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【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その13

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750 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 11:52:46.38 ID:upieoKqaO
確か前の全員集合の海の時が判定総数28(生存キャラ全員)
今どの辺かわからんけど今回はフローレンがテスト作るから判定無くなるとして多分最大27判定取ってるんじゃないかな
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 12:35:55.44 ID:3U+2OFr60
>>750
サンクス
数えてみたら27ならちょうど俺のやつまでやね
まあそこまで入ってるかは分からんけど
752 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/25(水) 23:32:27.80 ID:h8tpVnRj0
こんばんはー
はい、判定は取り終えましたが……
これは本当に色々凄い結果になりましたね(両方の意味で)

それではゆるりと少しだけ再開です
753 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/25(水) 23:33:04.71 ID:h8tpVnRj0
3:帝国代表・フローレンベース

(試験難易度・高 一部最低保証25+個別補正)

――


アルフ「リーナ……は駄目だな。あの子では問題を易しくし過ぎてしまいそうだ」

クラウス「スカーレット将軍ならば……」

クラウス「……」

クラウス「駄目だ。依頼日時を間違えれば、いかがわしい試験になってしまう!」ガクリ…

アドルラン「むむ……」




アドルラン「引き受けてくれる確証はないのだが――我が母、フローレンはどうだろうか?」





クラウス「何?」

アルフ「あの魔女に? 帝国に有利な問題ばかり作るのではないか?」

アドルラン「いや、逆にそれはないだろう。母上はかつてよりその魔法の才と知識は本物だったと聞く」

アドルラン「そしてあの父上と共に在るのだ。小細工をする気も起きない筈だ」

クラウス「なるほど、確かにある意味最強の監視役ではあるな……」

アルフ「妙な真似をすればどうなるか、魔女が一番理解しているということか」

アルフ「小細工が出来ず、他国にも知れ渡る魔道の才の持ち主……」

アルフ「盲点だったが、そうなると適任者やもしれんな」

クラウス「ああ。私は異存はないよ」

クラウス「しかし問題なのはやはり、このような試みを引き受けてくれるかどうかという点だな」

アドルラン「とりあえずまずは私の方から声をかけてみよう」

アドルラン「駄目だった時は、仕方がない。王国か聖国のどちらかにお任せすることになってしまう」

アルフ「了解した。そちらに決まった場合、リーナも参加させてもらっていいかな?」

クラウス「私も、スカーレット将軍と共に参加させて貰いたいところだな」

アドルラン「勿論! それでは、また後日。近いうちに報告致します」


……


――
754 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/25(水) 23:33:49.22 ID:h8tpVnRj0
――


……


【帝国・ギルバートハウス】



フローレン「三国の学力試験、それを作ってほしいですってぇ?」

アドルラン「はい。我々も試験を受けたいと思い……」

アドルラン「思いつく中で、母上が最も適任だと思いました故」

フローレン「ふぅん……」

ギルバート「……試験、か」

ギルバート「アドルランよ。帝国だけでなく、何故他国も巻き込む?」

アドルラン「これからの帝国は、他国との交流も必要だからです」

アドルラン「より良き帝国のため。それには、より充実した教育が必要なのです」

アドルラン「字の読み書きだけでなく様々な知識を得ることも、上流階級の特権にしてはいけない」

アドルラン「私は、そう考えます」

ギルバート「ふっ……」

ギルバート「お前が良いと思った道ならば、迷わず進むがよい」

ギルバート「我には、思いつきもしなかった道だからな……」

アドルラン「はっ!」

フローレン「……」

ギルバート「……して、フローレンよ。引き受けるか否か答えよ」

フローレン「はぁ……」

フローレン「面倒くさいけど……あなたが認めてるし、少しは暇潰しになるかもしれないしぃ」

フローレン「――いいわよぉアドルラン。引き受けてあげるわぁ」

アドルラン「!! ありがとうございます!」バッ!

フローレン「……要するに、どこの国の人間が受けても問題のない、学校レベルの試験を作ればいいのよねぇ?」

フローレン「ま、私にかかればその程度造作もないわぁ……!」

フローレン「楽しみにしてなさぁい?」ニヤリ

ギルバート「……」



755 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/25(水) 23:35:19.45 ID:h8tpVnRj0
――


……


フローレン「さて、と……引き受けちゃった以上は、作るけど……」

フローレン「どうしようかしらねぇ……?」ウーン…

フローレン「こんな教本わざわざ読み直したの、何十年ぶりかしらぁ?」ペラペラ

フローレン「……」ペラペラ

フローレン「……ほんっと勉強って退屈よねぇ」

フローレン「なぁんで、みんな何度も読んで必死になるのかしらぁ?」

フローレン「――まぁ、大体お馬鹿さん達がどこで躓いているかの想像はつくけどねぇ」

フローレン「……」

フローレン「……」

フローレン「いいことを思いついたわぁ……!」パン!

フローレン「学校の試験なんて退屈でしかなかったけど、今の私は作る側……!」

フローレン「――お馬鹿さん達を悶えさせる、私の問題で悶え苦しむ姿が愉しめる立場じゃなぁい!」

フローレン「やだ、ちょっとそう思うといいじゃなぁい……」








フローレン「――試験が終わったら受験者全員集めて、一人一人得点を発表してやるのもいいわぁ……♪」キラキラ!






フローレン「――大衆の前で赤っ恥かかせてあげるわよノワールゥ!? あーはっはっはっ!」



フローレン「そうと決まれば……!」ギラリ!

フローレン「この私が、天才的な試験を生み出してあげようじゃないのぉ!」バサァ!


……


――
756 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/25(水) 23:37:24.14 ID:h8tpVnRj0
――



カリカリ…


フローレン「うん、ぜぇったいお馬鹿さんはこの問題で止まるわねぇ」ニヤニヤ

フローレン「簡単な問題を続けて解かせた後に、これをぶつければ……」

フローレン「調子よく解けてたんだから、絶対にこれもあと少しで解けると思いこむ……!」プフー!

フローレン「そうして無駄に時間を使いなさぁい。この問題で後の問題用の時間を削ぎ落してやるわぁ……♪」

フローレン「おまけでこれの配点は0.5点とかにしてやるのも面白そうねぇ……!」



フローレン「……あえて、択一式の問題も入れようかしらぁ?」

フローレン「――答えを全部1番にしてやるけどねぇ」ニヤニヤ

フローレン「ふふふ、まさか10問連続1番とは思わないでしょぉ……?」

フローレン「本当にこれであっているのか。一度自分を疑い始めたらあっているところも、これからの問題も自信を失うわよねぇ」ニヤリ

フローレン「あ、でも丁度真ん中だけ違う番号っていうのもいいかもぉ?」カリカリ…



フローレン「数式系は難易度を高めにしておこうかしらぁ?」

フローレン「単純だけど計算回数を増やして、じわりじわりと集中力を欠かせてやれば……」

フローレン「最後のこの辺りで、絶対に計算を間違ってくれるわぁ……♪」ニヤニヤ



フローレン「穴埋め問題……あったわねぇそんなの。でも普通じゃつまらないし……」

フローレン「……こっち、いやこっちかしらぁ……?」

フローレン「……!」ピコーン!

フローレン「うん、ここがいいわぁ♪ 頭の固いお馬鹿さんはここでぐるぐる悩んで沼に嵌まりなさぁい♪」


フローレン「やぁねぇ……案外愉しいじゃない、これ」カリカリ

フローレン「私には簡単すぎるけど、お馬鹿さん達にはこれでも結構厳しいと思うわよぉ?」

フローレン「ふふ、どれだけの人数が悶えるか見物だわぁ……♪」


757 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 23:39:53.16 ID:+Od6qqL00
すでにフラグが……
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 23:41:33.37 ID:upieoKqaO
思っていた以上にガチのえげつない試験だこれ!?
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 23:42:26.65 ID:tJIyHBDTO
試験問題って難しく作りすぎたり意地悪な要素入れすぎると
後で始末書書かされるんやで
760 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/25(水) 23:45:14.16 ID:h8tpVnRj0
……


フローレン「……」カリ…

フローレン「流石は私ねぇ……もう立派な試験が出来上がっちゃったわぁ……!」




フローレンテスト「……」ゴゴゴゴゴゴ!




フローレン「いくつか仕掛けは用意したけどぉ……」

フローレン「よっぽどのお馬鹿さんじゃない限り、ちゃんとある程度は点数も取れるようにしたしぃ……」

フローレン「ちゃあんと平等になるように歴史や文化の問題は入れてない……」

フローレン「ああ、私ったらなんて優しいのかしらねぇ……?」

フローレン「……」

フローレン「……愉しかったし、またやってもいいかもねぇ」

フローレン「……うん、この私を愉しませてくれたお礼に、この記述問題はやっぱり無しにしましょ」ガリガリ

フローレン「代わりに……誰もが絶対に正解できるサービス問題入れてあげるわぁ」カリカリ…







問70


『この世で最も強い男の名を記述しなさい』





フローレン「これで完璧ねぇ!」



……



――
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 23:48:03.40 ID:+Od6qqL00
これは……誰だよ、この人に問題作らそうとした人は!?
762 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/25(水) 23:49:18.06 ID:h8tpVnRj0
――


そして……



【帝国・王城内】



フローレン「ああっ! 久々のお城だわぁ……!」

ギルバート「秘密裏に試験を行える場所が、王城しかなかったというだけの話だ」

ギルバート「試験が終われば、我らはあるべきところに戻るぞ?」

フローレン「はぁい……」

バーンズ「……しかし陛下、何故我々が先行して試験を受けるのです?」

ギルバート「……こやつが、試験に妙な小細工をしていないかを確認するためだ」

フローレン「してないわよぉ!?」ガーン!

アドルラン「お許しください母上。実際に試験として適正かどうかは、皆に受けさせる前に確認が必要なのです」

ネスト「あ、なんか不備があったら俺は遠慮なく王国と聖国に飛ぶんでお願いしますねー?」

フローレン「よ、よってたかってこんなチェックをされるだなんて心外極まりないわぁ……!」

フローレン「いいわよぉ……?」

フローレン「そんなに気になるなら、このフローレンのテスト、受けてみなさぁい!?」ダァン!

フローレン「制限時間は90分! はじめぇ!」



バサァ!



――試験開始!!!





763 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 23:50:39.14 ID:3U+2OFr60
フローレン、その問題の答えは人によると思うんだが…
764 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/25(水) 23:54:39.27 ID:h8tpVnRj0
―――


ただいま採点中……ただいま採点中……



フローレン「……」シャッ…

フローレン「……」シュッ…

フローレン「……」シャッ…

フローレン「……」シャッ…

フローレン「……」シャッ…

フローレン「……」シャッ…

フローレン「……」シャッ…

フローレン「……」シャッ…

フローレン「……」カタ…

フローレン「……」

フローレン「…………」

フローレン「………………」ダラダラ

フローレン「……も、持っていきたくないわぁ、この答案……っ!」ブルブル…

フローレン「あ、あんなに愉しみにしてたのに、どうしてこんな……」

フローレン「で、でも……せっかく作った試験、他の子でも試したいし……」

フローレン「……」

フローレン「ああ、もうっ!」バッ!


……



フローレン「はぁいっ! お待たせぇっ!」ダァン!

フローレン「さっきの試験を、もう返却していくわねぇっ!?」グオン!


先行受験者達((な、何故荒ぶっているんだ……))



フローレン「はぁい、いくわよぉ!?」ピラ!


765 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 23:56:44.68 ID:JFrNnrgxO
ざわざわ…
766 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/25(水) 23:59:16.52 ID:h8tpVnRj0
フローレンテスト結果
50で十分。70以上で優秀

※一部キャラは最低保証及び追加得点有

※奇数ゾロは保証補正貫通の問答無用0点

>>723より)

1アドルラン:25<45+10(大器晩成)
=55点(なんとか半分は越えたけど、まだまだ頑張れ未来の皇帝)


――


フローレン「はぁい、アドルラン55点」

アドルラン「ぬ、ぬぅぅ……!?」ダラダラ

フローレン「……もうちょっと頑張りなさぁい?」

フローレン「一応、私の中では普通の人間なら50点越えればいいとは思っていたけどぉ……」

フローレン「あなた、これから帝国を引っ張っていくんでしょぉ?」

アドルラン「も、申し訳ありません。気を引き締め、精進致します……」ガクリ…

フローレン「……」

フローレン「……いいのよぉ?」

アドルラン「え?」

フローレン「言ったでしょう? 50点越えてればとりあえずは及第点……」

フローレン「あなたが遅咲きなのは今に始まったことじゃないしぃ?」

フローレン「あの頃みたいに、またがむしゃらに頑張ってみなさい?」

アドルラン「は、はい!」

フローレン「……」フゥ…



残り三人(50点……平均的な壁だな)




フローレン「……きえいっ!」クワッ!


一同「「!?」」ビクゥ!



767 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/26(木) 00:05:48.25 ID:FtD5+S690
――


2バーンズ:06
=6点( お い 親 衛 隊 長 ! ? 武術へのストイックさが仇になったか)

3ギルバート:55(奇数ゾロ目)

= 0 点 ( 力 さ え あ れ ば 知 識 な ど い ら ん ! ……いいえ、限度があります)


4ネスト:04
=4点( お い 斥 候 隊 長 ! ? 直感で生き抜いてきたのか?)


――




フローレン「バーンズ、6点ッ!!!」ビタァン!




バーンズ「なっ!?」ガーン!




フローレン「そしてあなたぁっ!? これ……これどういうことなのよおおぉぉぉぉぉぉ!?」バッ!!!




0点答案「……」ババーン!




ギルバート「……!?」アセアセ

フローレン「あなたが昔からよく赤点取ってたのは知ってるわよぉ!?」

フローレン「でもこれ、子供も受けるっていうから、あの頃より難易度落としているのよぉ!?」

フローレン「しかもあなたがこの問70答えられないってどういうことなのっ!?」

ギルバート「わ、我は既にアベル達に敗れ……」アセアセ

フローレン「一対一であなたに敵う男なんているわけないでしょぉ!?」

ネスト「ま、まぁまぁ落ちつ――」



フローレン「ネストォ! あなたも似たような4点よぉ!!!」バシィン!

ネスト「」





フローレン「――今頃になって帝国の大問題発見ってどういうことよおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!?」




――

768 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 00:08:19.23 ID:0hf0yHj/O
パパンさあ……
草生え散らかすわこんなん
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 00:08:35.04 ID:3xMzQOPg0
A:あなたが作った問題が悪い
770 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/26(木) 00:10:55.54 ID:FtD5+S690
開幕から悲惨な点数が乱舞したあたりで今日はここまで
……ギルバート、おまけに入ってから奇数ゾロ目の被弾率高過ぎませんかね?
これ以上にやばいのは、次の奇数ゾロの人なんですけどね……(白目)

本日もありがとうございました!
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 00:13:50.08 ID:4EFw9fKAO

大惨事だなぁ…
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 00:15:57.16 ID:HEw37IXS0
乙です!
これは笑うしかないww
次の奇数ゾロ誰なんだ…
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 00:17:59.47 ID:3xMzQOPg0

またカインが引っかかったか?
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 00:18:18.14 ID:XGQP8uQ+O
おつおつ
流石のフローレンも夫が0点とっちゃ楽しめないわな……
てかこのパパンよりやばいってそれ本当にヤバすぎない?
775 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/26(木) 23:30:09.45 ID:FtD5+S690
こんばんはー
それではゆっくりですが試験結果を公開していきます
776 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/26(木) 23:34:06.87 ID:FtD5+S690
――

……


ギルバート「……」セイザ

バーンズ「……」セイザ

ネスト「……」セイザ

ネスト(殿下、これ真面目にやばい難敵ですよ……)

ネスト(どうかご武運を……!)



フローレン「ああ、頭が痛いわぁ……」

アドルラン「まさか、こんな結果になるとは……」

フローレン「こんなの誰にもわかるわけないでしょぉ!?」

フローレン「それは、確かに意地悪な問題も作ったけどぉ……」アセアセ

フローレン「アドルランが半分以上は取れてるわけだし、私だけのせいってわけでもないわよねぇ?」

アドルラン「は、はい。やはり、途中の難題に時間を費やし過ぎてしまったものかと……」

フローレン「はぁ……」

フローレン「よく考えなさいよぉ。問題は全部で70問。そして満点は100よぉ?」

フローレン「どれだけ配点が高くとも、簡単な問題2〜3問と同じ価値しかないわぁ」

フローレン「時には切り捨てるって決断、大事なのにねぇ……」

アドルラン「……肝に銘じます」

フローレン「とりあえず、あの人達のことは後で考えるとして……」

フローレン「残りは、もうまとめて一つの部屋でやっちゃうわねぇ」

フローレン(あの人すらこんな有様だったんだもの……)

フローレン(ノワールが失敗する可能性も高いからねぇ……!)

フローレン「もう覚悟は決めた……というより、もう怖いものなんてないわよぉ!」

フローレン「さぁアドルラン、いよいよ試験本番、哀れな受験者達を集めなさぁい!」

アドルラン「はっ!」


……

――
777 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/26(木) 23:34:52.51 ID:FtD5+S690
――

【帝国・大会場】


ザワザワ…


カイン「まさか、兄さんがこんなことを企画していただなんてね」

カイン「僕にも声をかけてくれてよかったのに」

エメリナ「カ、カイン様はまた別のお仕事がありましたし……」

カイン「ふふん、まあ僕の実力を見せつけるいい機会かな?」

アベル「カイン兄様、油断はできません。何しろあのフローレン作の試験」

アベル「一体、どのような罠があるか……」

エリス「た、たとえどんな罠があろうと、切り崩してみせます!」ブルブル

ヒバリ「震えてるけど大丈夫エリス……?」

ルーシェ「アドルラン様の話、だと、かなり難しいみたい、です……」

アドルラン「ああ。試験前のお前達の助けになっても不味いから、具体的なことは言えないが……」

アドルラン「一筋縄ではいかない、とだけは言っておこう」

キアラ「……」ドキドキ

フィーア「き、緊張します……!?」ドキドキ

ローズ「ううん、アドルラン様が苦戦する程の試験……天使達には早すぎないかしら?」

カイン「ふふ、問題ないよ。兄さんやアベルにキアラ達が失敗しても、この僕がいるからね」

カイン「肉体労働はともかく、こういった頭脳戦なら僕の十八番。帝国に負けは無いさ」



ザッ!



スカーレット「あら、それは聞き捨てなりませんわね?」バッ!

クラウス「私も、戦闘よりはまだ勉学の方が得意だ。今日は、頑張らせて貰おう」

778 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/26(木) 23:40:09.66 ID:FtD5+S690
アベル「まさか本当に、クラウス王にスカーレット将軍まで……」

アベル「試験を受けに帝国まで御足労頂いたのは申し訳ないのですが、王国の方は……」

スカーレット「大丈夫。他の将とワタクシの優秀な部下がいますもの」

スカーレット「今回の試験は、陛下も常日頃より頭を悩ませてきた王国の教育事情に一石を投じるもの……」

スカーレット「王国の将として、貴族として、受けざるを得ませんわ!」

クラウス「そういうことだ。今日は同じ受験者として、皆どうかよろしく頼む」ペコリ

スミレ「ク、クラウス様。そこまでかしこまる必要はないかと……」アセアセ

アイナ「皇族や王族の方に混じって、私達みたいなメイドも一緒にって結構すごいよね?」

ロウル「帝国だけならばともかく、今回は事情が全然違いますからね。流石に緊張します」

パトラ「ええ……ですが、この抜き打ち試験。今から対策の取りようもありませんからね」

アーシャ「ここは落ち着いて肩の力を抜いて、普段通りにするのが一番だと思いますよ?」

マックス「……」ガタガタブルブル

マックス(うおああぁぁ……聖国の教会より緊張するんだけどおぉぉぉ!?)

マックス(なんだよこれ、試験ってこんな緊張するものかぁ!?)

マークス「はっはっはっ! 震えているぞマックス君! 大丈夫、君ならばできる!」ムキィ!

マークス「不安ならば、私が隣りの席で見守ろうではないか!」グッ!

ティア「あ、あの、マークス神父? それは下手をすると不正行為になってしまうかと……」アセアセ

シア「大丈夫ですよ〜。そんなずるいことをしなくても、簡単な試験だと聞きましたよ〜?」

ノワール「……油断は、できませんよ?」

ノワール(わざわざ私まで招く以上……きっと一部に難問があるはず)

ノワール「……」

ノワール(ど、どうしよう……昔から暗技ばかりで、ちゃんとした勉強そんなにしてないし……)ブルブル…






アルフ「ふふ、皆が緊張しているな……」

アルフ「なるほど、聖国では味わえぬ空気ではある」

アルフ「だが私とて智将と呼ばれた身。魔女の試験を打ち倒してみせよう」

リーナ「ええ! 私と兄上がいる以上、聖国にこそ負けはありえませんわ!」

リーナ「そ、それに……」

リーナ「やっぱり、沢山のお友達と同じ話題を共有するのって……いいものですの///」

アルフ「……そうだな」


779 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/26(木) 23:41:26.07 ID:FtD5+S690
ザワザワ…




フローレン「――集まったようねぇ?」



一同「「!!!」」



フローレン「それじゃあ、下らない前置きなんていらないわぁ……!」

フローレン「……」

フローレン「――私のせいじゃないって、証明してちょうだぁい!」シュバ!


フローレン「問題は全部で70問よぉ!? 制限時間は90分!」

フローレン「終わったら、私がすぐに採点してあげるから大人しくしてなさぁい!?」



フローレン「――始めぇ!」






――試験開始!!!





780 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/26(木) 23:43:44.60 ID:FtD5+S690
―――


ただいま採点中……ただいま採点中……


……



フローレン「……」シャッ…

フローレン「……」シュッ…

フローレン「……」シャッ…



フローレン「……」シャッ…

フローレン「……」シャッ…

フローレン「……」シャッ…


フローレン「……」シュッ…

フローレン「……」シュッ…

フローレン「……」シュッ…

フローレン「あら、この答案……誰のかしらぁ?」ペラ…

フローレン「……!!」

フローレン「……そう」



……


フローレン(流石に、それなりの量があった)

フローレン(とりあえず、私の中で色々な感情が渦巻いたのは確かだけどぉ……)

フローレン(これは、うん……避けられない道ってやつねぇ……)ハァ…



……
781 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/26(木) 23:44:46.94 ID:FtD5+S690
――運命の結果発表!――



ザワザワ…



フローレン「はぁい、お待たせ」ドサ!

