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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十九輪目】
- 602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/21(水) 22:25:27.76 ID:x1fOSZT8O
- 乙ですー
久遠さん早く元気になるといいなぁ
- 603 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/22(木) 22:30:11.97 ID:v2grASeko
-
遅くなりましたが、少しだけ
- 604 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 22:40:16.93 ID:LmK9KU3EO
- あいあいさ
- 605 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/22(木) 22:51:24.82 ID:v2grASeko
-
夏凜「私のは噂というか、風習というか……そういう手法」
風「つまり伝統。と」
夏凜「そんな決め台詞みたいに言われてもね」
伝統という言葉に重きを置いた発音
茶化しているような風の自慢気な顔を一瞥しながら、
夏凜は言い返しながらも、否定はしない
噂か伝統かで言えば、伝統が近いだろう
少なくとも、桜の木の下での告白は成功するみたいな迷信とは違う
実際に行われている……という話は聞いたし
クラスメイトの中にも、卒業が近づくにつれてそのようなことを口にする子がいなくもない
中には、天乃の名前もあがったり上がらなかったり。
久しく姿を見せていないことで、余計に話題になりやすかったと言うのも、影響しているだろう
夏凜達が通うことが出来ていた数ヶ月前でそうなのだから、
今はどうなっているのか
友奈「でも、なんか……うん。素敵だよね」
- 606 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/22(木) 23:08:53.83 ID:v2grASeko
-
自分と誰か―言うまでもないが―を相手に想像したのか
それとも、自分とは関係のない人たちで考えたのか
囁くような、独り言のような呟き
感慨深さを感じるような羨望を抱いた友奈の瞳は光を見せる
疚しい気持ちの一端がなかったとも言えない東郷は
僅かばかり気まずさを滲ませた笑みを浮かべた
東郷「そうね、友奈ちゃん。取り合いなんてもってのほかだわ」
樹「そんなことは誰も言ってないんじゃ……」
東郷「それはそうだけど、久遠先輩があげるなんて口にした日には大騒ぎになるわ」
なるでしょう?
そう、威圧的な声色で述べた東郷だが、
樹は否定も肯定もせずに困った表情を見せると
考える素振りを見せて「そうかもしれませんね」と譲歩する
確かに、永遠の結びともいえるようなお呪いは魅力的だが
天乃本人と一緒に居られるだけで十二分に幸せだと思える樹からしてみれば、
それ以上望むようなことでもないと言うのが、本当のところだった
- 607 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/22(木) 23:43:41.51 ID:v2grASeko
-
風「何はともあれ……明日を生き残らなくちゃ何にもならない」
ふと、前触れを感じさせることなく切り出した風は比較的明るい声ではあったものの
緊張感を忘れるべきではないと言いたげな表情は、唇が引き締められている
樹「そうだね」
東郷「どれだけ厳しい戦いであるのだとしても、今の私達なら、きっと」
東郷のしっかりとした声からは、
慢心と呼ぶにはまだ薄く、けれども確かな自信が垣間見える
佳境にはいつだって、想像を絶する何かがあった
だから、自信を持つなとは言わないが、持ちすぎるのも危険だと東郷は良く分かっているし
みんなもそれは分かっているのだろう
不安こそ見せないが、明日の厳しさを忘れたわけではない緊張感を噛みしめる
樹「………」
何の気なしに持ってきていたタロットカードを軽くシャッフルする
束になった山をぐるりと回転さえ、正と逆を入れ替え、これからを思いながら一番上をめくる
威厳を感じさせる風貌の女性、希望を与えてくれるような輝かしさを見せる後光
下の方には【THE EMPRESS】と書かれているカード
それが意味するのは正しく、求めているものだった
- 608 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/22(木) 23:46:53.37 ID:v2grASeko
-
ではここまでとさせていただきます
明日は出来れば通常時間から
THE EMPRESS・・・女帝(努力の結実、成功、結婚、愛に満ちた生活)
- 609 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 23:52:20.28 ID:Be00TsV5O
- 乙
占いもいい結果だしもう怖いものは何もないな
- 610 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/22(木) 23:56:57.53 ID:LmK9KU3EO
- 乙
まさに久遠さんたちのためのカードじゃないか…
もう負ける気がしないな
- 611 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/23(金) 08:05:33.42 ID:eMjFM092O
- 乙
長かった三周目も展開的にもう終盤なんだなって…
気が早いかも知れないが原作と共に追いかけ続けてる身としてはくあゆシリーズはこれからも続いてほしいなぁ
- 612 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/24(土) 22:39:10.90 ID:as3IBVMsO
- 今日も休載?
