【安価】女冒険者メイカー【R-18】

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98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/15(金) 23:03:38.13 ID:vlDjzx8CO
99 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/15(金) 23:15:05.02 ID:kXtE5kUZ0
 にわかに、クシナの顔が赤くなった。ぴんと立った耳が、ぴくぴくと動く。

「そ、そういうのは…大切な相手のために取っておくもんだろ」

「! そうですよね!」

 全く別世界の住人と思われたクシナが、自分と同様の貞操観念を持っていると知り、アリアは安心した。

「ウチにも男はいるけど、そういう目で見れないって言うか…」

「大変ですねぇ…わたしも、ようやくお仕事が板についてきたばかりで、出会いなんて考える暇も無くて」

「惜しいなーっ、あんたがもうちょっとタフなら、ウチのパーティに誘っても良かったんだけど」

「ありがとうございます…でも、今はお世話になった人たちのために働かないと」

「そうさなぁ」

 背もたれに深くもたれかかると、麦酒を一口含んだ。それから、しみじみと言った。

「こんな飲み屋で、適当な男引っ掛けるわけにもいかない身だしなぁ」

「…」

 と、ここで思い出したように言った。

「そう言えば、この後は予定あるのか? アタイらはしばらくフリーだし、お前が良ければ付き合うぜ?」

「そうですか? では___」



↓1 選択
@クシナと一緒に引き続き散策
A一人で散策
B今日は帰る
Cその他、自由記述
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/15(金) 23:16:10.47 ID:Ws5JOz4yo
1
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/15(金) 23:16:25.69 ID:aB7mIxXko
2
102 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/15(金) 23:19:56.92 ID:kXtE5kUZ0
クシナと一緒に散策続行

と言ったところで今夜はここまで。

お姉ちゃんsが増えていく…
ちなみにゾロ目でレズでした
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/15(金) 23:20:38.99 ID:A8AthxYLO
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/15(金) 23:30:10.95 ID:u4L2dovXo
おつー
105 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/15(金) 23:53:26.14 ID:kXtE5kUZ0
最後にステータス貼るの忘れてた


【名前】アリア
【種族】ワーラビット
【職業】郵便配達員
【容姿】痩せ気味の体 ピンク色のロングヘアー 赤と黒のバイアイ
【能力】筋力3 敏捷7 技術3 知覚5 知恵4 魅力4 幸運7
【装備】
『白いワンピース』地味ながら仕立ての良い絹のワンピース。買い手が付くまでは、彼女もまた大事な『商品』なのである。
106 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/16(土) 00:25:37.13 ID:WRtOkZdB0
うわっ、抜けがあった

>>97の前にこれが挟まります





 果たして、数刻の後、そのワーラビットがギルドから出てきた。パーティを解散したのか、今は一人きりだ。

「あ、あのっ!」

 物陰を飛び出し、呼びかけると、相手はぎょっとしてこちらを見た。

「うわっ、あんた誰っ?」

 ぴょこぴょこと駆け寄ってきたのは、女のワーラビットであった。革の胸当てに丈の短いパンツを穿き、ベルトには2本のナイフと革袋を提げている。前衛で戦う戦士と言うよりは、盗賊か斥候のようだ。

「いきなりごめんなさい。でも、この町に来て初めてわたしと同じ種族の人に会ったので、思わず」

「あははっ、何だそんなことかい」

 彼女は笑うと、いきなりアリアの肩に腕を回した。

「ま、ここで会ったのも何かの縁さ。行こうぜ、アタイが奢ってやるよ」

107 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/16(土) 15:00:48.83 ID:WRtOkZdB0
「そうですか? では…お言葉に甘えて」

「おう! 実はアタイ、この街は久しぶりなんだ。何か面白いものができてたら案内してくれよ」



↓1〜3でコンマ最大 午後から行く場所
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 15:06:12.38 ID:EtwBm+7Xo
噴水のある公園
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 15:08:12.17 ID:cnhbfZMIo
図書館
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 15:08:33.52 ID:1wsWCIuDO
教会
111 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/16(土) 18:04:33.25 ID:zwoWPdkU0


 辿り着いた建物を見て、クシナは露骨に嫌な顔をした。

「教会ィ? 良いだろそんなとこ…」

「週に一度のお祈りがまだだったので…」

 なだめながら聖堂に足を踏み入れる。
 午前中のミサが終わった後なので、広い聖堂に人の気配は少なかった。



↓1 幸運+(コンマ一桁)が

00〜05 特に何も起こらない
05〜10 知らない人
11〜14 クシナのパーティメンバー
15〜18 アリアの知り合い
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 18:07:05.67 ID:5uUKX2Tbo
113 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/16(土) 18:15:34.16 ID:zwoWPdkU0
7+7=14

