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【FGOSS】俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ【18禁】

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796 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/09(水) 23:35:17.37 ID:Oct5jse/0
ノリッジ:海面


バシャァァァ〜〜ン!(海上に上がるスズカとハルキ)

ハルキ「ぶはぁぁ〜!?ゴホゴホゴホッ・・・」溺れかかる

スズカ「あなた、大丈夫ですか?」心配そうにハルキを見る

ハルキ「あっ、あぁ〜はい・・大丈夫です・・。」

スズカ「はぁ〜・・良かった・・。」安心する


ジョルニ「スズカ、これに掴まれ!」ツタの浮き輪を投げる

スズカ「えぇ!」ガシッ!(ツタの浮き輪を掴む)


バシャバシャバシャ・・・(浮き輪に捕まり、港近くまで泳ぐスズカとハルキ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
港にて・・


アルト達「よっこいしょっと!!」バシャァァ〜ン!!(ハルキとスズカを引き上げる)

スズカ「ツゥゥ・・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ビショビショォォ〜〜・・(濡れている)

ハルキ「っはぁ〜〜・・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ビショビショォォ〜〜・・(濡れている)

アルト「・・・・・。」手を差し伸べる

ハルキ「!?」アルトの事を見て・・

アルト「大丈夫かハルキ?」

ハルキ「はぁ・・はい!!」ガシッ、ガバッ!(アルトの手を掴み、立ち上がる)


ハベトロット「おぉぉ〜〜い、みんなぁぁ〜〜!!」ヒュゥゥ〜ン・・(ツーカイオーから降りてくる)

セツノ「ハベニャン!!」降りてくるハベトロットを見て・・

ツーカイザー「ヨォォッ・・ットォォ!!」ヒュゥゥ〜ン、カタッ!ジャキィィン・・(着地して変身解除)

ツーカイザー→ゾックス「みんな大丈夫か?1人も消されてはいないだろうな?」確認する

アルト「あぁ・・なんとか全員無事だ。心配をかけたな・・」

ゾックス「あぁ・・。」

ハベトロット「うん・・・って、それどころじゃないよ!?アルト、それに君達、君達は本当に・・あのモルガンの『水鏡』を本気で止めちゃうなんて・・」困惑してる

アルト「???。どういう事だ?」

ダ・ヴィンチちゃん「ハベトロット。キミはあのモルガンの術である『水鏡』を知っているのかい?なら一体・・あの術式は一体何だったんだい?」

ダ・ヴィンチちゃん「メリュジーヌやバーゲストが何かと恐れていたし、スズカが言ってた“特異点に向かう際の『レイシフト』と同じだ”という事も気になるんだ。何か知っているのかい?」ハベトロットに問いかける

ハベトロット「そ、それはだなぁ〜・・」タラタラタラ・・・(考え込んでいる)


???「それは彼女が・・・モルガンが使った『水鏡』が転移魔術だと言う事さ。」

アルト達「!!?」声の所を振り向く

【誰!?】振り向く
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/10(木) 22:09:44.45 ID:KUf3xRif0
タッタッタッタッ・・・・(1人の青年が立っている)

アルト達が振り返った所には・・現代風のファッションをした服装と帽子を被った青年が、彼らの様子を見ていたかのように立っていた・・。


青年「あの光こそ・・キャメロットでモルガンが人払いをしてまで行なった転移魔術・・『水鏡』というものさ。」

青年「アレは本来、君達が倒したであろう『厄災』を何処かに送るために使うモノであり・・女王陛下であるモルガンが使う魔術の中で唯一無二の大技であるんだ。」

青年「全く・・あんなに派手に展開していたのに、君達は逃げるどころか・・あの『水鏡』をごり押しで止めちゃうなんてねぇ〜・・しかも誰も犠牲にならずにね?」アルト達を見て・・

青年「この世界の人間・・いや、幾多の戦いを経験している君達でなら・・このようなピンチを切り抜けられる事なんて、僕はわかっていたからね?」

アルト「あんた・・俺達やモルガンのことを知っているような口ぶりをしているようだが、確かキミは・・・」青年の顔を見て・・

青年「待ちたまえ!君に僕の正体を知られるわけには・・まだ早いからね?」シィ〜・・


アルトリア「あなた・・今のところ、嘘を付いているようには思えないのですが・・。あなた、ずっとそこで私たちの事を見ていたのですか?」青年に問いかける

青年「まぁ、今の僕の状況を見ていればそういうことになるね?君達の活躍にはとても感心したと思っているよ?」

青年「でも・・これだけは僕から君達に『警告』として言っておく。そこにいる君達2人を含めてね?」ゾックスとハルキを目を付けて・・

ゾックス「???。俺と・・・」目を付けられる

ハルキ「お、俺ですか・・?」目を付けられる

青年「あぁそうとも。その君達のことなのだけど・・・」


青年「つい先ほど・・女王モルガンが最果ての塔とカーティス検問砦の結界と警備を強化したと話が入ってきた。この2つの結界・・外からの力じゃ絶対に破れないしようとなっているからね?」

ゾックス「なにっ!?それは本当なのか!?」驚く

青年「そうだ。君達が乗っているクロコダイオーや、そこの魔術師の仲間の船でも破れないほどの頑丈な魔術で、この妖精國の境界と歪みの岬を覆っているんだ・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「!?。ストーム・ボーダーでも突破不可能なのかい、それは!?」驚愕してる

青年「あぁそうとも・・つまり君達は、そのモルガンと言う女王を倒さない限り・・この妖精國から出られなくなったって事だと言う事さ。」

アルト「!!?」驚愕する

メリュジーヌ達「!!?」驚愕する

ダ・ヴィンチちゃん達「!!?」驚愕する

ハルキ「えぇぇ〜〜〜!?」驚愕する

【なんだってぇぇ!?】驚愕する

青年「まぁ・・君達が女王モルガンを倒すと言うのならば、彼女を倒すことこそがこの世界から脱出する唯一の方法だと言う事だと確信したと言っても思ってもいいかな?」


謎の青年から発せられた驚愕の事実・・・。

それは妖精國の女王であるモルガンが・・ブリテン島を覆う光の壁と『歪みの岬』を守る結界を絶対に破れないように強化し・・

女王モルガンが倒されない限り、ゾックス達やカルデアのマスター達はこの妖精國から出られないという大変ショッキングな事実に、この場にいる者達はとても驚愕するのであった・・。
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/10(木) 23:10:39.37 ID:KUf3xRif0
青年「つまり君達は今・・モルガンの術を無傷で退けた時点で、君達はモルガン達、女王軍や妖精國の妖精達の注目の的になっている事を自覚しろと言う事さ。」

【そ、そんな急に・・・】←
【(確かにあり得るかもしれない・・)】

アルト「いや、あり得るかもしれないな・・。現にあの『水鏡』は、俺達を狙っているように放たれた可能性が高いかもしれないなぁ〜?」考える

メリュジーヌ「えぇ。明らかにアレは・・私たちの誰かを討つ為に放たれた一撃とみてもおかしくは無かった・・。」

バーゲスト「えぇ、私もそう見えましたわ・・。もしやモルガンは、我々の事を既に・・」

青年「そう思っていても不思議はないね?まぁ、ここからは君達の想像に任せるとして・・、今日の所は、ひとまず僕は退散するとしよう・・。」立ち去ろうとする

アルトリア「!?。ちょっ、ちょっと待って!!」青年を止める

青年「???」立ち止まる


アルトリア「あなたがなにを思ってこのような事を話したのか、私にはサッパリわかりません・・。」

アルトリア「あなたが何故、あの『厄災』と私たちの事を見ていただけなのか・・何故今になって私たちの目の前に現れたかも・・」

青年「・・・・・。」

【あなたは一体、何者なんだ?】

青年「・・・・・。」


青年「さぁ・・僕が何者なのかを知りたいのはわかるが、ただ僕が言えることはただ一つ・・。」

青年→召喚銃の予言の子「僕はたまたまそこを通りかかっただけの・・通りすがりの『召喚銃の予言の子』って事だけさ?」パンッ!(指で銃を撃つ素振りをする)


タッタッタッタッタァァ〜〜・・(そしてその場を後にする召喚銃の予言の子)

『召喚銃の予言の子』と名乗る謎の青年は、アルトリアに指で銃を撃つ素振りを見せ・・そのまま何処かへ去って行った・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルトリア「!!?。今、彼が言ってたのって・・・」

【新たな偽の予言の子・・・。】
【たしか『召喚銃の予言の子』って・・。】←

アルト「あぁ・・まさかこのノリッジに、あともう1人偽の『予言の子』がいたとはなぁ・・」

バーゲスト「くぅぅ・・ヤツはなんだったのか!『予言の子』と名乗っていながら、あやつはなにもせずに我らの事を見ていただけだったのか!?」ピリピリィィ〜!怒ってる

アルト「落ちつくんだバーゲスト・・。彼にも考えがあって、俺達の行動を見ていたのだと思う・・。」

バーゲスト「・・・ですが、ヤツはあまりにも都合が良すぎると言うのか・・」

アルトリア「・・・・・」黙り込む


アルト「(確かに妙な事だ・・。まさかこの世界に『彼』が来ているとはな?まぁ彼ならあり得る事だがな・・。)」

アルト「(しかし彼は一体、なにを狙ってこの世界に来たのか・・どうして俺達の前に急に姿を現したのか・・。)」

アルト「(『海東大樹』・・。彼はこの世界で、一体なにを狙っているというのだ?)」考える


アルトは召喚銃の予言の子と名乗る青年の態度にイラつくバーゲストを宥めつつ・・

彼が何故、急にアルト達の前に現れたのか、はたまたなにを狙って妖精國ブリテンに来たのかを・・アルトの心の中で考えていたのだった。
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/10(木) 23:31:34.43 ID:M8eRCZ4ko
SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/11(金) 22:50:46.60 ID:rO9pUA4y0
第15節:それぞれの思いと心情
ーーーーーーーーーーーーーー
数時間後・・・ノリッジ:伯爵邸の一室


ハルキ「自分は、地球防衛軍・対怪獣特殊空挺飛行隊『ストレイジ』の元パイロット、ナツカワ・ハルキです!!」ビシッ!

アルトリア「それと彼は・・地球生まれの地球育ちの人間だと言ってました。」

ハルキ「はい!!ノリッジでは北区にある鍛冶屋『鋼鉄山』で鍛冶師見習いとして働いてました。」ビシッ!

ダ・ヴィンチちゃん「フムフム成る程ねぇ〜?でも妖精國はおろか、汎人類史に・・地球防衛軍もストレイジという組織も部隊も聞いたことがないけどねぇ〜?」怪しむ

ハルキ「それには・・ですねぇ、深いわけが、ありましてねぇ・・・」

アルト「まぁ、正直に言うと・・彼こそが俺達と戦った『巨人の予言の子』の変身者であり、彼もまた・・妖精騎士アグラヴェインによってこの世界に連れてこられた別世界から訪問者ってワケだな。」

ハルキ「・・そうなんですよぉ〜、夢でこの宇宙にある地球が『星の終わり』によって俺達がいる宇宙も含めて滅び去る事実を目撃しましてねぇ〜・・」

ハルキ「その事にいてもたってもいられずに、俺とゼットさんは時空間を超えてこの妖精國にやって来ましてぇ・・」

ゾックス「要するに・・彼もまた、俺と同じように自分が『予言の子』であると唆され、この妖精國を救いにやって来たって事なんだろ?」

ハルキ「は、はい・・その通りでございます。」


レッドラ・ビット「ブルルン、ハルキさんは別の世界から遙々とこの妖精國を救いにやって来るとは、このレッドラ・ビットの目も点になりました。」

レッドラ・ビット「それとノリッジで大変有名となりつつあった鍛冶屋の元で働いていたとは、私の蹄が裏返るぐらいに驚きましたよ・・。」

レッドラ・ビット「それに比べて私は・・河を迂回してノリッジまで駆けつけてみれば、もう何もかも終わった後・・・この傷心を自然の甘さで相殺しなければ、とても馬車を引く事などできませんので。」

トリスタン「レッドラ・ビットさん・・それはさすがに妖精であるあなたとしては、都合が良すぎるかと思いますが・・。」

レッドラ・ビット「いえいえ!それが私の・・馬車を引く妖精としてのモチベーションの回復ですので・・」キリッ!

レッドラ・ビット「あっ、言い忘れましたが・・このにんじん色のケーキ、もう2・3ホールいただけますか?」おかわりを要求する

【まだ喰うのかい!?】驚く

オベロン「アハハハハ・・・」苦笑い


ぺぺロン伯爵「ハァ・・何はともあれ。みんなのおかげでノリッジを守れたのはいいコトよ。おかしな仲間が一気に増えたのもね?・・でも、ちょっと状況が複雑になったかも。」心配そうにする

ぺぺロン伯爵「『厄災』を倒したと思ったら、今度はモルガンから攻撃され・・いつの間にかに光の壁と歪みの岬の結界が強まり、内側から脱出不可能となり。」

ぺぺロン伯爵「それを通知した者が、敵か味方かもわからない『召喚銃の予言の子』であり、極めつけと言えば・・・」シャッ!(窓の外をこっそりと見る)

アルト「・・・・・・」外を見ている
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/12(土) 00:04:21.40 ID:KKhvRKYh0
伯爵邸の外では・・・


ヘェェ〜〜イ!ヘェェェ〜〜イ!!(お祭り騒ぎの如く喜んでいるノリッジの住民達)

外で集まっている妖精たち「『予言の子』!『予言の子』!ノリッジを救った『予言の子』!女王を倒す『予言の子』!」叫んでいる

外で集まっている妖精たち「オレたちはもうモルガンのいいなりにはならない!『予言の子』たちがオレたちを守ってくれたんだ!今度はオレたちが恩を返すぞ!」叫んでいる

外で集まっている妖精たち「ロンディニウムに武器を送れ!キャメロットへの搬入はストップだ!」叫んでいる

外で集まっている妖精たち「ブルーナの猛毒品を買わないようにしよう!ウェスバニーへもっと採掘へ行こう!」叫んでいる

外で集まっている妖精たち「巨人も海賊も蘇りも!『予言の子』の仲間だった!真の王の使いだった!」叫んでいる

外で集まっている妖精たち「『予言の子』!『予言の子』!ブリテンの真の王、ばんざーーい!」叫んでいる


外ではアルト達の活躍を『予言の子』達が助けてくれた事だと認識し、伯爵邸の近くでお祭り騒ぎの如く喜びに満ちあふれていた・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
伯爵邸では・・


ハルキ「うわぁぁ〜・・大変な事になりましたねぇ?」外の様子を見てて・・

カイニス「あぁ、ここまでやるとは・・よほどノリッジを滅ぼされたくなかったんだな?アイツら妖精達は・・?」外の妖精たちを見てて・・

ルージュ「でも、私たちが頑張ったおかげでノリッジを守れたんだよ!!私たちの大勝利って事だね!」ニッコリ!

ワグ「本当にそうだな!俺達『境界なき勇士団』とアルトリア達『予言の子』・・そしてゾックスとウルトラマンZ達による共闘の大勝利だぜ!!」喜んでいる

ロブ「おうよ!!」喜んでいる

コーラル「えっ・・えぇ・・・。」タラァァ〜・・(冷や汗を垂らしている)

アルトリア「・・・・・・。」黙っている


ぺぺロン伯爵「・・・そうね。ちょっと勝ちすぎたかも。キズモノが少しあるけど・・ノリッジを完璧に守って、厄災を祓ってしまった。」

ぺぺロン伯爵「おまけにモルガンが放った魔術・・『水鏡』に対して、犠牲もなしに退けてしまった。」

ぺぺロン伯爵「ノリッジの妖精たちは完全に『予言の子』シンパ。女王が黙っている筈がないわ。」

千子村正「軍隊が派遣されるってコトだ。『厄災』の次は、妖精の兵隊達と戦争だな。」

ボガード「そしてその軍隊の中には、俺達が戦うべき相手・・・『異端の妖精達(イレギュラーズ)』も含まれているからな。」

ロブ「あっ・・・。確かに俺達がやってきた事は、女王陛下に対する明確な反乱、だとあちら(女王軍)はそう思っているからな・・。」心配そうにする

バーゲスト「確かにそうですわね?今の私たちの立場を考えればな?」落ち着いた表情で言う


アルト「モルガンの『水鏡』を退けた事は決して悪いことじゃない。あの転移魔術を受けたら、俺達の誰かが何処か彼方へ飛ばされる可能性はあったかもしれないからな?」

メリュジーヌ「えぇ・・マシュやヴァージェの他に我ら家族の誰かが離ればなれになってしまうのはもう、まっぴらゴメンだからね。」

アルト「あぁそうだ・・。もう二度と・・3年前のような悲劇を繰り返してはならない・・。絶対にだ!!」グググゥゥ〜!!(拳を握る)

ハベトロット「アルトやメリュジーヌ達の気持ちはわかるよ。目の前で最愛の妻と引き裂かれたコトと同じようなコトを・・ボクも経験しているからね・・。」悲しそうな目をする

ハベトロット「スズカやダ・ヴィンチが言う『レイシフト』と同じような危険性があるあの魔術に・・アルトやその家族達、それにみんなから犠牲者を出してはいけないからね?」

ハベトロット「むしろ、あの魔術に積極に庇ってくるとすれば、それはマシュだったのかもしれないと思うとねぇ・・。」

ロブ「おいおいおい・・縁起のない事を言うなよ、ハベトロットの姉御!!」オドオドしてる

ハベトロット「あぁ〜ゴメンゴメン!!ボクが悪かったよぉ・・。なんでそんな事思ったんだろ。」
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/12(土) 11:58:29.14 ID:KKhvRKYh0
ハベトロット「(とは言っても・・もしこの場にマシュがいたとすれば、間違いなくあのカルデアのマスターを守る為、積極的に前に出ていたかもしれない・・。)」

ハベトロット「(そしてあの『水鏡』を受けたマシュは、“あそこの世界”で一生を終えなければならなくなるのだからな・・・。)」

アルトリア「・・・・・・。」うつむいているハベトロットを見てて・・


ぺぺロン伯爵「まぁ〜それはそれとしておいて・・とにかく、今は迂闊に外にでない方がいいわ。ノリッジの妖精達を、反女王派として扇動する事になるから。」

ぺぺロン伯爵「夜を待ってこっそりノリッジを出るのが得策ね。ゾックス達はゾックス達の船の理由から、海からのルートで出るのが得策と言ってもいいわ。」

カイニス「あぁ・・だが問題は、その後に行くあてがあるのかの話になるが・・。アルト、このあと行くアテがあるとすればどこに向かうと?」

アルト「あぁ。次に行くとすれば・・・俺はロンディニウムへ行こうと思っているんだ。」

【ソールズベリーじゃないの?】
【グロスターじゃないの?】←


カイニス「アルト達がグロスターに行けるわけがねぇだろ?あそこにはイレギュラーズの1人である『二代目妖精騎士トリスタン』が領主として君臨しているからな。」

ぺぺロン伯爵「そうね・・暴力を禁じる法を持つ街だけど、それは表向きの話・・。実際は二代目妖精騎士トリスタンにより、ムリアンが統治していた時のグロスターの政治を模倣させたに過ぎない。」

ぺぺロン伯爵「彼女の気まぐれや妖精騎士アグラヴェインの命令一つでグロスターの法など、糸も簡単に彼女が破ってしまう・・言わば犯罪都市とい言って過言はないわ。」

アルト「犯罪都市・・・アメリカのデトロイトを再現しているのか?」

千子村正「違いないな?儂らがあそこにいた時点では、ちゃんと法が機能していて正常な部分があったからな?長の「ルール」を除いてな・・。」


アルト「ロンディニウムには、俺との約束を守ってそこに向かったシェフィールドの民達が向かっているんだ。彼らをこのまま頬っておくのも、領主として責任がないからな・・。」

ボガード「あぁ。これ以上、シェフィールドの妖精や人間達を待たせるワケにはいかない。一度われらがそこへ向かい、途中報告がてら顔を会わせておこうと思っている。」

アルト「“ノリッジの『厄災』を祓い、ダルダンを倒せれば故郷を取り戻せる”とシェフィールドの妖精達が聞けば、彼らは俺達の味方として手を貸してくれるかもしれないからな。」

バーゲスト「それにロンディニウムには『円卓軍』がいる。今後の戦いのためにも、我ら『境界なき勇士団』は彼らと接触し、協力関係を築く必要があるからな。」

メリュジーヌ「えぇそうね・・。」うつむいている


スズカ「お母様・・どうかされたのですか?」うつむいているメリュジーヌを見て・・

メリュジーヌ「いや、何でもない・・。少し考え事をしてただけだ。」

スズカ「そ、そうですか・・。」

バーゲスト「・・・・。(メリュジーヌ・・。もしや、お主はそこにいるであろう・・パーシヴァルの事を?)」
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/12(土) 22:04:52.48 ID:KKhvRKYh0
オベロン「確かにアルトの言う事には一理あると思うね。ロンディニウムに向かったシェフィールドの妖精達を安心させ、円卓軍と同盟関係を結びつつ、そこにいる『秘密の予言の子』と『絶唱の予言の子』に会うためにも必要な事だと思う・・」

オベロン「でもロンディニウムに向かう前に、一つやるべき事がある。僕たちは『厄災』を祓い、ノリッジを救った。勝ち取ったこの成果を無駄にしたくはない。」

オベロン「本来、このチャンスはない筈だった。『厄災は祓えるが、ノリッジは滅びる。』それが予言にあった一文だからね。内緒にしていたけど。」目をそらしながら・・

アルト達、ゾックス達、藤丸立香達「!!?」驚く


ぺぺロン伯爵「・・・・ダルダンに面会するのね?ノリッジを守った対価を払えって。」

ガイル「しかしダルダンのヤツはノリッジの領主である以前にイレギュラーズメンバーで、妖精騎士アグラヴェインの部下なんだろ?そう簡単に面会できるわけが・・」

オベロン「いや。ダルダンは土の氏族長である他にスプリガンから多くの知識を継承している。氏族の長として・・ノリッジの領主として君臨しているのであれば、すぐにノリッジの住民達には手を出してこないはずだ。」

オベロン「ダルダンという妖精は強欲で考える事もバカっぽいけど、それほど無能ってワケじゃないのが難点だが・・同時に彼を精神的に追い詰めることが可能なんだ。」

オベロン「ノリッジの妖精達が味方のうちにダルダンに詰め寄り、土の氏族長の座を三日天下で終わらせる。」

オベロン「要は彼に“巡礼の鐘を鳴らさせろ。さもなくはノリッジ市民と一緒におまえを蹴落とすぞ”って脅しをかけるようなものさ!」自信満々に言う

バーゲスト「オベロン殿・・・、本当にお主の言った通りに、事がうまく行くと思うのか?」怪しい目をする

オベロン「大丈夫さ!ダルダンに面会さえ出来れば、マシュやヴァージェが何処にいるのかを聞き出せるかもしれないし、なにより・・」

オベロン「アルト達が『厄災』を払った直後に、僕の方からダルダンにアポを取っておいているからね?」

バーゲスト達「!!!?」驚愕する

アルト「な、なんだって!?」驚く

【交渉するの早っ!?】
【(いくらなんでも速すぎだ・・。)】←


オベロンが既にダルダンと面会する機会を取っていた事に、アルト達全員驚きつつも・・とりあえずアルト達は、ダルダンに面会するために金庫城へと向かって行ったのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
数分後・・・ノリッジ:金庫城にある氏族長の私室


ダルダン「・・・・・・。」アルト達を睨んでいる

アルト達「・・・・・・。」ダルダンを睨んでいる

ゾックス達「・・・・・・。」ダルダンを睨んでいる

カルデアのマスター達「・・・・・・。」ダルダンを睨んでいる


金庫城にある氏族長の私室にある氏族長の机近くにて・・イスがなく、床にそのままあぐらを搔くダルダンと・・

それを睨み付けるかのようにアルトやダ・ヴィンチちゃん達が、ダルダンが変な行動をしないように睨みついており・・

ダルダンを大きさから部屋が少し幅が狭いぐらいな状態で、彼らは三すくみの如く、両者とも動かない状態が続いていた・・。
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/12(土) 23:56:49.74 ID:KKhvRKYh0
ダルダン「・・・ツゥゥ・・。わかったよぉ〜。オイラの代わりにノリッジを救った恩人の頼みならば仕方がない・・」

ダルダン「鐘撞き堂はこの上にあるから、オマエらの好きにしろよなぁ〜?」なけなしに言う

【はやっ!?】
【あっ、あぁそう・・。】←


メリュジーヌ「フン。“ノリッジの物はおいらの物!おいらの物はおいらの物!そう簡単にノリッジを明け渡す気もないし、受け入れる気もない。”“お前とお前の仲間や家族をぶっ殺し、ウェスバニーの鉱山も頂いていく!”」キリッ!

メリュジーヌ「そんな戯れ言を私たちに強く言いつけておいて、巡礼の鐘だけは明け渡すなんて・・なんかおかしくはないかなぁ〜?」煽る素振りを見せる

ダルダン「クゥゥ・・。オイラはただ、土の氏族の長になったばかりで・・まだこの座を降ろされるわけには行かないから、そう言っているだけであってなぁ〜・・」プルプルプル!(握り拳が震える)

コーラル「そうですか・・。今行なっているあなたの行動は、まるで風の氏族長のブルーナと同じに見えると思いますが・・?」

ダルダン「くぅぅ〜!あの権力大好きの猛毒妖精と一緒にするんじゃねぇ!!アイツのあの生意気な事と青い猛毒には、同じ仲間であっても迷惑しているんだよ!!」キレ気味で言う


アルト「(ふむ・・。同じイレギュラーズのメンバーであるにも関わらず、仲間である妖精にこのような暴言を吐くとは・・メンバー同士との関係はただ、妖精騎士アグラヴェインの部下である事以外は皆無ってヤツだな?)」

バーゲスト「(あぁ・・。イレギュラーズは妖精騎士アグラヴェインの元で選出された妖精達と聞いているが、所詮・・かれらは妖精だ。)」

バーゲスト「(考えてる事一つや二つの違いで、互いとの連携が取れなくなるのは日常茶番なのかもしれんな?ある意味それが、イレギュラーズの最大の弱点になり得るはずだ。)」

アルト「(あぁ。彼らとの連携がうまく取れていない以上・・妖精騎士アグラヴェインは彼らを1翅ずつ、それぞれのやり方で軍備を整えさせて、それぞれの街の巡礼の鐘を守らせようとするのが、彼女のやり方だったんだろう・・。)」

アルト「(だとすれば、彼らを確実に仕留めるためにも・・彼らイレギュラーズのメンバーを一体ずつ確実に倒していくことが、今後の戦いの攻略法だと思われるな?)」


千子村正「ふん。まぁなにがどうであれ・・あいつが鐘を鳴らしてくれると言うなら都合が良い。さっさとその巡礼の鐘とやらを鳴らしてこんな城とはおさらばだ。」

千子村正「そうだろ。・・・アルトリア?」アルトリアの事を見る

アルトリア「・・・・・・・。」


アルトリア「・・・・すみません。わたし、ノリッジの鐘を鳴らせません。鐘を鳴らすと言う事は、モルガン陛下と戦争を始めると言う事です。」

アルトリア「・・・・わたしには、まだその覚悟がありません。それに・・・ノリッジを救ったのは、アドニス君とウルトラマンZさんです。

アルトリア「ノリッジの人々は私を迎え入れたワケではありません。故に、私には・・ノリッジの鐘を鳴らすには、その資格がないと、わたしは思っています。」目をそらしながら言う

アドニス「アルトリアお姉ちゃん・・。」そのアルトリアの顔を見て・・

ハルキ「・・・アルトリアさん。」アルトリアの顔を見て・・

バーゲスト「・・・・・・。」


バーゲスト「アルトリアと言ったな?お主がなに上にノリッジの鐘を鳴らしたくないと言うのであればそれでいい。いま鐘を鳴らすと言う事は、確かにモルガン陛下に戦争を仕掛けるに他ならないからな。」

バーゲスト「だが私とアルト達には・・巡礼の鐘を鳴らす事の他にやるべき事がある。アルトの妻であり、ジョルニとルージュの母である『ヴァージェ』を取り返すという崇高な目的と言う事がな!」

アルトリア「・・バゲ子・・。」

アルト「あぁそうだ。俺と俺の家族は・・女王モルガンと妖精騎士アグラヴェインの2人によって、3年前からヴァージェと離ればなれとなっているんだ。」

アルト「巡礼の鐘が鳴ろうと鳴らないだろうと・・俺たち家族は、妖精騎士アグラヴェインの部下である『異端の妖精達(イレギュラーズ)』に引き下がる事はしない!!」

ジョルニ達、メリュジーヌ達「あぁ(えぇ)!!」

ダルダン「お、オマエら・・・。」焦りを感じる


バーゲスト「だがお主達『イレギュラーズ』と戦うにも、女王軍を後ろ盾に持つお前たちと私たちでは・・些か数に劣る部分があり、戦力も十分でない・・。」

バーゲスト「その点もあり、いまお前たちと戦うことは・・巡礼の鐘を鳴らさずとも、モルガン陛下に戦争を仕掛けるに他ならないと思われる点があるにはあるからな。」

バーゲスト「・・・そこでここにいる皆さま方に、私から少し提案がございます。」

千子村正「・・提案だって?それはなんだ?」

バーゲスト「えぇ・・。」
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/13(日) 04:40:15.46 ID:U9EHzReco
SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/13(日) 23:35:55.15 ID:j3VQM8ZN0
バーゲスト「・・・わたしからの提案と言うのは、この私に一度だけ・・モルガン陛下への面会を許していただけないでしょうか?」

アルト達「!!?」驚愕する

アルトリア達「!!?」驚愕する

ダルダン「なっ、なに!?」驚愕する


アルト「ちょっ!?その提案・・俺、そんなこと一度も聞いていないぞ!?」驚愕している

メリュジーヌ「バーゲスト!!そんなこと・・君にとって、あまりにも危険すぎるよ!!」驚愕してる

バーゲスト「すまないアルト、メリュジーヌ・・。だが最後まで私の話を聞いてくれないか?」2人を抑える

アルト「あっ、あぁ・・・。」イスに座る

メリュジーヌ「えぇ・・。」イスに座る


バーゲスト「危険な事だと言うのは承知の上なのですが・・我らが女王軍と戦おうにも、それなりの理由が無いのが現状です。」

バーゲスト「私は確かに、3年前にモルガン陛下の命令に背き、アルトという人間の男にうつつを抜かし、アルトと共に生涯を誓いあいました。」

バーゲスト「モルガンの元娘であるヴァージェや同じ妖精騎士であったメリュジーヌと共に旅をし、その道中で我が身に宿った小さき命を産み育て、我らは幸せの絶頂にいました・・。」

バーゲスト「しかしモルガン陛下は妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドを使いとして送り、我ら家族からヴァージェを奪い去り、この私もなにも理由を聞かれずに意識不明の重体を負わせられました・・。」

バーゲスト「我が夫であるアルトは、ヴァージェを奪われ・幸せを踏みにじられた報復とモルガン陛下の打倒として、3年前のあの日・・キャメロットに単身で襲撃し・・」

バーゲスト「モルガン陛下が襲撃してきたアルトの返り討ちとして、妻のヴァージェ共々・・石にされ、アルトはコーンウォールへうち捨てられたと聞いております・・。」

バーゲスト「ですが・・我ら先代の妖精騎士3人が、モルガン陛下への忠誠を裏切ったことを理由に妖精騎士アグラヴェインらを送りつけて追跡する事は、モルガン陛下の義に反する事であると思われます。」

千子村正「成る程。つまりバーゲストは、その女王陛下が何を理由にアルト達を指名手配し、アルトの妻であるヴァージェを攫い、アルトたち家族を殺そうとした理由を知りたいと?」

バーゲスト「はい。それとアルトの子供達には、3年前にモルガン陛下から『恩赦』を受けたと言う事を・・どうして我らをなにも理由もなしに殺そうと狙ってくると言う事を・・私はそれを知りたいのです!」

バーゲスト「200年も前にモルガン陛下に仕えている私は、陛下が冷酷ではあるが礼節を持つお方で、6の氏族をまとめ上げる女王であり、陛下自身の感情で義に反する行いをしないというのは知っております。」

バーゲスト「故にモルガン陛下がなにも考えや理由もなしに民草や我らを虐げる理由などあるはずがございません!」

バーゲスト「自身の義に反する行いをし、蛮族の如く女王自身の勝手にやられるとは・・2000年もブリテンを守っていた業績に泥を塗るような行いであります!」

バーゲスト「死に至ったエインセルやオーロラにムリアン・・そしてスプリガンもさぞ悲しむ事でしょう。“狂ったブリテンの女王が悪であり、『予言の子』こそがブリテンの真の王であった”と言う事実と言う事を・・。」


トリスタン「確かにそれはあり得る話かもしれない。どれほど圧政を妖精達にされてようが、2000年もモースからブリテンを守ってきた実績があるモルガンの存在は、妖精國の国民にとっては絶対なる正義と言っても良いことだと思います。」

トリスタン「そんな女王であるモルガンがアルトのような男と妖精騎士達の裏切りに心を乱し、理由も無き卑怯な行いで不意打ちを仕掛ける事をしたとこの國の妖精達に知れば、たちまちに女王モルガンの存在が“卑怯者である”と認識し・・」

トリスタン「モルガンの立ち位置は潔白を証明できず、妖精達の支持は次第に、アルトリアこと『予言の子』へと移っていくことになるでしょう・・。」

【確かにその通りかも知れない・・。】
【アルトリアの戦略的勝利か?】←

アルトリア「そ、そうなったらと思うと・・私もちょっとねぇ・・。」モジモジモジ・・(恥ずかしがる)


千子村正「ふん。つまりバーゲストはモルガンと戦争を始める前に、3年前に理由のなしに襲ってきたモルガンから、何を理由にアルト達から愛妻を奪い・彼らの命を狙った理由を知っておきたいと?」

千子村正「それが出来なければ・・モルガンを“卑怯者の独裁者”であると妖精達に言いつけ、『予言の子』を真のブリテンの王である事を仕立て上げるっていうことなんだな?」

オベロン「成る程・・それならモルガンを信仰する妖精達を『予言の子』へと信仰の対象を変えさせる動機がつくと言う事だね?」

ボガード「フムフム・・バーゲストにしてはやるじゃないか?」バーゲストを褒める

バーゲスト「あぁ・・。騎士として己を磨き上げた者としては、話術を関して戦いに勝つ事もまた・・高貴な騎士としての誉れと言う事だ。」

アルト「成る程、凄いじゃないかバーゲスト!君は天才だな!」バーゲストを褒める

バーゲスト「えぇ!」ニコッ!
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/14(月) 23:55:20.59 ID:em6n049U0
ダルダン「・・・・・」タラタラタラ・・・(冷や汗を流す)

千子村正「それで、あんたはどうするつもりなんだ?モルガン陛下のメンツに傷を付ける事があったとすれば・・土の氏族長の立場も、少しは危うくなると思っているのだがな?」キリッ!

ダルダン「・・・・・・・・」考えている


ダルダン「アチャ〜〜・・。お前たちの言っていることは正しい。今のモルガン陛下の心境は、お前たちが思っている事よりも恐ろしいんだ・・。」

ダルダン「万が一、モルガン陛下のメンツに傷がつくような事があれば・・オイラはモルガンの『水鏡』で消されてしまうかもしれない・・。」

ダルダン「オイラは前の土の氏族長であるスプリガンから・・色々な知恵と政法を継承してきたから、お前たちが話し合いで勝とうとする事は、おいらにもわかる・・。」

アルト「話し合いで勝つって言われてもなぁ〜・・・」

ダルダン「だがお前たちはとても運がいい・・。少し前にそのモルガン陛下から直接、オイラにある命令を下されてなぁ・・。」


ダルダン「“幸運にもノリッジを救った功績を称え、『予言の子』と異邦の客人、そして『境界なき勇士団』と名乗る団体らに謁見を許す”」

ダルダン「“珍しい芸をした貴賓として特別に扱うゆえ進言があるならその場で聞き届けよう”と。」

【ーーーーーー!】
【(女王から、直接会いに来いって・・・!?)】←

ハルキ「えぇぇ〜〜!?まさか妖精國の女王様にから、俺達に会いに来て欲しいって言う事ですか!?」驚いている

オベロン「ありえない。殺されに行くようなものだ!こんなあからさまな罠にかかるとでも思っているのか、モルガンは!」

ダルダン「俺にもサッパリわかんねぇよ!!モルガン陛下の考えている事など、妖精騎士アグラヴェイン様にも予想がつかないと言ってる事だし・・。」


ダ・ヴィンチちゃん「いや・・これは我らにとって、またも無いチャンスと言っても良い。女王自身が我らを客として招くとなると・・我らカルデアにとっても、女王の人となりを知る事が出来る事だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「カルデアやゾックス達にとって、モルガンという名前しか知らないし・・アルト達も、3年間の間に変わったモルガンの私情を知らない・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「何を考え、何を欲しがっているのか、直接問いただせるのもあるし・・うまく行けば、女王の口からマシュやヴァージェが囚われている場所を聞き出せるかも知らない。」

ダ・ヴィンチちゃん「それと今になってモルガンが我らを謁見に招待したい理由としては、トリスタンが言ったように・・ノリッジを守った『予言の子』を“予言にあるから”等とか言う理由で殺すには動機や殺す理由が少なすぎる。」

ダ・ヴィンチちゃん「どちらの正義が正しいか、どちらの立ち位置が潔白でこの妖精國を統べるに相応しい者なのか。」

ダ・ヴィンチちゃん「そこを示さなければ、いくら我らの行いが正しいモノであっても・・『予言の子』はただの妖精國を侵略してきた者として認識され、國を守る為にあっちから行動に移すことになる。」

ダ・ヴィンチちゃん「それをモルガンはわかってた上で私たちを呼び出しを提案したには、彼女の考えがあってのことだと思うんだ。」

【卑怯者と言われたくないから?】←
【女王としてのメンツを守りたいから?】

アルト「そんなこと・・女王モルガンのみぞ知る事だな?」


千子村正「・・・成る程な。こっちが宣言なしで戦争を始められないように、女王も理由なしでは『予言の子』を殺せないってコトか。」

千子村正「実際、こうしてノリッジを救っちまったかつ、モルガンの『水鏡』さえも犠牲なしで防いじまったんだ。為政者としちゃあ“どっちが正しいか”を国民に示さなきゃならねえ。」

千子村正「となると、後は本人同士の問答だ。コイツは乗ってみる価値はある。女王モルガンがまだ他人の話がわかるヤツで良かったぜ。」
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/15(火) 00:07:05.50 ID:29i1gmlro
SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/15(火) 23:00:01.47 ID:LkK+mdPl0
ダ・ヴィンチちゃん「ただ、我らがモルガンの謁見に行くとすれば・・行きは当然として、帰りも身の安全を保証すると約束してくれるならばだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「謁見で対立しても、しばらく休戦状態を約束してほしい・・それが我らから女王モルガンへの進言だ。」

ダルダン「うむ。もちろん、そっちの方もすでにハッキリと約束されているからな。その事については、オイラ達イレギュラーズ全員にも伝わっているからな。」


アルトリア「と、という事ですが・・・藤丸はどう思います?」

【そこまで徹底されているなら、行ってやる】

アルトリア「なんでそこでケンカ腰!?」驚愕してる

【・・・だって、これって君が舐められてるって事だ】

セツノ「うん。アルトリア・・『予言の子』なのに、あんまり活躍していない・・『異邦の魔術師』である藤丸達に頼っている・・。それって、アルトリアが『ヘタレ』であること・・モルガンがそう思っている・・。」

アルトリア「セ、セツノさんは・・わたしがヘタレな『予言の子』の妖精だというのですか!?」キィィ〜〜!!(顔を赤くする)

メリュジーヌ「セツノ・・流石それはアルトリアに対して、最も失礼な事だ。謝りなさい!」セツノを叱りつける

セツノ「うん・・。ごめんなさい、アルトリア・・。」ペコリッ(頭を下げて謝罪する)

アルトリア「そ・・・そんな理由でわたしに謝罪されても困るというか・・・。」目をそらしつつ・・

アルトリア「・・・でも、わかった。正直言うと、わたしもモルガンに対して結構ムカッと来てるし。」

アルトリア「幸運にも、ってなんだ。わたしたちもアドニス君もウルトラマンZさんもアルトさん達もあんなに頑張ったん、幸運なもんか!」

アルトリア「それに私はセツノが言ってたような『ヘタレ』ではないし、これでも藤丸達には出来ない魔術でサポートを徹底としているんだから!」

【そうだよ!アルトリアの言う通りだ。】


オベロン「そうか。みんながそう言うなら、それが正しいのかもしれない。鐘を鳴らさない、というアルトリアの判断も、この展開なら納得だ。」

オベロン「鐘を鳴らしていたら『女王』と『予言の子』はもう“政敵”になるしかなかった。その場合、今の招待はナシになってたんだろ、ダルダン?」

ダルダン「まぁ、鐘が鳴らしたのならそれはそれで・・オイラはお前たちをすぐにでも、鐘撞き堂で踏みつけようと行動を起こすつもりだったかもなぁ〜?」ニヤッ・・(怪しく笑う)

バーゲスト「クゥゥッ!貴様・・不意打ちをかけようと思ってたのなら、この私がお主をこの妖精剣で真っ二つに切り刻んで返り討ちにしてやろうと思ってたぞ!」警戒してる

ダルダン「あ〜そうかい。もっとも・・アルトリアが鐘を鳴らさない、ということはこのオイラでも想像がつかなかったと思うがな・・。」


ダルダン「女王陛下がお前たちを謁見に招待をしたいという事を話してはいるのだが・・。」

ダルダン「『境界なき勇士団』については三澤亮太・・“お前だけは謁見に連れてくるな!”、っと女王陛下からお前たち達に忠告がある。」

ダルダン「『三澤亮太』・・もとい『蘇りの予言の子:アルト・オルラント』。お前なら女王陛下の謁見から仲間はずれにされる、その理由を知っているはずだ。」

アルト「あぁ。俺とモルガンとは・・3年前からの因縁があるし、ヴァージェの件も事もある。」

ダルダン「そうだ。あの3年前・・お前が単独でキャメロットを襲撃し、裏切り者のバーヴァン・シーと共に陛下を追い詰め、娘であった彼女の親の縁を切って以来・・モルガンの非情な仕打ちが以前よりエスカレートしていってな。」

ダルダン「玉座の前でお前のバーヴァン・シーの話をすれば、お構いなしにその話をした妖精をぶっ殺していっている程、陛下のストレスMAXなんだと・・アグラヴェイン様が定期的に報告する始末でな。」

