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【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その15

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830 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/07(月) 13:40:03.56 ID:T7F5l5QvO
薬に頼らず勝率2割の戦いに勝つってアベル流石やな…とりあえず使わなかった薬はカインお兄ちゃんに回しておこう
>>829
アドルラン兄様って大抵の判定で基準値上回って安定してる+体力は兄弟の中でもずば抜けてるっぽいしね
ヒバリさんは夜レベル低め+ルーシェは程よくエロい夜レベルだから平気だったのもあるかもしれないけど
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/07(月) 14:37:06.59 ID:JEYBsNyJO
お義父さんからの薬はアレだ
アベルvs6人で一斉に2人目を作るときにとっておこう
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/07(月) 14:44:31.71 ID:k+gEGRimO
アドルラン兄様は多分あれだよ、二人が渾身のコスしてきたとかで夜レベルにブーストかかったんだよ
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/14(月) 23:34:51.77 ID:DH5eYr9l0
一応保守
相当難産みたいだが楽しみにしてます
834 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:22:27.06 ID:/6KcqEhQ0
こんばんはー……
本当に続けて報告もせずに空けてしまい申し訳ありません……(土下座)
私事でかなり時間を作るのが難しい状況でして、重ね重ね申し訳ないとしか言えませんです……

まだ見てくださっている方が残っているか怪しいですが、ティア&シアのパートだけ投下しておきます
835 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:23:13.07 ID:/6KcqEhQ0
――


「……」


コトリと小さな音を立てて、薬瓶が棚にしまわれる。
義父からの救援とも言える代物だったが……
こうして夜を迎えるまで、アベルは使う気がおきなかったのだ。

かつての兄のように、薬に手を出さざるを得ない者もいることだろう。
しかし自分は非常に恵まれた身体に、それなりの技術を持っているという自負がある。
だがそれ以上に、使う気がおきなかったのは自分を慕ってくれる少女達の存在。
6人も手を出し、それぞれの幸せを誓った身だ。
そのうちの一人さえ薬に頼らなければ満足させてやれないのでは、今後が話にもならない。


「さて……」


普段は気弱な態度だが、夜は中々に積極的な彼女のこと。
恐らくは今夜か明日には来るだろうと当たりをつけて、こちらの準備は万端。
以前もかなり消耗したとはいえ、一応は満足させてやることはできた筈。
抜かりはない。今度は油断も慢心もしない。

じいと見つめる時計の針が、宵の刻を示す。

今日はこないか?
そうは思うが、気を抜いて眠ることもできない。
完全な寝込みを襲われては、流石にひとたまりもないだろう。
来ないなら来ないで、それは問題ない。
寝ずの番は慣れたものであるし、こうして気を張り待ち構えるというのも久しい。
平和な時に少し弛んでしまった節もあり、かつての感覚を錆びつかせないのに丁度いい。
流石に、かつての野生の獣や賊と同等の警戒をしているなど、当のティアには絶対に言えないのだが。

静かな時を刻む音だけが響く自室でそんなことを考えていた頃……


「っ!」


こんこんと、実に控えめに扉が叩かれた。


「……開いているぞ」

「し、失礼します……!」


やはり来たかとアベルが入室を促せば、遅れて少し震えた声が返ってきた。
準備を整え、予想通りの展開だ。


「わ、私も失礼しますね〜……?」

「なっ……!?」


ただ一つだけ誤算があった。
部屋にやってきたのはティア一人ではない。

もう一人の聖職者、シアも一緒だったのだ。

普段であれば穏やかな気分になれる彼女の間延びした声も、今ばかりは少し聞きたくなかった。




836 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:23:44.56 ID:/6KcqEhQ0
深夜に男の部屋を訪ねる聖職者……
既にこの時点で問題が発生しそうだが、気にするべきは彼女達の格好だろう。
ティアは上品な絹製だが薄く丈の短いネグリジェ。ほとんど身体を隠せていない。
そしてシアはほぼ下着……いや、下着と呼ぶのもおこがましい何か。
あえて言うなら、紐だろうか。大切な箇所をギリギリで覆い隠しているといいたいところだが、
豊満な彼女の胸は収まり切らず、ちらちらと淡い色の輪が見え隠れしてしまっている。

そして追撃として、揃って桃色の枕を大事そうに抱えている。
言い逃れなどできない。彼女達が何を願ってここを訪れたかを察せない人間はいないだろう。


「っ……」


覚悟を決めていた筈のアベルは思わず言葉を失い、たらりと汗が伝った気もした。
普段は控えめな二人が、あまりにも扇情的な格好でこうして目の前にいるのだ。
経験豊かとはいえ、それでも目を奪われたというのは揺るぎ無い事実。
そうしているうちに二人の聖職者はゆっくりと部屋に入ると、やがて寝台に腰を下ろした。


「シア、ティア……」


確認するように、二人の名前を口にする。
何故ここに、などとは言えない。
格好もだが、軽く息を吸うだけで仄かな湿り気と石鹸の香りがわかる。
準備を念入りにしていたのはあちら側もだ。


「アベル様……」


可愛らしく、ティアがこてんと肩にもたれかかる。
するとすぐに倣うようにシアも反対側の肩にもたれかかった。
ふわりと広がる柔らかな匂いに温もり。
アベルも欲望が首をもたげてくるのを自覚するが、まだ動くことはしない。


「……二人でそんな格好で来るとは、驚いたな」


ただ一言、正直な言葉だけは口にする。
淡々と、焦りの感情などまるで見せずに。


「そ、その……折角買った水着でしたし、喜んで貰えるかな〜って……」


顔を真っ赤にしながらもシアが返す。
恥ずかしげに身を捩れば、それだけで色々とはみ出てしまっている。
やはり下着ではなかったか。しかし時期外れの水着となるとまさか以前のあの時に……?
色々な感情が混ぜこぜとなるが、確かに淫猥なシアの姿に惹かれている自覚がアベルにはあった。


「私……以前、アベル様を満足させられないまま意識を無くしちゃって……」

「一人じゃ、不安だったんです。だから、私に一番近いシアさんと一緒ならって……!」


首の向きを変えれば、やはり紅くなったティアが応える。
一番近いというのは、体型的な意味合いだろうか。
同じ聖国出身者の穏健派でもあり、頼り易かったのもあるのだろう。
しかしわかってはいたが『一緒』という言葉に内心アベルは震える。
前回、ティアの体力を奪いきったのは運も味方していた筈だ。
ティア一人で消耗するというのに、ここにシア――意外と性には積極的な彼女も加わるとは。


(だが……逆に言えばまだ二人程度、ではあるか)


今更、後に退くわけにもいかない。
彼女達も覚悟を決めてここに来ているのだし、これ以上待たせるのも無粋だろう。
予定外ではあるが、この程度はまだ苦境の内に入らない。
アベルも覚悟を決めて、ゆっくりとその身体を動かし始める。


837 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:24:21.85 ID:/6KcqEhQ0


「あ……」


少女達の声が重なった。
アベルが両腕を広げ、二人をまとめて抱きしめたのだ。
それぞれが片腕だけのため、熱い抱擁とはならないが……
それでも彼女達は嬉しそうに身体を委ね擦りつける。

両手に花という言葉があるが、まさに今がそれだろう。
柔らかな極上の肢体、人肌のぬくもり、髪から香る甘い匂い。
このまま絡み合い、溺れてしまいたいと誰もが思うだろう。


「んっ!?」

「やぁぁっ!?」

「おや、これはこれは……」


しかし、アベルの行動は速かった。
二人を抱き寄せた余韻もそこそこに、そのまま無遠慮に彼女達の下腹部に同時に手を伸ばしたのだ。
ティアの下着の中に手を入れ指を蠢かし、シアの方はまだ触れてやらずに紐をぐいと引っ張ってやる。
それだけで、可愛らしい喘ぎ声がアベルの両耳を楽しませる。
互いが密着しているからこそ、その声も実によく聞こえる。


「まだ触れる前から、こうも準備ができているとはな。どれだけ期待していたんだ二人とも?」


それは、悶える二人にも同じこと。
低く呟かれたアベルの言葉が耳に染みわたり、頭の中を掻き回す。
はしたないとは思いつつも、今宵に期待していなかったと言えば嘘になる。
そうでなければ、こんな格好で部屋を訪ねるわけもない。


「くぁ……んぅ! そ、そんなことはぁ……!」

「アベルさんが、触れるからぁ……!」


それでも、聖職者の意地なのか。
すぐにそれを認めようとはしない。
そんな真似をすればどうなるか、わかっている筈なのに。
いや……わかっているからこそ、二人はそれを期待していた。


「認めてしまえ。二人とも、俺にこうされたかったんだろう?」

「ん゛ぅ!?」


冷たい風で、どこか愉しげにアベルは言葉と共に責めを強める。
蜜を零すティアの秘裂をなぞっていた指をいきなり差し込んだかと思えば、爪の先で皮をめくり、
昂ぶった様子の豆を少し強めに擦ってやることも忘れない。


「あぅ、あっ……! だめぇ、そんなにくいこませないでぇ〜……!?」

「そんな紐を用意していたのはシアだろう? 流石の俺も少し意識が飛んだぞ?」


対してシアの方はまだ触れてやらず、より激しく紐を食いこませるばかり。
水着としての機能は元々皆無だが、アベルの手で好き放題にされたそれは、本当にただの蜜を含んだ紐だ。
引っ張れば引っ張る程、新たな蜜を供給する。
シアの抗議を気にすることも無く、紐はまだまだ弄り回された。


838 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:24:51.99 ID:/6KcqEhQ0


(これは、想像以上の濡れ方だな……)


両手で愛しい二人を嬲りながら、内心でアベルも二人の乱れぷりに驚く。
二人同時と言うこの状況も少し特殊ではあるが、アベルとしてはやっていることは実は変わらない。
ティアは最初から激しい責めを望む節があり、また後々のことを考えれば先手を打って余力を削ぎたい思いもあった。
シアはああして焦らした方が、口ではいぢわると文句を言ってくるが実は悦んでいるということを知っている。
左右の責めを微妙に変え、それぞれが満足できるように責めているつもりではあるのだが……
それを考えても、今日の二人はどこかが違う。
今でこそ乱れる二人ではあるが、本来は控えめだ。
彼女達が勝負をしかけてきたのも、何か理由があってのことだろう。


(……愚問だったか)


そしてすぐに答えは見つかった。
エリスを徹底的に堪能し、孕ませて。
いずれ子供が産まれるというのに、欲望はおさまらなくて。
アーシャまで孕まさんと、後のことを考えずに獣のように交わった。
全員を愛する覚悟は勿論あるが、それでもやはり彼女達側から見れば、扱いの差を感じてしまうのだろう。
アベルは個人的な感情から、正妻と妾の関係が好きではない。
愛するならば等しく、そこに差があってはならない。
エリスとアーシャを見た二人が、何を想ったのか?
そしておそらくは……いずれ、パトラとロウルも。


(……)


自分には勿体ない程の少女達が、子を為したいと思う程に慕ってくれる。
それは男冥利に尽きると同時に、強烈に支配欲も満たす。
そしてなんの因果なのか、この二人はティアの言うように近しいのだ。

純粋で心優しく、聖国の良い面を体現したかのような聖職者。
それでいて男を惑わす豊満な胸を備え、被虐趣味という似た者同士。
もちろん彼女達の身体や心に傷を残す真似はしたくない。
それでも二人の昂ぶる心と身体、その欲求を満たす為ならば仕方がないのだと。
僅かばかりの理論武装で、仮面を被る。


「やれやれ、お前達のせいでこんな有様だぞ?」


漸く手の動きを止めたアベルは、わざとらしく水音をたてながら手を上にあげる。
それだけで聖職者らしからぬ淫らな様を突きつけられているようで、二人の顔は紅くなる。
だが、責めは止むことは無い。


「見てみろ、指どころか掌まで濡れてふやけたかもしれんぞ?」

「あっ……」


言葉通り、アベルの両手は二人の甘露でしとどに濡れていた。
ぬめり指先を光らせるそれがなんなのかは、口に出さずともわかる。
それを見せつけるように、羞恥に染まった二人の眼前で揺れ動かす。



「…………」

「……ん……!」


言葉はない。
しかし、自らの乱れた証を突きつけられた二人はどちらからともなく、どこか蕩けた瞳でその指に舌を伸ばした。


839 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:25:33.90 ID:/6KcqEhQ0
「んちゅ……ちゅぅ……」

「ちゅぷ……ぺろ……」


アベルの指にたっぷりとついた愛液を、二人は綺麗に舐めとっていく。
決して美味い代物ではないが、しかし彼はそれを望んでいる。
それに舐めとりさえすれば、残るのは指だけだ。
かの従者はこれを舐めるのが好きだと言うが、それはこの二人も同じようだった。
およそ普通の人間であればしない行為だが、だからこそ相手にも悦んで貰える。
そして自分達も、何か満たされた気持ちになってくるのだ。


(薬湯で清めておきましたけど、今度はもっと用意しておいた方がいいですかね〜……?)