↓1〜3でコンマ最大 教会にいたクシナのパーティメンバーについて(名前、性別、種族、年齢、職業など)
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 18:20:59.28 ID:c/ysW4FG0
サイラス

ドラゴノイド
23歳
竜騎士
狡猾な野心家
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 18:25:47.61 ID:5uUKX2Tbo
ミクリ

エルフ
魔術師
17
気が弱く引っ込み思案な少年 
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 18:32:35.31 ID:EtwBm+7Xo
シラカバ

樹人
ヒーラー
30
落ち着いた雰囲気の紳士
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 18:33:31.37 ID:1wsWCIuDO
セシル

人間
20
聖騎士
寡黙で実直な性格
118 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/16(土) 20:04:58.35 ID:zwoWPdkU0
 祈りを捧げていると、不意にクシナが何かに気付いた。肩を叩かれたので見てみると、丁度一人の少年が教会に入ってきたところだった。
 白地に金糸で刺繍の施されたローブを纏う少年は、扉をくぐるとすぐに大きなとんがり帽子を脱いだ。露わになった、尖った大きな耳を見て、アリアは気付いた。彼は、エルフだ。

「…あぁ、今日も生きてる…神様、感謝します」

 像の前で跪く少年に、後ろからこっそり忍び寄る。

「……わっ!」

「うひゃあっ!? ……くっ、クシナさん!? 何でここに」

「ちょいと付き添いでな」

 クシナはアリアの背中を叩きながら紹介した。

「ウチのパーティで魔術師やってる、ミクリだ。こっちはアリア。さっき知り合ったんだ」

「ど、どうも。アリアです。今はこの町で、郵便配達やってます」

「ああっ、こちらこそ初めまして…ミクリです。魔術師と言っても、まだまだ半人前で…働いて生活されてるんですね、すごいです…」

「そんな、わたしなんて、何もできないのに皆さんに優しくしていただいて、何とか生きてるくらいで…」

「はいはい」

 このまま土下座合戦でも始めそうな二人に、クシナが割って入った。

「取り敢えず、外で話そうぜ」



「…とまあ、そんな訳で」

「どうだいミクリ、一つ立候補してみないかよ?」

 冗談めかして言うクシナに、ミクリは慌てて手を振った。

「そっ、そんなっ、僕なんて…」

 言いながら、彼はちらりとアリアの方を見た。



↓1 魅力+(コンマ一桁)が

00〜03 絶対無理
04〜12 普通
13〜16 気になる
17〜   一目惚れ
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 20:05:29.71 ID:FD/9TqxIo
120 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/16(土) 20:15:09.37 ID:zwoWPdkU0
「…無いですよ、ないない」

 困惑気味に首を振る。特に、これと言った感想は無さそうだ。

「ちぇっ、つまんねえの。…で? お祈りが済んだら、もう宿に帰るのか?」

「あっ、買い物がまだだった…でも、一人で大丈夫ですよ」

「あ、そう。アタイももうちょっと遊んでたいし、ここは解散だな。…アリア、どうする? 日没までもうちょい時間あるけど、アタイについてくるかい?」



↓1 選択

@クシナについていく
Aミクリについていく
B一人で行動する
Cその他、要記述
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 20:16:28.19 ID:qrfyh9bj0
1
122 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/16(土) 20:46:32.06 ID:zwoWPdkU0
「じゃあ、そうします」



 クシナに連れられてやって来たのは、露店の立ち並ぶ市場であった。そこで人参を買って、齧りながら二人で屋台を見て回った。

「こういうところは初めてかい?」

「はい…たまに領地から出て、都会の方へお出かけすることはあったんですけど、お屋敷を出て街を歩くことはあんまり無くて」

「そうか。……なあ」

 不意に、クシナがアリアの顔を真っ直ぐに見た。長い耳まで彼女の方を向いている。

「お前…元の暮らしに戻りたいって、思うことはあるか」

「えっ?」

「お前は気が優しい奴だってのは分かるよ。だから、こんな状況に放り出されても文句一つ言わずに頑張って生きてる。だけどよ……また、貴族の暮らしに戻ろうって、そうは思わないかい」

「…」

 突然の質問に、アリアは黙り込んだ。

「……わたし、は」



↓1 選択
@ 戻りたい
A 戻りたくない
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 20:47:05.48 ID:5uUKX2Tbo
124 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/16(土) 20:59:37.22 ID:zwoWPdkU0
 数秒の後、彼女は……首を、横に振った。

