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【禁書】上条「野球大会で優勝したぞ!」操祈「1回裏☆」【安価】

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834 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/10(日) 03:14:32.80 ID:sNCAZEDPO
――2月下旬

上条「もう2月下旬か…雪が降ってきたな…」カリカリカリ

上条「今月末には期末テストがあるな」カリカリカリ

上条「……遊びたい。デートしたぁい」


芹亜「コラッ! 手が止まってるぞ! 留年したいのか!」

上条「ヘブッ」ベシッ

吹寄「そこっ間違ってる!」

上条「ぐはっ」ゴンッ

土御門「メイド…メイドが欲しい」プシュ∼

エツァリ「妹さんが定期テスト一位取ったらどんなメイド服でも着てあげると言ってましたよ」

土御門「コォォオオオ」ガリガリガリガリ

青髪「つっつーは正直やねー。ボクはもう一年小萌先生と一緒のクラスなら留年しても」

小萌「あ、私は来年、3年生のクラス担任になる予定ですー」

青髪「コォォオオオオ!!」ガガガガガガガガ


上条「うぅ、看取、操祈、ドリー、オティヌスぅ…」


芹亜「……はぁ、明日は休みにしてあげるけど…ハメ外し過ぎるなよー」

上条「!」


現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:55/140 学力:20


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20


※5月下旬からオティヌスの手術可能

安価下2


食蜂操祈……★★★★★☆☆☆☆☆
警策看取……★★★★★★★★☆☆
ドリー………★★★★★☆☆☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★
安価下2
835 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/10(日) 03:27:02.14 ID:sNCAZEDPO
今日はここまでです
ありがとうございました
エロシーンは初めての試みで書きましたがどうでしたか?
楽しんで読んでいただければ幸いです

次回は月曜日の20時から始めます



エロシーン抜きで今日の分は
>>812
>>816
>>832
>>833
>>834


>>811
エンディングは5月から8月ほど予定
オティヌス√はほぼ確定
みーちゃん√はまだ七分
みさきち√はチラ見せ程度
ドリー√は0%
ハーレムエンドにはまだ遠いかと

次作の構想はまだ未定です
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 05:21:52.22 ID:Bjdszfc7o
デート
ドリー
837 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/11(月) 20:48:20.92 ID:/RJdYk6wO
ごめんなさい、明日の19時に変更でおなしゃす…
838 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/12(火) 19:37:56.64 ID:IctSTQLKO
遅れました
20までにした安価埋まればはじめます

埋まらなければ明後日木曜日の15時からに変更
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/12(火) 19:40:04.99 ID:0qdVsYf4o
デート
ドリー
840 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/12(火) 20:20:24.17 ID:IctSTQLKO
遅れましたが始めます
841 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/12(火) 21:09:56.42 ID:IctSTQLKO
〜次の日〜

――上条宅


上条「さーって愛しの彼女たちと遊ぼっかなぁ〜」ウキウキ

オティヌス「いやいや、勉強しろよ。単位ヤバいんだろ?」ゴソゴソ

上条「うっ」

オティヌス「それに私には用事がってな。生憎と逢瀬はできん」

上条「ええ!? そんな…」シュン…

オティヌス「そう残念がるな、。あーあったあった。最近は寒いからな」バッサバッサ

上条「どこか行くのか…?」


ピンポーン


操歯「おーい、オティヌス。準備は出来たか? あまりに遅いと垣根の奴が暴れかねん」

オティヌス「ちょっと待ってくれー!」スルスル

上条「あれ? 操歯?」

操歯「やぁ、テスト勉強頑張れよ」

オティヌス「最近忙しそうだったからな、言ってなかったが、今日はカエルの所に行って検査だ」

上条「初耳なんですけど。ついて行こうか?」

オティヌス「だから勉強しろバカ。私の事は私でやる! まったく、ほとんど私に言わずに計画を進めやがって」プンプン

オティヌス「なんだ? サプライズプレゼントにしたかったのか?」

オティヌス「おまえは大人しく勉強しろ勉強!」

オティヌス「よし! じゃあ私は一日いないから! 行ってくる!」

操歯「では恋人は借りていく。生物なら後で教鞭取ってやるから、我慢してくれ」」バタンッ


しーん


上条「……」

上条「――――」ピポパッ

上条「あ、操祈? 今日――」


操祈『ごめんなさぁい、今日は別の派閥との会合なのぉ! お勉強頑張ってねぇ』バタバタ


上条「………」

上条「―――」ピポパッ

上条「あ、看取? 今日、デートし――」


看取『アー。ゴメーン。今日はチョット外せない用事が…あっ、猟虎ちゃんどこ行ったかなー!?』

看取『ジャアジャア、今日はゴメンね? お勉強ガンバッ』ブッ

上条「……」

上条「ほ、包囲網敷かれてやがるッッ!!」


・・・・・


吹寄「――チームメンバー全員に連絡しました」パチンッ

芹亜「よし。くれぐれも奴を遊ばせるな」

芹亜「勉強させろ。すっごく気の毒だけど、今回の学年末テストで赤点とって留年とか――」

芹亜「――卒業してもしれないんだけど!」
842 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/12(火) 21:32:32.24 ID:IctSTQLKO
パッ


エツァリ「――監視カメラ、起動しました」

芹亜「よくやった。あとで御坂のブロマイドを褒美にくれてやるわ」ペッ

エツァリ「ぐへへ、ありがとうごぜぇます。ありがとうごぜぇます。エヘヘヘ」ペコペコ

吹寄(だんだんキャラが崩れてきたなぁ…)


上条『……グズッ』


吹寄「泣いてるわね…」タプンッ

芹亜「ちょっと可哀そうになってきたけど…」タプンッ

芹亜「くっ、私たちが家庭教師しに行こうか」プヨンッ

吹寄「ダメです! それじゃあ上条当麻の為になりません!」プヨンッ

エツァリ(その豊満な胸の美少女二人が家庭教師していては集中もなにもありませんよ。―――私は別ですがね!)ドヤァッ

吹寄「目標、問題集を開きました」

芹亜「いい加減に観念したか…うむ、可哀そうだが…獅子は我が子を谷底に落とすという――」

吹寄「貴方はあの男の母ですか」


ピンポーン


吹寄「誰か来ました!」

芹亜「!?」





上条「……? 誰だろ。はーい」パタパタ



ガチャッ


ドリー「おにーちゃーん! あーそーぼー!」ガバッ

上条「!?」
843 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/12(火) 22:00:13.52 ID:IctSTQLKO



吹寄「!?」

芹亜「!?」

芹亜「バカなの!? ドリーへの連絡は!?」

吹寄「しました! ですがなぜ…―――」



ドリー「えへへ、おにいちゃんすきー」グリグリクンカクンカ

上条「お、おぶ…ど、ドアを開けるとドリーがタックルしてきた…」

ドリー「?」ブーブー

ドリー「あれ? でんわだ、だれだろ」

ドリー「はーい」

吹寄『ちょっとドリーさん? どういうつもり? メール見た!?」

ドリー「? メール? なんてかいてあったの?」

吹寄『はぁ!?』



芹亜「見せて!―――!」



『チームの皆様へのお知らせ』

『我がチームの主将、上条当麻は来週の学期末テストで赤点を取ると留年の危機にありますので』

『本日、どうか遊びの誘いが来ても断るようにお願い致します――』


芹亜「まさか、ドリーは漢字が読めない…!?」ガクガク

芹亜「最悪だ、勉強どころじゃない!」

吹寄「……いい? 上条当麻は今とってもピンチなの。お勉強しないとヤバイんだけど!」

ドリー『わかった! おにいちゃんがサボらないようにカンシすればいいんだね!』ニコー!

ドリー『あ、おにいちゃん、ゲームしていい?』

吹寄(ダメだ、全然わかってない…!)
844 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/12(火) 22:35:30.84 ID:IctSTQLKO
・・・・・


上条「ジュースあるけど飲む?」ニコニコ

ドリー「ありがとー!」カチャカチャ

ドリー「えいっ、えいっ」フリフリ

上条「ここに置くぞー」

ドリー「はーい」カチャカチャ

上条「―――――」コトッ

上条「……おにいちゃんもやっていいか?」

ドリー「ダメー! おにいちゃんはおべんきょう!」

上条「……はい」



上条「――――」カリカリカリカリ

上条「…………」チラッ

ドリー「えっ、ほやぁっ!」ミニスカフリフリ

上条「……///」カリカリカリカリ

上条「―――」チラッ

ドリー「おりゃっ、てやっ!」ミニスカチラチラ



上条「――――」チラー

ドリー「?」

上条「!」バッ

上条「―――」カリカリカリカリ

ドリー「〜♪」カチャカチャ


上条(パンツが、見えそう!)

上条(しゅ、集中出来ねぇ!)



上条さんの自制心コンマ下1
奇数→ドリー! これを履いてくれ!
偶数→じーーーーーーっ
845 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/12(火) 22:37:10.57 ID:IctSTQLKO
ごめんなさい、今日はここまでにさせてください
明後日木曜日の14時から始めます

ありがとうございました

コンマ下
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/12(火) 22:37:39.64 ID:9XnSPwWmo

ガン見
847 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 14:22:23.69 ID:ULO/2qe9O
はじめます
848 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 14:53:26.89 ID:ULO/2qe9O
ドリー「―――よーっし、ダルシムやっとたおした〜……ん?」


上条「みえ…みね…みえ、ない…いや、みえ……みえそう……もうちょい」


ドリー「?」

ドリー「おにいちゃん? なんでおねんねしているの? おべんきょうは?」

上条「――――ハ!」

上条「あ、ああ、すまん!」ガバッ

上条「ちょっと行き詰ってて考え事してた」アセアセ

上条「イヤー、ドリーがいてくれて助かるなー」カリカリカリ

ドリー「………」

上条(さすがに苦しいか!)

ドリー「どういたしまして!」ニコー

上条(っぶねーーー! あっぶねぇーーー!!!)




