男「安価でモンスター娘のハーレムを作る」スライム娘「その2です」スララ「に!」

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145 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/21(火) 20:00:27.34 ID:Adr1V7HS0
俺(これは………………俺の顔写真と、何かの記事、か………………?)

俺「……………………………っ」

俺(内容は、前世の俺(仮)が死んだことについてだった……………この国の全国新聞で、割と大きく載っていると言うことは、俺(仮)は相当有名だったらしいな…………まとめると、こんな事が書いてあった)

 ×月○日、未明、□□国で米滝 飯治(こめたき はんじ)死亡。
 死因、テロによる爆死。自ら身を呈して大広場で自爆しようとしたテロリストの爆弾を抱えて走り、他に誰も犠牲を出さずに死亡した。
 □□国では生前も彼を慕う者も多く、今後英雄として殉死したという勲章が贈与される予定。
 日本に住む両親も、自慢の息子だったと酷く心を傷めている。

男(英雄、か………………俺の柄では無いな。これ本当に俺か? ただ顔が似ているという可能性もあるが………………ん? ブログ?)

男(ほう…………俺(仮)のインターネット版の日記のような物か。どれどれ……………)

 *月〆日
 今日は保護犬猫ちゃん達の里親を8人も見つけました! 新記録! 幸せになってねー!

 ●月∇日
 また千羽鶴が来ました。千羽鶴より物資をください。

 ♂月◎日
 今日は友達もつれて瓦礫処理に行きました。ボランティアのサイトはこちら→www**********.jp

 ▲月%日
 今日から前々から言っていた□□国に行きます。もしかしたら死ぬかも知れませんが、無事に帰ってこれるように祈っていてください。

 ▲月%日
 現状はこんな感じです。とにかくお金が足りません。
 ちょっとの募金で、こんな現状を変えられます。
 募金はこちら→www***********.jp、www**************.us
 100円からで良いので、どうか募金してください。

 ☆月◆日
 現地でも女の人に追われてまーす。
 というか日本から追っかけて来てる方がいるんですが!?

 ×月○日
 偉い人にお呼ばれしました。
 そんな大したことして無いんだけどなー。

男(日記は最低1日一度は作成されているが、それも×月○日で終わっている………………この日に死んだのか。コメント、というこの日記を見た者が自由に感想を言える所では、俺(仮)の死を悼む声が大量に来ている。……………生前のコメントは、俺(仮)の善行に対する賞賛声と、常に女に追っかけられているという事への嫉妬の声が飛び交っている)



カタカタカタカタカタカタカタカタ………………ッタン

男(さて…………………………ブログやネットで拾った俺(仮)に関する情報はまとめると、こうなる)

・善人
・死んだときに割と広い範囲でそれが伝えられる程度には有名だった
・当時有名さを利用しようとして寄ってくる女性が非常に多く、それら全てをシャットアウトして清廉潔白に活動していた
・童貞
・実家は寺という宗教的な意味合いの強い施設で、心配する両親の反対を説き伏せて平和貢献活動を行っていた

男(ということらしいが、やはり俺の前世とは思いづらいが…………内容は、あの夢と完全に一致する……………)

男(…………………とりあえずプリントアウトして、持って帰るか…………………)ピピッ、ウィーン……………ガッションガッションガッション……………

146 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/21(火) 20:05:26.04 ID:Adr1V7HS0


虎狐母「………………あ、思い出したわ……………! そう言えばそんな事件もあったわねぇ………………」

虎狐父「私は覚えて無いな…………」

虎娘「何年前? ……………なるほど。ってことは、私が生まれる前、ね………………」

狐娘「相当前だね」

男「顔は完全に一致している……………しかし、さっき話した夢の事以外の記憶は無いし、童貞だし、性格も全然違う。これは、俺なのか……………………?」

狐娘「いや、どう考えても男さんだと思う」

虎娘「私も」

男「…………………根拠は、あるのか?」

虎娘「だって、記憶がある時点でまずほぼ本人だし…………ほら、これ。『平和貢献活動』」

狐娘「男さんっぽい」

男「平和、なぁ………………」

虎狐母「今も、男さんはあっちの世界の平和の為に働いているのよね……………?」

男「はい………………魔王様の命令で、結果的にそう言うことになったんですが」

虎狐父「それでも、素晴らしい事だ。………………あちらの世界の事情は分からないが、素晴らしいと思う」

男「ありがとうございます」

虎狐母「………………まあ、あっちの世界のことも色々あって大変だと思うしねぇ。こっちにいるときぐらいは、ゆっくりして行ってね……?」

男「……………ありがたいのですが、そうも行きません。あと1ヶ月で決戦ですから、明日の朝には帰らせていただきます」

虎狐父「そんな………………! 1ヶ月ぶりに会ったというのに………………」

虎狐母「……………まあ、記憶は消えるのだけどね」

虎娘「大丈夫よ、お母さん、お父さん。全てが終わったら、また戻って来るわ」

虎狐父「ああ……………」

男「……………俺は引き続き自分の事を調べていますので、お義父さん達は家族団欒をしていて下さい」

狐娘「うん、分かった……………」



虎狐母「あの……………九葉」

狐娘「なにー?」

虎狐母「ま、またもふもふしてもいかしら………………?」ワキワキ

狐娘「いいよー」

虎狐「あ、ありがとー……………♡」

147 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/21(火) 20:05:52.18 ID:Adr1V7HS0
〜その夜〜

虎娘「おとこ……………ぉ…………………♡」グー……………パー…………………

狐娘「すー………………すー…………………」

狐子「ん……………………ぁ……………………」

男(…………………あとたった1ヶ月………………あとたった1ヶ月で、世界の運命が決まる。嫁達も、魔王様も………………誰も、失いたくない。失わない為に、戦うんだ。守るんだ。強くなるんだ………………!)

男(…………………俺の前世の事をちゃんと調べるのは、また今度だ…………今日は、おやすみ。ココハ、ハチカ…………)モゾ………



今宵も何かが干渉してきた。
何が?>>安価下
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 20:17:03.00 ID:e+At3dSG0
この世界の神(♂)
男やハチカ達は異世界の邪神に魂を奪われて転生してしまった事を詫びる
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 20:25:51.29 ID:2DHAPyd9O
邪神に目をつけられそうなもの
男:生命への渇望や禁欲に伴う潜在的性欲
ココハ:TS願望
ハチカ:猫被って生活していた分の好きに暴れたい願望
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/01/23(木) 20:34:03.88 ID:4W3OBMR00
〜???〜

???『……………よ………………きて…………………とこ………………あの………………お……………………すいませ……………………………起き……………………………ちょ………………………願………………………しもし…………………………きてくだ…………………………なん………………………………………あの……………………………………目覚める……………………………目を……………………………………あなた…………………………………えっと…………………………は…………………………………おーい………………………起き………………………の、ね………………………起きな………………………………全然……………………ぐすっ……………………………』

男「……………………ん、んんっ…………………ふぁ……………?」パチッ

???『なっ、なんで、なんで起きないんですか…………? ま、まさか死んでる……………? わ、私が殺した? そ、そんな……………ひぐっ…………………』

男「…………………………」ジー

???『ひがっ…………ぐっ…………………えぐっ……………………』

男「……………………おはよう」

???『……………………ん、へ?』パチクリ

男「…………………勝手に殺すな」

???『う……………………うわあああああああっ!? 生き返った!?』ズザザザザ!

男「まず死んでいないが……………とにかく、ここはどこだ? 君は誰だ?」

???『はぁ、はぁ、はぁ………………! あ、ちょ、ちょっと………………ちょっと、落ち着かせてください……………………すぅー……………………………』

男「落ち着いてる暇があるか。俺が聞いているだろ……………………?」ピシ……………………!

???『わーっ! ちょ、ちょっと待って、あ、待ってください! お願いです! お願いですからぁ……………う、うぇーん……………!』ポロポロポロ…………

男「泣いたり驚いたり落ち着いたり泣いたり…………忙しい奴だな」

151 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/23(木) 20:35:48.11 ID:4W3OBMR00


???『んっ……………んっ………………んっ……………』コク、コク、コク…………

???『………………………ふぅー…………………』

???『と、取り乱してしまってごめんなさい……………』

男「はぁ………………で、お前は誰だ? ここは、どこだ?」

???『えっと…………わ、私は人間の死後の魂を司るこちらの世界の男神です。そ、そして、ここは私が創造した神域です』

男「男神かよ………………」ボソッ

魂神『えっ?』

男「いや、何でもない」

男(目の前の神と名乗る中性的な美少年は、髪も、瞳も、生命の神秘を感じさせるように真っ白だった。仄かに緑色を含んだ白い地面は、まるで木の表面のようにデコボコしており、ゴツゴツしていながらも転んでも怪我をしない程度には柔らかかった。俺の足元の地面はそのまま巨大な枝のように伸びており、霞むほど遠くで枝分かれして、恐らく数百メートルはあるであろう葉や蕾を付けているのが見える。また、感覚を研ぎ澄ますと、どこか遠くからあらゆる生物が産声をあげているようなかすかなさざ波の音と、胎の中にいるような心地良い潮の香りがする)

男「で、こっちの世界の神がなんで余所者の俺なんかを神域に呼んだんだ?」

魂神『は、はい……………そ、その、謝りたいことがありまして』

男「謝りたいこと………?」

魂神『はい……………米滝さん……………』

男「…………………! その、名前は…………………」

魂神『……………人間が死ねば、その魂は一度私の元に集められ、天国か地獄、もしくは煉獄に行きます。…………しかし、あなた方3人の魂は、私の元に来る前に…………名前は上げられませんが、とある邪神に盗まれ面白そうという理由で異世界に転生されてしまったのです…………』

男「……………じゃあ、俺は元々チキュウの住民で、コメタキって名前だったんだな?」

魂神『はい、そうです。本当に申し訳ありません…………!』

男「……………でも、邪神に奪われたって…………ハチカとココハは石碑に転移させられたんじゃ無いのか? 俺は確かに死んで葬式も挙げられているから、そこから魂を奪われて異世界に生まれた、というのは分かる。しかし、ハチカとココハは死ぬ前に転移の力を持つ石碑によってあっちの世界に転生されているんだぞ? 身体ごと消えているせいで、葬式も挙げられていない…………」

魂神『その石碑も、おそらくあのニャ…………あの邪神が作った玩具でしょう。恐らく、地球上にいる人間の中からランダムに秘めたる欲望のある人間を選び抜き、転移、転生させる、といった内容の……………』

男「そうか……………じゃあ、俺たち3人以外にも既に転移した誰かがいるかもしれないって事だな?」

魂神『はい………残念ながら私には権限がない為世界を超える事は出来ずあちらの情報は分かりませんが、権限を持つ神から聞いた情報によると、転移、転生した人々は決まって生前持っていた欲望に添った姿、能力になるみたいです』

男「ふむ……………じゃあ、俺の姿も、ココハの姿も、ハチカの姿も、欲望が反映されてるんだな」

魂神『はい………まあ、確信はありませんが…………』

男「……………じゃあ、俺が性欲強いのも?」

魂神『…………さあ?』

男「さあ、って…………」

魂神『多分ですが………色々とあったんじゃ無いですかねぇ…………』

男「分からないか…………」

魂神『…………ですが、もしかしたら少し記憶を取り戻す事は出来るかも知れません』

男「で、出来るのか…………!?」

魂神『………はい。魂を奪われてしまった事は申し訳ないので、お詫びとして頑張らせていただきます………貴方の魂の記憶に干渉すれば、あるいは』

男「……………その言い方だと、何か問題がありそうだな?」

魂神『……………はい。魂の記憶と言うには、貴方の魂の奥底に刻まれている記憶です。なので、もしかしたらそれを掘り起こすと言う事は、貴方の精神に深い傷をつけるリスクがあるのです。…………それでも、転生の秘密を探るのですか?』

男「…………今からか?」

魂神『はい。今夜は1ヶ月に一度あるか無いかぐらい干渉がしやすいので、なるべく今夜が良いのですが………』

男「分かった。じゃあ、頼もう」

魂神『……………分かりました…………では、目を閉じてください………………』

男「………………」

思い出してください…………貴方の魂の記憶を……………潜っていきます………………どんどん………………奥へ…………………深くへ…………………

男が性豪に、それも魔族の、魔王サイドに転生した理由>>下
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/23(木) 20:40:06.71 ID:L9U7F8cr0
清廉潔白に禁欲的に活動していた男から禁欲さを取り除いて精に奔放になるように邪神がいじった。
それでも人間サイドだと前世と同じようになってしまうかもしれないからと邪神があえて魔族サイドに置いてみた。
(魔王が割と良い人だったので残虐な人物にならずに済んだが)
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/23(木) 21:55:59.33 ID:Sij5rUAA0
人間の為に尽くした続けた結果
その人間に殺されてそれでも人間を最後まで信じ続けた男を見て
滅茶苦茶面白いと思ったので試しに人外にした
その上でどこまで人外に尽くせるかを見たり
人間を仇なす存在にしたらどういう風に人間を扱おうとするかを試そうとした

ついでにココハやカレルは男と元男の間に生まれるのは友情か愛情か
良くある疑問をきのこたけのこ論争並みの軽さで試そうとした
154 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/25(土) 11:48:05.16 ID:V2BCICHA0


A「ねえアナタ………テレビで有名人でしょう? ねえ、アタシと付き合う気なーい?」

男「すいませんありません。では忙しいので」タタタタ………

A「あ、ちょっと………!」

男(女か………残念だけど、俺は一人でも多くの命を救うために必死なんだ………)

155 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:49:17.55 ID:V2BCICHA0


B「有名人さん。私なんてどお?」

男「すいませんそう言うのはちょっと………」

B「えー? ほら、私の身体好きにしてい良いのよ?」プリン

男「女の子はもっと自分の身体大事にした方がいいよ。それじゃ」タタタタ………

B「えー!? あんたホモ!?」

男(俺だって溜まる物は溜まるよ………だけどな………そんなことしてる時間は無いんだよ!)ムラムラ………!

156 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:50:10.29 ID:V2BCICHA0


C「あ、あの、米滝さん、ですよね…………?」

男「うん。そう、だけど…………君は?」

C「あ、あの、覚えてませんか………? 私、その、高校の時同級生で、米滝さんに助けて貰った…………」

男「ん…………? ああ、あの子ね」

C「そ、それで、その…………つ、付き合って貰えたり、とか…………」

男「うーん…………ごめん。そう言うのは受け付けていないんだ…………」

C「え、そ、そんな………! こ、今度一緒にお食事だけでも………!」

男「ごめん!」タタタタ………

C「そんなぁ…………」

男(………誰だあの子………あんな風に有名人の俺の知り合いを装って近づいて、あわよくば関係を持っちゃおうって人、居るんだよなぁ)

157 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:50:41.80 ID:V2BCICHA0


D「おにーさぁん。ねー、たったこれだけでヤれるんだよぉ?」

男「お金無いんだ。じゃ」タタタタ………

D「くっ………! やっぱり噂通りの固さね…………!」

男(噂……!?)

158 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:51:10.49 ID:V2BCICHA0


男(ふう………ようやく◻◻国に着いたか…………ん?)

C「はぁ………はぁ…………! こ、米滝、さん………! お、お待ちしてましたぁ………!」………タタタタ!

男「おわぁ!? き、君って………なんでここに!?」

C「ぜーはーぜーはー………! え、SNSでここに来るって言ってたので、さ、先回りを……………!」

男「すごいな君…………あ、付き合わないよ」

C「こんなにも意思を表示しているのに!?」

男「ごめんね!」タタタタ………

C「ま、待ってええええ!」タタタタ!

159 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:51:50.39 ID:V2BCICHA0


E「オニサンオニサン、ニホジン?」

男「あー、yes」

E「ワタシフゾクジョ。エチシテオカネモラウ。オカネチョダイ」

男「あー、no」

E「オカネホンノチョト! エチシテ!」プリプリ!

男「sorry!」タタタタ………

E「#\%@*!」タタタタ!

