【安価】モノクマ「ドロドロした修羅場が見たいかー!」【短編集】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

88 : ◆1SKn6znVT2 [sage]:2019/05/18(土) 13:31:23.71 ID:+wm3Kgxq0
>>87 ありがとうございます。時間取れそうになったんでそろそろ書いていきます。
89 : ◆1SKn6znVT2 [sage]:2019/05/26(日) 23:20:28.50 ID:WKvzJLlt0
【題名:無題(思い付かなかった)】 茶柱×百田×春川   ※育成時空 

最近、胃がキリキリする。
美味しい朝食を食べながら最原終一はそんなことを考えていた。

百田「それじゃこれ食べ終わったら道場に行こうぜ!」
茶柱「ふん!良いでしょう。今日もきっちりとネオ合気道の極意を叩き込んであげますからね!」

胃痛の原因は二人の楽し気な会話。盗み聞きしていた訳でもないのに耳に入るのは食堂が静まりかえっているからだ。見たい訳ではないが、気になって仕方ない。最原は視線だけで隣の席を盗み見た。

春川「…………なに?」

あっさりばれた。
滅茶苦茶不機嫌そうな春川がこっちを睨んできた。本人に睨んでいるという自覚があるかは分からないが、すわりきった目が本気でやばい。
持っている箸がミシミシとやばい音を立てているのが分かってしまう。というか、既に三膳駄目になっていた。

最原「あ、いや。今日も花村君のご飯は美味しいなって」
春川「…………そうだね」

雑な誤魔化しを適当に流した春川は再び正面の茶碗に視線を落とし、ちびちびと食事を再開した。その様子さえも恐ろしいが、最原が気になっているのは春川の隣を陣取っている青年と少女だ。

百田「しっかし、ネオ合気道ってすげえんだな!」
茶柱「そうでしょうそうでしょう!ネオ合気道は素晴らしいのですよ!」

背中しか見えない青年の名前は百田解斗。
彼と面と向かって談笑しているのは茶柱転子。彼女自身は否定するだろうが、楽しそうな笑みを浮かべていた。
仲の良い友達というか、カップルと勘繰られても仕方ない雰囲気だ。

だが、誰も特に何も言わない。皆、黙々と食事をしている。
ブレーキがぶっ壊れたような王馬や狛枝でさえ煽りに行かないのだから相当だろう。それ程までに春川が纏うオーラは剣呑としていた。

想い人が自分以外の女と親し気にしているというのが気に入らないらしい。というか、本当に手遅れかもしれない。

百田「っしゃあ!それじゃ行くか、転子!」
茶柱「ええ、行きましょうか解斗さん!」

なにせ、まさかの名前呼びである。
少し前までは結構仲が悪い―――というか茶柱が喧嘩を売っていた筈なのだが、一体何があったのか。
しかも何の冗談か、百田は春川が不機嫌になっていることにすら気付いていない。

百田「っと、ハルマキ。今日のトレーニングは八時からで良いか?」
春川「…………それで良いよ」

そして気付いていないまま振り返り、あっさり治すのだから性質が悪い。
女子の誰かがほっと溜息をついたのが良く分かる。百田の方に顔を向けようともせず、黙々と食べ続けている春川の顔は若干ほころんでいた。
薄氷の上ではあるものの何とかなりそうだ。
そう考えた最原は安堵しながら食事に戻ろうとし、目聡く見つけてしまった。

茶柱「………っ」

百田を見上げながら裾を引っ張る茶柱の物言いたげな顔を。
自分の方を見てほしいと言わんばかりの表情は軽く濡れている。

あ、これ本気でやばい奴だ。

悟った最原は久しぶりに自分の才能を呪った。
90 : ◆1SKn6znVT2 [sage]:2019/05/26(日) 23:21:48.62 ID:WKvzJLlt0
ちょいちょい間が空いてすみません。やたらと長くなってきたんで小分けにします。あと書きやすいのから書いていこうと思います。
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/27(月) 12:29:46.07 ID:WHzW+6wtO
おつ、待ってた
92 : ◆1SKn6znVT2 [saga]:2019/05/28(火) 22:24:33.31 ID:k6cUquQH0
>>91 ありがとうございます。
93 : ◆1SKn6znVT2 [saga]:2019/05/28(火) 22:25:40.83 ID:k6cUquQH0
>>89の続きです。
―――――――――――――――――――――――――――


