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【二次創作聖杯戦争】Fate Pastime Game Re.2

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709 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/30(水) 23:05:38.53 ID:HlwB49580
【ここまで】

>>705-708
710 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/30(水) 23:15:31.82 ID:HlwB49580
>>705

まず、同盟を組んだところで、現状ステータスが高いのはこちら。必然的にフェイカーの補佐やかばいだてをすることになります。
それはこちらも情報を抜かれることになるわけで非常に不利。せめて一方的な関係であるべきでしょう。

「ではまず、そちらのスキル、宝具は完全に公開していただきたいですね。そうでなければこちらが一方的に守る羽目になりかねない」

かなり大きめの要求だとは思いましたが、フェイカーは案外すんなりと頷きます。

「それはその通りだな。僕のステータスではそっちに不利益があるとしか考えられないだろう」
「私としても賛成します……、今は、その、味方を得ることが大事だと思いますので……」
「案外簡単に頷きましたね」

私の疑念にフェイカーは笑います。

                       さくひん
「交渉ももちろんあるが、そもそも僕は宝具を見せたくてたまらない口でね。ではご覧あれ! 僕の最高傑作! 【深緑なるは叡智の織(シンセティック・グローリア)】!

フェイカーの叫びと共に、目を奪われるほど美しいエメラルドの塊が、ゆっくりとその姿を表しました───。


  ◆『深緑なるは叡智の織(シンセティック・グローリア)』
  ランク:B〜 種別:対人宝具 レンジ:1-99 最大捕捉:1人

            , -----、
             { (_ノ ノ\_
           / \__ ∨ニ} }
           {===ミ__} }_ノ∧
           {⌒\__    ノー}
          _/⌒}二ニ\ {/iii}
         /人__ノニ(IIIIノノ \}⌒\
       _/  /ニ\\ニニ{    }\  }
.      /´ {   {从从\\_ノ {:  :}从} }
.     /  /{   V从从ニ.\__ノハ-} '
    {  {从\ \从从从从/l} }/ /\
.   /{  ∨从 \ ` <__/  } } /   \
   {.人  \从从`>==ミ  \.ノ 厂}    ‘,
   {  \   ` ー─── \   / ノ、    人__, -- ..         __
   {    `>------ 、   r==彡 /、ニ\_____//从从从> .    / _)\_
  人    } }ニニ/ニニ\人___/.  \ニニニノ{从从从从从ニ> ._ノ_ノ`\_)
  ,'        ノ__ノニニニニノノニニノ      \(   \从从从从./ ( (⌒\ノ
  }   ==イ/}/ ̄ ̄/´ ̄           )===ァー-------人_\(二ノ
  {    .ノニノ===<⌒\             `¨¨´

  自在に姿を組み替えるエメラルドの大結晶。自律機動する生体兵器。
  これ自体は直接の制御下には無く、行動規範をある程度書き換えられるにとどまる。
  フェイカー自身は「せっかくの作品を手元に隠していても仕方ない」として自由に動き回らせることを好む。

  フェイカーが直接見て理解したスキルを随時取り込み、自分のものとして進化していく。
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 23:20:21.83 ID:fHe9i0bj0
エメラルドを作った人なのか?ていうかこれ、最後まで残すとスキルの暴力でこっちが勝てなくなる奴じゃね?
712 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/30(水) 23:29:52.87 ID:HlwB49580
「フフフ、驚いただろう、見惚れただろう、このエメラルドはだな、僕の作った傷一つない最大の結晶!」

フェイカーが傑作と称するのも納得できます。傷一つないその輝きがゆらりと動くさまはまるで夢のよう。
とんとこういうものに縁のない自分でしたが、それでもこの輝きには手を伸ばしたくなるような欲求を覚えます。

「この宝具は基本的に自律し僕を補佐してくれる。そして、僕が見たものをこの宝具に与えることができる」
「……ふむ、それは素晴らしいな」
「ほう、粗野な田舎モノかと思ったが見る目があるじゃあないか」
「ああ、互いに互いを支えあうというのは良いことだ」

微妙に違う気もしますが、私はフェイカーの言葉にむしろ気を取られました。

「見たものを宝具に与えることができる?」
「ああ、僕が視て理解したものは、この宝具に追加される。現在時点でランサー、バーサーカーのスキルはいくつか取り込んだよ」
「つまり、戦えば戦うほど強化されていく、と?」
「そういうことになるな。これはそちらの同盟に対するメリットになると考えられるが?」

確かにそれはそうですが……。

「でも、デメリットにもなりますよねぇ……」
「こらマスター! お口チャック!」
「へ? ……あぁ!」

そうなのです、共闘すれば共闘するほどアサシンのスキルを盗られるうえに、放置するだけでも強敵になる、というわけで。
もし同盟するにしても手の切りどころを見極める必要があるわけです。……まあ、本体のフェイカーを倒せばいいということでもありますが。

「チッ、ホントに。……最悪、僕を倒せばいいと考えてるね?」
「……! さて、そのような? 何か策があるのですか?」

こう先に読んできたからにはそれは大層な策が……。

「いや、なーんにもない。僕の持ってるスキルと宝具はさっき公開した分も含めてこれで全部だ」
「んなっ」
「なんならマスターとそこの合成獣の話もしてやるよ。見て驚くなよ?」
「オマ、カッテニ……!」


【馨のスキルを公開します……】

 ◆獣性魔術
 先祖代々受け継がれる、一人一人固有の獣性を発揮し肉体を一時的に改変する魔術。
 彼女はカイウサギ(アナウサギ)の獣性を持ち、聴覚に優れ、素手で自己が潜り進める程度の穴掘りができる。
 力は弱くて持久力もなく、またノウサギでないので走力も40km/hくらいが限界。
 彼女は行使の制御ができておらず、人間の姿になるのは完全な魔力切れに陥ったときのみ。
 戦闘力のない動物のため低コストで、魔力量が控えめの彼女が常時維持しても魔力には余力がある。

 ◆肉用種
 カイウサギの獣性を長く発揮し続けたことの影響による身体の肉質の改良。
 彼女の身体は高級な食肉のような性質を持つ。
 怪我を負った際の傷口から見える肉やその香りから、また検査で身体を観たりした時にその良質さが伺える。
 火傷ともなればその焼けた傷口の匂いは彼女を食し味わいたいと冒涜的な感情を抱かせ、
 倫理観を捨て人肉食をしても構わないとまで思ってしまいそうな負の魅力に溢れる。
 肉体には魔力成分が含まれてるので滋養もあるはず。



【うさぎのスキルを公開します……】

 ◆命令遵守
 一度言われた命令を守るために、自分の命を使い捨てることに躊躇いが無い。
 自分は魔術の礎となるべく生まれた。儀式を完成させるために死ぬ。
 魂に刻まれた呪いは絶対であり、その在り方は変えられない。
713 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/30(水) 23:43:15.56 ID:HlwB49580
……うーん、これは。

「……ううむ」

アサシンまで言い淀んでいます。そういえば彼女は"いきもの係"でしたし、合成獣はあくまで魔術の材料。
そんな期待できるものではない、ですよね。となると、いざとなれば奇襲をかけキャスター、もしくはマスターを倒すこともできるわけです。

……もっとも、アサシンが微妙に嫌いそうな作戦なので思案のしどころではありますが。

「本当にスキルも宝具もそれだけなのですか?」
「神に誓って、……と言いたいところだが、どうも僕自身が知覚していないものがあるらしい」

知覚していないスキル。……封印とか、自らに情報制限をかけているといったその類でしょうか?

「マスターのお2人はそのスキルを知らないのですか?」
「知らないんですぅ……、ごめんなさいぃ……」
「シラネ」
「では何故フェイカーはそのスキルを?」

そう、本人も知覚していないのに何故そのスキルを持っていると分かるのでしょうか?
私の疑問にフェイカーはしれっと応えます。

「僕じゃない、それを言い出したのはバーサーカーのマスターだ」
「バーサーカーのマスター?」

あの金髪の、風が吹けば消えてしまいそうな?

