【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】

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508 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/05(日) 23:00:20.39 ID:kktER2LtO

高嶋さんが重篤で隔離されたりひなたも自己犠牲しようとしたりで何とかしたいけど陽乃さんが動けないのがキツいな…
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/06(月) 00:18:55.65 ID:l6zXYTEl0

天乃先輩お誕生日おめでとう
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/06(月) 06:50:16.06 ID:wMU33BGfO
天乃先輩と陽乃さん、二人とも誕生日おめでとう
特に天乃先輩は見なくなって久しいけどもしも機会があるなら後日談とかゆゆゆい編とかでまた活躍を見れたら嬉しいな
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/06(月) 17:00:03.66 ID:ejJnSmSdo
久遠さんって誕生日の時期に嫌な事起こりがちなんだよな…
今年は何事もなく済めばよいが
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/07(火) 21:25:16.52 ID:cr3PUCFlO
天乃と言えば前作での初夜の話の件はその後どうなってる?
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/08(水) 22:27:08.76 ID:sidUkdUyO
>>506
今日ってか、ずっとじゃろ
もうこのスレで安価に参加しようって熱量ある人がこの人しかおらんから二刀流どうこう言ってたらスレ終わるから必要悪みたいなもん
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/08(水) 23:03:17.84 ID:Co3W+/tWO
そいつが二刀流で安価を独占するからその後誰も書き込んでない、の間違いなのでは?
上を見る限り読んでる人はまだ何人もいるんだから、下5とかならまだしも下2くらいすぐ埋まるだろ
普通は寝てる深夜帯はまぁ厳しいかもしれんが
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/08(水) 23:28:54.45 ID:sidUkdUyO
そんなん言われてもROM専すら俺含めてもう4、5人しかおらんレベルだろここ
安価取ってもらわなきゃ誰も取らなくて話進まんレベルの過疎になってから今更そんなのぐちぐち言われても困る
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/09(木) 00:28:18.83 ID:su4uiyRKo
前作見てないけどROM専ならここにもいるぞー
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/09(木) 08:21:43.59 ID:ILNprCbY0
時間さえ合えば俺も安価取るけどなぁ
実際日曜の更新はリアルタイムで読んでたけど、二刀流のせいで安価は全部取れなかったから普通に邪魔ですね…
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/09(木) 23:51:40.79 ID:O3yMhHBWO
忙しいのか不調なのか分からないけどここのところ長期休載が続いてて連絡もないと心配になる…
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/11(土) 03:45:38.72 ID:gcx9kt6SO
まーたしかにもう全部コンマでいいのになとは思うよ
どの道参加しないしどうでもいいかって黙ってたけど話題に上がったから折角だし言わせてもらうと、あからさま過ぎると参加してない人間からしても萎え要素でしかないよねってお話
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/11(土) 03:48:40.02 ID:gcx9kt6SO
途中で切れちゃったよ

萎え要素でしかないよねってお話なのはわかるよ
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/11(土) 23:00:38.51 ID:tVug8W8OO
どういう訳か一週間も音沙汰が無くて凄い不安だな…
出来れば一報あるといいんだけど一体何があったんだろうか
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/14(火) 05:22:12.21 ID:9zpxsB9+O
先週からずっと来てないけど大丈夫かな…?
連載再開待ってます
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/14(火) 19:12:49.28 ID:BiN4exCU0
長野編まではどういう流れかわかりやすかったけど長野から帰ってから向こうリアルタイムで1年近くやってるはずなのに何があったか説明できないレベルだし
ここのとこキャラ達との交流は進展しそうになると毎回陽乃が突っぱねて展開潰れる、身体が悪いって言ってんのにどうでもいい戦闘に無理に首突っ込んではぶっ倒れるみたいなのを繰り返してるだけのイメージしかないから書くことなくなったんじゃね、別にこれは>>1が悪いとも思わんけど
最大限ポジティブに捉えるなら休んで書くこと思いついたら帰ってくるのでは
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/15(水) 12:32:12.88 ID:cH+SDOC9O
長年活動しててありがたく思ってるし今後に繋がりそうな要素や伏線もいくつかあるのを考えると早く戻って来て欲しいなぁ
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/15(水) 17:36:26.12 ID:TkTm93nD0
ゆゆゆい世界に行って天乃vs陽乃のおまいう頂上決戦してほしい
リスク無し設定だからガチ勝負もしたいし
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/06/20(月) 23:31:47.29 ID:XEAsgqUNO
まだか…?
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/07/03(日) 15:53:58.03 ID:sCXyQiEYo
最後の投稿から約1ヵ月。どんなに人気のあった良SSであってもエタる時はこんなもんだよね…
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/07/04(月) 16:42:45.99 ID:+HoYUhRe0
7スレ半って言ったら3周目だったらもうほぼハーレム完成してるし、2周目だったら樹ととうの昔にくっついて更に記憶喪失で離れ離れになった後、失った記憶取り戻して再会したところだし

投稿頻度落ちてたのは置いといても同じスレ消費で普通に展開遅くなってモチベ持たなかったんじゃねえのかな
正直今回1番最新のシリーズなのに長野から帰ったあと何してんだかもよくわからんくらいだったし
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/07/05(火) 23:30:36.52 ID:9YIw4gvIo
また書きたくなったら戻ってきてくれ!
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/08/01(月) 00:02:13.91 ID:3nnCW36tO
ここまで来ておわっちまうんか?
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/08/31(水) 22:59:54.69 ID:+a+7PHEt0
ゆゆゆいもここも終わっちまったなぁ
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/11(日) 17:33:44.65 ID:dmhchoXBo
すみません
諸事情で暫く開けてしまいましたが、最低でもこの章が終わるまではひっそりと続けていきます
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/11(日) 18:35:03.31 ID:DY5UGyqLo
生きてた?
出来れば報告も酉つけてしてくれるとありがたいです
534 : ◆QhFDI08WfRWv :2022/09/11(日) 23:55:30.91 ID:dmhchoXBo
すみません
色々と復旧しているので明日から再開予定です。
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/12(月) 01:15:05.13 ID:gBF7wbzLo
お待ちしておりました!
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/12(月) 07:19:10.74 ID:UGDv6ZEfO
もうダメかと思ってたけどここに来て復活ならガチで嬉しい
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/12(月) 18:44:28.08 ID:Q7wfgi+DO
おお!
538 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/12(月) 22:42:55.07 ID:7/rHigpU0
書き込みテスト
539 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/12(月) 23:12:33.61 ID:7/rHigpU0