それからしばらく経ち、二人の男女が道場に立っていた。どちらも柔道着を着ている。
男は柔道のように両手を突き出した構え、対する女は棒立ちだ。

百田「おらあぁっ!」

先手は男。女相手だとかいう油断はない。掛け声と共に男が手を伸ばし、本人にとっては最速の動作で襟首を掴む。確かに筋は良いのだろう。一か月にも満たない練習期間にしては滑らかに動けている。
だが、当然のように宙を舞うのは男の方だった。

百田「かっ!?」

突然の浮遊感に百田が目を見開いた直後、背中が勢いよく畳に叩きつけられた。柔道着の分厚い布地を貫く衝撃に息が詰まり、思わず瞑った目を再び開ければ道場の天井。と思う間もなく、奇麗な顔がその視界を埋める。
いつの間にか腹の上に跨られ、両腕が小さな掌に抑え付けられていた。

春川「ほら簡単」

所謂、床ドン。体格差をものともせずに勝利した春川魔姫は涼し気な表情をしていた。否、よく見ると若干嬉しそうだ。口元が薄っすらと微笑んでいる。

百田「も、もう一回だ!次やれば負けねえからなっ!」

宣言通り秒殺されてしまった百田が負け惜しみを言った。
少しどもってしまったのは男として悔しいからか、その顔に魅入られてしまったか。
間近に感じる女の匂いの所為かもしれないし、はだけた柔道着から小さな乳首が見え隠れしていることに気付いたからかもしれない。
もう一人の少女ならボリュームたっぷりの乳肉が谷間を見せつけてくるわけだが、服との隙間が大きい貧乳だとこうなる訳だ。
勿論、普通はここまで露骨にはならないだろうが、先ほど引っ張られたせいではだけたらしい。
――――――それが女からの誘いだと気付かないから百田相手だからこそ、彼女達も実力行使に走ったのだろう。

春川「………もう終わった心算なの?」
百田「あ?何言ってん、だ?」

不満そうな声に内心首を傾げながらも百田が立ち上がろうとするが、そこで動けないことに気付いてしまう。春川に動く気が無いのだ。上に乗っているのは華奢な少女だというのに抑え付けられた手首はピクリとも動かない。百田の右足を挟む様な位置取りをしている二本の腿もまた動かせない。いや、動いた。春川の右膝が持ち上がり、百田の股間を押し上げる。
小さくも固い膝小僧に刺激され、男根が腿ごとピクリと跳ねた。

百田「っ……おい、ハルマキ?」


春川「茶柱にもこうやって襲われたんでしょ?」


あっさり言われて呼吸が止まる。そんな男に女はゆっくりと唇を近づけていく。
どんどん大きくなっていく顔は目を閉じることなく真っすぐ見つめてきていた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/31(金) 01:12:44.57 ID:Tx7z0i/N0
待ってた!更新楽しみにしてる
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/31(金) 22:44:35.87 ID:rw6gtAFV0
乙。続きが楽しみだ。
96 : ◆1SKn6znVT2 [saga]:2019/06/03(月) 00:33:26.01 ID:NNH4kdbX0
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


首筋に口付けようとした顔がピタリと止まる。見開かれた目に映るのはくっきりと浮かぶキスマーク。

「……っ」

付けた覚えのないそれを見た女は自然と歯を噛みしめる。誰がやったかは良く分かる。マーキングの心算だろう。余りにも露骨な挑発に火照った体が冷めていき、―――――――鎮火する前に一気に燃え上がった。貪りつく勢いで“そこ”目掛けて吸い付いた。