- 613 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/24(土) 23:04:38.57 ID:7fR3LhY2o
-
遅くなりましたが、少しだけ
- 614 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/24(土) 23:07:10.77 ID:CCQV5P5YO
- おk
- 615 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/24(土) 23:26:09.65 ID:7fR3LhY2o
-
√ 2月11日目 夜 (病院) ※土曜日
01〜10
11〜20 夏凜
21〜30
31〜40
41〜50 若葉
51〜60 九尾
61〜70
71〜80
81〜90
91〜00 千景
↓1
※ぞろ目
- 616 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/24(土) 23:28:36.29 ID:CCQV5P5YO
- あ
- 617 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/25(日) 00:01:54.58 ID:uL3vvW/vo
-
√ 2月11日目 夜 (病院) ※土曜日
夜になってみんな解散するかと思えば、夏凜だけが病室に残っている
もう一人追加するくらいの余裕はあるし、
明日のこともあって天乃を置いて行くのは少し不安があった風達から
どうせなら。と、指名を受けたのだ
天乃の精神的な問題は、みんなを呼べたこともあってそこまででもないが
大赦がいつこの部屋を訪れ、連れ出そうとするのか
それが定かではないため、警戒する必要があった
夏凜「ここまで来て、大赦が強引な手段を取るとも思えないけどね」
天乃「………」
夏凜「そうする理由もないし」
どうして? と
問いかけるような目を向けてきた天乃に、素直に答える
瞳が送迎の任を受けていると聞いていないけれど
恐らくは、その担当は瞳に回ってくることになるだろう
天乃は神婚に対して消極的な姿勢ではあったが、
強い反発はしていないし、絶対にやらない。なんていう絶交染みた返答をしたわけでもない
そんな相手に強硬策を取るほど、落ちぶれていないはずだ
- 618 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/25(日) 00:15:25.97 ID:uL3vvW/vo
-
天乃「……ん」
夏凜「寒い?」
天乃「っ」
夏凜「あぁ……無理しないで寝たら?」
僅かに身を捩った天乃の口から洩れた小さな呻き
一瞬、まだ肌寒い気温のせいかと思ったが、
何とか話そうとしているのだと察して、夏凜は困ったように言う
今無理をしても、明日に響く
居ないと寂しいが、いると無理をしてしまう
そんな天乃には困ったものだと思いながら、
夏凜は向かい合う少女の瞳を見据える
綺麗な琥珀色に見えるが
もちろん、実際は少し違う橙色だ
かすかな光が当たっているおかげか輝いて見えて
いつもよりも深みがないように感じるのだろう
語弊があるかもしれないが、この方が綺麗だと……ちょっとだけ思ってしまう
- 619 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/25(日) 01:04:40.61 ID:uL3vvW/vo
-
天乃「?」
じっと見つめられる天乃は
困った表情を作ろうとするだけに止めて、見つめ返す
なんで見てくるのか
そう思えば、夏凜は察して気まずそうな笑みを見せる
後ろめたいことがあるのではなく、気恥ずかしい
そんな表情の夏凜はゆっくりと口を開く
夏凜「良い目、してる」
天乃「………」
夏凜「どういうことって、聞かれてもね」
そう簡単には答えられないと言うような含みのある言い方だが、
ただ、恥ずかしいだけなのは顔を見れば良く分かる
普段なら突くその部分を、
今は見ていることだけしかできないのが、
少しばかり、もどかしさを感じた
- 620 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/25(日) 01:05:46.96 ID:uL3vvW/vo
-
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日は出来ればお昼ごろから
- 621 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/25(日) 01:10:46.10 ID:yw6HHkgbO
- 乙
夏凜ちゃんと過ごす前夜か…
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/25(日) 01:16:47.65 ID:rC6TvMfbO
- 乙
いよいよ明日だな
- 623 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/25(日) 17:46:21.55 ID:uL3vvW/vo
-
では少しずつ
- 624 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/25(日) 17:47:29.27 ID:QIqN9n5uO
- よっしゃ
- 625 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/25(日) 18:12:56.18 ID:uL3vvW/vo
-
天乃「ぁ……」
夏凜「………」
天乃「……っ」
声が出ない
少しだけ頑張ろうとした天乃を夏凜は咎めることなく見守るけれど、
やはり、出せるほどの回復はしていない
それどころか、痛みが増してしまう
それが顔に出た……わけではないはずだが、
夏凜は手で天乃の口元に制止を促すと、
優しく笑って、わずかに首を振って見せる
枕と頭の擦れる音
ほのかなシャンプーの匂いが流れてくる
夏凜「ちょっと頑張るくらいは良いけど、無理はしない」
天乃「………」
夏凜「……口を開きたくなるようなことを言った私にも責任はあるけど」
- 626 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/25(日) 18:52:53.56 ID:uL3vvW/vo
-
夏凜「明日、もしかしたら早いかもしれないんだし寝ておいた方がいいわよ」
天乃「………」
夏凜「明日、終わればまたいつでも話せるでしょ」
明日がダメだと思うのなら
明日に不安があると言うのなら
多少なりとも夜更かしをして、会話をすることもあるだろう
だが、明日を乗り越える自信があるのなら
その先も続いていけると信じているのなら
ここで、無理に話を続ける必要はない
何より、嫌な予感というものを作りたくはないと、夏凜は思う
以前呼んだことのある物語にはそういうものがあって。
現実と区別するべき架空の事象ではあるが
感覚に頼ることもある夏凜としては……切り捨てられない要素だ
1、なら、抱いて
2、もう少しだけ
3、なら、全部が終わったらまた……二人になりたい
↓2
- 627 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/25(日) 19:27:28.13 ID:QIqN9n5uO
- 3
- 628 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/25(日) 19:32:45.84 ID:PktAvF9h0
- 1
- 629 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/25(日) 19:47:21.80 ID:uL3vvW/vo
-
天乃「………」
なら、抱いて
言葉で言うか、行動で示すか
いつもならどちらかでするはずのことを、今は思うだけ
けれども夏凜なら分かってくれる
いや、友奈たちでも分かってくれる
だから……夏凜はしかたがないなんて笑い方ではなく、
壊れてしまいそうな体をどう扱うべきかと悩ましそうな表情で、
優しく触れる
これなら痛くない? 辛くない?