バーゲスト「なんと!?あの陛下がそこまで怒り狂うほどとは・・・。」

アルト「余程モルガンは俺に対して、とても強い憎しみを抱いているとはな・・。(おそらく娘であったヴァージェを目の前で切り捨てたことが原因だと思うと・・。)」

アルトリア「ふぇぇ〜!?アルトさん・・・3年前、モルガン陛下を倒しかけたって・・それ本当なのですか!?」驚愕してる

千子村正「おいおいお前・・3年前からいるお前でも、アルトがやらかした事を知らなかったのか?」アルトリアを見てて・・

アルトリア「え、えぇ・・・。3年前、ティンタジェルでもモルガン陛下が殺されかけた話が流れ込んでいたのですが・・村の人達はその話に半信半疑であって、そう話題にならなかったというか・・。」
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/16(水) 23:31:56.10 ID:sThy+otT0
オベロン「確かに・・アルトが3年前にバーヴァン・シーもといヴァージェと共にモルガンを倒す一歩手前まで追い詰め、ヴァージェ達が産んだ子供や彼女を子供から引き剥がした事を問い詰めていった。」

オベロン「その結果、モルガンは自身の娘だったヴァージェに対して“絶縁”を突きつけ、アルトとヴァージェを石像へと変えて、2人を何処か別々の場所へと離ればなれにさせ、モルガンの暗殺は未遂に終わった。」

オベロン「だがそれがきっかけでモルガンは前以上に妖精國の妖精達を酷使するようになってしまい、そのモルガンを抑えるかのように妖精騎士アグラヴェインが、彼女の機嫌を抑えている始末となってしまい・・」

オベロン「『異端の妖精達(イレギュラーズ)の発足』と『偽の予言の子9人の登場』と『突然の歪みの岬を女王の管理下に置く』など、多くの異常事態が起こり・・」

オベロン「妖精國の妖精達は、今の世を春の時代でも冬の時代でもなく・・『改変の時代』へと突入したと語り初め、妖精達がいまだにその事で困惑している部分がほとんどある感じだ。」

アルト「・・・・・・」黙り込む

メリュジーヌ、バーゲスト、ジョルニ達「・・・・・・。」黙り込む

ゾックス、ハルキ、カイニス「・・・・・。」黙り込む

ボガード達、ダ・ヴィンチ達「・・・・・・。」黙り込む

【改変の時代かぁ・・。】


千子村正「謁見にアルトを連れてきてはいけない事は、この儂も賛成だと思うな?アルトの言う通り・・モルガンとアルトには、3年前からの深い“因縁”がある。」

千子村正「それに守りが厳重なキャメロットをアルト単独で一部を破ってしまい、内部へ侵入させられた一連もあるから・・そこにいる上級妖精達にも、アルトの事を恨む輩も少なからずいるはずだ。」

千子村正「万が一・・アルトと共にキャメロットへ入ることがあるとすれば、そこに住む妖精達は儂らを酷く迫害すると思われるし・・」

千子村正「最悪の場合・・モルガンがキャメロットの一部と共に、ノリッジに放たれたのと同じ『水鏡』で今度こそ遙か彼方まで飛ばされる危険性がたかくなるからなぁ。」

アルト「確かにそうだ・・。ひとまず俺は、ここにいる仲間のためにも、カルデアのマスター達とキャメロットへ行くつもりは無いに等しいなぁ?」

コーラル「そうですか・・。チームのリーダーであるアルトさんが同行できないとすれば、誰がキャメロットへ行くのでしょうか・・?」周りにいるみんなを見つつ・・


バーゲスト「・・・私が・・。このアルトの妻であるバーゲストが、『境界なき勇士団』の代表としてキャメロットへ向かう貴賓として向かおう。」

バーゲスト「私がモルガン陛下への面会したいと提案したとおもえば、そのモルガン陛下からの謁見の誘いがあるのはちょうどイイと言ってもいい。」

バーゲスト「正直、元を正せば・・アルトと敵対していた頃の私の不甲斐なさが、3年前に起こった多くの事件の事の発端と言ってもいい・・。」

オベロン「確かにそうだね?・・『ソールズベリーの予言の子の発見の誤報』から始まり、『先代の妖精騎士ガウェインのご乱心と消息不明』・『グロスターの大火事』・『先代の妖精騎士トリスタンの行方不明』・『金庫に保管したあった純恋愛の宝石の流失』・『エディンバラ地獄変』等々と・・」

オベロン「君が最初にアルトに倒された事で、アルトの最初の目的であった『妖精國を変えたい』という物語の始まりだと言ってもいいね?」

アルト「あぁ・・あの時は俺1人だったし、バーゲストの事を仲間に引き入れたいと思って生かしておいたのだが・・まさか俺の妻になるとは、あの時の俺は考えつかなかっただろうな・・。」

バーゲスト「ソールズベリーでの自分自身の“バカ騎士化”以来、私はモルガン陛下とは一度も会ってはいない・・。しかしこのままモルガン陛下と相対するのもまた、騎士である自分の義に反する行いだ・・。」

バーゲスト「せめてモルガン陛下に今一度、私の気持ちと言葉をお伝えしてから戦争に望みたい・・。これは私の・・モルガン陛下に対してのケジメと言ってもいい・・」

アルト「・・そうか。バーゲストがそう言うのならば、俺は君を止める事はしない。君はモルガンの元へ行き、お前の意思と想いをぶつけてこい!」

バーゲスト「アルト・・・感謝するわ!」ペコリッ。(頭を下げる)


メリュジーヌ「そうとなれば、我々はこのあと伯爵邸に戻り次第・・キャメロットへ向かう者と向かわない者とでメンバーを選抜する必要があるわね?」

アルト「そうだね・・。ダルダン、その方向なら良いんだな?」ダルダンを見て・・

ダルダン「あぁ・・。三澤亮太がキャメロットへ来ないというのなら、俺は別に結構だとも。」納得している
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/17(木) 23:30:54.77 ID:VCURnVfR0
ダルダン「では明日の朝に伯爵の家に遣いを送っておくとする。その後、街の外で迎えの兵隊と合流してくれるように。」

アルトリア「・・・女王陛下の軍隊が護衛してくれるのですね。念のため、責任者の名前を伺っても?」

ダルダン「あぁいいとも。部隊名は女王軍・全種掃討職第一近衛騎兵隊。軍隊長はガウェイン。」

ダルダン「そしてオイラたちと同じ異端の亜鈴を持つイレギュラーズの1人・・『雷電磁力の二代目妖精騎士ガウェイン』が、お前たちをモルガン陛下がいるキャメロットまで案内してやろうぞ。」

バーゲスト「・・・・・・・・・・。」黙っている

アルト「(二代目妖精騎士ガウェインかぁ・・。)」


ダルダン「・・・もういいだろ?予言の子が鐘を鳴らす気が無いと言うのなら・・オイラの気が変わらぬうちに、とっととオイラの城から出て行ってくれるか?」イラつく表情で・・

【あともう一つ、話しておくことがある】

ダルダン「なんだ?」めんどくさそうに言う

【・・・お前が、マシュを連れ去っていったのか?】

ダルダン「マシュ?なんだそれは?モードレッドのヤツがいる領土でしか喰えねぇ『マシュマロ』っていうお菓子のことか?」

ダルダン「あの菓子は柔らかくて旨ぇ〜んだよなぁ〜?なんでも妖精騎士アグラヴェイン様に作り方を教わったって聞いているが、お前もそれが目当てなのか?」

ダ・ヴィンチちゃん「そのお菓子のマシュマロの事じゃない。妖精騎士アグラヴェイン率いるイレギュラーズがアルトとボガードの領土であるシェフィールドに攻め込み・・・イレギュラーズの誰かによって連れ去られた、私たちの仲間だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「盾の騎士ギャラハット・・。妖精騎士の名を持つ3人のメンバーを持つ君なら、ギャラハットの名の妖精騎士の名も、シェフィールドで聞いているはずなのでは?」

ダルダン「さぁ〜?そんな名前の妖精騎士なんか知るかよ!俺は他の奴らと違い、オイラはシェフィールドには行ってねぇし、あの時はオイラ、ノリッジでずっと留守番をしていたからな?」

ダルダン「実際にシェフィールドの浄化に行ったのは4人の妖精騎士・・アグラヴェイン様、二代目ガウェイン、二代目トリスタン、二代目ランスロットの野郎と、ウィンキー1人だけだからな?」

【ダルダンはシェフィールドに行ってないって・・・】

ダルダン「あぁそうだ。オックスフォードにいる『千姿変化のレオンゴン』もシェフィールドには行ってねぇし、ギャラハットとかの名前すらも聞いた事もねぇ。」

ダルダン「とにかく、オイラはマシュとかギャラハットとか言う名前のヤツなんか知らねぇよ。人捜しをするのならば、他を当たるんだな?」不機嫌そうに言う

ダ・ヴィンチちゃん「藤丸君・・。彼がシェフィールドに行っていないのなら、彼は本当にマシュの事を知らないみたいだ。ここは一旦、出直した方が良さそうだ。」

【・・・そうだな・・。】しょんぼりしてる

アルト「・・・・・・。」カルデアのマスターの顔を見て・・



タッタッタッタッ・・・(氏族長の私室から出るアルトリア達とジョルニ達)

アルト「いいか?今回だけはアルトリアとバーゲストの意見に乗じて引き下がるが・・俺達は必ずダルダン・・お前を倒し、お前たちの支配からノリッジを解放するからな!」

アルト「そしてダルダンだけじゃなく、他のイレギュラーズも倒し・・必ずや、ヴァージェをこの手で取り返して見せるからな!!」ダルダンに強く言う

ボガード「そうだ・・次会うときは『戦場』だ。首を洗って待ってろ!!」ダルダンを睨みながら

オベロン「あとさっき話した謁見のことも忘れないようにね?」

ダルダン「ふん、言われずともわかっているさ!!」怒鳴るように言う

ボガード「クゥゥ〜〜・・フンッ!!」タッタッタッタッタ・・(不機嫌そうに部屋を出る)


ギィィィ〜、ガチャンッ!!(氏族長の私室の扉が強く閉まる)

ダルダンの面会を終え、そのまま伯爵邸に戻っていくアルト達とアルトリア達・・。
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/18(金) 03:48:48.75 ID:h670aEoZO
SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/18(金) 22:46:07.27 ID:PW7Pb77b0
ダルダン「・・・全く・・。アイツら一体・・何様のつもりできたんだっつうの・・。」タッタッタッ・・(不機嫌そうに寝室に移動する)


コポコポコポォォォ〜〜!(コップに水を入れる)

ダルダン「・・・・・・。」ゴクゴクッ・・(黄色い砂と一緒に水を飲む)


ジャラジャラァァ〜〜・・(宝石が敷かれたベットに横たわるダルダン)

ダルダン「・・・・・・・」スルゥゥ〜〜・・・(眠り始めるダルダン)


ダルダンはアルト達との話し合いの結果と内容に不機嫌そうに想いつつ、ダルダンもまた・・ブルーナと同じように色違いの砂を水と共に飲み干し、そのまま眠りについたのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
妖精騎士アグラヴェインの夢空間


サラサラサラァァ〜〜・・・(夢の砂が誰かを形作るように蠢く)

ダルダン「・・・・・・・・。」目を開く

夢空間に現れた黄色い夢の砂がダルダンを形作り、ダルダンはそのまま妖精騎士アグラヴェインの前に膝をつくのであった。


ダルダン「ご報告に参りました、アグラヴェイン様。モルガン陛下のご命令通り、『本物の予言の子』とその一行らをキャメロットへの招待をお伝えし、向こうもまた、招待に応じると返答を貰いました・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「そうか・・。陛下からの言付け、ご苦労だった。急なことで悪かったな?」

ダルダン「ふん・・・ノリッジに現れた『厄災』を祓ったとはいえ、陛下は一体・・なにを考えて『予言の子』をキャメロットなんかに連れてこさせると言うのか・・?」疑問に想う

妖精騎士アグラヴェイン「えぇそうね・・。陛下がなにを思って・・『予言の子』である彼女を謁見の場に立たせるというのか・・。」


妖精騎士アグラヴェイン「それよりもダルダン・・『巡礼の鐘』の方はどうした?。お前の所に『予言の子』が来たのなら、すぐにでも巡礼の鐘を鳴らせたと言うのに・・」

妖精騎士アグラヴェイン「鐘さえ鳴らせれば、謁見の場を設けずとも『予言の子』はその力と名誉を受けられるというのに・・」

ダルダン「そ、それがねぇ〜・・。『予言の子』・・・たしか『アルトリア・キャスター』っていう妖精ですが・・・」

ダルダン「あの妖精・・・ノリッジを救ったのは三澤亮太とバーゲストの下の息子の『アドニス』と、異界の宇宙から来た『ウルトラマンZ』であって、私はノリッジの住民達に迎え入れたわけじゃないと言っててなぁ・・。」

ダルダン「“モルガン陛下と戦争する覚悟がないから鐘は鳴らせません・・”と鐘を鳴らすことに否定的だったというか・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・なんですって?」キリキリキリ・・

ダルダン「まぁ、確かにあの『予言の子』のあのヘタレようと来たら、モルガン陛下と戦争する気なんて無謀が過ぎると、オイラは想うんだよなぁ〜?ハハハハハハハハ〜〜!!」へらへらと笑う

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・そうか・・。お前から報告、しかと耳に入れたわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「ダルダン。あなたは予定通り・・明日『予言の子』アルトリア達を二代目妖精騎士ガウェインに引き渡し、次の命令を待て。追って私から次の命令を出すわ・・。」

ダルダン「・・・・御意。」頭を下げる


ヒュンッ!(ダルダンの姿が消える)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」1人、佇んでいる

妖精騎士アグラヴェイン「・・・〜〜〜〜〜〜〜!!」キリキリキリィィィ〜〜!!(拳を握りしめている)

妖精騎士アグラヴェイン「(アルトリア・・・。やはりこの世界でも、私の事をガッカリさせやがってぇ・・。)」ピリピリピリィィ〜〜!!(怒りをたぎらせている)


自身の夢空間の中・・妖精騎士アグラヴェインは『予言の子』であるアルトリアに何を思ったのか・・

妖精騎士アグラヴェインの心には、巡礼の鐘を鳴らさなかったアルトリアの事に対して、心にとても強い怒りをたぎらせていた・・。
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/18(金) 23:56:08.91 ID:PW7Pb77b0
その夜・・・ノリッジ:伯爵邸の一室にて・・・


ぺぺロン伯爵「成る程ねぇ〜?明日の朝、アルトリアと藤丸君たちとバーゲストで女王陛下の元へ謁見に行くって事でまとまったって事ね?」

メリュジーヌ「えぇ・・。アルトリアやカルデアのマスター達はともかく・・私はモルガンの元へ行くバーゲストの事がとても心配なんだ・・。」

メリュジーヌ「私やバーゲストは、3年前のあの頃から一度も女王陛下の前に顔を見せてはいないし・・妖精國でもお尋ね者の扱のこともある・・。」

メリュジーヌ「バーゲスト・・以前の君はモルガン陛下に仕えていた妖精騎士なのはわかるが・・今の君は妖精騎士でもないし、アドニスやセツノ、ガイルの3人の母親なんだ。いまモルガンの所へ行ったとしても、君の身に危険があったとすれば・・」

バーゲスト「メリュジーヌ・・。今わたしがモルガン陛下の元へ行けば、私に身に危険が及ぶ可能性がほぼ確実にあるのはわかっている・・。」

バーゲスト「だが私はどうしても・・直接モルガン陛下の元へ行って、陛下に問いただしたい事がいくつかあるのだ。」

バーゲスト「なぜモルガン陛下は妖精達にあのような仕打ちをするのか、なぜアルトや我らの命を狙うのか、モルガン陛下は本当に妖精を救うつもりはないものなのか・・」

バーゲスト「ヴァージェがいま、どこに囚われているのかも・・私は問いただしたいのだ・・」

メリュジーヌ「バーゲスト・・・君ってものは・・」バーゲストの事を見てて・・


バーゲスト「私はモルガン陛下に会い、陛下と話し合いをし・・必ずやアルトやアドニス達の元へ戻ってこよう。」

バーゲスト「モルガン陛下と話し合いが出来れば・・他の地域の住民達の被害を最小限に出来るし、ヴァージェがいま何処へ囚われているのかもわかるかもしれないんだ・・!」

アルト「バーゲスト・・・お前・・。」

バーゲスト「・・・・頼む。私をキャメロットに行かせてくれ、アルト・・。」頭を下げる

アルト「・・・・・わかった。バーゲストがそこまで言うのなら、俺は君を止めるようなことはしない・・。」

バーゲスト「!?。アルトぉぉ・・・」

アルト「だが無茶だけはするなよ?危なくなったらそこから全速力で逃げるんだ。逃げることは恥だが・・これもみんなを想っていてのことだからな?」

バーゲスト「あぁ!!」頷く


ぺぺロン伯爵「・・さてと、バーゲストちゃん。アルトにキャメロット行きを許可してくれた事は私も賛同するけどね?」

ぺぺロン伯爵「それで君は・・君を含めて『境界なき勇士団』のメンバーの誰かをキャメロットへの同行者として何人ぐらい連れて行くつもりなのかしら?」

バーゲスト「えぇ・・。私たちと子供達、『境界なき勇士団』の仲間達で話し合って、キャメロットへ向かうメンバーを選りすぐったのですが・・」


ガタンッ、シュルッ・・(紙を取り出し、その紙に書いてある内容を見せる)
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/20(日) 23:11:24.98 ID:eASlXGC40
バーゲスト「キャメロットへ向かう『境界なき勇士団』の仲間についてはある数に分けるとして・・」


バーゲスト「キャメロットへ向かうメンバーは私を含んで・・カイニス、ジョルニ、ルージュ、セツノ、ガイル、ハベトロットの5人を追加として向かわせる。」

バーゲスト「アルトと残りのメンバーはアルトが予定してたようにロンディニウムへ行き、シェフィールドの住民達と合流及び円卓軍と協力関係を結べるよう交渉を進める形で行く事になっている。」

バーゲスト「正直の所・・ジョルニとルージュはモルガンのこともあり、懸念はしていたのだが、2人が強く要望してくるので連れて行くことにした。」

バーゲスト「2人にはヴァージェの子であることを伏せておくことを約束したうえで同行を許可してあるが・・いざとなれば、この私が全力を持って2人のことを守ろうと想っているからな!」キリッ!

アルト「そうか・・2人のことを頼んだぞ、バーゲスト!」

バーゲスト「えぇ!!」頷く


ぺぺロン伯爵「ふふ・・。“アルトリアと藤丸君達と共にモルガンの元へ向かう組”と“ロンディニウムに行って、協力関係を結ぶ組”に分けて行動するなんて、とても効率も良くて良いと思うわ。」

ぺぺロン伯爵「アルトもアルトで・・あなたの家族とシェフィールドに集まった妖精、外から来た者達をまとめ上げてチームを結成し、ウェスバニーの鉱山を解放し、このノリッジをアルトリアと共に救っちゃうなんてね?」

ぺぺロン伯爵「まるでクリプター・・・元・Aチームのリーダーをしていたキリシュタリアの事を思い出しちゃうわねぇ?」

アルト「キリシュタリア・・・ギリシャ異聞帯を担当していたクリプターであり、カイニスの元マスターだった・・元カルデアのメンバーだな?」

ぺぺロン伯爵「ええ・・現実世界から来たあなたなら私たちの事は“スマホゲームのお話”として、彼の事の結末のことを知っている筈だよね?」

アルト「あぁ・・それとペペロンチーノ。アナタがいずれ起きるであろう『事の結末』のことも知っているからな・・。」

ぺぺロン伯爵「・・・そう。アナタが知っている“私の人生の終わり”・・。あなたの口から聞くつもりはないわ。」

ぺぺロン伯爵「『今の私』とアナタが知っているであろう『ゲームの中の私』。結末はどうであれ・・自分の終わりは自分が知っているのだからね?」ニヤッ・・

アルト「そう・・。」

メリュジーヌ「ぺぺロン伯爵・・・。」心配そうに見る


ぺぺロン伯爵「ところでアルト君?アナタの子供であるジョルニ達はどうしているのかしら?」

バーゲスト「えぇ・・。我が子らは明日の出発に向けて各自、自身の個室で休んでいる所だ。」

バーゲスト「特にアドニスの方は、今日の戦いでの疲れが貯まってて・・ここへ帰って来た途端に動き疲れてしまっててなぁ・・。そのままベットに寝かしておいているわ。」

ぺぺロン伯爵「そう?彼・・『厄災』との戦いで大活躍だったと聞いているわ。なんでもウルトラマンZが間違って壊した建物を粒子化して、巨大ロボットを作っちゃうなんてね?」

ぺぺロン伯爵「しかもあの能力はアドニスが今まで出せなかったモノで、今日の戦いの中で『覚醒』したって聞いているけど・・その事、彼はどうと・・?」

アルト「アドニスの『物体をナノ粒子化して、物を作る』能力については、アドニス自身も最初は驚いていたのだが、俺達やコーラルを守る為にも・・この力を躊躇いなく使ったって言ってたなぁ・・。」


メリュジーヌ「・・・やはり私の判断は正しかったみたいね。私たちとアルトの子供達の存在が・・この妖精國を救い、ヴァージェを救うカギになりつつある。」

バーゲスト「えぇ。おそらくアドニスだけじゃなく、他の子らにも力の『覚醒』があるやもしれない・・。それがいつ、どのタイミングなのかは知らないけど・・」

メリュジーヌ「えぇ・・だが私達の子らの才能と努力が、あの子達に『覚醒』を促しているのならば・・他の子達の『覚醒』もまた、すぐ近くで起こるんじゃないかと思うのは確かね?」

アルト「あぁ・・。(俺の子に秘められた子供達の力の『覚醒』かぁ・・。)」


アルトはバーゲストとメリュジーヌ・・ぺぺロン伯爵とで、今後の予定を話しつつ、アルト達が目撃したアドニスの『力の覚醒』を話しつつ・・

ジョルニ達残り6人の『力の覚醒』について考えつつ、4人お互いに話をしていくうちに、夜はふけていったのであった・・。
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/20(日) 23:58:45.26 ID:eASlXGC40
伯爵邸:アドニスの部屋では・・・


アドニス「スゥ・・スゥ・・スゥ・・・」寝ている

アドニス「・・・うぅぅ〜ん・・。」目が開く

アドニス「・・・ここは・・僕は確か・・。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
数時間前・・・伯爵邸:ロビーにて


アドニス「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ぐったりしつつある

コーラル「アドニスさん、大丈夫ですか?」心配している

アドニス「う、うん・・僕は心配ないよ・・コーラルお姉ちゃ・・」クラクラァァ〜〜・・(倒れそうになる)


スズカ「!!!」ドサッ!(アドニスを受け止める)

バーゲスト「あ、アドニス!?」ぐったりしているアドニスを見て・・

アドニス「フゥ・・フゥ・・フゥ・・・」かなり疲れている

スズカ「力の使いすぎによる過労ね・・。すぐに休ませる必要があるわね?」アドニスを運ぼうとする

アルト「あぁ・・。あの『厄災』を倒し、モルガンの『水鏡』を退けるきっかけを作ったアドニスが、今日一番にとても頑張ったと言ってもいいな?」

ガイル「あぁ・・。アドニス、あんたとても頑張っていたぜ!!」

ゾックス「アドニス、君にはとても感謝しきれないほどの借りを作ったしまったなぁ?」アドニスのことを心配しながら・・

アドニス「ウゥゥ・・お父さん・・ガイル兄さん・・。」くたぁぁ・・(目を閉じる)

コーラル「アドニスさん・・。」疲れているアドニスを心配してる


スズカ「今日はもう限界ね・・?このまま休ませるよ。」

バーゲスト「あぁ。このままベットに寝かせよう。」ノシィィ〜!(アドニスを抱きかかえる)

アルト「あぁ・・。」ついていく


『厄災』との戦いもあって・・もの凄く疲れていたアドニスはロビーについた途端に過労で倒れ、バーゲストに運ばれるように個室のベットへと運ばれていった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして現在・・・夜の11時半:アドニスの部屋で・・


アドニス「そう言えば・・僕、戦いに疲れて、お父さん達とは早くベットで休んでいたんだった・・。」

アドニス「・・・僕・・僕の新たな力で、お父さんやお母さん・・コーラルお姉ちゃんやみんなを、この手で守ったんだね・・。」自分自身の手を見ながら・・

アドニスは、『厄災』との戦いで『覚醒』したアドニス自身の力である『物を粒子化して、新たな物を作り出す』能力でアルト達やコーラルを守れたことに、自身の心は喜びに包まれていた。


トントントン・・・(ノックの音)

アドニス「???。どうぞ?」呼びかける


がちゃ、ギィィィ〜〜・・(ドアが開く)
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 07:12:42.82 ID:TKSSFowqo
SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/21(月) 23:21:06.60 ID:E8mcVyfV0
コーラル「・・・失礼します。」ギィィ〜、バタン。(ドアを閉める)

アドニス「コーラルお姉ちゃん?どうしたの急に・・・」首をかしげる

コーラル「アドニスさんが倒れて数時間・・もう夜遅くになっていましたので、お夜食の方を持って参りました。」ガシャッ・・(アドニスの膝の上にトレイを置く)

アドニス「えぇ〜!?僕、こんな夜遅くまで寝ていたんだね・・。でも、ごはんを持ってきてくれてありがとう!」ニコッ!

コーラル「えっ、えぇ・・・」目をそらしながら・・


カシッ、モグモグモグ・・・(夜食であるサンドイッチを食べるアドニス)

アドニス「このサンドイッチ美味しいよ。これ、コーラルお姉ちゃんが作ったの?」モグモグモグ・・・(サンドイッチを食べている)

コーラル「えぇ・・。ぺぺロン伯爵に少し教わった程度ですが・・」

アドニス「ふ〜ん・・。」モグモグモグ・・

アドニスはコーラルが持ってきた夜食のサンドイッチを手に取り、それを食べて腹を満たしていった・・。


ガシャッ・・(皿とトレイをテーブルに置くコーラル)

アドニス「さてと・・明日はお父さんと一緒にロンディニウムに行かないと行けないからね?もう少し寝て、疲れをしっかりとらないと・・」シュルルゥゥ・・(布団に入る)

コーラル「えぇ。明日もまた忙しくなりそうですので、どうかゆっくりお休みになられてくださいね?」

アドニス「うん。おやすみ、コーラルお姉ちゃん・・」眼を瞑る

コーラル「えぇ・・おやすみなさい、アドニスさん・・・。」タッタッタッタッ・・・(部屋を出ようとする)

アドニス「・・・・・・・」寝ているように眼を瞑っている

コーラル「・・・・・・・」ピタッ・・(立ち止まる)


アドニス「(とは言っても・・・起きたばかりで眠くなれないというか・・・。でもこのまま横になっていれば、そのうち眠くなって・・・)」眼を瞑っている

コーラル「・・・・・・・」タッタッタッタッ・・・・(アドニスのベットに近づく)

アドニス「・・・・・(あれ?コーラルお姉ちゃんが近づいてきて・・・)」


シュルルルゥ〜・・ノシィィ〜・・(アドニスのベットに入るコーラル)

アドニス「!!!??」ドキドキドキ!(鼓動が早まる)

コーラル「・・・・・・」シュルシュルシュル・・(アドニスに近づいてくる)


アドニス「(コ、コーラルお姉ちゃんが・・僕のベットに入って来ちゃった!?なな・・なんで、どうして・・)」ドキドキドキ!!

コーラル「・・・・・・」ギュゥゥゥ・・(優しく抱きしめるコーラル)

アドニス「(ちょ、ちょっととても良い香り・・。シャンプー?香水?ぼ、僕にはわからないよぉ〜!!)」オドオドしてる

アドニス「(僕、本当は起きているのにどうして・・・どうしてコーラルお姉ちゃんが僕のベットに・・?)」ドキドキドキ・・

アドニス「(『厄災』の時も、僕のことを抱きしめて空に運んでくれたけど・・こっちはこっちで感じ方が全然違うよぉぉ〜〜!?)」ドキドキドキ!!(鼓動が速くなってくる)

アドニス「(わからない・・わからない・・・。コーラルお姉ちゃんが僕と一緒に寝ているなんて・・僕には全然理由がわからないよぉ〜〜!!)」ドキドキドキ!!(鼓動が高まっていく)


突如アドニスのベットに入ってきたコーラルの行動に戸惑いつつ、アドニスの胸の高鳴りが高まっていく中・・

アドニスは寝ているフリをしつつ、アドニスに密着してくるコーラルのことで頭がいっぱいになっていた・・。
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/22(火) 23:21:58.78 ID:FZDDtCcU0
コーラル「眠れないのですか?もし良ければ、私が一緒に添い寝してあげてもいいのですよ?」後ろから問いかける

アドニス「!?。こ、コーラルお姉ちゃん・・・ぼ、僕は・・そのぉ〜・・」オドオドしてる

コーラル「・・・・・(とても小さい身体に柔らかい肌・・。改めてアドニスさんの身体に触れていると・・わたしの胸の鼓動が高まっていって・・)」ドキドキドキ!!

コーラル「(いえ、理由はどうかわかりませんが・・・アドニスのことを見てて、コウして触れているとわたし・・私の胸がギュゥゥ〜〜っと熱くなってきてる・・。)」ドキドキドキドキ!!(胸の鼓動が高まっていく)


アドニス「コーラルお姉ちゃん・・。あの時・・『厄災』が迫ってて危ない状況だったのに、僕のことを助けてくれてありがとう・・。」ドキドキドキ・・

コーラル「えぇこちらこそ・・私の事を心配し、私と一緒に『厄災』と戦ってくれてありがとう・・アドニスさん。」

アドニス「う、うん・・。コーラルお姉ちゃんと一緒にいると僕・・コーラルお姉ちゃんの事だけは“絶対に守りたい”という思いが強まっていってね・・。」

アドニス「僕・・僕が生まれた時に持っている目的である『誰かの役に立つ事』とは別に、コーラルお姉ちゃん・・・アナタだけでも一生懸命守りたいなぁ〜っと思っているんだ・・。」

コーラル「だ、『誰かの役に立つ事』とは別に、私の事を一生懸命守りたいって・・・そんなこと・・・」顔を赤くする

アドニス「うん。僕、コーラルお姉ちゃんと一緒に旅が出来て嬉しかった・・。コーラルお姉ちゃんがいてくれたから、僕はここまで頑張って来れた・・」

アドニス「『モノを粒子化して、新たなモノを作り出す』能力はね・・。僕にとって、コーラルお姉ちゃんがみんなと共に戦うという事を気づかせてくれたから、僕の力が『覚醒』したんだと思っているんだ。」

コーラル「わ、わたしが側にいてくれたおかげで・・ですか・・?」

アドニス「うん・・・。」頷く


クルッ!(コーラルの方へ身体を向ける)

アドニス「・・・コーラルお姉ちゃん。僕からお願いがあるのだけど・・良いかな?」ドキドキドキ・・

コーラル「???。なんでしょうか?」ドキドキドキ・・

アドニス「コーラルお姉ちゃん。僕・・コーラルお姉ちゃんの事が好き・・・コーラルお姉ちゃんの事が大好きなんだ!!」カァァ〜!(顔を赤くする)

コーラル「!!?」ビクンッ!!ドキドキドキ!!(胸の鼓動が高まる)

アドニス「だから、同じ勇士団の仲間とは別に僕と・・・僕と、付き合ってくれるかな・・?」

コーラル「アドニスさん・・・・・」ドキドキドキ!!


コーラル「(ア、アドニスさんから私に・・お付き合いへの告白を!?なぜ今ここで・・ここ、同じベットの中ですよ!?)」ドキドキドキ!!

コーラル「(前にオーロラ様から渡された漂流物の本では、恋人同士のカップルが何処かで愛の告白をしたら・・そのまま相手の方とキスをし、そのままベットで“愛の契り”を行なうって書いてあったし・・)」

コーラル「(この私が・・アドニスさんとは恋人にもなってないのに、ベットの上で告白なんて・・このまま恋人になった途端に契りをおこなうなんて・・)」ドキドキドキ!!

コーラル「(そもそも私がアドニスさんのようなと“妖精と人間の間の子”であり、先代の妖精騎士ガウェインの息子と恋人同士になるなんて・・・)」オドオドしてる

アドニス「・・・ダメかな・・?コーラルお姉ちゃん・・。」寂しい顔をして・・

コーラル「いいい、いえ・・別にダメとは・・言ってもありませんし・・・」オドオドしてる


コーラルはベットの中で、アドニスから言われた告白とお付き合いの話に戸惑いつつも・・

コーラルはアドニスに向けて、ある事を口にした・・。
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/02/23(水) 00:11:15.66 ID:D8klmkB30
コーラル「・・・えっ、えぇ・・もちろん・・。この私で良ければ私・・アルトさん達の仲間とは異なる・・あなただけの従者として、付き合っても宜しいかと・・」ドキドキドキ!!

アドニス「!!?。ほ、本当に良いの!?こんな身体の小さい“人間と妖精の間の子”と付き合ってくれるなんて・・。」ウルウルウル・・

コーラル「えぇ・・。それに私がいないとアドニスさん・・また無茶をするかもしれないと思っていますので・・」目をそらしながら・・

アドニス「あぁ・・!!ありがとう、コーラルお姉ちゃん!!」ギュゥゥ〜!!(コーラルを抱きしめる)

コーラル「つ、ツゥゥ〜〜〜〜〜!!」カァァァ〜〜!!(顔が赤くなってる)


コーラル「(アァ〜〜!!わたし言っちゃいましたわぁ・・。わたし・・アドニスさんと恋人同士になるなんて・・)」

コーラル「(わたし・・“男の人とお付き合いをする”なんて初めてですし・・。それもソールベリー・・いや妖精國の前例にもない、“人間と妖精の間の子”と恋人同士になるなんて・・)」

コーラル「(でもわたし、この胸の奥にあるこの気持ちが少しわかってきた気がするわ・・。この胸にぎゅ〜っと締め付けるようなこの気持ち・・。)」ギュゥゥ〜!(自身の胸に手を当てる)

コーラル「(ゾックスさんが言ったように・・・わたし・・、アドニスさんのことが好きになってるのかもしれない・・。)」ドキドキドキ!!

コーラル「(アドニス・・。貴方の事を思うと、わたしの心が締め付けるように思っている・・。わたしもまた、あなた(アドニス)の事が好きなんだって・・。)」ドキドキ!キュンキュンキュンキュン♡


ピトッ・・(コーラルの頬に手を当てるアドニス)

アドニス「コ、コーラル・・お姉ちゃん・・・」ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!!(そっと口を近づいていく)

コーラル「アドニスさん・・。」ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!!(そっと口を近づいていく)

コーラル「(もっと触れたい・・もっと触れられたい・・。アドニスさん、わたしはあなたを愛したい・・あなたのような可愛いあなたと一緒にいたい・・。)」ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!

コーラル「(アナタを愛したい・・アナタとキスをしたい・・アナタとこのまま抱きしめたい・・アナタと・・アナタと・・・)」ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!


コーラル「(あなたと・・・契り(SEX)を交わしたい・・!!)」そぉぉ〜・・(キスをしようとする)

おたがいの胸の高鳴りと共に、コーラルはアドニスのことを愛したい気持ちが凄く高くなり・・そのままアドニスとキスをしようとする・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
謎の空間


???「なにをしているのかしら・・コーラル?」

コーラル「!!?」ビクッ!

???「あなた・・私の事を差し置いて、なに男遊びをしようとしているのかしら?」

コーラル「・・・・・・・」


グワァァ〜ン・・(???が姿を現す)

コーラル「・・・・お、オーロラ様・・・。」目を背けながら向かい合う
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/02/23(水) 10:03:30.09 ID:D8klmkB30
???→オーロラ?「コーラルあなた・・あの三澤亮太と黒犬の子の息子と契りを交わすなんて・・あなた、わたしが言った『約束』の事を忘れてしまったのかしら?」

コーラル「と、とんでもありません!!あなた様と交わした『約束』を・・わたしは忘れたことはありません!?」オドオドしている

オーロラ?「そう・・それで良いわコーラル。あなたはわたしの気持ちをわかった上で、私の為に働いてくれる・・・そう言う賢い娘でしょう?これまでも、これからも。」

コーラル「えっ、えぇ・・・・」


オーロラ?「それよりも、私を殺したであろう裏切り者であるブルーナは倒せましたか?あの傲慢で青いあの娘に、風の氏族の長が務まるわけがないというのに・・」

コーラル「そ、それは・・・まだ『予言の子』により、巡礼の鐘が鳴らせていませんので、ブルーナと戦うのはもう少し先と・・」

オーロラ?「コーラル・・・ブルーナによって私はあのキレイな翅をもぎ取られ、私が愛されていた住民達を取られ、私の土地で会ったソールズベリーもまた・・ブルーナによって汚染されてしまったわぁ・・。」

オーロラ?「私は何も悪くはないのに・・私が何を持って、あんな青臭い妖精 ブルーナに殺されなければならないのか・・・そしてあなたもそう・・」ドロドロドロォォ〜〜・・(オーロラ?の身体が溶けていく)

コーラル「!!??」溶けていくオーロラ?を見てて・・


ガジュゥゥ〜〜、ギロリッ!!(コーラルを睨み付ける何か)

ドロドロに溶けたオーロラ「なぜ・・・あなたは・・私の事を捨てたのかしら!!!」ドロドロドロォォ〜〜!!(コーラルに覆い被さる)

コーラル「!!!!!!!!」バジュウゥゥ〜〜〜!!(溶けたオーロラに呑み込まれる)


謎の空間にて、ドロドロに溶けたオーロラに襲われ・・コーラルはその溶けたオーロラと共に身も心もドロドロにとろけていった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アドニスのベットの中


コーラル「い、いやぁぁぁ〜〜!!」バスンッ!(アドニスを突き飛ばす)

アドニス「わぁっ!?」ドサッ!(つき飛ばされる)


アドニス「つぅぅ・・コ、コーラルお姉ちゃん?」コーラルに近づく

コーラル「あぁ・・ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・」ブルブルブル(怯えている)

コーラル「ごめんなさいごめんなさい・・・オーロラ様・・・」ガタガタブルブル・・(泣きながら怯えている)

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・・・」うずくまっているコーラルを心配している


アドニスはコーラルに突き飛ばされてしまい、彼女がどうして自身を突き飛ばした事を疑問にしつつ彼女に近づいていた結果・・

コーラル自身が抱えている心の闇とその傷によって、ベットの毛布にくるんで怯えているコーラルの姿を目撃し、その姿を見てしまったアドニス。

アドニスはコーラルの事を愛している上で彼女に幻滅はしなかったものの・・傷心のコーラルに対して、今のアドニスに出来ることはなにひとつなかったのであった・・。
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/02/23(水) 11:24:28.13 ID:D8klmkB30
一方その頃、ネオ・ニュー・ダーリントン:妖精騎士モードレッドの私室では・・


ベリル「あ? なんだって? よく聞こえなかったよ、マタニティ・キラー(妖精騎士モードレッド)。もう一度言ってくれないか?その『予言の子』がどうしたって?」

妖精騎士モードレッド「・・なにって、あのモルガンの『水鏡』を三澤亮太達らと巨人の『予言の子』の活躍で退けて、誰1人も犠牲にならずにノリッジを救っちまったんだとよぉ?」モグモグモグ・・(妊婦の肉を食べている)

妖精騎士モードレッド「そんでダルダンに鐘を鳴らせろとせがんでいったにも関わらず、肝心の『予言の子』が鐘を鳴らしたくないって言いやがり、代わりにモルガンの謁見に行くって返事が帰って来やがったんだ・・」アングッ!(妊婦の肉を食べる)

妖精騎士モードレッド「モゴモゴモゴモゴ・・(それで相棒が『予言の子』に対してもの怒りを見せていてなぁ〜、ウィンキーのヤツが困り果てやがってなぁ?)」

ベリル「いやそうじゃない・・。その『予言の子』が黒なのか、白なのか・・名前は一体誰なんだって言っているんだよ?」

妖精騎士モードレッド「あぁそれか・・『予言の子』は『アルトリア・キャスター』と言ってなぁ?ベリル、あんたが求めているであろうマシュではなかった。」

妖精騎士モードレッド「黒い鎧の『予言の子』マシュはこっちでも捜索は続けているのだが、そのマシュの身体も鎧も影も形も見つかりやしねぇ・・。」

妖精騎士モードレッド「シェフィールドから忽然と消え去り、痕跡もなく、この妖精國から姿を消してしまったかのように・・。」

妖精騎士モードレッド「モースか何かによって喰われたか、大穴に誤って落ちたか・・はたまた何かの手段を使って、この妖精國から逃げ出したか・・。」

妖精騎士モードレッド「どっちにしても、痕跡が見つからねぇのなら探しても意味が無いと言ってもいい。今からでも捜索を打ち切ってもいいぐらいにな?」ゴクゴクゴクゴク・・(血液をグラスで飲む)

ベリル「・・・・・・・・」

妖精騎士モードレッド「・・・どうした?なにかマズいもんでも喰ったのか?」ベリルに問いかける


ベリル「・・・なんだ。そんなコトか。そりゃあ普通のニュースだ、マタニティ・キラー(妖精騎士モードレッド)?経典的な誤情報。面白くもなんともない。」

妖精騎士モードレッド「・・・あっそう。マシュってやつ、あんたが愛する者だと聞いていたが・・まだ見つからない愛人の情報を普通のニュースで切り捨てるなど・・」

妖精騎士モードレッド「既にモルガンの夫であるあんたと、そのマシュとかいう女とは・・ただの浮気相手程度の尻軽女ってことなのかいな・・」ガブッ、グググゥゥ〜!(妊婦の腸を噛み切ろうとする)


ベリル「・・あのなぁ〜マタニティ・キラー?あんたも女の身体を持っているのなら、少しは女の快楽ってモノを知ったらどうなんだ?」

ベリル「男に恋をし、愛を伝え、結ばれて・・結婚し、セックスして、好きな男の子供を孕み、その子を産み育てる・・。そんな愛溢れる女の性を、あんたは知ることも感じることもしねぇというのか?」

妖精騎士モードレッド「はぁ?」バシンッ!(咥えていた腸を離す)

ベリル「マシュは痕跡なく妖精國から消えたようにいなくなっただけだろ?死体はないなら彼女はまた生きてるさ。」

ベリル「そもそも・・・俺が先に死ぬことがあっても、マシュがオレより先に死ぬ事はない。絶対にだ。」

ベリル「恋愛の神様ってのは、そういうふうに世界を作っている。どうあれ必ずマシュはオレの前に転がり込んでくる。」

ベリル「紆余曲折があっても、必ずさ。運命の相手って、そういうモンだろ?」

妖精騎士モードレッド「ふ〜ん・・・」興味なく言う


ベリル「まぁ、妖精騎士アグラヴェインによって性格が丸くはなったが、元が女・子供も平気で殺すあんたのような“殺戮主義の妖精”には関係ねぇ話だけどな?」罵るように言う

妖精騎士モードレッド「あっそう・・。あんたの話・・あたしにはまるで見当がつかない程、意味不明でわかりもしない・・」ガシュガシュガシュ・・(胎児を取り出す)

妖精騎士モードレッド「モルガンの夫である故にあんたを殺そうとはしないが・・あたしの今日の妖精眼であんたの恐怖を見たとしても、その内容がつまらなすぎてなんも腹の足しにもなりはしないわぁ・・。」ガブガブッ、ガブリッ!(胎児を喰う)

ベリル「そうか・・それはそれでいいさ・・。」興味なく言う
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/02/23(水) 23:22:10.52 ID:D8klmkB30
ベリル「・・・それで?三澤亮太達の方はあいもかわらず、あんた達イレギュラーズの抹殺対象になっているって事なのは間違いないだろうな?」

