このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十九輪目】
- 253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 23:06:28.01 ID:aqBVk7jnO
- 乙
若葉だけ今回のことであんま話してなかったからいい機会だと思う
- 254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 03:37:45.27 ID:van8GyKzO
- 乙
恋人のなかじゃイマイチ影が薄いからな若葉
- 255 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/11(木) 22:02:55.55 ID:/mdqJRlvo
-
遅くなりましたが少しだけ
- 256 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/11(木) 22:09:03.66 ID:lOucyOmCO
- よしきた
- 257 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/11(木) 22:09:40.20 ID:/mdqJRlvo
- √ 2月8日目 夕 (病院) ※水曜日
若葉「まだ、話すのは難しそうだな」
天乃「ぁ」
若葉「無理して話そうとしないでくれ」
天乃『あおった』
若葉「心配なだけだ」
そんなつもりはなかった。と若葉は苦笑する
天乃が無理に話すつもりはなく
茶化すつもりで電子パッドを見せてきたのが分かっているからこそ、軽い気持ちで笑みを見せる
園子はまだ目を覚ましていない
けれど、天乃のように容体の急変といった不安はなく
だんだんと落ち着いてきている
それでも決戦に間に合うかどうかは運次第なところはあるが。
若葉「樹にゆだねてくれたこと、感謝する」
天乃『されるようなことじゃない』
若葉「いや、したいんだ」
本当は天乃が選びたくないことを選んでくれたのだ
その点に関して感謝を述べるべきだろう……と思うのだが
それをうまく言葉にはできなくて、誤魔化すように目を逸らす
- 258 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/11(木) 22:16:21.89 ID:/mdqJRlvo
-
若葉「今だからこそだが……もし出て行っていたら陰から見守る予定だったんだ」
だからと考えを変えられても困るけどな。と、微笑む
それでどこまで防げるのか
そこにはかなりの不安が残るが、見守らない理由はなかった
しかし、出て行かないに越したことはなかったし
夏凜だけに集中すると言う選択が最適解だったと今も若葉は思っている
若葉「……天乃にばかり負担をかけてすまないな」
天乃『もう少し労って』
若葉「ふふっ、分かってる」
さっと書き出された言葉は乱れも少なく
ようやく、少しだけ落ち着くことが出来たのだと感じる
労いの言葉はいくらでもかけてあげたいし
労わりたい気持ちも十二分に滾っているのだが
まだまだ、予断を許さない状況なのがそれを認めてはくれない
- 259 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/11(木) 22:22:19.48 ID:/mdqJRlvo
-
若葉「私も、この戦いを終えたら労って貰えるだろうか」
天乃『貰えるわよ』
若葉「貰える。か」
天乃『不満?』
若葉「…………」
電子パッドの後ろに隠れるようにして見えている天乃の顔
特に何の打算もない表情を見つめた若葉は
電子パッドの頭を押さえて下げさせると、距離を詰めていく
若葉「そう、だな」
少し前、千景に言われた言葉を思い返す
自分にはそんな手際の良さはないし
それを意識するばかりおかしなことになると避けてはいたのだが。
ここまで来たのだ
これで終わるのだ
だから、少しだけ……と、意を決する
耳元にまで顔を近づけ、首筋から手を回して天乃の頭を支えると
そのまま、願う
若葉「私は天乃に労わって欲しいのだが」
天乃「っ」
若葉「……良いだろう?」
天乃「ん……」
- 260 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/11(木) 22:30:36.84 ID:/mdqJRlvo
-
抑えられた電子パッドに書き出す代わりに、頷く
して欲しいから、してあげる
別に嫌じゃないから、する
そうではなく、してあげたいと思う
自分だって、強く求める気はないにしても
若葉に求めたように
ちょっとくらい労わってくれたっていいのでは? と言う気持ちがあるからだ
天乃「………」
それを言葉に出来ないもどかしさを飲み込み、
すぐそばに感じる若葉の存在を受け止める
全てが終われば、若葉達はかつての世界を見るために出ていく
いつか戻ってくるだろうけど、いつ戻ってくるのかは分からない
1、切り札を使うのは良い。でも、無理をし過ぎないでね
2、ねぇ、旅に行くのは子供が安定してからじゃダメ?
3、良いわよ。いくらでも労う……だから、ちゃんと戻るのよ
4、キスくらいなら、今しても平気よ?