アベルの傷痕の残る指を丁寧に舐めあげながら、シアはもう『次』を考える。
回復魔法は便利ではあるが、使い手は少なく施せる治療も完全なものではない。
薬草や傷薬といったものが廃れないのもそれが理由である。
勿論重傷ならば即座にそれ相応の手当が必要とはなるが……
例えば指先を切った程度のものであれば、口に薬を含んでこうするだけでも効果があるだろう。
治療を名目に、いつでもこうして大好きな人の指を舐められる……
それはこの上なく幸せなことだろう。


「んぢゅ……んっ、むっ……!」


そうした夢想をしているうちに、ティアはより大胆に指への奉仕を行っていた。
舐めとるという行為は既に終えており、今や指全体に吸いつき掌や甲の方にまで舌を這わせている。
はしたないと言われても仕方がない行為ではあるが、彼女は止まれない。


(アベル様、の……ごつごつしてて、太くて……!)

「っぉ……!?」


喉奥まで咥えこんだのか、ぬろりとした感触にアベルの口からも声が漏れる。
遅れて彼は指への奉仕を命じたのは失敗だったかと後悔するが、もう遅い。
舐めとられた愛液に代わり、今度はティアの唾液で手全体がぬれそぼっていた。


「ん、んぅ……」


喉から指を戻したかと思えば、今度は爪先が舌でこそばゆく撫ぜられる。
彼女が指を何に見立てて奉仕しているかは、アベルとシアの目から見ても明らかだった。
普段のティアを知る者であれば、想像もつかないような淫靡に蕩けた顔つきで指を舐めしゃぶる……
彼女の特別な一面を見られるというのは嬉しいものがあるが、同時に身震いもしてしまう。


「あむっ……」

「ま、待てシア! お前まで……」


呆気にとられていたシアも負けていられないとばかりに指を咥えこもうとして、阻止される。
彼女は少し不満そうな表情を浮かべるが、制止は少し遅かった。



「アベル様……もっと、ご奉仕をさせてください」



蕩けきった聖女は、笑顔でそう言ってのける。
優位に責めていた筈が、次は自分が責められる番だとアベルは認識せざるをえない。
そして、今は以前とも状況が異なるのだ。


「わ、私だってご奉仕しちゃうんですからね〜……?」


少し張り合うように、もう一人の聖女も名乗りをあげた。


……

840 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:26:19.82 ID:/6KcqEhQ0
――


薄暗い部屋の中で、聖職者の身体を好きにする。
字にすれば帝国の暗将とやっていることは同じだが、実際の光景は大きく異なる。
鍛えられた青年の身体に清らかな白い肢体が絡み付き、それは彼女達が望んで行っていること。
受身なのは、男の方だ。


「ど、どうですかアベルさん? 前よりも、大きくなったと思うんですけど〜……」

「あ、ああ……」


恥ずかしいといった感情はかなり残っているのだろう。
ぎこちなく、紅くなりながらもシアは奉仕をやめるという選択肢を除外していた。
寝台に腰掛けたアベルの背中から抱きつくようにし、その豊かな胸をこれでもかと押しつける。
普段着ではわかりにくいが、確かにより魅惑的に成長した果実の感触にアベルは生返事しかできなかった。
仮に大きさが変わっておらずとも、こんな真似をされて意識しないわけがない。
ただ抱きつくだけでなく、時折自ら動いてこすりつけてくれば、その先端の感触もわかる。
当のシアもこの行為だけで胸に快楽を感じて甘い吐息を漏らし、それはそれでアベルの理性を崩してゆく。


「こっちも、しっかりご奉仕しますよ〜?」


そして背中にもたれるようにしながら、白い手は前へと回された。
既にそそり立っているアベル自身に指を絡め、ゆっくりと動かされる。
これだけでも十分過ぎる快楽だが、それだけではない。


「んふぅ、んっ、んぐ……っ!」


ティアはアベルの脚の間に跪くような格好で、指と同じように性器への奉仕を行っていた。
軽く咥えただけだが、時折見上げてくる表情とくぐもった吐息は劣情を煽る。
以前よりもさらに上手く的確に弱いところを責められれば、アベルの意思とは無関係に射精感も煽られる。


「テ、ティア……!」

「んふ、ひもひひいでふは?」


びくりと反応を示せば、彼女は咥えたまま嬉しそうに目を細めて奉仕の速度を上げた。


「こっちは、どうですか〜?」

「く、ぉ……シア、待て……!」


それに合わせるようにシアの胸はより強く押し付けられ、擦り上げる指の動きも速くなる。
二人がかりの奉仕の前に、アベルも声を抑えきれずにただ堪えるのみ。
気を抜けば、このまま全てを二人に委ねてしまいそうな快楽だ。
自分が受け身、二人にされるがままの状況になっているということは受け入れざるをえない。
だがこのままただ自分だけが快楽を甘受してしまうというのは、己の求める在り方に反する。


心のどこかに、やはり彼女達をいぢめてみたいという嗜虐的な欲求もあったのかもしれないが。


押し寄せる快楽に耐えつつも、アベルはゆっくりと手を動かす。
奉仕に夢中な二人は、それに気がつくこともない。



841 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:26:47.29 ID:/6KcqEhQ0
「ふっ……!? ん、やぁぁ!?」


突然の痺れるような感覚に、ティアの身体が跳ね上がる。
アベルの手はいつの間にかティアの胸元まで滑らされており、ぷくりと膨らんだ頂を摘み上げたのだ。


「あっ、駄目、です……! 今は、私がぁ……!」


か弱い抗議の声があがるが、たわわに揺れる胸を捏ねまわし尖りきった乳首を指の間で挟み転がせば、
身体を仰け反らせながらティアは堪らず口を離して嬌声をあげてしまう。


「あ……」


切なげな表情を浮かべた理由はどちらのものか。
奉仕を再開しようとするティアだが、その度に更に激しく胸を虐め抜くアベル。
悦びつつもいやいやと身体をくねらせ逃げようとする少女の小さな身体を、
脚を少し閉じることで逃げ場を無くしてやることも忘れない。


「……どうしたティア? 奉仕が止まっているぞ?」


そして追撃と言わんばかりに言葉責めもしてやる。
止まって欲しいのがアベルの正直な思いではあるのだが、彼女にはこれが有効なのもまた確かなこと。
事実目の前のティアは瞳に涙を浮かべつつもなんとか奉仕を再開しようとしている。
これはこれでいいものだが、まずは再び攻勢に入ろうとアベルも指先に力を込め始めた。


「ご、ごめんなさ、あっ、あっ!? やぁ、そんなに揉まないで……!」

「ふふ……」


どこまでも指が沈んでいくティアの胸は、アベルを飽きさせることはない。
ティアも胸を弄られることで明らかな快感を得て、見えない場所では既に蜜で床を汚している。
少し乱暴かと不安がよぎる程の力を込めても、返ってくるのは甘い声。
自分の股の間で、愛らしい少女が涙を浮かべ、涎と汗に愛液まで撒き散らす……
いけないことだと思う反面、満たされてしまう。


「……奉仕ができないなら先に達してしまうか、ティア?」

「んっ、ま、まっ―――っ!? んゅううぅぅぅぅぅぅぅぅぅ―――――ッ!?」


再度咥えこもうと意識がそちらに集中した瞬間を狙って、強めに乳首を弾いた瞬間にティアは達した。
誤って歯を立てないようにするためか、咄嗟に口を離して開かないようにしたのは彼女の本来の優しさだろう。
それでも抑えきれていない嬌声に、アベルは静かに満足そうな笑みを浮かべる。


「っ……!?」

「もぉ、いぢわるしすぎも駄目ですよアベルさん〜?」

「シア!?」


しかしそれを狙っていたのか、背後から少し責めるような口調でシアが囁いた。
彼女の双丘はアベルの背でぐにゅりと潰され、先程よりもさらに密着している。
そしてその細い指が、アベルの先端で先走りの汁を弄っていた。
ティアの口が無くなったことで、彼女の指は全体を責められるようになっていたのだ。


842 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:27:24.56 ID:/6KcqEhQ0


「アベルさんだってぇ、気持ちよくなってくれているんですよね〜……?」


ゆったりと囁かれる言葉に合わせるように、指の動きも非常にゆっくりとしたものだ。
しかし唾液と先走りでぬめるそこをゆっくりと扱かれ、敏感な先端も時折刺激されるというのは、
なかなかの快楽をもたらす。勢いはないが、着実に昂ぶらされると言えばいいのだろうか。


「っ……シア、今日は随分と……」

「……私だって、アベルさんに喜んでもらいたいもん。こっちのお勉強だって、少しはしたんですよ〜?」


言葉を遮り、シアは緩やかな奉仕を続けていく。
やはり拙さは残るものの、彼女の場合はその落ち着いた声も武器の一つとなっていた。
それに呑まれれば、なかなか本来の調子に戻ることはできなくなる。


「ティアさんほど、上手くはできないかもしれないけど……」

「ぐ、ぉぉ……!?」


緩やかに続く刺激。
しかしある種の緩急がついた奉仕に、アベルは敏感に反応を示す。
このままでは、程なくして射精させられるという予感があった。
股座で絶頂の余韻に浸ってはいるようだが、ティアもいずれは起きることだろう。
そして仕返しと言わんばかりに、今度は喉奥まで呑みこんでくるに違いない。
シアもそうだが、ティアの場合でも相手の得意とする状況に持ち込まれるのは不味い。


(俺も、まだまだ甘いみたいだな……)


少しばかり持っていた自信も、もう役には立たない。
二人がかりでこの有様では、いつか全員を同時に愛することは本当にできないだろう。
この緩く甘い奉仕も悪くはないが、この後を考えるとまだ余力を残しておきたい。


「……シア」

「はい? っあ!?」


だからこそ、迷いは無かった。
片手はティアに備え、もう一方の手を素早く背後のシアへと回してみせる。


「ん、んんぅ……!?」


背後を取り、胸が惜し潰れる程の密着状態……
先程はいきなり胸を弄られるティアの姿を見て少し震えたものだが、シアには余裕があった。
これだけくっついていれば、同じ手で奉仕を妨害されることはない。
逞しい背中に潰されているだけでも気持ちがいいのは隠せないが、すぐには達しない筈……そう考えていた。
事実アベルといえど、この状態で胸への愛撫を強行するということは難しい。シアの考えは間違ってはいない。


「や、あ、あぁぁ!? だ、だめぇぇぇ〜!?」

「何が駄目なんだ? シアも奉仕が止まっているということは……気持ちいいんだろう?」


意地悪いアベルの言葉に、シアの顔が染まり上がる。

アベルの片手は、シアの尻肉を揉みしだくと同時に指先が穴に埋まっていた。


843 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:27:54.90 ID:/6KcqEhQ0
「あっ、ふぁ……はぅぅ……」


胸とは違った心地よい柔らかさの尻が、ゆっくりと愛撫される。
深い挿入はないが、尻穴をつぷつぷと刺激されるだけでシアの身体は悶え跳ねた。
意識がそちらに集中してしまい、気がつけば手の動きも止まってしまう。


「……そう言えば、以前こんなことを言ったな」

「ん、ふっ……んぅぅ……?」

「カイン兄様をはぐらかす為だったが――後ろの穴に挿入したと」

「〜〜っ!?」


思い出し、そして顔は見えずともきっと小さく笑っているだろうアベルの顔を考え、シアがぴくりと反応する。
そして無意識のうちに肛門もきゅっと閉まったことをアベルは見逃さない。