吹寄「―――」チッ

芹亜「―――」チッ

吹寄「どっちが悪いと思いますか?」

芹亜「男の部屋にミニスカはいてくるドリーに原因あるけど、ガン見してるバカ後輩が悪い」

吹寄「同感です」つスマホ


prrrrrrrr


ドリー「? またセーリちゃんから」

ドリー「はーい。え? うん、わかったー!」ピッ

ドリー「おにいちゃん、かしてほしいものがあるんだけど」

上条「なんだ?」



849 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 14:53:52.41 ID:ULO/2qe9O
・・・・・


ドリー「これがジャージかぁ!」

上条「芋ジャージでよかったのか? しかも俺の」



吹寄「ドリーの性格上、あのファッションはあり得ません。恐らく警策さんのチョイスかと」

芹亜「く、泥棒ネコめ…」

芹亜「しかしすんなり着替えたけど、服に頓着しないのか?」


ドリー「みーちゃんにかってもらったおようふくダメっていわれたのはざんねんだけど」

ドリー「おにいちゃんのにおいすきー!///」スンスンスハー



芹亜「好感度上がってるけど!?」

吹寄「まさかの匂いフェチ!?」

上条『そ、そか…///』

芹亜「照れるな。遠まわしに体臭クサいって言われてるんだぞ!?」



ドリー「さて、ゲームのつづきつづき…」パラパラ

ドリー「んー、かみがじゃまだな――きっちゃおっか。ハサミある?」

上条「!? やめろドリー! ここで髪を切るな、せっかく伸ばしてるんだから! そもそもここで切るな掃除が大変になる!」

ドリー「じゃあむすんで」

上条「」



上条さんのヘアメイクテクニックコンマ下1
奇数→勉強に忙しい。ここは手短に。芋ジャージといえば三つ編み!
偶数→インデックスにとうとうできなかった髪型を実践する時が来た
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/14(木) 15:03:12.26 ID:FEBJ5jjuo
テクニシャン
851 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 16:31:16.43 ID:ULO/2qe9O
上条「―――ほう」スクッ

上条「この俺にヘアメイクをしろと?」スタスタ


ガラッガチャガチャ


ドリー「ほへ?」

ドリー「おにいちゃんなにをさがしているの?」

上条「ああ、あったあった。あの時、買ってそのままだったな」

上条「これか? これは――」ニヤァ




美琴「こんにちわー」ガチャ

美琴「差し入れ持ってきたけど食べるー? アイツ、ちゃんと勉強してるー? ――って」

芹亜「………」

吹寄「………」

美琴「どうしたの、死んだ目をして」

美琴「え? モニターを見ろって?」ドレドレ

美琴「―――」



上条「これはどうだ?」ジャーン

ドリー「あはははは! へんなかみがたー!」

上条「ふはははは、ならば次は――」


イチャイチャ


美琴「―――めっちゃイチャイチャしとる」

吹寄「あれこれ2時間、ノートを広げたまま放置…」

美琴「……」



上条「ふぅ、こんな感じでどうだ?」

ドリー「わぁ、すごいカワイイ! エヘヘ、ありがと♡」チュッ

上条「どういたしまして」チュッ

ドリー「あ、おにいちゃんのにおいすきー。もっとかがせて、ちゅーさせてー///」ベタベタ

上条「あはは、くすぐったいからやめー。あはは」イチャイチャ



芹亜「カーーーッ! カーーーーッ! 甘い! 甘いわボケ! あずきにあんことアイスを乗せたプリンとシュフォンケーキのような!」

芹亜「……いや美味そうだけど。今度試そうかしら」

芹亜「兎に角! この、ようやく付き合いたてのぎこちなさが抜けてイチャイチャし始めてカップルのようなクソ甘さ! 胸焼けがする!」

芹亜「おい御坂、コーヒー淹れてくれ。とてつもなく苦い奴だ」

吹寄「御坂さん…私もお願いするわ。うぅ、そこっ、くっつぎすぎ! ベタベタしちゃダメでしょ。あーまたキスしてる。首筋におい嗅ぎすぎ! ――御坂さん?」
852 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 16:40:57.73 ID:ULO/2qe9O

美琴「あqwせdrftgyふじこlp――――ぷしゅーーー」

吹寄「好きな男が別人とイチャイチャしてるのを目撃して頭がオーバーヒートしてる…」

美琴「ふ、ふふふ、わ、私と同じ体の別人がアイツにチュッチュしてる…首とか頭とかの匂い嗅いでる…ふ、ふふふ、の、脳が破壊される……///」

美琴「あ、でも私と同じ遺伝子なんだから、私か…ふふふふふ、嬉しいなぁ、嬉しいなぁ…あ、でも辛いです…」

吹寄「別世界に行ったわね」

芹亜「NTRした心を自分と置換した妄想で逃げたが、あまりにも自分のキャラと乖離していてエラーが起こったか」

芹亜「どれ、ここは御坂の差し入れとやらをば――うむ、シュークリームか。張り込みにはあんぱんと牛乳だろうに…しかし! スパーキング!」スパァンッ

美琴「むぐっ!? もぐもぐ…うぅ、あまぁい」ダバー

芹亜「帰ってきたか。いくらおまえのクローンだが別人は別人だ。しっかししろ。ほかにイイ男はいるさ」

吹寄「は? クローン?」

芹亜「なんでもない」

美琴「う、ぐずぐず…」

芹亜「さ、今やる事は泣く事じゃない。一言言ってやれ」m9ビシィッ

芹亜「巨乳の私よりあんな貧乳女を選んだクソヤロウにな」ビキビキ

美琴「すいません雲川さん、それは私にも効きます」ズーン

吹寄「そっちも傷心じゃないですか」タプンッ

美琴(帰りたい…)



上条『――――』イチャイチャ

ドリー『―――』ベタベタ



美琴「―――」

美琴「……あーでもだんだん腹立ってきた。あはは、悲しいのか怒ってるのかよくわからないや…」バチバチ

美琴「すーーーーっ」



上条「匂い嗅ぎすぎだドリー」ハァハァ

ドリー「おにいちゃん、おにいちゃん」スーハースーハー

上条(触っちゃおうかな、どこか。いいよな、付き合ってるし。こんなに無防備だから――)



バチッ
ガガッ―


上条「!?」

上条(なんだ? テレビとかケータイとかが一斉にノイズを――)


『ベンキョウ…シロォ…―――』


上条「ひぃっ」ビクッ

ドリー「?」

『イイ加減ニ、ベンキョウ、シナサァァァァアアアアイイイイ!!!!!』

上条「ひぃいい! は、はぃいい!!」ガバッ ガリガリガリガリ
853 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 17:22:11.92 ID:ULO/2qe9O
上条「―――――」

ドリー「………」

ドリー(みことおねえちゃん、かな?)

ドリー(テレビやコンセントとか、いろんなばしょにカメラがあるなーってさいしょからおもってたけど、みことおねえちゃんのしわざだったかー)キョロキョロ

ドリー(…みーちゃんでもみさきちゃんかなっておもったけど。おねえちゃんならダメかな。だっておねえちゃんは、おにいちゃんのカレシじゃないし)

ドリー(ソクバクしたりカンシしたりしていいのはコイビトになってからって、みさきちゃんがいってた)



吹寄「監視カメラの場所が割れました! 3番から8番、エラー! 2番も壊されました!」

芹亜「なに!?」

吹寄「生きているのは1番だけです!」


ドリー『おねえちゃん、おねえちゃん。みことおねえちゃん』

ドリー『いーけないんだー♪ プライバシーのしんがいはどうかとおもうよー』バチッ


美琴「―――」

吹寄「全カメラ…壊されました」

芹亜「くっ、復旧はできる?」

吹寄「予備のカメラを起動します! ――! ダメです、予備も壊されました!」




上条「? ドリー何やってるんだ? 部屋のあちこち歩きまわって」

ドリー「ううん! なんでも。ちょーっとムシがいたから!」

上条「ゲッ! クモか!? Gじゃないだろうな」

ドリー「もーまんたいだよー。ちゃんとこわしたから」

上条「こわした?」


ドリー「それよりっ! おべんきょうはもういいでしょ? ねぇねぇ、あそぼうよー」グィー

上条「えっと、それは――ゲームはどうした?」

ドリー「てっけんもストリートファイターはあきたもん」

上条「ん、じゃあ」


上条さん克己心コンマ下1
奇数→俺にはやるべきことがある
偶数→よーっしこうなったら徹底的に
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/14(木) 17:52:10.81 ID:2rAamGSto
哀れみこっちゃん
855 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 18:29:59.40 ID:ULO/2qe9O
吹寄「打つ手なし、か」

芹亜「くそっ、上条め。童貞を捨てた奴はただの獣だ! 今頃、部屋の中の効果音がイチャイチャから別の音になるぞ!」

美琴「いま、なんて」

芹亜「あっ」ババッ

美琴「ふ、ふふふふふ、あははははははは!」


美琴「先に私が好きだったのに! ずっと好きだったのに!」

美琴「いつぞやはラスボスに寝返ったかと思えば!」

美琴「いつのまに一番嫌いな奴に横取りされて! 私をいい様に操ってた悪役だった女にも掻っ攫われて! まさかまさか自分のクローンにも先越される!」

美琴「しまいにゃソイツに説教されるとはアッハッハッハッハ! アッハッハッハッハ!」ガクガク


芹亜「お、おい大丈夫か…?」

吹寄「み、御坂さん…」


美琴「あはははは! 笑えない! 笑えないわぁははははははは!!!」

美琴「アイツ、ヤる事ヤってたんだ! ヤッバイわー! 私いま、なんでもデキそう!」

美琴「初春さんには劣るけど、その気になればアンタんちの家電なんて乗っ取れるんだから……」

美琴「―――同じ電気使いの妹がぶっ壊したカメラの一つや二つ! 復旧できなくて何が超能力者、じゃああああああああああーーーーーーいっ!!」バリバリバリバリッ



ビリビリッ



ドリー「!」ビクッ

ドリー(え、うそっ。ちゃんとカメラこわしたのに!)



美琴「へっ、甘いっての! ショートさせた電気回路を私の能力で無理やりこじ開けたわ!」

吹寄「全カメラ復旧しました!」

芹亜「でかした第三位!」

美琴「朝飯前だっての! 今の内に!」

芹亜「今手配した! 次はマジックミラー号作戦だ!」
856 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 18:53:09.44 ID:ULO/2qe9O

上条『んじゃあ』スクッ

吹寄「立ち上がったぞ! 何をする気だ!」

美琴「獣がやる事は一つ!」

芹亜「イチャイチャするつもりだ…エロ同人みたいに!」



上条「ほいっ」ドサドサドサッ

ドリー「これは…?」

上条「ああ、マンガ」

ドリー「まんが?」

上条「まさか読んだことない訳ないよな…」

上条「まあ俺が集めてた奴とか(まぁ記憶喪失前だけど)、青ピーとか土御門から借りたやのとかあるぞ)

上条「相当量あるから、暇つぶしになるだろう」

ドリー「ふぅん」ジトー

上条「なんだよ」

ドリー「わたしよりおべんみょうのほうがいいんだ」

上条「そりゃあな。留年とかしたくねぇし」

ドリー「………ねぇ、ガッコーってどんなところ?」

上条「中学生なのに子供みたいなこと聞くんだなぁ」

ドリー「だっていったことないもん。みさきちゃんがいうにはただただめんどうなところだってきいてたけど」

上条「そうだなー。先生から授業受けて、勉強して、いい点とって進級して、いい成績取っていい大学とかいい所に就職する――って考えだとメンドクセーけど」

上条「別にそれだけがすべてじゃない」

上条「友達とダベって遊んで騒いだり。委員長とか先生にボコられたりするけど、ダチとバカやってるのが一番楽しいかな」

上条「まぁなんだ。気が合う奴と一緒に何かをして、場所と時間を共有する。楽しいかどうかはそいつ等しだいだけど」

上条「俺の場合はとても楽しい。学校ってのはそういうところだ」

ドリー「ふーん…」

ドリー「よくわからないけど…たのしいのかー」
857 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 19:09:16.13 ID:ULO/2qe9O
ドリー「―――わたし、おにいちゃんとおなじガッコーにいきたい」

上条「そうか、そうか―――はぁっ!?」

上条「ど、ど、ドリーさんや? いまなんと?」

ドリー「おにいちゃんとおなじガッコーにいきたい」

上条「Whats!?」



芹亜「ぶっ!?」

吹寄「!」

美琴「は、はぁぁぁああああああああああああああ!?」



ドリー「だって、たのしいんでしょ? おなじトキとバショをキョウユウ?するんでしょ?」

ドリー「だったらわたし、おにいちゃんのコーコーにいく」

ドリー「コーコーセイカツってのをしてみたい」

上条「イヤイヤイヤイヤイヤ」

上条(そういえばドリーって高校生だっけ…つーか何歳だっけ…あらやだ俺、この子の詳しいプロフィール全然知らないわぁ)