「バーサーカーと接触した時に、僕のスキルが地脈を傷つけてるだ何だいちゃもんを付けてきてね。その過程でそんな話が出てきた」
「フェイカーに隠されてスキルがある、と?」
「そんな分かりやすくは言わなかったがね。まあ、何にせよそれが気になるならバーサーカーのマスターに接触する必要がある」

……あの少女に、ですか。……残念なことにこちらも一回敵対しているんですよね。
ふわりと浮かぶ金髪を思い出し、赤い光が飼育小屋に差し込んできた事に気が付きました。……そろそろ結論を出す必要があるでしょう。

「もし、同盟するとして先ほどの霊装であるエメラルドは十分こちらに回してもらえるのですか?」
「ああ、回すとも。ただ、作れる量は限界がある。資源を消費するからその場合にもよる。そうさな、今なら……」



【エメラルドの効果は以下で】

【エメラルド】

戦闘において敗北が確定した場合、一回だけ判定を無効にする



直下、同盟したとして貰えるエメラルド

123:二日ごとに一個
456:一日ごとに一個
789:昼、夜ごとに一個
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 23:44:54.92 ID:VCqSwhz8o
ぬん
715 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/30(水) 23:58:21.85 ID:HlwB49580
2:二日ごとに一個

しばらく色々と指を折り、フェイカーがスッと目を虚空へ向けました。

「……かなりここの資源は吸い尽くしていてね。二日に一個くらいかな?」
「それってあの男の形した使い魔を作ったからでは?」
「先を考えない浪費は身を亡ぼすぞ?」
「だから言ったのにぃ……」
「バカダナ」

全員から集中砲火を受け、しばらくプルプル震えていたかと思うと、急に笑いだしました。

「知ったことじゃあないね!!! 僕はあくまでクリエイターだ! モノを作って何が悪い! それに、今後は作ったものを流してやろうってんだ!」
「ウワ、ギャクギレシハジメタ」
「それにだ! 上手く共闘してもうちょっと良い霊脈等に付ければ、もっと頻繁に作ることだってできるんだぜ! どうだ!」

何がどうだなのかは分かりませんが……。さて、どうしましょうか。
自棄になったフェイカーを見て逆に落ち着いたのか、毛野原がか細い声で続けてきました。

「一応、同盟の期間ですが、私たちと敵対している陣営、もしくはセイバー、ライダーのどちらか一騎が消滅するまで、と考えてます」
「その後はどうする気ですか?」
「とりあえず、数時間の休戦を挟んで、結論を出してもらう形になるかな、と思ってますけどぉ……」

そんなにプルプル震えなくても、取って食いやしません。……決断の時ですね。



【同盟条件】

・期間はセイバー、ランサー、ライダー、バーサーカーのどれか一騎が消滅するまで

・基本的に共闘を行い、情報を共有する

・フェイカー陣営は二日ごとに、夜一ターン目においてアサシン陣営に【エメラルド】を支給する。(同盟締結後、一個は確定支給)

・目標達成後は一ターン休戦し、その後同盟の継続判断をアサシン陣営が行う


00:00から同盟多数決、先に二票。二票集まらなかった場合はランダムで

1:同盟を結ぶ
2:同盟を結ばない
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 00:02:28.50 ID:PZjoFUJ9o
1
まあおk
717 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/01(木) 00:04:04.17 ID:h+JApT2y0
【一応〆切は00:15まで】
718 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/07/01(木) 00:07:59.72 ID:h+JApT2y0
【追記:ランダムは集まった分のランダムなのでご了承を】
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 00:10:44.56 ID:J8odjzGBo
1
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 00:11:35.74 ID:ePnjbrvvo
1
721 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/01(木) 00:11:56.16 ID:h+JApT2y0
1:同盟を結ぶ

【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】

【次回はおそらく金曜日、ランサーとの戦闘開始ですね】
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 02:00:16.05 ID:pfPoAdT7o
乙ー

>「バーサーカーと接触した時に、僕のスキルが地脈を傷つけてるだ何だいちゃもんを付けてきてね。その過程でそんな話が出てきた」
  ◆大量生産:C
  道具作成スキルの亜種。宝石を核とする使い魔を無限に近い形で量産できる。
  その分どこかの土地・どこかの魔術が犠牲になっているはずだが、当人はまったく意に介さない。
思いっきりこれのせいでは……?
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 04:26:17.49 ID:faQPN47vo
おつ
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 21:13:41.09 ID:3oOuKrj50
おつおつ
725 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/02(金) 22:39:38.99 ID:G3UM+erY0
【22:45くらいから再開】
726 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/02(金) 22:45:24.12 ID:G3UM+erY0
【再開】

『俺としては組む事に依存は無い』
『あら、意外ですね。どちらかというとフェイカーのような陣営は苦手かと思っていましたが』
『確かに俺は弁が立たん。だからこそ、嬉しい』

……大分省略されましたが、おそらくは敵対することなく会話できる相手ができるのはいいことだ、とでもいうことでしょうか。
もしくは、フェイカーの会話を学んでいこうと? ……あまり教育によくない気がしてきましたね。

ですが、アサシンの意向としても問題なく、加えて同盟の期間が比較的短めなのもあります。
数というのはそれだけで十分な力になり得ます。たとえそれが張りぼてでも騙したりデコイには使える。

「いいでしょう、その同盟、呑みました」

なるべく力強く見えるようにハッキリと言い切ります。意図を掴んだのかどうかは知りませんが、フェイカーはニヤリと笑いました。

「ああ、良い商談だったと思わせるよう努力するさ」
「似合わない……」
「マスター、お口チャック」

【フェイカー陣営との同盟が締結されました】

【【エメラルド】を一つ入手しました】


……さて、ではランサー陣営との対決ですが。


直下、まだ時間はあるか。5以上であるよ
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 22:46:14.28 ID:Dglqnj8Io
あるよ
728 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/02(金) 23:05:43.34 ID:G3UM+erY0
8:まだ時間があるので

まだ、日は完全に落ちてはいません。少し時間はありますね。

「フェイカー、もしくは毛野原さん。そちらはランサー陣営の情報を握っていませんか?」
「握ってるも何も、昨日戦ったぜ」

僥倖! つまり昨夜私たちが探った戦闘痕はフェイカーとランサーのものだったというわけですね。

「ならば聞きたいのですが、ランサーの宝具を確認しましたね? 教えてもらえますか?」
「え、えぇ……、隠すことでも、ありませんし……、同盟相手ですしぃ……」


【ランサーの宝具が公開されます……】

 ◆『憑き報う死翔の槍(ゲイ・ボルク)』
  ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:5〜40 最大捕捉:50人

                                               ,.ィ 7
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                                        <'///{__ノ,イ//
                                         / ̄////
                                  / ヽ '" .|//
                                      //´  .l/
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           //
          //
      .//
     .//
    ( ,.´
      ´


  クー・フーリン全力の対軍投擲とほぼ同じ用法。
  応報の呪いを物理的な破壊として解放、魔槍は無数に分裂しながら命中するまで敵を追尾する。


「ゲイ・ボルク!?」
「ケルト神話の英雄、クー・フーリンが使用したと伝わる魔槍。のはずだが……」

それをランサーが使った、ということですよね。

「そう、その使い手となればかなりランサーの候補は絞られる。ハッキリ言えば僕はかなり可能性の高い名前を思い浮かべている」
「えぇ!?」
「なんであなたのマスターが一番に驚いているんですか?」
「話してないからな。ついでに君たちにも教えない。これは意地悪じゃなく僕の美学によるものだ」

……仕方がありませんね。このフェイカー、私とアサシンで暴力以外の方法を用いて口を割らせることはできなさそうですし。
さて、そろそろ日も落ちます。つまりは決戦の時。こっちに情報はそろいました。

「では行きましょうか」
「ああ」
「うん? 何処かに行くのか?」
「ええ、今からランサーとタイマンです」
「は?」

私の答えにフェイカーは露骨に表情を固め、毛野原とうさぎは狼狽し。

「聞いてないぞ!?」
「話してませんからね」
729 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/02(金) 23:10:00.36 ID:G3UM+erY0
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「やあやあ、アサシン。来たねぇ?」
「ああ、先日はすまなかった」

二日前と同じ場所でランサーは一人佇んでいます。私も今回は距離を置き、アサシンの戦いを見守ります。
ぶるんと魔槍、ゲイ・ボルクを振るい、ゆったりとその影が震えました。凶暴な笑みをランサーが浮かべます

「じゃあ、殺し合おっか」
「……応」

ランサーが構え、槍の影が揺れます。アサシンがその動きに反応し、地面を蹴りました。


【戦闘を開始します……】

直下、戦況

12:隙を突き
34:影で絡めとる
567:獣の因子、部分開放
89:いっきに距離を詰める
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 23:11:07.56 ID:LCWwSGP4O
731 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/02(金) 23:25:14.48 ID:G3UM+erY0
6:獣の因子、部分開放

