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【皆で】魔法少女まどか☆マギカ小ネタ投稿スレ2【更新】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 21:15:56.65 ID:lxYOHgR9o
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        |: :.:.:.′ .,'|::|  \i/  ヽj/ ヽ|::|ノ 『魔法少女まどか☆マギカ小ネタ投稿スレ』にようこそ!  
        |: {⌒i八{ |::|  ┃    ┃  |::|
        | : 、_,. .|::|    _     ノ|::|  @このスレはどんなスレですか?    
        |: : /: : :` |::|_=─‐┴┴=≦ __|::|
        |: / : : : (___)) 〈()〉 (_(__) スレを立てる程でもない、文章量の少ないSSを投稿できるスレだ
        |/|: : : : / ヽ/   .人  ヽ、    魔法少女まどか☆マギカ関連のSSならどんなSSでも書き込めるぞ
        | : : :/|: /   /'⌒Y⌒マヘ.
        .ノイ}/从:{   /^ト-u个-u}_;}
         , -(-、 `⌒`ーl、___〕___〕
       {::   .}    `ー‐┴─┘
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/30(日) 21:18:21.50 ID:lxYOHgR9o
                   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    | さあ、ほむらちゃん、
                    | 私たちがどんな質問にも答えるよ
                   \_  ____________
                      |/
  _  ___
 _ヲ,7____|、            , ―‐-‐‐、                           , --‐―‐ 、
 彡☆j   i 、 ヽ.       l^v'´| ,   、v'´|                         / 「ニニニi ヽ
  ' |´`/ // ヽレ)ノ     ,イ!_X__|jレハ/ハヽ〉|ヾ、                         l(ノノ/ハノハ| |i !
  Z_z(| | ┃ ┃ |!z       ノ,ノ, Nl | ┃ ┃ ||ハヾ、        ___       C、    | |{┃H┃}l |) |
  Zニハゝ''' ヮ''ノz_Z     ´ル/ハ| |、'' ヮ''ノリvV`       |  ̄ ̄~:l        \   N、 '' - ''ノN. <
 乙´/,}|{}.王{}{ヽ,ろ       ⊂{|l 丗 l|}つ         |==== :|          \〈y/}| {介.} |{ヽ〈y〉
   Cく_A___A,〉D        く_vAWAvゝ            |==== :|        〈y)Gく_/_l_j__,ゝD (y〉
     (__j__)            (__j__)              |.____:l               (__i__,)

【まどかとマミのQ&A】

Q:字数制限はどのくらいなの?
A:1レス6000バイト/80行までよ

Q:魔法少女おりこ☆マギカは書いていいの?
A:まどか関連なら構わないよ

Q:魔法少女かずみ☆マギカは書いていいの?
A:まどか関連なら構わないわ

Q:書くときのルールはあるの?
A:1レスで収まらない場合は前の分のアンカをつけてね

Q:終わったら終わったと伝えるべきなの?
A:当たり前のことよ

Q:魔力が魔翠力になっちゃうよ?
A:目欄にsagaを入れましょう


マミ「誹謗中傷した人にはティロ・フィナーレよ!」

マミ「あと、次スレは>>900の人が立てること」

マミ「鹿目さん、暁美さん、いいわね?」

まどか「はーい!」 ほむら「は、はい!」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/30(日) 21:20:14.82 ID:lxYOHgR9o
      ⌒XV⌒ヽ  
    r‐-=ニ升-─ァ              -─-
.    〉 ,/⌒ ̄ ̄\           /        \
   / ∨ /⌒   ⌒\  う     ;     /| ∧ i ハ      や
   |  | i 〃/ /\ \ .ハ り      | | | /‐|/  j八!|  バ  め
   |  | | :|/∨  jノY Ν う     | | |゙ >   <Y   カ  ろ
   ,ノ 八圦| ┃   ┃ レ′ り    八r‐x '' (:::::::)''ノソ   杏
  ⌒i:   |¨ヽ.''_∈マ_''ノ  __┌>  /¨ソzz石テつ´    子
   八  |  /「 承{\づ/      <乙`ーrxソ |         !!
     )ノ ≧ソ  ! 廴_     .      (人゙ーヘ/ :|
       {廴_人_}}          (>'’`⌒
        `¨Z广ヒi¨´

【魔法少女まどか☆マギカSS談義スレその35】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1348571215/
【SS製作者総合スレ26】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1347020302/
【SS-Wiki】
http://ss.vip2ch.com/
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/30(日) 21:22:39.15 ID:qge2FmiGo
>>900とか無茶言うないwwwwww

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 21:28:33.79 ID:PQrBOpno0
スレ立て乙

所で小ネタって、クロスネタとかも良いのかな?
一応、思い付いてるんだけど
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 21:29:19.56 ID:lxYOHgR9o
そこは変えたほうが良かったね

でもそれもまたいいんじゃない
生きてゆくことなんてさ きっと
人に笑われるくらいが丁度いいんだよ


つか前スレの>>1が居ないからその辺のルールは臨機応変でいいんじゃね
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/30(日) 21:30:36.04 ID:qge2FmiGo
クロスとかも結構ありだとおもう
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 21:38:11.67 ID:PQrBOpno0
>>7
そうか。気が向いたら書いてみる

ただグロ物だから注意してね
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 21:42:40.04 ID:lxYOHgR9o
誰もAqua Timezネタに反応してくれない泣くぞこら
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/30(日) 21:44:19.01 ID:qge2FmiGo
こんな過疎スレで一時間もせずに反応くる方がおかしいのかもしれない
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/30(日) 21:44:38.31 ID:5rxnLioE0
>>9
あーあーAqua Timezね! 俺好きでよく通ってたわー、あそこのコーヒー美味いよな!
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 21:46:14.25 ID:o6A+nYbOo
それス↑タ↓バ↑だろ
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 22:01:07.19 ID:PQrBOpno0
ぐぐった。曲の歌詞かあれは

また懐かしいものを
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/30(日) 22:33:31.38 ID:qge2FmiGo
現在執筆中で次回作のネタが何個も浮かぶ
   ↓
ほっとくと忘れる
   ↓
予告編を書こう

というわけでこれから積極的に使わせてもらいます。
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 23:04:58.92 ID:PQrBOpno0
>>8だけど
今から投稿する事にしました。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/30(日) 23:06:37.78 ID:PQrBOpno0
※ 注意:グロ表現&クロス作品


杏子「ぅぅ……」

佐倉杏子は苦しんでいた。
食料を調達すべく万引きを行なうが、なかなか上手くいかない。

杏子「どうしよう……このままじゃ、今日は何も食べれない」

父親の佐倉神父が教義に自論を持ち込むようになってより、信者が来なくなり、さらに本部より破門を受けた。
この事により、佐倉家の経済は困窮を極めていた。

杏子「……モモ」

せめて大切な妹だけにはおいしい物を食べさせてあげたい
少女の願いも虚しく、窃盗を店の店員に見つかり、今日も一人路頭に迷っていた。

杏子「……っ」

貧血を起こしたか
とうとう杏子はその場で膝を崩してしまう。

杏子「やばい……もう、動けない」

空腹からガクガクと体を震わせ、全身に脱力感を覚える

杏子「ご飯……食べたい……」

情けなかった

父を母を、そして妹を救うべく何とかして食料を調達したいが、自分が空腹に負けて動けないのだ。

杏子「誰か……助けて……」

杏子「お腹減った……」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/30(日) 23:09:15.12 ID:PQrBOpno0
「喰うかい?」


突然、声が聞こえる

杏子「……?」

意識を朦朧とさせる中、視界にぼやけながらも誰かがいるのがわかる。

杏子「だ、だれなの……?」

「レクター……ハンニバル・レクターさ」

レクターと名乗る男は、手に何かを握られている。

杏子「……肉?」

血濡れの赤々しい大きな肉の塊を、倒れている杏子に見せ付ける。

レクター「本当はちゃんと調理して召し上がった方がいい。だが、今の君にはそれが出来ない位、空腹に支配されてるはずだ」

杏子「……」

レクター「さあ、お食べ」


―――その時食べた、肉の味は今でも忘れられない。私と博士の出会いの話だ。


タイトル:杏子「お腹減った……」レクター「喰うかい?」

序章『レッド・ガール』


おわり

追記:
展開が思いついて、気が向いたら続編書くかもね。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 23:24:59.15 ID:9qCY+8fAO
キュゥべえが博士の舌にあえば幸せな結末に
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/01(月) 07:58:28.66 ID:ZOURDkNs0
たしかハンニバルって妹さんを……
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県) [sage]:2012/10/01(月) 20:13:54.76 ID:FR1LdMNW0
いいね 狂気じみたものが出来そうだな
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/01(月) 21:41:47.10 ID:kmCPEIwAO
>>19
レス見て思い出した途端、原作の文章が映像になって頭に浮かんできた……
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/01(月) 21:42:22.04 ID:EuB2gGpK0
昨日の>>17だけど

もしも、これ書くとしたら博士は貫禄あるおっちゃんの方と、若い頃のイケメンどっちがいい?
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/01(月) 22:13:06.36 ID:ZOURDkNs0
俺はおっさん
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/01(月) 23:31:56.38 ID:dwRJ2+5vo
さやか「あんたには最後の最後まで迷惑かけっぱなしだったね」

   「でもあたしは最期に恭介のバイオリンを弾けた、心残りはない……かな。ない!」

   「まどかの影響だけどさ、あたしの(魔女の)リボン、あんたが持っててよ」



ほむら「と言うわけでつけてみたのだけれど」


杏子「どうしたんだよそんなデカいリボン趣味悪いな……」

マミ「なんだか縫いぐるみさんみたいね」

仁美「ギフトラッピングにも見えますわ」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/02(火) 00:07:45.79 ID:vFPTZdub0
でっかいリボンひきずってるほむらちゃんを想像して萌えた
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2012/10/02(火) 02:22:40.21 ID:v3l26duW0
>>1-3 に書いてなかったから書いておく 談義スレのコピペも混ざってるけど(不要だったらゴメン)

前スレ
【皆で】魔法少女まどか☆マギカ小ネタ投稿スレ【更新】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308665398/

            ss参考資料
          魔法少女まどか☆マギカ WIKI
         http://www22.atwiki.jp/madoka-magica/
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/02(火) 02:46:17.12 ID:THe+Wra20
>>26


なんか前スレURL見ないと思ったら、やっぱり忘れてたかww
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/02(火) 22:54:25.80 ID:HSd7q3jIO
>>22
おっちゃん
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/02(火) 23:35:04.37 ID:qgKeDfWAO
投下します
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/02(火) 23:39:08.01 ID:qgKeDfWAO
ガラスに亀裂が入るような音がした。

一瞬、何が起きたのか理解できなかった。

あたしの目の前、聖書台の上にいたそいつに、無数の穴が穿たれている。

そいつのヌイグルミみたいな身体が、力なく、まるで見えないゼンマイ仕掛けが切れたみたいに。

ぱたん、と。

前のめりに倒れた。

「ひっ……」

数秒の間をおいて、あたしの喉からか細い悲鳴が漏れる。

気が付くと、誰もいなかったはずの空間に、板張りの床を叩く靴音が、こつ、こつ、こつ、と木霊していた。

一切の照明を付けていない暗い建物の中。

光源は、ステンドグラスと窓から入る、微かな月明かりしかない。

恐る恐る、あたしは音のした方に体を向ける。

それと同時に、持っていた小型のペンライトのスイッチを入れた。

カチッ。

放射状の光の帯が、宙に漂う埃の粒子を浮かび上がらせる。

意外にも、音の出所はすぐに見つかった。

あたしのいる壇上の向こう、入り口の扉まで続く正面の通路、その中程で、一人の少女がこちらを見上げている。

幽霊。

であるはずもなく。

あたしはその顔に見覚えがあった。

ここ、父さんの運営する教会で、何度か見かけたことがある。

あたしと同い年ぐらいの子が、教会のミサに訪れたことが珍しかったせいか。

会った回数は少ないながらも、彼女のことはよく覚えていた。

「……暁美さん……?」

あたしは彼女の名前を口にする。

教会に並ぶ長椅子の列、その一番後ろの席に控えめに腰掛けていた、彼女の姿が思い出される。

腰まで届く長い黒髪。

背丈はあたしよりも若干高かった気がする。

あたしから見て、どこか大人びた雰囲気を持つ彼女。

そのときは学校の制服を着ていた。

でも今は違った。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/02(火) 23:42:08.66 ID:qgKeDfWAO
目の前にいる彼女は、紫がかったドレスみたいな衣服を身に着けている。

人の頭ぐらいの大きさの、菱形の板状の物が、彼女の左腕、その手首のあたりにあった。

それからあたしの眼は、ある一点に釘付けになる。

映画やテレビドラマで見慣れているその特徴的な形は、見間違えようがなかった。

拳銃。

暁美さんの右手には、黒塗りのいかつい拳銃が握られていた。

銃口は真っ直ぐこちら側に向けられている。

あたしのすぐ近くにある、惨たらしくも現実味のない死体が、その銃が本物であることを物語っていた。

「…………」

二の句が出てこない。

その場で硬直するあたしの背筋を、冷たい風が撫でた気がした。

先程から、暁美さんはあたしの足下の床に、きょろきょろと視線をさまよわせている。

それからここに来て初めて、彼女が口を開いた。

「間に合って良かった」

彼女は胸元に手をやり、文字通り胸をなで下ろす仕草をする。

凶器をこちらに突きつけたままで。

あたしのひきつった表情を察してか、「あっ」と声を発して、彼女はようやく銃を下ろした。

暁美さんは銃を握る右手を、左手首にある菱形、その内側にすっと滑り込ませる。

次に手を戻した時、そこには何もない。

銃は消えた。

まるで手品みたいに。

手品?

いや、違う。

あれは……魔法だ。

以前、キュゥべえから聞いていた話を思い出す。

彼女たち魔法少女の魔力の源、《ソウルジェム》。

魔法の使用回数には制限があり、《ソウルジェム》に魔力を供給する必要がある。

魔力の供給には、魔法少女の天敵である魔女が産み落とす、《グリーフシード》を使用する。

魔法少女は魔女を狩る。

魔女の数もそれほど多くはない。

《グリーフシード》を巡る、魔法少女同士の縄張り争い。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/02(火) 23:49:08.96 ID:qgKeDfWAO
時にそれは、両者の潰し合いにまで発展するらしい。

そして、あたしには《魔法少女》の素養がある。

ゆったりとした足取りで、暁美さんがこちらに向かってくる。

暁美さんは《魔法少女》だ。

「佐倉杏子さん」

《彼女》の目的はおそらく、競争相手を排除することにある。

《暁美さん》は。

「あなたに話したいことがあるの」

あたしの《敵》だ。

敵はあたしの数メートル手前に迫っていた。

「はぐっ」

そこで突然、彼女が謎の声を発し、あたしはその姿を見失う。

敵は消えた。

魔法……いや、これは。

「……キュゥべえ? あんた生きて……」

そう言いながら、あたしは左手にある聖書台の方に向き直った。

猫と兎をあわせたようなシルエット。

暗がりに浮かぶ二つの赤い瞳。

「う、あぁ……」

あたしは悲鳴を押し殺し、思いきり後ずさった。

キュゥべえが死体を、自分の死体を、貪っていた。

『きゅっぷい』

あっという間に、跡形も残さず、それはキュゥべえの体内に消えていった。

「佐倉さん、そいつから離れて」

暁美さんの声。

言われるまでもなく離れていた。
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/02(火) 23:50:06.58 ID:qgKeDfWAO
『おかしいな、僕は君と契約した覚えがないんだけど』

不気味に光る赤い両の眼が、暁美さんの方を見る。

『君は一体、何者だい?』

その問いには答えず、彼女はふたたびキュゥべえに銃口を向ける。

「あなたの正体も企みも、私は全て知っているわ」

暁美さんが言う。

「キュゥべえ……いいえ、インキュベーター」

閉ざされているはずの空間に、冷たい風が通り抜けた気がした。
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/02(火) 23:53:07.37 ID:qgKeDfWAO
投下了
練れば練るほどなに書いてるのかわけがわからなくなる

ほむら「一年後、隣町にワルプルギスの夜が来る」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県) [sage]:2012/10/02(火) 23:58:54.37 ID:i4C/lmuWo
盾が菱形ってハノカゲ版?
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/03(水) 00:05:08.16 ID:xsXyUwZAO
>>32
時にそれは、両者の潰し合いにまで発展するらしい。

そして、あたしには《魔法少女》の素養がある。

ゆったりとした足取りで、暁美さんがこちらに向かってくる。

暁美さんは《魔法少女》だ。

「佐倉杏子さん」

《彼女》の目的はおそらく、競争相手を排除することにある。

《暁美さん》は。

「あなたに話したいことがあるの」

あたしの《敵》だ。

敵はあたしの数メートル手前に迫っていた。

「はぐっ」

そこで突然、彼女が謎の声を発し、あたしはその姿を見失う。

敵は消えた。

魔法……いや、これは。

あたしはペンライトの光を下に向ける。

…………。

……。

段差に躓いていた。

しばらくして、暁美さんはすっくと立ち上がる。

「くぅ……」

両手で顔を押さえ、身悶えしている。

見ているこっちがひるんでしまった。

唐突に緊張の糸が解かれ、あたしは思わず声をかける。

「……だ、大丈夫?」

その時だった。

『代わりはいくらでもあるけど、無意味に潰されるのは困るんだよね』

聞き覚えのある声が頭に、耳からではなく、あたしの頭の中に直接届いた。

『勿体ないじゃないか』

近くで何かの動く気配。

「……キュゥべえ? あんた生きて……」

そう言いながら、あたしは左手にある聖書台の方に向き直った。

猫と兎をあわせたようなシルエット。

暗がりに浮かぶ二つの赤い瞳。

「う、あぁ……」

あたしは悲鳴を押し殺し、思いきり後ずさった。

キュゥべえが死体を、自分の死体を、貪っていた。

『きゅっぷい』

あっという間に、跡形も残さず、それはキュゥべえの体内に消えていった。

「佐倉さん、そいつから離れて」

暁美さんの声。
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/03(水) 00:07:02.36 ID:xsXyUwZAO
>>35
そうです
特に大した意味はないけど
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/03(水) 05:37:24.23 ID:HnfCopO30
今から投稿させていただきます。
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/03(水) 05:39:25.99 ID:HnfCopO30
注意
・ 魔法少女設定はない
・ 元ネタは某伝説のロックバンド
・ 完全にネタSS


オマエラ「キャーーーーーー!!」

オマエラ「ヒュゥゥゥイ!」

止まない歓声、飛び交う口笛
まるでサウナの中にでもいるような凄まじい熱気

それでもライブ会場の観客はその熱い想いを下げるようなことはなかった。

まどか「今日は来てくれてありがとなぁぁぁぁぁ!!!!」

オマエラ「イエーーーー!!!」

まどか「よし、今日のラストナンバー行く前にメンバー紹介だ……」

「カナメェックス」のメンバーの見た目はかなりド派手だ。

胸のデカイギターと、低い身長のボーカルは、スーパーサイヤ人のような髪型をしている。

胸のデカイギターの方は、黒と赤を貴重にした、皮製のロングコート。顔には派手なメイクを施されている。

ボーカルもメイクは派手で、服は上半身がビキニ姿、下半身が皮パンとセクシーな格好だ。


ポッキーをかじってるギターは、服は革ジャンに皮パン。
髪型はバック、サイド、トップ……全ての髪をワックスで強引に立ち上げた、赤髪のトサカヘアー。


ベースは特に髪は弄っていずに、綺麗な黒い髪をなびかせている。

帽子にカウボーイハットを被り、服はやや露出の目立つ皮製の服だ。
しかし顔面を真っ白く塗り、目の周りを黒くし、やはり悪魔のようなメイクをしてる。


そしてドラムは髪が半分ウニのようにツンツンさせ、半分が降ろされてるという奇抜な頭をしてる。

顔面は半分白塗りだ。
そしてボーカル同様、ビキニに姿で下は皮パンを穿いている。
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/03(水) 05:43:47.37 ID:HnfCopO30
>>39の続き

まどか「オー、ベース!!Homura!!!」

ほむら「……」

ボボボボ…グーン


\キャーホムホム!/

\ケッコンシテー!/


まどか「オー、ギター!Kyouko!!」

杏子「今日はあんがと」(ボソ

ジャジャジャジャジャ〜…キュィーン!


\キャーアンコチャーン/

\クウカーイ/


まどか「オー、ギター!!Mami!!」

マミ「飛べよ!そらぁ飛べ飛べ飛べ飛べ飛べ飛べ飛べぇぇ!!!!いっけぇぇぇおらぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ピロピロピロピロピロ!キュァーーーーーー!


\キャーマミサーン!ハヤビキステキダヨ!/

\キャーマミサーン!キョウモオッパイステキダヨ!/


まどか「オー、ドラム!!Sayaka!!!」

さやか「胸張れぇぇおらあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

ドコドコドコドコドコドコドコ!!


\キャーサヤカチャーン!!キョウモバチサバキサイコウダッタヨ!!/


まどか「そして……オー、ボーカル!Madokaだ!!!!!」

オマエラ「イエーーーー!!!マドッチーーー!!!」

まどか「それじゃラストいくぜ!!!お前ら!!!気合い入れてけぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

オマエラ「イエーーーー!!!」

まどか「気合い入れてけぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

オマエラ「イエーーーー!!!」

まどか「気合い入れてけぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

オマエラ「イエーーーー!!!」

マミ「サイケデリックバイオレンスクライムオブビジュアルショック……」

まどか「ウィーア!ウィーア!ウィーア!ウィーア!ウィーア!ウィーア!ウィーア!ウィーア!ウィーア!ウィーアァァァァ!!」


まどか「ウィーア!カナメェックス!!!!」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/03(水) 05:46:32.45 ID:HnfCopO30
>>40の続き

――数年前・美滝原中学校

まどか「え……バンドを?」

さやか「そうそう!私とアンタで世界最強のロックバンドを作ろうよ!」

まどか「う〜ん……いいけど、さやかちゃん楽器弾けるの?」

さやか「フフフ……実は昔からピアノを、恭介や仁美から教わっててそこそこ弾けるんだ」

まどか「へ〜知らなかった」

さやか「他にも小学校時代からドラムもやってたんだ!」

さやか「それやったおかげで、体が丈夫になったんだ!」

まどか「ドラムも!?凄いなぁ〜!でもさやかちゃんがそんなに楽器を扱えるとは思わなかったよ」

さやか「今までは自分一人で演奏して満足してただけだからね」

さやか「だからさ、あんたの歌唱力と私の鍛えたドラムとピアノで、世界を目指そうよ!!」

まどか「う〜ん……でも、わたし演歌とかポップとか……静かな曲しか聞かないし……」

さやか「私だって、恭介の影響で前までクラシックしか聞いて無かったよ」

さやか「でもね……私の人生を変えたあるロックバンドがあるんだ!」

まどか「人生を変えたロックバンド……?」

さやか「そう!!今日はさやかちゃんの家に来なさい!!拒否権は無し!!」

まどか「うん……まあいいけど」


――その後、「きっす」と言うバンドの曲を聞いて、私もロックに興味を抱き、ロックバンド「カナメェックス」を結成。


そしてその数年後、リーダーのさやかちゃん率いる「カナメェックス」が日本を代表する、ロックバンドになるなんてこの時の私は思ってもみてなかった。


【タイトル】
まどか「気合い入れてけぇぇぇ!!!」さやか「ウィーアー!カナメェックス!!」


終わり
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/03(水) 05:47:39.11 ID:HnfCopO30
このネタSSを書こうと思ったキッカケのMAD動画↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13709283

気が向いたら続編書く。(多分書かないけど)
ネタ物の安価SSとして
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/03(水) 08:42:03.69 ID:TQZ/KR3IO
マミ「最後に一つだけ、私も…暁美さんにリボンを……」



ほむら「巴さんの形見よ」

杏子「胸元にデカいリボン、髪は左右違う色のリボンって……」

仁美「しかも胸元は片方と一緒とは……」

━━━━

杏子「こいつはあんたが持っててくれ……あんたも元はクリスチャンだろ?」



ほむら「黒いリボンまで増えたわ……」

仁美「そろそろつける場所に困りますね……」

━━━━


ゆま「カチューシャとロザリオと大量のリボンを託された……」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/03(水) 10:05:41.94 ID:2P7fgO+DO
ゆまちゃんの服がごっちゃりしてしまうww
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/03(水) 15:36:17.44 ID:oXG6vxeAO
>>43
>杏子「あんたも元はクリスチャンだろ?」

こういう素敵な属性を付加できる人に憧れる
最大級のGJ
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/03(水) 18:32:05.05 ID:LPq+SlY8o
転校前にミッション系の学校に通ってたんだから、
洗礼を受けたことはあるはずだよな。

少なくとも、転校前にはクリスチャンだったと考えておくのが妥当じゃないかな。
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/04(木) 21:10:11.56 ID:ojTXIG5Io
忘れない内に書いとこ
予告編


━━━━

杏子「あんたの話、あたしは信じるよ。誰も信じなくても」


改変後からやってきた杏子

━━━━

あすみ「この身体なら……この身体ならまどか達に甘えたりイタズラしたり……」


何故か神名あすみになった変態ほむら

━━━━

「ここが見滝原か……東京とは違った栄え方だな」


まどかの願いによって呼び寄せられた謎の少年

━━━━


三人ものイレギュラーが集まったこの時間軸、一体収拾がつくのだろうか?
ほむら、そしてこの三人が望むハッピーエンドを迎えることができるのだろうか?



公開未定
ごった煮メアリースーがやりたいなって
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/04(木) 22:31:41.29 ID:OpKfCTy50
織莉子邸―――

キリカ「ごめん織莉子、もう一回言ってくれないかな」

織莉子「だから、キリカに魔法少女としてわたしの師匠になって欲しいのよ」

キリカ「……何でまた」

織莉子「未来予知で視えた、わたしの宿敵……彼女と決着をつける為に、わたしは力をつけなくてはならないの!」

キリカ「はぁ、まぁいいけど……でも、わたしだって契約したばかりなんだよ?」

織莉子「それでもわたしよりは長いのでしょう?」

キリカ「一応、そうだね」

織莉子「お願い、キリカ」

キリカ「他ならぬ織莉子の頼みだ、断るわけがない」


マミ宅―――

マミ「ごめんなさい暁美さん、もう一回言ってくれないかしら?」

ほむら「だっ、だから、マミさんに魔法少女としてわたしの師匠になって欲しいの」

マミ「……そもそもわたし、あなたの事よく知らないのだけれど?」

ほむら「カクカクシカジカ」

マミ「そういうことだったの……鹿目さんを、ねぇ……」

ほむら「奴と決着をつける為に、わたしは更に強くならなければならないのよ!」

マミ「まぁ、そういうことなら、力になってあげないことはないけれど……」

ほむら(あのイレギュラーな時間軸以降、全ての時間軸で美国織莉子は姿を現している。しかも何故かわたしの事を知っていて、最初から敵視して来る)

ほむら(奴だけは、わたしのこの手で決着をつけてやる!!)

ほむら(その為には、誰にも頼らないだなんて悠長なことを言っていられない!藁にすがろうと、まどかを殺した美国織莉子は許さない!!)

なんやかんやでワルプルギスの夜襲来当日―――

織莉子「今日と言う日が、あなたと決着をつけるに相応しい日ですね」

ほむら「美国織莉子………っ!!」ギリッ

織莉子「念の為、今一度確認しておきましょう。あなたが勝てば、わたしは大人しく見滝原を去る」

ほむら「あなたが勝てば、まどかを煮るなり焼くなり好きにすればいいわ」

織莉子「その言葉を聞けて安心した……マーゴットクロウ!!」←片手から鉤爪二本出現

キリカ「わたしが伝授した魔法だよ、暁美!!とくと味わうがいい!!」

ほむら「決着をつけてやる……クリームリボン!!」←かざした手からマミと似たような拘束リボン。色は当然ピンク

マミ「わたしが教えてあげたリボン魔法……まさか本当に扱えるようになるなんてね。今のあなたに怖いものなんてないわ!織莉子さんをケチョンケチョンにノしてあげなさい!!」

織莉子「はあああああああああ!!」

ほむら「はあああああああああ!!」


杏子「おい、何であたしとゆましかワルプルギスの夜と戦ってねえんだよ!?」

ゆま「わ、わかんないよ!!」

ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハハハ!!」
 アンリミテッドアロウ
<無限の矢、食らいなさい!!
          アンリミテッドクリスタル
<ならばこちらも、無限の水晶!!

<油断しないで、暁美さん!

<織莉子、君なら絶対勝てる!
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/04(木) 22:34:26.37 ID:OpKfCTy50
まぁこんな感じで、ライバルなおりほむ
この後はゆまと杏子を押しのけたワルプルギスが、インフレしたほむらと織莉子に吹き飛ばされて消滅して行く
ワルプル消滅後、互いの力を認め合ったほむらと織莉子が熱く握手を交わして終わり、みたいな話を思いついた
けど、どう考えてもコメディにしかならないし、本腰入れて書こうと思うと長くなりそうだから供養に来ました
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/05(金) 02:08:04.88 ID:BJoD+55mo
ほむらがまどかをベットしたのでワロタ
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/10/05(金) 07:42:29.30 ID:RFGVnrzAO
>>48
補足
ほむらが勝った時の条件として、今後二度とまどかを付け狙わないよう約束させる
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/05(金) 07:59:07.68 ID:3ddqhCwDO

まどか「ほむらちゃん、私、魔法少女になる」

ほむら「そん……な……それじゃあ私のしてきた事って……」

ほむら「…………ふふっ、あはは、そう、そう言う事なのね?
   貴女は何があっても魔法少女になるし、私の言う事なんか聞く気は更々無いのね?」

まどか「ほむら……ちゃん?」

ほむら「…………いらない。そんなまどかはいらない。
   まどかを魔法少女にしてしまう世界も、まどかを守れない私も、皆いらない!
   こんな世界……」


  ――― 消えて無くなってしまえ! ―――           パリーン!


まどか「っ!?ほむらちゃん!?」

キュゥべえ「お手柄だよまどか。お陰で僕たちはノルマを無事に達成できた」

まどか「どう言うことなの!?ほむらちゃんに何が!?」

キュゥべえ「君の言葉がトドメになったのさ。
      数多くの世界でありとあらゆる絶望を見てきたほむらの最後の希望を君が吹き消したんだ」

キュゥべえ「まどか、君から取れるエネルギーは莫大な資質に依るものだけど、ほむらの場合は違う。
      資質こそ並みだけったけど彼女は時を繰り返しすぎて底無し沼のごとき絶望を抱えていたのさ。
      それこそ君から取れるエネルギーを遥かに越える絶望をね。
      今のほむらは宇宙史上最悪の魔女……、いや魔女なんてレベルじゃないね。
      敢えて言うなら魔神とでも言うべき存在になったのさ」

まどか「そんな……!」

キュゥべえ「さぁ、どうするんだい、まどか?
      このままではほむらが産み出した魔神がこの銀河系を滅ぼしてしまうよ?」





以下一縷の望みを賭けて契約したまど神と魔神ほむらの超インフレバトル。
希望と絶望の転移(落差?)がエネルギーになるなら、マイナス方向に突き抜けれさせたらどーなるの?と言う妄想。
インフレが過ぎてて書けそうもないから供養しとく。
53 : ◆uCwA0MUuYI [sage]:2012/10/05(金) 09:47:13.26 ID:z6v0Cn9AO
前スレ971(日付変わらず)
―――キリカが待ってくれていた。
いじっていた携帯から目を外して、にこっと私に笑いかけてくれる。
軽やか。そんな印象を受けた。
いや、それよりも…
閉会式が終わって、もはや三つ分も針が進んでしまっている。
大変待たせたようではないか。
「おっ、もう終わったのかい。んじゃ一緒に帰ろうか。」
「ちょ、だ、大丈夫なの?」
「大丈夫だ、問題ない。」
「親御さん心配してるんじゃ…」
「いやいや、なに言ってんのさユキ。日曜の六時だよ?」きょとんと、キリカ。
「そりゃあ、こないだもすごい遅くなっちゃったし…外出制限がついちゃうんじゃないかって…」
「……ぷふっ!」
「なっ…!」
一昨日あたりも、日付を跨ぐような大凡中高生の出歩かない時間帯にまで待たせてしまったのだ。
私とて、さすがに気を遣ってしまう。
だけど、キリカはそんなこと気にも留めないようだった。
「いやぁ、ユキはかわいいねぇ」
そういって、私の、あ、頭を…
「…本当にユキは、かわいい。」
全身から汗が吹き出るのがわかる。
反撃の、反撃だ。
「…帰ろう?」
「うん。」

私は心配性なのだろうか。
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/05(金) 18:59:43.18 ID:BBjYEmSAO
投下します
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/05(金) 19:01:21.58 ID:BBjYEmSAO
結界に足を踏み入れた瞬間、ぐらっと平衡感覚が揺らいだ。

次いで、体が落下していく錯覚に陥った。

…………。

いや、実際に落下している。

目の前を通り過ぎようとしていた紐状の物を、わたしは咄嗟に片手で掴んだ。

ロープが上下に大きく波打ち、軋んだ音を立てる。

ギシッ……ギシッ……――

「…………」

全身に嫌な汗をかいた。

わたしは視線を下に向ける。

ごくり、と無意識に唾を飲み込む音。

眼下には底なしの青が広がっている。

地面が、見えない……。

あまりにも不意打ち過ぎた。

ゲーム開始直後、背景に溶け込んで飛んでくる弾に被弾、僅か数秒でタイトル画面に戻されるぐらいの衝撃だった。

こちらはまだトランスフォームも済ませていないのに。

ひょっとして下に落ちても何でもないのかもしれないけど、わざわざ試してみる気は起きない。

わたしには残機の余裕はないし、短い人生を謎のままで終わらせたくはなかった。

わたしは片手でぶら下がったままの状態で、ソウルジェム…………持ってた……の魔力を全身に行き渡らせる。
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/05(金) 19:02:09.84 ID:BBjYEmSAO
ソウルジェムが空色の光となり、わたしの体を包み込んだ。

身につけていた衣服が魔法装束のレインコートに変化していく。

自由になったもう片方の手をロープに掛け、両手で素早くよじ登る。

自身の繊細なバランス感覚を集結し、綱渡りの地に降り立った。

微かな揺れを感じ、風が髪を撫でた。

人の足幅にも満たない足場は、少し心許ない。

わたしは視界180度に広がる前景を見やる。

決して狭くはない間隔をあけながら、縦横に張り巡らされた幾本ものロープの群が上方へと緩やかに延びてゆき、最後は遙か空の青に消えている。

数えきれないくらいのセーラー服がロープに袖を通されて、パタパタと風にはためいている。

快晴。風速5m。降水確率0%。

いかにも洗濯日和といった感じに見えた。

そしてわたしの目前、200メートルほど先の方には、巨大怪獣のような紺色と赤いスカーフが鎮座していた。

セーラー服の四つん這いの魔女、この空の結界の主だ。

四つん這いと言ってもブリッジ姿勢で、四つん這いと言っても実際は六本ある。

服の裾からは四つの腕、スカートからは足……ではなく二つの腕が突き出ていて、その六つの手がロープを握り……あぁ、もう紛らわしい!
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/05(金) 19:03:17.06 ID:BBjYEmSAO
わたしが一人でキレていると、魔女のスカートの中の暗闇に、何かが微かに瞬いた。

凶刃。

わたしはその正体を見極める前に、反射的に行動を起こしていた。

バチィッと紫電の魔力が手の内に走り、瞬時に武器が具現化される。

わたしは自身の得物、畳まれた空色のパラソルを構える。

魔女から飛び出した使い魔は四体。

魔女の等身大スケールのフィギュアといった形の使い魔は、両足に履いたスケート靴の刃を向けて、わたしの真上から迫ってくる。

避けられないことはなさそうだ。

だけれど場所が場所だけに、咄嗟の回避動作は足を踏み出すリスクを伴う。

…………。

わたしは傘をさした。

少しの間をおいて、ドン、ドン、ドン――と頭上で軽快な音が鳴り、軽い振動が全身に伝わる。

わたしの目の端で、四体の使い魔が奇妙なポーズを取りながら、そのまま落ちていった。

「…………」

次第に小さくなっていく紺色を見下ろしながら、わたしは次に取るべき行動を考える。

わたしの戦い方は基本、接近戦に重きをおいている。

この足場で武器を振るい続けるのはかなり危なかっしい。
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/05(金) 19:04:12.29 ID:BBjYEmSAO
先の一転集中型の攻撃ならともかく、別方向から同時に襲われた場合、確実に捌ききれる自信はない。

地の利が悪く、また相性も悪い。

そうなると、取るべき手段は自然と限られてくる。

わたしは傘を畳み、それを斜め下に構え、遠く距離を隔てる怪獣の方に向き直る。

突如、上空に広大な暗雲が垂れ込め、稲光とともに雷鳴が轟くイメージ。

上のはイメージで。

そして、自身の魔力を武器に集束させていく。

集束、転化、再定義。

――発動。

パラソルからバチバチと青い火花が爆ぜる。

手中最大最強の超必殺魔法。

「…………!!」

名前はまだ決めてなかった。

「……っくらぇぇええええええッッ!!」

わたしは前方に軽く踏み込んだところで、得物を逆袈裟に振りかざした。

解き放たれた雷《イカズチ》の魔法が、彼方の魔女めがけて疾駆する。

極大のビーム状の電荷が青い軌跡を描きながら、空間を真一文字に切り裂いていく。

稲妻の尾を引く残像がわたしの網膜に焼き付き、瞬間、魔女の巨体が激しく燃えさかった。

「ッァァアッァア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!」

黒い瘴気を吐き出しながら、魔女はこの世ならざる断末魔の叫びをあげた。
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/05(金) 19:04:59.70 ID:BBjYEmSAO
ややあって、結界の空が揺らいでいく。

直後に足場が消え去り、ふたたび自由落下。

トンッ、とつま先が地面に着地した。

わたしは周囲の様子を確認する。

それから傍らに落ちたグリーフシードに歩み寄り、それを拾った。

そのとき、ここからすぐ近いところに人の気配を感じた。

わたしは物陰に素早く身を隠す。

「あ、あれ? 何でだろう……ソウルジェムが反応しなくなっちゃった」

「きっと接触不良よ。息を吹きかけてみれば直ると思うわ。ほら、貸してみて」

「そんなこと初めて聞いたけど……」

「いい加減にして。もう人を疑ってる場合じゃないでしょう」

「意味が分からないよ……。や、ちょっと、やめ、やめて……」

この一帯を縄張りにしている魔法少女みたいだ。

万が一彼女たちと諍いが起きた場合、ニ対一ではさすがに分が悪い。

二人に気づかれないように、わたしはこの場を後にした。
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/05(金) 19:05:28.52 ID:BBjYEmSAO
投下了
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2012/10/05(金) 21:02:10.32 ID:pRGP/Qkq0
>>55-59
「正体のわからない謎の魔法少女が魔女を倒した」、というだけのお話ですね。
この短い内容だけだと面白いと思える要素は見当たらず、
主人公のキャラもつかめないため魅力も感じられず、
書き手が何を伝えたいのかもさっぱり分かりません。

今後この謎の主人公の正体が明らかになって行く過程を上手く描ければ
面白いストーリーになるかもしれませんが、小ネタスレではそれも難しいでしょう。
なぜこのスレに投下したのでしょうか? 意図が理解できません。

また、お約束のようにほむら(らしき人物)が変態になっているのも
この話のつまらなさに拍車をかけています。
話の主軸と関係もないのにウケ狙いでキャラ崩壊をさせるのはいかがなものかと思います。

地の文を書く能力はそこそこあるようですから、
二次創作SSではなくオリジナル作品を書いてみてはいかがでしょうか。
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/05(金) 21:26:01.73 ID:BBjYEmSAO
>>61
感想有り難う
オリジナル検討してみます
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/07(日) 00:04:35.28 ID:z5cmaVFv0
QB「君は本当に神になるつもりかい!?」

まどか「お客様は神様だからね」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/07(日) 07:12:27.66 ID:k6w4MUpH0
キリカ「マイナス5」

織莉子「え?」

キリカ「織莉子最近かまってくれないからマイナス5ポイント」

織莉子「何のポイント?」

キリカ「その名も『愛想ポイント』さ」

キリカ「織莉子が私に寂しい思いをさせたらマイナス5ポイント。0になったら文字通り愛想が尽きる」

織莉子「0になったら……」

キリカ「織莉子から独立します」

織莉子「それは大変」

織莉子「ところで今は何ポイント?」

キリカ「4995」

織莉子「うわ多っ」

キリカ「大好きだもん」

織莉子「キリカァー!」

キリカ「オリコォー!」


現愛想ポイント:4995 +500



おしり
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/07(日) 08:38:46.35 ID:nOEJjuYAO
のろけ乙
あと短編……いや、別の人か
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/07(日) 12:45:10.60 ID:GnB3kimho
>>63
そして…まどかは神になった
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/10/07(日) 15:05:58.86 ID:Ter74zUAO
>>64
ラブラブじゃないか(恍惚)
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/07(日) 20:27:37.34 ID:nOEJjuYAO
投下します
69 :(林檎)1/3 [saga]:2012/10/07(日) 20:30:20.46 ID:nOEJjuYAO
手のうちの光を確かめながら、私は人気のない道を歩いていた。

光の微かな変化を見て取り、念のため、道を逸れる。

やがて、大きな高架下のアスファルトで舗装された場所に出た。

私は再び光を見る。

アタリはここのはずだ。

私は周囲を窺う。

そして、それを見つけた。

影に覆われた暗がりに、何かが倒れている。

その姿は、とても小さく、弱々しく、まるで――

――私の足が地を蹴った。

一瞬、視界が歪み、波打つ。

光を纏い、武器を召喚する。

不定形の使い魔を視認、数は一体。

駆け、駆けて――私は目標との距離を一気に省略した。

腕を斜めに振りかざし、ヒュンッと風切り音が鳴る。

同時に、矮小な結界が脆く、あっけなく崩れ去っていった。

私は自身の魔法を解き、倒れている少女の元に駆け寄った。

少女の頭からつま先まで、ざっと眼を滑らせる。

途端に全身の力が抜けていくのを感じた。

どこにも怪我はないようだ。

「おい、起きろ」

私は彼女の体を揺する。

「……ん」

小さく呻いた後、彼女は目を開いた。そして、今しがた寝床から目を覚ましたばかりのように、ゆったりと身を起こした。
70 :(林檎)2/3 [saga]:2012/10/07(日) 20:31:00.32 ID:nOEJjuYAO
「……あなた、だれなの?」

ぽかんとした顔をこちらに向け、その幼い外見に似合わない幾分ませた口調で、彼女が私に尋ねる。

「……偶然ここを通りかかったら、あんたが倒れてたんだよ。あんたこそ、なんでこんなところにいるんだ」

しばし考え込む様子の彼女。

頭上で車が通る音がした。

それから「あれ」と彼女は指をさす。

彼女が指でさし示す場所を、私は目で追った。

アスファルトの舗装から外れた草はらに、土の掘り返された跡があった。

話を聞くと、彼女はペットの猫を埋葬しに来たらしい。

「わたしのエイミー」と彼女は言った。

その名前を聞いて、何故か私の背筋がぞわっとする。

彼女はスコップを使って土を掘りながら、泣きに泣いて、そこからぷっつりと記憶がないと話した。

彼女の猫の死を悲しむ感情がきっかけとなり、あの使い魔に引き寄せられたのだろうか。あるいは、その逆か。

どちらにしろ、私には関係のないことだ。

彼女が作りかけの猫の墓を拵えるのを、私は手伝ってやり、少女の猫を埋葬した。

その後、私は彼女を家まで送り届けることにした。
71 :(林檎)3/3 [saga]:2012/10/07(日) 20:32:03.04 ID:nOEJjuYAO
二人並んで歩いていると、しばらくして、とある商店街にたどり着く。

通りは静かだった。

彼女の足がこじんまりとした店の前で止まった。

「ちょっと待ってて」

彼女は私にそう言うと、ぱたぱたと店の中に消えていった。

自分としたことが焼きが回りすぎたかもしれない。

このまま立ち去ってしまおう。さもないと後悔することになる。

そう私が逡巡していたところで、彼女が戻ってきてしまう。

彼女は両手で紙袋を抱えていた。そしてそれを私に差し出した。

「あげる」

袋一杯に詰められた林檎だ。

「……いや、あたしは、別に何もしてないから……」

私はしどろもどろになりながら、無意識に後ずさっていた。

彼女は無言で、ぐいっ、と林檎の詰まった紙袋を押しつけてくる。

彼女の押しの強さに負ける形で、私はそれを受け取ってしまう。

彼女はにこりと微笑んだ。

居心地が悪い。

気持ちが悪い。

胸がむかむかする。

私は吐きそうな気持ちを押さえ込んだ。

理由は分かりきっている。

彼女が、とてもそっくりに見えてきたから。

「今、うちのお父さんが来るから。お姉ちゃんにお礼が言いたいって」

その言葉がとどめになった。

心臓が鼓動を速め、胸のあたりがぎゅうっと、強く、強く締め付けられる。

もはや耐えられそうもない。

気がつくと、私はその場から背を向けて駆けだしていた。

遠くで少女の呼び止める声が聞こえた。

私は、振り返れなかった。
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/10/07(日) 20:32:56.86 ID:nOEJjuYAO
終わり
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/08(月) 00:04:07.00 ID:y09u1kW8o

これはさやかにも言えない
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/08(月) 00:21:42.61 ID:y09u1kW8o
小ネタというかネタ振りのみの投下


まどか「キュゥべえでもさやかちゃんを元に戻せないの?」

QB「無理だよ、それはボクの力の及ぶところじゃない」

QB「でも魔法少女システムは常に改修しているからそのうち戻せるようになるかもしれないよ!」

ほむら「な、なんですって!」ガタタッ

まどか「ほ、ほむらちゃん!? 一体どこから…」

ほむら「魔法少女を元に戻せるなんてあなたそんな事一度も言わなかったじゃない!」

QB「そりゃ、聞かれなかったからね」

QB「それに実現の目処もついていないんだ、『今の時点では』無理だというのは本当のことだよ」


そりゃQBだって家畜は生産性が高いほうがいいよねというお話
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 00:46:05.50 ID:M8Pl6rmAO
ねえ。ねえキュゥべえ。

QB「あぁ、どうも。君かい。」

久しぶりね。あれ、初めましてだっけ。

QB「どちらにしたって同じでは。」

そうね。ごめんなさい。

QB「用件があるんじゃないかい。だから僕が呼ばれた。」

そうだよ。私が呼んだの。


――――願いが決まったの。

QB「そうかい、それはよかった。聞かせてもらえるかな。」

私の願いは――――
76 : ◆uCwA0MUuYI :2012/10/08(月) 01:09:47.29 ID:M8Pl6rmAO
>>53
文化祭から三週間が経ち、模試も考査も終わり、私はこの時期に暇を持て余しすぎていた。
一年のこの時期は、とても弛みやすいのだそう
それ故浮かれたのだか気が抜けたか、行きのバスの中で実に妙な夢を見てしまった。

―――キュゥべえ。
(昨日から劇場版の公開も開始した)私の大好きな番組の登場キャラクターだ。
願いを何でも一つだけ叶えてくれる、魔法の妖精さん。
……この年にもなって、キャラクターものに熱中するのは如何なものとは思うだろうか。


人はみな何れ、(その本質が憧憬や畏怖の念だろうと)超越した物を崇め希うようになるという。
困難や壁を目にしたとき情熱ある者はそれを打ち破ろうとし、知恵ある者はそれを乗り越えようとする
それができる者を、またその状態にあることを「青春」と呼ぶのだそうだ。
青春の人間は英気野心に満ちあふれ不可能はなく、成長著しい。
しかし、いずれ不可能な壁が見えるとその炎はしぼみ消えてしまう。
そうして人は怠惰になり、神や過去の栄光など超越した物に縋るのだ。

―――今の私はどうだろうか。
しぶとく西低東高の気圧配置は変わらず、半端に蒸した今年の晩夏初秋のように
私の心中も未だ暗雲が垂れ込めたままではないか。
ひっかかり。もつれ、からまる。
そういった負の感情が外に吐き出せずに、鬱積している。

最近はキリカに会っていない。
向こうは会いたがっているが、何かにつけて断っている。
そのたび、何故断ったのかと後悔する毎日。

会うのが怖い。何故だかわからないが、キリカに会うのが怖いのだ。
後悔から、会いたいと強く思っても、いざメールが来ると指が動かない。
そうして、また断ってしまう。
私は臆病だ。
こんな自分が、嫌いだ。
だから、変わりたい。変えたい。変わらなきゃいけない。
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 07:42:10.79 ID:H8C4YMYQ0
ワルプルギスの歯車を滑車に組み込んだらすごい発電装置になりそう
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 08:41:32.02 ID:1akBUKRAO
誰か書いてくれ、絵で
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 09:36:31.68 ID:Up4+u3gIO


杏子「どうして人魚の魔女を勝手に殺した!?」

ほむら「……」

杏子「……あいつを生き返らせる方法があったかもしれないのに!!」

ほむら「貴方は焼いたステーキを元に戻せるというの?」

杏子「……ッ!!」

ほむら「というわけで焼けた部分を削ぎ落として中に辛うじて残っていた生肉がこちらになります」

「アンコー」

杏子「!?」

ほむら「名付けてさやかピアニッシモよ」

杏子「なんだこの小さいのは……」

「サヤカチャンピアニッシモ!!」

ほむら「……これが私に出来る精一杯よ」

   「と言うわけでこの美樹さやかは私が引き取るわ」

「テンコウセイカミノケモフモフ」

まどか「ズルいよほむらちゃん!」

ほむら「魔法少女にはマスコットが居るのよ。キュゥべえなんて胡散臭い奴よりしおらしくなった美樹さやかの方がその素質があるわ。この子は魔法少女の物よ。あなたに触る資格なんてない」

杏子「ツッコミどころが多すぎて眩暈が……」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 10:20:45.53 ID:1akBUKRAO
ミニさやか……
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 10:22:05.77 ID:Up4+u3gIO
フォルテシモさやか見た瞬間思いついたネタなんだ
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/08(月) 10:45:45.03 ID:y09u1kW8o
しおらしくというより知能が……
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/10(水) 12:50:06.28 ID:6CzyaIib0
ほむら「殺キュウ剤」
キュウべぇは死ぬ
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/10(水) 12:54:55.17 ID:RobXTBzIO
暫く残るから回収に来た奴も死ぬ
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/10(水) 22:26:27.45 ID:DpVeyz630
QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」

火防女「魔法少女……?」

QB「そうだよ、その代わりに僕がどんな願いでも叶えてあげる!」

火防女「それでは……全てのデーモンを倒してきてください」

QB「えっ」

そして、最後の希望(キュゥべえ)が、裂け目からボーレタリアに入った……



とかいうしょーもないデモンズソウルとのクロスを思いついたんだ。
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/10(水) 23:14:52.22 ID:pq1wHTeao
マジカルな力でダメならリリカルな力で


前の時間軸で引き止めてロクなことにならなかったので、美樹さんを元に戻すのを表面上では付き合うことにした。

ほむら「ラジカセは持ってきたわよ」

杏子「お前のリリックスでさやかを元に戻せるかもしれねぇ」

まどか「さやかちゃん!わたしのライム、聞いて!」


これで元に戻るなら私は米軍基地で更に多くの物を盗むことになるだろう。
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/11(木) 00:18:55.42 ID:Ln3u5ZrAO
今回のループは起点から既におかしかった
私は魔法少女姿のまま幼稚園に来ていたらしかった。
まだ結界内なのかと錯覚してしまったほどだ
しかしそれは錯覚であったと認識するに至った。
幼稚園生のまどかが、円らな瞳で私を見つめている。

「はーい、今日は魔法少女のおねえさんにきてもらいましたー」
いつもの時間軸では中学校教師の和子が、幼稚園教師になっていた。
どうやら私は魔法少女のサンプルとして、この園児等の前に見せしめられているらしかった。
「みんなの夢はなにかなー?」

「私たちの夢は、魔法少女になって魔女になることなの!」
「私もー!」
児童達は口を揃えてそう叫んだ。

私は耳を疑った
将来の夢にこんな奇想天外な返答があろうか。
あまつさえ、一般人には知られていないはずの魔法少女の存在と、その末路さえも知っているのだから尚驚かずにはいられない。
私はめまいがした。

この時間軸は特異なのか。
私はすぐにQBを呼んだ。

確かに、奴の様子は違う。

「やぁ、呼んだかい?…おや。キミはここでは見ない顔だね。」

前後の文脈からして、奴がここにいる全員に見られていることを不思議には思わなかった
「このようにして魔法少女はQBを呼んで仕事に出かけるんですよ」
和子は呼びかけるように言った。私は具合の悪くなるのを抑えるのに必死だった。


やがて私の仕事は終わったらしく、園児は口々にお礼を言い、園舎を離れた。

はぁ、と解放されたように和子が息をついた。
「私もなりたかったなぁ、魔法少女。」
「え、どうしてです」
きっ、と睨まれた気がした。しらじらしい、とも言いたげだ。

「どうせあたしは成れなかったのよ。魔法少女なんかに。」
「だからこういう仕事をやるしか無いじゃない。」
和子はくたびれた表情であった。
いつものループよりも肉体は若々しいが、風貌はより老けて見えた。

「若い内から魔法少女。しかも中学生の美少女。いいわね、恵まれてるわ。そうよね。幸運も実力の内よね。」

そのうち彼女は泣き出してしまった。
慰めも逆効果だと思い
このまま彼女の毒気に中てられるのも困るので、私も園児の後を追ってクラスを離れたのだった。
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/11(木) 00:23:17.18 ID:Ln3u5ZrAO
藤子エフさんの漫画、ミノタウロスの皿より
魔法少女になり、やがて魔女に堕ちることを美徳とする世界の話を考えた
その際にきらマギの話の設定も拝借してみた
自スレで投下しようとするも魔女を倒すというマギカ的魔法少女の役目を考慮せず、単純に置き換えただけでは齟齬を生じると発覚。
着想から一時間足らずでボツるという最速ボツ作品でしたとさ。
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/11(木) 18:00:07.24 ID:uRLxWXHAO
ダークな雰囲気が良くでてるな
これで長かったら良い意味で読むの辛くなりそう
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/12(金) 10:17:33.51 ID:Gy+dSXMAO
あの人はちんちんがでかいらしい。
せっかくなので、誘拐してひん剥いてちんちんを確認してみた。
なるほど。確かにこのちんちんはでかい。
びっくりするほどちんちんがでかい。
まだ三歳なのに、それにしてはちんちんがでかい。
しかしこのちんちんは射精するのだろうか。
ちんちんの射精のさせ方は習った。他の魔法少女は知らないことだろう。
ちんちんをつまんで、上下に動かすのだ。
さらにちんちんが大きくなってきた。
ところでちんちんには剥けている剥けていないというクラス分けがあるらしい。
このちんちんは剥けているのだろうか。剥けていないのだろうか。
ちんちんがとがっていたら、剥けていないというらしい。
このちんちんは剥けていなかった。
なので魔法でちんちんを剥いてあげた。
彼は泣き出した。泣かないの。ちんちんついてるんでしょ。
ちんちんを剥き終わると泣き止んだ。
ちんちんの先っぽが赤く腫れているので、魔法でちんちんを治してあげた。
皮がむけた分、ちんちんは少し小さくなった。
その瞬間。ちんちんがかたく、おっきくなってきた。
彼の息は荒い。ちんちんがきもちいいのだろう。
ここから先のちんちんは、私にも未知の世界だ。
だけども、そんな私にだって、ちんちんを射精させることはできる。
私は期待と不安を胸に、ちんちんに添えた指を上下させた。
ちんちんを人差し指と親指で摘む。
五秒もしない内に彼のちんちんはびくびくとなった。射精の証拠だ。
だが、私はちんちんの異変を察知した。
ちんちんから精子は出てこない。
私はちんちんを前に狼狽えた。
ああちんちん。なぜ射精しないのですか。
そう思ったとき、ちんちんから放たれた勢いのあるなま暖かい水流が私の顔面を捉えた。
射精だ!ちんちんから精子が出たぞ!万歳!
聞いていたよりさらっとしていたが、おそらく目の前のちんちんから放たれたのだから精子だろう。剥いたのだから間違いない。
私はちんちんによって心が満たされるのを感じた。
やがて彼のちんちんはしおれて、元の大きさに戻ってしまった。
ちんちんはその役目を終えると小さくなるらしかった。
私の顔と、彼のちんちんを丁寧に拭いて、私は彼と彼のちんちんに口づけをした。
ちんちんを、ありがとう。
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/12(金) 10:22:05.75 ID:Gy+dSXMAO
下ネタ初挑戦
小二男子の気持ちになって書いてみた
愉快な下ネタになっていたら幸いです。
「主人公の魔法少女」には好きな子を代入しといて下さい
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/12(金) 15:10:54.73 ID:G4O9zf/IO
QB「さぁ、君の素質を持ってすればどんな願いでも叶えられるだろう」

  「魂と引き換えに君は何を願う?」

まどか「わたしは……」




まどか「アド街を見た」


ほむら「えっ」

QB「普通の少女の素質で叶えられる願いを一つオマケに叶えよう」

まどか「じゃあ、私がもう一人欲しい」


ほむら「えっ」
ニコ「えっ」

QB「良いだろう、そして膨大な素質を以って君は何を願うんだい」

まどか「現在過去未来全ての魔女を此の手で消し去りたい!」



ニコ「アド街って凄いな」

まどか「ホットペッパーも見とけばさやかちゃんも助かったんだけどね」

ほむら「……」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/13(土) 04:32:40.49 ID:q5LeuIYAO
すごい裏技だ
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/13(土) 11:45:23.50 ID:GaWfkxmIO
杏子「なぁキュゥべえ、どうしてこんなことになっちまったんだ?」

  「善かれと思ってやってたのに、親父は全然聞いてくれない」

QB「君の願い自体は叶っただろう?そこからは君達の問題だよ」

杏子「てめぇ…!あたしは……」



杏子「アド街を見た」

QB「君の話も聞いてもらえるようにしよう」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/13(土) 11:51:53.29 ID:xVL8NmE90
アド街すげー!
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/13(土) 13:16:49.48 ID:q5LeuIYAO
ほむら「伝えなきゃ……みんなキュゥべえに騙されてる!」ガバッ

--
-

さやか「あのさあ、キュゥべえがそんな嘘ついて、いったい何の得があるわけ?」

ほむら「それは……アド街を見た」

さやか「……!? キュゥべえ、あいつ……!」

杏子「許せねぇ!」

マミ「あの子、今までよくも騙してくれたわね!」

まどか「こんなのあんまりだよ!」
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/13(土) 21:27:46.95 ID:bxfAc6tWo


ほむら「まどかが白い翼を持っていたけど、私はそれを借りれるのと、自分の魔女結界のような翼が出せるのね」

マミ「あら?翼ならベテランは大体出せるわよ」

  「ほら」

ほむら「鷹……か何か?」

マミ「そうよ、私の格好は狩人でしょう?だからなの」

杏子「あたしはこれ」

ほむら「今度は…蛾?」

杏子「この目玉模様を見たら……みたいなね」


翼はやしたかった
杏子は蛾か薄羽か迷った
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/13(土) 22:16:54.96 ID:q5LeuIYAO
杏子は自分はカラスっぽいイメージ
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/13(土) 23:19:24.73 ID:bxfAc6tWo
わざと鳥はマミさんだけにした

鳥は鳥でネタを考えてたから

マミさんは相変わらず鷹
織莉子はフクロウとか
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/14(日) 01:24:16.60 ID:49dqXgU3o
太陽に近づきすぎて焼かれる=そういう運命

とかいうことか?
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/14(日) 03:25:10.17 ID:gWPUt45vo
少しお借りします
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/14(日) 03:27:07.65 ID:gWPUt45vo
日が沈み、月が昇り、夜が訪れる。
そして見滝原の長い長い夜が始まった。

月明かりに照らされて、白い巨人が立ち浮かぶ。
揺れて、揺れる、亡者の如き聖者の群れ。二つの魔獣の群れ。

「左に八、右に六、なおも増加中。マミ?」

「それじゃあ左に行くわ。右を牽制しつつフォローよろしくね、佐倉さん」

「無理言ってくれるね。――三十秒で済ませな」

月明かりの下、二人の少女が闇にまぎれてビルの屋上に躍り出る。
一人は赤。夢幻の赤。佐倉杏子の赤。
一人は黄。未来の黄。巴マミの黄。

「アタック、行くわよ」

マミが走りながら姿勢を前に倒す。直後、彼女の体は空高く跳躍。
両の手にリボンを握り締めたまま、中空で一回転。両の手のリボンが古めかしいマスケット銃へ変貌した。

跳躍の勢いが止まり、マミの体がわずかにその場に留まる。
慣性に従って落下を開始するが、マミはそれを無視。足元で暢気に立ち尽くしている魔獣を狙う。

「まずは二体ね」

発砲。
二発の魔弾は少女が脳裏に描いたとおりのコースを突っ切り、二体魔獣の頭部を貫いてこれを撃破した。
消えゆく魔獣の体を踏みにじるように着地。隙だらけのマミを襲おうと二体の魔獣がにじり寄る。

「まずは貸し一だよ!」

着地したマミの隙を埋めるかのように杏子が短く叫んだ。
その瞬間、後一歩というところまで接近していた魔獣の足元に赤い鎖の檻が形成される。
檻は巨人の細い両腕を完全に阻み、マミから遠ざけるように少しずつ外へと広がっていく。
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/14(日) 03:29:06.44 ID:gWPUt45vo

「これで四」

両手に握り締めていた、役目を終えたマスケット銃を魔獣に向けて突き出すマミ。
両の手がわずかに輝くのと、二つの銃口が研ぎ澄まされた刃に変わるのはほぼ同時だった。
キンッ、という甲高い音が鳴り響いて、刃が射出された。
直後に切り裂かれる魔獣の頭部。ばら撒かれる魔獣の力。

「マミ、フォロー頼む」

背後から掛かる短いけれども緊迫した声。
同時に眼前でわずかに輝く魔獣のレーザーの初期発光。その数八。
マミは即座に銃を魔翌力の塊へと分解し、リボンに再構成。放たれたレーザーをなぎ払うようにして弾く。

そしてすべてのレーザーを弾き終えると、マミは短く息を吸った。
自身の肩、肘、腰の付近に左右合わせて二丁、計十二丁のマスケット銃を召喚し、声を張り上げる。

「タイミング!」

***

そんなマミの背後、五,六メートルという位置で五体の魔獣を相手にしていた杏子は軽く眉をひそめた。
手に握り締めていた槍をぐんと伸ばして敵を牽制、すばやく伏せて叫ぶ。

「撃て!」

放たれる十二の魔弾。
五体の魔獣に命中したのはその内のたった三発。一体がよろめいただけだ。

しかし魔獣からしてみれば予想もしない場所から攻撃を浴びせられたようなものだ。
マミのフォローは魔獣の陣形に影響を与える事に成功していた。

かすかに乱れる編列。ささいな位置のずれ。
杏子は地面を這って姿勢を起こし、長い槍を分解して伸ばしながらえぐるように突き刺す。
それは四体の魔獣のどれにも当たることなく群れを突き抜けた。
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/14(日) 03:31:25.69 ID:gWPUt45vo

「これで三……!」

右足を大きく開いて腰を落とし、地面を掘り返すような勢いで槍を左方面へ薙ぐ。
二体の魔獣が多節槍と化した得物に巻き込まれ、風を切るような勢いで吹き飛ばされる。

「佐倉さん、フォロー!」

無茶言うな、声にならない声で文句を言うと、杏子は槍の手元を力ずくで引き裂いた。
魔獣を巻き込んだ長大な前半分がそのまま飛んでいくの眺めつつ、杏子は勢いに逆らって身を右にひねる。
右手前にいる二体の魔獣が放ったレーザーが鼻先を過ぎった。皮膚の焦げる臭い。

表情を険しくしつつ、左手で握り締めていた槍の後ろ半分を身をひねった勢いで力任せに投擲。
半身が砕かれた槍の持ち手が、二体の魔獣とマミの間を裂くように飛翔していく。

「悪いね色男。こいつはアタシのダチなんだ」

「ずいぶん余裕そうね……」

短いステップで後退して距離を稼ぐと、マミはため息を吐いた。
同じく魔獣から距離を離した杏子と背中を合わせ、言葉を交わす。

「夕方から合わせてもう三連戦目。さすがマミもお疲れかい?」

「早く帰ってシャワーを浴びたいわ。それからドラマも観たいわね」

「同感だよ、でもその前にこいつらを片付けないとね。アタシの正面、新手が八」

「こっちの正面、新手は七。……せっかく刃を射出できるようになったのに、これじゃ使う暇がないわね」

「もともと実用的じゃないんだから良いじゃないか。――さぁ、仕切り直しだよ!」

杏子が叫ぶと同時に、マミが駆ける。
マミが銃を手に握るのと同時に、杏子が魔獣の中に飛び込む。

そして再開される戦い。
魔が魔を狩る、非現実的な争い。

夜が明けるのはまだ先の話で。
日が昇るのも、まだ先の話だ。

見滝原の長い長い夜は、まだ始まったばかりだ。
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/14(日) 03:34:42.94 ID:gWPUt45vo
00の映画に触発されて数百の魔獣をマミさんが乱れ撃つ様子を描こうとしたらなぜか十数体の魔獣にマミあんが苦戦する様子を描いていた
何を言っているのかなんたらかんたら催眠術超スピードうんたらかんたら

とにかく戦闘描写が上手くなりたい
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/14(日) 05:46:07.17 ID:EcVpwhHAO
描写の難しさが伝わってくる
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/14(日) 10:36:56.15 ID:2A5NX0Yjo
十分上手いと思うけどなぁ
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/10/14(日) 13:22:49.00 ID:QSOlv42AO
ほむら「まただめだった…」

和田どん「でも、ちょっとまって!」
ほむら「えっ」

和田どん「復活連打!」
ほむら「えっ」

和田どん「とにかく太鼓を連打!」
和田どん「復活すると、もう一曲遊べるドン!」

和田どん「よーい」

和田どん「ドン!」

ほむら「えっ、えっ」

ドドドドドドドドドド


和田どん「……」

ほむら「くるか…?」

和田どん「復活失敗…無念だどん……」

ほむら「そ、そんな……」

ほむら「あ、“アド街”で見たのに…練習…したのに…」
和田どん「」ピクッ

ほむら「まどか…ごめんなさい…約束…守れなかっt」

和田どん「復活成功!もう一曲遊べるドン!」

ほむら「えっ」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/14(日) 13:23:15.74 ID:QSOlv42AO
名前欄ミスったしにたい
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/14(日) 14:52:53.99 ID:mUkY8/kIO
さやか「奇跡も魔法もあるんだよ!」

恭介「あぁ、アド街でやってたらしいね」

  「でも、この左手はテレビの電源をつけることもままならない。看護婦さんやさやかが居ないとテレビも見れないんだ」

  「見逃した僕にはアド街を見たと言うことすら許されない……」


さやか「あるよ……」

   「録画もホットペッパーもあるんだよ!」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/14(日) 16:20:10.87 ID:QSOlv42AO
さやか「つか右手あるやん」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/14(日) 19:37:34.16 ID:gpCaxwO2o
劇場版OPを見てまどかのお姉ちゃん属性を強化しなくてはいけない気がした






「……なにやってるんだろう、わたし」

辺りがすっかり暗くなって、冬の寒い風が吹く中で、私一人公園のブランコに座っていた。



大学受験を終えて、一人暮らしの準備をしていたときにママから
『大事な話がある』といわれてママとパパと私の3人で話をした。
二人ともすごい深刻そうな顔をしてたから、大学の学費や一人暮らしの問題か、
そのあたりのことだと思っていた。

「まどか、アンタは……アタシとパパのホントの子じゃない」

一瞬、なにを言っているのか分からなかった。
というより、たぶん今でもちゃんと理解してないと思う。
そしていつかは知らなければいけないこと。

「……春から大学生で、もう大人だもんね……」

ママとパパのタイミングは間違っていないと思う。
ただ、わたしが子供過ぎただけ。

よくよく考えてみれば、そういうことに気付くチャンスはたくさんあった。
両親の年齢から逆算すれば疑問に思ってもよかったし、
タツヤのときだって、本当に2人目ならもう少しすんなり生まれてもよかったはず。

「……はぁ、ホントに抜けてるなぁ、わたし」

コートのスキマを閉じるように寄せながら、ぬるくなってしまったカフェオレを飲む。
いつもなら心を落ち着けてくれるハズの甘い味。
それなのに今日はコーヒーの苦さだけしか感じられなかった。
 ぐぅ〜
おなかがなったのを聞いて、お昼から何も食べていなかったことを思い出す。
いつもならパパが作ってくれたご飯を食べて、お風呂に入って、
タツヤが寝るまで二人でゲームでもしている時間だ。

「……ホント、なにやってるんだろ。18歳にもなって、春から大学生だっていうのに」

ほんとにわたしは因果を超えて、絶望と呪いを断った『まどか』と同じ存在なんだろうか。
積み重ねた祈りと希望と奇跡を叶えた神様なんだろうか。
自分がやってきたことが全部信じられず、無意味なことに思えてしまった。

「はぁ……これなら概念のままお仕事してたほうがよっぽd
「ねーちゃーーーーん!!!」
「……?」

声がしたほうを向くと、タツヤがリュックを背負って、こちらに走ってきていた。
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/14(日) 19:38:23.12 ID:gpCaxwO2o
「ねーちゃん!!」
「たっくん!?だめじゃない!こんな遅くに!」
「ぁぅ……」
「もう……怖い人にあったりしたらどうするの」

そう言ってわたしはたっくんを優しく抱きしめた。

「ねーちゃん、これ!」
「うん?なに?」
「おにぎりー!」
「!」

タツヤがリュックから出したのはラップで包まれた大きなおにぎり。
ほとんどまん丸で、海苔もうまく着いていない、不恰好なおにぎり。

「これ、たっくんが?」
「うん、ねーちゃんご飯食べてないから。あ、あとお茶!」

首からぶら下げていた水筒を上げて見せて、目一杯の笑顔でタツヤはそういった。
それがたまらなく嬉しくて、もう一度タツヤを抱き締めた

「ごめんね、心配させちゃってごめんね、お姉ちゃんなのに……ごめんね」
「うん?ねーちゃん?」
「わたしね、パパとママの子供じゃないの。たっくんのお姉ちゃんじゃないの」
「う〜?」

魔法少女のことなんて一切知らなかったとき。
魔法少女になって戦い、敗れたとき。
概念となって魔法少女を導いていたとき
そして、みんなの祈りで元の世界に戻ってこれたいままで。
その世界の可能性の中で、わたしは自分の過去を見てなかった。

「ごめん、たっくんには難しいよね」
「ねーちゃんはおねーちゃんだよ?」

たっくんがわかってない顔で、タツヤにとっては当然のことを言った。
それが本当に嬉しくて、嬉しくて、でもとても辛くて、わたしはなくことしかできなかった。
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/14(日) 19:39:01.61 ID:gpCaxwO2o
「ねーちゃん、どっか痛いの?」
「ううん、大丈夫だよ」
「でも、ねーちゃん、泣いてる」
「大丈夫、大丈夫、お姉ちゃんだから!」

そう言ってタツヤが持ってきてくれたおにぎりを一口食べる。
味がない。
もう一口、今度は別の場所を食べる。
塩がキツイ。
もう一口。
今度は昆布ばっかりが出てきた。

「ははは……ぅぐ……ぐす……んぐんぐ」
「ねーちゃん、大丈夫?おいしくなかった?」
「ううん、おいしいよ。たっくんが作ってくれたのが嬉しくて、泣いちゃっただけ」
「んー?」

タツヤはよくわかってない顔をして、でもわたしの泣き笑いの顔を見て安心したのか
コップにお茶を入れてくれて差し出してくれた。

「あついから気をつけてー」
「ありがとう、たっくん……ってたっくん!?やけどしてるじゃない!?」
「うー、さっきヤカンで」
「もうダメじゃない!危ないことしちゃ」
「ねーちゃん、寒いと思ったから」
「…………も〜、危ないことしちゃダメだよ。でもありがとう」

そうだ。
わたしがパパとママの本当の娘じゃなくても
パパとママが本当の両親じゃなくても
タツヤがわたしの本当の弟じゃなくても

タツヤにとってわたしは『たった一人のお姉ちゃん』なんだ
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/14(日) 19:39:31.81 ID:gpCaxwO2o
「ありがとね、たっくん」
「うん!」

水筒とおにぎりをリュックに入れてタツヤから受け取り、タツヤの手を引いて歩き出す。

「っへくし!!」
「もう、たっくん。風引いちゃうよ」
「だいじょぶ〜」
「ほら、はい。鼻かんで」
「ぁぃ、ちーん!!」
「それから」

わたしはタツヤをコートの中に入れて、そのまま抱きかかえた。
ずいぶん大きく、重くなったと弟に、なんだかうらやましさを感じてしまった。

「んー、たっくんを抱っこしてあげれるのはいつまでかなー?」
「ねーちゃん抱っこするー!」
「ははは、そうだね。たっくんがおっきくなったらしてもらおうかなー」
「うん!」

本当の親子じゃなくても、
本当の家族じゃなくても、
たった一人のお姉ちゃんではいられるから。

「帰ろうか、たっくん」
「うん」

帰ろう、わたしたちの家に。

116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/14(日) 19:40:46.63 ID:gpCaxwO2o
数年後

