【R-18】SEXで操縦するスーパーロボットモノ【安価】

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460 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/12/28(土) 23:12:03.55 ID:JWE2llMv0


 翌朝。眠そうに目を擦るユウナを見て、カオリが尋ねた。

「眠れなかったんですか」

「…ああ」

「誰か、イビキでもかきましたっけ」

「そうじゃない」

 欠伸を一つ。
 昨日のあの出来事は、何だったのだろうか。何故、相手は自分の名を知っていたのだろうか。そして、どうやってタワーの最上階に侵入し、そして一瞬のうちに消えたのだろうか…
 温泉タワーを出る。今日も休暇は続いている。このまま帰ってもいいし、もうしばらく観光しても良い。



↓1〜3でコンマ最大 どうする?

@ネストに帰る

A外出を続ける(行き先も明記)
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 23:32:09.21 ID:FNqiZZ1W0
1
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 23:46:02.43 ID:ibGIu3UK0
できれば前日のお出かけでカオリが喜びそうなスポットに行きたいが…
2ショッピングセンター(中で新作アニメのイベントが行われている)
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 23:49:12.96 ID:OsbnMvVDO
1
464 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/12/29(日) 00:36:51.61 ID:cXh4E85g0
ここで一旦区切る
465 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/12/29(日) 14:22:25.56 ID:cXh4E85g0


 ネストの居住区に戻ると、端末に着信のアラートが届いていた。

「誰からだ…?」

 差出人には、『大河内サイド』とある。

”出撃の前々日に、私の居住区でささやかなパーティをしようと思っております。よろしければ、ご一緒にいかがでしょうか”

「へぇ、マメな人だね」

 アキラが感心したように言う。

「行くの?」

「返事は当日で良いって書いてある。その日になって決めれば良いだろ」

 メールに付箋マークをつけると、ユウナは端末を閉じた。



↓1〜3でコンマ最大 どうする?(2/7日目)
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 14:42:20.79 ID:W5ZQKuaP0
今日は家でのんびり過ごす
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 14:47:58.25 ID:8xzKWZxDO
今日は居住区で過ごすことに
最初は各自好きなDVDをレンタルしてきてその後DVD観賞
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 14:52:38.42 ID:UXzaf3Rn0
>>467
469 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/12/29(日) 15:26:19.85 ID:cXh4E85g0


 ユウナがソファでうたた寝していると、突然警報が鳴った。

”ドゥームズ警報。顕現レベル1を確認。クラウドバスターは出撃シークエンスの準備に入ってください”

「ユウナ!」

 トレーニングルームから、セレナが走ってきた。

「待て、オレたちは非番だ」

「…今日のファーストは…」

 一拍遅れてやって来たアキラが、テレビを点ける。内部回線を選ぶと、ドックの様子が映った。

「クラウドバスター・ソリッドと、リーマー…」

 画面が、ドローンの映像に切り替わる。どこかの水田の上空を覆う黒雲から、まさに怪獣が解き放たれようとしていた。



↓1コンマ

00〜40 ハガードクラブ
41〜60 オロチ
61〜80 クイーンビー
81〜98 サウザンドアイ
99    マリッジブルー
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 15:36:16.55 ID:8xzKWZxDO
はい
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 15:39:07.53 ID:rpBDa0Em0
これはコンマが高い方がまずいのか?
472 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/12/29(日) 21:53:50.30 ID:cXh4E85g0
 雲の中から、一匹の大蛇が姿を現した。
 と思うや、その隣から別の蛇が次々に現れた。そして露わになったのは、8本の首を持つ巨大な蛇のドゥームズであった。

「まるで、この間一緒に戦った…」

 セレナが呟く。

「どっちも、発想は一緒ってことか」

 小柄なリスザルめいた形状のクラウドバスター・リーマーが、画面内に乱入してきた。両手に爪で首を掻き毟り、ダメージを与えていく。しかし、傷は瞬く間に修復されていく。蛇は反撃するように、太い首を振り回し、口から何かの液体を吹き掛ける。ソリッドは警戒に当たっているらしく、画面に入ってこない。

「セカンドは誰だ?」

「Y#9、チェンと、X#30、マリーナで…機体名はクラウドバスター・グランパス」

「Grampus、シャチね。強そうな名前じゃない」

「どっちにしても、オレたちがわざわざ気にすることじゃないな」

 そう言うとユウナは、またソファに寝そべった。そこへ、セレナが口を出した。

「また寝る気?」

「良いだろ」

「勿体ないわね」

「今日はゆっくりするって言っただろ…」

 渋々、起き上がる。



↓1〜3でコンマ最大 どうする?

@やっぱり寝る

Aやっぱりトレーニング

Bその他、要記述
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 21:54:55.09 ID:rpBDa0Em0
1
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 22:09:27.15 ID:9LqUfuEH0
1
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 22:11:34.88 ID:HoYZ/Sgs0
1
476 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/12/29(日) 22:27:44.61 ID:cXh4E85g0
 ……が、すぐにまた横になった。

「何よ、結局寝るの」

「やっぱりゆっくりする」

 そう言うとユウナは、有無を言わさず目を瞑った。



「はぁ…はぁ…」



「はっ…うっ、はぁ…」

「…」



「はぁっ…っ……?」

 妙な肌寒さを感じて、彼は目を覚ました。主に下半身が寒い。だが、局所的に温かい…

「……!」

「…あ、おはよ」

 いつの間にかソファの脇に、アキラが膝を突いて座っていた。それだけでなく、彼女は寝ているユウナのズボンを下ろし、取り出した彼のペニスを舌で舐め回していた。

「…何やってる」

「うなされてたから、つい」

「つい、って」

 話が繋がらない。ただ、気遣うような彼女の顔を見ると、そんなことなどどうでも良くなってきた。

「…アキラ、こっち来い」

「うん」

 手を引くと、彼女はソファの上に登ってきた。
 誰もいない、薄暗くなったリビングで、どちらからともなく、2人は唇を合わせた。



↓1〜4でコンマ上から2つ どうする?
477 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/12/29(日) 22:36:29.78 ID:cXh4E85g0
(収拾つかないから>>224みたいに他の人呼ぶのは無しね)