陽乃『私の肩代わりだなんて、あの子死ぬ気なの?』

九尾『それも致し方ない。といったところじゃろうて』

陽乃は戦力としてかなり重宝される。

大社には良く思われていないし、住民にも良く思われていない。
千景には殺されそうになる始末で……散々な目に遭ってきているのに。
精霊以上の、神々の力を用いてバーテックスに立ち向かっていく。

その力は若葉達が精霊の力を使ってどうにかと言ったところの完成型ですら屠れるほどの力だ。
最終兵器と言っても過言ではない。

それだけの力を持ちながら重篤な状態である陽乃のと、
症状は出つつあるが軽度な若葉のどちらを支援すべきかと考えれば、
幼馴染という立場の忖度を除けば、陽乃に傾くのも無理はないだろう。

そもそも以前から散々、ひなたは陽乃の体調を気遣っていたし、
改善するようにと求めてきたにもかかわらず、
陽乃は自分のことなんて全く省みることをしようとしてこなかったのだから。

歌野のように強硬手段に打って出ようと模索する可能性は十分にある。

九尾『死んでもよいと。そう思うておると言うことじゃ』

陽乃『冗談きついわ』

それでどうなるか分かっているのかと、陽乃は眉を潜める。

ひなたは若葉にとってかけがえのない存在だ。

それを死に至らしめたとなれば、それこそ、陽乃の立場が悪くなる。

精霊の影響で過激になって千景のように殺意が芽生えたらどう責任を取るつもりなのだろうか。
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/12(月) 23:15:20.54 ID:9aFSD2PUO
祝·復活
ずっと待ってた
541 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/12(月) 23:27:41.07 ID:7/rHigpU0

九尾『ならば主様が改めればよいだけのことであろう』

陽乃『またそれ?』

呆れたように呟く陽乃に、九尾はくつくつと喉を鳴らして応える。
昨日の夜にも、九尾は改めるべきだと口添えしてきた。

陽乃のことは失うわけにはいかないからと。

お気に入りのひなたでさえ、
小娘と割り切って使い捨てることも厭わないような口ぶりだった九尾は、
もしかしたらひなたを唆し、陽乃の肩代わりをさせる気なのではないかとさえ思わせる。

陽乃『……余計なことはしないで頂戴』

万が一。
そう考えて釘を刺した陽乃だったが、
九尾はからかうように笑って『分かっておる』と答える。

本当に分かっているのかも怪しい声色。

九尾はいざとなれば本当に、人間の命なんて簡単に使い捨てにするだろう。
陽乃が望む望まないに関わらず、
いとも容易く、人の命を軽んじることだろう。

陽乃『改めるべきは貴女もだわ』

九尾『それは主様次第じゃな。妾とて、愛らしい娘は可能な限り保っておきたいからのう』

九尾の怪しげな笑い声が頭に響く。

陽乃が自分の命を軽んじることなく、
より最善な選択を選んでいくのであれば、九尾はもちろん、
ひなたも、若葉も、水都も、歌野だって……。

陽乃『はぁ……』

5人いるからいいじゃない。
そう言えた四国の勇者も、満身創痍な状況だ。

ここでの不協和音は、ただ、破滅を招くだけだろう。
542 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/12(月) 23:53:37.04 ID:7/rHigpU0
若葉、友奈、球子、杏、千景
四国を守る五人の勇者に、諏訪の勇者である白鳥歌野が加われば、
バーテックスとの戦いにも多少はゆとりが出るだろうと高をくくっていた。

けれど、蓋を開けてみればバーテックスはさらなる進化を遂げていたし、
それに対抗すべく力を増した勇者達は身を削り、命を削り、
そして、やがては壊れていく。

その筆頭が郡千景だ。

最も、陽乃が見たあの過程状況を思えば、
症状が悪化してしまうのも無理はないのだけれど。

陽乃からしてみれば、両親が生きているだけいいだろうと言えなくもないが、
千景からしてみれば、陽乃の状況もまた、恵まれていると言えるのかもしれない。

九尾『主様にはまだ、味方もいるが郡千景にはおらぬからのう』

陽乃『味方って……』

そんなのいるだなんて思ってないと言いかけた陽乃だが、
どうにか飲み込んで『郡さんは』と、切り替える。

陽乃『あの子には高嶋さんがいるじゃない』

九尾『あやつは主様と似たようなものじゃろう。郡千景だからではなく、その手の届く場所にいるから。と言ったところか』

九尾はそう言うと、歌野や水都達と比較して、
そこまで千景へと一途な思いは持っていないだろうと否定する。

陽乃『……そう』

あの戦闘で、死にかけるほど尽くしていながら、
それでもかと逡巡した陽乃のそばで、九尾はくつくつと喉を鳴らす。

九尾『主様も同様じゃろう』

嫌味を感じるそれに、陽乃は『違うわ』と断じたものの、
残念ながら、心当たりは少しだけあった。
543 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/12(月) 23:56:59.83 ID:7/rHigpU0
√ 2018年 10月10日目 夕:病院

↓1コンマ判定 一桁

2 ひなた
4 杏
6 大社
9 水都

ぞろ目 特殊
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/13(火) 00:00:58.32 ID:cG9mB0ixO
545 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/13(火) 00:07:13.35 ID:JKmsMeha0

では短いですが本日はここまでとさせていただきます。
恐らく、ゆゆゆいが終わるまでには確実に終わりませんが、引き続きよろしくお願いいたします。
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/13(火) 00:16:18.86 ID:cG9mB0ixO

ゆゆゆいも消滅で絶望しかかってたところで電撃復帰してくれて本当にありがたい
改めてまた応援してます
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/13(火) 06:59:57.85 ID:FIshDBsxO

