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【二次創作聖杯戦争】Fate Pastime Game Re.2
- 805 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/11(日) 01:26:25.50 ID:ocrzSWhY0
- おつ
- 806 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/11(日) 08:10:29.12 ID:b3ax1Tjbo
- 乙
ことごとく大事故を起こしていくスタイルで草
あとこのフェイカーの図太さ好きだわ
- 807 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 22:43:24.67 ID:bsO/Uf3k0
- 【22:45くらいから再開します】
- 808 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 22:46:31.64 ID:bsO/Uf3k0
- 【再開】
鉱石の雨の先に、獣の牙が叩き込まれる。立ち上る砂煙を吹き飛ばし、その拳がライダーの霊核に叩き込まれる。
だが、その刹那。ライダーの脇に控えていた影が獣の咢を受け止める。
「むっ!?」
ヒトならば千々に千切れてもおかしくないほどの一撃、しかしそれを血反吐を吐き、腹に大穴を空けながら撫子は受け止め。
「……へッ、なるほど、この身体ってのも悪くはねえなあッ!!!」
「……リビングデッドか、ライダーのマスター」
◆動く屍
非常にタフ。頭を強打しようが、腸がはみ出ようが平気で行動する。
肉体の頑強さと、苦痛を意に介さぬ異常な精神性。
起死回生の一撃、その失敗を悟りアサシンは距離を取る。
支えを失った撫子はどちゃりと倒れ、流れ出る血を手で押さえた。清潔な布を差し出し、ライダーは静かに、そう、異様なほど静かにアサシンを見ている。
「縛っとけ、お前がどんな体だろうが血を失ってろくなことはねえよ」
「へッ、大丈夫だよオッサン。まだ足は動くし頭も回る、むしろ好調なくらいで」
「黙っとけっつってんだ」
ビシリと、怒気をすら孕んだ声、静かなその声に撫子は黙り込んだ。
「……まあ、俺の責任だわ。ただの獣狩りと同じに考えちゃあいかんわにゃあ。そうそう、これは戦争だのよ」
「おい、オッサン」
「ガキが傷つくなんぞ当たり前で、生きてるだけ儲けもん。……だがまあ、それはそれ、これはこれでなあ」
瞬間、ライダーの背後がゆらりと動いた。息もできぬほどの重圧が周囲一帯を埋めつくす。
アサシンだけではない、トンネルを背にしたリュコとフェイカー、背後で伺うセイバー陣営。その全てが感じていた。
「奪われたからにゃあ、奪わねばならんだろ。さあ、清廉に気高く、夜盗の如く浅ましく」
____
/厂ノ:i:i:i:i:i:i:i厶寸:i:i:i艾寸≦、
/{:i:i:{:i:i:i厶イ ∨ \\:i:i:i\\ \
_{:i:i:\:i∨ \/ __\\寸マハ \
./:i:i:i:i:八~´ {../ / ____.\\寸メ、 }i:, __
/{:i:i:i:‖ \ ./V // (:rュ) >:i:\ ハV___/:i:i}/:i:i:i:i:i:i\ ウバ ウバ ウバ
//{:i:i:iノ / _:{__ ∨二二´ \:i:\} ∨:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\ 「略奪え、蹂躙え、凌辱え」
.// 从i:i:i //:i:i:i:::\__ー─--- \:i:\|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i=-──-=ニ:i:ヽ
|i:| V:i:iム./ /:i:i:i:i:i:i:i|: | //// ,,,,,vww,,ィ \:i:i≧彡:i:i:i:i:i:\ }ノ\:i乂__ノ 「それこそが我らの名、それこそが我らの業」
|i:| / ∨:i/:::l:i:i:i:i:i:i:i:il | ///,w''/ ̄ヽ. |V \:i:i:i:i:i:i:i\ ̄ヽ _ノ_ー=≦
|i乂 V\V:i:i:i:i:i:i/ / ,vw''/ X | ∨ V≧彡:i:i:i:\ー--=彡:i:i:i:i:i:\ 「土地の断片、誇りの一片、その全てを奪い去れ」
叭 ト V:i:i/ / v// X ヽ./ |.\:|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨:i:i/ ̄`ヽ:i:i:i:i:寸
∧V∧:::: | ,w{ヽ X \/ / ヾ:|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∨ ノ:i:i:i:i:i:i:\
/{ /:i个s。_:::::::....:v<___\__/ / ヾ \}\:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i≧=ー=彡:i:i:i:i:i:i:i:i:
|:i乂__/:i:i:i:i:i:i:i:i(_(<wwーニ二二. / \\∨:.. \ー=ニ三:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ | <{ { { l ∨∨∨/|:::::.V ヽ \\:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
/ ___ ∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ | V: :.` <{ {∨∨V/. |::::::::V/ V. ハ マ<:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
.i{ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨⌒ 乂:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ .|::. ∨///// ̄ 77777l ::::::::::}// }// ∧ マ  ̄\⌒寸
八\_/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i乂_ 才:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{. |::::.. V///ノ .}// | :::::::::|///. |//// } マニ=ー- \___ 「【万象奪い去る侵略の災(アルプ・トラウム・アラン)】」
/ \:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:乂 |::::::::.. ∨八 |/ :/ .:::::::::|///. |/// マ
..i{  ̄/:i:i:i:i:i:i:i:i:/ {:i|  ̄ ̄}:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\|:::::::::::.. ∨/\ :/ .:::::::::∧// {///
八\ /:i:i:i:/ ̄ / 乂 ー=彡:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i<⌒|:::::::::::::... ∨//ム / /∧///|/// /{
─:i:i:i:≧=彡:i:i:i:/ / \:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}. |::::::::::::::::::... ∨//{ / // V/..|/// /∧
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ ):i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ ∨::::::::::::::::::.. ∨/}/ // }/ |/// ///}
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:} ∨: : : : : : : :.∨乂 // .|///// .///:{
その声と共に、アサシンの周囲から轟炎と鬨の声が上がる。先ほどの兵とは比べ物にならない重武装。
かつてローマを襲った略奪者の悪夢が、この夜に再現された。
- 809 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 22:47:57.23 ID:bsO/Uf3k0
-
◆『万象奪い去る侵略の災(アルプ・トラウム・アラン)』
. _..-シ'′ ,ノ./ .,ν .<`ヽ、
../ . l゙ .,i''レ′ ,ノ/゙,, .ヽ.: メ{
/゛ ./ / ,i〃゙ .,. イ } .: .:て
'" ..i | / 'リ′/ .(: . { / .:7⌒ヽ ` \ 、 从
〃./ / ./ . / .\.V .: .{ ” ヽ V⌒`
/ し 〃/ ! ./ ` :..、ヽ __ .ヽ、 } | ,;
/゛ / / ,iソ゛ 从 ). ../|: : :.:::| .)`ー' ,ノ
" / i./ ⌒ヽ、 ( ' . l | : : : :| ( . .:.:r' ”
〃 / }て | |: : :. .:| ; . ヽ,.ソ 从
./.! ! r人 { .| |: : : :.:| ,; .: ., / ⌒ヽ`−ァ
i i.l",! i′ }. :. ノ , | |:|l==| .../ }/
.,ill | l /{ 从,,ノ.:/ ,; | |:|》: ::::| ( ...i'1.. .