一同「「!!」」

フローレン「……採点、終わったわぁ」ユラリ…

フローレン「今から」

フローレン「今から、この私がこの場で、名前と点数を暴露していってあげるぅ……」ゴゴゴゴゴ…

アドルラン(は、母上のあの気配……)

アドルラン(まさか、私達の時以上の参事が……!?)ドキドキ





フローレン「――容赦はしないわぁ! まずはこの二人からまとめて発表ぉ!」バッサァ!




一同「「こ、これは!?」」





――
782 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/26(木) 23:48:06.82 ID:FtD5+S690
――


5クラウス:16<25+10(勤勉な国王)
=35点(まだまだ未熟な若き王だもの。これからに期待……いやもう一声!?)

6スカーレット:25<35+10(最上級貴族)
=45点(試験中に性欲が高まったか? 王国が誇る貴族も今回は完敗)


――



フローレン「はぁい、王国のお二人さんの答案でぇす!」ダン!

フローレン「国王様は35点っ! 将軍様は45点っ!」


フローレン「――王国が誇る国王様と大貴族様はぁ、半分の点数もとれませんでしたぁ!」ダァン!



クラウス「なっ……」ガクゼン

スカーレット「そ、そんな! このようなことが……!?」ワナワナ…



ザワザワ


マックス「そ、そんな……嘘だろ!?」

パトラ「陛下とあのスカーレット将軍が敗れるだなんて……信じられない」


ザワザワ

ザワザワ


リーナ「こ、これは予想外ですの……」

アルフ「……王国の最上位陣がこのような結末を迎えるとは、私にも見抜けなかった」

アルフ(……アドルラン、一応聞いておきたいのだが。そちらの点数は?)コソコソ

アドルラン(恥ずかしながら、私は55点。スカーレット将軍達とさほど大きな差があるわけではない)コソコソ

アルフ(いや、たとえ1点であっても、帝国は王国を学力で打ち負かしたということになるぞ)

リーナ(これは、我ら聖国も油断できませんの……!)



フローレン「……答案を見る限りぃ? 国王様は真っ直ぐに正直過ぎてきれーいにこっちの仕掛けた問題にかかってくれたみたいねぇ」

フローレン「将軍様は……これ、私も経験あるけど途中で飽きてなぁい?」

スカーレット「当然ですわ! 進めど進めど、どこにも夜の体位――」

クラウス「スカーレット将軍っ! 帰国後に私と猛勉強っ!!!」ビシ!

スカーレット「は、はい陛下ぁっ!?」

フローレン「うん……本当にそれをおすすめするわぁ……次、頑張ってねぇ」

フローレン「……で、これはまだいいのよぉ。今回の一番の問題児……」

フローレン「私の胃が持たないから、もう発表しちゃうわぁ!」バッ!


フローレン「――この二人よぉっ!」バァン!


783 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/26(木) 23:52:15.31 ID:FtD5+S690
――



7アルフ:33(奇数ゾロ目)

= 0 点 ( お い 聖 王 代 理 ィ ! ? 智将とはなんだったのか?)

8リーナ:09<25+10(生まれ持っての秀才)
=35点(どんな知識も、使わなければ錆びつく。 隣の席に巨乳が座ったのかもしれない)



――




0点答案「……」ズギャアアアアン!

35点答案「……」ズドーン!






一同「「え゛っ!?」」






アルフ「ば……ばかなああああぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?」ゴパァ!



マックス「アルフさんの喉が割けたぁ!?」ビクゥ!

シア「ひえええええぇぇぇ〜!? 回復、回復ですよ〜!?」パアァ!



リーナ「あ……ありえませんのおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!? 神、神よぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」グルグル




ロウル「うっそでしょうお二人ともぉ……」

ロウル「あ、あれだけ賢い雰囲気出してたじゃないですか!?」

ロウル「いや、リーナさんはまだぎりぎりわかりますよ? クラウス様達すらああなったわけですからね!?」

アドルラン「あ、ああ……ど、どうしたんだアルフ、君らしくもない……」

カイン「……その眼鏡は飾りなのかい聖国兄妹?」

アルフ「」サラサラ…

リーナ「」サラサラ…

ティア「ああっ!? お二人が聖王様のように真っ白に!?」ワタワタ




784 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 23:54:46.99 ID:4EFw9fKAO
これは予想外な人物だな
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 23:55:21.50 ID:XGQP8uQ+O
これはシュタイナー号泣不可避
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 23:58:01.88 ID:HEw37IXS0
完全に予想外だわww
787 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/27(金) 00:01:25.37 ID:Ytm+D4vy0
フローレン「はぁい、ちゅうもぉく……」パンパン!



一同「「!?」」ビク!



フローレン「そこのお馬鹿眼鏡二人……特に自称智将には言ってやらないと気が済まないことあるんだけどぉ……」

リーナ「」

アルフ「」

フローレン「その前に、この私から重要なお知らせがあるわぁ……」

フローレン「本当に……ほんっとぉに嫌なんだけどぉ……」

フローレン「私でもわかるわぁ……これは、目を背けちゃいけない現実……」ユラリ…



フローレン「はい、これみなさぁい!」バァァン!




王国国王クラウス:35点

帝国元皇帝ギルバート:0点

聖国聖王弟アルフォンス:0点

聖国聖王妹エカチェリーナ:35点






フローレン「……」スウウゥゥ…





フローレン「 こ ん の お 馬 鹿 さ ん 達 ぃ ! ! ! 」ビリビリ!




フローレン「馬鹿なのぉ!? ねえあなた達本当に馬鹿なのぉ!? わかってるぅ!?」





フローレン「――これもう帝国どころか、世界全体の未曾有の大問題って、自覚あるうぅぅぅぅぅ!?」





フローレン「上がこんなんじゃ、そりゃ下の教育も大変になるわけよねぇ!?」ビターン!

一同「「」」ガタガタ

フローレン「はぁはぁ……」


フローレン(これ、本格的に私が動かないとまずいんじゃないかしらぁ……)ブルブル…



――

※世界の惨状に、流石の享楽の魔女も危機感を覚えました

――
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/03/27(金) 00:04:11.21 ID:fnwzPV7YO
何だろう、お馬鹿さんってセリフのせいかフローレンのCVが田中理恵で再生されるようになってきた
789 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/27(金) 00:05:06.82 ID:Ytm+D4vy0
大惨事の公開が済んだあたりで、今日はここまで
……なんでほのぼのおまけの予定が、補正値持ちの最上位陣二人を綺麗に奇数ゾロでぶち抜かれるのか?
頼みのクラウスとリーナも最低保証で、いつのまにか世界の深刻な問題が浮き彫りになってしまいました
なお、この問題はこの後より大変なことになります(白目)

本日もありがとうございました!
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 00:07:23.95 ID:AQLvvnpvO

混沌としてるなぁ
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 00:10:32.06 ID:QNio6MiNO
おつおつ
パパンはともかく、アルフォンスはほんと一体何があったんだ……
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 00:18:28.14 ID:G3D2CBu60

一体何があったんだ…
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 00:24:48.95 ID:AQLvvnpvO
長い戦乱のせいで学力は二の次になっていたのもあるだろうか
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 00:32:32.18 ID:fBpnZZjx0
大問題じゃねえか国の上がおばかで逆に市民の方が賢いとか………うん考えるとヤバイから察しなかった事にしよう(白目)
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 03:49:14.17 ID:Bb4Uf9ldO
乙です
各国トップ陣はフローレンの罠に面白い位にハマったとしか思えんな
そういう意味ではようやくフローレンが本来の実力を発揮したとも言えるような
796 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/27(金) 23:37:35.53 ID:Ytm+D4vy0
こんばんはー
それではまた少しづつですが再開です
797 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/27(金) 23:38:17.67 ID:Ytm+D4vy0
――

……


フローレン「……少し落ち着いたわぁ」フゥ…

フローレン「まったく、あの人といいこのお馬鹿さん達といい……」

フローレン「帝国は力があれば良かったからともかく、あなた達の国は違ったんでしょぉ!?」

フローレン「予想以上に酷くて、この私すら国民に結果をばら撒くのを止めようって思うレベルよぉ?」

リーナ「な、なんて恐ろしい……」ブルブル

リーナ「だ、だいたい戦争が悪いんですの! 最近はそれであまり……」アセアセ

フローレン「しばらく膠着状態だった筈だけどねぇ……」

フローレン「まぁ、その言い分も少しはわかるわよぉ?」

フローレン「凡才は、時間が空くとすぐに忘れちゃうものねぇ?」

リーナ「くぅ、酷い点数で言い返せませんの……」

フローレン「ふふん、わかっててこっちも仕掛けたけど、やっぱりムキになりやすいお馬鹿さん多いのよねぇ」

フローレン「なかなか解けなくて焦れば、それは後々にも響くのよぉ?」

フローレン「そして後の問題も、そういった焦ったお馬鹿さんが引っかかりやすいようにしたけど……」

フローレン「ほんっと……面白いくらいに引っかかってくれてびっくりよぉ……」トオイメ

フローレン「やっぱり私天才ねぇ……自分の才能が怖いわぁ……」トオイメ

リーナ(自慢をしているのに、目が死んでいますの……)

ロウル「ま、まあ確かにリーナさんは、一度こうと決めたら突っ走る性格ですもんね」

アドルラン「アルフも、一途な性格だからなぁ」

シア「やっぱり、ご兄妹なんですね〜」

フローレン「……」



798 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/27(金) 23:38:53.80 ID:Ytm+D4vy0
フローレン「……違うわよぉ?」

一同「「え?」」

フローレン「こっちの妹さんとそっちの駄眼鏡を一緒にするのは、同じお馬鹿さんでも酷ってものよぉ?」

リーナ「だ、駄眼鏡って……私と兄上に、そこまでの差がありますの?」

リーナ「正直、私も今かなり辱められている状況ですの……」

クラウス「安心して欲しい。私達もだ」

スカーレット「やはり、70点は越えたかったですわ……」

アドルラン「ええ。しかし言われてみるとやはり……」

ティア「アルフォンス様が、まったくの無得点だなんて……信じられません」

アーシャ「択一式の問題もありましたし、むしろ0は狙っても中々……?」

アルフ「」

リーナ「兄上はまだ帰って来ませんの……」

フローレン「……0点の理由は、すごく単純よぉ」

フローレン「ほら、この恥ずかしい答案をよぉく見てみなさぁい?」ピラ








氏名『アルフォート』







一同「「」」

アルフ「」





フローレン「――試験で自分の名前を書き間違える、とんっでもないお馬鹿さんなのよぉぉぉぉぉ!」ビターン!

フローレン「他がどれだけあってようが、始まる前からこんなのありえないのよぉ!」

フローレン「消去法であなたの答案ってわかったのよぉ!? 何か言いたいことあるかしらぁ!?」クワッ!

アルフ「わ、私はしばらくその偽名が馴染み過ぎて……」カタカタ

フローレン「妹はちゃんと書いてるんだから、その言い訳は通用しないわよぉ!」

フローレン「神様とやらを気にする前に、その残念な頭を気にしなさぁい!」

アルフ「」

アルフ「」

アルフ「」サラサラ…

リーナ「兄上……流石にこれは擁護できませんの……」シクシク

アベル「偽名を名乗らせて悪かったな……」ポン…

アルフ「」



……


――
799 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/27(金) 23:39:30.34 ID:Ytm+D4vy0
――


アルフ「」

フローレン「はぁ……」

フローレン「とりあえず、まだ言いたいことある人残ってるからそろそろ次ねぇ……」

リーナ(おそらく、兄上以上の人はもういないとは思いますの……)


ザワザワ


カイン「やれやれ……こんな衝撃の後じゃ、何を聞かされてもみんな霞んじゃうんじゃないか?」

アドルラン「そういうなカイン。誰にでも間違えることはあるのだからな?」

カイン「問題で間違えるならともかく、名前を間違えるって……」

アベル「やはり俺が間接的な原因なのではないだろうか……」


ザワザワ


フローレン「さて、次は……」ピラ

フローレン「……」

フローレン「はい、これも二人まとめて晒すわぁ」

フローレン「よぉく見なさいなぁ!」バッ!



一同「「!?」」





800 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/27(金) 23:43:51.50 ID:Ytm+D4vy0
――


9カイン:08<25+10(インテリお兄ちゃん)
=35点(どうした第二皇子。平和になってから頭の切れも鈍ってしまったのか!?)

10エメリナ:13
=13点(主従揃って撃沈。夜のお勉強を重点的にし過ぎたかも……?)


――




カイン「がぁっ!?」ビシャア!

エメリナ「ひぇっ!?」ガーン!


フローレン「――カインンンンンンンンッッッ!」グオングオン!

フローレン「ぬぁぁぁんでぇああなたまでっ、やらかしてくれてるのよおおおぉぉぉぉぉぉ!?」ビターン!

フローレン「お母さん普通に悲しいわよこれえええぇぇぇぇぇぇぇ!?」

フローレン「あなた昔からそうよねぇ!? ちゃんと最後の詰めをしっかりしないからこうなるのぉ!」ダンダン!

アドルラン「ああ、またカインの悪い癖が出たのか勿体ない……」

フローレン「あとエメリナァ!? あなたはふっつーに間違いが多いのぉ!」

エメリナ「も、申し訳ありませんんんっ!?」ビックゥ!

フローレン「妙に難易度高めの問題は解けているあたり、背伸びした勉強してたんじゃないかしらぁ?」

フローレン「いいかしらぁ? 難しい問題解ければ頭いいって考えるその思考こそが、お馬鹿さんの証明だからねぇ!?」

フローレン「身の丈にあった勉強から始めなさいっ! わかったぁ!?」

エメリナ「は、はいっ!?」ビシ!

カイン「」ビクンビクン

フローレン「カインも、成長したと思ったらこれって……」

フローレン「もう本当に、あなたは落ち着いて問題解いてちょうだいよぉ……」ハァー…

カイン「」ビクンビクン

パトラ「あの、先程からカイン皇子痙攣しているのですが……」

アベル「だ、大丈夫だとは思うが……」

アドルラン「う、うむ。カインのことだ。いつかはこのショックを乗り越えて、きっと猛勉強して帰ってくるさ」

フローレン「本当に切にそう願うわぁ……」

エメリナ「が、頑張りましょうカイン様……?」

カイン「」ビクンビクン

エメリナ「カイン様ぁ!?」

リーナ「気持ちがすっごくよくわかりますの……」




801 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 23:48:29.58 ID:877attWSO
今回のやり取り
全部うすた京介の作画で再生される
802 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/27(金) 23:49:35.27 ID:Ytm+D4vy0
――


クラウス:35点
リーナ:35点
カイン:35点



フローレン「わぁすごい! 三国の上の人達が綺麗に同じ点数になっちゃったわぁ!」ビターン!

クラウス「……リーナ王女、申し訳ないが少し答案を見せていただけないだろうか?」コソコソ

リーナ「わかりましたの……」サッ

クラウス「私のはこれだ。……む、ほぼ正答箇所は同じなのか……」

カイン「」ビクンビクン

リーナ「……失礼しますの」サッ

リーナ「……カインもですわ。道理で点数が重なるわけですの」

クラウス「これが魔女フローレンの試験……」ゴクリ…

クラウス「我々は、見事なまでに彼女の試験に踊らされているということか……」

リーナ「悔しいですけど、その通りですの……」

フローレン「あーはっはっは! 見事に嵌ってくれて嬉しいわぁ!」

フローレン「……ごめんなさぁい、そう笑い飛ばしたいのに、笑えないのよぉ……」

フローレン「変ねぇ、愉しい時間のはずなのに凄く頭が痛いのよぉ……」トオイメ


クラウス&リーナ「「本当に申し訳ありませんでした!」」


フローレン「もういいわぁ……あの人と駄眼鏡はもっと凄いんですものぉ……」

フローレン「……」

フローレン「それじゃあ、気を取り直して次……」ピラ…

フローレン「……あなた達、ショックで死ぬんじゃないわよぉ?」



一同「「えっ!?」」



フローレン「次はこの二人っ!」バッ!




803 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/27(金) 23:56:42.91 ID:Ytm+D4vy0
――

11ローズ:17<25+10(帝国メイド長)
=35点( お い メ イ ド 長 ! ? 見事にフローレンの罠にかかってしまったようです)

12フィーア:25<79+5(ローズ教育)
=84点(14歳にしてこの高得点。親代わりとお姉ちゃんの教育の賜物です)


――


フローレン「はい、また出たわね35点、ローズ!」バシン!


ローズ「いやあああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?」


アイナ「た、大変ローズさんの雄の部分が出ちゃってるよ!?」

スミレ「いや……これは無理もないですよ!?」


ザワザワ


アベル「馬鹿な、あのローズさんが!?」

エリス「何かの謀なのでは……!?」

ルーシェ「……」ガタガタ

エメリナ「や、やっぱり今回の試験が凄く難しいんじゃ……?」





フローレン「――そしてフィーア、84点」


フィーア「え?」

一同「「え?」」


フローレン「よく頑張ったわぁ……」

フローレン「正直、あなたの年齢を考えればもっと低いと思ってたんだけどぉ……」

フローレン「――この結果を見て、何か言うことはあるかしらねぇお馬鹿さん達ィ!?」グリン




クラウス「……私は玉座から降りた方がいいのではなかろうか」ガクーン

スカーレット「……明日だけ、兵士を搾り取るのを我慢しますわ……」ガクーン

リーナ「お友達が……お友達が遠のいていきますのぉ……」ガクーン

アルフ「」サラサラ…

カイン「」サラサラ…




ローズ「――もう、思い残すことはないワ」ガクリ

アイナ「わぁ、駄目駄目ローズさん!?」ワタワタ

スミレ「死んじゃ駄目です!?」ワタワタ

フィーア「わ、私が……カイン兄様達よりも……?」

フローレン「ええ、そうよぉ? これで年齢を理由に点数に言い訳もできないわねぇ」

フローレン「……」

フローレン「…………」

フローレン「………………そして」

804 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/28(土) 00:01:07.71 ID:n6Le4uZM0
――


13キアラ:25<97+5(ローズ教育)

= 1 0 0 点 (本を読み続けた日々は無駄では無かった。聡明なる第一皇女ここに降臨!)


――




フローレン「……キアラ」

キアラ「は、はい!?」ビクン!







フローレン「あなたは――100点。満点よぉ」

キアラ「え!?」




一同「「!?」」



ローズ「」ファー…

アイナ「ローズさぁん!?」

スミレ「も、戻ってきてください!?」ユサユサ



フローレン「……」

キアラ「わ、私が……本当に?」

フローレン「……ええ」

フローレン「あの人や他国の長にも容赦なく採点してる私よぉ? 間違いはないわぁ」

フローレン「とはいえ……」

フローレン「これは、0点や35点とかは酷いけど……それでも、容易には点を取れない仕掛けをいくつも用意してあるの」

フローレン「それをあなた、どうやって……」

キアラ「……」




805 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 00:03:00.66 ID:Kzs9WOO60
キアラはコンマ神の寵愛を受けすぎなのでは?(適当)
806 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/28(土) 00:08:36.66 ID:n6Le4uZM0
キアラ「……だって、この問題。すごく懐かしかったから……」

フローレン「え……?」

キアラ「お母様は、もう覚えていないかもしれないけど……」

キアラ「昔、ローズさんがお母様に抗議したことがあったんですよ?」

キアラ「たまには、母親のあなたもこの子達の面倒を見るべきヨ!って」

キアラ「そうしたらお母様、あの日は私のお勉強を見てくれて……」

キアラ「そして最後に、こうやって試験を作ってくれた」

キアラ「……あの時は、本当に全然できなくて」

キアラ「お母様に、こんな問題も解けないなんて、本当に駄目な子ねって、怒られちゃって……」

フローレン「……!」

キアラ「だから、お母様に怒られた後だけど……ちゃんと、お勉強し直したんです」

キアラ「もしまたいつか……」

キアラ「お母様が気まぐれでもいいから、また私のお勉強を見てくれた時に……」

キアラ「がっかりしてほしくなかったから……」

フローレン「……そう」

フローレン「私は、言われても思い出せないっていうのにねぇ……」

キアラ「……」

フローレン「……嫌がらせを真に受けて、本当に馬鹿な子ねぇ」

フローレン「……」

フローレン「……でも」

フローレン「この結果は……認めざるをえないわねぇ……」フゥ…








フローレン「――よく頑張ったわね、キアラ」



フローレン「――それでこそ……私の娘よぉ……」フイッ…



キアラ「お、お母……様……」ポロッ…



フローレン「……っ」


フローレン「はい! 次々ぃ! 次のお馬鹿さんの発表に移るわよぉ!」



807 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/28(土) 00:13:01.82 ID:n6Le4uZM0
妹ズの公開まで済んだあたりで今日はここまで

14歳と17歳の皇女に惨敗する各国上位陣とメイド長の図です(白目)

本当に妹組はコンマに恵まれていますね……
なお、実は今回は数々の予想外の結果により、判定総数が27ではなくEXの判定も拾っています(大体アルフのせい)
それも相まって、若干名にはまだ苦難が待っています(白目)

本日もありがとうございました!
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 00:14:52.37 ID:+QCjAN0AO

809 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 00:16:25.92 ID:9NdbaMAV0
乙です!
妹組のコンマ運ww
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 00:19:42.19 ID:ouyWieGF0

実は帝国皇族きょうだいの中ではキアラが総合力ではトップ?
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 00:43:58.33 ID:1We0TXKfO
おつおつ。邪険にされてもめげずに頑張って実を結ぶとかキアラまじ大天使
ローズさんまで餌食になったのは驚きだが、大人って逆に簡単な試験を難しく考えちゃう時あるしね
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 05:00:52.68 ID:9ItiYghm0
おつです
着々とキアラとフローレンの溝を埋めていくコンマ神
そこにシビれる憧れるゥ
813 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/29(日) 23:38:48.44 ID:7Y/h5FIP0
こんばんはー
間が空いてしまいましたが、EX判定前まで進んでいきたいと思います
814 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/29(日) 23:39:41.98 ID:7Y/h5FIP0
――

14アイナ:49
=49点(惜しい、あともう一点欲しかった。でもローズさんに勝っちゃった!?)

15スミレ:37
=37点(元々貧しい王国民。学校へは通えず勉強も……あれ? クラウス様!?)

――


フローレン「はい、アイナ49点にスミレ37てぇん!」バッ!


