風紀委員長(♀)「こら! 制服はちゃんと着なさい!」男「いやです」

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27 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 01:18:21.26 ID:IUX4Y3ng0

男「なぜ腹パン?」

風紀「貴方は高校からかも知れないですけど……」

男「うん」

風紀「わ、私は……中学の頃から好きだったんですっ///」

男「……え、中学同じだったんだ?」

風紀「…………」

男「怒ってる?」

風紀「覚えてないんですね……」

男「もしかして会ったことあるの!?」

風紀「本当に怒りますよ……?」

男「えぇ……ご、ごめん。でも風紀らしき人物の記憶がないんだけど……」
28 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 01:21:09.17 ID:IUX4Y3ng0

風紀「図書室で何かあったのを覚えてませんか……?」

男「中学で図書室……んー。ん? もしかしてあれ?」

風紀「貧血で倒れた子を保健室に連れて行きましたよね?」

男「うんうん! 背中に負ぶって保健室まで。え、あの子が風紀だったの?」

風紀「そうですよ……」

男「えーすご!」

風紀「顔は覚えてないんですか?」

男「急にぶっ倒れたもんだから俺含め周りの人みんな焦っててね……先生もいなかったからもう無我夢中よ」

風紀「その節はご迷惑をお掛けしました……///」
29 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 01:23:20.62 ID:IUX4Y3ng0

男「へぇーそんなことがねぇ」

風紀「他には覚えてないですか?」

男「え、他?」

風紀「むぅ……」

男「まだあるの?」

風紀「他に誰か背負った記憶は?」

男「そんなに背負った記憶…………マラソン大会?」

風紀「はい……」

男「あの子も風紀!?」

風紀「はい。なんで覚えてないんですか?」

男「だって髪の長さ違かったから」

風紀「あの時から伸ばしてたんです!」

男「それは言われなきゃ分かんないよ、別クラスだし……」
30 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 01:25:21.35 ID:IUX4Y3ng0

風紀「足を挫いたところに駆け寄って来てくれてがっつりやり取りしたじゃないですか……」

男「俺も走ってて疲れてたし……」

風紀「私はまたこの人に会えたって思ってたのに……」

男「俺は助けたの半分後悔してたよ」

風紀「な、なんで?」

男「中間地点までの1キロ半を女の子背負いながら走ったからね。死にかけたよ」

風紀「ひどいですよ、私が重いみたいな言い方……」

男「まぁ多分誰を背負っても同じこと思ってただろうから気にしないで」
31 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 01:29:06.19 ID:IUX4Y3ng0

男「あっ! あの〜……」

風紀「はい」

男「もう一つ女の子助けたような記憶あるんだけどもしかしたら……」

風紀「言ってみてください」

男「スキー教室……」

風紀「正解です」

男「マジかよ! あの時は転んでぶっ倒れてたよね」

風紀「じ、実は転んだっていうのは嘘なんです……」

男「え、そうなの? たしかに随分な転び方したなとは思ったけど……本当はどうしたの?」

風紀「滑りに行ったコースに小さい雪の山みたいな……ジャンプ台みたいなのが何個かあったじゃないですか」

男「あったね」

風紀「知らないで滑っちゃって……バランス崩して地面に叩きつけられたんです……」

男「はっはっはっはっ!」

風紀「笑い事じゃないですよ!/// 本当に痛かったんですからね!?」

男「ごめんごめん。なるほど納得。スキー板とストックが散乱してたわけだわ」

風紀「そうなんです……」

男「しかもその先に倒れてたからてっきり殺されたのかと思ったよ」

風紀「私も死んだかと思いましたよ……」
32 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 01:31:37.95 ID:IUX4Y3ng0