「嫌、か」

「わたしは…この街の人が好きです。こんなわたしのために尽くしてくれる、たくさんの人に、とても感謝してます。それを捨ててまで、元の暮らしに戻ろうとは思いません」

 きっぱりと言うアリア。クシナは黙って、彼女の赤と黒の瞳を見つめていた。が、不意に表情を崩すと、彼女の肩を叩いた。

「そうかそうか。分かったよ、それなら良い」

 笑いながら言うと、彼女の肩を抱いたまま再び歩き出した。



 夕暮れ時。二人は港で、水平線に沈んでいく夕日を眺めていた。

「綺麗…」

「ワーラビットってのは、どうしても海とは縁遠いもんだからな。こういうのを見るたびに、放浪の身で良かったと思うぜ」

 アリアは言葉もなく、橙に染まる水面を見ていた。思えば、この町に流れ着いてもう1ヶ月になろうとしている。それでも、こうして落ち着いて海を眺めるのは初めてだった。

「…色々、あったなぁ」



↓1 幸運+(コンマ一桁)が

00〜07 「やあお二人さん。今夜は暇かい」

08〜11 「あれっ、クシナじゃん。何してるの?」

12〜15 「おや、アリア。奇遇だね」

16〜   「アリア!? アリアなのか!?」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 21:02:09.75 ID:1wsWCIuDO
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 21:02:14.72 ID:c/ysW4FG0
127 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/16(土) 21:06:11.81 ID:zwoWPdkU0
7+5=12

↓1 コンマ判定 ゾロ目でキース、それ以外でリーエ
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 21:07:57.83 ID:LyDhZsOVo
129 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/16(土) 21:10:01.91 ID:zwoWPdkU0
リーエと遭遇 と言ったところで今夜はここまで。

安価コンマの頻度が多すぎるかな…?



【名前】アリア
【種族】ワーラビット
【職業】郵便配達員
【容姿】痩せ気味の体 ピンク色のロングヘアー 赤と黒のバイアイ
【能力】筋力3 敏捷7 技術3 知覚5 知恵4 魅力4 幸運7
【装備】
『白いワンピース』地味ながら仕立ての良い絹のワンピース。買い手が付くまでは、彼女もまた大事な『商品』なのである。
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 21:16:00.82 ID:Hi/MJ8f3O
頻度は別に大丈夫だと思うよ
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 21:23:29.92 ID:CzGkwsQ5O
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/16(土) 21:40:38.47 ID:LyDhZsOVo
大丈夫や
おつ
133 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/17(日) 14:57:17.70 ID:knuTUDwh0
「あれっ? アリアちゃん?」

 不意に、後ろから声がした。

「! リーエさん…」

 振り返ると、買い物袋を持ったリーエが丁度地面に降り立つところであった。

「何だ、アリアの知り合いか?」

「リーエだよ。この娘と一緒に働いてるんだ」

 地面に転がった買い物袋を翼で抱えながら、リーエが答える。

「そうか。アタイはクシナだ。ちょいとこの町に寄った流れ者さ」

 リーエが、アリアの隣に腰を下ろした。

「お買い物ですか?」

「そ。干物を切らしちゃってね。……クシナちゃんは…アリアちゃんのご家族だったり?」

「うん? いや、そういうわけじゃないぜ。たまたま同じ種族に会ったってんで、話しかけられたんだ。ワーラビット同士、積もる話もあることだしな」

 ニカッと笑って、アリアの背中をバシバシ叩く。

「あはは…」

「ふぅん…」

 苦笑いするアリアに、目を細めるリーエ。どことなく、面白く無さそうだ。
 それに気付いてか否か、クシナが提案した。

「そうだ。折角こうして知り合ったんだ。お近づきの印に、これから飲みに行こうぜ」



「よ、よく飲めますね…お昼もビール飲んでたのに」

「えぇ? あんなの水、水だよ」

「お姉さん、お酒は遠慮しとくわ。飲酒飛行は危ないものね」



↓1 幸運+(コンマ一桁)が

00〜10 厄介な客
11〜15 クシナのパーティメンバー
16〜18 アリアの同僚
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 14:58:10.84 ID:ZgeecciFO
135 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/17(日) 14:59:36.00 ID:knuTUDwh0
7+4=11

↓1〜3 でコンマ最大 クシナのパーティメンバーについて
ミクリでも可
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 15:03:41.06 ID:bFzyBPSbo
ミクリ
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 15:04:07.25 ID:cYEfwAZDO
ミクリ
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 15:07:42.11 ID:HGjrNrYs0
女剣士
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 15:08:59.88 ID:6NIcrMV0o
イコン

ワーキャット
22
盗賊
アホっ娘
140 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/17(日) 15:21:27.02 ID:knuTUDwh0
「何だよ〜アタイ以外みんな素面かよ〜…」