「おかしいよ!なんでたくんまだ中学1年生なのにもうわたしより大きいの!?」
「いや、それはねーちゃんがちっこいだkあいたぁー!?」
「お姉ちゃんが気にしてることをいう口はコレかーーーー!!!!」
「いてえ!!やめて!ねーちゃんマジやめて!!」
「あやまれー!おねえちゃんより大きくなってごめんなさいってあやまれー!!」
「なんでそれで俺が謝らないtいてててて!!!こうなったら!!」タカイタカイー
「うわ!?お、おろしてー!!」
「あー、昔、ねーちゃん抱っこするって言ってたけど、意外と早かったなぁ」
「そんなことを言う口はコレかーーー!!!!!」顔キック
「俺ってホントバカーー!!!!!!」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/14(日) 19:41:51.24 ID:gpCaxwO2o
新編でまどかと鹿目家はどうなるのかなー
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/14(日) 20:43:41.39 ID:w/6UTO/co
年の離れた弟って良い要素だよね
乙!
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/14(日) 21:15:58.02 ID:9nXqsSQgo
こういうの大好きです
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/15(月) 01:10:35.60 ID:1ZsblPoOo
さやか「空を飛びたい」

まどか「えっ?」

さやか「だから、あたしは空を飛んでみたいのよ」

まどか「さやかちゃん・・・・・・えっと、その・・・人間は、そう簡単には飛べないんじゃないかなー?って?」

さやか「あたし人間じゃないもん」

まどか「いや、そういうわけじゃなくって・・・」

さやか「せっかくマントが付いてるんだし、ここはいっちょバサァーっと飛んでみたくなるじゃん?」

まどか「う、うん・・・?」

さやか「だからさ、どうすれば飛べるかなーって考えてたんだ」

まどか「そ・・・そっかぁ・・・」

さやか「んでさ、まどかは何かいい案無い?」

まどか「うーん・・・ごめん、ちょっとわからない、かな?」

さやか「そっかぁ・・・」

まどか「あっ、で、でもね!?夢を持つのはいいことだと思うよ!?」

さやか「・・・」

まどか「さやか・・・ちゃん・・・?」

さやか「・・・・・・」

まどか「えっと、そのー・・・だっーー」

さやか「ーーッ!!閃いた!!!」ガバッ

まどか「!?」ビクッ

さやか「ちょっとマミさんとこ行ってくる!まどか、ありがとね!」ダッ

まどか「えっ?マ、マミさんとこに・・・?って、えっーーまさか、さやかちゃん・・・!?」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/15(月) 01:19:52.05 ID:1ZsblPoOo
さやか「マミさーん!いますか?」ピンポーン

マミ「はい、どなた・・・?あら、美樹さん!いらっしゃい」

さやか「マミさん!いきなりで悪いですが、あたしをティロフィナーレで吹き飛ばして下さい!」

マミ「・・・え?あの、ちょっと意味が・・・」

さやか「あたし、そらを飛びたいんです」

マミ「え、えぇ・・・?」

さやか「せっかくマントがあるのに飛ばないのは持ったいないと思いません?」

マミ「美樹さん、ちょ、ちょっと落ち着いてーー」

さやか「だから、あたしをティロフィナって欲しいんです!」

マミ「・・・本気で言っているの・・・?」

さやか「はい!」

マミ「その、自分で言うのもアレだけど・・・結構威力あるわよ?」

さやか「大丈夫です!飛びながら治癒します!」

マミ「えっ、でも・・・腹部に直撃させるのは、ちょっとマズイんじゃないかしら・・・?」

さやか「えっ?」

マミ「えっ?」

さやか「あっ」

マミ「・・・?」

さやか「すいません、言葉足らずでした。あたしをティロフィナの筒に装填して欲しいんです!」

マミ「」

さやか「だめ・・・ですか・・・?」

マミ「・・・ごめんなさい、ちょっと心の整理をさせて・・・」

さやか「だめ、ですか・・・」

マミ「そうね・・・ちょっと、発想が過激すぎて・・・私には、ちょっと無理かなぁって?」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/15(月) 01:26:23.74 ID:1ZsblPoOo
さやか「そうですか・・・」ショボーン

マミ「ごめんなさいね・・・?」

さやか「いえ、ありがとうございました・・・」

マミ「えっと、気を落とさないで!夢を持つのはとても素晴らしい事だと思うわよ?」

さやか「まどかもそう言ってくれました」

マミ「鹿目さんにも相談したのね・・・」

さやか「はい・・・それで、話して行くうちにふと閃いたので、善は急げとマミさんのところにすっ飛んできたわけです・・・」

マミ「そ、そうなの・・・」

さやか「・・・・・・」

マミ「あの、美樹さん?だいじょうーー」

さやか「閃いた!!」カッ

マミ「!?」ビクッ

さやか「マミさん、色々ありがとうございました!あたし、転校生のとこいってきます!!」

マミ「えっ!?あ、暁美さんーーってまさか、美樹さーん!?」

123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/15(月) 01:39:43.42 ID:1ZsblPoOo
さやか「転校生!いるー?」ピンポーン

暁美家のドア「」シーン

さやか「・・・・・・」

さやか「てんこーせー!」ピンポーン ピンポピンポピンポーン

ほむら「うるっっさいわね!!」ガチャ

さやか「なんだいるんじゃん!」

ほむら「」イライラ

さやか「あのね、一つお願いがあるんだけど」

ほむら「断るわ」

さやか「要件ぐらい聞いてよ!ーーあのね、あたしをでーっかいバズーカに装填して欲しいの!」

ほむら「・・・は?」

さやか「あたし、空を飛びたいんだ」

ほむら「馬鹿言ってるんじゃないわよ。メルヘンはその脳内だけにしておきなさい」

さやか「いやだってさぁ、やっぱりマントといえば飛行じゃん!"あれは何だ!?鳥か?飛行機か?いや、魔法少女だァーッ!!"って感じに!」

ほむら「・・・ため息すらでないわ・・・」

さやか「だからさ、お願い!あたしをティロフィナって!」

ほむら「面倒。断るわ。巴マミにでも頼みなさい」

さやか「それが、実はさっきマミさんにも相談したんだけど、断られちゃったのよ」

ほむら「あらそう、じゃあ残念だったわね、諦めなさい」

さやか「そこをなんとか!!えっとそうだ、まどかもこう言ってたよ!"夢を持つのって良いことだ"って!」

ほむら「・・・まどかが?」

さやか「うん、まどかが!」

ほむら「・・・」

さやか「・・・」ドキドキ

ほむら「・・・ハァ・・・仕方ないわね。一回だけよ」

さやか「やったぁー!!ありがとう転校生大好き!」

ほむら「」イラッ

さやか「じゃあ、ミタキハラタワーから一発ドカンとお願いするよ!」

ほむら「言っておくけど、怪我は自己責任よ?」

さやか「はいはーい!だいじょーぶだよ!」
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/15(月) 01:57:00.49 ID:1ZsblPoOo
ーーーーー−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

まどか「あっ、マミさーん!」

マミ「鹿目さん!!美樹さんが・・・!暁美さんのところに・・・!!」

まどか「ッ!?」

マミ「だから今、さんを探しているんだけれど・・・」

まどか「−−ッ!?マミさん!あれっ!!」

マミ「えっ・・・えぇぇぇぇえええええ!?」

−−−−−−−−−−−−−−−−

ほむら「風向き・・・角度・・・弾倉、オールグリーン。いくわよ」

さやか「ばっちこーい!」

ほむら「・・・スリー、ツー、ワン−−発射」

ドンッ

さやか「うっひょおおおおおおおおおおおお!!」

さやか「飛んでる!あたし今飛んでるよ!!!」

さやか「あっ、まどかとマミさんだ!手をふってる!」

さやか「おーい!あはははははは!!」

ヒュルルルルルルルル

さやか「あははは、楽しいな・・・お、着弾予定地に杏子を観測!おーい!そこはあぶないぞぉー!あははははは」

−−−−−−−−−−−−−−−−

杏子「はぁ・・・さやかの奴、どこいっちまったんだ・・・」

杏子「せっかくあいつ欲しがってたクレーンゲームのぬいぐるみ、持ってきてやったってのに・・・」

ォーィ・・・

杏子「・・・ん?」

ァハハハハハハ・・・

杏子「この声・・・どっかで聞いたような・・・さやか?」

さやか「おおーい!杏子おおおおおおお!!!!」

杏子「うわあああああさやか!?なに、なんでぇッ!?」

さやか「そこはあああ!着弾するから危ないよオォォォォ!」

杏子「なっ、なっ・・・飛んでる!?ていうか飛んできてる!?なんだあいつ頭おかしいのか!?」

さやか「ぎょうごおおお!」

杏子「うわああああああ!?」

さやか「あはははははははははははは」

ドスッ

ドゴォォォオ

ズザァァァァァァァァッ

杏子「」ピヨピヨ

さやか「あは、あははは・・・あー、楽しかっ、たぁ・・・」バタン


おわり
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/15(月) 01:58:06.18 ID:1ZsblPoOo
以上、オチが不発弾な何かでした。ありがとうございました。
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/10/15(月) 02:13:16.75 ID:bfVKMq+Wo


ウルトラ7思い出した
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/16(火) 00:58:29.66 ID:87cV42/j0
さやかちゃんが楽しそうでなによりです
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/18(木) 12:40:25.36 ID:USFl5mAIO
ほむら「わかった、貴方の代わりにあの世界を護ってみせる」

   「だからリボンだけじゃ……」

まどか「えっと…翼を……」

ほむら「……もう一声」

まどか「矢を……」

ほむら「もっと!」

まどか「じゃあこのペガサスの靴を……杏子ちゃんに」

ほむら「まだまだ!」

まどか「わたしの弓の花をつけた魔法少女をほむらちゃんの弟子として……」

ほむら「もうちょっと!」

まどか「マミさんのリボンに白と赤を……」

ほむら「アド街を見た!」

まどか「さやかちゃんのグリーフシード!」

ほむら「頑張るわ」
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/18(木) 12:53:05.25 ID:USFl5mAIO

杏子「おい……さやかはどうした」

マミ「行ってしまったわ……円環の理に導かれて」

杏子「畜生……やっと友達になれたとおもったのに……」

少女「貴重なけつなでこが……」


ほむら(杏子のブーツに生えた羽が動いてる……)

   (しかも知らない子がいる……)

マミ「暁美さん、そのソウルジェムに似た物は……」

ほむら「あ、孵る」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/18(木) 12:57:50.40 ID:USFl5mAIO
ほむら(産まれたのは魔女ではなく、妖精の様な美樹さん……)

杏子「なんだこいつ、さやかそっくりじゃねえか……」

ほむら(差し詰め呪いを振りまく部分だけを削ぎ落としたのね)

さやか「……あれ?マミさんが生きて…」

ほむら(あ、これまどかを覚えてるパターンだ)
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/18(木) 13:02:17.06 ID:USFl5mAIO
広がらないのでボツにしたネタ
ほむらを更にキチガイにして、女神まどかの着衣全部奪った挙句あの長い髪をエクステとして一部もらうとかも考えてたけど広がらないからボツにした
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/18(木) 22:01:46.73 ID:FFoMjRCb0
知らない子が紛れ込んでてわろた
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/18(木) 22:20:26.72 ID:yufKNkPAO
残念な後輩だww
134 : ◆uCwA0MUuYI [sage]:2012/10/18(木) 23:45:30.57 ID:+/pZvsCAO
織莉子「…川の流れが私を何処かへ連れて行くわ」

織莉子「風が気持ちいい」

やがて見えるは大西洋。大きく海を跨ぎ、太陽を望む。
海は静かに凪いでいる。
静かな心、優雅に舞う舟と私。

織莉子「美しい…世界は斯くも静かで、雄大」

やがて見えるは、大陸であった。
私はその地の未来を透かし視た。
文明と人、炎が放たれ、流れた血はやがて鉄となり、人々の笑いが溢れた。
私は一滴だけ、涙をこぼした。

織莉子「過ちを乗り越え、人は個としても全としても成長していく…素晴らしいわ。」

舟を下り、陸路を歩いた。
これは嘗ての、或いは将来の商人が歩む絹への道だ。
渇き燃えるようなその陸は私を徹底的に痛めつけた。

織莉子「負けるものですか…世界よ、私は貴女に全身全霊を捧げるのです。」

幾夜を越え、また海に着いた。
黄海。南の大陸から遠く東の外れの地であった。
私は再び海へと駆りだした。

すると今度は、小さな島々が見えた。
島の人々が見えた。

織莉子「そろそろ休みましょうか…疲れてしまったわ」

日が落ち、夜になった。
海岸で迎える夜は初めてだった。
頬撫でる風は、ここでも同じ安らぎを私に与えてくれた。

朝。最後の航海。
南の大陸が見えてきた。
私は大陸に跨がり、大いなる大地を抱いた。
私はどこまでも果てしなく、永遠にそうしていた。
135 : ◆uCwA0MUuYI [sage]:2012/10/18(木) 23:46:50.06 ID:+/pZvsCAO
丁度そのころ。

里美「織莉子ちゃんお風呂長いわねー」

マミ「おりちゃんは長風呂さんなのね」

マミ「…おりこの、ふろー」

里美「…寒っ」

マミ「今日のご飯当番は確か私が担当…」

里美「やーんうそー」

マミ「冗談よ」


終わり
136 : ◆uCwA0MUuYI [sage]:2012/10/18(木) 23:49:10.17 ID:+/pZvsCAO
織莉子「きゅう〜…」

里美「ちょっ、織莉子ちゃん大丈夫!?」

マミ「一時間なんて無茶よ、上せるに決まってるじゃないの…何してたのよ本当にもう…」


本当に終わり
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/18(木) 23:54:01.11 ID:+/pZvsCAO
エンヤのOrinoco Flowが元ネタです
織莉子ちゃんは長風呂という電波と非常によくマッチしました
最後ちょっとだけ大地讃頌が入りました


里美ちゃんマミちゃん織莉子ちゃんの三人組は自分のスレのネタです
よければどうぞ。

では失礼します
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/18(木) 23:55:57.52 ID:NszJIadvo
自分おっぱい大好きやんけ
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/18(木) 23:58:27.53 ID:+/pZvsCAO
おやおや(笑)
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2012/10/19(金) 23:31:45.31 ID:F6pDQH+AO
投下します
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/19(金) 23:32:24.33 ID:F6pDQH+AO
『助けて……』

「あなた、なの?」

扉の向こう、そこにいたのは。

不思議な、バッタでした。

…………。

小動物ぐらいの大きさの、全身白一色のバッタが、お腹を上にして、仰向けになっていました。

六本の太いバネ足が、ぴんと天井に向けて突っ張り、ピクピクと、痙攣していました。

ガラス球みたいな赤い目が片方だけ、わたしの方を見ています。

…………。

わたしは、考えました。

罰なのかな、これって。

きっとわたしが、弱虫で、嘘つきだったから。バチが、当たっちゃったんだ、と。

どこかの風の谷のお姫様ならまだしも、わたしはごく普通の、どこにでもいる14歳の女の子です。

結論。

無理でした。

わたしは何も見なかったことにします。

頭の中でわたしの名を呼ぶ声を、全身全霊をもって無視することにします。

あのバネ足を見て、さきほどファーストフード店で食べたチキンを思い出したことは、できるだけ考えないようにします。

……あぁ、考えてしまった。

途端に、胃の中でまだ消化されきっていない食べ物が、少しだけ喉の奥からせり上がってきました。

もしもこの場でひとつだけ願い事が叶うなら、目の前の奇怪な生き物を消し去りたい。

そんな支離滅裂な発想が
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/19(金) 23:33:32.40 ID:F6pDQH+AO
投下了
安価スレに間に合いませんでした
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/10/19(金) 23:34:40.59 ID:XUdkdHIro
バッタさんってそんなに嫌われる生き物だったんですか……
ちきしょう世が世なら子供に大人気のヒーローなのに
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/10/19(金) 23:37:34.03 ID:F6pDQH+AO
そんな支離滅裂な発想が、ふいにわたしの頭の中に木霊しました。

『まどか、助けて』


ごめんなさい。わたし、虫に弱い子で、ごめんなさい。

声の主に対して謝りながら、わたしはそれに背を向け、もときた道を引き返しました。

『まど……』

タンッ、と背後で乾いた音が鳴った気がしました。

それきり、声は聞こえなくなりました。
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/20(土) 02:43:31.32 ID:Io0g9juUo
仮面ライダーJとかの映画で出たすげえでかいバッタはきもかった
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/10/20(土) 02:49:44.68 ID:5+zGzzTyo
あいつしゃべるもんな、声は可愛いんだけど
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/20(土) 09:06:51.66 ID:UbXE3HzG0
キュゥべえサイズのバッタとか俺も嫌だわwww
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/21(日) 17:23:32.19 ID:DMoJg/8u0
???「オレには魔女が見えない」
   「だから魔女にだってオレを見ることはできない!」
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/22(月) 22:10:31.92 ID:kcuPwCeRo
魂をソウルジェムじゃなくて、地球に還元して伝説の生き物とか妖怪の力を得るみたいなのを書こうと思ったんだ。

━━━━

「私は時すら凍て付かせられるわ」

暁美 ほむら

雪女(日本)

━━━━

「使い魔を狩るのは私の精神衛生上の問題よ」

巴 マミ

ガルーダ(インド)

━━━━

「その気になればあの展望塔にも飛び乗れるかな?」

千歳 ゆま

イナゴ(イスラエル)

━━━━

「地に足をつけましょう、さもなければ私達は人間の姿を忘れてしまうかもしれません」

「飛んでいた方が楽だよ」

美国 織莉子

ドラゴン(イギリス)

呉 キリカ

龍(中国)

━━━━

「どきな、あんたにゃ無理だ」

佐倉 杏子

ユニコーン(ギリシア)

━━━━

「あたしがこれを突きたてれば終わるんでしょ?」

美樹 さやか

人魚姫(デンマーク)

━━━━

「ならば、いっそわたしは本物の……」

鹿目 まどか


魔女(ドイツ)

━━━━


設定だけ思いついてバテた
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/23(火) 07:50:58.10 ID:+xcDrglAO
想像してみた
ほむら「(死んだ)みんな、私に力を貸して!」
少女「あ、あのポーズはまさか……」
杏子「ほむらの背中にマミの(技名略)が!」
みたいな感じか
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/23(火) 08:07:46.76 ID:T6xJb+zb0
杏子「みんなが父さんの話を聞いてくれる様にして!」

QB「君の願いはエントロピーを凌駕した」



杏子父「弱者を傷つけるような行いは止めなさい。平和のために力を使うのです」

QB「はい! 分かりました!」

QB「僕たちはもう魔法少女を絶望させたりなんかしないよ!」

QB「この力は皆の幸せのために使います!」

杏子「なんだこれ……」
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 08:23:23.56 ID:+xcDrglAO
それは盲点だった
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/23(火) 09:17:47.53 ID:uowh+q0Vo
奴が一般人に姿を見せない理由か
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/23(火) 21:33:39.40 ID:sqe9mHFeo
○○なんかしないよと言われると丸見え思い出してじわじわくる
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage saga]:2012/10/24(水) 01:07:22.97 ID:61e+O/CM0
「この星で最初の魔法少女は何を願ったかって?

そうだね、あれはもう3万年以上前だったな。

今で言うイラクのあたりでの契約がこの星での僕の初仕事だったよ。

彼女は契約で、家族の墓を花で飾ったんだ。

おそらくは弔いか何かだったのだろうけど、あのころの僕には何がしたいのかさっぱりわからなかったよ。

実を言うと、今でも君達の葬送という習慣はいまいち理解しきれないのだけれどね。

しかし、君達は魂について何も知らないはずなのに、

時折、僕たちも知らない魂の秘密を知っているかのようなそぶりを見せる。

まあ、大抵は死後に自身が消えるのが怖くて、そう思いたいだけなのだろうけど。

でも、もしも君が魂や感情について、僕も知らない知識を持っているなら教えてくれないだろうか?

僕等の使命にとってよりよい方法があれば、すぐにでも取りかかりたいからね」
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/24(水) 06:49:26.34 ID:CnKWhZHAO
原初の魔法少女の願いで生まれた久遠幸福機関という鶏卵な電波を受信した
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2012/10/24(水) 22:37:33.77 ID:Fry+mvrV0
さやか「あたし魔法少女になっちゃったんだ」

恭介「すごいよさやか! 彼女が魔法少女だなんて最高だよさやか!!」

さやか「あたしゾンビになっちゃたんだ」

恭介「すごいよさやか! 彼女がゾンビだなんて最高だよさやか!!」

オクタ「あたし魔女になっちゃったんだ」

恭介「すごいよさやか! 彼女が魔女だなんて最高だよさやか!!」

「ごめんね……あたしもう、死んじゃったんだ……」

恭介「馬鹿だよさやか……僕を置いて逝くなんて最低だよさやか……」
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 16:11:21.61 ID:Rp/o5j1IO
……


全てが上手く行っていてもそれを打ち壊すのが、私達をせせら笑うあの逆さの舞台装置。

ほむら「こんな終わり方……」

巴さんは上半身を熱線で焼き尽くされ、美樹さんとゆまちゃんは使い魔に囲まれ八つ裂きに、杏子はビルに潰され、私も右半身を潰された。

本来ならば時間を巻き戻してしまえば、一ヶ月前のまっさらな身体に戻れるのだが、盾を回すことができない。

辛うじて見えるソウルジェムがみるみるうちに濁って行く。
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 16:21:23.30 ID:Rp/o5j1IO
「このまま魔女になって嫌なこと全部忘れて何もかも壊して……」

いつだか自分が言った言葉が頭をよぎる。


「いいんじゃないの?そんな元気があるならあいつにだって勝てるかもな」


ほむら「杏…子……?」


「よく考えた上ならこっちに来ることだって悪いことじゃないのよ?」

「今なら……化け物になっても良いかもね」

ほむら「巴さ…ゆ…ゃん…」


「あたしは気付いてたよ。冷たいフリしてあたしらのこと気にかけてくれてたの。でも今は」
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 16:26:19.46 ID:Rp/o5j1IO
途中投稿しちゃった


「でも今は……目の前のそいつをぶっ飛ばすことだけを考えな」


「結果は後からついてくる。まどかもきっとわかってくれるよ」

ほむら「美樹…さ……」


ソウルジェムが軋み、ヒビが入るのが感じ取れる。


……最期くらい大暴れしてやれ、地獄なら道連れだ、私が呪うのは私の弱さの象徴の舞台装置。

ほむら「さぁ……カーテンコールよ」

みんな、ありがとう、好きだったよ。
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 16:33:40.05 ID:Rp/o5j1IO

避難所


QB「暁美ほむらのグリーフシードが孵ったようだね」

まどか「……」

QB「これでワルプルギスの夜に立ち向かうことのできる人間は君ひと……」

突如キュゥべえが崩れる。

まどか「ひっ……」

その後ろには、弓を持った桃色の使い魔。

使い魔はまどかに攻撃を加えることもなく、窓の外を指す。

指し示された空には舞台装置と、それに立ち向かう紫の影。

まどか「ほむら…ちゃん……そんな姿になってまで……」



此岸の魔女

その性質は自棄、恋慕、ご招待。
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 16:44:56.94 ID:Rp/o5j1IO
数日後

QB「いいのかい?君ほどの素質があればあの五人はおろか、壊れた街を元通りにすることにだってできるんだよ?」

まどか「ううん、それは命への冒涜だよ。命を懸けて私を契約させまいとしてた皆の想いを無駄にしない為にも、私は契約しない」

QB「……そうかい、まぁ気が向いたら呼んでくれよ」

最後の最後までキュゥべえの態度は変わらない。
このブレなさはほむらちゃん以上かもしれない。

まどか「……そうだ、杏子ちゃんの家の教会ってどこにあるの?」

QB「……ついてくるといい、でも行ってどうするんだい?」


わたしの手にはソウルジェムの縁が四つと、グリーフシードが一つ。

まどか「……皆のお墓を建てるよ」

   「わたしなんか……いや、わたしの為に戦ってくれた皆の生きた証を……」

QB「死体を埋めて奉るという行為自体無意味に思えるが、君の行為は尚更わけがわからないよ」

まどか「わかってくれなくていいよ、誰もわからなくてもいい、わたしだけがわかれば」


ごめんね……ありがとう
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 16:46:28.94 ID:Rp/o5j1IO
っていうネタを思いついたんでここに投げないと書いてる途中の物に放り込んでしまいそうだったんで

ゆまの魔女属性ってなんなんでしょうね
キリカですら謎なのに
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/25(木) 20:52:48.91 ID:L1WLbTAAO
理性を残した魔女化って厨二心がくすぐられるな
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/25(木) 21:42:14.25 ID:fzcmcLzn0
杏子父「たけのこ派ときのこ派で争うのはもうやめましょう!」

杏子父「これからはポッキーの時代です!」

「異端者だ!」

「火あぶりにしろ!!」

杏子父「何をする、やめっ……うわぁぁああ!」

杏子「父さぁぁぁん!!」

杏子「ちくしょう! なんでだよ! 父さんは間違ったことなんて言ってなかったのに……!」
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 21:47:57.96 ID:j3UwDpmAO
ゆまちゃんの属性は渇愛か姉妹愛
と妄想している次第にてございます
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/25(木) 22:26:00.26 ID:0wLT3Cw8o
なんだ後者はなんかやたら悲鳴あげそうだな
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/25(木) 23:19:19.23 ID:0wLT3Cw8o

杏子「あんたも守りたいもんがあるんだろ?こいつはあたしに任せろ」

  「なに、あたしの代わりに戦ってくれる奴に声をかけておいた」

  「本物のヒーローだ、あいつによろしくな」

ほむら「杏子……」



ユウリ「……」

ほむら(ヒーローというより……)

ユウリ「あ?」

ほむら「ひっ!?」

   (銃にリベンジャーって彫ってあるわよ!どこがヒーローなのよ!?)


これはギャグにしたけど、これのちゃんとしたのを書きたいと思ってる
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 23:34:45.08 ID:RejVoSQWo
ネタバレ御免

大山「なるほど。人間の魂を情報学の考察対象に。面白い試みだね。」

QB「面白いも何も、既に僕がやってきたことだからね。」
      イマジナリー  エリア   クロス
大山「現実と虚構の"領域"を"横断"する…いやはや、これは学会も目を向けるに違いないよ」

QB「……ノーコメントでもいいかい」

大山「ははっ」


ナナシノゲエム無印と目でクロス予定
加えてオリジナルストーリーを構想中
その時系列的には目の三年後が舞台になる
ルグレと魔女の関係
魔獣とは何なのか
魔法少女システムの根幹とは

談義スレでも上がっていた幽霊と魔法少女の関係に触発されて、解けるように筆が進むわ進むわ
まあ楽しみにしといてくれよ
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/10/25(木) 23:41:39.36 ID:Zlr5LgrAO
>>164
キリカみたいな物でほむらが魔女化したらまどかにだけは手を出さなそう
下手したら自由に時間遡行して全ての宇宙過去未来全てのまどかの契約を阻止する存在になるかもしれん
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 23:57:51.53 ID:+hVIaAwb0
過去のほむらとホムリリーが鉢合わせして戦うはめに
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/26(金) 01:50:44.12 ID:yrjKw6TDO
そして融合へ?
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/26(金) 08:07:39.54 ID:1W0kc0iAO
魔法少女の概念そのものが久遠過去から未来永劫まで、一定の形を保たれている、あるいはいくとは思えない
それに対して人間の幸せとか根源的な欲求は変わらないのだろうな、と思う

所詮そこにちょっかいを出すまでにしかすぎない(勿論、根源を揺るがし得ないという意味で)QB達の仕事は
いくら現代の文明などにとってなくてはならないファクターだったとしても
いつかは枯れるか消えてなくなる
つまり人類はいつかインキュベータから完全に独立する

丁度リアル現代における、「ある情報」の存在のように、代謝されて新しく交換されるのを待つだけの形骸化した存在になるだろう

そうなったとき、マギカ世界の魔法少女は一体どんな末路を迎えているのか
一体魔法少女とはどういうものになっているのか
考えてはいるけど、これはこれは、難しい。
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/26(金) 12:24:03.91 ID:91M/cb/IO

ワルプルギスの夜を越えてから暫くは魔女が現れなかったが、その後は以前よりかなり強い魔女が現れるようになった。

QB「当分はこれは続くね。まどかが契約しない限り、犠牲が出るのは覚悟するべきだろうね」

まどか「……わたしは契約しないよ」


徒党を組んだ魔法少女達だが、一人、また一人欠けていく。


さやか「……あたしがやる」


ほむら「最期に一つだけ魔法が残っていたわ」


キリカ「焔は消える前が一番よく燃えるらしいんだ」


ゆま「……ごめんね」


マミ「私が弾丸になることよ」


杏子「あいつらに顔向けできねぇなぁ……」


織莉子「絶対に……契約してはいけませんよ」


……


まどか「みんな…死んじゃったね……」

QB「君が契約すれば……」

あすみ「ダメだよ、あすみがお前を守る。お前にはみんなの居ない不幸を味わい続けてもらわないとね」

まどか「……誰あなた?」
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/26(金) 18:07:11.22 ID:1W0kc0iAO
かずみ「私の露出もリーミティ。今晩は、高橋かずみです。」



かずみちゃんに下ネタ属性がつきそうで怖い
天真爛漫にえげつない下ネタをぽんぽん言ったら聖団のみんな濁っちゃうね
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/26(金) 20:32:30.71 ID:aVzRmBTS0
恭介「僕がギターであなた達がボーカルだァ!」

ユウリ「悲鳴合唱団最高ォ!」
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/26(金) 21:38:58.14 ID:5r3KbBkj0
なにその狂介カッコイイ
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/26(金) 21:51:19.63 ID:ms+W5/PXo
恭介「クロスアウ!(脱衣)」
とな?
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/26(金) 22:20:01.30 ID:OA5ZkCEZo
悲鳴嬌声合唱団最高!
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/26(金) 22:37:27.96 ID:a7hZ+OsSo
カオル Drm.
海香 Trp.
里美 Pian.
サキ Sax.
みらい Vo.
かずみ Perc.
ニコ Keyb.
恭介 Gitar&Vo.
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/27(土) 10:51:52.15 ID:pd+tT/l8o
恭介「ヒャーッハッハッハッハ!でゅ↑エルだぁ!」
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/27(土) 20:21:00.51 ID:oyD/LuYXo
キモQB「ワクワクを思い出すんだ!」
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/29(月) 04:32:56.98 ID:PURurpWj0
ちょいと時期早いけど、投下。

 今日は日本であまり馴染みがないけれど、ハローウィンの日。
 仮装はしないけど、イベントはやっぱり楽しみたいよね? もちろん、付き合っている大好きなほむらちゃんと!
 でも普通にいってもお菓子渡されちゃいそうだし、やっぱり悪戯を狙ってお菓子を持っていない瞬間を狙わなくっちゃ。
 だけど、そんな都合よくいくわけない。だから、さやかちゃんやマミさん、杏子ちゃんや仁美ちゃんにお願いして、ほむらちゃんに仕掛けて貰っていた。
 ほむらちゃんは普段からお菓子を持ち歩いていないけど、念には念を入れて――そして遂にその瞬間がやってきたのでした。

「用意したお菓子が消え失せたわね……まさか、全てなくなるなんて」

 やれやれといった感じでため息を吐いてるけれど、それは誘っているのかなぁ? なんて。
 えへへ、それじゃ早速!

「まどか、『トリックオアトリート』よ」

 ……先に言われちゃった。だ、大丈夫。お菓子を出さなければいいんだもん。ほむらちゃんがどんな悪戯をしてくれるかも……な、なぁんて。

「えっとね、お菓子ないんだ。だ、だから、その……」

 ちょっとした期待感から、ちょっぴり頬が熱くなってきちゃう。き、キスとかしてくれないかなぁ、なんて。

「――嘘を言ってはだめよ? あるでしょ?」

 そういって意地悪そうにクスっと笑われちゃった。
 うー、ほむらちゃん以外に悪戯されたくないから袋の飴を持ってきたんだけど、見られちゃったのかなぁ……。私ってほんとドジ。
 仕方なしにカバンから取り出そうとすると、その腕を掴まれて引き寄せられちゃった。いきなりの行動に、ドキドキするよりも驚きが勝っちゃう。
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/29(月) 04:35:15.61 ID:PURurpWj0
「ほ、ほむらちゃん……な、なに? どうしたの?」
「どうもこうもないわ。お菓子を貰うだけ……」

 頬に手を添えられ瞳を閉じたほむらちゃんの顔が近づいてきて、私の唇と重なった。
 わけがわからないけど、ふわふわした気分になってくる。私も目を閉じ、その感触を感じていると……。
 ぺろりと舌で唇を舐められ、その拍子に背筋がぞくっとしてしまう。
 そのまま舐められ、耐え切れずカバンを手から離して、細い身体をぎゅぅっと抱きしめる。
 ツンツンと舌で突かれ、おそるおそる口を開けば舌が入ってきて――唇よりも柔らかくてとっても甘い……。
 ピチャピチャとはしたない音を立てて、私の中を貪っている。どんどん身体から力が抜けていっちゃう。だってこんなに気持ちいいんだもん。
 暫くするとようやく満足したのか、ほむらちゃんの唇が離れた。少し零れてしまった唾液をぺろりと舌で掬いとられ、顔を真っ赤にしてしまう。
 もうきっとこれ以上ないくらい赤いと思うけど……。じゃなくって!

「ど、どうして、い、い、いきなり……」
「ふふ、ご馳走様。お菓子おいしかったわ」

 ええっと……要するに、私がお、お菓子ってこと……? ――こんなのずるいよ……。ドキドキが止まらない……。もっと欲しいなって……だから、度は私から。

「――ほむらちゃん、『トリックオアトリート』だ、だよ」
「残念だけれど、お菓子は言った通り手元にないの。だから――」

 家で悪戯をして、と耳元で囁かれてしまった。私はもちろん拒むわけもなく、でも、うんっていうのには恥ずかしくって、こくんと頷く。
 ほむらちゃんは満足そうに微笑むと、落としたカバンを手に取り埃を落として差し出してきた。
 それを受け取り、腕をぎゅっと掴む。次悪戯するのは私の番、なんだからね?

「――そうそう。私、まだお菓子食べたりないのよ……まだ有効かしら?」

 なんて言われて、ドキッとしちゃう。私も悪戯したい、したいけど……もっといっぱい味わって欲しい気持ちもあったり。

「……い、いいよ。で、でも私が悪戯してからだよ?」
「ええ、それで構わないわ。まどかの悪戯楽しみにしてるわよ?」

 にこっとした笑みを見せるほむらちゃんに、どんな悪戯をしても敵わないんだなって思ったのでした。
 家についてから、どちらがお菓子を最後まで食べれたのかはひ、秘密だよ!
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/29(月) 06:49:56.84 ID:2/Q0Jn6AO
なんだ百合か
次回作にも期待
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/29(月) 13:50:54.91 ID:helUmAMIO
黒い翼の正体が実は世界から弾き出されたかずみっていうトンデモ説を思いついたからここに投げとく
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/29(月) 17:38:40.24 ID:I+BPCQXR0
さやか「だからおうちへ帰ろう」
杏子 「今日はおうちへ帰ろう」
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/10/29(月) 19:33:05.39 ID:MEKHKMeAO
今日は歩いて帰ろう
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県) [sage]:2012/10/29(月) 20:46:27.94 ID:qN6tX8sro
ほむら「頼みもしないのに 同じような朝が来る」
190 :ほむら「もうまどかとか嫌いになったから呪うわ」1/5 [sage saga]:2012/10/29(月) 22:55:56.51 ID:8236yKk/0

〜崩壊した見滝原〜

まどか「うっ……く、ああっ!」

まどか「なんで、ワルプルギス、は、倒したのに……!」

ほむら「……またなのね」

まどか「ほむら、ちゃ……?」

ほむら「また貴女は勝手に契約して、魔女になろうというのね」

ほむら「私の苦しみも知らないで……!」

まどか「魔女、に……?」
191 :ほむら「もうまどかとか嫌いになったから呪うわ」2/5 [sage saga]:2012/10/29(月) 22:56:34.61 ID:8236yKk/0

ほむら「……もういい。貴女がどういう人間なのか良く分かったわ」

ほむら「それなら私も相応の振る舞いをするまでよ」

まどか「なに、を、言って……?」

ほむら「私が貴女を呪ってあげる」

ほむら「私と同じ苦しみを与えて、悪夢のような日々を送らせてあげる」

パアアア...

まどか「い、きゃ、あああああ!?」

まどか(熱いっ……ほむらちゃんのソウルジェムが、私の身体に溶けていく……!?)
192 :ほむら「もうまどかとか嫌いになったから呪うわ」3/5 [sage saga]:2012/10/29(月) 22:57:14.14 ID:8236yKk/0

ほむら「ふふ、ふ……これで貴女は呪われた」

ほむら「ただ一つの出口を見つけるまで、永遠の迷路をさ迷い続けるのよ……」

まどか「ど、どういうこと……?」

ほむら「私の時間遡航の魔法を貴女に授けた。それも呪いという形でね」

ほむら「私が求める結末が訪れるまで、貴女は永遠にこの一ヶ月を繰り返すことになるわ……!」

まどか「ほむらちゃんの求める結末って、確か私が……」

ほむら「そう! まどかが無事であることよ!」

ほむら「つまり貴女は平穏に幸せな日常生活を送らないと永遠に時間遡航の呪いに囚われ続けるわ!」
193 :ほむら「もうまどかとか嫌いになったから呪うわ」4/5 [sage saga]:2012/10/29(月) 22:58:06.43 ID:8236yKk/0

まどか「うーんと、つまり具体的にはどういうこと?」

ほむら「次の時間軸以降、貴女が魔法少女になったり、魔女に殺されたりしたら時間遡航の魔法がオートで発動するわ」

ほむら「一ヶ月前のスタート地点に戻るから気をつけてね」

まどか「わあ、丁寧な解説ありがとう!」

ほむら「ふふふ、精々苦しむがいいわ、失敗する度にループする世界でね……!」

ほむら「あ、そうだわ。ついでに盾の呪いもあげるわ。色々収納出来て便利よ」

まどか「まあ素敵! 何でも持ち運べちゃうね!」
194 :ほむら「もうまどかとか嫌いになったから呪うわ」5/5 [sage saga]:2012/10/29(月) 22:58:49.62 ID:8236yKk/0

ほむら「中には武器も入ってるから、いざというときは使ってね」

まどか「え、でも私ピストルとか詳しくないし……」

ほむら「もう、しょうがないわね……私の兵器知識も引き継がせてあげるわ、呪いで」

まどか「わあ、武器の使い方が頭に入ってくるよ! これなら大丈夫そう!」

ほむら「盾の中には救急箱も入ってるから、怪我をしたら使うのよ?」

ほむら「他にも色々と便利なものが入ってるわ、詳細はこのスマホにまとめてあるからチェックしてね」

まどか「うん! ありがとうほむらちゃん!」

ほむら「か、勘違いしないで頂戴。私と同じ苦しみを与えるための呪いなんだから」

ほむら「ただ同じ条件じゃないと不公平だと思ったから……そ、それだけよ!」

ほむら「まどかが心配だとかそんなんじゃないんだから!」

まどか「うふふ、分かったよほむらちゃん」
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/30(火) 05:22:56.77 ID:ia1vVYHAO
でもお高いんでしょう?
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/30(火) 07:55:13.21 ID:PgLDRl1E0
ほむら「いいえ! 今なら驚きの3,980円ですよ!」

ほむら「しかも時間停止までセットにつけて、このお値段です!」

まどか「これならお買い求めできますね!」
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/30(火) 23:05:48.52 ID:ia1vVYHAO
投下します
198 :(罪憑き)1/4 [saga]:2012/10/30(火) 23:09:33.06 ID:ia1vVYHAO
激しい雨が降っています。

雨に濡れた私は、寒さに震えながら、一人知らない道を歩いていました。

雨のザアザアという音に混じって、時折何か音楽が、微かに聞こえてきたような気がします。

道はぐるぐると曲がりくねりながら、ずっと遠くのほうまで延びています。

何故この場所にいるのかも、どこに行けばいいのかも、何もわかりませんでした。

私はただただ、途方に暮れていました。

そこでふと、空を見上げてみたんです。

雨降りの夜空には、星が一つも見えなくて、代わりにいくつもの黒い影が浮かんでいました。

全ての影は平たく円い形をしていて、ゆっくりと回転しています。


目の前に浮かぶ、光の輪を見つめながら、私は自分の見た夢の内容を思いだそうとする。

現在、私は白いシーツの掛かったベッドの上で横になっていた。

私のすぐ傍で、白のワンピースを着た少女が、椅子に腰掛けている。

彼女はラッカと名乗った。

私の視線を気にしてか、ラッカは自分の栗色の髪についた、寝癖みたいな癖毛を手で撫でつけている。

ラッカの頭の上には、淡い光を発するわっかがあった。

そしてその背中には、小さな羽が生えている。
199 :(罪憑き)2/4 [saga]:2012/10/30(火) 23:10:27.61 ID:ia1vVYHAO
白でもなく黒でもない、綺麗な灰色の羽。

こちらに優しく微笑みかけながらも、ラッカは思案している様子で、先程から私の話に耳を傾けている。

「ええと……大きな車輪みたいに見えました。あとはよく、覚えてないです」

「……車輪と雨、それと音楽と……」

呟きながら腕を組み、うーん、と唸るラッカ。

チクタクと柱時計が時を刻む。

しばらくそうした後、ラッカは私に訊いた。

「煙草、吸ってもいいかな」

「あ、はい、どうぞ」

ラッカは服のポケットから、手のひら程の大きさの四角い箱と、銀色のライターを取り出す。

くしゃりと半ば潰れかけたその箱を、ラッカがトントンと人差し指で叩く。

すると箱の上端から、一本の煙草が煙突みたいに飛び出した。

ラッカは煙草を口にくわえ、その先端にライターで火をつける。

見た目少女然とした彼女には、正直あまり似合っていない。

「ッ……ゴホッ、ゴホッ! ゲホッ!!」

突然、ラッカが背中を丸め、激しく咽せだした。

「だ、大丈夫ですか!?」

私は慌てて、いまだ気怠い体を起こそうとする。

咳込みながらも、ラッカは手を挙げて、平気だというふうに意思表示した。
200 :(罪憑き)3/4 [saga]:2012/10/30(火) 23:11:17.78 ID:ia1vVYHAO
その時、ギィーッ、という長く尾を引いて軋む音がした。

音のしたほうを見ると、ちょうど入り口の扉が開いていて、小さな子が二人、部屋の中に入ってくるところだった。

一人は金髪で、サイドに整った巻き毛があり、顔つきが大人しそうに見える。

彼女は凹みのないフライパンのような物と、金属製のトングを手に持っていた。

もう一人は赤毛で、黒いリボンで留めたポニーテールを背中のあたりまで垂らしている。

その子はつり目がちで、やんちゃそうな感じがした。

赤毛の子は、金髪の子より背丈が頭二つ分ほど小さい。

対照的な二人だけど、共通していることが二つあった。

一つ目は、頭の上に光るわっかが浮かんでいること。

二つ目は、背中に黒い羽が生えていることだ。

彼女たちは私の傍に真っ直ぐやって来た。

「あ、紹介するね。この子がマミで、こっちの子がキョウコ」

咳が止まり、ようやく落ち着いたラッカが言う。

「ごめんね、まだ名前が決まらないの。どうしようかな」

ラッカはマミとキョウコに助言を求めているらしかった。

それからラッカは、二人に先程の話を掻い摘んで説明した。
201 :(罪憑き)4/4 [saga]:2012/10/30(火) 23:13:18.79 ID:ia1vVYHAO
話を聞いている間、金髪の子、マミは時折こくこくと頷いて、無言の相槌を打っていた。

無口な性格なのか、もしかしたら喋れないのかもしれない。

赤毛の子、キョウコはマミの後ろに隠れて、私のほうをじっと窺っている。

活発そうな見かけによらず、意外と人見知りしているのだろうか。

ラッカが話し終えると、ややあって、マミはキョウコの耳元で何か囁いた。

次にキョウコがラッカに歩み寄り、ひそひそ話し。

ラッカは椅子に座りながら、キョウコのほうに顔を近づける。

キョウコの話を聞きながら、ラッカが言う。

「うん、こう複雑だと仕方ないよね。またしきたりから外れちゃうけど」

マミとキョウコが頷くのを見て取ると、彼女は椅子から立ち上がった。

コホンと一つ咳をして、ラッカが畏まった様子で私に告げる。

「同志サヤカ」

それから、ジュッと何かが焼きつくような音がした。

ラッカの隣に来ていたマミ。彼女の手に持つ、フライパンのような物の蓋が開いている。

マミはその中から、トングで何かを掴んで取り出した。

それは、光るわっかだった。

トングで掴んだそれを、マミは私の頭の上に、そっと乗せるようにして持ってきた。

まだ熱いから気をつけて、とマミは微笑みながら、か細い声で私に伝える。

マミがわっかを手放すと、一瞬、リィィンという高い音色が鳴った気がした。

「あなたの灰羽としての未来への標となるように、この光輪を授けます」

ラッカは言葉を続ける。

「ようこそ、私たちのオールドホームへ」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/10/30(火) 23:16:10.31 ID:ia1vVYHAO
現行進まないから謎クロスを書いてしまった
誰か拾ってください
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/30(火) 23:31:03.83 ID:Gf49IqQqo


灰羽好きだったけどあの雰囲気を再現するのは難しいね
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 19:57:33.65 ID:GygDURyAO
灰羽は漫画かフィルムブックが欲しい
現行が進まないストレス
投下
205 :(ゼリー)1/2 [saga]:2012/10/31(水) 20:00:21.91 ID:GygDURyAO
ぴょこぴょこと目の前で揺れ動く、愛くるしい桃色のツインテールを眺めながら、私は苺のショートケーキを口に頬張っていた。

まさか、あんな恐ろしい事件が起きようとは、この時の私たちはまだ知らなかった。

「もうすぐ結界の最深部だわ」

ベテラン魔法少女の巴さんが、私たち二人を先導している。

「この結界、お菓子の砂漠みたいですね」

「マミさん、ケーキのおかわりどうですか?」

まどかが巴さんに声をかけた。

巴さんは立ち止まって振り返る。

「そうね、私はチーズケーキが欲しいかな」

お皿に乗った魔法のケーキを、まどかは一瞬で召還して、それを巴さんに差し出した。

「うん、美味しいわ。鹿目さんのケーキは最高ね」

ケーキを一口食べて、紅茶を啜りながらウインクする巴さん。

その言葉に、えへへ、とまどかが可愛らしく照れてみせた。

その時だった。

「キャーー!!」

遠くのほうから悲鳴が聞こえてきた。

美樹さんが危ない!

行く手を遮る使い魔たちを蹴散らしながら、私たちは結界の最深部に颯爽と駆けつけた。

そこには見覚えのある人物の首が二つ、無惨に転がっていた。
206 :(ゼリー)2/2 [saga]:2012/10/31(水) 20:02:12.04 ID:GygDURyAO
「大変!! 美樹さんと志筑さんが死んでます!!」

「ほ、ほむらちゃん、気をつけて!」

不意に私はこの状況に違和感を覚え、瞬時に思考を巡らした。

「あ、魔女が孵化したわ」

使い魔も魔女もいないこの現場で、彼女たちを殺めることができたのは一体何者なのか。

そこで私は、ある一つの結論に達した。

「私、犯人がわかったわ!」

私の灰色の脳細胞が今、冴え渡る。

「美樹さんと志筑さん、二人の体はどこへ消えたのかと不思議に思ったけど、真相は全くの逆だったの!!」

私は美樹さんのほうに向き直り、ビシッと指を突きつけた。

「犯人は、あなただ! 美樹さん!!」

「もう、死んでるよ……」

「鹿目さん、よく見て! 彼女は魔法を使って埋まっていただけよ!!」

私は美樹さんの頭をわしずかみにして、地面から勢いよく引き抜いた。

「殺されたのは一人だったの!!」

明かされる驚愕の真実。

その場で膝を付き、うなだれる美樹さん。

「ちくしょう、あいつが恭介を誑かしたから殺してやったんだ!!」

そう自供した瞬間、美樹さんのソウルジェムが粉々に砕け散った。

「さやかちゃーん!!」

---
--
-

―エピローグ―

「うぅ、さやかちゃん……」

「まどか、気をしっかり持って。一緒にワルプルギスを倒そう?」
「うん……」

私は涙ぐむまどかを、そっと胸に抱き寄せた。

恐ろしい事件だった。

しかし美樹さんもまた、希望という名の不条理に踊らされた被害者だったのかもしれない……


―完―
207 :VIPにかわりまして確か毎日NIPPERがお送りしてました [sage]:2012/11/01(木) 08:15:38.83 ID:LQX6zNmAO
日夜寒暖の差は激しくなり、既に下校の時間には吐息が白く輝く季節となった
鈴虫や松虫の衆は夏の終わりに蝉達とバトンタッチを交わしたばかりだというのに、早くもその音色の弾くことを放り出してしまったらしい。

長袖ブラウスとセーターに身を包み、スカートの丈を思い切り伸ばす。
私は寒がりなのだ。
五郷の駅は、やはり今日も寒かった。

思いつき、と今では思うが、私にはどうやら彷徨の悪癖があったようだ
これで衝動買いの愚慣も併さってしまっていたら、目も当てられないことになっただろう。

今日は五郷のバスターミナルにはゆかず、モノレールを利用することを思いついたのだ。しかも不意に。
モノレールと言えば私がまだ幼稚園児であったころ、今は亡き祖母と頻繁に利用していた事を思い出した。

もう今では帰宅時に横目でちらりと見るだけになってしまっていたモノレールの駅
再び利用するのはもう十数年ぶりになろうか。
改札に進む。私の家の近くの駅までは800円程かかるそうだ。
……ポケットの中のバス定期を少し撫でた。
モノレール通学に変えようと思ったことはあったが、バス定期の3ヶ月分がモノレール定期の1ヶ月分であると知ってやめたことを思い出した。

お金が惜しいので、その一つ前までの駅の切符を買うことにした。
学生にとって、急な800円の出費は痛い。痛すぎる。
だって24曲も出来るじゃんこれ!!
つくづく私は衝動買いをするタチでなくてよかったなと思う。
208 : ◆uCwA0MUuYI [sage]:2012/11/01(木) 08:17:24.95 ID:LQX6zNmAO
400円を投げ入れ、吐き出された切符を手に改札へ。
そこからの光景は、私の記憶とは全く違うものとなっていた。

私の記憶ではコンクリート打ちっぱなしだった階段は、カーペットのパネルがしかれこぎれいにまとまっていた
夕暮れ時になると暗くなった足下は、LEDのシャキッとした光が足下を照らしていた。
蜘蛛の巣が張り、薄汚く心許ない蛍光灯もLEDに換えられていた。
階段を上るときにペンキ独特の臭気が鼻を刺した。
どうやら、つい最近に装いを新たにしたばかりだったようだ。

ゴトゴトという懐かしい音を鳴らしながらモノレールがやってきた。
線路や駅、ひいてはラッピングまでもが新しくなっても、車両はそのままだったことに何故か安堵を覚えた。

車両の座席や吊革などがひどく小さく見えた。
座席の、座るとふわりと優しく押し返してくるこの感触も
願わくばずっと変わらないでいてほしいと、切にそう思った。
209 : ◆uCwA0MUuYI [sage]:2012/11/01(木) 08:18:58.93 ID:LQX6zNmAO
あかんキリカちゃん出なかった
でも小ネタだから、いいよね(逃腰)
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/01(木) 17:51:00.26 ID:+mg4gngAO

続き物かな
ぱっと読んでまどかSSかわからなかったw
描写スカスカ気味になる自分は色々見習いたい
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2012/11/02(金) 22:18:41.49 ID:mOS5B8p+0
『喜能会之故真通』蛸とマミさん

大蛸「いつぞハいつぞハとねらいすましてゐたかいがあつて、けふといふけふ、とうとうとらまへたア」

大蛸「てもむつくりとしたいいぼぼだ。いもよりハなをこうぶつだ」

大蛸「サアサア、すつてすつてすいつくして、たんのふさせてから、いつそりうぐうへつれていつてかこつておこうか」

マミさん「アレにくいたこだのう。エエ、いつそ、アレアレ、おくのこつぼのくちをすハれるので、いきがはずんで」

マミさん「アエエモイツク、いぼで、エエウウ、いぼで、アウアウ、そらわれをいろいろと、」

マミさん「アレアレ、こりやどうするのだ。ヨウヨウアレアレ、いい、いい」

マミさん「いままでわたしをば人が、アアフフウアアフウ、たこだたこだといったがの、」

マミさん「もうもうどふして、どふして、エエ、この、ずずず」

大蛸「ぐちやぐちやズウズウ、なんと八ほんのあしのからミあんばいハどうだどうだ」

大蛸「あれあれ、なかがふくれあがつて、ゆのやうないんすいぬらぬらどくどく」

マミさん「アアモウくすぐつたくなつて、ぞろぞろとこしにおぼへがなくなつて、

マミさん「きりもさかひもなく、のそのそといきつづけだな。アア、アア」
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/02(金) 23:05:28.37 ID:oFa0+Rlwo
この手の文章は横書きにするととても見づらいな
いつも縦の書き方にみんな慣れているものだろうから


参考画像があったらばもっと(ry
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/03(土) 14:56:39.31 ID:gnuCn6PAO
「盂蘭盆」とかいう魔女魔獣結界帯を妄想したけど形にならなーい
魔女のワルプルギス、魔獣のハロウィンに繋がる第三勢力的な、みたいな。
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/03(土) 18:46:38.07 ID:A0qDpGNCo
盂蘭盆ってのは時期/期間を呼ぶ名称で、行事の名前は盂蘭盆会ですよね。

それをもじって「盂蘭盆界」とでも呼んでみるとか。
(もっとも、盂蘭盆会の読み方は うらぼんえ であって うらぼんかい ではないんですが)

盆の行事を上手くネタにした「鬼灯の冷徹」とか参考にできませんかね?
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/03(土) 18:50:22.80 ID:evH1Tcgt0
第三勢力が現れるとかステキやん。
なにかこう新シリーズというか第3期というかがはじまりそうなワクワク姦があるよね
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/03(土) 19:16:57.52 ID:pVeug+cSo
魔獣版ワルプルギスの夜があるってのはときどき見る設定だけど呼称はいろいろだよね
ハロウィンって呼称されてるのでパッと思いつくのはおりマギスレの家主シリーズ
紅茶ではワラキアの夜だったな
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/03(土) 19:32:46.42 ID:1gNumRs1o
ヒュアデスの暁のことも考慮に入れると果たして
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/03(土) 19:37:05.12 ID:A0qDpGNCo
なにかが復活する(復活しそうになる)復活祭、イースターの魔獣
とかいうのは?

あと、降誕祭とか

円環が復活したり降誕するのか?
魔法少女が激減しそうで恐い日だな。
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/03(土) 23:06:03.61 ID:gnuCn6PAO
マギカ界(特に日本)に於ける「魔女」は実は抽象的な事象に過ぎず、正体というか本質は
古来日本にも伝わる「あやかし」に近いそれなのではないかと思った
近代以降西洋の文明が入りイメージが今の「魔女」に変化したものだと妄想するとこれは実にニヤニヤできる

時代お国柄違えば人も違う
故に魔法少女も違う
況や魔女をや!

だからきっと海外でも魔女の性質や形態は多からず違うのではないか

脱線した
それはそうと十三回忌とか四十九日とか妙なワードが浮かんできて困る次第

季節的にも春のワルプルギス秋のハロウィンに挟まれる形
四季を揃えるならもう一つ欲しいけど、それは蛇足になりそうね


復活祭と聞くと、その特殊な開催日から「十三日の金曜日」を連想してしまう
ワルプルギスハロウィン盂蘭盆会は定期的な行事だけど
ゲリラ的な不定期大量発生もきっとあるのだろうね
それこそ自然発生的なモノからヒュアデスの暁のような人為的なモノも含め

そしてふと思う
天体の動きが魔法少女や魔女に影響を与えてきたということはあり得るのだろうか
今は昔、火星大接近とかハレー彗星接近の時もそういう「モノ共」がわらわらと湧いて出たのだろうか

妄想の調子がよい
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/03(土) 23:09:57.86 ID:pVeug+cSo
まどか「特務機関MAGIA?」

EVAクロスというよりEVA風にアレンジしたまどか

ごく普通の中学生、鹿目まどかはある日見滝原市に転校することになる。
その道中で遭遇した謎の怪物と、怪物と戦う謎の少女。
戸惑いながら見滝原市に着いたまどかは、先ほどの謎の少女の案内で、
インキュベーターと名乗る奇妙な生物と対面する。
「ボクたちは特務機関MAGIA、魔女を狩る者たちさ」

まどか→シンジ
QB→ゲンドウ
マミ→レイ
杏子→アスカ
さやか→トウジ
ほむら→カヲル
立ち位置のイメージはこんな感じだけど置き換えではない。
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/03(土) 23:14:50.29 ID:1gNumRs1o
とりあえずQBの顔面の体毛を剃っていいかな?
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/11/03(土) 23:35:12.54 ID:A0qDpGNCo
導かれちゃった魔法少女の、現生への憧憬とか未練とか、そういうものが漏れだして、
季節特有の魔獣が大量発生するとかってどうだろ、盂蘭盆の魔獣。

>>219
妖怪変化とかよりも悪霊怨霊の類の方が魔女の特質に似てるような気もするけど、
その場合だと生前の姿に似すぎてて違和感が出ることも...

>天体の動きが魔法少女や魔女に影響を与えてきたということはあり得るのだろうか
生前の魔法少女達がそういう影響の存在を信じていたら、実際に影響が出てもおかしくない気はする。
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/04(日) 00:04:53.50 ID:zA8SlsKAO
>>222
「素質に応じて霊としての形質は変化する」と仮定すると
人間の一部は死後に化け出る事が出来て、更にその一部には悪霊が居るという事に辻褄が合う
生前の姿に似ているのはHOMULILLYの例があるし、強ち間違ってもない
ただ、「幽霊」と限定しすぎるとまた窮屈になっちゃうねぇ



信条によって末路が変わるのはなるほど
キリスト教徒にしか悪魔はとりつかないものね
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/04(日) 00:14:50.23 ID:nXUykKsRo
実態は同じものなんだけど宗教、習俗、文化などのバックボーンによって
見る方の印象が変わるから違うものに見えるというイメージだな、どっちかというと
225 : ◆uCwA0MUuYI [sage]:2012/11/04(日) 20:49:57.16 ID:zA8SlsKAO
>>208
モノレールに乗ってから、私の心は懐かしみっ放しだった。
車両に揺られていると、また懐かしい景色が続いてきた

私が祖母にたしなめられるのも意に介さずに
靴下で座席を踏みながら眺めた景色とは目線の高さや町並みの細部こそ違えど、あの頃のままだった。

あの頃は今とは違い夏から冬へはゆったりと季節は移ろっていたし、今ほど便利ではなかったにしろ、不自由は何一つ無かった
…尤も、幼稚園児の自由不自由などは特に意識するようなものではないが


歯医者の屋根は新しく塗り替えられていた
去年か一昨年に新装していたのは知っていたが、改めて違う角度で眺めてみると、なるほど新鮮である。
電線も新しく開通した光回線の分だけややこしくじゃらじゃらとぶら下がっている
……最近はとんと更新していないなぁ。

二つ目の駅ではひとりの女性が乗ってきたようだった。

景色はコンクリートの多い町の真ん中から、草木や背の低い建物の目立つ外れに変わっていた。
葉はほとんど色を変えることなくその役目を終え、ほとんどが落ちきっている。

小高い丘には、赤い屋根の家が見えた。
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/11/04(日) 23:47:36.27 ID:lXRbYIjAO
投下します
227 :(夢魔前編)1/2 [saga]:2012/11/04(日) 23:52:03.56 ID:lXRbYIjAO
背後から軽快な足音が近づいてくる。

私は振り向いて、その姿を認めた。

鹿目まどかさん。

私の数少ない親しい友人の一人。

「まどかさん、おはようございます」

「おはよう、まどか」

「おはよう」

いつもの朝。

いつもの日常の光景。

私たち三人は小川の流れる並木道を歩いていく。

「はぁ……ひどいんですよ、まどかさん」

私はわざとらしく嘆息して、今来たばかりの友人に話しかける。

「何かあったの?」

まどかさんは、私のほうを見て答えたはずだ。

「先程から、さやかさんが私を無視するんです。冗談にしてはやりすぎだと思いませんか? まどかさんからも何か言ってあげて下さい」

冗談めかして私はそのことを訴えた。

感情を抑える。

なるべく冷静に、平静に聞こえるように。

そこで何故か。

「え、わかっちゃった?」

隣のさやかさんが声を出した。

私の言葉を置き去りにしたまま、二人の会話は続いていく。

「だってさやかちゃん、何だか顔がにやけてるから」

「えっと、実はさ……退院した恭介が学校に来るんだって」

「そうだったんだ。さやかちゃん、良かったね」

「うん、ありがとう」
228 :(夢魔前編)2/2 [saga]:2012/11/04(日) 23:53:12.30 ID:lXRbYIjAO
上条恭介くん。

私の憧れの人。

そして恐らくは、さやかさんの想い人でもあるはずだ。

「あ、ねえ、あそこにいるのって上条くんじゃない?」

まどかさんの視線の方向に、私は目をやった。

小川を隔てた向こうの小道に彼が見えた。

歩行を補助するための器具をついて歩いている。

「上条くん」

私の言葉は二人の間をさまよい、そのまま宙に溶けて消えた。

どこにも響くことのない、虚ろな音色。

「え、な、なに……?」

「まどかってば、さては恭介に嫉妬してるなぁ?」

「……」

「し、してないよ……」

「ふふふ、心配はいらない。私はまどかのほうが大事だからね。なんたって、私の嫁はまどか一人だからさ」

「わわっ、ちょっと……もう、やめてってば」

居たたまれなくなった私は、一人駆けだした。

楽しげな二人の笑い声に耳を塞ぎながら。
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 23:53:54.18 ID:lXRbYIjAO
終わりです
映画は見てない
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/05(月) 00:05:26.07 ID:vJKHs2cAO
乙です

こんな風に、いきなり蚊帳の外に追いやられたらナイトメアにもなっちゃうよね
自分も映画観てないけど
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/05(月) 08:11:59.89 ID:bdclArmV0
杏子「おい、さやかの奴はどうした!?」

マミ「逝ってしまったわ、円環の理に導かれて……」

杏子「畜生、せっかく友達になれたのに……」

かずみ「泣かないで、杏子」

杏子「な、泣いてなんかねーよ!」

かずみ「そんな顔みたらさやかが悲しむよ、笑顔で送ってあげようよ」

杏子「……そう、だな……」

ほむら「いや誰よこの子」
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/05(月) 08:21:57.17 ID:/rtB5UpIO
なんで改変後にお前が居るwwwwww
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/05(月) 12:55:47.38 ID:FfAQV/KAO
前にも同じネタ見たけど好きだ
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/05(月) 12:57:01.12 ID:FfAQV/KAO
△同じ
○似たような
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/05(月) 20:10:07.66 ID:bdclArmV0
ユウリ「このユウリ様のことが気になるご様子で!」

かずみ「うん、気になる! わたし貴女に一目ぼれしちゃったみたいなの!」

ユウリ「え」

かずみ「今度の日曜日は暇? よかったらデートしようよ!」

ユウリ「え……ちょ、あの、えと……」

かずみ「ね、お願い!」

ユウリ「う、うん……いいよ……」///

後ろでは血の涙を流すプレアデス星団の面々が
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/11/06(火) 03:47:34.01 ID:lUi/bhIAO
スライス秋山「こいつが魔女か……ハッ、上手に料理してやるよ」
ユウリ「回復はまかせてください!」
ミチル「援護射撃はまかせて!」

はらぺこぽんぷ「きしゃー」

スライス秋山「クラゲは食感が最高なんだ!口の中がぷにぷにするよ!」

はらぺこぽんぷ「えっ、なにそれこわい喰われる」

スライス秋山「触手は別の料理に使おう!カサの部分を一口大に!」

はらぺこぽんぷ「やめて、帽子とらないで」
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/06(火) 12:35:36.42 ID:sMNko4G30
エリー「箱入り娘」
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/06(火) 21:28:52.47 ID:6QUm3rfi0
エリー「私のことがデスブログに載ってた」
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/07(水) 00:10:27.49 ID:c2Q6sa+DO





「早く起きなさい」


痛みと共に目を開ければそこは地獄だった…

「あなたは教官として彼女達を教育し、良い子にしてもらいます。勿論、失敗した場合はあなたも地獄に落ちるわ」

訳もわからずに先生役に任命される貴方

「どーせここに来るような奴だ、アンタも録な人生送ってなかったんだろ?」

「ゆまは役立たずじゃない!」

「織莉子!!織莉子はどこだっ!?」

「お互い大変だね」

一癖も二癖もある「半罪人」の教え子達と共に

「何故この階層にクリミナルが…!?」

襲い来る強大なモンスターを倒し

「ひとりぼっちは…さみしい…だろ?」

「せんせーの膝の上はゆまの特等席だよっ」

「……先生なら…私を好きにして良いぞ?でも、織莉子には内緒に…な?」

「教官、抱き締めても良いかい?」

生徒との絆を深めろ!!
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/07(水) 00:11:16.60 ID:c2Q6sa+DO


そして…

『私は私一人の為に生きてやる!!』
『ゆまはいらない子?』
『織莉子…君への愛の為なら何でもする…』
『……私は間違っていない…』

暗く深い…彼女達の「罪」

「このまま死んでたまるか…!」
「地獄はイヤッ!!」
「織莉子…君の下へ帰る!」「まだ、やり残した事があるから」

「「「「だから、絶対に生き返る!!」」」」


クリミナルガールズバージョン魔法少女


製作するつもりは無いっ!!
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/07(水) 00:11:59.18 ID:MKV20Sxeo
さやかには電流でお仕置きですねわかります
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/07(水) 00:12:25.30 ID:c2Q6sa+DO
本編書かないで何書いてるんだろ俺…
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/07(水) 00:14:57.05 ID:Z1vyo70uo
それ確かエロゲだよね
キャラは大罪から7人だっけ
教官役と主人公役入れてほぼピッタリだな

主人公は家主がよかったけど
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/07(水) 00:19:18.42 ID:TdfHUERro
家主wwwwww
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/07(水) 00:21:23.68 ID:c2Q6sa+DO
>>241
さやかに電流はどう足掻いてもギャグにしかならない不思議
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/07(水) 00:26:34.77 ID:wStNyf+AO
やぬマギ作者さん曰く
「俺×キリカの名無しキャラだったはずなのにいつの間にかキャラが一人歩きしてた」
らしいからね

クリミナルガールズやったことないけどお仕置きするんだよね確か
家主にピッタリだよね
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/07(水) 07:57:45.45 ID:juWxzP8Q0
クリミナルガールズとのクロスならあったけどエタる寸前だぜひゃっはー!
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/07(水) 12:20:36.43 ID:c2Q6sa+DO
>>247
すまぬ…すまぬ…
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/07(水) 12:22:45.68 ID:rx5aSoXIO
というか導入だけ書いて止まってるスレ大杉
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/08(木) 01:34:42.32 ID:fJeooGyYo
一面の赤茶けた大地を、今日も強い風が吹き抜けている。

ここにあった海が干上がったのは、もうどのくらい前の話だっただろうか。

見上げれば、分厚い雲を突き抜けてもなお、オレンジ色に輝く太陽。

もう記憶もおぼろげではあるけれど、私が魔法少女になった頃の太陽の光は、

こんなにも不気味な、終焉を感じさせるものではなかったような気がする。

「寿命まで、あとどのくらいだったかしら」

独り言のようにこぼれた言葉に、隣で同じように空を見上げていた魔法少女が首を傾げてこちらを見た。

『太陽が寿命になるまで、あとどのくらいだったかしら、って言ったのよ』
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/08(木) 01:47:43.25 ID:fJeooGyYo
『さてね、あと10億年だったか、20億だったか。

 どっちにしろ、それよりもっと前にこの星は乾ききって、生き物なんていなくなってるさ』

鼻をひくひくとさせて(人間なら肩をすくめるような、彼女の癖だ)、彼女は答える。

『そうなったら私達も、お役御免というわけかしらね』

『へっ、それまで生きて、滅び行く星の墓守になる気かい? あんたの前で何だけど、あたしは御免こうむるね』

もう一度、ひげが震えるほど鼻をぴくぴくと動かして、彼女はさっさと歩き出した。

その見事な赤い毛並みは、テレパシーで伝わる口調ともあいまって、遥か昔の友人を思い起こさせる。

その友人が導かれたのも、果たしていつのことだったか。

あまりに長い時を生きてきた私には、もはや時間の感覚はおぼろげになっていた。
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/08(木) 01:57:27.72 ID:fJeooGyYo
魔法少女の体は、ソウルジェムによって維持されるハードウェアにすぎない。

しかし魔獣との戦いに勝ち続け、魂の摩耗に耐え続けるのは簡単なことではない。

人類の文明がゆるやかに衰退していった頃、魔法少女と呼べる存在は世界でほんの数十人程度になっていた。

それでもなぜか、インキュベーター達は地球を離れようとはしなかった。

理由は簡単なことだった。

彼らは、人類の次に知的文明を生み出しうる生物を、すでに見つけていたのだ。

イルカがさらに知能を発達させた存在である彼らは、海中に文明を築き、栄えた。

当然その影には魔法少女として祈りを捧げ、礎となった少女たちがいる。

彼女たちの最後の一人は、海が干上がった頃と重なるように、導かれてしまったけれど。
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/08(木) 02:04:50.26 ID:fJeooGyYo
その次に文明を生んだのが、私の前を歩く、彼女たちの種族だった。

まだ私が実際に少女と呼べる年齢だった頃、おとぎ話やファンタジーに出てきたような存在。

狼人間とでもいうような容姿をした彼らの文明も、随分前に限界を迎えた。

私が人類の姿をしたただ一人の存在であるように、彼女も、獣人族の姿を残す最後の一人なのだ。

その後も、虫から進化したものや、植物が集合意識を持ったもの。

果ては他の知的生命が作り上げた情報ネットワークに発生した知的存在なんてものまで。

様々な知的生命がこの星に現れ、インキュベーターたちは呆れるほどの熱心さで営業を続けていた。
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/08(木) 02:12:05.49 ID:fJeooGyYo
しかしそれも永遠には続かない。

太陽がもうすぐ寿命を迎える、のだそうだ。

巨大に膨れ上がった太陽の熱が容赦なく大地を焦がし、海はとっくに干上がった。

今や地上を動いているのは、ほとんど魔法少女達ばかり。

時代も、容姿も、種族も、言葉も、何もかもがバラバラな、まるで地球の生命史の見本市。

私達がいまだにここにいるのは、魔法少女であることと、もう一つ。

魔獣である。

とっくに文明など崩れ失せたというのに、そこから生まれた歪みや闇は未だに残っているらしい。

希望と絶望は差し引きゼロ、なんてとんでもない話で、とんだ債務超過である。
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/08(木) 02:15:51.93 ID:fJeooGyYo
魔獣がもたらすグリーフシードにより生きながらえることに感謝すべきなのか。

いつまでも終わることのない魔獣との戦いに絶望すべきなのか。

私には、いまだにわからない。




「地球最後の魔法少女」


地球が滅ぶまで、あと10億年。
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/08(木) 02:20:25.62 ID:fJeooGyYo
構想してるのはここまで。
ゆるやかに滅び行く世界で、どっかで会ったような性格の異種族魔法少女と交流しながら
退廃的な魔法少女ライフを送るお話。

ロンサム・ジョージ(世界一長生きだったガラパゴスゾウガメ最後の生き残り)の死亡ニュースを元に
何か書けそうな気がして数ヶ月いじくり回していたらどうしてこうなった。
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/08(木) 07:39:59.10 ID:UPu+aZOy0
おもしろそう
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/08(木) 07:44:31.28 ID:KehMvJ4AO
雰囲気最高じゃないですか
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/08(木) 12:44:58.12 ID:sWpsTmCIO
これいいな

こういう人類滅亡後もありか
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/11/08(木) 14:21:45.28 ID:3zW8ueE4o
うおおおおおおこういうのを俺は待ってたんだよ!
スレが立ったら半日に一回は更新確認するほどには期待できるレベル
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/09(金) 05:30:59.60 ID:0gjl47y6o
ワクワクを思い出してしまった
イルカの魔法少女はあたしってほんとバカな子なんだろうなww
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/09(金) 08:22:20.79 ID:YiaJlGZAO
引き出し少ないせいで、SF+イルカは駄ゲーの星をみるひとしか連想できない
SF好きな人は話広げるの上手いだろうな
羨ましい
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/09(金) 08:33:06.57 ID:WGtMr9l6o
遊戯王GXのキモイルカも忘れてやるな
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/11/09(金) 12:28:10.93 ID:i9KyOZb0o
さようなら、今まで魚をありがとう
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県) [sage]:2012/11/10(土) 22:06:50.24 ID:DnaCYIWM0
ジョージィィィィィ 涙腺が崩壊するから止めてくれ…
QBとは別の知的種族とはなかなか良い着眼点 早くスレを建ててくれ
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/11/11(日) 10:10:52.41 ID:YGu1T6MAO
借ります
官能表現が苦手な人は注意
ブラウザーからバックしながらスルー奨励
内容は18禁ぐらいな気がしなくもない
実際の登場人物とはあまり関係ない感じ
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/11/11(日) 10:13:10.20 ID:YGu1T6MAO
カーテンの締め切られた真っ暗な室内で、私はベッドの端に腰掛けている。