そんな気遣いをしながら、
天乃を抱き寄せるのではなく、自分から近づいていく
息遣いが耳元にまで差し掛かると
夏凜の右手がそうっと……天乃の頭に触れた
- 630 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/25(日) 20:29:18.10 ID:uL3vvW/vo
-
夏凜「寝るときじゃないなら、肩に抱き寄せることもするんだけど」
天乃「………」
夏凜「起きなくていいわよ」
体を起こしていたほうがいろいろできるが
抱いているのは眠りやすくするためだ
それでは本末転倒だろう
抱きしめると、より密着する肌の感触が妙に生々しさが増す
密着しているおかげでこれ以上に触れたいと思うことこそないが、
もう少し強く。と思わないでもない
天乃に比べるとシャープな体つきの夏凜だが
その天乃の膨らみもあって、距離は残念にも開いてしまう
それを縮めるためにはもう少し力強く……なのだが。
それをすると、天乃の華奢な体が傷ついてしまいかねない
そこまでするのは、と、夏凜はためらってしまう
だからこそ、頭に触れるだけに止めた
- 631 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/25(日) 20:48:12.60 ID:uL3vvW/vo
-
夏凜「……全部終わったらね」
天乃「………」
良いことも、悪いことも
楽しいことも、つまらないことも
好きなだけ話そう
頭も、髪も、頬にも
肩にも……体のどこにだって、触れよう
終わればそれができる
戦いさえ終わってしまえば、後は体を癒すだけ
世界の危うさは大人が何とかしてくれる
そう、丸投げしてしまうのはいかがなものかと思いもするが
神樹様の力が尽きることでただの少女になってしまう夏凜達にはどうしようもない
何より、
今まで勇者として頑張ってきたのだから
終わった後に子供の我儘を使うことくらい許してほしいものだ
- 632 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/25(日) 21:18:02.35 ID:uL3vvW/vo
-
夏凜「天乃、やりたいことを聞かれたとき、私は結婚式って言ったでしょ?」
天乃「………」
夏凜「でも、個人的なことを言うなら天乃を思いっきり抱いてやりたいって思ってる」
今は弱弱しすぎて、力を入れるのが怖い
そのせいであんまり実感できない
柔らかさと、温もりと
ちゃんと生きていることは感じているけど
でも、それだけでは少し物足りない
だから、力強く
かつての強い人ならば、少し苦しいという程度の力で
夏凜「だから早く良くなってよね」
天乃「………」
夏凜「天乃なら、体さえ治れば日々の鍛錬の相手くらいなら務まるでしょ?」
天乃「………」
夏凜「必要かって? 鍛錬はこれからも続けるわよ。決まってるでしょ」
- 633 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/25(日) 21:28:18.80 ID:uL3vvW/vo
-
勇者の力が無くなってしまったとしても、
これからも、夏凜は強い自分を保持し続けていく
そのために、鍛錬を続ける
それは、勇者にすべてを捧げてきたからではない
その力で、これからも守るべきものを守っていきたいからだ
これから、世界は広がっていくだろう
何もない
もしかしたら、何かがある大きな世界に、戻っていくことだろう
そうなれば、今まで通りというのは難しくて
大赦がどうなるかは分からないが
神樹様を失うとなれば、治安に影響があるかもしれない
そうなったときに、女だから、子供だから
そんな理由だけで失ってしまうものがあるのは、我慢ならない
例え、世界の勇者ではなくなるのだとしても。
夏凜「私は、天乃の勇者であり続けたい」
天乃がそうだから。とは、口にしなかった
それはもう少しばかり、勇気が必要なのだ
- 634 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/25(日) 21:51:56.70 ID:uL3vvW/vo
- 1日のまとめ
・ 乃木園子:交流有(戦いの後、卒業式)
・ 犬吠埼風:交流有(戦いの後、卒業式)
・ 犬吠埼樹:交流有(戦いの後、卒業式)
・ 結城友奈:交流有(戦いの後、卒業式)
・ 東郷美森:交流有(戦いの後、卒業式)
・ 三好夏凜:交流有(表情、みんなのところに、卒業式、抱いて)
・ 乃木若葉:交流無()
・ 土居球子:交流無()
・ 白鳥歌野:交流無()
・ 藤森水都:交流無()
・ 郡千景:交流無()
・ 伊集院沙織:交流無()
・ 九尾:交流無()
・ 神樹:交流無()
2月12日目 終了時点
乃木園子との絆 108(かなり高い)
犬吠埼風との絆 134(かなり高い)
犬吠埼樹との絆 117(かなり高い)
結城友奈との絆 148(かなり高い)
東郷美森との絆 145(かなり高い)
三好夏凜との絆 170(最高値)
乃木若葉との絆 113(かなり高い)
土居球子との絆 59(中々良い)
白鳥歌野との絆 57(中々良い)
藤森水都との絆 50(中々良い)
郡千景との絆 62(中々良い)
沙織との絆 146(かなり高い)
九尾との絆 80(高い)
神樹との絆 ??(低い)
- 635 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/25(日) 22:12:08.54 ID:uL3vvW/vo
-
√ 2月12日目 朝 (病院) ※日曜日
01〜10 若葉
11〜20
21〜30
31〜40 芽吹
41〜50
51〜60
61〜70 大赦
71〜80
81〜90 九尾
91〜00
↓1
※ぞろ目
- 636 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/25(日) 22:13:14.53 ID:QIqN9n5uO
- あ
- 637 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/25(日) 22:25:24.47 ID:uL3vvW/vo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
東郷「そういえば、諸説あるのですが」
東郷「生命の危機に陥ると、子孫を残したいと言う欲求が高まるとかなんとか」
天乃「っ」
夏凜「下腹部を撫でるな、下腹部を」
- 638 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/25(日) 22:37:08.18 ID:QIqN9n5uO
- 乙
夏凜ちゃんの抱くって下心があまり感じないところがいいよね
そしていよいよ当日…無事に終われますように
- 639 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/25(日) 23:18:04.69 ID:rC6TvMfbO
