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【R-18】SEXで操縦するスーパーロボットモノ【安価】
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513 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/03(金) 23:49:52.22 ID:KhWJJX2DO
>>467
514 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/03(金) 23:56:46.07 ID:uXP288PK0
ケツァルカトルって
>>234-243
に出てきた怪鳥のことでおk?
515 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/04(土) 17:20:39.93 ID:4V93x6iY0
そうです
今日はしんどいので更新はない
516 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/06(月) 19:42:29.56 ID:ovyUQdhK0
蒸し暑いトレーニングルームに、マシーンの軋む音だけが響く。アキラとセレナは言わずもがな、カオリでさえ派手に呻いたりはせず、黙々と鉄アレイを上下している。
ユウナは、そこにはいなかった。
「…ねえ、セレナ」
「…What」
「あんたって、どうしてクラウドバスターに、乗ろうと思ったの」
バーを上下に動かしながら問うアキラ。セレナは、ペダルを蹴りながら答える。
「ドゥームズを、多く殺すため」
「ドゥームズが、憎いの?」
「ええ。奴らは…私の、大切な人を、殺した」
「そうなんだ」
沈黙。
再び、アキラが問う。
「…ユウナは、何で戦ってるんだろ」
「彼も、家族を殺された、んじゃないの」
「えっ?」
アキラの手が止まる。
「どうしてそう思うの?」
セレナも、手を止める。
「彼に、同じ質問をされたの。クラウドバスターのパイロットになったのは何故かって。ドゥームズ
を殺すためと答えたら、真っ先に親を殺されたのか訊かれた。きっと彼もドゥームズに親を殺されたから、そう思ったのよ」
「それは無いよ。だってユウナ、オレに家族はいない、家族がいないことを憐れむ気持ちも分からないって、前に言ってたもん」
「What?」
眉をひそめるセレナ。
「じゃあ、どうして…」
「…やっぱ」
そこへ、カオリが控えめに口を挟んだ。
「博士、なんじゃないですかね…?」
517 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/06(月) 19:52:58.51 ID:ovyUQdhK0
…
自室にて。机の前に座って、ユウナはじっと昔のことを思い出していた。
彼には、生まれてから7歳までの記憶が無い。
物心付いた時、彼はアメリカにいて、広い家で1日の半分を独りで、そしてもう半分をライヒ博士と2人で暮らしていた。彼女が、彼の家庭教師であった。彼は、学校に通ったことが無かった。
その頃、彼女はまだ博士号を持っていなかったし、研究の話が2人の間で出ることも無かった。ユウナは彼女を『リザ』と呼んだ。彼は彼女を大切に思っていたし、一緒にいる時は食事も、入浴も、寝る時も一緒で、少しも疑問に思わなかった。
「…」
11歳の頃、彼はリザと共に日本に渡ってきた。この頃にはリザは博士号を取っており、それまでとは比較にならないほど忙しくなった。その頃彼は、初めて同世代の他人と接した。そして、『家族』という概念を知った。
親がいない子供なんて、珍しくない。血縁亡国論が廃れて久しいが、それでも我が子をAI管理された育成施設に引き渡す夫婦は今でもいる。
しかしユウナは、人並みに家庭の中で育った子供たちを見た。父に叱られたと泣く子を見た。母に褒められたと喜ぶ子を見た。兄弟を失ったと、塞ぎ込む子を見た。家族とは、そういうものだと思った。
故に、彼は言った。
「リザは、ぼくの家族なんだね」
___リザは、はっきりと、「違う」と言った。
この瞬間、彼の世界から、彼の『家族』は永遠に消えた。
518 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/06(月) 19:53:36.52 ID:ovyUQdhK0
「パイロットY#2」
「! 誰だっ!?」
立ち上がり、振り返る。そして、息を呑んだ。
「お、お前は…」
「決戦の時が近付いています」
それは、有無を言わさぬ勢いで彼に歩み寄ると、そのままベッドの上に押し倒した。
腰の上に跨り、胸に両手を置く。
「従来のクラウドバスターでは対抗不可能です。あなたとわたしが結合することで、直ちに最大戦力を得ることが可能です」
「そ…そんなの知るかよ!」
ユウナは叫んだ。
「大体、お前は何者だ?」
「それは、あなたがご存知の筈」
「知ってるから訊いてるんだ! だって…あいつは、もう」
「ユウナ?」
突然、部屋のドアが外からノックされた。
その瞬間、それは跡形もなく消え去った。
「そろそろお昼にするけど、どうする?」
「あ、ああ」
ドアを開け、顔を覗かせるアキラに、ユウナはベッドから降りて歩み寄った。
「オレも行く。午後からは、オレもトレーニングするよ」
519 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/06(月) 19:56:07.45 ID:ovyUQdhK0
…
「ふぅー、今日も追い詰めた!」
ストレッチを終え、伸びをするアキラ。その隣でノビるカオリに、まだストレッチを続けるセレナ。
「…さ、汗流しに行こっかな」
誰にともなくそう言うと、彼女はちらりとユウナを見た。そうして、妖しげに目を細めた。
↓1〜3でコンマ最大 どうする?
520 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/06(月) 20:30:04.94 ID:fS4Brvkl0
全員で風呂に入る
521 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/06(月) 20:31:07.49 ID:VvGjmbKDO
カオリを介抱する
522 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/06(月) 20:32:25.68 ID:PqhEn94Q0
>>520
523 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/06(月) 20:57:25.26 ID:ovyUQdhK0
…
「日本人って、いつもこうなの?」
「み、皆が皆こんなことしないですよ…」
呆れ気味に言うセレナに、湯船の隅から答えるカオリ。ユウナとアキラは、そんなやり取りなどお構い無しで、隣りあった椅子に座って身体を洗っている。
「そう言えば、大河内さんから誘われてるの、明日だよね。行くの?」
「明日考える」
頭を洗いながら、ユウナは短く返事する。胸をスポンジで擦りながら、アキラがまた尋ねた。
「そう言えばさ」
「うん?」
「さっき、部屋で何か叫んでたけど、アレ何?」
「!」
ユウナはどきりとした。
先程の出来事を、彼女に話しても良いものだろうか…
↓1
@話す
A話さない
524 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/06(月) 20:58:48.02 ID:PqhEn94Q0
2
525 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/06(月) 21:07:14.48 ID:ovyUQdhK0
「…いや、何でもない」
迷った末、話さないことにした。
あれに触れるとなると、必然的にドゥームズ・デイの詳細に触れることになる。既にある程度は話してしまったが、これ以上はまだ伏せておきたかった。
…
翌日。
サイドから誘われている、出撃前パーティの日だ。もし行くなら、午前中に返事することになっている。
↓1〜3でコンマ最大 どうする?(5/7日)
@行く
A行かない(代わりにどうするか明記)
526 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/06(月) 21:33:03.77 ID:VvGjmbKDO
1
527 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/06(月) 21:42:01.58 ID:ovyUQdhK0
今夜はここまで
安価下
528 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/06(月) 21:51:45.12 ID:8QKGHfKX0
1
529 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/06(月) 22:11:45.82 ID:cfiKJfYS0
1
530 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/08(水) 21:21:46.73 ID:fTbIeGJr0
パーティに参加する旨をメールすると、すぐに返事が来た。
”こちらの居住区はNE01です。15時から開始の予定なので、良い時にお越しください”
「まだ結構時間がありますね」
カオリが言った。
「どうします?」
↓1〜3でコンマ最大 どうする?
