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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」清霜「その9!」【安価・コンマ】
- 286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 22:44:00.78 ID:K3UdwR3yO
- また過去に戻って、提督とやり直しているという夢を見ている不知火を起きるまで見守る
涙を流した時には頭を撫でてあげる
- 287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 22:44:00.98 ID:e8Ugg22b0
- 最近本物の魔法使い(魔法少女)にあった不知火のおばあちゃんから、不知火が伝説の大魔導士の話を聞く
- 288 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/15(火) 23:05:18.01 ID:zFT99o1j0
- ――繁華街・水着売り場
提督「………」スタスタ…
提督(正直、着られれば何でも良いんだがな……)
夏休み初っ端から、俺は糞暑い中水着売り場まで足を運んでいた。
大井と海で過ごす約束をした為、どうしても水着が必要になったからだ。
本音を言えば学校指定の水着で十分だが、大井に悪い気がして、仕方なく店まで選びに来た。
提督「はぁ……」
提督(つっても俺、ファッションには疎いからな……とりあえず、変に奇抜なやつを避ければ大丈……)チラッ
不知火「………」スタスタ…
提督「……っ!?」ビクッ
提督(えっ、し、不知火……!?)
他の水着を見ようと思い振り向いてみれば、視界に映るのは出会えないと思っていた愛しい人。
こんな、嬉しくも辛い偶然があって良いのだろうか。まさか鉢合わせすると思っていなかった。
不知火「……あっ」
不知火(……やはり、ここへ来たんですね)
提督「……き、奇遇だな、うん」
不知火「……はい」
提督「その、水着を選びに……?」
不知火「………」コクリ
提督「だ、だよな。ここに来るってことは、それしかないよな……はは……」
提督(ダメだ、上手く話せない……)
ただでさえ不知火と出会うことは想定外で、しかもこんな店先でバッタリ会ってしまったんだ。
頭が回らない。呂律も回るはずが無い。混乱し過ぎて、馬鹿みたいな会話しか出来ない。
不知火「………」
不知火("かつて"一緒に来た店だったから、こうなることは予想していたけれど……)
提督「えっと……」
不知火「………」
提督「……家族と、海水浴か?」
不知火「……はい」
提督(あぁ、くそっ!そうじゃなくて……)
落ち着いた思考が出来ない。話そうとしても、言葉が上手く出て来ない。
不知火の顔を見られた嬉しさと、決して彼女の隣に立てない悲しさ。
これらが同時に襲って来るせいで、頭が働かない。そんな自分が情けなさ過ぎて、反吐が出る。
未練度上昇率判定:この後どうなる?
01〜49:結局、お互いそのまま別れてしまう
未練度上昇:小 ×1.0
50〜98:気まずいながらも、成り行きで一緒に水着を見ることに
未練度上昇:中 ×1.5
ゾロ目(奇数):提督「……でも、嬉しかった」
ゾロ目(偶数):不知火「……貴方に似合う水着、選びましょうか?」
未練度上昇:大 ×2.0
直下
未練度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
- 289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:05:56.94 ID:pEXTl6q2O
- あ
- 290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:06:08.28 ID:UL9WFEobO
- ほい
- 291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:08:45.54 ID:TBBYdAdT0
- 惜しい....
- 292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:09:38.69 ID:e8Ugg22b0
- 30到達
- 293 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/15(火) 23:20:13.74 ID:zFT99o1j0
- 94→49:ただ別れるだけ、かと思いきや……? 8×1.0=8 8+75.5=83.5/100
提督「それで、さ……」
不知火「……では、私はこれで」
不知火(これ以上、提督君と関わると……私の未練、いえ、醜くて酷い気持ちが増すばかり……)クルッ
提督「あっ……」
提督(このまま、黙って見ているだけか?本当に、それで良いのか……?)
未だに未練を抱く情けない俺だが、ただそれだけなのか?
不知火ともう1度、元の関係に戻りたいという気持ちは……その程度のものなのか?
例え自分がどうしようもない糞野郎だとしても……不知火に対する気持ちは、本物なんだろう?
提督「……っ」グッ…!
提督(言え、俺……何か、気の利いたことを……不知火に、好印象を残せるようなことを……!)
提督「……ま、待ってくれ!どうしても言いたいことがあるんだ!」
不知火「………」ピタッ…
提督「その水着、凄く可愛いと思う……何というか、不知火の魅力を引き出してくれるような……」
提督「今までの不知火とはまた違った、新たな魅力を与えてくれると言うか……とにかく、似合うと思う!」
不知火「っ!」
提督「………」
提督(……いや、水着を褒める以外にもっとこう他に言うことがあるだろ俺!)
やっぱりダメだ。暑さと不知火への未練のせいで、まともな思考が出来ない。
別れを告げた男から『その水着、似合うと思うぞ』などと言われたところで……逆に引かれるじゃないか。
不知火「……こんな」
提督「……え?」
不知火「こんなところまで……"同じ"、なの……?」ジワッ…
不知火(私は既に、提督君と酷い別れ方をしてしまっているのに……それなのに……)ウルウル…
提督「し、不知火……?」
不知火「っ、あ、ありがとうございます……」スタスタスタ…
提督「………」
提督(……やっちまった。俺の馬鹿野郎……!)
絶対に引かれた。いや、下手をすると軽蔑されたかもしれない。
もうダメだ……俺は2度と、不知火とは口を聞いて貰えなくなるんだ……畜生。
こんなことなら、何も言わない方がマシだったじゃないか……もう、最悪だ……!
- 294 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/15(火) 23:30:01.05 ID:zFT99o1j0
- 大井「……1度は提督を捨てたんでしょう?だったら潔く諦めなさいよ」
不知火「……私の苦しみを何も知らない癖に、好き勝手言わないで下さい」
大井「……負け犬が」
不知火「……この泥棒猫」
大井「………」
不知火「………」
迅鯨「あの2人、今にも爆発しちゃいそう……」
ビスマルク「放っておきなさい。あんな男に惚れてる時点で、どっちも救いようが無い馬鹿だから」
迅鯨「提督君のことを悪く言わないであげて下さい!あの子は確かに素行は問題かもしれませんけど、決して悪い子じゃ……」
ビスマルク「うるさいわね。あいつのことを何も知らないなら黙ってなさい」
迅鯨「ビスマルクさんこそ!提督君が元々どういう子だったかを知らないでしょう?」
ビスマルク「………」
迅鯨「………」
短くて申し訳ありませんが、今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
次回は不知火の回想パートその2からです。恐らくまた長くなるかと思います(白目)。
次の更新は未定です。上手くいけば数日以内に更新出来るかもしれません。
回想パートはどうしても長くなりがちなので、更新が滞りそうな場合、その時点で書き進めた分を少しずつ(1度の更新で1〜2レス分前後)投下するかもしれません。
その場合は事前予告無しの投下になります。本編再開時、もしくはまとめて投下する場合は今まで通り事前予告を致します。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
- 295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:32:29.33 ID:Zv4MEY7Yo
- おつおつー
メタ視点でも本編並のギスギスフフ怖い……
更新の件了解です
ゆっくり待ってます
- 296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:37:01.99 ID:QrmFqk9aO
- フフッ……怖乙
- 297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:41:59.30 ID:zPqP91Nh0
- つ乙
そろそろ年末だから無理のない範囲でおなしゃす
- 298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:43:27.95 ID:0dXmTp53O
- 乙
こんな胃が痛い週にいれるか!俺は平和な1週目に戻るぞ!
