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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十九輪目】

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102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/24(月) 08:26:50.94 ID:w5Uux6khO

心配が行き過ぎて信じることが出来なくなってるんだろうね
普段の久遠さんなら《でも大丈夫》って信じてくれるし《危なくなったら私も戦いにいっちゃうからね》とでも脅してくれるだろうに…
103 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/24(月) 20:24:56.33 ID:2sbbrZ5Lo

では少しだけ
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/24(月) 20:29:04.03 ID:Bd/1lwNAO
よしきた
105 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/24(月) 20:40:33.03 ID:2sbbrZ5Lo

天乃『樹が死ぬのよ』

沙織「……死なないよ」

天乃『祟りがある』

沙織「そうだね」

でも。と、沙織は微笑む

祟りがある。そう書かれた電子パッドを抑えて、

天乃の目をまっすぐ見つめる

あたしを見て。と

沙織「祟りに負けない力がある」

天乃『神樹様の力は駄目』

万全ならばともかく、

衰えた神樹様の力では対抗しきれない

だからこそ、唯一抵抗できるであろう天乃の力が必要なのだ

天乃『私の力、必要』

それを示す天乃を、沙織は優しく見る

睨むのも、怒るのも

勇者部のみんながしてくれているから

沙織「うん、それが最善策……【だった】んだよ」

沙織は努めて優しく、諭すように言う
106 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/24(月) 20:54:53.32 ID:2sbbrZ5Lo

沙織「みんなもそれは分かってるんだよ。でもね、それじゃダメなんだ」

天乃『でも』

沙織「久遠さん。みんなが、望んでることなんだよ」

天乃「…………」

沙織の言う【みんな】は勇者部だけではない

天乃の精霊たち含めただけでもない

今まさに、その望みを挫く行いをすべきとしている天乃自身も含んだ願い

いや、

その天乃自身が、一番初めに願ったことなのだ

無理をさせると、無茶をさせると

でも、自分を戦いから退かせたいのであれば、

それを成し遂げて欲しいと我儘を言ったのは、他でもない天乃だ

沙織「久遠さんの力があれば二人は万全な状態で戦うことが出来る。でも、久遠さんは無事では済まないんだよ?」

天乃『今回の戦いは危険』

沙織「樹ちゃん達が、危険を承知じゃないとでも?」
107 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/24(月) 21:24:12.72 ID:2sbbrZ5Lo

沙織「散々言ってたのに」

天乃『分かってる』

沙織「分かってないよ。樹ちゃんにも言われて、三好さんにまであんなこと言われちゃって」

流石に予定にもなかったということもあって沙織は困ったように零す

勇者部のみんなと一緒にいることも多く

樹が出ていくつもりであることは知っていたが、

流石に、夏凜まで出ていくつもりだったのは初耳だった

何の準備もしていなかったし、そぶりを見せてすらいなかったのに

ただ勢いで言ったわけではないのは、天乃はもちろん、みんなも感じたことだろう

沙織「三好さんは本気だよ? それでも、二人を助けたいって言うの?」

天乃『死なせたくない』

沙織「その我儘は、本末転倒だよ」

天乃『これが最後』

自分たちにとっても、バーテックスにとっても

そうでなければ困るという希望もあるけれど、きっとそうなるはずで

出てくるバーテックスの親玉は、今までとは比較にならないほどに凶悪なはず

であれば、戦いに赴く勇者たちは万全であるべきなのだ
108 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/24(月) 21:42:04.68 ID:2sbbrZ5Lo

天乃『みんな分からず屋』

沙織「久遠さんだよ」

天乃『私は干気』

沙織「平気なわけないよ」

点が足りないよ。と、

指先で二回ほど突いて、天乃の書いていた言葉を正す

夏凜達に止められることもあってか、

出来る限り早く書こうとしている字は乱れてしまっている

どれだけ考える余裕がないのか、明白だった

沙織「東郷さんまでで話せなくなるほどの症状が出たんだよ? 二人分の力を短期間で失ったら死んじゃう」

天乃『樹が危ない』

沙織「だから……」

それよりも。と、沙織は息を吐く

これだけ言っても、天乃は頑なで

本末転倒なのに、それを貫こうとしている

沙織「久遠さん、良く考えよう?」

これ以上はと、口を閉ざす

話すよりも、時間を与えるべきだと沙織は身を引く

でも、あと一つだけ

そう思って、沙織は天乃を見る

沙織「忘れないで。みんなが願ってるのは、久遠さんも含めた未来だよ」

それだけを言い残して、沙織は姿を消す

しっかりと考えてもらうために
109 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/24(月) 21:52:12.30 ID:2sbbrZ5Lo

√ 2月7日目 昼 (病院) ※水曜日


01〜10
11〜20 九尾
21〜30
31〜40
41〜50 園子
51〜60
61〜70
71〜80 球子
81〜90
91〜00 歌野


↓1のコンマ
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/24(月) 21:53:28.73 ID:Bd/1lwNAO
111 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/24(月) 22:24:38.22 ID:2sbbrZ5Lo

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


千景「土居さん、今は――」

球子「今行かないで、いつ行くんだ。良いから、タマに任せタマえ!」

千景「あっ……もう、勝手な人ね」

友奈「でも、それがタマちゃんの良い所だよ」

千景「っ、高嶋さん……?」


友奈「え?」

千景「……いえ、なんでもないわ。そうね。その通りかもしれない」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/24(月) 22:35:28.83 ID:Bd/1lwNAO