地面を抉り、獣のようにアサシンは殺到する。

「またかい、猪の一つ覚えみたいに、そんなんで私を殺せると? 【魔除けの智慧】、習熟、【獣殺し】!」

獣性を帯びたモノを的確に貫く技術、【獣殺し】。そのスキルを以てアサシンの急所へ的確に影の槍が迫る。
アサシンに殺到する影は牙を開いたトラバサミ。その口がアサシンに食らいつく。

「なるほど、タネが分かれば」
「……おっとぉ!?」

飛び出す影の咢、だがアサシンはその到着点を理解しているようにひらりと躱し、あろうことか突き出た槍をへし折った。

「獣の急所を的確に貫くなら、その急所を躱しさえすればいいということだな」
「……なるほど、私のこと勉強してくれたんだ、嬉しくなっちゃうな」
「ああ、そうだな。これは俺が獣ではないことの証明だ」

心底嬉しそうにケラケラと笑うランサー。その笑いにアサシンが同調し、両陣営は獣のように笑い。

「じゃあ、次はもっと本気で殺すからね。習熟、【千里眼】、【心眼(偽)】!」
「ああ、全てを見通す目を以て、俺の奇跡を証明せよ!」


直下、戦況

12:的確に視る
34:量で圧倒する
56:距離を一気に詰める
789:一撃!
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 23:25:57.29 ID:mcHnE29Co
ぬん
733 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/02(金) 23:40:46.82 ID:G3UM+erY0
9:一撃!

「さあ、千々に乱れ応報せよ、【死棘の影(ゲイ・スカイ)】!」

ランサーの目がアサシンを追う。その目の導線に影の槍が生まれては放たれる。
しかし、アサシンは生まれ持っての直感、獣の本能で以ってこれをかわしていく。地面は貫かれ穴は空けど影が縫い留められることはなく。

「遅い、とは言わない。だが、まだもってそこには届かず!」
「ちぃー! 全部叩き潰せればいいんだけど、スカサハほど私は脳筋じゃないからな!」

苛立たし気に槍を振るいながら、ランサーは影を密集させていく。針山の如きその槍衾。
突破も困難な密集する応報の槍。それを前にしてアサシンもまた不敵に笑う。

「救世主は自らに訪れる受難をもゲツセマネで認められた。いわんや俺が!」

そして、襲い来る槍を前に、アサシンは。

「【我ら軍勢、餓獣の群なり】! 目が良いことは素晴らしきことだ!」
「ちょっと! わざわざそれを使ったってことは、覚悟ができてんだよね!? 習熟、【獣」
「しかし、鱗に覆われている!【我ら軍勢、餓獣の群なり】瞬間解放!」

ランサーがスキルを得るよりも速く、そう、ただ速く。急所を狙う間もなく。ただ、速度の塊となって。

「んなっ!?」
「その鱗を落とさん! ハレルヤ!!!」

獣と化したアサシンの蹴りが、槍を砕きながら流星の如くランサーへ叩き込まれた。


直下、戦況

1234:宝具、開帳
5678:二撃目!
9:ランサー、撤退
734 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/02(金) 23:57:15.69 ID:G3UM+erY0
【15分経過のため、このコンマで自動進行】
735 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/02(金) 23:58:38.42 ID:G3UM+erY0
9:ランサー撤退

【予想以上にストレートで勝利してしまったので今夜は早いですがここまで、おつかれさまでした】

【次回はおそらく日曜日の同じくらいに。次回から待機時間を10分にしましょうかね】
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 00:24:25.38 ID:lFEk8clAo
おつ
勝ったぜ!
737 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/07/04(日) 18:04:25.56 ID:iFteWIqI0
【早めのご連絡。軽度の熱中症のため、今夜はお休み。明日回復してたらやります】

【皆さんも割りきって冷房付けて水分採ってくださいね……】
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 18:06:00.87 ID:xwIJLcp90
オダイジニ!
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 18:12:18.63 ID:GUQ8LS+7o
アイエエエ!熱中症ナンデ!?
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 18:16:24.92 ID:9dspGuqt0
重篤になる前に休める 賢い
はやくなおして
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 19:04:19.95 ID:b54k9sZao
冷房なしダメ、絶対
742 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/07/05(月) 20:21:56.30 ID:czbcvReY0
【早めのご連絡。まだ本調子でないので今夜もお休み。明日は多分できると思いますのでよろしくお願いいたします】
743 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/06(火) 22:42:28.51 ID:nboDNfWX0
【ご迷惑をおかけしました、22:45くらいから再開します。】
744 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/06(火) 22:45:25.67 ID:nboDNfWX0
【再開】

叩き込まれた蹴りの衝撃で地面が撓む。だがそれは即ち、アサシンの蹴りをランサーがその細身で受け止めたということに他ならない。

「げふっ……、効いたあ……!」

血を口の端から滴らせ、ランサーはまだ笑う。いや、死闘だからこそ笑う、消滅の縁だからこそ笑う。
己を昂らせるためにも、そして何よりこの戦い自体を楽しむためにも、獣のように、笑う。

「いいねえ、いいねえ、いいもの持ってるねえ! お姉さん、ちょっと本気でやりたくなってきたァ!!!」

影が縦横無尽に動き始める。槍の形を取り、アサシンを十重二十重に囲む。

『アサシン! 離脱を』
「それはできない」

端的な回答。眼前のランサーを見つめさらに構える。

『……理由を』
「影の槍はブラフだ。ここで距離を取ればまず間違いなくランサーは仕掛けてくる。ならばこのままこの距離で」

武骨な拳がランサーの腹目掛け振り出される。

「仕掛ける間もないまま圧倒するべきだ」
「正解!!! だけど私もそんな簡単に、倒されてはあげないんだな!」

アサシンのストレートをすり抜け、ランサーが足払いをかける。
バランスを崩したアサシンの脚に組み付き、さらにマウントの体勢へ移行しようと槍を振り上げ。

「生憎、この距離ならスキルを変える隙も与えない、【我ら軍勢、餓獣の群なり】」

しかし、獣と化したアサシンにその槍は抑えられ、逆に肩口へ牙が襲い掛かる。

「ぐぅぇっ……! 乙女の柔肌にさア……!!!」
「それはすまない、しかし、俺は既にお前を戦士だと考えている」
「ははっ、嬉しい、ねえ……」

どくどくと溢れる血潮、零距離で交わされる生死の交錯。血にまみれながらランサーは笑い。次の瞬間、姿が煙のように掻き消えた。

「……む?」

獣の嗅覚を以ても周囲に気配はない。アサシンが宝具を解く。リュカがそれに近づいた。

「消えましたね」
「ああ」
「おそらくは令呪を用いた撤退。であるならば」

リュカがアサシンの腕を持ち上げ、高らかに夜に突き出す。

「我々の勝利です、アサシン」
「……そうか!」

アサシンの遠吠えが高らかに夜の学校へ響き渡った。



直下、ランサー消耗令呪

123:一画
456:一画、だが
789:二画
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 22:52:24.41 ID:49vCf9gH0
746 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/06(火) 22:55:58.10 ID:nboDNfWX0
1:一画のみ

「んもー、なんでいいとこだったのに逃がすかなあ」
「馬鹿、あんな血ぃドロンドロン出てる状態で勝ち負けの話じゃねえだろ」
「ちぇっ」

【夜行動1ターン目を終了します……】


直下、他陣営行動

12:剣
34:狂
56:騎
789:弓
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 23:03:28.49 ID:ljGFFRLQo
x
748 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/06(火) 23:09:19.54 ID:nboDNfWX0
9:アーチャー

夜に響く遠吠えに、哨戒を続けていたアーチャーがピクリと目を向ける。

「アーチャー、アンタ、いくら気に入ったからって戦場に持ち込まないでよ」
「ええ、それはもちろん。私の願いは主に正しく仕えること、彼女はそれはもうひっじょ〜〜〜うに惜しいですが」
「未練たらたらじゃないの……、もし私が殺せって言ったら殺せるの?」
「ええ、殺しますわ」

考える間もない即断に土塊は目を閉じ首を振る。アーチャーが対応するように薄く笑った。

「もっとも、それができないのがマスターだとは思っていますが」
「うるさい、で、戦況としてどう動く?」
「そうですわね……」


直下、アーチャー陣営の方針

123:フェイカーの警戒
456:バーサーカーと接触
789:剣騎同盟への対抗
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 23:11:33.36 ID:nxd68VGDo
むゅ
750 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/06(火) 23:28:00.08 ID:nboDNfWX0
6:バーサーカーと接触を狙う