上条「ドリーは高校生なのかなー?」

ドリー「ううん。でもなりたい」

上条「どーすれば…」



吹寄「あらいいんじゃない? ドリーちゃんいい子だし能力高いし、学校としては大歓迎―――って二人とも」

芹亜「この場合、どうする? 奴はクローンだけど。おまえの妹なんだけど!」ヒソヒソ

美琴「どうしろと! てか、学習装置にかけられていないから学習レベルがそこいらの小学生より下よ!? 高校編入どころか高校受験も難しいわよ」ヒソヒソ

美琴「ていうか、あの子があのバカと一緒な学校にいくとか―――行くとか…」ウルウル

芹亜「常盤台はそのままエスカレーターだからなぁ。常盤台の顔があのTHE★普通高校に編入するには、常盤台の看板を捨てないとダメなんだけど」

芹亜「まぁ捨てるどころか泥を塗るな。在校生からOGや理事会まで総出でシメにかかるぞー」

芹亜「ま、叶わん夢から覚める事だ」ポンポン

美琴「ぐず…」

吹寄(ただ単にライバル作りたくないだけなんだろうなぁ。醜いですよ雲川先輩)

芹亜「ともかく断るべきだけど。御坂美琴のソックリさんが編入とか、目立ちすぎて一騒動起きるレベルだ」



上条「―――」

ドリー「はいれるかな? どうかな? どう思う?」



ドリーの未来を決める?コンマ下1
奇数→勉強がんばればワンチャン
偶数→ドリーじゃあ難しいだろー
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/14(木) 19:13:43.11 ID:ltVTe+Yeo
よくよく考えると御坂さんの脳が破壊される女ばっかなんだな
859 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 19:32:12.39 ID:ULO/2qe9O
上条「勉強頑張ればワンチャンあるんじゃね?」

ドリー「ホント? じゃあドリーもおべんきょうするー!」



芹亜「アホーーーーー!!!!」

美琴「あぁぁあぁあああああああああああああああああ!!(絶望)」

吹寄「なに騒いでるんですか…」



ドリー「おべんきょうおしえて♡」

上条「いいぞぉ。俺バカだけど」

ドリー「ダイジョーブ。こうみえて、オベンキョーはカンペキだから!」フンスッ

上条「じゃあ、ここは」

ドリー「こうだよー」サラサラ

上条「おー凄い、合ってる!」

ドリー「カインさんからおしえてもらったの!」

ドリー「カンジはハンプクだからレンシューしなさいっていわれてるけどやってないんだー」アハハ



芹亜「ヤメテ! マジでこの子、ウチ来そうなんだけど。っていうか、よくよく考えたら第5位の洗脳で入学どころか編入もできるけど!」

美琴「アハハハハ! 私、夢に見たアイツとのイチャイチャ高校生活(ラブコメ)が今始まりゅ!」フラフラ

芹亜「御坂ぁぁあああ妄想ザ・ワールドから帰ってこーい! それ以上、脳を破壊すると能力が! カメラが!」ガクガク

美琴「あははー、遅刻するわよー」グールグール

吹寄「あぁっ、カメラがっ!」


上条「じゃあここは?」

ドリー「ここをだいにゅうしてーこうなんだ!」サラサラ

上条「なるほどなるほど。すげーわかりやすい! 今まで雲川先輩や吹寄に教えられてもわからなかったのに! ドリーはすごいなぁ」ナデナデ

上条「あいつら、最終的にどつくわ怒鳴るわ根性論だわで全然わからなか―――」



ブツンッ



芹亜「あ゛?」

吹寄「お゛?」
860 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 20:20:02.77 ID:ULO/2qe9O
―訂正とお詫び―


カインさん←×
カイツさん←○

日本全国100万人のカイツ=ノックレーベンの女性高校生ファンのみなさまにお詫び申し上げます

――――――――



芹亜「今、カメラが壊れる前、なんて言った?」

吹寄「私もあまり聞き取れませんでしたが」

芹亜「聞き間違いかな? 聞き間違いならいいだけど」

芹亜「私たちの教え方が、あのハナタレ小娘より下って……聞こえなかった?」

吹寄「いいえ。私の耳に届いたのも恐らく空耳だと願いたいですけど――私たちの教え方が、ドヘタクソと聞こえましたが」


芹亜「………」

吹寄「………」

美琴「あははー私ドリー」グルグル



「「よし、カチコミ行くか!」」








ドリー「!」バチッ

上条「――−」ゾワッ




バッコーーーンッ!



上条「なんだ!? 壁がふっとんだ!?」

上条「隣の部屋――土御門の部屋に何が…」

上条「! み、御坂!?」

雷神美琴「――――」グォングォングォン

上条「アイェェエエ! 雷神モード!? 雷神モードナンデ!?」

雷神美琴「アハハ、もう、頬っぺたにご飯粒ついてるぞ。えいっ☆」バチッ

上条「……なんて!? ってキャーーー!?」キュィンッ


吹寄「イチャイチャカップル発見。悪・即・斬。ただちに制裁する」

芹亜「部屋間違えて隣の部屋カチコんじゃったけど、土御門の部屋だったからオッケー!」

上条「ふ、二人とも…なんでここに?」

「「家庭教師に来た」けど」

上条「カテキョー!? カテキョーはカテキョーでも後ろにヒットマンがつくぞ!?」

芹亜「あれはNTR力で己の現界を天元突破しただけだ。MNRはどうしたとか、キャラ崩壊じゃあないかとか、そんな世界観に問題はない。ある程度ストレス発散すれば元に戻る。はずだ――まぁそんな事より」


「「で、誰の教え方がドヘタクソだって?」」ゴキゴキッ☆

美琴「はいあーん♡」ビリッ


上条「あぁぁああああん、不幸だぁあああああああああああああああ!!!!!」
861 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 20:38:03.52 ID:ULO/2qe9O
―――――
――――
―――


――夜


ドリー「だ、大丈夫?」

上条「だ、大丈夫…」プスプス


吹寄「うむ、おまえにしては上出来の点数だな。小テストは合格だ」

芹亜「ま、こんな所だろう。間違えたら後ろの電撃娘から熱いお仕置きが待ってる状況なら間違える訳にもいかんけど」

上条「つ、疲れたぁ…」


美琴「ぐずぐず…」

吹寄「ほら、いつまでぐずってるの。帰りますよー」ペチペチ

美琴「ぐー」

吹寄「寝ちゃった…」

芹亜「寝かせてやれ。御坂は御坂で最近、色々大変だったからなぁ、上条よ」ジトォ

上条「え、俺?」

芹亜「自覚なし…いや脈無しか。どうして同じ顔なのに…」

上条「?」

芹亜「いやなんでもない!」

芹亜「吹寄、御坂を担げ。日常的に筋トレしてるおまえのパワーの出番だけど」

吹寄「いえ、私のは健康の為に――まぁお安いですけど」ヒョイッ

上条(野球はじめてからパワー付きやがった…)

芹亜「では私たちはここでお暇する。引き続き、おまえは勉強する事」

吹寄「ドリーさん。あなたも帰りなさい。こんな獣と一緒にいたら喰われるわよ」

上条「ばっ、そんなことすっかよ!」

「「どうだか」」

ドリー「?」


吹寄「兎に角、来週の学年末テスト、絶対に落とさないこと!」

芹亜「留年したら覚えておけよ?」



バタンッ



上条「………」

ドリー「………」
862 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 21:01:40.29 ID:ULO/2qe9O
上条「やっと、静かになったな」

ドリー「ホント。あーあー、おにいちゃんとふたりっきりになれたとおもったら、いちにちのハンブンもなかった」

上条「また今度な」

上条「さて、もう遅いし。ウチに帰るか?」

ドリー「そのコトなんだけど――」




看取『あ、ゴメーン! ゴミそう……げふんげふん、今、ケッコウ立て込んでて――今晩帰れないと思うから操祈ちゃんにヨロシク!』ブッ

操祈『あ、ごめんなさぁい! ほん……げふんげふん、派閥の会合が色々白熱力しちゃてっててぇ――今晩は戻れないと思うから、看取さんに言っておいて!』ブッ


ドリー「ってコトで、ふたりともかえってこないの」

上条「――――」

ドリー「おねがい! おにいちゃんのへやにおとまりさせて!」

上条「え」

ドリー「それでいっしょにねて! みーちゃんかみとりちゃんといっしょにねないと、ねむれないの!」

上条「へ」

ドリー「このとおり!」パンッ

ドリー「カミさまホトケさまカミジョーさま、どーかどーか」ナムナム

上条「いやーさすがに女の子をウチに泊めるのは―――」


インデックス『とーま、とーま、お腹すいたー』ギュルルルルル…


上条「―――過去一年くらいあったけど…いや、俺は風呂場で寝てたし!」

ドリー「ならいいでしょ?」キュルッ

上条「うっ、上目遣いで懇願されると弱い!」

上条「どうする…俺、ドリーと一緒のベッドに入って―――理性を保つ自信がねぇぞ…」



上条さんの脳内〜理性vs本能〜
@いいぜ! 布団の中でナニをするかわからねぇけど
Aいいけど、俺はずっと勉強してるから先に寝てな! 寝ている間なら…
Bさすがにアレだから送ってあげよう。送り狼? はてなんのことか
C助けて! 小萌先生(一日終了)

安価下2
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/14(木) 21:03:44.69 ID:u7B0Djjeo
864 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/14(木) 21:03:57.14 ID:ULO/2qe9O
今日はここまで
ありがとうございました

次は土曜日の16時から始めます
カミジョーさんはドリーのコトを知らない体でオナシャス


おなかすいた(インデックス感)
どこもお店閉まってるの忘れてた…コロナめ


安価下
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/14(木) 21:09:10.42 ID:HQa2X6Sdo

1
866 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/16(土) 16:41:26.81 ID:ilOTILgLO
遅れました始めます
867 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/16(土) 17:21:59.73 ID:ilOTILgLO
ドリー「――――」キュルル

上条「うっ」

上条「はぁ…」

上条「その顔は弱いからあまりやらないでくれ…」

ドリー「じゃあ!」

上条「ただし文句は言うなよ!」

ドリー「うん!」



オティヌス『今日はもう遅いから病院に泊まる。くれぐれも変な事をするなよ』

上条『わかってるよ』



上条「とは言ったものの…」カリカリカリ

上条「―――」

ドリー「〜♪」

ドリー「ねぇおにいちゃん、なんでおんなのこのパジャマあるの?」

上条「あー、ちょっと事情があってな。インデックスが居候してたんだよ。それはアイツの」

ドリー「ふぅん…」ジトー

上条「手は出してないぞ。そういう関係じゃない」

ドリー「なにもいってないよ。ちょーっとちっちゃいけど、まぁいっか」

上条(あ、ドリーがウチに泊まることを、3人に伝えないと…)スマホポチポチ

ドリー「ダーメ」スッ

上条「スマホ返せ」バッ

ドリー「だーめっ! みーちゃんたちにおしえちゃ」

ドリー「きょうは、ひみつのおとまりかいなんだゾ☆」

上条「操祈のマネ似てないぞー。てか、どやされるの俺なんだが…」

ドリー「わたしからいっておくから」ニコニコ
868 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/16(土) 17:50:37.61 ID:ilOTILgLO
上条「とりあえず勉強してるから、先に寝ててくれ」カリカリカリ

ドリー「えー、おにいちゃんといっしょがいい」

上条「……わかった、先に布団に入ってろ。この問題集、もうすぐ終わるから」

ドリー「はーい」



上条(と言ったものの)


ドリー「すー…すー…」Zzz


上条「眠ってんじゃん」

上条「眠れないってのはなんだったのか。5分もたたずに夢の中じゃねーか」

上条「………」

上条「ま、たまには浴槽で寝るのもアリか……風邪、引かねえといいけど」


上条「――――」カリカリカリカリ

上条「……うーん、ここの公式どれ使うんだったか…」

上条「たしか間違えて御坂の電撃喰らって覚えたはずなんだけど……」

ドリー「……うぅ、むにゃむにゃ」

上条「ん」

上条「………」

ドリー「うーん、おにいちゃん、だいすきぃ…」

上条「……」ナデナデ

上条(御坂で思い出したが、ドリーと御坂ってそっくりだよな…)

上条(アイツはいつも眉間にしわ寄せてビリビリしてくるけど、ドリーはいつもニコニコしててかなり印象が違うし)

上条(それに、ドリーは腰まである長髪だから、顔が隠れてて今まで気づかなかったけど)

上条(髪をいじった時に見た顔の作り…御坂と同じだった。まるで、御坂を子供っぽくしたような)

上条(御坂美琴には約2万人のクローンがいる。半数はすでに死亡して、9,970人が今も生きている)

上条「妹達(シスターズ)…ドリーがその一人……? いや、まさかな」

上条(妹達と比べて人間味溢れている…というか人間味がありすぎる。と言って、打ち止めや番外個体とも違う匂いを感じる)

上条「御坂と同じ電撃使い。御坂と同じ顔。御坂と同じ背格好…違うのは髪の長さだけ」サラサラ

ドリー「ふへっ…」ギュッムニッ

上条「!?」

上条(ファッ!? ファッ!? ファーーーー!! お、俺はなにもやってないよ。やってない)

上条(ドリーが俺の手を握って、自分の胸に押し当てただけだぁっ!)