- 299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 23:56:52.98 ID:e8Ugg22b0
- 乙
- 300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/16(水) 22:29:12.42 ID:a6DZKky70
- >>298
お前五月雨やったんか……
- 301 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/21(月) 00:37:27.05 ID:rMo4bEG70
- ――店の外・8周目大学周辺
不知火「はぁっ……はぁっ……」タタタ…
こんなこと、想定していなかった。想定出来るはずが無かった。
まさか、"この状況"で"同じ"ことを言われるなんて……誰が予想出来ただろうか。
不知火「……っ」ウルウル…
感情が爆発しそうになってしまい、咄嗟にあの場から逃げ出してしまった。
今でも、油断すれば涙が溢れ出そうになってしまう。
不知火(どうして……提督君は、まだ……そんな言葉を、投げかけてくれるんですか……?)ウルウル…
あれほど酷い別れ方をしてしまったのに、提督君は私の水着を褒めてくれた。
それどころか、"かつて"私が嬉しいと感じた言葉を与えてくれた。
不知火「………」グシグシ…
けれど、その言葉を聞いて喜ぶ資格は私には無い。あってはならない。
自分で彼を傷付けておきながら、彼と気持ちを通わせようだなんて……許されることでは無いのだから。
不知火「……っ」ギリッ…
不知火(ちょうど、この辺りだったような……私の人生が、時間が、心が……全てが狂い出したのは……)
――"現在"から約2年後・8周目大学周辺
提督(18)「……そろそろ桜が咲く季節か」スタスタ
不知火(18)「そうですね……雪ももう、とけ始めて来ていますし……」スタスタ
私と提督君が交際を始めた後、そのまま2人で同じ大学へ通うことになった。
あの頃の時間は、まさに夢のようだった。最愛の人と、充実した人生を歩むことが出来ていたから。
こうして、彼と手を繋ぎながら……雪解けが始まる道を歩くことが出来たのだから。
提督「なぁ、不知火」
不知火「……何ですか?」
提督「本当に良かったのか?不知火の成績なら、もっと……」
不知火「………」フルフル…
提督「……!」
不知火「何度でも言います。私が自分で選んだことです。提督君が責任を感じることはありません」
提督「………」
不知火「それに、私には……提督君がいない日々なんて、考えられませんから///」ギュッ
提督「……!」
提督(腕に抱き着いて……)
不知火「……愛しています、提督君///」
提督「……俺もだよ、不知火」ギュッ
不知火(あぁ、幸せ……こうして、提督君の傍にいられれば……私の身も心も、満たされて……///)
- 302 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/12/21(月) 00:39:06.54 ID:rMo4bEG70
-
――――しかし、その幸せが続くことは無かった。
- 303 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/21(月) 00:40:15.31 ID:rMo4bEG70
- 「はぁはぁ……どうして、なの……!」タタタッ…!
提督「……ん?」
不知火「……?」
大和(※ループ1回目)(1年前なら、恋人になってくれると思ったのに……もう、彼女と交際していたなんて……!)ウルウル…
今にも泣き出しそうな女性が、私達の傍へ駆け寄って来る。
もっとも、相手はかなり錯乱していたせいか、私達の存在には気づかなかったけれど。
提督(何だ、あの女……彼氏と喧嘩でもしたのか?)ヒソヒソ
不知火(さぁ……ただ、激しく取り乱しているように見えますが……)ヒソヒソ
大和「………」グッ…
大和(こうなったら、更に1年前……いや、もっと前に遡れば……1度不正してしまった以上、もう……)
提督(何にせよ、俺達には関係無いな……)ヒソヒソ
不知火(はい。絡まれでもしたら面倒ですし、早く行きましょう……)ヒソヒソ
彼女が何故、あれほど狼狽えていたのかは今でも分からない。
ただ、"あの現象"が"最初"に起こったのがこのタイミングだったせいで、妙に印象に残っている。
提督「………」スタスタ…
不知火「………」スタスタ…
大和「……迷うことは無い、か」パァッ…
大和(こんな便利な魔法を、使わない手は無い……好きな人と結ばれる為なら、このくらい……!)
不知火「……ぅ」フラッ…
提督「……どうした?」
不知火「い、いえ、何だか、眩暈……が……」
不知火(おかしい……急に、体が浮かぶような……沈むような――)
突然意識が朦朧としてしまい、妙な感覚に襲われる。
それと同時に、提督君が私の体を支えてくれていた温かさが失われていく。
世界が裏返る。全てが無へと変化する。そんな、言いようの無い感覚に呑まれ――
パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!
- 304 :今回はここまでです。 ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/12/21(月) 00:41:09.68 ID:rMo4bEG70
-
――――私は"閉じた世界"に閉じ込められてしまった。そこで私は、気が遠くなるほどに長い間……地獄を見せられることになった。
- 305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/21(月) 01:04:51.52 ID:UtxEjIh40
- 近くにいたからか、ぬいは覚えてるけど提督は覚えてないのだな
何故だろう
乙でち
- 306 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/21(月) 01:33:57.67 ID:8RmIQ5/q0
- ヌイは設定で覚えてられるんですよね…
乙でしたー
- 307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/21(月) 01:40:09.64 ID:eUmmP3Mwo
- おつおつ
魔術の素質?があるからか……
- 308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/21(月) 02:38:44.90 ID:392Az/03O
- 既に大和は勝ち逃げしてるからな
これでぬいぬい失恋したらとんだ被害担当艦だよな
- 309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/21(月) 18:03:32.88 ID:D3+QDsZOO
- 病まと、不知火に焼き土下座しようか
- 310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 12:26:40.55 ID:sYp1hec8O
- 大和が本来やるべき事は、提督に別れを告げる前に巻き戻して、それ以降巻き戻さない事なんだけど
巻き戻そうにも、魔翌力は封じられたからねぇ
- 311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 18:32:59.87 ID:192T66XFO
- 病まとのやらかしはぬいぬいが結ばれなくてもこの先ずっとネタにされるだろうな
8週目だけでもやべーやつだったのに後の週でも被害出してるとか笑うしかない
- 312 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/25(金) 19:42:09.62 ID:Hb+LNFYg0
- ――"1回目"
――3年前・不知火家
不知火「う……」
不知火(ここ、は……実家……?私、今、気を失って……)
意識が覚醒すると、私は実家の自室の部屋で座っていた。
もしかして、提督君が私をここまで運んでくれたのだろうか。
不知火「………」
不知火(いや、それだと不自然よね……普通なら病院か、私達が住むマンションに運ぶはず……)
私と提督君は大学へ入学してから、高級マンションで2人だけの生活を送っていた。
それなのに、わざわざマンションから少し離れた実家へ私を運ぶだろうか。
私が提督君の立場だとすれば、まず救急車を呼ぶか、あるいはマンションへ運ぶことを考えるもの。
不知火「……?」
不知火(それだけじゃない。この部屋、物の配置や家具が微妙に変わって……いや、"戻って"……)
一見すると実家の自室だが、私はある違和感に気付いた。
机に置かれている物や、高校卒業までに取り替えたはずの家具が……全て、高校時代の頃に"戻っている"。
不知火「………」ゴソゴソ…
不知火(とにかく、まずは私が気絶してからどれほどの時間が経ったかを調べなければ……)
不知火「……なっ!?」
手元にあるスマホを確認した私は、思わず思考が停止してしまう。
何故なら、あり得ない日付が表示されていたのだから。
不知火「……3、年前?」
不知火(私が、高校へ入学した直後……?そんな、ことって……い、いや、そんなはず無い。きっと、スマホの時計が狂っただけ……)スッスッ…
混乱した私は一先ず現実的な解釈で自分を落ち着かせようとし、同時に提督君へ電話した。
私が倒れる寸前まで傍にいてくれた提督君なら……最愛の人なら、私が望む答えを告げてくれると考えたから。
提督『もしもし。どうしたんだ?』
不知火「あっ、て、提督君……」
不知火(……声が僅かに高い?いや、きっと気のせいですよね……)
不知火「今日って、何年の何月何日でしたっけ……」
提督『何日って、随分当たり前のことを聞くんだな。何かあったのか?』
不知火「……?」
不知火("何かあった"……?まるで、さっき私が気を失ったことが"無かった"かのような……)
不知火「い、いえ、その、スマホの時計が狂ってしまったみたいで……その……」
提督『それならカレンダーを確認すれば……いや、やっぱり良い。俺としても、不知火に頼りにされるのは嬉しいからな」
不知火「………」ゴクッ…
不知火(お願いします、提督君……どうか、私が納得出来る答えを――)
- 313 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/25(金) 19:43:32.02 ID:Hb+LNFYg0
- 提督(15)『201×年4月○日だろ?』
不知火(15)「――っ!」ドクン…
不知火(嘘……そんな……)
提督君の口から告げられたのは、やはり3年前の日付。
こんな、すぐバレるような嘘を提督君がつくはずが無い。それは恋人である私が1番理解している。
つまり、ここは……今、私が立っている場所は……間違い無く、3年前の世界ということになる。
不知火「………」
提督『……不知火?』
不知火「………」
不知火(嘘、よね……こんなことって……)
脳が理解を拒否していた。信じようとしなかった。
こんな、漫画やアニメでしか起こり得ない現象が……現実の、それも自分の目の前で起こるなんて。
提督『おい、どうしたんだよ。さっきから様子がおかしくないか?』
不知火「………」
提督『……まぁ、何だ。悩みや相談があるなら、学校へ行きながら聞くからさ』
不知火「……学校?」
提督『いや、入学式も終えて、今日から正式に通うんじゃないか。10周目高校に』
不知火「あ……」
不知火(そう、でした……この日は、確か……)
忘れるはずが無い。提督と手を繋ぎながら、初めて10周目高校へ登校した日。
高校受験を乗り越え、提督君と新たな生活が始まることを喜んだ……懐かしい日。
それを、また過ごすことになるとは思いもしなかった。
不知火「……うっ」ギューッ
不知火(頬をつねってみても、やはり痛い……これが現実だというの……?意識を失った私が見ている夢、という可能性は……)
提督『不知火』
不知火「え……」
提督『電話で話している間に、もう不知火の家の前に着いたぞ。俺はここで待ってるから、支度を終えたら降りて来てくれないか?』
不知火「……は、い。少し、待っていて下さい……」
不知火(とにかく、まずは現状を把握しなければ……色々と、不明瞭なことが多過ぎて……)
- 314 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/25(金) 19:44:50.38 ID:Hb+LNFYg0
- ――数十分後・10周目高校までの道
提督「不知火と同じ高校へ通えるだけでも嬉しいのに、同じクラスになれるとはな……」スタスタ
不知火「………」スタスタ…
不知火(周りの光景も、やはり3年前……)
既に潰れてしまっているはずの店はまだ開いていたり、新しく出来たはずの店はまだ建物が建設されていない。
周囲を見回すほど、現在とのズレを嫌でも認識させられる。
そして、自分が3年前の世界へ戻ってしまったことが徐々に現実味を帯びてくる。
提督「……それで、何があったんだ?」
不知火「………」
提督「さっき電話して来た時、明らかにいつもより混乱してたよな」
不知火「……提督君」
提督「ん?」
不知火「私は、さっき……いえ、昨日でも、一昨日でも良いので……提督君の目の前で気を失ったり、急に倒れたりしませんでしたか?」
提督「急に何を言い出すんだ?俺が知る限りそんなことは無いはずだが」
不知火「……そう、ですよね」
不知火(この提督君も、やはり……3年前の……)
いきなり『私の周りだけ時間が3年前に戻った』と話したところで、まず間違い無く信じて貰えない。
せめて提督君も3年後の記憶を持っていれば、一緒に現状を考えることが出来たかもしれない。
しかし、この提督君は記憶も3年前に戻っている。つまり未来の記憶を持っているのは、私だけということになる。
不知火「………」
不知火(一体、どうすれば……まさか、また同じ3年間を過ごすことに……?)
