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このスレッドは950レスを超えています。そろそろ次スレを建てないと書き込みができなくなりますよ。
【安価・コンマ】孕ませハーレム子孫繁栄!
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348 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/05/24(金) 07:51:11.13 ID:E+n5GKNB0
買い物に付き合ってほしい
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/05/24(金) 07:59:15.88 ID:cXv6iQfg0
マラソン2:反復横跳び1
350 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/05/26(日) 23:13:06.48 ID:qNmMLzHR0
今年は書き込みできないで。
再開するまで少々まっとくれ、
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/05/26(日) 23:28:11.82 ID:3O46HUFx0
今年!?今日の誤字かな?
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/05/26(日) 23:29:44.18 ID:XZszKfRa0
せめて今週、いや今月の書き損じであって欲しい
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/05/27(月) 00:59:00.06 ID:LnouoALF0
間違えたならあとで報告あるから待とう
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/05/27(月) 09:44:08.19 ID:hjQpQlc7O
一晩訂正が無かった
今年は絶望か・・・・
355 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/05/27(月) 21:52:09.68 ID:ysNFhYIj0
いや、すまん。
ナチュラルに間違えたOrz
今週、もしくは今月って言いたかったんやで。
ちょっと更新が遅れるで。
356 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/05/27(月) 21:54:57.38 ID:T38cyPoEo
!!!!!
よかったぁ〜!
令和からこっち一番ホッとしたニュースや!
357 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/02(日) 01:46:40.34 ID:pnUB8rbt0
生存報告。
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/02(日) 02:03:47.01 ID:/VmuvECAo
おつかれ
359 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/05(水) 09:28:37.65 ID:yiyulOiD0
起きてから気づいたが、俺の傷は劇的に治っていた。
まだ痛いし、傷も後々まで遺るようだが、それでも地球にいたときよりも明らかに治りが早い。
魔法や薬草のおかげだろう。
あと一週間位で完璧に動けるようになるとサーリアも言っていた。
まあそれでもちょっとした運動くらいは大丈夫だろう。
千里の道も一歩から………
俺は教会の手伝いをしながら、マラソンと反復横飛びをする事にした。
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/05(水) 11:28:40.05 ID:3s1KxaYT0
お?来てた
361 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/05(水) 16:18:17.37 ID:sq8K469I0
サーリア「いや〜、ナカダさんほんとに助かります。今度はあっちの収穫お願いします」
俺「はあ、はあ………うっす」
俺は次にニンジンの収穫に向かった。
3日が過ぎて、感じたこと、知ったことがいくらかあった。
まず、今の季節はまだ肌寒い冬。
もう少しで春になるらしいが、ここの畑は季節など関係無いらしい。
トマト、キュウリ、イチゴ、スイカ。
全て地球にあったものとは見た目や味などが地味に違いそれぞれ名前があるが、面倒なので地球の名称で呼ぶことにする。
今日はその中でモモとブドウとニンジンの収穫だ。
因みに果物類は全て同じ木に成っており、太い枝ごとに一種類ずつ、7種類ほどが成っているのだ。
これは膨大な魔力を持つ、緑色の長髪の間から双葉が出ているこのおっとりとした少女、サーリアのおかげだそうだ。
サーリアは種族で言えば精霊と言うらしく、もともとはとある精霊の国の女王だったらしい。
しかし「虫」という存在に国を追われ、様々な人々の助けからなんとか危機を脱したそうだ。
そうしていろいろあったが、結局はここにたどり着き、暮らしている。
治療されながら、俺はそれ以外にも様々な、この世界の話をされた。
362 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/05(水) 16:31:57.70 ID:sq8K469I0
今「虫」と言ったが、これは地球でいう虫とは違う特別な存在を差す。
この世界は、戦争が少ない、というよりも、ほとんど無いらしい。
種族間のいざこざも、種による差別も、余りない。
それは、なぜか。
「虫」がいるからだ。
どこからともなく大量に発生し、そこの生態系を食らいつくし、爆発的に繁殖する。
それがこの世界の「虫」。
全種族、全生物共通の敵だそうだ。
しかも厄介な事に、虫がはびこった場所には、災害が訪れるらしい。
サーリアの国も、虫による襲撃の後、災害によって跡形もなく消え去った。
因みに、サーリアの国を襲ったのは巨大なイナゴの群れだったそうだ。
植物を愛し糧とする精霊にとって最悪の敵。
それになすすべも無く蹂躙され、最後には災害によって消え去った。
惨いな………
サーリアは目に涙を浮かべながら、今は無きその国のことを語っていた。
この災害というのもこの世界の特別な存在だ。
災害その物でなく、災害を起こすほど強大な力を持った生物達。
それをこの世界は、「災厄の獣」と呼ぶ。
災厄の獣は普段は大人しい生物だが、一度虫がはびこればその土地に大移動し、虫を喰らい糧とするために災厄を巻き起こす。
それが災厄の獣。
363 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/05(水) 17:16:04.78 ID:sq8K469I0
災厄の獣か………とても興味深い。
泣きそうなサーリアにそれ以上その話を踏み込むのはつらそうなので、俺はそこでもう良いと切り上げた。
トラウマ踏み込みすぎるのは良くないな。
その後シスターなどに聞いたところ、災害にはクラゲの「洪水」、カニの「津波」、ウナギの「暴風」、クジラの「噴火」、ウニの「地震」、そしてオキアミの「隕石」というのがいるらしい。
それがどう災害を起こすのか想像できないが、どうやら文字通りの災害を起こすらしく、虫をその災害がたどり着くまでに排除しきれなければ、災害がその土地もろとも虫を滅するらしい。
つまり、虫よりも災害の方が厄介という事らしい。
虫や災害の他にも、サーリアからこの世界の色々な常識を聞かせて貰った。
世界は円盤の形で、あるところより先は海が終わりのない滝になっている、とか、この世界の中心には蝶の魔王エクリプスの住まう魔大陸がある、とか。
その話から、本当に異世界なんだな、と言うことを実感した俺であった。
