【艦これ安価】提督「艦娘たちとデート?」(番外編)

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268 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/10/30(月) 00:08:50.31 ID:BburKQ9T0

さらにむにむにと感触を楽しむように揉むと、初霜はぴくぴく震えながらも声を必死に我慢している。

だが時折、可愛らしい喘ぎがほんの少し漏れてしまっている。

こんなに感度がよかっただろうか。それともこの状況がそうさせているのか。


「ん? なんか今……」


ふと中年の男性が何かに気づいた。

初霜の声を察知したのだろう。一旦手を止めて様子を窺う。


「……気のせいか」


男性はそう言うと、手を洗って出て行った。

ちょっと危なかったな。


「ちょっとどころじゃないです」


初霜の不機嫌な声がしっかりと俺の耳に入ってくる。

顔を見てもムスっとしている。
269 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/10/30(月) 00:10:23.24 ID:BburKQ9T0


「あと少しでバレるところでしたよ!」

「まあまあ。でも興奮しただろ?」

「……」


言葉が詰まった。否定しないようだ。

さて。


「え、あっ……!? 提、督……!!」


さっきよりも大きく体を震わせる初霜。

胸に手を置いたままだった俺は、布を上にずらして今度は直に触った。

ちょっと汗ばんだ胸を優しく撫で回す。

やがてコリっとした感触が目立つようになり、そこに指を這わせて軽く摘むと、


「ひゃんっ!?」


大きな声と共に体を大きく反らせる。

ここは特に敏感らしい。
270 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/10/30(月) 00:11:21.21 ID:BburKQ9T0
ここまでで

毎日投下、空いても1日のペースでやっていく予定です
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 00:27:16.51 ID:hNdfcHrRo
はつしもふもふ
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/10/30(月) 00:39:54.58 ID:Z8EuhBB/0
>>小さな膨らみを、布の上からむにっと触った。
>>初霜はビクッと震え、慌てて片手で自分の口を塞ぐ。

ここ最高
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 01:22:26.05 ID:ka8GXrWyo
はつしもふもふの純白パンツとお尻想像してギンギン
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 11:53:57.42 ID:savJv1Y3o
エロいそしてカワイイ
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 16:53:12.80 ID:bZpUbrWgO
よいぞ
276 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/10/30(月) 23:34:19.49 ID:BburKQ9T0
投下は明日になります
277 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/01(水) 00:02:58.79 ID:jlJL0nmZ0


「提督、やめっ……は、あっ……んっ……」

「その割には気持ちよさそうだな」

「そんな、こと……言わないでっ……!」


頬を赤く染め、表情は快感でトロンとしている。

さらに快感を与えたらどうなるのだろう。突起をくにくにと揉んだり引っ張る。

すると初霜は耐え切れずに大きく喘いだ。


「ああぁっ! はあっ……提督……お願いで、すぅ……本当、に……やめっ……!」

「……そうだな」


俺は言われた通り胸をいじるのをやめて、初霜を個室の隅っこに追いやってから、しゃがみ込んだ。

そして眼前のプニプニと柔らかく、すべすべしている太ももを撫でる。

「あっ」や「んっ」と小さな声を漏らして感じている初霜の、紅潮しきった顔を見ながら、手を徐々に上へと移動させていく。


「ひぁっ……!?」


やがてスカートの中に入って股間に指が触れると、また良い反応をする。

性欲を焚きつけてもっと触ってみようという気持ちにさせる。

手のひらをしっかりと股間に当ててパンツ越しに摩ってみる。
278 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/01(水) 00:05:49.63 ID:jlJL0nmZ0


「はっ……だ、だめぇ……はあ……あぁああっ……!」


手が行き来すると腰をくねらせる。

それで逃れようとするが無意味だ。数分間しつこく摩った後、今度は中指だけを当てて、筋に沿って摩っていく。

初霜はまた逃れようと大きく腰を動かす。


「やあぁっ……ん、ああっ……ひぅ……! んんっ……!」


トイレ内には男の劣情を煽る声が響いている。

これ、もしかしたら外にも聞こえてるかもしれないな。


「えっ?」

「こんなに大きい声を出してるんだし可能性はある」

「そんな……! だ、大体っ……提督が、いけないっ……んですよ……!」


俺の言葉を聞いて、初霜は我に返ったように俺の手を止めようとした。


「私は、断ってるのにっ……んっ……無理やり、こんな……!」

「大人しいからオーケーしてくれたのかと思ってたよ」

「してません! 放してくだ……――あんっ!?」

279 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/01(水) 00:08:23.25 ID:jlJL0nmZ0

密かにパンツをずらして、もうすっかり濡れていた膣内にずぷっと中指を入れる。

話している最中で意表を突かれたのか、再び俺にしがみついた。


「動かすよ」

「やあっ! だめですっ、だめだめ、だめぇっ……!」


ずぷずぷとゆっくり出し入れする。

中はとても温かくて、指をきゅんきゅん締めつけてくる。

愛液が指を伝って俺の手を経由し、床にポタポタ落ちている。


「ぬるぬるで動かしやすいな」

「い、いやぁ……言わない、でっ……あぁっ……!」


脚がガクガクと震えている。

立っているのがやっとのようで、壁に支えられていなければ床に尻餅をついているところだろう。

一旦引き抜いて、今度は中指と薬指の同時挿入に挑戦してみる。


「次は2本入れるから」

「えっ!? ちょっと……あっ……!?」


とろとろの膣は指を容易く丸呑みした。俺は即座に出し入れを開始する。

迫り来る快感に抵抗することすらままならないようで、初霜は全身を震わせて気持ちよさそうに喘ぐことしかできないでいた。
280 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/01(水) 00:09:55.25 ID:jlJL0nmZ0

それから少しして、膣の締めつけがより強まってきた頃だった。


「なあ、この後カラオケにでも行かね?」

「いいね!」


若い男、恐らく中高生くらいの2人組がここに入ってきた。

手をピタッと止める。初霜もハッとして、両手で自分の口を抑えた。


「あ、やっぱやめとく。金ないんだよ」

「マジで? ちょっとくらいなら奢るけど」


とても楽しそうに会話をしている。


「どんだけカラオケ行きたいんだよ」

「練習してる曲があってさー」


会話に夢中のようだ。

この状態の2人なら、少しくらい音を出してもバレないだろうか。
281 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/01(水) 00:13:14.76 ID:jlJL0nmZ0