./リ ,! ./ }/ . i'`'i ⌒ 、 . ,, /| |:|\ : | . .... |;'| ,、
. i''i.! .ll゙ |;`;|. ‖ .: .〕 .| |:| || | ./\ _.|;'| /.:〉
| | .!. .;、 /l、 .. i'1 ||/> r┘.:| |:| ||::| | ‖‐┘ .:|';|──へ./.:/_r‐
││./ l ,, /゛│ ../〉 |;|_r// /| ̄\:| |:|  ̄ .:〃../>.::|;'|:::::::::::::::/.:/:::::::::::
. l l .! .ネ ! |. .| r‐//┐_|:|::::::::;⊥、r/.::| .:::::::|/\/\ 《// ..:::|;'|:::::[]::::/.:/]:::::::[]::
! l l. : ! .} {. !、::://:::::::::::::::::::r| .::| /.:::::<\/ 〈:::.:... \ 》 ' .::::::::/|\_n::::::::::::::::::::
ヽi .|| l、.l /.. .|;、\::::::::i'|::::::r┴冂、 .:::::|::\\ _____:::::.:..〉″へ:::::/ .| |: : : |:|::::::::l`!へ、
ー|. | ″. . ‖ .l/. ニニニニニl.r┴、_|_|_|:>:::::___|」__:l;_;_//..::. `〈 -.._、. .::::| |: : :
、 │. ..、 .!| ,:;;}┬┴┬┴┬┴┐::| .:::|_rェ┘__;!___;!__;|_;_;:::.:/ : :| `'、`'-、. .| : :
..ヽ、i,,ト. ..カ, | l |┴┬┴┬┴┬┴┤ .:|_;!__;!__:l__;!__;|<___;_/\_;. \ ヽ, .i..
. ゙!//! l l ! ヽ、 ⊥Λ二\.:| .:|ー:|__;!__;!__;!__:l_ /{ } ゙'、|し
l レl l !ゝ .! ∨_,,,;;;;/. ~゛`┴ -'⊥ .」_;!__;!__;!_ / ! l.!イ {.
i !、.l ヽ _.=@ ~゛ ┴ ⊥. .,_... / │ ,}|′ }
ヽ _、 ヽ. `乂ヽ ,, ` ,i} / ,! ./ ゛ イ
、.\ 丶 .'ト, ヽ ヽ .` ,. _ // / / / .{
. `-..} l\ ヽ `'-..,_ _,,〃 ._..-'"∠z-'" { ィ / イ
=@ .}ヽ, .ヽ, `'-,ヽ ´゙¨¨¨¨¨´"゙゙´ ..┴'″ `゛/ / / _..
. \ \\ \ {し¨´ ~゛
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大補足:455人
ヴァンダル艦隊による多くの周辺諸国、ローマ帝国を苦しめた略奪と火攻めが合わさった宝具。
騎馬兵団による一斉強襲、略奪開始の宣言。
対象を包囲する形で出現し、徹底的な破壊と略奪を繰り返すことで敵の全てを踏み荒らす。
民族の凶暴性、暴虐性を具現化したものとも言える。
最大展開時にはヴァンダル艦隊も含めた全ての民族を出現させ、
炎上による地形破壊を行いながら包囲した対象へと突き進み、接触した瞬間全軍団による『壊れた幻想』によって大規模な破壊を産み出す。
事前に略奪したモノ・破壊した陣地が多ければ多いほどダメージが増減する効果を持つ。
直下、戦況
123456:撤退判定
789:アサシン獅子奮迅
- 810 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/12(月) 22:49:09.31 ID:nUZi5gv9o
- 逃げろ逃げろ
- 811 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 22:52:25.12 ID:bsO/Uf3k0
- 1:撤退判定
【【エメラルド】を使用することで、以下の表に変更可能です】
123:令呪を使用して強制撤退
456:令呪使用の可能性がある撤退
789:アサシン獅子奮迅
【使用しない場合、5以上で令呪一画撤退になります】
23:00まで多数決、【エメラルド】使用するか。先に二票
- 812 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/12(月) 22:53:05.93 ID:kMzyQpW9o
- 使う
- 813 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 23:00:47.35 ID:bsO/Uf3k0
- 【ここまで】
- 814 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 23:01:19.91 ID:bsO/Uf3k0
- 【使用する】
直下、再度判定
123:令呪を使用して強制撤退
456:令呪使用の可能性がある撤退
789:アサシン獅子奮迅
- 815 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/12(月) 23:09:19.98 ID:7QQg7+Evo
- あ
- 816 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 23:23:16.17 ID:bsO/Uf3k0
- 8:アサシン獅子奮迅
土を巻上げ、騎兵が迫りくる。殺傷力こそ銃に劣れど突進力、破壊力は比ではない。
そして何よりも違うのは先ほどの感情なき兵と異なり、その目は血走り、略奪という暴虐に酔いしれているようにすら見える。
炎が取り巻き、狂奔に陥った騎兵に囲まれ、アサシンは煙を吸わないよう口元を覆う。
牽制するよう騎兵を睥睨し、構えを取る。
『アサシン! 撤退を!』
『時間は稼ぐ』
口にフェイカーのエメラルドを含み、一時的な加護へと変える。そして何のきっかけもなく、蹄が地面を抉る。
狂奔に対するは信仰、あるいはそれは同一である。十字軍の例を説くまでもなく。
一騎、アサシンの爪が脚を狙う。援護するように矢が飛びそれを撥ね退ける。圧倒的劣勢、だがしかしアサシンは跳ぶ。
『アサシン!』
『フェイカーは』
フェイカーの有する工房、それの奪取がライダーの強化に繋がる、アサシンの思考はそこまで回るが言葉には出ない。
脇腹を槍が掠め、刀が肩口をかすめる。血が滴る戦場、ライダーの静かな視線を感じる。
(……ライダー自身への攻撃はもう無理。マスターとフェイカーを逃がすことに集中すべき)
アサシンは考えることが苦手である。故に会話も苦手である。しかしその信仰は本物で、そしてその信仰は。
(汝の隣人を愛せ、汝の敵を愛せ、ならばこそ、このような憎悪はふさわしくない)
煙に巻かれ、火の粉を浴び、全身に傷を負いながら、その審判の場を跳び、戦う。
騎兵をいなし、時間を稼ぐ。できることはそれだけで、だがそれが自らの証明である。
直下、戦況。5以上で損害なく撤退、4以下で令呪一画使用で撤退
- 817 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/12(月) 23:26:07.50 ID:dFg8/zZuo
- よっと
- 818 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 23:29:23.76 ID:bsO/Uf3k0
- 0:特殊判定
/ヽ ./`ヽ
|.:|∧__i .`l∧__
__.∧,,, .l人.ノ \_.ノ .,.ィ’
. Y/ .,,> /∨ ' ` ●./く
|i (! 廴.r=< .● , ・ー.:弋.ノ
'什 `ー弋 弋`ヽ'´_,,イ∧
. 弋_ヾ_ ,,<二ノ ̄ \i`Y´戈ヘ
`ー戈l .\_r, .∨ /.∧
弋 _ l 戈>-∨ー'’`ー'
` .\_ノ
直下
123:セイバー横槍
456:そういや馬術部いましたね
789:ヴァンダル死すべし
- 819 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/12(月) 23:30:30.62 ID:nUZi5gv9o
- おおっと
- 820 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 23:41:14.05 ID:bsO/Uf3k0
- 2:セイバーの横槍
───そう、信仰だ。そして信仰、信条、思想は、ときに合理的な理由の前に膝をつく。
無論、その逆もあるが、ことこの場においては、それしかなかった。
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ヘ./ i.:.:.:..i.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ ¨~ ´ ( / /\/.:.i / /
/::::::::\ |.:.:.:.八.:.:.:.\- 、.,,____゙,.=- / /.:.:.:i / ´
/::::::::::::::::::\ |.:.:.:i `ー- `ハ \ ヽ /.:.:./i/
/::::::::::::::::::::::::::\|.:.:.i i | \ \ 丿 /.:/ i
/::::::::::::::::::::::::::::/∧.:.| ヽ i 丶 丶 ヽ / /_/ 「『司録星、司るは軍』」
/:::::::::::::::::::::::::::::// /|.:.|::::::\ i \ 丶_ ノ _ゝ / ヽ
/ー 、、::::::::::::::::// /ヽ|.:.|- :::::::\ _ ヽ ノ( ⌒\ | |へ
/``-、-./ ⌒ヽ// / `ー| | 、 //:::::|\ ´ン \ \| ヽ \
::::::/ ミ `ー 、 ゞー 、`` | |、//:::::/ ヽ __ ノ i | i ヘ
::::/ ミ ミ``ー 、``.i i//::::/ i | i ヽヘ
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【ヴァンダリズム】により悪意を察したライダーが、咄嗟に背後を振り向く。
「セイバー、……まあ、そういう約束だわな」
そのため息とともに虚空から現れた砲門が、魔力弾をライダーの機兵諸共アサシンへ叩き込んだ。
一切の躊躇なく、僅かな望みすら断ち切らんと、執拗に。