過去最長のブランクだったけど戻ってきてくれて良かった
548 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/13(火) 23:06:23.55 ID:JKmsMeha0
遅くなりましたが少しだけ
549 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/13(火) 23:09:37.34 ID:JKmsMeha0
√ 2018年 10月10日目 夕:病院


そうっと……。

起こさないようにと気遣いながらも、
どうしてもと触れてきただろう手の感触が伝わってきて、陽乃は薄く目を開く。
かといって、開いたところで何かが見えるわけでもない。

歌野が傍にいない分、いてくれていた時に比べると回復が遅い。
それでも歌野が水都との繋がりを持っているおかげか、
陽乃へと回ってくる生命力は強く感じられる。

とはいえ、まだまだ本調子には時間がかかる。

陽乃「ん……」

ほんのりと力を感じる。
水都や歌野のそれとは絶対的に違っているけれど、
馴染みあるものがあるそれを持っているのはひなただろうと、陽乃は判断する。

九尾にしては微弱だと感じるなら、候補はそれ以外にないからだ。

陽乃『戻ってきたのね』

ひなた「す……せ……て……て……」

ひなたは何かを言っているようだが、
耳ではその全部を上手く聞き取り切れず、流れ込んでくる内側がそれを教えてくれる。

陽乃『別に、構わないわ』

元から眠りが浅く、邪魔をされたと憤るようなものでもなければ、
一日中寝ていれば身体が回復するわけでもないから、
起こしてしまって。と、謝られたって意味もない。
550 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/13(火) 23:44:03.22 ID:JKmsMeha0

陽乃『それより……どうして戻ってきたのよ』

歌野に対する水都のように、
ひなたは若葉の反動を肩代わりするはずで。

ここにいるよりも若葉のそばにいるべきだと陽乃は思うが、
ひなたは『今は久遠さんの方が心配で』と呟く。

若葉の状態にもやや変化がみられるものの、
陽乃に比べれば、身体的ダメージは軽く、何より球子が傍にいたからか、
精神面も割と安定しているように見えたと、ひなたは話して聞かせる。

ひなた『若葉ちゃんも、悪い意味でなく変わっていっているみたいで……』

もちろん、だから何もしなくていいとは思わない。
精霊の力を使う代償は重く、それを引き受ける必要があるとひなたは思っている。
けれど、ひなたは踏み切れなかった。

若葉は若干の不安定さを球子と関わることで抑え込み落ち着かせている。
そのうえでひなたがそこに介入すれば瞬く間に安定させることが出来るだろうし、
このあと襲撃が起こってもどうにかなる可能性がある。

しかし、だ。

ひなた『若葉ちゃんはきっと、私を受け入れてくれないと思います』

陽乃『説得したらいいじゃない』

ひなた『出来るとは思えなくて』

ひなたはそう言いながら、困ったように笑う。
551 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/14(水) 00:20:10.33 ID:VUi/PUZ90

ひなたが戻り、普通に接するだけであれば何も問題は起こらない。
けれど、そのひなたが命を懸けたいと言えば、若葉は絶対に止めるだろう。
それ自体は別に、勝手にしたらいいと陽乃は思うし、
ひなただってそれだけで済むのなら、話し合って、どうにか受け入れて貰える道を模索するだろう。

けれど、
若葉の胸の内に溜まった穢れ次第ではひなたと若葉の間に亀裂が走ることになり得るし、
最悪の場合、強行できたとしてもひなたへの反動が重くなる。

歌野が肯定的で、2人の思いが一致していた水都とはわけが違ってくる。

若葉がひなたを大事に思っているように、ひなたもまた、若葉を大事に思っている。
その思いが、若葉を困らせ、苦しませ、
それでいてリターンよりもリスクが勝ることを躊躇わせているのだろう。

――それもあるのだろうけど。と、陽乃は目を細める。
細めただけで、何か見えるわけではないけれど。

ひなたはやはり、陽乃のことを重く見ている。

陽乃は自惚れないでと突っぱねたものの、
陽乃が戦いに赴いたのはひなたが願ったことだからで、
それが引き金となって歌野まで一時的に再度隔離することになったりと、
散々なことになっているのまた、自分のそれが原因だと思わずにはいられないのだろう。

だからこそ、
巫女の中で最高の適性だと言われている自分の力は、
自分と自分の幼馴染のために使ってしまうべきではないとも、考えている。


1、それをしたら、私と乃木さんで殺し合うことになるわよ
2、貴女なんて要らないわ
3、気持ちだけで十分よ。貴女には荷が重いわ。
4、自惚れないでって言ったはずよ


↓1
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/14(水) 00:20:55.50 ID:XOHNcERvO
3
553 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/14(水) 00:30:37.90 ID:VUi/PUZ90
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/14(水) 00:38:40.15 ID:XOHNcERvO

ひなたも責任感じてるみたいだけどどう折り合いつけるべきか…
あと久しぶりの毎日投稿はやはり落ち着くなぁ
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/14(水) 06:03:23.00 ID:NCk4/dtfO
556 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/14(水) 23:24:58.89 ID:VUi/PUZ90
陽乃『気持ちだけで十分よ。貴女には荷が重いわ』

もし仮に、今のこの状況がひなたを原因としたものだったとしても、
ひなたに背負わせれば解決するというほど、軽くはないのだ。

いや、ひなたでさえ背負いきれないほど。と、言うべきだろうか。

今回に関しては攻撃を受けたことによる物理的なダメージも大きいけれど、
それを除いても、
そもそも、陽乃は歌野以上に危険な力を使っていることもあって、
その反動の一部を請け負うとなると、ひなたであっても死ぬ可能性の方が高い。

九尾はともかく、イザナミ様であればほぼ確実だと言える。

陽乃『貴女は貴女が出来ることをしたらいいのよ』

ひなた『久遠さん……』

どこか感嘆を感じる声色で名前を呼んだひなたは陽乃の手を少しだけ強く握る。

いつもならもっと厳しく突っ撥ねてくるのが陽乃だ。
それでももちろん、相手への心遣いは感じられるのだが、
陽乃にしては、直球な返しだったからだろう。

ひなた『私に出来ること、ですか……』

ひなたを庇って出来た左手の傷も癒えていないのに、
また、深手を負った身体は直視するには酷い状態で。

医者としての技術がなく、
歌野のように治癒を主とした力もないひなたは、完全な力不足に他ならない。
557 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/14(水) 23:53:17.35 ID:VUi/PUZ90

