【安価】女冒険者メイカー【R-18】

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198 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/18(月) 17:16:51.53 ID:f0fho2kv0
『パーティドレス(桃)』破損…



【名前】アリア
【種族】ワーラビット
【職業】郵便配達員
【容姿】痩せ気味の体 ピンク色のロングヘアー 赤と黒のバイアイ
【能力】筋力3 敏捷7 技術3 知覚5 知恵4 魅力4 幸運7
【装備】



「散々な目に遭ったけど、もうすぐお見合いだし、気を取り直さないと…」



↓1 アリアの働きぶり 敏捷+知覚+知能+(コンマ一桁)≧16で成功 ≧30で大成功
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 17:17:07.76 ID:s8/+Jg3So
200 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/18(月) 17:18:23.06 ID:f0fho2kv0
7+5+4+6=22 成功!

続きは多分夜な
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 17:18:34.68 ID:w/O5JnCao
たんおつ
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 17:23:54.28 ID:tdZjGjbzo
能力は「知恵」表記だけど判定は「知能」表記
どっちが正しいんだ?
203 : ◆eXipHdytqM [sage]:2017/09/18(月) 17:44:29.32 ID:f0fho2kv0
修正忘れてたけど知恵が正しいです



敏捷+知覚+知恵+(コンマ一桁)≧16で成功 ≧30で大成功

となります
204 : ◆eXipHdytqM [sage]:2017/09/18(月) 20:37:31.98 ID:f0fho2kv0


 落ち込んでばかりもいられない。いつものように働いていたある日、宿舎に帰ると件の職員が待っていた。
 前回と同じ喫茶店に入ると、職員は口を開いた。

「お相手について、更に詳しくお調べして来ました。その結果…」



↓1 コンマ一桁が

0   ???
1〜3 ダメそう
4〜8 良さそう
9   ???
205 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/18(月) 20:38:20.44 ID:f0fho2kv0
また上げ忘れた 
このレス無効、安価下
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 20:38:47.57 ID:zbj7ZeEDO
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 20:39:49.11 ID:jnxkD2eQo
208 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/18(月) 21:12:01.93 ID:f0fho2kv0
 職員は、にっこり笑った。

「ええ、悪い噂などはありませんでしたよ。初めにお渡しした資料にはあんな風に書かれていましたが、実際は少し奥手な方なようで…あの質問書も、独身が長いことを心配された仕事場の上司の方が代わりに書かれたようで」

 改めて渡された書類に目を通す。よく見ると、以前に見たものより字が小さい。それでも全体的に角ばっている辺り、無骨な男の字に思える。今度は本人が手ずから書いたということか。
 最後まで読んでみて、どうやら危ない相手ではなさそうだという結論に達した。書いてある内容もさることながら、ところどころの言い回しというか、言葉の選び方には相手を気遣うような姿勢が透けて見えたからだ。

「じゃあ…お会いしてみたいと思います」

「良かった。では、次のお休みの日にでも…」
209 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/18(月) 21:13:40.99 ID:f0fho2kv0
という訳で今夜はここまで。

次回、お見合い編。マラさん勝手に奥手な性格にしちゃったけど、良かったかな…?
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 21:15:09.39 ID:A3GEEsbSO
特に指定されてないしいいんじゃないかな
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 21:17:45.12 ID:jnxkD2eQo
むしろグッジョブ

おつ
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 21:17:59.66 ID:2S9PADIYo
213 : ◆eXipHdytqM [sage]:2017/09/18(月) 21:22:15.29 ID:f0fho2kv0
あ、ちなみにマラなんてあからさまに竿役めいた名前ですが、綺麗すぎる名前を嫌って敢えてそういう風に名付ける文化もあるので問題ありません

チカパシって名前の人も実在したらしいしね
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 22:54:33.75 ID:XCRWBFLAo


日本でも名前の「〜〜丸」は「おまる」からとられてて
あえて不浄なものを名前に付けることによって魔除けにしてたとかいうしね
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 23:41:11.45 ID:NVXJukmjO
つまりマーラー様は偉大
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 23:44:49.88 ID:qbT0JcVgO