「まず現状の問題として、やはり強敵なのは剣騎同盟でしょう」
「それはそうよね、セイバーとライダー、どっちも真名に当ては付くけど、どっちも大英雄」
「ライダーの方だけなら、私は有利に戦える可能性が高いのですが、だとしても兵が欲しいところ」

つまり、とアーチャーは弦を鳴らす。

「兵となって共に戦う相手が欲しいところ。目下の候補はあの方々ですが……」
「戦闘ならともかくプライベートでグズグズになりそうだし、何よりアッチがアンタを警戒してる」
「そうなのですよね……、もうちょっと優しくファーストタッチするべきでしたが、いかんせんドチャクソタイプでしたので……」

懺悔とも欲望の吐露ともつかないアーチャーの言葉にため息を吐き、七瀬は立ち上がった。

「なら候補はバーサーカー。宝具から推測するにもしかしたら厄ネタかもしれないけど……」
「マスターとの関係を聞くに制御はできているようですしね。私もその案で行こうかと思っておりますわ」
「……祟られないよう祈っておくか」

【アーチャー陣営がバーサーカー陣営と接触するようです。今後、アーチャーもしくはバーサーカーの描写が選ばれた場合その場面へ移行します】

【他陣営の行動描写を終了します……】




【四日目・夜(二ターン目)】

……あのランサーに勝利した、その感覚がまだ体の中に残っています。
もっとも、倒したのはアサシンなのですが、なんでしょう、こう、カタルシスとでも言うべきこの高まり。

少なくともアサシンはこの聖杯戦争の中でも十分戦える。
私の願いも、もしかしたらこのまま、なんてことを、考えてしまうのです。


直下、何をしますか? 【四日目・夜(二ターン目)】

1:コミュ (対象:アサシン/フェイカー/馨/うさぎ)
2:偵察 (アサシンに任せる)
3:偵察 (アサシンと一緒に)
4:偵察 (目標を同時指定 対象:ランサー/七瀬)
5:襲撃 (対象:ライダー)
6:自由安価
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 23:29:46.56 ID:HFtPWVtto
1 アサシン
752 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/06(火) 23:34:08.64 ID:nboDNfWX0
1:アサシンとコミュ

……ただ、今夜は十分戦えたわけですし、これ以上を望むのも野暮でしょう。
とりあえず一旦フェイカーらと合流しこの戦果を見せつけてやるとしましょうか。

道すがら、何となくアサシンに声をかけます。

「アサシン」
「何だ」

……何だといっても、よく考えれば話題を考えていませんでしたね。さて、どうしたものか。



23:35から↓2まで、アサシンとのコミュ内容

1:聖杯への願い確認
2:自分のスキルを活かせるか
3:他陣営の真名考察
4:自由安価
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2021/07/06(火) 23:41:04.73 ID:/+1vmH5H0
754 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/06(火) 23:45:34.54 ID:nboDNfWX0
【ここまで】
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 23:53:49.07 ID:8jvNacweo
756 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/06(火) 23:56:27.41 ID:nboDNfWX0
1:聖杯への願い確認

「すいません、特に用事は無かったのですが……」
「ふむ、しかし、いいのではないだろうか?」
「……確かに、雑談とは本来特に意味のないものですしね」

とはいっても、話題のないのも困りもの。……そうですね。

「アサシン、この戦争に参加しているからにはあなたも望みを持っているのでしょう?」
「そうだな」
「その望みとは?」

尋ねると、望みがあると言ったくせに眉間に指をあてました。……何故考える必要が?

「ど、どうしたのですか?」
「いや、実は無かったんじゃないかと」
「は?」

……どうやらまた何かを省略して話してますね、これは。

「何が無かったのか具体的に教えていただけますか?」
「俺の願いは」
「そこから? ……まあ、いいでしょう」
「俺の願いは戦うことだ」

……おや、少し意外。……でもないのでしょうか? わりと戦いがりでしたし。……あー、いえ、そうじゃないんですね。

「戦って、自分を救ってくれた救世主の奇跡を証明すること、ですか?」
「そうだ。俺が戦い、勝ち続ければそれは即ち獣の因子を抑えた救世主の奇跡に他ならない」
「その為にも戦いたがる、ということなのですね」
「ああ、だから協力してほしい」

言われずとも。……ところで、悩んでいた原因は?

「ああ、その願いはよく考えれば聖杯には関係がなかったような気がして、この戦争に参加した願いかと言われるとどうなのだろう、と」
「……大事なことはさっと割り切る癖に、余計なことは考え込むんですね」
「だから今は聖杯、救世主の血を受けた杯を見たい、とそういうことにしておこう」
「……この聖杯戦争の聖杯はそれそのものではないと思いますが」

まあ、それを言うのは野暮と言うものでしょうか。

「……そうだ、聖杯と言えば」


直下、アサシンの聖杯談義

123:どうでもいい話
456:今日のこと
789:昨日のこと
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 23:57:27.94 ID:DX/QzEoyO
ぬん
758 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/07(水) 00:11:44.60 ID:6ilWQFMh0
4:今日のこと

突然アサシンが話し出しました。まあ、どうでもいいことでしょうが。

「聖杯というべきか、俺たちの召喚を行ったものと近い気配を感じたな」
「は?」

は?

「それは一体どういうことですか?」
「む、そういうことだが」
「聞き方が悪かったですね。どこで感じて、何が理由だと思いましたか?」
「なるほど、そうだな、あくまでうっすらと感じただけだが、フェイカーの拠点だな」

あそこ!? いえ、しかし大した霊地ではありませんでしたが……。その瞬間、嫌な記憶がフラッシュバックします。

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               _
            ,r'"= ニ三`ヽ-=-、)'゙ヽ  r、
           ////,r=三ミヾヽヾ} }'ヽ ノソッ
           /,////,r'" == ミヾヽ 川 l l./ /"リッ                ◆大量生産:C
         // /// ///,r三 ミヾ.l リ /ツ/ ノ/ノ ノ                道具作成スキルの亜種。宝石を核とする使い魔を無限に近い形で量産できる。
         l l/// /////,r = ミヾ ノノ/ /,r"'"")              その分どこかの土地・どこかの魔術が犠牲になっているはずだが、当人はまったく意に介さない。
     .   .f/// // / //,r`ヾ∨/,,.r''´/,r="ノ ,>、
       ノ// // / /// / /ヾ''""ヾ'、'r''''''r='')).//ヽゝ、
      .ノ// // / ////l/l/     j/ l/ j/ .レソ/
       .////〃 / /.l/-┬==‐-    -┬==ニ |// .リ
      //// / / ノ ,|._⊥-┴‐   { -┴‐┴- lリノ}
.     //// / /,ィl |./{                     .l゙l |             「わはは、バーサーカーと接触した時に」
     l 川 / / f{ {l゙|..ハ             '      |,リ
     |川 〃/ハヽヾ|!  、―――――――――..l'ト|              「僕のスキルが地脈を傷つけてるだ何だいちゃもんを付けてきてね」
     |.ll l / / ヾi`゙l   .\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.l l゙ト\
     |ll l l /   'il l'.'、  `  、:::::::::::::::::::::;:: '   ,|.l | ヽo            「わはは、作品の美しさの前には知ったこっちゃないよね」
     |l l l l    l.l.l   .、     ̄ ̄ ̄   / |.l.l  ゙o
     |l l l |     | |  | >     ̄   ´ ...|リ               「僕は天才だしね、わはは」
     | l l ll       l.| ./ニニニ>   イ     .リ
     l l l,リ   _._/ニニ□ニ -ニニ├―--  ____
    //./ . /ニニニニニ\ ニニニニ|\ニニニヽニニニ\
    /.ノ

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贋作者! 後半部は私の印象ですがアレのことですし大体同じことを言ってるでしょう!
あのトンネルのどこかが、大聖杯の術式に繋がっている可能性とかないでしょうね!?
もしそうなら、あのスキル、まさかとは思いますが、まさかとは思いますが……!!!

「……とりあえず帰ってフェイカーを締め上げる必要が出てきました」
「? 何故だ?」
「いえ、それよりもそれを察したバーサーカーの方へ接触するべきでしょうか? ……そういえば先夜私たちを止めようとしたのもまさか」

ええい、思考がまとまりません。そろそろ夜も空けるころですし……! とりあえず、今はまずフェイカーの下へ!