百田「っ」

男の身体が跳ねるが、覆いかぶさった女は力で抑え込む。唇がめり込む程のディープキス。
吸盤の如く貼り付いた唇が全力で吸い上げ、口腔に入り込んだ男の肉を唾液でべっとりと濡らしていく。舌先でつつき、こびりついた女の痕跡を自分のモノに変えていく。

百田「ま、て……こ」

たどたどしいのは快感の所為か。気持ちよさそうに体をくねらせる男に合わせ、屹立した彼の分身も左右に動く。奥まで貫くそれは膣にこすれて気持ちが良い。脈打つ感覚。そろそろ出そうなのだろう。
男の顔が見たくなった女は首筋から口を離す。
何時もと違ってコンドームは付けていない。故に抜くかどうか迷ったが、――――――茶柱転子は締め続けることにした。

茶柱「イイですよ、解斗さん」

女がにっこり笑って言った。


春川「何が良いのよ、馬鹿女」


直後、茶柱のわき腹につま先が突き刺さり、壁の方まで蹴り飛ばされた。

百田「んっぎいいいいいぃぃ!!?」

上がった悲鳴は二つ。蹴り飛ばされた女と中折れしかけた男。抑え込みから解放された百田はその場でのたうち回ろうとし、それよりも早く腰に跨られ、抑え込まれた。ただし、今度の女は春川魔姫だ。昨日の夜とほとんど同じ体勢。日に照らされる春川の顔は無表情。冷え切った目は百田の首筋に向けられていた。

折角付けた跡は変色していた。自分の跡を消そうとあの女が口を付けたのだ。
殺気立った目で横を見れば茶柱が伸びていた。蹴り応えは中々だった。ぴくぴく痙攣する彼女の口元からは涎。裏返った眼球を見れば意識が無いことは明白だった。どうやら上手くやれたらしい。百田の身体に跨ったままの春川はそんなことを考えながら服を脱いでいた。因みに上だけだ。百田の股間の前にある下半身は既に何も履いていない。

百田「ハルマ……っ!」

なにか言いだしそうな顔が小さく喘いだ。挿入させられたからだ。春川の秘所からしても乱暴な挿入だったが、幸いにも慣れ親しんだ肉竿だ。内心の荒れも関係なくすぐに濡れだし、擦れながらも迎え入れる。こびりついていた女の汁を洗い流すように愛液が漏れだす。

百田「うし……」
春川「うるさい。さっさと出しなよ」

言い訳に興味がない女は男の口を塞ごうと顔を近づけていく。
これまでにやってきた上書き作業と同じように。 


――――――違うのはすぐ傍に競争相手がいることだろう。
執念。失神していた筈の茶柱転子が震えながらも立ち上がったことに百田だけが気付いてしまった。 彼女の顔は数分前に見た春川と似たような表情をしていた。
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/07(金) 22:59:41.89 ID:llvLlZkP0
うおおお続きはまだか!
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/13(木) 00:14:44.58 ID:Ul/BoXYA0
更新待ってるぞ
99 : ◆1SKn6znVT2 [saga]:2019/06/14(金) 00:56:40.09 ID:ilQwgPkm0
>>97
>>98
いや、本当に遅くてすみません。次でラストです。はい。
100 : ◆1SKn6znVT2 [saga]:2019/06/14(金) 01:22:50.23 ID:ilQwgPkm0
>>96の続きです。

「泥棒猫っ!」「お邪魔虫っ!」「私の物に手え出さないでっ!」「あなたの物じゃないでしょうがっ!」「ふざけないでっ!」「そっちこそっ!」

罵声と打撃音の応酬によって道場が揺れる中、百田解斗が漸く目を覚ます。
瞼を上げたが、視界は暗いまま。頬に違和感。顔に布か何かが被せられているらしい。
何故か痛む顎をさすりながら上体を起こすと、件の布がはらりと落ちた。