ベッド脇のテーブルの上には、紫色と赤色のソウルジェムが置かれていた。

その二つの宝石の輝きが、炎のように妖しく揺らめいている。

シャンプーと石鹸の香りと、唇を覆う柔らかな感触によって、私の思考は今、掻き乱されていた。

クチュ……。

行儀の悪い音を立てながら、ようやく私の唇が自由になる。

私の呼吸は、ひどく落ち着きを欠いている。

ほむらが熱に浮かされた様子で、私の顔をじっと見つめていた。

彼女の頬はほんのりと上気し、その瞳はとろんと惚けている。

ほむらは目を瞑った。

そして、先の行為から少しも間をおかず、その紅潮させた顔をまた私のほうに近づけてきた。

「……ちょ、ちょっと、ほむら、ま、待てってば!」

彼女の積極的な行動を、私は両手で押し止める。

普段の彼女からは想像できない、その色めいた、そしてこちらに甘えてくるような表情に、私はどぎまぎとしながら、すっかり取り乱している。

「あ、あたし……まだ、その、えっと……こ、心の準備ができて……」

その言葉を言い終える前に、私の唇が塞がれてしまう。
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/11/11(日) 10:14:34.92 ID:YGu1T6MAO
ほむらからの二度目の口づけが、またも強引に交わされていた。

彼女の小さな舌先が、躊躇いがちに私を求めてくる。

私は目を閉じて、おずおずと、自分のものを彼女の舌に触れさせて、その背徳的な行為に応じてしまう。

私の耳に馴染みのない、いやらしい水温が、ぴちゃ、ぴちゃ、と鳴り響いた。

ざらざらとした互いの舌を、絡め合い、なぞり合ううちに、私はピリピリとした痺れを感じてくる。

思考が少しずつ溶けだしていく感覚とともに、徐々に私の全身の力が奪い去られていった。

私の意識がくらくらとし始めた頃、私のやり場を失っていた両手が、彼女の手に取られていく。

そして私の手は、彼女のほんの小さな膨らみに押し当てられた。

私の手のひらに。

トクン、トクン、と。

彼女の心音の高鳴りを感じる。
ほんの少しだけ、私は指先を曲げた。

「……っ」

微かなうめき声が、ほむらの唇から零れ落ちる。

ほむらは更に強い刺激を求めるように、自身の胸に私の手をぐっと押し付けていく。

私はその求めに応じて、彼女の小さな乳房と、僅かに主張している蕾の尖りを、寝間着の布地越しに、優しく弄った。

「ぁ……ぁ、ん……」

そうしていると、段々とほむらの息づかいが、悩ましげな色を帯びていく。
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/11/11(日) 10:16:40.27 ID:YGu1T6MAO
ややあって、唾液の糸を伝わせながら、彼女の唇が離れていくのを感じた。

私はうっすらと目を見開く。

ほむらの熱っぽい潤んだ瞳が、私の目の前にあった。

一瞬、彼女の瞳の奥に、どこか見覚えのある、でも見慣れてはいない子の顔が見えた気がした。

少し涙目になりながら、赤く色づいた林檎のように、耳の先まで顔を真っ赤にしている女の子。

それが誰なのか思いだそうと、私は自身の記憶を辿っていく。

そして、ほんの数秒の後で解答が出された。

私だ。

相手の目に映っているであろう、自身の痴態を幻視してしまい、私は恥ずかしさのあまり、もじもじとしながら俯いてしまう。

そうしていると、いきなりほむらは覆い被さるようにして、私を後ろに押し倒してきた。

腑抜けきった私の体が、マットレスに深く沈み込む。

その直後、これから成されるであろう出来事の情景が、その方面に疎い私の知識の泉から浮き上がり、瞬時に脳内でシミュレートされた。

瞬間、たちまち私の顔は、火が出たように熱くなった。

「あ、あのさ、ほむら……やっぱ、あ、あたし……む、む、む、むり、かも……」

言葉をつっかえながら、私は顔を両手で覆い隠す。

色々ともう限界だった。

頭の中が真っ白になり、私は顔を両手で覆い隠す。

既にやっていた。

私は何も考えられなくなる。
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/11/11(日) 10:18:38.78 ID:YGu1T6MAO
「ごめん、杏子。服を脱がすから、手をどけるね……」

私の訴えは当然の如く流されてしまい、ほむらは私の両手を脇に避けていった。

観念した私は、ぎゅっと目を瞑る。

胸を打つ鼓動が自然、速くなっていった。

気持ちがひどく落ち着かなくなり、私は太ももをしきりに擦り合わせる。

間もなく私は上半身を抱き起こされて、続けて伸びをさせられた。

衣擦れの音と、くすぐられるような感覚とともに、私の着替えたばかりの衣服が取り払われていく。

まるで魔法をかけられたみたいに、私は彼女のされるがままになっている。

やがて私の穿いている薄い布越しに、ほむらの手が擦れるのを感じた。

もぞもぞとそこが切なくなり、私は脚を動かす。

不意に、ほんの微かに、クチャ、という湿った音を、私の鋭敏な聴覚が捉えた。

その瞬間、私の恥じらいの心の針が、メーターを大きく振り切った。

ボンッ! と爆発した機械の部品が、明後日の方向に飛んでいく。

「……」

頭から湯気が立ち上っているような気がした。

お風呂の湯船に浸かりすぎた時のように、顔全体が熱くなっている。

ふやけきった意識の中で放心していると、私は再びベッドに押し倒された。

ほむらが私の首筋に口づけをしてくる。
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/11/11(日) 10:20:18.74 ID:YGu1T6MAO
途切れ途切れに湿り気を帯びた音を立てながら、彼女の唇とその舌先が、つつぅっと私の体の上を滑っていく。

鎖骨から胸のほうへ。胸からお腹のほうへと。

そのこそばゆい感覚は、私のお臍の近くを通り過ぎ、更に下腹部の丘を降りていった。

やがて、ほむらのすべらかな手が、私の太ももの内側に当てがわれる。

私の閉じた両足が、そっと僅かに押し広げられた。

彼女の熱のこもった吐息が、私の脚の付け根にかかる。

「ぁ……」

背筋にぞわっとしたものを感じて、私は唇から小さな声をこぼした。

それに続いて、ほむらの舌がぎこちなく、私の恥じらう場所をなぞっていく。

「ぅ、ぁ、ぁぁ……」

妙なくすぐったさを感じるとともに、段々と心地よい気持ち良さを覚えてくる。

ぬるま湯に浸かっている時のように、頭がぼんやりとしてきた。

その恥ずかしい行為に身を委ねているうちに、私の息遣いが少しずつ、忙しないものへと変わっていく。

私の奥のほうに、じんとした疼きを覚え始めた。

呼吸に合わせ、私の胸が大きく上下する。

不意に、ほむらの濡れた舌先が、私の中に入ってきた。

小さな舌が、そこを優しく責め苛んでいく。

「……ぅ、ぁ、あぁっ……」

先程とは違った甘い刺激を受けて、私は思わず喘ぎを漏らした。
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/11/11(日) 10:23:10.62 ID:YGu1T6MAO
ぴちゃっ、ぴちゃっ、と子猫がミルクを舐めているような水音が耳に届く。

そこの疼きが少しずつ、熱を湛えていくのを感じた。

「ぁ……ぁっ、ん、ぁ……ぁっ……!」

私の額がしっとりと汗ばんでいく。

中で這わされている舌が、私の敏感なところに触れ、その未熟な蕾を不器用に責め立てた。

その時、今まで感じたことのない快感に私は襲われる。

「……ひ、ぁっ、あ、あっ、あっ、ああ……っ!」

私は両膝を立てて、シーツに足の指先を食い込ませながら、その苛烈な快感の波から逃れるように身を悶えさせた。

過敏に成り果てた私の場所を、ほむらの舌が優しくしごくように刺激し続ける。

彼女の微かな呼吸音と、私の悩ましげな喘ぎの音、そして唾液と淫らな水の跳ねる音が交ざり合っていく。

嵩を増した性感の淀みが溢れ出し、刹那、それが弾けた。

「く……ぁ、ぁっ、あっ、あっ、あ、ぃ……いっ……!」

全身をビクンッと痙攣させて、束の間、私の意識が飛んだ。

どこか遠くのほうから、私の荒い息遣いが聞こえてくる。

まるで粗相をしてしまったみたいに、そこがぐっしょりと濡れているのを感じた。

はしたない雫が、私の腿を伝いながら、つぅっと細い筋を描いていく。
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/11/11(日) 10:24:35.45 ID:YGu1T6MAO
私の涙にぼやけた視界に、ほむらが寝間着の裾をたくし上げていくのが見えた。

愛らしいお臍の窪みと、ささやかな乳房の膨らみが、私の目前に晒されていく。

それに続いて、彼女は黒いショーツを辿々しく、足の間から下ろしていった。

次に傍らのテーブルの上に置いてある、輝く赤い宝石に、ほむらの手が伸ばされる。

私たちの周囲の空間が、ぼんやりとした朱に染められていく。

ソウルジェムの光に照らされた、未だ幼さを残したままの彼女の痩身の裸体は、その容姿に見合わない妖美さを湛えていた。

ほむらは私の上に跨がって、腰のあたりまで届く長い黒髪を、左手で梳きあげる仕草をする。

深呼吸をするほむら。

「杏子、少しだけ我慢して……」
不意に。

――ギシッ。

ベッドが軋んだ音を立てた。

「ひ……ぃ! あ、ああっ……、んっ……ん、ぐっ……」

突如、全身を駆け抜けた衝撃に、私はあられもない嬌声を発してしまい、咄嗟に両手で口を抑えた。

私とほむらの感覚が、ソウルジェムを通して共有されていくのを感じる。

額に汗がじっとりと浮かんでくる。

下腹部に微かな口火が点されたような感覚があった。

ほむらのほうを見ると、彼女は体を硬直させていた。

彼女は眉をしかめながら、目をぎゅっと閉じ、下唇を噛んでいる。

その片手はシーツに皺を作り、反対の手に持つ宝石は、微弱な明滅を繰り返していた。
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/11/11(日) 10:25:53.47 ID:YGu1T6MAO
寸秒の後、彼女は少しずつ、腰を前後にゆっくりと、動かし始めた。

見えない力によって、私の体が揺すられるのと同時に、快感のさざ波が私たちの意識を浸していく。

「……ぁっ……んっ……」

「……っ、ぁ……ぁっ……」

私たちの声音が、段々と色を含んだものへと変わっていった。

「ぁ……、ぁっ、ぁ、ん……」

ほむらが吐息混じりに、たまらなそうに声をあげる。

その表情の強ばりが、少しずつ溶けていく。

それからほむらは、私の上に覆い被さってきた。

彼女は甘えるような格好で、その肢体を私に執拗に擦り合わせてくる。

互いの汗ばんだ素肌、乳房のふくらみとその尖った蕾、それらの感触を、私たちは激しく貪りあった。

「っ……ぁっ……ぃっ、ぁっ……!」

「……ん、ぁっ……ぁっ……ぁっ……!」

二つの声音が混ざり合い、色に濡れて溶け合う。

互いの体を合わせていくうち、体の芯が熱を持ち始め、私たちは汗みずくになっていく。

全身を浸す甘痒い快感が、徐々にその快楽の度合いを増していった。

私の上でよがり声を吐きながら、激しく乱れていくほむら。

「ぁっ……ぁ、んっ……あ、あっ、あっ……!」

彼女の固く引き結んだ唇が、だらしなく半開きになっていき、その唇の端から、つぅっと涎の筋が伝っていった。
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/11/11(日) 10:26:54.70 ID:YGu1T6MAO
息を絶え絶えにしながらも、尚もその色に狂う行為は止まらなかった。

ほむらは私の首に強くしがみついてくる。

そしてお尻を上に突き出すと、更なる性の快楽を欲するように、細くくびれた腰を小刻みに動かしていった。

「……ん、ぁ、ぁっ、あぁっ、あ、あっ……!」

絶え間なく襲う性感に全身を悶えさせながら、私は身も世もない声音を吐き出した。

私は意識しないまま、脚をぎゅぅっと強く閉じる。

下腹部の疼きが、次第に膨れ上がっていき、熱くたぎってきていた。

両手でシーツを思い切り握り締め、歯を食いしばって、私は込み上げてくる性感の波に必死にあらがう。

「ぃ……っ、だ、め……ほ、ほむ、ら……」

怖くなってきた私は、咽びながら哀訴してしまう。

「……あ、あたし……なんだか……お、おかしく、なって……」

「く、ぁっ……き、杏子……ぁ、あっ、あ、あっ……っ!」

瞬間、ほむらの体がびくんと弓なりに仰け反った。

それと同時に、爆ぜるような快感の荒波が、私を射貫き、全身を飲み込んでいく。

「ひ……ぁ……ぁっ、あっ……あ、あっ、ああっ……!」

足のつま先をぴんと突っ張り、私は腰を浮かせながら、ビクッ、ビクッ、と何度も体を痙攣させる。

視界が、白く、白く塗りつぶされていく。
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/11/11(日) 10:28:13.08 ID:YGu1T6MAO
程なくして、私の体がぐったりと脱力した。

ほむらが私の横に力なく倒れてくる。

私は彼女のほうを見やった。

瞼を閉じている彼女は、額を汗に濡らし、前髪をぺたりと張り付けている。

その小さな肩を上下させて、辛そうに息を乱していた。

しばらく静けさの中には、私とほむらの息遣いだけがあった。

「杏子……」

私の名前を口にして、ほむらはこちらに身を寄せてくる。

外ではいつの間にか、雨が降り出していた。

私はベッドの端に畳んであった毛布を掴むと、それを自分と彼女の上にそっと掛けていく。

私はほむらを抱き寄せる。

彼女も私に腕を回してきた。

冷たくなりかけた私の体に、彼女の温もりが伝わってくる。

雨音は激しさを増すばかりで、すぐには収まりそうもなかった。

しばらくして、すぅ、すぅ、という穏やかな寝息が聞こえてくる。
彼女の安らかな寝顔を見守っているうちに、私もうとうととし始め、段々とまどろみの底に沈んでいった。

夢の中でも、雨が降っている。

世界は緩慢な死を迎えようとしていた。

人は既に死に絶え、魔法少女の同族たちと、天高く聳える塔の魔女だけが後に残された。

彼女たちは一人、また一人と心半ばで倒れていく。

いつしか、ソウルジェムはその淀みを完全に止めていた

私たちの肉体と魂は維持し続けられている。

戦いは終わらない。

かつて人であった存在に救いを与えるまでは。

神様はいない。救済が訪れることもない。

私たちは一人ぼっちだ。
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/11(日) 10:29:24.83 ID:YGu1T6MAO
終われ
後半の謎設定いらない気がしてきた
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/11(日) 10:34:51.98 ID:EFxq3180o
朝っぱらからなんちゅう…なんちゅう!!

ふぅ
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/11(日) 12:49:05.42 ID:cCaVbF5qo
終わった世界での生き残り同士の爛れた関係とか素敵やん?

ふぅ
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/11(日) 21:08:43.71 ID:1CpUqXQAO
場面を進ませていく描写と、官能表現を見習いたいと思いました
乙です
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/15(木) 20:33:13.14 ID:XeZHXlCAO
投下します
282 :(りめいく)1/3 :2012/11/15(木) 20:36:06.93 ID:XeZHXlCAO
私の目前では今、紅蓮の炎が激しく燃え盛っている。

同時に私たちを呑み込んでいた魔女の結界が、跡形もなく崩れ去っていった。

美樹さやかの死という無慈悲な現実を、私たちに突きつけながら。

そして、鹿目まどかという一人の少女の存在が、この世界から完全に消え去った証を残して。

私は手のうちに残された、赤いリボンをじっと見つめる。

それをぎゅっと握り締めながら、私は自分の胸に押し当てた。

「……っ」

まどか。

私の最高の友達。

あなたのことを、私は絶対に忘れない。

「……さやかは?」

不意に私の背後から、聞き覚えのない幼い子どもの声がした。

「ねえ、さやかはどうなったの?」

続いて私の右手のほうからも、別の幼い子どもの声が聞こえてきた。

「いってしまったわ……、え……え……えんかの……」

私は顔を横に向ける。

そこには、巴マミがいた。

彼女の背丈が、私が以前目にした時の半分ほどに縮んでいる。

「……」

一瞬、瓦解しかけた意識の中で、私はあることを思い出した。

彼女は魔法で紅茶を作り出す能力を有していた。

その熱い紅茶を飲み干すと、熱膨張の作用で背が縮むとか、確かそんな感じの効果があったはずだ。
283 :(りめいく)2/3 [saga]:2012/11/15(木) 20:38:02.32 ID:XeZHXlCAO
私は記憶している。

何もおかしなことはない。

しかし何故だろう。

理由は皆目見当がつかないけれど、私はこの場に強烈な違和感を覚え始める。

私の胸に押し寄せてくる、この払拭しがたい違和感の正体は一体。

「そ、そんな……貴重な尻撫で子が……、……い、いやぁぁぁああッ!!」

私の目前でくずおれながら泣き叫んでいる、この少女は誰だろうか。

彼女は色々な意味で近寄りがたい悲壮感を漂わせていた。

とりあえず、彼女のことはそっとしておこうと思う。

「みきちゃん……さっきの、あれに……たくさん……つかってしまったのね……」

巴マミ。

彼女は言葉足らずが過ぎて、何を言おうとしているのかさっぱり分からない。

何故か嫌な予感がひしひしと、私の胸の内にこみ上げてきた。

私は自分の後ろを振り向く。

そこにいたのは。

やはり杏子だ。

思った通りだった。

私が最後に見たときと比べて、彼女の背丈は大幅にサイズが縮小していた。

「……」

当然、それにも理由がある。

それは幻惑魔法を得意としていた彼女の修練の賜物だった。

最早その幼すぎる容姿は。魔法少女の定義から小さく、いや、大きく逸脱している。
284 :(りめいく)3/3 [saga]:2012/11/15(木) 20:39:25.16 ID:XeZHXlCAO
「さやかのばかやろうっ!」

そう叫びながら幼女、佐倉杏子は電光掲示板に向け、小さな握り拳を振りかぶった。

ミシィッ!! と嫌な音をさせながら、平たい物体を大きくひしゃげさせる。

「ちょっと、杏子……」

「ぐすっ……ばか……やっと、ともだちに、なれたのに……っ!!」

杏子は手に持つ槍を、半壊した電光掲示板目掛け、ブォォンッ!! という風切り音を鳴らしながら横に薙いだ。

ドグシャァッ!!

凄まじい破壊の音を響かせながら、くの字に折れ曲がった電光掲示板が、遙か彼方の闇に嵐のように吹き飛んでいった。

「杏子ぉぉっ!!」

「それが、まほうしょうじょの……う、うん……うんめ」

「ひっぐ……さやかぁ、さやかぁ……っ!!」

杏子が傍らにあるベンチを蹴り飛ばし始めた。

魔法の飛行物体と化したベンチの群れが、こちらに五月雨式に飛んでくる。

「危なっ! 杏子、やめなさい!! 危ないわっ!!」

「……ちゃんと、わたしのはなし……きいてよぉ……」

ぐずりだすマミ。

もうムチャクチャだった。

私は半べそをかくマミの頭を撫でる。

そして夜空を見上げながら、今は亡き友の名を呟いた。

まどか。

助けて。

上手い落ちが思いつかない。


―環―
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2012/11/15(木) 20:40:24.64 ID:XeZHXlCAO
まどか助けて、現行も進まない
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/15(木) 20:55:47.41 ID:S1mj8Lsso
けつなでこワロタ
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/16(金) 01:23:42.01 ID:/SYoobdzo
熱膨張ってすごいな(小並感
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/17(土) 11:33:25.75 ID:7s9Ivp8V0
ほむら「まどかが神様になったので俺屍に出演することになったわ……」

イツカ「当主様、交神の儀のお相手をお選びください!」

ほむら「あの、私、まど神さまと交神の儀したいんだけど……」

イツカ「ええっ!? そ、そちらの神様は当主様と同性ですヨ!」

ほむら「わかってるけど、でも、なんとかならない?」

イツカ「いやぁ、それはその、ちょっと問題があるんじゃ」

ほむら「先っちょだけ! 先っちょだけだから!」



※俺屍 『俺の屍を越えてゆけ』の略。神様と子作りするゲーム。
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/17(土) 11:43:06.38 ID:Y8qslpb8o
俺屍懐かしいw
細かいけどイツ花ね
そうか、ほむらが生やせば何も問題ないな、魔法少女だしな
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/17(土) 11:48:29.99 ID:7s9Ivp8V0
しまった、イツ「花」だったか。サンクス。
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/17(土) 12:39:33.21 ID:HxnNfEDAO
以前俺屍のPV動画見たけどかなり面白そうだったな
やらなかったことが悔やまれる
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/17(土) 16:15:30.95 ID:g2fMh33AO
とうかしますぜひゃっはー
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/11/17(土) 16:16:07.79 ID:g2fMh33AO
これは私がまだ幼い頃の話だ。
私の父は病に倒れ、入院していた。
ちなみに私の父はビルなどの経営をしていたそうだ。
私は幼かったから、これは母からの伝聞になるが。

件の話は彼の死ぬ二日前のこと。
父の最後の面会に行った日だった。

車のチャイルドシートに揺られながら雲一つない空の下を。
青の丸天井に、一条の飛行機雲が走っていたのを覚えている。
妹を抱く母と、それに従う私。
白くて冷たく、固い壁の向こうに私の父は寝ていた。
私たちを見ると、安心して力なく笑っていた。
けど、光のない目や薄い顔を見ると、私はどうしても笑うことが出来なかった。
母は心の底から笑っていたようだったけど、私には彼が助からないだろうことを、幼心のどこかで覚悟していた。

最近体が軽くてね、と父。
安心している様子の母。
そんな二人の傍ら、私は父のベッドの下に蠢く黒い陰を見た。
それはまるで彼の笑顔や、私たちの声を怖がるかのように小さく小さく縮こまっていた。

私たちが面会を終えて帰宅して間もなく、彼の容態は急変してしまった。
急いで戻ったときにはもう遅く、彼は心肺停止で意識の戻らぬまま、翌日未明に亡くなった。
ベッドの下の影は無くなっていた。

葬儀屋と父の家族との話では、彼の左胸にどんなに拭いても消えない黒い煤のような
手形ともつかない染みが残っていたということだった。
私と母は固より、父の家族はみな不思議がっていた。
生前にそんな痣はなかった、と。

更に実は父は胃腸の病気で(勿論母は知っていたようだが、私は聞かされてなかった)、しかしそれはどうも死因にはならなかったろうと医師。
急に意識が無くなり、“自然死”のような状態だったそうだ。
無理に死因を挙げるとすれば心臓の疾患としか言えないらしいが、彼の心臓は死の直前まで健康そのものだった。

その上黒い煤の話を医師にしたら、分からないという。
本当に何故か黒くなっているだけで、原因も理由も全くわからない。
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/17(土) 16:16:38.40 ID:g2fMh33AO
父の死からおよそ七年。
今思えば、恐らくあの黒い靄は死神(魔女)だったに違いない
私は高校生に、そして魔法少女になっていた。
ベッドの下の黒い陰の事を、幼少の頃の記憶だと忘れ去りそうになっていた、そんな頃だった。

近所の病院に顕れたグリーフシード。
秋の夕暮れ。鱗雲が、まだ残っていた。

正体はあの、父の敵の靄であった。
正確にはその靄の子孫だろうが。

チェス盤を上下に向かい合わせたような単純な結界だった。
いつも通り狩ろうと、得物を手にしたその刹那、靄が刺さる。
あまりに唐突で、認識する暇もなかった。
気づけば私の左上半身は靄に纏われていた。
左胸から腕にかけて激痛が走る。
私の脳裏に、父の熱い笑顔と死に顔とが、走馬灯のようにフラッシュバックした。
魔法で強化された体にもかかわらず響く衝撃。
衰弱した一般人がこれを受ければ、長くは持たない。
体中の繊維という繊維を、まるで見えない有刺鉄線で束ねられ圧迫されているかのようだ。

移動魔法で辛々拘束から離脱すると、左手は煤で汚れていた。
だらりと垂れ下がる左腕。
爪が落ち、使い物にならなくなる。
体の左からほぼ半分が、言うことを聞かない。

「無茶だキリカ。かないっこない!」
しろまるが珍しく息巻いていた。

逃げようにも、体が―――――


二色の結界のうち、黒の部分だけが真っ白に塗りつぶされた。
一人の少女の陰が、舞う粉雪の陰に隠れ、靄を翻弄している。
少女は雪に隠れながら刀と苦無を巧みに操り、時折光の魔法を放ちながら立ち回っている。
斜光眼帯がなければまともに見てられないほどの光だ。

結界は消えた。

灰白の少女は私に近づいて、手を翳した。
私は死を覚悟した。
少女の手はやがて私のジェムを掴むと――――
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/11/17(土) 16:17:49.27 ID:g2fMh33AO
シュウウウ…
体が癒え、軽くなる感覚。
どうやら私はこの少女に助けられたようだった。
他の魔法少女を救うほど余裕があるというのか。
或いは新人で、この手の奉仕活動に専心する自分に酔っているか。
死にかけを助けられた手前、文句を付けるのも気が引けるが――――

その少女の顔を見て、私は更に不機嫌にならざるを得なくなった。

「……久しぶり。まさかこんなところで会うなんてね。」
「……」
「……やっぱ怒ってる、よね」

当たり前じゃないか。二ヶ月もメールを無視しておいて。
そのうえ、魔法少女なんかになっちゃってさ。
…そのグリーフシード、よりにもよって私の為に使うなんて。

「……バカユキ」
「キリカに言われたら否定できないかなぁー…あはは」

「……あぁー、キリカ?」
「……あったかい」


空には三日月が出たばかりだった。
296 : ◆uCwA0MUuYI [sage]:2012/11/17(土) 16:21:46.53 ID:g2fMh33AO
おわりだひゃっはー
なるべく状況が前に進むように書いたつもり
以下言い訳

Q.マギカでやる必要性なくね?
A.返す言葉もございません

Q.メアリースー?
A.かも知れませんね


失礼しました
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/11/17(土) 16:45:01.25 ID:NiHerjbAO
どうも談議スレから来ました、恭ほむでスレを建てたいんですが、2つ考えたうちの一つを書こうと思ってます。
試しに両方の序文を合わせて3レスだけ投下しますので、どちらがいいか決めていただけますか?
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [saga sage]:2012/11/17(土) 16:47:37.09 ID:NiHerjbAO
>>297


恭介「君にこの曲を捧げます」 ほむら「そう言われても」


 【病院】

恭介「どういう事ですか?」

医者「君の腕は現代の医学では治せないんだよ」

恭介「そんな!何か無いんですか?僕はもう一度バイオリンを弾きたいんです!」

医者「……一つだけ、未来の医学ならあるいは」

恭介「未来ですか?」

医者「実はある医師が新しい治療法を提唱しているが、まだ完全には確立されていないんだ」

恭介「その先生なら治せるんですか?」

医者「可能性は低いがね、手術が失敗するかもしれない。
成功しても以前のようには動かないかもしれない。
完全に治る可能性は、せいぜい数%程らしい」

恭介「それでも構いません!僕の腕が治るかもしれないなら、どんなに低い可能性でもやります!」

医者「……わかったよ、私はその医師と連絡を取ってみる、君も家族や友達に伝えてくれ」

恭介「はいっ」


さやか「恭介!お見舞いに来たよ!」

恭介「やあさやか、今日はさやかに話しがあるんだ」

さやか「何か嬉しそうだけど、なにがあったの?」

恭介「実はね……」


 −−−−−

299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [saga sage]:2012/11/17(土) 16:49:29.70 ID:NiHerjbAO
>>298



 −−−−−

恭介「そんな訳でね、ひと月程東京に行ってくるよ」

さやか「わかった、恭介の腕が治るように祈ってるね」

恭介「ありがとうさやか」

さやか「頑張ってね」

恭介「もちろんさ」


 ひと月後

医者「おめでとう上條君、手術は完全に成功だ、あとは君の頑張りしだいだよ」

恭介「ありがとうございます、絶対に前と同じ、いえもっとすごい演奏をしてみせます」

医者「頑張りたまえ」

恭介「はいっ」


【通学路】

さやか「おはよう恭介!今日から学校だね」

恭介「おはようさやか、久しぶりの学校は楽しみだよ。
そういえば僕がいない間に転校生が来たんだよね?確か暁美ほむらさんだっけ、どんな人だい?」

さやか「あーほむらの事ね、最初はとっつきにくい奴と思うかもしれないけど、話してみれば案外いい奴だよ」

恭介「そうか楽しみだな」

さやか「あっ、噂をすればなんとやら、おーいまどかー!ほむらー!」

恭介「どんな人……」

さやかの視線を追った先には、さやかの親友の鹿目さんと。

 女神がこちらを振り返っていた。


ここまでともう一つ。
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [saga sage]:2012/11/17(土) 16:56:32.51 ID:NiHerjbAO
>>299


恭介「可愛い暁美さんが、急にかっこよくなった」


いつものように病院で目を覚ます、またダメだった。
どうしてもうまくいかない、必ずどこかで失敗する。
何か新しい物が必要だ、今までのループに無い何かが、この状況を打ち破る何かが。

ほむら「考えても仕方ないわね、まずは動かないと」

いつものように姿を変える、弱い自分から強い自分へと。

ほむら(あら?ここはどこ?私の病室とは違う)キョロキョロ

病室なのは間違いないが、ベッドの位置や窓の大きさが違う。

ほむら(でも置いてある荷物は間違いなく私のもの、この時間軸は違う病室なのかしら?)

ドアを開けて廊下に出ると、さらなる違和感を感じた。

ほむら(廊下が違う?まさか病院自体が違うというの?こんな事は初めてだわ、……それにしてもなんだか見覚えがある気が)

??「あれ?暁美さん?」

違和感の正体を確かめるべく、廊下を歩いていたら突然後ろから声をかけられた。

ほむら「誰?あなたは!?」

恭介「よかったやっぱり暁美さんだ、髪型が違うから一瞬わからなかったよ」

振り向いた先には美樹さやかの幼なじみで、彼女の魔女化のトリガーでもある少年。

恭介「やっぱり女の子って、髪型でかなり印象が変わるね」

上條恭介が車椅子に乗ってこちらを見ていた。


ここまでの2つです。
さすがに両方書くのは無理なもので、皆さんに決めてもらえれば嬉しいです。
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県) [sage]:2012/11/17(土) 16:58:52.73 ID:q00dJs2R0
個人的には2番目
1つ完結させた後、もう一個の方を書いてももいいんだぜ?
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/17(土) 17:10:46.86 ID:g2fMh33AO
二番目!
どちらにしろオクオクは避けられないからどちらでもなんだろうけど
一番目よりは二番目の方が自分には優しそうだから
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県) [sage]:2012/11/17(土) 17:23:41.87 ID:q00dJs2R0
後、上條ちゃう上条や
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/11/17(土) 17:28:03.90 ID:GAPS04PAO
二番目はオクタ爆誕が捗るな…
どっちも見たいってのはワガママだろうけどあえて言わせてもらおう!!
両方読みたいです!!
305 : ◆27HdnWZWvs [sage]:2012/11/17(土) 17:35:17.87 ID:NiHerjbAO
>>301 >>302
ご意見感謝です。
とりあえず再構成物の方で書き始めてみます、もう一つの方はさすがにまとめては書けないのでしまっておきます。
上條→上条になってたんですね、気づいてませんでした、ご指摘感謝です。
とりあえず書きためてみますのでしばしお待ちください、タイトルはそのままの予定でトリはこれを使います、それでは。
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/17(土) 17:46:11.02 ID:osIHMTB3o
待ってるぞ
上質な恭ほむを頼む
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 23:50:24.95 ID:HxnNfEDAO
借ります
308 :(日曜日の太陽)1/2 [saga]:2012/11/17(土) 23:57:07.10 ID:HxnNfEDAO
部屋の中で、壁掛け時計が時を刻んでいる。

昨晩の嵐が過ぎ去った後、外はしんとした静けさに包まれていた。

早朝の小鳥たちの姦しいさえずりが、今この時だけは鳴りを潜めているようだ。

したためた二つの手紙の傍らに、私はそっと筆を置いた。

机の上の一角には、何枚かの写真が広げてある。

それらは重なり合いながら、全体で円を描くようにして、乱雑ながらも綺麗に散らばっていた。

そのうちの一枚に、私の目が引き寄せられる。

場所は海辺。

写真の中の四人が、こちらに微笑みかける。

私の口元が自然と綻んだ。

その写真を、私は手に取って眺める。

写真の真ん中から右側には、落ち着いた雰囲気の少女、先輩のマミが立っている。

彼女の両隣にはそれぞれ二人、まどかと杏子がいた。

まどかは気の優しそうな人懐こい笑顔を浮かべていた。

杏子は少し照れた様子で、目線を正面から若干逸らしている。

写真の左側には、活発そうな短めの髪の少女、さやかがいた。

彼女は片手でポーズを取り、もう一方の手を、隣の子の肩に回している。

その子の表情は幾分堅かった。でもよく見てみると、その口元が緩んでいるのが分かる。

私は一つの嘘をついた。
309 :(日曜日の太陽)2/2 [saga]:2012/11/18(日) 00:07:35.52 ID:Zn4l1VwAO
彼女達との約束を、私は果たせない。

いつからだろう。

私が自分の刹那的な運命を受け入れることができたのは。

時間遡行という身に余る力を得たおかげで、私は自身の願いを叶えることができた。

その代償か否か、私は魔法少女としての生命線、魔女を倒すための能力を、ほぼ完全に断たれることになる。

力無いものが生き延びることは叶わない。

そして私は彼女達の足手まといにはなりたくなかった。

在りし日の光景を、私は記憶に深く刻んでから、それを机の上に戻す。

私は目の前にある、机の端に置かれた紫色の宝石を見つめた。

その宝石に向けて、左手を伸ばし、指先をぴんと張り詰める。

魔力の光を、爪先に灯らせた。

逡巡。

私は最後の言葉を紡いだ。

「皆、さようなら」

そして自身の魂、その塊を、砕き散らした。

不意に世界から、色が失われていった。

私はその場に膝を付き、静かに、ゆっくりと、倒れ伏す。

視界が少しずつ狭まりながら、私の意識が次第に遠のいていく。

ふと、穏やかな波の音が、どこからか聞こえてきた。

ザッザッと砂を踏みしめる音が鳴る。

いつかの懐かしい笑い声が耳に届き、私の空っぽの心が満たされていく気がした。

少女達の声と足音が、私の傍まで近づいてくる。

声はいつしか、悲痛なものへと変わっていた。

冷たく重い体が、優しく抱き起こされるのを感じた。

打ち寄せる波に、私の頬が濡らされる。

どこかで、時計の針を刻む音が。

カチ、カチ、カチ――

とまった
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/18(日) 00:08:38.83 ID:Zn4l1VwAO
はじめての
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 00:30:15.47 ID:NHqd7rPeo
I will give you all my love
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/18(日) 09:49:18.95 ID:lksxpsbAO
涙がでちゃう
だって女の子だもの
みつこ
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 13:20:17.01 ID:NHqd7rPeo
なんか次書こうと思ってた物がまさかのネタ被りしたので、全然関係ないネタを
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 13:21:36.79 ID:NHqd7rPeo


マミ「……行ってしまったわ、円環の理に導かれて」

杏子「ちっくしょう……」

ほむら「……」
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 13:28:41.47 ID:NHqd7rPeo


この世界はまどかが居なくなると引き換えに、少し優しくなった。

最初に私を助けてくれたのはまどかと同じなのに何度も切り捨ててきた巴さん。

いつも一定の信頼を無意識的に寄せていたけど、結果的に何度も見捨ててしまった杏子。

魔法少女の活動に専念するあまり関わりを持たなかった志筑さんとついでに隣の席の中沢君。

これからは彼女達との日々を大事にしていける。
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 13:34:38.69 ID:NHqd7rPeo

しかし、たった一人……
まどかの親友の美樹さん。

敵に回すといつまでも冷たい態度を取られたが、仲良くなった時は私のただ通り過ぎる灰色の日常に色付けしてくれたムードメーカー。

繰り返す世界の中、契約すれば魔法少女の残酷な運命に必ず屠られる真っ直ぐ過ぎる子。


彼女だけはもう戻らない。
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 13:42:33.66 ID:NHqd7rPeo


杏子「あれ?うち知ってたのか?」

ほむら「……まぁね」

杏子「……お前も不思議な奴だな」


杏子の家へやってきた。
キュゥべえの考案した言い回しにろり、無理心中を免れた佐倉家の教会からは、杏子の妹がオルガンの練習をする音が聞こえる。


杏子「親父に頼んでさ、さやかの墓作ってもらったんだ……」

ほむら「円環の理に導かれてしまえば死体も残らないものね……」

杏子の父親は魔法少女の事情を知っているので、その辺りにも理解があったのだろう。
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 13:49:57.34 ID:NHqd7rPeo

杏子「あいつもさ……バカだよな……」

  「あんだけキュゥべえにも『危なくなったら逃げろ、自分が死んだら意味がない』って言われてたのにさ……」

ほむら「……」


中身のない墓に黙祷を捧げる。
墓標に刻まれた文は恐らく巴さんが考えたのだろう。一歩間違えれば不謹慎だが、美樹さんのことを上手く表しているとは思う。
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 13:56:25.32 ID:NHqd7rPeo
杏子「あいつの親に会うわけにもいかないからさ、遺影もこんなのしか用意できなくて……」

取り出したスマートフォンに表示されていたのは、プリクラ。
メガネをかけた私、杏子、巴さん、そして美樹さんが写っていてそれぞれG,A,N,Gの文字を手で作っている。
ギャング、要するに仲間と云う意味だ。

杏子「そういえば戦わない時もメガネ外すようになったのか?リボンもそうだけど」

ほむら「え、えぇ……」
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 14:02:12.09 ID:NHqd7rPeo
二枚目以降は変顔をしていたり、一回り大きい為に見切れていたり、ヒゲが描かれていたりして確かに遺影に使えるような物では無かった。

ほむら「彼女を表すには案外しっくり来るかもしれないわね」

……

杏子「ん、オルガン終わったか。じゃ、あたしは妹のところ行くからさ。また後でな」

ほむら「ええ、またあとで」


暫らく祈りを捧げた後、教会を後にした。
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 14:07:35.09 ID:NHqd7rPeo


QB「また、その話かい?」

ほむら「今度はまどかの話じゃなくて……」

QB「ああ、美樹さやかのことは本当に残念だったよ」

  「警告はしたんだけどね……どうも彼女は魔獣を放置できない性分だったみたいでね」

  「そしてトドメにこの間の魔獣の大量発生さ」

ほむら「まるで……美樹さんを殺そうとしているようね」

QB「それも間違いではないかもしれないね」
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 14:14:07.21 ID:NHqd7rPeo
ほむら「今まで何度も繰り返し、美樹さんが死ぬのを見てきたけど今回は二度と戻って来ないのよね……」

QB「残念ながらね。君の話の君のようにやり直す魔法が使える者が居れば、話は別だけどね」

ほむら「私の魔法はもうそれではないから……」

その力を失った今なら美樹さんを助ける為にもループしていいと思えてしまう。

QB「そういえば君とは契約した覚えがないというのは前にも言ったよね」

  「君の固有魔法も見たことが無いし、君の願いだって……」
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 14:21:33.09 ID:NHqd7rPeo


QB「君の契約はこの世界においては不完全で、僅かなら君の願いを叶えることが出来るかもしれない」

  「君の話や僕の記憶が本当ならね。君が記憶操作系の魔法を使って僕との契約を忘れたならできないけれどね」

ほむら「……つまり何が言いたいのかしら?」

QB「君の力を取り戻し、再び繰り返すことが出来ると言っているのさ」

美樹さんの為にやり直せと……?
いざできると言われると少し尻込みしてしまう。

QB「それに君がこの世界で魔法少女になってから、美樹さやかが導かれるまでの記憶が無いんだろう?直接見てきたら良いんじゃないかな」
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 14:27:00.53 ID:NHqd7rPeo
……

QB「それとも美樹さやかは、君にとって救うに値しない人物かい?」

ほむら「そんなこと……っ!」

QB「僕としても彼女を亡くしたのは惜しくてね、出来れば取り返したいんだ。それが異なる世界の話になってでもね。そこに救われる彼女が居るなら……」

こいつも随分丸くなった物だ。
この世界は優しい。
こいつだって、巴さんだって、杏子やその家族だって居る。
たとえ死の運命に美樹さんが囚われて居たとしても、味方が居れば私は……



ほむら「いいわ、契約完了をしましょう」
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 14:29:44.35 ID:NHqd7rPeo
みたいな

ほむさや、さやほむスレ見てて書きたくなった。
ずっと虚しさを感じるパターンも考えてたけど、恭ほむSSが立ったから暫く後にまた書く
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/18(日) 15:21:37.15 ID:Zn4l1VwAO

中沢「ついでかよ」
は別に良いとして、先の展開が気になるな
でもまた、ほむらの因果で世界がやばい! にならないだろうか
魔女が生まれないから問題ないのかな
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/18(日) 15:51:31.09 ID:EpY4JB4go
>>326 魔獣システムだから、素質の高い魔法少女が現れても危機に直結はしない、気はする。

でも、なんとなく、魔獣大発生時の規模が拡大して帳尻あわせされちゃいそうな気がしてしまう...
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/18(日) 15:52:12.27 ID:U9ASmbaQo
さやほむは公式がほぼ未開拓の分野だから想像の余地があるよね
ここで戻ると改変後世界の病室に戻るわけか
まどかがいた世界といちいち比較してしまって落ち込んだり自己嫌悪したりするほむらと
そんなほむらを心配して世話を焼くさやかちゃん、という構図が浮かぶ
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 16:39:31.40 ID:NHqd7rPeo
繰り返すごとに強くなるさやかに対し、さやかを消そうとする魔獣も強くなったり増えたりして必ず導かれてしまう。

次第に魔獣が強くなり過ぎて杏子やマミまで死んだりしてしまうとか結構考えたけど、他にも書きたいネタがあるとかいろいろなんで誰か再利用してくれたら嬉しいなって
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/19(月) 23:06:21.05 ID:RaOMdqvAO
気象庁の人「あー、あかんわーほんまあかんわーこれスーパーセルの予兆やわぁー」

市長「ほんまかいな」

気象庁「分厚い雲がぎょうさんおるさかいに、ドンピシャや」

市長「ほな避難勧告出してくるわ」

気象庁「車で避難せぇへんよう言っといてなー!」

〜〜〜〜〜〜
ワルプルギスの夜

遣い魔「魔女が押し出すブロッケン山へ」

遣い魔「バウボ婆さんがひとりできたよ」

遣い魔「孕み豚に乗ってね」

キャハハハハ


ほむら「風が強くなってきたわ」

マミ「本当、魔法がなかったら目を潰しちゃうわ。避難は済んだのかしらね」

杏子「あぁ、もうこの近辺にゃ人は居ないな。家も全部もぬけの殻だ。」

ほむら「じゃあ、用意があるから私はここで。また後で合流しましょう。」

マミ「ええ、きっと必ず。」

〜〜〜〜〜〜
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/19(月) 23:16:40.46 ID:RaOMdqvAO
ほむら「ヒャッハアアアヘェア!今回は勝った!今度ばかりは!ンフ!」

ほむら「ワルプルギスの夜は、その実大きな台風!」

ほむら「要は雲、身も蓋もない言い方をしてしまえばスカスカな水の塊!」

ほむら「そこで!」

てってれー

ほむら「吸水高分子〜」

ほむら「ポリアクリル…なんだっけ」

ほむら「スライムの原料ね、多分」

ほむら「これを上空からあいつにばらまいてやるわ」

ほむら「流石にゼリーにされてしまえば勢いは衰えるはず」

ほむら「いざ尋常に!」

〜〜〜〜〜〜〜〜
マミ「暁美さん大丈夫かしらね」

杏子「……大丈夫っぽいみたいだな?」

マミ「……え?」

杏子「空、空」

マミ「……あらまぁ」

〜〜〜〜〜〜〜
ほむら「ヒョホホフヒフヘェ!ホァア!」

ほむら「分厚い雲だけあって流石に時間はかかるようね」

ほむら「おらおら、水分どんどん吸っちゃうわよ」


QB「また小手先の小細工で何かたくらんでるようだね、暁美ほむら」フヨフヨ

ほむら「空飛ぶなキモイ」タァン

QB「わけわかっ!?」キュプェ
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/19(月) 23:23:58.76 ID:RaOMdqvAO
気象庁の人「なんやなんや!スーパーセルがどんどんちぢみよる!」

市長「どうやら家屋に被害はないらしい」

気象庁の人「見滝原被害ゼロワンチャンあるでこれ!」

市長「よっしゃ次の市長選勝ったかもわからんわ」グッ
〜〜〜〜〜〜〜〜
ほむら「粉が尽きてきたわ」

ほむら「でもここまで来れば……」

アハ、あは、

ほむら「もはや反転する気力もないようね」

遣い魔「リンゴは楽園の昔から、男の方の好きなもの」

遣い魔「心から歓迎いたします 大きな穴でもよろしければ」

遣い魔「栓の用意、なされませ」

ほむら「あいにく私も女なのよね。残念。」


ほむら「祭りは終わりよ。さよなら。」



ほむら「……林檎は私も欲しいけどね。」

〜〜〜〜〜〜〜〜
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/19(月) 23:31:16.06 ID:RaOMdqvAO
マミ「遣い魔の押しが弱まってきたわ、善戦してるみたいね」

杏子「つかもう魔女逝ったんじゃないか?」

マミ「あら、本当に?」

杏子「空が白んできたぞ」

マミ「暁美さん、やったのね。」

〜〜〜〜〜〜〜〜
気象庁の人「……おったまげー」

市長「これ選挙勝ったわー当確入ったわー」

気象庁の人「警報解消しといてや」

市長「もちのロンさ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜
ほむら「…本当に終わったのね。」

クイッ

ほむら「……盾も回らない。」

マミ「暁美さん!」

杏子「ほむらぁ!」

ほむら「マミ、杏子。ありがとう。よくやってくれたわ。みんな貴女たちのおかげよ。」

マミ「奇声上げながら粉振りまいてたときは、とうとうおかしくなっちゃったのかと思ったけど…」

杏子「ま、あれだ、やったじゃん。」

ほむら「ええ、終わったのよ。何もかも。」
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/19(月) 23:34:37.93 ID:RaOMdqvAO
その後
キャーナニコレー キメー
プニプニダー クッセー
サワッチャイケマセン! コレナンダロウネー


マミ「」
杏子「」

気象庁の人「なんやこれぇ!町がスライムでべったべたやないかい!」

市長「あーこれ落ちたわ 次の選挙終わったわ鬱だ死のう」


ほむら「やっべ、下が海じゃなかったこと忘れてたーテヘペロ」


終わりよければ全て良し
だからおわれ
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/19(月) 23:40:33.30 ID:RaOMdqvAO
古今東西のあらゆる速報スレのネタというネタを剽窃し貼り合わせて書いた
オリジナルなのは「ワルプルギスがガチで台風だったらこうなる」っていう部分だけ
ちぐはぐだけど今はしたり顔で気持ちいい
こんなんだから現行が進まない
許してキリカちゃん助けてまどかちゃんごめんなさいゆまちゃん

ワルプルさんラブ
天まで届け
お目汚し失礼
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/19(月) 23:44:15.07 ID:6mMr0naHo
竜巻ワルプルギス「台風がやられたようだな」
地震ワルプルギス「所詮奴はワルプルギスでも一番の小物」
津波ワルプルギス「ワルプルギスの面汚しよ」
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/20(火) 10:39:53.32 ID:UV0eWODp0
ワルプルギスの朝と昼
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/11/20(火) 17:32:37.54 ID:pSg29UFGo
ワルプルギス対良いプルギス
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/20(火) 19:19:53.78 ID:ENKIDj0AO
タスプルギス
ヒクプルギス
カケプルギス
ワルプルギス
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/20(火) 20:15:35.91 ID:OaGpEqTa0
極ワルプルギス
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/11/20(火) 20:30:04.61 ID:ay9aHXSJo
まるでワルプルギスのバーゲンセールだ…
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県) [sage]:2012/11/21(水) 21:40:02.52 ID:brGNwvzeo
もうおぎやはぎのラジオでオーディションしてもらえよwwwwwwww
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 21:45:11.24 ID:NPDIUHM9o


ほむら「巴さんと鹿目さんとの出会いをやり直したい!」


鹿目さんを庇って亡くなった巴さん、それを見て尚ワルプルギスの夜に立ち向かい亡くなった鹿目さん。


彼女達との出会いをやり直すべく私は契約し、一ヶ月前に飛んだ。
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 21:55:47.23 ID:NPDIUHM9o

時間停止魔法の上手い使い方を、巴さんが考えてくれました。

と言っても巴さんも本気でやるとは思っていなかった様ですが……


それは何かと言うと、爆弾です。
インターネットで調べて作りました。


マミ「暁美さん、行って!」

鹿目さんが使い魔を倒し、巴さんがリボンで足場を作り、結界の奥にいる魔女の元へ時間停止をかけ、駆けて行きました。

まどか「やったぁぁ!!!えへへ!」


スカートの中に投げ込んだ爆弾は魔女を一撃で仕留めるには十分な威力だったようで、私の初陣は大金星に終わりました。

思えば鹿目さんの本当の明るい笑顔を見たのはアレが最後だったかもしれません。
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 21:59:44.93 ID:NPDIUHM9o


ワルプルギスの夜の熱線は私の盾と相性が良いらしく、前回と違って長期戦に持ち込むことが出来ました。

マミ「暁美さん、助かるわ」

まどか「ほむらちゃん、ちょっとどいて!」

   「いっけぇぇぇ!!!」


……

でも巴さんはビルに押し潰されて死んでしまいました。


まどか「……マミさん?」
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 22:01:27.02 ID:NPDIUHM9o


でも巴さんの死に方はまだマシだったと気付きました。
正義の魔法少女として散れたから……


まどか「苦し……あぁぁ!!嫌ぁぁぁぁっ!!!」

ほむら「どうして……ワルプルギス…倒したのに……」



どうして魔法少女から魔女が産まれるの?
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 22:04:44.89 ID:NPDIUHM9o
私は再び砂時計を反転させました。


しかし、私のなんらかの行動のせいでバタフライエフェクトでも起きたのか、クラスメイトの美樹さんも魔法少女になっていて、巴さん、鹿目さんと三人でチームを組んで居ました。

鳴呼、キュゥべえに騙されてるのに……
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 22:07:58.95 ID:NPDIUHM9o

さやか「キュゥべえがそんなことして何の得があるわけ?」

   「仲間割れでも狙ってんの?あんたあの杏子とか言うのとグルなんじゃないの?」

……聞き入れてくれませんでした。
確かに彼女達から見れば、特に巴さんと美樹さんはそう、キュゥべえは恩人です。
事実、私も一ヶ月前はそう思っていました。

いきなり現れた私なんかよりキュゥべえを信頼するに決まっている……。
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 22:11:12.25 ID:NPDIUHM9o

美樹さんの幼馴染の上條君は、ギターをやっていたそうで、美樹さんの契約で壊れていた腕が治って再び演奏できるようになったとか。

しかし、美樹さんは魔法少女としての活動に専念すべく彼と少し距離を置いていました。

後から考えればそれは幼馴染の立場に甘んじていて、彼を失うなどと考えていなかったからなんでしょう。
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 22:14:58.25 ID:NPDIUHM9o

美樹さん達が爆弾は危ないからやめろと言うので私は何か別の武器を探すべく考え込んで居ました。

美樹さんは接近型なので、先月のようにはいかないみたいで……。


恭介「暁美さん元気無いね、何か悩み事?」

  「行き詰まったら何か固定観念ぶっ壊しちゃうくらいのロックな精神、持てたら良いよね」

……ロックな精神。
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 22:27:58.31 ID:NPDIUHM9o
杏子「あ?爆弾に代わる武器?」

彼女は巴さんの古い知り合い、何かと美樹さんに突っかかっているけれど、本当は美樹さんのことを心配してるのが判る。

杏子「そうだなぁ……どっかからパクってきたら?チャカとかポン刀とか……ヤクザの事務所からさ」

ロックな精神ってこういうのであってるのかな?
私は早速ヤクザの事務所から拳銃と日本刀、手榴弾にライフルを頂戴しました。
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 22:30:49.01 ID:NPDIUHM9o
恭介「暁美さん元気出たみたいだね、ロックの精神、ちょっとわかってくれた?」

この人はロックって言いたいだけなんじゃないかな……。

恭介「あ、君を見てたらリフが思いついた。明日までにメロディと歌詞をつけてくるから楽しみにしててね!」

ほむら「ちょっ……鳴呼……」

テレビで『君に曲を作る』とか言う男は辞めておけと言われたのが少しわかる気がしました。
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 22:35:24.06 ID:NPDIUHM9o

さやか「あんたさ、恭介に近づいてどうするつもり?」

ほむら「ち、違います!私はその…男の人は苦手で……元は女子校ですし……」

さやか「……ま、変なちょっかい出さないでよね」


……どう関わっても美樹さんに怒られそうなので、なるべく避けることにしました。
保健室の先生には左ベッドの守護神とか呼ばれるようになりました。
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 22:38:53.58 ID:NPDIUHM9o
しかし、真に変なちょっかいを出す人間が居ました。

恭介「うーん、作詞は僕には向いてないのかな、POPなものしか思いつかない……」

仁美「上條君、私も、ロックしてみたくなって……歌詞を作ってみましたの」

恭介「……ああっ、これは痺れる!」


……それ以降二人はどんどん親密になっていきました。
私も保健室に篭る必要は無くなりましたが、美樹さんが代わりに保健室に篭るようになりました。
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 22:43:58.85 ID:NPDIUHM9o
杏子「マミ、こいつらまだ半人前だね、ちゃんと教育してんの?」

  「こんな調子なら、青いのは使い魔に食わせてグリーフシード増やした方がまだ戦力になるんじゃねえの?」

さやか「んだとぉ!?」

マミ「ちょっと!二人とも…!」


巴さんは美樹さんや佐倉さんとの板挟みにあってました。
鹿目さんも段々オロオロしだして来ました。
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 22:55:04.02 ID:NPDIUHM9o



志筑さんと上條君の関係が発展するにつれ、美樹さんの態度は刺々しさを増し、板挟みになった巴さんの精神的疲労、止めきれなくなった鹿目さんのオロオロ、理解を示さないことに対しての佐倉さんのイライラも比例していきました。


そして、上條君と志筑さんがキスをしたのを見た夜、美樹さんは魔女になった。
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 22:59:59.03 ID:NPDIUHM9o

志筑さんに似た踊る使い魔を車輪で轢き殺し続ける人魚騎士、剣を振る度に鎧から溶けた身体が零れていました。


杏子「てめぇ!さやかになにしやがった!」

話を聞いてくれたと思っていた佐倉さんも、この口振りからして……

まどか「辞めてさやかちゃん、こんなのさやかちゃんだって嫌だったはずだよ……」

……鹿目さんはわかっててくれた。
でも言えなかった。佐倉さんはともかく、巴さんと美樹さんに言える性格じゃないんだ。オロオロしているのが本当の鹿目さんだったんだ。

ほむら「……美樹さん、ごめんなさい」

私は設置していた10以上の爆弾を爆発させ美樹さんだった魔女を殺した。
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 23:05:08.53 ID:NPDIUHM9o


全員が涙を流す。
私と佐倉さんは美樹さんを助けられなかった悔し涙、鹿目さんは美樹さんを失った悲しみの涙、巴さんは……

杏子「なっ……」

マミ「ソウルジェムが魔女を産むなら、死ぬしか無いじゃない!!」

  「貴方も!!私も!!」

自分達の運命、正体に絶望した涙。

佐倉さんのソウルジェムを撃ち抜き、私を拘束する。
自分の身体を締め付けるリボンの音と、佐倉さんが倒れた音が同時に聞こえた。
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 23:11:25.17 ID:NPDIUHM9o

このままでは私も巴さんに殺される。
巴さんの絶望に歪んだ顔を見ると、そのサイドにある髪飾りのソウルジェムがかなり濁っているのがわかる。

きっと言葉通り私達を殺したら自分も死ぬのだろうか……

次の瞬間、宝石が砕ける音がした。
しかし、それは自分の左手からでは無かった。
私を拘束していたリボンが腐る様に崩れ、巴さんも佐倉さんよろしく倒れこむ。

まどか「……」

普段より短い弓で鹿目さんが巴さんのソウルジェムを撃ち抜いたのだ。
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 23:14:35.68 ID:NPDIUHM9o
その場にへたり込んだ鹿目さんが泣きじゃくる。

まどか「もう嫌だよ……」


もう嫌なのは私だって……

ほむら「大丈夫だよ、一緒にワルプルギス倒そう?」


口から出て来たのは正反対の言葉だった。
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 23:19:41.53 ID:NPDIUHM9o


当然ベテランかつ主砲の巴さんが居なければ勝てる筈も無く、二人ともソウルジェムを真っ黒にして倒れこんでしまいました。

ほむら「グリーフシードは……」

まどか「もう無いや…えへへ」

ほむら「私達も魔女になるのか……このまま二人で何もかもめちゃくちゃにぶっ壊して……それもいいかもしれないね」

私の心は破滅を受け入れ始めていた。
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 23:22:56.91 ID:NPDIUHM9o
コツンと音が鳴る。
メガネが割れていてよく見えないけど、私のソウルジェムに……

まどか「えへへ、嘘、一個だけ取っといたんだ」

美樹さんだったグリーフシード……

ほむら「そんななんで私なんかに……」

まどか「ほむらちゃんにしか出来ないこと、お願いしたいから……」
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 23:24:16.22 ID:NPDIUHM9o


━━━キュゥべえに騙されてる前の私を助けてくれないかな。



━━━あと、魔女にはなりたくないな……。




━━━やっと、名前で呼んでくれたね。
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 23:28:40.75 ID:NPDIUHM9o
私はほぼ穢れきった人魚の魔女のグリーフシードを盾にしまい、三度目の時間遡行をした。


まどかにはもう戦わせない。
一週間と言っていたから、戻ってきた時点では契約していないはず……。

そして巴さんに話を聞いてもらう為に私が唯一のパートナーになる。
キュゥべえなんて入り込む余地のないように。
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 23:35:30.00 ID:NPDIUHM9o


マミ「私と戦ってくれるの?」

ほむら「もちろんです」


メガネを取り、三つ編みを解いてクールぶった外見で巴さんのパートナーに立候補した。
でも魔法は瞬間移動と言う風に教えておいた。
時間を止めてその間に動くのだから間違いではないが。


まどか「……」

こちらの監視も怠らない。
絶対に戦わせるわけにはいかない。
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 23:41:35.74 ID:NPDIUHM9o
そして、ワルプルギスの夜がやってきた。


マミ「太陽の砲撃<ボンバルダメント・ソーレ>!!」

今まで見たことの無い大きさの大砲、口径はある程度は絞られて居るが、砲身で一番太い部分は腕を広げた大人が何人居れば一周出来るだろうか。

その砲撃でワルプルギスの夜は倒された。
私は直様ワルプルギスの夜のグリーフシードを拾いに行った。
二回目の用に終わった後に魔女化され…ては……
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/21(水) 23:43:43.66 ID:NPDIUHM9o
QB「あんなに大きな魔法を使えば自分の溜め込む呪いの大きさだってわかるだろう?」


巴さんが魔女になった。


QB「あと十日もしないで地球は滅びるだろうね」
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/22(木) 00:38:48.94 ID:YVYTt10mo
終わり?寝落ち?
まどかもマミも因果が増大するのか
そしてロックかぶれ恭介ウゼェww
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/11/22(木) 00:48:37.05 ID:P+OAvj3Oo
メガほむは可愛いなぁ!
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/22(木) 04:31:46.52 ID:fDTJZG9So
ごめんなさい寝落ちです
また別の時につづきかきます
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2012/11/22(木) 21:05:33.98 ID:KwB5pl0+0
ニンジャスレイヤーとのクロスをちょっとだけ投下します
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2012/11/22(木) 21:07:24.43 ID:KwB5pl0+0
ミタキハラ・スゴイタカイビル。天高くそびえ立つ高層建築。いつもならばここで見る景色は絶景物だ。しかし今ここで見る景色は暗くマッポーめいており、かつてビルであった瓦礫が漂っている。
高層建築の屋上で一人佇む少女、マドカ・カナメ。彼女の視線の先には二人の人影があった。

一人は左腕に盾を身に着けている長い黒髪が美しい少女、彼女の胸は平坦だった。もう一人は背中に大きな歯車を背負った青白の衣装を身に纏い『悪』『夜』と描かれたメンポを着けている…ニンジャだ!

「ドーモ、ホムラ・アケミ=サン。ワルプルギスの夜です」

ほむら「…!」

黒髪の少女はアイサツをせずにニンジャへ接近し攻撃を仕掛ける!ハヤイ!しかし少女の攻撃を届く前に赤色の禍々しいオーラを纏ったカラテが襲い掛かる!アブナイ!

ほむら「…くっ!」

盾で何とかカラテを防いだが衝撃で少女が吹き飛ぶ!

マドカがいる場所と死合いが行われている場所はかなり離れている。…だというのに強烈なプレッシャーを感じる。

まどか「酷い…」

いつの間にかマドカの隣に白い小動物、キュゥべぇが現れる

QB「仕方ないよ、彼女一人では荷が重すぎた…でも…彼女も覚悟の上だろう」

まどか「そんな…あんまりだよ!こんなのってないよ!」

QB「諦めたらそれまでだ…でも、君なら運命を変えられる」

QB「避けようの無い滅びも、嘆きも、全て君が覆せば良い!その為の力が君には備わっているんだから」

まどか「…本当なの?」

まどか「私なんかでも…本当に何か出来るの?こんな結末を変えられるの?」

QB「もちろんさ!だから僕と契約して…」

「Wasshoi!」

QB「!?」

突然の叫び声と共に赤黒い装束のニンジャが現れる!そして間髪入れずスリケンを4発投げ白い小動物の両手両足に当て動きを封じた!

QB「グワーッ!」

QB「クッ…痛覚を遮断しないと…一体誰だ…」

キュゥべぇは自分を磔にしたニンジャを見上げた…ニンジャのメンポには『忍』『殺』と描かれている

QB「ま…まさか…」

「ドーモ、インキュベーター=サン。ニンジャスレイヤーです」

QB「な…な…何故ここに!?君は人魚の忍者…オクタヴィアと相打ちになったはず…」

「あの程度のニンジャと相打ちだと?笑わせてくれる。あれはギソウよ」

「さて…いままで散々逃げ回ったみたいだが…ここまでのようだな、インキュベーター=サン」

QB「ア…アイエエエエ…」

キュゥべぇが失禁する。普段のキュゥべぇならここまで取り乱しはしないだろう。だが目の前にいる赤黒いニンジャ…ニンジャスレイヤーは世界各地…もちろんミタキハラ・シティにもあるインキュベーターのスペアを尽く『殺した』のだ。今、磔にされているキュゥべぇは…最後の一体だ

「どうやらこれまでのようだな。ハイクを詠め、カイシャクしてやる」

QB「ま…待ってよ!僕を完全に殺しきるとエントロピーを回収できない…つまり宇宙の寿命が伸びないんだよ!?このままじゃ宇宙は…消滅してしまうんだよ!?」

「だから、どうした」

QB「!」

「宇宙の寿命など…どうでもいい。貴様はニンジャを生み出す者、[ピーーー]理由はそれだけで十分だ」

「イヤーッ!」

QB「グワーッ!」

ニンジャスレイヤーの飛び蹴りがキュゥべぇの頭部に当たり頭が爆発四散!サヨナラ!



まどか「…なにこの夢」
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2012/11/22(木) 21:08:07.22 ID:KwB5pl0+0
終わり
374 : ◆uCwA0MUuYI [sage]:2012/11/22(木) 23:11:36.37 ID:KH/JyunAO
>>295
終わりよければ全て良しなんて言葉があるけれど
魔法少女の終わりを知っておきながら契約を交わしてしまった私は果たして「良し」とされるのだろうか。
そんなこと、終わってみなければわかりはしない。

今月最初の日曜日、私はとうとう気が狂ってしまったらしい。
目の前に見えたのは、私の好きなテレビ番組の、マスコットキャラクター。
最初は驚いたけど、よくよく考えてみれば最初から私はおかしかったのだろう
契約の内容も、私の末路や彼らの目的が分かっているのなら、何も怖いことなんかないじゃないか。
ましてや、これはきっと私の生み出した妄想なんだから。
だから二つ返事で契約した。

全て私の妄想での出来事なら、誰も何も困ることはない。
万万が一それが現実で、そしてそのせいで私の人生が潰える事になったとしても
それは最初から最後まで私が望んでやったこと。最初から結末まで全て。
そこで私が失敗しただけに過ぎない。
だから誰に対しても文句はない。
とても都合の良い妄想を見れたものだ、と愉快な気分になった。

畢竟私は本質的に変わることは出来なかった。
魔法に頼ってしまった。
妄想の中ですら現実逃避に走るとはなかなか見下げた負け犬根性だと自分でも思う。

でも今はもうそんなことはどうだっていい。もう過ぎたことなんだから。
魔法で変わった。それでいい。

残りの寿命を捨ててまで叶えたかった願いを叶えるんだ。
せっかくゴールを用意してもらったのに、それを後ろを振り返って見失ってしまうのは、ばかのすることだ。
まして早死にすることが決まっているなら、尚更だ。
たどり着く前に死んでしまっては意味がない。
なら、とっととゴールに突き進むしかないんだ。



うん、全く体が軽い。
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/23(金) 05:06:28.40 ID:cFnIuCLAO
俺も宇宙の寿命とかどうでもいい
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/24(土) 00:32:24.43 ID:74dGFxLuo
ほむら「巴マミが必殺技を叫ばない……?」

とある時間軸でいつものようにQBを追っていつものようにさやかに消火器ぶっかけられて
いつものようにまどか達とマミに先に接触されたほむら。
でもマミの様子がいつもと違う。

不審に思ってマミの後をつけたほむらが目にしたのは、
妙な余裕もかっこつけた動きも何もなく、ただひたすら目の前の使い魔を
最小、最速、最適の動きで狩り尽くす、これまでのマミのイメージと程遠い姿だった。
そして魔女戦。
リボンで魔女を縛ると見慣れた巨大砲を取り出し一閃。

ほむら『ティロ・フィナ……って何も言わずに撃った!?』

この時間軸で何があったか知らないが、必殺技を叫んだり紅茶出すどころか
とんでもない効率厨になっていた(でも使い魔は狩る)マミ。

ほむら「こんなの私の知ってる巴さんじゃない……でもこれなら戦力としては……」
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 01:49:00.00 ID:DxY8lqKqo
ぅゎー、なんかすごく見てみたい。
その効率厨なマミさん設定で、なんとかして書けません?
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/24(土) 09:34:07.29 ID:74dGFxLuo
>>377
おおまかな流れは考えてるので、気になってもらえたなら前向きに考えます
時間軸をどれに準拠するか決まってなかったりするけど

ただあらかじめ断っておくと一部のキャラが好きな人には
非常に申し訳ないことになるかもしれない
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/24(土) 09:46:22.15 ID:cItz1aBAO
キュゥべえのことならあまり気にすることないよ
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/24(土) 10:01:54.94 ID:knEEVSCy0
ほむら(まどかを助けるために身体を売ることにしたわ……)

???「ふふふ……本当にいいんだね、君を好きにしても」

ほむら「は、はい……でも、その代わりに」

???「分かっているとも。最大限の援助をさせてもらうよ」

ほむら「お願い……します……」

???「さあまずは撮影からだ。こっちの部屋に来てもらおうか」

ほむら「わかりました……」

ほむら「今日からお願いします……モバゲさん……」

モバゲ「くくく……」



『美しすぎる女子中学生カードゲームがモバゲに登場!』

『魔法少女ほむら☆マギカ、先行登録受付中!』

『いまならスク水ほむらがもらえる!』



さやか「……ねえ見てあの子、美しすぎるカードゲームの……」ヒソヒソ

仁美「あら本当ですわ……いったい何を考えてあんな恥ずかしい仕事をされてるのかしら……」ヒソヒソ

ほむら(恥ずかしい……でも、まどかを助けるためなら私はどんな辱めだって……)
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/24(土) 10:08:21.77 ID:knEEVSCy0
資金調達のためにモバゲに身体を売ることになったほむら、
という訳のわからないネタSSを書きたいんで
ほむらが恥ずかしがりそうなカードのネタください!
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 10:11:37.76 ID:HLJFHLrAO
大人の男の腕をとるほむら
壁に手をつくほむら
つわりの激しいほむら
授乳するほむら


で、どや
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/24(土) 10:17:03.15 ID:N7rzjRlJo
EXILEに加入してる光景しか想像できねえwwwwww
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 10:29:41.35 ID:rNHJv++d0
流石に一人でカードゲームにはならんだろうからレア用にまどかとちゅっちゅしてるやつ欲しいですね
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/11/24(土) 12:17:36.59 ID:QCUdXmzco
一方織莉子さんはにょわー☆と叫んだ
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 12:27:58.11 ID:C+xxALqIO
ダメージで服が!(クイーンズブレイド的な)とか?
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/11/24(土) 13:30:00.56 ID:l/UFp3yAO
呉キリカ N
「え、あ…いや…なんでもないよ…」

呉キリカ N+
「フヒヒハハアッハハハハハ! クリーム!蜂蜜!角砂糖ォォォ! これだよこれ私が求めていたの!」
「という夢を見た…」
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 17:17:30.66 ID:vnSZ59ego
呉キリカ R
「カサカサカサカサカサカサカサ」


こうですかわかりません
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 17:24:01.18 ID:N0vAnruIO
関係ないけどロックマンのV2,V3思い出したわ
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/11/24(土) 20:22:46.01 ID:DX4/+CFN0
>>388
星輝子で検索すると…

合うといえば合うような…合うのか?
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 08:41:45.03 ID:y2/PkHrAO
織莉子「やっと、やっと見つけました」

まどか「貴女、誰」

織莉子「貴女の第二の母となる女です」

まどか「……やめてください」

織莉子「ご心配には及びません。さぁ、行きましょう。」

まどか「イヤっ、やだ、……っ!!警察呼びますよ!!だれ、誰かー!!」

織莉子「無駄なことです。」


キリカ「悪く思わないでね」ガスッ

まどか「うぐっ…くっ…」

織莉子「ありがとう、キリカ」
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 08:46:03.57 ID:y2/PkHrAO
キリカ「まさか、いの一番に本命を拉致とはね」

織莉子「でも、時間がかかったわ。少女を一人拐かすのも手間なのね。」

キリカ「何をか言う。キミは全部私に任せてくれればいいのに。」

織莉子「いいえ、それは出来ないわ。」

織莉子「私と、貴女の子供となる愛づべき少女達ですもの。二人でやらなければ意味がありません。」

キリカ「……」

織莉子「あら、不機嫌ね。どうしたの、私の可愛いキリカ。」

キリカ「……誘拐対象の少女に嫉妬した。それだけさ。」

織莉子「キリカ。」

キリカ「……」

織莉子「私には、貴女だけなの。わかって?」

キリカ「……わかってるさ。」
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 09:14:07.79 ID:y2/PkHrAO
織莉子邸、地下ゲージ室

織莉子「うふふふ……」

まどか「」

さやか「」

「」

「」


………………

織莉子「私の、可愛い娘達……」




おわり
394 :外伝関東がお送りしました [sage saga]:2012/11/25(日) 09:24:02.13 ID:y2/PkHrAO
名付けてスーパー織莉子チルドレン

織莉子ちゃんキリカちゃんは人を殺すよりもさらって飼育する方が似合ってる
怪しげな言葉を並べて少女を誘拐するとすごい悪役に見える


さらった娘に頬ずりして私の私の私の私の……とか呟いてくれたらもっと萌える
その後ろでキリカちゃんがふくれっ面してたらもっともっと萌える


自分がおりキリ書くと不仲に見えてしまう
なんでだろう
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 09:29:45.11 ID:3dlMx97IO
契約されたらヤバくねっての無粋かね
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 09:46:46.62 ID:y2/PkHrAO
素質消えないとしたら
うんとってもヤバいね


ほら、誘拐する織莉子ちゃんが書きたかっただけだから見逃して
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 09:49:57.61 ID:3dlMx97IO
織莉子「こんなこともあろうかと」


里美「」
サキ「」
海香「」
ニコ「」
カオル「」
みらい「」


キリカ「あれ?しろまるは?」

ジュゥべぇ「あいつはもう消した」
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 10:05:56.41 ID:y2/PkHrAO
織莉ジナル箱庭ールドとか何それ二週間も保たなさそうです素敵
契約済み少女を全て収監するよりその子達を閉じこめた方がなる程、効率的
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/25(日) 13:18:05.10 ID:y2/PkHrAO
キリカ「じゃあ、あんたはくろまるだね」

ジュゥべえ「くろまる言うな」
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/11/26(月) 06:04:50.41 ID:x1pBX7MAO
マミさんも呼んでお茶会を開こう
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/26(月) 07:53:57.80 ID:r04PktdAO
白黒黄のお茶会

織莉子「そんなに堅くならなくていいのに」

マミ「……この女の子達は一体。監禁してるの?」

織莉子「いえ、プレイの一環です。」

マミ(どんなプレイよ)

キリカ「鞭で以てしばいてやると喜ぶんだよ」

マミ「そ、そう…」

キリカ「こんな風に、ねッ!」ピシィイン

「むっ、むぐぅ〜ッ!んーっ!」

キリカ「ね?」

マミ「そ、そうね」

キリカ「マミもやってみなよ」

マミ「私はいいわ。その、趣味じゃないから」

キリカ「そうかい」



全裸で猿轡かまされて後ろ手に縛られた少女の入った檻に囲まれながらのお茶会とか悪趣味以外の何物でもない
多分マミちゃんもこの中の一員にされてしまう
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/26(月) 09:12:49.04 ID:gWrYtS7IO
それにしてもホムラーを皮切りにしたのか男「」、俺「」系が増えたけどボロクソ叩かれてるから少し書きたくなってくる
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/26(月) 18:44:43.23 ID:c/+40JoYo
男系は俺の脳内で設定だけはあるが、やっぱりやるもんじゃないと思っている
理由があるとはいえ、ソウルジェムの浄化ができる男なんぞまさにバランスブレイカーだし
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/26(月) 21:58:17.50 ID:x1pBX7MAO
男のちゃんとしたやつ書いてたけど折れた
戦えないキャラだと話に介入しづらくて説明不足になる
だから結局本編キャラの視点を増やさないといけない
かなりしんどい
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/27(火) 00:23:11.26 ID:+9DKobhDo
魔法少女や魔女に対して無力なら
戦闘の描写ができないか

一般人から目線だと相当縛りキツいってことか
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/27(火) 01:17:31.46 ID:UQ8udjNAO
いっそ完全に戦闘モノから離れて完全日常モノにするのも手
自分色が濃く出ちゃうからすごく人を選ぶものになるけどね
それこそキワモノ系よりも人選ぶかも
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/27(火) 02:06:52.70 ID:Y7udd9mMo
>>367


通算ループ回数100回越え

何度繰り返しても二人を救うことはできない。
巴さんは魔女になるか自殺してしまい、まどかは契約するか死んでしまう。

巴さんはループを重ねる毎に強くなり、生半可な魔女はリボンで軽くはたいただけで消し飛ぶ程になった。

もう私は巴さんに必要とされない。
でもワルプルギスの夜と彼女は戦わせてはならない、私はどうすればいいのだろうか。
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/27(火) 02:07:56.58 ID:Y7udd9mMo
って一レスだけだったんだ残りは
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/11/27(火) 02:08:55.81 ID:g5TA1vNzo
何故か笑ってしまった
疲れてるのかな
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/11/27(火) 22:03:52.20 ID:bAevMmbAO
思いつきスレにサビだけ投下したが、ようやく一番だけ思いついたぜ
まあ変わってる部分はちょっとだけだが



願いのオーロラ身に纏い
君は魔法少女(たたかうひと)になれ
傷付く事を恐れたら
世界は魔獣(あく)の手に沈む
WAKE UP! THE HEROINE!
燃え上がれ!
光と闇の果てしないバトル!
WAKE UP! THE HEROINE!
概念よ!
愛に勇気を与えてくれ!
まどか☆マギカ!
白い概念(ボディ)!
まどか☆マギカ!
真っ鹿目!
まどか☆マギカ WHITE RX!



