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【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【1頁目】

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578 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/10/30(金) 21:09:06.09 ID:nddHewtzo

髪からポタポタと滴る音、温かい空気の中

肌を撫でて行く滴

内側に籠る熱が対消滅していくのを感じて、

陽乃は九尾を叩いてやろうかとした手を湯の中に下ろす

陽乃「サウナ行きましょう、サウナ」

ひなた「そういうところ。私好きですよ」

陽乃「上里さんの顔じゃなかったらグーだったからね」

ひなた「殴ってもいいんですよ? 友に牙を立てることも時には必要です」

ひなたらしい笑みは変わらずに、瞳だけが赤色に染まる

九尾は人間が人間に対して、

好意よりも悪意を抱くことが出来る生き物であると認識している

そして陽乃はそれを好まず、しかしながら周囲は無関係に陽乃に憎悪する。

ゆえに、陽乃には友であれ牙を立てる悪意ではない覚悟を持っていて欲しいのかもしれない。

陽乃はそれを何となく察しながら、

それでも目を背けて「行きましょう」と促す

ひなた「そうですね」

九尾はそれに文句も言わずに、薄く笑みを浮かべて陽乃に並んでサウナへと向かう
579 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/10/30(金) 21:24:54.09 ID:nddHewtzo

ひなた「これは……体力を浪費するのでは?」

陽乃「休憩室でも休むから良いの」

300円のもとを取ってやるとでも言うかのように陽乃は答える

体を綺麗にできただけで、十分元は取れている

とはいえ、追加で100円支払ったわけで。

もう少しばかり休憩室で休んでも罰は当たらないだろうと思う。

逃亡生活は、まだまだ先が長い。

表立って母親を人質として扱うことはないと思うけれど、

それを仄めかす何かは間違いなくあるはずだ

そうなる前に、少しでも休んでおきたい

疲弊した心ではきっと、それを許すことなんて出来ないだろうから。

ひなた「出たらもう一度シャワーを浴びたいですね」

陽乃「そうねぇ」

ひなた「こういう場で裸になれるのなら、外でも裸で良いのでは?」

陽乃「無理に決まってるでしょ。外は男の人もいるんだし」

ひなた「服を着ているように見せてあげますけど」

陽乃「でも裸なんでしょ?」

ひなた「まぁ」

陽乃「無理」

考えるまでもない。

九尾はそれで平気なのかもしれないけれど、陽乃には無理な話だ
580 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/10/30(金) 21:43:32.45 ID:nddHewtzo

√ 2018年 8月2日目 昼:温泉施設


入浴を済ませるころには人入りも増え始めてきた昼頃

陽乃は8畳ほどの休憩室で体を休めていた

陽乃「っ……」

昨夜から何も食べず、

水を飲んでいるだけのお腹は空腹を訴えるあまりに痛みさえ感じる。

出来得る限りへこませてみてはいるものの、

小さな音は鳴ってしまう

ひなた「お昼、食べたほうが良いのでは?」

陽乃「でも」

ひなた「死にますよ?」

陽乃「ん……」

調理をしたり、

何か保存できる場所があるなら多少安く済ませられるが、

今の陽乃にはそんな設備も施設もない

陽乃「コンビニでおにぎり一つくらい、買うべきよね」

ひなた「ここの食事処は利用されないのですか?」

陽乃「高い」

ひなた「あぁ……なるほど」


1、家に近いコンビニに寄る
2、神社に近いコンビニに寄る
3、ここで少し眠っておく
4、九尾と話す


↓2
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 21:45:19.06 ID:Il3C1WJIO
2
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 21:48:29.50 ID:5Kvaq4JS0
1
583 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/10/30(金) 22:04:37.54 ID:nddHewtzo

↓1コンマ判定 一桁

奇数:友奈・球子
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 22:08:53.31 ID:Il3C1WJIO
585 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/10/30(金) 22:27:35.77 ID:nddHewtzo
√ 2018年 8月2日目 昼:コンビニ


ひなた「あれ? 神社はこっちでは?」

陽乃「真っ直ぐ帰ったってしょうがないでしょ」

ひなた「あそこにコンビニ……? が、ありますよ?」

陽乃「こっちのコンビニに好きなおにぎりが売ってるの」

ひなた「なるほど」

陽乃の実家と、神社はそれなりに近い位置関係にあるが、

それでも数店舗あるコンビニはどちらかに近い方向にそれぞれ違うお店がある

神社に近い方が悪いとは言わないが、

貴重なお金を使って、おにぎりを買うのだから

贅沢はしないにせよ好きなものが買いたい

その考えが、裏目に出たのだろうか

友奈「まぁまぁ」

球子「だってさぁ……」

友奈「くお……きっと、何か事情があったんだよ」

目的のコンビニには、友奈と球子

勇者のペアがいた
586 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/10/30(金) 22:34:15.57 ID:nddHewtzo

では、途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば少し早い時間から
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 22:41:14.47 ID:Il3C1WJIO

わりと早い段階で高嶋さんたちとばったり遭遇するとは…
陽乃さんの今の惨状見たらどう思うだろうか
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 00:20:23.50 ID:xoYMtydbO

ばったり会っちゃったな笑
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 06:36:21.88 ID:PSQH9gMuO

子孫はけしからんスタイルしてたけど陽乃さんはそれほど巨乳願望はなかったのは意外
スリーサイズが地味に気になる
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 12:01:56.83 ID:CaXy9e32O
緩やかな胸元で絶望的に無いわけではなくスレンダーであるべき(スレンダーではない?)ってことは陽乃さんのお胸は75〜80くらいじゃないか?
運動系でウエストは引き締まって65〜
ヒップは不明

それで身長160cm…普通に良い体してそう
591 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/10/31(土) 20:14:03.12 ID:2v/xSSz2o

では少しだけ
592 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/10/31(土) 20:15:04.23 ID:2v/xSSz2o

陽乃「えっ……」

二人の声が聞こえて、思わず棚の影に身を引っ込める

九尾はいつの間にか姿はなく、陽乃から延びる影の中にそれらしい形が見えた

陽乃「ちょ、ちょっと」

『妾がおらぬ方が良かろう』

陽乃「別の人の姿で出てきていたらいいじゃない」

『ふむ……』

一見、久遠陽乃としての姿ではないとしても

一人でここにいるというのが、聊か不安になる

ついでに、お腹も鳴る

友奈「どこ行っちゃったのかな、久遠さん」

球子「家なんて住めるような状態じゃなかったからなぁ」

友奈「そうだね……」

球子「……あれは、ちょっと、なぁ」

声が消え入る

陽乃はそうっと棚の横側から顔を覗かせて、二人を確認する
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 20:15:41.31 ID:26Fbr5PNO
かもーん
594 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/10/31(土) 20:39:30.05 ID:2v/xSSz2o

二人はおにぎりやお弁当、サンドイッチが陳列されている棚の前で話をしている。

陽乃を探すために伊予市にまで出てきて、お昼を食べようという感じだろうか

どうせなら飲食店にでも入って貰いたかったが、

近くにあったからコンビニを選んだ……のだろうか。

陽乃「コンビニを変えた方が良いかしら」

『状況を鑑みるに、どこかに乃木若葉らもおるじゃろう。変えるだけ無駄じゃな』

陽乃「そうよねぇ……」

分かり切っていたことだが、若葉達もいるはずだ

二人の話から察するに見てきたのは家の方だ

であれば、若葉達は神社の方を見に行ったかもしれない

友奈と球子が偶然出会ったのではなく、チームとして行動しているなら

若葉、杏、千景がまた別のチームとして行動していると考えるのが妥当だろうか。

一人は残ってひなたの護衛というのもあり得るけれど

少なくとも、千景が一人にはならないだろう

陽乃「どうする……」


1、ここから逃げる
2、あえて話かける
3、盗み聞き


↓2
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 20:41:01.28 ID:JKGJiCrF0
1
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 20:48:36.48 ID:RdiEPzT00
2
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 20:55:12.98 ID:xoYMtydbO
2
598 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/10/31(土) 21:45:08.79 ID:2v/xSSz2o

陽乃「……ちょっと、行ってみるわ」

『あまり妾の力を過信する出ないぞ』

陽乃「はいはい」

過信はせずとも、信頼しても良いのが九尾の力だ

軽く答えて体を前に出す

すぐ横のドリンクコーナーに陽乃の姿が映ったが、

見えたのは、陽乃ではない別の少女

どこかで見たかと思い返して――

温泉施設のところで横を通った少女だと気づく

陽乃「あんな一瞬で……」

『姿かたちならば、絵画を見れば十分じゃ』

自慢気な九尾の声を聞き流し、

友奈達のもとへと近づく

陽乃「あの……」

友奈「えっ?」

球子「ん?」

陽乃「さっき、久遠さんがどうとか、言っていませんでしたか?」
599 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/10/31(土) 22:25:15.87 ID:2v/xSSz2o

友奈「久遠さんを知ってるの?」

陽乃「えっと……小学校の頃ですけど」

球子「最近、見たりは?」

陽乃「いえ、それは」

最近見たも何も、本人なのだが、

友奈と球子には違和感なく別人に見えているようで

特に気にする様子はなかった

陽乃「それより、久遠さんがどうかしたんですか? その、色々悪い噂も流れてて……あの日以降、学校からいなくなってて」

友奈「だ、大丈夫だよ!」

球子「ゆ――」

友奈「久遠さんは善い人だよ。悪い噂で聞くような人じゃないよっ」

友奈は、焦った笑顔で首を振ると

陽乃の噂を否定して、別人に見えている陽乃の手に触れる

陽乃にしようとして、けれどできなかった距離感だ

友奈「でも、悪い噂ばっかりで、嫌な思いしちゃってるかもしれなくて……」

陽乃「そう、ですか」
600 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/10/31(土) 23:00:09.86 ID:2v/xSSz2o

友奈は、陽乃のことを思って悲しそうな顔をしている

もの言いたげな雰囲気の球子も、

家を見てきたからか、困った様子で

球子「久遠さんの家は、知ってるか?」

陽乃「あぁ……知ってます。盛り上がってた、ので」

実際に現場を見たわけではなく聞いただけ

けれど、見せて貰ったインターネットの情報は、

とても、盛り上がっていた

お焚き上げだとさえ、言われていた

久遠の血筋を人身御供としての人類の救済

その可能性に懸けている人々の暴走

陽乃「………」

生きていることを、人々は望んでいない

死んでくれることを、人々は望んでいる

友奈「ねぇっ!」

陽乃「なっ、なに……?」

ぐっと手を引かれて、思わず声が上ずる

友奈「久遠さんと仲良かったなら……久遠さんが行きそうなところとか分からないかな!」


1、分からないです
2、えぇっと……一番仲が良かったお友達、かな?
3、どうしてですか?
4、神社、でしょうか?
5、貴女達、なんなんですか?


↓2
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 23:03:47.84 ID:xoYMtydbO
4
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 23:04:46.72 ID:wmKEQir5O
4
603 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/10/31(土) 23:14:55.93 ID:2v/xSSz2o

では本日はここまでとさせていただきます
明日は可能であればお昼ごろから
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 23:33:28.91 ID:wmKEQir5O

高嶋さんたち勇者全員来てるとなるとどのみち誤魔化しきれないだろうしな
バレたら連れ戻されるのだろうか
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 00:51:59.92 ID:ML7VXKj8O

まあ和解はしておきたいしなあ
606 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 13:25:03.72 ID:byIQBCBZo

では少しずつ
607 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 13:25:33.37 ID:byIQBCBZo

陽乃「そうですねぇ……久遠さんが行くとしたら神社でしょうか?」

球子「神社ぁ?」

怪訝そうな顔つきをする球子だが、

友奈は笑顔のまま「神社って久遠さんのところの?」と、聞いて来る

陽乃「多分、ですけど」

陽の本人が言っているので、間違いないことだし

実際に陽乃は神社で野宿をしていた

聡い人なら、直近で誰かがいたことに気付くことだろう

『良いのか主様』

陽乃「ん……」

良いか悪いかで言えば、あまり良くない

神社は雨風をそれなりに凌げる無料の拠点としては悪くないけれど

考えようによっては、居心地は悪い

替えがきかないわけではない

一歩寄り添って様子を見るための餌としては……良いと言える
608 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 13:38:21.00 ID:byIQBCBZo

陽乃「神社にはいかれたんですか?」

球子「あー……ほかの友達が、な」

勇者とは言えないのだろう

友達と言った球子は自分の発言に眉を顰める

球子にとって、杏は親友に値する

しかし、若葉や千景はどうだろうか。

若葉は言えるかもしれないけれど、

千景は……仲間であっても友人ではなさそうに感じる

友奈「私達、久遠さんに会いたいの……」

陽乃「……どうして、ですか?」

友奈「それは……」

友奈の表情が曇る

決して、明るい理由での捜索ではなく、

そこに後ろめたさがあるからこその表情。

嘘をつくことが苦手……というより、

直球的な友奈に偽れというのは、酷だろう。

友奈「えっと」

球子「本当に噂通りの奴なのか知りたいんだ」
609 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 13:46:08.90 ID:byIQBCBZo

友奈の言葉に被せるように言った球子は

その表情に偽りを感じなかった。

裏に色々と考えはあるのかもしれないが、

陽乃が本当にその噂通りの存在であるのかどうかを知りたいのも、本心だと言える

陽乃「でも、久遠さんって大社のところにいるのでは?」

球子「それはだなぁ……えーっと、あれだ。言われてる通りの奴なら逃げてるかもしれないだろ?」

友奈「タマちゃん!?」

陽乃「あははっ」

この二人を組ませたのは誰なのか

陽乃は考えて乃木さんだったら、ちょっと失敗だったんじゃないかと思わず苦笑する

もちろん、

千景と友奈を組ませると、千景が友奈を護るためと張り切ってしまうので不可

千景と球子を組ませると、うまくいかなそうで不可

となれば、消去法的にこうなるのだろうけれど

陽乃「そういうこと、あまり大きな声で言わない方が良いですよ」

球子「お、ぉう……」

陽乃「ですが、もし本当にどこかにいるとしても……居場所があるだなんて思いますか?」
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 14:08:20.50 ID:EsnDrDBIO
きてたか
611 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 14:51:09.87 ID:byIQBCBZo

陽乃「家も神社も人が住めるような状態ではなくて、あんな噂のせいで頼れる人なんていないのに」

友奈「………」

球子「だから……えっと」

陽乃「?」

何か言おうとして、陽乃を見て球子は言い淀む

もしかしたらと、陽乃は即興で名前を組み立てる

陽乃「あぁ、私は【はる】だよ。久遠さんの陽で、高橋陽」

適当に、小学生の頃よくよく聞いた苗字と、自分の名前の一つを使って偽名を作る

陽という漢字が、久遠陽乃と同じだったから仲良くなった。なんて、

繋がりも付与した誰かさんの名前

友奈「私は友奈! 高嶋友奈。高は――」

陽乃「うん、高いに嶋だよね? 友奈は友の奈」

学校に似た名前がいたんだ。と嘘をつき、

後から球子の名前を聞く

球子「えっと、陽の言う通りだ。だから私達が探してるんだよ」

陽乃「久遠さんのお友達なんですか?」

友奈「そうなれたらいいなって、思ってるんだ」
612 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 15:45:56.13 ID:byIQBCBZo

友奈は、少し残念そうに笑う

友達になりたくてもなることが出来ないことを悲観しているのかもしれない

陽乃は千景との確執、民衆の憎悪

大社からの偏見

それらによって、他人を寄せ付けまいとしていた。

友奈がいくら寄り添おうとしたところで

それがまた引き剥がされないという保証はない

裏切られないという保証はない

友奈がどれだけ、自分の心を語っても

陽乃にとってそれは結局【他人の言葉】でしかないからだ

信じて欲しいと。それを望むこと自体が傲慢である

そう言えてしまうほど、久遠陽乃は世界に裏切られている

友奈「だからってわけじゃないけど……良かったら少し久遠さんのお話聞かせてくれないかな?」

球子「友奈……それは」

友奈「探すのも大事だけど、話を聞くのも大事だと思う」

久遠陽乃が大社の下にないことを言ってしまっているようなものなのだけれど

友奈達は気付いていないようだ


1、それはちょっと
2、いいですけど……お二人にだけですよ?
3、ところで、上里さんはどちらに?
4、大社は、久遠さんを探し出してどうするつもりなんですか?


↓2
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 15:51:10.15 ID:pNWEMRyP0
4
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 15:53:23.73 ID:EsnDrDBIO
2
615 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 16:50:49.20 ID:byIQBCBZo

陽乃「ん……」

『主様』

陽乃「………」

九尾の問に応えられるわけもなく、自分の影を見下ろす

影の中の瞳は陽乃をじっと見つめると

暫くして闇の中に消えていく

陽乃がそうするのなら……と、判断したのだろう

陽乃「良いですけど……お二人にだけですよ?」

球子「そ」

友奈「うんっ、分かった!」

球子「ちょ、友奈!」

友奈「はるちゃんがそうして欲しいっていうんだから、そうしようよ」

ね? と問いかけてくる友奈に球子はたじろぐ

明るく、まっすぐ

球子も似た性格ではあるけれど、そこにはない純粋さもあって

球子はグッと歯噛みして、頷いた

球子「若……友達にも言ったらダメか?」

陽乃「そこは、お二人の良心にお任せします」

ニコッと笑った陽乃は、

そこでなんですけど……と、続ける

陽乃「お話しする代わりに、お昼……食べさせてくれませんか?」

『主様、まさか……っ』

九尾の唖然とした声に、陽乃は苦笑いで誤魔化した。
616 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 17:21:06.87 ID:byIQBCBZo

二人と一匹……三人にどう思われようと

今は九尾以外は陽乃だと認識していないので、

節約できるのなら節約しようという中々な強かさのある強請りを友奈は快諾し、

陽乃の勧めでコンビニから、手打ちうどんの店に移動した。

奢りだから高いお店。などということはさすがにせず

地域的には人気があるというくらいの、ごく普通のお店だ

友奈「わぁ……こんなお店があったんだね〜」

陽乃「角っこに隠れているので、知らないとスルーしちゃうんですね」

木目調のシックな雰囲気のあるテーブルと椅子が並ぶ店内

椅子の上には申し訳程度の座布団が敷かれていて、テーブルの下に荷物置き

自分で取ってという感じのサイドメニューの小鉢の入った棚

3年前と変わらない様子ではあるけれど……店員は、若い。

陽乃「………」

陽乃が最後に行ったときは、まだおばあさんが注文を受けたりしていて

子供が来ると、サービスだよ。と、好みの天ぷらをつけてくれたりしていたのが、懐かしい

球子「どうしたー?」

陽乃「あ、いえ……私、釜玉で」

友奈「じゃぁ、私は肉ぶっかけ!」

球子「はぁ、じゃ、タマも釜玉で! タマだけに」
617 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 18:10:51.51 ID:byIQBCBZo

注文したうどんが来るまでの間に、

友奈と球子の二人に話してしまおうかと、陽乃は周りに人がいないのを確認する

他に人がいると、久遠という言葉を出しただけで、大変な事になるかもしれないからだ

ならお店に来るなという話だが、

それはそれ、これはこれ。

昨夜からの空腹には勝てないのである。

陽乃「これから、話すけど……これだけは約束して欲しい」

友奈「うん、分かった」

球子「あぁもう……聞く前に頷いてどうするんだ」

友奈「だって――」

陽乃「変なお願いじゃないよ。ただ、あの人の名前は一切出さないこと。これを約束して」

友奈「っ……」

陽乃「理由は、わかってくれるよね?」

元気よく答えてくれた友奈は、

その理由を分かるからこそ、表情を曇らせる

久遠陽乃という名前は、毒薬だ

人を狂わせてしまう、巻き込んでしまう言うべきではない名だ

かつて、映画にもなった魔法世界の有名作に出てきた登場人物のような扱いだが、

それも、やむなしである


1、あの人は、小学校時代は明るい人でしたよ。昼休みに男子に交じってることもあるくらい
2、映画の話題とか、本のお話すっごく好きですよ。図書館で良く本を借りてました
3、元々、あの人を嫌ってる人は少なくありませんでした
4、優しい人ですよ。あの日だって……一生懸命に守ってくれたんです

↓2
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 18:21:29.97 ID:vYH9zTIc0
2
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 18:23:06.08 ID:1tpuB8DOO
3
620 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 18:57:41.47 ID:byIQBCBZo

陽乃「元々、あの人を嫌っている人は少なくなかったんだ」

球子「性格悪かったとかか?」

友奈「タマちゃんっ」

球子「冗談だって」

球子に目を向けた友奈は怒っているようには見えないものの不満が感じられて

陽乃は「まぁまぁ」と宥めて苦笑する

初めから嫌われていたというなら、

本人の問題を考えるのが普通だろうとは陽乃も思うからだ。

とはいえ、性格の良し悪しはともかく

自分の問題だったとは、思う

陽乃「あの人、みんなに優しくしようって感じで……それが、人によってはうざかったみたい」

分かりやすく言うなら、【いい子ちゃんぶっている】だろうか。

陽乃の分け隔てのない接し方は、教師からの印象は良かったし、

友人だって多かった

けれども、だからこそ気に入らないという人は出てくる
621 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 19:31:28.83 ID:byIQBCBZo

陽乃「あの人は、気にしなかったけど……ううん、気にならないふりしてたけど。それを分かってた」

友奈「虐め、とか」

陽乃「まさか。表立ってそんなことしたところで跳ね返るだけだからね」

あったのは、陰口をたたかれること

手洗い場などで、ぼそりと

体育の時に少し危ないプレーをされること

虐めとはされない程度の、絶妙な事をしてきていた

陽乃「だから、かな……今の世論もそこまで堪えてないんじゃないかな」

球子「でも、凄いことになってるのに」

陽乃「それでも、だよ」

もっとも、一番の友人だった人に拒絶されたときは

流石に呆然自失としてしまいそうになったけれど

陽乃「あの人は多分もう、誰かのためなんて考えはしないかもしれない」

友奈「そう、かな?」

陽乃「うん。だって、どれだけ寄り添ったって背中から刺されるかもしれない。首を絞められてしまうかもしれない。そんな状態なんだよ?」

誰かのために頑張ったところで報われるとは思えない。

誰かを信じたところで傷つくことが目に見えている

だから――

陽乃「高嶋さんと土居さん。そのお友達。みんなが仲良くしようとしてもあの人は受け入れたりしないと思う」
622 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 19:49:49.45 ID:byIQBCBZo