アイナ「ひやああああぁぁぁぁぁ!? せ、せめてあと一点欲しかったよぉぉぉ!?」ガクブル

スミレ「くっ! 空欄が多かった以上、覚悟はしていたつもりだけどこれは酷い……」ガクッ…

フローレン「そうねぇ……」フゥ…

フローレン「一応あなた達、キアラとフィーアのお付きなんでしょぉ?」

フローレン「もし何か質問された時とか、答えられるのぉ?」

フローレン「キアラにもフィーアにも、点数相当負けてるわねぇ?」

アイナ「うぅ、返す言葉もございません……」ショボン…

スミレ「……ボクは自分が情けないです。やはり、今は武芸よりも勉学の方が……」




アイナ&スミレ「「……あれ?」」




ローズ「」サラサラ…

クラウス「」サラサラ…



フィーア「ああっ!? ローズさんとクラウス様まで真っ白に!?」ワタワタ

キアラ「も、戻ってきてください!?」ワタワタ



カイン「ぐはぁっ!」ビチャ!

リーナ「神よぉっ!」ガクーン!


アドルラン「いかん、こっちにもダメージが入ったぞ!?」

アベル「キアラとフィーアは凄まじかったが、落ち込んでいるメイド二人を更に下回ったわけだからな……」

フローレン「そうなのよぉ。キアラ達の後だから霞んじゃってるかもしれないけどぉ……」

フローレン「この子達、見事に引っかかってくれたローズや国王様よりも正解はしてるのよねぇ」


アイナ「ご、ごめんなさいローズさん!?」オロオロ

スミレ「ああ、ボクは一体どちらの意味で謝れば!?」オロオロ


フローレン「まぁ、キアラとフィーアはあの点数だしぃ? あなた達は身の丈にあった勉強頑張りなさぁい?」

フローレン「さてさてぇ、次の結果はぁ……」ペラ…

815 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/29(日) 23:40:25.68 ID:7Y/h5FIP0
――

16ヒバリ:25<71+10(帝国名門)
=81点(蘇ったアドルランとのかつての勉強の日々。しっかり点数を取る名門貴族は伊達ではない)

17ルーシェ:04
=4点( 頑 張 れ な か っ た ! ? 難問につまずいて混乱したのが不味かった)

――


フローレン「ん、これはなかなかいい点数ねぇ。ヒバリ81点よぉ」サッ

ヒバリ「ありがとうございます。ん、あー……やっぱりここら辺落としてたかぁ……」

ヒバリ「昔アドルランによく勉強教えてたけど、忘れちゃった箇所も多いわね」

フローレン「ふぅん、それでもアドルランよりはだいぶ上よぉ?」

アドルラン「め、面目ないヒバリ……」

ヒバリ「いいっていいって。アドルランだってずっと色々忙しかったんだしさ」

ヒバリ「私も思っていたより正解できてなかったし、これを機にまたアドルランと一緒に勉強するのも悪くないかな///」

アドルラン「そ、そうか。それはありがたい///」

フローレン「ま、あなたには程々に賢い子から教えて貰った方が理解は早いかもねぇ?」

フローレン「……で。ヒバリはよかったんだけど問題はこっちよぉ?」ピラ


4点答案「……」ドドーン!


ルーシェ「はうっ!?」ダラダラ…


ヒバリ「ああー……ルーシェ、やっぱり……」

アドルラン「だ、大丈夫かルーシェ!?」ワタワタ

フローレン「もう本人も隣に座っていたあなたも悟っているだろうけどぉ……」

フローレン「この子は最初の引っかけ問題に、面白いくらいに嵌まってくれたみたいねぇ?」

ルーシェ「だ、だって、最初の方なのに、いきなり解けなくて、頭が、ぐるぐるして……」

ヒバリ「うん、試験中に無言で凄く焦ってるルーシェが目に入ったから、わかってはいたよ」ポン

アドルラン「ルーシェは真面目できっちりした子だからな。問題もきっちり順に解きたかったんだろう」ナデナデ

ヒバリ「ルーシェなら大丈夫。一緒に頑張ろうよ、ね?」

ルーシェ「ヒバリさん……アドルラン様……!」ジーン…!


816 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/29(日) 23:46:18.69 ID:7Y/h5FIP0
フローレン「……ま、この子は特に嵌っちゃったみたいだしねぇ……」

フローレン「後ろの問題が正解していたかどうかわからないし、可能性はあるのかしらねぇ?」



フローレン「――でも、あなたも今回は低点数なのは間違いない」

フローレン「――だから、駄眼鏡さん筆頭にこの後は結構な地獄を見ちゃうかもねぇ?」


ルーシェ「!?」ガタガタ

ローズ「お、落ち着くのよルーシェちゃん!」バッ!

リーナ「あの言い方だと、多分私達も含まれていますの!」バッ!

クラウス「辛い現実だが……我々は、一人ではないぞ!」バッ!

カイン「ふっ……この僕も、力を貸してあげてもいいんだよ?」バッ!

エメリナ「は、はい! 私もお手伝いします!」バッ!

アルフ「……」ガタガタ

リーナ「兄上はいい加減に帰ってきてほしいんですのっ!?」

アイナ「うぅ、私も多分地獄を見ちゃう側だよね……」ガクリ

スミレ「いえ、アイナさんは惜しかったじゃないですか。ボクの方が覚悟を決めるべきです」


フローレン「……まぁ、先に地獄を味わったのは私の方なんだけどねぇ……」ボソリ…

ルーシェ「?」

フローレン「……」

フローレン「……」ハァ…

フローレン「さーて、ここまで結構なお馬鹿さんが見つかったけどぉ……」

フローレン「もう気がついているわよねぇ……?」チラ…

アベル「……」

ノワール「……」

フローレン「ここまでは、各国の上層部やその側近達……」

フローレン「恵まれた教育環境にいたと言える、そんな人達の結果発表だったわけねぇ」

フローレン「そしてここからは……王城から追い出されたアベル達のばぁん……」

アベル「……なんとなく、察してはいたがやはりか」

フローレン「寂れた城塞なんかに籠って、ろくに勉強もしてなかったであろう……」

フローレン「お馬鹿さんと思われる人たちの発表よおおおぉおおぉぉぉぉぉぉ!」



フローレン「――括目して、現実というものを受け止めなさぁい!」ダァン!



一同「「!?」」


817 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/29(日) 23:47:02.13 ID:7Y/h5FIP0
――

18アベル:25<94+5(野心の為の修練)
=99点( 詰 め が 甘 か っ た ! でもほぼ全問正解のとても優秀な成績です)

19エリス:90
=90点(取った本人も驚く高得点。努力家な彼女はお勉強もちゃんとしていたようです)

――


フローレン「……っ、アベル99点!!! エリス90点よぉ!!!」ビッターン!!!


アベル「ぐっ……!?」

エリス「え? わ、私がですか!?」

カイン「ごぼぁ!?」ショック!

エメリナ「カイン様ぁ!?」

フィーア「す、すごい!? アベル兄様もエリス姉様もすごいです!?」ピョンピョン!

フローレン「どーーーーーいうことよこれぇ!?」

フローレン「まぁ? アベルはこの点数で察せるとは思うけどぉ?」

フローレン「キアラと違ってぇ? ここの計算式を間違えているからぁ?」

フローレン「――最後が甘い、お馬鹿さんってぇことに違いはないかもしれないけどねぇ……?」ニヤリ…

アベル「あっ!? く、そ……確か、前も似たような間違いをした記憶があるぞ……不覚!」ガク…

アドルラン「いやいや、素晴らしいぞアベル!」パチパチ!

ヒバリ「う、うん。キアラ様も凄いけど、あの数々の嫌な問題を一つしか落とさないって凄いよ?」

ルーシェ「エリスさん、も、凄いです……!?」キラキラ

アベル「そ、そうだ。エリスはすごく頑張ったな!」ナデナデ

エリス「///」ホクホク

フローレン「……確かにアベルは一時期とはいえ王城にいたから、百歩譲ってまだわかるけどぉ……」

フローレン「この頭悪そーなメイドが90点って衝撃的だわぁ……」

エリス「た、確かに私は学はありませんけれど……アベル様の顔に泥を塗らない為なら、死力を尽くしますっ!」フンス!

フローレン「まったく、悪夢でしかないわぁ……ねぇ、カイン? それに35点台の人達ぃ?」

カイン「」ゴパァ!

低点数達「「」」ゴパァ!

フローレン「そんな顔しても、まだまだ発表あるわよぉ……? 次は……」



818 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 23:54:01.38 ID:ghpCQELN0
2人は相変わらずすげえ
819 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/29(日) 23:54:27.10 ID:7Y/h5FIP0
――

20マークス:39
=39点(流石の筋肉も試験には通用しない。知識も聖国のものに偏り過ぎたかな?)

21マックス:72
=72点(年齢と試験難易度を考えれば十分な点数。こちらでも王国期待の星になれるか?)

22パトラ:25<86+5(没落したけど貴族です)
=91点(清廉な貴族にして誇りある王国将。家が没落しようとも、文武両道を貫きます!)

――



フローレン「なんか名前がややこしかったけどぉ、新米騎士とその保護者みたいな人達よぉ」ピラ

マックス「お、俺のことか!?」

フローレン「えーと、マークスは39てぇん。もう点数はこの際置いておくわぁ」

マークス「むむむ……! 神よ、やはり私はまだ鍛え方が足りないということなのですね……!」ムキィ!

フローレン「……とりあえずあなた、試験中は服を着なさいな?」

マークス「試験中に不正を働けぬよう、あえて上半身を曝け出し潔白を証明しようとしたのだが……」

フローレン「そんな真似しなくても、私なら見抜けるわよぉ! あと解答に力込めすぎて用紙も撓んでるからやめてぇ!」

マックス「そ、そんな……マークス神父ですらこの点数じゃ、俺は……」ブルブル…


フローレン「……マックス、72点よぉ?」


マックス「――え!?」


クラウス「おぉ……!?」ガタ!

スカーレット「!?」ジュワ…

マークス「おお、やったではないかマックス君! やはり、神は君の努力を見ておられたのだよ!」

フローレン「そうねぇ……確かに、顔つきからして期待してなかったけど、なかなかの点数と言っていいわぁ」

フローレン「国王様に将軍様があんな中で、まさかの新米騎士がねぇ……エリスもだけど、本当にこれも驚きだわぁ」

フローレン「国王を超える新兵、なかなか愉しい、貴重な場面が見られたのは収獲ねぇ」

マックス「お、俺が……クラウス様やスカーレット将軍を……?」

フローレン「もしかしたら、次の王国を担う頭脳に――」

マックス「///」





フローレン「――なるのはこっちの将軍様かもねぇ。パトラ91点よぉ」サッ

パトラ「はい?」

マックス「あ、やっぱ俺じゃないよねー!? でも流石パトラ将軍!?」パチパチ


820 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/29(日) 23:57:48.99 ID:7Y/h5FIP0
フローレン「えーと……うん、悔しいけど見事ねぇ……」

フローレン「間違えているのも、私が特に念入りに相手を潰す目的で仕込んだ問題だしぃ……」

フローレン「純粋な興味で聞くんだけどぉ、本当に王国の教育事情ってどうなっているのぉ?」

フローレン「お馬鹿さんの方が上に立てる国なのかしらぁ?」

パトラ「い、いえそんなことはありません!」ブンブン!

パトラ「確かに貴族として、あらゆる修練は欠かさないようにしていますが、私程度……」

クラウス「いや、誇れパトラ! そしてマックス!」

クラウス「君達は、紛れも無く王国の希望だ……!」グッ!

パトラ「へ、陛下……勿体なきお言葉です///」

マックス「へへ、俺……今度はもっと頑張りますからね!」




クラウス「――私は玉座を降りた方がいいかもしれない」トオイメ

スカーレット「――ワタクシも町娘になった方がいいかもしれない」トオイメ



マックス「だ、駄目ですってぇ!?」ユサユサ!

パトラ「まだ王国にはあなた達が必要ですっ!?」ユサユサ!



キアラ「マックスさん……」

アベル「やるなマックス。前に勉強は苦手と言っていたんだがな」

ロウル「パトラさんも流石ですねぇ……」

アベル「これで、残るは……」

フローレン「残り少なくなってきたこの答案……」ピラピラ

フローレン「次はぁ……」

フローレン「……」

フローレン「この二人っ!」パァン!

一同「「!!」」

821 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/29(日) 23:58:34.86 ID:7Y/h5FIP0
――

23アーシャ:44(偶数ゾロ目)

= 1 0 0 点 (流石の貫録。アベルの目標にして城塞メンバーの教育係の実力は、本物でした)

24ロウル:76
=76点(罠問題への直感は抜群。解ける問題から解いていき手堅く点数ゲット)


――



フローレン「……っ」


満点答案「……」キラキラ!


フローレン「……アーシャ、キアラと同じく100点よぉ……」ガクリ…


アベル「……おめでとうアーシャ」パチパチ

アベル「また、君に一問差で敗れるとはなぁ……」

エリス「流石はアーシャさんです!」パチパチ

パトラ「ええ、やはりまだまだ私は及ばないようですね……」

ヒバリ「む、むぅ……すごいや、あの面倒な問題もしっかり正解してるよ。これは完敗ね……」

キアラ「凄い、お母様の意地悪な問題、初めての筈なのに……」

フィーア「やっぱりアーシャ姉様は凄いです!」ピョンピョン!

アーシャ「いくつか怪しいところもあったけれど、正解できていたのね。みんなどうもありがとう」ニコリ

フローレン「……」ハァ…

フローレン「これは、こっちとしてもすっごく悔しいわぁ……」フルフル…

フローレン「キアラの言う通り、あなたには私の問題傾向を掴む機会すらなかった筈よぉ」

フローレン「それなのに、記述問題含めて文句の言いようがないって、あなた一体……」

アーシャ「ふふ……アベルが、こんな私でも褒めてくれたところですもの」

アーシャ「彼が失望しないように、やっぱり学力は常に鍛えておかないとじゃないですか?」

フローレン「くっ……私程ではないけれど、あなたも天才の類なのねぇ……」

アーシャ「……少し前なら、赤ちゃんの生まれ方とか聞かれたら危なかったんですけどね」ボソリ…

フローレン「?」


822 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 00:01:43.95 ID:samEeAiEO
あれ、聖国の人たち学力ヤバくね?
823 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/30(月) 00:04:48.30 ID:z5lPiYv+0
フローレン「まぁ、いいわ……次だけど――ロウルは76点よぉ」

ロウル「おぉ? 結構捨てた問題多かったんですけどねぇ。思っていたよりは取れましたかね?」

フローレン「こっちはこっちで悔しいわぁ……!」フルフル…

フローレン「狙い澄ましたかのように、こっちが用意した仕掛けだけを綺麗に回避して……!」

ロウル「いやはや、これも日頃アーシャさんが私達のお勉強を見ていてくれたおかげですかね?」

ロウル「本当にありがたい限りですよ!」パタパタ

エリス「ええ、本当に!」

アーシャ「ふふ、私は少ししか教えていませんよ? この結果は、二人が頑張った結果。二人の力よ?」

フローレン「まったく、こんな隠し玉がいるなんて聞いてないわよぉ……」ブツブツ

フローレン「それに勉強教わっていたなら、こっちの問題とか解ける気になって挑んでくれてもいいのにぃ」

ロウル「いやいや、その問題露骨になんかいやーな気配しましたもん」

ロウル「下手に飛び込んで絡め取られて時間を使うなんてごめんですよ」

フローレン「……だそうよぉ、あなた達ぃ?」



ローズ達「「」」チーン…



ロウル「あ、いえ違うんです!? 嫌な気配がしたのはその……」アセアセ

ロウル「そ、そう! 私のこの自慢の嗅覚と聴覚のおかげで!」アセアセ

リーナ「だ、大丈夫ですのロウル……」ヨロ…

クラウス「魔女の罠に嵌った、我々が悪いのだ……」ヨロ…

フローレン「嵌ってくれる人は本当に綺麗に嵌ってくれたのにぃ……」

フローレン「はぁ……次いくわぁ……」ピラ…


824 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 00:07:10.72 ID:nFVMMLYeO
前半のコンマが酷かったね…
825 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/30(月) 00:08:48.76 ID:z5lPiYv+0
――

25シア:89
=89点(これでも聖国教会のシスター。誰かに物事を教える為に知識は豊富なのです)

26ティア:18
=18点( お い シ ス タ ー ! ? 敬虔な信徒だけど謎のシスター格差発生)

――



フローレン「……」

フローレン「……」

フローレン「えーっと、シアはあなたであってるわよねぇ?」

シア「あ、やっと私の番ですか〜?」ポヤポヤ

シア「程々の点数は取れたんじゃないかな〜って思うんですけど〜」ポヤポヤ

フローレン「……」

フローレン「……シア、89点よぉ……」スッ…

一同「「!?」」

シア「わ〜い! 結構いい点数じゃないでしょうか〜?」ニコニコ

シア「――でも皆さんの反応が酷いっ!?」ガーン!

フローレン「いや、多分それが普通よぉ……?」

フローレン「あなた、どう見ても頭良さそうには見えないというかぁ、雰囲気がもうお馬鹿さんだものぉ」

シア「あれ〜!? な、なんだか点数の割に評価が辛辣ですよぉ〜!?」

シア「ま、前にカインさんにも頭が悪そうとか言われましたけどぉ……そ、そう見えちゃいますか〜?」オソルオソル…

アドルラン「カイン、お前と言う奴は……」ヤレヤレ…

カイン「」

アベル「安心しろシア。そんな風には見ていないよ」

シア「よかったです〜♪」

シア「これでも、聖国のシスターとしてお仕事はちゃんとしていたんですからね〜?」

フローレン「……ですってよぉ? そこの愕然としている王家のお二人ぃ?」チラリ

アルフ「」ファー…

リーナ「シアさん、後を託しますの……」ガクリ…

シア「だ、駄目ですよ〜!? か、回復〜!?」

ロウル「確かにシアさんからは、とても大切なことを教わりましたもんね///」

アーシャ「ええ/// 私の知らない知識をお持ちでしたからね……///」

シア「あ、あれはお二人がおかしかったんですよ〜!?///」アタフタ

フローレン(アーシャが知らないって、何を知っていたかしらこの緩い子……?)

フローレン「……まあ、聖国全員がお馬鹿さんではなくてよかったわねぇ?」ニヤニヤ

ティア「……」ドキドキ

826 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 00:09:47.75 ID:PJ/NwIH90
相変わらずコンマ神はシアに優しい
827 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/30(月) 00:12:12.14 ID:z5lPiYv+0
フローレン「――でもざあぁぁんねぇん! そっちのシスターは18てぇぇぇぇぇん!」バッ!




ティア「きゃあああぁぁぁぁぁぁ!?///」



シア「あらら〜?」

フローレン「どうやらシスターなら賢い、というわけでもなさそうねぇ?」ニヤニヤ

フローレン「――頭に行くべき栄養が、全部そのぶら下げている脂肪に行ってるのかしらねぇ?」ビキビキ

ティア「ひいぃ!?」

ティア「ご、ごめんなさいごめんなさい!?」ペコペコ!

ティア「アベル様、ごめんなさい!」ペコペコ!

アベル「いや、別に謝ることはないぞ?」

ティア「で、でも、城塞の中で……アベル様の隊の中で、私だけこんな……」ウルウル…

ティア「こ、これは私に、神に代わって罰をお与え――」モガモガ

アベル「リーナ、マークス神父? 後でティアを慰めてやってくれるか?」クチフサギ

リーナ「了解ですの。むしろティアさんより、私と兄上の方がずっと神に裁かれかねませんし……」

マークス「うむ! 私もだが、今回の点数はむしろ好機だぞ!」

マークス「この苦境を糧に励む次の試験では、きっとより成長した自分を強く実感できることだろう!」

リーナ「そ、そうですの! 次こそは聖国の力をお見せしますの!」フンス!

リーナ「……そ、それまではシアさん? お願いしますの……」フカブカ

シア「は、はいぃ!?」


828 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/30(月) 00:16:43.10 ID:z5lPiYv+0
フローレン「……さて、もうお馬鹿さん達でも気づいているんじゃなぁい?」




フローレン「――どの国も、上流よりも圧倒的に下々の人達の点数が高いってことにねぇぇぇ!?」




各国上層「「本当に申し訳ありませんでした!!!」」バッ!




ロウル「いやぁ……ほんと驚きの結果だらけといいますか……」

アーシャ「各国のダメージが思ったよりも深刻ですね……」

エリス「……あれ? でも、まだ?」チラ…






ノワール「……」







フローレン「……そして、絶対最後にしてやろうって決めていたあなた……」

一同「「……」」ゴクリ…

フローレン「その澄ました顔……ここまで保っていられるなんて、大したものねぇノワールゥ?」

ノワール「……」

フローレン「わかったぁ? 王城だとか、権力とか地位とか、今回の試験ではなぁんの役にも立っちゃいないの」

フローレン「むしろ枷なんじゃないかと思う程よぉ……」

ノワール「……」

フローレン「……」

フローレン「くっ、少しは動じなさいよぉ!」ダンダン!

フローレン「ああもうっ! これが最後よぉ! ノワールの解答はこちらぁ!」ブォン!


829 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/30(月) 00:23:38.08 ID:z5lPiYv+0
――

27ノワール:80
=80点(内心ビクビクだったけど、それでも高水準の点数。アベルへの教育の経験が生きました)

――





80点答案「……」テテーン!



一同「「!!」」




フローレン「ノワール……80点……」ガクッ…




ノワール「……」ホッ…

ノワール「!!」ハッ!

ノワール「……」


フローレン「はぁ……本当に動じないわねあなたぁ……」ムクリ


ルーシェ(い、今、ノワール様……)



一同((すごく安心した顔してた……))



ノワール「……ありがとうございます」スッ…

フローレン「ま、まぁ? 微妙な点数よねぇ?」

フローレン「息子達には負けてるし? かつ罵り尽くすには難しい点数だし?」

フローレン「そ、そう。無難過ぎてつまらない点数ねぇノワールゥ?」

ノワール「……そうですね。私は、あなたほど頭はよくありませんから」

フローレン「そ、そうよねぇそうよねぇ! 当たり前よねぇ!」

フローレン「あなたが、この私に頭の良さで勝とうだなんて、無理な話よねぇ!」

フローレン「あーはっはっはっはっ!」

フローレン「ほんっとー気分が……」

フローレン「……」



830 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/30(月) 00:27:39.46 ID:z5lPiYv+0
【成績まとめ】


1位・キアラ:100点
1位・アーシャ:100点
3位・アベル:99点
4位・パトラ:91点
5位・エリス:90点
6位・シア:89点
7位・フィーア:84点
8位・ヒバリ:81点
9位・ノワール:80点
10位・ロウル:76点
11位・マックス:72点

――優秀点 70の壁

12位・アドルラン:55点

――基準点 50の壁

13位・アイナ:49点
14位・スカーレット:45点
15位・マークス:39点
16位・スミレ:37点
17位・クラウス:35点
17位・リーナ:35点
17位・カイン:35点
17位・ローズ:35点
21位・ティア:18点
22位・エメリナ:13点
23位・バーンズ:6点
24位・ネスト:4点
24位・ルーシェ:4点
26位・ギルバート:0点
26位・アルフ:0点



フローレン「――良くなるわけないでしょぉがこのお馬鹿さん達ィ!?」クワッ!

