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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十九輪目】

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202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/03(水) 22:34:10.40 ID:oYYR4TyxO
乙
樹ちゃんは今作では満開こそしてないけどこの祟りの件や大ケガとかでそれなりに大変な目にあってるよなぁ

あとオマケの東郷さんの変態ぶりにあのさおりんすら引いた…だと…?
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/03(水) 22:43:46.52 ID:Yf/FvrIFO
乙
恐ろしいほどポジティブで笑った
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 02:21:34.17 ID:+IxygPsgO
乙
実際問題嫁8人とかそれくらいの欲求でちょうど良さそう
205 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/04(木) 22:19:10.89 ID:98+Ft062o

すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日は出来れば通常時間から

明日も難しければ、明後日の再開になります
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 22:23:10.40 ID:C78+fvFaO
あらま、乙ですー
207 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/06(土) 20:56:09.66 ID:L/26VGiEo

遅くなりましたが少しだけ
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/06(土) 21:01:13.97 ID:ROdqbO+fO
やったぜ
209 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/06(土) 21:11:48.95 ID:L/26VGiEo

天乃「ぁ……」

これは自分の言葉で言うべきだ

その意思はあっても傷ついた喉にはその力はなく

天乃は漏れ出た吐息のような声ですら痛みを感じる喉を擦って、ペンを握る

天乃『謝らなくていい。ただ、その責任を取りなさい』

樹「久遠先輩……」

天乃『絶対に』

樹「っ」

嫌がることをした

嫌われても仕方がないことをした

許して貰えないようなことをしようとしていた

それを、天乃は謝らなくて良いと言う

樹「はいっ、この気持ちに誓って」

樹は自分の胸元に手を宛がって、言葉を紡ぐ

憧れの先輩で、最愛の先輩

その人を傷つけることさえ厭わなかった想いの強さを、改めて

樹「必ず、久遠先輩のところに帰ってきます」
210 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/06(土) 21:55:23.20 ID:L/26VGiEo

天乃『帰らなかったら世界を滅ぼす』

樹「滅ぼさせるんじゃなくて、滅ぼすんですね……」

天乃『ええ、私の手で』

大切な子供もいるけれど

二人と同じように、樹たちのことも大切だから

それが欠けるのは、認められない

それは我儘だ

無関係な人たちにとっては悪魔のような所業と言ってもいい

だから、自らの手でやるのだ

天乃『よろしく』

樹「軽く言わないでくださいっ」

天乃『帰ればいい』

樹「それはそうですけどっ」

だからと言って、

世界を滅ぼす否かの命運を

軽く口にされては困ると樹は困ったように言った
211 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/06(土) 23:29:12.87 ID:L/26VGiEo

樹「久遠先輩はほんとに、無茶ばっかり言いますね」

今回は自分たちも無茶を言ったからだろう

あまり強くは言えないけれど、

でも、その言葉を言うことが出来ることを尊く思う

まだ、無茶だから

無茶をする程度なら、取り返しがつかなくなることはないから

樹「でも、それだけ本気だってことですよね」

天乃『ええ』

樹「……久遠先輩、神樹様をよろしくお願いします」

天乃『神樹様?』

樹「神樹様は私達にとっては、敵のようなものかもしれません」

でも、だけど。と

樹は考えに考えて、口にする

樹「神樹様が守ってきてくれたんです。ずっと、ずっと……枯れそうになる今まで」

天乃「………」

樹「だから、救ってあげてください」
212 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/06(土) 23:48:02.52 ID:L/26VGiEo

神樹様に対する天乃の感情を知らないわけではない

でも、これで最後なのだ

すれ違いもあった

救いきれないものもあった

けれど、300年間人類の傍に居て守り続けてくれた恩がある

最後には労いがあってしかるべきだ

樹「我儘だとは思います……お姉ちゃん達はそう思っていないかもしれません」

天乃『貴女だって』

樹「それでもです」

天乃『良いの?』

樹「憎んでばかりじゃ、前を向くことは出来ませんから」

父と母を失った

その悲しさをにじませながらも、

樹は力強く笑みを浮かべて見せる

樹「私達はこれから、神樹様のいない世界に生きるんです。前を向かないとっ」

天乃『そうね。言う通りかもしれない』
213 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/06(土) 23:53:15.31 ID:L/26VGiEo

では、途中ですがここまでとさせていただきます
明日は出来ればお昼ごろから

今後は可能なら土曜日も早めの再開を予定しています
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 00:04:02.07 ID:8ZmrQ6JwO
乙
話し合ってよかったなあ
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 00:15:50.11 ID:v018VWjtO
乙
神樹様との和解か…そういや久遠さんは当初は恨んでたからな…
それでも救って欲しいと頼んだ樹ちゃんの言葉は説得力が凄いなぁ
216 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 14:14:37.79 ID:/++fTd+go

では少しずつ
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 14:34:52.89 ID:DQug/+OzO
きてたー
218 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 15:06:57.27 ID:/++fTd+go

樹「お願いします。久遠先輩」

天乃『正直、自信はない』

銀のことがあってから、

天乃はあまり、神樹様のことをよく思っていなかった

だから、神様をも救痛いだなんて気持ちになったことは無かったし、

労おうだなんて考えを持とうとすらしていなかった

そんな自分が神樹様の救済を求められたところで

救えるだなんて自信を持てるはずがない

天乃『でも。頑張るわ』

樹「はいっ」

頑張らない理由はない

樹の言う通り色々ありはしたけれど

それでも300年間守ってきてくれた神様だ

天乃『最悪嫁なってあげてでも』

樹「それはダメですッ!」

天乃『じ』

樹『 だ め で す ! 』

電子パッドを奪い取った樹は、

画面いっぱいに大きく書いて、拒絶する

神樹様の嫁になどなったら、本末転倒だ

天乃『じょうだん』

樹「冗談でも駄目です」
219 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 15:36:36.28 ID:/++fTd+go

