【安価コンマ】勇者パーティの魔法使い

Tweet

75 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/05/30(金) 07:00:07.99 ID:4txTZFBIO
 
フィン「そういえば、ティアさんってどんな戦い方なんですか?」

 あれこれ案内して時刻はお昼すぎ。
 適当な喫茶店に入り、休憩することにした一同。注文を終えるとフィンが早速質問をはじめる。
 砂糖の甘い匂いにコーヒーやお茶の香り。落ち着いた店内の一角にタイプの違う美少女が5人。客も店員さんからもチラチラと見られているのを感じる。
 
メルヴィ「そういえば、私も知らないかも」
 
ミレイユ「一回、野生の動物相手に使ってるところを見たけど……確か」
 
 
 ↓2 ティアの戦闘スキル
  1 攻撃闇魔法全振り
  2 闇魔法プラス回復、補助
  3 回復、補助全振り。牽制程度の闇魔法

76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/05/30(金) 07:06:26.36 ID:MctZyXVoO
3
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/05/30(金) 07:47:58.98 ID:n/eP85CQO
3
78 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/05/31(土) 05:22:07.48 ID:jybUoY9AO


〈回復、補助が得意な魔法使いタイプとなりました〉
 
ミレイユ「闇魔法と、回復が得意だったよね」
 
ティア「強化、隠密……ぼ、防御、弱体化……補助も、い、一応できる……」モジモジ
 
ガネーシャ「へぇ、すごいじゃないか。それに加えてサキュバスの身体能力と闇魔法の適性――ボクらの苦手分野を完璧にカバーしているね」
 
メルヴィ「そう言われればたしかに。ティアが入ってくれて助かったかも」
 
 ミレイユ加入前は物理特化すぎるメンバーで、ミレイユが入っても攻撃特化すぎるパーティ。そこに後衛の能力に振り切ったティアの追加。いい塩梅でバランスがとれそうだ。
 
ミレイユ(精度もそこらの魔法使い顔負けだし……どうやって身につけたのかな)
 
 褒められて嬉しそうにしている少女を見て、ふと思う。
 通常、魔法は師を必要とする技術。本を読んでも習得できるにはできるが、感覚的な部分はどうしても自己流になってしまう。武器をただ振り回すだけではなく、その振るい方をそばで見て正してくれる存在が不可欠なのだ。――まぁ、何事もそうなのだけれど、発動過程が目に見えない魔法は特にその要素が大きい。
 加えて回復、補助、その使い手は貴重だ。それらをミレイユレベルに唱えられるのならば、一生裕福な暮らしができるだろう。
 
ミレイユ(うーん……私のメイドさんやってた理由も分からない)
 
 一度疑問に思うと不思議だらけな女性である。
 ちょこんと座っている彼女と目が合う。自分が見つめられていることに気づき、ティアは首を傾げた。
79 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/05/31(土) 05:23:29.82 ID:jybUoY9AO
 
ティア「……ミレイユ?」
 
ミレイユ「あ、ごめん。ぼんやりしてた」
 
 白髪、青の瞳、見た目が変わっても小動物めいた仕草は変わらず、思わず撫でたくなってしまう。
 
ミレイユ「――そういえば、故郷にいた時はサキュバスの力は封じてたって言ってたけど」
 
ティア「うん……」コク
 
ミレイユ「それってどうして?」
 
 故郷での姿、自分をお世話してくれていた彼女を思い浮かべ、ふと尋ねる。特に深い意味はなくミレイユは雑談くらいの気軽さで質問したのだが……
 
ティア「……」
 
 沈黙。頬がほんのり赤い。
 普通の人に換算すると、おそらく顔が真っ赤になっているレベルの反応。数秒間を空けて、ポツンと消え入りそうな声で答えた。
 
ティア「せい……よく、抑えられないから……」
 
 フィンから帽子をはたかれた。
 
80 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/05/31(土) 05:30:44.20 ID:jybUoY9AO
 
ミレイユ「ご、ごめんなさい! そうだよね、ちょっと考えれば分かることだったねっ」
 
ガネーシャ「白昼堂々、こんな場所で羞恥プレイなんて……」
 
メルヴィ「ミレイユ、デリカシー」
 
ミレイユ「ほんっとうにごめんなさい」
 
ティア「だ、大丈夫……」
 
 仲間達から責められぺこぺこする彼女を宥める。それからティアは彼女に顔を近づけ、ポソッと。綺麗な声で囁く。
 
ティア「す、好きな人の近くにいるから……余計……我慢できないから……」
 
ミレイユ「――えっ?」ドキッ
 
 フィンからはたかれた。帽子を。ポフッと猫パンチ。
 
ミレイユ「いやどうしてっ!?」
 
フィン「ごめんなさい。つい恥ずかしくなってしまって」
 
ガネーシャ「白昼堂々イチャつき……」
 
メルヴィ「ミレイユも愛を囁いて」モットチョウダイ
 
ミレイユ「全員聞いてるし」
 
ティア「恥ずかしい……」
 
 愉快なパーティである。
81 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/05/31(土) 18:28:42.46 ID:X5ofq9pRO


 
 昼食後。案内を再開し、今度はお店巡りをするとあっという間に時刻は夕方。ガネーシャとフィンはギルドに一度買い物の荷物を置きに向かってくれ、残る三人で街を歩く。
 街の入口近く、そこをちょっと外れた通り。店が少なく人通りがあまりないこの道は、首都の中でも少し寂しい場所だ。
 
ティア「……今日はありがとう」
 
ミレイユ「どういたしまして。どう? みんなと仲良くやれそう?」
 
ティア「……」コクリ
 
メルヴィ「良かった。みんないい人達だから」
 
 のほほんとした雰囲気で横に並んで街を行く。場所は遠く離れているが、故郷での日々を思い出した。戦いとは無縁だったあの頃は他の友人や学校で平和に過ごしていたものだ。
 
ミレイユ「……?」
 
メルヴィ「……二人とも」
 
 メルヴィが足を止める。ミレイユも何か気配を感じ取ったが、彼女はそれよりも詳しく察知したらしい。手で二人を制止すると剣に手をかけ道の先、建物の間を見る。待ち伏せが無駄になったからか、それともこのタイミングを見計らっていたのか。そこからローブを身に着けた四人程の怪しい人物が現れた。
 全身を包み顔もかろうじて口が見える程度。姿を現しても何も言わず、ジッとこちらを見つめている。一般人ならば即座に逃げ出す、見るからな不審者である。
 
メルヴィ「なんの用? こんな街中で」
 
怪しい男「……」
 
メルヴィ「……。ちょっと? 用がないなら――」
 
 謎の人物の一人、男が何かを言う。おそらく開始の合図。四人が一斉にローブの下で手を静かに動かす。遠い街の喧騒の中に、刃物の音が一瞬混ざった。
 
メルヴィ「――っ。やる気みたいだね」
 
ミレイユ「なんなのこの人達……」
 
ティア「……」

 三人も戦闘の構えを取る。襲われる心当たりはまったくないが、ふりかかる火の粉は払わなければならない。荒っぽい世の中、人気のない場所でこういった手合いに絡まれることも少なくはなかった。
 フードの一人が手を挙げる。夕日に白い刃が輝いた。次の瞬間、投擲。ミレイユへと飛来する。
 
82 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/05/31(土) 18:31:04.06 ID:X5ofq9pRO
>>81 ミスです
 
 最後の『ミレイユへと』を『ティアへと』に訂正
83 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/05/31(土) 18:31:55.71 ID:X5ofq9pRO
 
メルヴィ「とっ! ミレイユっ」
 
 即座に抜剣したメルヴィが、目にも止まらぬ早さで移動し弾く。そして前へ。走りつつ小声で詠唱を始めた。
 
ミレイユ「ティアちゃん。戦えそうならお願い」
 
 横目で隣の彼女を見る。頷いたのを確認し、ミレイユもまた呪文を唱えた。

ミレイユ「風よ……」
 
 簡単な魔法を一つ二つ。手始めに敵二人へそれぞれ一つずつ放ち、その間も魔法を唱える。
 
フードの人物「……!」
 
 風の刃。初歩的な魔法があの速度で二つ同時に。そのコントロールをしながら詠唱。離れ技に反応したフードの一人がミレイユに視線を向けた。

メルヴィ「合わせて――光よ降り注げ!」
 
 メルヴィの魔法が重なる。風の刃を避けようと動いたところへ広範囲の魔法。しかしそれも本当の狙いではない。光魔法により動きを止め、眩い光に視界を奪われた敵へ肉薄。
 
メルヴィ「よいしょっ!」
 
 一番奥の敵目掛けて剣を振るう。剣の側面で身体を打ち抜かれ、一人が吹っ飛んだ。
 
フードの三人『!?』
 
 後方から放たれた魔法に間髪いれずに連携し、あっさりと一人撃破。顔を隠した敵達だが困惑している雰囲気が感じ取れた。
 
メルヴィ「さてと……諦めてくれるなら、見逃してあげるけど」
 
ティア「……」
 
 圧倒的に自分達より格上な相手。今はメルヴィとミレイユらに挟まれる形で、魔法使いはいつでも魔法を発動できる状態。メイドも見るからに普通の人間ではない。となればこの後、自分らがどうなるかは明らかだろう。
 
84 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/05/31(土) 18:32:45.57 ID:X5ofq9pRO
 
ミレイユ「――ひょっとして私達が誰だか知らないで襲ってきたの?」
 
 ミレイユの詠唱、メルヴィの攻撃、その時に見せた反応から分かる。三人のことを何も知らずに戦いを挑んできたのだと。
 けれどそうなると尚更、この集団の目的が分からなくなる。
 
メルヴィ「全員倒して騎士に差し出してもいいんだよ? 大人しく――」
 
 と言いかけた瞬間に、合図を出していた男が再び手を動かす。武器をしまい倒れた仲間を回収すると、彼らはすぐさま退散し姿を消した。
 
ミレイユ「……本当になんだったんだろう。今の人たち」
 
 引き際は素人の動きではなかった。戦闘経験もそれなりにあるのだろう。が、それだけ。まともな攻撃はナイフを投げてきただけで、後は二人で完封できる程度の実力だった。
 気配がなくなったことを確認し、魔法を解除。小さく息を吐いて、周囲を見回す。
 
メルヴィ「さぁ? 女の子が固まってたから、誘拐とか?」
 
ティア「……何事もなくて、よかった」
 
ミレイユ「うん。余計な怪我もさせなかったし……」
 
 言いながら、ミレイユは地面に落ちていたナイフを拾い上げる。よく見る形の特に何の細工もない平凡な一本。まじまじとそれを眺め、ふと思い返す。
 
ミレイユ(目的……)
 
 メルヴィが弾いた初撃。防ごうと移動した彼女が立った先はティアの前。合図をされた全員が武器を出し、そしてティアへ一人が真っ先に攻撃した。
 
ミレイユ(……もしかして、ティアちゃんを?)
 
 道の隅にナイフを置いておき、考える。しかし、故郷を出たばかりのティアが狙われる理由がない。心配しすぎかと結論付け、ミレイユはティアに声をかけメルヴィへと近づく。
 
85 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/05/31(土) 18:33:43.54 ID:X5ofq9pRO
ミレイユ「……っ?」
 
ティア「ミレイユ……?」
 
 すると突然襲ってきた正体の分からない、目眩のようなもの。動悸も感じ、足を止める彼女の顔を隣のティアが覗き込んでくる。
 じーっと見つめ、彼女は一言。
 
ティア「……あ。……ミ、ミレイユ、さっき強い魔法唱えた?」
 
ミレイユ「えっ? うん、それなりなの三つ……」
 
 何か症状に心当たりがあるらしい。様子を見たティアに小声で質問され、素直に答える。
 
ティア「……昨晩、あれから出すの我慢した……?」
 
ミレイユ「へ!? ええっ――」
 
 聞かれ、前の晩フィンとキスをした時のことを思い出す。ガチガチに勃ったものを誤魔化すべく悪戦苦闘した出来事を。
 
ミレイユ「ま、まぁ……あったよ」
 
ティア「……そう」
 
 頷いて、ティアはメルヴィへ向いた。
 
ティア「……メルヴィ、私達、か、買い物に行ってくる」
 
メルヴィ「うん? いいけど、二人で?」
 
ティア「うん。……夜の、お買い物」モジ
 
メルヴィ「あっ、ふーん。いいねぇ、ミレイユ」
 
ミレイユ「あ、あはは……」
 
 今回は何を話していたのか聞こえなかったようだ。ニヤニヤと笑顔を浮かべ、メルヴィは疑問もなく受け入れてくれた。
 
メルヴィ「ま、ミレイユがいるなら大丈夫だね。待ち合わせ場所には私が行っておくから、二人はのんびりしてきて」
 
メルヴィ「あ。今日はもう人通りの多い道選ぶように!」

 言って、メルヴィはルンルンで歩いていく。友達二人が仲良しなのは嬉しいらしい。まったく意識されていないという点でミレイユとしては少し複雑ではあるが。
 
86 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/05/31(土) 18:34:59.46 ID:X5ofq9pRO
 
ミレイユ「――そ、それで。これ、どうしたのかな? 私」
 
 言いながら、息が切れはじめたことに気づく。体が熱く、頭がぼんやりして――ミレイユはティアから目を離せない。
 
ティア「……呪いの効果。すごくムラムラする、って聞いた……」
 
ミレイユ「……ゔ。そういうこと」
 
 言葉にされて初めて自分の状態を認識した。確かにどうしようもなくティアに触れたいし、昨日のことを思い返して唇や服の下のことしか頭にないし、今も必死に男性器が大きくならないよう意識しなければ街中で大変なことになっているだろう。
 
ミレイユ「って、こんな一日でひどくなるの?」
 
ティア「……さっき言った条件」
 
 魔力の使用と、勃起した状態での我慢。
 魔力はそれほど呪いに影響ないが、我慢がまずいらしい。次に時間の経過。大体1日か2日に発散しないと辛くなってくるようだ。
 いつもの口調で何区切りかで細かに説明してくれるティア。だが、
 
ミレイユ(全然頭に入らない……!)
 