一同「「!?」」ビックゥ!

フローレン「何よこの成績表!? ヒバリ以外全員アベル派閥じゃないのよぉ!?」

フローレン「でも正直もうそれもどうでもよくなるくらいにぃ……!」




フローレン「――頑張りなさいよ各国の上の人ぉ!!!」ビリビリ!


831 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 00:30:04.14 ID:samEeAiEO
フローレンさんがまともな突っ込み役に回るとかいう
良く考えたらカオス極まりない空間
832 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/30(月) 00:30:38.66 ID:z5lPiYv+0
戦績をまとめたあたりで今日はここまで
……アベル城塞強すぎませんかねぇ?(白目)
アーシャがよっぽど奮戦したにしても、凄まじい数値の嵐です
アベルがアーシャにまた1点差で負ける(軍学校時代の試験)というコンマも地味にすごい

次回は、主に上層部組がやらかしたことによるEX判定の公開となります
本日もありがとうございました!
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 00:35:08.46 ID:nFVMMLYeO

補習か追試かな?
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 00:35:19.37 ID:KKOLkoeqO
おつおつ
というかノワールアベル母子以外の夜レベル高い組がみんな下位にいるのに笑った
やはり煩悩が妨げになったのか……
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 00:37:27.24 ID:rR6Q2TkkO
おつです
よく見たらヒロインズはティアだけやらかしちゃったのかこれ
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 00:38:52.26 ID:PJ/NwIH90

70の壁を超えているマックススゲーな
下の方でも驚かないキャラなのに
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 08:32:41.20 ID:pTvFpHkzO
おつおつ
上位陣ほとんどアベル隊ってなると、ほんとにアーシャの教育がしっかりしてたんだろうなぁ
ティアは一番新入りかつ切迫状態で勉強教える時間なかったともとれるし
838 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/30(月) 23:32:44.21 ID:z5lPiYv+0
こんばんはー
それではEX判定その1の公開まで進んでいきたいと思います
839 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/30(月) 23:33:34.42 ID:z5lPiYv+0
――


……


フローレン「本当に頭が痛いわぁ……」

フローレン「上流階級の教育は意味ないって突き付けるかのような結果よぉ?」

フローレン「あの人やバーンズも大概だったけどぉ……」

アベル(父とネストの点数が想像を絶する値だったが……)

アベル(確かに、思っていた以上に皆が間違えているな?)

アベル(特に……)チラ…



カイン「ぼ、僕が皇族の中で最下位……?」プルプル

カイン「戦闘も駄目、頭も駄目じゃ僕の存在意義は……」プルプル

アドルラン「そう卑屈になるなカイン」ポン

アドルラン「お前が賢い弟だということは、私が良く知っているよ」

アドルラン「少々、抜けているところもあるがな?」

カイン「くっ……」

アドルラン「ははは、それよりも見ろ私の点数を!」


――優秀点 70の壁

12位・アドルラン:55点

――基準点 50の壁


アドルラン「……一番扱いに困るだろう?」ガクリ

カイン「い、いやいいじゃないか兄さんは。基準点は越えているんだから」

リーナ「いえ、お二人とも悩みが贅沢すぎですの!」

リーナ「見てくださいな、兄上を!」



アルフ「」チーン…


リーナ「名前を間違えるとか、そもそも皆様と同じ土台に立ててもいないんですの……」

リーナ「かく言う私も、普通に点数がカインと同じですし……」ガクリ

クラウス「私もだ。なんというか、これでもなんらかの力に救われたような気さえする」

リーナ「……ある意味で、三国が仲良しな点数ですの」

カイン「こんな繋がりは嫌だなぁ!?」


アベル(兄様達の心の傷は意外と大きそうだ)


840 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/30(月) 23:34:06.14 ID:z5lPiYv+0
ロウル「アーシャさーん、折角なんで間違えた箇所の答え教えてくれます?」

ロウル「また似たような罠を繰り出されないとも限りませんからねぇ」

アーシャ「ええ、私でよければ。あ、ここは難しく考えないで……」

ヒバリ「あー、なるほど。こうすればよかったのね」

パトラ「仕組みがわかっても、嫌な問題ですね……」

スカーレット「美しい、これぞ貴族の解き方ですわね……」

アーシャ「そして、こっちの問題は――」



ローズ「今のアタシに、メイド長の名を語る資格はないワ……」

ローズ「まさか、こんな簡単にあのフローレンの罠に引っかかってしまうなんてっ!」

アイナ「し、仕方がないよローズさん!」アセアセ

スミレ「不甲斐ないですが、ボクを含めて……」

エメリナ「いつものメイドの皆さんが揃って……こう……」スッ…

ルーシェ「恥ずかしい、です……///」

エメリナ「でも……」チラ

エリス「?」

アイナ「メイド隊が壊滅している中で、エリスちゃんだけ抜きんでてるんだよね……」

ローズ「……次期メイド長は、あなたかもねエリスちゃん」

エリス「い、いえそんな!?」ブンブン!

エリス(……あれ?)

エリス(そういえば、もし本当にアベル様と結婚できたとして……私はその時もメイドを続けられるのでしょうか?)

スミレ「エリスさん、従者のよしみで解法を教えて頂けると……」

エリス「ええっ!? アーシャさん達の方がいいと思いますけど……」

ルーシェ「ここ、どうしても解けなかった、です……」ウルウル

エリス「こ、ここはですね、まずこの長い問題文を整理してから――」



841 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/30(月) 23:34:38.54 ID:z5lPiYv+0
マークス「やったなマックス君!」ガシ!

マックス「まだ実感がわかないんですけど、やっぱり結構いい点数なんですか?」

マークス「うむ! 私達も次は負けないぞ!」

ティア「つ、次もあるんですかぁ……!?」ブルブル

シア「ん〜、これから仲良く平和に暮らしていくとなると〜、やっぱり色々な知識は必要だと思いますよ〜?」

シア「今回は、フローレンさんが意図的に文化や歴史の問題を外してくれていたみたいですからね〜」

ティア「そうだったんですか……!?」

マックス「まじかよ……そ、それじゃあ次はもっと……?」ブルブル

キアラ「だ、大丈夫だよマックスさん。今回の試験で、これだけ点数が取れているんですから」

キアラ「きっと、日々のお勉強も欠かしていなかったんですよね?」

マックス「あ、ああ。その……色々と、成長したいからな。少しは成果が出たってことなのかな」

フィーア「日々の努力は、絶対に裏切りません!」ピョン!

マークス「その通りだ! 日々の鍛錬は、着実に積み上がるぞ?」

マックス「でもやっぱり、独学だとなぁ……」

マックス「……」

マックス「キアラちゃん、よければなんだけど……」チラ…

キアラ「あ……その、私もまだまだですし、一緒にお勉強したりします?」

マックス「するっ!」

フィーア「あ、姉様! 私もしたいです!」

ティア「その、私も……///」

マークス「むむ、ならば私も参加せねば!」

シア「仲良くお勉強会、いいかもしれませんね〜。私もちょっと頑張っちゃいますよ〜!」

マックス「あ、あれ……?」

マックス(ま、まあ二人きりじゃないけど、楽しそうだしこれはこれでいいか?)

キアラ「ふふっ……!」

842 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/30(月) 23:41:28.50 ID:z5lPiYv+0
ノワール「……」

アベル「母上?」

ノワール「本当に、信じられないような光景ですね……」

ノワール「三国の王族も交えて、こんな談笑もできるだなんて」

アベル「ええ……」

ノワール「そして、何より……」フフッ…

ノワール「あのフローレンが、少しはキアラを認めてくれたのは、嬉しいですね」

アベル「キアラは満点ですからね。流石のフローレンも、認めざるを得ないでしょう」

ノワール「フィーアも頑張っていたし、本当にあの子達は昔から……」

アベル「兄としては、1点を逃したのがかなり悔しいですよ。アーシャに続き妹にも完敗したわけですし」

ノワール「アーシャちゃんもすごかったですね。あのフローレンの罠を全て潰したのですから」

アベル「彼女は軍学校時代から、ずっと俺の友であると同時に目標でもありましたからね」

アベル「最初のうちはともかく、しばらくすれば俺はいつも彼女に試験結果で負けていましたが」

アベル「いつか、彼女を超える知識を身に着けたいと努力した結果が、この99点だとすれば……」

アベル「俺はまだまだ努力が足りないということなのでしょう」

ノワール「いいえ、よく頑張りましたねアベル。母の点数を超えているのですから、大丈夫です」

アベル「……今更ですが、母上も幽閉生活が長かったのに点数がかなりいいですよね?」

ノワール「これもあなたに色々と教えたおかげかしら? 記憶力はまだまだ衰えていないみたいで」

ノワール「あ、そういえばアベル?」

アベル「はい?」

ノワール「あなた、アーシャちゃんに夜の知識なら勝てていたのではありませんか?」

アベル「勝てていましたけど、それで勝っても嬉しくはなかったですよ!?」



843 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/30(月) 23:42:02.67 ID:z5lPiYv+0
フローレン「……」

フローレン(柄にもなくかなり叫んだわねぇ)

フローレン(ほんっと、お馬鹿さん発見で愉しめるかと思えば……)

フローレン(いくらなんでも、愉しむ度を超えすぎた結果にびっくりよぉ)

フローレン(まあ……キアラやアーシャがいる分、帝国が他の国に勝ったと言えなくもないけど……)

フローレン(答案を見る限りじゃ、あのシアにパトラもなかなかやりはするみたいだしぃ……)

フローレン(この試験で終わりってしちゃうのは、つまらないというか……)



フローレン(――不味いわよねぇ……)


フローレン(私は天才だったから、一回勉強すればすぐに定着したけどぉ……)

フローレン(お馬鹿さん達は、定期的に頭に入れなきゃ覚えそうにないものねぇ)

フローレン(様子を見る限り、次に向けて頑張ろうとか言っている子もいるしぃ?)

フローレン(結構いい暇潰しにもなるし、また作ってあげてもいいけど……)

フローレン(いますぐ、は駄目ねぇ。また忘れて気を抜いているような時にやるのが一番よぉ)

フローレン(でもそれじゃあ、このままなんだか平和に終わっちゃいそうだし、それもつまらないわぁ)

フローレン(……あの人とカインは特に大変な状態だし、なんとか刺激できそうなことないかしらぁ?)

フローレン(二人とも負けず嫌いだしぃ、でもあの人はともかくカインはアベル達に大敗してしょげてるし……)

フローレン(圧倒的な点数差を突き付けるんじゃなくて、もっと別の方向から……)


フローレン「……」

フローレン「……!」ピコーン!


フローレン「――いいことを思いついたわぁ……!」ニヤリ…




フローレン「はぁい、静かにしなさぁい!」パァン!


一同「「!?」」



844 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/30(月) 23:47:53.56 ID:z5lPiYv+0
フローレン「みんな自分の点数には色々思うところがあると思うけど……というか思いなさぁい?」

フローレン「共通しているのは多分、0点だとか信じられない点数って本当にあるんだぁってことだと思うのよぉ」

アルフ「」ゴフ!

リーナ「兄上! もう覚悟を決めてくださいまし!」

フローレン「何回でも言うけど、今回は本来高い点数を取るべき人に限ってやらかしているわぁ……」

フローレン「――そこでぇ!」

フローレン「そんなお馬鹿さん達に、もっと頑張ってもらうために!」

フローレン「この私が! たった今、素晴らしい作戦を思いついたわぁ!」

クラウス「わ、我々のためにそのような……」

クラウス「しかし、何故あなたがそこまでして王国と聖国を……」

フローレン「……」





フローレン「お馬鹿さんが支配する国を攻めあぐねていた帝国って見られるのが嫌なのよぉ!」ビターン!

フローレン「まああの人もお馬鹿さんな結果出しちゃったけどねぇ!」ビターン!

フローレン「ここに聖王様がいたら、是非とも試験を受けて貰いたかったわねぇ!」ビターン!

フローレン「そこの眼鏡達から考えれば、18点前後かもしれないけどぉ!?」ビターン!






一同((採点で相当疲れたのかな……))

フローレン「はぁはぁ……ふぅ」

フローレン「とにかく、作戦実行。このまま移動するわよぉ」

ノワール「……移動?」

フローレン「そうよぉ。フィーア、案内は任せたわぁ」

フィーア「え!? わ、私ですか!?」

フィーア「案内と言われましても、一体どこへ……」オロオロ

フローレン「決まっているでしょう?」



……

845 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/30(月) 23:48:56.43 ID:z5lPiYv+0
――


【帝国・白帝の住処】




サク「……キュ、キュル?」

フローレン「へぇ? これが白帝竜ねぇ……」

フローレン「やっぱり大きいだけで、羽の生えた蜥蜴ってところかしらぁ?」

サク「キュル!? キュッキュー!」バッサバッサ!

フローレン「んぷぅ!? な、なによこの蜥蜴ぇ!? 私とやるつもりなのぉ!?」バチバチ!

フローレン「いいわ、相手になってあげ――」





サク「キュッキュルー……」←レベル510


フローレン「……」←レベル440



フローレン(……フィーア、どうやってこいつを拾ってきたのかしらぁ……)ゾクリ…



一同((一体この人は何をしにここに来たんだろう……?))



フローレン「……はぁ、そんな馬鹿なことをしに来たわけじゃないわぁ」プシュゥ…

サク「キュル?」

フローレン「フィーア、あなた言ってたわよねぇ?」

フローレン「――白帝竜は賢いってぇ」

フィーア「は、はい!」



846 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 23:53:16.28 ID:xdWOL09QO
これは予想外なところ来たな
ショウジキめっちゃ期待
847 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/30(月) 23:56:35.43 ID:z5lPiYv+0
フィーア「サクちゃんは、私達の言葉を完璧に理解しています!」

アーシャ「ええ。私達と言葉はかわせませんが、私達の言いたいことはほぼ伝わる筈です」

フローレン「そう。それなら問題ないわねぇ……」









フローレン「――特別しけぇぇぇぇぇん!」バッ!






一同「「!?」」ビク!

フローレン「今からぁ、この白帝竜にさっきと同じ試験を解いて貰うわぁ……」

一同「「!?!?」」

サク「……キュ?」

カイン「ま、待ってくれ母さん!? いくらなんでも無茶だろう!?」

カイン「というより、何の意味があるんだい!?」

フローレン「自称賢い帝竜さんと、自称智将の駄眼鏡さんの対決が見たくなったのぉ」

アルフ「ごふ……! ど、どこまで私を抉り続けるのだ、この魔女は……!」プルプル…

リーナ「もう比較対象が人ですらなくなりましたの……」

フローレン「言葉が理解できているなら、問題は音読すれば伝わるでしょぉ?」

フローレン「もっともぉ? 文字を書く技能があるかも怪しいから、記述とかは絶対に解けないでしょうけどねぇ」

ノワール「……そうでしょうね。一体、何が狙いなのですフローレン?」

フローレン「……カイン達に危機感を持ってもらう為よぉ?」

カイン「!?」

フローレン「いーいぃ? 今のあなた達は、蜥蜴と比較されるくらいに私から馬鹿にされているのよぉ?」

フローレン「嫌ならば、本当にもっと頑張りなさぁい!?」

カイン「く、屈辱だ! まさかこの僕がここまでこけにされるなんて……!」プルプル

サク「キュルーン! キュルルル!」バッサァ!

フィーア「あ、サクちゃんも怒っています!?」

ロウル「そりゃあ、言い方を変えれば扱いは、お馬鹿な蜥蜴呼ばわりですからね……」

サク「キュルルル!」フンス!

フローレン「やる気は十分みたいねぇ……フィーア、音読は任せたわぁ」

フィーア「は、はい!」バッ!

スミレ「ま、まさかこんな形で白帝竜と争う日がくるだなんて……!?」

カイン「争いなものか!? 人でない動物に人の試験を解かせて僕らと比較しようとしてるんだよ!?」

アルフ「いくら私が失態を犯そうと、流石にこれは……」

フローレン「――始めっ!」

サク「キュルーン!」バッ!



――Ex試験開始!!!

848 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/31(火) 00:03:50.11 ID:NTbptfrY0
……



フィーア「第45問! この空欄に当てはまる言葉は……お母様、サクちゃんこれ見えているのでしょうか!?」バッ!


サク「キュ……キュル?」ガリゴリ…


アーシャ「お、驚いたわ……まさか、地面を抉って文字を書こうとしているの……?」


サク「キュゥ……」ガリ…


アベル「……様子からして、耳にした言葉とかつてみた人間の文字を頭の中で照らし合わせているのか?」

クラウス「むぅ……やはり、相当な知能の持ち主のようだな。争わずに済んだのは本当に幸いだった……」

スカーレット「……歪んで生み出される前に止めていられたら、それが一番幸いだったのですけど」ガクリ



ガリガリ…



フィーア「――えーと、第70問!」




サク「……キュルル?」



フローレン「はぁい、終了〜」

フローレン「結構頑張っていたみたいだけど、どうかしらねぇ?」

サク「キュ!」

フローレン「まさか地面を削って文字を書くとは思わなかったけどぉ……」

フローレン「蜥蜴の解答はこっちでしっかり記録しておいたわぁ」

フローレン「ふふ、何点取れているか、今から私がしっかり見てあげるわぁ!」バッ!



849 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/31(火) 00:06:24.76 ID:NTbptfrY0
――


28サク:38<50(上限値)
=38点(まあ、竜と人っていう大きな差があるからね。……あれ? 35点より上取れちゃったの!?)


――





フローレン「」

フローレン「」ポト…

フローレン「」サラサラ…




カイン「か、母さんまで真っ白になった!? 一体何があったんだ!?」

アベル「採点を終えた途端に固まったが、まさかまた0点が?」ヒョイ



38点の採点表「……」ジャーン




アベル「」ポト…

アベル「」サラサラ…


フィーア「アベル兄様!?」

カイン「待て待てアベル!? 何を見た!?」

アベル「……」

アベル「……」スッ…






一同「「」」サラサラ…



サク「キュル……!?」





16位・サク:38点
17位(降格)・スミレ:37点


スミレ「さ、流石にこれは堪えますね……」プルプル…




……

850 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/31(火) 00:09:10.72 ID:NTbptfrY0
EX判定その1を公表したあたりで、今日はここまで
うん、きっと択一問題を全部正解したりして頑張ったのでしょう(白目)
カイン達には追撃となってしまいましたが、もう少しだけ続きます

本日もありがとうございました!
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 00:09:42.20 ID:R2etUjYOO
白帝龍が金真龍に(ある意味)勝った瞬間である
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 00:24:34.08 ID:PJMNAT470
乙!
この竜頭良すぎるww
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 10:53:11.79 ID:1SijVruKO

これはサクちゃんが賢すぎたのか、お兄ちゃん達が間抜けすぎたのか……
てかまだ判定残ってるってことは下手すりゃまだ追い討ちあるのか?
854 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/31(火) 23:47:39.92 ID:NTbptfrY0
こんばんはー
また遅くなりましたが、とりあえず判定その2まで進めたいと思います
855 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/31(火) 23:48:25.53 ID:NTbptfrY0
……


フローレン「……蜥蜴と言ったことは謝るわぁ……」ヘナ…

サク「キュルル♪」ドヤッ!

フローレン「だってあなたを蜥蜴呼ばわりすると……」

【蜥蜴以下の面々】

17位・スミレ:37点
18位・クラウス:35点
18位・リーナ:35点
18位・カイン:35点
18位・ローズ:35点
22位・ティア:18点
23位・エメリナ:13点
24位・バーンズ:6点
25位・ネスト:4点
25位・ルーシェ:4点
28位・ギルバート:0点
28位・アルフ:0点


フローレン「こうなっちゃうのよっ!!!」

フローレン「大惨事もいいところよこれぇ!?」

フローレン「あの人を悪くは言いたくないのだけれど……」

フローレン「三国揃って負けてるのよぉ!?」

フローレン「何かの間違いで魔物が活性化して、国を謀略で乗っ取られるとかあったらどうするのぉ!?」

キアラ「お、お母様? 流石にそれは本の中だけのことで……」

フローレン「この帝竜がもうその本の中にしかいない筈の存在でしょぉ!?」

フローレン「もっとこう……人型で、でも実は化けていたとかいう輩の存在ももはや否定できないわぁ……」ブルブル…

スミレ「……ボクはそれに近しいのでは?」シャキン!

フローレン「うっ……あなたがお馬鹿さん側でよかったわぁ……」

スミレ「うぅ、本当にお勉強頑張ります……」

フローレン「わかってはいるんだけどねぇ。もし、を考えると笑えない話よぉ?」

フローレン「そんな人外そうはいるわけ――」


ロウル「……」ピョコピョコ


フローレン「……あなた、違うわよねぇ?」

ロウル「ふっ……! 気がつかれたなら仕方がありませんね!」バッ!

フローレン「!?」

ロウル「そう、銀狼ロウルは仮の姿! 私の正体は人間を支配しようと目論む魔狼族の長で……」

一同「「」」

ロウル「ちょっ、冗談ですって!? 真っ赤なウソですからね!?///」アセアセ

ロウル「前にキアラ様から借りた本をちょっと真似ただけですよ///」

フローレン「心臓に悪いわぁ……」


856 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/31(火) 23:49:00.64 ID:NTbptfrY0
フローレン「なまじあなたもいい点数取ってるから性質悪いわぁ……」

ロウル「あなたには言われたくないですけどねぇ……」

ロウル「しかしまあ、あれですね。見た目が人と違っても、意志疎通やこういった共通の知識を持つこともできる」

ロウル「そういういい事例になったのではないですか?」

サク「キュルーン!」

フィーア「サクちゃんも嬉しそうです!」

アベル「思えば、俺達と初めて出会った時も人間のような行動を取っていたからな」

シア「う〜ん……あれはどちらかと言うと〜?」

アーシャ「……ペット。犬のような雰囲気でしたよね?」

サク「きゅ!?」ガーン!