風紀「身体中痛くてしばらく動けなかったですし……」

男「代わりに俺がスキー板とストック拾い集めてね」

風紀「結局フリーの時間全部使って貴方から滑り方教えてもらいましたよね」

男「懐かしいなぁ。全然風紀には気付かなかったけど」

風紀「私は颯爽と貴方が助けに来てくれたそのときに完全に惚れましたよ」

男「うそ? なんというゲレンデマジック……てか俺って分かったの?」

風紀「『大丈夫ですか?』って声がマラソン大会と同じでしたし、ゴーグル外した時に顔も確認しました」

男「ひぇぇ」

風紀「なんですその反応は」

男「いやぁ、こういうのをご縁って言うんだろうね」

風紀「ならひぇぇなんて言わないでくださいよ……」
33 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 01:35:20.18 ID:IUX4Y3ng0

風紀「貴方は私のヒーローだったんですからね?」

男「過去形なの?」

風紀「こんな人だとは思ってませんでしたし……」

男「えー? そもそも俺そんなすごい人じゃないじゃん。中学の時に気付かなかったの?」

風紀「気付きませんでしたよ! だってヒーローなんですよ!? 陰から見ることしか出来なかったんですよ!?」

男「ちゃんと見てりゃヒーローじゃないって分かるんじゃね?」

風紀「私はですね、貴方みたいな正義の人になりたくて風紀委員長に立候補したんです!」

男「そう言われても……俺が風紀助けたのって全部偶々だし、委員長になれとも言ってないし……」

風紀「風紀委員として恥ずかしくない程度にオシャレもして! 他の子に負けないように頑張ったんですよ!?」

男「そこは気付いてたよ。可愛いからね」

風紀「ありがとうございます……/// なのに貴方はブレザーのボタンも留めないで下校しようとしますし!」

男「喜んだり怒ったり忙しいな」
34 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 01:38:30.39 ID:IUX4Y3ng0

風紀「いざ話したらこんな人だとは思いませんでした!」

男「どんな人だった?」

風紀「ドSです! バカバカアホアホ言ってきますし、私のことからかって楽しんでますし!」

男「可愛いんだもん」

風紀「ほ、ほらぁ!/// またそうやってからかうんです!///」

男「嫌?」

風紀「……い、嫌です!///」

男「嫌じゃないよ」

風紀「嫌ですよ! 勝手に決めないでください!」

男「絶対嫌じゃないよ。だって俺がドSでも幻滅したり別れようとしたりしないでしょ?」

風紀「そ……それとこれとは話が違います!///」

男「いや違くない。風紀はドMだよ」

風紀「違います!///」
35 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 01:40:54.99 ID:IUX4Y3ng0

男「違くないよ、風紀はドMだよ? だって風紀も俺との会話楽しんでるじゃん」

風紀「それは! えっと……す、好きな人とだから楽しいのであって!/// 決してMだから楽しいのではないです!///」

男「でも俺にイジメられるのが楽しいってのは事実なんだ?」

風紀「ち、違いますっ!///」

男「違くないよ。俺に会話でイジメられてるのもちゃんと楽しいんでしょ?」

風紀「ちがっ、違います……!/// そうじゃなくて、えっと……!///」

男「風紀」

風紀「は、はい?///」

男「可愛いよ」

風紀「え?/// ど、どうも……///」

男「よし! 風紀がドMだって結論が出たところで帰りますか!」

風紀「だから違うってばぁ!!///」

男「あれ、そこは『待てぃ!』じゃないの?」

風紀「いい加減そっちは忘れろ!///」
36 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 01:43:47.14 ID:IUX4Y3ng0

男「あ、時計見てよほら。風紀の相手してたせいで5時だよ?」

風紀「貴方がブレザーちゃんと着ないからですよ……ていうか全然キツくないじゃないですか」

男「そうかなぁ? 俺は窮屈に感じるけど」

風紀「でもちゃんと着てください」

男「風紀がボタン留めてくれるなら着るよ」

風紀「わがまま言わないでください、子供じゃないんですから!」

男「まだ子供ですぅ、べろべろべろべろばぁー」

風紀「こ、このっ……!」ヒュッ

男「避ける! そして!」キュッ

風紀「んきゅ!」

男「首絞め!」
37 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 01:46:08.26 ID:IUX4Y3ng0