ムニムニ


上条「………いや、御坂のクローンじゃないな。意外ある?」ムニムニ

上条「―――」むらっ


最後の問題に行き詰った。眠るのにはまだ早いが…
@ベッドに潜り込もう……げふん、眠ろう(エッチあり)
Aどれ、確かめねば。とりあえず…(エッチなし)
Bされっ! マーラよ! カリカリカリカリカリ(★1獲得で終了)

安価下2
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 18:15:01.77 ID:7gOU6Wcio
870 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/16(土) 18:30:25.78 ID:ilOTILgLO
お風呂とご飯休憩
21時にまた来ます
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 18:32:34.77 ID:0zbRi+Ryo
2
872 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/16(土) 21:54:03.88 ID:ilOTILgLO
一時間遅れですが
つづき始めます
873 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/16(土) 22:46:20.45 ID:ilOTILgLO
上条「……」ムラムラ

上条(いけない事をしている気分になるな)

上条「―――」ムニムニ

上条「……」

上条(頭に血が上っているのに背中が寒い)

上条(胸から手を放す…けど、俺の手をしっかり握ったままのドリーに手。これを起こさずに解くのは難しいだろう)

上条「……ふぅ、これくらいにしてやめよう。これ以上やると後に引けな――」

ドリー「うーん」ゴロンッ


ブンッ


上条「――へぶっ!?」バキッ

上条「あいったぁぁ…」

上条「へ? 今、俺殴られ…」

ドリー「うーん…」グルッ

上条「ぎゃっ!?」メキッ

上条「……うぉ…テクニカルにコメカミにキック…」プルプル

上条「……ドリーってもしかし寝相が――」




猟虎「大丈夫なんですか、警策さん。おうちに帰らなくて」コソコソ

看取「さみしいケド、まぁドリーのアレから解放されるのだけは良かったかなぁ」コソコソ

猟虎「アレ?」



帆風「……誰かが一緒にお布団に入らないと暴れる?」

操祈「そうなのよぉ。いつも私と看取さんで川の字で就寝してると大丈夫なんだけどぉ」

操祈「一人だったりちょっと離れてると…」

帆風「キックとグーの嵐…」

操祈「……同居初日の夜は二人して不眠だったわぁ」タハハ

操祈「最近看取さんもなんだか忙しいしぃ…もしかしたらあの子、当麻さんの所にいたりして」


猟虎「その場合だと、上条さんタコ殴りですね。アハハ」

看取「イヤイヤ、まさか。その場合だったらダーリン…」


「「大丈夫かなぁ」」




上条「ぐぉ…鳩尾に、ソーラープレキサスブロー…」プルプル
874 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/16(土) 23:06:10.65 ID:ilOTILgLO
上条「……はぁ、はぁ」フラフラ

ドリー「んーっ」ゴロッ

上条「ひぃっ」ブンッ

上条(ほ、本気の拳…は、鼻へし折られるかと思っ)


グイッ


上条「イダダダダ!」

ドリー「ぬぅー」

上条(後頭部掴まれた! 何が来る!? 頭付きか?」グイッ


ボフッ


上条「?」

上条(やわらか――)

ドリー「むぎゅー」ギュー

上条(あ、これもしかして胸に顔押し当てられ……い、息がっ!)ジタバタジタバタ




看取「アレがキツかったなー。ドリーって抱き着き癖があって。体ならいいんだけど、頭掴まれると数分胸に…」

猟虎「……呼吸出来ないのでは?」

看取「操祈ちゃんは一回死にかけてたよ」

猟虎「ひぇっ」



上条さん生還コンマ下1
01-30→上条が死んだ!
31-80→腋がガラアキだ!
81-00→こうなれば仕方ない。拳を握る
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 23:10:23.28 ID:aCg5D74io
876 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/16(土) 23:50:47.09 ID:ilOTILgLO
上条「んーーーーっ! んぅ、んぐっぅぅうううーーーーーー!!!!」ジタバタジタバタジタバタ

ドリー「……」スヤスヤ

上条「んっ……―――――」バタッ

上条「……」パタンッ






ドリー「ん…」ゴロンッ

上条「――――――」

上条「…………かはっ!」ガバッ

上条「げほっ、げほっ、げほっ、はぁ、はぁっ、はぁっ!」

上条「ぜー……ぜー…ぜー…」

上条「い、一瞬、呼吸が止まってた…心臓止まりかけた。視界がチカチカする」フラフラ

上条「………ドリー…」

上条「む、手が解放された。うっわ、痕ついてら」グッパグッパ


ドリー「………うーん…」

ドリー「胸、苦しい…」ブチッ

上条「!?」

ドリー「すーっ、はーっ…むにゃ」ぷるっ

上条「!? ブラつけてねぇ! 直でパジャマ着てたのか!」

ドリー「むにゃー」ガバー

上条「 無 防 備 ! 」

上条「おっぱいおっぴろげじゃねぇか…」

上条「……」ムラッ

上条(人間、命の危機を感じたら、性欲が強くなるという)

上条「―――」スッ



上条さん性欲に正直コンマ下1
01-30→……ボタン、しめてやろう
31-80→揉むくらいならバレないよな
81-00→―――いっそ舐めるか
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 23:55:05.39 ID:aCg5D74io
878 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/17(日) 00:23:13.23 ID:wPb1cd5vO
上条「―――///」


ムニムニ


上条「はぁ…きもちい…」ムニムニ

ドリー「ん…」

上条「やっぱり御坂よりデカイな…いや、御坂のはみたことないけど、水着でしか」

上条「温泉ん時は恥ずかしくて注視できなかったけど、めっちゃキレイな形。柔らかいんだけど確かな弾力性があって、スベスベしてて気持ちいい」

上条「やべぇ、ずっと揉んでいられる」モミモミ

ドリー「あはは、くすぐった…んっ///」

上条「いっちょ前に感じてる…どれ、乳首もイジってやろう。……綺麗なピンク色」コリッ

ドリー「んっ///」ビクッ

上条「――――」ゾクッ


ギシ…ギシ…


上条「マウントなら殴ってはこれまい…。どんとこい寝相パンチ」


モミモミコリコリ


ドリー「あっ…///」ビクビクッ

上条(眠っている女の子のオッパイめっちゃ揉んでる…背徳感がやべー)モミモミ

上条(どうする? この先もやっておくか? 青ピーからちょっと前に貰ったエロ本みたいに、パイズリとかしちゃう?)

上条(ドリーのサイズなら出来るか…よしっ)

上条「はぁ、はぁ、はぁ」ゴソゴソ


むわっ


ドリー「むっ、くさい」ピクッ

ドリー「にゃーっ」ビリッ

上条「ふぎゃっ!?」ババババババッ



ドリー「すぴー」

上条「……ここで放電とか…股からの感電したから、幻想殺しはムリか―――」ビリビリ


ドリー「…おもいっ」ゲシッ


上条「ぐぇっ!?」ドテーンッ

上条「無理やりマウントから蹴り出された…! ベッドから落ちて頭を机の角に強打とか……ぐぉおおおお!」

上条「………俺の息子…臭いのか……シャワー、浴びてこよう」
879 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/17(日) 00:44:25.57 ID:wPb1cd5vO
・・・・・・


上条「……」ホカホカ

上条「シャワーから帰ってきたら、ドリーが180度回転していた件」

上条「しかもパジャマのズボンまで脱いでるし」

上条「もう、パンツ一丁じゃねぇか。色気もクソもねぇ」

上条「まさか、御坂もこんな寝相じゃあねえよな?」



美琴「へっぷしっ! 誰か噂してるわね…」

黒子「おや、まだ起きてらっしゃったのですか」ガチャッ

美琴「黒子より先に寝たら、襲われるかもしれないじゃない」

黒子「あはははーそんな事は―――」

黒子(キェェエエエ!! もうすぐ美琴お姉様が卒業してしまうというのに、今だ一度も褥を共にできずゥゥキィイイイイェェエエエエエエエエエエ!!!)

美琴(アンタの考えは丸々お見通しなのよ黒子ぉ! 寝不足は美容の天敵っていつも言ってるのは黒子じゃないのぉお!!)



※深夜0時過ぎ。この時間、就寝中の者と活動中の者、成育の差が出るのはここであるのを、後に御坂美琴は後悔するのであった。



上条「ふぅ、俺のTシャツと短パンをなんとか着させたぞ…暴れるわ、殴られるわで…どっと疲れた…」

上条「――寝るか」

上条「……つっても同じベッドは…大丈夫かな…俺、殴られねぇよな?」

上条「安全の為に風呂場で寝るか? いやでもこの調子だとそのうち外で歩きそうな勢いだ」

上条「―――ええい、ままよ!」ギシッ


バサッ


上条(おう、イイ感じにドリーの体温でヌクヌクになった布団!)

上条(これはすぐに眠れそうだけど…―――狭い)

ドリー「ん――」ゴソゴソ

上条「ん?」

ドリー「ぎゅーっ」ムニャムニャ

上条(ぐぇぇっ! 抱き着かれてる! 熱烈なハグというには、うぐっ、苦しい!)

上条(こ、この場合は無理やりにでも呼吸を確保できる体勢を―――)グイィイ

上条「はぁ、はぁ…あ、ポジション決まれば結構いい感じに…」ウトウト

上条「ああ、眠くなってきた。これはストンと眠れるぞ…」


上条さん安眠コンマ下1
01-30→その夜、アナコンダに食われる夢を見る
31-80→もう、ドリーなしじゃ生きていけない
81-00→一か所がめっちゃギンギンする
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/17(日) 00:51:12.99 ID:UYHE1QTKO
そい
881 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/17(日) 01:45:26.17 ID:wPb1cd5vO
・・・・・


ドリー「………」ギュゥ

上条(あれから恐らく1時間くらい…経ったわけだが…)

上条「ずーーーーーっと同じ体勢で寝がえりがうてない」

ドリー「むにゅ、むにゅ…おにいちゃん、だいすき…」

上条(寝言…夢の中でもデートか)

上条「…//////」

上条「俺も好きだぞ…///」ボソッ

ドリー「えへー」ニマー

ドリー「んー…」ムチュー

上条「へ」


チュッ


上条「!?」

ドリー「ちゅっ…ちゅぱっ…ちゅっ…ちゅっ、じゅるっ///」

上条「〜〜〜〜〜〜〜〜!?///」

ドリー「チュッ///」スルスル

上条「―――――――――――///」

上条(き、キスもし始めた…! ふ、太腿が足に絡んでくる!)