(それから今夜はここまで)

(安価下)
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 23:03:22.28 ID:M64s7Sbe0
繋がったまま抱き合ってじっとする
激しい運動はしないということで
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/30(月) 00:27:16.84 ID:ZkTjvJ+N0
2のほうが良かったかな
>>478
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/30(月) 00:31:54.27 ID:erh0Ru8b0
パイずりしてもらう、乳首をよせさせ乳首が擦れるように挿入。同時に絶頂
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/30(月) 07:08:49.09 ID:L/CYexUB0
縦パイズリで胸の中に射精
482 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/12/31(火) 17:56:51.49 ID:XdVx9YXT0


「君、こういうの好き?」

 大きな乳房でユウナのペニスを挟むと、アキラは尋ねた。
 柔らかい2つの果実が、いきり立つ肉棒を優しく包み込み、上下に揺れる。

「…」

 答えずに、目を逸らすユウナ。アキラは微笑むと、両手に力を込めて挟んだ。

「んっ…んっ…」

 胸の谷間で、ペニスを扱く。先程の口淫のおかげで、肉棒は肌の間を滑らかに滑った。

「はっ、んっ…♥」

「っ、はぁっ」

 ユウナの腰が小さく跳ねた。いよいよ速さを増そうとするアキラに、彼は言った。

「ちょっと、手を貸せ」

 そう言うと彼は、乳房を掴む位置を変え、膨らんだ2つの先端を合わせるように内側に向けた。

「これでいい…?」

「ああ」

 彼は頷くと…くっつきあった乳首の間を擦らせるように、ペニスを突き入れた。

「あっ、ああぁっ、んんっ…♥」

 甘い声を上げ、身悶えするアキラ。一度根本まで腰を進めると、ユウナは不意にぐいと引いた。

「ひっ♥」

 そして、勢いよく腰を突き出した。

「んっ、あああぁっっ♥♥♥」

「っ!」

 絶頂するアキラ。硬く膨らんだ乳首と乳首の間で、ユウナも勢いよく射精した。
483 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/12/31(火) 22:23:44.41 ID:XdVx9YXT0
「はっ…汚れちゃった…」

 顔にべったりとついた精液を指で拭うと、恐る恐る口に運ぶ。

「うぇ」

「拭け」

 床に転がっていたティッシュを拾い、差し出すユウナ。

「うん…」

 数枚抜いて顔や胸を拭き、丸めてゴミ箱へ。……外して床に落ちた。

「…ま、いっか」

 ショートパンツとショーツを脱ぎ、ソファの上で脚を広げた。両腕を差し上げ、誘う。

「おいで」

「ん」

 コンドームを被せ、既に濡れた穴に肉棒を押し入れた。

「んっ…♥」

 奥まで挿入すると、そのまま倒れ込むように抱きついた。

「…動かないの?」

「ん」

「そっか。ゆっくりするって言ってたもんね」

 胸の谷間に顔を抱き寄せ、頭を撫でる。柔らかなおっぱいに顔を埋めながら、ユウナは黙って彼女の腰を両腕できつく抱き締めた。
484 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/12/31(火) 22:25:11.00 ID:XdVx9YXT0


 部屋が、すっかり暗くなった頃。

「…あ」

 不意に、アキラが呟いた。

「ちょっとおっきくなった」

「…」

 すり、ユウナが小さく腰を揺らす。

「んっ…びくびくしてる。出そう?」

「…」

 こくり。小さく頷く。
 アキラは、両脚を彼の腰に絡め、両腕で頭を抱き締めた。

「…いいよ♥」

「ぅあ」

 ユウナの腰が、びくんと跳ねた。

「はぁっ…出てる…あったかい…♥」

「はぁ…ぁっ…ぅ…」

 いつもよりも、絶頂が長い。コンドームの先端が精液で膨らんでいくのを、アキラははっきりと感じた。

「んぁ…いっぱい出たね…」

「…」

「抜いて、ゴム付け替えなきゃ。外れちゃう」

「…」

 ユウナは、動かない。アキラも、絡めた手足を解こうとはしない。

「…いいよ。君との赤ちゃん、産むって約束したもんね」

 背中を曲げ、唇を重ねる。ユウナは背伸びしたせいで、ゴムを残してペニスが抜けてしまった。

「やだ、抜けちゃった。また挿れて…」

 いそいそと、勃ちかけのイチモツを再び挿入する。

「ふぁ、あっ…♥♥」

 ザーメン塗れのペニスが、今度は少しの隔たりも無く、アキラの胎内に収まった。
 部屋に朝日が射す頃には、そこは彼の子種で満たされていた。アキラ自身も満ち足りた顔で、寝息を立てるユウナの頭を優しく撫で続けていた。
485 : ◆eXipHdytqM [saga]:2019/12/31(火) 22:25:53.25 ID:XdVx9YXT0
今夜はここまで

良いお年を
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/31(火) 22:34:30.26 ID:dzM1Ngnl0


良いお年を
487 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/01(水) 17:39:03.87 ID:MYXAKSCv0
「…何かこの部屋、臭わない?」

「何ででしょうねーハイそれより朝ご飯出来ましたよー!」



 端末に、新しい着信があった。宛名を見ると、見覚えのない名前が書かれていた。

「『ドゥームズ研究所』…?」

 メールには、来る作戦に向けてドゥームズについての現時点での研究と、その成果を伝えたいから研究所に来るようにと書いてあった。

「前にネストで講義がありましたね。その時に、講師の人がここから来てました」

「へぇ…」

 メールに改めて目を通す。これまでは、ネストで学んだ知識だけでも対処できた。これからは、最新の知見も取り入れないと対応できないと言うことだろうか…?