正直最初のキャラが高コンマだったから半分ネタで書いたからそれで全然構わないっす
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 03:07:16.44 ID:8HBX/u6lo
でもアリアがマラさんマラさん言いまくるかもしれないのは興奮するよね
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 12:44:55.40 ID:+bvye2BrO
たしかに
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 14:24:21.95 ID:rkNrH9iOO
マラさんのマラさんを私のヴァギナに…

…すんません
220 : ◆eXipHdytqM [sage]:2017/09/20(水) 20:16:30.37 ID:32MRXkQQ0


「いよいよ、今日がお見合い当日ですね…」



↓1〜3でコンマ最大

@真っ直ぐ行く
A何かしてから行く(要記述)
221 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/20(水) 20:17:22.11 ID:32MRXkQQ0
あ!げ!わ!す!れ! 安価下
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 20:18:46.60 ID:watswKl7o
1
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 20:20:19.63 ID:PaaSh3qgO
1
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 20:24:01.73 ID:NXZHXZ3Do
2
おめかしに何かアクセサリーを買って身につけてから向かう
225 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/20(水) 20:28:38.47 ID:32MRXkQQ0
 いつもの白ワンピースに着替え、家を出たところでふと思う。
 本当なら、先週買ったドレスを着て行くつもりだったのだ。それが、トラブルで着れなくなってしまった。
 折角の機会なのだから、もう少しお洒落してみたいが…

「…そうだ、アクセサリーを見てみよう」

 幸い、集合までまだ時間がある。アリアは、服飾品の店に行くことにした。



↓1 幸運+コンマが

00〜05 悪漢
06〜12 特に何も起こらない
13〜18 「おーい、アリアー!」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 20:29:14.74 ID:uewA1QXsO
はい
227 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/20(水) 20:35:47.89 ID:32MRXkQQ0


 さて、以前ドレスを買った店に近いアクセサリーショップに来たアリア。棚の商品を見て、それから値札を見た。

「うっ…今の所持金だと、厳しい…」

 浪費している意識は無いのだが、やはり元が貴族なだけあって、どうも金銭感覚にズレがある。アリアは諦めて店を出た。屋台の方なら、もう少しお手頃で良いものがあったはずだ。



 果たして、露店街には少々質が劣るものの、デザインでは高級品に引けを取らないようなアクセサリーがたくさん売られていた。値段も、アリアの手の届くものだ。
 数十分吟味した末、ようやく一つを選びだした。



↓1〜3でコンマ最大 どんなアクセサリー?(宝石、貴金属はNG)
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 20:39:03.23 ID:NXZHXZ3Do
お花をモチーフにしたシュシュ
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 20:50:04.16 ID:MWC7JvAD0
地方部族特産のヘアピン
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 20:51:55.37 ID:9oF1UvO7O
木彫りのブローチ
231 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/20(水) 21:01:50.24 ID:32MRXkQQ0
 それは、北方で取れる松を彫って作られた、小さなブローチであった。モチーフはスズランである。山岳地帯ほどでは無いものの標高が高く、涼しい気候であった彼女の故郷によく咲いていた。

「良い買い物でした♪」

 珍しく鼻歌などを歌いながら、彼女は待ち合わせのレストランへ向かった。



『木彫りのブローチ』購入!

【名前】アリア
【種族】ワーラビット
【職業】郵便配達員
【容姿】痩せ気味の体 ピンク色のロングヘアー 赤と黒のバイアイ
【能力】筋力3 敏捷7 技術3 知覚5 知恵4 魅力4 幸運7
【装備】
『白ワンピース』地味ながら仕立ての良い絹のワンピース。買い手が付くまでは、彼女もまた大事な『商品』なのである。
『木彫りのブローチ』北方から出稼ぎに来た職人が、手遊びに作ったブローチ。スズランは、彼の故郷に咲く花でもあった。魅力+1
232 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/20(水) 21:09:05.67 ID:32MRXkQQ0
訂正 魅力4→5