妖精騎士モードレッド「あぁそうよ。ダルダンのヤツ、2度目は『予言の子』とその仲間に邪魔はされたとはいえ・・次は必ず殺すと息込んでいたからな?」

ベリル「まぁ〜そうだな?レディ・スピンネル・・女王の娘だったバーヴァン・シーを3年前に亮太に取られ、陛下を裏切らせた罪があるからなぁ?」

ベリル「おまけに先代の妖精騎士3人の間に出来たガキ共が16歳並に成長してこの妖精國に現れ、シェフィールドの妖精達と共に『境界なき勇士団』を作ってしまうからさぁ〜?」

妖精騎士モードレッド「あぁ・・。あの妖精騎士3人と人間1人の血を分けた7人の子供達・・・3年前に喰い損ねた小さき赤ちゃん達・・。」キリキリキリ・・(ムカついた顔をする)


ベリル「良いのかマタニティ・キラー?3年前に喰い損ねたあのガキ達はもう立派な若者の戦士だ。あのガキ共をお前の手で喰らうつもりか?」

ベリル「あんたからしてみれば、賞味期限がとっくに過ぎた生肉当然・・。あいつらを喰っても、ただ固くてマズい味しかしないと思うけどなぁ〜?」

妖精騎士モードレッド「いや、そうとは限らない・・。あいつら7人を殺し、その血肉を味わったところで、奴らから遺伝子情報を取り出せばいい・・。」

妖精騎士モードレッド「あとでサラマンダー所長の科学を使えば・・あの7人から出来る『アレ』とその産まれてくる『赤ちゃん』を喰うことが出来る。あたしはそれでも良いと思っているからな?」

ベリル「ふ〜ん・・それはそれで面白そうだな、マタニティ・キラー?」

ベリル「あんたの『目的』の成就とあんたを制御しようとするために、妖精騎士アグラヴェインとあんたによって、ニュー・ダーリントンの街は“ネオ・ニュー・ダーリントン”へと改修されていった。」

ベリル「そしてあんたがここの領主となり、この領土をうまく治めている事で、ネオ・ニュー・ダーリントンは妖精國にとっての『楽園』となった・・。」

妖精騎士モードレッド「確かにそうよ、ベリル・ガット。あたしとあたしの相棒と共に作り上げたこの『楽園』・・。

妖精騎士モードレッド「あの7人の『妖精と異世界の人間との間に産まれた赤ちゃん』が成長した若者共の遺伝子を取ってあいつらの『アレ』を作り出して食べる・・。こんなにイイ話が他にあるかと言いたいほどにだな?」


妖精騎士モードレッド「・・だがそれ以上にあたしは、3年前にあの7人の赤子達を喰い損ねた・・。あたしが喰いたいと思ったら必ずそれを成し遂げていたあたしが成し遂げることが出来なかった・・あたしの唯一の“汚点”・・。」

妖精騎士モードレッド「バーゲストに相打った事も、メリュジーヌに「人殺し」と言われた事も、あたしにとっては関係ない・・。」

妖精騎士モードレッド「自分の汚点は・・自分自身の手で拭いとらなければならない。例えそれが、3年もたった今でさえも!」ガシッ!(子宮を手に持ち・・)


妖精騎士モードレッド「来るがいい、アルト・オルラントの子供達よ!あんたらが求めるモノはいまこの地にある事を!!」立ち上がる

妖精騎士モードレッド「あんたらの父親や母親達など、他のイレギュラーズの奴らに任せてもいい・・。だがアイツら7人はあたしがやる!!」

妖精騎士モードレッド「モルガンやベリル、あたしの相棒や他のイレギュラーズや他の妖精がなんと言おうと関係ねぇ・・。アイツら7人はあたしの獲物だ!!」



妖精騎士モードレッド(■■=■■■■■)「あいつら7人の若者達は・・・あたしがこの手でぶっ殺す!!」ぐぐぐぅぅ〜〜!!ガシュンッ!!(子宮を握りつぶす)


自分自身の私室にて・・・妖精騎士モードレッド自身の心に問いかけるように、食事である妊婦から取り出した子宮を自分の手で握りつぶしつつ・・

ジョルニ達7人は自分がこの手で必ず殺すのだと、妖精騎士モードレッドはそう自身の心に誓いを立てたのであった・・。


ベリル「・・・フッ。(気合い入っているじゃないか・・マタニティ・キラー? それでこそ、あんたに面白みを感じるって事さ。)」ほほえむ

ベリル「(せいぜいあいつの『目的』達成のカテとなり続けていればいいさ・・レディ・スピンネル?」ある人物の姿を見て・・


食事にされた妊婦→バーヴァン・シーのような妊婦「ーーーーーーーーーーーー」ピクピクピクッ・・

妖精騎士モードレッド「アグッ・・モグモグモグモグ・・・」淡々と食べ続けている


妖精騎士モードレッドが食事として犠牲となっている1人の妊婦・・。

それは3年前・・モルガンによって石にされたはずのアルトの最愛の妻であるヴァージェ(旧名:バーヴァン・シー)にそっくりな妊婦にあり・・

その妊婦の内臓と血肉・・お腹に宿っていた胎児もろとも、妖精騎士モードレッドの食事として喰われ、その妊婦はそのまま死んでいくのであった・・。
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/02/24(木) 21:58:15.31 ID:9W5KAkfz0
断章(第16節):乗っ取られたストームボーダー
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数日前・・霧の海岸


サッサッサッサァ・・・(砂浜を歩いている1人の紫色の服の青年)

紫色の服の青年「・・・・・・・・。」砂浜の辺りを見渡す

紫色の服の青年「・・ようやく陸地に上がれたというものの・・僕以外、トジテンドの部隊が全滅しかかる状況に陥るとはなぁ?」ある者達を見て・・


浜辺でのたうつ機械兵士達(クダックたち)「・・・ギギギ・・ガガガ・・・」のたうち回ってる

紫色の服の青年→ステイシー「・・・・ハァ・・。」ため息をつく


アルト達とカルデアのマスター達が、ノリッジで『厄災』を祓った直後・・・。

霧の砂浜には、『機界戦隊ゼンカイジャー』の世界の敵である『トジテンド』の実験兵士:ステイシーが、『星の崩落』阻止のためにブリテン異聞帯へと到着し・・

ステイシー率いる『ロスト・フェアリートピア調査部隊』がブリテン異聞帯の海から打ち上がるように上陸しており・・

機械の身体であるクダックたちの身に起こった悪影響により、クダック全員が霧の海岸の浜辺でのたうち回るように動けなくなり・・

ステイシーもまた、彼が持つ一部のツールに不具合が生じたことで困り果てていた・・。


クルクルクル・・ジジジィィ〜・・(ギアトジンガーに不具合が生じる)

ステイシー「・・クソッ!なんなんだこの世界は?まるで僕達トジテンドを拒んでいるようにしか見えないというか・・」

ステイシー「このままじゃ僕はステイシーザーにすらなれないし、この世界の調査どころかトジテンドに帰ることすらままならんぞ?」イライラしている

ステイシーはギアトジンガーの不具合により・・彼の変身体でもある『ステイシーザー』にもなれず、イライラを募らせながら、辺りを見渡していた・・。


ゴソゴソゴソ・・(ポケットをいじるステイシー)

ステイシー「・・・・!?」キラァ〜ン!(ポケットからギアのようなモノを取り出す)

ステイシー「(たしかこれは・・。イジルデから渡された平行世界・・『フェアリートピア』が閉じ込めてあるトジルギアだったな?)」

ステイシー「(これを使い、ワルド怪人の力を使えば・・ある程度の不具合を相殺できるかもしれないな?)・・よし!」タッタッタッ・・(クダックの元へ向かう)


1体のクダック「クギギギィィ〜〜・・・」動けないでいる

ステイシー「ふんっ・・。」ガシャンッ!(クダックを仰向けにさせる)

キランッ、ガチッ!!(クダックにトジルギアをはめ込む)

クダック「!!?。〜〜〜〜〜〜〜〜!!」ジジジィィ〜〜!!(電流が流れながら立ち上がる)



ガキンッ、ガガガガガガァァ〜〜〜!!ガチャンッ!!(歯車のオーラがクダックを包み込み、姿が変わっていく)

クダック→フェアリーワルド「感じるぞ…、フェアリーの世界の力を〜!」ジジジィィ〜〜!!(力が溢れてくる)

ビカァァン、ゴワァァァ〜〜〜ン!!(フェアリーワルドのオーラが空に舞い上がる)


ステイシーはのたうつクダックの1体にフェアリートピアが閉じ込めてあるトジルギアをはめ込み、その影響でフェアリーワルドが誕生し・・

そのオーラは空に上がり、辺りに歯車状にオーラが散っていった・・
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/02/24(木) 23:11:17.99 ID:9W5KAkfz0
キラァァ〜〜ン・・・(ステイシー達の周りにオーラがかかっていく)


クダックたち「ギギギ・・・!?ギギッ、ギギギ!?」正気に戻り、立ち上がる

ステイシー「ふぅ・・、どうにか通常の状態に戻ったようだな?」クルクルクル・・(ギアトジンガーの様子を見ながら・・)

フェアリーワルド「ふふ〜ん!フェアリートジルギアの力によって、ここにいるトジテンド兵達をこの世界に適合させてやったフェアリー!」

ステイシー「あぁ・・。よし、さっそくこの平行世界の調査にあたってここらにトジテンドの調査拠点を立てたいのだが、なにせここらじゃ霧が多すぎる・・。」

ステイシー「どこかに霧が立ちこめてない場所さえあればいいのだが・・・」辺りを見渡しながら・・


クダックA「ギギ、ギギギギ!!」何かを伝えている

ステイシー「どうした?」クダックAに近づく

クダックA「ギギ、ギギギギギギ!!」海岸の先を指さす

ステイシー「なに?向こうの海岸に何かの船が浮かんでいるだと・・。」クダックの話を聞く

ステイシー「・・・・・・」海岸の先を見ている

クダックの報告を聞き、そのクダックが指した場所をステイシーがよく見渡していると・・向こう岸に大きな船の形をした物体が浮かんでいるところを発見する


ステイシー「ふん・・確かにあの海岸の先に何かが浮かんでいるのがわかるよ・・。」

フェアリーワルド「ホウホウ?霧でよく見えないが、おいらにもあの大きな船の形が見えたフェアリー!」

クダック「ギギッ、ギギギギィ?」どうしますかと聞いている

ステイシー「あぁ・・。ここにいたとしても、この世界は幾多の世界を閉じた『トジテンド』でさえも力を十分に発揮できなくなる事態が起きているからな。また海の方へ逆戻りになるかもしれんが・・」

ステイシー「僕達は今よりあの未確認の巨船物体に向かい、場合によってはあそこを僕達『トジテンド』の調査拠点にする予定やもしれない・・。」

ステイシー「フェアリーワルド。お前は僕達にとって、この平行世界を調査するのに重要な役割を持っている。お前には有事以外の戦闘行為を禁じ手貰う・・」

ステイシー「お前は後方から僕達をサポートし、この平行世界から出るまでその力を僕達の為だけに使っていくようにな?」

フェアリーワルド「ハハッ、了解したフェアリー!!」ビシッ!


ガシャ、ガシャンガシャンガシャンガシャン!(折りたたみ式のボードを取り出し、海辺に浮かべる)

ゴトンッ、ブルルゥゥ〜〜ン!!(ボートが海岸に向けて進んで行く)


ステイシー自身が取り出した折りたたみ式の鉄ボードにフェアリーワルドとクダックたちを乗せ、そのまま海岸沖に浮かんである巨船のような物体に近づいていった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オープニングポイント:ストームボーダーの前


ブルルルゥゥ〜ン・・・(ストームボーダーの前に止まるボート)

フェアリーワルド「着いたでフェアリー。」

ステイシー「これがあの巨船物体の正体かぁ・・随分とデカいなぁ?」ストームボーダーを見てて・・

フェアリーワルド「ステイシー様、これからどうするつもりで?」質問する

ステイシー「無論・・・この船は今の僕らの拠点にピッタリそうだ・・。この船を奪うぞ!」ガシャッ!(ギアトジンガーを構える)

クダック達「ギギギィィー!!」戦闘態勢に入る


ボートでストームボーダーに近づいたステイシー達は、そこを自分達の調査拠点とする為に、ストームボーダーをハイジャックしようと行動を開始したのであった。
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/02/24(木) 23:57:45.35 ID:9W5KAkfz0
ステイシー「(まぁ、この巨大な船だからな?おそらくはセキュリティ対策をしていると思うが・・)」ストームボーダーの周りを確認しながら・・

ステイシー「まずは中にいる敵の動きを封じることから始めようか・・。」チャリンッ!(21番のダークセンタイギアを取り出す)


ガチャッ、チャリン・・ガシャン!!(21番のダークセンタイギアをセットする)

ステイシー「ーーーーーー」クルクルクルクル〜・・・(ギアトジンガーのハンドルを回る)

音声『21・バァーン・・・!』


ステイシー「フンッ!」バァーン!!(ストームボーダーの甲板上に向かってギアのオーラを放つ)

キィィ〜ン、バァーン!!(ギアのオーラからメガレンジャーが現れる)

音声『メガレンジャー!』ドゴォ〜ン、シュタッ!(ポーズを取るメガレンジャーの5人)


ガシャンッ、クルクルクルクル・・(36番のダークセンタイギアをセットしてハンドルを回す)

ステイシー「・・・・」バァーン!!(ストームボーダーの甲板上に向かってギアのオーラを放つ)

キィィ〜ン、バァーン!!(ギアのオーラからゴーバスターズが現れる)

音声『ゴーバスターズ!』ドゴォ〜ン、シュタッ!(ポーズを取るゴーバスターズの3人)


メガレンジャーの5人、ゴーバスターズの3人「・・・・・・」下にいるステイシー達を見てる

下にいるステイシー「やれ。この船の電子系統をハッキングするんだ。」

メガレンジャーの5人、ゴーバスターズの3人「・・・・・・」コクリッ・・(頷く)

タタタタァァ〜〜!(それぞれの行動に移る偽物の戦隊ヒーロー達)


ステイシー「・・・行くぞオマエら。」クダックに命令する

クダックたち「ギギッ!!」ガシャガシャ・・(鈎縄を用意する)

ヒュンヒュンヒュン・・、ガキガキガキィィン!!(鈎部分を甲板に引っかける)


ギィーギィーギィーギィー・・(縄を使ってのぼっていくステイシー達)

ステイシー達は鈎縄を使い、甲板の方からストームボーダーへ侵入していき・・


メガレンジャーの5人「・・・・・・」ビビビビ〜〜!!(武器から怪光線を発射する)

ゴーバスターズの3人「・・・・・・」ビビビィィ〜〜・・(腕から電子状のエネルギーを送る)


同じくステイシーの命令通りに動く偽物の戦隊ヒーロー達は、各戦隊の力を利用し・・ストームボーダーの電子機器にアクセス・ハッキングを仕掛けていた。
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/02/26(土) 09:47:28.04 ID:DFo28Aek0
ストームボーダー:司令部


ジジジジジィィ〜〜、パァァァ!(周りが明るくなる)


ゴルドルフ「んなぁ!?急に船内が明るくなったぞ!?」動揺してる

ホームズ「うむ・・これはどういう事なんだキャプテン?発電装置が急に再稼働できたにしては不自然に見えるのだが・・」

ネモ「わからない・・・これに僕の中にも何か違和感が・・・・ツゥゥ!?」ズキズキズキ!!(頭を抱える)

ホームズ「!?。どうしたんだキャプテン!?」頭を抱えるネモを見て・・


ネモ・マリーン「うわぁぁ〜〜!!痛い痛い、とっても頭が痛いよぉ〜〜!!」頭を抱えている

ネモ・マリーンズ「〜〜〜〜〜〜〜!!」全員、頭を抱えている

ゴルドルフ「イイ・・いったいどうなっているんだねコレは!?ストーム・ボーダーのクルーが集団で頭痛を起こしているのか!?」顔が青ざめている

ネモ「イヤ・・・マリーンズの頭痛は僕の分割思考による意識共有が原因だ・・。この頭痛・・・原因は不明だが・・これだけはわかる・・。」頭を抱えながら・・

ネモ「・・・この船はいま・・・何者かにハッキングされている・・・。」

ホームズ「なに!?」驚く

ゴルドルフ「ハハ、ハッキングだと!?あらゆる電子器具が原因不明の不具合を起こすこの異聞帯にそのようなハッキングを仕掛けるヤツがいるはずなど・・・・」

ムニエル「うわぁぁぁ〜〜〜!?」悲鳴を上げる

ゴルドルフ、ホームズ「!?」悲鳴がしたところに目を向く


タッタッタッタッ・・・(ゆっくりと歩いてきてる人物が2人・・)

ムニエル「あぁぁ・・ぁぁぁぁぁ・・・・」両手を挙げている

ステイシー「・・・・・・・」ギアトジンガーをムニエルに向けている

フェアリーワルド「フェェ〜フェフェフェフェフェ!!」ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ!(歩いてくる)

クダックたち「ーーーーーーーーー」ダッダッダッダッ!!(侵入してくる)

ステイシーはギアダリンガーで銃を向けるようにムニエルを脅しつつ司令部へ入り、クダックたちもまた司令部へ入ってきた。


ムニエル「しょ、所長〜!!こいつら何者なんですかぁ〜〜!?」ガタガタブルブル・・(怯えている)

ホームズ「・・・・(彼らは一体、何者なんだね・・?)」観察している

ゴルドルフ「な、なんだねキミ達は!?どこから入ってきたんだ!?」怯えつつ語りかける

ステイシー「ふん。名乗るつもりはないが、これだけは言わせて貰う・・。」ガシャッ!(ギアトジンガーを真上に掲げる)


バァーン!!(銃弾を上に撃つ)

ステイシー「この船はたった今より・・我ら『トジテンド』の支配下に置かれたと言うわけだ。」ドヤッ!(どや顔で言う)

シュタシュタシュタッ!(偽の戦隊ヒーローが並び立つ)


ネモ・マリーンズ、ネモ「・・・・・・・」ギラァァン・・(目が真っ赤に光る)

ゴルドルフ、ムニエル、ホームズ「・・・・・・・・」苦い顔をする


ステイシーが所持するダークセンタイギアによる偽の戦隊ヒーローの力により、ストーム・ボーダー及びネモ達が占領・支配下に置かれてしまい・・

ゴルドルフ達もまた、自身達も知らない未知なる敵の前になすすべ無く立ち尽くす他がなかった・・。
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/02/26(土) 11:05:37.26 ID:DFo28Aek0
それから数時間後・・・(夜中)


クダックA「ギギッ、ギギギギギ!」機械の鳥を持ち運びながら来る

ステイシー「なんだ、その変な鳥の人形は?」機械の鳥を見つめながら・・

ムニエル「そ、それはダ・ヴィンチのティフォーネ君と言って、調査に向かっているこちらの仲間の使い魔なんだ。度々この妖精國の調査報告をこちらに伝えるために飛んできているんだ・・。」オドオドしている

ステイシー「成る程・・お前たちの仲間の者ってワケだな?(トジテンドにいるゲゲのようなモノかぁ・・。)」

ステイシー「その使い魔(ティフォーネ)はどっかに入れておけ。こっちの返答文を送るのに役に立つからな?丁寧に扱えよ。」クダックに命令する

ステイシー「そこのマリーン、この使い魔が休まる場所を知ってるなら教えてやれ。」ネモ・マリーンに命令する

操られたネモ・マリーン「・・・・・・・」カジッ。(ティフォーネを連れて行く)

クダックA「ギギギッ。」手紙を渡す


ステイシー「・・ふむふむ・・・。これはお前たちの仲間であるダ・ヴィンチって奴からの報告書みたいだな?」渡された手紙を見てる

ホームズ「いかにも・・これは我らの仲間であるダ・ヴィンチが書いた報告書と言ってもいい。こちらがこの場所にいたまま、この妖精國を知り得るための大事な手紙と言ってもいい・・。」

ホームズ「だがいまのストーム・ボーダーの状況などは彼らはまだ知らないと言ってもいい。妖精國内にいる彼らにこちらの危機を知らせる方法など、無に等しいと言ってもいいからな・・。」ぐぐぐぅぅ・・(縄で縛られている)

ゴルドルフ「くぅ・・・・」ぐぐぐぅぅ・・。(縄で縛られている)

ゴルドルフ・ムニエル・ホームズの3人はステイシー達によって人質として囚われてしまい・・彼ら3人とも縄に縛られた状態でステイシー達と行動されていた・・。


ステイシー「・・・ふん。なかなか面白いことが書いているじゃないか?・・・氏族の長に・・・厄災・・・謎の妖精馬レッドラ・ビット・・・」

ステイシー「・・・お前も見てみるかゴルドルフ?カルデアの司令官ならば、このような報告書に目を通すのが仕事なんだろ?」

ゴルドルフ「つぅ・・確かに私はカルデアの司令官である以上、部下の報告書を見て知るのは当然の行いだと言ってもいいが・・・。」

ステイシー「ならば・・その報告書を見つつ、僕にキミ達が知っているこの平行世界がどのような世界なのかを教えてくれないかな?」ゴルドルフに問いかける

ゴルドルフ「クゥ・・だ、誰がお前なんかに我らカルデアの大事な情報を共有させろなど・・私をどっかの国の売国奴に仕立て上げるつもりなのか貴様はぁ〜!?」怒りを見せる

ステイシー「そう・・言わないというのなら仕方が無い。」ガシャッ!!(銃口をゴルドルフに向ける)

ゴルドルフ「ヒィィ〜〜!?」青ざめる


ムニエル「所長!!いま囚われの身であるボクらにとって、これは完全にこちらの不利な状況である事はご存じでしょう!?」焦ってる

ホームズ「えぇ・・。背に腹はかえられませんが・・ここは彼らの言う通りにした方が我らのみのためになるかと・・。」

ゴルドルフ「うぅぅ・・・たしかにその通りだな・・」意気消沈してる

ゴルドルフ「(・・あの『トジテンド』かという連中の目的は妖精國ブリテンの情報だ。重要な部分だけをごまかしておけばなんとかなるだろう・・。)」


ゴルドルフ「・・わ、わかった。キミ達にこちらが知り得る情報を提供する代わりに我らの身の安全を保証するのであれば、話してやってもいいのだが?」

ステイシー「あぁ。ならさっさと話して貰おうか?こっちはこっちで時間が無いのだからな?」

ゴルドルフ「まぁそうカッカしなくても私が君らに読み聞かせるから静かにしているようにな?」場を落ち着かせようとする

ステイシー「・・・・・チィ・・。」ノシッ・・(イスに座る)

クダックたち「ギギギ・・・。」ゴルドルフの元へ集まる


ゴルドルフ「・・さて、これまでの妖精國ブリテンは〜。」ある話を語り出す

ゴルドルフはステイシー達やホームズ達の前でお話を語るナレーターのように、カルデアのマスター達が経験したであろうこれまでの妖精國ブリテンの話を語るのであった・・。
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/02/26(土) 22:45:29.57 ID:DFo28Aek0
回想シーン:ゴルドルフによる話

シーン1:霧の海岸



ゴルドルフ「あらゆる電子機器の稼働を妨害する、驚異の第6異聞帯・妖精國ブリテン。」

ゴルドルフ「カルデア所属・特務捜査術士でありマスターである『藤丸立香』、その専属サーヴァントである『マシュ・キリエライト』、技術顧問レオナルド・ダ・ヴィンチ、スッ・・・と現れたサーヴァント・トリスタン。」

ゴルドルフ「因みにサーヴァントというのは我らカルデアの職員のコードネームであって・・」

ステイシー「知ってるさ・・お前たちのことなど、既にこちらで把握はしてあるさ。サーヴァント・・・お前たち『FGOトピア』の人間達が得意とする英霊を実体化させた霊的存在なんだろう?」

ゴルドルフ「!?。なぜお前たちがサーヴァントのことを知っているんだ!?それに『FGOトピア』ってなんだね!?」

ステイシー「・・いや、その事はこっちだけの話だ。続けろ・・その4人がどうしたって?」

ゴルドルフ「????」疑問に思う


ゴルドルフ「・・・そのマスターとサーヴァントの4名はブリテンに上陸するも、」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シーン2:名無しの森〜コーンウォールの村〜妖精國南部


ゴルドルフ「『妖精領域:名なしの森』・・・・入ったが最後、徐々に自らの名前と記憶を失う異界の常識に散り散りになってしまった。」

ゴルドルフ「藤丸立香はコーンウォールの村で目を覚まし、後に我らカルデアの協力者となる現地の妖精、アルトリア・キャスターと接触。サーヴァント・トリスタンの活躍もあり、『名なしの森』から脱出。」

ゴルドルフ「新たに妖精王オベロンという現地での協力者も得て、藤丸立香は本格的に調査を開始。」

ゴルドルフ「早々に技術顧問のレオナルド・ダ・ヴィンチと合流を果たした藤丸立香は、マシュ・キリエライトとの合流を最優先にしつつ、妖精國の様々な情報を入手した。」

ステイシー「ふ〜ん・・。(アルトリア・・まさかあのアーサー王の女体化した英霊と同じ存在なのか?)」


ゴルドルフ「妖精國を2000年に亘り支配する女王、お前たちが言う『ロスト・フェアリートピア』の王と言える存在、モルガン。」

ゴルドルフ「6つの氏族に分かれた妖精たち。妖精たちに管理されて生活している人類。」

ゴルドルフ「モースと呼ばれる妖精の天敵。汎人類史の英霊の名を妖精騎士。」

ゴルドルフ「100年ごとに起きる『厄災』。1000年ごとに起きる『大厄災』。」

ゴルドルフ「今から3年前に妖精國を混乱させた汎人類史とは別の世界から来たと言われる異界の降臨者『三澤亮太』。」

ゴルドルフ「彗星の如く現れ、汎人類史の英霊である『アグラヴェイン』の名を持つ妖精騎士、妖精騎士アグラヴェイン。」

ゴルドルフ「その彼女が結成させたという異端の亜鈴を持つ9人の妖精たちの軍団、『異端の妖精達(イレギュラーズ)』。」

ゴルドルフ「そして・・・モルガンを倒すと言われる10人の『予言の子』たち。6つの氏族の長たちが管理する『鐘撞き堂』で鐘を鳴らす巡礼の旅。」


ゴルドルフ「これを無事にこなした時、本物の『予言の子』はモルガンを倒し、真の王となる・・・そんな話を聞かされて藤丸立香が黙っている筈もない。」

ゴルドルフ「ヤツは身勝手にも私の指示も待たずアルトリア・キャスターに協力を提案。打倒モルガンと言う共通の目的のため、『予言の子』を全面的にバックアップする事になった。」

ステイシー「成るほどな・・。それで、そのあと彼らはどんな風に巡礼の旅をしているとでも?」

ゴルドルフ「いや、正確には巡礼の旅をする予定と言っても過言はないのだが・・・。話を続けるとしよう。」
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/02/26(土) 23:59:02.17 ID:DFo28Aek0
シーン3:ソールズベリー〜ノリッジ


ゴルドルフ「ソールズベリーにて『風の氏族』の長であり、イレギュラーズのメンバーである『蒼毒のブルーナ』との対話。そこで語られた人間牧場でのピンク色の『絶唱の予言の子』の存在の判明。」

ゴルドルフ「グロスターで行なわれた『妖精騎士モードレッド』とのオークション対決。異星の神の使徒、サーヴァント・村正の救出。」

ゴルドルフ「『翅の氏族』の長、『二代目妖精騎士トリスタン』との対話。またもや新衣装のコヤンスカヤとの接触。」

ゴルドルフ「現地の新たな協力者・・とも言うのかもわからない、謎の妖精馬レッドラ・ビット。」


ゴルドルフ「涙の河のドラケイ、などの幾多の冒険を得て、ノリッジに到着した藤丸立香が見たものは、なんと」

ゴルドルフ「『蘇りの予言の子』として呼ばれ、『土の氏族』の長であり、イレギュラーズのメンバーである『宝石鎧のダルダン』と対峙する異界の降臨者『三澤亮太』と彼が率いる『境界なき勇士団』の仲間たちであった。」

ゴルドルフ「しかもその『三澤亮太』という人間はシェフィールドの新領主『アルト・オルラント』と改名しており、『境界なき勇士団』の中には汎人類史の英霊であるはずの『カイニス』までいるというのだから、私も驚かずにはいられなかった。」

ゴルドルフ「ううーむ、このくだりがどれほど読み込んでも分からん・・・!なぜギリシャの英霊で汎人類史の英霊であるカイニスがこの妖精國で何事もなくこの妖精國に過ごしていたというのか・・。」


ゴルドルフ「それに『境界なき勇士団』には3年前に妖精騎士として君臨していた先代の妖精騎士2人と、その2人といまだに囚われの身である『先代の妖精騎士トリスタン』こと『ヴァージェ』とアルトの間にもうけた7人の兄妹たち。」

ゴルドルフ「前の『風の氏族』の長の元従者である『コーラル』、謎の『翅の氏族』ハベトロット、前のシェイールドの領主であった『ボガード』に外の世界から流れてきた『ロブとワグ』という妖精2人と・・」

ゴルドルフ「アルト・オルラントが率いる『境界なき勇士団』は北部にあるシェフィールドでイレギュラーズと戦い、人助け・・いや、妖精助けをしていたのだが・・」

ゴルドルフ「妖精助けの際に共にいたマシュ・キリエライトが、イレギュラーズに囚われたという衝撃の事実が明かされたと言うのだから、我らもまた驚愕をせざる負えなかった・・」

ゴルドルフ「ともあれキリエライトの身の安全はイレギュラーズの誰かが握っているとだと判断し、藤丸立香はアルト達『境界なき勇士団』とは囚われ妻である『ヴァージェ』とキリエライト救出と打倒モルガンと言う共通の目的のため、彼らとの同盟を組み、互いに協力し合う関係となったのであった。」


ゴルドルフ「そのほか、ノリッジに潜伏していたクリプターの一員、ペペロンチーノとも接触。色々あって、ついに『厄災』がノリッジで発生した。」

ゴルドルフ「我らカルデアと『境界なき勇士団』・・さらに妖精國ブリテンで偽の『予言の子』として活動していた、平行世界から来たと言われる2人の人物、」

ゴルドルフ「『巨人の予言の子』のウルトラマンZとそのパートナーであるナツカワ・ハルキと『海賊の予言の子』のゾックス・ゴールドツイカー達との協力・・」

ステイシー「!?。ゾックスだと・・・おい、ちょっと待て!!」ガタンッ!(席から立ち上がる)


ガシッ!(ゴルドルフの胸ぐらを掴む)

ゴルドルフ「なな、なんだい!?私、何かマズいことでも言ったのか!?」ガタガタガタ・・(動揺している)
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/02/27(日) 23:01:17.16 ID:MyP061Y40
ステイシー「お前、なぜ僕たちの敵である海賊を・・・『ツーカイザー』というヤツの事を知っているんだ?」ゴルドルフの胸ぐらを掴みながら・・

ゴルドルフ「そ、そんなこと・・私もいま届いた報告書で知ったことなんだ。ツーカイザーってヤツは私は知らん!」胸ぐらを掴まれる

ステイシー「・・・・本当に知らないのだな?あの海賊達の事を・・・」

ゴルドルフ「あぁそうとも!!そんなヤツのことは、報告書にそう書いたダ・ヴィンチに聞くんだな・・。」オドオドしてる

ステイシー「・・・・チィ。」ガサッ!(胸ぐらを離す)


ステイシー「(まさか僕たちより先にツーカイザーがこの世界に来ていたとはな・・。奴らも同じく『星の崩壊』を食い止めに来たと言うのか?)」

ステイシー「(だとすれば、この世界にアイツらもきているのでは・・?いや、いまアイツらに関わったとしても邪魔になるだけだからな・・。)」

ステイシー「・・・・話を続けろ。それでその別の平行世界から来た2人と協力して、その後どうなったかを教えろ。」

ゴルドルフ「は、はい・・。」冷や汗を搔きながら・・

ホームズ「・・・・・・。」ステイシーの表情を見てて・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シーン5:ノリッジの港方面


ゴルドルフ「その者達との協力もあり、『予言の子』は『厄災』とやらを無事、撃退する事に成功。成功したのだが・・」

ゴルドルフ「モルガンが放った『水鏡』が藤丸立香達に襲いかかるも、ウルトラマンZの捨て身の光線とアドニスの機転によって『水鏡』を退けたのだが・・」

ゴルドルフ「敵か味方も分からない『召喚銃の予言の子』に妖精國との境界と歪みの岬をモルガンによって封鎖され、我らを含む平行世界のヒーロー達は妖精國ブリテンから出られなくなってしまったとか・・。」

ゴルドルフ「まぁしかし、彼ら(平行世界のヒーロー)の事はアルト達がなんとかすると言ってたのだが、それよりも・・」

ゴルドルフ「我らの今回の最終目的である“異星の神への対抗手段”であるロンゴミニアドを持つモルガンから、直々に招待が来てしまったのが気になるところだ。」

ゴルドルフ「汎人類史におけるアーサー王の居城、キャメロット。妖精國ブリテンにおいては悪の城、キャメロット。」

ゴルドルフ「藤丸立香、ダ・ヴィンチ、アルトリア、トリスタン、村正、バーゲスト、カイニス、ジョルニ、ルージュ、セツノ、ガイル、ハベトロットと・・」

ゴルドルフ「総勢12名はモルガンの招待に応じ、明朝、キャメロットに向けて出立する事になったのである!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ゴルドルフ「以上が、我らカルデアが知り得る妖精國ブリテンの情報だ。少しは役に立てると思うのだが?」

ステイシー「あぁ。確かに少しは役に立てる情報と言ってもいいかな?」話を理解する

ムニエル「(ちょ、ちょっと・・僕たちが知ってる妖精國ブリテンの事を丸々話しちゃってるじゃないか、所長のヤツ!?)」青ざめている

ホームズ「・・・・・・。」険しい顔をしてる


ステイシー「つまりキミ達もまた、君達が住むこの平行世界で起きる『星の終わり』を阻止し、キミ達の世界を救う為にこの妖精國に来たってワケだな?」

ホームズ「そうだ。我々はこのブリテン異聞帯である妖精國を攻略し、『星の終わり』を食い止め、汎人類史を取り戻す為にこの世界に来たとは事実だ。」

ホームズ「しかしキミ達は何を目的に我々を人質とし、何を目的にこのブリテン異聞帯に来たのか?そもそもキミ達はいったい何者なのだ?」

ホームズ「我々が知る汎人類史の者でもなく、『トジテンド』とかいう国家の者である事以外・・キミ達の存在を証明できるモノが何一つ存在しない・・。」

ホームズ「可能性があるとすれば・・キミ達は降臨者(フォーリナー)のクラスを持つ平行世界の存在と言った所かな?」

ステイシー「そうだ。僕たちはお前たち『FGOトピア』の住人とは違う、『キカイトピア』のトジテンドから来た尖兵と言ったところかな?」

ホームズ「(やはりそうか。彼らは別の平行世界から来た存在・・我らが知る平行世界とは次元が違う世界から来た降臨者(フォーリナー)ってところだな?)」
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/02/28(月) 21:32:36.39 ID:C2tOa7c20
ステイシー「僕たちはお前たちと同じ、僕たちの世界に害をなすであろう“『星の終わり』による平行世界の崩落”調査し、それを阻止する事が僕たちの目的だ。」

ステイシー「だが僕ら『トジテンド』はキミ達とは違い、あくまで僕たちの世界である『キカイトピア』のみを救うだけで、他の平行世界などの救済など知った事でもない。」

ステイシー「むしろ『星の終わり』を阻止が完了次第、例によってはこの世界とお前たちが言う汎人類史とかいう世界を征服すると言ったほうがいいかな?」

ゴルドルフ、ホームズ、ムニエル「!!?」驚愕する

ムニエル「お、お前たち・・自分の世界は救っておいて、他の世界はお前たちの世界の侵略の対象でしか見ていないと言うのか!?」

ステイシー「そうだ・・・それが僕たち『トジテンド』のやり方ってモノさ。」

ステイシー「このストーム・ボーダーを乗っ取ったのも、僕たちがソレを阻止・・及び調査をするにあたり、僕らの調査拠点に最適だと判断したまでだ。」

ステイシー「このストーム・ボーダーはいまや僕たちが主導権を持っているにひとしく、人質のキミ達は、いま妖精國ブリテン本土にいるカルデアのマスターとか言うヤツの交渉材料として生かしている他はないと言ってもいい。」

ゴルドルフ「!!?(なんてこった・・。わたし、あの別の世界から来た侵略者の片棒を担がされたと言うのか!?こりゃあダ・ヴィンチに大目玉を喰らうことになるぞ・・)」顔が青ざめている


ホームズ「キミ達のその目的の為にストーム・ボーダーを乗っ取り、我々を人質にするのはキミ達に勝手と言う事は私も身に染みて分かったさ・・。」

ホームズ「しかしそんなことをしたとして、ストーム・ボーダーがキミ達に占領されたとマスター達に知られれば、彼らもまた黙っている筈がない。」

ホームズ「あちらにはキミ達の敵と称するツーカイザーの他に、アルト・オルラントやメリュジーヌ、ウルトラマンZと・・とても強力な助っ人がこちら側に味方しているからね。」

ゴルドルフ「・・そ、そうだな!!こちらにはまだ妖精國本土にいるダ・ヴィンチや藤丸立香がついている!お前たち『トジテンド』に我らが囚われていると知られれば、我らを救いにあっちから救援に訪れる!」

ゴルドルフ「それに先ほどこちらに来たティフォーネという機械の鳥は技術顧問のレオナルド・ダ・ヴィンチの使い魔だ。彼に何かあったとなれば、ストーム・ボーダーが乗っ取られたことなどすぐに知られるからな!!」自慢げに言う

ムニエル「・・・・(都合を良いように言いやがって・・。)」

ステイシー「確かにキミ達の言うように、このままだと向こうの奴らに僕たちの存在を知られるのも時間の問題かもしれない・・故に僕らはそのダ・ヴィンチや藤丸立香とかいう奴らに悟られぬように行動する必要があるのは確かだな?」


カキカキカキ・・シュルルッ。(ネモが返答文を書き終え、それをティフォーネに巻き付ける)

ステイシー「まぁ、僕の持つ力によって、僕の言うがままとなったこの船員達にかかれば、多少はこちらの状況は異常が無い事で済ませられるからな。」

ホームズ「つぅぅ・・・。」悔しい顔をする

ステイシー「お前たちはこの世界を調査するのに必要な人質だ。拘束する以外に酷い事はしないさ。」

ゴルドルフ「くぅぅ・・情報を提供してやったんだからな?身の保証はさせる約束は守るんだろうな?」

ステイシー「あぁ・・。僕は他のトジテンドのアイツらより賢いからな。そう約束は破らないさ。」


ステイシー「キャプテン、進路を北へ進行しろ。妖精國ブリテンを外側から調べつつ、本土にいる連中に悟られぬよう上陸できる場所を探すんだ!」

操られたネモ「・・・御意。」タッタッタッ・・(操舵を動かす)


ホームズ「しかし驚きだな・・。このストーム・ボーダーはこの世界の特性によりあらゆる電子機器が動かせなかったはずなのに、キミ達が来た途端に動かせるようになるとはな?」

フェアリーワルド「それはオイラに宿るフェアリートピアの力によって、この船をオイラの意のままに動かせるようにしているからな!」

フェアリーワルド「妖精の国であるこの世界でなら、オイラの力も格段に力が上がってきているフェアリーね!」

ホームズ「・・・・・・」黙り込む


ホームズ「(ウルトラマンにツーカイザー・・それにトジテンドという、我々の世界には更に別次元が違う世界から来た存在・・。)」

ホームズ「(彼らが敵なのか味方なのか・・その人物に会ってみないとわからない以上、彼らを我々の驚異と呼ぶ『降臨者(フォーリナー)』と決めつけることはとても難しいかもしれないな・・。)」

ホームズ「(少なくても今ここにいるトジテンドという奴らは、我らにとっての敵といった方が良いが・・今の我らは、奴らに対抗できる力は無い・・。)」

ホームズ「(女王モルガンの謁見が平和的に終わり、ロンゴミニアドの情報を提供して貰ってこちらに帰還してくる事があれば、トジテンドに対して、こちらの反撃が可能となると思われる。)」

ホームズ「(しかし平和的に終わらなければ、カルデアが『予言の子』にする以上、戦争は避けられないかもしれない。)」

ホームズ「(妖精國の総軍事力は把握済みだ。アルトリアが『巡礼』を終え、マシュとヴァージェを救い出し、反女王勢力をまとめあげれば、キャメロットの戦いは1日で決着がつくと思われる。)」

ホームズ「(その際に反女王勢力にトジテンドが加わるとなれば、こちらの反撃のチャンスが窺えると言っても良いが・・・)」

ホームズ「(ダ・ヴィンチ、それにマスター(藤丸立香)・・どうか今の我らの危機に、いち早く気が付いて欲しいところだな・・。)」


カルデアのサーヴァントであるホームズは、探偵である自身の能力を駆使し、ステイシーやクダックなどのトジテンドの様子を観察しつつ・・

妖精國本土にいるダ・ヴィンチちゃんやカルデアのマスターにストーム・ボーダーの危機がいち早く知れ渡り、いずれ救出に来てくれることを心からそう信じて待つ続けるのであった・・。
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/02/28(月) 22:33:10.19 ID:C2tOa7c20
>>3
登場人物(カルデア面々とアルトリア達)その2


〔千子村正〕
・異星の神の使徒であるクラス:アルターエゴのサーヴァント。
・原作と同じようにモルガンを村正1人で倒そうとキャメロットに押し入っていくが、原作と違って二代目妖精騎士ランスロットと妖精騎士アグラヴェインに完膚なきまでに叩きのめされている。
・その後、原作と同じように大穴から数日かけて脱出し、弱っているところをウィンキー達に捕まり、オークションに出され、アルトリア達に救出される。
・そして利害と目的の一致からモルガン打倒までアルトリア達と手を組むこととなり、アルトリア達を色々とサポートしていっている。
・どういうわけなのか、アルトリアにラッキースケベをさせられる程の謎の幸運を今作は持っている。


〔ゴルドルフ・ムジーク〕
・カルデアの新所長であり、カルデあの中では苦労人の立場。
・原作と同じようにムニエルとホームズ、ネモ達と共にストーム・ボーダーで留守番をしていたが、トジテンドの実験兵士:ステイシー率いる『ロスト・フェアリートピア調査部隊』らの人質にされてしまう。
・人質にされている間、彼を通し、ステイシーに妖精國と『FGOトピア』の知識を言わせられる立場としてステイシーに情報を提供されている日々を送っている。


〔ムニエル〕
・カルデアの職員。ゴルドルフと同じようにステイシー達の人質にされている。


〔シャーロック・ホームズ〕
・カルデアの参謀であり、藤丸立香のサーヴァント。
・原作と同じようにゴルドルフ達と共にストーム・ボーダーで留守番をしていたが、トジテンドのステイシー達によって人質にされる。
・人質の身であるが、探偵である自身の能力と推理からステイシー達の目的と様子を観察し、自身らの逆転の機会をうかがっている。
・カルデアの中で唯一、ステイシーや他の世界から来たキャラクター達の事を“『FGOの世界』から更に次元が違う世界から来た訪問者(フォーリナー)”として、彼らの事をカルデアの敵なのか味方なのかを疑いしつつ、彼らの事を考察している。