パンツだ。しかも二枚ある。

百田「………あ?」

間抜けな声だが、責めるのは酷だろう。白いサイドストリングスと花柄のスポーツショーツ。どちらも何度も見たことがある柄だ。しかも、付近には赤い制服と青い制服が散らばっている。スカートまであった。どっちも矢鱈と短い。というか、百田自身も裸であった。腹の下あたりが妙に冷えるのは濡れているからだ。そして、全身キスマークだらけ。状況を思い出した百田の顔から血の気が引いていく。

「さっさと退いてください。重いんですよ!」
「はぁ!?アンタよりは絶対軽いからっ!」

どたばた騒いでる方に顔を向ければ、予想通りに二人の少女が居た。マウントを取り合っているらしく、組み敷いてる女も組み敷かれている女もすっぽんぽんだった。

茶柱「なっ!?このっ!それは胸の差でしょうがっ!」

組み敷かれている女は茶柱転子。トレードマークともいえる大きなリボンは解け、長い髪は乱れに乱れている。額の生え際を鷲掴みにされ、無理やり畳に押し付けられている彼女は悔しそうに睨み上げているが、その目には涙が溜まっていた。だが、彼女だってやられっ放しではない。寝返りを打つように体を暴れさせながら腿で腿を蹴り上げ、上から垂れている長い髪を必死に引っ張っている。

春川「いったぁ!?髪離しなさいよデブっ!」

その長い髪とは春川魔姫のもの。痛みに顔をしかめながらも首に力を込めて抗う彼女の目尻にも涙。引っ張られまくったのだろう。シュシュは何処かに消え去り、奇麗なストレートヘアの先端がパーマをかけられたかのように縮れている。引っ張られた髪の根元はピアノ線のように張り詰め、ぶちぶちと音を鳴らしている。
髪は女の命。それを引き抜かれるという屈辱と痛みに春川の力が増していく。

茶柱「そっちこそ、離しなさい貧乳っ!」

当然、それは茶柱も同じこと。二の腕に血管が浮かび上がるまでの力でやり返し、頭が割れるような圧迫に報復されていく。悪循環極まりない戦いだ。百田が気絶してからどの位時間が経ったかは分からないが、ずっと争い続けたのだろう。二つの裸体は汗でびっしょりだった。
そんな二人が寝技の攻防を繰り広げれば当然エロい。むっちりとした腿としなやかな腿が複雑に絡み合い、大きな乳房と小ぶりな乳房が餅のように互いを捏ねあう。
グラスマスとスレンダーという違いはあるものの二つの瑞々しい肉体が絡み合う様に男の目は吸い寄せられる。

自然、思い出すのはそれぞれの少女との性交だ。
実りに実った下の果実も上に乗ってる小さな乳首も思うがままに味わったのだ。下腹部の方でにちゃにちゃと音が鳴っているのも先程まで挿し込んでいたから。濡れている部分を否が応でも擦り合わせる二人にもそれが分かっているのだろう。歯を食いしばりながら睨み合う顔は怒りと恥辱で真っ赤に染まっていた。
101 : ◆1SKn6znVT2 [saga]:2019/06/14(金) 01:23:44.92 ID:ilQwgPkm0
春川「んぷっ!!?」

と、戦況に変化。ヘアプルに屈した春川の頭が抱き寄せられていた。後頭部を両腕で抑え付けられた彼女の顔は豊満な乳房に埋まっている。

茶柱「さっさと、落ちな、さいっ!」
春川「もがっ!?」

谷間にすっぽりと咥え込まれた春川の顔は誰にも見えない。
体験したことのある百田ならば良く分かる。ボリュームたっぷりの乳肉は意外なほどに柔らかく、隙間なく肌に吸い付いてくるのだ。呼吸は不可能。息を吸っても匂うのは女の体臭。酸欠で昂っている所にあの匂いは非常に危ない。正しく天国直行の快感だ。