直下、撤退判定。5以上で令呪一画消費、4以下で令呪二画消費
- 821 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/12(月) 23:49:22.04 ID:Nf4dcSvhO
- 今日は運がないな
- 822 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 23:50:29.94 ID:bsO/Uf3k0
- 4:令呪二画で撤退
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回は6章後編が始まるので未定です。クリア次第連絡しますね】
- 823 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/13(火) 00:28:01.67 ID:sNxVb+kUo
- おつ
まぁ運が悪いのは毎回のこと
- 824 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/13(火) 18:47:30.02 ID:faUyVWKw0
- おつおつ 後が無くなってきた
- 825 : ◆v.By3fESrTsY [sage]:2021/07/25(日) 21:03:46.17 ID:bVLEqhGd0
- 【今日やるはずでしたが、まだ帰れてないのでお休み。明日やります】
- 826 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/25(日) 22:09:11.15 ID:KUsXKx640
- 今日帰れてないってなにごと
乙
- 827 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/26(月) 22:24:44.14 ID:JSJMIu/l0
- 【22:30ごろに再開しますね】
- 828 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/26(月) 22:33:43.35 ID:JSJMIu/l0
- 【これまでのかんたんなあらすじ】
アサシン、レギオンを従えた貴女はフェイカー陣営と同盟を結ぶが、襲撃してきた剣騎同盟に敗北するのでした。
【再開】
頭骨がカタカタと歯を鳴らしました。この音は常に私へ不幸の訪れを告げます。
ライダーの遥かに背後、そこから現れたのは巨大な砲門。おそらくは西洋のバルカン砲ではなく、アジアの火砲に近い形状。
それは私たちが策を練る間もなく、アサシンに狙いを定めました。凝縮されるのはまるで銀河の煌きのよう。
原初の記憶。噴火する大山、降り注ぐ灰、凍えながら死んでいったヒトを僅かに外れた私の起源。
距離があろうと感じられる、圧倒的な暴力のそれ。悩んでいる暇はありません。
いつだってそうです、私は逃げる側、私たちは滅びる側。……まあ、そうなのです。
「令呪を以って命じます! 【アサシン、撤退を!】」
私たちの逃走を確実にするため、二画を消費します。デコイとしてとっておきの複製兵を出しておき、それを囮に……。
後先を考えている場合ではないですね、とりあえず、一旦はここを抜け出さないと。
……ライダーとセイバーの顔をもう一度視界の端に捉え。ああ、勝者とは何ともまあ、憎たらしく、堂々としているモノ、なのですね。
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「ふはっ、悪いなライダー。お前に任せると言ったが、ここはこうするのが最善だと判断した」
「あー、まあ、そうだろ。合理的ってのはそういうことだ。最小の一手で、最大の一撃をかます、道理だよ、お前のやったことは」
ギラギラと笑うセイバーに、やれやれと撫子を抱え、ライダーはすれ違う。
「悪いが俺のマスターが腹ぶち抜かれたからな、しばらくは手伝えんぞ」
「分かっているとも、次は私が受け持つさ」
それだけを答え、二人の君は互いに背を向け。夜の闇が深さを増す。
【昼の他陣営行動でしたが、一ターンと同程度として扱います】
直下、他陣営行動
123:狂
456:槍
789:弓
- 829 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/26(月) 22:38:10.79 ID:T7pPhFUb0
- ん
- 830 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/26(月) 22:41:00.38 ID:JSJMIu/l0
- 9:弓
直下、アーチャーこの状況把握しているかどうか。5以上で把握している
- 831 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/26(月) 22:43:51.06 ID:X3pmEUrbo
- ん
- 832 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/26(月) 22:54:02.90 ID:JSJMIu/l0
- 6:把握したうえでバーサーカー陣営と接触を図ってる
ドゴンと鳴り響くは砲撃の音。おおよそ現代の日常では聞くはずのないその音に、土塊とアーチャーは一瞬だけ目を向ける。
「かなりの火力と見えますわね。私の時代にアレくらいの兵器があればまた戦争も変わっていたのでしょうけど」
「死ぬ人間が増えるか減るかだけのことだと思うけど」
「ま、酷い話。それで? どうしますの、マスター」
口の端だけで笑うアーチャーの問いに、土塊はざらりと砂を落としながら首を振る。
「どうするもこうするも、おそらく戦闘は既に終わってる。そこに飛び込むにはアンタの火力じゃ厳しいでしょう」
「それはそうですわね。宝具を使えば別ですけども、私の本分は用兵ですので」
「だから今はバーサーカーとの接触を優先する。もっとも……」
直下、バーサーカーは
123:臨戦態勢
456:見つからず
789:横にいる
- 833 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/26(月) 22:58:43.50 ID:J6xYjFZE0
- ほい
- 834 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/26(月) 23:01:50.35 ID:JSJMIu/l0
- 0:特殊判定
/:: :: :: :: :: ::ヽ
, :: :: /|:: :: ハ:: |
从:: 〈´0`´0`::,
、:: :: i rュ l::|
)=f´>--</
´:: f ̄ ̄|::〔
|::./ | |リヽ f^i
|::'| __) __ヽr- .ノ
| , / ̄ (ヽヽつ
|:|、 ヽ_ー一/⌒
|:|ノ | | | .(
/::ヽ〕 | | | ノ
,:: ::|____|::|
|:: ::、三三三:| ,
人:: :: ,三三三|./
/三 ̄三三三ン
直下
123:ランサーと戦闘中
456:謎の建造物へ
789:背後を取ってるよ、ライダー
- 835 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/26(月) 23:12:44.13 ID:KZdxl07co
- ぬん
- 836 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/26(月) 23:18:51.68 ID:iA5LYSu0o
- みんなバトルしてんな
- 837 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/26(月) 23:30:00.64 ID:JSJMIu/l0
- 3:ランサーと戦闘中
眼前に立ち塞がる細身の女を前に、じりと二人は構えを取った。
針金のように強くそれでいてしなやかなシルエット。叡智の象徴か眼鏡をかけて女は笑う。
「初めまして〜、ランサーのお姉さんでーす!」
「まずは、彼女を倒す必要がありますわね」
行き会うたが最後、戦わずにその壁を乗り越えることは許されない。
そういう性分の相手であり、それを良しとする戦闘民族。アーチャーが弓を引き絞る。
「お、やる気満々じゃない。イイよイイよ? 殺し合うなら本気でやりたいもんね!」
「生憎、私血腥いことは嫌いなのですが、そうもいきませんわね」
「そうそう、悪いけどここはワンコ君でいう四枝の浅瀬、正々堂々一騎討といこっか!」
影がゾワリと蠢き、アーチャーの目も引き絞られる。
勇将と猛者、二騎の戦いがここにもまた口火を切った。
直下、戦況
12:【死棘の影】
345:ランサー、有利
67:アーチャー、有利
89:アーチャー、宝具限定解放
- 838 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/26(月) 23:30:38.35 ID:gpNZNrcfO
- ぬ
- 839 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/26(月) 23:47:11.69 ID:JSJMIu/l0
- 5:ランサー有利
分裂した影の槍が宙を浮き、放物線を描いてアーチャーに向かう。
「投槍、原始的ではありますがこれだけの数があれば一個の軍隊にも匹敵するでしょうか」
弓を引くまでもなく、一方的な回避を強いられるアーチャー。
自らの手に兵が握られていないことを苦々しく思いながら、まず一波を避けその隙に矢を番える。
しかし、その波が過ぎた先にランサーの姿は無く。一瞬の思考の空隙、上空からの影に気付き飛び退く。
先ほどまで立っていた場所を槍が砕く。
「うんうん、一発でやられるわけはないよね」
「……投げた槍の一本に乗るなんて芸当、軽業師か何かでして?」
「アハハ、悪くないかもね。でもまあ、これで距離は詰まった、でしょ?」
軽口を飛ばしあいながら互いに一瞬の隙を狙う。距離としては確かにアーチャーの不利。
だがその千里眼はこの状況においても起死回生の一矢を探っている。
直下、戦況
12:【???】
345:ランサー、有利
678:アーチャー、有利
9:アーチャー、宝具限定解放
- 840 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/26(月) 23:48:39.25 ID:u6JlGhf1o
- N