↓2
- 261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/11(木) 22:31:57.34 ID:crZzhcu50
- 1
- 262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/11(木) 22:32:44.25 ID:lOucyOmCO
- 3
- 263 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/11(木) 22:36:32.74 ID:/mdqJRlvo
-
ではここまでとさせていただきます
明日は恐らくお休みになりますが、明後日は出来る限り早めの再開を予定しています
- 264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/11(木) 22:46:38.95 ID:lOucyOmCO
- 乙
そういえば若葉たちは戦いの後は旅に出るんだったか
その前に恋人らしいこともしておきたいところだな
- 265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/11(木) 22:48:04.46 ID:AbPoN20bO
- 乙
定期的に会いに行くは会いに行くだろうけど単身赴任だもんなあ若葉
若葉にも今は甘えるだけ甘えて貰おう
- 266 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/13(土) 19:56:08.55 ID:TGlJ/f+Go
-
では少しだけ
- 267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/13(土) 20:05:49.49 ID:3qQ/7mEdO
- かもーん
- 268 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/13(土) 20:22:40.16 ID:TGlJ/f+Go
-
天乃『いくらでも労う……だからちゃんと戻ってきて』
若葉「それはこの戦いでの話か? それとも、そのあとの話か?」
天乃『両方』
若葉「……分かってる」
正直に書き返してくれる天乃の根っこの優しさに笑みを見せる
不安は多い
心配も多い
きっと、若葉が経験したかの戦いよりも厳しいものになることだろう
それでも、今度も負けられない
若葉「ちゃんと帰ってくるさ」
天乃『絶対よ』
若葉達は本来、還っていくはずだった
だから、この戦いで燃え尽きてしまっても構わない
むしろ、燃え尽きる覚悟で挑むのではないか
そんな予感がした天乃の、立ちふさがるような電子パッドを、若葉は見つめる
若葉「……絶対だ」
絶対に帰るさ。と、若葉は繰り返した
- 269 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/13(土) 20:57:05.24 ID:TGlJ/f+Go
-
力を使い果たして消滅しても、還ることは可能だ
しかし、戻れるのは天乃達のもとではない
それは天乃達の望むことではないし
今の若葉達にとっても、望むことではない
若葉「ひなたにはちゃんとした私が一緒にいるはずだ」
天乃『会いたいと思わない?』
若葉「思わないと言えば嘘になる。が、会ってどうにかなるものじゃないし、会えないだろうさ」
天乃の力で、過去の人間の魂を呼び戻せるとして
そこでひなたを呼び戻したとしても、若葉の望むようなことにはならない
会いたいのはかつてのひなただ
まだ、みんながいるころの
なにも、失っていないときのひなた
いや……違う。と、若葉は首を振る
若葉「ただ戻りたいだけだ。あの頃に」
天乃『今の貴女達ならみんなを救える?』
若葉「救えるだろうな……今の千景も一緒なら」
- 270 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/13(土) 21:28:14.03 ID:TGlJ/f+Go
-
あの頃とは何もかもが違う
何より過去―未来―を知っている
戦いの厳しさは変わらないけれど
分かっていれば手の打ちようもある
もしもそうなれば、この未来の戦いにみんなの子孫がいたかもしれない
そんなことを考えて、若葉は笑う
いくら天乃にも過去へと送り届けることは不可能だ
ただの妄想、ただの妄言
出来ないことだからこそ好き勝手に語ることが出来る
だが、求めてはいけない
若葉「だが、私はこれで良いと思っている。あの時は、天乃が望むのなら……なんて投げやりな言い方をしてしまったが」
過去には帰れない
なら、未来に進んでいくだけだ
そう決めたからこそ、戦いを終えた先で、自分たちの生きていた世界を見に行くのだから
若葉「奴らとは違う意味で、私はこの世界に……天乃達に報いたいと思っている」
天乃『だからって無理はしないでね』
若葉「ああ、もちろん」
- 271 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/13(土) 21:49:00.12 ID:TGlJ/f+Go
-
若葉「天乃を悲しませるのは、望むところではないからな」
天乃『みんなそう言うの』
若葉「夏凜が良く言っているからだな」
私は関係ないがな。と補足を差し込んだ若葉は、
なんで? と疑問符を浮かべる天乃に微笑む
若葉「夏凜だけが特別だかららしいぞ」
天乃『特別視してるかしら?』
若葉「そうではなく、夏凜だけがほぼ無欲だからだ」
性的な行為を求めて来る子は沢山いるが
ほぼ常にそんなことを求めることなく接しているのは夏凜くらいだ
だから、何かあったとき、あるとき
求められるのは夏凜である可能性が高い
その時に頼られる候補にあがろうとしている……という話を聞いた。と、若葉は話す
天乃『誰に?』
若葉「園子に」
天乃『貴女、西暦時代の詐欺に引っかかったりしなかった?』
若葉「え?」
なぜだと困惑する若葉に、天乃はただ笑みを浮かべた
- 272 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/13(土) 22:04:33.80 ID:TGlJ/f+Go
-
√ 2月8日目 夜 (病院) ※水曜日
01〜10 夏凜
11〜20
21〜30
31〜40 園子
41〜50 九尾
51〜60
61〜70 夏凜
71〜80
81〜90 園子
91〜00
↓1のコンマ
- 273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/13(土) 22:08:22.36 ID:3qQ/7mEdO
- あ
- 274 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/13(土) 22:30:10.75 ID:TGlJ/f+Go
-
では、ここまでとさせていただきます
明日は可能であればお昼頃から
園子「……ハッ!? 呼ばれた気がした!」
園子「でも怒られる予感がするから寝たふりしておこうかな〜」
千景「私が怒るわよ」
園子「ちーちゃん怖い」
千景「誰がちーちゃんよ。誰が」
千景「まったく……貴女、まるで乃木さんをからかう上里さんのようだわ」
園子「そしたら千景さんは、ひなたさんにとってのご先祖様ポジションだって思ってるんだね〜?」
- 275 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/13(土) 22:35:44.09 ID:Ggrw3R0HO
- 乙
園子復活か
- 276 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/13(土) 22:41:00.82 ID:3qQ/7mEdO
- 乙
ついにそのっち大復活か…
昏睡してる間のこと聞いたら驚くだろうなぁ
- 277 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 17:05:32.03 ID:LebvWNB2o
-
では少しずつ
- 278 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 17:30:17.76 ID:LebvWNB2o
-
√ 2月8日目 夜 (病院) ※水曜日
あと1、2時間で消灯にもなろうかと言う時間にその一報は来た
扉をあけ放つような慌ただしさもなく唐突に姿を見せた精霊、水都は
ただ静かに、落ち着いてくださいね。と前置きしてから告げる
水都「園子さんが目を覚ましました」
天乃『大丈夫なの?』
水都「まだ意識が戻った……と言う程度ですが、問題はなさそうです」
目が覚めたばかりと言うこともあって
まだ多少おぼろげな感じは否めないが
記憶を失っていたり、
身体機能が著しく低下しているような感じはなかった
水都「もう数日安静にしていれば大丈夫ですね」
天乃『力も安定してるってこと?』
水都「神樹様の力が大分弱まっていますが、久遠さんの力が暴走するような気配はありません」
- 279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 17:50:15.61 ID:v4Wh6SD7O
- きてたか
- 280 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 18:04:25.82 ID:LebvWNB2o
-
天乃『私の力が消えてない?』
水都「そうですね……消えてません」
天乃の穢れの力と、神樹様の力
そして、祟りの天の神の力
祟りと天乃の力がぶつかり合って削れていく算段だったが、
天乃の力の方がまだ若干上回っていたのか
それとも、神樹様の力が天乃の力に協力したのか
天乃の力が残留しており
それがまた馴染むまでの時間を要させたのだろう
水都「ただ、残留していると言うだけで特別な何かが起こることはないかと」
天乃『絶対に?』
水都「何か悪影響があるなら神樹様の力が排除すると思います」
天乃『騙すのは得意よ』
水都「いえ、そんな裏はないと思います。次第に溶けて消えてしまう程度の弱弱しいものなので」
- 281 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 18:56:33.14 ID:LebvWNB2o
-
天乃『ならいいけど』
水都「園子さんに会いに行かないんですか?」
天乃『もう夜だから』
会いに行きたい気持ちはあるのだが
目を覚ましたからと言って焦って飛びつくのは……と
天乃は意外に冷静な頭で思う
樹を救う分を休息に当てたのだ
感情を優先して下手を討ちたくないと言う抑圧があるのかもしれない
天乃『誰かいる?』
水都「若葉さんがいますよ」
天乃『流石ご先祖様ね』
園子が目を覚ました瞬間に、
真っ先に園子のもとへと向かったのだろう
1、私は休むわ
2、一応……会いに行こうかしら
3、若葉に任せて大丈夫。それより、私は?