天乃『分かってる』

樹「久遠先輩のことですから、神様も手懐けてきそうな感じはしますけど……」

天乃『それは出来ない』

樹「出来るかもしれませんってだけです」

九尾や、悪五郎だって手懐けた……と言うべきかは分からないが

仲良くしていたし、

樹が一番世話になっている歌野が元にしているのは稲荷神

その名の通りに、神様だ

もしかしたら、神樹様の持つ本当の力を携えて戻ってくるかもしれない

そんなことをも思って、樹は微笑む

天乃なら、やりかねない

樹「お互いに頑張りましょう」

天乃『ええ、頑張る』

天乃たちみんなの為に

この世界に住むすべての人々の為に

そして、守り続けてくれた神樹様の為に
220 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 16:05:25.96 ID:/++fTd+go

√ 2月8日目 昼 (病院) ※水曜日


01〜10 夏凜
11〜20
21〜30
31〜40 園子
41〜50
51〜60
61〜70 若葉
71〜80
81〜90 園子
91〜00 


↓1のコンマ
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 16:17:38.50 ID:8ZmrQ6JwO
あ
222 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 16:55:08.14 ID:/++fTd+go
√ 2月8日目 昼 (病院) ※水曜日


天乃「ん……んんっ」

まだ、声は出せそうにはないけれど、

夏凜に力を渡す程度の余裕はあるだろう

今からでもいいし、夕方でも夜でもいい

えっちなことをするのならば夜の方がいいかもしれないが

今の天乃にそれは出来ないからいつの時間でも問題はない

声の回復を待つと言うのなら

あと一日くらいなら休む余裕はあるが。

天乃「………」

どうするべきかと、天乃は思う

樹も言っていたように、

神樹様を救うか否かには賛否両論があることだろう

それについて、天乃は救おうと考えているが

そのことを一応みんなにお話しておく必要もあるのではないかと、考えていた
223 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 17:12:21.12 ID:/++fTd+go

説得から、救済へ目的は変わることになった

その時間を稼いでくれるのはみんなだ

そのことを話しておいた方が

あと腐れなく神樹様を救うことが出来る

もちろん、それは説得がうまく言った上で

神樹様を救済できることが前提の話になる

場合によっては説得だけで終わり

神樹様を救うことなどできないかもしれない

そもそも、何が神々の救いになるのか。それすらも分かっていないのに。

天乃『1、2、3、4、5、6』

候補を書こうとして、

何も書くことが出来ずに時間だけが過ぎていく

それだけは、時間の無駄だ

何もしないのなら、眠っていたほうが良い


1、精霊組
2、夏凜に力を渡す
3、神樹様の救済について、みんなのところへ
4、イベント判定
5、休息


↓2
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 17:18:53.59 ID:DQug/+OzO
3
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 17:20:03.16 ID:sJQZ14tl0
3
226 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 17:55:37.68 ID:/++fTd+go

天乃「……」

そうね。と、自分の考えに頷く

力を分け与えることも、

自分たちが何を守ろうとしているのかを伝えることも

どちらも大切なことだ

それなら、まずは力を与える前に

その力を振るう理由を話すべきだろう

それを納得してもらって、受け入れて貰って

それからだ

天乃の穢れの力は

取り込んでしまえば影響も最小限に落ち着くが

与えられたばかりの時は、非常に強力だ

その状態で不安の種を与えるのは……いけない

天乃『何度もごめんなさい、手伝って』

千景「車椅子でいいの?」

天乃『意地悪言わないで』

千景「……そうね」

今は、見栄を張るよりも回復を優先する

そのために、天乃は車椅子へと体を移した
227 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 18:06:51.96 ID:/++fTd+go

千景「樹も変わったわね」

天乃『でしょう』

千景「犬吠埼さんよりも、いい大人になるわ」

まるで、樹が自分の妹であるかのように優しい笑顔を見せる

初めは弱弱しかった

非力で、軟弱で、姉の後ろに隠れているような少女だった

それが、たった一つの大きな想いを抱いて強くなり、

誰かの後ろではなく、前に行くことを選ぶようになった

憧れていた姉と先輩達

勇者部の中で唯一の1年生である樹は、

多くの背中を見てきたからこそ、その誰よりも立派になれるはずだと、千景は言う

千景「腑抜けていられないわ。私も、貴女も」

天乃『もう、あの子は私の前を行ける子よ』

千景「神樹様のことなら、そうね。貴女よりも立派だった」

天乃『私は憎さを捨てられなかった』

千景「それでも救うことを決めたのなら、それでいいと思うわ」
228 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 18:18:28.76 ID:/++fTd+go

千景「あの子が言っていたのは正しい」

憎んでばかりでは、前を向くことは出来ない

まさにその通りだった

憎んでばかりだったから、

本当にみるべきものも見ることは出来なかったし

大事な場面でその力を振るうことは出来ないどころか

力の使い道を誤って、仲間を傷つけてしまうことにさえなった

千景「憎むなとは言わない。けれど、憎むだけでは救うべきものも救えなくなってしまう」

天乃『そうね』

千景「だから、貴女の英断には……感謝するわ」

先日、二人を救うか否か

その意見で分かたれていたころとは正反対

背中を押される形で病室へと向かう

千景「応援しているわ、久遠さん」

天乃「ん」

千景「私達は貴女の、味方よ」

千景の明るい笑みに、天乃は「ありがとう」と、電子パッドを向けた
229 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 18:42:02.18 ID:/++fTd+go

