男「安価でモンスター娘のハーレムを作る」スライム娘「その2です」スララ「に!」

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346 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 01:25:55.52 ID:Oye7Pt0g0
フォイアとのエッチシーンやりたい事を聞くくだりすごくよかった…結婚式挙げたいのかわいい
キメラ娘と蛇を交えた4Pもエロっエロでたまらんです
347 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/21(金) 06:02:33.80 ID:RtUUrBWj0
>>346エロい、良いと言ってくれて嬉しいです!
348 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/21(金) 14:08:27.43 ID:owcoai5c0
〜翌朝〜

男「情報は?」

ゴブリン長「はい。勇者たちの情報はあまり変わりませんが……………パーティーメンバーが1人増えていると言うことが分かりました」

男「キメラか?」

ゴブリン長「ああ、はい。そのようですが…………知っているんですか?」

男「ああ、なら問題はない。情報感謝する」

〜魔王城正門前〜

男「……………みんな。とうとう、この日がやってきた。この戦いに負ければ、俺達は全てを失う。………ならば、どうすれば良いか。答えは明白。勝てば良い。ただし、絶対に殺してはならない。全員、生け捕りにしろ。しかし敵は殺しにかかってくる。だから、死なないことに死力を尽くせ! 敵はボコボコにしろ! 半殺しだ! 俺の女として、嫁として、絶対に死ぬことは許さないッ!」

嫁達「「「「「おおおおおおおおおおっ!」」」」」

男(以前カレルの決闘の時に使用した魔道具のVRを使うことも考えたが、不可能だろう。勇者パーティーがほいほい腕輪を付けさせてもらえるとは思わないし、つけようとまごまごしている間に殺されてしまうだろうから、最初からその作戦は切り捨てる事にした)

乳牛娘「行ってらっしゃい、ダーリン♡」

男「ああ、ミル。君の乳料理のお陰で、今日のコンディションも最高だ。ありがとう」チュッ♡

乳牛娘「ん………………そう言われるとうれしぃです……………♡」

リザード娘「がんばってくるだよ、旦那さん。無事をいのってるだぁよ!」

男「ああ、頑張る。カゲロウ、行ってくる」チュッ♡

リザード娘「きゅ……………♡ んだ…………!」

デュラハン娘「例え姿は見えなくとも、拙者の心は常に主のそばに在る。…………必ず、帰ってきてくれ………………!」

男「ああ、レイア。君の分まで頑張ってくるよ……………行ってくる」チュッ♡

デュラハン娘「はぁ……………♡ ご主人様ぁ…………………♡」

サキュバス友「行ってらっしゃいダーリン! サルルッ♡ ん、んんっ、んちゅっ♡」

サキュバス娘「ん、んれろっ………ぷはっ♡ うんっ、絶対、帰って来るしっ♡ シシリアちゃんっ♡」

男「シシリアも、お腹の子供に気をつけてくれよ。じゃあ………」チュッ♡

サキュバス友「うん……………信ぢてるし…………♡」

スライム娘「…………旦那様。行ってらっしゃいませ…………♡」

スララ「がんばてね!」

スライム子達「「「「「ぴーぴーぴー!」」」」」

男「ああ、スーラ、スララ、スラコ、スラミ、スライミー、スラル、スラッピ、ス(ry」チュッ、チュッ、チュッ、チュッ、チュッ、チュ(ry♡

スライム娘「………寝室を整えて、お待ちしております…………♡」

男「………ああ…………♡」

ショゴス娘「てけり! てけりり!」

男「ああ、カルル。良い子でな」

ショゴス娘「てけり…………てけりっ////」ズイッ

男「……………はいはい………」チュッ

ショゴス娘「てけりぃ…………♡」イヤンイヤン………♡
349 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/21(金) 14:08:55.71 ID:owcoai5c0
男「………………よし。じゃあ、行くか……………」

ドラゴン娘(ビキニアーマー)「ああ! 正義気取りの奴らをぶっ飛ばしてやる!」

狐娘「いくよー!」

虎娘「勇者ねえ………ちょっと楽しみだわ」

ゴブリン娘「準備はバンタンぎゃ! 棍棒が唸るぎゃよ!」ムキッ!

ウサ娘「お姉さんはサポートに徹するよ!」

吸血鬼娘「ふふふ。妾の軍団の力、とくと見せてや………おい、そこ、喧嘩をするなっ! こらっ! 整列! せいれーつ!」

サキュバス娘「2人分、頑張るしっ! ほっ、はっ、ふっ!」シュルンッ、シュルシュルシュルッ!

金龍娘『こはぁぁぁぁぁぁ…………我の鎧の前に、敵はいない。全員轢き潰してみせよう』

悪魔娘「勇者………………」ジャララッ………

人魚娘「お母さん、いってくるからね。応援してね♡」

人魚子「かぷかぷ」パチャパチャ

キメラ娘C「えっと、フォイアちゃん、何それ?」

褐色娘(表記を褐色娘に統一)「Barrett M82。地球から持ってきた、最強とうたわれるスナイパーライフルの一つだ。男の指輪で強くなった今の私なら、反動を無視して2キロ先のペットボトルのキャップを開けることが出来、これで、直接の戦闘能力のないワタシも、サポートが出来る」カチャッ

キメラ娘C「そ、そうなんだ…………」

蛇娘(表記を蛇娘に統一)「しゅるん」

男「準備は良いな………行くぞ!」

全員「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおっ!」」」」」」」」
350 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/21(金) 14:10:32.48 ID:owcoai5c0
〜味方陣営〜


攻撃:めちゃくちゃ高い
魔法:一切使えない
防御:めちゃくちゃ高い
特技:なし
その他:なし
351 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/21(金) 14:11:02.45 ID:owcoai5c0
ドラゴン娘
攻撃:めっちゃ高い
魔法:火、まあまあ強い
防御:めちゃくちゃ高い
特技:龍化
その他:レイアのビキニアーマー装備

狐娘
攻撃:普通
魔法:火、めちゃくちゃ強い
防御:まあまあ高い
特技:なし
その他:なし

虎娘
攻撃:すごく高い
魔法:氷、そうとう強い
防御:そうとう高い
特技:虎化
その他:なし

ゴブリン娘
攻撃:そうとう高い
魔法:一切使えない
防御:普通
特技:なし
その他:超重量の棍棒装備

ウサ娘
攻撃:まあまあ高い
魔法:土、まあまあ
防御:普通
特技:穴掘り
その他:耳が良い

吸血鬼娘
攻撃:普通
魔法:テンプテーション、鎖召還、すごく強い
防御:まあまあ高い
特技:吸血
その他:召還、チェス騎兵・黒石白石

サキュバス娘
攻撃:まあまあ
魔法:テンプテーション、発情、めっちゃ高い
防御:普通
特技:性技(今回においては完全に無力)
その他:パッシブ魅了

金龍娘
攻撃:すごく高い
魔法:火、強い、地、めちゃくちゃ強い
防御:めちゃくちゃ高い
特技:金操作
その他:金の鎧が剥がれ落ちるとスピードアップ

悪魔娘
攻撃:めちゃくちゃ高い
魔法:いろいろ、強い
防御:すごく高い
特技:なし
その他:蛇腹険ウロボロス装備

人魚娘
攻撃:低い
魔法:水、めっちゃ強い
防御:まあまあ高い
特技:遊泳
その他:なし

キメラ娘C
攻撃:めちゃくちゃ高い
魔法:一切使えない
防御:めっちゃ高い(シーウィズはめちゃくちゃ高い)
特技:二つある脳による超反応
その他:なし

褐色娘
攻撃:普通
魔法:一切使えない
防御:低い
特技:遠距離射撃
その他:Barrett M82装備
352 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/21(金) 14:11:39.15 ID:owcoai5c0
〜敵陣営〜

勇者
攻撃:めちゃくちゃ高い
魔法:攻撃、補助、回復、そうとう強い
防御:めちゃくちゃ高い
特技:なし
その他:神聖装備により魔族に大ダメージ

モンク
攻撃:めっちゃ高い
魔法:神聖魔法、強い
防御:すごく高い
特技:徒手空拳
その他:なし

魔道士
攻撃:普通
魔法:全て、めちゃくちゃ強い
防御:まあまあ高い
特技:なし
その他:杖装備

スカウト
攻撃:普通
魔法:普通
防御:普通
特技:小道具や罠を使う
その他:ステータスで侮ることなかれ

天使
攻撃:めっちゃ高い
魔法:回復、神聖魔法、めっちゃ強い
防御:めちゃくちゃ×2高い
特技:なし
その他:無鉄砲

キメラ娘B
攻撃:すごく高い
魔法:無属性魔弾、強い
防御:普通よりは少し高い
特技:なし
その他:制御リング装備
353 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/21(金) 14:13:27.53 ID:owcoai5c0
男は勇者と、シイコはバービー(キメラ娘B)とぶつかります。
他のモンスター娘が勇者とバービーを含めた六人の内誰とぶつかるか決めます。これは多いので、時間が経ったら(十分以上開いたら)練取りしても構いません。
因みに、転移の罠を使い勇者パーティーは六方向にバラバラにされるので、基本的に1対多です。

ドラゴン娘>>下1

狐娘>>下2

虎娘>>下3

ゴブリン娘>>下4

ウサ娘>>下5

吸血鬼娘>>下6

サキュバス娘>>下7

金龍娘>>下8

悪魔娘>>下9

人魚娘>>下10

褐色娘>>下11
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 15:34:18.89 ID:t0aJZiH00
モンク
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 15:47:25.19 ID:t0aJZiH00
天使
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 16:00:50.45 ID:t0aJZiH00
天使
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 16:02:12.84 ID:GVzk72dsO
魔道士
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 16:15:14.65 ID:GVzk72dsO
魔道士
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 16:30:39.82 ID:GVzk72dsO
勇者
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 16:48:30.99 ID:GVzk72dsO
天使
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 16:49:50.99 ID:RFFpD0cBO
スカウト
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 17:10:48.13 ID:RFFpD0cBO
間違えた
金龍娘はモンクでお願いします

安価↓
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 17:11:12.04 ID:t0aJZiH00
スカウト
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 17:58:41.28 ID:Y1cezc0KO
モンク
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 18:19:58.05 ID:fYNVr4Hv0
キメラ娘B
366 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/21(金) 18:22:58.85 ID:RtUUrBWj0
>>365その、自分で投げといてなんですが、ここはキメラ娘同士の一騎討ちにしたいかなと…………
よろしいですか?
安価↓
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 18:23:54.16 ID:fYNVr4Hv0
まとめると

勇者…男・吸血鬼娘
モンク…ドラゴン娘・金龍娘・人魚娘
魔道士…ゴブリン娘・ウサ娘
スカウト…悪魔娘
天使…狐娘・虎娘・サキュバス娘
キメラ娘B…シイコ・フォイア

かな
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/21(金) 18:25:55.17 ID:fYNVr4Hv0
じゃあ、勇者で
369 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/21(金) 18:35:42.77 ID:RtUUrBWj0
>>368ありがとうございます。
370 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/23(日) 10:07:41.96 ID:YrKj35sP0


ザッ、ザッ、ザッ、ザッ…………

勇者「みんな、気を抜くなよ…………」

モンク「分かっているよ…………!」

スカウト「…………やはり魔界だな。『罠達』がザワ付いている………」

魔道士「足元に気をつけよ………おっと」パシッ

キメラ娘B「あっ…………す、すいません…………」

天使「う、ううう…………やっぱりこっちの世界は頭が痛くなりますね…………」ズキズキ………

勇者「………………」

スカウト「……………っ!? ヤバいっ、全員逃げっ」フッ

勇者「えっ」フッ

キメラ娘B「アレンさっ………!?」フッ

魔道士「クソが! 罠かぁっ!?」フッ

天使「ひぇええぇええぇえっ!?」フッ

モンク「う、ウソ………こ、こんな事で……………」フッ
371 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/23(日) 10:08:42.83 ID:YrKj35sP0
勇者…男・吸血鬼娘・褐色娘
モンク…ドラゴン娘・金龍娘・人魚娘
魔道士…ゴブリン娘・ウサ娘
スカウト…悪魔娘
天使…狐娘・虎娘・サキュバス娘
キメラ娘B…キメラ娘C
372 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/23(日) 10:09:33.98 ID:YrKj35sP0


天使「………えぇええぇええぇえっ!?」ドサッ!

天使「あ、あわわわわっ……………! ……………あ、あれ………? 魔王城の場所は変わって、ない……………? でも、向きが、変わってる……………?」

ガキィンッ!

天使「あわっ!?」シュバババッ!

虎娘「くっ…………………! 意外と動けるわね、あの天使…………………!」

狐娘「あっ、来た! はぁっ!」ドォオオオォオオォオオッ!

天使「えっ、ちょっ、ま、待ってください! ひゃああああっ!」ジュッ

サキュバス娘「よし、倒した……………って駄目ぢゃんっ! 生け捕りだったよね!? あわわ…………………消し炭になっちゃったし…………………………」

狐娘「大丈夫……………………この程度じゃ、あの子は……………………」

天使「あちっ、あちっ、ふーっ、ふーっ………! ひ、ひどいですねぇっ! 不意打ちだなんてっ!」

狐娘「ほらやっぱり!」

サキュバス娘「マヂで!?」

虎娘「……………無傷、ね…………多分、私の魔法を食らっても駄目だったわね………」

天使「あなた達、魔王の使いですかっ?」

虎娘「使いって言うか………まあ、そうよ。あなたを生け捕りに来たわ」

天使「そうですか………じゃあ、私も反撃しますよ! 覚悟してくださいねぇっ!」ジャキンッ!

狐娘「この子、強いよっ!」

虎娘「気をつけて、2人とも…………!」

サキュバス娘「特訓の成果、見せてやるしぃっ!」
373 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/23(日) 10:10:38.08 ID:YrKj35sP0


魔道士「くっ………」スタッ

魔道士「転移の罠か…………っ…………でも、なぜこんな何の変哲も無い所に…………?」

ブンッ!

魔道士「うをっとぉっ!?」

ドコォオオンッ!

ゴブリン娘「外したぎゃっ!」ミシミシ、ズポンッ!

魔道士「ゴブリン、だと? し、しかも可愛い!? それに、どんだけの質量を振り回しているのかのぉ!?」

ウサ娘「はいやぁああっ!」

魔道士「うぉお!? こっちからもかのぉっ!!」ボォッ!

ウサ娘「危なっ!」ドンッ!

魔道士「空中に土壁を出し、それを土台にして避けた、か………………………土魔法を使う兎耳人に、メスのゴブリンかの………ヘンテコな組み合わせだのぉ」

ゴブリン娘「ぎゃぎゃっ! そう言っていられるのも今の内ぎゃぁっ!」

ウサ娘「えーん、サポートに徹するって言いましたのに、何で主戦力扱いなんですか…………! ………でも、弟くんに期待されたら、お姉さん頑張っちゃいますよ!」

魔道士「ふん………魔王の使いかのぉ。ワシに勝てると思うで無いでのぉっ!」ボボボボボボッ!

ゴブリン娘「大人しくお縄につくぎゃぁよぉっ!」

ウサ娘「はいぃいいいぃいやぁっ!」
374 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/23(日) 10:11:33.97 ID:YrKj35sP0


スカウト「クソッ………俺とした事が…………転移の罠に気づけないだなんて…………!」

悪魔娘「お前は………勇者の仲間か?」

スカウト「っ、誰だっ!?」ババッ!

悪魔娘「はーん、見たところそうらしいな。俺の事は新聞とかで見たことあると思うが?」

スカウト「お、お前は………人間を裏切り、魔族の手に堕ちたって言う、元初代勇者カール!」

悪魔娘「正解だよ。説明ご苦労。………ん? お前、先祖に勇者、というか、俺がいないか?」

スカウト「なぜ、分かった…………?」

悪魔娘「やっぱりか…………いや、なんていうか、顔が似ているからな」

スカウト「………………本人の前では隠せないか………………そうとも、俺は初代勇者の……あんたの、妹の子孫だ。初代勇者様よ…………どうして、魔族の手になんか堕ちた?」

悪魔娘「どうして、か……………人魚側には、快楽によって悪堕ちしたってなってるだろうが…………………………あえて理由を言うのなら、贖罪、だ。神に操られて、罪のない命を奪った事に対しての、贖罪なんだ……………………」

スカウト「……………よく分からないが、要は自分からその道を選んだって事か?」

悪魔娘「まあ、そうだ。…………五割ぐらいはそれで合っている。あとの五割は…………………………ふぅっ……………♡」ゾクッ

スカウト「おいおいおいおい初代勇者様よ……………………」

悪魔娘「ははっ……………まあ、縁談はここまでにしよう。お前は見たところそんなに強く無さそうだが、それで勇者パーティーが勤まるのか?」

スカウト「心配はご無用だ。俺の武器は頭と手先………………うっかりしていると、踏んじまうぞ?」

悪魔娘「踏む……………? ……………それはどうい……………」カチッ

悪魔娘「………………う?」

スカウト「そんなふうにな。喚陣衂業(ヨジジクゴウ)、『溢堰爾蝶(イツセキニテフ)』」

ドドファッ!

悪魔娘「のぁあっ!?」
375 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/23(日) 10:11:59.41 ID:YrKj35sP0


モンク「っ!」バッ! ババッ!

モンク「……………………いるのは分かっているのよ」

ドラゴン娘「やはりバレたか」ガサ

金龍娘『我らはこやつを生け捕りにすれば良いのか?』ガサガサガサガサ

人魚「はい、そのようです!」ガサ

モンク「……………………思っていたより沢山いたわ。あなたたち、魔王の手先ね?」

ドラゴン娘「半分正解、といったところだな。悪いが小娘よ、早速だが、眠って貰うぞ!」ドンッ!

モンク「ふんっ!」ガギッ!

ドラゴン娘「ほう、なかなかやるじゃないか………………!」ギリギリギリギリ……………!

モンク「勇者には劣るけど、これでも勇者一行よ……………! 舐めないで…………頂、戴っ!」ゴッ!

ドラゴン娘「ふっ……………!」ヒュッ、スタッ!

金龍娘『はぁっ!』ドドドドッ! ドガンッ!

モンク「はぁあああぁっ!」ゴギィンッ!

金龍娘『く、こやつ、我の突進を、殺しおった!?』

モンク「カウンターッ!」ブンッ! ガゴォンッ!