そして何故か書き出していたりするという
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/27(火) 22:19:46.70 ID:j/BY4eLJ0
まどかの願いの最後の部分……”この手で”を、”全世界のみんなで”って言っとけば、多分中世RPGみたいになってた
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/27(火) 22:42:57.40 ID:yxdmx7NAO
>>407
何故か自分も腹筋にくるんだが
狙ってるのか
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/27(火) 22:44:49.77 ID:Y7udd9mMo
お前らが言うからわけもわからず笑い始めた
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/11/27(火) 22:47:59.44 ID:soMWzbo2o
>>407
>生半可な魔女はリボンで軽くはたいただけで消し飛ぶ

この一文がじわじわくる

415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/27(火) 23:53:48.20 ID:P+9dgYpQo
>>414
そこだな
何だかマッチョなマミさんを連想してしまう
「軽くはたく」が良くないのかな

生半可な魔女は、マスケット銃を取り出すまでもなく、ただリボンの一閃で消し飛ぶ


そんなにおかしさを感じない気がする
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県) [sage]:2012/11/28(水) 00:02:58.81 ID:FCIvO5Gio
正直相手次第ではティーロよりトッカでしばき倒したほうが早いんだよな
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/28(水) 00:34:21.26 ID:YVXunSHAO
わたしはどうすれば、なほむらの当惑も結構くるものが
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/28(水) 00:45:32.22 ID:vgu6/CPDO
>>412-416
そんなみんなに、SS深夜の“1レス毎にマミさんの体重が50g増えるスレ”をおすすめだぜwww
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/28(水) 08:03:23.16 ID:DGs+dGYAO
メガほむ「ふぇぇ……」

ヒョイ

ほむら「笛えええええええエエエエェェェェッッッッッッッ!!!!!!」パラリラピッポッピー


めがねを取るとピューと吹くほむー
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/28(水) 11:56:31.61 ID:64OoxjaIO

まどか「あ、教科書忘れちゃった。ねぇキュゥべえ」

QB「君が契約すればそれくらいわけないよ。なんでも取り出せるアポート能力でも望むかい?」

まどか(ティヒヒ、これでほむらちゃんが教科書を貸してくれるはず……)

まどか「じゃあ契約しちゃおっかな〜」

しかしほむらはまどかを見て悲しそうな微笑みを見せ、教室を出て行った。

まどか「あれ……?」

QB「……契約するのかい?」


それ以来ほむらが学校に来ることは無かった。
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/28(水) 12:12:30.07 ID:64OoxjaIO
ほむら以外全員ギャグテイストっての考えてて、まどか以外思いつかなかったから供養
422 :アンソロジーにこころひかれて [sage saga]:2012/11/28(水) 16:35:59.23 ID://znQBIAO
ファーストキスの味は?

まどか「多分……いちごの香りなんじゃないかな」てれてれ
さやか「な、何いってんの!///」
仁美「いけませんわそんな……///」
マミ「」シラナイワ
杏子「男の味なんざ知らねぇよ、そんとき食ってたもんじゃねーの?」ハハッ
ほむら「」マドカ…?
織莉子「……うふふ」
キリカ「……えへへ」
ゆま「オリコ、キリカ。なんで手を繋いでるの?」
かずみ「……えへへっ。ひーみつっ!」
カオル「え、かずみが……?経験済、え?」
海香「本のタイトルかしら?……天の川味ってなんだろう?」
サキ「(初経験か……)妹……だったな」みらい「」サキィー
里美「ネコ缶だったわ」←(動物含めカウント)
ニコ「血の味だったよ」←(哀しい眼)
石島美佐子「黙りなさい」
みちる「右のほっぺからグランマの優しい匂いがしたよ」ほんわか
ユウリ「甘かったよ」ニヤニヤ
あいり「恥ずかしいからやめてよぉ///」
あやせ「しらないわ」
ルカ「これからも知らないでしょう」
カンナ「つまんねーこと聞くなよ!」
あすみ「リア充は消毒だよ」
立花宗一郎「忘れたよ」
鹿目詢子「……タバコの味だったよ///」
早乙女和子「皆さん、くれぐれも『初キスがレモンの味』だなんて馬鹿馬鹿しい、と語る男子にならないように!また女子は『夢見がちな女はハズレ』なんて思わず夢を追い続けるように!以上ッ!!」バンッ

クラスメート達(((今回も駄目だったか……)))
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/28(水) 16:39:54.41 ID:64OoxjaIO
カンナはペアチケット貰ってたりしたからガチで傷抉る質問だな
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/11/28(水) 17:18:28.07 ID:DGs+dGYAO
初デートの映画館で初キスとか夢見んな
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/28(水) 20:12:24.86 ID:YVXunSHAO
>>420
それを供養するなんて勿体ない
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2012/11/29(木) 18:30:12.77 ID:oZYCfimAO
供養したいので借り
純粋にサイレントヒル的な世界観のクロスをやりたくて試験的に書いた、はずだった、当初は
サイヒルなので、この文章には冒涜的シーンやライトにグロい表現が含まれてる
それと、まどかが好きな人は注意。ちょっとエグい
427 :1/8 [saga]:2012/11/29(木) 18:41:39.13 ID:oZYCfimAO
――マミさん。

――キュゥべえ。

――返事をして。どこにいるの?

テレパシーを使って、繰り返し、わたしは二人に呼びかける。

いつのまにか、わたしは彼女たちとはぐれてしまっていたのだ。

今いる場所は、魔女の結界のなか、その洞窟のような通り道だった

道の幅は5メートルぐらいで、左右の壁と足下の床は、どこか冷たさを感じさせる、青白い色をしていた。

壁と床の表面は、まるで沢山の蛇の群れが、または太いホースが、縦横に張り付いて、のたうっているみたいに見える。

わたしの頭の上には、天井らしいものは見えなくて、その代わりに、鈍い灰色が一面に広がっていた。

それは霧だった。

左右の壁の上のほうは、その霧に吸い込まれるようにして、途中で見えなくなっていた。

周囲も濃い霧に包まれていて、数メートル先のほうでは、視界が全く利かなくなっている。

青空も、太陽も、そして灯りすらも見当たらない、白と灰色の世界を、わたしは一人さまよっていた。

あたりは、とても静かだった。

先程から、水の滴り落ちる、ぽたっ、ぽたっ、という音だけが、耳に届いてくる。

あたりは、じっとりと生暖かい。

空気が湿り気を帯びているのを、わたしは肌で感じていた。

トンッ

ふいに、わたしは左肩を何かに叩かれた。次いで、つぅっと背中を撫でられていく。

「ひっ、ひゃっ!」

わたしは思わず、変な声を出してしまう。

それからすぐに、上から落ちてきた水滴に当たったのだと気づいた。

なぜだろうか。

肩と背中がいやに冷たい。

そのことに違和感を覚えて、わたしは自分の体に、目を落とした。

わたしは学校の制服を着ていた、はずなのに。

でも、なぜか今は、見覚えのない衣服を身に付けている。

肩の出ている、袖のない白のワンピースが、わたしの目に映っていた。

目線を、少しだけずらす。

靴は、素足だ。つまり、穿いていない。

正体は分かった。けど、違和感が消えることはなかった。

むしろさっきよりも、何だか落ち着かなくなっている。

意識しだしたせいなのか、体がやけにすぅすぅとしてきたのだ。

すぅすぅ、と。

名状しがたい、嫌な予感がした。

膝丈まである衣服の裾を、わたしは摘んで、そっと、たくし上げる。
428 :2/8 [saga]:2012/11/29(木) 18:47:42.23 ID:oZYCfimAO
えっと、その。

顔を下に向けたままの状態で、わたしは固まってしまう。

自分の顔が真っ赤になりながら、急激に熱く火照っていくのを感じる。

…………。

両足の小指だけを、ぴょこぴょこと、動かしてみる。

ぴょこ、ぴょこ、ぴょこ。

…………。

深呼吸。

すぅ……はぁ……。

そのおかげで、わたしは完全に冷静さを取り戻すことができた。

次にわたしは、できるだけ冷静に、冷静な考えを巡らすよう、冷静を努めていく。

そして寸秒のあとで、冷静さを極めたわたしの頭脳が、ある一つの解決策を提示してきた。

魔力はなるべく温存しておくよう、マミさんから教わっている。

けれど、この差し迫った状況では仕方ない。

ある意味で本当に、背に腹は変えられない、そんな気がした。

何がある意味なのか、よく分からないけど。

そう決断したあとの、わたしの行動は実に素早かった。

左手を前に伸ばして、魔法少女の衣装をイメージしていく。

ワンピース、これは自分のもので。

赤い首リボン。

白のソックス。

赤いヒールの靴。

エトセトラ、エトセトラ、以下略。

魔力のまばゆい輝きが、わたしの全身を瞬時に包み込んでいく。

はずだった。

でも、一向に変化が訪れない。

わたしは左手の中指を確認した。

指輪がない。

慌てて反対の手のほうも見てみる。

当然、あるはずもなく。

「嘘、何で……」

しんとした灰色の空間に、わたしの悲痛な言葉が、静かにこだました。

でもすぐに、わたしはあることに気がついた。

自分の胸元のあたりが、ほんの微かに輝いていることに。

そこは、わたしが魔法少女の姿になったときに、自分のソウルジェムが収まる場所だった。

それの意味するところは、自分が今、魔力をまとった状態、つまりはすでに、自分が今、魔法少女の姿であるということだ。

理解したところで、わたしは試しに魔法を使って、自分の武器を出してみることにした。

先端に花飾りの付いた、かがり火みたいなステッキを、強くイメージする。

でもその試みは、わたしの淡い期待に反して、失敗に終わった。

がくりと肩を落として、思わずうなだれてしまう。

それとともに、わたしは自分の置かれている現状を、否応なく突きつけられるのを感じた。
429 :3/8 [saga]:2012/11/29(木) 18:50:40.36 ID:oZYCfimAO
やや身を竦ませながら、あたりを見回してみる。

今の状態で、魔女の使い魔に遭遇した場合、対処することは容易ではないはずだ。

この結界のどこかにいるはずの、マミさんとキュゥべえ。二人との合流を、早く果たさなくては。

そう決断して、わたしは周囲を警戒しながら、洞窟の奥、霧のなかへと進んでいくことにした。

歩く。歩く。歩く。

生ぬるい空気。青白い通り道。雫の滴り落ちる音。

そして、わたしの頭上と行く手に広がる、白と灰色の闇。

歩いても、歩いても、変わりばえのしない光景が続いていく。

こうやって霧のなかを歩いていると、何だか悪い夢を見ているみたいな気分になってくる。

現実のわたしは、ベッドの上でぬいぐるみを抱いている。

夢はこのまま、延々と続いていく。夢の終わりは、永遠に訪れない。

すやすやと眠りこけているわたしを、誰かが起こしてくれないかぎりは。

そんな取り留めのない妄想のなかに沈んでいたところ、ふいに、わたしは、はっとした。

水滴が落ちてくる音とは別に、もう一つ、微かな音が、耳に入ってきた。

足を止め、耳の後ろに手を当てて、じっと聴き入る。

ドクッ ドクッ ドクッ ドクッ

どこか遠くのほうで、その音は聞こえてくる。

それはまるで、規則的に高鳴る心音みたいだ。

もしかしてここは、何か大きな生き物の体内なのではないだろうか。

そんな考えが、ふと、脳裏を掠めていった。

途端に、自分を取り囲む青白い壁と床が、生き物のグロテスクな器官か何かみたいに見えてきてしまう。

わたしは小さく頭を振って、その気味の悪い考えを追い払った。

それから再び、わたしは歩き始める。

歩く。歩く。歩く。歩く。

濃い霧のなかを、わたしは歩いていく。

衣服の胸のあたりを掴んで、上に引っ張りながら、それをタオル代わりにして、自分の濡れている顔をごしごしと拭う。

小雨のように濡れた空気と、わたしの汗のせいで、全身がじっとりと湿っていた。

白のワンピースの薄い生地が、ぺたっと肌に張り付いている。
こうなってしまうと、もう服を着ていないのと、たいして変わらない気がしてきた。

だからといって、脱ぐことは絶対にありえないけど。

なかば透けている自分の衣服に目を落としながら、わたしは考える。

今頃、マミさんはどうしているだろうか。
430 :4/8 [saga]:2012/11/29(木) 18:56:13.40 ID:oZYCfimAO
この格好で再会する場面を想像してみると、少し、いや、かなり恥ずかしい。

キュゥべえが例のあの眼つきで、わたしのほうを無遠慮に、じぃっと見つめてくる。彼はデリカシーがなさすぎだった。

マミさんは。

わたしの想像のなかのマミさん。マミさんはなぜか、横になっていた。

倒れている。

でも、何でだろうか。

あっ、そうか。分かった。

わたしは合点した。

マミさん、首から上がないんだ。でも、何でだろうか。

そんなことを考えているうちに、わたしの目に映る光景に、ようやく変化が現れてくる。

目の前の道が少しずつ、なだらかな登り斜面になっていった。

わたしの重心が、ほんの僅かに後ろに傾いたことからも、それが分かる。

ひたすらに、ただ黙々と、マミさんとキュゥべえへの呼びかけを続けながら、わたしは道を進んでいく。

道は段々と、歪んでいき、うねりながら、波うつようにして、折れ曲がっていく。

ここでは皆狂っているんだ。

口の端が、にぃっと、つりあがる。

「一体、誰の言葉だったっけ」

ふいに、意識しないまま、わたしの唇が独り言を漏らした。

いつの間にか、わたしの頭のなかでは、奇妙なフレーズが延々繰り返されている。

ここでは皆狂っている。

ここで皆狂っている。

ここで狂っている。

ここで狂った。

この場所で狂った。

ここは。全て。

もう一度、わたしは小さく頭を振った。



少し経って、歪な道は再び、真っ直ぐになった。

わたしは少し歩調を緩めて、足音を消した。

それから、道の先に目を凝らしていく。

白い靄の向こうに、ぼんやりとした細い影が見えたのだ。
431 :4/8 [saga]:2012/11/29(木) 18:58:34.95 ID:oZYCfimAO
――マミさん?

テレパシーを送ってみる。でも、応えはなかった。

近づいていくにつれて、その影が彼女ではないことに気づく。

知らない女の子だ。

こちらに背中を向けているから、その子の顔は窺えない。

背格好はわたしと同じくらい。衣服はわたしと同じもの、それかとても似通ったものに見える。

その子の長い髪は、彼女の腰のあたりまであった。

驚かさないようにそぅっと、その子に声をかけてみる。

「あの……」

そこで突然、その子は振り向くこともしないで、その場から駆け出した。

霧のなかへと、その姿が消えていってしまう。

「あっ、待って!」

わたしは急いで、その子の後を追いかける。

彼女は止まることなく、道の先へ先へと進んでいく。

二つの足音とわたしの息遣いだけが、白い静けさのなかに響き渡る。

その子との距離は、一向に縮まらなかった。とても追いつきそうにない。

わたしは茫とした細い影を、見失わないようにすることだけで精一杯だった。

やがて、通り道の両の壁が途切れて、行く手に占める霧の密度が、左右に大きく広がっていった。

そして前方、霧のなかに浮かび上がってきたものに、わたしは思わず息を呑んだ。

大きな扉が、見えてきた。

それは、幼い頃に読んだ絵本の挿し絵の、ジャックと豆の木にでてくる巨人の家を思い起こさせる、巨大な造りのものだった。
432 :5/8 [saga]:2012/11/29(木) 19:03:10.27 ID:oZYCfimAO
周囲の壁と同じように、扉は上のほうに向かうにつれて、クし、霧の雲に溶け込んでいく。

そのため、扉の全体像を確認することはできなかった。

それでも、扉のどこかに大きなプレートがあることだけは想像できた。

プレートに刻まれている文字は、読み取ることができない。

その文字はただ、魔女の結界、その最も深きところであることを物語っている。

それと、誰の手によるものなんだろうか。

大きな両の門扉はこちら側に開かれていて、くし、普通のサイズの人が通れるぐらいの隙間ができている。

その子の影は躊躇する様子もなく、門の隙間、その扉の向こうへと消えていった。

わたしは足を止めて、あたりをぐるりと見渡してみる。

ここは分度器みたいな半円状になっていて、依然、高い壁に囲まれていた。

他に道は見つかりそうにない。

結局、マミさんたちとは合流できなかった。

でも、わたしは魔法少女だ。エる、さきの女の子を無事に連れ戻す役目を、自分は果たさないといけない。

扉のほうに今一度、わたしは向き直った。

魔法が使えない現状、気休めにしかならないけど、わたしは魔力を使って、精神を統一するイメージを働かせる。

次に、息を吸い、そして深く、吐き出した。

決意によって血を逆流させて、恐怖に竦む本能に逆らう。

ありったけの勇気を奮い立たせて、扉の先、未知の領域に向けて、足を踏み出した。くゅし



扉の先の光景は、今までと変わることなく、視界が曇りに曇っている。

見えるのは、四方の濃い霧と、足下の青白い床だけだった。

見渡すかぎりの白と灰色が、あたりを包み込んでいる。

白い闇と静けさのなか、あの子の姿を求めて、一歩、また一歩と、慎重に歩みを進めていく。

できるだけ、呼吸の音と足音を抑える。声を出さないように努めた。

そうしていると、まるで、真っ白な雲のなかを、歩かされているみたいな気分になってくる。

顔と肩、そして腕に付いている水滴と汗を、手で拭う。

わたしの衣服はすでに、用を成していないのと同じだった。

ややあって、あの子のものらしい細い影を見つけた。
433 :6/8 [saga]:2012/11/29(木) 19:07:37.97 ID:oZYCfimAO
でも、どこか様子がおかしい。なんだか、小さく縮こまって見えた。

足を進めていくにつれて、徐々にその霞んだ輪郭が、はっきりとした形になってくる。

小さく見えていた影。その理由が分かった。

その子は地べたに座り込んでいて、両手で頭を抱えていたのだ。

怯えているのかな。さっきみたいにならないように、気をつけないと。

そう考えて、緊張で強ばった表情を和らげて、にこっと笑みを浮かべてみた。

そうしてから、その子のほうに歩み寄ろうとする。

そのとき。気づいた。

地面に根を張ったみたいに、足が持ち上がらない。

続いて、ガチガチと音が鳴り出した。

不思議だった。

寒さを感じるわけでもないのに、
一体どうしてだろうか。

わたしの歯と歯が、自分の意思とは関係なく、勝手に打ち鳴らされていた。

顎をぐっと、食いしばる。

音が、止んだ。

それから間もなく、カッ、カッ、カッ、という別の音がしてきた。

アスファルトの路面を、動物の爪が掻いている。そんな情景が、わたしの頭のなかに浮かんでくる。生き物の姿は見えない。

きょろきょろと、わたしはあたりを見回した。

何も見えない。

カッ カッ カシッ カシッ カシッ

その音が段々と、こちらに近づいてくる。

もう一度、わたしはあたりを見回す。

そこで自然と、正面、霧の奥深くへと、わたしの眼が、吸い寄せられた。


カシッ カシッ カシッ


    カシッ カシッ カシッ


        カシッ カシッ カシ――


――時間が、止まった。

そんなことは、ありえない。

でも、わたしの目の前で、それは実際に起こっている。

その証拠に、わたしの体は、ぴくりとも、動いてくれなかった。

それなのに、どうして。

わたしの眼だけは、忙しなく、小刻みに、独りでに。

見たくない。見たくない。

止まっていた時間。それが、動き出した。

いくつもの鋭利な何かが、わたしのほうに迫ってくる。

いくつもの赤い孔が、わたしのほうを覗き込んでくる。

いくつもの、植物の蔦みたいなものが、わたしを。
434 :7/8 [saga]:2012/11/29(木) 19:17:55.30 ID:oZYCfimAO
それの認識を、それの像を結ぶことを頑なに拒んでいた、わたしの無意識が耐えきれずに、悲鳴をあげ始めた。

「ぃ……っ、や、だ……」

とても正視に耐えない。見たくない。見たくなかった。

それなのに。

わたしの眼が。わたしの眼球が。

びくびくびくびくして、止まらない。

「っ……ぃ、ひっ!」

粘ついた液を滴らせた、おぞましい蔦の群れが、わたしの下、から。

「う、く、あ、ああ……っ」

足を、背中を、お腹を、首を、侵した。ぐちゃぐちゃ、すべて、汚していく。

気持ち、悪い。

ひどく、気持ちが。

このままだと、わたしは。

気が、狂って

わたし、狂う、わた、しが

狂、う、くる、い

ク、るい

くと、ひ

くるぅ

ひ、くルう

くルう、ふひ

クるい、あはっ

くい、ァドゥガ、エる

くエ、くし、エるく、あしク、くし

くエ、あしク、くし、くゅし、くゅし、くゅし、くゅし

「ふひ……ひ、ぃひ、ひは、ははは、てぃひ、くひ……」

わたし。

グチャリ、音が、鳴る。

真っ赤な闇が、目の前、広がっていた。

闇の縁で、粘液が、糸を引いている。

風が吹いてきて、髪が、後ろに流された。

甘ったるい匂いが、鼻を、通り抜けていく。
435 :8/8 [saga]:2012/11/29(木) 19:23:04.63 ID:oZYCfimAO
ふふ。

はは。あははは。

おはよう。

まどかさん、おはようございます。

ねえ、まどか。あの可愛いリボンはどうしたのよ。

あれ? おかしいなぁ。

いつの間に、髪をほどいていたなんて。

どうしたの。

あの、赤い、リボン。

わたしの、可愛い。

赤い、赤い、赤い、赤い、赤い、赤い

「ん、ぐっ」

何かが、入ってきた。口の、なかに。

喉の奥へ、体のなかへ、それが、捻り込まれていく。

「っ……、っ……!」

両手が霧を掻いている。わたし。

わたしは。

目の前の、太い蔦を、掴んだ。

体を仰け反らせ、それを、喉から引き抜き、そして、口から吐き出した。

「かはッ……!」

ふらふらと、その場に両手を付いてひざまずき、激しく、えずいた。

「うぅぅ……う、ぅぇっ……ぉ、ぇぇっ……!」

唾液しか出てこない。
436 :9/8 [saga]:2012/11/29(木) 19:25:44.74 ID:oZYCfimAO
ひゅぅ、ひゅぅ、という息を切らしたような呼吸の音が、あとから漏れてくる。

お腹のあたりから熱を感じた。

体に力が入らない。

視界が、赤く、霞んでくる。

一瞬、また意識が、飛んだ。

気がつくと、わたしの顔が、仰向いている。

赤い靄のなかで、太い蔦の先が見えた。

それが、粘ついた糸を垂らしながら、目の前に迫ってくる。

「……う、ぁ……ぁぁ……」

虚脱している体を押して、何とか後ろに逃れようとした。

でも、上手く足が立たない。

上体を起こしただけで、そのままバランスを崩して、床にぺたっとお尻がついた。

わたしの閉じた唇を、それが強引にこじ開けていく。

喉の内側が、気管が、膨らみながら、徐々に押し広げられる。

痛みは、なかった。

だらしなく広げた足の間に、両手をだらりとさせて、手のひらを床に付けた。

顔を仰向いたまま、赤い空に、意識を、飛ばした。

お腹の底で、熱い塊が、蠢いている。

全身の血液が、沸き立っている。

わたしは。

夢から、目を覚ました。

わたしは今、魔法少女の契約をしたところで。

目の前で倒れていた黒い猫を、わたしは助けるために。

その子は、ひどい怪我をしていた。

わたしは、その子のことを、エイミーと名付ける。

可愛らしい女の子だ。

私は、その子のことを、鹿目さんと呼んでいた。

その子は、既に死んでしまった。

目の前で倒れているまどかを、私は救うために。

私は今――

――ドクンッ

「ッ……、がッ……!」

体が跳ね上がる。現実に引き戻された。

少しずつ、喉をせり上がってくる感覚がして、それが、わたしの体内から引き抜かれていく。

そして、わたしの口が、異物を吐き出した。

「かはッ……げほっ、げぇっ……」

圧迫感から解放された瞬間、背中を丸めて、わたしはえずいてしまう。
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/29(木) 19:28:59.93 ID:oZYCfimAO
おわり
もうこんなひどいのは書かない
ネタと文章が詰まったのと、まどかが可哀想になったので続きは封印した
ラストは夢落ち。まどかとマミさんとハグしてグッドエンド
犯人は白いヤス
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/29(木) 19:32:33.52 ID:ZrSzkfdbo
おい生殺しだぞ。はよ続き
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/29(木) 19:35:40.22 ID:f0dlndoEo
最後だけチラっと見てエロネタだと思ったら全然違ったでござるの巻
440 :10/8 [saga]:2012/11/30(金) 03:53:47.53 ID:sbYn+U/AO
視界の片隅で、それが姿を現したときと同じようにして、引き下がっていくのが見えた。

床を爪で掻く音が、次第に、遠ざかっていく。

それとともに、わたしの呼吸が、落ち着きを取り戻した。

顔を起こして、周囲を見回す。

それの音は、もう聞こえない。気配も、それの姿も、完全に消えていた。

この場から離れないと。

わたしと。あと、もう一人。ふたりで、一緒に。

わたしは汚れた口を袖で拭い、なんとか立ち上がることができた。

近くにいる女の子の元へと、わたしは近づいていく。うそつき。

見るとその子は、座り込んだ姿勢のままでいた。

彼女はとても取り乱していて、おろおろとあたりを見回している。

その震える体を、そっと引き寄せて、優しい言葉をかけてあげる。なんで。

少し経って、ようやく彼女は、落ち着きを取り戻してくれた。

わたしは彼女の手を引きながら、二人でもと来た道を引き返していく。

良かった。だって。マミさんとキュゥべえがいた。

わたしは二人に手を振った。

それから、二人のところに小走りに駆けていく。だって。

マミさんがいつものように、わたしに微笑みかけてくれた。

マミさんがわたしに尋ねる。

鹿目さん、安心したわ……。どこにも怪我はないようね。ところで、その子は?

だって、その光景を。

何度も何度も何度も何度も何度も。

頭のなかでわたしが繰り返してるのだから。

だけど、わたしは。

現じつの、わたし

わたしは、わ、たし、わた、し

わた、しは、こわれ、わ、たし

ァド、ガ、ぼ、くを、タスけ、ァド、ガ

く、るい、ァド、ガ、ぼく、れた、こワれ、エる

イくる、くルイ、ゅしくし

くゅしク、しくゅ

ゅし、ァド、ガ

く、ゅし
441 :11/8 [saga]:2012/11/30(金) 03:57:20.44 ID:sbYn+U/AO



「――」

懐かしい香りが、鼻腔をくすぐる。

どこかで、誰かが、名前を、呼んでいた。

名前は、わたし。わたしの、名前を。

「――ど――かさ――」

呼び声が、段々と、近づく。

ぱちり。

わたしの瞼が開いた。

初めに、心配そうにこちらをのぞき込んでいる女の子の顔が、わたしの目に映った。

その子の顔は、オレンジ色に赤く染まっている。

目の前のすべてが、夕焼け色だった。

「……、鹿目さん、具合はどう?」

その子が問いかけてくる。

そこでようやく、わたしは気づいた。

彼女は。

「……マミさん? えっと、わたし、どうして……」

「あなた、ここに来る途中でいきなり倒れたの。それからなぜか、ひどくうなされ始めて……。とても心配したわ」

「わたし、倒れて……」

わたしは身を起こそうとする。

「あまり無理しないでね。一応、魔法を施しておいたけど。もし辛かったら、寝ててもいいんだから」

「はい。でも、もう平気です」

わたしは起き上がる。

その際、支えにした両手が柔らかく沈み込んだ。ソファの上だった。

口のなかがからからに乾いていた。それと、背中に冷たい汗をかいている。

ふいに、わたしはあることが気になった。
442 :12/8 [saga]:2012/11/30(金) 04:04:44.69 ID:sbYn+U/AO
「……あの女の子、どうしたんだろう……」

「……それって、誰のことかな?」

わたしの言葉に、マミさんはきょとんとしている。

人差し指を立てて、目を宙にさまよわせながら、わたしは頭を捻った。

「確か、結界のなかで会った……はず、だったような……、あれ……?」

記憶の目を細めてみたけど、何だか霞がかったみたいに、肝心のところを思い出すことができない。

「鹿目さん、あなた疲れてるのよ……。魔法少女になったばかりだものね。私もそういえば、最初の頃はよくおかしな夢を見たわ」

「夢……、そう、ですよね……」

なぜだか腑に落ちない。

でも、マミさんの言うとおり、ただの夢。

それ以上でも、それ以下でもない。

わたしのことだから、明日になれば、さっぱり忘れてしまうだろう。

そう思えてくる。

「……鹿目さん?」

ソファに腰掛けながら、わたしはマミさんを抱きしめていた。

理由はなくて、ただ、なんとなく。

とくん、とくん、とマミさんの控えめな鼓動を感じる。

あとで気恥ずかしくなりそうだけど、不思議と今は気にならない。

泣いてると思われたのだろう。マミさんがわたしの背中を、あやすようにして優しく叩いてくれる。

ふとそこで、何かの視線を感じた。

ガラスのコーヒーテーブルの上から、キュゥべえがこちらを見ていることに気づく。

わたしとキュゥべえ、お互いの目が合った。

赤い、赤い、二つの瞳。

キュゥべえは、こくっ、と小首を傾げる仕草をする。

わたしもそれにつられ、こくっ、と同じようにした。

わたしたちはしばらく、無言で見つめ合っていた。
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/30(金) 04:07:50.06 ID:sbYn+U/AO
ぐだってるけど、残り投下
今更だが、エロはない
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/11/30(金) 09:16:23.46 ID:hpbkTAoAO
オチのまどキュゥかわゆす
こんな女の子をコロコロしちゃう織莉子ちゃんはまっことヒドい子やでっ
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/12/01(土) 10:11:18.80 ID:Rm8Dh8abo
少し借り。


キイ、キイ

砂ぼこりまみれの風に晒されて、錆びついた風見鶏が泣いていた。

傾きかけた櫓の半ば、看板に焼き付けられた町の名も、埃にまみれてくすんでいる。

特に寂れているというわけではない。

開拓時代のピークを過ぎた昨今は、どの町も多かれ少なかれ、こんなものだ。

けれど町の門をくぐった人物が周囲の目を引いたのは、見慣れぬよそ者だからというだけではない。

黒いブーツ。

黒いマント。

黒い帽子。

決して背は高くなく、体つきも華奢。

マントの下に時折覗く、腰に吊るされた獲物を扱えるとはとても思えない。

そして何よりも――
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/12/01(土) 10:27:13.82 ID:Rm8Dh8abo
「よぉーこそ、見慣れねえ顔だな、あんた」

「このカスケイドビュー・プレインズに何の用だ?」

頭ひとつ、いやふたつは大柄な男たちが黒ずくめのよそ者を取り囲む。

目深にかぶった帽子の下から、視線が男を見上げる。

その瞳は澄んだ紫。少しの怯えや動揺もなく、むしろ煩わしいものでも見るような視線。

「ああ!? なんだそのクソ生意気な目はよォ!」

もとより血の気の多い荒くれ者どもである。

いきり立って腕を振るうと、頭をかすめて帽子が宙を舞った。

その下から現れたのは、つややかな長い黒髪。

その黒髪とも、日に焼けた男たちとも対照的な、色白の肌。

「けっ、やっぱり女かよ! いきがったナリしやがって」

「おい嬢ちゃんよ、よそ者ならよそ者らしい礼儀ってもんがあるだろォ?」

「なんなら俺らで教えてやったっていいんだぜ? 一晩中かけてよォ!」

ギャハハハハハハ

下品な声が上がり、一人が彼女に掴みかかろうとする。
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/12/01(土) 10:38:00.25 ID:Rm8Dh8abo
彼女の指先がほんの少し、ぴくりと動いた。

「ひっ!?」

ジャキッ

男たちが知覚できたのはその一挙動だけ。

次の瞬間、後ろ手を捻り上げられ、下顎には冷たい金属の感触。

「な……何しやがったてめぇっ!」

「ひ、ヒィッ! 何なんだ、おいジャック!」

神業か、魔術か、悪い夢か。

恐慌に陥った男たちにも表情一つ変えず、男の一人に銃口を突きつけたまま彼女が口を開く。

「この街の……」

「そこまでよ!」
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/12/01(土) 10:47:55.40 ID:Rm8Dh8abo
新たな人物の声がした。若い女の声だ。

「ちっ……シェリフ(保安官)かよ!」

「このよそ者に礼儀を教えてやろうってだけだぜ、てめーの指図は受けねえよ!」

「引っ込んでろよ、このアバズレ<bitch>が!」

キュゥン

「ひぃっ!?」

男の足元が弾けた。

もう一人の女性が手にした長銃から、かすかな紫煙がたなびいている。

胸に保安官バッジをつけたその金髪の女性は、にこやかに言った。

「飲み込みが悪いのね。とっとと失せろと言ってるの」
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/12/01(土) 10:51:24.10 ID:Rm8Dh8abo
うん、なんだ、その。

銃使いが二人いるし西部劇調でやったらどうかなと思ったんだ。
QBはマミの上司で実は犯罪組織と繋がってる悪徳保安官だとか
杏子は元殺し屋で改心してシスターになったとかも考えたけど
設定考えたら満足してしまった。
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/01(土) 12:12:22.97 ID:wLJ78IdAO
西部劇あまり知らないけど、まどかが町娘Aで存分にヒロインできそう
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/12/01(土) 12:15:24.97 ID:3wDjL9y1o
馬ではなく牛に乗って登場するイカれたガンウーマン、ユウリ様

452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/01(土) 12:43:42.00 ID:ZkmiZoi70
ほむほむ=小林旭、あんこちゃん=宍戸錠で、日活無国籍アクションもいけそうだな
同じ小林旭主演でも「銀座旋風児」シリーズならマミさんの方が合うけど
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/12/01(土) 15:19:09.56 ID:84GGTUepo
ロデオか
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/01(土) 20:24:15.92 ID:TzPQdFj+0
安価で1レス選手権に送るハズだった奴を、少し盛ってここに埋葬

ーーInハコの魔女の結界ーー

ほむら「会いたかったわ、箱の魔女…!」

エリー「キャハハ、キャハハハ」 ズオアアアア

使い魔s「」ズラリ

カチッ  ツカツカツカ… ほむら「前の時間軸では随分と世話になったわね…!」ムンズ  キリリリリ…ガシャン!

使い魔
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/01(土) 21:10:33.91 ID:6T/vXSFQo
恭介「憐れな魔女に魂の救済を」

さやか「まどかって、本当わからずやね……」

まどか「うるさい、行こう!」ドンッ

織莉子「ほむちゃ〜ん、マシマロ食べない?」

キリカ「時の神との契約は……」

ゆま「目からビィ━━━━ムッ!」

マミ「うわぁ……貴方達本当集まりが良いのね……他に予定、無いのかしら?」



ほむら「この時間軸、耐えられる気がしないわ……」

杏子「あたしがあんたの最後の希望だ」

ほむら「うわぁぁぁん!!」
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/01(土) 21:20:20.03 ID:wLJ78IdAO
小波感想だけど、ちょっと分かりづらいのな
ビフォーと誰かが修正加えたアフターを比較して読みたい感じ
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/01(土) 21:22:11.81 ID:wLJ78IdAO
ごめん、>>454のこと
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/01(土) 21:30:02.04 ID:6T/vXSFQo
>>455の内訳

恭介→D灰のアレン
さやか→リトルマーメイドのアリエル
まどか→ルフィ
織莉子→リボーンの白蘭
キリカ→ブリーチのギリコ
ゆま→でじこ
マミ→テラフォのジョセフ
杏子→言うまでもなくウィザード

セリフの間違いあったらごめん
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/01(土) 22:57:59.07 ID:TzPQdFj+0
どういう事だオイ… なんで文が途中で途切れるんだ…? ごめんなさいまだ続きます
>>454から

カチッ ツカツカツカ… ほむら「前の時間軸では随分と世話になったわね…!」ムンズ キリリリリ…ガシャン!

使い魔 エリー「!?」

ほむら「止まりなさい!主が箱ごと蜂の巣になるわよ!」

使い魔「…!」ピタッ

ほむら「使い魔と結界をひっこめなさい、さもないと…分かっているわね?」ジャキッ

エリー「…ッ!」 シュゥゥン

ほむら「それでいいのよ… フフ、貴方の記憶再生能力、存分に活用させてもらうわ …逆らおうなんて、思わない事ね」ゴゴゴゴゴ

エリー「」 ゾクッ ビクビクカタカタ…
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/01(土) 23:05:25.60 ID:wLJ78IdAO
乙、やっと理解できた
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/02(日) 00:11:34.64 ID:KVo98Om10
>>459の更に続き

Inほむホーム(時間的にはゲルトルート戦前あたり)

まどか「ほむらちゃん、一体今日はどうしたの?急に皆を家に呼んだりして…」

マミ「どうしてソウルジェムを預けないといけないのかしら?」カチャリ トポトポ

さやか「まあまあ、マミさん それよりこっちの子は…誰?」

杏子「アンタこそ誰だよ、あとなんでマミがいるんだよ…」ムシャムシャ

さやか「えっ、知り合い?」

マミ「ええ、まあね…昔にちょっと…」ズズ…カチャ

杏子「もう終わった話さ…それより、さっきからソウルジェムの反応が凄いんだけど」ピッカーペカペカ

ほむら「それはきっと…」ズリュッ (盾からエリー) ベシャッ ほむら「こいつのせいね」

四人「!?」

エリー「」ビクビクブルブル

マミ「」ブーッ

さやか「転校生…あんた…それ…」ガタッ

杏子「正気かてめぇ!?」ジャキッ

まどか「(あ、意外と可愛いかも)」
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 05:11:34.15 ID:wDTkH1y1o
>>451
でも鈍牛じゃなく水牛、バハローだったりしそうで、逆にワイルド感が出そう
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/02(日) 15:43:55.95 ID:KVo98Om10
ほむら「ほら、早くしなさい、また関節外されたいの?」

エリー「」ビクッ!  ウィィィン…ウォンウォン…

マミ「ちょ、ちょっと…あなた…それ、魔女…」

ほむら「?…あぁ、コレなら大丈夫よ、私達に危害を加えないようしつけてあるから」

さやか「あ、あの…なんか動いてるんですけど…?」

ほむら「この魔女の能力は、人の記憶を読み取り映し出す事…これから見せるのは、全て私の過去の記憶…」

エリー「」ヴイイィィィン… ビカッ!

ーーーー






464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 15:59:07.59 ID:qWCv8WCt0
捏造されてたら笑う
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 16:19:55.20 ID:FIE0x1+AO
ピンポイントでシャワーシーンばかり再放送されるで
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/02(日) 16:56:36.95 ID:KVo98Om10
一週目まどか「皆には、ナイショだよっ?」ビシュッ

イサベル「」チュドーン

 まどか「わぁ…すごい…」キラキラ

 さやか「へぇ、転校生って随分可愛かったんだねぇ?」ニヨニヨ

 ほむら「黙って見てなさい、ここからが大事なのよ」

ワルプルギス「キャハハハ」

一週目まどか「マミさんがっ…」

一週目マミ「」 死ーン

 マミ「えっ…」

ーーー

二週目まどか「う、うあああぁぁああ…!!」パキィン…

クリームヒルト(小)「」ズゴゴゴゴゴ

メガほむ「そんなっ…」

 杏子「はあッ!?」

 マミ「   」 クチパクパク 

メガほむ「この事を知らせなきゃ…!」カチッ ギュイイイイン





467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 22:36:20.48 ID:TmV5BF7eo
投下中っぽくてなんか新しいの投下しにくいし書き溜めるか
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 23:19:27.90 ID:WgCRD1c+0
>>466
投下が終わったならそう宣言してくれ。
コメントもつけづらいし、他の人が投下しにくい。
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 00:06:24.52 ID:xew+qYdC0
>>467
うわスマン、もうちょっとだけ続くんや、カンニンね
>>466から メガほむに二週目とかつけるの忘れてた…私本馬鹿

ーーー

 まどか「」シュン…

 さやか「げ、元気出しなよ、まどか…あっ、私だ…」

三週目さやか「 キュウべえがそんな嘘ついて、一体何の得があるわけ?私達に妙な事吹き込んで仲間割れでもさせたいの?」

 さやか「へっ…?」

三週目さやか「どっちにしろ私はこの子とチーム組むの反対だわ」

三週目メガほむ「」

 さやか「」

オクタヴィア(赤)「ヴォオオオ」デーン

 さやか「」ガビーン…

オクタヴィア(赤)「」ドゴーン ボオオォォ…

 さやか「」ズーン…

 まどか「さ、さやかちゃん…しっかりしてっ…」ユサユサ

三週目杏子「」パリーン ドサッ

 杏子「ッ!? どういうことだ、オイ…!」ギリッ

三週目マミ「ソウルジェムが魔女を(ry」

 マミ「あ、あぁ…」ガクガク

ーー

三週目まどか「QBに騙される前の、馬鹿な私を助けてあげてくれないかな…?」

 まどか「……」ウルウル グスッ…

 杏子「」ジーン…

さや マミ「」死ーン…

ほむら「(こんなこともあろうかとマミのSGを取り上げておいて正解だったわね…これで汚れを吸えるわ…)」シュウウゥ… 
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 01:24:35.41 ID:xew+qYdC0
>>469より、急ぐからね、ごめんね、本当にごめんね


ーーー

四週目ほむら「もう誰にも頼らない…」

四週目ほむら「騙されないで!そいつの思う壺よ!」

ーー

クリームヒルト(大)「」ズオオォォ…

四週目ほむら「ここは私の戦場じゃない…」ギリリ…ガシャン!  ギュイイイイン…

 まどか「あちゃぁ…」ガクー…

 さやか「うわぁ…QBってこんな奴だったんだ…」

ーーー

五週目ほむら「鹿目まどか、 あなたは自分の人生が尊いと思う? 家族や友達を大切にしている?」

 まどか「あっ、これって…」

五週目マミ「ありがとう、その子は私の大切な友達なの」

 マミ「ーーッ!ーーッ!」(頭を抱えて苦悶の表情と声にならない叫び)

五週目シャルロッテ「♪」ガパァ  ガブシュッ グチッグチャ

 マミ「」ブクブク…ガクッ…

 まどか「ま、マミさん、しっかり…!」

五週目上条「さやかは、僕をいじめてるのかい…?」

 さやか「」ガガーン…

五週目さやか「奇跡も魔法も、あるんだよ…?」

 さやか「ちょ」

五週目さやか「仁美に恭介を取られちゃうよ… でも私、 何も出来ない。だって私、もう死んでるもん。ゾンビだもん…」

 さやか「あぁ、…」

五週目さやか「あははははは!本当だ!その気になれば簡単に痛みなんて消せちゃうんだ! !」ザシュッ ドシュッ

471 :眠い、ゴメン明日も続き書いてく [sage]:2012/12/03(月) 01:45:50.87 ID:xew+qYdC0
 さやか「うぅ…もう見てるこっちが…私今魔法少女じゃないけど…」

五週目さやか「私って、ほんとバカ」パキィン

 さやか「」ブクブク…ガクッ…

 まどか「さやかちゃんッ!」

五週目杏子「ひとりぼっちは、寂しいもんな…」

オクタヴィア「」ズドーン…

 まどか「…(なんかさっきから静かなような…)」チラッ

 杏子「」ブクブク ビクンビクンッ

 まどか「ヒィィィィッ!?」

ーーーー

ほむら「ーーーと、以上が全てよ、どうだったかしら?協力してくれるかしら?」

まどか「ほ、ほむらちゃん…それが…」

杏子,マミ,さやか「」死ーン

ほむら「……」


472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/03(月) 05:52:59.25 ID:OanY4cSAO

さやかとマミさんはほむらにごめんなさいしないといけないよね
あと矛盾なんてなかった
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 07:58:22.11 ID:7Ny+QcdAO
これは逆にほむらが謝るべきかと……(困惑)
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 09:09:30.29 ID:ozd4MN3IO
もう割り込んでいいっすかね
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 14:23:33.60 ID:zL4h2ZDIO

荒廃した大地、天を仰げば、その天を掴まんとする巨大な魔女。
その足元にはあたしの親友だった死体。

避難所だった瓦礫の下を見れば幸せそうな顔で眠る様に死んだ人々がいる。


QB「さやか、契約するなら今の内だよ。僕達はまどかが放出した膨大なエネルギーを早く回収しなくてはならないからね」

転校生はまどかが契約した時点で避難所に帰って来てあたしに謝まり、紙を一枚渡した後、どこかへ消えてしまった。
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 14:28:05.92 ID:zL4h2ZDIO
その紙にはあの魔女について書かれていた。
どうやらその手が届くすべての範囲の生命を全て自分の結界に閉じ込めるとか。

QB「契約してもしなくてもこのエネルギーがあれば僕らは大丈夫なんだけど、君は奇跡を欲しているだろう?」

急かすのはキュゥべえも時間の問題だから。
あの魔女は何故かあたしだけは殺せない。

さやか「まあまあ待ってよ、あんたらがなにしたかったのか、教えてよ」
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/03(月) 14:29:39.65 ID:sct8IAIF0
このまどかは小説版と……カキカキ
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 14:33:22.26 ID:zL4h2ZDIO

一切隠さず話せと釘を刺したこともあってか、全て教えてくれた。
いつも余裕ぶっているキュゥべえの早口は結構笑いそうになった。

さやか「へぇ、エネルギー……」


QB「それで、望みは決まったのかい?」


さやか「うん、もうバッチリ」
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 14:34:26.29 ID:zL4h2ZDIO
実験終わったら続き書く
二時間くらいごめん
他の人普通に投下しちゃってください
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 16:37:38.62 ID:zmrOl0wDO
さやかちゃんの望む事とは……?!
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 17:46:47.33 ID:zL4h2ZDIO


さやか「人間は火を得たところから云々っていうじゃん?」

   「火をつける能力が欲しい、これがあたしの願い」

あたしの胸は青く輝き、ソウルジェムが現れた。

QB「じゃあ、僕は行くからね」

そう言ってキュゥべえはそそくさと去ろうとする。



さやか「待てよ」
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 17:51:56.70 ID:zL4h2ZDIO

さやか「あたしを一人にする気?」

QB「僕にはやるべきことがあるからね」

さやか「知らない」

あたしは指を鳴らし、『火をつけた』


QB「何をしたんだい……?」

少し慌ててる、こいつらは願いで得た魔法がどうなるかまでは知らないんだ。

さやか「あんたのハートに火をつけた、だけだよ」


それが感情ってもの。
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 17:54:47.21 ID:zL4h2ZDIO
QB「成る程、これが感情か。尚のこと僕はエネルギーを早く回収したくなったよ」

さやか「そ、良かったよ」

QB「じゃあ、僕は」

軽い足取りでキュゥべえは去ろうとする。



さやか「待てって言ってるだろ」
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 17:57:57.41 ID:zL4h2ZDIO
さやか「もっと言うこと無いの?」

   「概念に火をつけられるなんてーとか」

QB「魔法少女は奇跡を起こす存在だ、驚くに値しないよ」

さやか「感情が出来てもその余裕ぶった態度は変わらないんだね」

QB「持ち味は変わらないからね」
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 18:03:56.18 ID:zL4h2ZDIO
さやか「でもさ、あんたもバカだよね」

QB「……?」

さやか「こんだけ大量のエネルギーがある、それも宇宙を救う程のね」

   「それは魔法少女と魔女と同じだよ」

QB「そうだね、宇宙を救う程の物は滅ぼす程の物にもなり得る」

この期に及んで何を言ってるんだか。
あたしはため息すらつく。

さやか「そこまで言ってどうして気づかないかな……」

   「カミカゼって知ってる?」
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 18:09:03.99 ID:zL4h2ZDIO
指を鳴らす態勢に入る。


QB「まさか……君は」

さやか「そう、そのまさか」

QB「君は何をしようとしてるか……わかっているのかい?」

さやか「ハン、あんたが言う?」

   「死ぬならあんたら皆道連れだよ」

QB「辞めるんだ、早まるな!」

さやか「嫌だね」

   「これが絶望だよ、キュゥべえ」


QB「辞め」


さやか「宇宙シネ」
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 18:16:00.98 ID:zL4h2ZDIO

あたしが指を鳴らした瞬間、まどかが魔女化した時に撒き散らされた宇宙を救う程のエネルギーは全て暴発した。


ビッグクランチって奴?
凄い爆発でとにかく宇宙は滅びましたーって感じ。
あははっ、愉快愉快。
最期、キュゥべえがあんな顔できるなんてね。

……

まどか、仇は討ったよ。
転校生、今度は上手くやれよ。

……

……

fin.
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 19:35:03.13 ID:KtUjt425o
さやかっこいい!
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/03(月) 19:51:30.48 ID:OanY4cSAO
みんな良いシーンは思いつくけど、そこに至るまでの過程はなかなか書けないんだよな
ホントSS書きは地獄だぜ
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/03(月) 20:21:14.05 ID:yL9KjoYn0
まどか「ぐーぐー」ゴロリ

QB「……」

まどか「すやすや」ゴロリ

QB「あの」

まどか「むにゃむにゃ……んー?どうしたの?」


QB「僕を枕代わりにするのやめてくれないかな!!!!!!?」


まどか「耳元で大きな声出さないで!!!」


QB(枕代わりにするのをやめてください)


まどか(こいつ、脳内にちょくせ……zzz)ゴロリ


QB「はぁ……」
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 22:40:26.90 ID:RSKb1ajv0
破壊の後には、創造があるのかも知れない。


もしかしたら、ほむらが行ったのは次に出来た世界だったりして……。
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 23:27:35.09 ID:Wt+/qHuwo
中学生でビッグクランチよく知ってたな
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/04(火) 01:04:15.09 ID:Vg02e/8w0
>>471からまだ続いてます、マジですいません、頑張ってはよ供養します



ほむら「(このままじゃGSが足らなくなるわね…)はぁ…」スッ バチコーン! バチコーン! ガスッ!

マミ「!?」 杏子「!?」 さやか「ぶべらっ!?」

ほむら「いつまで落ち込んでるつもり!?しっかりなさい!マミ!杏子!さやか!」

マミ杏子「…」ヒリヒリ ボーゼン 

さやか「あ、あの…何れわはひだけグー…?」ズキズキ

ほむら「全員そこに正座しなさい、拒否権はないわ」


ーー以下禁書並みの説教を数時間ーー


ほむら「それじゃあ皆、決意の証に手元のQBを一斉に引きちぎるわよ!(徹夜で原稿を考えといて良かった…)」

QB「ちょっと!呼ばれたから来てみればこれは一体どういう事なんだい!? 杏子!マミ!君達までどうしてしまったんだい!」ググググ…!

ほむら「まどかとさやかは契約しない!私達は打倒ワルプルギス! ファイト、オーッ!!」グイッ

一同「オーッ!!」グイッ ドブチャアッ!

QB 「」


ーーその後、QBの後片付けを終えてーー


ほむら「さて、あの箱の魔女も、もう用済みね…」ジャキリ

ほむら「…?、どこへ逃げたのかしら…」


エリー「…ッ!」アワアワ ガクブル

まどか「シーッ、静かに、見つかっちゃうよ」ヒソヒソ

まどか「暫くは家に匿ってあげるから…皆には内緒だよっ?」ヒソヒソ ウェヒヒ

エリー「」ウルウル コクコクコクッ


ーーそして時は流れーー


ワルプルギス「キャハハハ…キャハハハ…!」

ほむら「そんな…どうして…」

杏子「畜生…なんて野郎だ…マミ!GSを!」

マミ「もう残りも少ないわよ…!」

ほむら「このままじゃ…また…!」

494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 01:39:23.82 ID:VljaEvwso
トリつけてくれれば他の人が間に混じっても見分けやすいと思うんだが
495 :これにて完結、長らくご迷惑をおかけしました… [sage ]:2012/12/04(火) 01:45:48.20 ID:Vg02e/8w0
ーーーー

モニター「モウ ノコリモ スクナイワヨ,,,!  コノママジャ,,,マタ,,,!  キャハハハハ 」

杏子「あー、あったあった、こんな事も」ポリポリ

さやか「いやー、避難所でまどかとエリーが一緒にいた時はおったまげたねぇ!しかも皆の所へ行くなんて言い出すんだもの」ヒョイ パク

マミ「お茶が入ったわよ」カチャッ コトッ

エリー『ありがとうございます』カタカタカタ

杏子「それにしても、まさかワルプルギスにまであの能力が効くとはねぇ…」ズズズ…

マミ「ええ、インキュベーターの母星へ向かうって飛んでいったけど…今頃どうしているのかしらね…」ゴクリ カチャ

ほむら「正直、あのままだったらまた負けていたかも知れないわ…ありがとう、まどか…」

まどか「ティヒヒ、それもこれも、みーんなエリーちゃんのおかげだよっ」ダキッ

エリー「ッ!?…///」アタフタ;

ほむら「(そんな…私はッ…!?)」ガーン

ほむら「よくも私のまどかを…」ギロリ

エリー「」ビクゥッ

まどか「もぅ、ほむらちゃんったら、エリーちゃんをいじめないのっ」

さやか「くーっ!二人共可愛いんだからっ…! まとめてさやかちゃんの嫁になるのだーっ!」ガバッ

キャーキャー マドカーッ コラオチツケ アラアラ アハハ… ウフフ…



エリー「…」クスクス……ハッ! カタカタ…カチャッ


 『Happy end,,,?』
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 07:45:14.47 ID:23T8OyIJ0
エリーちゃん最強すぎワロタ
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 11:48:13.94 ID:7qaqgYCPo
さやか「あたしゾンビだもん……」

ほむら「マジックカード発動、融合!」

QB「ばっ、バカな!ソウルジェムが身体に還元されることでより強大な魔翌力を産んでいる!今のさやかの身体に弱点などない!盲点だった!」


ごめんなさい
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 12:20:18.37 ID:kiQWIcoAO
仁美「ゾンビッチはビッチに含まれますか?」

さやか「えっ」



聞けば仁美は一月ほど前にダンプに跳ねられ、死んでもおかしくないレベルの重症を負ったらしい……(つづかない)
499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 13:04:42.30 ID:436VBYpAO
まどか「まずい!もう一杯!」

織莉子「キューサイのー あ・お・じ・る!」




救済つながり
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 16:45:20.48 ID:5p2Tzt5do
あれ?
まどかは救済であってるけど織莉子は救世じゃなかったっけ?
まあ、べつにいいんだけど。
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/04(火) 19:45:09.23 ID:JcMzjNWy0
さやか「あたしって、ほんとにバカ……」 パリーン

自分の弱さを嘆いた一人の少女は絶望に飲み込まれた――と思われたが……

さやか(恭介にもう一度、会いたい……)ボォッ

彼女が思いが絶望から這い上がらせる……

???「合格だよ、美樹さやか。キミは選ばれた」

彼女の前に現れた一人の包帯の赤ん坊と出会い彼女の運命は変わっていく……

さやか「あ、アンタは……?」

バミューダ「僕の名は、バミューダ・フォン・ヴェッケンシュタイン」



バミューダ「キミと同じで絶望から這い上がって来た者さ」



魔法少女まどか☆マギカ〜絶望と夜の炎〜


2013年春投稿予定(未定)


QB「この力はまさか……」


バミューダ「出てきたな、チェッカーフェイス……ここが貴様の墓場だ!」
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/04(火) 19:48:07.99 ID:JcMzjNWy0
投稿終了。元は家庭教師ヒットマン!リボーンの復讐者から
ゾンビな所と絶望あたりが似ているかなーと思って。シブの闇さやかちゃんを見たのも原因だけど……
ちなみに今の所これはやる気はありません。あしからず
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 19:48:24.53 ID:7qaqgYCPo
打ち切り展開のせいで使いにくくなった鉄仮面だすのか
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/04(火) 19:57:58.32 ID:JcMzjNWy0
>>503
これはノリで書いたヤツだからね……
出すとしたらツナ達を手紙で見滝原に呼ぶとか幻術で魔法少女のことを一般人に隠すとかそんな感じ
てか、クロスするとしたら主人公2人+ランボか40巻表紙組か悩む……
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 20:00:51.90 ID:7qaqgYCPo
トマゾファミリーの嘆き弾を狙うインキュベーター!
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 21:03:56.31 ID:7qaqgYCPo


見滝原市スーパーセルの数日後



マミ「暁美さん……」

ほむら「目的は果たしたわ。それに私は固有魔法をもう使えない」

盾をガチャガチャならし、180度まで回しても何も起きない。

ほむら「使うつもりもないし」

   「これから、まどか達のこと、お願いして良いかしら?」

マミ「……ええ、わかったわ」

ほむら「今まで会った貴方の中で一番頼もしかったかもしれないわ。一緒に戦ってくれて……ありがとう」

銃を取り出し、床に置いたソウルジェムに狙いを定める。

マミ「……本当に」

ほむら「……『まどか』や『貴方』、それに杏子が待ってるから。手間かけさせて、悪いわね」


最後に少しだけ微笑み、引き金を引いた。

銃声が部屋に立ち込め、ほむらは糸が切れた様に倒れ込んだ。


マミ「……」
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 21:05:13.75 ID:7qaqgYCPo
っていうエンディング風

杏子が自爆してワルプルをボロボロにしたところをマミさんが涙のティロフィナーレ

『』がついてる理由は言うまでもない
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/05(水) 05:22:31.65 ID:MAJHiPIAO
ほむら「……」シーン

マミ「……。えいっ」パシャ

ほむら「熱いわっ!」
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/05(水) 05:26:49.53 ID:MAJHiPIAO
ごめん、やっぱ誤爆だった
510 :そのうち書く。あるいは誰か書いて ◆kZVk5Oz.eE [sage saga]:2012/12/05(水) 07:22:16.03 ID:EsPKhsrAO
マミ「……行き倒れ?」
かずみ「うう……おなかへった……」


かずみ「ありがとう!!おねえさんのごはんすっごくおいしい!」
マミ「お粗末様。貴女は?」
かずみ「かずみ!おねえさんは?」
マミ「マミよ。それにしても、なんで行き倒れていたの?」


マミ「そう……なら、家に泊まらない?」
かずみ「ふぇっ!?いいの!?」


マミ「この感じ……かずみちゃんはここにいて!」
かずみ「待って!そっちは……行っちゃった、助けなきゃ!」


さやか「こ、こっちくるな!」
まどか「誰か……きゃああっ」レガーレ!ティーロ!
マミ「間一髪、ってところね」
かずみ「え、おねえさんも魔法少女だったの!?」デオクレター
マミ「えっ?」
ほむら(……あのイレギュラー、何者かしら)


マミ「じゃあ、魔法少女体験コースとかどうかしら?」
さやか「いいんですか!?」
かずみ「だっ、だめだよ!危ない!」
マミ「大丈夫よ、ちゃんと守るから」
かずみ「でも……」


マミ「帰りには解いてあげるわ」
ほむら「待って!あの魔女は今までの奴とは違う……!」
かずみ「それって、どういうこと?」
ほむら「……ッ!私よりマミを!巴さんを助けて!!」


charlotte『いただきます』
マミ「えっ」
かずみ「させ……!るかぁあああああ!!!」
charlotte『うおっいてえなんだてめぇ』
マミ「かず……?…ハッ、かずみちゃん!」
かずみ「うああああああああああっっ!!!」
charlotte『こいつ、まずそう……ニンゲンじゃな』
かずみ「リーミティ」
charlotte『おんなじ、なかま』
かずみ「エステールニ!!!」


マミ「かずみちゃん、今のは……」
ほむら「……よかった、マミが生きてる」ドサッ
かずみ「えへへ、頑張り、過ぎちゃった……」ドサッ
さやか「ぅえ、転校生!?」
まどか「二人を休ませなきゃ!」


inマミ家
まどか(あ、寝言言ってる)
ほむら「まど……か……ごめ、な、さ」
かずみ「たすけて……ゃだ、いやだよ」
さやか「転校生がマミさんを案じてたなんて……なんか信じらんない」
マミ「私も大人げなかったわね、かずみちゃんが暁美さんの言葉を信じていなければ今頃は……!」




双樹「「魔法少女、はっけーん」」


現行スレの中身を大幅に変えてまでやる気はないので誰か(未来の自分含む)が拾えるように投下しときます。
設定は自由に変更可。
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/05(水) 22:26:39.59 ID:caHbnG4v0
>>496
エリーちゃんはよく魔女の中でもとびきりのザコみたいな扱いだけど
あれは相手がさやかだったからで、慎重派やベテランに対しては寧ろ恐るべき強敵だと思う
マミさんとかほむら、家族心中後の杏子あたりは
エリーちゃんのトラウマティック フラッシュバックで一発で魔女化余裕だと思う

なんか次々と書き込みがあるけど、これも俺がここ数日ずっと塞き止めていたからなのか…うわぁ…
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/05(水) 22:29:40.38 ID:mZ6sVFTJo
>>511
しかしTDSではマミさんにたった2コマで瞬殺されているというな……
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/05(水) 22:36:28.73 ID:bnBxVCw7o
「尺の都合」という最強の敵の前には何者もかなわないのさ
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/06(木) 07:56:44.91 ID:QMj430KJ0
かずみマギカにも共通する言葉だな、それ

あの最終回なら別に他の終わり方があっただろ……
数年後設定で立花さん視点で終わらせるとかさ……
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 10:13:27.96 ID:OheYFf8AO
シェフ×刑事さんのss読んで、「立花すばる」とかいう名前を思い付いた私はどうすればいいの?
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 15:45:53.68 ID:v6dVXVaAO
書いて、どうぞ(土下寝)
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 20:32:31.49 ID:wnqnotCdo
改変後世界でマギカカルテットという単語を使いたいと思ったはものの、さやかは死んでてあと一人誰にしようかなやんでたらこんなん思いついた


━━━━

マミ「今日から私達は魔女達の四重奏(マギカカルテット)よ!」

杏子「なんだそりゃ!」

さやか「にしし、いいじゃんいいじゃん!」

━━━━

さやか「ごめんね、足引っ張っちゃって。だからここはあたしに任せて」

━━━━

杏子「……っくしょう」

ほむら「三重奏(トリオ)……」

━━━━

杏子「……死んだら承知しないからな」

━━━━

マミ「佐倉さんまで……」

ほむら「二重奏(デュオ)……」

━━━━

マミ「さぁ……暁美さんには指一本……触れさせないわよ!」

━━━━

ほむら「これじゃあ……独奏(ソロ)じゃない」




まどか「もういいんだよ、ほむらちゃん」

ほむら「すいませんパンツ見せてくれませんか」
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 20:41:00.25 ID:/0vyBAbPo
くっそwwwwwwwwwwww
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 20:44:10.59 ID:+tWakHxco
これは酷いwwwwwwwwwwwwwwwwww
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 20:52:33.73 ID:TfobpjDTo
おい……どういうことだよ!
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 20:53:52.60 ID:wnqnotCdo
元ネタは言うまでも無くONE PIECEのブルック
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 20:55:05.63 ID:q0dqUh2N0
最後の台詞のせいで俺の中でこのほむらがブルックになってしまったぞwwwwww
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 20:55:59.66 ID:q0dqUh2N0
>>521
やっぱりwwwwwwww
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/06(木) 21:13:05.33 ID:IRkNfrsIO

デラウェア河の川底に沈められたマジェント・マジェントは待つ事と考える事をやめた…筈だった…

しかし!彼に『奇跡』が起こる!

_____

マミ「…今回の結界は何かおかしいわ、水浸しなんて初めて」


マジェント「__」

マミ「これは、人…?死んでるのかしら…?」

___

マジェント「なあ…マミ、あんたとオレはよォォーー、きっと何か『運命』の糸で結ばれているんだ…」

マミ「えっ」

マジェント「丁度マミの使う魔法も太い糸みたいな奴だしな…ゲホッ…」

マミ「…あれはリボンよ!」

___

マミ「ティロ・フィナーレッ!」ドンッ

シャルロッテ「」グワァァァーッ

マミ「!?」

マミ(駄目!やられ__)

「『20th Century BOY』ッ!」


果たして、マジェント・マジェントはマミ達とうまくやっていけるのだろうか!

近日投下予定、たぶん
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 21:13:43.40 ID:UJDW3NHYo
なんで二十世紀少年なんだ
526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 21:15:58.34 ID:IRkNfrsIO
というジョジョクロス予告
マジェントもマミさんも相方に依存しやすそうだったのと、
マジェントならシャルロッテに噛まれても大丈夫そうだという安置な考えから生まれたけどいいよね
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 02:10:20.87 ID:I3B8jg2To
まどか「いつかまた会えるから。それまではちょっとだけお別れだね」

ほむら「まどかぁぁぁぁーっ!」



まどか「てなことがあってからウン十年」

さやか「いやーほむらもマミさんも杏子も頑張るねえ」

まどか「さやかちゃんだけと遊ぶのも飽きてきちゃったよー」ブーブー

さやか「えっ」

まどか「だからこれからは円環のチャンスをもっと積極的に狙おうかと」

さやか「なにそれ怖い」
528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 02:14:43.06 ID:I3B8jg2To
マミ「痛っ……! 指切っちゃったわ」

マミ「ああっ! お鍋が吹いちゃった」

マミ「しまった……この大根使いそびれてたわ」

マミ「はあ、今日は何だかついてないわねえ」ジワジワ


まどか「よっしゃ来たァァァァァ!」ガタタッ

さやか「待て待て待て! まだちょっと濁っただけじゃん! しかも何で喜んでんの!」

まどか「ちぇー」ポフッ

さやか「というかマミさんもこんなくだらないことで濁らせないでよ……」
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 02:20:09.70 ID:I3B8jg2To
杏子「おっ、ラッキー! 100円……と思ったらゲーセンのメダルじゃねーか」

杏子「まあいいや、ついでだし行くかー」

杏子「うぁぁぁ……あとちょっとと思って2000円……完全に引き際ミスった……」

杏子「マミに頼まれた買い物どうすっか……やべええ……」ジワジワジワ


まどか「杏子ちゃん……」

さやか「あれ、今度はテンション上がんないの?」

まどか「うん、この後マミさんと揉めてからが面白そうかなって」

さやか「なんかあんたが邪神に見えてきたよ……でもちょっと楽しみなのは認める」
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 02:31:50.10 ID:I3B8jg2To
ほむら「まどか……」

ほむら「今日も私は頑張ったよ。魔獣と戦って、みんなを守って……」

ほむら「まどか、会いたいよ……」

ほむら「でも、立ち止まったりしたらあなたに合わせる顔がない」

ほむら「だから、その時まで精一杯、できることをするから。待ってて、まどか……」グスッ


まどか「……」

さやか(あ、反応がない。さすがにこの空気じゃ無理もないか。反省したかな?)

