他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報R
更新
検索
全部
最新50
【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
Check
Tweet
467 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/05/29(日) 22:47:32.58 ID:AU/kkM+Xo
陽乃『何よ。どうしたの?』
九尾『妾は有象無象がどれほど死に絶えようとどうでもよいが、主様は別じゃ。主様だけは失うわけにはいかぬ』
だからこそ力を貸し与え、守り、支えている。
他の神々だって、陽乃だからこそ、陽乃の為だからこそ。という状態だ。
九尾『その為であれば、小娘どもを利用することは厭わぬし、必要であれば使い捨てる』
陽乃『そんなことを言われて、私が――』
私が頷くとでも思う? と、
陽乃が言うまでもなく、九尾は「分かっておる」と、遮る。
九尾とはもう、長い付き合いだし、
そうでなくても繋がりがあるからだろう。
九尾『じゃが、妾がそれをせずとも変わらぬ末路に向かう者共ばかりではないか』
陽乃が受け入れないから、
どうしても聞いてくれないから……そんなにも頑固なら。と、
無理にでも守るしかない、庇うしかない。
そうしなければ恩の1つも返すことが出来ないから。と。
九尾『妾はそれでも構わぬ。が、主様はそれでよいのかや?』
1、構わないわ
2、それは……
3、貴女らしくないんじゃない?
↓2
468 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/05/29(日) 22:50:14.59 ID:MhczNTZi0
2
469 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/05/29(日) 22:50:19.06 ID:SZhs/F+40
2
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/05/29(日) 22:50:19.70 ID:vcEQniIVO
2
471 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/05/29(日) 22:52:01.77 ID:AU/kkM+Xo
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
472 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/05/29(日) 23:08:03.58 ID:zqxg/HI2O
乙
ついに陽乃さんの方針転換来るのか?
それにしてもあの九尾が珍しく説得に回るとは…
473 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/05/30(月) 21:20:27.77 ID:rq6uA2l80
乙
若葉に暴走されたら困るのはその通りなんだけど、戦力的に見たら陽乃が死ぬ方が明らかに詰みだよなぁ
諏訪も滅んじゃうし…
あと
>>465
と
>>466
の間って陽乃の台詞とか抜けてたりしない?なんかつながってないように見えるんだけども
474 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/05/31(火) 23:16:00.85 ID:DWNVy6qDO
すみませんが本日もお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
475 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/05/31(火) 23:21:57.70 ID:oWYSuJcPO
乙
476 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/01(水) 23:16:10.94 ID:N5/gnHsBO
遅くなりましたが、少しだけ
477 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/01(水) 23:22:13.50 ID:N5/gnHsBO
陽乃『それは……』
九尾に言われるまでもなく、そんなことは明白だった。
歌野はずっとそんな行動ばかり、話ばかりだったし、
勇者ではない水都や、ひなたもそう。
正直、目に余ると言えば目に余っていて。
特に、歌野なんかは身体が人間のそれではなくなっていっても、
それが自分の意思によるものだからとして、平然としていた。
そしてそんな身体でも無理矢理に戦場へと赴く。
九尾『主様が構わぬならばそれでも良いが、そう言うわけでもないのじゃろう?』
陽乃『……だけど』
九尾『主様が何を思うておるのかは分かっておるが、そう、反する必要もなかろう』
陽乃がそんな考えを抱くようになる以前と、
それ以降とでは、関わり方も、関わろうとしてくる理由も、何も。大きく違う。
そして、一番危険な歌野は陽乃との深い繋がりを経て――すべてを知っている。
だからこそ、そこまで危険を冒すことも辞さないわけで。
478 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/01(水) 23:46:24.69 ID:N5/gnHsBO
陽乃『……貴女がそんなことを言ってくるなんて』
九尾『主様が小娘共など命を落としても構わぬと言うのならば良いが、そうではないのじゃろう?』
そうではないから、気遣わなければならない。
歌野達が命を落とすぎりぎりまでは、
別にいくらでもやってしまえばいいと九尾は思っているようだが、
実際命を落としてしまうのが陽乃のためにならないのであれば、
可能な限り避ける方へと導くつもりのようだ。
九尾『白鳥歌野は誰よりも厄介じゃぞ。主様の事情を知り、恩を抱き、その身のためと魂さえも差し出しておるからのう』
陽乃『……分かってる』
ひなたどころか、水都でさえ知らない領域
歌野はそこまで知り尽くしてしまっている為、より、躊躇いがない。
479 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/02(木) 00:18:50.34 ID:CU7svj5hO
どうにかしなければならない。
歌野は戦力的にかなり重要で、
いるのといないのとでは大きく変わってくるだろう。
そして、
歌野の今のその自己犠牲を止められるのは、水都ではなく陽乃しかいない。
なにせ、水都も捧げることを厭わないからだ。
陽乃『まったく……』
恩を抱いているかどうかなんて、
陽乃は信頼を置く判断基準にする気はないけれど、
それでも、命を落とす一歩手前まで身も魂も削ることが出来るその姿は、
少しは。
そう、少しは……認めてもいいのかもしれないとは思う。
陽乃『どうかしてるわ』
九尾『主様が言えたことではなかろうに』
陽乃『うるさい』
九尾はくつくつと喉を鳴らすように笑う。
上里さんだったなら、一言言えば黙ってくれるのにと考えると、
九尾『追い出さなければよかったではないか』
と、また一言、挟んできた。
480 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/02(木) 00:21:00.75 ID:CU7svj5hO
√ 2018年 10月10日目 朝:病院
↓1コンマ判定 一桁
0 襲撃
3 ひなた
7 水都
9 歌野
481 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/02(木) 00:21:35.68 ID:vq6Fy4PHO
あ
482 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/02(木) 00:23:18.59 ID:CU7svj5hO
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
483 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/02(木) 00:35:33.78 ID:vq6Fy4PHO
乙
今のうたのんだと妥協してもしなくても自己犠牲しそうな怖さはあるな…
484 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/02(木) 23:40:50.57 ID:aVIW1V5KO
すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
485 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/02(木) 23:41:49.15 ID:grq0lEkRO
乙
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/04(土) 09:30:57.79 ID:AUjh/P0jO
久々にwikiを覗いて見たんだが3スレ目を最後に更新止まってるみたいで少し寂しい
前作の頃は設定とか色々凝ってて結構好きだったな
487 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/05(日) 14:48:17.79 ID:AWMUGIn+o
お休みをいただいてしまいましたが、少しだけ
488 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/05(日) 14:56:21.03 ID:AWMUGIn+o
√ 2018年 10月10日目 朝:病院
朝……なのだろうか。
目を覚ましても、視力が戻ってきてくれている様子は見られず、
ひなたも帰って来ていないようで、
時間を教えてくれる声もないため、分からない。
九尾『妾が教えてやってもよいぞ』
陽乃『九尾……』
九尾『すでに日が昇っておるぞ。時を跨ぎ……そうじゃな。昼も間近と言ったところか』
九尾の言葉が全部信用できるかと言えば、
信用しない方が良いこともあるのだけれど……
こんなことでは嘘もつかないだろうと、陽乃は素直に受け止める
陽乃『上里さんは?』
九尾『乃木若葉のもとにおるがあ。呼び戻してやってもよいぞ』
1、良いわ。そのままで
2、何をしているの?
3、白鳥さんは?
4、周りの動きは?
5、そう。ならいいわ……もう少し休む
↓2
489 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/05(日) 14:57:16.98 ID:pzj02EQz0
2
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/05(日) 14:57:28.21 ID:kp/AEUIZO
4
491 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/05(日) 15:44:41.87 ID:AWMUGIn+o
陽乃『周りの動きは?』
九尾『ふむ……そうじゃのう』
まず、大社についてだけれど、
陽乃に関わるよりも、千景のことに注力しているらしい。
病院に入院していて、
容体から全く何にも出来そうにない陽乃を気に掛けるよりも、
行方をくらまして、
何をやらかすか分からない千景の方をどうにかしようという考えなのだろう。
そして、水都は一応目を覚ましていて、
出歩くことも出来ないわけではないようだったが、
流石に、ここにまでは来られないようで。
球子と杏に関しても、
陽乃や歌野に比べれば問題はなく、自力での生活は可能だが、
千景のこともあり、勇者が孤立することがないようにと、病院に留まっているのだそうだ。
陽乃『やっぱり、郡さんがネックなのね』
492 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/05(日) 16:20:24.35 ID:AWMUGIn+o
その矛先が勇者に向かっているから、より危険性があると、認識されている。
陽乃は色々批判されてきたが、
実際に被害があったのは、たった一度。
もちろん、理由があるとはいえ、それで誰かの命を奪ってしまったから、
周囲の人々からの非難はどうにもならないものの、
それでも、自分が何かされなければ、基本的にはなにもしてこない。
しかし、千景は違う。
実際にはひなただが、
陽乃のことを殺そうとしたあげく、
その後の戦闘を終えてから、謹慎を言い渡された自宅に戻っていないという行動力がある。
身動きが取れない、住民からの非難が大きいだけの危険人物と、
自由に行動ができ、頼みの綱の勇者を殺しかねない危険人物
どちらを警戒するべきかは、考えるまでもないだろう。
九尾『あの娘を見つけたら息の根を止めてもよいかや?』
陽乃『冗談でもやめて』
493 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/05(日) 17:01:33.13 ID:AWMUGIn+o
冗談で言っている可能性もあるけれど、
九尾の場合、冗談に乗っかって許可を出すと本当に殺しかねない。
陽乃もひなたも、
千景に殺されそうになったことがあるから、
九尾は見かけたら……と言ったけれど、
探し出して殺そうとする可能性もあって、冗談にならない。
九尾『白鳥歌野がいれば、補填は出来るじゃろう』
陽乃『人を物のように数えないで頂戴』
九尾『ふむ……』
九尾は興味がないといった様子で息を吐き、
そうして、そう言えば。と、思い出したかのように切り出す。
九尾『上里ひなたは乃木若葉の巫女として、責務を果たすつもりのようじゃ』
陽乃『……そう。まぁ、そうでしょうね』
494 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/05(日) 17:49:40.20 ID:AWMUGIn+o
元々、ひなたは若葉の巫女だ。
ひなたがそうしたいという話は聞いていたし、
それによる影響も話してある。
それでもなおと言っていたのだから、
ひなたがそうするというのなら、止める理由がない。
陽乃『それで? 上手く行きそうなの?』
九尾『あの2人なら何も問題なくこなせるじゃろう。水都のように、神を相手取るわけでもあるまい』
歌野は、陽乃から借り受けている力のもと、
宇迦之御魂大神様の力を使っている為、
水都が抱える負担は、ひなたの比ではなかったはずだから。
陽乃『ならそれでいいわ。何か問題でもある?』
九尾『……いや、問題はない』
陽乃『そう?』
九尾は少し、何か裏があるようなものを感じさせたが、
ならいいけど……と、陽乃は思う。
ひなたは元々素質があるし、2人の相性もいい。
だから、問題はないはずだ
495 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/05(日) 18:39:20.20 ID:AWMUGIn+o
大社は千景にご執心で、陽乃には関わっている余裕がない。
その千景は消息不明でまだにどこにいるのか掴めていない。
球子と杏は病院内におり、杏と病室を同じにしている。
若葉は球子と同様に被害が少なかったようだから自由の身で、そこにひなたもいる。
力を使った歌野は前回よりもやや酷い状態になっているが、
水都のおかげで最悪の事態には陥っていないし、
その反動の一部を引き受けていた水都も目を覚まし、命に別状はない。
陽乃『高嶋さんは?』
九尾『その小娘は、大社が引き取った』
陽乃『……また?』
若葉に対してひなたを引き取ったときのように、
千景に対して友奈を引き取って、牽制しようとでもいうのだろうか。
九尾『いいや、そういうわけでもなかろう。主様がみた時点で相当、疲弊しておったじゃろう?』
陽乃『そう、だったかしら』
戦いの記憶は、特に、後半から薄れていて、はっきりとしない。
ただ、言われてみれば……そうだった気もする。
九尾『それに加えて、精霊の影響が色濃く出ておるようじゃ。隔離するしかなかったとも言える』
1、貴女が擁護するなんて……
2、そう。大変そうね
3、郡さんが大変なことになりそうだけど
4、そこまで酷い状態なの?
↓2
496 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/05(日) 18:47:57.97 ID:0KGEuvJyO
4
497 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/05(日) 18:48:18.46 ID:pzj02EQz0
4
498 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/05(日) 20:16:06.03 ID:AWMUGIn+o
陽乃『そこまで酷い状態なの?』
九尾『ふむ……深く関わっているわけではないからのう』
ひなたや水都、後は歌野だろうか。
この3人であれば、九尾でもよくよく知ることが出来るけれど、
そこから外れている友奈のことは、3人ほど知ることは難しい。
陽乃の自由がなく、放っておけない今の状況では、
九尾の自由もほとんどないと言える。
そんな状況で、九尾もさすがにそこまで知ることは出来ないらしい。
けれど。
九尾『体の方もじゃが、あの娘、主様のもとに落ちてきたときからすでに精神も疲弊していたと見える』
陽乃『そういわれれば……あの子らしくない口ぶりだったわね』
九尾『それも影響して、いささか荒んでいるようじゃ』
押し付けられたリーダーとしての責任
そうして、庇いきれなかった友人である郡千景の状況。
流石に、友奈も限界だったのだろう。
陽乃『つまり、高嶋さんまで郡さんのようになるかもしれないって?』
499 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/05(日) 20:31:33.58 ID:AWMUGIn+o
九尾『その可能性はある』
友奈の精神力であれば、大丈夫だろう……と、
考えていなかったと言えば嘘になる。
だからこそ、九尾の言葉は少し信用ならないと思ったけれど、
それだけ、精霊の影響が強いということでもある。
大社は、精霊の影響なんて陽乃よりも理解していないだろうし、
千景の一件を経て、
最悪の場合を想定して行動しているとしたら、大社は間違っていないかもしれない。
陽乃『なかなか、不味い状況ね』
九尾『主様さえまともであれば、高嶋友奈の様子を確かめることもできるが、今は難しかろう』
陽乃『まぁ……』
今の陽乃には、他人の何かに介入するだけの余力がない。
残念だが、友奈のことは友奈自身
あるいは、その周囲の人物にどうにかして貰うしかない。
でも、だからこそ。
大社に管理されているという状況が気がかりだった。
500 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/05(日) 20:33:21.35 ID:AWMUGIn+o
√ 2018年 10月10日目 昼:病院
↓1コンマ判定 一桁
1 ひなた
3 水都
5 歌野
8 侵攻
ぞろ目 特殊
501 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/05(日) 20:43:23.39 ID:5MsuyFEWO
あ
502 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/05(日) 21:48:44.28 ID:AWMUGIn+o
√ 2018年 10月10日目 昼:病院
九尾の力は微弱に感じるものの、
それ以外の何も感じられないまま、時間が過ぎる。
上里さんはもう、巫女としての責務を果たしたのだろうか。
水都のように軽く済んだだろうか。
それとも、重く苦しい物になったのだろうか。
九尾『……気になるのかや?』
陽乃『貴女は私が気になるのね』
思考に割り込んでくる九尾の声に、
陽乃はやや突っ撥ねるような雰囲気で応えると、
九尾のとても楽しそうな笑い声が響いてくる。
九尾『くははっ……主様を蔑ろには出来ぬ』
陽乃『私じゃなくて、私のお母さんでもいいんじゃないの?』
九尾『あの女に主様ほどの才はない。何より、そもそも、勇者として力を使えるのは主様であってあの女ではない』
陽乃の代わりに母親を主としても、
勇者として戦うことは出来ないから、何の意味もない
503 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/05(日) 22:39:00.65 ID:AWMUGIn+o
陽乃『あの女って……』
九尾『妾はあの女が生まれるよりも前から知っておるからのう。小娘と呼んでやってもよいぞ』
陽乃『そうだろうけど……』
母親をあの女とか、
自分たちと同年代を呼ぶときのように小娘とされるのは、あんまり気持ちが良くない
もう少し、こう、考えて貰いたい。と、
ちょっぴり思ってしまう。
九尾『それはそうと、上里ひなたはまだ行っておらぬぞ。今日中には、行うやもしれぬが』
陽乃『そうなの?』
九尾『あの娘は悩んでいたようじゃが、今は乃木若葉を欠くわけにはいかぬからのう』
陽乃『悩んでたって、何を?』
今更、水都のことを聞いて反動が怖くなった……なんてわけではないだろう。
ひなたに関しては影響がある可能性もあるが、
若葉が倒れたりすることはないはずだから、侵攻があることを心配しなくたっていい。
なら何を悩むのか――と。
考える陽乃の頭に、九尾の声が響く。
九尾『乃木若葉を取るか、主様を取るか。あの娘はそれを悩んでおった』
1、はぁ? 何それ
2、あの子は乃木若葉の巫女でしょう
3、ふざけたことで悩んでくれているじゃない
4、私の肩代わりだなんて、あの子死ぬ気なの?
↓2
504 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/05(日) 22:40:07.75 ID:P4o6tL69O
2
505 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/05(日) 22:40:13.16 ID:wCYlOhl80
4
506 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/05(日) 22:46:04.37 ID:ROi/LBqy0
今日の安価全部Oと0が短時間で取ってて草
507 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/06/05(日) 22:49:43.44 ID:AWMUGIn+o
では少し早いですが本日はここまでとさせていただきます
明日は可能であればお通常時間から
508 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/05(日) 23:00:20.39 ID:kktER2LtO
乙
高嶋さんが重篤で隔離されたりひなたも自己犠牲しようとしたりで何とかしたいけど陽乃さんが動けないのがキツいな…
509 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/06(月) 00:18:55.65 ID:l6zXYTEl0
乙
天乃先輩お誕生日おめでとう
510 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/06(月) 06:50:16.06 ID:wMU33BGfO
天乃先輩と陽乃さん、二人とも誕生日おめでとう
特に天乃先輩は見なくなって久しいけどもしも機会があるなら後日談とかゆゆゆい編とかでまた活躍を見れたら嬉しいな
511 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/06(月) 17:00:03.66 ID:ejJnSmSdo
久遠さんって誕生日の時期に嫌な事起こりがちなんだよな…
今年は何事もなく済めばよいが
512 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/07(火) 21:25:16.52 ID:cr3PUCFlO
天乃と言えば前作での初夜の話の件はその後どうなってる?
513 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/08(水) 22:27:08.76 ID:sidUkdUyO
>>506
今日ってか、ずっとじゃろ
もうこのスレで安価に参加しようって熱量ある人がこの人しかおらんから二刀流どうこう言ってたらスレ終わるから必要悪みたいなもん
514 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/08(水) 23:03:17.84 ID:Co3W+/tWO
そいつが二刀流で安価を独占するからその後誰も書き込んでない、の間違いなのでは?