531 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/08(水) 21:40:54.27 ID:IO6XJYZK0
アキラおススメの映画をみんなで見る
532 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/08(水) 21:43:08.76 ID:SRBxN6kS0
カオリが借りてきた映画を見る
533 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/08(水) 21:45:29.78 ID:l7zpUNMDO
パーティーで着用する服を選ぶことになり、女の子達のファッションショーみたいになる
534 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/08(水) 21:58:20.95 ID:fTbIeGJr0
「そうだ!」
不意にアキラが声を上げた。
「どうした?」
「折角お呼ばれしてるんだし、いつもの格好じゃ失礼じゃない?」
「言われてみれば」
「Sure…」
「…」
同調する女2人。きょとんとするユウナ。
「試着ができる通信販売があるらしいから、良いのを選んでみようよ」
…
端末から、ショッピングサイトにアクセス。各々服のサイズを入力し、気になる服を片っ端から選択していく。
1時間後。宅配物のゴンドラに乗って、大きな箱が運ばれてきた。
↓1〜次回の更新まで 試着する服の詳細(それぞれ、誰が着るかも併記。ユウナも可)
535 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/08(水) 21:58:48.77 ID:fTbIeGJr0
そして今夜はここまで
安価下
536 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/08(水) 22:33:26.37 ID:xFybKBte0
ユウナにはバシッとタキシードで決めてもらおう
女装させるよりも逆にかわいく見えるというオチ付きで
537 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/08(水) 23:00:23.25 ID:IO6XJYZK0
セレナ
マーメイドドレス
538 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/08(水) 23:06:03.96 ID:/bZ2nOwTO
カオリ
ラヴチャンのコスプレ衣装
539 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/08(水) 23:07:54.45 ID:l7zpUNMDO
カオリ
ちょっと冒険して大人っぽいセクシーなドレス
540 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/08(水) 23:08:56.13 ID:SRBxN6kS0
カオリ 黒を基調としたチャイナドレス
541 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/09(木) 00:07:50.26 ID:1gPLsT4T0
アキラ スリットの深い青のチャイナ服
542 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/09(木) 00:11:54.35 ID:nJrv0sL10
なんか最近安価に選ばれなかったり、選ばれたとしても他の二人と毛色が違うネタ安価でカオリ不遇だなぁ
543 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/09(木) 16:07:04.88 ID:kNrvGb/A0
アキラとセレナの衣装案もうちょっと欲しい
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/09(木) 16:29:58.16 ID:29YVdDyR0
複数案採用か
セレナ 上品さと煌びやかさを合わせ持った刺繍が施された和服
545 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/09(木) 17:13:37.75 ID:lCzRbWXgO
アキラ
ベージュ色のIラインドレス
546 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/09(木) 19:48:54.35 ID:YxFRBaVv0
各自(ユウナ除く)3つずつ出たら締め切ろうかな
あとラ『プ』チャンだ、二度と間違えるな
547 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/10(金) 07:04:00.70 ID:w5J5u/Js0
セレナ
Xラインの黒のドレス
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/10(金) 19:42:20.96 ID:IcS0yLWR0
アキラ
和ゴス
549 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/12(日) 14:56:48.21 ID:8EiqsWCU0
「じゃあ、着替えてくるね」
それぞれ注文した服を手に、部屋へと引っ込んでいった。
…
「ち、違うんです! カタログに、第1期の復刻版が載ってたからつい」
必死に弁明するカオリ。彼女が着ているのは、燕尾服とビキニを合わせたような露出の高い服に、パンツ丸出しのフリフリスカート。そう、魔法少女ラジカル☆ラプチャンの衣装である。
「そっ、そういうアキラさんだって!」
「んー?」
アキラはアキラで、黒い和服にフリルや鎖を付け、下をミニスカートにした服を着ている。
「ちょっと、気になっちゃった」
「何をしているのよ」
呆れるセレナ。彼女は肩口とスカートの広がった、Xラインの青いドレスを着ている。シンプルだが、品のある佇まいだ。
「…まあ、流石にこれでは行きませんよ」
カオリは首を横に振った。
…
「ちょっとカオリ、真似しないでよ」
「それはこっちの台詞ですって!」
アキラは深いスリットの入ったセクシーな青いチャイナドレス、カオリはと言うと、これまた黒地に金糸で模様の入ったチャイナドレスであった。
「あのね、あなた達、真面目に選ぶ気はあるの?」
水色のグラデーション模様のマーメイドドレスを纏ったセレナが、溜め息を吐いた。起伏に富んだ彼女の体型に、この着こなしの難しいドレスが非常にマッチしている。
「暴力だ! 遺伝子の暴力だ!!」
カオリが喚く。
「…大丈夫、次は真面目に選んだから」
…
「…おお」
思わず嘆息するユウナ。
セレナが着ているのは、何と和服。青色中心だった先程までとは打って変わり、綺羅びやかな紅白色で、派手ながら上品な刺繍も入っている。
「ど…どうかしら」
「そうきたかぁ」
腕組して頷くアキラ。彼女は、今度はシンプルにベージュ色のIラインドレスを着ている。線の細い服だけに、彼女の体型が殊更強調される。
そんな2人を、ぼうっと眺めているカオリ。すっかり萎縮していた彼女の背中を、ユウナが叩いた。
「シャキッとしろよ」
「ひっ…だ、だって、やっぱりうちには、こんな服は」
彼女が勇気を振り絞って纏ったのは、紫色のドレス。背中は大きく開いており、胸元も谷間を強調するように切れ込みが入っている。スカートも、左の腿をむき出したアシンメトリーだ。
「そんなことないよ」
アキラが、笑顔で肩を叩いた。
550 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/12(日) 14:58:23.71 ID:8EiqsWCU0
↓1〜5 多数決
それそれどれにする? 3人全員に投票
(例)
アキラ→Iラインドレス
カオリ→チャイナ
セレナ→マーメイドドレス
なおラプチャンは流石にナシな
551 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/12(日) 15:14:35.24 ID:kRq2rC+g0
アキラ→Iラインドレス
カオリ→紫色のドレス
セレナ→マーメイドドレス
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/12(日) 15:19:03.03 ID:ACsYvwLq0
アキラ→Iラインドレス
カオリ→チャイナ
セレナ→マーメイドドレス
553 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/12(日) 15:40:15.71 ID:16USH0wDO
アキラ チャイナ
カオリ セクシー
セレナ 和服
554 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/12(日) 16:03:17.49 ID:ygol7k9j0
アキラ スリットの深い青のチャイナ服
カオリ ちょっと冒険して大人っぽいセクシーなドレス
セレナ 上品さと煌びやかさを合わせ持った刺繍が施された和服
555 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/12(日) 16:07:16.60 ID:XoJhS5hPo
セレナ→和服
アキラ→チャイナ
カオリ→紫色のドレス
556 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/12(日) 16:36:17.74 ID:8EiqsWCU0
…
約束の時間の30分前には、4人はゴンドラに乗ってサイドたちの居住区へと着いていた。
結局、アキラは青いチャイナドレス、セレナは紅白の和服、そしてカオリは思い切って紫色のドレスを選んだ。
「…他の居住区に行くのは初めてだな」
ユウナが呟いた。彼も、珍しくタキシードと正装だ。
「えっと、呼び鈴的なのは…」