- 乙
開幕大赦じゃなくてよかった
- 640 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/26(月) 19:47:48.26 ID:0nYbfZilo
-
では少しだけ
- 641 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/26(月) 20:21:56.80 ID:0nYbfZilo
-
√ 2月12日目 朝 (病院) ※日曜日
運命の日曜日は、日差しの良い天気だった
太陽を遮るようなものは薄雲一つなく、
横切る鳥すら、火を恐れているかのように一羽も飛ばない
天乃「………」
神婚に出る事までは伝わっていないだろうが
何か重要な任につくことは伝わっているのだろう
外出許可を得て屋上に上がっていた天乃は、
目を奪うような陽の光を遮るように、右手で影を作る
夏凜「戻る?」
天乃「ん……」
軽く、首を振る
やはり、声を出すのはまだ難しいが
ゆっくりとなら、体を動かせる
あと数日もあれば、無事の声も回復するだろう
- 642 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 20:28:03.36 ID:38k1qOXAO
- 来てたか
- 643 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/26(月) 20:47:00.61 ID:0nYbfZilo
-
夏凜「いよいよね」
天乃「ん」
夏凜「あと、何時間か」
大赦にいる夏凜の兄、春信
そして、天乃の送迎係を務めていた瞳から通達があったのだ
昼頃に新婚の儀へと出発する
夕方になる前に準備は完了し、
そしてそのまま……神婚の儀が行われることになっている
バーテックスそして、その親玉である天の神は、
これを阻止するために、姿を見せるだろう
結界の外の詳細な情報は入ってきてはいないが
酷い状況である。ということだけは歌野達から伝わってきている
精霊である歌野達ですら、様子見ででも外に出られない状況
ただ事ではないことだけは確実だ
- 644 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/26(月) 21:39:12.71 ID:0nYbfZilo
-
夏凜「怖くない?」
天乃「………」
夏凜「流石に、嫌な質問よね」
悪かったわ。と夏凜は困ったように言うと、髪を梳く
撫でるような弱い風が二人の間を通りすぎて、
梳いた髪は瞬く間に荒れて、乱れてしまう
それでも、夏凜の力強さ
天乃の吹き飛ばされてしまいそうな体はその場に残る
夏凜「本当は、一緒に行ってやりたい」
天乃「………」
夏凜「でも、外で戦わなきゃ守れない」
一人にするのは不安だ
天乃がだめかもしれないとかではなく、
何をされるのかが分からないからだ
神様だ。記憶を書き換えることも出来るだろう
夏凜「怖いのは私なのよ」
負けることが。ではない
天乃が待っているだけではないことが。
- 645 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/26(月) 22:10:43.29 ID:0nYbfZilo
-
天乃は少し頑張りすぎてしまうきらいがある
今回ばかりは、無理する余地もないとは思うが、
神樹様を救うという話だ
多少、無茶は必要になってくる可能性はないとは言い切れない
それこそ……体の一部を明け渡す。など
天乃の声は治りつつあるが、
左足だけは、神樹様の種を用いてなお治しきれなかった部分だ
悪く言えば……好都合ではないか
夏凜はそんな気がして、嫌だった
夏凜「自分を大事にして」
天乃「………」
夏凜「分かってる。だから、天乃も」
1、神樹様、何とかしてみるわ
2、天火明命。貴女が連れて行って
3、ここで好きと言ったら、フラグっていうものが立つかしら?
4、夏凜、抱っこ
5、子供の名前。まだ考えていないの。分かるでしょ?
↓2
- 646 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 22:13:51.37 ID:38k1qOXAO
- 5
- 647 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 22:17:57.15 ID:1sCfi1wH0
- 1
- 648 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/26(月) 22:20:04.22 ID:0nYbfZilo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
- 649 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 22:23:43.10 ID:fYJ3gzhvO
- 乙
頼もしい久遠さん
- 650 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 22:30:15.96 ID:38k1qOXAO
- 乙
ついに覚悟が決まったか…
まだ喋れないけど久々に頼れる久遠さん復活くるかな?
- 651 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/27(火) 08:32:56.13 ID:ro05gPPlO
- 乙
忘れてたけど「天火明命」って天照大神に近い神様なんですよねぇ…
つまり久遠さんはすでに神様を…
- 652 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/27(火) 22:23:48.50 ID:x12qtyyvo
-
すみませんが本日はお休みとさせていただきます
可能であれば明日、通常時間から
- 653 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/27(火) 22:28:47.96 ID:QusyIQrWO
- 了解、乙ですー
- 654 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/28(水) 20:25:46.95 ID:M1Lm1NZ9o
-
では少しだけ
- 655 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/28(水) 20:30:39.72 ID:yiucmAW7O
- かもーん
- 656 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/28(水) 21:05:43.23 ID:M1Lm1NZ9o
-
天乃はしばらく夏凜を見つめると、
車椅子に備え付けていた電子パッドを取り出し、文字を書く