グニャリ…
不知火「うっ……!?」フラッ…
不知火(この感覚……さっきと、同じ……ま、まさか……!?)
先程感じた強烈な違和感が、体と意識が切り離されるかのような不快感が、再び私を襲う。
世界が回っているかのような錯覚さえ感じ、まともに立っていられなくなる。
提督「……不知火?おい、大丈夫か!?」
不知火「ぐっ……はぁっ……」
不知火(だ、ダメ……もし、この感覚がそうだとしたら……また、時が巻き戻って――)
パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!
- 315 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/25(金) 19:45:47.57 ID:Hb+LNFYg0
- ――"2回目"
――3年前(※不知火の主観では6年前)・不知火家
不知火「うっ……くっ……」
不知火(また、実家に……戻って……)
予想通り、私は実家の自室へと戻っていた。やはりさっきの感覚は、時が巻き戻る前触れだったのだろう。
どうしてこのような常識を超えた現象が起こるのかは分からないが、流石に2度目となれば状況はすぐ把握出来た。
不知火「………」
不知火(今ので、どれほど過去に戻ったのかしら……とにかく、まずは時刻を……っ!?)ビクッ
不知火「えっ……こ、この部屋って……」
周囲を見回していると、私はある可能性に気付いてしまう。
先程はせいぜい、物の配置や家具が少し"戻る"だけに済んでいた。
だが、今回は違う。"戻った"物の数が、私の想定を上回っていた。
不知火(あの机、高校へ入学した時に買い替えたはず……それに、あの鞄って……)
不知火「……っ!」ゴソゴソ
家具も、文房具も、制服も……全てが先程の更に前まで"戻っていた"。
嫌な予感がした私は、急いでスマホを取り出して日付を確認しようとした。
でも、それが私に更なる衝撃を与えることになってしまう。
不知火「………」
不知火(12)(このスマホ……私が中学生の頃に使っていた、古い機種……)
日付を映し出すまでもなく、私は察してしまった。
先程の現象で、私の周囲の時間が……更に3年前、いえ、現象が起こる前のことを考慮すれば、6年前まで戻ってしまっていた。
それだけではない。6年前ということは、私がまだ中学校へ入学したばかりの時期ということになる。それはすなわち……
不知火「……まさか」スッスッ…
不知火(い、嫌……それだけは嫌……!お願い、どうか私の勘違いで……)
不知火「………」
スマホの画面を見た私は、ショックのあまり言葉を失った。
頭をよぎった最悪の可能性は、見事に的中していた。
不知火(提督君の、連絡先が……どこにも、見当たらない……)
私の心の拠り所とも言える、最愛の人……提督君の連絡先が、全て消失してしまっていた。
より正確には、"まだ存在していない"と言うべきなのかもしれない。でも、そんなことはどうでも良い。
重要なのは、私がまだ"提督君と交際する前"、いや、"提督君と知り合う前"まで戻ってしまった事実だ。
不知火「………」ヘナヘナ…
不知火(そん、な……)
私が提督君と連絡先を好感したのは、中学生になって数か月ほど経った後のこと。
それより前に戻ったということは、私は……提督君とは、赤の他人同士の関係になってしまったことを意味する。
残酷な現実が私の心にぽっかりと穴が空け、そこへとてつもないショックと悲しみが押し寄せて来る。
- 316 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/25(金) 19:49:38.03 ID:Hb+LNFYg0
- すみません、名前欄に入力し忘れました。今回はここまでです。
1回目の時間跳躍は>>303の通りで、2回目は8周目大学の入学式で大和が8周目提督に告白しようとして失敗したタイミングです。
- 317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/25(金) 19:57:15.69 ID:MWZtcOxio
- クリスマスプレゼントありがとうございました!
うわぁ…ぬいぬいここからまだまだ絶望していくのか……
- 318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/25(金) 21:44:02.96 ID:5bsL5ZjV0
- プレゼント乙でした〜
回想はまだまだ長くなりそうですねー
- 319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/25(金) 22:44:05.80 ID:1w5F5Pk50
- 修羅ぬい修羅ぬいすぎ辛い(いいぞもっとやれ)
- 320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/26(土) 08:30:55.17 ID:pntYT13e0
- 温泉から書き込みー
- 321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 15:25:52.82 ID:O3pPKS6DO
- 乙
- 322 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/31(木) 10:38:58.83 ID:9Dc9hxmY0
- 不知火「……っ」フルフル…
不知火(……落ち着け、落ち着くのよ、私。まだ、全てを結論付けるのは……)
私がまだ意識を失っていて、悪夢に魘されている可能性を完全に否定することは出来ない。
頬をつねったところで、仮に明晰夢なら痛みを感じても不思議ではないかもしれない。
半ば現実逃避とも言える強引な理屈だけれど、そう考えるしか……心が持たないと思ったから。
不知火「……っ!」グッ…!
震える手を握り締めながら、私は固く決意する。
悪夢だろうと、本物の怪奇現象だろうと……この際、それは関係無い。
提督君との関係がリセットされてしまったというのなら……もう1度、恋人になれば良いのだから。
不知火「提督君……」
不知火(絶対に、元の関係に戻ってみせる……!)