- 841 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/26(月) 23:58:08.04 ID:JSJMIu/l0
- 5:ランサー、有利
だが、その隙は訪れない。大雑把に槍を振り回しているように見えてその実、一つ一つの所作に隙がない。
振られる槍が一瞬にして軌道を変え、突きを叩き込まれかける。ぴたりと止まった動きから予想もしない大上段へと振り上げられる。
(……まったく、洒落になりませんわね。そもそもこのランサー、神代に近い英雄。私は武力で勝てるはずもなく)
冷や汗を流しながら槍の穂先を見定めるのが限界。
複合弓は背に負うて盾の代わりとし、手に投矢を握るも放つ瞬間が訪れない。
「そらそらそら! 守ってばっかじゃあ勝てないよ!?」
「ええ、百も承知ですわ。ならば攻め入る隙を与えていただいても? 清らかな乙女より少し隙のある方がそそられますわ」
「そういうわけにはいかないよね! この間それやって怒られたところなんで!」
「残念。貴女もそれなりにタイプなのですけど」
いなす、かわす、避ける、それしかできない自らの不足に苛立ちながら、アーチャーはただひたすらに一瞬を狙っている。
直下、戦況
123:アーチャー、敗北
4567:ランサー、有利
89:アーチャー、起死回生
- 842 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/27(火) 00:08:35.12 ID:rgso6wBE0
- 【十分経過したのでこのレスで】
- 843 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/27(火) 00:09:28.19 ID:rgso6wBE0
- 2:アーチャー、敗北
【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】
【次回はちょっと間が空きますが、土曜日の同じくらいに】
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/27(火) 03:38:48.54 ID:XgA8e/J4o
- 乙
ランサー強いなぁ
- 845 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/27(火) 08:02:24.95 ID:p3JxbCCGo
- おつ
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/27(火) 08:04:26.46 ID:BQteBUjWo
- 乙
- 847 : ◆v.By3fESrTsY :2021/07/31(土) 21:31:24.61 ID:CLkscQWw0
- 【ご連絡。ちょっと今日はできそうにないので、明日早めに20:00くらいからやりますね】
【水着ダ・ヴィンチちゃん小さい方かー】
- 848 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 19:52:18.80 ID:umTejr9W0
- 【20:00くらいから再開しますね】
- 849 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 20:01:21.71 ID:umTejr9W0
- 【再開】
(まったく、これほどまでに英雄というのは強いものなのでしょうか)
アーチャーは自嘲する。アーチャーとて弓矢の腕は同じ軍の中でも五本の指に入ると自認していた。
投げ矢はもちろん、複合弓でも兵士の首を狙えるほどの精度を保ち、ただの指揮官ではないと考えていた。
しかし、眼前に立つ女は強い。いや、それはヒトへの形容ではなくもはや大波を相手にしているような徒労感を覚える。
隙を狙うという話ではない、面と化した力が迫ってくるような錯覚。たった一本の槍と影、それだけなのにとうてい戦える予感がしない。
そして何よりアーチャーが辟易しているのは知ってか知らずか、ランサーの浮かべる笑み。戦場において突貫する兵士共が浮かべるそれとも異なる狂奔の笑み。
(美人ですのにねえ。もっとも、そういった野趣を楽しむのも一つですが)
頭の中に余裕を作り、淡々と繰り返される絶望的な防戦に対抗する。戦時であれ、余裕を失わずうっすらと笑っている。
アーチャーもまた一種、ランサーとは違う狂人ではある。だが、やはりその本質は指揮官であり。
「ッ!」
弓の弦を槍が跳ね上げ、影の槍が投げ矢を弾く。アーチャー個人の戦いとしてはここが既に限界。
汗を滴らせながら死合いの間を離れ、一瞬思考する。
(宝具を使えば少なくとも個人に対しては圧倒できます。ですが、これは剣騎同盟への手として残しておきたい。ならば結論は)
ため息を吐き、両手をあげ手の平を見せる。
「負けですわ、マスター、撤退を」
「……そ。じゃあ逃げるから」
「えー! こっからいいとこじゃん!」
「申し訳ありませんわ、ランサー。まだ色々やりたいことがありますので。続きを閨で行いたいのであれば大歓迎ですけど」
直下、アーチャー逃走判定。5以上で令呪一画、4以下で令呪二画使用し逃走
- 850 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 20:11:29.61 ID:umTejr9W0
- 【10分経過なのでこのレスで】
- 851 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 20:19:07.24 ID:umTejr9W0
- 1:令呪二画で逃走
【他陣営の描写を終了します……】
【五日目・夜(二ターン目)】
……私たちの間には沈黙が満ちていました。
それはそうです、セイバーとライダーの同盟に大敗したのですから。
体の痛みよりもやはりこう、メンタルがかなり削られてしまいました。
ええ、ええ、ええ、慣れていることではあります。怒りもありますが、何よりも。
「また、ですね」
「また?」
アサシンには話していませんでしたね。
「ええ、私は常にこちらがわです。負ける側、追われる側、そして最後には滅ぼされる側」
「……そうなのか」
……余計に暗くさせてしまいましたか。
とりあえず、どうにかこの状況を変えるように考えなくてはいけませんね。
直下、何をしますか? 【五日目・夜(二ターン目)】
1:コミュ (対象:アサシン/フェイカー/馨/うさぎ)
2:偵察 (アサシンに任せる)
3:偵察 (アサシンと一緒に)
4:偵察 (目標を同時指定 対象:ランサー陣営/七瀬/ライダー陣営/セイバー陣営)
5:自由安価
- 852 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 20:30:00.08 ID:umTejr9W0
- 【人がいないようなので一旦ここまで、続きはいつもの時間くらいに】
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 20:43:14.91 ID:bHZp0Qw1o
- おいがメシ食ってたばっかりに……
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 20:43:43.01 ID:JzwLKpSi0
- たん乙
2
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 20:56:07.08 ID:18waBpMPo
- お出かけしてた、申し訳ない…
- 856 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 22:14:26.54 ID:umTejr9W0
- 【間隔空いてたし、いつもと違う時間だったので仕方がない仕方がない】
【22:30くらいから再開。一応安価からもう一度】
- 857 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 22:31:19.60 ID:umTejr9W0
- 【再開】
直下、何をしますか? 【五日目・夜(二ターン目)】
1:コミュ (対象:アサシン/フェイカー/馨/うさぎ)
2:偵察 (アサシンに任せる)
3:偵察 (アサシンと一緒に)
4:偵察 (目標を同時指定 対象:ランサー陣営/七瀬/ライダー陣営/セイバー陣営)
5:自由安価
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 22:36:41.70 ID:bHZp0Qw1o
- 3かなあ
- 859 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 22:40:15.56 ID:umTejr9W0
- 3:アサシンと一緒に偵察
さて、できることをやるしかないのです。
フェイカーたちは新しい拠点を探すらしいですし、こちらもできる限り動くべきでしょう。
「アサシン、とりあえず一緒に行動をお願いします」
「……」
「アサシン?」
「ああ、そうだな。そうすることにした」
……いつものアレですかね。
直下、偵察結果
123:何もなし
456:どこかの陣営を発見
789:ランサーVSアーチャーを発見
- 860 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 22:42:44.41 ID:JzwLKpSi0
- ほい
- 861 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 22:48:20.03 ID:l+CTZfNRO
- うーむ
- 862 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 22:48:46.40 ID:umTejr9W0
- 1:何もなし
……しばらくアサシンと周囲を探ってみましたが。
「アレだけの戦闘が起こったあとですものね……」
どこにもサーヴァントの気配は無く、完全な徒労に終わってしまったのでした。
「仕方がありません、もう夜が明けますし、少しは休息を取っておきたい。帰りましょうか」
「ああ」
「どこか上の空ですが、負けたことを気にしていますか?」
「いや、そうではない」
話をそれ以上続けることもなく、私たちはなんだかどっと疲れたまま。
朝日の最初の一片が降りかかる中、ふらふらと帰路に就くのでした。
【夜行動を終了します……】
直下、他陣営行動
123:狂
45:剣騎
67:槍
89:弓