フローレン「はぁ……確かにこの結果を見る限り、本当に下手なお馬鹿さんよりも上の知能があるのは違いないわぁ……」







フローレン「――あなた達、本当に危機感持ちなさぁい。今すぐに!!!」ダン!





要勉強組「「はい……」」シューン…




フローレン「はぁ……予定がだいぶ狂ったわぁ……」アタマオサエ

フローレン「はい、これで私の試験はしゅーりょーでぇす……」

フローレン「とりあえず、お馬鹿さん達には同じ問題もう一回渡してあげるから……」

フローレン「点数が良かった子に、解き方を習ってからもう一回やってごらんなさぁい?」

フローレン「二度目なんだから、今度は最低でも70は取らなきゃ駄目よぉ?」

要勉強組「「」」ガタガタ

フローレン「あー……疲れた……」

フローレン(でもまだ、やること残っているのよねぇ……)


……


――
857 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/31(火) 23:50:22.14 ID:NTbptfrY0
――


【帝国・ギルバートハウス】



フローレン「……」ゴゴゴゴゴ…

ギルバート「……」

バーンズ「……」ドキドキ

ネスト(なんで俺は、ここに連れてこられたんだろうか?)ドキドキ

ネスト(部下達の報告だと、殿下達はみんな優秀な成績だったっていうからなぁ……)

ネスト(多分、それに関係しているとは思うが……)

フローレン「あなた、それに6点と4点のお馬鹿さん二人?」

バーンズ「な、なんでございましょうか……?」

フローレン「70……いや、とりあえずまずは39点でいいわぁ……」

フローレン「――最低限、それだけ取れるように頑張りなさぁい!?」ゴゴゴゴ!

バーンズ「し、しかし問題は実に難解で……」アセアセ

ギルバート「……今からの勉学など――」


フローレン「絶対に解けないだろうと思った子がぁ! 38点取ったのよぉぉぉ!」ビターン!

フローレン「カインは35点んんんんんっ! 負けちゃったのおおぉぉぉぉ!」ビターン!

フローレン「アベルは99点だしぃ! その部下もなんか皆いい点数なのぉ!」ビタビターン!

フローレン「キアラとフィーアがいなかったら、今頃私の大切な何かが粉々になっているところよぉ!?」クワッ!



ギルバート「ほう、あやつらが……そうか」

フローレン「そうよぉ……引き籠ってるだけかと思えば、頑張ってはいたみたいねぇ……」ハァ…

ギルバート「ふっ……やはり我らの目が曇っていたということか……」

フローレン「……ええ。認めたくないけどねぇ……」

ギルバート「……それを認識できただけでも、収穫のある試験であったな」




858 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/31(火) 23:52:16.75 ID:NTbptfrY0
ギルバート「うむ、良い気分だ。鍛錬場で清々しく素振りでもしてくるか……」ヨイショ…

バーンズ「陛下、お供致します」ヨイショ



フローレン「――逃がさないわよぉ!?」



――『黒岩の城塞』発動――



ゴゴゴゴゴ!


玄関「」グシャァ!

ギルバート「!?」

バーンズ「!?」

フローレン「いい!? 私も最初は暇潰しのお遊びのつもりだったけど、思った以上に深刻なのよぉ!?」

フローレン「いくら皇位を退いたとはいえ、あなたはこの世で一番の男なの!」

フローレン「それが、人外以下の点数どころか0点だなんて広まって、これからもそのままじゃ……」

フローレン「あなたの名前、歴史上に歴代最悪のお馬鹿皇帝って載るかもしれないのよぉ!?」

ギルバート「む、むぅ……」タジ…

フローレン「バーンズもよぉ!? この人が良くなっても、あなたがお馬鹿さんのままじゃ、皇帝は見る目がないって話になるわぁ!」

バーンズ「うっ……」タジ…

フローレン「いい? これはあなた達の為を思って言っていることでもあるのよぉ?」

フローレン「久々だわぁ、こんなに何かに熱中できそうなの……!」ゴゴゴゴ!

フローレン「みっちり叩きこんで、39点以上取れるようにしてあげるわぁ!」

ギルバート&バーンズ「「……」」ゴクリ…


ネスト「……」コソコソ


フローレン「はぁい、そこも逃げなぁい!」ピシャーン!

ネスト「あっぶなぁ!? な、何するんですか!? 俺、関係ないですよね!?」

フローレン「あなたも普通に筆頭お馬鹿よぉ!? 間違え方も凄かったしねぇ!?」

フローレン「アベルの部下に教えるなんて真似したくないけどぉ、流石にここまでのお馬鹿さんは放置できないわぁ」

フローレン「ありがたぁく、私の特別授業を受けることねぇ……?」ゴゴゴゴ…

ネスト「」

ネスト(殿下……クラウス陛下……)

ネスト(俺はしばらく、任務が出来ないかもしれません……)


……


――
859 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/31(火) 23:59:46.22 ID:NTbptfrY0
――


【聖国・とある教会】



子供1「あ、マークス様が帰ってきた!」

子供2「わーい!」テテテ!

マークス「はっはっはっ! 私がいない間も、元気にしていたようだね」ナデナデ

子供3「うん! みんなで運動してたんだ!」

子供4「ねぇねぇマークス様、今度はどんな鍛え方をするの?」

マークス「そうだね……」

マークス「では、今日はいつもと少し違うところを鍛えようか」

子供達「「?」」

マークス「今日はここ……頭を鍛えるんだ」トントン

子供1「あ、頭を……!?」

子供2「壁にひたすら頭突きを繰り返すの……?」ブルブル

マークス「ははは、外を鍛えるんじゃあないよ。中身を鍛えるんだ」

子供3「中身……?」

マークス「そう、中身だ。ここを鍛えておかないと、後々大変なことになってしまうぞ?」

マークス「しかも何を隠そう、この私もまだまだ全然未熟なのだ!」

子供4「マークス様でも……!?」

マークス「ああ。帝国や王国の友との交流で、改めてそれを実感できたよ」

マークス「初心にかえる。そして、基礎を見直し、努力する。肉体と同じく、頭の中身もこれは大事だ」

マークス「わかったかな?」

子供達「「はーい!」」

マークス「よし! それではさっそくやってみようか!」






リーナ「……」

アルフ「……」




……


――
860 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/01(水) 00:04:12.58 ID:OYvUbxYP0
――


【聖国・シュタイナーの墓】



リーナ「兄上……」

リーナ「今日は、帝国と王国……三国を交えての、こんな学力試験というものをしてきましたの」スッ…

アルフ「試験作成者は、あの魔女フローレン……」

アルフ「あの頃の私には、想像もつかない出来事です」

リーナ「結果に喜んで、落ち込んで……楽しい時間でした」

リーナ「いずれきっと、私達だけじゃない……各国の民を加えて行う日も出てくるかもしれませんわね」

アルフ「……神でさえ為しえないと思われた、三国の本当の意味での平等……」

アルフ「まだ問題は多いですが……希望を感じさせたのは間違いありません」

リーナ「マークス神父も熱意に火がついたのか、子供達に基礎のお勉強をさせていましたの」

リーナ「自分への戒めもあるとのことでしたが、とても楽しそうでしたわ」

アルフ「アドルランも、王国のクラウス王も、非常に協力的です」

アルフ「無論、私も……彼らと共に、聖国をより正しく導けるよう尽力するつもりです」

リーナ「兄上……」スッ…

アルフ「兄さん……」スッ…

リーナ「どうか、天より見守ってください……」






シュタイナー(……まだ神に、天に昇ることを許されていないんですよねぇ)フヨフヨ…

シュタイナー(しかし、そうですか……)

シュタイナー(三国共通の試験、考え付きもしなかった……)

シュタイナー(アルフォンスとエカチェリーナだからこそ、この新たな道は開かれたのですね)

シュタイナー(……)

シュタイナー(それにしても、あの魔女が手を貸すというのも驚きしかありませんね)

シュタイナー(どれどれ、折角エカチェリーナが持ってきてくれたのです。どんな問題か見せてもらいましょう)



861 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/01(水) 00:08:19.06 ID:OYvUbxYP0
――

29シュタイナー:44(偶数ゾロ目)

= 1 0 0 点 (異教徒が絡まなければ元は絶対的な聖王様。信徒の為にもあらゆる知識を身に着けていたようです)

――



シュタイナー(ふむ……)

シュタイナー(思っていたよりも易しく、しかし気を緩めると誤答に誘導される箇所がいくつか……)

シュタイナー(なるほどなるほど、これは確かに聖国には無いものだ)

シュタイナー(歴史や文化の問題が無いのはおそらく意図的なものでしょうし……)

シュタイナー(信じられませんが、あの魔女が他国にも配慮した上質な問題を作り上げたということですか)

シュタイナー(……この問70だけは頂けませんがね。魔女が作ったのならば皇帝ギルバートを正答としているのでしょうが)

シュタイナー(それを踏まえると、こちらの問題と合わせれば誰もがある程度の点数は取れるようにもなっている……?)

シュタイナー(三国の……平等な試験、ですか。神よ、私は……)









リーナ「……あぁ、もし兄上が生きておられたら、ここの解き方を聞きたかったですの」っ35点答案

アルフ「……兄さんが生きていたら、私のこの結果をどう思われただろうな……」っ0点答案






シュタイナー「」







シュタイナー(――アルフォオオォォォォォォォォォォォォンスッッッッ!!??)チノナミダ




リーヴコア「」ガタガタガタ!

リーナ「ひゃ!? 兄上の形見が揺れていますの!?」

アルフ「じ、地震か!?」



シュタイナー(神よ……! おぉ、神よぉ……!)ポロポロ…



……


――
862 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/01(水) 00:11:43.07 ID:OYvUbxYP0
Ex判定その2の公表が済んだあたりで今日はここまで
聖国組は上下の差が激し過ぎますね……

これで試験結果は全て終了となりますが、追加で↓1コンマ二桁判定を

本日もありがとうございました!
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 00:12:05.38 ID:uo6m/uTmo
ほい
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 00:13:04.75 ID:Z1YDQ6ta0
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 00:14:36.52 ID:fplf4EZU0
シュタイナーはいろんな意味でギルバードとは真逆だな
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 00:19:00.30 ID:Tjcyl90nO
乙です
っておまけ判定で38って何やこれ
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 00:25:44.65 ID:w0tSJPd7O
おまけ見ると、シュタイナーは本編でコンマ荒れ狂ってあそこまでSAN値逝かなければ和解も有り得たんだろうなぁって思う
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 00:43:30.44 ID:LGNZi8ka0
乙です!
29ってことは俺のやつまで入ってたのな
2つ前までだと思ってたわ
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 10:16:13.20 ID:g4tpQCmwO
おつおつ
シュタイナー…頭いいけど思考が自国に偏りすぎて過激
アルフリーナ…頭悪いけど他国との交流もできる
こうして見るとやっぱお互い補いあってたんだなと思える
しかしアルフは名前間違いを無視すれば正答率よかった可能性あるのでは?
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 19:21:07.41 ID:8jhY3IqUO
アルフって元々本編でも直情型でうっかりやらかしてたからなあ
そう考えるとらしくはある。パパンは……何も言うまい
871 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/02(木) 23:41:03.75 ID:XDoVEx1v0
こんばんはー
判定コンマ見て、コンマの神様って本当にいるんじゃないかと思いました
狙っても取れる数値じゃないですもん(白目)
とりあえずゆるりと次の判定まで進めればと思います
872 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/02(木) 23:41:45.46 ID:XDoVEx1v0
――



リーヴコア「」メリコミ



アルフ「……では、兄さん。また来ます」スッ…

リーナ「今度は、きっともっといい報告を持って来ますわ」スッ…


シュタイナー(あぁ……)

シュタイナー(アルフォンスもエカチェリーナも、もっと聡い子だったのに……)ハラハラ…


リーナ「しかし、こういった問題を解くだなんて本当にいつぶりでしょう?」

アルフ「私もここ最近はずっと、聖国兵の防衛配置に政策の考案にばかり時間を割いていたからな」

リーナ「私も、ですの。帝国と王国の兵を近づけまいと、来る日も来る日も馬で駆けてばかり……」



シュタイナー(……)

シュタイナー(私のせい、ですか……)

シュタイナー(ふふ、大切な家族を気にかけているつもりが……二人を束縛し知識を鈍らせてしまうとは)


リーナ「――でも兄上? 兄上が0点なのは名前を書き間違えたからですわよね?」

アルフ「あ、あぁ……」


シュタイナー(!!)


リーナ「……やっぱり、兄妹で揃ってこの点数は聖国の民に示しがつきませんの///」

リーナ「アーシャから解答は貰っていますから、兄上の名前をかけていた場合の点数を見てみましょう?」

アルフ「な、なるほど。0点の結果があまりにも衝撃的過ぎて私としたことが、本来の採点をしていなかった」

リーナ「兄上は聖国が誇る智将ですもの。実質点数ということにすれば、傷も幾分癒えますの!」

アルフ「よし、早速やってみよう」ガサゴソ



シュタイナー(よ、よかった……)

シュタイナー(そうです。いくら多忙の身とはいえ、あのアルフォンスが0点などありえませんよね)

シュタイナー(少し難しい問題もありましたが、私でも解くことはできたのです)

シュタイナー(時々突き進みがちなアルフォンスでも、90点以上はかたいでしょう)


873 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/02(木) 23:43:06.43 ID:XDoVEx1v0
――

救済判定

聖将アルフォンス、名前を間違えていなかった時の点数(一度やらかした為、補正はく奪)

コンマ38

=……


――



アルフ「……」カリカリ…


リーナ「……」ドキドキ…



シュタイナー(……)ドキドキ










アルフ「――38点……だと……!?」ガクッ…



リーナ「」


シュタイナー()



シュタイナー(アルフォォォォォォォォォォォォンスッッッ!!?)



リーヴコア「」シュポーン!


リーナ&アルフ「!?」ビクゥ!


……


――

874 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/02(木) 23:45:53.84 ID:XDoVEx1v0
――




リーヴコア「」メリコミ



リーナ「……兄上が聞いていたら、きっと絶叫していますの……」

アルフ「兄さんには色々教わったというのに……」

アルフ「こんな結果を知られては、さぞ嘆かれるだろうな……」

リーナ「本当にどうしましたの兄上……?」

アルフ「情けない話だが……」

アルフ「私の知識も、知らぬ間に戦にばかり偏っていたのかもしれないな」

アルフ「如何にして民に犠牲を出さないか」

アルフ「如何にして……異教徒を確実に葬れるか」

リーナ「……」

アルフ「……これも、神の御意志なのやもしれん」

アルフ「――もっと他に励むものを見つけよ、というな」

リーナ「……どちらかと言えば、神の御怒りかもしれませんの」

アルフ「む?」

リーナ「だって……」







リーナ「――兄上の点数、あの白帝竜と全く同じですのよ?」




16位・サク:38点
(実質16位)・アルフ:38点




アルフ「ぐっふ!?」ズザ…



875 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 23:48:12.48 ID:5CsZJMQ7O
うん薄々そんな気してたけどアルフォンスやっぱり脳筋ってか猪武者なんじゃ……
876 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/02(木) 23:49:25.42 ID:XDoVEx1v0
白帝竜サクと同じ……

それが意味することは何なのか?

元々この点数は、正規のものではない。

少し見栄を張り、自分がしでかした痛恨の過ちが無かった場合の、もしもの点数だ。

油断はしていなかった。魔女の試験だからと全力で挑んだ筈だ。

それが、38点。

白帝竜と同点。



聖国が誇る智将 = キューキュー鳴く不思議な生き物




アルフ「ぐはぁ!?」ビチャ!

リーナ「兄上!?」



思った以上に深刻な傷を心に負った気がする。

せめて、せめてこの同点の相手が他の誰かであったならばこうはなるまい。
点数的にはほぼマークス神父とスミレとは大差が無い。
あの二人ならば、この本当の点数を曝け出したところで問題は無いだろう。

やはり問題は、あの竜と同じという点。
もっと言ってしまえば、あの竜が38点取れているのが異常だ。

――何しろ、完全には人間の使う文字までは理解していないのだから。

人間の会話を聞き、そこから対象の名前や言葉の意味を察する……大した知能と言える。
さて、この知能に現在、厄介なことになりかねない人物が加わっている。
帝国第二皇女フィーアだ。
彼女の人懐っこさ、天真爛漫さは自分もこの目でみてよく理解した。
耳つきだろうが、竜だろうが、分け隔てなく仲良くなろうとするその心。
真の意味で誰にも平等、聖国の思想の理想形とも言える彼女であるが、彼女にはもう一点特徴がある。
――姉と異なり、すごく行動的なことだ。思い立ったら動く。
白帝竜とも仲良くし、また件の竜が真似事の筈の試験で予想外の点数を取ってしまった今。

――あの竜に文字を教えようと考える可能性も0ではないのではなかろうか?

知能はある白帝だ。体躯が邪魔で高速精密動作までは無理だろうが、文字を覚えてしまう可能性はある。
もし文字を覚えてしまったらどうなるか?
決まっている。記述問題等も解答可能となり、点数をより上げる可能性が生じるのだ。

それは、つまり。近い未来……





聖国が誇る智将 < キューキュー鳴く不思議な生き物




アルフ「ウボァァァッ!?」ゴボォッ!

リーナ「兄上ぇ!?」ワタワタ


877 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/02(木) 23:52:28.69 ID:XDoVEx1v0
アルフ「す、すまないリーナ……」ガクブル…

アルフ「想像しただけで、致命傷を負ったかもしれん……」ガクブル…

リーナ「一体何を考えましたの……」

アルフ「だ、駄目だ、このままでは……!」

アルフ「悔しいが魔女の言葉通り、事態は深刻極まりない」

アルフ「――私の生命に関わる!!!」

リーナ「流石に大げさですの!?」ガーン!

アルフ「想像でこれだ。現実になったらありえないとは言えないのだ……」

アルフ「わ、私とて……民達に智将と称えられた誇りはある……!」グッ!

アルフ「アドルラン達との再会議は当然として……」

アルフ「リーナ、早速戻って試験の見直しだ!」ダッ!

リーナ「ええっ!?」

リーナ「いえ、私も見直すつもりではありましたけど……」タタタ

アルフ「急がねばならん……まずは1点でもいい」

アルフ「今一度基礎から鍛え直し、安定した点数を取れるようにならねば!」

リーナ「ええ、確かに……」

リーナ「試験全体を見ると、シアさん以外は聖国が遅れをとっているのも事実ですの」

リーナ「ですが私も聖国の王女! 屈したりはしないんですの!」

アルフ「神よ、どうか我ら兄妹をお守りください……!」





シュタイナー(……)

シュタイナー(……頑張るのですよ、二人とも)


……


――

878 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/02(木) 23:55:25.22 ID:XDoVEx1v0
――


【帝国・王城】




アドルラン「よいしょ……」ドサ!

アドルラン「キアラ、他にこの王城に教本は無いのか?」

キアラ「うーん……」

キアラ「改めてお城の本を確認しているんですけど……」ペラペラ…

キアラ「今更ながらに、戦術書とか武器の図鑑や砥ぎ方とか……」

キアラ「その、戦いに関係する本が圧倒的に多くて」アセアセ

アドルラン「昔は気にしたことも無かったが、やはり蔵書に偏りがあるのだな……」

キアラ「ローズさんが仕入れてくれた本は、私とフィーアちゃんの部屋にありますけれど……」

アドルラン「後でそれも借りていいだろうか?」

アドルラン「後は再度、ローズさんに仕入れを頼みたいところだが……」

キアラ「ちょ、ちょっと難しいかな?」

キアラ「流石のローズさんも、お母様の問題に引っかかったことが結構ショックだったみたいで……」

アドルラン「かなり意外ではあったなぁ」

アドルラン「だがキアラ、お前はそんな問題を全て解いて見せたんだ」

アドルラン「もっと誇っていいのだぞ?」

キアラ「そ、そんな、恥ずかしいです……///」

アドルラン「成果を出しても驕らない……我が妹は自慢の妹だな!」ハハハ!

キアラ「///」

アドルラン「……そんな自慢の妹に、申し訳ないが頼みたいことがある」

キアラ「?」



???「……」



特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 23:56:23.11 ID:tToYjPsNO
せい
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 23:56:24.81 ID:U+w48Ief0
1
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 23:56:51.87 ID:rml1vNaCO
ほい
882 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/03(金) 00:00:33.39 ID:hCWLdWzG0
まーた開幕ゾロ目(白目)
判定を取ったあたりで今日はここまで
もう少し続いた後、おまけ12の終了となります
次のイベントの自由安価は、次回更新後に取りたいと思います

本日もありがとうございました!
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 00:03:53.83 ID:k1BPTK4cO
おつおつ
アドルラン兄様で判定二つってことはやっぱりヒバリルーシェの二人かな?
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 07:40:52.65 ID:DdpGz7rwO
おつおつ
サクにシュタイナーと真アルフォンスの点数も加えると、今回のテストの平均点は大体50点強くらいか?
コンマ産物なのなか本当にフローレンの思惑通りになるとは
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 14:03:59.38 ID:DZ6WLFpi0
この感じだとキアラの反応と誰かかな?
しかしそうなるとキアラまたゾロったのか…
886 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/05(日) 00:04:44.71 ID:Atu4u3m40
こんばんはー
お、遅くなると通り越していますが、おまけの終了まで投下しようと思います
887 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/05(日) 00:06:21.10 ID:Atu4u3m40
特殊判定結果

今後の帝国教育制度に関して

1:キアラの協力

コンマ11

 1 1

奇数ゾロ目:試練を乗り越えた第一皇女、快諾。今後の帝国発展に尽力してくれます

2:フローレンの協力

81>70

※基準値を超えたため、協力

――



アドルラン「私は……」

アドルラン「いや、アルフやクラウス王も。皆が、各国の教育の新しいあり方を模索しているんだ」

アドルラン「だがまあ……現時点で、我々の成績は不甲斐ないものであった」

アドルラン「無論、私も彼らもこれからこれまで以上に勉学に励むことだろう」

アドルラン「戦争に割いていた時間を、そちらにまわせばいいんだからな」

アドルラン「だが、それには時間もかかる。それにやはり、色々な人材がいた方がより案も煮詰まるだろう?」

アドルラン「どうだろうキアラ、良ければ、私達に力を貸してくれないか?」

キアラ「わ、私がですか!?」

アドルラン「ああ。キアラが優秀なのは疑う余地もないし、試験以外でも様々な本を読んで得た知識がある」

アドルラン「それにフィーアにも勉強を教えていたんだろう?」

アドルラン「それはきっと、他の小さい子に勉強を教えるにはどうすればいいかの手がかりにもなると思うんだ」

アドルラン「もちろん、これは私の我儘だ」

アドルラン「少なからずキアラも忙しくなり、これまでよりも自由な時間が減ってしまうかもしれない」

アドルラン「断ってくれても、構わない」

キアラ「わ、私は……」

キアラ(……きっと、アーシャさんとか私よりも適任の人はいるかもしれない)

キアラ(私なんかが、国の決めごとに口を出しちゃいけない)

キアラ(――ちょっと前までの私なら、きっと理由をつけて断っていたのでしょう)

キアラ(でも、今は……)

キアラ(私も、帝国も、昔とは違う。私も、第一皇女として……兄様達の、帝国の力になりたい!)

