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提督「臆病で愚図」
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/02/05(金) 21:43:01.24 ID:91aZfYaE0
榛名「提と……!?」
掴んだ手と反対の手で、破片と液体が飛び散る場所に手を乗せる。
驚愕する榛名を尻目に、液体と破片を手に塗りつける。破片が皮膚を傷つけ滅茶苦茶痛い。
手についた液体の匂いを嗅ぐ。柑橘類と鉄錆の匂いが混じって痛みをさらに刺激する。
提督「これはいいモノだな、榛名。体臭なんて自分では気付かないものなんだが、お前はいつも細かいところまで気遣ってくれる。本当に良い娘だ、榛名は」
榛名「提「怪我はないようだな、榛名」
榛名の言葉を遮り、掴んでいた手で榛名の頬を撫でる。
提督「良かった。お前の綺麗な顔に傷がついたらどうしようかと思ったんだ。本当に良かった」
榛名「……おケガ、を……」
提督「ん? ああ、そうだな、怪我をしてしまったな。綺麗にしてくれるか、榛名?」
傷口から血が垂れる人差し指を榛名の前に差し出す。
提督「さあ、口を開いて。綺麗にしてくれ、榛名」
榛名は驚いた顔をしていたが、赤い糸が絡み伸びる手をしばらく見つめると、段々と息を荒げ始める。
息を荒げながら、見開いた眼を指に注ぎ、舌を差し出してきた。
指から落ちた血の滴を舌で受け止めた後、指にしゃぶりつき、傷ついた手を舐め回してくる。
提督「本当に良い娘だな、榛名は。とても良い娘だ。榛名は良い娘。良い娘、良い娘、良い娘、良い娘、良い娘、良い娘、良い娘、良い娘━━━━━」
「良い娘」と褒めながら、榛名を優しくやさしく撫でる。
一滴一滴体内に入るごとに、一回一回撫でるごとに榛名の身体が震える。
私の声と、榛名が指をしゃぶる音が部屋の中で不気味に木霊する。
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