上条(ヤバイヤバイ、股間がっ、上条さんのエクスカリーバが///)ムクムク


ムスッコ「ビキーン」


ドリー「むちゅー…」チュパチュパ

上条「〜〜〜〜〜///」

上条(か、体が動けないからシゴけねぇ――うわぁあ、生殺しだぁああああああああああ!!!)ギンギンギン


882 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/17(日) 01:53:30.55 ID:wPb1cd5vO
ちゅんっ ちゅんっ ちゅんっ




ドリー「ふぁぁあああ」ガバッ

ドリー「よくねたぁ…んーっ、グッドモーニングだねおにいちゃん!」

ドリー「おにいちゃん?」


上条「―――――」ギンギンギン


ドリー「おにいちゃん。どうしたの?」

上条「なんでもないよ? おはよう。いいあさだね」

ドリー「なんでそんなにつかれたかおしているの? オメメがまっかっかだよ?」

上条「それはドリーがちゃんと寝ているか見てたからだよ」

ドリー「おにいちゃん、なんでおくちがベッタベタなの?」

上条「朝起きるといつもこうなんだよ」

ドリー「………おにいちゃんのズボン、なんかもりあがってるよ? ギンギンだよ」

上条「これは男子共通の生理現象だよ。限界を超えた姿さ」

ドリー「ふぅん…」

ドリー「あ、いつのまにかパジャマがおにいちゃんのTシャツになってる!」

上条「何を言ってるんだい? 最初っからTシャツだったじゃあないか。あはは、ドリーったらとぼけちゃって」

ドリー「おにいちゃん…さっきからコワイ」

上条「あっはっはっは」

上条「さぁ、朝になったし。ドリーはウチに帰りな。操祈と看取が帰ってくるまえに帰らないとややこい事になるぞ」

ドリー「あ、そっか」ヌギヌギ

上条(生着替えすな)ギンギン

ドリー「泊めてくれてありがとうね、おにいちゃん!」バタンッ

上条「ああ、これでやっと、眠れる―――)スッ
883 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/17(日) 02:06:14.59 ID:wPb1cd5vO
―――――
――――
―――



――くるしい


―――くるしい





うまれてから、ずっとおみずのなかにいた



おみずのなかで、ずっと、うきっぱなしで、ゆめのなか


ふわふわふわふわ、ゆめのなか


ゆめにはいつも、おともだちがいて



たったヒトリのおともだちは、とってもいいにおいをしたおんなのこ





いじわるだけど、とってもやさしいおんなのこ


いっしょにあそんでくれた、とってもとってもたいせつなおともだち





でもすぐにいなくなっちゃった






かなしいぁ、かなしいなぁ






ふたりめのおともだちは、とってもきれいなおんなのこ



すなおじゃないけど、とってもやさしいおんなのこ



みーちゃんのフリをしてともだちになってくれた、とってもとってもやさしいおともだち





でもおあそびのとちゅうで、おなかがいたくなっちゃって、びっくりさせちゃった



すごくふあんで、こわくて、さむくて、あつくてくるしくてくるしくてくるしくて


みじめでつらくてなみだがでそうだったけど、わかっていたけど、じかんがきた



――ああ、わたしはシぬんだ
884 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/17(日) 02:14:12.91 ID:wPb1cd5vO



イタミとクルシミで、アタマがぱぁんしそうな、しかいのなかで


みさきちゃんはわたしのてをにぎってくれた



あ、ああ、ほんとうにやさしいコ


ないてほしくないからわらってみたけど、わらえたかしら




わからないけど、まぁいいや、それよりねむくてさむくてあつくてつめたくてつらくてだるくていたくていたいイタイタイタイタイタチアチアタタタタアアア




―――きをうしなうほど、■たかった





のうみそがハレツしそうななかで、おとなのセンセーたちはわたしをみて、


「ああ、だめだな。ここまでだ」「よくもったほうだ」「これでコモリからジユウになれる」「これでジッケンがサイカイできる」「イヤイヤ、コレモじっけんダロ」


ナニヲイッテルノカワカラナイ




ことばのいみ、も、わから、ない



ただ、いたい


これだけはハッキリしている


ゆびいっぽんもうごかせないけど


うでをふりまわして、ナイゾーをてでこねくりまわして、あたまをたたきつけてしまいたいほど


すっごく、いたかった



けど、ゼンゼンウゴケナイ


なぜならわたしは、おみずのなか


おみずのなかで、ふわふわ、ふわふわ、ういている




うまれたときからずっと、ずっと、ずっと――――おみずのなかで、ういたまま




そして、きょうもゆめをみつづけた
885 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/17(日) 02:25:08.22 ID:wPb1cd5vO




―――いつからか、しろいオバケのゆめをみた




ずっと、ずっと、たたかってまけて、コロされるゆめをみた




まいにち、まいにち、ゆめをみて



まいにち、まいにち、ころされた




でもゆめだから、だいじょうぶ…めざめることはないけど、ゆめからさめたらわすれている




そして、いちまん、さんじゅういっかいめの、シをみていたとき―――おにいちゃんがいた





―――――
――――
―――




上条「ぶはぁっ―――」ガバッ

上条「………」ハァハァハァ

上条「夢? くそ、質の悪い。悪夢だ…」


上条(夢の中で夢を見ていた。悪夢のなかで悪夢を見ていたような感覚。内容はほとんど忘れたけど…強烈に思い出すのは死のイメージと)


上条「俺…?」

上条「まったく意味が分からん」

上条「―――」

上条「二度寝しよ」ガバッ


ドリーさんの好感度が★1あがりました

上条さんのHPが20減りました


ドリーさんとの逢瀬
1→不
2→良
3→合

ドリーさんとの逢瀬で好感度が★1上がった


ドリー………★★★★★★★☆☆☆
886 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/17(日) 02:28:43.85 ID:wPb1cd5vO
今日はここまででお願いします
ありがとうございました

次は月曜日の17時からちょこっとだけ


最後にデート後の逢瀬での判定について
ヒロインとの逢瀬はコンマの中央値を求め、3回行います

01-30→不
31-80→良
81-00→合

良一つで★1 合二つで★1 合三つで★2 不はなし
良一つと合一つで★1


という設定ですので、よろしくお願いします
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/17(日) 02:32:29.87 ID:HQn9v0u/o
888 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/18(月) 17:29:17.03 ID:t8XfmfhGO
ちょこっとだけやります

889 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/18(月) 17:59:36.14 ID:t8XfmfhGO
2月下旬…


上条「―――――」


小萌「では、問題用紙と解答用紙を配りますねー。後ろに回してくださーい」

上条「――――」




オティヌス「そこ! 英文法が狂ってるぞ!」バチッ

上条「ぎゃっ!?」

操祈「ここ、敬語が間違ってるわよぉ」ビリッ

上条「いってぇっ!」

看取「ココココ、計算間違っているゾー。これじゃあ重さが釣り合わないんですけど」バリッ

上条「ぐぅ!?」

ドリー「あ、ここ、コーシキがまちがってる」バンッ

上条「ああっ!?」

オティヌス「コラ! 私たちが教えてやってるんだから、『ありがとうございます』だろ! あとここも間違ってる! いい加減に覚えろ!」

ドリー「おにいちゃん、ヘンタイさんなんだね!」ビチッ

上条「ありがとうございます!」




上条(血の滲む努力の成果、見せてやるぜ!)

上条(……やるぞぉ!)



上条さん学年末テストコンマ下1
合格ライン=100-(上条さん学力40)=60

01-59…赤点(地下帝国送り。4月までスキップ)
60-00…赤点回避(コンマでボーナス)

61-70→★1ボーナス
71-80→★2ボーナス
81-90→★3ボーナス
91-00→★4ボーナス
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/18(月) 18:07:19.47 ID:GXOOYR+Io
そげぶ
891 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/18(月) 18:22:15.30 ID:t8XfmfhGO
一週間後


小萌「ではテストを返しますー」

土御門「どうだカミやん。自信満々って顔してるけど」

上条「ふっふっふ。この上条さんはここ1カ月間、毎日努力してきたんだ。このテストは自信があるぜ。自己採点も赤点回避は間違いない!」

青ピー「お、カミやん凄いやん! でもあれやね。でもそれ、フラグ…」

上条「あっはっはーんなの、ありえないってー。さすがにそんな不幸は」


小萌「次、上条ちゃん」


土御門「出番だぜぃ」

上条「おう、あとで点数見せあいしようぜ。負けた奴が買い食いオゴリで――――」


小萌「はい、上条ちゃん」パサッ

上条「――――」

上条「!!?!?!!!?!?!!?!?!??!?!?!!??!?!?!?!?」ガーン

小萌「上条ちゃん…あとで職員室にくるのですー」


土御門「カミやーん、なんてんやったにゃー? オレは86点だったにゃー」

青ピー「マジかいな! かーっ敗けたー! ボクは61点」

土御門「赤点ギリギリじゃねーの。危なかったにゃーアオピー」

土御門「で、カミやんは? ―――カミやん?」

上条「――――はぁ」マッサオ

土御門「……そのー、カミやん? 顔が真っ青なんだが…」サーッ

青ピー「………ちょっと失礼…」


青ピー「!? 47点!?」


土御門「うっ、あ、赤点!?」

青ピー「途中まで全問正解してるのに、なんで…? ―――! こ、これは!」


上条「アハハハハハ! アハハハハハハハハッ!」

上条「そうだよ。解答を一問ズレて書いてたんだよぉ! アハハ! アハハハハハハ! うわぁぁああああああああああああ!!!」ダッ

「「カ、カミやーーーーーーーーんっ!!」」
892 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/18(月) 18:41:40.56 ID:t8XfmfhGO
・・・・・


小萌「上条ちゃん…今回のテストは残念でしたね…」

上条「ハイ…」

小萌「しかし赤点は赤点ですー。出席日数が足りないのにこれでは、進級はまず不可能なのですー」

上条「はい…」ウルウル

上条「うぅ」ガクッ

小萌「しかーし先生はここ最近の上条ちゃんの頑張りはちゃんと見てました! 解答も、解答欄ズレていますが、解答こそ全問正解ですしー」

小萌「そこで、校長先生に掛け合って救済措置を設ける事にしました!」

小萌(まぁかなり上からの指示があったのですが…なぜなのでしょう?)