160 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:52:19.26 ID:V2BCICHA0


男「な、なんで海外に来てまで女に追われにゃあかんのだ…………!」

同僚「お前羨ましいなー。そんなに女に追われてよ………」

男「羨ましいもあったもんかよ………こっちは世界平和の為に命かけてるんだっつーの…………」

C「はい、タオルです」

男「あ、ありがとう…………」フキフキ…………

男「………………」フキフキ…………

C「………………」ニコ♡

男「………………………!!!?」

C「えへ…………♡」ニパ♡

同僚「あー、その子今日からボランティアに入った子だ。可愛がってやれ」

C「もう逃しませんよ…………ボランティアに入った私を追い出すなんて、出来ませんもんねー」

男「なに言ってんだ! ここでの活動がどんなに危険な事か………」

同僚「コメタキ!」

男「っ危ねえ!!!」ガバッ!

C「きゃ、きゃぁ!?」

ドカァァアアァアアン!

同僚「またかよぉ!」

男「っち………! ……………大丈夫か?」

C「あ…………ありがとうございます………………」カタカタカタ………

男「……………だから危ねえって言ったろ? …………帰るなら戦況が酷くなる前の今の内だ」

C「………そ、それでも、私は、米滝さんの側に………………」

男「……………じゃあ勝手にしてろ。死んでも知らねえぞ」

C「………………はい…………」

161 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:53:15.14 ID:V2BCICHA0


F「ア、アノ、コメタキニーチャン…………」(カタコト英語)

男「うん? いつも炊き出しに来てる子だね。どうした?」

F「ミー、ニーチャン、スキ………ダ、ダイテ……………?」クパァ……♡

男「ゔっ…………!?」

C「米滝さぁん…………? モテモテですねぇ?」ジロリ………

男「君に言われなくたって抱かないよこんな小さい子!」

F「ム…………ライバル?」

C「ええ…………あなたなんかには渡さないわよ?」バチバチバチ………!

F「ミーモ………ユーニニーチャンハワタサナイ」バチバチバチ………!

男「おい、俺どっちの物でも無いんだが」

162 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:54:36.26 ID:V2BCICHA0


C「本当に行くの…………? 危険じゃない?」

男「ああ、都市に近いお偉いさんのところだからな。最近は戦況も落ち着いてきているし、安全な筈だ。どちらかと言うと、二人が気をつけてくれ」

F「ウン…………キヲツケル」

C「じゃあ、気をつけてね…………」ギュ…!

男「あ、ああ……………」

F「…………ネー、ニーチャン」

男「ん? なに?」

F「……………コノクニ、ジュウコンデキルンダヨ」

C「え…………」

男「ゔゔっ!?」

F「…………ミーモモウケッコンデキルシ…………カンガエトイテネ。ジャ、イッテラッシャイ……………♡」チュ……♡

男「………………あ、あぁ…………」

C「………………結婚………」ドキ………♡

男(……………お、俺は……………どう、したら……………)

163 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:55:14.57 ID:V2BCICHA0


男(電車の時間は………5分後か…………)

プルルルルルルッ

男(ん? ああ、俺の携帯か)

男「あ、かーちゃん?」

かーちゃん『飯治〜? 元気にしてる?』

男「うん、元気でやってるよ」

かーちゃん『良かった良かった。あ、あんたが高校の時に風邪ひいた時プリント持ってきてくれた女の子、覚えてる?』

男「…………ふんふん」

かーちゃん『どうやら危険を顧みずに、「米滝さんの所に行く!」ってそっちに行ったらしくてね。もしかして、あんたのところでボランティアをやってるの?』

男「あー…………まあ、そんなかんじ」

かーちゃん『あんたもあの子も、無事だろうな?』

男「大丈夫、一応無事だって…………」

テロ男「*******!」

ザワザワ………

男「………え、おい、マジか…………みんな、危なっ………!」

かーちゃん『どうしたの?』

テロ男「*********!」カチッ!

男「ごめん、かーちゃん…………! うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

ドッ!

テロ男「***!?」

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!

男(このまま、崖から……………)

ダンッ………!





テロ男「******〜〜〜!!!」

男(……………よく考えたら、俺まで飛ぶ必要ねえじゃん。しくった)

男(……………こんな事になるんなら、あの二人と結婚ぐらいしても良かったんじゃ無いかって……)




カッ





    良か   み な救  く  飛ん   死  な     とぅ    母ちゃ    る        ふ

164 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:55:58.99 ID:V2BCICHA0


???「清廉潔白に禁欲的に活動していた………なるほどねえ。それに、人間の為に尽くした続けたのにその人間に殺されたんだねぇ! それでも、人間を最後まで信じ続けたんだねぇ。滅茶苦茶面白いじゃん、キミ!」

男「……………え?」

???「いいねえ、キミは………まあもちろん天国行き予定だったよねぇ。そうだねぇ…………そーとー溜まってたみたいだねぇ。オナニーも、最後にしたのは何年前だい…………? まず君から禁欲さを取り除こうねぇ」ズッ

男「がっ……………!?」

???「でも人間サイドだとおんなじことしそうだし、魔族に生まれ変わらせようね。魔王が拾いそうな場所に置いて…………人間の平和の為に働いてきたキミは、人間に仇なすかたえに立ったら、どんな事をするのかねぇ。面白くなりそうだねぇ……………!」

男(……………な、なにが……………起こったんだ…………? 俺、確か死んで…………2人、大丈夫かな………………あれ……………だれだ、ふたりって……………あれ、おれ、だれ……………? だれ…………………なに………………… … …… …

165 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:57:08.09 ID:V2BCICHA0
〜とある森〜

ザァァァァァァァァ……………

魔王「ふーんふふーん、ふふふふーん…………………ん?」

???「おぎゃあ! おぎゃあ! おぎゃあ!」

魔王「魔族の子供………? 捨てられでもしたのかの…………」

???「おぎゃあ! おぎゃあ! おぎゃあ!」

魔王「おお、こんな雨の中で可哀想に…………よーしよしよし…………む………? こ、この、魔力量は…………!?」

???「おぎゃあ! おぎゃあ! おぎゃあ!」

魔王「……………今日は良い拾い物をしたのお。ウチに来るが良い…………お主の名前は………………………『男』だ」

男「おぎゃあ!」

166 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 12:07:48.20 ID:V2BCICHA0
魔王の元での男の成長過程(現在26歳)
何歳にどんな事をした、どんな経験があった、日頃何をしていた、等。
途中に人魚のアクアとの交流もがあり(アクアの事は書かなくても大丈夫です)
>>安価下3つ
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 12:34:45.00 ID:ItaM4NeO0
15歳くらいの頃に調子に乗って暴れて強姦まがいのことをすることがあったが、魔王に叩き潰されて説教されて改心した
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 13:47:44.64 ID:fhF7dBLAO
邪神が欲望を思う存分振るえるように
容姿をそれなりに良いものに仕立て上げたせいで
女幹部やお世話役などを無意識に魅了していたが
腹心あわよくば跡継ぎと考えていた魔王が
戒厳令じみた監視を男の知らないところで行っており
色欲に溺れることはなく元来の素質もあって
順調に成長、ただし性欲もいつの間にかやべーことになってた
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 13:53:16.24 ID:J+BNXX+MO
20歳
友人と諸国漫遊の旅に出る。人間の国にも行き、女騎士に友人が傷つけられるなどの一悶着あったが最終的には和解して宴会を開いた。

なお、友人は一年後に件の女騎士と結婚して幸せな家庭を築いた。結婚式のスピーチを男が行った。
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 14:00:40.49 ID:oyn5duGA0
戦闘面に特化しちゃうといくら欲望強くてもただのありがちな魔王と変わらないと思った邪神様が
戦いに関しては最低限しかできないようにフィルターをかけた
その為魔王や側近も戦闘に関しては魔翌力の割にあれぇー?と度々首を傾げていた

一度人魚の国に送って女友達でも作らせようとしたら思った以上に仲良くなったものだから
下手にあちこち送ったら魔界のバランス崩れるかもとなるべく城の外には出さないようにした

人間に対しては戦闘面でちょっと微妙なので変に憎ませてもちょっと良くないと判断し
俺らに仇なす存在ではあるが別にあっちから手を出してこなければ何かする必要はないよと教えた
171 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:33:00.23 ID:DtYftSp50
〜1歳〜

男「ま、ま…………まおー!」

魔王「おうおう、可愛いのう」

お世話係「失礼します」ガチャ

魔王「おう、ようやく来たか」

お世話係「お世話係の女の魔族を募集、と書いていたので…………ここでよろしいでしょうか?」

魔王「うむ。ワシが魔王だ」

お世話係「あ……………! こ、これはこれは……………お初にお目にかかります………………! これからよろしくお願いします………………!」

魔王「うむ。よろしく。こちらが今日からお主に見てもらう、男じゃ」

男「まおー?」

お世話係「これはお可愛らしい……………! これから何卒よろしくお願い申し上げます……………」ペコリ

男「おねがー?」

魔王「まだ子供にそんな事を言ってもわからぬぞ。じゃあ、頼んだぞ」

お世話係「はい」

172 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:34:05.86 ID:DtYftSp50
〜3歳〜

男「てい、やー、とー!」ブン、ブン、ブン!

お世話係「どうしたものでしょうか……………」

魔王「ん? どうかしたのか?」

お世話係「あ、魔王様。その……………男様には魔王様に命じられた通りの訓練メニューをやらせているのですが、なんと言いますか……………同年代の魔族達と比べると、成長が遅いと言いますか……………魔力の量はずば抜けているのに魔法は使えませんし……………申し訳ございません」

魔王「お主が謝ることは無い。ワシも薄々は気づいておったが、恐らく男の体質ゆえだろう……………なぜ、魔力だけがあんなに高いのか…………………謎だ」

男「えぁー!」ブブブン!

男「いてっ」ドタ

お世話係「くすっ………………」

男「あー! いまわらったなー!」

お世話係「申し訳ございません男様」

男「ユルさん! ケットウだー!」

お世話係「ええどうぞ、男様。手加減はいたしませんよ?」ジャキン…………!

魔王「とっても元気だこと…………」

173 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:34:50.74 ID:DtYftSp50
〜5歳〜

魔王「では、人間について学んだことをおさらいする。まず?」

男「原則手を出さない」

魔王「そう。我らに仇なす存在ではあるが、あちらから手を出して来ない限りは、何もする必要はない」

男「ムラはあるけど、強い奴がいるから、だよね」

魔王「そうだ。我らのように種族全体が強いわけではない。しかし、人間には神々の奴らがついておる。神々は厄介でのお…………時には気まぐれに叡智を与え、時には面白がって力を与える。勇者が産まれるのも、殆ど奴らのせいだ」

男「大変だね……………」

魔王「まあ、そんな奴らでも神だ。到底ワシらがどうこうできる存在じゃない」

男「神、ねぇ……………」

魔王(……………男に伝えた以外では、人間に手を出してはいけない理由はもう一つある。男のこのままの成長率では、未だバリバリ上がっている魔力量以外は、平均的な魔族より弱くなるだろう……………そんな状態で人間にちょっかいでも出したら、ひとたまりも無いからな……………)

174 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:35:48.42 ID:DtYftSp50
〜8歳〜

魔王「男を人魚王国に送ってから1ヶ月………………まだ見つからないのか!?」

魔王「報告では人魚の友達が出来たとか言っていたが………………ななな何かトラブルでもあったのか…………………!?」

お世話係「現在捜索しております。魔王様、落ち着いて……………」

魔王「これが落ち着いていられるか!?」ガシャアン!

お世話係「きゃっ……………!」ドサッ…………!

魔王「はぁ……………はぁ………………………あ、す、すまない………………! 大丈夫か……………?」

お世話係「大丈夫です」ドクドク

魔王「嘘をつけ! あああああガラスで切ったのだな!? すまない、本当にすまない!」パアァァァ……………

お世話係「勿体なきお言葉です」スゥ…………

魔王「はぁ………………はぁ……………………こんな、こんな気持ちは初めてだ………………………誰かが帰って来ないのがこんなにも心苦しいなど……………………!」

お世話係「………………………」

バァン!

ゴブリン「魔王様! 男様が………………!」

魔王「……………………!」

お世話係「………………………!」

175 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:37:50.86 ID:DtYftSp50


男「はぁ…………………ぜぇ………………………」ボロッ

魔王「お、男………………!」

お世話係「そ、その櫂は……………? こんなにびしょびしょになって………………」

男「はぁ………………………はぁ…………………な、なんでも、ない……………………」

魔王「だが、1ヶ月行方知れずだったのと何か関係があるのでは………………」

男「なんでもない!」カラァン! タタタタタタ………………

お世話係「あ! 男様! せめて身体をおふき下さい!」タタタタタタ………………

ゴブリン「な、何があったのでしょう…………………?」

魔王「さあな……………………」カラン……………

魔王(この櫂は……………………手作りか………………? なにか、話したくないような事でもあったのか…………………?)



シャワァァァァァァ……………

男(くそぉああいつ……………! アクアァァァァァァ……………! 僕を絶海の孤島に置いていきやがってえぇぇぇぇぇぇぇ……………………!)

お世話係「あ、動かないで下さいませ男様。目に石鹸が入ります」

男「ぐほぉあ目があっ!」

お世話係「だから言いましたのに……………」

男「もういい! 自分で洗う!」

お世話係(反抗期、ですかねぇ……………)

176 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:42:54.95 ID:DtYftSp50
〜15歳〜

お世話係(男様は成長されました………………力も強くなり、もう私の剣技では太刀打ちが出来なってしまいました………………それに、思春期真っ只中で、魔王様の言うこともあまり聞かなくなってしまいました………………しかし………………もう10年以上男様のお世話係をしているというのに、やはり私も女を捨てていない、という事なのでしょうか……………)

お世話係(37歳、夫と死に別れて16年……………男様の事を異性として見てしまっているだなんて、私はどうしたら………………世話係として失格ですね………………体力も、教えることも、お世話係としての仕事も、少なくなってきました……………もうそろそろ、引退も考えなければ………………)

ガシャアン!

お世話係「きゃあっ!? な、何がっ……………!?」

男「はーっはっはっはっは!」ドルン! ドルンドルンドルン! バルルルルルルルルル!

お世話係(あ、あれは魔バイク!? 魔王様のコレクションだけど、燃費も操作性も悪すぎてあまり使われることは無く倉庫の奥に眠っていたのに………………。あ、なるほど……………男様はお若いし、魔力量もとてつもなく高いから乗りこなせるのですね………………)

男「魔王のジジイですらスピードに振り回されるこの魔バイク……………俺様が使うに相応しい…………………!」

お世話係「あ、あの、男様……………! ガラスを突き破られては困ります……………! それに魔王様をジジイなどと………………」

男「ああん? うっせえババア!」

お世話係(ば、ババア!?)ガーン!

男「俺様こそが最強…………! 俺様こそ魔王に相応しい! ジジイをぶっ倒して俺様が新魔王として……………いや、真・魔神として神々を屠ってやるぜ!」パルルンッ! パルルルルルッ!

お世話係(い、イタイ……………! これが、思春期と言う名の悪魔………………!)

男「ああ…………そうだ。丁度溜まってんだ。今日はジジイもいねえし、ヤらしてくれよ」

お世話係「は………………え?」

男「だからぁ、溜まってるっつってんだ。ジジイの説教は長えしよ、お前も割と美人だしなぁ………………あー、イライラムラムラするっ!」ギン、ギン!

お世話係「え、び、美人……………? そ、そんなこと言っても、何も出ませんよっ………………♡」

男「話聞いてたか?! 犯すっつってんだ! あー、ウットーしい!」ドサァッ!

お世話係「きゃぁっ…………!」

男「へへ、へへへ……………は、初めての女だぁ……………ふひひ……………実は前から狙ってたんだよぉ………………ふひひ………………♡」カチャカチャ……………

お世話係「お、お止めください男様っ……………! こ、こんな、こんなことっ……………………!」

お世話係(……………と、言いつつも、少し期待している自分がいる………………! で、でも止めさせないと……………! ど、どうしましょう……………! 力では勝てないし、それなら………………)

男「はぁっ♡ フーッ、フーッ……………♡」ギンギラギンギラ……………ボロンッ!