↓1 研究所に
@行く

A行かない
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 17:46:30.95 ID:dxKC+P5lO
1
489 :×ネスト ○クレードル  ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/01(水) 18:03:21.47 ID:MYXAKSCv0


 居住区から、ゴンドラに乗って一度格納庫に降りる。それから籠を乗り換え、暗いトンネルを横や縦に移動していく。

「確かに、倒した後のドゥームズについて、あんまり気にしたことは無かったなぁ」

「死骸はすぐに密閉幌でパッケージングして、それから処理施設に運ぶのよ」

 すかさずセレナが講釈する。アキラは「へぇ」と頷いた。

「ホルマリン漬けのドゥームズとか、見せられたりするんですかね…?」

 やや震える声で、カオリが呟く。

「さあな。取り敢えず、これが無駄足にならなきゃ…」

 言いかけたその時、ゴンドラが止まった。
 目の前には、巨大な鉄の扉。警戒色のテープで縁取りされ、中央にはバイオハザードを始め無数の危険物標識が大きく表示されている。

「…き、緊張しますね」

「…」

 ゴンドラを降りた4人の目の前で、扉がゆっくりと開いた。



↓1〜3でコンマ最大 研究者の名前や性別など、できるだけ詳しく
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 18:39:51.33 ID:3Ch+mA890
名前 シエル・レナード
性別 女
緑色の巻き髪、眼鏡をかけたつり目の美人。Aカップの148センチ
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 18:40:51.43 ID:IyudX6eW0
櫛名田 レイル
ピンク色の長髪を持った10代前半ぐらいに見える少女……の様な姿をした男
年齢は秘密にしているが、30代以上であることは確実であるとの事
好奇心旺盛な性格で気になったものには首を突っ込まないと気が済まない。半面、目的の為ならば冷酷になることもいとわない
なお、理想のタイプは自分と同じ用紙の女の子とのこと
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 18:41:31.90 ID:aZtjMZcDO
名前 マユー・アイリス
性別 女性
ボサボサのくすんだ長髪に眼鏡ソバカスの女性
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 18:42:09.68 ID:Y2BkGNUU0
榊 キョウヤ

中年の男で、ビジュアルとしてはまあ普通
眼鏡型のディスプレイ端末をかけており、端末のガラス面に何かしら情報が常に表示されている

ドゥームズ研究を始めたのは知的好奇心のため
いわゆるクトゥルフ神話に出てくるような化け物の類に昔から興味があり
ドゥームズの存在が無ければ間違いなく世間から爪弾きにされてたであろう変人
「ドゥームズ研究あっての自分、自分あってのドゥームズ研究」が持論であり口癖

クラウドバスター含め人間には興味なし
研究はあくまでも自分のためにやっているのであって、研究成果を教えるのは「頼まれたから」にすぎない
仮にドゥームズに人類が滅ぼされたところでどうでもいいというスタンス

「知りたいからさ。私の目的はそれしかない
 なぜ彼らが生まれ、存在し、生きるのか。ただ解き明かすだけ
 そのために私はここにいるのさ」
494 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/01(水) 22:18:29.06 ID:MYXAKSCv0
 ドアの向こうに立っていたのは、意外にも若い女であった。

「アー、話は聞いてます。どうもどうも」

 眠そうな声で挨拶すると、いきなり右手に持った端末をユウナたちに向けた。

「!」

 アラート音。彼らの端末に、電子化された名刺が届く。



『国立ドゥームズ研究所 技能主任 マユー・アイリス』



「研究所にようこそ。マユーについてはその名刺に書いといたんで、暇な時にでも」

 それだけ言って、歩き出した。

「取り敢えず奥に移動しましょう。サンプルとか、色々見せるものはあるんですけど、それはまあ順を追って」

「はぁ」

 隣を歩きながら、横目で彼女の顔を見上げる。
 若い女とは分かるのだが、金とも茶ともつかない髪はボサボサのざんばらだし、分厚い眼鏡の下にはそばかすが散っている。化粧っ気の欠片もない。いかにも研究一筋で生きてきたといった感じだ。
 白い廊下を歩き、辿り着いたのは円形に机の並んだ会議室。各々席につくと、マユーは端末を操作した。

「ここでの主な業務は、クラウドバスターによって討伐されたドゥームズの死骸を回収して、解剖したり実験したり、サンプルを採取したりしてその生態とかを調べることで…」

 机の真ん中に、映像が浮かび上がる。映像には、これまで戦ってきたドゥームズや、様々な実験器具が映っている。

「そこでの成果を、クレードルでの教育に反映させたり、クラウドバスターの機能に組み込んだりします、はい」
495 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/01(水) 22:19:00.57 ID:MYXAKSCv0
 映像が消える。

「…そこ、窓から下を見てみてください」

 指差す先には、大きなガラス窓。
 歩み寄って、見下ろしたカオリが悲鳴を上げた。

「ひいぃぃぃっっ!!?」

「な、何…うわっ!」

 会議室の下には、緑色の床の巨大な空間が広がっていた。
 その真中に横たわっているのは、昨日出現した、8本首の蛇のドゥームズであった。

「名称は『オロチ』と定義されました。…まんまですね」

「アレは…何をしているの?」

 セレナの質問に、マユーはガラスに手を突きながら言った。

「空間ごとCTスキャンにかけた後、解剖するところです。ただ、ぶっ裂いてから血液が強酸でしたじゃシャレにならないんで、一通り体液とか肉片とか調べてから取り掛かります」

 よく見ると、緑の空間はいくつかのパーティションに区切られていて、隣の区画には真新しい血痕が残っている。

「もちろん、一度に一体じゃ間に合わないんで、同時に4体まで並行して解剖できます」
496 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/01(水) 23:03:03.81 ID:MYXAKSCv0
 再び席に戻る。