まさかさおりんの説得すらも通じなかったとは…
そしてこのタイミングでタマっち先輩…なにか打つ手があるのだろうか
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/24(月) 23:54:48.09 ID:MyB4s31wO

精霊組による久遠さんへのメンタルクリニックが続くな
114 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/25(火) 22:22:06.45 ID:CdMI2FBwo

すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日は出来れば通常時間から
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/25(火) 22:26:11.37 ID:hV1Y5KHnO
了解、乙ですー
116 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/26(水) 20:33:42.38 ID:OME+QWZbo

では少しだけ
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/26(水) 20:37:46.68 ID:eGtfdb4+O
かもーん
118 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/26(水) 20:47:42.07 ID:OME+QWZbo

√ 2月7日目 昼 (病院) ※水曜日


天乃「……………」

約束の時間まで数時間

考える時間はだんだんと無くなってく

比例して余裕も失せていき

病室に一人、ベッドに横になっている天乃の表情には焦りが見える

出ていくと樹に言われ、夏凜に言われ

みんなに二人を助けるのは諦めろと言われ

沙織にも、そう説得を受けた

でも……でも。と、天乃は首を振る

何度も言っているように、

今回戦う相手は生半可な状態で勝てるような存在ではない

樹達の状況を鑑みて、手加減してくれる相手でもない

確実に狙われる。徹底的につぶしに来る

そうなれば殺されてしまう

堪えられないほどの痛みと苦しみを与えられ、絶望の淵から突き落とされるかもしれない

生きたまま、食い殺されるかもしれない

そんな残酷な死を与えるために、戦いを任せたわけじゃない
119 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/26(水) 21:09:14.59 ID:OME+QWZbo

球子「寝てなくて平気なのか?」

天乃「っ」

球子「わっ待て待て!」

そんな睨まないでくれ。と

慌てたように手を振った球子は、手を合わせて「ごめん」と言う

球子は別に天乃を煽りたかったわけではないらしく

心配そうに眉を顰めると、来客用の椅子を起こして座り込む

球子「東郷に言ってただろ? 馴染まないのは寝てないからだって」

天乃『それが?』

球子「それがって……いや、回復するのも同じなんじゃないかって思っただけだけど」

怒るなよ。

居心地悪そうに身を捩りながらつぶやくと、

ちらっと天乃を見る

時間が迫っている焦りもあるのだろう

天乃の表情が緩むことはなくて

球子「……天乃はどうしても、みんなの意見を受け入れたくないのか?」

珍しく、球子は真剣に問いかけた
120 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/26(水) 21:25:46.46 ID:OME+QWZbo

天乃『死ねと言いたくない』

球子「死ぬとは限らないだろー?」

天乃『無理』

球子「可能性があるってだけだ」

天乃『無理』

電子パッドの言葉を一切変えずに見せつけて、天乃は首を振る

可能性があるだけではなく、確実なのだと

球子は少しむっとした、難しそうな顔をして

悩ましそうに目を逸らす

長考するような素振りではあったけれど、

そんな柄ではないと思ったのか

煩わしそうに「あーっ」と、声を上げた

球子「夏凜達があれだけ言ってきかないのにタマに上手いこと言えるかーっ!」

天乃「っ」

ガシガシと頭をかいた球子はいきり立って

球子「タマが言いたいのは一つだけだ!」

びしっと、天乃を指さす

球子「みんなを信じられないのかっ!?」

絶叫するかのような、大きな声だった
121 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/26(水) 21:45:44.29 ID:OME+QWZbo

球子は難しく考えるのは、得意じゃない

長々と悩むことも苦手だし、好きじゃない

だから、単刀直入に疑問を問う

確かに危険な戦いだと思うし、

死の危険が伴う非常にリスクの高いものであると球子も思う

だが、みんなはそれを承知の上で

それでも頑張ろうとしているのだ

沙織が言ったように、天乃を含めた全員の願いの為に。

その決意と覚悟をなぜ信じることは出来ないのか

球子「普段の天乃でも渋るかもしれないけど、そこまで言うならって言ってたはずだぞっ」

千景は答えを得ているようだった

九尾も答えを知っているかもしれない

本当なら自分が出ていく必要だってなかったかもしれない

そんな無意味なことを考えようとする頭を振る

球子「こういうときは信じてやるもんじゃないのかっ?」

天乃「…………」


1、祟りの重さを見ていたから、怖いのよ
2、信じる以上に不安なの
3、今までのように甘くはないの
4、今までは無理をすれば助けに行けた。でも、もう行けないの


↓2
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/26(水) 21:51:01.93 ID:j6UDlZprO
2
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/26(水) 22:00:59.86 ID:BBI0gmx20
2
124 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/26(水) 22:20:54.15 ID:OME+QWZbo

では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


沙織「いい方法があるよ」

天乃『いい方法?』

沙織「そう。みんなの士気を高めて確実に帰ってきてもらう方法」

沙織「その名も……おあずけ!」

東郷「帰ってきたら食べ放題ですね」


風「ツッコミ」チラッ

夏凜「無理」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/26(水) 22:31:26.63 ID:eGtfdb4+O

精神的に不安が勝っている久遠さん…
球子の優しくて直球な思いは届くのだろうか
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/26(水) 22:50:19.01 ID:j6UDlZprO

タマもいいやつだなあ
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/26(水) 23:55:59.59 ID:aI+OwuMc0

久遠さんが、自分は力を渡しても耐えきれると己を信じて言っているならともかく、今は完全に自暴自棄だからな…
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/27(木) 02:03:17.07 ID:dOmL8xDxO