上条「救済措置?」

小萌「はい! これから一か月間、学校で奉仕作業をしてもらいますー」

上条「!」

小萌「そこで、ちゃんといい子にしてくれれば、ちゃーんと進級できますよー!」

上条「こ、小萌せんえ〜〜〜〜!」ガバァッ

小萌「コラー上条ちゃん、急に抱き着いちゃダメ…く、苦しいですー!」



・・・・・



オティヌス「で?」

操祈「今」

看取「なんて?」

ドリー「いったの?」

上条「……今日から1か月間、帰れません」


「「「「は?」」」」


上条「テストで赤点とっちゃって、泊まり込みで学校の奉仕作業をすることになりました…」

「「「「はい?」」」」

上条「朝はグランドの草むしり、昼は授業、放課後は学校の掃除、夜は小萌先生の補修――」

「「「「な、なんですって〜〜〜〜!!?」」」」


オティヌス「なっ!? じゃあ、帰ってこれないじゃないか!」

看取「きゅ、休日は!?」

上条「朝から晩までボランティア活動。夜は小萌先生の補修――」

ドリー「ええ、あえないの!?」

操祈「一体、いつ休んでいるのあの人は!」

上条「でも、そうでもないと…俺、土御門や青ピーの事を先輩って呼ばないとダメなんだあああ!!」ダダダダダダッ

上条「ああああ、不幸だぁぁあああ!!」



――そして一か月が過ぎた。
893 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/18(月) 18:57:34.46 ID:t8XfmfhGO
――4月1日 とある高校 校門前


カッ


上条「ふぅ、娑婆の空気が美味いぜ」


小萌「出所――じゃなかった。進学おめでとうですー。上条ちゃん。はい、紅白饅頭」

小萌「先生も毎晩毎晩、上条ちゃんとの熱い日々が懐かしいですー。もうあの夜の日々を送れないとなると、寂しいのですー」

上条「コラコラ先生。人聞きの悪い事を言うな。誰かが聞いただどうするんだ」

上条「毎晩毎晩遅くまで、先生が俺に地獄のような補修という拷問をしていただけじゃあないか!」

上条「彼女たちに聞かれたらどうする!?」


ガシャッ


上条「!」

操祈「そ、んな…!」

上条「!?」

看取「セッソーがないとは思っていたけど…そんなロリっ子年増と毎晩…!?」

ドリー「……おにいちゃん?」

オティヌス「……この、畜生が!」

上条「――ち、違うぞ。俺はおまえらが想像しているようなことはしていない! 断じて!」



・・・・・



上条「なんでおまえらがここに」

ドリー「それはねー、おにいちゃんがきょうしゅっしゃってきいて」

看取「出社て。働きに出ちゃダメでしょ。それを言うなら出所ね」

上条「出所でもないけどな」

上条「で、なんで?」

オティヌス「実はな――」


上条さんが通う高校に

@ドリー一人がウチのクラスに転入する
Aドリーと看取が入学する
Bドリーと看取と操祈(派閥ゾロゾロつれて)入学する
Cオティヌス「――どうしてもおまえの学校が見に行きたいと」

安価下2
894 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/18(月) 18:59:18.12 ID:t8XfmfhGO
今日はホントにちょびっとですがここらへんで
次は水曜日の14時からよろしくお願いします


安価下
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/18(月) 18:59:46.00 ID:Sn2gReYko
乙です
安価は3
896 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/20(水) 15:13:56.49 ID:u57vfkb6O
今日はごめんなさい、お休みさせて下さい
次は金曜日の19時からはじめます…
897 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/23(土) 16:01:28.41 ID:PzLpdvW5O
ごめんなさい
本日の20時から始めます

安価下
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 17:28:54.68 ID:12R9I7Njo
3
899 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/23(土) 20:12:39.47 ID:PzLpdvW5O
はじめます
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 20:21:23.08 ID:12R9I7Njo
待ってた
901 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/23(土) 20:32:29.35 ID:PzLpdvW5O
看取「コレ」スッ

上条「ん? ウチの高校の入学案内――……誰が」

看取「ワタシと」

ドリー「わたしと!」

操祈「わたしぃ」

上条「………ふぅん………―――んん!?」


小萌「ハイなのですー」

小萌「今学期から、警策看取さん、ドリーさん、そして食蜂操祈さんが本学校に入学することになったのですー」

上条「………マジ?」


上条「看取さん看取さん、貴方って確か超名門の霧ケ丘じゃ?」

看取「イヤイヤ、私中退してるし。そもそも書類上一度死んだ身だし」

上条「ドリーに至っては籍とかあるの?」

操祈「そこは私の能力とコネでチョチョイのチョイだゾ☆」

上条「つーか操祈は常盤台にエスカレーターじゃん!」

ドリー「イヤだって」

上条「はぁ!?」

操祈「常盤台のレベル5…その肩書は御坂さんに押し付けてきたわぁ。いやぁ、肩の荷が下りたというかぁ清々したって感じぃ?」

操祈「ま、御坂さんには私の分まで頑張ってもらうわぁ」

上条「今頃、御坂がどんな風になってるのかが目に浮かぶ…」




美琴「なんで! あの女が! アイツの高校に! 編入してんのよぉおおおおおおおおお!!!!!」ジダンダジダンダ




帆風「あら、女王、こんなところに」ゾロゾロ

上条「!? 操祈の派閥メンバーがなぜここに!?」

帆風「はい。晴れて私たちもここに入学が決まったのです! 女王がいるところに私らあり! という事で一つ」ニコニコ

操祈「そういうことよぉ」ドヨーン

上条「あれ? 操祈の環境って常盤台とほとんど変わらないのでは…?」
902 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/23(土) 21:06:39.72 ID:PzLpdvW5O
小萌「グフフフフフ、今でも信じられないのですぅ。名門常盤台の生徒さんたちを、私たちのような普通校が引き抜いちゃうなんて…」

小萌「優秀な生徒さんを有名校に引き抜かれる事は多々ありましたが、まさか逆の事が起こるなんて…」

小萌「例えるなら西武の主力を全員引き抜いて黄金時代を築いた王ダイエー? 今でいう楽天ゴールデンイーグルス?」

小萌「フフフフフフ、どっちでもいいですー。とにかくレベル3以上の超能力者を多数確保した事実は変わりないですー」

上条「小萌先生がかつてないほどゲスイ顔に!?」

小萌「せんせー、ずーっと赤ヘル専だったからFAで選手を盗られるのはあっても獲るのは初めてなのでちょっと混乱しているのですー」

小萌「とりあえず上条ちゃんはグッジョブ。多少の赤点は目を瞑れるくらいの大功績ですー」

上条「―――」

上条「じゃあ、じゃあ…」

上条「じゃああの地獄の1か月はなんだったんだぁーーーーーーっ!!」フコーダー



・・・・・



上条(どうやらみんなは制服の採寸に来たらしい)

上条「小萌先生、なんかヤバイ顔してたな」

オティヌス「まるでギャンブルで負ける奴の顔だな」


上条(今年の大覇星祭。常盤台へ盛大に勝負に出た我が高校……もとい小萌先生は)

上条(常盤台を見事に纏め上げ、打倒食蜂操祈に燃える御坂美琴に盛大にケチョンケチョンにされるのはまた別の話)




――4月上旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:35/140


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20

食蜂操祈……★★★★★☆☆☆☆☆
警策看取……★★★★★★★★☆☆
ドリー………★★★★★★★☆☆☆
オティヌス…★★★★★★★★★★

※5月下旬からオティヌスの手術可能

安価下2

903 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 21:10:45.34 ID:12R9I7Njo
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 21:11:54.73 ID:Tzg/AY8f0
デート
食蜂
905 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/23(土) 23:55:44.07 ID:PzLpdvW5O
―――入学式当日


上条「……ホントに入学してきやがった」

操祈「おはよう〜♪」

ドリー「おにいちゃーん!」ダキー

看取「コラコラ、ドリー! いきなりタックルはアブナイぞー」ギュッ

上条「―――」ガクガク


上条(実はワタクシ上条当麻。4股掛けてる事実を学校ではナイショにしてました)

上条(なぜかって?)


チョッ、アレ!
ハーレムダ!学園ハーレムダッ!
クッソ!ウラヤマケシカランッ

ッテアレ、常盤台ノレベル5ジャネェカ!ナンデウチナンカニ!?
知ラネェノカ?男ノタメニ編入シタラシイゼ
カーッペッ
ヤダー3股ー?

アレ、上条先輩ジャネ?
エッ!?アノ女タラシデ有名ナ!
ヤッパリヤリチンダッタンダー
上条死ネ!
刺サレロ!
Nice boat!


上条(ふ、不幸だ…)

操祈「―――」

操祈「ふぅん…」
906 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/24(日) 02:16:30.00 ID:u+W5ZmIZO
ごめんなさい明日また来ます
19時から
907 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/24(日) 19:32:19.57 ID:u+W5ZmIZO
遅れましたがはじめます
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 19:34:18.18 ID:J4rCf4vBo
OK
909 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/24(日) 20:31:26.14 ID:u+W5ZmIZO
―――放課後


ドリー「おにーちゃーん!」ダキッ

上条「へぶっ!?」

看取「ヤーット終わったわ、ガイダンス。ふぁぁ…」

上条「お疲れさん」ポンポン

上条「あれ? 操祈は?」

ドリー「せんせいのおはなしのあと、せんせーのところいっちゃった」

上条「?」

看取「職員室だと思うけど」

上条「職員室に何の用だ?」ブーブー

上条「ん?」ピッ


操祈『生徒会室に集合』


上条「??」


・・・・


上条「失礼しまーす」ガラッ

操祈「いらっしゃぁい」ニコニコ

上条「なんで生徒会長の席ついてんだ新入生」

操祈「ええ? だってぇ――」



操祈「――生徒会長になったからぁ」



上条「はぁ!?」
910 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/24(日) 20:56:23.75 ID:u+W5ZmIZO
操祈「だってぇ、常盤台のレベル5でぇ」

上条「元だけどな」

操祈「それなりの財力と権力があってぇ」

上条「ただのお嬢様だからな。つーか常盤台抜けても権力は維持されるのか?」

操祈「―――」プクゥ

上条「膨れるな膨れるな」

上条「……そういえば、生徒会選挙は来週だったな。あれ? 新入生も立候補と選挙できたっけ」

操祈「そこは私の能力でちょちょいとぉ」

上条「選挙法違反じゃねーか」

操祈「―――」プクー

上条「だから膨れるなって」

上条「能力で選挙に勝ってもズルはなぁ」

操祈「……」プクー




操祈さんの決意コンマ下1
奇数→わかったわぁ! そこまで言うんなら、能力なしで生徒会長になってやるんだからぁ!
偶数→能力も実力の内よぉ
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 20:57:06.53 ID:Qvp1j13ko
912 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/24(日) 21:46:31.00 ID:u+W5ZmIZO
上条「無理することはないぞー」

操祈「――――」プルプルプル

操祈「もう! 誰の為に頑張ろうとしていると思ってぇ!」プンプン

操祈「もういいわぁ! わかったわぁ! やればいいんでしょやれば! 能力なしで生徒会長になってやるんだからぁああ!!!」








上条「って事があってな」モグモグ

オティヌス「なーにやってんだ奴は」モグモグ


オティヌス「きっと奴にも考えがあったのだろうが、おまえに全否定されたんじゃあ立つ瀬がない」

オティヌス「可哀そうに。おいそこの、にぶちん唐変木の人の気持ちがわからん脳なし男」

上条「ケンカ売ってる?」

オティヌス「食蜂を助けてやれ。選挙とやらに立候補して落選でもしてみろ、なにされるか…いや、なにしでかすかわからん」

上条「―――」



――次の日


上条「ってなわけで、第一回チキチキ食蜂操祈を生徒会長にしましょう委員会ーッ」パチパチパチパチ

看取「ナニナニ。何やるのコレ」

上条「よくぞ聞いてくれました。昨日、我が食蜂操祈さんが生徒会長選挙に立候補したので、その応援をしよう、という委員会です」

看取「ハァ?」

ドリー「アハハハハ、おもしろそう!」

上条「しかも能力を使わず」

看取「ムリムリムリ」

ドリー「ムリだよねー」
913 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/24(日) 23:44:27.41 ID:u+W5ZmIZO
上条「との、みなさんの評価ですが。どうですか未来の生徒会長」