――数日後・有名私立中学校
不知火「それで、あの……」
提督(12)「………」
提督(何だ、こいつ……入学して以来、ずっと話しかけて来やがって……)
私はまず、"最初"よりも積極的に提督君と交流しようと考えた。
あの時はしばらく眺めているだけで、話しかける勇気が出なかった。
けれど、今は違う。1度は提督君と恋仲になったことによる自信が、私に勇気を与えてくれたから。
提督「……なぁ」
不知火「……何ですか?」
提督「どうして俺ばかりに話しかけるんだよ。同性の奴らは無視してまでさ……」
不知火「……貴方には、理解して貰えると思ったからです」
提督「……?」
不知火「孤独の辛さを」
提督「……っ!」
不知火(……私には、数年分の"思い出"がありますから)
"当時"、いえ、この時期なら"今"の出来事か。とにかく、私は提督君から色々な身の上話をして貰った。
そのお陰で、"今"の提督君の心理状態なら……本人と同じくらい把握している。
提督君がどうすれば心を開いてくれるかは、おおよそ判断がつく。
提督「………」
不知火「………」
- 323 :短くて申し訳ございませんが、今回はここまでです。 ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/31(木) 10:40:20.97 ID:9Dc9hxmY0
- 提督「……お前も、孤独だったのか?」
不知火「……はい。昔から目つきが悪いせいで、人々から怖がられ避けられて来ましたから」
不知火「貴方だけだったんです。私の顔を見ても、普通に接してくれたのは……」
不知火("当時"も、"今"も……本当に、凄く嬉しくて……)
時が巻き戻った"今"でも、やはり提督君は私を見ても驚く素振りさえ見せなかった。
それが私にとっての希望だった。提督君が"あの時"と変わっていないだけでも安心出来た。
後は私の行動次第で、元の関係に戻れる可能性が高いことが分かったから。
提督「………」
提督(こいつの表情、声色……これは、孤独を経験した人間にしか分からない……)
提督「……そうか。俺と同じなんだな」
不知火「………」
提督「実は、俺も……」
不知火(よし、このまま上手くいけば、再び提督君と友人に……)
グニャリ…
不知火「う……」フラッ…
不知火(ま、また……!?どうして、このタイミングで……)
提督「……おい、大丈夫か?」
ついさっき感じた不快感が襲い掛かり、私は立っていられないほどの眩暈を感じる。
視界が歪み、まるで私だけが世界から引き剥がされるかのような感覚さえ抱く。
不知火(どう、し……て……)
目の前で、私を心配そうに見つめてくれる提督君が……ぼやけて見えなくなっていく。
五感さえまともに働かなくなり、それでも何とか提督君へ手を伸ばす。
彼から離れるのが嫌だったから。また戻されるのが嫌だったから。それだけは避けたかったから。
不知火「ぅ、ぁ……」スッ…
不知火(提督、く――)
けれど、あの怪奇現象……あるいは、この忌々しい悪夢は……無慈悲に、私へ牙を剥いた。
パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!
- 324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 11:43:59.50 ID:FbpFqPvy0
- 乙でしたー
- 325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 12:26:01.71 ID:01FUqR78o
- 良いお年をー
- 326 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 14:42:32.59 ID:Eslt8Gva0
- 病まと「まだだ、まだ笑うな」
- 327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/01(金) 21:34:56.80 ID:zq4D2/di0
- もしかして、歴代最長の回想になってる?
- 328 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/06(水) 19:01:30.13 ID:cG2QISTh0
- 少し心身の調子を崩してしまいました。
申し訳ございませんが、回想を含めた本編の更新はしばらく難しくなりそうです。
それでも、出来そうだと思った場合は少しずつ投下するか、無理そうな場合も定期的に連絡致します。
長らくお待たせしてしまい、重ねてお詫び申し上げます。今しばらくお時間を頂けると幸いです。
- 329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/06(水) 20:05:53.98 ID:LpnQLpVu0
- 御自愛下さい
- 330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/06(水) 20:07:05.22 ID:9H1ovetho
- 報告ありがとうございます
お大事になさって…
新年もよろしくお願いします
- 331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/07(木) 01:01:40.27 ID:tXYlt5fe0
- ご報告ありがとうございます
ご自愛くださいませ
- 332 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/09(土) 23:15:15.53 ID:iqwOTXWB0
- それからというものの、提督君との関係を深めようとする度に例の眩暈が起こり、その度に時が巻き戻された。
数時間前や数日前なら良い方で、酷い場合は1年近く前まで巻き戻ってしまうことも珍しくなかった。
ある時は提督君と友人になれたタイミング。ある時は提督君に"初めて"声をかけたタイミング。
まるで神が私をあざ笑うかのように、何度も時が巻き戻されてしまう。
――"XX回目"
――不知火家
不知火(12)「………」
不知火(どうして、なの……提督君と仲良くなろうとすれば、必ずと言って良いほどに……)
私だけが記憶を継承した状態で時が巻き戻る日々。
そして、どれだけ提督君と交流しようとしても……その努力を水の泡にされてしまう。
20回を超えた時点で、私はこの状況が自分の悪夢である可能性を捨てた。
これほど長い間、明晰夢を見続けるはずが無い。すなわち、この忌まわしい現象は……現実ということになる。
不知火「………」
不知火(あり得ない……でも、実際に何度も起こっている以上……そう、考えるしか……)
時が巻き戻る度に、私の精神はすり減っていった。すり減らないはずが無かった。
『次は時が巻き戻らないかもしれない』と信じ、苦労して提督君と仲良くなったとしても、現象が起これば他人の関係に戻ってしまう。
毎回、提督君から『こいつは誰だ?』という目を向けられるのが……辛くて、悲しくて、堪らない。
不知火母「……不知火?」
不知火「………」
不知火母「学校で何かあったの?最近、家の中でも顔色が……」
不知火(……この問いかけも何度目かしらね)
不知火「……大丈夫」スタスタ…
不知火母「あっ、不知火……」
不知火(こんなこと、相談するだけ無駄に決まってる……)
何度も時が巻き戻ってしまう。その原因を突き止めて、未来へ歩みたい。
こんなことを告げれば、良くて学校でのストレスを心配されるだけ。
最悪の場合、心の病気を疑われてしまう。もっとも、その事実さえ無かったことになってしまうけれど。
不知火祖母「……ぬいちゃん、どうしたんだろうねぇ」
不知火母「私にも分からないの。何度聞いても『大丈夫』としか言わなくて……」
不知火祖母「ふむ……」
- 333 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/09(土) 23:17:02.22 ID:iqwOTXWB0
- ――1時間後・不知火の部屋
不知火「………」
不知火(一体、どうすれば……)
こうして自室で頭を抱え込んだのも、もう何度目だろうか。
いくら1人で頭を巡らせたところで、打開策等出るはずもないだろうに。
不知火「提督区……提督君……」
コンコンコン…
不知火「………」
不知火(どうせまた、お母さんが様子を見に来ただけ……このパターンは、何度も……)
不知火祖母『ぬいちゃん、入って良いかい?』
不知火「……え?」
不知火(お、おばあ……ちゃん……?嘘、こんなこと、今まで1度も……)
"今まで"なら、私の様子を見かねたお母さんが部屋を訪ねて来るはずだった。
そして、今まで通りの会話をして……何も進展せず、時間が巻き戻る恐怖に怯えながら眠るだけだったはずなのに。
不知火祖母『それとも、今は誰とも話したくない?』
不知火「……そんなこと、ない」
ガチャ…
不知火祖母「……ぬいちゃん」
不知火「………」
不知火祖母「……私達には、話せない悩み?」
不知火「………」
"今まで"の私なら、適当に返事をして会話を終わらせただろう。
話したところで、理解なんて得られるはずないのだから。
不知火(……でも、おばあちゃんなら)
今でも魔法の存在を信じているおばあちゃんなら、非科学的な超常現象の話でも……真剣に聞いてくれるかもしれない。
もちろん、全てを打ち明けることは出来ないけれど……それでも、話してみる価値はあるかもしれない。
- 334 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/09(土) 23:17:52.81 ID:iqwOTXWB0
- 不知火「……実は」
不知火祖母「………」
不知火「最近、悪夢ばかり見て……」
不知火祖母「悪夢……?」
不知火「どう、言えば良いか分からないけれど……時間が、巻き戻る夢……」
不知火祖母「……!」
不知火「新しい友達が出来て、仲良くなれたと思ったら……時が戻って、その人と初対面になってしまって……」
不知火祖母「………」
怪奇現象のことは話せなかったけれど、今の私の現象をほぼそのまま告げた。
一応、怪しまれないよう……咄嗟に、悪夢に魘されているということにした。
こんな方法がすぐに思いつくということは、やはり私はまだこの状況が悪夢という可能性を捨て切れていないのかもしれない。
不知火祖母「時が巻き戻る夢、ねぇ……ふむ……」
不知火「………」
不知火(やっぱり、怪しまれたかしら……)
不知火祖母「……昔聞いた、魔導師の話に似てるかもしれない」
不知火「……!」
不知火(魔導、師……)
おばあちゃんの口から告げられた、"魔導師"という単語。
"これまで"の私なら、その話を迷信で片付けていたかもしれない。
けれど、今は……全てが嘘だと、断定することは出来ない。
実際に、超常現象を何度も体験してしまっているから。
不知火「それって、昔よく話してくれた魔法使いのこと……?」
不知火祖母「そうだよ。遠い昔、それはそれは偉大なる魔導師様がいらっしゃったらしい」
不知火祖母「その魔導師様は、時を司る魔法を得意としておって……その力で、人々を災いから守って下さっていたんだよ」
不知火「………」
- 335 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/09(土) 23:18:35.98 ID:iqwOTXWB0
- 不知火「それが、関係しているの……?」
不知火祖母「いやいや。あくまで昔、そういうお方がいらっしゃったと言い伝えられて来ただけだよ」
不知火「………」
不知火祖母「ただ、私らもその魔導師様……魔法使いの子孫にあたるから、もしかすると……」
不知火「……!」
不知火(まさか、私に……時を巻き戻す能力が……)
実際、そう考えるだけの現象を嫌というほど経験してきた。経験させられた。
だとしたら、私にそんな能力が眠っていた……等という、出鱈目な話も信ぴょう性が出て来る。
不知火祖母「この時代にも、魔導師様……いや、魔導師様の子孫が生きていて……その魔法の影響を、受けているのかもしれない」
不知火「……え?」
不知火(魔法の影響を、受けている……?)