〔ネモ&ネモシリーズ〕
・カルデアのメンバーであり、ストーム・ボーダーのキャプテンおよびクルーを務めているサーヴァント。
・原作と同じく、ブリテン異聞世界の性質による拒絶により、ストーム・ボーダーが動かせずにゴルドルフ達と共に留守番をしていたが・・
・『キカイトピア』のトジテンドから来たステイシーが召喚した偽のスーパー戦隊達の能力によってストーム・ボーダーをハッキングされてしまい、自身やネモ・シリーズ共々ステイシーの操り人形にされてしまう。
・基本、ダ・ヴィンチちゃん達に“自身らは正常に留守番を続けている”という偽りの返答文を送っている他、ステイシーの思うがままに操られ、思考がままなっていない状況下にある。
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/02/28(月) 23:45:14.02 ID:C2tOa7c20
第16節:アルト、ロンディニウムへ行く
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『ノリッジの厄災』を祓った翌日・・


ゾックス「ハルキを雇ってた土の妖精であるユーミル達から予言の子の歌を聞いた。それも正しいエインセルの予言の歌だと言っていたのだが・・」
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エインセルの予言(歌:ユーミルとエイリン)


『これより語るは一つの未来。妖精國と成り果てた、その行く末』

『罪なき者はお帰りを。ここは底なし、女王の城。』

『つもる、つもる、雨のように、灰のように。消える、消える、雪のように、嘘のように。』

『ぼくらの望みは棚の上。今も女王の手のひらのなか。』

『でも、それもあと少しの辛抱だ。二千年を超えた朝、救いの子が現れる』

『妖精(ぼくら)と人間(かれら)を結びつけ、世界を救う救世の子』

『はじめは小さな光でも、誰の目に見えなくても、光を目指す蛾のように』

『鉄の街、煤の海。災いを退けた時、巡礼は迎えられる』

『『選定の杖に導かれ、異邦の旅人に見守られ、救いの子は玉座に届く。』

『玉座につくのは真の王。血染めの冠おひとつどうぞ』

『ならせ、ならせ、雷のように、火のように。六つの鐘を鳴らして示せ。真の王の道を作れ』

『あかい災いが追いつく前に、くろい災いが食いつく前に。』

『仕事はちょっとなまけるけども、ぼくらは自由な妖精の裔。』

『望みはずっと欠けたまま、きらめく明日がほしいのさ。』


ゾックス「このエインセルの正しい予言の歌の中に、“ノリッジが滅びる”という予言はなかった。あんたは『ノリッジが滅びるのは仕方が無い事だ』とそう言ってたな?」

ゾックス「あんたはその事実を知っていながら、俺達にまだ言ってないエインセルの正しい予言の子の歌の部分を隠しているのはどういう事だと思うがな?」疑い深く言う
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ノリッジ:伯爵邸の一室


カタンッ!(オベロンの前にカツ丼を置く刑事姿のフリントとゾックス)

フリント「正直に言いなさい・・。ここにカツ丼があるからね?」

オベロン「・・・・・・・・」平常心を保とうとしている

ゾックス「さっさと吐け!お前、エインセルの予言の歌に何を隠しているというのだ!?」バンッ!!(机を叩く)

オベロン「・・・・・・・・」黙り込んでいる


アルト達「・・・・・・」その光景をただ見ている

【何してるのみんな?】←
【(朝起きたら、刑事ドラマがやっていた・・)】

アルト「あぁー実はなぁ・・俺がヒール(改良)で治療していたハルキの仕事仲間のユーミル達からエインセルの正しい予言を聞かされていたんだけど、ゾックスやダ・ヴィンチちゃんがその事で違和感を感じていて・・」

アルト「それを聞き出すためにオベロンから話を聞こうとしたら・・いつの間にか、このような刑事ドラマ風に話を聞き出すようになってしまってねぇ・・。」

ハベトロット「まぁ〜なにかと面白そうだったから、みんな揃ってこの刑事ドラマっていう展開を鑑賞していたってワケさ!」嬉しそうにしている


コーラル「・・・汎人類史やアルトさん達のような別世界にはこのような展開が小説などに物語として語られているなんて・・とても不思議なモノですね?」

ボガード「あぁ、私もいまだに疑問に残る部分があるからな?なぜ罪人の取り調べに食い物を食わせる必要があるというのか・・まるで見当がつかん。」

ハルキ「まぁ・・俺達が知る人間の文化と妖精國に住んでいる人間の文化には違うところがいっぱいありますからね。」


アルト達は、ゾックスやダ・ヴィンチちゃん達がオベロンからエインセルの正しい予言の細かい部分を聞き出すために、敢えて刑事ドラマ風にオベロンを尋問している光景を目にしつつ・・

後から起きたカルデアのマスターはそれに困惑しつつ、オベロンとゾックスとダ・ヴィンチちゃんとフリントによる刑事ドラマ風の展開をみんなで見ていたのであった・・
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/01(火) 21:46:15.02 ID:R8zfJDZq0
オベロン「・・あぁ〜わかったよ。その辺、ちゃんと正直に話すさ。」スゥゥ〜・・(カツ丼を横に移動させる)

セツノ「オベロン・・・カツ丼、食べないの?」カツ丼を移動させる

オベロン「まぁそうだね・・僕は草食妖精だからね?木の実や花の蜜のエキスしか食べれないんだよねぇ・・」

ガイル「そうか。じゃあ、俺がこのカツ丼食べちゃっても良いか?」

オベロン「勿論だとも!はい、どうぞ!」カツ丼を渡す

ガイル「オォ〜〜!じゃあ、いただきま〜す!!」モグモグモグモグ・・(カツ丼を受け取り、食べ始める)

ボガード「それが食べたかっただけだろガイル!?」ツッコみをいれる

ロブとワグ「アハハハハハ〜〜!!」笑っている

アルトリア「アハハハハ・・・」苦笑い・・

バーゲスト「ハァ・・・ガイルったら・・。」呆れている

オベロン「ハハハハハ・・・・」苦笑い


オベロン「・・とまあ、ここからは真面目に話すとして、エインセルの正しい予言には18節ある。」

オベロン「妖精騎士アグラヴェインに改竄される前から知れ渡っているのは今の14節だけで、残りの4節は意図的に削られているんだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「やっぱり!なんで隠していたんだい、オベロン!?」苦い顔をしてる

オベロン「言い忘れていただけさ、すまないね!この話はここで終わりにしたいと思っているけど、そうしたらまた刑事ドラマのような展開になってしまうからね?」

アルト「まぁそうなるわな・・。」

【正直に言いなさい】
【・・・言えない理由があったんでしょ?】←

オベロン「・・・・。ちょっと過保護すぎたかも、とは反省はしている。まぁ言った以上、みんなにはちゃんと話すよ。」

オベロン「僕が耳にした残りの4節はこんな予言だ。」



オベロン「8.5節目。“港は渚に戻るけど、厄災は遥かな空へ”」

オベロン「9.5節目。“丸い砦は燃え尽きる。水の鐘はあらわれる”」

オベロン「10.5節目。“罪を認めた罪人に、落とされるのは首切り刃”」

オベロン「12.5節目。“役目を終えた『予言の子』、元いた場所にさようなら”」


オベロン「・・っと、このように不吉なフレーズが多いからね。削られた理由も『予言として精度が低い』から、だったのかもしれない。」

アルト「確かに・・いくら無邪気で残忍で楽しいことを好む妖精たちであれば、このように自身らに不吉が起きるような事が書かれていたら、それを削りたい気持ちも分かる気がするよ。」

オベロン「もっともだ。“自身らの都合が悪い事は、大事なことでも消してしまう”それが妖精の本質だからね。」
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/01(火) 23:47:55.08 ID:R8zfJDZq0
オベロン「事実、この8.5節目は覆された。“港は渚に戻るけど、厄災は遥かな空へ”」

オベロン「港は言うまでも無くノリッジ。渚は、街でなくなった海岸の事だろう。『厄災』は撃退できるがノリッジは滅びる。僕もそう覚悟はしていた。だが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ノリッジは滅びなかった。もうひとりの『予言の子』と言える『巨人の予言の子』・・ウルトラマンZ(ゼット)が現れたから・・かい?」

アルト「そしてノリッジが滅びるという課程としては、モルガンが放った『水鏡』であり・・それをウルトラマンZが食い止め、アドニスの機転で退けられたって事だな。」

オベロン「ああ・・『巨人の予言の子』とアドニスの行動は、エインセルでも想定外と言っても良いね?おかげでエインセルの予言は正しくても、それが絶対に当たるとは限らないと証明されたようなものさ。」

オベロン「とくにこの4節に関してはね。気にするのは止めにしたよ。」

ダ・ヴィンチちゃん「そうだね。アドニス、それにハルキくん・・キミ達には命がけで我らを守ってくれたことにとても感謝しているよ!!」ニコッ!

ハルキ「はい!実際のところ、自分と一体化しているゼットさんのおかげなのですが、ありがとうございます!!」ペコッ!(頭を下げる)

アドニス「うん!!」嬉しそうにしてる

アルト「良かったな!アドニス。」アドニスを褒めている


オベロン「まぁこの話はそれくらいにしておくとして。それより、もうすぐ出発の時間だ。」

オベロン「アルトリアと村正、トリスタンとハベトロット、それにバーゲストとカイニス、ジョルニとルージュ、セツノとガイル。これだけの仲間がいれば、これ以上にないぐらいに安心してキミ達を行かせられる。」

オベロン「僕は別行動を取るためにアルト達と一緒に行くつもりだけど、いいかな?」

【また情報収集?】
【アルトをロンディニウムに送っていくのだね?】←

オベロン「それもあるけど、ダルダンを痛い目にあわせたくてね。」

オベロン「今後のためにも、アルトをロンディニウムに送った後に伯爵と協力してアイツの立場をどん底まで落としておこうと思う。」

オベロン「マシュが囚われの身になったのだって、アイツとアイツら『イレギュラーズ』の誰かが彼女を連れ去ったからだからね。」

オベロン「ヤツに恨みは無いのだけど、異端の亜鈴を持ってノリッジを好き勝手に支配している以上、やることはただ一つ・・。」

【ダルダンの弱点を見つける事だね】←
【ダルダンを追い詰める事だね】


オベロン「そう!ダルダンを立場的に追い詰めたとしても、ヤツには妖精騎士アグラヴェインから授けられた異端の亜鈴があるからね。力ずくで氏族の長を守ろうとする事は確実と言ってもいい。」

オベロン「でもどんなに強力な亜鈴を持っていようが、必ずどこかにダルダンの弱点となるモノがあるはず・・。」

アルト「あぁ・・。その弱点を必ず見つけ、その弱点を突けばダルダンを倒すことが出来る。ダルダンを倒せれば、ノリッジは必ずヤツから解放できる。」

アルト「藤丸立香、俺の妻であるバーゲストと俺の子供達を頼むぞ!」拳を出す

【あぁ!!】拳を出す

ガシッ!(カルデアのマスターとグータッチをするアルト)


アルト「バーゲスト・・。くれぐれも無茶などせずに俺の子供達を守りつつ、みんなの事を頼む!」

バーゲスト「えぇ!このバーゲスト、私たちの子と仲間を我が角と『心胸城砦(ファウル・ウェーザー)』で守って見せよう!」自信を見せる

アルト「あぁ!!」
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/02(水) 23:04:30.92 ID:rilVkulk0
ノリッジ:正門前


千子村正、アルトリア「・・・・・・」待っている

トリスタン、カイニス、ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・」待っている

バーゲスト、ハベトロット「・・・・・・・」待っている

ジョルニ、ルージュ、ガイル、セツノ「・・・・・・」待っている


【そろそろ時間だけど、みんなに報告があるんだ】

アルトリア「オベロンは別行動をとる、でしょう?なんとなくそんな気がはしていました。」

千子村正「そうかい。・・・まあ、やっこさん戦闘要員じゃねぇし、アルト達の事もあるしな。」

トリスタン「そうですね。オベロンならば別行動をしても問題ないのですが、あの妖精馬もまた、我らと共に行動しないのはどうしてだと?」

ダ・ヴィンチちゃん「彼もまた別行動を取るらしいのだよ。ほら、あんなでも元・オーロラ派の臣下らしいから・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「彼曰く女王軍には、いまだにオーロラのことを憎んでいる妖精が居るからついて行けないとの事だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「だからオベロンと一緒にアルト達をロンディニウムへ送っていってもらう。何かあったら、また馬車で駆けつけて貰うってさ。」

千子村正「そうか。まぁーアイツらしいと言うかなんだがなぁ・・。だが・・そこのちっちゃい妖精。確かハベトロットって言ったか?」ハベトロットのことを見る

千子村正「あんた、セツノのパートナーみたいに身を離さずに一緒にいるみたいなのだが・・キャメロットへ連れて行って危なくないかぁ?」疑っている

ハベトロット「だいじょーぶ、ボクのコトは心配無用!ボクにはセツノがいるからね?」

ハベトロット「それにボクはどんな傷でも魔法の針で縫合できるし、スズカに頼らなくても充分に仕える回復役も勤められるからね。(即死でなければだけど・・。)」

ハベトロット「藤丸立香。マシュと再会するまでは、ボクらが君を死なせたりさせない。だからジャンジャン戦場に飛び込むといい!」

セツノ「そうそう・・。それにハベニャンはセツノがしっかりと守る・・。ハベニャン、セツノの大事な友達だから!」ギュゥゥ〜〜!!(ハベトロットを抱きしめる)

ハベトロット「まぁ、まぁ・・そういうことだね!ってちょっとセツノ、ボクのことをムギュ〜〜しすぎだぁぁ!?」ギュゥゥ〜〜!(セツノに抱きしめられる)

ガイル「はぁ・・セツノのやつ、ハベトロットに首ったけだなぁ〜・・。」ハベトロットとセツノの行動を見てて・・

カイニス「だな・・。」同じ光景を見てて・・

【よっぽどハベニャンの事が好きなんだね?】←
【まるでペットを溺愛している飼い主みたいだ・・】

バーゲスト「あぁ・・。セツノは可愛いモノと私みたいな大きい胸を、夢中になるほど好き好んでいるのだ。たまに悪妖精みたいに周りが見えなくなるのが彼女の悪い癖だからなぁ・・。」

アルトリア「そ、そうなんだ・・・。(まぁ、あのバゲ子の娘だからね?夢中になる気持ちは分からなくはないのだが・・)」汗を搔いている


アルトリア達は迎えの女王軍が来るまでの待ち時間の間、オベロンと妖精馬レッドラ・ビットがモルガンの謁見に行かない理由とハベトロット達の事で楽しくお話をしていたのであった。
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/02(水) 23:57:48.46 ID:rilVkulk0
ヒョコッ、ヒョコッ、ヒョコッ・・・(アルトリア達の近くの物陰に隠れているアルト、オベロン、メリュジーヌ)


オベロン「おやおや?バーゲスト達とアルトリア達で、なんだかたのしい話をしているみたいだね?」みんなの様子を見ながら・・

アルト「あぁ、そうみたいだな?セツノ達が楽しそうで良かった・・。」みんなの様子を見てて・・

メリュジーヌ「・・でも私はバーゲストやルージュ達の事がどうも心配だ・・。なにせ、私たちの家族の半分があのモルガンの元へ連れて行かれるのだから・・・」

アルト「メリュジーヌ・・君はとても心配性なんだな?俺と一緒にここで隠れて見送りに行くぐらいだしな?」

メリュジーヌ「うん・・。私は愛するアルトの妻であり、家族を必ず守ると3年前から誓っているからな。それにヴァージェの子供2人の親代わりでもあるしね?」

メリュジーヌ「ヴァージェの子供2人に何か危険な事があったとすれば、私はヴァージェに顔向けなんて出来やしないからね・・。」悲しそうな顔をする

アルト「メリュジーヌ・・・」メリュジーヌを心配している


オベロン「・・・・!。おっと、ようやく彼らがお出ましみたいだね。」正門のところを注目している
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ダッダッダッダッダッ・・・(女王の兵士達が正門からやってくる)


アルトリア「・・・・・みんな、静かに。正門から女王陛下の部隊がやってきます。」キリッ!(態度を改める)

バーゲスト達「・・・・・・」キリッ!(体勢を整える)


ダッダッダッダッダッ・・・(妖精の兵士30翅と二代目妖精騎士ガウェインが現れる)

二代目妖精騎士ガウェイン「おうおう。待たせたなぁ、『予言の子』一行とそいつらと組んだ『境界なき勇士団』たちよぉ〜?」偉そうに言う

バーゲスト「二代目妖精騎士ガウェイン・・、アナタとはシェフィールドでの戦い以来だな?」二代目妖精騎士ガウェインを睨みながら

バーゲスト「貴様、到着予定より10分も遅れて来るとは・・女王軍の軍隊長として、恥を搔いているという自覚とか無いのか!」文句を言っている

バーゲスト「私であるならば、多少は遅れてきたとしても、待ち合わせしていた賓客に謝罪をしっかりし、お前みたいな態度などしないからな!」文句を言っている

二代目妖精騎士ガウェイン「チィッ!言わせてみれば俺に文句言いやがって!」キリキリキリ・・(怒りを積もらせている)

バーゲスト「何をぉぉ・・・」

【ちょ、ちょっと落ち着いて2人とも!?】
【いま怒っても状況は悪くなるだけだ!】

バーゲスト「・・・すまない。ヤツにはシェフィールドで受けた屈辱があってなぁ・・。その屈辱がいまだに私の心にヤツへの怒りが立ちこめているのだからな?」

アルトリア「屈辱って・・・バゲ子、二代目妖精騎士ガウェインになにをされたの?」質問をする

バーゲスト「その事か?ヤツ自身が負けそうになったところ、私に命乞いをしておいて、彼から不意打ちをかけられた事があるからな?」

トリスタン「!?。不意打ちですって・・・」驚いている
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/04(金) 22:50:36.83 ID:wqmbA1i40
バーゲスト「あやつの剣術には騎士としての誇りや信念もなく、ただ自身が持つの異端の亜鈴に頼り切っているとしか思えない戦術が目立っている。」

バーゲスト「しかも自身が追い詰められれば、口から溶解液らしきモノを出して攻撃する。私もその攻撃によって一時自分の腕がタダレてしまったことがある。」

バーゲスト「あやつの言葉と動きに気をつけておけ。さもなくは奴の溶解液でどこかを溶かされてしまうかもしれないからな?」

トリスタン「えぇ。確かにあの妖精から強い殺気が漏れ出しているように感じますね・・。」

千子村正「あぁ・・。あの目つきや腕の形から剣士の腕よりも、不意打ちやだまし討ちを得意としてるとし思えねぇなあ・・これは。」二代目妖精騎士ガウェインの腕を見てて

二代目妖精騎士ガウェイン「〜〜〜〜〜!!(護衛対象になってなければ、奴らなど俺の剣で全員ぶっ殺してやれるというのに〜〜!!)」怒りが立ちこめている


二代目妖精騎士ガウェイン「お前たち!!さんざん俺の悪口を言いやがって・・それでもお前らなんかが女王陛下に会えるのかも怪しいと思えるぜ!!」怒り顔

二代目妖精騎士ガウェイン「だいたいお前(千子村正)!!あんたは前に女王陛下の首を狙った奴じゃないか!?なんであの時、大穴に落ちた奴がまだ生きていやがるんだよ!?」

千子村正「おう、二代目のランスロットやアグラヴェインにコテンパンにやられて、穴の途中まで真っ逆様だ。だがあいにく一命を取り留めてなァ。色々あって『予言の子』の用心棒だ。」

千子村正「残念だったな?俺のサーヴァントとしての霊基が完全に消滅してないのに目を離してしまったからなぁ〜。」煽っている

二代目妖精騎士ガウェイン「〜〜〜!!」ジャキィン!!(妖精剣ソードアルタイルを抜剣する)

ガウェインの兵士「い、いけませんガウェイン様!?気をお鎮めに・・・」止めようとする

二代目妖精騎士ガウェイン「黙れ!!この生意気な奴を斬んなきゃ、俺の怒りが収まらねえのは知ってるだろ!!」怒鳴り散らす

ガウェインの兵士「し、しかし・・・」アタフタ・・(冷や汗を搔いている)


千子村正「おいおいおい・・随分と気が短ぇ軍隊長なこったなあ、二代目のガウェインよぉ?これくらいで賓客に手をかけるなんて、本当に女王に妖精騎士なのか怪しく見えるぜ?」

アルトリア「ちょ、ちょっと村正!!こっちの立場も考えてよねぇ〜〜!?」怒っている

【怒らせるには充分すぎるぞ、村正!】
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アルト「ちょっと待て!二代目妖精騎士ガウェインがここまで気が短くて、怒りっぽいなんて聞いてないぞ!?」困惑してる

アルト「このままじゃモルガンの謁見に行く前に二代目妖精騎士ガウェインと戦闘になってしまう・・止めにいくぞメリュジーヌ!」立ち上がろうとする

メリュジーヌ「えぇ!」立ち上がろうとする

オベロン「・・・!?。待って、また正門から誰かがこっちに来てるぞ。」正門の方を見ながら・・

アルト「な、なんだって?」正門の方を見る

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(妖精馬に乗った妖精騎士アグラヴェインがやってくる)


【!】

アルトリア「あっ、あの人って・・・。」正門の方を見てて・・


メリュジーヌ「!!?。アイツは・・・・」遠くから彼女を見て・・

アルト「妖精騎士アグラヴェイン!?どうして彼女がここに・・・」


アルトとメリュジーヌ、オベロンが物陰から見たのは、正門より妖精馬にまたがって来た妖精騎士アグラヴェイン。

物陰にいるアルト達や待ち合わせ場所にいるアルトリアたちは、彼女の存在に困惑しつつ、彼女の姿を遠くから見ていたのであった。
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/05(土) 00:03:31.10 ID:R52DbsU00
パカラッ、パカラッ、パカラッ、ヒヒィィ〜〜ン!!(妖精馬の足を止める妖精騎士アグラヴェイン)


ヒュンッ、ドサッ!(妖精馬から降りる妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「やめなさいガウェイン!!アナタはモルガン陛下からの命令を忘れたというのか?」二代目ガウェインを叱る

二代目妖精騎士ガウェイン「なぁ・・アグラヴェイン!?」驚愕する

ガウェインの兵士「アグラヴェイン様!!丁度良いところに・・・」


ダ・ヴィンチちゃん「!?。成る程、あの人がアルト達が言ってた・・」

【妖精騎士アグラヴェイン・・】

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カルデアのマスターが思ってる事

汎人類史のアグラヴェイン
https://fgonovum.com/wp-content/uploads/2019/10/fgo_tachie-1-1.jpg
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【・・・・・・・】
【(明らかにあの特異点で会った彼と違う・・)】←

トリスタン「(はい。あなたが会ったであろう・・第六特異点、聖都キャメロットにて獅子王に組していた、汎人類史でのアグラヴェインとは大きく異なる者・・。)」ヒソヒソヒソ・・(小声で言う)

トリスタン「(3年前の妖精國ブリテンに現れ、アルト一家からヴァージェさんを攫った・・『異端の妖精達(イレギュラーズ)』のリーダー、妖精騎士アグラヴェイン。)」ヒソヒソヒソ・・(小声で言う)

ダ・ヴィンチちゃん「(えぇ。汎人類史のアグラヴェインとは大きく異なる妖精・・いや、アルトと同じ『現実世界』から来たであろう自陣を妖精だと偽っている別世界の人間・・。)」小声でいる

ダ・ヴィンチちゃん「(アルトと同じく3つの力を持ち、アルト達『境界なき勇士団』の最大とも言える宿敵であり、私たちカルデアの強敵とも言える存在・・。)」小声で言う

バーゲスト「(クゥ・・・アグラヴェイン。どうして貴殿がこのノリッジに・・)」堪えている

ダ・ヴィンチちゃん達は初めて会う妖精騎士アグラヴェインにアルト達から教わった事を思いつつ警戒し、バーゲストは目の前に現れた彼女に対して、自身の立ちこめる怒りを抑えつつ、大人しく立っていた・・。


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」二代目妖精騎士ガウェインを睨み付ける

二代目妖精騎士ガウェイン「ツゥゥ・・・・わ、悪かった・・。あいつらが生意気な口を言ってきたから、つい頭に血が上っちまってなぁ〜・・?」タラタラタラァ〜・・(冷や汗をかいている)

妖精騎士アグラヴェイン「・・言い分けなど結構よ。ガウェイン・・あなたはもう引っ込んでいなさい。」

二代目妖精騎士ガウェイン「は・・ハハッ・・。」タッタッタッタッ・・・(後ろに下がる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・全く、アイツと来たら・・」ため息を吐く


妖精騎士アグラヴェイン「・・・お互い、扱が大変な部下を持って苦労してますね『予言の子』、『異邦の魔術師』そして・・バーゲスト。」

アルトリア「・・・あなたが、イレギュラーズのリーダー・・妖精騎士アグラヴェインですね?」

妖精騎士アグラヴェイン「そう。私が妖精國軍 特殊異端妖精部隊『異端の妖精達(イレギュラーズ)』の総大将にして、女王軍直系の妖精騎士・・妖精騎士アグラヴェインよ。」

【あなたが、妖精騎士アグラヴェインですね?】

妖精騎士アグラヴェイン「そうよ。」
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/05(土) 23:49:05.81 ID:R52DbsU00
バーゲスト「妖精騎士アグラヴェイン、なぜ貴殿もノリッジに来たのだ?我らになんのようで・・」

妖精騎士アグラヴェイン「あなた達に用ですって・・?用ならあるわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「突然の事で驚かせたのだが・・急遽、この妖精騎士アグラヴェインもまた、キャメロットの賓客であるキミ達を護衛する任務に付く事になった。」

バーゲスト「な、なんですって!?」驚く

アルトリア「!?」驚いている

【(アグラヴェインも護衛につくというのか?)】
【(何か怪しい・・・)】←

妖精騎士アグラヴェイン「確かに、一般的に賓客の護衛には二代目妖精騎士ガウェインが護衛として来るとしか伝わっていなかったからな?」

妖精騎士アグラヴェイン「しかし既に女王陛下に私が『予言の子』ら一行の護衛に追加ではいる事を許可を取ってある。護衛任務に1人増えたところで、なにも心配は無いわよ。」

千子村正「確かにそうだな?あんたみたいな話が分かる奴が護衛にはいってくれれば、俺達は二代目妖精騎士ガウェインと小競り合いになる事はなくなるからなぁ。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・少し前にモルガン陛下の命を取ろうとした奴か。アナタが生きていたことは二代目妖精騎士トリスタンから聞いているわ。あの大穴からよく這い上がって来れたわね?」

千子村正「あぁ。あの時はアンタと二代目妖精騎士ランスロットにコテンパンにやられたが、儂はこの通り生きてあの大穴の奥手前から出られているからな?」

千子村正「おかげさまで今はそこにいる『予言の子』の用心棒として、こいつらと一緒に行動しているってワケだ。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・そう。あなたが『予言の子』と一緒にいると言う事は、あなたは打倒モルガン陛下の目的の為に『異邦の魔術師』の彼(藤丸立香)達と手を組ンだと言っても良いわね?」

千子村正「・・まぁ、そういうことだな・・。」


妖精騎士アグラヴェイン「まぁ良いわ。次にモルガンの首を狙ってくるのなら・・今度こそ私の手であなたの霊基を完全にこの世から消し去ってあげるわ?」

千子村正「へぇ、そうかい。あの時はアンタと二代目ランスロットの2人がかりでやりあって負けはしたが、あんたが儂との1対1を望むというなら、儂は歓迎するぜ?」

千子村正「次はお互い、手加減なしの1対1の戦いで斬り合おうぜ。出来れば細かい事情なしの、真っ向勝負でな?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・えぇ。『予言の子』アルトリア、性格に問題があるやつでも、少しは見る目はあると言っても良いわね?」

アルトリア「えっ、えぇ・・・」目をそらしながら・・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」目をそらすアルトリアを見つめてる


妖精騎士アグラヴェイン「『予言の子』と『異邦の魔術師』の両名は、こっちの馬車に乗って貰うわ。そこのサーヴァントは『異邦の魔術師』と同じ馬車に乗せなさい。」

妖精騎士アグラヴェイン「バーゲストの子らとその小さい妖精はそっちの荷車に乗せて貰い、残りは徒歩でついてきてもらうわ。」

ジョルニ、ルージュ、ガイル、セツノ、ハベトロット「ーーーーー!!」ニコッ!

カイニス「・・・・・・・(チッ。)」舌打ちする

トリスタン「・・・・・・」黙っている

ガウェインの兵士「ハッ!ただちに!」


妖精騎士アグラヴェイン「バーゲスト。あなたは私の側にいて、私と二代目妖精騎士ガウェインと共に護衛の列に並ぶといいわ。」

バーゲスト「あぁ。今は先代の妖精騎士ガウェインの身ではあるが、元はモース掃討職第一近衛騎兵隊の隊長だった事もある。護衛の任務にあるのならば、私も少しは手伝ってやろうぞ。」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ、期待しているわ・・・それと・・。」ジロッ!(あのところを見つめる)

妖精騎士アグラヴェイン「出てきなさい。姿が隠れててもあなた達の魔力は私の夢の砂で感じ取れるわ。」物陰の場所を見つめる


タッタッタッタッ・・・(アルトとメリュジーヌが出てくる)

アルト「・・・・・・・」

バーゲスト「アルト!?」驚く
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/06(日) 22:14:12.25 ID:6slWiSf10
ダ・ヴィンチちゃん「アルト、それにメリュジーヌ!?どうしてキミ達がこんなところに?」

【謁見に行けないんじゃなかったの?】
【(心配になって、覗きに来たのかな?)】←

アルト「えぇ〜と・・俺達2人はたまたま外の空気を吸いに来てて、たまたま偶然にもみんなのところへ来てしまっただけだ。俺はキャメロットへ行くつもりはないからな?」

妖精騎士アグラヴェイン「そう。てっきり荷車にこっそりと紛れ込んでそのままキャメロットへ行き、モルガン陛下に奇襲を仕掛けると思っていたけどねぇ?」

メリュジーヌ「アグラヴェイン、アルトがそのような卑怯な手を使うと思っていたのか?アルトはそんな汚い手など使わなくても、モルガンの所へ必ず来る。」

アルト「あぁそうだ。今の俺達には女王モルガンと直に戦う気は無い。モルガンの絶対的な強さは3年前の時にイタいほど身に染みているからな・・。」

アルト「だから今の俺はモルガンの所へ行くつもりはない。女王陛下の所へ行くのはバーゲストと俺の家族4人、俺の信じる『境界なき勇士団』の仲間だけだ。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」

アルト「俺は俺の妻であるバーゲストや藤丸達、アルトリアやカイニス達を信じて、俺の子4人をモルガンの元へ連れて行かせるんだ。少なくてもあんたに護衛される必要は無い。」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・あなたの愛する妻:バーゲストとあなたのご子息を護衛するのは、あくまでモルガン陛下の謁見の賓客として護衛するだけであって・・彼女達らなど、護衛ではなく抹消対象である事は、今も変わりない・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「彼女たちなど、怪しい動きを少しでも見せれば、この私が殺す・・。いま殺さないのはその時ではないと言う事よ。」

メリュジーヌ「クゥゥッ!!」スタッ!(前足を出す)

アルト「!!!」シュッ!(彼女を止める)


アルト「妖精騎士アグラヴェイン。あなたが何を企んでいようと・・俺はバーゲスト達を信じ、必ずやあなたと貴方の部下である『イレギュラーズ』全員を倒し、俺の妻であるヴァージェを取り返す!」

妖精騎士アグラヴェイン「成る程・・ならば3年前、モルガン陛下によって石になった貴方が今となって蘇り、いつの間にか成長したご子息7人と強くなった2人の妖精の妻、そしてあなたを信じて付いてきた仲間達である『境界なき勇士団』の面々が束になってこようと・・」

妖精騎士アグラヴェイン「私と私が選りすぐりで集め、異端の力を与えてあげた・・我が『異端の妖精達(イレギュラーズ)』には勝てないと今のうちに知った方が身のためだと、私は思うわ?」

アルト「嫌・・貴方の部下であるイレギュラーズが俺達の前に立ちふさがろうとも、俺と家族や仲間はそれを打ち倒す!だから・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・。貴方が信じる家族と仲間達の力が、どれほど私とイレギュラーズに通用するのかは・・戦って見ないと分からない。故に・・・」



ジャキン、ジャキン!!(お互いに自分が所持する武器を相手に向けて・・)

アルト、妖精騎士アグラヴェイン「「あなたの思い通りになるとは思わないことだな(だね)!!」」バァァァーン!!

アルトと妖精騎士アグラヴェインはお互いに自分の武器を相手の顔に向けて掲げ、“自分達は目の前にいる敵には屈しない”という意思を互いに見せつけていくのであった・・。


アルトリア、千子村正、カイニス、トリスタン、ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・」緊張しながら見ている

ジョルニ、ルージュ、ガイル、セツノ、ハベトロット「・・・・・・・」緊張しながら見ている

バーゲスト、メリュジーヌ「・・・・・・・・」緊張しながら見ている

二代目妖精騎士ガウェイン「・・・・・・・」緊張しながら見ている

【・・・・・・・・】緊張しながら見ている


アルトと妖精騎士アグラヴェインの2人が互いにいがみ合う姿に、周りにいる者達は静かにそれを緊張しつつ見守るのであった・・。
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/06(日) 23:16:03.18 ID:6slWiSf10
妖精騎士アグラヴェイン「・・・・少し長く話をしすぎた。三澤亮太・・貴方達との話はここまでよ。」

アルト「あぁそうだな・・。こっちはこっち、あっちはあっちで時間が惜しい所だからな。」

メリュジーヌ「・・・・・・・。」


妖精騎士アグラヴェイン「キャメロットまでは西回りの街道を使用する。途中、オックスフォードで一泊。その後、大穴を迂回してキャメロットに向かう。」

妖精騎士アグラヴェイン「キャメロットに到着までは2日間を要する。それまで私たちは共に目的地へ向かう同士として、どのような事情があろうと互いに争う事を禁じる。」

妖精騎士アグラヴェイン「この条件をバーゲスト・・及び『異邦の魔術師』であるカルデアのマスターは了承できるか?」

【(頷く)】
【もちろん】←

バーゲスト「あぁ・・。何があろうと、我が子らとカルデアのマスター達に手をかける事が無いと約束が出来るのであれば、私はその言葉を信用する。」

メリュジーヌ「えぇ。貴方にバーゲスト達を預けるのは疑わしいのだが、状況は状況だ。今回だけは貴方の言葉を信用しよう・・」

バーゲスト「あぁ。だが二代目妖精騎士ガウェイン・・・気が短く、卑怯な手を使うお主に、我が子から1ミリも近づく事など許されないと知るといいわ!」

二代目妖精騎士ガウェイン「グゥゥ・・貴様ぁぁーー!!」バーゲストに近づこうとするが・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」ジロッ!(二代目妖精騎士ガウェインを睨み付ける)

二代目妖精騎士ガウェイン「ウッ・・。ツゥゥ、わかった・・・護衛中はあんたらの子に近づかなければいいんだろ?」

バーゲスト「そうだ。万が一、子供らに近づくような素振りを見せればただじゃ置かないからな!」

二代目妖精騎士ガウェイン「ーーーーーーーー」タッタッタッタッ・・・(その場から離れていく)

妖精騎士アグラヴェイン「ガウェイン・・あなたの卑劣で短気な性格が招いた結果よ。その意味を深くその身に刻みなさい。」

二代目妖精騎士ガウェイン「・・・わかってる!!(ツゥゥ・・次は必ず殺す!!)」タッタッタッ・・(悔しがるようにその場を去る)


妖精騎士アグラヴェイン「ふぅ・・。では出発する。護衛任務とはいえ、総員、気を緩めることがないように!」

妖精騎士アグラヴェイン「『厄災』を祓った事でブリテンじゅうにモースの毒が蔓延している可能性が高い。遭遇次第、抜刀、殲滅しなさい!」

妖精騎士アグラヴェイン「くれぐれもモルガン陛下が招く大事な賓客達に傷を付けるようなミスをしないように。良いわね!!」兵士達に言いつける

ガウェインの兵士達「オォォォーーーーー!!」声を上げる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヒヒィィーン!ガラガラガラガラ・・・(馬車と荷車がノリッジから出発する)


荷車に乗ってるルージュ「お父ちゃん、行ってきまーす!!」手を振っている

荷車に乗ってるジョルニ「行ってくる!」手を振っている

荷車に乗ってるセツノとハベトロット「ーーーーーー!!」手を振っている

アルト、メリュジーヌ「・・・・・・・・」手を振って見送る


こうしてバーゲスト達とカルデアのマスター達は、二代目妖精騎士ガウェインと妖精騎士アグラヴェインの護衛の元、女王モルガンが待つキャメロットへ向けて出発したのであった・・。
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/07(月) 00:13:04.07 ID:JWhnMLsR0
オベロン「・・・・良いのかいアルト?キミ達の宿敵である妖精騎士アグラヴェインにバーゲスト達を預けるなんて・・」

アルト「あぁ・・。妖精騎士アグラヴェインが護衛に加わるのは想定外だったが、それはそれで良いと思う。なにせあの卑劣でだまし討ちが得意な二代目妖精騎士ガウェインを唯一抑えられる存在だと言えるからな。」

オベロン「・・あぁ〜確かに、あの気が短い二代目妖精騎士ガウェインは上司である妖精騎士アグラヴェインには逆らえない・・。偶然とは言え、彼女が居てくれたことでアルトリア達とバーゲスト達は助かったと言ってもいいくらいにね。」

メリュジーヌ「えぇ・・妖精騎士アグラヴェインに預けるのは気にくわないけど、問題ごとを大きくしない点については良いと思うわね。」

メリュジーヌ「ただ・・なぜ妖精騎士アグラヴェイン自らがバーゲストや『予言の子』であるアルトリア達の護衛に入る事が気になるわね・・?一体、彼女はどうして護衛任務なんかに・・」

アルト「それは俺にも想像が付かないことだな・・。あの妖精騎士アグラヴェインのコトだ。何か良からぬ事を企んでいなければ良いのだが・・」

アルト「いま、アグラヴェイン達が俺達やアルトリア達と争ったとしても、モルガンに勝手な行動として信用に関わる問題が生じると思うから・・理知的な彼女もまた、そのように考えている筈だと思うな。」

アルト「彼女がどのように護衛任務に参加したのかについては、彼女たちと共に行動するバーゲストの口から話が分かるかもしれないからな?」

メリュジーヌ「そうね・・。妖精騎士アグラヴェイン達の事は、バーゲスト達に任せた方が良さそうだね。」

アルト「あぁ・・。」


アルト「メリュジーヌ、オベロン・・こちらもすぐにロンディニウムへ向かうぞ。妖精騎士アグラヴェインが言ったように、こっちもまた、無駄話をしすぎたみたいだからね。」

オベロン「そうだね?じゃあ、すぐにレッドラ・ビットと共にノリッジを出よう!既にロンディニウムへ向かう支度は出来ているからね。」

アルト「そうか!支度が早くて助かるよ・・」

メリュジーヌ「えぇ!早速行こう、アルト!」

アルト「あぁ!」

タッタッタッタッ・・・(伯爵邸へ戻っていくアルト達3人)



アルト「(妖精騎士アグラヴェインが何を目的に謁見へ向かうバーゲストやアルトリア達の護衛任務に急に入った理由はわからないが、今バーゲストらと争ったところで何も特はしないと言う事は向こうもわかっているはず・・)」

アルト「(しかし急なこととはいえ、彼女には二代目妖精騎士ガウェインの暴走を止めてくれたことには敬意を入れた方がいいかもしれないなぁ・・。)」

アルト「(にしても、今回はハッキリと二代目妖精騎士ガウェインの姿をこの目でしっかりとお目にかかれたのだけど・・)」

アルト「(あの二代目妖精騎士ガウェインの姿・・・どこかの番組で見たような・・?)」考察していく・・


アルトは妖精騎士アグラヴェインがなぜ、バーゲストやアルトリア達の護衛任務に急遽加わったと言う事と、二代目妖精騎士ガウェインの姿にアルトは見覚えがあるように感じつつ・・

アルトはその2つのことを考えながらも、アルトとメリュジーヌとオベロンはレッドラ・ビット達が待つ伯爵邸へと足を進めていくのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノリッジ:正門前の民家の上では・・・


召喚銃の予言の子「・・・・どうやら彼らはそろそろこのノリッジから去るようだね・・。」アルト達と妖精騎士アグラヴェイン達の様子を見ながら・・・

召喚銃の予言の子「さてと・・こちらもまた、動き出した方が良さそうだね?」バンッ!(指でアルトを撃つ素振りをする)

タタタタタァァーー・・・(民家の屋根を走っていく)


そしてそれらを遠くから見つめていた召喚銃の予言の子である青年もまた、自身の目的を遂行するために行動を始めるのであった・・。
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/08(火) 22:42:57.91 ID:Zrbbn+h10
ノリッジを出発して数時間後、とある平原にて・・・


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(レッドラ・ビットがアルト達が乗る馬車を引いていく)

アルト「ふぅ〜ん?なかなか良い馬車を持っているじゃないか、オベロン?」

オベロン「まぁね?彼はソールズベリーからアルトリア達を運んでいるのだけど、元は彼・・オーロラ派の妖精だったんだよねぇ?」

メリュジーヌ「!。君、3年前にオーロラに仕えていた妖精馬なのかい?」レッドラ・ビットに問いかける

レッドラ・ビット「はい。私は牙の氏族の妖精なのですが、オーロラ様に見定まれ、ソールズベリーで馬車を引く仕事をしておりました。」

レッドラ・ビット「・・ですが3年前、あの忌まわしいブルーナの蒼毒の煙により私は立場を追われ、自身が生き残るためにも、私は苦渋の決断としてオーロラ様を見くびり、ブルーナの所有の妖精馬として鞍替えをしました。」

レッドラ・ビット「しかし、あのワガママで口うるさく、モルガン陛下でないのに我ら妖精を見下しているようなあの態度に私も妖精馬として我慢の限界がありまして・・」

レッドラ・ビット「オベロン殿に差し出されるまでは、ブルーナの言う事など聞く耳も持たずに暴れ馬として過ごしていたものでしたから・・」

メリュジーヌ「・・・君もまた、オーロラが死んでしまったことで、君自身も苦労を強いられていたんだね・・。」

レッドラ・ビット「はい・・・。」頷く


レッドラ・ビット「アルト殿、貴方は3年前・・貴方がオーロラを唆したことでオーロラ様は失脚し、あの方を愛していたはずのソールズベリーの民によって処罰されてしまった事を鵜呑みにし、貴方の事を3年前から恨んでいました。」アルトの事を睨む