「じゃ、本題に入りましょうか」

 映像が浮かび上がる。今度は、黒雲の映像だ。

「マユーたちがパイロットに伝えておきたいのは、ドゥームズの構造とか機能よりも、その出現方法です」

 黒雲の中から、蛇の頭がゆっくりと降りてくる。昨日、居住区から見た中継と同じものだ。

「今の段階で、コイツが南極から黒雲を介して出てきたということが分かってます」

「それは、ドローンの映像から?」

「そう」

 映像が切り替わる。今度は黒雲に覆われた南極大陸を、遠くから映しているものだ。殆ど氷の溶け切った大地にひしめく怪獣の中に、巨大な蛇の頭が見えた。

「…でも、妙なことに」

 画面に、何かの波形を示すグラフが現れた。2つ並んだグラフは、全く違う形をしている。

「右がドゥームズに制圧される前の南極大陸で採取した、土の質量分析。左がオロチの地面に接してる部分の皮膚の質量分析。この通り、全く一致しない」

「…何が言いたい」

「コイツは南極の地面を踏んでない」

「いや、踏んでただろ」
497 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/01(水) 23:03:39.35 ID:MYXAKSCv0
「でもコイツの足に南極の土はくっついてないんですー!」

 突然、マユーが声を張り上げた。と思うや、片手で口を抑え、気まずそうに会釈した。

「…失礼。で、今度はコイツが現れた中部第6ブロックの土。こっちとは波形の一部が一致する」

「…つまり?」

「オロチ…と言うよりも、ドゥームズは」

 ずい、机の上で、マユーが身を乗り出した。間近に見ると、分厚い眼鏡の向こうは澄んだ瞳をしていた。

「黒雲を通る過程で、一度分解され、再構成される」

「…」

 黙り込んで、画面を見つめるセレナとカオリ。アキラは質問した。

「じゃあ…あの雲は、一体何なの?」

「それが今の主な研究課題」

 ちらりと、窓の方に目を遣る。

「現時点で分かっているのは、あの雲が無いとドゥームズは身体を維持できないということ。活動停止し、黒雲が消滅した後、ドゥームズの死骸はゆっくりと『溶け』ていきます」

「溶けて…」

 呟くユウナ。この辺りの話は、クレードルで聞いた記憶がある。
498 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/01(水) 23:05:30.35 ID:MYXAKSCv0
「何より、地球上に存在する内の4割の核弾頭をぶち込んでも、傷一つ付かなかった相手が、よく分からないセックスパワーであっさり死ぬ事実。このことから、ドゥームズの身体を構成しているものは多かれ少なかれ、クラウドバスターのそれと共通していると考えます」

「Stop, stop!」

 セレナが慌てて止めた。

「話が見えないわ。オルゴン波でドゥームズを倒せることが、どうしてドゥームズとクラウドバスターの共通性に繋がるというの?」

「水溶性の物質が水に溶け、脂溶性の物質が油に溶ける…それと同じで、オルゴンで出来ているからこそオルゴンによって溶かし、崩すことができる。そういう理解で構いません」

「…」

「ここからは、マユー個人による仮説です。…ドゥームズと黒雲の関係は、クラウドバスターとオルゴンボックスの関係に似たものと考えます」

「黒雲が、ドゥームズを操っている?」

「それは分かりません。ただ、黒雲から何らかのエネルギーが供給されていることは確かでしょう。或いは、黒雲そのものがドゥームズの身体の材料なのかも。もっと具体的に言うなら、3次元的に実体を得たオルゴン粒子、オルゴンとナノマシンを一緒にしたもの、ではないかと、マユーは考えてるわけです」

 一息に言い終えると、マユーは深呼吸した。それから、再び眠そうな声になって言った。

「…以上、本題終わり。後は適当に見学でもしていきましょうか」



↓1〜3 見学する場所、またはマユーへの質問
499 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/01(水) 23:06:59.17 ID:MYXAKSCv0
今夜はここまで

もっとロボットバトルを全面に押し出していきたいことだなあ

安価下
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 23:09:53.53 ID:3Ch+mA890
おつ
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 09:35:06.20 ID:2fLnxx4G0
今まで現れたドゥームズの博物館
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 23:37:11.50 ID:KUhoDcL+0
質問 なぜドゥームズの研究をしているのか
503 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/03(金) 17:07:49.93 ID:xUkaB8us0
あといっこ

できたら今夜始める
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 17:13:42.20 ID:KhWJJX2DO
質問
ドゥームズの研究の中で何か気になったことはあるかどうか
505 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/03(金) 20:38:36.50 ID:QqjYZ/uE0


「一つ、気になったんだけど」

 施設内を歩く道すがら、アキラが尋ねた。

「マユーさんが、ドゥームズ研究を始めたのは、何でなの?」

「人類を脅かす存在に科学の力で立ち向かい、人々の未来の幸福に貢献するため」

 と、ここまで言って、ふと目を細めた。

「…などと、心にもない綺麗事を言ってみることです。もう叶いました」

「へっ?」

「冗談はさておき。院生時代のマユーの研究テーマは、オルゴン力学でした。でも、アクセプトの数でどうしても『アイツ』に勝てないんで、極地へのドゥームズ出現を機にテーマを変えました」

「『アイツ』って…」

 眼鏡の向こうで、目元が歪む。

「知ってるでしょう。…エリザベート・ライヒ。マユーの、研究室の同期です」

 マユーが立ち止まった。
 廊下の突き当りには、ガラスの扉があった。看板には『展示室』の文字。

「最後に、ここ見て行きましょうか」

 ドアを開け、中に入る。
506 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/03(金) 22:00:37.40 ID:QqjYZ/uE0
 広い室内には、人の背丈ほどのドゥームズのミニチュアが、ずらりと並んでいた。

「今まで撃破されてきた、日本に出現したドゥームズの模型を、説明と一緒に展示してあります」

「凄…」

 カオリが呟く。

「『オロチ』は解析中なのでまだありませんが、『サラマンダー』は先日完成しました」

 並んだ模型の端にあるのは、セレナと初めて倒したトカゲのドゥームズ。砲弾を放つ背中の穴まで精巧に再現されている。
 黄金の鳥、ケツァルカトル。蜘蛛のようなアルタ・オクタ。サラマンダーよりは小柄で、よりトカゲに近い姿のシュネル。目玉と触手に覆われた、おぞましいロータス。そして、更に前に出現したドゥームズたちを越え、展示室の最奥に並べられていたのは