お世話係「あ…………………」

お世話係(最近はお風呂にも入れていなかったから見ていませんでしたが…………………なんと、ご立派な事…………………)

男「あー、この服も邪魔だなあ」ビリビリッ、ビリィッ!

お世話係「きゃああああっ!? お、お止めください…………! お、お願いです…………………! お止めください………………!」

男「ここまで来て止めるかよ! へへへへへ!」ビリビリビリ!

お世話係(ほ、本気、なんですね………………目が、獲物を目の前にした魔獣の物になっている…………………男様は、本気で私を…………………)

男「へへへっ……………♡ じゃあ、早速……………」プチュ……………

お世話係(……………37歳、子無し………………お世話していた子に、強姦される、なんて…………………………………ごめんなさい………………………魔王様…………………………………)ツゥ………………

男「いただきまーーーげべらっ!?」ガコォン! ガシャンガラガラガラッ!

お世話係「…………………………………………あ、あれ………………?」ポカーン…………

魔王「……………………大丈夫か?」

お世話係「ま、魔王、様…………………? え、遠征に行っていたのでは…………………?」

魔王「いや、なに。『勘』が警笛を鳴らしてな。最近の男の行動は目に余る物もあったし、何か胸騒ぎがして心配になって戻ってきたら案の定だ。とりあえずこのマントを羽織っとれ。目の行き場に困る」パサ…………

お世話係「あ、ありがとうございますか…………す、すいません………………」

魔王「なぜお主が謝る。お主は何も悪くない……………さて、男よ。どこで間違えたか分からないが、しっかり『教育』し直してやらなければな……………………………………」ペキパキ………!

男「いってててててて………………おいいてぇな……………ジジイ!」ムクリ

魔王「確かにワシは、お主がなるべくしたいことをさせて来た。だが、人様を強姦するような奴に育てた覚えは無い………………身を持って、それを分かって貰おう」

男「んだとジジイこの野郎ォ! ブチ殺してやる!!!」ゴォッ!

魔王「………………再教育開始……………なんて言ってみちゃう」コキコキ…………

177 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:44:25.08 ID:DtYftSp50
〜5分後〜

ゴシャ! ゴシャ! メキメキメキ……………!

男「あ゛………………や、やべ…………………………………ぃ………………………」ボタボタ……………

お世話係「ま、魔王様…………………そ、それぐらい、に……………」ガタガタ…………

魔王「これでもワシは魔王なんだよ。…………………お主は本当にしてはならぬ事をした。魔王として、そのケジメはつけさせて貰うぞ」バギ! ベキ!

男「ご、ごべなさ………………………………ぁ………………………」

魔王「フン…………」ポイ!

男「………………」ガシャン!

お世話係「お、男様………………!」タタタタ…………!

男「ぁ…………………あ゛ぁ………………………」

魔王「死んではいない。ただ、危険な状態だ。医療班。隠れてないで出てきて治療してやれ」

医者ゴブリン「は、はい!」ドタドタドタドタ!

178 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:45:19.95 ID:DtYftSp50


男「…………………………っ………………ん…………………?」

お世話係「あ、ああ……………! 男様っ! め、目をお覚ましに………………!」

医者ゴブリン「大丈夫ですか?」

男「あ、あれ………………ここは、医療室……………………? なんで、俺、ここに…………………………いてっ………………」ズキッ…………!

医者ゴブリン「はぁ……………魔王様も器用な方だ………………確かにあのまま放っておけば命に関わるような怪我ではあったが、急所は外していたし、治療も簡単だった………………」

お世話係「そ、そんな事が出来るのですね………………」

医者「多分、あんな事はこの世界で魔王様にしか出来ませんよ………………治しやすい致命傷を与えるなんて…………………」

男「魔王……………………お、俺は……………確か、魔王にブチのめされて……………はっ…………!」

お世話係「……………………」

男「ご…………………ごめん…………………………なさい……………………………」

お世話係「いえ、良いのです。もう、男様は充分すぎる程の罰を魔王様から受けているのですから…………………」

男「……………………………」

男(……………………俺は、弱い…………………………………………魔バイクが使えるからとあんなに調子に乗って、イタイ発言をして、自分の育て親とも言える人を侮辱し、挙げ句の果に強姦しようとするだなんて…………………でも、魔王に……………魔王様にボコボコのベコベコにブチのめされて、目が覚めた…………………俺は、強くなんて無いんだ。魔王様に比べたら、まだ豆粒にすらなっていないんだ………………)

男「本当に、ごめんなさい。俺が間違っていました……………!」ギュッ…………!

お世話係「……………誰にも、間違いはありますから、男様。魔王様にも、謝ってあげてくださいね」

男「………………………………………はい……………!」

179 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:45:57.45 ID:DtYftSp50
〜18歳〜

お世話係「今までお世話になりました」ペコリ

男「こちらこそ、ありがとうございました。私がここまで立派に育ったのは、あなたのお陰です」ペコリ

魔王「まあ、一度荒れてたもんな、お主」

お世話係「うふふ……………♡」

男「やめてください魔王様……………黒歴史なのです…………その節は本当にすみませんでした」

お世話係「いえいえ、もう大丈夫ですよ」

男「はい………!」

魔王「まあ、何はともあれ、大義であった。これからも、達者でな」

お世話係「はい。ありがとうございました」ペコリ

男「またどこかで、お会い出来れば」スッ

お世話係「はい…………!」ガシッ、…………!

魔王「くれぐれも気をつけるのだぞ」スッ

お世話係「あ、は、はい……………♡ ま、魔王様も、お、お気をつけて……………♡」ガシ…………ニギニギ、モジモジ………………

魔王「…………………なぜワシの手をニギニギする?」

お世話係「あ、いえ、その………なんでもございません…………! で、では、ありがとうございました!」タタタタタタ…………!

魔王「あ……………行ってしまったか……………なんだったんだ?」

男(魔王様……………ニブチン、なのですね……………ここ1、2年はずっと彼女はアタックを仕掛けていらしたのに……………)

男(……………まあ、あまり口を出すのも良くないですね…………残念ですが、自然体が1番です…………)

180 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:46:28.07 ID:DtYftSp50
〜20歳〜

男「ここが人間の国か…………」

友人「まさか男子校の同級生であるお前との潜入調査を言い渡されるなんてな。まあ、記録する以外は大体諸國漫遊の旅、みたいなもんだから楽だな!」

男「楽なんて言うなよ………一応魔王様からの指令なんだから…………」

友人「あ、これアイツ(他の友達)への土産に良いな! \月#日、購入っと………」サラサラサラ………

男「ぅおい」

181 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:46:56.98 ID:DtYftSp50
〜郊外にて〜

女騎士「この魔族めぇ…………! 父の仇!」ドン! ズバッ!

友人「どうしてこうなった」ヒョイ

男「角があるのに人前で帽子なんて外すからだろ…………」

女騎士「まさか善人の顔をして私に近づくとは………! キャンプまで連れ込んでしまうとは、不覚だった! 何をするつもりだったのかは知らないが、父の仇として死んでもらう!」ズバババババババッ!

友人「ちょっ、見てないで助けろよ!」バッ! ババッ! ババババババッ!

男「いや、俺は関係無いし、自分で解決しろよ。ふぁ〜………」

友人「おーい! 俺が殺されたら次お前なんだぞ!? 助けてくれたって良いだろ!?」シュビ! シュババ!

女騎士「な、何をゴチャゴチャ言って…………って何故当たらない!? 何故攻撃して来ない!?」ズバン! ズバババババババババババババババ!

友人「いや、だってあんた女だし、美人だし………」ヒョイ、ヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイ

女騎士「び、美人………!? そ、それに女だと………!? 女だから…………女だからなんだ!? 私は、私は仇を討つために女を捨て頑張って来たんだ…………!」シュビ! ザザザザザ! ザク!

男(なるほどな………確かに、最初に見たときは一瞬男かと思った。髪を切って、ゴツい鎧を着て、傷だらけで…………人間なら男と言われたらそのまま信じそうな見た目だ)

友人「まあその………女には手ぇ出せねぇよ」ヒョイッ

女騎士「お、女だからって…………! 舐めるなあぁあああぁあああぁあああっ!」コァアアァアァァァァァァァァ……………!!!

友人「あれ、なんか光って?」

男「あ、ヤバいな」

女騎士「『ファイナル・ブレイク』ッ…………!」ガドォン!

182 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:47:28.08 ID:DtYftSp50


友人「いっててて…………」ズキズキ……

男「動くな」ヌリヌリ………バチン!

友人「いてぇ!?」

男「よし………いや、それにしても直撃しなくて良かったな。脇腹の肉は削げたが」

友人「お、お前が守ってくれたおかげで上半身と下半身がオサラバしなくて済んだぜ…………」

男「多分、あの技を使うのは初めてだったんだろうな…………剣は半ばから折れたし、手首も折れているらしいし、足は挫いているし、標準もズレていたし、反動で自分が吹っ飛んで木に頭打ち付けて気絶してるし…………」

女騎士「…………………」キュゥ………

友人「魔族は父の仇、か……………それって、なんなんだろうな」

男「………どう言う事だ? そのままの意味じゃ無いか?」

友人「まあ例えばの話なんだが………不謹慎だったらごめんな。お前の親が人間に殺されたら、人間を恨むか?」

男「まあ、恨むな………この騎士と同じ状況だな」

友人「じゃあ、俺が殺したら?」

男「そりゃあお前を殺…………っ………! …………そう言うことか……………」

友人「ああ。『俺』を恨むだろう? 魔族全体を恨むなんて、しないだろう? あと今躊躇無く俺を殺すって言おうとしなかったか?」

男「…………………そうだな……………種族を恨むって、なんなんだろうな…………」

友人「おい、聞いてる?」

女騎士「う、うぅ……………い、いつっ…………!」ズキン!

男「…………!」

友人「だ、大丈夫か………!」

女騎士「あ、お、お前っ………! わ、私に何をして………!」バッ……

女騎士「い、痛っ………!?」ズキン! グラッ………

友人「あ」

ガシッ!

友人「………っとぉ………! 危ねえ…………」

女騎士「あ…………お、お前………………なんで…………私を……………」

友人「いや、普通に倒れそうだったし…………」

男(なんとも無垢な瞳だ………)

女騎士「わ…………悪い奴では…………な、無さそうだな……………」

友人「…………同族が君の父親を殺めたことはすまない………でも、俺は何というか…………良い魔族、だよ…………?」

女騎士「そ……………そう………………なんだな……………………」……………ポ…………♡

男(………………ん? 今、頬を染めなかったか……………?)

女騎士「と、とりあえず離せ! こ、この体勢は余りにも…………痛ぁっ!?」ジタバタズキイッ!

友人「お、落ち着いてー!」ワタワタ………!

男(気のせい…………………か……………?)

183 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:48:44.83 ID:DtYftSp50
〜21歳〜

男「で、結婚すると?」

友人「ああ! いやぁ〜、その………まあ、えへへ……………♡」

男「はぁ……………お前の最近の様子からそろそろじゃ無いかとは思ってた」

友人「え? バレてた?」

男「というか、まさか付き合ってる事自体隠していたつもりなのか? 常日頃から実は可愛いだのなんだのあの女騎士の話ばかりしていたし………有給取った次の日とか特に愛してるオーラがダダ漏れだったぞ…………」

友人「あちゃー、しくったなー//// ダダ漏れだったかぁ////」

男「そう言う割には嬉しそうだな…………で、結婚と言ってもどうするんだ? お前とその騎士が愛しあっているとしても、もし魔王様や俺が許しても世間は許してくれないぞ?」

友人「それなんだが………俺は、魔王軍を引退しようと思っている」

男「……………!」

友人「魔王軍を引退して、角を切って、人間になろうと思っている。そして、ずっと人間として、暮らして行きたいんだ」

男「確かに、角を切ったら人間に近くはなる………そうして人間と暮らした魔族の前例もあるし、そうすれば魔族探知機にも、引っかからない。しかし、そうしてしまうと、もう二度と戻れないぞ。角は生まれてから今までの人生の結晶とも言えるもの。途切れてしまえば、二度は生えて来ない。それに、探知機に引っかからないと言っても、最高位の神官には見破れてしまう。そうなったときに抵抗できる。魔族としての圧倒的な力も無くなる。…………本気なのか?」

友人「ああ………俺はバカだが、それぐらいは知っている。リスクも承知だ………それでも、俺たちは本気で愛し合いたいんだ。彼女も、了承している…………それに、圧倒的な力は無くなれど、それでも強いんだ。いざってときは、エグいほど卑怯な手を使ってでも逃げ出すさ」

男「はは。お前らしいな。…………じゃあ、俺は魔王様に報告してくる。なに、悪いようには言わないさ」

友人「ああ、助かる……………あ、それで、男。もう一つ頼みがあるんだが…………」

男「なんだ?」

友人「結婚式の友人代表のスピーチ、やってくれないか?」

男「……………………は?」

184 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:49:20.73 ID:DtYftSp50


男「………………では、どうかお二人で、あたたかい家庭を築いていってください。お二人の前途が、幸せの輝きに満ちていますことをお祈りし、お祝いの言葉とさせていただきます」ペコ………

パチパチパチパチパチパチ…………



男「はぁ、こんなに緊張したの、魔王様から位を貰った時以来だ…………で、なんで俺がスピーチを?」

友人「いやあ、同級生で最近関わりあるのお前しかいないしなぁ。良かったぞ、スピーチ!」

男「ああ、ありがとう。頑張って考えた甲斐があったよ」

男(友は痒いのか、すっかり傷が塞がった角の付け根の辺りを掻きながら、朗らかに笑った。友は今、この結婚式の主役、新郎だ。そして新婦はと言うと、もちろん……………)

女騎士「す、すみません、その………リスクを犯してまで来ていただいて……………////」モジモジ………/////

男「こんなバカでも友人だからな」

友人「なーに恥ずかしがってんだよ。…………可愛いなぁ…………」

女騎士「だ、だって、き、筋肉が、傷が…………! な、なにもこんなに二の腕の出るデザインにしなくても…………!」

友人「だって、それがあってこその君だから…………それに、このドレスは2人で選んだだろ〜…………?」サワ………ツゥ…………

女騎士「ひゃ、ゃめ、くすぐったひっ……………!」ビクッ………!

男(新婦は、一度新郎を殺しかけた、この見違えるほど綺麗になった女騎士だ。俺の記憶だと相当男らしかったのが1年で相当変わり、短く切りそろえていた金の髪は肩まで伸び、生傷が絶えなかった肌は綺麗に手入れと化粧がされ、それでも隠しきれなかった深い古傷は、そのまま隠されることはなく露わになっている)

女騎士「ひゃ、ひゃぁぁ…………! に、二の腕サワサワしちゃ…………ひ、人が見て………………♡」

友人「良いではないか良いではないかぁ♡」ワキワキ………

女騎士「や、やめ……………やめろぉっ//////」ベチィンッ!

友人「はべし!?」

男(…………俺は新郎が飛ぶ結婚式を他に知らない)

友人「……………ぐゎはぁっ!」ドサァッ!