 学生時代はどんな気分でも授業を真面目に聞いていたのに、僅かでも集中することができなかった。
 
ティア「……辛そう、ミレイユ」
 
ミレイユ「ごめん、ティア。……頼める?」
 
 二人になった理由はそういうことだろう。恥ずかしいがそれどろじゃなかった。帽子を脱いで下半身に当て、隠しながらミレイユはお願いする。
 
ティア「――!」ピーン
 
 お姉さんが恥じらいながらおねだり。尻尾をぴんとさせ、ティアは勢いよく頷いた。
 
ティア「任せて。……や、宿に行こう」
 
ミレイユ「……うん」
 
 謎の襲撃者のことはもう頭からすっぽ抜け、性的な欲求しか詰め込まれていない。ミレイユの案内に従って、ティアが先導。二人はゆっくり適当な宿屋へ向かった。
 
 
 ↓2  二人の初めては……。数字一つ選択
  1 二人でイチャイチャ
  2 張り切ったティアがサキュバス的なリードで……
  3 暴走気味なミレイユが何度も……
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/05/31(土) 18:40:48.64 ID:+2Suj7aQO
3
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/05/31(土) 18:46:31.35 ID:B8tbema4o
3
89 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/01(日) 17:09:30.86 ID:Q1vQD1xZO
 
〈3 ミレイユ優位〉
 
 
 ミレイユが案内したのは宿屋が並ぶ通りの、とある一軒。彼女が経験豊富なガネーシャから一度聞いていたおすすめな宿だった。
 なんでも、魔法の家具が多めで便利。汚れてもすぐ洗い流せる。サービス良し、価格ちょっと高めの――いわゆるそういうこと目的の変わった宿らしい。
 宿の受付で手続きをし中へ。それからすぐにでもはじめたい気持ちを抑えて身体を洗い、
 
ミレイユ「ティアちゃん……っ」
 
ティア「ん……」
 
 ティアがタオル1枚で戻ってきたところを、ミレイユが少し強引に手を引いて押し倒す。
 大きなベッドが一つに、棚には色々な道具。窓がなく灯りは魔法の道具のみ。防音の魔法道具も使用されており――ここは本当にそういう目的の場所らしい。
 
ミレイユ「いいんだよね? 好きにして」
 
ティア「っ……う、うん」
 
 タオルがなくなると、その下は生まれたままの姿。凹凸の緩やかな胸、スリムな腰回りに、丸みのある尻。彼女の上にいるミレイユと正反対と言っていい身体に、ミレイユは興奮を募らせる。
 
ミレイユ「ティアちゃん……」
 
ティア「んっ、ぅ……」
 
 手を彼女の胸に当て、優しく撫でる。小さくても反応は大きく、喘いで開いた口を唇で塞ぐ。舌を強引に押し込み、絡めていくと彼女の小さな体がびくびくと跳ねる。
 
ティア「んむっ、じゅ……れろ……♡」
 
 強気にリードする彼女に驚いたように目を開いていたティアだが、次第に受け入れ、彼女の首へと手を回す。開いていた目はとろんとし、すぐ夢中になって唾液が漏れるのも気にせずキスを受ける。
90 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/01(日) 17:11:03.23 ID:Q1vQD1xZO
 
ミレイユ「っ……かわいい。ティアちゃん、好き……」
 
ティア「ひゃっ♡ あぅ……っ」
 
 唇を離し囁くと、欲望の赴くままに主張をはじめた胸の突起を舌で撫でる。ティアの口から甘い声が漏れ、小さな   突起が硬さと大きさを増す。
 
ミレイユ「ティアちゃん……ここが敏感なんだ」
 
ティア「あっ、ん……♡ ぅ、ぁ……」
 
 乳首への甘噛みに大きな反応を見せる少女。ミレイユの首に回していた手をベッドのシーツに。余裕のなさそうな様子で愛撫を受け、腰を浮かせる。
 
ミレイユ「ここはどうかな……?」
 
ティア「ひ、ぁ……っ♡」
 
 乳頭を指先で弄び、舌で転がしつつ空いている手を股の間、蜜の溢れる筋へ当てる。外側を最初から激しめに指で擦ると、グチグチと卑猥な音が鳴り身体が震えた。
 
ティア「みれ、いゆっ……♡ あんっ、はぁ……♡」
 
ミレイユ「……っ」
 
 自分の愛撫で過剰かと思えるほど反応し、体をくねらせる少女。熱っぽい目で見つめられ、矯声が耳に入る度に自分の理性が働かなくなっていくのが分かる。
 今すぐにでも一つになりたい。経験なんて無いのに、欲求がどんどんと強まっていく。焦れったい気持ちと共に。それを察してか、ティアが膝を動かして彼女のソレを軽く擦った。
 
ミレイユ「ふあっ♡ ティ、ティアちゃん?」
 
 刺激され、手が止まるミレイユ。戸惑う彼女を前にティアが手を広げる。
 
ティア「つ、辛いでしょ……もう、来て……?」
 
 微笑みながら、彼女からのお誘い。脚を控えめに開いて、濡れそぼった秘所をミレイユの硬直しきったモノの前に差し出す。
 崩れる寸前の理性に、その光景はあまりに破壊力がありすぎた。
91 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/01(日) 17:11:42.86 ID:Q1vQD1xZO
 
ミレイユ「ティア――っ!」
 
ティア「……っ♡」
 
 たまらずティアに覆い被さり、男性器をあてがう。誘惑に乗った彼女に嬉しそうに微笑むと、ティアは彼女の肩に手を回しくすぐるように撫でる。
 
ティア「挿れて……ミレイユのものに、して……♡」
 
 彼女もまた待ちきれない想いだったのか、急かすように割れ目が震える。囁く声に頷いてミレイユは男性器を押し込み、ゆっくり中へ挿入した。
 
ティア「んっ!♡ 入って……くる……ぁ♡」
 
ミレイユ「はっ……ぅ♡」
 
 ぴっちり閉じた柔肉の間をこじ開け、彼女の体温を感じながら奥へ。挿れている側のミレイユが思わず情けない声が漏れてしまうほど、彼女の中は気持ちいい。
 
ミレイユ「は、入った……かな……っ」
 
ティア「……♡」コクコク
 
 聞いていたよりすんなりと入り、奥へ当たり止まる。ミレイユの大きな一物がほぼ入り、ティアの体から形が微妙に浮き出ている。掻き出た愛液に混じり血の赤が見えた。
 本当に自分の物が彼女に入っている。彼女の初めてを奪った。なんとも言えない高揚感に襲われてしまう。
 期待するようなティアの目。種族故か痛みはさほどないようで、抵抗する様子はない。腰が抜けてしまいそうな中の感触にグッと耐え、ミレイユは動き出す。
 
ミレイユ「いく、よ……っ」
 
ティア「んんっ♡ ぁ、おっき……あぅっ♡」 
 
 
 腰を引き、吸い付くように絡む無数のヒダを感じながら突き入れる。初めてだからか、それとも体格のせいか、強すぎる締め付けも加わって、暴力的な快感が走る。
 このままではすぐ果ててしまう。そう思っても、彼女はまたすぐ動きを繰り返す。
92 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/01(日) 17:12:28.35 ID:Q1vQD1xZO
 
ミレイユ「ティアっ♡ あっ、すごい……っ♡ 気持ちっ、よすぎ……♡」
 
ティア「ん♡ うんっ、ミレイユのお◯んちんも……っ♡」
 
 ズププ、グチュ、粘着質な音を立て混じり性器。すぐ近く、目の前で喘ぐ愛しい少女。何も考えられなくなり、ミレイユはただ腰を上下に、ティアを犯す。
 
ティア「んっ♡んっ♡はっ♡――ぁ、ミレイユ、ミレイユっ……♡」
 
 抽送の度に体を揺さぶられ反射的に声が漏れる。ミレイユによって与えられる快楽も相当に強いようで、乱れ大きな声で熱に浮かされたように彼女の名を呼ぶ。
 ティアが再度手を開くとミレイユは彼女を抱き締め、大きな胸が少女に押し付けられた。上から押さえつけられ、逃げ場のない状態でただ貪欲に求められる。
 幸福感と肉体的な快感に、無表情な彼女は蕩けた顔でミレイユを受け入れる。次第に動きは激しさを増し、
 
ミレイユ「あぁっ♡ もう、出る――っ♡」
 
ティア「っ……きてっ♡ ミレイユの精子っ♡ いっぱい、ほし――いっ♡」
 
ミレイユ「ティアっ!♡ あぅっ♡ふああぁっ!♡」

ティア「う、ぁっ♡――んぅううっ!♡」
 
 そして、ティアの一番奥で盛大に果てる。それまで感じていた快感が絶頂まで高まり、頭が真っ白になってしまう感覚と共に射精。搾り取るように締め付けてくる中に、押し付けるように腰を動かし、精を吐き出す。
 
ミレイユ「ぅ……っ♡ はぁ、はぁ……♡」
 
 股の間で擦った時とは比較にならない絶頂の余韻。溢れるほどの白い液体を注ぎ、体が勝手に震える。ティアも同時にイケたようで、強張っていた体は弛緩し幸せそうな顔をしてミレイユの精を受け入れていた。
 
ティア「ミレイユ……♡」
 
ミレイユ「う……」ムラッ
 
 雌の快楽に染まった瞳。未だ繋がったままの秘部の隙間から溢れる精液。名前を囁かれ、出したばかりだというのに男性器がすぐ元気を取り戻す。
 気づくと彼女は体を起こし、ティアの腰を掴んでいた。
93 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/01(日) 17:13:59.10 ID:Q1vQD1xZO
 
ティア「……? ミレイユ――ぁっ!?♡」
 
 絶頂の快感が抜けずにぼんやりしていたティアが、休みなく再開された出し入れに無理やり覚醒させられる。
 
ティア「んっ♡ やっ♡イッた――ばっかで♡ あぁっ!♡ チカチカ、す――ひっ、ぅ!♡」
 
ミレイユ「も、もう一回♡ もう一回だけだから……っ」

 強すぎる刺激に焦点の定まらない目で喘ぐティア。淫らに乱れる彼女を、性処理の道具のように遠慮なく突き、快楽を貪る。
 何度か突くと中が締まり、ティアが一際大きな反応を見せる。おそらく絶頂しているのだろうが、ミレイユは止まらずむしろイッた痙攣に自然とピストンが早まる。
 
ティア「あっ♡あっ♡はぁっ♡ ま、また――っ♡イッ――♡」

ミレイユ「ティアちゃんっ、ティアちゃん……!♡ ん、ふあぁっ!♡」

 2度目の絶頂。イキッぱなしの彼女の中にグッと腰を押し付けて中へ注ぐ。勢いよく射精される精液に押し出され、ティアの中から音を立てて漏れ出す。
 一回目の射精でもう一杯だったのもあり、ティアもミレイユの下半身も、ベッドも白い液体で濡れてしまっている。
 
94 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/01(日) 17:14:38.42 ID:Q1vQD1xZO
 
ミレイユ「はぁー……っ♡ はぁ♡ ティアちゃん……♡」
 
ティア「ふぁ……ん、ぷあっ……んぅ♡ 」
 
 発情しきったミレイユは、絶頂の余韻も冷めない内に力の入らないティアを抱き上げ、唇を重ねる。度重なる快感にティアはもうされるがままに口を開き、意識も朦朧としているようだ。
 
ティア「はふ……♡」
 
 そのままうつ伏せに寝かせられても、荒い呼吸のままうっとりとミレイユを、彼女のソレを期待するように見つめるのみ。
 精液と愛液でドロドロになった秘部に先端を押し付け、ミレイユはうわ言のように呟く。
 
ミレイユ「もう一回……♡」

 その後も本能のままにティアを襲い……

ミレイユ「……や、やりすぎた」
 
 我に帰ったのは8回戦目か9回戦目かの後。びしょびしょになったベッドのシーツの上、精液にまみれたティアを前にミレイユは呟く。
 
ティア「ぇ、えへ……♡ ミレイユ、しゅき……♡」
 
 目に光の無い彼女がぼんやりと呟く。散々使われたといいうのにその表情は幸せそうで……また反応しそうになる自分を押さえ、ミレイユは彼女を連れて浴室へ向かうことにした。
95 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/01(日) 17:15:49.52 ID:Q1vQD1xZO
 
 
ティア「……激しかった」ポッ
 
 後始末の後、ベッドに座りティアは恥ずかしそうに呟く。頬に手を当てて、まんざらでもなさそうにニヤけつつ。
 
ミレイユ「ごめんね、ティアちゃん。自分でもなんであんなひどいことしたのか……」
 
ティア「き、気にしないで……別に、いつもでもいい……」
 
ミレイユ「それはそれでどうなの……?」
 
ティア「……いつも優しいミレイユが、オラオラきて……ふふ、ふふふ……」
 
 どうやら本心で言っているらしい。
 そういえばよく見ると彼女の肌の艶がする前より良いような気がする。精をエネルギーとするサキュバスの特性だろうか。思えばグロッキーな状態から回復するのも早かった。
 
ティア「……も、もう体は、大丈夫?」

ミレイユ「うん。我慢しすぎはよくないね……まさかかんな風になるなんて」
 
 しみじみ呟く。今回は近くにティアがいてくれたから助かったが、運が悪ければ死ぬ前に手近な女性を襲って社会的に死ぬこともあり得る。
 呪いの危険性。それを初めて認識できた。
 ミレイユはティアを見つめ、モジモジと。
 
ミレイユ「だから……すぐ言うようにするね、ティアちゃんに」
 
ティア「……ん。い、いつでも使って……♡」
 
 頷いて、上目遣いに見てくる。また勃ちそうなムラッとした気持ちを追い払おうと、ミレイユは立ち上がった。
 
ミレイユ「じゃ、帰ろう。もう夜になるし」
 
ティア「……」コクリ
 
 好きな人。行為中の反応。
 色々あって頭から抜けていたけれど、ミレイユは母からの仕事という義務以上に、自分への好意から死なないよう奉仕してくれている……のだろう。
 ミレイユが望めば、色んなことを……。
 
ミレイユ(って、いけないいけない)
 
ミレイユ(発散したそばからこの思考回路……)
 
 パンパンと頬を叩き服を身につけると、ミレイユはティアと共に宿屋を後にしギルドへと向かった。



〈ティア編その1 終わり
次は前のようなミニイベントを挟んでまたメインに行きます〉
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/01(日) 18:24:03.80 ID:4Z8Xbs50O
いいっすね
97 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/02(月) 06:51:22.25 ID:2WdJZ+PMO
 
 ティアとのご休憩の後、適当な店でパンを買って夕食を簡単に済ませた二人はギルドへと帰った。
 
メルヴィ「あ、おかえりー」
 
ガネーシャ「やっと帰ってきたね」
 
フィン「お疲れ様です」
 
 ギルド3階のエントランス。ソファに座った面々が出迎える。それぞれ読書にぐーたらのんびりに、その膝枕にと思い思いに自由時間を過ごしているようだ。
 襲撃者がまた現れた、なんてこともなさそうだ。少し安心。

ミレイユ「ただいま。そっちは何事もなかった?」
 
フィン「はい。怪しい人の気配もなかったですね」
 
ガネーシャ「ま、実力はそれほどなかったらしいし、ギルドまで襲いにはこないだろうね」
 
 フィンの太ももに頭を乗せながら、ガネーシャが言う。確かにあの実力ならば、ギルドにいる勇者一行を襲いに来たところで勝つことは無い上に、冒険者らから袋叩きに会うだろう。勇者とその仲間達は見た目も人柄も良く、慕われているし。
 