 拗ねたように、麦酒のジョッキに顔を埋めるクシナ。

「じゃあ、ちょっとだけ頂こうかな…」

 飲み物を頼もうと、顔を上げたアリア。と、カウンターに座る白ローブの少年に気付いた。

「あれっ、ミクリさん…?」

「何だってぇ!?」

 声を張り上げたクシナに、カウンターの少年の肩がビクンと跳ねた。やはり、ミクリだ。
 クシナは立ち上がると、のしのしとカウンターへ歩いていった。それから二言三言交わすと、彼をこちらのテーブルへ引きずってきた。

「うぅぅ…黙ってやり過ごそうと思ってたのに…」

「ご、ごめんなさい…」

「良いんですよぉ…何だか、こんなことになりそうな予感はしてたんですから」

「へえ、エルフの子とも知り合いになったんだ」

 口を挟むリーエに、アリアは曖昧に頷いた。

「教会でちょっと顔を合わせただけですけど…」

「ミクリって言います。貴女は…?」

「リーエだよ。アリアの職場の先輩さ」

 気弱そうなミクリにお姉さん気質が疼くのか、胸を張って続けた。

「速達ならお任せだよ。どんなところにも、一飛びさ」

「へぇ…」

 隣のテーブルからクシナが拝借してきた椅子に、ミクリはおずおずと腰を下ろした。



↓2 話題について
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 15:26:21.54 ID:donHU9s70
冒険者について
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 15:30:37.54 ID:2zkELt0Ao
冒険者になったきっかけ
143 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/17(日) 15:39:24.05 ID:knuTUDwh0


「…ふぅ」

「アリアちゃん、大丈夫?」

 ワインを飲んで、うつらうつらし始めたアリアに、リーエが心配そうに声をかけた。

「大丈夫です……ところで」

 アリアは瞬きすると、クシナとミクリの方を見た。

「お二人は、どうして冒険者になったんですか? ちょっと、気になって…」



↓1 クシナ 魅力+(コンマ一桁)が
00〜04 話さない
05〜15 話す
16〜18orクリティカル 詳しく話す

↓2 ミクリ 魅力+(コンマ一桁)が
00〜10 話さない
11〜17 話す
18orクリティカル 詳しく話す
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 15:40:26.47 ID:cbZ95WQuo
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 15:42:27.07 ID:cYEfwAZDO
146 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/17(日) 15:46:53.17 ID:knuTUDwh0
おお、ミクリの口を割った
時間かかりそうなのでひとまずここまで
147 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/17(日) 20:04:23.32 ID:bcSsLSnW0
「冒険者になった理由か…」

「そうですね…」

 クシナはジョッキを置くと、木の実を一つ口に放り込んで、もぐもぐと咀嚼した。

「いえ、言いづらいことなら無理にとは」

「いや、良いよ」

 彼女は事も無げに言った。

「お前の身の上聞いちまったんだ。こっちも言うのが道理さ。ま、大した話じゃないんだけど…」

 可笑しそうに鼻を鳴らす。

「…ま、お嬢様からしたらちょっと分からない世界かも知れないな。アタイ、孤児だったから。孤児院の連中ともウマが合わなくて、物心付いてからさっさと飛び出しちまったんだ。まあマトモな仕事には就けないわな。スリだ運び屋だってやってたら、今のリーダーに捕まっちまってな。財布盗もうとした手前断るわけにも行かず、まあ今に至るまでズルズルって感じだ」

「そうだったんですか…」

「僕なんて、もっと大したこと無いですよ。故郷は山岳地帯の、国境の近く辺りだったんですけど、そこって皆一通り魔術を修めてるんです。でも僕だけなかなか皆に追いつけなくて、それで今ご一緒させていただいてる皆さんが通りかかった時に、丁度良いから修行してこいって親に追い出されちゃって」

 そこでミクリはアリアを見た。

「アリアさんは…ちょっと、訳ありなんですか」

「! わ、わたしは…」

 ミクリの身の上を聞いてしまった手前、自分だけ黙っているわけにもいかず、アリアも話を始めようとした。
 そこへ、今まで黙っていたリーエが割り込んできた。

「…ごめんよ、坊や。この娘のことは、お姉さんたちでさえ聞かないことになってるの。だから、もし良かったら…ね?」

「あ、ああ、そうでしたか。ごめんなさい」

 クシナは何か言いたげな目をしたが、結局黙ったままでいた。



 別れ際、クシナは端切れに墨片で走り書きすると、アリアに差し出した。

「しばらくはこの宿に泊まってる。何か用があったら、そっちに言付けてくれよ」

「あ、ありがとうございますっ」

「良いんだ」

 クシナは笑って彼女の背中を叩いた。

「放浪の身ってのは、良いこともあるが大体は寂しいもんだからな。話し相手は大歓迎さ」



↓1 帰り道にて 幸運+(コンマ一桁)が

00〜08 酔漢
09〜17 リーエから
18orクリティカル リーエから…
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 20:05:41.82 ID:+nxermZCo
149 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/17(日) 20:21:28.92 ID:bcSsLSnW0