「…あっ、こっちです!」

 レストランに着くと、小さな丸テーブルの前に座っていた職員が手を振った。

「お待たせしました〜…」

 促されるまま席に座る。彼女と、職員を挟んで向かいには、既に一人の大男が、小さな椅子に縮こまるようにして座っていた。

「あの…あなたが、マラさんですか?」

 すると、男は気まずそうに頷いた。それから、おずおずと顔を上げた。



↓1〜3を統合 マラの見た目、口調などについて詳しく
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 21:39:10.11 ID:5DWMne2Do
オドオド
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 21:39:55.62 ID:kJC1j7dU0
筋肉モリモリマッチョマンで、緊張のせいか服が筋肉で破れそうになっている
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 21:43:06.76 ID:Xf28kQRGO
一人称がおら
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 21:43:29.43 ID:k1hSdN9HO
繊細な美形
気弱
一人称は僕
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 21:43:40.68 ID:i0RcCLGVO
口調が粗いが小心者
238 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/20(水) 21:59:45.79 ID:32MRXkQQ0
「ど、ども…おらがマラですだ」

 たどたどしい挨拶。消え入りそうな声になりそうなものだが、どうしても音量が下げきれない。すっかり恐縮しているものの、やはりオークらしい強面で、黙っていれば大人も子供も逃げ出しそうな顔をしている。体も建築業で鍛えたらしく鋼のような筋肉に覆われているのが、いかにも一張羅らしい白いシャツの上からでも分かる。そのシャツは、先程からボタンの辺りが心許ない。

「初めまして、アリアと申します」

 アリアは、十余年の貴族生活で鍛えた社交スキルで対抗する。にっこり笑顔で挨拶すると、マラは泣きそうな顔で職員を見た。

「な、なあ、職員さん…やっぱりこんな、おらには勿体無いだよ、こんなお嬢さん…」

「まあまあ、そう怖がらずに…話してみてくださいよ。そうしたら、お互いのことも知れると思いますから」

「うぅ…親方ぁ、なんだってこんなこと…」

 一方、アリアはそんな彼の様子を見て、やはり悪い人ではなさそうだと確信した。すぐに結婚がどうとか決めるつもりはないが、会話を続けても良さそうだ。しかし、それにはまず、彼の緊張をほぐす必要があるが…



↓1〜3でコンマ最大 話す話題について
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 22:13:36.89 ID:WyN1vcbCO
無難に趣味とか好きなモノの話
240 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/20(水) 22:14:24.51 ID:32MRXkQQ0
今夜はここまで
安価下
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 22:23:24.26 ID:5DWMne2Do
怖い人だったらどうしようかと思っていたと(無いとうすうす分かっていても)告げる
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 22:34:40.17 ID:i0RcCLGVO
相手のお家、生活環境をきく
243 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/22(金) 21:33:17.73 ID:xhMuK4EE0
「ええと、マラさんは、何かご趣味は?」

「! …」

 マラがアリアの質問に反応して、はっと彼女の方を向いた。それから、数秒考え込んだ末

「…すんません、何も思い付かないだ。やっぱ、無趣味な男は願い下げだな…」

「そ、そういうわけじゃっ…何か、好きなものとか、好きなこととか、もっとふわっとしたもので良いので」

「うーん…」

 すると、彼は顎に手を当てて考えた。それから、ぽつりぽつりと話し始めた。

「おら、仕事が長えから、帰ったら飯食って寝ちまうけど…でも、造ってる家ができた時は、やっぱいい気分だなぁ。それに、依頼主が感謝してくれたら、それは嬉しいや」

「とっても素敵ですね」

 笑顔で頷きながら、アリアは内心ほっとした。今まで恐縮しきっていたのが、少しはましになったようだ。

「…うん、意外と言えるもんだな。じゃあ、その…アリアさんは? やっぱ、ハイカラにお紅茶とか飲んだり」

「そんなことないですよ? 昔だって…」

 ここまで言って、彼女は口をつぐんだ。黙って職員に目配せする。

「…そういう流れになったら、話しても構いませんよ」

「はい…」

「?」

 きょとんとするマラ。アリアは取り繕うように言った。

「いえ…いずれ時が来たら、お話しすると思います」

「はあ…?」



↓1〜3でコンマ最大 次の話題orどうするか
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 21:46:47.84 ID:Ba5gJqoU0
お見合いの書類について
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 21:52:07.05 ID:KsxrtyOKO
ご職業は
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 21:54:02.91 ID:zuMDdSfbo
>>244
247 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/22(金) 22:45:57.48 ID:xhMuK4EE0
 話題を変えることにした。