だからと言って、
陽乃がひなたを邪魔者扱いしているわけではないというのは、分かっている。
こんな場所にいるよりもやるべきことがあると。陽乃はただそう、思っているだけだ。

ひなた『私では、久遠さんの力にはなれませんか?』

陽乃『貴女でも無理よ』

可能性はある。けれど、十中八九十中八九ダメだろう。

ひなたが万が一陽乃を起因とした何かで命を落とした場合、
若葉はもちろん、巫女や大社の人々といったひなたを重宝している勢力からの風当たりが強くなるうえ、
郡千景が「殺しておけばよかったのよ」と、迫ってくる気がしてならない。

それはもはや足手纏いとも言える。

陽乃『乃木さんが万全な方が私の利益になるわ』

ひなた『若葉ちゃんは、頼りになりますか?』

陽乃『居ないよりは』

居なかったら頼るも何もないのでは。と、
ひなたは小さく笑いながら呟いて『若葉ちゃんが聞いたら喜びますよ』と、続ける。

ひなた『久遠さんのためにもって言えば……若葉ちゃんが許可してくれるかもしれません』

陽乃『どうだか』

ひなた『白鳥さん達ほどではなくても、若葉ちゃんも恩義があるって言っていますから』
558 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/15(木) 00:06:33.88 ID:XaQuKoOA0

陽乃『私は別に何もしていないわ』

ひなた『久遠さんがそうなら、誰も胸を張ることが出来なくなりますよ』

ただただ滅びを待つだけの運命だった諏訪から、
そこに住む住民を含めて迎えに行き、連れ帰ってきた陽乃。
歌野達が今度は自分達が命を懸けるべきだというのも無理はないと思えるほどの功績だ。

その功績を自分のものだなんて威張ったりすることはまるでないが、
同行していた球子や杏はそうだし、
諏訪とやり取りしていた若葉も、いつか助けに行きたいと思っていた友奈も、
外に出て、生存者を連れ帰ってきたこと自体を希望と見ている巫女達も。

みんな、陽乃に恩を感じている。

やっぱり、陽乃はそれを快く思わないのだろうけれど、
それでも、成し遂げてしまったことはどうしようもないのだ。

そして、だからこそ、ひなた自身も。
けれど、その献身は拒絶されてばかりで、それは今もそう。

ひなたはぐっっと意を決するように唇を固く結ぶ。

ひなた『本当に、私じゃ駄目ですか? 若葉ちゃんの代わりを務める方がお役に立てますか?』

若葉か陽乃か。
その反動を引き受けるのはどちらにするべきか。
ひなたはその最終決定を、陽乃に委ねようとしているようだった。


1、ええ、貴女ではだめよ。
2、それは貴女が決めることよ。
3、私の役に立つかどうかではないでしょう。
4、乃木さんにしておきなさい。

↓1
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/15(木) 00:12:22.03 ID:X+liPoOtO
4
560 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/15(木) 00:22:07.87 ID:XaQuKoOA0
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/15(木) 00:45:52.96 ID:RjxzxAwbO

ひなたの気持ちも分かるけど本当に死んでしまったらそれこそ困るしなぁ
562 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/09/15(木) 02:48:28.40 ID:912J5A+I0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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563 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/15(木) 23:50:23.74 ID:XaQuKoOA0
すみませんが本日はお休みとさせていただきます。
その分、明日は可能であれば少し早い時間から
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/15(木) 23:54:06.91 ID:7txVahW+O
連絡乙です
明日楽しみに待ってます
565 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/16(金) 23:30:24.33 ID:YtGxFXrx0

陽乃『乃木さんにしておきなさい』

ひなた『……っ』

陽乃が迷わずにそう切り返すと、
ひなたは少しばかり残念そうに眼を開いて、伏せる。

ひなたも歌野や水都と似たようなものだ。と、陽乃は思う。

千景の目的は陽乃の殺害だったから、
ひなたはそのついでに殺されかけただけで、
むしろ「陽乃のせいで巻き込まれた」と憤っても問題はないのに
戦力で見て、受けた恩を顧みて、それでひなたは力になりたがっている。

もっとも、ひなたがそんな性格ではないだろうと思ってはいるが。

陽乃『貴女が見出したのが私ならともかく、乃木さんなのだから。適性は明らかにそっちに向いているし、最後まで付き添ってあげるべきよ』

もし、陽乃と共に覚醒した巫女であったなら、
神様の力を使う代償にも耐えうるだけの素質があった可能性はある。

しかし、実際には、ひなたは陽乃ではなく若葉の巫女だ。
こんな世界になるまでは、顔見知りですらなかったくらいに他人だった。
その希薄な関係には、あまりにも荷が勝ちすぎている。

陽乃『貴女はただ巻き込まれただけなんだから。無意味な罪悪感を抱く必要はないのよ』
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/16(金) 23:36:14.63 ID:dz9yFonrO
来てたか
567 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/17(土) 00:27:59.21 ID:Pn3iFO+K0

陽乃の癖のような突き放す物言い。
けれど、以前に比べればだいぶ軽くなったようにも感じられる。
ひなたはあまり響かないようにと声を抑えて笑う。

ひなた『そう、ですね』

巻き込まれたと言えるかもしれない。
だからと言って、ひなたは巻き込まれたとは言わないし考えるつもりはなかった。
あの時の千景の様子は見るからにおかしく、
敵意や殺意といったものがはっきりとしていた。
それでも、説得できるかもしれないと勇んだのはひなただ。

ひなた『一理あります』

無意味な罪悪感を抱く必要はない。だがそれは陽乃だろうとひなたは思う。

ひなた『あまり、自分を責め過ぎないでください。久遠さん』

陽乃『私?』

ひなた『おそらく、世界一自責の念が強いかと』

ひなたは、あえてちょっぴり子供らしく指摘をして、
眉を潜めた陽乃を見つめる。

人を殺めることになってしまったのは悲劇だが、
それを除けば陽乃の罪になるようなことがないどころか、
むしろ、その唯一の罪は過剰ではあるものの、自分と周囲を護るためのものだった。

