高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:30:19.73 ID:b+VIQ/E60
アリア社長が先に行っている通路は、どうやら先ほどの建物たちと同じような建物の中にあるらしく、今度はそれら建物を中側から見ることができた。中側も、今のネオ・ヴェネツィアでは考えられないほど武骨な様子だった。そして、先ほど通ってきたあの狭い水路と同じような静けさが漂っていた。
「なんだか、時間の流れがここだけ違うみたい」
「そうですね……この空間だけ雰囲気が違いますね」
ゴンドラは滑るように進む。
「あれ?」
最初にそれを口にしたのはあやめちゃんだった。
「どうしたの、あやめちゃん?」
「……さっきもここ通りませんでした?」
「え……?でも、まっすぐ進んでるよ?もしかして知らないうちに曲がってた?」
「いえ、そんな感じはしなかったので、藍子殿はしっかりまっすぐ進んでいます……気のせいですかね……」
あやめちゃんはそう言って、うーんと頭をひねりながら前を向いた。そして再び口を開く。
「……そういえば、アリア社長はどこに行ったんでしょう?」
「……あれ、本当だ……さっきまでいたのに……」
「まあ、このまま進んでみましょう」
「うん」
そしてゴンドラを前に進める。
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