【艦これ】加賀は言いなり【R18】

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132 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:29:01.77 ID:c76wxhWY0
パンパンパンパンパンパンッッ♥

「およメイド人生初の命令だッッ。僕がイったら、無様な顔を晒してイけッッ」

「はひッ♥ あッ♥ あひッ♥ イクッ♥ イクッ♥」









ドプンッッ♥

ビュルルルルッッッ♥ ドピュッッッ♥ ドクドクドクッッッ♥

「ブヒイィイイィィイィィ〜〜〜ンッッッ」

「イクぅううぅぅううぅぅ〜〜〜ッッッ♥」

ビュッビュッッッ♥ ブリュリュッッッ♥ ビュビュビューッッッ♥
133 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:29:33.58 ID:c76wxhWY0
膣中を埋め尽くす、ご主人様の熱々のお精子♥

あんなに嫌いだった人を、こんなに激しく求めるなんて?

提督、ごめんなさい♥

私の本当の運命の人は、ご主人様でした♥

「ブッヒイィイィィイイ〜〜〜ッッ」

そう、私の上で豚のような雄叫びをあげる、素敵なキモデブ様なの♥
134 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:30:07.13 ID:c76wxhWY0
「よいしょっと」

グポッ♥

ゴポッ♥ ブリュリュリュッ♥ ボタタタッ……♥

「んあっ♥」

おちんぽ様の抜けた膣穴から、ご主人様の子種が溢れてしまいました♥

「ああ……ごめんなさい……♥」

「ブヒヒッ、いーよいーよ、これから毎日注いであげるから」

毎日の子作りエッチ――

「んっ♥」

ブルルッ♥

その官能的なフレーズに、私は小さくイく。
135 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:30:38.96 ID:c76wxhWY0
「いやー、これを用意しておいて良かったなあー」

部屋のゴミから掘り出されたもの、それは首輪だった。

「少ない給料をやりくりして、やっと買えたんだー」

犬をつなげるものと同じデザインで、綺麗な青色をしている。

「加賀タンは首が細いから、中型犬サイズにしたんだよー。もしかしたらちょっと小さいかもだけど」

ウキウキでそれを見せびらかすご主人様。

ぶら下がる骨型のメタルプレートには、私とご主人様の名前が彫られていた。
136 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:31:12.11 ID:c76wxhWY0
「ほら、つけるから顎上げて」

私の顎をツンツンとつつくご主人様。

少し前までの私ならきっと、嫌々する姿を見せるか、心の中で悪態をついていたに違いない。

でも、自分の立場を思い知った今なら、話は別。

「ん……♥」

ご主人様の意に沿うよう、クイと顎を上げ、白い喉元を晒して見せる。

隷属の証である結婚首輪を、しっかり嵌めてもらうために。
137 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:31:46.08 ID:c76wxhWY0
「えっと、こうやって……サイズはギリギリだなー」

間近に迫るご主人様の顔。

この脂ぎったブヨブヨの脂肪の塊も、今は愛おしく見えます。

「よいしょっ」

ギュチッという音を立てて、私の首輪が締められる。

これまでに経験したことの無い、首回りを締め付ける拘束感。

そのすぐ下を、メタルプレートが揺れるのが分かる。

……これが、支配される感覚なのね……♥
138 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:32:21.11 ID:c76wxhWY0
「ブヒーッ。加賀タン可愛いーッ」

豚足のような前足による拍手。

今はそれがとても誇らしい。

もう彼には逆らえないと分かったんだもの。

それなら、この境遇を満喫しなくてはいけないわ。

他ならぬご主人様のためだもの。

「加賀タン、お手」

目の前に出された手のひら。

「……わん♥」

私はそれに手を置き、啼いた。









――――――――
――――
139 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:32:53.93 ID:c76wxhWY0
後日――
鎮守府――執務室――



「ごめんなさい」

執務室で私は頭を下げる。

「やっぱり私は、あなただけの女性になれません」

提督は悲しそうな顔をしていた。

「『国民の未来のために』……か」

「はい。やっぱり私は、一人の艦娘でいたいです」

「なるほど……」
140 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:33:28.28 ID:c76wxhWY0
「あなたとは何度も体を重ね、愛しあいました。あの時の気持ちに嘘はありません」

「それなら――」

「だけどふと、思い出してしまうんです。自分の存在意義を、一航戦としての誇りを」

しばらく頭を抱える提督。

「……そうか、分かった」

絞るように出された言葉でした。

「君みたいな素敵な人と別れるのは、本当に辛い。でも、君の言うことも理解できる。提督として僕は……その気持ちに応えよう」
141 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:34:01.90 ID:c76wxhWY0
「ありがとうございます」