金龍娘『が、はぁあああっ!?』ズズーン!

人魚娘「ナギさんっ! ぅむむむむぅっ……………! えい!」ゴボボボボボボボボ、ザバアアアァアアァンッ!

モンク「なんて量の水っ!? ……………でも…………私には、そんなの効かないっ! ……………………『三戦立ち』…………………!」ドシィンッ………………!
376 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/23(日) 10:12:27.85 ID:YrKj35sP0


キメラ娘B「アランさん…………プーサん……………マイさん……………ミリィさん……………ガネーシャさん……………みんな、どこ行ったの………………」

キメラ娘B「……………………考えても、仕方ない………………私はもう、弱い子じゃないもん……………………! 魔王城に………………!」ザッ、ザッ、ザッ、ザッ……………!

キメラ娘C「……………行かせないよ、バービーお姉ちゃん……………」スタッ

キメラ娘B「えっ……………!? ナンシーちゃん…………………?」

キメラ娘C「うん。…………………ごめんね、こんな事になって。………………私、こっち側だから」

キメラ娘B「こっち側って……………そんな、どうして……………?」

キメラ娘C「拾ってくれた人が、こっち側だっただけ。バービーお姉ちゃんだって、勇者に拾ってもらったんでしょ?」

キメラ娘B「そう、だけど………………こんなこと、ダメだよ……………だって、魔王は世界を滅ぼそうとしてるんだよ?」

キメラ娘C「…………………勇者は、魔王を殺そうとしているんでしょ?」

キメラ娘B「………………っ……………で、でも、そ、それは人間を守るために………………!」

キメラ娘C「魔王も、魔族を守るために人間と戦っているの。……………世界って、何? 人間の世界? だったら、勇者は魔族の世界を壊そうとしている、『魔王』だよ」

キメラ娘B「……………………………そうだね……………………………」

キメラ娘B「…………………………どうしたの、ナンシーちゃん。人が、変わっちゃったみたい……………………」

キメラ娘C「………………今は、敵だから。本当は、もっとゆっくり話したい。再会を喜び合いたい。でも…………………………敵だから……………………!」

キメラ娘B「……………………分かった。覚えてる、私達のルール。お互いの意見がぶつかってる時は、どうするんだっけ?」

キメラ娘C「どっちかが引く。もしくは……………………」

ドンッ!

ドガンッ!

キメラ娘B&C「「拳で、語り合うっ!」」
377 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/23(日) 10:14:25.43 ID:YrKj35sP0


勇者「………………………………」フォンフォンフォンフォン……………

勇者(………………良かった。探ってみたところ、一応みんなは無事みたいだ…………………転移の罠で俺だけ転移されなかったから、どうした事かと…………………)

勇者(でも、罠があるって事は、誰か張った奴がいるということ。それに、張った意図もあるということ………………まさか、魔王が俺を一人にするために……………………?)

ガサッ

勇者「っ!」ズザッ!

男「いやぁ、まさかこんなにあっさり事が上手く行くとはな。………………勇者殿」

勇者「お、お前は、この前のバービーちゃんのっ!?」

男「覚えてもらっていて光栄だ」

勇者「まさか、お前がやったのか……………………? なんでだ、味方じゃ無かったのか!?」

男「勇者殿。俺は一言も君の味方だなんて言ったつもりは無い。あのときはバービーを助けるために、結果的にそっち側についたみたいになっただけだ。それに、俺はあの時言っただろう? 『今ここで』君達と戦う理由は無い、ってな」

勇者「じゃ、じゃあ…………………」

男「ああ。今がその時だ」

勇者「ほ、他のみんなは!? 他の仲間はどうした!?」

男「それぞれ戦いやすいように少し離れた場所にワープさせて貰った。そろそろ戦い始めているだろうな…………………ほら」

ズズゥン……………!

勇者(くっ、助けに…………………!)

男「そうは行かないぞ勇者殿。君が他の仲間を助けに行くには、俺を倒してからじゃないと駄目だ」

勇者「そっちの都合なんて知るか………! 二人いれば、倒して次に行くスピードも上がる! だから俺は……………!」

男「あ? 自分の立場分かっていないのか? 『俺が君を足止めしている』んじゃない。『君が、俺を、他の仲間の所に行かないように足止めしなきゃいけない』んだよ」

勇者「………………………………!」

男「念の為言っておくが…………………俺は、魔王じゃないが、ラスボスだ。君にとっての、最後の壁だよ」

勇者「なん、だと…………………………!?」

男「さて…………ではそろそろ行くぞ、勇者…………………俺の戦い方に卑怯とか言うなよ? こっちだって命掛かってんだ」

ズラァッ!

勇者「なっ!?」

吸血鬼娘「さあ、お主ら、訓練の見せ所のじゃあ! 砕けたら拾ってやるから、存分に死ぬ気でやるが良いのじゃあっ!」

黒石達「「「「「「わんわん! わんわんわんわん!」」」」」」

白石達「「「「「「…………………にゃ」」」」」」スンッ……………

チェス兵達「「「「……………」」」」ビシィッ!

勇者「こんなに大勢で襲いかかって……………恥ずかしくないのか……………!? 魔王…………じゃない、えっと………………………」

男「……………………………………………男だ」

勇者「男!」

男「………勇者殿には申し訳ないが、何一つ恥ずかしくは無い。なぜなら俺には愛する妻たちがいるのでな。絶対に勝たなきゃいけないんだ」

勇者「く、くそ………………この、数は…………………………」

男「数ばかり気にしてて良いのか勇者殿。例えばほら……………その右肩とかな」

勇者「え………………? …………っ!」チッ

ビシッ!



褐色娘「………………風、西3.2、湿度25、温度20……………試験射撃、成功…………………」ニコッ

378 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/23(日) 10:14:52.92 ID:YrKj35sP0
勇者「うっ………………!? …………な、なにを、した?」

男「今の一瞬で避けたことは褒めてやろう。脳天に当たらないように気をつけろよ。………………行くぞ! 勇者!」

吸血鬼娘「かかれぇ!」

召還兵達「「「「「「「「「おおおおおおおおおおおっ!」」」」」」」」」

ビシッ!

勇者「くっ……………! こ、この、卑怯者めえええぇえぇっ!」
379 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/23(日) 20:31:40.82 ID:XxY1iFL10
>>378勇者のセリフを修正します。

ビシッ!

勇者「くっ……………! こ、この、卑怯者めえええぇえぇっ!」



チュンッ!

勇者「くっ……………! ………うぉおおおおぉおおおおおおおおおっ!」
380 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 18:51:16.43 ID:mYdKyHXb0


狐娘「狐火、飛んでって! はあっ!」ボンッ! ボンッ! ボンッ! ドゴンドゴンドゴンッ!

天使「おりゃっ!」タタタタタタタタッ! ピョーン

狐娘「直撃したのにっ!」

天使「『神の吐息戦鎚撃(メイスブレス・オブゴッド)』!」

狐娘「やぁっ!」バッ!

ガゴオオオンッ! ビシビシビシッ!

サキュバス娘「あんなの喰らったらマヂ死ぬしぃっ!」

虎娘「えいゃああああっ!」ヒュオオォォ…………ガギンガギンガギンゴチガキーン!

天使「えい!」バギィイイン!

虎娘「攻撃力も防御力もバリ高ってどういうことよぉっ! あんたどう見ても回復役でしょおっ!?」

天使「私、天使ですからっ! 神の加護があるんですよ! 『神気纏い双光戦鎚(ゴッドライトニングメイス)』っ!」ブォンッ!

狐娘「っ!」ババッ!

メゴォッ!

虎娘「地面が、抉れたっ……………いや、消滅したっ!?」

サキュバス娘「攻撃も効かないし、ああああああんなのどうすればっ!」

狐娘「はぁっ!」ボアッ!

天使「無駄ですよっ!」ブブンッ!

虎娘「やっぱり何をしても効かない……………! どうすれば………………!」

サキュバス娘「うわああああこっち来たしいいいいいいっ! くっ、受けきれないなら………………!」

天使「えい、やぁっ!」ゴォッ!

サキュバス娘「受け、流すっ!」トゥルンッ

天使「うわぁっ!?」ツルーン!

サキュバス娘(双剣術、秘技、水滑りっ!)

天使「あいでえっ!?」ガゴオンッ!

狐娘「やった! 自爆したっ!」

虎娘「敵の攻撃じゃなくて自分の攻撃だったから通ったのね………………」

天使「いっ、たあああ……………こ、こんなに、いたいの、初めてですよぉ……………! 血も、出ましたしぃ……………! ………………ふんっ!」バサァッ!

虎娘「羽っ!?」

サキュバス娘「マヂでっ!?」

天使「もう怒りましたからね……………まともに戦ってすらあげませんから!」バッサ、バッサ、ドヒュン! コォォォ…………!

虎娘「ヤバいっ! 守りに全力を尽くしてっ! サルルもこっちに!」ビキバキビキバキッ!

サキュバス娘「分かったしっ…………!」ダダダッ!

狐娘「炎バリアッ!」ドォッ!

天使「神の裁き、くらってくださいっ! 『神槌・流☆星☆群(メイス・メテオ)』っ!」ボボボボボボボボボボボボボボッ!

狐娘「あれ……………上に投げてる?」

虎娘「バカ、よく見なさいっ! あれ、落ちてくるわよっ!」

狐娘「え、じゃあ、もしかしてメテオって………………えええええええええええっ!?」

キラキラキラッ

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

サキュバス娘「うわあああああああああああああっ!?」

虎娘「はぁっ!」ビギィンッ!

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!
381 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 18:52:39.24 ID:mYdKyHXb0


魔導士「『ダンス・フレア』!」ゴォォォォォォ……………!

ウサ娘「『土壁』っ!」ボボボボボボッ!

ゴブリン娘「ふんっはっえいっぎゃっ!」ボンボンボンボンボン!

魔導士「『グリーン・スプレッド』!」メキメキメキッ!

ウサ娘「『土塊』っ!」ミシミシミシ………!

ゴブリン娘「やあっとおっんぎゃっぎゃあっ!」バキッ! バキッ! ベキッ!

魔導士(思ったよりやるのぉ…………兎耳族の方は土を味方に付け全てを防御し、ゴブリンの方は超重量の棍棒で魔法を真っ正面から相殺しおる。範囲魔法でカタを付けてしまうかのっ!)

魔導士「『ブリザード・ハザード』ッ!」ビュゴオオオオッ!

ウサ娘「うわあっ!」ピョンピョンピョーン!

ゴブリン娘「あぎゃっ!?」コテッ、コキーン!

ウサ娘「オルクちゃあんっ!?」

魔導士「やはりすばしっこいのぉ……………でもまずは一匹………………なっ!?」

ゴブリン娘「……………っ、んぎゃあっ!」バキャアッ!

ゴブリン娘「ふぅーっ………ふぅーっ………危なかったぎゃあっ………………!」シュウウウウウゥゥ…………

ウサ娘「よかったあっ……………!」

魔導士「か、身体の表面だけ、だと……………!? ……………どうやら見くびっていたようだの」

ウサ娘「オルクちゃんこっちに!」

ゴブリン娘「ぎぎゃあっ!」ドンッ!

ゴブリン(喰らうが良いぎゃ! オレ達のタッグ技!)

ウサ娘「ふっ……………はあっ!」ガシッ! ドカアンッ!

魔導士「…………なにをしてるでの?」

ズズッ…………

魔導士「……………ん?」

ゴブリン娘&ウサ娘「「アース・クラッシュ(ぎゃ)っ!」」

ドゴォンッ!

魔導士「なぁっ!? そんなバカなっ!?」

ゴブリン娘「空中に浮いちゃえばこっちのもんぎゃ! レイセねーちゃん!」

ウサ娘「はいっ! 『土塔』っ!」ドズズズズズズッ!

ゴブリン娘「ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃああああっ!」ガゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴン!

ウサ娘(お姉さんが作った大きい土の塔を、オルクちゃんがだるま落としみたいにぶっ飛ばす! 対空の為に生み出した、超力技だよっ!)

魔導士(ふっ………魔導士であるワシが、空で不自由になるとでも?)フワッ

魔導士「『マジック・バリア』」ヒィンッ

ウサ娘「あっ」

カキンキンキンキンキンキンキン

ウサ娘「(・_・;)」

ドゴン!ドゴドゴドゴドゴ!

ウサ娘「きゃあああああああっ!」ピョピョピョーン!

魔導士「ふん、魔法でワシに勝とうなど、愚かよの……………」
382 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 18:53:05.84 ID:mYdKyHXb0
ゴブリン娘「それはどうかぎゃねっ!」

魔導士「なっ…………どこだっ!? ……………上っ!?」

ゴブリン娘「ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぁっ!」グルングルングルングルングルングルンッ!

魔導士(そ、そうか、こやつ、あの土のブロックの一つに自ら乗って………………! マズいっ!)

魔導士「『ファイ・レイン』ッ! 『サンダー』ッ! 『アイス・フィールド・シールド』ッ!」ボボボボボバチバチィッ! ゴキィンッ!

ゴブリン娘「ぐっ…………ぎあああっ…………! で………でも、この回転は止まらないぎゃあっ!」グルングルングルグルグルグルギュルルルルルルルルッ!

魔導士「まさかっ!?」

ゴブリン娘「さあ、喰らうぎゃあああああっ!」バッ………ゴオオオオオオオオオオンッ!

魔導士「が、ああああっ…………!」ビシッ………! ビシメシバギッ!

魔導士「ぐはああああぁっ!!!!」ドコオオオオオオオォオオォンッ!

ゴブリン娘「っ……………しゃああぁあぁ…………………!」ヒュー…………

ウサ娘「オルクちゃんっ!」ピョン! バッ! ガシィッ!

ゴブリン娘「イテテテ……………オレ達、やったぎゃよ……………!」

ウサ娘「うん、お疲れ様……………そうだ、あの魔法使いさんを捕まえなきゃ……………」
383 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 18:53:35.97 ID:mYdKyHXb0
ドカアアアアアアアンッ!

ゴブリン娘「んぎゃっ!?」

ウサ娘「な、なにっ!?」ビリビリ…………!

魔導士「フウウウウウウウウゥゥゥゥゥ……………………アァ………………痛いのぉ………………」メキメキ………………ボギンッ…………! パァァァ…………………

ウサ娘「た、立つ? 普通…………………?」

ゴブリン娘「ヤバいぎゃ、回復してるぎゃ! 今の内ぎゃよ!」ドンッ!

ウサ娘「うん! 『土………」ピョンッ!

魔導士「『ダークネス・カタストロフ』」ボォ…………………

ゴブリン娘「ぎゃっ!?」ズッ

ウサ娘「あっ!?」ズッ

ドフゥッ!

ゴブリン娘「あぎっ……………………! ぎゃあああああああああっ!?」メギィッ…………ドカアァンッ!

ウサ娘「がっ………………………かっ……………………………!」ドカアアアッ!

魔導士「……………………不可避の暗黒魔法……………ワシにも反動は来るが、負けるよりは良い………………これをワシに使わせたこと、褒めてつかわすでのぉ…………………」ズズッ……………

ゴブリン娘「ぎ、ぎぃぃぃ…………………!」

ウサ娘(わ、私は土魔法でいくらか相殺出来たけど、オルクちゃんが危ない………………! どうにか、しなきゃ………………!)
384 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 18:54:08.69 ID:mYdKyHXb0


カチッ

悪魔娘「クソまたかっ!」

バフォォッ!

悪魔娘(毒のクセに聖なる力込めてんじゃねぇよ! クソ、少しでも吸い込んだら一気に体力持ってかれちまうっ………………!)ババッ!

スカウト「なかなか強いな初代勇者様」

悪魔娘「てめえ卑怯だぞ真面目に正面から戦えっ!」ジャララララララララッ!

スカウト「おっと、ふんっ!」シュシュシュシュシュシュシュ

キキキキキキキンッ!

悪魔娘「ちょこまかちょこまかとぉっ! ……………あっ」ピンッ

スカウト「呼陣惺業(コジセイゴウ)、『餓迅傷嘆(ガジンシヨウタン)』」

ドシュシュシュシュシュッ!

悪魔娘「幾つ仕掛けてあんだ! ……………クソこっちもかっ!」ピピピピピンッ

スカウト(あーあー滅茶苦茶に走っちゃって………………『廼椴怖廸(ダイタンフテキ)』『琶妖節偸(ワヤウセツチユウ)』『珠薙憎臨(シユチニクリン)』……………あー、もうわかんねぇな)

ボボーン! ボカーン! ドォォンッ! ボガドーン! ビカッ! パボーン! ガピーッ!

スカウト(まあ、このまま勝手に死んでくれたら一番楽なんだが…………………)

ジャララララララララララッ!

スカウト「そうはいかねぇよな勇者様っ!」バッ!

悪魔娘「はぁっ………! はぁっ………! ふざけやがって……………! んだよこのネバネバ…………!」ネバネバベタベタ

スカウト「俺は大真面目だ勇者様。あんたみたいに天から授かった力も魔法もねぇ、おおよそ平均の俺が勇者パーティーとして活躍するには小細工しか無かったんだよ。まあ、小細工でのし上がったんだがな。……………ふっ……………よくやってるだろ?」

悪魔娘「ああ本当に良くやってるよ……………だとしても普通に戦えよオイッ!」ジャララララララララッ!

スカウト「そう来られると一番困るんだよなっ!」バラバラバラッ! フワァッ…………

悪魔娘「ウロボロスが、紙切れに逸らされたっ……………!?」

スカウト「只の紙切れじゃねぇぜ…………神様から籠を受けた、聖札だぁ……………! 喚陣衂業! 『貭天罰塔(シチテンバツトウ)』っ!」

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!

悪魔娘「もう罠とかいうレベルじゃねぇぞ!?」

スカウト(このそびえ立つ七つの塔は神敵に天罰を下す……………その避雷性の粘液を被ったのが運の尽きだったな………………!)

ゴロゴロゴロゴロ……………………

悪魔娘「くっ…………!」バババッ!

ビカッ!

ドカアアアアアアアアアアンッ!

悪魔娘「ぐっ、ああああああああああああああああああああっ!!!!」
385 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 18:55:08.67 ID:mYdKyHXb0


モンク「ふぅぅ……………!」ズシィン……………! ポタ、ポタ………………

人魚娘「う、ウソでしょぉ…………! あんな大波を、微動だもせずに受け止めるなんて……………!」

モンク「さあ、来なさい………………!」ザッ……………!