茶柱「ふ、ふふっ♪春川さんのおっぱいじゃ、こんなこと出来ませんよね〜」
春川「っ〜〜〜〜!!!??」

乳からはみ出た春川の耳が一気に赤くなる。
メロンを思わせる肌色果実を顔面で感じるのは男ならば至高の快感だろうが、女がやられれば地獄の屈辱。憎たらしさに拳に力が籠り、どすどすと脇腹を殴って抵抗する。万全な態勢とは程遠いが、暗殺者として鍛えられた拳だ。見えていないのに的確に急所を突いてくる拳の連発によって健康的な肌に大きな青痣が出来ていく。痣が出来てくるのは脇腹だけでなく乳房もだ。
この辺、嫉妬が無いとは言い切れないだろう。

茶柱「っ!はっ!効き、ませんよっ!」

だが、合気道家は揺るがない。涙をポロポロと流しながらも、苦し気に表情を歪めながらも恋敵の頭を手離さない。連打は猛攻と言って良い勢いだが、焦りによって生まれた最後の足掻き。つまり、これを耐えれば春川の酸素が尽きる。
予測は当たっているのだろう。遠目からでも分かる位に春川の身体が痙攣している。それでも手を休めないのは流石だが、茶柱の顔に笑みが浮かんでいる所を見ると徐々に弱くなっているのだろう。よく見れば春川の身体はぴくぴくと痙攣している。
と、とうとう力を無くしたか、殴打が止まる。ついで、ぐるりと上下が反転。茶柱の乳房が上から抑え付ける形になった。――――――違和感。茶柱の顔が不思議そうに歪んでいる?

茶柱「んいいいいいいいいいいいいぃぃっ!!!??」

直後、茶柱が目を剥き、絶叫。体を跳ね上げた彼女の股には小さな膝小僧が突き刺さっている。金的ならぬマン蹴り。それを見た百田は悟る。蹴り辛かった春川がわざと自分から転がり、茶柱に隙を作ったのだと。

茶柱「かっ!?んんんんんんんんんんんんんっ!!!??」
春川「よ……く、もっ……!!」

溜まらず、転げ落ちた茶柱の口を今度は春川の身体が塞ぐ。正確に言うなら奇麗なお尻で座っている。
反撃のフェイスシットだ。

茶柱「んぷっ!?ぶぁっ!?ごぼっ!?むうぅぅ!!?」
春川「お…ち、ろっ!」

性器に口付けさせるという屈辱極まりない恥辱攻め。
かなりネタに走った攻撃だが、中々に効果的。酸素を求めて犬のように息を荒げる春川でも座るだけなら何とかなる。それに対し、鼻面をしっかりと塞がれた茶柱は呼吸も出来ない。
というか、噎せに噎せている。鼻から汁が入り込んでいるのだ。春川の股間は今も尚、百田の精液で濡れていた。

春川「あ、零れた?ごめんね。アンタの汚いのじゃ、ここまでたっぷり出してもらえないでしょ?」
茶柱「っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!??」

気付いた春川が上からせせら笑う。半泣きになっている癖に実に厭味ったらしい笑みだ。
当然、ぶちりと切れた。

茶柱「がっぶううううぅぅ!!」
春川「っ!!?いったあああああああああああああああぁぁ!!?」

絶叫。
落雷染みた激痛に華奢な体が跳ね飛び、出鱈目な勢いで畳の上をのたうち回る。
先の笑みはどこに消えたのか。目を剥く春川の顔は涙塗れで余裕の欠片もない。手で押さえる股間にはうっすらと血が滲んでいる。甘噛みとかそんなレベルではなく、本気で噛み千切られそうな激痛だ。

茶柱「げほっ!ごほっ!えほっ!?」

だが、茶柱に追撃する余力はない。仰向けに寝そべったまま何度も噎せて汁を吐き出す。涙ながらに喘ぐ彼女の顔色は青紫に変色している。どうやら気道に入ったらしい。ただでさえ息が出来ないところにこれだ。本気で溺れかかったらしい。しかも、息が出来ないくらいに胸とわき腹が痛い。苦痛の原因は先の連発ボディブロー。本気で壊す勢いだった。

