 どうしますか?
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 21:51:03.71 ID:pbEJ96f+o
しないよ
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 21:51:14.27 ID:5s8GnfCn0
しろ
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 21:51:38.36 ID:v3VILtep0
する
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 21:57:15.97 ID:qP0LRGHn0
一花だし、キスシーン云々どころか転校の話しさえキスさせるための嘘だった、とかでも驚かない
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 22:01:52.98 ID:8c+4flYrO
ぎりぎりセーフ
135 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/05/01(水) 22:03:22.94 ID:usKlEzcuO

一花が目を閉じてゆっくり顔を近づけてきた。

一花にこんなに迫られて、求められて嬉しくない男なんているはずがない。

でも、俺の脳裏に過ぎったのは、二乃だった。二乃とキスをした時の、あの甘い一時を思い出す。

ここで一花とキスしたら、これからどんな顔して二乃とキスをすればいいんだ?

風太郎「待て、一花」

俺はなんとか一花を押し留めた。

風太郎「それは出来ない」

一花「……」

風太郎「俺には、二乃がいるから。すまん」

一花「お願い」

そう言って一花は俺の手を取って自分の胸に押し当てた。

風太郎「お、おい!」

一花「こんなこと頼まず、すっぱり忘れようと思っても、鳴り止まないんだよっ!胸のセンサーがっ!」

一花「聞こえる!?感じる!?この胸の音っ!」

一花「お願いだよ、フータロー君……キスして……忘れさせて……」

風太郎「……すまん」

俺はゆっくりと一花の胸から手を引いた。

やけどしそうなくらい、一花の体は熱かった。

136 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/05/01(水) 22:19:24.20 ID:usKlEzcuO

それから居心地の悪い、長い長い沈黙。

一花は体育座りで微動だにせずうずくまっている。

俺は、何が正しくて何が正解なのか、テストと違って答えの無い難問と延々と格闘していた。

一花も上京してこれから新しい出会いが待っているだろう。

いろんな男とも出会うだろう。その中には俺なんかよりずっといい男はいっぱいいるはずだ。

そんな中から素敵な出会いをすればいい。初恋なんて甘酸っぱい思い出で十分だ。

俺はふと、竹林の事を思い出していた。

きっと、10年もしたら、一花にとって俺とは、俺にとっての竹林程度の存在。

俺も盗撮したりしたが、今となっちゃ笑い話。

そんな竹林ごときに今の俺の幸せや不幸を押し付けることは責任転嫁が過ぎるという話だ。

悲しいが、俺は一花の幸せに関して責任は持てない。俺が責任を持つのは二乃だけなんだ。

そう、必死に自分に言い聞かせて、うずくまって泣いている一花から目を背けていた。

……

風太郎(しかし、死ぬほど気まずい……三玖、はよ来い!)

↓1 コンマ 50以上で三玖が到着 
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 22:20:09.30 ID:NJcbmdzPo
はよこい
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 22:20:35.29 ID:NJcbmdzPo
来ねえ!
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 22:21:02.72 ID:pbEJ96f+o
やっぱこのスレコンマ運呪われてるわ
140 : ◆NjOgVWN4E2 :2019/05/01(水) 22:33:51.67 ID:usKlEzcuO

風太郎(何をもたもたしているんだ、三玖ぅ〜〜!)

風太郎(よく思い出せば、電話の向こう側から、パンが焼ける音がしていたな)

風太郎(あいつ、バイト中だったのかも……となると、バイト終わるのは夜か……)

風太郎(こりゃ、本格的に、自力で脱出する方法を考えねーと)

風太郎(最悪、前みたいに火をつけてスプリンクラーと火災報知器鳴らすってのもありだが)

風太郎(この点検されていないような天井の装置がきちんと働くかは……賭けってところか)

風太郎(最悪、大火事になって中から焼死体2つ発見ってシナリオも……)

風太郎(そういえば倉庫内の高いところに天窓があるな)

風太郎(あれを開けて脱出?だが、また肩車作戦しないといけない)

風太郎(あとは倉庫には比較的なんでも揃ってそうだが)

風太郎(さて、どうするかな……)

↓1 どうしますか?(諦めて助けを待ったり、一花を慰める方向もありです)

141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 22:35:37.69 ID:y20FnT/BO
一花とセックスする
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 22:36:49.14 ID:r+4WJHhAo
泥沼決定
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 22:39:40.25 ID:+sW5UTZ6o
安価スレでよくあること
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 22:46:24.75 ID:z6AJHN+t0
面白いと思ってるのかな?
まあ、しゃーないっすね
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2019/05/01(水) 22:47:43.83 ID:sFa+F9U00
THE END.
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 22:48:01.79 ID:pbEJ96f+o
やっぱ一花見捨てときゃよかったな
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