「…っ」

「一番奥が、ドゥームズ・デイに出現した個体群です。左から『ピラー』『バンサー』『ガリバー』」

 ユウナの顔が歪む。それをちらりと一瞥すると、マユーは続けた。

「…一番右はまだ空席です。最後の個体『ポリボア』は、まだ倒されていませんので」

「それを、私たちがこれから倒しに行くのよ」

 胸を張るセレナに、マユーは頷いた。

「はい、良いサンプルをお待ちしてます」
507 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/03(金) 22:49:30.91 ID:QqjYZ/uE0
「あ、変な質問かもですけど…」

 ふと、カオリが口を開いた。

「ドゥームズ・デイから研究してたってことは、言ってみればドゥームズについては一番長く研究してるってことじゃないですか」

「まあ、そういうことになります」

「何かこう…ふわっとした質問で申し訳ないんですけど…こう、研究してて『あれっ?』って思ったとか、『何か変だな?』ってなったこととか、ありますか?」

「…」

 黙り込むマユー。

「あー…ごめんなさい。変なこと訊いちゃいましたね」

「いえ」

 おもむろに、マユーが片手を上げた。

「ちょっと待って下さい。今、頭の中で整理してます」

 それから、ぽつりぽつりと話し始めた。

「…ドゥームズ研究は、実際のところ違和感の連続で…特にオルゴン力学をやってた身からすると、ドゥームズとクラウドバスターの類似性に嫌でも目が行くんですけど…」

「さっき言ってた、黒雲と」

「しーずーかーにー聞ーけーっ! …失礼。細かい共通点を挙げればキリが無いので後でお送りしますけど、ドゥームズの詳しい構造や生態が分かっていなかった頃から、どうしてクラウドバスターシステムの発想に至ったのか、考えると恐ろしくて…」

 段々と、早口になっていく。

「だって焼夷弾も核も、中性子爆弾さえ効かない相手に、ピンポイントでオルゴンが効くなんて普通考えます? 大昔のオカルトを実証したは良いものの、今日に至るまでろくすっぽ実用化できてなかったものを…確かに極地制圧から4年のスパンがあったとは言え、初めて人のいる地を襲った『ドゥームズ・デイ』の時には既に試作品が出来上がっていて、それも丁度ドゥームズが襲撃した日本に用意されていて、パイロットも工面して…あまりに虫がよすっ」

 息が切れたのか、ゼエゼエと喘ぎながら言う。

「…良すぎる」

「博士が怪しいって、そう言いたいのか」

 ユウナが、マユーを睨む。
 マユーは、臆すること無く頷いた。

「その通り。オルゴンで以てドゥームズを倒せると最初に宣い、クラウドバスターシステムを提唱し……そして、『自ら実行した』のが、アイツだから」

「…えっ?」

 アキラが、目を見開いた。

「『自ら実行した』? それって」

 マユーが、頷いた。そして、答えようとしたその時、ユウナが彼女を制止した。

「ユウナ…」

「…もう良い。オレが話す」

 彼は、震える息を吸い、そして言った。

「ドゥームズ・デイの日、2機のクラウドバスターが出撃した。一機はガリバーにやられた『クラウドバスター・ローンウルフ』。そしてもう一機が、『クラウドバスター・プライマス』。操縦者はオレと……」

 3人を順に見て、続ける。
508 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/03(金) 22:50:36.32 ID:QqjYZ/uE0



「……パイロットX#1、エリザベート・ライヒ博士だ」


509 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/03(金) 22:51:12.41 ID:QqjYZ/uE0
今夜はここまで
510 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/03(金) 22:59:39.26 ID:QqjYZ/uE0
今の内に安価だけ投げとこう



↓1〜3でコンマ最大 明日は何をする?(4/7日目)
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 23:39:11.72 ID:uXP288PK0
トレーニング
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 23:48:42.01 ID:Ij+WoRKn0
女の子3人と話し合い個別でデート
ジャンケンの結果カオリと最初にデートすることに
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 23:49:52.22 ID:KhWJJX2DO
>>467
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 23:56:46.07 ID:uXP288PK0
ケツァルカトルって>>234-243に出てきた怪鳥のことでおk?
515 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/04(土) 17:20:39.93 ID:4V93x6iY0
そうです

今日はしんどいので更新はない
516 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/06(月) 19:42:29.56 ID:ovyUQdhK0
 蒸し暑いトレーニングルームに、マシーンの軋む音だけが響く。アキラとセレナは言わずもがな、カオリでさえ派手に呻いたりはせず、黙々と鉄アレイを上下している。
 ユウナは、そこにはいなかった。

「…ねえ、セレナ」

「…What」

「あんたって、どうしてクラウドバスターに、乗ろうと思ったの」

 バーを上下に動かしながら問うアキラ。セレナは、ペダルを蹴りながら答える。

「ドゥームズを、多く殺すため」

「ドゥームズが、憎いの?」

「ええ。奴らは…私の、大切な人を、殺した」

「そうなんだ」

 沈黙。
 再び、アキラが問う。

「…ユウナは、何で戦ってるんだろ」

「彼も、家族を殺された、んじゃないの」

「えっ?」

 アキラの手が止まる。

「どうしてそう思うの?」

 セレナも、手を止める。

「彼に、同じ質問をされたの。クラウドバスターのパイロットになったのは何故かって。ドゥームズ
を殺すためと答えたら、真っ先に親を殺されたのか訊かれた。きっと彼もドゥームズに親を殺されたから、そう思ったのよ」

「それは無いよ。だってユウナ、オレに家族はいない、家族がいないことを憐れむ気持ちも分からないって、前に言ってたもん」

「What?」

 眉をひそめるセレナ。

「じゃあ、どうして…」

「…やっぱ」

 そこへ、カオリが控えめに口を挟んだ。

「博士、なんじゃないですかね…?」
517 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/06(月) 19:52:58.51 ID:ovyUQdhK0