なのに、陽乃はそんな言い訳をせずに抱え込むばかりで。
568 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/17(土) 01:12:35.02 ID:Pn3iFO+K0

ひなた『勇者の件でお力添えできないのは非常に口惜しいですが、それ以外で何かあれば、遠慮なくお話しください。可能な限り……』

ひなたはそこで口を閉ざすと「違いますね」と、首を振って。

ひなた『必ず、力になります』

陽乃はひなたのその献身に顔を顰める。

九尾は改めるべきだというし、
陽乃自身、多少は変えていくべきだと思っていないわけではない。

けれど、ひなた個人ではなく、
人間そのものに対する蓄積された不信感はそう簡単に払拭できるわけがなく、
ひなたの献身への感謝よりも、
どうせ、出来るわけがないのだろうとか、
そもそも、任せたくない、信じられないと考えてしまう。

陽乃『必ずって……』

嫌がらせでなく、拒絶したくなる。
出来もしないくせに。と、突き放したくなる。

陽乃『……はぁ』

ここで拒絶しても、
ひなたは仕方がないですねと言うかのように笑みを浮かべるだけかもしれない。
それが今までの陽乃だし、ひなたは慣れたものだろう。


1、結構よ
2、良いから乃木さんのところに戻りなさい
3、自分の言葉には責任を持つべきよ
4、何かがあれば。ね


↓1
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/17(土) 01:50:15.95 ID:r7S7TH2tO
4
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/17(土) 04:38:05.55 ID:K72qgRbwO
今日はここまで?
571 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/17(土) 22:01:09.31 ID:Pn3iFO+K0
落ちてしまいましたが、続きから
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/17(土) 22:02:12.23 ID:TM86rsb0O
よしきた
573 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/17(土) 22:04:15.11 ID:Pn3iFO+K0
陽乃『何かがあれば。ね』

陽乃がそう答えると、ひなたは『何もない時なんてありましたっけ』なんて呟く。
運が悪いのか、陽乃はいつも災厄に見舞われている。
バーテックスも、大社も、四国に住まう人々も。

陽乃に対しての当たりは強く、心休まる場面が少なかったのは、ひなたも理解しているところだ。

そもそも、今だって十分に有事だと言えるだろうに、
それで何もないだなんて誰が認めるだろうか。

ひなたは唇をキュッと結ぶ。

陽乃といるからか、自嘲が癖になりそうだとひなたは思っているようで、
漏れかけたそれを飲み下して、喉を鳴らした。

ひなた『……若葉ちゃんの件が無事に済んだら、戻ってきます』

陽乃『余計なことは考えないようにしなさい』

ひなた『分かってます』

気持ちが通じ合うことが重要なら、
雑念が混じってしまえばリスクが大幅に増加することになる。
だからこその助言だろうと察したひなたは、感謝の意を込めて、陽乃の右手を摩る。

ひなた『若葉ちゃんは私の大切な幼馴染ですが、久遠さんは私の命の恩人です』

どちらも大切で、失いたくないと思っている。
そうしてそれは若葉も同じだろう。

3年前のあの日以前からの付き合いで、あの日も共にあり、死地を駆け抜けたひなたの幼馴染。
精霊を多用することによる副作用で少し荒れているみたいだけれど、
その心根までも曲がることはないと信じている。

ひなたは、久遠さんの幼馴染だったら。と、少しだけ考える。
そうだったなら、正式な巫女であれたのだろうかと。
傷つけ、傷つけられ続ける心を、守ってあげられるだけの何かがあっただろうか。と。

ひなた『行ってきます』

今はまだ、返答がないだろう言葉を残し、ひなたはもう一度、病室を出て行った。
574 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/17(土) 22:07:23.07 ID:Pn3iFO+K0

√ 2018年 10月10日目 夜:病院

↓1コンマ判定 一桁

0 歌野
4 千景
6 球子
9 水都

ぞろ目 特殊
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/17(土) 22:08:11.09 ID:TM86rsb0O
576 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/17(土) 23:52:51.34 ID:Pn3iFO+K0
√ 2018年 10月10日目 夜:病院


夜も更け、寝静まった病院の一室の前で、水都は足を止め、
少しだけ迷いながら、扉をゆっくりと開ける。

特別に用意されたその病室はネームプレートがなく、
一見では空室に思えるが、中では一定のリズムで電子音が響いていた。

ベッドは2台あるが、それでも広すぎるほどの特別な病室
2台あるうちの1台は無人で、今は1人しか使っていない為、寂寥感が漂っている。

水都はその孤独な住人である陽乃のそばに忍び足で近づく。

追い込まれつつあった陸の孤島の諏訪へと訪れた勇者の1人。
四国内での決定によって派遣されたのではなく、
独断かつ、追い出されるような形で諏訪に来た陽乃は、初めて見た時から疲弊していた。

いいや、疲弊という言葉では軽いほどに消耗していた。

だが、次第にそれさえも序の口だったし、
今ではもう、適切な言葉が思い浮かばないほどにボロボロになっている。

通常の医療技術だけでは確実に亡くなっている。と医者に言わせるほどの状態で
勇者の回復力と歌野が譲り受けた宇迦之御魂大神の御力でどうにか繋ぎ止めている陽乃は、今は穏やかに眠っているように見える。

水都はその寝顔を覗き、ほっと安堵する。
577 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/18(日) 00:31:25.13 ID:5rnNJt2X0

諏訪にいたころと違って、
四国は神樹様の恩恵によって、人々は勇者の戦いを知覚することが出来ない。
それは巫女も例に漏れず、あとから戦いがあったことを知ることになる。

