生徒会長「君の名を呼びながら胸を揉むと、すごく気持ち良いんだ」庶務「はい?」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 21:16:12.29 ID:a6hnrGwy0
容姿端麗という表現がある。
意味は、顔や姿が整い、美しい様のこと。
要するに、綺麗だってことだ。

その四字熟語に該当する人物は極めて少ない。
もっとも、美しさや醜さなんてのは相対的なものだから、集団の中で比較すれば自ずと1人や2人は当て嵌まるだろうが、それはまやかしだ。

絶対的な本物を見れば、すぐにわかる。
その瞬間に、認識を改める必要性が生じる。
嘘じゃないさ。現に、俺がそうだった。

俺の通う高校には、そんな存在がいた。

「失礼します」

柄にもなく、畏まりながら入室。
別に職員室ではない。先生の姿も見えない。
そこには同じ学年の生徒が数人座っている。

部屋の扉には【生徒会室】と書かれていた。

「んじゃ、行って来ます」

机の上に置かれたプリントを持って、退室。
中に居た数名は顔も上げずに黙ったまま。
皆、それぞれのお仕事で忙しそうだ。

邪魔にならぬよう、俺は俺の仕事をこなす。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 21:20:43.10 ID:a6hnrGwy0
「よしっと、コピー完了」

各クラスに配布するプリントをコピー。
紙束を持って、それぞれのクラスを回る。
教卓の上に人数分のプリントを置いておく。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 21:24:17.73 ID:a6hnrGwy0
「いつもすまないね」
「いえ、これも仕事ですから」

用務員のおじさんに愛想良く振る舞いながら。
俺はせっせと校庭の草むしりに励んだ。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 21:29:32.15 ID:a6hnrGwy0
「よっと」

ドサッと、むしった雑草を手押し車に載せる。
そのまま、うーんと伸びをして、固まった腰と背中をほぐしていると、突如、衝撃が走った。

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 21:33:56.69 ID:a6hnrGwy0
「草むしりなんてだりー」
「それなら、無理して手伝わなくても……」
「ああん? なんか文句あんのか?」
「いえ! ありません!」

以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 21:35:54.19 ID:a6hnrGwy0
「おい」
「えっ?」
「ちょっと、デコ見せろ」

しばらく互いに無言で草をむしっていると。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 21:40:14.27 ID:a6hnrGwy0
「失せろ、雑魚共!」
「クソッ! 調子に乗んな1年がぁ!!」

瞬く間にヤンキー集団を壊滅に追いやり。
往生際の悪い不良のリーダーがナイフを出す。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 21:45:43.80 ID:a6hnrGwy0
「たく、弱えー癖に無茶しやがって」
「すみません……」

あまりに情けない回想を終えて、現在。
あの日からずっと、俺は呆れられている。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 21:54:42.25 ID:a6hnrGwy0
「ただいま戻りました」
「おっ! お疲れ」
「庶務くん、お疲れさま〜」

生徒会室を開けると、そこには美男美女が。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage sage]
2018/08/24(金) 22:01:33.64 ID:a6hnrGwy0
「時に庶務」
「なんですか?」
「少し雑談に付き合ってくれ」

再びパソコンに視線を戻して。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 22:05:59.23 ID:a6hnrGwy0
とりあえず、疑惑をひとつずつ潰していく。

「だいたい、書記さんは彼氏持ちですし」
「議長はフリーだぞ?」
「彼女はそもそも色恋には興味ないのでは?」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 22:09:47.60 ID:a6hnrGwy0
「き、君は、私のふとももが好きなのか……?」

良かった。まだ猶予がある。慎重に返答する。

「はい、会長のふとももは最高です!」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 22:14:52.99 ID:a6hnrGwy0
「ま、毎日、ですか……?」
「はっ!」

尋ね返すと、ようやく失言に気づいたらしく。

以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 22:20:36.56 ID:a6hnrGwy0
「湯船に浸かりながら漏らしたんですか?」
「湯船ではしていない! 頼む、信じてくれ!」

若干涙目で懇願する会長は、弱々しくて。
いつもの凛々しさや、強さは見当たらなくて。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 22:26:08.40 ID:a6hnrGwy0
「ぜ、絶対に下着は見るなよ」
「大丈夫です。見えませんので」

そんなこんなで俺は現在、すごい場所に居る。
お言葉に甘えて、執務机の下に潜り込んだ。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 22:30:07.95 ID:a6hnrGwy0
「ど、どうしたんだ、庶務!」
「なんか、急に怖くなりまして」
「大丈夫だ。私はお前を嫌ったりしない」

泣きじゃくる俺を見て、慌てて宥める会長。
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 22:39:59.36 ID:a6hnrGwy0
「あむっ!」
「ふぁっ!?」

齧った瞬間、会長がびくんと跳ねた。
ちょっと強く噛みすぎたかも知れない。
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 22:48:35.84 ID:a6hnrGwy0
「おーい、助手くん? 聞こえてるかい?」
「……あれっ? どうして教授がここに?」

気がつくと、そこは見知った自分の部屋。
おかしい。さっきまで生徒会室に居たのに。
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 22:56:14.40 ID:a6hnrGwy0
「たしか俺は、教授を家まで送って……」
「助手くんはボクを自宅に連れ込んだのさ」

そんな、馬鹿な。いや、そうかも知れない。

以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 23:03:11.98 ID:a6hnrGwy0
「……と、言うわけでして」
「へぇ〜なるほど。それで懺悔しに来たと」

にやにやしながら、相槌を打つ教授。
改めて、おかしな状況だと思う。
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 23:05:25.26 ID:a6hnrGwy0
「さて、会長が漏らした件についてだけど」

教授はいきなり本題について意見を述べた。

「客観的に見て、異常だよ」
以下略 AAS



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