364 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/05(水) 17:58:48.02 ID:sq8K469I0
シスターからも他の子の境遇などを聞いた。
ローガは元々腕が四本ある多腕族の子だったらしいが、一本少なかったため、小さいうちにやっかい払いとしてこの孤児院の前に先述の捨てた理由を書いた手紙と共に置かれていたらしい。
しかしそんな境遇悲観せず、むしろみんなよりも一本腕が多いことを自慢に思っているらしい。
シェリーは没落貴族らしく、奴隷商人に身売りされたが、そのシェリー運んでいた馬車が何者かに襲撃され、その隙に逃げたところをシスターに匿われたそうだ。
何者か、の所でなぜかシスターが微笑んでいた。
こいつやったな。
ルーシェの故郷は人間に荒らされたらしい。
どうやら、人魚の肉を食べれば不老不死になると信じ込んだ一部の人間による仕業だそうで、なんとか逃げられたらしい。
魔法で人間になっているときは一切しゃべれないらしく、それでルーシェが地上にいるときはやけに静かだった謎が解けた。
ミシュラに関してはシスターがあまり話してくれなかった。
こういうときは何か事情があるため、俺はあまり聞かなかった。
しかしシスターが教えてくれた範囲では、とある事をなにわいとするとある種族に生まれたミシュラだったが、その技術がとことん無く追放されたそうだ。
フィーはシェリーと同じく逃亡奴隷だそうだ。
シスターが言うには不定期に体温が高くなる病気らしいが、命に別状は無いらしい。
手の甲と下腹部にある紋章はその病気の効果を抑えるものだそうだ。
そして奴隷であった経歴やその道中で美しいその白い肌に大火傷を覆い、片目を失っている。
片羽ニャンガルキャットによるものでなく、もとの持ち主がちぎった物らしい。
………酷い話だ。
365 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/05(水) 19:55:03.50 ID:6RS026ET0
ちょくちょく接続詞抜けてるぅ。
すまんそんやで。
366 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/05(水) 20:05:10.93 ID:6RS026ET0
この世界の事を分かりやすく言うで。
「虫」:どこからかの侵略者。容姿は地球にいる虫等。昆虫に限らない。この世界の共通の敵。(こいつらのせい、というかおかげで戦争はあまりない)
世界:昔の絵のように、円盤の形をしている。端から外には行けない、というか何もない。
蝶の魔王エクリプス:世界侵略を目論む魔王。魔大陸に限っては災厄の獣の影響を受けない。
災厄の獣:普段は普通にこの世界の生態系の一部として存在しているが、虫が一度氾濫すればランダムで災厄の獣の内一種類か二種類が全力で虫を殺しに行く。つまり、虫が氾濫した後、災厄の獣がたどり着くまでに鎮圧させられなければ、その土地は災厄によって滅ぶ。
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/05(水) 22:09:23.82 ID:QnRFHiVV0
まだかな
368 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/07(金) 19:05:20.06 ID:s7TtgSBjo
今日はあるかな
369 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/07(金) 21:12:40.17 ID:sQzaEKIV0
すまん。
ビフテーキで本当すまん。
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2019/06/07(金) 21:36:04.14 ID:HdU9f8zW0
夕飯がビフテキだと?赦されないな
最低でも10レス以上投稿してもらわないと
371 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/07(金) 22:44:22.91 ID:sQzaEKIV0
すまん、不定期の間違いや。
372 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/07(金) 22:53:19.63 ID:4t71nibqo
なんだその誤字!?(驚愕)
373 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/09(日) 22:55:12.18 ID:5SMwOeLbo
こっちは進めるの難しいか
374 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/09(日) 23:43:52.64 ID:RLOFUIwoo
シスターを出したのは最悪手だった気がするの
このスレタイの方針のストーリーを進める上で最悪のキャラだし、展開思いつかなくなって詰んでてもおかしくない
375 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/10(月) 00:13:40.51 ID:MQfMpCby0
詰むことはない。
まあ、ちょっとミスったとは思ってる。
376 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/10(月) 00:22:04.76 ID:MQfMpCby0
今日で、俺がこの世界に来てから4日になる。
初日からあんな化け猫がでるなど難易度ルナティックだった為もしかしたらすぐ死ぬんじゃないかと少し警戒気味だったが、あれからあんな負けイベレベルのモンスターは出ていない。
というか、俺が教会の敷地から出ていない。
塀の中が安全だし、出たって行くとこ無いしなあ………
関係ないけど、最近ぜんぜんオナれて無いしなあ………
地球いたころよりは性欲は溜まっていないが、それでもたまる物はたまる。
でも、ここでは場所もタイミングもない。
我慢するか……………
377 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/10(月) 00:47:35.27 ID:MQfMpCby0
やっぱりフィーの話し方を以下に統一させるで。
変更点多くてすまん。
フィー「……………ナカダさん……………これも…………」
俺「ああ、ありがとう。フィー」
フィー「……………♪」
俺はフィーが示したニンジンを引き抜いた。
そのニンジンは丸々と大根のように太っていた。
この世界の基準は知らないが、明らかに成長限度を超えているのは見て分かる。
俺「ところで………フィーはずっと俺の側にいて良いのか?」
フィー「…………?」
俺「いや、みんなと遊んだりとかしないのかな、って思って。こんな冴えないデブと一緒でいいのか?」
ここ数日はずっと俺の近くにいるな。
ちなみに「あーん」はシスターに右腕をもうほとんど完全に動かせることを指摘されて出来なくなってしまった、トホホ………
俺がニンジンの泥を落としながらそう聞くと、フィーはちょっと考えてから言った。
フィー「……………私、暗いから…………あんまり、みんなと遊ばないんです………………ナカダさんは、私の命の恩人ですし……せめて、ちょっとでも、力になりたいと思って………それに、近くにいると安心するんです………………♡」
俺「そうか………」
そう言えば、趣味は人形作りだったな。
言い方は悪いかもしれないが、その趣味も彼女性格が暗く他の子供達との接触が少ないからこその趣味だろう。
草などを編んで動物がベース人形を作る。
時々布などが手に入れば、それを使ったりもするらしい。
昨日それを少し見せて貰った。
色々な材質の人形があったが………………
そうだな…………
リ○&ス○ィッチの女の子がもってる人形近い感じだった。
可愛いが、なんか、不気味なあの感じだ。
上手だったぞ?