- 863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 22:51:40.88 ID:bHZp0Qw1o
- kobo
- 864 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 23:07:26.14 ID:umTejr9W0
- 8:アーチャー
「ふふっ、大変でしたわね、まさか逃走しようとした瞬間にこっちの心臓を寸分違わず狙ってくるとは」
胸に空いた孔を指しながら笑うアーチャーに、土塊が鋭く返す。
「それに一画、逃走に一画、後がないのは分かってる?」
「ええ、もちろん」
しばらくアーチャーを睨みつけ、ぷいと窓の外へ目を向ける。
「分かってるならいい。でもやっぱり行動を考えるべきだ」
「許されるなら暗殺の真似事くらいはできますわよ?」
「アサシンでもないアンタに許すはずがないでしょ。そもそも、ランサー相手に一撃も通らなかった口で言うことじゃない」
「ええ、そうですわね。例え狙撃をしてもあのランサー相手では分が悪い。殺すならマスターですけれども」
すっと目を細め、慇懃な笑みがアーチャーの口元から消える。土塊はガラス越しにその表情を見て手を振った。
「ダメ、殺すのは結果であって目的であるべきじゃない。血を流さないに越したことはない。甘いと笑う?」
「それはもう、処女の睦言の様でしてよ。……しかし、それを主が望むのであればそれはつまり私の望みでもあるということ」
アーチャーの手がゆっくりと土塊の肩に置かれる。
リュコに触れたそれとは違う、敬意と忠誠を込めた力強い肯定。
「ズルい女ですわね、マスター」
「アンタが真面目過ぎるだけでしょうに。……とにかく、このままだとセイバーとライダーに磨り潰されるだけ。策を練る」
直下、アーチャー陣営昼にどう動くか
123:バーサーカー陣営捜索
456:セイバー/ライダーの分断
789:アサシン陣営に合流
- 865 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 23:11:35.30 ID:g3hC9rgxo
- ぬん
- 866 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 23:17:42.48 ID:umTejr9W0
- 0:特殊判定
___________________________________________
f ム<´ \ヘ`ヽ
丿 { i .λ `} ヘ
、 ク i ト、トλf-∨λ i , ,イ .ィ i } ィ }
r‐- ‐ヽミ¨/ ヽ、ヘ{了衍心x. ヽ! /レ__!/从ノ ノ / リ
_ / `ヽ、 /介-ゝ 乂::ノ } ノ ィ衍心メノ/.ノ{
(_ >イ ___ } ./,イ '  ̄ 乂::ノ イイ .人
`ヽx { >、 ! / λ,ィ  ̄ /! ゝ、 >、
/ `ヽ_λ__ノ ノ { { ∧ , /人 ヘヽ` ゝ
/  ̄ / `>x _≧rz!ヽ、 ー- _, ノ ´ ヽ } ヘ
/ / / `ヽ \.jート-iヘ ィ )ノ )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
直下
123:いっぺん剣騎に取り入ってみる
456:【千里眼】
789:贋「話は聞かせてもらった!」
- 867 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 23:20:03.60 ID:1LR+8dgho
- ぬ
- 868 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 23:23:33.08 ID:umTejr9W0
- 0:特殊判定
/ニニ|
― |ニニ/――ァ
/r====ヽニニニ/
´::/::/:: :: :: :: ヽ´
|::,从乂ヽ乂:: :: ヽ
从| ´○`´○` |:: |
ヽ从 ー ノ::ソ
/::〕-人_人〔::.〈
,/ - ´ ̄ ̄`-ヽ
/:i:i:iヘ Υrv:i:iヽ:: |
.人:i:i:i,ニニVニン:i:i:人:
/ニ≧―ニニ―≦ニニ|
/ニ/:i:i:i:i|ニ|:i:i:i\ニニ
r/:i:i:i:i:i:i:i:i:/ニヽ:i:i:i:i:〕ニニ
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ニニニ|:i:i:i:i:iネン≧
fニニニニz===´――´ニニニニ/
`〜〜ニニニニニニrュ― r ̄
| .| | |
| .| | |
直下
123:暗殺をしないって話
456:???「話は聞かせてもらった!」
789:【千里眼】
- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 23:24:43.93 ID:c3K4EAcM0
- つまりどういうことだってばよ
- 870 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 23:30:36.68 ID:umTejr9W0
- 3:暗殺を選ぶ奴もいるということです
思考を巡らせているのだろう、心ここにあらずといった様子の土塊。
アーチャーは静かに近くから離れ、すっかり癖づいた目くばせを行い。
「────ッ!!!」
. | \三三三三三三三三三三三/ _ --―==¬冖  ̄
| | ` =ニ三三三三三三三ニ= ´ _ --―==¬冖  ̄ _ --―==¬冖  ̄
| | |_ `¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨´  ̄ _ --―==¬冖  ̄
--―==¬冖 \_ --―==¬冖  ̄ _ --―==¬
| | | _ --―==¬冖  ̄ _
| | | _ --―==¬冖  ̄ _ --―==¬冖  ̄
_ | | | _ --―==¬冖  ̄ |
:::::::::: ̄:::::::::....―-,.--――‐  ̄―- --―==¬ |
::::::::::::::::::::::::::::::::::.′ ‐-=≦ _ ---―‐===|
::::::::::::::::::::::::::::::::::l `ヽ ̄ |
::::::::::::::::::::::::::::::::::| 丶 | カチッ
::::::::::::::::::::::::::::::::::.、 ヽ、 |
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ _ -=ニ /´ヽ |
::::::::::::::::::::::::::::::::::::_:::::>-‐ ´ | Τ二ニr< 〈 } | _
:::::::::_::::::ァ T' || || | |∨ | ` ー- ニー ′ | .Γ、
::::::::::::::/ | || || | | ∨ 、 | | \
_::::::::::{ | || || | | \ \ __ --- ′ | Γ ̄
::::`::‐::._ | || |l └―====¬¬冖冖  ̄ ̄ __ --- ′ |
::::::::::::::::::`::‐:..、| ||__ ----――====¬¬冖冖  ̄ ̄ _ノ
:::::::::::::::::::::::::::::::`::‐:..、 __ ----――====¬¬冖冖  ̄ ̄
そして、視た。遠距離から放たれる、それを。
「マスター! 頭を下げて!」
直下、奇襲判定
1:ファンブル
234:重傷
567:負傷
89:回避
- 871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 23:31:07.61 ID:9jnu7+EJO
- よほ
- 872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 23:31:38.93 ID:3ToVGWqN0
- あ
- 873 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 23:39:07.98 ID:umTejr9W0
- 1:ファンブル
しかし、その呼びかけは遅い。あまりにも遅い。
放たれた凶弾は止まることなく、ただ真っ直ぐに、土塊の頭蓋を。
,,..、._,ii、 -,,..-'';,i' |;;;;;;;;;;;;;.;v―ーi;;,,v-ー'" ,,-- 、
ヽ./ `゙ヽ,;;;;__ゝ,, ..,,l゙;;;;;;;;;;./ _,,iiiニソ一'" : ii、
、 _,,ミ/゛ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;゙‐'―― .... r;;;;ッr‐'''''"゛ .y、_
;ヽ、 .,ノ7 ヽ‐゛ ,r''゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,i‐'" ヽ;.|
'''-、゙゙ア'" {,゙二、,,-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r‐┘ : :lニ;;. ゛
...l′ :l";二゙''''┐ ,l´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ-'''''-、 ['l、
._... _. ´ ,〉;;;;;;゙'ー、, . _,._..ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;7 `゙"
;;;l゙ .ヽ;; ̄ ̄;;;;;;;;;;;;;;;;;.! .l、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! _,,
.、!、 .,i┘;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ^'''" ,|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,..;>ー'゙゙゙゙゙ヽ ゙‐' |.l
..l;;;;゙ゝy レ;;;;广'L;;_..コ l;;;;ン'ッ;;;;;;;;;;.,,.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ `''、_;;;;;;;;| .,,, . l、;゙¬.
