高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:02:50.37 ID:b+VIQ/E60
「……さっきも思ったんですけど、どうして私の名前を?」
私は気になって二人に尋ねてみた。
「ああ、それは、私たちの先輩が教えてくれたからだよ」
あずきちゃんがそう言った。
「そうなんです。私たちの先輩は、藍子殿の先輩のアイさんと仲が良いらしくて……それで先輩から『ARIAカンパニーに新しい子が来たみたいだから、顔を見に行ってこい』って言われて」
「それで知ってたんだ〜!」
あずきちゃんとあやめちゃんはそう話しながら、私の顔を見る。
「そうだったんですね……アイさんのお友達が、あやめちゃんとあずきちゃんの先輩……」
私も二人の顔を見つめ返した。それと同時に、アイさんとそのお友達にも思いをはせる。なんだか、遥か昔から友だちだったみたいな感覚が私を包む。
「……もしかして、運命なのかもしれませんね」
私がそうぽつりとつぶやくと、あずきちゃんとあやめちゃんは目を合わせた。そして、お互いに頷き合っている。
「ど、どうしたんです?」
私がそう尋ねると、あずきちゃんが口を開いた。
「いや〜、やっぱり、ARIAカンパニーの水先案内人なんだなぁって」
「そうですね。やはり、先輩の言っていたことは正しかったですね」
「な、なんです……?」
何かやってしまったのかと思い、私は急に不安になって二人に聞く。すると、あずきちゃんが答えてくれた。
「先輩たちがね。『ARIAカンパニーの人はみんな、「ステキ―」って感じのオーラがあるからすぐにわかる。新人の子も絶対そうだから大丈夫』って、言ってたんだけどね」
「まさにその通りだと、先ほどの藍子殿の言葉を受けて思ったのです」
あやめちゃんがあずきちゃんの言葉を引き継ぎそう言う。
「そ、そうなんだ……」
二人の言葉に驚きながらも、まだここに来てから数日しかたっていないにもかかわらず、ARIAカンパニーの雰囲気が出ていると言われて、なんだか少しうれしかった。
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