言い過ぎ、かもしれない。

けれどそれでもと来てくれなければ……信じることは出来ない

いや、そう来てくれたとしても、陽乃は仲良くできないと思っている

何せ、陽乃は神さえも殺せる可能性を秘めているのだから

大社も民衆も、

久遠陽乃という人物を肯定してくれることはないだろう。

陽乃はそう、割り切っている

今はまだ、表に大きく出てきていないから問題ないかもしれないが、

いずれ、勇者の存在は大きくアピールしていくことになる

そうなったとき、

件の化け物と仲良くしているとなったらどうなるか。

信用は……落ちていく

陽乃「二人が何なのかは、詳しく聞かないよ。けれど、あの人には近づかない方が良いと思う」

球子「そんな話聞かされて――」

陽乃「だからこそだよ。悪名高いあの人が本当は良い人。だから何? その噂に巻き込まれて、二人まで悪く見られるよ」

友奈「そんな……」

陽乃「放っておいた方が良い」
623 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 20:18:05.64 ID:byIQBCBZo

友奈と球子は気付いていないけれど、これは陽乃本人からの拒絶だ

球子は少しばかり粗雑で、けれど気遣ってくれている

友奈は優しく感じるけれど、何か別の何かもあるような……そんな感じではあるが

やはり、気にしてくれていて。

だからこそ、陽乃は拒む

その優しさは、自分に向けるべきではないと。

友奈「でも……だったらそれこそ私達だけでもちゃんと仲良くなりたい」

友奈は神妙な面持ちでそう切り出すと、

満面にはなりきれない笑みを浮かべて

友奈「だって、く……あ、陽……先輩は優しい人だって思う」

陽乃「優しい……?」

友奈に優しさなんて見せただろうか

みんなに優しくしようという人だったと語りはしたが、

そう思えるほど語ってはいない

友奈「いつも、先輩はみんなが悪い空気にならないようにって、気を使ってくれてたんだ」

球子「友奈っ!」

友奈「えっ、あっ……」

球子の声に友奈ははっとして口を塞ぐ

陽乃の学生時代を知らないのに先輩と言い、気を使ってくれたとみてきたかのように言う

それは、友奈が陽乃と今なお関わりがあると言っているような話だ
624 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 20:43:23.62 ID:byIQBCBZo

陽乃「……二人は」

「お待たせしました」

陽乃達と同年代位の若い少女が、

三人分の注文をお盆に乗せて運んできた事で

陽乃の言葉は遮られた

二人は大社の人なの? なんて、分かり切ったことを聞こうとしたけれど

聞いたって、特に意味はない

友奈と球子は

それはもう誤魔化せないと答えてくれるかもしれないが。

陽乃「ここのうどんも美味しいよ。食べよっか」

友奈「そ、そうだねっ」

球子「お、おうっ」

ぎこちない雰囲気

けれど、一口食べれば、友奈は「ほんとにおいしい」ととても嬉しそうで

球子はあそこの店も良いけどここも……と呟く

陽乃はそんな二人を見て、

気付かれないように小さく笑みを浮かべ、隠すようにうどんを口に運んだ
625 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 21:08:20.58 ID:byIQBCBZo

食べ終えるころには、話はいったんお流れとなっていたけれど、

友奈と球子はさすがに忘れなかったらしい

運ばれてくる前のちょっとした気まずさを感じる

本当は聞くまでもないけれど、

この、赤の他人の状態で深く入り込んでは

この体の本当の持ち主が厄介ごとに巻き込まれてしまう可能性がある

会計を終えて店を出て、二人に振り返る

陽乃「ご馳走様でした」

友奈「へっ?」

陽乃「……奢って頂いたので、追及はしません」

ただ。と、続ける

陽乃「これ以降、出来るだけ私には関わらないでくださいね」

間違えても、

久遠陽乃の件で話した間柄であることは触れないようにと、念押しする

そうしておけば、本人が関わる可能性は減らせるはずだ

友奈「うん、分かった」

残念だけどね。と、友奈は笑う


1、本当にお願いね。本人に迷惑をかけるのは忍びないから
2、また……いつか。平和になったら
3、久遠さんをお願いしますね。きっと、あの人は押しに弱いですから
4、大社に、久遠さんのお母さんがいるはずなので、きっと大丈夫ですよ

↓2
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 21:13:01.90 ID:vYH9zTIc0
2
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 21:19:19.29 ID:pNWEMRyP0
3
628 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 21:55:52.40 ID:byIQBCBZo

陽乃は少しだけ考える

このまま別れても問題はないけれど

それでいいのだろうかと。

友奈と球子、勇者達がどう頼まれて陽乃を探しているのかは不明だが、

決して明るい理由ではないことだけは分かっている

しかしながら、友奈は表情を曇らせた。

頼まれているからやっているだけで、決して、それに賛同できているわけではない

思うところがあって

しかしそれを口には出来ていない

いや、もしかしたら仲間内では話し合っているかもしれない

千景はだとしても……陽乃を敵視する

けれど、友奈と球子、杏と若葉

そして、最後に出会ったひなたは、きっと。

陽乃「久遠さんをお願いしますね。きっと、あの人は押しに弱いですから」

友奈「う、うん……任せて!」

友奈は驚きつつも、

嬉しそうに、笑顔でそう答えた
629 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 22:14:26.03 ID:byIQBCBZo

友奈達と別れ、しばらく歩いた街角で足を止める

九尾は影の中に混じったまま、姿を見せていない

陽乃「もう出てきても良いんじゃない?」

『愚か者め』

陽乃「だって、高嶋さん……辛そうだったんだもの」

『良いではないか。苦しませてやれ』

陽乃「良いわけないでしょう、もう」

とはいえ、流石に話し過ぎてしまっただろうか。

お願いします。押しに弱いよ。なんて言えば、友奈は全力で寄ってくる

それは、自分が今まで望まなかった結果になるというのに

九尾の愚か者という言葉は、正しい。

陽乃はそう思って笑う

『主様、神社に戻るのかや?』

陽乃「どう、しましょ」

神社に行くんじゃないかって言ってしまったのだ

必ず、あの二人はそこに行くだろう



1、神社に行く
2、あえて寄宿舎
3、四国を出ていく
4、別の棲家を探す


↓2
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 22:15:35.55 ID:pNWEMRyP0
ksk
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 22:16:11.17 ID:bd2OQKgRO
1
632 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 22:19:11.60 ID:byIQBCBZo

ではここまでとさせていただきます
明日は、出来れば通常時間から

接触判定無:確定
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 22:24:59.05 ID:gAcwz0bDO

あれだけ痛めつけられてなお諦めない高嶋さん本当に勇者だな
一方遭遇したのが若葉か杏だったら見破れてたのだろうか
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 03:28:12.98 ID:ZQOGYanbO

次はわかばたちか
635 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/02(月) 21:18:13.77 ID:az6eszZao

では少しだけ
636 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/02(月) 21:18:59.95 ID:az6eszZao

陽乃は結局、神社へと戻ることにした

あの話の後だ

少なくとも友奈と球子は待ち構えていることだろう

それでも、陽乃は神社への砂利道を歩く

かつて、塞ぐほどに停まっていた車を想起させる狭い道

側面の塀に映った影が、狐の形へと変質する

『主様、おるぞ』

陽乃「高嶋さんと土居さん?」

『いいや……全員じゃな』

陽乃「全員……?」

みんなが探しに出ていることは想定内

友奈と球子で組み、ほかに人がいなかったことから

若葉、千景、杏の三人で別行動中という憶測

きっと、それは正解だったはずだ

友奈達に【神社に行くかもしれない】という情報を与えた結果、そこで集合となったのだろうか

いや、友奈と球子の性格からして

あの話は心のうちに止められる……と、思いたい

もちろん、話しても構いはしないが。
637 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/02(月) 21:30:07.58 ID:az6eszZao

陽乃「様子は、分かる?」

『ふむ……少し時間があれば確認もできるが』

陽乃「向こうにあなた一人で行くってことでしょ?」

『そうじゃな。さすがに、あの場にいる面々を知るくらいしかできぬ』

くつくつと喉を鳴らした九尾だが

そこに誰がいるのか、察知できるだけで能力的には十分だ

『乃木若葉は、上里ひなたから主様に付いて任されておる。下手な手は打たぬと思うが……』

陽乃「郡さん。でしょう?」

『うむ』

一番の問題は、やはり千景だ

彼女だけは説得どうこうといった状態にないのは、

逃げ出した昨日、杏の姿で出会った時にそこら辺は諦めている

それくらいに、彼女との溝の深さは絶望的だった。

陽乃「全員って言うことは郡さんもいるんでしょ?」

『然り』

陽乃「ん〜……」
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 21:34:38.02 ID:yYerSggUO
仲直りはしたいけどなぁ…
639 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/02(月) 21:49:17.31 ID:az6eszZao

友奈と球子の見であれば、久遠陽乃として出ていくのもやぶさかではなかった

しかし、千景がいるとなると話は別だ

陽乃としては、ここで間で争う気は毛頭ないのだけれど

そうは問屋が卸さない。だろう。

友奈達が乗り気でなくとも、千景は全力で乗ってくる。

手段は問わない、久遠陽乃を連れ戻してくること。

最悪の場合、戦闘も許可する。となっている可能性は十分ある

現に、球子と友奈は大きめの鞄やリュックが身近に見えた

千景だったら、明らかだっただろう。

『主様の蒔いた種じゃぞ』

陽乃「郡さんとの関係悪化は貴女にも責任があるってば」

『ふむ……じゃから殺せと』

陽乃「それこそ取り返しが――」

『失せれば、取り返すものもあるまいて』

陽乃「またそういうこと言う……」

究極的に

いや、単純に自分のことだけを考えるのであれば

邪魔だてする……生きにくくしてくる余計なものは排除するのが合理的である

それらのせいでこんな状況に陥っているのだからなおさら

――だから

陽乃「っ……」

首を振る

塀の方に下がって足元を見つめ、深呼吸

いっそここで全員――なんていうのはあり得ない。


1、偽っていく
2、陽乃の姿で出ていく
3、別の場所に行く


↓2
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 21:53:11.32 ID:yYerSggUO
2
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 21:54:52.21 ID:6L1UU5Ie0
2
642 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/02(月) 22:57:14.58 ID:az6eszZao

陽乃「……九尾」

『主様』

陽乃「言いたいことは分かるけど、お願い」

『どうなっても知らぬぞ……主様』

今の千景の前に自分の姿で出ていくのは自殺行為と言える

しかし、ここで出ていかなければ、もう大社に横やりを入れられない状況での対面は無理かもしれない

余計な尾鰭が付く前に収拾をつけるのが難しくなるかもしれない

だから、ここは勝負に出る

『言うておくが、主様が危うければ妾は容赦せぬぞ』

陽乃「ええ……」

そんな状況に追い込まれてしまったら、

きっと、そんな悠長なことは言っていられない

陽乃は意を決して、足を進める

陽乃「……郡さんのことは、乃木さんが止めてくれる」

『そうできるとよいがのう』

陽乃「大丈夫……たぶん」

若葉の実力は認めている

だが、問題は本気になった千景だ

それも含めて大丈夫だと、陽乃は信じて神社へと向かった
643 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/02(月) 23:32:03.29 ID:az6eszZao

神社へと向かうと、

九尾が言っていた通り5人が揃っていた

友奈、球子、千景、杏、若葉

全員がバラバラになることはなく、

揃って、本殿のところにいる

陽乃「……高嶋さんが話したわけではないだろうし……」

『主様がいた痕跡を見つけたようじゃな』

陽乃「あぁ、やっぱり?」

完全に綺麗にしたわけではないが、

それでも、3年間の積み重ねがあった汚れに、一日の野宿は色濃く残る

陽乃「次は、もっといい場所を見つけなきゃ」

『そうじゃのう』

陽乃「さて……」

なにに対しての同意なのか

陽乃はあえて考えずに、5人の下に向かって

陽乃「どう? 私の新しいおうちなんだけど、素敵でしょ?」

笑い交じりに、声をかけた
644 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 00:23:16.68 ID:OvXKiYJUo

若葉「なっ……」

友奈「ぐんちゃん待ってっ!」

千景「……いくら高嶋さんでも、待つ気はないわ」

友奈が掴んだ手を振り解いて、

千景だけが、陽乃に向けて武器を手に取る

突っ込んでいかないのは、模擬戦での出来事があるからだろう

あれだけ一方的にやられる結果に終われば、

無計画に陽乃に手を出そうとは思わない

もちろん、無防備でいようとも思えないのだろうが。

千景「よく、顔を出せたわね……」

陽乃「私、住む場所がないから」

友奈「ぐんちゃん!」

友奈が間に割って入っても

ひりつく空気が和らぐ気配はない

杏「久遠さん……私達は戦いに来たんじゃありません」

陽乃「ん、武装してるように見える?」

杏「そう……ですね」

両手を広げて見せた陽乃だったが、

元々が近接戦闘なのもあって、千景は警戒を解く様子はない

杏は少し困った表情で考えて、また口を開く

杏「大社から久遠さんを連れてくるように頼まれています」
645 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 00:24:34.52 ID:OvXKiYJUo

では途中ですがここまでとさせていただきます
明日はできれば少し早い時間から
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 00:30:53.74 ID:kdNrIAijO

千景が高嶋さんの呼び掛けに応じないとか余程陽乃さんのこと恨んでるんだな…
攻略どころか仲直りすらできるビジョンが見えないのが辛い
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 07:44:09.81 ID:TYwbO/5SO

大社は連れ戻して何する気なんだろうな
648 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 16:34:45.45 ID:Fu0l+lymo

遅くなりましたが、少しずつ
649 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 16:35:21.33 ID:Fu0l+lymo

何となく――というより

そうだろうと思っていた陽乃は苦笑する

陽乃「やっぱり?」

若葉「大社は久遠さんを連れ戻し、管理下に置こうとしている」

陽乃「そうなるでしょうね」

勇者を害し、看護師を殺しかけ、

あまつさえ、逃げられない監禁場所からの逃走劇

管理すべきと思うのは当然だろう

千景「……戦闘許可も出ているわ」

陽乃「貴女を見ればわかる」

千景「投降するなら、怪我をしなくて済む」

球子「止めといた方が良いんじゃないか?」

千景「……なに?」

友奈「ぐんちゃん……やめよう?」

球子を睨みつけた千景を、友奈が制止する

模擬戦で敗北したのだから、ここで武力行使したところで勝てないだろう

そう思われていると感じたであろう千景の苛立ちに、

球子は目を伏せて、陽乃を見る

球子「どうせ本気になったら、タマ達を全滅させられるんだろ?」
650 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 16:54:39.74 ID:Fu0l+lymo

陽乃「一人二人なら可能かもしれない。けれど、それは乃木さんがいない前提での話になるわね」

若葉「……冗談は止めてくれ」

陽乃「実際、貴女は止めてくれたでしょう?」

若葉「あれは運が良かっただけだ」

陽乃が……嫌、九尾が本気だったなら

若葉は自分はここにいられなかったと思っている

それは若葉だけでなく千景や友奈も同じで

もしもその結果だったなら、球子や杏もいなかったことだろう

若葉「まず……一つ確認したい」

陽乃「なに?」

若葉「貴女は本当に久遠さんで良いのだろうか?」

九尾が偽っているのではないか

それを確認したいのだろう

だが、言葉で言って信じるだろうか

若葉や友奈、杏は信じるだろう

球子も渋々頷くだろう

しかし、千景は――

『やはり殺――』

陽乃「止めてってば」



1、私は陽乃本人よ。証拠はないけれど
2、九尾お願い。出てきて
3、どうやったって証明は出来ないわ。ごめんなさい
4、逆に聞くけど、どうしたら信じてくれる?


↓2
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 17:03:56.21 ID:1LY2Pv4F0
1
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 17:05:20.09 ID:DWvS+1ItO
2
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 17:13:40.47 ID:JMSnbL//O
また体を乗っ取るのは勘弁…
654 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 17:29:47.55 ID:Fu0l+lymo

陽乃「九尾お願い、出てきて」

『またか』

陽乃「お願い……大事なことなの」

陽乃がそうお願いすると、

九尾は悪態をつきながらも、陽乃の隣に影を伸ばす

それはゆっくりと人の形を作り始めて

そうして――上里ひなたが姿を見せた

若葉「なっ……なん……」

ひなた「まったく、若葉ちゃんったら疑り深いんですから」

杏「嘘……」

球子「見た目も声も瓜二つだぞ?」

驚きに戸惑う勇者の面々をよそに、

九尾であるひなたは陽乃を一瞥して、肩をすくめる

ひなた「私が、九尾だったんです」

陽乃「ちょっ」

若葉「う、嘘だ……っ!」

ひなた「ふふふっ、もちろん嘘ですよ」

九尾はそう言うと、ひなたの姿を崩し――かつて見た、九つの尾を持つ狐へと姿を変えた
655 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 19:04:38.97 ID:Fu0l+lymo

杏「こ、れが……」

九尾「いかにも……これこそが妾の姿」

九尾はそう言いながら九つの尾を動かして、地面を叩く

砂埃が巻き上がって、わずかに地鳴りのような音が響き始める

若葉達は呆然として

千景だけが敵意をむき出しにして九尾へと大鎌を向けていた

九尾「ふむ……」

陽乃「九尾、駄目よ」

九尾「少し、牽制するだけじゃ」

陽乃「九――」

陽乃が止めるよりも早く、九尾は尻尾を駆使して砂嵐を巻き起こす

陽乃を含め、全員が視界を奪われたのはほんの数秒だったが、

それが晴れるころには、もう。九尾の業は終えていた

陽乃「え……」

友奈「あ、あれ……?」

陽乃の隣に九尾はおらず、代わりに友奈がいる

それだけなら高嶋友奈に化けたと考えられるが、

問題は、若葉達の側にも友奈がいることだった
656 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 19:54:55.71 ID:Fu0l+lymo

千景「高嶋さん……?」

千景はすぐ隣にいる友奈を見て、声をかける

千景の隣にいる友奈は驚いた表情で千景を見ると、

もう一度陽乃の隣にいる自分を見て、目を見開く

友奈「ぐ、ぐんちゃん落ち着いて! 私はここにいたよ!」

友奈「ち、違うよぐんちゃん! 煙がバーッてきて、気付いたらこっちに……」

千景「ま、待って……そんな」

千景の隣と、陽乃の隣

両方の友奈が同時に言葉を発して千景を止める

どちらかは本当に九尾だ

警戒していなければ一方的に嬲り殺される可能性もある

しかし、どちらが本物で偽物なのか

それを見分けるのは簡単ではない

陽乃「ちょっと……冗談でしょ……」

千景に攻撃させないという意味では、きっと完璧だ

しかし、神経を逆なでしてしまったような気もすると、陽乃は思わず声を漏らした
657 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 21:31:01.65 ID:Fu0l+lymo

友奈「く、久遠さんは分かる……?」

陽乃「え……」

陽乃はすぐ隣の友奈に問われ、眉を顰める

千景の隣にいる友奈もはっとして

陽乃の方を見つめる

陽乃「えっと……」

二人の友奈に対し、球子や杏が質問をするが

両者ともに、正解を言い当てている

それを耳に通しながら、陽乃は隣の友奈を見つめる

分かるか分からないかで言えば、分かる

はっきり言ってしまえば、茶番だ

九尾も友奈も動いていない

陽乃の隣にいる友奈こそが、九尾だ

だが、それを正直に言っていいのだろうか?

言ってしまったら、千景と対等に話せなくなってしまうのではないだろうか?



1、さぁ? 分からないわ
2、こっちにいるのが本物よ
3、そっちが本物よ
4、まずは武装解除してくれない?