決して下手とは言っていないからな。
378 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/10(月) 01:00:53.30 ID:MQfMpCby0
野菜と果物を収穫し終わって、俺は根菜類を洗っていた。
汲み上げ式の水道って初めて生で見た………
脇にはフィーが泥を落としていく俺の指を見つめながら何か考えているような顔をしている。
因みに、レタスなどの葉っぱ類は洗う必要が無いらしい。
サーリアにさすがに青虫などがいるんじゃないかと聞いたところ、サーリアがそのレタスに話しかけたことですぐにその必要が無いことがわかった。
青虫がボロボロと葉っぱの間から出てきて、地面に降りると一匹一匹サーリアにお辞儀をするような動きをして畑に列を成して帰って行ったからだ。
流石にレタスから湧き出てきたあの青虫の量は、ヒュッ、とかいう変な声がでたよ。
俺が野菜を洗い終わり井戸のハンドルを固定すると、待っていたかのようにフィーがどこか暗そうな顔をしながら聞いた。
フィー「あの………………………………」
俺「なに?」
フィー「………………………その、私が近くにいるの…………………迷惑じゃないかな、って………………思っていたので………………」
もじ、と手を後ろに組み、フィーは顔を逸らし下を見る。
どうやら先ほどからその事で悩んでいたようだ。
俺「>>下」
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2019/06/10(月) 01:01:52.07 ID:Vr6+OQEc0
むしろ大喜びしてます
380 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/10(月) 17:07:43.93 ID:YBEdaC/U0
俺「いや、むしろとても嬉しいよ」
フィー「え!」
俺「あーんは出来なくなったけど…………いろいろ手伝ってもらって、とても助かってるよ」
フィー「そ、そおですか………………♡」
それに美少女が常にそばに居てくれて内心大喜びしてます本当にありがとうございます。
俺「じゃあ、そろそろ昼食の準備にむかうか」
フィー「はい!」
381 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/10(月) 17:23:30.47 ID:YBEdaC/U0
〜異世界生活6日目〜
俺「買い出し?」
朝食を食べていると、シスターがみんなの前でそう言った。
サーリア「そう言えば今日でしたね」
シスター「はい。いつも一ヶ月に一度は街に下りて全員で行っているものです。全員変装魔法でニュートラルとなり、自給自足では賄えない生活ひちゅじゅ品を買ったり野菜を売ったりします」
俺「へえ…………」
ローガ「それに今日はでっかい収穫品があるしな!」
ローガがそう言ってダイニングにかけられている自分の背後のニャンガルキャットの皮を親指でビシッと示した。
俺「あれ売れるんですか?」
シスター「ええ。魔物の部位などは割と良いお金と取引されるんですよ。魔物が強く、稀少であればあるほど値段も高くなります。ニャンガルキャットはこの地域にはいないので、割と良い値段で売れるでしょうね」
へえ…………
シスターがぶつぶつと呟きながら金の計算をしていると、俺の隣にいるミシュラが寄ってきた。
ミシュラ「ねえねえナカダ。お願いしていい?」
俺「ア、ハイ」
そう言えば、俺はミシュラに弱みを握られているんだった。
初めてお願いをされるが、何をされるのだろうか。
ミシュラ「えっと、街に行くのって時々だけだし、おこづかいも他に使い道ないから買えるときに買っておきたいの。だから、町に着いたらちょっと荷物持ちとしてお買い物に付き合ってくれないかしら?」
なんだそんな事か………
さしあたりローガへのプレゼントとかだろうな。
俺「いいぞ」
ミシュラ「うふふー、ありがとー」
ミシュラは寄せていた身を戻し、ペースト状の朝食を飲むのを再開した。
382 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/10(月) 17:31:36.45 ID:YBEdaC/U0
フィー「………………………ナカダさん」
今度はミシュラの反対側のフィーが俺に身を寄せる。
シスターも見慣れたのか、その行為自体にあまり殺意を向けなくなってきた。
フィー「…………………その………街に行ったら……………お買い物に………………」
フィーもか。
既にミシュラと約束してあるのだが、そうキラキラした目で見られると断れないじゃないか…………
俺「いいぞ」
フィー「ほんと………! ありがとうございます………………♡」
ううむ、ダブルブッキング。
まあなんとかなるだろう。
俺は朝食を食べながら、手持ちの銀貨10枚の使い道を考えていた。
383 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/10(月) 17:43:25.12 ID:YBEdaC/U0
〜ウィールストンの街〜
俺「へえ………なんだかヨーロッパの街並みっぽいな」
シスター「ヨーロッパ、ですか?」
俺「あいや、俺が前にいた世界の地域の事なんです。ちょうどこんな感じの街並みなんですよ」
街に着いて、建物などを見回して見た感想だ。
はっきり言ってほとんどヨーロッパそのままの街並みだった。
まずはサーリアの魔法で人間の姿になっている子ども達と一緒に換金場に行ってこのニャンガルキャットの皮や牙を金に換えてから、その先は自由行動らしい。
治安も良い静かな街だからこそ自由行動も有りのようだ。
ニャンガルキャットの換金>>下コンマ×金貨一枚、ぞろ目なら×十枚。
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/10(月) 17:45:20.89 ID:Gr/2GEs20
ゾロ
385 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/10(月) 17:46:52.96 ID:YBEdaC/U0
おっしい!