風「神樹様の救済!?」

天乃『色々あったけど、守ってくれていたから』

樹「私が提案したんです」

東郷「神樹様の救済なんて、そんなっ」

いくら守ってくれていたとはいえ。と不満げな声を漏らす

色々あった

その一言に込められたものは

東郷にとって多く、重い

それは天乃と同等なほどに

だから認められないと言いたいのだろう

そんな東郷の隣で、友奈は口を開く

友奈「分からないこといっぱいあるのに、頑張ってくれたんですよね」

間違いはあった

すれ違いがあった

失敗があった

でもそれは人間にとってのものであり

神々にとっては、それが考えられる最善だったのかもしれない

友奈「私は賛成です。それでこそ――久遠先輩だと思うから」
230 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 18:44:36.01 ID:/++fTd+go

では少し中断します
再開は20時ころから
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 18:52:16.31 ID:DQug/+OzO
一旦乙
ひどい目に合わされたからとはいえ神樹様を助けることに驚く東郷さんたちが少し新鮮
232 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 20:20:32.99 ID:/++fTd+go

ではもう少しだけ
233 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 20:38:45.62 ID:/++fTd+go

夏凜「正直、神様の救済なんて人の手に余ることだと思う」

強者に対し、弱者が「私が護る」等と言うようなもの

受け取る相手によっては

見下しているのかと激高したくなることですらあるはずだ

説得すべきこの状況下で

そんな気を煽るようなことをしてもいいのだろうか

そんな、悩みはある

夏凜「でも、天乃はそれをするんでしょ? あえて、難しいことをしようっていうのね?」

天乃『そうなる』

夏凜は「そう……」と

夏凜は息を吐くように呟いて、東郷へと目を向けた

夏凜「東郷、あんたは神樹様の救済を認めたくないの?」

東郷「神樹様は私達から大切なものを奪おうとしたわ……そこに、理由があったことは理解しているつもりだけど」

でもそう簡単に、

理由があったのだから気にする必要はない、気にせず救おう

そう割り切ることなんて出来ない

いや、きっとそれだけではない

東郷「私は一度、神樹様を傷つけてしまえばいいと言う考えを持ったわ」

樹「東郷先輩……」

東郷「ええ、あの時のことよ」
234 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 21:25:21.14 ID:/++fTd+go

東郷「私はそうしないと決めたけれど、その考えを捨てられたわけじゃない」

風「でも、それを言ったらあたし達だってそうなんじゃない?」

沙織「少なからず、あたし達は神樹様を恨んでる。消えてしまえばいいと思ったことだってあった」

一部を除いてはね。

その言葉を言う代わりに、友奈たちを見つめて沙織は苦笑する

悪いことではあるのだが、

今となっては、いい思い出のようなものだ

沙織「でも、そんなあたし達だからこそ、神樹様の救済を求める意味があるんじゃないかな?」

東郷「意味、ですか?」

天乃「ぁ……ぁぅ」

夏凜「あんたは無理に話そうとしなくていいから」

言葉を選んで、記していては時間がかかる

だからと話そうとする天乃を宥めて夏凜が口を開く

夏凜「確かに間違いばっかりだったし、悪いことも考えたでも、その失敗や過ちから学べるのが……人間ってやつじゃないの?」

友奈「私達はずっと、ずっとそうやって進んできたんだよ。東郷さんっ」

樹「神様だって、間違ってでもそのたびに、頑張って変わろうとしてくれていたじゃないですか」

天乃『似た者同士』

東郷「久遠先輩……」
235 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 21:37:37.83 ID:/++fTd+go

本当に良いんですか?

そう紡ごうとした口は、動くだけ動いて息を吐くだけに留まった

それはきっと愚問なのだろう

みんなだって、神樹様を恨んだ瞬間があって

心のどこかに後ろめたさを抱えている

勇者部の中では最も神樹様を憎く思ったであろう天乃でさえ、

それが必要なことだと考えている

絶対に死なない加護

人間としての尊厳を傷つけるものではあったが、

それだって、銀を失った天乃たちを憐れんだからこその力

満開による代償

それで散華していたのは勇者だけでなく神樹様もだった

常に、考えてくれていた。常に傷ついていた

まったく別種の、異質な存在のことを理解しようとしてくれていた

東郷「……信じようとしない相手を、信じることなんて出来ませんか」

東郷は困ったように笑うと、天乃を見つめて頷く

東郷「そうですね。神樹様の救済……すべきだと思います」
236 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 21:58:36.44 ID:/++fTd+go

東郷「300年間、神樹様は私達を守ってくれていました」

みんなが言っていたように、

過ちを犯したこともあるだろう

間違いをしたことってあるだろう

だが、それは人間も同じだったはずだ

実態がある分、

醜い争いもあっただろうし、護る価値を疑わしく思わせるようなことだってあったはずだ

それでも、守り続けてくれたのだ

感謝すべきだろう

救えるのならば、救うべきだろう

東郷「ただし、久遠先輩これだけは約束してください」

天乃『なに?』

東郷「感謝すると言って、体を差し出すようなことは絶対にしないでください」

天乃『生贄になるつもりはないわよ』

東郷「そうではなく……」

天乃「?」


1、大丈夫よ。できれば救済するだけだから
2、みんなは出来ると思う?
3、なるべく諦めない。私も、みんなもね
4、もしかしたら、神樹様の力も継承しちゃうかもね

↓2
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 22:02:30.88 ID:sJQZ14tl0
1
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 22:03:05.87 ID:DQug/+OzO
3
239 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/07(日) 22:16:57.74 ID:/++fTd+go