女騎士「あ、す、すすすすすすすまん! 力加減を間違えた!」

友人「あっは〜、大丈夫だよ〜。俺身体だけは丈夫だから……………」ヒリヒリ

男「おいおい…………この後まだ予定もあるっつーのに頬に手形つけてどうすんだよ。何があったと思われるんだよ」

友人「うーん、まあ大丈夫でしょ」

男「お気楽なこって………」

参列者((((一瞬喧嘩かと思ったら、なんだ。ただのバカップルか))))

185 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:49:56.85 ID:DtYftSp50
〜25歳〜

魔王「勇者が我を殺しに来るらしい」

男「そのようですね」

186 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:50:53.71 ID:DtYftSp50


男「……………はっ………!」

魂神『あ、起きましたか? どうです、体調の方は』

男「あ、ああ………なんとも、無い…………なんだ…………とても不思議な感覚だった………まるで、人生をもう一度やり直したかのような……………」

魂神『まあ割とそのまま人生を経験したような物ですからね。…………とってもいい人だったんですね………』

男「ああ…………そうだったらしいな……………俺が転生した理由、転生させた存在についても、大体分かった……………って見ていたのか?」

魂神『あ、すいません………私を通じて貴方の魂の記憶に干渉するので、必然的に私も覗くことになっちゃうんです……………』

男「そうか…………」

男(前世の記憶の最後の方に出てきたあの2人の女…………あの2人だけは、俺の事を本当に好きだったみたいだな……………今の俺の力なら、あの戦いも止められるかもしれない……………)

魂神『あ、念の為言っておきますと、戦争を止めよう、だなんて思わないで下さいね』

男「…………! 読まれたか……………何故だ……? 俺が行けば、多勢の人々を救えるんだぞ……………?」

魂神『それがいけないんです…………悲しい事ですが、貴方はこの世界の者ではない。一度死んで、本来ならいるはずの無い者なんです。そんな貴方が沢山の命を救い、運命を変えてしまうような事をしてしまえば……………大変な事が起きます』

男「大変な事………」

魂神『それが何であるかは定かではありません。しかし、もし異なる世界の者が多くの魂の運命を変えてしまったとしたら…………世界が混沌で溢れる、星が割れる、月が落ちてくる、宇宙が消滅する、などなど…………そんな事が起こると、様々な説が唱えられています』

男「そう、か…………」

魂神『………………ですが、人間の魂を司る神として、貴方に言える事があるとすれば……………』

魂神『「あの2人の魂はまだ、私の元には来ていません」。そして、「少しだけならば、運命は変えても世界に影響は無い」、という事、ですね…………』

男「そ、それは………!?」

魂神『あとは、貴方の動き次第です…………では、最後にもう一度謝らせていただきます。ごめんなさい。そして、さようなら、『男』さん…………』

男「あ、待て! まだ聞いていない事が………! つまりその2人はまだ生きているのか!? 今、どこに…………!」

魂神『健闘を、祈ります…………神でありながら祈る事しか出来ない私を、お許しください…………』

187 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:51:20.57 ID:DtYftSp50


男「っはぁっ!?」ガバッ!

狐娘「っくりしたぁ! ど、どうしたの急に…………?」

狐子「んくっ………んくっ………………」チュパチュパ…………

虎娘「あら、おはよう。遅いお目覚めね」

男「はぁ…………はぁ………………」ボタボタ…………

虎娘「すっごい油汗……………悪夢でも見たのかしら?」

男「あ、ああ………………まあ、似たようなもんだ………………そうだ。帰る前に、少し2人の部屋を見せて貰えないか?」

狐娘「部屋……………? 良いよ! あ、朝ごはん出来てるから、それの後ね! チカお姉ちゃんもいいよね?」

虎娘「へ、部屋…………? な、なんで……………まあ、別に良いけど………………」

男(俺は生前に溜まりに溜まった性欲が原因でこんな身体に転生した。すると、もしかしたらこの2人の姿にも何か理由があるのかもしれない………………)

188 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 00:51:49.96 ID:DtYftSp50


男「さて。えっと……………こっちが2人の部屋か」

狐娘「お父さん達がずっとおんなじまま残してくれていたらしいから、変わってないよ。そういえば、戻ってからまだ確かめて無かったなー」

虎娘「ね、ねえ、本当に部屋見るの…………? べ、別に次来たときでも良くないかしら……………?」

男「なんだ? 何か、見られたらマズい物でも…………」

虎娘「う…………べ、別に、そ、そう、そう言う訳じゃ……………」

男(怪しい…………)

男「まあいい、先ずはココハの部屋から…………」

ココハの部屋の内装や置いてあるもの(特に、ココハがTSして九尾の狐に転生した理由や欲望などを示すアイテムなどは明記)>>下1
確定している事・ゲーム好き

ハチカの部屋の内装や置いてあるもの(特に、ハチカが白虎に転生した理由や欲望などを示すアイテムなどは明記)>>下2
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 01:19:17.70 ID:fR5ZfX3eo
男子とは思えないくらい清潔で整った部屋

しかし彼も年相応に男子だったようで
壁にはアニメのケモミミキャラのポスター(イメージとしてはDOG DAYSとか盾の勇者の成り上がりのラフタリア)
本棚にはケモ娘(耳・尻尾のついた人間程度のケモレベル)ものの漫画がちらほら入っており
怪しい箇所を探ればTSものや狐娘もののエロ漫画やゲームが出るわ出るわ
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 07:12:11.29 ID:1bjaXr0T0
ちょっとごちゃごちゃと物が置いてある部屋

以前飼っていた白い猫の写真や本人が寅年ということもあって虎のお守りなどが置かれている
漫画やゲームもあるが今流行りの異世界転生ものよりはスタンダードな少年漫画や少女漫画が多い
作文やレポートなどはきちんととっており、小学校低学年の作文に「白い猫に生まれ変わったらなりたい」と書いた
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 07:33:27.88 ID:PnLI0XwQO
弟が弱々しいので
家族引っくるめて守るために
トレーニング器具で鍛えていて
腕っぷしもそこそこ強かった
192 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 15:33:49.34 ID:DtYftSp50


ガチャ

男「ふむ………………」

男(ココハの部屋は、男子の物としては珍しく綺麗に整頓され、整っている。本棚に、勉強机に、寝具か………………他には、ココハが好きと言っていた『ゲーム』も沢山あるようだ。まあ、標準的だな)

狐娘「部屋見てどうするの?」

狐子「あぅあぅ」

男「いや、少し気になった事があってな。それに、2人の事はもっと知りたいと思ってな」

狐娘「ふーん。まあ、見ての通りだよ」

男(壁には獣人のキャラクターのポスター………本棚にもケモ度が低い獣の魔族が登場する書籍がちらほら………まあ、この程度ならそんな趣味の男子、で通るな。見たところ、ココハはこちらの世界で言うところの、「ごく普通の男の子」として暮らしていたようだ………………だが、全ての物には裏がある……………特に、ベッドの下……………)テクテク……………

狐娘「はい、ストップ! ベッドの下にはナンニモナイヨ! 次お姉ちゃんの部屋ね!」ガシ!

男「なんにも無いならなぜ止める?」

狐娘「ナンニモナイモン!」

男(覗く)ヒョイ

男(………………何もないな)

狐娘「だから言ったのにー、ねー?」

狐子「うぶぅ?」

男「と、見せかけて」ガッ

狐娘「あ……………」

男(ひっくり返す!)

バタン!
193 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 15:38:28.09 ID:DtYftSp50
虎娘「…………………こ、これは………………?」

男「ベッドの裏が収納スペースになっていたんだな……………なるほど」

狐娘「やめてぇ! 見ないでぇ!」

虎娘「どうせこの後私も見られるんだから……………」ガシッ

狐娘「離してぇ!」ジタバタ

男「性転換をテーマとした書籍、本棚にあるのより少しケモ度の上がった狐娘の書籍……………」ゴソゴソ………

狐娘「かくしてたのに…………………ぐすっ………………!」

狐子「んぁー」ヨチヨチ

狐子「あぶ?」キラリ……………

男「なるほどな…………そういう願望があったのか?」

狐娘「う、ううう……………! そ、そうなりたいと思うくらい、良いじゃん……………! だっ、だって、女の子の方がいっぱいオシャレ出来るし、可愛いし………………! ケモ耳も、可愛いし…………………!」

男「まあ悪いとは言わないぞ。しかしこれほどとは………………もしかして、異世界にあの姿で転生したときも、実は喜んでいたんじゃないか?」

狐娘「最初はそうだったんだけど……………流石にあんなに長く独りでいるのは辛かった……………」

男「まあな……………ん? 何か見つけたのか?」

狐子「あー」チャラ

男「これは……………カギ?」

狐娘「だめぇ!」

虎娘「させないわ」ガシッ

狐娘「ほ、ほんとにダメ! 本当にダメぇえええぇえええっ!」

男「この鍵は………………この棚か? あ、開いた」カチャ、ガチャ!

男「…………って……………これは………………」

虎娘「………………こ、ココハ………………あんた………………」

狐娘「ひ、ひぐっ…………! ぐすっ…………!」

男「18…………? あ、なるほど。春本か。それに『そう言った物』のゲーム。より過激な内容の性転換、狐娘の春本…………こちらが本命か。ベッドの下が本命に見えて、実は囮だった訳だな」ガサゴソ

狐娘「ぜ、全部燃やしてやるう………! 証拠ごと全部、消えちゃえええええぇええええっ!」ボォオオオォッ!
194 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 15:38:54.43 ID:DtYftSp50
虎娘「こら」ビキビキビキッ!

狐娘「あ」コキーン!

男「まあココハも元はとは言え男だから、まあ良いんじゃないか? ………ココハみたいでエロいなこれ」パラパラ……

狐子「うー?」

虎娘「見ちゃメ………////」

狐娘「えぅほぇはー…………(読まないでー)………グスン…………」

虎娘「ココハァ………あんたまだこんなの買える年じゃ無いでしょう? どうやって手に入れたの…………ゲームも、本も…………」ジュワァ………

男「そうなのか?」

虎娘「ええ。この国じゃこんなに、え、えっちな物は18歳にならないと買えないのよ」

男「じゃあ、どうしてココハは………?」

狐娘「か、顔以外も溶かしてぇ………ちべたいよぉ…………」

虎娘「全部話したら良いわよ」

狐娘「う、うう…………じ、実は、秘密でインターネットで20歳のアカウント作ってぇ…………買ってた…………お金はコンビニで払えるし…………」

虎娘「そー言えばあんたいつか荷物が届いたとき私が開けようとしたらめっちゃ慌ててたときあったわねぇ?」メラメラメラメラ…………

狐娘「ごごごごごごごめんなさぁい! ど、どーしてもえっちなの見たくてぇっ! えっちなゲームしたくてぇっ!」

男「まあ許してやれ………ココハも元はと言え男だったんだ…………男とは………そう言う生き物なんだ……………」

虎娘「……………まあ…………じゃあ、今回は男に免じて許すわ…………」ジュワァアァッ

狐娘「ひぐっ………ぐすっ…………あ、ありがとぉ男さぁん……………」

狐子「まーあ?」

狐娘「う、うん。ママは大丈夫だよー…………」

男「それにしても………この世界は凄いな。個人でこんな物を世に発表出来るのか。ゲームも完成度が高い」カチカチ

ゲーム「狐娘がオークにぎしあんひぎぃらめぇ♡」

狐娘「ちょ、なにプレイしてんの!?」

狐子「ぅあう?」

虎娘「見ちゃダメだし聞いちゃダメ…………/////」

男「ところで、ココハ………こんな物を持っているって言うことは………こんなプレイにも憧れていたんだよな?」

狐娘「え、そ、それは…………」

男「前世でイケナイ事をしていた罰として、今度、この本の端から端まで、ゲームの最初から最後まで…………全プレイ網羅な」

狐娘「……………ひゃ、ひゃい……………♡」ジュン………♡

195 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 16:46:46.04 ID:DtYftSp50


狐娘「………………」ズーン

狐子「んぁー」

虎娘(羨まし………あ、いや、可愛そうなココハ…………)

男(あの後、あの事は両親には引き続き秘密にすると約束をした。また、アカウントは削除、あのアイテム類は以降両親に見つかったらマズいからと、オシオキの為に全て異世界の屋敷に持って帰ることにした。………次はハチカの部屋だ。ココハがキュウビに転生した明確な理由は分かったが、ハチカはどうだか…………)

ガチャ

男「って汚いな」

虎娘「初っ端から酷い!」

男「あ、いや、すまない。ココハに比べるとその………散らかってて」

虎娘「普通だわよこれくらい………ココハがきっちりしすぎなのよ。というか、お父さんとお母さん本当にあの日のまま残してくれたのね…………」

男(なるほど………まあ、そう見るとゴミまみれ、という訳でもないし、何というか………品のある散らかり方に見える。家具は本棚に勉強机、ベッドとココハと似たような物だった。本棚には………ココハの所にあったようなファンタジーの本は無く、いわゆる『少年漫画』や『少女漫画』が置いてある。まあ普通だと思うが…………)

男「………ん………これは?」

虎娘「ああ…………それは私が寅年だから、虎のお守りを置いているのよ。それに、この写真は、前にウチで飼っていた白猫のウィト………3年くらい前に死んじゃったんだよね」

男「なるほどな…………」

男(寅年………12年で回るこの世界の一つの年の数え方だな。それに白猫か………関係してそうだな。………他に何か無いか…………?)

男「…………ん? このやけに整理されてる棚は………大量の紙があるな」

虎娘「これは今まで私が書いた絵とか作文やレポートよ。全部取ってあるの」

男「ほう………1年ごとに綺麗にまとめられているな」パラパラ……

虎娘「もう見てる…………まあ、夫だから良いけど………」

男「……………………ふふふ………」

虎娘「ねえどこで笑ったかしら今?」

男「いや、ちょっと…………………っ!?」

虎娘「どうしたのかしら?」

男(こ、これは…………!?)
196 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 16:47:16.54 ID:DtYftSp50
〜にねん れんじょう はちか〜

わたしわ、うまれかわったら、ういとみたいなまっしろなねこちゃんになりたいです!
なぜなら、ねこちゃんかわいいし、せまいところもとおれるからです!
しろもすきだからです!
197 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 16:47:42.86 ID:DtYftSp50
男「見てみろ、これ………」

虎娘「ん? どれかしら…………えっ!?」

男「………これで、ハチカが白虎に転生した原因が見つかったな」

男(恐らく、あの邪神がハチカが小さい頃に書いたこの作文に目を付けて、白い虎に転生させたんだろう)

虎娘「そ、そう言えばそう思ってた時期もあった気がするわ…………夢が叶った…………のかしら……………」

男「夢か悪夢か………」

虎娘「転生した先でレイプされたって事はまあ悪夢って言えるわね」

男「すまん」

虎娘「まあ……………でも……………結果的には…………良い夢かしら、ね…………♡」サスサス………♡

男「…………ああ」ナデナデ………♡
198 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 17:04:36.87 ID:DtYftSp50


男(今回の2人の里帰りでは、俺の過去と、俺とココハとハチカの転生の理由が分かって良かった………しかし、そのお陰でもっと調べなければいけない事が増えてしまった。俺の前世の記録で見た、『あの2人』の事だ。………しかし、レイアの事もあるし、今回はこれで一度帰ることにした)

男「じゃあ、お世話になりました」スチャ

狐娘「また、来月ね。はい、サングラス」スチャ

狐子「あう?」スチャ

虎娘「またね」スチャ

虎狐父「ああ………また、記憶を消すんだね」

虎狐母「お腹の子も、お大事にねぇ………」

男「すいません。これだけはしなければいけないので…………必ず、守り切ります。…………では」ペカッ!