ドラゴン娘「はははははははっ! 面白いぞぉっ! 血湧き肉踊るとは、この事かぁっ! 行くぞ! ナギィッ!」メキメキメギッ!

金龍娘「きゅるるるるるっ!」

人魚娘(あの鎧、伸びるんだ)

モンク「ビキニアーマーのままドラゴンになった!? って言うか、金龍声かわいっ」

金龍娘「」ビシッ

金龍娘『そのセリフを、貴様が言うなああああああああっ! それは我が主の専売特許だああああああっ!』ゴオオォォォォッ!

モンク「なんか怒って燃えたっ!?」

ドラゴン娘「ごおおぉおおおっ! 私も行くぞおおおおおおぉおおおっ!」ボオオォオオオォォォオッ!

モンク(くっ……………! 片方の龍は纏っている金が熱せられて溶け始めている…………触ったら、火傷じゃ済まなそう………………もう黒龍の方は…………こっちも、黒い鱗が真っ赤になっている。……………どっちに触っても大火傷は免れない、か………………いや、あの技がある………………!)

モンク「ふ、ぉぉぉぉぉおおおおおお……………………っ!」ググググググ………………

ドラゴン娘「はあっ!」ゴォッ!

金龍娘『うおおおおおおっ!』ドドドドドドドドドドドド!

モンク「『双龍突き』ッ!」ボボッ

ドラゴン娘「が…………………ぐあっ!?」メゴッ! ドカァンッ!

金龍娘『ぐうっ………………………!』ミシッ! バキィンッ!

モンク(火傷する前に………………一瞬で引く! …………まさかこの技を本当に二匹の龍に使う事になるなんて思わなかったけど…………)

金龍娘『大丈夫か、ロッソ!』

ドラゴン娘「ぐ、ぐぅぅ……………!」

金龍娘『くっ………貴様ぁぁあああぁ!』

モンク(金の鎧を纏っている龍には効かなかったか…………でも、鎧は剥がせ…………)

金龍娘『はぁああっ!』ドッ!

モンク「はっっっやぁっ!?」ババッ!

金龍娘『だぁあああああぁああっ!』ガゴォンッ!

人魚娘「わ、私全然活躍出来てない…………何か出来ること………」オロオロ………

ドラゴン娘「ぐぅ…………! アバラを、やったっぽいな…………調子に乗るもんじゃ、無いな……………つぅ……!」シュルルル………

人魚娘「あ、ロッソさん! あわわ…………! わ、私に出来る事は、何か…………?」タタタタッ…………!

ドラゴン娘「ああ………アクア…………すまない、水治療をしてくれ…………!」

人魚娘「は、はい…………!」コポポポ…………

金龍娘『ぅがああああぁああああぁああっ!』ボォオオオォオオオッ!

モンク(あっつ! …………鎧を剥いだら速くなるタイプだっただなんてっ! くっ、キツいキツいキツいっ!)

金龍娘『大人しく、捕らえられろぉおおぉっ!』ドルルッ! バシャァアァンッ!

モンク(金のしぶきの一粒が肌にあたるだけでめっちゃ熱い…………! ………こうなったら……………!)
386 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 18:55:35.37 ID:mYdKyHXb0
モンク「……………ぐっ………!」ガブッ、ブシャッ………!

金龍娘(むっ………!? 自らの手首を、噛みちぎった………!?)

モンク「神聖魔法、我流……………『嚇熱の型』…………!」ミシミシ………! カァァァァァ…………!

金龍娘『なにっ!? その、姿はっ!?』

モンク(嚇熱の型………血を捧げる事で、紅き鬼の力を一時的に使う事ができる。効果が切れるまでは、私は正気を失い鬼と化す。効果が切れる時は、失血で意識を失う時………だから、勝負は一瞬! 今なら、融けた金だって、熱くない!)ドォッ!

ドゴォオッ!

金龍娘『こんなにも、力が、変わって…………!?』ギリギリギリギリギリ…………!

モンク「ぐぁあああああぁあああああああああぁああっ!」メシメシッ……! ドパァン!

金龍娘「きゅぅんっ!?」ドゴン! ドゴドゴン! ドカァン!

モンク「ふーっ………! ふーっ………!」ボタボタボタ…………

モンク「ぅああああぁあああぁぁぁああぁあああああああっ!」ドンッ!

ガコオンッ!

モンク「ぐ、ぐぅ!?」

ドラゴン娘「アクア、感謝する………! ぐっ…………!」ミシッ………!

ドラゴン娘(怪我がまだ完治してない…………! だが、こいつを私が止めねば、アクアも、ナギも……………こいつさえも…………! もはやこいつには意識は無い。怒りのままに力を振るっている……………止めねば、生け捕りにしろと言われたこいつの命さえ危ない!)

人魚娘「頑張ってください! ロッソさん!」

金龍娘『ロ、ロッソ…………! た、頼んだ、ぞぉ……………!』

モンク「ぐぉおおおおぉおおおおおおおっ!」

ドラゴン娘「ははははははっ………! 熱いじゃないかっ! 赤鬼(セッキ)と化した少女よ! 私が決着をつけてやろう!」

ドコォオオォオオッ!
387 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 18:56:56.45 ID:mYdKyHXb0


バキィッ!

キメラ娘B「ぐっ…………………ああああっ!」ブォンッ!

バギィッ!

キメラ娘C「ぐぅ…………! っ、やあああああっ!」ブンッ!

ベキィッ!

キメラ娘B「はぁっ…………………! はぁ、はぁ……………っ、ふぅっ………………!」ブブンッ!

バキキッ!

キメラ娘C「っ………………………………! ………………………………プッ」コロンッ

キメラ娘C「………………………………おおおおおっ!」ブゥンッ!

パカンッ!

キメラ娘B「ああっ……!」ドサッ!

キメラ娘B「………………………………くっ!」ムクリ……………………ブンッ!

バギッ!

キメラ娘C「ぐぅ……………………ふぅ、ふぅ…………………」

蛇娘「しゅ、しゅるしゅる…………………!」

キメラ娘C(いいの、シーウィズ。心配しないで。これが、私達の戦い方…………………)

キメラ娘C「はああああああっ!」ブンッ!

バキョォッ!

キメラ娘B「あぐぅっ………………!」…………ドサッ………………!

キメラ娘B「はぁ………………はぁ……………げほっ……………げほぉっ…………………!」

キメラ娘C「…………………バービーお姉ちゃん。お姉ちゃんじゃ、私には勝てないよ…………………? …………もう、やめよう……………………? ………………大人しく、捕まって頂戴…………? 絶対に、悪くはしないから……………」

キメラ娘B「…………………まだよ…………………! まだ、負けた訳じゃない………………………………! げほっ……………………! ……………………歯だって、一本飛ばしたし………………………!」

キメラ娘C「…………………………でも、お姉ちゃん、もうボロボロだよ………………………? もう、立てないよ………………………!」

キメラ娘B「…………………まだ立てる…………………! まだ、強くなる………………………!」

キメラ娘B(……………その為なら………………ナンシー相手なら……………制御リングを外しても!)カチッ

ガランガラン……
388 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 18:57:46.73 ID:mYdKyHXb0
キメラ娘C「バ、バービーお姉ちゃんっ!?」

キメラ娘B「………………今日の為に、私だって頑張ったの。新参とは言え、アレンさんのパーティーの一員よ…………自分で、力の制御ぐらい、出来る…………!」ググッ…………!

キメラ娘C「あ、危ないよっ!」

キメラ娘B「受けて、ナンシー! それで、私は勝つ!」ブンッ!

バッギィッ!

キメラ娘C「が、ぁっ…………!?」フラッ……!

キメラ娘B「ぐ、ぅ…………!」ミシッ

キメラ娘C「………! ほら、やっぱり、バービーお姉ちゃんの身体にも負担がかかってるよ………! もう、止めようよ!」

キメラ娘B「止めたら、恨むから……………ここから、マジ勝負にするよ………!」

キメラ娘C「…………分かった、マジね。……………行くよっ!」ドッ!

キメラ娘B「………うんっ!」ドォンッ!

バガァンッ!

キメラ娘B「………がふっ…………!」

キメラ娘C「………っ!」

キメラ娘B「……止めないで…………!」

キメラ娘C(強い…………! でも、バービーお姉ちゃんも、ダメージ受けてる………! ………バービーお姉ちゃんの為にも、早く決着を着けなきゃ!)ザザッ!

キメラ娘C「あああああぁあああぁああああああああっ!」ドォンッ!

キメラ娘B「くっ…………ぅおおおぉおおおおおおおおおぉおおおおっ!」ドォンッ!

ドッゴォッ!
389 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 19:02:58.62 ID:mYdKyHXb0


勇者(マズい、非常に、マズいぞこれは…………!)

ドドドドドドドドドッ!

黒石達「「「ガウバウゴウバウバウ!」」」

白石達「「「ブニャニャニャニャニャ!」」」

勇者(絶え間ない、この犬と猫と人間のゴーレムからの死を恐れぬ攻撃、どこから飛んでくるかわからない謎の攻撃、そして…………!)

男「はぁっ!」ドゴッ!

勇者「ぐ、くぅっ……!」ギリギリギリ……………!

勇者(完璧な正確さで聖剣の腹を狙って来る男の攻撃! そこを狙われては聖剣の力も発揮できないし、下手をすればソードブレイク(武器破壊)されてしまう事すらありえる………! …………くっ! まずは、ゴーレムだっ!)ギリッ!

勇者(聖痕一閃、『コメットテール(ほうき星の尾)』っ!)フォンッ!

吸血鬼娘「引けぃっ!」

ババッ!

黒石「きゃんっ!」バキャッ! シュンッ

白石「みぃっ!」パキィンッ! シュンッ

勇者(本当に、強い……! 軍隊としてよく出来ている…………! たった二体しか仕留められなかった上に、無限に湧いてくるゴーレムの内二体だけ倒したって何にも状況は変わりやしない……………!)

チュンッ

勇者「うぉっ!」バッ!

黒石達「「「「バウンッ!」」」」ガブガブガブ!

白石達「「「「フシャーッ!」」」」バリバリバリ!

勇者「ぐぅっ!? こ、『煌星』っ!」カッ!

ババババッ!

勇者(全部避けられたっ!? こ、こっちがダメージを受けてばかり、だ…………! このままでは、負ける…………!)

チュンッ

勇者「く、くぅっ…………!」チッ、グラッ

男「だぁっ!」ブォッ!

勇者(しまっ…………! ………仕方ない、この体制からは少々キツいが………! 聖なる、絶技! 『聖天の霹靂』ぃっ!)カォオオォオッ!

ガッ、キィンッ!

男(どんなに凄い技だって、当たらなければ何の意味もない………剣を纏うオーラだって、刃でなければ触れてもそんなに痛くはない………だから、俺はさっきからずっと剣の腹を狙っていた。……………残念だったな)ギギッ!

バキィンッ!

勇者「はぁ…………はぁ…………………………えっ」

ヒュンヒュンヒュン…………サクッ

勇者「………………聖、剣が……………折れ、た……………?」

男(どんなに強い素材で作った剣だって、どんなにしなやかな素材で作った剣だって、許容量以上の衝撃を与えれば折れる。特に、聖剣とは違う性質の魔力を込めた俺の拳を何度もぶち当てれば…………聖剣は、折れる)
390 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 19:10:24.88 ID:mYdKyHXb0
勇者「そ、そんな、ウソだ……………! 聖剣が、そんな……………!」ガクッ

吸血鬼娘「…………『鎖黒錠躍』」ジャラララララッ、ガシャンッ

勇者「あっ…………ぐ、ぐうぅっ…………!」ググググッ…………!

吸血鬼娘「無理じゃよ。その鎖はお主の魔力を吸って更に強くなる。…………諦めよ」

勇者「………諦めろだなんて、そんな事、出来るわけだいだろぉ………!」

男「……………さて、勇者殿。私たちはあなたを殺す気はない。あなたの仲間もな」

勇者「なにっ………………?」

男「ただ私たちは、あなた方に勝ったという事実と、今後魔王様を襲わないと言う約束を結び、そして平和条約の締結をしてほしいだけだ」

勇者「平和条約、だと……………? そんな事を言って、人間を騙し討ちするつもりだろう!」

男「……………五代目勇者の時、人類側から魔族側に平和条約の締結が求められた。…………その事は知っているだろう?」

勇者「………………!」

男「そうしたら、結末も勿論知っているはずだ…………………安心しきった魔族は、人類の不意打ちにより壊滅した。平和の大使として潜んでいたスパイが魔王を殺し、無力の魔族は蹂躙された。……………皆殺しにされた。…………………卑怯者はどちらかな?」

勇者「そ、それは…………魔族が王を暗殺する計画を立てていたからじゃ………………」

男「そんな事はない。ただ魔族は平穏に暮らしたかっただけだったんだ。……………それに、王を暗殺する計画を立てていたのが誰にせよ、皆殺しはやりすぎだろう?」

勇者「そ、それは、次の魔王が産まれない為に、と…………」

男「そうだな。確かに次の魔王が産まれたら大変だよな? じゃあ俺も同じ事をしようか。魔の王を暗殺しに来た勇者を殺し、次の勇者が産まれないように人類を皆殺しにしよう。そうしよう」

勇者「っ……………! や、止めてくれ…………! そ、それだけは………………!」

男「……………………もちろん、こんな事態は最悪の結果だ。回避する方法はある。例えば、勇者が二度と魔王を襲撃しないという反省文を400字詰めの原稿用紙5枚分書き、血の確約書で人類と魔族の間で平和条約を結んだりすれば、な」

勇者「……………分かった。降伏する……………そちらの条件も、全て飲み込む……………だから、お願い、します………………」

男「……………………賢明な判断だ、勇者殿。今から反省文の内容を考えておくが良い」

勇者(ところで、何故原稿用紙で反省文………………)

男「ルルちゃん、みんなにもう戦いは終わったと伝えてくれ。総員引き上げだ」

吸血鬼娘「分かったのじゃ。さてお主ら、全員分の石は拾えたかのー?」

チェス騎兵「はい。一つの欠けもなく回収いたしました」

吸血鬼娘「うむ、ご苦労じゃ」

勇者(…………………終わったのか。俺の、俺達の旅は……………魔王の部下の、ラスボスを名乗るこんな奴に負けて………………はぁ……………でも、不思議と悪い奴では無さそうだな…………………)
391 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 19:10:57.90 ID:mYdKyHXb0
ポゥ……………

勇者(…………………ん? 聖剣が…………………?)

聖剣『…………………愚かな勇者よ』

勇者(か、神様…………………申し訳ございません。ですが、魔族と平和条約を結ぶ事に……………)

聖剣『こんな結末は望んでいない。我々が望んでいるのは明確な黒か白、勝利か敗北だ。こんな曖昧な、面白くもない結末は望んでいない』

勇者(ど、どういうことですか……………? 敗北も、望んでいたと言うのは、どういうことですか……………?)

聖剣『愚かな勇者よ。キャラクターは黙って我々に従っていれば良いのだ。均衡などいらない。早く魔王を倒しリセットするのだ。グダったお前のクエストなどもはや見たくもない。せめてラストバトルぐらいは楽しませてくれると思っていたのたが、地味でつまらなかった。腹立たしい』

勇者(神様? ど、どういう事ですか? ですが、平和は…………)

聖剣『もういい。黙れ。貴様に力を授ける。その力で早く魔王をブチ殺して新しい歴史を始動させる歯車の一つとなれ』

男「……………………ん? どうした、勇者殿?」

勇者「わ、分からない……………聖剣が、神様が、何か言って………………」

聖剣『』フワ……………

吸血鬼娘「ん?」

聖剣『』グルンッ!

ドスッ!

勇者「…………………………え? …………………がふっ……………???」ドロッ

男「勇者っ!?」

聖剣『さあ、イベント戦だ。勇者は命と引き替えに新たな力に目覚め、魔王を倒しましたとさ……………………せめて美しいエンディングを見せてくれよ』ズズ、ズズズズッ……………

勇者「え、え……………あ、お、男……………これ、は……………? ……………がっ、があああああぁああああぁっ!?」ガクガクガクガクガクッ!

ズプンッ

バキィンッ!

吸血鬼娘「わ、妾の、鎖を……………?


勇者:
・・・・・まおうめ
きさまをたおして せかいにへいわを とりもどす !
さあ かくごしろ !(ピカーッ !)


男(おいおいおいおいおいおいおいマジかよマジかよマジかよ! ラスボスは第二形態があるってか!? 折れた聖剣も元通り、なんならさっきよりデカく、派手に、それに強くなってやがるっ! どっから持ってきたか分からない、剣と同じぐらい派手な鎧に、喋っているのに真顔のまま口すら動かない顔、傷も全快……………! クソ神共の仕業かぁっ!?)


勇者:
いくぞ ! まおう !(ブンッ !)


男「伏せろっ!」ガッ!

吸血鬼娘「うぐっ!?」ドタッ!
392 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 19:11:34.02 ID:mYdKyHXb0
ズッ

チェス騎兵黒「…………ご、ご主人、様……………」

チェス騎兵白「も、申し訳、ございません…………………」

ガラァンッ!

吸血鬼娘「お主らぁっ!?」

男(チェス騎兵達が……………いや、天と地が、裂けた!? 木も、岩も、山も、全て………………! 範囲エグすぎだろぉっ!?)

ガラガラガラガラ……………!

褐色娘「きゃあああぁああああぁあっ!?」

男「っ…………フォイアッ!」ダダダダダダ! バッ!

ガシィッ!

男「はぁっ、はぁっ……………!」

褐色娘「お、男……………♡ …………………………あ、あれは、あれは、何………………?」


勇者:
いくぞ ! まおう !


男「神に操られた哀れな傀儡だ……………! とりあえず逃げるぞ! フォイア! ルルちゃん!」

吸血鬼娘「うむ!」

褐色娘「あ、ああ…………!」


勇者:
まて ! まおう !(ダダダダ)
393 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 19:52:10.93 ID:mYdKyHXb0
以下勇者決戦後半戦(決着編)
394 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 21:32:41.79 ID:mYdKyHXb0


狐娘「ぅっ! ぐううううぅぅぅうっ!」ゴォォォォォォォッ!