キアラ(あまり自覚は無いけれど、それでも……)

キアラ(――あのお母様が初めて褒めてくれた、私の武器が少しでも役に立つなら!)

888 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/05(日) 00:06:53.10 ID:Atu4u3m40
キアラ「……」スゥ…

キアラ「ええ、兄様」

キアラ「私などでよろしければ、いくらでも」ニコリ

キアラ「至らぬ点も多いかもしれませんが、どうかよろしくお願いします!」ペコリ

アドルラン「おぉ、引き受けてくれるか!」パアァ!

アドルラン「ありがとう! こちらこそ、よろしく頼むぞ!」

キアラ「はい!」グッ!






フローレン「やれやれねぇ……」ザッ…





アドルラン「は、母上!?」

キアラ「お母様!?」

フローレン「あなた達だけで、帝国の教育をどうにかできると思ってるのぉ?」

アドルラン「……私が未だ未熟ということは痛感しています。しかしキアラは……」

フローレン「ええ、そうねぇ。本当に驚いたけど、この子は満点だった……」

フローレン「――でも、それは今回の試験だけってことも考えられるでしょぉ?」

キアラ「……それは」

フローレン「だからぁ……」





フローレン「――この私が傍で特別に、この子が本当に頭の良い子か見てあげるわぁ」




キアラ「え?」

フローレン「もし、変なことをしでかしたらすぐに私が指摘してやるわよぉ?」

フローレン「勿論、アドルラン? あなたも例外じゃないからねぇ?」

フローレン「それが嫌なら、もっと頑張って……本物だって私に見せてみなさぁい?」

キアラ「……! はい、お母様!」

フローレン「ふぅん。あなたにしては、立派な返事ねぇ」

フローレン「……愉しみにしてるわぁ」ボソリ…


889 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/05(日) 00:07:30.97 ID:Atu4u3m40
アドルラン「は、母上。それはつまり、母上も協力してくださると……?」

フローレン「……そうねぇ。そういう考え方をする人もいるかもねぇ?」

フローレン「まあ? この私が手を貸す以上、帝国の教育レベルは跳ね上がるでしょうねぇ」

キアラ「お母様と、一緒に……」ドキドキ…

フローレン「ふふん、気を抜けばあなたのやることなんて、ぜぇんぶ私がちょちょいと片してしまうわよキアラァ?」

アドルラン「心強い限りですが、本当によろしいのですか?」

フローレン「別に構わないわぁ。思ったより愉しい暇潰しになりそうだしぃ?」

フローレン「……」

フローレン「って、いうつもりだったんだけどねぇ」

アドルラン「?」

フローレン「流石に、あの試験結果は頭を抱えるわよぉ……」ガクリ

フローレン「誰がどーう見ても、帝国も王国も聖国も、アベルのちっぽけな城塞に負けてるのよぉ?」

フローレン「三国が、一城塞に負けてるのよぉ?」

フローレン「ノワールのことを抜きにして、アーシャが私程ではないにしても優秀だとして……」

フローレン「それだけじゃ説明がつかないくらい、現状は世界規模の大変さなのよぉ?」

フローレン「お馬鹿さんだらけの世界だなんてつまらないを通り越して苦痛だしねぇ……」

フローレン「面倒くさいとか、言ってられないわぁ。なんとか、この状況を変えないとねぇ」

アドルラン「母上……」

キアラ「お母様……」

フローレン「……飽きたら、抜けるからねぇ?」

フローレン「精々それまでに、私抜きでも頑張れるだけの力を身につけることねぇ」

アドルラン&キアラ「「はい!」」


890 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/05(日) 00:09:31.53 ID:Atu4u3m40
フローレン「……ところでぇ」

フローレン「あなた達には、この私の叡智の手助けがあるわけだけどぉ?」

フローレン「あなた達からは、何か貰えたりするかしらぁ?」

アドルラン「そ、それは……」アセアセ

キアラ「ど、どうすれば……?」アセアセ

フローレン「ふふん……」

フローレン「――叡智には叡智で、返して貰おうかしらぁ?」

フローレン「……」

フローレン「……」

フローレン「まあ、つまり、あれよぉ……」











フローレン「――ギルバート達に勉強を教えるのを手伝ってちょうだぁい!!!」ガバ!





キアラ「えぇっ!?」ガーン!

アドルラン「ち、父上達はそれほどまでに……!?」

フローレン「そうよぉ! あの人一人だけならまだどうにかなったかもしれないけどぉ……」

フローレン「お馬鹿三人をまとめて見ようと思ったのが失敗だったわぁ……」ガクリ

フローレン「これにルーシェやエメリナ、それにあの駄眼鏡とかも来るとなるともぉ、流石の私も手が回らないわよぉ!」

フローレン「さっきまで部屋に閉じ込めて勉強させてたんだけど、あの人は壁を壊して逃げ出すわバーンズは転移魔法で飛ぶわ……」

フローレン「そっちに気を取られている隙にネストも脱走するわで、本当にもぉ……!」プルプル…

アドルラン「お、お疲れ様です……」

キアラ「お父様達、そんなに嫌だったんだ……」

フローレン「はぁ……」

フローレン「あの人の為にも、本当に教育ってものを、ちゃんと考えないといけないのかもねぇ……」



……


――
891 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/05(日) 00:12:39.83 ID:Atu4u3m40
――


【帝国・アベルの城塞】



アベル「何、キアラが!?」

キアラ「は、はい。不束者ですが……///」

キアラ「アドルラン兄様達と共に帝国の教育についての協議をする、補佐官と言いましょうか?」

キアラ「具体的なことはまだですが、私が担当させて頂くことになりました」

フィーア「すごいです、キアラ姉様!」ピョンピョン!

マックス(あぁ、キアラちゃんがさらに遠のきそう……)

マックス(俺も、現状に満足しないでもっと上を目指さないとな……!)グッ!

ロウル「いやはや、キアラ様は納得できますがまさか、あの皇妃様まで協力を申し出るだなんて驚きですよ」

ロウル「一体どんな風の吹き回しなんです?」


シュタ!


ネスト「多分、俺らが逃げ出したからかもですねぇ……」ゲッソリ…

アベル「ネ、ネスト!? どうしたそのやつれた顔は!?」

ネスト「いやー、ははは……殿下の部下ながらに件の試験では醜態晒しちゃいまして、本当に申し訳ない限りですが……」

ネスト「あの人の教育はやばいですって、圧が凄いしちょっとの気の緩みも許さない超実践派って言うんですかね?」

ネスト「魔法で力づくで黙らせてきましたし、あの親衛隊長がこっそり神剣で魔法を封じてくれなきゃ今も監禁されてましたね、うん」

ネスト「いやまあ、大元はやらかした俺達が悪いんでしょうけどねぇ……」

ネスト「できれば、優しく教えて貰った方が俺って伸びる子な気もしまして……」チラ…

アーシャ「あらあら、久々に顔を見せてくれたと思ったらこんなお願いをされるなんて」クスクス

ネスト「あー、やっぱり駄目かな?」

アーシャ「いいえ、構いませんよ。もう、可愛い生徒もいますしね?」

ティア「だ、大丈夫ですネストさん! 一緒に頑張りましょう……!」グッ!

ネスト「あー、ティアちゃんもやっちゃったくちかー……」

ロウル「まあ、アーシャさんに頼めば確実ですよ」

エリス「元々お勉強が苦手だった私達に色々教えてくれたのは、アーシャさんですからね」

フィーア「私も、色々なことを教わりました!」


892 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/05(日) 00:14:22.31 ID:Atu4u3m40
パトラ「知識や財を独占するのではなく、分け隔てなく皆に……貴族の望ましいあり方ですね!」

シア「みんなで揃ってお勉強する環境が整えば、きっともっと楽しくなりますよ〜!」

キアラ「わ、私がその一端を担うかもしれないというのは、やはり緊張するのですが……」

アーシャ「ふふ、そうは言っても今のキアラちゃん、とってもいい顔をしているわよ?」

キアラ「え? そうですか?」

アベル「ああ、そうだな。自信に溢れた、いい顔だ」

キアラ「な、なんだか恥ずかしい///」

キアラ「でも、そうですね。第一皇女として、私も少しは兄様達みたいな堂々とした態度をとってみないと……」

キアラ「兄様やローズさんに頼り切るわけにも、いきませんからね」

パトラ「……カイン皇子は参考にしない方がいいかもしれませんね」

シア「そ、そんなこと言っちゃ駄目ですよ〜? きっとカインさんも調子が悪かったんですよ〜」

アベル「いや、兄様は調子がいいと逆にミスをすることがあったからな。かく言う俺も、なんであんなところで計算を間違えるか……」

エリス「で、でもアベル様は凄いです! アーシャさんとキアラ様に次ぐ点数ですよ?」

アベル「いや、何年か前に同じ間違いでアーシャに負けているんだ……」

アーシャ「懐かしいですね。またあの時のように、アベルにも勉強を教えるのも悪くないかもしれません」

キアラ「あ、あの、アーシャさん?」

キアラ「よろしければ、参考までにその様子を見学させてもらえると……」

フィーア「あ、私も見てみたいです!」

アーシャ「ええ、いいですよ」

アベル「ま、待てアーシャ!? 妹達の前でそれは気恥ずかしいというか……///」

アーシャ「ふふ、聞こえませんよ?」クスクス

アーシャ「――折角です。帝国の教育の新たな門出を祝い、今から他の人も読んでお勉強会を開きましょう?」

アーシャ「――今度は、私が作った試験を解いて貰おうかしら?」クスクス


一同「「!?」」


アベル「……ま、負けられないな」ブルブル

キアラ「が、頑張らないと……!」グッ…!


アベル(色々な問題が明るみになったが……)

アベル(得る物も大きい試験だった。それはきっと、キアラ達も同じだろう)

アベル(戦争の果て、生き延びた先の世界……)

アベル(それはきっと、より良い未来になると、確信できる)

アベル(帝国……いや、世界の未来は俺が思っていた以上に――明るくなりそうだ)


――

EXイベント12

【戦いを終えて〜〜三国教育事情〜〜】おしまい

――

893 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/05(日) 00:19:26.09 ID:Atu4u3m40
ということで、おまけ12終了となります
王国と聖国が大変そうですが、帝国(というか城塞)に優秀な人材が多いので、きっと教育事情もよくなっていくことでしょう

それでは、次のおまけ内容を自由安価で募集したいと思います
スレの残りが微妙ですが、おまけ13→このスレの1000ボーナスの順番になるかと思います
↓1〜5あたり多数決コンマ判定で

本日もありがとうございました!
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 01:04:48.78 ID:nq2UjVSNO
おつおつ
ホワイトデーとかどうかな?
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 02:09:49.07 ID:81Ax91ew0
おつです
う〜んとりあえず各国の勉強面が明るみに出たし後は帝国の経済発展とかは
例えば産業面でまずは一次産業回りとか?
それぞれの国の地域事の植生にもよるけど花卉とか野菜の施設園芸や果樹や酪農とか出来るとすれば
帝国も農業とかの国策強化して貧民への雇用を産んだりする出来るしそういうのははどうかな?
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 07:10:30.67 ID:jkdRVcLW0
おつです
ざっくりとでいいので、王国今昔物語みたいなのを
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 07:22:22.35 ID:9Sfvqbw20
乙です
>>879での奇数ゾロで快諾なら偶数ゾロではどうなったのかな?
おまけは各アベルヒロインたちと1対1でのデート回希望(全員分大変だったら、初体験の時以外の夜イベントが発生してないキャラを優先でお願いします)
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 08:22:35.84 ID:2Uz3rjpg0
乙 そういえばこの世界には花粉症という概念はあるのかな?
無ければ原因不明の奇病(花粉症)でてんやわんやしたり看病したりする各国の様子で
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 08:40:05.36 ID:2Uz3rjpg0
自分のが一番高いコンマ値だったか
もし普通に花粉症の概念があって無効なら二番目にコンマ数値が高い>>894で構いません
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 09:40:32.52 ID:IROIW2e4O
出遅れた……
ヒロインデートもいいけど、花粉症(に伴う看病)も確かに見てみたい
なんとなくカインお兄ちゃん花粉症凄そう
901 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/05(日) 22:49:00.67 ID:Atu4u3m40
こんばんはー
うーん、これはまた予想外ですが、この世界花粉症概念は無いですね(ティッシュも)
ただ最高コンマの人がホワイトデーでも良いとおっしゃっているのと、
元々↓5あたりは目安だったので6番目の人も多数決に加えるとヒロインデートと花粉症にも1票?

ちょっと判断に困ってしまいましたので、申し訳ありませんが再度決選投票の形を取らせていただきます……

EXイベント13

1:ホワイトデー(男性陣の奮戦。少し自由安価出るかも)
2:アベルとヒロインズの個別デート(人数はコンマ判定にしようかと。デート内容は自由安価多分出ます。なおエリスはエンディングの関係上判定厳しめかも)
3:花粉症パニック(決まった場合、最初の被害者をコンマ判定。以後、もしかしたら技能判定同様になるかも)

↓1〜3多数決コンマ
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 22:49:37.67 ID:1dAWbd6mo
2
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 22:49:59.41 ID:hjDVAjLIO
2
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 22:50:04.79 ID:XGcaHOe50
1
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 22:50:39.02 ID:VJIxIzGuO
3
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 22:52:31.98 ID:WOcey6zIO
>>なおエリスはエンディングの関係上判定厳しめかも
コンマさん『ほほう』
907 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/05(日) 23:03:27.80 ID:Atu4u3m40
思ったより埋まるのが早くてこれも↓5まで取るべきだったかな……
とりあえず、
2:アベルとヒロインズの個別デート
となりました。
なお、大元の希望の方が夜イベント少ない組優先でとのことでしたので、アーシャ・ロウルの二名は確定
残りのシア・パトラ・ティアにエリスはコンマ判定にさせていただきます
それでは判定表を作成してきますのでs、少々お待ちください
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 23:10:44.09 ID:22YML7WlO
ティアも初体験だけじゃなかったっけ?
って思ったらあれか、海で氷責めに目覚めたのがカウントされてるのかな
909 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/05(日) 23:12:56.48 ID:Atu4u3m40
それでは、まずデート追加人数のコンマ判定を行いたいと思います

デート、アーシャとロウルに加えて……?

↓1コンマ二桁
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 23:13:32.90 ID:qeSba0xp0
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 23:13:56.06 ID:rI154qVDO
はい
912 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/05(日) 23:16:20.15 ID:Atu4u3m40
おぉい!?(白目)
913 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/05(日) 23:22:22.34 ID:Atu4u3m40
デート、アーシャとロウルに加えて……?

01〜50:シア・パトラ・ティアから1人
51〜70:シア・パトラ・ティアから2人
71〜85:3人とも
86〜99:3人+エリス

コンマ90

86〜99:3人+エリス

アーシャ+ロウル+3人+エリス=全員

※アベルはどうやら全員と一対一のデートをすることになったようです(白目)
※普通ならぶっ刺されそうですが、ヒロイン達との仲が良好過ぎるため無問題です(白目)

結構厳しめの表使ったのにこれかー……
少しおまけ終了まで時間かかりそうですが、頑張ります
それでは導入部分を考えてきます
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 23:23:26.83 ID:22YML7WlO
おつおつ
やっぱコンマさんはイチャラブに強い
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 23:24:42.19 ID:Ne9iQ0JC0

エリスが絡むとコンマがすごいな。失敗したのは乗馬くらいじゃないか?
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 23:26:49.31 ID:VJIxIzGuO
あとエリス(というかアーシャとロウルも仲良く)やっちゃったのは夜レベルと酒だね
しかしこれはなかなか楽しみだ
917 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/05(日) 23:35:47.09 ID:Atu4u3m40
――


EXイベント13


【戦いを終えて〜〜帝国第三皇子と大切な人達〜〜】



――

918 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/05(日) 23:37:02.22 ID:Atu4u3m40
――



【帝国・アベルの私室】


アベル「むむむ……」


アーシャ試験「……」ズゴゴゴゴ!


アベル「だ、駄目だ。どうしてもあと一歩届かない……」

アベル「やはり、もっと色々知識を蓄えるべきか」

アベル「いや、俺は計算を間違えることが多いか?」

アベル「そうなると、普段からもっと計算をするように心がけねば……」ブツブツ…

アベル「ああ、しかしそちらばかりに時間を割くわけにもいかん」

アベル「鍛錬を怠って鈍れば、何が起こるかわからん」

アベル「父上から再戦を申し込まれる……ことは無いと思いたいが……」

アベル「やはり、聖国と王国にヘリング司教や腐敗貴族がいた件を考えるとな」

アベル「父上も少し丸くなったように見えるし、あのフローレンまでもが学力面だけは協力を示してきた」

アベル「……実力主義の帝国は嫌いだが、絶対的な存在による統治があったのもまた事実」

アベル「正式な皇帝が不在の今、その座を狙う輩も……」ブツブツ…

アベル「ああ、そうだ。アドルラン兄様とカイン兄様の書類の処理も手伝わねば……」グルグル

アベル「最近、少し腑抜けすぎたか」

アベル「思ったよりも、時間が足りないな……」






フィーア「……」スッ…



――
919 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/05(日) 23:49:09.86 ID:Atu4u3m40
――



【城塞・会議室】



フィーア「――といったご様子でした!」

アーシャ「あらあら、私の試験に熱心に取り組んでくれるのは嬉しいけれど……」

アーシャ「あまり気にし過ぎるのも考え物ね。アベルはもう十分な成績なのだから」

ロウル「まったくですよ。アーシャさんの試験、嫌らしさはなかったですけど直球で難しかったですし……」

ロウル「お勉強が大切と言うか、普段から定期的に使わないとリーナさんみたいになっちゃうってのもわかりますけどねぇ」

エリス「それに加えて鍛錬も変わらず行おうとするなんて、流石アベル様です!」

エリス「……でも、今は少しは減らしてもいいと思うんです」シュン…

パトラ「そうですね、私もエリスさんもかつてと比べたら、鍛錬の時間は減っています」

マックス「あ、あれで減らしているんですか……?」

パトラ「ええ、時間を減らした代わりにより本気でぶつかっているだけよ?」

エリス「私もパトラさんも、最近はその分の時間をお料理のお勉強とかに使っているんです」

シア「いいですね〜。やっぱり戦って痛いことばかりなんてよくないです〜」

シア「お料理、それも甘くて美味しいお菓子の練習とか、平和で素晴らしいと思いますよ〜?」

ティア「で、でもアベル様、それだけじゃなくて、カインさん達のお仕事まで……」

ティア「アベル様じゃなきゃできないお仕事もあるって、わかるんですけど……」


フィーア「――そうなのです! このままでは、アベル兄様の自由な時間が無くなってしまいます!」グッ!

フィーア「そしてそれは、姉様達との時間が作れないということにも繋がってしまいます!!!」バン!


一同「「!?///」」


マックス(……今更だけど、6人と関係を持って友好関係崩れてないって、やっぱアベル皇子すごいよなぁ……)


920 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/06(月) 00:04:03.76 ID:duBvx2v10
フィーア「お義母様、どう思われますかっ!?」





ノワール「…………」




一同「「……」」ゴクリ…

ノワール「……あの子は、アベルは、背負い込みやすい子でもあります」

ノワール「元々は、かつての私が原因……」

ノワール「私があの子に、どんな状況でも一人で生き抜いていくことを、教え込んでしまったからなのかもしれません」

ノワール「まさかあの子が、こんなにも慕われて、みんなと一緒にあのギルバートすら退けるだなんて、私も思いもよりませんでしたから」

一同「「……」」

ノワール「あの人が皇位を退いた今、その子であるアドルラン達と協力して帝国をより良い国にしていく、これは皇族としての責務」

ノワール「勉学や鍛錬に励むことも、同じく重要です。あの子は、立派に頑張っています」

ノワール「ですが……一点、まるでなっていない点があります」


ノワール「フィーアの言葉通り――あなた達との時間を作れていないではないですか!」


ノワール「あれほど、人数はともかく責任を持ちなさいと言ったのに……」ハァ…

ロウル「で、でもノワールさん? アベルさんはお忙しい中でも、十分私達に構ってくれていると思いますよ?」

ノワール「構うだけでは駄目ですよロウルちゃん? もう以前の温泉でフィーアにも明かしてしまいましたけど……」

ノワール「あなた達全員にアベルが手を出している以上、アベルにはあなた達を大切に扱う責務も生まれています」

アーシャ「そ、それは……」

ノワール「……みんな? アベルには黙っておくけど、本当はどうしたいの?」

ティア「わ、私はアベル様に叱――

ノワール「ティアちゃん。それはアベル本人にお願い」ピシャリ

ノワール「ロウルちゃん、あなた……尻尾が揺れているけど何かあるでしょう?」

ロウル「うぅ、それは……」

ロウル「あ、ありますよ! 私だって、ちょっとぐらいは!」




ロウル「――ア、アベルさんと……また、二人っきりでお散歩したいな、とか///」



921 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/06(月) 00:08:44.74 ID:duBvx2v10
導入途中ですが、今日はここまで
さて、容赦ないコンマで結局全員となりましたが……
流石に全員分のデート内容を私一人で考えるのは不可能です(白目)
かなり皆様の安価に頼る部分が出てきてしまうと思いますが、どうかご容赦を
本日もありがとうございました!

それでは、先に誰とのデートから始めていくか先に安価取っておきます

※デートは基本、アベルとヒロインの一対一とさせていただきます
※デート時はコンマ判定により、イベントを起こせたらと考えています

デート一人目、誰から?