虎狐母「………………………」ポー……………

虎狐父「………………………」ポー……………

男「二人は必ず帰って来ますので、希望を捨てないでください」

狐娘「程々にね!」

虎娘「もうあんなことしないでね…………」

虎狐母「………………………」コクリ

虎狐父「………………………」コクリ

199 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 17:47:45.15 ID:DtYftSp50
〜男の屋敷〜

男「あんな事があった後なのに、すぐに離れてすまなかった………気は落ち着いたか? レイア………」

デュラハン娘「ああ。………少し不安定だったが、直ぐに立ち直れた。今はもう、そういう物だと全て受け止められた。…………主。拙者はもう、大丈夫だ。戦闘には参加出来ずとも、サポートの面で頑張ろうと思っている………レイセから料理の仕方も習うと約束したのだ…………!」

男「良いじゃないか………立ち直ってくれて、良かった」

男(レイアの料理は消し炭…………エフンエフン。あまり出来が良くないからな。緊急食のようなじっくり時間をかけて作るような物なら上手いんだが………)

デュラハン娘「…………ご主人様。拙者も、貴方のような主人と結ばれて、本当に良かった…………! 絶対に、元気な子の顔を見せよう…………!」

男「ああ、レイア………ん……………」チュ……

デュラハン娘「あ、ご主人様…………♡ んぁ……………♡」チュル………♡

200 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/30(木) 17:50:14.80 ID:DtYftSp50
あと1ヶ月…………
3ヶ月の時点で1度聞きましたが、あと1ヶ月何をしますか?
この子との交流が少ないな、という意見も受け付けます。
>>1が勝手に作っちゃった件の2人(CちゃんFちゃん)を探したりとかも良いです。
探す事になったら、また別のキャラ安価であの2人のキャラはちゃんと決めます。

あと1ヶ月何をしますか? 特訓、交流、探索、行動、その他諸々>>下1〜3
それとカルル(ショゴス娘)と何かあったら>>下4(何も無かったら無しでも大丈夫です)
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 18:07:03.50 ID:zFzvRhqbO
言われずとも気になるしそうすらぁ!
C、Fの現状が気になりこっそり探してみる
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 18:54:40.05 ID:0Tq/EeThO
カレルに戦力的に不安な嫁達の稽古をつけてもらう
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 23:00:56.82 ID:P2psOtVrO
ミルやレイセ達と農業する
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/30(木) 23:24:20.81 ID:1bjaXr0T0
一緒に遊んだり風呂に入ったりした
205 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/31(金) 00:16:27.60 ID:Wk8Y4cTd0
では、CちゃんとFちゃんのキャラを決めます。
年齢や職業や見た目、性格等を決めてください。
また、Cちゃんは既に死に、転生していますが(でなければ五十ウン歳になってしまうので)、Fちゃんは生きているか死んでいるか決めれます。
以下テンプレートです。
これに沿わなくても大丈夫です。

性別:女
種族:(転生していれば。人間でも可ですが、なるべくモンスター娘が良いなぁ)
名前:(転生前と後で分かれていれば、それも)
身体的特徴(見た目):(転生しても顔立ちに面影はあります)
職業、身分:
性格や趣味:
年齢:(Fちゃんは死んでいなければ30歳前半〜後半あたり。転生したのなら、CちゃんもFちゃんも男の年齢上最大25歳)
備考:
男が見つけた時の状況、再会の時の反応︰

Cちゃん>>下1
Fちゃん>>下2
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 07:08:31.53 ID:Pr8HI2s/0
性別:女
種族:キメラ
名前:転生前 志位子 転生後 No.C
身体的特徴(見た目):金髪ロング(転生前は茶髪)にくりっとした目が特徴の少し膨らんだ胸を持つ女性の身体をベースに、ヤギのツノ、獅子の牙、コウモリの羽、毒蛇の頭を持つ尻尾、龍の爪などを持っている
職業、身分: 脱走者
性格や趣味: 芯は強いが自罰的な部分も強く、いつまでも自分を責め続ける 趣味は裁縫
年齢:10歳(見た目は25歳)
備考:とある王国の魔術師達が様々な魔物をベースに作り出した人口モン娘、No.Cというのは3番目に作られたという意味で他にも前後に姉妹が2人づついる、逃げだすまでは兵器・性処理道具扱いだった。ある日強化実験の最中に前世の記憶を取り戻し脱走
現在は山奥に棲みついており、転生前に米滝が死んだのは自分のせいではないか、転生後に多くの人間や魔物を殺してしまった事を悔やみ、自分を責め続けて生きている。多分、討伐隊とかに見つかったら自分の罪と言って殺されるぐらいに精神が弱っている
男が見つけた時の状況、再会の時の反応︰ 男が米滝だと分かると謝罪し続ける 再開できた事自体は嬉しいが、いなくなろうとする
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 08:19:24.38 ID:0eSxX9Em0
性別:女
種族:人間(生きていた)
名前:フォイア
身体的特徴(見た目):褐色の肌に白い髪と青い目 豊満な体つきをした高身長の美女
職業、身分: シスター(前職・軍人)
性格や趣味: 王子様の様な立ち振舞をするが内心は寂しがりや 動物好きでペタンクが趣味
年齢:31歳
備考: テロから生き残った後、復讐のために入隊。そのときに性格が他の軍人や共感の女軍人の影響で立ち振舞が変わった。
    25歳のときにテロ組織を壊滅させて復讐を終えた後、退役してシスターになる。現在はハチカ達の神社と同じ街に有る教会に勤務中
男が見つけた時の状況、再会の時の反応︰ 教会で懺悔を聞いている 再開すると泣いて喜ぶ
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 08:22:12.11 ID:0eSxX9Em0
すいみせん、書き忘れ
「王子様の様な振る舞いをするシスターということで町内の女性人気が高い」で
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 17:57:19.66 ID:Wk8Y4cTd0
>>201-204>>206-208ありがとうございます。
執筆するので、しばらくお待ち下さい。
CちゃんとFちゃんが色々な意味で良いキャラになって良かったです。
名前もCとFで良いです!
210 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/31(金) 17:58:07.29 ID:Wk8Y4cTd0
>>209これ私です。
ID書き忘れてました。
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/31(金) 21:30:34.00 ID:K85LO0bXo
今気付いた
キメラも頭文字Cじゃん
投稿者さんそこまで考えて…
212 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [sage]:2020/02/01(土) 10:23:40.01 ID:WhU2ikYY0


とある日



男「カレル。俺はとある事情があって少しここを離れることになる」

悪魔娘「そうか。一緒にいたいのだが……………………」ギュッ

男「まだ今日明日じゃあ離れないさ。それまでの間に、ぜひ君に頼みたい事がある」

悪魔娘「我が主の言うことなら、なんでも…………………♡」



悪魔娘「えー、と言うわけで、今日から元勇者としての実力を存分に使いみんなに稽古をつけることになった! 対象は基本的に戦闘力が低いモンスター娘だ」

スライム娘「私もぉ………?」

スララ「かちゃん。おれらもがんばんないと!」

乳牛娘「私は技術が微塵も無いですからねぇ…………」

ゴブリン娘「俺も参加するぎゃ!」ブンブン!

ウサ娘「お、オルクちゃん………そんなに『それ』、振り回せるようになったんだ…………」

ゴブリン娘「力isパワーぎゃ!」ブンブン!

吸血鬼娘「妾は主殿に力を奪われたから弱いからの。まあ弱いと言っても上の下くらいじゃが………例え魔法を封じられても体術である程度は抵抗できるぐらいには鍛えなくてはの」

リザード娘「おらも近接攻撃が下手だがんな」

サキュバス娘「あたし達も淫技しか知らないし……………」シャキキン

サキュバス友「せめて剣は使えなきゃだしね。双々剣、二人でコンビネーションを取る事が出来る双剣…………軽いし、あたし達にぴったりの武器だね♡」シャキキン

サキュバス娘「でも、シシリアはお腹の子に気をつけてね………?」

サキュバス友「うん、気をつけるし…………お腹に子がいる子はダーリンが気をつけてるから、大丈夫だよ…………♡」

サキュバス娘「うん♡」

人魚娘「私もつい最近まで普通の女の子だったから、男くんに鍛えなきゃって言われちゃったよ……………」

悪魔娘「よし………これでメンバーは揃ったな。じゃあ、特訓を開始する!」

ショゴス娘「てけりり!」ビシ!

悪魔娘「え…………カルルも、か?」

ショゴス娘「てけり!」シュバ!

悪魔娘「ま、まあ良いだろう…………頑張ろうな」

ショゴス娘「てけりりり!」パシーン!

狐娘「ねえ………あれ、なんでカルルちゃん空手胴着?」

虎娘「さあ…………」

213 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [sage]:2020/02/01(土) 10:28:55.88 ID:WhU2ikYY0


とある日



ウサ娘「筋肉痛がいだいですよぉ…………!」ビキビキ………

乳牛娘「あらぁそうですか?」サクッ、サクッ………

ウサ娘「な、なんでミルちゃん運動メニューお姉ちゃんとおんなじメニューなのにそんなに平気なんですかぁ………?」

乳牛娘「なんででしょうねぇ?」サクッ、サクッ………

男「ミルはレイセに比べて骨太だから、筋肉が付きやすいんだろう。で、最近はどうだ? カレルの特訓は。お、トマト良い色だな」プチッ

ウサ娘「カレルちゃんの訓練ね。うん、キツいね! 筋肉痛エグいし!」

乳牛娘「でも一人一人にちゃんとしたメニューを出していて、ものすごいやりやすいですよ〜」

ウサ娘「今まで弛んでたお姉さんが悪いのは分かっているんだけど…………あ、本当に今日のトマト良い色〜♡ 味もあっまい♡」シャムッ♡

男「あと1ヶ月だからな。それまで、出来るだけの事はしないとな」ズルッ

ウサ娘「あのー、弟くん? なんでお姉さんのズボンとパンツを下ろしたのかな?」

男「いや、最近はヤって無いと思ってな」ズプ……

ウサ娘「ま、待って! ヤってるじゃん! あ、あぁっ………♡ は、畑でなんて………! こ、子供達(野菜)に見られちゃうっ♡」ピクンッ、ピククッ…………♡

男「実際はヤってるけど、スレの方では見せてなかったな、と」ズププププ…………♡

乳牛娘「あ、ズルいですよ〜」

男「子供達(野菜)に子作り、見せつけような…………!」パチュン♡

ウサ娘「ぅんはぁっ♡」プシャァ♡



乳牛娘「よしよし………♡ 赤ちゃん出来たら私のおっぱい飲ませてあげるから、頑張ろうねー………♡」ナデナデ…………♡

ウサ娘「あは……………♡ ん………あ…………♡」ゴポポォ………♡

男「レイセは妊娠1ヶ月…………まだ、これからだな…………」ナデナデ……

ウサ娘「お、弟くん……………♡ だ、大好きぃ……………♡ が、頑張って、産むからねぇ…………♡ んちゅぅ……………♡」ドロ………♡

男「ああ…………んむ……………ん、ふ……………」チュッ…………チュゥ…………♡

214 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/01(土) 12:44:05.94 ID:WhU2ikYY0


その夜〜風呂〜



男「ほら、動くな。目にシャンプーが………」ガシガシ

ショゴス娘「てけりり〜」パチクリ

男「…………入っても大丈夫なのか?」

ショゴス娘「てけり」コクリ

男(昼に俺が畑で仕事をしていると、カルルも手伝いに来たため泥だらけになってしまった。また、今夜はカルルの要望から一緒に風呂に入ることにした)

男(少女のような体型、可愛い顔…………うーん、興奮してしまう。だが、俺も猿では無い。娘の親友であるカルルを犯すなんてしないさ。……………だが……………)

ショゴス娘「てけりーり♪」ズル、ズルゥ………

男(………気のせいながら、俺が今頭を洗っているカルルが俺のチンコに尻を擦り付けている気がする。故意では無く、密着しすぎるが為にたまたま尻が擦られるだけらしい…………よな?)

ショゴス娘「てけり?」キョトン

男「い、いや、何でもない」

ショゴス娘「てけりぃ♡」ニパ♡

男(くっ…………こ、このまま擦り続かれてはどれだけ我慢しても勃ってしまう…………! そんな物を見られては、言い訳が出来ない………!)

男「はい、終わり!」ザパァ!

ショゴス娘「てけがぼが」

男「ほい、肩まで浸かってあったまろうな!」トプン!

ショゴス娘「て、てけり」

男(ふぅ…………危なかった………………)

ショゴス娘「…………てけりぃ…………」ムスッ

男(……………なんで膨れっ面?)

215 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/02(日) 00:55:52.33 ID:SGQHH/Qc0


とある日



男「もし何かあったら、この『緊急速達花火』を打ち上げてくれ。俺なら、この星のどこにいても、いつでも、感知出来る」

スライム娘「わかりました。気をつけて行って来て下さい」

男「ああ。みんなを頼んだぞ」

スライム娘「はい」

スライム子達「「「「「「ぴー!」」」」」」

スララ「いてらしゃい!」

バルルン! バルルン!

男(借りたのではなく、次期魔王として正式に魔王様から譲り受けたこの魔バイク。一見ただの燃費のとてつもなく悪いただの粗悪な乗り魔道具だが、有る一点のお陰で、俺にとっては世界最高の乗り物となる。それは、「上限スピードが無い」と言うことだ。量こそ必要になるものの、魔力を注げば注いだだけ速くなる上、どんなにスピードを出しても壊れることが無い頑丈な構造をしている為、世界で唯一、この俺だけがその真価を発揮できる魔道具になっているのだ。最強最速のバイク………………その言葉に、俺のまだ若かったあの頃の血がうずく…………)バルルンッ! バルルルッ!

スライム娘「行ってらっしゃーい!」

スララ「とちゃんいてらしゃい!」

スライム子達「「「「「「ぴーぴー」」」」」」パタパタ

男「じゃあ、行ってくる」バウウウウウウッ! バオンッ!

ドフォアッ!

スライム子達「「「「「「ぴきゅあー!?」」」」」」パヒューン

スライム娘「わーっ!? みんな爆風で吹き飛ばされたっ!?」

スララ「ありゃりゃりゃ………」

216 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/02(日) 00:56:34.02 ID:SGQHH/Qc0


バルゥウウウウウゥウウゥン

男(あの2人の捜索だけは、魔王様に任せるわけには行かない……………これだけは、完全に俺の問題だ。勇者と戦うまであと僅かだが、それまでにこちらの世界にいるかどうかもわからないあの2人を、見つけられるかどうか……………いや、内1人のニホンジンの女は、恐らくだがこちらの世界に転生している筈だ。俺の記憶ではその女はシイナ・シイコと言う名前らしい。あちらの世界のインターネットでその名前を調べると、どうやら既にテロに巻き込まれて死んでしまっているようだ。それに、遺体が消えてもいるらしい。ココハやハチカと同じだ。ちゃんと転生していれば良いが………………しかし、もう1人のあの幼女に至っては、インターネット上でも何も見つけることが出来なかった。俺の記憶ではフォイア、と言う名前だったはずだが、俺の探し方の問題か、インターネットの普及があまり無い国だったのか………綴りが分からない、と言うのが致命的だったな。不幸中の幸いか、俺のブログに載っていた写真の中にその幼女が写っている写真もあったため、顔写真は手に入れられた。こっちの少女の方が生きているかどうかも分からないのが一番キツいな………………ああ、こちらの世界にもあちらの世界のインターネットが欲しい………………! そうすればせめて転生者の居場所は分かるかも知れないのに………………!)

バルゥウウウゥウウウウゥン

男(魔力を放射状に霧散させながらこうして真っ直ぐ進むだけで、かなり広い範囲を効率的に探せる。特に探しているのは、俺とハチカとココハが発する魔力の波長の中で共通していた、恐らく転生者特有の物である波長だ。それさえ見つかれば簡単なんだが………まだ見つかっていない。大きな都市を転々としながら、少しずつ捜索範囲を広げて行こう。魔力だけの捜索と同時進行で、噂も集めていくとしよう………………まさに、虱潰しといったところだな……………最悪、勇者を倒した後もこの活動は続けなきゃいけないな……………)
217 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/02(日) 00:57:45.46 ID:SGQHH/Qc0
〜とある王国のとある酒場〜

ガヤガヤガヤ……………

男「あんたが情報屋か?」

情報屋「ああ。おれっちがこの国一番の情報屋さ。あんちゃん、なにか情報をご所望か? 情報によっちゃあ高く付くぜ?」

ヂャラッ

情報屋「…………………なっ……………!?」

男「これは前金だ。この2人の女について何か知っている事は無いか? ああ、こっちの幼女に関しては古い画だからもっと成長していると考えても良い」

情報屋「お、おまっ、こ、こんなに貰えねえよ! 宝石なんて…………こんなの持ってたら明日おれっちは死体で見つかっちまうよ……………どんな高い情報でもこれ一個で良いよ。えっと、で、情報は………………偉く精巧な絵だな……………うーん、茶髪のくりっとした目の女に、褐色白髪、青眼の女ねぇ……………似顔絵だけじゃあねぇ…………………一応、写させてもらうよ」サラサラ…………

男「ふむ………………困ったな……………しかしこのまま何も聞かない、と言うのももったいないな。何か耳寄りの情報は無いか? 例えば……………十年前に生まれた、もしくは現れた何かの話とか」

情報屋「んだよその注文は………………」

男(どうやらシイコが死んだのが十年前らしいからな……………もしかしたら、強い力を持った転生者とかがその時代に誕生しているかも知れないから、十年前に生まれた、もしくは現れた何かについて聞いてみたが……………)

情報屋「十年前ねぇ……………いくつかあるけど、聞くかい?」

男「いくつも聞いても良いのか?」

情報屋「ああ。まあ貰う宝石は二個になるけど、いくつか話そうじゃないか。まあ、その情報があんちゃんのお役に立つかどうかは分からないけどな」

男「じゃあ三個やろう。十年前に生まれた、もしくは現れた物について、聞けるだけ聞こうじゃないか」

情報屋「だから二個で良いって!」



情報屋「こんな感じだ。あんちゃんにとってなにか有意義な情報はあったかい?」

男「…………………分からない」

情報屋「そうかい」

男(この男の情報の中には、転生者の話は無かった……………割と広い範囲での情報を持っているらしいが、それでも無かった、と言うことは、転生していないか、あるいはもっと遠いどこかで転生しているか、魔族などの人間以外の種族、生物に転生しているか……………)

男「クソ………………! 情報が少なすぎる……………………!」ミシミシ…………!