操祈「その言葉使いやめてよねぇ。キモイ」

上条「かはっ!」バタッ


看取「イヨ! 生徒会長!」

ドリー「セートカイチョー!」

操祈「やめなさぁいっ」


帆風「恐れながら女王」

操祈「女王はやめなさぁい。なに?」

帆風「我々派閥のみなさんと一晩会議した結果、能力ナシで女王のお力のみでの当選は不可能と結論づけました」

帆風「私は…当選派だったのですが、口惜しく…」グゥッ

操祈「―――」ガーン



上条「あれ、相当議論してたぞ」

看取「一晩って一晩中ってイミでしょ。徹夜だ徹夜」

ドリー「おめめのしたクマすごいよ…」

幽霊『潤子ちゃんも大変だなぁ』

ドリー「?」クルッ



帆風「しかし! 派閥は全会一致で、我ら総勢全力で女王を応援する所存!」ハハァッ

操祈「ありがとう…ありがとう…!」ウルウル


上条「帆風、昨日何か変なテレビでも見てたのか?」

看取「大河ドラマでもBGVで流したんじゃない?どこぞのマンガ家みたいに」

幽霊『真田丸面白かったなー』

ドリー(あれ? 誰かいる?)ピリッ


操祈「とにかく! 私は能力を使わず自分の力で生徒会選挙に当選するわぁ!」
914 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/25(月) 00:10:08.50 ID:DOpJvKUvO
・・・・・


上条「その為にはまず何が必要だよ」


看取「ハイ! 公約! ちゃんとした公約がないとダメダメだよねー」

ドリー「ハイ! ニンキ! ニンキがなかったらだれもひょうはいれてくれないよ!」

帆風「はい、発信力でしょうか。政策を広く伝える為の」

操祈「はぁい、人心掌握力よねぇ。心を掴まないとお話にならないわぁ」


上条「で、今の操祈にないものは?」


看取「ハイ! 公約! 勢いだけで立候補したから!」

ドリー「ハイ! ニンキ! おにいちゃんとイチャイチャしているのをみたひとたち、みんなイライラしてた!」

帆風「はい、発信力でしょうか。ここは常盤台ではないので、発信力は乏しいかと」

操祈「………まだ入学間もない立場だからぁ、人心掌握力はまだないわねぇ」


上条「………当選ムリじゃね?」

帆風「委員長ぉ!」




操祈さん当選への道のりコンマ下1
奇数→しかしさすがは常盤台のお嬢様。政治も出来る。
偶数→その道は困難を極めた――
915 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/25(月) 00:11:28.25 ID:DOpJvKUvO
今日はここまででお願いします

コロナの緊急事態宣言が解除されたので平日の更新は難しくなるかも?
なので次回は土曜日の19時から始めます
もしかしたら明日の20時にくるかも
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/25(月) 00:17:14.41 ID:HsQsTZdfo
917 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/30(土) 19:20:18.25 ID:x/7HXiXYO
はじめっます
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 19:47:58.17 ID:qIZQtGA5o
待ってるぞ
919 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/30(土) 20:31:01.55 ID:x/7HXiXYO
操祈「公約力、人気力、発信力、人心掌握力……ふーむ」

操祈「人心掌握力はまだまだ準備が足りないとして――」紙サラッ

操祈「とりあえずこんなものじゃなぁい?」サラサラ


看取「学食のスペース増量と購買の強化? あとは学習のレベル向上…ホウホウ。アメの中にムチもある公約だね」

操祈「あれもやりますこれもやります、みんなの為に私は頑張りますので票を入れてねぇ、って公約なんて嘘ついているようなものよぉ」

操祈「それに上級生の頭の中を見れば、だいたいこの学校に足りない所はわかるしぃ」

上条「確かに学食も購買も昼休みじゃあ競争だからな。いいんじゃん」


操祈「人気力は私の派閥の子たちにも頑張ってもらうけどぉ」キョロキョロ

操祈「――そこで覗き見している人にも、頑張ってほしいわねぇ」


ガラッ


「女王、曲者をひっとらえました」ドンッ

操祈「ご苦労様ぁ」

上条(時代劇の影響がまたここで)

青ピー「ぐへっ!」

土御門「は、離すにゃー! くっそ、さすがにレベル4相手には無理だぜぃ…」

青ピー「ああ、お嬢様に縛られるとか…ボクぁ幸せモンやで…」

「「「うわー…」」」

青ピー「美少女3人に冷たい目で見られるのもご褒美や!///」ビクンビクン


操祈「あなた達にも手伝ってもらおうかしらぁ…」ニヤニヤ

青ピー「なにを手伝えっちゅーねん。あれか! 庶民サンプルか? 庶民サンプルとして捕獲して色んなコトするんやろ! エロ同人みたいに!」

上条「するかバカ」
920 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/30(土) 21:05:28.39 ID:x/7HXiXYO
操祈「この人たちには、広報になってもらおうかしらぁ」

操祈「具体的にはファンクラブとかぁ。学校サイトとかSNSで色々といい情報を流してほしいのよぉ」

操祈「出来るわよねぇ、えーっと…名前なんだったかなぁ。青髪ピアス?でよかったかしらぁ?」

操祈「(インディアンポーカーを使って私で色々してた事、まだ根に持ってない訳がないわよぉ)」ヒソヒソ

青ピー「!? なぜそれを!」

操祈(記憶消したのに、またやってたのねぇ)

操祈「問題よねぇ。停学は避けられないしぃ、下手すれば退学もあるえるかもぉ」

青ピー「やります! やりますから許してぇ!」

操祈「とりあえず3日間以内に私のSNSのフォロワー500人に増やしなさぁい」ビシッ

青ピー「うわぁ、殺生な! あ、でもこの女王様に」

上条「一体青ピーに何が…」


土御門「まて! それだったわオレは関係ないじゃぜぃ! さっさと解放しろ!」ジタバタジタバタ

操祈「そういえばあなた、定期的に薬味先生と何をやってるのかしらぁ?」

土御門「―――――」ピタッ

操祈「妹の、舞夏に教えてあげても、いいんだけどなぁ」

土御門「――――――」

土御門「せ、」

操祈「せ?」

土御門「誠心誠意! 尽くさせてもらいますぜよ女王テメーコノヤロー!!」ウワァァン!

操祈「えらいえらいぞー」ナデナデ


操祈「ほら、この短時間で二人も人心掌握したでしょ?」

上条「脅しじゃねーか」


操祈「人気力が上がればSNSを通して発信力は上がり、自然と人心は掌握できるわぁ」

操祈「クク、生徒会長となった暁にはこの学校のトップに君臨して、生徒を奴れ…――なんでもないわ」

ドリー「でもこれ、できるかなぁ?」

操祈「大丈夫よぉ」

操祈「たかが高校一つ、掌握しないで何が心理掌握よ」アーッハッハッハッハッ

帆風「さすがです女王!」




上条(全ては青ピーと土御門にかかってんじゃねーか)

看取(操祈ちゃんってトキドキ、アホだよね)

ドリー(だいじょうぶかなぁ)



――その後、青ピーと土御門がとてもとてもがんばって、計画は上手くいきましたとさ
921 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/30(土) 22:28:31.40 ID:x/7HXiXYO
――数日後 放課後 図書室


上条「すげぇ、SNSのフォロワー全校生徒余裕で超えてるな」

上条「あの2人一体何を――」


操祈「……うーん」

上条「なに唸ってんだよ」

上条「明日が選挙当日だろ?」

操祈「……できてない」

上条「は?」

操祈「選挙演説の原稿ができていないのよぉ…」グダグダ

操祈「いつもは能力でちょちょいのぱっぱで済ませるからぁ。こういうのを考えたことないのよねぇ」ムー

上条「操祈がこの学校でやりたい事を言えばいいんじゃね?」

操祈「……当麻さんとずっとイチャイチャしたい」ボソッ

上条「――――///」

上条「そ、そういう事は、演説で言うなよ?」

操祈「言わないわよぉ。公私混同もいい所よぉ」

操祈「でもぉ、立候補した理由はそれだしぃ…」

上条「じゃあこの学校のダメな所とか」

操祈「外様の私がそれ言ったら間違いなく反感買うわぁ」

操祈「うーん、うーん」

上条(なにかアドバイスでも出来ねぇかな…)


上条さんのひらめきコンマ下1
奇数→じゃあいい所を上げてみよう
偶数→こういう時こそ庶民の力を見せる時
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 22:29:06.71 ID:xVsSQPHLo
923 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 00:34:16.43 ID:kNQ3wR8rO
上条「じゃあさ、この学校のいい所を上げてみろよ」

操祈「いい所?」

操祈「うーん」



操祈「雰囲気はいいわよねぇ。ギスギスしてないし、生徒も誰もがノビノビ生活している感じがするわぁ」

操祈「きっと小萌先生の影響かしらぁ」

操祈「そういえば去年の夏休み、ここのプールで遊んだわねぇ。あの時、校内には人はいなかったからわからなかったけど」」

操祈「こういう、ユルユルな雰囲気ってとても新鮮な気がするわぁ」

上条「気、楽だろ?」

操祈「そこはいい所よぉ」

操祈「でもぉみんなみんな、意識が低いっていうかぁ」

操祈「ちらほら有能そうな能力持っている子がいるのに『自分は普通の高校生だ』って、ちょっと勿体ない子が多いのよねぇ」

操祈「―――」

操祈「ああ、そっか。そういう事を書けばいいのかしらぁ」

操祈「ありがとぉ。いいアドバイスだわぁ」カリカリカリ

上条「そうか。よかった」

上条(自販機でジュースでも買ってやろう。操祈が好きそうなのはあるだろうか)



上条(結局何を買うか迷って、ベターに紅茶を買ってみた)

上条(午後ティーなんてまさにこの時に飲むものだろう)


ガラッ


上条「おーっす操祈ー、はかどってるかー?」

上条「――――」



上条(放課後。誰もいない図書室。夕暮れ時、真っ赤になった天井と本棚)

上条(そこには金髪を朱に染めたような、操祈の姿があった)

上条(どうやら原稿とやらは書き終わったらしい。夕焼けの校庭を見つめてくつろいでいる)

上条「――みさ…」


―――ジッ ザッ


上条さん、何かを――コンマ下1
奇数→――思い出す
偶数→思い出して、忘れる
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 00:37:04.63 ID:YUxLGDvQo
925 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 00:58:24.16 ID:kNQ3wR8rO
――ザッ ザッ ザッ ザ、

ザ――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――。







『あれ? ウチの高校に常盤台の生徒がいる?』

『あらぁ、こんにちわぁ。ちょっと聞いてもいいかしらぁ。雲川芹亜っていう、無駄に胸囲力がある性悪女は見なかったかしらぁ?』

『雲川先輩? もう帰ったと思うぞ。さっき「今日はラジオの放送があったんだった」ってダッシュで』

『――あの女…呼びだしておいてバックレとか……』

『連絡してみようか?』

『いいわぁ。それより、ここで会ったのも何かの縁って奴なのかもねぇ』

『そこの冴えないツンツン頭のお方、どうか私とお話ししなぁい?』

『お嬢様がこんな普通の高校生をナンパしてんじゃねぇよ。まぁいいぜ、俺も暇してたし』

『俺、上条当麻。常盤台のお嬢さんのお名前はなんていうんだ??』

『私? 私の名前は――ショクホウミサ――――ザッ




ザ――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――。


カコーンッ



上条「ハッ」ビクッ

操祈「きゃぁっ!? ビックリしたぁ」

上条「あーわりぃわりぃ。ほら、お疲れさん。ジュースでも飲んで一服しようぜ」

操祈「―――――?」

操祈「当麻さん、あなた、大丈夫?」

上条「?」

操祈「夕焼けでわかりづらいけどぉ……顔色が真っ青よぉ?」

上条「そうか? 気のせいだろ」

操祈「―――」



上条(あれはただの白昼夢だったのか?)