その理論だとおあずけ解消されてる風に死亡フラグが!?
129 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/27(木) 20:40:53.45 ID:nZD3JfbPo

では少しだけ
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/27(木) 20:45:18.00 ID:glIkFeGuO
おk
131 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/27(木) 21:04:58.49 ID:nZD3JfbPo

天乃は、球子の真っ直ぐな疑問から電子パッドへと視線を落とす

軽く握るペンは折れそうもない

天乃『信じられる以上に、不安』

みんなを信じられないわけじゃないし

ましてや、信じたくないわけでもない

けれど怖いのだ

だから、信じる以上に不安になってしまう

みんなの決意を聞いても、目の当たりにしても受け入れがたくて

もしかしたらという恐れが、先に出てくる

球子「みんながあんなに言ってるのにか?」

天乃『覚悟してるのも、怖い』

球子「なんでだ? 覚悟してるってことはそれだけ強く考えてて、頑張るぞってなってるものじゃないのか?」

天乃『その結果の為に、何でもできる』

球子「でも――」

天乃『実際に出ていくつもり』
132 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/27(木) 21:10:49.54 ID:nZD3JfbPo

夏凜と樹は本気だ

球子もそれは分かっているからか、

天乃の言葉を否定することは出来ず「確かになぁ」と呟く

認めたくはないが、認めるしかない

絶対に避けて通りそうなみんなが、それをしようとしている

その覚悟を心強く思っていた球子だったが、

考えを変えてみれば、途端に危うさが増していく

それでも、球子の表情は曇る

球子「でも。でもだぞ……それは悪く考えた場合の話じゃないのか?」

天乃『無視は出来ない』

ポジティブに考えるのは大切だし、

ネガティブになりすぎるのは良いことではない

だが、ポジティブ一辺倒も良くはなく、

ネガティブな考えを一切無視してしまうことも良くないことだ

天乃『まだ大丈夫。それが命取り』
133 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/27(木) 21:38:27.68 ID:nZD3JfbPo

球子「それは、むぅ……」

分からなくもない反論

いや、むしろ納得できてしまう

みんなは本気だ

本気で、天乃を悲しませてしまう策を行使しようとしている

その覚悟の重さは簡単には口にできないほどで

きっと、何が何でも成し遂げようとするだろうと球子は思う

そもそも、成し遂げることが出来なかったら望みが潰えるのだから

無理をしない理由はない

球子「言われてみれば確かに」

天乃『だから止める』

球子「そ――いやいやいや!」

そうだな。と

頷きかけた頭を振りに振って、考えを改める

言いくるめられてどうするのか

すぐそばで見ている千景の睨むような視線を感じた気がして、振り向く
134 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/27(木) 21:57:47.19 ID:nZD3JfbPo

球子「そうなったら、二人とも出て行っちゃうんだぞ」

天乃「………」

力を失わせ過ぎて死なせてしまうくらいなら、

これ以上は与えて貰うことをやめて、

現状の持ちうる力で何とかしようとしている

止めることなんて無理だし、

それを手伝ってくれる人なんて、存在していない

ある意味では、みんなが天乃の敵のような状態なのだ

球子「怖いのは分かる。不安なのも……見てれば良く分かる」

でも。と、球子は言う

球子「みんなにとっては、それよりも天乃が血塗れになっちゃう可能性が不安で」

きっと。と、続ける

球子「二度と目を覚まさないかもしれないってことが、怖いんだ」

園子の時がそうだったんじゃないか?

そう問いかけた球子は、悲し気に首を振る

球子「それとな。やっぱり、タマはちゃんと見送って貰いたいって思う」

天乃『見送る?』

球子「仲違いしてる最終決戦なんて、それこそ嫌だからな」

祟り以上に祟りらしい悩みを抱えての戦い

それこそ不安になると球子は言って、

黙り込む天乃に、「だから割り切ってくれないか」と、求めた
135 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/27(木) 21:58:56.01 ID:nZD3JfbPo

√ 2月7日目 夕 (病院) ※水曜日


01〜10
11〜20 園子
21〜30
31〜40
41〜50 九尾
51〜60
61〜70
71〜80 友奈
81〜90
91〜00 歌野


↓1のコンマ
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/27(木) 22:00:06.63 ID:glIkFeGuO
137 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/27(木) 22:04:17.64 ID:nZD3JfbPo

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


夜は固定で勇者部のみんなとの交流
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/27(木) 22:10:20.39 ID:glIkFeGuO

このままじゃ本当に二人とも出て行っちゃう…
何かもう少し久遠さんの考えが変わるようなきっかけが欲しいところだな
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/28(金) 05:38:43.42 ID:TaN+7uReO

久遠さんも心配だけどなかなか復活しない園子も大丈夫だろうか
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/28(金) 12:46:32.91 ID:YdQLGdLIO
ゆゆゆいのランカーに久遠さんいて草
>>1かな?