 帰り道。既に真っ暗な通りを、二人並んで歩く。最も、片方は少しだけ宙を飛んで進んでいるのだが。
 港町らしく、道端には酔っ払った荒くれ共がたむろしている。しかし、二人に近付く者は無い。長い耳を不安げに、あちらこちらに向ける兎人ならともかく、買い物袋をぶら下げた鳥人は、荒波で鍛えた男でも御免被りたい相手であった。何しろ、あの頑強な脚から繰り出される蹴りは、大の大人の首さえ一撃でへし折ってしまう威力だからだ。

 そんな奇異な目も気にせず、当のハーピー、リーエは隣を歩くアリアに話しかけた。

「今日は、楽しかった?」

「はいっ! お友達もできましたし、ゆっくり町を歩き回ることができて」

「そう、良かった。…」

 少しの間、彼女は黙ってアリアの方を見つめていた。

「…お嬢様、だったんだね」

「! その」

「ううん、良いの。何だか、育ちの良い娘なんだってのは薄々感じてたから」

「…」

 屈託のない笑顔を直視できず、アリアは黙って俯いた。

「…折角だし、格好も少しはお嬢様らしくしてみない?」

「えっ?」

 はっと、顔を上げた。

「だって、初めてうちに来たときもその服だったでしょ。私服、他に持ってないの?」

「! そう言えば…」

 思えば、平日はずっと制服だし、休日もあまり家を出ないから服装に気を遣った記憶が無い。元々が貴族なために、衣服の着脱を従者に任せていたせいもある。

「これだけ…」

「それだけ!? 買いに行こうよ! 次の休みか、明日仕事が終わった後にでもさ。見てあげるから」

「は、はいっ!」
150 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/17(日) 20:46:18.12 ID:bcSsLSnW0
【名前】アリア
【種族】ワーラビット
【職業】郵便配達員
【容姿】痩せ気味の体 ピンク色のロングヘアー 赤と黒のバイアイ
【能力】筋力3 敏捷7 技術3 知覚5 知恵4 魅力4 幸運7
【装備】
『白いワンピース』地味ながら仕立ての良い絹のワンピース。買い手が付くまでは、彼女もまた大事な『商品』なのである。



「リーエさんとお買い物…楽しみだなぁ」

↓1〜3でコンマ最大 結婚相手探しをどうしよう
 @ついでにリーエに相談しよう
 A職場にいい人いないかな
 Bそう言えば、互助会の人を最近見てないな
 Cその他、要記述

↓1 アリアの働きぶり 敏捷+知覚+知能+(コンマ一桁)≧16で成功 ≧30で大成功
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 20:50:09.42 ID:+nxermZCo
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 20:52:22.46 ID:cbZ95WQuo
2
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 20:52:40.90 ID:oPjZ4oKio
4
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 20:53:10.82 ID:79JidX6uo
4
お見合いみたいなイベントはないのかな?
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 20:53:35.16 ID:oPjZ4oKio
ごめんなさい内容書いてなかった安価ずらして下さい
156 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/17(日) 21:12:41.30 ID:bcSsLSnW0
7+5+4+2≧16 成功!





 そつなく仕事をこなすアリア。貴族だった頃の面影は薄れ、もうずっと市井で暮らしていたような雰囲気すらある。とは言え、それはあくまで客観的な評価であって、本人は未だに伴侶が見つからないことを気にしていた。

「でも…こうして働いていると、あんまり機会も無いし…」



↓1 知覚+(コンマ一桁)が
00〜06 特に何も起こらない
07〜12 互助会から来客
13〜   「この仕事って、出会い無いよね〜」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 21:13:34.27 ID:cYEfwAZDO
158 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/17(日) 21:26:38.46 ID:bcSsLSnW0
5+7=12



 仕事を終え、そんなことを考えながら宿舎に戻ると、入り口に誰か立っていた。

「あの人は…」

「! ご無沙汰してます、アリアさん」

「あっ、こんにちは」

 それは件の互助会の職員であった。

「どうなさったんですか?」

「それが、アリアさんに少しお話がありまして…場所を移しましょうか」



 喫茶店の奥まった席にて。職員は、おもむろに切り出した。

「長らくお待たせして申し訳ありません。実は、貴女のお相手に相応しい方がおられないか、こちらで探していたのですが、この度『これは』と思う方が見つかりましたので、ご提案をと参った次第でありまして」