虎娘「耐えてっ! 耐えてぇぇええっ!」ギギギギギギギギギギギ!

サキュバス娘「う、うわぁぁ…………!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!

天使(残念ですけど、無駄な努力ですね。この神の裁きは、永遠。それこそ、私が疲れてやめない限り続きます。しかし、神の祝福を受けている私は疲れることも、魔力が尽きることもない。残念ですけど、終わりです)ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボッ!

虎娘「だ、ダメ、だわ……………! もう、シールドが持たない………………! くっ、ぐぅっ!」メキメキメキッ!

虎(娘)(この姿になっても、おそらく、少し寿命が長引くだけ……………! どう、すれば………………!)

狐娘「チカお姉、ちゃん……………! はぁ、はぁ………………………!」ゴォォォォォォォッ!

虎(娘)「…………ココハ……………………!」バキッ、ベキッ……………!

サキュバス娘「…………………………あたし、行く……………!」

狐娘「えっ!?」

虎(娘)「行くって…………この、メイスの豪雨の中を………………!?」

サキュバス娘「うん…………あたしが行くしか無い…………! 二人とも、あたしにバリア張れる?」

狐娘「も、もう一枚、だけなら………………でも、熱いよ?」

虎(娘)「私が氷でコーティングするわ! 長くは保たないけど、それで行ける!?」

サキュバス娘「うん、行ってみる…………………!」

狐娘「じゃあ、さんにーいちで行くよ! さん、にー、いち……………はい!」ボゥッ!

虎(娘)「はぁっ!」ペキパキッ!

サキュバス娘「ちょべりぐっ………! じゃあ2人とも、ちょっとだけ耐えててっ!」ドンッ!

サキュバス娘(メイスを土台にして、あの子のとこまで跳ぶ……………たまに被弾しても、二人のバリアがあるから、ダイジョーブだしっ……………!)ババババババッ

天使「ふぁぁぁ……………ん?」

サキュバス娘「あくびなんてしちゃって、ヨユーぢゃん」バッ!

天使「え、ええっ? えええっ?!」

天使(なんでなんでなんでっ?! で、でも、焦ることなんて無いっ……………私は鉄壁だし、打ち落としちゃえば………………………!)

サキュバス娘「天使サマ。カミサマってさ、ココも守ってくれんの?」ピラッ

天使「え………………」



ドドドドドド……………

狐娘「あっ、止んだ………………!」

虎(娘)「はぁ、はぁ…………………! あ、危なかったわ………………………!」ドサッ…………

狐娘「カルルちゃん、やってくれたんだね…………!」

虎娘「ええ。私達は結局何も出来ず、ね………………」

サキュバス娘「そんなこと無いし」パタパタパタ……………

狐娘「あ! カルルちゃん! ありがとーっ!」

サキュバス娘「どいたしまして。…………でも、あたしもありがと。2人のバリアがあったから、あたしはこの子にたどり着けた」グイッ

???「ぁ………………………ぐすっ………………………」グルグルマキー

虎娘「捕まえたのね……………って、あれ?」

狐娘「なんか、さっきと違くない? 髪も羽根も黒いし……………」

サキュバス娘「あーいや、実はさ………………」
395 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 21:34:10.79 ID:mYdKyHXb0


天使「や、やめっ、あ、あなた、な、なに、をっ、あっ、ああっ♡」ガク、ガクガク♡

サキュバス娘「ダイジョーブダイジョーブ、ゼーンブあたしに身を任せて♡」クチュクチュクチュクチュクチュクチュ♡

天使「いや、いやっ♡ いやぁっ♡ ああああああぁああっ♡」プシャアアァアアッ♡

サキュバス娘(ふふ…………やっぱり、天使サマ弱かったし……………♡)

天使「はぁ……………♡ はぁ………………………♡ …………………あ、神、様…………………? えっ、ちょっ、待ってください……………神様。神様! お許しください! お許しください! お、お許しくださいっ…………! ………………神様? 神様! 神様ぁっ! ………そんな……………かみ、さま……………あ、ああぁ、ぁ………………………」ザワザワザワザワ……………

サキュバス娘(っ!? 毛も、服も、真っ黒に……………?)

堕天使「神様……………嫌です………………捨てないで………………なん、で………………………………」ポロポロポロポロ……………

サキュバス娘(………………とりあえず、ルルちゃんから貰った鎖で縛っておくし)ジャラジャラグルグル………………



サキュバス娘「ってことなんだけど。なんか聖なる力も無くなったみたいだし………?」

狐娘「あー………かわいそうな事しちゃったね…………」

サキュバス娘「えっ? あたしのせー?」

虎娘「もちろんカルルちゃんのせいじゃ無いわ。多分、それは『堕天』よ。カルルがエッチな事をして、その子を………イかせちゃったから、天使として、神の遣いとして追放されちゃったんだと思うわ」

サキュバス娘「あ、ああ………………ご、ゴメンね…………?」

堕天使「…………もう、良いです。どうでも良いです……………煮るなり焼くなり、好きに…………う、ぅうっ……………! え、ぇええぇえぅっ…………!」

サキュバス娘「………………ゴメンね…………」

狐娘「……………とりあえず、行こう?」

虎娘「…………ええ。確か、魔王城に集合だったわね。…………行くわよ」

堕天使「…………………はい……………」ジャラ………

ズッ

虎娘「……………ん?」

狐娘「な、なに? この、身の毛がよだつ感じ…………」

サキュバス娘「………! み、見てあれ!」

ガラガラガラガラ……………!

虎娘「や、山が…………!? あそこって、男のところじゃ………!」

狐娘「勇者と戦うって言ってたけど…………勇者あんなに強いの!?」

サキュバス娘「…………とりあえずあたし達も行こ! あんたも来て!」ヒョイッ

堕天使(……………担がなくても、自分で歩くのに………………それにしても、神様はまさか聖剣のあの力を解放したのでしょうか……………………まあ、もう堕天した私には関係のないことですがね………………)
396 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 21:39:13.04 ID:mYdKyHXb0


魔導士「アァ………これは使うと見ての通り黒い影が身体を侵食してのぉ………百年は落ちないんでのぉ……………本当に最後の手段だったんだがのぉ」ザック、ザック、ザック………

ウサ娘(う、ぐぅ………ふんっ!)バッ! ババッ!

ゴブリン娘「レ、レイセ、姉ちゃん……………ぐ、ぅう…………」

ウサ娘「と、とにかく、今は逃げるよオルクちゃん!」ダタダタダタダタ!

魔導士「ふふふふふふ……………逃さぬわぁっ! 『バインド・プリズン』っ!」メギギギギギッ!

ウサ娘「あっ…………!」

魔導士「心配せんで良い…………一瞬で、楽にしてやろうぞ……………」

ウサ娘(ど、どうしよう…………完全に、囲まれた……………もう、ダメかな………………)

ゴブリン娘「………レイセ、姉ちゃん…………さ、作戦が、ある、ぎゃ……………」

ウサ娘「な、なに……………?」

ゴブリン娘「…………この、ルル姉ちゃんの鎖さえ、あいつに巻きつけられれば…………魔力を、吸えるぎゃ……………その魔力で、あのまほうつかいを捕まえるぎゃ……………!」

ウサ娘「そ、それが出来れば、したいけど…………」

魔導士「…………即死魔法…………『アル・イル・ウル・エル・オル……………』」

ゴブリン娘「作戦は、こうぎゃよ…………」コショコショ………

ウサ娘「…………………………うん………………分かった……………」

魔導士「『……………ヌル・ネル・ノル・ハル・ヒル・フル・ヘル………………』」

ウサ娘「……………最後の、魔力だよ…………! 『土穴』………!」ボゴォオォッ!

ゴブリン娘「…………じゃ、行ってくる、ぎゃ……………」ズルッ………

魔導士(うむ…………? 一人だけ逃したのかの………? 最期の最期に自らを犠牲にして、一人を逃すとは、賢明と言えば賢明だの。まあ、後から追うけれどの……………………)

ボコッ

魔導士(………っ!? いや、逃したのではないっ! 不意打ちをするつもりでの! ………だが、土を盛り上がらせるとは、残念だったの! 即死魔法は、今、詠唱し終わるでのっ!)

ウサ娘「オルクちゃんっ! 危ないっ!」

魔導士「『…………ワル・ヲル・ンル』っ! はぁああぁあぁぁぁああっ!」バフォンッ!

…………シーン…………

魔導士「……………………………………安らかに、眠れい…………」

バゴーンッ!

魔導士「………な、に………?」

ゴブリン娘「呼ばれて飛び出てぎゃぎゃぎゃぎゃーんっ! ぎゃーっぎゃっぎゃっぎゃっぎゃ!」ジャラララララッ!

魔導士(ま、まさか、棍棒、か………!? 棍棒を囮にして、後ろに回っていたと!? そんな、そんなバカなっ!?)

ゴブリン娘「はぁあああぁああああぁあっ!」ジャラララララララッ! グルグルグルグルガシャァンッ!

ウサ娘「ありがとうオルクちゃんっ! 魔力全快だよぉっ!」ジャラッ!

魔導士「こ、この鎖はぁあああぁあああああっ!?」

ウサ娘(そう、ルルちゃん特製魔力吸収の鎖! 端っこはオルクちゃんに、もう一方は私が持っている! 『土穴』を魔法使いさんの背後まで繋げて、オルクちゃんはその中を進む! 棍棒を囮にして即死魔法を回避! そして鎖を魔法使いさんにローリングして私は魔力をドレイン! あー、上手く行きすぎてテンションがハイマックス! これ全部オルクちゃんのアイディア! オルクちゃん頭良い!)

ウサ娘「『土鎖』! 『土牢』ぉ! 『土錠』ぉぉぉおお!」ボゴッ! バゴォッ! ガチャァアアァンッ!

魔導士「〜〜〜〜っ!」モゴモゴ

ゴブリン娘「ふっ…………呪文も唱えられなくて、魔力も無くなれば、まほうつかいも負け、ぎゃ………」フラァ………

ウサ娘「オルクちゃん!」ダタタタ! ガシッ!

ゴブリン娘「あ、姉ちゃん………ちょっと…………寝るぎゃ……………」カクッ…………スゥ、スゥ………

ウサ娘「オルクちゃん…………………良かった、本当に寝ただけみたい…………」

魔導士「〜…………っっ…………」モゴモゴモゴ

ウサ娘「…………心配しなくても、大丈夫だよ。絶対に悪いようにはしないから。……………今はちょっと、オルクちゃんが寝てるから静かにしててね……………」シー………

魔導士「……………………」………コクリ………
397 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 21:39:47.91 ID:mYdKyHXb0
魔導士(……………まさか、負けてしまうとはのぉ…………この妙な鎖のせいで、魔力もすっからかんじゃ………………殺されるのかのぉ……? …………それとも、本当にこやつが言うように、悪くはしないのかのぉ…………? ……………まあ、今は土の牢獄のお陰で指一本動かすことが出来ないでの。大人しくしているかのぉ…………)

ズッ

魔導士「っ…………!?」ゾワワワッ……………!

ウサ娘「ねんねんこーろりねんころりー…………♡」ユーラユーラ、トントン………

ゴブリン娘「ん…………んぎゃぁ……………♡」スヤァ…………

魔導士(お、おい! お主ら! ヤバい、何かヤバい事が起きているでの! ありえないぐらいに高い魔力と、虚無を感じさせる恐怖…………! 気づくでのっ!)モゴモゴモゴモゴ!

ウサ娘「…………どうしたの? 静かにしててって………」

ガラガラガラガラ……………!

ウサ娘「…………えっ!?」

魔導士(なにが起きているでの? く、首も回せないから全く見えないんでの!)モゴモゴ!

ウサ娘「あ、あっちって、弟くんが勇者くんと戦っているところじゃ………!? …………い、一応、行ってみよう……………! よい、しょっ…………」オンブッ

ゴブリン娘「ん、きゅぅ……………♡」スヤァ………

ウサ娘「レッツゴー………!」ダタダタダタダタダタ…………

……………

魔導士(……………………え、ワシ置いてけぼりかの?)

ウサ娘「忘れ物忘れ物」…………ダタダタダタダタ!

魔導士(おお、戻って来たでの)

ウサ娘「これこれ、オルクちゃんの棍棒っ」ボゴッ

ウサ娘「今度こそレッツゴー!」ダタダタダタダタ……………

……………

魔導士(結局置いて行かれたでのっ!)モゴ!
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/26(水) 21:40:11.87 ID:yjJFLz6b0
ふつうに可哀想だな天使…
399 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 21:41:25.72 ID:mYdKyHXb0
魔導士(……………まさか、負けてしまうとはのぉ…………この妙な鎖のせいで、魔力もすっからかんじゃ………………殺されるのかのぉ……? …………それとも、本当にこやつが言うように、悪くはしないのかのぉ…………? ……………まあ、今は土の牢獄のお陰で指一本動かすことが出来ないでの。大人しくしているかのぉ…………)

ズッ

魔導士「っ…………!?」ゾワワワッ……………!

ウサ娘「ねんねんこーろりねんころりー…………♡」ユーラユーラ、トントン………

ゴブリン娘「ん…………んぎゃぁ……………♡」スヤァ…………

魔導士(お、おい! お主ら! ヤバい、何かヤバい事が起きているでの! ありえないぐらいに高い魔力と、虚無を感じさせる恐怖…………! 気づくでのっ!)モゴモゴモゴモゴ!

ウサ娘「…………どうしたの? 静かにしててって………」

ガラガラガラガラ……………!

ウサ娘「…………えっ!?」

魔導士(なにが起きているでの? く、首も回せないから全く見えないんでの!)モゴモゴ!

ウサ娘「あ、あっちって、弟くんが勇者くんと戦っているところじゃ………!? …………い、一応、行ってみよう……………! よい、しょっ…………」オンブッ

ゴブリン娘「ん、きゅぅ……………♡」スヤァ………

ウサ娘「レッツゴー………!」ダタダタダタダタダタ…………

……………

魔導士(……………………え、ワシ置いてけぼりかの?)

ウサ娘「忘れ物忘れ物」…………ダタダタダタダタ!

魔導士(おお、戻って来たでの)

ウサ娘「これこれ、オルクちゃんの棍棒っ」ボゴッ

ウサ娘「今度こそレッツゴー!」ダタダタダタダタ……………

……………

魔導士(結局置いて行かれたでのっ!)モゴ!
400 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 21:45:28.15 ID:mYdKyHXb0
重複してしまいました。
>>398今後の色々な事も考えて堕天して貰いました。また、鉄壁天使の倒し方もこれしか思いつかなかったので、ごめんなさい………
401 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/26(水) 22:03:28.86 ID:mYdKyHXb0
>>384
籠→加護
402 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/28(金) 21:58:41.08 ID:zbkP++rL0


スカウト「…………まさかあれを喰らってまだ立つとはな」

悪魔娘「初代勇者は、伊達じゃ、ねぇよ…………………………! でも、まだ来そうだな………………………………………!」フラ、フラ…………………!

ゴロゴロゴロゴロゴロ……………

スカウト「その通り。次の一撃で、あんたは死ぬ。死なずとも、もはや立ち上がることは不可能だろう。遺言があれば聞こうか?」

悪魔娘「いや、良い………………………………………破ぁっ!」ギュラララララ…………ドパァンッ! ビチャビチャビチャッ!

スカウト「………むっ?」

悪魔娘「どうやら、このネバネバが避雷針っぽかったからな。どうだ? 当たりか?」

スカウト「…………正解だ。だが、ただ避雷針ってだけだ!」クイッ!

ゴロゴロゴロ………ビカッ!

悪魔娘「操作も出来るのかっ!」ババッ!

ドカァンッ!

悪魔娘(それでも、やはり手動な分速度も遅いし精度も低い…………! これなら、タイミングを掴める!)

スカウト「『貭天罰塔』、四季咲きの振り、『胡象露吹(ゴゾウロツプ)』!」クイッ! クイックイックイッ!

ゴロゴロゴロゴロゴロ! ビカビカビカビカビカッ! ドドドドドドドドドドドドドドォンッ!

悪魔娘「く、ぅぉおおぉおおおぉっ!?」

スカウト(雷の雨だ………! 普通の奴なら、避けられるハズが無いが………)

悪魔娘「はぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」ババババババババババババババババッ!

スカウト(まあ勇者様は避けるよなっ! だが、さすがにこの技はその状態で避けられないだろう!)ババッ!

スカウト「孤疾業(コトワザ)! 『亜蘇在斗・緒亡志乃・讐咲乱(アスアリト・オモフココロノ・アダザクラ)』ッ!」バラバラッ!

悪魔娘「っ!」

スカウト(喰らえ………! 考えうる限り、最強の手札だ!)カッ………!

悪魔娘(なに………!? 散らばった札の一枚一枚から、桃色の花をつける木が…………?)ババババババババババババババババババッ!

フワッ………………………………ヒラヒラヒラヒラ……………………

スッ
403 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/28(金) 21:59:38.86 ID:zbkP++rL0
悪魔娘「…………………………………………っ!?」ブシュウッ!

悪魔娘(そういう、事かっ! この花…………!)

スカウト(そう、見た目は地味だが、この木こそ最強の切り札。全ての花びらは、薄く、鋭利な刃だ。風に舞い縦横無尽に揺らめく花吹雪、地に降り注ぐ無数の雷の牙。もはや回避は不可能! 初代勇者さまには悪いが、細切れになってもらう!)

ドドドドドドドドドドドドドドッ!

ヒラヒラヒラヒラ……………

悪魔娘(クソ……………! これがこんな時じゃなきゃ、幻想的なんだけどな! 早めに決着つけないと、冗談抜きで死ぬ! ウロボロスよ………………タイミングを見計らえ!)ザシュッ! ザシュ、ブシュッ! サクッ、ブシュブシュ!

スカウト「……………喰らえ、俺のなけなしの魔力………………『ウィン』!」ヒュオォォォ…………

悪魔娘(あ、クソ! あいつ………………! 花びらが肌の表面を滑るくらいならまだ良いが、風にのって身体を貫通したら本格的に駄目だ……………! 避けるしか…………………無い!)スルスルスルキンキンキンキンキン! …………………ブシャアアッ!

悪魔娘「が、ぐぅっ………!」ブシャ、ボタタタッ………!

スカウト(直撃か……………? ……………いや、まだ、生きている……………! まさか、避けたのか!?)