【夜行動2ターン目を終了します……】

直下、他陣営行動

12:剣
34:騎
5:魔
67:狂
8:槍
9:弓
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 00:13:30.34 ID:vDCOhlYmo
そい
760 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/07(水) 00:16:11.94 ID:6ilWQFMh0
4:ライダー

【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】

【次回はおそらく金曜の同じくらいに。暑くなってきたので皆さんも体を御大事に】
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 00:30:25.13 ID:IDRRVcso0
おつ
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 13:18:23.67 ID:WEhbeKg10
おつおつ
763 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/09(金) 22:41:40.67 ID:mUGz+Xev0
【22:45くらいから再開します】
764 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/09(金) 23:00:27.13 ID:mUGz+Xev0
【PC再起動かけて遅れました。再開】

じゃりじゃりと金属のこすれる音が響く。音の出どころはライダーの握った硬貨。
破壊の根源たるそれから鳴る音を、傍らの影が咎める。

「オッサン! うっせえ!」

           \ |  /        /       \: : : : : :\  \      |:::::::::|
           `| /         /             \: : : : : :\  \    |::::::::l|
           j/             /    \   \  ヽ: : : : : : \   \   |::::::::l |
           / /|          /   |    |     |    |: : : : : : : |    ヽ  |::::::| |
.           / / |         i     {     |     |    |: : : : : : : |     | \|:::::| !
           / /|  |      |   |    人    |     |    |: : : : : : : |   |\  |::::|   l
        / ∧| │    |  l   /   ヽ  |    │  │: : : : : : |    |  ヽ |::::|   l
          |/| |   |     |   │ /    \|    l     |: : : : : : :|   |\ ||::::|    l                  【ライダー/マスター】
          |  | |  |   |  `ト、/         |     |    |: : : : : : |  l | | l!:::|      l
.           | │ │  il    | /\___   | |  |    l: : : : : : |  | | | |::::|       l                  二之宮 撫子
.           | l   |   l| 、_|/  \ \  | |  |   _|__/⌒ |  | | | |::::|     l
             \|   |  l |  ィ汐'苧ゥミト、 \|_∧  | ノ__/: : : : :/  / |\| ヽ:|\    l\
             |   |   l |   \ 弋少  \ー|┼千 にィf庁 ラ: : /  / │  \ |:::::ヽ     l: :ヽ
             /|   |ヽ  |\  |    ̄ ̄¨¨ |/  | |ゞ-'ー ^: : /  ∧ │    |::::::::|    | : : \
.             |∧  l\l |  |ヽ{         /   | ハ    | : : /  / l  |       |::::::::|    |: : : : |
           |/∧  |\| |l |             _j/ ∨  | : :/  /   | /       |:::::::::|   |: : : : |
          ///∧ |/∧ |l |        ____  l   |: :/  /   j/      |::::::::::|  │: : : :|
           //////ヽ|\∧| |\    <__ノ   | /: /  /_           |:::::::::::|  |\ : : |
            ///////////\\lニニ=___        < | // ///\         |:::::::::::l   |  ヽ: :|
.        ///////////// \|二ニニニ- _/////,|/ ///////\       |:::::::::::|   |   |: :|
.        ////////////////\二ニニ/   \/// j/ //////////\       |:::::::::::|  |   |: :|
.      ////////////////////\ニニ/       ヽ//////// ̄| ̄ ̄ ̄       |:::::::::::|  l   |: |
    / /////////////////////∧ニ{         |//// / |  |         |::::::::::/   /    |: |
.  /  ///////////////////////∧         |///    |  |          /::::::::/   /   / /
  /    ///////// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\///∧       |//|    | /           /::::::::/   /   / /

マスターの恫喝にライダーはニヤニヤと笑い、さらに音は大きさを増す。

「聞こえてねえのかオッサン!!!」
「聞こえてるぜ、だがなあ、マスター。相手の嫌がることをやるってのが常套手段よ」
「味方にやることじゃねえだろ! それなら敵にやればいいじゃねえか!」

どかどかと近寄り、ライダーの首を掴んでぶんぶんと振る撫子。ライダーが激しくタップで降参の意を示す。

「お前さあ、父子ほどもあるオヤジの首はな? 生まれたての山羊がごとくか弱なんだぞ?」
「うっせえ、何が親子だ。お前何歳だ」
「……まあ、それを言われると困るのは俺だわな。まあまあ、そう怒るなよ、俺だって何もこうして呆けてんじゃねえのさ」
「アァ?」

睨みつけた撫子、その眼光にひるむこともなくライダーは笑う。

「……まあ、そろそろ蹂躙の時間だってこった。目星は付けてんだよ」


直下、ライダー目標陣営

12:暗
34:贋
567:弓
89:狂
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 23:04:58.74 ID:264Q4vAH0
766 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/09(金) 23:26:56.44 ID:mUGz+Xev0
4:フェイカー狙い

地面に簡単な図を描きながら、ライダーは説明を始める。

「俺たちは今セイバーと組んで他の陣営を潰すことになってる、まずはキャスターだ」
「ふーん、魔術師のサーヴァントね、理由は?」
「第一に放置すると厄介だってことだな。定石通りで言えばキャスターは拠点を強化する傾向にある。時間はかけたくねえ」

なるほど、と撫子が図のキャスターに棘を書き込んだ。

「第二にどうも先日の使い魔騒動、アレはキャスターの仕業だ」
「学園に男が出たって話な」
「そうそう、それだけ高度の使い魔を使えるってことは何らかの資源を持っている可能性が高い」
「はー、それを分捕るってわけか」

げじげじとキャスターの背後に宝箱のようなものを描き加え、キャスターに×を付ける。

「ああ、で、もう一つは俺の宝具をセイバーに再度確認させることだ」
「? それは分かんねえな、何でだよ」
「まずは負い目を消すこと。前の多分アサシンとの戦闘でアイツは宝具を一つ破壊された、その分考えてねえが借りができた」
「義理堅いんだな」
「ああいう輩とはなるべく対等でいた方がいいからな、アレは全部損得で考えるタイプのヤツだ」

セイバーの印にライダーが天秤を書き込んだ。傾いた天秤の皿に乗せたのは利の一文字。

「だから、こっちの手札を見せておく。相手の思考するパターンを増やす、そしてどっかのタイミングで切るという選択肢を少なくする」
「……そんなことされてもぶっとばしゃあいいんじゃねえの?」
「それも一つだ。だが、俺のぶっ飛ばす、ってのはマジでぶっ飛ばすことになりかねねえ。お前も巻き込みかねねえ程度にな」

ライダーの目が一瞬光り、どこか遠くの戦火がその目に映る。浮かんだ幻影をふっと吹き飛ばし、深く息を吐く。
足元の図をげしげしと消しながら、ライダーは撫子に拳を向ける。その拳は硬貨を握り締めていなかった。

「それは望むことじゃねえだろ? ガキ」
「……まあな、ケッ、オヤジに説教されてる気分だ」
「何なら俺のことを親父だと思ってくれてもいいんだぜ?」
「そういうとこがオヤジみてえでキモいんだよ」


【ライダー陣営がフェイカーへの襲撃を計画しています】

【次回以降他陣営描写でライダーが選択された場合、フェイカーが襲撃されます】


【というわけであまりにもパソコンの調子が悪いので早いですが今夜はここで切り上げます】

【できれば明日早めの20:00頃に再開しますので、よろしくお願いいたします】
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 23:59:50.99 ID:3k1NJdJOo
おつ
768 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 19:56:02.24 ID:JaHurmlv0
【20:05くらいに再開しますね】
769 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 20:05:54.20 ID:JaHurmlv0
【再開】

気のせいか、エメラルドの加護か……。

「眠く……、ない……!」

なんというか体力が回復してる感じがありますね。
……やっぱりあのフェイカー、少し規格外なのかもしれません。



直下、何をしますか? 【五日目・昼】

1:コミュ (対象:アサシン/フェイカー/馨/うさぎ)
2:情報収集
3:土塊七瀬に接触
4:ランサーのマスター捜索
5:バーサーカーのマスター捜索
6:隠された建造物の調査
7:生徒会へ向かう
8:どこか特定の場所(自由記述)へ向かう
9:自由安価
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 20:15:42.57 ID:saCJXKu00
1 フェイカー
771 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 20:16:16.11 ID:JaHurmlv0
【10分経過なのでランダム。このコンマで、0は特殊判定】
772 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 20:21:52.42 ID:JaHurmlv0
【どのみち1だったのでこのまま】

