阿笠「ふー、よく寝たぜ……」[名探偵コナンss]

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/20(金) 17:26:43.01 ID:yx0wYGjw0
4畳半ほどの一室。ベットで熟睡していたワシは目を覚ました。
すぐに体を起こし、窓を開け、朝の新鮮な空気を思いきり吸った。

阿笠「ふっ、実にすがすがしい朝だ」


ワシの名前は「阿笠博士(あがさひろし)」。年齢は17歳。帝丹高校に通うごく平凡な男子高校生じゃ。
身長は175センチ前後。スラッとした細い体型じゃわい。

阿笠「おっと、早く制服に着替えないと」

制服である青いブレザーとズボンを身に纏い、緑のネクタイをキチンと締めるワシ。

そして髪のセットも欠かさない。

鏡に向かっているワシ。寝癖だらけのボサボサの茶髪を整髪料を使って直し整える。

阿笠「よしっ、今日も決まってるぜ!俺」

いつものように自画自賛するワシ。


その時……

「おはようお兄ちゃん!」

という言葉と共にドアが開いた。
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/20(金) 17:38:45.85 ID:yx0wYGjw0
4か月前にジョジョss「もし吉良が誰にでもあるような性癖だったら?」を書いていました。

今回は名探偵コナンを書いていこうと思ってます。どうぞご覧ください。

前作
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1492949936/
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/20(金) 17:51:05.10 ID:yx0wYGjw0
ドアが開き、部屋に入ってきたのは、一人の美少女であった。
155cmほどの小柄な身長。色白のすっぴん肌。淡い緑の瞳。腰まで伸びるさらさらとしたクセのないクリーム色の髪。

彼女はワシの妹「志保」じゃ。

志保「お兄ちゃん朝ごはんできたよ」

阿笠「お、いつもありがとうよ。志保」

そう言ってワシはさりげなく志保の唇に口づけをする。

志保「ちょっと!お兄ちゃん///」

志保は顔を赤らめ、慌てて左手を口に当てる。

阿笠「いいだろ兄妹なんだし(キリ)」

志保「もー///」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/20(金) 17:54:26.07 ID:yx0wYGjw0
ダイニングにて、それぞれ「いただきます」と言って、朝食をとるワシと志保。

朝食の品目は、いちごジャムを塗ったトースト、レーズンやパイナップルといったドライフルーツが入ったシリアル、そして、ほうれん草入りのスクランブルエッグ。
もちろんすべて志保が作ったものじゃ。

阿笠「いやー、志保の料理はいつ食べてもウマイよ。もしかしたらシェフに向いているかもな」

志保「えー、そんなことないよ」

阿笠「もっと自分に自信をもってもいいんだぞ」

志保「もー、茶化さないでよ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/20(金) 17:56:08.23 ID:yx0wYGjw0
そんなこんなでワシらは朝食を済ませ、きちんと身支度をした上で家を出た。

志保とは途中まで一緒に登校していた。

prrrrr

志保のスマートフォンから着信音が鳴る。

志保「あ、お母さんからメールだ」

メールの文面を確認する志保。

志保「「いつ帰れるか分からない」って」

阿笠「そうか……アイドルのマネージャーも大変だな」

両親は共働きで滅多に家に帰ってこない。
今言ったように母親は大人気アイドル「NTR(ネトラ)48」のマネージャーで泊まり込みでアイドルの管理をしている。

父親は一流の弁護士。現在、ある障害事件の被告の弁護をしており、検察と壮絶な戦いをやっておるわい。

そんなわけで家には、ワシと志保の2人だけなんじゃ。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/20(金) 18:06:54.85 ID:yx0wYGjw0
志保と別れ、学校に向かうワシ。