ゴンドラから降り、辺りを見回していると、奥から一人の女が走ってきた。
「あああっ、はっ、お早い到着で……ええっ!?」
ぼさぼさ髪でジャージ姿の女は、4人を見るなり素っ頓狂な声を上げた。
「どっ、どどどどうしっ、どうしよ…」
「サイドさんのパートナーか?」
ユウナの質問に、彼女はこくこくと何度も頷いた。
「いっ、いっ、イナバですっ、あのっ、サイドくんは奥で…」
「…早く来すぎたかしら」
セレナが、やや声を張り上げて言った。途端にイナバが竦み上がり、首をぶんぶんと横に振った。
「ひぃっ!? そそっ、そんなことななないっ、ですっ。おおお奥に、案内します」
そう言うと、カクンと後ろを向き、小走りに進み始めた。
557 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/12(日) 17:03:04.30 ID:8EiqsWCU0
「ひょっとして、何か間違えてましたかね…?」
服の背中や胸元を気にしながら、カオリが小声で言った。
「どうなんだろ。イナバさん、随分ラフな格好だけど」
「ここっ、こっ、こちらに、どうぞ」
広いリビングを抜け、裏の扉を出ると、そこは木材の張られたテラスであった。
外に出た瞬間、セレナがピクリと反応した。
「この匂い…」
果たして、テラスの真ん中には大きなコンロが据え付けてあって、その前に屈み込んで1人の男と、2人の女が火熾しに励んでいた。
「…よし、点いたぞ」
言いながら男が振り返る。そして、4人の姿に気づき、絶句した。
緑色の地味なシャツに着古されたオーバーオールを穿き、軍手をして顔に煤まで付けた男。厚着の上からでも分かる筋肉質な肉体に反して表情は穏やかで、意外にもアキラと同じくらい、セレナよりもずっと低い身長であった。
「あっ、もう到着しちゃったの? ごめんなさいね、今」
遅れて振り返った片方の女も、畏まった4人の姿に目を丸くした。
「…ささ、サイドくん、ど、どうしよ」
「あー…ツツジさん、一昨年の式典で着たスーツ…あれ、どこに仕舞ったか覚えてるか」
4人は、全力で止めた。
558 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/12(日) 17:36:48.23 ID:8EiqsWCU0
…
「お野菜焼けましたよー」
ユキナという名の女が、ナスやピーマンなどの野菜を皿に取り分ける。
ユウナたち4人は綺羅びやかな服装で、立ったまま炭火焼きの肉や野菜を味わっていた。
「いやー、申し訳ないことをした」
タレの入った皿を手に、サイドは頭を掻いた。
「こちらの言葉が足りなかったせいで、変に緊張させてしまったか。ちょっとしたバーベキューパーティのつもりだったんだが」
「いえ、とんでもないです。こっちが勝手に勘違いしただけで」
すぐにアキラが手を振った。
「えっと…改めて、アキラです。クラウドバスター・サヴェージの」
「うぇっ? あっ、どうも、カオリです…うちはマジカルで、この前はお世話になりました」
「クラウドバスター・ヴェノムのパイロット、セレナ・アンソニーよ。Mr. 大河内、お会いできて光栄です」
「ああ、ご丁寧にどうもありがとう」
「サイドさんと、ヤゴローのパイロットをしてました、大河内ツツジです。この度は来ていただいてありがとうございます」
恭しく頭を下げる、サイドと同年代の女。暗い茶髪を肩まで伸ばして、白い七分丈シャツとジーンズの上から、エプロンを付けている。背は高くないが、脚が長い。
「…ユウナだ。明後日から、よろしく頼む」
559 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/12(日) 17:37:25.01 ID:8EiqsWCU0
「ああ」
それぞれ握手を交わす。ユウナの手を握った時、サイドはニヤッと笑って、小声で言った。
「…もう少し小さいのかと思っていたよ」
「!」
それを聞いて、ユウナは思わず返した。
「もう少し、大きいのかと思ってた」
「ステルス機のコックピットは、オルゴンボックスの比じゃなく狭くてね。身長が高いと却って不利なんだ」
そこへ、2人の女が歩いてきた。2人の間に手を繋がれてやって来たのは、小さな男の子であった。
「紹介しよう。ツツジさんとおれの息子、マイルだ」
手を離した途端、ツツジの後ろに隠れるマイル。サイドは苦笑した。
「…この通り、人見知りだ」
「こんにちは」
しゃがみ込み、笑顔で挨拶するアキラ。マイルは泣きそうな目で瞬きした。
「アタシたち以外には慣れてないからね〜」
連れてきた女の一人が言った。赤毛で華奢な体格の白人であった。
「でも、可愛いでしょ。毎晩、誰がお風呂に入れるかで取り合いになるんだよ」
「こちらはメイア。セレナ君なら分かるんじゃないか? オロチのパイロットだ」
「ども〜」
「でも、ユウナさんも…」
「…」
もう片方の、大柄な女が言いかけて、ユウナの目つきに気付いて口を噤んだ。
「…その、タキシード似合ってますよ。とってもかわ、じゃない、カッコいい」
「フミコだ。彼女は一番最近ここに来た。クラウドバスター・ドウジとして、今度の作戦に参加する予定だ」
560 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/12(日) 17:45:36.99 ID:8EiqsWCU0
食事や会話が弾み、時間が過ぎていく。秘蔵のワインも持ち出して、宴会の様相を呈してきた。
「国防軍時代を思い出すよ」
赤い顔で、サイドが言った。
「OB会になると、おれたち現役はどこまで気をつければいいやら、ヒヤヒヤしながら酒を飲んだものだ。それこそ、ジーパンなんかで来るOBを、君たちみたいにめかしこんで出迎えたものだよ…」
「はあ…」
酒が飲めないユウナは、努めて耳を傾け、相槌を打つ。同じく飲めないカオリも同様だ。19歳のアキラとセレナは、向こうで白ワインに舌鼓を打っていた。
↓1〜3 会話の話題
561 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/12(日) 18:56:05.11 ID:O5uxBBZF0
それぞれのパートナーたちについて
562 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/12(日) 19:02:02.37 ID:LUIdzDKT0
マイルの遊び相手をする
563 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/12(日) 20:27:31.24 ID:XPfcrIwC0
クラウドバスターについて
564 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/12(日) 21:34:32.30 ID:8EiqsWCU0
「…ときに、パートナーたちとは上手くやってるか」
「それなりに」
ちらりと隣のカオリを見て、それから向こうの2人を見る。カオリが頷いた。
「良いと思いますよ。その…時々、だいぶエッチですけど」
「ははっ」
軽く笑って、ワインを一口。
「それくらいの甲斐性が無いとな」
「あんたはどうなんだ。7人も抱えて、大丈夫なのか?」
「ああ。だが、おれ一人の力じゃないさ」
グリルの側で、黙々と肉を焼くツツジに目を遣る。
「彼女が纏めてくれてるのが、何より大きいんだ」
「パパ…」
そこへ、マイルがとことことやって来た。
「どうした、ママやお姉ちゃんたちは?」
彼は答えず、恐る恐るユウナの方へと近寄った。
「…な、何だよ」
「…お姉ちゃん?」
「っ!?」
思わず身を乗り出しかけて、カオリに腕を引っ張られた。
「ユウナさん! …ボク、この人はお兄ちゃん。オーケー?」
「おにいちゃん…?」
「おれ以外の男に会う機会が、そもそも無かったからな。珍しいんだろう。…マイル、ママたちのところへ行こうか」
「…いや」
ところが、ユウナはサイドを止めた。それから、マイルの目の前にしゃがみ込んだ。彼の目を見て、言う。
「ユウナだ。お前、名前は?」
「…マイル」
「そうか」
ぎこちない手付きで、小さな頭を撫でる。
「子供の相手が得意なんだな」
「そういうわけじゃない。ただ、こういう風に扱われたことがある、ってだけだ」
「…そうか」
サイドは静かに頷いたが、それ以上は追求しなかった。
565 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/12(日) 22:10:41.75 ID:8EiqsWCU0
結局、屋内から椅子を持ってきて座ることにした。ユウナの膝の上には、マイルが座っている。
「あんた、元々空軍だったってな。…クラウドバスターは、どう思う」
「どう、と言われてもなぁ」
サイドは考え込むようにグラスに口を付けた。
「…見ず知らずの若い女性の初めてを奪い、命懸けの状況で肌を重ねる…客観的に見れば、とんでもない兵器だよな」
「ああ、オレもそう思う」
「だが…3年も乗っていると、これ無しの人生はもはや、想像できない」
「…」
黙りこくるユウナ。サイドは、彼の目をじっと見た。
「…国防軍からネストに移るに当たり、過去の戦闘記録は全て閲覧した」
「!」
「ドゥームズ・デイに出現した、4体のドゥームズも…2機の、プロトタイプのことも」
彼は、深い溜め息を吐いた。
「…兵士でもない、13歳の子供が背負うには、あまりに酷い運命だ。その時に、おれがあの場にいなかったことを、まず悔やんだ」
「そ、そんなこと」
思わず口を挟んだのは、カオリ。
「サイドさんだって、長い間一人でこの国を守ってきて…その間に、ツツジさんは2回も」
「カオリ君」
「っ!」
突然、サイドが低い声で言った。
「その話は…マイルには生涯しないと、決めている」
「っ…ご、ごめんなさい…」
涙ぐむカオリ。サイドは、慌てて両手を振った。
「あ、ああ、済まない。怒ったわけじゃないんだ。気に病まないでくれ」
それから、取り繕うように外に目を向けた。
「…もう、日も暮れてきたな。明日は朝からミーティングだ」
「ああ」
「君にとっては、遺恨の一つだろう。過去の借りを返す、またとない機会だ」
「…そうだな」
膝からマイルを下ろし、椅子から立ち上がる。
「…ちょっとは、マシになると良い。よろしく頼む」