茶柱・春川「この、女ぁ」

息を整え終えたのはほぼ同時。二人の少女は幽鬼のようにゆらりと立ち上がって向かい合う。先ほどまで絡み合っていたせいであまり見えていなかったが、二人とも体の前面はボロボロだった。乳も腹も至る所に引っかき傷ができあがり、痛々しい痣になっている。
落ち武者のようなざんばら髪、サウナに入っているかのような大量の汗、そして常の気丈な態度が嘘のような泣き顔。

春川・茶柱「し、ねっ!」

そんな二人は同時に言葉を放ち、互いに向かって大きく踏み込み、拳を振り上げる。
涙を流しながらも恋敵を睨みつける眼光に曇りはない。共に狙いは顔面。
唸りを上げながら、二つの拳が飛んでいき、

百田「がはっ!!?」

漸く我に返って止めに入った男の両頬に力強くめりこんだ。
102 : ◆1SKn6znVT2 [saga]:2019/06/14(金) 01:28:18.13 ID:ilQwgPkm0
――――――――――――――

凄まじくキリが悪いですが、一旦終わり。
好き過ぎて止まらないので、一回別の安価取り掛かって、消化してきたらもう一回オチに取り掛かろうと思います。
オチに迷いまくったんで、なんか良いのがあればコメントして頂ければ幸いです。
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/14(金) 21:38:34.31 ID:IJxf9B4t0
ハーレムエンドor爆発オチ
もしくはそして誰もいなくなった
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/14(金) 23:06:40.29 ID:grHEgJyLo
おつ、百田には全責任を取ってもらい二人とも幸せにしてもらいたいし
二人の足腰が立たなくなるまで犯し倒して逆らえなくなるぐらいにするしかない
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/15(土) 22:04:30.26 ID:X816AbXu0
イカせ合い勝負で抜かれすぎにより百田が逝く
クロはハルマキか茶柱かで学級裁判開始
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/16(日) 20:17:35.86 ID:+u56relq0
そら腹ボテ重婚ハーレムENDよ
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/18(火) 21:09:31.70 ID:/G5nUypC0
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/19(水) 23:46:41.54 ID:AW2yKA8y0
もう宇宙に逃亡するしかねぇ
109 : ◆1SKn6znVT2 [saga]:2019/06/23(日) 11:38:56.40 ID:blt6gTYb0
なるほど。その手があったか。
110 : ◆1SKn6znVT2 [saga]:2019/06/23(日) 11:40:17.58 ID:blt6gTYb0
【タイトル:お遊び】 七海×狛枝×江ノ島  育成時空 NTR要素あり?

どうやらトゥルーエンドに入れたらしい。
平凡な少年(その割には矢鱈と美形)と金髪碧眼の美少女が抱き合うスクリーンショットを背景にスタッフロールが流れ始めた。

「…………あれ?」

そんなテレビ画面を見つめたまま、七海千秋は小首を傾げた。
苦手だったはずのギャルゲーをあっさりクリアできたのが不思議なようだ。
理由を少し考えるが、特に何もない。
徹夜によって妙に思考が冴えているが、それは何時もの話。場所も自分の部屋だし、この前プレイした時から変えた所も特にない。強いて言うなら、なんとなく。
なんとなく、自分が何を言われたら喜ぶかを考えながら選択肢を選んだだけ。――――――誰に?