風紀「ちょ、ちょっと……! 手を離してください……!」

男「別に本当には絞めてないじゃん。大袈裟だなぁ」パッ

風紀「だからって女子の首ねっこ掴む人がいますか!」

男「先に殴ってきたどっかの風紀委員長に言ってくれよ」

風紀「で、でもやりすぎです! それに殴ろうとしたんじゃなくちょっとはたこうとしただけです!」

男「でもはたこうとしたのは本当でしょ?」

風紀「くっ……自分の悪ふざけを棚に上げて……!」

男「それより風紀、靴。早く取りなよ」

風紀「え? あぁ、はい」
38 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 01:50:33.83 ID:IUX4Y3ng0

風紀「っしょ……」

男「風紀のとこ高めだから取るの大変だよね。いっつも思う」

風紀「本当ですよ……って! いつも見てたんですか!?」

男「余裕がある時に」

風紀「いや助けてくださいよ! 中学の頃の貴方はどこいっちゃったんですか!?」

男「本人の努力を尊重しようと思って」

風紀「優しさ!」

男「優しさ?」

風紀「そうです! 困ってる女の子を助ける優しさ! 無いんですか!?」

男「一緒に探してみる?」

風紀「無いですよ! どこにもありません!」
39 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 01:56:44.71 ID:IUX4Y3ng0

男「じゃあ俺のとこの下駄箱と交換する?」

風紀「え!? い、いいんですか?」

男「俺のはちょっと低いから。風紀のとこなら俺は使いやすいし、風紀もこっちの方がいいでしょ?」

風紀「え、えぇ。ありがとうございます……///」

男「……チョロすぎ〜」

風紀「はぇ!? な、何がです!?」

男「チョロいよ風紀。ちょっと優しくされたらすぐコロリなんだから」

風紀「違いますよ!/// やっぱり貴方は優しいんだなって思っただけで!/// 別にコロリってわけじゃ!///」

男「他の奴に優しくされてもコロっと落ちちゃダメだよ?」

風紀「落ちませんよ! 貴方だけですから! あっ……///」

男「あら大胆……」

風紀「ストップ!/// 今のは無しです!///」

男「いや、無し寄りのありだな」

風紀「なんで一回無しに寄るんですか!? それはそれで納得いきません!」

男「世は不条理に満ちている……」

風紀「ただの貴方のイジワルでしょう!」
40 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 02:01:19.42 ID:IUX4Y3ng0

男「そういや風紀」

風紀「今度はなんですか、まったく……」

男「この後って暇?」

風紀「暇? んー……まぁ、予定は特に無いですけど、どうして?」

男「俺ん家来ない?」

風紀「えぇ!? なんで……?」

男「俺が暇だから」

風紀「じゃあ貴方のおもちゃにされるだけじゃないですか!」

男「嬉しくないの? ドMちゃん」

風紀「嬉しくないしドMちゃんでもありません!///」

男「なんだショック……じゃあここでさよならだね……」

風紀「えっ……」
41 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 02:05:19.90 ID:IUX4Y3ng0

男「もっと風紀と話したかったな……でも本人が嫌なら仕方ないし……」

風紀「あ、あの!」

男「仕方ないよね、あんなにおっぱい大きいんだもん……」

風紀「おっぱい関係ないですし! ちょっと待ってくださいって!」

男「なに?」

風紀「よ、予定も無いですし、そんなに来て欲しいなら……行きますけど……///」

男「無理はしなくていいよ……」

風紀「行きますって……」

男「なんか嫌々っぽいし……」

風紀「喜んでお邪魔します!」

男「そんなにうちに来たいの?」

風紀「えっ、あーもぉ……はい……」

男「歓迎するよ! 入って入って!」

風紀「あれ!? ここ!?」

男「そうだよ」

風紀「学校からすぐじゃないですか! なんで遅刻多いんですか!?」

男「眠いんだもん」

風紀「たしかに朝は眠いですけど……」

男「ただいまー」ガチャ

風紀「ちょっと! まだ話の途中……お、お邪魔しますー……」
42 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 02:10:07.51 ID:IUX4Y3ng0