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


天乃『似た者同士』

東郷「つまり、神樹様も久遠先輩の体を堪能したいと思ってる……?」

東郷「きっと神婚とか言いながら神の遣いと言われている白蛇で緊縛するみたいな性的行為に勤しむつもりだわ!」

夏凜「いやいやいや、さすがにそれはないでしょ」

東郷「良く考えて? 久遠先輩と結婚したいなんて言い出す神様よ?」

友奈「た、確かに……」


夏凜「落ち着け」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 22:26:57.69 ID:DQug/+OzO
乙
安定のオマケの台無し感…w
それはともかくまさかの神樹様生存ルートが来るのだろうか
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 23:58:53.92 ID:8ZmrQ6JwO
乙
どうやって対話するんだろう
精神世界みたいな感じかな?
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/08(月) 10:13:43.07 ID:wBJlLB+1O
神樹様を助けに行く展開は何気に初めてじゃないか?
一作目の頃の神樹様への憎しみが半端なかった久遠さんが懐かしい気がする
243 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/09(火) 21:23:47.96 ID:IYg9J3zYo

遅くなりましたが少しだけ
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 21:26:13.88 ID:DtYjQ4dWO
あいあいさ
245 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/09(火) 21:32:50.26 ID:IYg9J3zYo

天乃『なるべく諦めない。みんなも私も』

天乃の見せる電子パッドに書かれた心意気

勇者部が掲げる五箇条にも記されている一文を引用したその言葉に

夏凜達は軽くうなずいて「そうね」と返す

なるべく諦めない……では、もしかしたら望み通りの結末にはならないかもしれない

だからといって、無理をしてしまったら

それこそ、望み通りの結果を得ることは出来ないと思うから

沙織「勇者部五箇条一つ、挨拶はきちんと」

おもむろに、五箇条を口にする

求めたわけじゃなく、呟いただけ

けれど、続く

東郷「なるべく諦めない」

風「よく寝て、よく食べる!」

夏凜「悩んだら相談」

友奈「なせば大抵なんとかなるっ」

今ある五箇条、そのすべてを並べて

沙織が口にしてしまったからか、言えなかった樹は笑みを浮かべた

樹「無理せず、みんなが幸せになれること」
246 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/09(火) 21:58:01.17 ID:IYg9J3zYo

風「え?」

樹「必要だと思う」

東郷「確かにみんな無理しすぎたわ。無理を、しようとし過ぎたわ」

天乃はもちろん、

みんなにも思い当たる節があるのだろう

少しだけ黙り込んで、それぞれが頷く

みんなの為にと、それを考えた

けれどそのみんなの中には自分がいなくて

結局、みんなのためになっていなくて。

夏凜「みんなって言うか、自分のことも考えろって話よね」

友奈「……それなら、無理せず自分も幸せであること。かな?」

樹「そうですねっ」

みんなから目を向けられた天乃は

電子パッドに隠れるようにして、言葉を見せる

天乃『みんなで見ないで』

風「別に責めてるわけじゃないわよ。副部長」

夏凜「世界が新しくなっていくなら、ここらで改めるのも悪くないんじゃない?」
247 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/09(火) 22:19:52.22 ID:IYg9J3zYo

沙織「久遠さんが一番言われたことじゃないかな」

東郷「言ったのは私達ですが……私達も、久遠先輩のことは言えませんよね」

思えば。と

東郷は後から付け足すように呟いて、笑みを見せた

あれだけ言っておきながら、無理をしたし

樹や夏凜に至ってはつい最近も無理をしようとした

天乃はみんなのため

みんなは天乃のため

だからと無理をしようとすることが多かったのだと、振り返る

東郷「これから、神樹様の加護は得られなくなります。神秘的な恩恵のない世界はきっと、とても厳しいと思います」

だからこそだ

東郷はそう考えて、続ける

東郷「だから無理は止めて、なるべく諦めないで頑張っていきましょう」

風「無理する前に、相談も大事よね」

夏凜「諦める前にもね」

樹「どんな些細なことだって、困ったら相談が良いと思います」
248 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/09(火) 22:25:58.43 ID:IYg9J3zYo

西暦を生きた勇者達

神世紀を生きる勇者達

そして、長きにわたり久遠家に寄り添ってきた精霊達

多くの味方がいるのだから

きっと、誰かが答えをを持っている

誰かの考えが道しるべとなってくれる

夏凜「あんたの願いでもあるわけだし」

みんなで生きていく

それは、みんなが幸せであってこそのもの

伺うように見つめる夏凜の目を見つめ返して

天乃は小さく息を飲む

天乃『そうかもしれないわね』

反対する理由はなかった

自分が無理をし過ぎた自覚はある

みんなが無理をしようとしていたことへの不満もある

だから、その過ちに似た経験を戒めると言った意味でも

それはあっていいのかもしれないと、天乃は思った
249 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/09(火) 22:27:26.50 ID:IYg9J3zYo

√ 2月8日目 夕 (病院) ※水曜日


01〜10 若葉
11〜20
21〜30
31〜40 夏凜
41〜50
51〜60 園子
61〜70
71〜80 園子
81〜90
91〜00 風


↓1のコンマ
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 22:31:00.07 ID:aqBVk7jnO
あ
251 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/09(火) 22:43:20.31 ID:IYg9J3zYo