不知火祖母「これは私のばあさん……ぬいちゃんにとっては、遠いご先祖様に当たる人の話になるかな」
不知火祖母「ばあさんは、かつてこう言っていたんだ。魔法使いの末裔は、魂が共鳴することもあるって……」
不知火「……!?」
不知火(魂が、共鳴……そんな、ことが……)
おばあちゃんの仮説が事実だとすれば、私の身の回りに魔法使いがいて……時を巻き戻す魔法を使用したことになる。
そして、私はその魔法の影響を受けて……いや、魂が共鳴?して……その魔法の余波を、受けているということに……?
不知火祖母「もっとも、私もばあさんも、実例を見たことはないんだけどね」
不知火「………」
不知火祖母「ただ、もしかすると……魔導師様の子孫が、この時代を生きているのかもしれないね」
不知火祖母「そして、ぬいちゃんの魂と少しだけ共鳴して……悪夢という形で、魔法が反応しているのかもしれない」
不知火「………」
- 336 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/09(土) 23:19:37.75 ID:iqwOTXWB0
- 不知火祖母「………」ナデ…
不知火「……!」
不知火祖母「何にせよ、辛かったんだね……」ナデナデ…
不知火「………」
不知火祖母「でも、大丈夫。ぬいちゃんには、私やお母さん、お父さんがついてるから」ナデナデ
不知火祖母「悪夢に魘されても、学校で辛いことがあっても……私達が、いつも傍にいるからね」ナデナデ
不知火「……おばあちゃん」
嬉しかった。私の話を、真剣に聞いてくれて……少しだけ、すり減った心が癒された気がした。
同時に、今の出来事も無かったことにされてしまうと考えると……寂しくもあった。
不知火「………」グッ…
不知火(例え、今の話が仮説に過ぎなかったとしても……信ぴょう性のある、可能性を掴めただけでも……)
暗闇だった世界に、ほんの少しだけ……光が差したような気がした。
もし、魔導師が魔法を使っているのなら……いつかは終わりを迎える時が来るはず。
その時まで、諦めずに提督君と親しくなる努力を続ければ……いずれ、また2人で未来を歩める日が来るかもしれない。
不知火「……ありがとう。少し、気が楽になったわ……」
不知火祖母「それなら良かった……」ナデナデ
不知火「……提督君」ポツリ…
不知火(待っていて下さい。私は、諦めません……何度、時が巻き戻ったとしても……)
不知火(もう1度、提督君と仲良くなって……恋人になって、そして……2人で過ごせる未来を、掴んでみせます……!)
先が見えない不安はあった。いつこの地獄が終わるかが分からない恐怖もあった。
それでも、おばあちゃんの話を聞いたお陰で……幾分か、気持ちに余裕が出来た。
私の心に、希望が宿った。現象、いえ、魔法に負けず、提督君との幸せな日々を取り戻すことを誓った。
- 337 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/09(土) 23:23:18.08 ID:iqwOTXWB0
- すみません、名前欄に記載し忘れました。今回はここまでです。
- 338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/10(日) 00:22:01.75 ID:DefMi+zto
- おつおつありがとう
ぬいおばあちゃんもありがとう……!
- 339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/10(日) 09:32:01.91 ID:XzMrUFp50
- 病まとェ……
- 340 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/10(日) 10:38:44.60 ID:NUU0+82d0
- 投稿乙
- 341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/10(日) 21:25:13.17 ID:P0sExUgU0
- ぬいは大和の血縁者だった……?
- 342 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/15(金) 20:41:23.23 ID:EBau4D350
- それからも、例の現象は何度も私を襲った。
提督君との関係を進展出来たかと思えば、無慈悲に時が巻き戻ってゆく。
けれど、私は決して諦めなかった。挫けそうになる度に、おばあちゃんの話を思い出した。
"いつか、この現象が終わりを迎える時が来る。その時まで耐え続ければ、私の勝ち"。
そう考えるようにしながら、私は幾度と無く提督君と交流した。そして……
――"XX回目"
――10周目提督家
不知火(14)「私達の関係って……何だと思いますか?」
提督(14)「そりゃ、友人……いや、親友だろ?」
不知火(……ここまで、長かった)
体感で、もう何週間……何ヶ月、いえ、何年過ごしたかさえ……分からない。
けれど、私は諦めなかった。何度も提督君に忘れられる辛さを、歯を食いしばって耐え抜いた。
提督「……ま、まさか違うのか?」
不知火「……っ」ギュッ…
提督「……!?」
不知火(本当に、長かった……!)
何度、心が折れそうになったことか。
何度、心が壊れてしまいそうになったか。
不知火「……親友なんかじゃ、嫌なんです」
提督「え……」
不知火「もっと、先の関係に……恋人に、なりたいんです……!」
提督「……!」
それでも、私は……提督君と元の関係に戻りたい一心で、ここまで頑張って来た。
提督君と、もう一度触れ合いたい……その想いが、私の心を絶望から守ってくれた。
- 343 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/15(金) 20:42:48.55 ID:EBau4D350
- 提督「こ、恋人って……」
不知火「……返事」
提督「……!」
不知火「返事を、聞かせて欲しいです……」
本当なら、今すぐにでも提督君を押し倒したかった。
でも、ここで私が誤った行動を取ってしまえば……取り返しのつかないことになりかねない。
だから、私は"あの日"と同じように……提督君からの答えを待つ。
提督「………」
不知火「………」
提督「……正直に言うと、怖かったんだ」
不知火「……!」
提督「もし俺が告白して、今の関係が壊れてしまったら……」
不知火(これは……)
提督「断られるだけなら良い。でも、もし絶交なんてことになってしまったら……俺はまた、孤独になる」
提督「情けないことを言っている自覚はあるが、それでも……不知火との仲に亀裂が入るのが、怖くて堪らなかったんだ……」
不知火("あの日"と、同じセリフ……ということは……!)