寝ます。
夕方くらいに再開しますね。
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 02:53:47.16 ID:ubsM+zvao
最高ですよ
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 03:04:22.07 ID:FFj9BAqtO
わっふるわっふる
45 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 15:44:55.10 ID:IUX4Y3ng0

再開します。
46 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 15:47:08.72 ID:IUX4Y3ng0

母「ん、おかえりー」

男「ただいまー」

風紀「あ、お邪魔しますっ」

母「あら、どうも。その子誰?」

男「彼女」

風紀「ふぇ!?///」

母「あらぁ、やるじゃ〜ん」

風紀「違います!/// 勉強教えてもらいに来ただけで! ふ、風紀って言います!」

母「そうだったの? よろしくね風紀ちゃん」

風紀「よろしくお願いしますっ///」

男「え、なんで? さっき告」

風紀「あはははっ!/// じゃ、じゃあ私たち男くんの部屋に居ますので!///」グイッ

男「おわっ」

母「後でお菓子取りに来なさいよー」

男「はーい」
47 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 15:49:09.53 ID:IUX4Y3ng0

風紀「男くん!!///」

男「はい」

風紀「なんなんですかさっきの!///」

男「何って、事実じゃん」

風紀「事実でも恥ずかしいじゃないですか!/// もうちょっと隠してください!///」

男「でも男子が家に女子連れて来たら十中八九彼女でしょ」

風紀「そ、そうですけどぉ……!///」

男「まぁまぁ落ち着いて。お菓子と飲み物持ってくるよ」

風紀「話逸らさないでくださいよ……」

男「じゃ、ちょっと行ってくる」ガチャ バタン

風紀「ぁ、はい、いってらっしゃーい」フリフリ
48 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 15:51:57.05 ID:IUX4Y3ng0

風紀「……」チラッ

風紀「…………」チラチラッ

風紀「男くんの部屋……」

風紀「あの机で勉強して……」

風紀「このテーブルでお菓子食べて……」

風紀「このベッドで寝てるんですよね……」

風紀「……まだ戻って来ないですよね……」

風紀「んしょ……」モゾモゾ

風紀「……す、すご……/// 全部男くんの匂い……///」
49 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 15:54:18.71 ID:IUX4Y3ng0

風紀「すーっ、はー……すーっ、はー……///」

風紀「はぁ、はぁっ……!///」

風紀「すーー……はーっ……!♡」

風紀「はぁっ♡ はぁっ♡」

風紀「も、もうちょっとだけ……!♡」

男「とりあえずお菓子だけ」ガチャ

風紀「ぃっ!!?///」

男「持ってき……た……」

風紀「……///」

男「……」

風紀「……あ、あの!/// これはその……違うんです!///」

男「へー……」バタン カチャリ

風紀「私、ベッド出ますね!///」

男「そのまま」

風紀「えっ……?///」

男「俺もベッドに入るよ」

風紀「いや、だから/// 私はベッドから出るので……///」

男「そのまま。そっち詰めて」

風紀「ちょ、ちょっと……///」

男「よいしょっと」ギシッ

風紀「あわわわっ……!///」
50 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 15:56:00.29 ID:IUX4Y3ng0

男「ふぅ……」

風紀「ぁ、えっと……す、すみません///」

男「この枕は俺が使うから、風紀は俺が腕枕するね」

風紀「は、はい……///」

男「風紀、身体ごとこっち向いて?」

風紀「はい///」モゾモゾ

男「……」ギュゥ

風紀「ぁっ///」

男「よしよし」ナデナデ

風紀「……♡」

男「なんで俺のベッドに入ってたの?」

風紀「ぅ……!///」
51 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:00:43.72 ID:IUX4Y3ng0

風紀「すみません……!///」

男「風紀、責めたり怒ったりしてるんじゃないよ。理由聞かせてほしいだけ」

風紀「えっと……言わなきゃダメですか……?///」

男「ダメ」

風紀「…………お、男くんの匂いがするかなって、思って……///」

男「俺の匂い嗅ぎたかったの?」

風紀「……はいっ……///」

男「じゃあ嗅いでいいよ」

風紀「……? それって……ベッドから……?」

男「違う。俺から」

風紀「ちょっ、直接……?///」

男「うん。ちょうど向かいあってるから嗅ぎやすいでしょ?」

風紀「ぁ、ぇ……?///」
52 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:04:04.79 ID:IUX4Y3ng0