レッドラ・ビット「しかし今年に入り・・ブルーナの元から去って数日、オーロラ様の側近であったコーラル殿から聞かされた話を聞いて私は目が覚めました。」

レッドラ・ビット「貴方は3年前にソールズベリーを去って以来、貴方はオーロラ様とは一度も会ってはいなかったと言う事を・・。貴方がこの妖精國を救おうとしていた事を・・。貴方がコーラル殿と共にイレギュラーズの1人であるブルーナを倒し、オーロラ様の仇を取ってくれると言う事を・・。」

レッドラ・ビット「アルト殿・・妖精騎士アグラヴェインに利用されたとは言え、貴方の行いのせいでオーロラ様が失脚し・処刑される事になったのは事実・・。貴方がオーロラ様の仇を取るとしても、それで私の3年間の貴方への恨みが帳消しになるとは思えません・・。」

レッドラ・ビット「しかし蒼き猛毒を持つ独裁者:ブルーナを倒す為にも、貴方や貴方の妻であるメリュジーヌ、貴方のご子息方の力が必要であるのもまた事実と言っても過言はありません・・・。」

アルト「・・・・・・・」

レッドラ・ビット「アルト殿・・。どうかこの妖精馬レッドラ・ビットや他のソールズベリーに残っている妖精達を、あの『蒼毒のブルーナ』から解放させて頂けますでしょうか?」

アルト「・・・無論だ。俺はブルーナに対して、ソールズベリーで世話になっていた時期もあったが、それ以上にブルーナから酷い仕打ちをされて他に、俺の妻のメリュジーヌを悲しませた罪の方が大きい・・。」

アルト「レッドラ・ビット。俺は必ずあのイレギュラーズの1人であり、メリュジーヌの愛だったオーロラの仇でもあるブルーナを倒し、彼女からソールズベリーを解放して見せるよ!」

メリュジーヌ「えぇ!それが私とアルトが唯一、死んでしまったオーロラに償うことが出来る贖罪と言ってもいい。必ずそれを私たちは成し遂げてみせるよ。」

レッドラ・ビット「ヒヒィィ〜ン!ありがとうございます!!でしたらアルト殿・・あなた方に対する私の積年の恨みは、しばらくの間は水に流しておくとしておきましょう・・。」

アルト「しばらくの間だけなのかい・・。」タラァァ・・(冷や汗をかく)


アルトとメリュジーヌは、ソールズベリーに住んでいた牙の氏族であり、オーロラの所持する妖精馬であるレッドラ・ビットと馬車で移動中の中で会話をしつつ・・

とりあえず彼らと共にオーロラの仇であるブルーナを倒し、ソールズベリーをブルナーの支配から解放すると約束した事で、妖精馬レッドラ・ビットと和解するのであった。
ーーーーーーーーーーーーーー
妖精馬レッドラ・ビット:オベロンによってブルーナの元から連れ出され、カルデアのマスター達の移動手段として活躍している牙の氏族の妖精。


オーロラが失脚し、ブルーナ達の蒼毒によって追い詰められてしまい、自分自身が生き残るためにも新・風の氏族長のブルーナに鞍替えをし・・

3年間の間、ブルーナの所持する妖精馬として働くが・・ブルーナのワガママで上から目線の態度に限界を感じ・・

オベロンに差し出されるまでは、ブルーナに対してに反抗な態度を取ったり、聞く耳を持たなかったりと暴れ馬の如く好き勝手にしており、オベロンにブルーナから無料で差し出されている。

その後はカルデアのマスター達の移動手段として彼らを運ぶ馬車を引っ張る妖精馬として働き、今でもアルト達をロンディニウムへ送るために馬車を引いている


彼が思うアルトとメリュジーヌの印象は、“オーロラが失脚する原因の一つ”として彼らに険悪を持っていたが・・

アルトと共にしていたコーラルの話によって彼らとの印象を改め、アルト達とは和解することが出来たのである。
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/09(水) 00:06:07.03 ID:jq4w75ia0
パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ・・・(馬車を引いているレッドラ・ビット)


レッドラ・ビット「あとそれとアルト殿、貴方との仲の改善とは関係ない話なのですが・・・」

アルト「なんだいレッドラ・ビット?」

レッドラ・ビット「私は馬の姿の牙の氏族の妖精である故にこのように走って馬車を引いているのですが・・・」チラッ・・(向こう側を見て・・)

アルト「・・・・アッ。」向こう側の光景を見て・・・



ブルゥゥ〜ン、ブルルルゥゥ〜〜!!(ジープワゴンが走っている)

グォォォ〜〜〜ン!!(クロコダイオーが低空飛行で飛んでいる)


レッドラ・ビット「一体何なのですか!?妖精馬も無しに走ったり、空を飛んでたりとするあのおかしな鉄の荷車の数々は!?」驚愕している

アルト「あぁ〜あれはな・・あの空を飛んでいる奴を除けば、俺が住んでいた世界では数多く走っている乗り物であって・・・『自動車』というんだよ。」説明する

レッドラ・ビット「自動車ですかぁ・・。オーロラ様がたまに持ってくる書籍の中にそのようなモノの絵が描かれていた部分がありましたが、まさか実際に動いている所は初めて見ますよ。」

アルト「まぁ〜自動車はこの妖精國では動かす事も出来ない鉄で出来たモノだからね?実際に動いているところを妖精達は見ていないのは当然というか・・」

レッドラ・ビット「えぇ・・。しかし『自動車』と呼ぶあの鉄で出来た荷車・・妖精馬を頼らずに人の手で操舵して動いているとは、とてもこの妖精國では見られませんですね・・。」

レッドラ・ビット「これが『異邦の魔術師』と共にいたダ・ヴィンチ殿が言ってた、汎人類史の技術と言うモノなのですかぁ〜・・。まさに我らの世界とは到底模倣することも出来ない技術と言っても宜しいかと・・」

レッドラ・ビット「この妖精國に存在する人間とは違い、汎人類史と呼ばれる世界の人間があの鉄の荷台を作ることが出来ると思うとですがねぇ・・」

アルト「そうだな。妖精によって管理されている人間とは違い、俺の世界や汎人類史の人間は技術さえあればなんでも作ることが出来るのだからね?」

レッドラ・ビット「えぇ・・それに自動車というのは、妖精馬よりも速いと聞いてはいるのですが・・このような事実・・」

レッドラ・ビット「荷台を付けてでも速く走れるこの妖精馬レッドラ・ビット・・一生の不覚とも言えるぐらい、地味に傷つくんですけどぉぉ〜〜!非ヒィィ〜ン!!」パカラッ、パカラッ!!(少し荒く走る)


ガタガタガタァァン!!(馬車が揺れ始める)

アルト「アァァ〜〜落ち着くんだレッドラ・ビット!!君のような妖精も頑張れば少しは自動車よりも速く走れると思うけどねぇ?」宥める

レッドラ・ビット「そ、そうですか・・。まぁ〜馬車を引かずに全速力で走れば少しはあの荷車に追い越せると思えるのですが・・」落ち着き始める


オベロン「(今更だと思うが・・こんな妖精馬しかいないとか、オーロラ、意外と人望ないんじゃないかな?)」小声でささやく

メリュジーヌ「(えぇ・・オーロラらしいと言うか・・・彼女は珍しいモノにはとても興味が湧く妖精だったからね・・。)」小声でささやく
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/09(水) 23:33:10.40 ID:jq4w75ia0
ジープワゴンの方(アドニス達)では・・・


ワグ「スッゲェーー!!これがアルトのアニキがいた世界とマシュ達がいた世界で発展しているという、自動車って奴なのかぁ〜!!」興奮している

ロブ「見ろよアレ!!あのレッドラ・ビットを軽々と引き離して言ってるぞ!!」興奮している

セフィー「まさかアドニスの覚醒した力・・『物体をナノ粒子化して、物を作る』能力でこのような自動車を作り出せるとはなぁ・・」

スズカ「えぇ。コレで少しは移動手段がまた一つ増えて良かったですね。アドニス、ありがとう!」アドニスを褒める

アドニス「はい!どういたしまして。」ジープワゴンを運転しながら・・


コーラル「アドニスさん、この自動車という鉄の荷車は・・アルトさんの世界やカルデアの人達の世界で発展していて、それが当たり前のようにあるのですね?」

アドニス「うん。この妖精國ではボクの力なしでは動かせないのだけと・・お父さんがいた現実世界ではこう言う乗り物が当たり前のように走っていたと教えて貰ったんだ!」

アドニス「だから僕も・・カルデアで見ていた車の技術と作り方を勉強して、僕の覚醒したこの力でこの車を作ったんだぁ〜。」

アドニス「あっ、運転の方は大丈夫だよ!?ちゃんと車の運転の方も、僕の思うように動かせるんだからね?」

コーラル「そ、そうなのですか・・それはそれで安心しましたわ・・・」

コーラル「・・・・・・・・・・・」うつむいた表情をしている

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・?」うつむいているコーラルを見てて・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
回想シーン:昨晩の夜


コーラル「ごめんなさいごめんなさい・・・オーロラ様・・・」ガタガタブルブル・・(泣きながら怯えている)

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・・・」うずくまっているコーラルを心配している

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コーラル「・・・昨晩の事は申し訳ありませんでした。私の身勝手な行いでアドニスさんの気を悪くしてしまうなんて・・」気まずそうにしてる

コーラル「私の方から誘ってきたというのに、いざという瞬間に何かにもの凄く怖くなってあのような行動を・・」

アドニス「・・気にしなくても良いよコーラルお姉ちゃん・・。コーラルお姉ちゃんがまだ話せない事があるなら、僕はそれを無理に聞き出すことは絶対にしない・・。」

アドニス「昨日のことはちょっと驚いたけど・・僕は全く気にはしていないからね?」ニコッ!

コーラル「アドニスさん・・・」アドニスのことを見て・・


ワグ「・・・アドニス。昨日の夜、コーラルの姉御と何かしていたのか?もしかして2人とも・・昨日からとっても仲良しにくっついている用に見えるのだがよぉ〜?」

アドニス「えあっ・・そ、それはねぇ〜・・・」オドオドしている

ワグ「ひょっとして・・・アドニスとコーラルって、昨日の夜から出来ているんじゃないのかぁ〜?」煽るように言う

コーラル「い、いえ・・アドニスさんとはまだ、そんな関係には・・」オドオドしている


ロブ「おいワグ、アドニスを困らせるようなことをするな!運転の邪魔になるだろ!」ワグを叱る

ワグ「アッ・・あぁごめん・・。」反省している

アドニス「う、うん・・・」頷く

コーラル「えっ、えぇ・・・」頷く

ロブ「・・ハァ・・。まったく、ワグと来たら・・・」呆れた表情を見せる
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/10(木) 23:01:38.19 ID:YX/BY2fD0
クロコダイオーの方(ゾックス達)では・・・


ハルキ「ユーミルさん、エイリンさん、本当に大丈夫なのでしょうか・・?」ノリッジの方角を窓から見ながら・・

ゾックス「心配するな。アイツら2人にはぺぺロン伯爵がついているし、あの2人もノリッジ解放に力を貸すと言ってたしな?」ガラガラガラ・・(操縦している)

フリント「そうそう!!それよりもノリッジで2人の腕の良い鍛治師の妖精2人とウルトラマンをさらに味方に付け、お兄ちゃんとアルト、アルトリア達との同盟で3人も新たに仲間に加わるなんてね?」

リッキー「おうよ!!これでロンディニウムにいる円卓軍と『予言の子』を名乗る2人が味方になれば怖いものなしだ!!」喜んでいる

ゾックス「あぁ・・。モルガンに対抗する軍隊と2人の別世界からのヒーローが俺達とアルト達との同盟となる・・。こんな同盟の戦力の大増強は他にはないと言ってもいいな?」ニッ!(笑みを見せる)


ハルキ「あっ、あのですねぇ〜・・。ゼットさんのことはしばらくの間、皆さま方の同盟の戦力外と言ったほうが良いかと思います・・。」

ハルキ「実はゼットさん・・『厄災』との戦いで多くのエネルギーを消費してしまって・・ゼットさんが言うに『しばらくの間は変身できない』と言って、眠りについてしまいまして・・」

ゾックス「なに?つまりハルキはしばらくの間はウルトラマンZ(ゼット)に変身できないって事か?」

ハルキ「はい・・・。ですが!!変身できなくても、俺に出来ることがあるのでしたら、何でも言ってください!!薪割りとか物を運ぶとか、力仕事は大の得意ですので!!」キリッ!

ゾックス「そうか。まぁ・・そのことについては後でアルト達と相談するとして・・・・・ンッ?」前方の光景を見て・・

フリント「どうしたのお兄ちゃん?」ゾックスの表情を見て・・

ゾックス「おい・・ありゃなんだ!?」前方の光景を見てて・・・


ゾックスはクロコダイオーを操縦しつつ、前方に見えるある光景を見て凄い驚きを見せていたのであった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一方、地上にいるアルト達側では・・


ズゴゴゴゴォォ〜〜!!バキバキバキィィ〜ン!!(地が揺れ、森の木がなぎ倒されていく)

レッドラ・ビット「ムムッ!?向こうで何かがトラブルが起ころうとする予感がします!この妖精馬レッドラ・ビットの勘がそう言ってます!!」森の方を見て・・

オベロン「???。なんだろう・・。」森の方を見て・・

アルト「なんか悪い予感がするようだが・・・」森の方を見てて・・

メリュジーヌ「えぇ・・・」森の方を見てて・・・



ガラガラガラガラァァ〜〜!!(荷車を引いている妖精達が森から出てくる)

妖精1「た、助けテェェ〜〜〜!!」何かから逃げている

妖精2「お、オイラたちは食べても美味しくないからさぁ〜〜!!」何かから逃げている


ズゴゴォォ〜〜ン!!ギュィィィーーン!!(巨大怪獣が地面から現れる)

巨大怪獣?「バアァァァーーー!!」ギュィィィーーン!!(はなのドリルが回転している)


森から多くの荷物を積んだ荷車を運んでいる妖精達が何かから逃げるように現れ、地面からドリルのような角とクジラのような身体を持つ巨大怪獣が妖精達を追いかけるように現れるのであった・・・
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/10(木) 23:59:15.15 ID:YX/BY2fD0
キキィィーー!!(馬車とジープワゴンが止まる)


バカッ、バカッ!(それぞれの乗り物から降りるアルト達とアドニス達)

アルト「あれは・・・深海怪獣『グビラ』!?」巨大怪獣?の姿を見て・・

セフィー「あぁ・・、ウルトラマンシリーズに出てくる深海に住む怪獣・・のはずなのだが・・?」巨大怪獣?の事を見てて・・

アルト「グビラが地上でウルトラマン達と戦う所はよくテレビで見ていた記憶はあるのだが・・ここ妖精國ブリテンだぞ!?なんでこの世界にグビラがいるんだ・・」

アルト「まさか・・3年前と同じでグビラもまた、『歪みの岬』から現れでたというのか?」

スズカ「待って!?あのグビラ、私たちが知っているグビラとは何かが違う・・。あのグビラ、妖精達と同じ霊基を持っているわ。」ピピピッ!(巨大怪獣?をサーチしている)

アルト「な、なんだって!?」驚く


レッドラ・ビット「!!。そう言えば・・1年前にカーテェフ地方の方でとある妖精の話があったと聞いていたのですが・・」

レッドラ・ビット「なんでも『歪みの岬』に現れた外来種が強引に結界を破り、致命的な攻撃を受け続け、西の海岸で息絶えた後にその遺体から新種の妖精が生まれ出たという話がソールズベリーから噂話として流れ出したときがありまして・・」

レッドラ・ビット「その妖精は海や地面を泳ぎながら、度々下級の妖精達から運んでくる食べ物を盗み取ろうと襲いかかってくると・・妖精被害が多発していると聞いていましたが・・」

オベロン「成る程・・その妖精が今、あそこに逃げている妖精達を追い回しているって言う事なんだね?なんだか牙の氏族の妖精みたいじゃないか?」巨大怪獣?を見ながら・・

アルト「牙の氏族の妖精・・・『フェアリー・グビラ』って所か・・。」

スズカ「そう言った方が良いわね?」ピピピッ!(巨大怪獣?をサーチしている)



https://www.pixiv.net/artworks/45276345
 
        妖精鯨

     フェアリー・グビラ 


フェアリー・グビラ「バアァァァーー−!!(マテマテェェーー!!)」妖精達を追い回している

逃げている妖精達「ヒェェェェ〜〜〜!!」ガラガラガラァァ〜〜!!(荷車を引きながら逃げている)


通常のグビラとは違い・・身体が薄い黄色っぽく、背中に丸い斑点模様が目立つ牙の氏族の妖精、フェアリー・グビラ

その妖精は荷車に乗っている多くの荷物を狙うかのように、荷車を引いている妖精達を執着敵に追いかけていたのであった・・。
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/11(金) 23:15:45.92 ID:eoNVfmTh0
上空:クロコダイオーの船内では・・


ゾックス「なんだって!?怪獣グビラにそっくりな妖精が地上で暴れているって!?」電話に話しかけてる

アルト(通信)「あぁ!あの妖精達を頬っておくわけにも行かない・・なんとか助け出さないと!」

ゾックス「あぁ。ウルトラマントピア出身の怪獣が妖精に転成するなんて、とても穏やかじゃないよなぁ〜?」ニヤッ・・

ハルキ「はい・・・。ですがアルトさん、まだゼットさんの方は動けなくて・・」

ゾックス「心配するなハルキ、ここは俺達がなんとかする。アルトは妖精達の救助を頼む!」

アルト(通信)「わかった!!」プチンッ!(通信を切る)


ゾックス「よし、オマエら!ツーカイオーカッタナーでケリを付けるぞ!!」ガチャッ!(ギアダリンガーを構える)

カッタナー「オウ!!」準備をする

フリント「待ってお兄ちゃん!?向こう側から誰かが来るわ!!」外の方を見てて

ゾックス「なに・・新手か!?」

フリント「いいえ・・なんか馬に乗っている騎士のように見えるけど・・・」

ゾックス「騎士だって・・?」外の方を見てて・・

ハルキ「・・あの人誰でしょうか?」外の方を見てて・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
地上の方では・・・



パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(誰かが乗る妖精馬が走ってくる)


白き騎士「ハァァーー!!」ヒヒィィーーン!!(妖精馬と共に登場)

逃げている妖精1「アァッ!?パーシヴァル様!!パーシヴァル様が来てくれた!!」白い騎士の姿を見て・・

逃げている妖精2「助けてくださいパーシヴァル様!!オイラたち、あの妖精に食べられちゃうよぉぉ〜〜!!」ガラガラガラァァーー!!(荷車を引きながら逃げている)

白き騎士「このまま走れ!!ここは私が引き受ける!!」ヒュン、スタッ!(馬から下りる)

逃げている妖精達「へ、へイィィ!!」ダダダダァァーー、ガラガラガラァァーー!!(このまま走っていく)


グビラ「バァァァーーーー!!」ドスンッ、ドスンッ!(足踏みしながら止まる)

白き騎士「!!!」ジャキィィン!!(槍を構える)

向こう側の地から妖精馬に乗って現れた謎の白き鎧の騎士はグビラの前に立ちはだかり、逃げている妖精達をそのまま向こうの方へ走り去っていった・・
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ノシッ・・・(ジープワゴンからボガードが出てくる)


ボガード「ツゥゥ・・・・って!?なんだこの巨大な怪獣わぁ〜!?」グビラの方を見てて・・

スズカ「ボガードさん、気持ち悪いのは大丈夫ですか?」心配そうにする

ボガード「あぁ・・。少し乗り物酔いをしてしまってたが、もう大丈夫だ・・。」

ボガード「だがそれよりもあの巨大な怪獣はなんだ!?3年前にシェフィールドに現れたギマイラと同じぐらい大きいぞ!?」グビラの姿を見てて・・

スズカ「それは・・少しややこしくなる話になるのだけど・・・」

ボガード「なんだ?」意味が分かっていない
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/11(金) 23:56:24.32 ID:eoNVfmTh0
白き騎士→パーシヴァル「止まれ!!西の地方より現れし外来種の生まれ変わりよ。この円卓軍のパーシヴァルが相手になるぞ!!」ジャキィィン!(槍を構える)

グビラ「バァァァーーー!!」ダダダァァーー!!(突進してくる)

パーシヴァル「ツゥゥ!!」ヒュンッ!(突進攻撃をかわす)


ヒヒィィーーン!!(妖精馬が近づいてくる)

パーシヴァル「ハァァッ!!」ヒュンッ!(妖精馬にまたがり・・)

ジャキィィン、ジャキジャキィィン!!(槍でグビラに攻撃する)


グビラ「バァァァーー!!(痛いじゃないカァァ!!)」ドシィィーン!!(のしかかり攻撃)

パーシヴァル「ーーーー!!」ヒュンッ、ヒュンッ!(攻撃をかわしていく)

パーシヴァル「フンッ、閃光ゥゥ!!」キラァァン、ジャキィィン!!(光の槍の刃で攻撃する)

グビラ「バァァァーーー!?」攻撃されて痛がる

パーシヴァル「よし!」


グビラ「・・・!!バァァァァーーー!!」ギュィィィーーン!!(はなのドリルが回転している)

ズゴゴゴォォーー!!(そのまま地面へ潜ってく)

パーシヴァル「なに!?地面に潜っただと・・」地面に潜るグビラを見てて・・


ゴゴゴゴゴォォ〜〜!!(地面が盛り上がり、地響きが聞こえてくる)

パーシヴァル「くぅ・・・どこから這い出てくるんだ・・」盛り上がっていく地面を警戒している

妖精馬「!?。ヒヒィィーーン!!」何かに叫ぶ

パーシヴァル「どうしたクンドリー・・・!?」真下の地面を見て・・


ズゴゴゴォォ〜〜、ドゴォォォーーン!!(パーシヴァルの真下の地面からグビラが出てくる)

グビラ「バァァァーーー!!」ギュィィーン、ガシィィーーン!!(ドリルで攻撃する)


ドバァァーーン!!(グビラのドリル攻撃を受けるパーシヴァル)

パーシヴァル「ぐわぁぁぁーー!?」ガシィィーン、ドサッ!!(地面に倒れる)

グビラ「バァァァーー!!(どうだ?俺の力を思い知っただろ?)」自慢げに言ってる

パーシヴァル「クゥゥ・・・」
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/12(土) 23:14:26.96 ID:6vYVVO2P0
セフィー「あのグビラに単身で戦っているのはまさか・・・」戦っているパーシヴァルの姿を見て・・

オベロン「あぁ間違いない・・ロンディニウム円卓軍の団長『パーシヴァル』だ。」戦っているパーシヴァルの姿を見て・・

ワグ「パーシヴァルって・・・妖精國で唯一最強と呼ばれているロンディニウムを拠点として活躍する人間の騎士だよなぁ!?」驚いている

オベロン「あぁそうだ・・。しかし、いくらあのパーシヴァルでもあの巨体を持つ妖精を相手にクンドリーだけじゃ・・・」苦戦しているパーシヴァルを見て・・


メリュジーヌ「!!?。パーシヴァル!!」ビュゥゥーーン!!(飛んでいく)

スズカ「お、お母様!?」タタタタァーー!!(走って追いかける)

アルト「!?メリュジーヌ、スズカ!!」タタタタァーーー!(走って追いかける)

オベロン「ま、待つんだアルト・・・。クゥッ・・仕方がない奴だね・・。」タタタタァーーー!(追いかける)


メリュジーヌはグビラに苦戦しているパーシヴァルの姿を見ていられず、すぐさまにパーシヴァルの元へ飛んでいき・・

スズカとアルトはそれを追いかけるように走り、残りのメンバーもまた、アルトとスズカを追いかけるようにパーシヴァルの元へ向かっていった・・
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妖精馬クンドリー「ブルルゥゥ・・・」横倒れになっている

パーシヴァル「大丈夫かクンドリー・・・?」心配している

グビラ「バァァァーーー!」ギュィィーン、ダダダァァーー!!(突進してくる)

パーシヴァル「!?。クソォォ・・・」ジャキィィン・・(槍を構える)


メリュジーヌ「ハァァァーーー!!」ギュゥゥーン、バシィィーーン!!(突進攻撃)

グビラ「バァァァーーー!?」バシィィーン!!(横からタックルされる)

パーシヴァル「!!?」突進するメリュジーヌを見て・・


ドシィィーーン!!(突進されて倒れるグビラ)

メリュジーヌ「ーーーフンッ!」スタッ!(地面に降りたつ)

グビラ「バァァァーー・・・・(イッテェェ・・・)」ノシィィ・・(起き上がる)

メリュジーヌ「無駄なことはやめて、君の帰るべき所へ帰るんだな?」

グビラ「グルルゥゥ〜〜・・バァァァァーーー!!!」ギュィィーン、ダダダァァーー!!(メリュジーヌに向かって突進する)

メリュジーヌ「・・・全く。警告はしたのだが・・きみのような妖精に私の宝具を使うに値しないなぁ・・?」スッ、ズズズゥゥー!(土を踏み込む)

グビラ「バァァァァーーー!!!」ギュィィィーーン!!(突進してくる)

メリュジーヌ「・・・・・スゥゥ〜〜〜・・・」息を吸い込んでいき・・


メリュジーヌ「!!。アアァァァァーーーーーー!!!」ゴワァァーーン!!(大声を放つ)

グビラ「!!?」キキィーー!!(急停止する)


ゴワァァァーーン!!(大声が奥へ貫いていく)

メリュジーヌのとてつもなく大きな大声がグビラに向けて放たれ、大声は音波攻撃のように響き、その波動は後ろにまで響いていくのであった・・。
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/13(日) 00:13:32.55 ID:abc46rz20
アルト達「〜〜〜〜〜〜!?」耳をふさいでいる

レッドラ・ビット「な、なんなのですか!?あのとてつもなく大音量な大声はぁ!?」ビックリしている

スズカ「今の攻撃・・・200デシベル以上の音が聞こえていたわぁ・・。」ピピピッ!(メリュジーヌの声を測定する)

ボガード「あの声・・オレが全力で雄叫びを上げたときよりもとんでもなくうるさかったぞ!?」驚愕している

アルト「メリュジーヌ、いつの間にあんな技を・・・」ビックリしている


グビラ「〜〜〜〜〜〜〜〜」ガタガタガタガタァァ・・・(身震いしている)

メリュジーヌ「・・・・・・!!」ジロッ!(グビラを睨み付ける)

グビラ「!?。ギャウゥゥィィ〜〜〜ン!?」ダダダダァァ〜〜!!(逃亡する)


ダダダダァァ〜〜、ズゴゴォォ〜〜!!(穴を掘り、そのまま逃げ潜っていくグビラ)

メリュジーヌの200デシベル以上の大声と睨み付けにより、何かを感づいたグビラは負け犬の泣き声をあげて、真っ先に南の海岸に向かうように地面に潜って逃げていった・・。
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メリュジーヌ「フンッ・・。あの大きさの身体を持っていて私の大声で逃げ帰っていくなんて・・おつむの方は小さかったのかなぁ〜?」逃げていくグビラを見ていて・・

パーシヴァル「・・・・・・・」メリュジーヌの事を見ている

パーシヴァル「(そんな・・・どうして今になって彼女が・・・)」グググゥゥ・・(槍を握りしめる)



メリュジーヌ「!。大丈夫かパーシヴァル?あの巨体を持つ妖精の攻撃だからな?どこか怪我をしているんじゃないかと・・・」笑顔で近づく

パーシヴァル「!?。来るな!!!」怒った顔を見せる

メリュジーヌ「!!?」ビクッ!!

パーシヴァル「なぜ貴様が今になってこの世に蘇ったんだ先代妖精騎士ランスロット!!」怒りを見せている

パーシヴァル「お前が3年前に異界の降臨者と不貞を交わし、女王モルガンを裏切り、同じ妖精騎士である妖精騎士アグラヴェインに殺されたと思っていたが・・こんな場所でさまよっていたとはなぁ?」

メリュジーヌ「・・・・・・・・」眼を瞑って立ちすくむ


クンドリー「ブルルゥゥ〜・・。」ノシッ、パカパカパカ・・(立ち上がる)

パーシヴァル「クンドリー・・。そうか、まだ戦えるんだな?」クンドリーに近づく

パーシヴァル「・・・・・・」メリュジーヌの事を睨み付ける

メリュジーヌ「・・・・・・・」立ちすくんでいる

パーシヴァル「(我が愛していた愛・・、今こそ我が槍で引導を渡してやる!)」ノシッ!(クンドリーの背に乗る)

メリュジーヌ「・・・・・・・」立ちすくんでいる


パーシヴァル「先代妖精騎士ランスロット、覚悟ぉぉーー!!」ジャキィィン!!(槍を前に構える)

パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(槍とクンドリーによる突槍攻撃)

メリュジーヌ「・・・・・・・」立ちすくんでいる
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/13(日) 10:20:34.34 ID:abc46rz20
タタタァァ〜〜!!ガバッ!!(パーシヴァルの前に立つスズカ)


スズカ「待ってください!!」ガバッ!!(パーシヴァルの前に立ちはだかる)

パーシヴァル「!!?」ググゥゥー!!(手綱を引く)

クンドリー「ヒヒーーン!?」ギギィィ〜!(急停止する)

メリュジーヌ「!?。ハッ、スズカ!?」我に返る


パーシヴァル「邪魔をするな!!君、その妖精から離れるんだ!!」怒鳴る

スズカ「退きません!!私はここにいるお母様に槍一本も傷つけさせるわけにはいきませんから!!」

パーシヴァル「!!?。お母様・・だって・・・」驚愕する

メリュジーヌ「スズカ・・・」

スズカ「パーシヴァルさん・・貴方とお母様に何があったのかは知りませんが、貴方にお母様を殺させはさせません!!」キリッ!

パーシヴァル「・・・・・・・・」何も言えない


アルト「そうだ。俺の妻に指一本でも傷つけてみろ・・?その前に俺がその頭を吹っ飛ばすぞ?」後ろから脅す

パーシヴァル「!!?」アルトの方を見る

セフィー「武器を捨てろ・・。」シャキン!(長刀をパーシヴァルの顔に向ける)

パーシヴァル「!!?」周りを見る


ボガード、アドニス、ゾックス、レッドラ・ビット「ーーーーーー!!」周りを囲む

コーラル、ロブ、ワグ「・・・・・・・」睨みを付ける

パーシヴァル「・・・・・・・・」ガシャン、スタッ・・(クンドリーから降りて、槍を捨てて両手を上げて地面に膝をつく)


スズカが引き止めている間にアルトはパーシヴァルの後ろをつき、他のメンバーもまた、パーシヴァルを周りを囲んで包囲し・・

パーシヴァルは自身の状況がとても悪化していると察知し、クンドリーから下馬した後に槍を手から離し、そのまま手を上げて地面に膝を付けるのであった・・。


スズカ「大丈夫ですか、お母様・・?」

メリュジーヌ「・・・・パーシヴァル・・・。」悲しそうな顔をする

スズカ「お母様・・・」悲しそうな顔をするメリュジーヌの事を見てて・・


メリュジーヌはかつて自身を姉として慕っていたはずパーシヴァルに敵意を向けられ、そのパーシヴァルがアルト達によって取り囲まれている事に対して、何かを思うかのようにメリュジーヌの心に深い悲しみが現れていた・・。
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/13(日) 11:26:13.31 ID:abc46rz20
第17節:ロンディニウム〜ゼンカイと絶唱とパーシヴァル〜
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夕方前・・・ロンディニウム近くの平原


パカラッ、パカラッ、パカラッ、ガラガラガラァァーー!!(馬車と荷車が揃って進んでいる)

逃げていた妖精1「いやぁ〜〜、パーシヴァル様やキミ達のおかげで助かったよぉ!」感謝している

逃げていた妖精2「オイラたち、あのバカデカイ妖精鯨にオイラたちの荷物を横取りされそうになっちまっててねぇ〜?」

逃げていた妖精2「この荷物はロンディニウムで待っているみんなに届ける大事な大事な食料と資材が乗せてあるからよぉ〜。あの妖精鯨が狙ってくるのも、あの妖精が腹を空かせて襲いかかってきたに違いねえなぁ〜?」

レッドラ・ビット「成る程、そうだったのですかぁ・・。荷物にある食料の匂いに引き寄せられて襲ってきたに違いないですね?」

逃げていた妖精1「こっちも近道をしようとして森に入ったのだけど、モースじゃなくてあの妖精機鯨だったのは驚きだったさ。・・まぁ、モースよりはマシだけど・・。」

逃げていた妖精2「おうおうッ・・にしても・・。」馬車の方を見てて・・


パーシヴァル「・・・・・・」左にうつむいている

メリュジーヌ「・・・・・・」右にうつむいている

パーシヴァル「・・・・・・」チラッ・・(メリュジーヌの事をチラ見する)

メリュジーヌ「・・・・・・っぅ・・。」クィッ・・(別の所に目を向ける)

パーシヴァルはクンドリーに乗って、アルトが乗る馬車の後ろに続いて進みつつ、メリュジーヌはその馬車の後ろで元気なく座り込み、目の前のパーシヴァルのことを見ないようにしていた


逃げていた妖精2「パーシヴァル様、妖精鯨を追い払ったのに元気がない・・君達と会ってから元気がない・・。」心配そうにしてる

逃げていた妖精1「皆さま方、パーシヴァル様になにをされたのですか?パーシヴァル様が元気がないのはどうしてなのですか?」問いかけている

レッドラ・ビット「それは・・・こちらにも諸事情がありますのでお答えは出来ません・・」

逃げていた妖精達「???」疑問に思ってる


アルト達はパーシヴァルとロンディニウムへ食料と資材を運んでいる輸送班の妖精達と共にロンディニウムへゆっくりと向かっているのだが・・

少し前に起きたパーシヴァルとメリュジーヌとのトラブルの件もあり、妖精達を除くアルト達の周りではその事でギスギスした空気が漂っていた・・。
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アルト「・・・・・・・」後ろにいるメリュジーヌの事を気にかけている

オベロン「まさか・・パーシヴァルとメリュジーヌとの間にそんな関係と過去があったとは・・僕も今まで知らなかったと言ってもいい・・。」

アルト「俺もだよ・・。おそらくこれはメリュジーヌ本人が1番話したくないような秘密だったんだろうな?」

アルト「少なくても、この事はバーゲストにも話していない事だと思うなぁ?」

オベロン「そうとも言えるね?あの先代妖精騎士ランスロットであるメリュジーヌと円卓軍のパーシヴァル・・実は彼が幼少の頃から彼の事を彼のお姉さんとして見守っていたと言うからねぇ・・。しかも10年も間にね。」

オベロン「自分の夫である君にも言えない秘密があるのは仕方がないことさ・・もう10年も前の昔の事だからねぇ?」

アルト「あぁ・・・。」メリュジーヌの後ろ姿を見ながら・・


後ろ姿のメリュジーヌ「・・・・・・・・」黙り込んでいる

アルト「・・・・・・・」心配している

アルト「・・・・・・(まさかメリュジーヌとパーシヴァルとは昔、義理的な姉弟関係を築いていたとはなぁ・・。)」

アルト「(今後、パーシヴァルと俺達との連携を取るためにも・・どうにかしてパーシヴァルとメリュジーヌの関係を修復させなければな・・。)」


アルトは馬車の後ろでパーシヴァルの事でいじけているメリュジーヌの事を心配し、どうにか彼女とパーシヴァルを仲直りさせる方法を考えていくのであった・・。
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/13(日) 22:45:01.07 ID:abc46rz20
スズカ「・・・・・・お母様・・。」しょんぼりしている

アドニス達「・・・・・」しょんぼりしているスズカを心配している

コーラル「スズカさん・・・。」心配そうにしている


ボガード「無理もない・・あのパーシヴァルの育ての親であり、彼の武術の師であったメリュジーヌと久しぶりに再会したのは良いが、あの言葉はないと思う・・。」

ボガード「3年前に妖精騎士アグラヴェインを通し、パーシヴァルが慕っていたはずのメリュジーヌがいつの間にか彼の知らない男(アルト)と不貞を交わしていたと誤解を招いてしまっているからなぁ?」

スズカ「・・誤解もあるとはいえ、あのような事はお母様にとって・・とてもじゃないほどの苦痛だったと思われますよ!?」

ボガード「あぁ・・だがしかし、スズカが数多くの医療技術やヒーリング(治療)を持ってしても・・人や妖精らの心の傷をすぐに治すことなど不可能に近いからな・・。」

ボガード「メリュジーヌやパーシヴァルには少しずつ我々でヒヤリングをしつつ、我ら『境界なき勇士団』と円卓軍の協力関係を築かなければいけないからな?」

スズカ「・・・・はい。」頷く

セフィー「スズカ・・。」心配そうに見ている


アドニス達が乗るジープワゴンでも、傷心のメリュジーヌの事を気にしつつ、どうにかにしてメリュジーヌの心を治したいと思っているスズカが考え込んでおり・・

スズカもまた、メリュジーヌやパーシヴァルの仲をどうすれば治療出来るのかをスズカもまた、アルトと同じように考えているのであった・・。
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レッドラ・ビット「・・・・!?。皆さん、前方になにか・・城壁のような建物が見えてきました!」前を見てて・・

オベロン「あぁそうとも!あの城壁がある建物こそ・・この妖精國で人間たちが安心して暮らし、パーシヴァル率いる『円卓軍』が拠点とする人間達の街・・廃都ロンディニウムさ。」

アルト「あぁ・・。ようやくたどり着くんだな?ロンディニウムへ・・」ロンディニウムの城壁を見ながら・・


パカパカパカッ・・(アルトの前まで近づけるクンドリー)

パーシヴァル「アルトさん。貴方とお話した通り・・いずれ訪れる女王軍との対決に備える為にも、あなた達『境界なき勇士団』一行をロンディニウムへお招きします。」

パーシヴァル「そのあと、お互いに情報を共有しつつ・・我らとあなた方と協力関係を築いていこうと言うのですね?」アルトに問いかける

アルト「そうだ。」

パーシヴァル「・・・あの時は貴方の妻であるメリュジーヌさんの事を罵声し、我が槍で貴方の妻を傷つけようとした事を本当に申し訳ないと思っています・・」謝罪する

パーシヴァル「私もまた・・突然の事や3年前のあなた達の行動の誤解の有無に左右され、つい私の頭に血が上ってしまいまして・・」反省している

アルト「良いよ・・。過ぎてしまったことは仕方がないことだし、パーシヴァルにはパーシヴァルの私情って物があると言うからね?」

アルト「妖精騎士アグラヴェインの情報操作とはいえ・・3年前の事であなた達に誤解を招くような事をしてしまい、俺も本当に申し訳なかったと思っている。」パーシヴァルに謝罪をする

パーシヴァル「アルトさん・・。」謝罪するアルトの事を見てて・・


アルト「それに本当に悪かった・・。パーシヴァル・・あなたが大事に思っていた『愛(メリュジーヌ)』を取ってしまったと言う事を・・」

アルト「・・俺もまた、メリュジーヌの事をとても深く愛しているのだからな・・。」後ろのメリュジーヌの事を気にしながら・・

パーシヴァル「・・・アルトさん・・。」目をそらしながら・・

オベロン、レッドラ・ビット「・・・・・・。」2人の事を隣で見聞きしている


アルト達とパーシヴァル。それぞれの考えや思いがギスギスと交差しつつも、彼らは互いが向かうべき目的地である人間達の拠点・・

円卓軍が拠点とする土地・・廃都ロンディニウムへと足を踏み入れるのであった・・。
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/13(日) 23:54:43.23 ID:abc46rz20
ロンディニウム:大広間



ガヤガヤガヤガヤ・・・(人間や妖精達が賑わっている)

逃げていた妖精たち「ただいまぁ〜〜!!」ガラガラガラァァ・・(荷車を止める)

人間の兵士「おっ?補充部隊から食料と建築資材が届いたぞー!急いで城壁の修復にとりかかろう!」

人間の兵士「八割は城壁(そと)に、二割は城内(なか)に、だ!子供達の家を優先して直してくれー!」

妖精の兵士「食料の多くはすぐに食料庫へ運んでくれ!そっちの方はそこの台所へ運んでやってくれ!すぐに調理を始めるからな!」

妖精の兵士「もうすぐ夕食の時間が来るからね!早くごはんを作って、腹を空かせた者達に配給させないとな!」


訓練中の兵士「イェーヤ!イェーヤ!」槍を振っている

教官「『牙の氏族』の動きは我々では追いつけない!対応より対策が重要だ!」

教官「槍は一息待って、おっかける!先に突き出しても容易く躱されるぞ!盾は来ると感じたら前に出す!剣は同時に横腹に刺さるように置いておく!」

教官「弓はまず当たらない!狙いをつけた時点で感づかれてもう目の前だ!城壁から10人一組で掃射、当たれば幸運だ!妨害としては有効なんだ、腐るなよ!」

訓練中の兵士達「オォーーッス!!」声を上げる


鍛冶手伝いの少年「研ぎしか出来ないけど、役に立たせて!そこの兄ちゃん、槍の鉾先が欠けてるよ!」

鍛冶手伝いの少年「それじゃあヤツらの牙に負けちまう、少しでいいから寄っていきな!」



円卓軍の拠点であるかつて栄えていたとされる街:ロンディニウム

そこでは人間や妖精達が協同でいろんな作業をしていき、人間や妖精達は生き生きと活気に満ちていて・・

少しずつではあるが、汎人類史の首都:ロンドンと同じぐらいに活気溢れる街へと復興を遂げていた・・。



ゾックス「こいつはまた、オンボロの所は目立つが賑やかなところはあるのだな。どいつもこいつも忙しく走り回りやがってる・・」ロンディニウムの住人達を見ながら・・

リッキー「でもアニキ!なんだかここのみんなが生き生きでなんだか楽しそうにしているようだぜ!!」

ハルキ「はい!ノリッジとは違って、道も壁もボロボロですが・・ノリッジの皆さま方以上に活気が溢れていますよ!」住民達を見てて・・

アドニス「うん!!確かにそうだね?コーラルお姉ちゃんもそう思うよね?」

コーラル「えっ、えぇ・・。まるで3年前のソールズベリーみたいに活気がありますね・・。」住民達の様子を見ながら・・・

ボガード「ほぉ〜?ここがかの円卓軍が拠点とする街、ロンディニウム・・。軍隊というよりはシェフィールドと同じぐらいの復興都市と言ってもいいな?」

アルト「あぁ・・。」ロンディニウムの町並みを観察している


ロンディニウムに入城したアルト達一行は、ロンディニウムにいる活気溢れる住民達に魅了され、一行が抱えるギスギスしている空気を祓うぐらいの活気に目を奪われているのであった・・
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/14(月) 23:58:35.40 ID:w9CiVdjg0
タッタッタッタッ!!(人間の兵士が駆けつける)


駆けつけてきた兵士「困ります、団長!森の奥から巨大な妖精が現れ、輸送部隊を救助に向かいに行ったとはいえ、とつぜん城壁から飛び降りて向かわれるなんて・・」

駆けつけてきた兵士「貴方は円卓軍の要、ロンディニウムに集まった者の希望!少しは軽率な考えで勝手に動かないでください!」叱ってる

パーシヴァル「あぁ〜すまない・・。だが私の行動が早かったことで、あの巨大な妖精から資材や食料を守れたことは事実だがな?」

駆けつけてきた兵士「そ、そうなのですが・・・・っと。コホン、失礼しました。」アルト達を見て

駆けつけてきた兵士「そちらの方々は新しい入団希望者ですか?それでしたらまず広場の登録所に、」

パーシヴァル「いや、それには及ばないよマガレ。彼らは入団希望者じゃない。とても大切なお客様だ。そうだろ、アルト・オルラントさん?」アルトの事を見て・・

アルト「あぁ・・。」


駆けつけてきた兵士→マガレ「アルト・オルラント?まさかあの、シェフィールドの住民達を助けたという・・シェフィールドの新領主『アルト・オルラント』なのか!?」アルトの前で驚く

ボガード「その通りだ。そしてこのオレ、シェフィールドの前領主である『ボガード』もいるぞ?」ドヤァ・・

マガレ「なぁっ!?あの元・大言家のボガードまでこのロンディニウムに来たと言うことは・・間違いない!!」何かに確信を持つ

マガレ「おーい、みんな、アルト様だーー!あのシェフィールドの新領主 アルト様が帰ってきたぞーー!」大声で叫ぶ



元・シェフィールドの住民1「!?。アルト様が戻ってきただってぇーー!?」驚いて集まってくる

元・シェフィールドの住民2「ホントだ、アルト様だ!我らの領主様が帰って来たぞーー!」喜んで集まってくる

元・シェフィールドの住民3「アルト様が戻られやがった!随分と我らを長々と待たせやがって!」愚痴を言いながら集まってくる

元・シェフィールドの住民4「やっとアルト様が戻られた!我らとの約束、忘れていないよねぇ?」期待しながら集まってくる

元・シェフィールドの住民5「『厄災』は祓ったの?『宝石鎧のダルダン』を倒したの?ノリッジは解放されたの?」不安に思いながら集まってくる

元・シェフィールドの住民6「我らはちゃんとロンディニウムへ来たよ!ノクナレアの所へ行った者達と違って、約束を守ったよ!」ゾロゾロと集まってくる

元・シェフィールドの住民7「あたしらはちゃんと約束を守った!今度はアルト様が約束を守る番だよ?」疑いながらも集まってくる


ゾロゾロゾロゾロ・・・(アルト達の元へ集まってくる元・シェフィールドの住民達)

円卓軍の兵士であるマガレが、“シェフィールドの新領主であるアルトが戻って来た”とロンディニウムの住人達に呼びかけていき、元・シェフィールドの住民の人間や妖精達が次々とアルト達も元へ集まって来たのであった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハルキ「うわぁ〜〜・・随分と集まって来た妖精達に慕われていますねぇ〜?」集まって来た妖精達の光景を見てて・・

ゾックス「おいおい・・たった一日で領主の座についたばかりのアンタがこんな数の妖精達に慕われるなんて・・一体アイツらに何かしたのか?」アルトに問いかける

アルト「オレにもわからない事はあるさ!シェフィールドの新領主の肩書きなんて、すべてはボガードの受けおりなんだからな?」チラッ・・(ボガードを見つめる)

ボガード「ま、まぁ〜そうだがな?これもまた、アルトがシェフィールドの妖精達を女王軍から逃がしてくれたことが1番の決め手だと、オレは今でもそう信じているからな?」

セフィー「そうだな?父さんがやってきた事はけして無駄なことなどは絶対にないと、我ら兄弟・姉妹をわかっているのだからな?」

ワグ「そうだよ!!もっと胸を張ってくださいよ、アルトの大旦那!!」

アルト「みんな・・・。」ボガード達の事を感心している


アルト「・・・よしっ!」タッタッタッタッ・・(元・シェフィールドの住民達の前に立つ)

元・シェフィールドの住民達「・・・・・・・・」ジィィ〜・・(アルトに注目している)
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/15(火) 23:20:44.90 ID:BQ0i+MUg0
アルト「みんな、今日まで待たせてゴメンな?領主アルト、たった今、ノリッジから戻って来たぞ!」

元・シェフィールドの住民達「オォォーーー!!」喜んでいる


元・シェフィールドの住民1「アルト様、ノリッジの方はどうでしたか?『厄災』は祓われたのですよね?」アルトに問いかける

元・シェフィールドの住民2「ダルダンの奴は倒せたのか?いくら『厄災』を祓えたとしても、あのイレギュラーズのアイツが居ちゃ、まだノリッジには帰れないよ・・。」

元・シェフィールドの住民3「アルト様・・アルト様が偽物の『予言の子』であるという噂が流れてきてるのですが・・その噂は事実なのですか?
」不安そうに問いかける

元・シェフィールドの住民達「わにゃわにゃわにゃわにゃわにゃ・・・・」それぞれ言いたいことを言い出す

アルト「・・えぇ〜っと・・・・」困り果ててる

ボガード「静かにしろお前たち!そんな一斉に聞きたいことを言ってもわからないだろ!?」妖精達に問い詰める

元・シェフィールドの住民達「あっ、あぁ・・・・」一斉に静まりかえる

アルト「ふぅ・・ありがとうボガード。」


アルト「みんな聞いてくれ!俺がロンディニウムへ来たのは、俺達『境界なき勇士団』がノリッジ解放の途中報告を伝えるために来たのだ。」

アルト「俺はキミ達が恐れていると言われる『厄災』を『本物の予言の子』と共に討ち払い、ダルダンと一度は接触を試みた。」

元・シェフィールドの住民3「えっ、えぇ!?アルト様・・アルト様はあの『予言の子』とお会いになられたのですか!?」驚いている

アルト「あぁ。『予言の子』の存在は本当であり、俺と会った『予言の子』は選定の杖を持っている本物の『予言の子』さ。」

元・シェフィールドの住民1「アルト様が救世の子である『予言の子』と出会った・・それは間違いないのですね!」驚く

アルト「そうだ!現在、選定の杖を持つ本物の『予言の子』は、俺の妻であるバーゲスト達と共にキャメロットへ向かい、女王陛下に話を伝えに行っている。」

アルト「『予言の子』は今、俺達『境界なき勇士団』と協力関係を結び、ノリッジもまた、ロンディニウムの協力次第なら、あと少しでキミ達の元に解放されるからな?」キリッ!