まどか「ほむらちゃん……」

まどか「私に会いたい思いが破滅願望にすりかわって、使命感との間でせめぎ合い悩んでるんだね!」

まどか「ああ、この苦悩の表情が素敵だよぉぉぉっ! もう今すぐ優しく導いてあげたい!」

まどか「でもほむらちゃんなら、もっと素敵な……極限の苦悩と絶望を見せてくれるはずだよ!」

まどか「私はそれを見たいの! そんなほむらちゃんを包み込んであげたいの!」

まどか「だから待つよ、私は……ほむらちゃんが歩き続けるかぎり!」グッ

さやか「何かいいこと言った的に締めようとしてるけど、途中の言葉とかまるっきり邪神だからね?」

まどか「ティヒヒヒ」


グダグダに終わる
531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/07(金) 03:48:22.49 ID:eCMz4pSAO
まどか「さぁ、良い子はどんどん、導いちゃおうね〜♪」
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 08:12:28.37 ID:02kedkzW0
導いちゃうおばさんだ!
533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 12:16:04.77 ID:htlQSRvr0
QB達って、どっかの小惑星を少女養殖場とかにしてたりしないのかな?
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 14:39:18.93 ID:9tA9Dn6Yo
まさにその一つが地球なんじゃね
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 14:43:47.88 ID:81AnVx2IO
感情を理解できないから養殖なぞできないのだろう
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 18:30:08.86 ID:AREWR2+0o
6レスくらいお借りします
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/07(金) 18:30:40.40 ID:AREWR2+0o
「第11ウインドウ スタンドバイ」
「第12ウインドウ スタンドバイ」
「第14ウインドウ スタンドバイ」
「第15ウインドウ スタンドバイ」
「遅れました。第13ウインドウ スタンドバイ」


「全ウインドウ スタンドバイ」

オペレーター達が一斉に各世界の言葉で音声信号をやりとりしはじめた。
遠く、月にいるインキュベーターからも観測できそうな推進炎をあげて、軌道遷移を開始する剣型宇宙船。
その船体は4000mを軽く越え、周囲に100機を越える鬼魂号と1000人の魔法少女を従えて堂々たる威容を見せつける。
地表に向けられた四連装十基四十門の光線砲群が、地球光に照らされた。

 "正義最後の砦"

艦の額、剣で言えば切っ先に当たる艦首甲板に眩しく大書された第2世界の文字。
その真下、艦を全通する形で作られたダウンデッキでは、今や乾坤一擲の反撃の矢がつがえられようとしていた。

オペレーターが、直通のマイクを入れた。

「注意してください。世界が手遅れになるまで180秒しか時間がありません」
「何を注意するんだ。女の子を泣かせてしまうことか。それとも、生還のことか」
「両方です。残り174秒。160秒の段階で接続を開始します。シオネ・アラダと円環の理のご加護を」

エレベーターが、ゆっくりと回転しながらあがり始めた。
巨大なエレベータの真中に、若いサラリーマンが腕を組んで立っている。

強化された黒縁の眼鏡。
風で動くネクタイ。
マーカーガン。

エレベータが揺れて、止まる。
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/07(金) 18:31:20.37 ID:AREWR2+0o

「残り166秒。"ラスト・ホープ"スタンドバイ!」

「七つの世界最後の希望を、あなたに託します。空間接続用意。最終減速開始。降下用意!」

「降下用意 時差調整トリムよし」
「降下用意 倍率ドン。2045倍速から減速開始します」
「降下用意! 大逆転号からの空間通信、受信しました」
「降下用意 全準備完了」

クラウチングスタートの体勢を取るサラリーマン。胸の部分を2回叩いた。
髪が、動き始めた空気に揺れる。

巨大なトンネルのはるか遠くから、明りが、次々と点灯を開始する。

赤いランプが3 2 1 と点灯する。

次の瞬間、サラリーマンは浮くような足遣いで一歩を踏み出した。腕を上げる。
2秒で16km地点を突破し、5秒で180km地点を突破する。
足から火花が上がり、焦げ臭い煙がサラリーマンを笑わせる。

無人で走るトレーラーの爆発とともに出現し、サラリーマンは、向かってくる車を八艘飛びして、進撃する。

「残り143秒」

オペレーターの声が響いた頃にはもう、サラリーマンは見滝原市に到着して、乱れたネクタイを手で直している。
目の前に、歯車仕掛けのふざけた怪獣――魔女が浮かんでいた。
全長は60mを越えている。
轟く哄笑は無邪気すぎて恐ろしく、
発せられる魔力は正真正銘、恐怖の塊だった。
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/07(金) 18:32:14.76 ID:AREWR2+0o

w6M−1142.2011.03.14
−見滝原市−

サラリーマンは、残像を残してワルプルギスの夜の使い魔が放つ魔力の弾を避けてみせた。
崩れかけのビルを跳び越え、激しい攻撃で削られていく街並みを見る。
その中に、二人の少女がいた。
一人は黒い髪で、全身が傷だらけ。
もう一人はピンクの髪で、目を丸くしてサラリーマンを見上げている。

『り126秒』
「まだだ、諦めるのにはまだ早い。まだ、希望は潰えていない」

サラリーマンはつぶやくと、魔力の弾の雨霰の中に突っ込んだ。
横飛びでネクタイを風に揺らし、使い魔達にマーカーガンを向ける。

「朝が来る。去れ、悪夢よ」
 CLICK


頭上――正確には宇宙――から次々と落ちるレーザーが、使い魔達を吹き飛ばした。


『残り90秒』

町を覆い尽くさんとしていた、大小さまざまな使い魔達をすべて吹き飛ばすと、サラリーマンは無造作に跳躍した。
宙に浮かぶ瓦礫を足場にワルプルギスの夜と対峙する。
理解不能な哄笑を轟かせる魔女の額にマーカーガンを向けるサラリーマン。

「まだ、鼓動がある。まだ、世界は息づいている。させはしない。少女達が生きている限り、希望はまだ潰えてはいない」

 CLICK

天から落ちる雷のすべてを受け流して、魔女はあざ笑う。
サラリーマンも笑う。
押し寄せる魔力の炎の中に突っ込み、蹴り一発で炎を掻き消す。
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/07(金) 18:32:49.77 ID:AREWR2+0o

視界が開けたとき、魔女は逆さまの状態から立ち直っていた。
音速を遥かに超えた速度を誇る魔力の弾、総数およそ600発が放たれる。
サラリーマンは目を見開いてそれをかわす。人間の反応速度が物理限界を突破する。

《これで終わりだ》
魔女が声ならざる声で言った。

「まだ終わらない」
サラリーマンが渋い声で言った。

壁のように迫る魔力の弾の、わずか幅20cmの死角に体をもぐりこませて、サラリーマンは全弾回避。
何重にもロックオンし、彼は、迷わず引き鉄を引いた。
銃口の無い銃、マーカーガンが光る。

同時に空から光が降り注ぎ、魔女が粉々に砕け散った。
清々しい笑みを浮かべる魔女の顔面の成れの果てに手を振り、サラリーマンは倒れるように後ろに跳躍。


『残り、65秒』
サラリーマンは、一分と少しでワルプルギスの夜を撃破すると、長大な砂煙をあげてまどかとほむらの前に立った。
呆然とする二人の前で、サラリーマンは砂煙が収まるのを待っていた。

「やあ」

サラリーマンは、長い沈黙のあと、そう言った。

「残り50秒」
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/07(金) 18:33:22.18 ID:AREWR2+0o

「目が悪いようだね。これをあげよう」

サラリーマンは自分の眼鏡を手に取ると、力任せに引きちぎって半分に分断した。
右手と左手に傷一つ無い眼鏡を握る。サラリーマンは左手の眼鏡を黒髪の少女に投げてよこした。
それこそは、タンクローラーの爆発を受けても核の炎を浴びても、スペシウムバズーカの直撃を受けても、
何年も何十年もかけて自己再生して復活する、不屈の強化眼鏡であった。

「それから君にはとっておきのアクセサリーをあげよう」
サラリーマンは、ポケットに突っ込んであったピンク・オーマシンボルを抜き出すと、ピンク髪の少女に投げてよこした。

「これって……ソウルジェム?」

「違う。それがあれば何でも出来る。それに名前を付ければ物語が終わる」

「残り45秒」

「最後のプレゼントだ。腕を出してくれ」

まどかが勢いに負けて素直に腕を出すと、サラリーマンは猫のようなマスコットロボを置いた。

「我が社の新製品だ。魔法少女じゃなくてもフォローしてくれる。
 自己増殖機能もあるしとびきり優秀なAIもある。インキュベーターよりは役に立つだろう」

「残り25秒」

「これはいずれ、君が君のままこの世界を救うときに使うことになる。それは永遠に来ないかも知れない明日の話だ」

サラリーマンは以上を一気に言うと、息を吸って。そして吐いた。

「以上、終り。がんばれ」

そして背を向けた。

「あ、あの」

世界観という世界観と、まどかとほむらに背を向けたまま、サラリーマンは前を真っ直ぐ見て優しく言った。
どうでもいいが、本当にどうしたものだろうか。
まあいいだろう。負のご都合主義なんぞ知ったこっちゃない、だ。
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/07(金) 18:34:25.52 ID:AREWR2+0o

「……いいことを教えよう。
 世の中には、全ての損得を抜きで君たちの幸せを願う者がいる。君たちだけではない。どんな子供にもだ。
 世の中には、全ての子供を守る守護者がいる。未来の護り手と、キーを叩く者だ。
 それはただの人間で、ただの人間の集団で、ただの人間が作った物だが、ああ、結局現実なんてそんなものだ」

「あ、ありがとう」

まどかは、敬語も忘れてそう言った。
サラリーマンは、それを笑うでもなく怒るでもなく口を開いた。

「がんばれ。絶対に負けるな」

『07秒』
「我々の出来る最大限の介入は終った。加速最大! 大逆転号転移開始、これより帰還する」

サラリーマンはマーカーガンをクリックすると、そしてまた走り出した。

長大な砂煙だけが、後に残った。

サラリーマンを見送ってから、呆然と立ち尽くしていたまどかとほむらは、
瓦礫の中から這い出してきた三人の友達の姿を見て、『まあいっか』と笑った。


まどかがまどかのまま。
ただの人間がただの人間のまま。
本当の意味で世界を救ってしまうのは、まだ先の話である。
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/07(金) 18:35:11.42 ID:AREWR2+0o
(マイナーネタで)すまんな
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 21:06:40.13 ID:02kedkzW0
元ネタはなんだい?
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/07(金) 21:23:34.41 ID:AREWR2+0o
アルファ・システム・サーガ特典CD
ないしリターントゥガンパレードに登場する冒険艦大逆転号のサラリーマン(故人)より
参考ページ:http://www.alfasystem.net/novel/etc/return/04.htm
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 23:15:53.71 ID:0LZj+RKqo
VIPで立てたコンマスレ堕ちたので濁りまくった

だからここで続きを投下兼供養
そしてオートプレイと洒落込もうじゃないか。ないてない。泣いてなんかないぞ。
エンディングまで、泣くんじゃない。

以下続き
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 23:19:34.38 ID:0LZj+RKqo
35
まどか「とおりゃー!!!」
36
ほむら「高らかに舞え!踏み散らかせ邪悪なる星よ!『ダークスター』!!」

マリオ「オゥフ……あっ、待ってこれヤバい」
ダメージ140

マリオHP
165→25

※非情に危険な状態です

ウルトラキノコ使用
ウルトラキノコ残量
4→3

全快

マリオHP
25→320

マリオ「フゥ……」

ほむら「往生際が悪いわね」

まどか「しぶとい人だね!」

マリオ「オゥ」


※危険な状態から脱しました
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 23:26:31.49 ID:0LZj+RKqo
まどか→攻撃→魔法→ミルキりゅうせいぐん
ほむら→攻撃→通常A

まどか「なぎ倒すよ!『ミルキりゅうせいぐん』!!」

ほむら「喰らいなさい…!!」

マリオ「オゥフ」

ダメージ280
320→40

※非情に危険な状態です
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 23:29:53.93 ID:0LZj+RKqo
マリオ→ひまんパタこうら→ほむら

威力350

ほむら「くっ……!」

まどか→魔法→オーロラのかがやき
ほむら→魔法→じかんよとまれ

まどか「一気に決めるよほむらちゃん!!『オーロラのかがやき』!」
ほむら「『じかんよとまれ』! まどか、とどめを刺すのよ!!」

※時間停止
※こちら側は一切の行動を受け付けません

まどか→魔法→ミルキりゅうせいぐん
ほむら→魔法→ダークスター

まどか→魔法→さくらふぶき
ほむら→魔法→ばくだんゴロゴロ

まどか→魔法→ミルキりゅうせいぐん
ほむら→魔法→ダークスター

※時間停止解除
ダメージ約1600


マリオ「マンマミーア」

※まけちゃった……


終わりです
試験的なスレだったのでバランスがてんでダメダメです
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 23:47:13.65 ID:0LZj+RKqo
蛇足のネタ垂れ流し
誰か拾ってくれることを願って
いつか書き直せることを祈って

まどか
さくらふぶき ミルキりゅうせいぐん オーロラのかがやき おやすみアロー
通常攻撃ABC
※ほむらが戦闘不能になると強化される

ほむら
ダークスター ばくだんゴロゴロ じかんよとまれ キラリりゅうせいぐん
通常攻撃A
※まどかが戦闘不能になると強化される

マミ
がんせきガラガラ ジャスティスブレイカ おねがいカムバック でんげき
きはくアップ ひっぺがし

さやか
レインソード ライトサーベル ダイヤモンドカッター ふしぎなおどり
きりさく かなしいうた かいふく
通常攻撃ABCD

杏子
ほのおのかべ レインスピア うんさんむしょう! 
※ゆまが生きていると強化される

織莉子
フレイムストーン コロナ ライトニングボール ウィルオーウィスプ
おくちにチャック
「織莉子は 未来に 攻撃を 予知した!」
※キリカが生きていると強化される

キリカ
きょうふのかま しにがみのかま そくどアップ アンデッドネイル
強い通常攻撃AB
※織莉子が生きていると強化される
※1ターン3回攻撃できる

ゆま
メガトンハンマー だいかいふく みんなげんきになあれ こんじょうアップ
きはくアップ きつけ みんなもっとげんきになあれ
通常攻撃A
※杏子が生きていると強化される
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/07(金) 23:53:53.46 ID:0LZj+RKqo
そして改めてやり直してみると強すぎかもしれないこいつら
回復持ち蘇生持ちが二人いて
全体攻撃を持ってないのが一人しか居なくて
その一人は3回攻撃してくるし
更に模擬戦では硬くて高い火力という負けに行くのかよっていう

原作五人フルパーティでやっと闘り合えるかどうか
やっぱバランス考えよう。うん。
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 00:02:11.51 ID:H3ZF1WkY0
マリオRPGとか懐かしい
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 00:07:54.08 ID:pZDjshi7o
因みに
模擬戦で使ったステータス

まどかHP2000 FP100 P.ATK100 M.ATK120 P.DEF60 M.DEF100
【1】おやすみアロー
【2〜7】さくらふぶき
【8、9】オーロラのかがやき
【0】ミルキりゅうせいぐん

おやすみアロー
単体 眠りにする

さくらふぶき
全体 威力60 キノコにする

オーロラのかがやき
全体 威力100 何らかのステータス異常をきたす

ミルキりゅうせいぐん
全体 威力200

ほむらHP1500 FP70 P.ATK50 M.ATK200 P.DEF10 M.DEF50
【1、2】ダークスター
【3〜5】キラリりゅうせいぐん
【6〜9】ばくだんゴロゴロ
【0】じかんよとまれ

ダークスター
単体 威力100

キラリ流星群
全体 威力150

ばくだんゴロゴロ
単体 威力50

じかんよとまれ
全体 停止状態にする。あんしんバッヂ無効


計算式は、うん、めちゃくちゃだった
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 00:14:13.80 ID:pZDjshi7o
マリオHP320 FP60 P.ATK150 M.ATK100 P,DEF250 M.DEF200

スペシャル一覧
ジャンプ
ファイアボール
スーパージャンプ

スーパージャンプ
コンマ値*45が威力

※ほかは解説省略


アイテム解説
ウルトラキノコ
HP全快

メープルシロップ
FP60回復

装備解説
ひまんパタこうら
最強の武器
ATK+ATK*(コンマ/50)

ヒーローつなぎ
PとMのDEFレベル最大

あんしんバッヂ
状態異常攻撃を一切受け付けない
※一撃死攻撃と時間停止攻撃は防げず
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 00:16:57.75 ID:pZDjshi7o
でも
設定が煩雑になっていくのを尻目に
マリオストーリーとかペパマリRPGとかの設定も詰め込みたくなってしまうジレンマ
556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 00:18:35.75 ID:R+SUWNAAO
なんかワードに見覚えあると思ったらマリオのあれか
懐かしい
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 01:26:26.84 ID:pZDjshi7o
因みに参照のためにカジオー最終形態(頭)のステ
攻略本より抜粋

カジオーHP8000 FP(定義されていない) P.ATK180 M.ATK60 P.DEF80 M.DEF50


……まほうしょうじょって つえー!
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 01:32:18.36 ID:H3ZF1WkY0
鍛冶王さんよりトラウマのクリスタル的な名前の奴の方が参考になるけどステは開示されてないか
559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 01:43:59.57 ID:pZDjshi7o
残念ながら



全部公開されてます

クリスタラー HP4096 P.ATK250 M.ATK100 P.DEF100 M.DEF80
ダークスター フレイムストーン キラリりゅうせいぐん ひっぺがし

炎のクリスタルHP2500 P.ATK0 M.ATK130 P.DEF100 M.DEF60
かきゅう ほのお ライトサーベル ほのおのかべ

土のクリスタルHP3200 P.ATK0 M.ATK80 P.DEF70 M.DEF33
だいじしん すいじょうきばくはつ がんせきガラガラ ばくはつ ストーム

水のクリスタルHP1800 P.ATK0 M.ATK120 P.DEF130 M.DEF50
けっしょう ダイヤモンドカッター アイスロック

風のクリスタルHP800 P.ATK0 M.ATK60 P.DEF200 M.DEF88
ほうでんげんしょう にじいろシャボン さくらふぶき ライトニングボール でんげき エレキテル


魔法少女連中と比較して遜色ないどころかむしろ見劣りするレベル
弱体化orマリオたちの強化が必須になるな
560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 02:05:30.44 ID:pZDjshi7o
だけど敵の技にもFPっぽい数値が設定されてた気がするんだよな
「敵はわざのパワーが つきた!」っていうメッセージがあったし


技には属性と状態異常があり
敵味方それぞれに弱点と無効化耐性が定義されている
これは原作設定

敵にはジャンプ 炎 電気 氷 眠り 毒 沈黙 恐怖の耐性があり
前半4つにのみ弱点が定義される
味方には炎 電気 氷 毒 沈黙 恐怖 眠り 一撃死が付加属性としてつく

沈黙…スペシャル、魔法が使えない。おくちにチャック、ちんこんのひびきなどがこれに該当
恐怖…攻撃翌力が下がる。きょうふのしょうげき、くらやみブルブルなどがこれに該当
毒…毎ターンダメージを受ける。どくガスもくもく、アンデッドネイルなどがこれに該当
眠り…行動不可能。物理攻撃を受けると目が覚める。ねむれよいこよ、にじいろシャボン、おやすみアローなどがこれに該当

このクロスでは、予定ではこれらに
時間停止 加速 減速 無効化 ツヨツヨ デカデカ を加える予定

時間停止…眠りの上位互換。ただし眠りは物理攻撃を加えない限り目覚めないのに対して、これはターン制。ほむらの魔法。
加速…ターンに対する行動回数が二倍になる。キリカの魔法。
減速…ターンに対する行動回数が半分になる。キリカの魔法。
無効化…負の状態異常、正の状態異常ともに受け付けない。ペパマリRPGより。うちゅうしょくなどを食べるとこうなる。
ツヨツヨ…MとPATK+20 ペパマリRPGより。原作ではスペシャル技「ムキムキボディ」を使うとこうなる。
デカデカ…MとPATK+10 MとPDEF+10 ペパマリRPGより。「デカデカドリンク」を飲むとこうなる。



ペーパーマリオRPGは状態異常多すぎて噴く
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 02:36:58.52 ID:I9Ngi8xAO
キャラが既存の技名を叫ぶ演出は何故か、燃える
解る気がする
ポケモンとか従えさせて技名叫ばせたいもの


乙でした
562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 02:40:04.50 ID:1oy4oew6o
ほむら「ザ・ワールドッ!!」

まどか「弓がしなり弾けた焔夜空を凍らせて撃ちッ!」

さやか「三十六煩悩鳳ッ!」

かずみ「スターライト……ブレイカー!!」


杏子「チューリップの術wwwwwwwwwwww」


俺疲れてるわ
563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/08(土) 11:10:40.49 ID:R+SUWNAAO
一番上しか分からない切なさ
564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 15:17:43.53 ID:3WuZdQfLo
「ねぇ、もしもここで私が逃げたら。世界はどうなっちゃうのかな」

荒廃した世界において、

たった一人生き残ってしまった少女はそう呟いた

「逃げたければ逃げても良い。逃げたらどうなるかは聞くまでもないはずなのだから」

それに対して人ならざる何かは言葉を返し、

次の少女の言葉を待った

少女はただの少女でしかない。

ごく普通の家庭に産まれ、ごく普通の生活を小学校、中学校と送ってきて、

その平凡な日常がいつまでも続くことにちょっとしたつまらなさを覚えたりしながらも、

友人たちと楽しく過ごしていくはずだった……が、

それはとても簡単に壊され、一瞬のうちに全てを奪い去っていった
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 15:20:28.44 ID:3WuZdQfLo
「……解った、うん。解ったよ」

少女は人ならざる何かの提案を受け入れ、大きく頷いた

「本当に良いの?」

「この世界には過去もなければ未来もない。現在も次期に消えちゃうから」

少女の言葉には寂しさと悲しみしか込められてはいなかった

なぜこんなことにならなければなかったのか、

どうして防ぐことができなかったのか、

それを見つけ、防ぐために少女は旅する決意を固めた

「それじゃ」

「うん、変えよう。世界を、未来を!」

少女は声高に叫び、光に包まれて姿を消した。

同時にその世界は消滅し、

そして新たな世界が過去を作り出し、現在を作り出し、

様々な人々やものが産まれていき、

第3の世界までもが生まれるほど、発展していった


そして、物語はその第3の世界から始ま――るかもしれない

まどかと某ラノベのクロス

書き溜め進まなーい
566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 18:06:42.49 ID:1oy4oew6o

ほむら「もう私には他に道は無いの……」

「追い詰められた者の力、見せてやろうか」

━━━━社畜


杏子「マミの奴、まだ甘っちょろいことを……」

「こういうのは不忍にするべきじゃないか……?」

━━━━忍者


マミ「ティロ・フィナーレ!」

「おうふwwwwww我輩もwwwwwwティローンwwwwww」

━━━━オタク


さやか「あたしはもう魔女を[ピーーー]為だけの存在なんだ」

「刀は鞘に帰る物、自分を刀とするならどこかに必ず鞘があろう」

━━━━侍


まどか「ほっとけないよ……」

「それはあの子の為の情けじゃねぇ、もういっぺん考えてみな」

━━━━任侠


QB「地球の中でも……この国は危険過ぎたね」

「日本人の誇りにかけて、茲ニ戦ヲ宣ズ」

━━━━神風


日本贔屓外人コピペ見てたら思いついた。
適当感半端ない
567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/09(日) 04:33:05.87 ID:ILSabN0AO
二番目と三番目が一瞬繋がってると思ってしまった
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 04:35:10.99 ID:ILSabN0AO
IDよく見たら別の人か
すまん、何か惚けてる
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 12:43:58.80 ID:POcLbPKAO
寄生獣とのクロスはどうかな

ソウルジェムがふっ飛ばされてもミギーとかがダッシュで取りに行ったり、さやか辺りなら身体を作り出して魔法少女のさやかと寄生獣としてのさやかに別れたり

有りそうなんだけどなぁ
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 12:59:39.51 ID:6fUvoPEio
パラサイト達とQBはお互いをどう評価してどういう関係を築くんだろうな
基本はお互い気にしてなさそうだけど、
魔法少女候補になるような人間がしょっちゅう食われるようだとQB側は困るか
田村玲子は興味から魔法少女の契約をしようとしたりしそう
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/09(日) 22:31:44.96 ID:D0k+DJ8p0
予告(?)
その時間軸はいつもと違った――

樺根というまどか達と昔からの知り合いの先輩や隣町から転校してきた六道骸というやつらの存在――

彼らの存在によって今までの時間軸とは違うことが起こっていた――


初めまして、まどかさんの昔からの知り合い樺根燐子です   魔法少女なんて弱いぴょーん
                           めんどい…… 
       助けて! 
              キサマら
                に希望など無い…          なんかアンタといっしょにいると
やっぱり人間が考えていることはわからないよ                         落ち着くんだよな……                     
                             この冷酷女!
 ほむらちゃんに……樺根さんの何が分かるのっ!


いくつかの人間が交差する中、インキュベーダーと六道輪廻の男は動き出す―


ほむら「転校生の六道骸?」


???「クフフフ。堕ちろ、そして廻れ……」
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/09(日) 22:36:24.36 ID:D0k+DJ8p0
投稿終わり
初期六道骸が偽名と幻術を使いまどか達に近づいて魔法少女の戦いに関わる話(ランチアなども登場)
「ムキュゥべえ」というものがあるから思いついていた話。俺の技量じゃどう絶望させていいかわかんなかったからお蔵入り
あと骸の狙いはまどかに憑依して魔女になって世界を滅ぼすこと……とか考えていた
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 22:42:06.46 ID:euZXNa6ho
>ランチア


おい期待させやがって
574 :夢の逆流 0/10 :2012/12/10(月) 09:49:26.10 ID:QFb9L7sAO
ちょっと借ります
力量不足でキャラ五人が少し崩れた
内容は、混沌、謎設定、やおい、めがね、崩壊
苦手な人注意
575 :1/10 [saga]:2012/12/10(月) 09:54:13.79 ID:QFb9L7sAO
今、少女の目の前には、赤色のものがあった。

ほんのりと薄い赤い色をした謎の物体には、ふさふさとした毛足の短い体毛が生えていて、こんもりとした指のない短い手足が付いている。

その首のない、まるっこい頭部には、だらんとサイドに垂れた長い耳と、二つの円らな黒い瞳があり、口と鼻のあたりが盛り上がっていた。

その赤いものを表すのに適当な言葉が、少女の記憶の底からぼんやりと浮かんでくる。

あれは確か、犬……の、ヌイグルミ、だよね。

その赤いヌイグルミの大きさは、少女の背丈の半分ぐらいで、少女の格好を真似るようにして、短い二本足で立っていた。

状況が上手く呑み込めずに、少女が当惑していると、ヌイグルミは短い左前足、分かりやすく、その短い左手の先のほうを、くいくいと、何回か曲げてみせる。

少女にはそれが、ちょいと面貸しな、というふうに見えた。

ふと、ヌイグルミに背を向けて、後ろを振り向く少女。

こく……と、息を呑んだ。

何も見えない。ただただ暗い。真っ暗闇だ。

自分の立っている四方を、夜空のように深い闇が包み込んでいることに、少女は目を白黒させた。

眼を落としてみる。何も見えない。頭上を仰いでみる。何も見えない。

遙か彼方に眼を凝らせば、無数の小さな星々の瞬きを、見つけることができる気がした。

が、少女には今のところ、それらしきものを、認めることができない。

そして、無音。

ここには何も存在しない。私と、あと、あのヌイグルミ以外には。

少女はそう自覚してみるが、かといって何も解決しない。

仕方なく少女は、ヌイグルミのいる方向に向き直る。
576 :2/10 [saga]:2012/12/10(月) 09:56:26.86 ID:QFb9L7sAO
ヌイグルミはこちらを向いたまま、その場でただじっと佇んでいた。

少女は思考を巡らす。

とりあえずのところは、あれに敵意は感じられない。

そして標になりそうなものは他にない。選択肢は一つ、か。

決断した少女は、足元を見据えつつ、恐る恐る、一歩だけ、そぅっと、ヌイグルミのいる方向に、頼りない足を踏み出した。

そうすると、自分の足に何かが触れる。ぐっと踏みしめてみるが、場は微動だにしない。

期待どおり。目に見えない、透明な床がある。

息を吐く。

その足に重心を移しながら、続けて、もう片方の足を前に運ぶ。

何もない空間に二つの素足が、高さを同じくして横に並びあった。

控えめな胸をほっと撫で下ろして、少女は思った。

おそらくは、落下する心配はなさそう。

それでもまだ、安心はできない。というか、単純におっかない。

表情を引き締める。

見えない足元を、少女は手探りに、いや、爪先を下に伸ばして足探りに、狭い歩幅で、三歩、四歩、五歩。

少し大股に、六、七、八、慎重に歩みを進めていく。

ややあって、少女はようやく目的のところ、ヌイグルミの傍まで辿りついた。

今一度、赤色に目を向ける。

さて、ここからどうしようかと、少女が思案し始めたところで、ヌイグルミは体の向きを変えた。

その短い手が前に伸ばされる。

そして――トン、トン。

扉をノックするのに似た仕草をしだした。

そうすると、ヌイグルミの手の先のあたり、虚空の闇に、茫と光る円が現れる。

平面に浮かび上がったその円は、まるで円い水鏡のようにも、そして、何かの入り口のようにも見えた。

瞬く間に、単一の円はその領域を広げていき、最後は、少女の背丈ほどの大きさになる。
577 :3/10 [saga]:2012/12/10(月) 10:01:18.65 ID:QFb9L7sAO
ヌイグルミは短い手の先を、光に半ば沈めながら、少女のほうに顔を向けた。

まあ、中に入りなよ、ということらしい。

「あの、ここってどこなの?」

「……」

「どこに行くのかな……」

「……」

返事がない。ただのヌイグルミのようだ。

意思の疎通を断念して、少女は赤色のふわふわ、おそらくは彼女に従った。

--
-

円を通り抜けた直後、少女は小さく呻いた。

突然の眩しさに目を射抜かれ、少女は咄嗟に手で視界を覆う。

音があった。

ゴォォ、という唸るような音だ。

作り出した影の中で、少女は薄目を開けつつ、徐々に、光に目を慣らしていく。

不意に、風が吹いてきて、頬を撫でていった。

そこでようやく、少女は気づく。

ここは外の世界だ。時間が在る、と。

少女は手を下ろし、それから、ゆっくりと、両目を見開く。

初めに、鮮やかな青を、次に、大空を捉えた。

ただただ青い。真っ青な青だ。

その青色の光景は、少女の記憶の奥底を、微かにちりちりと焦がした。

揺れる髪をそっと抑えて、少女はあたりを見渡す。

場所は大きく開けた道だ。

道の両端には、白い柵が高く巡らされていた。

床には白と黒の二色のタイルが、縦横に交互に隙間なく敷かれており、道の向こうまで真っ直ぐに延びている。

数十メートル先のほうには、小さな霊廟塔のような白い建物があり、道はそこに続いていて、道はそこで行き止まりだった。

ぼんやりと立ち尽くしている少女の横を、後から来たヌイグルミが通り過ぎていき、その短い二本足を使って歩いていく。

のんびりとした歩調に合わせて、少女はその後ろに付いていった。

ふと、ヌイグルミの片方の垂れ耳、その付け根にある黒いリボンに、少女は目を留める。
578 :4/10 [saga]:2012/12/10(月) 10:03:43.57 ID:QFb9L7sAO
ここの前の真っ暗闇の空間では、景色の色に溶け込んでいたせいか、そのリボンには気がつかなかったらしい。

自分の少し先を先導するヌイグルミを、少女はまじまじと何気なく観察した。

何なんだろう、この生き物は。

パタパタと揺れる、二つの垂れ耳。

ぴょこぴょこと律動する、丸くて短い尻尾。

とことこと、直立歩行する、小柄な体躯。

可愛い……。

不断の染みついた習性からか、無意識に取っていたポーカーフェイスが、徐々に崩され、自然と口元がほころんでくる。

そのふわふわの抱き心地を想像して、何だか落ち着かなくなってきた。

くっ……静まれ、私の右腕。

少女は腕を抑え、口元を引き締めた。

突然、段差も何もないところで、ヌイグルミがコテンとこける。

「……っ」

その瞬間、少女は陥落した。

倒れたヌイグルミに歩み寄ると、そのまるっこい手を取って、優しく起こしてやる。

ついで、腕に抱きかかえようとするが、相手の警戒する眼差し、一体何が狙いなのさ、を見て取り、引き下がった。

右手にもふもふと柔らかい感触。

うん、やっぱりヌイグルミだ。私の思ったとおり。

そう納得しながら、少女は再び歩き出す。

こちらの顔を覗き込んでくる、ヌイグルミの熱視線を感じる。

でも、特に嫌がっている様子は見られない。

少女はそのまま手をつないでおくことにした。

--
-

建物の入り口は、廊下に通じていた。

中は外に引き続き、白と黒が延びている。

壁と天井は高く、ガラス張りのように透明だが、その向こうは何も見通せない。

何も見えない。

どこからか射してくる、木漏れ日のような穏やかな光が、あたりを照らしている。
579 :5/10 [saga]:2012/12/10(月) 10:06:46.41 ID:QFb9L7sAO
つないだ手に引かれながら、赤いヌイグルミとともに、少女は歩を進めていった。

時折、通路の奥からやってくる、不可思議な生き物たちと、少女はすれ違う。

それらは全て、動物を模したヌイグルミだった。

ねずみとうさぎ、くまとペンギンに、黄色い……猫。

あとは、うさぎとうさぎ、うさぎとうさぎ、うさぎとうさ(略。

ヌイグルミたちの表情は窺えない。

でもどこか、興味深げな様子を見せて、少女のほうを見上げながら、音もなく通り過ぎていく。

しばらく、道は真っ直ぐだったが、進んでいくうちに、やがて、開けた場所に出た。

きょろきょろと、少女はあたりを見回す。

時計のような円形をした大広間だ。

前方、十二時の方向と、左右、三時と九時の方向に、緩やかな広い階段があった。

広間の周縁にはぐるりと低い柵が巡らされている。

柵の外を覗いてみると、すぐ下の階層が見えた。

白と黒の模様が、少女の目に映る。

底のほうではちらほらと、ヌイグルミが歩いていた。

少女は顔を前に戻して、考えてみた。

道は、ここから三方に枝分かれしている。

今のところは下に降りる方法はない。他に道はなさそう。

少女は引き続き、相手に判断を委ねることにして、ヌイグルミとともに歩みを進めていく。

広間の中央まで来たところで、こっちだよ、というふうに、少女は右手をぐいっと引かれた。

少女はそれに従って、九時の階段に向かう。

それから間もなく、えっちらおっちらと、ヌイグルミと足並みを揃え、少女は階段を上っていく。

「……」

遅い。異常に遅い。絶対に抱きかかえたほうが速いはず。

ヌイグルミを見下ろしながら、少女はそう思ってはみたが、手助けなんかいらねぇよ、とその背中が語っていた。

先は長い。
580 :6/10 [saga]:2012/12/10(月) 10:11:56.38 ID:QFb9L7sAO
階段の上、その先の道を進んでいく。

廊下から広間へと廻り。

広間から廊下へと廻る。

通路は幾度も枝分かれし、少女は何度も手を引かれた。

段々と、どこをどう辿っているのか、判然としなくなってくる。

あたりの黒は全て裏返されて、周囲の壁と床、そして天井が、透明な白に埋め尽くされていった。

程なくして、少女の行く手には階段が見えてくる。

透明な階段。

視線を上方に移し、少女はため息を吐いた。

「これ、登るの……」

隣のヌイグルミに、とりあえず問いかける。

相手は、ああ、ちょっとばかり長い道になる、という感じで見つめ返してきた。

再び、見上げる。

階段の先の先のほうには、円形の踊り場が、そのまた遙か遙か先のほう、階段の頂には、ちっちゃな扉が見えた。

長い。異常に長い。さすがにこれはちょっと。

少女は視線を落として、ヌイグルミと目を合わせる。

それから、じぃっと見つめ合う。

やれるもんならやってみなよ、と言っている、多分。

「ここなら遠慮はいらないよね……」

少女はぼそりと呟く。そして、おもむろにヌイグルミを抱き上げた。

瞬間、ジタバタともがきだすヌイグルミ。

「……!? ……!!」

だが、抑えつけた。
581 :7/10 [saga]:2012/12/10(月) 10:13:19.26 ID:QFb9L7sAO
ぎゅぅと抱きしめてみる。ぐりぐりと頬擦りしてみる。

「……! ……!」

もふもふ。もふもふ。もふもふ。

繰り返す。

「……、……」

もふもふ。もふもふ。もふもふ。

何度でも繰り返す。

「……」

ヌイグルミは観念したのか、最後はされるがままになっていた。

それから少し経って、はたと我に返る少女。

「一体、私は、何を……」

ふと、少女は手元に目をやる。

何故かそこには、物言わぬ抜け殻があった。

「……」

ぴくりとも、動かない。

彼女は、もう既に……。

「……ッ」

少女は眉根を寄せて、口元を引き結んだ。

立ち止まってなんかいられない。私、行かないと。

ここは、私の戦場じゃない。

そう決意を新たにして、少女は前に向き直る。

少女は今は亡き相棒の意志を引き継ぎ、頂上目指して、階段を登り始めた。

第一部、完。
582 :8/10 [saga]:2012/12/10(月) 10:15:53.93 ID:QFb9L7sAO
んで、なんか気づいたら上に着いていた。

少女の目の前には、何の変哲もない木製のドアがある。

少女は腕の中のヌイグルミを窺うが、彼女は小首を傾げるような仕草をして、こちらの顔を黙って見返してくるだけだった。

手の甲で、ドアを叩く。

コンコン。

「……」

コンコンコン。

「…………」

応答なし。

次に、ドアの取っ手に手を掛けて、それを下に動かしてみる。

カチャという音も立てず、ドアは向こうに開いた。

部屋の中は、白く、白い、白一色の空間だった。

少女がここにきて最初に通ってきた、大広間ほどのスペースだ。

天井と壁の境は曖昧で、どこまでも上に延びている気がした。

真っ白な空間の中央には、こじんまりとした小さなベッドが、ちょこんと一つだけ置かれている。

どうしていいか分からず、少女はヌイグルミを下に降ろして、その指示を仰いでみた。

ヌイグルミはベッドのほうに、とてとてと、歩み寄っていく。

少女もそれに付いていった。

ベッドの上には、見知らぬ人物が、当然、横たわっている。

簡素な白の衣服に身を包んだ、長くも短くもない髪の少女。

しんとした静けさの中でも、寝息らしいものは聞こえない。

その安らかな寝顔と相まって、息をしていないようにも見える。

ヌイグルミは、ベッドの端に手を掛けて、緩慢な動作で上によじ登った。

それから、寝ているその子の小さな肩を、その手をつかって小さくゆする。

ゆさゆさとやさしく。

ふいに、ぱちりと――そのこの、まぶたが、ひらいた。

「ん……」

ゆっくりと、そのこは、みをおこしていく。

そして、そのねぼけたひとみが、ぬいぐるみをとらえた。

「うん……おはよう……」

ぼんやりとした口調で挨拶して、次いで、傍にいる少女のほうに目を移す。

「……あなたは、だれ……?」
583 :8/10 [saga]:2012/12/10(月) 10:18:46.09 ID:QFb9L7sAO
三角形のガラスのテーブルには、白いマグカップが二つ置いてあり、そこから湯気を立ち昇らせていた。

「ここに人が来るなんて、随分と久しぶりかな。あなたは、自分がどこから来たか覚えてる?」

テーブルの向かいに座っている、目を覚ましたばかりの彼女が、少女に尋ねる。

少女は首を小さく横に振った。

目の前の彼女の傍らに寄り添っている、黒いリボンの赤いふわふわを見ながら、少女は話す。

「気がつくと、知らない場所にいて……そこでその子に出会って、ここまで連れてきてもらったの」

「この子はあなたが道に迷って、困っていたと思ったのね。私たちには導く役割があるから」

そう言って、彼女は言葉を切った。

少女は続きを待ってみるが、彼女はヌイグルミに笑いかけているだけで、なかなか話す気配がない。

笑窪が可愛らしい……、じゃなかった。

なので、少女は自分から尋ねた。

「導くって、何を?」

「うーん……何て言えばいいのかな……」

人差し指を立てて、視線を宙に向ける彼女。

それから、身振り手振りを交えながら、彼女は説明を始める。

「ええと……、こう、小さくて、でも、大きくて、ぶわぁっと……、なんかさ、燃え上がれーって、感じで……、一瞬、熱みたいなものが……、そう……それはまるで、一個の感情の奔流が、広大な小宇宙を――」

話を聞いている間、少女は、

「うん、うん、何だか……とても凄いんだね」

相槌を打ってみたものの、結局、わけが分からなかった。

「それで、えっと……、あなたがここに来たのにも、何か理由があると思うのだけど。思い当たることはないかなって」

彼女にそう聞かれて、少女は考え出す。

指を絡ませた自分の両手が、透明なテーブルのガラス越しに、目に映った。

手の指を組み替える。

「――」

声があった。

誰の声だろう、そう思う間もなく、少女は気がついた。
584 :8/10 [saga]:2012/12/10(月) 10:21:14.82 ID:QFb9L7sAO
意識しないまま、自分の口から、言葉が紡がれている。

「私は、誰か……、友達に……会いたいと思っていたような、気がする……」

そこで、唇が閉じられた。

少女は伏せていた顔を、テーブルから前に戻す。

彼女のほうに目をやり、どうしたんだろうと、少女は疑問に思った。

彼女は考え込むような仕草で、こちらの顔をまじまじと見つめている。

少女は何故か気恥ずかしくなり、何とはなく目を逸らしてしまう。

彼女が用意してくれていたカップを、少女は手にとって、それに口をつけた。

甘い香り、甘みと熱が、同時に、口の中に広がっていく。

が、喉を通る寸前、その感覚は消えた。

カップの縁から唇を離し、少女はその中を覗いてみる。

黒と茶の中間の色をした液体は、嵩を減らすことなく、その場に留まっていた。

ぐるぐると、クリーム色の渦を、巻いている。

白と黒の、二つの色が。

ぐるぐる。

交ざり合う。

ぐるぐる。ぐるぐると。

「そういえば、あなたのことはなんて呼べばいいかな。このままだとちょっと不便だと思うの。えーと、そうだ、私はね……」

彼女はそう言ってから、一端言葉を区切る。

「何だったろう……さ……さ……さとみ……、違うかな……、さ……さ……」

視線を下のほうにさまよわせながら、傍らにいるヌイグルミを抱き寄せて、ぎゅぅとする彼女。

そうして、ぽつりぽつりと、言葉を落としていった。

「……思い出した……うん、確かそう……私は、さやかだ……さやか……」

ほんの一瞬、彼女は寂しげな表情を覗かせる。

それから、彼女、さやかは顔を上げて、微笑みながら、あなたはどうかな、と少女に問いかけた。
585 :10/10 [saga]:2012/12/10(月) 10:25:34.49 ID:QFb9L7sAO
先程から、少女のほうでは、形のない言が、像を結びかけていた。

記憶の底を廻っている、ぐるぐると渦巻いている、その何かを辿っていく。

不意に、それが、ふわり、と。浮かんできた。

水面に、ひとつ、ゆらゆらと、言の葉が、仄めく。

「……まどか……」

少女はその言を囁いた。

「私は……まどか、かな……」

「……まどかちゃん、か……何だか、素敵な響き……どこか、懐かしい感じの……」

両手を合わせて宙を見つめながら、さやかは感慨深げにそう口にした。

それから少し間をおいて、彼女は話を切り出す。

「まどかちゃん。あなたが探している子に会えるように、私も手伝わせてもらうね」

「あの……迷惑、じゃないかな、それって……」

彼女からの予想外の提案に、少女は思わずしどろもどろになった。

「ううん、気にしないで。それも私の役目だから」

それに、とさやかは続ける。

「まどかちゃんさえ良ければ、ずっとここにいてくれて構わないのだけど。なんて……」

彼女はもじもじと、少し照れた様子でそう言葉を結んだ。

「……ありがとう、さやか。あなたにそう言って貰えて、私は嬉しい」

少女が微笑んで感謝の意を伝えると、ティヒヒと、さやかは人懐こい笑顔をみせた。

「よろしくね、まどかちゃん」
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/10(月) 10:29:01.48 ID:QFb9L7sAO
まどか「円環に承り」(仮)
終わり

視点との距離が掴みがたい
587 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/10(月) 21:30:19.69 ID:o4zDl49AO
>>560
亀だけどキノコとカカシが抜けてる
キノコは毎ターンHPの10分の1を回復する代わりに一切行動ができなくなる
カカシはスペシャル以外の選択肢をとることができなくなる
両方ともへんしんふせぎバッジで防御可能


以下数レス借ります
588 : ◆uCwA0MUuYI [sage]:2012/12/10(月) 21:52:52.75 ID:o4zDl49AO
>>374
半袖で過ごす冬なんて、いつぶりだろうか。

あれ以来、私とキリカは魔法少女として見滝原を守ることになった。
当初の願いとは少し違う形だが、それでも不満はない。
どんな形であれ、キリカの隣には私がいる。もう十分。
……あの後、少し喧嘩みたいになっちゃったけど。

それだけでなく、「みんなを守っているんだ」という高翌揚感が心地よかった。
私でも、何らかの「特別」で在ることが、また在れたことが幸福だった。
だから、この先に私たちを待っている破滅も、終焉も怖くない。
そのときが来たら、安らかに絶望してみせる。


冬の見滝原は、もうすぐ雪が降る。
589 : ◆uCwA0MUuYI [sage]:2012/12/10(月) 22:10:33.47 ID:o4zDl49AO
キリカと一緒に、モノレールの駅まで来た。
駅の敷かれたカーペットはすっかり踏まれ慣れしたようで、早くも年季の入った風貌となっている。

私はバス利用なので、モノレールを利用すると遠回りになる上に高くつく。
魔法少女の成り立ての時は「こんな夜遅くまでなにをしていた!」などと言われたものだが、今はその対処法も心得ている。
最初こそ家族を化かすのは気が引けたが、今はもう慣れっこだ。

「ねぇ、明日はウチにおいでよ!」

キリカが不意に言った。

「えー、どーしよっかなー」
「明日親居ないんだけどなー」
「その謎オプションワードいらないからー」
「暗に誘ってんのにユキはKYだぞー」
「えー」

「んー…わかった。じゃあ、今日中に言っとく。偶には外泊もアリだよね」
「流石ユキ。わかってるねぇ!」

こういう、些細な会話をする機会も
きっと二度と訪れない、一生の宝物。

私たちを載せて揺れる車両は、冬のイルミネーションで飾り付けられた田舎の風景を割って走る。
ふかふかだった座席は、もう冷たくて、固い。
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/10(月) 22:11:43.09 ID:o4zDl49AO
以上です

そろそろ自スレでやるべきかどうかはかりかねている
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/10(月) 22:44:02.51 ID:Z3u46im10
>>590
ぶっちゃけた話、小ネタスレで連載されても読みづらいのでスレ立てした方が良いと思う。
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/10(月) 22:48:26.02 ID:KUhz4DV90
良かった(小並感)



ーinオクタヴィア結界ー

杏子「畜生…さやか…聞こえないのか…」

 テレレーレ レーレレレーレ レーレーレーレーレー♪  ピタッ…シーン…

オクタヴィア「ヴォ、ヴォオ…?」

杏子「…?、演奏が止まった…?」

まどか「ほ、ほむらちゃん!?何で壇上に!?」

ほむら「…いいわね?、今配布した楽譜で演奏するのよ、分かったわね!」ジャキッ

ホルガーs「」ビクッ  コクコクコク

杏子「おい!アンタ何やって…」

ほむら「いいから黙って見てなさい、杏子」

ほむら「本当の奇跡を…見せてあげるわ…!」チャッ

まどか「マイク…?」

オクタヴィア「ヴォッ!?ヴォオオオオ!(憤慨)」

ホルガーs「」テレレレン♪ テレレン♪ テレン♪ テレレレン…♪ 

オクタヴィア「ヴォオオ! ヴォオオ…オ…オ…」シン…
 
スゥッ ほむら「赤い 夕日 溶けそうな海 人魚の涙で塩 辛い♪」

オクタヴィア「……」

ほむら「カモメ の歌を 聴き なさい♪」

まどか「(わぁ…ほむらちゃん歌こんなに上手かったんだ…)」

ほむら「諦ーめなさい 夢は消ーえるー…」チラッ

オクタヴィア「……」ガランッ(剣を落とす)
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/10(月) 23:05:52.80 ID:KUhz4DV90
ほむら「夕日に向かってー♪ さーけーびなーさーい♪(効いてるわね…)」

オクタヴィア「ヴォォ……」ピシッ

ほむら「誰でもひとーりー♪ 皆ひとーりー♪」

オクタヴィア「ヴォオッ…ヴォオオ…!」ピキッ パキパキッ

ほむら「そんなに赤ーくー♪ 燃えていてーもー♪(あと少し…!)」

オクタヴィア「ヴォオオッ…」バキッ!バキキッ! ゴボッ…

ほむら「私とおんなじー♪ なーかまーだとー…(これで…)」

オクタヴィア「ヴォッ…ヴォオオオォォォ…ッ!!」 ゴボボッ ゴヴァッ! ドシュアアァァァァァ… トサッ コンッ コロロ…


まどか「あっ、さやかちゃん!」タタッ

杏子「さ、さやかああああッ!!」ダダダッ ガシッ
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/10(月) 23:19:55.84 ID:KUhz4DV90

杏子「おいっ、起きろさやか…! 目を…目を開けてくれ…っ!」ユサユサ

ピクリ… さやか「う、うぅん…」ムクリ

杏子「あっ、あぁ…さやか…良かった、本当に良かった…!さやか…さやかぁ…!」ポロポロ

さやか「アレ?私、一体…って…ちょっ、近いって!どうしたの!?何で泣いてんの!?」

杏子「うっ、うぅ…ざやがぁ…グスッ」


まどか「ほむらちゃん、本当にありがとう…! でも、さっきのは一体どうやって…?」

ほむら「前の周回で色々とね…全てはまごころ草の花と、歌のおかげよ…」ファサッ

ほむら「(ありがとう…おじさん…)」


以上ですわ、こんなssが書きたい

つけ忘れてたが、ほむらの歌った曲はこちら、ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm4339865
ニコニコですまんな、人魚姫の涙は名作、感想くれたら嬉しいなって

595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 00:39:15.56 ID:gRXqkQQAO
>>591
掛け持ちってバレて揉めたことがありまして(震え声)
もう少しで終わるから、いいかなって思ったのですが
スレ立ても検討してみます
ありがとうございました
596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/12(水) 10:42:59.56 ID:coMjW/sIO
ほむら「エイミーが凄まじいデブ猫に……」


ふてぶてしいデブ猫が、毎度のトラックを睨みつけながら通り過ぎるのを待つ。
轢かれる様なことはあり得ないと言わんばかりの傲慢な表情。


まどか「サマンサー」

外見が外見のため、まどかはこの子をエイミーとは呼ばない。


マミ「イザベル、おやつよ」

巴さんのマンションにケーキの切り落としを貰いに行っているようだ。
毛並みまで整えられて、ちょっとご機嫌。


杏子「だーめだ、ライラ、お前にこいつをくれてやるわけにゃいかないよ」

杏子の膝の上に陣取り、食べているお菓子を強請っている。
チョコは猫に与えてはいけないからね。

仁美「それは、愛ですわ」

野良猫の分際が金持ちの飼い猫を気取っている。
少し毛並みがいいくらいで……巴さんのおかげじゃないか。

……

エイミー「さっきから付け回してなんだ?名前が沢山ある猫がそんなに珍しいか?」

人気の無い路地裏、エイミーの姿は崩れ、色黒の女性となった。

エイミー「お前、魔女って知ってるか?」


エイミーは本物の『魔女』だった。
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 10:43:29.00 ID:coMjW/sIO
供養なのか予告なのかはまだ決まって居ない
598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 15:09:29.71 ID:S/vAWuwAO
まどか「こんにちは」

さやか「こんにちワン!」

まどか「ありがとう」

仁美「ありがとウサギ!」

まどか「こんばんわ」

マミ「こんばんワニ」

まどか「さよなら」

杏子「さよなライオン!」

まどか「すーてーきーなーこーとーばーでー」

ほむら「たーのしー なーかまーが」

織莉子「ぽぽぽぽーん!!」

あいさつするたび、ともだちふえるね。





談義ネタより
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 04:19:02.54 ID:+YgvscCAO
鹿目Tさん「破ァッ!」
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 18:13:21.38 ID:Alonhs7y0
タツヤ覚醒か 胸熱
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/15(土) 00:09:42.50 ID:cG/mI3MB0
ーーー呑み処 路辺流太ーーー   
 貼り紙『※ゴッツお断り』


アハハハ ワイワイ ソンデサー モウイッポン ツイカデー ガヤガヤ ゴハンオカワリー アイヨー
 
ミヒャエラ「おーっす、やってるかい?」ガラガラ

ダニエル「ーりぶし久、んゃじ代表作、っお」

ロベルタ「おやいらっしゃい!、今日は何にすんの?またウーロン割り?」ヒック

ミヒャエラ「おいおい、その呼び方はやめてくれよ///。うん、ウーロン割りd…ありゃ、ロベルタさんまた飲んでんの?」

ロベルタ「気のせいらろ、ウーロン割りね、はい」トクトク… トン

アントニー「またまたそんな事言って…もう五杯は確実にいってるじゃないですか(ドイツ語)」パリポリ

ピョートル「キーキー(こないだみたいに、酔いつぶれたのを介抱させられるのはもうゴメンですよ?)」ゴクゴク

ロベルタ「られが酔ってるってぇ?」ウーイ

ウーラ「全く、主人が先に酔ってちゃ世話ないよ」グイッ コトン

ドーラ「ブオオオ(ちげぇねぇwww)」 ドッ ギャハハハハハ アハハハハ

ロベルタ「あぁん!? 使い魔共が…、おちゃらけてる暇があったらこないだのツケさっさと払いな!」 ヒエーwww オコラレターwww アッハハハ

アーデルベルト「ジリリ ジリリリリリン (こんばんはー、相変わらず賑やかだねここは)」ガララ

ホルガー「あー寒ぃ、モモとつくね二本ずつお願い、あと中ジョッキも2つ生でー」

ロベルタ「あいよー、いらっしゃい」

クラリッサ「あの、すみませんm…ご飯のおかわりは…」

ロベルタ「?、おかしいね、確かもう出して…」


ゴッツ「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!」ガツガツ  ハグハグ 


一堂「」シーン

ロベルタ「ちぇめええええええええっ!!!オルァッ!」シペペペペペ シュバッ ドグシャァ!!

ゴッツ「ごちそうさまでしたぁっ!」パリーン!  ドベチャッ…!



こうして今日も夜は更けていくのであった…


602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 03:27:52.91 ID:7FQngt97o
♪ジャッジャッジャッ ジャッジャッジャッ ジャッジャッジャッ ジャッジャッジャッ

モブ子A「あ、おはよー暁美さん」

ほむら「ええ、おはよう」

♪チャララー チャララー チャララー チャラッ

QB「おはよう、暁美ほむら。学校生活にも溶けこんできたようだね」

ほむら「……」チラッ

QB「さて今回の君の任務を伝えるよ」

QB「織莉子の情報によれば、数日以内に学校付近で魔獣が活動を始め志筑仁美が襲われる」

QB「君には彼女の安全を確保した上で、魔獣を排除してもらいたい」

QB「例によって君もしくは君の仲間が導かれ、あるいは殺されても一切関知しないからそのつもりで」

QB「なおこの個体は自動的に消滅する。成功を祈るよ、ほむら」グチャッ シュゥゥゥ


ほむら「新しい任務よ、あなた達」


♪ジャッジャッジャッ ジャッジャッジャッ ジャッジャッジャッ ジャッジャッジャッ

魔法少女大作戦 -Mission Magica-

♪ジャジャーン
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/15(土) 07:38:29.65 ID:RXHHn2mAO
何故かまどマギのフルハウスVer.が読みたくなった
604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/12/15(土) 10:59:36.14 ID:lSTs5nmm0
実際に魔女達があんな生活してるとこ見たりしたら倒し辛いわw
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 15:18:21.27 ID:tJ+B5Daj0
さやか「ゾンビになったよ」

さやか「せっかくだから恭介を噛むよ」

恭介「うわー」

恭介「僕もゾンビになったよ」

さやか「お揃いだね」

恭介「うん」

さやか「一緒にご飯食べに行こうよ」

恭介「そうだね」
606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/15(土) 16:19:21.03 ID:RXHHn2mAO
仁美「ぐぬぬ」
607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/15(土) 17:52:18.08 ID:4eA8MjPSO
第6話 夜の橋の上であんことさやかが戦おうとしたあたり

「ここなら遠慮はいらないよね。いっちょ派手にいこうじゃない」

まどか「待って、さやかちゃん!」

さやか「まどか。邪魔しないで!そもそもまどかは関係ないんだから!」

まどか「ダメだよ!!こんなの―――――


ほむら「(まどか…!)」




――――――こんなの絶対おかしいYO!!♪」カチッ


♪ズンズンチャチャズズズンズチャ


まどか「こんなの絶対おかしいYO!どうして争う魔法少女!仲間でしYO!争う事なんてないはずイェー!」


「「「……………」」」


ほむ「(何故ラップなの…)」

あん「(わざわざラジカセ持参してんのかよ…)」

さや「(しかも全然うまくない…)」


ズンズンチャチャズズズンチャイェー!♪





QB「(YAボクはQB!ボクと契約魔法少女!契約してYO契約!)」

QB「(…いや違うな……ボクインキュベーター!の方が語呂が…)」
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 18:50:18.01 ID:tJ+B5Daj0
ママの言う通り思い切り間違ってしまったまどっちかわいい
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 19:29:14.11 ID:Gh0+yAgdo

杏子A「ちょっとちょっと、あんた誰?イタズラなら辞めてくれない?」

杏子B「もう使えない魔法だからな。どっこいあたしも正真正銘、佐倉杏子だ」

杏子A「はぁ?じゃあ何、あんたはあたしのコピーとかじゃあなくて、どっか別の世界から来たってわけ?」

杏子B「そう……かもな」

   (やっべ全然わかんね)



本編のアウトローギャルで計算高い杏子とSSの男っぽくてアホな杏子の絡みが見たかったんだけど俺には無理だったようだ
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/15(土) 21:08:38.82 ID:cG/mI3MB0
本編序盤で皆がイメージしてた、パーフェクトで優しく頼れる先輩のマミさんと
ssにありがち短所の塊みたいな、先輩面豆腐メンタル中二ぼっちデミさんのコラボも見たいです先生
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 21:18:10.89 ID:z0TQ6wJAO
その黒い魔法少女は天高く跳ね、電信柱のてっぺんに爪先立ちになった。
満月を背に、黒い眼帯をずらして両目で私を見つめてくる。
金色の瞳が妖しく光る。

キリカ「やぁ小公女。今宵は月が綺麗だね」

キリカ「―――あぁ、別に君に告白したわけではない。勘違いしないよう」


キリカ「綺麗序でにちょっと聞いてほしいことがあるのだが」

キリカ「君は愛を知っているかい」

唐突な質問。
怯えた素振りを見せないように、精一杯虚勢を張った。

まどか「えっ、と」

まどか「人を好きになること、かな」

黒い魔法少女は肩をすくめ、大きなため息をついてあきれて見せた。

キリカ「うん、キミはド素人だ。残念無念。だからここで死んでもらうよ」

ジャキィ

その魔法少女が召喚した爪には、べっとりと赤黒く血糊がついていた。
魔法少女狩り―――
その言葉が思い浮かんだ瞬間にはもう遅く、既に目の前に彼女が立っていた。
魔法少女に対して生身の人間は、あまりに脆く、弱かった。

キリカ「大丈夫。痛くないからさ。痛すぎて死ぬから、全く痛くないよ。だから安心して死ぬといい。」

突き当てられた爪の鋭い感触が、服の上からでも分かる。
自分はもうすぐ死ぬのだ。

黒い魔法少女は私の顎に爪の引っ込めた手を当て、目線をこちらに向けさせて言った。

キリカ「……君は確かに可愛いね。守りたいと思う人間が多いのも頷ける」


――――ザシュッ


キリカ「だけどね、そんなものは所詮形に過ぎないのさ」

キリカ「私は彼女に無限に尽くす」

キリカ「有限は高々無限の部分集合に過ぎない」

キリカ「命は有限だ。だから愛は無限でなくてはいけない」

キリカ「愛は無限で有限。」

キリカ「―――それが私の答えさ」


言葉の通りだと思った。
少なくとも痛みは全く感じなかった。
視界が体の制限を離れて斜め後ろにひっくり返る。
飛び散る自分の血潮と一緒に、自分の下半身がひざまずいているのが見えた。

上半身は地面に強くたたきつけられ、血を吐く。
アスファルトの地面と、彼女の足が見える。


キリカ「永遠にさよならだ。鹿目まどか」

彼女は踵を返す。

キリカ「―――願わくばその最期が安寧で在らんことを」



私の意識は、そこで切れた。
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 21:21:06.28 ID:z0TQ6wJAO
ほむらちゃんが云々とか、野暮なこと言わない。

まどかちゃんを[ピーーー]キリカちゃんとか一番嫌な展開をあえて書く
また辛からんや


キリカちゃんらしさって一体何よ
結局、わからん!
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 21:26:36.10 ID:Gh0+yAgdo
織莉子に同じ問答してまどかと同じ答えされたらキリカはどう反応するだろうか
614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 21:34:03.71 ID:z0TQ6wJAO
織莉子ちゃんとまどかちゃんではその答えのコンテクストが違う
と言うか本編織莉子ちゃんに対して問答をするのは野暮とキリカちゃんは考えて云々


じゃ、ダメですよね(逃げ)

このキリカちゃんは織莉子ちゃんだけが答えで、織莉子ちゃん以外は不正解


ごめんなさい突っ込まないで下さい反省します
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 21:38:50.21 ID:J+ihrINKo
>>613
答えの内容も然ることながら回答者が何よりも大事
同じ回答でも、キリカの価値観上、織莉子>越えられない壁>まどか、になるのは必然
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 21:42:20.97 ID:aslZftGso
まどっちがAかな?、と答えても首を傾げるだけに終わるが
織莉子さんがAよ、と答えれば納得せざるを得ない

それくらいの違いはあるんじゃないか
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 22:08:32.06 ID:tJ+B5Daj0
要するにキリカちゃんは恋は盲目過ぎて可愛い!しね!
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 22:16:11.17 ID:z0TQ6wJAO
>>614後半のようなこと言っときながらアレだけど

織莉子ちゃんはどういうスタンスであれ、キリカちゃんがくっついてったと言うことを
「キリカちゃんは一から十まで織莉子ちゃんに服従」とする考え方には自分はちょっと賛成できない
キャラスレにもある通り、あの狂信は演技ではないかと
やんちゃ黄水晶見て、そう思った
要は自分を完全に捨てたような「服従」ではないと、そう思っている

自分としては黄水晶のキリカちゃんが素だと思う
単行本キリカちゃんが嫌いってわけじゃないけども

そして>>617には全力で同意
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/15(土) 22:29:15.27 ID:cG/mI3MB0
おりこが冗談のつもりで言ったことをキリカちゃんが真に受けてショックのあまり泣いちゃう
または、おりこがついついキリカちゃんいじめちゃうような話を誰か知りませんかねぇ?
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 22:42:35.53 ID:J+ihrINKo
>>618
マミさん戦以外のキリカは、基本番外編での人格と大差なく描写されているのでその通りでしょう
また、マミさん戦は開始前から終わりまでマミさん視点で戦闘が進行していったので、あの危険な「壊れた」雰囲気は演出の都合なのではないかと
戦闘時のクレイジーな台詞はたぶん番外編と同じようなハイテンションっぷりがさらに進行したもので、要するに厨二……

キリカにとっての愛は自分の全てを相手に捧げることなので、多分異論があっても飲みこんでしまうのでしょう
決して盲従しているわけではない、しかし想い人が望むのなら、その自分の考えは些細なものだと無視してしまう
そんな一途さが、呉キリカという少女なのではないでしょうか
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 22:51:33.79 ID:RXHHn2mAO
詢子さん泣いちゃう
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 22:53:25.18 ID:z0TQ6wJAO
>一途さが、呉キリカという少女ではないのか

自分は持っている。
でもその上での「一途さ」というものには目を向けていなかったかもしれない。

それがキリカちゃんらしさ、なのか……?
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 00:33:49.72 ID:B46JfzKbo
>>610
ええと、三周目の再現のような感じでマミさんが暴れそうになったので、
こんどは先手をとって盾の中に隔離。
ほむらは気付いてなかったけど実は盾の中では時間が流れない!(←独自設定1
しかも、どういうわけか、時間遡行時に一緒に運べちゃったよ!(←独自設定? 2


という、屋上屋を重ねるような仮説の上で、

それ以後のある周回、1話目のマミとの最初の鉢合わせシーンでうっかり転んだら、
その拍子に盾の中身が溢れちゃった!

盾の中に隔離してたマミさんと、ほむらを警戒するマミさんが鉢合わせ!

みたいな雰囲気ですかい?


ここからどういう形でドラマガ展開されるかは想像もつきませんです。はい。
どなたか、うまい演出ができそうなら拾ってあげて下さい。
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 00:55:33.60 ID:5QHhIwqlo
マミB「そう、貴方は砂時計の理に飲まれこの世界に暁美さんとやってきたのね」

ホールのケーキを上品に食べながら、『私』は難しい言葉で私の身の上話を言い直す。

マミA「暁美さんしか頼れなくて……不安で仕方ないの。こんな弱い自分を知ってしまったら今までみたいに戦えないんじゃないかとも……」

マミB「安心しなさい。自分を一番理解できるのは自分、私が支えになってあげるわ。さぁ、顔(カンバセ)を此方に向けて。私との契約よ」

マミA(この人に理解、してもらえてるのかしら……)


無理だった
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 10:12:06.46 ID:F+Hzd4Ye0
>>623

マミさんに限らず人を盾に収納出来たらの話考えたことあるけど、

結論信頼できる関係になった魔法少女を何人も詰めて軍団作るオチしか浮かんでこない

ほむら「これで杏子が78人、マミが34人、さやかが6人…いける、これならいけるわ!」みたいな
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 10:58:23.88 ID:+uogo8lS0
それはワルプル後が問題だなwwww
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 11:37:57.67 ID:eQaYckxAO
気晴らしに遭遇率の高いオクタのGSを収集しだすほむらさん
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 11:54:49.53 ID:mAqvbbVQo
>>626
全員ワルプル戦で使い潰せば無問題
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 12:36:58.13 ID:F+Hzd4Ye0
>>628

同じ人間の死体がそんなに発見されたらニュースってレベルじゃないから
ほむらが盾に入れたりしてどこかに遺棄したりする訳か
まさに地獄だな
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/16(日) 13:04:38.34 ID:/3nPK5sa0
ほむらちゃん鬼畜すぎるwww
パーフェクトマミさんとデミさんの共演が見たかっただけなのに
どうしてこんな死屍累々の惨状になったのか
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 13:28:30.94 ID:zPBca2TX0
QB「死体遺棄なんて勿体無いじゃないか、ボクが引き取ってあげようフヒヒ」
632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 13:42:58.28 ID:F+Hzd4Ye0
杏子「…結局アタシ達だけじゃ勝てなかったな。よし、あたしもアンタの旅に付き合ってやる。お前にアタシの命を預ける。また会おうぜ」

ー別の時間軸ー

マミ「私も連れて行って。こんな結末なんてあんまりよ。私が結末を変えるための力になるっていうなら…」

ーまたまた別の時間軸ー

さやか「私ほむらの事誤解してたよ。…ここで立ち止まって何かいられない。ほむらの盾があれば過去に戻れるんだよね?私にもまだ戦う意味があるんだよね?」

ーワルプルギス戦後ー

ほむら「これは17番目に仲良くなった杏子の死体ね」

ほむら「これは初めて仲良くなれたさやかの死体…な気がするわ」

ほむら「これは…頭部の判別がつかないからどのマミかわからないわね」

QB「君はあのワルプルギスの夜を画期的な方法で倒すという偉業を成し遂げたというのに、どうしてそんな辛そうな顔をしているんだい?」

ほむら「…人間にはね、色々あるのよ」


割と面白そうだけど書くのむちゃくちゃ辛い気がする

誰か書いてみませんか?

633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 14:05:10.47 ID:9Oi56DFto
>>632
何を言ってるんだい?
プロットもラストシーンも完成してるんだから、君が書けばいいじゃないか(ゲス顔
634 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 20:54:16.96 ID:B46JfzKbo
>>628
そんな、使い潰すなんて

>>632 戦う前から鬱っぽいけど、勝てた後がさらに鬱な感じだよなあ。


>>625
積極的に収集しようとし始めたら収拾がつかなくなるので、
やむを得ず盾に収納したという形がいいかなあって。 >>623の件。

たとえばさ、
その周回ではマミを警戒して時間停止を使ってなかった。
錯乱したマミさんは、幻術を使える杏子を攻撃すると同時に、戦闘力の高いまどかを縛り上げていて、
ほむらは動く余地があった
みたいな?

まどかを守るためにはマミをどうにかしないと...
でも殺したくはないし...
という理由で盾に。
でも恐くて状態を確認できないまま、収納しっぱなしのまま時間遡行し、
いつしか忘れ去っていた、とか(いや、忘れたりはしないよなあ...
635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 20:54:38.17 ID:XMLctYWAO
ほむら「貴女を表す指示代名詞」

とかいうなんかそれっぽい改変後ストーリーのタイトルを思いついたけど
概念化した魔法少女が実はまどかちゃんだけじゃなかったって設定はありきたり?それとも外道?
もちろん導かれた訳でなく、願いで独自に世界を持っちゃった的な意味で
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 20:55:45.46 ID:5QHhIwqlo
考察ではよく出るけどSSは見たことない
637 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 21:55:34.07 ID:XMLctYWAO
世界改変繰り返すうちに改変前の記憶を持つほむらちゃんみたいな子が増えて
次第にその子等に「世界が改変されている」という共通意識が芽生えはじめ
その「共有新人類」が「導かれた世代」の仲間入りをしようとして奮闘し始めるそんな世界


なんだこりゃ
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 22:48:48.44 ID:zVhkACEOo
何者かに改変された世界を元に戻そうと奮闘して
魔法少女が最後は消え去るしかない悲しい概念をついに打ち倒す
そんな王道の物語


だが彼女らは「改変される前の世界」のことなど知りえるはずもないのだった
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/17(月) 02:45:56.72 ID:Lb+NnX6AO
借ります
640 :1/4 :2012/12/17(月) 02:48:18.83 ID:Lb+NnX6AO
朝の刻限。

小鳥たちがさえずり始めてから、まだ時間はそれほど経っていない。

制服を着た少年少女の姿が、あたりにちらほらと散見される。

晴れわたる青空のもと、木漏れ日の淡い光が降り注ぎ、小川の流れる並木道には、木々の枝葉が涼しげな影を落としていた。

ゆらゆらと、水面のように揺らめく光と影の道に、軽快に靴音を響かせる一人の少女がいた。

腰のあたりまで届く長手の黒髪と、その髪に留めた赤いリボンの結び目を、彼女は穏やかな風になびかせている。

軽く息を弾ませながら、赤いリボンの少女、暁美ほむらは駆けていた。

しばらくして、表情の乏しい彼女の顔が、微かに綻びを覗かせる。

道の向こう、その少し先のほうに、並んで歩く二つの姿があった。

一人は活発そうな所作の短めの髪をしていて、もう一人は落ち着いた物腰の長い髪をしていた。

対照的な二人の少女、美樹さやかと志筑仁美は、ほむらのクラスメイトであり、数少ない友人でもある。

自分たちの背後の足音に気づいたのか、その足を止めて振り返るさやかと仁美。

ほむらの姿を認めると、二人は彼女に笑顔を向けた。

彼女たちと合流したほむらは、にこっと淑やかに微笑みながら、平淡な調子で挨拶をする。

「二人とも、おはよう」

「おはようございます、ほむらさん」

「ほむら、おはよう」

さやかと仁美の視線が、ほむらのリボンに注がれた。

「そのリボン可愛いね」

「とてもお似合いですわ」

「あ、ありがとう……」

二人の友人からそう言われて、ほむらは少し照れているのか、彼女は口元をむず痒そうに綻ばせる。
641 :2/4 :2012/12/17(月) 02:50:26.76 ID:Lb+NnX6AO
ほむらが二人の間に入ったところで、三人並んで歩き出した。

「仁美、どうかしたの? 何だか元気がないみたいだけど」

ほむらが仁美に尋ねる。

先程から、仁美は目を伏せがちにして、何か考え込んでいる様子だった。

「ええと、実は、その……」

言いよどむ仁美の言葉を、さやかが引き継いで、ほむらに話し始める。

「仁美、またラブレター貰ったんだって。今週に入ってからこれで二度目だったっけ。モテモテな美少女は大変だよね」

「きちんと相手の方にお会いして、丁重にお断りしないといけませんから。何だか気が重くなって……」

仁美は小さく溜息を吐く。

「試しにデートぐらいしてみてもいいと思うけど。案外上手くいくかもしれないじゃない」

さやかの言葉を受けて、仁美は弱り顔で応える。

「そもそも私は、男の方とそのようなお付き合いをしたいとは考えてませんので……」

「仁美ってば相変わらず真面目だよね」

ほむらに向けて、さやかはそう言うと、次いで、仁美に悪戯っぽく笑いかけた。

「でも実はさ、もう意中の相手がいたりとかするんじゃないの?」

「えっ……い、いえ、そのようなことは決して……ない、ような、その……」

突然、慌てふためく仁美。

さやかとほむらの視線から逃れるようにして、彼女はさっと早足で前へ出る。

そして、二人に背を向けるかたちで、ほんの少しだけ距離を取った。

「あ、あれ? ……ひょっとして、図星?」

相手の反応が予想外だったのか、さやかは静かにうろたえだす。

一方、ほむらのほうは、何故か顔を強ばらせていた。

さやかは仁美の傍に歩み寄り、次に彼女の顔をそっとのぞき込んだ。
642 :3/4 :2012/12/17(月) 02:52:01.37 ID:Lb+NnX6AO
「おーい、仁美……、大丈夫?」

「な、何でもありませんから、少し放っておいて下さい……」

さやかから顔を背ける仁美。

後ろにいるほむらに、さやかは顔を向ける。

「凄く気になるんだけど……、ほむらは誰か心当たりない?」

その問いかけに対し、コンマ数秒の間もおかず、さっぱりわかんにゃい、という感じで、ほむらは小さく首を横に振った。

出し抜けに、こほん、と咳払いを擬音で言う声がした。

ようやく仁美が立ち直ったらしい。

さやかのほうに向き直って、仁美は質問を投げかける。

「さ、さやかさんこそ、どうなんですか?」

「どうって……何が?」

「その……入院されている上条君のお見舞いに、足繁く通われているようですけど……」

おずおずと、仁美は切り出した。その頬に朱色が差してくる。

「いや、あの、それは……恭介とは幼なじみだし、腐れ縁ってやつで……その、よしみというか……」

それまでの勢いを失い、さやかは途端にしどろもどろになった。

「本当にそれだけでしょうか……」

じとーとした目つきで、仁美はさやかを訝しそうに見やる。

「……き、今日の仁美、やけに突っかかってくるね。ラブレターの件以外にも何かあったの?」

「別に何もありませんけど……」

「……本当に?」

「あ、ありませんから……」

相手の弱腰を見て取ったさやかは、徐々に勝ち気さを取り戻していった。

「ふぅん、本当かなぁ?」

言いながら、さやかが仁美に迫っていく。

ニヤニヤとした怪しい笑いが、その口元に張り付いていた。

「な、何ですか……その手の動きは……」

仁美は一歩だけ後退する。

じりじりと牽制しあう二人。
643 :4/4 [saga]:2012/12/17(月) 02:55:12.57 ID:Lb+NnX6AO
瞬間、さやかは仁美の背後に素早く回り込んだ。

そして、両手でがっちりと彼女の腕と体を押さえ込む。

「ぁ、んっ! ……って、さ、さやかさん、一体、何をするんですか……!?」

さやかは含み笑いを漏らす。

「こうなったら、強引に口を割らせるしかないよね」

さやかは相手の制服の上から、そのわき腹をくすぐりだした。

「……くくっ! くぅ……ちょっ、ちょっと、さやかさん、待って……く、ふっ、ふはっ、はははっ!」

「さあ、さっさと白状しなよ、こいつめ」

段々と、仁美にあてがわれた両の手が、揉みしだくような動作へと変わる。

「はは、あははっ! く、はぁっ……はぁっ……う、ひぁっ!? や、やめて……く、ひぃっ!」

仁美は毒牙から身を捩って逃れようとするものの、さほど抵抗しているようには見えなかった。

「た、たすけ……ひぃ! んっ、ひぁ、あっ、あんっ! くっ、あっ、あっ、あぁんっ! も、もう、だ、めぇ!」

一度は止めに入ろうとする素振りを見せたほむらだったが、仲睦まじくじゃれ合う二人の様子を、今は安全地帯から遠巻きにただ傍観していた。

少し経って、涙目で息も絶え絶えの獲物を手放すと、はらぺこライオンさやかちゃんは、ほむらのほうに顔を向ける。

「ところで、ほむらはどうなの?」

「えっ?」

きょとんとするほむら。

「あんたも男子に人気があるからさ。もう彼氏の四、五人ぐらいはいると私は睨んだ」

「……さ、さやかさん……、それ、幾らなんでも、数がおかしい……」

仁美が乱れた呼吸を整えながら、さやかの言葉に冷静に突っ込んだ。

やんわりと首を横に振ってから、ほむらは口を開く。

「それよりも、私は友達を大切にしたいかな」

クールに淀みない口調で、ほむらはそう言った。

が、言ってしまってから、急に恥ずかしくなったのか、彼女は猫のように口元をごにょごにょさせて、真っ直ぐだった視線を、そっと足下に落とす。

「ほむらさん……」

「か、可愛いやつめ……これが萌えなのか……」

ちょうどそこで、チャイムの音が鳴った。
644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/17(月) 02:56:23.15 ID:Lb+NnX6AO
何書いてるかさっぱりわかんにゃい
645 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 04:07:17.55 ID:5aAirV72o
まどかのいない改変後世界で。

1話冒頭の、まどさや仁の通学シーンみたいな日常をやったんだろうとは思うんだが、
ほむらがずっと以前からの友人で、転校生じゃないってとこの意味がよく分かんない。

いずれ解説してもらえるんだろうか?
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 04:52:02.55 ID:Lb+NnX6AO
ただの日常ギャグだから設定もなにもないんだ、すまん
この後寝坊したまどかが出てくる予定だったが書くのバテた
長く引っ張れるネタが欲しい
647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 12:16:12.94 ID:6BI+TQZCo
ひとみんがかわいい(コナミ館)

日常描写がほぼできないからこういうの上手く書けるのは羨ましい
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 23:35:52.79 ID:rzMJ8R31o
まどかがいなくなったから、世界の修正力みたいなやつで
ほむらがかつてのまどかと同じような立場で存在してる形になったのかと思った
考えすぎだったわ
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/18(火) 18:13:45.30 ID:KI7loDbE0
エルザマリア「テメヤ…イガネオテメヤ…」

魔女がさっきからブツブツとやかましい、リボンで拘束して大人しくなったかと思えば今度はこれだ…

パァンッ!  エルザマリア「ッ…!」

ーー黙りなさい、死にたいの?」

魔女の足下を撃ち抜くと、まだ煙を上げている銃口で魔女の頭とおぼしきところを小突く…目の前で使い魔を大量に殺されたのがそんなに嫌だったのだろうか

セバスティアン「シュアアアアアアッ!」

…また一匹、雑魚が懲りずに立ち向かってくる、直情的なのか随分と単純な軌道だ…軽く身を反らして避けると、首根っこを掴んで取り押さえる
こいつは最後の一匹だったのだろうか、それ以上、現れる使い魔はいなかった…

ーー!…いい事を思いついたわ…」ニヤァ…

がんじがらめで動けないでいる魔女は、突っ伏した状態で何かに祈るように手を合わせている

ーーこっちを見なさい」

一瞬びくっと震えた後、怯えるように魔女がその真っ黒な顔をこっちに向ける、魔女にも感情はあるのだろうか?