386 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/10(月) 18:05:07.87 ID:YBEdaC/U0
◆◇◆◇◆
シスター「まあまあの値段になりましたね」
日本換算にして約90万円。
この世界の給料9ヵ月分。
やべえ。
魔物ハンターやろうかと一瞬思ったが、死にたくないからやめておいた。
ローガ「うわあすげえ………………」
サーリア「沢山お花が買えますね。スプリンクラーも着けたいです」
シェリー「キラキラしてまふ…………」
ルーシェ「!………!!………………!!!」
フィー「私じゃ持てないね」
ミシュラ「おおお…………」
子供たちが袋一杯の金貨を見てそれぞれの感想を上げる。
まあまあの大金だからな。
シスターは袋から二枚ずつ子供たちに金貨を渡した。
シスター「ボーナスお小遣いです。大切に使ってください」
子供たち「「「「「やったー!」」」」」
全員が歓声を上げる。
ルーシェも声にならない歓声を上げながら飛び跳ねていた。
シスター「では、これはナカダさんの分です」
そう言ってシスターは俺に30枚の金貨を渡した。
俺「いいんですか?」
シスター「ええ。倒したのはナカダさんですし、本当なら全部差し上げたいのですが………残った分で教会の補強等もしなければいけないので」
俺「>>下」
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2019/06/10(月) 18:11:28.03 ID:Vr6+OQEc0
ありがとうございます
388 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/10(月) 18:35:31.19 ID:YBEdaC/U0
俺「いえ、充分です。まだこの世界のお金の使い方にも慣れていませんし。ありがとうございます」
シスター「はい。そう言って貰えると、私も安心です」
シスターは次に子供たちに向いた。
シスター「では…………これから自由時間です。今日は大金を持っているから、気をつけてくださいね」
子供たち「「「「「はーい!」」」」」
そう言って子供たちはフィーとミシュラを残して蜘蛛の子のように散っていった。
フィー「じゃあ…………一緒に買い物を………………」
ミシュラ「さ、行きましょ」
同時にそう言って、二人は顔を見合わせる。
ミシュラ「え、なんでフィーちゃんも?」
フィー「ミシュラちゃんこそ…………………」
………………………
俺「うん、ごめん」
389 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/10(月) 18:40:57.06 ID:YBEdaC/U0
結局、俺は二人を連れて一緒に買い物をする事になった。
まあ、ダブルブッキングしたことで俺は二人にめたくそに怒られた。
ダブルブッキング、ダメ、ゼッタイ。
ミシュラが買ったもの>>下1
フィーが買ったもの>>下2
ナカダが買ったもの>>下3
どんな店で、どんな理由で、何を買った、みたいに書いて欲しいで。
390 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/10(月) 18:45:23.84 ID:YBEdaC/U0
あと値段。
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/10(月) 18:48:01.12 ID:Vr6+OQEc0
貴金属の店で金のインゴット、値上がりした時に売って儲けるため、値段は今かなり値下がりしてて金貨一枚
392 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/10(月) 18:49:31.91 ID:yMl+4tn/O
傷薬
銀貨3枚
ナニかあった時のため
393 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/10(月) 18:54:20.38 ID:RYQYv4E20
使えそうな武器
金貨2枚
皆を守るため
394 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/10(月) 22:30:27.91 ID:VwktcGOe0
そういえば淫紋の効果とアルテミスの効果って干渉するんだろうか
395 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/11(火) 05:04:56.76 ID:jvVFC6MW0
アルテミスの効果は安妊と安産、淫紋は性別固定とマインドコントロール。
効果が重なっていないから干渉はしないで。
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/11(火) 07:55:12.94 ID:3S6sqCdp0
マインドコントロールだたのか
子供に干渉するから安産に引っかかるかなと
397 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/13(木) 19:46:16.78 ID:r1torJuK0
まず向かったのはミシュラが行きたいと行った貴金属店だ。
ミシュラ「治安がいいといってもやっぱり貴金属店は泥棒とかが不安だし、どっちにしても子供の私一人じゃ買い物が出来ないしね。シスターはついて来てくれないし……」
俺「なるほど」
フィー「キラキラ………」
恐らくローガへのプレゼントを買うつもりだろうと思っていたが、貴金属店に入るなり、ミシュラは想像もしなかったコーナーのショーウィンドウを物色し始めた。
ミシュラ「あー、あったあった。この前見た時より安くなってるー♡ ふふふ♡」
俺「……………え?」
まさかの金のインゴットを見ておもちゃを見つけた子供のようにはしゃいでいた。
え、それ買うの?
というか……買えるのか?
俺「ミシュラちゃん……所持金いくらもってるの?」
ミシュラ「ん? えっと……金貨二枚と銀貨十一枚、だわね」
俺「………買えるの?」
ミシュラ「ええ。これください!」
買えた……
恐らく一キロほどの金のインゴットを金貨一枚と引き換え、ミシュラは頬ずりして喜んでいた。
この世界だと金貨一枚と金一キロが同価値なのか?