悪魔娘(ウロボロスを持ってしても、避けきれなかった……! が、致命傷は、免れたぞ………………………! ………………………………おかげで、時は、満ちた!)ジャキンッ!

スカウト(なにかをする気だ………! される前に一気に勝負を付ける!)ズッ………!

ドドドドドドドドドドドドドドッ!

ヒラヒラヒラヒラ……………

スカウト「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………! 『ダブル・ウィンドゥ』!」ゴォオオォオオオオォオオ!

悪魔娘(うねる2つの風渦………! あまり高位の魔術ではないが、花の刃が舞う今の状況では威力がケタ違いだ! …………ウロボロス、俺たちも行くぞ!)ジャラジャラジャラジャラ!

スカウト「喰らえぇえぇぇえぇえぇええええええっ!」ビュゴォォォォオオォォオオォオオォ!

ドカァンッ! ドドドドドドドドドドッ!

スカウト(よし、雷が直撃した! そのまま、細切れだ!)

プシュゥゥゥゥゥゥ………

悪魔娘「…………ありがとうよぉ、お陰で、良いエネルギーが貯まったぜ……………」バチバチバチバチバチバチ……………

スカウト「な、何……………!? 花びらが、避けてる…………!?」

悪魔娘「雷は、お前だけの専売特許じゃねえんだよ………! 俺の必殺技、知ってるか………?」バチッ! バリバリバリバリ…………!

スカウト「く、く、そぉぉぉおおおぉ! 『惨寒死温(サンカンシオン)』っ! 『雨臟夢僧(ウゾウムゾウ)』っ! 『韋芃導々(イフウドウドウ)』っ! ぉおおおおおおおおぉおおおおおおおおおおおっ!」バラバラバラバラバラッ!

バキバキバキドゴォオオオォオォォバボォオオォオオォオオオオガゴガアアァアアァアアァアアッ!

悪魔娘「聖痕一閃! 『煌星の影』!」バヂバヂバヂバヂバヂイイイィイイィッ! フォッ………

バファッ

スカウト(くっ、全部相殺された! もう小細工は効かない………! こうなったら、最後の手段だ!)

悪魔娘「はぁぁぁああぁああぁっ!」ドォンッ!

スカウト「ぁあっ! だぁあああああっ!」ボゴォンッ!

悪魔娘「が、がはっ………!?」

スカウト(俺の持っている全罠の力を、全解放っ! 最終自爆業、『吼禅舌業(クウゼンゼツゴ)』ォオオオォオオォォオオォッ!)

ドッ……………………!











……






………
404 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/02/28(金) 22:00:10.66 ID:zbkP++rL0










悪魔娘「…………『聖天の……………霹靂』っ!」

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリィッ!

スカウト「が、が、はっ…………………」プスプス…………ドサッ

悪魔娘「ふぅ…………………」ジャラララララッ、グルグルグルグルグルー

スカウト「…………な、なぜ…………………なぜ、俺は、生きている……………………? どうして、殺さなかった………………?」グルグルマキー

悪魔娘「お前の事は生捕りにしろって、俺の『ご主人様』から言われているからな。…………お前の自滅技は、相殺させて貰った。ちょっと、俺もダメージを受けたけどな………………くっ………………」ボタボタボタ………

スカウト「……………そう、か………………はぁ…………………俺の、負け………だよ……………」

悪魔娘「…………大変か? 勇者の血族は…………」

スカウト「………………ああ……………大変だよ……………そう言うだけで凄い期待されるからな……………でも、ここまで頑張ったんだぜ……………? 手作りで罠作って、頑張ってよ……………御先祖様のお兄さんよ……………神から力を貰ったあんたには分からないだろうけどよ………………」

悪魔娘「……………良くやったな」

スカウト「ははっ……………別に勇者を嫌っている訳じゃ無いんだぜ……………? 運もあるし、何より力を貰う相応の過去があるだろうからな……………ほら、こんなくっちゃべってる暇ねえだろ………? とっととご主人様とやらに俺を引き渡しちまえよ…………」

悪魔娘「…………とりあえずは、そうするとしよ……」ジャラ………

ズッ

悪魔娘「っ………!?」ババッ!

スカウト「………どう、したんだ…………?」

悪魔娘「この、この、威圧、は…………? 身に覚えがある魔色…………? 例えるなら、神の祝福を受けたような…………?」ビリビリ………

ガラガラガラガラ……………!

悪魔娘「山がっ…………!?」

スカウト「…………なんだ、ありゃ…………?」

悪魔娘「で、でも魔王城に…………いや、行ってみるとするか……………我が主の元に行こう」

スカウト「………………ん? 『ご主人様』じゃないのか?」

悪魔娘「う、うるさい………///// 行くぞ!」グイッ! ダダダダダダッ!

スカウト「ぐぇっ」

405 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 11:18:54.77 ID:1B33RoYW0

天使は想像主の神がアレだし
堕天はしたけれど男(だけでなく元勇者の悪魔嫁とかも)が
色々してあげる展開とか期待しても良いのかな
406 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/05(木) 18:50:17.85 ID:BW0L/32p0


ドラゴン娘「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!」ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!

モンク「あぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁっ!」ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!

人魚娘「す、すごい……………」

金龍娘『も、物凄い、戦いだ…………』

ドラゴン娘「オラオラオラオラオラオラオラァッ!」ドドドドドドドドドドドカァンッ!

モンク「ぐっ……………ぁあああああああああああああああああ!」ピョン、タンッ、タンッ、フォンッ!

ドラゴン娘「ふぅぅぅ……………ぅぁあああだあああああぁああああぁあああっ!」ボォォオオオオォオオゴォオオオオォオオオオォオオッ!

ドカァアアアァアアァアァァァァァァアアアンッ!

ビリビリビリビリッ!

人魚娘「きゃぁああぁぁっ!?」パヒューン

金龍娘『アクア!』パシッ

人魚娘「あ、あ、ありがとうございます…………」

ドラゴン(娘)(龍状態の時の表記をドラゴン(娘)に統一)「はあぁあああああああっ!」メギメギッ! ドンッ! ブンブン! ドゴォン!

モンク「ぇえええぇえええええぁあああああああああぁあああああああっ!」ドガドガドガドガドガドガァッ! ガギィッ! バギィンッ!

ドラゴン(娘)「うぉはぁああああああああああああ!」ボォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!

モンク「がぁっ! ぁあああっ! ぐ、ぐぐぅ………!」ボッ! バフォッ! ガッシィイイィッ!

ドラゴン(娘)「な、なにっ…………は、離せ!」

モンク「あああああああああああああああああああああああああああっ!」ブゥンッ! ドカァァァアアアアンッ!

ドラゴン(娘)「………ご、はっ………がはっ!」

金龍娘『ロッソ!』

人魚娘「ロッソさぁんっ!」

モンク「ふしゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…………………………………!」

モンク「っ、ぉぁあああぁああああああああっ!」バンッ! ググッ…………!

ドラゴン娘「ぐっ!? はっ!」シュルルッ、ババッ!

モンク「づぁああああぁあああああぁああああっ!」ドッカァアアアァアアアアアアアンッ!

ドラゴン娘「なんて威力だよ…………! ………………っ!? お、お前、その手……………!」

モンク「ふぅうううぅううぅぅぅぅ…………ふぅううぅぅぅぅぅううぅぅううぅ……………」メキメキメキメキ…………

金龍娘『あ、あの腕は、本物の赤鬼の腕かっ………!? 昔に一度だけ、チラリと聞いた姿にそっくりだ………!』

ドラゴン娘(まさか、変異し始めているのか………!? マズい………早めの決着を付けねば、完全に変異してしまう……………! そうなったら、戻すのは難しいだろう………………!)

モンク「ぎゃぉおおおおおおぉおおおおおおおおおおおぉおっ!」ボォオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!

ドラゴン娘「ぐ、おおおおおおおおおおおおおおおっ! とまれええええええええええええええええっ!」ドガギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ!
407 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/05(木) 18:51:25.17 ID:BW0L/32p0
金龍娘『そろそろ、我も行くとしよう…………完治こそしてはいないが、まだ戦える…………!』

人魚娘「…………は、はい、ナギさん……………………!」

金龍娘『金よ、来い…………我が鎧となれ!』ドロロロロロロロロ……………………ピカァン!

モンク「ぐぎゃおおおおおおおおおおおおっ!」ドバゴォンッ!

ドラゴン娘「しまっ……………………がああああああああぁあああっ!」ドサッ!

モンク「ぶるるるるっ…………………ぶるうぅ、こぉおおぉぉぉぉ……………………!」メギメギメギメギ………………!

金龍娘『行くぞおおおおぉぉぉっ! はああああああああぁあああああぁあああああああっ!』ドッ!

モンク「うがぁっ!? げあああぁああっ!」

ガゴォンッ!

ドラゴン娘「ナギ!? 大丈夫なのか!?」

金龍娘『大丈夫では無い………………! しかし、そんな事は今は問題ではない! 見よ! この娘、角まで生えてきている! これ以上赤鬼になり更に強くならない内に一気に畳み掛けるぞ!』

ドラゴン娘「ああ!」

モンク「げああああああああああああああああああああああああああああああ!」ドド、ボボッ!

金龍娘『がぁああああっ!』バババッ!

ドラゴン娘「はああぁあああっ!」ババババッ!

金龍娘『赤鬼化が進む瞬間だ! その時、かすかに一瞬動きが止まる! その一瞬に全てを賭けるぞ!」

ドラゴン娘「ああ!!!!!」

モンク「お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛おぉぉぉぉぉぉぉおおおお゛っ!」メギメギメギメギメギ!

金龍娘『今だああああああっ!』ドルルルルッ!

ドラゴン娘「いっけええええええええええええええええええええええっ!」ドンッ!

ボギィンッ!

モンク「………………………………………………がっ………………?!」

ガラァンカラァンッ…………

ドラゴン娘(ツノを………………へし折ってやったぞ…………!)

金龍娘『金縛(カナシバリ)っ!』ドルルルルルッ!

ガチーン!

モンク「が………………あ、ああ………………」ガクッ、シュゥゥゥ………

ドラゴン娘「はぁ………はぁ……………も、戻った…………」
408 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/05(木) 18:51:50.17 ID:BW0L/32p0
人魚娘「手とかは戻りましたけど………折れた角だけ、戻りませんね…………」

金龍娘『恐らく、へし折ったせいで戻らなくなってしまったのだろう。独角のモンクか………まあ、魔力の塊である角は、あって困る事は無いだろう。気になったら削れば良いしな』

ドラゴン娘「とりあえず、鎖で縛っておくぞ」グルグルジャラジャラ………

モンク「ぅ…………うぅ………………」

金龍娘『………じゃあ魔王城に戻るか。こやつを連れて我が主の元に行かなければ…………』

ズッ

ドラゴン娘「…………っ………?」ゾクッ………!

金龍娘『な、なんだ、これ、は…………?』

人魚娘「とりあえず、傷だけ治しておきますね」コポポ………

ドラゴン娘「アクア、な、何も感じないのか?」

人魚娘「え? なにをですか?」

ガラガラガラガラ……………!

人魚娘「………えっ!?」

ドラゴン娘「っ! 男の方角だ!」

金龍娘『あの威圧感は、あちらから来たぞ………! 何か、我が主にあったのじゃ………………!』

ドラゴン娘「…………行くぞ! アクア、ナギ!」ドッ!

金龍娘『あ、ロッソ! ………アクア、その少女を拾って我に乗れ!』

人魚娘「はいっ!」ヒョイ、バッ!

金龍娘『行くぞっ!』ドドドドドド………

409 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/05(木) 21:14:41.84 ID:BW0L/32p0


キメラ娘C「ぅああああぁあああああぁあああああっ! はああああぁあああああぁああああっ!!!」ドガドガドガドガドガドガドガドガドガ!

キメラ娘B「ふっ、ふぅっ! ふぁあああぁああああああああっ!」ボォオオッ! ガギガギガギガギガギガギガギガギガギ!

キメラ娘C「ぁああっ!」バキィッ!

キメラ娘B「が、ぁあああっ!」ベキィッ!

キメラ娘C「が、はっ………!」フラッ………

キメラ娘B「ぐ、ふっ………!」グラッ………

キメラ娘C「………っふん!」ドシンッ!

キメラ娘B「………っはあ!」ガッシ!

キメラ娘C「ぁあああああああっ!」

キメラ娘B「うぁああああああっ!」

ドカァアァァンッ!

キメラ娘C「っ、だぁっ!」

蛇娘「がぶ!」グンッ

キメラ娘C「やっ!」ババッ!

キメラ娘B「すぅぅぅぅぅ…………ぼはぁあぁああああああっ!」ボォオオオオオオオオッ!

キメラ娘C「くっ……! やぁっ!」バッ!

キメラ娘B「が、がはっ……! ごぼっ…………!」ビチャビチャッ………!

キメラ娘C(バービーお姉ちゃん………! …………でも、私は、止めない…………! それがバービーお姉ちゃんの望みなら……………これ以上バービーお姉ちゃんが傷つかないように、早めに勝負をつける!)

キメラ娘C「行くよバービーお姉ちゃん! もう………決着をつけるよ!」

キメラ娘B「うん…………!」ペロッ………

キメラ娘C「はぁああぁあああああああっ!」ザンッ! グンッ、ブンブンブンブンブンッ!

キメラ娘C(木を沢山切って、両手+シーウィズちゃんで投げまくる!)

蛇娘「がぶっ、しゅるるっ!」ブンブンブンブンッ!

キメラ娘B「すぅううううううっ! ぼはぁあああああああああっ!」ドボカァアアンッ!

キメラ娘C(全部火で相殺されてっ!?)

キメラ娘B「ふぅっ、ふぅっ…………!」バサッ……! バッサバッサ、ドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!

キメラ娘C「魔弾っ!?」バババッ!

キメラ娘C(それに………続けて何かするつもりだね………?!)

キメラ娘B「ぁ、ぁああああああああああああああっ!」バリバリバリバリバリバリッ!

キメラ娘B(い、痛い、痛い痛い痛い痛いっ…………! 頭が割れるみたいに痛い…………! でもっ…………………! これが、私の最強技!)グンッ!

キメラ娘C(来る…………! 私は………避けない! 受け止めるっ!)
410 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/05(木) 21:15:25.19 ID:BW0L/32p0
キメラ娘B「ああああぁああああああああああああああっ!」ガラガラピシャァアアァアンッ!

キメラ娘C「く…………! はぁああああぁあああああああああっ!」ググ…………ガシィッ! バリバリバリバリバリバリバリバリッ!

蛇娘「しゅばばばばばばばばばばっ!」ビリビリビリビリッ

キメラ娘B(止めっ………!?)

キメラ娘C「だぁああああああああああっ!」グンッ!

キメラ娘C(日本仕込みの………背負い投げっ!)ドォンッ!

キメラ娘B「っ……………! が、がはっ……………!」

キメラ娘C「はぁ………はぁ…………」

キメラ娘B「あ………あはっ……………最強技も…………止められちゃった……………私の、負け………だね………? ……がふっ!?」ゴボォッ!

キメラ娘C「バービーお姉ちゃんっ!」

蛇娘「しゅるしゅるっ!?」

キメラ娘B「あ………もう、ダメみたい…………身体が、崩れ始めた………ね…………やっぱり、私は…………戦える身体じゃ…………無いんだ…………」ボロ………ボロボロ…………

キメラ娘C「だ、大丈夫だよっ、バービーお姉ちゃん…………! ほら、制御リング…………!」ガチャン…………!

キメラ娘B「もう…………制御リングでも、無理だよ……………これは、力を制御するための物だもん……………もう、お別れ、だね……………」ボロボロ………

キメラ娘C「だ、ダメダメダメっ! ダメぇ…………! バービー、お姉ちゃん……………!」

蛇娘「………しゅる…………」

キメラ娘B「だい、じょうぶ、だ、よ、なん、しー、ちゃん…………わたし、まんぞく、だか、ら……………なん、しー………しあわせ、に…………」ボロボロ………

キメラ娘C(なんで、なんでバービーお姉ちゃんが死んじゃうの…………? なんで……………? 嫌だよ…………! 嫌だよ……………………………そんなの、嫌だよぉおおおおおっ!)カッ!

キメラ娘B「っ……………?」

蛇娘「しゅる?!」

カァアアアアァアアアアアアアアアッ!
411 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/05(木) 21:15:52.57 ID:BW0L/32p0
キメラ娘C(な、なに………これ…………? ノアお姉ちゃんが、撃たれた時と、同じ力……………? ……………………………この力なら…………………けんきゅーちょーが託してくれた、この制御リングを通じて………………バービーお姉ちゃんを……………………!)

キメラ娘C「お願い、けんきゅーちょー……………力を貸して……………!」パァァァァァァァァァァァァ………………!

キメラ娘B(なに、これ…………温かい………………………崩れた身体が…………戻って来てる……………)

蛇娘「しゅる……………!」

パァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ……………

キメラ娘C「……………大丈夫? バービーお姉ちゃん…………」

キメラ娘B「…………うん…………もう、大丈夫だよ…………ありがとう…………ぐすっ…………けんきゅーちょーが、助けてくれたんだね…………」

蛇娘「しゅるゅ…………」

キメラ娘C「バービーお姉ちゃん…………! 良かった………! …………あ、ありがとう…………! けんきゅーちょー…………!」

キメラ娘B「うん…………けんきゅーちょー……………………」



???「バッグショイ!」バフォンッ!

???「あら、風邪ですかね」

???「いや………どうだろう。誰かが私の話でもしているのかもな………というか、この身体でも風邪はひくのか?」

???「さあ………………?」



キメラ娘C「………えっと、バービーお姉ちゃん。治ったところ悪いけど、鎖、巻かせて貰うね…………?」ジャラ………

キメラ娘B「うん、良いよ。……私、敵だしね」

キメラ娘C「敵って言っても、次期魔王様にちょっと捕まるだけですぐ解放されるからね」グルグル………

キメラ娘B「うん。疑って無いから、大丈夫だよ………♡」

キメラ娘C「じゃあ、行こ」

キメラ娘B「うん、ナンシーちゃん」

蛇娘「しゅるるしゅる」クネクネ……

ズッ

蛇娘「…………しゅるっ?」ピクッ

キメラ娘C「…………? 何か感じたの、シーウィズ………?」

キメラ娘B「そう言えば、私も何か…………」

蛇娘「しゅる!」ビッ!