深々と礼をする。

「ケッコンカッコカリに人数の制限はありません。どうか私ではなく、他の子を選んでください」

「……善処するよ」

「失礼します」

苦悩する提督を残して私は、部屋を出ました。
142 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:34:36.11 ID:c76wxhWY0
廊下――



目の前からやって来る三人の駆逐艦たち。

「加賀さん、 提督さんと別れたって本当っぽい?」

「ええ、本当よ」

「なんで? 二人とも、あんなに仲良しだったのね」

「……確かに、私たちは愛し合っていました」

「なら、どうして?」

「そうね……結局のところ、彼よりも仕事を選んだのよ」

「「仕事……?」」
143 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:35:09.98 ID:c76wxhWY0
「私たち艦娘が深海棲艦と戦う使命を持っているように、私は私の使命に従うことにしたの。だから彼と交際を続けられなくなりました」

あまり納得していない顔を見せる後輩たち。

そこへ――

「ブフフ……おやおや、何か問題でも起こりましたかな?」

「あっ、キモデブさんッ、キモいッ」

「臭いから近寄るでないぞッ」

「臭いッ。キモいッ。いやガチでッ」
144 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:35:44.23 ID:c76wxhWY0
「あなた、また任務を放り出したの?」

「あ……いやー、自発的に鎮守府警備を……」

「あなたの任務はトイレ掃除よ。提督のため、丁寧に掃除することね」

「ブ、ブヒ……」

「分かりました、それでは私が確認にいきます」

「ブヒーッ」

ドシッドシッドシッ

大慌てで男性トイレへ走り去っていく。
145 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:38:58.30 ID:c76wxhWY0
>>121>>122の間で抜けがありました



「いやあ、加賀タンがわざわざご奉仕に来てくれるなんて、男冥利に尽きるなあ〜」

脂まみれの手が、私の髪をクシャクシャと撫でる。

「ち、違うわっ」

私は咄嗟にその手を払いのけた。

ふと油断をすれば、私の体に触れてくる。

やっぱり、この人のそばにいてはいけない。

「私はもう、あなたと縁を切ろうと――ッ」

「ええっ? 加賀タン、僕のこといらないのー?」
146 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:41:07.55 ID:c76wxhWY0
「僕のこと、嫌いだった?」

「ええッ。嫌いよッ。大嫌いッ」

ちょっと言い過ぎたかしら?

……い、いいえっ。

もう彼のことはどうだっていいでしょう?

「そういうことなので、もう二度と私に近付かないでください。あなたがいると思うだけで、吐き気がするわ」

ここはハッキリ断らないと、いつまでもズルズル引きずってしまうわ。

「ええー、うそだあー」
147 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:41:39.54 ID:c76wxhWY0



「だってこんなにおまんこ待ちかねてるじゃないかーっ」

クチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュッッ♥

「ん゛ほおォ゛オ゛ぉおオ゛ォおぉ゛お゛ォンッッ♥」


148 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:42:11.53 ID:c76wxhWY0
ま、まただわ♥

彼のすべてを振り払うつもりでいたのに♥

気付いたら、こんなに密着してるなんてっ♥

袴に手を突っ込まれて♥ 下着の上からクチュクチュッと撫でられただけで♥

だらしないオホ顔絶頂姿を晒してしまったわ♥

い、今のは仕方ありません♥

次こそ♥ 次こそは、あの豚の前足を払って見せます♥
149 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:42:44.15 ID:c76wxhWY0
「うんうん、気持ち良さそうな顔だねー」

彼の手が動き出したわ。

あれは……私の頬を撫でる動きね。

フフン、これが一航戦の実力です。

そうと分かれば、さっそくその手を空中で仕留めます。

彼の手が、どんどん上がっていく。

艦娘の動体視力があれば、人間の手の動きを追跡するくらい、わけないわ。

私の顔と同じ高さにまで上がった手は、今度は頬に近付いてきた。

そうね、近付けないと、私の頬を撫でられないわね。
150 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:43:16.02 ID:c76wxhWY0
ああ、もうすぐ私の頬が撫でられる。

まったく、こんなことの何が楽しいのかしら?

彼が言うには、私のぽかぽかのほっぺならずっと触れていたい、なんて言ってたわ。

フフッ……相変わらず子供っぽいんだから、もう……。

「……」

あら? どうして手が止まっているのかしら?