道中で数名の同級生の女子と鉢合わせ、少しばかり会話をしながら学校に入った。

教室内。相変わらずクラスメイト達の私語でうるさかったが、慣れているので全然気になからかった。

男子「おい阿笠。聞いていくれよ」

阿笠「何だよ?今日は」

男子「実は俺昨日付き合ってる彼女と喧嘩しちゃってよ」

阿笠「マジかよ」

男子「だから仲直りする方法教えてくれよ。お前こういうの詳しいだろ。昼飯おごるからさ」

阿笠「ほー、ならいいだろう。で、何があったんだ?」

なんやかんやで男子から状況を聞き、ワシは彼にアドバイスをした。

阿笠「……まー、だいたいこんな感じで、後はお前次第だな」

男子「ありがとう阿笠。おかげで向き合える自信が持てたぜ」

阿笠「あとこれだけは覚えておけ。言葉は刃物。言葉のすれ違いで一生の仲間を失うこともあるんだ。次からは気をつけろよ」

男子「もちろん気をつけるさ」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/20(金) 18:17:11.19 ID:yx0wYGjw0
昼休み、学食で昼食を済ませ、黙々と廊下を歩いているワシ。

ワシはある場所に向かっておる。

どこなのかは、着いてからのお楽しみじゃ。

しばらく歩いて着いた場所は、この昼の時間帯にはあまり人が来ない西校舎の女子トイレである。

阿笠「よしっ、案の定誰もいないぞ。当然か、いたら俺の人生終わるしな」

個室に入るワシ。ドアを閉め、確認までして鍵をきちんとかける。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/21(土) 08:33:19.30 ID:qRlHmrjv0
そして便器に腰をかけ、しばらく下を向き……

10秒程経過して、満面の笑みを浮かべながら顔を上げた。

阿笠「よし、今日も始めるか……」ボソッ

ワシは小声で独り言を呟くと、ポケットからあるものを取り出す。


それは、女性用のショーツじゃ。
生地はコットン。装飾はピンク色に白いドットがはいった模様であり、上部の中心には赤いリボンがついておる。

内側のクロッチには若干何かの染みが付いている。つまり、このショーツは既に使われた使用済みのもの。

無論、志保のショーツじゃ。今朝、洗濯カゴからくすねて持ってきたんじゃよ。フフフ……

阿笠「誰も俺がこんな奴だとは思ってないだろうな……」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/21(土) 09:03:06.73 ID:xhLLokeSO
ワシの名は。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/21(土) 10:47:35.68 ID:qRlHmrjv0
そう言うと、ワシは身に付けている衣類を全て脱ぎ、持っていたスーパーの大きなビニール袋に入れる。

全裸になったワシ。


そして志保のショーツに躊躇なく両足を通し、下半身に身に付けた。

阿笠「うほぉぉぉ!!」

志保のショーツを穿いて興奮するワシ。

そして、ショーツ膨らむガチガチに勃起した陰茎をショーツの上から右手で握り……

阿笠「志保……ハァハァ……志保///」シコシコ

犯されている志保を妄想しながら、ひたすら陰茎を上下にしごいた。

しごくうちにショーツに染み付いていく我慢汁。クロッチと擦れる金玉。そして我ながら女子トイレの個室でこんな変態行為にふけているいるという罪悪感と背徳感。これら全てが快感じゃった。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/21(土) 23:23:36.47 ID:qRlHmrjv0
阿笠「やばい、もう出そうだ」シコシコ

興奮のあまり、まもなくオーガズムを迎えようとしているワシ。

次の瞬間、……

阿笠「うっ、イク!」

ワシの陰茎はショーツの中に盛大射精をした……



はずじゃった……


阿笠「!?」



直前、何故か視界がフッと真っ暗になり、それに続いてワシの意識は途絶えた。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/23(月) 00:13:05.62 ID:tA3JNc5E0
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阿笠「はっ!」