「俺も経験が無いわけではない。シアが望むなら、嘘を真実にしてしまうことも吝かではないんだがな?」



くつくつと笑いながらも、尻を穿つ指を休めることはない。
入口周りと浅い部分だけだが、それでも男の指が抜き差しされ、時には折り曲げられる。
既に一般的な聖職者の道からは踏み外してしまった自覚があるシアも、この提案は素直には受けられない。


「だ、だめですぅ……このうえ、お尻までだなんてぇ……」


ふるふると首を振る代わりに、頬がアベルの背中に擦り付けられる。
背中越しに感じる精一杯の抗議に、アベルは薄く笑うと指を引き抜いた。
素質はありそうだと思うが、無理強いはしたくない。


「ん、んあぁん……♪」

「くく、そう言う割には、随分と艶っぽい声だが?」

「も、もぉ〜! こうなったのも全部、アベルさんの責任なんですからねぇ〜!?」


しかし言葉でいぢめることは忘れずに、同時にアベルはひっそりとシアの手を後ろに下げておく。
一度小休止を挟まなければ、昂ぶった自分の下半身はすぐに暴発することだろう。
このままシアを側面に戻し、胸を愛撫して主導権を取り戻せば――




「アベル様のいぢわる……」

「な、ティア!?」



そう考えた矢先、アベルの股座には少しだけ唇を尖らせたティアがいた。
予想していたよりも、随分と速い復活だ。
慌てて再びティアへの愛撫を再開しようとするが、今度は彼女の方が一手早かった。


「え、えぇいっ!」

「ぬおぉっ!?」


揉み潰されるよりも速く、ティアは身体ごと前へと踏み入る。
そしてアベルの腕を払いどけるや、着実に限界の迫っているアベルの肉棒をその豊満な果実で挟みこんでみせた。


844 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:30:09.75 ID:/6KcqEhQ0


極上の柔らかな感触が押しつけられ、それだけで達してしまいそうになるのをアベルは必死に耐える。
先程の仕返しのつもりなのか、ティアは己の胸を両手で押し潰し、より強く挟み込んで射精を狙う。
そして奉仕を続けながら、光の宿った青い瞳はアベルではなくその後ろのシアを見ていた。


「わ、私一人では駄目かもしれないので、シアさんも……!」


何を、とまでは口にしなかったがそれだけでシアも頷いてみせた。
まさかの事態にアベルが制止をかける前に想像もつかない機敏さでシアもアベルの正面に回り込む。
その顔は相変わらず恥ずかしそうであるが、どこか悪戯めいた笑顔でもあった。


「アベルさ〜ん? あんまりいぢわるばかりすると……私達だって、怒るんですよ〜?」


その口ぶりに怒りの感情は見えないが、彼女もティアに並ぶようにアベルの股の間に身をおさめる。
機能していないも同然の紐をずらせば、固く尖った乳首と共に豊満な胸が改めて大きく震えた。


「っ……」


思わずアベルも生唾を呑みこむ。
自分が知る少女達の中でも、最大級の大きさを誇る二人が惜しげも無く胸を曝け出しているのだ。
育てる、弄りやすいといった面から小ぶりな胸が好みのアベルではあるが、決して豊乳に魅力を感じないわけでもない。
目の前で揺れていれば当然弄り倒したくなるし、柔らかな感触もいつまでも楽しんでいられる。


「それじゃあ、私も失礼しますね〜?」


よいしょと、シアも自身の胸を持ち上げながらアベルににじり寄る。
これから何が起きるかなど、三人ともがわかっていた。
ティアはすすっとお互いが動きやすいように位置を変え、シアを迎え入れる。
シアもそれを受け、ちょうどティアと対面になるような位置に移動する。
これは不味いとアベルの脳も警鐘を鳴らすが、視界から飛び込んでくる光景に目を奪われ反応が鈍る。
経験豊富なアベルも、この光景は初めてのこと。
甲乙つけがたい特大の柔肉が眼前にあり、それは彼女達の呼吸だけでも上下して男を誘惑する。


そして。


「「んしょ……」」

「っぉ……!」


息の合った動きで、左右から挟み込むと同時に肉の布団でアベルのモノを擦り上げた。
特大の果実で包み込まれてなお埋まりきらず、時折先端を覗かせる姿に、二人の聖女は頬を染めつつも目を輝かせる。
ああ、なんて逞しいのだろう。
これがこの後、自分達の中に出たり入ったりするのだと思うと、身震いが止まらない。
この後も可愛がってもらう為……
そして、たまにはいぢわるの仕返しもしてみたいと、二人は容赦なくアベルを責めたてる。


(こんな駄肉でも、アベル様に悦んで頂けるなら……悪くないかも♪)


口で咥えていた時以上の反応に気を良くして、ティアは胸の動きをさらに速めていく。
嫌いでしかなかったこの大きな胸も、今ばかりは感謝の感情しか湧いてこなかった。


(……もっと甘いものを食べたら、もっと大きくなって悦んで貰えるのでしょうか〜?)


そしてそれは、シアも同じく。
二人は実にうっとりとした表情で共同奉仕を続けていく。

845 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:30:48.84 ID:/6KcqEhQ0
「くっ、はあぁ……!」

「アベル様、いかがですか……?」

「痛かったりしたら、言ってくださいね〜?」


上目遣いで極上の快楽を与えてくる二人の聖女。
しかしそれに文字通りに挟まれているアベルにとっては、堪ったものではなかった。
荒い息しか吐き出せず、二人の問いにも満足に答えてやることもできない。
責め手だった筈が、少しでも気を抜けば立場が入れ替わる。
いやただ入れ替わっただけではない。与えられる快楽に何も考えられなくなるなど、敗れているも同然だ。


「あ、アベル様今震えた? ここが良いのですか?」

「それとも、こっちですか〜?」


目敏く弱いところを見つけ出すと、ティアは嬉しげにそこを責めたてる。
圧倒的な包容力と柔らかさだけでなく、谷間から顔を覗かせる先端にも躊躇いなく口付けを落とす。
そして間髪入れずにシアの舌も伸ばされる。
時折四つの固い蕾もこすりつけられ、種類の違う波状攻撃はいとも容易くアベルの忍耐力を削り取った。


「あむっ」


「う、ぐ、おおおおおぉぉぉぉぉぉ……!?」


「ん、んむぅぅ!?」


幾度目かの刺激で、実にあっさりとアベルは谷間とティアの口の中で弾けた。
不甲斐ないという気持ちが湧くが、それさえもすぐさま新たな快楽で塗り潰される。


「んぐ、ん、んむ……!」


苦しげな表情は一瞬のこと。
吐き出された濃い精液を口内で受け止めたティアはすぐさま全てを吸い上げようという姿勢を見せる。
射精中の新たな刺激に、アベルの腰は震える。
それでもティアは止まらない。決して美味でもなければ飲みやすいものでもないそれを、最後の一滴まで求める。


「けほっ……! あ……!」


しかし、望んだことが必ずしも実現できるわけでもない。
精液を飲み下すのに手こずり、口の中の精液量が限界を迎えた時ついに口を離してしまう。
必然的に口から溢れ零れ落ちる白濁した粘液。
そして吸われていた勢いそのままに、まだ飛び散る残滓が彼女の顔を穢してみせた。


「あ、ああぁ……」


穢されながら、彼女は飲み切れなかった後悔と、染め上げられる被虐の悦びの狭間で震えていた。
その姿は実に淫らで、そそるものがあった。
節操がないという自覚はあったが……
アベル自身の意思とは無関係に吐き出したばかりのそこは早くも硬さを取り戻しつつあった。
これで次になんとか挽回するしかないかと、アベルは動き出そうとする。

846 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:32:21.65 ID:/6KcqEhQ0
「す、凄いです〜……それじゃあ、次は私の番ですね……?」

「んおぉっ!?」


しかし、呼吸を整えるよりもはやく今度はシアが先端を咥えこんだ。
相変わらず乳圧による快楽に加え、射精直後の先端を舌先でくすぐられて耐えられよう筈もない。


「ま、待てシア……! まだ……!」

「やぁですよぉ〜? わ、私だって、その……」


ごにょごにょと口籠ってしまうが、それを誤魔化すように再び吸い付く。
その姿と与えてくる刺激に、もはやアベルに体裁を保っている余裕は微塵も残ってはいない。
されるがままに震え、柔らかな胸の感触に溺れ、滑らかな舌先に悦ぶばかり。


「待ってくださいシアさん、私まだ、ちゃんとご奉仕できてないです……!」


そこに、染められた顔もそのままにティアも入り込んできた。
先程飲みきれなかったのが悔しいのか、より強く胸で圧迫して快楽を与えてくる。


「ティ、ティアさんはさっきやったじゃないですか〜!? 次は私ですよ〜!」


それに負けじとシアもぐいと胸をさらに寄せ上げ、アベルを刺激していく。
受けてティアもさらにさらに激しさを増して。
どこか張り合っているようにすら見える光景に、アベルの思考は放棄寸前までに追い込まれる。
これは天国か地獄か?
愛しい聖女達が、自分を求めて股座で可愛らしい勝負をしているのだ。
狙っているのが自分の精液などでなければ、なんと微笑ましく嬉しい光景だったことだろう。
耐えなければと思ってはいるのだが、射精直後の敏感な状態であること……
そして、挟みもたらされる快楽があまりにも大きすぎた。


「ん、んぐぅぅぅぅぅ〜〜〜っ!?」


再び呆気なく、今度はシアの口の中で果ててしまう。
涙目で口をもごもごとさせているシアが気がかりではあるが、それを羨ましげに見つめるティアの姿が映った。
言葉には出さないが、舌先をのぞかせているのは分け与えてくれという合図なのだろうか?
しかしシアは表情を歪めたまま首を横に振り、ゆっくりゆっくりと喉を鳴らしていく。


「んっ……! んん……! ん……んあぁ……」

「大丈夫かシア……?」


なんとか飲み干した様子だが、まだ苦しいのか問いには首を縦に振るだけにとどまった。
ティア程には精飲が向いているとは言いにくいようだ。
いや、ティアが天賦の才を持ってしまっていただけなのかもしれないと彼女の方を見れば、目が合った。


――次は、また私にお恵みを――


言葉は無くとも、彼女が次を望んでいること。
そして今度こそ飲んでしっかりとした奉仕をするのだという気概を感じ取れた。
彼女は思わぬところで行動力を見せるということは知っていたが……
流石にこれ以上は身が持たない――アベルは身の危険を感じていた。

847 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:32:49.58 ID:/6KcqEhQ0
このまま推移すると、口淫だけでお互いが飲んだ飲まないで幾戦か勃発する。
果たして自分は耐えきれるのか、見栄を張らずに薬に手を出しておけばよかったか?
二度に渡る射精で思考の一部が掻き混ぜられている状況でも、アベルは必死に考えた。



(――いや、二人が本当に望んでいることを為すまでは、このまま倒れるわけにはいかん!)