……ああ、そうだったわ。

ちゃんと私が頬を差し出さなくちゃいけないんだった。
151 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:43:50.21 ID:c76wxhWY0
「ん……」

撫でやすくなるよう、頬を差し出す。

そんな私の動きを見て、ようやく頬を撫でてくれた。

「ブヒヒ……加賀タンは偉い子だなあ〜」

ナデナデ♥

「ん♥」

分厚い脂肪に覆われた前足でネットリ撫でられ、思わず顔が綻んでいくのが分かる。

それはまるで、ご主人様に撫でられ喜ぶ飼い犬のよう。
152 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:44:22.39 ID:c76wxhWY0
ああ……逃れられない……♥

どんなに意志を持って行動しても、彼の支配を望んでしまいます……♥

これまでもそう、今もそう……♥

ごめんなさい♥ 自分に嘘をついて本当にごめんなさい♥

彼が運命の人だってこと、本当は認めていました……♥

愛を誓いあった提督のことよりも♥ ずっと、ずっと♥

私は彼を――いいえ♥

ご主人様を愛しています……っ♥
153 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:45:28.58 ID:c76wxhWY0
>>144の続き



「ごめんなさい、新しい任務が入ったからこれで……」

「あ、はい……」

ポカンとする三人を置いて、私は歩き始めました。

彼の仕事を確認するため。

いいえ。



愛しのご主人様に呼ばれたので♥



――――――――
――――
154 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:47:26.63 ID:c76wxhWY0
男性トイレ――



「ブヒヒヒヒーッ」

パンッパンッパンッ♥

「やっぱり加賀タン便器は最高だぁ〜」

「おっ♥ おほっ♥ お褒めにあずかりっ♥ 光栄でしゅっ♥」

「あぁ〜腰が止まらないなぁ〜っ」

パンッパンッパンッ♥
155 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:47:58.67 ID:c76wxhWY0
私は今、小便器に並んでいる。

やり方は簡単です。

パンツを脱ぎ、足を肩幅よりも大きく開いてから、頭が床につくように腰を曲げ、そのまま背中を壁につけます。

この時、小便器の間の隙間に入るのがポイントです。

これにより、女の秘部をさらけ出しながら逃げ場を失う、まさしく小便器になれます。

今の私は、ご主人様専用お便器艦として一生懸命ご奉仕中です♥
156 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:48:30.55 ID:c76wxhWY0
ご主人様の両手が、私の尻肉を鷲掴みします♥

まんこのすぐそばにあるムチムチの肉が、手すりとして最高なのだそう♥

その分、彼の全力と体重がかかるため、すぐに腰と背中が壁から離れそうになるわ♥

だけどそうならないように、彼にとって世界一使いやすい小便器でいるため、私は必死で体を支え続けるの♥

艦娘の腕力と脚力を駆使し、隣の小便器で体を固定し、ご主人様にとって射精しやすい膣を提供する――♥

それが今の私の仕事、それが今の私の存在意義♥
157 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:49:02.62 ID:c76wxhWY0
パンッパンッパンッパンッパンッ♥

「あ〜〜〜っ、イク、イクっ、イクイクイクぅぅぅ〜っ」

パンッパンッパンッパンッパンッ♥









ビュリュッッッ♥

「ブヒッッッ」

「を゛ほぉ゛ンッッッ♥♥♥」

ビュブッッッ♥ ビューッッッ♥ ブリュリュリュリュッッッ♥
158 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:49:35.73 ID:c76wxhWY0
ああッ♥ イっちゃった♥ イってしまったわッ♥

愛するご主人様のお精子ッ♥ 濃厚でッ♥ 熱々でッ♥

あんッ♥ もおッ♥ ご主人様のいけずぅッ♥

こんな素敵なザーメンッ♥ 強制種付けされたら不意打ちオ゛ホ顔キメるに決まってるわッ♥

「お゛ひッ♥ オ゛ヘッ♥ あヘッ♥」

ちゃんとッ♥ 可愛くッ♥ アへ顔しなくちゃッ♥ あんッ♥
159 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:50:07.54 ID:c76wxhWY0
「あっ♥ あひっ♥ あへっ♥」