ベットで目を覚ました阿笠。体を起こし、周りを見渡すと、江戸川コナンと灰原哀がベットの横で呆れた様子で佇んでいた。

コナン「あ、やっと起きたか……」

灰原「おかえりなさい。ずいぶんと気持ち悪いことしてきたわね」

どういう状況なのかというとそれは数時間前に遡る。
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13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/23(月) 10:23:03.84 ID:tA3JNc5E0
13:00、昼過ぎくらいのこと 。阿笠邸内。白衣を羽織った小太りで白髪の男性「阿笠博士」は熱心に発明をしていた。

阿笠「ふふふ、もうすぐじゃ。もうすぐ完成じゃ……」

複数の美少女が描かれたパッケージのゲームソフトを片手に持ってる阿笠。

阿笠「この時がついに来た!この調整が終われば、この妹ゲーの世界にダイブできるわい!」

彼は何をしているのかというと……
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/23(月) 10:25:24.71 ID:tA3JNc5E0
かつてコナン達が命懸けで攻略した仮想体験ゲーム機「コクーン」。(ベイカー街の亡霊)

実はこの時、阿笠は持っていた複数のメモリーカードにコクーンのデータやプログラムをこっそり全てコピーしていたのだ。

コピーしたデータは持ち帰り、 コナン達には内緒で長期にわたって研究をしていた。

研究を積み重ね、コクーンのプログラムの仕組みを完全に熟知した阿笠。

彼はその上であることにひらめく。

それは、どこにでも売っている市販のゲーム(ソフト)を仮想体験できるのではないかと。

そして、彼はデータとプログラムの改造を施し、今その完成に近づいてきたところだった。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/23(月) 22:57:31.35 ID:tA3JNc5E0
阿笠「一緒にコピーしたノアズ・アークは跡形もなく葬ったし、確認したところ戻れなくなくなるような危険はないようじゃな」

阿笠「ちゃんとプレイヤーの任意で現実に戻れるようにプログラミングした……」

阿笠「それじゃあ、テストプレイとして……」

阿笠「さっそくやってみるわい!!」

阿笠は遊びたいゲームソフトを本体に挿入し、ヘッドギア(自身の意識とゲームのプログラムをリンクさせるためのもの)を装着。

阿笠「行くぞ!スイッチオン!!」ポチ

そしてゲーム開始のスタートボタンを押した。
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/23(月) 23:00:17.93 ID:tA3JNc5E0
ゴオオオオオオオオオオオオオオ!!!

仮想体験ゲームの本体はものすごい勢いで作動し始めた。

阿笠「……」バタッ

作動し始めた途端、スタートボタンを押していた阿笠の体は崩れるようにその場に倒れた。

つまり彼の意識はゲームの世界にダイブしたということである。
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/27(金) 21:16:38.57 ID:DK3sq3X40
その一方……

コナン「おーい、博士」ピンポーン

阿笠邸の門の前にてインターフォンを押すようにコナン。しかし、反応が一切ない。

コナン「いるだろ?」ピンポーンピンポーン

何度も押すも反応なし。

コナン「留守かよ。たくっ「麻酔針切れたから補給しに行く」ってちゃんと連絡したぞ」

阿笠邸を後にしようと振り替えるコナン。

灰原「あら工藤君、どうしたの?」

振り向いた先には、買い物帰りであった灰原がいた。

コナン「お、丁度よかった灰原。麻酔針の補給に来たんだけど、博士留守だから帰るところだったんだ」

灰原「あれ、博士は今日ずっと家にいるはずよ」

コナン「え?」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/10/29(日) 23:35:29.43 ID:xUajKJLz0
灰原が鍵を開け、阿笠邸に入る2人。

灰原「博士。いないわね……」

コナン「ん?向こうの部屋から妙な音がするな」

その部屋のドアを開け中に入る2人。

コナン「おーい、博士いるか?」ガチャ

灰原「博士?」

2人の視界に映ったものは、うつ伏せに倒れている阿笠と彼の頭に被っているヘッドギアである。

コナン「何してんだ?博士」

側には幅2m×高さ1.3m×奥行1.6mほどの大きな電子機器があり、激しく機械音と発熱を出しながら動作している。阿笠の被るヘッドギアとはコード一本で繋がれている。
ちなみに、先程のコナン曰く「妙な音」とは電子機器の機械音のことであった。
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/03(金) 16:04:17.44 ID:XUk7AFoS0
灰原「工藤君、コクーンのこと覚えているかしら?」