「! そ、そうだったんですか。それはお手数を…」

「いえいえ。アリアさんは郵便局で大変良く働いておられるとのことで、こちらも真摯にサポートせねばと気を引き締めていたところで……お相手のことですが」

「えっと…どんな方か教えていただくことって、できますか?」

「もちろんです。ざっとではありますが、同意の上で身の上をお聞きして参りました。こちらを」

 職員が差し出した書類を、アリアは手に取った。



↓1〜3でコンマ最大 見合い相手について(名前、種族(明記無い場合はワーラビット)、年齢、アピールポイント、その他できるだけ詳しく)
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 21:34:43.87 ID:HGjrNrYs0
ユース
人間と魔族のハーフ
22歳
職業 騎士
クールで誠実だが数か月に一度、性欲に狂うことあり
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 21:39:01.24 ID:cbZ95WQuo
ザド
ワーラビット
19歳
大工見習い
無口だが誠実、いい身体してる
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 21:41:05.92 ID:3F+mLynto
名前 マラ
種族 オーク
年齢不明
土木作業員
最大40cmを超える巨根と何度出しても萎えないほどの超絶倫と仕事で得た腕力
162 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/17(日) 21:57:25.48 ID:bcSsLSnW0
「あ、違う種族でも大丈夫でしたか?」

「構いませんよ…」

 返答しながら、書類を読み進めていく。

「ええと…マラ、さん…ですか。種族は…えっ、オーク? め、珍しいですね…お仕事は、土木作業員で……っ、っっっ!!?」

 読んでいたアリアの顔が、にわかに真っ赤になった。

「とっ…とっても、旺盛な方なんですね…」

「ワーラビットですと、どうしてもその辺りがネックでして」

「…」

 密かに目を細めるアリア。確かに、性欲の問題は他人が思っているより重要だ。理性である程度制御はできるものの、強い性的衝動は夫婦生活において少なからず障害となる。他ならぬ彼女の父も、衰えない性欲に妻が耐えきれず、他の女に向けざるを得なかった側面が無いとは言えないのだ。

「…」

 改めて、書類を一通り読む。年齢と人柄についての記述が無いのが気にかかるが…



↓2 受ける or 断る
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 21:59:50.17 ID:J/E8XZeOO
オークほどの精力なら問題ないだろ
あとは顔や性格だしとりあえず受けて確かめよう
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 22:00:26.11 ID:ymuW+MChO
安全が保証された上で受ける
165 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/17(日) 22:06:41.68 ID:bcSsLSnW0
「…分かりました」

「! 受けてみますか」

「ええ。ですが…オークの方とは、あまり馴染みが無くて…いきなり会うのは正直、ちょっと怖いです」

「そうですか…」

 職員はしばし考えて、それから言った。

「悪い方ではないというのがこちらの出した結論ではありますが、そうですね。ご心配でしたら、もう少し調べてみましょう」

「すみません、お願いします」
166 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/17(日) 22:18:35.57 ID:bcSsLSnW0
じゃあ今夜はここまで。

にしてもここでオークか…
オークは勇者になるだけでスレが立つからな…
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 22:21:51.06 ID:3F+mLynto
おつ
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 22:23:34.08 ID:s3h7mFBYO


どこでも引っ張りだこで大人気のオークさんだから仕方ないね
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 22:27:28.67 ID:J/E8XZeOO
オークは最近紳士的だしだいじょーぶ だいじょーぶ(楽観視)
170 : ◆eXipHdytqM [sage]:2017/09/17(日) 22:47:58.10 ID:bcSsLSnW0
ていうか今に至るまで浮浪者のおっさんの公開[田島「チ○コ破裂するっ!」]未遂しかエロシーンが無いやん!どうしてくれんのこれ
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 22:50:51.36 ID:cbZ95WQuo
これはこれでよい
おつ
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 22:53:35.50 ID:iigR579aO
そのへんもオークさんが何とかしてくれるっしょ中期目標が子を孕むことになるけど(ゲス顔)
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 23:17:05.52 ID:J/E8XZeOO
ぶっちゃけここがR板だと本気で忘れていたww
まあエロを求めているわけじゃないし問題ない
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 23:51:06.59 ID:0fZYoD6TO
オークなのはいいとしてアピールがそれでいいのかwww
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 02:13:34.76 ID:y0G8Lkz4O
176 : ◆eXipHdytqM [sage]:2017/09/18(月) 12:00:51.85 ID:f0fho2kv0
 さて、時は流れて次の休日がやって来た。いつもの白ワンピースに着替えて待っていると、扉を叩く音がした。
 開けると、底にはリーエが立っていた。

「じゃあ、行こっか」

「はい、よろしくお願いしますっ」



 港から少し離れたところに、服飾品などを扱う店が立ち並ぶ通りがある。潮や魚の匂いもここでは薄く、この町の、人が集まる都市としての側面が色濃く現れていた。

「アリアちゃん、どんな服が良いかな?」

「そうですね___」



↓1 選択

@品の良いエレガントな服
A動きやすい、カジュアルな服
Bちょっと色っぽい、オトナな服
Cその他、要記述
177 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/18(月) 12:01:18.21 ID:f0fho2kv0
あげわすれ
安価下
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 12:02:15.65 ID:L6T08OL5O
3
179 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/18(月) 13:36:43.99 ID:f0fho2kv0
 ガラス窓越しに、色々な店の服を見て回る。と、その足がとある洋装店の前で止まった。