↓2
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 21:39:15.56 ID:1LY2Pv4F0
4
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 21:42:23.44 ID:IY8hhWceO
4
660 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 22:12:06.40 ID:Fu0l+lymo

陽乃「まずは武装解除してくれない?」

千景「何を……いうかと思えば」

千景は武装解除する気がないのか、

友奈達よりも一歩だけ前に進んで武器を構える

それでも、二人の友奈両方に目を向けて、警戒は怠らない

若葉「郡さん、今は従っておくべきだ!」

千景「何を言っているのか分からないわ」

友奈「お願いぐんちゃん! 久遠さんと話をさせて!」

陽乃「は?」

自分の隣の友奈……つまり九尾がそう叫んだことに、

陽乃は思わず顔を顰め、すぐに誤魔化す

向こうの友奈はこっちの友奈が偽物であると分かっているはずなので

茶番どころではないだろう

千景「っ」

友奈「お願い、ぐんちゃん」

千景「高嶋さん……」

二人の友奈にとめられて、それでも千景は大鎌を手にする

だが、その腕を杏と球子、そして若葉が止める

杏「今はどうか治めてください……九尾さんが本気なら私達を殺せてしまうなら。一人警戒していてもダメです」

球子「そうだぞ。タマ達みんなで力を合わせなきゃどのみち全滅だ」

若葉「今は、頼む」
661 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 22:25:42.45 ID:Fu0l+lymo

では途中ですがここまでとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 22:38:52.70 ID:IY8hhWceO

いまこそ若葉たちの団結力が試される時だな
そして九尾の行動が吉と出るか凶と出るか
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/03(火) 23:13:18.21 ID:khqRdZUb0
今後は暴走しないという保証を示せれば良いけどなぁ
そもそも暴走の原因はどこにあるんだっけ
664 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/04(水) 23:45:44.25 ID:SvcpwaURo

すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/04(水) 23:49:33.87 ID:HjoBkhE0O
乙ですー
休載は久々かな?
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 02:23:10.60 ID:AH4R+0ojo
乙乙
まあゆっくり休んでやー
667 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/05(木) 21:04:11.64 ID:+AIoWnCbo

では少しだけ
668 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/05(木) 21:04:43.93 ID:+AIoWnCbo

千景「何を悠長なことを言っているの……?」

若葉「気持ちは分かりますが、落ち着いて欲しい」

千景「分かる……? 貴方が……?」

陽乃へのいら立ちの一部を若葉へと向かたかのように冷ややかな声が若葉へとぶつけられる

しかし、若葉はその差し込むような雰囲気に物怖じすることなく、

ふっ……と、息を吐いて千景をまっすぐ見る

若葉「私だって、ひなたを殺されかけた」

千景「………」

若葉「そして、今、その件によってひなたは大社に連れて行かれている」

若葉はそう言うと千景の武器を押さえる手を離し、腰元にある刀の柄へと伸ばす。

指の一つ一つに力が込められて、握りこまれる

若葉は凛とした佇まいはそのままに、瞳だけに強く闘志を宿していく

若葉「……分かって欲しい」

球子「そうだぞ。下手なことして久遠さんが抵抗したらどうする? 守れる自信があるのか?」

杏「久遠さんが憎しみだけで対抗できる相手かどうか、郡さんが一番よく分かっているはずです」
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 21:08:02.48 ID:gsPJ4q9rO
よしきた
670 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/05(木) 21:45:36.30 ID:+AIoWnCbo

若葉達の説得を受けて、

千景は傍らにいる友奈を見て、陽乃の隣にいる友奈を見る

千景にとって、高嶋友奈こそが今この場で最も優先的に守るべき人だ。

九尾はその友奈に姿を替え、どちらにいるのか分からないようにしている

もし万が一、陽乃側にいるのが友奈であるなら、

陽乃はいつでも友奈を害せる

千景が勇者の力でどれだけ頑張ろうと、僅かな瞬間を与えてしまう

それだけで、陽乃は友奈を殺すことが出来るかもしれない

もし、千景の隣にいるのが九尾ならば、彼女は情け容赦なく首を刎ねるだろう

まずは武器を手にしている千景

そうして、若葉、球子、杏……最後に友奈

いや、彼女の性格が悪いのであれば身動きできない千景に対して、友奈の死を見せつけることだろう

千景はそこまでを考えて、考えて

ギリッ……と歯ぎしりを響かせて、大鎌の切っ先で地面を抉る

千景「……高嶋さんを傷つけたら、殺すわ」

陽乃「私はそんな気ないのだけど……」

友奈「大丈夫だよ。ぐんちゃん……久遠さんは、大丈夫」

陽乃の隣にいる友奈は白々しいことを言って、

心配そうに陽乃を一瞥し、千景を見つめる
671 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/05(木) 22:13:52.65 ID:+AIoWnCbo

陽乃「とにかく私は戦う気はないわ。もちろん……死ぬつもりもないから、来るなら抵抗するけれど」

向こうが殺しに来るのなら、流石に九尾に待ったはかけられない

もちろん、殺しことはないようにと務めるけれど

それがどこまで通用するのかは分からない。

陽乃が千景の隣にいる本物の友奈に目を向けると、彼女は意を決したように頷く

陽乃「郡さんもその状態だからどっちが本物の友奈か話すのは後で良いかしら」

若葉「私は構わない」

陽乃「えぇと……それで何の話だったかしら」

杏「久遠さんが本物かどうか。という話ですね」

陽乃「あぁ……本物。だけど信じられる?」

千景「無理ね……貴女も含めて偽物の可能性が高い」

陽乃「でしょうね」

千景のさっぱりとした断言に、陽乃は苦笑する

言われるまでもなく、そうだろう

ひなた本人に見間違える化け方が出来て

友奈が二人いてどちらが本物なのか見分けがつかなくなっている

もちろん、後者に関しては友奈の協力あって成り立っているのだが。

陽乃「それで……連れ戻しに来たんだっけ……」



1、悪いけれどそれは無理ね
2、今まで通り寄宿舎で過ごしていいなら良いわ。そうじゃなければ、お断り
3、……戻らないと上里さんが戻らないんでしょう? なら良いわ。戻ってあげる


↓2
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 22:20:18.92 ID:Aj7c+KRQ0
2
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 22:23:01.98 ID:gsPJ4q9rO
2
674 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/05(木) 22:37:43.12 ID:+AIoWnCbo

では短いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 22:45:42.00 ID:gsPJ4q9rO

戻ってくるのは同じでも監禁か寄宿舎生活ならできれば後者がいいけど…
それにしても千景の殺意が高過ぎてどうしたらいいのか
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/06(金) 01:51:10.25 ID:NcKU0/wcO

千景と仲直りしたいなあ
677 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/06(金) 22:49:32.12 ID:41C1j8zUo

遅くなりましたが少しだけ
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/06(金) 22:53:57.25 ID:OlvYWh2XO
やったぜ
679 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/06(金) 23:42:15.16 ID:41C1j8zUo

陽乃「そうねぇ……」

勇者達はともかく、

大社は気絶させてでも連れ戻してきて欲しいと思っていることだろう。

そうしなければ、街中に爆弾が仕込まれているようなもの……だろうか。

陽乃は少しだけ考えて

それは言い過ぎかもしれないと、苦笑する

陽乃「今まで通り寄宿舎で過ごしていいなら良いわ。そうじゃなければ、お断り」

今までも不自由は多かった。

けれど、お風呂に入れるのが良い

ご飯だって普通に食べられる。

千景「あな――」

若葉「分かりました。交渉します」

何かを言いかけた千景を制して、

若葉が答える

交渉しなければ、その希望が叶わない

そう言った若葉に、陽乃の隣にいる友奈が目を細める

陽乃「仕方がないわ」
680 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 00:36:02.07 ID:UOdowrQAo

大社としては、陽乃を管理下に置いておきたいはずだ

何かやらかさないように、

勇者達を傷つけないように

ちゃんと管理しておきたいだろうし、

陽乃の力を解析したいと思っていることだろう。

寄宿舎に戻せば、陽乃はまた勇者達に危害を加える可能性がある。

陽乃がそんなことをしないと言って、信じるだろうか

答えは否だ。

しかし、陽乃が寄宿舎に戻ることを拒めば、

脅威は街の中へと消えることになる

大社は必ず、陽乃が戻ることを許可してくれる

けれど……絶対にいい顔しないだろう

杏「交渉するにあたって、久遠さんにはもう一日だけ街にいて頂く方が良いですね」

陽乃「戻ったらだめなの?」

若葉「大社の方に連れて行って良ければ」

陽乃「あー……」
681 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 01:18:24.40 ID:UOdowrQAo

陽乃の要望通りに寄宿舎に戻してしまうと、

連れ戻してきたにも関わらず

大社から勇者への信頼に影響がある。

特に、一番友好的である若葉とひなたに迷惑がかかることになる。

今までの関係と同様にそこまでの関係でなかったならそれでよかったけれど

九尾も気に入っているひなたに迷惑をかけてしまうと、

九尾は恐らく……止まってはくれない

そうなったら、終わりだ。

隣にいる友奈の方に目を向けてみると

拳を握りしめているのが見えた。

九尾は九尾でも、今は友奈である以上……感情の出し方は友奈のようだ

友奈「久遠さん」

陽乃「分かってる……上里さんが大変だものね」

赤い瞳の友奈

その目が細まっていくのを一瞥し、陽乃は頷く

陽乃「それで? 私はまたここにいたらいいのかしら?」

杏「いえ……久遠さんさえよければですけど……私の家に来ませんか?」
682 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 01:20:03.11 ID:UOdowrQAo

では短いですがここまでとさせていただきます
明日は可能であれば早い時間から
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 01:22:37.04 ID:KOKrT+ROO

まさかのお泊まり
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 02:02:20.59 ID:lkRl4jTko

これからは千景攻略が鍵になりそう
685 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2020/11/07(土) 02:41:52.23 ID:0Z6ZEXQt0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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686 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 05:34:34.03 ID:b8LPK0ODO

そういえばここまで杏本人とはあまり交流してなかったから丁度いいかも
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 09:56:14.80 ID:F3lw1VXs0
タマともそこそこ交流できそう
688 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 19:24:40.89 ID:UOdowrQAo

では少しだけ
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 19:30:32.10 ID:rmvWWRq7O
おk
690 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 19:40:11.10 ID:UOdowrQAo

陽乃「伊予島さんの……?」

杏「はい」

陽乃「大丈夫、なの?」

陽乃の噂はこの四国全土に広まっている

全人口ではないかもしれないが、

老若男女問わず、多くの人がが知っていることだ

それは、杏の両親であっても例外ではない。

いくら杏からの紹介とは言え、周囲の人々から嫌われている人間を連れ込むのは良く思わないはずだ

陽乃「私のこと、知っているんでしょう?」

杏「知っています」

陽乃「だったら――」

杏「大丈夫です。あの日、久遠さんを見たのは私だけではありません」

陽乃「………」

杏はもう一度大丈夫です。というと、

久遠さんさえよければですから。と、続ける
691 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 20:04:43.46 ID:UOdowrQAo

友奈「久遠さんをここにもう一日いさせるのは、不安です」

陽乃の隣にいる友奈はそう言うと、陽乃へと目を向ける

心配している瞳

ここよりは、杏のところに厄介になったほうが良いという考えを感じる

この友奈からしてみれば、伊予島毛にどんな災難が降りかかろうとも、

陽乃が無事ならそれでいいのだ

球子「でも杏はどうするんだ?」

杏「わたしも久遠さんと家に残るつもりだよ」

球子「だったらタマも残るぞ!」

若葉「土居さん!」

球子「杏一人残していけっていうのか?」

杏「タマっち先輩……」

球子「杏が残るならタマも残る」

陽乃「そこは伊予島さん次第になるわね」

杏「……久遠さんは、私と一緒に来てくれるんですか?」



1、ええ、その方が良いわ
2、一緒に野宿しましょ
3、悪いけれど……やめておくわ


↓2
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 20:10:49.73 ID:MRt0j+hJO
1
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 20:11:27.79 ID:Aqw+yUZP0
1
694 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 20:28:08.70 ID:UOdowrQAo

↓1コンマ判定

1,3,9 杏
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 20:29:24.60 ID:MRt0j+hJO
696 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 21:19:35.33 ID:UOdowrQAo

陽乃「ええ、その方が良いわ」

杏「良かった……」

安堵したように零した杏は、

ほっと胸を撫で下ろすと、球子へと目を向ける

球子の視線を感じて笑うと

僅かに視線を逸らし、目を閉じて……開く

杏「タマっち先輩と私と久遠さんの三人で外泊許可をください」

若葉「分かった」

友奈「大社が認めてくれるかな……」

若葉「事後承諾で押し通す。久遠さんを寄宿舎に連れ込むよりはマシだろう」

やや強硬手段だが、

陽乃が条件を飲まなければ戻らないと言っている以上

そうするのが最善だった。

なんなら寄宿舎に連れ帰っても良かったのか。とでも言えば良いと、若葉は答える

陽乃「上里さんを連れて行かれて、気が立ってるわね」

友奈「……大丈夫。ひなちゃんは問題ないよ。私が付いてる」

陽乃にしか聞こえないように傍らの友奈は囁く
697 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 21:41:29.31 ID:UOdowrQAo

千景「……私」

友奈「ぐんちゃんは私達一緒に戻ろう?」

千景の隣にいる、本物の友奈の言葉に千景は眉を顰める

本物か偽物か。

まだわかっていない千景の敵意を感じても友奈は笑みを浮かべる

弾かれる可能性を考えながら、それでも手を差し伸べた

友奈「あんちゃん達を信じよう。久遠さんを……信じよう?」

千景「……高嶋さん」

若葉「私と友奈、郡さんは戻る。土居と伊予島は久遠さんと……」

陽乃「?」

若葉「お願いしますよ。久遠さん」

問題を起こさないでくださいと言いたげな視線を受けて、

陽乃は肩をすくめて笑って見せる

専守防衛

陽乃はそれを主に置いているつもりではある。

九尾も、害があると判断さえしなければ、

人間自体を有象無象として関わることさえしない。

陽乃「大丈夫よ。大丈夫」

球子は不安だが、杏がいれば問題はない

あるとすれば……杏の両親とその周囲だ
698 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 21:59:52.68 ID:UOdowrQAo

若葉「それで、どちらが本物の友奈なんです?」

友奈「どちらも何も、最初から動いてないですよ」

陽乃の隣の友奈、九尾はその姿を消し去って、答えとする。

千景はそれを見送ってから大鎌を畳み、収納すると

陽乃を睨んで……目を背ける

千景「せいぜい……大人しくしておくことね」

陽乃「この神社で寝泊まりしなくていいなら、蝶が止まれるくらい大人しくなれるわ」

『虫が入り込むではないかや?』

陽乃「うるさいやめて、あれトラウマになりそうなんだから」

千景「……何言っているの?」

陽乃「こっちの話。とにかく承知したわ。伊予島さんの厚意、仇で返さないと誓うわ」

そう千景に微笑んでみたものの、

千景はそれを全く信じていないようで、目もくれない

そんな千景を見て、友奈は困ったように肩をすくめて陽乃に笑みを見せる

友奈「あんちゃん、タマちゃん。宜しくね」

球子「あぁ、任せとけ」

友奈の突き出した拳に、球子もこつんっとぶつけて頷く

そうして杏、球子、陽乃を残し、

若葉、千景、友奈は神社を後にした
699 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 22:15:13.32 ID:UOdowrQAo

√ 2018年 8月2日目 夕:

0 00 最悪
1〜3  良い
4〜6  普通
7〜9   悪い
ぞろ目 最良

↓1
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 22:17:34.91 ID:Aqw+yUZP0
701 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 22:58:35.04 ID:UOdowrQAo

√ 2018年 8月2日目 夕: 伊予島家


杏と球子と共に杏の実家へと向かった陽乃は、

親友に忌避されたと言うこともあって、

いくら杏の両親でも……と、あまり期待はしていなかった

杏が言うから受け入れてはくれるが、嫌悪感を感じるだろうと。

しかし、それが杞憂であるかのように、伊予島夫妻は迎え入れてくれた

「いらっしゃい、話は聞いているわ。久遠……陽乃さんね?」

陽乃「は、はい……すみませんが――」

「大丈夫。そんなに気にしなくていいの」

杏「久遠さん、大丈夫ですよ」

陽乃「でも……」

「まず上がりなさい。込み入った話はそれからでもできる」

渋る陽乃に杏の父はそう声をかけて、招く

球子「お邪魔しまーす!」

杏「あっ、タマっち先輩手を洗ってください!」

上がっていく二人

残った陽乃を杏の母親は見つめて、微笑む

「あの人、表情はあれだけど……貴女のこと嫌っているとかではないから安心して良いからね」

陽乃「あ……はい。ありがとうございます」

靴を脱いで、

片足跳んでいる球子の分も一緒に揃えて上がると、

杏の母親は「しっかりしているのね」と、笑みを見せた
702 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 23:02:28.82 ID:UOdowrQAo

では途中ですがここまでとさせていただきます
明日は可能であればお昼ごろから
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 23:18:48.29 ID:MRt0j+hJO

散々酷い仕打ち受けてきた分、杏の周りが暖かい…
そしてやっと運も向いてきていい感じだな
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 23:32:22.26 ID:lkRl4jTko

杏は陽乃さんのこと結構好意的に見ているけど、タマは未知数だよな
ちょっと心配
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/08(日) 02:31:55.81 ID:/bBqSP3WO

判定はご両親の受け入れ度だったのかな
なんにせよよかった
706 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/08(日) 17:13:01.71 ID:FmzRiwS4o

では少しずつ
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/11/08(日) 17:28:10.67 ID:5zS6Mu/nO
来てたか
708 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/08(日) 18:14:05.54 ID:FmzRiwS4o

リビングへと上がると杏の父、杏、球子がすでにいて、

予め連絡を貰っていたからか、お菓子と飲み物が用意されていた

杏「久遠さん、どうぞ」

球子「まだ手を洗ってないだろーっ」

杏「久遠さんはちゃんと洗ってから来るから良いの」

球子「あんずーっ」

茶番……ではないだろう。

杏と球子の関係が垣間見えるのを横目に、

陽乃は手洗い場へと向かって、手を洗う

『ふむ……入浴しておいて良かったのう』

陽乃「ほんと……あんな状態で人様の家に上がるなんて出来ないわ」

リビングへと戻って、球子の隣に座る

杏の隣は、球子が許さない

「改めて、いらっしゃい。久遠陽乃さん。土居球子さん」

陽乃「今日はすみません、急に」

「良いのよ。驚きはしたけれど……友達が家に来るなんて、初めてで、嬉しい限りだわ」

杏「お母さんっ」

球子「寄宿舎では、いっつも仲良くさせて貰ってる……ます」

球子のちょっぴり詰まった物言いに、

杏の母親はにこやかに笑って「ありがとう」と答えた
709 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/08(日) 18:30:00.01 ID:FmzRiwS4o

杏は小学生の頃病弱で一度、原級留置となっている

そのため、1年、2年と仲良くなった友人達からは一つ遅れ、

年下のクラスメイトと同じ学年となってしまった。

それがきっかけで、だんだんと疎遠になり、独りになることが増えた。

杏はそう言った経験もあって、家に友人を呼んだことはないのだ。

いや、呼べなかったのだ。

陽乃「私は……その、とてもと言うほどではありませんが、良くして頂いています」

杏「……あ、えっと、久遠さんはね。伊予市の方なんだって」

「知っているよ。話も噂も、色々と耳にするからね」

杏「お父さん、久遠さんは――」

「分かっている。見ればわかる……噂ほどの極悪人なら、こんな顔つきはしていない」

陽乃を見つめ、

そう言い切った杏の父は、自分の前に置かれているティーカップに口をつけたが、

杏の母親はそれを一瞥して「何言ってるんだか」と苦笑する

「あなたの人相判断なんて、映画で見たマフィアが参考じゃないの」

「ぶふっ」

球子「うわっ」

「も、申し訳ない――お前が余計なことを言うから」

「あなたが下手なこと言うからでしょ。もう、球子さん大丈夫?」

球子「あ、はい……大丈夫です」

杏「顔にかかってるよ、タマっち先輩」
710 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/08(日) 18:52:23.25 ID:FmzRiwS4o

伊予島家は、父も母も、杏自身も

みんながみんな、優しく仲の良い……温かい家庭だったのだろう

陽乃の家だって、悪くなかった

仲が良くて、温かくて

神社の神主や巫女というのもあって、週末に家族でお出かけ……なんていうのは滅多になかったけれど

それでも、仲は良かった。

陽乃「………」

『主様』

陽乃「……大丈夫」

杏の家族に魅せられたからと言って

自分のそれを奪った人たちを殺そうとは思わない

死んでも良いとは思うけれど、殺す気はない。

動悸が強くなるのを感じて深呼吸をすると、球子が気付く

球子「なんだ?」

陽乃「大したことじゃないわ」

杏「具合が悪いなら、休まれますか?」

「もしあれなら、夕飯の時間になったら起こすから休んでいて良いのよ?」


1、休む
2、休まない


↓2
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/08(日) 18:57:03.80 ID:uEukC087O
1
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/08(日) 18:59:06.37 ID:AzX5E85g0
1
713 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/08(日) 19:42:21.94 ID:FmzRiwS4o

陽乃「そう……ですね、休ませてください」

「布団は――」

杏「大丈夫、私のベッドを使って貰う」

「そう? なら、杏と球子さんの分も用意してあるからね」

球子「タマのベッドは?」

杏「タマっち先輩は私とお布団」

球子「……抱き枕付き?」

杏「何言ってるのタマっち先輩」

球子は杏を抱き枕にするつもりなのだろう

困った様子の杏に「抱き枕」と言ってぎゅっと抱き着く

陽乃「邪魔ものが行くお部屋はどこかしら?」

杏「タマっち先輩離れてっ」

球子「ベッドはあげても杏はあげないからなっ」

陽乃「ええ、肝に銘じておくわ」

杏「タマっち先輩っ」

杏に押し離されて、球子はようやく離れたものの

その目は陽乃を見ている

九尾の幻惑の力を見せられて、

いつすり替えられるかもわからず……警戒しているのだろう
714 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/08(日) 19:55:25.21 ID:FmzRiwS4o

案内された杏の部屋は、綺麗にされてはいたが……8割が本だった

本棚はみっちりと本が納められ机の上も、本の山だ

球子「寄宿舎以上だな」

杏「あはは……だ、大丈夫。寝る場所はあるから」

『寄宿舎は寝台の上にも書物があったぞ』

陽乃「貴女ね……」

九尾がどこまで侵入しているのか気になるものの、

聞いたら何が出てくるかは分からない

杏の招きに応じて、ベッドを借りる

杏「熱とかはありませんか?」

陽乃「大丈夫」

球子「あんな場所で寝るからだぞ。横にすらならなかっただろ」

陽乃「分かるの?」

球子「どう寝たのかくらい分かる。虫よけも何もない。本物のサバイバル。タマでもやらない」

陽乃「虫が服の中を這いずってる感触はトラウマになるわ」

杏「えぇ……」

球子「そこでタマを見るなっ! 流石にタマも引く!」
715 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/08(日) 20:24:41.60 ID:FmzRiwS4o

陽乃「あら、もしあれなら一緒にガチバルやろうと思ったのに」

球子「ガチバル?」

杏「タマっち先輩……?」

陽乃「二日間食事と風呂無し、廃墟で座って寝るの」

球子「良いな――ってぇなるか!」

球子は声を張り上げてベッドを叩く

大声を出さないでと諫める杏をよそに、

陽乃は薄い掛布団を引き上げて体を覆う

ぼふんっと空気の抜けたベッドは、埃を感じない

杏「でも、久遠さん全然いい匂いですよ」

球子「確かに臭くないな」

陽乃「ちょ……嗅がないで! 朝温泉入ってきたのよ」

布団をめくろうとする球子を押し返して、布団を死守する

昨日の朝まではベッドの上だったが、拘束具の有無でまるで感触が違うし

杏のベッドは、

寄宿舎で使っているものよりも、陽乃が家で使っていた物よりも、良質に感じる

陽乃「……良いご両親ね」

杏「はい……でもきっと、久遠さんがいなければ今はもういなかったと思います」
716 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/08(日) 20:41:04.27 ID:FmzRiwS4o

陽乃「買い被り過ぎだわ」

杏「いえ……だって、久遠さんはあの当時からバーテックスと戦っていたじゃないですか」

車で逃げる道中、飛来する白い化け物に突っ込んでいく人を杏は見ている

両親だって……避難所に現れた化け物を片っ端から殴り飛ばしていく人を見た。

襲い来る異形――バッテックスを打倒していく少女

車を吹き飛ばし、建物を崩壊させ、人間を喰らいつくす化け物に対抗し得る

それは確かに、言いようによっては化け物だったかもしれないけれど、

間違いなく……勇者だった

杏「久遠さんは多くの命を救いました。誰が何と言おうと……久遠さんを恩人だと思っている人はいます」

球子「杏……」

杏「今生きている人々には希望がありません。だから、あんな酷い噂であろうと希望と掲げて縋ってしまうんです」

陽乃「なら、どうすると?」

杏「私達が勇者として、希望になればいいんです。いつか襲撃があっても、確実に勝利して、守り抜くんです」

勇者がいれば、大丈夫だと

いつか、失ったあの日を取り戻すことが出来るのだと

そう思わせられるような活躍をして見せるべきだと……杏は言う

杏「そのために、力を貸して貰えませんか? 私達と……仲良くなっては貰えませんか?」


1、私と仲良くなると死ぬわよ
2、考えさせて
3、気持ちは嬉しいけれど……問題が解決するまでは駄目よ。大社が煩いわ
4、その言葉は重いわよ。責任とらないからね?