上を見る限り読んでる人はまだ何人もいるんだから、下5とかならまだしも下2くらいすぐ埋まるだろ
普通は寝てる深夜帯はまぁ厳しいかもしれんが
515 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/08(水) 23:28:54.45 ID:sidUkdUyO
そんなん言われてもROM専すら俺含めてもう4、5人しかおらんレベルだろここ
安価取ってもらわなきゃ誰も取らなくて話進まんレベルの過疎になってから今更そんなのぐちぐち言われても困る
516 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/09(木) 00:28:18.83 ID:su4uiyRKo
前作見てないけどROM専ならここにもいるぞー
517 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/09(木) 08:21:43.59 ID:ILNprCbY0
時間さえ合えば俺も安価取るけどなぁ
実際日曜の更新はリアルタイムで読んでたけど、二刀流のせいで安価は全部取れなかったから普通に邪魔ですね…
518 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/09(木) 23:51:40.79 ID:O3yMhHBWO
忙しいのか不調なのか分からないけどここのところ長期休載が続いてて連絡もないと心配になる…
519 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/11(土) 03:45:38.72 ID:gcx9kt6SO
まーたしかにもう全部コンマでいいのになとは思うよ
どの道参加しないしどうでもいいかって黙ってたけど話題に上がったから折角だし言わせてもらうと、あからさま過ぎると参加してない人間からしても萎え要素でしかないよねってお話
520 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/11(土) 03:48:40.02 ID:gcx9kt6SO
途中で切れちゃったよ
萎え要素でしかないよねってお話なのはわかるよ
521 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/11(土) 23:00:38.51 ID:tVug8W8OO
どういう訳か一週間も音沙汰が無くて凄い不安だな…
出来れば一報あるといいんだけど一体何があったんだろうか
522 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/14(火) 05:22:12.21 ID:9zpxsB9+O
先週からずっと来てないけど大丈夫かな…?
連載再開待ってます
523 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/14(火) 19:12:49.28 ID:BiN4exCU0
長野編まではどういう流れかわかりやすかったけど長野から帰ってから向こうリアルタイムで1年近くやってるはずなのに何があったか説明できないレベルだし
ここのとこキャラ達との交流は進展しそうになると毎回陽乃が突っぱねて展開潰れる、身体が悪いって言ってんのにどうでもいい戦闘に無理に首突っ込んではぶっ倒れるみたいなのを繰り返してるだけのイメージしかないから書くことなくなったんじゃね、別にこれは
>>1
が悪いとも思わんけど
最大限ポジティブに捉えるなら休んで書くこと思いついたら帰ってくるのでは
524 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/15(水) 12:32:12.88 ID:cH+SDOC9O
長年活動しててありがたく思ってるし今後に繋がりそうな要素や伏線もいくつかあるのを考えると早く戻って来て欲しいなぁ
525 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/15(水) 17:36:26.12 ID:TkTm93nD0
ゆゆゆい世界に行って天乃vs陽乃のおまいう頂上決戦してほしい
リスク無し設定だからガチ勝負もしたいし
526 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/06/20(月) 23:31:47.29 ID:XEAsgqUNO
まだか…?
527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/07/03(日) 15:53:58.03 ID:sCXyQiEYo
最後の投稿から約1ヵ月。どんなに人気のあった良SSであってもエタる時はこんなもんだよね…
528 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/07/04(月) 16:42:45.99 ID:+HoYUhRe0
7スレ半って言ったら3周目だったらもうほぼハーレム完成してるし、2周目だったら樹ととうの昔にくっついて更に記憶喪失で離れ離れになった後、失った記憶取り戻して再会したところだし
投稿頻度落ちてたのは置いといても同じスレ消費で普通に展開遅くなってモチベ持たなかったんじゃねえのかな
正直今回1番最新のシリーズなのに長野から帰ったあと何してんだかもよくわからんくらいだったし
529 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/07/05(火) 23:30:36.52 ID:9YIw4gvIo
また書きたくなったら戻ってきてくれ!
530 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/08/01(月) 00:02:13.91 ID:3nnCW36tO
ここまで来ておわっちまうんか?
531 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/08/31(水) 22:59:54.69 ID:+a+7PHEt0
ゆゆゆいもここも終わっちまったなぁ
532 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/11(日) 17:33:44.65 ID:dmhchoXBo
すみません
諸事情で暫く開けてしまいましたが、最低でもこの章が終わるまではひっそりと続けていきます
533 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/11(日) 18:35:03.31 ID:DY5UGyqLo
生きてた?
出来れば報告も酉つけてしてくれるとありがたいです
534 :
◆QhFDI08WfRWv
:2022/09/11(日) 23:55:30.91 ID:dmhchoXBo
すみません
色々と復旧しているので明日から再開予定です。
535 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/12(月) 01:15:05.13 ID:gBF7wbzLo
お待ちしておりました!
536 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/12(月) 07:19:10.74 ID:UGDv6ZEfO
もうダメかと思ってたけどここに来て復活ならガチで嬉しい
537 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/12(月) 18:44:28.08 ID:Q7wfgi+DO
おお!
538 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/12(月) 22:42:55.07 ID:7/rHigpU0
書き込みテスト
539 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/12(月) 23:12:33.61 ID:7/rHigpU0
陽乃『私の肩代わりだなんて、あの子死ぬ気なの?』
九尾『それも致し方ない。といったところじゃろうて』
陽乃は戦力としてかなり重宝される。
大社には良く思われていないし、住民にも良く思われていない。
千景には殺されそうになる始末で……散々な目に遭ってきているのに。
精霊以上の、神々の力を用いてバーテックスに立ち向かっていく。
その力は若葉達が精霊の力を使ってどうにかと言ったところの完成型ですら屠れるほどの力だ。
最終兵器と言っても過言ではない。
それだけの力を持ちながら重篤な状態である陽乃のと、
症状は出つつあるが軽度な若葉のどちらを支援すべきかと考えれば、
幼馴染という立場の忖度を除けば、陽乃に傾くのも無理はないだろう。
そもそも以前から散々、ひなたは陽乃の体調を気遣っていたし、
改善するようにと求めてきたにもかかわらず、
陽乃は自分のことなんて全く省みることをしようとしてこなかったのだから。
歌野のように強硬手段に打って出ようと模索する可能性は十分にある。
九尾『死んでもよいと。そう思うておると言うことじゃ』
陽乃『冗談きついわ』
それでどうなるか分かっているのかと、陽乃は眉を潜める。
ひなたは若葉にとってかけがえのない存在だ。
それを死に至らしめたとなれば、それこそ、陽乃の立場が悪くなる。
精霊の影響で過激になって千景のように殺意が芽生えたらどう責任を取るつもりなのだろうか。
540 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/12(月) 23:15:20.54 ID:9aFSD2PUO
祝·復活
ずっと待ってた
541 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/12(月) 23:27:41.07 ID:7/rHigpU0
九尾『ならば主様が改めればよいだけのことであろう』
陽乃『またそれ?』
呆れたように呟く陽乃に、九尾はくつくつと喉を鳴らして応える。
昨日の夜にも、九尾は改めるべきだと口添えしてきた。
陽乃のことは失うわけにはいかないからと。
お気に入りのひなたでさえ、
小娘と割り切って使い捨てることも厭わないような口ぶりだった九尾は、
もしかしたらひなたを唆し、陽乃の肩代わりをさせる気なのではないかとさえ思わせる。
陽乃『……余計なことはしないで頂戴』
万が一。
そう考えて釘を刺した陽乃だったが、
九尾はからかうように笑って『分かっておる』と答える。
本当に分かっているのかも怪しい声色。
九尾はいざとなれば本当に、人間の命なんて簡単に使い捨てにするだろう。
陽乃が望む望まないに関わらず、
いとも容易く、人の命を軽んじることだろう。
陽乃『改めるべきは貴女もだわ』
九尾『それは主様次第じゃな。妾とて、愛らしい娘は可能な限り保っておきたいからのう』
九尾の怪しげな笑い声が頭に響く。
陽乃が自分の命を軽んじることなく、
より最善な選択を選んでいくのであれば、九尾はもちろん、
ひなたも、若葉も、水都も、歌野だって……。
陽乃『はぁ……』
5人いるからいいじゃない。
そう言えた四国の勇者も、満身創痍な状況だ。
ここでの不協和音は、ただ、破滅を招くだけだろう。
542 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/12(月) 23:53:37.04 ID:7/rHigpU0
若葉、友奈、球子、杏、千景
四国を守る五人の勇者に、諏訪の勇者である白鳥歌野が加われば、
バーテックスとの戦いにも多少はゆとりが出るだろうと高をくくっていた。
けれど、蓋を開けてみればバーテックスはさらなる進化を遂げていたし、
それに対抗すべく力を増した勇者達は身を削り、命を削り、
そして、やがては壊れていく。
その筆頭が郡千景だ。
最も、陽乃が見たあの過程状況を思えば、
症状が悪化してしまうのも無理はないのだけれど。
陽乃からしてみれば、両親が生きているだけいいだろうと言えなくもないが、
千景からしてみれば、陽乃の状況もまた、恵まれていると言えるのかもしれない。
九尾『主様にはまだ、味方もいるが郡千景にはおらぬからのう』
陽乃『味方って……』
そんなのいるだなんて思ってないと言いかけた陽乃だが、
どうにか飲み込んで『郡さんは』と、切り替える。
陽乃『あの子には高嶋さんがいるじゃない』
九尾『あやつは主様と似たようなものじゃろう。郡千景だからではなく、その手の届く場所にいるから。と言ったところか』
九尾はそう言うと、歌野や水都達と比較して、
そこまで千景へと一途な思いは持っていないだろうと否定する。
陽乃『……そう』
あの戦闘で、死にかけるほど尽くしていながら、
それでもかと逡巡した陽乃のそばで、九尾はくつくつと喉を鳴らす。
九尾『主様も同様じゃろう』
嫌味を感じるそれに、陽乃は『違うわ』と断じたものの、
残念ながら、心当たりは少しだけあった。
543 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/12(月) 23:56:59.83 ID:7/rHigpU0
√ 2018年 10月10日目 夕:病院
↓1コンマ判定 一桁
2 ひなた
4 杏
6 大社
9 水都
ぞろ目 特殊
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/13(火) 00:00:58.32 ID:cG9mB0ixO
あ
545 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/13(火) 00:07:13.35 ID:JKmsMeha0
では短いですが本日はここまでとさせていただきます。
恐らく、ゆゆゆいが終わるまでには確実に終わりませんが、引き続きよろしくお願いいたします。
546 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/13(火) 00:16:18.86 ID:cG9mB0ixO
乙
ゆゆゆいも消滅で絶望しかかってたところで電撃復帰してくれて本当にありがたい
改めてまた応援してます
547 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/13(火) 06:59:57.85 ID:FIshDBsxO
乙
過去最長のブランクだったけど戻ってきてくれて良かった
548 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/13(火) 23:06:23.55 ID:JKmsMeha0
遅くなりましたが少しだけ
549 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/13(火) 23:09:37.34 ID:JKmsMeha0
√ 2018年 10月10日目 夕:病院
そうっと……。
起こさないようにと気遣いながらも、
どうしてもと触れてきただろう手の感触が伝わってきて、陽乃は薄く目を開く。
かといって、開いたところで何かが見えるわけでもない。
歌野が傍にいない分、いてくれていた時に比べると回復が遅い。
それでも歌野が水都との繋がりを持っているおかげか、
陽乃へと回ってくる生命力は強く感じられる。
とはいえ、まだまだ本調子には時間がかかる。
陽乃「ん……」
ほんのりと力を感じる。
水都や歌野のそれとは絶対的に違っているけれど、
馴染みあるものがあるそれを持っているのはひなただろうと、陽乃は判断する。
九尾にしては微弱だと感じるなら、候補はそれ以外にないからだ。
陽乃『戻ってきたのね』
ひなた「す……せ……て……て……」
ひなたは何かを言っているようだが、
耳ではその全部を上手く聞き取り切れず、流れ込んでくる内側がそれを教えてくれる。
陽乃『別に、構わないわ』
元から眠りが浅く、邪魔をされたと憤るようなものでもなければ、
一日中寝ていれば身体が回復するわけでもないから、
起こしてしまって。と、謝られたって意味もない。
550 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/13(火) 23:44:03.22 ID:JKmsMeha0
陽乃『それより……どうして戻ってきたのよ』
歌野に対する水都のように、
ひなたは若葉の反動を肩代わりするはずで。
ここにいるよりも若葉のそばにいるべきだと陽乃は思うが、
ひなたは『今は久遠さんの方が心配で』と呟く。
若葉の状態にもやや変化がみられるものの、
陽乃に比べれば、身体的ダメージは軽く、何より球子が傍にいたからか、
精神面も割と安定しているように見えたと、ひなたは話して聞かせる。
ひなた『若葉ちゃんも、悪い意味でなく変わっていっているみたいで……』
もちろん、だから何もしなくていいとは思わない。
精霊の力を使う代償は重く、それを引き受ける必要があるとひなたは思っている。
けれど、ひなたは踏み切れなかった。
若葉は若干の不安定さを球子と関わることで抑え込み落ち着かせている。
そのうえでひなたがそこに介入すれば瞬く間に安定させることが出来るだろうし、
このあと襲撃が起こってもどうにかなる可能性がある。
しかし、だ。
ひなた『若葉ちゃんはきっと、私を受け入れてくれないと思います』
陽乃『説得したらいいじゃない』
ひなた『出来るとは思えなくて』
ひなたはそう言いながら、困ったように笑う。
551 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/14(水) 00:20:10.33 ID:VUi/PUZ90
ひなたが戻り、普通に接するだけであれば何も問題は起こらない。
けれど、そのひなたが命を懸けたいと言えば、若葉は絶対に止めるだろう。
それ自体は別に、勝手にしたらいいと陽乃は思うし、
ひなただってそれだけで済むのなら、話し合って、どうにか受け入れて貰える道を模索するだろう。
けれど、
若葉の胸の内に溜まった穢れ次第ではひなたと若葉の間に亀裂が走ることになり得るし、
最悪の場合、強行できたとしてもひなたへの反動が重くなる。
歌野が肯定的で、2人の思いが一致していた水都とはわけが違ってくる。
若葉がひなたを大事に思っているように、ひなたもまた、若葉を大事に思っている。
その思いが、若葉を困らせ、苦しませ、
それでいてリターンよりもリスクが勝ることを躊躇わせているのだろう。
――それもあるのだろうけど。と、陽乃は目を細める。
細めただけで、何か見えるわけではないけれど。
ひなたはやはり、陽乃のことを重く見ている。
陽乃は自惚れないでと突っぱねたものの、
陽乃が戦いに赴いたのはひなたが願ったことだからで、
それが引き金となって歌野まで一時的に再度隔離することになったりと、
散々なことになっているのまた、自分のそれが原因だと思わずにはいられないのだろう。
だからこそ、
巫女の中で最高の適性だと言われている自分の力は、
自分と自分の幼馴染のために使ってしまうべきではないとも、考えている。
1、それをしたら、私と乃木さんで殺し合うことになるわよ
2、貴女なんて要らないわ
3、気持ちだけで十分よ。貴女には荷が重いわ。
4、自惚れないでって言ったはずよ
↓1
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/14(水) 00:20:55.50 ID:XOHNcERvO
3
553 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/14(水) 00:30:37.90 ID:VUi/PUZ90
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
554 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/14(水) 00:38:40.15 ID:XOHNcERvO
乙
ひなたも責任感じてるみたいだけどどう折り合いつけるべきか…
あと久しぶりの毎日投稿はやはり落ち着くなぁ
555 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/14(水) 06:03:23.00 ID:NCk4/dtfO
乙
556 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/14(水) 23:24:58.89 ID:VUi/PUZ90
陽乃『気持ちだけで十分よ。貴女には荷が重いわ』
もし仮に、今のこの状況がひなたを原因としたものだったとしても、
ひなたに背負わせれば解決するというほど、軽くはないのだ。
いや、ひなたでさえ背負いきれないほど。と、言うべきだろうか。
今回に関しては攻撃を受けたことによる物理的なダメージも大きいけれど、
それを除いても、
そもそも、陽乃は歌野以上に危険な力を使っていることもあって、
その反動の一部を請け負うとなると、ひなたであっても死ぬ可能性の方が高い。
九尾はともかく、イザナミ様であればほぼ確実だと言える。
陽乃『貴女は貴女が出来ることをしたらいいのよ』
ひなた『久遠さん……』
どこか感嘆を感じる声色で名前を呼んだひなたは陽乃の手を少しだけ強く握る。
いつもならもっと厳しく突っ撥ねてくるのが陽乃だ。
それでももちろん、相手への心遣いは感じられるのだが、
陽乃にしては、直球な返しだったからだろう。
ひなた『私に出来ること、ですか……』
ひなたを庇って出来た左手の傷も癒えていないのに、
また、深手を負った身体は直視するには酷い状態で。
医者としての技術がなく、
歌野のように治癒を主とした力もないひなたは、完全な力不足に他ならない。
557 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/14(水) 23:53:17.35 ID:VUi/PUZ90
だからと言って、
陽乃がひなたを邪魔者扱いしているわけではないというのは、分かっている。
こんな場所にいるよりもやるべきことがあると。陽乃はただそう、思っているだけだ。
ひなた『私では、久遠さんの力にはなれませんか?』
陽乃『貴女でも無理よ』
可能性はある。けれど、十中八九十中八九ダメだろう。
ひなたが万が一陽乃を起因とした何かで命を落とした場合、
若葉はもちろん、巫女や大社の人々といったひなたを重宝している勢力からの風当たりが強くなるうえ、
郡千景が「殺しておけばよかったのよ」と、迫ってくる気がしてならない。
それはもはや足手纏いとも言える。
陽乃『乃木さんが万全な方が私の利益になるわ』
ひなた『若葉ちゃんは、頼りになりますか?』
陽乃『居ないよりは』
居なかったら頼るも何もないのでは。と、
ひなたは小さく笑いながら呟いて『若葉ちゃんが聞いたら喜びますよ』と、続ける。
ひなた『久遠さんのためにもって言えば……若葉ちゃんが許可してくれるかもしれません』
陽乃『どうだか』
ひなた『白鳥さん達ほどではなくても、若葉ちゃんも恩義があるって言っていますから』
558 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/15(木) 00:06:33.88 ID:XaQuKoOA0
陽乃『私は別に何もしていないわ』
ひなた『久遠さんがそうなら、誰も胸を張ることが出来なくなりますよ』
ただただ滅びを待つだけの運命だった諏訪から、
そこに住む住民を含めて迎えに行き、連れ帰ってきた陽乃。
歌野達が今度は自分達が命を懸けるべきだというのも無理はないと思えるほどの功績だ。
その功績を自分のものだなんて威張ったりすることはまるでないが、
同行していた球子や杏はそうだし、
諏訪とやり取りしていた若葉も、いつか助けに行きたいと思っていた友奈も、
外に出て、生存者を連れ帰ってきたこと自体を希望と見ている巫女達も。
みんな、陽乃に恩を感じている。
やっぱり、陽乃はそれを快く思わないのだろうけれど、
それでも、成し遂げてしまったことはどうしようもないのだ。
そして、だからこそ、ひなた自身も。
けれど、その献身は拒絶されてばかりで、それは今もそう。
ひなたはぐっっと意を決するように唇を固く結ぶ。
ひなた『本当に、私じゃ駄目ですか? 若葉ちゃんの代わりを務める方がお役に立てますか?』
若葉か陽乃か。
その反動を引き受けるのはどちらにするべきか。
ひなたはその最終決定を、陽乃に委ねようとしているようだった。
1、ええ、貴女ではだめよ。
2、それは貴女が決めることよ。
3、私の役に立つかどうかではないでしょう。
4、乃木さんにしておきなさい。
↓1
559 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/15(木) 00:12:22.03 ID:X+liPoOtO
4
560 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/15(木) 00:22:07.87 ID:XaQuKoOA0
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
561 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/15(木) 00:45:52.96 ID:RjxzxAwbO
乙
ひなたの気持ちも分かるけど本当に死んでしまったらそれこそ困るしなぁ
562 :
以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします
[sage]:2022/09/15(木) 02:48:28.40 ID:912J5A+I0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
563 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/15(木) 23:50:23.74 ID:XaQuKoOA0
すみませんが本日はお休みとさせていただきます。
その分、明日は可能であれば少し早い時間から
564 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/15(木) 23:54:06.91 ID:7txVahW+O
連絡乙です
明日楽しみに待ってます
565 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/16(金) 23:30:24.33 ID:YtGxFXrx0
陽乃『乃木さんにしておきなさい』
ひなた『……っ』
陽乃が迷わずにそう切り返すと、
ひなたは少しばかり残念そうに眼を開いて、伏せる。
ひなたも歌野や水都と似たようなものだ。と、陽乃は思う。
千景の目的は陽乃の殺害だったから、
ひなたはそのついでに殺されかけただけで、
むしろ「陽乃のせいで巻き込まれた」と憤っても問題はないのに
戦力で見て、受けた恩を顧みて、それでひなたは力になりたがっている。
もっとも、ひなたがそんな性格ではないだろうと思ってはいるが。
陽乃『貴女が見出したのが私ならともかく、乃木さんなのだから。適性は明らかにそっちに向いているし、最後まで付き添ってあげるべきよ』
もし、陽乃と共に覚醒した巫女であったなら、
神様の力を使う代償にも耐えうるだけの素質があった可能性はある。
しかし、実際には、ひなたは陽乃ではなく若葉の巫女だ。
こんな世界になるまでは、顔見知りですらなかったくらいに他人だった。
その希薄な関係には、あまりにも荷が勝ちすぎている。
陽乃『貴女はただ巻き込まれただけなんだから。無意味な罪悪感を抱く必要はないのよ』
566 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/16(金) 23:36:14.63 ID:dz9yFonrO
来てたか
567 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/17(土) 00:27:59.21 ID:Pn3iFO+K0
陽乃の癖のような突き放す物言い。
けれど、以前に比べればだいぶ軽くなったようにも感じられる。
ひなたはあまり響かないようにと声を抑えて笑う。
ひなた『そう、ですね』
巻き込まれたと言えるかもしれない。
だからと言って、ひなたは巻き込まれたとは言わないし考えるつもりはなかった。
あの時の千景の様子は見るからにおかしく、
敵意や殺意といったものがはっきりとしていた。
それでも、説得できるかもしれないと勇んだのはひなただ。
ひなた『一理あります』
無意味な罪悪感を抱く必要はない。だがそれは陽乃だろうとひなたは思う。
ひなた『あまり、自分を責め過ぎないでください。久遠さん』
陽乃『私?』
ひなた『おそらく、世界一自責の念が強いかと』
ひなたは、あえてちょっぴり子供らしく指摘をして、
眉を潜めた陽乃を見つめる。
人を殺めることになってしまったのは悲劇だが、
それを除けば陽乃の罪になるようなことがないどころか、
むしろ、その唯一の罪は過剰ではあるものの、自分と周囲を護るためのものだった。
なのに、陽乃はそんな言い訳をせずに抱え込むばかりで。
568 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/17(土) 01:12:35.02 ID:Pn3iFO+K0
ひなた『勇者の件でお力添えできないのは非常に口惜しいですが、それ以外で何かあれば、遠慮なくお話しください。可能な限り……』
ひなたはそこで口を閉ざすと「違いますね」と、首を振って。
ひなた『必ず、力になります』
陽乃はひなたのその献身に顔を顰める。
九尾は改めるべきだというし、
陽乃自身、多少は変えていくべきだと思っていないわけではない。
けれど、ひなた個人ではなく、
人間そのものに対する蓄積された不信感はそう簡単に払拭できるわけがなく、
ひなたの献身への感謝よりも、
どうせ、出来るわけがないのだろうとか、
そもそも、任せたくない、信じられないと考えてしまう。
陽乃『必ずって……』
嫌がらせでなく、拒絶したくなる。
出来もしないくせに。と、突き放したくなる。
陽乃『……はぁ』
ここで拒絶しても、
ひなたは仕方がないですねと言うかのように笑みを浮かべるだけかもしれない。
それが今までの陽乃だし、ひなたは慣れたものだろう。
1、結構よ
2、良いから乃木さんのところに戻りなさい
3、自分の言葉には責任を持つべきよ
4、何かがあれば。ね
↓1
569 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/17(土) 01:50:15.95 ID:r7S7TH2tO
4
570 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/17(土) 04:38:05.55 ID:K72qgRbwO
今日はここまで?