俺はチラッと見上げて初霜の顔を確認する。

すると視線に気づいたようで、口を抑えたまま目を合わせる。

指をピクっと動かしてみる。初霜もピクっと動き、


「……っ!」


俺が何をしようとしているか察したらしい。

胸をいじった時よりも必死に顔を振った。その表情からは懇願や羞恥心が読み取れる。

一方で、膣はきゅんきゅんと蠢いてる。少なからず興奮しているようだ。

どうするべきか? そんなこと選択するまでもなかった。

ふー、と一息ついてから、


「――っ!! ……んんっ……!!」


俺は指をずぷっと奥まで入れた。初霜は何とか堪え切った。

しかし俺の責めは始まったばかりだ。ずぷずぷと出し入れして動きを速めていく。


「――っ……!? ――ッ――!! ……――っっ――!!」


くちゅくちゅと膣内を刺激する。

スピードをあげると、卑猥な水音も当然大きくなっていく。
282 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/01(水) 00:15:04.35 ID:jlJL0nmZ0

初霜はとうとう俺にもたれかかってきた。脚で支えるのに限界が来たらしい。

俺の肩部分の服をぎゅううっと握っているのだが、その手も小刻みに震えていた。


「―――ッ!! 〜〜〜〜っっ!!」


だがそうなると、どうやって口を抑えているのか。

ここからじゃ見えないが、自分の衣服を噛んで食いしばったりしているのだろうか。


「でさぁ、あいつが――」

「嘘だろ!? ははは、それ本当かよ!」


少しどころじゃなくて結構音が出ているのだが、幸いまだ気づかれていない。

手の動きはまだ加速して、ついにできる限りの速さまで来る。

初霜がイくまでこれを維持する。


「〜〜〜〜!! ……っっっ!! っっ!!」


足腰がガクガク震えて、愛液も周囲に飛んでいる。

膣内がぎゅうぎゅう指を圧迫してくる。絶頂は近いようだ。
283 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/01(水) 00:17:31.28 ID:jlJL0nmZ0
ここまでで

誤字脱字あったらすみません
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/01(水) 00:26:00.70 ID:ouH0cx+4o
はつしもふもふ
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/01(水) 00:26:30.96 ID:K4ZMRRjTo
乙でしたー
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/01(水) 01:17:12.31 ID:QCxPnkK00
あー可愛い
287 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/03(金) 00:12:32.40 ID:L3deRi5u0


「……あれ」

「どうした?」


その時だった。

会話していた内の1人がとうとう気づいてしまった。


「何だこの音」

「は?」

「変な音聞こえるじゃん」


マズい。一旦止めよう。

そう考えると同時に、あれだけ激しかった手を止めた瞬間、


「――っ――!! ――〜〜〜〜ッ!!」


初霜の体がビクンっと大きく震えたかと思えば、膣が今まで以上の力で指を締めつけてきた。

そして愛液が勢いよく噴射する。

体がガクガクと痙攣しているので、俺の顔や衣服だけでなく周囲にも撒き散らす。
288 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/03(金) 00:14:06.13 ID:L3deRi5u0


「誰かが用を足してんだろ」

「そんな音には聞こえなかったけどなぁ」

「詮索はやめろって、失礼だぞ。もう出よう」


まだ痙攣は続き、愛液が床に滴り落ちてピチャピチャ音が出ているのだが、2人は上手く誤解してくれたようでトイレから出て行った。

ほっと一息ついてから、指を膣から引き抜く。


「あッ……はぁっ……!!」


止まったかに見えた愛液が、またビュッと出て俺の顔にかかった。

よっぽど興奮したんだろう。


「はぁー……はぁー……」


ぐったりしている初霜を便座に座らせ、トイレットペーパーをカラカラと手繰り寄せる。

まずは初霜の濡れた箇所を。その後に俺の濡れた箇所を拭いていく。

その間チラリと顔を見たら、力が抜けていて、なおかつ快感に満ちていた。
289 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/03(金) 00:16:57.08 ID:L3deRi5u0


――――


「ごめん、初霜」

「……」


俺は謝った。この謝罪は、初霜の意思を無視して強引に辱めてしまったことに対してではない。

いや、もちろんそれも含まれてはいるのだが。

それよりもガチガチにいきり立った息子をどうにかしたいという思いが爆発して、勝手にパンツを脱いで初霜の目の前に丸ごと晒してるのを謝罪したかった。

心なしか玉がずっしり重く感じ、肉棒も真っ直ぐ上を向いてピクピクとヒクついている。

その先っぽからは、性が溜まりに溜まった様子を体現するかのように、既に透明な汁が垂れていた。


「ごめん。もう限界なんだ」

「……っ」


初霜は俯いていた顔を上げるが、すぐ目の前には肉棒があったので、恥ずかしそうに目を逸らしてから口を開いた。


「ま、まだエッチなことするんですか」

「ごめん」

「勝手なことをしておいて」

290 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/03(金) 00:19:57.02 ID:L3deRi5u0

やっぱり怒っている。

……当然だろ。初霜の気持ちを無視したんだから。

俺は少し冷静になって沈黙し、下げていたパンツを穿こうとする。

穿いてキッチリした後に土下座しよう。そんなことを考えていた。


「……うっ!?」


あと少しで肉棒がパンツに隠れる。そこで唐突に変な声が出てしまった。

原因は分かっていた。肉棒の竿の部分を、初霜がぎゅっと両手で掴んだのだ。


「は、初霜……」

「ここを……こうすれば……」


初霜はそのまま竿を扱き始めた。不慣れな手つきだが、とても気持ち良い。

というより今はどんな刺激でも気持ち良く感じると思う。


「初霜、何を……」

「ズルいです」

「え?」

291 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/03(金) 00:21:55.27 ID:L3deRi5u0


「私だけ恥ずかしい思いをして、提督は何も無しなんて」

「……」


「だから」と繋いで、初霜は言葉を続ける。


「次は私の番です。提督に恥ずかしい思いをさせます」


手の動きが少し速くなった。

まだ1分も経っていなくて、緩やかな快感のはずなのだが、肉棒の先からはタラタラと汁が出ていた。


「ちょっ、あっ……!」

「言っておきますけど、これが最後ですからね! これが終わったら帰りますから」


そう言いながら初霜は扱く手を片方だけにして、もう片方で髪をかき上げ……


「……れろっ……れる……」


小さな舌を出して、亀頭を舐め出した。

たっぷり全体を舐め回し、ちろちろと先っぽをくすぐる。

快感が電流のように走り抜け、腰が引ける。
292 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/03(金) 00:26:21.64 ID:L3deRi5u0


「あ、ああっ……! ヤバい……!」

「いいれすよ、もっと……声を出してくらはい……はむっ」


いよいよ亀頭をぱくっと口に含んでしまう。

温かくて涎が絡みついてくる。舌が亀頭裏をしつこく撫でる。


「うおっ……!? ヤバ……!?」

「ちゅぷっ……れろっ、んっ……じゅるっ……」


腰が震えてきた。

思わず何度もヤバいと口にしてしまうほど強烈な快感だった。

何ということか、もう出そうにもなっていた。禁欲というものがここまで敏感にさせるとは。


「初霜……もう、出すよ……っ」

「ふぇ? は、早くないれふか……まだ人も来て…」

「ヤバい、出そう……我慢ができない……!」


我慢なんて無理だった。

一ヶ月も溜めてものがグツグツと沸騰し、今ようやく解き放たれようとしている。
293 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/03(金) 00:28:27.94 ID:L3deRi5u0


「待ってくらはい……んっ……口でするのはストップしますから、ほら」

「て、手も止めて……あ、ダメだっ……イくっ……!」


発射までの勢いは止まらない。

あと数秒でぶちまけてしまうと察した俺は、ここでふと考えた。

もしこのまま出してしまったら、初霜の服も汚してしまうのではないか?