灰原は部屋のテーブルに置いてあった書類に目を通しながら、コナンに聞く。

コナン「コクーン?あぁ、命懸けてやったあのバーチャルゲームか。懐かしいな」

灰原「この研究資料によると、博士はあの時コクーンのデータをコピーしていたようね」

コナン「え、マジかよ。よくバレなかったな」

灰原「で、そのデータを改造して……」

阿笠の肉体が片手にしているゲームのパッケージを取る灰原。

ゲームソフト[妹は俺のもの CERO18]

灰原「こういうゲームソフトの世界にダイブできるようにしたということね」

コナン「くだらね……」

呆れるコナン。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/03(金) 16:05:07.30 ID:XUk7AFoS0
灰原「あら、このモニターで今博士が遊んでる様子が見られるわね」ピッ

モニターの電源をつける灰原。

コナン「ほー、暇だし見てみるか。さて何してんだろ?」

モニターの画面に写し出されたのは……

身長175センチで細身の体型をしている茶髪の青年が映し出された。

同時に「阿笠博士」と記されたテロップも表示されており、青年が誰であるかがコナンと灰原には瞬時で分かった。

コナン「………」

灰原「……」

沈黙になる2人。

阿笠『ふー、よく寝たぜ……』(イケメン声)

《4畳半ほどの一室。ベットで熟睡していたワシは目を覚ました。
すぐに体を起こし、窓を開け、朝の新鮮な空気を思いきり吸った。》
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/03(金) 16:06:55.29 ID:XUk7AFoS0
《制服である青いブレザーとズボンを身に纏い、緑のネクタイをキチンと締めるワシ。そして髪のセットも欠かさない。
鏡に向かっているワシ。寝癖だらけのボサボサの茶髪を整髪料を使って直し整える。》

阿笠『よしっ、今日も決まってるぜ!俺』

《いつものように自画自賛するワシ。》

コナン「決まってるもクソもあるか!ハゲじじい!」

今の阿笠の様子に思わず突っ込むコナン。

灰原「これが博士だと思うと何だか反吐が出そうだわ……」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/03(金) 16:10:10.35 ID:XUk7AFoS0
《ドアが開き、部屋に入ってきたのは、一人の美少女であった。
155cmほどの小柄な身長。色白のすっぴん肌。淡い緑の瞳。腰まで伸びるさらさらとしたクセのないクリーム色の髪。
彼女はワシの妹「志保」じゃ。》

灰原「ちょっと何よ志保って!私への嫌がらせ!?」

自分の本名を使われたことで怒鳴る灰原。

志保『お兄ちゃん朝ごはんできたよ』

阿笠『お、いつもありがとうよ。志保』

《そう言ってワシはさりげなく志保の唇に口づけをする。》

志保『ちょっと!お兄ちゃん///』

《志保は顔を赤らめ、慌てて左手を口に当てる。》

阿笠『いいだろ兄妹なんだし(キリ)』

コナン「(キリ)じゃねーよ!くそロリコン!」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/03(金) 16:32:39.68 ID:XUk7AFoS0
2人「はぁ……はぁ」

息が切れる2人。

コナン「何だこの狂気に満ちた世界は……」

灰原「突っ込んでもキリがないわね……」

《昼休み、学食で昼食を済ませ、黙々と廊下を歩いているワシ。》

コナン「あ、そうこうしているうちに飯食ってきたみたいだ」

《ワシはある場所に向かっておる。》

灰原「?」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/03(金) 16:45:13.12 ID:XUk7AFoS0
《しばらく歩いて着いた場所は、この昼の時間帯にはあまり人が来ない西校舎の女子トイレである。》