不知火「……っ!///」ガバッ
提督「うわっ!?」ポフッ
不知火「……嬉しいです///」ギュウッ
提督「お、おい、不知火……?」
不知火「私達、相思相愛だったんですね……!///」
提督君が私に好意を抱いてくれていることが確認出来た瞬間、私の理性は決壊した。
彼を抱き締めつつベッドへ倒れ込む。もう我慢する必要は無い。
早く提督君の体に包まれたい。提督君の温もりに包まれたい。提督君の愛を……全て、注いで欲しい。
不知火「あぁ、長かった……ようやく、提督君と……"また"、こうして……!///」シュルッ…
提督「っ、ま、待て!それ以上は、本当に……!///」
不知火「私の全てを、受け取って下さい……!///」
提督「う、ぁ……///」
- 344 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/15(金) 20:44:18.90 ID:EBau4D350
- それは、私がずっと求めていたものだった。ずっと欲しかったものだった。
まるで欲望のままに動く獣のように、激しく提督君を貪った。
最初は困惑していた提督君も、途中からは私に身を委ねてくれた。
あぁ、この時をどれほど待ち侘びたことだろうか。もう、まともな思考さえ出来なかった。
提督君と肌を重ね合わせる、この幸福感は……思いつく限りの、他の何よりも勝っている。
例の現象のせいで、限界まですり減った心が……提督君で満たされていく。
行為を終える頃には、今度こそ……提督君との未来を、この手で掴み取ることが出来たのだと確信した。
――数時間後
提督(全裸)「すぅ……」
不知火(全裸)「………」
不知火(少し、やり過ぎたかしら……提督君、行為を終えてすぐに眠ってしまって……)
不知火「………」ギュッ…
提督「ん……」
不知火(でも、久々だったから……こうして、提督君と1つになれることが……)
私の隣で安らかな寝息を立てて眠る提督君。私のことを好きになってくれた提督君。
彼の幸せそうな顔を見ているだけで、私も同じ気持ちになる。
不知火「……提督君」
提督「………」
不知火「……///」チュッ…
提督「んぁ……」
彼を起こさないよう配慮しつつ、頬にそっと唇を軽く触れさせる。
もう、二度と離さない。絶対に、この未来を……提督君との関係、時間を……死守してみせる。
不知火「愛しています……この世の、誰よりも……何よりも……///」スリ…
提督「………」
提督(不知火……そこまで、俺のことを……)
- 345 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/15(金) 20:45:17.00 ID:EBau4D350
- あれ以来、例の現象は一切起こらなかった。
最初こそ、今の状況が再びふりだしに戻ってしまったらどうしようと不安に思うこともあった。
けれど、"以前"のように提督君と共に過ごしている内に……その不安も、徐々に無くなっていった。
――約1年後・10周目提督家
不知火(15)「ここは、こうすれば……」
提督(15)「……出来た。やっぱり、不知火の教え方は凄く分かりやすいな」カキカキ
不知火「いえ……」
不知火("かつて"解いたことがある問題ですし……)
受験生になった私達は、"以前"のように提督君の家で勉強した。
ただ、高校卒業レベルの学力を身に付けていた私にとって、高校受験の勉強は比較的楽だった。
そのお陰で、自分の勉強を後回しにして……提督君に勉強を教える余裕が出来たほどだから。
提督「……うっ」
不知火「ここは、この単語や文法に注目すれば……」
提督「あ、そういうことか……よし、こうだな?」カキカキ
不知火「正解です」
提督「よし。この調子なら、俺も不知火と同じ高校へ通えそうだ……!」カキカキ
不知火「……提督君なら、大丈夫です。"必ず"受かりますから」
断言出来るのは、結果を知っているから。"以前"と同じようにやれば、不合格になるはずがない。
まして、"今回"は"以前"よりも提督君の勉強をしっかりと見ている。
これなら、落ちてしまう方が難しいと言えるかもしれない。
不知火「………」グッ…
不知火(不合格になんて、させるものか……提督君は、必ず合格させてみせる……2人で、未来を歩む為に……!)
- 346 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/15(金) 20:46:51.69 ID:EBau4D350
- やがて、私達は中学校を卒業した。私はもちろん、提督君も無事に合格した。
そして、"以前"と同様に……私と提督君は、10周目高校へ入学した。
そういえば、大井さんもいたような気がするけれど……そんなことはどうでも良い。
提督君と歩む時間以外、私にとっては……取るに足らない存在だから。
――約1年後・10周目高校
提督(16)「………」スタスタ…
不知火(16)「………」スタスタ…
目覚めてすぐに準備を整え、提督君の家へ向かい……そのまま、彼と手を繋いで登校する。
それだけで、私はとてつもない幸福に包まれていく。
ついに、私は勝ったのだ。魔導師なのか、その子孫なのか……今となっては、どちらでも良い。
無限とも言える、ループ地獄から……ようやく、抜け出すことが出来たのだから。
不知火「……桜、散ってしまいましたね」
提督「そろそろ初夏だからな……」
こうして、提督君と他愛もない話をすることが出来る。
こうして、提督君と同じ時間を……未来へ続く道を、歩むことが出来る。
提督「……不知火」
不知火「……何ですか?」
提督「今年の夏は、思いっきり遊ぼう。去年は受験で忙しかったからさ」
不知火「……喜んで」ニコ…
不知火(あぁ、これが私の望んだ日常……もがき続けて、足掻き続けて……ようやく、掴めたのね……)
こうして、提督君と"二度目"の青春を謳歌出来るようになった私は……確信していた。
あの現象に悩まされることなく……"本来の時代"まで、時が進んでくれるだろうと。
そして、今度こそ……提督君と"新たな未来"を過ごすことが出来るだろうと。
- 347 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2021/01/15(金) 20:48:43.87 ID:EBau4D350
-
――――けれど、その認識は甘かった。
- 348 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/15(金) 20:50:05.82 ID:EBau4D350
- グニャリ…
不知火「……え?」フラッ…
提督「……不知火?」
不知火(う、嘘……この、感覚って……)
提督「お、おい、不知火!?大丈夫か!?」ガシッ
不知火「はぁっ……はぁっ……」
視界が裏返る。世界が不気味なほど歪み、気持ち悪い浮遊感が襲い掛かる。
おかしい。今まで、一度も起こらなかったのに。もう起こらないと、信じていたのに。
不知火「うっ、ぁ……」
不知火(どう、して……い、嫌……そんな、ここまで来て……)
提督「しっかりしろ!不知火!まずい、どうする!?とにかく救急車を……」
提督君の声が小さくなっていく。提督君の顔が、急速にぼやけていく。
提督君から感じていた温もりが無くなっていく。体の感覚が無くなっていく。
不知火「て、て……い、と……く……く――」
彼を手放したくない。また赤の他人に戻るなんて、そんなことは耐えられない。
その一心で、私は手を伸ばした。提督君の手を、顔を、体を掴む為に……とにかく、彼から引き離されない為に。
けれど、現象は無慈悲に私を地獄へと叩き落した。また、あの先が見えない迷宮へと引きずり込んでいった。
パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!
- 349 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/15(金) 20:51:18.14 ID:EBau4D350
- ――現在・8周目大学周辺
不知火「……っ」ギリッ…
不知火(あれ以来、私は……ずっと……!)
"あの時"は、高校入学直後に戻っただけだった。だからこそ、少しだけ安心してしまった。
"提督君と恋人になってさえいれば、まだ何とかなる"。
"この程度なら、まだ十分やり直せる"……そう考えたのが間違いだった。
不知火「………」ハイライトオフ
不知火(やり直すどころか、前より悪化して……)
ようやく掴んだと思った希望を、瞬く間に打ち砕かれてしまった。
むしろ、赤の他人まで戻された方が……マシだったかもしれない。
不知火「………」スタスタ…
不知火(私が経験した絶望なんて、誰にも理解されない……されるはずがない……)
現象だけでなく、私自身の考えが甘いことを嫌というほど理解させられた。
結局、私は負けたのだ。魔導師に、そして……自分の心の弱さに。
不知火「………」スタスタ…
その癖、狙ったかのように……今は、こうして……時が進んでいる。
今まで、何度も私を地獄に閉じ込めておいて……今更、こんな……勝手過ぎる。
不知火「………」ピタッ…
さっき、提督君が私の水着を褒めてくれた台詞も……"最初"と同じ。
こんなところで、"かつて"の思い出を掘り返されたくなかった。
不知火「……うっ」
けれど、同時に……提督君に褒めて貰えた嬉しさを、感じてしまった。
自分の心が、歓喜と絶望で入り交じって……吐き気さえ催してしまう。それ以上に、未だ彼の言葉に影響される自分が嫌になる。
私が提督君の隣に立つ資格は無い。あんな酷いことを言い放ったような女が、彼の傍にいるなんて……許されるはずが無い。
不知火「………」
不知火(提督、君……)
- 350 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/15(金) 20:52:14.33 ID:EBau4D350
- 今回はここまでです。ようやく回想パートその2が終わりました。次回からは本編に戻ります。ただ、更新頻度や速度は以前より少なく(遅く)なりそうです。
時系列としましては『不知火が提督と再び交際〜高校入学後に時間が巻き戻ったタイミング』は『大和が大井を殺害した後、8周目提督と暁が交際している様子を見て絶望して再びループしたタイミング』です。
>>341
ややこしい説明及び描写になってしまい申し訳ありません。
不知火祖母の話はあくまでも『不知火は魔法使い(=魔導師や魔法使いを含めた魔族全般)の子孫』というだけで、大和の子孫という訳ではありません。
- 351 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/15(金) 23:57:17.04 ID:tqg8HWq0O
- 乙
- 352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/16(土) 02:12:13.72 ID:+mo6cUTmo
- おつおつ
楽しみです
展開は……きついが……
- 353 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/17(日) 17:50:27.18 ID:iUp7t+080
- 18:30〜19:00頃開始予定です。
- 354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 18:37:21.26 ID:M+lpGiU2O
- ぬい……
ぬい……
- 355 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/17(日) 18:45:15.00 ID:iUp7t+080
- 始めます。
- 356 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/17(日) 18:48:00.81 ID:iUp7t+080
- 〜 8月1週 〜
――10周目提督家・庭
ビスマルク「……はぁ」
ビスマルク(今日1日、あいつがいないというだけで……気が休まるわね)
ビスマルク(まさか、水着を持って海水浴だなんて……信じられない)
ビスマルク「……相手は想像つくけど」
ビスマルク(よくもまぁ、あんな男と一緒に……私なら、死んでもお断りよ。全く……)
「無理だけはなさらないで下さいね?」
「分かってる。でも……」
ビスマルク「……?」
ビスマルク(この声って……)チラッ
7周目提督「このままあいつを……糞親父を放っておけば、また罪の無い企業が倒産させられる」スタスタ…
漣(7周目)「……ご主人様が責任を感じることはありません」スタスタ…
7周目提督「分かってる。僕は別に、潰された企業や失業者を救う為に猛勉強している訳じゃない」
漣(7)「………」
7周目提督「ただ、あいつのやり方が気に入らないだけなんだ。競争で振るい落とされる企業が出てしまうのは、絶対に避けられないことではあるが……」
7周目提督「わざわざ潰す必要の無い企業まで喧嘩を売って、叩き潰すのは……どう考えても、あいつの方針が狂ってるとしか思えない」
漣(7)「………」
7周目提督「だからこそ、僕が変えてやる。あいつの腐り切った方針を、僕の手で正さないと……気が済まない」グッ…!