. ゙'''''″ .ミ、;;;;゙''''l:゙'" ` .、 `''" : l.;;;;;;;;;;l゙ ゙'<;,v、;;;;;;;;;;/' .`''''" !;;゙''┐ .゙'ー'"
,-シ、;;_ノ . _, ` .tナ‐' ̄″ ‖ .`'―ー!llt;;. .' !、;;;丿
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! ゙L;;;;;゙> マ , 、,,, `''".ィ;;-一'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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..!、_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙!-゙;|,`''″ .,/;;;;;ゝ..r‐┐ i";;;;;;;;i┘ ゝ、;____,,/´ : ,ii;;,゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.;v ..,,,,、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙'―- -ヘ;;;;;;;;;;;;;;;;;゙'---、 " .'|゙゙''、
.l´|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ン- / ゝ-..、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;¬';;ナ' l7 l
;;;;;;.,,_.;;;;;;;;;;;;;/ |;;;;;;;;;;i¬ー-,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{´ !
撃ち砕いた───。
「マスターッ!!!」
┌──────────────────────────────── ── ─
└────────────────────────── ── ─
┌──────────────────── ── ─
└──────────── ── ─
┌──────── ── ─
└── ── ─
直下、主犯は?
123:剣騎
456:ライダー
789:セイバー
- 874 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 23:42:17.47 ID:g3hC9rgxo
- ぬっ
- 875 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 00:00:00.75 ID:PtRGtiiV0
- 7:セイバー
夜闇の中で小柄な女、セイバーが頭蓋を打ち砕かれた土塊の姿を確認している。
崩れ落ちるシルエットに駆け寄るサーヴァントの姿を見届け、襲撃を受けないようにすぐさまその場を去る。
セイバーの表情に憐憫は無い。それは多くの民や将を屠った為政者としては当然の仕草だろう。
むしろ高揚していてもおかしくない。だが、セイバーの表情にはそのいずれもない。
「さて、マスターとライダーの目を掻い潜って一人殺したはいいが、これをどの陣営の仕業にするかが問題だな」
指を折り、ライダーの宝具で出したのであろう銃器を片手間に破壊する。
「マスターはこういう卑怯な手を望まんし、ライダーもあのていで実際は腑抜けだ。汚れ仕事は私がやるしかないのが難儀だな」
ブツブツと数式を解くようにセイバーは思考をまとめていく。
合理的、セイバーの愛するその観念の下、どうすれば敵を害せるか、どうすれば自分を利せるか、それを詰将棋のように考えていく。
「おそらく攻撃の瞬間をアーチャーには見られている。だがたった一騎ならライダーと私で対処可能だ」
そこに悪意の介在する余地はない、事実、セイバーに悪を成そうという気は一切ない。
セイバーの言う殺したくない、は全くの真実である。殺せば恨みを買うしその恨みによって破滅することなど史書を解くまでもない。
ただ、状況が整い、殺すことで利を得ることができると判断したから殺したのだ。殺す利が殺さない利を上回ったから殺したのだ。
例えば、もし一歩でもアーチャーの動きが違っていれば、セイバーが攻撃することは有り得なかった。それだけのことだ。
「ではとりあえず情報を錯綜させておくべきだな。……はぁ、頭痛がする、まったく、なんでもって私はこんな役回りなんだ」
心の底からセイバーは嘆息している。自分の運の悪さに、他人の行動の曖昧さに。
「戦況は既に傾いている、戦うまでもなく分かるだろうに」
余裕でも驕りでもなく、現在の状況をセイバーはそう判断する。ただ単に事実として。夜が暗いのは自明であるように。
【他陣営の行動描写を終了します……】
【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】
【次回はおそらく明日の22:30前後からやっていきます】
- 876 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 00:03:27.52 ID:I4nsWofco
- おつ
- 877 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 22:21:09.72 ID:PtRGtiiV0
- 【22:30くらいから再開しますね】
- 878 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 22:22:42.89 ID:9K7V0UAbo
- ず
- 879 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 22:30:27.38 ID:PtRGtiiV0
- 【再開】
【六日目・昼】
早めに先生へ連絡を取り、今日は自主休講。
流石に体力を回復させないとまずいと判断したのもありますが、あの精神状況で授業に精を出せるはずもありません。
……しかし、あまり休んだ気がしないもの事実。とにかくセイバーとライダー、この二騎をどうにかしなくては。
そういえば、先夜戦ったときにアサシンがライダーのマスターに一撃を加えていましたが。
「アレはそう簡単に倒せるものではない」
「正中線に大穴が空いていましたが?」
「アレは多分俺と似て非なるものだからな」
禅問答のような会話でしたね。……顔はちらりと見ましたし。誰でしたっけ。
直下、5以上でライダーのマスターに思い至る
- 880 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 22:33:13.34 ID:DiMZ5QoI0
- そい
- 881 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 22:35:34.82 ID:PtRGtiiV0
- 4:貴女はほんと学校内の他人に興味がない
しばらく考えましたが……、ダメですね、思い至りません。
こんなことならもっとちゃんと学校に打ち解ける努力もしておくべきだったでしょうか……。
直下、何をしますか? 【五日目・昼】
1:コミュ (対象:アサシン/フェイカー/馨/うさぎ)
2:情報収集
3:土塊七瀬に接触
4:セイバー/ランサー/ライダー/バーサーカーのマスター捜索
5:隠された建造物の調査
6:生徒会へ向かう
7:どこか特定の場所(自由記述)へ向かう
8:自由安価
- 882 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 22:48:44.53 ID:PtRGtiiV0
- 【十分以上経過したのでこのレスでコンマ。9は1、0は2として判断】
- 883 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 22:52:31.32 ID:PtRGtiiV0
- 3:土塊七瀬に接触
セイバーとライダーに対抗するにあたって、まず必要なのは戦力です。
加えて私が所在を知っていて、なおかつある程度有効に接してくれている人物となると。
「七瀬さんに会いに行きましょう」
アーチャーは正直不安ですが四の五の言っている場合ではありません。
彼女の協力を得て、対抗できる勢力になっておかねば。ではいざ行かん!