それから、他の女性たちと会話するアキラとセレナに声をかけた。
「そろそろ帰るぞ」
「えー、もう帰っちゃうの?」
「明日も朝早いからな。…セレナ、肉ばっかり食ってんじゃねえよ」
566 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/12(日) 22:11:08.27 ID:8EiqsWCU0
今夜はここまで
567 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/14(火) 22:20:18.13 ID:iJ6qStSi0
午前10時。8人のパイロットと2人の研究者、そして1人の男が、ネスト地下の会議室に集まっていた。
「…ごめんなさいね、こればっかりは、関わらないわけにはいかないわ」
「…」
ユウナは黙ってそっぽを向いた。
ライヒ博士は、寂しそうに笑うと言った。
「何はともあれ、これで揃ったわね。知らない人もいると思うから、改めて自己紹介しましょう。……私は、エリザベート・ライヒ。今回の作戦の統括責任者をさせてもらうわ。こちらは」
「ドゥームズ研究所技能主任、マユー・アイリス」
ぶっきらぼうに名乗ったのは、先日ユウナたちを研究所に呼んだ、マユー・アイリス研究員。相変わらず長い髪はぼさぼさで、曇った分厚い眼鏡をかけている。
「アー…ドローンや、クラウドバスターから送られた映像を元に、リアルタイムでドゥームズの解析を行い、皆さんに還元します、ハイ」
そこまで言って、彼女は何気なくアキラの方を見た。
目が合った瞬間…アキラは、マユーの目が怯えているのに気付き、ぎょっとした。
「彼女は、私の大学時代の同期なの」
「…そーです」
「次に、こちらは」
ライヒが、隣に立つ黒人の男を示す。
「今回の作戦の、輸送部隊を率いるジェイス・バードマン中佐よ。彼はクラウドバスターのパイロットではないけれど、輸送機連隊の指揮官として西海岸の奪還に貢献したの。今回は、我が国初めての遠方作戦ということで、オブザーバーも兼ねて招聘したわ」
「わたしは、ジェイス・バードマン、です」
太い声で、彼は言った。日本語で話したのはそれだけで、すぐに早口の英語で話し始めた。一瞬遅れて、首から提げた翻訳機の音声が追いかける。
「今回の作戦で、偵察ドローンと無人輸送機隊の旗艦に搭乗します。作戦の概要は、後で話します」
568 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/14(火) 22:22:11.86 ID:iJ6qStSi0
「次に、いよいよ今回の主役、クラウドバスターのパイロットたちを紹介するわ」
テーブルの上に、立体ホログラムが浮かび上がる。まず現れたのは、バランスの良い人型で背中に2本の短剣を差し、腕に蛇型ドローンを巻きつけた、クラウドバスター・コウガ。
「パイロットY#3、大河内サイドだ。よろしく。コウガが出ているということは、ユキナ君かな」
「ユキナです」
黒髪をショートカットにした、小柄な女が頭を下げる。昨日のバーベキューパーティで、ツツジと一緒に肉や野菜を焼いていた、おとなしそうな雰囲気の女だ。
コウガが消え、次に現れたのは大きく翼を広げた、銀色の鳥。しかし、鋭い鉤爪の生えた足は3本あった。
「これはクラウドバスター・カラス。見ての通り、飛行能力を持つ」
「そしてあーしが、カラスのパイロットのクロハって訳よ!」
ぎょろりと目の大きい女が、ずいと身を乗り出した。随分と若そうな見た目だ。15歳くらいに見える。
「クロハは、クレードルのエリートでね。おれのところに来たのが16歳の頃だ。カラスは、戦闘というよりは偵察を主にすることになるだろう」
カラスが消え、最後に現れたのは無骨な巨人。手には青いオルゴンの光を纏った、長い棍棒を握っている。
「そしてこいつが、おれたちの主力機、クラウドバスター・ドウジだ。ツツジさんが子育てに専念するようになってからは、こちらが最大火力を担っている」
「お願いします」
昨日の大柄な女が、長躯を縮めるようにお辞儀した。
「…あっ、フミコっていいます」
続いて、ドウジの代わりにクラウドバスター・サヴェージが投影された。
「…ユウナだ」
ジェイスの方を見て、彼は名乗った。
「まず、アキラとはクラウドバスター・サヴェージに搭乗する」
「あたしがアキラです。サヴェージは近接型で、スピードと火力重視の機体です。見ての通り、脚が弱点だけど」
マジカルが投影されると、カオリが口を開いた。
「あっ、カオリです。うちのはクラウドバスター・ラプチャン…じゃなかった、マジカルです。能力は、色々…っていうか魔法少女ラジカル☆ラプチャン第一期を見れば大体分かりますんで…駄目?」
最後に、ヴェノムが投影された。
「…クラウドバスター・ヴェノム。私がパイロットのセレナ・アンソニーよ」
「…」
ジェイスの眉がぴくりと動いた。
「防御力、再生力に優れている。腕からは毒を流し込むこともできる。その代わり、機動力や火力は低い」
「あなた…」
ジェイスが何か言いかけて、黙った。
569 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/16(木) 21:19:31.06 ID:BoEUeE+J0
「じゃあ、作戦の概要を話しましょうか」
ヴェノムの画像が消え、次に浮かび上がったのは、毛むくじゃらのイノシシめいた怪獣だった。
「これが今回のメインターゲット、『ポリボア』よ。ドゥームズ・デイに東海地方に現れた4体の内、こいつだけがプロトタイプの追撃を逃れて九州地方に逃げ、居座った」
イノシシの足元に、小さな九州を模った地図が浮かび上がる。
「直近のドローンからの写真によると、まだ阿蘇外輪山の中心に居座っているみたい。でも、九州は全域が既に壊滅状態にある」
地図の陸地が、真っ赤に点滅した。
「これは、ポリボアの性質によるもの。このドゥームズは、見た目は巨大なイノシシに見えるけれど、実際は小さな針の塊よ。そして、この針の一つ一つが独立した生命体であることが分かっている」
地図の脇に、細い針状の物体が表示される。マユーが付け加えた。
「小さいと言っても、人の背丈くらいはあります。こいつが時速30kmくらいで飛んできて、刺さったりします。端的に言って脅威です。単独では、あまり他の個体と離れて行動はできませんが」
縦横無尽に飛び回る、茶色い針。飛びながらその先端が二股に割れ、やがて2本に増殖した。
「また、緩やかにですがこいつは増殖します。本当に緩やかに、ですが。どのくらい緩やかかというと、クラウドバスター・プライマスにぶった斬られた身体3分の1が今のサイズに戻るのに3年かかるくらいには緩やかです。従ってちょっとぐらい残っても慌てる必要はありません」
「…」
硬い顔のユウナ。心配そうに彼に視線を向ける3人の女。
「一番の問題は、九州全域を覆う黒雲です。いつ新たなドゥームズが出てきてもおかしくありません。というか、既に数体確認してます。作戦中は、ポリボアだけでなくそいつらにも対処しないといけません。まあ、こちらでナビゲートします」
570 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/16(木) 21:43:49.96 ID:BoEUeE+J0
そこまで進んで、ようやくジェイスが口を開いた。
「作戦中の物資支援について説明します。カタパルトによるクラウドバスター輸送に先立って、輸送機連隊を飛ばします。黒雲下でも行動可能な偵察ドローン30機と、大型無人輸送機6機、我々指揮隊の乗る有人機1機です。輸送機の中身は、簡易ドックです」
今まで表示されていたポリボアの画像が消え、代わりに金属の柱と透明な隔壁で構成された箱が浮かび上がる。
「この中でのみ、クラウドバスターは機体換装を行うことが出来ます。また、第2陣からは補充用ナノマシンもお送りします。この簡易ドックを、九州の6箇所に投下・設置します」
福岡、熊本、鹿児島、大分、宮崎、佐賀に光の点が灯る。
「また、食糧や消耗品なども供給する予定ですが、輸送機はドゥームズに対して無力ですので、予定通りにいかないことがあります。全力は尽くしますが」
「頼りにしている」
サイドの言葉に、ジェイスは親指を立ててみせた。
ライヒが再び口を開く。
「クラウドバスターの行動は、いつもの出撃とそう変わりないわ。起動した状態でカタパルトに載せ、北九州めがけて飛ばす。着陸後から作戦開始よ。作戦中は、2機が離れる事態は避けて。できるだけ早く戦闘区の全容を把握し、伝えるから、無理に索敵しようとはしないでね。あくまで安全が第一だから、作戦続行が困難と判断すれば、すぐに撤退を指示するわ」
「…」
ユウナが鼻を啜った。彼を一瞬だけ見て、彼女は問いかけた。
「以上、こちらから伝えることは全部だけど、何か質問は無い?」
571 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/16(木) 21:44:43.60 ID:BoEUeE+J0
「クラウドバスターを動かせるのは2人だろう。残りのパイロットXはどうする?」
サイドの質問に、ライヒはぽんと手を打った。
「そうだった。…操縦には参加できないけれど、オルゴンボックスに搭乗はできるわ。作戦中は常に全員がオルゴンボックスに搭乗し、操縦者以外は待機することになる。AIを調整して、シートベルト完備の席を作ってもらうわ」
「分かった」
サイドが頷いた。
↓1〜3 作戦に関する質問
572 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/16(木) 21:54:02.02 ID:BoEUeE+J0
あ、とくに無いなら無いって書けばOK
安価下
573 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/16(木) 22:56:35.81 ID:BoEUeE+J0
無さそうなので進める
「…他には、特に無いみたいね。今回のミーティングの内容は後で居住区の端末に送っておくから、確認してね。じゃあ、明日から頑張りましょう」
…
居住区に戻ってきた。昼食も終え、午後からはまた自由時間だ。出撃前、最後の安息の時となるだろう。
↓1〜3でコンマ最大 どうする?