↓2
- 282 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 18:57:50.50 ID:v4Wh6SD7O
- 2
- 283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 19:00:34.94 ID:nYrUPOyB0
- 3
- 284 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 19:33:28.99 ID:LebvWNB2o
-
天乃『園子は若葉に任せて大丈夫』
誰もいないなら心配だが、
若葉がいるのなら大丈夫だろうと判断して、自分の体に触れる
天乃『それより、私は?』
水都「はい?」
天乃『私の体はどう?』
水都「……綺麗だと思いますが」
天乃『違う!』
電子パッドをはみ出すほどに大きく、全力で
書きなぐった言葉を水都へと押し付けると
天乃はちょっと残念そうに息を吐いて、電子パッドの文字を書き換える
天乃『私の体にある力はどうなのか聞きたいの』
水都「あっ……えっと、久遠さんの中にある力は、落ち着いてます」
その話だったんですね。と
水都は心の中で失態を飲み込んで、天乃のことを見る
天乃の力である穢れの力は強くはないが弱くもない
暴走するほどの危うさはないし、安定していると言ってもいいだろう
それよりも気になることがあるとすれば……
水都「ただ、久遠先輩の中に神樹様の種がまだ残っていますね」
- 285 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 20:04:44.92 ID:LebvWNB2o
-
水都「根付いているとか、そういったことはないですけど……」
天乃『何かありそう?』
水都「発する力は弱いですが、園子さんの中の穢れのように消える様子もないんです」
天乃の体を治すために取り込んだ神樹様の種
体を治す分と、天乃の穢れの力との消耗
それによって消滅したはずの力もまた、残っている
種と言う塊であり、源
それが原因なのかもしれない
水都「久遠さんの体に影響は出ていないので大丈夫だとは思います」
でも、何があるかは分からない。と
水都はあえて口にする
水都「神樹様の力なので悪影響はないと信じたいですが、久遠さんの体との相性は良くないかもしれません」
天乃『でも、どうにかできる?』
水都「無理ですね」
無情だが、こればかりはどうにもできない
- 286 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 20:22:41.64 ID:LebvWNB2o
-
神樹様の種は天乃の体に取り込まれており、
体を治すのに用いられた力だ
それを引きはがした場合、
体にどんな影響が出るかなど分かったものではない
それに、体を治すために使った力なら
残っていても悪影響は出ないかもしれない
水都「体の中に種が残っていると言うだけで、勇者として戦っていたころと大きな差は無いと思います」
種と言う形には不安が残るが
現状で悪さをしていないこと
なにより、今の安定している天乃をわざわざ危険に晒す必要はないと水都は考えて
水都「もしかしたら、それが役に立つかもしれません」
天乃『だと良いけど』
水都「救うんですよね?」
天乃『そのつもりよ』
出来たらね。と
天乃はわざと付け加えて、笑みを見せる
そこには憎悪も悪戯心も感じられなくて
水都は「救えると良いですね」と、返した
- 287 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 21:25:21.54 ID:LebvWNB2o
-
水都「夏凜さんには、明日やるんですよね?」
天乃『そうね』
水都「残念ながら、久遠さんの完全復活は難しいと思います」
明日の朝になっても話せるほどの回復は望めない
それほどに、苦しい状況に立たされている
子供に与える母乳のことを考えなければ
もう少し回復もできるのかもしれないけれど
それを断つのは子供たちにとって大きな痛手となってしまう
水都「くれぐれも、性的な行為はしないようにしてくださいね?」
天乃『分かってる』
相手は夏凜だ
天乃が求めたとしても、向こうが抑えてくれる
だから大丈夫
天乃はその信頼を胸に頷く
天乃『夏凜はいつだって、私を一番案じてくれるわ』
水都「うたのんと似てますね」
天乃『だからこそ』
水都「心配になりますよね。任せてください。戦いは、私がしっかりと見届けますから」
水都は強く、答える
戦いに参加できない、退いた勇者のため
その場を観測する役目を、巫女である自分が担うと。
- 288 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 21:58:05.11 ID:LebvWNB2o
-
1日のまとめ
・ 乃木園子:交流無()
・ 犬吠埼風:交流有(勇者部六箇条)
・ 犬吠埼樹:交流有(神樹様の救済、勇者部六箇条)
・ 結城友奈:交流有(勇者部六箇条)
・ 東郷美森:交流有(勇者部六箇条)
・ 三好夏凜:交流有(勇者部六箇条)
・ 乃木若葉:交流有(労わって欲しい)
・ 土居球子:交流無()
・ 白鳥歌野:交流無()
・ 藤森水都:交流有(天乃の体)
・ 郡千景:交流有(神樹様の救済について)
・ 伊集院沙織:交流無()
・ 九尾:交流無()
・ 神樹:交流無()
2月8日目 終了時点
乃木園子との絆 106(かなり高い)
犬吠埼風との絆 132(かなり高い)
犬吠埼樹との絆 115(かなり高い)
結城友奈との絆 146(かなり高い)
東郷美森との絆 145(かなり高い)
三好夏凜との絆 170(最高値)
乃木若葉との絆 113(かなり高い)
土居球子との絆 59(中々良い)
白鳥歌野との絆 57(中々良い)
藤森水都との絆 50(中々良い)
郡千景との絆 59(中々良い)
沙織との絆 146(かなり高い)
九尾との絆 80(高い)
神樹との絆 ??(低い)
- 289 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 22:11:58.70 ID:LebvWNB2o
-
√ 2月9日目 朝 (病院) ※木曜日
01〜10 夏凜
11〜20
21〜30 園子
31〜40 友奈
41〜50
51〜60 東郷
61〜70
71〜80 園子
81〜90
91〜00
↓1のコンマ
- 290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 22:17:14.10 ID:v4Wh6SD7O
- あ
- 291 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/14(日) 22:26:09.88 ID:LebvWNB2o
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば早めの時間から