神託によって近々戦うことになるだろうという覚悟はできるものの、
それくらいしかできないのが本来の巫女の形だ。

水都「……っ」

何が、恩恵だ。と、水都は思う。

そんなことをしているから、
勇者達がどれほどまでに苦痛を味わっているのかを知らず、
自らの細やかな不幸で、勇者達を責め立てているんじゃないか。

人々は知るべきなのだ。
勇者の努力を、勇者の恐怖を、勇者の痛みを、勇者の苦痛を。

そうすれば、誰一人として文句は言えなくなるだろうし、
それでもなお言いたいことがあるのなら、刀の一つでも握らせてやればいい。

でもきっと、陽乃はそんなこと望まない。
それで手のひらを返されたとしても、陽乃は今までと何も変わらない。

だから、その願いは水都の自己満足にしかならない。

水都はそうっと、陽乃の手を取る。
歌野とのつながりを手繰り寄せていき、少しずつ、その力を陽乃へと伝えていく。

温かな生命力の力は、水都の身体を火照らせる。
水都の額に汗が浮かび、頭がずきずきと痛んで、吐き気がしてくる。

それでも水都は身を削るのを止めなかった。

真実を包み隠さないようにと神樹様に直談判するよりも、
その時間さえも惜しんで癒すために尽くす方が、水都にとっても、歌野にとっても。
そしてきっと陽乃にとっても良いと、思って。
578 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/18(日) 00:33:25.42 ID:5rnNJt2X0

↓1コンマ

01〜00 ※低〜高

※ぞろ目特殊
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/18(日) 00:39:13.68 ID:k6+36M4wO
580 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/18(日) 00:47:10.52 ID:5rnNJt2X0
では本日はここまでとさせていただきます
明日は可能であればお昼ごろから。
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/18(日) 05:38:22.66 ID:/elPh8n2O

みーちゃん相変わらず健気や…
コンマは高めに出たけどいい方向に転がって欲しいな
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/18(日) 07:50:24.21 ID:XSKFE2BrO

少しでも早めに回復するといいな
583 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/18(日) 16:09:10.80 ID:5rnNJt2X0
遅くなりましたが少しずつ
584 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/18(日) 16:32:11.76 ID:5rnNJt2X0

水都が身に纏っている巫女装束の裾に赤い斑点が滲んでいき、
流石に耐えられないと水都は陽乃の手を離して、袖で鼻の辺りを軽く拭う。
鼻を啜ると血のにおいがして、拭った袖まで赤くなっている。

巫女でしかない水都には、ここが限界なのだろう。

水都「……少し、無理させちゃったかな」

陽乃を見れば、額に汗が浮かんでいて少しだけ寝苦しそうな呼吸をしていて、
水都はハンカチをポケットから引っ張り出すと、
自分のことはそっちのけで陽乃の汗を拭い、布団をずらして熱を逃がしていく。

水都「ごめんなさい。少しだけ……」

布団が捲れたことで、陽乃の患者衣が目に入る。
拘束するようなものではなく、普通の患者衣だが、汗が滲んでべったりとしていて、不快感を高めていそうだった。

気付かれたら気まずくなりそうだと思いつつも、
そのままにはしておけないと陽乃の患者衣の紐の部分を抓む。

陽乃「――なにしてるのよ」

水都「あっ……」

陽乃「何してるのって、聞いたんだけど……」

さっきまでは見えなかった橙色の瞳に見つめられて、
水都は一瞬、言葉を失って息を飲む。

水都「……暑苦しそうだったから」

陽乃「そう……」
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/18(日) 18:38:53.89 ID:NSctCICZO
586 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/18(日) 18:46:52.72 ID:5rnNJt2X0

陽乃は興味がなくなったかのように答え、頭を枕に落とす。
眠る前に水都はいなかった。
ということは、寝ているときに来たのだろう。

陽乃「……夜よ」

水都「だから来たんです。夜なら、行動しやすいかなと思って」

監視カメラはどうにもならないけれど、大社も病院も邪魔にならない。
理由は分からないが、
バーテックスの襲撃も行われない為、落ち着いて専念できる。

水都「それに、朝とかは他にやることがあるときもあるので」

陽乃「だったらこんなところに来ている場合じゃないでしょう。少しは体を休めておきなさい。貴女が万全じゃないと、白鳥さんが役に立たなくなるんだから」

水都は面を食らった顔をして「それは陽乃さんも同じですよ」と答える。

水都「うたのんも、私も、陽乃さんが万全でいてくれないと困るんです」

歌野は元々勇者で、陽乃の力を借りていなかったが、
諏訪から四国へ移る際に、諏訪の神々の力は陽乃へと引き継がれ、
今は陽乃を経由している。

陽乃の体調の良しあしに関わらず力を使えているということは直接的に関係はないのかもしれないが、
万が一、陽乃の体調が悪化して死に至った場合どうなるのかは分からない。
587 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/18(日) 19:11:00.51 ID:5rnNJt2X0

水都「特に、うたのんは……生命力を高める力を与っているから……」

自分を回復させることに注力するあまり、
陽乃のことをおろそかにしてしまっているのではないかと、歌野は気を急いてしまう。

そして、それが真実になってしまったりしたら、
それこそ、歌野は荒れるだろうから。

水都「私に出来ることは、出来る限りしておきたいと思って」

陽乃「それで……」

陽乃は、そうっと手を伸ばして水都の頬に触れる。
うっすらと付いていた血は乾いていて、陽乃の手には着かなかった。

陽乃「こんな無茶をしたのね」

水都「私に出来るのはこのくらいしかないから」

陽乃「それで死んでも、私はどうともならないわよ」

陽乃はそう言い切ったが、水都はまるで気にも留めていないと言った様子で笑みを浮かべた。

水都「絶対怒るじゃないですか」

陽乃「……怒りもしないわよ」

水都「じゃぁ、悲しんでくれますか?」

陽乃「そんなこともしないわ」

はっきりと否定されても、水都は笑みを崩さなかった。
588 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/18(日) 20:02:58.35 ID:5rnNJt2X0

水都「声の調子は良さそうですね。あと、手も……」

陽乃「……そうね」

上がりもしなかった手は上げられるし、触れることもできる。
出なかった声も出るようになって、視界も晴れやかだ。
眠ってから数時間も経っていないだろうから、水都のおかげだろう。