「そう言えば、ここに来る前に書類を拝見したんですけど」

「あっ、あれはっ!」

 突然、マラが声を張り上げた。と

「痛っ」

 シャツの襟元で頑張っていたボタンが、とうとう力尽きて職員の顔目掛けて飛んでいった。そうとも知らずマラは、言い訳がましく続ける。

「最初のはおらが書いたんじゃないですだ! そもそも、お見合いの話が来てるってこと自体知らなくて…」

「あ、その辺りは伺ってますよ。それは良いんですけど、マラさんはわたしのことをどうやって知られたのかなって…実を言うと、わたしも書類らしいものを書いた記憶が無くて」

「ああ、それなら」

 彼は照れくさそうに笑った。

「そういうのは見てないですだ。こちらの人に聞いても『会えば分かる』の一点張りで…多分、アリアさんの数倍ドキドキしてただ」

「あ…」

 初めて、マラの笑顔を見た。黙っていると怖いが、笑うと中々人懐こい感じがする。きっと、人柄が滲み出ているのだろう。
 ここで、ウェイターが軽食と飲み物を持ってきた。ひとまず、食べながら会話をすることにした。



↓1〜3 話題について
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 22:47:54.87 ID:Grumn15S0
年齢は?
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 22:56:13.03 ID:Ba5gJqoU0
仕事は何か
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 23:03:43.11 ID:3JBSG9NaO
どんな暮らしをしているか
251 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/22(金) 23:04:20.08 ID:xhMuK4EE0
モチベ上がんないんで今夜はここまで。
この一件が一段落したら、アリアの話はひとまずおしまいかな

あと、マラの職業は建設作業員って書いてあったはずだけど
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 23:07:05.95 ID:FGoOPYLHo
おつー
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 23:24:42.29 ID:E8NNzm+7O
アリアの話がおしまいって主人交代って意味に捉えていいんかな?

254 : ◆eXipHdytqM [sage]:2017/09/22(金) 23:42:43.02 ID:xhMuK4EE0
>>253
まあ、そうなるな
今度はどこスタートにするか考えとかないと
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 12:21:55.52 ID:MQRvoStaO
256 : ◆eXipHdytqM [sage]:2017/09/23(土) 18:42:07.12 ID:meov0W1o0
「また、書類のことで申し訳ないんですけど」

 パンケーキにナイフを入れようとして、アリアはふと口を開いた。

「んっ、んぐっ…な、何ですだ?」

 口の中のものを慌てて飲み込むマラ。

「あの書類、年齢のところが空いてたんですけど、実際のところはおいくつなんですか?」

「あれっ、そんな欄があっただ? どうもすまねえ、おらは____」



↓2 マラの年齢(アリアは17歳)
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 18:42:41.31 ID:N+D9eg4ao
22
258 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 18:42:45.29 ID:meov0W1o0
例によってあげわすれ 安価下
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 18:43:15.62 ID:6UvDRbrDO
20
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 18:48:52.30 ID:hwgpR4OUO
意外と若い
261 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 19:12:43.21 ID:meov0W1o0
「おらは今年で20ですだ」

「そうでしたか。あ、わたしは17歳になります。意外と近かったですね」

 ここで、職員が口を挟んだ。

「そう言えば、職場の方は貴方の年齢を把握しておられなかったようですが…」

「それは仕方ないですだ。オークは見た目で歳が分かりにくいし、誕生日とか話したことなかったから」

「仲の良い方とかは?」

 するとマラは、寂しそうに言った。

「…山岳や西の国境の向こうでは、まだおらと同じオークが、山賊やって人を襲ってるだ。こうして雇ってもらえるだけでもありがたいんだから、できるだけ人様に迷惑かけないようにしたんだ」

 それから、ふうっと息を吐いて、それから続けた。

「なあ、やっぱりお嬢さんは、おらには勿体なさすぎるだ。もっと良い人がいるだよ。だから、こんな話は断ったほうが良いと思うだ」

「…」



↓1〜3でコンマ最大 何と言おうか?
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 19:15:37.88 ID:rdKS9ggio
そんなことないです
それとも私は受け付けませんか?
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 19:29:45.25 ID:tOhDRDAko
まだ決めつけるには早いんじゃないですか?
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 19:39:56.26 ID:xe3iCI4OO
これでも売り物にされた身です
265 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 20:01:30.51 ID:meov0W1o0
「…」