再開時にもう一つ判定
- 292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 22:39:41.28 ID:ZDHPnxHaO
- 乙
残った神樹様の種…一体どんな影響が出るのか予測できないな
とにかくあとは夏凜ちゃんに力を与えるだけだ
- 293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 23:40:00.46 ID:WjsNL9g+O
- 乙
向こうから来てくれたな
- 294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 03:34:26.80 ID:QMHo+7S4O
- 乙
あとは夏凜治して踏ん張れるかどうかだな
- 295 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/15(月) 20:08:45.63 ID:qJFWwNjfo
-
では少しだけ
- 296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 20:13:07.41 ID:Q669KVytO
- あいよー
- 297 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/15(月) 20:39:38.85 ID:qJFWwNjfo
-
√ 2月9日目 朝 (病院) ※木曜日
神婚の儀を行うまで残り三日
夏凜を今日助けても、予定通り二日余る
そんな中で、昨夜園子が目を覚ました
完全回復にはもう少し時間が必要と言う話はあったが
今日と当日を含めれば三日ある
それなら何とかなるだろう
天乃「………」
樹の件を除けば順調
だが、水都の言っていた体内に残っている神樹様の種のこともある
ここで油断は出来ないと、首を振る
夏凜「何か考えごと?」
天乃「!」
夏凜「あー……ノックはしたわよ?」
コンコンっと扉をたたくそぶりを見せた夏凜は、
来客用の椅子を引っ張り出して腰かけると、天乃を見る
- 298 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/15(月) 21:01:42.26 ID:qJFWwNjfo
-
夏凜「園子が目を覚ましたらしいじゃない。会いに行かなくていいの?」
天乃『若葉がいたから任せた』
夏凜「あんたなら飛びつくと思ってたけど、意外ね」
天乃『療養優先』
夏凜「そっか……そうよね」
樹の分を使っての時間なのだ
自分の感情を優先させるわけにはいかない
そう考えたのだろうと夏凜は判断する
夏凜「で、どうする? 私に力は返せそうなの?」
天乃『そのことなんだけど』
夏凜「?」
天乃は軽く喉を擦ると、軽く咳き込む
起きたばかりで、まだ本調子かどうかも確かめていない
声が出せるかどうかでやるやらないを変えるつもりはないけれど
十分不十分かの判断くらいは出来る
天乃『血を吐いても怒らないでね?』
夏凜「いや、その可能性があるならやめなさいよ」
- 299 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/15(月) 21:07:11.38 ID:qJFWwNjfo
-
01〜10
11〜20 だいじょうぶ
21〜30 大丈夫
31〜40
41〜50
51〜60 大丈夫
61〜70
71〜80
81〜90 だいじょうぶ
91〜00
↓1のコンマ
- 300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 21:10:04.95 ID:Q669KVytO
- あ
- 301 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/15(月) 21:43:29.18 ID:qJFWwNjfo
-
天乃「かり……こふっ」
夏凜「あぁもう言わんこっちゃないっ!」
天乃『残念』
夏凜「冷静に電子パッド扱うな」
ティッシュが赤く染まるのを忌々しく見つめ、悪態をつく
喉を痛めてから数日経過しているが一向に治る気配がない
神樹様の力ではない以上
同等の回復力を期待すると言うのもおかしな話ではあるが、
それでも、勇者としての力があれば多少なりとも治っていくはずなのだ
それが、見られない
それはつまり、回復力はすでに人波にまで落ちている可能性がある。ということ
夏凜「あんた、回復力落ちてる?」
天乃『そうかもしれない』
夏凜「そんな状態で本当に神婚の儀を耐えられるの?」
天乃『別に戦うわけじゃないから』
ただ話すだけ
お見合いみたいなものだからと天乃は書いて、微笑む
喉が震えると少しピリッとした痛みが走るのは
まだ傷口が閉じ切っていないからだろう
- 302 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/15(月) 22:07:50.60 ID:qJFWwNjfo
-
夏凜「そんな状態で……」
天乃「っ」
夏凜「……分かってる」
裾を掴まれ、夏凜は困った表情を見せる
こんな状態で力を分けるのは無茶だ
しかし、樹を犠牲にするような形で選んだ夏凜への集中
だからこそ、やらないと言う選択肢などあるはずもない
夏凜「あんたの頑張りを無碍にはしないわ」
天乃『死にはしないから』
夏凜「でも、早死にしそうよね。あんたは」
神樹様の種を使い、力の調整を行ったことで
穢れの力による死を免れることは出来た
しかし、怪我の治りが遅かったり
やや病弱な体質となってしまっていて、
ただの風邪でも死に至る病と同等とさえなっているかもしれない
天乃『だったら、幸せにして』
夏凜「…………」
天乃『死ぬまで、毎日』
夏凜「なにその呪いみたいな願い」
それでも聞くのが私達だけど。と
夏凜は冗談めかした笑みを浮かべて、唇を重ねる
夏凜「貰うわよ。あんたの力」
天乃『YES』
性的行為の有無に答える枕のような文言を抱いて、
天乃は、夏凜の体を受け入れていく
- 303 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/15(月) 22:10:21.67 ID:qJFWwNjfo
-
影響判定
0〜9
0最低9最大
↓1 天乃 ↓2夏凜
※天乃+2
※夏凜-3
- 304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 22:13:21.77 ID:WG3kTFOi0
- あ
- 305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 22:13:46.66 ID:Q669KVytO
- あ
- 306 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 22:15:52.12 ID:Q669KVytO