 自室にて。机の前に座って、ユウナはじっと昔のことを思い出していた。

 彼には、生まれてから7歳までの記憶が無い。
 物心付いた時、彼はアメリカにいて、広い家で1日の半分を独りで、そしてもう半分をライヒ博士と2人で暮らしていた。彼女が、彼の家庭教師であった。彼は、学校に通ったことが無かった。
 その頃、彼女はまだ博士号を持っていなかったし、研究の話が2人の間で出ることも無かった。ユウナは彼女を『リザ』と呼んだ。彼は彼女を大切に思っていたし、一緒にいる時は食事も、入浴も、寝る時も一緒で、少しも疑問に思わなかった。

「…」

 11歳の頃、彼はリザと共に日本に渡ってきた。この頃にはリザは博士号を取っており、それまでとは比較にならないほど忙しくなった。その頃彼は、初めて同世代の他人と接した。そして、『家族』という概念を知った。
 親がいない子供なんて、珍しくない。血縁亡国論が廃れて久しいが、それでも我が子をAI管理された育成施設に引き渡す夫婦は今でもいる。
 しかしユウナは、人並みに家庭の中で育った子供たちを見た。父に叱られたと泣く子を見た。母に褒められたと喜ぶ子を見た。兄弟を失ったと、塞ぎ込む子を見た。家族とは、そういうものだと思った。
 故に、彼は言った。



「リザは、ぼくの家族なんだね」



 ___リザは、はっきりと、「違う」と言った。
 この瞬間、彼の世界から、彼の『家族』は永遠に消えた。
518 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/06(月) 19:53:36.52 ID:ovyUQdhK0




「パイロットY#2」

「! 誰だっ!?」

 立ち上がり、振り返る。そして、息を呑んだ。

「お、お前は…」

「決戦の時が近付いています」

 それは、有無を言わさぬ勢いで彼に歩み寄ると、そのままベッドの上に押し倒した。
 腰の上に跨り、胸に両手を置く。

「従来のクラウドバスターでは対抗不可能です。あなたとわたしが結合することで、直ちに最大戦力を得ることが可能です」

「そ…そんなの知るかよ!」

 ユウナは叫んだ。

「大体、お前は何者だ?」

「それは、あなたがご存知の筈」

「知ってるから訊いてるんだ! だって…あいつは、もう」

「ユウナ?」

 突然、部屋のドアが外からノックされた。
 その瞬間、それは跡形もなく消え去った。

「そろそろお昼にするけど、どうする?」

「あ、ああ」

 ドアを開け、顔を覗かせるアキラに、ユウナはベッドから降りて歩み寄った。

「オレも行く。午後からは、オレもトレーニングするよ」
519 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/06(月) 19:56:07.45 ID:ovyUQdhK0


「ふぅー、今日も追い詰めた!」

 ストレッチを終え、伸びをするアキラ。その隣でノビるカオリに、まだストレッチを続けるセレナ。

「…さ、汗流しに行こっかな」

 誰にともなくそう言うと、彼女はちらりとユウナを見た。そうして、妖しげに目を細めた。



↓1〜3でコンマ最大 どうする?
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 20:30:04.94 ID:fS4Brvkl0
全員で風呂に入る
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 20:31:07.49 ID:VvGjmbKDO
カオリを介抱する
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 20:32:25.68 ID:PqhEn94Q0
>>520
523 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/06(月) 20:57:25.26 ID:ovyUQdhK0


「日本人って、いつもこうなの?」

「み、皆が皆こんなことしないですよ…」

 呆れ気味に言うセレナに、湯船の隅から答えるカオリ。ユウナとアキラは、そんなやり取りなどお構い無しで、隣りあった椅子に座って身体を洗っている。

「そう言えば、大河内さんから誘われてるの、明日だよね。行くの?」

「明日考える」

 頭を洗いながら、ユウナは短く返事する。胸をスポンジで擦りながら、アキラがまた尋ねた。

「そう言えばさ」

「うん?」

「さっき、部屋で何か叫んでたけど、アレ何?」

「!」

 ユウナはどきりとした。
 先程の出来事を、彼女に話しても良いものだろうか…



↓1

@話す

A話さない
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 20:58:48.02 ID:PqhEn94Q0
2
525 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/06(月) 21:07:14.48 ID:ovyUQdhK0
「…いや、何でもない」

 迷った末、話さないことにした。
 あれに触れるとなると、必然的にドゥームズ・デイの詳細に触れることになる。既にある程度は話してしまったが、これ以上はまだ伏せておきたかった。



 翌日。
 サイドから誘われている、出撃前パーティの日だ。もし行くなら、午前中に返事することになっている。



↓1〜3でコンマ最大 どうする?(5/7日)

@行く

A行かない(代わりにどうするか明記)
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 21:33:03.77 ID:VvGjmbKDO
1
527 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/06(月) 21:42:01.58 ID:ovyUQdhK0
今夜はここまで

安価下
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 21:51:45.12 ID:8QKGHfKX0
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 22:11:45.82 ID:cfiKJfYS0
1
530 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/08(水) 21:21:46.73 ID:fTbIeGJr0
 パーティに参加する旨をメールすると、すぐに返事が来た。



”こちらの居住区はNE01です。15時から開始の予定なので、良い時にお越しください”



「まだ結構時間がありますね」

 カオリが言った。

「どうします?」



↓1〜3でコンマ最大 どうする?
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 21:40:54.27 ID:IO6XJYZK0
アキラおススメの映画をみんなで見る
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 21:43:08.76 ID:SRBxN6kS0
カオリが借りてきた映画を見る
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 21:45:29.78 ID:l7zpUNMDO
パーティーで着用する服を選ぶことになり、女の子達のファッションショーみたいになる
534 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/08(水) 21:58:20.95 ID:fTbIeGJr0
「そうだ!」