メルヴィ「しばらくは警戒ってことで。みんな気をつけてね」
 
 頷く一同。
 ティアは攻撃の手段も少ないし、気をかけてあげなくては。隣で静かにしている彼女を見つつ、ミレイユは考えた。
 
 
 さて。今日はもう解散だろう。何をしようか。
 
 ↓2 一つ選択(またランダムでキャラと交流パートです。雑談したり、色々おねがいしたり、誘ったり、直前のキャラストが主な話題になる予定)
  1 鍛錬する
  2 うろつく
  3 トランプで遊ぶ
  4 買い物に行く
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/02(月) 07:16:22.99 ID:jDt8U4480
1
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/02(月) 09:18:22.60 ID:QNprmfNWO
4
100 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/02(月) 19:07:26.08 ID:4o6YVH5CO
 
 
〈4 買い物に行く
   ガネーシャイベです〉
 
 
 端的に言うと、ミレイユは捕まった。
 
ガネーシャ「聞いたよ、ミレイユ。ティアと夜のお買い物をしたんだって?」
 
 ミレイユがティアと別れ、部屋を出た直後。そんなことを言いながら現れた仲間、ガネーシャはがっしりとミレイユの肩に手を回してニコニコと屈託のない笑顔を浮かべた。ガシャ、と鎧が音を立て、無骨なその音に反して柔らかい、高級そうな香水の香りがふんわりと鼻に入ってくる。可愛らしい顔立ちがすぐ間近に。
 少女っぽい顔に、明るいノリと表情。服装や口調は少々仰々しいが、彼女はミレイユの学校にもいた若い女性――ギャルと言ったか、を彷彿とさせる。
 
ガネーシャ「ボクとも行こうじゃないか、夜のお買い物っ☆」ウインク
 
ミレイユ「うん、いいけど――私そういうお店あまり知らないよ?」
 
 ティアが言っていたのはその場を誤魔化すための方便で、実際は宿屋へ行っていた。だからそういう店がある場所を知らないし、そもそも存在しているのかすら分からない。
 ボロが出ないよう控えめに言うと、ガネーシャが得意げな顔をする。
 
ガネーシャ「ふっふっふ、安心していいよ。ボクの行きつけに行こう」
 
 相変わらずそっち方面で異様に頼りになる女性である。ほえー、と感心するミレイユだが、ふと疑問に思う。
 
ミレイユ(なんとなくそういうお店ってイメージはあるけど……実際何を売ってるところなんだろう……)
 
 少々不安になるミレイユだが、おいしい思いができるかもしれないとガネーシャに同行することを決めた。
 
 
 ↓2 夜のお買い物、ガネーシャはどのコーナーへ?
   (好感度100のため、選択肢によって……)
  1 際どい下着
  2 男性用の避妊のアイテム
  3 怪しい薬
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/02(月) 19:25:29.57 ID:arF7xxqvO
2
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/02(月) 19:49:11.04 ID:2F/6ZjTUO
2
103 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/04(水) 18:39:16.46 ID:rPNqwSp/O



〈2 男性用の避妊アイテム〉
 
 ガネーシャに連れられてやって来たのは、ギルドのある通り――の、少し奥へ行った店。つまりは首都の大通りの一角。
 
ガネーシャ「この時間帯でしかやっていない、知る人ぞ知る名店なんだよ」
 
ミレイユ「メインの道にこんなお店が……」
 
 彼女いわく、夜から深夜くらいのこの時間しか営業していないオトナなお店らしい。
 見たことのない妖しい色の魔法の照明で彩られた店先。鉄製のドアだけで窓はなく、中の様子を外から窺うことはできない。ただ、ものすごく胡散臭いことはぱっと見で分かった。
 
ガネーシャ「さ、行こうか」
 
ミレイユ「う、うん……」
 
 オープンなガネーシャとムッツリなミレイユ。対照的だが性根は同じ。なんやかんや気が合い、呪い以前からR-18的な話をしてきた悪友的な関係の彼女ら。今夜もまた猥談や妄想話のノリで、ミレイユはのほほんとついてきたのだが……。
 
ミレイユ「おぉー……」
 
 オトナなショップはすごかった。
 店に一本踏み入れるだけで、他の雑貨屋やパン屋とはもう違う。ピンク色一色な品揃えに、様々な客層、見たこともない魔法の道具も陳列されている。
 いち魔法使いとしては興味をそそられる。
 
ガネーシャ「さて……今日はあっちへ行こうか」
 
ミレイユ「? どのコーナー?」
 
 目的は決めていたようで、キョロキョロしていたミレイユとは真逆に、ガネーシャは彼女の手を取りスタスタ歩く。
 媚薬、精力剤、えとせとら……。少し歩くだけで、意味深な単語が並ぶ通りをガネーシャは進み、とある棚の前で止まった。
104 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/04(水) 18:40:22.59 ID:rPNqwSp/O
 
ガネーシャ「ここだ」
 
ミレイユ「ふむ?」
 
 気の抜けた返事をしつつ視線を向けると、そこには避妊アイテムとの言葉が。錠剤、よく分からない輪っかのような道具が置いてある。これらも魔法の道具らしい。
 
ガネーシャ「これから必要になるだろう?」
 
ミレイユ「えっ? うーん……どうかな」
 
 ティアは妊娠云々に関しては話していなかった。サキュバスだからか、はたまたミレイユの体質なのか、そういった心配がないのだと思っていたが……確かに持っていて損はない。
 
ガネーシャ「あっても困らないだろうし、ボクの奢りだ。遠慮なく受け取ってくれ」
 
ミレイユ「本当? ありがとう」
 
ガネーシャ「ただその前に――味見、げふん。サイズを見ようか」
 
 ワクワクを隠しきれない様子でガネーシャが指差したのは、試着室と書かれたスペース。おそらくお店で売っている服などを試着する場所なのだろう。そこは別段おかしなことではないのだが……異様に広い。
 
ガネーシャ「ほら、ミレイユ。行くよ」
 
ミレイユ「えっ、あ、うん。けどサイズくらい自分で――」
 
ガネーシャ「まあまあまあ、ボクに任せて。ミレイユは身を任せていればいい」

ミレイユ「?? なんか不安なんだけど」
 
 ミレイユの手を引いて、半ば強引に中へ。
 男性器に付ける道具のためにサイズを確認。つまりそういう状態で計測するのだが、ミレイユは何をするのかまだピンときていなかった。――が、数十秒後に全てを理解した。
105 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/04(水) 18:41:11.87 ID:rPNqwSp/O
 
ガネーシャ「へえ……勃った姿は一度見たけど、普段はこんななんだね」
 
 下着を下ろされ、椅子に座らされたミレイユ。彼女の脚の間、床に座ったガネーシャはまだ反応していない男性器に顔を近づけ呟く。
 キラキラと新しいオモチャを見るような目で、裏筋をゆっくり指先でなぞる。
 
ミレイユ「ふっ、ぅ……♡」
 
ガネーシャ「可愛らしい声だね。さて、ボクも見せてあげようか……」
 
 ガネーシャがパチンと指を鳴らすと、彼女の装備から鎧部分が消えた。高い身長にモデルのように引き締まった身体、ミレイユ以上に大きな胸の膨らみ、瞬時にドレスのみの服装に変わった。
 ミレイユの視線が胸に行っていることに気付いた彼女はくすっと笑い、再び指を鳴らす。すると今度は下着姿に。普段の彼女とは真逆の肌色率に、つい目を奪われてしまう。
 圧巻な乳房に、程よい筋肉の付いた身体。若干透けている下着からは彼女の大事な部分が薄く見え――あっという間にミレイユは身体を反応させていた。
 
ガネーシャ「ふふ、男性のソレは素直で分かりやすいね」
 
 言って、彼女は少し前に屈み男性器を緩く握る。上から見える谷間に釘付けだったミレイユは、びくっと震えた。

ガネーシャ「大きい……それにとても敏感だね?♡ もしかして女性的な快感をここで得られるのかな……?」
 
ミレイユ「わ、分からっ、ない……はぅ♡」
 
 その状態で緩く擦られただけでも、ミレイユは敏感に反応してしまう。自分で動くのとは違う感覚に、ぞわぞわと背筋が震える。
 
ガネーシャ「……」ジーッ
 
ミレイユ「え、えと……ガネーシャちゃん――っ?」
 
ガネーシャ「おっと、すまないね」
 
 手でぎゅぎゅっと緩く握りながら、ミレイユの顔を凝視する彼女。恥ずかしくなったミレイユに声をかけられると、彼女はハッと気づく。
106 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/04(水) 18:41:56.29 ID:rPNqwSp/O
 
ガネーシャ「ペ◯スを愛撫しているのに、セクシーでかわいいお姉さんの声が聞こえるのが慣れなくて……つい」
 
ミレイユ「あぁ……まぁ、それは……そうだね」
 
 確かに、ミレイユも女性の巨乳を揉んでダンディーな男性の喘ぎ声がしたら違和感を抱かざるを得ないだろう。そう考えると、無理もない反応である。
 
ガネーシャ「ん……♡」
 
 すん、と一度匂いをかぎ、ガネーシャが口を開く。何の前触れもなく彼女は男性器を咥え、口での奉仕を始めた。
 
ミレイユ「ふぁっ!?♡ ぁ、すごっ……♡」
 
ガネーシャ「じゅぷ……ん、ちゅく、れろ……♡」

 唾液で濡れた口内に、柔らかな舌が絡み、吸い付く唇で竿を扱かれる。恍惚とした表情で腰を浮かせるミレイユに、満足げに微笑みながらガネーシャは口に含んだまま舌で先端を舐め回し頭を上下する。
 
ガネーシャ「んぶっ、じゅるるっ♡ ん、んんっ♡」
 
ミレイユ「あぁっ!?♡ や、それっ♡溶けちゃう!♡ 止め――っ♡」
 
 膣内とはまた違う、彼女の意志で遠慮なく搾り取ろうとする動作で与えられる快感に悲鳴のように叫び、腰を引かせるミレイユだが、ガネーシャは夢中になって動きを続ける。ミレイユの大きな尻に手を回し、グッと奥へ咥え込む。その瞬間、ミレイユは絶頂した。
 
ミレイユ「ぁ、出る――う、ああぁっ!♡」
 
ガネーシャ「っ!?♡ んぶ――んん……っ♡」
 
ミレイユ「ふぁ……♡ す、吸われてる……ぅ♡」
 
 背中を壁に預け、脱力しながらの射精。嬉しそうに精液を飲み込むガネーシャを見つめながら、ミレイユは放心状態。少々口の端から白い液体が漏れるが、ガネーシャは全て飲み干した。
107 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/04(水) 18:42:41.82 ID:rPNqwSp/O
 
ガネーシャ「ぷぁ……♡ かなり早かったけど、すごい射精量だね。持続力も申し分なし。これは本番が楽しみだ」
 
ミレイユ「ど、どうも……」
 
 これが十回ほど射精した状態だと言ったら彼女はどんなリアクションをするだろうか。呼吸を整えつつ、立ち上がった彼女を見る。
 こんなかわいい子が、仲間が自分のものを口で……。そう考えると、とんでもないことをしたような気がする。
 
ガネーシャ「さてと……」
 
 またパチンと指を鳴らす。するとドレスに鎧、いつものフル装備へ。ぼんやりしているミレイユのソレを拭いて下着を着せ、テキパキ後処理すると彼女はミレイユの手を引く。
 
ガネーシャ「サイズも分かったし、買いに行こうか」
 
ミレイユ「うん、そうだね……っと」
 
 その後、ガネーシャは例の魔法の道具を購入してくれた。なんでも伸縮性のある薄い膜を作り、精液が漏れないようになるらしい。
 見た目は途中で途切れた細い腕輪のような道具なのだが……男性器の先端から通して、根本で輪から外すと膜ができて――というハイテクアイテム。通す際に手や口で相手にしてもらうのがブームなのだとか。
 いい道具にいい経験、ミレイユは満足してギルドへと戻った。
 
 
 
 ↓2 一つ選択(またランダムでキャラと交流パートです。雑談したり、色々おねがいしたり、誘ったり、直前のキャラストが主な話題になる予定)
  1 鍛錬する  
  2 うろつく 
  3 トランプで遊ぶ 
  4 お風呂へ(コンマ9、0で誰かとイベント)
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/04(水) 18:59:20.07 ID:+LO7QUmbO
4
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/04(水) 19:03:52.42 ID:EV/asOX5O
1
110 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/05(木) 12:53:46.98 ID:/2w3i26RO

〈1 鍛練する
  メルヴィちゃんイベント〉
 
 
 魔王に加えて、得体の知れない集団を相手にしなければならない可能性も出てきた。勇者の仲間として更に高みを目指さなくては。思い立ったミレイユはギルドを出て少し離れた騎士団の訓練スペースにいた。
 鍛練用の的や武器、休憩用の小屋、寝具。街中では修練の場所が中々とれないが、ここは十分にスペースも施設も  確保されている。
 騎士団の他、勇者一行、国から許可を得た冒険者はこの場所を利用することができた。これまでミレイユは人の目が気になって使ったことがないのだが……状況が状況。魔法の具合を確かめておきたかった。
 
ミレイユ「……」
 
 低級魔法を二つ。唱えて保持し、上級の魔法を詠唱。唱えながら保持した魔法を一つ、二つ、大きな魔法の隙を補い的へとぶつける。上級魔法を完成、保持。今度は低級魔法を一つ、中級を一つ。三つの魔法を中級、上級、低級と保持した状態できっちり使い分け、的にぶつける。
 大きな魔法の詠唱の際は隙だらけになる魔法使いの弱点を補う、実戦を意識した戦法。それがミレイユのスタイルである。
 
ミレイユ「……ふぅ」
 
 夜だというのに人は多め。隅で練習しているのだが、ミレイユは注目を集めているのをひしひしと感じた。
 勇者の仲間なのだから見られて当然。そう分かっていてもやっぱり気になってしまう。そこへ、ザッと足音。
 
メルヴィ「やっほー、ミレイユ」
 
 勇者である。人々の注目が更に強くなるのを感じ、ミレイユは苦笑する。
111 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/05(木) 12:54:35.07 ID:/2w3i26RO
 
ミレイユ「こんばんは。メルヴィちゃんも鍛練?」
 
メルヴィ「うん。変な人達が襲ってきたし、技の確認でもと」
 
 考えることは同じようだ。自分の、仲間の身を守るために強くなくてはならない。勇者ならばその想いもミレイユより強いのだろう。頷いて笑顔を見せる彼女の目に、闘志にも似た意志が見える。
 
メルヴィ「ミレイユも同じ気持ちでしょ。世界を守るんだから、まずは自分と仲間を守れるようにならないと」
 
ミレイユ「うん……そうだね」
 
 相変わらず勇者的な女の子だ。
 
メルヴィ「で、さ。たまには手合わせしてみない? 私とミレイユで」
 
ミレイユ「えっ?」
 
 目を丸くさせるミレイユ。魔法使いと勇者が一対一で手合わせ。魔法使いは後ろから魔法を使うことが役割。単体で戦う力はたかが知れている。
 近接メインの彼女と戦えばどうなるかは目に見えているが……。
 
メルヴィ「負けた方は勝った人の言うことを一つ聞く、って約束で」
 
ミレイユ「う、うーん……」
 
メルヴィ「付き合ってって、ミレイユ。私はこの木の剣使うから。魔法使いを相手に想定して動いてみたくて。ねっ?」
 
ミレイユ「……分かった。怪我しないように気をつけてね」
 
 好きな彼女にこうもキラキラした目で迫られては断ることなんてできない。ミレイユが承諾すると、メルヴィはウキウキで距離をとるべく小走り。
 さて、どうなることやら……。ミレイユは小さく息を吐いた。
 
 
 ↓1 コンマ80以上で勝利
    ゾロ目は勝利にプラスあるふぁ
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/05(木) 13:21:37.03 ID:VHggmvieO
えい
113 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/06(金) 07:18:10.43 ID:dDqlOD8CO


 
〈03 負け  ザンネン!〉
 
 距離を空けた状態で対峙し、メルヴィの合図で開戦。勇者と魔法使いの戦いが幕を開けた。
 
ミレイユ(まずは……)
 
メルヴィ「――っ!」

ミレイユ「――そうなるよねっ」
 
 開始と同時に自分へ凄まじい速度で迫ってくる勇者。木剣を構え、魔法を唱える前にと突っ込んでくる。可愛らしい少女だが、敵視点だとこんなにも威圧感があるものなのか。
 初級魔法をストックしようとしていたミレイユ。だがこれではすぐ近づかれて、強引に押し切られてしまうだろう。となると、するのは一つ。
 
ミレイユ(走るっ!)
 