571 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/17(土) 22:01:09.31 ID:Pn3iFO+K0
落ちてしまいましたが、続きから
572 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/17(土) 22:02:12.23 ID:TM86rsb0O
よしきた
573 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/17(土) 22:04:15.11 ID:Pn3iFO+K0
陽乃『何かがあれば。ね』
陽乃がそう答えると、ひなたは『何もない時なんてありましたっけ』なんて呟く。
運が悪いのか、陽乃はいつも災厄に見舞われている。
バーテックスも、大社も、四国に住まう人々も。
陽乃に対しての当たりは強く、心休まる場面が少なかったのは、ひなたも理解しているところだ。
そもそも、今だって十分に有事だと言えるだろうに、
それで何もないだなんて誰が認めるだろうか。
ひなたは唇をキュッと結ぶ。
陽乃といるからか、自嘲が癖になりそうだとひなたは思っているようで、
漏れかけたそれを飲み下して、喉を鳴らした。
ひなた『……若葉ちゃんの件が無事に済んだら、戻ってきます』
陽乃『余計なことは考えないようにしなさい』
ひなた『分かってます』
気持ちが通じ合うことが重要なら、
雑念が混じってしまえばリスクが大幅に増加することになる。
だからこその助言だろうと察したひなたは、感謝の意を込めて、陽乃の右手を摩る。
ひなた『若葉ちゃんは私の大切な幼馴染ですが、久遠さんは私の命の恩人です』
どちらも大切で、失いたくないと思っている。
そうしてそれは若葉も同じだろう。
3年前のあの日以前からの付き合いで、あの日も共にあり、死地を駆け抜けたひなたの幼馴染。
精霊を多用することによる副作用で少し荒れているみたいだけれど、
その心根までも曲がることはないと信じている。
ひなたは、久遠さんの幼馴染だったら。と、少しだけ考える。
そうだったなら、正式な巫女であれたのだろうかと。
傷つけ、傷つけられ続ける心を、守ってあげられるだけの何かがあっただろうか。と。
ひなた『行ってきます』
今はまだ、返答がないだろう言葉を残し、ひなたはもう一度、病室を出て行った。
574 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/17(土) 22:07:23.07 ID:Pn3iFO+K0
√ 2018年 10月10日目 夜:病院
↓1コンマ判定 一桁
0 歌野
4 千景
6 球子
9 水都
ぞろ目 特殊
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/17(土) 22:08:11.09 ID:TM86rsb0O
あ
576 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/17(土) 23:52:51.34 ID:Pn3iFO+K0
√ 2018年 10月10日目 夜:病院
夜も更け、寝静まった病院の一室の前で、水都は足を止め、
少しだけ迷いながら、扉をゆっくりと開ける。
特別に用意されたその病室はネームプレートがなく、
一見では空室に思えるが、中では一定のリズムで電子音が響いていた。
ベッドは2台あるが、それでも広すぎるほどの特別な病室
2台あるうちの1台は無人で、今は1人しか使っていない為、寂寥感が漂っている。
水都はその孤独な住人である陽乃のそばに忍び足で近づく。
追い込まれつつあった陸の孤島の諏訪へと訪れた勇者の1人。
四国内での決定によって派遣されたのではなく、
独断かつ、追い出されるような形で諏訪に来た陽乃は、初めて見た時から疲弊していた。
いいや、疲弊という言葉では軽いほどに消耗していた。
だが、次第にそれさえも序の口だったし、
今ではもう、適切な言葉が思い浮かばないほどにボロボロになっている。
通常の医療技術だけでは確実に亡くなっている。と医者に言わせるほどの状態で
勇者の回復力と歌野が譲り受けた宇迦之御魂大神の御力でどうにか繋ぎ止めている陽乃は、今は穏やかに眠っているように見える。
水都はその寝顔を覗き、ほっと安堵する。
577 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/18(日) 00:31:25.13 ID:5rnNJt2X0
諏訪にいたころと違って、
四国は神樹様の恩恵によって、人々は勇者の戦いを知覚することが出来ない。
それは巫女も例に漏れず、あとから戦いがあったことを知ることになる。
神託によって近々戦うことになるだろうという覚悟はできるものの、
それくらいしかできないのが本来の巫女の形だ。
水都「……っ」
何が、恩恵だ。と、水都は思う。
そんなことをしているから、
勇者達がどれほどまでに苦痛を味わっているのかを知らず、
自らの細やかな不幸で、勇者達を責め立てているんじゃないか。
人々は知るべきなのだ。
勇者の努力を、勇者の恐怖を、勇者の痛みを、勇者の苦痛を。
そうすれば、誰一人として文句は言えなくなるだろうし、
それでもなお言いたいことがあるのなら、刀の一つでも握らせてやればいい。
でもきっと、陽乃はそんなこと望まない。
それで手のひらを返されたとしても、陽乃は今までと何も変わらない。
だから、その願いは水都の自己満足にしかならない。
水都はそうっと、陽乃の手を取る。
歌野とのつながりを手繰り寄せていき、少しずつ、その力を陽乃へと伝えていく。
温かな生命力の力は、水都の身体を火照らせる。
水都の額に汗が浮かび、頭がずきずきと痛んで、吐き気がしてくる。
それでも水都は身を削るのを止めなかった。
真実を包み隠さないようにと神樹様に直談判するよりも、
その時間さえも惜しんで癒すために尽くす方が、水都にとっても、歌野にとっても。
そしてきっと陽乃にとっても良いと、思って。
578 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/18(日) 00:33:25.42 ID:5rnNJt2X0
↓1コンマ
01〜00 ※低〜高
※ぞろ目特殊
579 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/18(日) 00:39:13.68 ID:k6+36M4wO
こ
580 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/18(日) 00:47:10.52 ID:5rnNJt2X0
では本日はここまでとさせていただきます
明日は可能であればお昼ごろから。
581 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/18(日) 05:38:22.66 ID:/elPh8n2O
乙
みーちゃん相変わらず健気や…
コンマは高めに出たけどいい方向に転がって欲しいな
582 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/18(日) 07:50:24.21 ID:XSKFE2BrO
乙
少しでも早めに回復するといいな
583 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/18(日) 16:09:10.80 ID:5rnNJt2X0
遅くなりましたが少しずつ
584 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/18(日) 16:32:11.76 ID:5rnNJt2X0
水都が身に纏っている巫女装束の裾に赤い斑点が滲んでいき、
流石に耐えられないと水都は陽乃の手を離して、袖で鼻の辺りを軽く拭う。
鼻を啜ると血のにおいがして、拭った袖まで赤くなっている。
巫女でしかない水都には、ここが限界なのだろう。
水都「……少し、無理させちゃったかな」
陽乃を見れば、額に汗が浮かんでいて少しだけ寝苦しそうな呼吸をしていて、
水都はハンカチをポケットから引っ張り出すと、
自分のことはそっちのけで陽乃の汗を拭い、布団をずらして熱を逃がしていく。
水都「ごめんなさい。少しだけ……」
布団が捲れたことで、陽乃の患者衣が目に入る。
拘束するようなものではなく、普通の患者衣だが、汗が滲んでべったりとしていて、不快感を高めていそうだった。
気付かれたら気まずくなりそうだと思いつつも、
そのままにはしておけないと陽乃の患者衣の紐の部分を抓む。
陽乃「――なにしてるのよ」
水都「あっ……」
陽乃「何してるのって、聞いたんだけど……」
さっきまでは見えなかった橙色の瞳に見つめられて、
水都は一瞬、言葉を失って息を飲む。
水都「……暑苦しそうだったから」
陽乃「そう……」
585 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/18(日) 18:38:53.89 ID:NSctCICZO
?
586 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/18(日) 18:46:52.72 ID:5rnNJt2X0
陽乃は興味がなくなったかのように答え、頭を枕に落とす。
眠る前に水都はいなかった。
ということは、寝ているときに来たのだろう。
陽乃「……夜よ」
水都「だから来たんです。夜なら、行動しやすいかなと思って」
監視カメラはどうにもならないけれど、大社も病院も邪魔にならない。
理由は分からないが、
バーテックスの襲撃も行われない為、落ち着いて専念できる。
水都「それに、朝とかは他にやることがあるときもあるので」
陽乃「だったらこんなところに来ている場合じゃないでしょう。少しは体を休めておきなさい。貴女が万全じゃないと、白鳥さんが役に立たなくなるんだから」
水都は面を食らった顔をして「それは陽乃さんも同じですよ」と答える。
水都「うたのんも、私も、陽乃さんが万全でいてくれないと困るんです」
歌野は元々勇者で、陽乃の力を借りていなかったが、
諏訪から四国へ移る際に、諏訪の神々の力は陽乃へと引き継がれ、
今は陽乃を経由している。
陽乃の体調の良しあしに関わらず力を使えているということは直接的に関係はないのかもしれないが、
万が一、陽乃の体調が悪化して死に至った場合どうなるのかは分からない。
587 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/18(日) 19:11:00.51 ID:5rnNJt2X0
水都「特に、うたのんは……生命力を高める力を与っているから……」
自分を回復させることに注力するあまり、
陽乃のことをおろそかにしてしまっているのではないかと、歌野は気を急いてしまう。
そして、それが真実になってしまったりしたら、
それこそ、歌野は荒れるだろうから。
水都「私に出来ることは、出来る限りしておきたいと思って」
陽乃「それで……」
陽乃は、そうっと手を伸ばして水都の頬に触れる。
うっすらと付いていた血は乾いていて、陽乃の手には着かなかった。
陽乃「こんな無茶をしたのね」
水都「私に出来るのはこのくらいしかないから」
陽乃「それで死んでも、私はどうともならないわよ」
陽乃はそう言い切ったが、水都はまるで気にも留めていないと言った様子で笑みを浮かべた。
水都「絶対怒るじゃないですか」
陽乃「……怒りもしないわよ」
水都「じゃぁ、悲しんでくれますか?」
陽乃「そんなこともしないわ」
はっきりと否定されても、水都は笑みを崩さなかった。
588 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/18(日) 20:02:58.35 ID:5rnNJt2X0
水都「声の調子は良さそうですね。あと、手も……」
陽乃「……そうね」
上がりもしなかった手は上げられるし、触れることもできる。
出なかった声も出るようになって、視界も晴れやかだ。
眠ってから数時間も経っていないだろうから、水都のおかげだろう。
陽乃「貴女が血を流した意味くらいはあったということね」
水都「ならよかったです」
躊躇のない喜びに、陽乃は目を細める。
睨まれていると分かっているだろうに、水都は変わらず笑顔のままだ。
水都「本当は起こさないつもりだったんですけど……おやすみなさい」
水都はそう言って、椅子から立ち上がる。
本当に陽乃を癒すことしか目的としていなかったらしい。
陽乃は足を動かせるのを確認してから、上半身だけを起こす。
陽乃「貴女、普通に歩けるの?」
水都「え?」
何のことかと素っ頓狂な声を漏らした水都は、
陽乃が自分の鼻の辺りを指先でつんつんとしたのを見てはっとする。
水都のそこには、鼻血が出ていた痕跡がある。
水都「このくらい、何ともないですよ」
1、向こうのベッドが空いてるわ。使っていきなさい
2、もう二度と無茶はしなくていいわ
3、感謝は、してるわ
4、怒るわよ。たぶん、私は
5、ゆっくり休みなさい
↓1
589 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/18(日) 20:05:08.05 ID:M2NrZ418O
3
590 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/18(日) 21:16:56.43 ID:5rnNJt2X0
陽乃「感謝は、してるわ」
水都「……なら、良かったです」
手足が動かせるし、声も出る。
ちゃんと目が見えるようにもなっている。
以前のように動けるかと言えばそうでもないが、ある程度自由が取り戻せただけでも十分だ。
水都「でも、まだあまり無茶はしないでください。また悪くなっちゃうから」
陽乃「したくてもできないわよ。こんな体じゃ」
それに、普段はそこまで無茶するつもりはないし、
無茶をするのは、無茶をする以外に道がないときだけだ。
その場合には、残念ながらどうにもならない。
陽乃「私だって、こうならなくて済むならそれが一番だと思ってるわ。だからこそ、貴女達には命を懸けさせているわけだし」
水都「私達が、自分で望んだことですよ」
陽乃以外の勇者たちの強化……と言うよりは、補佐。
力を惜しみなく使っても、影響が軽くなるだけだけれど、それでも勇者たちの生存率が高まる。
もっとも、合意の上でないと成功しないし、
運よく成功したとしても、勇者達がより慎重になってしまったら、意味がないが。
591 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/18(日) 21:50:21.28 ID:5rnNJt2X0
バーテックスの襲撃なんて、さっさと終わって欲しい。
以前のような平和な世界に戻れとは望まない。
全てがなかったことになれとも望まない。
だけれど、せめて、陽乃達が戦う必要のない世界になって欲しいと思う。
水都は少し考える素振りを見せて踵を返し、陽乃をじっと見つめる。
水都「一つだけ、気になってることがあるんです」
陽乃「何よ改まって。変なことなら聞かれても答える気はないわよ」
水都は「ただの相談です」と笑う。
水都「無駄かもしれませんが、神樹様の過保護を止めて頂くのはどうかと思っているんです。真実を人々に悟らせない……あの、樹海化と呼ばれている結界です」
あれがなければ、人々は真実を忘れることはないだろう。
だが、それの何が問題なのか。
それから守ってくれている勇者達を足蹴にするような人々なんて、一生涯苦しみ続けるべきではないか。
陽乃「……貴女、九尾にでも毒されてるんじゃないの?」
水都「そんなことは……ただ、嫌気がさした、かもしれません」
人間同士で争っているなんて意味が分からない。
勇者を糾弾しているなんて意味が分からない。
これなら、諏訪でずっと……暮らしている方がマシだったんじゃないかって、思ってしまう。
水都「どう、ですか? 直談判してみますか?」
1、する
2、しない
3、考えておく
↓2
592 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/18(日) 21:52:28.16 ID:1V/0UOuSO
ksk
593 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/18(日) 21:57:04.47 ID:q3IAEee00
3
594 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/18(日) 22:39:57.80 ID:5rnNJt2X0
陽乃「考えておくわ」
水都「……急かしたくはないですけど、でも、早めにお願いしますね」
求められたって、応えられるとは限らない。
でも、言わずに後悔するよりは、言っておいて駄目だったからと尽くした方が良い。
だから、場合によっては陽乃の了承を得る前に、水都は行動を起こすだろう。
陽乃「どうせ無駄よ」
水都「無駄でも、しておきたいじゃないですか」
陽乃「そんな無駄なことをしている余裕が貴女にあるの? ううん、貴女達にあるの? どうせ、そんな小細工は貴女だけの計画ではないんでしょう?」
水都「……どうして、そう思うんですか?」
陽乃「貴女の語るメリットが、貴女が言うにしてはどうにもいやらしかったからよ」
水都なら、陽乃や歌野達の戦いを知って貰いたいから。なんて、正直に語りはしても「真実を人々に悟らせない」とは言わないだろう。
それに「神樹様の過保護」とも言わないだろうか。
もちろん、九尾に毒されているなら話は別だが。
陽乃「まぁいいわ。考えておく。でもね……大社に目をつけられたら面倒だからほどほどにしておきなさい」
水都は「今更ですよ」と、笑った。
595 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/18(日) 22:44:28.07 ID:5rnNJt2X0
√ 2018年 10月11日目 朝:病院
↓1コンマ判定 一桁