みんなにこれだけ言われたんだからきっと考え直してくれるはず
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/28(金) 15:31:11.02 ID:X9ivjri60
久遠さんは皆が生き残る光景が想像できなくなってるな…
逆に皆は欠けることなく無事に帰るためにどうしようと考えているのだろうか…
142 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/29(土) 20:20:38.77 ID:Cy+59sWNo

では少しだけ
143 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/29(土) 20:41:11.31 ID:Cy+59sWNo

√ 2月7日目 夕 (病院) ※水曜日


天乃「もう、こんな時間なの?」

余りにも時間がない

あと数時間後には、決断しなければならない

沙織も、球子も

当然と言えば当然だけれど、天乃とは正反対の考えだった

樹を見捨てるべきだと言う考えだった

もちろん、見捨ててしまえばいいなんて考えではなく

それが最良な案であると考えてのもの

樹を失いたいわけではないし、

苦しむことを良しとしているわけでもない

でも、結果として

それに似たことになってしまっているのは、否めない
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/29(土) 20:41:44.61 ID:OOxHyhokO
きてたか
145 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/29(土) 20:53:49.34 ID:Cy+59sWNo

天乃『………』

考えを、電子パッドに並べていく

書いて、書いて、

独り言のように書き並べて、消して……ため息をつく

天乃『どうしたらいい?』

見ている者はどこにもいない

呟きを消して、また書く

天乃『二人がいなくなる』

誰かに言うのか

自分に言うのか

文字を浮かべる電子パッドを、強く握る

以前の力ならミシミシと音を立ててしまうほどに強く握っているつもりなのに、

手が痛むばかりで、音は鳴らない

自分の無力さを、痛感させられてしまう
146 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/29(土) 21:16:48.37 ID:Cy+59sWNo

天乃「っ」

樹を諦めるか、二人を失うか

いまの天乃にあたえられた選択肢はその二つ

今日の夜、天乃の答え次第では

樹と夏凜は病院から出て行ってしまう

あれは脅しだが、嘘ではない

本気で出て行こうとしている

その場合、樹だけでなく夏凜までもが祟りを背負った状態で戦うことになる

天乃「………」

それはダメだ

でも、樹を見捨てると言うのも……

軽く、喉を擦る

声が出せたら、もっとうまく説得できたのだろうか

もう少し余裕があれば、いい考えが浮かんだのだろうか

球子の言った普段の天乃なら。と言う言葉が少し、心に残る



1、精霊組
2、みんなのところへ
3、それでも私は、みんなを救いたい
4、どうして、こうなっちゃったのかしら
5、イベント判定


↓2
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/29(土) 21:23:57.97 ID:OOxHyhokO
5
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/29(土) 21:25:12.39 ID:xL+4bfOG0
4
149 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/29(土) 21:52:04.23 ID:Cy+59sWNo

どうしてこうなってしまったのか。

どちらが傷つくことしか解決しない問題

そんなものを抱えてしまったのか

祟りを背負うことになったのは、奉火祭を止めたからだが

それを止めるよう求めたのは天乃で、

巫女が奉火祭の犠牲になる理由の一つに、天乃がいる

考えれば考えるほど、自分の責任が重くなっていきそうな感じがする

自分の我儘が絡んでいそうな気がする

もしもし、奉火祭の時

自分のことは良いからとこの身を差し出していれば

こんなことにはならなかったのだろうか

みんなで生きていきたいなんて我儘を口にしなければ

天乃『……私』

どれもこれも、天乃が関わっている

それはそうだろう

天乃は常に、重要なことに関わらされてしまっているのだから

だが、それを解決しきれていないのは……

天乃『無力だから』
150 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/29(土) 22:07:43.70 ID:Cy+59sWNo

みんなは違うと言うだろう

そんなことはないと、否定するだろう

今抱えている悩みは考えられていなかったことで、

普通なら解決することなんて出来なかったことで

まだ子供である天乃には、手の余るようなことだった

そもそも、それを抱えさせられていること自体が……問題だ

天乃「……」

確かに考えが足りなかった部分もある

だが、こんなにも追い込まれる状況に陥ってしまった理由は、あまりにも理不尽だ

奉火祭だって、勇者たちの抵抗もあるが

大赦発案による、天の神への抵抗も大きく影響している

その責任を負わされかけたのが天乃や東郷で、数名の巫女

それを救った結果が、祟り

天乃『理不尽』

命を救うのだから、命を差し出せ

等価交換として考えれば確かに当然の結果だが……認めがたい
151 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/29(土) 22:55:12.34 ID:Cy+59sWNo

もっと力があれば。そう悔やまれる

神をも討つことのできる力

それだけでは、足りなかった

天乃『死ぬ』

その物足りない、天乃にとっては無力とさえ思える力ですら

下手をすれば死ぬほどの反動がある

であれば、無力ではない力は……確実に死ぬ力だろう

天乃「………」

それはきっと、陽乃が持っていた力だ

久遠家が代々背負い続け、それでも早死にしていくことを止められなかったほどの呪い

その源を握っていた、久遠陽乃と言う少女の力

それは完璧だっただろう

確実に敵を討つことが出来ただろう

守りたいものを、守ることが――

九尾「出来なかったぞ」

天乃「!」

九尾「あやつはその力を持っていても、それは出来なかった」

どこからともなく姿を見せた九尾は、

天乃の考えを読んでいるように答えて、天乃を見る

九尾「だからこそ、あやつは力を二つに分けた」

それは、大きな一つでは無力であると分かったから

それでは何も守ることは出来ないと悟ったから

だから、一つの大きな力を二つの力にした

九尾「理由は、主様ならば分かることであろう?」
152 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/29(土) 23:19:02.14 ID:Cy+59sWNo

では、途中ですがここまでとさせていただきます
明日は出来れば昼頃から


陽乃「止めてよ、私のことを引き合いに出さないで」

九尾「じゃが、事実じゃろう?」

陽乃「そんなわけないでしょ。私はただ、子供に渡しきれないから捨てただけ」

九尾「……子孫の再会。それを夢見たはずじゃが?」

陽乃「うるさいわよ。バカ」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/29(土) 23:26:42.09 ID:OOxHyhokO