 こちらも走る。ただし彼女の身体能力は一般人に近い。ほんの少しの時間稼ぎにしかならないだろう。だが簡単な魔法を唱えるくらいの時間はある。
 後ろへ退避しつつ、詠唱が失敗しないよう丁寧に唱える。ようやく魔法を一つ唱え終え、保持。後ろにはメルヴィの気配がすぐ近くに。
 
メルヴィ「悪いけど速攻で決めさせてもらうよ!」
 
 振り向くと同時に、メルヴィが走った勢いを殺さず木剣を振り下ろす。
 
ミレイユ「――風よ!」
 
 タイミングを計り、保持した魔法を発動。突風を身にまといミレイユの体は空へ。
 
ミレイユ(ここから……!)
 
 風魔法発動から、素早く詠唱。自分の体が上昇する間も唱え、ほぼ無詠唱で簡易な魔法だけを保持。短い制限時間の中で、火と風の二つをストックする。
 
114 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/06(金) 07:19:21.81 ID:dDqlOD8CO
 
ミレイユ「炎よ! せいっ!」
 
 空中で初歩的な火の魔法、爆破を勇者へ放つ。続けて風の魔法。落下しないよう、そして同時に距離を取るべく再び風を纏う。更にその間に、今度は中級、上級の魔法を――
 
メルヴィ「――うん、やっぱりすごいね、ミレイユは」
 
 迫る魔法を前に、ポツンと呟く少女。嬉しそうに笑う彼女は降ってくる魔法をひょいと前に出て簡単にくぐり抜け、そして地面に炸裂するそれを背後に、飛んだ。少し力を入れてジャンプするくらいの調子で、2階建ての建物ほどの高度にいるミレイユところまで。
 
ミレイユ「いやいやいやっ、デタラメすぎ――」
 
メルヴィ「えっへへ、捕まえたっ!」
 
 ツッコミながら、プランを変更し初級魔法を発動しようとしたミレイユの手がガシッと掴まれる。「ひえっ」と声が漏れた彼女の体を、メルヴィは空中で抱き締め、そのまま落下。
 
メルヴィ「――っと、私の勝ちかな?」
 
 お姫様抱っこな形で余裕な着地。急な展開にぽかんとしているミレイユへ、メルヴィが笑いかける。
 跳躍力、一瞬密着しただとか、柔らかかっただとか、今も近すぎだとか、恥ずかしいだとか――色々いっぱいいっぱいな彼女は、顔を赤くさせてメルヴィのお腹へ顔を埋める。
 
ミレイユ「メルヴィちゃんの勝ちでいい……」
 
メルヴィ「やったー!」ワーイ
 
 喜ぶメルヴィとミレイユを讃え観客達が拍手する。パチパチと鳴る手の音の多さ。この醜態を結構な人数に見られている。ミレイユは深く息を吐いた。
 ちなみにこの拍手、美少女勇者と魔法使いお姉さん尊い的な意味もあるとかないとか。
 
 
 ↓2 勝った勇者の要求は?
  1 「好きな人教えて?」
  2 「ティアとどんなことしたの?」
  3 「お酒に付き合って」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/06(金) 07:23:00.44 ID:+yAiZ3EGO
2
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/06(金) 08:20:11.55 ID:8Quv/wCEO
2
117 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/07(土) 15:59:45.35 ID:Zxdm8g5sO
〈2 「ティアとどんなことしたの?」〉
 
 
 さて。訓練場から出た二人はギルドの横、ベンチに座って話をはじめた。なにやら早速勝者の権利を使って聞きたいことがあるらしい。
 
メルヴィ「まさか一人で魔法使いがあれだけ戦えるなんて、流石ミレイユ」
 
ミレイユ「まぁ、ね。長いこと一人で戦ってたから、そこをカバーする戦い方はずっと考えてて」
 
 勇者が旅立ってからは、領主の娘としてご近所トラブルから野生動物、魔物退治、色々とやってきた。その間仲間はおらず、頼れるのは自分のみ。
 魔法使いが一人でどうやって戦うのか。その問題に向き合った期間でもあった。

ミレイユ「……」
 
メルヴィ「ミレイユ?」
 
ミレイユ「あ、ごめん。ぼうっとしてた。それで何? 聞きたいことって」
 
 なんで置いてかれたのか。口に出す前に声をかけられ、ミレイユは誤魔化す。勇者は照れくさそうに笑い、軽い調子で言った。
 
メルヴィ「ティアとどんなことしたの?」
 
ミレイユ「あ、あの……それって、その……?」
 
メルヴィ「うんうん。その話」
 
 明るい目を向け、コクコクと頷く少女。聞き間違いではないらしい。
 
ミレイユ「あの、そういうのはティアに悪いから言えな――」
 
メルヴィ「ティアは良いって。聞くならミレイユからって言ってた」
 
メルヴィ「私が興味持つのは好都合って」
 
ミレイユ(うおーいっ!)
 
 心の中で盛大につっこむ。本人に悪いからと、言い訳にして逃げる道がなくなってしまった。
 恥ずかしいから、と言えば避けられたかもしれない。メルヴィの期待した眼差しに心底弱いミレイユであった。
 
ミレイユ「そのぅ……じゃあ初日の夜を」
 
 嘘をついて宿屋に向かったことは流石に言う気になれず、宿屋での件を初日の夜の出来事としミレイユは語り始める。
 それはそれで会った初日から素股目撃事件を経て、二桁近く中出しした性欲やばめな女性となるのだが――そこまで気は回らず。
 
118 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/07(土) 16:00:48.10 ID:Zxdm8g5sO
 
メルヴィ「へ、へぇー……ミレイユって体力すごいね」
 
 全部話した後、メルヴィの反応は意外としおらしく顔が赤い。想像以上な猥談に引いた、のかもしれない。
 
ミレイユ「呪いのせいかもしれないけど……あの時は普通じゃなくて」
 
 話してしまった後悔に襲われつつ、ミレイユは何気なく自分の髪をかきあげようと手を少し上げる。
 
メルヴィ「はうっ!?」
 
 すると何故か隣のメルヴィが過剰な反応を示した。ビクゥッと体を跳ねさせ、彼女と少し距離が空く。
 
ミレイユ「……メルヴィ?」
 
メルヴィ「あ、ご、ごめん。その、抱き寄せられるのかと――いやいやっ、なんでもない!」
 
ミレイユ「??」
 
 あたふたと要領を得ない弁明をする勇者。首を傾げるミレイユの前、彼女は慌てた様子で席を立つ。
 
メルヴィ「あっ、ありがとねミレイユ。それじゃおやすみなさい!」
 
 そしてそのままピューッと去っていった。止める間もなく。
 
ミレイユ「……ドン引き?」
 
 リーダーに不快感を与えた。セクハラ。云々。あのリアクションはそういうことなのだろう、とミレイユは結論を出す。
 やはり誤魔化して、適当な猥談を話しておけばよかったのか。
 そもそも何故メルヴィはあんなことを聞いてきたのか。むっつりなのか。
 残された魔法使いは悶々と考え――ため息を吐いた。
 
 
 
 ↓2 誰のメインストーリーを進める?
  1 メルヴィ
  2 ガネーシャ
  3 フィン
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/07(土) 16:27:29.72 ID:beN5MenM0
1
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/07(土) 16:28:03.12 ID:u9RkscvOO
1
121 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/09(月) 05:46:21.11 ID:5sDdDoMDO


〈1 メルヴィ編進行〉
 
 己の存在を証明できる人間は何人いるのだろう。
 夢のため、愛する人のため、世界のため。生まれてきた理由や生きている理由、それを若い頃にはっきり口にできる人間はどれほどいるのか。
 勇者として生まれた私は、数少ない断言できる側の人間だった。自分の生きている理由は、魔王を倒して世界に平和を取り戻すためなのだと。
 
 そう、そのはずだったのだ。
 あの日、あの人から逃げるまでは。
 
???「……あいつを殺せ。魔王の手先、恐るべき魔のものを」
 
 今でも夢に見る。
 いつもの声でさも当たり前のように殺せと口にする彼を。
 
???「それが勇者の証明となる」
 
 勇者。己の存在理由。
 だからそのために私は――
 
 
メルヴィ「――っ!?」
 
 目が覚めた。バッと身体を起こし、私を照らす陽射しに目を細める。
 私の部屋。そこに私は寝ている。つまりあれは夢。ホッと息を吐こうとして――私は頭を抱えた。
 否、夢だとしたら余計たちが悪い。まったくあの過去を割り切っていないということなのだから。
 
メルヴィ「……はぁ」
 
 自分自身が情けない。近くの壁、立てかけられた聖剣を見る。すると入り口のドアがノックされた。
 
メルヴィ「あ、はーい。大丈夫だよ」
 
 仲間の誰かだろう。珍しく寝坊して着替えも何もしていないが、とりあえず入ってもらおう。返事をするとノブが回り、予想通り仲間の一人が顔を出す。
122 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/09(月) 05:47:12.72 ID:5sDdDoMDO
 
ミレイユ「おはよう、メルヴィちゃん」
 
 大人びた顔の親友、いや幼馴染が正しいかな。魔法使いのミレイユが入ってくる。高めの身長に漆黒のドレスにローブ。女性的な魅力を強調したセクシーな服の筈なのに嫌味はなく、ほんわかとした笑顔を浮かべる彼女を見ると和みさえしてしまう。
 
ミレイユ「今起きたところ? 少し早く来すぎちゃったかな」
 
メルヴィ「いや。私が寝坊したと思う」
 
ミレイユ「そっか。珍しいね」
 
 言って、ミレイユは私の顔を見て何かに気づいたような顔をする。私に近づいた彼女はポケットからハンカチを出し、私の顔を拭いた。
 
メルヴィ「ん……汗かいてた?」

ミレイユ「うん。これでよし。そろそろみんな来るだろうし、準備した方がいいよ」
 
 外出てるね、と声をかけてミレイユは微笑む。優しい目。私がうなされてたなんてきっと分かっているのに、何も言わず受け入れ、いつも通りに接する。彼女のおおらかさは小さい頃から尊敬している。
 
ミレイユ「ぁいたっ」ガツッ
 
 部屋を出ていく際に肘をドア枠に強打しなければ、もうちょっと格好がついたのだけど。
 
メルヴィ「……今日も頑張らないとね」
 
 昨日は休んだし、今日は気合い入れて人助けをするぞ。落ち込んでいた気分を入れ替えるべく、私は大きく伸びをした。
 
123 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/09(月) 05:48:08.96 ID:5sDdDoMDO
 
 
 
 いつも通りの会議を終えて、今日はギルドの依頼を受けることになった。首都を出て平原を進み、ちょっと行った先にある森。そこに中級冒険者の手に負えないくらいの強い魔物が出たらしい。
 
フィン「中級、と言うと並より少し強いくらいですか。そんな魔物がポンポン出るようになってるんですね」
 
メルヴィ「うん。だからこそ私達みたいなパーティが積極的に戦わないと」
 
 仲間達はみんなやる気。前を歩く二人、フィンとメルヴィは意気揚々といった様子で平原を歩いている。
 続くガネーシャ、ミレイユ。その後ろにティア。
 
ミレイユ「……ねぇ、ガネーシャちゃん」
 
 聖剣を背負い、明るい笑顔でフィンと話す少女、メルヴィ。彼女を見ながらミレイユはふと口を開く。
 
ミレイユ「ガネーシャちゃんって最初に仲間になったんだよね?」
 
ガネーシャ「うん? そうだけど、それがどうかしたのかい?」
 
ミレイユ「少し、気になって」
 
ミレイユ「勇者に選ばれて故郷から出ていって、私が仲間になるまで……の話を聞いたことがなかったなぁって」
 
 3年前。大々的に国が発表した。
 神に選ばれた勇者とはメルヴィなのだと。
 それから彼女はミレイユ以外の住人に別れを告げ、旅に出た。その間何があったのかは仲間の誰からも聞いたことがない。
 彼女の背中で輝いている聖剣も、いつ手に入れた物なのだか。
 ふとした疑問。それを口にすると、ガネーシャの目が鋭くなった――が、すぐにいつもの雰囲気に。勇者と同じく眩しいくらいの明るさで微笑む。
 
ガネーシャ「いずれ分かるさ。勇者と旅をしていれば、必ずね」
 
ミレイユ「……」
 
 つまり今話す気はない。黙って言葉が続くのを待ってみるも、ガネーシャはにこにこ笑っているだけ。
 
ミレイユ「そっか。まぁ3年だもんね。色々あるか」
 
ガネーシャ「……」
 
 意味深に細められる彼女の目。メルヴィを見つめるミレイユは、それに気づかず暢気な調子で呟いた。
 
 
124 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/09(月) 05:49:06.28 ID:5sDdDoMDO
 
 
 
 平原を越えて、森の入口前。そこで一度休憩をとることにした。平原と違い森の中は外からまったく様子が分からない。
 言っていたようにポンポン魔物がわいている可能性もなくはない。万全を期すための体力回復。ちょっとの休憩くらいなら支障はないだろうとの判断だった。
 