元・シェフィールドの妖精達「!!!。イエェェェ〜〜イ!!ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘェェ〜〜イ!!」熱気を挙げている

元・シェフィールドの妖精達「『予言の子』!『予言の子』!ノリッジを救った『予言の子』!アルト様と共に救った『予言の子』!」喜んでいる

元・シェフィールドの妖精達「アルト様は約束を守った!アルト様と『予言の子』がノリッジを『厄災』から守った!」喜んでいる

元・シェフィールドの妖精達「もうすぐノリッジへ帰れるぞぉ〜!!」「救世主様ぁぁぁ〜!!」

元・シェフィールドの妖精達「ワーーワーーワーーワーーワーー!!」猛々しく喜んでいる

ボガード「〜〜〜〜!!うるさぁぁ〜〜い!私が領主の時より盛り上がるなぁ〜〜!!」(泣)

アルト「アハハハハ・・・」冷や汗をかいている


ハルキ「・・すごく・・熱気が溢れる妖精達なのですね?シェフィールドの妖精達は・・」ドン引きしている

ワグ「アッ、アァ・・。こんなのオレらが酒場で盛り上がっていたのとは大違いに盛り上がっているよなぁ・・」ドン引きしている

ロブ「あぁ・・。シェフィールドの妖精達って、よほどアルトの旦那の事を信じていたんだな?同じ妖精なのに・・」ドン引きしている

コーラル「えぇ・・。(あの妖精達、やたらとアルトさんにご執心みたいなようですね・・。まるでオーロラ様をとても愛していらしてたあの人間の兵士達のように・・・)」

コーラル「(・・・今は共に戦う戦力が必要とはいえ、あの下等生物のあの執着を見てると、余計にこっちが不安になりそうですわ・・。)」

コーラル「(アルトさん・・。ご自身やその家族、そして私たちの為にもどうか・・彼らシェフィールドの民をうまく制御できると良いのですが・・)」不安そうに見ている


アルトによるノリッジの解放がもうすぐ達成されるという事実と、アルトが『予言の子』と協力し合っている事に、元・シェフィールドの住民達は猛々しく歓喜を見せながらアルトを応援するように慕っていき・・

そんなアルトにボガードは少し嫉妬を抱えていたり、シェフィールドの住民達の熱気溢れる妖精達に逆にドン引きしたりなどと、彼らの調べによるシェフィールドの住民達の行動に少し評価が分かれていたのであった・・。
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/16(水) 22:59:27.45 ID:X30QrAzq0
ゾックス「スッゲェ〜人気を誇っているのだな・・アルトの奴・・。」アルトの事を見ながら・・

パーシヴァル「はい。私たちが彼らを保護したときは、みんな北の地からの長旅で心身共々つかれ果てていたのですからね・・。」

パーシヴァル「ようやくロンディニウムの暮らしに慣れてきたとはいえ、このような元気溢れる喜び方は、この私でも初めてと言ってもいいですね?」

セフィー「あぁ。なんたって、メリュジーヌとバーゲストとヴァージェとアルト、この4人の結婚式にシェフィールドの妖精全員が参加していたと、母さんからよく話してくれてましたからな。」

メリュジーヌ「えっ、えぇ・・そういうこともあったわね・・」目をそらしながら言う

スズカ「お母様・・・。」心配そうに見ている


元・シェフィールドの衛士「アルト様!アルト様がこのロンディニウムで再会できた事に、我らやシェフィールドの民らは喜びに満ちあふれていますよ!」

元・シェフィールドの衛士「アルト様が『予言の子』と共にノリッジだけでなく、このブリテンの妖精達を救う事になるとすれば、我々も負けじとアルト様に、あの時成しえなかった忠義を尽くさなければなりませんからね?」

アルト「あぁ・・。あの時は民をここに連れて行くことに専念させるためにキミ達には民の護衛に励んで貰ったが、今度はノリッジを解放する為に、一緒に戦ってくれるか?」

元・シェフィールドの衛士「はい!アルト様のご命令であるならば、我らもまた、いかなる運命を受け入れる所存であります!」キリッ!

アルト「そうか、それは頼もしいものだな?」

元・シェフィールドの衛士「はい!それと・・『秘密の予言の子』と『絶唱の予言の子』と共に戦えれば、ノリッジを糸も簡単に我らの元に取り戻せると思いますよ!」

アルト「そうそう・・・って、『秘密の予言の子』と『絶唱の予言の子』?」疑問に思う


???1「それは俺達のことを指しているって事で良いんだよな?」

???2「はい!聞いたところ、そのように聞こえてましたよ?」

???3「よぉ〜し!!これは全力全開でいくしかないね!!」張り切っている

アルト「!?」周りを見渡す

ゾックス「???・・この声、どっかで聞いてような・・・」聞き覚えがある顔をする

???3「とりゃぁぁ〜〜!!」ピョォォ〜ン!!(アルトの前に飛び出す)


ピョォォ〜ン、スタッ!(アルトの前に立つ4人)

白いスーツの戦士「ふふーん!」笑み?を浮かべている

赤い機械生命体、黄色い機械生命体「フフフフフ・・」笑みを浮かべている

黄色い髪の少女「えへへ!」笑みを見せる

アルト「き、キミ達ってまさか・・・」4人の姿を見て・・


突如とアルトの前に現れた2人の男女と2機の機械生命体の存在。

白いスーツと色とりどりの装飾の戦士、赤い恐竜みたいな機械生命体と黄色いライオンみたいな機械生命体、とても元気そうな黄色い髪の毛の少女の4人がアルトの隣に並び立ち・・

アルトはその4人組の存在に驚きを隠せず、ただただ・・場の空気に乗せられるのであった・・。
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/16(水) 23:46:37.24 ID:X30QrAzq0
白いスーツの戦士「秘密の予言の子!」シャキィーン!(ポーズを取る)

白いスーツの戦士「ーーゼンカイザー!!」バァァ〜ン!!(決めポーズ)


赤い機械生命体「まだ変身は出来ないが、恐竜の予言の子!」シャキィーン!(ポーズを取る)

赤い機械生命体「ーーゼンカイジュラン!!」バァァ〜ン!!(決めポーズ)


黄色い機械生命体「まだ変身は出来ないけど、百獣の予言の子!」シャキーン!(ポーズを取る)

黄色い機械生命体「ーーゼンカイガオーン!!」バァァ〜ン!!(決めポーズ)


黄色い髪の少女「私は関係なさそうだけど・・絶唱の予言の子!」シャキーン!(ポーズを取る)

黄色い髪の少女「またの名を、立花響!!」バァァ〜ン!!(決めポーズ)


アルト「!!?」驚愕している

メリュジーヌ達「!!!!」唖然としている

ゾックス「!!?」驚愕している

スズカ達「!!?」唖然としている

パーシヴァル「・・・・・・」恥ずかしがる


白いスーツの戦士→ゼンカイザー「よぉ〜し!貴方とみんなも合せて・・」

4人「予言戦隊、ゼンカイジャー!!」

アルト「じゃ・・ジャー・・」とりあえずポーズを取る

バァァァーーン!!(謎の爆発演出)


ロンディニウムの住民達「ヘェェーーーイ!!イェェーーイ!!」歓声を上げる

ロンディニウムにいる子供達「ゼンカイジャー〜〜!!」歓声を上げている

ゼンカイジャーと名を上げる4人とそれにつられたアルトの存在に、ロンディニウム中の住人達は歓喜歓声をあげ、とても熱い熱気を帯びて盛り上がっていたのであった・・。


ゾックス「おいおい!!予言の子戦隊と名乗るなら、俺も一言混ぜてもらってもなぁ〜・・」ゼンカイジャーに近づく

ゼンカイザー「あっ、あぁ〜ごめんごめん!!貴方もいたんだよね?」キィィ〜ン・・(変身が解除される)

ゼンカイザー→色彩の服の青年「輸送部隊の妖精達からロンディニウムに『海賊の予言の子』と『蘇りの予言の子』が来ると聞いて演出をしようと・・・!?」ゾックスのことを見て・・

ゾックス「!!?」色彩の服の青年を見て・・

2人「あぁぁぁーーーーーー!!?」互いに驚く


メリュジーヌ「な・・なにこれ・・・?」理解が追いつかない

スズカ「ホ、ホモ・・?」理解が追いつけない


ゾックスや色彩の服を着ている青年が互いの存在に対して驚愕している姿勢をしている中、アルト達はこのカオスな現状(笑い的な意味で)にアルトやメリュジーヌ達は驚きと困惑を見せていたのであった・・。
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/18(金) 00:03:40.80 ID:B15dTQaM0
その夜・・・ロンディニウム:作戦室


パーシヴァル「妖精達から『予言の子』とアルト達が来ると聞いて、歓迎と共に盛り上げようとしていたのはわかりましたが・・、」ジロッ・・

パーシヴァル「正直言って・・あれはやり過ぎです!!」4人を叱りつける

4人(五色田介人、ジュラン、ガオーン、立花響)「すみません・・・」ペコリッ・・(反省する)


ゾックス「まさか・・おまえらも『FGOトピア』こと、妖精國ブリテンに来ていたんだな、カイト?」色彩の服の青年に目を向ける

色彩の服の青年→五色田介人(カイト)「ホントだよ!本当にこの妖精國でゾックスに会えて本当に良かったぁ〜!!」喜んでいる

赤い機械生命体→ジュラン「あぁ。俺達も『星の終わり』を食い止めようと頑張ってこの妖精國へ来たのは良いが・・色々と大変な目に遭ってなぁ〜・・。」

黄色い機械生命体→ガオーン「僕とジュランは変身できないし、ときどき身体が動けなくなる時があるし、セッちゃんもいまだに動けないし・・」

ジュラン「マジーヌやブルーンともはぐれてしまって、困っていたところを・・そこの円卓軍のパーシヴァルさんに助けてもらったってワケだな。」

パーシヴァル「はい。困っている人間や妖精達がいれば手を差し伸べる事こそが、円卓軍のモットーですので。」

オベロン「まぁ〜しかしなぁ・・、パーシヴァルが良かれと思って助けた4人が、まさか『秘密の予言の子』と『絶唱の予言の子』とその関係者だったとは、僕もパーシヴァルの口から聞くまでは信じられなかったさ。」

黄色い髪の少女→立花響「へぇ〜、そうだったんですかぁ・・・。」


立花響「あっ、自己紹介がまだでしたね?わたし、立花響!平行世界から『絶唱の予言の子』としてこの妖精國へ来たシンフォギア装者です!」アルトに挨拶する

アルト「知ってるさ!ガングニールのシンフォギアを纏う戦士であり、『戦姫絶唱シンフォギア』に登場する主人公・・。俺がいた世界では、深夜のテレビでよく放映されていたからな?」

立花響「へっ?私がテレビに出ているって・・?」よくわかってない

スズカ「お父様がいた世界では響さんの世界での活躍は“テレビ番組で放映されている架空の物語”として、アニメやゲームにも関連する作品もありると聞いてますからね?」

立花響「えぇぇ〜〜!?私や翼さん達の活躍がテレビで放送されているって事ですか!?」驚く

アルト「そうだ。君の歌っている歌もCD音楽としてよくネットやCDショップで流れているからなぁ。」

立花響「そうなんだぁ〜・・。私、アルトさんがいた世界では凄い有名人だったなんて・・知らなかったぁ〜。」

ゾックス「あぁ・・。因みにカイト達『機界戦隊ゼンカイジャー』もまた、同じ名前の特撮番組としてアルトがいた『現実世界』で放送されているとアルトから聞いているからな。」

カイト「えぇ〜〜そうなの!?」驚いている

ハルキ「それに俺やゼットさんの活躍もまた、『ウルトラマンZ』という特撮番組で放送していたと聞いていましたからね。」

ジュラン「ほぉ〜、成る程ねぇ〜?」


オベロン「キミ達。アルトがいた世界でキミ達の物語が有名になっている事はよくわかったが・・キミ達は肝心な事を一つ忘れているんじゃないかな?」カイトと響達に問いかける

セフィー「確かにそうだ・・。あなた達のようなアニメ番組のキャラであるキミ達がなぜ、この妖精國に来たのかは我らは知らない・・。」

ジュラン「あっ・・確かに言えるな?なぜ別の平行世界の存在である俺達が、こんな摩訶不思議な妖精國に、何の理由で迷い込んだと言う事を・・。」

カイト「話は少し長くなるけど・・アルトさん達に話してあげるよ・・。」

アルト「あぁ。お互いに情報交換といこうか?」

立花響「はい!!」キリッ!


アルトは五色田介人達3人と立花響、パーシヴァル達からお互いにそれぞれ知っている情報を交換つつ、彼らとのコミュニケーションを取るのであった・・。
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/18(金) 23:58:37.16 ID:B15dTQaM0
アルト「・・そうか。カイト達や響達は、ハルキさんやゾックス達のように『歪みの岬』を利用せずに別のルートからこの妖精國へ来たんだな?」


立花響「はい。妖精騎士アグラヴェインさんが見せたという『星の終わり』の夢を見た翌日、私が所属する組織『S.O.N.G.』が所有する聖遺物『ギャラルホルン』のアラートがなり、それによる導きによってこの妖精國へとやって来ました。」

立花響「ですがこの世界に来る際、そこへ向かう通路を通っている最中に突然と視線が真っ白となって・・気が付いたら妖精國南部の平原にあるオレンジの岩の前に立ってまして・・」

立花響「一緒に行った翼さんや調ちゃんとも離ればなれになっちゃって・・シンフォギアの方も纏えるにはまとえるのですが、何かと動きがとても重く感じてまして・・」

立花響「本調子で戦えずにその・・悪妖精っていう悪い妖精さんに襲われているところを、パーシヴァルさんが通りかかって助けてくれたというか・・」

パーシヴァル「まぁ・・響さんは別の世界から来た人間と言う事もあって、動物系の妖精と悪妖精の区別がまだわからなかった事もありますから・・」

立花響「はい・・あの時は危ないところを助けてもらって、本当に感謝していますよぉ〜!」ニッコリ!

パーシヴァル「えぇ!」


ジュラン「オレらの世界・・正確には“カイトがいる世界”にいる俺達もまた、その妖精騎士アグラヴェインが流した『星の終わり』の夢を見せられてなぁ?」

ジュラン「案の定、オレらもただいても立ってもいられずにその世界へ行こうとみんなで決めたのだが、肝心のいく方法がわからなくてなぁ・・」

カイト「あぁ・・。世界で初めて・・『妖精さんの世界と一緒に全ての世界を『星の終わり』から守ったスーパー戦隊』になるという意気込みでいこうとしてたんだけど、どうやって行くのかがわからなくって・・」

アルト「世界で初めてねぇ〜・・確かに君らしい意気込みだね?」

ジュラン「あぁ・・。どうやって行こうかと困っていた矢先に、突然と空に穴が開いたと思ったら・・俺らはその穴へと吸い込まれちまったんだよ・・。」

アルト「穴・・?」

ガオーン「そうそう!!ちょうどこの大きさぐらいの次元の穴がカイトの家の真上に現れてねぇ・・」腕を伸ばして、穴の大きさを表現する


ジュラン「・・その穴に最初に吸い込まれていったセッちゃんを助ける為にカイトが飛び込んでいって、その直後にオレらもまた、その穴に吸い込まれてしまってなぁ・・。」

ジュラン「気が付いたらこのロンディニウムの西にある崖の上の平原にカイトとセッちゃん、俺とガオーンがそこに倒れていたってワケ・・。」

ガオーン「うん。響ちゃん達と同様に、一緒に吸い込まれて筈のブルーンやマジーヌと離ればなれになって・・セッちゃんも何かとおかしくなってしまってて・・」

ジュラン「あぁ。この世界に来て以来、俺達が持つギアトリンガーが度々と不具合が生じるようになっちゃって・・。カイト以外、オレらは変身すらままならなくなって・・・」


ジジッ、ジジジジィィ〜〜〜!!(ジュランの身体に電流が走る)

ジュラン「ヌゥゥッ!?ウゥゥ・・・」ジジジィィ〜・・、ドサッ!(その場に倒れるジュラン)

カイト「!?。ジュラン、しっかり!?」近寄る

アルト「おい、大丈夫かジュラン!?」心配そうに駆け寄る

ジュラン「マ・・・マ・タ・オ・レ・ノ・カ・ラ・ダ・二・フ・グ・ア・イ・ガ・ショ・ウ・ジ・タ・ラ・シ・イ・・・・」片言で言う

ジュランは自身の機械の身体の不具合による影響で身体全体に電気が漏電し、しゃべり方も壊れかけたロボットのように片言で喋っていた・・。


アルト「アドニス、ジュランや他の機械類の物を君の手で直してくれるか?今後のためにも、彼らの本調子を取り戻さないとね?」

アドニス「わかった!」ポキポキッ!(指を伸ばしていく)


カシャカシャカシャ・・(ジュランの身体をアドニスの手で直していく)
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/19(土) 22:04:05.22 ID:5pvsC8kU0
ジュラン「ギギギィィ・・・!?なんか身体の調子が良くなってきてるような感じがするようだな・・」

アドニス「まだ動かないでジュランさん。ここのところが精密になってるから気をつけないと・・」カシャカシャカシャ・・(神経回路の方を弄ってる)


カイト「スゲェェェ!!アドニスの力って凄いんだね!」アドニスが修理している光景を見ながら・・

アドニス「うん。僕の能力である『瞬間制作』の力であらゆる機械類のものを瞬時に直し、この妖精國でも自在に使えるように出来るからね。」

フリント「そうそう!お兄ちゃんのギアダリンガーやカッタナーとリッキー、それにクロコダイオーでさえもこのブリテン島の環境に適応できるようにしてもらったんだよ!」

立花響「へぇ〜・・って、もしかしてアドニスさんなら、私のガングニールも直せるのですか!?」

アドニス「うん!ちゃんと響さんのガングニールも直しておくから、あとでそのペンダントを貸してくれるかな?」

立花響「はい!!」


ガオーン「アルトさんが言ってたように・・この妖精國の世界が機械類の起動を拒絶する程の世界とはいえ、僕と違ってジュランはすぐに動けなく事があるとはあるのがあるのだけどねぇ?」

ゾックス「ほぉ〜?ガオーンと違ってすぐに動けなくなるときがあったとはなぁ〜?なんかだらしないというかなんかなぁ〜・・」

ジュラン「!!?」ムカッ!(ゾックスの発言にムカつくジュラン)


バタン、ガバッ!(修理が終わり、立ち上がるジュラン)

ジュラン「だらしないとは失礼じゃないか!!俺なんかこんな姿だがみんなとは年上なんだからなぁ〜〜!!」怒ってる

ゾックス「ツゥ・・確かにそうだが・・・」

カイト「まぁまぁ・・アドニス、ジュランを直してくれてありがとう!」アドニスにお礼を言う

ジュラン「・・おっとそうだった!サンキュー、アドニス。おかげで俺の身体がすこぶる良くなって気がするぜ!!」踊りながら感謝を伝える

アドニス「えへへへ、ゼンカイジャーの皆さんや響ちゃんにもお役に立てられるなんてぇ〜・・」照れてる

アルト「あぁ!良かったなアドニス!」


オベロン「ハァ・・。とまぁ、先ほどアルトが言ったように、君達2人のような『秘密の予言の子』と『絶唱の予言の子』は、妖精騎士アグラヴェインによって仕立てられた偽物の『予言の子』だと言う事は理解はしてくれるよね?」

オベロン「本物の『予言の子』はアルトリアであって、キミ達は彼女の『予言の子』としての自信を削ごうとする邪魔者として妖精騎士アグラヴェインによって呼び出されたって事さ。」

アルト「おいおい!邪魔者は言い過ぎだろ!?」オベロンを見ながら・・

オベロン「・・仕方がないさ。正直言って・・こんな短期間で4人も偽物の『予言の子』が見つかったんだからね?キミ達が有能な戦士である故に、本物の『予言の子』であるアルトリアのモチベーションが下がるからね?」

オベロン「最悪・・そのままいじけてティタンジェルに帰るって事になれば、それは僕たちやカルデアの敗北と言っても変わりはないと言ってもいいぐらいだからね。」

カイト「そ、そうだったんたぁ・・。知らなかったぁ〜・・」反省している素振りを見せる

オベロン「まぁ・・本来ならば、僕はアルトリアのためにもキミ達のような物語に関係ない人物はすぐにでも元の世界へ帰ってくれると幸いなのだが、生憎とそうも行かない状況なんだよねぇ・・。」

アルト「あぁ。もう1人の偽の『予言の子』である『召喚銃の予言の子』の話によると、君達が元の世界へ帰れる唯一の手段である『歪みの岬』が女王モルガンによって結界を強化されてしまって・・」

アルト「モルガンを倒さない限り、キミ達は元の世界へ帰ることが出来なくなってしまったんだ・・。」

カイト、ジュラン、ガオーン、立花響「!?。えぇぇ〜〜〜〜!?」驚く


アルトから聞かされたモルガンによって、平行世界から来た者達が唯一帰れる手段である『歪みの岬』が封鎖されたことを聞き、五色田かいと達や立花響はもの凄く驚いていた。
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/20(日) 00:09:13.09 ID:XFD8K9kY0
ジュラン「おいおいマジカよ!?カイトがこの世界を救う『予言の子』じゃない上に俺達の世界へ帰れないってのはどういう事なんだよ!?」驚きながら言う

アルト「オレにもわからない・・。いま言えるとすれば、女王モルガンは何人たりともこの妖精國に入ってきた異物とも言えるキミ達を逃がさないつもりなのかもしれないと思っているって事は間違いないと思った方がいいな・・」

立花響「そんな・・それじゃあ私たち、そのモルガンって言う妖精の女王様によって閉じ込められたって事なのですか・・?」

アルト「そう言った方がわかりやすいとも言えるなぁ・・。」


ゾックス「アルトが言っていることは本当だ。俺も修理したクロコダイオーでこのブリテン異聞帯の外へ出ようとしたんだが・・『召喚銃の予言の子』言ってたように、その世界の境界線とも言える最果ての塔の守りが凄く固くてなぁ・・」

ゾックス「外へ出ようにも最果ての塔の守りのせいではじき返されてしまって、この世界の外に出られないと言う事が確信である事が証明されてしまったと言えるな・・。」

カイト「ゾックス・・・」

ゾックス「アルトやアルトリアを含めた俺達が『厄災』や『水鏡』を祓ってしまったことでモルガンに敵意を買ってしまい、平行世界の存在である俺達を閉じ込めて排除しようと最果ての塔の守りを強めた・・。」

ゾックス「まるで妖精騎士アグラヴェインは、この展開を想定していたかのように、俺やカイト達・・それに他の『予言の子』と名乗る偽物達をこの世界へと、悪夢を通して招きいれたといっても良いぐらいだからな?」

立花響「悪夢って・・・それじゃあ、あの『星の終わり』による世界の崩落の夢はその妖精騎士アグラヴェインっって言う人が作った嘘の夢って事?」

ゾックス「そうだ。つまり俺たちは、その妖精騎士アグラヴェインと言う妖精の皮を被った人間の女にハメめられたって事なんだよ。」

カイト、ジュラン、ガオーン「・・・・・・」黙り込む

立花響「・・・ハメられたって・・。」

ハルキ「・・・・・・」黙り込む


オベロン「確かにあの知将とも言える妖精騎士アグラヴェインならばやりかねないと言ってもいいぐらいだからな?なにせ、彼女はマンチェスターの他に『歪みの岬』がある地を自分の領地として管理しているぐらいだしね?」

オベロン「キミ達をこの世界に引き寄せた理由はまだ知らないが・・この世界には存在しない力を持つキミ達が『予言の子』として活動をしてしまえば、本物の『予言の子』であるアルトリアはますます『予言の子』としての自信をなくしてしまうのが確実だ・・。」

アルト「あぁ。アルトリアのモチベーションを下げるにあたれば、キミ達のような正義の味方(ヒーロー)の存在を見せつけられても充分に効果があると言ってもいいぐらいだからな・・。」

ハルキ「はい・・現にアルトリアさんはノリッジの『厄災』を祓ったのは俺とゼットさんとアドニスさんであって、自分ではないと言って、ノリッジの鐘を鳴らすことを諦めていましたしね・・。」

アドニス「うん・・。」

アルト「五色田介人、それに響ちゃん。アルトリアを『予言の子』としての自信を付けさせるためにも、キミ達4人にはこれ以上『予言の子』として目立つようなことはしないで欲しいとお願いしたいのだが・・」

アルト「キミ達にはそれは難しいことなんだと言う事は、俺もアニメの中のキミ達の活躍の中で知り得ていることだからね?」

介人、立花響「・・・・・・」頷く


立花響「はい!私が持つシンフォギアの力は、誰かを守り・他の誰かと繋ぐことを叶える為の力として使ってきたことは、私自身もよくわかっています・・。」

立花響「でも私の力のせいで、この世界を救うはずのアルトリアさんの心を追い詰めていたとわかった以上・・私、アルトリアさんに申し訳がないことをしたと思っています・・。」

パーシヴァル「響さん・・・」

立花響「・・・だとしても。私はこの世界にいる妖精達や人間達を見捨てることなんて出来ない・・。」

立花響「私は『予言の子』ではないのですが・・それでもわたしは、この世界にいる全ての妖精達と人間達を助け、その者たちと一緒に繋がりたいと思っているのだから!」

立花響「目の前にいる誰かを見捨てずに助けたい・・誰かを助けて繋がる事だけは、他の誰からも譲るわけにはいきませんから!!」

コーラル「響さん・・・。」立花響のことを見ながら・・
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/22(火) 22:00:38.22 ID:rNbwr5dW0
介人「その気持ちはこの俺もわかるよ響ちゃん。俺達もまた、ゼンカイジャーとして多くの人達を助け、守ってきたんだからね。」
 
ジュラン「あぁそうとも!オレらもまた、弱き者達を守る正義の味方である以上、このままあの妖精達を見捨てるわけには行かねぇからな!」

ガオーン「あぁ!!」

立花響「介人さん・・ジュランさん・・ガオーンさん・・」

ハルキ「俺も同感です!俺もノリッジで、ウルトラマンとしてノリッジの『厄災』をアルトさん達と共に祓ったのも、俺はただ、目の前の弱き者を助けたかっただけだったんですから!!」

立花響「ハルキさん・・。」


アルト「・・フッ、キミ達ならそういうと思ってたよ。自分か信じる信念や正義の為に、他の誰かを守り・誰かを助けるヒーローであるキミ達だからね?」

立花響「はい!」

オベロン「そうかぁ・・そう言われちゃうのなら仕方がない・・。まぁ〜このまま帰って欲しいって言っても、『歪みの岬』が封鎖されている以上、他に帰れる手段がないに等しいからね。」

オベロン「それに介人君と響ちゃんの2人には帰ると言ってもこのまま帰る訳にはいかない理由があるはずだよね?」

介人「あぁ・・妖精達を守るほかに、離ればなれになったマジーヌやブルーンを見つけ出さないと・・2人は俺の大事な仲間だからね。」

立花響「私も同じです!!早く翼さんや調ちゃんと見つけて合流しないと・・」

アルト「そうだね。今のキミ達にとっては一番重要な事と言っても過言はないからね?」

立花響「はい!!」


オベロン「ハァ・・・。ヴァージェやマシュが囚われている居場所の判明の進展が全くないというのに、人捜しの対象が増えるのはどうかと思うけどなぁ〜・・」

スズカ「・・オベロンさん!」ムスッ!(オベロンにしかめっ面)

オベロン「あぁ〜悪い悪い・・。妖精である僕だって、汎人類史には存在しない平行世界の戦士達が次々と僕らの前に現れているからね?少しは困惑するさ。」

オベロン「まぁ、僕はそこの所はもう観念するよ・・。こっちだって、マシュやヴァージェを探し出して救出する事が優先事項の内に入っているからね?」

セフィー「確かにそうだ。我々にはジョルニとルージュの母親であるヴァージェとカルデアの仲間であるマシュ・キリエライトを見つけて助け出す使命の他に、はぐれた立花響とゼンカイジャーの仲間を探し出す事が追加されたといっても良いからな?」

アドニス「でも、ここにいる僕たちが力を合わせることが出来れば、ヴァージェお母さんやマシュさん、響さんとゼンカイザーさんの仲間を早く見つける事が出来るかもしれないからね?」

アルト「そうだ!みんなで探せば、どこかに隠している物だってすぐに見つかるといっても良いからね?」

スズカ「えぇ!」頷く

立花響「アルトさん・・みんなぁ・・・」アルト達の事を感心しながら・・


アルト「アルトリアには、彼女がこのロンディニウムへ訪れた時に俺から話すとして・・介人達3人と立花響の身柄は俺達が預かり、今後4人には『予言の子』としてではなく、俺達と『予言の子』アルトリアをサポートする立ち回りに回ってもらう。」

アルト「俺達は必ずや介人や響の仲間を見つけて合流し、モルガンを倒して、無事に元の世界へと帰してあげるからね!」

立花響「はい。アルトさん、どうかよろしくお願いします!」ガシッ!(アルトの手を合わせる)

介人「あぁ。これから宜しくね、アルト!」ガシッ!(アルトの手を合せる)

アルト「あぁ!!」ガシッ!(介人と響の手を掴みながら)


アルトは五色田介人達『機界戦隊ゼンカイジャー』の3人とガングニールのシンフォギア装者である立花響と会話の末、介人と響を説得し、お互いに協力関係となった暁に互いの3人と手を合せるのであった・・
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/22(火) 23:46:56.49 ID:rNbwr5dW0
パーシヴァル「介人さん、響さん。あなた達が真の『予言の子』ではない事をご理解していただけて幸いです。」

立花響「はい・・私が『絶唱の予言の子』としてこの世界を救える存在として勘違いをしてしまって申し訳ありませんでした・・」謝る

パーシヴァル「えぇ・・ですが謝るのは私ではなく、本物の『予言の子』であるアルトリアさんがこのロンディニウムへ訪れたとき、直接あやまって頂ければいいと思いますよ?」

立花響「は、はい・・・」


パーシヴァル「アルトさん。貴方から色々とお話を伺いたい事が山ほどありますが、今日はもう遅い・・。明日、改めてこの作戦室にてお話をして頂いても宜しいですか?」

アルト「あぁ。今後、俺たち『境界なき勇士団』とパーシヴァルたち『円卓軍』との協力関係を結び、連携を取るためにも大事なことだからね?」

パーシヴァル「はい。アルトさん達は介人さん達と共にすぐ下の階の部屋の来賓室で一緒にお休みください。」

ジュラン「そうそう・・来賓室となっている部屋で俺達と雑魚寝あうって事だな。」

ジュラン「まぁ、少々の寝心地は心配しなくても良いって言うことで・・」

スズカ「寝心地ですかぁ・・・少し心配事はありますが、そこは考えないようにしておくことにしますね・・」少し心配そうな顔をする

ジュラン「ハッ、ハァ・・・」

セフィー「(心配事・・ジュランたちの寝相やいびきのことだな・・?)」理解する


オベロン「僕の方は雑魚寝は遠慮しておくよ・・。僕はこのままキャメロットへアルトリア達を迎えに行かなければならないしね?」

ワグ「もう言っちまうのかよオベロン?もう少しオレらと一緒にいても良いじゃないかぁ〜?」

ロブ「いや、そういうわけにもいかないんだよワグ。バーゲストの姐さん達は妖精騎士アグラヴェインらと一緒に行動してキャメロットへ行っているのだけど・・いざキャメロットへ着いて、帰りの方がヤバい事なったらマズいと思われるからな。」

ワグ「あそっか・・バーゲストの姐さんはアルトリアの姉御と一緒にモルガン陛下の謁見に行っているだけであって、そのあとの事は全くわからないからな・・。」

ボガード「あぁ・・『予言の子』が必ずしも無事に我らの元へ戻ってくる保証がない以上、誰かが彼女らの迎えとして移動手段を用意しなければならないからな?」

オベロン「そういうこと!ロンディニウムのみんなにも、“次に会う時は『予言の子』を連れてくる”って約束しちゃったしね・・。僕もアルトに見習って約束を守らないと・・」

コーラル「えぇ・・。貴方は私がオーロラの従者として働いていた頃も、貴方はソールズベリーの住民達にツケを払わずに逃げてたと、住民達から抗議が届くくらいですしね?」オベロンを睨みながら・・

オベロン「あっ・・そ、そうだったかなぁ〜〜ハハハハハ・・・」ごまかし笑いをする

アルト「オベロン・・・」呆れている

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ロンディニウム:入り口前


レッドラ・ビット「それでは・・次会うときはバーゲスト達を連れ、お土産をたんまりと持って帰って来ますので、それまではお別れです!!」

オベロン「あぁ・・必ずバーゲスト達やアルトリア達を連れて帰るから、キミ達はロンディニウムで待っててくれたまえ・・ってね!」ニコッ!