1 ひなた
3 若葉
6 襲撃
9 杏
ぞろ目 特殊
596 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/18(日) 22:55:38.71 ID:VE9WbG+Bo
はい
597 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/18(日) 23:07:58.91 ID:5rnNJt2X0
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば少し早い時間から。
まとめは明日。
598 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/18(日) 23:12:08.79 ID:HVatHQCHO
乙
とりあえず陽乃さんが普通に会話できるくらいには回復できて良かった…
あと勇者がみんなボロボロなのもあってか巫女のひなたやみーちゃんが張り切ってるな
599 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/19(月) 06:36:16.93 ID:GVRxDGjzO
乙
まとめもかなり久しぶりだな
600 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/19(月) 19:47:08.86 ID:RaXb4RxV0
1日のまとめ
・ 土居球子 : 交流無()
・ 伊予島杏 : 交流無()
・ 白鳥歌野 : 交流無()
・ 藤森水都 : 交流無()
・ 九尾 : 交流有(改めること)
・ 乃木若葉 : 交流無()
・ 高嶋友奈 : 交流無()
・ 花本美佳 : 交流無()
・ 郡千景 : 交流無()
・上里ひなた : 交流有(若葉のところへ、若葉の暴走)
√ 2018/10/09 まとめ
土居球子との絆 84→84(良好) ※特殊交流2
伊予島杏との絆 97→97(良好) ※特殊交流4
白鳥歌野との絆 99→99(好意) ※特殊交流4 ※通常最大値
藤森水都との絆 99→99(好意) ※特殊交流8 ※通常最大値
九尾との絆 84→84(良好)
乃木若葉との絆 82→82(良好)
上里ひなたとの絆 84→85(良好)
高嶋友奈との絆 64→64(普通)
花本美佳との絆 37→37(普通)
郡千景との絆 20→20(険悪)
1日のまとめ
・ 土居球子 : 交流無()
・ 伊予島杏 : 交流無()
・ 白鳥歌野 : 交流無()
・ 藤森水都 : 交流有(癒しの力、感謝はしてる)
・ 九尾 : 交流有(周りの動き、肩代わり)
・ 乃木若葉 : 交流無()
・ 高嶋友奈 : 交流無()
・ 花本美佳 : 交流無()
・ 郡千景 : 交流無()
・上里ひなた : 交流有(荷が重い、若葉、何かがあれば)
√ 2018/10/10 まとめ
土居球子との絆 84→84(良好) ※特殊交流2
伊予島杏との絆 97→97(良好) ※特殊交流4
白鳥歌野との絆 99→99(好意) ※特殊交流4 ※通常最大値
藤森水都との絆 99→99(好意) ※特殊交流8 ※通常最大値
九尾との絆 84→84(良好)
乃木若葉との絆 82→82(良好)
上里ひなたとの絆 85→87(良好)
高嶋友奈との絆 64→64(普通)
花本美佳との絆 37→37(普通)
郡千景との絆 20→20(険悪)
601 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/19(月) 19:51:12.66 ID:KTyUJtmPO
改めて見ると諏訪組と千景との好感度の差がすごいな
602 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/19(月) 20:37:01.44 ID:JTSa08Tm0
千景とも絆深めたいけどねぇ
宇迦之御魂の力で精神安定させたりできればいいんだけど…
603 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/19(月) 20:42:50.54 ID:RaXb4RxV0
√ 2018年 10月11日目 朝:病院
勇者が精霊を使用する際の代償の一部を肩代わりする巫女にとっては命懸けの儀式。
恩人の陽乃の分を肩代わりするか、幼馴染の若葉の分を肩代わりするか。
悩んだひなたは、陽乃に委ねて……若葉を選んだ。
本来なら陽乃に判断をゆだねる必要なんてなかった。
しかし、誰に声をかけても協力的になってくれるだろう若葉と、
みなが忌避するだろう陽乃では、大きく差がある。
それでいて、陽乃は最も力がある。
だからこそ、味方になってあげられる巫女が味方になってあげるべきだとひなたは思って、声をかけた。
けれど結局、若葉にするべきだと断られてしまったが。
若葉との儀式は、驚くくらいに何も起きなかった。
水都もそうだったが、そもそもの関係が深く、その思いが重なっていれば、
影響はまったくないようだった。
そもそも、若葉がまだ、全然重荷に感じていないからかもしれないけれど。
604 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/19(月) 21:59:40.88 ID:RaXb4RxV0
陽乃「元気そうね、貴女」
若葉との儀式を終え、陽乃の病室を訪れたひなたは、
陽乃の「暇なの?」 とでも言いたげな口ぶりを柔らかい笑みで受け止める。
ひなた「はい……むしろ、健康になったようにさえ感じます。久遠さんも、昨日に比べて……」
陽乃「藤森さんが来たのよ。昨日」
ひなたは「そういうことですか……」と得心が言ったように呟き、陽乃の手に触れる。
千景に切り裂かれたはずの左手の傷がすっかり塞がっていて、
ひなたの手から逃れようとする力が十分に入っているのを感じる。
けれど、陽乃はひなたの手を振り払わずにひなたを一瞥する。
陽乃「乃木さん、置いてきて平気なの?」
ひなた「若葉ちゃんには久遠さんのところに行くって言ってありますから。でも、この様子なら、慌てる必要もなさそうですね」
満足いくほどかと言えば物足りないものではあるが、動く手足。
耳も聞こえるし、声も出せる。
内側はまだ完全ではないようだが、外面的にはほとんど完治したように見える状態だ。
陽乃「襲撃がなければ、という前提があるけど」
ひなた「そうですね」
1、郡さんは?
2、高嶋さんは?
3、藤森さんから話は聞いてる?
4、またこっちにいるつもり?
↓2
605 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/19(月) 22:02:39.53 ID:KTyUJtmPO
1
606 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/19(月) 22:04:08.75 ID:5745jkHs0
2
607 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/19(月) 22:48:35.37 ID:RaXb4RxV0
陽乃「高嶋さんは?」
ひなた「ゆうなさんは、現在大社の施設で預かられていますが……若葉ちゃんから聞いた話では、安静が必要だと」
外見に大きな影響が出ている歌野は特例中の特例と言えるが、
陽乃もまた、精神面に影響が出るというよりは身体を削るような形で、影響が出ている。
その一方で、友奈達は負傷も多いが、精神面に影響が出ているという。
陽乃「私達……というとあれかしら。私みたいなものなら楽なんだけど」
ひなた「久遠さんと同じだったら即死してます」
陽乃「そこまではいかないと思うわよ。私と同じ力を使うわけでもないんだから」
それに……と、陽乃は思う。
陽乃の力が特別なだけで、友奈達の力はそれよりは優しい力だ。
神樹様を経由してもいるから、ある程度は軽く済むはず。
少なくとも、寿命を削るようなことにはならないだろう。
陽乃「高嶋さんが再起不能だとすると……郡さんが面倒だわ。あの子、乃木さん達の手に余るでしょう」
ひなた「ご両親――」
陽乃「私はどうもする気はないわよ」
樹海化中に見た、千景が置かれている状況。
それを大きく変えるためにはまず、両親をどうにかするのが一番だろう。
けれど、それは、陽乃には関係のないことだ。
608 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/19(月) 23:15:33.97 ID:RaXb4RxV0
そもそも、両親を治してあげたところで、千景が平静さを取り戻せるとは思えない。
だから何だと、今更何なんだと。
千景が余計に荒れてしまう可能性もある。
陽乃「まったく、どこに逃げたんだか」
ひなた「現在の四国内には、空き家が多く点在していますから、そのいずれかを間借りしているかもしれないと、大社は考えているようです」
陽乃「普通に考えたらそうよね」
千景が行きそうな場所は皆目見当もつかないが、どこかに身を潜めておく必要がある。
大社がそれをしらみつぶしに探しているというなら見つかるのは時間の問題かもしれない。
けれど、今の千景を追い詰めるべきではないだろう。と、陽乃は目を細める。
陽乃「いっそのこと、襲撃が起きたら郡さんを叩き伏せるべきかしら」
ひなた「……危険です」
陽乃「私が? 郡さんが?」
ひなた「もちろん、久遠さんが」
迷うことのない答えに、陽乃は少し呆然として、それから少しだけからかうように笑う。
陽乃「私が郡さんに殺されるとでも?」
ひなた「今の千景さんは、久遠さんと違って手加減をしませんから」
陽乃「私もしないわよ。殺す気で来るならね」
609 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/19(月) 23:37:33.00 ID:RaXb4RxV0
殺意をもって近づいてくる相手にまで手加減をしてあげる義理はない。
だから、もしも本当に戦いになるのだとしたら、遠慮なく叩きのめすと陽乃は言うが、
ひなたはそれを、本気とは思えなかった。
陽乃はどうせ、不可抗力でない限り殺せないと。
陽乃「それよりも高嶋さんだわ。いつ頃復帰できるのよ」
ひなた「……それは」
ひなたの反応から暫く難しいと察して、陽乃はため息をつく。
歌野の力があればどうにかなるかもしれないが、
歌野は歌野で追い詰められている。
陽乃「そもそも本当に状況が悪いのかも分からないわよね。大社発表なんでしょ?」
ひなた「そうですけど」
それまで疑いますか? と言いたげなひなたの反応に、
陽乃は当然だと笑う。
陽乃「高嶋さんの居場所って、外に漏れてる?」
ひなた「そこまでは分かりませんが……」
まさか。なんてひなたは目を見開く。
ひなた「直接攻め込むと?」
陽乃「ないとは限らないじゃない」
ひなた「もし仮にそうなのだとしたら前代未聞――」
じゃない。のは、目の前にいる人物がすでに示しているし、
その被害者はひなただ。
陽乃「少なくとも私なら――そうするわ」
610 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/19(月) 23:39:12.59 ID:RaXb4RxV0
√ 2018年 10月11日目 昼:病院
↓1コンマ判定 一桁
1 ひなた(継続)
4 若葉
5 襲撃
7 球子
ぞろ目 特殊
611 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/19(月) 23:41:22.01 ID:KTyUJtmPO
あ
612 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/19(月) 23:44:03.27 ID:RaXb4RxV0
では本日はここまでとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
613 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/19(月) 23:50:16.45 ID:KTyUJtmPO
乙
千景関連については高嶋さんの復活が鍵になりそうだな
どうにか居場所が分かればいいんだけど…
614 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/20(火) 06:56:14.99 ID:BROi83JwO
おつ
615 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/20(火) 23:16:23.99 ID:s9KkND9g0
√ 2018年 10月11日目 昼:病院
ひなたはあれから陽乃のところに留まり、様子を見守っていた。
水都のおかげで陽乃の体調は見違えるほどに良くなったものの、余談を許さないのが陽乃の力だ。
バーテックスとの戦闘さえなければ問題はないはずではあるけれど、何が起こる変わらない。
とはいえ……と、ひなたは考える。
せっかくある程度体の自由を取り戻したのに、いつまでもベッドの上で良いのだろうか。
少しくらいは外の風に当たるのもいいのではないだろうか。
ひなた「大社や病院の監視はつくかもしれませんが、気分転換に外出しませんか?」
陽乃「……監視されるって分かってて気分転換になると思う?」
ひなた「そこは、気にしないというのはどうでしょう」
おちゃらけたように笑うひなたを一瞥して、陽乃は鼻で笑う。
陽乃「ある程度なら九尾が補佐してくれるから、どこか行きたいなら行ってきたらいいじゃない」
ひなた「私は、陽乃さんと一緒に行きたいんです」
シンプルに。けれど……いや、だからこそだろうか。
ひなたは陽乃をまっすぐ見つめて答える。
1、良いわ。屋上に出られるかしら
2、乃木さんのところにでも行きましょ
3、白鳥さんのところに行きましょ
4、伊予島さんのところに行きましょ
5、気分じゃないわ。
↓1
616 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/20(火) 23:22:02.47 ID:3QBfAiWIO
4
617 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/21(水) 00:02:18.59 ID:JX/bW33a0
陽乃「そうね……なら、伊予島さんのところに行きましょ」
ひなた「……杏さんのところですか? 何かご用事でも?」
陽乃「大した用事があるわけでもないけど、せっかく動けるのなら行っておきたいじゃない」
別に杏である必要はないし、確認するのなら儀式を終えたばかりの若葉の様子を見に行く方が良いかもしれない。
だが、何かと話をするなら杏の方がはかどりそうではある。
球子からのご使命でもあるし。
千景のことなら友奈が良いかもしれないが、
友奈は今、どこかの大社関連施設に軟禁あるいは監禁中で接触は難しい。
ひなた「……そうですね」
少し、乗り気ではないような声色で、ひなたは呟く。
陽乃「何? 貴女と伊予島さんって、仲が悪いの?」
ひなた「いえ、そういうわけでは……そう、見えますか?」
陽乃「ほとんど見たことがないから何とも」
ひなたと杏の関係なんて、陽乃はほぼ知らない。
杏の性格上、嫌うというのはあまりなさそうだし、それはひなたも同じようなもののように思える。
とはいえ、絶対にそうとも言い切れない。
陽乃「貴女とあの子が仲たがいしていようと私には関係がないことだわ。貴女が行かなくても、私は行くわ」
ひなた「ご一緒します。病室の場所、知っていますから」
618 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/21(水) 00:14:17.35 ID:JX/bW33a0
ある程度体の自由を取り戻したと言っても、
松葉杖を使って自由に歩き回れるというほどではなく、仕方がなく車椅子に乗る。
九尾の力を借りて周囲の目をくらませながら、
ひなたの案内で病院を進み、杏のいる病室を目指した。
現在、暴走の心配のない杏と球子は同室、少し悪化しかけていた若葉と、完全に異変のおこっていた歌野は別室。
水都はさらに、また別の部屋を宛がわれているという話だ。
陽乃「私を伊予島さんのところに案内したら、乃木さんのところに言っていても大丈夫よ」
ひなた「大丈夫ですよ。仲違いしているわけではないので」
陽乃「場の空気を悪くされたくはないのよ」
今のところ、陽乃にことを荒立てるような思惑はない。
杏に対して厳しい物言いをするつもりもないし、単に、話があるからと言うだけだ。
ひなたがいた方が良いかもしれないけれど、
杏とあんまり……と言うのなら、無理に同席して貰う必要もなかった。
ひなた「……大丈夫です」
繰り返して答えるひなたの握る車椅子の持ち手が、小さな音を立てる。
陽乃は振り返ることもせずに「貴女が良いならいいけど」と、素っ気なく返した。
619 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/21(水) 00:15:18.29 ID:JX/bW33a0
では短いですがここまでとさせていただきます。
明日も可能であれば通常時間から
620 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/21(水) 00:23:37.94 ID:Ax1EKJFbO
乙
これまた久々の杏回か
一方でひなたの変な反応が気になる…
621 :
以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします
[sage]:2022/09/21(水) 02:29:25.12 ID:HOBlcSCI0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
622 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/21(水) 23:55:39.80 ID:eRJb9OXVO
今日は休載?