溺れてしまいたい共同奉仕。
しかしそういうわけにはいかないと、アベルは己を奮い立たせる。
程なくしてティアがまた吸いついてくることだろう。
それでは泥沼だ。
一対一ならおそらくは勝てるだろうが、それでは意味が無い。
二人同時に相手にして満足させてやれてこそ、この夜に意味はある。


(――形振りを構っている暇はないな)


結論は、実に迅速に導き出された。
少し手荒かもしれないが、この二人ならそれを受け止めてくれそうだとも思えたのだ。
考えをまとめたアベルは、行動も素早かった。


「アベル様、次は――ふぁあああっ!?」

「ティアさ――んああぅっ!?」


二人の聖女が次の奉仕を始めるよりもはやく、両の手は愛液の源泉を無遠慮に蹂躙していた。
少し乱暴に突き入れられ、ばらばらに動かされる指はぐちゅぐちゅと今日一番の淫らな水音を部屋中に響き渡らせる。


「――随分と、好き放題にしてくれるじゃないか二人とも?」


寝台から降り、彼女達と目線を合わせ、低く冷たい声を出しつつも笑ってやる。
身震いする様も気にすることなく、蠢かせる指を止めることも無い。
濃紫の眼に魅入られ動けなくなった二人は蕩けた息とくぐもった嬌声しか出さなくなっていた。
これでもかと掻き回された秘所から溢れ出る水音は、昂ぶっていた二人の熱を現実へと引き戻す。
制止を振り切って大胆な真似をしてしまった恥ずかしさと相まって、己が淫乱な聖女だと咎められているようにすら思う。
今更はしたない声を抑えたところで、新たに溢れ出る蜜の前には何もかも無意味なのだが。


「さっきの言葉を返すなら、俺でも怒ることはあるし――容赦をしなくなる時だってあるんだぞ?」

「「んうっぅ!?」」


二人同時に、蜜穴からじゅぽりと指が引き抜かれる。
それだけで二人ともががくがくと震えて淫らに揺れた。
軽く達したのかくたりと力を失った身体は、必然的にアベルが受け止める格好となった。


「――覚悟はいいか?」


二人を両腕を広げて抱き止めながら、耳元で囁く。
それはこれまでに聞いた、どんなアベルの声よりも酷く冷たく――魅力的に聞こえた。


「「は、はい……♪」」


二人の聖女は、それを揃って悦びとして受け入れる。


848 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:33:29.65 ID:/6KcqEhQ0
怖い……その感情が無いと言えば嘘になる。
だが今は自分は一人では無い。二人いれば奉仕もしやすいし、耐えることもできる。
仮に組み伏せられたとしても、一方を相手にしている最中にもう一方は少しは休める。
だからこそ、これからもたらされるであろう快楽を、全力で受け止めようと聖女達は決心する。
両腕を広げての抱擁が、とても心地よい。
ここから、どういう扱いを受けるのか――


「「……え?」」


仲良く受け入れた二人は、仲良く困惑した声をあげた。
いつの間にか、自分達の両腕が後ろに回されている。
それだけならまだいいのだが、どうにも動かせない。
強めに動かそうとすれば、何かが食いこんでくる。


「こ、これは……」

「二人とも、男に抱きしめられたからといって――簡単に気を許すとそうなるぞ?」


シアはその正体に感づき口にしようとするが、そこに冷たいアベルの声が割って入ってくる。
彼は二人を抱きしめると同時に二人を後ろ手で縛っていたのだ。


「や……!? これ、荒縄ですか!?」

「いつの間に、いえ、そもそもどこから……!?」

「縄は二人の趣味嗜好に合わせて元から寝台の下に用意してあった。
 その束縛は、暗黒街では割とよくある手だ。俺もされたことがあるし、仕返したこともある」


淡々と告げられる言葉に、二人の背筋が震えあがる。
何でもないと言った様子ではあるが、まるで気がつくことができなかった。
もし、本当に彼が悪しき心の持ち主だったらと思うと、震えずにはいられない。


「さて……本番といこうか」


その言葉で、聖女達はさらに震えがる。
未だに何が起きたのか理解しきれず、頭は混乱したまま。
激しい愛撫で身体の力は抜け、手は荒縄で封縛された。
困惑、恐怖……そして淫靡な期待を寄せる様な、混ぜこぜの感情のまま喉を鳴らすことしかできない。


「まずは、シア」

「ひゃあぁ!?」


そして間髪を入れずに、縛られたままのシアが抱き抱えられる。
これはこれで恥ずかしいけどいいかも、そう彼女が思った頃にはすぐに寝台の中央に仰向けで寝かされていた。
少しだけ頬を膨らませて細やかな抗議をしてみるが、次の瞬間にはティアも抱き抱えられている。
なんだただ寝台に移動させただけかと思えば……


「え?」

「きゃっ!?」

シアは、己の上が塞がれたのがわかった。
てっきり隣に寝かされでもするだろうと思ったティアが――『うつ伏せ』の格好でシアの上に被せられたのだ。
然程重くないとはいえ、腕を縛られティアが折り重なっていてはシアは思うように動けない。
逆にティアもうつ伏せで手を縛られていては思うように動けないし、何よりも背後にはアベルがいるのだ。
動けるわけがない。

849 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:35:16.34 ID:/6KcqEhQ0
「いい格好だぞ二人とも?」


折り重なる聖女の脚を掴み、互いに負担の少ない位置に導いてやるが、優しさはそこまで。
アベルはそのまま脚を割り開いて、聖女二人が互いの蜜を混じらせながら股を濡らしあう様をじっくりと観察し始めた。


「いや、いやあぁ……恥ずかしい……!」

「そんなにじっくり、みないでくださいぃぃ……!」


完全に予想だにしていなかった展開に、二人は涙を浮かべながら恥ずかしがる。


「「んっ!?」」


そして身悶えすれば、お互いの身体が擦り付けられあって互いの新たな刺激となる。
既にここまで昂ぶり続けてきた身体にとっては、この程度の刺激も大きなものだ。
それで悶えれば、同じことの繰り返し。傍から見れば、男を誘うように揺れ動いているように見えなくもない。
見えずとも、アベルの顔がどんどんと迫っていることが二人にはわかった。
吐息が触れるだけで、全身にぞくりと痺れるような感覚が訪れる。


「「ふあ、ああああぁぁぁぁあぁぁぁ!?」」


そして同時に舌で舐めあげられた瞬間、重なりあった身体は見事に捩りあった。
周りをなぞり焦らすようにしたかと思えば、躊躇いなく秘裂を割り開いて蜜が掬い上げられる。
かと思えば膨らんだ肉豆も嬲られ、軽く歯を立てられもする。


「「ああんっ!? だめ、だめですってばああぁぁぁぁ!?」」


悶える聖女達の声が重なった。
羞恥心はとっくに限界を迎え、しかしそれでも身体の奥底はずっと待ち焦がれている。
彼女達は、涙目で訴えかける。


「……そろそろいくぞ、二人とも」


そして今度は焦らされることもなく、望み通りに肉棒は二人の蕩けきった泉へとあてがわれた。
互いの身体を愛液でどろどろに濡らし絡み合う聖女の痴態に、アベルの余裕も無いに等しい。
だからこそ彼は、まとめて相手をする道を選んだ。



「「ん゛ん゛っ!?」」


ぐじゅりと、二人の重なり合った貝の狭間にアベルの凶悪な剣が刺し込まれる。
挿入されていないというのに、重なり擦れあっていた身体にさらに強く硬く擦ってくる存在が現れたとあっては、
感じる快楽もこれまでの比ではない。
脳を焼き切られてしまうのではないかと思う程の、焦熱の快楽。


「っぁ……! もう、もう我慢できません……! アベル様の逞しいおちんちん、私の膣内に挿れてくださぁい!」


そして、先に決壊したのはティアの方であった。
彼女は何もかもを投げ捨て、懇願する。
真下の憧れの人や神に聖王、あらゆる人から見放されても構わないという想いがあった。

――それでもこの人だけは、きっと自分を見てくれるのだから。


850 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:36:30.34 ID:/6KcqEhQ0
「っ、ならば、まずはお前からだティア!」

「んぐ、んああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


そしてそれを受け、アベルも狭間から抜き取るや否や容赦なく深々とティアの身体を刺し貫いた。
今の彼女はうつ伏せの格好、縛られ後ろから容赦なく突かれるその様は家畜同然と言われても不思議ではない。
それでも、間近でその顔を見ていたシアは思わず羨望の感情を向けてしまっていた。

――ああ、なんて淫らでそして幸せに蕩けた顔なのだろう?

縛られた状態でも快楽から大きく仰け反り嬌声をあげるティア。
彼女が動けばシアの刺激となるが、これに腰を動かすアベルの動きが加わればそれもシアへと伝わっていく。


「だ、めぇ……! ティアさん、動かないでぇぇ……!」


言っても無駄だということはわかっていても、言いたくなる。
寵愛を受け、どろどろに蕩けた彼女の顔を見つめながら。
無遠慮に奥底までを突き上げられ、女の悦びを芯まで刻みこまれる衝撃のおこぼれを感じながら。
はやく私にもと切なくひくつかせても触れて貰えず、手を縛られていては自分で慰めることもできない。


「……アベルさん、いぢわるしないでぇ〜……!」


あまりにも酷すぎるお預けに、シアの声は半泣きとなっていた。


「ふっ!」

「はっ、へぇ……? は、はああぁぁぁぁぁぁぅぅぅぅん!?」


そしてそんな顔を見せられたアベルは、大きく腰を引いたかと思えば今度はシアを一息で貫いた。
待ち焦がれていたものを最奥まで一気に叩きつけられ、泣き顔はあっという間に堕ちたものへと変わっていく。


「あんっ……! ひどい、アベル様、まだぁ……!」


そうしているうちに、今度は途中で抜かれてしまったティアが切なげに催促をする。
シアが悶える刺激でやはり快楽は感じているようだが、身体の中が満たされなければ意味がない。


「……んちゅ、ん!」

「ひゃいっ!? やっ……ティアさん……!? そこ、あっ、舐めないでぇ!?」


より長く挿れてもらうにはどうしたらいいか。
それを考えた彼女が導き出した答えはどうやら先にシアが達することらしい。
突かれる悦びで震えるシアの首筋に舌を這わせ、予想外の快楽を与えて彼女の限界を誘う。


「……そう急くなティア。すぐに、挿れてやるっ!」

「あ、あああぁぁぁぁぁぁぁんっ!?」


予想外の光景を少し眺めていたいとも思ったアベルだが、より欲求が強そうなティアを再び貫いてやる。
程なくしてシアがまた切なそうな顔をすれば、また入れ替えて。
聖女の食べ比べは、幾度となく繰り返される……


……


――


851 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:38:46.08 ID:/6KcqEhQ0
……


「あっ、あっ、あああああ――――ッ♪」


幾度目かの交わいの中で、ティアの膣内にアベルの精液が吐き出される。
体格で勝る彼に覆い被さるようにされ、気がつけば下のシアから脚を絡められている。
どう足掻いても逃げ場の無い、上から子宮に叩きつけるように吐き出される男の欲望。
太く大きい彼の逸物は子宮の口もこじ開け、奥底を満たす様に射精を続けていた。
戦争の中で、聖国の治療師にはこうして凌辱された者も少なからず存在している。


「んああぁぁぁぁ♪ きてる、きてるのぉ♪ 今、私のなかにぜったいアベルしゃまのあかちゃんできちゃったああぁぁぁぁ♪」


しかしティアは心底嬉しそうに、それを受け止めて全身で喜びを表現していた。
体力は使い果たし、もう限界の筈なのに、嬌声と共に悶える彼女を、シアは羨ましそうに見つめる。
赤ちゃん。愛する人の子供。
最初はそれほど望んでいなかった筈だが、周りが幸せそうになっていくのを見ると……
つい自分もと思ってしまうのは、人間の性なのだろうか?


「あ、アベル、さん……私も、もっとください……♪」

「ああ、勿論だシア!」

「んう、んううぅぅぅぅぅぅぅ―――♪」


普段よりもより濃い、三人分のむせ返るような愛と欲望の臭い。
濃密過ぎるそれは、どれだけ理性的な人間であっても抗うことはできない。
二人ともやり過ぎた程に愛したのだ。それでもアベルは当初の目的を見失い、止まれないでいた。
それは縋りつくような聖女達も同じこと。
離れたくない。いつまでもこうしていたい。
退廃的な、聖職者が持つべきではない感情。


「ぐっ……出すぞ、シアの膣内にも……!」

「はい……! 出して、私も、アベルさんの赤ちゃ―――んんんんんぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♪」


しかし、彼女達は敬愛する神の教えの一つを反芻していた。

――そこに愛があればいい。

ああ、ならば何も問題ない。
今このひと時は間違いなく愛で溢れているのだから。
きっと神もお許しになることだろう。
それなら――もっともっと、乱れてしまってもいいのだろうか?