男「嗅がないの?」

風紀「えっと、本当に……いいん、ですか……?///」

男「どうぞ」

風紀「…………失礼しますっ///」ギュゥ

風紀「すー、はー♡ すーっ、はぁ♡」

男「……風紀」

風紀「はい……?♡」

男「犬みたいだね」

風紀「い、犬……!?/// そんな……!///」

男「嗅ぎ続けて」ナデナデ

風紀「は、はい……♡ すー……はぁ♡ すーっ、はーっ♡」

男「風紀は可愛い犬だね」ナデナデ

風紀「ふーっ♡ ふーっ♡」

男「俺の匂い好き?」

風紀「はい……♡」
53 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:06:23.12 ID:IUX4Y3ng0

男「あ、ダメダメ」

風紀「え……?♡」

男「犬なんだから、『はい』の時は『わん』って言わなきゃ」

風紀「そ、それじゃあ本当に男くんのペットみたいじゃないですか……!///」

男「風紀、『わん』」

風紀「ぁ、ぅ……ゎ……わん……?///」

男「お、良くできたね。えらいえらい」ナデナデ

風紀「わ、わん……♡」

男「俺の匂い好き?」

風紀「わん♡」

男「そっか。ちゃんと覚えるんだよ?」ナデナデ

風紀「わんっわんっ♡」
54 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:10:22.74 ID:IUX4Y3ng0

風紀「ふぅ、ふぅ……♡」ムニュ

男「……風紀、さっきから胸当たってるよ」

風紀「はぁっ……♡ はぁっ……♡」ムニュムニュ

男「…………そういえば風紀に言ったっけ、俺の能力」ナデナデ

風紀「へっ?♡ の、能力……?」

男「そう。俺はね、左手で他人の頭を触るとその人の思考を読めるんだよ」

風紀「え、えっ、嘘ですよね……?」

男「本当だよ。試してみる?」

風紀「あり得ないです! そんな非現実的な話!」

男「だから試すんだよ」
55 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:12:00.85 ID:IUX4Y3ng0

男「まずこうやって、左手で風紀の頭を撫でる」ナデナデ

風紀「は、はい……♡」

男「そうすると……ほら、分かってきた」

風紀「何を……ですか?」

男「なるほどなるほど……さっきの風紀の思考。俺におっぱい押し付けてエッチに持ちこもうとしてたでしょ?」

風紀「っ!!?///」
56 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:14:25.22 ID:IUX4Y3ng0

風紀「嘘です!!///」

男「お、図星突かれて焦ってるね。タネが気になるって? これが俺の能力なんだよ」ナデナデ

風紀「い、インチキです!/// あり得ませんそんなこと!///」

男「あり得てるんだからしょうがないじゃん?」

風紀「偶然です、偶々です!///」

男「じゃあ他のもやってみようか」

風紀「……何をするんです……」

男「……風紀がおっぱい大きくなり始めた頃を思い出して?」

風紀「な、なぜ?///」

男「俺の力って数日前くらいまでしか読めないんだよ。それより前は本人に思い出してもらわないといけなくて」

風紀「……どうせインチキでしょうけど、分かりました……はい」

男「どれどれ……」ナデナデ

風紀「……♡」
57 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:19:33.84 ID:IUX4Y3ng0

男「うーん…………」

風紀「読めるわけないでしょう……」

男「……これで俺に振り向いてもらえるかも?」

風紀「なぁ!!?/// えっ、ど、どんなトリックですか!?///」

男「トリックなんて無いよ」

風紀「あっ、分かりました! 友ちゃんですね!? 友ちゃんを買収しましたね!?」

男「違う。友さんの名誉の為に言うけど、そんなことはしてない」

風紀「じゃあなんで貴方が私と友ちゃんしか知らないことを知ってるんですかぁ!///」

男「さっきから言ってるのに。信じてくれないの?」

風紀「あああ、あり得ません!/// 信じるとか信じないじゃなくて、あり得ません!///」
58 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:23:07.21 ID:IUX4Y3ng0

