過去ログ - 二人酒
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:11:33.71 ID:jGLXihVj0


コールドウィンターに触発されて書いた、ストライクウィッチーズのもっひじSSです。

男女カプ
地の文ありですので、苦手な方はご注意ください


2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:12:19.66 ID:jGLXihVj0
「たまには私に注がせてくれ。」

土方圭助が、想いを寄せる上官からそう申し入れられたのは、
彼らが二人きりで酒を酌み交わすようになってからしばらくの、
ある夜の事であった。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:12:47.41 ID:jGLXihVj0


猶も抵抗しようとする土方の動きを察したのか、坂本は眼光鋭く土方を射竦める。
その視線に抵抗する気力を挫かれた土方は、観念したかのように手中の杯を飲み干した。

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:13:19.57 ID:jGLXihVj0


「一体今日はどうされたんですか?」

明らかに普段とは違う上官の様子に対し、
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:13:53.33 ID:jGLXihVj0

「まあ良いだろう、細かい事は。」

酒の席での戯れだ、と質問をはぐらかすと、
坂本は酒で満たされた土方の杯に口付た。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:14:24.76 ID:jGLXihVj0


結局、坂本は自分の杯を取りには戻らなかった。
土方もそうするようにとは言わなかった。

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:16:36.76 ID:jGLXihVj0

「魔翌力を失って始めて気付いた。」


土方の胸板に体を預け、酒にのぼせた声色で、坂本はふと呟いた。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:17:15.76 ID:jGLXihVj0

「中佐…」

知らずの内に、土方の手が露になった坂本のうなじに伸びる。
首筋に這わされたその手は、拒まれる事なく受け入れられた。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:18:08.93 ID:jGLXihVj0

「やめましょう…酒の戯れでする事ではありません。」

たしなめるように告げる土方に、坂本は拗ねた様に口を尖らせる。

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:18:41.93 ID:jGLXihVj0
再び訪れた沈黙の中、坂本は自らの手を土方の胸に添える。

「ウィッチとして戦ってきた時間が長かったからだろうか、思えばこんな風に甘えたのは、随分と久しぶりな気がする。」

そう言うと、坂本はどこか蕩けたような視線を土方に向けた。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:19:11.39 ID:jGLXihVj0

「さあな…それは起きてから決めるとしよう。今はただ、お前の胸で眠らせてくれ。」

「はい…」

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:19:53.60 ID:jGLXihVj0

「さあな…それは起きてから決めるとしよう。今はただ、お前の胸で眠らせてくれ。」

「はい…」

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:20:35.21 ID:jGLXihVj0
しばしの逡巡の後、土方の口から想い人の名が発せられる。

「おやすみなさい…美緒さん」

ためらいがちに放たれたその言葉は、眠りに落ちる寸前の坂本の耳にかろうじて間に合ったらしい。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:21:22.09 ID:jGLXihVj0

安らかで無防備なその姿に、土方は呆れたような、それでいてどこか満足したような笑みを浮かべた。
ふと机の上に眼を向けてみると、そこには坂本が用意した徳利が一本だけ残されている。

それを手に取ると、土方は一息に中の酒を飲み干した。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/09(金) 00:22:43.64 ID:jGLXihVj0
短いですがこれで以上になります。

これで終わるのも何ですので、
明日、もう一つ短編を投下させていただきます。


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 05:55:53.88 ID:J2XHPk0DO

なかなかいいッス


17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/11(日) 01:52:00.81 ID:8/uotilZ0
とりあえず短編投下です

予定した分はこれで以上になります


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/11(日) 01:52:28.21 ID:8/uotilZ0
1947年 ○月□日


元気にしているか、土方。
思えば長い付き合いだが、こういった私的な手紙を書くのは始めてだと思う。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/11(日) 01:53:01.33 ID:8/uotilZ0
1947年 □月△日


お前は相変わらずマメだな。
早速の返事、有難く読ませて貰った。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/11(日) 01:54:19.09 ID:8/uotilZ0
追伸

優しく接するのも良いが深入りは禁物だぞ。
彼女達はまだ幼い。
お前の優しさを間違った風に受け止めてしまう者も出てくるかもしれん。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/09/11(日) 02:45:55.57 ID:8/uotilZ0
1947年 ▲月○日


先日は済まなかった。
こんな手紙で許されるとは思っていないが、少しでも早くお前に謝りたかった。
以下略



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