ーーこの使い魔を助けたい?」

魔女は頷いた、何度も激しく…懇願するかのように…

ーーそう…残念だったわね…♪」ググ…ブチリ…

魔女の眼前で使い魔をゆっくりと引きちぎってみせた…激しくのたうつ使い魔だったソレを魔女の頭の上に放る…

エルザマリア「………ッ……………ッ!………ァァァァアアアアアアアアアアアア!!」

650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/19(水) 00:13:08.87 ID:BBk4Zd5To


数レスお借りします
651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/19(水) 00:13:41.77 ID:BBk4Zd5To

奇跡的に和解したほむらとマミ、杏子、さやかの四人。
少女達は万全を期してワルプルギスの夜に挑むもことごとく返り討ちに遭ってしまう。
そこへ現れたまどかは、キュゥべえと契約する事を了承するのであった。


まどか「わたしの願いは、すべての魔女を消し去ること」

QB「!?」

まどか「全ての魔女を生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で」


QB「その祈りは……そんな祈りが叶うとすれば、それは時間干渉なんてレベルじゃない!」

QB「因果律そのものに対する反逆だ! 君は本当に神になるつもりかい?」


まどか「神様でも何でもいい」

まどか「今日まで魔女と戦ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を」

まどか「私は泣かせたくない。最後まで笑顔でいてほしい」

まどか「それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、変えてみせる」
652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/19(水) 00:14:14.10 ID:BBk4Zd5To

堂々と言い切ったまどかに全身傷だらけのマミたちが近付いてくる。

マミ「鹿目さん。それがどんなに恐ろしい願いかわかっているの?」

まどか「たぶん」


マミ「未来と過去と、全ての時間で、あなたは永遠に戦い続けることになるのよ」

マミ「そうなればきっと、あなたはあなたという個体を保てなくなる」

マミ「死ぬなんて生易しいものじゃない。

マミ「未来永劫に終わりなく魔女を滅ぼす概念として、この宇宙に固定されてしまうわ」


まどか「いいんです。そのつもりです」

まどか「希望を抱くのが間違いだなんて言われたら……」

まどか「わたし、そんなのは違うって何度でもそう言い返せます。きっといつまでも言い張れます」

まどか「わたしがどうなってもいい、世界がどうなってもいい。わたしはただ魔法少女の信じた希望を守りたい」


さやか「ちょっと待ってよ、いくらなんでもそれじゃまどかがあんまりだよ!」

杏子「そうそう、突っ走るのはもう少し考えてからでも遅くはないんじゃないの?」

ほむら「絶対にダメよまどか! あなたが契約したら、私は何のために……!」

マミ「……」
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/19(水) 00:14:47.40 ID:BBk4Zd5To

マミ「いきなさい鹿目さん!」


さやか「!?」

杏子「!?」

ほむら「!?」


マミ「誰かのためじゃない!魔法少女を救いたいという、あなた自身の願いのために!!」

まどか「ありがとうマミさん!」



QB「まどか、君は……」

まどか「すべての魔女をこの手で消す――これがわたしの祈り、わたしの願い!」

まどか「さあ!叶えてよ、インキュベーター!」
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/19(水) 00:15:45.10 ID:BBk4Zd5To

まどかの体が輝き、見滝原市が白い光に包まれる。

そして新たな魔法少女の誕生を祝うようにけたたましく鳴り響く轟音と拍手、そして魔女の笑い声。

それまで瓦礫の下から様子を伺っていたキリカと織莉子が、喉を震わせながら言った。


キリカ「そんな……鹿目まどかの魂のリミッターが消えている。これじゃあ解析不能だ」

織莉子「神の粋に達していた鹿目まどかの因果が本来の役割を取り戻していくのね……」

織莉子「暁美ほむらのかけた呪縛を解いて、人を超えた神に近い存在へと変わっていく」

織莉子「天と地と万物を紡ぎ、相補性の巨大なうねりの中で、自らを巨大なシステムへと変身させているのよ」


織莉子「純粋に、全ての世界、全ての時間の魔法少女を救う、ただそれだけの為に」




そして、その日、世界は変質した。
655 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/19(水) 00:16:46.84 ID:BBk4Zd5To

――????年 ?月 ?日

まどか「……う、うーん……」


まどか(なんだろ、すごく苦しい……からだが自由に動かない……ストレッチャーの上かな?)


まどか(ここどこ……薄暗い……あ、誰かいる……でも誰だろう、この人……)


??「巴マミ竜師、被検体SSS-MMさん連れて来たよ!」

??「……ご苦労さま。拘束を解いて、それから護衛は下がってちょうだい」

??「うん! ほら、みんな下がった下がった!」


まどか(今の声……? あ、からだが楽になったかも) カシャッ

まどか「っ……あ、あのっ、ごほっ……!」 ケホケホ

??「ありゃりゃ、無理しない方が良いよ? 十四年ぶりなんだし」

まどか(なんのことだろ……)ケホッ
656 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/19(水) 00:17:56.75 ID:BBk4Zd5To

まどか「……あ、あの、ここどこですか? あなたはいったい……巴マミって、あの……」

わたしが質問すると、緑色の髪の女性はむむっと眉をひそめました。

??「質問が多い人だねぇ……ねえ、巴竜師。どうしますか?」


その女性は斜め上の方を見上げて尋ねました。
わたしも釣られてそちらを見上げます。
そこにはサングラスを掛けて黄色いきちっとした制服を着こなす金髪の女の子――マミさんがいました。

まどか「マミさん? マミさんだよね?」


わたしが問いかけても、マミさんは何も応えません。
すると、マミさんのすぐ隣に立っていた赤い女の子――
髪の毛をばっさりカットしてショートヘアになった杏子ちゃんがちらりとわたしを一瞥します。

杏子「巴艦長、パターンMの大群を確認したよ。数はなんと2000! 囲まれる寸前だけど、どうすんの?」

マミ「……」

杏子「主動力になるソウルジェムは回収したけど試運転まだだし、艦隊が巻き込まれる前に逃げるかい?」

マミ「いいえ、戦うわ。この戦艦≪ブッチー≫の火力があれば一網打尽に出来るはずよ」

杏子「なっ、正気かい!? ≪ウロボロスの鍵≫の無い≪ブッチー≫で!?」

マミ「“彼女のソウルジェム”と繋げれば万単位の敵とも戦えるはずよ」
657 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/19(水) 00:18:43.25 ID:BBk4Zd5To

二人はわたしを無視してなにやら難しい話をしています。
他の誰かに尋ねようと思ったけど、それも叶いません。
すぐそばにいる何かの機械を弄っている人たちは、みんなわたしのことを睨んでいたのです。

まどか「……どうしてこんなところにいるんだろ。わたし、願いを叶えたはずなのに……」

??「ほんと、なんにも知らないんだね」

まどか「……」

緑の女の子は、同情と哀れみのこもった視線を送ってきます。
同情する前に状況を説明してよ、そう言おうとして、わたしはだけど何も言いません。
マミさんたちに動きがありました。

杏子「……さやかにまどかのソウルジェムとのリンクを行わせる。魔獣の包囲が完了する前に仕上がるはずだよ」

マミ「ええ。美樹さんなら間に合わせてくれるはずよ」


さやかちゃんがここにいるのだろうか?
もしもそうなら、わたしも何か手伝いたい。
状況を教えてもらうのはその後でもいい。

まどか「マミさん、わたしにもそれを手伝わせて!」

マミ「……」

まどか「わたしも契約したから、何か手伝えるはずだよ! ねえ、マミさん!」
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/19(水) 00:20:12.40 ID:BBk4Zd5To

マミ「千歳ゆま万翼長、被検体を隔離室に送ってちょうだい」

ゆま「あ、うん。了解しました」


ゆまと呼ばれた女性は、わたしを立たせると、そのままどこかへ連れて行こうとします。
わたしは彼女の手を振りほどき、もう一度マミさんに大きな声で訴えかけます。

まどか「マミさん! わたしのこと覚えてないの!?」

マミ「……鹿目まどかさん、ね?」

まどか「え……? なに当たり前のことを聞いてるの……?」

マミ「千歳ゆま万翼長と共にここから出なさい」

まどか「そんなのおかしいよ、さやかちゃんが頑張ってるのならわたしも頑張りたい!」

マミ「……」

まどか「ねえ、お願いですマミさ――」

私の言葉を遮るように、マミさんはサングラスを外して言いました。



マミ「鹿目まどかさん」


マミ「あなたはもう何もしないで」
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/19(水) 00:22:23.63 ID:BBk4Zd5To
以上、元ネタはエヴァQ
作ったきっかけは談義スレで行われてたやりとりを見て
暇があったらスレを立てるかも……という宣伝も兼ねての投下でした
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 00:31:59.01 ID:6YA4zn/R0

戦艦と鍵の名前ワロタ

それにしても、何がどうしてこうなっちゃったんでしょうねぇ
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 00:49:40.73 ID:uff118wKo
くっつけたらどこぞの脚本家になりそうな名前でワロタ
書きなさい>>659!誰のためじゃなく自分のために!
662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 01:08:41.43 ID:gXAHZoYY0
あなたはもう何も書かないで
663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 02:34:44.85 ID:O84yvmxS0
ちょっと質問。ここってパロディネタはOKなの?
664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/19(水) 04:49:39.98 ID:KVb/sMjAO
まどか要素が一ミリでもあれば何でもいいと思う
665 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 06:31:57.81 ID:J93+pv+Uo
まどか自体パロみたいなもn
666 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 08:23:41.34 ID:O84yvmxS0
レスありがとう。そいじゃ投下します
パロディ、キャラ崩壊アリにつきご注意を
667 :魔法少女まどか☆マギカ☆ビッチ 1/2 [sage]:2012/12/19(水) 08:25:11.60 ID:O84yvmxS0
まど神「次の魔法少女さん、どうぞー」

ほむら「こんにちは、まどか」

まど神「あ、ほむらちゃん。どうしたの?」

ほむら「ええ、その……正直、あなたにこんな事を聞きたくはないのだけれど……」

まど神「ほむらちゃんってば水臭いなぁ。私達親友でしょ?何でも聞いてよ!」

ほむら「……あなた最近、自分が概念なのをいいことに好き勝手しているそうね?」

まど神「やだなぁ、そんなことないよ!ちゃんと皆を導いてるよ!」

ほむら「とぼけないで。確かに、あなたのおかげで魔法少女達はもう絶望する事はなくなったけれど……」

まど神「でしょー?」ドヤァ

ほむら「だからって!美樹さやかを円環の理ではなく”演歌んの理”へ導いて放置したり、
    自分のノートと間違えたふりをして巴マミの黒歴史ノートを皆の前で読み上げて笑いものにしたり、
    佐倉杏子のおやつに片っ端からマスタードを仕込んで飲み物の中身を全部タバスコにすり替えたり、
    ”概念だから年齢関係ないもんねウェヒヒ”と調子に乗ってお酒を飲みすぎたあげく、
    バケツの代わりに美國織莉子の帽子へリバースしてもいい訳ではないわよ!」

まど神「え〜?な〜に〜?な〜んのこと〜?わっかんな〜い(゜3゜)」

ほむら「だから、あなたの蛮行について魔法少女たちから苦情が来てるのよ。大量にね!それで私が代表としt」

まど神「ねーそんな事よりほむらちゃん、な……ぉのし……ぃ液体、は、好き?」

ほむら「えっ」ビクッ
668 :魔法少女まどか☆マギカ☆ビッチ 2/2 [sage]:2012/12/19(水) 08:25:55.91 ID:O84yvmxS0
まど神「だから、謎ぉ……の白いぃ……液体、は好きかなって聞いたの」

ほむら「わ、わからない……」ガクブル

まど神「わからない?わからない!!”謎の白い液体”が好きかどうかが!!わからないんだね!?」

ほむら「わわわ私今日はもう帰るわねこの話はまた今度」ガクガクブルブル

まど神「それじゃさっさと探しにいかなきゃね謎の白い液体を!!!」

ほむら「嫌ぁ!!!いかない!!! お願いまどかやめっ」ガゴン
↑足元からせり上がってきた大砲の中に装填されるほむほむ

まど神「ほむらちゃんは!!!謎の白い液体を!!!探しにいかなくちゃ!!!」

ほむら「やめてやめてやめてそれだけはやめてぇ!!!!」ズゴゴゴ

まど神「 ON THE MOOOOOOOOOOONNNAAAAAAAAAAAAAAA!!!! 」
   ( 月 で な ぁ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! ! )

    ズドォォオオオーーーーン

ほむら< ま ど か あ あ あ あ あ あ あ ぁ ぁ ぁ ァ ァ ……

まど神「ビーィイッチ!!!!!ウェッッッヒッヒッヒッヒィーッ!!!」



まど神「ハイ次の魔法少女さんどうぞー」

☆おしまい☆
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 08:28:02.49 ID:O84yvmxS0
投下終了。
元ネタはこれ↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15717794
670 :PV1 [sage saga]:2012/12/19(水) 09:51:32.93 ID:M/j5g3CQ0
イナズマイレブンGOとあの名作アニメの外伝が映画!


信助「天馬、見てみて〜あそこが僕達が試合する場所だよ!」

天馬「へ〜、あそこが…」

天馬達、新生イナズマジャパンが訪れた
商業都市・あすなろ市

そこで天馬達が出会ったのは……


かずみ「?ここどこ?」

天馬・信助「うわあぁぁぁぁぁぁっ!?」

記憶喪失の少女/かずみ


天馬達はサッカーを通じてかずみと仲良くなっていく……
だがある日……

神童「なんだ!あれは?」

霧野「ば、化け物!?」

サキ「いいや、あれは魔女だ」

天馬達の前に現れた謎のチーム
プレイアデス聖団

彼女達の力によって新生イナズマジャパンは傷つけられていく……

白竜「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!」

剣城「これが魔法少女の力……」

そして現れる最凶の敵!

ユウリ「あんた達は私のこの地獄の調理場から逃げられないのさ!」

謎の魔法少女/ユウリ
671 :PV1 [sage saga]:2012/12/19(水) 09:52:23.93 ID:M/j5g3CQ0
だが、天馬達は傷つきながらも戦っていく……

天馬「そんなことしたらサッカーも泣いているよ……」


〜挿入曲「天まで届け」〜


新生イナズマジャパンは心を合わせて彼女達と戦っていく!

天馬「みんないくぞ!」

一同「おー!」


そして彼女も参戦!

かずみ「私も戦うよ!天馬!」

天馬「かずみ……」


この夏、サッカー選手と魔法少女たちの気持ちが一つになる!

天馬・かずみ「届け!この思い!」


劇場版 イナズマイレブンGO×魔法少女かずみ☆マギカ〜友情と魔法のレシピ〜

2113年夏公開予定




???「少しはがんばってよね……このカンナのためにも…
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/19(水) 09:58:21.67 ID:M/j5g3CQ0
終わり
イナズマイレブンとクロスできないかなーと思って書いた作品
最初はサッカー少女のカオルと絡ませようとしたらかずみメインで空気になった……
本気でやるとしたら無印かcsとおりマギを混ぜるか?
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 10:00:01.56 ID:Opzv1C10o
織莉子が入るとキャプテンつばうわなにをするやめ
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/19(水) 19:43:45.43 ID:PFIGjebT0
さやか「うおおおおおおッ!! “恋鎧人魚”オクタヴィア !!!」ズォォオオオオオ!!

杏子「おりゃああああああッ!!“彷徨武旦”オフィーリア!!!」ズァァアアアア!!

マミ「はああああああああッ!!“装飾饗姫”キャンデロロ!!!」ブワァァアアアアアッ!!

まどか「うああああああああッ!!“救済邪神”クリームヒルト!!!」ズゴゴゴゴゴ…!!!

ほむら「」


さやか「さあ、転校生も!」

ほむら「えっ」

杏子「ボサッとしてんな、化身だよ!」

マミ「自分の心の奥底に眠る声に…耳を研ぎ澄ますのよ!」

まどか「ウェヒヒ、大丈夫だよ、ほむらちゃんならできるよっ」

ほむら「こ、この時間軸は一体…」
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/19(水) 22:13:53.09 ID:M/j5g3CQ0
>>674
オクタヴィア・風
オフィーリア・火
キャンデロロ・山
クリームヒルト・林
のイメージだったけどキャンデロとクリーム逆ぽいな。出る音的に
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 22:21:02.25 ID:suc3L7MDO
>>675
まどか山だから山なんじゃね?>クリームヒルト
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/19(水) 22:26:07.79 ID:M/j5g3CQ0
闇ぽいやつ(てか黒色)は林属性なのは無印から同じなんだけどな……
ホムリリーは無属性な!
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 22:28:19.94 ID:SCeLUNxpo
疾きこと風のごとし→動きまくるか(細かい移動、機動性)迅速移動(長距離移動)か分からんけど、
動くのはオフィーリアかキャンデロロだけのような。

動かざること山のごとし→自分の位置を一向に変えようとしないオクタヴィアを連想させる、もしくは山のように巨大なクリームさん。

静けきこと林のごとし→ひたすら演奏を聴き続けるだけのオクターヴ?
ってか、騒がしいヤツが見当たらない。全員該当しそう?

侵掠すること火のごとし→山火事の如く全てを破壊して、後には荒野しか残らんってことかいなっと。
→これほどの無差別破壊をしちゃうのはクリームさんだけじゃん。


風林火山の文字的イメージと元ネタの、なんと解離したことよ
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 22:29:23.12 ID:Opzv1C10o
オフェリアの馬は鈍く強くって印象
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/19(水) 22:53:40.16 ID:PFIGjebT0
うーん、あの四人で風林火山は大分難しい…っていうかなぜに風林火山?
あ、ゲーム版の話か?やったことないから分からん、魔女の二つ名考えるの楽しすぎワロタ

あと間違いなくエルザマリアさんのポジションはGKで技はサハスラブジャ
681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 23:41:00.66 ID:SCeLUNxpo
>>680
いあ、675氏が、どういう理由か、風林火山っぽいイメージを書いたから、それをネタにしてみただけで、特に深い意味は。
682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 23:49:35.04 ID:zalVypPjo
イナイレの流れでしょ
属性に風林火山と無がある
683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 01:34:53.65 ID:oLxtZrb9o
パロやるときは元ネタ明記した方がいいかもねん
684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/20(木) 16:59:18.69 ID:aUmSxtHv0
マミ「っ!…今日の魔女は手強いかったわね……」

そう言いながらマミは魔法で作ったマスケット銃で攻撃して倒した!
しかしそれに夢中で後ろから最後の力で襲ってくる使い魔に気づかなかった

マミ「!?使い魔――」

マミは使い魔の存在に気が付いた時にはすでに遅く、その覚悟をした


だが使い魔は弾け飛んだ


マミ「!!?」

マミは今の出来事が理解できなかった
使い魔が突然爆発するはずなんてない

???「ふぅ〜ギリギリセーフっていうやつか?」

その男の人は背中から黒い翼を生やしていた

???「嬢ちゃん。大丈夫か?」

マミ「え、ええ…」

マミは混乱してそんな返事しか出来なかったが、少し落ち着きを戻して言った

マミ「命の恩人にこんなことを聞くのは失礼だと思いますが……あなたは何者ですか?」

それを聞かれた男は少しうれしそうに答えた


ダーク「俺の名はダーク。怪盗さ」


それが怪盗ダークと巴マミの出会いだった――
685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/20(木) 17:03:20.13 ID:aUmSxtHv0

元ネタはD・N・ANGEL。↑はそれとのクロスを考えた一部分
戦闘力はアニメ版設定でそれ以外はほぼ原作設定のイメージ
覚えている(知っている)人いるかな?
686 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 17:20:33.24 ID:3JJh5or2o
小学生の頃アニメは良く見てたんだけど今改めてみるとこうも厨ニっぽく見えるものか
いや、原作からして厨ニらしさの塊ではあるんだけども
687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 17:56:18.13 ID:m4EjsJrLo
まさかの姉→妹(逆だっけ)ヒロイン交代?に驚愕したっけかなぁ
あと安定の石田
688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 21:44:37.93 ID:nqdvUplAO
ぶったぎり
〜〜

どこまで行っても地平面の様子は変わらない。
青と黒の二人が、その平面を分かつように対峙しているだけだ。
ここは魔女の結界。主である魔女は、まだ居ない。

さやかが口火を切った。

さやか「あんたがキリカだね」

キリカと呼ばれた黒い魔法少女は、青い魔法少女に改めて向き直る。

キリカ「いかにも私が呉キリカだ。キミは……あぁ、さやかだね」

さやか「そうよ。今日はあんたを倒しに来たんだ」

キリカ「そうかい」

キリカはまるで意にも介さない。
それどころか腕を後ろ手に組んで、さも退屈そうだ。

さやかが、ぎっ、と歯軋りをする。
689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 22:06:40.87 ID:nqdvUplAO
キリカ「恩人―――巴マミの差し金か何か、かな?」

さやか「そんなんじゃない。個人的に、アンタを倒さなくちゃいけなくなった」

キリカ「ほう、それは何故?」

さやか「魔法少女狩り」

さやか「……鹿目まどか。忘れたとは言わせない」


キリカ「―――ん」ピク

さやか「……ドンピシャだね。やっぱりアンタが犯人だったんだ」

キリカ「……鎌を掛けられた、ということでいいのかな」

キリカ「そうさ。その一連の魔法少女通り魔事件の犯人は私だ」

キリカ「そのまどかという少女を殺めたのも無論、私だ」
690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 22:14:57.08 ID:nqdvUplAO
ジャキィ

キリカ「この爪が何よりもの証拠」

さやか「……!!」

キリカは自慢の得物を召喚した。
爪と共に迸る、おびただしい量の血。
彼女自身のではなく、おそらく彼女が手にかけてきた魔法少女と、まどかのものだろう。

無表情で、光のない左目がさやかを射抜いた。
瞬きをせず、キリカは爪を高く掲げて続けた。

キリカ「綺麗だろう? 赤く、黒く、そして重い」

キリカ「命の尊さというものが、文字通り肌で感じられる」

血の量という量の所為か、まみれた血液が重力に従ってこぼれ落ちる。
それは床を汚し、またキリカの服も汚した。
黒がまばらな赤で汚れていく

さやか「……」

キリカ「……おっと、まずいまずい。せっかく織莉子に洗ってもらったというのに、また汚れてしまう」

キリカの服が、黒く輝いた。
黒い光があるのかは知らないが、言い表すならばまさにそれだろう。
光が消えると、彼女の服は元通りになっていた。
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 22:28:21.44 ID:nqdvUplAO
キリカ「これでよし、と」

怯むさやかを後目に、キリカはその爪を仕舞いながら。

キリカ「それで?君はその成敗、復讐、敵討ちをしにきたと。そういうことかい」

さやか「っ、分かってるんじゃない」

キリカ「あぁ、ナリが如何にもといった感じだったからね。見かけで判断するのもアレかと思ったから、訊いてあげたまでさ」

さやか「……私はアンタを許さない」

キリカ「……」


キリカ「君もそのまどかという素人と同じ雰囲気があるね」

キリカ「訊けばきっと―――そういう答えが返ってくるんだろうね」

さやか「……なに訳のわからないことを言ってるのよ」

キリカ「だからあえて訊くのさ」



キリカはさやかに向き直り―――

キリカ「美樹さやか。愛とはなんだ?」

―――そう問うた。
692 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 22:43:32.36 ID:nqdvUplAO
さやか「……は?」

キリカ「愛とはなんだ?」

さやか「……いや、いきなり何よ。意味分かんないし」

キリカ「君の答えを尋ねている。御託はいい」

さやか「……その人を守る。その人のために全てを投げ出す」
693 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 22:44:27.53 ID:nqdvUplAO
キリカ「!」

少しの間をおいて、キリカの瞳が途端に明るくなった。
同時に口を目一杯につり上げて

キリカ「おめでとう、美樹さやか―――」







キリカ「―――改め素人第二号。不正解だ。」
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 23:00:32.50 ID:nqdvUplAO
一陣の風が通り抜けたような錯覚。
不意に何故か体が左に傾き、倒れそうになる。
バランスを取ろうとして、ダメだった。

そして立とうとしたときに気づく。

左足が、腿から先にかけて、失いことに。


キリカ「左足はボッシュートになりまーす」

自分の目の前に居たはずのキリカが、後ろ遙か彼方に。
自分からもいだ左足を、その爪に刺して高々と掲げている。

さやか「……ッ!」

遅れてくる激痛。赤い水たまりができる。
痛みに気が飛びそうになったが、迷わず左足に治癒魔法をかけた。
楽譜模様の魔法陣を纏い、左足が生える。
魔法が終わり、新しく生えてきた部分だけ、白くなっていた。


キリカ「わおセクシー。肌の日焼け跡っていいよね!」

さやか「……」

キリカ「あ、別にキミを誉めた訳じゃないから勘違いしないように」
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 23:15:19.53 ID:nqdvUplAO
キリカ「そうだ。おーい、裸足じゃ寒いだろう? ここにキミの靴下とか靴があるんだけど貸してあげようかー?」

さやか「……っ!」

キリカを強く睨みつける。

キリカ「おー、怖い怖い」

さやか「そんなもの、いらない!」

魔法で右足の装備を外し、裸足でキリカの元に駆けてゆく。
魔法で足に加速をかける。
諸手にはブレードを構えて。
裸足は踏ん張りが利く分、少し有利だと思ったのだ。

甘かった。


キリカ「足おっそいねー、キミぃ」

さやか「……!?」

キリカが併走している。
バカな。目の前に……

キリカ「だから素人なのさ、キミは」

斬撃。

二度目。

三度目をかすりで貰ってしまった。
進行方向左向き45゚に体が吹っ飛ぶ。
三、四、五と弾み、床に体を引きずる。
696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 23:30:50.47 ID:nqdvUplAO
頭がクラクラする。
ぼやけた視界にキリカの黒い影が見えた。
這い蹲る私の左手をキリカが踏みつける。

ブレードが手から放れる。
右手のブレードは遙か彼方に行ってしまった。
召喚する魔翌力も、もうない。

さやか「ぐっ……!」

キリカ「でも、ま、あれだ。今のを受けて防いで避けたのは誉めたげる」


キリカが私に、自身のソウルジェムの光をかざした。
押し殺したような息をのむ音がかすかに聞こえた。
隠し切れていない動揺の声でキリカは続ける。

キリカ「……契約して三日目か。それでここまでやれるというのかい」

キリカ「キミ、才能あるんだねぇ」

さやか「……」
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 23:39:01.45 ID:nqdvUplAO
キリカ「どうだい、私と手を組まないか?」

さやか「……」

キリカ「そうだな、特別に訓練をつけてやってもいい。足がもっと速くなれるぞ」

キリカ「更にオマケだ。私がそのゆがんだ愛の観念を叩き直してあげよう」

キリカ「もちろん」

キリカが前に歩み出、私の顎を持ち上げる。

キリカ「キミさえよければ、の話だけどね」

手を振り払い、自由になった左手でブレードを掴み、突きつける。
間合いを取るキリカ。

さやか「……誰がアンタなんかに。」

キリカ「ほう」

キリカ「……うんうん、それも選択だよ。実に惜しいけどね」

キリカ「……否、もう惜しいものか。」

キリカが手を翳し、爪が召喚される。

キリカ「正直言うとね、ちょっと楽しかったよ。キミとの追いかけっこ。ちょっとだけね、ちょっとだけ」

キリカの右目の眼帯が外される。金色の目だった。

キリカ「じゃ、まどかとやらによろしく頼むよ」

近寄るキリカに、目のピントが合った。

キリカ「『愛の素人が多くて困る』とね」

大きく見開かれたキリカの目と、つり上がった口角が見えた。



キリカ「じゃあね、ばいばい」
無表情。

キリカ「散ね」



キリカは大きくふりかぶって……

そこで、私の意識は途切れた。
698 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 23:39:28.68 ID:nqdvUplAO
次に目覚めた私が見たのは、紅茶の香りが漂う、見覚えのある部屋。

その、天井だった。




おわり
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 23:41:15.60 ID:Ahergw2oo
なんかキリカのキャラに違和感
700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 23:41:34.14 ID:nqdvUplAO
gdgdと長レス失礼
壊れキリカちゃんが書けなくて困る

さやかちゃんを説教しそうになったけどそれはダメだと気づいて方向転換
それは多分ブーメランになるから

でも、まあ、その、あれだ
ささいだ


では失礼
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 23:49:03.23 ID:nqdvUplAO
>>699
やはりそうですかorz
まだ掴めてないのですかね

精進します
702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 23:54:22.05 ID:Ahergw2oo
私もそんなに掴めてないけど


キリカ「これを防ぐとはね……褒めてあげよう」

   「む、今馬鹿にしたな?」

   「織莉子……そんな動物みたいなことしないでくれよ……」

   「私は……護るッ!」

とかそんなイメージ
むしろ俺も矯正して欲しいかもしれない
703 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 23:55:58.21 ID:6vWyAvKio
>>702
3つ目何があった
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 00:08:37.15 ID:IZA+CsMAO
一人に一人、キリカちゃん。


ほんわか

キリカ「おはよう。今日も早いんだね」

キリカ「ねぇ、これを見ておくれよ」

キリカ「だから雑巾を使え雑巾を!!」

キリカ「触るな変態!!」

キリカ「私はレズじゃないっ!!」


シリアス

キリカ「然、善焉。天晴れだ。」

キリカ「あいわかった」

キリカ「願わくば織莉子、キミを戦場に向かわせたくない」

キリカ「面白い。もっと見せておくれよ。」

キリカ「不倶戴天という言葉があってだね。そう、キミと私の関係のためにある言葉なのさ」


矯正せずそのままでいようか(提案)
705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 00:11:37.42 ID:cXogJ5b/o
>>702
3つ目は織莉子の浮気現場でも目撃したのかww
706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/21(金) 00:14:46.78 ID:vnWRDYuy0
誰か冗談でやった意地悪を本気にして、ガチショック受けちゃったキリカちゃんと
そんなつもりじゃなかったとオロオロするおりこちゃんのssくだしあ
707 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 00:29:34.36 ID:o5e+vYBvo
キリカちゃん本物の吸血鬼説とか二度と書くことは無いと思う
708 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/21(金) 11:17:00.29 ID:BPC2hYqd0
ほむら「前時間軸のまどかの願いで私の能力が強くなったけどそのせいで過去に戻りすぎた」

ほむら「しかも戻ったのは詢子さんが中学生だった時代だった」

ほむら「さらに間が悪いことに知久さんと出会いする所に私が入ってしまって歴史が変わってしまった」

ほむら「知久さんが私に惚れてしまうわけわからない展開に……」

ほむら「なんとか2人をくっつけないとまどかの存在が消えてしまう……」

ほむら「だけど私が頑張ろうとしても裏目に出てしまうし、時間がたつごとに私の体も消えてきている…」

ほむら「この調子で魔女も存在するこの時間軸で私は2人を結べて元に世界に戻れるの?」


時間逆流魔法少女ほむら☆マギカ〜早乙女先生は幾つになっても男が出来ない〜


バック・トゥ・ザ・フューチャーを見て思いついた話
詢子さんは生徒会長とかそんな設定でイメージ
709 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 11:21:06.66 ID:mYPe8Md7o
絢子さんと知久さんは結ばれたけど――

「はじめまして、鹿目ほむらです。
 変な名前…かな、てへへ、お父さんとお母さんのお友達の名前を貰ったんだって」
710 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 11:21:22.26 ID:Et4aXxJIO
戻ったら早乙女先生がレズに
711 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 12:08:22.26 ID:dtyY63kK0
ほむほむの魔法少女服とか流行ったりして
712 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 19:37:28.64 ID:h7YYB8J70
ほむら「暁美ポメラです、宜しくお願いします」

和子「ポメラさんはテキスト入力機能だけに特化した、新世代のメモ帳なの。

   とにかくコンパクトサイズでいつでもどこでも持ち運びが可能ですから、皆さん仲良くしてあげてくださいね」

まどか「わあ、長時間入力しても指先が疲れにくいソフトなキータッチだよ!」

仁美「ゆとりのキーピッチがスピード入力を実現していますわ!」

さやか「約W263×D118.5×H24.6mm(突起部含まず)、約399g(電池含まず)だからカバンにもしまいやすいね!」

QB「いつでもどこでもすぐ「メモる」デジタルメモ「ポメラ」! 好評発売中だよ!」
713 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 19:38:36.85 ID:h7YYB8J70
というステマSSが思いついたんだけどどうでしょうかメーカーさん
714 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 19:48:04.49 ID:AT2kT+DUo
ちょっと欲しいと思ってしまった
715 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 00:02:28.36 ID:xDGPGaE80
2012年12月22日、改変後の見滝原に突如神となったまどかが顕現した

そのまどかの羽の色は天使のような白ではなく、悪魔のような漆黒だった

閉じていた羽が展開するとそこから魔女や魔獣が召喚された

そしてまどかが放った魔翌力の矢を合図として一斉に攻撃が開始された

一瞬で火の海となった見滝原に混乱して逃げ惑う普通の人間、応戦する魔法少女

今、人類の存亡を賭けた叛逆が始まる








という導入を考えたが人類滅亡までに間に合わなかった
716 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/22(土) 00:42:35.72 ID:OlsChzEm0
ほむら「人に迷惑ばっかりかけて、恥かいて…どうしてなの?私これからも、ずっとこのままなの…?」

ーーーー「元気出しなよ、人間変わろうと思えばいくらでも変われるって」

ほむら「……こんな私でも変われるかな?」

ーーーー「大丈夫、自信を持って頑張れば、絶対うまく行くよ、辛くっても負けちゃダメだよ? 応援してるからね、ファイトッ!」

ほむら「うぅっ…ありがとう、…おかげで元気が出た…わ……?」

ほむら「あ、あれっ? 今のは…今のは一体誰だったの…?」キョロキョロ




イサベル「ふぅ……これでいいの?」

ホムリリー「ええ、ご苦労だったわね、これでこの時間軸もうまくいくハズよ…」

ホムリリー「後は、一ヶ月後に飛来するワルプルギスを気づかれないように山間部に誘導するだけ…!」

イサベル「全く…本当に熱心なんだから…」

エリー『それにしても、魔女が世界を改変しようだなんて大それた事、よく思いつくよね』

ホムリリー「さあ、クリームのところへ、一度戻りましょう」
717 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 02:22:33.85 ID:OWyIJe8eo

QB「予想通り、まどかは相当なエネルギーをもたらしてくれたよ――さて、君ともそろそろお別れだね」

ほむら「……」

QB「その前に、少しいいかい?」

ほむら「……何かしら」

QB「君は本当に、暁美ほむらかい?」

ほむら「……? ええ、当然よ」

QB「それじゃあもう一つ、君は今まで何周してきたのかな?」

ほむら「数えることなんて、とうの昔にやめたわ」

QB「それは数え切れない、ということかな」

ほむら「ええ」

QB「信じ難いね。 それにしては君の行動は穴が多すぎる」

ほむら「……」

QB「単純に、途中で数える行為を止めざるを得ない状況に陥ったんじゃないかい? ……例えば、記憶の大幅な欠落とか」

ほむら「……そうだとして、何か問題でもあるのかしら」

QB「実は、君が現れる前に僕は暁美ほむらを観察している」

ほむら「……!」

QB「あの時のほむらからは考えられない変わりようだね」

ほむら「誰のせいだと……」

QB「さて、ここでもう一つ。 まどかが誰かを生き返らせるような願いで契約したことは?」

ほむら「っ……」

QB「やはりあったみたいだね、彼女らしい。……そして、彼女の生き返らせた人間は、君の知るものとは少しばかり齟齬があったんじゃないかな」

ほむら「……」

QB「肯定か。 当然だよね、それは彼女の創り出した偶像でしかないのだから」

ほむら「……何が言いたいの」

QB「友人を救うために何度も同じ一ヶ月間をやり直す……自己犠牲に依る友情。 酷く歪んでいるが、それが鹿目まどかにとっての友情だった」

ほむら「……」

QB「いや、理想だったのかもしれない。 何がそこまで彼女を歪めたのかは知らないけれどね」

ほむら「……あなたに友情を語る資格なんてないわ」

QB「そう言っておけば反論しなくて済むからね」

ほむら「……」

QB「結論としては、今の君は暁美ほむらなどではなく、鹿目まどかの作り出した人形でしかないのじゃないか、ということだ」

ほむら「……あなたは、どこまで私を……!」

QB「『友人を救うために自らを犠牲にしてまで戦い続ける少女が志半ばで倒れた』」

ほむら「……」

QB「そんな悲劇を悲劇のままで終わらせたくない。 そして彼女は契約した」

QB「まあ、有り得ない話ではないと思うけどね」

ほむら「……私は暁美ほむらよ、ずっと、そしてこれからも」

QB「そう思っているのなら、それでいいさ」

QB「そうやって何度も『暁美ほむら』を殺し続ければいい」
718 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 02:23:09.18 ID:OWyIJe8eo

ほむら「何をわけのわからないことを……私を惑わせてどうしたいのかしら」

QB「まさか気付いてなかったのかい? 平行世界を移動するということと、移動先にいる暁美ほむらの末路を」

ほむら「そんなこと……私には関係ない、私は……」

QB「やれやれ……鹿目まどかの作り出した偶像が、今や暁美ほむらを何度も殺し続けながら終わらない演舞を続ける道化師というわけだ」

ほむら「っ……勝手に決めつけないで!」

QB「その上鹿目まどかが欲したのは『自己を犠牲にしながらも同じ一ヶ月を何度も繰り返す友人』だ」

QB「――決して、自分を救ってくれる英雄ではない」

ほむら「違う! あの時まどかは確かに自分を救ってと私に願った!」

QB「それは既に理想が破れた後の鹿目まどかだろう?」

ほむら「……そこに違いなんて……あるわけが……」

QB「そして最後はその友人を、自己を犠牲にして助ける……なるほど、うまくできた脚本だよ」

ほむら「まどかまで侮辱する気なの……お前は……っ!」

QB「まあ、さすがにまどかがそこまで頭が回るとは思えないけどね。 所詮これはただの仮説さ」

QB「カンナ辺りが聞いたら喜びそうだけど……いなくなった者の話をしても仕方が無いか」

ほむら「……もういいわ、あなたと話をしても無駄だということがよくわかった」

QB「無力が過ぎると、現実から目を背ける能力が発達するのだろうね」

ほむら「くっ……」

QB「睨まないで欲しいね、ただの一般論だというのに」

QB「まあ、今までのことが事実だとしても、そうでなくとも君のやることは何ら変わりない」

QB「君は歩みを止めることはもはやできないのだから」

QB「さあ、盾を回すといい」

QB「そうすることで、君は新たな世界へ辿り着く」

QB「そして暁美ほむらは終わり、最悪の魔女の誕生が始まる」

QB「だけど悲しむことはないよ」



QB「――何せ、何の役にも立たない病弱な少女を処分した上、この宇宙の延命に大きく貢献するのだから」
719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 02:24:10.19 ID:OWyIJe8eo
べえさんの会話は計画的に
720 : ◆2DegdJBwqI [saga sage]:2012/12/22(土) 10:46:50.81 ID:fvXcJjEM0
何か前の人もへこむの書いてて気が引けますが短編一つ投稿します
721 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/22(土) 10:48:26.75 ID:fvXcJjEM0
題名【信じる気持ち】

______

ほむら「まどか…。まどか…。」

まどか「ごめんねほむらちゃん…生きて明日を迎えるって約束守れそうにないや…」

ほむら「どうして、どうしてまたこうなってしまうの!?

今回はようやくあなただけは救えるはずだったのに…。

教えてよ…。まどか…。私はどうしたらあなたを救えるの?」

まどか「…今度はもっとみんなのことを信じてあげて…。

あなたは一人じゃない。私もさやかちゃんもマミさんも杏子ちゃんも居るんだよ」

ほむら「信じれば救えるなんて嘘よ…。さんざんやって駄目だった。

これからだって駄目に決まってる」

まどか「ほむらちゃん…大丈夫だよ、私を信じて」

ほむら「まどかを…信じる?」

まどか「そう、誰かを信じるって気持ちは何よりも強いものだから」

ほむら「…わかったわまどか。私あなたを信じてまた頑張ってみる」

まどか「うん、ほむらちゃんなら大丈夫。負けないよ。

絶対に挫けたりなんてしないから。私が保証してあげる」
722 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/22(土) 10:49:36.42 ID:fvXcJjEM0
>>721の続き

______

さやか「恭介に告白なんて出来るわけない!」

ほむら「大丈夫、出来るわ私を信じて!」

______

杏子「今更マミと仲直りなんてどの面下げて…」

ほむら「大丈夫、出来るわ私を信じて!」

______

仁美「さやかさんに負けてしまいましたわ…。

でもそれ以上に辛いのはさやかさんとギクシャクしてしまっている事。

覚悟はしていたはずなのに…。

今になって改めて実感しました。さやかさんは私の大事な親友です。

叶うことならまた彼女と仲良くお喋りしたり遊んだりしたい…」

ほむら「大丈夫、出来るわ私を信じて!」

______

まどか「ママ、昼間から飲みすぎだよ」

詢子「いやーほむらちゃんさー、会社乗っ取りたいんだけどなんかいい方法知らない?

って知ってるわけないよねー、ヒック」ケラケラ

ほむら「大丈夫です。出来ます。私に任せてください」

詢子「え?」

______

マミ「最近ちょっと太っちゃったからダイエットしないと…。

でもケーキも紅茶も減らせる気がしない…」

ほむら「大丈夫、出来るわ私を信じて!」
723 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/22(土) 10:51:10.64 ID:fvXcJjEM0
>>722の続き

______

QB「暁美ほむら、君を色々観察させてもらった結果一つの結論に達した。

君は時間を操作している。そして君は未来から来た。違うかい?」

ほむら「ええ、そうよ。それがどうかした?」

QB「これでまどかのどう考えても異常なあの膨大な資質にも説明がつく。

君が時間を巻き戻す度に彼女の因果は増大していった。

違うかな?」

ほむら「ええ、確かにあなたの言う通りよQB、いえ、インキュベーター」

QB「なら君がまどかをここまで強大な資質の持ち主に仕立てあげてくれた訳だね。

宇宙を代表してお礼を言わせて貰うよほむら。

これで彼女と契約さえ出来れば僕たちのノルマも無事完了できるだろう」

ほむら「それは違うわQB」

QB「どういう事だい?」

ほむら「私がまどかの為に時間を遡ったから因果が増大したわけではないわ。

彼女が素晴らしい人間だったから私は時間を逆行した。

つまりもっと言えば、

彼女がそう云う因果を授かるにふさわしい人間であったから彼女と私は出会った。

全ては必然から生じたに過ぎないのよ」

QB「ボクは君とそんな水掛け論をするつもりはない。

ただボクがもう一つ君に尋ねたいのはワルプルギスの夜についてさ。

君は僕が観測する限り今までの段取りの全てが完璧すぎた。

そう、まるで何度万全の用意を整えても君が舞台装置の魔女に敵わなかったかのように…」

______

まどか「大丈夫?ほむらちゃん?」

ほむら「大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫…」ガタガタ

まどか「さやかちゃんや杏子ちゃんにマミさんだっている。

ほむらちゃんのおかげで皆、

自分がいつか魔女になるかもしれない事実を受け止めて戦う決心をしてる。

ほむらちゃんは一人じゃない。だから何も怖がらなくていいんだよ。」

ほむら「…いいわ、そこまで言うなら色々聞かせてあげる。

私のしてきた事、私の目的を」
724 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/22(土) 10:52:29.10 ID:fvXcJjEM0
>>723

______

QB「やあ、まどか。ワルプルギスの夜と戦う為に契約してくれる気になったかな?」

まどか「駄目だよ…。契約したらほむらちゃんのしてきた事を全部無駄にしちゃう…

ほむらちゃん言ってたもん…。全部私の為に頑張ってきたって」

QB「ほむらが今までしてきた事を聞いたんだね?」

まどか「うん、だから私は四人が無事に帰ってくるのをここで待つの」

QB「それで皆が死んでしまってもかい?もったいないね、君にはその為の力が備わっているというのに」

まどか「…大丈夫だよきっと。やってみなきゃわからないもん。私信じてるから」

QB「…ほむらが現在持っているもう一つの情報、ワルプルギスの夜についての事は聞いたかい?」

まどか「…詳しく聞かせて貰えるかな?」

______

いいかいまどか。暁美ほむらが君を時間逆行の中心にして何度も繰り返したから、

君の因果がここまで増大したことはもちろん彼女から聞いてるよね?

でもそれは本当にただそれだけなのかな?

ほむらが君と「出会って」から「やり直す」までに必要な要素は三つある。

それは「君」と「ほむら」そして「舞台装置の魔女」さ。

だって「魔女」が現れなければ彼女が願ったであろうやり直しをする必要はない。

君達二人でそのまま仲良くしていればいいのだから。

勿論君が魔女にでもなったらほむらはやり直したいと望むだろうが、

それは魔法少女になる時に願った物とはあくまで別の願いだ。

彼女の時間逆行の必須要素ではない。

…もう僕が言いたいことはわかるよね?

君の因果が増大しているというって事は、

他の「二人」の因果、つまり魔力も増加していると考えるのが自然だ。

つまり「彼女」が「ワルプルギスの夜」に勝つ事は構造上ありえない。

…それこそ「奇跡」でも起こらない限りね。

きっとほむらは自分が徐々に力を増していくのを努力や経験による物と考えていただろうね。

魔法少女の強さは願いの強さと因果によって決まる。そこに例外はない。
725 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/22(土) 10:53:46.36 ID:fvXcJjEM0
>>724

______


ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハハハ」

杏子「」 マミ「」 さやか「」

ほむら「…」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「…どうして来たの?」

まどか「もうやめよう!勝てっこないよ!

どうしても逃げたくないっていうなら私が戦うから!」

ほむら「やめて!あなただけは魔法少女にならないで!

どうせあなたが魔法少女になったら地球は滅びるのよ!」

まどか「…でも、だって、このままだったらほむらちゃんも死んじゃうんだよ…。

どんなに辛くても必死で頑張ってきたのにそんなのってないよ…あんまりだよ…」

ほむら「死なないわ。だってまどかが言ったのよ。『私を信じて』って」

まどか「無意味だよそんな言葉…。さやかちゃん達はもう皆死んじゃったんだよ…。

信じたってどうにも出来ない事はあるんだよ…諦めようよ…。」

ほむら「じゃあ私は貴女すら信じられないとしたら何を支えにこれから生きていけばいいの?」

まどか「それは…」

ほむら「……ふふ、ふふふ、あははははははははははははははははは」

ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハハハ」

______

まどか「…QB、私あなたと契約するよ」

まどか『願いは私がほむらちゃんに背負わせてしまったものを改めて全て認識した上で、彼女を救う事』
726 : ◆2DegdJBwqI [saga]:2012/12/22(土) 10:54:54.45 ID:fvXcJjEM0
______


ほむら「…ここはどこ?」

ほむら「…記憶が抜け落ちているわね。私の名前は暁美ほむら。これしか思い出せないわ」

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「!あなたは誰?」

まどか「鹿目まどか。まどかって呼んでよ」

ほむら「まどか…ここはいったいどこなの?」

まどか「さあ、どこだろうね。強いて言えばどこでも無いかな」

ほむら「…他にここにいる人は?」

まどか「ここには私とほむらちゃんの二人だけ。

余り弄り過ぎるのも良くないみたいだからね」

ほむら「…?」

まどか「何も思い出せなくて怖い気持ちで一杯だろうけど心配しないで。

あなたは私が救ってみせるから。私を信じて」

ほむら「何一つ思い出せる気配すら見いだせないけれど…」

ほむら「どうしてかしら?まどかの言葉だけは素直に信じられる気がするわ」

【お終い】
727 : ◆2DegdJBwqI [saga sage]:2012/12/22(土) 11:03:09.57 ID:fvXcJjEM0
ワルプルギスの夜がほむらの繰り返しの度に強くなっている設定で、

ハッピーエンドを模索しました

私の実力では無理でした誰か書いてください

後書きは前書いて後悔したので、

余り書きたくないんだけど別に要らないよね?



728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 15:52:04.30 ID:YIMrdUB8o

マミ「私の因果も増大していないと、いつから錯覚していたのかしら?」


金色に煌めくリボンが舞台装置に絡みつくと、歯車は曲がり、歯が欠け、人形部分は砕け散った。

マミ「年単位でこの街を護って来たのよ、甘く見ないで頂戴」



ワルプルも強くなってるとすると、これをやりたくなる
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 15:55:35.38 ID:iLmgWJiAO
やまなしいみなしおちなし

病院スタッフA「18番……薬効ありぃぃぃいいいいいいい!!!」

あやせ「アゴ出し豆腐にございます!!」

ルカ「せん↑せぇ↓!波導は我に在りじゃきぃぃぃいいいいいいい!!」



(BGM:仁のテーマ)


ごめん
730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 15:57:01.12 ID:YIMrdUB8o
仁美「アレ私の出番は」
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 16:06:50.91 ID:iLmgWJiAO
和子「あちきは吉原から一歩も出ることを許されぬ籠の鳥」

杏子「どうか先生その寂しさを、このこーあんにお分けください」

仁美「あんドーナツ!あんドーナツですのよぉー!!」

ごめんもう無理
732 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 16:32:36.64 ID:YIMrdUB8o

暁美ほむらはソウルジェムで抑えられていた本来の魂を目覚めさせ、二度目の契約を行った。

それによりさやかを始めとする自分たちの運命を切り拓き、舞台装置との戦闘へ臨んだ。

しかし、流石は伝説の魔女。
まるで歯が立たず、マミは瓦礫に生き埋めに、さやかは川に沈み、杏子はビルの中に叩き込まれ、ほむらはソウルジェムを二つとも壊されてしまった。
733 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 16:35:54.47 ID:YIMrdUB8o


……

暁美ほむらの心臓は致命的な欠陥を抱えていた。
それを補うための人工の心筋を付け加える手術をしに、この見滝原の病院に転院してきたのだ。

人工の心筋は本人の細胞を元に作られ、身体に移植する前から活動している。

それは魂があると呼んでも良いのではないだろうか?



ほむら「……ぐ」
734 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/22(土) 16:41:07.17 ID:Xh9apYpAO
>>728
スーパーマミさん読みたいです
735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 16:47:08.61 ID:YIMrdUB8o

ほむらは生きていた。


ほむら「……キュゥべえ」

QB「おや、生きていたのかい?一体君はどうなっているんだか、皆目見当もつかないよ」

ほむら「……科学技術の賜物よ。お前らでも行き着くはずの範囲のね」


記憶とは脳やソウルジェムだけでなく、身体の至る部分に残るという。
さやかの苦悶を受けて、先日まで身体にいた方のほむらは身体に染み付く記憶を濃くしていたようで、完全なバックアップが取られている。

ほむら「……契約よ」


ほむらは三度目の契約をし、舞台装置に立ち向かった。
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 16:47:59.28 ID:YIMrdUB8o
談義スレで書いたiPS細胞ネタを微かながら書いてみた

いつか採用する
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 16:50:43.53 ID:iLmgWJiAO
iPSって本来は製薬を目的にしてたんだってね

ダメだどうしてもBGM:仁のテーマが
738 :小ネタ「かずみ家」 [sage]:2012/12/22(土) 18:27:14.08 ID:8alGsh1AO
初「……ウェヒヒ」
かずみ初号機。完全なる失敗作なのに魔女にしては大人しい性格で、たまに変な電波を受信しては独り言を漏らす。

U「あ、ブリーチ42巻が被った」
かずみ2号。みちるの記憶よりも魔法少女システムよりもいまを生きることに価値を見いだすのでお蔵入り。計画性がない。

V「お姉さま、もう遊戯王カードをパック買いするのはおやめください」
3号。おとなしい性格の割にはズカズカ人の心に踏み込む性質。みらいに「自立したら?」と言ったら殺し愛になったのでサキの判断により封印部屋で保護。

W「ですが笑えますねぇ!所詮遊戯王プレイヤーは貴女とニコだけ、そしてニコはここには来ません。悔しいでしょうねぇ」
ファンサービスさん。もとい、4号。煽りスキルのあまりの高さにカオル一人でプレイアデスの面々を説得させた。カオルが兄貴と呼ばれる原因。

X「はたらきたくないでござる」
ニート。自宅警備すらしない。よってお蔵入り。ただしネットではまさに神。どんな壁をも数分でこじあける凄腕の持ち主。双葉杏とメル友らしい。

Y「ヒャッハー素魔女は消毒だー!」
破壊主義者。みちるの魔法を色濃く受け継ぎ、しかも魔女詰めである事実を知りながら悲観しない。これは成功かと思ったプレイアデスだったが、あまりの戦闘狂っぷりにお蔵入りが決定した。最近はモンハンで鬱憤を晴らす毎日。

Z「もうやだこんな姉貴ども」
常識人。もうミチルよりもいい性格だったからこの際かずみ7番もプレイアデスに加えないかと里美に言わしめた存在。しかし計画を知るやいなや「うわ、キチだ」とぼやいたためお蔵入り。
しかしだいたいのプレイアデスとは仲がよくかずみシリーズの世話係として平穏な毎日を過ごしている。こっそり三巻ラストの前に買い物に出掛けていて、帰ったらみんな死んでたので和紗ミチル名義で一人暮らししてるとかなんとか。

[「ばっかみたい」
悪戯好きの迷惑なやつ。Wほどではないが煽りスキルが高め。しかし魔女化する魔法少女システム、魔女の肉詰めなどの恐怖があり、心の奥底ではみんなを心配している。
最期の時、里美に呼び出されもう駄目だと思う中、一人が買い物に出掛けていることを思い出し、とっさに偽物を造り出した。一人でも生き残って欲しいと願いながら、死にに行く。



九番以降は未定。こんなかずみシリーズを妄想した結果現行スレとは別に考えちゃったよ(本編かずみとかずみ家の七番の邂逅とか)
739 :だれかACとのクロス書いてくれないかな [sage]:2012/12/22(土) 19:18:46.82 ID:i9yifiJDO
―見滝原市街地―

オッツダルヴァ「いけるな貴様?まあ、空気で構わんがな」

ほむら「あなたの方こそ大丈夫かしら?メインブースターをやられて水没なんて洒落にならないわよ?」

オッツダルヴァ「ふん、せいぜい足を引っ張らない事だ。さて・・・」

ワルプルギスの夜「アハハ!!アハハハハハハハハハハ!!」

オッツダルヴァ「ワルプルギスの夜・・・。大袈裟な伝説もここまでだ」

オッツダルヴァ「見せてやるよ、進化の現実を!!」
ほむら「今度こそ・・・今度こそお前を倒し、私の願いを成就してみせる!!」
740 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 21:02:45.01 ID:iLmgWJiAO
ドーン ドーン パチパチ

それはまだ空に入道雲が残る、八月の頃。お盆だった。

私は早くに魔法少女の仕事を終えて、塒に戻るところだった。
先ほどの魔女にどうやら親をやられたらしい女の子がいた。
飛び散った血の跡が、その遺体の凄惨な状態を物語る。


「―――」

「……ご両親は残念だったね」
「でも、泣いても喚いても両親は帰って来やしないよ」

緑髪の少女にそういって、私はその場を後にしようとした。

―――おねぇちゃん

……ちっ

「……よぅ、ガキ」

「?」

「アレだ、来るか?」

「!」パァァァッ


……つくづく柄にもないことを。
741 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 21:14:11.99 ID:iLmgWJiAO
コイツは適当に飯でもくれてやって、その後適当にほっぽっときゃいいよな。
そう思っていた。

風見野の外れに位置する、七井戸公園という比較的大きな公園があり、そこで祭りが開かれているようだった。
日はまさに傾き、アブラゼミの鳴き声は小さくなってきた。
出店で焼きそばを買い、少女に与えた。

ベンチに二人で座り、焼きそばを食べる。

「がつがつがつ、もぐもぐもぐ」
「! ふぐっ、げふっ、ごほっごほっ」

「おいおい、がっつきすぎだろ……ゆっくり食いなよ」

「ふへ……」

人に見られてやいないか。それが気になって仕方がなかった。
742 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 21:18:45.53 ID:iLmgWJiAO
「お前、一人なのか?」

「……ゆま」

「は?」

「お前じゃなくて、ゆま。私の名前」

(このガキ……)
「ん、ゆまな」

「お姉ちゃんは?」

「杏子。佐倉杏子ってんだ」

「キョーコ?」

「ああ」

「キョーコ!」

「うっせ、声がでけえ」


いちいち妹に似ている子供だと思った。
743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 21:25:34.46 ID:iLmgWJiAO
―――――
夏。この時期になると、教会は西洋建築なせいで中が異常に暑い。
幸いにして、この年は冷夏だったこともあって、例年ほどには暑くはならなかったのだが。

その冷夏の年の、一日だけ記録的な猛暑日を示した、まさにその日に事件は起きた。

「おはよー、モモー、おとーさん、おかーさん」

寝坊助な私はこの日ばかりは暑さに耐えかねて飛び起き、リビングに降りてきた。

「……?」

誰もいない。
モモならともかく、早起きの父親でさえ起き出していないなんて。

父の部屋に向かった。

扉を開けると―――





ロッキングチェアにだらりともたれ掛かったまま動かない、父親の姿があった。
744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 21:33:12.48 ID:iLmgWJiAO
〜〜〜〜〜
「コレ食ったら、どっか行くんだぞ」

「ん」モグモグ

(……あのなぁ)

そう言いながら、私の服の裾を掴んで離そうとしない。
左手で私を掴み、右手だけで膝に乗せた焼きそばを器用に啜ってやがる。
……箸の持ち方は綺麗なんだな。

(餌をやったのは間違いだったか……)

忽ち食べ終わると、そのまま小一時間ベンチでだらだらとしていた。

空は薄紫色になり、どこからか祭囃子が聞こえてきた。

「……」

「おっとっと。おいおい、おねむかぁ?」

「……」

「おい、起きろ。重い」

ゆまを揺する。ほっぺたをつねってみる。
―――動かない。
745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 21:39:37.59 ID:iLmgWJiAO
―――――
部屋の中はそれはもう酷い臭いだった。
埃臭いのや黴臭さはともかく、足の裏の臭いのようなものまで漂っていた。

「っちょ、くっさ!」

「おーい、おとーさん。昨日も風呂入んなかったろー?ちょーくせーぞー」

「アタシが背中流してやんなきゃはいれないってかー?」

「全く、子供じゃないんだから……さ」

父親の正面姿を見て。絶句した。


目は白目を剥き、顔がリンゴのように赤く丸く晴れ上がり、口からは泡を吹いていた。

「ちょっ!おとーさん!?おとーさん!!」

揺すっても叩いても、起きない。動かない。

救急車だ。そう思い立って、119番を打った。

母親と妹を呼んで介抱しなくては。



寝室に入った杏子が目にしたのも、父親と同じ末路を辿った二人の変わり果てた姿だった。
746 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 21:46:41.46 ID:iLmgWJiAO
〜〜〜〜〜
御輿が出て行った。祭囃子が大きくなってゆく。

(……あのときと同じ!?)

「おいしっかりしろ、ゆま! ゆま!!」

ゆまを抱き抱え、公園の水飲み場を探した。
蛇口をひねり、水を出す。

手鉢に水を汲み、ゆまに飲ませる。

「おい、飲めよ」

「……」


口元は、動かない。

「おい、おいっ!」
「誰かっ!救急車!!」

通りかかった老人が、救急車を呼んでくれた。

ゆまを日陰に運び、水を与える応急処置をした。


空は濃紫色になり、蜩が鳴き始めていた。
747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 21:52:56.58 ID:iLmgWJiAO
―――「誠に申し上げにくいのですが……」

―――「どうして。父さん、母さん、モモ」


「……くそっ!」


救急車が到着した頃にはもう、ゆまは息をしていなかった。

あの日と、同じだ。



祭囃子と和太鼓は、ずっと遠くで、騒いでいた。





おわり
748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 21:55:58.26 ID:+6tlIrVco
ひぐらしって読むのかこれ
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 21:56:22.38 ID:iLmgWJiAO
三丁目のタマより、「まつりばやし」を元ネタに、あんゆまで小ネタ


……と思ったのだけど
杏子ちゃんの家族の死に方を変えちゃうわ元ネタのテーマを汲めてないわで散々

でもあんゆまが書けたので自分的には満足
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 21:57:13.59 ID:iLmgWJiAO
>>748
ひらがなのつもりだったんですが変換しちゃったみたいですね、すいません
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 22:03:54.17 ID:iLmgWJiAO
……うん、やっぱり何か違う
なんだろうなー
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 22:05:32.72 ID:+6tlIrVco
これ死因何?
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 22:16:38.05 ID:iLmgWJiAO
熱中症のつもりです

つもりです(逃げ腰)
754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/22(土) 23:02:37.17 ID:69T7yNgF0
まどか「LBX?」ヒロ「はい!」


フランを倒して、元に世界に戻ったと思ったバン達だったが……

バン「2011年!?ここは過去の世界なのか……!?」


そこで現れる化け物と魔法少女――

マミ「私は巴マミ。正義の魔法少女」

ヒロ「正義の魔法少女!?つまり、正義のヒーローなんですね!」キラキラ

ラン「あー。またヒロの悪い癖が始まったよ……」


交わる違う世界の少年と少女達――

まどか「みんな、ハシャイジャッテ……」

ユウヤ「はははっ……でも慣れると結構楽しいものだよ」


アスカ「なー、ほっとおこうぜ。あのさやかってヤツ」

ジェシカ「でもなんか他人な気がしないのよね……」


ジン「自分はホントの自分を押し殺しているんじゃないのか?」

ほむら「あ、あなたに何がわかるのよ――」


そして、魔法少女達のLBXプレイヤーが立ち上がる――

ヒロ「魔法少女を絶望のまま終わらせたりしません!そうでしょ?ダンさん!」

ダン「ああ!その通りだ、ヒロ」

ダン達は魔法少女を救えるのか――
755 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/22(土) 23:07:41.53 ID:69T7yNgF0
ダンボール戦機Wとのクロスを想定したもの
ジェシカとさやかの声優がキタエリだったことや映画の設定が使えるかなと思って……
自分アニメしか見ていないからこうなった。
正直、「まどマギの脚本化が日野だったら」とかまどか達がLBXする話のほうが良さそうだけど……
756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/23(日) 09:28:07.57 ID:B+8fXsqS0
投下します
757 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/23(日) 09:30:00.77 ID:B+8fXsqS0
ほむら「……」

目の前には、不気味形状をした果物が、皿に置かれている

ほむら「久しぶりに再会した両親から、頂いたお見舞い品……」

ほむら「……何これ、気持ち悪いわ。捨てたい」

ほむら「……」

ほむら「……それにしても、何時間軸振りに会ったかしら。お父さん、お母さん」

ほむら「次に会うのはいつになるかしら……いや、もう会えないかもしれない」
ほむら「……やっぱり、捨てる訳にもいかないわね」

ムシャムシャ…


ほむら「うぇぇ…ま、まずい…酷い味だわ」
758 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/23(日) 09:31:27.68 ID:B+8fXsqS0
【数日後・お菓子の魔女結界】


ほむら「……不覚だわ」


以前の時間軸同様、巴マミにリボンで捕縛されるほむら。


ほむら「くっ…早くしないと巴マミが…まどかが……」ググッ

ブチィッ

ほむら「やっと解けた……」

ほむら「……それにしても」ススッ

ほむらは両手を不思議そうに見つめる


ほむら「何かしら……最近体中から、妙な違和感を感じるわ」

ほむら「ソウルジェムはまだ黒くないし……」

ほむら「……まあいいわ、今は急がないと」
759 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/23(日) 09:33:51.64 ID:B+8fXsqS0
マミ「ティロ・フィナーレ!」

ボオォォォン!!

まどか・さやか「やったぁぁぁ!!」

シャルロッテ「」メリメリ

シャル第二形態「キィシャアアアアッ」ニュルル

マミ「え」


ほむら「……!!不味いわ!!」

前回の時間軸と比べて早く、魔女結界の中枢に辿り着いていた。

ほむら「今回は間に合うかもしれない……!!」

この時、ほむらは焦っていた。冷静かつ的確な判断が出来なかった。

走ってマミを庇うより、時間を止めて、身柄を確保する方が効率が良い。

だがこの時だけは、その焦りが、結果的に良かった。
ほむらはある事に気付く事が出来たからだ


マミ「っ!?きゃあぁぁぁ!!」


さやか「な、何だ!?マミさんの体が勝手に…」

ほむらの手のひらから、黒い渦が生じ

まどか「ほむらちゃんの方に引き寄せられてる!?」

ほむら「え…何…これ」

パシッ!