男「じゃあもうちょっとやろうか」ナデナデ

風紀「う、嘘ですよこんなの……///」

男「……今日の昼休み、俺のこと見てたんだ?」

風紀「な、なんで……」

男「俺が珍しく弁当じゃなくて購買のパン食ってたから心配してくれたんだね。ありがとう」ナデナデ

風紀「怖いですよ! 一周回って恐怖になってきました!」

男「なになに……今日俺に声を掛けたのはブレザーがどうこうじゃなくてただお話がしたかったから?」ナデナデ

風紀「や、やめてぇ!///」

男「あ、これは言っちゃダメかな?」

風紀「なんですか……?」

男「……俺のこと考えてオナニーしてる」

風紀「っ!!!///」

男「……」

風紀「……///」

男「信じてもらえた?」

風紀「し、信じますから……もう許してください……///」

男「ふふん」ナデナデ

風紀「もうやめてぇ……///」
59 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:23:56.21 ID:IUX4Y3ng0

風紀「それ、いつから出来るようになったんですか?///」

男「分かんない」

風紀「えぇ……」

男「さてと、もう出ようか」

風紀「え、そんな……」

男「あぁそっか。風紀はエッチしたかったんだよね」

風紀「ぅっ/// 否定できない……///」

男「でもゴム無いから出来ないよ。そろそろ6時で時間ないし、母さん下に居るし」

風紀「……ですよね……」
60 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:25:34.64 ID:IUX4Y3ng0

男「……最後にキスしようか」

風紀「いいんですか!?」

男「そんな喜ばれると照れるよ」

風紀「ぁ/// そんなに喜んでました?///」

男「待ってましたと言わんばかりに」

風紀「す、すみません、はしたない女で……///」

男「風紀ってむっつりだよね」

風紀「もぉ……あんまりイジメないでください……///」

男「そういうとこも可愛いよ」

風紀「ありがとうございます……///」
61 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:27:14.17 ID:IUX4Y3ng0

男「じゃあ仰向けになって」

風紀「なんで仰向け?」

男「寝ながら横向いてキスしたらつば垂れるでしょ」

風紀「あ、なるほど///」

男「んじゃお願い」

風紀「わん///」モゾ

男「お、自分からわんこに。ご褒美にお腹撫でてあげるよ」サスサス

風紀「あぅっ♡ あの、それも良いんですけど、キス……///」

男「……そうだね、しようか」

風紀「わ、わん///」

男「……」

風紀「……///」ドキドキ

男「なんか緊張するね」

風紀「やるなら早く……!///」

男「はいはい。気が短いんだから」
62 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:31:42.02 ID:IUX4Y3ng0

男「ん……」

風紀「んっ♡」

男「……っ、風紀、口開けて」

風紀「わん♡ ぁー……♡」

男「んっ」

風紀「ぅん♡ んちゅっ♡ ちゅぱ♡ はぁ、はぁ……♡」

男「ふぅ……どう?」ナデナデ

風紀「わぅっわぅっ♡」

男「もっと? しょうがないなぁ。んむ」

風紀「んむっ!♡ ちゅう♡ ちゅぱっ♡ はぁっ……♡ んっ♡ んくっんくっ♡」

男「ん、くっ……はぁ、風紀……」ギュゥ

風紀「ふー、ふーっ……♡ わん♡ わうっ♡」

男「風紀っ……んっ……」

風紀「はむっ♡ んくっ♡ はぁ、ぁむ♡ ちゅぅ、ちゅぱ♡ んっんっ♡」

男「はぁ、はぁ……」

風紀「はぁっ、はぁ……♡ 男くんのつば、いっぱい飲んじゃった♡」

男「……風紀、エロすぎ」ギュッ

風紀「わん……♡」スリスリ
63 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:35:22.09 ID:IUX4Y3ng0