そういえばこの世界での陽乃さんは力があっても千景たちを救えなかったんだよな…
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/29(土) 23:28:46.97 ID:sySXpU36O

久遠さんの悩みが続く
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 03:09:47.28 ID:2WI1zHxeO

神婚まであと2日?
いよいよ時間が無くなってきたぞ久遠さん
156 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/30(日) 15:19:59.00 ID:6a7MdPCao

では少しずつ
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 15:23:22.78 ID:Rh3am4oxO
よしきた
158 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/30(日) 15:42:02.59 ID:6a7MdPCao

天乃『どうして』

九尾「妾がここに来た理由? それとも、陽乃がそれをした理由かや?」

怪しく、妖狐らしい笑みを浮かべる女性は、

瞬く間もなくその姿を九尾の狐へと変え

稲穂のような匂いが病室を満たしていく

九尾「前者ならば、愚かなる我が主様の心に答えるため」

後者ならば。と、九尾は紅い瞳を揺らす

九尾「陽乃は己が出来なくなったことこそが、分水嶺であると考えたからじゃ」

天乃『出来なくなったこと?』

九尾「人を信じること」

細い瞳が、さらに細くなる

その過去を恨むように、憎んでいるかのように

鋭く怒りの焔を灯しているかのような赤色はうっすらと光を映して――閉じる

九尾「血縁に裏切られ、友に裏切られ……あやつが信じたのは、いや、それすらも信じておらなかったやも知れぬ」

しかし、それが

その結果が、信じることは出来なくても愛することを止められなかった相手の喪失

守れるだけの力はあったはずで、奪い返せるだけの想いもあったはずなのに

九尾「主様は陽乃の後を追うな。妾はそのような結末を見届けるために、ここにいるわけではないのだから」
159 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/30(日) 15:56:45.38 ID:6a7MdPCao

天乃『信じていないわけじゃない。ただ、みんなを失いたくないだけ』

九尾「そのために、主様は愚かな神々との話をつけに行くのではないのかや?」

天乃『でも』

九尾「主様、神婚の儀は主様を贄として行うモノであることを弁えよ」

みんながどうして、それを承諾したのか

なぜ、そんな命懸けの交渉をさせるための時間を稼ぐことを決めたのか

九尾は軽く鼻を鳴らして、瞳を開く

赤い瞳からは怒りが薄れ、優しさが感じられた

九尾「あやつらが主様を信じておるからであろう? それでも大丈夫じゃと、必ず戻ってくると」

そういった天乃の言葉を信じたからだ

だから、夏凜達は頷いた

最後の戦いに挑むことを決めた

それですべてを終わらせるのだと、覚悟を決めた

九尾「主様も信じてやれ。それでも恐れがあるのならば――早々に、愚かな神々との話をつければよい」

天乃「………」

九尾「ここに命を懸けるのが、主様のすべきことではない。ことを迅速に終わらせることが、主様のやるべきことじゃ」

履き違えるでないぞ。

そういった九尾は、細い前足で、天乃の頭を小突いた
160 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/30(日) 16:42:30.07 ID:6a7MdPCao

天乃『みんなは、それを信じてる?』

九尾「妾が知るわけなかろう。直接聞けばよい」

しかし。と

九尾は含みを持たせるように呟いて、ちらりと天乃に目を向ける

よやく、ただの反論以外の言葉が出てきたと、

その瞳はわずかに見据える

九尾「救いたいと言うのならば、それ以外に道はない」

天乃「………」

九尾「穢れの乱れで平静さを失ったな」

くふふ……と、九尾は馬鹿にする笑みを零す

九尾からしてみれば、滑稽だったかもしれない

喜劇よりも喜劇らしい、みっともないことだったのかもしれない

だが、それ以外に道はないと言うのは事実で

ただただ強情でいても失うだけで

きっと、「なら私も頑張るから」と、

神樹様との駆け引きに努めると意気込むべきだったのだ
161 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/30(日) 17:19:06.74 ID:6a7MdPCao

天乃『私にできると思う?』

九尾「知らぬ。じゃが、主様はやる女じゃろう?」

やれるかやれないかではなく、

やると決めたらやる人間だと、九尾は思う

それは、今見せていたような強情さではなく、

成し遂げようとする心が見せてくれるもの

九尾「望むのならば、成し遂げてみるが良い。妾はそれの観測者として、共にあろう」

天乃『傍観は、許さない』

九尾「くふふっ、妾がこのような祭り事を前にして指をくわえているだけの女狐だとでも?」

手を貸してやるさ

足を貸してやるさ

力を貸してやるさ

主様がそう望むのであれば、いくらでも

惜しむことはない、拒むことはない

それでこれからも先へと進むことが出来ると言うのであれば、いくらでも

九尾「……妾は主様の力じゃ。望め。されば与えよう」

それが、愛してしまった者の務めであると。

九尾は笑みを浮かべて、喉をならした
162 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/30(日) 17:24:39.48 ID:6a7MdPCao

√ 2月7日目 夜 (病院) ※水曜日


01〜10
11〜20 園子
21〜30
31〜40
41〜50
51〜60 園子
61〜70
71〜80
81〜90 園子
91〜00


↓1のコンマ
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 17:27:35.69 ID:Rh3am4oxO
164 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/30(日) 18:10:31.47 ID:6a7MdPCao