- 久遠さん運に見放され過ぎだろ…
- 307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 22:19:20.12 ID:1HDcx9sBO
- 止められるまでもなく樹の無理だったなこりゃ
- 308 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/15(月) 22:20:03.03 ID:qJFWwNjfo
- ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
ぞろ目は考えてませんでした
七夕と久遠さんの誕生日、出会えなくなるのも一つの物語
東郷「久遠先輩の中に種……?」
水都「神樹様の力の分が残っているみたいで……」
東郷「神樹様まで久遠先輩の子供になる願望があるなんて!」
東郷「なんて俗物的な……許せないわ」
風「はい、お部屋に帰りましょうね」
- 309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 22:28:35.45 ID:Q669KVytO
- 乙
予想以上に久遠さんの弱体化が止まらない…
今までどんな逆境でも乗り越える力があったけど今回はその力すら残されてないのが辛いなぁ
- 310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 22:34:11.55 ID:1HDcx9sBO
- 乙
弱った身体で神樹様に手篭めにされる久遠さん……
けしからんな!
- 311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/16(火) 08:12:01.81 ID:8zblLxbrO
- 世界を救いたければ久遠さんの命を捧げろと言わんばかりのコンマだよな…
- 312 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/17(水) 21:13:27.18 ID:lT6m+U2po
-
では少しだけ
- 313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/17(水) 21:14:05.56 ID:CS59lh6dO
- よしきた
- 314 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/17(水) 21:46:07.46 ID:lT6m+U2po
-
√ 2月9日目 昼 (病院) ※木曜日
風「天乃は?」
沙織「かなり厳しいね……東郷さんの時点で予想は出来てたけど」
友奈「やっぱり、やらないべきだったのかな?」
東郷「ううん、やらなければ夏凜ちゃんが戦力として欠けることになっていたわ」
樹が祟りの影響を残したままと言うのも厳しい部分があるのに
夏凜まで祟りの影響を残していたら勝ち目が薄くなると言うのは全員の意見だ
だからこそ、無理やりな方法ででも夏凜か樹かを選んでもらったのだから
樹「夏凜さんはすぐに復帰できるんですよね?」
沙織「出来ると思うよ。適応力もあるし、そこまで重くなかったから」
問題はやはり、天乃の方だ
力を渡した直後の反動は東郷の時のそれを軽く上回っていた
喉のこともそうだが、
完治する前にやってしまったのが原因だろう。と、
精霊間では答えが出ている
だからといって、夏凜を諦める以外の道はなかったし
その道は絶たれていたのだから仕方がないと言うほかない
一縷の望みに賭けたが、駄目だった
- 315 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/17(水) 22:11:48.74 ID:lT6m+U2po
-
沙織「久遠さんは……どうだろう。間に合うかもわからない」
友奈「目を覚ますことは出来るんですよね?」
沙織「久遠さんの意思次第……なら、確実にそうなんだけど」
でもね。と零した沙織は
それきり何も言わずに飲み込んでしまう
穢れの力が激減しているのは、力を分けたのだから当然だろう
しかし、そこから緩やかに回復していく感じがしない
本来なら子供に継承され消滅していてもおかしくないという話だったし
出涸らしのような状態である天乃の力が回復しないのは当然と言えば当然かもしれない
東郷「力を消費しすぎたんですね」
沙織「うん、そうだね」
樹「使い過ぎて回復が追い付いてないのかな」
風「だったらいいんだけど……」
東郷「十中八九それはないわ」
残念だけど。
そういった東郷は、逡巡して眉を顰める
東郷「もしそうなら、もう少し喉の回復が出来ていてもおかしくなかった」
風「夢も希望もないわね、東郷」
東郷「流石に、希望に縋るには時間が足りないかと」
- 316 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/17(水) 22:43:10.62 ID:lT6m+U2po
-
本当はあまり言いたくないのだろう
顔を顰めながら友奈へと目を向ける
普段は単純に紡ぐ友奈でさえ、考えがまとまっていない様子で
何かを言おうとはしていても、何も言えそうにない
風「神樹様の種は? 天乃を生かすために使った力なら何とかならないわけ?」
沙織「機能してない」
沈黙したままだ
ただそこに抜け殻があるだけで中身は空っぽなのかもしれない
気にするほどのものではなく、穢れの力にも無視されるような器
いずれ壊れて消えるかもしれないと、沙織は思う
沙織「久遠さんは本当にギリギリなんだ」
どれだけ苦しめばいいのか
これを神の裁きと言うのは簡単だし
産まれ持っての宿命と言うのも簡単だ
だから……どうだと。
樹「出来ることは、ありますか?」
沙織「………」
樹「久遠先輩が重態なのは分かりました、それなら、私達に出来ることはありますか?」
友奈「樹ちゃん……?」
樹「久遠先輩を傷つける覚悟、私はしたんです」
だから。と、樹は自分の胸に手を当てる
不思議と落ち着いている心は、痛い
樹「このくらいで、絶望なんてしていられません」
- 317 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/17(水) 22:45:19.10 ID:lT6m+U2po
-
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
- 318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/17(水) 22:48:09.76 ID:x4pfbSeCO
- 乙
いいところで切れたな
- 319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/17(水) 22:53:53.77 ID:CS59lh6dO