情報屋「おいおい机にヒビが入ってるよあんちゃん!」

男「おっと、すまない………………他に、何か情報は無いのか?」

情報屋「情報と言える情報はもうなぁ…………………………いや、あれがあるか………………?」

男「何かあるのか?」

情報屋「いや、情報と言えるもんじゃねぇな……………ただの噂話だ。おれっちは信憑性が無い情報はあまり話さない主義で……………」

男「好きなだけここからとって良いから話せ」ジャラジャラ

情報屋「だから不確定な情報だっつーのに!  それにもういらねぇよ!」

男「それでも良い。今はとにかく情報が必要なんだ。さあいくら欲しい」

情報屋「あんちゃん人の話聞かないね!? あー分かった分かった! タダで話してやるよタダで!」

男「良いのか?」

情報屋「なにせただの噂話だからな。おれっちもこんな情報で金をとるなんて出来ねぇよ。………………それにな………………」キョロキョロ…………」

男「…………………?」

情報屋「………………噂話っつっても、かなーりやべぇ代物なんだよ」ヒソヒソ………

男「………………ああ。聞こう」

情報屋「…………この国は魔法科学が進歩してるだろ? それで、どうやら国の魔学者達がやべぇプロジェクトをしているらしいんだ」

男「……………それは?」
218 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/02(日) 01:00:22.30 ID:SGQHH/Qc0
情報屋「……………合成獣計画(キメラプロジェクト)」

男「キメ…………んぐ!?」ガシ!

情報屋「馬鹿声がでけぇ……………!」

男「す、すまない……………で、『それ』がどうした?」

情報屋「キメラっつーのは伝説の生き物だろ? それを人工的に生物兵器として造っちまおうっていうプロジェクトさぁ……………なんか、生物の設計図とやらを弄って、色んな生物の良いとこどりをして、1から新しい生命を生み出す……………らしいぞ。噂だがな」

男「それは……………成功したのか?」

情報屋「わからねぇ……………おれっちが知っている情報は、その計画が十年前に始まったらしいって事と、十年前にその事を酒場で話してたクビになったばかりの元国のお抱えの魔学者は翌日に毒を飲んで死んだって事と、そのキメラがどうやら最近一匹逃げ出したらしくて、極秘裏に討伐隊が組まれているらしいって事ぐらいだ……………」

男「ほう……………とっても興味深い情報だな」

情報屋「この情報をどう使うかは知らねえが、誰にもおれっち出って事言うなよ……………!? 死んでもだからな…………………!? なあやっぱ宝石もう一個貰って良いか………………!?」

男「ああ、良いぞ。貴重な情報を感謝する」
219 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/02(日) 01:00:55.39 ID:SGQHH/Qc0


バルゥゥウウゥウウゥゥゥン

男「……………んっ」ピクッ……

バゥウウウウゥゥゥ………キキッ

男(何かが魔力に引っ掛かったな………この方角は…………山か。俺とハチカとココハと共通する魔力の波長…………三日目で見つけるとは、運が良い。とりあえず、行ってみるか)ブルン! バルン!

………ゥウゥウウゥウウウウン!

220 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/02(日) 20:52:02.37 ID:SGQHH/Qc0


10年前



コポコポコポ………

 ……………が………強……………No.C………………意識…………

???(…………ここ…………どこ……………? ……………わたし……………だれ………………?)パチッ………

 ……………新型……………順調……と………魂………

???(だれ…………ねえ、だして……………こわい……………)ヒタ……

 …………! ………覚醒…………を……培養液…………に…………解放…………

ピッ、ピッ………ピピッ

ゴボボボボボボボボボッ!

???(………………っ!? く、くるしい………! い、いきができなっ、ああっ、だ、だすげで、だずげでぇっ!)ゴン! ゴン、ガン!

ガボゴボガボゴボッ!

???「ぷはぁっ!? あっ、はぁっ! がはっ………! ぁああっ!」バシャバシャ!

ウィーン

ザパアァァァン!

???「あぁ、あっ…………!」ドベチャッ!

???「げーっほ! げほっ………! げぼぉぇ…………!」ビチャビチャ………!

 おはよう、No.C。気分はどうだい

???「…………ぇ……………あ……………」

 生まれたばかりで混乱しているんだろう。ゆっくりで良い。さあ、立ち上がってごらん。

???「ぅ……………ぁ…………ぁぅ………!」フラ、フラ………ガクガクガク、ドチャッ

 大丈夫だ、焦る事はない。今日からここが君の家だ。よろしく、No.C。

No.C「ぇ…………なんばー……………しぃ…………」
221 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/02(日) 20:52:38.63 ID:SGQHH/Qc0
〜数年後〜

No.C「はぁあああぁあっ!」キィンッ!

敵「ぎゃぅううんっ!」ズバシュッ! ブシュゥッ!

研究長「よし、No.C。そのまま殺せ」

No.C「はい!」ブン!

敵「ぐ、ぎゅぅん…………」

No.C「っ…………!」ビタ!

研究長「何をしている? 殺せ」

No.C「ぅ…………ぁああああああっ!」ドジャアッ!

No.C「はぁ……はぁ…………」ボタボタ………



研究長「記録更新だ。上出来だNo.C。だが………最後になぜ武器を止めた? もしあそこで反撃されていたらどうするつもりだったんだ?」

No.C「すみません。………なぜか、腕が止まって…………」

研究長「………まあ良い。君なら、次からは敵のレベルを9にしても良いだろう。これからも、頑張ってくれ」

No.C「………はい」



No.B「おかえりなさい、『ナンシー』。どうだった?」

No.C「うん、『バービー』お姉ちゃん。少し、けんきゅーちょーに怒られちゃった………」

No.A「あら………次からは気をつけてね。あんまり怒らせすぎると、『懲罰』されるわよ」

No.C「『ノア』お姉ちゃん………うん、分かってる………『アンディー』ちゃん、大丈夫? 痺れ、治りそう?」

No.D「う、うん………大丈夫…………『ナンシー』お姉ちゃんなら、『懲罰』はされないよ………わ、私がダメな子なんだもん………」

No.E「ちょーばつってなにー?」

No.B「『ノエル』、あなたは気にしなくて良いのよ………」

No.A「凄いよね………私達の中でも最高傑作。まだ1歳なのにもうレベル……いくつだっけ?」

No.E「? れべる? じゅー………いち、にー………はち!」

No.C「わあ凄い………確か、最終目的が30だっけ?」

No.D「落ちこぼれな私にはとおいよぉ…………」

No.A「まあ、頑張りましょ…」

ゔぃーっ、ゔぃーっ、ゔぃーっ

No.D「………!」

No.A「あら………そう言えば今日だったわね」

No.C「うぅぅ…………そうだったぁ…………」

No.E「せーしょりせーしょり!」

No.D「やだよぉ………」

No.B「大丈夫よ………いつも通りやれば」

222 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/02(日) 20:53:11.37 ID:SGQHH/Qc0


パチュ! バチュ! ゴチュ!

No.C(週に一回、私達は性処理の仕事をする。毎回選ばれた5人の人間のオチンチンを、彼らが満足するまで舐め続けるの……………私は今、『メイド好きさん』のご奉仕をしている……………)

覆面貴族「フハヒ…………♡ そ、そうだぁ…………もっと舌を絡めろぉっ♡ はあはあ♡ よ、良かったあ♡ 今度も抽選外れなくて♡」ズチュズチュズチュ♡

No.C「うぐ………おぐ……………レロレロ……………」

覆面兵長「はっはっは…………人間の女じゃあ俺のチンコを全部飲み込むなんて出来ないからなぁ…………ははっ♡ どうだ、『塩にぎりくん』!」ドチュン! ゴジュッ! ドボジュッ!

No.D「あげっ、おげぇっ、ぉぉっ…………! ん、んぅっ…………!」

覆面兵士「たいちょ……『マッスルさん』! こ、これめっちゃ良いですねぇっ♡ あ、あはっ、あははっ♡ 美人さんだしぃっ♡」パコパコパコパコ♡

No.A「ん………んん…………♡ んるぅっ………♡ るるっ……………♡ んれろぉ………♡」

覆面王族「お、おい………こ、これはホンバンは出来ないのかね。かね? オマンコには入れられないのかね? か、カネなら、いくらでも積むぞぉっ………♡」パチュン! ドチュゥ! ブチュッ♡

No.E「んはっ、んぁっ♪ んれぉろっ♪ れろぉっ♡」

覆面要人「ま、前にそう言って、研究員の静止を聞かず、無理やり、えっと………たしかこのNo.Bちゃんに挿れた方がいましたね…………んっ……………」ドチュ、バチュッ、パチュン………♡

No.B「んっ………んぐ、んはぁ……………んっ、んんんっ…………」

覆面王族「な、なにかマズいのかねっ………?」

覆面要人「はい………はぁっ…………い、挿れたそばから下腹部をはじめとして全身の皮膚が裂けていき、最終的には化け物になって意識があるうちに研究員に撃ち殺されていましたねっ………はぁ、はぁ…………まあ、それでも良いと言うのなら……………『ベジタリアンさん』、どうぞお好きに……………んっ…………♡」

覆面王族「お、おおう………や、やめておこうかね……………ふん、はぁっ……………!」パチュ、パチュ、ドチュ♡

覆面貴族「お、おおおっ、もう、もう出そうだっ……………! フヒヒッ♡」ズチュ、ズチュゥ♡

覆面兵長「わ、私もだぁっ……………!」ゴリッ! ゴリュリュッ♡ ドゴッ♡

覆面兵士「ぼ、僕も、げ、限界ですっ……………あ、あああっ♡」パコンパコンパコン♡

覆面王族「んほぉっ! はぁ、はぁ、イくぞぉっ!」

覆面要人「でますよぉっ♡ 全部飲んでくださぁいっ……………♡」

ドピュッ、ゴボボッ、ビューーーッ♡

No.C「ん゛っ……………んくぅ、んっ……………こくっ……………!」

No.D「んぶぇっ、ぶぱ…………! ぶぷ、ごえっ…………! ん、ごっ、んごっ……………! ごくんっ……………!」

No.A「ん……………♡ んふ………………んんっ……………♡ んくっ……………♡ んっ………………♡」

No.E「ごくっ♡ ごくっ♡ ごくごくっ♡ こくっ♡ こくんっ♡」

No.B「ふっ……………ふぅっ……………♡ ぅむ………………んじゅるるっ……………♡ じゅるっ………………♡」
223 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/02(日) 20:53:44.72 ID:SGQHH/Qc0
〜9歳〜

No.B「『ナンシー』ちゃんももうちょっとで10歳かあ……………」

No.C「レベルも24まで行ったしね」

No.D「わ、私もなんとか18まで行ったよぉ……………」

No.A「『ノエル』ちゃんは………………」

No.E「あたし29! 次で目標は達成だよ!」

No.A「一番年上の私でも行っていないのに……………」

No.C「やっぱり『ノエル』ちゃんは天才だね」

No.E「えへへ……………♡」

ゔぃーっ、ゔぃーっ、ゔぃーっ

No.D「あれ………………?」

No.B「たしか、この前やったよね?」

No.A「なにかあったのでしょうか……………?」

ガチャ

No.C「あ、けんきゅーちょー……………」

研究長「こんにちは、みんな。……………すまないが、今日は危険な緊急訓練に参加してもらう」

No.E「きんきゅーくんれん!? 面白そう……………!」

No.B「内容は、なんですか……………?」

研究長「今日はレベル換算35の魔葬鬼兵ゴーレムと合同で戦って貰う」

No.C「さっ、35!?」

No.A「そ、そんな、『ノエル』ちゃんでもまだ29なのに……………! そんなのと戦ったら、『アンディー』ちゃんが……………!」

研究長「………………本当にすまないと思っている。私も、反対はしたんだ………………だが、どうしても、連中は『結果』が欲しいらしい………………『結果』……………か………………………『結果』、『結果』、『結果』、『結果』『結果』『結果』『結果』『結果』『結果』『結果』『結果』『結果』っ! あああああああああっ、クソォッ!」ガシャアンッ!

No.D「け、けんきゅーちょー!」

研究長「こっ…………………だぁっ……………! はぁっ、はぁっ…………………すまない………………娘たちよ……………………! 研究資金を集めるために、連中の性処理など、させたりも、して…………………! わ、私は………………! 私は、ただ…………………!」

No.A「……………………」
224 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/02(日) 20:54:52.49 ID:SGQHH/Qc0


研究長「…………………以上が、魔葬鬼兵ゴーレムの装備と、能力と、弱点だ。お願いだ……………生きて帰って来てくれ…………………」

No.B「はい………………必ず………………」

No.E「………………………」

No.D「………………………」

No.C「………………けんきゅーちょー。ひとつ、聞いても良いですか」

研究長「………………なんだ」

No.C「………………どうして、私たちを造ったのですか?」

No.A「……………! 『ナンシー』っ!」

研究長「いや…………………いい、No.A。……………………話そう」

No.A「っ……………………はい………………」

研究長「……………………始まりは、No.A。君だった。私は、子供が出来ない身体だった……………でも、私はいつか、自分で、自分の子を作りたいと渇望した……………ただ、それだけだったんだ……………自分の生命の設計図である遺伝子と、他の動物の遺伝子を組み合わせて、命を造ろうとした……………そんな神のような所業、成功するはずが無かったのに…………………完成してしまった…………………No.A。君が、生まれてしまった。色んな動物をつぎはぎにしたような君の幼胎を見て、私は一度母胎ケースごとブチ壊そうかとも思った。でも……………愛おしくなってしまった。自分の子として、命を授けたいと、世界を見せてあげたいと、思ってしまった………………君は無事、命を授かり、世界に足をついた………………私はただ、我が子と一緒に暮らしたかっただけなのに……………国相手に、そんなもの隠し通せるわけが無かった。私は国に脅されて、自分の命を守るために、次の娘、No.Bの制作にとりかかるしか無かった………………そうして、何も出来ないまま、No.Eまで生まれてしまった……………なぜ、私は自分の娘を生み出してしまったんだ…………………? 生まれてくるはずが無かった物を生み出した罰なのか………………? どうして行かなくても良い死地に送らなくてはならない…………………!? 死んだら次のキメラを造れば良いだと…………………!? 娘は、娘は一人一人が命を持っているんだぞ…………………!? …………………ふざけるな、ふざけるな、ふざけるなああああああッ!!!! …………………………………ぅっ…………………………………………うううっ………………」

No.A「…………………………」

No.B「…………………………」

No.C「…………………………」

No.D「…………………………」

No.E「…………………………」

研究長「ゆ、許してくれ………………な、なんなら、こ、殺してくれ………………! む、娘に殺されるなら、わ、わたし、は……………………!」

No.A「…………………いいえ、けんきゅーちょー」

研究長「………………な、No.A……………」

No.A「……………………」ダキッ

研究長「っあっ…………!?」

No.B「……………………」ダキッ

No.C「……………………」ギュッ

No.D「……………………」ギュウッ

No.E「……………………」ダキィ

研究長「ぉ…………………おまえ……………たち……………………ど、どこで………………こんなの……………覚えて………………」

No.A「いいえ、どこでも……………ただ、こうするのが自然だと思ったからです…………………」

No.B「私たちは帰ります。勝って、生きて帰って来ます」

No.C「合同訓練は何度もやっているので……………!」

No.D「い、一番弱いけど、足だけはひっばらないので……………!」

No.E「敵、ぶっとばす………!」

研究長「あ………………あああ………………! あぁああぁあああぁっ………………!」ボロボロボロ……………!