その場合どうやって帰ったらいいんだ。液が拭き取れても匂いはついてしまうだろう。

出してはダメだ。

すぐに標準を変えて……マズいダメだ間に合わない。

もう精液が亀頭の前まで上り詰めていた俺のとった行動は……


「ごめん初霜!!」

「えっ……むぐっ!?」


口の中だった。

口の中に肉棒を突っ込んで、熱いドロドロの精液を存分に放出する。


「あ、あああっ、ごめん……!! ごめん、初霜……!! はぁっ……!!」

「んぶっ!? んっ、ごくっ、じゅるっ、んぐ、ごくんっ」


急なことで理解が追いついてないのか、暴れもせずにごくごくと飲み込んでいく。

どびゅるるっ、ぶびゅるっ、と、何回かに別けて大量の精液が初霜を満たしていく。

これは、とんでもなく気持ちが良い。腰が抜ける。
294 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/03(金) 00:33:53.42 ID:L3deRi5u0
ここまでで
見返してつくづく語彙力がないと痛感…

毎日更新、空いても1日と言ったのですが、事情によりもっと空く可能性が出てきてしまいました
コロコロ変わってすみません、一週間は空かないと思います
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 10:33:27.44 ID:PkgTde71o

リアル優先でご無理なさらずにー
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 10:53:34.53 ID:X+sGHY6No

のんびり待ってます
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/08(水) 20:59:59.45 ID:dbqerU8V0
明日に投下します
結局一週間空いてしまった…
298 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/09(木) 22:15:02.09 ID:Gi4FaQxw0
何度もすみません、明日になりそうです
書きたいのに書けない状況が続く…
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/09(木) 22:41:49.28 ID:8ofsw7qBo
待ってる
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/09(木) 22:46:09.55 ID:Mre4SXp0o
ご無理はせずにー
301 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/10(金) 22:27:33.55 ID:3a9Cxx9r0
投下は2時くらいになります
302 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/11(土) 02:21:28.83 ID:ZJstwyD60

とうとう飲みきれずに口から垂れてくる。

俺は快感に震えながらも慌ててトイレットペーパーを巻いて、服に垂れないように拭き取っていった。


――――


「はぁ……はぁ……んっ……」


顔についていた精液も拭き取り、トイレへ流す。

初霜は肩で息をしながら、まだガチガチにそそり立っている肉棒を見つめている。

性欲が全然収まらない。こんなことは始めてだ。


「初霜」

「……?」


肩を持って真っ直ぐ瞳を見る。

初霜は頬を赤らめたまま、色っぽい顔をしている。
303 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/11(土) 02:26:45.69 ID:ZJstwyD60


「さっき、これが最後って言ってたけど……」

「我慢できないんですか」

「頼む、最後までさせてくれ」


好き勝手やっているのはとっくに承知していた。

しかし、どうしても自分を抑えることができない。ここでしたい。

俺の頼み込む姿を見て、少し間を置いてから初霜はもじもじしながら口を開く。


「……条件があります……」


小さな声だったが何とか聞き取れた。

黙ってその先の言葉を待つ。


「1つ。絶対に声を出さないこと、出させないこと」


それは初霜次第でもあるのでは。


「うん」

「2つ。私の言うことを聞くこと」

「よし」

「3つ。この事を誰にも言わないこと」

304 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/11(土) 02:38:09.19 ID:ZJstwyD60

3つ目なんて当たり前だ。言うわけがない。

俺は何も言わずに頷いた。

すると初霜はもう何度目だろうか、顔を真っ赤にして、スカートの裾を摘んでとても恥ずかしそうにたくし上げた。

目に飛び込んできたのは、さっきまでチラチラと見えていた可愛らしい白の布。

ごくりと生唾を飲み、両手でその端を持って下へと降ろしていく。


「えっ? 待ってください、脱ぐんですか?」

「そうしないともっと汚れるから」


ただでさえ愛液で濡れてるし。まあこれは全面的に俺が悪いんだけど。


「……」


初霜はそれ以上何も言わなかった。

受け入れてくれたようだ。

するすると降ろしていくと、綺麗な筋が現れた。
305 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/11(土) 02:44:38.53 ID:ZJstwyD60


「あ、あまり見ないでください」


目を逸らして言う姿に性欲を掻き立てられる。

パンツを足から引き抜いた後、両手の人差し指と親指を筋に当てて、くぱっと押し広げた。

綺麗なピンク色だ。


「違反ですよっ! 言うこと聞いてください!」

「ご、ごめん」


プンプン怒られてしまい、すぐに手を離す。

それから肉棒を入れやすくするため初霜の脚を持ってM字にさせる。


「!? ななっ、何でこんなこと……!」

「こうしないと脚が邪魔で入らないんだ」

「だからと言ってこんな……恥ずかしい……っ」


分かっている。下手をすればお尻の穴まで見えてしまう格好だ。

だが手早く膣に挿入してしまえば問題はないだろう。
306 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/11(土) 02:51:33.34 ID:ZJstwyD60

ということで、俺は肉棒の根元を持ってから亀頭を入口にプニっと押し当てた。

初霜は「んっ」と可愛く声を上げる。


「いくよ」

「……あの、コンドームは……」

「えっ」

「えっ」


顔を見合わせる。

コンドームなんて用意してない。元々セックスするつもりはなかったんだから。


「持ってないとダメかな……中には出さないから……」

「……分かりました」


ホッとした。断られたらどうしようかと。

気を取り直して腰を前に出すと、亀頭をぐぷぷっと飲み込んでいく。

そして竿もみるみる初霜の中に入っていく。
307 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/11(土) 02:55:27.13 ID:ZJstwyD60