メルヴィ「よいしょ。ミレイユ、これに」
 
ミレイユ「うん。任せて……」
 
 火とそれを囲うかまどを石で組み、お湯を沸かせる。二人に任された役割はもう火をつければ9割方終わり。慎重に魔法で火をつけ、あとは網の上に置いた鍋が温まるのを待つばかり。
 他の仲間達は周りの様子を見てくると言ったガネーシャに同行した。今この場所にはミレイユとメルヴィしかいない。
 昨夜のこともあって若干気まずいが……とりあえず、ミレイユは気になっていたことを尋ねることにした。
 
ミレイユ「ねぇ、メルヴィちゃん」
 
メルヴィ「うん? なに?」
 
ミレイユ「メルヴィちゃんって、恋人とか好きな人は……」
 
メルヴィ「えっ? いないよ。勇者として頑張ってたから」
 
 当然といえば当然。だが心底安心してしまうミレイユであった。メルヴィが他の誰かと付き合ったり、肉体的な関係を――なんて、考えると気持ちが落ち込んでしまう。失礼かもしれないが、一安心である。
 
ミレイユ「そっか。あちこち旅してるもんね」
 
メルヴィ「? うん」
 
 きょとんとした顔をするが、メルヴィは大して気にしていないらしい。火の近くに敷いたシートに腰掛け、ぼんやりとしている。
 
ミレイユ(あんまり嫌がられたり、意識されたりしてない……かな)
 
 いたっていつも通りな対応である。ありがたい反面、そういう風を装われてるのではと心配になってしまう。
 
ミレイユ(どうしようかな……)
 
 ↓2 一つ選択
  1 いっそダイレクトに告白してみる
  2 ペタペタ激しめのスキンシップ
  3 (落ち着いて様子を見よう……)ニゲゴシ
 
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/09(月) 06:30:03.92 ID:TxdYLY1pO
2
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/09(月) 06:43:42.66 ID:hR6A9u2wO
2
127 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/10(火) 07:13:33.22 ID:tlEDV0jLO
 

〈2 激しめのスキンシップ〉
 
ミレイユ(よ、よし……)
 
 見た目は悪くない……はずなのだ。大丈夫、やれる。ドキドキしながらミレイユは彼女の隣に腰掛ける。そしてローブと帽子を外して後ろへ。
 
ミレイユ「メルヴィちゃん」
 
メルヴィ「なぁに? 甘えたくなっちゃ――」
 
 スッと頭を肩に乗せてきたミレイユの髪が首に触れ、くすぐったそうにするメルヴィ。ほんの些細なスキンシップ。そう思っていたメルヴィは腰に回された手に、体を強張らせる。
 
メルヴィ「み、ミレイユ?」
 
ミレイユ「メルヴィちゃん、3年で女の子っぽくなったよね。本当に誰もいないの? 相手」
 
 空いている左手をメルヴィの頬に。振り向いた彼女と間近で見つめ合い、囁く。ミレイユの大きな膨らみが肩に押し付けられ、メルヴィが少し反応した。
 
メルヴィ「うん……いない。って、さっきも言ったでしょ」
 
ミレイユ「ふふ、そうだね。でもそれなら、私が立候補しちゃおうかな……恋人にどう?」

 混乱した様子のメルヴィを、押せ押せで攻めまくる。傍から見れば大人なお姉さんが、いたいけな少女を色気で誘惑している場面。
 
ミレイユ(ああああぁ、恥ずかしい……!)
  
 けれど魔法使いの内心は羞恥で爆発寸前であった。
 
メルヴィ「も、もう……呪いのせい? こんなくっついて私を口説くなんて……」
 
ミレイユ「――んっ」
 
 何故自分に迫ってくるかまだ分かってなさそうな彼女。顔を赤くさせたメルヴィに、ミレイユは焦れったくなり衝動的に唇を重ねた。
 驚きから見開かれるメルヴィの目。けれど抵抗はなく、少しすると戸惑いと恥ずかしさが混ざった表情で数秒の口づけを受け入れた。
 
ミレイユ「……こっ、これで分かってくれた?」
 
メルヴィ「うっ……」
 
ミレイユ(やっちゃったああぁ……!)
128 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/10(火) 07:14:37.12 ID:tlEDV0jLO
 
 唇を離し、妖しく微笑むミレイユに密着され赤面した顔を逸らす勇者。ぎゅっと自分の身体を縮こまるように抱き締め、大きなが革鎧からはみ出しそうなほど寄せられている。
 
メルヴィ「ミレイユ……っ、あの、私……」
 
 自分の感情を整理できない状態なのだろう。決して嫌悪ではない目を向けられ、ミレイユはごくっと唾液をのみこむ。
 頭の中でミレイユに自分自身が囁く。押せば、行けるんじゃないかと。
 
ミレイユ「かわいい、メルヴィちゃん……」
 
メルヴィ「……っ」
 
 ここまで来たら引けない。手を彼女の身体に回し、再度口づけを交わそうと唇を近づける。メルヴィは強く目を閉じ――サクサクと音がした。
 
ミレイユ「へっ?」
 
3人『……』モグモグ
 
 音の方を見ると、かまどの火を挟んで反対側、散策に出ていた三人がクッキーを食べながらジーッと魔法使いと勇者を見物している。おやつがすすむ、と言わんばかりの輝いた目で。
 
ミレイユ「メルヴィちゃん、メルヴィちゃんっ」ユサユサ
 
メルヴィ「……。え? なにもないの?」パチッ
 
ミレイユ「いや、あのあそこ」
 
 目を開いた勇者へ三人を指差す。すると赤かった顔が一層真っ赤になる。
129 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/10(火) 07:15:20.31 ID:tlEDV0jLO
 
メルヴィ「わ……ぁ、あああぁっ!」
 
ミレイユ「メルヴィちゃん!?」
 
 そして全力疾走。平原方面へと走り去った彼女を、止めることもできず見送ってしまう一行。無理もない。誘惑されて受け入れかけていたところを仲間全員に目撃されたのだから。
 
ガネーシャ「……すまないね、帰ってきたら声をかけずらい状況でどうしたものかと」
 
フィン「つい見入っちゃいました……」
 
ティア「……メルヴィの女の子の顔、か、かわいかった……」
 
ミレイユ「いや……全然時と場所を考えなかった私が悪いから」
 
 すっかり冷静になり三人へ頭を下げる。メルヴィにも悪いことをした。
 それから数分後、戻ってきたメルヴィと一行は軽食と共に休憩し森へと入った。何事もなかったようにパーティの面々は振る舞ったが……勇者は魔法使いに対してだけは警戒している様子であった。
 
 
130 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/13(金) 07:03:30.83 ID:TKTO8ktXO

 
 そんなこんなで森の中。
 勇者を先頭に木が切られた道を歩いていく。
 
フィン「今のところ魔物の気配はないですね」
 
ミレイユ「魔力も特には違和感ないかな」
 
メルヴィ「二人がそうなら私には感じられないかぁ。ガネーシャ、もう一回依頼の詳細を」
 
 嗅覚、第六感に優れるフィンと、魔法のエキスパートミレイユ。奥へ進んで少ししても魔物とやらの存在を察知できるような要素はなく、鳥のさえずりが微かに聞こえる程度。言われたガネーシャが依頼書の写しを取り出した。
 
ガネーシャ「クマ型の巨大な魔物、だね。ここの情報によると奥にいるらしい」
 
メルヴィ「ありがと。どっかに移動してないといいけど……」

ティア「……警戒だね」
 
 首都近所の森は普段ならば平原で経験を積んだ初心者の冒険者が、腕試しにやってくるようなレベルの場所。外でも比較的平和な位置にいる。魔物も少なく、件の依頼のような大型の魔物の目撃例も滅多にない。木々が伐採された、人の手を感じさせる広い道を進めば、簡単に奥地へ行けてしまうだろう。
 ちゅんちゅんと鳥の声に、たまに鹿、なのだろうか。よく分からない鳴き声。そこに一行の足音。魔物に襲われるかもしれないという緊張感も加わり、静けさに響く不規則な音にどうしても過敏になってしまう。
 
フィン「……あ。聞こえました。匂いも少し」
 
 中間辺りだろうか。しばらく進んでいると、フィンが耳をピンと立てた。流石半獣人。まだ仲間達が気配も感じ取っていない内から、音を聞いたらしい。
 無言で目配せ。フィンが先頭となり、道を外れて木々の中へ。
 
ミレイユ「奥の方から少し移動してるね……」
 
ガネーシャ「うん。森を出られては事だ。仕留めておきたいところだね」
 
メルヴィ「だね。来て良かった」
 
 いつ戦闘に入ってもいいよう武器を抜いておく前衛三人。周囲を更に厳重に警戒しながら進むと、小さな川が見えはじめる。そこにいたのが……。
 
131 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/13(金) 07:04:37.35 ID:TKTO8ktXO
 
ティア「……わ。で、でかい……」
 
 依頼の熊型魔物。習性も熊に似ているのか、それとも単に魚に釣られたのか。川で狩りをしているようだ。厚い毛皮に覆われた、黒い色をした大きな熊――なのだが、通常の生物と違いものすごく巨大。
 目が赤い上、爪も生き難いのではと思うほど長く巨大。歯も口をはみ出し――自然界の生命にはない歪さがパッと見ただけでもはっきり分かる。
 
フィン「あんなのがこんな場所に」
 
ミレイユ「これは油断すると危なそう。……唱えておくね」
 
ティア「わ、私も……向かう前に、支援……」
 
メルヴィ「うん。それじゃ二人の準備が終わり次第仕掛けよう」
 
 先手必勝。不意打ちならばできるだけ強力なものを。ミレイユは目を閉じ、集中した状態で水の上級魔法を唱える。後は中級、初級を状況に対応できるように保持。
 ティアも詠唱を始め、仲間全員へと支援の魔法をかける。元が貧弱だからかミレイユには変化がよく分からないが、呪文で大体は理解できた。強めの防護、魔力による力の増幅、その二つ。前衛メンバーには結構な効力になるだろう。
 
メルヴィ「うわ、なにこれ。これがサポートの魔法?」
 
ガネーシャ「すごいね、ティア。これならいけそうだ」
 
フィン「よーしっ。ミレイユさん」
 
 やる気満々な仲間達に頷いて、魔法を発動。
 
ミレイユ「水の波動……行けっ!」
 
 水属性の上級魔法、ウォーターキャノン。砲弾のように硬化した大きな水の球が、ミレイユの上で形作られ発射される。
 ――が、魔力の揺らぎか聞き慣れない水音のせいか、魔物が魔法に気づき視線を向けた。魔法が当たる前に全員が見つかってしまった。
 
ティア「っ!」
 
 魔法に乗じ敵へ接近しようと走り出した仲間達の後方。ティアは熊の様子に気づくとすかさず魔法を放つ。小さな影の弾は森の中では目視しずらく、ミレイユの魔法より素早く魔物へ命中。威力こそ少ないものの、隙を作り出した。
 
132 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/13(金) 07:05:44.65 ID:TKTO8ktXO
 
ミレイユ(フォロー役がいて助かった……!)
 
 続き、ミレイユの魔法が魔物の胴体へと命中する。ドッと鈍い音がし巨体がよろける。硬い水の球はダメージを与えると破裂し、水しぶきとなり視界を眩ませる。
 
フィン「そこっ!」
 
 そこへ、いち早く駆けつけた剣士の攻撃。魔物の側面、脇腹の辺りへ剣が突き刺さる。……が、敵に反応は無し。巨体に小さな傷ができても大した影響はないのか、気にせず水を払おうと顔を振っている。
 
フィン「ま、魔法も受けてこれですか……?」
 
ガネーシャ「こういう手合いは急所を狙うべきだ――っと!」
 
メルヴィ「はあぁっ!」
 
 続いて、跳躍したガネーシャの拳が魔物の頭部を叩き、聖剣が脚を深く斬りつける。今度は確かなダメージ。大きなうめき声を漏らし、魔物は怯む。しかし直後腕を振り回した。
 
フィン「あわわっ」
 
 攻撃をものともしない強引な反撃。まともに当たれば真っ二つになりそうなそれを慌てながらも右の短剣でいなし、左の剣で再度腹を刺す。そして間髪空けずに魔物の身体を蹴り跳躍、クルクル回転しつつ華麗に離脱。その間にミレイユの初級魔法が頭部へと炸裂した。勇者が背後に回り斬り、ガネーシャが脚の傷を追い打ち。剣を叩きつけるものの、やはりそれほど大きなダメージを与えられていないようだ。
 
メルヴィ「うーん、タフだね」
 
ガネーシャ「さすが魔物。体の構造から違うようだ」
 
フィン「これ、接近戦のリスクが高すぎませんか……?」
 
 一度距離を取る三人。切っても刺してもすぐ反撃され、大した手応えも無し。二撃大きな攻撃を加えた筈の脚さえも元気に動かしている。
133 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/13(金) 07:06:37.45 ID:TKTO8ktXO
 
ミレイユ「もう少し待って。私がなんとかしてみせるから……っ」
 
 残る中級魔法に、初級魔法発動後唱えておいた上級魔法を保持。続けてもう一つ上級魔法を唱える。
 こういった魔物相手にはとにかく大きな一撃を与えるのがてっとり早い。
 
フィン「分かりました。お願いしますミレイユさ――うわぁっ!?」
 
 引いたフィンに魔物が飛びかかる。よほど恨みを買っていたようで一直線にダッシュし、両手を振り下ろす。横に移動し彼女は回避しようとするが、爪が肩を掠めた。
 
ガネーシャ「お姉ちゃんに傷をつけたな……!」
 
フィン「お姉ちゃんじゃないです」
 
 冷静にツッコミを入れるフィンのすぐ前、叩きつけられた魔物の腕をガネーシャが地面ごと剣で突き刺す。これは流石に効いたようだ。魔物が大きな鳴き声を上げる。
  
ティア「治癒……!」
 
ガネーシャ「なっ!? デタラメな……」
 
 ティアの治癒魔法が入り、二人で追撃――と思ったタイミングで魔物が動いた。剣で杭に刺された手を強引に動かし、振り回す。剣を離すまいと握っていたガネーシャだが、それが魔物の手から抜けた拍子にふっ飛ばされてしまう。
 
メルヴィ「ガネーシャっ。よいしょっと――退散退散」
 
 そこをメルヴィがキャッチ。そのまま彼女を抱えて魔物から距離を取る。そんな二人を追撃しようと、睨んだ魔物へミレイユの保持していた中級魔法、水の槍が突き刺さる。
 動きが止まる魔物。ミレイユは手をかざし、保持していた上級魔法を一つ解放。
 
ミレイユ「これで……!」
 
 雷属性、上級魔法の落雷。轟音と共に魔物の上空から巨大な雷が落ちる。水に濡れた巨体が貫かれ、大きくよろける。が、まだ倒れない。
 
ミレイユ「……!」
 
 唱えながら、保持していた二発目を発動。空からもう一度閃光が降り注ぐ。
 
134 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/13(金) 07:07:28.97 ID:TKTO8ktXO
 