↓2
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/08(日) 20:44:28.74 ID:7XZXt0BS0
4
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/08(日) 20:47:38.38 ID:zulLhKmiO
4
719 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/08(日) 21:31:38.43 ID:FmzRiwS4o

陽乃「言っておくけれど……その言葉は重いわよ。責任とらないからね?」

杏「……承知の上です」

球子「杏、本気か?」

杏「うん。私は久遠さんの力になりたい」

足手纏いなのは分かっている

力不足なのも分かっている

けれど、杏は陽乃を一人にはしたくないと思う

誰も寄り添ってくれない英雄の物語など、杏は好みではない

たとえその英雄が望んでいるのだとしてもだ

陽乃「噂を知っているのに?」

杏「関係ありません」

陽乃「周りの人から、色々言われるのよ?」

杏「周りから浮くのは慣れています」

球子「待て杏」

一人先行していく杏の肩を叩いて、球子が止める
720 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/08(日) 22:33:59.27 ID:FmzRiwS4o

杏「タマっち先輩」

球子「杏が本気なのは分かった……正直、そんな無理はして欲しくない」

でも、と球子は言う

球子「どう言ったって無理そうだからタマも一緒だ」

陽乃「本気なの?」

球子「本気だ。悪いか?」

グッと距離を詰めてきた球子は、

ベッドに横になっている陽乃の目線に合うよう屈んで、杏の肩を掴む

杏がどうしてもと言うのなら付き合う

そして、杏を護る

球子「杏がこんな様子なんだ。久遠さんだって断り切れないだろ?」

陽乃「………」

球子「だから、タマもだ。どうせ友奈も若葉もだろうし……仕方がない。付き合ってやる」

杏「そんな嫌々は駄目だよタマっち先輩」

球子「……杏が杏だって証拠も、久遠さんが久遠さんだって証拠もないんだ。仕方がないだろ」

九尾の力ゆえに信用は出来ない

自作自演の可能性だってある

それでも、杏が杏だと信じて球子は言う

球子「でも、杏が偽物だったとしたら……久遠さんは一人が寂しいから誘ってることになる。だったら付き合うしかない」

だろ? と、球子は苦笑した
721 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/08(日) 22:36:58.53 ID:FmzRiwS4o
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/08(日) 22:50:34.38 ID:9m1bzpwbO

両親が救われたのもあってか杏の陽乃さんへの思い入れが若葉たち以上だな
今回は杏が陽乃さんのヒロイン候補になりそう
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/09(月) 00:28:20.63 ID:Z/Wlh1zaO

頼れる仲間みたいなのが増えるのは嬉しいな
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/09(月) 00:34:55.67 ID:dtltR1cR0
伊豫稲荷の話はデータ2の頃から出てたけど、
伊予市の名前が出たのは初めてか?
725 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/09(月) 22:30:25.26 ID:L8DQrONTo

すみませんが本日は所用のためお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/09(月) 22:32:36.45 ID:Utrm9dO0O
乙です
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/10(火) 22:31:07.06 ID:i20nADzlO
今日も休載?
728 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/11(水) 00:43:18.06 ID:FHIW4ULNo

遅くなりましたが、少しだけ
時間も時間のため、安価は無しです
729 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/11(水) 00:58:11.13 ID:FHIW4ULNo

陽乃「……何よ。それ」

もちろん、今ここにいる杏は本物だ。

九尾の作り出した……あるいは、九尾が化けた偽物などではない。

しかし、球子はそれを知らない

そして――きっと、昼間に陽乃が友人として接触したことがきっかけで

杏の今の押しの強さに抗えないとみているのだろう

陽乃「私は別に……」

『寂しいのかや?』

陽乃「そうじゃない」

球子「違うのか?」

陽乃「貴女には言っていないわ」

九尾に言ったのよと取り繕うが、球子は訝しそうな表情を見せる

杏「久遠さんには、聞こえるんですか?」

陽乃「信じるの?」

杏「ひなたさんから話は聞いてますし、神社でも見せて頂いたので」

陽乃「……なるほど」

ひなたがどこまで話しているのかは知らないが、

九尾が陽乃のみに言葉を聞かせるというのを、信じるつもりのようだ

普通なら、独り言を言う変な人となりそうなものだが。
730 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/11(水) 01:42:29.29 ID:FHIW4ULNo

杏「そのひなたさんですが――」

陽乃「大社の施設なんでしょう?」

杏「はい。ただ……問題は大社がひなたさんを久遠さん寄りの人だって考えていることです」

球子「杏……?」

杏「タマっち先輩もひなたさんと若葉さんが久遠さん寄りの人だっていうのは分かってるよね?」

球子「ん〜……まぁ、何となくは」

あやふやな答えを返す球子に苦笑いを浮かべた杏は、

陽乃の方へと向き直って、真剣な表情を見せる

杏「前回……若葉さんは久遠さんを倒しましたが、本当に斬ったわけではありません」

友奈や千景が大怪我とまではいかなかったにせよ

治療が必要な状態にされたことには変わりがない

それにもかかわらず、陽乃はほぼ無傷だった。

それはもちろん、九尾の力があってこそなのだが

大社はそう考えずに、若葉が仲間よりも陽乃を優先したと考えている

そう考えていない人もいるが、そうではないか……という疑いがかかっていることが重要なのだ

杏「大社は若葉さんの抑止力として、あえてひなたさんを組織下に置いておくつもりの可能性があります」
731 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/11(水) 02:02:04.01 ID:FHIW4ULNo

それは言い換えれば、

陽乃を寄宿舎に戻す代わりに、ひなたが大社預かりになる可能性があるということだ

それも、非常に高く。

巫女としての能力が高いがゆえに、害されるわけにはいかないと言う建前で。

それに対して抗議することは出来る

使える文句もいくつか考えられるが、果たして……それが通じるかどうか。

陽乃「やっぱり私、逃げたほうが良いかしら」

杏「今更どうにもなりませんよ」

球子「若葉が直訴に行ったんだ。ここから逃げるってなったら余計ややこしくなるだろ」

陽乃「そう、よね……」

自分の境遇を優先するのは、人として必然と言えなくもない

しかし、今の酷い環境の中で良くしてくれた人を道連れにするのは少し違う。と、思わなくもない

陽乃がそう思い悩むような少女だからこそ、九尾は悪態をつく

『……気にすることはなかろう』

陽乃「まぁ」

心配をすべきはひなたよりも大社だ

ひなたに何かがあれば、この妖狐が影を伸ばすだろう

そうなった場合は、あまり考えるべきではない
732 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/11(水) 02:02:57.46 ID:FHIW4ULNo

では短いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/11(水) 02:04:26.85 ID:uHn1gfZfO

なんか申し訳ないな
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/11(水) 06:48:06.04 ID:hPmlZVy9O

事実上ひなたが人質にされるわけか…
助けたら助けたでもっと拗れそうだしどうしたものか
735 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2020/11/11(水) 14:16:44.13 ID:jm95pkoQ0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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736 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/11(水) 22:04:38.00 ID:FHIW4ULNo

遅くなりましたが、少しだけ
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/11(水) 22:13:51.79 ID:6KmQdN4qO
よしきた
738 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/11(水) 22:54:10.37 ID:FHIW4ULNo

杏「久遠さんはやっぱり、優しい人ですね」

陽乃「上里さんが相手だからよ……みんなのことを考えられるわけじゃないわ」

杏「それが普通だと思いますよ」

誰も彼もに手を差し伸べ気を回せるのは、普通とは言えない

自分の友人知人にそうできるのが……良い所だろう

人々に嫌われ、大社に敵視されながら、

勇者とも敵対に近い関係にあってなお、ひなたのことを考えられるのなら

それは優しいと言えると、杏は思う

杏「ひなたさんなら大丈夫です。巫女の適正があるある以上、どうにかできるとは思えませんから」

陽乃「そうなんだけどね」

ひなたは若葉の傍に居たいだろうし、若葉はひなたが傍に居てくれた方が良いだろう

ひなたが大社預かりになったからといって若葉が千景のようにならないとは思うけれど。

千景はきっと……貴女のせいよ。とでもいうはずだが、

それに関してはひなたがどうなっていようが変わらないので、関係はない
739 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/11(水) 23:24:28.88 ID:FHIW4ULNo

陽乃「……乃木さんの説得次第、かしら」

球子「でも、あの大社が説得を受け付けるか?」

杏「ひなたさん連れて行くの……一方的だったからね」

事情の説明はしてくれたものの、だから連れて行く。という一点張りで

一緒に行動したほうが安全だと言う若葉の言葉は受け入れて貰うことが出来なかった。

だからこそ、

若葉は事後承諾で杏たちの外泊を押し切ってやろうと言うのだが。

ひなたを取られて腑抜けるのではなく

やり返してやろうと言うのは……少し、感心する

杏「久遠さん、眠くありませんか?」

陽乃「まさか、今までのが寝物語だったわけじゃないでしょう?」

杏「そうですね」

小さく笑った杏は、少し休んでください。と、球子を引っ張る
740 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/11(水) 23:44:21.10 ID:FHIW4ULNo

球子「あんずっ……久遠さんを一人にしたら――」

杏「そんなこと言ったら、私達寝れなくなっちゃうよ」

球子「……交代で見張るか?」

陽乃「私の寝込みを襲おうとしたら、殺されちゃうわよ」

茶化すように言う陽乃だが、それは冗談ではない

陽乃は眠っている間に起きていることを制止することは出来ないため

寝込みを襲おうとした何者かがいた場合、

九尾がそれをどうにかしてしまうのを止めることが出来ない

陽乃「絶対、やったらだめだからね」

球子「そう言われると――」

杏「駄目だよタマっち先輩」

球子「分かってるって」

冗談だってといった球子は、後で少し……とちょっぴり思ったものの、

しかし、神社でのことを思えばやはり委縮せざるを得ない

球子「まぁ、ゆっくり休むんだぞ」

陽乃「ええ……二人もね」

陽乃は頷いて微笑み、目を閉じる

質の良いベッドに、陽乃は緩やかに眠りへと誘われるのを感じた
741 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/11(水) 23:56:11.48 ID:FHIW4ULNo

√ 2018年 8月2日目 夜:伊予島家

01〜10 九尾
30〜39 友奈
51〜60 杏
61〜70 若葉
86〜95 球子

↓1のコンマ

※それ以外は通常
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/11(水) 23:56:56.58 ID:C+JPwFzB0
743 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/11(水) 23:58:12.74 ID:FHIW4ULNo

では短いですがここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/12(木) 00:10:30.74 ID:hnZLLAMaO

タマっち先輩は九尾の力を見てるのと杏の心配で警戒心がちょっと強めだな…千景と違って話せば分かってくれそうだけど
一方で積極的に味方する杏のターン継続か
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/12(木) 07:47:50.21 ID:h1ghYy600

心を開ける人間が必要な状況だから助かるな
746 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/12(木) 21:33:58.82 ID:TU5bEY/+o

では少しだけ
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/12(木) 21:39:25.66 ID:wTVojQppO
かもーん
748 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/12(木) 22:07:59.95 ID:TU5bEY/+o

√ 2018年 8月2日目 夜:伊予島家


夕食と入浴を終えて、

寝間着がないと言うことで……陽乃は杏の母の寝間着の予備を借りることとなった。

球子は杏の予備を借りた。

杏「久遠さん、ゆっくり休んで良いんですよ?」

陽乃「無理言っているんだから、少しくらいはね」

食事後の洗い物、風呂の準備

それを陽乃は自主的に手伝っていて、

母親も杏もそんなことしなくても良いのにと、ちょっぴり申し訳なかった

陽乃は杏の友人で、客で、そして何よりも勇者である。

一宿一飯の恩義という言葉はあるものの、

そうしなければならないと言うものではない。

杏「ほんと、噂と違いすぎていて困っちゃいます」

陽乃「噂だと、私は傍若無人……暴虐無人の方が良いかしら? そんな人なのかしら」

杏「殆どそんなものです」

陽乃「伊予島さんがそうして欲しいならするけれど」

陽乃が茶化すように言うと、

杏はお願いですから止めてくださいね。と、苦笑する
749 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/12(木) 22:42:46.03 ID:TU5bEY/+o

杏「久遠さんって、読書もお好きでしたよね」

陽乃「ええ、だから正直……伊予島さんの部屋は私にとって魅力的だわ」

至る所に文庫本が置かれている部屋

ちらりと見て覚えのあるタイトルも散見されるが、

そうではないものも多い。

文庫本の総量としては、杏の方が上のようにも思えた

陽乃「私が読書好きだなんて、誇張も良い所ね」

杏「いえ、そんな……」

陽乃「小学生の頃、色々あったんでしょう? 今は大丈夫なんだったかしら」

杏「勇者の力を授かってからは体調を崩すことも無くなって、落ち着いています」

陽乃「勇者の力……ね。貴方は私と伊予島さん達の力の違いをどう見てる?」

杏「どう……と言われても困りますけど」

そうですね。と、杏は呟く

杏「少なくとも同質ではないと思います」
750 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/12(木) 23:09:07.57 ID:TU5bEY/+o

細かく言うのならば、

勇者達が神樹様から供給される力を利用しているのに対し、

陽乃は、九尾もそうだが神樹様を一切介さずに力を利用している

そのため、大社が解析することは出来ないし

それを実現させるためには

陽乃に力を貸している九尾の全面的な協力が必要になってくる

勇者の力が水であるのなら、

陽乃の力は油だと言っても良いのかもしれない

杏「神様の性質自体が違う……大社の考えや噂の言葉を借りるのであれば、天の神と地の神。それくらいの違いはあると思います」

陽乃「そう」

『妥当な理解であろうな』

九尾や陽乃の協力がなければ、そこまでが限界だろう

陽乃の力が九尾以外にもあるとか

陽乃の力が人体にも悪影響を及ぼしたり、本当に神様も殺せるというところにまで到達はしない
751 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/12(木) 23:32:23.27 ID:TU5bEY/+o

陽乃「そう言う、神様が云々って小説はあったりする?」

杏「えっと……そう言うのは、無いですね」

陽乃「そう……」

陽乃の神社が無事ならば、多少の文献が残されていたはずだが、

残念なが焼失している

一般の神社やお寺、資料館にも神様に関するものはあるが、

陽乃……久遠家のことに関しての物は存在していないだろう

せめて神様を扱った物語が読めれば……と思ったけれど、今は難しい

杏「あの、久遠さん」

陽乃「なに?」

杏「タマっち先輩、悪気はないんです。ただ、私のことを心配してくれているだけで」

陽乃「大丈夫よ。そのくらい分かってる」

球子の反応くらいで敵対しているだなんて思うつもりはない

陽乃「せめて、郡さんくらい敵意むき出しじゃないと」

杏「冗談になりませんよ」

陽乃「ふふっ、ごめんなさい」


1、どうしたらいいのかしらね、ほんと
2、ありがとうね。助かるわ
3、本当に大丈夫? 怖くないの?
4、バーテックスが来る頃には、長野……どうなっちゃうのかしらね


↓1
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/12(木) 23:34:24.09 ID:smuW1OoqO
4
753 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/12(木) 23:40:24.52 ID:TU5bEY/+o

では短いですがここまでとさせていただきます
明日は恐らくお休みをいただくことになると思います

再開は明後日、可能であれば早い時間から
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/12(木) 23:45:32.89 ID:smuW1OoqO

そういえば四国での初戦闘は一ヶ月後だったっけ
うたのん達と接触できる機会あるかな
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/13(金) 00:48:27.31 ID:8/0AduRrO

さすがに長野までは手回らないかもねえ
今自分のことすら精一杯だし
756 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/14(土) 21:17:00.24 ID:84spaLMfo
遅くなりましたが、少しだけ
757 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/14(土) 21:17:30.08 ID:84spaLMfo

陽乃「バーテックスが来る頃には、長野……どうなっちゃうのかしらね」

杏「長野……白鳥さんの件ですよね」

陽乃「ええ……」

現状では定期連絡も行えており、

向こうでの戦闘は行われているものの、問題はないという話だ

だが、それがいつまで持つのか。

長野はここと違って、たった一人の勇者が守っている

物量作戦で押し込まれる可能性はあるし、

一日ではなく、連日の襲撃で疲弊させることも可能だ

今日は無事でも、明日は?

明日は無事でも、来週、来月……

長野が無事であると言う保証はない

杏「久遠さんは長野の方に行きたいと?」

陽乃「ここで時間を潰しているくらいなら、行くべきとは思うわ」
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/14(土) 21:18:15.87 ID:boY+Hn+t0
なるべく諦めないし
759 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/14(土) 22:08:17.64 ID:84spaLMfo

杏「ですが、戦装束がまだ万全ではありませんし……四国の守りを無くすわけにはいきません」

陽乃「それは分かってるけれど、じゃぁ……長野は捨て駒なの?」

杏「………」

杏も陽乃も、

長野が大局的に考えれば、必要な犠牲として考えられているとみている。

勇者の力があるとはいえ、

ここおから長野までの道のりは決して楽ではない

救出に行くのは簡単ではなく、

行けたとして、救出できるとは限らない

ましてや、長野の勇者だけならば可能性もあるが……一般の人たちは連れ帰ることは不可能といっても良い

そうなったら、長野の勇者は出てくることを望まないかもしれない

陽乃「必要な犠牲があるって考えには一理ある。けれど、それを認めるかどうかはまた別の話だわ」

杏「久遠さんは、関係ない県の人たちも救いたいと?」

陽乃「仮に……仮によ?」

陽乃はあえてそう前置きして、咳払いする

この言葉で勘違いされては困るからだ

陽乃「仮にも勇者であるのなら、そこに生存者がいると知りながらただ手を拱いているだけなんて……許せると思う?」
760 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/14(土) 22:25:33.91 ID:84spaLMfo

杏「それは……」

それは、きっと勇者と呼ばれるもの考えなのだろう

しかしながら、もし……それを成し遂げられるのだとすれば

それはもはや勇者などではなく。

陽乃「思う?」

杏「あ……い、いえ。思いません」

勇者ならば捨て置けない

なんとしてでも救おうとするだろう。

だが、陽乃はそれを成し遂げたとて……認められるだろうか?

いや、陽乃はそもそも誰かに認められたいなどと思っているのだろうか

ただ単純に、そうあるべきではない。と、思っているだけなのではないかと、杏は思う

だとしたら、やはり陽乃は……ただただ、優しい人でしかない

それ以上に、優しすぎる人でしかない

杏「あの……久遠さん」

陽乃「なに?」

杏「もし、長野に行けるのなら行きたいって思いますか?」
761 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/14(土) 22:55:13.65 ID:84spaLMfo

陽乃「あら。良い回答したら長野旅行プレゼントして貰えるの?」

杏「そういうわけではないですけど……」

陽乃「ふふふっ、冗談よ」

長野に行けるのなら長野に行きたいのか

救えるのなら救いたいのか。と、、杏は聞きたいのだろうと陽乃は苦笑する

濁したわけではないが

ついさっきはちゃんと答えなかったからだろう

陽乃は、自分が生き残ることを主としているけれど

だからといって、周りを見捨てられるわけではない。

長野に行くことが出来て、

そこで戦っている勇者を救えるのならば……と、考えないことはない。

陽乃「大社に、伝える?」

杏「伝えたところで、久遠さんのことは良く考えて貰えないと思います」

陽乃「そうよねぇ……」


1、バーテックス、叩きのめしたいかな?
2、行けるのなら行きたいわ。ここにいたって、ね?
3、勘違いされると困るのだけど……私、別に人助けしたいわけじゃないからね?


↓2
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/14(土) 22:56:48.30 ID:eApRcRd40
2
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/14(土) 22:57:06.06 ID:Bg+aW/L00
2
764 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/14(土) 23:09:17.38 ID:84spaLMfo

では短いですがここまでとさせていただきます
明日は可能であればお昼ごろから
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/14(土) 23:35:17.50 ID:Mzmr8n5XO

うたのん達だけを助けるならまだしも諏訪の人達全員となるとなぁ…
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/15(日) 03:17:58.34 ID:9fEMO8NxO

陽乃長野へ行くのか
767 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/15(日) 19:31:34.06 ID:Isg1Is6Go
遅くなりましたが、少しだけ
768 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/15(日) 19:32:01.45 ID:Isg1Is6Go

陽乃「行けるのなら行きたいわ。ここにいたって……ねぇ?」

杏「それは、そうかもしれません」

長野までの道のりは決して楽なものではない

辿り着いたとしても、そこでの生活は辛く苦しいものであることだろう

しかし、それがどのようなものであろうと、

ここで民衆に恨まれ、憎まれ、疎まれ

大社から敵視され、勇者と一触即発の状態でいるよりは

陽乃のことを知る人のいないであろう長野にいる方が、ずっといいはずだ

杏「久遠さん、長野に行かれるんですか?」

陽乃「ちょっと、考えたけど……」

陽乃はそう言って、苦笑する

陽乃「そうしたら、私絶対に見つからないじゃない? 大変な事になるわよね?」

杏「なりますね……でも、大社なら困らせても良かったと思います」

自分たちが困ることも分かってはいる

しかし、それを望むのならそうしてくれても良かったと……杏は思う
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/15(日) 19:34:41.30 ID:I7yD0N6kO
きてたか
770 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/15(日) 20:28:38.36 ID:Isg1Is6Go

杏「捜索は大変になると思いますけど、仕方がありません」

陽乃「捜索だけじゃないでしょ……乃木さん達が手引きしたのかもしれないって話にまでなると思うわ」

杏「ひなたさんは大社預かり、若葉さんがリーダーから外されて拘束……でしょうか?」

それでも軽い方だろうか

最悪、指名手配されていたっておかしくはない。

もちろん、指名手配された場合、

陽乃が街に解き放たれたと言うことになるので、

民衆は激高するか血眼で陽乃を探し出そうとするか。

とにかく、良いことにはならない

杏「でも、久遠さんは自分のためを考えたほうが良かったと思います……」

陽乃「そう?」

杏「寄宿舎に戻る許可が出されたとしても、以前よりも厳しい監視が付くと思います」

勇者が行うのか

巫女が行うのか

もっと別の誰かが行うのかは分からないが

少なくとも、一人でいさせては貰えなくなるだろう
771 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/15(日) 21:11:31.46 ID:Isg1Is6Go

陽乃「私って、考えてみれば劇物指定の――」

杏「そんなことないです」

陽乃「そんなことあるでしょう? 私や貴女が思いたくないとしても」

少なくとも大社や、民意ではそうなっている

それは陽乃や杏がどう言おうと関係ない

杏の両親は快く迎え入れてくれているが、

その近隣の人々が快く思ってくれているとは限らない

杏「久遠さん、長野遠征、提案してみますか?」

陽乃「どうせ却下されるわ」

杏「それはあくまで、全員で良くという話だと思います」

杏はそう言うと、少しだけ考えて……眉を顰める

杏「久遠さん一人……あるいは二人、三人なら許可されるかもしれません」

陽乃「でもねぇ……」

杏「不安ですか?」

陽乃「長野に行くこと自体は問題ないけれど……」

陽乃は、母親の保護を頼んでいる

陽乃が遠征に行ったことで

母親の安全が保障されなくなる可能性が0とは言えない
772 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/15(日) 21:22:14.85 ID:Isg1Is6Go