√ 2月7日目 夜 (病院) ※水曜日


天乃「っ……」

まだ痛みの残る喉を擦って、息を吐く

完治にはまだ時間が掛かるだろう

だが、神婚の儀までにはきっと……間に合うはず

天乃『誰か、手伝って』

精霊を呼ぶにも声を出せず、

電子パッドにSOSをかいて、誰もいない空間に向ける

千景「仕方がないわね。私が連れて行くわ」

天乃『若葉達は、嫌?』

千景「……気づいたら、私の当番のようになっていたの」

困ったように笑った千景は、

車椅子を広げて、天乃を引く

何度かやっているおかげか、手慣れていて

危なげなく、車椅子へと移された

千景「敵対しているから、顔を合わせ辛いのよ」

そんなこと気にしなくていいのに。と、

千景は笑いながら言って、天乃へと目を向ける

千景「答えは決まったのね……それでいい?」

天乃「……ええ」
165 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/30(日) 18:37:18.24 ID:6a7MdPCao

千景に連れられて、みんなのいる病室へと向かう

樹を諦めるか

二人を失うか

それとも、強情に突き通すか

天乃「………」

樹と話して、

みんなと話して、沙織と話して、球子と話して

九尾にまで説得されることになって

天乃「ん」

ちゃんと、考えた

その決定を、みんながダメと言うのならダメなのかもしれない

みんなもまた、解決を求めて考えているのだから

天乃『九尾との話、聞いてた?』

千景「……えぇ」

天乃『陽乃さんは、後悔してた?』

千景「さぁ? 私はあの人のことを貴女よりも知らないから」

でも。と、千景は笑う

千景「あの人も優しい人ではあったわ」

今思えばだけどとちょっぴり後悔したように言った
166 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/30(日) 19:24:13.30 ID:6a7MdPCao

夏凜「来たわね」

天乃『来なかったら、いなくなっちゃう』

昨日はなかった、夏凜の分の出ていくセット

樹のと並べておいてある荷物に目を向けた天乃は、

電子パッドを夏凜に向けて、首を振る

それは何もしなかったのと同じだ

決断から逃げたのと一緒だ

天乃『ちゃんと、決めた』

風「そっか」

友奈「久遠先輩、あのっ」

覚悟を決めていても、心に嘘をつけない友奈の心配そうな表情

天乃は優しく笑みを浮かべながら、書き記した言葉を向ける

天乃『大丈夫』


1、樹、本当にやれるのね?
2、悪いけれど、夏凜。貴女が祟りを背負って頂戴
3、貴女達に、どんな策があるの?


↓2
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 19:26:34.21 ID:74ROaK+20
1
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 19:28:10.12 ID:Rh3am4oxO
1
169 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/30(日) 19:53:50.22 ID:6a7MdPCao

天乃「……」

名前を呼べないもどかしさを感じながら

樹へと目を向けて、手招きする

天乃『樹、本当にやれるのね?』

樹「やれます」

考えなかった

迷わなかった

すでに済んでいる覚悟

ゆえに活力のある声で、はっきりと答えた

樹「絶対に、やられたりなんてしません」

天乃『祟りは危険』

樹「それでもです」

覚悟の強さを示すように笑みを浮かべて見せる樹

風も夏凜も、東郷も

誰も口を挟まずに、見守る

それが、みんなの信頼を表しているようで

天乃は笑いそうになった喉を抑えて、口元を綻ばせる

天乃『なら、私も信じてあげる』
170 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/30(日) 20:11:36.77 ID:6a7MdPCao

友奈「久遠先輩っ」

天乃『確かに、これが最善』

夏凜を万全の状態の持っていき、

勝率を少しっでも高くする

そうすることで、より確実に防衛できるようにしたうえで

天乃が神樹様との神婚の儀を介した対話を行う

天乃『でも、先に負けたら世界を滅ぼす』

神樹様による人類の救済などではなく

天の神による侵攻でもなく

天乃の持ち得る力のすべてを使い果たして、

穢れの中にこの世界を閉じ込める

そうなれば、世界は神々の力に干渉されることなく飲まれ……消えていくことだろう

天乃『約束。死なない』

夏凜「死んだら元も子もないっての」

東郷「初めから、死なないための策ですよ。久遠先輩」

友奈「大丈夫です久遠先輩、私達の想いは何にも負けたりなんてしません」
171 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/30(日) 20:23:31.20 ID:6a7MdPCao

樹「久遠先輩、神樹様の説得をお願いします」

天乃『うん』

神婚の儀を成立させてしまえば、

人類は神の眷族となって、救済される

だが、それは人間としての形は保てなくなり、

人としての幸せは訪れない

それでもいいと、思う人はいるかもしれない

苦しいこと、辛いこと、悲しいこと

それを味わわされることはなくなって

得体のしれない化け物に食い殺されることも無くなって

もしかしたら、その方が幸せなのかもしれない

それが嫌だと言うのは、まだ年端もいかない少女たちの我儘でしかないのかもしれない

天乃『何とかして見せるわ』

だが、それでも天乃たちは生きていきたいのだ

困難なことがあっても一緒に乗り越えて

大変なことも一緒に考えて

みんなで生きていきたいのだ
172 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/30(日) 21:00:22.65 ID:6a7MdPCao

天乃『夏凜、明日ね』

夏凜「……分かった」

今日一日を消費してしまうのは大きいけれど

樹にやらない分、時間的な余裕はある

話せるようになっているかは怪しいけれど

きっと、夏凜に力を与えるくらいの余裕はあるはずだ

それさえできれば、残りは休んでいればいい

天乃『友奈、心配させてごめんね』

友奈「大丈夫です……信じてましたからっ」

ちょっぴり泣きそうな笑顔

不安にさせたし、怖い思いをさせた

風と違って、性的なこともしてあげられていない

天乃『全部終わったらね』

友奈「……?」

天乃『ね』

友奈「……っ」

口にはしなかったことを悟ったのか

友奈ははっとした驚きを見せて、顔を赤くする

天乃「………」

頑張らないと。

そう、心に強く思う
173 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/30(日) 21:14:32.22 ID:6a7MdPCao