陽乃「貴女が血を流した意味くらいはあったということね」

水都「ならよかったです」

躊躇のない喜びに、陽乃は目を細める。
睨まれていると分かっているだろうに、水都は変わらず笑顔のままだ。

水都「本当は起こさないつもりだったんですけど……おやすみなさい」

水都はそう言って、椅子から立ち上がる。
本当に陽乃を癒すことしか目的としていなかったらしい。
陽乃は足を動かせるのを確認してから、上半身だけを起こす。

陽乃「貴女、普通に歩けるの?」

水都「え?」

何のことかと素っ頓狂な声を漏らした水都は、
陽乃が自分の鼻の辺りを指先でつんつんとしたのを見てはっとする。

水都のそこには、鼻血が出ていた痕跡がある。

水都「このくらい、何ともないですよ」


1、向こうのベッドが空いてるわ。使っていきなさい
2、もう二度と無茶はしなくていいわ
3、感謝は、してるわ
4、怒るわよ。たぶん、私は
5、ゆっくり休みなさい


↓1
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/18(日) 20:05:08.05 ID:M2NrZ418O
3
590 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/18(日) 21:16:56.43 ID:5rnNJt2X0

陽乃「感謝は、してるわ」

水都「……なら、良かったです」

手足が動かせるし、声も出る。
ちゃんと目が見えるようにもなっている。
以前のように動けるかと言えばそうでもないが、ある程度自由が取り戻せただけでも十分だ。

水都「でも、まだあまり無茶はしないでください。また悪くなっちゃうから」

陽乃「したくてもできないわよ。こんな体じゃ」

それに、普段はそこまで無茶するつもりはないし、
無茶をするのは、無茶をする以外に道がないときだけだ。
その場合には、残念ながらどうにもならない。

陽乃「私だって、こうならなくて済むならそれが一番だと思ってるわ。だからこそ、貴女達には命を懸けさせているわけだし」

水都「私達が、自分で望んだことですよ」

陽乃以外の勇者たちの強化……と言うよりは、補佐。
力を惜しみなく使っても、影響が軽くなるだけだけれど、それでも勇者たちの生存率が高まる。
もっとも、合意の上でないと成功しないし、
運よく成功したとしても、勇者達がより慎重になってしまったら、意味がないが。
591 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/18(日) 21:50:21.28 ID:5rnNJt2X0

バーテックスの襲撃なんて、さっさと終わって欲しい。
以前のような平和な世界に戻れとは望まない。
全てがなかったことになれとも望まない。
だけれど、せめて、陽乃達が戦う必要のない世界になって欲しいと思う。

水都は少し考える素振りを見せて踵を返し、陽乃をじっと見つめる。

水都「一つだけ、気になってることがあるんです」

陽乃「何よ改まって。変なことなら聞かれても答える気はないわよ」

水都は「ただの相談です」と笑う。

水都「無駄かもしれませんが、神樹様の過保護を止めて頂くのはどうかと思っているんです。真実を人々に悟らせない……あの、樹海化と呼ばれている結界です」

あれがなければ、人々は真実を忘れることはないだろう。
だが、それの何が問題なのか。
それから守ってくれている勇者達を足蹴にするような人々なんて、一生涯苦しみ続けるべきではないか。

陽乃「……貴女、九尾にでも毒されてるんじゃないの?」

水都「そんなことは……ただ、嫌気がさした、かもしれません」

人間同士で争っているなんて意味が分からない。
勇者を糾弾しているなんて意味が分からない。
これなら、諏訪でずっと……暮らしている方がマシだったんじゃないかって、思ってしまう。

水都「どう、ですか? 直談判してみますか?」


1、する
2、しない
3、考えておく

↓2
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/18(日) 21:52:28.16 ID:1V/0UOuSO
ksk
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/18(日) 21:57:04.47 ID:q3IAEee00
3
594 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/18(日) 22:39:57.80 ID:5rnNJt2X0

陽乃「考えておくわ」

水都「……急かしたくはないですけど、でも、早めにお願いしますね」

求められたって、応えられるとは限らない。
でも、言わずに後悔するよりは、言っておいて駄目だったからと尽くした方が良い。
だから、場合によっては陽乃の了承を得る前に、水都は行動を起こすだろう。

陽乃「どうせ無駄よ」

水都「無駄でも、しておきたいじゃないですか」

陽乃「そんな無駄なことをしている余裕が貴女にあるの? ううん、貴女達にあるの? どうせ、そんな小細工は貴女だけの計画ではないんでしょう?」

水都「……どうして、そう思うんですか?」

陽乃「貴女の語るメリットが、貴女が言うにしてはどうにもいやらしかったからよ」

水都なら、陽乃や歌野達の戦いを知って貰いたいから。なんて、正直に語りはしても「真実を人々に悟らせない」とは言わないだろう。
それに「神樹様の過保護」とも言わないだろうか。

もちろん、九尾に毒されているなら話は別だが。

陽乃「まぁいいわ。考えておく。でもね……大社に目をつけられたら面倒だからほどほどにしておきなさい」

水都は「今更ですよ」と、笑った。
595 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/18(日) 22:44:28.07 ID:5rnNJt2X0
√ 2018年 10月11日目 朝:病院

↓1コンマ判定 一桁

1 ひなた
3 若葉
6 襲撃
9 杏

ぞろ目 特殊
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/18(日) 22:55:38.71 ID:VE9WbG+Bo
はい
597 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/18(日) 23:07:58.91 ID:5rnNJt2X0
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば少し早い時間から。

まとめは明日。
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/18(日) 23:12:08.79 ID:HVatHQCHO

とりあえず陽乃さんが普通に会話できるくらいには回復できて良かった…
あと勇者がみんなボロボロなのもあってか巫女のひなたやみーちゃんが張り切ってるな
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/19(月) 06:36:16.93 ID:GVRxDGjzO

まとめもかなり久しぶりだな
600 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/19(月) 19:47:08.86 ID:RaXb4RxV0

1日のまとめ

・ 土居球子 : 交流無()
・ 伊予島杏 : 交流無()
・ 白鳥歌野 : 交流無()
・ 藤森水都 : 交流無()
・   九尾 : 交流有(改めること)

・ 乃木若葉 : 交流無()
・ 高嶋友奈 : 交流無()
・ 花本美佳 : 交流無()
・  郡千景 : 交流無()
・上里ひなた : 交流有(若葉のところへ、若葉の暴走)