「はぁ……はぁ……アベルひゃまぁ、もっとぉ……♪」

「わたしも、おねがいしますぅ〜……♪」


幸せに蕩けきる聖女達の顔を見れば、まだまだ皇子の欲望も燃え上がる。


「――今日は眠れないと思え」

「「〜〜〜〜ッ♪」」


重ね合わせた聖女達の左右から手を入れ、至高の柔らかさの中に埋める。
そしてその中から紅く染まった蕾を探り当て、四つをまとめて擦りあげてやる。
それだけで呂律も怪しくなっていた二人の身体は跳ね上がり、再び準備が整い始める。


神聖にして淫らな営みは、聖女が完全に力尽きるまで繰り返されたという……


……

――
852 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/23(水) 23:45:32.42 ID:/6KcqEhQ0
聖女パート投下終了です
状況的に10月半ばまで更新不安定になる可能性が高いですが、エンディングまでは必ず行くことは誓います
残り僅かですが、お付き合い頂ける方は最後までよろしくお願い致します
この後はやりとり→マックス判定→パトラパートの予定ですが、
(かなり)以前にお伝えした通り、パトラパートの展開等を一応募集しておきます
必ずその通りにできる保証が全くないのが申し訳ないですが(白目)
なお現時点での展開は『パトラ、疲れ気味のアベルにマッサージ』→『色々あってむらむら』→『アベルからお返しマッサージ』→『アベルスイッチ』
になっています

それではまた後日
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 23:47:30.39 ID:3RFaaoPw0
久しぶりに乙です!
続きが読めて良かった良かった!
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 00:24:36.05 ID:QcB1jSus0
乙です
待った甲斐があった……素晴らしいです
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 02:36:18.85 ID:7meAGT63O
久しぶりすぎて忘れてた…
時間あったら読み直そうかな
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 07:11:55.90 ID:RcwwLxES0
調合師にあわせてみる
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 07:20:52.69 ID:RcwwLxES0
誤爆すまん
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 09:25:02.17 ID:isuR5ZXrO
おつおつ これは時間かかっても仕方ない、素晴らしかった

パトラパートの案としては、この後のマックス判定でアベルやパトラにバレる&(パトラ偶数ゾロ目とかで荒ぶって『よくやり遂げましたマックス!』みたいにはっちゃけない限りは)婚前に孕ませたということでパトラによるマックス折檻を前提として

アベルをマッサージで癒す→『マックスにはああ言ったものの、内心キアラを羨ましく思っている自分がいる』と孕ませ要求→しっぽりとイチャラブ
でどうだろ?
アーシャ(ペットプレイ)・シスターズ(SM)と来てさらにロウル(クンカクンカ)が控えているわけだからここらで真っ当なイチャラブを挟みたい
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 13:16:34.03 ID:ugFTskzHO
おつおつ!やっぱりシスターはエロい生きものだって改めてわかるな…
そしてシアティアの百合もありだと思い(ry

>>858
エリス「私純愛ラブじゃないんですか!?」
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 13:34:35.78 ID:6/VN5Y8a0
復活本当に待ってました
今回のパートもエロくて最高でした
パトラパートについては>>858でも書かれてるようにキアラ妊娠の報告を聞いて、羨ましさからの焼きもちとか先を越されてしまった焦りとかで積極的に妊娠しようと頑張るシーンで

(残りレス数も少なくなって書き込み控えようかとも悩んでいましたが、いっそ次スレを建てても歓迎します
余ったスペースは気が向いたときにアベルたちや子供世代の後日談等のオマケを投稿する場とか次回作のキャラ案や世界設定を投げたり議論する場として利用したりとか)
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 14:25:10.43 ID:E/HjYFTBO
パトラは年上で真面目だけどどこか抜けてるって感じだし
仕事や執務も気を抜いちゃ駄目ですよとアベルの意識を整えてあげつつも
マッサージの中でやっぱ自分も遅れたくないって気持ちが
そもそも自身一度は没落した貴族なことのコンプレックスと合わさってぐるぐるして
貴族の仕事は世継ぎを残すことなのでアベルさん真剣に励みましょうという感じ?
二人とも酒いけるしその力借りたりあるいはこいつらに限って優勢劣勢判定取りながら……とか
862 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/24(木) 23:30:27.40 ID:yFmhGSiD0
こんばんはー
短いですが、判定取得部分まで進めておきます
863 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/24(木) 23:30:54.23 ID:yFmhGSiD0
――――
―――
――



……



ティア「あ……あ……♪」ドロドロ…

シア「だ、大丈夫ですかティアさん〜?」ヨロヨロ…

アベル「シア以上にねだってきたからなぁ……」フラ…

アベル「流石に、俺も少し休みたい……」

シア「もう朝ですよ〜……?」

シア「本当に寝かしてくれないだなんて、いぢわるです〜……」

アベル「――だが、それを二人とも望んでいたんだろう?」クイ

シア「あ……///」カアァァ…

シア「は、恥ずかしいので黙秘です〜……///」

アベル「今更だと思うがなぁ……」

アベル「まずシアの場合、あの水着を称する紐はなんだ?」

シア「あ、あれはですね〜!?」アセアセ

アベル「……できるなら、俺の前以外ではあまり大胆な格好はしてくれるなよ?」

シア「は、はい! もちろんですよ〜!」

シア「とりあえず、あれはまたしばらく封印して……あれ?」カクン…

シア「た、立てない……」プルプル…

アベル「……すまない。やはり無理をさせすぎたか」

シア「気持ち良すぎて、夜の間は平気だったんですけど〜……///」

シア「私でこれだと、ティアさんもきっと辛いかも〜」

ティア「あ……/// アベルしゃまのあかちゃん……///」

シア「……これは、皆さんにも言い逃れできないですね〜……」

アベル「……だな」ハァ…


864 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/24(木) 23:32:21.38 ID:yFmhGSiD0
アベル「しかし、求めてくれるのは男としては嬉しいが……」

アベル「昨夜は二人とも、随分と積極的だったな?」

シア「だ、だって〜……///」

シア「エリスさんにアーシャさん、あんなに幸せそうだったんですよ〜?」

ティア「あかちゃん、ほしぃぃ……///」ムニャ…

アベル「……///」

シア「それにルーシェさんとヒバリさんもしっかりとなさっていたようですし〜」




シア「その上キアラちゃんも妊娠してただなんて知ってしまったら――」



アベル「……なんだって?」

シア「あ」

アベル「今、とんでもないことを聞かされた気がするんだが……?」

シア「と、とにかくティアさんも私もアベルさんの赤ちゃんが――」


グチュリ!


シア「んあああぁぁぁ!?///」ビクン!

アベル「シア、正直に話さないと……」グチュグチュ…!

シア「あ、あっ♪ そん、な……また……///」

アベル「今後はシアだけ手のみで――」

シア「話しますからお慈悲を〜!?///」


……


――

865 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/24(木) 23:33:05.33 ID:yFmhGSiD0
――

……


【帝国・王城】



マックス「」ガタガタガタガタ!

キアラ「え、えっと……」オロオロ…


ギルバート「……」

フローレン「……」

ノワール「……」

アドルラン「その、だな……」

アベル「……」チラ…

パトラ「……」

ローズ「……」


マックス「」



おまけ特殊判定
↓1〜3コンマ二桁

866 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:34:43.63 ID:2BuqqUFX0
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:34:54.30 ID:vGo2uZaDO
はい
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:35:02.95 ID:RcwwLxES0
869 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/24(木) 23:46:26.08 ID:yFmhGSiD0

キアラの妊娠に対する一部の人々の反応(前回のアドルラン補正あり)
ローズのみ保護者補正−30

1アベル
85>63(思うところはあるが、俺は人のことを言う資格が無い……)
※基準値を下回った為お咎め無し!

2ローズ
55>30(天使も大人になってしまったのネ……)
※基準値を下回った為お咎め無し!

3パトラ
95(マックス、一から叩きなおしますか……?)>85

※基準値を上回った為お咎め決定!

※しかしアドルラン+アベル+ローズの三連援護には勝てません

――

判定公表した辺りで今日はここまで
ローズ以外は大丈夫かと思えばまさかのローズクリアからのパトラ基準値超えってマックス……
主だった面々(+ギルバート)に容認された為、マックスはそこまで酷い目には遭いませんが、
これによりちょっとだけイベントも起きます

……しっかり描写いれとこうと思うとこのスレ内で収まるかすごく不安になってきました(白目)
最悪>>860さんのようなスレの使い方をしてしまう羽目になるかも……

本日もありがとうございました!
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:48:52.91 ID:RcwwLxES0

マックス、ごめん………
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:52:29.30 ID:vGo2uZaDO
乙です
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:05:16.68 ID:yTWRC334O
乙!
まさかのローズさんが一番寛容とは
>>870
いやむしろこの後のパトラさんの快楽堕ち考えたら引き合いに出せる最高のコンマだぞ
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:24:18.77 ID:W/5Scaz/0
パトラは引っ込みつかなくなったところでフィーア辺りに
「パトラさんも兄さまの奥さんなんですから兄さまの子ども産むんですよね」とか
爆弾投げられて動作停止しそう
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 08:44:50.94 ID:i3jLT6Lz0
a
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 10:11:49.22 ID:VOIqRF9JO
三連援護を絡めると個人的には
『マックスのキアラ様への想いは誠実であることは認めましょう』

『ですがそれを踏まえると、マックスには速やかにキアラ様に相応しい者に成長してもらう必要がありますね?』(折檻開始)
な感じがする
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 13:21:49.97 ID:B3E8geWMO
>>875
折檻はアベルとアドルランが
「こいつ咎めるなら先に俺らを」ってなっちゃうからね
パトラさんはスカーレット将軍の支援もあると良さそうかな
「シアさんとティアさんの二人がかりで無理なんで何かアイディアを」的な
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 17:05:52.07 ID:ZXsjnfNJ0
むしろ父親になるのだから、キアラを安心させる意味でも堂々としてればいいのにこんなに震えて情けないという意味で怒りそう
(それはギルバート・フローレン・ノワールの役割っぽいけど)
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 15:07:14.61 ID:kSZ1mAFTO
そういやマックスはまだクラウス・スカーレット・マックス家への報告残ってるんだよね
879 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:50:13.03 ID:4HSXd1eQ0
こんばんはー
更新が飛び飛びで申し訳ないですが、とりあえずパトラ導入少し前までの判定まで進めたいと思います
880 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:50:39.48 ID:4HSXd1eQ0
――


ローズ「…………」フゥ…


マックス「」ビックン!


ローズ「天使も、完全に大人になってしまったのネ……」

マックス「え?」

ローズ「そう怯えないの。あなた達の仲は、もう認めた筈ヨ?」

ローズ「確かに、あまりにも早すぎるって思いが全くないわけでもないのだけど……」

ローズ「……それを言うと、ここにいる若干名の方も問い詰める必要があるしネ」

ローズ「これが、どこぞの男の手によるものだったらもう、地の果てまで追いかけてぶちのめしてる」

ローズ「でも、あなた達はお互いを想って……つい昂ぶってしまった、そういうことなのよネ?」

キアラ「あ、あぅ……///」

マックス「その……///」

ローズ「……それなら、アタシがとやかく言う権利はないワ」

ローズ「でも、どうかこれだけは約束して頂戴?」


ローズ「――お互いと、そして子供は何があっても大切にすること。わかったわネ?」


マックス&キアラ「「は、はい!」」

ローズ「……いい返事ヨ」ニコリ

ローズ「それじゃあ、アタシは先に退散させてもらうわネ?」タタタ…


バタン…




<ウオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォン! オヴ、オヴゥゥゥゥォォォォ……!

<ローズサン!シッカリ!
<オケショウガイッシュンデクズレタ!?





一同((やっぱり無理はしていたんだな……))



マックス(ローズさん……その約束は、絶対に違えません!)グッ!

キアラ(今のうちから、赤ちゃんの為の勉強も始めないと……!)グッ!



881 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:51:10.60 ID:4HSXd1eQ0
アベル「……やはり、ローズさんは大人だな」フゥ…

マックス「ア、アベル皇子……」ブル…

アベル「まあ、確かに俺も最初聞いた時には驚いたよ……」

アベル「ローズさんと同じくだが、相手次第では確実に俺も斬り捨てていたと思う」

アベル「だが、マックス。お前は俺達と一緒に苦難を乗り越えた仲間の一人だ」

アベル「確かに調子のいい面もあるが、根は真面目な男だということは俺もわかっているさ」

マックス「アベル皇子……」ジーン…!

アベル「大方、膣内に出す前に引き抜けば大丈夫とか短慮なことをしたんだろう? それは無意味だからな」

マックス「!?」ドキィ!

ノワール「ええ。とはいえ、それは多分キアラも知っていたのではないですか?」

キアラ「!?///」ドキィ!