直下、アーチャー陣営
123:いない
456:痕跡
789:アーチャーのみ
- 884 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 22:59:35.69 ID:DiMZ5QoI0
- さっ
- 885 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 23:10:39.07 ID:PtRGtiiV0
- 9:アーチャーのみ
アーチャーを警戒し、引き戸を恐る恐る開けた私の目に飛び込んできたのは。
「おや、貴女でしたか」
「うっ」
夕陽を浴びるアーチャーの姿。部屋を見回しますが七瀬さんの姿は見えません。
とりあえず間違いがないよう、アサシンにこっそり付いてもらい、話しかけてみます。
「こんにちはアーチャー、土塊さんは何処に?」
何気ない質問のつもりでしたが、アーチャーは表情に憂いを浮かべます。
? どうしたというのでしょうか。困惑する私にアーチャーが悲しげに微笑んで。
「マスターは昨夜頭を撃ち抜かれました」
「!?」
頭を撃ち抜かれた!? それはつまり、土塊さんは。
「死んでしまった、ということですか?」
アーチャーの悲し気な微笑みが言葉にするまでもなくそれを教えてくれます。
思わず膝から力が抜けました。アサシンに支えられなければそのまま倒れていたでしょう。
態度はキツイ人でしたが、あの日私に手を振ってくれた七瀬さんが。……ええ、ええ、ええ、これは仕方のないことです。
私たちは自ら戦争に飛び込んだのです。この花園の中で、時を過ごすことも選べたはずなのに。願いを叶えるため。
でも、心のどこかでそんなことはないと思っていたのです。誰かが死ぬことはないと、自分が死ぬことはない、と。
手段を択ばないと言っておきながら、自分でもそんなことをする気はなかったのだと。
「誰が、一体誰が!」
アーチャーに縋り付きます、まだ現界を保てているのは単独行動スキルの影響でしょう。
ならば、アーチャーも消える、時間はありません。今のうちに、聞けることを聞いて……。
聞いて……、私は、どうしたいのでしょうか? 私は、私が生き残るために戦っているのに……?
直下、アーチャーは犯人を見たか【千里眼】+2【急襲】−1
123:ハッキリとは
456:得物は
789:セイバーですわ
- 886 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 23:14:55.98 ID:DiMZ5QoI0
- ほれ
- 887 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 23:27:02.52 ID:PtRGtiiV0
- 9:セイバーであることを確認済み
縋り付く私をゆっくりと離し、アーチャーは窓の外に目をやります。
よく見るとその窓は壊れ、片付け切れなかったのかガラスの欠片が床に飛び散っています。
「相手は小柄な女、おそらくはセイバーですわね。ただし、武器はライダーの有しているらしき銃火器でした」
「セイバー……!」
昨夜もセイバーの攻撃で私たちは痛い目を見たのです。どこまでもこの戦争を掻きまわして……!
「アーチャー、貴女はどうするのですか? なんなら」
私と契約して、そう言おうとした私をアーチャーは視線だけで留めました。
「私はこの戦争に臣下として呼ばれることを望んだのですわ。主がいないからとてそれは変わりませんの」
「アーチャー……、ですが、それでは」
私がなおも食い下がろうとするのを次はアサシンが留めました。
「マスター、その必要はない。そういうことだな? アーチャー」
「……ええ、ありがとうございます、アサシン。しかし、私もやられっぱなしというのは趣味ではありません。リュコ様」
アーチャーがどうしていいか分からない私の手を取りました。
以前の情欲に塗れた手つきとは全く違うその手。強い決意のような熱を感じます。
「セイバーとライダーの打倒に協力していただけませんか?」
アーチャーに協力するか、23:30から多数決、先に二票。23:40まで集まらなかった場合はランダム
1:協力する
2:協力しない
- 888 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 23:30:31.21 ID:I4nsWofco
- 1
- 889 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 23:30:41.33 ID:V8OcdUcQo
- 1
- 890 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 23:59:05.74 ID:PtRGtiiV0
- 1:協力する
突然の申し出に、私はしばし躊躇います。確かに、アーチャー一騎、それも消滅間近の霊基では困難でしょう。
ですがかといって、私の陣営が協力して何となるでしょうか。昨日のような暴虐を思い出し僅かに震えます。
先夜や今朝の決意はその記憶によって容易に揺るがされます。
……ですが、ええ、ええ、ええ。頭骨が震えます。笑っているのですか?
アーチャーの目を見て答えます、真摯などとは程遠い私ですが。
「私は生き延びることが目的です。生き延び、家を再興させることが。そんないつ逃げ出すか分からない人間を頼れますか?」
「まず将としてお答えしますわ。現在私たちには共同の敵があります。それに対しての行動は離反、逃走などがありますけれども」
アーチャーもまた、私の目をしっかりと見て答えてくれます。
「これは国と国の戦いに非ず、限定された環境での殺し合い、離反したとてそれを抱え込む領土は無く、逃走したとて虱潰しに磨り潰されるが道理」
「目的は相手の消滅だからな」
「ええ、ですのでそもそも離反、逃走するメリットが薄いのですわ。一騎で相手取れるならこんな話はいたしませんし」
ええ、確かにそうでしょう。私も既に逃げる場所は失いました。ここから先は逃げることすらできないのです。
「と、ここまでは道理の話。ここからは本能、というよりも私の経験則」
アーチャーが私の目をまたしっかりと。……ちょっと視線がねっとりしてきてません?
「私がタイプだと思った相手は、何だかんだ言って戦うことを選ぶ人間だからです。その方法に違いこそあれど、ね」
「ああ、そうだと俺も思う」
……少し警戒しましたが、真面目に私を評価してくれているようです。
性的対象として見られているというのは少々不安ですが、私が最後には戦うことを選ぶ人間とは。
思わず笑ってしまいそうになります。逃げて、逃げて、逃げて、それで逃げきれず最後に消えたくないと悪あがきをしているだけだというのに。
それを、戦いと呼んでくれるのですか。あなたたちは。
「……ええ、ええ、ええ、分かりました、そこまで言われては。アーチャー」
アサシンと共に、アーチャーへ真っ直ぐに向き直ります。
「協力しましょう、あのムカつく強者気取りを叩き潰しましょう」
……ちょっと言い過ぎた感はありますね。……まあ、これも精神がついつい昂ってしまったということで。
【アーチャーとの協力体制が成立しました】
直下、で、アーチャーこれ以外に対抗手段とか考えてます?