フィン「あわわわわ! ちょっ、規模――っ、耳が……」
 
メルヴィ「もう少し離れよう、ガネーシャ。フィンも」
 
ガネーシャ「う、うん。そうした方がいいだろうね」
 
 鼓膜が破れそうな音に、派手な落雷。それを二発まともに受けても尚、魔物はまだ立っている。だが目に見えてダメージは与えていた。
 中級魔法発動から詠唱していた上級魔法、その詠唱を終えミレイユは休み無く発動。
 
ミレイユ「最後――っ! 雷よ!」
 
 3発目の雷。振り下ろした手とシンクロし落雷。そこまでして、ようやく魔物は倒れた。毛皮が黒く変色し、魔物の周囲の木々は焼け、辺りに焦げた臭いが充満する。
 
ガネーシャ「ふぅ……強い魔物だったね」
 
メルヴィ「ほんと。冒険者ギルドじゃなくて、騎士団レベルの案件だよ」
 
フィン「お疲れ様でした……」

 ミレイユ、ティアの周囲に戻ってきた三人が疲れた様子で息を吐く。残心、遠巻きに倒れた魔物を警戒していると事切れた彼は間もなく消滅した。死ぬと跡形もなく消え去る。普通の生き物にはない、魔物の特性だ。
 
ミレイユ「はぁ……疲れた。あの魔物で、依頼料はどれくらいだっけ?」
 
ティア「……安かったような」
 
ガネーシャ「まあまあ。人助けにはなったはずだよ。それでいいじゃないか」
 
 剣を納め、ガネーシャが爽やかに笑う。確かにあんな魔物が街近くにいたのだ。もしものことを考えると、すぐ討伐した方がよかったのだろう。安請け合い感は拭えないが。
 
フィン「魔物の爪と毛皮がありましたー」
 
メルヴィ「ありがとう、フィン。帰ル前に火を消しとこう」
 
ガネーシャ「今日は気持ちよく眠れそうだね」
 
 そんなことは全く考えてなさそうなお人好しトリオがてきぱきと撤収準備。討伐の証拠、戦利品を回収し、川の水と魔法で消火。フィンの怪我を改めてきっちり治し――あっという間に帰る支度が済んだ。
 
135 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/13(金) 07:08:19.33 ID:TKTO8ktXO
 
ミレイユ(ほんと、冒険慣れしてるよね……)
 
 文句の一つも出ない面々を見ると、自分が入る前もこんな割りに合わない依頼を頻繁に受けていたのでは、と心配になってしまう魔法使いである。
 
メルヴィ「よーし。それじゃ帰」

少女の声「――ちょっと待った!」
 
 あとは帰るだけ。一行がその場を去ろうとすると、不意に何者かの声がかかった。
 
ティア「……?」
 
フィン「誰ですかっ?」
 
 武器に手をかけ周囲を警戒する。すると、いつからいたのだろうか、木の後ろから一人の少女が現れた。
 白髪のショートボブ、身長はティアよりも小さいだろうか。かわいらしい顔立ちに、黒と白のシャツとズボン、赤いマント。容姿の幼い雰囲気に合わない勇ましい服装に、剣と盾。そしてなによりミレイユの目を引いたのが――
 
ミレイユ(デカい……!)
 
 服の下から主張している胸である。身長とアンバランスなサイズ、歩くだけで揺れ、真面目な場面だというのに目のやり場に困ってしまう。
 
ティア「……」グイッ
 
 邪な気持ちが読まれたのか、隣のティアが彼女の服を引っ張る。心なしか目が鋭い気がする。
 
ミレイユ(いきなり現れて、何の用だろう……? あれ?)
 
ガネーシャ「……」
 
メルヴィ「……」
 
 ティアから視線を外し、仲間達の顔色を窺うと二人の様子がおかしなことに気づく。知り合いだろうか――と一瞬思うが、どうやら違うらしい。友好的な二人にしては珍しく、彼女への敵意を感じられた。
 少し距離を空け、立ち止まった少女は口を開く。
 
ウィン「ボクはウィン・ストレイド。――勇者だ」
136 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/13(金) 07:09:14.02 ID:TKTO8ktXO
 
フィン「――へっ?」
 
 第一声がそれ。勇者本人を目の前にしての大胆な発言に、フィン、ミレイユ、ティアがぽかんとしてしまう。残りの二人は、何か心当たりがあるらしい。驚いた様子はなく、ただ彼女を睨むばかり。
 
ガネーシャ「……メルヴィ」
 
メルヴィ「――大丈夫。話させて」
 
 一度目を閉じ、そして開く。深呼吸。再びウィンという少女を見た彼女から、敵意の感情がなくなった。しかしその紅い瞳は何かの激情に燃え盛っている。
 
メルヴィ「ウィンちゃん、はじめまして。私はメルヴィ。と、私の仲間、ガネーシャ、フィン、ミレイユ、ティアで……」
 
ウィン「……」
 
 自己紹介をはじめるメルヴィに対し、黙って相槌を打ちしっかり聞いている様子の自称勇者。問答無用で襲いかかってくるマズイタイプの人間ではないようだ。
 
ミレイユ(『はじめまして』、なんだよね……)
 
 いつも明るい勇者があそこまで人を嫌悪するところを見たところがない。ガネーシャも。何か理由があるのだろう。はじめましてなら尚更だ。
 
ウィン「うん、分かった」

ウィン「……勇者メルヴィ。早速だけど決闘を申し込む」
 
 自己紹介を律儀に聞き、ウィンが本題を切り出した。勇者を自称しているのに相手も勇者と呼んだり、色々聞きたいところはあるがお口チャック。横槍は入れずとりあえず見守ることにする。
 
ガネーシャ「何故? 戦う理由はないと思うけど」
 
ウィン「聖剣。ボクが勝ったら返してもらうよ」
 
メルヴィ「っ……分かった。受ける」
 
ガネーシャ「……いいのかい?」
 
 メルヴィは頷く。背中の武器、聖剣を引き抜くと彼女は前に出る。二人の勇者に、いきなり決闘。事情をよく知らないミレイユ達が反応できないまま、トントン拍子で話が進んでいく。
137 : ◆OGHPkXeEeU [saga sage]:2025/06/13(金) 07:11:04.93 ID:TKTO8ktXO
〈一旦ここまで
 続きは安価のところ辺りまで書き溜められたら、その時に〉
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/13(金) 08:39:38.81 ID:UaPz6Ye+O
おつおつ、>>22の子か
せっかくのおっぱいに加えて無知シチュ行けそうな子だし、サブキャラとしてこの子にもいずれご奉仕させたりぶち込んだり出来るのかな
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/13(金) 12:24:20.89 ID:xwIDTD830
>>1は同じやつしか安価取ってないことにいつ気がつくんだ?
140 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/15(日) 13:39:51.79 ID:hyQ7IRWZO
 
ミレイユ「ガネーシャ、どういうこと? 勇者が二人いるなんて知らなかったけど」
 
フィン「そ、そうです。何か事情を知ってる風ですけど」
 
ガネーシャ「すまないね。これは彼女の……少々プライベートな話に係ることで」
 
 苦い表情をするガネーシャ。つまり今は話せないと言いたいらしい。フィンとティア、仲間達と顔を見合わせミレイユは頷く。
 話したくないのならば仕方ない。いずれ知るタイミングもあるだろう。きっと。
 
フィン「……分かりました。でもいつか教えてくださいよ」
 
ミレイユ「――で、大丈夫なの? 決闘なんかして」
 
 あっさり話題を変えた仲間達にガネーシャは目を丸くさせ、そして微笑む。
 
ガネーシャ「……あぁ。メルヴィなら負けないだろう」
 
 多分、と不安になる言葉を付け足して彼女は視線を二人へ。黒と白。正反対の二人が対峙し、ウィンも武器と盾を構える。
 こうして戦う構えを取ると、相手の自称勇者も相当な腕前なのだろうとなんとなく分かる。緊張はなし、無駄な力も入っていないし、これまで何度も実戦を繰り返してきたのだろう。
 
メルヴィ「……いくよ」
 
 しかしそれはメルヴィも同じ。身を少し低くし地面を強く蹴り、彼女は一歩前へと踏み出した。たったそれだけで魔法のように瞬時に移動。あっという間に接近し、剣を振るう。
 横薙ぎの一撃。大きな金属音が鳴り、盾で攻撃を受け止めたウィンが剣を突き出す。最小限の動きで一直線にメルヴィ目掛けて切っ先が迫る。
141 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/15(日) 13:41:03.73 ID:hyQ7IRWZO
 
メルヴィ「――」
 
 それを冷静に、手で払いのけるかの如くに剣の側面を素手で叩き自身は前へ。踏み込み、すれ違い様に一閃。これもまた盾に防がれる。
 
フィン「ひゃあ……普通の人なら大怪我しちゃいますよ」
 
ティア「二人とも……ううん。あ、あっちの勇者は特に……加減が、ない」
 
ミレイユ「うん……そうだね」
 
 言ってる間にも、攻めて守ってかわして一進一退の攻防が繰り広げられている。決闘と言うのだからそうなのだろうが、命を奪いかねない攻撃も頻繁に見えた。
 それでもミレイユらが止めようとしないのは、メルヴィの実力を信じているから。彼女が無闇に命を奪うようなことはしないし、殺されることもきっとない。
 懸念点は自称勇者だろうか。ティアの言う通り全く加減がない。最初の突きもそうだが、勝つためではなく殺すことを目的にしているような容赦の無さである。
 
ガネーシャ「やっぱり……そうなのか」
 
ミレイユ(……)
 
 ウィンの動きにガネーシャも思うところがあるらしい。
 
メルヴィ「流石、あの人の……」
 
 ウィンの放った魔法をかわし、メルヴィが一度距離を空ける。そして大きく息を吐いて、構え直した。なんとなく雰囲気で分かる。メルヴィはこれで勝負を決める気なのだと。
 
メルヴィ「でも、その戦い方は私自身がよく知ってる――っ!」
 
ミレイユ「速っ……っ!?」 
 
 駆ける。気づいた時には彼女はウィンのすぐ近くに。盾が音を立てたことから察するに、既に一度攻撃を放っているようだ。そこへ、最初と同じようにウィンが剣を突き出す。
 
142 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/15(日) 13:41:50.64 ID:hyQ7IRWZO
 
メルヴィ「まったく同じ動き……」
 
 今度は剣を防がず前へ出てかわす。ぽつりと呟いたメルヴィは、そのまま盾を押しのけ至近距離で剣の柄を腹へ叩き込んだ。
 
ウィン「ゔっ!? ぐ……」
 
メルヴィ「……私の勝ち。分かってくれたよね、勝てないって」
 
 綺麗に一撃を決め、呻く彼女へ追撃は入れずに下がる。様子見から少し本気を出したメルヴィに一本取られる。これが本当の戦いなら、ウィンは命を落としていたかもしれない。それは本人も分かっているようで、腹を押さえて立ったまま何も口にしない。
 
メルヴィ「じゃあ私が勝ったんだし、一つ言うこと聞いてもらおうかな」
 
 剣を納め、服を整えるつつメルヴィが言う。相手が条件を出していた以上、その要求は妥当ではあるものの……彼女の表情がいつもと違うことに気づく。
 
メルヴィ「……君って、あの人の弟子?」
 
 怒りと嫌悪、その辺りは戦う前からも見せていたが、色々な感情が混ざった表情はどんなことを思っているのか外から見ただけでは分からない。
 
ミレイユ「……ガネーシャ」
 
ガネーシャ「すまない、これも……」
 
 つまりはメルヴィのあれそれに深く関係することらしい。ミレイユらには世間話のカテゴリに思える質問が大きな意味を持つようだ。
 緊張しながら見守っていると、ウィンが武器を納め一度頷いた。
143 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/15(日) 13:42:26.34 ID:hyQ7IRWZO
 
メルヴィ「やっぱり……分かった。ありがとう」
 
ウィン「今回は負けたけど、次は勝つ。絶対に聖剣は諦めない」
 
メルヴィ「いいよ。いつでも来なよ。叩きのめしてあげる」
 
 暗い威圧感を放つ勇者にウィンがたじろぐ。自称勇者を鋭い視線が突き刺した。
 
フィン「ええっ……あ、あのガネーシャさんっ」
 
ミレイユ「明らかにおかしいでしょっ」
 
フィン「……心配」
  
ガネーシャ「……す、すまない。本当に」
 
 三人詰め寄られ、ガネーシャはふいっと目を逸らす。汗をダラダラ流して。彼女も流石に心が痛いようだ。
 
ウィン「お、覚えてて!」
 
 ビシッと指を差してウィンが素早く退散していく。最後の方はなんだか怯える小動物みたいに見えてきた。
 
ミレイユ(何だったんだろう……)
 
 ミレイユは思う。結局彼女の目的は何だったのだろうか。決闘ならばこんな森でしなくてもいい筈だ。人に注目されるのが嫌だとか……? 聖剣を奪ったとなれば、まぁそれは人類の敵と言っても過言ではないのだが。
 
ミレイユ(分からない……)
 
メルヴィ「……さ。帰ろう、みんな」
 
 ぼんやり思考していると、いつの間にかメルヴィが近くへ来ていた。ニコッと笑う彼女はいつも通りな様子。ホッとする一同だが、ウィンという自称勇者へ向ける仄暗い感情を思うと複雑である。
 
ミレイユ(……)
 
 今表に出していないのと同じ。普段はその気持を隠しているってことだから。
 
144 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/15(日) 13:43:04.65 ID:hyQ7IRWZO
 
 
 やっぱり知らん顔なんてできない。
 街に帰ってすぐ、ミレイユは動き出すことにした。ガネーシャに訊けないなら直接勇者に尋ねてしまえばいいこと。
 
ミレイユ「メルヴィちゃんっ」
 
 ギルドの自室に荷物を置いてすぐ、ミレイユはメルヴィの部屋へ突撃した。きっちりドアをノックして、返事がきてから中へ。
 
メルヴィ「ミレイユ、どうしたの? 慌ててるけど」
 
 部屋の中でベッドに座りきょとんとした顔のメルヴィ。彼女が何の理由で訪ねてきたのか、本当に分かっていなそうだ。もしくは、とぼけているのか。
 
ミレイユ「えっと……その、教えてほしいの。さっきのこととか、3年間何があったのか、とか」
 
メルヴィ「……! ど、どうして?」
 
 ハッとし、怯えたような表情に変わるメルヴィ。ここまで短時間に、ストレートに質問しに来るなんて思ってなかったのかもしれない。

ミレイユ「どうしてって、当然でしょ? 大切な人だし、さっきだって蚊帳の外にいるみたいで……力になりたかったから」
 
 無関係なのかもしれない。でもだからといって何もせず見守るだけなのは自分が許せない。ずいと前に出て真剣な顔でミレイユが言うと、動揺した様子でメルヴィが目を逸らした。
145 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/15(日) 13:43:45.83 ID:hyQ7IRWZO
 数秒の沈黙。ちらちらとミレイユを見ていたメルヴィは何か考えているのか、たっぷり間を空けて、
 