陽乃「私、母がいるのよ……神社で想像はつくだろうけど……」

杏「巫女……ですか?」

杏の窺うような声に、陽乃は頷く

陽乃の母は巫女として大赦に与している

だとしても、久遠の人間であることに変わりはなく、

大社内でその名は伏せられて入るものの、

いつ、なにがあるのかは分かったものではない

杏「お母さんが心配で、ここを離れられないんですか?」

陽乃「ええ、そうなるわね」

杏「……大社が、いえ、大社は信じられない。ですよね」

大社に全幅の信頼を置くことができるのであれば、

何の躊躇もいらないだろうが、そうではない

大社もそれを抑止力としたいはず

であれば、下手なことをしないという信頼は置いても良いかもしれないけれど。

杏「でも、久遠さんの力は証明できていますよね?」

陽乃「乃木さん達には悪いことをしたと思ってるわ」

杏「でも、そのおかげで勇者でさえ止められない可能性が出てきました……それが自分たちに向くことを、大社は恐れているはずです」
773 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/15(日) 21:42:43.09 ID:Isg1Is6Go

陽乃の力が、かなり危険なものであることが証明された以上、

大社は陽乃の機嫌を大きく損ねるようなことは絶対に出来ないはず。と、杏は思う

それをしてしまったら、世界が崩壊する可能性さえあるからだ

杏「きっと、お母さんは大丈夫ですよ」

陽乃「……だと、良いけれど」

杏「人は、信じられませんか?」

陽乃「そんなこと……」

杏「助けても、助けても……悪魔だなんだって、石を投げられる。そんな相手を信じるなんて、神様でもしたくないと思います」

寧ろ神様だからこそ、

そんな人間は救うどころか、神罰を与えて処刑するのではないだろうか

そうしない陽乃は、神ではない

もちろん、悪魔でもない

杏「これから、頑張りますね」

陽乃「伊予島さん……」

杏「いつか、久遠さんに信頼して貰えるように……なんて」

口にしていたら怪しいですね。と、

杏は照れくさそうに笑みを浮かべた
774 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/15(日) 22:16:05.12 ID:Isg1Is6Go

√ 2018年 8月3日目 朝:伊予島家

03〜12 杏
37〜46 球子
51〜60 若葉
89〜97 友奈

↓1のコンマ

※それ以外は通常
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/15(日) 22:18:04.26 ID:K4CToh2JO
776 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/15(日) 22:21:27.54 ID:Isg1Is6Go

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から

一日纏めは明日
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/15(日) 22:31:49.31 ID:K4CToh2JO

今回の杏は陽乃さんにとってありがたい救世主だなぁ
そして二人の急接近でタマっち先輩との三角関係になるのだろうか
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 02:00:06.95 ID:x2G0Ed4Mo

タマっち先輩と絡みたかったな
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 11:55:09.75 ID:Sb/+c5m+O

ただただお母さんが心配だなあ
780 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/16(月) 21:46:20.60 ID:SjMINkM0o

遅くなりましたが、少しだけ
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 21:47:40.86 ID:ByrYW4OJO
よっしゃ
782 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/16(月) 22:00:18.53 ID:SjMINkM0o
√ 2018年 8月3日目 朝:伊予島家


朝目を覚ますと、ちゃんとした天井が見える

カーテンに遮られた穏やかな陽射しが感じられて、

体を包む布団は柔らかで、

背中と腰を支えるベッドは程よい反発がある

陽乃「……朝、だわ」

朝なのはもちろん、家の中

ちゃんとした寝床

昨日が最悪だったが、それ以前もしばらくはまったく良い目覚めではなかったため、

陽乃は二度寝でもしてしまおうかと、目を瞑る

もちろん、自分の家でも部屋でもないため

流石に、本当に二度寝をするつもりはないが。

陽乃「ん……」

頭だけを傾けて、横を見る

床には杏と球子が並んで寝ていて、

まだ、静かに寝息を立てていた
783 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/16(月) 22:30:21.86 ID:SjMINkM0o

陽乃「監視はどうしたのかしらね……」

二人とも、しっかりと眠っている

寝たふりをしているのでなければ、

陽乃が起きても起きないという状況は非常にまずい

陽乃が本当に監視しなければいけない存在だった場合、逃亡されかねない

陽乃「貴女、何かした?」

『いいや、妾は何もしておらぬ』

陽乃「それでこの状況なの?」

『うむ』

陽乃「………」

勇者としての危機感が足りないのか

陽乃のことを信頼してくれているのか

後者ならばいいのかもしれないが

そうではないのだとしたら、聊か問題があるだろう

『何じゃ、小娘どもが戦力的に不安かや?』

陽乃「そんなことはないけど……信頼されているのかなって思っただけよ」
784 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/16(月) 22:58:34.26 ID:SjMINkM0o

陽乃「私が敵だったら、寝首をかくところだわ」

『ほう?』

陽乃「本当にはやらないわよ」

静かに仲良く寝ている球子と杏

平和を感じられるその光景を、陽乃は壊したいとは思わない

むしろ、守ってあげたいと思う

陽乃「私は別に、蚊帳の外だって良いのよ……」

もう、交わりたいとは思わない

誰かと親密になって、

その相手に裏切られるのなんてお断りだ

その人に、奇異の目を向けられるのなんて嫌だ

その人が、自分のせいで巻き込まれるのが嫌だ

だから……自分は一線の外でもいいと陽乃は思う

陽乃「だからって、犠牲になる気はないけど……」

『抜かせ』

陽乃「………」

九尾の鋭い一言に、陽乃は黙って目を瞑る

陽乃が本当にどう考えているかなど、九尾にはお見通しなのだ


1、ねぇ、貴女の力なら長野に行ける?
2、貴女、勇者のこと嫌い?
3、上里さんはどう?


↓1
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 22:59:44.99 ID:ks7CJDOX0
1
786 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/16(月) 23:06:50.92 ID:SjMINkM0o

では短いですがここまでとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 23:26:21.24 ID:x2G0Ed4Mo
あれ、一日まとめは?
なんにせよ乙
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 23:44:41.22 ID:IK8b6REyO

陽乃さんもすっかりトラウマだらけだな…
せめて杏とだけでも信頼できるようになるといいな
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 23:47:21.27 ID:0lyLzTU8O

1日まとめ忘れてるな時間も遅いしお疲れそう
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/17(火) 02:14:25.64 ID:b6OfV644O

こっちでのこといろいろ解決しないまま長野に行くのも怖いな
791 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/18(水) 22:16:11.26 ID:hac6mYwzo
昨日できなかったので、本日は少しだけ
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/18(水) 22:18:38.70 ID:VLf3ufUSO
やったぜ
後一日のまとめも
793 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/18(水) 22:43:51.18 ID:hac6mYwzo
1日のまとめ

・ 乃木若葉 : 交流有(再会、九尾、寄宿舎になら、杏の家)
・上里ひなた : 交流無()
・ 高嶋友奈 : 交流有(再会、九尾、寄宿舎になら、杏の家)
・ 土居球子 : 交流有(再会、九尾、寄宿舎になら、杏の家、休む)
・ 伊予島杏 : 交流有(再会、九尾、寄宿舎になら、杏の家、休む、長野)
・  郡千景 : 交流有(再会、九尾、寄宿舎になら、杏の家)
・   九尾 : 交流有(姿を晒す)

√ 2018/08/2 まとめ

 乃木若葉との絆 56→58(普通)
上里ひなたとの絆 56→56(普通)
 高嶋友奈との絆 49→51(普通)
 土居球子との絆 38→40(普通)
 伊予島杏との絆 43→46(普通)
  郡千景との絆 21→21(険悪)
   九尾との絆 61→61(普通)
794 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/18(水) 23:38:04.77 ID:hac6mYwzo

陽乃「ねぇ、貴女の力なら長野に行ける?」

『敵が現れた場合には主様が戦う必要はあるが、可か不可で言えば可じゃな』

陽乃「瞬間移動とか出来ない?」

『阿呆か主様は』

陽乃「無理なのねやっぱり」

『当たり前じゃろう』

九尾は当たり前のことを問う陽乃に呆れたように零す

もちろん、陽乃も九尾がそんな特殊な力を持っているとは思っていない

ただ、九尾の力だけで四国から長野までの距離を踏破できるのかが気になったのだ

九尾の力は強い

本気であれば若葉達勇者を一蹴できるだけの力を持っている

しかしその分陽乃への影響は大きく、

長く力を使えば使うほど、陽乃は体を蝕まれていくことになる
795 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/19(木) 00:25:41.05 ID:hasPON74o

それを避けるためには、道中で一時的にでも力を解除するか

敵が出てくるまでは、本当に生身でいる必要がある

後者ならばともかく前者である場合、陽乃は酷く疲弊することになるだろう

陽乃「無事に辿り着ける?」

『ふむ……戦闘での消費がない前提になるであろうな』

無論、道中に一度も先頭をしないと言うのは不可能である可能性が高く、

その場合は戦闘の規模も影響するだろうが

単独で行く場合、命の保証は出来ないと考えておくべきだと、九尾は思っている

特に、陽乃の場合は。

『……一人で行くならば、死ぬと思うておく方が良かろう』

陽乃「あら、私がそんなに弱いって言いたいの?」

『主様は弱い人間じゃろう。己に仇なす有象無象すら切り捨てられぬのじゃからな』

陽乃「………」

『救いを求めている人間がいたとして、主馬は放っておけぬであろう?』

たとえ、そこがバーテックスに塗れていようと

生きている人間がいるのだとしたら

陽乃は素通りできないと、九尾は見ている

それが出来ないのであれば、諏訪まで一度も戦わないと言うのは不可能だろうし

無事に……というのも諸刃の剣である陽乃の場合は厳しい
796 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/19(木) 00:31:25.91 ID:hasPON74o

陽乃「……そう」

『ゆくつもりかや?』

陽乃「さぁ?」

無事に辿り着ける保障があるならばともかく、

そうではないのだとしたら、陽乃は行かないべきだ

しかし、昨夜杏に言ったように、

陽乃はここにいるよりも、諏訪に行ったほうが精神的には楽だと言うのがある

大社だって、唯一の砦の中に猛毒があるよりは

外の世界に出ていってくれた方が、言葉にはしないだろうけれど嬉しいだろう

それによって、諏訪が延命出来たり

もう一人の優秀な勇者と巫女が救われるのなら、なおさら。

千景だって、きっと喜ぶだろう

そして、どうか野垂れ死んでくれと願うことだろう

陽乃「……私、ここに居ない方が良いのは事実なのよね」

『うむ……そうであろうな』
797 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/19(木) 00:48:44.66 ID:hasPON74o

杏や若葉達といった

陽乃に好意的な人間も皆無ではないけれど、

しかしながら、望まれていないと言うのが、民意というものになってしまうだろう

その悪いイメージを払しょくしたいのであれば、

それもやはり昨日話したように、何らかの功績を立てるべきで

諏訪の勇者と巫女を含めた人々を救出してくるというのは、

これ以上ないほどに素晴らしいものであると言える

しかし……それが一人で可能かというと、微妙だった。

もちろん、

陽乃が往復することで―力の影響で―死にかけるというのを考慮しなければ、

どうにかできる可能性はあるが。

陽乃「……貴女は、私が行くって言ったら反対する?」

『ここで朽ちるよりは、善き選択であろう』

陽乃「そう……」

行くと言う選択も、悪くはないかもしれない

陽乃はそう考えながら……ベッドの横

並んで眠る二人を見つめる

陽乃が諏訪に向かうと言った時、勇者達はどんな反応を見せるのだろうか
798 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/19(木) 00:49:32.31 ID:hasPON74o

では短いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 01:03:19.72 ID:FtvS/FdHO

一人で難しいなら何人かついてきてくれないかなあ
厳しいか
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 06:06:16.73 ID:i1TW69BaO

とにもかくにも一旦若葉たちと相談してみたいな
あと他の子は絆が改善したのに千景だけ一切動かないとは…
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 09:55:49.03 ID:7mJ+MJxj0
憎悪というものはその人の価値観がひっくり返るような相当大きな出来事がないと晴れないものだ
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 22:34:32.73 ID:QyGYdGcEO
今日もお休みだろうか…
急に休載率が高くなってきて少し心配だな
803 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/20(金) 23:33:26.45 ID:G0MRFEzTo

遅くなりましたが、少しだけ
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 23:36:09.21 ID:xWokTVZgO
かもーん
805 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/20(金) 23:43:37.49 ID:G0MRFEzTo

陽乃「貴女はどこまでもついてきてくれるのよね?」

『そういう契りであろう』

陽乃「……貴女が言うと、ちょっと怪しい」

陽乃はそう言って笑うと

ゆっくりと瞼が上がっていく杏へと目を向けて、軽く手を振る

寝ぼけているであろう杏の目は陽乃へと向かわず

少し時間が経ってからようやく

杏の目が閉じるかどうかの迷いから解放されて、陽乃を見つける

陽乃「……おはよう。体は大丈夫?」

杏「久遠さん……?」

陽乃「ええ、状況……分かってるかしら?」

杏「ぁ……はい……」

まだ覚醒しきっていなかった杏は、ようやく頭が働き始めたのだろう

陽乃から目を背けると

すぐ隣でまだ眠っている球子を見る

杏「おはようございます、久遠さん」

陽乃「ええ、おはよう」
806 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/20(金) 23:57:23.32 ID:G0MRFEzTo

杏「久遠さんは、朝早いんですね……」

陽乃「早くはないわ……昔に比べたら全然遅い」

杏「そうなんですか?」

陽乃「昔はあと2、3時間前に起きてた」

陽乃は神社の娘として、

ある程度の手伝いもやっていたため、

早ければ4時ごろには起きていた

今は6時頃が基本なので

陽乃個人としては、ずいぶん怠惰になったものだと……

少しだけ思うところがある。

杏「……出ていかなかったんですね」

陽乃「あら、どうして?」

杏「昨日、あんな話をした後だったので、もしかしたら……なんて」

陽乃が長野に向かってこっそりとここを出ていくのではないか。と

杏は少しだけ考えていたのだ

杏やその周囲の人が優しかろうと、

それ以外の人々がそうではないのなら、やはり……陽乃が出ていく理由になるからだ
807 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/21(土) 00:09:38.11 ID:I3EJprACo

陽乃「そんなことして……メリットがないわ」

まだ杏たちに見つかっていない状態ならばいざ知らず

今はもう、杏たちに発見され、

杏の願いを聞いて、伊予島家にまで来てしまっている

若葉達にも交渉を持ちかけているし、

この状況で逃げ出したとなれば、

今はまだ悪くない関係ですら、悪化させることになってしまう

運良く長野の人々を助けられたとしても、

陽乃には戻ってくる場所なんてなくなってしまうことだろう

陽乃「行くとしても、話がついてからになると思うわ」

杏「やっぱり……行かれるんですか?」

陽乃「どうかしらね……」

杏「あの……もし、行かれるのなら……」

杏はそう言って

少し躊躇いがちに……続きを口にする

杏「私も一緒に連れて行ってもらえませんか?」


1、駄目よ。遊びじゃないの
2、貴女……戦えないでしょう?
3、あら……命を張って私の味方だって証明でもしたいの?
4、まだ行くか決めたわけでもないんだから、早計だわ


↓1
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 00:13:33.33 ID:ohJqSh/gO
3
809 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/21(土) 00:17:14.07 ID:I3EJprACo

では短いですがここまでとさせていただきます。
明日は可能であれば通常時間から
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 00:27:39.30 ID:ohJqSh/gO

なんという杏の押しの強さよ
この杏なら陽乃さんの心の支えになってくれるかも
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 01:15:25.06 ID:XZm1iBHHo

杏が2週目の樹ちゃんっぽくなってきてる感
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 04:44:47.04 ID:JcxiC6i+0

ついて来てくれるならこの上なく心強いなあ
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/21(土) 19:33:40.33 ID:n/4yFK0x0
2人とも理想のために自己犠牲しちゃう気がするので、ストッパーが1人欲しい
814 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/21(土) 22:58:50.70 ID:I3EJprACo
遅くなりましたが、少しだけ
815 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/21(土) 23:02:14.77 ID:I3EJprACo

陽乃「あら……命を張って私の味方だって証明でもしたいの?」

杏「いえっ、そんな……そんなつもりは……」

陽乃「……そうだろうと、そうでなかろうと……私は、貴女を護ってあげることなんて出来ないわ」

一緒に連れて行って欲しいと言う気持ちは嬉しい

ありがたいって思う

もちろん、陽乃は守らないと言いながらも守るだろう

守れないと言いながら、可能な限り守ろうとするだろう

けれど、陽乃は杏を絶対に守ってあげられるなんて自負はない

陽乃「最初の襲来とは、わけが違うのよ」

杏「それは分かっています……でも、だったら、久遠さんだって同じはずです」

陽乃の実力はまだまだ未知数で

杏は、自分が想像しているよりもずっと強い力だと考えている

けれど、だとしても

敵が無数にいるであろう外の世界は、陽乃であっても決して楽ではないはずで。

杏は、そんな場所に一人で行かせたくないのだ
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 23:02:15.05 ID:A8xUmzA7O
おk
817 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/21(土) 23:13:31.99 ID:I3EJprACo

杏「命を張って味方だって証明したいだなんて思ってはいません」

けれど、戦いは命懸けなのは間違いではないし、

そう考えれば、命懸けで味方だと証明したいと言うのも間違いではないのかもしれないと思う

しかし、杏にはそんな思惑はない

杏「久遠さんの力になりたいんです」

陽乃「伊予島さん……」

杏「それが結果的に弾除けでしかないというのなら……久遠さんの言ってることが正しいかもしれません」

でも。と、杏は首を振る

杏「私は久遠さんに、味方だと思って貰うためにこの命を捨てる気はありません」

それは、悪手だ

間違っても取ってはならない手段の一つ

禁忌だと言っても良い

そうなれば、球子は激怒するだろう

そうなれば、千景は「やっぱり」と口にする。

自分の死が、陽乃の孤立を加速させると分かり切っている以上

杏は、絶対にそうならないようにしなければならない

杏「私は……久遠さんにいなくなってほしくないんです」
818 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/21(土) 23:21:43.82 ID:I3EJprACo

杏「久遠さんが長野にたどり着く可能性を高めたい。そして、こっちに戻ってこられる可能性を高めたいんです」

陽乃「本気?」

杏「……はい」

陽乃が単独で長野にたどり着けたとしても、

勇者と巫女以外は置き去りにしてくるなんて非道な真似はまず不可能だと杏は見ている

どれだけ悪い噂が流れていようと、

口では厳しいことを言ったりしているとしても

陽乃は、目の前にある命から目を背けられる人間ではないと思っているからだ

であれば、陽乃は無理してでも全員を連れ帰ろうとするだろう

死ぬ気はない

生きていたいと言いつつも、

誰かを護るために命を投げ出せてしまうであろう陽乃を、

杏は、たった一人で行かせたくはないと思っているし、

今は非力な勇者でしかないとしても、

陽乃が生還する可能性をわずかにでも高められるのであれば

杏は同行したいと思っている

杏「一人でなんて……無茶はしないでください」
819 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/21(土) 23:30:05.25 ID:I3EJprACo

杏「今まではともかく……今は、力になってくれる勇者がいるって、少しだけでも思ってください」

信じて欲しいとは言わない

頼りにしてくれとも……言いたいけれど言えない

しかし、それでも

陽乃と同じような志を持っている勇者がいる

陽乃とは違うとしても、

命を救いたいと思っている人はいるのだと……思って欲しい

陽乃から見れば

それらは頼りなく、足手纏いでしかないのかもしれないが

だとしても……少なからず力になれるはずなのだ

杏「交渉、してみませんか?」

陽乃「交渉って……大社に? 無理よ。許可されるはずがないわ」

杏「全員は不可能でも、半分……久遠さんを含めて3人程度なら、許可が出るかもしれません」

陽乃「私は大社にとっての忌み子のようなものなのよ? あり得ないわ」

大社のみんなとは言わずとも、

一部は【陽乃が勇者を殺して帰ってくる】と思うかもしれない

そう思わずとも、一人でも死なせたりすれば……そうだったのだと思われてしまう

陽乃「……無理よ。危険すぎる。私一人で行く方がマシだわ」
820 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/21(土) 23:31:11.10 ID:I3EJprACo

では短いですがここまでとさせていただきます
明日は可能であれば少し早い時間から
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 23:37:09.37 ID:A8xUmzA7O

これ杏たちと合流前に長野に行ってたら陽乃さんが大変なことになってたんだろうなぁ…
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 23:39:13.81 ID:l+wEeJVpO

二人も抜けて四国が大丈夫なんだろうか
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/22(日) 17:39:24.78 ID:zkM+ifLn0
大社視点だと、長野を切捨てて天乃も巻き添えにするべきで
同行を許可するとは思えんよな
824 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/22(日) 21:13:32.20 ID:s8BTUBtSo

遅くなりましたが、少しだけ
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/22(日) 21:13:55.61 ID:qf6xsdLxO
よしきた
826 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/22(日) 21:20:17.22 ID:s8BTUBtSo

杏「ですが……」

陽乃「そもそも、言った通り私は忌み子みたいなものなのよ? 他の勇者を同行させるとは思えないわ」

杏「監視目的という可能性は?」

陽乃「街中への捜索とかならともかく、四国外へ出ていく私を監視させるメリットがないでしょう?」

外に敵がおらず、

安全かつ確実に陽乃を追跡出るならばいざ知らず、

貴重な人員が消耗するかもしれない監視任務になど、つかせるとは思えない

陽乃「私が行くと言うのなら、勝手に行けと言われるかもしれないけれど……伊予島さん達は止められるはずよ」

杏「……やっぱり、そうなってしまうのでしょうか」

陽乃「十中八九」

杏「あの……」

陽乃「言っておくけれど……こっそりついて行くのは無しよ」

杏「ですよね……すみません」
827 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/22(日) 22:17:21.04 ID:s8BTUBtSo

陽乃「私のことを考えてくれているのは良いのだけど……命を捨てる真似は許容できないわね」

許可を得ていない、強引な手法ということは

陽乃と杏の二人きりになる可能性もあると言うことだ

なぜなら、球子は確実に止めるからだ

であれば、命を捨てるに等しい

陽乃「……大社は長野を切り捨てるつもりなのかもしれないわ」

杏「久遠さんっ!」

陽乃「あら……貴女は言わないでくれるでしょう?」

杏「それはそうですが……あまり言わない方が良いと思います」

その可能性は十分に考えられることだけれど

しかし、だからといってそれを口にしてしまうのは問題がある

大社からの不評を買うのは

陽乃にとってはもはや些細なことかもしれないが、

より面倒なことにならないためにも、避けるべきだと杏は思う

杏「……それが、事実だとしてもです」

陽乃「……そうね」
828 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/22(日) 22:37:58.71 ID:s8BTUBtSo

