17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:47:15.27 ID:FTMglOEQ0
ありす(そう言って、文香さんはのっそりと立ち上がった。彼女はまるで幽鬼にでも憑かれたかのように、禍々しい形相をしていた。口角を上げ、にやりといやらしい笑みを浮かべるそれは、もはや私の知っている文香さんではなかった)
モバP「ありす、ここは一旦引くぞ──!!」
ありす「えっ……ちょっと、Pさん!!」
ありす(Pさんは私の手を引いて走り出しました。この場から逃げようとしたのです。ですが、扉を開ける寸前──外から見知った人たちが入ってきたことで、それは失敗に終わりました)
美波「そんなに急いでどこに行くんですか、Pさん」
モバP「み、美波……まさかお前たち、全てを知った上でわざと──」
美波「うふふ、飛んで火にいる夏の虫っていうのはあながち間違いじゃなさそうね。こんなにあっさりと引っかかるのなら、もう少しガードを緩くした方がいいかも」
藍子「堅物なPさんには、大胆に迫るくらいでちょうどいいのかもしれませんね」
夕美「ホントホント。でもびっくりしたよ、ありすちゃん。あんなに急いで廊下を走っちゃダメじゃない。みんな心配してたんだよ……『ありすちゃんがこけたら計画が台無しになる』かもってねっ」
ありす「あ……ああっ……」
美波「どうしたの?震えているわよ、ありすちゃん」
32Res/29.40 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20