【どうせわからないだろう。とタカを括っているようだから、彼はその短冊を隠そうとはしていなかった】 【「Ich hoffe, die Wünsche eines jeden.」】 【……正直少し見た程度、いや、じっくり見たってさっぱり分からないかもしれない】 【そんな意味不明な文をしたためた短冊を、葉竹の真ん中あたりに、それこそ本当に適当に吊るしてしまった】
【右手で構えた相棒の撃鉄を、素早く親指で引き起こす――叩きつけるように金属が跳ね上がり、シリンダーが回った。】 【数奇な運命、ガンマンと半魔の龍人、遭遇する筈のなかった両名が己が武器を突きつけあう光景に将に相応しい、そう――】 【―――Fate is turning<"運命が廻る"> with wild bullet<"弾丸と共に">】