過去ログ - 碇シンジの日常 2スレ目
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1: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:04:00.40 ID:L+7u/Q1o0
前スレ

碇シンジの日常
ex14.vip2ch.com


前に落としてしまったスレの続きです。完結させたので、途中から
内容を少しだけ変えたので、前スレの>>152から投下していきます

待ってて下さった方、申し訳ありませんでした

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/14(日) 08:05:41.93 ID:L+7u/Q1o0
取り残された、シンジ、アスカ、マリ、カヲルの四人が揃ってネルフまで行くと、レイは既にエヴァの前でプラグスーツに猫の頭という出で立ちで待機していた。

アスカは対抗して、プラグスーツの上から更に猫の着ぐるみを着て現れ、二人とも揃ってリツコから注意された。

「あなた達、一体何を考えてるの? その着ぐるみは何?」
以下略



3: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:06:54.44 ID:L+7u/Q1o0
こうしてドタバタの内に始まったシンクロテストだったが、意外とごく落ち着いた感じで進められ、そしてごく普通に終わった。リツコは納得したように一つうなずき、全員にテストの終わりを告げた。

「みんな、御苦労様。特にシンジ君。あなたが今回もナンバーワンよ。よくやっているわ」

言葉の内容とは裏腹に、リツコの口調はかなり事務的なものだった。これを言っておかないと初号機が暴走するかもしれないので、仕方なく言っているだけの事である。
以下略



4: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:08:29.27 ID:L+7u/Q1o0
サルベージ。

それは魂の救出。

LCLの中で生命のスープと化していたシンジの肉体を再構成させ、精神を定着させる作業。
以下略



5: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:09:55.81 ID:L+7u/Q1o0
さて、こうしていつも通りのシンクロテストが終わり、レイが着替えを終えて更衣室から出ると、廊下で待っていたのかすぐさまシンジが声をかけた。

「綾波。その……」

「……何?」
以下略



6: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:11:16.33 ID:L+7u/Q1o0
シンジにとっての春はもちろんレイにとっての春でもあり、二人は自転車の空気入れでシュコシュコと勢いよく風船を膨らませるかの如く、期待と夢を大きく膨らませ、特にシンジは股間も大きく膨らませていた。

「えと……じゃあ、あの……近い内に行くから……//」

「ええ」コクッ
以下略



7: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:12:44.79 ID:L+7u/Q1o0
一方その頃、ネルフの発令所ではミサトと青葉が少し真剣な議論を交わしていた。

内容はネルフの情報操作、情報規制の件であり、ここで二人の意見は真っ二つに分かれた。

「僕はやっぱりある程度は開示しなきゃ駄目だと思うんですよ。使徒っていうのは、どこからでも来ますからね。実際、報道されていないだけで目撃してる人はこれまで何千人とか何万人とか、そんな単位でいるはずなんですから。何も一から十までとは言いませんが、もうある程度の情報は出してしまった方が、ネルフにとっても都合がいいと思うんですよ」
以下略



8: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:14:24.21 ID:L+7u/Q1o0
つづく


9: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:15:40.03 ID:L+7u/Q1o0
元々、青葉の家系には若ハゲの傾向があり、御多分に漏れず青葉シゲルもその中の一人だった。

高校三年生の頃から生え際がどんどんと後退していった彼は、大学四年生にもなった頃には少し強い風でも吹こうものならハゲしく大変な状態になっていた。

それまでは前髪を伸ばして何とか誤魔化してきた彼だったが、生え際がベジータを越えて天津飯に近くなった時、それも最早限界に来ている事を彼は悟らざるを得なかった。
以下略



10: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:17:02.88 ID:L+7u/Q1o0
そして、現在。

ミサトとの議論で少し熱くなっていた彼は、トイレに行くと、軽く気持ちを落ち着かせようと鏡の前に立ち深呼吸を一つした。

それから手を洗い、ついでに顔も洗い、個室へと入って当たり前の様にカツラを外した。
以下略



11: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:18:56.72 ID:L+7u/Q1o0
「ですからね、葛城さん。ネルフにとってのメリットとデメリットを考えて下さいよ」

照明の光をまるで後光のように反射させながら、ついさっき悟りを開いたばかりのブッダのように青葉はとうとうと語る。

「隠していたってその内明るみには出るのは確かなんです。隠す意味がない。だったら初めから開示していた方がいいに決まってます。そうした方が、下手な勘繰りを入れられずに済むし、バレた所でこっちには痛みはないじゃないですか」
以下略



12: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:20:29.95 ID:L+7u/Q1o0
「だから、結局、損をするのは隠していた側なんですよ。偽装問題とか、これまで散々あったじゃないですか。そういった前人からの教訓を全く生かしてないんですよ、ネルフは」

「…………」
「…………」

以下略



13: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:21:55.17 ID:L+7u/Q1o0
話を少し遡る。

シンクロテストが終わり、一旦、マヤとわかれたリツコは、用事を済ませると発令所へと向かう前にトイレへと立ち寄った。

その途中、廊下で職員がロン毛のカツラを手にしているのを見かけた。
以下略



14: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:23:32.07 ID:L+7u/Q1o0
青葉は咄嗟に頭に手をやって、絶望の表情を見せた。

ミサトは死んだ振りを決め込んだ。

マヤは「パターン青葉、ハゲです」と震える声で言って再び吹き出した。
以下略



15: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:24:35.37 ID:L+7u/Q1o0
つづく


16: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:26:06.99 ID:L+7u/Q1o0
午後七時。

誰もいない部屋の中で、アスカはテーブルに突っ伏したまま、ぼんやりとシンジの部屋のふすまを眺めていた。

シンクロテストも終わり、着替えを済ませたパイロット達はそれぞれとっくの昔に自宅へと帰ったのだが、今、ミサトの家にはアスカ一人しかいなかった。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/14(日) 08:26:13.69 ID:EITl124DO
なんでや!
なんで冬月はんが犠牲にならんとアカンのや!


18: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:27:41.87 ID:L+7u/Q1o0
明日、エコヒイキの家にシンジが遊びにいく……。

今、アスカの頭の中はその事で一杯だった。

それを考えるだけで、胸が締め付けられる様に苦しかった。
以下略



19: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:29:33.48 ID:L+7u/Q1o0
夕食後。


シンジの作った料理を食べた後、アスカは再びテーブルの上で突っ伏しながらシンジを見ていた。

以下略



20: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:30:52.09 ID:L+7u/Q1o0
シンジはアタシのものじゃなかった。

エコヒイキのものになりかけていた。


以下略



21: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:32:09.58 ID:L+7u/Q1o0
ミサトは今日は帰りがかなり遅くなると言っていた。

そして、明日、シンジはエコヒイキの家に遊びに行く。

それだけはさせたくない。
以下略



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