「ひゃっ……! はぁっ……ああッ……!!」


初霜の小さな体は、いきり立ったものを容易く受け入れ、根元まで咥えてしまった。

とてもキツくて肉棒全体をぎゅうぎゅう締めつける。亀頭の先にはコリっとしたものが当たっている。

というより、コリっとしたものに亀頭を押しつけていると表した方が的確だろう。


「大丈夫か初霜。抜こうか?」

「へっ……平気、ですっ……」


体をびくびく動かしながら、俺の腕をぎゅっと掴んでくる。


「平気です、から……動いてください……」


もうすでに一杯一杯に見えるのだが、俺は言葉通りにゆっくりと動き始めた。

その度に初霜は声を出す。


「あっ……あんっ……あっ……」


ぬぷぬぷと出し入れする。

やっぱり声は出ている。確か条件は声を出さない、出させないようにする、だったな。
308 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/11(土) 02:56:28.68 ID:ZJstwyD60
ここまでで
今日も投下する予定です
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/11(土) 09:09:48.86 ID:sao1k7ep0
乙ー
310 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/12(日) 02:01:15.21 ID:lvUPnmWh0

キスをやめて腰をさらに速く振る。

初霜は慌てて袖を口に当て、堪えようとするが、


「あああっ!! やあっ、あんっ……だめぇっ……!!」


抑えきれないようで、淫らな声を大きく響かせる。


「提、督っ……何でっ……約束が……違、うっ……!!」

「人が来たら止める。絶対に」

「だめっ、気づかれちゃうっ……からぁっ……!!」


ぱちゅぱちゅと腰を打ちつけるいやらしい音も、外に聞こえてしまわないか心配なくらいにトイレ内に響いている。

本当に誰かが気づいてバレてしまったらどうしよう。そんな思いも興奮を大きく膨らませる。

それから少しして、俺は腰の動きをピタッと止めた。


「はぁっ……はぁっ……」


それまで喘いでいた初霜は肩で息をしながら、俺の顔をとろけた表情で不思議そうに見ている。

何故止めたのかというと、この体勢はやっぱりキツい。
311 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/12(日) 02:02:29.62 ID:lvUPnmWh0
すみません、↑のは順番ミスです
これから投下していきます
312 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/12(日) 02:03:23.81 ID:lvUPnmWh0


「ひゃんっ……んぅっ……んっ!?」


初霜の口を自分の口で塞ぐ。こうすれば問題はないはずだ。

舌を絡ませつつ、腰を前後に振る。

中腰はキツいが、それよりも肉棒から伝わってくる快感が脳を支配して、もっと動きたいという衝動に駆られる。


「んっ、ふぅっ……! ちゅっ、んむっ、ちゅっ……!」


次第に速度を上げていく。

口は塞がれているがそれでも声は漏れてしまっている。


「声を出さないなんて無理じゃないか?」

「はぁっ……だ、だって……あっ……! 我慢しようとっ、思って、もっ……出ちゃうんですっ……!」


喘いでいる合間に、何とか言葉を繋いでそう伝えてくる初霜に愛おしさを感じる。

もっと乱れる姿を見てみたいと、ちょっとした悪意が湧いてきてしまう。


「あっ……!? 提督っ、ちょっと……っ!!」

313 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/12(日) 02:04:03.52 ID:lvUPnmWh0

キスをやめて腰をさらに速く振る。

初霜は慌てて袖を口に当て、堪えようとするが、


「あああっ!! やあっ、あんっ……だめぇっ……!!」


抑えきれないようで、淫らな声を大きく響かせる。


「提、督っ……何でっ……約束が……違、うっ……!!」

「人が来たら止める。絶対に」

「だめっ、気づかれちゃうっ……からぁっ……!!」


ぱちゅぱちゅと腰を打ちつけるいやらしい音も、外に聞こえてしまわないか心配なくらいにトイレ内に響いている。

本当に誰かが気づいてバレてしまったらどうしよう。そんな思いも興奮を大きく膨らませる。

それから少しして、俺は腰の動きをピタッと止めた。


「はぁっ……はぁっ……」


それまで喘いでいた初霜は肩で息をしながら、俺の顔をとろけた表情で不思議そうに見ている。

何故止めたのかというと、この体勢はやっぱりキツい。
314 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/12(日) 02:06:03.24 ID:lvUPnmWh0

よって体位を変えようと思い立つ。

一旦肉棒を引き抜いて、初霜の背中とお尻に手を回して一気に抱え上げた。


「きゃ」


と、初霜は小さく驚いた。

思っていたよりも軽い。立ったまましても良さそうだが、俺はそのまま便座に座る。

そして肉棒を操って、何が何だか分からず困惑している初霜の中に挿入する。


「ッ……!?」


ずぷっと、重力に逆らわずすっぽりと根元まで入る。

いわゆる対面座位だ。初霜はびくんと体を跳ねさせる。俺の衣服の、肩の部分を掴む力がぎゅっと強まる。


「動かすよ」

「あっ、あっ……! さっきより……深、い……っ!」


お尻を持ってグイグイ揺らす。

俺の方も腰を動かすと、肉棒を膣内が良い具合に擦れ合う。
315 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/12(日) 02:08:08.19 ID:lvUPnmWh0


「あっ……これっ……すご……っ」


亀頭の先が子宮口にくっついてぐりぐりと刺激している。

初霜は何度もビクっと震えている。まるで天にも昇るような、気持ちよさそうな顔をしている。


「これならそんなに声も出ないな」

「はい……んっ……こ、これ……いいです……はぁっ……」

「!」


驚いた。

あんなに恥ずかしがり屋だった初霜が、自分で腰を動かし始めた。

こんな場所で行為をしているせいだろうか。


「これがいい?」

「はい……あんっ……じ、自分のペースで……動けますし……」


確かに、この体位はどちらかというと女性側が主導権を握る。

脚を大きく広げるような恥ずかしい格好もしなくていい。
316 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/12(日) 02:10:37.54 ID:lvUPnmWh0


「それ、に……お、奥に……提督のが当たって、気持いいです……」


甘い吐息を漏らして、本当に気持ちよさそうに腰を動かす。

その姿がとても可愛い。俺はもぞもぞと初霜の服に手を入れて、そっと胸を揉み始める。


「あっ! やんっ……ひぅ……んんっ……」


嫌がらずに受け入れる。

腰を揺さぶることを忘れずに、体をくねくねと動かしている。

可愛い。エロい。

しかし、大きくはないにしても思いっきり声が出てる。

もしかして、気持ちよさでどうでもよくなってしまったのだろうか。


「あっ、あっ、んっ、あっ、はっ」


腰をさらに深く、速く揺すってくる。

よっぽど気に入ったらしい。これからする時も必ず取り入れることにしよう。
317 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/12(日) 02:12:52.81 ID:lvUPnmWh0
ここまでで
少なくてすみません

できれば明日、できなかったらまた一週間ほど空きます…
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 06:56:31.33 ID:UHVYooxL0
乙でしたー
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 07:05:47.53 ID:LK1ptzx0o
初霜エロい
よいぞ…よいぞ…
320 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/19(日) 21:05:08.96 ID:jNSJITrQ0
すみません、明日に投下します
休める日が無くなってきた…
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 21:14:15.53 ID:AEsIwcxMo
了解
無理なさらずに
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 21:15:14.89 ID:udE4xS4X0
ごゆっくりー
323 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/20(月) 22:57:05.22 ID:MyCq+A4Q0