↓1〜3多数決コンマ
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 00:13:12.29 ID:mVkidYOZO
おつおつ
ここは確定組かつ試験の時に一歩先を行かれたアーシャで
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 00:14:04.92 ID:VgXu+vIy0
アーシャ
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 00:15:39.90 ID:m8Iht9A30
アーシャ
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 15:05:35.70 ID:mVkidYOZO
そういやヒロインズの両親への挨拶ってシア&パトラは済ませた・エリス&ロウルは不可能なわけだけど、アーシャ&ティアはまだだっけ?
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 21:44:23.77 ID:OCeRVfWbO
エリスの両親が死亡
ロウルは本人が覚えてない
パトラさんは葉っぱ族
シア家は穏健派
アーシャが結構欲のある貴族でお姉ちゃんいる
ティアは特に明言されてなかったような?
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 22:12:24.66 ID:A2rScHgyO
【名前】ティア
【年齢】16
【性別】女
【所属】聖国
【外見】白髪ショートカットに青の瞳。白を基調とした聖国のシスター服を着用。
【性格】気弱で常にオドオドしている。信仰心が強く神を信じている。
【情報】マラート配下だった聖国の新米衛生兵。元々は教会のシスターであり治癒魔法の使い手。
【その他備考など】
身長はそれなり。しかし服で分かりづらいが実はリーナがギリィするレベルに豊かなものの持ち主。
シュタイナーのことは天使を従える様子から『神の代弁者』として信頼しているが、幾度にも渡る帝国への襲撃から僅かに不信感が湧いている。
なおカインへの反応から分かる通り性知識に関しては基礎的な知識程度は備えている。
余談だが当然聖職者なので経験は無いが、夜レベル(技量)に関しては全くの未知数である。

過去スレから抜粋してきたけど、確かに家族については特に何も無いね
というか聖国攻略時も衛生兵待機所で治癒してた描写ぐらいだから、下手するとティアと再会出来てない可能性もあるかも?
928 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/06(月) 23:29:24.75 ID:duBvx2v10
こんばんはー
それではゆるりと再開……と思いましたが、これは確かに考えていなかった抜けですね……
はい、アーシャとティアの両親には挨拶をしていませんし、ティアの両親は考えてもいなかったですね(土下座)
こういう話題がある=デート時の行動として取りたいという人もいるということですので、決めてないと影響が出る可能性ありますね

というわけで、先に二人絡みの判定を先に取っておきます
……問題なのがアーシャの姉なんですけどね。まさかこの終盤で新たにキャラ募集もできませんし、どうしたものか
とりあえず
特殊判定
↓1〜4コンマ二桁
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 23:29:46.67 ID:hIfkvhEx0
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 23:30:18.02 ID:Xxe7NoWDO
はい
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 23:30:39.33 ID:NPav9mSLO
マックスの初恋の人みたいに名前とか軽く募集する程度で良いんじゃないかな?
性格とかはコンマ判定か>>1が考えるとかで
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 23:30:47.12 ID:m8Iht9A30
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 23:31:22.61 ID:UrdUIsRu0
えい
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 23:32:50.76 ID:4v6NBqZ90
なんか3つ目に奇数ゾロ混じってるんだがどうなった?
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 23:32:55.85 ID:m8Iht9A30
>>>1の反応はどうだろうか?
936 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/06(月) 23:39:02.35 ID:duBvx2v10
おおぅ、軽い気持ちでとったら結構大変なことに……(白目吐血)
937 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/06(月) 23:46:39.05 ID:duBvx2v10
殊判定結果

1アーシャの実家(貴族)との仲

67>50

※基準値を超えた為、勘当はされていない様子

2アーシャの実家への帰還

02(無。軍学校時代にアベルの城塞に住み込んでから帰ってません)<50

※アーシャは実家に帰っていませんが、たまに手紙とかのやりとりはあったようです

3アーシャ、姉との仲は?

>50

コンマ33

奇数ゾロ目:目があったらバトル


※最悪な姉妹仲だったようです(白目)

※遭遇すれば確実に一悶着です(白目)

4ティアの両親の生死
コンマ12

偶数:生存
奇数:死亡

※聖国内で健在なようです
938 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/06(月) 23:48:12.64 ID:duBvx2v10
えー、まさかの事態になりましたが、とりあえず予定していたアーシャの自由安価部分まで進んでいこうと思います
939 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/06(月) 23:49:11.02 ID:duBvx2v10
ノワール「……」

ロウル「ちょ、ちょっと! 何か言ってくださいよ!?///」

ノワール「ご、ごめんなさい。すごく、平和なもので安心してしまいました」

ノワール「でもやっぱり、考えていることはあったでしょう?」

ノワール「それはきっと他のみんなも同じはず……」

一同「「……///」」

ロウル「でも、我儘は言えませんよ。アベルさんがお忙しいのは間違いなくて……」

ノワール「ふむ……」

ノワール(みんな、いい子ですね……)

ノワール(だからこそ、偶には本当の気持ちを晒して欲しいのだけれど)




フィーア「!!」ピコーン!




フィーア「閃きました!」

ノワール「え?」

フィーア「アベル兄様の時間が足りないなら、作ってしまうのです!」ピョン!

フィーア「流石にずっとは難しいですけど、姉様達とのゆっくりした時間を作るくらいなら……!」

ノワール「フィーア、簡単に言いますけど、どうやって?」

フィーア「――私達がアベル兄様の分もお仕事をこなすのです!」エヘン!

一同「「……」」

ノワール「……フィーア、無茶はいけません」

一同「……」」ウンウン




ノワール「私も動きましょう。いえ、この子達以外、動かせる人を皆動かした方が……?」




一同「「え!?」」


……


――
940 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/06(月) 23:49:53.06 ID:duBvx2v10
――


……


【帝国・ギルバートハウス】


ギルバート「アベルを休ませたい……?」

フィーア「はい!」

ギルバート「……あやつに直接言えばよかろう?」

ノワール「アベルは、あなたと比べればまだまだひ弱ですから。鍛錬はどうしても続けてしまうのですよ」

ギルバート「良きことだ。現状の強さに胡坐をかけば、すぐに身を滅ぼす」

ノワール「はぁ……流石のあなたも、鍛錬の合間に少しの休息は必要だったでしょう?」

ノワール「それに今のアベルは勉学の方にも力を入れ始めて……」

ノワール「……あなたなら、その大変さがよくわかるのでは?」

ギルバート「ぬ、ぬぅ…………」

フィーア(お父様が0点だったことに、未だに驚きです……)

ノワール「強くなる為には、効率的な鍛錬が相応しい。そのための休息が必要なのです」

フィーア「はい! その通りです!」

ギルバート「それはそうだが……」

ギルバート「しかし、何故我に? 我に何を望むというのだ?」

フィーア「実はですね、お父様とアドルラン兄様に折り入って……」


……


――
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 23:50:13.75 ID:E/o5f+TWO
一応勘当はされてない+帰ってない+姉と犬猿の仲、ってことは姉はアベルのこと相当見下してたんだろうなぁ
あとティアの両親健在で良かった
942 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/06(月) 23:51:03.91 ID:duBvx2v10
――



【帝国・王城書庫】



キアラ「え、アベル兄様が?」

フィーア「はい! とってもお勉強を頑張っておられるのです!」ピョンピョン!




柱|フローレン「……」




フィーア「やっぱり、この前のお母様の試験で1点取れなかったことがショックだったようで……」

キアラ「そんなに……」




柱|フローレン「……」ニヤニヤ




フィーア「だから、今度はこの王城の本を片っ端から集めてずーっとお勉強する予定だそうです!」

キアラ「そ、そうなんだ」




柱|フローレン(ふふ、いいこと聞いたわぁ……!)

柱|フローレン(そう簡単に、私の試験で満点を許してなるものですかぁ……!)

柱|フローレン(新規試験作成の名目で、アベルより先にあらゆる参考書を先に陣取ってあげるわぁ!)シュバッ!






フィーア「……よし!」グッ!

キアラ「よ、よかったのかな? お母様を騙す感じになっちゃったけど……」

フィーア「大丈夫です! カイン兄様も、お母様には嘘を言っていいと言っていましたし!」

フィーア「後は……」



……


――
943 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/06(月) 23:52:04.90 ID:duBvx2v10
――


【帝国・メイド長私室】



ローズ「城塞の雑務を……?」

ノワール「ごめんなさいローズ。ちょっとわけがあって……」

ローズ「フフ、大丈夫ですヨ。アタシにも、おおよその見当はつくワ!」

ローズ「アベル様とあの子達の時間を作りたいのよネ? お任せあれ!」

ノワール「まぁ、流石はローズですね。あなたには助けられてばかり……」

ローズ「いえ、これくらいは」

ローズ「……アタシもちょっと、今は仕事に没頭して嫌なことを忘れたかったしネ……」

ノワール(思ったよりも35点が堪えたのですね……)

ローズ「アイナちゃん、スミレちゃん。わかったわネ?」

アイナ「はい! ローズさんとアベル様の為に、全力を尽くします!」ビッ!

スミレ「……ボク達の業務は王城が中心。場所が変わっても同じ仕事をこなせるか確認するという体でよろしいですか?」

ローズ「よし、それで行きましょう!」

ローズ「メイドの研修の一環、他所のお宅でも綺麗にできるか作戦ヨ!」

アイナ「道具一式、揃えて来ます!」バッ!

スミレ「真実味を持たせる為、ボク達以外のメイドや執事も必要ですね。何人かに声をかけてきます」バッ!

ローズ「ええ、任せたわヨ?」

ローズ「……まったくもう、また立派になっちゃって……」

ノワール「……埋め合わせは、いずれ」

ローズ「いーのヨ! アベル様のところの子達も、ちゃんと幸せになってもらいたいからネ」


……


――

944 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/06(月) 23:53:29.03 ID:duBvx2v10
――


【帝国・王城執務室】



アドルラン「アベル達を? それはいい考えだ!」

カイン「やれやれ、相変わらず妙なことを考えるね……」

フィーア「ご、ごめんなさい。兄様達もお忙しいことはわかっているのですが……」

アドルラン「ははは、何問題は無いよ。アベルにも頼ってしまっていたところがあるが……」

ルーシェ「至急の案件、全部、片付いています……!」グッ!

ヒバリ「確かにアベル様にも見て貰いたい書類はあるけど……」パラパラ…

ヒバリ「これは、別に急ぎじゃないからね。むしろ、アドルランが先によーく吟味しておいた方が後が楽そうだし」

カイン「仮に何か予期せぬ案件が来たとして、この僕がいるんだ。どうとでもなるさ」

エメリナ「カ、カイン様……」アセアセ

カイン「……本当にどうしようも無くなったら、呼ぶかもしれないけど」フイッ

フィーア「アドルラン兄様とカイン兄様には、お父様とお母様と一緒にあることをして頂きたいのですが……」

アドルラン「ほう? 思ったよりも大がかりな作戦ということかな?」ワクワク

カイン「なんで少し嬉しそうなんだよ兄さん……」

カイン「まぁ……アベルには色々と世話になったしね。小芝居程度なら、つきあってあげるよ」

ヒバリ「それじゃあ、私達はアドルランとカイン様の分の仕事を出来る限り処理しておけばいいかな?」

ルーシェ「が、頑張ります……!」

エメリナ「カイン様、ご武運を……!」

カイン「はは、大げさな。どうせやるなら、徹底的にやってやろうじゃないか!」


……


――

945 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/06(月) 23:55:06.79 ID:duBvx2v10
――


【帝国・アベルの城塞】


ノワール「――ということで、根回しは済ませて来ました」

キアラ「私とフィーアちゃんも、頑張らせて頂きます!」

フィーア「はい! これで作戦は完璧です!」

フィーア「アベル兄様と姉様達は、しばらくゆっくりとした日々を送れるはずです!」フンス!




一同((な、なんだか大事になっているような……?))



ノワール「とりあえず、一部手荒なこともありますけれど……」

ノワール「少なくともアベルは数日間、これまで通りの動きが取れなくなるのは確かです」

ノワール「やるべき道……今回に関してでは、逃げ道ですね。これを全て塞がれたら、アベルは困惑することでしょう」

ノワール「――そこをあなた達が、さり気なく誘うのです」

一同「「……」」ゴクリ…

ノワール「あまり時間を作ってあげられないのが残念ではありますけれど……」

ノワール「それぞれたった一日でも、望む時間を過ごせることを願います」

ノワール「もしかしたら、アベルも考えを改めるかもしれませんからね」クスリ

ノワール「ただ、当日になって揉めるのも大変です。今の内に誰から――」



ロウル「一番手は勿論エリスさんが相応しいと思うのですが」

エリス「そ、そんなことないですよ!? 私は、もう十分な程アベル様から……///」

パトラ「駄目ですよエリスさん? せっかく皆さんからのご厚意で時間を用意して頂いたようですし……」

アーシャ「最後には、全員分の時間もありそうです。それならばエリスちゃんも入らないと!」

ティア「全員で、順番……そうなるとやっぱり?」

シア「はい〜、困った時は平等なくじ引きですよ〜!」

ロウル「お、用意がいいですねシアさん!」

シア「先端が赤いのが当たりくじ。これを引いた人が最初の人にしましょう〜」


一同「せーの……!」シュッ!




アーシャ「あら……私ですか?」アタリ!

ロウル「おお、流石アーシャさん。試験の時から快調ですねぇ」ハズレ

アーシャ「ど、どうしよう。まさか当たるとは思っていなくて……///」

アーシャ(アベルと、二人で……?)

アーシャ「……」ドキドキ


……
946 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/07(火) 00:01:38.44 ID:EOZXaqZN0
デート最初の一人目がアーシャに決まったあたりで今日はここまで

↓1〜3コンマ二桁(混ぜれそうなら混ぜる)から
デート内容(アーシャの願望、アベルの行動どちらでも可能)とする予定でしたが……

お手すきの方がいらっしゃれば、これに加えてアーシャの姉の名前と簡単な特徴も考えて頂けるとありがたいです(土下座)
なお、こちらが勝手に考えたことですが、アーシャ姉はアベルでは無く、アドルランの方に送られている設定でした(ヒバリとルーシェがいるため、近寄る隙もなかったのですが)
そして今回の判定でアーシャとめっちゃ仲悪くなりました(吐血)
姉の決定は後日再度判定取ろうと思います

本日もありがとうございました!
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 00:04:45.05 ID:idPlvN+4O
おつです

以前フィーアと一緒に王国の偵察行ったことだし、その時に目星を付けてた店を回るとかどうかな?
それで王国を回っててふとアベルがパトラの両親のことを思い出す→そういえばアーシャの家に何も言ってない→一応挨拶に行っておこう、の流れになるとか
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 00:09:40.03 ID:2/WTAXdAO
おつ

デート内容:グラスパフェを食べ合いっこ。偶然アベルの頬にクリームがついてしまい取ろうとすると、アーシャが制止してキスで取る

アーシャ姉
名前:シャナ
特徴:アーシャと同じく成績優秀ながら毎度あと一歩及ばない事ばかりなのが原因で卑屈で外道な手段を辞さない性格に変貌していった。過去にアーシャの友達を虐めており数名自殺や引きこもりに追い込んでいる
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 00:25:28.37 ID:qvzmUxgi0
乙です!

>>948
アーシャ姉の設定重くね!?
950 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 00:28:48.06 ID:yLUL7A4cO
おつおつ
デート内容は安価下でお任せしとこう
自分は姉案だけ

アシュリー
アーシャの姉。アーシャ同様に恵まれた環境もあり、文武両道の才女
しかしそれに驕っている節があり、またより上の立場の相手には媚びる、良くも悪くも貴族。アドルランからもその点から評価が低い
アベルのことは当時から地位のない妾の子と馬鹿にしていたため、アーシャは姉を嫌っている



951 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 00:34:30.80 ID:b0vLrAypO
>>949
すまねぇ、特に理由なく設定を重くしちまう癖が出てしまった
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 02:20:01.42 ID:SSU+72SDO
では姉案を1つ

名前 セラ

基本的に丁寧口調だが感情的な所が多い
真面目な努力家であり
勉学の他、剣や魔法についても高いレベルで修めている
両親に言われアドルラン近付こうとしたが
他にもアドルランを狙う人は多く、なかなか近付けなかったり
話かけてもにべもなく断られたり
うまくいかない苛立ちから
アーシャに強く当たっていた過去がある
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 10:30:26.94 ID:7RYrkv2A0

アーシャ姉は天才肌か努力が報われないかのいずれかがしっくりきそうかな
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 14:03:51.08 ID:93XXVEQAO
デート内容
王国が可能なら、王国を散策しつつアーシャが好みそうな書店で本を購入。

姉候補
アリア
幼少期よりアーシャ以上の成績、武術を誇った天才。そのため両親も彼女を本命アドルランに送り込み、劣るアーシャをアベルに近づけた。
しかし外見やスタイルはアーシャの方が上だった為、アーシャに対しては嫉妬も混じったいびりを行なっていた。姉妹のパワーバランスが今もこのままかは不明。
ちなみに男の趣味は筋肉基準なのでアドルランはドストライク。アベルは下に見ており、カインに至っては論外とこき下ろした過去も。
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 14:05:27.47 ID:C5rf2p8V0
実際アーシャが異質な存在であり
姉の方は長女と仮定するならば割と帝国では典型的な身分階級の娘と設定するのも有りか
あんま本作では箱入りのお嬢様みたいなキャラってこれまでおらんかったし(リーナ?知らんなあ)
作者の書くそういうキャラも見てみたいかもしんない
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 22:50:29.52 ID:zGnGSjPNO
一応姉候補を
サーシャ
アーシャの一つ年上の姉。姉妹らしく顔はアーシャと瓜二つだがこちらはロングヘアー。
傲慢不遜で嫉妬深く軍学校時代からアベルのことを見下しており、そんなアベルに理解を示す妹のことも恥晒しと侮蔑していた。
戦技や軍略などの才は完全にアーシャに劣っており、姉としてのプライドを保つことが出来ないこともアーシャを嫌っている一因である。ちなみに貴族としての作法や胸の大きさ、夜レベル初期値など一応彼女にもアーシャに勝る点はあるにはある。
アドルランには縁談が送られていたがアドルランがエリスに負けた辺りの騒動(※1スレ目)の際にまとめて蹴られた。
そのためヒバリやルーシェは当然だが、もしも蹴られたきっかけがエリスだと知ればエリスにも逆恨みする可能性がある。

957 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/07(火) 23:08:17.69 ID:EOZXaqZN0
こんばんはー
アーシャお姉ちゃんの候補が多くてびっくり
皆様本当にいつもありがとうございます
マックスとティアの例があるので、出番は今回限りなのが申し訳ないですが(土下座)

さて、まずはデート内容ですが

王国に向かう→お店を巡ってパフェを食べ合ったり本を買ったり→思い出してアーシャ家に

の流れで大丈夫かな?

説明が抜けていて申し訳なかったのですが、クリア後のおまけの為、デート先は帝国・王国・聖国どこにでも向かえます
今後の参考までに


続いて、お姉ちゃんを決めていきたいと思います

1:>>948(シャナ)
2:>>950(アシュリー)
3:>>952(セラ)
4:>>954(アリア)
5:>>956(サーシャ)

かな?
あくまでサブキャラなので、時間指定無しでこのまま多数決決定にしてしまいます

↓1〜5多数決・同票の場合はコンマ最大値判定(ゾロ目優先・00>偶数>奇数)
958 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 23:15:23.91 ID:eeeCKcvD0
1
959 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 23:18:00.26 ID:tHW6Eb24O
1
960 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 23:18:21.98 ID:zGnGSjPNO
2
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 23:21:40.62 ID:vIUWj7uDO
1
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 23:22:36.56 ID:a67z9lSUO
5
963 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/07(火) 23:27:06.83 ID:EOZXaqZN0
投票の結果、アーシャの姉はシャナとなりました
……うん、これは奇数ゾロ目も納得の最悪の仲になるわけですね(白目)
しかもデート最終段階でこれに遭遇する可能性ありっていうね!

お姉ちゃんが決まった為、追加で特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 23:28:01.04 ID:aO/9rohSO
965 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 23:29:50.63 ID:zGnGSjPNO
はいな
966 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/07(火) 23:32:47.46 ID:EOZXaqZN0
ぎゃあああぁぁぁぁ!?(吐血)
しょ、少々お待ちください……
967 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 23:37:36.26 ID:tHW6Eb24O
また吐血してるよこの人(見慣れた光景)
968 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/07(火) 23:41:21.44 ID:EOZXaqZN0
特殊判定結果

1:アーシャの姉シャナに対する恩情(仲悪い為、上限値50に−10補正)

50>04‐10

= 0 ( 心 底 嫌 い 。 処せるなら処すレベル)

※温厚なアーシャすら本気で怒るレベルの嫌いっぷりです(白目)

2:アーシャ家の両親が重視しているのはどっち?

00〜49:アーシャ
50〜99:シャナ

コンマ63

50〜99:シャナ

※アーシャ家的にはシャナの方に期待していたようです(白目)

※どう足掻いてもアーシャ家で悶着あります(白目)


えー、本編できてないんですが、申し訳ないですが今日はここまで……
こーれは偉いことになったなぁというか、アベル頑張って(白目)
今後のコンマ判定値次第では……
ちょっとデートコース含めて色々考えたいと思います

本日もありがとうございました!
969 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 23:44:23.25 ID:tHW6Eb24O
おつ

友達数名を潰したんだからしょうがないね
970 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 23:44:38.66 ID:aO/9rohSO
乙です
……これ、下手すりゃ挨拶が今生の別れになるんじゃ……
971 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 23:47:09.18 ID:zGnGSjPNO
おつです
いや、そりゃ友人を何人も引きこもりや自殺に追い込んでたらそうなるって……
というか両親への挨拶と言う名の絶縁叩き付けになりそう
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/08(水) 00:01:26.00 ID:mN0hIFj2O
おつおつ
そりゃアーシャも帰らないわけだわ……
挨拶というか一族との別離の方が可能性高そう
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/08(水) 05:06:04.10 ID:NRkMj+0MO
毎度プロットは破壊されるものの、なんだかんだで設定的には辻褄の合う結果になるのがこのスレの面白いところ
974 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/09(木) 23:26:36.62 ID:LOvE8VWw0
こんばんはー
色々考えてみたけど、結局はコンマ次第なので気にせず進んじゃおう!
少しだけですが、再開します
975 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/09(木) 23:27:27.60 ID:LOvE8VWw0
――



アーシャ「……///」ドキドキ

アーシャ「困り、ましたね。いざアベルと二人きりと言われても……」

アーシャ「アベルと、必ずこれをしたいというものが、特に思い浮かびません///」

ロウル「え、アーシャさん前に天気がいい時に首輪――」

アーシャ「忘れてロウルちゃん!///」


アーシャ(……アベルのあの瞳で見下ろされながら、獣のように扱われる)

アーシャ(それも、悪くは無いのだけれど……)チラ…


エリス「?」


アーシャ(アベルに普通に愛されているエリスちゃんの姿を見ていると……)

アーシャ(……たまには普通も。それもいいなと思ってしまう私がいる)

アーシャ(大変だったけれど、とても楽しくかった軍学校時代みたいに……)

アーシャ(本当に、なんでもないけれど。それでも……)




アーシャ「――どこでもいい。ただ、アベルと一緒に歩いて、ちょっとしたお買い物をするだけでも私は///」




ロウル「おぉ、アーシャさんは欲が無いですねぇ……」

エリス「ロウルさんもお散歩でしたし、欲は無いのではないでしょうか?」

ロウル「だ、だってお散歩楽しいですもん/// エリスさんはどうなんです?」

エリス「わ、私は……ア、アベル様にぎゅーってして貰いたいです……///」

パトラ「な、なるほど。言われてみればゆったりとした休日、無理に外出する必要も無いわけですか」

シア「ひたすらお部屋の中でゴロゴロしちゃうというのも、贅沢な時間の使い方ですね〜」

ティア「アベル様との時間……///」

フィーア「お買い物なら、王国がいいかもしれません!」ピョン!