574 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/16(木) 23:37:56.33 ID:iGG+o0CDO
皆と軽く散歩
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/17(金) 00:46:13.65 ID:yFDx8KOM0
昔のホームドラマの再放送を見て、何となく未来の家族予想図について語り合う
576 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/17(金) 06:25:19.94 ID:8FHeOdFs0
4P
577 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/18(土) 14:14:20.96 ID:yB+x5GT10
…
居住区に戻ってきた。昼食も終え、午後からはまた自由時間だ。出撃前、最後の安息の時となるだろう。
4人は…誰からともなく、あまり使われることのなかったラビングルームへと向かい、そして扉を閉じた。
「…ユウナっ」
ユウナをベッドに押し倒すと、アキラは激しく唇を重ねた。前歯をぶつけ、舌を絡め、唾液を混ぜ合いながら、彼女はズボンに手をかけた。
ところが、その手が目当てのモノに触れる前に、セレナがユウナのズボンとパンツを脱がしてしまった。
「あっ、何するの」
「私が先よ」
セレナはベッドの上によじ登ると、着ていたシャツを脱ぎ、ブラジャーを外した。
___ばるん。
そんな音がしそうな勢いで、豊満という形容詞すら足りないサイズの乳房がこぼれ落ちた。
セレナはずっしりと重い2つの果実を両手で持ち上げると、それでユウナのペニスを挟み込んだ。
「うっ、あ」
「どう、凄いでしょ…」
みっしりと詰まった乳房が、ペニスを扱く。あっという間に固くなったそれを、更に胸の谷間で攻め立てる。
「はぁっ、うっ」
「ほら、ほら…んっ」
おっぱいの間からかろうじて出てきた亀頭を、口に含む。
「うっ!」
とうとう、ユウナが射精した。
「んっ…ぅ…」
どくどくと噴き出す精液を、口に受け止めるセレナ。強気に攻めたは良いものの、流石に精液の味には面食らったようだ。途中で離してしまったペニスを、すかさずアキラが咥え、残りのザーメンを吸い上げ、飲み込んだ。
578 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/18(土) 14:14:47.60 ID:yB+x5GT10
「ん…ん…っ」
口いっぱいに液を溜めたまま、助けを求めるように辺りを見回すセレナ。そこへカオリが近寄った。
「あ…ちょっと、良いですか」
「んん……んっ!?」
突然、カオリがその口に食いつき、中身をじゅるりと吸った。
「んぐっ…ん…んくっ…っはっ!」
ごくりと飲み込んで、一言。
「…うぇ、やっぱまっず」
「おい…オレを置いてけぼりにするなよ」
アキラの口の中で堅さを取り戻したイチモツに、ゴムを被せながら言う。
そのままベッドの上で胡座をかいて、問う。
「誰から行く?」
「アタシが」
「私が」
同時に言いかけて、同時に黙る。
「…アキラ」
「! うん」
急いで服を脱ぎ、裸になる。筋肉に覆われた、起伏の豊かな身体が露わになる。
彼女はベッドの上に仰向けになると、脚を広げて陰唇を指で開いた。
「早く、挿入て…」
コンドーム越しに紅い媚肉に触れると、既に熱く濡れていた。
そのまま、腰を押し進めた。
「ふぁ、あんっ…♥」
柔らかい膣穴が、ユウナのペニスを包み込んだ。
すぐに出してしまわないよう、ゆっくりと腰を振る。
「んっ、んっ、んぁっ♥、あぁっ♥」
腰がぶつかると、膣がきゅっと締まり、彼の形に馴染んでいく。
無心に腰を振るユウナの後ろから、セレナが両腕を回した。
「!」
「じっとしてるのは、性に合わないの」
言いながら彼女は、後ろから彼の乳首を指でつまんだ。
「っ!?」
「ここでも気持ちよくなるようにしてあげる…」
「はんっ、邪魔、しないでっ! あっ♥」
579 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/18(土) 14:15:57.75 ID:yB+x5GT10
ユウナの腕を掴んで引き寄せ、胸に抱きしめる。
「はっ、好きっ、ユウナっ…大好きっ…♥♥♥」
「っく…っ!」
にわかに抽迭が止まった。びくびくと腰の震えを感じながら、アキラが囁く。
「ユウナ…この戦いが終わったら…一緒に」
「交代よ」
今度はセレナが彼を引き寄せ、胸に押し付けた。くるりと返し、ベッドに仰向けに倒すと、精液の溜まったコンドームを剥がしてペニスを口に咥えた。
「んむっ…」
「はぁっ…何よ…こないだまで、下手くそだったくせに」
「んっ、鍛錬を、欠かさないのよ…私はね」
そうは言うものの、手練手管とは程遠い単調なフェラだ。しかし、それは彼女は美味そうにやる。じっとりと舌を這わせ、じゅるじゅると吸い、滲んだ汁を飲み込んでいく。
硬くなったペニスを吐き出すと、セレナはその上に跨った。
「ストップ! ゴム付けて!」
慌ててアキラが、上を向いた肉棒にゴムを被せる。
セレナが、腰を下ろす。
「Ah…♥」
熱い肉のひだが、貪欲に絡みつく。騎乗位で腰を振ると、ユウナの遥か頭上で2つの巨乳がばるんばるんと揺れた。
「はっ、はっ、あっ…yeah…」
580 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/18(土) 14:16:37.90 ID:yB+x5GT10
ぎし、耳元でそんな音がして、ユウナの顔に影がかかった。
いつの間にか枕元にカオリがいて、膝立ちで彼を見下ろしていた。
「こ、ここからだと、スカートの中が丸見えで…」
薄暗いスカートの中に、ピンクと白の縞々パンツが見える。
「あっ♥ エッチ…で、更にパンツを…」
スカートの中に手を入れ、ゆっくりと下着を下ろす。
「あっ、あっ…つるつるパイパンまんこ、見えちゃう…♥」
「んっ、はっ、はっ」
一方、セレナは休まず腰を上下させながら、両手をユウナの胸に這わせた。
「背丈は小さくても…ここは、男のカラダ…♥」
「はっ、鍛えてる、からなっ」
「Aha !」
下から突き上げられて、セレナが悶える。負けじと、腰を打ち下ろす。
ユウナの顔を跨いで、カオリがオナニーを始めた。
「はっ…んっ、ひ…」
「はっ、ah、あっ、んっ…」
ユウナは、下からカオリの脚に手を伸ばし…ぐいと引き寄せた。
「ひんっ!?」
同時に、腰を強く突き上げる。
「Oh♥」
とろけたカオリの秘部に舌を挿れながら、セレナの膣内に射精した。
581 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/18(土) 14:50:46.13 ID:yB+x5GT10
「もう終わり…?」
渋々ユウナの上から降りると、今度はカオリが彼の腹に跨った。
「はっ、ユウナさん…」
腹筋に股間を擦りつけながら、言う。
「明日からの作戦…マジカルも、使いますか」
「使うかもな」
「んひっ…うち、今、超絶危ない時期なんですけど…」
薄赤色の目をギラギラさせながら、熱に浮かされたように言う。
「でも…仕方ないですよね。大事な戦いですもんね。アキラさんには悪いけど…ユウナさんの第一子は、うちが産んじゃいますね…」
ワンピースを脱ぎ捨て、16歳に似合わぬ豊満な乳房を曝け出すと、彼の鼻先に垂らした。
ユウナが、その先端にしゃぶりつく。
「ひゃんっ…パパぁ…それは、赤ちゃんのぉ…」
腰をずらし、ペニスを膣の割れ目でずりずりと擦る。
「気持ちぃ♥ おまんこいぃっ♥」
中身の詰まったゴムが外れ、精液まみれのペニスがまた硬くなる。