メルヴィ「……っ!」
 
 顔を赤くさせた。
 突然の赤面に、ハテナマークを浮かべてミレイユは首を傾げた。
 
ミレイユ「あの、メルヴィちゃん?」
 
メルヴィ「も、もしかしてミレイユって……私のこと好き?」
 
ミレイユ「は――ええっ!? なんでこのタイミング!?」
 
 真面目な話してたのに。盛大に驚くミレイユの前、もじもじとするメルヴィ。
 
メルヴィ「だ、だって最近積極的だし、考えてみると昔から……」
 
ミレイユ「そ、それは今いいからっ」 
 
メルヴィ「否定しないの……?」
 
ミレイユ「ゔっ」
 
 恥ずかしそうに上手遣いに問いかけられ、あやうく死にかけるミレイユ。有耶無耶に誤魔化して強引に話を進めることもできるだろう。しかしいい機会なので、肯定してしまうことにする。あれだけ派手に誘惑した人物に、その確認をしてくる鈍感勇者にはよく分からせておかないといけないだろう。
 
ミレイユ「しない。事実だから」
 
メルヴィ「や、やっぱり……!」
 
ミレイユ「だ、だからそれは今いいのっ。今は3年間のことを聞きたいんだから」
 
メルヴィ「あ……うん。そうだったね」
 
146 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/15(日) 13:46:29.76 ID:hyQ7IRWZO
 
 閑話休題。ヒートアップしていたメルヴィも冷静さを取り戻し、こほんと咳払い。
 
メルヴィ「……ごめん。ほとんど話せないというか、話したくないな、今は」
 
 今度はしゅんと、悪いことをしたのがバレた子供みたいに縮こまってしまう彼女。余程のことがあったのだろう。彼女がそんなことを言うのは珍しかった。
 
メルヴィ「けど、そうだね……私の仲間でいるなら危険もあるかもしれないし、これだけ」
 
メルヴィ「旅立ったって言ってたけど、私は師匠から逃げてきたんだ。だから師匠が聖剣を取り戻そうとしてるんだと思う。勇者に相応しくないから」
 
 師匠。そういえば幼い頃から剣や魔法、その他色々な知識を教えてくれた存在が彼女にはいたらしい。言われてみると、彼女が旅立ってから彼の話を聞いたことがない。
 けれど、事のあらましは大体分かった――ような気がする。剣を取り戻そうと、彼女の師匠が新しい弟子、ウィンに依頼したのだろう。
 
ミレイユ「そっか……分かった。じゃあ今はそれでいいや」
 
メルヴィ「いいの? 虫のいい話じゃ……」
 
ミレイユ「これで揉めるなら、得体の知れない魔王討伐の仲間なんてやらないよ。魔王より強そうな相手なら、訳くらい聞きたいけど」
 
 正体も居所も強さも未だよく分からない存在との戦い。それを承知でついてきているのだ。今更人との戦いが追加されても大したスケールではない。
 ミレイユが即答すると、メルヴィはホッと安堵した様子を見せる。
 
ミレイユ「……それじゃ、また明日」
 
メルヴィ「う、うん……」
 
 これ以上は聞けないだろうし、押しかけて長居するのも迷惑だろう。少し暗い表情のメルヴィを残して、ミレイユは部屋から立ち去った。
 
 
 ↓2 その夜、尋ねてきたメルヴィと……
  1 イチャイチャ多め
  2 昼のことでムラムラしたメルヴィにリードされて
  3 ミレイユが敏感な彼女を何度も 
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/15(日) 13:49:34.36 ID:VsW2W+GrO
3
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/15(日) 13:56:48.93 ID:Hoxr1uEu0
1
149 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/17(火) 08:08:15.25 ID:ogbcXJ8JO

〈1 イチャイチャ多め〉
 
 コンコン、とドアがノックされる。
 解散し夕食を取り、お風呂に入った後。部屋でのんびりしていたミレイユは慌てて立ち上がりドアを開けた。
 
ミレイユ「ティア――あれ? メルヴィちゃん」
 
 ここ数日は同じ部屋で寝泊まりしていた同居人の彼女が帰ってきたのだろう。と思っていたのだが、ドアの前にいるのは意外な人物。同じくお風呂上がりであろう寝間着姿のメルヴィがいた。
 しっとりと濡れた髪、白の薄手のワンピースを着て、聖剣も持っていない。普段見ている姿よりずいぶん身軽だ。
 
メルヴィ「入ってもいい?」
 
ミレイユ「えっ、うん」
 
 それだけ短く尋ねられ、こくんと頷く。中に招くとメルヴィは歩き出し、ミレイユの手を握った。困惑する魔法使いを連れて部屋の中、彼女のベッドの上に腰掛ける。
 
ミレイユ「あの……メルヴィちゃん? なんか怒ってる?」
 
メルヴィ「ち、違うよ。ちょっと緊張してるだけ」
 
 ムッとしたような顔をしていたのはそのせいらしい。隣に座ったミレイユへ、あたふたと弁明する彼女。ブンブンと首を横に振り、ポニーテールが揺れる。
 やや間を空けて、メルヴィは少し赤くなりながら言った。
 
メルヴィ「えっと……私もミレイユの呪いのお世話することにしたから」
 
ミレイユ「そっかぁ……そっか!?」
 
 思わぬ言葉に素っ頓狂な声が出る。もしや薄着で一人で部屋にやって来たのはそういうつもりで……なんて考えはじめると、彼女から目を離せない。
 
150 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/17(火) 08:08:57.22 ID:ogbcXJ8JO
 
メルヴィ「ミレイユにはお世話になってるし、その……私も興味あるから。ミレイユなら安心かなって」
 
ミレイユ「ティアちゃんはそのこと……」
 
メルヴィ「知ってるよ。良いって言ってた」
 
 ミレイユよりも少し低い身長、細めの華奢な身体に大きな胸。いつも憧れてた彼女が、自分の呪いのために……。
 
メルヴィ「あ……」
 
 などと思いながら見ていたら、あっという間に身体は反応していて。すぐメルヴィに気づかれてしまう。
 
メルヴィ「そうなったら、我慢は毒なんだよね? ……いいよ、来て」
 
ミレイユ「っ。ほ、本当に……?」
 
メルヴィ「うん。……あ、でもあくまで処理だよ? 辛くなった時にするだけで」
 
ミレイユ「うんっ。それでもいい――っ」
 
メルヴィ「ひゃっ!?」
 
 メルヴィの身体を抱き締める。自分の胸とメルヴィの胸が当たり、彼女の体温と柔らかさが伝わってくる。二人は見つめ合い、自然と顔を近づけて、
 
メルヴィ「んっ……」
 
 唇を重ねた。抵抗はなく、そっとミレイユの腰に手を回してくる。小さな頃からの想い人とのキス。もっと、と先走るミレイユが微かに開いている唇から舌をねじ込み、手は豊かな膨らみへ。
 
メルヴィ「ふぁっ!?♡ ん、ちゅ……んぷっ♡」
 
ミレイユ「じゅる……っ、メルヴィ、ちゃん……っ♡」
 
 下着、ワンピースの上から膨らみを撫で、彼女の舌を絡めとる。するとメルヴィは敏感に反応を示し、体を震わせる。最初はきつく閉じていた目も次第に開き、蕩けてきた。
151 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/17(火) 08:09:30.56 ID:ogbcXJ8JO
 
ミレイユ「んっ……♡」

メルヴィ「は――っ、はふ……っ♡ キ、キスってこんな感じなの……?」
 
ミレイユ「うん。ティアちゃんとした時はこんな感じ――」
 
 と、口にした途端彼女から顔を近づけられ強引にキスされる。
 
ミレイユ「んっ、メルヴィちゃ――ぷぁっ♡」
 
 自分がしていたのと同じように舌で犯され、彼女の手がミレイユの乳房を撫でる。そういう場面で初めて触られ、予想外に自分が感じてしまっていることに気づく。
 撫でられるのも、少し乱暴に揉まれるのも体に電流が流れるみたいに反射的に反応してしまう。
 
メルヴィ「ん、ちゅ……♡ ちゅぱ、じゅるる……♡」
 
ミレイユ「ちゅる、はぁ……♡」

 目を開き、満足そうに彼女が感じる姿を見つめる勇者。口を微かに離すと、唾液が舌先同士で糸を引く。
 
メルヴィ「私のこと好きなら……他の女の子の名前出さないでほしいなぁ」
 
メルヴィ「処理でもせっかくするんだから。ほら、好きって言って……」
 
ミレイユ「う、うん……っ。好きだよ、メルヴィ」
 
 気持ちよさと興奮で頭が一杯になった状態で、なんとか頷く。嬉しそうに笑う彼女は、そのままベッドへミレイユを上に、引き倒す。
 
メルヴィ「……♡」
 
 仰向けになり、上のミレイユへ期待するかのように視線を向ける。何も言わないが、これから何をするのかは察しがついた。
 ミレイユは彼女の服、下着を脱がせ、自身も裸へ。
 
152 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/17(火) 10:01:38.70 ID:825Zl5BVO
 
メルヴィ「そ、それがミレイユの……♡」
 
ミレイユ「入れるよ、メルヴィちゃん……っ」
 
 ワンピースの下から浮き出ていた身体のライン。それでも魅力的に見えていたが、何も身に纏わない彼女の裸体は興奮で我を忘れてしまいそうなほど美しい。
 大きな形のいい胸、綺麗な乳頭、充分に濡れて雄を誘う割れ目。みんな憧れの勇者が、自分にあられもない姿を晒している。我慢はできなかった。
 先端を当てがうと、メルヴィは手を控えめに広げた。
 
メルヴィ「ぎゅってしながら……挿れて?」
 
ミレイユ「っ! うん……っ」
 
 可愛いお願いに心の中で悶絶しつつ、男性器を浅く中へ。そのまま身体を倒し、彼女を抱き締める。胸と胸が合わさり押し付けられて形を変えた。
 
ミレイユ「いく、よ……っ♡」
 
メルヴィ「うん――っ♡ は、ぁ……でっかい――っ!♡」

 
 挿入の痛みはさほどないのか、目の前の彼女は悩ましげな声を上げて体を捩らせる。まだ男性のものを受け入れたことのない、きつい締めつけの中をこじ開け、自分のものにしていく。それも、絶世の美少女、自分の初恋とも言える女性を。愛液が鳴らす卑猥な音と勇者の媚声。彼女の身体をきつく抱き締め、ミレイユは腰を突き出した。
 
メルヴィ「かっ、は――っ!♡ ぁ、すっごぃ……♡」
 
ミレイユ「ぜ、全部入った、かな……」
 
 ティアとはまた違う締め付け。柔らかな中は全体を舐め回すように蠢き、きゅうきゅうと奥が吸い付く。甘え、精を求めるような動きに無意識に腰が動いてしまいそうになる。
 
ミレイユ「メルヴィちゃん、大丈夫?」
 
メルヴィ「うん……っ♡ むしろすごく気持ちよくて――っ♡ なにこれ……♡」
 
 まだ挿入したばかりだというのに、発情しきった表情で言い腰をゆるく動かしさえする彼女。初めての筈のメルヴィが見せる反応に、魔法使いは辛抱堪らず腰を引く。
 
153 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/17(火) 10:02:45.95 ID:825Zl5BVO
 
ミレイユ「メルヴィちゃん、そんなエッチに……♡」
 
メルヴィ「ぁっ♡ う――ぐっ、太いのが、中ごりごりし、あぁっ!♡」
 
 ずぷぷと愛液にまみれた男性器が引き抜かれ、そして奥へ。卑猥な音と共にメルヴィが快楽に声を上げる。ピンと固くなった胸の突起同士が擦れ合い、そこでも甘い刺激が与えられる。
 
ミレイユ「は、あぁ――っ!♡ 気持ちよすぎ……っ♡」
 
メルヴィ「んっ♡ ぁっ、はぁっ!♡ み、ミレイユ――っ♡ 好き、って♡ チューしてっ!♡」
 
 腰を引き、突き入れる度体を揺さぶられ、快感に余裕ない様子で駄々をこねるように甘えるメルヴィ。涙が浮かぶ彼女の顔は初めての感覚に蕩けきっていた。
 
ミレイユ「メルヴィっ、ちゃん――好き♡ 愛してる――っ♡」
 
メルヴィ「んむっ♡ はっ、ん♡ ちゅ――ちゅぱ、じゅるるっ♡ 私も、好き――っ♡」
 
 愛を囁き、上も下も深く交り合う。処理だからと口にしていた勇者も、自ら舌を絡め中をきゅんきゅんと締め付けた。
 身も心も溶け合うような感覚。強くなる刺激に、自然と身体は相手を激しく求め合い、
 
ミレイユ「ん、出る――っ!♡ ぁ、んあぁっ!♡」
 
メルヴィ「ぷぁ……っ♡ は――っ、はうぅぅ!♡」
 
 唇重ねたまま互いに絶頂へと達した。密着したまま最奥に精を放ち、快楽に目を白黒させている彼女の舌を舐め、緩く腰を動かす。痙攣するように震える身体。中は本能的に吸い付き、白濁を搾り取ろうとする。
154 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/17(火) 10:03:24.86 ID:825Zl5BVO
 
メルヴィ「ぁ……ぁへ……♡ ミレイユ……♡」

ミレイユ「す、すごかった……」
 
 絶頂の余韻で放心しているメルヴィ。唾液を漏らし、ぐったりと身体を投げ出している彼女は少し前まで処女だったとは思えない淫靡な姿を晒していた。唯一白濁にまみれた少量の血が、彼女が初めてなのだと証明している
 彼女の頭を撫で、長い射精を終えたミレイユは身体を起こそうとする。が、ガシッと腕が掴まれた。
 
ミレイユ「あれっ?」
 
メルヴィ「ミレイユ……もう一回♡ まだ辛いよね?♡」
 
 いつの間にか復帰したメルヴィがミレイユを引き倒し、甘えるように甘く囁く。脚でがっしり彼女の腰を固定して。
 
メルヴィ「ん……おっきくなった♡ ほら来て……」
 
ミレイユ(サ、サキュバス……?)
 