623 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/21(水) 23:56:33.03 ID:JX/bW33a0
すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
624 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/21(水) 23:59:22.05 ID:eRJb9OXVO
つい先走ってしまった…
いつも連絡乙です
625 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/23(金) 06:36:56.64 ID:MKP9B0sQ0
落ちてしまったので、本日は可能であればお昼過ぎから再開予定になります。
626 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/23(金) 07:37:33.59 ID:3g2dLdQwO
了解
楽しみに待ってます
627 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/23(金) 19:58:01.21 ID:MKP9B0sQ0
以前は杏一人だったが、千景の犯行と逃走が起こったことで球子との相部屋になっており、
球子は基本的に、杏と一緒に行動するようにしている。
殺されかけたのは陽乃で、狙われているのも陽乃だけであるかもしれないともされているが、
陽乃が狙われたのなら、その味方とも言える球子と杏も狙われる可能性は十分にあった。
もっとも、陽乃はあまり、味方だと認めてはいないが。
陽乃「入るわよ」
扉前で一声かけてから病室に入る。
球子も杏も目を覚ましていて、球子は陽乃が自分から病室に来たことに驚いて素っ頓狂な声を漏らした。
球子「なっ……なんだ? 何か悪いことでも起こるのか……?」
陽乃「なんで?」
球子「なんで? はタマが聞いてることだろ」
呆れたように陽乃を見つめる球子は、陽乃が答える気がないとみてか、「はぁ……」とため息をつく。
球子「動いて大丈夫……いや、そもそも動けるのか? 車椅子」
陽乃「平気だからここにいるのよ」
628 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/23(金) 20:21:05.98 ID:MKP9B0sQ0
実際には8割ほどひなたに頼って動いてるのだが、そのひなたが今は2人に見えていない。
だから一見、陽乃が自分で車椅子を動かしているように見えているのだろう。
陽乃が目を細めると、球子は「無理してなきゃいいんだ」と、視線を払うように手を振る。
思えば、ひなたがいることは2人には明かしていない。ような気がする。と、陽乃は目を伏せた。
明かしたような気もするけれど、それは歌野と水都……それと若葉くらいで、殆ど接触の機会がなかった杏と球子には隠したままだった。かもしれない。
ひなた「――陽乃さん」
陽乃「っ」
耳元でひなたの声が聞こえ、微かに漏れた吐息に擽られて、陽乃は思わず跳ねるようにして大げさな反応を見せてしまう。
陽乃が振り返ると、ひなたは「ごめんなさい」と言いつつ、正面を指さして「杏さんが」と誘導する。
杏「久遠さん?」
陽乃「え? あぁ……何?」
杏「この前話していた件について話にきたのかと……」
大丈夫かと心配そうな杏に目を向ける。
ひなたが見えていないから、不意に驚いて、振り向いて……と、2人から見た陽乃は挙動不審だったに違いない。
1、その前に紹介しておくわね。上里さん
2、そうね。その続き
3、大丈夫よ。気にしないで頂戴
↓1
629 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/23(金) 20:22:54.03 ID:WiScVVQQO
1
630 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/23(金) 21:33:04.48 ID:MKP9B0sQ0
正直に言うと、ひなたがここにいることはあんまり周囲に広めたくはないものだが、
現在この病院で生活している杏、球子、水都、歌野、若葉の中で、
すでに半数以上が知っていることだし、
球子はともかく、杏なら知っていても問題ないだろう。
それにそもそも考えてみれば、敵対している千景がひなたの存在を知ってしまっている為、杏や球子に黙っていたところで。と言うのもある。
陽乃がひなたに目を向けると、ひなたは意を酌んでか頷く。
陽乃「その話もあるけれど、その前に」
陽乃がそういうと、九尾の力が薄れて行ってひなたの姿があらわになっていく。
陽乃視点では何も変わらないが、2人は少しだけ驚いて。
杏が「やっぱり」と呟いた。
杏「そうですよね……そうなりますよね」
陽乃「何が?」
杏「いえ……タマっち先輩から聞いてた限りでは、まだまともに動けないはずだったから、無理しているのでは。とも、思ったんですが」
ひなたさんが一緒なら納得です。と杏は言うものの「無理していませんか?」と念をおしてくる。
陽乃「大丈夫よ。車椅子くらいなら、この子がいなくても動かせる程度にはね」
631 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/23(金) 22:50:19.83 ID:MKP9B0sQ0
球子「ひなたが何かしたのか?」
ひなた「いえ、私にはなにも……藤森さんと白鳥さんです」
残念そうに言うひなたは、少し肩を落としたように見える。
ひなたを庇ったために負傷した左手の代わりを務めるとは言ったものの、大したことは出来なかったと思っているからだろう。
聞いた球子も少しばつが悪そうに目を細めて「まぁ陽乃だからな」と、息をつく。
陽乃「私だから何なのよ」
球子「普通じゃどうにもならないだろ。陽乃の場合」
陽乃「それは間違いないわ」
陽乃の症状は医者にでさえどうにもできないことがあるし、死んでもおかしくない状態にもなることがあるため、神々に愛されている少女だからと言って、何かが出来るかと言うと、そうでもないのが現実だ。
陽乃の後ろで、まるで傍仕えのように控えるひなたは「そうですが」と、あまり納得は言っていないような呟きを漏らす。
あんまり、良い空気ではないと察してか、杏が陽乃を呼ぶ。
杏「例の、真鈴さんにお願いする件ですが、藤森さんにお話しはしてあります」
632 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/24(土) 00:15:45.38 ID:wLja98K10
陽乃「真鈴……?」
誰だったかと、少しだけ考える。
確か、少し前に話し合った杏達にとって仲の良い巫女の少女だ。と、陽乃は思い出して。
陽乃「そう。でもすぐには不可能でしょうね。それまでに襲撃がなければいいのだけど」
それに関してはバーテックスの気分……気分なんてものがバーテックスにあるのかは知らないが、それ次第になってしまう。
とはいえ、若葉と歌野は済ませてあるし、陽乃も多少は回復しているから完成型が現れなければ大した被害も出ずに済むはずだ。
球子「けど、本当にやるつもりなのか? 危険なんだろ?」
ひなた「私と藤森さんは済ませましたけど、大きな副作用などは出ていません」
ひなたは儀式については。と、後付けで加えると、実際に襲撃が起こり精霊を使った場合には相応のものはあるようです。と、水都のことを踏まえて、神妙な面持ちで答える。
ひなた「儀式については、巫女と勇者の繋がりが重要なのは確実と見ていいかと」
球子は悩まし気に唸るとやや不安の残る様子で顔を顰め、杏に目を向ける。
球子「ますずなら大丈夫だと思うか?」
杏「真鈴さんなら……とは思うけど、実際にどのくらい影響出ちゃうかは心配かな」
1、よく話し合うと良いわ
2、不安ならやめておく方が良いわ
3、ある程度なら白鳥さん達でどうにかできるわ
4、別に貴女達が死にたければそれでもいいのよ
↓1
633 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/24(土) 00:17:42.34 ID:GAhgvy5uO
3
634 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/24(土) 00:24:05.19 ID:wLja98K10
では本日はここまでとさせていただきます
明日は可能であればお昼ごろから
635 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/24(土) 00:27:49.14 ID:GAhgvy5uO
乙
そういえば安芸先輩の場合は杏とタマの二人分あるけど大丈夫なんだろうか
636 :
以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします
[sage]:2022/09/24(土) 02:44:04.72 ID:VsrGL3oh0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
637 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/24(土) 17:04:07.08 ID:wLja98K10
遅くなりましたが、少しずつ
638 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/24(土) 17:15:28.12 ID:wLja98K10
陽乃「ある程度なら、白鳥さん達でどうにかできるわ」
球子「そりゃそうだろうけど、それだけじゃ危ないからってこういう話になったんじゃないのか?」
陽乃「だからと言って無理強いさせる気はないってだけよ。そんなことしたところで犬死するだけだもの」
球子「そうは言ったって、危ないんだろ?」
陽乃「どっちも変わらないわ」
杏や球子、そして安芸真鈴という巫女が侵す危険も、歌野と水都が侵す危険もどちらも命にかかわることであり、ちょっとしたことで死に至るものだ。
であるならば、無理強いしてそのリスクを高めるよりも、それを覚悟のうえで合意し、踏み込んでいってくれる方が圧倒的にマシになる。
両者の感覚にも左右されることならば、なおのこと。
陽乃「生半可な覚悟で来られたって意味がないのよ」
杏「それは承知しています」
陽乃「貴女達はいいわ。どうせそもそも死ぬ覚悟があるんだから」
球子「そんなわけないだろ。出来るなら死にたくないに決まってる」
だけど。と、球子は続ける。
球子「いつかはそうかもしれないって、思わずにはいられない。だから、少しでも希望がある方に懸けたいって思う」
639 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/24(土) 17:17:46.07 ID:rBU0bQaXO
来てたか
640 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/24(土) 17:53:19.61 ID:wLja98K10
杏「私達は覚悟できています……タマっち先輩が言うように、出来る限り避けたいとは思っていても、現状、それが難しいことは分かっていますから」
以前は陽乃を含めても6人しかいなかった勇者が6人になった。
それも、本来なら失われていてもおかしくなかった諏訪の勇者が加わってくれたのだから、
士気は高まる……はずだった。
けれど、諏訪から勇者と生存者を連れ帰ってくるという功績に四国のリーダーとしての役目を与えられていた千景は嫉妬して歌野に厳しく接し、
それに加えて、完成型のバーテックスの出現による被害や、陽乃の件、家庭の事情など
不幸が重なって勇者達はボロボロになってしまったし、千景は反旗を翻してどこかへと行方をくらませてしまった。
安易な希望なんてものは抱くべきではないと、まさに、現実が知らしめていた。
杏「真鈴さんに関しては、水都さんに確認を取って貰ってからです。もし、真鈴さんが怖がったり、難しいと思っていたりするなら、諦めるしかないとも思っています」
杏はそう言いつつも、少しだけ不安そうな表情を見せる。
断られてしまう可能性が高く、今後に不安を覚えているのだろうか。
それとも、その真逆で、安芸真鈴が勇んで踏み込もうとしてくるだろう。と、思っているからだろうか。
641 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/24(土) 18:57:06.38 ID:wLja98K10
杏が言うように、巫女の意思次第なのは事実だ。
陽乃達だけであれこれと語っていても、結局のところ巫女である安芸真鈴が受け入れてくれなければやるだけ無駄、語るだけ無駄な話でしかない。
陽乃「まぁ、そうね。その巫女次第だわ」
ひなた「……何か、気になることでも?」
陽乃「?」
後に控えていたひなたには表情も見えていないはずなのに、
なぜだか、気がかりなことがあると確信しているかのような声色で、ひなたは訊ねてくる。
振り向けばひなたがいて、その表情はいつもと何ら変わりがない。
陽乃は、もしかしたら九尾が化けているのかもしれないと今更ながら目を細めたが、
ひなたは困ったように「陽乃さん?」と呟くくらいだった。
陽乃「気になることと言うほどでもないのだけど」
安芸真鈴が承諾しなければ無駄になる話だ。
今する必要もないことだが、おそらく、安芸真鈴には2人分を補えるほどの地力はない。
杏か球子どちらかを支えるので精いっぱいだろうし、もしもその限界を超えたいというのなら、
それはやはり、ひなたや水都のように陽乃との関わり合いが必要になってくるだろう。
もちろん、それでも一般の巫女であろう安芸真鈴には耐えがたい苦痛を伴う可能性はあるのだが。
1、伊予島さんと土居さん。どっちが助けて貰うつもりなの?
2、何もないわ
3、貴女、本当に上里さんなの?
4、郡さんの件よ。アレ、どうするのか考えてる?
↓2
642 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/24(土) 18:58:59.64 ID:+ld8oaNAO
1
643 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/24(土) 19:02:11.66 ID:Dxk7166oO
1
644 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/24(土) 19:39:52.02 ID:wLja98K10
陽乃「伊予島さんと土居さん。どっちが助けて貰うつもりなの?」
陽乃がそう問いかけると、杏と球子は揃って互いの名前を口にする。
分かってはいたことだが、球子は杏を救いたいと考えているし、
杏は球子を救いたいと考えている。
そうして恐らくだが安芸真鈴が承諾した場合、彼女は2人を助けたいと思っているだろう。
けれど、それは不可能だろうからどちらかに決めなければならない。
しかし、2人は互いを救いたいと言う。
陽乃「言っておくけれど、不可能よ」
球子「そりゃわかってるさ……ひなたも無理なんだろ?」
ひなた「私の場合、陽乃さんと若葉ちゃんだったので」
得心がいったかのように声を漏らす球子を一瞥した杏は、小さく笑って「重いですから」と呟く。
症状が重いのは間違いないと陽乃は思って。
陽乃「私は別に頼んでないし、断ったわよ」
球子「まぁだろうな。水都もおんなじ……というか、歌野の場合若葉以上だもんなぁ」
ひなた「そうですね……」
645 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/24(土) 20:22:47.38 ID:wLja98K10
陽乃「それで?」
球子「そう言われてもなぁ、あんず〜」
杏「タマっち先輩の方が前に出て行くんだから、タマっち先輩の方が良いと思う」
球子「いやいや、タマは丈夫だからな。全然へっちゃらだぞ」
杏「ただ我慢強いだけのくせに……」
なにおう。と、憤慨する球子と、本当のことだって言い返す杏。
2人からかやの外に追いやられた陽乃は、それを疎まし気に見つめてため息をつく。
ひなた「互いを思うが故、ですよ」
陽乃「そんなことは分かってるわよ。それとこれとは別の話だわ」
互いをどれだけ思いやっていようが、それが結局は足かせになる。
今はそういう状況なのだ。
ひなた「……陽乃さんは、どちらにすべきか考えはあるんですか?」
陽乃「私は別にどっちだって構いわしないわ」
646 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/24(土) 21:26:44.18 ID:wLja98K10
杏は遠距離タイプの戦闘スタイルで、球子も似たようなものではあるが、中距離の戦闘スタイルだ。
しかも球子に至ってはどんどんと前に出て行こうとする。
その為、杏が懸念するのも理解はできる。
――が、ひなたが聞きたいのはそうではないだろう。
陽乃はどっちもどっちな言い合いを繰り広げる2人から目を逸らすように目を瞑る。
どちらの方がより、優先されるべきか。
陽乃としては、何度も言うようにどっちだって構わない。
背中を預けて戦うわけではないし、どちらとも戦い方が違うからだ。
とはいえ。
見ていても仕方がない2人ではなく、ひなたの方に首を傾けると、ひなたは心配そうな表情を浮かべていた。
あのまま2人と安芸真鈴がすれ違っていたら上手くいくものもいかないだろう。
最悪の場合、死に至ることもあるため、ひなたは案じているのかもしれない。
1、伊予島さんね
2、土居さんだわ
3、貴女が仲裁に入ってあげたら?
4、2人の問題よ。私達が首を突っ込むことじゃないわ
↓2
647 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/24(土) 21:29:12.48 ID:eSMO9ZbJ0
2
648 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/24(土) 21:31:37.08 ID:i7SuBCz4O
2
649 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/24(土) 22:02:41.20 ID:wLja98K10
陽乃「個人的に……で、良いならだけど」
陽乃はあんまり言いたくはないと思わせるような前置きをしながら、杏達の方に目を向ける。
陽乃「どちらかと言えば土居さんだわ」
ひなた「それは、守ってくれ――」
陽乃「違うわ」
聞かれるだろうと思っていた陽乃は、ひなたに言い終わらせることなく否定する。
球子の武器は確かに楯だが、別に、それに守られたいとも、守ってくれそうだとも思っていない。
思っていようといまいと、ある程度庇ってくれようとするだろうとは思うけれど、それは関係がない。
陽乃「伊予島さんと一緒よ。土居さんは躊躇なく力を使うわ。白鳥さんと同じくらいに」
それがどれだけ傷つくことか言って聞かせたとしても、
使わざるを得なかったのだと、球子は堂々と力を使おうとするだろう。
それをしなければ杏達を守れなかったかもしれない。ただその可能性だけで、躊躇をしない。
650 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/24(土) 22:35:56.22 ID:wLja98K10
杏はそもそも球子が少しでも無事でいられるようにと思ってのことだろうけれど、
きっと、球子が精霊の力を安易に使えないように制限したいと考えているだろう。
自分の命だけならば躊躇しないが、それが安芸真鈴の命もかかわってくるとなったら、
球子は本当に必要な時にしか精霊を使えなくなるだろう。
もちろん、その一瞬の躊躇いが命取りになりかねないのがバーテックスとの戦いであるため、
正直に言ってしまえば、デメリットしかないとも言える。
けれど、それはあくまで、人の命を軽んじた場合だ。
陽乃「土居さんが死のうが、伊予島さんが死のうが、私にとっては……」
――どうだっていい。
そう言いかけた陽乃は、口を噤んで飲み込む。
一応は気遣ってあげるとしたのだから、多少は言葉を選んであげるべきだと思って。
陽乃「大して影響がないけれど、まぁ、土居さんはともかく、伊予島さんのご両親には恩もあるから」
そののちに色々とあったものだから、帳消しになったと吐き捨てても構わないとは思うものの、
それはそれ、これはこれだ。
陽乃「だから、伊予島さんの味方をしてあげるのよ」
651 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/24(土) 23:15:24.92 ID:wLja98K10
球子はどうしても杏を優先させたいと言った様子だが、
杏だけでなく陽乃からも言われれば、さすがに大人しくなって――
球子「……なんだよ。狡いじゃないか!」
大人しくはならなかったが、何が何でも杏が庇護下に入るべきだと、強気で来ることはなかった。
球子ももう少し力の使い方を考えるべきだと
使うべきタイミングを見極められるようになるべきだと、
そう言われれば、そうかもしれない。なんて、球子は居住まいが悪そうに目を背ける。
陽乃「貴女の代わりがいるならともかく、いないのよ。分かるでしょ」
球子「それは陽乃だってそうだろ」
陽乃「私は代わり以前に私自身が存在していてはいけないのよ。だからと言って死ぬ気はことさらないけれど、でも、私が死んだところでこの世界に悪い意味で大きな影響はないじゃない」
住民たちは喜ぶだろうし、大社は肩の荷が下りたと安堵するかもしれない。
暴走している千景だって、やっと消えてくれたと正気に戻る可能性さえある。
むしろ、いいことづくめだとも言える。
陽乃「だけど、貴女は違――って、何よその顔」
球子「いや、何にもわかってないんだなと思って」
杏「タマっち先輩、若葉さん、歌野さん、水都さん、ひなたさん……私達に多大な悪影響があることは、理解していただきたいです」
今にも涙を流しそうな面持ちで言う杏に、ひなたは同意して。
そんなこと言われても困ると、陽乃はため息をつく。
陽乃「とにかく、よくよく考えておくことね」
そう言い残し、ひなたと共に病室を後にした。
652 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/24(土) 23:17:16.66 ID:wLja98K10
√ 2018年 10月12日目 夕:病院
↓1コンマ判定 一桁
1 ひなた(継続)
3 若葉
5 水都
9 大社
ぞろ目 特殊
653 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/24(土) 23:18:17.56 ID:i7SuBCz4O
あ
654 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/24(土) 23:30:58.38 ID:wLja98K10
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば少し早い時間から
655 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/24(土) 23:38:10.25 ID:i7SuBCz4O
乙
とりあえずはタマを強化する方針に固まったか
できれば杏も陽乃さんの力を多少借りて強化できたりしたらなお良いんだけども
656 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/25(日) 01:28:54.91 ID:vaqitcab0
乙
出来るかわからんけどむしろ陽乃が巫女代わりに杏のブースターになってちょっと控えていてほしい
戦場に出るたびに死にそうだし
657 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/25(日) 22:58:11.30 ID:tOJm3ttM0
遅くなりましたが、少しだけ
658 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/25(日) 23:00:22.31 ID:BZ8u0XryO
あいよ
659 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/25(日) 23:08:50.21 ID:tOJm3ttM0
√ 2018年 10月12日目 夕:病院
ひなたはいったん、若葉の様子を見てくると言って陽乃のそばを離れた。
そのまま若葉のところにいるわけではなく、夜には戻ってくる予定らしい。
若葉のことが心配ならそのまま傍にいてくれても構わないと陽乃は言ったけれど、
ひなたは「それこそ陽乃さんの傍を離れられなくなりますね」と、笑みを浮かべただけだった。
ひなたと若葉の契りが済んだのなら、
その繋がりを通して、若葉の状態はある程度感じ取ることが出来るはずだ。
歌野と水都、陽乃と歌野……そこまでは深くないにしても、ある程度は。
だからこそ、ひなたは若葉の様子はそれなりで、また戻ってくるつもりなのだろう。と、陽乃はため息をつく。
動けるようになったと言っても、人並だ。
人並と言っても、幼い子供くらいのもので、元気よくと言うわけにはいかない。
――だとすれば、幼い子供と言うよりはご老人だろうか。
陽乃「はぁ」
陽乃はまだ夕方にも関わらず、疲れ切ったようにベッドに横になった。
660 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/25(日) 23:21:32.40 ID:tOJm3ttM0
考えるべきことが山済みだ。
千景のこと、歌野のこと、バーテックスのこと、母親のこと、大社のこと……諏訪のこと。
陽乃の回復力が普段に比べて衰え、疲労がたまりやすい要因の一つが諏訪の件だ。
諏訪から脱出する際に、自分たちは足手まといになるだろうからと、
自らその場に残ることを決めた人々がいた。
皆が名残惜しみ、けれど、致し方がなく捨てるしかなかったその多くの命を、陽乃は今もなお、守護している。
九尾はくだらないと言い、切り捨てるべきだとも言っていたが、
遠ければ遠いほど消耗の激しい力を惜しみなく使い、まだ、諏訪を存続させている。
陽乃「……」
そうして、一番の悩みの種はやはり、千景の件だろう。
彼女がどこかへと消えたおかげで、警戒を解くことが不可能になった。
正直、九尾に全部任せてしまえばどうとでもなるものの、
そうした場合、千景が本当に消息不明になる。
最悪の場合、彼女がいたことさえもこの世から消え去ることになりかねない。
あるいは、その存在を九尾が乗っ取るかもしれない。
とにかく、いい結果が得られないのは確実だった。
1、九尾を呼ぶ
2、少し休む
3、イベント判定
↓1
661 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/25(日) 23:29:52.79 ID:BZ8u0XryO
2
662 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/25(日) 23:56:06.42 ID:tOJm3ttM0
考えるべきことはたくさんある。
……沢山あるものの、今考えてもどうしようもないものばかりだ。
歌野と水都は聞きわけがないし、千景は消息不明、
バーテックスは向こうの出方次第で、母親に関しては大社の施設のどこか。
諏訪の件は現状、今のスタンスを変えるつもりはない。
そうして、陽乃は手持ち無沙汰だと無理矢理に切り替えて重い瞼を閉じる。
けれど休まるのは身体ばかりで、精神的にはさほど良くはならない。
心地よく眠ることが出来たのも、
良い夢が見られたと感じられたのも、
全ては世界が変わってしまう以前の話で、それ以降、陽乃は休まった覚えがなかった。
けれど、四六時中起きているというわけにもいかず、眠るしかなくて。
人の気配のない、病室。
けれど、どこかでは誰かの足音が響き、院内の放送らしきものが聞こえる。
それがもう少しだけ気を惹いて、寝かせずにいてくれるのかもしれないと思いながら、
陽乃は少しずつ、眠りに落ちていく。
663 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/26(月) 00:02:49.47 ID:NbB7prH60
↓1コンマ判定 一桁
0 ひなた
2 水都
5 大社
7 九尾
それ以外、なし。
664 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/26(月) 00:03:42.36 ID:/I/jRpANO
あ
665 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/26(月) 00:08:20.04 ID:NbB7prH60
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
666 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/26(月) 00:14:34.96 ID:/I/jRpANO
乙
束の間の休息で出来るだけ体の調子を回復させたいところだな
667 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/26(月) 06:50:41.55 ID:LSHvMtXAO
乙
668 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/26(月) 23:10:03.23 ID:NbB7prH60
すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
669 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/26(月) 23:11:44.91 ID:VgWgDpazO
乙ですー
670 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/27(火) 21:59:57.69 ID:G2mzXDds0
では少しだけ
671 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/27(火) 22:01:10.52 ID:G2mzXDds0
√ 2018年 10月12日目 夜:病院
↓1コンマ判定 一桁
2 水都
4 若葉
7 九尾
9 千景
ぞろ目 特殊
672 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/27(火) 22:02:37.49 ID:P6Oao80iO
あ
673 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/27(火) 22:03:49.45 ID:P6Oao80iO
うそーん…
674 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/27(火) 22:14:49.16 ID:LeK9c3b+0
きちゃった?