「ひっ、硬くなったぁ♥ ごりごりっ、おまめ擦れちゃっ♥」
「カ〜オ〜リ〜…」
そこへ、後ろから乱入者。
「抜け駆けとか、冷たいな〜!」
「あひっ!?」
アキラが後ろから、彼女の腰に腕を回した。そうして、指先で彼女のへそをほじくり始めた。
「ひゃっ、やらっ♥ そこ弱っ、弱いんれすっ♥」
「知ってるよ〜。あたしも、後でいっぱい触ってもらうもんね」
「止めてっ、やめっ、ひゃあああっ♥♥♥」
582 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/18(土) 14:52:04.11 ID:yB+x5GT10
「出るっ…」
素股されていたユウナも、勢いよく精液を噴き出した。
「ひゃ…びくびくっ…ひてる…♥」
…
4人が疲れ果てて、ベッドや床でぐったりと眠っている頃。ベッドの上でアキラに抱きつかれているユウナの頬を、何者かがぱしぱしと叩いた。
「っ、何だよ……!!?」
「ようやく起きましたか」
侵入者が、無機質な声で言う。
「この部屋は、オルゴンに満ちていますね。わたしとあなたが性交する時ほどではありませんが」
「お前…」
枕元の電灯を、薄く灯す。オレンジ色の明かりに、侵入者の姿が照らし出された。
↓1〜3をいい感じにMIX 侵入者の外見
なお年齢は13歳で固定させてもらいます
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/18(土) 16:23:32.90 ID:IqcYWQLB0
薄い胸 褐色の肌 白い髪 赤い瞳
584 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/18(土) 16:27:27.11 ID:LBPD89wDO
常に目をつぶっている
585 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/18(土) 16:30:40.99 ID:oOSUm8fmO
素足で肌の露出の多目の民族衣装の様な服を着ている
口元は紫のフェイスヴェールで覆われている
586 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/18(土) 16:42:08.47 ID:yB+x5GT10
抜けるように白いショートヘア。反対に肌は褐色。歳は13と、ユウナは知っている。少なくとも、彼女が彼の知る人物と同一であれば。しかし、彼の知る『彼女』は、まだ膨らみ始めの薄い胸を白の小さなチューブトップなんかで覆ってはいなかったし、色鮮やかな巻きスカートなんかも穿いてはいなかったし、南国風のくっきりした顔に紫のヴェールなんて被っていなかったし、その双眸を固く閉じてもいなかった。
「誰なんだ?」
「あなたの知る『彼女』と、同一です。お忘れなら、名乗りましょう。わたしは___」
↓1 少女の名前
587 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/18(土) 16:53:27.13 ID:XnWpXOkKO
エニ
588 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/18(土) 17:08:25.67 ID:yB+x5GT10
「エニ」
ユウナが、先んじて言った。
「……パイロットX#2。クラウドバスター・ローンウルフ…ドゥームズ・デイで、Y#1共々ガリバーに殺された筈だ」
「ローンウルフは、当初想定されていたものではありませんでした。プライマスさえも。クラウドバスターのパイロットとして最も効率良くオルゴンを発生し、戦闘センスを持った男女として選ばれたのが、わたしと、あなた」
「だが…オレは」
「ライヒの裏切りによって、彼女を最初のパートナーにした」
「裏切りだと? 博士が…」
「博士の役割は、あなたを格納庫まで誘導し、わたしと引き合わせることでした。わたしの父親も。しかし彼女はそれをせず、自らオルゴンボックスに搭乗した。取り残されたわたしと父親はやむなく予備のクラウドバスターに搭乗し、急拵えのローンウルフとして出撃し、そして死んだ」
「死んだ…死んだんだ。何でここにいる!」
「…パイロットX#36のバイタル変化を確認」
「はっ?」
その身体が、溶けていく。
「わたしは正規の手段で、再びあなたに会いに来ます。その時が、戦いの終わりです」
「あっ、おい…待て!」
手を伸ばすも、彼女の身体は銀色の液体となって溶け、やがてどこへともなく消えていった。
「んんっ…ユウナ…?」
「…アキラ」
アキラが、彼の腕を胸に抱き寄せる。
「どうしたの…?」
「…何でもない」
ユウナは、首を振った。
589 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/18(土) 21:39:52.41 ID:yB+x5GT10
…
服を脱いで裸になり、正方形の部屋の真ん中に立つ。すると彼を囲むように4本の柱がせり出した。柱の間には2枚の黒いフィルムが張られている。
柱が前後からゆっくりと近寄り、フィルムが彼の身体を挟み込んだ。そのまま空気が抜かれ、フィルムが身体に密着すると、壁面から放たれたレーザーが身体の輪郭を切り取り、胸と股間に穴を開けた。
黒いボディスーツに身を包んだ彼は、次の部屋でチェストアーマーとサニタリーピースを付け、ブーツを履いて、部屋を出た。
エレベーター前には、カオリとセレナが着替えを済ませて待っていた。
「アキラは?」
「もうすぐ来ると思いますよ」
「しばらくシャワー浴びれないから、味わって行くって」
「そうか」
肩をすくめるセレナ。
「呑気なものね」
「お前は良いのか? 当面、肉は食えねえぞ」
「っ…こ、この間食べたから、問題ないわ」
ユウナは鼻を鳴らした。
自動ドアが開き、アキラが走ってきた。
「ごめんごめん、遅くなっちゃった」
「揃ったな。じゃあ行くぞ」
エレベーターの扉が開く。4人は、白い箱の中へと足を踏み出した。
590 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/18(土) 21:40:40.29 ID:yB+x5GT10
…
強化アクリルの巨大なケースが2個、レールの上を走っていく。ケースの中には銀色のナノマシンが充填され、上面にはオルゴンボックスが半分だけ飛び出ている。
牽引車には、8人のパイロットが乗り合わせていた。
「座ってゆっくり話ができるのも、暫く先の話だな」
「サイドさー、ツツジいなくて大丈夫なん?」
ニヤニヤしながら質問するクロハに、彼は深刻な顔で唸った。
「分からん。こんなことは、初めてだ…」
「行きて帰って、また会えますよ」
アキラが励ますように言った。
↓23:00まで 何か話題があれば
今夜はここまで
591 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/19(日) 10:48:57.79 ID:Qh6WhaLg0
…
下関に着いた。関門海峡に向かって設営された簡易ドックの前で、牽引車を交代した。
ドックから離れたところには、多くの人々が集まっている。関係者はもっと近くにいるから、彼らはクラウドバスターを見に来た市民だろう。
ドックにケースを装填すると、上から伸びてきたクレーンアームがオルゴンボックスを掴んで持ち上げた。
「…では、行こうか」
「頑張りましょう」
「ええ、お互いに」
短く言葉をかわすと、それぞれタラップを上り、オルゴンボックスの前に立った。
ハッチが開く。足を踏み入れると、待機モードの灯りが灯った。
「…誰から行く?」
ユウナが、3人を見た。
↓1〜5多数決 どれで出撃する?