ガチャガチャガチャ

風紀「っ!?」

男「お?」

母「あれ? なんで鍵閉めてるのー?」

男「ノックしないで入ってこようとする人がいるからー」

母「やましいことしてないでしょうねー?」

男「いまエッチしてるー」

風紀「ち、違いますよ!?///」

母「あははは! 馬鹿なこと言ってないで降りてきて、ご飯だよー。風紀ちゃんも食べないー?」

風紀「私もですか!? えーっとぉ……」

男「せっかくだし一緒に食おうよ」

風紀「あ、じゃあ……すみません、いただきます」

母「はいよー」

男「もうちょっとしたら行くわー」

母「あーい」
64 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:39:23.74 ID:IUX4Y3ng0

風紀「もう!/// 変な冗談言わないでください、心臓止まるかと思いました……!///」

男「カナディアンジョークだよ」

風紀「下品なジョークにカナダを巻き込まないでください!///」

男「そんなこと言って。カナダがどこにあるかも知らないで」

風紀「知ってますけど!」

男「そうなの?」

風紀「アメリカの北にある国です」

男「大正解! えらいえらい!」ナデナデ

風紀「このくらい分かります!///」
65 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:41:07.09 ID:IUX4Y3ng0

男「それはそれとして風紀」

風紀「はい?」

男「今夜オナニーする?」

風紀「はぁぁ!?/// 何を馬鹿なこと聞いてるんです貴方!? セクハラですか!?」

男「はい、セクハラです」

風紀「いや、だから……分かってるならしないでくださいって!」

男「でもさっきのをおかずに夜中にするのかと思って」

風紀「そ……そんなの私の勝手です!///」

男「そこで賭けをしようと思って」

風紀「……賭け……?」

男「そうそう。どんな条件か聞きたい?」

風紀「私にとって良い条件ですよね?」

男「もちろん。少なくとも対等な条件だと思うよ」

風紀「じゃあ……聞いてみます」
66 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:46:56.79 ID:IUX4Y3ng0

男「明々後日の土曜日まで風紀がオナニーしなかったら風紀の勝ち。俺にして欲しいことをなんでもお願いして良いよ」

風紀「土曜日まで……お願いはなんでもですか?」

男「なんでもいいよ」

風紀「もし……し、しちゃったら?///」

男「風紀には俺のペットになってもらう」

風紀「ちょ、ちょっと待ってください! 私だけ代償重すぎませんか!?」

男「えー重い? 風紀だって俺のことペットに出来るんだよ?」

風紀「それは惹かれますけど……」

男「じゃあ風紀も条件決めて?」

風紀「……あ、じゃあ……私がしちゃったかどうか当てられたらにしませんか? 左手の力は無しで」

男「……なるほど。その場合したかしてないかどっちを当てても俺の勝ちだね?」

風紀「は、はい」

男「答え合わせの仕方は?」

風紀「男くんが答えた後に、左手で確認してくれれば……」

男「オッケー。じゃあ今度の土曜にウチに来て。10時ぐらいでいい?」

風紀「はい。……あの……本当になんでもいいんですか?///」

男「エッチなことでもなんでもいいよ。でも風紀が負けたら俺のペットだからね?」

風紀「ペット……/// エッチなことするんですか……?///」

男「いっぱいする」

風紀「……分かりました///」

男「じゃあそろそろ下に行こっか」

風紀「そ、そうですね。ご飯、いただきます」
67 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:51:15.27 ID:IUX4Y3ng0

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男子1「でさ! その店の唐揚げマジでデケェしうめぇし安いんだよ!」

男子2「へぇ〜、なんて店?」

男子1「名前? ……なんて言うんだっけ? 場所なら覚えてんだけど……」

男「山城じゃなかったっけ?」

男子1「あ、そうそう山城! なんだよお前、知ってたんなら教えてくれよー!」

男「いや、俺もそこ通りかかった時に見たことあるだけだったからさ。そんな良い店だったとは」

男子2「今度の休みに食いに行かね? 土曜とか」

男子1「土日部活あるわー」

男子2「あ、そっか。お前は?」

男「俺も土曜に予定ある。日曜も用事入りそう、すまん」

男子2「なんだよ……じゃあ俺一人で行くぜ」

男子1「ご飯無料で大盛りに出来っから!」

男子2「まじ?」

男「良いね」
68 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:53:23.89 ID:IUX4Y3ng0