√ 2018年 8月3日目 昼:伊予島家

03〜12 球子
37〜46 若葉
51〜60 友奈
89〜97 杏

↓1のコンマ

※それ以外は通常
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/22(日) 22:41:56.58 ID:/w/dVnGyO
830 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/22(日) 23:14:20.61 ID:s8BTUBtSo
√ 2018年 8月3日目 昼:伊予島家


陽乃は、一先ず伊予島家に泊めて貰うと言うことになっているが、

一泊だけになるとは……限らない

というのも、

陽乃が出した要求である、寄宿舎に戻れるなら。という条件を飲むかどうかの答えが出るまでは下手に移動は出来ないからだ

球子は街に出るくらいなら良いんじゃないかと言うけれど、そんなわけもなく

暇を持て余していたところに、一本の電話がかかってきた

伊予島家のものではなく、杏のスマホへの着信

送信元は、高嶋さん。と表示されていた

杏「……友奈さん?」

杏は相手が友奈であるかを確認すると、

スピーカーにしても問題ないかを確認してから、陽乃達にも聞こえるように切り替える

友奈『みんな、まだアンちゃんのおうちにいるの?』

球子「いるぞ〜」

友奈『そっか、良かった……久遠さんは大丈夫ですか?』

陽乃「九尾が返事しているとは、考えないわけ?」

友奈『あははっ……電話じゃ確かめることはできませんし』

なにより。と、友奈は笑いながら言う

友奈『信じたいって……思っていたらいけませんか?』
831 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/22(日) 23:17:09.22 ID:s8BTUBtSo

では短いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば少し早い時間から
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/22(日) 23:36:45.89 ID:qf6xsdLxO

杏と同じく陽乃さんの味方してくれる高嶋さん
それを殴り飛ばした九尾は一度ごめんなさいしないとだな
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 00:52:42.12 ID:ukMSKmnQO

長野行き誰がついてくるのかもドキドキするな
834 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/23(月) 20:39:31.86 ID:ltr8F7yDo

遅くなりましたが、少しだけ
835 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/23(月) 21:01:26.03 ID:ltr8F7yDo

陽乃「あら……優しい心構えね」

友奈『その方が良いと思いませんか?』

陽乃「私は、思わないわ」

杏「久遠さん……」

信じるか疑うか

相手の真偽がどちらにも考えられるならば

陽乃は友奈とは正反対に信じないと即答する

信じたところで……

あるいは、一度は信じあえたとしても

結局裏切られて培った分の傷を負わされるのであれば、

そもそも信じないのが一番だと陽乃は苦笑する

その経験があるからこそ、

陽乃はそもそも信じたくないと言う
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 21:07:28.61 ID:QTUdcHCuO
陽乃さん…
837 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/23(月) 22:02:52.61 ID:ltr8F7yDo

友奈『……そうですか』

残念そうに零した友奈は、

少しばかり沈黙して……ふと、ため息をついたのがスマホから聞こえてくる

いつも明るく気遣いの出来る友奈でも、

陽乃の拒絶にはため息も零れてしまうのだろう

球子「友奈ー疲れてるのか?」

友奈『ううん、大丈夫だよタマちゃん……私より、若葉ちゃんかな』

杏「若葉さん……やっぱり、説得は……」

友奈『うん……上手くいっていないみたいなんだよね』

陽乃の条件は、今までのように寄宿舎で暮らさせて貰うと言うものだ

一言で言えるものだし、

以前と変わらないという点ではとても簡単な話に聞こえるが、

大社からしてみれば、

貴重な戦力を殺しかけた危険人物を

再度、貴重な戦力である勇者達のそばに置くと言うことになる

それは、

とても簡単だがとても許容できることではない

しかしながら、拒めば陽乃は消えていなくなるかもしれない

それを悩みに悩んでいる

そして悩み続ける間、ひなたは大社の下にいなければならない
838 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/23(月) 22:45:16.82 ID:ltr8F7yDo

友奈『若葉ちゃんがお願いしてるんだけど……勇者が殺される可能性があるっていう話でね』

杏「若葉さんは殺すはずがないって言っているんですか?」

陽乃「そんなこと言って、誰が信じてくれるのよ」

球子「だな。タマ達がどう言ったって大社が信じるわけがない」

友奈『タマちゃんの言ってる通りみたいなんだよね……』

杏「大社は逆に要求してきているんじゃないですか?」

友奈『………』

杏の言葉に、友奈は黙り込む。

事実だ。

大社は陽乃の要求を呑むことなく、

別の案を提示している

もちろん、若葉がそれを呑まないからこそ、

大社もどうにもできていない

友奈『大社からは、久遠さんを病院に戻さなければひなちゃんを戻せないって言われているみたいなんだよね』

杏「えっ……」

友奈『久遠さん……かなり、難しいです』

陽乃「それはそうでしょう。当然だわ」


1、乃木さんに代わって貰えない?
2、いいわ。戻ってあげる
3、じゃぁ、長野に行かせて貰えるか聞いてくれない?
4、嫌よ。私は寄宿舎に戻れないならお断りよ
5、上里さんには九尾の加護があるって伝えてあげて。私は……止めないわ


↓2
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 22:46:48.26 ID:QTUdcHCuO
1
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 22:47:29.36 ID:LgjLkupL0
1
841 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/23(月) 22:48:45.69 ID:ltr8F7yDo

では短いですがここまでとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 22:49:47.24 ID:D6qKv/K2O
3
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 23:05:10.27 ID:QTUdcHCuO

ひなたを人質に取るとか大社とことん悪手だなぁ
板挟みの若葉のことも心配だ…
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/24(火) 08:03:24.72 ID:bNf8ZgLVO

九尾がキレそう
845 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/25(水) 22:08:45.42 ID:10g8lOd2o

遅くなりましたが、少しだけ
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/25(水) 22:18:34.74 ID:3Fl3Y+iLO
やったぜ
847 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/25(水) 23:08:22.44 ID:10g8lOd2o

陽乃「ねぇ、高嶋さん」

友奈『はい?』

陽乃「そこに、乃木さんはいる? 変わって貰いたいんだけど」

友奈『若葉ちゃんは……あ、ちょっと待っててください』

ベッドが軋む音が聞こえて、

強引に足を突っ込まれた靴の底が擦れる音と共に、扉が開く音が響き、

軽い足音が続いて……扉が叩かれるのが聞こえた

友奈『若葉ちゃーん!』

球子「……寝て……は、ないか?」

陽「同じ部屋にいないなら別にいいのだけど……」

友奈『久遠さんがお話したいって』

若葉『何!?』

電話の奥で誰かが倒れる音がして

一目散に駆け込み、扉が開いて……

若葉『今、繋がっているのか?』

陽乃「乃木さん、お疲れ様」

若葉『久遠さん……』

陽乃「話は聞いているわ」
848 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/25(水) 23:40:49.64 ID:10g8lOd2o

若葉『友奈……』

友奈『ごめんね……でも、言うべきだと思って』

若葉『……久遠さん、話を聞いているならそういうことだ』

陽乃「上里さんを大社預かりにしておくのは、聊か問題が大きいわね……」

ひなたは巫女としての能力が非常に高い

陽乃を戻そうとしない若葉への当てつけなどではなく、

単純に、

危険人物の隣に、力のない重要人物を置いておくわけにはいかないというものだろう

ただ、それは九尾が気に入らない。

上里ひなたは、若葉の幼馴染であるのと同時に

九尾の寵愛を受ける人物でもある

ゆえに、問題がある

陽乃「ただ、それをどうにかするためには私は寄宿舎に戻して貰えない」

若葉『そのようだ……』
849 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/25(水) 23:48:59.02 ID:10g8lOd2o

陽乃「乃木さん、別案は出しているの?」

若葉『私や友奈が必ず傍にいて目を光らせておく……とは言ったが、無駄だった』

陽乃「病院に連れ戻す以外は認められないと」

若葉『大社は久遠さんの力を完全に畏怖している……あぁ、友奈。あとで電話は返す。部屋に戻ってくれ』

友奈『え、でも……』

若葉『二人で話したいんだ』

友奈『……うん。分かった』

友奈の返事が返ると、足音が聞こえてドアの締まる音が二回

1つは友奈で1つは若葉だろう

若葉『そっちの二人も頼む』

球子「何言ってるんだ若葉! そん――」

杏「良いから行くよ。タマっち先輩」

球子「こらあんず! 放っ……」

杏に引き摺られるようにして球子がいなくなり、

部屋の中に残された陽乃はスマホのスピーカーを解除すると、

耳元にまでもっていく

陽乃「内緒話なんて……物騒ね」
850 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/26(木) 00:09:32.01 ID:E9Erd7oRo

若葉『何も物騒な話じゃないんだ……ただ、聞かれると困る』

陽乃「……というと?」

若葉『久遠さん、九尾の力の一端を私たちに見せてくれただろう?』

陽乃「ええ」

若葉『その情報……私達は大社に伝えないようにしておこうと思ったんだが……』

陽乃「郡さんが伝えたんでしょう? 隠しておく義理がないもの」

若葉『……っ』

陽乃「想定の範囲内というか……仕方がないことだわ」

若葉達に力を見せた時点で、

陽乃は九尾の持っているその力が大社に伝わることも覚悟していたし

九尾だって、

大社にその情報が向かうことも分かっていて、応じたのだ

陽乃「……そのせいで、大社がより警戒を強めたってわけね」

若葉『ああ、十中八九それが歯止めになった』

陽乃「郡さんを責める必要はないわよ? 勇者としての義務を果たしただけだわ」

若葉『そうか……すまない』

陽乃「貴女が謝る必要はないのだけど……」

若葉『それで……これはひなたからなんだが』

若葉はそう言うと、

気を引き締めるように……ため息をつく

若葉『私には構わず、久遠さんを寄宿舎に戻して欲しい。だそうだ』
851 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/26(木) 00:14:51.51 ID:E9Erd7oRo

では短いですがここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 00:21:35.66 ID:2bInUH4hO

勇者部の時と違って千景に嫌われすぎてみんなで一致団結ができないのは辛いな…
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 00:24:40.09 ID:ECNRIAQ4O

まあ嫌われるのもしょうがないよなあんなことあった後だし……
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 00:44:32.85 ID:k+IJy6Kp0
まあ原作からして大団円ってわけでもないからなぁ
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 01:59:06.43 ID:Dd/GDsME0
こうなってくるといよいよ長野向かうよりほかないのかなあ
不安だし杏だけでも付いてきてほしい
856 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/27(金) 22:54:03.64 ID:J6Dnwb/ro

遅くなりましたが、少しだけ
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 22:59:20.41 ID:V7OSEtgHo
はいよー
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 22:59:26.29 ID:+SeUFUbiO
かもーん
859 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/28(土) 00:14:30.88 ID:3qCvChvqo

陽乃「上里さん……」

若葉『ひなたはそういうやつなんだ』

自己犠牲すればいいと考えているわけではないが、

しかし、それで陽乃のことを救い、

それが若葉の為になるのであれば……ひなたは大社預かりになることを受け入れる

たとえその結果みんなに会えなくなるのだとしてもだ

陽乃「悪いけれど、それは駄目だわ」

若葉『……いいのか?』

陽乃「ええ、それでいいわ」

若葉も、酷く疲れが感じられる

陽乃のこと、ひなたのこと、千景のこと、大社のこと

考えるべきことが多くて、手いっぱいなのだろう

ひなたを若葉から奪うのは得策ではない

もちろん、九尾からしてもダメだ
860 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/28(土) 02:13:15.79 ID:3qCvChvqo

若葉『しかし……ならどうする』

陽乃「そうねぇ……」

若葉は、陽乃に敬語を使うことも忘れるほど、悩んでいる

陽乃としては別にそれでもいいので、

それについてとやかく言うつもりはないが

それほどに追い詰められているというのは……無視できない

陽乃「結論、私と上里さんを一緒には出来ないということね」

若葉『端的に言ってしまえばそうなる』

陽乃「………」

陽乃が寄宿舎に戻るのなら、ひなたは解放されない

陽乃の行方がつかめない状態でも、ひなたは解放されない

陽乃が大社預かりでなければ、ひなたは解放されない

若葉を従える目的と、優秀な巫女を守る目的

大社は、ひなたを護るという名目で行動しているが……結局

両方満たせる良い判断だ。と、言うべきだろうか
861 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/28(土) 02:55:42.28 ID:3qCvChvqo

もちろん、それは褒めているのではなく皮肉だ

大社が実際に若葉を押さえるのは二の次と考えて

本当にひなたの保護だけが目的であったのだとしても……皮肉だ。

さて……どうしたらいいのだろうか

陽乃が大社預かりに戻るのが、大社にとってのベスト

だが、陽乃にとってはそれは最悪の一手

あんな息苦しい生活はお断りだ

だから……ひなたを諦めるか

ひなたを返さなければ、神樹様を枯らせるとでも脅すか

それとも……

考えれば、手はある

しかし、

ひなたを返して貰った上で陽乃が望んだ生活をするための手は

大社を今まで以上に脅す必要がある

それは、あまりいい方法とは言えない
862 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/28(土) 02:58:00.00 ID:3qCvChvqo

では短いですがここまでとさせていただきます
明日は可能であれば少し早い時間から
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/28(土) 06:09:10.08 ID:tzt6cJ6RO

そのまま長野に行ってもひなたは捕らわれの身のままなのか…
これは困ったな
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/28(土) 11:36:52.51 ID:EPm+s89Z0

所在不明だと困るってことだから大社に長野行きますって伝えれば大丈夫なんじゃね
865 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/28(土) 23:40:41.58 ID:3qCvChvqo
すみませんが本日はお休みとさせていただきます。
明日は、出来る限りお昼ごろから
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/28(土) 23:48:29.16 ID:vFJU+aB2O
連絡乙です
多忙なのかここのところ急に投稿ペースが落ちてきて心配だけど楽しみに待ってます
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/29(日) 01:52:44.75 ID:CTtl/PXdO

いま話が動き始めて面白いところになって来たので毎回楽しみに待ってます
868 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/29(日) 20:55:47.68 ID:EvNFADcEo

遅くなってしまいましたが、少しずつ
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/29(日) 20:58:17.11 ID:i+mjZ4k5O
おっしゃ
870 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/29(日) 21:15:40.23 ID:EvNFADcEo

若葉『私は……可能なら避けたいが、ひなたを大社預かりにして久遠さんを呼び戻そうと考えていた』

ひなたもそれを望んでいるし、

最善の策ではないにしても、妥協案の一つとして絶対に選べないものでもないと考えていたからだ

しかし、それを強行するのは陽乃の望むところではない可能性も考慮して躊躇っていた若葉は

それを完全に却下された今、打つ手はないと言っても良い

もちろん、反旗を翻してやろうか。という脅しも使えなくはないが

若葉達に使えるものではない。

若葉『だから……久遠さん、寄宿舎かひなた。どちらかを諦めて貰うことは出来ないだろうか……』

たとえ寄宿舎でなくとも、

最低限の自由は保障して貰うつもりだと、若葉は苦しそうに言う。

若葉だって、みんなでまた寄宿舎に……と、考えていただろうから。


1、そうねぇ……なら、寄宿舎を諦めるわ
2、上里さんが、望んでるなら
3、ねぇ……私、長野に行っても良いかしら?


↓2
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/29(日) 21:23:15.59 ID:i+mjZ4k5O
2
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/29(日) 21:25:10.44 ID:WbJSUYW60
3
873 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/29(日) 22:09:38.56 ID:EvNFADcEo

陽乃は少し考えてから……口を開く

陽乃「ねぇ……私、長野に行っても良いかしら?」

若葉『なにっ!?』

陽乃「っ……長野よ。長野……白鳥さんのいるところ」

若葉『そ、それは分かっているっ!』

急激に近く、大きくなった若葉の声から逃れるように、陽乃はスマホを離す。

突拍子もないことを言ったつもりはないけれど、

若葉にとっては想定外だったのかもしれないと……息をつく

陽乃「だめ?」

若葉『それは、単独で……という話か?』

陽乃「人員を他にも出して貰えるのならそれが一番だとは思うけれど、難しいんじゃない?」

若葉『正直、それに関しては久遠さんを寄宿舎に戻す以上に難色を示すと思う』

若葉はそう言って、ただし。と付け加えた

若葉『久遠さん単独でという話でなら……大社は要求を呑んでくれる可能性がある』
874 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/29(日) 23:08:32.78 ID:EvNFADcEo

陽乃「そうなの?」

若葉『これは邪推というか……内密の話でお願いしたいのだが……』

若葉はそう前置きして

若葉『大社は、久遠さんを長野に派遣することで体のいい厄介払いが出来ると考えるかもしれない』

陽乃「それはまた……」

状況から察するに、

悪く言えば長野は捨て駒であり、

ここ、四国本陣の準備が整うまでの必要な犠牲と考えられていると考えられる。

もしそうであるならば、

そこに陽乃が向かうことで時間稼ぎが延長できるし

道中で終わり辿り着けなかったとしても、敵の数を大幅に減らし

今後の負担を軽くしてくれる上に……勇者や神樹様の脅威の一つが消えることになるからだ。

若葉『反対に、同行者が容認されない理由は言わずもがなだろう』

陽乃「まぁねぇ……最悪、私が殺す可能性もあるものね」

若葉『私達はそんなことしないと確信しているが、大社は信じないだろうからな……』
875 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/29(日) 23:13:15.63 ID:EvNFADcEo

若葉の残念そうな声が尻すぼみ気味に消えていき、

溜息が零れたのが電話口から聞こえてくる

やはり、若葉もつかれているのだろう

若葉『長野への遠征、本気か?』

陽乃「ええ」

若葉『………』

電話は繋がっているものの、

向こうからの音が聞こえなくなる

考えに考えているであろう若葉は、しばらくしてから「久遠さん」と呼びかけてきた

陽乃「なに?」

若葉『大社に長野遠征を要望として出すのは構わない』

陽乃「何か条件があるの?」

若葉『単独でしか許可が出なかった場合……行くのは諦めて貰えないだろうか?』
876 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/29(日) 23:20:54.23 ID:EvNFADcEo

今でも十分に陽乃の状況が詰んでいるのは若葉も知っているだろう

その苦肉の策として長野に行きたいと言っていることも

若葉は理解しているだろう。

けれど、それでも若葉は単独で長野に行くことは認めたくなかった。

若葉『久遠さんの力は信頼している……だが、それでも絶対ではない』

若葉や、友奈

他の勇者メンバーが単独で行くのに比べたら、その生存率ははるかに高いはずだ

しかし、だとしても確実という保証がない。

遠征中に連絡が取れるとは限らないし、もしものことがあったら目も当てられない。

若葉『私は、久遠さんにいなくなってほしくないんだ』

陽乃「そんな――」

若葉『畏怖すべき力であるとしても、貴女の力は起死回生の一手だ。誰かが死ぬ戦いも、貴女がいれば死なずに終えられるかもしれないんだ』

陽乃「過大評価だわ」

若葉『いいや……貴女は誰かが死ぬなんて見過ごせない。だから絶対に、助けるはずだ』

なんという信頼なのかと、陽乃は眉をひそめた


1、良いわ。じゃぁ、単独許可だったら諦める
2、ごめんなさい。単独でも行かせて貰うわ。貴女の評価を信じるのなら。分かるでしょう?