・アキラ→クラウドバスター・サヴェージ(
>>229
)
・カオリ→クラウドバスター・マジカル(
>>135
)
・セレナ→クラウドバスター・ヴェノム(
>>360
)
592 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/19(日) 10:58:11.74 ID:+TQKVbhu0
カオリ
593 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/19(日) 11:39:24.75 ID:36RazCXkO
アキラ
594 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/19(日) 12:51:14.01 ID:QQSfrLJDO
カオリ
595 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/19(日) 12:59:31.18 ID:r936UOGT0
カオリ
596 :
3票先取したので進める
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/19(日) 13:53:49.83 ID:Qh6WhaLg0
「…この後、カタパルトでドーン、でしょ?」
カオリが、恐る恐る言った。
「ああ」
「じゃあ、うち行きます」
カオリが前に進み出ると、ナノマシンが湧き出して操縦席を形成した。
「大丈夫なのか? 色々…」
「一人で椅子に縛り付けられてドーンの方が嫌ですよ。ユウナさんが側にいたほうが、まだマシです」
仰向けになり、両脚を上げる。ロボットアームがサニタリーピースを外すと、除毛された秘部が露わになる。
「それもだけど…」
「危ない日じゃないの?」
アキラの質問に、しどろもどろに答える。
「だ、大丈夫大丈夫。膣内に出さなければ…」
「…じゃあ、行くぞ」
ペニスを取り出すと、亀頭を入り口にあてがった。顔の横まで上げた彼女の脚を両腕で掴み、上から押さえつけるように腰を沈めた。
597 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/19(日) 13:55:50.46 ID:Qh6WhaLg0
「ひぁ、あ、あっ…♥」
『パイロットX:カオリ パイロットY:ユウナ 結合を確認。オルゴン供給、安定』
「アキラ、座って」
「! そうだった」
壁面に形成されていた、ナノマシン製の席に腰掛けると、8本のベルトと4本のアームが伸び、2人の身体をしっかりと固定した。
ユウナとカオリにも、固定帯が巻き付く。
『クラウドバスター・マジカル、起動完了』
”…おお、繋がった”
モニターに、サイドとユキナが映った。サヴェージに似たモーターサイクル型の操縦席で、2人は後背位で繋がっている。
”当機はクラウドバスター・コウガ。そちらは、マジカルか”
「よ、よろしくお願いします」
カオリはどうにか首を回して、モニターを視界に入れる。
コウガのコックピットの映像が隅に移動し、代わりにジェイスの顔が映った。
”3時間前に輸送機連隊が発進しました。司令機は現在、北九州上空に滞空中”
ジェイスの顔が消え、無数の空撮映像に切り替わる。
”30機の偵察ドローンは、間もなく展開を終えます。安全を確認した順に、簡易ドックの設営に移ります。現時点で確認されたドゥームズは、ポリボアを除き___”
↓1コンマ
00〜10 1体
11〜40 2体
41〜80 3体
81〜98 4体
99 5体
598 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/19(日) 14:11:19.12 ID:Ds5OoAbrO
はい
599 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/19(日) 14:41:51.80 ID:Qh6WhaLg0
目を凝らすと、小分けにされた映像の内3つに、動くものが映っている。
”2体。北西に1体と、南部に1体。各個撃破が可能と考えます”
映像が消え、クラウドバスターの外観に切り替わる。アクリルケースが展開し、カタパルトの土台がスライドしてくる。そこから、無数の金具がせり出して、2機の脚をがっちりと固定していく。
がくん、機体が動き始めた。
「あ、あ、あ…」
震え始めるカオリ。
「き、緊張するね」
「…」
カタパルトがレール上を滑り、陸地の端まで移動する。オルゴンボックスの壁面の全周が外の風景に切り替わると、目の前は既に海であった。
関門海峡を隔てたほんの向こう側が、九州。人も文明も絶え、怪獣に支配された地。
”リニアカタパルト、準備完了。射出用意。29、28、27…”
「今度は漏らすなよ」
「ぜ、善処します」
「…セレナ、何か言うことないの」
”17、16、15…”
「パラシュート降下訓練みたいなものだわ。恐れることなんて無い」
「おい、そろそろ口を閉じたほうが良いぞ」
「ふぅぅ…っ、お゛えっ…」
”6、5、4、3、2”
「ゆ、ユウナさん…うち」
「後にしろ、舌噛むぞ」
「今じゃないと! う、うち、ユウナさんのこと…す」
”1、ゴー!!”
次の瞬間、凄まじいGが4人を襲った。
「すい゛ぃぃぃぃ!!! …んぐっ、ん゛んーっ!?」
すかさず口にボールギャグを詰められるカオリ。
「くうぅっ…!」
「っっっ…」
後ろの2人も、歯を食いしばって衝撃に絶えている。
涙と鼻水とよだれで顔をべちゃべちゃにしながら……カオリは、繋がったユウナの身体に、たっぷりとおしっこを漏らした。
600 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/19(日) 17:05:30.07 ID:Qh6WhaLg0
…
「…っあ!」
「ひぐっ…ぐすっ…」
ゴンドラが、地表に着陸した。固定帯やアームが外れ、ユウナは身体を起こした。
「…クソッ、だから言ったのに」
「うえぇぇん…だってぇ…」
”クラウドバスター・マジカル。そちらは大丈夫か”
「ええ、大丈夫よ」
カオリをちらりと見てから、セレナが答えた。
”当機も無事着陸した”
”ひーっ、めっちゃ怖かった!”
そこへ、ライヒの顔が映った。
”コウガ、マジカル両機の着陸を確認したわ。ドローンから周囲の様子はモニターしているけれど、そちらから何か見えるものは無い?”
ユウナは、壁面のモニターに映る風景を、ぐるりと見回した。
元は港に繋がる道路があった地域のようだ。ある程度の高さの建物は残らず崩れ落ちているし、コンクリートはひび割れて、雑草が生えている。そして、砕けた地面には、赤黒い染みのようなものが点々とこびりついていた。
「…酷いね」
朽ちた乗用車と、その下に広がる黒い何かの汁を見ながら、アキラが呟いた。
”ドゥームズらしきものは、ここからは確認できない”
”了解。簡易ドックを組み立てるから、ゴンドラから一度降りてちょうだい”
「ああ」
カオリの足首を掴み、左右に広げて腰を振る。
601 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/19(日) 17:07:18.75 ID:Qh6WhaLg0
「んっ」
マジカルの機体が数歩、後ろへと下がる。ゴンドラの床から降りると、上空に大型の輸送機が飛んで来た。
輸送機から、黒い巨大な箱が投下される。それはゴンドラの上に落下すると、そのまま合体して、クラウドバスター一機分の簡易ドックとなった。
「ここで修理やパイロット交代をするってわけね」
”こちらは輸送機連隊。たった今、偵察ドローンの展開が完了しました。これより映像解析に移ります”
「そう言えば…」
ユウナは、おもむろに腰を引き、カオリの膣内からペニスを抜いた。
「ひっ、い、良いんですか」
「こうしても良いように、この前アップグレードされたんだった」
実際、モニターの様子に変化は無い。形成されたシートに深く腰掛けると、カオリも起き上がった。
「ふぅ…」
足元では、何かの機械が動いて床を掃除している。ユウナはロボットアームからサニタリーピースを取り上げると、股に当てた。
「食える時に食って、出せる時に出しとかないとな…」
呟く彼の身体が、ぷるりと震える。
”皆、具合はどう?”
「っ、今話しかけるんじゃねえっ!」
”あら、それはごめんなさい”
”博士、行動開始はいつ頃になる?”