123:後始末とかで忙しくって考えてないよ
456:当てはあるよ
789:話は付けてるよ
- 891 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 00:01:11.08 ID:aOYQz3E70
- はい
- 892 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/03(火) 00:07:21.32 ID:Jw0fli9c0
- 8:話は付けてます
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回は未定、六章終わり次第ご連絡します。ホントに終わるんだろうなきのこ】
- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 00:17:34.45 ID:Ib9TFU9ro
- おつ
- 894 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/08/10(火) 22:31:00.43 ID:+Vq+IXVR0
- 【戴冠式から帰りました。妖精はつみぶかい生き物でしたね】
【というわけで、明日の22:30くらいから再開します】
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 13:35:38.41 ID:bTlIgTs+O
- 待ってました
- 896 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/11(水) 22:31:28.10 ID:S314EVWn0
- 【前回までの簡単なあらすじ】
___
// ___\``〜、、
/ /二二二二-_ \ \ ネアンデルタール人の伝承保菌者であるリュコ・コンティノアールは
/ /二  ̄ ̄ ヽ-|
/ ||| l| l | l| | | | アサシンを召喚し女学園での聖杯戦争に参加する。
|||\| l|_l/ | l| | | | |
|||、从 |ハ /|/| | | | |
|||ミ==\|ー==彳| | | | |
||:. | | | ∧ \
\ \ ー ′ .イ / / / | セイバーの宝具、バーサーカー、ランサーなど強力な敵を倒したのも束の間
\ヽ>‐r< ≦イイ}/.! | |
| |´ /,| _/ 人 | | | 同盟を結んだキャスター改めフェイカーの救出戦において大敗
|__-</ニニ\__/:::::≧=- _|
/ |::::二r「「「 ̄\::::::::/ ≧=- __ セイバー&ライダー同盟に対抗する味方を得るためアーチャー陣営に向かうも
〉 /:::-/ ̄ ̄ ̄/⌒ヽ::| ≧=- _
/ /:::::-|=赤牛=.{ }\ /} ̄ ̄ ̄\ \
/ {::::::ニハ_____乂__ノ `'|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ 八:::ニ{..{-└―――`ー―_|__________}
/丶 ./ }::ニ{..{ニ_::::::::::::::::::::::::::| \ アーチャーのマスター、土塊七瀬はセイバーの狙撃を受けていた
/ /⌒\ rく {..{ ̄\::::::::::::::::::::| |
/ /「 \)|  ̄ ̄ | ::::::::::::::::::| || | その弔いも含め、アーチャーは協力を快諾。そしてまだ手を打っているということだが……
/ ´ |、__つ\)\__/::::::::::::::::::::| || |
{___/ |::::::` ̄´:::::::::::::::::::::::::| || |
【22:40くらいから再開しましょう】
- 897 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/11(水) 22:40:58.11 ID:S314EVWn0
- 【再開】
アーチャーの協力を得られたのは喜ばしいことです。ですが、まだ戦力としては厳しいような気も。
フェイカーの宝具がどれほど学習しているか、という話でもあるのですが。
「心配そうな顔をしていますわね、大丈夫ですわ。既に一つ手は打っています」
「どのような手を?」
直下、手
123:ランサー
456:ライダー
789:バーサーカー
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 22:41:21.84 ID:/93PAQJbO
- ぬん
- 899 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/11(水) 23:00:05.93 ID:S314EVWn0
- 4:ライダー
アーチャーは不敵に笑う。……いや、笑うというよりも表情の形を保つために笑顔にしているというか。
笑っているのに笑っていないようで、そのくせ大声で笑い声をあげたいような、そんな顔。……要するに、薄気味の悪い顔!
「ドブカスヴァンダル人のライダーにこっそりと矢文を送りましたわ。脳味噌に塩を塗されたカルタゴの蟲でも分かるように」
「……アーチャーさん?」
「おっと、私としたことが汚い言葉遣いを。お許しあそばせ」
言葉遣い云々以前に、ものすごい私怨が混ざっていませんでしたか?
「矢文ではセイバーの行動について送っています。おそらく先夜の攻撃はセイバーの独断専行、ライダーとしても好ましくはないでしょう」
「仲違いをさせるわけか。悪い手ではないが好みではないな」
「そうですわね、ですが勝つには必要な手順です。こちらはただでさえ寡兵、ならば寡兵でも戦える策を練るが道理ですわ」
確かにそれはそうです。勝つためには手段を選ぶべきではありませんし、私としても異論はありません。
「ですが、ライダーとセイバーが仲違いしない場合は?」
「それも十分あるでしょう。しかし、私の直感として、あの二騎は相性が悪い。おそらくそれなりの効果を見せると思いますわ」
ふむ、優秀な将であるというアーチャーがそういうのであれば、そうなのかもしれませんね。
「では私の現界の都合もありますし、決戦は今夜になるでしょう。今のうちに策を練っておきたいですわね」
「ええ、それはそうですね。私の側の協力者も紹介しておきたいですし」
……そう言ってアーチャーを案内します。扉を閉めるとき、ふと昨日の七瀬さんを思い出します。
扉越しに振っていた手はもう動かない。もう、見ることもできないのです。悲しいとは思いません。
でも、それで終わりになるのは少しあんまりかもしれないと、ええ、ええ、ええ、そう、過っただけなのです。
直下、アーチャーの作戦の効き具合、9ほど強力、1ほどそこそこ 【アーチャーの見立て】+1
- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 23:03:27.36 ID:MJ3bgkquo
- ド
- 901 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/11(水) 23:15:44.27 ID:S314EVWn0
- 7:効いてる効いてるゥ
同刻。腹に大穴の開いた撫子の口元へ肉を運びながら、油まみれの手でライダーは送られたそれを読んでいた。
「ライダーのオッサン、何読んでんだよ?」
「アン? セイバーと仲間割れさせようって目論みの密書」
「マジかよ」
「マジもマジ、大マジよ。しっかし腹立つ文章だなコレ。絶対ローマの成金が書いてんな」
ゲラゲラと笑いながらライダーは手紙を原形の分からないくらいに破り捨てた。
「相手の目的分かってんのにどうすんだよ」
「どうするもこうするもねえわな、どのみちセイバーってのは倒さにゃならん相手だからにゃあ。まあ食え」
肉を撫子の口に放り込む。一目で高級だと分かるシーツに泥まみれの足を投げ出し、その顔に影がかかる。
「それがちょーっと早くなるってだけよ。セイバーの側も馬鹿真面目に最後まで組もうなんざ思ってねえだろうしなあ」
「うむうむ、……裏切るんならアタシにも言えよ! いっぺんあの虎道とはやり合って見たかったしよ」
「落ち着け落ち着け、とりあえず今は細工を仕込む時期だわ。お前は早く肉食って身体治せ。オマケに野菜も食え」
「野菜かー、サラダなら食えるけどなー、どっちかってーと血の方がいいらしいんだけど」
著しい身体変化で人間を超えた不死者はまた生肉を口に放り込む。その様子にライダーはニヤリと笑い。
「難儀な体質だな、お前も」
それだけ言って、頭をワシワシと掴むのだった。
【昼行動を終了します……】
直下、他陣営行動
123:剣
456:槍
789:狂
- 902 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/11(水) 23:26:03.19 ID:S314EVWn0
- 【十分経過したのでこのレスのコンマで】
- 903 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/11(水) 23:36:57.71 ID:S314EVWn0
- 9:バーサーカー
尼慈女学園の奥の奥。生徒はおろか教師や用務員でも知らないような学園の底。
生徒会室の裏口から、体育館の地下から、森の奥の転移地点から。偶然といくつかの奇跡を掴んで辿り着けるその場所に、叶星は眠っている。
「…………」
傍らには微動だにしない大鎧。眠る少女を守る護衛のように静かな唸り声だけをあげている。
叶星の瞼がピクリと動いた。ゆっくりと柔らかな山羊を思わせる睫が揺れ、大きな目が開かれる。
気配に気づいたのか、鎧を軋ませるバーサーカーを手だけで制し、叶星は目を擦る。
「よく寝たわ、守ってくれてありがとう、バーサーカー」
「…………」
「視たのか? って? ええ、視たわ。でもどうしようかしら、ライダーはともかくセイバーは純粋に競争に身を投じているだけ」
「…………ァ」
「そうね。確かにキャスター以上にライダーの破壊行動は困るわ。私にとってはもちろんだけど、この学園にとっても」
ゆっくりと伸びをしながら、軽やかな足取りでぐるぐると叶星は彷徨する。
その姿にバーサーカーは手を差し伸べ、その肩へと導いた。
「分かっているわ、私はあなたのお姫様じゃないけど。私の愚かさを愛してくれているのよね」
「────」
「うふふ、嬉しいわ。そんな風に囁かれるのももちろん、私を守ってくれるだなんて。ええ、そうね、貴方が守ってくれるのなら」
直下、バーサーカー陣営【ライダーに悪印象】+1【フェイカーに悪印象】−1
123:剣騎同盟に有利な動き
456:傍観
789:弓暗贋に有利な動き
- 904 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/11(水) 23:48:20.41 ID:S314EVWn0
- 【10分経過したのでこのレスのコンマで】
【とまあ、ド平日の夜ですし、人もいないので今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次は金曜日の同じくらいからかな、と思います。よしなに】
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