ペンを握る力も、以前よりは少し強くなっている
久しぶりに込める力のせいか、
乱れた文字は読みにくいが、書き直しても無駄だろうと
そのまま夏凜に向ける
天乃『神樹様、なんとかしてみるわ』
夏凜「天乃……」
天乃『無理をするわけじゃない。わかるでしょう?』
電子パッドを下げて、夏凜の目を直接見る
ふざけていないと、本気なんだと
それは決して、不可能ではないと
天乃『神樹様よりも意地の悪い精霊、いるのよ?』
- 657 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/28(水) 21:15:36.18 ID:M1Lm1NZ9o
-
天乃は、出来る限りの笑顔を見せる
まだおぼつかない、口元に震えも残る
けれど、確かな笑顔
夏凜は下唇を噛み、無意識に逸らしてしまいそうな目を天乃へと留める
言っても聞かない
本気なのは分かる
それが不可能とは言い切れないことも分かる
けれど、それに何か代償があるのではないか
それが、気がかりだった
しかしそれさえも、天乃は分かってのことなのだろう
口元は笑みのまま、眉だけが困ったように歪む
天乃『ありがとう』
夏凜「っ」
天乃『夏凜は、やさしいわ』
- 658 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/28(水) 21:53:38.52 ID:M1Lm1NZ9o
-
どれだけ自信を持っていても
心配してくれているのは、
それだけ、思ってくれているからこそだ。と、
天乃は前向きにとらえて、微笑む
天乃『ここでありがとうって言うと、嫌な感じになる?』
夏凜「別れっぽい」
天乃『なら、言わないでおく』
そう言って笑おうとした天乃は、
震える喉の痛みを覚えて飲み込み、【言えないけどね】、と文字を書く
明日は、話せるだろうか
明日はダメでも、明後日はどうだろうか
天乃「………」
くっくっと夏凜の袖をつまんで引く
気を引こうとする子供のようで恥ずかしくもあるのか、
天乃はほんのりと頬を赤らめる
天乃『声、好き?』
夏凜「はぁっ!?」
- 659 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/28(水) 22:33:34.57 ID:M1Lm1NZ9o
-
夏凜「な、何言ってるのよ」
天乃『ちょっと気になって』
天乃にとってはただの興味で
特に探るような他意はないのだろう
精神的な先立ちに似合わず純粋な視線から逃れるように
物理的に距離を置いた夏凜だったが、
天乃の手が寂しそうに空を切ったのが見えて、二歩目は躊躇う
天乃『嫌い?』
夏凜「そんなことは、ないけど」
夏凜として、こういうことは考えた上で言いたい
もちろん、深く考えていない率直な言葉も大事だとは思うが、
自分のそれが、想いを伝えるにはあまりにも不器用であることは自覚している
だから、出来ればふいうちは避けて欲しいと思いつつ、
頭だけはフル稼働で思案する
夏凜「……急に聞かれると、困るわ」
天乃『急でも答えてくれるのが夏凜ちゃんでしょ?』
夏凜「無茶ぶりされてもね」
呆れつつも、夏凜は笑顔で呟いた
- 660 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/28(水) 22:36:57.14 ID:M1Lm1NZ9o
-
では、途中ですがここまでとさせていただきます
明日は出来れば通常時間から
- 661 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/28(水) 22:41:40.38 ID:yiucmAW7O
- 乙
久遠さん恋する乙女全開だなぁw
あまにぼ尊い
- 662 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/28(水) 22:46:17.63 ID:N7ifPuM+O
- 乙
かわいい
- 663 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/29(木) 21:02:39.26 ID:HPQRziEdo
-
では少しだけ
- 664 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/29(木) 21:06:43.20 ID:tJJMHsN4O
- よしきた
- 665 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/29(木) 21:18:16.31 ID:HPQRziEdo
-
夏凜「なんで急に気になったのよ」
天乃『声、出せないから』
夏凜「だからって――」
なぜ、唐突に好きか嫌いかの話になるのか
夏凜の口にしかけたその言葉を分かっているかのように眉を顰める素振りを見せた天乃は
手元の電子パッドを操作する
天乃『治るか分からない』
夏凜「足とは違うでしょ」
天乃の視線がふと左足に落ちる
満開による代償となった左足
それも治ってはおらず、動かせないまま
だが、それとは違うと否定する夏凜だが、
天乃とて、同じだと考えているわけではない
天乃『代償じゃないからこそ』
むしろ、超常的な事象による機能不全ではない分
人間の回復力を超えてしまっていた場合、取り戻せない可能性は極めて高いと天乃は思っていた
- 666 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/29(木) 21:53:53.84 ID:HPQRziEdo
-
天乃『病は気から』
夏凜「そう思うんなら、治るって思っておきなさいよ」
天乃『バカって書けばいい?』
夏凜「書いてるんだけど……」
電子パッドの画面、8割近くを占有する大きさで書かれたカタカナ2文字
なぜそうなるのか、言われなければならないのか
察しが悪いからなのだろうと、原因を分かっていても
その理由までは分からずに、夏凜は天乃を観察する
甘い香りが感じられそうな桜色の髪
光の宿る橙色の瞳
赤らんだ頬は、ちょっぴりふっくらとしていて
僅かとはいえ、不満を抱かせてしまっていることは、察する
天乃『治りたい。でも、不安はある』
夏凜「だから――」
天乃『だから』
殴り書きしてまで上回った勢いに遮られ、言葉を詰まらせた夏凜を天乃は一瞥すると
電子パッドをひっくり返して内容を消し、改めて書く
天乃『夏凜が好きだって言ってくれるなら、もう少し強く思える』
- 667 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/29(木) 22:22:22.06 ID:HPQRziEdo
-
夏凜「ごめん……ほんっと、ごめん」
ここまで言われてしまえば―実際には書かれたのだが―嫌でも分かってしまう
見せつけるように電子パッドを突き出している一方で
さっきまで見せていたはずの顔を隠していれば、なおさらだ
治ると思うべきと夏凜は言ったが、そんなことは当たり前で