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


沙織「久遠さんが一番言われたことじゃないかな」

東郷「一番言われたのはえっちなことをしたい。では?」

風「いや、それは思われた数では一番だろうけど、そこまで言ってなくない?」

東郷「言われずともイ――」


友奈「一番言ったのは【好き】かな」

夏凜「色々言いすぎたし覚えてない」

樹「無視しつつかき消しましたね」
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 22:48:42.38 ID:DtYjQ4dWO
乙
決戦前にして六箇条目にたどり着くとは…みんな本当に成長したなぁ
あとはそのっちの復活を待つばかりか
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 23:06:28.01 ID:aqBVk7jnO
乙
若葉だけ今回のことであんま話してなかったからいい機会だと思う
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 03:37:45.27 ID:van8GyKzO
乙
恋人のなかじゃイマイチ影が薄いからな若葉
255 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/11(木) 22:02:55.55 ID:/mdqJRlvo

遅くなりましたが少しだけ
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/11(木) 22:09:03.66 ID:lOucyOmCO
よしきた
257 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/11(木) 22:09:40.20 ID:/mdqJRlvo
√ 2月8日目 夕 (病院) ※水曜日


若葉「まだ、話すのは難しそうだな」

天乃「ぁ」

若葉「無理して話そうとしないでくれ」

天乃『あおった』

若葉「心配なだけだ」

そんなつもりはなかった。と若葉は苦笑する

天乃が無理に話すつもりはなく

茶化すつもりで電子パッドを見せてきたのが分かっているからこそ、軽い気持ちで笑みを見せる

園子はまだ目を覚ましていない

けれど、天乃のように容体の急変といった不安はなく

だんだんと落ち着いてきている

それでも決戦に間に合うかどうかは運次第なところはあるが。

若葉「樹にゆだねてくれたこと、感謝する」

天乃『されるようなことじゃない』

若葉「いや、したいんだ」

本当は天乃が選びたくないことを選んでくれたのだ

その点に関して感謝を述べるべきだろう……と思うのだが

それをうまく言葉にはできなくて、誤魔化すように目を逸らす
258 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/11(木) 22:16:21.89 ID:/mdqJRlvo

若葉「今だからこそだが……もし出て行っていたら陰から見守る予定だったんだ」

だからと考えを変えられても困るけどな。と、微笑む

それでどこまで防げるのか

そこにはかなりの不安が残るが、見守らない理由はなかった

しかし、出て行かないに越したことはなかったし

夏凜だけに集中すると言う選択が最適解だったと今も若葉は思っている

若葉「……天乃にばかり負担をかけてすまないな」

天乃『もう少し労って』

若葉「ふふっ、分かってる」

さっと書き出された言葉は乱れも少なく

ようやく、少しだけ落ち着くことが出来たのだと感じる

労いの言葉はいくらでもかけてあげたいし

労わりたい気持ちも十二分に滾っているのだが

まだまだ、予断を許さない状況なのがそれを認めてはくれない
259 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/11(木) 22:22:19.48 ID:/mdqJRlvo

若葉「私も、この戦いを終えたら労って貰えるだろうか」

天乃『貰えるわよ』

若葉「貰える。か」

天乃『不満?』

若葉「…………」

電子パッドの後ろに隠れるようにして見えている天乃の顔

特に何の打算もない表情を見つめた若葉は

電子パッドの頭を押さえて下げさせると、距離を詰めていく

若葉「そう、だな」

少し前、千景に言われた言葉を思い返す

自分にはそんな手際の良さはないし

それを意識するばかりおかしなことになると避けてはいたのだが。

ここまで来たのだ

これで終わるのだ

だから、少しだけ……と、意を決する

耳元にまで顔を近づけ、首筋から手を回して天乃の頭を支えると

そのまま、願う

若葉「私は天乃に労わって欲しいのだが」

天乃「っ」

若葉「……良いだろう?」

天乃「ん……」
260 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/11(木) 22:30:36.84 ID:/mdqJRlvo

抑えられた電子パッドに書き出す代わりに、頷く

して欲しいから、してあげる

別に嫌じゃないから、する

そうではなく、してあげたいと思う

自分だって、強く求める気はないにしても

若葉に求めたように

ちょっとくらい労わってくれたっていいのでは? と言う気持ちがあるからだ

天乃「………」

それを言葉に出来ないもどかしさを飲み込み、

すぐそばに感じる若葉の存在を受け止める

全てが終われば、若葉達はかつての世界を見るために出ていく

いつか戻ってくるだろうけど、いつ戻ってくるのかは分からない


1、切り札を使うのは良い。でも、無理をし過ぎないでね
2、ねぇ、旅に行くのは子供が安定してからじゃダメ?
3、良いわよ。いくらでも労う……だから、ちゃんと戻るのよ
4、キスくらいなら、今しても平気よ?


↓2
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/11(木) 22:31:57.34 ID:crZzhcu50
1
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/11(木) 22:32:44.25 ID:lOucyOmCO
3
263 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/11(木) 22:36:32.74 ID:/mdqJRlvo

ではここまでとさせていただきます
明日は恐らくお休みになりますが、明後日は出来る限り早めの再開を予定しています
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/11(木) 22:46:38.95 ID:lOucyOmCO
乙
そういえば若葉たちは戦いの後は旅に出るんだったか
その前に恋人らしいこともしておきたいところだな
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/11(木) 22:48:04.46 ID:AbPoN20bO
乙
定期的に会いに行くは会いに行くだろうけど単身赴任だもんなあ若葉
若葉にも今は甘えるだけ甘えて貰おう
266 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/13(土) 19:56:08.55 ID:TGlJ/f+Go

では少しだけ
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/13(土) 20:05:49.49 ID:3qQ/7mEdO
かもーん
268 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/13(土) 20:22:40.16 ID:TGlJ/f+Go