初霜は始終気持ちよさそうに動き続けていた。

快感で恥ずかしさも薄れてきたのか、俺にキスを求めたりしてきた。


「はぁ……はぁ……っ」


呼吸が荒れてくる。

対面座位のまま数分が経って、射精感が抑えきれなくなっていた。

肉棒全体が狭い膣内に締めつけられて、亀頭の先は子宮口にグリグリと当たって刺激される。

そんな状態が続けば無理もなかった。


「初霜、そろそろ出るかも」

「あっ、はっ、ああっ、んっ、あっ」


聞こえているのかいないのか、初霜は腰を動かしたまま甘い喘ぎ声を出している。


「初霜? 俺もう出そうで……」

「は、はいっ、んんっ、あんっ、分かって、ますっ、はぁっ」


本当に分かっているのだろうか。腰の動きを止める気配がない。
324 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/20(月) 22:58:33.04 ID:MyCq+A4Q0


「ちょっと、待っ……腰を止めて…」

「はぁっ、はぁっ」

「初霜!」


と、ここで動きが停止する。

危なかった。腰の動きもやけに卑猥に動いていて、もう少しで出してしまうところだった。


「た、確かゴムないって伝えたよな……忘れてた?」

「……ですよ」

「え?」


聞き取れなかったので聞き返すと、初霜は俯いていた顔を上げる。

その表情はとても切なそうで、可愛くて、色気もあった。

ドクンと胸が高鳴る。


「いいですよ」

「……?」

「中に、出しても」

325 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/20(月) 23:00:13.57 ID:MyCq+A4Q0

一瞬何を言ったのか分からなかった。

だって、あの初霜がそんなことを言うなんて。

しかし俺の思いをよそに、初霜は再び腰を動かし始める。

淫らに、弧を描くように腰を回したり、前後にねっとり動いたり。

肉棒を貪るように。

一体どうしてしまったのか。こんな彼女は見たことがなかった。


「は、初霜……本当に出るって……!」

「言ったじゃっ、んっ、ないですっ、かっ……いいってっ……!」


何で急にこんな積極的なんだ。

自分の素直な言葉を口にすると、初霜は喘ぎながらも答えてくれた。


「はぅっ、んあっ、わ、私も、よくっ……分からないっ、んですっ」

「ただ頭が、真っ白で……気持ちよくてっ……提督を好きな気持ちがっ……溢れてきてっ……!」


膣と肉棒の擦れ合う、ぬちぬちといやらしい音が白濁液を込み上がらせる。

よく分からないって……。

もしかして。
326 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/20(月) 23:01:44.43 ID:MyCq+A4Q0

もしかして俺は、とんでもないことをしてしまったのではないか?

こんな場所で性行為をしてしまったばかりに。

初霜の中の、新たな扉を開けてしまったのではないか。


「すごくっ、すごくっ、気持いいんですっ……私のここがっ、とってもっ……」

「うっ……!?」


とうとう上下にも動き始めてしまった。

狭い膣内を強引に突き進み、子宮口にギュッと亀頭を押しつけられる。

もうダメだ。こんなことをされたら。


「ほ……本当にいいんだな」

「はいっ、あん、ひぅっ」

「出していいんだな?」

「あっ、あっ、出してっ、くださいっ、あっ」


最後の確認をすると、穿いていたズボンとパンツをカチャカチャを脱いでいく。

精液を何も気にすることなく吐き出すためだ。
327 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/20(月) 23:02:52.55 ID:MyCq+A4Q0


「よし、行くぞ初霜」

「は、いっ……ああっ!?」


初霜の腰を持ってズンッと一突きすると、亀頭が子宮に入ってしまうのではないかというほど押しつけられる。

初霜はビクッと大きく体を跳ねさせたが、負けじと腰を打ちつけてくる。

互いに互いを刺激し合う。

腰の奥に溜まっていたものが、また煮えたぎってきた。

と、その時だった。


「――はい、そうですね。その件につきましては……」


人が入ってきてしまった。

どうやら電話をかけているようだ。俺と初霜は動きを止めて様子を窺う。

窺うつもりだったのだが、


「んっ、あっ」


なんと初霜は、声を最小限に抑えながらも腰を振り始めた。

もう頭の中は恥などない。ただ気持ち良くなることで一杯のようだ。
328 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/20(月) 23:03:28.67 ID:MyCq+A4Q0
ここまでで
次回の投下で初霜の話を終わる予定です
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 23:30:43.37 ID:CHg5TtUvo
エッッッッッッッ
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 10:45:00.00 ID:ohoc6lpB0
乙乙ー
331 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/27(月) 00:13:15.21 ID:dHGCXLeK0

俺の首に手を回し、ぎゅっと抱きしめてくる。

荒々しい吐息が耳にかかる。こんなの興奮しないわけがない。

俺は初霜の背中に手を回して腰を揺さぶる。


「あっ……!! ひぁ……っ!!」


体を仰け反らせてびくびく震えている。

狭い膣内がさらに狭くなって肉棒をこれでもかというほど締めつけてくる。

そして、こんな動きもできたようで、初霜も俺を快感の底へ突き落とすかのように腰を小刻みに、速く打ちつけ出した。

声を出さないようにしていたのが嘘のようだ。今はお互いに声を出させようとしている。

まるで勝負しているかのように。

俺は我慢などせず、射精まで一直線に腰を揺さぶり続ける。


「――ぁ――っ!! うぅっ………ッ……あッ……!?」


初霜はそのまま気絶してしまうのではないかというくらいに顔を快感で歪め、腰をただ動かす。

口からはだらしなく涎を垂らし、快楽を感じることに没頭している。

よし、スパートだ。死ぬほど気持ち良くしてやろう。
332 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/27(月) 00:14:18.56 ID:dHGCXLeK0

俺は背中に回していた手を脇腹辺りに移動させ、腕の力だけで初霜をちょっとだけ持ち上げる。

軽いのでしばらくはこういうことができる。

そして、腰を無我夢中に打ちつける。淫らな音が響く。


「〜〜〜〜っっ!! 〜〜〜ッ……あッ……はっ……!!」


声を抑えられないと判断したのか、初霜は俺の首から手を放して自分の口に当てた。

必死に声を抑える。体も、膣内も痙攣してきた。

そろそろ絶頂を迎えるようだ。

俺も限界が刻一刻と迫っている。初霜の中に出したい。

ぶちまけたい。


「初霜ッ……出そうだ……っ!」

「ぁ……は、ぃ……出して、くだ……さぃっ……!!」

「ああぁ、イくッ……出る……ッ!」


さっき出したよりも、もっと濃いのが出そうだ。

これを今から初霜の中に。1番奥に。


「あ、ああッ……イく、イく……!!」

333 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/27(月) 00:16:10.54 ID:dHGCXLeK0