1:フェイカー

今日の目標は1つです。

「うわ、突然なんだよ、今は閉館中で」
「アサシン、やってしまいなさい」

フェイカーの拠点に乗り込み、アサシンの協力を得てふんじばりました。

「暴力はよくないぞ!」
「やかましい、アサシンの証言からあなたに大聖杯破壊の容疑が生まれました」
「は?」

アサシンの証言をフェイカーに付きつけました。

「あー、なるほど、そういうことか……」
「あくまで容疑ですが可能性はあります。あれ、そう考えるとバーサーカーのマスターはこの聖杯戦争の運用側になる……?」

……まあ、そんなこと考えても今は仕方ないでしょう。

「君たちの言いたいことは分かった、それに関してだが……」


直下、フェイカーは

123:全く知らない
456:心当たりはある
789:???
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 20:27:43.67 ID:saCJXKu00
えい
774 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 20:49:22.78 ID:JaHurmlv0
7:エメラルドは

「僕もあのときバーサーカーのマスターに言われたことを考え直してみたわけだ」

バーサーカーのマスターに言われた、地脈を傷つけた、ってところでしょうか。

「確かに僕のスキルは地脈を傷つける。これは大量消費、大量生産の性だから仕方がない」
「割り切られるとアレですね……」
「だが、僕は少なくともそこまで大きな地脈には関わっていない」

? ならば何故フェイカーからアサシンが聖杯の気配を感じたのでしょうか?

「そこでだ、バーサーカーのマスターが話しかけてきたとき、もう1つ言っていたことがあった」
「……この前の交渉時、言ってませんでしたね? アサシン」
「やめやめやめろ!!! 締め付けるなよ!? あの時も言ってたはずだぞ!?」
「?」
「僕の認知してないスキルの話だよ。あのときは詳しく話さなかったが……」

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>>458

「あなたの宝具、エメラルドかしら?」
「む? そうだが? というより今まで気づいてなかったのか?」
「うふふ、ごめんなさいね。でもエメラルド、へえ……」

じっと叶星がフェイカーの宝具を見る。

「……ルシファーの冠、瑕のないエメラルド、ね」
「ああ、そうとも、僕のエメラルドは傷の一つ、気泡の一つ入って」
「貴方、気付いてないの?」
「? 何をだ?」

フェイカーの言葉に叶星は残念そうに目を細め。にこりと微笑んで。

「貴方の気付いていないモノに興味があるわ。"私の代わりになるかもしれない"。同盟を結ばないかしら?」
「急だな……、そっちの意図が分からない」
「うーん、言った通りなのだけど。貴方を手元に置いておきたいってだけで」
「……成程、君は僕の作品ではなく、僕自身に興味があると?」
「そう、なるのかしら?」

叶星の曖昧な肯定にフェイカーは中指を立てる。

「なら答えはNoだ! 僕を何かの代わりにするなんてのはまっぴらごめんだね!」
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 20:51:00.04 ID:saV3Su6vo
やっぱりイリヤ枠?
776 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 20:52:40.62 ID:JaHurmlv0
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「ということでね、おそらく僕の隠れたスキルってのがアサシンの感じた気配じゃないかと思う」

……そう考えると。

「バーサーカーのマスターは、聖杯に直接繋がりかねない相手、ということか?」
「それを言うなら」
「僕もそうなのかもしれないな、自覚は無いが」

……コイツ、思ってたよりもでかい爆弾では?

「ヒントになりそうなのはバーサーカーのマスターが言った"ルシファーの冠"ですけど」
「旧約聖書か? 悪いが僕は物質世界の人間でね」

私もあんまり詳しいわけじゃ……。というより知らない方ですけど……。

「……んむ? ……何か、心当たりがあるような」


直下、5以上でフェイカーのスキルに思い当たる。【知識不足】−1
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 20:55:01.71 ID:saCJXKu00
ほうい
778 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 21:01:50.59 ID:JaHurmlv0
1:思いつかない

……ダメです、私は全く。

「すまない、俺も何か思いつきそうだが……」

仕方がありません。今度図書室とか探してみましょう、もしくは七瀬さんに聞きましょう。

「まあ、仕方がない仕方がない、そう落ち込むな」

……面の皮が厚いですよね、コイツ。と、足音が。

「ふぇっ!? なんでフェイカーが縛られてるんですかぁ!? 敵襲!?」
「イヤ、チゲーダロ。ケド、トリアエズケットコ、オラ、オラ」
「止めろ合成獣! とりあえずって威力じゃないぞ!?」
「じゃあ私も……」

マスター二人がかりにボコボコ蹴られています。いい気味ですが、宝具によって妨害されました。
……この宝具は、確か瑕のないエメラルド、ですが。……うーん?

【昼行動を終了します……】


直下、他陣営行動

12:剣
34:騎
56:狂
78:槍
9:弓
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 21:04:06.11 ID:yOHkxMb/o
5
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 21:05:48.43 ID:NYmtj9sx0
噂をすれば狂
781 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 21:07:47.04 ID:JaHurmlv0
1:セイバー


【セイバーとライダー同盟中のため】

直下。行動一緒にしてる? 5以上でしてない
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 21:08:25.43 ID:saCJXKu00
せい
783 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 21:10:15.89 ID:JaHurmlv0
3:してる

【剣騎同盟がフェイカーを襲撃に来ます】

【というわけで一旦休憩、22:30ごろから再開しますね】
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 21:15:12.65 ID:CIjpgRZ20
一旦乙
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 21:19:42.63 ID:saCJXKu00
おちゅる
786 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 22:35:45.73 ID:JaHurmlv0
【再開】

夜の帳が落ち、舞台上に蠢くは影法師。そしてその影がじゃらりと今夜も音を立てる。

「てなわけで、今回は俺が行かせてもらうわ、セイバー。後詰は頼むぜ」
「……ああ、借りを返したいというその気持ち、深く痛み入る、謹んで受けよう」

口先だけのやり取りだと互いに理解し、その腸を弄り合う。笑みの下に針を隠し、悪手の中に刃を握る。
均衡というまやかしで行われる茶番は、まだその幻想を外すには至らない。

「んじゃあ、行くか、マスター、【崩落齎す蛮行繁栄(トーベン・フェアヴューステン・ヴァンダル)】」
「おう、特攻番長二之宮撫子! ブッコむぜ!」

手に握った硬貨は形を変え、有象無象の兵となり、ライダーを殿に一糸乱れず進んでいく。
織物のように精緻なそれを見届け、セイバー陣営もまた歩を進める。

「むむむ!!! いいなあ!!! ああいうの、私もしてみたいのだがッ!!!」
「音量を抑えろ、今回はライダーに譲ってやるという話だろうに」
「それはもちろん了承!!! しかしセイバーが納得するとはな!!!」

大音声で溌剌と響く虎道に頭を抱えつつ、セイバーは呟く。

「アイツほどにこっちは破壊に長けてないからな、どの程度かは見ておいた方がいい。そしてそれくらい、アッチも織り込み済みだろうさ」


直下、アサシン陣営、フェイカーと行動してる? 5以上で同行中【さっきまで話してた】+2
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 22:36:07.96 ID:ShMtFZj+o
ぬーん
788 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 22:50:11.26 ID:JaHurmlv0
8:一緒です

フェイカーの拘束を解き、全員がやれやれと肩を降ろしていたその時。
アサシンと馨、うさぎが同時に一つの方向へ視線をやりました。すっかり外は夜、そして三人が向いた方向には。

「……あ、あれ、何ですかぁ!?」
「ライダーのマスター、聞こえるか。アレもまたレギオン、おそらくは」
「グンタイ、ワリトキンダイテキナソウビダゼ」

頭骨を媒介に夜目を強化し、その光景を見ました。
一糸乱れぬ軍勢、そしてその殿には髭面の男と凶相の女子生徒。……間違いなくライダー陣営!