- 乙
最近の樹ちゃんのカッコよさよ
納得の時期部長感が出てきてるな
- 320 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/19(金) 20:50:28.41 ID:qEl6NNo0o
-
では少しだけ
- 321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/19(金) 20:51:39.37 ID:NmlVMvohO
- やったぜ
- 322 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/19(金) 21:54:16.57 ID:qEl6NNo0o
-
風「樹、いくら覚悟を決めてたって」
希望を持つのも難しいほど追い込まれた天乃を見て
心配にならないはずがない
本当に大丈夫なのかと不安にならないわけがない
なのに、樹は前を向く
友奈「樹ちゃんは、久遠先輩のこと信じてるんだよね」
東郷「久遠先輩なら大丈夫。そう思いたい気持ちはあるけど」
状況が状況なだけに希望は持てない
容易く裏切られるのが、今の天乃だ
東郷は、心に秘めた不安を吐かないようにと息を飲んで
樹を見る
険しい表情
信じているのはそうだが、
傷つけようとした責任もあるからだろう
友奈「信じよう」
風「友奈……」
友奈「信じましょう、久遠先輩を」
- 323 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/19(金) 22:24:17.30 ID:qEl6NNo0o
-
意思でどうにかなるようなものではないのは分かっている
しかしそれでも、みんなで生きていきたいと願ったのだ
これで終わってしまうはずがないと、
天乃ならば大丈夫なはずだと
かつて追いかけたはるか遠い背中を想う
友奈「今、久遠先輩は戦ってる。信じて待つのが私達に出来ることなんじゃないかな」
東郷「少しは久遠先輩の気持ちが分かるかもしれないね」
風「分かるっていうか、思い出すっていう方が正しいんじゃない?」
天乃が戦っていた頃
絶対的な力を持っていたけれど、その分の負荷を抱えていて
戦いのたびに壊れていく、崩れていく
だからと戦いから退いてもらって……
風「今にして思えば、ちょっと血を吐いたくらいでって感じになるわよね」
東郷「血を吐くのも普通ではありませんが」
友奈「久遠先輩の中では、軽かったかもしれない」
今はもう、血を吐くなんて言うレベルには収まっていない
本当に酷いときは凄惨で、ある意味地獄のような光景が瞬く間に広がる
それこそ、病室が使用不可になるほどに
- 324 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/19(金) 23:07:13.28 ID:qEl6NNo0o
-
沙織「そうだね。出来ることと言えば、信じて療養」
あと数日
天乃に時間がないと言うことは、
みんなにも時間は残されていないのだ
その間、天乃を不安に思って精神的に疲弊してしまっては
天乃がこうなるほどに頑張った意味がなくなってしまう
樹「戦いに備えるのが、今の私達に出来ること。ですか」
沙織「だからと言って、鍛錬に出たりしないように」
樹「しません」
準備運動くらいしか。
隠すように付け足されたその言葉は、
残念ながら風の耳に届いていて、樹の手がぎゅっと握りしめられた
風「無理は厳禁って言われたでしょ」
東郷「樹ちゃんは特に、祟りの影響が出ちゃうから部屋から出たらダメなのよ?」
樹「分かってます」
畳みかけられるように言われて、困ったように笑う
そんな樹を沙織はじっと見ると薄く微笑む
傷つける覚悟をしたのは生半可な気持ちではないと言うのが、良く分かる
樹はあえて、厳しい言い方をしようとした
友奈が好意的な話をつなげてくれたけれど
そうでなければ、もう少し厳しい言い方になっていたかもしれないと沙織は思う
- 325 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/19(金) 23:34:12.05 ID:qEl6NNo0o
-
沙織「三好さんは明日……早ければ夜には戻ってくる」
風「園子はさすがにまだ無理よねぇ」
友奈「夏凜ちゃん、園ちゃん、久遠先輩かな?」
希望的にはその順番で戻ってくる予定だが、
夏凜は確定としても
園子は少し厳しいし、天乃はかなり難しい
沙織「順調ならそうなると思うよ。久遠さんに関しては、当日まで無理かもしれない」
目を覚ますことはあるだろうし
話すのは無理にしても、つい最近のように電子パッドでの会話くらいなら出来るだろう
ただ、病室を移動なんてことは無理だ
東郷「でも、こんな状態で本当に神婚の儀を?」
風「代役を立てる可能性は?」
沙織「神託がある以上代役は立てられないよ」
樹「久遠先輩を無理やりにでも連れ出すのかな?」
友奈「嫌な言い方だけど、穢れが薄れてる久遠先輩なら一番状態が良いのかもしれない」
天乃自体の体調は悪いが
穢れの面で考えれば調子は悪くないと言える……かもしれない
沙織「結城さんのそれ、間違ってはないかもしれないね」
だからと言って、神樹様に食べさせるものではないけれど。
樹「とにかく、もう時間がないんです。備えましょう」
樹の言葉に、頷く
それが現実で、問題
それしかないと思いながらも、渦巻く不安を完全に振り払うことは出来なかった
- 326 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/19(金) 23:35:12.66 ID:qEl6NNo0o
-
√ 2月9日目 夕 (病院) ※木曜日
01〜10
11〜20 夏凜
21〜30
31〜40 若葉
41〜50 園子
51〜60
61〜70
71〜80 夏凜
81〜90
91〜00 千景
↓1
※ぞろ目なら天乃
- 327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/19(金) 23:36:19.49 ID:NmlVMvohO
- あ
- 328 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/19(金) 23:56:40.81 ID:qEl6NNo0o
-
ではここまでとさせていただきます
明日は出来れば少し早い時間から
- 329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/19(金) 23:58:31.46 ID:NmlVMvohO
- 乙
ようやく園子のターンきたか
久遠さんも早く良くなってほしいなぁ
- 330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/20(土) 02:01:05.05 ID:qTTn5ENbO
- 乙
っていうか久遠さん今どんな状態なんだよ……