 不意にアキラが声を上げた。

「どうした?」

「折角お呼ばれしてるんだし、いつもの格好じゃ失礼じゃない?」

「言われてみれば」

「Sure…」

「…」

 同調する女2人。きょとんとするユウナ。

「試着ができる通信販売があるらしいから、良いのを選んでみようよ」



 端末から、ショッピングサイトにアクセス。各々服のサイズを入力し、気になる服を片っ端から選択していく。
 1時間後。宅配物のゴンドラに乗って、大きな箱が運ばれてきた。



↓1〜次回の更新まで 試着する服の詳細(それぞれ、誰が着るかも併記。ユウナも可)
535 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/08(水) 21:58:48.77 ID:fTbIeGJr0
そして今夜はここまで

安価下
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 22:33:26.37 ID:xFybKBte0
ユウナにはバシッとタキシードで決めてもらおう
女装させるよりも逆にかわいく見えるというオチ付きで
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 23:00:23.25 ID:IO6XJYZK0
セレナ
マーメイドドレス
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 23:06:03.96 ID:/bZ2nOwTO
カオリ
ラヴチャンのコスプレ衣装
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 23:07:54.45 ID:l7zpUNMDO
カオリ
ちょっと冒険して大人っぽいセクシーなドレス
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 23:08:56.13 ID:SRBxN6kS0
カオリ 黒を基調としたチャイナドレス
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 00:07:50.26 ID:1gPLsT4T0
アキラ スリットの深い青のチャイナ服
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 00:11:54.35 ID:nJrv0sL10
なんか最近安価に選ばれなかったり、選ばれたとしても他の二人と毛色が違うネタ安価でカオリ不遇だなぁ
543 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/09(木) 16:07:04.88 ID:kNrvGb/A0
アキラとセレナの衣装案もうちょっと欲しい
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 16:29:58.16 ID:29YVdDyR0
複数案採用か
セレナ 上品さと煌びやかさを合わせ持った刺繍が施された和服
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 17:13:37.75 ID:lCzRbWXgO
アキラ
ベージュ色のIラインドレス
546 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/09(木) 19:48:54.35 ID:YxFRBaVv0
各自(ユウナ除く)3つずつ出たら締め切ろうかな

あとラ『プ』チャンだ、二度と間違えるな
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/10(金) 07:04:00.70 ID:w5J5u/Js0
セレナ

Xラインの黒のドレス
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/10(金) 19:42:20.96 ID:IcS0yLWR0
アキラ

和ゴス
549 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/12(日) 14:56:48.21 ID:8EiqsWCU0
「じゃあ、着替えてくるね」

 それぞれ注文した服を手に、部屋へと引っ込んでいった。



「ち、違うんです! カタログに、第1期の復刻版が載ってたからつい」

 必死に弁明するカオリ。彼女が着ているのは、燕尾服とビキニを合わせたような露出の高い服に、パンツ丸出しのフリフリスカート。そう、魔法少女ラジカル☆ラプチャンの衣装である。

「そっ、そういうアキラさんだって!」

「んー?」

 アキラはアキラで、黒い和服にフリルや鎖を付け、下をミニスカートにした服を着ている。

「ちょっと、気になっちゃった」

「何をしているのよ」

 呆れるセレナ。彼女は肩口とスカートの広がった、Xラインの青いドレスを着ている。シンプルだが、品のある佇まいだ。

「…まあ、流石にこれでは行きませんよ」

 カオリは首を横に振った。



「ちょっとカオリ、真似しないでよ」

「それはこっちの台詞ですって!」

 アキラは深いスリットの入ったセクシーな青いチャイナドレス、カオリはと言うと、これまた黒地に金糸で模様の入ったチャイナドレスであった。

「あのね、あなた達、真面目に選ぶ気はあるの?」

 水色のグラデーション模様のマーメイドドレスを纏ったセレナが、溜め息を吐いた。起伏に富んだ彼女の体型に、この着こなしの難しいドレスが非常にマッチしている。

「暴力だ! 遺伝子の暴力だ!!」

 カオリが喚く。

「…大丈夫、次は真面目に選んだから」



「…おお」

 思わず嘆息するユウナ。
 セレナが着ているのは、何と和服。青色中心だった先程までとは打って変わり、綺羅びやかな紅白色で、派手ながら上品な刺繍も入っている。

「ど…どうかしら」

「そうきたかぁ」

 腕組して頷くアキラ。彼女は、今度はシンプルにベージュ色のIラインドレスを着ている。線の細い服だけに、彼女の体型が殊更強調される。
 そんな2人を、ぼうっと眺めているカオリ。すっかり萎縮していた彼女の背中を、ユウナが叩いた。

「シャキッとしろよ」

「ひっ…だ、だって、やっぱりうちには、こんな服は」

 彼女が勇気を振り絞って纏ったのは、紫色のドレス。背中は大きく開いており、胸元も谷間を強調するように切れ込みが入っている。スカートも、左の腿をむき出したアシンメトリーだ。

「そんなことないよ」

 アキラが、笑顔で肩を叩いた。
550 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/12(日) 14:58:23.71 ID:8EiqsWCU0
↓1〜5 多数決

それそれどれにする? 3人全員に投票

(例)
アキラ→Iラインドレス

カオリ→チャイナ

セレナ→マーメイドドレス



なおラプチャンは流石にナシな
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/12(日) 15:14:35.24 ID:kRq2rC+g0
アキラ→Iラインドレス

カオリ→紫色のドレス

セレナ→マーメイドドレス
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/12(日) 15:19:03.03 ID:ACsYvwLq0
アキラ→Iラインドレス

カオリ→チャイナ

セレナ→マーメイドドレス
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/12(日) 15:40:15.71 ID:16USH0wDO
アキラ チャイナ
カオリ セクシー
セレナ 和服
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/12(日) 16:03:17.49 ID:ygol7k9j0
アキラ スリットの深い青のチャイナ服
カオリ ちょっと冒険して大人っぽいセクシーなドレス
セレナ 上品さと煌びやかさを合わせ持った刺繍が施された和服
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/12(日) 16:07:16.60 ID:XoJhS5hPo
セレナ→和服
アキラ→チャイナ
カオリ→紫色のドレス
556 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/12(日) 16:36:17.74 ID:8EiqsWCU0