閃いた気がして、彼女は自分の隣を見下ろした。

「……んっ」

見えたのは、タオルケットからはみ出したボリューミーな白髪。綿あめのようなそれの下には奇麗な寝顔があった。

女の子のように整った顔ですやすやと眠る彼を見つめながら考える。
狛枝凪斗。よく一緒に遊んでくれるお友達。ゲームソフトを買いに行く時にも付いて来てくれるし、仲は一番良いだろう。

もう一回、画面を見た。

数年後に飛んだのか、少し成長したヒロインと主人公が仲睦まじく手を繋ぎながら歩いていた。

その二人に自分と狛枝が重ねて見えたことから、七海千秋はようやく自分の感情に気が付いた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




「……え?それって何回も凪斗ちゃんを自分の部屋に連れ込んでるって事っすか?そんで朝帰り?」

「うん。狛枝君は誘ったら大体来てくれるから」

急に真面目なトーンになった澪田に天然ゲーマーはあっさりと頷いた。それに合わせ、昼食を一緒に食べている女性陣の箸がピタリと止まる。

“誰か気になっている男子は居るのか?”
そんな軽いガールズトークから発覚した事実は中々に衝撃的。西園寺にからあげを“あーん”している小泉も“あーん”されている西園寺も口を開いたまま固まってしまった。

だがまあ、思い返せば納得は出来る。
確かに七海と狛枝は二人でいることが多い。スタンスが似ているのだろう。共に付き合いは良いが、騒いでいる者の傍で静かに楽しんでいるようなタイプである。それに、どちらもモテる。容姿的にも釣り合っていると言えるだろう。それに確か同じ委員会に所属していた筈。

「………そういや狛枝ちゃんと仲が良かったっすね、千秋ちゃん」

何とか立ち直った澪田が食事と会話を再開する。
流石のムードメーカーも他クラスの生徒も利用している食堂で騒ぎ立てることは避けたか、声はかなり落としている。しれっと男の呼び名を変えた事からしても重大性は把握しているらしい。
そして、地味に顔が赤くなっている。同級生達の生々しい情事を想像したのだろう。

「自分から誘ってるって。七海お姉って意外と肉食なんだね」
「ちょっ!?日寄子ちゃん!?」

呆れた顔で言った西園寺を小泉が諫めるが、紅潮した顔には力が無い。というか、彼女も馴れ初め等が気になっているのだろう。平然とした顔で食事を続けている七海をちらちらと見つめている。
と、それまで黙っていた罪木が七海の方に顔を寄せてくる。何かを決心したような表情。どうやら耳に囁きたいらしく、手を口の前でメガホンのように構えている。七海も聞き取りやすいように顔を寄せていく。

「……七海さん。避妊はちゃんとしてます、かっ!?」

「普通に聞こえてんだよゲロ豚!もっと声落とせ馬鹿っ!」

「日、日寄子ちゃんも声大きいって」

そして、真っ赤な顔になった西園寺に尻を蹴られた。保健委員らしく本気で心配しているのだろうが、あまりにも直球過ぎる聞き方によって妙な空気になってしまった。小泉も一応止めに入っているが、この空気までは払拭できない。

「徹夜でゲームしてるだけだってば。大体まだ付き合ってもないしね」

そんな中であっさり七海は言った。顔を赤らめるでもない普通の表情。それがまた大人の余裕っぽく見えるものだから信じて良いか判断に悩むところである。小泉も澪田も突っ込むべきか非常に迷った。

「でも、うん。そうだね。好感度は稼いだと思うし、今日あたりちょっと挑戦してみるね」

が、ドヤ顔でこんな事を言われてしまえば、盛り上がるなというのは無理だろう。
チャイムが鳴るまで、小規模な女子会はヒートアップし、七海が狛枝の住む部屋に押しかけることが決まってしまった。

――――――そこで何が行われているかも知らずに。
111 : ◆1SKn6znVT2 [saga]:2019/06/23(日) 11:44:47.30 ID:blt6gTYb0
例によって分割です。
多分、皆絶望編を連想してしまうのではなかろうか。
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/25(火) 23:57:15.11 ID:X5uku9+I0
>絶望編
おいやめろ
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/28(金) 23:03:54.56 ID:tkfVks560
やればできるってやつだよ(意味深)
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 23:21:49.44 ID:hdk3e6eD0
がんばれ(はぁと)
106.25 KB Speed:0   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)