マックス「えっ!?///」

アベル「はぁ……キアラも心のどこかで望んでいたということなら、俺ももう何も言えん」

アベル「……そもそも、俺にマックスを責めることは不可能なんだがな」

アドルラン「はははは! そうだな、私も責める気は毛頭ないが不可能な立場だなぁ」

マックス「え? え?」

アベル「……婚前、という問題は確かにあるんだがな」

アベル「…………エリスはキアラよりも年下と言えばわかるだろうマックス?」

マックス「あ、あぁー……」

ノワール「本当にこの子はもう……」

ノワール(……でも、孫が沢山見れそうなのはちょっと楽しみです)ソワ…

アドルラン「ルーシェもキアラとそう変わらない歳だからなぁ」

アドルラン(猫のように甘えてくるルーシェに我慢ができず私も理性を飛ばしたからな……)

アドルラン(二人の夜を聞く無粋な真似はできないが、きっとマックス君も似た状況だったのだろう)

アベル「そういうわけだマックス。斬り捨てることはしないが……」

アドルラン「男として、責任はとらないといけないからな?」

マックス「も、勿論です!」ビシ!

882 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:51:43.52 ID:4HSXd1eQ0
マックス「……でも正直、殺されると思っていました」ブル…

アドルラン「ん?」

マックス「アベル皇子の言う通り、俺とキアラちゃんはまだ正式な式を挙げていない。それなのに……」



ギルバート「……恥ずることはない、マックスよ」ズン…!



マックス「!?」ドキィ!

ギルバート「我が実力主義の名の元に帝国を治めていたことは理解しておろう?」

マックス「は、はい」

ギルバート「……アベルとエリスの式には参列したが、それは強者たるアベル達の望みであったからだ」

ギルバート「我が敗れる以前は……挙式前からの子供なぞよくあること。そもそも挙式せぬことも多々あった」

マックス「……え?」



ギルバート「――欲しい女があれば、己が力で手に入れるのだっ!!!」クワッ!



マックス「結婚も実力主義!?」

フローレン「そうよぉ? 相当力の差を見せつけてやらないと大変なんだからぁ」

フローレン「貴族達は建て前や損得で動くからまだ温いけどぉ……」

フローレン「たとえば兵士達の結婚とかは特に荒れるわぁ。文字通りの略奪婚よぉ?」

フローレン「男から花嫁奪って勝ったと思ったら、その花嫁に殺されることも……」

マックス「」ガタガタ!

フローレン「ちなみに私とギルバートはしっかり式を挙げたし、とっても平穏なものだったわぁ。当たり前だけどねぇ?」

ギルバート「誰か一人ぐらいは乗り込んでくるかと期待したのだがな」

フローレン「まあ私にはギルバート以外の男なんて考えられないから、ぜぇったい略奪婚は無理でしょうけどねぇ……」

ギルバート「近年ではこの傾向も減ってきてな。不甲斐ない者が増えたものだと思ったが……」


ギルバート「――形こそ違うが、お前のキアラをなんとしてでも自分のものにしたいという強き意志は感じたぞ」


マックス「」


883 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:52:50.78 ID:4HSXd1eQ0
ギルバート「キアラもあの魔力であれば、並大抵の男は捻り潰せるであろう」

フローレン「そもそも結界張って挿入できないようにしてやるって手もあるしねぇ……」

ギルバート「キアラがそれをしなかったということは、お前は強者として認められたのだマックスよ」

キアラ「お、お父様? マックスさんが弱い強いとかじゃなくて、私は……///」

ギルバート「絶対に手に入れたいモノの為に練磨する……それに相応しくなるまで己を鍛える」

ギルバート「これが出来る者は、紛れも無く強者よ。我の拳にも怯まなかった点も評価できるがな……」クク

マックス「あ、ありがとうございます……」

ギルバート「だが、婚前の子程度で狼狽えるな。己は帝国皇女を孕ませた強者なのだと誇るがいい!」

マックス「」

フローレン「そうよぉ? 上手くいけばアベルのとこより先に産まれるかもしれないし……」

フローレン「皇族で一番最初に子供作ったとかアベルの自慢を封じられそうねぇ。キアラもよくやったわぁ」

キアラ「お、お母様、私そんなつもりじゃ!?///」

ノワール「フローレン……」ハァ…

アベル「俺もそんな自慢はしませんよ……」

フローレン「なによぉ? それじゃああの人に認められたエリスを孕ませてやったぞって自慢かしらぁ?」

ノワール「フローレン。前にも言いましたけど、子供ができるというのはそういう問題ではなくですね……」

ノワール「それとマックス君? ギルバートの理論は極端だけれど、私も覚悟と誇りは持つべきだと思いますよ?」

ノワール「――自分が親になるのだという、次代の命を育んでいく覚悟と誇りをね」

マックス「覚悟と、誇り……」

ギルバート「……ふむ、見どころはあるがまだ青くもあるか」

ギルバート「ならば仕方がない。一つ教えてやろう」ガシ!

マックス「うぇっ!?」メキメキ…!



ギルバート「我も、妻がいる状態でノワールの痴態に歯止めが効かなくなり一夜にして孕ませた過去がある。気にすることはないのだ」

ギルバート「そう、ただの一夜のつもりがあやつの普段決して出さぬ声と揺れ動く――」



ノワール「ギルバートオオォォォォォォォォォォォ!!!///」ヒュオオオオォォォォォォォ!



ギルバート「ぐああああああぁぁぁぁぁぁ!?」パキパキ…!

フローレン「あなたぁぁぁぁぁ!? 色々な意味でおのれノワールウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」ギリギリギリ!


一同「「」」


……


――
884 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:53:24.83 ID:4HSXd1eQ0
――


……


アベル「……文字通り嵐が去って行きましたね」

アドルラン「う、うむ……///」

マックス「」

アドルラン「はは、私も色々と驚いたがしっかりしたまえマックス君」ユサユサ

マックス「――はっ!?」

アベル「もう嵐は収まったぞ。あまり聞きたくない内容だったのはわかるがな……」

アドルラン「とにかく、だ。私やアベルは勿論、父上も母上も君とキアラの子を否定はしていない」

アベル「年齢の問題は先に言ったが、婚前というのも確かに帝国では珍しくはなかったんだ」

アベル「……式後に、というのはあくまで俺個人の考えだからな」

アベル「俺も一歩間違えば、戦中にエリス達を孕ませていたかもしれんしな……」

アドルラン「うむ。結局のところは、当人達の考えが一番大切だ」

マックス「……」

キアラ「……」

アベル「さて、二人とも。改めて問う必要もないとは思うんだが」

アドルラン「一応、聞いておこうか」

アベル「母上も言っていたが――覚悟はあるな?」

マックス「……はい!」コクリ!

キアラ「私も……!」コクリ!

アドルラン「うむ! ならば良し! 呼びつけて悪かったな!」

アベル「……お前達なら、大丈夫だろう」

キアラ「アベル兄様……」

アドルラン「ははは! むしろ覚悟を決めなければいけないのは我々も同じことだからな!」

アベル「そういうことだ。しっかりと前を見て進め、二人とも」

マックス&キアラ「「はい!!!」」



アベル「……そういうことだ。いい加減、何か喋ったらどうだパトラ?」



パトラ「…………」



マックス「パトラ将軍……」

キアラ「パトラさん……」

885 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:54:02.04 ID:4HSXd1eQ0
パトラ「…………」

パトラ「……」ハァ…

パトラ「キアラさんのご両親にご兄弟に保護者、そしてご本人が認められているなら……」

パトラ「私にも、何も言えるわけがないじゃないですか……」ヤレヤレ…

マックス「パトラ将軍――」




パトラ「でもっ! 王国騎士マックスに対して王国将パトラとしてもの申すっ!!!」クワッ!




一同「「!?」ビクッ!



パトラ「マックスあなたねぇ!? 仮に、仮にキアラ皇女の方からお誘いがあったのだとしても!」

パトラ「そこはぐっと堪えなさい!? 前から言っているけど、あなたは少し欲が表に出過ぎなの!」

マックス「すみませんでしたぁ!?」ドゲザァ!

パトラ「それも違うっ! 額を床に擦り付けても、もうあなたがキアラ皇女を妊娠させて父親になる事実は変わらないの!」

パトラ「あなた、この事の重大さをちゃんと理解できていますか!?」

マックス「はい! 絶対にキアラ皇女と産まれてくる子は幸せにしますっ!」ビシ!

パトラ「んん、それはいい返事なのだけれども!」

パトラ「ああ、もう! ギルバートさん達が少しずれているせいで別の問題に気がついていないのね!?」

アベル「べ、別の問題?」

パトラ「アベルさんまで……」ハァ…

パトラ「いいですか? 確かにキアラ皇女のご両親達には認められて、あなたも覚悟はある。それはいいでしょう」

パトラ「でも、それは少なからず私達と彼らに面識と理解があるからです。マックスの在り方を知っているからです」

アドルラン「うむ。マックス君ならキアラを任せても大丈夫だと思うが……」




パトラ「――王国の無名騎士が帝国皇女を婚前に妊娠させた。これ、王国側で流れたらとんでもないですよ?」





アベル「」

アドルラン「」

マックス「」

キアラ「」


886 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:55:01.15 ID:4HSXd1eQ0
パトラ「……私も口に出して寒気がしてきました」ブル…

パトラ「実際は、もう誰もが認めてしまい問題ないことなのかもしれません」

パトラ「でもマックスを知らない人からすれば、さっき私が言った言葉通りなんです」

パトラ「あなたがもう王国で並ぶものがいない程の将にまで成長していても、それはまだ私達や騎士団の仲間しか知らないの」

パトラ「陛下にわざわざ、弁明させるつもりですか? この騎士はもう立派な将だから問題ないと」

マックス「そ、それは……」

パトラ「まあそもそも、どんな立派な騎士の肩書を持っていてもいきなり皇女を妊娠させるのが不味いでしょうけど……」

アベル「待てパトラ。それなら俺も……」

パトラ「残念ですけど、アベルさんとマックスでは事情は大きく異なります」フルフル

パトラ「アベルさんはそもそも皇子ですし、王国でもかつての四天の撃破等で英雄視されています」

パトラ「対してマックスは、どれだけ頑張っていても現時点ではまだよくてアベル皇子の部下の一人、そう認識されるでしょう」

パトラ「この子がどれだけ努力を重ね、死線を潜り抜けてきたかはまだ表に出ていない。当然、キアラさんとのなれ初めもです」

パトラ「もし、陛下以外……私やアベルさんがこれは問題ないことなのだと説明しても難しいでしょう」

パトラ「むしろ下手に弁明すれば、邪推されかねません。事実は違っても、無名騎士と皇女はあまりにも不釣り合いなのです」

マックス「……」

キアラ「……」

パトラ「何か帝国の弱みを握った、或いは逆に王国が取り込まれるかもしれない。帝国の罠なのか」

パトラ「婚前の皇女を妊娠させるなんて常識外れ過ぎる。国王や将の任命責任なのではないか……誰がどう言われるかもわからない」

パトラ「……そしてそれは、生まれてくる子にまでつきまとうかもしれない」

マックス「!!」

パトラ「腐敗貴族……いえ、あえてここでは人間というけれど。その醜さや陰湿さはあなたもよく知っているでしょうマックス?」

マックス「はい……」

キアラ「……」

パトラ「……」

パトラ「……私も、あなたとキアラさんの仲を裂きたいわけじゃないの」

パトラ「本当なら、素直におめでとうと言ってあげたいの……」


887 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:55:41.56 ID:4HSXd1eQ0
パトラ「でも、それでも。お互いの立場を考えて、どうか一歩踏み止まって欲しかった」

パトラ「普段のあなたなら、きっとぎりぎり頑張れたとは思うのだけれど」

キアラ「マ、マックスさんは悪くないんです! 私が……!」

マックス「違う! 俺が……!」

パトラ「……」フゥ…

パトラ「さっきも言いましたけど、もう事実は変わらないんです」

パトラ「それなのにぐちぐちとごめんなさい。でも、改めてマックスにはちゃんと理解して欲しかったから」


パトラ「……さて!」パン!