キアラ「うん、王国ならアーシャさんが気に入る本とかもあるかも……?」

ノワール「どうするかは、あなた達次第。後はアベルが上手く機転を利かせてくれればいいのですけど……」

アーシャ「アベル……」


……


――
976 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/09(木) 23:28:08.57 ID:LOvE8VWw0
――


……翌日


【帝国・アベルの城塞】



アベル「ん……」ムクリ

アベル「今日もいい朝だ。まずは軽く鍛錬をして身を引き締めるとしよう」

アベル「その後は、今日はアーシャの試験にも対応できるように知識の幅を……」

アベル「いや、アドルラン兄様の手伝いが先か?」

アベル「……」

アベル「まずは鍛錬をして、それからだな」

アベル「この時間なら、鍛錬場もエリスくらいしか――






ドゴオオオオオオオォォォォォォォ!






アベル「なっ、なんだっ!?」ビク!

アベル「尋常ではない音だったぞ!?」

アベル「まさか、危惧していた帝国に潜んでいた脅威か……!?」ダダダ!

アベル「くっ……!」



……


――


977 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/09(木) 23:29:25.02 ID:LOvE8VWw0
――



【城塞・鍛錬場跡地】


ヒュオオォォ…


アベル「」

エリス「」



フィーア「あぁー! うっかりしていましたー!」

キアラ「ついうっかり、フィーアちゃんと連携奥義を思いっきり使ってしまいましたー!」

フィーア「そして、その音に驚いてうっかりサクちゃんも来てしまいました―!」

サク「キュルルルーン!」グシャア…

キアラ「ボロボロになったところにサクちゃんの風圧が加わって、うっかり鍛錬場が見るも無残な瓦礫の山にー!」


アベル「」

エリス(……こ、ここまで大々的にやるなんて、聞いてないです!?)ガーン!



キアラ(ね、ねえフィーアちゃん? やっぱりやりすぎちゃったかな……?)コソコソ…

フィーア(いえ、これぐらいしないと、エリス姉様も鍛錬ばかりしてしまいますから!)コソコソ

サク「キュルン?」ツンツン

アベル「――はっ!?」

アベル「そ、そうだ! 怪我は無いかお前達!?」

キアラ「は、はい。私達は無傷です」

フィーア「でも、ついうっかりが重なってしまって……」

アベル「い、いやいいんだ。お前達が無事なら……!」

アベル「とりあえず、このままでは危ないな。動かせる瓦礫だけでもどかして……」

サク「キュルル、キュー」モチアゲ

フィーア「サクちゃんが手伝ってくれるそうなので、大丈夫です!」

キアラ「私達の不注意が原因なのです。ここはどうか私達にお任せください兄様」チラ

エリス(こ、これは次の場所に誘導をしろということですね……?)

エリス「し、仕方がありません! 王城の鍛錬場を使わせて貰いましょうアベル様!」グイ!

アベル「え、あ……そうだなってそんなに慌てなくても大丈夫だぞエリス!?」



フィーア「まずは作戦第一段階成功です!」

キアラ「私、こんな大胆なことしたの初めてだよ。王城の方は大丈夫かな……?」


……


――


978 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/09(木) 23:31:47.69 ID:4KuWusKOO
鍛錬できないようにする(物理)
979 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/09(木) 23:32:27.51 ID:LOvE8VWw0
――


【帝国・王城鍛錬場】



ギルバート「ぬおおおおおぉぉぉぉぉぉ!」ブオン!

帝国兵の山「「うぎゃああああぁぁぁぁ!?」」ズシャアアァァ!

バーンズ「おおおぉぉぉぉ!?」ズザザザ…

アドルラン「さ、流石は父上。さらに腕が上がっておられる……!」ググッ…



アベル「」

エリス(城塞の惨状が、可愛く見えます……)ブルブル…



アドルラン「ん? おお、アベルにエリス君じゃないか。おはよう!」

エリス「おはようございます、アドルラン様」ペコリ

アベル「おはようございます兄様……これは一体?」

アドルラン「ああ。見ての通り、父上がより力と忍耐力を鍛え上げる為に新たな鍛錬方法を編み出したんだ」

バーンズ「……鍛錬は一日だけでは身につかぬ。故に陛下は、七日間耐久鍛錬をなさっているのだ」

アドルラン「まさにその通り、七日間ずっと次から次へと組手鍛錬をしていくんだ。流石に水分の補給は許されているがな」

アベル「」

帝国兵「な、なんでギルバート様が突然こんなこと言い始めたかわからないけど……」ヨロ…

帝国兵「いくらなんでも、アドルラン様達込みで7日間も戦えば、流石に途中でへばると思うんだ……」


ギルバート「――貴様らの力はその程度か!?」クワッ!

ギルバート「先にも言ったが、7日間の間に我に膝をつかせたなら、全員に豪華な肉をくれてやる!」

ギルバート「我は約束を違えぬ! さぁ、かかってくるがよい!」チラ…



アベル「!?」ビク!

エリス「!?」ビク!

ギルバート「さぁっ! さぁっ!!!」チラチラ!

帝国兵達「「うおおおおぉぉぉぉ! とにかく俺達は数で攻めろおおおぉぉぉぉぉ!!!」」ドドドド!

アドルラン「見ての通り、弱った父上にいつか膝をつかせるくらいならできるかもと、参加者が絶えないんだ」

アドルラン「それ以外の目的ではしばらく、この鍛錬場は使えないだろうなぁ……」


ウボアー! ヒギャー! 


アベル「そ、そのようですね……お、俺は用事を思い出したので、ここで失礼します……」アセアセ

エリス「失礼致します……」アセアセ



アドルラン「よし……たまには、みんなとの時間を大切にするんだぞアベル?」

バーンズ「……アドルラン様、よろしかったのですか?」

アドルラン「なぁに、私も合法的に書類仕事を無視して、思う存分父上と鍛錬できるのだ! いい作戦だと思うぞ!」チャキ!


……


――
980 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/09(木) 23:35:16.59 ID:LOvE8VWw0
――



エリス「うぅ、あの様子ではあちらの鍛錬場も使えませんね……」

アベル「だな……」

エリス「惜しいですけれど、できない以上仕方がありません」

エリス「私は城塞に戻ってお料理の練習でもしようと思うのですが、アベル様はどうなさいますか?」

アベル「そうだな……」

アベル「アドルラン兄様が父上の異様な鍛錬につきあっているとなると、書類案件は全てヒバリとルーシェが代わっているのだろう」

アベル「俺も手伝ってもいいんだが、あの二人の間に下手に俺が入るのも邪魔になってしまうかもしれん……」

アベル「そうなると……そうだな、折角王城まで来たんだ」

アベル「書庫で本でも借りて、勉強に励むとするよ」

エリス「試験であれだけの点数を取られてなお、上を目指すなんて……流石はアベル様です!」

アベル「はは、なかなか上手くいかないがな」

アベル「やはり、アーシャにはどうしても勝ってみたいという、俺の小さな野心もあるんだよ」

エリス「……」

アベル「それじゃあ、行ってくる。夕方までには戻ると思うから安心してくれ」

エリス「お気をつけて!」



エリス「……」

エリス「わ、私もお部屋でお勉強しよう……!」タタタ!



……


――

981 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/09(木) 23:38:21.68 ID:LOvE8VWw0
――




【帝国・王城書庫前】




アベル「」





フローレン「あーはっはっはっ! 遅かったわねぇアベルゥ?」ニヤニヤ

フローレン「残念だけどぉ、ここの本と勉強スペースはもうぜぇんぶ私達が借りちゃったわぁ!」




カイン「ふふ、悪いなアベル。この机、二人掛けなんだ」コンモリ…

エメリナ「ふぇぇ……カイン様の為と思えど、覚える内容が難しすぎます〜!」コンモリ…

ルーシェ「エメリナさん、頑張り、ましょう……! お互いの、ご主人様の、ためです……!」コンモリ…




アベル(4人の声が聞こえるのに、全員本の壁のせいで見えないだと……)




フローレン「ほぉらカイン、慌てないでよく読みなさぁい? その本は意外と隅っこの方が覚えるべきこと書いてあるのよぉ?」

カイン「わ、わかっているよそれくらい!」

エメリナ「あ、こここの前の試験であったところです……」

ルーシェ「し、しっかり書き写しておきます……!」カリカリ…

フローレン「ふふん、感謝なさぁい? あなた達もここでみっちり何日も勉強すれば、流石にお馬鹿さんからは脱却できるわよねぇ?」

カイン「当たり前だ! 僕の力を見せてやる……!」

エメリナ「カイン様、一緒に頑張りましょう……!」

ルーシェ「……ん!」コクリ

フローレン「あらぁ? もしかしてまだそこにアベルはいるのかしらぁ?」

フローレン「聞いての通り、ここは脱・お馬鹿さんを考えている子の場所よぉ?」

フローレン「迂闊にも計算を間違えて満点を逃すなんていう、絶妙なお馬鹿さんの来る場所じゃないわぁ」

アベル(た、確かに俺のいられる空気ではない……)

アベル「……ま、また来ます」スタスタ

フローレン「しばらくこのままだけどねぇ?」


カイン(やれやれ、母さんをちょっと利用してやろうと思ったらこんなことになるなんて)

カイン(……まあいいか。雑務に追われず、僕の鈍ってしまったこの頭脳の輝きを取り戻させるには丁度いい時間さ……!)


……


――
982 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/09(木) 23:41:21.85 ID:LOvE8VWw0
――



アベル「……これは困った」

アベル「城塞に戻るにしても、あそこの本だけでは足りないだろう」

アベル「鍛錬場もうっかり崩れ去ってしまったし……」

アベル「……」

アベル「よし。色々と予定が狂ってしまったが、鍛錬場の復旧でもしておくか」

アベル「キアラとフィーアに危ない真似はさせられないしな」

アベル「それにエリスも、鍛錬ができないと落ち着かないだろうしなぁ……」

アベル「よし、そうと決まればもう一度状況を確認して、必要な建材を改めて買いだしに行くとするかな……」






メイド「……アベル皇子の姿を確認!」コソコソ

執事「予想通り、城塞に帰還なさるおつもりだ。手筈通りにいくぞ」コソコソ

メイド「ええ!」

執事「……」

執事「……しかしあいつら、いきなりとんでもない仕事与えられたんじゃないか?」

メイド「まあ、メイド長も傍についているし、いい経験にはなるんじゃないかな?」

メイド「私はそれよりも、アベル皇子の城塞の鍛錬場をどうやって一瞬で破壊したかが気になるなぁ……」

執事「……そこは俺達の管轄外だ。早いとこ、信号弾をあげておけ」

メイド「了解!」シュボッ!



……


――

983 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/09(木) 23:46:46.10 ID:LOvE8VWw0
――


【帝国・アベルの城塞】



アベル「」

ローズ「あら、ごめんなさいねアベル様! 急に押しかけちゃって!」

アイナ「実は今、メイドと執事もより技術を向上させるために、色々なことに取り組んでいる強化月間なんです!」

スミレ「今回、こちらの新人達の査定する為に、たまたまアベル様の城塞が選ばれたんです」

ローズ「しかもうっかり天使達がお仕事を増やしてくれているっていうんだから驚きネ!」

ローズ「おかげでこの子達にも、たっぷりと経験を積ませてあげれそうっ!」

新人メイド「」ガタガタ

新人執事「」ガタガタ

アイナ「いやぁ……初仕事が建物の修繕だなんて驚きだよね……?」

スミレ「……安心してください。ボク達も手伝いますし、城塞のお掃除などの一般業務もあります」

新人メイド「よ、よかった。草むしりとかなら――」

ローズ「あなた勇気あるわネ! ここの草むらにはロウルちゃんの仕掛けた罠がいくつもあるから気をつけてネ!」

新人メイド「」ガクブル

新人執事「」ガクブル

アイナ「み、みんな緊張しないで? 誰でも最初は失敗しちゃうものだから……!」アセアセ

スミレ「はい。幸いこの査定は期間はありません。焦らず着実にこなしていきましょう」

ローズ「みんな、頑張るのヨ?」

ローズ「あ、全部終わったらアベル皇子達に採点してもらうのもいいかもネ!」

ローズ「この子達新人だから、何日もかかっちゃうかもしれないけれど、よろしくネ!」

アベル「わ、わかりました」



ローズ「……よし。これでアベル様の行動は城塞内まで絞れた筈ヨ」

アイナ「お、お部屋に籠りそうになったらどうするんです?」

スミレ「……その時は、ボクがアベル様の部屋に穴を開けます。金真竜の力がうっかり荒ぶったということで」シャキン!

ローズ「ふふ、そこまでしなくとも、後はあの子達が……」


……


――
984 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/09(木) 23:51:31.45 ID:LOvE8VWw0
――



【アベルの城塞・内部】



アベル「……」

アベル「……」

アベル「……」

アベル「……まいった」

アベル「今の俺にやれそうなことが、無くなってしまったぞ?」

アベル「俺もメイド達を手伝……駄目だ、それではローズさんの査定の意味が無くなってしまう」

アベル「かといってこのまままた部屋に戻るのも……」ムムム…






アーシャ「あら? アベル?」

アベル「おお、おはようアーシャ。どうしたんだ?」

アーシャ「それはこちらの台詞ですよ。こんなところで首を捻るだなんて珍しいじゃない?」

アベル「ああ、いや……少し、色々と予定が潰れてしまってな」

アベル「はっきり言うと、時間が余ってしまったんだ」

アーシャ「まぁ……」

アーシャ「……」ドキドキ

アーシャ「ね、ねぇアベル?」

アベル「ん?」

アーシャ「も、もし時間が空いているのなら……///」






アーシャ「――私と、ちょっと王国に出かけませんか?」




……


――
985 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/09(木) 23:53:12.07 ID:LOvE8VWw0
ようやく下準備が整ったあたりで今日はここまで
スレ残量が微妙ですが、次スレは明日立てようと思います

本日もありがとうございました!
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/09(木) 23:57:04.80 ID:/U57vZf10
乙です!
ここまでやらないと休まないアベルww
987 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 00:10:17.24 ID:x54QhMREO
おつおつ
完全フリーな状態になるのって大変だなあ(白目)
アーシャは無事にデート成功してほしい
988 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/10(金) 23:09:08.59 ID:Ucxb9mJ30
こんばんはー
それではゆるりと再開しつつ次スレに移りたいと思います
989 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/10(金) 23:09:51.27 ID:Ucxb9mJ30
――


……

【王国・街道】


アーシャ「ごめんなさいアベル、いきなり……」

アベル「い、いや。俺は別にいいんだが……」

アベル「珍しいな? 君の方からこんな提案をしてくるだなんて」

アーシャ「だ、だって」

アーシャ「わ、私だって、たまにはあなたとゆっくりしたいんですよ……///?」

アベル「……///」

アベル「そ、そうか……///」

アベル「……」


ギュ…


アーシャ「ふぇっ///!?」

アベル「……こうして手を握った方が、お互いゆっくり歩けるだろう?」

アベル「それに、はぐれずに済む」ギュ…

アーシャ「も、もう! 私もそこまで子供ではありませんよ?」

アーシャ「……」

アーシャ「でも……そうですね。今日は、このまま……///」ギュ…

アベル「あぁ……」

アベル「ところでアーシャ、どこか行きたいところはないのか?」

アーシャ「いえ、特には無いですよ。ただ、久々にあなたと一緒にゆっくりしたかっただけですからね」

アーシャ「こうして手を繋いで、のんびりぼんやり散策を続けるだけでも、楽しめると思いますよ?」

アベル「さ、流石に何もしないというのはどうなんだ?」

アベル「……」





アベル(……もしかしなくとも、これはアーシャとのデートなのでは?)




990 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/10(金) 23:11:15.29 ID:Ucxb9mJ30
アベル(う、迂闊だった。何故気がつかなかった俺……)

アベル(……)チラ…


アーシャ「?」シフクー


アベル(しっかりアーシャが着替えている時点で、何故気がつかない……)

アベル(アーシャらしい、深青色の落ち着いたワンピース……)

アベル(普段の所作もだが、アーシャは見た目からして品を感じさせてくれる)

アベル(それに対して俺は普段の黒服という有様……)ガクリ…

アベル(こんなことだから、シアからも女心がわかっていないと苦言されるんだろうなぁ……)

アベル(……い、いや。まだだ、ここから巻き返しを図らねば……!)


アベル「……王国は、前に見回ったこともあるんだ。いくつか良さそうな場所は知っているぞ」

アーシャ「ああ、そういえばフィーアちゃん達と来ていたんですよね?」

アーシャ「私も前にフィーアちゃんと王国には来たのだけれど……」

アーシャ「あの時は、王国の情勢を確かめることが大事だったから、観光はできていないんです」

アーシャ「……ふふ、それじゃあアベル? 期待してしまってもいいのかしら?」ニコリ

アベル「あ、ああ。任せてくれ」

アベル(も、もう後には退けん……)ダラダラ…

アベル(くそ、こんなことなら普段からもっと、こういった予習もしておくべきだったか……?)

アベル(いや、今はとにかくアーシャが好みそうな場所を考えるんだ!)


……


――
991 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 23:13:34.50 ID:DMbhMuVMO
アーシャは服のセンスも良さそうなイメージあるなぁ
992 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/10(金) 23:15:02.09 ID:Ucxb9mJ30
――


【王国・王都】


ガヤガヤ…


アーシャ「まぁ、前以上の活気ですね」

アベル「流石はクラウス王。復興の手際が素晴らしいな」

アベル「帝国も、これくらいの賑わいになりたいものだ」

アーシャ「今も、帝都はある意味賑わってはいると思いますよ?」

アベル「父上が何故かとんでもない企画を持ち出したせいじゃないか……?」

アーシャ「確かに、お店の賑わいという意味ではまだまだ及ばないかも」

アベル「やはり王国は物資が豊富だからな。それに、多くの国を取り込んだからか文化の幅も広い」

アベル「ここばかりは、帝国が追いつくのもなかなか難しい問題なのかもしれないな」

アーシャ「でも今は、こうして帝国と王国も行ったり来たりができます」

アーシャ「少し前までは、考えられなかったことですよ?」

アベル「そう、だな……」

アーシャ「……これもアベルが、みんなが、頑張ってくれたおかげです」

アーシャ「あなたを信じて一緒に歩いてきて、本当によかったと思っているわ」フフ

アベル「や、やめろ恥ずかしい……///」

アベル「それよりもアーシャ、折角ここまで来たんだ」

アベル「まずは……」


……


――
993 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/10(金) 23:20:58.94 ID:Ucxb9mJ30
――




【王国・書店】



アーシャ「まぁ……!」

アベル「以前も立ち寄ったんだが、ここの品揃えは相当なものだ」

アベル「君は分野を問わず色々な本を読んでいたからな」

アベル「ここでなら、帝国では手に入らないような本も手に入るかもしれない」

アベル「代金は俺が払うから、気に入ったものがあれば遠慮なく言ってくれ」

アーシャ「そ、そんな。自分の本くらいは自分で払いますよ?」

アベル「なに、普段から君には世話になりっぱなしなんだ。これくらいはさせてくれ」

アベル「ほら、あっちには新書をまとめている場所があるぞ?」

アーシャ「もう……」

アーシャ「……私が選んだ本が凄いものでも、後悔しないでくださいよ?」ソワソワ

アベル「あぁ、大丈夫だ」


アベル(……念の為に金は普段から持ち歩くようにしておいたよかったな)


アーシャ「……」キョロキョロ



特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
994 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 23:21:15.77 ID:dGF8oWwDO
はい
995 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 23:21:22.28 ID:FrHdz9wbO
とう
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 23:21:30.68 ID:rcH0MdWS0
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 23:23:21.78 ID:kwaMA5AH0
また白目か吐血ですね。わかります
998 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/04/10(金) 23:23:53.27 ID:Ucxb9mJ30


 ア ー シ ャ さ あ あ あ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ん ! ? (空中四散)


いや、本当開幕ゾロ目何度目というかちょっとぱにっく状態ですが次スレ用意してきます
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 23:25:04.64 ID:kwaMA5AH0
>>1000ならマックスがついにキアラと共に童貞卒業
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 23:27:24.74 ID:iAyojmCDO
1001 :1001 :Over 1000 Thread
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 | もうたらい回しは勘弁だぜ
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【ダンガンロンパ】左右田「できたぜ日向、>>3だ!悪用すんなよ!」【安価】 @ 2020/04/10(金) 22:44:18.77 ID:7Sm4tqO90
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ココア「扉開けた途端パラレルワールドへ!」チノ「そんなのないですありえません」 @ 2020/04/10(金) 22:22:54.74 ID:ogEETuck0
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もし芸人に「アマビエ」でネタを作ってもらったらと言う妄想 @ 2020/04/10(金) 20:32:43.51 ID:xIokv2FNo
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荒木比奈とファッション雑誌 @ 2020/04/09(木) 23:00:21.61 ID:hRNMvv4S0
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