阿笠『よしっ、案の定誰もいないぞ。当然か、いたら俺の人生終わるしな』

コナン「……すでに終わってるだろ」

灰原「…………もう嫌」

《個室に入るワシ。ドアを閉め、確認までして鍵をきちんとかける。》

《そして便器に腰をかけ、しばらく下を向き……》

《10秒程経過して、満面の笑みを浮かべながら顔を上げた。》

阿笠『よし、今日も始めるか……』ボソッ

『ワシは小声で独り言を呟くと、ポケットからあるものを取り出す。』
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/04(土) 17:53:19.96 ID:cY9bg81sO
《それは、女性用のショーツじゃ。?
生地はコットン。装飾はピンク色に白いドットがはいった模様であり、上部の中心には赤いリボンがついておる。?内側のクロッチには若干何かの染みが付いている。つまり、このショーツは既に使われた使用済みのもの。?》

《無論、志保のショーツじゃ。今朝、洗濯カゴからくすねて持ってきたんじゃよ。フフフ……?》

阿笠『誰も俺がこんな奴だとは思ってないだろうな……』

コナン「……」

灰原「……」

真顔でモニターの映像を黙々と視聴するコナンと灰原。
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/04(土) 17:56:13.91 ID:cY9bg81sO
《そう言うと、ワシは身に付けている衣類を全て脱ぎ、持っていたスーパーの大きなビニール袋に入れる。?》

《全裸になったワシ。?そして志保のショーツに躊躇なく両足を通し、下半身に身に付けた。?》

阿笠『うほぉぉぉ!!』

《志保のショーツを穿いて興奮するワシ。?》

《そして、ショーツ膨らむガチガチに勃起した陰茎をショーツの上から右手で握り……?》

阿笠「志保……ハァハァ……志保///」シコシコ?

《犯されている志保を妄想しながら、ひたすら陰茎を上下にしごいた。?しごくうちにショーツに染み付いていく我慢汁。クロッチと擦れる金玉。そして我ながら女子トイレの個室でこんな変態行為にふけているいるという罪悪感と背徳感。これら全てが快感じゃった。》

コナン「……………………」

灰原「……………………」

真顔でモニターの映像を黙々と視聴するコナンと灰原。
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/04(土) 17:57:19.17 ID:cY9bg81sO
《そう言うと、ワシは身に付けている衣類を全て脱ぎ、持っていたスーパーの大きなビニール袋に入れる。?》

《全裸になったワシ。?そして志保のショーツに躊躇なく両足を通し、下半身に身に付けた。?》

阿笠『うほぉぉぉ!!』

《志保のショーツを穿いて興奮するワシ。?》

《そして、ショーツ膨らむガチガチに勃起した陰茎をショーツの上から右手で握り……?》

阿笠「志保……ハァハァ……志保///」シコシコ?

《犯されている志保を妄想しながら、ひたすら陰茎を上下にしごいた。?しごくうちにショーツに染み付いていく我慢汁。クロッチと擦れる金玉。そして我ながら女子トイレの個室でこんな変態行為にふけているいるという罪悪感と背徳感。これら全てが快感じゃった。》

コナン「……………………」

灰原「……………………」

真顔でモニターの映像を黙々と視聴するコナンと灰原。
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/04(土) 17:58:39.10 ID:cY9bg81sO
あ、ちゃんと登校されてたか
2つ作っちゃった
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/04(土) 17:59:27.83 ID:cY9bg81sO
阿笠『やばい、もう出そうだ』シコシコ

《興奮のあまり、まもなくオーガズムを迎えようとしているワシ。 》

コナン「灰原」

灰原「言われずとも分かるわ」ポチッ

ゲーム機本体の「RESET」と記されているボタンを押す灰原。

阿笠『うっ、イk……』

モニターの画面がフッと真っ暗になった。

コナン「博士は無事か?」

灰原「問題ないわ。すぐに目覚めるはずよ」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 10:31:11.62 ID:Se6/SH+w0
阿笠「はっ!」

ベットで仰向けに寝かされていた阿笠の体が突如起き上がる。どうやら阿笠はゲームの世界から無事現実に帰還したようだ。?