けれども、それに匹敵しかねない不安が常に渦巻いている
だから、夏凜がどう思っているのかを聞きたかったのだ
好きだと言ってくれれば、当然嬉しい
治りたいと思うし、治るべきだと思うし
病が気からというのであれば、根性のみで治癒能力を高めることも出来るかもしれないほどに
そうでもないと言うのなら、諦めもつく
幸いとは言うべきではないが、
電子パッドがあれば意思疎通は可能だし、表情を作ることくらいは出来るため、
必ずしも発声でのコミュニケーションが必要というわけではない
天乃『謝って欲しいわけじゃない』
夏凜「それはそう、なんだけど……まぁ、その……あれよ」
仮にも恋人であるなら、察して答えるのが普通だった
いや、考えるまでもなく伝えるべきだった
夏凜「もはや言っても遅いかもしれないけど、名前を呼ぶ嬉しそうな声がもう一度聞きたい」
天乃「っ」
夏凜「なんて、思ってたり……して、る。けど」
片言、あわせない視線
嘘ついているとも捉えられかねないみっともなさではあるものの
夏凜にとっては、不意を突かれればそれが最大限なのだろう
天乃『ばーか』
ひらがな一言
電子パッドの裏で、きゅっと瞼と唇を閉じる少女の顔色は、影に覆われていても色づいているのが分かるものだった
- 668 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/29(木) 22:28:46.54 ID:HPQRziEdo
-
では途中ですが、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
- 669 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/29(木) 22:33:58.11 ID:tJJMHsN4O
- 乙
久遠さんの体が完全に戻らなかったら報われないよな…
なんとかしてくれ神樹様
- 670 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/30(金) 08:03:11.15 ID:zStyRnsYO
- 乙
園子が見てたら昇天しそうなイチャイチャだな
- 671 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/30(金) 21:43:34.86 ID:TJKp0r+So
-
では少しだけ
- 672 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/30(金) 21:46:25.88 ID:vTQiDTTyO
- よっしゃ
- 673 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/30(金) 22:45:13.59 ID:TJKp0r+So
-
夏凜「馬鹿なのは、否定できないわ」
察しは良いが、察しが悪すぎた
その弁明はする理由もないだろうと、夏凜は嘲笑じみた笑みを浮かべる
とはいえ、今この時間から鬱屈とした空気に浸る意味もなく。
なにより、天乃が空気を悪くするつもりがないのは分かり切っているため
自虐しても仕方がない
夏凜「でも、無茶ぶりはダメって、分かったでしょ?」
天乃『いばられても』
夏凜「事実だから」
戦闘ならばともかく、
こと恋愛において、夏凜は自分が勝っているとは思っていない
素直ではない発言を好意的に受け取ってくれる相手が必要だし
その言葉を素直に叩き直す余裕が必要だ
夏凜「正直、苦手なのよ」
- 674 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/30(金) 23:08:53.30 ID:TJKp0r+So
-
でも、それを心から喜んでくれる人がいる
たまに、からかう対象として弄ばれることもないではないが
それも、嫌味な感じではない
ほんのりと温かみを感じる柔らかい笑顔を携えている
なら、口下手なことも決して短所とも言えないのではないか
そんなことを考えて、夏凜は天乃を見る
電子パッドの裏に隠れていた顔はいつの間にか出てきていて
赤く染まっているような様子もない
天乃『素直になりたい夏凜ちゃんも好き』
夏凜「……そういうこと平気で言えるあんたが、少しだけうらやましい。なんてね」
天乃『思ってることを言うだけ。いつも思ってることは、意外と簡単に言えるものよ』
夏凜「そういうものなのね」
天乃『そう』
そういうものよ。と、
天乃は音もなく口を動かして、笑みを見せた
- 675 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/30(金) 23:46:04.61 ID:TJKp0r+So
-
夏凜「それにしても、ずいぶん余裕が出てきたんじゃない?」
天乃『そんなにないわ』
夏凜「戦いの方じゃなくて、そっち」
天乃『多少はね』
夏凜の向けてきた指が電子パッドに向かっているのを辿った天乃は
苦笑しながら、頷く
手に力が戻ってきていることもあって、
不慣れさは感じられるものの、書きやすい
意思疎通もやりやすいし、リハビリにもなる
長く書いたり、漢字を使おうとするのはそれが理由だ
余裕があるかないかで言えば、多少疲れも感じるため、そんなにあるわけではない
天乃『もうすぐだから、言い忘れがないようにしないと』
夏凜「今生の別れじゃないんだから、終わった後に言い忘れたとでも笑えばいいじゃない」
天乃『金曜日にお弁当箱を学校に置き忘れたとして、笑い話で済む?』
夏凜「取りに帰るわね。間違いなく」
例えが悪いのよ。例えが
夏凜は笑って、天乃も小さく笑う
そんな、日常的な時間は退屈などではなく……瞬く間に過ぎて行ってしまうのだった
- 676 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/30(金) 23:47:03.82 ID:TJKp0r+So
-
√ 2月12日目 昼 (病院) ※日曜日
01〜10 若葉
11〜20
21〜30
31〜40 芽吹
41〜50
51〜60
61〜70 九尾
71〜80
81〜90
91〜00 沙織
↓1
※空白は神婚
- 677 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/30(金) 23:50:30.05 ID:vTQiDTTyO
- あ
- 678 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/30(金) 23:55:32.35 ID:TJKp0r+So
-
ではここまでとさせていただきます
明日はできれば少し早い時間から
若葉と交流後、神婚の儀
- 679 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/31(土) 00:00:01.95 ID:kTQguUB2O
- 乙
ついに神婚突入か…
直前に若葉はどんな会話するのだろうか