675 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/27(火) 22:48:20.36 ID:G2mzXDds0
√ 2018年 10月12日目 夜:
以前、久遠陽乃も同じように行方をくらましたことがある。
その時はまだ勇者にも大社にも余裕があって、勇者全員が捜索に駆り出されるほどだった。
久遠陽乃は勇者として秀でているからだ。なんて話もあったし、
それに賛同する勇者もいないわけではなかったけれど、
実際には、ただ、あの女狐の力が未知数だったから勇者で対応せざるを得なかっただけだ。
勇者に与えられた端末の補助なしに勇者としての力を発揮することが出来るところか、
精霊を具現化することさえできてしまうほどの異質な力。
それもゲームにおいては、よくよく強キャラとして扱われる九尾の狐を。
最初から気に入らなかった。
自分には力があるからと、周りを見下しているような態度が不愉快だった。
高嶋さんが一生懸命に気に懸けようとしているのに、
放っておいてと突っ撥ねて、行く姿が、憎たらしかった。
私が勇者になって、誰もが私を敬い、崇め、見上げるようになって、
同じ勇者である高嶋さん達が同等だとしてくれている中で、たった一人、孤高だとでも言うかのような姿が、気に喰わなかった。
そのくせに、勇者としての評価を貶めるような汚点に塗れているというのが、余計に腹立たしくて。
人殺しと言われ、否定もせず、
そうして結局は人殺しとなって逃げだしたと聞いて、どれだけ喜ばしかっただろう。
――なのに。
野垂れ死ぬこともなく、
見捨てられるはずだった諏訪の人間を連れ帰ってくる偉業を達成し、
私が乃木若葉から引き継ぎ、務めを果たし守っていた勇者リーダーという地位を、
その諏訪の勇者である白鳥歌野に明け渡すべきではないかとさえ、大社に言わしめた。
――ずっと、気に入らなかった。
676 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/28(水) 00:10:42.28 ID:7mJHYRNa0
その苛立ちが抑えきれなくて、同じ病院にいた久遠陽乃を殺そうとし、
仕留めることが出来ないどころか返り討ちになった。
悔しいけれど、力は本物で抗いようがないほどに凶悪で。
そのせいで自宅謹慎を言い渡されることになった。
それでも勇者の力を効率よく発揮するための端末を没収されなかったのは僥倖だと思う。
いや、大社が間抜けだったと思う。
もちろん、たった数人の勇者が半壊している状態で権利をはく奪することが難しかったことは理解している。
それでも自宅謹慎だなんて――。
滑稽にも"現実を知らない夢物語"を期待してくれていた大社には、
乾いた笑いさえも出なかった。
疲れ果てた父親、生きているとも死んでいるとも言えない母親。
父親足り得なかった男と、母親足り得なかった女。
どちらもバーテックスの襲撃からは済んでのところで難を逃れたという。
――忌々しくて堪らない。
死んでくれていた方が良かった。
人知れず……いや、私の知らないどこかで、奴らに喰われてしまっていれば、
こんな気持ちになることもなかった。
世界が一転したあの日。
救う価値もない人間を救ったのは、久遠陽乃だった。
称賛を拒むのなら、どうして人助けをしてくれたのかと。
――どうしようもなく、憎かった。
677 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/28(水) 00:38:16.87 ID:7mJHYRNa0
だから、先日の戦闘を終えた後に家には戻らなかった。
戻りたくなかった。
あんな場所にいたって息が詰まるし気分が悪くなるから。
でも、だからってどうしたかったわけじゃない。
どうしたいもこうしたいもなく、
ただただ、彷徨って……そうして、また病院に行きついた。
まるで家であるかのように過ごした病院。
大社によって軟禁されているようなものではあったけれど、自由で、そして高嶋さんがいてくれた場所。
大社に見つかれば連れ戻され、
どこか、今度は家ではないどこかに軟禁、あるいは監禁されると分かっていても、
私の足は進んだ。
疲れ切った心も身体も、
高嶋さんなら……と、思わずにはいられなくて。
――なのに。
なのに、今まで高嶋さんがいた病室はもぬけの殻だった。
退院したわけではないのはすでに見てきた勇者の宿舎で分かっていたし、
集中治療室にいないことも、すでに確認して。
それでも、高嶋さんは見当たらなかった。
千景「……」
ひえびえとしていたものが、ふつふつと再燃していく。
もしかしたら、今度こそ、邪魔な存在を消してしまえるのではないかと。
678 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/28(水) 00:38:42.97 ID:7mJHYRNa0
では短いですがここまでとさせていただきます。
明日も可能であれば通常時間から
679 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/28(水) 00:48:50.83 ID:p7SHY9UmO
乙
千景の独白の闇が陽乃さんとは別の意味で深すぎる…
救われたことでむしろ拗れるとかどうすればいいんだろう?
680 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/28(水) 06:22:37.95 ID:Gz7g8Ns8O
乙
高嶋さんが病院に不在なのもタイミング悪いよな…
681 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/09/28(水) 23:58:28.62 ID:7mJHYRNa0
すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
682 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/29(木) 00:00:38.60 ID:ahkOeLKUO
乙です
683 :
以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします
[sage]:2022/09/29(木) 02:39:04.12 ID:VOUA9mK90
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
684 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/29(木) 19:48:46.64 ID:8r/vWR8JO
ここに書き込んでいいかは分からんけどゆゆゆいにて最後の最後に衝撃の事実が判明した模様
くあゆシリーズでもいずれ触れられることになるのだろうか…
685 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/09/30(金) 12:36:36.46 ID:RnvN3cHPO
昨日も休みだったか
例のアレを見て前作における四年後(卒業から結婚式の間)がどうなってたのかできれば鍛練記録的な短編で見たくなってきたな
686 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/02(日) 00:13:15.95 ID:t9XXuZNhO
またもや休載か…
あんまり長くなるようなら出来るだけ連絡してくれるとありがたいんだけど…
687 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/02(日) 00:45:31.63 ID:HlFZ4HkU0
安価スレって趣味で適当にぶらっと書いて趣味でぶらっと参加するもんだし別にいいんじゃね?
エタりかけたくらいだしあんま圧かけてエタるより展開思いついたときに気楽に書いてほしいわ
688 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/02(日) 22:12:42.27 ID:Dj7FRa1nO
暫くできませんでしたが、少しだけ
689 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/02(日) 22:14:36.92 ID:Dj7FRa1nO
夜の病院の静けさは、深い孤独を感じられる。
煩わしかった日々から解放され、
薄暗く、話声は聞こえず、自分一人の足音だけが遠くへと延びていく。
まるで、ゲームの中に入ったかのようだ。
どちらかと言えばあまり趣味ではないけれど、
ホラーゲームの探索パート……舞台は廃病院とでも言ったところだろうか。
なんて、千景は考えながらゆっくりと奥に向かう。
以前友奈がいた病室に友奈はいなかった。
もしかしたら友奈の病室が変わっているかもしれないと千景は思ったが、
記憶が正しければ、勇者の病室はそうそう変わらない。
というのも症状が悪化した場合を除き、機密性の高い情報である勇者の所在が移るというのは、それなりにリスクがあるからだ。
国民から慕われているが、特別嫌われている者もいる。
中には殺すべきだとさえ言われている勇者だっているのだから。
万が一のことを考慮して、かなりの情報統制が行われており、
それゆえに、勇者の移動範囲は大幅に制限されるし、
病院内だってすべての場所を自由に移動できるかと言うとそういうわけでもない。
だからこそ、ほぼほぼ集中治療室から出られない久遠陽乃の所在は掴みやすい。
必要機材等の条件から移送は容易くなく、そもそも逃走の可能性がある危険人物である以上、その管理は厳しくなる。
千景は病院の中を迷わず歩く。
そうして――。
コツッ……コツッ……コツッ……っと。
足音が聞こえてきて、千景はその影のような容姿を活用して闇に潜む。
足音の聞こえる方角から段々と灯りが伸びてくる。
近付いてきた足音の主は白い衣装を身に纏った人の形をした何か――いや、人間だった。
690 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/02(日) 22:24:16.11 ID:Xf6I+KWeO
来てたか
691 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/02(日) 22:38:27.73 ID:Dj7FRa1nO
白い衣装は病院で良く良く見かける看護婦のもので、見えた灯りは懐中電灯のようだった。
時間も時間のため、巡回をしているだけだろうと、千景はほっと胸を撫でおろす。
ホラーゲームの廃病院とでも考えたからだろうか。
どうしてだか、その姿を見るまで背筋が凍る感覚を覚えてしまったからだ。
勇者として情けない。まるで、底知れない恐怖を味わってこびり付いたトラウマのような悪寒。
その足音は少しずつ、千景の方へ向かってくる。
千景は陽乃とその精霊である九尾と違い、人を化かす力を持ち得ていない。
光を当てられれば姿が露わになってしまう。
息を潜めれば回避できるかもしれない。
そう思って口に手を当てて呼吸を止めた千景のすぐ隣を歩いていく看護師は、千景に目もくれずに歩いていく。
見つからなくてよかったと思う反面、
巡回としてそんな節穴で良いのかと看護師の背中を見送ってから、また陽乃の病室を――。
「――あら」
頭の中に直接響くような声がすぐ真後ろから聞こえ、千景はとっさに飛びのいて壁に背中をぶつける。
その痛みに呻きながらも、どうにか声の主を見上げると、先ほどの看護婦が千景を見下ろしていた。
「消灯時間は過ぎていますよ? えぇと……」
看護婦は千景をまっすぐ見つめて、暗がりの中で思案するようなそぶりを見せて「郡さん」と呟く。
「郡千景さん。ですよね? 病室はこちらではありませんよ」
千景「そう、だったかしら。暗くて迷……」
千景は迷ってしまった。と、安易な嘘をつこうとして言葉を飲み込む。
692 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/02(日) 23:03:21.04 ID:Dj7FRa1nO
何かがおかしい。
勇者がここにいることに驚いていない、入院していることを知っている。
それは何も問題ないけれど、であれば、
千景がここにいることを不思議に思わないわけがない。
自宅謹慎を言い渡され、なおかつ、そこから逃げ出したからだ。
それも、この病院に入院しているはずの久遠陽乃を殺そうとしたために。
なのに、看護婦はまるで動揺していない。
ここにいることをおかしいだなんてこれっぽっちも思っていない。
陽乃を殺そうとしたことは、もしかしたら情報規制され、知らないのかもしれない。
だとしても千景が入院していない以上、病室はここではないというはずがない。
言うなら、そう、面会時間は過ぎていますよ。だろう。
千景は、先ほども感じた不安を覚えて、少し離れたところに見える窓を確認しつつ看護婦を睨む。
「――郡さん?」
看護婦の声は、感情が感じられるのに酷く冷めているようにも感じる。
頭の中に響くと言うべきか、身の毛もよだつというか。
千景「……っ」
千景はぐっっと唇を噛んで、顔を顰めた。
693 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/02(日) 23:07:08.49 ID:Dj7FRa1nO
判定
↓1コンマ
01〜00 ※悪〜良
694 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/02(日) 23:16:10.22 ID:Xf6I+KWeO
あ
695 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/02(日) 23:57:58.24 ID:Dj7FRa1nO
陽乃「っ!?」
どこかで、何かが砕け散る音が響いたように聞こえて、陽乃は跳び起きる。
陽乃のいる病室からは遠くもなく近くもない、そんな感じの距離。
侵入者か、それとも、ただの事故か。侵入者であれば千景の可能性があると陽乃は力を感じ取ろうと目を閉じ、集中する。
繋がりの深い九尾や、歌野と水都、それにひなたのことは集中力が欠けていても感じられるが、
その他は、難しい。
それでも勇者として神樹様とのつながりがあるため、感じ取れないこともなく、
千景だったらどうにか対処法を考えなければならないと思ったからだ。
しかし、千景らしき気配はとても弱弱しく感じられる程度で、本当にそうなのか定かではなかった。
陽乃「……なんなのよ」
勇者の中の誰かが寝ぼけて花瓶でも割ったのだろうか。
だとしたら球子……というのはともかく、精神が若干不安定だったらしい若葉が暴れた可能性もある。
そういえば、ひなたが帰ってきていない。
陽乃「……でも、だとしたら九尾がもっと荒れてるだろうし」
九尾はひなたを守るだろう。
例え若葉であっても容赦なく力を使って捻じ伏せようとするはずだ。
若葉の力なら多少抵抗されるかもしれないが、それでも。
陽乃「……」
1、気のせい
2、九尾を呼ぶ
3、外に出てみる
↓2
696 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/03(月) 00:00:43.05 ID:VqLaIOXtO
3
697 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/03(月) 00:04:21.09 ID:Q8WaMLfxO
3
698 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/03(月) 00:06:14.11 ID:nHefF4CGO
では本日はここまでとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
699 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/03(月) 00:14:53.68 ID:Q8WaMLfxO
乙
千景が暴走してそうな上にホラー色も強めで怖い展開だな…
九尾のやらかしなら全力で止めないと
700 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/03(月) 07:01:32.99 ID:18Dn36xlO
乙
701 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/03(月) 23:17:51.15 ID:nmfIOkFdo
すみませんが本日はお休みとさせていただきます明日は可能であれば通常時間から
702 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/03(月) 23:23:06.19 ID:PrlDt7PsO
いつも乙ですー
703 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/04(火) 23:50:06.11 ID:rAWP9FFZ0
遅くなりましたが、少しだけ。
恐らく安価まではいきません。
704 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/04(火) 23:51:26.03 ID:rAWP9FFZ0
お化けが怖いからと、布団にくるまって見えない聞こえないとしても、
もし万が一千景だった場合、また殺しに来る可能性がある。
放っておくのが賢いとは思うが、
病室からそれなりの距離ともなるとさすがに気づかなかったふりは出来ない。
陽乃「っ……」
ベッド脇に置かれていた車椅子に手を伸ばし、
どうにかベッドから乗り移って、ゆっくりと動かす。
陽乃に与えられた車椅子は勇者だからなのかかなりしっかりしたもので、
一般の患者に貸し出されるようなものとはまるで違う。
少しの力で動かすことが出来るし、動く音もほとんどしない。
ここまでするなら電動のものにしてくれてもよかったのではと思いつつ、
病室と廊下を隔てる扉に耳を当てて外の音を確認する。
陽乃「……静かね」
陽乃にとっては大きな音だったが、
寝静まった人々の耳には些細な音だったのか、それとも、気のせいだと割り切ってまた眠ったのか。
九尾が何か細工をした可能性を考慮しつつ、陽乃は可能な限り静かにドアを開け、
左右の通路を確認してから、廊下へと出る。
705 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/05(水) 00:56:31.62 ID:gaL4j6Ha0
確かこっちの方から音がしたはず……と。
定かではない感覚の残る頭を振って、千景らしき気配が感じられる方へと向かう。
千景が本当にいるなら危ないところだが、
千景がいるならいるで、何かが砕けた音がしたのは気がかりだ。
人ではなく物に怒りをぶつけた程度なら構わないが、
もしも勇者に出会ったり、大社の関係者に出会ったり
あるいは、ひなたに出くわしたりしていたら……大変なことになっているかもしれない。
陽乃「……まぁ、上里さんではなさそうだけど」
九尾の反応がそこまで荒れていない為、
ひなたに何かがあったわけではないと陽乃は思っているが。
絶対とは言い切れないから。なんて、
一応は身を案じて進むと、どこからともなく、
冷めた空気が勢いよく流れ込んできたのを肌に感じて、目を細める。
706 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/05(水) 01:14:13.30 ID:gaL4j6Ha0
風が吹き込んでくる音がする。
どこかを走る車の音が、はっきりと聞こえる。
窓でも開いているのかとさらに進んでいった陽乃は、
通路の途中にある窓の一部が完全に割れて無くなっていることに気づいて、ゆっくりと近づく。
床に細かい破片が散らばっているのか、
車椅子のタイヤがじゃりじゃりと音をたてたものの、
大きな破片はなく、全て外側に散っていったのだろうと陽乃は割れた窓ガラスを見つめる。
陽乃「……入ってきた。わけじゃなさそうね」
刺々しく割れた窓ガラス
その縁側の辺りから壁、そうして床へと……点々と赤い色が続いていて、
窓から少し離れたところには少量の血だまりのようなものもある。
窓ガラスは外側に割れているけれど、病院の中には争った形跡。
侵入してきたのは大社の人間か、それとも千景か。
あるいは、危害を加えるつもりの一般人か。
少なくとも、悪意があって。
それに気づいた何かが、それを追い払ったのだろう。
――十中八九、九尾だ。
若葉らしくないし、球子や杏も違う。
歌野だって違うだろうし、巫女であるひなたや水都には無理だ。
かといって、大社の人間や病院関係者にも出来ることは限られる。
そう考えれば――いや。
この惨状を見れば、答えはその1つしかなかった。