天乃『いくらでも労う……だからちゃんと戻ってきて』

若葉「それはこの戦いでの話か? それとも、そのあとの話か?」

天乃『両方』

若葉「……分かってる」

正直に書き返してくれる天乃の根っこの優しさに笑みを見せる

不安は多い

心配も多い

きっと、若葉が経験したかの戦いよりも厳しいものになることだろう

それでも、今度も負けられない

若葉「ちゃんと帰ってくるさ」

天乃『絶対よ』

若葉達は本来、還っていくはずだった

だから、この戦いで燃え尽きてしまっても構わない

むしろ、燃え尽きる覚悟で挑むのではないか

そんな予感がした天乃の、立ちふさがるような電子パッドを、若葉は見つめる

若葉「……絶対だ」

絶対に帰るさ。と、若葉は繰り返した
269 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/13(土) 20:57:05.24 ID:TGlJ/f+Go

力を使い果たして消滅しても、還ることは可能だ

しかし、戻れるのは天乃達のもとではない

それは天乃達の望むことではないし

今の若葉達にとっても、望むことではない

若葉「ひなたにはちゃんとした私が一緒にいるはずだ」

天乃『会いたいと思わない?』

若葉「思わないと言えば嘘になる。が、会ってどうにかなるものじゃないし、会えないだろうさ」

天乃の力で、過去の人間の魂を呼び戻せるとして

そこでひなたを呼び戻したとしても、若葉の望むようなことにはならない

会いたいのはかつてのひなただ

まだ、みんながいるころの

なにも、失っていないときのひなた

いや……違う。と、若葉は首を振る

若葉「ただ戻りたいだけだ。あの頃に」

天乃『今の貴女達ならみんなを救える?』

若葉「救えるだろうな……今の千景も一緒なら」
270 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/13(土) 21:28:14.03 ID:TGlJ/f+Go

あの頃とは何もかもが違う

何より過去―未来―を知っている

戦いの厳しさは変わらないけれど

分かっていれば手の打ちようもある

もしもそうなれば、この未来の戦いにみんなの子孫がいたかもしれない

そんなことを考えて、若葉は笑う

いくら天乃にも過去へと送り届けることは不可能だ

ただの妄想、ただの妄言

出来ないことだからこそ好き勝手に語ることが出来る

だが、求めてはいけない

若葉「だが、私はこれで良いと思っている。あの時は、天乃が望むのなら……なんて投げやりな言い方をしてしまったが」

過去には帰れない

なら、未来に進んでいくだけだ

そう決めたからこそ、戦いを終えた先で、自分たちの生きていた世界を見に行くのだから

若葉「奴らとは違う意味で、私はこの世界に……天乃達に報いたいと思っている」

天乃『だからって無理はしないでね』

若葉「ああ、もちろん」
271 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/13(土) 21:49:00.12 ID:TGlJ/f+Go

若葉「天乃を悲しませるのは、望むところではないからな」

天乃『みんなそう言うの』

若葉「夏凜が良く言っているからだな」

私は関係ないがな。と補足を差し込んだ若葉は、

なんで? と疑問符を浮かべる天乃に微笑む

若葉「夏凜だけが特別だかららしいぞ」

天乃『特別視してるかしら?』

若葉「そうではなく、夏凜だけがほぼ無欲だからだ」

性的な行為を求めて来る子は沢山いるが

ほぼ常にそんなことを求めることなく接しているのは夏凜くらいだ

だから、何かあったとき、あるとき

求められるのは夏凜である可能性が高い

その時に頼られる候補にあがろうとしている……という話を聞いた。と、若葉は話す

天乃『誰に?』

若葉「園子に」

天乃『貴女、西暦時代の詐欺に引っかかったりしなかった?』

若葉「え?」

なぜだと困惑する若葉に、天乃はただ笑みを浮かべた
272 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/13(土) 22:04:33.80 ID:TGlJ/f+Go

√ 2月8日目 夜 (病院) ※水曜日


01〜10 夏凜
11〜20
21〜30
31〜40 園子
41〜50 九尾
51〜60
61〜70 夏凜
71〜80
81〜90 園子
91〜00


↓1のコンマ
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/13(土) 22:08:22.36 ID:3qQ/7mEdO
あ
274 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/13(土) 22:30:10.75 ID:TGlJ/f+Go

では、ここまでとさせていただきます
明日は可能であればお昼頃から


園子「……ハッ!? 呼ばれた気がした!」

園子「でも怒られる予感がするから寝たふりしておこうかな〜」

千景「私が怒るわよ」

園子「ちーちゃん怖い」

千景「誰がちーちゃんよ。誰が」


千景「まったく……貴女、まるで乃木さんをからかう上里さんのようだわ」

園子「そしたら千景さんは、ひなたさんにとってのご先祖様ポジションだって思ってるんだね〜?」
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/13(土) 22:35:44.09 ID:Ggrw3R0HO
乙
園子復活か
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/13(土) 22:41:00.82 ID:3qQ/7mEdO
乙
ついにそのっち大復活か…
昏睡してる間のこと聞いたら驚くだろうなぁ
277 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 17:05:32.03 ID:LebvWNB2o

では少しずつ
278 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 17:30:17.76 ID:LebvWNB2o

√ 2月8日目 夜 (病院) ※水曜日


あと1、2時間で消灯にもなろうかと言う時間にその一報は来た

扉をあけ放つような慌ただしさもなく唐突に姿を見せた精霊、水都は

ただ静かに、落ち着いてくださいね。と前置きしてから告げる

水都「園子さんが目を覚ましました」

天乃『大丈夫なの?』

水都「まだ意識が戻った……と言う程度ですが、問題はなさそうです」

目が覚めたばかりと言うこともあって

まだ多少おぼろげな感じは否めないが

記憶を失っていたり、

身体機能が著しく低下しているような感じはなかった

水都「もう数日安静にしていれば大丈夫ですね」

天乃『力も安定してるってこと?』

水都「神樹様の力が大分弱まっていますが、久遠さんの力が暴走するような気配はありません」
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 17:50:15.61 ID:v4Wh6SD7O
きてたか
280 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 18:04:25.82 ID:LebvWNB2o