キメラ娘C「あっち………? 何にも無いじゃ…………」

ガラガラガラガラ……………!

キメラ娘C「きゃあ!?」

キメラ娘B「な、なに?」

蛇娘「しゅる!」

キメラ娘C「う、うん、わかった……………!」

キメラ娘B「なにが起きてるの………………?」

キメラ娘C「わからない……………でも、大切な人が危ないかもしれない………………! いこ! バービーお姉ちゃん!」

キメラ娘B「えっと…………動けないから、持って行ってくれる?」

キメラ娘C「あ、ご、ごめん! よいしょ! これでオッケー!」

キメラ娘B「ありがと……」

キメラ娘C「ベロかまないようにね……………!」ダダダダダダダダダ………………

412 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 11:05:06.74 ID:/60zQOLr0


勇者:
うおおお !(ダダダダ)


男(動きが格段に速く、強くなっている………………! このままでは、やられる…………!)ピポパピパ! プルルル………………

男「もしもし魔王様!」

魔王『男か。どうした? 倒したか?』

男「一度は倒したのですが、クソ神共のせいでパワーアップしやがりました! 意識もなく、傀儡となって私を真っ直ぐ追いかけて来ます! クソ強いです! ……………っく!」バッ!


勇者︰
えやあ !(ブンッ)


ザンッ!

褐色娘「あ、危なかった………!」

吸血鬼娘「お前たち、すまん…………後で必ず回収して直すからな…………………!」

男「魔王様! プランCです! 全員避難させてください!」

男(勇者と決着を着けるにあたって、俺は三つのプランを立てた。そのうち一つがプランC。内容は…………………俺と勇者のタイマン!)

魔王『それなのだが、お主の他の嫁たちはまだ帰っておらんのだ…………! なんと伝えれば良い!?』

男「嫁も含め、総員避難せよ! 魔王城から直ちに離れよ!」

魔王『了解した!』

ガガッ、ガッ…………

拡声器『こちら魔王! 北の方角を避け総員避難せよ! 男の嫁達も直ちに魔王城から出来る限り離れるのだ!』

男(どこかでフォイアとルルノーベルを落とさなければ…………………しかし、後ろには勇者だ………………どうすれば………………………………!)

ガチーン! ゴキーン! ガシャアンッ!


勇者︰
(ゆうしゃは うごけなく なった !)


男「っ! なんだ…………?!」

虎娘「男!」

金龍娘『我が主!』

キメラ娘C「男さん!」

ドラゴン娘「男っ!」

男「なっ!? どうしてここに!」

ウサ娘「ちょっと、心配になっちゃって…………」

人魚娘「勝ったと思って安心してたら、いきなり岩山が崩れて…………………!」

悪魔娘「何事かと思って、来たってワケだ!」

モンク「……………………」クタッ………

スカウト「おいおいなんだありゃ………………? あれが、アレンか……………?」

キメラ娘B「アレンさん、というより、あの姿は…………………………」

魔導士「虚無の目をしていたの……………………あれは、バケモノだの……………」

男「………よくやった………………! 全員生け捕りにしたのか!」

狐娘「がんばったよ! トドメはサルルちゃんがさしたんだから!」

サキュバス娘「えへへ…………………♡」

男「ああ……………って………………どうしたんだ、その色は………………? 堕天使という情報は聞いてないぞ……………?」

狐娘「まあ、それは色々あって…………………」

堕天使「あれが、聖剣の真の力……………………聞いていた通りですね…………………………」
413 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 11:07:21.93 ID:/60zQOLr0
男「っ! 何か知っているのか!?」

堕天使「はい…………………聖剣は、正しく書けば征剣。いわば、操縦桿(コントローラー)です。神(プレイヤー)と勇者(キャラクター)を繋げ、まるで自分の身体でも動かすように勇者を動かすことが出来る。それが征剣の真の力であり、真の目的。パワーアップなんて、神が勇者を動かしやすくするための付属品にすぎません。全ては、神が楽しむため、望む結末を見るため。勝敗は関係ありません。嫌うは和解、平和、そして停滞。混沌の中に神々は楽しみを見出すんです………」

男「そんなクソ見たいなシステムだったのか…………っ!」

堕天使「アレン様を征剣から解き放つには、征剣を身体から引き抜かなければいけません。しかし、征剣は物理的な体内を超えた魂の中に突き刺さっています…………なので、もうアレン様は…………」


勇者:
(ビキッ ビキ バキッ)


男「! 勇者の拘束が解けそうだ………っ! こいつは俺を追ってくる! 全員勇者の仲間も連れて逃げろ!」

ゴブリン娘「に、逃げるなんて、そんぎゃ…………!」

吸血鬼娘「出来るわけが無かろう!」

男「逃げろと言っているんだ! プランCだ!」

サキュバス娘「う、うぅ………………!」

ドラゴン娘「…………分かった…………! 全員逃げるんだ!」

キメラ娘C「く………分かりました………!」

スカウト「何っ………? トップを置いて逃げるのか?!」

魔導士「それは………」

男「うるせえ部外者が口を出すな。急げ!」

金龍娘『くっ…………我が主! 武運を祈るっ!』ドドドドドドド…………

狐娘「気をつけてねっ!」

褐色娘「二度は、死なないでくれ…………!」

虎(娘)「ぉおおおおっ!」ドドドドドドド…………

ドドドドドド……………シーン………

男「…………………これで、二人きりだな」


勇者:
(バキーン !)


勇者:
かくごしろ ! まおう !


男「お前はそれしか言えないのか?」


勇者:
いくぞ ! まおう !(ダダダダ)


男「ほらこっちだ勇者!」

男(このまま魔王城まで誘導する…………! そこまでいけば…………!)ダダダダダダダダダダッ!


勇者:
かくごしろ ! まおう !(ブンッ!)


ズバァンッ!

男「ぅおおおっ!」ババッ!
414 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 11:10:11.31 ID:/60zQOLr0
〜魔王城、謁見の間〜

男「こんなところまでついてくるなんて…………さてはストーカーか?」


勇者:
かくごしろ ! まおう !


男「神よ、ここを決戦の地としようじゃないか。俺は魔王じゃないが、お前が望んだラスボスだ。…………俺を倒したら、プレイをやめてくれるか?」


勇者:
(………………テキストを打ち込み中です)


勇者:
いいだろう まおう ! きさまを たおしたら ひいてやる ! さあ けっせんだ !


男(その言葉は真実かどうか…………とりあえず神。勇者には反省文を書いてもらわなければいけないからな…………その勇者、引き離せて貰うぞ!)ピポパピパ!

男「魔王様、今です!」

魔王『うむ! 都市型魔法陣、展開! さあ、ありったけの魔力をブチ込めぇっ!』

カァッ!


勇者:
なにをする ! まおう !


男(今代の魔王様になってから、魔王様は勇者に倒されない為に対策を立てた。それも臆病なほど…………! その内一つは俺、もう一つは…………この魔王城、そして城下町の町並み、草木花全てを含んだ巨大魔法陣! 今日この日の為に調整に調整を重ね、その精度は完璧っ………! そして、俺が立っているこのタイルこそが、魔法陣の中心………! 喰らえ、勇者………いや、神!)バリバリバリバリバリバリッ!


勇者:
eeeeeeee/eee*\&*NNjauu26#6#6#6###eeeeeee\#@#@!?


男(強力なデバフだ………! ついでに神も離れて貰えれば万々歳なんだが…………)


勇者:
NN=eeeeeeeee72i77777iin++&&uuuuN##@iiwii.lll”””\\\unpueeeeee(ズズズズ)


男(剣が出てきた………! 抜けるか!?)ババッ! ガシッ!

男「ぐ、ぐぅうううううううぅううっ!」グググググググッ!


勇者:
eeeeeeR=&&&&**6heeeee’()=///:@neee@@@83#)\)#\\\eeeeeerdddd=NN”++-++-っぁああああああああああああああああああああああああああああああっ!(ドカン)


男「がぁああぁっ!?」ドゴォンッ!


勇者:
まお mmmmmまお まおう きさ たおたおたお す ! !


男(く、クソ………だが、動きは鈍くなったな…………まだ剣は出ている…………! あれを引っこ抜けば…………!)


勇者:
まお まお きさ まを たお (ボイスチャット接続)この、駒がぁあああぁあああっ! 勇者も、魔王も、私に逆らいやがってえええぇええええっ! 私のプログラムした通りに動けよおおおおおおぉおおっ!


男「やっと出てきたか、神…………!」
415 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 11:11:55.67 ID:/60zQOLr0
勇者:
お前らのせいで視聴神達から低評価受けてんだろおおおおおおおぉおおっ!? なんで私が作った世界で勝手に動いてんだよおおおおおぉおおっ!? あとちょっとで階級上がったっていうのによぉおおおおおおおっ! お前らはなぁ! いいドラマ作って! 感動する話を紡いで! 熱い闘いを繰り広げて! 涙を誘って儚く死んできゃあ良いんだよぉおおおおおおっ! それなのに! それなのによぉおおおおおおおおおっ! お前だ! お前のせいで全部おかしくなった! 私の手でバグをぶち壊せば、高評価がつくだろぉっ!? ぁあああああああっ! 死ねええええぇえええええっ!(ヒュッ)

ドゴォオオオオオォオオンッ!

男「知るかよっ!」


勇者:
あっ、スパチャありがとおございまあああああああすっ! あはははははははははははははははははははははっ! あー楽しいっ! この闘いが終わったら全部一回流すんでぇ! も一回ファンタジー世界作り直しちゃおうと思います! 勇者と魔王殺し合わせるのも良いけど、私自身が無双するのも面白そうですねぇっ! 世紀末ファンタジーで私が無双! 次の配信のテーマはこれに決定でーすっ!(ボボボボボボボボボボボボボボボッ)


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!

男(クソ、勇者の身体はお構い無しかよ…………! このままだと、勇者も、俺も死んじまう……………!)


勇者:
あはははははははははははははははっ! あー…………あれ、動きが? おい? ざけんなよここでもバグk「男…………助けて…………くれ……………もう………………殺して、くれ………………」


男「っ!? まだ、意識が…………!」


勇者:
「お、お願いだ………! 殺してくれ…………! 男…………!」ブツッ、あ、繋がった。配信再開ぃいいいぃっ! あはははははっ! 魔王気取りのザコがよぉっ! 勇者様の制裁を喰らえぇえええぇえっ!


男「………………」ピポパピパ

魔王『どうした、男! 勝ったか!?』

男「ふんっ!」ババッ!

ドゴォオオオオオンッ!


勇者:
クソが避けんなっ!


男「………っ、いえ、まだです。ですが、一つ連絡が。…………プランDです」

魔王『お前、それはっ…………!』

男「嫁達に、本当に愛していると伝えてください」

魔王『死ぬ気か!?』

男「………魔王様。今まで、本当にお世話になりました」

魔王『おい待て! おとk』ブッツン

男「…………はぁっ!」ドォンッ!


勇者:
あはははははははははは! 死ねラスボスぅうううぅううっ! お待たせしました皆様ぁ! 勇者の最大最高の必殺技ぁああああああっ! 聖天のぉおおおおおおおおおおおぉおっ、霹靂ぃいいいいいいいぃいいいいっ!(バチバチバチバチバチバチ)


男「魔石、魔力、全解放……………!」フォォオォン………フォオオオォオオォン…………


勇者:
ぜぃぁあああああああぁああああああああああああああああああっははははははははははっ! あ゛ぁあああぁああぁぁあぁぁぁああっはははははははははははははっ!(ゴォオオオオオオオオオオオオッ!)


男(愛しき、地上よ…………嫁達よ…………)

男「…………………………………………………………………さらば…………!」











カッ

416 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 11:18:19.05 ID:/60zQOLr0
それから3ヶ月の月日が経った(最後の方全然コンマ無くてごめんなさい)
417 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 11:20:30.65 ID:/60zQOLr0
配信→配神
418 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 18:51:38.00 ID:/60zQOLr0
以下、時系列ごとにたった1日の出来事を述べる。
419 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 18:52:35.19 ID:/60zQOLr0


ドラゴン娘「あんまり遠くに飛んで行くなよ〜」

ドラゴン子「きゃっきゃ!」パタパタパタ

スライム子12「ぴーぴー!」

金龍娘『子供か…………良いな』

ドラゴン娘「ナギも妊娠が分かって良かったじゃないか」

金龍娘『ああ………我と主の子…………♡』サスサス……♡

リザード娘「でも…………旦那さん、どこ行っただぁねぇ……………」

リザード子「ぴゅるるる」

ドラゴン娘「……………あの男の事だ。どこかからひょっこりと帰ってくるだろうよ」

リザード娘「心配だぁなあ…………旦那さぁん…………」

金龍娘『帰ってきたら、ぜひ我の子を抱き上げて欲しいな……………』

スライム子3「ロッソさーん! カゲロウさーん! ナギさーん! みんなー! おやつですよー!」

リザード娘「あ、おやつだぁね。いぐだよ」

ドラゴン娘「そうだな。よいしょ………」

金龍娘『おやつか、今日は何だろうか』

420 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 18:53:02.43 ID:/60zQOLr0


ウサ娘「ふんふーん♪」カチャカチャ

乳牛娘「み〜んな綺麗に食べてくれたね〜♡」カチャカチャ

スライム子6「ぴ〜だね〜♡」ジャブジャブ

ウサ娘「今日はおやつ係私達の番だったから、張り切っちゃったよ♪ 料理の腕も上がって来たし、弟くんが帰ってきたら新作のお菓子食べて欲しいな〜♡ ふんふふ〜ん。ふんふ………ふっ………ふぅうっ…………! うっ、ううぅぅ…………!」カチャ………

乳牛娘「…………レイセちゃん……………」ギュッ、ナデナデ…………

ウサ娘「お、弟、くん……………! はぁっ………! ぐ、ぐすっ…………! も、もう、帰って来ないのかな………………!」ボロボロ…………!

乳牛娘「……………」ナデナデ………

スライム子6「だいじょぷだよレイセねーちゃん! お父さんは必ずかえっぺくるよ!」

ウサ娘「う、うん………! そう、だよね……………お姉ちゃんも、信じたいよ…………!」

スライム子6「うん、レイセねーちゃん! だいじょぷだいじょぷ! しんじぺねっ!」

ウサ娘「ぐ、ぐすっ…………! ぅううっ…………!」

421 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 18:53:49.08 ID:/60zQOLr0


遊女長「ふむ…………娼婦のサキュバスに対する暴行、及び強姦…………フェザープレイのサキュバスだったと言うのに、それのせいで恐怖を持って商売にはならない、でありんすか……………」

犯罪男「………………!」ビクビク………

遊女長「ちゃんと街の入り口に書いてあったでありんすでしょ? 規約(ルール)を破った者は………………」スッ

ゴロン

犯罪者「       」ブシューーーーッ! ビュッ、ビュビュッ

遊女長「ふむ、汚らしいでありんねぇ……………見せしめに晒し首、吊り下げにしておくでありんすよ」パッパッ

遊女長「…………さて、待たせたでありんすね」

サキュバス友「ぼぇ…………」ビチャビチャ………

サキュバス友子「んぁ?」

サキュバス娘「ちょ、大丈夫?」サスサス

サキュバス子「あぶー」

遊女長「あー………すまないでありんす。この扇子で直接手を下すのもあちしの仕事でありんすからね。見苦しいものを見せたでありんす」

遊女長「…………それにしても、男様の行方が知らずなって早三月…………心苦しいでありんすねぇ……………」

サキュバス娘「………うん…………」

サキュバス友「けほっ…………でも…………いつか戻ってくると、信じているし……………」

遊女長「…………あまり思いつめないでありんすよ。あまり口は出さないでありんすが、あちしは話術で男を惚けさせるプロでありんす。………もしどうしても心が張り裂けそうにでもなったら、あちしのところに来るでありんす。……………せめてもの愚痴袋になるでありんすよ」

サキュバス娘「ありがとうございます、だし……………」

サキュバス友「………はい」

422 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 18:54:31.95 ID:/60zQOLr0


狐娘「どうしよう、チカお姉ちゃん」

虎娘「どうしたのココハ?」

狐娘「エッチしたい」ムラムラ

虎娘「知らないわ」

狐子「きゅぅきゅぅう………きゅぅう! きゅう、きゅう………!」ジタバタ

狐娘「おーよしよし。おっぱいかな?」プルン

狐子「きゅぷっ…………きゅく、きゅくっ、きゅくん…………」モミ、モミ、モミ、モミ…………

狐娘「でね、この欲求不満度なんだけど………」

虎娘「まだその話続けるの?」

虎子「にゃーにゃー」

狐娘「今おっぱい飲んでるじゃん?」

虎娘「そうだわね」

狐娘「感じてる」キュンキュン

虎娘「もっっっと知らないわ!」

狐娘「うう…………地球に行けば良いエッチ道具あるのに、男さんがいないから…………」

虎娘「あんた最近不謹慎な事言うようになったわね」

狐娘「だって、男さんは生きてるもん! 絶対絶対帰ってくるもん! 九尾の神通力にビンビン来てるもん!」

虎娘「…………そう………」

狐娘「…………信じてるもん…………!」グスッ………

狐子「んくっ、んくっ…………ぷは…………まー?」

狐娘「うん…………大丈夫、だよ…………よし、よし……………」ポロポロ………

虎娘「……………」

423 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 18:55:00.48 ID:/60zQOLr0


キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!

デュラハン子「おー」ミギー

キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!

悪魔子「おおー」ヒダリー

人魚娘「お母さん達すごいねー」

人魚子「かぷかぷ♪」パチャッ

キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!

デュラハン娘「はぁああああああっ!」ガッキィンッ!

悪魔娘「ぉらぁああああああっ!」ジャラララララララァッ!

ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギィンッ!

カキィンッ! ヒュンヒュンヒュン………ザクッ

悪魔娘「はぁ…………はぁ……………100勝目…………!」ビッ!

デュラハン娘「く…………拙者の………負けだ…………………」

悪魔子「ああぶー♪」パチパチ

デュラハン子「おぎゃああぁああっ!」

人魚娘「勝敗分かるんだ…………」

人魚子「かぷかぷぅ! かぷっ!」パチャパチャ!