- 680 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/31(土) 00:39:15.48 ID:Ojth9NjuO
- 乙
いよいよか
勇者部は戦いに行くからそばにいないってことで直前まで若葉が居てくれるのかな
- 681 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/31(土) 21:46:00.36 ID:YmH74cato
-
遅くなりましたが、少しだけ
- 682 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/31(土) 21:47:58.82 ID:CwUvKGuTO
- あいよー
- 683 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/31(土) 22:17:53.78 ID:YmH74cato
-
√ 2月12日目 昼 (病院) ※日曜日
大赦からの命令を受けて迎えに来た瞳に連れられて、
久しく乗ることのできなかった車椅子を積むことのできる車に乗り込む
車椅子を積んではいるが、
神婚の儀に連れて行かれる天乃は
自分の足でそこに向かうわけではないだろう
それと一緒に、若葉が車に乗り込む
千景たちは、勇者部のみんなと一緒で、
水都達は一足先に、天乃が向かう先の巫女に紛れ込んでいる
若葉「夏凜達も、来れたらよかったんだが」
天乃『良いのよ。別れじゃないもの』
これは見送りではない
戦いに行くことにはなるが、別れではない
だから、名残惜しむような見送りは必要などないと、
天乃は精一杯の笑みを浮かべて見せる
- 684 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/31(土) 22:53:26.78 ID:YmH74cato
-
若葉「……不安はないか?」
天乃『少しだけ』
若葉「このまま逸れると言う道もある」
天乃『運転してるのは貴女じゃないでしょ?』
若葉「そうだが……」
若葉は静かに呟くと、
手元にあった柄を握り、わずかに刃を露出させる
それがミラー越しに見えたのだろう
瞳が目を見開いた
瞳「ちょ、ちょっと待って! 事故る、事故るから!」
若葉「案ずるな、人を斬るつもりはない」
瞳「なら抜刀する必要ないですよね!?」
若葉「指示に従ってくれれば、不要だ」
瞳「ちょっとぉーっ!」
天乃『冗談はそこまでにしなさい』
- 685 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/31(土) 23:25:04.69 ID:YmH74cato
-
これから向かう場所の厳粛な存在感をぶち壊すかのような賑やかさに満ちていく車内に、
電子パッドを叩く音が響く
ただ書き記すだけでは意味がない
だからこその殴打だが
存外に痛みがあったようで、
天乃は痛みを噛みしめるような表情を見せる
それが効いたのか、若葉は【すまない】と囁き、天乃の手を握る
若葉「大丈夫か?」
天乃「ん」
若葉「……そうは、見えないが」
天乃は大丈夫と頷くけれど
電子パッドに書かない辺り、
手の痛みは見えている以上に刺激が強かったのだろうと若葉は目を細める
ほんの冗談みたいなものだったとはいえ、
やりすぎたと悔いるが、天乃は笑みを見せて首を振る
- 686 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/08/31(土) 23:52:38.35 ID:YmH74cato
-
天乃『好きよ』
若葉「なっ」
天乃『こういう、空気』
若葉「……だろうと思った」
電子パッドの上でふらつくペンを握る手は、震えている
ただでさえ弱い手が、電子パッドを叩いて傷ついた
そのせいで震える手は、とても儚げに見える
若葉「最後まで一緒にいるわけにはいかないが……心配はいらない」
天乃「?」
若葉「話しただろう? みんなと」
捨てきれない不安はあるが、しかし、未来に希望を持っている勇者部のみんなと
なら、天乃は怯えているわけではないだろう
若葉「きっと、迎えに行くよ」
天乃「………」
1、じゃぁ、私が行くはめになったら、責任とってね?
2、ええ、待ってるわ
3、大丈夫よ。私はそこまで弱くはないわ
4、神樹様を、信じてあげて
↓2
- 687 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/31(土) 23:57:43.85 ID:Ojth9NjuO
- 1
- 688 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/31(土) 23:59:14.17 ID:CwUvKGuTO
- 1
- 689 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/01(日) 00:01:52.70 ID:ByjBWaYOo
-
ではここまでとさせていただきます
明日は出来ればお昼ごろから
- 690 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/01(日) 00:09:41.02 ID:sxfhvPLvO
- 乙
責任とって結婚だな
- 691 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/01(日) 00:13:55.49 ID:Zk2Fkz2lO
- 乙
大事な時こそリラックスは重要だよな
あと瞳さんおひさー
- 692 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/01(日) 15:53:38.99 ID:ByjBWaYOo
-
では少しずつ
- 693 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/01(日) 16:05:11.70 ID:CB5vxoxcO
- きてたか
- 694 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/01(日) 16:22:33.62 ID:ByjBWaYOo
-
天乃『じゃぁ、私がいくはめになったら、責任とってね』
若葉「何言ってるんだ。責任は元より取るつもりだぞ」
意味がうまく伝わっていないのだろう
若葉は別の意味での責任を引っ張り出して、困った顔をする
責任を取らないと思っていたのだろうか
そもそも、子供を作っていないのに、責任云々の話になるのだろうか
そんなことを考えて、天乃を見る
天乃『その責任じゃない』
若葉「ん……ん゛ん゛っ!」
咳払い
あからさまな誤魔化しの余韻が消える前に、
若葉は羞恥心に彩られた目を伏せる
若葉「そうか。まぁ、そうだな……すまない」
天乃『でも、合わせて責任とってくれてもいいのよ』