↓2
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/29(日) 23:23:38.05 ID:WbJSUYW60
1
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/29(日) 23:23:43.23 ID:CTtl/PXdO
1
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/29(日) 23:24:59.01 ID:i+mjZ4k5O
1
880 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/29(日) 23:28:22.20 ID:EvNFADcEo

ではここまでとさせていただきます。
明日もできれば通常時間から
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/29(日) 23:40:30.41 ID:i+mjZ4k5O

流石に単独で遠征は多分ゲームオーバーフラグだろうしなぁ
でも残るなら少しでも待遇改善してほしいけど…
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/30(月) 00:43:25.90 ID:7aAg6JtUO

とりあえず単独での長野行きは無しか
話がどう転がるかドキドキするなあ
883 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/30(月) 22:13:40.55 ID:ASGCEm9Io

では少しだけ
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/30(月) 22:14:27.32 ID:Kxdc7uNlO
いえす
885 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/30(月) 22:39:22.27 ID:ASGCEm9Io

陽乃「良いわ。じゃぁ、単独許可だったら諦める」

若葉『すまない』

陽乃「仕方がないわ。私だって無謀だと思うし」

陽乃だって、自分の力を過信したいとは思わない。

今の自分の状況を変えたいとは思うけれど、

わざわざ死にに行くつもりはない。

もちろん、それ以外に道がないというのなら、行くしかないけれど。

陽乃「でも、だからと言って上里さんを向こうに置いておくわけにはいかないわ」

若葉『なら、大社の下に戻るのか?』

若葉は自分自身に問いかけるような小さい声で呟くと、

陽乃が何かを言うよりも前に、口を開く

若葉『それもダメだ。何されるか分かったものじゃない』

陽乃「あれもダメこれもダメ……私達、ダメな事しかないわね」

若葉『せめて大社からの扱いが私たちと同等ならよかったんだが……』
886 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/30(月) 23:21:01.97 ID:ASGCEm9Io

陽乃「もしもそうだったなら……郡さんのことを除けばすべて解決かしら」

若葉『……そう、だな……』

若葉は、無理矢理に暫定的なリーダーという役目を押し付けられて、

問題を抱えている陽乃と、陽乃を敵視している千景やほかの勇者達とを取り持たなければならない。

そしてそれは、さらに大社や民衆に対してもだ。

今は陽乃を連れ戻せという大社に対し、

陽乃の要求通りに、寄宿舎に戻す程度で収めて貰えないかを交渉している。

その結果、若葉の大切な人が奪われた状態にある

若葉は軽はずみなことを言ってしまったのではないかと申し訳なさそうに零したが、

そう言いたくなるのも無理はないだろうと陽乃は笑う。

陽乃「ほんと、私が勇者じゃなかったら良かったのにね」

若葉『いや、それは困る……問題は多いかもしれないが、それを補って余りある力を持っている』

若葉は陽乃の力を、九死に一生を得るための切り札のようなものだと考えている。

さっきも言った、起死回生の一手。

陽乃に気にするなとは言えないけれど、

民衆や大社の声に惑わされて欲しくないと、若葉は思っていた。

若葉「それに、たとえ九尾の力がなかったとしても……貴女は勇者になっていたはずだ」
887 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/30(月) 23:54:49.07 ID:ASGCEm9Io

陽乃が正式な勇者であったなら、

大社から疎まれることも、民衆から恨まれることもなく、

普通に、若葉達と同じ勇者として敬われる立場にあったことだろう。

そうだったなら……と、若葉と陽乃は互いに考えて、

しかし、そうではないのだからと首を振る

陽乃「私の価値は、この力だけではないって言いたいんだって思っておいてあげる」

若葉『ああ……それで頼む』

少なくとも、見分けがつかないほど完璧に見た目を変えることができ、

勇者やバーテックスに対しての決定打を持っている

陽乃のそんな力は魅力的なものだ。

しかし、陽乃が本当に勇者足る理由とされるのは……これだけ恨まれ憎まれていても命を救ってしまうところにある。

それは、もしかしたらいいことではないのかもしれないが……勇者としては重要な芯の部分。

若葉『伊予島達は……大丈夫だったか?』

陽乃「ええ、伊予島さん達も、ご両親もとてもよくしてくれたわ」

若葉『それは良かった』

安心したように言う若葉は、もう分かっているかもしれないが。と、続けて

若葉『申し訳ないが……今はまだ寄宿舎に戻ることは出来ないから、伊予島に伝えて貰えるだろうか?』

宿泊は延長できるか

延長できないならば、どこか宿に泊めて貰うことは出来るか。

その話が両親へと伝わると――二つ返事で宿泊延長が決まった。
888 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/30(月) 23:55:55.24 ID:ASGCEm9Io

√ 2018年 8月3日目 夕:伊予島家

03〜12 杏
37〜46 球子
51〜60 両親
89〜97 九尾

↓1のコンマ

※それ以外は通常
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/30(月) 23:57:47.81 ID:Kxdc7uNlO
890 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/01(火) 00:02:27.66 ID:lrILdukio

では短いですがここまでとさせていただきます。
明日もできれば通常時間から
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/01(火) 00:05:59.16 ID:iRf81friO

とりあえず今は杏の家に居候しながら大社の返事待ちでいいのかな
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/01(火) 00:12:17.98 ID:56jD/K2dO

伊予島家でもう一泊か、杏とご両親には頭上がらないな
あと今回の若葉は色々な案件抱えてて原作以上にストレス溜めてそう
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/01(火) 01:58:43.30 ID:B/rvIHZ30

九尾の変身能力でなんとかごまかしつつ誰か長野に連れて行けないかな?
894 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/02(水) 22:03:44.20 ID:37blT9qio

昨日は出来なかったので、今日は少しだけ
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/02(水) 22:08:28.68 ID:wMtY3ADWO
やったぜ
896 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/02(水) 22:11:02.55 ID:37blT9qio
√ 2018年 8月3日目 夕:伊予島家


陽乃「すみません、昨日だけでなく今日も……」

「あらあら、良いのよ……いつもは夫と二人だけだから、にぎやかで楽しいわ」

陽乃「賑やかなのは、土居さんのおかげですよ」

陽乃、杏、球子

陽乃は本来、アウトドア派でもあるのだが、

今ではすっかりインドアな人間となっており、

どちらかと言えば静かな方だ

それは元からインドア派になるしかなかった杏も同じで、

その二人を引っ張るようにして明るいのが、球子だった。

「それにしても、陽乃ちゃんって、お料理が上手なのねぇ」

陽乃「小学校の頃は手伝いで良く作っていたので……和食、ばっかりですけど」

こんな世界になってからは、食堂を利用するのも気まずく、

自炊が基本の生活になっているため、洋食や中華もそれなりに作れるようにはなっている。

「でも、無理せず休んでいて良いのよ?」

陽乃「こんなに良くして頂いているのに、何もしないのは……なんだか、居心地が悪いので」
897 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/02(水) 22:28:27.01 ID:37blT9qio

「ふふっ……本当、立派なのねぇ」

陽乃「私の友人は、損な性格だって言いますけど……」

友人以上の繋がりである九尾のことだが、

精霊だというわけにもいかないので、友人として扱う

陽乃にしか聞こえない九尾の声は『誰が友人なのかや?』と、

嘲笑するように笑っているが、無視する

陽乃「あ、これ……揚げますか?」

「待って待って、揚げ物は私がやるから大丈夫よ。万が一のこともあるから、ね」

陽乃「そうですね……なら、洗い物やっておきます」

「ありがとう」

陽乃「……いえ、こちらこそ。ありがとうございます」

こんな関係を、彼女にも期待していたのだろうか。

期待してしまっていたから……拒絶されたのがあんなにも辛かったのだろうか。
898 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/02(水) 23:01:43.53 ID:37blT9qio

料理で手伝えることが減って来た陽乃は、

一旦、キッチンから離れてリビングの方へと向かう

平日の今日、杏の父は仕事でいないので

今の家にいるのは杏の母親と、陽乃と杏と球子の4人だけだ

九尾も含めれば、5人だろうか。

杏「久遠さん、お料理も好きだったんですか?」

陽乃「ん〜ん。出来たってだけ」

球子「ほらっ、だから言ったろ〜? タマの方が絶対に好きだって」

杏「タマっち先輩が好きなのはキャンプ料理でしょ。普通の料理じゃないよね」

球子「キャンプで作るのも普通の料理だぞ〜……」

ムッとする球子と、楽しげに笑っている杏

二人を一瞥して、陽乃は二人から少し離れた場所で、溜息をつく

これからどうなるのか……まだ、先のことは分からない
899 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/02(水) 23:29:25.06 ID:37blT9qio

陽乃は、若葉と話した内容のほとんどを二人に伝えている

千景が大社に陽乃のことを話した件については避けたが、

それ以外のことは二人にも共有したのだ。

特に、陽乃が長野に行くことを打診したうえで、

許可が単独だったら諦めるが、単独でなければ長野に行くということも。

話を聞いていた杏が、

単独ならば諦めてくれることに安堵していたが、

球子は、単独だろうとそうでなかろうと、

無謀だと……乗り気ではない様子だった。

もちろん、長野にいる勇者を救出するということに関しては、球子もすべきだと思ってはいるけれど

しかし、だとしても危険が過ぎる

陽乃「………」

若葉や杏たちの考えている通り、

やはり、ほかの勇者を引き連れての許可は難しいだろう。



1、九尾と話す
2、土居さん、伊予島さん……鍛練、する?
3、もしダメだったら……どうしようかしらね
4、ねぇ、スマホ借りられる?
5、イベント判定


↓2
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/02(水) 23:32:17.01 ID:wMtY3ADWO
5
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/02(水) 23:34:54.72 ID:y60T4eJy0
3
902 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/02(水) 23:45:34.81 ID:37blT9qio

ではここまでとさせていただきます
明日も可能な限り、通常時間から
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/02(水) 23:56:51.65 ID:wMtY3ADWO

今回のタマは杏が陽乃さんを凄く気にかけてる分冷静というかブレーキ役みたいな感じだな
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 04:17:11.64 ID:fmqywzAV0

でも長野の二人救出出来たらリターンもデカいよなあ
こっから先まあまあジリ貧なだけに
905 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/03(木) 21:48:55.63 ID:pi9HN7gIo

では少しだけ
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 22:03:12.79 ID:b1ollLGsO
来てたか
907 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/03(木) 22:40:00.11 ID:pi9HN7gIo

陽乃「もしダメだったら……どうしようかしらね」

球子「病院には戻りたくないんだろ?」

陽乃「可能な限りね」

球子「だったら……」

球子は神妙な面持ちで呟くと、

深く考え込むように俯いて……杏へと目を向ける

球子「……どうするんだ?」

杏「タマっち先輩……」

今それを考えようって話なんだよ。と

少しばかり呆れたような笑みを浮かべた杏は小さく息をつく

病院には戻さない

そのうえで、ひなたを大社から取り戻す

杏「もしあれなら……ずっとこの家にいても良いのでは?」

球子「杏っ!」

杏「だって、それが出来たら一番いいって思わない?」
908 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/03(木) 23:11:12.58 ID:pi9HN7gIo

この家なら、陽乃を悪く扱い人はいない。

陽乃を悪く言うこともなく、

人様の家という点で陽乃は居心地悪く感じてしまうかもしれないが、

監視され続けるような、嫌な思いをすることはきっとなくて

だから……と、杏は思う

杏「お父さんもお母さんも、久遠さんのこと大切にしてくれますよ」

陽乃「それは分かってるけれど……」

それはさすがに迷惑も過ぎる話だ

陽乃としては、この家の居心地は良い

かつてのようにはいかないし、

他人の家なので居住まいをどうしても正してしまう

杏「お母さんたちなら、喜んで――」

陽乃「……だとしてもよ。伊予島さん」

それでも十分にありがたい話だが、

しかし、陽乃は抱えている問題が大きすぎる

ほんの数日間ならともかく、

これから先、長く陽乃を家に置いておくというのは、伊予島家には荷が重い。

それが大社からの命令であるならば従うほかないが、

そうではないなら避けるべきであろう

陽乃「私のいた場所が……どうなったかは、貴女も見て来たでしょう?」
909 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/03(木) 23:56:47.85 ID:pi9HN7gIo

あれがもう遠い過去の話であるならば、

陽乃も、もうきっと大丈夫だろう。なんて、

一応は警戒しながらも、伊予島家が問題なく、

大社を黙らせられるのであればお世話になっていたかもしれない。

しかし……その火はまだ燻っている。

それが、この家にまで降りかからないとは限らない

球子「久遠さんは、ここがあの神社みたいになるって思ってるのか?」

杏「タマっち先輩?」

陽乃「ならないとは限らない」

球子「なるとも限らないだろ」

陽乃「なる可能性がある……そのリスクが――」

球子「だったら護ればいいだろ……」

球子は素っ気なく、口を挟む

向ける目は睨んでいるようで、怒っているようで。

球子「それくらい、あんたなら護れるだろ?」

杏「タマっち先輩……そんな言い方……」

杏の宥めるような声にも、

球子は少しばかりむくれた様子で、そっぽを向いた
910 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/03(木) 23:58:05.46 ID:pi9HN7gIo

では短いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/04(金) 00:11:31.56 ID:GFMD8LDhO

伊予島夫妻は陽乃さんの第二の両親になるかもだし絶対に護らないとだな
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/04(金) 01:40:56.58 ID:OWjrOFce0

タマっちご機嫌斜めじゃん
913 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/05(土) 00:30:44.56 ID:o9AnNan0o

遅くなりましたが、本日はおやすみとさせていただきます。
その分、明日は可能であればお昼ごろから
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 00:32:17.41 ID:pImESYcDO
乙です
お昼再開に期待
915 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/05(土) 16:27:38.95 ID:o9AnNan0o

遅くなりましたが、少しずつ
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 16:30:17.76 ID:oWn0LDNoO
よっしゃ
917 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/05(土) 17:03:35.74 ID:o9AnNan0o

陽乃「良いのよ、伊予島さん」

杏「ですが……」

目を合わせてくれない球子は、

ソファに浅く腰掛けていて、ふんぞり返っているようにさえ見える

球子は、千景ほどに嫌っているわけではないけれど

陽乃のことを良く思っているわけでもなく、どちらかと言えば嫌ってさえいる

ただ、杏が協力をするというから、敵意をむき出しにしたりはしないだけで。

陽乃「土居さんは、私が気に入らないのね」

球子「……気に入らないに決まってるだろ」

陽乃「やっぱり、例の噂があるから?」

球子「………」

球子は答えない

答えることなく陽乃を人睨みして、テーブルの上のお菓子を摘まむ

抓まれたお菓子は、小さく軋んで……砕け散る

球子「噂なんて、タマはどうだっていい」

陽乃「なら、どうして?」

球子「護れるくせに、護れないっていうところが嫌いなんだ」
918 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/05(土) 18:08:35.47 ID:o9AnNan0o

球子「本当は護れるんだろ? この家も、杏の両親も、杏も……みんな」

鍛練で手合せをしている球子は、

友奈や千景が決して弱い勇者ではないことを知っている。

だから、その二人をうち倒した陽乃なら、

簡単に守り通して見せるだろうと球子は思っている。

球子「護れるなら護れるって言えばいいじゃないか……」

なのに、本人はそんな自信がないようにふるまっているし、

あくまで、陽乃は自分以外の人を護る気がないようなそぶりを見せている

それは、杏がついて行くと言ってもだ

球子「それで、協力して貰えばいいじゃんか」

陽乃「………」

球子「噂がなんだよ……それでも協力するって杏が言ってるんだぞっ」

球子は苛立たしそうに、お菓子で汚れた手で拳を固く作り出すと

何かを言いたそうに唇を歪ませて、杏を一瞥する

球子「だったら……ちょっとくらい、信じたって良いんじゃないのかっ?」
919 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/05(土) 19:27:09.41 ID:o9AnNan0o

球子「タマを信じなくても良いから、杏くらいは」

杏「何言ってるのっ?」

球子「……護れるんだろ? 久遠さんなら」

陽乃「保障はできない」

大社がどれだけ警戒していようが

民衆から忌み嫌われていようが、

球子や若葉達に信頼されていようが、

陽乃は、その力を絶対だとは考えない

陽乃「……護れるだなんて、思えないのよ」

杏「でも、久遠さんは護ってくれたじゃないですか」

陽乃「護れただけよ。護れるわけじゃないわ」

それは球子に睨まれたとしても、譲れない。

自分の力を過信するには――陽乃は多くのものを失い過ぎたのだ



1、悪いけれど、伊予島さんは貴女が護って頂戴
2、私だけじゃないわ。貴方の力でだって、護れるとは限らないの。己惚れるべきではないわ
3、別に、信じたって良いけど……
4、信じられない私に任せて平気なのかしら


↓2
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 19:30:25.50 ID:5eFvKd/2O
3
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 19:31:45.23 ID:VyPt+dEl0
3
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 21:30:42.22 ID:FHDRTidBO
923 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/05(土) 21:32:12.04 ID:o9AnNan0o

陽乃「別に信じたって良いけど……」

杏「ほ、本当ですかっ?」

陽乃「けれど信じるのと護るのとでは、話は別よ」

陽乃の今の噂や状況を踏まえてなお、

協力的な杏たちのことを信じることはやぶさかでもない

もちろん、全幅の信頼を置くことまでは出来ないけれど

ただ、護ることは約束できない

それだけは、約束したくはない

陽乃「貴女達が私に協力的だってことは信じてもいいわ。でもね、護るだなんて約束はしない」

球子「そんなに自信がないのか?」

陽乃「ええ、そうよ」

護ってあげられる自信はない

みっともない自衛だと嘲笑されても良い

陽乃は笑われようとも、

絶対に助けてあげるなんて約束をする気は、微塵もなかった
924 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/05(土) 22:20:23.56 ID:o9AnNan0o

陽乃「もちろん、私の力が及ぶ範囲でなら護ってあげることもあるけれど、絶対だなんて言わないわ」

バーテックスと戦う勇者の一人として、

他の勇者と協力することはあるし、

ないとは思うけれど、一般人が巻き込まれていたならば、

陽乃はどうしようもなく助けてしまうことだろう

けれど、護り切るだなんて約束は出来ない。

陽乃「自分の身は自分で守って頂戴」

球子「……護れなかったら責められるってことか?」

陽乃「護れたって責められるけどね」

杏「タマっち先輩いい加減落ち着いてよっ」

球子「っ……」

杏「久遠さんは護りたくても護れなかったことを心配してるの……どれだけ力があっても、無理なことはあるって」

杏は、自分の力にだけは自信を持つべきだと思う

いや、陽乃には信じていて欲しい。

しかし、杏自身がその自分の力が絶対であることを信じられてはいない

だから、それを押し付けることはできなかった

杏「……でも、久遠さん。久遠さんは勇者の中でおそらく一番強力な力を持っていることだけは、忘れないでください」

その陽乃が、倒せないバーテックスがいたとしたら、

それはもう、人類の敗北を意味すると、杏は考えていた。
925 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/05(土) 22:42:57.18 ID:o9AnNan0o

陽乃「私が一番だなんて……」

杏「友奈さん達を負かしたんです……そう思うべきですよ」

杏はその戦いを見ていないので、

実際にどのようなやり取りがあったのかは分からないが、

結果から見れば、

陽乃が友奈と千景を叩きのめすほどの力を持っており、

若葉は運が良かっただけだと否定していたが、

若葉はそれを切り伏せられるほどの力を持っている。

しかし、九尾の人を模倣出来る力が真価を発揮したら、勝ち目はないだろう。

若葉に……上里ひなたの姿で近づけばいいだけなのだから。

もちろん、

陽乃がそんなことをするなどとは、思っていないが。

バーテックス相手でも、

瀬戸大橋の前でたった一人で防衛していたということを加味するならば、

一番は陽乃だろう。

それに関しては、球子も認めるしかない。

陽乃「私よりも若葉の方が強いわよ。じゃなかったら、あなた達がここにいないもの」

杏「怖いこと言わないでください……」
926 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/06(日) 00:05:21.64 ID:bH8wkLY0o

事実、九尾が排除していた可能性もあるので、冗談だとは言えないが、

それを言っても仕方がないことだろうと、陽乃は飲み込む。

実際に若葉は九尾を止めてくれた。

たとえ、あの時の九尾がまだ本気ではなかったとしても

若葉だって、本気ではなかったはずだ

若葉にとって、あの時戦っていたのは久遠陽乃で、

きっと、殺すつもりで戦うことはできなかっただろうから。

陽乃「大丈夫よ、乃木さんがいるならね」

球子「なんだ、若葉のことは信頼してるんだな」

陽乃「一応、彼女はリーダーだもの」

球子「ならタマがリーダーだったら信じたのか?」

陽乃「私のことを、止めてくれたならだけど」

球子「一度くらい――」

杏「ダメだよタマっち先輩、危ないから」

球子「……分かってるよ」

杏に止められて、球子は戦うことを断念する

戦えたとしても、若葉が戦った時と同じような状況でないのなら、

判断基準には出来ない
927 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/06(日) 00:14:43.87 ID:bH8wkLY0o

√ 2018年 8月3日目 夜:伊予島家

03〜12 九尾
37〜46 大社
51〜60 両親
89〜97 杏

↓1のコンマ

※それ以外は通常
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 00:16:02.03 ID:jxmPU7XrO
929 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/06(日) 00:19:23.06 ID:bH8wkLY0o

では短いですがここまでとさせていただきます
明日も可能であれば、お昼ごろから
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 00:29:47.17 ID:jxmPU7XrO

タマが陽乃さんに対していまいち素っ気なかったのは千景とは違う理由とはいえ普通に嫌ってたからなのはちょっとショックだったなぁ
そしてこれを聞いて九尾は何を思うのだろうか…
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 02:46:29.28 ID:5hb60hfQO

まあこれに関しては煮えきらない陽乃さんも悪い気がする
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 23:00:48.86 ID:bhyPNQn8O
今日は休載かな?
933 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/07(月) 21:50:12.05 ID:bpJwDYqWo
昨日できなかったので、本日は少しだけ
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/07(月) 21:51:17.46 ID:SQJHh8CdO
おk
935 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/07(月) 22:38:45.04 ID:bpJwDYqWo
√ 2018年 8月3日目 夜:伊予島家


『あの小娘は殺めても良いのではないかや?』

陽乃「誰のこと? まさか、土居さんとは言わないでしょうね」

『言うとも』

くつくつと喉を鳴らすように笑った九尾は、

不意に息を引き込むような音を立てて陽乃から伸びる影が揺らめく

九尾は冗談めかした声色だが、本気だろう

『あの娘は伊予島杏が主様について行くと言って聞かぬことに、不満を抱いている』

陽乃「……盗み聞きしたのね」

『無論、ただの嫉妬ではあるまいよ。それにて、主様が守護することを約束出来ぬことに……であろう』

陽乃「それは、だって……出来ない約束なんて……」

『であろうとも、主様に付き従おうという愚か者がおる。それが己が思う者であるならば、癪にも触る』

陽乃「………」

『己が救うと決めた娘よ。あやつも』

陽乃「貴女、いったいどこまで……」

九尾は、陽乃の影に潜んでいるように見せてはいるが、

別に離れることが出来ないわけではない

陽乃と会話をしていない時、

九尾はいつも、どこかへと足を運んでいるのかもしれない
936 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/07(月) 22:53:14.07 ID:bpJwDYqWo

『あやつが護ると誓おうとも、主様には恩が有ると返されるのはさぞ憎かろう』

九尾はネガティブな話をしているとは思えないほど明るい声でそれを語る

九尾が本当に見聞きした情報を話しているとは限らない

騙っているだけである可能性もないとは言えない

九尾は影となっていて、その表情は読めない

もっとも見せていたとして、察せられるかは微妙だが。

陽乃「土居さんは嫉妬しているようなものなのね……貴女の言葉が本当なら」

『くふふっ、であろうな』

陽乃「なら、私が伊予島さんを絶対に守るって約束したら、蟠りはどうにかなるのかしら」

『主様の力まで疑ってはおらぬじゃろう』

陽乃「……なら、私が単独でなら長野にいかないって言ったのは、良かったのね」

陽乃が単独であろうと行く気であったならば、杏は無謀な旅に付き合ってくれていただろう。

それは球子の望まない流れだろうし、

きっと……最悪の結果になっていたはずだ。
937 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/07(月) 23:21:38.39 ID:bpJwDYqWo

『なんじゃ主様、行かぬのかや?』

陽乃「行かない予定よ……流石に無謀だもの」

不可能ではないが、

可能と言えるかは微妙なところの一人旅

杏がついてきてくれたところで、

それが可能と言えるまでに引き上がるかと言われればそうでもないので、

単身ではしないのがベストと言える。

それはそれで、ここでどうするべきかという問題が生じるのだけれど。

1つ、一人で長野に行く

これは、今のところは断念する予定

1つ、このまま伊予島家に住まわせて貰う。

これは大社が確実に難色を示すだろうが……ごり押すことは可能だろうか。

杏の両親ということもあって、杏が取り入られるのを懸念して阻止される可能性はある。

1つ、四国内での逃走劇

これも……面倒なことにしかならないので、避けるべきだろう


1、ねぇ、あなたならどうする?
2、上里さん……大丈夫かしら
3、ねぇ、あなたってどこまで盗み聞きしてるの?
4、土居さんと仲良くなれるかしら?
5、貴女……この家と、伊予島さんのご両親を護り切れる自信はある?