”慌てないで。今、最適なルートを考えてるところだから”
モニターに、九州の地図が映る。
”ポリボアは、相変わらず阿蘇から動かない。ルートの候補は2つあって、先に北西のドゥームズを倒すルートと、ポリボアを最初に倒してそのまま南下し、鹿児島のを倒してから帰り際に北西のを倒すルートが今の所挙がっているわ”
地図の3箇所に赤い点が灯り、そこから3つのウィンドウがポップアップする。
”ドローンの映像によると、南のドゥームズは青いドラゴンみたいな個体。北西は___”
↓1コンマ
00〜30 ハガードクラブ
31〜60 フレイムホーク
61〜80 クイーンビー
81〜98 デーモンアイ
99 バベル
602 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/19(日) 17:08:52.76 ID:r936UOGT0
あ
603 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/19(日) 20:02:30.48 ID:Qh6WhaLg0
”ドゥームズ研究所から、悪いお知らせです”
突然、マユーが通信に割り込んだ。
”北西のドゥームズは、ポリボアよりヤバいやつです”
「何だと?」
視界の隅に、大きめのウィンドウが開く。映っているのは、人間の女のようなドゥームズ。しかし、その下半身は昆虫の腹めいて丸く、背中から伸びた翅で宙に浮かんでいた。
”先に『クィーンビー』と定義しました。こいつはその名の通り、小型の蜂型ドゥームズを生み出し、使役します。それ自体も厄介ですが、何よりこいつらは、物を拾ってくる習性があります”
クィーンビーの手元にズームする。そこには、無数の砲身の突き出た鉄塊が握られている。
”ペイントからこれはしんりゅう型駆逐艦の残骸と判明しました。三番艦『こうりゅう』が九州に救助に向かい、沿岸で破壊された記録がありますので、それでしょう”
「でも…形が変わってない?」
”そこがミソです。クィーンビーは、握った物体の形状を変化させ、自身に最適化させる性質があるようです。武器を用いるクラウドバスターでは、交戦しないほうが良いでしょう。下手したら、クラウドバスター自体を相手の武器に変えられるかも”
”…聞いたかしら”
ライヒが戻ってくる。
”ルートが決まったわ。まずはポリボア。それから南のドラゴンを倒して、最後にクィーンビーよ。場合によっては、追加でクラウドバスターを出すことになるかも。…つまり、そこまではできるから、2機だけで片付けようと無理することだけはやめて。じゃあ、頑張りましょう”
通信が切れた。残ったのは、サイドたちとの回線のみ。
”…では、向かうとしよう”
604 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/19(日) 20:07:22.56 ID:Qh6WhaLg0
____FIRST TARGET
____”POLYBOAR”
↓1〜3多数決 クラウドバスター・マジカルのまま進撃しますか?
605 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/19(日) 20:12:00.17 ID:A4K3yyOWO
はい
606 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/19(日) 20:27:23.22 ID:1GXEYMqx0
進撃
607 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/01/19(日) 20:29:09.80 ID:QQSfrLJDO
進撃する
608 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/19(日) 20:37:18.33 ID:Qh6WhaLg0
今夜はここまで
609 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/20(月) 21:39:11.77 ID:qeJOCj9z0
…
…
…
「リザ! 逃げようよ!」
リザは少年を助手席に乗せ、逃げ惑う人々と逆方向に車を走らせた。そしてトンネルを潜って地下深くへ進むと、やがて薄暗い鉄の空間に辿り着いた。
金網の橋を渡ると、その先には巨大な黒い球体が2個、隣り合ってそれぞれ4本のワイヤーに吊り下げられていた。
「これは…?」
質問しようとしたその時。
___ぱさり。
「えっ?」
振り返ると、リザが羽織っていた白衣を脱ぎ、足元に落としたところであった。
少年の見ている前で、彼女は黒いタイトスカートのホックを外し、ブラウスのボタンを外した。薄手のストッキングとスカートを一緒に下ろし、ブラウスを脱いで落とした。
「何やってるの…逃げようよ、早く!」
「あなたも脱いで」
「えっ…」
背中に両手を回すと、黒いブラジャーが緩んで、柔らかな乳房がまろび出た。同じ色のショーツを引き下ろすと、綺麗に陰毛を剃り落とした艷やかな裂け目が、薄明かりの下に露わになった。
「何で脱いでるの! 逃げなきゃ…死んじゃう」
「大丈夫」
シューズも脱いで一糸纏わぬ姿になったリザは、ゆっくりと少年に歩み寄った。
「絶対に助かるから。…さあ」
「…」
涙を浮かべながら…少年は、着ていたシャツを脱いだ。
おかしいことだとは分かっていた。リザが何と言おうと、今すぐ逃げないと助からないことは分かっていた。
しかし…それでも、彼女の言う通りにすれば、何とかなると思った。それだけ、彼女を信頼してきた。信頼するに足る時間を過ごしてきた。思い出を作ってきた。
「…脱いだよ」
素っ裸になった少年に、リザは微笑んで頷いた。
___がたん。
2人の後ろで、片方の球体がハッチのように開いた。球体の中では、何かのデータを示す光が行ったり着たりしている。
「さあ…行きましょう」
少年の肩を抱き、球体の中へと足を踏み入れる。
ハッチが閉まる間際…2人の後ろから、怒声と共に誰かが走ってくる音がした。
…
…
610 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/20(月) 21:39:46.01 ID:qeJOCj9z0
…
「___さん、ユウナさんっ!」
「…っ、ああ、どうした」
ユウナは我に返って、カオリの顔を見た。
「サイドさんたち、準備できましたよ」
モニターを見ると、簡易ドックから一機のクラウドバスターが出てきたところであった。サイドらの乗るその機体は、先程までのコウガではなく、長い棍を携えた無骨な巨人、ドウジであった。
”待たせたな”
通信が開いた。今度は正常位で、固く手を握り合っているようだ。相手はフミコと言ったか。体位のせいで、こちらからは後頭部しか見えない。
”ポリボアの情報を見るに、コウガよりこちらの方が有利だと判断した”
「あんたに任せる。じゃあ、出発するか」
”了解”
ドウジが、大股に歩き出した。分厚い足がコンクリートを踏み締める度、重々しい地響きがマジカルの方まで伝わってきた。
「…さてと」
「…はい」
カオリが再び仰向けになり、脚を上げる。ユウナは柔らかくなったペニスを手で扱いて固くすると、ひくつく肉の穴に、深々と突き挿れた。
「んっ、ぁ…♥」
「ふぅっ…じゃあ、飛ぶか」
「へっ? …うぇっ!?」
カオリの身体が180度回転する。うつ伏せになった彼女の脚を脇に抱えると、ユウナは腰を突き出した。
「ひゃんっ♥」
マジカルのスカートの裾から、青い光が噴き出す。すると、銀色の巨大な魔法少女は、緩やかに空へと浮かび上がった。
「ひっ、あっ、また飛んだっ…」
「あんまり締めるなよ。マジで膣内に出ちまう」
「っっっ…」
こくこくと頷くカオリ。それとは裏腹に、何かに期待するように、彼女の膣が一瞬だけ、きゅっと締まった。
611 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/20(月) 21:40:50.89 ID:qeJOCj9z0
次回から戦闘開始
奮ってご参加ください(過疎)
612 :
◆eXipHdytqM
[saga]:2020/01/21(火) 18:40:30.88 ID:/sFTQQEx0
…
北九州から南下し、山間部を踏み越える。マジカルは飛んで移動できるが、ドウジは山の隙間を縫うように大股に歩いて行く。北部九州も福岡を抜ければ殆どが耕作地だが、流石に山はそういうわけにもいかない。
従って、カルデラの中心に鎮座する、茶色い毛むくじゃらの怪獣を視認したのは、マジカルのほうが先であった。
「…心拍数が上がってますよ」
「知ってる」
「大丈夫ですか」
「うるさい」
ポリボアの姿が、だんだんと近付いてくる。茶色の巨体は、イノシシと名付けられてはいるものの、頭も足も牙も見当たらない、どちらかと言えば毛虫か何かのようだ。
その身体が、もさりと動いた。
「! 気付かれた…?」
「来るわ」
セレナが、短く言った。
今まさに、ポリボアの身体から夥しい量の針が放たれたところであった。
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