不思議だ………
俺が首を捻っていると、ミシュラが説明してくれた。
ミシュラ「あら不思議そうな顔してるわね……知らないなら教えてあげるわ」
ミシュラは金塊を抱きしめながら言う。
ミシュラ「この世界の金貨は特別な魔法をかけて作られているの。だから壊すことも出来ないし、偽物を作るのはもちろん無理。だから金貨一枚で金の延べ棒が買えるのよ。まあ、今は金が安いだけなんだけどね。高くなったら売るのよ。もっとお小遣い貯めて高いもの買うんだ〜♡」
ふーん、そんな不思議な効果が金貨にあるんだな。
というか安くなってるにしても金塊安すぎだな!
398 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/13(木) 19:50:19.82 ID:r1torJuK0
フィー「綺麗………」
因みにフィーは様々な宝石が埋め込まれた指輪がズラリと並んだショーウィンドウを覗いていた。
………付けたそうだが、多分、というか絶対サイズは合わなそうで、少し可愛そうだ。
本人も自分の指と指輪を見比べて心なしか悲しそうな顔をしている。
俺「>>下」
399 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/13(木) 19:51:37.61 ID:r1torJuK0
>>397
の後、ナカダの感想。
がめついなぁ………
400 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/13(木) 19:52:09.97 ID:r1torJuK0
安価下。
401 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/13(木) 19:54:46.41 ID:5QJA5u6ho
(買ってあげよう…)
402 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/13(木) 20:02:02.67 ID:r1torJuK0
(買ってあげよう)
俺はそう思い、二人との買い物の後フィーに合う指輪を買う事を決めた。
サイズは人間の三分の一の物を作ってもらおう……
403 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/13(木) 20:16:33.52 ID:r1torJuK0
次はフィーの買い物だ。
フィーはミシュラのような特別な買い物では無く、薬局で何かあった時の為の傷薬を買った。
俺「傷薬でいいのか?」
フィー「…………はい………ナカダさんの傷も、治せるから………」
俺「………俺の為?」
フィー「……………はい…………傷薬って………作るのに時間がかかるので………」
わあい俺の為かあ。
この前ニャンガルキャットにバッサリ行かれた時は薬草で応急処置のような形になっていたからな。
傷薬があるのは心強いな!
俺「>>下」
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/13(木) 20:18:14.01 ID:nNAS8B8f0
ありがとう
傷薬もだけどなによりフィーの気持ちが嬉しいよ
405 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/13(木) 20:19:59.60 ID:r1torJuK0
ガンガン好感度稼いでいくナカダァ!
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/13(木) 20:29:34.96 ID:5QJA5u6ho
中田氏、ハーレムメンバーとはいえ慢心はしない
407 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/13(木) 20:34:17.52 ID:r1torJuK0
>>406
本人は知らないから……
408 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/13(木) 21:10:05.42 ID:r1torJuK0
俺「ありがとう。傷薬もだけど、なによりフィーの気持ちが一番嬉しいよ」
フィー「そっ………そそそそう、ですか………♡」
フィーは恥ずかしいのか顔を赤らめ手に持つ薬瓶に顔を隠してしまった。
俺が微笑ましく思っていると、ミシュラがじと、と俺の事を見ていた。
俺「ん?」
ミシュラ「いや……よくもそんなにつらつらと………ねえ………」
そう言ってミシュラはフッと笑って横を向いた。
………何なんだよ?
とりあえず、これでフィーの買い物は終わった。
409 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/13(木) 21:19:00.97 ID:r1torJuK0
次は俺の買い物だ。
ミシュラはローガと合流するらしく俺と別れたが、フィーはまだ俺といたいらしく俺の買い物に着いて来るらしい。
自由時間はまだ残っている為、俺は街に来た時から実用的にも男のロマン的にも行ってみたかった所に行った。
秋葉原などにそうゆう店もあるが、本物は見たことはない。
そう。
浪漫。
武器屋!!!
410 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/13(木) 21:35:44.25 ID:r1torJuK0
たまたま見つけたで使いやすそうな武器を見つけたが、どんな武器を見つけた?
どんな店?>>下1
どんな武器?>>下2
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/13(木) 21:37:45.11 ID:5QJA5u6ho
総合武器屋
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2019/06/13(木) 21:45:30.07 ID:fqeYPCFzo
ブラックジャック
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/13(木) 21:46:19.25 ID:gjBb216v0
クォータースタッフ
414 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/13(木) 21:49:33.82 ID:r1torJuK0
>>412
どんな形や。
調べたら色々出てきた。
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2019/06/13(木) 21:56:07.61 ID:fqeYPCFzo
砂の詰まった黒い袋がくくりつけられている棒(片手で持てる程度の長さ)
という感じでお願いします
416 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/13(木) 21:56:52.47 ID:r1torJuK0
ついでにブラックジャックの特殊効果コンマ。
50以上00以下なら何か一つ特殊効果。
ゾロ目ならその分特殊効果(77なら7つ)
>>下
417 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/13(木) 21:57:46.49 ID:r1torJuK0
>>415
ありがと。
418 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/13(木) 21:58:20.33 ID:r1torJuK0
コンマ下。
419 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/13(木) 21:58:49.01 ID:Su8R1kvDO
はい
420 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2019/06/13(木) 21:58:59.39 ID:fqeYPCFzo
妖怪いちたりない!
421 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/13(木) 22:00:54.79 ID:r1torJuK0
というか一多い。
422 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2019/06/13(木) 22:06:00.00 ID:fqeYPCFzo
あ、逆だったわ
恥ずかしい!