- 695 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/01(日) 16:42:31.07 ID:ByjBWaYOo
-
天乃『精霊になった若葉なら、子供を作る器官も作れたりするんじゃない?』
若葉「何を言ってるんだ……まったく」
そんなことは無理だ
出来るはずがない
若葉はそう考え、自分の下腹部に目を向ける
若葉は女だ
過去も、今も
それはゆるぎない真実のはずだが、
精霊となった今ならば、生物の枠にとらわれることなく
それを歪めることが出来るのではないか。と
若葉「でも、その可能性も無きにしも非ず。か」
天乃『うん』
若葉「なら、どうだろう? 全てが終わったら試してみる。というのは」
天乃「………」
若葉「出来れば良いのか悪いのか。それは分からないが……なに、天乃は私の子供を産みたいのだろう?」
天乃『そんなこと言ってない』
若葉「言ってるようなものじゃないか」
- 696 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/01(日) 16:58:02.53 ID:ByjBWaYOo
-
今から穢れを祓うための禊を行おうとしている英雄を
性的な意味で汚そうとしている過去の英霊
それが映る鏡を横目に見る瞳は
車の中で性的な行為を行うようなものあったような気がする。と
夏凜の勉強の一部を覗いた時のことを想起して、苦笑する
夏凜もやろうと思えば、出来るだろう
というより、誘えば乗ってくるかもしれない
だが。
瞳「そういうのは自分の車でやろう? ねっ、誤解される、私が誤解されるからっ!」
若葉「これから戦いに行くんだ。下手に疲れるつもりはない。冗談ですよ」
天乃『えっち』
若葉「するとしても終わってからだ」
天乃『そういうことじゃない』
若葉「子供を作る。というのも冗談だから安心してくれ」
それが無理とは思っていないが、
双子を妊娠している際の天乃の苦しみを知っていては
子供を産ませるなんて、出来ない
- 697 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/01(日) 17:43:32.31 ID:ByjBWaYOo
-
若葉「天乃、神樹様を救うのは、有難い」
天乃「?」
若葉「だが、くれぐれも無理はしないで欲しい」
神樹様が無理難題を押し付けてくるとは思っていない
しかし、人間の基準と、
神様の基準には、どうしようもない差があることだろう
だから、無理だと思ったら諦めて欲しい
若葉は悪いと思いつつも、
天乃が天乃自身のことを優先してくれるようにと、願う
夏凜には、自信を感じる表情を見せていた
だとしても。
若葉「世界はあまりにも、天乃に厳しすぎる」
天乃「………」
若葉「それは神様も例外ではない。それを、忘れないで欲しい」
- 698 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/01(日) 18:02:09.83 ID:ByjBWaYOo
-
天乃『大丈夫、みんながいるもの』
若葉「……そうか」
そうだな。と、若葉は微笑む
杞憂であることを願う
だがきっと、この戦いは一筋縄ではいかないことだろう
大赦は天乃が神婚の儀を受け入れ
何事もなく終わると考えているだろうか?
考えていようが、いまいが
きっと、成立するという想定で動くはず
若葉「頑張ってくれ。なんて言葉は相応しくないな」
天乃『愛してる。とでも言って抱いてくれてもいいのよ?』
若葉「別れみたいで、好きじゃないな」
ロマンがあるかないかで言えばあるかもしれないけれど
命を懸けるべき戦いの前で、それは少し不謹慎だからと、
若葉は天乃の手を握るのみに、控えた
- 699 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/01(日) 18:30:43.31 ID:ByjBWaYOo
-
√ 2月12日目 昼 () ※日曜日
運転手である瞳、精霊である若葉
二人の手を離れた天乃は、身を清め、整える手伝いをする巫女と
連れ立って歩く神官たちの担ぐ神輿に納められ、
禊を行うための場所へと向かう
車椅子は俗世の物
それでは不敬であるとされたのだろうが、
乗りなれない神輿の揺れは不安定で、
天乃は乗り物酔いでもしそうだと、顔を顰める
電子パッドも取り上げられてしまった
水都と沙織が紛れているが、
それ以外の巫女や神官には、
天乃の表情だけでは意思を伝えるなど不可能だろう
天乃「…………」
若葉の触れてくれていた手の温もりがだんだんと薄れていく
でも、不安に満ちてしまうことは、ない
- 700 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/01(日) 19:12:35.50 ID:ByjBWaYOo
-
天乃「っ」
禊を行うために衣服を脱がされ、
流れ落ちる滝によってため込まれた冷たい水の中へと、落とされる
身を清めるための神聖な水
だが、汚れに満ちているはずの天乃の体は拒絶するような反応もなく
ただ、水の冷たい刺激が神経を震わせる
天乃「………」
水都「……体を清めます。従ってください」
沙織「あたしたちがやるから、安心してね」
他の人たちには絶対に触らせまいとしたのだろう
何があったのかは分からないが、
力が不足していて満足に身を清められない天乃と連れたって入ってきた巫女の二人は
天乃の精霊である、水都と沙織だった
真面目に緊張感のある声を出す水都の一方で
沙織は殆どいつもと変わらない調子だ
天乃「…………」
沙織「……やばい、ちょっとエッチな気分になりそう」
水都「自重してください。今はふざけてる場合じゃないんですから」
沙織「だって、こんな大自然で全裸なんだよ? ほら、この珠の――」
水都「一応、神聖な場所なんですから、煩悩を静めてください」
- 701 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/09/01(日) 19:30:49.91 ID:ByjBWaYOo
-
こそこそとした話し声は水の流れる音にかき消されているのか、
は織物の準備に移っているほかの巫女たちの耳には届いているような様子はなく
煩悩が横にあると知ってしまった水都だけが
心労を感じるため息をつく
緊張感を持つべき場面だ
ここで粗相があれば、神樹様が神婚自体を受け入れない可能性がある
沙織からしてみれば
天乃の神婚が無くなると言うことで、
歓喜もするようなことなのだろうが。
それでは、神樹様を救うと言うことは夢物語に終わってしまう
それは、望む結末ではない
水都「久遠さんの体が魅力いっぱいなのは理解してますが、ここは、ね?」
沙織「……分かってる」
天乃「ん……」
分かっていると言いながら、
手つきがいやらしいのは指摘すべきかしないべきか
天乃は沙織のいつもらしさに、甘んじることにした
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