1日のまとめ

・   乃木園子:交流無()
・   犬吠埼風:交流有(信じる)
・   犬吠埼樹:交流有(信じる)
・   結城友奈:交流有(信じる)
・   東郷美森:交流有(信じる)
・   三好夏凜:交流有(信じる)
・   乃木若葉:交流無()
・   土居球子:交流無()
・   白鳥歌野:交流有(信じるってこと)
・   藤森水都:交流無()
・     郡千景:交流無()
・ 伊集院沙織:交流有(みんなの願い)
・      九尾:交流有(久遠陽のが託した力)
・      神樹:交流無()


2月7日目 終了時点

乃木園子との絆  106(かなり高い)
犬吠埼風との絆  131(かなり高い)
犬吠埼樹との絆  113(かなり高い)
結城友奈との絆  145(かなり高い)
東郷美森との絆  144(かなり高い)
三好夏凜との絆  170(最高値)
乃木若葉との絆  112(かなり高い)
土居球子との絆  59(中々良い)
白鳥歌野との絆  57(中々良い)
藤森水都との絆  49(中々良い)
  郡千景との絆  59(中々良い)
   沙織との絆  146(かなり高い)
   九尾との絆  80(高い)
    神樹との絆   ??(低い)
174 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/30(日) 21:20:33.95 ID:6a7MdPCao

√ 2月8日目 朝 (病院) ※水曜日


01〜10 園子
11〜20
21〜30 園子
31〜40
41〜50 若葉
51〜60
61〜70
71〜80 園子
81〜90
91〜00 クラスメイト


↓1のコンマ
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 21:21:38.39 ID:Rh3am4oxO
176 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/06/30(日) 21:34:11.37 ID:6a7MdPCao

では少し早いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から

暫く平日が厳しくなりますが、土日は出来る限り早い時間から進めていく予定です


千景「ねぇ貴女、隠していることがあるでしょう」

九尾「何のことか分からぬな」

九尾「妾は妖狐じゃ。騙りも人の数だけしてきたぞ」

千景「……そうやって誤魔化して、それでいいの?」

九尾「くふふっ、さて。どうかや?」
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 21:50:01.99 ID:Rh3am4oxO

ようやくメンタルが回復して良かった…久遠さんは陽乃さんと違って人間不信って訳じゃなかったからな

そして、おや?九尾のようすが…?
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 22:53:23.57 ID:4xCLT/SFO

まったり待ってます
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/01(月) 02:39:26.65 ID:SShb5hMiO

これ夏凜への譲渡で身体うずいちゃってもそのまま神婚に向かうのか
薄い本案件でしょ
180 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/01(月) 20:58:55.89 ID:l3Q2XTOQo

では少しだけ
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/01(月) 21:12:25.35 ID:/A+1pYldO
あいよ
182 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/01(月) 21:33:30.34 ID:l3Q2XTOQo

√ 2月8日目 朝 (病院) ※水曜日


神婚の儀を行うまで、あと4日

今日夏凜に力を渡すのであれば、3日間休むことが出来る

それだけあれば、体調も回復することだろう

問題は、園子がまだ目を覚ましていないことだ

天乃「………」

園子が一番時間がかかることは分かっていたことだけれど

それでも、時間がかかりすぎているのではと不安になる

園子ならば大丈夫。そう信じてはいるけれど、

園子が世界を守るために繰り返した満開の数は勇者部のそれを超えており

限りなく神に近づいているため、天乃の力ははっきり言って天敵だと言っていい

死ぬことはないはずだが……長引くことは免れない

天乃『まだ時間がかかる』

最悪の場合、園子は間に合わないかもしれない

そうなれば、戦力の低下は著しい

だが、みんなもそれは覚悟しているだろう

最悪の場合は園子が参加できなくなる

それも覚悟のうえで、樹の祟りをそのままに戦うことを決意しているはずだ

天乃『だからこそ、間に合って欲しい』
183 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/01(月) 21:54:22.57 ID:l3Q2XTOQo

園子のいない最悪のパターンを想定しているみんなにとって、

園子を戦力として数えられることはこの上ない幸運

それだけでも、戦闘中の安心感は段違いだ

園子をむしばんでいるのは神樹様の力と祟りと天乃の力

天乃の力だけであれば天乃にもできることがあるのだが

ここで何か手を加えても、園子には悪影響しかない

それが分かっていて、何もできなくて

そのもどかしさに、息を飲む

天乃『・・・/|』

トン、トン、トンと電子パットを叩く

文字ですらないものが増えていく中、

天乃は喉を確かめるべく息を吐いてみる

今度は息を吸って、喉を通る空気の違和感に顔を顰めた

まだ、無理らしい



1、精霊組
2、みんなのところへ
3、イベント判定


↓2
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/01(月) 21:59:11.82 ID:/A+1pYldO
3
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/01(月) 21:59:40.41 ID:wIFdhtGL0
3
186 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/01(月) 22:04:12.56 ID:l3Q2XTOQo


01〜10 夏凜
11〜20 友奈
21〜30 風
31〜40 若葉
41〜50 千景
51〜60 東郷
61〜70 歌野
71〜80 園子
81〜90 樹
91〜00 クラスメイト