 ミレイユは思うが、我慢できなくなってしまったのは事実。もう一度、同じ体勢で動きはじめる。
 
メルヴィ「あっ♡ 好き、って言って♡ ミレイユっ♡」
 
 甘えながら乱れる彼女が可愛らしくて、その後も何連戦かしてしまったミレイユである。
 
 
155 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/17(火) 10:04:06.61 ID:825Zl5BVO
 
 
 
メルヴィ「……違うの」
 
 身体を綺麗にし、再び寝間着姿になったメルヴィはまずそんなことを口にした。顔を真っ赤にさせて。
 
メルヴィ「思った以上に……その、性行為がすごくて、我を忘れたというか」
 
メルヴィ「あんなにミレイユ好き好き♡ってなるつもりはなかったの」 
 
ミレイユ「……は、はあ」
 
 それはそれで自分のソレに即堕ちしたみたいでエッチだなぁ、なんて思うものの口には出さず。
 
メルヴィ「あ、あと……こういうことするのは男の人とだと思ってたから、顔が良いお姉さんに責められると頭が混乱するというか……一杯になるというか……」
 
 俯きながらボソボソ話す勇者。セックスで乱れに乱れたことより、ミレイユにキスして好き好きと甘えていたことが恥ずかしいらしい。確かに処理云々の能書きの上アレなのだから、そう思うのも無理はない。
 
メルヴィ「と、とにかく! これから呪いで困ったら私も協力するから」
 
ミレイユ「うん、ありがとうメルヴィちゃん」
 
 こんな美少女と、好きな人とできるのならば断る選択肢はない。にっこりと笑って答えると、メルヴィがまた顔を赤くさせる。
 
メルヴィ「うぅ……これから女の子をそういう目で見ちゃいそう」
 
 新たな扉を開きかけて、ひどく混乱しているようだ。頭をブンブンと振り、メルヴィは勢いよく立ち上がった。
 
メルヴィ「それじゃ、おやすみなさい!」
 
 元気よく退室。残されたミレイユは苦笑する。
 しばらくしてから帰ってきたティアと一緒に眠りにつき、その日を終えるのだった。
 
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/17(火) 10:41:35.34 ID:olV+4JYIO
イチャラブはいいですねえ
157 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/17(火) 23:50:32.14 ID:2X0/DtM0O
 
 
〈書き溜め投下でした。
 メインに入る前にサブ要素のテストをしてみようかと。
 ミレイユ含む仲間達から二人、登場人物と話題を安価で募集し、会話イベントを書いてみます。テイ◯ズのスキット、龍が◯くのパーティチャット、サモ◯ナイトの夜会話的な感じで

 というわけで早速↓2、3
 仲間二人の名前と、その二人が話す話題を。話題は記載無しでも可。無しな場合は私が話題を考えます〉

158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/18(水) 00:30:58.06 ID:wLrS3yapO
踏み台
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/18(水) 00:33:12.74 ID:PWRgzDTa0
ミレイユとメルヴィ
冒険途中に仲良く楽しくお料理
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/18(水) 00:42:49.71 ID:UyaMYEUcO
ガネーシャ、ウィン
ウィンがキス好きなことについて
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/18(水) 07:19:57.94 ID:gL9CrOVvO
>>160
名前似てるからだろうけど多分ウィンじゃなくてフィンのことかな
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/18(水) 10:55:42.08 ID:AypBTCIEO
フィンだった
163 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/19(木) 06:54:47.90 ID:MFf4QGL3O
 
〈ミレイユとメルヴィ 話題『料理』〉
 
メルヴィ「……うん。こんな感じかな」 
 
 あの日から翌日。今日も今日とてギルドの依頼を受けて、危険そうな魔物を街の外へ討伐しに行く。その帰り道、お昼も兼ねて休憩することになった。
 街の外、平原のとある場所。木陰に簡易的なかまどを用意して、火をつける。後はティアが持ってきた食材を切って、料理を始めれば――
 
ミレイユ「わ、早い。流石メルヴィちゃん」
 
 と、そこへ薪になるような物を探しに行っていたミレイユが戻ってきた。身体の前に持ってきたローブに木の枝を乗せ、ニコニコと子供みたいに笑う彼女。見た目は大人なのにどんぐりでも拾ってきた子供みたい。
 途中石で躓いて転びそうになりながら、それをかまどの近くに置く。その際に胸に視線が行ってしまったのは内緒。
 3年前も大きかったけど、今は更に磨きがかかっている。胸に特に気になってしまう太めな脚、太もも……っていけない。
 
メルヴィ(あぁ……やっぱり思い切り意識してる)
 
 例の呪いが自分にもかかったかと思うくらい。
 ぽわっとしておおらかで、とにかく優しい彼女。その彼女が昨日は自分のことをあんなに。ミレイユが自分の上に覆いかぶさり、快楽に喘ぎ、時には高揚した表情で私を犯し――
 
メルヴィ「ええいっ!」ゴスッ
 
ミレイユ「メルヴィちゃん? なんで自分を殴ってるの?」
 
メルヴィ「ちょっと虫がとまって」
 
ミレイユ「そんな気迫じゃなかったけど」
 
 本当にいけない。思考が桃色一色である。
 ヒリヒリ痛む頬を抑え、私はティアの持ち物から小さな台を取り出す。更にまな板を出して、包丁も。
 メイド時代からそうだけど、ティアの大きなバスケットには色々入っている。今日はたまたま外でのハイキング用にキャンプ用品と食材を詰めてきたらしい。
 
164 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/19(木) 06:55:50.98 ID:MFf4QGL3O
 
ミレイユ「何を作るの?」
 
 向かい側、私と同じ様にミレイユがシートの上に座る。
 
メルヴィ「簡単にスープかな。外だし」
 
ミレイユ「焼くか煮るだけ、が王道だよね」
 
 食器も食材もそれほど広げられるスペースが無い。となれば簡単なスープが適当だろう。パンもあるし、温かい料理というのはそれだけで常温の携帯食料の一段階上に立つ。冒険慣れしているメンバーなら、文句が出ない筈だ。加えて、仲間の中でも料理上手な二人が調理するのだ。
 ミレイユも手伝ってくれるみたいだし、包丁とまな板をもう一つと野菜を台の上に。
 
ミレイユ「これを切ればいいんだね」
 
 言わずとも理解し、ミレイユは慣れた手つきで包丁を動かし野菜の処理をはじめる。普段は仲間達の視点からだとどんくさいミレイユも、得意分野である料理はてきぱきとこなす。
 
メルヴィ「ミレイユって料理好きなの? かなり慣れてるよね」
 
ミレイユ「え? うん。好きだけど……」
 
 私達の故郷、ノワルの領主の娘である彼女。身分の高い彼女が自ら料理をする、その理由がちょっと気になった。
 手を動かしながら答えるミレイユは、懐かしそうに目を細める。
 
ミレイユ「それなりの腕になったのは、誰かの役に立ちたかったからかな」
 
ミレイユ「魔法と料理。才能ありそうなのはそれくらいだったから」
 
メルヴィ「……そっか」
 
 三年前とは見違えた魔法の使い手になったミレイユ。その誰かというのは、ひょっとしたら私なのかもしれない。彼女を置いて旅に出てしまったのだから。
 
165 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/19(木) 06:56:37.22 ID:MFf4QGL3O
 
ミレイユ「ふふ、上手になってよかった。こうやってメルヴィちゃんと一緒にお料理もできるし」ウフフ
 
メルヴィ「……ミレイユはさ、私のこと恨んでない?」
 
ミレイユ「――へっ?」
 
 きょとんと、彼女は目を丸くさせる。亜麻色の瞳が私を真っ直ぐ見つめた。ちょっとして私の言葉の意味を察したのか、ミレイユはクスクス笑う。
 
ミレイユ「恨んでなんかないよ。置いてかれたのも、まぁ大変な旅だしなぁ、としか思ってなかったし」
 
ミレイユ「けど、メルヴィちゃんと三年間会えないのは寂しかったかな……好きだったから」
 
メルヴィ「……」サクサク
 
ミレイユ「あ、照れてる?」
 
 料理を再開させた私の顔を覗き込み、いたずらっぽい笑みを見せる彼女。本当に置いていったことは気にしていないらしい。三年前の罪悪感がちょっとは薄れた。ミレイユは優しいから恨んでるだなんて言えないだけかもしれないけど、それでも安心する。
 
メルヴィ「さ、水浴び組が帰ってくる前に料理完成させちゃお」
 
ミレイユ「うん。任せてメルヴィちゃん」
 
 さて。気を取り直して料理を作らないと。ニコニコと楽しそうなミレイユに微笑み返し、私は鍋の様子を見ることにした。
 
メルヴィ(本当、優しい人……)
 
166 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/19(木) 06:57:12.05 ID:MFf4QGL3O
 
 
〈ガネーシャとフィン 話題『キス』〉

 
 とある日のこと。
 僕がギルドを歩いていると、前からフィンちゃんがやって来た。ふわふわな金髪のかわいらしい少女。そこに半獣人の猫耳に尻尾が加わり、最強キュートな彼女は私の姉である。違うと言われるだろうけど。
 
フィン「あ、ガネーシャさん。こんにちはっ」
 
ガネーシャ「ん? 挨拶かい?」
 
 じーっと見つめられ、ふと気づき体を前屈みに。人目があるにも関わらず、フィンは躊躇せず嬉しそうに口づけを。……うん。最年少の彼女にこんなことされるのは、ちょっと背徳感があって……役得だなと思ってしまう。
 
フィン「ん……ありがとうございます」
 
ガネーシャ「いやいや、こちらこそ。お望みならもっと長く――」
 
フィン「あ、それはいいです」
 
 うーん、猫ちゃん。
 ゆらりと揺れる尻尾。さっと距離を取る仕草に猫ちゃんが重なる。
 
ガネーシャ「フィンはキスが好きだね。僕とも会う度して嫌じゃないのかい?」
 
フィン「親愛の印ですから。故郷では普通でしたし」
 
ガネーシャ「そうか。……ちなみに大人のキスはしたことあるのかい?」
 
フィン「……えっ? な、ないですよ」
 
 ! 大人のキスって何ですか?的なリアクションを予想していた僕は、ぴしゃーんと雷に打たれる。ほんのり赤くなって否定する彼女の様子から察するに、知識はあるが経験はない、もしくはもう経験済み……? 一体誰と。パーティ意外に彼女に交友関係はなかったような。
 
ガネーシャ「……ミレイユか」
 
フィン「え、ななな……何でミレイユさんの名前がっ?」
 
 ……丸分かりである。
 見るからに狼狽えて、暴れる尻尾を手で押さえつけ目線を逸らす彼女の反応がそうだと示している。
 適当な推理だったけれど、ミレイユとフィンが大人なキス……一度見てみたい。
167 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/19(木) 06:58:12.00 ID:MFf4QGL3O
 
ガネーシャ「ごちそうさま。僕から言えるのはそれだけだ」
 
フィン「満足そうな顔しないでください」
 
ガネーシャ「いやなに、仲間の性事情に首は突っ込まないさ。僕自身が乱れているからね」
 
フィン「昼間ですよ」
 
 ジトッとした目を向けられ、少し嬉しくなってしまう僕である。
 しかし彼女もミレイユと……勇者にも迫っているところを目撃したし、全員彼女にいただかれる未来もあるのでは……?
 
ガネーシャ「……ご飯でも食べに行こうか、フィン」
 
フィン「あ、はい。いいですよ」
 
 これからどうなるか、考えると少し不安だが……ワクワクもしてくる。当面は魔王関連で忙しいだろうけど、はてさてどうなるか……。
 
 
 
〈というわけで、二つのイベントを投下。
次はいつものランダムな交流、自由時間タイムとなります。忘れてましたが、メルヴィ編のその1は終わりで〉

 ↓2 何をしよう?
  1 訓練所に行こう
  2 散歩しよう
  3 お風呂入ろう
  4 部屋で読書
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/19(木) 07:23:02.42 ID:Lmmg5VW2O
4
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/19(木) 08:32:08.74 ID:1X+uwG6EO
1
170 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/20(金) 07:15:21.96 ID:YX/Xw3Q7O



〈1 訓練所
  メルヴィイベント〉
 
 
 自称勇者の一件から翌日の夜。
 いつものように解散した後、ミレイユは訓練所へと向かった。おそらく同じ様にそこで鍛練してる仲間へ会うために。
 
ミレイユ(やっぱりいた)
 
 予想通り、武器を素振りしている仲間の姿が目に入る。男性が多い騎士団の訓練所で一際目立つ可憐な少女。そんな彼女が誰よりも重い気迫で、鋭いフォームで剣を振るっている。可愛いは可愛いのだけれど、近寄ればすぐさま真っ二つにされそうな雰囲気に見物人達の表情も真剣そのもの。
 
ミレイユ(偽勇者ちゃんのせいだよね……多分)
 
 新たな弟子、ウィン。もしかしたらその師匠と敵対することもあるかもしれない。メルヴィとしては絶対に負けたくはない戦いだろう。鍛練に気合いもはいるというものだ。
 
ミレイユ「メルヴィちゃん」
 
 メルヴィの後ろ、少し離れた場所から声をかける。仲間達と解散してから半刻。おそらくその間ずっと修練していたのだろう、汗を拭いメルヴィが振り向く。
 
メルヴィ「……あ、ミレイユ。どうしたの?」
 
 気負いすぎてないか心配になって来たのだが、別段変わった様子はない。剣を納めた彼女は微笑みながらミレイユへと近づく。
171 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/20(金) 07:16:23.81 ID:YX/Xw3Q7O
 
ミレイユ「ちょっとメルヴィちゃんに会いに」
 
メルヴィ「会いに? こんなとこにわざわざ……あ」
 
メルヴィ「い、今は汗臭いかもだから……」
 
 勘違いを始め、彼女は足を止めポケットから出したハンカチで顔を拭き、もじもじしはじめる。もしミレイユがそうだと言っても満更嫌でもなさそうだ。
 
ミレイユ「あ、いや、新しい弟子のこともあって、少し心配で」
 
メルヴィ「……あ、そういうこと」
 
メルヴィ「大丈夫だよ。何をしてこようと、打ち負かせばいい話なんだから。どんと構えて待つつもり」
 
 胸を張り、ぽんと叩くメルヴィ。彼女の実力を知るミレイユには華奢な体が頼もしく見えた。
 
ミレイユ「そっか。心配なさそうだね」
 
 とりあえず一安心。こくりと頷いて、笑みを見せたミレイユは――
 
 
 ↓2 コンマ二桁、70以下で性処理イベント
    (シチュも記載可) 
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/20(金) 07:23:21.28 ID:MswwXutFO
ksk
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2025/06/20(金) 08:10:04.87 ID:KzQ9rrr8O
訓練中にミレイユが大きくしちゃってたので、敵に誘惑されて流されちゃダメだから、特訓しなきゃねと口実でイチャラブ騎乗位
→ミレイユが耐えられなくなって対面座位に
174 : ◆OGHPkXeEeU [saga]:2025/06/20(金) 10:03:25.28 ID:JLZtEeTHO

〈87で失敗です
 横着して判定の前とシチュを同時だと後悔しそうになるので(私が)これからは判定の後シチュ募集する感じにします〉


 ↓2 次は何をしよう?
  1 散歩しよう
  2 お風呂入ろう
  3 部屋で読書
274.90 KB Speed:0.6   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行


スポンサードリンク


Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2026/05/10 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)