√ 2018/10/09 まとめ

 土居球子との絆 84→84(良好) ※特殊交流2
 伊予島杏との絆 97→97(良好) ※特殊交流4
 白鳥歌野との絆 99→99(好意) ※特殊交流4 ※通常最大値
 藤森水都との絆 99→99(好意) ※特殊交流8 ※通常最大値
   九尾との絆 84→84(良好)

 乃木若葉との絆 82→82(良好)
上里ひなたとの絆 84→85(良好)
 高嶋友奈との絆 64→64(普通)
 花本美佳との絆 37→37(普通)
  郡千景との絆 20→20(険悪)



1日のまとめ

・ 土居球子 : 交流無()
・ 伊予島杏 : 交流無()
・ 白鳥歌野 : 交流無()
・ 藤森水都 : 交流有(癒しの力、感謝はしてる)
・   九尾 : 交流有(周りの動き、肩代わり)

・ 乃木若葉 : 交流無()
・ 高嶋友奈 : 交流無()
・ 花本美佳 : 交流無()
・  郡千景 : 交流無()
・上里ひなた : 交流有(荷が重い、若葉、何かがあれば)

√ 2018/10/10 まとめ

 土居球子との絆 84→84(良好) ※特殊交流2
 伊予島杏との絆 97→97(良好) ※特殊交流4
 白鳥歌野との絆 99→99(好意) ※特殊交流4 ※通常最大値
 藤森水都との絆 99→99(好意) ※特殊交流8 ※通常最大値
   九尾との絆 84→84(良好)

 乃木若葉との絆 82→82(良好)
上里ひなたとの絆 85→87(良好)
 高嶋友奈との絆 64→64(普通)
 花本美佳との絆 37→37(普通)
  郡千景との絆 20→20(険悪)
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/19(月) 19:51:12.66 ID:KTyUJtmPO
改めて見ると諏訪組と千景との好感度の差がすごいな
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/19(月) 20:37:01.44 ID:JTSa08Tm0
千景とも絆深めたいけどねぇ
宇迦之御魂の力で精神安定させたりできればいいんだけど…
603 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/19(月) 20:42:50.54 ID:RaXb4RxV0
√ 2018年 10月11日目 朝:病院


勇者が精霊を使用する際の代償の一部を肩代わりする巫女にとっては命懸けの儀式。
恩人の陽乃の分を肩代わりするか、幼馴染の若葉の分を肩代わりするか。

悩んだひなたは、陽乃に委ねて……若葉を選んだ。

本来なら陽乃に判断をゆだねる必要なんてなかった。
しかし、誰に声をかけても協力的になってくれるだろう若葉と、
みなが忌避するだろう陽乃では、大きく差がある。

それでいて、陽乃は最も力がある。

だからこそ、味方になってあげられる巫女が味方になってあげるべきだとひなたは思って、声をかけた。

けれど結局、若葉にするべきだと断られてしまったが。

若葉との儀式は、驚くくらいに何も起きなかった。
水都もそうだったが、そもそもの関係が深く、その思いが重なっていれば、
影響はまったくないようだった。

そもそも、若葉がまだ、全然重荷に感じていないからかもしれないけれど。
604 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/19(月) 21:59:40.88 ID:RaXb4RxV0

陽乃「元気そうね、貴女」

若葉との儀式を終え、陽乃の病室を訪れたひなたは、
陽乃の「暇なの?」 とでも言いたげな口ぶりを柔らかい笑みで受け止める。

ひなた「はい……むしろ、健康になったようにさえ感じます。久遠さんも、昨日に比べて……」

陽乃「藤森さんが来たのよ。昨日」

ひなたは「そういうことですか……」と得心が言ったように呟き、陽乃の手に触れる。
千景に切り裂かれたはずの左手の傷がすっかり塞がっていて、
ひなたの手から逃れようとする力が十分に入っているのを感じる。

けれど、陽乃はひなたの手を振り払わずにひなたを一瞥する。

陽乃「乃木さん、置いてきて平気なの?」

ひなた「若葉ちゃんには久遠さんのところに行くって言ってありますから。でも、この様子なら、慌てる必要もなさそうですね」

満足いくほどかと言えば物足りないものではあるが、動く手足。
耳も聞こえるし、声も出せる。
内側はまだ完全ではないようだが、外面的にはほとんど完治したように見える状態だ。

陽乃「襲撃がなければ、という前提があるけど」

ひなた「そうですね」



1、郡さんは?
2、高嶋さんは?
3、藤森さんから話は聞いてる?
4、またこっちにいるつもり?


↓2
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/19(月) 22:02:39.53 ID:KTyUJtmPO
1
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/09/19(月) 22:04:08.75 ID:5745jkHs0
2
607 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/09/19(月) 22:48:35.37 ID:RaXb4RxV0
陽乃「高嶋さんは?」

ひなた「ゆうなさんは、現在大社の施設で預かられていますが……若葉ちゃんから聞いた話では、安静が必要だと」

外見に大きな影響が出ている歌野は特例中の特例と言えるが、
陽乃もまた、精神面に影響が出るというよりは身体を削るような形で、影響が出ている。
その一方で、友奈達は負傷も多いが、精神面に影響が出ているという。

陽乃「私達……というとあれかしら。私みたいなものなら楽なんだけど」

ひなた「久遠さんと同じだったら即死してます」

陽乃「そこまではいかないと思うわよ。私と同じ力を使うわけでもないんだから」

それに……と、陽乃は思う。
陽乃の力が特別なだけで、友奈達の力はそれよりは優しい力だ。
神樹様を経由してもいるから、ある程度は軽く済むはず。

少なくとも、寿命を削るようなことにはならないだろう。

陽乃「高嶋さんが再起不能だとすると……郡さんが面倒だわ。あの子、乃木さん達の手に余るでしょう」

ひなた「ご両親――」

陽乃「私はどうもする気はないわよ」

樹海化中に見た、千景が置かれている状況。
それを大きく変えるためにはまず、両親をどうにかするのが一番だろう。
けれど、それは、陽乃には関係のないことだ。
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