ドビュプッ♥ ビュルルッッ♥ ビュビュビューッッ♥

溜まっていたドロドロザーメンの次は、出来立てホヤホヤのサラサラザーメンが、私の膣を満たしていきます♥

私の大切な場所が、これでもかと、ご主人様にマーキングされていく♥

その感覚に私は、最後の一滴まで搾り尽くすように、膣を収縮させるの♥

すべての遺伝子を、私に植え付けてもらうために♥
160 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:50:39.42 ID:c76wxhWY0
「くぅ〜〜……っしょっと」

ギュポッ♥

「ん゛ッ♥」

男性器がすっぽ抜ける感触で、私はさらにイキました。

ドサッ

すべての子種を搾った達成感に、体の力が抜けた私は、まだ洗われていないトイレの床に仰向けで倒れこみます。
161 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:51:11.57 ID:c76wxhWY0
「最高の便器だったよ、加賀タン♪」

真上から見下ろされる光景。

「あんっ♥」

それが私が、ご主人様に見下されているように見えて、さらにイってしまいます♥

「ほら、ご挨拶して」

そう言ってズイと突き出される、ご主人様の男性器。

「……はい……♥」

今の私に、それを断る術は、何一つ持ちません。

首のプレートをカラリと鳴らしながら、私とおちんぽ様の口が近付いていきます。
162 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:51:43.33 ID:c76wxhWY0
ごめんなさい、提督。

一つだけ、明らかに嘘をつきました。

私の一番はあなたではありませんが、国民でもありません。

この男性器に、その持ち主に、忠誠を誓うこと。

それが私の望みでありすべてです。

なぜなら、私はただの――
163 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:52:15.20 ID:c76wxhWY0









「お射精……ありがとう、ございます……♥」

チュッ♥









――ご主人様のモノだから。



おわり
164 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:52:47.34 ID:c76wxhWY0
おまけ



加賀が部屋を出てからほどなくして、提督は電話を掛けていた。

「……ということがあったんだ」

『ふぅん……』

その相手は、他鎮守府の艦娘だ。

「でも彼女は、僕を嫌ったわけではないらしい」

『そうみたいね』

彼女はこの提督から、恋の相談を受けていた。

「僕が真摯に頑張っていたら、また振り向いてくれるかな?」

『そうね……あ、ちょっと待って』

艦娘とのケッコンカッコガチをした、夫婦生活の先輩、それは――
165 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:53:20.72 ID:c76wxhWY0
他鎮守府――



そこは、別の鎮守府。

「それじゃあ僕は先に戻るね?」

「ええ、また後で」

電話を受けた妹を気遣って、一足先に自室へ戻るレーベを見送るマックス。

「……ごめんなさい」

『いや、構わないよ。それで、どう思うかな?』

「今の情報だけでは、判断しかねるわ」
166 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:53:54.58 ID:c76wxhWY0
「でもあれだけ仲良しだったもの、頑張ってみるのが一番ね」

『そうか……』

「でも、覚悟は決めておいた方が良いわ。女の子は、いつ男から離れていくか、分からないもの」

『ええッ? そんなぁ』

「だから覚悟を決めておくべきなの。分かった?」

『……はい……』

少女の口角がわずかに上がった。
167 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:54:28.52 ID:c76wxhWY0
「相手の許可は得たんだから、新しい子を探しても良いのよ? あなたがそうなると見越してすすめたはずだもの」

『理屈は分かるが、それはまだ僕には無理だよ』

「……ま、そうね。男の子って諦めが悪いもの。良くも悪くも」

『ハハハ……耳が痛いな』

「だから、精一杯頑張るの。どんなことになっても良いように、今から手を打っておきなさい。それが全員のためよ」

『うん……そうだな、ありがとう』

「辛くなったらまた連絡してちょうだい。その時は夫をよろしく」

『ああ、もちろん。それでは』
168 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:55:02.23 ID:c76wxhWY0
ガチャリ。

通話の切れる音。

「……嘘ではないわ」

受話器を置くマックス。

(カガの意見を聞いていないから、判断しかねるのは当然。でも十中八九、事態は把握している)

彼女の視線が窓に向かう。

(カガは『本当のご主人様』を選んだ……それだけの話よ。そして、それはもう覆ることはないわ)

水平線を進む仲間の姿が見える。

(そう、私のように)
169 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:55:34.35 ID:c76wxhWY0
(遺伝子クリティカルに逆らえる子なんて存在しない、それが真理なの。それがキモデブだろうと、鎮守府中の艦娘にザーメンティッシュを嗅がせる変態さんだろうと、惚れた弱味は一生覆らない)