 アリアは、数回瞬きをした。職員が、緊張の面持ちで唾を呑んだ。

「…そんなことないですよ」

 アリアは、微笑んだ。

「二度目に頂いた書類を読んだ時から、きっと優しい人なんだろうなって思ってました。そして、今こうして実際にあって、とっても素敵な方なんだなって改めて思いました」

「そんな…」

「それを言ったら、わたしたちワーラビットだって同じです。母の頃は、ワーラビットと言うだけで泥棒扱いされることもあったそうです」

 と、ここでクシナのことを思い出し、密かに冷や汗をかいた。

「それとも…わたしでは、受け付けませんか?」

「! そっ、そんなこと無いだよ! 綺麗だし、礼儀正しいし、おらと違って品があって…まるで、貴族の娘さんみたいな」

「! …」

 何気なく言った彼の言葉に、アリアはドキリとした。
 ……もし、話すとしたら___



↓1〜3で多数決

@身の上を明かす
A明かさない
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 20:02:16.87 ID:YklEq4SoO
1
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 20:06:28.82 ID:tjP3W2P80
1
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 20:13:43.52 ID:xe3iCI4OO
無駄だけど2
269 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 20:42:02.50 ID:meov0W1o0
「……いいえ。わたしは『もう』、貴族ではありません」

「あっ、そうで……ん? 『もう』?」

「マラさんは、わたしの今の仕事についてお聞きになりましたか?」

「ああ、郵便局で配達をしてるって」

「ええ」

 アリアは頷いて、続けた。

「ですが、本当は今頃娼館にいるはずでした」

「なっ!?」

 仰天するマラに、アリアは自分の身に起きた出来事をつらつらと語り始めた。

「___もう、元の暮らしに未練はありません。だって、今の暮らしがあるのは、助けてくれた皆さんのおかげだから…それに、報いたいんです」

「…」

 アリアの告白に、マラは何も言えず、口をぱくぱくさせていた。

「…きっと、びっくりされたと思います」

 長引く沈黙に、とうとう職員が助け舟を出した。

「どうでしょう、少しこの辺りを散歩されては」
270 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 20:58:06.97 ID:meov0W1o0


 昼下がりの街を、二人で歩く。ワーラビットとオークの組み合わせは珍しいらしく、好奇の目を向ける者と怖がって遠ざかる者の二つに別れた。

「マラさんは、この町は長いんですか?」

「5年くらいになるだね。おらも、山岳から流れてきた身だからなぁ」

 言いながら彼は。遠くを見るような目をした。

「ここには、色んな人が流れてくるだ。そうして、色んな人が流れていくんだな」

「そうですね…」



↓1 幸運+コンマ一桁が

00    ???
00〜07 「てめえ、この間の!」
08〜12 「お、親方!?」
13〜17 「あっ、アリア!」
18    ???
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 20:58:45.68 ID:EEiU4QsZo
272 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 21:01:31.41 ID:meov0W1o0
7+8=15

↓1 コンマ判定

00〜20 リーエ
21〜40 クシナ
41〜60 ミクリ
61〜80 クシナ&ミクリ
81〜99 ↑全員
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 21:02:03.47 ID:tOhDRDAko
274 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 21:22:59.90 ID:meov0W1o0
 歩いていると、すれ違った一人の少年がはっと振り返った。