7周目提督「それ以上に、姉さんやジェーナスを苦しませた奴に……7周目企業の社長なんて、やらせてたまるか……!」
漣(7)(ご主人様……)
ビスマルク「……っ」ギリッ…!
ビスマルク(7周目企業……忘れるはずが無い。その企業のせいで、私は……)
ビスマルク「……それだけじゃない」
ビスマルク(どうしてあの子が、この前とは違う男を『ご主人様』と呼んでるのよ……)
ビスマルク(まさか、メイドの掛け持ち……?いや、でも隣の男はあの子を『姉さん』って……)
「あっ、こんにちは!」
ビスマルク「……!?」
漣(4周目)「奇遇ですね!こんなクッソ暑い道端で出会うなんて!」
漣(7)「奇遇って、一昨日も会ってるんですがそれは」
漣(4)「こまけぇこたぁいいんだよ!7周目提督さんもどもです!」
7周目提督「……どうも。相変わらず不気味なほどそっくりだな、2人共」
漣(7)「禿同」
漣(4)「だから古いですって」
ビスマルク「……嘘でしょ」
ビスマルク(メイドの掛け持ちだった方が、まだ現実味があったわね……ここまで姿形が似てる人間が存在するなんて)
↓1ビスマルクのコンマ 調教度:13/50
↓2迅鯨のコンマ 信用度:18/50
↓3不知火のコンマ 未練度:83.5/100
↓4大井のコンマ 依存度:87/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
- 357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 18:48:55.04 ID:WLY0l8VOO
- ぬい
- 358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 18:49:00.42 ID:Tkm7nbMGo
- あ
- 359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 18:50:13.68 ID:y6T7bBFLo
- せい
- 360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 18:50:25.63 ID:M1p48tRKO
- であ
- 361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 18:50:58.73 ID:M1p48tRKO
- ぬいだー
- 362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 18:51:16.82 ID:Tkm7nbMGo
- ぬいぬい、爆追
- 363 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/17(日) 18:51:51.58 ID:iUp7t+080
- 不知火は何をしている?もしくは提督と不知火は何をしている?
18:55以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし18:59までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※現在は夏休みですので、高校関係以外のシチュエーションでお願いします。
- 364 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 18:55:00.04 ID:Tkm7nbMGo
- 提督と海に行ってる
- 365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 18:56:37.56 ID:M1p48tRKO
- ミント、食べ物として認識できるかトーク
- 366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 18:58:14.84 ID:gV2s5QRpO
- 流行りの映画見に行く
- 367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 18:58:59.27 ID:SJ/o5njR0
- 提督に電話しようとしてできないでいる
- 368 :長くなってしまいましたので、2回に分けて投下します。 ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/17(日) 19:29:51.95 ID:iUp7t+080
- ――繁華街・アイス屋の前
提督「チッ……」スタスタ…
例によって、肉便器に使う道具がネット通販で売切れてやがった。
肉便器に買いに行かせようにも、アヘ顔で何を言っても反応しないときた。
だからこうして、俺が直々に買いに行く羽目になってしまった。糞が。
提督「にしても暑過ぎるだろ……油断すると熱中症になりかねないな……」
一応、家政婦から持たされた水分補給用のスポーツドリンクはある。
だが、正直あの味は苦手なんだ。出来ることなら飲みたくない。
提督「あぁ……」
提督(でも、このままじゃ暑さで参っちまう……仕方ない。その辺の店でアイスでも食って……)チラッ
不知火「………」モグ…
提督「……!」
提督(あ、あそこにいるのって……)
不知火「………」モグ…
不知火(……味なんて感じない。冷たいという、無意味な感覚だけが伝わって来る)
不知火(家族から『家に籠りがちでは気を病んでしまう。一緒に出掛けよう』と誘われ、そのまま同行したは良いものの……)
不知火(外にいようが、中にいようが……私の心が晴れるはずが無い。結局、私は家族とは別行動を取ることにした)
不知火(心配してくれる気持ちは理解している。けれど、それが返って辛い……どうせ、私の苦しみなんて……)
提督「……不知火?」
不知火「……っ!」
- 369 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/17(日) 19:31:06.74 ID:iUp7t+080
- 不知火(え、て、提督……君……どうして、ここに……この前も、水着屋で出会って……)
提督「えっと……ぐ、偶然だな。その……」
まさか、また不知火と鉢合わせするとは思わなかった。
水着屋の時と同じで、頭がパニックで上手く回らない。上手く言葉が出ない。
不知火の顔を見られた嬉しさと、不知火への未練が同時に俺の心を締め上げて来る。
不知火「……は、はい」
提督「……アイス」
不知火「え……」
提督「アイス、食べてたのか……」
提督(ダメだ、話そうとするだけで声が震えて……)
不知火「………」
不知火(な、何か言わないと……けれど、私が提督君と話すこと自体……許されることでは……)
不知火(とはいえ、無視する訳にも……あぁ、どうすれば……不意打ちで、頭が働かない……)
提督「……っ」
何でも良いから不知火と話したい。しかし、拒絶されるのが怖い。
思考の板挟みで、嫌な汗が噴き出て来る。暑さどころか、冷や汗さえかいている。
提督「……ミント」
不知火「……!」
提督「あ、アイスって、たまにミントが付いてるよな……あれ、不知火は食べる派か?」
不知火「………」
提督「………」
提督(またやっちまった!何聞いてんだ俺は!)
こんな状況でミント!?もっとマシな話題があっただろうが!これでドン引きされたらどうするんだよ!
ただでさえ不知火からの低い評価が、更に最底辺まで下がったら……もう、俺の心が持たないかもしれないのに。
提督「あっ、い、いや、今のは……」
不知火「………」
未練度上昇率判定:この後どうなる?
01〜49:不知火の家族が戻って来て……
未練度上昇:小 ×1.0
50〜98:不知火「……"昔"は、食べていました」
未練度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:不知火、涙を流す
未練度上昇:大 ×2.0
直下
未練度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
- 370 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 19:32:35.36 ID:MQTXfoFG0
- はい
- 371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 19:32:41.26 ID:qPP7P/6/O
- ゾロというと低め
- 372 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 19:34:29.35 ID:Tkm7nbMGo
- 大井っち抜きおった…!
- 373 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 19:45:44.45 ID:gV2s5QRpO
- 現実的なとこまできた……
- 374 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/17(日) 19:47:07.57 ID:iUp7t+080
- .::::::::::::::::::::
...::::::::::::::::
. ......::::::::::::
Λ_Λ...::::::
/彡ミヽ )ー、::::
/:ノ:ヽ \::|.::: <長い回想をようやく終えて本編再開出来ると思った矢先に、一気にリーチだなんて……
/:/:: \ ヽ|.:::
 ̄(_ノ ̄ ̄ ̄\_ノ ̄ ̄
今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
これまで通り、回想パートは少しずつ投下していく予定です。お待たせしてしまい申し訳ございません。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
- 375 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 19:50:39.04 ID:Tkm7nbMGo
- >>1心中お察しします……
おつおつです
さあ大井モタモタしてられんぞ〜
- 376 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 19:51:41.33 ID:SJ/o5njR0
- 笑っちゃいかんのだがお疲れ様ですw
- 377 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 19:57:06.30 ID:Ea4fcvrYO
- 乙
無理のない範囲でいいのよ
しかしぬいぬいこれで失恋したらアブゥとかより悲惨じゃないか?