424 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 18:55:36.35 ID:/60zQOLr0


吸血鬼娘「あぁあ腹が重ぉいぃぃ…………」ノッシリ

吸血鬼娘「すまない、茶を入れてくれ…………」

黒チェス兵「かしこまりましたご主人様」カチャ、コポポポポポ………

吸血鬼娘「………………なんで緑茶なのじゃ」

白チェス兵「東から手に入れた珍しい茶なので」

吸血鬼娘「……………んっ………」ズズッ………

吸血鬼娘「………うむ、美味いではないか」

ショゴス娘「てけりりけりり」ナデナデサスサス

吸血鬼娘「…………ずっと撫でとるのお主。ナギにもおんなじ事してるのぉ…………主殿の血を感じれるからかの?」

ショゴス娘「てけりひぃ……………♡」デレッ………♡

吸血鬼娘「……………お主、やはり主殿に惚れておるの?」

ショゴス娘「てけ」ギクッ

ショゴス娘「て、てけり!」ブンブンブンッ!

吸血鬼娘「ほぉ…………では、妾と主殿の行為を覗いてナニをしておったと言うのも、妾の気のせいかのぉ?」

ショゴス娘「てけ」ギクッ

ショゴス娘「て、てけりり、てけりりり…………てけりり、てけりぃ…………♡」イヤンイヤン…………♡

吸血鬼娘「…………何言っておるか分からんのじゃ。…………とりあえず、主殿に惚れておると言うのは正解かの?」

ショゴス娘「てけりり………/////」…………コク

吸血鬼娘「そうなのか………………ところでお主、主殿が居なくなってから、一度たりとも悲しそうな顔をした事はないの。………なぜじゃ?」

ショゴス娘「てけりり! てけりりりりり、てけりてけり!」

吸血鬼娘「ふむ、ふむふむ………………分からん」

スララ「ふーんふふーん♪ ふーん♪ あ、ルルちゃん! これお茶? 美味しそう!」ゴックン

スララ「あっちぃ!?」ジュッ

吸血鬼娘「何しとるのじゃ…………ああ、スララ。ちょっとカルルの言っている事、翻訳してはくれぬかの?」

スララ「いいよ。なになに?」

ショゴス娘「てけりぃてけりぃ! てけりっ!」

スララ「ふんふん。ふん……………えっ…………? ………嘘…………カルル、それ、本当…………? 今日、なの………………?」

ショゴス娘「てけり!」

吸血鬼娘「ん? スララ、カルルはなんと?」

スララ「と、とちゃんが………………とちゃんが…………………!」

425 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 18:56:03.09 ID:/60zQOLr0
〜男宅、庭〜

キメラ娘C「こうやってみんなで集まるのも、久しぶりだね」

キメラ娘D「そうですね」

キメラ娘E「おやつみんなで食べよ!」

キメラ娘B「うん…………」

キメラ娘D「…………バービーちゃん、ナンシーちゃん………大変、だね」

キメラ娘C「うん………男さんと、アレンさんが一緒に消えちゃったからね………」

蛇娘「しゅる………」ウルウル………

キメラ娘B「でも、アレンさんが残したこのペンダントは、まだずっと光っているんです…………だから、私は信じています……………」

キメラ娘C「うん、私も信じているよ…………! 絶対、あの2人は帰ってくれるって……………!」

キメラ娘E「はぐはぐはぐはぐ…………ごくん………! ………ぱくぱくぱく…………」

キメラ娘D「こら少しは空気を読みなさい」ゴン

キメラ娘E「あでっ。…………だってにんしんしたからずっとお腹減っちゃって…………」

キメラ娘C「そうなんだ……………………………えっ?」

キメラ娘B「にん、しん…………?」

キメラ娘D「いつの間に?! 誰?! 何があったの?!」

キメラ娘E「えっと、拾ってくれた人となんだよ」

キメラ娘C「……………確かその人って、男さんの友達で、既婚者だった気がするんだけど……………」

キメラ娘E「うん! 男さんがいなくなって、とっても悲しがっていたけど………………慰めて、流れでこう…………」

キメラ娘B「ちょっとノエルなにしてんの!?」

キメラ娘C「それは流石に許容出来ないよ!?」

キメラ娘D「ノエル……………あなた、ねぇ…………」

キメラ娘E「うん…………私も悪い事をしちゃったと思う。…………でも、おかあさんも許してくれたし、今幸せだよ!」

キメラ娘B「…………はぁ………………」

キメラ娘C「……………ノエル…………」

キメラ娘D「…………まあ、それなら、いっか…………」

キメラ娘E「えへへ〜( ´ ▽ ` )」

426 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 18:56:33.72 ID:/60zQOLr0


モンク「……………アレン……………」

キメラ娘B「ただいま帰りました。…………あ、マイさん」

モンク「あ、バービーちゃん。………おかえり。どうだった?」

キメラ娘B「良かったですよ。人間も、まばらですがいました。…………それにしても、アレンさん、帰ってきませんね…………」

モンク「うん…………ペンダントは、光っているのにね…………」

キメラ娘B「…………マイさん」

モンク「なに?」

キメラ娘B「アレンさん帰ってきたら、何します?」

モンク「……………………正直に言って良い?」

キメラ娘B「良いですよ」

モンク「告白する」

キメラ娘B「私もです」

モンク「…………こんにゃろ。先に私に言わせて自分が言いやすくしやがったな」グリグリ

キメラ娘B「ウフフ……………♡ ………もし帰って来たら、一緒に告白しましょうね…………♡」

モンク「………………そうだね……………」

427 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 18:57:42.86 ID:/60zQOLr0
〜夜、宿屋〜

堕天使「プーさ〜ん♡ はぁ、はぁ♡」ズチュ、ズチュ、ズチュ♡

魔導士「次はワシじゃの♡ あ、あっ、ああっ♡ さ、流石は罠技師よのっ♡ 手つきが凄いのぉっ♡ はぁ、はぁ♡」プシャッ、プシャァ♡

スカウト「だ、だから俺は罠技師じゃねえって………! スカウトだっつーのに………! ふぅ、はぁ、ふっ……………!」バチュン! バチュ♡ バチュウッ♡

堕天使「もっと、もっとハメハメしてぇ♡ えへへへへ〜♡ きゃはっ♡ おちんぽぉっ♡ きゃははっ♡」

スカウト「こら、そんな言葉どこで覚えたのっ………! くぅ、はぁ…………! はぁあっ…………!」ドチュン♡ ドチュゥ♡ ドチュッ♡

魔導士(ガネーシャ………こんなにビッチのようなセリフを吐いてはいるが、こやつ、一途なんよの…………言の葉ビッチ、とでも言うのかの。堕天使になった反動か、言葉だけが下品に下品になって行ったんでの……………)

堕天使「ああっ♡ クる? クるのっ? クるんだねっ♡ いっぱいおまんこにびゅっびゅしてぇっ♡ プーさんっ♡ プーさぁああぁぁぁんっ♡」

スカウト「はぁっ………! はぁっ…………! ガネーシャ……! ガネーシャッ♡ ガネーシャァッ♡」ドッチュ♡ ドッチュ♡ ドビュビュビュ〜ッ♡ ドッビュビュビュ〜ッ♡

堕天使「あはぁあああああああぁあっ♡ いっぱい来たぁあぁああぁっ♡ おまんこっ♡ きゃはぁっ♡」

スカウト「くぅ…………ふぅ……………ガネー、シャ…………♡ ん、んむ、ちゅっ……………♡」ビュビュ、ビュゥッ…………♡ ビュルビュルビュル……………♡

堕天使「はぁぁ♡ プーさんっ…………♡ プーさぁん…………♡」ビク、ビク…………♡

魔導士「ふぅ……………♡ プーサ………まだ出るかの…………? 次はワシの番での…………♡」

スカウト「ちょ、ちょっと……………休ませて、くれ…………もう、勃たない……………」

堕天使&魔導士「「『ヒーラ』♡」」フワワワン♡

ビキッ♡ ビギッ、ビギビギビギッ♡

堕天使「これで…………♡」

魔導士「復活での…………♡」

スカウト「………………マジでぇ………?」



スカウト「…………あのさ、2人さ。……聞いて良い?」

堕天使「なん………でしょうか………ふぁぁぁ…………」コックリ、コックリ………

魔導士「なんだの?」ツヤテカ

スカウト「…………俺よりアレンの方が強いし、顔も良いだろう? ……………なんで俺を選んだんだ?」

堕天使「なんでって…………ただ、好きだからですよぉ…………♡ ………だって、プーさんって料理上手ですし、色々可愛い物作ってくれるじゃないですかぁ……………♡ 胃袋も、心も、鷲掴みされちゃったんですよぉ…………♡」

魔導士「確かに、アレンは良い男での。…………でも、お主は良い男を越えた、ワシの命の恩人ではないか…………♡ …………色々あったワシを拾い、荒みきった心を洗い流してくれたじゃないかの…………お主がいなければ…………お主がたまたまあそこを通って貰えなければ……………ワシは死んでいたからのぉ………」

スカウト「なるほど、な…………………愛してるよ、2人とも……………♡」

魔導士「ああ…………♡」

堕天使「くぅ…………すぅ……………」

スカウト「……………ガネーシャ寝てるし…………」

428 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 18:58:20.71 ID:/60zQOLr0


褐色娘「…………………」チャキッ、パンッ

………………………ピキッ

褐色娘「…………………」チャキッ、パンパンパンッ

………………………ピピピキッ

褐色娘(……………弾倉が少なくなって来た…………多めに持ってきて良かったが、それでも地球に帰れない以上は、念のためを思うとこれ以上使えないな……………)

褐色娘(ああ嫌だ。遠距離射撃で集中していないと、気を紛らわせられない。集中していないと……………涙が………………)ポロ………ポロポロッ…………

褐色娘「………………うっ……………うえ…………! うぇえええぇええええええんっ! 男ぉおおおおおおおおぉおおおっ! うわぁあああぁあああぁあぁんっ!」ボロボロボロボロボロボロボロボロボロッ!

キメラ娘C「あ、いた、フォイアちゃん………って大丈夫!?」

褐色娘「シーネーチャぁあああぁああんっ! ぅ、ううっ………! ぅぐ、ぐすっ、ぐふぁっ………!」ガシッ…………!

キメラ娘C「よしよし…………心配だね…………」

褐色娘「寂しいよぉおおおおおぉおお…………! 淋しいよぉおおおぉぉぉぉぉぉぉ…………! 男がいないと悲しいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……………! 2度もいなくなるなんて酷いよおおおおおおぉおおおおぉおぉぉ………………! えぐっ、えぐぅっ………………!」

キメラ娘C「も、もう、フォイアちゃん……………そ、そんなに泣くと、わ、私、まで……………! う、うううぅっ…………! 男、さん……………! ぁぁああぁあ………………!」ギュゥッ……………!

褐色娘「うゎああああああぁああぁあああぁああんっ!」ヒシッ………!

キメラ娘C「わぁああああぁあぁぁあぁぁあああぁああんっ!」ヒシッ………!

429 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 19:00:06.95 ID:/60zQOLr0


スライム娘「……………旦那様…………」

スライム娘(あの人の心みたいに綺麗な星空の下、今日も私はここに来る)

スライム娘(あの人が勇者さんごと消えてしまった、天井の吹き飛んだこの魔王城に……………)

スライム娘(知らない人は口々に言う。2人は超エネルギーのぶつかり合いで揃って蒸発してしまったのだと)

スライム娘(知っている人は言う。あの人たちは、必ず帰ってくると)

スライム娘(根拠のないその考えを、私達は絶対に曲げない。疑わない。ちょっと疑ったとしても、それでも必ず帰ってくると信じる)

スライム娘(ここに来ると、いつもその考えは例外無く強くなっていく。まるであの人がすぐ隣に居るような安心感と威圧感…………なんでだろう……………)

スライム娘(ねえ、旦那様。私、まだあの精液バンク使って無いんですよ。だって帰ってくると信じていますから。帰ってきたらぜひ、新しく生まれた子供たちに種付けしてくださいね…………………)

スライム娘(ああ、私だけの神様、私の願いを聞き届けてください……………どうか、あの人ともう一度会わせてください………………お願いですから………………)ポロッ………

ピチャン………

スララ「かちゃん! かちゃん! あ、いた! かちゃん、今日、今日とちゃんが………! カルルが…………!」タタタタタタ……………!

スライム娘「スララ…………? …………旦那様が、なんですって……………?」

スララ「今日、とちゃん、が………………え…………と、ちゃん……………?」

スライム娘「…………え?」クルッ

ポン、ポン…………

男「………ただいま」

スライム娘「…………………えっ?」ポロポロポロポロ………

男「ちょっと、遅れてしまったな」

勇者「げほっ………! げっほげっほ…………! こ、ここは……………魔王城、か……………?」

???「う、ウソだ…………俺は神、だぞ……………こんな事が……………許されるハズ、が………………」

スライム娘「……………………旦那、様……………? ………………旦那、様……………!」ボロボロボロボロボロボロボロッ……………!

男「スーラ。そんなに泣いたら身体の水分が無くなるだろ? ………………じゃあ、もう一度言うな」
430 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 19:00:33.05 ID:/60zQOLr0




































ただいま






……………おかえりなさいませ……………!
431 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 19:17:34.22 ID:/60zQOLr0
一応、完結です。









………大丈夫です。
ちゃんと後日談もあります。
432 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/06(金) 19:28:04.54 ID:/60zQOLr0
さーて、今後の後日談はー?


@堕ちた神と絶対神男の爆誕

A勇者再臨! キメラと幼馴染のダブル告白の行方

B魔王の初恋 来たるべき青春

C絶対神地球に上陸す! 虎と狐の里帰り

Dとあるスライムの覚悟 「わたちは指輪しませんです!」

E星に伝えよ 草原は淫れ白に染まる


多分この6話でお送りいたしまーす!
また見てくださいねー!
ジャンケンポン!
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 20:43:51.88 ID:0OgYqh9NO
完結乙!!!
なんとなく察せられるとは言えやっぱり起きたことに関する説明があると嬉しいね
後日談も楽しみだ
434 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [sage]:2020/03/07(土) 16:33:11.98 ID:/qlLLHvU0
〜堕ちた神と絶対神男の爆誕〜
435 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [sage]:2020/03/07(土) 16:33:39.12 ID:/qlLLHvU0
〜帰還より3日後〜

ああ……………まあ、魔王様に報告したりとかいろいろと大変だったから、今日こそイチャイチャ出来ればしたいな。
……………ん? 何があったかって?
やっぱり聞きたいか。

……………まず勇者の身に起こったことだが、この世界の神が憑依していたんだ。
自身の手で俺の息の根を止めるためにな。
でも、俺は殺されなかった。
俺は自爆したって思われていたようだが、俺は死ぬ気なんて毛頭なかったんだ。
勇者(神憑依)も殺さないように、その征剣を引っこ抜くために自分と全魔石の魔翌力を解放したんだ。
でも何が起きたのか、俺たちはそのまま変な世界に飛ばされた。
時間もよくわからない、上下があるかどうかもわからない極彩色の世界に飛ばされてしばらく後、俺たちはようやくこの世界の創造神とも言える人物を見つけた。
そいつはチキュウのパソコンのような道具を使ってこの世界を創造し、弄び、リセットしようとしていた。
ああ、この世界に戻ってきた時に連れていたあの男だ。
今は堕天したあの勇者パーティの天使が言う神とも同一人物らしい。

すんでのところで神の所業を止めた俺たちは、その足で神の集会所に殴り込んだ。
殴り込む、と言っても、穏便にだぞ。
俺だって全宇宙の神々と戦う力はない。
それから話し合いだのなんだの色々あって、俺はこの世界の創造神に変わって神になったんだ。
ああそうだ。
俺は今神だ。
神といってもこの星だけを治める神の中では弱い神だけどな。
他の神も俺が神をやる方が面白そうだと言っていたし、他の神にとっては玩具みたいな物だが、前の神に世界ごと消されるよりはマシだろうと思って、俺は神になったんだ。
勇者がなるという道もあったが、あいつは遠慮していたからな。

そして、神に成り上がった事により世界の壁を自由に超えることができるようになった俺は、全部手続きを終えてから、勇者と前神を連れて魔王城に帰ってきたってことだ。
それで、ただいまってことだ。

ん?
先代の神はどうなったかって?
この世界を作ってくれたことは感謝するが、運命を弄んだ事は許せないから、もちろん、相応な罰を受けてもらうことにした。
………………ああ。
神の永遠の命の中で償ってもらう、相応な罰を、な………………

〜回想、お仕置き部屋〜

元神「おまえ……………私に…………こんな事をして……………ゆる、されると……………」

男「許されるさ。神だからな」

元神「その………地位は……………私の物だったのに……………! 数百年の栄光を、奪い、やがって…………! クソがぁあぁぁ……………!」

男「…………自業自得だ」

元神「………私は神なんだぞ…………! なにしたって良いんだ………! 虐殺したって、隕石を落としたって、私の勝手なんだぁあああああぁあああっ!」

男「黙れ」バキャッ!

元神「がっ、あばっ…………! お、お前…………神を……………神を、殴っ……………」

男「立場を弁えろ。お前はとっくのとうに神じゃ無くなっているんだ。今は俺が神だ」

元神「……………嫌だ……………私は神なんだ……………地球のクズニートから…………神クジに当たって神になったのに……………なんでだよ………………どうして………………」

男「…………何があったかは知らないが、それでもお前は神として人々の運命を弄んだ。こうなったのは、全部自分の所業の因果だ。…………その責任をとる覚悟は出来ていたんだろう?」

元神「……………責、任……………?」

男「…………どうも、新しく神になった男です。全視聴神の皆さまこんにちは。今回は先代の勘違い神を制裁したいと思いまーす。私は全く視聴神の方々を襲う気が無い、という事を先にお伝えした上でご注意しておきますが、皆さんこうならないように気をつけてくださいね。特に自身の創造した世界を意味もなく弄らないように、お気を付けくださーい。面白がって弄ってしまった時点で、ラスボスとして倒される動機は確立してしまいますからねー」

元神「な、なにを………お、おお、お前、な、何を、する気で…………!」………ガタガタガタガタ…………!