「あれっ、アリアさん?」

「! ミクリさん…?」

「アリアさんの知り合いだ?」

 アリアに遅れて振り返ったマラに、ミクリが飛び上がった。

「うわああっ!!? お、オークが」

「ミクリさん!」

 詠唱を始めんばかりの彼を、アリアがたしなめた。

「うえっ…? あ、アリアさんのお知り合い?」

「そうですよ。この人は、悪い人じゃありませんからね」

「ご、ごめんなさい…ついこの間、山岳地帯でオークの山賊に襲われたばっかりで」

「ああ、別に気にしてないだよ。よくあることだし…」

 マラが手を振った。ミクリは二人を交互に見て、不思議そうに尋ねた。

「…それにしても、どこで知り合ったんです? この人も郵便局の人ですか?」

「いんや、そういうわけじゃないだよ。ちょっとした、何と言うか」

「ええ、もう少ししたら分かるかも」

「?」

 きょとんとするミクリに、数秒遅れてぎょっとアリアを見るマラ。

「そう言えば、今日はクシナさんと一緒じゃないんですね」

「やだなあ、別に四六時中一緒にいるわけじゃないですよ。僕たちは…」



↓1 コンマ判定

00〜80 別に何でもない
81〜98 クシナに片想い
99    実は付き合ってる
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 21:24:06.02 ID:6UvDRbrDO
高い
276 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 21:57:29.69 ID:meov0W1o0
 可笑しそうに笑う。

「…別に何でもありませんよ。むしろ、何であんなに出くわすんだか」

 ここまで言って、彼は

「では、僕はこの辺で」

 と、その場を去った。

「…エルフだったんだな」

「ええ。ミクリさんにも、先日助けていただいて」

「…やっぱり、ああいう整った人のほうが」

「もう、いつまで言ってるんですか。いい加減怒りますよ?」

「っ、ご、ごめんなさい…」



↓1〜3でコンマ最大 どうしよう

@レストランに戻る
Aもう少し歩く(行き先を記述)
Bその他、要記述
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 22:02:19.50 ID:tjP3W2P80
2 近場の公園
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 22:05:47.61 ID:wTfpSA0+o
>>277
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 22:12:12.15 ID:xe3iCI4OO
1
280 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 23:20:44.45 ID:meov0W1o0
 気まずい空気が流れた。
 沈黙を破ったのは、意外にもマラの方であった。

「…ちょっと、休憩していかないだか?」



 丁度近くに、噴水のある公園があった。東屋の下のベンチに腰掛けると、マラは呟くように言った。

「…この東屋は、おら達が造っただ」

「えっ?」

「思えば、この町に来て、お仕事貰って、色んなものを造っただなぁ。公園、家、それから教会の建て直しもやっただ。最初はどこに行っても逃げられて、悪口言われたりもしたけど…でも、今では少しは馴染めたかなって思うだ」

「…」

 目を輝かせて語るマラ。

「…うん、山賊暮らしが嫌で山岳の村から逃げ出して、色々あってこの町に来て…アリアさんほどじゃないけど、考えたらおらも似たようなもんだな」

「…ええ」

「お互い、根無し草で」

「でも、多くの人に支えられて」

「うん、その通りだ」

 マラは、おもむろに立ち上がって伸びをした。

「さ、そろそろ戻ろうかな」

「そうですね、職員さんも待たせてますし」



 レストランに戻ると、職員が一人でコーヒーを飲んでいた。

「…あっ、おかえりなさい。いかがでしたか、何か有意義な話はできましたか?」



↓1 魅力+15+コンマが

00〜20 やっぱりおらなんて…
21〜50 友達からなら…
51〜90 この人なら…
91〜99 必ず幸せにするだ!
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 23:21:39.48 ID:o2E0qel+O
282 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 23:26:00.67 ID:meov0W1o0
 すると、マラが笑って言った。

「うん、良い話し合いができただよ」

「ええ」

 アリアも、笑顔で頷く。職員はほっとしたような、少し意外そうな顔で言った。

「それは良かった。まあ、これで全部決めるわけでもありませんし、もし良かったら連絡先の交換でもして、おいおいやっていきましょう」

「そうですね」

「うん。と、じゃあおらの住所を書いとくだ」

「あ、わたしは郵便局の宿舎に住んでるんですけど…」

………

……

283 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 23:42:37.32 ID:meov0W1o0
 ___数年後。港町の一角に、大きな家が建った。力自慢のオークの棟梁が、新しい自宅として部下たちと共に建てたのだそうだ。

 現在彼は、ワーラビットの妻と共にこの家に暮らしている。傍目にはちぐはぐな組み合わせだが、お互いを思いやり、また周囲の者にも優しく接すると評判の夫婦であった。
 二人の家には、来客が絶えない。妻の元先輩のハーピーや、夫の職場の上司、たまに冒険者のワーラビットやエルフも足を運ぶ。
 だから妻が3人目の子を身ごもった時も、あっという間に町中に広まって、多くの人が祝いの品を持ってきたものだった。