707 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/05(水) 01:17:39.49 ID:gaL4j6Ha0
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
708 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/05(水) 01:27:32.23 ID:vL4Knfjw0
乙
せっかく話す機会だと思ったけど下手したら千景ここで退場か
709 :
以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします
[sage]:2022/10/05(水) 02:43:25.25 ID:hRR4jIA60
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
710 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/05(水) 06:04:57.67 ID:ogDyGHuIO
乙
不味いことになってきたな…
なんとか千景を助けたいんだけど
711 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/05(水) 23:23:33.18 ID:gaL4j6Ha0
すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
712 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/05(水) 23:36:33.85 ID:qmmQO+HzO
連絡乙です
どうやら公式に新しい動きがあるそうで改めてくあゆシリーズも一緒に長く続いて欲しいな
713 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/06(木) 23:51:56.44 ID:3wNJfQej0
すみませんが本日もお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
714 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/06(木) 23:53:05.75 ID:6dcp/CLDO
乙
715 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/09(日) 23:07:41.36 ID:TYxW3c520
遅くなりましたが、少しだけ
716 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/09(日) 23:10:03.14 ID:TYxW3c520
血だまりと言っても少量のため、そこまで傷が深いわけではないだろう。
だが、怪我を負ったことに変わりはない。
本当に千景だという確証はないものの、ほんのりと千景らしい感じが残っているし、
相対したのは誰が何と言おうと確実に九尾だ。
陽乃「……何をやってるのよ」
ひなたに危害が加えられそうになったならともかく、そうでもなさそうな状況での流血沙汰は完全にアウトだ。
もしかしたら陽乃の部屋に向かっているのだと判断してのものだったのかもしれないが。
だとしても、これはやりすぎだと陽乃は思う。
ひなたが殺されかけ、庇った陽乃が左手を負傷したし、その仕返しとしての行為だとしても、千景は勇者だ。
それも、ただでさえ人手が足りない中での無敵とも言える力を使える貴重な勇者。
なにより、今の千景は刺激すればするほど危うくなる。
それが分からない九尾ではないだろうに。
割れた窓に近づき、破片で手を傷つけないようにと気を付けながら外を覗いてみる。
真っ暗で人影は見えず、当然ながら血の匂いが感じ取れるわけもなく、
諦めて身を引くと、足音が近づいてきたのを耳にして動こうとタイヤを掴む。
べちゃりと音がした手を見れば、タイヤの赤い線が手のひらにべったりと付いていて、
逃げてもタイヤの跡を追われて見つかるのは時間の問題だと陽乃は目を細めて――ため息をつく。
陽乃「はぁ……」
逃げたり隠れたりしたって、意味がない。
むしろ疑われるだけだろうとその場に留まっていると、当直らしき看護師が2人、駆け寄ってきた。
717 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/09(日) 23:17:16.59 ID:4bh6yHbIO
来てくれたか
718 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/09(日) 23:57:02.15 ID:TYxW3c520
「これは……っ」
血を見て叫んだり腰を抜かしたりとしないのはさすが医療従事者と言うべきなのだろうか
それとも、バーテックスの襲撃による惨状を経験して、耐性がついたからなのか。
駆け寄ってきた2人は血を踏まないよう跳ねるような足取りで陽乃に近づく。
「お怪我は?」
陽乃「……別に」
「これは、その……久遠様が?」
陽乃「私が出来ると思う?」
車椅子でどうにかと言った状態の陽乃。
陽乃自身が怪我をしているならともなく、
そうではない誰かの血が流れている通路を見てよく聞けたものだと睨むような眼をした陽乃だったが、
突っかかるようなことを言わずに首を振る。
陽乃「私が来た時からこの状態だったわ。貴女達こそ何か見ていないの?」
「いえ、なにも……大きな音がして、急いで戻ってきたので」
陽乃「……大きな音。ね」
陽乃もはっきりと聞こえたため、間違いなく周囲に響き渡っただろう。
響き渡ったはずなのに、すぐ近く病室から人が確認に出てくるようなこともないのは、勇者のための隔離措置が取られているからだろう。
「とにかく、ここにいるのは危険ですから、病室にお連れします」
看護師の1人はそういうと、陽乃の乗る車椅子の持ち手を掴んで、
病室の方へと反転させる。
1、任せる
2、そんなことより、乃木さんの病室にお願い
3、白鳥さんのところにお願い
4、暫くここにいるわ
↓1
719 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/09(日) 23:58:15.68 ID:4bh6yHbIO
2
720 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/10(月) 00:39:09.87 ID:7aqqXd1Y0
陽乃「そんなことより、乃木さんの病室にお願い」
「ですがそれは……」
陽乃「良いから。大事なことなのよ」
若葉のところにはひなたがいる。ひなたがいるなら、九尾もいるだろう。
ひなたが負傷しているなら歌野か水都のところに連れて行く方が良いし、もしもそうではないなら、
九尾に今回の件を問いたださなければならない。
悠長に部屋に戻っておやすみなさいとはしていられない。
陽乃「それとも、私を他の人のところにはいかせるなと?」
陽乃は冗談でも言うかのように訊ねたが、看護師の眉がぴくりと動いたのをみて……察する。
どうしてそのことを。なんて驚きを示す眉の動き。
ほんの少し見開き、すぐに取り繕って、けれど、その返答前の沈黙が答えだった。
陽乃「今は有事でしょ。勇者としてすべきことがあるのよ」
「だめですよ」
「あっ……」
躊躇う看護師の横から割り込んだもう一人の看護師は、陽乃の車椅子の持ち手を変わって、ぐっっと押して歩く。
陽乃が「ちょっと」と声をかけても、その看護師は「駄目です」と取り付く島もない。
陽乃「大事なことなんだって言っているでしょう」
「有事だからこそ、久遠様含め、勇者の方々の安全が最優先です。それこそ、一度襲撃をされている久遠様は特に警戒しなければなりません」
そもそも一人でここまで来ていること自体が問題だという看護師は、
最悪の場合、病室に鍵をかけなければならないようなことをしているんですよ。とまで言う。
「大人しく病室にお戻りください。出ないと、強制させていただくことになります」
陽乃「……もう、強制しているじゃない」
車椅子の主導権を奪い、病室への連行。
これが強制ではないのなら何だというのかと不満げに言う陽乃だが、どうにかするわけにもいかなかった。
721 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/10(月) 00:47:46.13 ID:7aqqXd1Y0
では本日はここまでとさせていただきます
明日は可能であればお昼ごろから
722 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/10(月) 00:52:20.14 ID:WtJuojJmO
乙
こういう非常事態にこそみんなと相談したいけどなぁ…
あと九尾も問い詰めないと
723 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/10(月) 07:30:33.37 ID:pglnR+aEO
乙
見返してる時に気付いたけど途中で日数がずれてる気がする
724 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/13(木) 00:11:45.06 ID:fNGsQDcFO
遅い時間のため、安価は後日
725 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/13(木) 00:14:57.04 ID:fNGsQDcFO
「久遠様のご心配は無用ですよ。皆様ご無事であることは確認しております」
陽乃「無事、ねぇ」
「はい」
大丈夫ですよと繰り返す看護師に連れられて、陽乃は自身の病室へと戻り、
看護師がいなくなったのを見送ってから、ひと息つく。
流血沙汰があったし、勇者の誰かが傷ついたのではないか、
あるいは、勇者の誰かがそんなことをしたのか。
それを気にしていると考えてのことの可能性もあるが、
勇者のことを知っているとなると千景の暴挙も知っているだろうし、
すでに確認済みなのかもしれない。
いや、最優先で確認しているだろう。
ひなた「若葉ちゃんのところにも確認しに来られましたよ」
陽乃「まぁ、そうよね……私のところにも来たのかしら」
いつの間に戻ってきたのか、
陽乃の隣で座っているひなたからの一言に、静かに答える。
勇者のことを知っているから千景のことも知っている。
だからこそ、勇者の安否は最優先に確認するようにしていても不思議ではない。
命を狙われたと思われている自分のことも気にかけているのだろうか。と、
それとなく言うと、ひなたはあんまり喜ばしくないと言った様子で。
ひなた「いえ、おそらく監視……防犯カメラで見ていたんだと思います」
陽乃「まぁ、そうよね」
さっきと打って変わって、陽乃は嘲笑するように呟いて鼻で笑う。
726 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/13(木) 00:35:14.03 ID:fNGsQDcFO
九尾の力を使っていれば別だが、
使っていなければ、陽乃の姿は防犯カメラにはっきりと映ってしまう。
それで安否確認とアリバイ確認くらいはしていたはずだ。
とはいえ、看護師は「大きな音がした」と言っていたため、
陽乃を追ってきたわけでもなかった。
連絡用の端末をそれぞれ持っているようだったし、
それで他の看護師、あるいは医師と確認を取ったのだろうか。
陽乃「それで? 貴女はいつ戻ってきたのよ」
ひなた「少し前です。若葉ちゃんのところにお医者様が来て……巡回とは言っていましたけど、少し慌てているようにも見えて……」
だから、何かあったのだろうと急いで戻ってきたのだとひなたは言う。
危機が迫っているという確証はなかったけれど、
その焦り具合からして、少なくともいいことではないとみて、走ったらしい。
ひなた「若葉ちゃんが、いつもの巡回とは違うって言っていましたし……」
そう呟いたひなたは「千景さんですか?」と、心配そうに問う。
陽乃「さぁ? 誰と何があったのかまでは知らないわ」
見たのは少量の血痕。
浅くはないが、致命傷とまでは言っていなさそうな出血量
もちろん、急所に傷を受けていたとしたらその限りではないが。
争ったのは間違いない。
727 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/13(木) 00:51:20.36 ID:fNGsQDcFO
ひなたは、千景が来た可能性を考えている。
若葉と一緒にいたのだから、バーテックスの夜間襲撃ではないことは確信しているだろうし、
看護師に聞こえたなら、ひなたにもあの音が聞こえていたかもしれない。
それでも窓のところではなく陽乃のところへ来たのはなぜだろうか。
陽乃「……音、聞こえたんじゃないの?」
ひなた「何かが砕けるような音ですか?」
ガラス製の何かを勢いよく叩き割ったような大きな音。
若葉とひなたにも聞こえていたようで、
その後に巡回の医師が来て、ひなたは一目散に陽乃の病室に来たらしい。
ひなた「もしかしたら陽乃さんを狙って来たのかと思って……ここに来たのですけど」
肝心の陽乃はいないし車椅子もない。
争った形跡は見当たらないから自分の意思で出て行ったのだろうと、
後を追おうとしたところで、陽乃が看護師に連れて来られたというのが、ひなた側の経緯らしい。
ひなた「陽乃さんが無事で何よりです」
ほっと安堵したように胸を撫でおろすひなたは、
あんまり、無理に出歩かないでください。と、掛布団を少しだけ引き上げて、陽乃の動きを鈍らせる。
ひなた「……大丈夫そうなら、ゆっくり休んでください。心配なら、私が見ていますから」
728 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/13(木) 00:52:06.84 ID:fNGsQDcFO
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
729 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/13(木) 06:39:03.40 ID:EfYqZ9aLO
乙
千景の安否がますます心配だな…
730 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/15(土) 23:59:00.12 ID:B76IdMlIO
忙しいのか更新回数がすっかり減ってきて寂しい…
731 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/16(日) 23:40:21.69 ID:E/PyZdrB0
遅くなりましたが、少しだけ
732 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/16(日) 23:40:57.55 ID:E/PyZdrB0
陽乃「……子供のように諭そうとするのね」
ひなた「そんなつもりはなかったのですが……」
別に怒りを覚えているわけではない。
ひなたはいつもそのような雰囲気を醸し出しているし、
若葉も特殊ではあるが、球子達と比べれば、一歩引いた視点を持っているようにも見える。
なにより、そんな些細なことで腹を立てるほど、余力がない。
いや、気力がないというのが正しいだろうか。
陽乃「別に構わないわよ。私も貴女も、乃木さん達だってまだ、子供なんだもの」
全員が同じ年齢ではないし、
多少の差はあるけれど、どうしたって、まだ中学生の子供でしかなかった。
そんな少女の集まりが勇者であり、陽乃達だった。
陽乃「もっとも、何を持ってして子供だって定義するかにもよるんだろうけど」
ひなた「……子供で良いじゃないですか」
陽乃「そういう扱いをして貰えるなら、ね」
陽乃が嘲笑を含んで答えると、ひなたは悲し気に目を細める。
年齢だけで言えば子供だが、
今までの経験も人々からの扱いも、抱いている覚悟も。
何もかもが子供のそれではなくて。
陽乃「……だから、貴女も休みなさい。貴女が見張りをしていたって何の役にも立たないんだから」
そう言いながらひなたの頭に触れて、ぐっっと隣に抱き寄せる。
1、貴女は子供であるべきだわ。守られる側の、子供でいるべきなのよ
2、もう休みましょう
3、私が見張っておいてあげるわ
↓1
733 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/16(日) 23:50:27.58 ID:Q6j0VgQGO
1
734 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/17(月) 00:24:05.34 ID:mSX92kEf0
ひなたはそうされるとは思っていなかったようで、
驚きに目を見開いて、困ったように笑みを浮かべる。
本来なら、巫女だからとその身を犠牲とした関わり方なんてするべきではなかった。
無垢であり、少女である方が良いとされるものではあるけれど。
だからと言っても。
追い込まれた末で、主観的にはそれ以外の道はなかったのかもしれない。
とはいえ、そうすることを選んだのはひなただったし、
それを選ぶほどにはひなたも子供としての枠組みから外れているということなのだろう。
けれど。
陽乃「貴女は子供であるべきだわ。守られる側の、子供でいるべきなのよ」
ひなた「……陽乃さんは」
陽乃「子供と言える時期はもう過ぎたのよ。私はね」
自虐で言うことはあっても、本気でそうだと思うことはきっと、もう二度とない。
陽乃が子供だと無邪気になれるほど、
陽乃の過去も、今も、未来も、何もかもが闇に包まれ過ぎている。
陽乃「だから、貴女が大人ぶっていることが腹立たしいわ。子供のくせに」
ひなた「そんなつもりはないって言っているじゃないですか……理不尽です」
735 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/17(月) 00:42:44.01 ID:mSX92kEf0
腹立たしいと言いながらも、これと言って苛立っている様子のない陽乃に対して
ひなたはちょっぴりむくれたような様子で反論しつつ、頭に触れている陽乃の手に手を重ねる。
陽乃「……何?」
ひなた「いえ……」
良い子だと言われることはあるし、年齢の割には落ち着きがあって、
大人びていると評されることも多々あった。
ひなた自身がそう思っていても思っていなくても周りはひなたをそう見ていたし、
本意不本意いずれにせよ、それにあやかっていて、
ひなたはそれを苦とせずに受け止めて生きてきた。
だけど、陽乃はひなたをそう見ない。
陽乃は自分を子供ではないと自嘲するが、確かに、陽乃に比べれば子供だ。
大社の大人達の中にも、
年齢以外は足元に及ばない人がいるかもしれない。
陽乃はそう評価されるだけの苦痛を味わいながら、ここにいるのだから。
ひなた「今の世界は、子供らしい子供なんて求めていません。勇者やそれに係わる者には特に。聞き分けの良さを求めているんです」
陽乃「知ったことじゃないわよ。そんなこと。誰が何をどう求めていようが、貴女は貴女でいいのよ」
ひなた「……それなら、陽乃さんが求める私でいなくても良いんですか?」
陽乃「貴女がそうしたいなら止める気はないわよ。私」
そうしたいという意思があるのなら、それで構わない。
それが命を捨てるものでも、陽乃はその覚悟がるのなら勝手にしたらいいと言うだろう。
そのうえで、陽乃がやりたいことがそれを阻むという結果に至るかもしれないが。
ひなた「……いえ。子供で良いです。子供らしく、わがままでいさせてください」
ひなたは自分の身体を陽乃を覆う掛布団の中に忍ばせると、陽乃の手を離す気はないとでも言うかのように握る。
ひなた「今日は一緒に、いさせて貰いますね」
陽乃「今日も。でしょうに」
呆れたもの言いながら、やっぱり、陽乃は拒絶するでもなく。
ひなたは小さく笑い声を零すと「そうですね」と、呟いた。
736 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/17(月) 00:43:38.85 ID:mSX92kEf0
では短いですがここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
737 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/17(月) 06:08:44.54 ID:SflD2oz1O
乙
陽乃さんの対応が大分優しくなってきてる気がする
いつか子供の心も取り戻せるといいな
738 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/20(木) 23:50:58.38 ID:PB5nbYLKO
今日も全然反応ないけど大丈夫かな…?