アルト「あぁ、気をつけてなぁオベロン。」

オベロン「おうとも!」

ヒヒィィーーン!!パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(北の地に向かって行くオベロンとレッドラ・ビット一行)


アルト「・・・さてと・・こっちも明日の事も考えて寝るとするか。」

スズカ「そうですね。皆さん、そろそろ私たちも就寝いたしましょう・・」

立花響「はい、お休みなさい・・」

セフィーとアドニス達「お休みなさーい・・」

タッタッタッタッ・・・(ロンディニウムの中へ戻っていく)


オベロンはレッドラ・ビットと共にキャメロットへ向かったバーゲスト達とアルトリア達を迎えに行くために馬車を引きつつキャメロットへ向かって行き・・

アルト達はオベロンがキャメロットへ向かって行くのを見届け、そのままロンディニウムの来賓室に向かい、そのまま就寝するのであった・・。
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/23(水) 09:50:41.83 ID:RoyrYJBo0
ロンディニウム:来賓室(アルト達の寝床)


ジュラン、ガオーン「グガァァァ〜〜ガァァ〜〜・・zzz」いびきをかいて寝ている

介人、立花響「zzzzz・・・」眠っている

アドニス、コーラル「・・・・・・・」眠っている

ロブ、ワグ、ボガード「ガァァ・・ガァァ・・」いびきをかいて寝ている

スズカ「スゥ・・スゥ・・」眠っている

セフィー、ゾックス「・・・ムニャムニャムニャ・・・」眠っている

アルト「スゥ・・スゥ・・・・・・ウゥゥ・・?」目が覚め、ある場所を見てる


メリュジーヌ「・・・・・・・」ジィィ・・・(ずっと空を眺めている)

メリュジーヌ「・・・・・・・」嘆いている顔をする

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回想シーン:パーシヴァルとの再会にて・・


パーシヴァル(回想)「なぜ貴様が今になってこの世に蘇ったんだ先代妖精騎士ランスロット!!」怒りを見せている

パーシヴァル(回想)「お前が3年前に異界の降臨者と不貞を交わし、女王モルガンを裏切り、同じ妖精騎士である妖精騎士アグラヴェインに殺されたと思っていたが・・こんな場所でさまよっていたとはなぁ?」

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メリュジーヌ「・・・パーシヴァル・・。」ウルウルウル・・(泣きそうな眼をしている)


アルト「眠れないのかメリュジーヌ・・。パーシヴァルのことが気になるのか?」寄り添う

メリュジーヌ「い、いや何でもない・・。キャメロットへ向かっているバーゲスト達の事を考えていただけだ。」

アルト「そうか・・。(いや嘘だ。ロンディニウムに入城した後も、あの元気の無さは充分に彼の事を気にしているに違いない・・)」

アルト「(本当はヒール(改良)で和らげたい気持ちもあるが・・俺の愛するメリュジーヌの記憶を奪うような事など、出来るはずがない・・)」

アルト「(俺のヒールとスズカのヒーリング。例え身体の傷を治すことが出来ても、心の方は俺達の力では直すことなど出来ないからな・・。)」


アルト「・・・・・」ギュゥゥ・・(メリュジーヌを抱きしめる)

メリュジーヌ「アルト・・・」ギュゥゥ・・(アルトを抱きしめる)


スズカ「・・・お父様・・・お母様・・・」横になりながら見ている

介人「・・・・・・・」それを寝ながら聞いていた


アルトはパーシヴァルのことで心に傷を負っているメリュジーヌに対して、自身は彼女の事を寄り添う形で心のケアをすることしか出来ず・・

その行動をスズカは横になりながら見ており、五色田介人もまた・・その事を寝ているフリをしながら聞いていたのであった・・
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/23(水) 22:22:54.96 ID:RoyrYJBo0
第18節:パーシヴァルとメリュジーヌ〜2人に捧げる仲直り作戦〜
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌朝・・ロンディニウム:大広間にて・・


カシャカシャカシャ・・・(とある機械を弄っている)

アドニス「3人分のギアトリンガーの調整にガオーンの身体の修理・・。響ちゃんのガングニールの調整・・そして・・・」

アドニス「・・・・よし。これでもう大丈夫だよ、セッちゃん。」カチッ!(セッちゃんの胴体部分の鉄をはめ込む)


ピョ〜ン!ピポパポピポパポ!(セッちゃんが宙に飛ぶ)

セッちゃん「ワーイ!やっと身体が動けて元気100%だチュン!!」パタパタパタァ〜!(宙を飛んでいる)

ガオーン「セッちゃん!!ようやく動けるようになったんだね!」嬉しそうに近づく

ジュラン「アドニスに感謝しろよ?あの子がいなかったらセッちゃん・・ずっと身体の不具合のせいで動かずに錆びついていたかもしれなかったからなぁ?」

セッちゃん「うん!!アドニス、僕チュンの身体を直してくれて感謝するチュン!!」お礼を言う

アドニス「はい!」頷く


土の氏族の鍛治師「スゲぇ〜、鉄で出来た鳥の人形が空を飛んでいるぞ!!」セッちゃんを見てて

人間の木こり「なに・・あぁ本当だ!!あのキィキィ鳴るだけの鉄人形が宙に飛んでいるぞ!!」セッちゃんを見てて

ロンディニウムの子供達「ワァ〜凄い凄い!!飛んでる飛んでる〜!」セッちゃんに注目している

土の氏族の妖精「おい確か・・アドニスと言ったねぇ?あの鉄の鳥、どうしたらあのように飛ばせるんだ?オレらにも作れるのか?」アドニスに質問をする

アドニス「そ、それは・・そのぉ・・・」少し困り果ててる


アドニスは介人達の武器であるギアトリンガーと立花響のガングニールのペンダントをその手で修理をし、自身の不具合で動けない状態だったセッちゃんを直していき・・

セッちゃんは自身の身体を治してくれたアドニスに感謝をし、アドニスの修理を見ていたロンディニウムの住民達はアドニスの技に興味を持ち、自身らにも出来るのかとアドニスに問い詰めていった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロブ「アドニスさん、ロンディニウムの中で高い注目度を見せているよな・・?」

ワグ「あぁ!こう言うのって・・いわゆる“注目の的”って奴だよねぇ?」

ロブ「あぁ・・。『予言の子』じゃないのというのに『厄災』を一緒に祓ったと聞いた途端にこのような集まりが出来るんだからねぇ〜?」

コーラル「えぇ・・そうですね。」アドニスの様子を伺いながら・・


アドニス「アハハハハ・・・・」楽しそうに話している

コーラル「・・・・・。(アドニスさん、ロンディニウムの方々とあのようにお話しをされ、色々な方々と手を触れあってて・・)」

コーラル「(それに比べて私は・・・私という妖精と来ていたら・・・)」目をそらしながら・・


アドニスが楽しそうにロンディニウムの住民達とのふれあいを見ていたコーラルは、一昨日の夜に自身のトラウマの影響でアドニスのことを突き放した事を後悔しつつ、アドニスの事を見守り続けていた・・。
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/23(水) 23:18:56.45 ID:RoyrYJBo0
アルト「アドニス、元気そうで良かったじゃないか?」

立花響「はい。アドニスさんが私のガングニールを直してくれたおかげで、ようやく私も本調子で敵と戦えるようになりますね!」

アルト「あぁ・・。響ちゃん、俺が昨日言ったことをいちおう覚えていると思うが・・」

立花響「はい。『絶唱の予言の子』は偽物であって、私は本物の『予言の子』の邪魔にならないように戦い・みんなを助けていく事が良いんですよね?」

アルト「そうだ。それさえ出来れば、本物の『予言の子』であるアルトリアも君も利益があるからね?」


メリュジーヌ「アルト。そろそろ私もパーシヴァルの元へ行かないと・・」

アルト「あぁすぐ行く!スズカ、セフィー・・俺とメリュジーヌは作戦室でパーシヴァルと3人で今後の動きとこれからのことを話していくから、2人はアドニス達の事を頼んでくれるか?」

メリュジーヌ「もし何か問題があったら、すぐにでも私たちの子とを呼びに上へ上がってくると良いわ?」

スズカ「えぇ・・。」頷く

メリュジーヌ「・・スズカ、君が私の事で不安になると思うが、私の方はもう大丈夫だからね?」スリスリ・・(スズカの頭をなでる)

スズカ「う、うん・・」スリスリ・・(頭をなでられる)

メリュジーヌ「・・・よし。それじゃあ、アドニスのことを頼むよ?2人とも。」

セフィーとスズカ「あぁ(えぇ)・・」

タッタッタッタッ・・・(作戦室へ繋がる階段を上るアルトとメリュジーヌ)


セフィー「・・・さて、私とスズカはこれからどうするか・・。」

スズカ「えぇ・・。これからのことも考えて、私はブルーナの毒平気に対抗する解毒剤の研究をしていくと思うわ。」

セフィー「そうか・・なら私は、今後の戦いに備えてロンディニウムの兵士達と稽古に励むとするか・・・」

スズカ「そうね・・。」


介人「あっ・・セフィー、それにスズカさん。」スズカとセフィーを呼ぶ

セフィー「・・五色田介人さん。私たち2人に何か御用でも?」

介人「あぁ・・2人とも、ちょっと来てくれるかな?」

スズカ「は、はい・・」タッタッタッタッ・・(介人に近づく)

介人「・・みんな!ちょっと俺の話を聞いてくれるかな?」アドニス達に問いかける

アドニス達「????」問いかけられる


アルトとメリュジーヌは、に今までアルト達が経験してきた事と今後の動きについてをパーシヴァルに語るために作戦室へと上がっていき・・

スズカ達は五色田介人の呼びかけにより、スズカ達は広場の方へ集まり、介人はあの話をみんなに伝えるのであった・・。
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/03/24(木) 11:31:59.21 ID:2H75oLZ0O
SS避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/24(木) 23:18:32.35 ID:Kmh3hcjg0
数分後・・・ロンディニウム:広間にて・・


ジュラン「パーシヴァルとメリュジーヌの2人を仲直りさせたいだって?」スズカの話を聞いてて・・

スズカ「えぇ・・。私のお母様であるメリュジーヌさんは私が生まれる前・・お父様と出会う6年前まで、パーシヴァルさんの義理の姉として育てていた時期があったんです。」

立花響「えぇっ!?メリュジーヌさんって、パーシヴァルさんのお姉さんだったんですか!?」驚く

ロブ「義理のな?パーシヴァルは人間であって、メリュジーヌと同じ日に生まれた妖精なんかじゃないからな?」


スズカ「お母様とパーシヴァルさんの間に何があったのかは知りませんが、昨日・・私たちがロンディニウムへ向かう途中で妖精鯨であるグビラが補充部隊を襲っている所を見てしまって・・」

スズカ「補充部隊を救出するためにパーシヴァルさんがグビラと戦ったんですが、力や体型の差が多くて押されてしまってて・・」

スズカ「そこに鉢合わせたお母様がグビラを追い払ったのですが・・そこでパーシヴァルさんがお母様に槍をお母様に突きつけまして・・」

スズカ「動揺して動けないお母様をパーシヴァルさんが襲ってきたところを私やお父様達が必死で止めてあげたのですけど・・・」

ジュラン「成る程・・義理の弟だったパーシヴァルに槍を突きつけられたらとすれば、確かにそのショックで動けなくなるのは且つ実だと思うなぁ?」

立花響「育ててくれたメリュジーヌさんを・・パーシヴァルさんが殺そうとしていたなんて・・」暗い表情を見せる


セフィー「バーゲスト母さんから聞いた話だと昔、メリュジーヌ母さんが女王軍に所属する妖精騎士だった頃、女王暦2001年頃に生まれた人間の子を騎士とする為の養育院をソールズベリーに建てたと聞いているが・・」

コーラル「それは知ってます。確かオーロラ様はその時、“『選定の槍』を扱える者を『予言の子』として育ててみれば良いのでは?”っとちょっとした思いつきであの養育院を建築するように言われました。」

コーラル「その年に買い取られた人間に『人間の騎士』にする為の訓練をさせ、残った1人を『予言の子』にさせるとその時のオーロラ様は仰ってました。」

コーラル「・・ですがそれも単なるオーロラ様の思いつきであって・・その計画は失敗に終わり、買い取られた人間は1人を除き、他の妖精達の奴隷として貰わせました。」

フリント「!?。人間を人身売買するなんて、それ犯罪じゃない!?」怒る

ボガード「・・それがこの妖精國のほとんどの常識と言ってもいい。人間はただ妖精達の付属品として一部の仕事の必須品として扱っているからな。」

ボガード「実際の所・・ノリッジにいる人間の職人達の半分以上はその職人を奴隷として養う召使いの妖精が2,3人以上はいるからな?」

ハルキ「えぇ〜〜!?そうだったんですかぁ!?」驚く

ボガード「ハルキは運が良いと言ってもいいな?あのユーミルという土の妖精は鍛冶の掟の元に君を鍛治氏の手伝いとして雇っていたと聞くぐらいだからな。」

ハルキ「は、はい・・・。(ユーミルさんが俺のことをどこかで逃げ出した人間だと勘違いしていたのはそういうことだったんですかぁ・・)」


コーラル「課せられた訓練に脱落し、他の人間達が他の妖精達に貰われていく中、ただ1人・・その才能と体格に恵まれ、『選定の槍』を授けられた『人間の騎士』の騎士こそ・・・」

立花響「それがあのパーシヴァルさんって事なのですね。その時にパーシヴァルさんはメリュジーヌさんと一緒に過ごしていたと?」

コーラル「えぇ・・。メリュジーヌさんは特にあの人間の事をオーロラ様と同じぐらいに気に入っておられまして・・」

コーラル「“私のはじめての教え子。はじめての子ども。はじめての弟。初めての友人”と私の前で自慢しているぐらいですしね。」

立花響「そうだったんですかぁ〜・・」
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/28(月) 00:11:27.06 ID:z3EgoiN60
ガオーン「でもさぁ・・昔、あんなに仲が良かったパーシヴァルさんとメリュジーヌさんがどうして喧嘩をするぐらいに仲が悪くなってしまったのかがわからないと言うか・・」

コーラル「それはおそらく・・・事の始まりは今から5年前に行なわれたコマドリ大会が原因なのでしょう・・。」


コーラル「・・オーロラ様に捨てられるようにソールズベリーを離れ、森の用心棒としてとある御前試合で活躍されたと風の噂で耳をし、あのコマドリ大会で久しぶりに私とオーロラ様の前に姿を現した『人間の騎士』、パーシヴァル。」

コーラル「彼は見事に他の参加者を退け、そのわざと際を持って大会に優勝し、人間の身である彼は幸運にも、かのモルガン陛下の前に立つ事を許されました。」

ロブ「なぁ!?パーシヴァルの旦那はモルガン陛下にあった事があるのか!?」驚く

コーラル「えぇ・・嘘ではありません。その時の私も、オーロラ様の従者として隣で少しぐらい見ておられましたので・・」

コーラル「モルガン陛下は彼の事に興味を抱いており、彼を女王軍の兵士として迎え入れようと提案を持ちかけました。その際にメリュジーヌさんも賛成の意を見せていたのですが・・・」

コーラル「あの人間の騎士:パーシヴァルは愚かにもモルガン陛下の誘いを断り、そのままモルガン陛下の前から立ち去ってしまわれて・・」

コーラル「そして彼は妖精王と名乗るオベロンの誘いの元・・彼は『円卓軍』を結成し、そのリーダーシップを取る者として今に至ったと話が伝わっています・・。」


ゾックス「おそらくメリュジーヌは・・・10年間付き添っていたパーシヴァルが自身の元から離れ、共に戦うことも出来ずに敵対する関係になった事を気に悩んでいたんだろうな?」

セフィー「あぁ・・。それに加えて妖精騎士アグラヴェインによる母さんと父さんとの淫らな関係の告発がパーシヴァルの元まで話が流れていってしまい・・」

セフィー「パーシヴァルもまた、育ての親であるメリュジーヌに裏切られたと思ってしまい、昨日の事態が起きたと想定できるなぁ?」

ジュラン「ふ〜む・・お互いに愛していた者に裏切られたと思われ、お互いに真意を知らぬまま互いを憎悪する関係となってしまったって事だな・・。」

立花響「・・・・・・・・」


スズカ「お父様もまた、昨日の事でパーシヴァルさんとお母様の関係の深刻さを理解はしているのですが、お父様はパーシヴァルさんの事をよく知りませんし・・」

スズカ「このままお母様がパーシヴァルさんのことで辛い気持ちをされ続けるのは、私にとっても辛くて・・どうにかパーシヴァルさんとお母様の関係を修復したいと思いまして・・・」

ハルキ「スズカさん・・・」心配そうにする

介人「そこで・・ここにいる俺達の出番ってところだ!俺達がどうにかしてパーシヴァルとメリュジーヌの2人を仲直りさせる方法を考え、それを実行しようと思っているんだ!」

ジュランたち「オォ〜〜。」興味を持つ


ロブ「確かにアルトの旦那達のような力を持たず・ただいるだけの従者扱であるしオレらでも出来そうなことだと思うなぁ。」

ワグ「あぁ!!オイラたちの活躍であの円卓軍のパーシヴァルとメリュジーヌの姉御が仲直り出来ればオイラたち、アルトの旦那やガイルの兄貴に褒められると思うぜ!!」張り切っている

ロブ「あぁ!ノリッジで避難誘導でしか活躍できなかった分、俺達と介人達で円卓軍のパーシヴァルとメリュジーヌを仲直りさせようじゃないか!!」張り切っている

ボガード「(ふん、ロブ、ワグの奴・・・妙に張り切っているじゃないか?)」二カッ!(笑みを浮かべる)
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/30(水) 23:18:06.98 ID:UGOGUNmu0
ジュラン「まぁそれで・・どう俺達が動けば、パーシヴァルとメリュジーヌの2人を仲直りさせられるんだぁ?」

ガオーン「そうだなぁ〜・・スズカ達ならメリュジーヌとは親子関係だから少しぐらいはわかるとして・・問題はパーシヴァルの方なんだよねぇ〜・・?」


ワグ「はいは〜い!オレに一ついい考えがあるぜ!!」手を上げながら

スズカ「ワグさん、そのいい考えとはなんでしょうか?」質問をする

ワグ「あぁ!ここは一つ・・酒場のような場所を設けて、ロンディニウムのみんなで盛り上がるってのはどうかな?パーティー気分でメリュジーヌの気分も少しはほぐれるんじゃないかな?」

ジュラン「おぉ?それは良いアイデアじゃないか!!だったらすぐにでもパーティーの準備をしても・・」

コーラル「なりません!復興しているとはいえ、大勢のロンディニウムの方々とパーティーが出来るぐらいに食料があるとは思いますか?」

ジュラン、ワグ「あっ・・・・・」気づく

コーラル「ロンディニウムの方々は少々数少ない章句量を配給制でまかなっていると今朝、ロンディニウムの住民方に聞きました・・」

コーラル「数少ない食糧資源を一個人2人のために浪費するのは、今のロンディニウムには無理かと思われます。ただでさえ、女王軍との対立があるやもしれないこの時期なのに・・」

ロブ「あっ、あぁそうだな。ワグ、ここはシェフィールドと違って敷地が狭いし・城内で自給自足の部分もままならない部分もある・・。この場所ではパーティはしばらくは無理だと思うかもな?」

ワグ「ウッ・・ウン・・。悪かったよ・・オレ、周りの状況を見ていなかったよぉ・・。」反省している

セフィー「・・そうだな。ならワグの案は却下って事だな・・。」


ボガード「・・・ふん。ならオレの方からとても良いアイデアがある。しかもとても簡単な方法だからな?」

ロブ「ボガードの旦那、その簡単な方法とはなんなんだ?」

ボガード「あぁ。メリュジーヌとパーシヴァルの2人は、互いが感じる想いのすれ違いによって2人は対立しているんだろ?」

ボガード「ならば・・その気持ちを糧に、1対1での拳による殴り合いを少しぐらいすれば良いかと思うのだがな?」

ボガード以外のみんな「・・・・・・・」ドン引きしている

ボガード「ん?どうした、何か不満があるのか?」疑問に思っている


ロブ「ホガードの旦那、それって牙の氏族特有の揉め事の解決方法だよな!?パーシヴァルは人間であって、メリュジーヌはブリテン最強と言われていた妖精なんだぞ!?力の差は大ありだと思うんですけど!!」驚きながら・・

ロブ「それに今、あの2人を戦わせたら・・それこそ2人は手の付けられないほどの『殺し合い』になってしまと思うぞ!?」

立花響「!!。そんなの絶対ダメ!!戦うなんてそんなの2人が傷つきあうだけでじゃないですか!?」指摘する

ボガード「ウッ・・・・」指摘されて困ってしまう

スズカ「響さんの言う通りです。2人が傷つきあえば、2人の関係にさらに深い溝が生まれるだけで本末転倒となる可能性があると思われますよ!」

ボガード「ツゥゥ・・・・・」何も言えない表情を見せる


コーラル「ハァ・・・ワグさん、ボガードさん。あなた達は頭の悪い馬鹿なのですか?これではメリュジーヌ様とパーシヴァル様の中を修復するには何も解決には至らないと思います!」ボガートとワグを叱る

フリント「えぇ!あんた達、ブリテンに生きている妖精ゆえに時間の掛かる揉め事は早急に解決したいと思っているワケね?」呆れかえる

ワグ「ウン・・全くだよなぁ・・」反省している

ボガード「ウゥゥ・・めんぼくない・・・。」反省してる
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/03/31(木) 23:48:19.87 ID:FgYd6bpt0
ゾックス「・・ハァ〜、こんなんでメリュジーヌとパーシヴァルを仲直りさせるアイデアが出てくるとは思えないけどなぁ〜?」

セフィー「あぁ・・。いま父さんは母さんとパーシヴァルさんと一緒に今後の事で話をしているのだが・・父さんだけでは2人の蟠りを解消するには無理があるかと・・」

立花響「うん・・。せめてパーシヴァルさんとメリュジーヌさんが2人っきりで話しあうか、2人が協力しあえる事が出来れば良いのだけど・・」

ロブ「あぁ・・。でも、こうもタイミングよくその機会が来るのかと思うとなぁ〜・・」

広場にいる介人達「・・・・・・」考えが行き詰まっている


広場に集まった介人達はメリュジーヌとパーシヴァルの間に出来た『蟠り』を解消し、2人の仲をどうにか修復しようとそれぞれの考えを出しあって作戦を模索していたのだが・・

パーシヴァルが人間であり、メリュジーヌが妖精の身であるという存在と2人の過去、関係性の違いから効果的なアイデアが浮かばず、みんなの考えが行き詰まりを見せていた・・・

そんな中で・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カァーン!カァーン!カァーン!カァーン!!(警鐘が鳴り響く)

ボガード「!?。物見からの警鐘か!一体どうしたというのか。」


元・シェフィールドの衛士「ボガードさ・・いえ、ボガードさん!大変ですよぉ〜!!」慌ててやってくる

ボガード「どうした!何があったというのだ?」

元・シェフィールドの衛士「はい・・実は今、ロンディニウムの正門付近に悪妖精の群れが数多くこちらに向かって来てるんですよ!」

介人達「!!?」驚く

元・シェフィールドの衛士「しかその悪妖精はとても厄介な“ブラックドックの群れ”でありまして・・」

ボガード「!?。ブラックドックかぁ・・・案内しろ。直接そのブラックドックの姿を見せて貰おうか?」ギィィ〜!(立ち上がる)

元・シェフィールドの衛士「あぁ・・はい!こちらに・・」ボガードを案内する


介人「ボガード、俺達も行くよ!」ボガードについていく

立花響「私も!」ボガードについていく

スズカ「私たちもついていきます!」ボガードについていく

セフィー「あぁ!」ボガードについていく

ボガード「そうか・・ならついてこい!皆の力が必要になるかもしれないからな?」

セフィーとスズカ「はい!!」頷く

ロブ「オレはすぐにアルトの旦那にその事を伝えに言ってくる!!」立ち上がる

ワグ「オレもオレも!!」立ち上がる

ボガード「あぁ、任せたぞ2人とも!」

ロブ&ワグ「あいよ!!」頷く


タタタタタァァーー!!(皆それぞれで広場から移動するボガード達)

警鐘と共に元・シェフィールドの衛士が現れ、ブラックドックの群れがロンディニウムに向かって来るとの知らせを聞き・・

ボガードと介人、セフィー達は衛士と共にロンディニウムの正門側へ向かい、ロブとワグはアルトにこの事を知らせるために急いで広場から移動するのであった・・
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/01(金) 23:58:33.51 ID:QhKovyl70
ロンディニウム:正門前


ブラックドックの群れ「グルゥゥ〜〜〜、ガウガウガウッ!!!」正門外側から吠えている

人間の兵士達「クゥゥ・・・」盾を構えている


ロンディニウムの正門側では、円卓軍所属の人間の兵士達が正門側に簡易のバリゲートを作りつつ、ブラックドックの群れがロンディニウムへと侵入するのを防いでいた・・
ーーーーーーーーーーーーーーー
正門前:城壁の上では・・・


ハルキ「うわぁ〜・・・なんか犬っぽい黒い獣がいっぱい正門前で吠えていますよぉ・・・」城壁の上から見上げている

ゾックス「ふ〜ん・・アレがブラックドックっていう悪妖精っと言う事か?」下の様子を見ながら

セフィー「あぁ・・大昔の妖精國に忽然と発生するようになった妖精を食べる悪妖精だと、バーゲスト母さんからその事を教えてもらってはいたが、実際見るとこうなんだな・・?」

スズカ「えぇ・・。妖精食いのブラックドックは、かつて黒犬公としてバーゲスト母さんが多く使役し、多くのモースや反乱分子を喰い殺させたと教えられましたからね・・。」

ロブ「あぁ・・本来だったらブラックドックが出た際はバーゲストが追っ払ってくれるんだけど、あいにく当の妖精は他のみんなとキャメロットへ向かっているからなぁ・・」残念そうにしている


牙の妖精の士官「クッソォォ・・ロンディニウムの守りは固いから、ブラックドックのような悪妖精であっても、オレたち円卓軍が追っ払ってやってたのだが、この数の群れはいくらあのブラックドックでも異常だぞ!?」驚く

牙の妖精の士官「このままあの悪妖精達がここらに居座ったら、ノリッジへ買い付けに行く偽装商人が出せなくなってしまうよぉ〜・・。」困った顔をする

ガオーン「!?。そんなことになったら・・ロンディニウムに入る支給が止まってしまうよ!!どうにかしないと・・・」

介人「あぁ・・。オレたちであのブラックドック達を追いはらっておかないとね?」

ジュラン「あぁ!ロンディニウムの住人達には随分と世話になっているからな。今までまともに動けなかった分、住民達の為に戦わないとなぁ!」

立花響「はい!!私も一緒に戦います!!」

ゾックス「あぁ・・。この場所にいる以上・・一宿一飯の恩義は果たしておかないとな!」

セフィー「そうだな。では・・私たちも行くぞ、スズカ!」シャキンッ!(長刀を抜刀していく)

スズカ「えぇ!!」ピィィ〜!(ブラックドックをサーチしていく)

アドニス「うんっ!」ガシャン!(武器を構える)


介人「よし・・みんな、行くぞ!!」ガシャッ!(ギアトリンガーを構える)

ジュラン、ガオーン「あぁ(おう)!!」ガシャッ!(ギアトリンガーを構える)

立花響「えぇ!!」シャランッ!(ペンダントを構える)

ゾックス「おう!」ガシャン!(ギアダリンガーを構える)

ハルキ「・・・・・・」ただ見ているだけ


城壁の上で下にいるブラックドックの群れの様子を見ていた介人達は、そのブラックドックの存在に困りはてている円卓軍とロンディニウムの住民達を助ける為・・

変身できないハルキを除く介人達5人は自身らが持つ変身アイテムを構え、セフィー達3人はそれぞれの武器を構えるのであった・・。
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/02(土) 10:22:33.58 ID:HjUv50FY0
ガチャッ、チャリン・・ガシャン!!(ギアトリンガーに45番・16番・25番のセンタイギア、ギアダリンガーにツーカイザーギアをセットする)

介人、ジュラン、ガオーン「『チェンジ全開』!」クルクルクルクル、シャキンッ!(ギアトリンガーのハンドルを回す)

ゾックス「『チェンジ痛快』!」ガラガラガラ〜ガキン、ガキン・・ジャキン!!(ギアダリンガーの舵輪を回す)

音声『45バーン!』『16バーン!』『25バーン!』『ツーー・・・カイザー!!』


♪♪♪(ゼンカイジャー変身待機音)
(『バンバン!』)(バンバン!)

介人、ジュラン、ガオーン「ーーーーー」クルンッ、クルンッ、クルンッ!(リズムに合わせて身体を回転させる)


♪♪♪(ツーカイザー 変身待機音) 
(『Hey!』) (『HeyHey!』)

ゾックス「〜〜〜♪♪♪」(『Hey!』) (『HeyHey!』)音楽に合わせて踊っている


介人、ジュラン、ガオーン、ゾックス「ハァッ!」バァーン!!(オーラを放つ)


『ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!』ガシャン、グルグルゥゥーー!

『ヨーソロー!』『ツーーカイに、レボリューーション!』ジャキン、ジャキジャキィィーン!!(ツーカイザーに変身するゾックス)

『ゼーンカイザー!』『ゼンカイジュゥラン!』『ゼンカイガオーン!』ジャキン、ジャキジャキィィーン!!(それぞれに戦隊スーツを纏っていく介人達)


立花響「Balwisyall Nescell gungnir tron(バルウィシャル ネスケル ガングニール トローン)・・」聖詠を歌う

ギィィィーーン、ジャキィィーーン!!ガシャガシャァァーーン!!(ガングニールのシンフォギアを纏っていく立花響)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シャキィィーーン!!(5人、変身完了)


介人→ゼンカイザー「秘密のパワー!ゼンカイザー!」ヒュンッ!(城壁から飛び降りながら)

ジュラン→ゼンカイジュラン「恐竜パワー!ゼンカイジュラン!」ヒュンッ!(城壁から飛び降りながら)

ガオーン→ゼンカイガオーン「百獣パワー!ゼンカイガオーン!」ヒュンッ!(城壁から飛び降りながら)

ゼンカイザー「3人合せて・・」 

3人「「「機界戦隊ゼンカイジャー」」」バァァーーン!!(ポーズを取る3人)


ゾックス→ツーカイザー「海賊のパワー!ツーカイザー!」バァーン!(ポースを取る)

ツーカイザー「よし!痛快に行くぞ、響!!」ヒュンッ!(城壁から飛び降りる)

立花響「はい!!」ヒュンッ!(城壁から飛び降りる)

セフィー、アドニス「ーーーーー」ヒュンッ!(城壁から飛び降りる)



ブラックドック「グルルゥゥ〜!ガォォォォ〜〜ン!!」雄叫びを上げながら襲いかかる

7人(ゼンカイジャー3人、立花響、ツーカイザー、セフィー、アドニス)「ハァァァーー!!!」ブラックドックの群れに突撃する

それぞれの武装と武器を持ち、ゼンカイザー率いる7人はブラックドックの群れに目掛けて突撃を行なうのであった・・
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/02(土) 23:05:21.49 ID:HjUv50FY0
ロンディニウム:作戦室


パーシヴァル「なに・・正門側にブラックドッグの大群だって!?」驚く

マガレ「はい。その群れの数は30匹ぐらいなのはわかりますがとても我らの手には負えなく、精々バリゲートの設置で手一杯でして・・」説明している

ロブ「正門には介人達やセフィー達が迎撃に向かって行ったのだが、バーゲストの姐さん無しであの数のブラックドックを相手にするのはどうかと・・」心配そうにしている

アルト「クゥ・・、介人たち、少し先走り過ぎているというか・・。まさかブラックドッグの大群がロンディニウムを襲撃に来るとは・・・」

マガレ「ブラックドッグによるロンディニウムの被害は希であり、どうにか迎撃できる程度で処理はしているのですが・・今回はあまりにもあの黒犬の数が多いというのか・・」

アルト「ブラックドッグは、ただ妖精を食べるという悪妖精の一種だとバーゲストに教えてもらっているが・・ほぼ人間の拠点となっているロンディニウムに集団で襲いかかってくるなんて・・」

パーシヴァル「黒犬は人間を食べるときはありますが、あまりここに襲ってこないはずの黒犬が大量に来たとするのなら・・きっとどこかの付近で何かあったに違いないと思いますね?」

アルト「あぁ・・それしか考えがつかないと思うのだが・・」


メリュジーヌ「ーーーーー!!」タタタタァァー、ピョンッ!(作戦室から飛び降りる)

アルト「!?。何処へ行くんだメリュジーヌ!?」飛び降りるメリュジーヌを見て

パーシヴァル「メリュジーヌ!?」飛び降りるメリュジーヌを見て

メリュジーヌ「・・・・・・」ビュゥゥ〜〜ン!!(正門の方へ飛んでいく)


マガレ「ど、どうしますかパーシヴァル様・・。」心配そうに聞く

パーシヴァル「!。マガレ、他の円卓軍兵士にも正門側に向かい、バリゲートの強化を急いでくれ!ブラックドッグの方は私たちがなんとかする。」

マガレ「ハッ、わかりました!!」

パーシヴァル「アルトさん・・どうかロンディニウムを守る為、共に戦ってくれますか?」

アルト「ああ・・。共にロンディニウムをブラックドッグから守るぞ!!」

パーシヴァル「はい!」


作戦室では、アルトとメリュジーヌとパーシヴァルの3人で、今後『境界なき勇士団』と『円卓軍』が協力し、どのように行動していくのかを話し合っている最中・・

ロブ達とマガレから“正門前にブラックドックの大軍が現れた”事を聞き、メリュジーヌは何を思ってかすぐに作戦室から飛び降り、正門前へ飛んで言ってしまい・・

アルトもまた、パーシヴァルと共に正門の方へ向かって行くのであった・・。
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/03(日) 00:04:17.60 ID:D5/MYeOO0
ロンディニウム周辺では・・


ジャキンッ、ジャキィィン!バシバシッ!バンバンバン!!(ブラックドッグに攻撃していく)


立花響「ハァッ!セェェイ!!」バシッ!ガシィィン!(ブラックドッグを殴っていく)

ブラックドッグc「ギャウゥゥン!?」バシィィン!(殴られる)


セフィー「テェェェイ!!」ジャキジャキィン!!(長刀で斬っていく)

ブラッグドッグB「ーーーーー」ガシュン!シュゥゥ〜〜・・(斬られて消滅していく)


ゼンカイジュラン「とリャァァ!!」ジャキン、ジャキィン!(剣を振りかざす)

ゼンカイガオーン「ハァァ!!」ジャクン、ガシュン!(両方の爪で攻撃する)

ブラッグドッグD・E「ーーーーーー」バシュン、シュゥゥ〜〜・・(消滅していく)


ツーカイザー「介人、合わせろ!」ガシッ!(狙いを定める)

ゼンカイザー「ああ!!」ガシッ!(狙いを定める)

バンバンババババァァーン!!(銃撃を放つ)

ブラックドッグA・C「ガウゥゥ〜〜ン!?」ガシュゥン、シュゥゥ〜〜・・(消滅していく)


ゼンカイジュラン「オウオウ!ようやく変身できた他に動きもいつも通りに戦えているなぁ!」ジャキン、ジャキン!

立花響「はい!ギアの方も調子も良いし、出力も安定しているからね!」バシッ、バシンッ!

ゼンカイガオーン「ハァッ、ソリャ!これも・・僕たちや僕たちのギアトリンガーを直してくれたアドニスに感謝しないとね!」ガシュン、ガシュン!

アドニス「はい!」ジャキン、ガシュン!

セフィー「(アドニスのおかげでゼンカイザー達の動きや変身後の能力の出力が安定している・・これなら戦力の方は大丈夫だと確信は出来たのだが・・)」前の方を見て・・


ブラックドッグの群れ「GuRuuuuuuuu・・・」集まってくる

ツーカイザー「ツゥゥ・・これではキリがないぜ!ブラックドッグの奴・・獰猛のうえに獲物を追い詰めて狩りをしているように動きが俊敏だぞ!?」

セフィー「ああ。動きの方は私の方が上なのだが・・問題はその黒犬が集団行動且つ動きもテクニカルなことだというからな・・。」

ゼンカイジュラン「さしづめ・・悪妖精でも妖精の一種であるからそのようなことが出来るのは間違いないって事だな?」ブラックドッグを観察しながら

ゼンカイザー「よし!ここはオレたちもあの黒犬を超えるようなスピードを身に付けた方が良さそうだね?」パカッ、チャリン!(バックルからギアを取り出す)


ガチャッ、チャリン・・ガシャン!!(ギアトリンガーに20番のセンタイギアをセットするゼンカイザー)

クルクルクルクル、シャキンッ!(ギアトリンガーのハンドルを回す)

音声『20バーン!』


セッちゃん「!?。アァ〜ちょっと!ここは妖精國だよね?妖精相手にそのセンタイギアは・・・」焦っている
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/03(日) 22:22:47.77 ID:D5/MYeOO0
ゼンカイザー「いくよぉ〜〜・・ハァッ!!」バァァ〜ン!(20番のギアのオーラを放つ)


音声『ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!』『カーレンジャー!』

キィィン、シャキィィン!!(激走戦隊カーレンジャーの5人の幻影が現れる)

立花響「ふぇぇぇ!?な、なんですか彼らは!?」幻影のカーレンジャーに驚く

セフィー「激走戦隊カーレンジャーの力を使うのか・・」
キラァァン、ガタゴトゴトン、ピカァーン!!(幻影のカーレンジャーが歯車のオーラとなってゼンカイザー達にとりつく)


シュッ!(オートブラスターが手元に現れる)

ゼンカイザー「よぉぉ〜し、交通安全・エンジン全開で行くぞぉーー!!」バンバンバァァーン!!


ブラックドッグ「ーーーー!!」ガウゥゥン!ガウガウゥン・・・(銃撃を躱していく)

スズカ「!。かわされたわ!」ブラックドッグの動きを見ながら・・

ゼンカイジュラン「おい介人・・本当に大丈夫なのか!?」かわされていく攻撃を見てて・・

ゼンカイザー「大丈夫!スピードの方は上がっているからヘーキへーキ!!」ぐるんぐるんぐるん、シャキィン!(カーレンジャーのポーズを取りながら)

ツーカイザー「・・・・・・・・」黙り込んでいる


ゼンカイザー「よし・・今度こそいくぞぉぉ!!」ブゥゥン、ブゥゥン、バンバンバァァーン!!(オートブラスターを俊敏な動きで撃っていく)

ブラックドック「ーーーーーー!!」シュンシュンシュンッ!(銃撃をかわしていく)

ゼンカイザー「えっ、えぇ〜〜!?」攻撃が外れたことに驚く

セッちゃん「介人ぉぉ〜!カーレンジャーのクルマジックパワーで戦うスーパー戦隊でチュンが、そのスーパー戦隊は機械類系のモノが多いチュン。カーレンジャーの力はこの妖精國ではパワーがダウンするチュン。」

セッちゃん「それにボクチンが調べた結果・・今使っているカーレンジャーの力では普段よりスピードが若干遅くなっているチュン!」

ゼンカイザー「そ、そうなの!?」


ブラックドッグの群れ「GUGAaaaaa〜〜〜!!」そのまま襲いかかってくる

ツーカイザー「クソ・・後退するんだ!!」後方へ走る

ゼンカイガオーン「うわぁぁぁ〜〜!?」後方へ走る

ゼンカイジュラン「やっぱダメじゃんか介人ぉぉ〜〜!!」後ろへ逃げながら・・

ゼンカイザー「やっぱダメだったぁ〜〜!!」後ろへ逃げる


カーレンジャーの力による攻撃が失敗し、ゼンカイザー達はバリゲートの方へ逃げていくのであった・・。

そんな時・・・


ビュゥゥーーン・・スタッ!(メリュジーヌが着地する)

メリュジーヌ「・・・・・・・・」


セフィー「母さん!?」着地するメリュジーヌを見てて・・

スズカ「お母様!?」着地するメリュジーヌを見てて・・

ゼンカイザー「メリュジーヌ!?」着地するメリュジーヌを見てて・・

ボガード「メリュジーヌ・・・・」バリゲートから見ている
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/03(日) 23:51:02.54 ID:D5/MYeOO0
メリュジーヌ「・・・・全く・・。上空から様子を見ていたが・・あれが『秘密の予言の子』と言われた者の力というのか?全くもってだらしがないじゃないか・・」呆れている

ゼンカイザー「・・・・・・・」黙り込んでいる

ゼンカイジュラン「おい介人!!介人がギア選びをミスったから、メリュジーヌに馬鹿にされているぞ!」

ゼンカイザー「そ、そうだけどぉ・・・」シュンッ・・(落ち込んでいる)

ツーカイザー「・・・・・・・」黙っている


ブラックドックの群れ「GuRururuuuuuuu!!」身構えている

メリュジーヌ「そこでじっとしていなさい。ここは私が片付けるわ・・」セフィー達に言いつける

セフィー「あっ、あぁ・・・・」その場で待機する

ブラックドックの群れ「GUGAaaaaaaaaaa!!」メリュジーヌに襲いかかる

メリュジーヌ「・・・・来なさい、黒犬の群れよ!」ジャキィン!(構える)



ギュゥゥ〜ン、ジャキィンジャキィィン!!(ブラックドッグを斬っていく)

メリュジーヌ「はぁッ、せい!リャァァ!!」バシッ、ベシッ、ジャキィィン!!(ブラックドックの群れを攻撃していく)

ブラックドックたち「ギャウガフゥン!?」バシベシバシッ!!(攻撃される)

メリュジーヌ「ハァァァ〜〜!!カットライン・ランスロットォォ!!」ズガガガガガッ、ガシュゥゥ〜ン!!