↓1のコンマ
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/01(月) 22:09:47.87 ID:/A+1pYldO
188 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/01(月) 22:36:37.34 ID:l3Q2XTOQo

電子パッドを叩く音ではなく、扉をたたく音が部屋に響き、

返事をしたくても出来なくて、電子パッドに「入れて」と書き記す

それからすぐにドアを開く音が聞こえて

樹が、病室の中に入ってきた

樹「久遠先輩……まだ、声は厳しそうですね」

天乃『なにしてるの』

何しに来たのかではなく、何しているのか。

そう問う天乃は顔を顰めて、文字パッドのボタンを押して、書き直す

天乃『出てきたら危険』

樹「すみません、久遠先輩に会いたくて」

天乃『昨日も会った』

樹「それでもです」

自分でも困ったものだと言わんばかりに、

樹は苦笑いを浮かべながら天乃へと近づいて、椅子に腰かける

樹「怖いとか、不安とかではないんですけど……最終決戦だと思うと、少しでもって、思って」

違うかもしれません。

樹は言葉半ばで、自ら取り消す

樹「夏凜さん達は特別なことをして貰えるから、ちょっとだけ欲張りたいんです」

断ったのは自分なのに。と、樹は困ったように笑う
189 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/01(月) 22:41:13.23 ID:l3Q2XTOQo

では途中ですがここまでとさせていただきます
明日は恐らくお休みになるかと思いますが

出来れば、通常時間から
出来なければ、明後日、通常時間を予定しています
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/01(月) 22:44:55.63 ID:8GCn1NZAO

下手したら今生の別れになるわけか
そんなことはないと信じたいけど
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/01(月) 22:48:26.04 ID:QHX60+YJ0

今生の別れなんてことになったら誰に何と言われても久遠さん絶対に自分を許さないだろうな。
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/01(月) 22:59:44.19 ID:/A+1pYldO

そんなことになったら銀のトラウマが再発しそう…
193 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/03(水) 20:42:02.89 ID:UsUQ+zu5o

では少しだけ
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/03(水) 20:57:38.88 ID:oYYR4TyxO
来てたか
195 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/03(水) 21:20:00.58 ID:UsUQ+zu5o

天乃『出ていくなんて言ってたくせに』

樹「あはは……」

天乃『お断りします』

樹「そっそう……です、よね」

全面的に自分が悪いと考えているのだろう

樹は反論したりなんだりすることはなく、

申し訳なさそうな表情で呟くと、少しだけ身を引く

樹「あんなことして、何言ってるんだって話ですよね」

天乃『そう。怒ってる』

樹「っ」

天乃が話せないから、目を離せない

電子パッドと一緒に見える目は、感情があった

天乃『出て行ってたら、その欲求はどうなるの?』

樹「我慢、するしかなかったと思います」

天乃『それで祟りを背負う?』

樹「はい」

天乃「………」

樹が頷くと、

天乃は少し過剰に電子pっ度のボタンを押して、別の言葉を書く

勢い付いた筆圧は少し、大きい音がして

天乃『バカ』

言葉は、単純だった
196 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/03(水) 21:37:38.14 ID:UsUQ+zu5o

天乃『そういうの嫌い』

樹「ごめんなさい」

悪いことだと言う自覚はあって、

自分にとっても良くないことであるという痛みはあって

でも、それでもと言う覚悟で行った

樹「でも、必要だと思ったんです」

そうしなければ天乃が無理をしてしまうから

今のように怒られることすらなくなって、

二度と話すことも出来なくなってしまうと思ったから

悪いことをしたという罪悪感がある

けれど、後悔はしていない

樹「……でも、久遠先輩が受け入れてくれて」

安心しちゃったのかもしれません。と樹は呟く

手持ち無沙汰な指先は左右で絡んで、

意味もなく爪先を撫でては指の腹を摘まむ
197 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/03(水) 22:07:56.50 ID:UsUQ+zu5o

樹「………」

天乃の電子パッドの文字が変わらないのをじっと見つめていた樹は

おもむろに首を振ると、天乃をまっすぐ見つめる

罪悪感滲む樹の表情は、相変わらずだ

樹「それと、このままじゃ嫌だなって思ったんです」

天乃『このまま?』

樹「その……喧嘩したまま、みたいな感じだったから」

それも覚悟の上ではあったけれど

でも、それが必要なくなったのなら

そんなもやもやも晴らしておくほうが良いと思ったのだ

樹「喉も……私のせいですよね」

天乃「…………」

樹「っ」

ここまでになるなんて思わなかった

でも、それでは許されないと、樹は唇をかむ

樹「ごめんなさい」



1、別に私は謝って欲しいわけじゃないわ
2、謝らなくていい。ただ、その責任を取りなさい
3、罪悪感を感じるくらいなら、やらないで
4、許さない。そう言っておけばいい?


↓2
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/03(水) 22:09:14.38 ID:oYYR4TyxO
1
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/03(水) 22:13:42.15 ID:C2ezdq1r0
2
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/03(水) 22:14:02.03 ID:nu/sf/sY0
3
201 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/03(水) 22:15:05.63 ID:UsUQ+zu5o

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


夏凜「結局、怒るのは心配してるからなのよね」

風「そこが天乃らしいと言うかなんというか」

東郷「久遠先輩も、穢れのことがなければ……」

友奈「でも、久遠先輩はずっとその問題が残るんですよね」


東郷「つまり、えっちなことし放題なのでは?」

沙織「時々、東郷さんは結城さん以上に前向きなんじゃないかって思うことがあるよ」
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