423 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/15(土) 23:50:27.80 ID:+5yHdSWT0
◆◇◆◇◆
俺「武器屋なんて来ても欲しいもの無いだろ?」
フィー「いえ……………私は、ナカダさんと…………一緒にいたいだけなので………………♡」
俺「おう、そうか」
俺とフィーは街で一番大きい総合武器屋に入った。
すると突然、
店員1「へいらっしゃいませええええ↗!!!」
俺「うおう!?」
フィー「ひっ………!」
耳鳴りがするような大きな野太い声で出迎えを受けた。
驚いた俺が声が聞こえてきた方を向くと、髭やら腕毛やらがボーボーに生えたがたいの凄く良いいかにも武器屋の店主! という男がカウンターに立っていた。
店員2「くら! あんた! お客さんが怖がってるでしょうに!」
店員1「イダッ!?」
俺が戸惑っていると、カウンターの裏から出てきた女性が男の頭を金床で思いっきり殴った。
痛そうだ、というか生身の人間だと死ぬんじゃないかその攻撃。
俺「あ、あの…………」
店員2「ああ、うちの亭主が怖がらしちゃってすまないねお客さん。ウチらの総合武器屋にようこそ。どうぞ見ていっとくれ。ほらあんた! ちゃんと案内するんだよ!」
店員1「わかったよわかったよ!」
男は女性に尻をひっぱたかれてすぐに立ち上がった。
頭からはどくどくと血が流れている。
いや………驚きだ。
俺が驚いているのは男が血を流しているにも関わらずそれを拭こうともしていないからじゃない。
俺が驚いたのは男勝りな女の店員…………血を流している男の妻と見られる女性の見た目と言動が一致していない事に対してだ。
普通ならばふくよかなおばさんキャラに当てはまりそうな声とセリフは、華奢で色白で美人なエルフから発せられた物だったからだ。
むしろ、守ってあげたいという穏やかさすら感じられる顔つきだ。
ちょっとキャラが合わなすぎて頭が軽くパニックだ。
店員1「で、お客様はどんな武器を探してるんだ?」
ごつい方の男の店員が頭の血を拭きながら俺にそう聞いてきた。
424 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/16(日) 05:42:36.70 ID:a/1yZb9a0
俺「どんな武器、と言っても……………使いやすい武器が欲しいですね」
店員1「使いやすい武器、か。お客様あまり武器使い慣れてないな」
俺「ええ、まあ………」
俺がそう応えると男の店員はドンと胸を張った。
店員1「じゃあ俺に任せときな! お客様にぴったりの武器を見つけてやるさ!」
俺「あ、ちょ…………」
店員1「まあまかせなって!」
俺「ぁああああ」
そうして俺は半ば連行されるような形で、武器とのマッチングをされたのだった。
425 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/16(日) 06:04:34.59 ID:a/1yZb9a0
◆ロングソード
やっぱり男としてはこれを一番使いたいのだが……………
店員1「駄目だな。腰がまるで入っていない。練習すれば上達はするが、即戦力にはならなそうだ。次」
◆短剣
短剣は動きやすさが武器。
風のように相手を切り裂く!
店員1「遅い。次」
◆レイピア
いや、これは俺でもわかる。
技術が無いと駄目な奴やん。
店員1「……………次」
なんか言えや。
◆爪
手の甲につけるタイプのド○クエのような爪だ。
これを使ってみたいとも思うが、手を曲げるときに右手で自分の左手の指先を切ってしまった。
俺「いっつ……………!」
フィー「傷薬…………………」ヌリヌリ
俺「ありがと………………」
店員1「次だ」
◆弓矢
あ、ダメだ。
まず弓を引き絞れない。
店員1「次」
だんだん雑になってねえか?
426 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/16(日) 09:30:40.45 ID:iz462YjC0
◆クロスボウ
ハンドル引いた時に指挟んだ。
店員1「次」
◆棍棒
ん?
なんだろうか。
今まで違う感覚がする。
店員1「ふむ。手応えがありそうだな。他の似た系統の武器も使ってみよう」
◆棍
スネ打った。
俺「〜〜〜〜っ!」
店員1「離れたな。こっちはどうだ?」
◆クウォータースタッフ
頭打った。
俺「〜〜〜〜っ!」
フィー「大丈夫、ですか……………………?」
俺「うん、大丈夫……………」
店員1「うーむ、あと少しなんだがな……………そうだ、こんな変わり種なんてどうだ?」
◆ブラックジャック
お?
なんだか、良い感じだぞ?