友(♀)「男くん、ちょっといい?」

男「ん? あぁ友さん。どうしたの?」

男子1「お、何? もしかして土日は二人でデートか?」

男「違う。友さん、こいつは無視で」

友「分かった」

男子1「ひでぇ」

男子2「自業自得」

男「それでどうしたの?」

友「風紀がさ、男くんに超能力あってヤバイとかなんか訳わかんないこと相談してきたんだけど」

男「あ、マジで信じてたんだあの子」

友「どういうことなの?」
69 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 16:58:43.30 ID:IUX4Y3ng0

男「左手で頭に触ったらその人の思考読めるんだよーって言ってやってみただけ」

友「本当にあるのそれ?」

男「無いよ。超能力でもないしマジックでもない。ただ考えてること推理して当てただけ」

友「え、胸の話とかも?」ヒソヒソ

男「そうだよ。流石に外れるかと思ったんだけど当たったね」

友「でもなんで分かんの?」

男「……なんとなくそうかなぁって。分かりやすいじゃん風紀って」

友「それにしても察し良すぎない?」

男「そう? 長らく風紀が俺のこと好きってのは分からなかったけど」

友「それはあの子が積極的に行かなかったからってのもあるじゃん?」

男「たしかにそれはある」
70 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 17:03:18.59 ID:IUX4Y3ng0

男「他に風紀なんか言ってた?」

友「あぁ、後なんか賭けしてるんだっけ」

男「そう。何賭けてるかは聞いた?」

友「聞いてない。言えないってさ。何賭けてるの?」

男「うーん……俺もちょっと言えないわ」

友「あんまりヤバイもん賭けないでよ?」

男「大丈夫大丈夫。大したことないから」

友「本当に? てかそもそもどんな賭け?」

男「……それくらいはいっか。土曜までにあることをしたかしてないかを俺が当てるんだよ。当たったら俺の勝ち」

友「それって……あの子めっちゃ不利じゃん。顔に出るから」

男「はじめに俺が出した条件なら必勝出来た可能性あったんだけどね。俺も言った後にやべぇって思ったくらい」

友「あの子が条件変えたの?」

男「はじめの条件じゃすることは出来なかったからね。こっちのルールならしても俺が当てられなきゃ良いわけだから、そっちの方が良いと思ったんじゃない?」

友「それにしても必勝の条件崩すのか……アホかあの子は」

男「アホで助かったよ俺は」
71 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 17:07:11.06 ID:IUX4Y3ng0

男「それより風紀どんな感じだった?」

友「どんな……? あ、なんか勝つ自信はあるらしい」

男「自信あるのか……」

友「後は……なんかもじもじしてトイレ我慢してるっぽい。え、もしかして賭けってトイレ我慢みたいなやつ?」

男「いや、違う。流石にそれは身体に悪いしやらないよ。でもそっか、もじもじね。オッケー」

友「何がオッケーなんだか……じゃあ私そろそろ行くわ」

男「はーい。あ、ついでに風紀に言っといて」

友「何?」

男「『お前の負けだー』って」

友「……分かった、伝えとく」
72 : ◆ewMP0Ro5j6 [saga]:2020/02/16(日) 17:16:36.75 ID:IUX4Y3ng0

とりあえずここまでです。
つづきは新スレを立てますのでトリップで検索等してまた読んで頂けると幸いです。
ありがとうございました。
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/02/16(日) 17:18:24.77 ID:R0nqcPHFO

風紀ちゃんかわいい
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 18:40:53.98 ID:SNord92To
ええぞ!ええぞ!
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 11:25:11.99 ID:adEXfEARO
風紀が乱れてる……
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/14(火) 02:27:25.67 ID:k9LLRggj0
続き来るかなぁ
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