天乃『私の力が消えてない?』

水都「そうですね……消えてません」

天乃の穢れの力と、神樹様の力

そして、祟りの天の神の力

祟りと天乃の力がぶつかり合って削れていく算段だったが、

天乃の力の方がまだ若干上回っていたのか

それとも、神樹様の力が天乃の力に協力したのか

天乃の力が残留しており

それがまた馴染むまでの時間を要させたのだろう

水都「ただ、残留していると言うだけで特別な何かが起こることはないかと」

天乃『絶対に?』

水都「何か悪影響があるなら神樹様の力が排除すると思います」

天乃『騙すのは得意よ』

水都「いえ、そんな裏はないと思います。次第に溶けて消えてしまう程度の弱弱しいものなので」
281 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 18:56:33.14 ID:LebvWNB2o

天乃『ならいいけど』

水都「園子さんに会いに行かないんですか?」

天乃『もう夜だから』

会いに行きたい気持ちはあるのだが

目を覚ましたからと言って焦って飛びつくのは……と

天乃は意外に冷静な頭で思う

樹を救う分を休息に当てたのだ

感情を優先して下手を討ちたくないと言う抑圧があるのかもしれない

天乃『誰かいる?』

水都「若葉さんがいますよ」

天乃『流石ご先祖様ね』

園子が目を覚ました瞬間に、

真っ先に園子のもとへと向かったのだろう


1、私は休むわ
2、一応……会いに行こうかしら
3、若葉に任せて大丈夫。それより、私は?


↓2
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 18:57:50.50 ID:v4Wh6SD7O
2
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 19:00:34.94 ID:nYrUPOyB0
3
284 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 19:33:28.99 ID:LebvWNB2o

天乃『園子は若葉に任せて大丈夫』

誰もいないなら心配だが、

若葉がいるのなら大丈夫だろうと判断して、自分の体に触れる

天乃『それより、私は?』

水都「はい?」

天乃『私の体はどう?』

水都「……綺麗だと思いますが」

天乃『違う!』

電子パッドをはみ出すほどに大きく、全力で

書きなぐった言葉を水都へと押し付けると

天乃はちょっと残念そうに息を吐いて、電子パッドの文字を書き換える

天乃『私の体にある力はどうなのか聞きたいの』

水都「あっ……えっと、久遠さんの中にある力は、落ち着いてます」

その話だったんですね。と

水都は心の中で失態を飲み込んで、天乃のことを見る

天乃の力である穢れの力は強くはないが弱くもない

暴走するほどの危うさはないし、安定していると言ってもいいだろう

それよりも気になることがあるとすれば……

水都「ただ、久遠先輩の中に神樹様の種がまだ残っていますね」
285 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 20:04:44.92 ID:LebvWNB2o

水都「根付いているとか、そういったことはないですけど……」

天乃『何かありそう?』

水都「発する力は弱いですが、園子さんの中の穢れのように消える様子もないんです」

天乃の体を治すために取り込んだ神樹様の種

体を治す分と、天乃の穢れの力との消耗

それによって消滅したはずの力もまた、残っている

種と言う塊であり、源

それが原因なのかもしれない

水都「久遠さんの体に影響は出ていないので大丈夫だとは思います」

でも、何があるかは分からない。と

水都はあえて口にする

水都「神樹様の力なので悪影響はないと信じたいですが、久遠さんの体との相性は良くないかもしれません」

天乃『でも、どうにかできる?』

水都「無理ですね」

無情だが、こればかりはどうにもできない
286 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 20:22:41.64 ID:LebvWNB2o

神樹様の種は天乃の体に取り込まれており、

体を治すのに用いられた力だ

それを引きはがした場合、

体にどんな影響が出るかなど分かったものではない

それに、体を治すために使った力なら

残っていても悪影響は出ないかもしれない

水都「体の中に種が残っていると言うだけで、勇者として戦っていたころと大きな差は無いと思います」

種と言う形には不安が残るが

現状で悪さをしていないこと

なにより、今の安定している天乃をわざわざ危険に晒す必要はないと水都は考えて

水都「もしかしたら、それが役に立つかもしれません」

天乃『だと良いけど』

水都「救うんですよね?」

天乃『そのつもりよ』

出来たらね。と

天乃はわざと付け加えて、笑みを見せる

そこには憎悪も悪戯心も感じられなくて

水都は「救えると良いですね」と、返した
287 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 21:25:21.54 ID:LebvWNB2o

水都「夏凜さんには、明日やるんですよね?」

天乃『そうね』

水都「残念ながら、久遠さんの完全復活は難しいと思います」

明日の朝になっても話せるほどの回復は望めない

それほどに、苦しい状況に立たされている

子供に与える母乳のことを考えなければ

もう少し回復もできるのかもしれないけれど

それを断つのは子供たちにとって大きな痛手となってしまう

水都「くれぐれも、性的な行為はしないようにしてくださいね?」

天乃『分かってる』

相手は夏凜だ

天乃が求めたとしても、向こうが抑えてくれる

だから大丈夫

天乃はその信頼を胸に頷く

天乃『夏凜はいつだって、私を一番案じてくれるわ』

水都「うたのんと似てますね」

天乃『だからこそ』

水都「心配になりますよね。任せてください。戦いは、私がしっかりと見届けますから」

水都は強く、答える

戦いに参加できない、退いた勇者のため

その場を観測する役目を、巫女である自分が担うと。
288 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 21:58:05.11 ID:LebvWNB2o