コンコン

王国兵士「入るぞ」

全員「「「「「「……………!」」」」」」

ババッ!

ガチャ
225 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/02(日) 20:55:19.81 ID:SGQHH/Qc0
王国兵士「そろそろ時間だ。来賓達も全員揃っている。配置につけ」

研究長「あ、ああ……………すぐ行く」

王国兵士「分かった」

バタン

研究長「……………………健闘を祈る。娘たちよ…………………」

No.A「はい」

No.B「……………はい……………!」

No.C「…………帰って来ます………………!」

No.D「頑張ります………………!」

No.E「…………………ん!」
226 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/02(日) 20:55:47.83 ID:SGQHH/Qc0


No.A「……………………」

研究長「……………………どうしたんだNo.A……………みんな、行ってしまったぞ」

No.A「…………一つだけ、言っておきたいことがありまして」

研究長「………………ああ……………言って見ろ」

No.A「けんきゅーちょー………………いえ、お父さん。ずっとずっと、一目見たときから、お慕いしております。好きです」

研究長「なっ………………え?」

No.A「そ、それだけ、ですっ……………! 行って参りますので……………!」バッ!

研究長「あっちょ、な、No.A…………………ぁっ………………………」

研究長「………………………あ……………………………私………………は……………………………………っ……………………!」
227 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/02(日) 20:56:17.59 ID:SGQHH/Qc0


研究長「………………………………」

来賓A「いやー、それにしても先生の実験を見られるなんて、光栄です!」

来賓B「話では今後の魔科学の発展に大きく関わる実験だとか……………!」

来賓C「お、キメラ達が来ましたよ!」

来賓D「まぁ! なんて醜い身体でしょう!」

来賓E「そうですかね? 朕は逆にそそられますぞ……………実用化が確立した暁には、ぜひ朕の性処理具に………………」

来賓F「おお! あれが今回戦う魔葬鬼兵ゴーレムですか!」

来賓G「勝てますかねぇ……………」

研究長「………………………………起動準備に入ります」パチッ、パチッ……………ウィーン……………

国家研究員「おっと、先生。このレベル設定、25になっていますよ? 緊張しているのは分かりますが、気をつけないと……………」

研究長「……………………すいません」バチン、パチッ、パチッ……………

研究長(流石に騙せなかったか……………娘たちよ………………生きてくれ…………………!)チラッ



No.A「ごめん、少し遅れたわ」

No.B「何やってたの」

No.A「ちょっと、ね…………」

No.C「あ、けんきゅーちょー見てきた………………!」

No.A「気持ちは分かるけど手を振っちゃだめよ」

No.E「う、バレた……………」

No.D「あれがゴーレムですか………………! 強そう…………………!」

No.B「逃げ場は無いし、勝つしか無いよ………………!」

No.C「うん…………………わかってる……………………!」

No.A「けんきゅーちょーの作戦通りに動くのよ。良い?!」

全員「「「「ラジャー!」」」」

魔葬鬼兵『…………………ぴっ……………きどうしんごう、じゅしん……………………………設定レベル…………………さんじゅうご…………………きどうまで、じゅう、きゅう、はち、なな…………………』

No.A「来るわよ…………!」

魔葬鬼兵『ろく、ごー……………』



研究長(…………頼む…………!)



魔葬鬼兵『………にー、いち………ぜろ』ガジョン
228 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/02(日) 20:57:30.71 ID:SGQHH/Qc0
〜10分後〜

No.A「『ナンシー』右! 『バービー』避けてっ! 予備動作確認マシンガン!」

No.C「はぁっ!」

No.B「やぁっ!」

魔葬鬼兵『……………』タタタタタタタタタタッ!

No.A「『ノエル』! 『アンディー』! 攻撃チャンス! 私も行くわ!」

No.E「やあぁあああっ!」ドカァンッ!

No.D「えいやぁっ!」ドコンッ!

No.A「だぁああああっ!」バカアンッ!

魔葬鬼兵『……………!』グラ………!

No.A「このままいけるわ!」



研究長(よし……………! この調子なら…………!)

来賓H「つまらないですね………」

研究長「…………えっ………」

来賓H「なんともつまらないです。ハラハラが全くありません。キメラ側は全くダメージを受けていないし…………」

研究長「は、はい。まあ、これが研究の成果なので…………」

来賓H「レベルを上げましょう。40ほどに」

研究長「はっ………!? だ、ダメですよそんなこと! これはレベル35のゴーレムとの戦いの実践なので…………」

来賓H「どうですか皆さんこの考えは!」

ザワザワ………!

良いんじゃ無いかしら?
良い考えだ!
そうだ! あまりにもつまらない!

ザワザワ………!

来賓H「満場一致ですね………ではレベルを上げてください、研究長」

研究長「だ、ダメだ……………! こ、この、この実験の主導権は私にある………! 今から変更、なんて…………!」

来賓H「許さない、ですか? 私達が誰だかお分かりで………?」

研究長「う……………!」

来賓H「あなた、操作方法分かりますよね? レベル、上げてください」

国家研究員「わかりました」ピッ、ピピピ…………

研究長「待てお前………!」

警備兵「邪魔するな!」バキイッ!

研究長「がぁっ…………!」ドサッ!

研究長(ま……マズい……………! あ、ぁぁ……………!)

国家研究員「……………これで……………変更が出来ましたよ?」ッターン

研究長(……………ぁ………………)
229 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/02(日) 20:58:19.95 ID:SGQHH/Qc0


魔葬鬼兵『ぴぴ………………へんこう………………へんこう………………』

No.E「動きが止まった! チャンス!」バッ!

No.C「まって『ノエル』ちゃん! 指示を………!」

No.A「『ノエル』止まりなさい! 様子がおかしいわ!」

魔葬鬼兵『レベルへんこう………………よんじゅう』ガジョン

ブッ

No.E「え………」

No.E「あ…………がっ……………?」ミシミシミシ…………!

ドカァン!

No.D「『ノエル』ちゃあんっ!」

No.A「みんな隊列を乱さないで、多分レベルが上がったわ! 動きも、速さも、抜群に上がった!」

No.B「ウソ…………! なんで、けんきゅーちょー……………!」

No.C「何かあったのかな……………!」

No.A「私は『ノエル』を! みんなはまず攻撃を受けないように拡散して!」ババッ!

No.D「分かった………!」



来賓H「早速一人やられましたよ。良いデータが取れそうですね」

研究長「あ、あああああ…………! ぁああああああああっ!」ジタバタ

警備兵「無駄だ」

研究長「クソ! クソ! クソォオオオォオオォォォッ!」

国家研究員「その慌て様…………もしかして、あのキメラ達に情でも注いでいたんですか? あんな異形共にですか? はっ…………笑えますね…………」

研究長「ァアアアアアアアアアアアアアッ!」



No.B「だ、ダメ…………! 速い………!」

ダラタタタタタタタ!

No.C「きゃぁっ!」

No.A「『ノエル』ちゃん! 『ノエル』ちゃん!!」

No.E「ぅ、ぅ゛うぅ…………!」

No.D「ど、どうやって倒せば………!」

No.C「っ…………あ」ズルッ

No.C(あ、足が、滑っ……………)

魔葬鬼兵『』グンッ

No.C(………あ…………あれ…………? 銃口が…………こっち、向い………て…………)

No.A「『ナン     シ     ー     』        ちゃ        ん        !          」

ダラ        タ         タッ         タタッ          タッ          タタッ          タンッ

No.C(     私         死       ん        で        あ        あ          あぁ          あ           )
230 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/02(日) 20:59:06.32 ID:SGQHH/Qc0
パタタッ

No.C「……………あれ……………あ…………『ノア』……………お姉………………ちゃん……………………?」

No.A「………………『ナン………………シー』……………」ニコ…………

No.A「………………………がふっ……………」ビチャチャッ
231 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/03(月) 11:43:18.31 ID:xPc+e0II0
研究長「ナンバーエエエエエエェエエェエエエッ!」

来賓H「自分よりも弱い者を助けてやられてしまうとは…………生物兵器としては欠陥品ですね」

研究長「彼女達をを侮辱するなあぁああああっ!」

来賓H「ははは…………無様ですね……………!」



No.C「あ、あれ、『ノア』おねえちゃん? 『ノア』おねえちゃん?」

No.A「はぁ…………がっ………………ばぁっ……………はぁ……………はぁ………………」

No.C(血……………血、が、真っ赤……………真っ赤……………? あれ……………なんか、覚えて……………どっかで、見たような…………………)







 危ない!


 アッ…………! シーネーチャン…………


 バラタタタタタタッ


 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いお腹が焼ける焼ける焼ける焼ける焼ける熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い血


 シーネーチャンッ! シーネーチャァンッ!


 に、逃げ、て…………逃げて…………フォイアちゃん…………







No.C(あれ………この、記憶…………わたし……………わた、しの…………名前……………志位子………………あ……………あぁあぁあぁあああああぁあああああああああっ……………………!)コォッ………

ドォオオオオオオオオオオオッ!



ガシャァン! パリンパリンパリンパリン!

来賓H「ぐっ!?」

キャアア!
何が起きたんだ!?
え、エネルギー波!?

研究長「い、今の内にっ………!」ダタッ! ピピピピッ! バチンッ!

研究長(エネルギーダウン………! よし!)

警備兵「おい貴様何をしている!?」

国家研究員「って超強化ガラスが割れてるじゃ無いですか!? ど、どうすん…………」
232 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/03(月) 11:44:22.54 ID:xPc+e0II0


No.C「ああああああああああああぁあああああああぁあああああああああっ!」フッ

ズッバァン!

魔葬鬼兵『が、ががっ、がぴっ…………ががががががががっ』

ボカァン!

No.C「ォオオオォオオォォォオオオォ……………ヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲォオオオォオ………………!」コォォォォォ…………

No.B「な、『ナンシー』ちゃん…………!?」

No.E「こ……………神々しい……………よ……………」

No.A「がふっ………………げほっ……………」

No.D「……………天使……………だ……………」

ひ、ひぃっ………!
に、逃げろぉっ…………!
じゅ、銃を! 魔銃を寄越せえっ!

No.C(みんな、みんな殺してやる。みんなぶち殺してやる…………)ギロッ

フッ

ざしゅざしゅざしゅざしゅざしゅざしゅざしゅざしゅざしゅざしゅざしゅざしゅざしゅっ

No.C「………………ふー………ふー……………ふぅ……………」ボタボタボタ………

来賓H「あ、ああああ…………! よ、よるな! ぁ、あああああああああっ!」ダラタタタタタタタタタタタタ!

国家研究員「い、『インフェルノォッ!』」ゴォァアッ!

ドカァン!

国家研究員「ちょ、直撃…………!」

来賓H「や、やった…………」

ざしゅっ

来賓H「……? ……    …     ?」パクパク、ゴトン

国家研究員「あ、あがじゅっ」ズルッ…………ドシャァッ

No.C「ふーっ……………ふーっ………………はっ………!?」

No.C「あ、わ、わたし……………あ、『ノア』、お姉ちゃん…………」ボタボタ………

研究長「…………う、うぐ……………!」

No.C「け、けんきゅーちょー………! だ、大丈夫………あ、血……………」ベトォ………

研究長「うっ………ぐぅっ………………さ、さっきの流れ弾が…………当たった、みたいだ…………ぁっ……………も、う……………死ぬな………………これ………………」ドクドクドク………

No.C「だ、だめ、けんきゅーちょー………! 喋っちゃだめ…………! な、治さないと…………!」

研究長「いや…………私はもう………ダメだ…………だ、だから、お願いだ…………私を、No.Aの元に……………」

No.C「は、はい……………! わかり、ました……………!」ヒョイ、タタタ………ピョン、トサッ

No.D「けんきゅーちょー………!」

No.E「そんな、ウソ…………!」

No.B「け、けんきゅーちょー…………! の、『ノア』も……………! ど、どう、すれば……………!」

No.A「け、けんきゅ…………がはっ……………!」
233 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/03(月) 11:52:45.87 ID:xPc+e0II0
研究長「No.B、C、D、E…………動ける君達は、逃げてくれ…………さっき、No.Cが発したエネルギー波で、天井から出れる…………! もうじき、騒ぎを聞きつけた国の軍が駆けつけてくる…………そうなったら、確実に殺されてしまう…………がはっ…………!」

No.B「そ、そんな、2人を置いてなんて……………!」

No.E「できないよ…………!」

研究長「行くんだ! 行けっ! わ、私からの…………最期の、命令だっ……………!」

No.C「け、けんきゅーちょー…………!」

No.D「ご、ごめんなさい…………! ごめんなさい…………!」

No.A「わ、わだじ、がらもっ…………ごぼっ………た、頼む、わ…………!」

No.B「…………分かりました、けんきゅーちょー…………『ノア』お姉ちゃん…………!」

No.C「う、ううっ…………! うううっ…………!」

No.D「あっ………! あぐぅくっ………!」

No.E「…………うん…………! 逃げる………! 二人の分も、生きる………!」

No.A「さ、よう、なら……………!」

No.B「さようなら、みんな…………! 生き残る事だけを考えて…………! 逃げて、逃げて、逃げるのよ………! そしたらいつか……………会いましょう」ドヒュン!

No.D「うん………! さようなら!」ピョン!

No.E「うっ………! うえええぇええぇえぇぇんっ!」ドヒュゥンッ!

No.C「さ、さ、さようなら………! ぁあああぁああぁっ…………!」ドヒュン!
234 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/03(月) 11:54:11.50 ID:xPc+e0II0


研究長「…………や、やっと………二人、切りだな…………『ノア』」

ノア「『お父さん』…………げほっ、ごぼっ……………!」

研究長「………父親らしい事を、何一つできなくて、すまない………君の気持ちすら、受け止めることができなくて……………」

ノア「う、ううん…………い、良いの…………わ、私は、No.Aとして………ノアとして、お父さんの子供に生まれて来ただけで………げぼぉっ…………し、幸せ、だったから………………」

研究長「ああ………なんで、もっと早くその気持ちに気づいてやれなかったんだろう……………悔やんでも…………悔みきれない…………はぁ、はぁ……………もう、血が足りなくなってきた、な……………」

ノア「お父さん…………大好き……………♡」

研究長「私も、だ…………ふぅ………ふぅ…………」

研究長「……………ノア、すまないが、最期に、一つだけ、良いか?」

ノア「…………な…………に…………?」

研究長「…………抱かせて、くれ……………」ギンッ、ギンッ

ノア「……………!」

研究長「種の保存本能、らしいんだ…………だから…………せめて、最期に一度だけでも……………!」ヨロ、ヨロ………

ノア「…………うん。お父さん……………良い、よ……………私も、お父さんと最期に、繋がりたい…………………♡ こんな、血みどろ、だけど……………」クパァ…………ドロッ…………

研究長「ああ…………ノア……………! 綺麗だよ、ノア……………! …………う………ぐぅ………!」ズプ………! ズプププ…………♡

ノア「あっ………♡ あぁぁぁぁ……………♡ がふっ…………!」ビチャビチャ

ブチッ、ブチブチッ…………!

研究長「の…………あ…………♡ 君の処女…………貰えて良かった…………ん、ちゅっ……………♡」

ノア「お父さんっ…………♡ はぁっ、はっ………! ぁあっ……………♡」

ドタドタドタドタ………

おいいたか!?
いや、こっちには………うわぁああぁぁっ!? お、おげえぇええっ………!
酷い有様だな………!
おい、あそこに何かいるぞ!

研究長「あ、あぁ…………見つかって、しまった、ね…………」

ノア「お父さん……………♡ さ、最期の……………最期、ま、で……………一緒に……………いて………………ゲボォッ!」

研究長「もちろん、さ………………ノア?」

ノア「………………(ありが、と、う)…………♡」パク、パク………

カクンッ

研究長「ノア……………ノア…………! おい、ノア…………………ァ……! ………………………………逝った……………か…………………」
235 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/03(月) 11:57:38.64 ID:xPc+e0II0
兵A「おいお前! 何をし…………何している!?」

兵B「あ、あいつSEXしてるぞ!」

研究長(もう、誰にも邪魔はさせない………………私達は、本当の意味で、二人きりに、なるのだ…………………ぐっ……………!)メギッ!