739 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/23(日) 23:03:46.86 ID:YyDTTc0g0
暫くできませんでしたが、少しだけ
740 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/23(日) 23:07:38.35 ID:YyDTTc0g0
√ 2018年 10月13日目 朝:病院
数日間感じることのなかった、他人が介入してきている熱に浮かされるようにして陽乃は目を覚ました。
昨夜、千景か誰かが病院に侵入してきて、
そのまま排除されたであろう事件が起こったにしては、病院は静まり返っている。
とはいえ、常日頃の朝の喧騒と言うものはいつも通りで、
しかしながら、つい先日までまともに耳が聞こえていなかった陽乃としては新鮮で、騒々しく感じる。
陽乃「……呑気なものね」
すぐ隣でまだ寝息を立てているひなたの髪を優しく払ってあげながら、
陽乃は小さく、独り言ちる。
何があったのかと騒がしくなるべきだ。とは思わないが、
普段通りを心がけている病院側の対応も、
こうして、朝まで平然と眠っていられた自分自身も。
何もかもが、呑気なものだと……陽乃は不満げに顔を顰めた。
以前の陽乃だったなら、もう数時間は早く目を覚ましていただろうし、
大きな音がしたから。なんて事後に侵入を察知するなんてこともなかったはずだ。
現場から距離があったとはいえ、あんまりにも体たらくではないかと、陽乃は思う。
741 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/23(日) 23:10:23.75 ID:Fv7poviuO
来てたか
一週間更新無くて心配したぞ…
742 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/23(日) 23:18:18.20 ID:YyDTTc0g0
バーテックスの襲撃が起こってから3年、不幸な事故が起こってから、約2ヶ月
散々な目に遭ってばかりで、身体を酷使してばかりで、
いつ死んでもおかしくないような状況に何度も陥っては、無様に生き延びて……。
身体はもう、壊れ切きっているはずだ。
陽乃「……っ」
ある意味では、ゾンビのようなものではないかとさえ、感じられる。
身体の痛みや苦しみなんて、人間だと思っているからこその幻肢痛に似た現象で、
本当はもう、なんにもないのかもしれない。
あるいは、寿命でも切り取って補っているとか。
ひなた「ん……」
陽乃「……」
陽乃の側に、ほんの少しだけ踏み込んできたひなたと水都。
もちろん、陽乃ほど壊れることはないはずだが、
場合によっては、一瞬で命を落としかねない状況にあるのは変わらない。
本当なら知らなかったこと、知る必要がなかったこと。
その道を教えてしまった責任は――。
陽乃「……知ったことじゃない」
責任なんてとらない。
踏み込むかどうかはひなた達に託され、そうして、ひなた達は自分で選んだことだ。
743 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/24(月) 00:00:13.09 ID:5UQ63xyY0
今ここで血反吐を吐いて息絶えようと、
急激に血の気が失せて、呼吸が止まったとしても、
枯れ木のように痩せこけて、精気が失われていったとしても、陽乃には何にも関係がないことだ。
バーテックスの襲撃がなければ勇者の力は必要ないし、
その中でも、進化型や完成型といったタイプが出て来なければ、ひなたや水都がそうなるほどの力は使わずに済むだろうし、
そもそもの襲撃時、陽乃も勇者として参加しなければならない。
その際、巫女が命を落とすほどの力を使わなければならないほど苦戦したというなら、
勇者に数えられる人員の中で最も力のある陽乃がさほど役に立たなかったということになるのだが、
陽乃だって、自分の命を削って戦っている以上限界がある。
それでもきっと、被害が出た際に責められるのは勇者であり、
その責任を問われるのは、人殺しでもある陽乃だろう。
陽乃「……この子」
律儀に……と言うべきか、それとも、いやらしくと言うべきか、
ひなたは、陽乃が使う車椅子がある側に横になっているため、こっそりとどこかに出かけることは出来ない。
眠る前は別のところにいたはず。
ということは、あえてこちら側に来たのか、それとも偶然か。
とにもかくにも、起こさずにどこかに行くのはちょっと難しい。
1、九尾を呼ぶ
2、ひなたにちょっかいを出す。
3、大人しくしておく
4、イベント判定
↓1
744 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/24(月) 00:00:58.43 ID:G3C+K+Jr0
1
745 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/24(月) 00:04:16.32 ID:5UQ63xyY0
では短いですが、本日はここまでとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
746 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/24(月) 00:11:08.20 ID:khJzIcbUO
乙
とりあえず九尾のやらかしについて問い詰めないとだな
千景が関わることに限って足引っ張ってる気がするし
747 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/24(月) 00:15:48.30 ID:G3C+K+Jr0
乙
748 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/28(金) 06:48:22.14 ID:uFFh9pFZO
いよいよ今日がゆゆゆい最終日か…
一応CS移植やふゆゆもあるけど当面このスレが拠り所になりそうだしより一層応援していきたいなぁ
749 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/30(日) 20:41:51.92 ID:nCoL5h/f0
遅くなりましたが、少しだけ
750 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/30(日) 20:42:28.99 ID:nCoL5h/f0
ひなたがいない場合には、時々、ひなたの方に行っていることもあるが、
今はひなたも一緒にいるため、すぐ近くに九尾の気配を感じる。
陽乃「……九尾、いるんでしょ?」
呼べば応えてくれるだろうと陽乃が声をかけると、
九尾は予期していたとでも言うかのように、あっさりと姿を見せた。
九尾「何用じゃ」
陽乃「とぼけてるの? それとも、本当に知らないわけ?」
昨夜、千景が来たことは間違いない。
そして、忍び込んできた千景が陽乃を目指し、
その結果、九尾と出くわして流血沙汰にまで至ったのではないかと陽乃は思っているが、
実際にそうだったのか知っているのは九尾と千景だけだ。
陽乃「昨日の夜のことよ。郡さんが来たんでしょ? たぶん、私を殺すために」
九尾「……ほう」
九尾は赤い瞳を細めると、うっすらと笑みを浮かべる。
九尾「それが妾に関係あるのかや?」
陽乃「関係あるから聞いているのよ。貴女でしょ。郡さん追い出したの」
751 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/30(日) 20:47:52.67 ID:L1eeFqvwO
よっしゃ
752 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/30(日) 22:10:17.71 ID:nCoL5h/f0
陽乃の病室までの途中の通路で千景を見つけたのか、
千景が運悪く出くわしてしまったのかはどちらでも構わないが、
看護師達や入院患者、若葉達お誰かであれば、血を流すまでには至ら愛はずだし、
若葉達とのいざこざでそうなったのだとしたらもっと騒ぎになるし、ひなたから聞かされるだろう。
なにより、昨夜陽乃が会った看護師達が無事を確認したとは言わない……はず。
いや、陽乃が一番厄介だと思っているなら、
あえて何もなかったと嘘をつく可能性は残念ながら、ある。
陽乃「違うの?」
嘲笑にも思える笑みを浮かべる九尾に再度確認を取る。
九尾は表情をあまり変えることなく、ひなたを一瞥した。
九尾「ふむ……あの娘を追い出したのは妾じゃ」
陽乃「怪我をさせたのは?」
九尾「いいや、妾ではない」
はっきりと九尾は首を振る。
看護師としての衣装に身を包んでいる九尾は、
普段は長いはずの金色の髪を軽く撫でて、陽乃へと目を向ける。
九尾「そもそも、あれはあの娘のものではないぞ。無論、妾のものでもないが」
陽乃「どういう――」
九尾「あの娘、もう救いようはなかろう」
753 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/30(日) 22:30:54.08 ID:nCoL5h/f0
質問に答えてくれないのかとにらみを利かせた陽乃は、
九尾が言いたいことを組んで、ため息をつく。
陽乃「もし仮に、無関係の人を傷つけたから救えないというなら、私はどうなるのよ」
九尾「救われないな」
九尾はただ冗談でそう言っただけだったのだろう。
くつくつと喉を鳴らして笑うと「主様とは状況が違った」と、添える。
九尾「あの娘、主様よりも高嶋友奈の方を目的としていたようじゃが、あの小娘は小娘で、今はどこぞの施設とやらに放り込まれておるじゃろう?」
陽乃「だからって一般の人に詰め寄ったってこと?」
いくら何でもそんなことはしないと思いたいが、
もしかしたら、看護師達に詰め寄って、どこに送られたのか問い詰めようとしたのかもしれない。
そう思う陽乃に対して、九尾は否定する。
九尾「当然、狙われたのは主様であって他の何者でもないが、巡回の時間ゆえ、通りがかった看護師がおってのう……」
疑心暗鬼に陥っていたとでも言うべきなのか、
それとも、思考が鈍り、直情的で、人の言葉が耳に入らなくなっていたのか。
陽乃「殺したの? それを貴女が隠したの?」
九尾「殺めるには至っておらぬ。せいぜいが軽傷で済んだことじゃ。人間の尺度では軽傷とは言えぬやもしれぬが、問題はあるまい」
陽乃「生きてるの?」
九尾「ふむ……気になるならば、連れて行ってやってもよいぞ」
1、いいわ。それより郡さんはどうなったの?
2、そうね……本当に無事か確かめておきたいわ
3、貴女が何かしたわけじゃないの?
4、貴女が消さないだなんて……。
↓1
754 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/30(日) 22:36:29.96 ID:MnJUZx/fO
1
755 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/30(日) 23:48:47.40 ID:nCoL5h/f0
気にならないといえばウソになるが、あの出血量なら死んではいないはずだ。
大騒ぎになっていない辺り、九尾が的確に手を打ったってことだろう。
出来れば血痕も隠して欲しかったところだが、
怪我をさせられた一般人をどうにかすることを優先したから甘かったのかもしれない。
陽乃「いいわ。それより郡さんはどうなったの?」
九尾「それなら主様も知っておるじゃろう? 窓から逃げ出してどこぞに帰って行ったぞ」
九尾は逃げるところを見送っただけで、そこから先は見ていないらしい。
陽乃「それはそう、だけど。看護師を怪我させた後よ」
九尾「ふむ……正気ではないように思えたが」
九尾はそれ以上語る必要がないと言った様子だ。
看護師を傷つけたことで、より余裕がなくなってしまったのだろうか。
陽乃「また、戻ってくると思う?」
九尾「さてのう……あの娘のことは妾には分からぬ」
あの家に戻るのだろうか? いや、戻る可能性は限りなく低いはずだ。
四国のどこかに隠れ潜んでいるのか、
友奈を探し求めて彷徨って、襲撃を繰り返すか。
とにかく、放置しておくのはあんまりよくないように思える。
陽乃「でも、殺さずにいてくれただけよかったって思っておくべきかしら」
九尾「主様は妾を何だと思っておる」
陽乃「貴女、殺そうとした前科があるでしょ。何言ってるのよ」
陽乃がそういうと、九尾は「そうじゃな」と、喉を鳴らして笑った
756 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/10/30(日) 23:51:58.49 ID:nCoL5h/f0
では短いですが本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
757 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/30(日) 23:58:46.48 ID:MnJUZx/fO
乙
つまり千景視点の独白って千景の幻覚だったってことか?
みんなで探しに行かないと取り返しがつかなくなりそう
758 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/31(月) 06:16:30.11 ID:xwyvVUOcO
乙
九尾疑ってすまんかった…
759 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/10/31(月) 09:20:26.97 ID:s180K2GgO
まぁ確かに千景がそう感じるってしか書かれてなかったしな
760 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/11/03(木) 21:41:18.16 ID:l1GZHtCeO
遅くなりましたが少しだけ
761 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/11/03(木) 21:46:49.25 ID:l1GZHtCeO
√ 2018年 10月13日目 昼:病院
↓1コンマ判定 一桁
2 水都
4 若葉
7 杏
9 大社
762 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/11/03(木) 21:47:30.98 ID:dG6RHnovO
あ
763 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/11/03(木) 22:17:04.10 ID:l1GZHtCeO
√ 2018年 10月13日目 昼:病院
ひなた「なるほど……だとすると、千景さんが心配になりますね」
千景の侵入と流血沙汰に関わっているものの、九尾が傷つけたわけではないらしいことを伝えると、
ひなたは、心配そうに答えて、もちろん、怪我をした看護師さんも……と付け加える。
九尾曰く、昨夜の段階で最早、手の施しようがないような状態だったらしい千景。
1人きりでは、余計に沈んでいく一方なのではないかとひなたは案じる。
ひなた「せめて、お話しすることが出来ればいいのですが……」
陽乃「殺されかけたでしょ。貴女」
ひなた「それはそう、ですが」
陽乃「次は殺されるわよ」
ひなたではなく、千景が。と、陽乃はため息交じりに脅しをかける。
ひなたがお気に入りの九尾は1度は見逃したとしても、
2度目は確実に消そうとすることだろう。
お気に入りのひなただけでなく、陽乃が左手を失いかける事態にまで陥った以上、次はないはずだ。
陽乃「今のあの子に話が通じるとは思えないわ。高嶋さんでもね」
ひなた「友奈さんは友奈さんで、現状、とても追い詰められてしまっているらしいですから……」
764 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/11/03(木) 22:52:33.79 ID:l1GZHtCeO
友奈は前回の戦闘でかなりのダメージを負っていたし、当然ながら、力も多く使っていただろう。
そして、それを理由に別の場所に移されている状態だ。
若葉は軽かったが、千景に近い状態になっている可能性も否定はできないし、
そうではなかったとしても、他の人に気を回す余裕があるのだろうか。
力を使う副作用のせいではあるが、
千景がそんな理由があるから……と、受け止められるとは到底思えないし、
友奈にまで拒絶された場合、千景はもう、本当に後戻りできないところまで行ってしまうかもしれない。
ひなた「陽乃さんならなんとかなりますか?」
陽乃「私というより、九尾ならどうとでもできるわよ」
千景の両親の状態を改善できるし、
千景の今の状態を完全に取り除いて、人格そのものを矯正することだって可能なはずだ。
けれど、それでどうにかしたとして、果たして……いいのだろうか。
陽乃「別の意味で壊れるわよ。たぶん……高嶋さんのような郡さん。どう思う?」
ひなた「……」
友奈のように、快活な笑顔と行動力の千景。
あの端麗な容姿でのそれは中々に破壊力があるとは思うものの、急にそうなったとしたら――。
陽乃「でしょう?」
困惑一色の表情を見せたひなたにそう言って、ため息をつく。
1、ひとまず乃木さんのところに行きましょ
2、ひとまず藤森さん達のところに行きましょ
3、ひとまず土居さん達のところに行きましょ
4、それで、貴女ずっとここにいるつもり?
5、イベント判定
↓1
765 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/11/03(木) 22:56:17.60 ID:6uLypyffO
3
766 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/11/03(木) 22:57:57.87 ID:4lRo6VGwO
1
767 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/11/03(木) 23:25:51.77 ID:l1GZHtCeO
陽乃「ひとまず、土居さん達のところに行きましょ」
ひなた「球子さん達ですか? 何かご用事でも?」
陽乃「乃木さんは貴女がいたし、白鳥さん達は繋がりがあるけれど、2人は何もないから」
陽乃がそういうと、ひなたは「あぁ」と得心が言ったように声を漏らした。
ひなた「心配なんですね」
陽乃「違うわよ。話を聞いておきたいの」
ひなた「ふふっ」
分かってますよ。とでも言うかのようなひなたの反応に、
陽乃は特に反論もせずに、ため息だけをつく。
別に心配はしていない――と、そう言ったところで、
ひなたはどうせまた、そうですね。としか言わないだろうから。
陽乃「興味がないなら私1人で行くわ」
ひなた「あっ、待ってくださいっ」
慌ててベッドから飛び起きたひなたは、
1人で車椅子に乗り込もうとしていた陽乃を制して車椅子を抑える。
ひなた「私がいるときは、私を頼ってください」
出来ることには限りがあるけれど、出来ることであれば、必ず手伝いますから。
そう笑みを浮かべるひなたに、陽乃は必要があったらね。と、呟いた。
768 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2022/11/03(木) 23:32:26.80 ID:l1GZHtCeO
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
769 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/11/03(木) 23:41:04.81 ID:4lRo6VGwO
乙
最低でも千景が話を聞いてくれる状態にならないとどうにもならないからなぁ
現状は九尾になんとかしてもらうしかないか
770 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/11/04(金) 06:01:57.14 ID:Sf3INjUSO
おつ
771 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/11/06(日) 13:05:36.56 ID:h+AaQfoXO
突然の質問で申し訳ないのですが前作の短編の件は今どういう状態なのでしょうか?
長期休載から再開してくれて有り難かった手前質問しづらいとは思いつつも完結から二年経っててどうしても気になってしまったもので…
772 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/11/13(日) 23:35:09.67 ID:RAQlorgrO
こうも休載が長いと大丈夫なのか心配になってくるな…
最近はアナウンスもしなくなってるし
773 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/11/14(月) 01:08:54.46 ID:sMAhPe/n0
ただでさえエタりかけたくらいなんだから来てればいいなくらいで気長に待ちなよ
774 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/11/19(土) 23:28:46.90 ID:8cNK1aXCO
道のりは長そうだけどきちんと完結までは頑張って欲しいなぁ
775 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/11/28(月) 23:52:15.37 ID:+aKo0zNQO
これはまたしても失踪かな…
もうすぐこのシリーズも8周年でお祝いしたいしこの前のように戻ってきて欲しいけども
776 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/12/08(木) 23:42:24.22 ID:6CADdpNoO
続きが気になるしまたいつか再開するといいな
777 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2022/12/10(土) 15:44:54.47 ID:o4FE1CcP0
ウェンズデー見終わったけど、久遠さんを思い出した
我を貫いて自分も周囲も傷つけるし、安価スレかと思うくらい失敗する
778 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/12/22(木) 02:56:37.52 ID:PtQ5IuIT0
伸びてたから久しぶりに開いたら、復活した後に死んでた
もう終わりだとしてもこのスレまだ見てるならプロットだけでも教えて終わりにしてくれねえかな
779 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/12/22(木) 06:52:45.15 ID:FRU36x7WO
今日でくあゆシリーズも8周年か
長年頑張ってきたしまた戻ってきてくれると信じたいけどな
780 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2022/12/28(水) 23:53:53.52 ID:6a0PhmYHo
気長に待ってるぞー
781 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2023/01/28(土) 20:01:50.02 ID:igmJuM9C0
いつかまた戻って来てくれますように…
782 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2023/06/06(火) 23:34:12.48 ID:3dppbbLt0
天乃先輩お誕生日おめでとう
783 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2024/03/15(金) 16:38:10.12 ID:NeI/wJV40
戻ってこないかな…
784 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2024/11/14(木) 00:10:51.70 ID:CHpZSBSm0
すみません
色々あって暫く寝たきりだったのですが、そろそろ再開できそうです
785 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2024/11/14(木) 22:50:12.54 ID:2SpklX6ho
作者本人?本人なのか?おかえりなさい!
786 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2024/11/16(土) 23:35:16.45 ID:dyFWp2uW0
本物か確認できないから分からんけど
ガチ再開なら嬉しいぞ
787 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2024/11/20(水) 22:36:50.47 ID:16M62XZz0
wikiに直近で更新の痕跡があるのに気付いて驚いた
復活期待してるだけにいつ頃やるのかが気になる
788 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2024/11/21(木) 23:21:41.13 ID:/t+JlFHvo
ほんとだ
復帰お待ちしております
789 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2025/01/09(木) 08:25:13.35 ID:LSgjCOqEo
結局戻ってこなかったな…
408.84 KB
Speed:0.5
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報R
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
新着レスを表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)