ブラックドックたち「ーーーーーーーー」ガシュガシュガシュ!!(直撃を受ける)


メリュジーヌ「・・・・・・・」ヒュンッ!(腕についた血を振り払う)

バシュバシュゥゥ〜ン!!(弾けるように一斉に消滅するブラックドックたち)


メリュジーヌの多大な攻撃と技により、その攻撃を受けたブラックドッグの群れは、瞬時のうちに抹消させられたのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

立花響「す、凄い・・・これが、セフィーさんとスズカちゃんのお母さん・・メリュジーヌさんの力なのですね!」感激している

アルト「あぁそうだ。メリュジーヌ・・・3年前は妖精騎士ランスロットと呼ばれ、妖精國ブリテンの妖精達から最強と恐れられていたからなぁ・・。」響の後ろから現れる

立花響「アルトさん!!ありがとうございます・・アドニスさんのおかげで私のシンフォギアであるガングニールが元の調子を取り戻し、まともに戦えるようになったんですよぉ!」

アルト「あぁそうか!それは良かったなぁ響ちゃん。」

立花響「はい!!」嬉しそうに頷く


スズカ「お父様・・先ほど、お母様の戦っている様子をサーチしながら見ていたのですが・・」

スズカ「お母様の戦い方・・いつものような戦いとは違い、なんだかやけくそに黒犬に拳を殴りつけているようにしてて・・なんだか黒犬に八つ当たりをしているように見えてて・・・」

アルト「・・・・・・。(メリュジーヌ、君がパーシヴァルに対して抱えている辛い気持ちをあの黒犬たちに八つ当たりをするように攻撃をしていたんだな・・。)」

アルト「(・・早くメリュジーヌとパーシヴァルの関係にどうにか険悪なムードを取り除かないと・・今後の行動に支障がつくかもしれないからな・・。)」

アルト「(・・・しかし、あの二人をどうやってもう一度仲良くさせることが出来るのだろか・・。)」考え込む

スズカ「・・・・・・・・」考えているアルトの事を見てて・・


ブラックドッグへの攻撃がメリュジーヌ自身の辛い気持ちを込めた八つ当たりである事に気づき・・

スズカとアルトはどうにかしてメリュジーヌとパーシヴァルとの間に出来た蟠りの溝を埋めようと、アルトがそう考えているその時・・
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/04(月) 22:49:57.99 ID:N+Db49qK0
ズゴゴゴゴォォ〜〜・・・(地面が揺れ始める)


メリュジーヌ「・・!?。なんだこの揺れは・・・」地面の揺れを感じ取る

セフィー達「!!?」揺れを感じ取る

立花響「アワワワワワァァ〜〜!?」オドオドしている



ゴゴゴゴゴォォ〜〜〜、ズゴォォォーーン!!ギュィィィィーーーン!!(地面から這い出てくる)

フェアリー・グビラ?「Baaaaaaーーーー!!」ギュィィィーーン!!(鼻のドリルが回転している)

セフィー「あれは・・昨日のお昼に補給部隊を襲っていた妖精、フェアリー・グビラじゃないか!?」フェアリー・グビラ?を見てて・・

フリント「えぇでも・・どこか様子がおかしいわ!」フェアリー・グビラ?の様子を見ていて・・

ツーカイザー「あの姿・・・前見たときとはあんなに恐ろしそうな姿をしてなかったぞ!」


スズカ「・・・!?。この霊基の以上と魔力の生成・・・これって、前にシェフィールドで見た悪妖精(アンシリー・コート)と同じだわ!?」ピピピッ!(サーチしている)

アドニス「えっえぇぇ〜〜!?」驚く



      悪妖精鯨

 アンシリー・フェアリー・グビラ


悪妖グビラ「Baaaaaaaaaーーーー!!」ズドズドォォーーン!!(暴れている)


昨日・・妖精國の平原にてパーシヴァルたちを襲い、メリュジーヌの大声によって南の海岸に向かって逃げていった牙の氏族の妖精鯨 フェアリー・グビラ。

そのグビラが再び姿を現したその姿は、以前見かけたときよりも身体全体が黒くなっており、姿の方も獰猛且つ凶暴なすがたをしており、まさに悪妖精であるかのような暴れっぷりを見せていた・・


アルト「悪妖精(アンシリー・コート)と化したグビラか!でも何故昨日の戦いでメリュジーヌの大声で地面に潜って逃げたはず・・・」

ボガード「・・・!。きっと逃げた先の地下のどこかのトンネルで、黒犬共の住処に繋がってしまい、ヤツらの牙に噛まれたに違いない・・。」

メリュジーヌ「そうに違いないわ・・。ブラックドックに噛まれた妖精がそのまま悪妖精になったケースもあるからね。今のグビラの姿から見て間違いないわね?」

アルト「あぁ・・。おそらくブラックドッグの大量襲撃もそれに関係しているかもしれんな?」


悪妖グビラ「Baaaaaa〜〜!!」ギュィィィーーン!!(鼻のドリルが回っている)

ツーカイザー「グビラめぇ・・一体なにをしようとするんだ・・。」

悪妖グビラ「!!!。Baaaaaaーーー!!」ドスンドスンドスンドスン!!(ロンディニウムの城壁に向かって走る)

人間の兵士「!?。城壁の方へ体当たりしてくるぞぉぉーー!?」叫ぶ

ボガード「ま、まさか!?」何かを察知する



ドスドスドスドスーー、ドゴォォォーーン!!(ロンディニウムの城壁に体当たりする)

ギギギギィィ〜〜、ギュィィィーーン!!(ロンディニウムの城壁を壊そうとしている)
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/04(月) 23:53:03.38 ID:N+Db49qK0
ロンディニウム:正門近くの城壁内部

ドゴォォォーーン!ズゴゴゴォォーー・・・(城壁前の内部が揺れ響く)


ロンディニウムの住人達「うわぁぁぁ〜〜!?」オドオド・・(揺れに怯えている)

妖精の住民1「シュ、襲撃だぁ〜!?巨大な悪妖精がロンディニウムに襲いかかってきたぞぉぉ〜〜!!」パニクっている

妖精の住民2「あの悪妖精の奴・・城壁を壊して、中にいる俺達を食べてしまおうとしているのか!?」パニクっている

人間の住民1「ど、どうしよう!!ここの城壁が壊されたら俺達・・あの巨大な悪妖精に食べられてしまうよぉぉ〜〜!!」パニクっている

人間の住民2「うわぁぁぁ〜〜!?助けてくれぇぇぇ〜〜!!」パニクっている

ロンディニウムの住民達「ワァ〜〜ワァ〜〜ワァ〜〜ワァ〜〜!!」パニックに陥っている


悪妖精のグビラに体当たりされた城壁内部の前にいた人間や妖精達の一部は、体当たりによる揺れと攻撃されている状況に、城内にいる住民達はその恐怖によりパニックを起こしていたのであった・・。


コーラル「皆さま落ち着いてください!!ここで騒ぎ立てていられれば、以前女王軍に焼き出されたシェフィールドの二の前となってしまいます!!」住民達に言いつける

ロンディニウムの住民達「〜〜〜・・・・・・」落ち着きを取り戻す

コーラル「住民の皆さま・・どうかそのまま落ち着き、パニックを起こさないでくださいませ・・。今の揺れですぐには城壁は破られることはありません。」

人間の住人1「そ、そうだよな・・。ロンディニウムの城壁は、あのモルガンの攻撃でさえも傷一つもしないって、パーシヴァルさんからよく聞かされているしなぁ〜・・。」

人間の住人3「そうだ・・それにここには円卓軍の他に、『境界なき勇士団』や異界から来た戦士達がいるんだからな・・。」

妖精の住人3「そうだよ!僕たちにはパーシヴァル様やアルト様たちがついている!!彼らならあの巨大妖精を倒してくれるに違いないからなぁ!」

コーラル「はい・・。今、城壁の外ではアルト様達があの悪妖精と戦っております。彼らのためにも・・まずはあなた方が落ち着いて自身の身を守る行動を取りつつ、外への援軍の出撃を促して頂けるように行動してくださいませ。」

ロンディニウムの住民達「ーーーーーー。」頷く


コーラル「(・・・どうにかロンディニウムの住民達の騒ぎを静めることが出来ました。ですが妖精達の方をこのまま怯えさせてしまえば、彼らもまた・・恐怖で悪妖精になりかねないかもしれません・・。)」

コーラル「(そうならないためにもアルトさん・・・どうか早くあの悪妖精となった妖精鯨をお止めになってください・・。)」心の底で願う


タッタッタッタッ!!(城壁の方へのぼっていくパーシヴァル)

パーシヴァル「ーーーーーー!!」タッタッタッタッ!!(城壁の上へ走っていく)

コーラル「!?(パーシヴァル・・貴方は一体なにをしようと・・・)」心配そうに見つめる



コーラルは城内でパニックに陥っているロンディニウムの住民達をどうにか落ち着かせていき・・

パーシヴァルは自身の武器である槍を構えつつ、城壁の上へ向かって走っていった・・。
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/06(水) 00:02:41.40 ID:RJE4NNOP0
ロンディニウム:城壁前(城壁の外側)


城壁にいる兵士「クゥ〜、矢を放てぇぇ〜〜!!」ぐぐぐぅぅ〜、ヒュンヒュン!!(弓矢を射る)

ヒュンヒュンヒュン、グサグサグサッ!!(兵士達が放った矢が悪妖グビラに当たるが・・)

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ガツンッ!ガツンッ!ガツンッ!!(城壁を攻撃していく)

ガツンッ、ガツンッ、ガツンッ、ガツゥゥゥン!!(城壁をドリルで攻撃していっている悪妖グビラ)


悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ガツンッ!ガツンッ!ガツンッ!!(城壁を攻撃していく)

ゼンカイジュラン「マズいぞぉ・・このまま城壁が壊されたら、ロンディニウムにいる住人達が奴に喰われてしまうぞ!?」悪妖グビラを見てて

アルト「あぁ!!なんとしてでもあの悪妖精と化したグビラを倒すぞ!!」身構える

メリュジーヌ「えぇ。こんな悪妖精など、私が一人で倒して・・・!?」何かの存在に気づく


タタタタァ〜〜、スタッ!(城壁の上で立ち尽くすパーシヴァル)

パーシヴァル「・・・・・・」悪妖グビラが目の前にいる城壁の上に立つ

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」突進する準備をしている

パーシヴァル「外来種の生まれ変わりよ!今度は悪妖精(アンシリー・コート)となってロンディニウムに現れるとはな・・?」

パーシヴァル「以前は不覚を取ったが・・今度ばかりは、この私と私の槍で悪妖精となった貴殿(悪妖グビラ)からこのロンディニウムを守る!!」ジャキィン!(槍を構える)

悪妖グビラ「Baaaaaa〜〜!!」ドドドドォォォーーー!!(突進してくる)


パーシヴァル「・・・フンッ!!」ぴょーん!(城壁からジャンプする)

悪妖グビラ「!!!?」上を見ながら

パーシヴァル「ハァァァ〜〜!!」ジャキィィーン!!(槍の先が光る)

ジャクゥン!!ガシュゥン!!(悪妖グビラの背に槍が突き刺さる)


パーシヴァル「ハァッ、テェリャァァ!!」ジャクン、ジャクン!!(背中を刺していく)

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!?」ブルンブルンブルン!!(身体を奮い立てる)

パーシヴァル「グッ、クゥゥゥ〜〜!!」ガシッ!(悪妖グビラの背にしがみつく)

ドスンッ、ドスンッ、ドスンッ!!ブルンブルンブルン!!(暴れている悪妖グビラ)


悪妖グビラは自身の背中にしがみつくパーシヴァルをふるい落とすために身体を奮い立たせるなどの暴れようをしつつも・・

悪妖グビラにしがみつくパーシヴァルは決して、その背中に刺している槍と掴んでいる手を離そうとはせず、ただロデオのように悪妖グビラの背中にしがみつき・・

その結果・・少しずつではあるが、ロンディニウムの城壁から悪妖グビラを引き離すように移動を促しているのであった・・。
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/06(水) 23:36:06.03 ID:RJE4NNOP0
立花響「パ、パーシヴァルさん!?」悪妖グビラの背にいるパーシヴァルを見てて・・

スズカ「パーシヴァルさんが、あのグビラの背にしがみついて、グビラをロンディニウムから引き離していますよ!?」悪妖グビラの背にいるパーシヴァルを見てて・・

アルト「成る程・・ロデオにのようにしがみつき、グビラをロンディニウムから引き離そうとしているのだな・・?」

ボガード「だが、いくら円卓軍を統べるパーシヴァルとはいえ、彼もまた人間だ・・万が一のことがあれば、彼は・・・」心配そうな目をしている

メリュジーヌ「クゥゥ・・!!」ビュゥゥ〜ン!!(飛んでいく)

スズカ「お母様!?」飛んでいくメリュジーヌを見ながら・・


ドスンッ、ドスンッ、ドスンッ!!ブルンブルンブルン!!(更に暴れる悪妖グビラ)

悪妖グビラ「GAaaaaaaーーーーー!!」ブルンブルン!!(振り飛ばそうとしている)

パーシヴァル「グゥゥゥ〜〜〜!!」耐えている

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ブシャアァァァーーー!!(赤い潮吹きを行なう)

パーシヴァル「なにっ!?うわぁぁ〜〜!?」バシャァァン!!(吹き飛ばされる)

城壁にいる兵士「パーシヴァル様!!?」飛ばされるパーシヴァルに驚愕しながら


悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」アァ〜ン・・(口を開ける)

パーシヴァル「!?(宙に浮かせて僕を食べようとしているのか・・)」悪妖グビラの口の上に落ちながら・・

メリュジーヌ「パーシヴァル!!」ビュゥゥ〜〜ン!!(パーシヴァルの元へ飛んでいく)

ヒュゥゥ〜〜ン・・ガシッ!ビュゥゥーーン!!(パーシヴァルを掴み、助け出す)


ビュゥゥ〜ン、ドサッ!(パーシヴァルを地面に降ろす)

パーシヴァル「!?。メリュジーヌ・・君はなんて余計な事を!」怒っている

メリュジーヌ「あんな無茶を普通にやるか!!私が助けなければ・・お前は奴に喰われていたんだぞ・・。」

パーシヴァル「ツゥゥ・・それでも!女王の忠義を忘れたお前に救われるぐらいなら・・」

メリュジーヌ「・・・・・・・」悲しそうな顔をしている

パーシヴァル「!?」悲しそうな顔のメリュジーヌを見て・・


悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ギュィィィーーン!!(ドリルによる突進攻撃)

メリュジーヌ「クゥゥゥ!!」ガキィィン!!(悪妖グビラの攻撃をガードする)


ギギギィィ〜、ギィィィィ〜〜ン!!(両手の装甲から火花が飛び散る)

メリュジーヌ「クゥゥゥ〜〜〜!!」ギィィィ〜〜、ズズズゥゥ〜〜・・(突進に耐えている)

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ズズズズゥゥ〜〜!!(押し進もうとしている)

パーシヴァル「・・・アァ・・ァァァ・・・・」その光景を見ている


悪妖グビラの鼻のドリルを腕ガードで受け止めつつ、パーシヴァルと後ろにあるロンディニウムを守るかのようにガードに専念し、堪え忍んでいる。

そんな中でメリュジーヌ自身は、寂しくも悲しく・・尚且つ何かをどうしても守りたい意思を示すかのように悪妖グビラの攻撃を耐えていた・・。

そんなメリュジーヌの後ろ姿を見たパーシヴァルはその姿をじっくり見つつ、自身の忘れがたい思い出を思い出していた・・。
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/07(木) 22:28:18.23 ID:NObtPdsK0
回想シーン:女王暦2011年、ソールズベリー大聖堂の庭にて・・(天気は雨)


ザァーーザァーーザァーーザァーーー!!(雨が降っている)

メリュジーヌ(6年前)「ぅ・・・ぅぅ・・ぁぁ、ぁ・・・ぁぁ、ぁぁぁ、ぁぁぁぁ・・・・!」雨に濡れながら・・

少年時代のパーシヴァル「・・・・・・・」その光景を見ている



・・・・・雨の音が聞こえる。

・・・2011年。ソールズベリー大聖堂、養育院。・・・2011年の誕生日。

・・・多くの候補者の中から、『選定の槍』を与えられた記念すべき祝祭の日。

・・・『予言の子』の予言を残した『鏡の氏族』がブリテンからいなくなった日。


・・・もっとも愛するひとが、もっとも愛するものに絶望した、おしまいの日。

美しき妖精の魂がひび割れていくような慟哭を聞いた、忘れがたき日。

『選定の槍』を与えられた快挙を伝えるため、決まりを破って聖堂を向かった夜。

その日に僕は、自らの愚かさに絶望する彼女を見た。

助ける事は、声をかける事はできなかった。自分はまだ10歳の子どもだからだ。

だからこそ、早く大人になりたいと、強く思った。

大人になれば分かるはずだ。あのおぞましい呪いを解けるはずだ。


少年時代のパーシヴァル「ーーーそうだ。僕があの人を、救ってみせる。」


円卓軍の団長なんて、そんな大層な人間じゃない。女王を倒すのは彼女を自由にするためだ。

ブリテンのために戦うつもりなんて、自分には無かった。

願ったものはただ一つ。それがどれほど、身勝手な愛だとしても。

そうあの時・・自身の胸に誓った、ただ一つの誓い。ただ一つの彼女への愛。

妖精で例えれば・・その誓いこそ、僕の唯一の支えとなる『目的』であるからこそ、僕はここまで頑張ってきたんだ・・。


それなのに・・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
現在・・・メリュジーヌが悪妖グビラのドリルをガードしているシーン


ギギギィィ〜〜!!(悪妖グビラのドリルをガードするメリュジーヌ)

メリュジーヌ「クゥゥ〜〜!!」ギギギィィ〜〜!!(懸命にガードしている)

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ギュィィィーーン!!(ドリルで攻撃している)


パーシヴァル「・・・・・・・・」ただその光景に立ち尽くしている
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/07(木) 23:58:12.84 ID:NObtPdsK0
なぜ僕は・・・彼女(メリュジーヌ)を否定してしまったんだろう・・。

彼女は僕が救う筈だった。そのために今まで円卓軍の団長として頑張ってきたはずなのに・・。


3年前・・妖精騎士ランスロットであった彼女が突如、別の世界から見知らぬ男(アルト・オルラント)と駆け落ちし、彼女はその男の妻となって蒸発してしまった・・

許せなかった。僕が愛していたあの美しき妖精は、いつの間にかにあの男が全て横取りし、彼女はその男の妻となって、遙か彼方の遠くへ行ってしまったその事実を・・・


10歳のあの時から分かっていた。分かっていたはずなのに・・

彼女が幼少の自分に向けられいた愛。自分が知っていた愛は、愛ではなかった。

あれは慈しみだ。愛とは運命であり、喜びであり、死である事を・・どうしようもない呪いである事を・・

間違っていると。全てが間違っていると分かっているのに、

愛はあらゆる良識を塗りつぶす。賢者は愚者となる。善人が悪人になる。

うつくしいものが、そのかたちを失っていく。本来約束されていた幸福。彼女に相応しい未来まで、奪っていく。


自分はそれをあの時から知っていた。だから僕はあの2人の愛を許せなかった!

“異界の降臨者:三澤亮太(アルト・オルラント)”を・・“その彼の妻となった美しかった妖精(メリュジーヌ)”の事を・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーー
回想シーン:昨日の昼頃、パーシヴァルとメリュジーヌとの最初の再会にて・・


パーシヴァル「!?。来るな!!!」怒った顔を見せる

メリュジーヌ「!!?」ビクッ!!

パーシヴァル「なぜ貴様が今になってこの世に蘇ったんだ先代妖精騎士ランスロット!!」怒りを見せている

パーシヴァル「お前が3年前に異界の降臨者と不貞を交わし、女王モルガンを裏切り、同じ妖精騎士である妖精騎士アグラヴェインに殺されたと思っていたが・・こんな場所でさまよっていたとはなぁ?」

メリュジーヌ「・・・・・・・・」眼を瞑って立ちすくむ


あの時の自分は2人を許せない事で頭がいっぱいとなり、彼女の事を強く批判した。

こ彼女を否定し、この場で彼女を亡き者とすることさえ出来れば・・彼女は救われ、自身も彼女を事をきっぱりと忘れられる・・。

そうなるはずだった・・。そうなって欲しかった・・。だけど・・・


スズカ「待ってください!!」ガバッ!!(パーシヴァルの前に立ちはだかる)

パーシヴァル「邪魔をするな!!君、その妖精から離れるんだ!!」怒鳴る

スズカ「退きません!!私はここにいるお母様に槍一本も傷つけさせるわけにはいきませんから!!」

パーシヴァル「!!?。お母様・・だって・・・」驚愕する

スズカ「パーシヴァルさん・・貴方とお母様に何があったのかは知りませんが、貴方にお母様を殺させはさせません!!」キリッ!


・・美しき妖精だった彼女には、あの彼との間に生まれた娘(スズカ)がいた。

姿が髪の色は違っても、そのまっすぐとした眼と守ろうとする意思は・・騎士の名に恥じない振る舞いをしていた彼女と瓜二つであった・・。

そして僕から彼女を奪った男である三澤亮太もとい、シェフィールドの新領主:アルト・オルラントはただ、彼女の気持ちをよく理解し、彼女と相思相愛で結ばれた夫婦であると明かしてくれた・・。

彼女はアルトと出会い・・恋をし・・彼との子どもを産んで育てていった事は・・紛れもない純粋な愛であり、彼女の幸せであった・・。


僕はそんな彼女の幸せを奪おうとした自分自身が恥ずかしかった。

彼女の幸せを望んでいたのは自身も同じであった事であるはずなのに、その自分が彼女の幸せを壊そうとしていた・・。

これでは自身が・・彼女に絶望をもたらした“もっとも愛するもの”と同じであったということを・・。

僕はただ・・、僕より先に彼女を幸せにしてくれたアルト・オルラントと、その彼を心から愛している彼女に、『嫉妬』していたという事を・・。
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/08(金) 23:39:48.94 ID:osfFK2mb0
再び現在・・・
ーーーーーーーーー

ギギィィ〜〜、ピキピキィィ・・(両腕の手甲がヒビ割れていく)


メリュジーヌ「(まだだ・・・まだ私はあの子とあの子の居場所を守らないとぉ・・・)」ギギギィィ〜〜!!(ガードを続ける)

パーシヴァル「!!。もうやめるんだ、メリュジーヌ!!これ以上はキミの武装が持たない!!」

パーシヴァル「私が悪かったんだ・・。私があのような無茶をしなければ、キミが傷つく必要は無かったはずなのに!!」

メリュジーヌ「・・それでも!!私は私で護りたいモノが私の後ろにあるのだから・・邪魔しないで!!」ギギギィィ〜〜!!(ガードを続ける)

パーシヴァル「メリュジーヌ・・・」ガタッ・・(膝をつく)

ギギギィィ〜、ビキベキベキィィ〜〜!!(両腕の装甲がひび割れていき・・・)


スズカ「ダメお母様!!このままじゃお母様の装甲がもう持たないわ!!」ピピピッ!(メリュジーヌの装甲をサーチしながら)

ボガード「このままではメリュジーヌがグビラのドリルによって、風穴を開けられてしまうぞ!?」焦りながら

アルト「アァ!!みんな、なんとしてでも急いでグビラを・・・・」

立花響「ーーー!!!!」ビュンッ!!(先に前に出る)

アルト「!?。響!?」前に出る立花響を見て・・



ガシャッン!ガシャガシャン!!(右腕のギアが変形する)

立花響「オォリャァァァァ〜〜〜!!」ギュボォォォーー!!(ブースト点火し、突撃する)

悪妖グビラ「ーーーー!?」突撃する立花響を視認する


バゴォォォーーン!!『我流・撃槍烈波』


悪妖グビラ「Baaaaaa〜〜!?」バビュゥゥ〜ン!!(殴り飛ばされる)

メリュジーヌとパーシヴァル「!!?」その光景を見て

立花響「ーーーーーー!!」スタッ!(着地する)



パーシヴァル「響ちゃん!?」駆けつけた立花響を見て・・

メリュジーヌ「立花響・・・どうして・・・」駆けつけた立花響を見て・・

立花響「・・・・・・」黙って近づいてきて・・


ガシッ、ギュゥゥ・・(メリュジーヌとパーシヴァルの手を繋げる立花響)

パーシヴァル「!!?」驚く

メリュジーヌ「!?。キミは一体なにを・・」立花響の驚きながら・・


立花響は、パーシヴァルとメリュジーヌの2人に黙って近づきつつ、2人の手を繋いであげるように手を握らせ、自身の手を2人の繋いだ手に手を合せるのであった・・
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/10(日) 09:12:10.34 ID:G0nzHJpD0
立花響「・・・パーシヴァルさん、メリュジーヌさん。あなた方2人に何があったかは知りませんけど・・」

立花響「私・・このまま2人が仲違いしている事自体、わたしは間違っていると思っているんです!」

パーシヴァル、メリュジーヌ「!!?」驚愕する

立花響「メリュジーヌさんは、幼い頃からパーシヴァルさんのことをずっと見守ってきたんですよね?どうしてなのですか?」

メリュジーヌ「・・・・・」何も言えない

立花響「スズカさんやコーラルさんから、メリュジーヌさんとパーシヴァルさんの関係を聞きました・・。あなたは10年間の間、パーシヴァルさんの育ての親をしていたんですよね?」

メリュジーヌ「!。(スズカとコーラルから聞いたって・・)」


立花響「パーシヴァルさんとはとても仲の良い姉弟のような関係を築いていたと、その2人から話を聞いてて、私も羨ましくなる位に興味がありましたよ。わたし、一人っ子だしね・・。」

立花響「・・けど、パーシヴァルさんはメリュジーヌさんの元から離れてしまい、円卓軍を作ってメリュジーヌさんと敵対するようになってしまった・・。」

立花響「どうして・・パーシヴァルさんは、10年間も付き添っていたメリュジーヌさんの事を裏切るような事をしたんですか?・・何か理由があったのなら、メリュジーヌさんに相談しても良かったんじゃないのですか?」

パーシヴァル「・・・それは・・・」戸惑っている

立花響「・・・パーシヴァルさんだって、メリュジーヌさんの事を・・『お姉さん』として好きだったんですよね?」

パーシヴァル「!?」驚く


立花響「・・・わたし、こうゆう愛の表現とかわからないし・・お二人の愛の表現とかは全くもって知るよしもありません・・。」

立花響「ですが・・そんなことなど関係なく、私は・・メリュジーヌさんとパーシヴァルさんには、もういちど仲良くしてもらいたいと思っているのですから!!」

パーシヴァル、メリュジーヌ「!!?」立花響の言葉を聞いて・・



ゼンカイジュラン「オイオイオイ!響の奴・・単刀直入で2人に仲直りをしろと言ってるみたいに話している見たいじゃないか!?」立花響の話を聞いてて・・

ツーカイザー「ふん。立花の奴・・思い切ったような事を言ってくるじゃないかぁ?」興味に示す

セフィー「あぁ。父さん、これはどうすれば・・」

アルト「・・・これはもう、メリュジーヌとパーシヴァルの事は彼女(立花響)に任せた方が良さそうだ・・。それに・・・」



悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ノシィィ〜!!(立ち上がっていく)


セフィー「ツゥゥ・・あの攻撃でもただ倒れる程度ってところかぁ。」

アルト「そうみたいだな・・。よし、響ちゃんが2人を説得している間・・俺達は時間稼ぎと行こうか!」シュッ!(構える)

ゼンカイザー「アァァ!!」ガシャッ!(ギアトリンガーを構える)

セフィー、ツーカイザー達「ーーーーーー!!」それぞれの武器を構える
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/10(日) 21:03:22.11 ID:G0nzHJpD0
悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」シュッ、シュッ、シュッ!(突進しようとする)

バンバンバァァーン!!(銃撃を放つ)


悪妖グビラ「ーーーー!?」撃ってきた攻撃の方を観る

ゼンカイザー「こっちだ!!お前の相手は俺達だ!!」バンバンバン!!(銃撃を放つ)

悪妖グビラ「Baaaaaa〜〜!!」ドドドドォォォーーー!!(ゼンカイザーの方へ突進していく)

グビラはゼンカイザーの銃撃を受け、メリュジーヌとパーシヴァル、立花響達が話している場所から目をそらし、ゼンカイザーとアルト達がいる所へ突進していくのであった・・。


ゼンカイジュラン「よし!こちらへの誘導は成功したみたいだな?」悪妖グビラがこっちへ来るところを観て・・

アルト「あぁ!ここから響がメリュジーヌとパーシヴァルを説得するまで持ちこたえるぞ!!」

ゼンカイジュラン「オウよ!行くぞ、ガオーン!!」ガシャッ!(ギアトリンガーを構える)

ゼンカイガオーン「アァ!!」ガシャッ!(ギアトリンガーを構える)



ゼンカイジュラン、ゼンカイガオーン「ーーーーーー」ガチャッ、チャリンッ・・ガシャッ!(16番と25番のギアを裏返しにセットし直す)


クルクルクルクル、シャキンッ!(ギアトリンガーのハンドルを回す)

音声『ビーッグバーンッ!』

ゼンカイジュラン、ゼンカイガオーン「『機界変形!』」バァァーン!(ギアのオーラを放つ)


音声『ゴー! ゴー! ゴゴッゴー!』

ジャキィン、グングングゥゥゥーーン!!(ギアのオーラを纏い、巨大化するゼンカイジュランとゼンカイガオーン)


音声『 ゼンカイジュゥラン!』
ゼンカイジュラン→ジュランティラノ「ジュランティラノ!」ガシャガシャァァ〜ン!(変形する)

音声『ゼンカイガオーン!』
ゼンカイガオーン→ガオーンライオン「ガオーンライオン!」ガシャガシャァァ〜ン!(変形する)


ハルキ「わぁぁ!?ジュランさんとガオーンさんの姿が変形したぁぁ!?」変形シーンに驚く

アドニス「これがジュランさん達の『機界変形』・・。実際に見るのは初めてだよ!」感心している

スズカ「えぇ。しかも間近で見られるなんてね・・?」感心している


悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」襲いかかってくる

ジュランティラノ「来いよぉ〜、俺達が相手になるぞ!!」ドスンドスンドスン!

ガオーンライオン「あぁ!いくぞ、みんな!!」ドスン、ドスン、ドスン!

アルト「あぁ!ジュランとガオーンに続けぇぇ〜!!」タタタタタァァァーー!!(あとを追うように走る)

ボガードとゼンカイザー達「オォォォ〜〜〜!!」タタタタタァァァーー!!(あとを追うように走る)


ギアのオーラを纏ったゼンカイジュラン、ゼンカイガオーンは巨大化していき・・

ゼンカイジュランは『ジュランティラノ』、ゼンカイガオーンは『ガオーンライオン』と姿を変形させいき、そのままアルト達と共に悪妖グビラへと攻撃するのであった・・
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/10(日) 23:57:11.22 ID:G0nzHJpD0
ブラックドッグの群れ「GAluluuuuuuーーーー!!」奥からまた出てくる


セフィー「!?。またブラックドッグの群れが出たか!」出てきたブラックドッグの群れを見て・・

アルト「アァ・・。おそらくグビラが開けたトンネルに繋がったブラックドッグの住処の残りだろう・・。ヤツらも相手にするぞ!」シャキンッ!(剣を構える)

セフィー「アァ!!」シャキィィン!(長刀を構える)

ボガード「うむ!いくぞぉぉ〜〜!!」ガシンッ!(自身の爪を立てながら・・)


ジャキン、ジャキィィン!ガキンッ、ガキィィン!!(ブラックドッグの群れと戦うアルト達)

ドシィィン!ガシィン、バシィィーーン!!(悪妖グビラと戦うジュランティラノとガオーンライオン)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

パーシヴァル「この私が・・・女王軍を裏切ったメリュジーヌと、もういちど仲良くして欲しいと言いたいのですか・・?」

立花響「はい。メリュジーヌさんはもう、妖精國の女王であるモルガン陛下に仕える妖精騎士じゃない・・。もうメリュジーヌさんと敵対する必要なんかありません・・だから!!」

メリュジーヌ「・・だけど・・・3年前にモルガン陛下を裏切り、妖精騎士アグラヴェインの情報操作とはいえ、私はパーシヴァルに誤解を招くような事をしたことは知っているだろ?」

メリュジーヌ「・・・私はアルトと結婚し、アルトとの子どもを産み、子供達を育てた・・・。それはパーシヴァルの育ての竜となっている時もそうだったさ・・。」

メリュジーヌ「でもスズカやセフィー達とは違い、私は最後までパーシヴァルの側にはいられなかった・・。私の愛はオーロラのためにあって、パーシヴァルだけの愛ではなかった・・。」

パーシヴァル「・・・・・・・・」黙っている

メリュジーヌ「あの時の私は、自分自身を保つために・・自身の愛であるオーロラを枯れさせない為だけに、私の愛はただ、オーロラの輝きを失わせないために彼女の言ったことを叶えさせたんだ・・。」

立花響「メリュジーヌさん・・・」


メリュジーヌ「オーロラは『自分自身が1番愛されている事』が目的であり、自身以外が愛されているのなら他者を使って排除しようとする“ろくでなしの妖精”と言ってもいい・・。」

メリュジーヌ「私はそんな“ろくでなしの妖精”であるオーロラの事を愛していた・・。オーロラと湖水地方で初めて会った時からずっと・・パーシヴァルが生まれるずっと昔からだ・・。」

メリュジーヌ「そんなろくでなしのオーロラはもういない・・・。オーロラは、ブルーナと妖精騎士アグラヴェインの二人が殺した。3年前、私がモルガン陛下を裏切り、アルトと共に歩むと誓ったあの時から・・。」

メリュジーヌ「私はパーシヴァルのことを、2度も裏切ったと言ってもいい・・。今さらパーシヴァルと仲良くするなんて・・・」

パーシヴァル「・・・・・・知っていたさ。キミが私の事も、オーロラのことも愛していたのも・・私が10歳の頃から知っていました。」

メリュジーヌ「!!?」その事実に驚く


パーシヴァル「・・・私が円卓軍を結成した理由は、『予言の子』を守り、人間達を守り、女王軍を倒す為の組織だけではありません・・」

パーシヴァル「私情ではありますが、女王を倒す理由は・・・メリュジーヌ。キミを女王の束縛から解放するためにあったんだ・・。」

メリュジーヌ「ぱ、パーシヴァル・・・。きみは・・・」

立花響「パーシヴァルさん・・・。」
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/11(月) 09:04:17.72 ID:gSP088J80
パーシヴァル「・・・本来ならば、この私が女王モルガンを倒し、オーロラとメリュジーヌを自由にさせる事こそが私の・・・あなたに育てられた人としての僕の最大の目標でした・・。」

パーシヴァル「こんな事など・・自分自身の身勝手な愛に過ぎないと分かっていても、僕自身はそれがあなたを救い出せる唯一の手段だと信じ、己自身を磨いてきたんです。」

パーシヴァル「だからこそ許せなかった・・。3年前・・メリュジーヌがアルトさんと駆け落ちしたと聞いた時、僕は僕からメリュジーヌを彼に愛を横取りされたと思いました・・。」

パーシヴァル「彼に我が愛を奪っていった・・その気持ちで頭がいっぱいとなり、彼や彼についていった貴方に憎悪を持つようになりました・・。」

パーシヴァル「愛とは運命であり、喜びであり、死であり、呪いである事を分かってた故に、そこまでメリュジーヌは輝きを失ってしまっていたと・・僕は思っていました。」

立花響「!?。それで昨日、メリュジーヌさんにあんな酷い事を・・・」理解する


パーシヴァル「・・・でもそれは間違っていました・・。アルトさんはアルトさんでメリュジーヌの事を愛しており、彼女もまた、彼の事を真の意味で愛するようになった・・。」

パーシヴァル「その真なる愛が実を結び・・シェフィールドでの結婚とスズカさん・セフィーさんという彼女の血を引く者達の誕生に繋がり・・私が思っていた彼女の約束されていた幸福・相応しい未来を超える幸せを・・アルトさんは与えてくれた・・。」

パーシヴァル「そんな彼女の幸福を僕は僕自身の手で壊そうとした事を深く後悔しています。僕自身もまた、愛によって自身の良識を塗りつぶされた愚かな人間だと・・私はそう確信したのです。」

メリュジーヌ「パーシヴァル・・。」

パーシヴァル「ですから・・。あなたが僕の事で思い詰め、アルトさんやスズカさんを心配させる事を・・今さら僕と無理に仲良くする事なんて思わないで欲しいんです。」

メリュジーヌ「!」

パーシヴァル「あなたの幸せはあなただけのモノ・・・あなたがアルトさんと共に掴んだ幸せと輝かしい未来を、あなたはその手に掴んだんですから!」

メリュジーヌ「パーシヴァル・・」


パーシヴァル「あなたはその掴んだ幸せを・・あなたが信じる者たち共に分かち合えるように願っていると、今の僕はそう思っているんです。」

パーシヴァル「その証拠が今・・私たちの後ろで繰り広げているんですよね?」

メリュジーヌ「!?」アルト達の方を振り返る

立花響「!?」アルト達の方向を見て・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルト達と悪妖グビラ&ブラックドッグの群れとの戦いの最中では・・


アルト「ハァァッ、タァァァーー!!」ジャキン、ジャキィィン!(ブラックドッグ達を斬っていく)

セフィー「ツァァァァーーー!!」ジャキジャキィィン!(ブラックドッグたちを斬っていく)

ブラックドッグの群れ「ガアァァァァァ〜〜〜!!」ジャクジャクン!シュゥゥ〜〜・・(斬られて消滅していく)


ゼンカイザー「トリャアァァァーー!!」ジャキン、ジャキィィン!(爪のオーラを放ちながら戦っている)

ツーカイザー・シンケンフォーム「セイヤァァァーーー!!」ジャキンッ、ジャクゥゥン!!(ブラックドッグ達を斬っていく)

ブラックドッグの群れ「〜〜〜〜〜!!」めげずに襲いかかる


悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ドシィィン!!(ジュランティラノに突進する)

ジュランティラノ「ぐわぁぁぁ!?」バシィィ〜〜ン!!(突進され、倒れる)

ガオーンライオン「ジュラン!?・・グハァァァ!?」ガシュゥゥン!!(ドリルの攻撃が当たる)

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ギュィィィーーン!!(ドリル攻撃で牽制していく)


アルトとゼンカイザー達は残りのブラックドックの群れと交戦していき、ガオーン達はグビラの猛攻に苦戦を強いられていた・・。
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/11(月) 22:18:02.73 ID:gSP088J80
パーシヴァル「彼らは今、私たちが抱えている問題の解決に至るよう・・彼らはあの悪妖精達を引きつけています。」

パーシヴァル「それは彼らが・・メリュジーヌと僕の関係性・不仲の改善を願い、立花さんに我らの事を託したと言ってもいいでしょうね・・。」

立花響「アルトさん・・介人さん・・。」戦っているアルト達を見てて・・

メリュジーヌ「アルト・・セフィー・・・」戦っているアルト達を見てて・・


メリュジーヌ「(そうだ。私はもうオーロラの為に誰かを傷つける妖精なんかじゃ無い・・私はアルトの妻であり、セフィーやスズカの母であり、私の家族をまとめ上げる竜の妖精だ・・。)」

メリュジーヌ「(いつまでも過去の事でクヨクヨしてても仕方が無いことは、シータ達がいるカルデアでバーゲストやシータに指摘されてよく知ったと思っていた・・。)」

メリュジーヌ「(だが私はパーシヴァルにしてきた事を気にしすぎて、アルトやスズカに余計な心配をかけてしまった。私もまだまだってところだな・・。)」

メリュジーヌ「(パーシヴァルもまた・・自分の愚かしさを理解し、それを受け入れて私に告白したんだ・・。彼はもう、あの時のような泣き虫のパーシヴァルではない事を・・私は知ったのだから・・。)」


メリュジーヌ「・・・力を貸してくれるかパーシヴァル。私は、私の愛するアルトとセフィー達を助けに行かなければならないんだ・・。」

立花響「メリュジーヌさん?」

メリュジーヌ「私は今・・妖精騎士としてではなく、オーロラの意思のままではなく、自分の意思で護りたいモノを守っていきたいと願っている・・。」

メリュジーヌ「我が夫のアルト、我が子であるスズカとセフィー、わが友であるバーゲストとその息子達、我が親愛なる境界なき勇士団』の仲間やロンディニウムにいるみんなに、立花響たち『ヒーロー』達・・」

メリュジーヌ「そしてキミも守りたいと思っているのだ・・パーシヴァル。」

パーシヴァル「!!」

メリュジーヌ「・・・お願いだ・・。私の家族のために、一緒に戦ってくれるか?」お願いする

パーシヴァル「・・・・・・・」黙り込んでいる

立花響「・・・・・・・」黙り込むパーシヴァルを見てて


パーシヴァル「・・・・わかりました。あなたがそう言うのであれば・・僕もまた、あなたと共に戦いましょう!」ガシッ!(繋いでいる手を合わせる)

メリュジーヌ「!?。パーシヴァル・・。」ガシッ!(繋いでいる手を合せる)

立花響「パーシヴァルさん・・・。」ギュゥゥ!(手を両手で握る)


メリュジーヌとパーシヴァルは、立花響によって繋がれた手にもう片方の手を合わせ、立花響もまた・・自身の両手を合せ、互いの結束を深めていき・・

今ここに・・パーシヴァルとメリュジーヌの2人は過ぎ去った過去のトラウマを飲み込み、真に共に戦う者同士として2人は結束を深めるであった・・。
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/12(火) 00:00:06.60 ID:IHqw8hcR0
パーシヴァル「よし・・・まずは私の槍を取り戻さないとな・・」パァァ・・(繋いでいる手を一旦はなす)

パーシヴァル「あの悪妖精の背中にしがみついたときに、私の槍はあの悪妖精の背中に我が槍を刺したまま振り落とされてしまったからなぁ・・。」悪妖グビラの方を見て・・

立花響「えっ・・!?。アァ〜〜本当だぁ!?」悪妖グビラの背中を見て・・


キラァァーン!!(選定の槍が悪妖グビラの背中に刺さっている)

悪妖グビラ「Baaaaaa〜〜!!」ガシィィィーーン!!(ガオーンライオンに体当たりする)


メリュジーヌ「・・・全く、自分の武器を敵の背に刺したまま振り落とされるなんてな・・大型の敵と戦う時の基礎知識を忘れていたのか?まぁ昔から、諭しても聞く子ではなかったからなぁ、パーシヴァル?」

パーシヴァル「ウゥゥ・・・面目ない・・。」しょげている

メリュジーヌ「ハァァ・・・(あの槍は人間のキミには過ぎた物だから使うなと言いたいが・・パーシヴァルにそう言っても無駄なのは分かっているからなぁ・・。)」苦い顔をしながら・・

立花響「だけどあの槍はパーシヴァルさんの一番大事にしている槍なんですよね?だったら取り返さないと!!」

パーシヴァル「ああ!メリュジーヌ、力を貸してくれるか?」

メリュジーヌ「言われなくてももう、既に私とパーシヴァルとは共に戦う仲であるからね!」ニコッ!

パーシヴァル「あぁ!!」ニコッ!


バシュゥ〜〜バリバリィィ!!(第3段階の姿に変わるメリュジーヌ)

メリュジーヌ「よし・・・私についてこいパーシヴァル、立花響!!」ビュゥゥーン!!(悪妖グビラに向かって行く)

パーシヴァル「ああ!行くぞクンドリー!!」ピョンッ、ドサッ!パカラッ、パカラッ!(クンドリーに乗り込む)

立花響「はい!!」ビュゥゥーン!!(駆け足で向かう)


メリュジーヌ、パーシヴァル、立花響はそれぞれの手段で悪妖精達と戦っているアルト達と合流するために向かって行くのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アルト、セフィー「ハァァァァ!!」ジャキジャキン!!(最後のブラックドック2体を斬る)

ブラックドッグ2体「〜〜〜〜〜」ガシュンッ、シュゥゥ〜〜・・(消滅する)

ツーカイザー「ハァ・・ハァ・・・これでブラックドッグの方は最後みたいだな・・?」息切れしながら・・

ゼンカイザー「ハァ・・ハァ・・・そうみたいだね・・。もうお疲れゼンカイだよぉ・・・」息切れしながら・・

アルト「いやまだだ・・まだ悪妖精のグビラが残っているぞ!」グビラがいる方を見ながら・・



悪妖グビラ「Baaaaaa〜〜!!」バゴォン、バゴォォン!!(ドリル&突進攻撃)

巨大ロボット(ゼンカイオージュラガオーン)「ぐわぁぁぁ〜〜!?」ドシィィ〜〜ン!!(攻撃を受け、倒れる)

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」雄叫びを上げる


ゼンカイオー(ガオーンサイド)「クゥゥ〜!あの悪妖精の奴・・なかなかしぶといおろか、皮膚が硬くて攻撃があまり通っていないよぉ〜!」

ゼンカイオー(ジュランサイド)「アァ・・ゼンカイオーの攻撃でも、攻撃があまり通じてないのが証拠だな・・。伊達に牙の氏族の妖精鯨を名乗っていただけはあるじゃないかぁ・・。」悪妖グビラを見ながら・・

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ギュィィィーーン!!(再び突進してくる)

ゼンカイオー(ジュランサイド)「クソ・・またあのドリルが来るぞぉぉ!!」防御の構えをとる

ゼンカイオー(ガオーンサイド)「クゥゥ・・・」防御の構えをとる


ズドドドォォォーーー!!(突進してくる悪妖グビラ)
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/04/12(火) 23:37:09.86 ID:IHqw8hcR0
メリュジーヌ「ハァァァァーーー!!」ギュィィィーーン、ジャキィィン!!(2本のテュケイダイトで攻撃する)

悪妖グビラ「Baaaaaa〜〜!!?」ガシュゥゥン!!(横腹をX文字に斬られる)

アルト達「!!?」攻撃するメリュジーヌの姿を見て・・


メリュジーヌ「アルト、セフィー!待たせて済まなかったな・・。」空中から話しかける

アルト「メリュジーヌ!!」空中にいるメリュジーヌを見てて・・

セフィー「母さん!!」空中にいるメリュジーヌを見てて・・

スズカ「お母様!!」空中にいるメリュジーヌを見てて・・

ツーカイザー「ったく・・おっせぇんだよ、メリュジーヌ・・」空中にいるメリュジーヌを見てて・・

ゼンカイザー「メリュジーヌ。パーシヴァルと仲直りすることが出来たんだね!」空中にいるメリュジーヌを見てて・・

メリュジーヌ「えぇ、おかげさまでね。」ビュゥゥーン・・スタッ。(スズカの前に近づきながら・・)


メリュジーヌ「アルト、スズカ・・。私とパーシヴァルの過去の事で心配をかけてゴメンね・・。私・・あの時の事でずっと悔やんでいたが、もう大丈夫だからな?」

スズカ「お母様・・・」ウルウルウル・・(泣きそうになる)

メリュジーヌ「そう泣くなスズカ・・。キミが傷ついている人を放っておけない事はよく知っているからな・・。」スリスリスリ・・(スズカの頭をなでる)

スズカ「お母様・・・。」コシコシコシ!(涙を拭う)


アルト「メリュジーヌ・・。キミは何を言われても、キミはキミで美しくて強い竜の妖精であり、俺の愛する妻だ。」

アルト「キミは俺やスズカ、そして俺の家族達にとって・・笑顔で笑っているキミの姿が一番美しい姿だと俺は確信しているからな?」

メリュジーヌ「アルト・・・、エェ・・ありがとう・・。」ニコッ!(笑顔でお礼を言う)


悪妖グビラ「GUuuuuuーー、Baaaaaaーーー!!」ドスンッ、ドスンッ、ドスンッ!(地面を叩いている)

ツーカイザー「!。悪妖精のグビラが怒っていやがる・・。どうやらここが正念場らしいなぁ?」

メリュジーヌ「えぇ。このままではロンディニウムの守りも破られる可能性が高い・・。」

パーシヴァル「えぇ・・。ロンディニウムの住人達の為にも・・これ以上、あのグビラの好きにはさせられない・・。」

ツーカイザー「なら・・今ここで決着を付けた方が止さそうって事だな?」ガチャッ!(ギアダリンガーを構える)

アルト「そういうことだな・・。みんな、まだ行けるか?もう少しの辛抱だ、グビラをここで倒すぞ!!」

セフィー達、ゼンカイザー達「アァ(えぇ)!!」頷く


悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ギュィィン、ズドドドォォォーーー!!(突進してくる)

ゼンカイザー「行くぞみんな!!全力全開ダァァ〜〜!!」タタタタァーーー!(かけ声をあげながら走る)

アルト達「おぉぉぉーーー!!」タタタタァーーー!(グビラに向かって走る)


メリュジーヌとパーシヴァルは悪妖精グビラと戦うアルト達と合流し、グビラの様子からこの場でグビラと決着をつけると判断し・・

アルト達は悪妖精となったグビラとの決着を付けるために、悪妖精グビラに向かって走り出すのであった・・。
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