店員1「まさかブラックジャックとはな………そいつは見ての通り砂袋が先についてるんだ。柔らかいように見えるが、相手に逃げない衝撃を与える事が出来る。棍棒で殴りつけるのと違って、スライムとかにも有効なんだぜ」
俺「へえ、スライムにも………………」
店員1「そうだ。ちょっと待ってな」
店員はそう言うと奥から銀色の金属光沢を持ったプルプルしたサンドバッグのような物を持ってきた。
427 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/16(日) 09:46:58.47 ID:iz462YjC0
そのサンドバッグは棒のような支えがついており、サンドバッグ自体は棒についた鎖でぶら下がっている。
まさにサンドバッグと言ったところだ。
すると店員は俺に棍棒を渡して来た。
店員1「これはミスリルスライムのサンドバッグだ。衝撃とか熱とかのエネルギーを全部吸収してその分だけ増殖していくミスリルスライムの能力を抑制してサンドバッグにした代物だ。さ、その棍棒で思いっきり殴ってみな」
俺「は、はい」
説明はよく分からなかったが、俺は言われた通り棍棒をバットのように振りかぶり、思いっきりそのサンドバッグを殴った。
すると、バットがサンドバッグに当たった瞬間、ぼふ、と間抜けな音がしてバットの勢いが死に、ころんっ、と俺が殴った反対側から小指の先ほどの大きさの銀色のぷよぷよとした玉が飛び出た。
店員はそれをつまみ上げ説明する。
店員1「これが今お客様が与えた衝撃だ」
俺「小さ!」
店員1「まあ鍛えてない奴ならこんなもんだな。次はブラックジャックを使ってみてくれ」
俺はブラックジャックを装備し、同じように振りかぶってサンドバッグを殴った。
すると、反対側から、ぽぽぽぽん! と親指の先ほどの大きさのぷよ玉がいくつか飛び出た。
店員はそれを練り固め最初に棍棒で殴って出来た衝撃と比べる。
店員1「な? 結果は歴然だろ?」
俺「はい」
フィー「へー…………………」
428 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/16(日) 09:59:42.03 ID:iz462YjC0
店員1「ロングソードとかも鍛えりゃあ強いが、最初からいくらか肌に合うもんを使った方が断然良いからな。まあ強制はしないが、俺はそれを買うことを勧めるぞ」
俺「ううん……………」
少し剣と迷ったが、やっぱりここは本業の人の言葉を聞くべきだな。
餅は餅屋、武器は武器屋。
俺は頷いた。
俺「いくらですか」
店員1「左右合わせて金貨二枚だ」
あ、左右なんだ。
まあいいか。
俺「買います」
店員1「毎度あり!」
そうして、俺は俺専用の武器、50センチほどのブラックジャック(左右)を手に入れたのだった。
429 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/16(日) 10:01:50.68 ID:iz462YjC0
所持金
310000円→290000円(金貨29枚)
430 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/16(日) 10:14:06.67 ID:iz462YjC0
俺「ちなみに、参考までに店員さんがあれを殴るとどうなるんですか?」
俺は興味本位でそう聞いてみた。
店員1「おう、俺か? 俺は……………」
店員はさっき俺が使った棍棒を手にとり、振りかぶって殴った。
店員1「これくらいだ!」
ドスンッ! と言う重い音がして、ぶるんっ、と三十センチほどのぷよ玉、もといメタ○スライムが現れた。
俺「おお、すげえ!」
フィー「ぷよぷよ……………ひやひや…………」
フィー(そう言えば言い忘れていたが、フィーは魔法で他の人からは幼女に見えている)が両手でそのひんやりとしたスライムをぶよぶよしていると、店員が笑った。
店員1「はっはっはー! お嬢ちゃん、なんならそれ持って帰ってもいいぞ。まあサンドバッグ用だから1日で消えちまうがな」
フィー「ほんと………!」
店員1「ああ。殴った分だけ増えたから好きにすればいいさ」
フィーは目を輝かせてそのスライムに抱きついた。
ちょっと身体を沈ませながら、フィーがそのひんやりさに頬をほころばせる。
まるでウォーターベッドみたいだ。
その時。
店員2「さっきから何騒いでんだいあんた」
エルフの店員が男の店員の笑い声を聞きつけたのか、様子を見にきた。
431 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/16(日) 10:22:47.37 ID:iz462YjC0
店員1「ああ。お客様にデモンストレーションをやってたんだ。ブラックジャックが二個売れたぞ」
店員2「そうかい。毎度あり。その武器、ちゃあんと可愛がってやるんだよ」
俺「はい」
エルフの店員は俺にそう微笑んだあと、サンドバッグに目をやった。
店員2「お、ミスリルスライムのサンドバッグじゃないかい」
エルフの店員はウキウキとした様子で腕を捲った。
店員1「え、やるのか?」
店員2「ああ。最近ちょっと鈍っちまったからねえ。前よりは小さいかもしれないけどね」
そして、エルフの店員はぎゅっと拳を握りしめ、ぐぐ、と正拳突き構えを取った。
店員1「ちょちょちょ、待った。さ、さっき俺がやったばっかりだし、お前がやると俺の面子が…………」
店員2「なんだい別に良いじゃないか減るもんじゃないし。むしろ増えるもんだしさ。せぇの、よいしょ」
男の店員に構わず、エルフの店員はそう拳を突き出した。
ぺす、と拳がサンドバッグに当たった。
432 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/16(日) 10:28:51.84 ID:iz462YjC0
そして、サンドバッグが弾けた。
いや、そう錯覚するほど、大量の大きいぷよ玉が反対側から飛び出るように発生したのだ。
ぷよぷよぷよぷよぷよぷよぷよぷよぷよ
店員2「お、わりと行ったねえ」
店員1「ああもう…………」
ぼよんぼよん、と沢山のメタ○スライムがそこいらを転がりはねる。
すげえ……………
店員2「さて、お客様。好きなだけ持って帰って良いよ。まあ、一日で消えちまうけどね」
そう言った時のフィーのキラキラした顔といったら…………
結局、全部は無理だがフィーの為に俺はバッグが重くなったのだった。
433 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/16(日) 10:30:13.50 ID:iz462YjC0
特別なお店コンマ>>下
50〜99で発見。
434 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/16(日) 10:45:40.87 ID:kpLSemADO
はい
435 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/16(日) 11:11:12.74 ID:7sgp4YIz0
武器屋を出た俺とフィーはシスターと合流するために街の中央に向かっていた。
フィー「ぷよぷよひえひえ………………♪」
どうやらフィーはご満悦の様子。
メタ○スライムをぎゅっと抱きしめ、いつもは無口なのにぷよぷよひえひえと歌を歌っている。
小動物みたいで可愛い。
そうやって歩いていた時だった。
俺「……………………………」
あからさまに怪しい屋台を見つけた。
お菓子や液体などの入った瓶や何に使うか分からない棒などが陳列されており、黒い看板に紫の文字で「不思議雑貨ウィールストン店」と書かれているのが見て取れた。
フィーもそれに気づいたらしく、好奇心旺盛の目で俺の顔とそのお店を交互に見ている。
フィー「………………………いかない?」
俺「いや、俺も凄い気になってる。行ってみるか」
436 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/16(日) 11:59:52.76 ID:7sgp4YIz0
俺とフィーは屋台を覗いた。
屋台には沢山の商品らしきものがある。
「夜泣かずおしゃぶり」と言う名前とすやすやと眠る赤ん坊が描かれた瓶、「勇気のお菓子」と言う名前とモンスターが描かれた箱、「蛮童英怒(ばんどうえいど)」と言う名前と傷だらけの戦士の書かれた箱など、面白そうなものばかりあった。
蛮童英怒を買ってみたいとも思ったが、値札も無ければ店員がいない。
フィー「…………………『氷河砂糖』、『うつくシガレット』……………『星込め飴』…………綺麗…………」
フィーが低い位置にある瓶などを覗いてそう呟く。
なぜ異世界なのに駄洒落が…………
とにもかくにも、店員はいないのか?