- 331 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/20(土) 21:25:21.69 ID:oDuvCM2Lo
-
遅くなりましたが
少しだけ
- 332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/20(土) 21:26:31.18 ID:f5ffIGw+O
- かもーん
- 333 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/20(土) 21:56:03.15 ID:oDuvCM2Lo
-
√ 2月9日目 夕 (病院) ※木曜日
園子「はふぅ」
大きく息を吐く
目が覚めたばかりの昨夜
深呼吸の体の膨らみでさえやや痛みを感じたが
半日以上の休息もあってか、今はもうない
とはいえ、自由に動けるようになるにはもう少し時間がかかるだろうと
天井を眺めていた園子はすぐ横のベッドに頭を動かす
昼頃までは、若葉がいた場所
けれど、今いるのは夏凜だ
天乃の力を受けてから、今日まで
眠ってしまっていた約五日間に起きたことは
若葉から聞いて知っているが、夏凜達を責めようとは思わない
天乃に対して酷いことを言ったとは思うが
本人たちにもその自覚はあるし、責を担う覚悟がある
何より、最も嫌うことを何にそそのかされたわけでもなく選んだのだ
その想いは責められるものではない
むしろ、良くできたとさえ思ってしまう
- 334 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/20(土) 22:25:09.96 ID:oDuvCM2Lo
-
園子「天さんは……」
園子、友奈、風、東郷
そうやって力を与えてきて、
だんだんと反動も重くなって……東郷の時に潰れた
だからと樹を諦めて夏凜に集中することにした。という話だが
二つあった反動を一つにしただけで
一つ一つの重さが変わるわけではない
東郷の時に受けた反動を癒すために休養を取ったはずだけれど
それでも、積み重ねは反動を大きくする
東郷の時以上にかかった負荷は相当なもののはずだ
園子「私で五日……だとしたら」
目を覚ますのはいつになるのか。
園子と違い、神樹様の力を大きく受けているわけではないため、
影響の度合いは比例しないが、
それでも、想像以上に被害は大きいことだろう
園子「にぼっしーは、まだ軽そうでよかった」
苦しく呻く様子はないし、寝相も安定している
この分なら明日にでも十分な回復が見込めるだろうと
一先ず、安堵する
- 335 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/20(土) 23:40:01.26 ID:oDuvCM2Lo
-
園子「ご先祖様、天さんはどうだったの?」
若葉「それを聞くか」
園子「見てきたんだよね?」
若葉「あぁ、見てはきたが……」
語りかける声に導かれるように姿を見せた若葉は、
園子の瞳から目を逸らす
気安く口にできるようなものではなかった
あの日、友人を目の前で食い殺される惨劇を見てきた若葉にとっても
天乃の姿は見ていられるものではなかったのだ
瞬く間に奪われたのではなく、
じっくりと時間をかけて蝕まれていくのに、ただ見ていることしかできない中、
内側から八つ裂きにされていくかのように血が流れていく
医師達が駆け付けるまでの数分間ずっとだ
ずっと、苦しんでいるのを見ていただけ
かける声は無意味、触れる手は真っ赤に濡れる
若葉「凄惨だった……その一言に尽きる」
園子「ご先祖様がそういうのなら、天さんは相当だったんだね」
若葉「ああ、はっきり言って無茶と言うには無理があった」
園子「でも、やる必要があった」
若葉「そうだな。みんな、分かっていたことだ」
- 336 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/21(日) 00:07:58.50 ID:8BCDdlfDo
-
この後に控える戦いのためには必要な犠牲
……だとは、誰も思っていないだろう
それでも必要なことだった
みんなが生き残るためには
みんなが生きる未来を勝ち取るためには
この天乃の戦いは必要不可欠だった
若葉「友奈たちは、天乃の戦いだと言っていたよ」
園子「引退してからも戦うなんて、天さんはほんと……」
若葉「だからこそ、すべてが終わったら静かに暮らして貰いたいな」
もし世界が解放されたら、大騒ぎになることだろう
神樹様の寿命だって限界だ
加護が残るとも思えない
そんな状況で静かな暮らしを。と言うのはやや高望みかもしれないけれど
人里離れた場所で生きろとは言わない
けれど、喧騒に塗れていない穏やかな暮らしをして欲しいとは思う
不安にならず、何かに怯えるようなこともなく
ただ静かに、幸せでいて貰いたい
若葉「その代わり、私達は外の世界を見て来よう」
園子「偶には帰ってきてくれると、嬉しいな」
若葉「帰るさ。もちろん」
連絡だって出来る限りするつもりだ。と
若葉は優しい声で、続けた
- 337 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/21(日) 00:08:31.34 ID:8BCDdlfDo
-
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日は出来ればお昼ごろから
- 338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 00:12:45.43 ID:9qc2PlRoO
- 乙
若葉の久遠さんへの想いも感じられていいな
- 339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 00:16:22.81 ID:uBX1GI+cO
- 乙
久遠さんが元気を取り戻すのは相当先になりそうだなぁ…
- 340 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/21(日) 20:37:03.29 ID:8BCDdlfDo
-
遅くなりましたが、少しだけ
- 341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 20:44:01.26 ID:6v/Vxj6yO
- 来てたか
- 342 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/21(日) 21:29:17.59 ID:8BCDdlfDo
-
園子「天さん、神樹様のところから戻ってこられると思う?」
若葉「それはどういう意味だ?」
園子「今の天さんには付け入るスキが多いと思うんだよねぇ」
恋愛的な関係性の隙ではなく、
精神面や、力の状態的な意味での話だと補足する
園子「神樹様だけじゃなくて、天の神的にも、かなりねらい目の器だと思う」
若葉「器……か」