- 378 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 19:57:26.43 ID:UpMA45T2O
- お疲れ様です
乙でしたー
- 379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/20(水) 17:19:02.49 ID:eAd3gNawO
- 別の子推しでもぬいの回想見てるとぬいを応援したくなるから困る
- 380 :不知火がリーチになりました。 ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/23(土) 20:09:06.12 ID:Z2i5wYQP0
- 36→63:遥か昔の話 6×1.5=9 9+83.5=92.5/50 《-- リーチ --》
不知火「……"昔"」
提督「……え?」
不知火「"昔"は、食べていました」
提督「……そう、なのか」
不知火「……はい」
不知火(気が遠くなるほど、"昔"…提督君と、一緒にアイスを食べた時も……こんな、会話を……)
提督「………」
不知火は、俺の変な質問にも答えてくれた。
怪しむ素振りや嫌悪感を見せることもなく、普通に話してくれた。
それだけで、俺はやはり胸の内から喜びが湧いて来るのを感じてしまう。
不知火「………」スクッ
提督「ぁ……」
不知火「………」スタスタ…
不知火(アイスも食べ終えたから、もうここにいる意味は……)
提督「ま、待って……くれ……!」
不知火「……っ」ピタッ
提督「ど、どうして……」
あぁ、俺は何と無様で情けないのだろう。何と未練がましいのだろう。
未だに、不知火と元の関係に戻れるかもしれないという浅はかな思いを捨てられないなんて。
提督「こんな俺に、まだ……話しかけて、くれるんだ……?」
不知火「………」
そんな考えだから、俺は咄嗟に不知火を呼び止めてしまった。
別れを告げた男に言い寄られるなんて、不知火にとって……凄く、嫌だろうに。
それでも、我慢出来なかった。不知火が俺なんかと口を聞いてくれる理由が、知りたかったのだ。
不知火「……提督君、こそ」
提督「え……?」
不知火「どうして、こんな私なんかのことを……」
提督「し、不知火……?」
不知火「……っ!」ダッ
提督「あっ、ま、待ってくれ!不知火……」
今の言葉は、一体どういう意味なんだ?どうして私"なんか"なんて言い方をしたんだ?
これじゃあまるで、不知火が俺に悪いことをしているみたいじゃないか。実際には逆なのに。
俺が惨めに、不知火へ付き纏っているに過ぎないのに……
提督「……っ」
提督(不知火……)
- 381 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/23(土) 20:10:06.80 ID:Z2i5wYQP0
- ――数分後・繁華街
不知火「はぁっ、はぁっ……」タタタッ…
不知火(どうして……どうして、なんですか……?)
私は提督君に別れを告げた。酷い別れ方をしてしまった。
それなのに、提督君は私に失望するどころか……以前までのように、話しかけようとしてくれる。
そのことが、凄く嬉しくて……同時に、凄く辛い。
不知火「……っ」ズキッ
不知火(この期に及んで、私は……)
あんなことを言ってしまったのに。あんなことをしてしまったのに。
私は、自分の行いを棚に上げて……提督君と、もう一度元の関係に戻ることを望んでしまっている。
不知火(そんなこと……許される、はずが……)
頭では、そう考えていても……感情は違う。
今すぐにでも、提督君に"あの日"のことを謝罪したい。
そして、提督君に……今の気持ちを打ち明けたい。
不知火「………」
不知火(最低ね、私……あんなことがあった後、だというのに……)
――"XX回目"
――約2年前・有名私立中学校までの道
提督(15)「俺達もとうとう受験生か……」スタスタ…
不知火(15)「………」スタスタ…
不知火(どうして、なの……?もう、あの現象は……終わったはずでは……)
幾多のループを耐え抜き、提督君と再び高校へ通うことになったあの日……また、時が巻き戻ってしまった。
最初は入学直後に戻るだけだったから、油断していた。
不知火(あれから、何度も……短い周期で……)
"今回が例外で、流石にまたあのような日々が続くはずがない"。
そう考えていた、自分の考えの甘さを……思い知らされてしまった。
提督「でも、不知火と一緒なら……面倒な勉強だって、耐えられる自信がある」
不知火「………」
不知火(この会話も、もう5回目……)
以前ほど遠い昔へ戻ることはないものの、数週間から数ヶ月の範囲で時が巻き戻ることが多い。
そのせいで、私は提督君と何度も同じ会話を交わすことになってしまっている。
不知火「……っ」ゾクッ…
不知火(ま、まさか、このまま……いえ、流石にそんなことは……)
- 382 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2021/01/23(土) 20:11:20.53 ID:Z2i5wYQP0
-
――――"次こそは、時が巻き戻らないまま新しい日々を過ごせるはず"。
――――そう信じていたけれど……何度も同じ日々、同じ会話、同じ出来事を繰り返させられる。
――――何度も。何度も何度も何度も。
――――数えることを諦めてしまうほどに、何度も。
――――そんな日々を繰り返している内に、私の心は……少しずつ、死んでいった。
――――今までとは違う、短い周期での現象は……私の正気を、じわじわと奪っていった。
- 383 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/23(土) 20:12:55.69 ID:Z2i5wYQP0
- ――"XXX回目"
――10周目提督家・自室
提督「不知火……不知火っ……!///」
不知火「………」ハイライトオフ
不知火(この行為も、何度目……だったかしらね……)
どれほど提督君と仲を深めようとしても、無かったことにされてしまう。
どれほど提督君と肌を重ね合わせても、無かったことにされてしまう。
どれほど、提督君を感じようとしても……提督君にとって、それは無かったことになってしまう。
提督「はぁっ……はぁっ……!///」
不知火「………」
私ばかりが、想いや苦痛を募らせていく。地獄のような苦しみを味わい続ける。
けれど、提督君はそんなことを知るはずもない。何故なら、時間と共に記憶も巻き戻ってしまうから。
私がどれほど提督君を深く愛しようとしても、提督君にとっては……
不知火「……"付き合い始めたばかり"」ボソッ…
提督「……不知火?もしかして、嫌だったか……?」
不知火「……いえ」
提督「……その、ごめん」
不知火「気にしないで下さい。ほら、膣内で出すんでしょう……?」
提督「いや、流石にそれは……」
不知火「安全な日ですから、お構いなく」
"今まで"なら必ず避妊をしていたが、今はもう……そんなことはどうでも良い。
どうせ、次の瞬間には時が巻き戻るだろうから。避妊をしたところで、無意味なのだから。
提督「……良いん、だな?///」
グニャリ…
不知火「う……」
提督「な、なら……このまま、膣内で……!///」
不知火(ほら、また……行為中に戻るのも、これで……何度目、だったかしらね……)
提督「うぅっ……!///」
パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!
- 384 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2021/01/23(土) 20:15:34.41 ID:Z2i5wYQP0
-
――――最初こそ、提督君と赤の他人の関係に戻るよりはマシだと考えていた。
――――けれど、それは大きな間違いだった。
――――折角恋人同士になっても、すぐに時間が戻されてしまう。
――――それはすなわち、最愛の人との思い出を一切作れないことを意味する。
――――それが私にとって、何よりも辛く、苦しかった。
――――何度も同じ会話を聞かされ、何度も同じ出来事を体験させられる。
――――それが何十回、何百回と繰り返され……私の精神は、既に限界を超えていた。
――――私はいつしか、"今まで"以上の絶望に呑まれていた。
- 385 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/23(土) 20:17:15.97 ID:Z2i5wYQP0
- ――"XXX回目"
――10周目提督家までの道
不知火「………」スタスタ…
提督「……なぁ、不知火」スタスタ…
不知火「………」
提督「最近、元気が無いみたいだけど……何かあったのか?」
不知火「……大丈夫です」
提督「っ!?」ゾクッ
提督(な、何だ!?今の、不知火の声……抑揚がない上に、冷え切っていて……)
不知火「………」ハイライトオフ
不知火(この会話も、何度目かしらね……)
提督「……俺で良ければ、話くらい」
不知火「……大丈夫です」
提督「いや、でも……」
不知火「何度言えば分かるんですか?」
提督「……っ」ズキッ
不知火「私のことは、放っておいて下さい……」
不知火(どうせ、話したところで無駄だもの……)
不知火「………」スタスタ…
提督「………」
提督(不知火……)
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