少女の手が帽子を撫でる。

そこにある、カチューシャの手触りを確認するために。

(ごめんなさい。私は、真のご主人様を慕う子たちの味方なの)

彼女はこれからも、当たり障りの無い返事をしながら、加賀とキモデブの仲を応援し続けるだろう。

それが、仲間である加賀の幸せのためだから。
170 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:56:07.45 ID:c76wxhWY0
(……フフッ、たまにはこんな大人な駆け引きも良いものね)

まるで自分がレディになったかのような気分に、顔を綻ばせるマックス。

(今日は大人な態度で、ご主人様と接するのも悪くn――)



<おーいマックスー



「(その声のトーン……フリフリドレスを着てお兄ちゃんと甘える洋ロリ無知ックスプレイをご所望ね?)今行くわッッッ♥」



――――――――
――――
171 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:56:39.59 ID:c76wxhWY0
某鎮守府――
廊下――



「うーん……」

電話で相談したものの、いまだ腑に落ちない提督。

(本当に加賀は帰ってきてくれるだろうか……今の僕は彼女がすべてなんだ……)

彼は心から彼女を愛していた。

鎮守府と国民とご飯と赤城を愛し、凛として戦い続ける彼女が、ようやく自分も愛してくれるようになったのだ。

そう簡単に諦められることではなかった。

(なんとか彼女の気持ちを理解したい……でも、どうすれば……)

考え事をしながら彼は、男子トイレへと入る。

すると、そこには――
172 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:57:11.76 ID:c76wxhWY0
男子トイレ――



ジャッジャッジャッ……

「……あら、提督」

「加賀さんッ?」

そこには、デッキブラシで床を掃除する加賀の姿があった。
173 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:57:43.90 ID:c76wxhWY0
「どうして君が掃除をしているんだいっ?」

「偶然汚れに気が付いたの」

「でも、それは彼の仕事じゃ……?」

「気が付いた人が掃除をするのは、何も不思議なことではないわ」

「それは……そうかも、だけど……」

水気を含んだブラシが、小気味いい音を奏でる。

「でも君は、この鎮守府のエースじゃないか。そんなことをしなくても別に――っ」

「違います」

言葉を遮られた提督。
174 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:58:15.89 ID:c76wxhWY0
「私は、この鎮守府を愛しています。だからこそ、どんな小さなことでもしたいんです」

「っ」

「それが私だから」

その言葉に提督は気付かされた。

(そうだ、彼女はずっとずっと心優しい子だ。だから鎮守府のことは何でもしたがっていたじゃないか)

感情表現の苦手な加賀だが、その行動力は誰よりも高い。

(僕と付き合い始めたのも、僕が一生懸命頑張っていたからだったじゃないか。なのに今の僕は、彼女にかまけてばかりだったんじゃないか?)

彼はすぐに決意した。

彼もまた、高い行動力の持ち主なのである。
175 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:58:48.09 ID:c76wxhWY0
「加賀さん……僕、頑張ります」

「?」

「加賀さんがいつまでも誇っていられるほどの鎮守府にするために、僕は頑張りますっ」

突然の決意表明の真意を理解できず、しばらく真顔を続ける加賀。

でも、自分の尊敬する上司が、慢心せず努力すると表明しているのである。

彼女は微笑んだ。

「はい……これからも、よろしくお願いします」
176 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:59:20.01 ID:c76wxhWY0
(私がフってしまったのに、それでも頑張れるなんて……さすがは提督だわ)

彼女の評価は上がった。

(ええ、これからも頑張っていきましょう。そうすれば――)

ボタッ……ボタタッ……♥

彼女の股間からこぼれる白濁液に、提督は気付かない。

(私とご主人様が一緒にいられる時間が増えるもの……♥)



おまけのおわり
177 : ◆ag9TZfREZs [saga]:2020/10/02(金) 01:59:52.32 ID:c76wxhWY0
以上です、ありがとうございました。
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 13:58:16.40 ID:n0L352dkO
一途な提督はふとしたきっかけで加賀ではない遺伝子クリティカルな艦娘を見つけるんだろうか
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 16:01:19.66 ID:HgaaR8TF0

人を選びそうな内容だが好きな人は好きだろうなこれ
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 17:39:44.56 ID:XiaND+WWO
おつ
マックスはあのふざけた(エロ的に良い意味で)嫁探しで99を出されて召されたマックスかな
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 12:08:37.83 ID:cciRhXBE0

こういうシチュ好きな自分としてはキモ[ピザ]に屈服してる感が出てて凄く好みだった
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