ドクンッ…………ドクンッ……………!

研究長(ふ、ふふ…………この脈動は、射精の物じゃない……………私は、射精なんて、できない………………)メギッ! メギメギッ!

ドクン! ドクン! ドクン! ドクンッ!

兵C「な、なんだ!?」

兵D「わ、分からない! とりあえず撃てぇっ! 『ライトニングストライク』ッ!」ガラガラピシャァン!

兵E「『スラッシュ・バンディエフ』ッ!」ザバァンッ!

兵F「『ファイウォーター・エンブレイド』ッ!」ボザバドカァン!

兵G「ららららららららららららららぁっ!」ダラララララララララララララッ!

シュゥゥゥゥ………

兵A「や、やったか!?」

兵B「バカ! フラグだ!」

研究長(……………もう、遅い………………私を食らい尽くせ、キメラ遺伝子。私を、君達と同じに……………!)メギッ! ボギ! ブヂィッ!

兵H「ひっ…………! ば、化け物っ…………!」

元研究長「スゥウウゥゥゥゥ……………!」

元研究長「ウァアォオオオオオオオオオオオオオオォオオオオオォオオオオンッ!」ドビュゥウウウウウゥウウッ! バビュ! ボビュルルルルルルルルルルゥッ! ビュグッ! ビュグゥッ♡

元研究長(ハァッ……………ハァッ………………? ……………射精……………したのか、私は………………? キメラになった事で、出来るようになったのか………………? ………………でも、もはや何の意味もない。君のお腹がこんなにたぷたぷになっても、もう孕むことはない……………から………………)ギュッ……………

ノア「………………………」ゴポッ…………

元研究長「…………………ノア………………ノアァァァ…………………」ズシン…………ズシン…………

兵I「はっ、ぁぁっ………………! ……………く、くるなぁっ……………!」

元研究長「……………………ドケ」

兵I「………………えっ?」

元研究長「イマスグドケェッ!」

兵I「は、はいいいいいっ!」ズザザザザザ!

兵J「くっ………………おい! 逃がすな…………………」カチャッ

パチュンッ

兵J「         」ブシュウウウゥウゥゥ!

兵K「うっ、うわっ……………げっ、げええぇぇっ…………!」

元研究長「ふしゅー…………………ふしゅー……………………………」ボタボタ

元研究長(身体の成長が、止まらない…………………全身の細胞が寿命を終えて、崩壊し始めている………………もう、私も長くはない…………………)

元研究長「……………………サア…………………イコウ、ノア…………………ワタシタチダケノ…………………ドコカ………………シズカナバショニ……………………」ズシン…………ズシン…………ズシン…………
236 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/03(月) 11:58:05.88 ID:xPc+e0II0


チュンチュン、ピーチクピーチク……………

No.C(ここなら……………そうそう見つからないよね…………………………みんな、無事に逃げれたかな………………………)

No.C(………………逃げるときにも、たくさんの人を殺しちゃった………………敵、だったけど、それでも、あの人達にも家族が………………………………)

No.C(……………………私の、せい、なんだ……………………私があの時、足さえ滑らせなかったら………………………『ノア』お姉ちゃんは…………………………私のせい………………! あの時と一緒………………………! もっと私が、米滝さんを止めていたら……………………………!)

No.C(………………まって……………米滝さんって、誰? …………………あの時、一瞬だけ見えた、夢みたいなあの瞬間は、何………………? フォイア、ちゃんを………………私は……………………守って……………………)

No.C(…………………………そうだった…………………全部、思い出した……………………私、志位子って言う名前、だったんだ………………………椎奈、志位子…………………それが……………………私だったんだ………………………………!)

No.C「なんで………………………なんで私、こんな事に…………………………? なんで、キメラに……………………? なんで……………………どうして………………………………!?」

No.C「…………………………………………米滝………………………………………さん………………………………………」
237 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/03(月) 11:58:52.76 ID:xPc+e0II0
〜現在〜

ガサガサ………………

男(反応が近いな……………もう少しか。バイクは音で驚かす危険があるから、徒歩できて正解だったな)

男(…………………………っ!)ピタッ

???「…………………………………」チクチクチクチク…………

男(裁縫をしているあの生物は…………モンスター娘、か…………? 金の長髪に、つぶらな瞳………手作りらしき服を着ているなんて、文化的だな…………身体は人間の物だが、頭の上には雄々しいヤギの角があり、口からは獅子の牙が覗き、服の背面の穴からはコウモリの羽が覗き、毒蛇の頭を持つ尾は布の端を咥えている。毛の生えた下半身は恐らく狼の物で、筋肉質だ。両手両足の指からは鋭い龍の鉤爪が生えているが……………よくあれで裁縫なんて細かい作業が出来るな…………………表情はどこか思い詰めたように沈んでいる…………)

男(まさか、あれが脱走したというキメラか……………? あまり強そうでは無いが……………)

キメラ娘C「……………………………はぁ…………………」チクチクチクチク………

キメラ娘C「いたっ」プチッ

キメラ娘C「うううう………………」ペロペロ………

男(………………それにしても、あの顔……………まさか………………)ゴソゴソ………ピラッ

男(………………………ビンゴ、か)

男(髪色も、姿も変わってはいるが……………ようやく見つけたぞ、シイナ・シイコ…………………………)

どうする?>>下
なお、キメラ娘の反応は>>206の通り。
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 13:14:15.11 ID:f2MjuGOTO
変に驚かせたりせずに声をかけて挨拶
逃げる前に話を聞いてくれと呼び止める
姿を消したとしても話を聞いていると信じて
自分が当時の記憶を失っていることや
この世界でのこれまでの様々なことを説明する
その上でこの世界を何とかすること
君が自分に因縁があるのであれば
尚更仲間として協力してほしいことを伝える
239 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/04(火) 18:41:58.12 ID:Sa7iyGPz0
キメラ娘C「……………ふぅ…………手袋、出来た…………」スポ………ニギニギ…………

キメラ娘C「……………手袋、かぁ…………前に、米滝さんにあげた事あったなぁ…………………」

キメラ娘C「……………ご、ごめんなさい…………米滝さん…………! 私の、せいで……………! …………ぐすっ…………!」

男「なんで君のせいなんだ?」

キメラ娘C「だ、だって………! わ、私がもっと止めてれば………! もっと、大胆に襲いかかっていたら……………!」

男「おい」

キメラ娘C「……………うっ…………ぅうっ……………! ………………ぅっ………?」

キメラ娘C「………………え?」

男「……………やあ。久しぶり、って言うのは…………おかしいか?」

キメラ娘C「あ、え…………!? ああああああああっ!? え、あっ!? ええええええっ!?」

男「俺だよ。コメタキだ………シイコ。その………変わったな」

キメラ娘C「そ、そんな………う、ウソ…………! こ、こんなの…………! こんなの…………まぼろし……………! あ、あああぁああぁあああああぁっ!」ダダダダダダガサガサガサ!

男「待ってくれ!」

ガサ…………!

男「…………幻じゃない」

……………

男「君に何があったかは分からない…………どんな体験をしたのかも、分からない。でも…………話を聞いてくれ」

……………

男「…………俺は転生したんだ。君はどうしたんだ?」

……………私も…………たぶん…………転生、した…………しました……………分からない……………!

男「……………お願いだ。こっちに来てくれ。…………俺は幻なんかじゃない」

……………

……………ガサガサ……

キメラ娘C「…………本当に…………本当に……………本物のコメタキさん…………?」

男「…………ああ」

キメラ娘C「ほ、ほんとに? ほん、と、に…………?」ベタベタグニグニ

男「はぁ、ほんろにおれら(ああ、本当に俺だ)」

男(まあ、前の俺と一緒かどうか聞かれたら、難しい所だけどな…………)

キメラ娘C「あ、ああぁ……………! あ、会いたかった…………! 会いたかった………………!」ギュゥゥゥゥゥッ………!

男「あ、ちょ、まてシイコ。君めっちゃ強いな。骨が、骨が折れる!」ボキベキバキ!

キメラ娘C「え………? あ、ご、ごめんなさぁいっ!」
240 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/04(火) 18:42:41.13 ID:Sa7iyGPz0


男「な、なるほど…………そうしてキメラとして生まれて、10年生きてきたわけなんだな………………イダダダダ……………」

キメラ娘C「ほ、ほんとにごめんなさい……………………フォイアちゃんが今どうしてるかは分かりません……………あの後、生きているかどうかも……………」

男「……………」

キメラ娘C「…………ご、ごめんなさい………! あ、あの時本当に止められなくて………! 私がもっと、もっと止めてれば…………! フォイアちゃんも、私がもっと警戒していれば…………!」

男「そう自分を責めるな………君は、悪くない。誰しもがいつかは死ぬんだ。あの時は、俺がやるしか無かったんだ。もし俺があの場所にいなかったら、数百人が死んでいた。フォイアの事だって、君が悪いんじゃない。そのテロ集団が悪いんだ」

キメラ娘C「で、でも…………! こ、こっちに来てからも実験って言って、沢山動物殺したり、逃げる時にも沢山人を殺して……………! キメラ、だし…………! わ、私はやっぱり、生きているべきじゃないの…………!」

男「……………」

キメラ娘C「…………ぐすっ…………! わ、私……………! ご、ごめんなさい…………! 米滝さん…………!」

男「…………なあ、シイコ。生前に、君が言っていた事、覚えているか?」

キメラ娘C「え…………わ、私、が……………?」

男「ああ……………付き合って、付き合って、って………俺がいくら断っても、迫って来てたよな?」

キメラ娘C「は、はゎぁ…………!? そ、そんな…………そんな、む、昔の、こと……………/////」

男「…………まだその気持ちは変わらないか?」

キメラ娘C「………………え…………?」

男「………どうなんだ?」

キメラ娘C「ゔ……………つ、ついこの前、記憶が戻ったばっかりなんですけど…………は、はい……………///// まだ、その……………好きです………………ずっと、まだ好きなんです…………………!」

男「……………そうか」チラッ

キメラ娘C「………ん…………な、なん、ですか…………?」モジモジ…………キラッ………

男(そうだな…………どうしようか。俺に惚れている証として、指輪が付いているな………………俺は生前の記憶はない上に、もう何人もの嫁がいる…………その事を聞いたら、シイコはどう思うか…………)

男(指輪が付いている以上、嫁にはするが………今ここで全てを話して反応を見るか、それとも、いっそ抱いてしまって先に完全に堕としてしまうか…………)

どうする?>>下
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 18:45:28.66 ID:IMhts7xW0
前世が日本人なので今ここで全てを話して前世とは違うことを説明する
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2020/02/04(火) 20:21:15.87 ID:Sa7iyGPz0
男「…………シイコ。聞いてくれ」

キメラ娘C「は、はい……………?」

男「…………俺は、生前の………チキュウにいた頃の記憶が、無い。君の事も、フォイアの事も、最近になって思い出した………と言うより、知ったんだ」

キメラ娘C「そ、そうですか……………わ、私と一緒、ですね…………」

男「いや、少し違う。思い出したんじゃない。そういう人生を体験したという事を知ったんだ。………言ってみれば、人事みたいな感じなんだ」

キメラ娘C「そう…………ですか……………」ショボン………

男「だから、俺は前世とは違うんだ。はっきり言って、君のことをどう思っていたのかも、分からないんだ」

キメラ娘C「…………………」

男「………それに、俺は君の気持ちに応えられないかも知れない。俺は…………」



キメラ娘C「お嫁さんが、そんな、に………………?」

男「ああ、すまない…………」

キメラ娘C「ま、魔王がいて………? そ、その命を狙う勇者と戦う為に、お、お嫁さんを、たく、さん………………?」

男「ニホンジンの君には余り心地の良い話では無いだろう。…………こんな話をして悪かった」

キメラ娘C「…………そんな…………………」

男「………………どうだ?」

キメラ娘C「………………はい……………?」

男「………幻滅したか?」

キメラ娘C「い、いえ…………そ、そんな……………だって…………米滝さんは………………生きる為に必死だったんですから……………私と一緒で…………生きる為に………………」ポロポロ…………!

男「………………すまない」ス………

キメラ娘C「だ、ダメ…………!」バシッ!

男「………………」

キメラ娘C「………………う……………し、失恋って……………こ、こんな感じなんですね………………ははっ……………あはははっ…………………!」ボロッ、ボロボロボロッ…………!

男(……………それでも………………指輪は消えていない。………………少し、可哀想な事をしてしまったな………………)ス………

キメラ娘C「あっ……………」

男「………………」ギュッ………ナデナデ…………

キメラ娘C「はっ…………あぐっ……………! ひぐっ………………! こ、こめたき、さん……………! あ、はぁっ…………! はぐぅっ……………!」ボロボロボロォッ…………!

セリフ、もしくは、行動>>下
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/04(火) 21:04:50.08 ID:Ti/KUU060
キスして想いを告白
244 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/04(火) 22:14:01.41 ID:Sa7iyGPz0
男「…………シイコ」

キメラ娘C「……………はっ………はいっ……………? ぐすっ…………!」

男「…………」クイッ

キメラ娘C「へ、えっ………」

男「……………んむっ」チュッ

キメラ娘C「んんっ………!?」

男「は………んむ…………ん、んちゅ…………」

キメラ娘C「ん、んんっ…………ん…………♡ ん、んんんんっ……………♡」パタパタパタ
…………♡ クネクネクネ…………♡

男(一瞬だけ抵抗したような動きをしたシイコだったが、すぐに力を抜いて身体を預けて来た。シイコはコウモリの羽をはためかせ、蛇の頭の尾をクネクネと艶かしく動かしている。…………というか意識はどうなっているんだこの尻尾)チュ、ムチュ………チュルルッ…………

男「ん………………はぁっ………………」チュッ………チュパッ…………トロォ……………♡

キメラ娘C「はっ…………♡ はぁっ…………♡ んっ…………はぁっ………………♡」ドキドキドキドキ…………♡

キメラ娘C「あ…………あのっ……………? えっ…………………………?」ポー……………

男「…………確かに、俺は前世の記憶が無いし、嫁も沢山いる……………でも、君と一緒にいると、なんだか心が暖かくなるんだ。君と一緒にいた時間を、感じられるんだ…………だから、君の気持ちをしっかり受け止めたい…………前とは違う俺でも、もう嫁が沢山いる俺でも……………君さえ良ければ、前世では叶わなかったけれど………この世界で、俺と一緒になってくれるかい?」

キメラ娘C「……………お嫁さんが沢山いても…………愛してくれる…………?」

男「ああ…………悪いけれど、君『だけ』という訳にはいかない…………けれど、それでもちゃんと愛する事を約束しよう。因みに、生活は全員同じ家で住む事になっている。嫁達は君を喜んで受け入れてくれるだろう…………それが嫌と言うのなら、結婚はしなくても良い…………。そうなっても、俺は君を絶対に見捨てない。この世界で暮らすための援助を多大にする。………そう約束しよう」

キメラ娘C「……………そんなに……………私を…………思ってくれて……………ありが、とう…………ございます……………! う、ぐすっ……………!」ギュゥ………!

キメラ娘C「……………お、お嫁さんに………………し、してもらえますか………………?」

男「………ああ。シイコ。ありがとう、受け入れてくれて」ググ………

キメラ娘C「え………あ………………こ、米滝、さん……………?」ググ………パタン………

キメラ娘C「あ、あの、なに、を……………」ドキドキドキドキ……………♡

男「夫婦のやる事としたら、これしか無いだろう…………? 早速、始めよう」ペロ………♡

キメラ娘C「ま、待って…………! こ、米滝さんっ……………///// ひぁっ…………♡」ビク………!

男「………………あと…………俺の名前は、もう『男』だ。『コメタキ』は、もう死んだんだ…………」

キメラ娘C「ひゃ…………ひゃ、ぃ…………♡ 男、さん……………♡」パタパタクネクネ……♡

どう犯しますか?(例:絶対に快楽堕ちさせるほど激しく。恋人のように優しく)媚薬も所持しています。安価下。
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