俺「誰かいませんかー?」
?「おるよ」
俺「うわっ!?」
呼んだ瞬間に返事が返って来た。
よく見れば、影が落ち真っ暗になっている屋台の店員の席に黒く深いフードを被った人物が座っている事に気づいた。
いたのか………
気づかなかった。
魔女「えっえっえ」
しかもその店主は絵に描いたような魔女だった。
大きな目にしわくちゃな顔、鷲の嘴のようにひん曲がった鼻。
それに笑い方、これをもってして魔女以外なんと言おうか。
437 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/16(日) 12:06:25.45 ID:7sgp4YIz0
魔女「いらっしゃぁいお二人さん。うちの店を見つけるとは運がいいねえ。好きな物を買っていくといいよ」
運が良い?
こんな目立つ店なら他にも見つける人はいるだろう。
裏路地じゃあるまいし………
俺がそう思いながら後ろを向くと、さっきまではもっといた人通りがぱったりといず、街は恐ろしいほどの静寂に包まれていた。
俺「ど、どうなってるんだ?」
魔女「えっえっえ。まあそんな細かいことはどうでも良いじゃないかお兄さん。まあうちの商品を見ていってくれ。妖精のお嬢ちゃんも、欲しいものがあったら私に言うんだよぉ」
フィー「はい………………どれにしよ…………………♪」
438 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/16(日) 12:18:11.03 ID:7sgp4YIz0
………待てよ、「妖精のお嬢ちゃん」……………?
どうしてこの魔女はそれを知っているんだ?
今のフィーは魔法で人間になっている筈だぞ?
魔女「えっえっえ。どうしたのかねお兄さん」
俺「…………………あんた、何者だ?」
俺がそう聞くと、魔女はにっこりと微笑んだ。
魔女「何者も何も、あたしゃただの通りすがりの魔女だよ」
そうあっけらかんに言った。
俺「………………………」
魔女「えっえっえ。まあ警戒しなさんな。別に害したりせんでな」
俺「……………わかった」
まだ疑問は残っているが、なぜか俺の中の魔女に対する警戒心は消えた。
目線が魔法にかけられたように陳列されている商品に行き、それを見回す。
「レベルアップル」、「邪無パン」、「妖グルト」などのお菓子。
「水はきぼうき」、「フルーティーフルート」、「刻印消し」などのおもちゃ。
マジでなんなんだこの店は…………
ナカダが買ったもの>>下1〜3の内コンマ最大。
フィーが買ったもの>>下4〜6の内コンマ最大。
まだ名前が出てないオリジナルなものも可。
名前と効果と使用方法を明記。
439 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/16(日) 12:25:16.65 ID:7sgp4YIz0
というかなるべくオリジナルが欲しい。
440 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/16(日) 12:33:13.00 ID:ZrZ0s5Us0
熱取蜜
瓶入りの蜂蜜。熱を吸い取って粘度を増す性質がある
専用の袋に入れて熱さましに使い、固まってきたら栄養食にもなる
441 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/16(日) 12:34:56.74 ID:TDyXp3yNo
華麗粉
振り掛けられた者が異性同性問わず魅力的に見えるしいい匂いするようになる(持続は短め)
442 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/16(日) 12:38:51.23 ID:mgwTF64uo
00はどっちだっけ
跳ね砂
飛び跳ねやすい砂。袋に詰め込んでぶつけるとよく飛ぶ
443 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/16(日) 12:41:56.20 ID:alnWE6Pno
刻印直し
刻印をいい感じにパワーアップさせるはんこ。効果は一回
ぎゅっと押し付けることで刻印の効果を良い方向に軌道修正させることができる
ランダムな発情→ランダムではなく自分から発情したときに感度上昇
娼婦になるようマインドコントロール→高級娼婦にもなれるよう教養や容姿がよくなる加護に変更(男に従う本能はそのまま植え付けられる)
444 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2019/06/16(日) 12:42:53.10 ID:t8xPYmO2O
苦理忌むパン
食べると数日肉体的・精神的「苦しみ」を感じなくなる
ほんのり甘いパン
445 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/16(日) 12:43:24.63 ID:sjZCFvhXo
>>443
446 :
オパビー
◆En71pCZieY
[saga]:2019/06/16(日) 13:10:29.06 ID:7sgp4YIz0
>>441
これはかけられた人が魅力的に見えるのか、かけられた人が周りの人を魅力的に感じるかどっちなんや。
447 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/06/16(日) 13:14:24.77 ID:TDyXp3yNo
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