熱い液体が肉棒の根元まで来たところで、初霜を支えていた手の力を緩める。

すると肉棒がずぶっと一気に奥深くまで入り、亀頭の先と子宮口がぴったり密着。

それによって生まれた強い刺激がトリガーとなった。


どびゅるるるっ、びゅくっ、びゅるるるるるっ。

そんな音が聞こえてくるのではないかというほど、精液が勢いよく放出されていく。

子宮内をあっという間に満たし、蓄えきれずに溢れ出てくる。

初霜も達したらしく、俺の肩付近に口を当てて声を押し殺しながらビクンビクンと全身を痙攣させている。

俺もそんな初霜を強く抱きしめ、腰を浮かせ、時折揺らしながら、今までの中で1番とも言える最高の快楽を堪能したのだった。

――――

長い射精だった。

大量に出た精液はぽたぽたと床や便器を汚してしまっている。


「はぁ……はぁ……」

「……っ……ッ……!」


俺は肩で息をして、初霜はまだ微かに体を痙攣させ、声を押し殺している。

トイレに入って電話をしていた人は、幸いにも俺たちに気づくことなく出て行った。

いや、もしかして気づいたのかもしれない。それすら分からないほど頭が真っ白だった。
334 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/27(月) 00:18:13.63 ID:dHGCXLeK0


「……かなり汚れちゃったな……」

「……はい……」

「早く後片付けしないと、匂いでバレるかも」


初霜は疲れた様子で返事をする。

無理もない。確か女性のオーガズムは男の何十倍と聞くし。

本当は俺も余韻に浸りたいのだが、こういう場でしてしまっている以上はそうもいかないよな。


「じゃあ、ちょっと立ってくれるか?」

「待ってください」

「!」


初霜は俺の顔に両手で触れ、キスをしてきた。

舌も絡ませた、深く、優しいキスだった。


――――

――――――

――――――――

335 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/27(月) 00:21:10.58 ID:dHGCXLeK0

――――

トイレでのセックスから2週間ほど経過。

あの後きっちりとトイレの掃除をして匂いも消すことに成功したのだが、衣服の匂いは落ちなかった。

あまり人に近づかないよう帰る羽目になり(自業自得なのだが)、鎮守府で迎え入れてくれた他の艦娘に言い訳するのはなかなかの高難易度だった。


「提督、お茶淹れてきました」

「ん? ああ、ありがとう」


ひょっとしたら気づいた艦娘もいるかもしれないが、噂で広まっている気配もないので大丈夫だとは思う。

そんなことを考えながら窓の外を見つめていると、ちょうど初霜が優しい笑顔で執務室に入ってきた。

その手にはおぼんと、湯気の立った湯呑。


「何を見てたんですか?」

「いや、もう冬なんだなと思って」


鎮守府の周囲の自然はすっかり冬支度を終えている。

木々には葉っぱの一つも残っていない。
336 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/27(月) 00:23:32.09 ID:dHGCXLeK0


「本当ですね」


初霜は俺の隣に並んで、窓の外に視線を送っている。

その表情は少し寂しいような、切ないような。憂いを帯びていた。


「でも、これは冬を越えるために必要なことだからな」

「はい」

「冬は冬で楽しいことも待ってるし」

「……そうですね」


ぎゅっと、俺の手が握られる。


「……あの……提督……」


初霜の顔は、切なそうで。

頬は赤く染まり、艶やかに彩られている。


「今日は……できないですか?」

「何を?」

「……」

「……確か一昨日もしたよな」

「そ、そうですけど……」

337 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/11/27(月) 00:28:53.07 ID:dHGCXLeK0


「お願いします。できれば、その……」

「人が来そうな場所で?」

「……はい……」


こくんと頷いた。

なんということか、困ったことに。

あのトイレでの行為で新たな扉が開いてしまったのは、本当だったらしい。

俺は内心頭を抱えつつ、袖を掴んで引っ張る初霜についていった。

全ては俺の責任だ。少しずつ性癖を元に戻さなければ。

そう誓った12月上旬だった。


おわり
338 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/11/27(月) 00:30:17.46 ID:dHGCXLeK0
初霜編終わりです

次は大鳳編を始めていきます
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 00:38:51.41 ID:uAnvTOsJo

大鳳編も期待します
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 13:30:22.87 ID:Nt+AG4bL0

大鳳編も楽しみ
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 20:03:58.65 ID:xtUiRqjgO
乙です!
大鳳編頑張ってください!
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 00:21:50.08 ID:AxQagImoO
イイヨイイヨー
343 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/12/03(日) 23:27:28.10 ID:XgP1GIQt0
投下は日を跨いで朝7時くらいになります
344 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/12/04(月) 07:01:12.58 ID:FIZAGiAH0


――大鳳との夜戦――


少しばかり肌寒い秋の夜長に聞こえてくるのは、鈴虫の声。

それを聞きながら温泉に浸かり、満天の星空を見上げるのは幸せなもので、俺と大鳳は湯に肩まで浸かって至福の時を味わっていた。

が、その数十分後。

温泉から聞こえて来るのは、俺の荒い息遣いと、


「はんっ……あっ……気持ち……い……っ」


大鳳の、快楽に心酔しきった声だった。


――――


「温泉?」


それは遡ること1ヶ月前。

執務室で仕事をしていた俺の机の上に、大鳳がある紙を置いて見せてきたのが始まりだった。


「はい。ここ穴場なんですよ、星が見えてロマンチックな温泉宿なんです」

「へぇー」


紙には温泉宿の写真や情報が印刷されていた。ネットで調べてプリントしたのだろう。

そうまでして行きたい場所なのか。
345 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/04(月) 07:03:44.38 ID:FIZAGiAH0


「行きたいです、提督と一緒に」

「俺と2人で?」

「はいっ、温泉旅行行きましょう」


大鳳の顔はにこっと笑っていたが、心なしか『もちろん行くよね?』という圧を感じる。

別に行かないとも言ってないのに。


「そうだなぁ……いいな温泉。日頃の疲れを癒せそうだ」

「ですよね。ちなみに観光スポットもあるんですよ、古い町並みや、その地特有のお土産もあって……」


ペラペラと楽しそうに話していく。

もう完全に行く方向になってるな。まあ、付き合ってから旅行とかしてなかったし、良い機会なのかな。

俺は広げていた書類を一つに纏めて、とんとんと揃え、にこやかに返事をした。


「よし、行くか」

「本当ですか? 嬉しいです、ありがとうございます!」


大鳳の顔がまた一段と明るくなった。

そうなれば早く予約しないと……って、穴場なんだっけ。

なら急がなくても平気なのかな。
346 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/04(月) 07:05:19.40 ID:FIZAGiAH0