一同「「!?」」


パトラ「お説教はここまでにしておきましょう。事実は変わらない以上、ここからどうするかが大事ですからね」

マックス「パ、パトラ将軍……?」

パトラ「さっき挙げた問題は、大半がマックスが無名扱いされる点と婚前妊娠という点にあるわ」

パトラ「つまりこれさえ解消すれば……今度こそ、あなた達を邪魔する者は誰もいなくなります!」

マックス「ど、どうやって!?」

パトラ「幸いにも、まだキアラさんの妊娠を知る者は少ないですからね」

パトラ「強引な手ではありますけど――今から筋を通してしまえばいいんですよ」

キアラ「?」




パトラ「――まずマックス、近いうちにあなたのご両親、陛下にも正直に報告すること!」

パトラ「――そしてキアラさんが大変かもしれないけど、生まれる前にすぐに挙式しなさい!」



マックス「」

キアラ「」


888 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:56:53.21 ID:4HSXd1eQ0
パトラ「またそんな顔をしないの! アベル皇子とアドルラン皇子もよろしいですか?」

アドルラン「うむ、そうだね……確かに我々も認識が甘かったやもしれん」

アベル「あのドレスも圧迫感があるからな。お腹の子のことを考えると迅速に動かざるをえんな……」

アベル(……俺も用意を急ごう)

マックス「ま、待ってくださいパトラ将軍!? その、俺の実績とかの問題は――」

アドルラン「いや、そちらの問題は楽に片付くと思うぞ?」

アドルラン「なにしろ私達と共に父上と戦った勇敢な騎士だからな!」

アドルラン「それに、以前の暗将ルーシオの件もある。帝国から正式に君が皇女を守り抜いたことに対する謝状も贈るべきかな?」

アベル「だとすれば、ヘリング司教の一件も使えるでしょう。マックスがキアラを救ったのは間違いない事実だからな」

パトラ「騎士団の方にも、天使襲撃の際にあなたが頑張っていたことをそれとなく広めさせた方がいいかしら?」

マックス「ちょ、ちょ、ちょ!? いくらなんでも――」

パトラ「……安心なさいマックス。私は嘘の情報なんて絶対に流さないから」

アドルラン「君がキアラを守り抜いてくれたことに感謝している気持ちも、勿論本当さ」

アベル「あの日、お前は燃え盛る街で天使にも怯まず騎士として動いていた。それを否定することは誰であれ俺が許さん」

パトラ「――もっと堂々と胸を張りなさいマックス。あなたは、少し急いてしまっただけ」

パトラ「――皇女様と結ばれたって不思議ではない、立派な実績はもう持っているんだからね?」

マックス「お、俺……」

ピト…

マックス「え、キアラちゃん!?」

キアラ「……私がマックスさんのことが大好きだという気持ちにも、偽りはありません///」

キアラ「お腹の子のことも。だから……///」

マックス「あ……///」デレ…

アベル「……本当に、お前が俺の部隊の一員でよかったよ」

アベル「お前以外がそんな顔をしていたら、考えるより先にやっぱり叩き斬っていたかもしれん」グググ!

マックス「ひぇっ!?」

アドルラン「はははは! まあ落ち着けアベル!」ガシ!

パトラ「うーん……先程ギルバートさんと同意見になってしまうかもしれませんけど、もう少しこの子は自信を身につけるべきかも?」

パトラ「王国騎士はいつでも毅然とした態度で物事に取り組むのです。となると……」

パトラ「――皇女様との色に溺れてしまった心身を今一度鍛え直してあげる必要もありそうですね!」ジャキン!

アドルラン「鍛錬なら、私もご一緒させてもらおうかな!」

アベル「……俺も手を貸そう」

マックス「!?」

マックス(いや、でも……キアラちゃんに、俺の子に誇って貰えるような父親になるには……!)



マックス「――お願いします!!!」バッ!


……

――

889 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:57:43.69 ID:4HSXd1eQ0
――

【帝国・鍛錬場】


アドルラン「はっはっは! いい動きだぞマックス君!」ブオン!

マックス「重っ!? でもまだまだぁ!」ギャリィン!




キアラ「だ、大丈夫かなマックスさん」ハラハラ…

アベル「アドルラン兄様も鍛錬に熱が入ると周りが見えなくなるからな」

アベル「だがマックスも十分に強くなった。心配する必要はないだろう」

アベル「むしろキアラ、俺はお前の方が心配だぞ? 身体は大丈夫なのか?」

キアラ「はい、今のところはまだ実感もないんですけど……」

パトラ「無理は禁物ですよ。エリスさんと同じく、今の内からしっかりと身体を休めておかないと」

キアラ「そう、ですね。色々と準備も必要でしょうし」

アベル「俺もこの鍛錬が終われば手伝――」

パトラ「アベルさんはまず、シアさんとティアさんの方に戻ってあげてください」ハァ…

パトラ「あえて何も言いませんけれど、あの様子ではとてもお仕事は無理です」

アベル「……」ダラダラ…

パトラ「先程は公務で来られなかったカイン皇子に諸々の報告は私がしておきますから」

パトラ「あの様子だと、マックスの鍛え直しはまだまだアドルラン皇子がなさってくださいそうですしね」

アベル「すまないな、パトラ……」

パトラ「いえ」

キアラ「カイン兄様は、認めてくれるかな……」ドキドキ

パトラ「恐らくは大丈夫だと思いますよ。仮に否定されたとしても……」

キアラ「はい。私の口で、兄様を説得してみようと思います!」



パトラ(……)



……


――
890 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:58:29.50 ID:4HSXd1eQ0
――

……

【帝国・執務室】



カイン「ははーん、そういうことかい……」

カイン「しかしまさか君の口からこんな報告を受けるとは予想外だよ」

パトラ「それは、どういう意味です?」

カイン「君はどちらかと言うと外を警邏しているイメージが強いからねぇ」

カイン「てっきりアーシャかシア辺りが来るかと思ったけど……」

パトラ「生憎と、エリスさんをはじめアーシャさんとシアさん、それにティアさんも今はちょっと……」

パトラ「ロウルさんもお忙しい状態ですので、代理で私が」

カイン「ふぅん……」

パトラ「しかし、流石カイン皇子と言うべきでしょうか。凄く落ち着いていらっしゃいますね?」

カイン「ふん、僕を誰だと思っているんだい?」

カイン「昔の僕ならともかく、今の僕ならキアラの妊娠程度じゃあもう驚かないよ」

カイン「マックスの奴が欲望に正直だってのは、前の温泉で察してたし」

パトラ「そうですか……」




パトラ「――ところで、何故先程からエメリナさんは一言も発さずにカイン皇子の膝の上なのですか?」




エメリナ「!?」ドキィ!

カイン「べ、別にいいだろう彼女をどうしようが僕の自由だぞ!?」アセアセ

パトラ「……そうですね。失礼致しました。それでは、私はこれで」スタスタ…




カイン「……あ、危なかった。エメリナ、流石に執務室でしようとするのは不味かったと思うよ……」ドキドキ…

エメリナ「で、でも……/// 予定よりも早く終わって、二人きりの場所になったんだと思うと……///」

カイン「やれやれ……彼女がしっかりノックをする人間でよかったよ本当」ハァ…

カイン「しかしまさか、キアラがねぇ……」

エメリナ「驚きました……」

カイン「僕はいつ自分が下半身丸出しなのがばれるかと冷や冷やして、それどころじゃなかったけど……」

カイン「改めて考えると、なんかマックスに負けた感じがして悔しいかもしれないなぁ」

エメリナ「……///」クイクイ

カイン「ん?」



エメリナ「――わ、私はいつでも準備はできていますよ?///」クパァ…

カイン「エメリナ……///」



……


――
891 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:59:42.84 ID:4HSXd1eQ0
――

……


パトラ「……」カツカツ…


パトラ(多分……ですが。あのお二人も恐らくは……)

パトラ(なんだか少し、いやらしい臭いもしましたし……///)

パトラ(皇族という地位、年齢を考えれば……世継ぎを積極的に作ることは当たり前なのかもしれない)

パトラ(それでも、まさかマックスがキアラさんを……)

パトラ(……あの子も私にとって義弟になるのよね)

パトラ(私もいつか、アベルさんと……)

パトラ(……)

パトラ(いけない、もっとしっかり自分を保たないと)

パトラ(マックスにはかなりきつく言っちゃったし、私もしっかりと踏み止まらないと!)グッ!

パトラ(シアさんははぐらかしていましたけど、ティアさんはうっとりと赤ちゃんの名前を考えていましたからね……)

パトラ(おそらくは、そういうことでしょうし、こちらも覚悟を決める必要はあるでしょう)

パトラ(そうなるとアベルさんの部隊で動けるのは私とロウルさんのみ……)

パトラ(仕事の穴埋めをしっかりとしなければならないという意味でも、私は自分をしっかりと律さないと)

パトラ「……」



パトラ「――……妊娠中はできませんし、その間アベルさんをずっと我慢させるのも……」ボソリ…




パトラ「――っ!?///」カアァァ!

パトラ「いけない、しっかりしなさいパトラ!?」パン!

パトラ「……」

パトラ(……エリスさん達は勿論、今朝のシアさん達も……幸せそうだったな……)



おまけ特殊判定
↓1コンマ二桁

――
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 23:59:52.12 ID:XyB/88v30
893 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/02(金) 00:07:08.02 ID:aQqSNdPn0
――
パトラさーん!(白目)

清廉な騎士パトラの屈強な理性

15>12

※基準値を下回った為、理性の敗北!

※アベルからのお誘いではなく、パトラの積極性に変化します

※この後マッサージ中に色々昂ぶってしまいそうです



判定を取った辺りで今日はここま……なんかこのスレ15パーセント確率をよくぶちぬかれている気がします(白目)
マックスにああは言ったけど、周りの様子とかで我慢しきれずに……な流れかな?
なお王国への報告はパトラパート後となります

本日もありがとうございました!
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 00:08:09.15 ID:aTsLbvCQ0

コンマ君はある意味仕事する
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 00:21:50.37 ID:S62BCwAKO
エリス:純愛……なんだけど初めてなのにお尻完全開発されました
アーシャ:露出ペットプレイ
シスターズ:説明不要
ロウル:クンカクンカ確定
パトラ:理性敗北(←NEW!!)

コンマさんから『純愛はさせるけど純粋な甘々イチャラブなどさせるものか』という鉄の意志が伝わってくる
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 01:02:27.09 ID:ckLxKUUWO
確かに普通に考えると皇女を下っ端が孕ませるとか国際問題だよな……
しかし話が進む度におめでた産休組が増えていくのか
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 01:10:34.08 ID:p7OoEgDG0
乙です
めっちゃ時間かかっただけあって読みごたえも整合性も素晴らしかった
と思った矢先に良いこと言ってたパトラさんが欲望に負けるとか笑うわこんなん
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 06:34:36.39 ID:y3Pm6+l60

純粋な甘々イチャラブはマックス・キアラ担当だから…(震え声)
しかし>>745の描写を見た時は、この時に膣内射精してしまってキアラ妊娠したと思ったけど、>>881見ていると一応この時も外に出していたのか
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 08:35:48.17 ID:dknS+HUDO
乙です
個人的に前回気になる所で終わったから更新楽しみにしてたけど良かった
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 09:22:02.35 ID:GLx3EzLJ0
乙でした
パトラさんの理性敗北もインパクトあるが、いやお兄ちゃんなにやってんの?www
901 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/06(火) 00:10:09.54 ID:+BZV2HV60
こんばんはー
パトラパート用意までまたお時間を頂きますが、
その直前までを投下しておきます
おまけ判定一つありです
902 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/06(火) 00:10:55.85 ID:+BZV2HV60
――


パトラ「……」

パトラ「…………」

パトラ「………………///」



パトラ「――っ!?///」カアァァ!




パトラ「い、いけないっ! 何を考えているの私は!?///」ブンブン!

パトラ「貴族は節度も守るもの! こんな体たらく、許されない……!」

パトラ「そう、落ち着くのよパトラ……」スーハー…

パトラ「マックスにあれだけ言ってしまった私が模範をしめさなくてどうするの!」パン!

パトラ「私は誇りある王国騎士にして貴族! いつ如何なる時もそれを忘れては駄目……!」

パトラ「そう、冷静に考えれば今は一番気を引き締めないといけない時……」

パトラ「帝国三皇子のご結婚、新しい帝国の夜明けを感じさせる祝祭……」

パトラ「だからこそ、狙われないとも限らない。それこそかつての実力主義派の転覆の危険性がある筈です」

パトラ「皇子達は勿論、エリスさん達が戦えない今は確実に防衛力が下がっている」

パトラ「可能性は低くとも、万が一にも備えてこそ。私だけはきっちりと自分を律し、皆さまをお守りしなくては!」グッ!