「今度は、どっちに似るでしょうね」

「世渡りとか考えたら、アリアに似た方が良いんだろうけどなぁ。でも、どっちでもやることは変わらないんだな」

「ええ、そうね。…たくさん愛して、愛される人に育てるの」

「ああ、そうだな」
284 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 23:44:03.47 ID:meov0W1o0
 売られた貴族の娘、アリアの物語はひとまずここまで。

 では、次の主人公に移るとしようか。……無論、明日以降で
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 23:48:10.80 ID:wiaFhEPXo
おつー
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 23:48:39.91 ID:FLNC373oo
一旦乙
r18要素は凌辱系のみみたいな感じなのかな?
287 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/23(土) 23:50:09.36 ID:meov0W1o0
空いた時間に初夜は書く
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 01:57:18.05 ID:NjeLTeODo
風邪引く前に頼むぞ
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 10:27:36.96 ID:S0dqmBh/o
こういう短編集的なSSなら一つぐらいサキュバス主人公にしてヤりまくりってのもいいんじゃない?
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 10:48:25.71 ID:BrMZ+8goo
その辺も安価とコンマ次第、なのかねぇ
291 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/24(日) 11:57:15.55 ID:AXIe4jdz0
「ただいまー。お父さん、具合は…」

 外出から戻った少女は、玄関まで聞こえるうめき声に愕然となった。

「お父さん!!」

 寝室に駆ける。半開きのドアから滑り込むように中に入ると、ベッドの上で彼女の父親が苦しげに喘いでいた。その枕が、血で真っ赤に染まっている。

「お父さん! 大丈夫!?」

 慌てて助け起こすと、彼は焦点の定まらない目で娘を見た。

「…ああ、おかえり…」

 血塗れの唇を震わせ、かすれた声で言う。

「父さんは…もう、駄目みたいだ…」

「嫌! 死んじゃ嫌!」

 彼女は父親を寝かせると、踵を返した。

「待ってて。すぐにお医者さんを呼んでくるから」

 そう言い残すと、彼女は家を飛び出した。



↓1 敏捷判定
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:02:05.48 ID:FThXwhrS0
ほい
293 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/24(日) 12:07:52.76 ID:AXIe4jdz0
8…超俊足



 城下町の細い道を、彼女は風のように駆ける。目指すは、普段から父を診てもらっている医者だ。
 小さい頃から、かけっこは誰にも負けなかった。それは今も同じで、彼女は石畳の上を完璧なフォームで駆け抜けていく。

 細い道から市場に出た。広い道の両脇にはずらりと屋台が並び、人もかなり多い。真っ直ぐ走るのは難しそうだ。



↓1 技術判定

↓2 知覚判定
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:08:31.43 ID:X0kJTcz5o
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:09:27.58 ID:gq3ZVpyBO
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 12:14:31.62 ID:45PFriREO
ケモノかな?
297 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/24(日) 12:23:17.80 ID:AXIe4jdz0
技術 3…ぶきっちょ

知覚 8…野生動物の如き感覚



「…別の道だ」

 人混みを縫って走るのは、止めたほうが良さそうだ。それより目的の場所に向かうには、同じ方角に向かえば良いのだ。
 彼女は、脇道に入った。手先は不器用だが、こうして周囲の状況を直感的に探るのは得意だった。

 果たして、彼女は診療所のある大通りに辿り着いた。しかし、何か様子がおかしい。具体的には、人の気配が無いのだ。
 とにかく走り出そうとして、突然肩を掴まれた。
 見ると、一人の男がしかめっ面で立っていた。鎖帷子に、帝国の紋章が刺繍された上着を纏っている。帝都の衛兵のようだ。

「嬢ちゃん、悪いけどここは通行止めだよ」

「どうして!? 急いでるのに」

「今からここを、皇太子殿下が通られるんだ。安全のためなんだよ」

「そんな…」

 彼女は、その場で地団駄を踏んだ。



↓1 知恵判定

↓2 魅力判定
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