9:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 16:18:52.28 ID:2/v3E0jz0
「……そうだね」
ぼくは相槌だけ打ち、そこで会話は静かに途切れた。
時計の長針は8を指していた。
教室の中にこれから三年間世話になる予定のクラスメイトが固まってぞろぞろと入ってくる。
ぼくと湊は知り合いが誰一人として居ないため、必然的にクラスの角で固まっているだけとなった。
「……瀬々流さん。ぼくは少し保健室に行ってくるよ。
あまり具合が良くなくて」
「ん、うん。先生にはそう言っておくね」
少しさみしそうな顔で手を振る湊。
申し訳ないとは思うが、彼女の底なしの明るささえあれば友達なんて簡単に作れるだろう。
ぼくは手を軽く振り返し、一階の保健室へと向かった。
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