「どれどれ…?」

 肩越しに、店の中を覗くリーエ。
 そこに飾られていたのは、大きく胸元の開いたドレスを着たトルソーであった。

「ああいうのが良いの?」

「えっと…ちょっと、憧れてたと言うか」

「良いよ、入ってみようか」



 数分後。試着室から、新しい服を着たアリアがおずおずと出てきた。



↓1〜3でコンマ最大 どんな服?(セクシー系で)
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 13:39:51.38 ID:SK7IUyt/o
大胆に背中の露出した真紅のナイトドレス
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 14:15:26.67 ID:FU4+v4pno
裾にフワフワファーのついた肩出しミニスカワンピ
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 14:26:42.92 ID:cM+KPiWRo
深いスリットの入ったやや薄地のピンクのドレス
183 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/18(月) 15:18:10.86 ID:f0fho2kv0
「…ヒュッ」

 思わず、口笛を吹くリーエ。
 アリアが纏っていたのは、ピンク色の薄布で作られた扇情的なデザインのパーティドレスだった。しかもそのスカートには深い切れ込みが入っており、ワーラビット特有の肉付きの良い白い脚が露わになっている。

「お、思い切ったねぇ」

「変…じゃないですか?」

「い、良いと思うよ! うん。ただ、それなら…」

 翼を組んで、顔と体を交互に見る。

「…そうだね、お化粧も変えてみよっか!」



 更に数分後、化粧品店を出た二人。はにかみながら通りを歩くアリアの姿は、田舎貴族の娘とは思えないきらびやかな様相であった。
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 15:20:55.67 ID:slgFfN8OO
ものすごくエロっぽ…セクシーです
185 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/18(月) 15:22:05.92 ID:f0fho2kv0
『パーティドレス(桃)』購入!



【名前】アリア
【種族】ワーラビット
【職業】郵便配達員
【容姿】痩せ気味の体 ピンク色のロングヘアー 赤と黒のバイアイ
【能力】筋力3 敏捷7 技術3 知覚5 知恵4 魅力4 幸運7
【装備】
『パーティドレス(桃)』薄めの布地で仕立てられた、桃色のパーティドレス。スリットから覗く生足が男の視線を釘付けに。男性相手に限り魅力+2



↓1〜3でコンマ最大 この後どうするか

@帰る
A散策を続ける(行き先を明記)
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 15:28:06.41 ID:w/O5JnCao
1
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 15:32:57.45 ID:B3gHbpwfo
2アクセサリーショップ
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 15:33:23.83 ID:hwfqb/jn0
1
189 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/18(月) 15:48:37.92 ID:f0fho2kv0
「今日は、ありがとうございました」

「良いの。装いも変えて心機一転ってね」



↓1 幸運+コンマが

00〜07 悪漢
08〜14 クシナ
15〜17 「おっと、すまねえ」
18orクリティカル 悪漢…
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 15:48:56.80 ID:CogWcScwO
191 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/18(月) 15:58:59.19 ID:f0fho2kv0
0+7=7
0…ファンブル!



↓1 襲撃者は

00〜30 この間の浮浪者
31〜70 酔っぱらい
71〜98 娼館の手の者
99    がたいの良いオーク
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 15:59:36.59 ID:P0ny7F8KO
193 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/18(月) 16:14:31.97 ID:f0fho2kv0
 宿舎に向かって歩いていると、アリアの肩が何かにぶつかった。

「痛っ…何しやがんだ!」

「ひっ!? ご、ごめんなさい…」

 見ると、よれよれの服を着た男が肩を押さえてこちらを睨んでいた。その目は濁り、まだ日が高いというのに顔は赤らんでいる。

「悪かったね。ほら、行くよ」

 すげなく言ってアリアを促すリーエ。

「ふざけんじゃねえっ!」

 ところが、男は追いすがると、アリアの襟首を掴んでぐいと引き寄せた。
 つい先程買ったばかりの、ピンクのドレスが音を立てて破れた。

「ああっ!?」

「! こんのっ…」

 怒ったリーエが、男の頭を容赦なく蹴りつけた。

「ぎゃっ! テメェ…」

「ああぁ…」

 手が離れて、アリアはその場に崩れ落ちた。引き裂かれた服を胸元に寄せ集め、はらはらしながら二人を見守る。
 いつの間にか辺りには、男の仲間と思しき連中が集まってきていた。