1日のまとめ

・   乃木園子:交流無()
・   犬吠埼風:交流有(勇者部六箇条)
・   犬吠埼樹:交流有(神樹様の救済、勇者部六箇条)
・   結城友奈:交流有(勇者部六箇条)
・   東郷美森:交流有(勇者部六箇条)
・   三好夏凜:交流有(勇者部六箇条)
・   乃木若葉:交流有(労わって欲しい)
・   土居球子:交流無()
・   白鳥歌野:交流無()
・   藤森水都:交流有(天乃の体)
・     郡千景:交流有(神樹様の救済について)
・ 伊集院沙織:交流無()
・      九尾:交流無()
・      神樹:交流無()


2月8日目 終了時点

乃木園子との絆  106(かなり高い)
犬吠埼風との絆  132(かなり高い)
犬吠埼樹との絆  115(かなり高い)
結城友奈との絆  146(かなり高い)
東郷美森との絆  145(かなり高い)
三好夏凜との絆  170(最高値)
乃木若葉との絆  113(かなり高い)
土居球子との絆  59(中々良い)
白鳥歌野との絆  57(中々良い)
藤森水都との絆  50(中々良い)
  郡千景との絆  59(中々良い)
   沙織との絆  146(かなり高い)
   九尾との絆  80(高い)
    神樹との絆   ??(低い)
289 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 22:11:58.70 ID:LebvWNB2o

√ 2月9日目 朝 (病院) ※木曜日


01〜10 夏凜
11〜20
21〜30 園子
31〜40 友奈
41〜50
51〜60 東郷
61〜70
71〜80 園子
81〜90
91〜00


↓1のコンマ
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 22:17:14.10 ID:v4Wh6SD7O
あ
291 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 22:26:09.88 ID:LebvWNB2o

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば早めの時間から


再開時にもう一つ判定
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 22:39:41.28 ID:ZDHPnxHaO
乙
残った神樹様の種…一体どんな影響が出るのか予測できないな
とにかくあとは夏凜ちゃんに力を与えるだけだ
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 23:40:00.46 ID:WjsNL9g+O
乙
向こうから来てくれたな
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 03:34:26.80 ID:QMHo+7S4O
乙
あとは夏凜治して踏ん張れるかどうかだな
295 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/15(月) 20:08:45.63 ID:qJFWwNjfo

では少しだけ
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 20:13:07.41 ID:Q669KVytO
あいよー
297 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/15(月) 20:39:38.85 ID:qJFWwNjfo

√ 2月9日目 朝 (病院) ※木曜日


神婚の儀を行うまで残り三日

夏凜を今日助けても、予定通り二日余る

そんな中で、昨夜園子が目を覚ました

完全回復にはもう少し時間が必要と言う話はあったが

今日と当日を含めれば三日ある

それなら何とかなるだろう

天乃「………」

樹の件を除けば順調

だが、水都の言っていた体内に残っている神樹様の種のこともある

ここで油断は出来ないと、首を振る

夏凜「何か考えごと?」

天乃「!」

夏凜「あー……ノックはしたわよ?」

コンコンっと扉をたたくそぶりを見せた夏凜は、

来客用の椅子を引っ張り出して腰かけると、天乃を見る
298 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/15(月) 21:01:42.26 ID:qJFWwNjfo

夏凜「園子が目を覚ましたらしいじゃない。会いに行かなくていいの?」

天乃『若葉がいたから任せた』

夏凜「あんたなら飛びつくと思ってたけど、意外ね」

天乃『療養優先』

夏凜「そっか……そうよね」

樹の分を使っての時間なのだ

自分の感情を優先させるわけにはいかない

そう考えたのだろうと夏凜は判断する

夏凜「で、どうする? 私に力は返せそうなの?」

天乃『そのことなんだけど』

夏凜「?」

天乃は軽く喉を擦ると、軽く咳き込む

起きたばかりで、まだ本調子かどうかも確かめていない

声が出せるかどうかでやるやらないを変えるつもりはないけれど

十分不十分かの判断くらいは出来る

天乃『血を吐いても怒らないでね?』

夏凜「いや、その可能性があるならやめなさいよ」
299 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/15(月) 21:07:11.38 ID:qJFWwNjfo

01〜10
11〜20 だいじょうぶ
21〜30 大丈夫
31〜40
41〜50
51〜60 大丈夫
61〜70
71〜80
81〜90 だいじょうぶ
91〜00


↓1のコンマ
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 21:10:04.95 ID:Q669KVytO
あ
301 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/15(月) 21:43:29.18 ID:qJFWwNjfo

天乃「かり……こふっ」

夏凜「あぁもう言わんこっちゃないっ!」

天乃『残念』

夏凜「冷静に電子パッド扱うな」

ティッシュが赤く染まるのを忌々しく見つめ、悪態をつく

喉を痛めてから数日経過しているが一向に治る気配がない

神樹様の力ではない以上

同等の回復力を期待すると言うのもおかしな話ではあるが、

それでも、勇者としての力があれば多少なりとも治っていくはずなのだ

それが、見られない

それはつまり、回復力はすでに人波にまで落ちている可能性がある。ということ

夏凜「あんた、回復力落ちてる?」

天乃『そうかもしれない』

夏凜「そんな状態で本当に神婚の儀を耐えられるの?」

天乃『別に戦うわけじゃないから』

ただ話すだけ

お見合いみたいなものだからと天乃は書いて、微笑む

喉が震えると少しピリッとした痛みが走るのは

まだ傷口が閉じ切っていないからだろう
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