園子「何か聞いてる?」
若葉「最近はまだ聞いていないが、奇しくも久遠の家には縁ある言葉だな」
久遠陽乃と言う西暦の久遠家でも聞いた言葉だ
そして天乃もまた、変らぬ器だと九尾は考えていたし、口にもしていた
元々巫女の家系である久遠家は神々の器としても優良だったが、
穢れのある勇者としての力を含み、代々受け継がれてきたことで
和魂のみならず荒魂にも強く適応力を持ってしまったのだろう
それでも退け続ける理由であり、力となっていた強い破滅の穢れは薄れ
今や、専用の入れ物だと言われてもおかしくはないほどに適している
神樹様にとっても、天の神にとっても捨て置けない捧げものだ
- 343 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/21(日) 21:53:22.58 ID:8BCDdlfDo
-
若葉「だが、神樹様は天乃を解放すると思うが?」
園子「天さんの中に入る可能性もあるよね」
若葉「そんなことしたら穢れに囲まれて消滅する……いや、そうか」
園子「そう。穢れの力が弱まってる今の天さんなら、力を逆転させて奪うことが出来る」
若葉「穢れの力を逆に払いのけて、完全な神格化を図ると?」
園子「体の中には神樹様の種がまだ残ってるって話だったよね?」
だとしたらそれを媒介にし、
人体そのものを神樹様の代替として新たな神々の宿木とする可能性はある
園子「天さんの体から穢れを消し去れちゃうかも」
若葉「しかし……それは」
園子「うん。今いる天さんの力を受けているご先祖さまたちの存在が維持できなくなる」
若葉「……対策はないのか?」
園子「天さんの回復力次第かな」
衰弱しきった体をさらに酷使するような話だけれど
穢れの力をどれだけ回復させられるのか
そして、そもそもの体力を取り戻せるのか
園子「今の弱弱しい天さんじゃ拒否する意味もなく入り込まれると思う」
若葉「だからスキが多いと」
園子「私はまだこんな状態だから、出来ればにぼっしーに何とかして貰いたいんだけど」
若葉「せめて明日。だな」
- 344 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/21(日) 22:09:28.41 ID:8BCDdlfDo
-
力を与えられたばかりで、
完全になじんでいない夏凜がまだ眠っているのは仕方がないし
責めるようなことでもない
それは園子も分かっていることで
園子「そうだねぇ……そもそも、今は天さんも目を覚ましてないから」
若葉「それでも傍に誰かがいるのといないのとでは変わってくるだろうからな」
園子の言いたいことも今なら分かるよ。と
若葉は少し恥じらいを感じる笑みを浮かべて、想いを馳せた瞳が揺らぐ
園子「ご先祖様も女の子だ」
若葉「当たり前だろう男であってたまるか」
園子「でも男の子だったら、天さんに子供産んで貰えたかもしれないよ?」
若葉「男だったら、ここには居られないじゃないか」
事態は逼迫している
だからと言って全くの余裕もないのは問題だと思っているからだろう
冗談―だと思う―を言う園子は楽しそうに笑う
若葉「まったく、園子はそこはかとなくひなたに似ているな」
園子「ん〜?」
若葉「だからどうと言うことはないが……ふふっ、まぁなんだ。園子のような胆力は大事だ」
今の心持を忘れないようにな。と
若葉は愛おしそうに、園子に触れた
- 345 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/21(日) 22:10:12.62 ID:8BCDdlfDo
-
√ 2月9日目 夜 (病院) ※木曜日
01〜10 夏凜
11〜20
21〜30 千景
31〜40
41〜50 九尾
51〜60 友奈
61〜70
71〜80 樹
81〜90
91〜00 夏凜
↓1
- 346 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 22:14:36.26 ID:6v/Vxj6yO
- あ
- 347 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/21(日) 22:25:03.52 ID:8BCDdlfDo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
若葉「もしも平和な時代に生まれていたらそれも悪くはなかったと思う」
若葉「今のような戦いではなく、人生での苦難と向き合いながら」
若葉「普通に恋をして、普通に大人になって、普通に子供をもうけて、それで共に歩み続ける」
若葉「まぁ、なんだ……変わらないな」
若葉「普通ではなかったし決して幸せの多くない人生だったが、共に歩めたことは今でも幸せだったと思うよ。ひなた」
ひなた「私も、そう思います。若葉ちゃん」
若葉「!」
園子「?」
若葉「……ふふっ、そうか」
- 348 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 22:36:45.02 ID:6v/Vxj6yO
- 乙
久遠さんが新たな神にとか…色んな意味で本人が一番嫌がりそうだなぁ
- 349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/07/21(日) 23:44:05.05 ID:9qc2PlRoO
- 乙
久遠さん目も覚めないのかなあ
- 350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/22(月) 03:33:42.91 ID:0ybIjK4EO
- 乙
最悪昏睡状態のまま神婚になるのかな?
まあ対話自体テレパシーみたいな感じだろうけど
- 351 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/07/22(月) 07:16:49.65 ID:86oZlrQoO
- 乙
つまり久遠さんが無理矢理孕ませられるってことか
ほんと神様はけしからんな!
- 352 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/07/22(月) 22:03:32.80 ID:hE1Clk8lo
-
すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日、出来れば通常時間から
451.87 KB Speed:0.3
↑
VIP Service
SS速報R
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
スポンサードリンク
荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2026/05/10 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)