マミ「暁実…さん……?」

そのままマミの体を捕獲する。
760 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/23(日) 09:36:51.95 ID:B+8fXsqS0
マミ「ありがとう暁実さん、助かったわ……これは、引力の魔法かしら?」

ほむら「え、えっと……その……」

ほむら(私の固有魔法は、時間停止の筈……こんな引力の魔法なんて初めてだわ)

ほむら「……って今は、考えてる場合じゃないわ」バッ

マミ「暁実さん…今度は何をするの…?」

ほむら「……試したい事があるの。巴さん、鹿目さんと美樹さんを連れて、私の後ろに隠れて」



マミは、まどかとさやかを連れて、やや距離をとりつつ、ほむらの後ろに隠れる

ほむら「……」ズズッ

ほむらは手のひらを地面につけて、力を念じる。
すると地面が瞬く間に黒い煙で覆われる


シャル第二形態「ッ!?キィシャアアアア!!」ズズズッ

魔女の巨大な体は、あっという間に、闇に引き込まれ、消えていく。

マミ「消えた……」

まどか・さやか「す、すごい…」


ほむら「この引力の魔法は……一体何なの……」


【タイトル】
ほむら「う、何この果物…」

おわり

元ネタはジャンプの某人気漫画
761 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 09:40:58.97 ID:7CSIU56+o
ヤミヤミか

いつもメラメラかボムボムで考えてたからこれは新しい
762 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 10:16:12.53 ID:W0+/Iemm0
マミさんがバラバラの実の能力者ならマミる事もなかっただろうに
763 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 11:47:52.84 ID:xYA6g1GDO
この世界でロギア系とかチートじゃね
764 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/12/23(日) 20:38:02.92 ID:B+8fXsqS0
>>761

炎って「ほむら」とも書くもんな、まどかも第10話?辺りでそんな事言ってたし

ボムボムは俺も考えた事あるけど、ほむらちゃんが鼻くそほじほじしてるの想像したら何かもう……

他にもまどかが、ゴロゴロの実食って、ワルプルギスを倒したのを想像した事ならある。(神つながりで)
765 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 20:41:10.55 ID:7CSIU56+o
サキ「……」
クレア「……」


今週号のブキブキの実のミサイルガールはどうみても魚雷ガールだった
766 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 22:51:22.08 ID:7CSIU56+o
書き終えたばっかなのにまた能力バトル書きたくなる

絵描けないけど新衣裳はロマン
767 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 23:01:38.17 ID:7CSIU56+o

ほむら「……」


瓦礫の下敷きになった左手を見る。
盾を回すことも、ソウルジェムの濁りを確認することも許されないのか。

ほむら「あと少しだったんだけどな……」

盾の中には大きな爆弾が数個。
計算ではこれで倒せるはずだった。
768 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 23:03:22.46 ID:7CSIU56+o

ほむら「ごめんね……私ここで終わりみたい」

   「魔女化してたとは言え殺してごめんね、美樹さん……」

   「もっと上手く接して居れば……ごめんなさい巴さん……」

身体が重くなる。
ソウルジェムの濁りが濃くなったのだろう。
鳴呼……魔女になる前にせめて……
恐らくあの子はここに来てしまう……


バキッ
769 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 23:07:21.71 ID:7CSIU56+o

ほむらが息絶えた後も尚、舞台装置は見滝原の人々を嘲笑い続ける。


「……遅かったみたいだな」

「……ほむらちゃん」


暖色の髪色の少女二人は、ほむらの亡骸を怒りの表情で見つめる。
何に怒っているのか、口を開かずとも互いにわかっている。
770 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 23:10:06.41 ID:7CSIU56+o

杏子「あたしを怨むなよ」

まどか「……わかってる」

杏子「でも、こいつの真意がわかった以上戦わないわけにはいかない」

  「その戦いの理由には、あんたを護ることも含まれてる」

  「だから避難所に帰……聞いてんのか?」


まどか「……ごめん、杏子ちゃん、今頭に血が昇ってて……」
771 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 23:17:51.16 ID:7CSIU56+o
杏子「頭に血が昇っても何も、あんたに何が出来るんだよ!」

  「目先の感情に囚われて死んだ奴を見て来たんだろ?落ち着……んだ!?」

まどかの身体が光を放ち、白い三対の翼を生やす。
一対は鳥の翼、一対は布の様な翼、一対は光の様な翼。

ピンクを基調とした杏子の魔法少女服と似た服に包まれる。違いと言えば衿が顔半分を覆う程大きいことだろうか。


杏子「お前……何もんなんだ……」
772 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 23:28:32.51 ID:7CSIU56+o
まどかの目は相変わらず血走っている。
ほむらの亡骸を見つめ、その後に目を閉じる。
自分なりに気持ちを落ち着けているつもりだ。



『なんで優しくしてくれるのかな……』

『憧れられるような人間じゃないの』

『今だけは貴方を護らせて』


逆に死んで行った三人を思い出してしまう。
青筋を立て、とうとうまどかの怒りは頂点に達した。

こうなれば気の利いたセリフなど出てこないし、優しすぎる性格など関係ない。


まどか「……殺してやる」
773 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 23:37:19.64 ID:7CSIU56+o
翼をはためかせ、まどかは空に飛び出す。

杏子「……このままじゃ格好つかないじゃん」

続いて杏子も飛び出す。



まどか「……杏子ちゃん」

鳥のような羽を一枚杏子に落とす。
慌てて杏子がそれを受け取ると、杏子の鎖が金色になる。

杏子「……マミみたいに使えってか」

青色に輝くカットラスと、紫に輝く菱形の盾を持つまどかに続いて、舞台装置に直接戦闘をしかけに行く。
774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 23:38:07.89 ID:7CSIU56+o
終わり

ブチ切れまどか書きたいんだけどなんか違う
775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 02:42:59.17 ID:4l1ilHADO
>>774
これって元ネタとかある?
776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 04:22:40.80 ID:0InLjhcLo
少し漫画の地の文パクったのとまどポ看取られエンド
777 : ◆wu8VE5paJA [saga sage]:2012/12/24(月) 04:55:28.98 ID:GtcJMN6AO
――――世界の発展には犠牲が付き物だ。

だが、付き物(ソレ)に自分たちはなりたくない、させたくない。
――と思うのは種族の本能だろう。



――これは、とあるファンタジーな世界の出来事。

発展途上の歓楽街、巨大な商業都市の――一つのショッピングモールのお話。



酷く淫蕩な、ね。
778 : ◆wu8VE5paJA [saga sage]:2012/12/24(月) 05:10:59.85 ID:GtcJMN6AO
――――あるケース。レジ打ちの娘の場合。

「お疲れ様っしたぁ!」

人々が一例し、各々帰る準備を始める。

夜中、午前二時。
それがこの店の閉店時間だ。

眠らない街――いや、まだ『あんまり眠らない街』程度の夜。

薄暗くなった店内――レジは二十も並ぶ、広大なソコが少し不気味だった。

レジ娘「はぁ……今日は酷い目にあったなぁ」

彼女はそこで働く一人の女性だった。
彼女は疲れた顔で、深く溜め息を吐く。

今日の彼女は、酷い失敗をしてしまった。
クレーマー気質なお客に親身に対応する余り、仕事に遅延が出てしまったのだ。

「アンタ、ほどほどにしなきゃダメよ。他人に優しくしたって損するだけよ……特にこの街では」

それは分かっているのだが、ある意味自分の気質だから仕方ないのだ。

最後の戸締まりを任される。
他の同僚は我先にと帰ってしまった。

憂鬱な気分で彼女は店内の見回りを始める。

レジ娘「……あれ?」

――食品売り場に、異変があった。

亜人「…………」

亜人。ヒトでない物。
自分たち人間とは違う、尖った耳――美しい顔立ち。褐色の肌。

この世界では、亜人は差別される。迫害される。
理由は分からない。いつからそうなったのか、誰も知らない。

そういう存在が、彼女の目の前にいた。
凡そ、少年ばかりだった。
779 : ◆wu8VE5paJA [saga sage]:2012/12/24(月) 05:24:00.64 ID:GtcJMN6AO
「……はい、暖かいミルクよ」

彼女はお節介だ。
お腹を空かしているであろう彼らを見て、彼女は放っておけなかった。

少年たちは黙ってソレを飲んでいる。
とりあえず事務所に連れてきたが、どうにも対処に困っていた。

彼らは恐らく泥棒。
なのだが、彼らの境遇を知らない訳では無い彼女は、人間ながらに彼らを可哀想だと思っていた。

時代は中世、まだ亜人が人権を獲得するのに十数年を擁する時代だ。

レジ娘「……とにかく店長に連絡を――どうしたの?」

少年が一人、貴女の裾を引く。
連絡の為の電話の受話器を一旦置き、その赤い目を見つめた。



結論から言うと、彼女は『人を助けるのを、これ以降止めた』。



彼女は押し倒され、何人もの少年たちに押さえ付けられる。

レジ娘「ちょっ、何を――!?」

亜人が忌み嫌われる原因の一つは、人間の劣等感からだ。
――彼らは容易く、女を雌に変える。

彼女は生唾を呑む。
大きく隆起した、少年とは思えない程の逸物。

彼女の夜は長い――――
780 : ◆wu8VE5paJA [saga sage]:2012/12/24(月) 05:44:13.58 ID:GtcJMN6AO
――――その裏のケース、無骨な機械長の場合。

そんな歓楽街の裏では、常に犠牲があった。
延々と地下で発電やその他のエネルギー、製品供給の為に機械を監理し肉体を酷使する男たち。

彼は、そんな野郎どもを束ね指揮する者だった。

機械長「……疲れたな」

渋い声で、顎の無精髭を擦りながら、工場据え付けの簡易ベッドに眠る。
帰る事は許されず、帰る場所も無い。

家族は部下たちの様なものだったが、ソレもやはり他人。
心を許し合える様な仲じゃない。

――ふと、ヤケに部下の寝室が喧しい事に気付く。
はて、ホモはこないだ全て解雇した筈なのだが。

夜中の二時、眠い目を擦りながらでも起きられるのは、管理職としての本能だろうか。

機械長「おいお前ら、騒がしいぞ!――お?」

部下1「あ、お頭!」

部下2「見てください、拾い物ですよ!」

部下は十数人――そこに亜人の少女たちが、その人数より少し多い程度の人数いる。

奥で震えているのも合わせると相当だ。

何をしていたか?
そんな野暮な質問は勘弁してくれ。

亜人「あっ、あっあっ――うぁ……」

褐色の肌を蹂躙する男たち。
彼らは彼女らに自分の欲望を容赦なく抉り込む。
粘膜を擦る快感は、水音で彼にも十分伝わってきた。

部下1「いやぁ、コイツら暖を取るために忍び込んでたようでしてね」

部下2「仕置きも兼ねて。どうせコイツらはどう扱っても咎められませんから」

そう言って部下の一人は腰を激しく動かし始めた。
後背位で覆い被さり、逃げられないようにガッチリと身体を掴んで少女の小さな身体を揺さぶる。

人間にすれば、恐らく12才くらいだろうか。
その身体に、深々と精が流し込まれる。
奥へ奥へと杭を打ち込むような運動を、部下は容赦なく繰り返した。
781 : ◆wu8VE5paJA [saga sage]:2012/12/24(月) 05:49:46.90 ID:GtcJMN6AO
部下1「ふう……お頭もどうっすか?」

他の部下達も、少女を使って日頃のストレスを発散していた。

が、彼の頭に浮かんだのは――全く別の事だった。

機械長「――野郎共、機械を点けろ!」

彼がスイッチを入れると、薄暗かった仕事場が次々と明るくなっていった。



機械長「俺は最高にツイてる――」

彼は急に溌剌として動き出した。

労働力。
使い潰してもいい労働力があれば――『夜』は眠らない。



『あんまり眠らない街』が、眠らない街になる一歩手前のお話――
782 : ◆wu8VE5paJA [saga sage]:2012/12/24(月) 05:51:27.19 ID:GtcJMN6AO
って夢を見たのでメモ代わりに投下。
783 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/12/24(月) 05:52:03.82 ID:GtcJMN6AO
スレ間違えた。名前欄も気にしないで
784 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 07:14:29.57 ID:0InLjhcLo
ここ以外に投下する場所あったのか
785 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 07:27:09.04 ID:pLayL+2AO
まだあんまり眠らないってことは
時代的には平成一桁世代?
786 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 07:32:05.33 ID:ArliDApQo
総合の小ネタへの誤爆か
まどマギ要素がいつ出るのかと思ってた
787 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 07:35:36.48 ID:pLayL+2AO
総合小ネタなんてものを初めて知った
788 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 07:46:50.20 ID:pLayL+2AO
平成一桁と言えばアパガード

よしひらめいた
789 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 09:32:14.31 ID:0InLjhcLo
エリーの工場長かと思ってたわ
790 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/24(月) 12:00:33.98 ID:BaRt6SBa0
ヒュオオオォォォオオオオ… ビュオオォォオオ…

ーーーはぁ、疲れた……正月まで休日返上で働くのはもううんざりだ…あの鬼上司め…もう怒る気力も湧かない…

………おや、ここは一体どこだろう?俺は確か、家に帰って録画していたガキの使いを見るつもりだったのだが…

妙なところだ、疲労のあまり幻覚でも見てるのか、俺は?

うぅっ、寒いっ!、急に凍えてきた…寒い…死んでしまうぞ、この寒さ………ん?なんだあれは…

これは…こたつか…いや、何故こんなところにこたつかが…色々とおかしいだろう…怪しすぎる…というか本当にここはどこだ

……にしても寒い…いいや、もう、入ってしまおう。夢だ…そう、これは夢なんだ!夢ならば地面に落ちているこたつに入っても問題はないだろう

おおっ、暖かい!これはいいものだ…素晴らしきかな日本のKOTATSU…おっ、ミカンもある、食べてもいいのかコレ?まあいいだろ、夢なんだし、傷んでるわけでも

毒が盛られているわけでもなさそうだ、……うむ、美味い、甘味があって大変よろしい………そういやコレいつの間に出てきたんだ?

こたつも…一体どこから電気をひいて……不気味だ、やっぱここから出よう、アレ?出られない…何か、体がうまく動かないような…うむむ…


うわぁ……なんだこれは…動くぞ、このこたつ……やっべぇ、眠い……なんだこれ、俺は…食われるのか…?

あぁ…なんか……もう、全部どうでもいいや………お休み………… 

ヒュオオオォォォオオオオ…

791 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/24(月) 12:03:19.45 ID:BaRt6SBa0
炬燵の魔女、その性質は堕落
凍えるような寒さの結界を張り、迷いこんだ者を自らの体内に誘い込む。
一度入ってしまったが最後、二度と出る事はなく
犠牲者は心地よい温もりの中で命を落とす


炬燵の魔女の手下、その役割は食物。
魔女の暖かみに誘惑された者に対し、その身を捧げ腹を満たす。
魔女の餌食となった者は中に引きずりこまれ、やがて使い魔として生まれ変わる…


今気づいたが、これ魔法少女出とらんやないか
792 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 00:28:25.18 ID:iv3dVVeC0
どんな願いで魔法少女になったらこんな魔女になるのかw
793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/25(火) 08:06:22.11 ID:LpmJEcME0
昔シブで見たヤツの影響でさやかと仲をよくするため恭介に近づくんだけどだんだん惚れていく話を思いついた
杏子が乙女する一方さやかちゃんはピエロに……
794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 12:04:49.87 ID:NfEeVhVCo
凄い既視感ある
それまんま恭介が神父の遺志を継ぐとか言い出すやつじゃねえの
795 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 17:10:49.79 ID:81nyK3FIO
どっかの末尾DOがスレ乱立して書きそう

これで満足か?
796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 23:23:54.29 ID:iv3dVVeC0
織莉子「なんか地球滅びる予知が見えました……」

織莉子「コレが私の生きる意味ってどういうことなのでしょう?」

QB「それはね、地球が滅びるまでの間にキリカちゃんとラブラブせっくすを満喫しろってことだよ」

織莉子「なるほど!」

続かない。
797 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/25(火) 23:38:11.83 ID:BWf44Uhvo
織莉子「なんだかんだと聞かれたら!!」バッ

キリカ「答えてあげるが世の情け!」バッ

織莉子「世界の崩壊を防ぐため!」

キリカ「我らの世界を守るため!」

織莉子「愛と真実の救世を貫く!」

キリカ「ホワイト&ブラックな救世主!」

織莉子「織莉子!」バッ

キリカ「キリカ!」バッ

織莉子「見滝原を駆ける魔法少女の二人には!」

キリカ「ライトフューチャー明るい未来が待ってるよ!」

ゆま「なーんてにゃー♪」

織莉子「いいわ、キリカ、ゆまちゃん!名乗り口上は完璧よ!!」

キリカ「これであとは見滝原崩壊の原因を探るだけだね!」

織莉子「ええ!念の為もう一度練習するわよ!」

ゆま「らじゃー♪」


ほむら(何この人たちこわい)←おりキリの様子を探りに来た
798 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 23:39:52.98 ID:BWf44Uhvo
なんかゴメン
談義スレでおりキリにゆまも加えたらいいんじゃね?みたいなことが書かれててふと思いついただけ
このくらいのノリだったら、まどか抹殺なんて考えないんだろうなぁ…
799 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 23:42:45.37 ID:NfEeVhVCo
まどかをジャリガール呼ばわりか

でもどちらかっていうとキリカの方が林原っぽい
800 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/26(水) 00:13:52.31 ID:vSyuGWBC0
ほむら「私がこれから話すのはとある時間軸の話……」



ほむら「その時間軸ではすでにまどかが魔法少女として契約していた」

ほむら「少し絶望した私は彼女が学校で人から煙たがられていた……」

ほむら「なぜなら彼女はいつも怪我をしていて顔に包帯している痛々しい状態なのだから……」

ほむら「クラスからも孤立していたまどか。しかし、彼女のそれには理由があった」


まどか『ほむらちゃん、ほむらちゃんは大切なものを失ったことがある?』

まどか『私にはあるよ。やさしかったパパとママとかわいい弟タツヤ……』

まどか『私はそんな家族を魔女によって殺された!』

まどか『私は大切な家族を奪った魔女を抹消する!』

まどか『それを邪魔するヤツは誰だって許さない!!』

ほむら「まどか……」


ほむら「私はこの世界のまどかを捨てることができなかった……」

ほむら「いったいこの時間軸にはどんな結末が待っているの……?」


魔法少女まどか☆マギカ〜悲しみの狩人・鹿目まどか〜



もし鹿目家がまどか以外魔女によって死んだ時間軸の話
まどかも大切なものを殺されたら変わっちゃうんだろうなーと思って
ちなみに怪我してでも登校してくるのはさやかや仁美やクラスの人をわざと遠ざけるため
801 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 16:23:41.06 ID:fvDFZ4/IO
毎回毎回ほむらが増えてるからそろそろオリキャラ無しで数珠をやり直したいんだ。

ほむら、二周目ほむら、毎度のアレ、リボほむ、リリほむ以外に何が居たら良いのやら
802 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 17:15:30.83 ID:xpJtr8T30
とにかく色々なほむほむ作ってみたらええやん
宇宙人ほむとか腹ペコほむとか幽霊ほむとかロボほむとかほむ神とか魔王ほむらとか

それか他にオリジナルで作った奴を混ぜれば良いじゃん

もしくは スーパーほむら大戦OG みたいな
803 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/26(水) 17:34:07.56 ID:vSyuGWBC0
QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」黒木智子(なんだ、あれ?新しいおもちゃか?)

私カレの主人公がQBに目を付けられたら
原作的に契約せずに話し終わる……
804 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 17:53:25.14 ID:UE5Wyvam0
>>801
純然たる魔女(所謂しわくちゃおばあちゃんな童話とかの魔女)ほむら
大人ほむら
幼女ほむら
子持ちほむら
HOMURA(AI)
夢の中でしか出てこない少女ほむら
サイキッカーほむら
ウルトラマンほむら
ほむら(ヴァル)シオーネ
天才科学者ほむら
幻想郷産まれのほむら
タイムマシンほむら(そういう名前の機械)
動物のほむら
ペーパーほむら(紙)
マッシヴほむら
かずみ(人造体)っぽい境遇のほむら
トリガーハッピーほむら
メンヘラほむら
躁病ほむら
あすみんぽいほむら
植物状態ほむら
多重人格者ほむら
寄生生命体ほむら
思考破綻支離滅裂ほむら
キチ幼児退行ほむら
チートほむら
メタほむら
tanasinnほむら

とりあえずこんくらい考えたで

後はそうやな、とりあえず女は皆魔法少女にしたったらええんやん?かーちゃんでもセンセでも
805 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 17:54:36.11 ID:qFwvlIBNo
>多重人格

おい
806 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 18:20:44.69 ID:tbOC4i/d0
まどかが嫌いとか苦手なほむらとかも
807 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 18:47:19.06 ID:qFwvlIBNo
ストックは一つ一つの背景まであるのが結構ある。
ゆっくり考えようかな。
インフレしすぎちゃうんだよね。
結局ほむらだけでワルプル内突入だし、個性持たせないといけないし。
808 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 21:26:15.24 ID:CtHnaeWDO
>>806

正直、見たいとは思わないかな…
809 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 21:28:36.32 ID:qFwvlIBNo
うん、まどか嫌いなほむらはお叱りを受けるから、精々半魔女ほむらが少し悪態をつく程度にしておきたい。

増やしすぎると今度はそれぞれに見せ場を作らなきゃいけなくなるからな。ワルプルで漸く見せ場とかは一人くらいに抑えたい。
810 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 01:31:39.87 ID:atwg3a8SO
「あなたたちが希望と呼んでいるものが、絶望だということを私は知っている…
魔法少女ではこの世界を…まどかを救うことはできない…」

ほむらを中心に光の粒子と化したコンクリートや車が
結晶となり、巨大な人の形を成す

「逆行の果て…絶望の象徴……エクストリーム!!」

811 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 19:34:11.50 ID:pKpptN+Wo
ほむら「またまどかを死なせてしまった……次こそは」

「まいど!萬田銀行だす!」


この世界では私の両親が過労死しており、保険金を以ってして尚、借金を返せなかったという。


萬田「暁美はん、女子中学生から切り取るのも酷な話やけど……」

  「一先ずその指輪、売ってもらいまひょか!」

ほむら「それは……」



そこから契約について『郷に入りては郷に従え』理論でぐちゃぐちゃやって、最終的に契約解除っての思いついたけど、ミナミの帝王って絵が無いと……
しかも親死んでるとか救いが無いな。
812 : ◆uCwA0MUuYI [sage]:2012/12/28(金) 13:31:09.78 ID:z/05gBEAO
(某所投下分本スレ未投下分)

>>589
今日の朝は早かった。
キリカに初めてオフで会った日の、あの朝を思い出す。
その時と違うのは、体が全く重くないことと、寒さ暑さを全く感じないこと。

今日は五郷を回ると、昨日キリカと約束した。

窓を開けると、乾燥した空気が私の顔を撫でていった。
朝焼けが、まだ暗い私の部屋の中をうっすらと照らす。
そろそろ家族が起き出す。

そのとき不意に強い風が吹いて、私の部屋の軽い物が散らばった。
やりかけのプリントが宙を舞い、開いていた本が閉じ、シャーペンが机から転がった。
窓を閉めて拾うと、机の上に目が留まる。

トップに雪の結晶型をあしらった、灰白色の私のソウルジェム。
濁りはなく、コンディションは完璧だった。


においを感じた。


魔女のにおい。

再び窓に目をやると、白い生き物が座っていた。

「調子はどうだい、ユキ」
「いい感じだよ、キュゥべえ」
「そうかい。それはよかった」

「魔女、出たの?」
「そのような気配はないよ」
「そう」

ドアのノック音

「ユキ、起きてるの? 朝、出来てるよ」

母親の声。
私はソウルジェムを握りしめ、部屋着のポケットに忍ばせ、部屋を出た。


空はせっかく晴れていたのに、雲が出始めた。


薄い、雲だった。
813 : ◆uCwA0MUuYI [sage]:2012/12/28(金) 15:16:41.71 ID:z/05gBEAO
>>812(日付不変)
息をする度に、体が揺れる。
空気を吸い込むと、喉が冷えて乾く。
そのまま唾を飲み込もうとすると、乾いた粘膜同士がくっついて、えづく。

今日の冷え込みと乾燥は、今季一番だと言っていた。
私は薄手のパーカー一枚で、いつもの待ち合わせ場所へ向かっていた。

「わけがわからないよ」
「どうしたの」
「君はもう気付いての通り、君ら魔法少女は呼吸器を用いて呼吸をする必要がない」
「それなのに、わざわざ体力を消費してでも呼吸を続ける意味が分からないんだ」

「それが、人間にとって『生きてるってこと』だからね」
「そういう意味なら矛盾しているよ。君の言う生命活動の定義で語るなら、君らはもう既に生きていないのだから」
「だから、わざわざ動かしてるんでしょ」
「無意味だよ、やめたほうがいい」
「いいの」
「わけがわからないよ」


「君は、なぜだか僕らのことをよく知っていたよね」
「んー?」
「契約を持ちかけたときには失敗物件に当たったと思ったね」「そう」
「あなた方をモチーフにしたアニメが流行ってたのよ」
「ありそうな話だね」


少しすると、いつものバス停が見えてきた。
程なくしてバスが着き、私とキュゥべえはそれに乗り込んだ。
どうやら私たちしか利用してないようだ。

住宅街を縫うように、バスが走る。
空の雲はもっと厚く、黒くなってきていた。
814 :数レス。 [sage]:2012/12/29(土) 01:05:38.56 ID:YkNi7loAO
ゆま「みなさん今晩は。私は緑ずきんです」

ゆま「先ほど、キュゥべえに食べられました。性的な意味で弄ばれた後、捕食的な意味で食べられました。」

ゆま「ご覧ください。もう処女膜がありません」クパァ

ゆま「奴は私をさんざん犯した後に食べたのです」

キュゥべえを模したタテカンがぐゎーとゆまに被さる。


ゆま「そうここは」

ゆま「キュゥべえのおなかの中なのです」

上下するQBの腹に、断続的にゆまのシルエットが見える。

ゆま「かわいそうに思われるかもしれませんぐゎーゎーゎーゎゎゎゎゎゎ」オニョモコ

ゆま「私は平気です」ズノモト
815 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 01:14:34.20 ID:YkNi7loAO
ゆま「だって、私は主人公」

ゆま「主人公は何があったって、平気なのですから」

ゆま「ミュージック、カモン!」

(BGM:♪だって私は主人公なんだもんBlendy/千歳ゆま)

ベーン ベケベーン ベーン ベケベーン
ツテポロツテポロノキノキ

私こそ主人公 I'm a 主人公
私のじゃまをするのは誰? 葬ってあげる
私の道を塞ぐもの無し 向かうところ障害無し
私の生涯に一片の 悔いはあるかも知れない

処女は好きな人に あげたかった
だれがあんな 白い獣に
でもおっきなちんぽこ 気持ちよかった

だから!

私こそ主人公 I'm just a 主人公
誰か私にこれから 訪れるカオスの免罪符を
10kまでなら 出せるわ
ハッピーエンドへの道

ピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨ
816 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 01:19:06.03 ID:YkNi7loAO
ゆま「ところでここは」

ゆま「キュゥべえの胃の中のようですね」

ゆま「食べた物がそこら中に転がってらっしゃる」

まるで、駐車場の、区画整理を、なされたかの、ごとく、肉や、野菜や、ケー、
キ、の、たぐい、つまり、食べ物が、整然と、並べて、ある。イェァ。
だから!ドアが見つかりました。

ゆま「おや、アソコにドアが付いてます」

ゆま「入ってみましょう」
817 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 01:25:07.56 ID:YkNi7loAO
まどか「あ」
杏子「ら」
さやか「い」
ほむら「らっ」
キリカ「しゃ」
マミ「いグゥゥゥウウウウウウウ!!!」ピューッ

マミ以外「「「「「どなた?」」」」」

ゆま「私は緑ずきんです」

ゆま「先ほどこのQBに犯された後食べられました」

マミ以外「「「「「それはお気の毒」」」」」
まどか「ひどいよこんなのってないよ」
杏子「どういうことだおいあいつ外道ロリコンメガチンポじゃねーか」
さやか「こんなのあんまりだよ」
ほむら「ひどいわ」
キリカ「鉄拳制裁だね」
マミ「おっぱいイグぅぅぅぅううううううううう!!!!!!」プチョーッ
818 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 01:36:15.54 ID:YkNi7loAO
ゆま「あなた方は?」

全員「「「「「「私たち?」」」」」」

全員「「「「「「私たちは」」」」」」

全員「「「「「「HA!!!!!」」」」」」

まどか「消化してるのは、クラスのみんなには内緒だよっ! 胃の精!」

杏子「食いもんと子供まんこを大事にしない奴は地獄行きだ! 小腸の精!」

さやか「便秘なのはニートじゃない! 大腸の精!」

ほむら「えーっと……」

つカンペ

ほむら「うんちに色が付くのは私の仕事のおかげ! 胆嚢と膵臓の精!」

キリカ「解毒を始めいろいろなことをやらせてもらってるよ! 肝臓の精!」

マミ「赤ちゃん、にぃ、お、お、おっぱひぎい、を、んほぉ、あげ、りゅぅうううっ……あっ、らめ、いっちゃ、なのっ、て、ない、のに、ふぎゅ」

マミ「ぼっ、母乳の精ひぃぃいグゥゥゥウウウウウウウ!!!!!!!」ビュビュビューッ ビューッ ビューッ ビュッビュッ
819 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 01:40:57.83 ID:YkNi7loAO
全員「「「「「「私たちは、内臓の精です」」」」」」

ゆま「なるほど」

ゆま「じゃあ、一緒に踊りましょう」

全員「「「「「「わかったわ」」」」」」

マミ「ふぎぃぃぃぃいいいいいいいぐうぅぅぅぅううううううううう♪」ブシャッ ブシャッ ブシャッ ドップン ドップン


ズーンテ ズンテー ズーンテ ズンテー ズーンテ ズンテー
820 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 01:51:36.55 ID:YkNi7loAO
眠いので中断
821 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 02:36:42.79 ID:tc0uXhTDO
こんな事を言いたくないが一度、精神科にいく事をお勧めする
822 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 02:45:11.64 ID:b0UNeslVo
まあ確かに眠いんだろうなってのは良くわかった
823 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 09:43:52.89 ID:sVbL16YYo
頭がティロティロしてきた
824 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 10:44:08.99 ID:y15SqqUSo
ヨッシーストーリーの人かと思ったらハンカチAOか
825 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 11:48:40.23 ID:YkNi7loAO
次の日

ゆま「どうしたのみんな」

ゆま「そんなにあらたまって」

全員「「「「「「助けてほしーの」」」」」」
マミ「ほしのあきイグぅぅぅぅううううううううう!!!!!!」ミヨヨヨヨーン ミヨヨヨヨーン モワァ プェニョーン

まどか「この体の主、つまりQBは」

マミ以外「「「「「メタボリックシンドロームなの」」」」」
826 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 12:00:31.25 ID:YkNi7loAO
ゆま「メタボリックシンドロームって、あの?」

ワンッ   トゥッ ヘイッ

ワンッ エンッ トゥッ エンッ スリッ エンッ フォー エンッ

全員「「「「「「SO!」」」」」」ヘイッ

全員「「「「「「SO-NANO!」」」」」」イェァ

まどか「せーの」

まどかさやか(Sop.)「「高血圧高血糖高脂血症腹部肥満」」ニョキニョキニョキニョキ
キリカ杏子(mez.)「「高血圧高血糖高脂血症腹部肥満」」ニョキニョキニョキニョキ
ほむらマミ(Cont.)「「高血圧高血糖高脂血症腹部肥満」」ニョキニョキニョキニョキ

まどかキリカ(Sop.)「「この四つを」」

さやか杏子(mez.)「「併せ持った状態」」

ほむらマミ(Cont.)「「がー」」

まどかキリカ(Sop.)「「めーたーぼりっく」」

さやか杏子(mez.)「「しんどーろー」」

ほむらマミ(Cont.)「「むー」」

ドカーン

マミ「あひぃん、い、い、イグぅぅぅぅううううううううう!!!!!!!!!!!!!!」ブワワワ ブワワワ ブワッシャシャシャー
827 :Cont.はアルトのことです。コントラルトと言います。だいたいG3からE5位だそうです [sage]:2012/12/29(土) 12:16:13.68 ID:YkNi7loAO
ゆま「それは大変ね」

医学書を取り出すゆま

ゆま「Metabolic Syndrome」

ゆま「じゃあ何をどうすればいいの」

キリカ「いいものがあるよ緑ずきん」

杏子「コレは主人公にしかうんたん出来ない車さ」

全員「「「「「「あなたにうんたんして欲しいの」」」」」」きゃいのきゃいの

ゆま「燃料はどうするの」

マミ「私が燃料よ」

徐に上半身の上着下着を脱ぎ始める母乳の精。
たゆんと露わになった豊満なそれは、少し濡れた桜色の先端をぴんことそそり立たせて既に準備万端だ。
先程までの射母乳が後を引いているのだろうか
未だに少しずつ彼女の母乳が小さく吹き出て、乳首に細かい気泡と、微かにぷしゅっと噴射音が聞こえる。

マミ「ここがキーと燃油挿入口なの」

二つのそれらしい窪みに、母乳の精は自身の自慢の乳房をセッティングした。

マミ「あぁん……!」

母乳の精の大きな喘ぎと共に、車のエンジンがかかりました。

マミ以外「「「「「エンジンがかかったわ!」」」」」きゃいのきゃいの
828 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 12:57:43.11 ID:YkNi7loAO
ブルンブルンブロロロロロロロロロロロロロロロボロンボロンボロンボロンボロンボロンボロンボロンブボボボボボボボボボボボドドドドドカドカドカカドドカカドドド

ぼふぅぅうううううん……

ゆま「わかったけど」

ゆま「どこに行ったらいいの」

全員「「「「「「脳よ!」」」」」」

キリカ「いろいろあって、体をコントロールする脳の精が落ち込んでるんだ」

さやか「行って元気づけたいの」

ゆま「へぇー」

ゆま「後ろ来てない?」

全員「「「「「「おっけー☆」」」」」」

ゆま「ふふっ☆ミ じゃあ出発ー☆ミ」
829 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 15:58:57.34 ID:YkNi7loAO
動脈をたどる私たち
これからどんなことが起きるか分からないけども
これだけは言える
私は今、とても幸せなのだと
非処女でも、幸せは掴めるのだと

(BGM:♪私の体のほんとのひ・み・つ/千歳ゆまwith内臓の精)

気付かなかったよ 身近なことなのに ウウウウウウウ
私の体のことなのに 気付かなかった

ほら見て 二時の方向に
肺が頑張ってる

ほらごらん 十時の方向で
肝臓が戸惑ってる

私の意志一つで 体は変わるんだ
どうやら


マミ「イグぅぅぅぅううううううううう!!!!!!!!!!!!!!」ブワップ ブワップ ブワップ
830 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 16:48:30.97 ID:YkNi7loAO
中断
831 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 16:49:25.00 ID:y15SqqUSo
わけがわからないよ
832 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 20:08:39.23 ID:b0UNeslVo
まだ終わんないの?
833 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 20:44:27.35 ID:YkNi7loAO
マミ以外「「「「「着いた!脳だ!」」」」」きゃいのきゃいの

ゆま「ここが脳の精の居処ね」

マミ「エンジン止めるわね」ブルルン ブルルン

ゆま「脳の精に接触するために、少し気合いを入れていきましょう」

全員「「「「「「そうしましょう」」」」」」

ゆま「ハーッ」

ゆま「サニーサイッ!」

全員「「「「「「アーップ!」」」」」」


ゆま「これでよし」
834 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 20:58:19.18 ID:YkNi7loAO
〜脳の部屋〜

織莉子「……」チーン チーン

織莉子「……」チーン ポクポク チーンポクポク  チーンポ  クポク

コンコン

織莉子「……誰かしら」

ゆま「緑ずきんです」

まどか「胃の精!」
杏子「小腸の精!」
さやか「大腸の精!」
ほむら「胆嚢と膵臓の精!」
キリカ「肝臓の精!」
マミ「母乳の精ひぃぃイグゥゥゥウウウウウウウ!!!!!!!」ブッワッシャー シャーシャシャシャシャシャシャー

織莉子「あがって」
835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 21:04:52.77 ID:egw8/Zfb0
もういいわ…休みなさい…
あなた疲れてるのよ…
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 21:31:13.60 ID:YkNi7loAO
織莉子「私今ね、倦怠感すごいの。放っといてほしいわ」

ゆま「歌を歌っても?」

織莉子「どうぞ」

(BGM:♪超健康非処女が行く/千歳ゆま)

私はね 健康で
本当に 良かったと
思っているの

咳をするのも くしゃみをするのも
貴女の自由 でもマスクは付けてね 汚いから

でっかくふっといちんぽで かき混ぜて
泡が立ったら お皿に盛り付けましょう
貴女のちんぽー 私のマンゴー
ナイシイオクゴクゴクルミポンチオ

織莉子「テンションあがってきた」

マミ「おっぱいかき混ぜられてイグのぉ、いぐっ、いっ、あひぃいいいいイグぅぅぅぅううううううううう!!!!!!!!!!!!!!」
おりマミ「「イグぅぅぅぅううううううううう!!!!!!!!!!!!!!」」シャバダバダヒダバドゥワッバッティーヤ
837 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 21:59:34.83 ID:YkNi7loAO
まどか「モノはよく噛んで食べること!」

織莉子「はひぃ!」

杏子「野菜をたくさん採れよ!」
さやか「食物繊維はお通じをよくするんだよ!」

織莉子「わかりましゅううううう!!」

キリカ「おっ、お酒は飲みすぎたらダメだぞ!///」

織莉子「はい///」

それは

脳と肝臓の



禁断の恋だった
838 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 22:09:28.60 ID:YkNi7loAO
織莉子「私の片隅に……貴女を犯した記憶が残ってるわ」

ゆま「そうなの」

織莉子「ごめんなさい。性欲に任せてあんな事を……」

ゆま「いいえ、貴女は溢れ出るリビドーを抑制できなかっただけ。強くなりすぎたおちんぽがいけない」

ゆま「おちんぽの精は居ないの?」

織莉子「いないわ」

ゆま「そうなんだ……」


織莉子「それから、貴女にお礼をいわなきゃいけないわ、緑ずきんさん」

ゆま「私の中気持ちよかった?」

織莉子「そういうことじゃなくて……」

織莉子「彼女と出会えたことに、お礼を言いたいの」

脳の精の目線の先には
他の内臓の精とはしゃいでいる、肝臓の精の姿があった。
脳の精は肝臓の精に一目惚れだった。
それは肝臓の精も同じであった。


ゆま「好きなんだ」

織莉子「ちょ、ちょっと!声が大きいわ!」
839 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 22:23:05.35 ID:YkNi7loAO
まもなく二人は相思相愛の仲になり、幾度となく体を重ねた。

そこで想像してみてほしい。
脳と肝臓が直接ふれあって体液の交換をしているのだ。

その体に及ぶ影響たるや、想像を絶するものであった。
二人が体を重ね合わせる夜になるとそのたびQBは上から下から体液を垂れ流し、食物をとれる暇など無かったという。
そのときの余波で、緑ずきん達も眠れない夜を過ごした。
胃の精は消化とクーリングオフの高速反復横飛びを強いられたし
小腸の精と胆嚢と膵臓の精は空っぽの消化管に対して仕事をしなくてはならなくなった
大腸の精はその影響で一週間は水が採れない有様だ。
緑ずきんは、そんな彼女らを見守ることしかできなかった。
肝臓と脳の精を除く体内メンツは、それでも肝臓と脳の恋の成就を願っていたのだ。
このような辺鄙な土地で出会って暮らしてきた、数少ない仲間なのだから。


そして、とうとうこの日がやってきた。


ゆま「幸せになってね」

まどか「あなたのこと、忘れないから!」
杏子「達者でやんなよ」
さやか「あなたがくれたグルコースの味、忘れないよ!」
ほむら「胆嚢として貴女と歩んだこれまでの生涯、忘れないわ」
マミ「これは私から二人への餞別。飛びっきり濃いのを搾ったから、大事に飲んでね」

キリカ「みんな……ありがとう!」
織莉子「多大な支援、お礼をいくら言っても足りません」

それから脳と肝臓は駆け落ちをした
まもなくその個体のQBは死に、内臓の精は解散したそうだ。


それからの緑ずきんの行方は、誰も知らない。


とっぴんぱらりの Fuck you

ご利用の電車は 特急



これがホントの ハッピーエンド


おわり
840 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 22:23:54.54 ID:YkNi7loAO
はいおわり
長々とごめんなさいね
841 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 22:33:53.51 ID:egw8/Zfb0
もしもし、見滝原総合病院ですか
精神科で診て貰いたい患者が居るのですが

まぁ…乙かれ
842 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 22:38:02.28 ID:y15SqqUSo
談義スレで太鼓ハンカチとかいじめられてこじらせちゃったのか
843 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/29(土) 22:39:05.78 ID:2hq934Ri0
何かと思えば赤ずきんと健康じゃねえかwww
また懐かしいものをwwww
面白かった、程よい原作と作者成分の調和が良かった
オチもより分かりやすいハッピーエンドになってて良かった
欲を言えばマミさん以外のキャラの身体的特徴も、もっと弄んで欲しかった
作者の更なる進化に期待
844 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 22:39:11.63 ID:YkNi7loAO
やっぱり母乳はいいよね
最高だよね母乳
母乳じゃないと興奮できないわ

元ネタは「赤ずきんと健康」という名の動画
著しく生々しい表現が多めなので、そういうの苦手な人は注意


ではでは
845 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 22:43:05.45 ID:YkNi7loAO
と思ったら六秒前に元ネタknownな人が現れてた



因みに何回も言うけどアレは「ハンカチ」ではなく「バンダナ」なのです
と言うわけでこんどこそさよなら
846 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 22:59:50.04 ID:wUNic2M4o
>>812-813
>>814-839
同じ人とは思えないレベルの温度差

ひとまず乙
847 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/29(土) 23:51:16.36 ID:tc0uXhTDO
もういい休め
848 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 03:03:53.85 ID:c0N719OAo
小ネタにしちゃ長すぎるな
一気に投下した方が周りに迷惑かからんぞ
849 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/30(日) 20:00:13.06 ID:8JfNp7k50
私の名前は鹿目まどか。どこにもいる平凡な中学二年生……だっんだけど

ある日、グリーンハウスという施設から逃げてきた四人組の一人の条威という男の人から言われたの

「君が世界を救うんだ…」って……そこから私の世界は変わってしまった

超能力を使う少年や少女、魔法少女と魔女……それを使役する謎の機関「グリーンハウス」

超能力なんて持っていなくて、ただ運だけがいい私は無事に元の日常にもどれのかな……


鹿目「グリーンハウス?」条威「君が世界を救うんだ」


元ネタはサイコバスターズとのクロス。まどかが時を操る力・「タイム・リワインダー」の持ち主だった設定
ただまどかは原作主人公みたいにハッタリしたりして機転が利くタイプじゃないのが難しい
元ネタを知っている人いるかな?
850 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 20:45:40.48 ID:OnOo9x26o

織莉子「私の世界を壊した罰……ッ!!」

   「呪われよ!うふふ……うふふふふふ…!」



どうやら私は美国織莉子に呪いを掛けられたようだ。
しかし、その時間軸で私は、まどかを守り抜くことが出来た。

しかし

ほむら「嘘……どうして動くの……?」

ある日、勝手にループ起点へと戻されてしまった。

その次の周も、また次の周も私が盾を回さずとも勝手に動き、ループ起点に戻される。
851 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 20:51:40.20 ID:OnOo9x26o

ほむら「……ごめんなさい」


とある時間軸で、私はとうとう魔女になった。
ソウルジェムが砕けたのが見えたのを最後に意識が途切れた。
それは曲がりなりにも私の旅路の終わりとなっただろうか。



ほむら「……」


ならなかった。
気付いたら病室、カレンダーをみればループ起点。


ほむら「もう嫌!嫌!嫌ァァァッ!!!」

ある時はソウルジェムに銃を乱射した。
宝石は砕け、私の意識は途切れる。
しかし、再び目覚めればソウルジェムは傷一つ無く私の心を映し出す。
金属の縁は歪んだままなのが余計に腹が立つ。
852 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 20:59:59.87 ID:OnOo9x26o

さやか「転校生……保健室までおぶっていこうか?」

ほむら「……お言葉に甘えさせてもらうわ」


私は永遠の地獄の中、惰性的に過ごすことにする。もう気負う必要はない、気負ったところで結果は変わらない。


まどか「……ほむらちゃん、美人さんだね」

マミ「……師匠と呼ばせてくれないかしら」

杏子「アンタの目……アンタ嘘ついてるな」


ほむら「どうして今になって優しくするの……もう私は……」

私はとうとう完全におかしくなってしまった。


ほむら「出たわね、淫獣。まどかとは絶対に契約させないわよ」

The roots of Maple
853 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 21:03:51.31 ID:OnOo9x26o
前に書いたSSの前日譚
というか変態ほむらが生まれるまで

あんなにアグレッシブだったらループ脱出できるだろと思った結果こんな重い設定になった。
854 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 21:46:08.74 ID:GiC/qoQAO
>呪われよ!
軽ッ!?織莉子ちゃん軽いよ!?

ともあれ、なんというかいい感じの絶望感でつね
855 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 23:47:55.95 ID:GiC/qoQAO
賽の河原、という想像された河原がある。
親に先立って逝った子供が、その親不孝の報いで苦を受ける場だと云う。
子供たちはそこで石を積み、塔を作ることで親への供養とするそうだ。

彼女、千歳ゆまもここにやってこさせられた少女の一人だ。

彼女の死因は虐待。

彼女の母親は、近所では評判の母親であったが
その体面を重視する余りにため込んだ鬱憤を家庭内で発散してしまっていた。
その所為で夫は家に戻ることがなくなり、ついにそのしわ寄せは実の一人娘、ゆまへと向かったのだ。

ある朝の事だった。不幸な事件は起きた。
母親の投げた椅子が、頸椎を直撃、首の骨を折る重傷を負った。
そしてそれが致命傷となり、まもなく彼女は逝った。

脊髄損傷の影響で全身が麻痺し、焼け付くような痛みに覆われた後
薄れ行く視界の隅に捉えたのは
狼狽しきった母親の泣き顔だった。
それが、ゆまが最期に見た景色だった。
856 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 23:58:02.31 ID:GiC/qoQAO
意識は暗転した。
死後の世界は、ひたすらに真っ暗だった。

首から下の痺れが、激しい。
本当に体が焼けていくかのようだ。
それでも、体は鉛のように動かない。
逃れることの出来ない責め苦から、もがくことすらも許されない。

―――ゆまは、悪い子だったから

―――おかあさん、ごめんなさい


暗闇に放り込まれてどれだけ経ったろう。
いつの間にか、首から下の痛みはなくなっていた。
それに加え、手足が自由に動くようになっていた。


気が付いたら、一面に小石ばかりの地面に一条だけ川が走っている所にいた。
あたりを見渡すと自分と同じくらいの少年少女たちが、せっせと小石を積み上げていた。
857 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 02:02:59.11 ID:w7XXJhhAO
(中断。度々申し訳ない。)
858 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 02:03:49.70 ID:qy/YB7U0o
最近ここでダラダラ投下する人増えたな
そんだけ書いたんならスレ立ててもいいんじゃないかと思う
859 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 02:08:06.01 ID:ATKn53Jpo
>>853
SANが削れ切ってたんなら仕方がないな
860 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 02:12:46.69 ID:kR/4kBCro
リボンで消し飛ばすマミさんの時は寝落ちしてごめんなさい
861 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 10:00:48.08 ID:w7XXJhhAO
>>858
まさに「帯に短し襷に長し」
中途半端なんですよね
申し訳ない限り
862 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 10:39:33.89 ID:w7XXJhhAO
>>856
何故、こんなことをするのか。
ゆまには理解できなかった。

自分の肩ほどの身長の少女が話しかけてきた。

「いし、つまないの?」
「何で積むの」
「わかんない。だけど、つむとなんでかげんきになるよ」
「ふうん」
「パパとママがね、見てくれてるきがするの」
「……」

聞くんじゃなかったと後悔した。
でも、合点が行った。
ここは両親よりも先に逝った子供らが連れてこられる場所なんだ。
だから、私はここにいるんだ。
863 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 11:52:41.88 ID:Sc8ybODwo
なんという地獄絵図!
864 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 13:47:08.89 ID:w7XXJhhAO
(ごめん、終わり……)
865 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/31(月) 16:11:37.15 ID:vvGdl09n0
エリーちゃんの時はマジで申し訳ありませんでした…
原作のセリフを一々確認してたばっかりに…



ゆまちゃんが河原で会ったの子は一体誰だったんかな?
866 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 16:50:22.01 ID:w7XXJhhAO
成長が止まってしまったもう一人のゆまちゃん

のつもりでした
867 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 17:52:36.09 ID:kR/4kBCro
ほむら「どうして……」


目覚めると私は病室のベッドではなく、手術室の外のベンチに寝ていた。

この時間軸の私はどうやら『中学生の天才外科医』らしい。どこの国の大学を出たと言うのか。

杏子「先生、これが次のオペです」

マミ「先生ならやれると信じています」

この二人も同じく天才外科医になっていて、どうやら私の両腕らしい。


ほむら「断裂した神経の……」



さやか「先生、お願いします!」

まどか「どうか……!」

ほむら「……全ての思いを私達に託しなさい」

私はT字体一丁の上條恭介が待つ手術室に足を踏み入れた。


なんでこんなの書いたんだろう。
868 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 19:04:13.27 ID:LeIvjh9j0
杏子「…」 モグモグ

杏子「!」 ポロッ

杏子「。」

杏子「…」 グスッ


QB「…」 トタトタ

杏子「?」

QB「…」 モグモグ

QB「。」 キュップイ

杏子「!」 パァァ



サイレントあんキュゥ

杏子がうっかり落としたお菓子を、キュゥべえが「勿体無いじゃないか」と思って食べている図
869 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 19:12:52.99 ID:LeIvjh9j0
しまった
あんキュゥにするつもりだったのにキュゥあん書いてた
870 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 20:32:39.29 ID:rlq1GjoSo
>>869
栄養失調で歯がもげたのかとおもた
871 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/31(月) 21:06:33.78 ID:mzQmnhFz0
ギャグ一本、投下いきます
注意)自身HPとpixivで公開してたものです


『本当のサイズと向き合えますか?』

 魔女と魔法少女の戦いに初めて遭遇した日の夜――

 夕食のあと、まどかは宿題を片付けるために机に向かっていた。もっとも一応は教科書もノートも広げてこそいたし、最初の五分か十分はそうであったが、頭の中に浮かぶのは勉強ではなかった。

 まどかの頭に浮かぶのは、その日、出会った魔法少女として戦う少女・マミの勇姿だ。まるで映画の中のヒロインのような華麗な活躍で次々と襲いかかる敵を倒してゆく姿は、自分に自信の持てなかったまどかにとっての憧れになるには充分すぎた。

 もし、それが手の届かないものならば、遠くから見つめるだけで充分だったろう。胸の高鳴りもいずれは収まるはずだ。だけど、ドキドキとした気持ちはまるで収拾がつかないでいた。

「私もマミさんみたいに格好良くなりたいなぁ」

 勉強のために広げていたノートに落書きをしながら、どこから上の空でそんなことを呟いてしまう。

「なれるさ。君も魔法少女としての素質はあるからね。いや、素質という面だけでいうなら君はマミ以上の魔法少女にだってなれるだろう」

 まどかの呟きにベッドに置いてあったぬいぐるみの中に紛れ込んでいたQBが答える。それは何度も言われきてきたこと。だけど、何度聞いても信じられないことでもあった。今まで平凡な人生を歩んできたまどかに、そんな凄い可能性なんて受け入れられないのも仕方のないことだ。

 とはいえ、自分にそんな凄い可能性があると言われて嬉しくないわけもない。まどかは椅子ごとベッドにいるQBへ向くと、頬を赤く染め恥ずかしそうに問い返す。

「で、でも私にそんな凄い可能性があるなんて信じられないよ? 私って、なんていうか…… 特に取り柄とかもないし。マミさんみたいになれるなんて、そんな……」

「僕がそんなことで嘘をついたって意味はないよ。そもそも、僕は君たちに契約して欲しいとお願いはするけど、それを受けるかどうかはあくまで君たちの意思に委ねられるからね」

「そ、そっかぁ、そうだよね、うん。私もマミさんみたいになれるんだ……」

 彼女の胸のドキドキが収まらない理由、それは憧れていたものがただの憧れでなく自分の手の届くものだということだ。そう、まどかもまた、あのマミのように魔法少女に、マミのようなあの胸に……。

「残念だけど、それは無理かな。マミの胸のサイズは同年代と比べてもズバ抜けている。同年代の標準にも劣る君では無理だろうね」

「ちょっ、や! 変なところで心を読まないでよ! そ、それにあのね、QB。別にマミさんの胸のサイズとかの話じゃなくてね! ま、まあ、ちょっとあのサイズにも憧れるけど……。でもほら、私だって成長途中だし、そこらへんは、ねぇ?」
872 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/31(月) 21:07:36.70 ID:mzQmnhFz0
 自らの期待を一身に受けながら、けれどまるでその成長を見せない胸をぺたぺたと触りながら、まどかは照れ笑いを浮かべる。そんなまどかをQBは相変わらずの無表情で小さく首を振ってみせる。

「残念だけど、まどか。……君の胸は成長途中と思わせておいて、実は最終形態という可能性が恐ろしく高い」

「……え? 私の胸って、そんなに凄い確率で最終形態なの?」

「凄いなんていうのは控えめな表現だ。君は途方も無い可能性を秘めている」

「や、やだよ、そんな可能性!」

「なら僕と契約すればいい。魔法少女になってマミのように戦っていれば、もしかしたら、その可能性を覆せるかも知れなくもないかも知れないといいよね?」

「そ、そうなの? それじゃあ、もしかしてもうすぐ来る身体測定の日までに間に合うかな?」

「可能性がないとは言い切れないね」

「じゃ、じゃあ私、魔法少女に……」

 言葉巧みなQBに誘導され、まどかは魔法少女になろうとする。全てはQBの思惑通りに進むかと思われたときだ。

「騙されてはダメよ、鹿目まどか!」

 マミと同じ魔法少女であるほむらが姿を現す。窓の外に。

「ほ、ほむらちゃん、なんでそんなところにいるの?!」

 ほむらはまどかに問いには答えずに窓から部屋に入る。まどかは慌てふためくものの、さすがに押し返すこともできず、呆然と受け入れるのであった。

 部屋に入ったほむらは、強い眼差しでまどかを見据え、ばんっと自分の胸を叩いてみせる。

「魔法少女になると胸が成長する? 私の胸を見てみなさい! そんなの…… 都市伝説だって…… ぐす…… いうことが…… わ、わか…… うぅっ! わかるでしょうが!」

「ほむらちゃん、泣くほど悲しいの?!」

「べ、別に悔しくなんか…… うぅっ…… 悔しくなんかないんだから!」

 ほむらがどんなに強がったところで涙で潤んだ瞳ではまるで説得力がなかった。

「べ、別に巴マミのように胸が大きくたって戦闘じゃ邪魔になるもの。魔女の攻撃を目の前でかわしても胸が大きかったら当たってしまうもの。大きくしようと毎日、牛乳飲んでるから骨も頑丈になるの! いつか成長の時がくるのよ!」

「なんか途中から方向性が変わってるよ!」
873 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/31(月) 21:08:38.88 ID:mzQmnhFz0
 もはや何をしにきたのかわからないほむらであった。さすがにまどかにツッコミを入れられることで我に返ったらしく、恥ずかしさに頬を赤く染めつつもクールさを装い直す。

「とにかく…… 鹿目まどか、あなたが思っているような胸が大きくなることは魔法少女になったところで叶ったりはしないわ。諦めることね」

「べ、別に胸を大きくするの目的じゃないよ?! 私はただマミさんみたいに格好良く、まるで踊るみたいに戦ってみたり……」

「激しく動く度に胸を揺らしたり、高く飛んだときにスカートの中よりも胸の揺れに注目を集めたり、敵の攻撃をふくよかな胸で受け止めて心臓への直撃を防いだりしたいんだね? その願い、サービスで叶えてあげるから僕と契約してよ」

「そうそう…… って違うよ?! なんか、どんどんと不吉な方向に向かってるし! 最後のなんか胸が無かったら死んでるっぽい状況だよ?」

「……それが胸のない魔法少女の末路よ。そうなりたくなかったら、魔法少女になんてなろうと思わないことね」

 なぜか悲壮感いっぱいに胸のないほむらは吐き捨てるのだった。彼女の過去に何かあったのだろうか? 主に胸に関することで。

「ほむらちゃん…… えと、その、むね……」

 だがそんなことをまどかが聞けるわけもなかった。同じ胸のないもの同士、触れてはならないことを理解しているからだ。

「暁美ほむら、君は胸がないことで嫌なことがあったのかい?」

「って、QB?!」

「はうっ!」

 もちろん感情のないQBが、まどかのようにほむらのことを気遣うはずもなかった。ほむらは思い出したくない過去でもあったか、胸を抑えながら窓枠にもたれかかる。その深い悲しみを纏った姿は、夜の闇と相まって霊的な何かを思わせた。

「ダメだよ、QB! ほむらちゃん、胸がないことを気にしてるんだよ?」

「うぁっ!」

「胸がない人に胸がないなんて本当のこと言っちゃダメだよ!」

「うぐっ!」

「あのぺったんこな胸には未来への希望が一杯、詰まっているんだよ? ……あれ、なんでだろう? 涙がとまらないや……」

「まどか、君が暁美ほむらに言ったことは全部、君に返ってきてるよ。あと暁美ほむらをこれ以上攻めるのはどうかと思うよ?」

「だ、大丈夫……。魔法少女に胸なんかいらないわ。わ、私はまどかさえ無事なら…… ぐす…… 気にしないもん!」

「ほ、ほむらちゃん?! なんかクールさの欠片もなくなっちゃったよ」
874 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/31(月) 21:09:42.63 ID:mzQmnhFz0
「君たちはいつもそうだ。胸がないという事実をありのままに言われるとすぐに取り乱す。胸のサイズなんて余程の大きさでない限り、誤差にすぎないというのに。まったくわけがわからないよ」

 ぐすぐすと涙をこぼしながら、うずくまるほむらを見て、QBは呆れを込めた呟きをこぼす。その一言に怒りを覚えたのは言われたほむら……ではなく、まどかであった。

 いつにない真剣な眼差しでQBをとらえるまどか。そこには静かだが、とても強い怒りを感じ取ることができる。だが、それに気づけたのはほむらだけ。怒りを向けられているQBは理解できないのか、ただそのまま受け流す。

「……QBに私たちの気持ち分かるの?」

「残念だけど、それは無理というものだよ。僕らは感情なんてものはないからね、気持ちを分かるということ自体が無理なんだ。胸のサイズは興味深いけどね」

「……そっか、そうだよね。分かる訳ないよね。身体測定の日、朝御飯を抜いて体重の増加と闘いつつ、身長と胸囲の成長に希望を抱き保健室に向かうこの気持ち……。ほのかな希望から一気に絶望に追い込まれるこの気持ちを!」

「まさか、そんな簡単に第二次性徴期の少女の希望から絶望への相転移が可能だっていうのかい? よし、すぐに身体測定の少女たちと契約だ!」

「いいわけないでしょ!」

「なら、まどかが僕と契約するかい? 他の何百、何千もの少女と契約するよりも君と契約したほうが僕としても都合がいいからね。今なら、胸だけでなく身長アップもしてあげるよ」

「え、身長も?」

 このとき、まどかの中で何かがぐらついた。それを察したほむらは、うずくまるのをやめ、まどかを止めに入る。

「やめなさい、鹿目まどか! 魔法少女になっても胸は成長しないのよ!」

「え? や、その! べ、別に胸のために魔法少女になるわけじゃないよ?! 胸と身長と、あとウエストと体重とかもごにょごにょ……」

「思い切り心動かされないで! 鹿目まどか、あなたはあなたのままでいい。魔法少女になんてならないで……」

「ほ、ほむらちゃん、そんなに私のこと」

「まどかはまどかのままでいいの! 大きさの割に夢と希望がいっぱい詰まっているようで、でも夢と希望じゃ膨らまないその胸とか…… むしろ、そこがまどからしいっていうかとっても可愛いの!」

「なんか歪んだ愛情っぽいよ?!」

「暁美ほむらに惑わされてはいけないよ、まどか。いいかい、君はこのチャンスを失ったら一生、貧乳のままなんだよ?」

「……え? やっぱり、私の胸ってそんなに成長の見込みないの?」
875 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/31(月) 21:10:38.06 ID:mzQmnhFz0
「まどか、そいつの言葉に耳を貸しちゃダメ! 胸に身長にウエストに体重まで変えるなんて、それがどういうことか分かってるの? そんなのもうあなたは原型すら残さないじゃない!」

「げ、原型って……。いくらなんでも、そこまでひどくないよ! いや、そうじゃなくて、そうじゃなくて……。QB、あなたは今まで出会った少女たちに何も思わなかったの?」

「ムラムラしたよ」

「なに、あっさりとんでもないことをカミングアウトしてるの! そういう意味じゃなくて、胸のサイズに苦しんだり、身体測定に悩んだりしてる子を見て、何も感じなかったの?」

「少女特有の悩み苦しむ姿には思わずムラムラしたよ」

「なんでそればっかりなの! それ以外に何も感じないの?」

「ハァハァしたよ」

「だから、なんでそっち方面ばっかりなの!」

「そいつに何をいっても無駄よ。そもそも価値観が違うもの」

 まどかに怒りをぶつけられても、まるで暖簾に腕押しだ。QBは気にする様子すらみせない。そんな状況に歯がゆさを感じるまどかを、ほむらは手で制する。

「あなたは手出ししないで。こいつは私が仕留める!」

 そう言って、ほむらはマジカル マシンガンを取り出す。QBどころか家までも大破させかねない大物だ。

「って、私の部屋を惨殺事件の現場にしちゃ嫌だよ!」

「……そうね。ごめんなさい、つい熱くなってしまったわ。じゃあ、外で片付けるわね」

「中でも外でもやらないでよ。僕の体が勿体無いじゃないか。まどかも何か言ってあげてよ」

「うん、そうだね。夜にマシンガンはご近所に迷惑だから、人気のないところがいいと思うよ」

「なんで、そっち方面で話が進むんだい? わけがわからないよ」

 決定に異を唱えるQBであったが、そんなことを聞く気もないほむらはQBの首根っこを持って、再び窓から外へ出る。

「それじゃあ、行くね」

「うん、気をつけてね。あと次からは玄関から来てね」

「二人で見つめ合うのはいいけど、僕の扱いがひどすぎないかい?」

「あ、ほむらちゃん、身体測定は二週間後だから、それまでには帰ってきてね」

「……考えておくわ」

 ほむらは夜の闇の中へと消えてゆくのだった。
876 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/31(月) 21:11:11.22 ID:mzQmnhFz0
――それから二週間後

「本当にものすごかったね、測定を終えたまどかは」

 身体測定が行われる中、学校の屋上でQBは体育館を見下ろしながら呟いた。QBに背を向けて座るほむらは、ただ無表情でそれに答えることない。返事はないものの、QBは気にせず話を続ける。

「彼女なら、色々と平均以下の少女になるだろうと予想していたけれど。まさか、身長も胸も下から一位になるとはなね」

「その結果どうなるかも、見越した上だったの?」

 視線だけをQBへ向け、ぽつりとほむらは尋ねる。抑揚のないほむらに対して、QBは満足そうに声をあげる。

「遅かれ早かれ、結末は一緒だよ。彼女の成長はほぼ横ばいで、全てが最小であることを証明してしまったんだ。もちろん、後は全国の強敵と競うしかない……。今のまどかなら、おそらく十位内かそこらで、おさまるんじゃないかな? ま、後は君たち人類の問題だ。僕のムラムラは、おおむね解消できたしね」

 それだけ聞くとほむらは黙って立ち上がる。その場に測定結果を書くための用紙を置いて……。

「君は測らないのかい?」

「いいえ、私の戦場はここじゃない」

「暁美ほむら、君は…… まさか、まどかよりも胸がはぁっ!」

 言い終えるよりも先に鉛の弾がQBを撃ち抜く。

「む、胸はまだ測ってないわよ! そもそもまどかよりも小さく…… 小さくないんだから! 少なくとも前の時間軸までは!」

 悲痛な叫びを残し、一人、ほむらは過去へと駆けてゆくのだった。

 彼女は繰り返す。まどかを絶望の淵から救い出すまで。

 自分の胸がまどかに負けない、そのときまで……


――Fin――
877 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 21:18:58.08 ID:mDE8Oq9ao
男のチン長の方がもっと悲惨だってことを彼女らは知らないね
878 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2013/01/01(火) 07:15:16.72 ID:FbS+TjiP0

オフォーリア「やっくそおおおおくッ!! ぜえったいいいッ!!」

オクタヴィア「ハッピーエンドねえええええええええッ!!!」ワッショイワショショイ!>

イサベル「だぁぁぁれダレだれダレだぁぁぁぁぁぁれだああああああああああ!! 」ハイッ

パトリシア「はぁぁらハラはらハラはぁぁぁらぁぁぺこおおおさああああん!!」 ズビシッ!

シャルロッテ「おッ!んッ!なッ!のこおおおお!!お菓ッ子ッがッしゅッしょッくッだあッ! 」

ズライカ「こぉぉぉろコロころコロがぁってええええええ! !」

ロベルタ「のぉぉぉびノビのびノビのぉぉぉぉぉんびりしてえええぇッ! !」

ワルプル「そぉぉぉらぁぁをッ見よおおおおおおおおおおおお!! 」

エルザ「おひッさぁぁぁまぁぁぁぁにいいいいい!!」

クリーム「わっしょいでええええええええええええええええすッ!!」

一同「「「わっしょいでええええええええええええええええええええすッ!!!」」

ホムリリー「ユメでっ ユメでっ みんなとー」

キャンデロロ「おんなじ会話 してたよー♪」

一同「「「ハテナでわっしょい365ー!!!」」」

アケマシテオメデトー! ナニキレイニシメテンダテメー! チョットケンカハヤメテヨー コトシモイイトシニ ナリマスヨウニ ワタシノセリフハッ!?
ツギノキョクイッテミヨー! マダヤンノカヨ… ノドガ… コンヤハオールナイトー アサマデノムゾー ワーワー ギャーギャー

ーーー

アルベルティーネ「スピー…スピー…」

エリー「zzz..zzzz....」

ウーアマン「スヤスヤ…」

※ゲルトルートは不信の為、ギーゼラは初日の出を見に行ったので欠席
879 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/01(火) 22:08:32.60 ID:MxZ+s4kY0
ギャグもの一本投下いきます
注意)自身HPとpixivで公開してたものです


『たまなんて、あるわけない』

「君も僕が見えるのかい? なら君にも資格がありそうだ」

 真っ赤な夕日に照らされ、部屋がオレンジに染まる中、その中心にちょこんと座り込む白い小さな生き物は淡々と呟く。それがどれだけ不可思議なことだろうかなどと考えていないのだろう。それを見た相手がQBの姿に驚き、呆然としているのに構わずに話し続ける。

「僕と契約して魔法少女になって、魔女と戦ってもらえないかい?」

「ちょ、ちょっと何言ってるの、QB! あんた、自分が何をしようとしてるか分かってるの?」

 それを止めに入るのは、その場に居合わせたさやかであった。魔法少女になった者の結末…… 残酷な死という現実を巴マミを通して知っていたさやかは当然、それを止めに入る。だが、QBは大して気にした様子もなく、むしろ邪魔することがわからないといった様子だ。

「何をしたいか……。それは少なくとも美…… 美樹…… 美樹なんとか! 君なんかよりずっと理解しているよ」

「なんとかじゃなくて、さやか! 思い切り間違えてるのに思い出した、これだ! みたいな顔して呼ばないでよ! いや、今はそうじゃなくて……」

「そう、今は契約が先だよ。君が魔法少女となって魔女と戦い続ける運命を受け入れるなら、僕はどんな願いであろうと一つだけ叶えてあげられるよ。君には戦いの運命を受け入れてでも叶えたい願いがあるんだろう?」

「それは…… でも、だからっていいわけない!」

「それを決めるのはさやこ、君じゃない。そうだろう…… 上条恭介」

 恭介は自分の名前を呼ばれて、やっと呆然とした意識から脱することができたようだ。とはいえ、まだ口をぱくぱくとするだけで反論も何もできていない。

「魔法少女って、QB、あんたねぇ……。恭介は男なの。慣れるわけないでしょうが! あと私の名前はさやこじゃなくて、さ・や・か!」

 恭介の代わりに険しい剣幕でQBへと詰め寄るさやか。しかし、QBは特に気に止めもしない。

「肉体の性別なんて大した問題じゃないよ。単純に最も効率がいいのが少女だったのと、あと僕の趣味だけだからね。それに彼には叶えたい望みがあるみたいだし、魔法少女としての才能もさやこよりも上だ」

「だから、さやこじゃなくてさやか! いや、でも、だからって……」

「僕としては男の娘というジャンルも結構いいかなって思い始めてきたんだ。だから、恭介、君が女装すれば、なんら問題はないんだ」

「いいわけないでしょうが! つか、なんであんたの趣味基準で話しが進んでるのよ!」

「君たち人間は他者の趣味趣向が自分にそぐわないものだと、すぐに嫌悪や軽蔑といった行為にでるね。別に誰に迷惑かけてるわけでもないのに……。まったく訳がわからないよ」

「趣味で女装させようとしてる奴が何言ってるのよ! 恭介もこんなのの言う事、聞いちゃ……」

「わかったよ、女装すれば願いが叶うんだね!」

 呆れ気味に忠告するさやかであったが、当の恭介は真剣な表情でQBに問いただす。

「ちょ、ちょっと恭介?!」

「この腕が治るなら、僕はなんだってするさ。あぁ、女装の一つや二つ! それでそういった趣味に目覚めてしまおうと後悔なんて、あるわけない!」

「女装の一つや二つで目覚めないでよ! むしろ、目覚めたら、ちょっとくらい後悔してよ!」

「女装の辱めを受け入れてまで、叶えたい望み……。それは君のたまを差し出すに相応しい祈りかい?」

「あぁ……」
880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/01(火) 22:09:32.06 ID:MxZ+s4kY0
「いや、受け入れないでよ! そもそも女装の辱めじゃなくて戦いの定めでしょうが、なんで二人して女装が優先してるのよ!」

「大した違いはないさ、女装して戦うんだから。なにはともあれ恭介、君の祈りはエントロピーを凌駕した。さあ解き放ってごらん、君の新しい性癖を!」

 恭介はQBに頷いてみせると、自分の中の強い力を外へと解き放つ。その途端に強烈な痛みが体に走る。

「ぐうぅぅっ!」

「恭介!」

 まるで自分の体の一部をもぎ取られるかのような強烈な痛み。たまらずに苦悶の声を漏らす恭介。その様子を見たさやかはすぐに駆けよろうとするが、恭介は首を振ってそれを止める。

「うあぁぁっ!」

 一際、強い痛みと共に恭介の体から光る球体が姿を現す。それは夕日よりも美しく輝く二つの黄金色の球体。強い生命を感じさせ、それがまさに恭介の生命だと思わせた。

「さあ、受け取るがいい。それが君の金た…… いや、ソウルジェムだ」

「ちょっと、今、なんて言おうとしたの?! なんでソウルジェムが二つもあるの! どう見ても違うものが出てきてない?!」

「何を言ってるんだい? ソウルジェムの色も形も数も人それぞれだよ。偶然、それっぽいものが出たからって卑猥な発想するなんて、全くわけがわからないよ」

「誰が卑猥だ、こらー!」

 さやかは顔を真っ赤にして、怒りのままにQBをぶんぶんと振り回す。その傍らで恭介は自分の手を動かして確認していた。

「動く…… 動くよ、さやか! また演奏できるようになったんだ」

「当然だよ、君の祈りはきちんと果たされたからね」

「恭介……。これから女装して戦わなくちゃならないっていうのに、あんなに喜んで……」

 これから歩むであろう恭介の将来を思うと色々な意味で泣けてくるさやかであった。もっとも当の恭介はといえば、むしろスッキリとしていた。

「なんだろう、ソウルジェムと一緒に雑念なんかも吹き飛んだ気がするよ。これからは異性のことを考えたりして悩まされることもなくなりそうだよ」

「君の体からゴールデンボー……じゃなくて、ソウルボールが摘出されたからね。その影響だろう。まあ、問題はないよね」

「思い切り問題あるでしょう! なに、とんでもないものを取り出してんのよ! つかソウルボールって何よ!」

「何だっていいじゃないか。それより、そのゴールデンジェムの扱いには気をつけてもらえるかい。それが壊れるということは君にとって色々な意味で死と同義だ」

「ソウルジェムの名前がどんどんと変わってるじゃない! あと色々な意味って何よ!」

「ふっ、女の君にはわからないよ……」

「あぁ、そうだろうね……。さやかに分かるわけがないよ……」

「なんで変なところで意気投合してるの?! つーか、恭介、もう何を取られたか分かってるでしょ?!」

「さやか、君はなかなか勘がいいようだね。あのマミですら最後まで気付かなかったのに」

「マミさん関係ないでしょ! 気付くとか言う前に持ってないでしょ!」

「恭介は自らのたまと引換に祈りを果たしたんだ。今の君にそれを非難する資格はないよ。出来るのは同じたまを失う運命を背負った子だけだ」

「それ、私にはどう逆立ちしても非難する資格ないじゃん!」

「そうだよ、さやか……。君はたまを失わなくても魔法少女になれたんだろ? 非難するなら、まず同じ立場になってみろよ!」

「なんで性格悪くなってるの?! いや、それにそもそも私、捨てるたまなんてもってないし!」

「それはつまり僕と契約して、たまを手に入れたいってことだね。その願いは魂を差し出すに相応しい願いだ、よし契約しよう」

「勝手に決めないでよ!」

「やっぱり無理だろ? 当然だよな。ただの同情でたまを捨てられるわけないもんな……」

「だから、そもそもたまないっていうか……。こ、こうなったら、私が魔法少女になって恭介を男に戻すしか」

「やめなさい」

 恭介のために…… そう決意しようとしたさやかを止めたのは、いつの間にか病室へとやってきたほむらであった。

 さやかは突然、自分の背後に現れたほむらに驚き、振り向きざまにバランスを崩してベッドへと腰を落としてしまう。それに対して、恭介もほむらの存在に驚きこそしたが取り乱すようなことはせず、じっと睨みつけるだけにとどめた。

「な、なんで転校生が……」

「嫌な予感がして来てみれば、ろくでもないことになっていたみたいね、美樹…… 美樹…… えーと美樹なんとか?」

「美樹さやか! なんでみんなしてたった三文字が覚えられないのよ!」
881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/01(火) 22:10:32.32 ID:MxZ+s4kY0
「暁美ほむら…… まさか、まどかの魔法少女化を邪魔するだけじゃなく、こっちのも邪魔する気かい?」

「えぇ、そうなるかしら。私としてはこっちはどうでもいいけれど、たまを手に入れたりしたら、まどかに欲情して取り返しがつかないことになるでしょう。そんなこと私がさせないわ。こっちのは佐倉杏子にでも手をだしてればいいのよ」

「ついに名前じゃなくて、こっちとかいう扱いし始めたよ……。あと、なんで私の願いが男になること確定で進んでるのよ。それに佐倉杏子って誰よ?」

「……さやかは願えば男になれるのに、それをしないんだね。僕はこんなにも男に戻りたいって必死で願っても叶わないっていうのに……」

「あー、もう面倒くさい! そもそもQBの説明だと女装とか、男の娘とかで済むんじゃなかったの?!」

「まあ、女装だけで済ませることも出来たけど……」

 QBは恭介のベッドに飛び移ると、二つのゴールデンジェムにその手を乗せる。どうしたことか、それだけで恭介はあまりの痛みに体をくの字に曲げてしまう。

「はうあっ!」

「ちょっ、恭介!」

「こんな弱点を残したまま、魔女と戦ってくれなんてとてもじゃないけどお願いできないよ」

「QB、その手をどかしなさいよ!」

「さやこ、君は戦いというものを甘く考えすぎだよ。例えば、たまに槍が刺さった場合、肉体の感覚がどれだけの刺激を受けるかって言うとね」

 そう言うとQBはどこからか持ち出した槍でゴールデンジェムを貫いてしまう。それはそのまま恭介の肉体に死に直結するほどの痛みとなって襲いかかる。無論、それを一介の魔法少女である恭介が耐えられるわけもなかった。

「うわあぁぁーーー!!」

「ゴールデンジェム!」

「……なんてことを」

 恭介は絶叫の末に全身を脂汗でびっしょりと濡らして、そのまま倒れこんでしまう。痛みに耐え切れず、意識を失ったようだ。

「これが本来の痛みだよ。ただの一発でも動けやしないだろう?」

「バカQB! そんなこと証明するのにわざわざ壊してどうするのよ!