男「えー、皆様。神が落ちるところはあまり見た事が無いと思われます。とても珍しい事なので、しっかりと見てくださいねー。………さて、このように落ちてしまうと、神もただの人間です。新しく神になった人にとっては、柔らかい紙粘土も一緒なんですねー。なので…………」フォン…………

元神「…………え…………え、なんだ、こ、これ……………あ、嫌だ…………! 嫌だぁあああぁあああっ!」グネ、グネ、グネンッ

男「もうちょっとここはこうですねー。コメント欄の意見もどんどん採用していきましょー。………………よし。これで完成ですね」

元神「…………ぁ………ぁああぁぁぁ…………ぁああ…………」

男「まるで合成獣ですねー。これならお客様達もご満足いただけるでしょう」

男「…………ね。ウサ耳猫耳肉球長ベロ触手爆乳ミルク噴射ふたなり全身性感帯即イキメスガキちゃん」

元神娘「も…………戻して…………くれ…………お、お願い…………だ……………な、なあ……………頼む、から……………なんでも、するから………………」

男「ん? 今何でもするって言ったな? ………じゃあ俺からのお願いだ。これから、永遠に、永久に、男共を喜ばせてやれ」
436 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [sage]:2020/03/07(土) 16:39:01.38 ID:/qlLLHvU0
以下ガチグロ要素あり
437 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [sage]:2020/03/07(土) 16:39:55.96 ID:/qlLLHvU0
〜しばらく後〜

男「これなら、『そういうプレイ』がお好みのお客様もご満足するだろう」

遊女長「ええ、とても助かるでありんす。………お礼と言ってはなんでありんすが、遊女長のあちしの身体を……………♡」

男「無理だ」

遊女長「うー………残念でありんすねぇ」

ゴリッ、ゴリッ、ゴリッ、ブチブチブチッ………!

元神娘「やめでやめでやめでいだいいだいいだいいだぃいいいいいぃいっ♡ ぁあああぁあああああああああああああっ♡ やだぁっ♡ いぶぃいぅっ♡ イギだぐなぃいいいいいぃいいっ♡」ブシャッ♡ ブシャァアアァアアアアアッ♡

客1「えへへへ〜、神ちゃんの血の色も赤いんだ〜。すっごい真っ赤………♡ はぁ、はぁ…………神ちゃんのモツあったかーい♡」ブビュゥウウゥウウゥッ♡

元神娘「えご、あげぇえぇっ…………♡ あは、あははは…………♡ げぼぉおおぉぉぉ……………♡」ビチャビチャビチャッ………

客2「うむ………美味ですね。流石の私でもこれは食べた事が無かったのでねぇ。…………まさか、生きたままの脳を味わえるとは」クッチャクッチャ………ザクッ、キコキコ………

元神娘「ぴあ、ぴぃいいいぁああああ、じゃじぇうんじかおっくぉあ♡」ビグンビグンビグン♡

客3「確か、これって持ち帰っても良いんですよね? ………そうですか。いや、中々この材料は手に入らなくてね…………ほら、神ちゃん。これ、飲んでね」ガポッ

元神娘「ん、んぐぐっ、んごくっ、んごくっ……………ふ、ふぇ…………?」ボロボロボロッ、カラララァンッ

客3「そうそう………歯。しかも、こんなに沢山の種類…………♡」

客4(魔族)「普通のメスの子宮は破裂しちまうからな、ブヒヒン♡ 遠慮無く思いっきりブチ込ませて貰うブヒヒン♡」ビッギンビッギン♡

元神娘「へ…………え……………?」

客4「ヒヒーーーンッ♡」ドゴリュッ、ブチャァアァッ♡

元神娘「あ…………あ゛……………かひゅ………………かひゅ………………」

客4「あー死にそう♡ 命尽きそうだねぇっ♡ 良いよっ、良いよぉっ♡」ドゴン♡ ドゴオオッ♡ ドゴヅブゥッ♡

元神娘「きゃぷ………♡ おぼろろろろろろろろぉおおぉっ♡」ビヂャビヂャビヂャァッ♡

客4「ぶふーっ♡ ぶふーっ♡」ガキッ、メキメキメキメキ………………♡

元神娘「あ、や、やべ、ぐび…………♡ 死……………♡」ビク………♡ ビク……………

ゴキャァッ♡! ボギボギボギッ、パギッ、ガリッ♡

ボビュグルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルッ♡

客4「ブッヒヒーーーーーンッ♡」ボギャァアッ!

元神娘「……………………」プラーン…………ゴボゴボゴボゴボッ、ガボボボボボボッ………

遊女長「………流石のあちしでも気分が悪くなるでありんすねぇ…………うっ………首が回って…………………」

男「まあすぐに治るので、回転率も良いでしょう。もし何か問題があれば、すぐに連絡ください」

遊女長「分かったでありんす」

メキメキメキメキ………

元神娘「えへ…………えへへ………………♡」メキメキメキメキ………

遊女長「おおぅ…………ああやって永遠に回復し続けるんでありんすね……………哀れでありんす…………少し、同情するでありんすよ…………」

438 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [sage]:2020/03/07(土) 16:40:22.79 ID:/qlLLHvU0


男「………そうして、哀れな元神は永遠に犯され続けるのでした…………自分が作ったからって、好き勝手するもんじゃ無いな」

男「神として、俺は特に何もするつもりはない。この星においては全能ではあるが、全知では無いし、調子に乗れば前の神の二の舞だしな。唯一神としての仕事をするとしたら、配神だ。今まで先代の神は、この世界の様子を、魔王と勇者の戦いの様子を配神していたようだ。人気だったようだが、俺が神になった以上はもう魔王と勇者は戦い合わせない。だから、完全にテーマ切り替えだ。俺が配神するのは……………SEXだ。神々に向けて、俺のハーレムSEXの様子を配神している。君達には悪いが、そうでもしないと神の一柱として認められず、なんなら危険因子として他の神から排除されてしまうからな」

男「………纏めると、邪神は堕ち、人間と魔族は仲良しに、俺たちの生活はそのまま…………いや、少し変わった」

男「…………ですよね、魔王様………いえ、上皇様」

上皇「上皇って言うとなんか変だな……………まあ、良いけどな。新魔王殿よ。………いや、もはやお主は魔王なんて物の枠には入らない。魔神だ」

男「魔神、ですか…………良い響きですね」

上皇「…………世界を、宜しく頼む。魔神、『男』よ」

男「…………はい………!」
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 16:45:14.65 ID:WHrsX0t1o
上皇様で草
こういう発想は素直に見習いたい
あとそうか、神も元々は男は違うベクトルの異世界転生者だったのか…
440 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/08(日) 13:44:05.49 ID:jb/cVhLK0
〜勇者再臨! キメラと幼馴染のダブル告白の行方〜

〜帰還より1ヶ月後〜

勇者「………………これが、本当の世界平和か…………まさか、神が黒幕だったなんて、思いもしなかった…………………残されたのは、勇者は必要無い、平和な世界。確かに望んだんだけど、勇者である俺はなーんもやる事が無くなってしまったなぁ……………しょうがない。ゆーっくり、世界放浪の旅にでも出ようかな……………」ザッ、ザッ………

……………ダダダダダダダダダダ!

キメラ娘B「ちょ、ちょっとまってください………! アレンさん………!」

モンク「アレン…………!」

勇者「…………え…………? バービーちゃん………それに、マイ…………!? どうして…………!?」

キメラ娘B「そ、その旅…………! わ、私も………!」

モンク「私も………!」

キメラ娘B&モンク「「ついて行かせて(ください)っ!」」

勇者「あ、え、うん…………良いけど……………」

キメラ娘B「やった……………!」

モンク「だ、第一関門突破だね……………!」

キメラ娘B「はい…………!」

勇者(え、なに、第一関門…………? …………まあ、一人より二人、二人より三人って言うし……………)

〜とある町、夕方、赤く染まるカモメ亭〜

ザザァァァァン……………ザザァァァァン……………

キュゥ、キュゥ、キュゥ……………(カモメ)

キメラ娘B「うわぁぁぁぁ……………♡ すっごく綺麗ですねぇ……………♡」

モンク「前に来た時は運悪く曇ってたからね…………私も、ここの夕日を見るのは初めて…………」

勇者「魔王討伐のために旅してた時はゆっくり出来なかったからな…………」

モンク(………それにしても、ちょうど三部屋空いてるからって、三人別々にするかね………? 真ん中のテラスにアレン、向こう側のテラスにバービー、そして、こっち側に私…………今そんな立ち位置)

キメラ娘B(とっても綺麗な風景…………これなら、マイさんとの告白も、成功するかも………………………でも、二人で告白しても、もしかしたら付き合いが短い私の方は……………)

モンク「……………ねえ、アレン」

勇者「………なんだ?」

モンク「あのさ…………言いたい事があるの…………」ヒラリ

勇者「えっ、何!? なんで俺のテラスに来たの……………?!」

キメラ娘B(…………! 合図、ですね………!)ヒラリ

勇者「えっ、バービーちゃんまで……………」

モンク「………………」コクリ………!

キメラ娘B「………………」コクリ………!

モンク「ア、アレン…………!」ギュッ………!

キメラ娘B「アレンさん…………!」ムニュゥ………

勇者「え、ええっ、えっ?」

モンク&キメラ娘B「「好き(だから………!)(です!) 付き合って(ください)!」」

勇者「え、ええっ、と、えっと……………ちょっと、待って……………………え…………………………どゆ……………………こと…………………?」フラァ………バターン!

モンク&キメラ娘B「「アレン(さぁん)っ!?」」

441 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/08(日) 13:44:34.74 ID:jb/cVhLK0


勇者「う、うぅうん………………」パチクリ………

キメラ娘B「アレンさんっ!」

モンク「あ、起きた………? ………アレン………!」

勇者「……………おは、よう……………あの、ちょっとだけ整理させてね………………………」

勇者「すぅ〜、はぁ〜…………………………………………………………告白?」

モンク「………そうだよ。告白」

キメラ娘B「…………アレンさんが帰ってきたら、一緒に告白しようって約束していたんです」

勇者「そ、そう、か………………で、でも、2人一緒にって…………俺、どうすれば………………その、全然2人に対しては、そんな気無かったし……………」

モンク(まさかとは思っていたけど、本当に無かったんだ……………)

キメラ娘B「………………わ、私は…………フってください……………」

勇者「…………えっ?」

モンク「ちょ、バービー………! どうしたの急に………?」

キメラ娘B「フって、くださいっ…………! ひぐっ………! うぇえええぇええええんっ!」ダダダダダダダダ…………

モンク「あ、ちょっ、バービー! まってよ、ねえっ!」ダタダタダタ………

勇者「……………」ポカーン

勇者「………って呆然としてる場合じゃ無いっ! 俺も追わないとっ! 待ってくれ〜っ!」ガバッ! ダダダダダダダダ…………

〜崖〜

ザザァァァァン……………ザザザザザザ…………ドッパァァアアァァアァァン! …………ザザァァァァン……………

モンク「はぁ、はぁ…………ねえ、バービー…………! 待って………! 待ってって! ……………ねえ…………どうして急にフってなんて言ったの…………?」

キメラ娘B「………だ、だって……………私がアレンさんに出会ったのは、つ、つい、最近で………………ず、ずっと前からアレンさんと一緒にいる、マイさんのほうが…………!」

モンク「バカ! バービーのバカ! そんな事でアレンにフってなんて言ったの!?」

キメラ娘B「マ、マイ、さん……………?」

モンク「約束したじゃん! 一緒に告白しようって! なんで、なんで自分だけ逃げようとしてるの?! わ、私だって、怖いんだよ……………! 私も、振られるかもしれないのに…………! …………ひぐっ…………ぐすっ………………!」

キメラ娘B「逃げてなんていないです……………だって、アレンさんだって、マイさんと一緒にいる方が、幸せですよ………………魔族と人間が仲良くなったって、私が化け物な事は変わりません………………さっきまでだって、町中で物珍しい目で見られて…………こんな私が隣にいちゃ、アレンさんは……………私が、アレンさんの隣にいる事が、想像できないんです………………!」

モンク「そ、そんな事……………!」

勇者「………そんな事、無い。ハァ……ハァ………」

キメラ娘B「アレン、さん…………」

モンク「アレン………!」

勇者「………バービーちゃんが隣にいる事で、恥ずかしいと思った事なんて一度も無い…………! 君は、化け物なんかじゃ無い…………! …………一人の女の子だよ……………」

キメラ娘B「女の、子…………」

勇者「……………マイ、バービーちゃん…………告白の返事は、待ってくれ…………告白なんてされたのは初めてで、どうすれば良いのか、全然分からないんだ。……………だから、良ければ……………これから、もっと旅をして、互いに知り合おう…………返事は、それからで良いか…………?」

キメラ娘B「…………! はい………!」

モンク「…………いつか返事は頂戴ね」

勇者「……………もちろん………!」

442 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/08(日) 13:46:56.08 ID:jb/cVhLK0
〜帰還より1年後、とある酒場〜

ザワザワ
おい、あれって勇者じゃねえか……?
あの、麻薬組織をブッ潰したって言う………?
あんな美人を二人も侍らせやがってぅう……

モンク「で、結局あんたはどっちの告白も受けとったんだよね♡」ポッコリ♡

勇者「だって、一人なんて選べなかったんだ…………久しぶりだね、みんな」

キメラ娘B「えへへ…………♡ 『アレン』〜…………♡」ポコッ♡

スカウト「周りの奴ザワついてるな………まあ、勇者パーティが集結してるもんな。………と言うか、お前が放浪の旅に出たお陰で1年ぶりの集結になっちまったんだろうがよ」

堕天使「そーですよー。もー、こっちは遠出もし辛くなっちゃったんですからねー」

堕天使子「ん………ぅぶぅ…………」

魔導士「ほーら、綺麗だのぉ?」ポワヮッ、キラキラシャランシャラン………

魔導士子「きゃっきゃ♡」

魔導士「うむ………今は子を育てる親は偉大だと言うことを、思い知らされているでのぉ」

勇者「こっちも、あとしばらくしたら子供が生まれる予定なんだ。今は安定しているからもうしばらくは放浪の旅を続ける予定だよ」

スカウト「また行くのかぁ?」

勇者「嵐のような闘いの日々は大変だったけど、それでもなんだか懐かしくてね………今もどこかで困っている人がいると思うと、気が気じゃ無いんだ。………何より、2人を連れての旅が楽しくてね…………」

堕天使「大変なお父さんですねー………」

魔導士「こんな旦那に振り回されて大変じゃないかの?」

キメラ娘B「いえ、私も楽しいので、大丈夫です。お腹の中の子にも沢山の世界を見せてあげいですしね…………♡」

モンク「うん。まだまだ行ってないところもたっくさんあるしね♡」

スカウト「まあ、それなら良いけどよぉ」

魔導士「なあ、プーサよ。もし良ければ、またこの6人で少し綺麗な場所に旅にでも行ってみないかの?」

堕天使「良いですねぇ………またあのワクワク感を感じられると思うと……………んっ………♡」ビク………♡

堕天使子「ぁう?」

スカウト「旅か…………どうだ?」

勇者「良いかもね。2人はどう思う?」

キメラ娘B「賛成です!」

モンク「賛成〜!」

スカウト「よし、じゃあ、決まりだな」

勇者「ああ…………!」
443 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/08(日) 13:47:33.85 ID:jb/cVhLK0
バァンッ!

ヤクザA「おうおう! いつもの頼むぜぇ?」

ヤクザB「いつもどおり………ツケといてくれるよなぁ? ちゃ〜ん〜とぉおおぉ………払うからよぉ?」

ヤクザC「ひゃーっははははは!」

店員「ひ、ひぃっ…………ど、どどど、どうぞ! お酒でございます!」

ヤクザD「よぉく分かってんじゃねえか!」

ヤクザE「………ぁあん? おいこの酒安い奴じゃねえかぁ?」

店員「す、すいません……! きょ、今日は入荷が出来なくて………! た、タダでいいのでぇええぇっ!」

ヤクザF「テメエ舐めてんのかぁあああんん?! ぶち殺されてえのか?!」

店員「ひぃいいいいいっ!?」

勇者「……………」

ヤクザA「………ぁあ? お前何メンチ切ってんだぁ?」

勇者(ヤッベ………まあ、これで口実が出来るな………)

ヤクザB「おぉおおおぉぉおぉ………キレーなネーチャン連れてんじゃねーかよ。俺たちで遊んでやろーぜぇ?」

ヤクザC「ひゃははは! 二人ガキもいんじゃねぇかよぉ……遊びがいがありそうじゃねーか!」

ヤクザD「へー、ねぇちゃん綺麗な羽根じゃぁん……………見たカンジ、遊んでるでしょぉ………? タダでヤらせてくんねぇ…………?」サワ………

バギャァッ!

ヤクザD「ほべりぼろべりばっ!?」ドガガガガガガガガガシャァンッ!

……………シーン……………

堕天使「フザけんじゃありませんよ糞野郎…………私はプーさん一筋なんですよぉ」シュゥゥゥ…………

堕天使子「ひ、ひぅっ………! うえぇええぇんっ!」

堕天使「あー、ごめんごめん、よしよし……………ヤっちゃった☆」テヘ☆

勇者(…………ま、いっか)

ヤクザE「こっ………このアマぁあああぁあああああっ!」

ヤクザF「殺っちまえぇええぇえっ!」

魔導士「あーあ、殺る気にさせてしもうての。ひいふうみい………丁度あと5人いるの。久しぶりに暴れてみるのも良いの。じゃ、赤ちゃん頼むでの」

堕天使「了解!」

モンク「まあ、あれは仕方ないね…………私もちょっとやってみようかな」パシッ、パシッ

キメラ娘B「あ、え………わ、私もやります!」

スカウト「俺の嫁の羽根によくも触れてくれたな……………?」パラパラ………

勇者「なんでこうなるかな……………大丈夫、殺しはしないからさ」チャキッ

店員「え、ちょ、て、てて、店内での乱闘は、お、おお、おやめくださ………!」

ドッカァアアアアァアアンッ!

ヤクザ達「「「「「うぎゃぁあああぁあああああああああっ!」」」」」
444 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/03/08(日) 13:54:16.05 ID:jb/cVhLK0
〜魔王(上皇)の初恋 来たるべき青春〜
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 18:52:38.05 ID:RsmI1bx/0
正直に言うとウサ耳猫耳肉球長ベロ触手爆乳ミルク噴射ふたなり全身性感帯即イキメスガキちゃんのガチグロプレイでシコりました
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