「なあ大鳳、予約って…」

「あ、もう済ませました」

「は?」

「1ヶ月後ですけど早めに準備しておきましょう! では私、これから演習なので」


「失礼しました」とお辞儀をして、パタンとドアが閉まる。

なんだ強制イベントだったのか。もし行かないって言ってたらどうなったんだろう。

悲しい顔するだろうな。

ダメだ、考えるのはよそう。断るわけがないんだ。


「温泉……温泉か……」


なんたって俺も楽しみなんだから。

大鳳が置いていった紙を持って眺め、期待で胸を膨らませる。

ゆっくり羽を伸ばそう。大鳳と2人きりで。
347 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/04(月) 07:06:51.41 ID:FIZAGiAH0


――――


「わぁー! 良い景色ですね!」


それから1ヶ月なんて早いものだった。

俺たちは船で本土へ渡り、電車とバスを乗り継いで、自然に囲まれた観光地までやって来た。

空気も美味しい。うんと伸びをする。


「すー……はー……」

「深呼吸したくなっちゃいますね」

「だな、本当に良いところだ。さて、思う存分観光しよう!」


ゆっくりと歩いて、伝統のある建物を見たり、漬物に舌鼓を打ったり。

綺麗な食器や置物に見惚れたり、写真もいくつか撮って、とても充実した時間を過ごした。

そしてそろそろ夕方になる頃、俺たちは予約した宿に足を運んだ。

外観はとても古風というか、これぞ日本家屋といったような造り。

中に入ると女将さんが歓迎してくれて、部屋に案内してくれた。
348 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/04(月) 07:08:21.60 ID:FIZAGiAH0

その部屋がまた雰囲気があって、決して豪華というわけではないのだが、日本らしさを感じる良いところだった。

俺たちは荷物を置き、しばらく休憩してから用意された浴衣に着替えて、運ばれてきた美味しそうな夕食を美味しく頂いたのだった。


――――


「ふぅ、腹一杯だ」

「もう提督ったら。ご飯おかわりしすぎですよ」

「美味しいからつい食べちゃうんだよな」


そんな会話をしながら、俺と大鳳は待ちに待った温泉へ向かっていた。

宿の通路を通り、階段を降りて外へ出ると、少し身震いしてしまう。


「うー、寒いな」

「少し前までは暑かったのに、一気に寒くなりましたよね」


言いながら、大鳳は俺にぴったりとくっついてくる。

人肌の温もりはいいものだ。安心する。

そんなことをしみじみ思っていると、大鳳がふふっと顔を綻ばせた。
349 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/04(月) 07:10:08.33 ID:FIZAGiAH0


「提督……もしかしてエッチなこと考えてますか?」

「えっ」

「私がくっついたから、ラッキーって顔してます」


いやいや、これは違うよ。

人肌の温もりは安心するなって実感してたんだ。


「本当ですか?」

「……」


まあ、嬉しいには嬉しいけど。

大鳳はそれを聞いてくすくすと笑い、さらにくっついてきた。


「私も嬉しいです。提督とこうして遠くまでお出かけして、はしゃいでます」

「ちょっ、危ないって! 転んだらどうするんだ」

「平気ですよ」


はしゃいでるというのは簡単に見て取れる。

ここに来てからまるで子供のように、キラキラとした笑顔をしていたから。
350 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/04(月) 07:11:56.35 ID:FIZAGiAH0


――――


「……ん?」

「どうしました?」


男女の脱衣所が別れる場所まで来て、俺は立ち止まった。

近くに立っている看板を、目を凝らしてよーく見る。

間違いない。


「大鳳」

「何です?」

「これ混浴って書いてあるぞ」

「はい」


はい、じゃなくて。


「ここって混浴しかないのか?」

「ちゃんと男女別々の温泉もありますよ」

「何だ、じゃあそっちに…」


「こっちでいいんです」と、踵を返そうとしたら引き止められてしまう。
351 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/04(月) 07:13:25.26 ID:FIZAGiAH0

いや、だって混浴だぞ。

男女関係ないんだ。


「恥ずかしいですか?」

「いや……そういうことじゃなくて」


大鳳と俺が一緒に入るのは、別に問題はない。

ただ、もし他のお客さんが入ってきたら……


「裸を見られるだろ」

「嫉妬してくれるんですか。ふふ」

「嫉妬っていうか……とにかく別々の温泉に行こう」

「大丈夫ですよ。私たちの他に泊まってるお客さんは少ないですから」


確かに、ここに来るまですれ違う人は1人だったし、宿泊してる人自体は少ないんだろうけども。

もし来てしまったら……。


「その時はその時です。私は行きますよ」

「あっ、おい!」

352 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/04(月) 07:15:06.31 ID:FIZAGiAH0

俺から放れて、すたすたと入っていってしまった。

はぁ……こうなってしまったら仕方ない。俺も行くしかないじゃないか。

意を決し、男の方の脱衣所へ入った。

中には誰もいない。まず一安心。


「……仕方ない」


そう、仕方ない。

自分に言い聞かせて浴衣を脱いでいく。

……内心喜んでもいること、大鳳に見抜かれてしまっただろうか。


――――


見抜かれたところで、どうということはない。

どっしり構えていればいいんだ。後は他に男がいないかだが。


「よし」


思わずガッツポーズ。温泉には誰も入っていないようだ。

大鳳もまだ来ていない。
353 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/04(月) 07:19:03.86 ID:FIZAGiAH0

体を洗うことにした。

木造の小さな椅子に座って、蛇口を捻り、桶にお湯を溜める。

そして冷えた体にかける。その間は温かいけれど、濡れた体に冷たい空気が触れてすぐに寒くなる。

さっさと洗って、湯に浸かってしまおう。


――――


「よし、と」


隅々まで洗い、お湯で流すと、立ち上がって温泉へ向かう。


「え? もう洗い終わったんですか?」

「!!」


すると、横の出入り口から出てきた大鳳が、すぐ目の前に現れた。

体にタオル一枚を巻いているその姿は、とても色っぽかった。


「……見すぎです」

「あ、ごめん」


無意識に見続けてしまっていたために、注意を受けてしまった。

先に入ってるからと言い、温泉まで辿り着いて足から入浴する。
354 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/04(月) 07:21:03.53 ID:FIZAGiAH0
ここまでで
毎度読んでくださってありがとうございます
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 07:49:17.13 ID:YiitGG5kO
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 16:47:22.46 ID:kYfokj+o0
乙乙ー
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 22:28:04.53 ID:1W0/7MG/o