パトラ「――エリスさん達が復帰したら、大丈夫かな……///」ボソリ…




パトラ「――って、だから私は一体なにをぉぉぉっ!?///」ブンブン!

パトラ「煩悩退散! すぐに鍛錬してこの邪念を払わないと……!」



……

――
903 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/06(火) 00:11:22.82 ID:+BZV2HV60
――

……数日後……


ロウル「うーん、わかってはいましたけど……」

ロウル「エリスさんとアーシャさんだけでなく、シアさんとティアさんも安静にしておいた方がいいですねぇ」

ロウル「特にティアさんはまだ歩きにくそうですし」

アベル「……う、うむ」ダラダラ

パトラ「アーシャさんは大丈夫って言っていたけど、彼女もつい無理をしかねませんからね」

パトラ「もうしばらくは私とロウルさんで仕事をしておこうと思います」

ロウル「キアラ様も大変ですけど、あちらはフィーア様とローズさん達がついていますからねぇ」

ロウル「あとは肝心のマックスさんですけど……」チラ…


マックス「」チーン


ロウル「……相当に扱かれたみたいですね」

アベル「マックス自身も望んだことだったんだが……」

パトラ「流石に私とアベルさん、それにアドルラン皇子に連日鍛錬漬けにされた疲れが出てしまいましたね……」

ロウル「流石に今日はお休みした方がいいですって……要安静者一名追加っと」

アベル「そうだな。この後のこともあるし、マックスの気持ちは十分に伝わった」

アベル「あちらへの報告が満足に行えるよう、しっかり休んでもらおう」

パトラ「しかし、気がつけばアベルさんの部隊で自由に動ける人も残り僅かです」

パトラ「ここは私が――」


ロウル「――ああ、パトラさんも今日はゆっくりしていて大丈夫ですよ?」


パトラ「え?」


904 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/06(火) 00:11:56.96 ID:+BZV2HV60
ロウル「斥候部隊の皆さんも動いていますし、今日は処理する書類も少ないですしねぇ」

ロウル「パトラさんも働き詰めでは疲れちゃうでしょう?」

パトラ「そ、それはロウルさんもでしょう? ロウルさんこそ今日はお休みに……」

ロウル「……」




ベーコンエッグ「……」テーン!

焼きたてパン「……」テーン!

新鮮野菜「……」テーン!

温かいスープ「……」テーン!




ロウル「……アーシャさん達と比べると簡素な朝食で申し訳ないと思いますけども」

ロウル「昼食や夕食の用意と、ああ後買い出しやお掃除もお願いすることになっちゃいますよ?」

パトラ「……お掃除だけしておきます」ショボン…

ロウル「あはは、まあそんなに落ち込まないでくださいよパトラさん」

ロウル「私だって程々に作れるんですから。いつか上達しますって!」

アベル「そうだな。失敗を恐れずに、何度も挑んでは改善していけばいい」

アベル「確かアーシャの話では、少々火力が強すぎるんだったか?」

パトラ「は、はい……」

パトラ「料理は火力と、スカーレット将軍のお話にあったのに……!」

ロウル「……あの人の話を全て正面から受け止めるのは危ないと思いますよ?」



パトラ「――でも、実際にスカーレット将軍のお料理は超火力なのに美味しいそうなんですよぉっ!?」



アベル「あ、あぁー……そういえば、あの人意外にもチョコレートは美味かったな……」

ロウル「ふざけている時と真面目な時がありますし、料理もそういうことなのでしょうか?」

アベル「謎だな……」


パトラ(うぅ、このままでは私だけ子供に手料理を振舞えない……こ、子供っ!?///)


パトラ「うあああああぁぁぁぁぁぁ!?///」

アベル「落ち着けパトラ!?」

ロウル「大丈夫、大丈夫ですって!?」



……

――
905 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/06(火) 00:12:31.19 ID:+BZV2HV60
――

……


パトラ「……はぁ。結局ロウルさんに任せてしまうことに」ガクリ…

アベル「何故か俺まで休むように言われてしまったぞ……」

パトラ「それはロウルさんが正しいですよ」

パトラ「アベルさんもマックスとの鍛錬でお疲れでしょうし」




パトラ「――ここ数日、随分と夜に頑張られたようですからね?///」マッカ!





アベル「ん゛んっ……!」ゴホンゴホン!

パトラ「疎い私ですらわかってしまう程なのですから、相当だと思いますよ?」

アベル「い、いや俺は……」

アベル「……否定は、できないな……」

パトラ「まったく。マックスとは立場が違うとはいえ、あなたも少しは節度を心がけてくださいよ?」

パトラ「あなたが体力自慢なのは知っていますけど、どれだけ強い人にも休息は必要です」

パトラ「それに、エリスさんの中に宿っている新しい命……父親になる覚悟だけでなく、立ち振る舞いも大切ですからね」

パトラ「子供には強く逞しく、そして頼れる親の姿をみせてあげたいじゃないですか?」

パトラ「立派な両親がいるということは、その子の大きな支えにもなるんですから」

アベル「そう、だな……」

パトラ「ええ、そうです!」フンス!

パトラ「だから今日はアベルさんもお休みです。ゆっくりと身体を休めることも仕事だと思って!」

パトラ「……あ」

アベル「どうしたパトラ?」

パトラ「私もお休みなら、折角だから……」


……

――
906 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/06(火) 00:13:05.78 ID:+BZV2HV60
――



【アベルの私室】



アベル「本当にいいのかパトラ?」ゴロン…

パトラ「ええ。ただ寝るだけよりも、マッサージを加えた方がいいんじゃないかなって」

パトラ「まあ、私も大した腕ではありませんし、最近やってなかったから鈍っているかもですけどね」

アベル「いや、以前のパトラのマッサージはなかなかよかったぞ?」

アベル「……迷惑でなければ、頼めるか?」

パトラ「お任せください。それでは、やっぱり一番負担が来ているであろう場所を」



グリッ!



アベル「おっ!?」

パトラ「駄目ですよー? まだ若いのに腰を痛め続けるお父さんだなんて」グッ…! グッ…!

アベル「っぉ……!」

パトラ「あ、そうそう。勉学に励まれるのも素晴らしいですけど、アベルさんは時々背中が丸くなっていますよ?」

パトラ「読み進めているうちにのめりこんでしまうというのは、気持ちがわかりますけど、ね!」グイ!

アベル「ぜ、善処する……!」

パトラ「思った通り、身体はだいぶお疲れのようで……」

アベル「め、面目ない……」




パトラ(……でも、この硬さは疲労のせいだけじゃない)

パトラ(……鍛え抜かれた男性の、アベルさんの身体……)ゴクリ…

パトラ(……)



おまけ特殊判定
↓1コンマ二桁
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 00:13:16.81 ID:HKctZUeK0
908 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/06(火) 00:18:55.98 ID:+BZV2HV60
理性敗北パトラ、羞恥心の方は?

81(わ、私なにをして……!? でも止まれない……///)

※色々せめぎ合っているようですが、理性は敗けています

※高い羞恥心の為、勢いで妙なことまではしないようです

――

判定を取った辺りで今日はここまで
更新不安定ですが、またしばらくお時間頂戴したいと思います
この値だと少し落ち着いた一夜の感じかな……?

本日もありがとうございました!
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 00:20:09.62 ID:HKctZUeK0
乙乙
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 00:30:52.93 ID:T/95T6bQ0

パトラさんって夜の方は
やべープレイや性欲フェスティバルな他の嫁達を何とか撃退したアベルを
真っ当なプレイとお姉さん的な立場で癒してくれそうなポジションになってそう
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 14:04:57.42 ID:Y6qYKYmfO
パトラさんは子供の教育厳しそうにみえて意外と甘いイメージあるなぁ。アーシャが順当にしっかりしてそう
まあ共通の父親であるアベルが一番甘そうだけど
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/27(火) 07:21:27.60 ID:UHuozDvXO
忙しいのか、シスターズ以上に難航してるっぽいな……ただそろそろインフルも来はじめるから少し心配
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 00:31:07.97 ID:R/FfoI4KO
信じて待ってます
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/09(月) 00:01:12.89 ID:WcNpyqoNO
今までのペースだと1ヶ月空くのはかなり心配になるな……
生存報告あると安心出来るんだが……
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 00:24:11.45 ID:fd3XPHL60
いつまでも待ってる
916 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/08(火) 00:23:22.68 ID:Z8EWAb8r0
報告も無くこれほど長く音信不通にしてしまい、誠に申し訳ございません……
なんとか戻ってこれましたので、リハビリしつつ来週には再開できればと思います
ほとんど人も残られていないとは思いますが、もし残られている方は、今しばらくお付き合いお願い致します
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 00:27:51.19 ID:J39afw2p0
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
生きていてよかった
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 00:42:27.93 ID:4b9Ee38B0
待ってました!!
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 00:47:39.74 ID:HPv8cJz10
無事で良かった

二ヶ月がエターラインだから生存報告だけでもしにきてくれると嬉しいです
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 11:25:01.23 ID:2Wz8C1vLO
とんでもねぇ、待ってたんだ(歓喜)
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 14:19:15.43 ID:lDLIcqTu0
待っていたぜぇ、この時をよぉ!
でも無理はしないでね
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 17:54:35.51 ID:F+NWaT/DO
ずっと待ってました
無理しないで作者のペースで構いません
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 22:53:59.97 ID:v185XEVGO
いやホンマご無事で何より
落ち着かれたらぜひ再開してくだされ
924 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/20(日) 23:54:49.03 ID:qNg44Dj90
申し訳ありません、諸事情でさらに立て込み投下遅れそうです……
今年のうちには投下できるかと思いますが、重ねて申し訳ありません
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/21(月) 06:50:24.25 ID:dtQV/aOdO
年末は忙しいししゃーない
気長に待ってるから無理はしないで
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/21(月) 07:09:56.52 ID:PKsGXXkk0
生存報告乙です
無理なさらずに
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/29(火) 18:08:04.43 ID:mvPZlT0lO
無理のない程度で頑張ってね。
928 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:46:06.71 ID:JWft5Wlx0
こんばんはー
私事でとんでもなく間が空いてしまいましたが、パトラパートを投下していきたいと思います
929 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:47:03.23 ID:JWft5Wlx0
「……」


悟られぬように、女騎士は小さく喉を鳴らす。
既に突きつけられたことではあるが、自分は浅ましい女だと自嘲したくなった。
騎士として。貴族として。
口癖のようにそう言い続け、誇れる部下にもきついことを言ってしまったというのに。
自分も所詮、愛してしまった男の前では一人の女に過ぎないのかと痛感した。


「本当に、硬いですね」

「そ、そうか」


ぐいと指を押し込めば、みっしりと繊維の詰まった感触が返ってくる。
鍛え抜かれた男の肉体。
時に自分を抱きしめ、屈服させてしまう強い雄の身体。
服越しに触れているだけだというのに、身体の奥底が熱くなってしまうのは何故なのか。


「……これは、思ったよりも強敵かもしれませんね」

「――上を、脱いでいただいてもよろしいですか?」


気がつけば、パトラの口からはするりとその言葉が出ていた。
普通のマッサージであれば、服を着たままでもできはするのだが、
脱がなければ満足にできないマッサージというものも勿論存在する。


「こんなこともあろうかと、いい香油を用意しておいたんです」


なんでそんな物を用意していたのか。問い詰められても問題はない。
香油は身嗜みで使うこともあるし、湯に混ぜることもある。
木の実や花々、混ぜ込むものにより心を落ち着かせたり、身体を柔らかくしたりと効果も様々だ。
決して、いかがわしい目的の為に用意したわけではない。


「ほら、香りもいいでしょう? これでアベルさんの身体もしっかり解してさしあげますからね」


少しだけとろりとした香油を指に垂らしてみる。
微量でありながらも、それは非常に滑りが強いものであると誰でもわかるだろう。
服を着ていては、確かにこれは使えない。


「すまないな。少し、待ってくれ」


衣擦れの音の後、アベルの上半身が晒される。
傷痕の多い、戦士の身体だ。


「その……失礼、します」


断りをいれてから、アベルに跨る格好となる。
騎馬騎士団を率いるパトラからすれば、こういった格好になることは珍しいことではない。
しかし今跨っているのは馬では無く、幾度か肌を重ねた帝国の皇子だ。


「っ……」


完全に意識しないということは、できない。
それでも努めて冷静に、施術を続けていく。


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