呆れメロス
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5:名無しNIPPER[saga]
2019/12/06(金) 23:04:36.35 ID:o9kFpOMF0

メロスは、すぐに出発した。初夏、満天の星である。

メロスはその夜、一睡もせずラ●ザのアトリエで太ももを堪能した後に、早朝電車に乗って急ぎに急いで、妹が想うパリピ男の家に到着したのは、翌日の午前。

陽は既に高く昇って、会社員たちは家を出て満員電車に乗ろうとしていた。

メロスの十六の妹は、少しストーカー気質があったため、慶応パリピ男の家の近くで彼の部屋を望遠鏡で覗いていた。

よろめいて歩いて来る兄の、疲労困憊の姿を見つけて妹は驚いた。そうして、うるさく兄に質問を浴びせた。

「なんでも無い」メロスは無理に笑おうと努めた。

「なんでもないじゃねえよ、おまえなんでいんの? あと臭っ、マジ風呂入れ、タヒね」 

 妹の罵声を気にせずメロスは続けた。

「家に用事を残して来た。またすぐ家に行かなければならぬ。あす、おまえの好きな男の弱みを握る。早いほうがよかろう」

 妹はメロスを50回くらい殴って、顔を変形させた。

「うれしいか。将来的にはおまえが俺の嫁になるとき、綺麗な衣裳も買ってやる。さあ、とにかくおまえは、普通に学校に通え。俺達の結婚式は、来年ぐらいだな」

メロスは、妹に多く殴られたせいか、元からなのか、だいぶ頭がイッていた。

そして、よろよろと歩き出し、近くの神社へ行って神々の賽銭箱に1円入れて、男の弱みが見えますようにと願い、間もなく床に倒れ伏し、呼吸もせぬくらいの深い眠りに落ちてしまった。




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