大鳳編楽しみにしてた
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 23:46:23.76 ID:ygbEV36jO

大鳳編待ってました
359 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/10(日) 23:25:03.67 ID:iBK5OntG0
投下は明日の朝方になります
360 : ◆cU/osbLpwQ [saga]:2017/12/11(月) 11:10:35.91 ID:HqgPqWOo0

腰、腹、胸、肩と、徐々に体を沈めていく。

とても心地よく、生き返るようだ。体の芯までポカポカになっていく。


「はぁー……」


自然とため息もこぼれてしまう。

ふと上を見上げると、満天の星空。説明に書いてあった通り素晴らしいものだ。

どうやら穴場だというのは間違っていないらしい。耳を澄ませば、鈴虫の鳴く音がリンリンと聞こえてくる。

体だけでなく心も洗われる。目を閉じて天然の音楽を楽しむ。

……そこへふと、体に湯をかける音が聞こえてくる。

言うまでもなく大鳳だ。またお湯をかけ、今度は体をゴシゴシと洗う音が耳に入ってきてしまう。

こうなれば嫌でもそっちに意識が向いてしまう。

ただ体を洗っているだけの音で色々と妄想が捗る。

――――

体を洗う音が止むと、またお湯をかける音が一度、二度、三度聞こえてくる。

そして、ぴた、ぴたと足音がこちらにやって来る。

今後ろを向けばどんな光景が待っているのだろう。

バスタオルが濡れた体にピッタリ張り付いているとか、想像するだけで……。
361 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/11(月) 11:11:49.60 ID:HqgPqWOo0


「うー、寒い寒いっ」

「!!」


そんな邪な考えから現実に引き戻されたのは、大鳳の可愛らしい声を聞いた瞬間だった。

足音はすぐ後ろまで来ていた。それが止まったかと思えば、ちゃぽんと、俺が足を温泉につけた時と同じ音が隣から聞こえた。

チラッと横目で確認すると、白くなめらかな美脚が見えて。

湯気でよく見えず、よく目を凝らして視線を上げていくと……。

太ももから上は、しっかりとバスタオルで覆われていた。

タオルは湯船につけたらいけないというルールを何故守らないのかという抗議の意と、混浴とはいえ当然だよなという思い。

そして、これはこれでエロいのではないかという閃きが合わさり、なんとも複雑な気持ちになる。


「ふぅー……生き返ります」


大鳳はそのまま肩まで温泉に浸かると、息をついて気持ちよさそうにそう口にした。


「なんて、お年寄りみたいですね」

「……」

「提督?」

「生き返るよな」


思考をいちいち性の方向に持っていくのはよそう。

そう心に決めて、俺は大鳳の方に顔を向けてにこやかに返事をする。
362 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/11(月) 11:12:34.73 ID:HqgPqWOo0

距離で言うと50センチくらいの位置に大鳳はいた。

予想より結構、というかかなり近い。


「星空も綺麗だぞ。耳を済ませると鈴虫の綺麗な声も聞こえてくるし」

「……!」


俺の言葉に誘われて上を見上げた大鳳は、夜空に散らばる無数の星に目を奪われる。

その光景をたっぷり目に焼き付けてから、目を閉じ、鈴虫の合唱に聞き入る。


「素敵ですね……秋の夜を満喫してる気分になります」

「これで酒があるとまた最高だな」

「あ、ちょっと分かります。月見酒ならぬ星見酒ですね」


大鳳はくすっと笑って俺の意見に同調する。

それからポツポツと言葉を交わしていき、2人の間に少しだけ沈黙が訪れた後、


「大鳳、ありがとう」

「え?」

「こんな良い場所に誘ってくれて」


お礼を言わずにはいられなかった。

2人に仲を一層深められたし、楽しくて疲れが吹き飛んだから。
363 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/11(月) 11:14:35.47 ID:HqgPqWOo0


「そんな……私はただ、提督と一緒に旅行に行きたかっただけですから」

「……ごめん。もっと大鳳の気持ちを察してあげれば……」

「え? あ、違いますよ! 提督を責めてるんじゃなくて……!」


言葉が止まったかと思えば、もじもじとし始める。


「鎮守府だと、なかなか2人きりになれないじゃないですか……」

「確かに。10分に1回は誰かと会うな」

「はい。だから、つまり……旅行はただの口実です」


大鳳の顔は真っ赤になっている。

温泉でのぼせているのか、恥ずかしがっているのか。


「提督と2人きりになれれば何でもよかったんです」

「……」

「……」


また沈黙が生まれる。

デートじゃダメだったのだろうか? 

ダメなんだろうな。週に1回はしてるし、きっと旅行のような長い時間を2人で過ごしたかったんだ。
364 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/11(月) 11:15:23.08 ID:HqgPqWOo0

鈴虫の綺麗な声は、鳴り止むことなく秋の夜長に響いている。


「提督」


大鳳が俺を呼んだ。


「ん?」

「……もっと近づいてもいいですか?」


言いながら、大鳳はすでに俺の方へ寄ってきている。

結局返事をすることなく、2人の肩と肩がちょんと触れ合う。


「いいよ」

「ありがとうございます」


手をそっと握られ、頭をこてんと俺の肩に乗せてくる。

俺も握り返すと、大鳳が俺の顔を見上げてきた。

瞳は潤んで、頬はほんのり赤く上気している。

温泉で体温が上がっているために、汗がつーっと滴る。それが何とも色っぽい。
365 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/11(月) 11:17:46.83 ID:HqgPqWOo0


「提督」


大鳳はまた俺を呼び、すっと目を閉じる。

耳を澄ませるためでないことは当然分かっている。

俺は体を大鳳の方へ向けると、自分の口を大鳳の口に軽く合わせた。

簡単なキスだった。

数秒して口を放そうとすると、大鳳が待ったをかけるように俺の頬に両手を添える。


「どうし…」


どうしたのかと聞こうとしたら、口で口を思い切り塞がれてしまう。

頬に添えていた両手は俺の首に回して、抱きしめるように放さない。

舌も侵入して熱く絡めてくる。ぴちゃぴちゃと艶かしい音が、お湯の波打つ音に紛れている。


「……っはぁ……! ふぅ……ご、ごめんなさい」


最初にしたキスよりも長く、深いキスだった。

大鳳はようやく俺から放れると、真正面から向き合って小さく頭を下げた。


「満足できなくて……提督のことが頭で一杯になった途端に……」

「ビックリしたよ」

「あはは……きっと温泉に長く浸かりすぎなんですね。もう出ましょう」

366 : ◆cU/osbLpwQ [sage]:2017/12/11(月) 11:20:33.21 ID:HqgPqWOo0
ここまでで
年が明ければ毎日投下していけると思います
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 11:29:26.02 ID:Ma+7vEnK0
乙ー
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