「でも、こうしないと痛みを分かってもらえないだろう? さやこが選んだ道はこれだけ険しい道だということを……」

「さやこじゃなくて、さーやーかー! じゃなくて、私に分からせるために恭介のゴールデンジェム壊さないでよ!」

「よく見ておきなさい。これがあなたがなろうとした魔法少女の結末よ……」

「違うでしょ、どう見ても違うでしょ。明らかに違うものの結末じゃない!」

「ジェムを壊されたら死ぬという点では同じさ」

「ジェムを壊した本人が何、さらっと言ってるのよ!」

「うっ…… ぐぅ……!」

「恭介…… こんなもののせいで!」

 恭介は意識を失いながらも、まだ痛みに打ち震えていた。見るに耐えないその姿を前にさやかはたまらずにゴールデンジェムを奪って走り去ってゆくのだった。

「待ちなさい、美樹……」

 すぐさま手を伸ばすほむらだったが、それ以上、手を伸ばすことが出来ずに走り去るさやかの後ろ姿を見送るだけだった。

「なんで追うのをやめたんだい?」

 QBの問いかけにほむらはさやかがいなくなった出口をみたまま、ぽつりと一言、吐き捨てる。

「……あなたと同じよ」

「そうか、君もか」

「えぇ……」

 ほむらとQBは出口をみつめたまま、ため息まじりに同じことを呟くのだった。

「美樹なんだったっけ……」
882 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/01(火) 22:11:26.89 ID:MxZ+s4kY0
――そして、月日は経ち

「あの日からずっと恭介に会ってないけど…… 会えるわけないよね」

 誰もいない校舎の屋上でさやかは一人、切なげに呟く。その手には、あの日、思わず取ってきてしまったゴールデンジェムを握りしめて。

「悩んでいるところ悪いけど、それを返してもらえないかい?」

「QB?!」

 聞き覚えのある声に思わず振り返れば、フェンスの向こう側にQBの姿があった。

「これを返したら、恭介は魔法少女として戦わなければならないんでしょ? そんなの…… そんなの出来るわけない! この最後のゴールデンジェムを失ったら、恭介は色々な意味で死んじゃうもの……」

 さやかはゴールデンジェムを両手で固く包み込み、更に自分の体を丸めて奪われまいと抵抗を見せる。

「暁美ほむらによれば、あと一時間もすればワルプルギスの夜…… 超弩級の魔女がやってくるそうだ」

「超弩級の魔女……? そんなの来るなら、余計渡せるわけないじゃない! あたしは恭介が死ぬところも、女装するところもみたくなんかない!」

「わかってないなぁ。この街には暁美ほむらと他にもう一人しか魔法少女がいないんだ。候補として鹿目まどかと美樹なんとか…… 君がいるけれど、協力は得られないだろう?」

「美樹さやかね。いい加減、覚えなさいよ」

「暁美ほむらは二人でやるつもりみたいだけど、まず無理だろうね。そこで恭介の協力が欲しいんだ」

「……恭介が加われば、なんとかなるの?」

「まさか。ただ、それでも無関係の人間達が避難する時間を少しくらいは稼げるだろう。一人の命とよりたくさんの命、比べられるわけないだろ?」

「最低ね……」

「君たちは目に見えないだけで多くの命の上に成り立っているというのに、目に見えるところで死というものを感じ取るとすぐに非難を浴びせるね。まあ、僕はそれを愚かと言ったりはしないよ。魔法少女でないものが魔法少女の行いを非難できないように、感情を持たない僕が感情をもつ君たちを理解できない以上、非難もしないさ」

 それだけ言うとQBは立ち上がり、さやかに背を向ける。

「ただ一つだけ言わせて欲しい。魔法少女が死ぬのは僕の命令じゃない、彼女たちが選んだ道の、その結果の一つにすぎないということさ」

「……それでも結果が伴わなければ…… 悲しむ人がいることに変わりないじゃない!」

「そう思うなら、君も早く逃げたほうがいい。少しでも多くの人間を連れてね」
883 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/01(火) 22:12:32.57 ID:MxZ+s4kY0



 まるで積み木細工のように次々と倒されてゆく高層ビル群。ほむらと杏子、二人の集中攻撃を受けながら、それを歯牙にもかけない圧倒的な存在感。圧倒的という他ないその力は、太陽の光すらも届かない闇を、空だけでなく心の中までも染め上げてゆく。

「くっ!」

「なんて…… やつだよ……」

 ほむらは瓦礫の中に倒れこんだまま、悠然と空を漂う魔女を見上げる。この時間軸でやっとまどかを魔法少女にせずに済んだというのに、ここまで来たというのに……。あと少しでまどかとの約束を守れると思っていたのにワルプルギスの夜の力に打ち勝つことは出来なかったのだ。

 今まで何度も見てきたように、ワルプルギスの夜はこの街を、人を、全てを破壊してゆくだろう。まどかも例外ではない。

「ごめん…… ごめんね、まどか……。私、またあなたを守れなかった……」

 魔力の消耗と共に絶望がほむらの心にのしかかる。今までやってきたことは無駄だったと思い知らされる。この運命はどうしようもないと認めさせられて、ほむらのソウルジェムに穢れが満ち――

「なに、勝手に諦めてるのよ、格好悪い」

「……え?」

 倒れこむほむらを覗き込む影。それはさやかであった。ここにいるはずのない人影にほむらは驚き、問いかける。

「美樹なんとか、なんであなたが……」

「なんとかじゃなくて、さーやーかー! QBがあんた達だけじゃ、あれに勝てないっていうから来てあげたのよ」

「来たって…… あなた、まさか?!」

「……ほら」

 さやかはほむらから視線をそらし、自分のソウルジェムを見せる。海のように青く透き通った、まさに宝石のようなソウルジェムだった。

「……ゴールデンジェムじゃ…… ない?」

「だからなんでそっちに話がいくのよ!」

「残念だけど、さやこはそんなに才能がなかったんだよ。だから例え願いを叶えてゴールデンジェムを手に入れたとしても魔法少女になれる可能性は限りなく低いんだ。それで泣く泣く普通の魔法少女になったんだ」

「……その、なんて言っていいかわからないけど…… 名前、なんだっけ?」

「さーやーかー! 別に気を使う必要はないけど、気を使うのか名前を思い出せないのかはっきりしてよ!」

 さやかはぐちぐちと言いながら、ほむらを瓦礫の中から引き起こすと、そのまま自分も魔法少女へと変身する。そして、空を漂う巨大な魔女へと剣を構える。

「ともかく、あたしも一緒に戦うから。……守りたいものがあるのは一緒だからね。少しでもあの…… えーとワルギスギスの夜? の注意を惹きつけておくわよ」

「ワルプルギスの夜よ。たった六文字も覚えられないの?」

「僕は別にそれを愚かとはいわないよ。さやこが残念な子というのはよくわかっているからね」

「たった三文字の名前を覚えられないくせに、なんで偉そうなのよ、あんたらは!」

「なんだっていいじゃねぇか」

 槍を抱えて、杏子もさやかの元へ来る。さやかにとっては初対面であるが、ワルプルギスと戦うという同じ目的を共有する仲間である。不思議と仲良くなれそうな気がした。

「あんなの相手にしてるんだ、一人でも仲間は多いほうがいいさ。なあ、さだこ」

「だから、さーやーかーだって言ってるでしょうが! あー、もう! こんなことしてないで、さっさと行くよ!」
884 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/01(火) 22:13:01.69 ID:MxZ+s4kY0
――こうしてワルプルギスの夜と三人の魔法少女の戦いは誰に知られることなく行われた。結果として街は破壊され、多くの物が破壊の限りに沈んでいった。三人の魔法少女もその運命から逃れることはできなかったのか、その行方を知る人間はいない……

「これは暁美ほむらからの君に渡して欲しいと言われたものだ。僕は使いっ走りじゃないのにね。自分でいけばいいのに『私の戦場はここじゃない』って、どこかに行っちゃって……」

 愚痴をこぼしながら、それでも律儀に約束は守ったようだ。QBはほむらからの頼まれもの・グリーフシードをそこに置く。

「そんな姿になっても、せめて一緒にいさせてやって欲しいそうだ。こういうのを君らは感傷というのだろうね。わけがわからないよって言ったら、暁美ほむらは僕を蜂の巣にしたけど」

 そういいつつも、ゴールデンジェムとグリーフシードを重なりあうように置き直す。

「これくらいはサービスしておくよ。少なくとも美樹さやなんとかは力を使い果たし魔女となってもワルプルギスの夜と戦い続けた。本人の意思が残っていたのか、単に縄張り争いだったのか知らないけど、それでもそのおかげでより多くの人間が避難することができたことには感謝してるからね。人間の絶対数が減るのは即ち魔法少女や魔女の絶対数に影響を及ぼす。それは僕らとしても避けたい事態だもの。まあ、そういう意味では恭介が魔女にならなかったのはとても残念だったよ……」

 QBは空を見上げる。人間は死んだら空へと向かうと思われているから、それに従ったまでだ。本当の魂はそんなところにないのも分かっているのに。

「美樹さやか、君の願い…… 恭介にたまを戻すのは叶ったから安心するといい。たまを三個いれたのは街を守ってくれた感謝の印だ。恭介の魔女化を阻止したから、四個はあげられないけどね。それじゃあ、お別れだ」

 そう告げて、QBはその場をあとにするのだった。


――Fin――
885 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/01(火) 22:14:27.03 ID:9cuT5J5co
ほむらが元男かと思ったら違った
886 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/01(火) 23:35:07.00 ID:9cuT5J5co

ほむら「……ワルプルギスの夜に勝てるかは正直わからない」

   「勝ったことはあるけど、それは強大な素質を持ったまどかが居たから。ここまでの人数が集まっても勝てるかはわからない」

   「戦わずに人を市外に逃がす方に考えれば良いかもしれない」

   「負け戦には巻き込めないわ、命の惜しい者は……帰ってくれてもいい」

不安が渦巻く中、漆黒の長髪の少女が唄を口ずさみ始める。

かずみ「……Do you hear the people sing……」

それに乗っかるは金髪のお下げの乙女。

カンナ「Singing a song of angry men……」

続いて紺の髪の乙女、橙の髪の乙女、緑髪の少女。

海香「鼓動があのドラムと、響き合えば」

カオル「新たに熱い、命が始まる……」

ゆま「明日が来た時、そうさ明日が」
887 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/01(火) 23:41:11.24 ID:9cuT5J5co

勇気付けられた少女達は、半ば悪ノリして唄を続ける。

織莉子「列に入れよ、我等の味方へ」

   「砦の向こうに世界がある」

砦とはなんだろうという疑念を誰一人抱かず、続けるは金髪の乙女。

マミ「戦え、それが自由、への道ーッ!」


ほむら「戦う者の唄が聴こえるか?」

マミ「鼓動があのドラムと、響き合えば」

杏子「新たに熱い、命が始まる」

かずみ「明日が来た時、そうさ明日が…!」
888 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/01(火) 23:44:59.82 ID:9cuT5J5co

ほむら「悔いはしないさ、例え倒れても」

キリカ「流す、血汐が、潤す祖国を」

杏子「尸越えて拓け明日の(見滝)原ァー!」

祖国とはどこのことで、尸は誰の物なのか、そんな野暮なツッコミは誰も出来るテンションではない。


<戦う者の歌が聴こえるか?
<鼓動があのドラムと、響き合えば。


QB「君が戦えばワルプルギスの夜なんて一瞬さ」

まどか「あの革命軍を相手にするのは無理かな」

さやか「アレはちっと怖過ぎ……?」
889 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/01(火) 23:47:54.48 ID:9cuT5J5co
http://youtu.be/lYizXBQ5EQA

レ・ミゼラブルより『民衆の歌』
負け戦確定の時に、ガブローシュ(子ども店長がやった役)が歌い出して団結を深めてました。

過去の作品でも織莉子に少しジャベール警部の要素を入れたなと、今日見た映画で思い出し少し書きたくなった。
890 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 01:11:57.84 ID:BACNqYIAO
多分おりキリキャラスレの人だよね
家主長屋さんではない……かな?
乙です
891 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 01:13:48.96 ID:uSmyM/+Lo
いや、ソフバンです
892 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 01:23:31.27 ID:BACNqYIAO
あら、失礼しました
893 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 11:01:20.97 ID:pcDwQ9DWo
カンナとかずみだけなんで英語なんだ
894 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 12:05:29.82 ID:VKD66Lcm0
そういえば「赤ずきんと健康」パロが電車バンダナの人の初のおりキリカプ(?)モノなんだよな…
895 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 17:40:49.76 ID:BACNqYIAO
いや>>394で既に
896 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/03(木) 09:09:38.20 ID:2vYgLp7AO
ルカ「る・か・る・か!ナイトフィーバー!」

キリカ「キリ、キリ、バーニンナイ!」
897 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/03(木) 11:51:02.37 ID:6TPHYJkq0
まどほむの十戒

一、己のSSをまどほむと言ってはならない(思い上がりもはなはだしい)

二、他者のまどほむを批判してはならない(同上。転じて、自己批判を怠ってはならない)

三、まどほむに時間をかけてはならない(時間よりも値打ちのある創造物などない。時間もったいないから遡行しろ)

四、己のまどほむを解説してはならない(説明が必要なものは未完成である。でも未完成な中学生の身体っていいよね)

五、自分のほうが先にまどほむしていた、と言ってはならない(寧ろ先にまどほむしておきながら後塵を拝した不明を恥じよ)

六、昔から温めていたまどほむを使用してはならない(まどほむは常に新鮮に。熟すとはババアという意味だ)

七、失敗の言い訳をマミさんのせいしてはならない(失敗に言い訳の余地はない)

八、アンチまどほむを批判してはならない(批判はされるものであってするものではない)

九、受け手を選んではならない(選ばれるのは常に自分。そうつまり私は選ばれた存在なのだ!俺がまどほむだ!)

十、造物主を名乗ってはならない(それはまど神さまの呼称であるべきでほむっほむぅううううう!)
898 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/03(木) 14:51:18.24 ID:2vYgLp7AO
なんだ、なんなんだこの女は。
前に対峙した時よりも、格段に強くなっている。
というより、気持ち悪さが増した。
やはりあの時に躊躇わず殺しておくんだった。

遅延結界を応用して作った、いわば遅延の糸を張り巡らして威嚇してやったが全く意味を成さない。
体をどんなに欠損しても、まっすぐに此方を見据えて突進してくる。
サイコロステーキのようにしてやっても、ジェムを傷つけることすらできやしない。
それ故に肉片からこの女の体が文字通り湧いて出てくる、何とも不愉快な光景を何度も見なくてはならなかった。

前に脚をもいでやった時にも、似たようなことがあったっけか。
あのときも思ったが、驚異的な治癒能力である。

だが、私の時間遅延の前では、恐らく鍛えたであろう足腰も幼子のそれと変わらぬ。
光速を越えない限り、私の移動速度には追いつけない。
遂に捕らえた。


少女と目が合う。
その首は180度に捻られていた。


さやか「くけけけけけ、けけ、け。残念でーした。このさやかちゃんは腐りまーす」

キリカ「……」

とっさの判断で退かなければ、きっとゾッとする目にあったろう。
この女は口から青黒い何かを私に吐きかけてきたのだ。

吐瀉物の散った床が、ドロドロに溶けている。
全て吐くと、まるで空気の抜けた風船人形みたいにしおしおとくずおれた。
その皮膚は萎びたリンゴのようにどす黒く、しわくちゃだった。
899 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/03(木) 16:35:14.04 ID:2vYgLp7AO
キリカ「……そこか」

細くした爪を投擲した。
景色に溶け込んだそいつが姿を現した。
口にさっきの爪をくわえている。

さやか「流石。マミさんと対等にやりあっただけあるね」

キリカ「……使い捨てとは言えそれは私の得物なんだ。君の手で弄するのはやめてもらえないかな。不愉快だ」

さやか「はいはい」

この女……

キリカ「今回は何の用かな。今度こそ死ににきたって言うのかい」

さやか「別に? なんかイライラしたときにアンタの姿が見えたから」

キリカ「暇つぶしってことかい。舐められたものだ」

さやか「ねぇ、殺さないの?」

キリカ「あいにく私は急いでる。そんな暇はない。死にたくば己が手で逝きたまえ」

さやか「冷たいのね」

キリカ「知ったことか」


身を翻し、私は織莉子の元へと駆ける。


おわり
900 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/03(木) 16:35:49.15 ID:2vYgLp7AO
グロく戦うトリッキーさやかちゃんが書きたかった。
そんだけ。
901 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/03(木) 22:53:18.15 ID:6TPHYJkq0
こんなさやかちゃんみたいなおよめさんがほしいです
902 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 16:33:58.76 ID:e5tA0LKAO
海香「いきますよ、亀山君!」

カオル「はい、海香さん!」


海香「いきますよ、神戸君!」

カンナ「誰がタケルだ誰が」


海香「いきますよ、カイト君!」

カンナ「だからトオルでもねぇっての」
903 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 21:40:31.41 ID:GRl9u9DPo
恭介君に2人の女友達さやかさん、仁美さんがいる。
あるとき、恭介君が自宅を出発してさやかさんの家へ向かった。

しかし、自宅からさやかさんの家までの距離の1/3進んだところで
思いなおして仁美さんの家へ向かった。

そして方向を変えた地点から仁美さんの家までの距離の2/3行ったところでまた気が変わり
さやかさんの家へ向かった。そこから1/3進んでまた仁美さんの家へ向かった。

このようにして恭介君はさやかさんの家へ方向を変えてから1/3進んで
仁美さんの家へ方向を変え
それから2/3進んでからさやかさんの家へ向かって進むものとする。


この迷える恭介君の究極の動きを記述せよ。


ただし、さやかさん、仁美さん、恭介君の3人の家は鋭角三角形の3頂点の
位置にあり、恭介君は方向を変えてから次に方向を変えるまでは必ず直進するものとする。                 
904 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 22:10:28.90 ID:+XKVeMmIo
数珠の構成員のほむらの設定考えてるうちに、一つ一つ掘り下げたくなってきた。

普通ほむら、眼鏡ほむら、リボンほむらはいいとして、変態はここにこの間投げたけどまだ少なくとも二人……
六道輪廻とかに当てはめようかも迷う。
905 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 23:19:54.32 ID:eCmS9BOGo
>>903
何度か迷ってる途中でさやかちゃんはオクタちゃんに変わる
よって選択肢はひとみんオンリーとなり迷いは消える
906 : ◆IV6v0QhIzA [sage]:2013/01/05(土) 07:26:12.67 ID:P9QqhWOt0
「マミさんの友達」
何かとぼっち扱いされがちなマミさんに普通の友達がいたらって感じで.



A「ねえマミ〜、次の英語の授業、私当てられそうでさぁ・・・」
マミ「Aちゃん、ちゃんと勉強は自分でやらないと身にならないわよ?」
A「そうは言ってもさ・・・お願い!幼稚園からの仲じゃん!?友達じゃん!?」
マミ「はぁ、しょうがないんだから・・・えっと、だからここの文法はね・・・」
A「やった!神様仏様巴様!やっぱ持つべきものは友だよね〜」
マミ「もう、調子良いんだから」



放課後
A「ねえマミ、この後時間ある?ショッピングセンター行かない?」
マミ「あ、ゴメンね・・・今日もちょっと用事があって・・・」
A「あ、そっか・・・じゃあまた今度一緒に行こうね?」
マミ「うん、いつも誘ってくれてるのにゴメンね・・・また明日・・・」



マミ(・・・Aちゃんは幼稚園の頃から、それこそ私が魔法少女になるずっと前からの友達)
マミ(勉強は苦手だけど、明るくて元気でいつも笑顔の女の子、ちょっと美樹さんと似てる部分あるかも?)
マミ(あの事故の日から・・・魔法少女になった私は、戦いに明け暮れる毎日だった)
マミ(両親もいない、魔女退治の日々で次第に学校の友達との距離も開いていってしまった)
マミ(そんな中でも、昔と変わらずに私に接してくれる唯一の女の子)

QB「良かったのかいマミ、あのAという子は」
マミ「今日は元々鹿目さんと美樹さんとの約束があったし」
マミ「彼女達にはじっくり考えてもらうつもりだけど、もし魔法少女の仲間が増えれば心強いでしょう?」
QB「確かにあの二人が協力してくれればマミの負担も少しは減るだろうしね」
マミ「それにね・・・Aちゃんは、魔法少女とは関係ない子だもの」
QB「そうかい」
QB(最も、あのAという子には魔法少女の素質はまるで感じられないから、僕の関する所ではないけどね)
907 : ◆IV6v0QhIzA [sage]:2013/01/05(土) 07:27:59.38 ID:P9QqhWOt0
翌日
A「マミ〜、今日こそ買い物付き合ってもらうからね〜!」
マミ「Aちゃん、その・・・今日も、ね」
A「あ・・・」
A「・・・そ、そっか・・・用事なら、仕方ないよね!」
マミ「本当にゴメンね・・・」
A「あー、気にしない気にしない!何かアタシだけが暇人みたいだなぁ〜アハハ!」

クラスメイト@「あ、巴さーん、そういえば昨日ショッピングセンターで何してたの〜?」
クラスメイトA「何か2年生の子連れて楽しそうに話してたでしょ〜?」
A「え?」
マミ「あ・・・」
クラスメイト@「ねえAさん、巴さんて何か冷たいと思わない?せっかくAさんがいつも声かけてあげてるのに断っちゃって」
クラスメイトA「そうそう、ってかAさんくらいじゃない?わざわざ巴さんにかまってあげてるの」
クラスメイト@「タメじゃ友達いないからあーやって下級生の子連れて先輩ぶってるんじゃない?」
クラスメイトA「アハハハ、それマジダサくない!?」
A「マ、マミは用事があるっていってるから・・・私は別に・・・」
クラスメイト@「じゃあ私たちと行かない?」
クラスメイトA「私たちさ、Aさんと前から話してみたいって思ってたんだよね」
A「・・・」
マミ「Aちゃん、私の事なら気にしないで?・・・私はまた今度誘ってくれればいいから」
A「マミ・・・」



まどか「・・・さん?マミさん?」
マミ「えっ?」
さやか「どーしちゃったんです?何かボーっとしちゃって」
マミ「え?ううん、何でもないわ」
マミ「そんなことより、今日も魔法少女体験コース、はりきって行ってみましょう?」

マミ(無理強いはできないけれど鹿目さんに美樹さん、QBの言うように
   もし彼女達が魔法少女になってくれたら、どんなに心強いだろうかしら)
マミ(Aちゃんは私の大切な友達だけど、Aちゃんは魔法少女じゃない・・・
マミ(魔法少女のことも魔女のことも、Aちゃんには関係のない世界)
マミ(鹿目さんや美樹さんが魔法少女になって、仲間になってくれたら・・・)
マミ(魔法少女の仲間と、普通の女の子の友達じゃ・・・やっぱり違うのかな・・・?)
マミ(いつの間にか、いつも側にいるはずのAちゃんが遠くの存在になっちゃった気がして・・・)



908 : ◆IV6v0QhIzA [sage]:2013/01/05(土) 07:29:51.54 ID:P9QqhWOt0
数日後
マミ「ねえAちゃん今日は私、時間大丈夫そうだし、良かったら放課後・・・」
A「あれ!?マミから誘ってくるなんて随分久しぶりじゃない?こりゃ大地震・大津波でも来るのかなぁ?」
マミ「・・・」
A「・・・」
A「・・・駅前にさ、おいしいケーキ屋が出来たらしいんだけどそこ、行ってみない?」
マミ「・・・ええ!いいわよ」
A「まあでも、アタシの中ではそんじょそこらの店がマミの作るケーキに勝てるとはとても思わないけどね〜」
マミ「もう、おだててもちゃんと割り勘だからね?」
A「ちぇ、駄目か〜」


放課後・ケーキ屋の道中
A「何でも、あの店のオススメのケーキはね・・・」
マミ「ええ、本当に?」
A&マミ「アハハハ・・・!」

まどか「あっ、マミさんっ!」
マミ「鹿目さん?」
A「その子は?」
マミ「え、ええ、知り合いの後輩の子、ちょっとごめんね?」
A「・・・」

まどか「ハァハァ・・・マミさん大変なんです!」
マミ「鹿目さん落ち着いて、何があったのか説明して?」
まどか「実は・・・」

まどかは病院にて孵化しかかった魔女の事、
さやかとQBが結界の中に先に入り込んだいきさつを説明した。

マミ「まずいわね、そんな場所に魔女が現れればかなり厄介よ。鹿目さん、すぐに行きましょう」
まどか「でも・・・マミさんのお友達の人は・・・?」
マミ「・・・今は魔女の方が先決よ」
909 : ◆IV6v0QhIzA [sage]:2013/01/05(土) 07:31:36.44 ID:P9QqhWOt0
マミ「本当にごめんね・・・どうしても外せない急用で・・・」
まどか「あの、本当にすみません・・・」
A「うん・・・仕方、ないよね・・・」
マミ「・・・・・」
A「・・・・・」

マミ「それじゃあ・・・」
A「マミ・・・」
マミ「?」
A「・・・アタシじゃ、何か手伝える事とかないのかな?」
マミ「・・・・・」
A「マミってさ、あの事故の時からずっと、何かに悩んでるように見えるんだよね」
A「情けないけどアタシ、マミと昔からずーっと一緒にいるくせに、それが何なのか見当すら付かない」
A「正直アタシなんかじゃ役に立たないのかもしれないけどさ」
A「手伝えなくってもさ、せめて悩みとか愚痴くらいなら聞いてあげられるかもよ?」
A「だって私たち、友達じゃん・・・?」
マミ「・・・・・」
マミ「Aちゃん・・・ありがとう・・・」
A「ホラ、行くんならさっさと行きなよ!急いでるんでしょ?」
A「それに、後輩の前でポロポロ泣いてる先輩はカッコ悪いよ!」
マミ「うん・・・!」

マミ「Aちゃん!」
A「な〜に?」
マミ「また・・・明日ね!」
A「うん・・・!」



シャルロッテ戦
マミ(私、何に悩んでたんだろう)
マミ(私には鹿目さんっていう仲間がいる、美樹さんって言う仲間がいる)
マミ(そして・・・Aちゃんっていう友達がいる!)
マミ(私は・・・ずっと、一人ぼっちなんかじゃなかったんだ!)

マミ(もう、何も怖くない!)
910 : ◆IV6v0QhIzA [sage]:2013/01/05(土) 11:10:47.01 ID:P9QqhWOt0
「続いて次のニュースです」
「見滝原市立、見滝原中学に通う中学3年生の巴マミさんが行方不明となっている事件を受け警察では・・・」


あの日がマミを見た最後に日になった。

A「・・・・・」
『お掛けになった電話は、現在電波の届かない所に・・・』
A「マミ・・・」


マミのマンション
ピンポーン・・・ピンポーン・・・
A「・・・・・」ガチャ
A「鍵が開いて・・・?マミッ!?」

A「・・・・・」
A「・・・洗い物がそのままなんて、マミらしくないなぁ・・・」
A「そう言えば、マミの家上がるの久しぶりだな・・・」
A「この家、こんなに寂しい所だったかな・・・?」
A「ん?テーブルの上にノートが・・・」パラパラ
A「これは・・・」



?「何をしているの?」
A「だ、誰!?」
?「ただの通りすがりよ」
A「その制服・・・ウチの生徒よね・・・。マミの知り合い?」
?「一応、そうなるかしら?」
A「アンタこそ、ここで何してるの?空き巣狙いとかだって言うなら警察呼ぶわよ」
ほむら「私は暁美ほむら、これまでの時間軸の中でもあなたと会うのは初めてになるわね」
ほむら(魔法少女でもない貴女との出会いに意味があるとも思えないけど)
A「何訳のわかんない事・・・」
ほむら「私は別の子に用があったのだけれど一足違いだったみたいね、そこに貴女が来た」
ほむら「せっかくだから伝えておくわ」
A「何を・・・」
ほむら「巴マミは、もうここには戻らないわ」
A「どういう意味よ?マミの事何か知ってるの!?」
ほむら「どういう意味も事実よ、ただそれだけ」
A「ちゃんと分かるように説明しなさいよ!事実だとかどうとか知った風に・・・!」
A「マミは無事なの!?どうなの!?答えなさいよ!!」
ほむら「いいのかしら?」
ほむら「本当に答えても」
A「・・・っ!」
A「何で・・・マミはまだ・・・ただの行方不明だって・・・」
A「もし万一マミの身に何かあっても・・・この目で確かめるまでは・・・私は絶対に信じない・・・!」
ほむら「信じる信じないは貴女の自由よ、ただ事実は変わらないわ」
A「ねえっ・・・!マミの事何か知ってるんでしょ・・・!?お願いだから・・・教えてよ・・・!」
ほむら「巴マミとは親しい間柄のようね」
A「マミは・・・アタシの大事な友達なの・・・!誰よりも1番大切な友達・・・!」
ほむら「そう、だったら尚更貴女は何も知らない方がいい」
A「どうして!!」
ほむら「巴マミは・・・貴女達とはもう違う存在だからよ」
911 : ◆IV6v0QhIzA [sage]:2013/01/05(土) 11:18:21.38 ID:P9QqhWOt0
数日後、避難所(ワルプルギスの夜出現の日)

広報車「本日午前7時、突発的異常気象に伴い避難指示が発令されました。付近にお住いの皆さんは・・・」

A母「どこに行くの?」
A「お母さん、アタシもう一回マミの家見てくる」
A父「何言ってるんだ危険すぎる、それにマミちゃんの事は警察に任せろ」
A「でも・・・!」
A父「マミちゃんも無事ならきっとここに避難して来る、だったらお前がマミちゃんを待っていてやらないでどうするんだ?」


『お掛けになった電話は、現在電波の届かない所に・・・』
A「・・・・・」
(ほむら「巴マミは、もう貴女とは違う存在だからよ」)
A「訳わかんない・・・マミは・・・マミなのに・・・」
?「あの・・・」
A「あ・・・アンタ確かマミの後輩の・・・」
まどか「鹿目、まどかです・・・」

912 : ◆IV6v0QhIzA [sage]:2013/01/05(土) 11:26:45.72 ID:P9QqhWOt0
まどか「そうですか・・・A先輩はマミさんの・・・」


A「マミってさ、一見すごいしっかり者に見えるでしょ?」
A「けど、あれで案外危なっかしい部分、一杯あるんだよね」
A「何かいっつも頑張ってる・・・頑張りすぎてるって言うか・・・」
A「そのくせ意地っ張りで強情なとこあるから、ちょっとタチ悪いトコもあったり」
A「両親亡くした後は特にさ・・・」
A「だから、そんなマミを一人ぼっちにしちゃうと、アイツそのうち本当にどうかなっちゃうんじゃないかって気がして・・・」
A「アタシ、昔からマミに宿題とか色々手伝ってもらったりして、いつも助けてもらってばっかりだったんだ」
A「迷惑ばっかかけてた筈なのに、マミったらいつでも嫌な顔ひとつしなくてさ」
A「だから、今度はそんなマミに少しでも助けになれたら、支えてやれたらって思ってたんだ」
A「けど・・・できなかった」
まどか「A先輩はマミさんの事が大好きなんですね」
A「当たり前じゃない!だってマミは・・・アタシの1番の友達だから・・・!」
A「だから、こんなのがお別れだなんて・・・認めたくない・・・」
まどか「A先輩、お願いを聞いてもらってもいいですか?」
A「お願い?」

まどか「マミさんがやって来た事、決して間違いじゃなかったって信じてあげていてください」
まどか「そして、そんなマミさんの事を何時までも忘れないでいてあげてください」
まどか「そしたら、また会える日が来るかもしれません・・・いえ」
まどか「きっと来ます」
A「・・・あなたは」
A「当たり前でしょ・・・忘れるない・・・忘れるもんか・・・マミの事・・・!」
まどか「ありがとうございます」
まどか「それじゃあ・・・私、もう行きますね」
A「行くって・・・どこへ?」
まどか「友達が待ってるんです、私の1番大切な友達が」
まどか「失礼します!」
A「あ、ちょっと・・・!」
A「・・・」
A「鹿目・・・まどか・・・」


そうして、そのまどかという子は行ってしまった。
迷いのない、力強い意思を背負った後姿を見送る際に私はふと思いだした。
マミの家にあったあのノートの事を。

あのノートに描かれていた魔法使いのような女の子の絵が、まるであの子みたいだなと、
そして、その傍らに描かれたもう1人の女の子が、まるでマミみたいだなと、
・・・そう思ったのだった。


おわり
913 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 14:49:21.82 ID:dKdlyg690
ありだと思います。

でもAちゃんだと味気ないから名前をつけたらどうかしら、
そうねAちゃんだから「始まりの言葉」という意味を込めて
「黎明の世界を形なすもの」(プロログスノイズ)ちゃんにしましょう。
914 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 15:20:47.88 ID:jKV+ITwAO
>>913
マミさん乙
915 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 15:47:12.74 ID:YECktvYAO
A美とかでいい……ハッ

エイミー……(驚愕)
916 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 18:37:07.86 ID:fXB+kAfAO
里美「ファービーならこう言うんじゃないかな……ブルスコファルス、って」

かずみ「そんなの……嘘だよ!」


里美「それにひきかえ、加藤さんはこう言ったでしょうね。フルクトファルス、って」

かずみ「えっ、ちょっ、誰!?」

加藤さん「あ、どうも」

里美「おっぱい星人ならラクトファルス、って」

かずみ「ちょっと里美!?」

里美「青春のおもちゃ箱。ガラクタファルス」

かずみ「食べ物ですらなくなった!?」

里美「トゥルー・オア・ファルス?」

かずみ「綴り違うよ!?っていうかやめてDOAの傷を抉らないで!」
917 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 18:42:07.63 ID:fXB+kAfAO
果糖=フルクトース
乳糖=ラクトース


ちなみに加藤さんは酪農家です
以上
918 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 01:48:22.08 ID:xmoeyQjAO
>>906-912

個人的にはAとマミさんの掛け合いがもっとあっても良かったかも
魔法少女と普通の子の壁みたいなのを書いても良かったんじゃないかな?
919 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 11:17:04.18 ID:MxS1KGQTo
急に料理が不調になったのは何かの予兆か
920 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 13:01:58.43 ID:MxS1KGQTo
すんません誤爆です
921 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 08:11:03.99 ID:liCrYWfAO
>>906-912
遅れたけども乙
環境が変わったことに対する二人の戸惑いが伝わってきました
しかも読みやすいし
922 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/07(月) 23:41:13.21 ID:9mPeCAYto
>>906
素晴らしい、乙
長編で読んでみたいわ
923 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2013/01/08(火) 17:59:09.39 ID:N55eFGEj0
恋鎧人魚オクタヴィア
彷徨武旦オフィーリア
装飾饗姫キャンデロロ
救済邪神クリームヒルト
此岸遍魔ホムリリィ
不信茨嬢ゲルトルート
闇囚妄星ズライカ
執着凶菓シャルロッテ
箱篭憧憬エリー
痴遊描娘アルベルティーネ
独善祈影エルザマリア
渇望哀犬ウーアマン
走随銀機ギーゼラ
虚栄怪門イサベル
傍観蜘徒パトリシア
鳥籠慨婦ロベルタ
転劇笑妃ワルプルギスの夜
敬愛信針キトリー
復讐忘脳イツトリ
和趣髑髏シズル
献身織女マーゴット
牛頭幻斧???

いつか誰かによって拾われる事を祈って…
924 : ◆IV6v0QhIzA [sage]:2013/01/08(火) 23:03:32.61 ID:1nPw/sTs0
>>921-922
ありがとうございます。
今回はとにかく短くまとめるようにしていたので、もうちょっと練ってみて書けそうなら書いてみよう想います
925 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 09:58:14.70 ID:HheQviEIO

ほむら「……」

ボロボロの教会で祈る。
もう鳴らないオルガンに、不自然にアヴェマリアの楽譜が置いてある。
私が置いたのだが……


杏子「祈っても神様は助けてくれないよ」

ほむら「……佐倉杏子」

杏子「あんたは魔法少女、悪魔と契ったんだ」

穴あきチーズを齧りながら杏子が現れる。
匂いが強く、食欲をそそられる。
祈りに邪念が入りそうだ。

ほむら「ならば私は私のためでなく、まだ人間である子の為に祈るわ」

杏子「そうかい」
926 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 10:19:57.36 ID:HheQviEIO

クレア「……杏子、それは違います」

   「信仰が人を救うのです。信仰さえあればどういう形であれ、人間にも魔法少女にも魔女にも救いは訪れます」

杏子「ほーそうかいそうかい、じゃあなんだ、あたしの親父には救いがあったってのか?」

クレア「それは……」

杏子「……適当言うなっての」


この時間軸では杏子の教会にシスター服の魔法少女が住み着いている。

私も元々ミッション系の生徒なので、たまにはと思い教会に向かったところ、三列目の座席で毛布にくるまっていたのを見つけた。

親がネグレクトで、神だけを頼りにしていると言った杏子とは逆の過去を持ち、先程のように逆の信条を持っているが、魔法少女としての信条は同じらしく弱点をカバーするべく組んでいるらしい。
927 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 10:25:47.44 ID:HheQviEIO

杏子「あんたの目当てはあっちのマミの墓なんじゃないのか?」

ほむら「……そうね」

クレア「……」


巴さんのお墓もあることもあり、私は頻繁に教会に通った。
神に祈祷を捧げ、巴さんに黙祷し……

クレアが表向きは正義の魔法少女をしているので、美樹さんの契約は遅れて居るが、ある日私の懺悔をまどかが聞いてしまった。


ほむら「大切な人を守ろうとするのは罪なのでしょうか?」
まどか「大切な人を守ろうとするのは罪なの?」
928 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 10:29:56.76 ID:HheQviEIO

まどかがさやかに、わたしが上条くんの代わりになるから契約なんてしないでって泣きついたり、それでも契約して結局魔女化して、まどか死亡からの、ほむらが杏子とクレアに送り出されるってストーリーで宗教色の強いのを書こうと思ったけど……

六年間ミッション系通ってた割に詳しくないから諦めた
929 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/10(木) 02:13:23.85 ID:63WK7NlAO
そ次ス
930 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/10(木) 07:19:59.49 ID:iy0HKwqIO
ほむら「こんな力じゃ守れない……」

???「力が欲しい?」

声をかけてきたのは、火傷だらけの背の高い少女。

ほむら「……悪魔でも魔女でもいい、私は目的を遂げるだけの力が欲しい……!」

???「いい覚悟だ」

   「……コネクト」

その少女の臀部から生えたケーブルが私に刺さり、大量の記憶、魔法が流れ込んでくる。

カンナ「見ての通り……私は限界だから、力を全部キミに託した。私は今度こそひっそり死ぬことにするよ」

ほむら「ありが…とう……」
931 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/10(木) 07:29:36.15 ID:iy0HKwqIO
ほむら「きゃああ!!なにこの格好!?」

衣装が複数種増えたが、どれも怪しいものばかりで……


ほむら「な、こんなことしてる場合じゃ……」

   「ラ・ベスティアァァァッ!!!」

硬化魔法、生体速度促進、再生成、身体操作、記憶操作、使い魔の操作、そして……破壊魔法。
あの火傷の少女は一人でこれらを扱ってたのだろうか。

杏子「なんでお前が……!?」

このいやらしい衣装に杏子は心当たりがあるようで……

QB「どうしたほむら、おっかねえ顔して」

ほむら「もう誰にも契約させない……」


みたいなまたしてもほむら魔改造系
こうして見るとかずみチートすぎる
932 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/10(木) 22:10:59.35 ID:1Osfx62R0
グリー「ワルプルギスの倒し方、知らないでしょ? オレらはもう知ってますよ」

ほむら「ホントですか!? 教えてください!」
933 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 12:23:16.01 ID:k/wO+n8AO
ショウ「なあ、最近仕事してないよな俺ら」

リュウ「そうっすねぇ」

ショウ「久々にオキソ、ブン投げてえなぁ」

リュウ「ショウさんそこんところ最強ですからね」

ショウ「お前だって二価じゃねーか」

リュウ「いやぁ照れますよ」




ショウ「エンとかサク、どうしてっかなぁ」

リュウ「サクさんはアル家の令嬢、次女と出来ちゃって」

ショウ「エンはその三女と結婚」

リュウ「……やっべ、暴れてえ」



ショウ「合体すっか、久々に」

リュウ「……そっすね」
934 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 12:23:43.25 ID:k/wO+n8AO
合体するとコンさんになります。それだけ。
935 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 13:55:50.30 ID:R04i4XfWo
エンッ!
936 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 14:46:21.41 ID:eJPoU0l0o
ショウさんはエンさんと組むのが最強
937 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 16:50:33.44 ID:k/wO+n8AO
オウスイさんの力なら金嬢と白金嬢を落とせr

あっ。


ヨウ「呼びましたか?」

ショウ「うがい薬はだぁってろ!」

ヨウ「しょうかしょうか、昇華、ショウか」

ショウ「つまんねーんだよ!」



これ以上はスレチ?
938 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 16:57:20.66 ID:R04i4XfWo
織莉子「水晶が…ッ!!」

フッ「どうした嬢ちゃん、こいよ」
939 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 17:17:08.42 ID:dy/A0tGPo
フッはねーよ

ねーよ
せめてフツさんにしてやれよ発音しづれーったらねーわ
940 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 17:19:27.09 ID:eJPoU0l0o
ホウ「……」

ショウ「お前は害虫退治でもしてろ」
941 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 17:21:23.20 ID:6qbx7B9Qo
ギロホリン「呼んだ〜?」
942 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 17:24:53.85 ID:dy/A0tGPo
>>941
やめろ








やめろ
943 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 17:26:57.99 ID:CY3eDQUpo
そこに颯爽と現れる岡田酸ww
944 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 17:35:51.15 ID:k/wO+n8AO
どうしようこの流れ

フェノール「まあまあみんな落ち着いて。ここは最強の酸である私が……」

タン「俺にすら彼女を寝取られる最弱酸が何だって?」

カルボン「よう、弱いものいじめは楽しいかい?」

スルホン「そこまでにしとこうや寝取られ諸君」
945 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 18:51:30.03 ID:eJPoU0l0o
まどかの祈りによって、魔法少女は逃れられない絶望の運命から解き放たれた。


ほむら「巴さんが、重傷……?」

杏子「ああ、病院の近くを通りかかった時に突然壁が崩れてきたらしい。
    一歩間違えば頭を潰されて死んでたってよ」

ほむら(何かしら、嫌な予感がするわ……)


……そのはずだった。


織莉子「彼女だけではないわ。魔法少女達は、全員死ぬ……もちろん私も」

キリカ「君ならわかるだろう、運命はそう簡単に覆せるものではないってことさ」

ほむら「私はもうこれ以上失いたくない! 絶望の運命なら覆してみせる、それが魔法少女よ!」


回避しても回避しても、次々と襲ってくる『死』に抗おうとする魔法少女達。


杏子「畜生! なんでこんなときに!」

マミ「まるで世界そのものが私達を消そうとしているような……」

ゆま「お姉ちゃん、みんな死んじゃうの……?」


ファイナル・ディスティネーション×まどマギ
946 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 19:07:26.22 ID:dy/A0tGPo
いやまあ確かに豆腐ボディだけどさ
947 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 19:09:58.63 ID:AGOzKlUso
これで何度目になるだろうか。
時を巻き戻す度に、まどかが契約する理由となる猫―――エイミーを助けるのは。

しかし、この時間軸では少しだけ違う事があった。

ほむら「気をつけなさいよ、エイミー」

エイミー「にゃー」

ほむら「? どうしたの……って」

エイミーの尻尾に、小さな紙がくくり付けられていた。
それを取り、紙を開く。

ほむら「………」

それは手紙だった。
内容は、たったの二行だけ。

『この世界には、秘密がある
 それを知りたければ、これから出すミッションをクリアせよ』


リトルバスターズ!×まどか☆マギカ



いつか書こうと思う
948 :数レス御免。チャキリと終わらせる。 [sage]:2013/01/13(日) 20:18:00.18 ID:h1gg65jAO
次のターゲットは、群馬県を遠く離れた土地に居た。
織莉子曰く、その魔法少女は小競り合いを嫌い、隠居の真似事をして暮らしているということだ。
山を越えて至るは関東平野。
そのまた更に南東の、下総の国。

長閑な風車小屋のある、生きる文化財の町だった。

〜〜〜〜〜
キリカ「遠出になるけど、織莉子は大丈夫なのかい。もしかすれば私は一週間君から離れなくてはならないのだよ?」

織莉子「貴女から長く離れるのは心苦しい。けれどもこれは試練。救世の為の越えるべき壁……泣き言は言わないわ」

キリカ「織莉子……」

織莉子「私なら心配は要らないわ。ここで私のやるべきことを、確かに。」

織莉子「だから、貴女にも貴女にしてほしい事を、確実にやってほしいの」


逡巡の後、私は織莉子の言に沿うことにした。
織莉子は、大丈夫だ。

キリカ「……わかった。すぐに戻るからね」

私は出せる限りの速さで群馬を発った。



織莉子「……」

織莉子「キリカ。」
949 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/13(日) 20:57:31.67 ID:h1gg65jAO
切り立った崖のある、林の外れに彼女は居た。
潮風に捲かれた髪は、今まさに沈む夕日にも負けないほど赤い。
沈む日の光を背に受けて、重い紅色に燃える雑木林はまるで溶鉱炉に放り込まれたかのようだ。

得物であろう槍――よく手入れの行き届いている――が、赤の赤に、更に上乗せした赤で睨光。
なめる炎のようなそれで輝いた。

しかし東の空は、西の夕日を空全体から切り取るように暗かった。
赤と黒。生きた血と、死んだ血の色だ。


キリカ「やあ。空は曇っているが、まあまあなかなかどうして綺麗な夜じゃないか?」

杏子「……」

沈黙。表情を全く変えない彼女に、少しの苛立ちを覚える。
目線を合わせる。

杏子「……」

口を真一文字に結び、瞬きをしない。

キリカ「キミは能面でも着けてるのかい」

キリカ「―――っ」

肩に対して横に掛けていた槍を肩から外して縦に構え、その切っ先を私に垂直に向けた。
腰を落とし、仰々しく刃と柄を鳴らし、威嚇する彼女。
やはり表情からは何も読みとれなかった。

杏子「……」チャキ

軽口にすらも聞く耳持たずと言ったところか。早くも剣呑な雰囲気が漂う。

キリカ「おやおや、警戒されちゃったみたいだね」

キリカ「まあまあ、いきなり挨拶代わりに殺し合いだなんて粋じゃないだろう。少し話でもしないか」

警戒の姿勢そのまま杏子はまるで微動だにしない。

キリカ「……わかったわかった。武器は全部捨てようじゃないか」

爪を召喚し、それを具現したまま体から離脱させた。




刹那。




キリカ「……ありゃりゃ」

キリカ「やられたね、こりゃ」


彼女の槍は、私の体を貫いていた。
950 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/13(日) 21:34:47.56 ID:h1gg65jAO
そして理解する。
体には痛覚も流血もない。
つまりこれは、虚仮威し。
突貫してきた赤は煙と消えた。


キリカ「……本当にやられたね。失態だ」

キリカ「……見事」

二人目の赤を、最小限の動きでかわす。煙に消える。

キリカ「速さはまぁ、足りないけどね」

キリカ「爪が無くたって、勝てはせずとも負けることはない」


わかってからはもう早い。手札は見えたのだから。
続けと突貫してきた赤の群れをかいくぐり、得物を取り戻す。

キリカ「うへぇ、かっこわり。偽物にだまくらかせられるだなんて」


キリカ「おーい、でてきなよー」


キリカ「……」

キリカ「チッ」


貴様など、偽者の物量作戦で十分
そう言われている気分だった。

そして。


杏子「足、速いんだな。あんた」

キリカ「……ほう、真打登場……かな?」

杏子「出来れば直接は会いたく無かったんだけどね」

キリカ「すまないね、せっかくのマターリライフを邪魔してしまって」

杏子「よく言うね。微塵も思ってない曲にさ」

キリカ「それならば、あの状況で私が爪を捨てると思うかい?」


杏子「……知ってたんだよな?あたしの魔法のことを」

キリカ「さあ?」

杏子「悪いが帰ってくれないか。あたしはこの通り誰かを取って喰おうなんて思っちゃいないのさ」

キリカ「では何故得物を捨てない?」

杏子「この状況で丸腰で居られるかよバカ」

キリカ「ほう」


キリカ「でもさ」


キリカ「手ぶらで帰るわけにもいかないんだな」ジャキ
951 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/13(日) 22:08:06.71 ID:h1gg65jAO
杏子「……殺し合いは粋じゃないって、どの口が言ったのさ」

キリカ「それを一方的に拒否したのは君さ」

杏子「死んでねーだろお前」

キリカ「ならば死なないように殺してあげるよ。これで手打ちだ」

杏子「……なあ、すまなかったよ。勘弁してくれよ」

キリカ「いいや、ならん」

杏子「……見逃してくれ」


杏子「ここはあたしがやっとのことで見つけた安寧の地なのさ」

杏子「……グリーフシードが目当てならくれてやるよ。だから、頼むよ」

キリカ「……」




キリカ「い・や・だ♪」

撥跳。狙いを佐倉杏子に定めて、直進する。
杏子は陣を張って身を守ろうとしたが、それはもう間に合わない。
遅い。
遅い遅い遅い遅い遅い。

杏子の首に手をひっかけた、そのときに。

杏子「……っ!くそっ!」


織莉子『キリカ、キリカ!!』

キリカ「!?」

脳内に飛び込む、織莉子のイメージ。
しかし、それはやはりまやかし。

思いがけない攻撃に怯んでしまった。

その隙を突かれて、杏子を取り逃がした。
952 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/13(日) 22:21:42.49 ID:h1gg65jAO
うっわおっそい
後半二レスのガス欠っぷりがひどい

キリカちゃん時間遅延の魔法を貸してください


(続くけど)終わり
953 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/13(日) 22:23:12.53 ID:7ihpWJC/o
>>952
周囲を遅くしてもあんたが速くなるわけじゃないぞ
954 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/13(日) 22:29:33.00 ID:h1gg65jAO
そ、それでもいいし(震え声)

チャージ期間置くべし、かなぁ
自スレの続きもやらなきゃだしね

読んでくれた方、ありがとうございました
955 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/14(月) 14:07:48.67 ID:Zykv35N40
そういや>>1のテンプレに「次スレは>>900の人が立てること」とか書いてあるけどどうすんの?
俺はもうちょい後でいいと思うんだけど。
956 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/14(月) 14:10:09.82 ID:481Sb9+go
>>980でおk
957 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/14(月) 18:49:11.11 ID:zj7f2Ksx0
QB「ピアノ…というものらしいね」ポロン・・・

QB「音の組合せ次第で芸術と呼び、称賛するらしいね……」ポロン・・・ポンポン・・・

QB「だが芸術という観念は絶対的多数の中にしか自分を見出せない者のたわごとだ」ポロポロボロボロボロボロボロボロ

QB「己に絶対の自信を持つ者はそんなざれごとに惑わされることはない」ボロボロボロゴガガガガガガガガガガ・・・ガシャァァン

QB「この僕が…………そうであるようにね」

ひより「インキュベータァァァァァァァァ!!!」



続かない
958 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/14(月) 21:59:18.75 ID:gtyK1wefo
なんか見覚えあると思ったらVAVAじゃねぇかwwwwww
959 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 18:39:50.95 ID:g4IlKoVAO
いぇす! いぇす! うぃあーっざ ももいろマギーカ!
マミ 杏子ぉ↑↑ ほむら まどか さやか

(中略)

桃色のハートを狙い撃!ち!




ってやってたらバチへし折ったしにたい
960 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 20:33:26.23 ID:8OtZMfjso

ほむら「ここは……」


目覚めるとそこは透き通った結界。
雑多な魔翌力で溢れていて、少し気圧される。


まどか「ほむら……ちゃん、イメージ変わった?」

キリカ「……あんまり気持ちのいい場所じゃないね」


『私が憧れたまどか』と呉キリカと見知らぬ少女が数名。


ほむら「……どうしてこの魔女が!?」

ニコ「知ってるのか?」


目の前に現れたるは顔見知りの成れの果ての魔女。
しかし何か違和感がある。


エリーゼ「どうなっているのか、私の命を以って暴いてみせましょう」


ほむら「これは……」



忘却の結界のSSなんか無いかなって
961 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 20:52:43.65 ID:PtUa2SXIO
自分で書くならメンツは

ほむら(本編)
まどか(二周目)
キリカ(契約後織莉子と未合流)
エリーゼ
ニコ
あいり

にしようかと
962 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/01/16(水) 01:47:23.16 ID:DDkTA4mN0
【シャドーモセス島】

ほむら「……これがメタルギア」

ほむら「これさえあれば、ワルプルギスを……」

パァン!パァン!

ほむら「っ!?」ガクッ

ドサッ

突如、ありえない方向から飛んできた弾丸が、ほむらの胸部を襲う。
そのまま倒れ付し、床を赤く染めていく。

?「東洋人か。それも見た感じまだ子供じゃないか」

ほむら「」

?「フン、まあいい。『心臓』を貫いたはずだ。もう生きていまい」
963 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/01/16(水) 01:48:47.12 ID:DDkTA4mN0
ほむら「ハァハァ……」ポタポタ

白い息を吐きながら胸部を押さえ、ゆっくりと立ち上がる。
目の前にいる、初老の男は驚いた表情でこちらを見る

?「……貴様なぜ生きてる。心臓を貫いた筈だ」

ほむら「ガ、ガハッ……あなたこそ、何者よ」

「俺の名は、リボルバーオセロット」チャキッ

パァン!

名乗りを上げた瞬間に、その名前に通りのリボルバー拳銃で、ほむらを襲う

カチリッ

ほむら「……」ススッ

?(っ!?一瞬で背後まで……!!!)

ほむら「あなたが素直に、あの兵器を渡してくれれば、これ以上手荒なマネはする積もり無いわ」

オセロット「……何が目的だ」

ほむら「大切な人を守りたい。そのためにこの兵器を利用させてもらうだけ」

オセロット「ほう」スッ

オセロットは、ほむらに背を向けたまま、片腕を水平に伸ばす。

ほむら「……?何をしてるの」

そしてそのまま拳銃を放つ。

パァンッ!キィンッ

ほむら「っ!?曲がった……!!」

壁にヒットした弾丸は、そのまま跳躍してほむらの方へと飛んでくる。
それを辛うじて避ける

オセロット「避けたか。それだけの傷を背負いつつ、その動体視力、いいセンスだ」

互いに距離を取り、銃を握り締め、相手の方へと銃口を向ける。
964 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/01/16(水) 01:49:52.04 ID:DDkTA4mN0
?「まてオセロット」

オセロット「……ボス」

オセロットが銃を降ろすと同時に、ほむらは声がする方へと顔を向ける

?「どこの馬の骨とも知れない小娘だが……お前を苦しめるほどの実力者だ」

?「今ここでお前を失うわけにはいかない。これから俺達はあの男と対決をしなければならないんだ」

長い髪をした金髪にロングコート、サングラスをかけた男がこちらに近づいてくる

?「東洋の小娘。名を名乗れ」

ほむら「……」

?「名乗る気がないのか?フン、まあいい。俺も今はまだ、無闇に名を名乗るつもりはない」

?「質問を変えよう。メタルギアと核がほしいんだな?」

ほむら「ええ、そうよ。今すぐに」

?「ふむ。ならば交渉しようじゃないか」

ほむら「……」チャキッ

?「おっと……反旗を起こすような事は止めといた方がいいぞ。おれは最強の兵士の遺伝子を受け継いでるからな」

ほむら「え?」

?(……まあ、搾りカスだがな)

?「もう一度言う。交渉しよう」

ほむら「……同意するかどうかは、内容によるわ」

?「……これから、あるバンダナを巻いたある男がこの基地に潜入してくる」

?「その男を、抹殺してくれ」
965 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/16(水) 01:51:12.76 ID:DDkTA4mN0
以上です。

【タイトル】
ほむら「これがメタルギア……」

続きが思いついたらスレ立てて書く。
できれば誰かが書いてくれると凄く嬉しいけど
966 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 01:55:17.88 ID:PZCJjVwKo
メタルギアソリッドとのクロスか…
MGS4の時代でSOPと絡めた話なら考えてみたことがあるな
もしくはMGA2でナノチップエキスパンションと絡めてみるとか面白そう
967 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/16(水) 02:08:21.48 ID:oGph03Oco

QB「今日はフグ鍋だよ」

モモ「ふぐー!」

QB「たくさんあるから、好きなだけ食べてね」

ゆま「やったー!」

あすみ「へえ、あんたにしては太っ腹じゃ」

ゆま「ふぐー!」モグモグ

モモ「おいしい!」モグモグ

あすみ「ちょっ! あたしにも寄越しなさいよ!?」

ゆま「……」スッ

モモ「……」サッ

あすみ「あっ……」

ゆま「おいしー!」モグモグ

モモ「おいしいねー」モグモグ

あすみ「……」

ゆま「どうしたのアスミ、食べないの?」

モモ「もったいないよー」

あすみ「……食べるわよ」

あすみ(肉類が全滅してる……)モグモグ

968 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/16(水) 02:09:02.77 ID:oGph03Oco

ゆま「よそってあげようか?」

あすみ「!……そ、そうね、まあ、したいならすればいいわ」

モモ「ゆまはえらいねー」

ゆま「えへへー……はい」

あすみ「やればできるじゃない、ほめてあげ……」

あすみ(……野菜しか入ってない)

ゆま「どうしたの?」

あすみ「どうしたの?、じゃないわよ!!」

モモ「食べないの?」

あすみ「野菜ばっかりいらないわよ!」ウガー

ゆま「食べ物を粗末にしちゃダメだよ?」ニコッ

モモ「殺すよ?」ニコッ

あすみ「っ……後で覚えてなさい」シャリシャリ
969 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/16(水) 02:09:54.94 ID:oGph03Oco

あすみ(……ろくなもの食べられないままお腹いっぱいになりそう)

ゆま「……」モグモグ

モモ「……」モグモグ

あすみ(……ん、あれは)

あすみ「もーらいっ♪」サッ

ゆま「それ今いれたばっかりだよ」

あすみ「へっ!? ……で、でもそんなのあすみにはかんけーないし」

モモ「おいしくないと思うよ?」

ゆま「うんうん」

あすみ「……そう」

970 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/16(水) 02:10:27.83 ID:oGph03Oco

あすみ「……」

鍋「……」グツグツ

あすみ「……」

鍋「……」グツグツ

あすみ「……ねえ、もうできてるわよね?」

ゆま「わかんない」

モモ「……」ヒョイパク

あすみ「……え……えっ?」

モモ「出来てたよ」モグモグ

ゆま「良かったね、アスミ」

あすみ「……は、ははっ、なに? 喧嘩売ってんの? いいわ買ってあげる、モモ、絶望のしんえんで終わらないワルツを」

モモ「喧嘩はダメだよ」

ゆま「きゅーべーに怒られるよ?」

あすみ「はあ? あいつは今カンケーないし」

ゆま「ご飯抜きになるよ」

あすみ「っ……ぐぬぬ……」

モモ「うんうん」

あすみ「……わかったわよ」スッ
971 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/16(水) 02:11:53.24 ID:oGph03Oco

ゆま「……」モグモグ

モモ「……」モグモグ

あすみ「……」

ゆま「……」モグモグ

モモ「……」モグモグ

あすみ「あっ! あんなところに超でっかい魔女が!!」

ゆま「えっ?」

モモ「ふぇ?」

あすみ「今よっ!」バッ

あすみ「はいゲットぉ!! 最後の最後でサヨナラ勝ちよっ!」

モモ「……」

あすみ「ま、あたしの手にかかればこんなところね♪」

ゆま「……」

あすみ「な、なによ……」

モモ「……」

あすみ「あげないわよ! これはあたしのだから!!」

ゆま「……」

モモ「……モモの分けてあげる」

ゆま「わたしも」

あすみ「へっ?……あ、ありがと」

あすみ「……」モグモグ

ゆま「おいしい?」

あすみ「……まあ、ね」

モモ「よかったー」
972 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/16(水) 02:12:44.80 ID:oGph03Oco

QB「女子小学生が仲良く鍋をつつく光景」

JB「……」

QB「僕のエントロピーが何かもう凌駕されまくってるよ、これだけで宇宙を救えそうな気がするね」

JB「とりあえず通報した」

マミ「……」ジャキッ

QB「何故!? 」
973 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 02:13:22.90 ID:oGph03Oco
鍋の話題が出たので小学生三人組
なんかみつどもえの長女っぽい

974 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 09:38:42.38 ID:OVLpNyIIO
さやか「東京から男が四人も転校生を追って来てる……」


「放課後、ダメかな?」

朝は金髪の高貴な感じのお兄さんが、ビスケットを差し出しながらお茶に誘ってたし……

「ほむらちゃん!会いたかった、えへへ」

あたしより小さい、ピンク髪の男の子は転校生に抱きついてるし……

「よし、行くぞ!舌咬むなよ?」

放課後は赤髪の不良っぽいのがお姫様だっこして連れてっちゃうし……

「……」

夜あった時は、男のくせに三つ編みにした奴が転校生の後ろに隠れてたし……
975 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 09:43:34.54 ID:OVLpNyIIO

マミ「最近魔女を狩りに行くと、男の子が先に戦っててグリーフシードをくれるの」


まどか「……なんかマミさんとかわたしに似てない?あの男の子達。いや……わたしあんな明るくない…けど」


杏子「そんなところに刺青入れてると魔女の口付けと間違えられるよ?」


さやか「なんで、あたしに対応するのだけ居ないの!?」


QB「……恐らく、暁美ほむらは魔女だ」
976 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 09:45:51.22 ID:OVLpNyIIO
半魔女ほむらの過去編
ストーリーが思い浮かばない。

さやかのが居ないのはさやかの契約でほむらが自我を保ち、人間の身体を動かしているから。

ほむら自体は戦闘力ゼロ、男四人は使い魔。
977 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 11:51:01.13 ID:mnXO5TvAO
鍋ネタ
一巻のお食事シーンを元に妄想を展開


ニコ「おーい里美それ何回目だ。肉が循環しないぞ」

里美「えっ、やだ。私ったらもうこんなに?」

ニコ「はいはいどう考えても食い過ぎです本当に(ry」


サキ「君たちはもっと上品に食べられないのかね」

サキ「かずみ、3プレートぶちこんじゃってくれ」

かずみ「おー、いくねーサキぃ!」

ドボドボ

みらい「上品どこ行った」

海香「アクとらなきゃ、っと」


カオル「おっ、ほらみらい。肉できたぞー」

みらい「えっ、あー……ボクはいいかな」

カオル「えーなんでだよーもったいないー」

みらい「お肉はちょっと……」

里美「みぃらいちゃぁん」ヌルリ

みらい「はいっ!?」


かずみ「あっ、誰だー未成年のくせにビール買ってきた子はー!」

海香「あっ(察し)」

カオル「あっ(察し)」


里美「あぁのねぇみぃらいちゃぁん」

里美「めっ」デコピン

みらい「にゃっ!?」パチン

里美「食べないとぉ」

里美「おっきくなれないぞぉ☆」ムニムニ

みらい「うひゃあ!? ちょ、里美ドコさわってんのさっ!?///」


サキ「キマシキマシ」ダラダラ

海香「キマシキマシ」ドクドク

ニコ「おい下品。とエロ作家。鼻から噴いてる赤いの拭かないか醜いぞ」



里美「あらあら、みない間に随分おっきくなったじゃないのぉえらそうにぃ」ムニムニモニモニ

みらい「さっ、里美の方が大きいじゃないかっ!///」

みらい「つーか酒臭っ!?」


かずみ「ねぇねぇ、おっぱいおっきかったらお酒買ってもいいの?」

カオル「んなわけあるかい」

ニコ「あれだ、そこらのヤンキーをビスビ(操)ったんだ」

かずみ「へー」

カオル「魔法をそんなことに使うなよ……」
978 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 11:51:31.22 ID:mnXO5TvAO
以上
やまもおちもいみもない
979 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 12:35:46.84 ID:yZY5KJYJ0
鍋て世は事もなし
980 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 12:38:00.93 ID:mnXO5TvAO
ただまめににつくは
徒なるも実なるもまたいとし
981 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 12:41:34.26 ID:mnXO5TvAO
マズい踏んだ

AA用意できないので誰か頼みます
982 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 12:41:37.92 ID:GiWUyinIO
次スレ立ててこようか?
ガラケーからじゃキツイだろ
983 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 12:56:27.47 ID:GiWUyinIO
【皆で】魔法少女まどか☆マギカ小ネタ投稿スレ3【更新】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1358307832/

ほいさ。
少しテンプレは弄った。
984 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 12:57:31.28 ID:mnXO5TvAO
申し訳ない
ありがとうございます
985 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 14:28:26.14 ID:4HemSnwAO
急に次スレが建ったので埋めに。



かずみ「なにか視線を感じる……」

恐らくは、後ろの席。ハヤト君だろう。
転校してきたその時に、わたしの顔を見て驚き、私の自己紹介を聞いてへんな顔をした男子。

そして放課後に、呼び出しを受けた。

カオルなんかは「もしや私らの中で初彼氏持ち!?」とか言ってたけど、恥ずかしいけど待ち合わせ場所に行った。


「……昴、昴「かずみ」。……『カズミ』をどうした?」





ひらまっちのブログより。みちるに恋していた男子はかずみを見てどう思うのか。
986 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 19:24:57.44 ID:WVafeBlIO
海香しっかりしとけよと思わないでもないが、気になるな。

というか海香とニコがチートすぎる。
987 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/16(水) 19:45:16.97 ID:wfrpcJ9L0
海香はたまに抜けているところがあるからなぁ……
クラスから真面目は近づけにくいイメージがありそう>海香
988 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/17(木) 01:17:31.63 ID:ObENTE7AO
>>985の続き。気紛れで続ける


「……え」
一瞬、何を言われたのか判らなかった。

戸惑って、混乱して、頭の中を整理して、理解したとき。

「カズミが行方不明になってからどれだけ経ったか、もうみんな『カズミ』のことを忘れてる」

ふと、海香が何やら訝しんでいたのを思い出す。もしや。いやその前に。

「カズミの顔して、もしかしてって思ったのに!……違う名前だし、カズミが『新しく転校』してくるのもおかしいし」

やめて。お願いだから、もう

「クラスの皆に『カズミ』の事を訊いても皆して知らない顔をしてこっちを気味悪がるんだ、それなのに『おまえ』はカズミの顔で平気で居座る……」

それ以上そんなこと言われたら、わたしは。「かずみ」は。

「お前は誰なんだよ!『カズミ』を、ッ……!『みちる』を何処にやった!?」

私は「わたし」だ、と言えなくなってしまう。


「……ぁ」

私はいてもたってもいられずに、その場から逃げ出した。

「待てよ!オイ、昴!」

「かずみ!?どうし、あ、ちょっと!待って!」


『家』には戻れない。海香もカオルも優しいから、きっと『ハヤト君を正気に戻す』だろう。
それでは駄目だ。『カズミ』が死んでしまう。誰かの心に残る限り、人は死なないのだから。


そういえば、カンナも。

海香が事後処理をしていたとしたら、同じだ。何故ハヤト君がミチルを覚えていたのか。もしかすると、カンナの家にも。




カンナ母とか実の娘がとっくに入れ替わっててしかもそれすら爆発したとか絶対に絶望するじゃないですかーやだー
この後「言い過ぎた」なハヤト君と海香がばったり遭遇。再洗脳され、かずみに会い、帰宅後に思い出す流れです。


何故思い出したかって?
「……愛は、無限に有限だよ。無限に零をいくら掛けても完全に消し去るには愛は重すぎるよ」
「何言ってるのキリカ」
「ああ、今中二チックなセリフを言ってたのに!」
「……無限大と零の不定形って高校数学じゃなかった?」
だが親愛なら普通に思い出しそうだ。改変レベルの記憶操作してもまどかママもなんか引っ掛かってたし。
989 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/17(木) 10:04:06.23 ID:oampJgN7o
無限と「雫」の不定「図」形に空目して
どんな図形だよって思ってしまったのは内緒
990 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/18(金) 17:51:19.32 ID:yGUoD4+DO
まどか「…もう良い。もう良いんだよ。ほむらちゃん」

ほむら「まどかぁ…」

QB「さあ、鹿目まどか。その魂と引き換えに、君は何を祈るんだい?」

まどか「私……」

ほむら「まどか…!!」






まどか「伝説のスーパーサイヤ人になって、過去と未来、全ての魔女を破壊し尽くしたい!」

ほむら「…え?」

まどか「この手で!!」
991 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/18(金) 18:04:42.40 ID:yGUoD4+DO
まどか「力が高まる…溢れる…」

まどか「ウオオオオオオォォォォ!!ウオオオオオオオオォォ!!」


ワルプルギス「!?」ビクッ
ワルプルギス「アハ…アハハハハハ…」ビクビク


ほむら(ワルプルギスが怖じ気づいて逃げていく!?)

まどか「どこへ行くんだ?」ススッ

ワルプルギス「!?」

ほむら「!?一瞬であんな所まで!!」

まどか「とっておきだ」


ポーヒー

\デデーン/


まどか「終わったな。所詮、クズはクズなのだ…」


QB「……」トテトテ


ギュピギュピギュピ


まどか「お前もどこへ行くんだ?」

QB「っ!?」
992 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 18:11:20.33 ID:yGUoD4+DO
投下終了

小ネタにすら投下するか躊躇した物を、残りレスを潰す思いで書いた。
993 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 00:36:12.61 ID:AYgS+Cq00
さやか「う……う〜ん」

???「おや、目が覚めたようだね」

さやか「えっとここは……?どうして私がここに?」

KFM「ここはMUGEN界、数多の世界の人々が行き着く、武道の楽園さ」

KFM「それと俺の名はカンフーマン。このMUGEN界の管理の仕事をしているんだ」

KFM「君はきっと何かの要因でここに流れ着いだんだろうね」

さやか「カンフーマンさん、あの…私の元いた場所に帰れないんでしょうか?」

KFM「それは難しいね……君は一度、消滅した身だから」

さやか「あ……そうだ……私は……もう」

KFM「元気出して、君の友達もこの世界に来ているから会いに行くといい」

さやか「本当ですか!?どこに行けば会えますか」

ルガール「では私が案内しよう」

KFM「お願いしますね」

ルガール「HAHAHAHA!!」

さやか「きゃーーーーー!!」
994 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 00:55:49.86 ID:AYgS+Cq00
ルガール「着いたぞ」

さやか「壁に叩きつけられた…」

まどか?「あっ!さやかちゃん!来てたんだね」

さやか「その声は……まどか?って誰よあんた!!」

ラオウまどか「私だよ!まどかだよ!さやかちゃん!」

さやか「違う!まどかはこんなムキムキの大男じゃない!」

マミ?「どうしたの鹿目さん?…あら美樹さん!」

さやか「マミさん?ってあんたも誰よ!?」

巴ジャギ「どうやら美樹さんは私達のことを忘れちゃったみたいね」

さやか「マミさんはこんな変な仮面付けてない!」

ほむら「来なさい美樹さやか」

さやか「転校生?……は本物みたいね。あの人達は誰?」

ほむら「納得できないかもしれないけど別世界の私達よ……着いたわ」

まどか「さやかちゃん!」

さやか「……本物のまどかだ。やっと会えた……」

仮面ライダーカイザ「その声は真理?……真理ィ!!」

まどか「きゃあっ!?」

ほむら「まどかから離れなさい!」

仮面ライダーカイザ「ぐはっ」(首の折れる音)
995 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 01:31:14.47 ID:AYgS+Cq00
さやか「まどかはここで何してるの?」

まどか「大会に参加したりドラマに出演したり、色々やってるよ」

さやか「まどかが大会に?危なくない?」

まどか「大丈夫だよ。この世界だとどんな怪我してもすぐに治っちゃうから安全だよ」

デス・アダー「お?新人か。ならこの俺様が手取り足取りじっくり教えてあげるから近くのホテルに行こうね」

さやか「ちょ、ちょっと…」

フェルナンデス「何してるデスか!やめるデス!」

デス・アダー「邪魔すんな球体!いててて引っ張るな」

フェルナンデス「うちの馬鹿が迷惑かけてごめんデス」

さやか「いえ、気にしないでください」

さやか(か、かわいい)

フェルデンクライス「貴様!俺の愛しい弟をいやらしい目で見ているな!」

フェルナンデス「お兄ちゃんは黙るデス!」

さやか「なんか凄い人達が集まってるんだね…」

まどか「ウェヘヘ、すぐに慣れるよ。ねえ、一緒に大会へ出てみない?」

さやか「うん、いつかまどかと一緒に戦ってみたいと思ってたんだ」




???「あらあら、可愛い子が入ってきたわねぇ〜」

???「よし!新人に私たち仲良し姉妹の強さ見せつけてやるぞ!」

???「姉妹じゃねえだろ姉者…」

???「ヤッテヤルデス!!」

???「外道がーーー!!」

???「んんんんうおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

???「凄い男だ…」

???「みやびちゃんぷりちー!」

???「ああっ!?」


まだ見ぬ強敵達を相手にさやかは勝つことはできるのか?
がんばれさやか!負けるなさやか!
続かない
996 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 05:56:19.29 ID:b4sOUSmT0
まどか「」スタスタ

まどか「」テクテク

キュゥべえが現れた。

QB「」ピカー

まどか「」テクテク

まどか「」テクテク

魔女
997 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 05:57:34.36 ID:b4sOUSmT0
途中で送信したがモバマギプラスってこんな感じという埋め
998 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 10:00:13.03 ID:E00Y6dpDO
おい、次スレ落ちてないか?
999 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 10:10:11.00 ID:cAniCruOo
もう一回立てるけど、ちょっと時間かかるから待ってて
1000 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/19(土) 10:13:16.34 ID:PyOcva+B0
>>1000ならかずみネタが増えるよ
1001 :1001 :Over 1000 Thread
☆.。 .:* ゜☆.  。.:*::::::::::::::::゜☆.。. :*☆:::::::::::::::::: 。.:*゜☆.。.:*
:::::::::::::=:。.: *  ・゜☆  =:☆.。 .:*・゜☆.  。
:::::::::::::::::::::::::.:*゜☆  =:. :*・゜☆.::::::::::::☆
。.: *・゜☆.。. :* ☆.。:::::::::::::::.:*゜☆  :。.:・゜☆.。
::::::::::::::::: *=@☆.。::::::::::::::::::::::::::::::.:*・゜☆    =磨K☆.。
:::::::::::::::::::.:*・゜☆  :. :*・゜☆.::::::::::::::::::::::::::゜☆.
:  =: :   *  ゜☆.。::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
☆.。 .:* ゜☆.  。.:*::::::::::::::::゜☆.。. :*☆:::::::::::::::::: 。.:*゜☆.。.:*
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スグル「765プロぉ?」 @ 2013/01/19(土) 07:48:16.99 ID:Fd1zx3jP0
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嫁宣言して60分以内に嫁AAにお断りされなければ結婚避難所 @ 2013/01/19(土) 04:57:27.53 ID:q8AcswM5o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1358539047/

女「なあニート童貞」男「何だメンヘル処女」 @ 2013/01/19(土) 04:00:02.92 ID:MBsYlOM50
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1358535602/

P「お疲れ様、名演だったな」 @ 2013/01/19(土) 02:37:55.67 ID:u6szX8Tw0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1358530675/

【咲】京太郎「清々荘にて」 淡「13部屋目だけどー?」【安価】【三箇牧】 @ 2013/01/19(土) 01:15:17.95 ID:gcZy1AEKo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1358525717/

エイラ「へぇ……そうなのかー」  芳佳「むぅ……」 @ 2013/01/19(土) 01:07:08.10 ID:i0aSTaTCo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1358525227/

男「…へ?」 魔娘「だから…」 Part2 @ 2013/01/19(土) 00:49:23.78 ID:dxDLgvSzo
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唯一「貴方の力を借りたいわけです」垣根「えー、だるい」 @ 2013/01/19(土) 00:11:42.18 ID:cf2466lH0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1358521902/



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