↓2
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/07(月) 23:26:01.79 ID:xzY/63woO
1
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/07(月) 23:26:24.32 ID:wEWI4YYQ0
5
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/07(月) 23:28:28.63 ID:LubHFLw90
2
941 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/07(月) 23:33:31.63 ID:bpJwDYqWo

では本日はここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/07(月) 23:49:00.98 ID:xzY/63woO

これ長野に単独で行ってたら本当にバッドエンドだったかもな…
しばらく伊予島家に居候となると杏も残ってくれると嬉しいけどどうなるんだろうか
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/07(月) 23:52:59.85 ID:XbZBEUTb0

マジでどうしたらいいんだろな
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/12/08(火) 23:04:18.66 ID:sIyCTTM1O
お休みかな…?
最近火曜の休載率が高めな気がする
945 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/09(水) 23:41:45.91 ID:Tvh2/btTo
遅くなりましたが、昨日できなかったので少しだけ
安価出す手前まで
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/09(水) 23:42:59.79 ID:gMpGj5zSO
やったぜ
947 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/10(木) 00:18:20.04 ID:684tF05Co

陽乃「ねぇ、一つ確認したいことがあるのだけど」

真剣な声色でそう切り出した陽乃を見つめるようにしていた影が、

ゆらりと揺らめいて瞳を閉じる動きを見せる

陽乃「貴女……この家と、伊予島さんのご両親を護り切れる自信はある?」

『ほう?』

陽乃「どうなの?」

『妾が守護する理由がなかろう』

陽乃「自信がないから?」

『くははははは! 妾にそれが有用だとでも思うとるのかや?』

陽乃の挑発めいた言葉は、九尾には意味をなさない

むしろ、笑えてさえ来てしまうのだろう

高笑いした九尾は特別怒った様子もない

『主様が守護すればよい』

陽乃「そうできない時もあるでしょう?」

『ふむ……なるほど』

多少の興味も湧いていないような声

考える素振りを装った呟きを残した九尾は、ふっと息を引く

『伊予島杏の肉親二人の守護など、妾の尾が例え一つであっても容易であろう』
948 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/10(木) 01:09:07.03 ID:684tF05Co

陽乃「絶対に?」

『無論じゃ。下賤な人間共の悪意なぞ、妾にとっては赤子のようなものよ』

陽乃「……本気で、言ってるのね」

『いかにも』

笑み交じりに答える九尾は、

影の尻尾を揺らして見せて、口を大きく開く

声のない笑みを浮かべているのだろう。

それは少しばかり、不気味に見えた

だが、九尾はそう言う存在なのだ。

人々の信仰を戴く神に近き獣であれば、

人に偽り、人を騙り、歪ませ崩壊させようと画策する悪意でもある。

ゆえに、人々の憎悪など、悪意など

九尾にとっては取るに足らない些細な現象に過ぎない。

それを阻むのも、叶えるのも、容易

『もっとも、妾に委ねるならば心するがよい』

陽乃「……ダメとは言わせてくれないのね」

『もちろんだとも』

九尾はそう言って、影を揺らす

『害をなすならば殺す。勇者ならば利用価値もあるが、単なる人間風情にそれはなかろう』
949 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/10(木) 02:05:24.83 ID:684tF05Co

九尾は千景たちでさえ、害になるなら殺してしまえと言うような存在である。

勇者である千景たちを殺そうとするにも拘らず、ただの害意ある人々を生かしておくわけがない

陽乃を憎悪する人間を生かしているのは、

あくまで、それ以上の害になっていないからだ

しかし、それが目の前に現れたのならばその命を見逃してやる道理はないし、

目の前に現れるだけでなく障害となるのであれば排除する。

それに、迷いはない

『主様が伊予島杏の肉親を妾に守護せよというのであれば、排斥のみならず排除することを許容すべきじゃ』

自分の力……と言っても、九尾の力を借りた状態も含めるのだろうが

それで守り切る自信がなく、

九尾自身にまで助力を願うのであれば、多少の死人は諦めるしかない

陽乃「私に頑張れって?」

『うむ』

陽乃「そう……」

守れるように頑張れと

諦められるように頑張れと

いずれにせよ、頑張れと……陽乃は眉を顰めて、首を振る

陽乃「……私がそんな約束できないって、知ってるくせに」

『それを知っていようが、妾には関係のないことであろう』

九尾は素っ気なく、答えた
950 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/10(木) 02:07:38.02 ID:684tF05Co
では短いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
951 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2020/12/10(木) 03:04:49.30 ID:E1CyioeL0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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952 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/10(木) 06:14:50.38 ID:nQewVOYQO

護れるかどうかは陽乃さんの頑張り次第か…
どのみち穏便にはいかなさそうだけど
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/10(木) 12:28:37.45 ID:YFfwGQbqO

陽乃さんただでさえメンタル不安定なのにここに来て死人出したらもう立ち直れないのでは…
954 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/10(木) 22:33:24.72 ID:684tF05Co

遅くなりましたが、少しだけ
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/10(木) 22:35:10.56 ID:0ecX+7u/O
かもーん
956 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/10(木) 23:22:08.79 ID:684tF05Co

陽乃「貴女を頼るなら、諦めなくちゃいけないのね?」

『うむ……無論、人間が手を出さぬというのであれば、妾が排除することもなかろう』

専守防衛と言えばいいのか、

九尾は、向こうから来ないのであれば手を出さないつもりのようだ

もちろん、九尾ならば手を出してきたとしても命を奪うことなく無力化するのは可能だろう

しかし、それはそれこれはこれというものなのか……

殺す以外の選択肢を取るつもりは毛頭ないらしい

『主様が人間に手を出せぬよう働きかければよい』

陽乃「それこそ無謀な話じゃないの」

『なせばなるであろう?』

陽乃「無理なこともあるの……特に、今の私では火に油を注ぐだけよ」

『乃木若葉に代行を頼めばよかろう。あ奴の言葉ならば、大社はともかく民衆ならば聞くやもしれぬ』

陽乃「……だと良いのだけど」

『じゃが、今の勇者はただの言の葉でしかなかろう』

勇者としての実績不足

バーテックスに対抗している姿を目撃した人々もいるだろうけれど

それだけでは、まだ足りない


1、あとどれくらいで襲撃があるとか分かるの?
2、ねぇ、貴女の力でどうにかできない?
3、イザナミ様の力を使えば、長野にたどり着ける?
4、良いわ……害意があるなら最悪死なせてもいい。でも、警告をしてあげて


↓2
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/10(木) 23:25:09.35 ID:sdloFNMK0
3
958 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/10(木) 23:26:18.25 ID:0ecX+7u/O
1
959 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/10(木) 23:30:58.24 ID:684tF05Co

↓1コンマ判定 一桁

00  長野の最後なら
0〜4  不可
5〜9  大雑把
ぞろ目 確定
960 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/10(木) 23:32:48.13 ID:28L9SgC+O
961 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/11(金) 00:14:58.55 ID:eMRC/dQeo

陽乃「ねぇ、九尾はあとどれくらいで襲撃があるかどうか分かったりするの?」

『妾は預言者ではないぞ』

喉を鳴らす九尾は呆れたように呟いて、否定する。

『そのようなもの、妾にはわからぬ』

陽乃「……そう」

落胆はしない

九尾とはいえ、万能な妖怪ではないのは分かっている

ただ、もしかしたらと思っただけで。

陽乃「やっぱり、神託がこない限りどうしようもないのね……」

『大社とやらが神樹による神託にすべてを委ねておるからのう』

バーテックスと戦うための準備は当然行うだろうけれど、

神樹様が神託をくれない限り、

大社も勇者も、外部に対しては最小限の行動しかしないはずだ。

少なくとも、長野には……

『そんなに、長野の勇者が気がかりかや?』
962 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/11(金) 00:20:23.22 ID:eMRC/dQeo

『会ったこともなく、話したこともなかろう?』

陽乃「ええ、まぁ……」

長野の勇者との連絡はすべて暫定リーダーである若葉が行っており、

陽乃はあくまで、若葉から聞かされた情報しか知らない。

向こうには勇者が一人しかいないこと

巫女でさえも、一人しかいないこと。

勇者は白鳥歌野と言う名前であること

日々、戦いに明け暮れて……摩耗していること。

『それを救う義理があると?』

陽乃「ずっと戦っているなら、乃木さん達よりも戦闘面で役立つと思わない?」

『ふむ……』

陽乃「きっとバーテックス戦で活躍してくれるはずだし、私が楽になる。生き残れる確率も上がるわ」

それに、外部からくる勇者ならば、

ここに渦巻いている偏見の影響も受けないかもしれない

陽乃「魅力的でしょう?」
963 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/11(金) 00:27:33.27 ID:eMRC/dQeo

所謂、ハイリスクハイリターンだと陽乃は嘯く

生存率を上げたいというのは本音ではあるけれど

ただ、一番は違う。

黙って見殺しにするのが嫌なだけだ

手を尽くしてなお救えなかったのならばいざ知らず

それさえもせずに……というのは、受け入れがたい。

『妾と化かし合いをする意味もあるまいに』

九尾はその心の内を察してか

嘯いたことなど気にも留めずに、楽し気な笑い声を零す。

影はゆっくりと立体的になって……人の形を作り上げる

ひなた「では、手を打ってみますか?」

陽乃「……あるの?」

ひなた「大社が、巫女が受け取る神託によって行動するのであれば……神託を与えれば良いんですよ」

陽乃「貴女の力で、化かすつもり?」

ひなた「そうです。巫女に偽りの神託を授け、長野へと向かわせるんです」

九尾の惑わしの力を使って、神託を与える

もしもそれが可能なら、大社でさえ……操れることになるが。

ひなた「言っておきますが、幻を見せるくらい私なら造作もありませんよ?」
964 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/11(金) 00:28:01.62 ID:eMRC/dQeo

では途中ですがここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
965 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 00:37:32.31 ID:VV0ohEHRO

九尾、まさか神託の偽装ができるとは…
あとは他の勇者たちをどれだけ連れていけるかだな
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 00:37:57.16 ID:kCe5BYhnO

そんな裏技が……
967 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/12(土) 23:44:13.84 ID:QxH5+6dVo

昨日もできなかったので、少しだけ。
968 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/12(土) 23:46:12.89 ID:Ffy33K3+O
あいあいさ
969 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/12(土) 23:54:45.47 ID:QxH5+6dVo

陽乃「そんなことして平気なの……?」

ひなた「騙すこと自体は平気ですよ。何の問題もありません」

陽乃「バレたりは?」

ひなた「永久的にその幻を見せるならともかく一時的に認識させ、それを記憶させるというのは容易です」

幻覚を見せ続けるのは労力がいるが、

幻覚を見た。という記憶を残すこと自体は、九尾の力に限ることではない

それに関しては、幻覚を見せられるであろう巫女側の問題になる

ひなた「神託を受ける巫女が、それを神託であると認識さえしてしまえば問題はありませんよ」

陽乃「貴女……今までそんなことしてないわよね?」

陽乃がそう言うと、

九尾が扮しているひなたは眉を吊り上げて、苦笑する

ひなた「そんな無意味なことをする理由はありませんよ」

陽乃「それもそうよね……」

ひなた「勇者である白鳥さんを仲間に引き入れるのは、リスクもありますがリターンも大きいと判断しました」

だから、特別ですよ。と、

九尾はまるで本当にひなたであるかのような笑みを浮かべて見せる
970 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/13(日) 00:12:51.46 ID:9c6fHk2do

ひなた「しかし、久遠さんも認識している通り単独ではリスクの方が大きいです……」

陽乃「どうにもならないかしら?」

ひなた「以前も言いましたが可か不可で言えば可ですよ? それこそ……伊邪那美の力を用いてしまえば……」

たとえ、、周囲をバーテックスで埋め尽くされようとも

敵からの攻撃においては無傷で切り抜けられるだろうと九尾は話す。

陽乃は伊邪那美の力を使ったことはないけれど、

それは九尾よりも強力で、危険であることだけは先日聞いている

ひなた「ただし……それではリスクが大きすぎます」

陽乃「……それは駄目ね。最終手段だわ」

ひなた「最終手段だわ。ではありませんよ……無しです。高確率で死にますよ」

長野にいけるか否かで言えば可だが、

やはり、身体的負担を考えれば九尾以上に重く、死ぬ確率が高くなるだけだ

ひなた「ですので、偽の神託を出しましょう。勇者を連れ出せるように」

陽乃「それをして、こっちはどうなるの?」

ひなた「四国ですか? 連れ出す人数にもよりますけど、襲撃があった場合に結界が壊されれば全滅するかもしれません」

陽乃「……なら」

ひなた「少数精鋭。久遠さんを含めて3人か4人で行くという形にしたらどうでしょう?」
971 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/13(日) 00:44:52.19 ID:9c6fHk2do

ひなた「戦力分散的に考えて、若葉ちゃんはこっちに残すことになりますけど」

陽乃「そうなると……郡さんも連れていけないでしょう?」

陽乃との関係の良さを考えると、千景は無理だ。

杏は自分が行きたいというはずなので、それについて来る形で球子もいる。

3人なら、陽乃・杏・球子になるだろう。

4人ならば、追加で友奈になる。

陽乃「乃木さんと郡さん二人きりにはできないし……郡さんを置いて高嶋さんを連れ出せないわよね……」

そんなことをしたら、千景の怒りはもうどうにもならないところにまで到達するかもしれないし、

最悪、一人四国を抜け出して追いかけてくるだろう

それを考えると、陽乃を含めて3人がベストだろうか

襲撃が確実に起きないと分かっていれば、全員を連れていくこともできるけれど。

陽乃「私と、伊予島さんと土居さん……貴女の見立てで行けると思う?」

ひなた「正直、難しいと思いますよ。杏さん次第かと……彼女が本当に戦えるのかどうか。そこですね」

戦闘のスタイルで言えば、

バリバリの前衛である陽乃、遠距離であろう球子と杏という形になっている。

陽乃が最前線で敵を引きつけた上で杏が各個撃破し、球子は杏を護りつつ……臨機応変に撃破するという流れになる。

杏が上手く戦えないという状態では、球子と陽乃の負担が大きい

陽乃ならどうにかなるだろうけれど

流石に、杏を庇いながらでは……球子は物量に押しつぶされる可能性がある
972 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/13(日) 00:45:28.93 ID:9c6fHk2do

では、短いですがここまでとさせていただきます
明日は可能であればお昼ごろから
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 00:49:10.94 ID:nuXYxdGEO

まあ勇者たちの精神面でも四国側の防衛の観点からいっても3:3が一番かなあとは思う
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 00:59:56.88 ID:0NfKGdT1O

そもそも行動時期が原作よりも早いから陽乃さん含めて変身すらしてないけどどうするんだろう
あと死神の力ってこの時から九尾が止めるほど強いのか…
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 01:42:36.32 ID:cK8j+mezO


>>974
>>510見る限りでは酒呑童子クラスでは?
976 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/13(日) 18:05:58.78 ID:9c6fHk2do

では遅くなりましたが、少しだけ
977 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 18:38:23.46 ID:0f6+JqwtO
来てたか
978 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/13(日) 18:38:36.80 ID:9c6fHk2do

陽乃「本当に勇者として戦えるのか確かめた方が良いのかしら……」

ひなた「そうですね。それが一番かと……」

ただ一つ問題が。と、九尾は困ったように眉を顰める

ひなた「彼女たちの為に作られている戦装束が完成していないんですよ」

陽乃「……それって重要なの?」

ひなた「そうですねぇ……」

神樹様の力の借り受けて大社が生み出そうとしている戦装束は、

生身では人間の身体能力を多少強化した程度に過ぎない勇者の体を、

より格段に能力向上させられる……予定である。

当然ながら、力の系統が不鮮明であるというのを理由に陽乃の分は製造されていないが、

それがあるのとないのとでは大きな差がある。という話である

ひなた「つまり、煮えたぎる鍋に素手で触れるか耐熱手袋を使うか程度の違いかと」

陽乃「重要なのね……いつごろ完成しそうなの?」

ひなた「さて……どうでしょうね。あと一ヶ月……二ヶ月もしかしたら半月でいけるかもしれません」

私には知る由もないことですよ。と、

九尾はひなたの顔で笑う
979 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/13(日) 20:06:10.84 ID:9c6fHk2do

陽乃「それがない場合、伊予島さん達って……」

ひなた「さて、どうでしょうね。そこは分かりかねます」

陽乃「そこも、でしょう?」

九尾の嘯くような声色に陽乃は怪訝な表情を浮かべつつ、追及はしない。

九尾のことだから、

杏たちが本当に戦力にならないのかどうか

その程度の調査はしていてもおかしくはないはずだけれど。

陽乃「……でも、そうなってくると神託での強制派遣って危険じゃない?」

ひなた「そう……ですね。最悪長野には久遠さんお一人での到着もあり得ます」

陽乃「ダメじゃない……それ」

ひなた「久遠さんがお守りするか、お二人には強くなって頂くか……せめて装束の完成を待つか」

陽乃「………」

装束が完成していないとなると、

十中八九、今回の許可は下りないだろう

そのうえで偽の神託を出し……強制派遣をするかどうか。


1、神託、出して貰える?
2、とりあえずそれは候補に入れておくってことで
3、神託は無しよ。危ないわ

↓2
980 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 20:10:09.09 ID:lCTIRYCuO
3
981 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 20:11:12.50 ID:FZmFM5eS0
2
982 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/13(日) 20:38:18.53 ID:9c6fHk2do

陽乃「とりあえずそれは候補に入れておくってことで良い?」

ひなた「そうですか」

陽乃「不満そうね」

ひなた「そう見えます? 確かに、少しだけ不満はありますが」

陽乃「……なに?」

ひなた「別に、余計な人間のこと考えなくていいのでは? と、思っているだけです」

ひなた……九尾は、冷めた瞳で陽乃を一瞥すると

扉の方へと目を向ける

ひなた「久遠さんは自分の命のことだけを考えていればいいんですよ」

陽乃「良くないわ」

ひなた「いいえ。道半ばで力尽きるような二人の勇者を代償に優秀な一人の勇者を連れ出せるなら十分だと考えるべきですよ」

陽乃「九尾……」

ひなた「私は真剣に言っているんですよ? からかっているつもりは微塵も――」

陽乃「そういう考え、嫌いだわ」

ひなた「……そうですか」

落胆したように肩を落とし、ひなたはそのまま影の中に溶けていく

相変わらず、九尾は陽乃とひなた以外は特別、庇護下に置くつもりはないらしい
983 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/13(日) 20:55:32.14 ID:9c6fHk2do

1日のまとめ

・ 乃木若葉 : 交流有(長野、単独断念)
・上里ひなた : 交流無()
・ 高嶋友奈 : 交流有(電話、若葉に変更)
・ 土居球子 : 交流有(不許可の場合、信じてもいい)
・ 伊予島杏 : 交流有(味方の証明、不許可の場合、信じてもいい)
・  郡千景 : 交流無()
・   九尾 : 交流有(長野にいけるか、伊予島家の守護、襲撃の予兆、偽の神託)

√ 2018/08/03 まとめ

 乃木若葉との絆 58→62(普通)
上里ひなたとの絆 56→56(普通)
 高嶋友奈との絆 51→52(普通)
 土居球子との絆 40→43(普通)
 伊予島杏との絆 46→50(普通)
  郡千景との絆 21→21(険悪)
   九尾との絆 61→63(普通)
984 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/13(日) 21:05:46.64 ID:9c6fHk2do

↓1コンマ判定 一桁

  0 連行  
1〜6 不許可
7〜9 単独許可
偶数ぞろ目 遠征許可 


↓2コンマ判定 一桁

1,3,9 で周辺住民
985 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 21:09:03.31 ID:FZmFM5eS0
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 21:11:09.42 ID:whcQo6J5O
987 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/13(日) 21:32:44.37 ID:9c6fHk2do

√ 2018年 8月4日目 朝:伊予島家

03〜12 大社
37〜46 若葉
51〜60 球子
89〜97 杏

↓1のコンマ

※それ以外は通常
※若葉の場合、一桁奇数で訪問
988 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 21:35:02.67 ID:whcQo6J5O
989 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/13(日) 22:23:27.65 ID:9c6fHk2do
√ 2018年 8月4日目 朝:伊予島家


伊予島家にお世話になって二日目

杏のもとに若葉からの連絡が入り、

長野への遠征は許可が下りなかった旨が伝わってきた

単独だろうと、誰かを連れてでも許可が下りなかったため、

若葉はいったん、陽乃を大社預かりではなく寄宿舎で預かることにするつもりだという。

陽乃に害されることを警戒してひなたは大社預かりになるそうだが、

若葉もひなたも、それについては合意の上だ。

陽乃「……困るわ」

球子「どっちかが大社管理になる必要があるなら仕方がないんじゃないか?」

杏「久遠さんに害意がないことを伝えられば良いんだけど……」

球子「それができれば苦労しないんだろ?」

球子は顔をしかめながらも、

一応、考えてはくれているようで、気難し気な唸り声を零す。

球子「ひとまず、どっちかにするしかないと思うぞ」
990 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/13(日) 22:58:28.82 ID:9c6fHk2do

杏「ひなたさんか久遠さんを大社預かり……」

陽乃「余計な禍根を残さないためには、私が大社の方に行くべきなのよね」

球子「郡さんのことがあるからなぁ」

千景は特別ひなたを気にしているわけではないけれど、

それを理由に陽乃に突っかかってくる可能性がある。

なので、陽乃が言うようにひなたを大社に残さずに

陽乃が大社のところに戻るべきだ

しかし、それは陽乃自身が好んでいないし、

だからこそ、若葉とひなたは自分からひなたを大社預かりにすることを選ぼうとしている

杏「久遠さんが協力的だと分かれば……ううん、それでも難しいかな」

球子「脱走があるけどなー」

杏「あぁ……」

陽乃「仕方がないじゃない……色々あったのよ」


1、大社預かりの間にあったことを話す
2、九尾の力を解析させれば、どうにかなるかしら
3、ねぇ、勇者としての鍛練をしましょう?
4、ねぇ、電話借りても良い?


↓2
991 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 23:00:22.51 ID:nuXYxdGEO
1
992 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 23:06:48.69 ID:FZmFM5eS0
2
993 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 23:08:13.77 ID:SFYN3gGwO
1
994 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/13(日) 23:22:23.18 ID:9c6fHk2do

では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
995 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 23:32:09.84 ID:SFYN3gGwO

杏たちの戦装束が出来てないとなると偽神託しても同行させるのは厳しいか…
若葉には悪いけど場合によっては単独で行かざる負えないかもな
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 00:46:46.85 ID:hQ4VJZeRO

一緒に行けるように修行開始なのかな?
頑張れ!
997 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/12/14(月) 23:20:44.81 ID:5H54QUdoo
すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日はできれば通常時間から
998 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 23:26:51.71 ID:XKd++os2O
乙ですー
そろそろ次スレだね
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 09:13:21.50 ID:jsl3rjZKO
そうだね
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 09:13:55.02 ID:vKsd//dlO
1001 :1001 :Over 1000 Thread
    ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ
   (()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ)
   (o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
   ゝー '_ W   (9)ノ(@)
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