上条(にしては明晰夢であり過ぎる。俺はもしかしてこの場所で昔、操祈とであっている?)

上条「はは、まさか」
926 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 01:13:35.34 ID:kNQ3wR8rO
上条(それにあれに出ていたのはミサキではない)

上条(胸のサイズが小さかったし、なにより顔が……顔が――――思い出せない)

上条(あの時、俺は彼女をミサキだと何故思ったのだろう。あれは完全な別人だ。ミサキだとするなら、違和感がありすぎる)


上条「――」ボケー

操祈「………。」

操祈「………本当に大丈夫かしらぁ。私のせいで疲れてない? 膝枕してあげようか?」

上条「ダイジョーブ。お、原稿書き終わってんじゃん。一服したら帰ろうぜ。はい、午後ティー」

操祈「―――」

操祈「それ、余り過ぎじゃないのよねぇ。まっずいから」

上条「」

上条(さすがお嬢様、舌が肥えてら)


カシュッ


操祈「……でも、ありがとぉ。大好きよぉ。あ・な・た♡」

上条「よせよ///」

上条「それより、明日は頑張ろうぜ」

操祈「ええ、任せなさい!」


―――――
――――
―――


―――選挙当日



操祈「私は常盤台からこの高校に転入しました。理由は私のごく個人的な理由だからです』

操祈『ですが、この高校に来て、自由な校風に魅了されました―――」



操祈「―――そこで私より、以下の事柄をマニフェストとして掲げさせていただき―――私は校内で生徒から―――』

操祈『あなたたちは出来るのです! レベルを上げて、他校の生徒と渡り合える実力があるのです! 私が責任と自信を持って保証しましょう」

操祈「―――以上で、私、食蜂操祈の演説を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました』ペコチ
927 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 01:32:22.28 ID:kNQ3wR8rO


操祈「――――」

上条「―――」ソワソワ

看取「ダーリン、ソワソワしすぎ」

ドリー「おにいちゃんのほうがキンチョーしてるー」

操祈「もうなにもかもやりきったわぁ。だからあとは結果を待つだけ――」

土御門「そうだぜぃカミやん。いやぁ頑張ったにゃー」

青ピー「頑張った頑張った。フォロワー頑張って増やす活動はホントに辛かった」

吹寄「なにをやってんだか」

姫神「っていうか、いつの間に上条君に彼女が…って3人も」

看取「あ、もう一人いますよ」

姫神「」

上条「いや、違う。当選結果じゃなくて。なんでおまえらが俺のクラスに普通に溶け込んでいるのかなって」


帆風「当選結果が出ました!」


「「「「!!」」」」


ザワザワ
ワイワイギャーギャー


生徒会会長選挙 当選者 食蜂操祈(一年)



ワーワーワー!



帆風「当選しました! 今日から女王は生徒会長です!」

上条「! やったー!」

操祈「当然ね」

上条「よかったなぁ操祈ー!」ギュッ

操祈「! ……もう」ギュッ


ヒューヒュー
アッツイネー


姫神「―――」

姫神「ちょっと屋上からスカイハイしてくる…」

吹寄「!?」
928 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 01:36:09.34 ID:kNQ3wR8rO
ごめんなさい
今日はここまでにさせてください
眠気が…
起きたらちょこっとやるかも

次は明日っていうか今日日曜日の19時から


929 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 19:05:08.69 ID:kNQ3wR8rO
ちょこっとやります
930 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 20:09:34.50 ID:kNQ3wR8rO
操祈「じゃあ、当選祝いって事でぇ、今夜は当麻さんと――」


土御門「こうなったら打ち上げだにゃー! 当選祝いだにゃー!」

青ピー「場所はどうする? やっぱあそこやろ!」

吹寄「ああ、一昨年のお鍋? いいんじゃないかしら」グィー

姫神「離して…私…いっぺん死んでみる」

吹寄「ハイハイ、姫神さんも行くわよねー! すき焼きすきでしょ?」

姫神「うん」


「お、じゃあ俺もいくぜ!」

「私も!」

「じゃあみんなでパーティーだ!」

小萌「コラー! 教室でなにを騒いでいるのですー!? 宴会の企てなら保護者である先生も混ぜるのですー!」

黄泉川「ビールがある所に黄泉川ありじゃん!」

「ぎゃー! 黄泉川先生が現れたぞ! ビールくさい息でアームロックされるぞ! 二つの意味で昇天するぞ!」


ワイワイギャーギャー


吹寄「当然、あなたたちも行くわよね?」

看取「はーい」

ドリー「はーい」

操祈「え、ちょ!? ―――」


・・・・・


―――夜


上条「いやぁ今日の打ち上げ楽しかったなぁ!」テクテク

操祈「この学校っていつもこうなのぉ?」グッタリ

上条「いつもこうだぞー? ウチの連中って意識が低いんじゃなくて、意識のベクトルが違うんだなーこれが」

操祈「能力開発とか学業より、みんなでワイワイ遊ぶ事に全力尽くすとか――カルチャーショック力ハンパない、わぁ」


上条(我らが3年生どころか1年生2年生も巻き込んだ、怒涛の打ち上げもお開きになり。解散後は各々の帰路へと向かった)

上条(結局、最後までいたのは本当に数人だけだったが、最終的に小萌先生と黄泉川先生が他の先生も巻き込んでどんちゃん騒ぎを起こすという)

上条(もう当選祝いでも何でもないただの行けず後家たちの悲しい飲み会になったのは言うまでもない)


上条(そうなる前に、看取は眠りが早いドリーを負ぶって途中で帰っていった)

上条(あそこで眠らせていたら、寝相が悪いドリーが何をするかわかったもんじゃない、との英断である)

上条(そして俺は、本日の主役である操祈を送るため、夜の学園都市を並んで歩いていた)

上条(夜が深夜になる時間。人通りが少ない歩道を二人だけ、手を繋いで歩く)

上条(二人だけ、じゃねぇな。遠くから派閥の何人かが監視してる)


操祈「もう疲れたぁ。っていうか、お腹いっぱい過ぎて動けなぁい」フラフラ

操祈「おんぶしてぇ」

上条「はいはい」
931 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 21:19:45.54 ID:kNQ3wR8rO
上条「よっこいしょっと」

操祈「重い、なんて言ったらリモコンでイタズラしちゃうゾ☆」

上条「はは、軽い軽い」

操祈(ヤダ、背中、ゴツゴツしてる…///)ドキドキ


操祈「ま、まったく。生徒も生徒なら教師も教師だわぁ」

操祈「途中で第一位と結標さんが来なかったらどうなってたか…」

上条「そういってやるなよ生徒会長。これから改革していくんだろ?」

操祈「そうよねぇ。でも嫌いじゃないわぁ。常盤台みたいな肩がこる空気とは違う空気」

操祈「それを残したまま、ちょっとはマシな高校にしたいわねぇ」

上条「頼むぜ会長」

操祈「なによ副会長」

上条「―――え、俺、副会長なの?」

操祈「冗談よぉ。役員は派閥のみんなで固めるつもりだゾ。貴方にこれ以上迷惑かけたら、留年しちゃうじゃなぁい」

操祈「あ、いや、でも生徒会の役員だったら内申点上がるわね…」

上条「イイエ、遠慮シテオキマス」

操祈「あら残念」



上条(夜の学園都市を、操祈をおぶって歩く)

上条(道路を行き交うサイドテールが少なくなっていく)

上条(市街地から離れて、住宅地に入る。しばらく歩けば、操祈たちが暮らすマンションと俺の部屋の分かれ道にはいる)


上条「……次のデート、どうする?」


上条(どうでもいい話題を振ってみる。散々騒いだ後のこんな夜は、疲労感と興奮が曖昧に溶け合っていて、上手く話が転がらない)


操祈「うーん、そうねぇ。プラネタリウムなんてのはどうかしらぁ」

上条「お、いいねぇ。あーでもあれってすぐに終わるじゃん? それだったら水族館も一緒にどうだ?」

上条「確か、山の上に水族館が新しく出来たそうだぜ」

操祈「おかしい話ねぇ。山の上でも魚が泳ぐとか」クスクス

上条「午前はプラネタリウム、午後は水族館…ちょっと忙しいけど、楽しそうだろ?」

操祈「ええ。それはいいわねぇ。いつ行きましょうか」

上条「いつでもいいぜ。なんなら次の土日でも」

操祈「都合がいい日にちが決まったら連絡するわぁ」

操祈「ああ、楽しみねぇ」

上条「そうだな――」


上条(何気ない会話を続ける)

上条(明日また学校で会えるのに、ひと時の別れを惜しんでいる)

上条(今日は、まだまだ操祈と触れ足りない)


上条「そういえば、前にもおんぶして歩いたこともあったな」

操祈「ああ、合宿の時でしょう? あれはキツかったわぁ」

上条「俺が行かなかったらどうなってたことか」

上条(ああ、でも―――それの他にも、こんな夜、彼女をおぶっていたような―――――)
932 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 21:37:53.22 ID:kNQ3wR8rO
――ザッ ザッ ザッ ザ、

ザ――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――。



『大丈夫か? まったく、おまえもドジだよなぁ』

『う、うるさいわねぇ! あんなところに、空き缶ポイ捨てする人が悪いんですぅ!』

『それで足首捻挫して動けなくなるなんて…。人の子と言えねぇけど、もしかして運動音痴――』

『あーーっ! あーーっ! 聞こえませんー! 私が運動音痴なんて聞こえなーい!』

『聞こえてんじゃねーか』

『にしても、初対面の美少女をおぶって送るなんて…しかも常盤台のお嬢様と来たか』

『ふふん、光栄に思いなさい。――? そういえばなんで、常盤台の女子寮の道を知っているのかしらぁ?』

『ああ、ちょっと前に用事があって。知ってるか? 御坂美琴っていうビリビリ女がいて―――アダダダダダ! リモコンの角で殴るな!』

『ふんだ! こうなったら、御坂さんより豊満な私のボディで悩殺してあげるんだからぁ! えいっ』

『ぐぇぇえ! 胸を押し当ててるつもりだろうけど、首っ、首締まってるから!』



ザ――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――。



操祈「……さん。―――さん」

上条「――――」

操祈「当麻さん!」

上条「ふがっ!? え、なに?」

操祈「分かれ道に到着したんならぼーっと立ち止まってないで降ろしてちょうだい」

上条「ああ、わりぃ」

操祈「大丈夫? 顔色が悪いみたいだけどぉ」

上条「? そうか? ちょっと疲れたかなぁ」

操祈「な!? もしかして本当に重かったのかしらぁ!? た、確かに最近は運動不足で摂取カロリーがそのままだから」ガーン

上条「そう言う訳じゃなく」イヤイヤ

上条「――ここでいいのか? もう少し送ろうか? ウチの学生寮は、ほら、すぐそこだし、操祈を送るには問題ないぜ」

操祈「大丈夫よぉ。すぐそこだし、疲労力が困憊している私の足でも十分踏破出来るわぁ」

上条(自分ちまでの道のりを踏破て)

上条(しかし夜道は危ない。大丈夫だろうか)



上条さんの夜は長い?
@操祈、今夜は――(エッチあり)
A操祈を送ってから――(エッチなし)
Bそうか。じゃあまた明日。(★1で終了)


安価下2
933 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/05/31(日) 21:39:25.59 ID:kNQ3wR8rO
今日はここまでですありがとうございました
次は来週土曜日の20時から始めます

安価下



解釈違いがあったらどうしよ…
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