「へへっ、ナメやがって。痛い目見ねえと分かんねえみたいだな」

「どっちがさ、腰抜けめ」

「この野郎!!」



↓1 幸運+(コンマ一桁)が

00〜09 誰も来ない
10〜14 盗賊と魔術師
15〜16 大柄な醜男
17〜18 黒馬の騎士
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 16:15:43.53 ID:QKvGECqnO
195 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/18(月) 17:11:55.38 ID:f0fho2kv0
 乱闘が始まった。男はどこからか拾ってきた棒を振り回して、リーエを威嚇する。

「り、リーエさん…」

 不安げに呟くアリア。その背後から、男の仲間の一人が忍び寄っていた。

「…そらばばばっっ!!?」

 掴みかかろうとして、突然その動きが止まった。奇妙な姿勢のまま、ガクガクと痙攣する。

「ふえっ!?」

 叫び声に、慌てて振り返る。そうして、自分たちを囲んでいた連中が次々に倒れていくのに気付いた。

「……ふぅ。これだけの術、山岳でも使ったことありませんよぉ…」

「!」

 屋台の陰からこっそり出てきた少年を見て、アリアははっとなった。

「み、ミクリさん!」

「しーっ。ほら、アレ」

 彼の指差す先では、丁度男が石畳にひっくり返されるところであった。向き合っているリーエも、目を丸くしている。
 よく見ると、男の脚には細い紐が巻きついていた。先端には、小さな重りが付いている。これで投げ縄めいて、男の足を絡め取ってしまったのであろう。
196 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/18(月) 17:12:26.53 ID:f0fho2kv0
「おいおい、女二人に男ぞろぞろってのは感心しねえなあ」

 言いながら、ゆっくり歩いてきたワーラビット。

「クシナさん!」

「よっ。お前もつくづく運が無い」

「あ、あんた…」

 呆然と呟きながら、リーエが地面に降りてくる。

「別に、助けてくれなくてもアタシが」

「まあ言うなよ。旅の恥は掻き捨てって言うじゃねえか」

 それから、辺りに転がっている男たちを一瞥し、続ける。

「それに、放っといたらアリアがブチ犯されてたぜ」

「!」

 はっとアリアに駆け寄る。アリアは、彼女に抱きついた。

「アリアちゃん、ごめんね、ごめんね…」

「リーエさぁん…」

 涙ながらに抱き合う二人を尻目に、クシナは倒れている男の前にしゃがみ込んだ。

「おい、おっさん。さっきちらっと見たんだけどよ。お前、あの娘の服破いたろ」

「…」

「弁償しろよ」

 男は何も言わず、クシナに向かって唾を吐いた。クシナは敢えて避けず、肩のあたりに受けた。それから、ふんと鼻を鳴らした。

「じゃ、財布から頂戴するわ」

「っ、やめっ」

「ミクリ!」

「は、はいっ」

 帽子で顔を隠しながら、ミクリが片手を上げる。と、男の体が痙攣しだした。

「あーあ、止しゃいいのにさ」

 他人事のように言いながら、慣れた手つきで腰から財布を切り取る。そうして中身をひっくり返すと空の財布を男の鼻先に投げた。
197 : ◆eXipHdytqM [saga]:2017/09/18(月) 17:14:02.46 ID:f0fho2kv0
 他人事のように言いながら、慣れた手つきで腰から財布を切り取る。そうして中身をひっくり返すと空の財布を男の鼻先に投げた。

「ッ! …!」

 なおも悪態をつこうとする男。ここでクシナは、思い出したように肩についた唾を手で拭った。それからニタっと嗤った。
 おもむろに自分のベルトに手をかけると、留め金を外した。

「く、クシナさん? クシナさーん?」

 ミクリの呼びかけを無視して、何と彼女は下に穿いているものを全部脱いでしまった。そうして、裸の下半身で男の頭を跨ぐ。

「っ!?」

 慌ててミクリが呪文を唱えると、砂煙が辺りを覆った。

「飲み足りないんだろ? ほら、迷惑料だ。受け取れよ。……んっ」

 ___ぷしゅっ
 じょろろろろろ…

 勢い良く迸った液体が、男の頭に降り注いだ。
 砂煙で視界を消しながら、ミクリが頭を抱えた。

「あー…やっちゃったぁ…」

「ほら、よく味わえ。さっき飲んだばっかりだから、ちっとは混ざってるかも知れないぜ…」



 一方、リーエはアリアを掴んで飛翔すると、砂塵を切ってその場を脱出していた。

「りっ、リーエさんっ、お礼がまだ」

「後にしときな。関係者だって思われたら、それだけで面倒よ」

 何とか宿舎に辿り着いた二人。

「折角買ったのに、これじゃ台無しね…」

「…」

 破かれて砂に塗れたドレスを前に、二人で途方に暮れた。
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