「アサシン、こちらを狙っていると考えても?」
「おそらく」

聞くまでもないですか。……さて、どうするべきか。

「とりあえずは今から使い魔を量産する。少し持ちこたえてくれれば数は足りるだろう」
「に、逃げましょう! トンネルを使えば令呪なしでも逃げ切ることはできますぅ!」
「ソノバアイデモ、ダレカガヒキツケルヒツヨウハアル、ソレニフェイカーノアホハ」
「そうだな、可能な限り敵陣営を見ておきたい」

……おそらく背後にはセイバーもいると考えるべきでしょう。ならば考えられる策としては。

「毛野原さんはトンネルを使い離脱、うさぎがそれの護衛、そして私たちもできる限り防戦に徹し、可能ならばトンネルを使い撤退……」
「そんなところだろうな。幸いマスターのトンネルは僕たちですら全容を把握していない」
「一応、全員で逃げるという策もありますぅ……、その場合、追いつかれると、や、ヤバいですけどぉ……」

判断は任されたということでしょう。……さて、どうするか。


22:55まで多数決、先に二票。集まらなかった場合は集まった分でランダム。

1:戦闘
2:逃走
789 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 22:55:36.87 ID:JaHurmlv0
【このレスでランダム。奇数なら1、偶数なら2】
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 22:55:54.78 ID:saCJXKu00
2
791 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 23:03:47.02 ID:JaHurmlv0
7:戦闘

逃げてもいい、ですが、私にはここまでに勝ったという自信があります。

「アサシン、行けますか?」
「ああ」
「では私たちがここで迎え撃ちます。その間に毛野原さんたちは逃走を」

振り向くことなく、襲い来る暴虐を前にして堂々と、言い張れていたらいいのですが。

「す、すいません……、私なんかのためにぃ」
「ゴシュジン、ソコデアヤマンナ、……タノンダゼ」

二人がトンネルへ抜けるのを見届け、フェイカーを背後に。

「アサシン」
「ああ」
「頼みます!」
「任せろ」

私の本能が昂ぶり、怯える理性を押し留めます。
蠢く兵士の群れ、おそらくは宝具によって作られた幻影に近いそれ。ならばと私は息を吸い。

『オオオオオオオオオオォォォォォッッッ!!!』

大地を振るわせるほどのウォークライ。生物ですらない幻影は一瞬足を止めるだけですがそれで構わない。
一瞬の木偶に変わった兵目掛け、アサシンが飛び込んでいきます。ええ、ええ、ええ、守るなどと言わず、勝ってください、アサシン!


直下、戦況

12:数の前に
345:ライダー、宝具を並行展開
67:二之宮、特攻
89:フェイカー、【大量生産】
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 23:05:11.91 ID:yOHkxMb/o
ぬん
793 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 23:19:29.18 ID:JaHurmlv0
1:数の前に獣は狩られたんですよね

兵士に飛び込んだ獣を見て、背後に控えたセイバーから驚愕の声が漏れる。

「アァッ!? なんでアサシンが出てくるんだ!?」
「これは愉快!!! 先ほどのウォークライ、私の呼吸にも劣らんぞ!!!」
「お前はそっちだな、それはそうだな……、チッ、ライダーのお手並み拝見といくか」

怒りと屈辱を胸に、先を往くライダーの背を見、セイバーはまだ静観の構えを取る。

一方のライダーは。

「なるほど、こっちはアナグマ狩りのつもりだったがこりゃとんだ猛獣よな」
「そんな呑気にしてていいのかよ、大分やられたぜ?」
「まあ、そうだな、ただの人間の集団ならもう少しやり方も考える、だが、これはあくまで俺の宝具、ただの破壊だからな」

アサシンの闖入に一瞬指をこめかみに当て、次の瞬間には悪辣な笑みがその顔に現れる。

「獣ってのは昔から数に負けてんだよ。暴力の数に」

ライダーの言う通り、アサシンに襲われた兵士は声をあげることなく消滅し、残った兵士は陣を組んでアサシンを中心に取り囲む。
いっぺんを崩そうと食いかかるも、陣は厚く、思うように突破できない。そしてそこへライダーの檄が飛ぶ。

「そら、右舷、背後に回り込め、左舷、そのまま持ちこたえろ! 残ったヤツは形を変える! 【崩落齎す蛮行繁栄(トーベン・フェアヴューステン・ヴァンダル)】!」

  ◆嵐の航海者:A+
  船と認識されるものを駆る才能。
  集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。


  ◆『崩落齎す蛮行繁栄(トーベン・フェアヴューステン・ヴァンダル)』
   ランク:E〜A+ 種別:対文化宝具 レンジ:1 最大補足:1人

   文化破壊の象徴たる宝石、金貨等の貴重な宝物という形状を取って核が現れる。
   あらゆる形状の破壊兵器・兵団などを形成し、産み出すことの出来る“破壊”の概念結晶宝具。
   一定の形を持たないのは時代によって破壊の認識が変化していくことが原因である。

   破壊に最も適した状態を取る為、産み出したモノは現代の認知影響によって“爆発”や“爆炎”を纏うことが出来る。

一部の兵が姿を消し、残った兵の手に散弾銃が出現する。鉛の球をばらまくそれは優れた狩猟銃。
危険を察したアサシンが飛び退こうとするも僅かに遅れ。

「撃て!!!」
「グアァッ!」

脚を鉛の散弾が掠め飛び、血肉が降り注いだ。


直下、戦況

123:セイバーも宝具展開
45:銃から更なる破壊へ
67:フェイカーの使い魔
89:フェイカーの宝具
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 23:20:07.70 ID:ShMtFZj+o
ぬん
795 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 23:25:44.71 ID:JaHurmlv0
0:特殊判定

                    |/ φ ,,、r十宀|冖 三二ニ=‐三
                  /| { ノ/─t_ァ─ク  三二ニ=‐三
                  乂   ```ノ```乂 //''⌒寸三
                /   ;,___   / /  rリ }.三
                ‘ー┐¨,,,,,,,,,,,,,,, }  (  /   __,,ノ 三
                    ‘┬┬┬┐} {   ;′_彡゙ヲ三
                       ̄「 ̄¨|   {  {
              .(℃=====||==||=||=|  {  ヽヽ i;i;i;i;i
                   _,,.. -_\\|l |   ヽヽ i;i;i;i;i;i
                (℃'' "´   」┬┬|  ヽヽ i;i;i;i;i;i;i
                  └三 ̄ ヤ ヽヽ i;i;i;i;i;i;i;i
           _____  {;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;irf升./
      に二二二 ____  ̄`ヽ` ''''''' ``` 川 |ア
    ゝゝ `ーt─( lコ__   _   \父=彡ク/
       ゝゝ  ̄~"''  `ーヘ\   \=彡ク   /

直下

123:トンネルを抜けると、そこになんかいました
456:使い魔ができたよ! 責任は取れんがな!
789:ヴァンダルキラー
796 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 23:25:53.34 ID:yOHkxMb/o
たいてい特殊は悪い展開になりがちだがどうか…
797 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 23:42:07.34 ID:JaHurmlv0
4:フェイカーの使い魔だよ!

────アサシンの足が縺れているのがここからでも分かります。
多対一、アサシンの速度なら突破できるかとも考えましたが、敵があのように武器を縦横無尽に召喚できるとは!

私の想像が足りないのは事実。とりあえず、もう一度ウォークライを放とうと息を吸い込み、声をあげた瞬間。

                                                                        _  _
                                                           _________|:i:i:i:| |:i:i|
                                                           |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:| ̄   ̄
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               /      、 ー'     ≠、/_ノ       /     /                           ̄|:i:i:i|  ___
             /  r‐ 、__/ // 、  _ィ、 '  /         /    /                              ̄   |:i:i:i:i:i:i:i:i|   __
          _ <  / { _l l l l  \  ` =- __ -= 、  / 丶_ ‐                                    |:i:i:i:i:i:i:i:i|    |:i:i:i:i:|      __
       _ <   / ー ( _l l l 、  / l ̄l  l     // / \ /                                      ̄ ̄ ___j:i:i:i:i:|     /:i:i:i/
    _  <     /  / ) l .l l  / l  l⌒} l  _ - 、/ 丶 /                                        |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i      /:i:i:i/
_  <       /     (  _',l l /ノ  l  l / ヽ/ /   /                                         |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/    /:i:i:i/
     /   /     / ヽ / // 丶 l  / ./ /   /                                            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       /:i:i:i/
-‐  /   /     /_/  / / ll //丶 /// /   /                                                        /:i:i:i/
  /   /    l /     {/  ll// / // /   /                                                         二二
/  / l     、/ ー--=--‐ ≦(_)  l/ /   /                                                          |:i:i:i:i:|
  /   l   \ }        O 廴l/.  /   /l l                                                            ̄ ̄
//   l     l        O  /  ./    / ` l l
. /    l     l \     O  /  l   /   /  l
/   / l     l  \   O /   O丶 __{ l / l  l