 約束の時間の30分前には、4人はゴンドラに乗ってサイドたちの居住区へと着いていた。
 結局、アキラは青いチャイナドレス、セレナは紅白の和服、そしてカオリは思い切って紫色のドレスを選んだ。

「…他の居住区に行くのは初めてだな」

 ユウナが呟いた。彼も、珍しくタキシードと正装だ。

「えっと、呼び鈴的なのは…」

 ゴンドラから降り、辺りを見回していると、奥から一人の女が走ってきた。

「あああっ、はっ、お早い到着で……ええっ!?」

 ぼさぼさ髪でジャージ姿の女は、4人を見るなり素っ頓狂な声を上げた。

「どっ、どどどどうしっ、どうしよ…」

「サイドさんのパートナーか?」

 ユウナの質問に、彼女はこくこくと何度も頷いた。

「いっ、いっ、イナバですっ、あのっ、サイドくんは奥で…」

「…早く来すぎたかしら」

 セレナが、やや声を張り上げて言った。途端にイナバが竦み上がり、首をぶんぶんと横に振った。

「ひぃっ!? そそっ、そんなことななないっ、ですっ。おおお奥に、案内します」

 そう言うと、カクンと後ろを向き、小走りに進み始めた。
557 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/12(日) 17:03:04.30 ID:8EiqsWCU0
「ひょっとして、何か間違えてましたかね…?」

 服の背中や胸元を気にしながら、カオリが小声で言った。

「どうなんだろ。イナバさん、随分ラフな格好だけど」

「ここっ、こっ、こちらに、どうぞ」

 広いリビングを抜け、裏の扉を出ると、そこは木材の張られたテラスであった。
 外に出た瞬間、セレナがピクリと反応した。

「この匂い…」

 果たして、テラスの真ん中には大きなコンロが据え付けてあって、その前に屈み込んで1人の男と、2人の女が火熾しに励んでいた。

「…よし、点いたぞ」

 言いながら男が振り返る。そして、4人の姿に気づき、絶句した。
 緑色の地味なシャツに着古されたオーバーオールを穿き、軍手をして顔に煤まで付けた男。厚着の上からでも分かる筋肉質な肉体に反して表情は穏やかで、意外にもアキラと同じくらい、セレナよりもずっと低い身長であった。

「あっ、もう到着しちゃったの? ごめんなさいね、今」

 遅れて振り返った片方の女も、畏まった4人の姿に目を丸くした。

「…ささ、サイドくん、ど、どうしよ」

「あー…ツツジさん、一昨年の式典で着たスーツ…あれ、どこに仕舞ったか覚えてるか」

 4人は、全力で止めた。
558 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/12(日) 17:36:48.23 ID:8EiqsWCU0


「お野菜焼けましたよー」

 ユキナという名の女が、ナスやピーマンなどの野菜を皿に取り分ける。
 ユウナたち4人は綺羅びやかな服装で、立ったまま炭火焼きの肉や野菜を味わっていた。

「いやー、申し訳ないことをした」

 タレの入った皿を手に、サイドは頭を掻いた。

「こちらの言葉が足りなかったせいで、変に緊張させてしまったか。ちょっとしたバーベキューパーティのつもりだったんだが」

「いえ、とんでもないです。こっちが勝手に勘違いしただけで」

 すぐにアキラが手を振った。

「えっと…改めて、アキラです。クラウドバスター・サヴェージの」

「うぇっ? あっ、どうも、カオリです…うちはマジカルで、この前はお世話になりました」

「クラウドバスター・ヴェノムのパイロット、セレナ・アンソニーよ。Mr. 大河内、お会いできて光栄です」

「ああ、ご丁寧にどうもありがとう」

「サイドさんと、ヤゴローのパイロットをしてました、大河内ツツジです。この度は来ていただいてありがとうございます」

 恭しく頭を下げる、サイドと同年代の女。暗い茶髪を肩まで伸ばして、白い七分丈シャツとジーンズの上から、エプロンを付けている。背は高くないが、脚が長い。

「…ユウナだ。明後日から、よろしく頼む」
559 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/01/12(日) 17:37:25.01 ID:8EiqsWCU0
「ああ」

 それぞれ握手を交わす。ユウナの手を握った時、サイドはニヤッと笑って、小声で言った。

「…もう少し小さいのかと思っていたよ」

「!」

 それを聞いて、ユウナは思わず返した。

「もう少し、大きいのかと思ってた」

「ステルス機のコックピットは、オルゴンボックスの比じゃなく狭くてね。身長が高いと却って不利なんだ」

 そこへ、2人の女が歩いてきた。2人の間に手を繋がれてやって来たのは、小さな男の子であった。

「紹介しよう。ツツジさんとおれの息子、マイルだ」

 手を離した途端、ツツジの後ろに隠れるマイル。サイドは苦笑した。

「…この通り、人見知りだ」

「こんにちは」

 しゃがみ込み、笑顔で挨拶するアキラ。マイルは泣きそうな目で瞬きした。

「アタシたち以外には慣れてないからね〜」

 連れてきた女の一人が言った。赤毛で華奢な体格の白人であった。

「でも、可愛いでしょ。毎晩、誰がお風呂に入れるかで取り合いになるんだよ」

「こちらはメイア。セレナ君なら分かるんじゃないか? オロチのパイロットだ」

「ども〜」

「でも、ユウナさんも…」

「…」

 もう片方の、大柄な女が言いかけて、ユウナの目つきに気付いて口を噤んだ。

「…その、タキシード似合ってますよ。とってもかわ、じゃない、カッコいい」

「フミコだ。彼女は一番最近ここに来た。クラウドバスター・ドウジとして、今度の作戦に参加する予定だ」
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