「んなっ……!?」

それを相殺する大音声が鳴り響きました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「ふはは!!! 私の霹靂爆散でも相殺程度か!!! 中々の大音声と見た!!!」
「ーーッ!! ーーァッ!!!」
「む、鼓膜がやられたかセイバー!!! 大丈夫!!! すぐに治る!!! 多分!!!」

 ◆私の虎吸 壱ノ型“霹靂爆散”
  独特な構えと魔改造管楽器による『虎吸』の波動。
  周囲の酸素という酸素を、筋肉という筋肉に全て集中させて放つ音は、振動による破壊も巻き起こす。相手の鼓膜は死ぬ。
  改造管楽器は鈍器のように振り回す事も多い。寧ろこっちの方が危険度は高い。
  当人曰く、魔術の理論を武道に取り入れた呼吸方らしいが実態は彼女しかわからない。
  ちなみに弐ノ型以降は考案中。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

798 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 23:42:34.07 ID:JaHurmlv0
マズい、これで止めることもできなければ……!
アサシンを取り囲む銃口が今にも火花を吹きそうです。……仕方がありません、ここは令呪でも何でも使って撤退を。

「できたぞ! 僕の新しい傑作が!!!」
「フェイカー! 今回ばかりは感謝します!!!」
「毎回感謝しろ! じゃあ使っていいんだな!?」
「ええ、頼みます!」

フェイカーの乾坤一擲、渡りに船。とりあえず使い魔で気を引くことができれば、アサシンも突破できる可能性は高まります。

「では行くぞ! 使い魔投擲装置!」
「ええ、お願いしま……、は?」

何て?

「僕は砲兵じゃないからどこに飛ぶかは分からないが、とりあえずこれでバルカン砲くらいの威力は出るだろう!」
「ちょっと看過できない発言でしたが!?」
「だがどこへ飛ぼうと僕の作品は輝き、見るものを魅了するだろう! では」
「ちょっとま」
「発射!!! 【緑石金剛(エメラルドシュート)】!!!」


直下、【緑石金剛】着弾点

123:アサシン
456:セイバー
789:ライダー
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 23:44:40.09 ID:+6pJImPQO
どっせーい
800 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 23:50:19.03 ID:JaHurmlv0
9:ライダーの本丸へ

放たれた使い魔、先日の男と似たようなそれは、見事な放物線を描き。

「アァッ!!!???」

兵士の背後に構えていたライダー陣営の直上で爆発四散。鋭い鉱石の雨が降り注ぐことになりました。

「うむ、狙い通り。やはり僕は完璧だ」
「結果オーライをここまで胸張って言えるのは逆に感心しますが!」

ライダーに手痛い一撃が加わったことでアサシンを取り囲む兵士らも硬直しています。
その隙を狙い、アサシンが包囲網を突破、一気にライダーへ迫ります。相手は鉱石の雨で完全に混乱状態! 今なら!

「【我ら軍勢、餓獣の群なり】!」


直下、戦況

12:ライダー、怒りの第二宝具
3456:セイバーの救援により痛み分け
789:クリティカル! 撤退判定
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 23:51:16.41 ID:yOHkxMb/o
いけーっ
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 23:51:59.29 ID:saCJXKu00
ほい
803 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 23:52:54.68 ID:JaHurmlv0
1:ライダーブチ切れ第二宝具

【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした。高確率で自陣営の撤退判定になりますね】

【次回はおそらく月曜日の同じくらいかと】
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/11(日) 00:22:36.45 ID:2wr7tu0ho
おつ
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/11(日) 01:26:25.50 ID:ocrzSWhY0
おつ
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/11(日) 08:10:29.12 ID:b3ax1Tjbo

ことごとく大事故を起こしていくスタイルで草
あとこのフェイカーの図太さ好きだわ
807 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 22:43:24.67 ID:bsO/Uf3k0
【22:45くらいから再開します】
808 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 22:46:31.64 ID:bsO/Uf3k0
【再開】

鉱石の雨の先に、獣の牙が叩き込まれる。立ち上る砂煙を吹き飛ばし、その拳がライダーの霊核に叩き込まれる。
だが、その刹那。ライダーの脇に控えていた影が獣の咢を受け止める。

「むっ!?」

ヒトならば千々に千切れてもおかしくないほどの一撃、しかしそれを血反吐を吐き、腹に大穴を空けながら撫子は受け止め。

「……へッ、なるほど、この身体ってのも悪くはねえなあッ!!!」
「……リビングデッドか、ライダーのマスター」

 ◆動く屍
  非常にタフ。頭を強打しようが、腸がはみ出ようが平気で行動する。
  肉体の頑強さと、苦痛を意に介さぬ異常な精神性。

起死回生の一撃、その失敗を悟りアサシンは距離を取る。
支えを失った撫子はどちゃりと倒れ、流れ出る血を手で押さえた。清潔な布を差し出し、ライダーは静かに、そう、異様なほど静かにアサシンを見ている。

「縛っとけ、お前がどんな体だろうが血を失ってろくなことはねえよ」
「へッ、大丈夫だよオッサン。まだ足は動くし頭も回る、むしろ好調なくらいで」
「黙っとけっつってんだ」

ビシリと、怒気をすら孕んだ声、静かなその声に撫子は黙り込んだ。

「……まあ、俺の責任だわ。ただの獣狩りと同じに考えちゃあいかんわにゃあ。そうそう、これは戦争だのよ」
「おい、オッサン」
「ガキが傷つくなんぞ当たり前で、生きてるだけ儲けもん。……だがまあ、それはそれ、これはこれでなあ」

瞬間、ライダーの背後がゆらりと動いた。息もできぬほどの重圧が周囲一帯を埋めつくす。
アサシンだけではない、トンネルを背にしたリュコとフェイカー、背後で伺うセイバー陣営。その全てが感じていた。

「奪われたからにゃあ、奪わねばならんだろ。さあ、清廉に気高く、夜盗の如く浅ましく」

                            ____
                        /厂ノ:i:i:i:i:i:i:i厶寸:i:i:i艾寸≦、
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                      _{:i:i:\:i∨  \/ __\\寸マハ  \
                     ./:i:i:i:i:八~´  {../ / ____.\\寸メ、        }i:,  __
                      /{:i:i:i:‖  \  ./V // (:rュ) >:i:\ ハV___/:i:i}/:i:i:i:i:i:i\               ウバ   ウバ   ウバ
                   //{:i:i:iノ   / _:{__  ∨二二´  \:i:\} ∨:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\            「略奪え、蹂躙え、凌辱え」
                   .// 从i:i:i  //:i:i:i:::\__ー─--- \:i:\|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i=-──-=ニ:i:ヽ
                  |i:|  V:i:iム./ /:i:i:i:i:i:i:i|: | //// ,,,,,vww,,ィ \:i:i≧彡:i:i:i:i:i:\    }ノ\:i乂__ノ        「それこそが我らの名、それこそが我らの業」
                  |i:| / ∨:i/:::l:i:i:i:i:i:i:i:il  | ///,w''/ ̄ヽ. |V \:i:i:i:i:i:i:i\ ̄ヽ    _ノ_ー=≦
                  |i乂   V\V:i:i:i:i:i:i/ / ,vw''/  X  | ∨ V≧彡:i:i:i:\ー--=彡:i:i:i:i:i:\         「土地の断片、誇りの一片、その全てを奪い去れ」
                      叭 ト V:i:i/ / v//  X  ヽ./ |.\:|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨:i:i/ ̄`ヽ:i:i:i:i:寸
                       ∧V∧::::  | ,w{ヽ X  \/ / ヾ:|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∨     ノ:i:i:i:i:i:i:\
                  /{    /:i个s。_:::::::....:v<___\__/ / ヾ \}\:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i≧=ー=彡:i:i:i:i:i:i:i:i:
                    |:i乂__/:i:i:i:i:i:i:i:i(_(<wwーニ二二. /  \\∨:.. \ー=ニ三:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
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 /    \:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:乂   |::::::::.. ∨八   |/  :/ .:::::::::|///. |///     マ
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八\    /:i:i:i:/ ̄ /  乂 ー=彡:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i<⌒|:::::::::::::... ∨//ム   /    /∧///|///    /{
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その声と共に、アサシンの周囲から轟炎と鬨の声が上がる。先ほどの兵とは比べ物にならない重武装。
かつてローマを襲った略奪者の悪夢が、この夜に再現された。
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