コナン「あ、やっと起きたか……」?

灰原「おかえりなさい。ずいぶんと気持ち悪いことしてきたわね」?
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 12:41:14.76 ID:Se6/SH+w0
そして今に至る。

阿笠「か、勝手にリセットボタンを押しよって!いいところじゃったのに」

コナン「俺達は止めてやったんだ。越えちゃいけない一線を越えようとしてた博士を」

灰原「あのままやってたら歯止めがきかなくなって、現実に戻った後で間違いなく性犯罪に走っていたわ」

阿笠「くっ、バカにしよって!ワシをそんなことする奴と思っておったのか!」

コナン「んなこと言われてもな……なぁ灰原」

灰原「ゲームの中とはいえ、妹の下着を身につけて平然と女子トイレで自慰行為に浸っているような変態を見たら、誰だってそう思うわよ」

阿笠「く……」

悔しがる阿笠。2人のいうことがあまりに正論であるため、阿笠は何も言い返せなかったのだろう
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/05(日) 18:31:31.30 ID:uwk+hHakO
阿笠「……」

阿笠「……」

コナン「博士?」

灰原「正論言われて悔しさで放心状態になってるのかしらね」

阿笠「……来い」パチン

右手で指を鳴らす阿笠。

コナン、灰原「ん?」

鳴らした直後のこと……

ガチャ

コナン「え?」

灰原「何!?」

ロボット1「a2pjo3tj_6xij26g_a5t」ウィーン

ロボット2「ja1gpn8ad9wv3vadmt」ウィーン

2台の人形(ひとがた)ロボットがドアを開けて部屋に入ってきた。
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 10:45:39.93 ID:w6YvTyX0O
ガシッ! ガシッ!

コナン「うわっ!」

灰原「きやっ!」

部屋入ってきた途端、2台のロボットは音速といってもいい速さでそれぞれコナンと灰原の背後に一瞬で回り込み、2人を地面に押さえつけた。

押さえつけられて身動きがとれず、うつ伏せのコナンと灰原。

阿笠「アルファ、ベータ、よくやった。さすがはワシに忠実なロボじゃわい」

灰原「な、何をする気!?」

コナン「悪ふざけは大概にしろ!博士」

阿笠「うるさい!ワシを侮辱した罰じゃい!笑い事ではすまんぞ」ガサゴソ
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 13:14:56.88 ID:w6YvTyX0O
もう1台のバーチャルゲームのヘッドギアを取り出す阿笠。

阿笠「今からお前らには、コクーンの時の苦しみを再び与えるわい」

コナン「何だと!?」

灰原「まさか!」

阿笠はコナンと灰原にそれぞれヘッドキアを被せた。

阿笠「2人には今からワシの自作ゲームを楽しんでもらうぞ」

不気味な笑顔を浮かべる阿笠。

阿笠「それじゃあ」ポチッ

阿笠はゲーム機の「START」ボタンと押した。

コナン「や、やめろぉぉぉぉ!!!」

灰原「いやぁぁぁぁぁぁ!!!」

次の瞬間、コナンと灰原は意識を失った。
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/07(火) 17:22:43.88 ID:w6YvTyX0O
おまたせしました。ここからが本編です
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/08(水) 02:37:41.38 ID:3IEOx+4y0
コナン「う……」

コナン「こ、ここは……」

目を覚ます俺「工藤新一」……いや、今は「江戸川コナン」だ。
確か俺は博士の逆恨みで灰原とバーチャルゲームに強制的にダイブさせらて……そうだ、ここはゲームの世界だな。ノアズ・アークの時が懐かしいぜ。おっと感心してる場合じゃない。ここはどこだ?

体を起こし、周囲を見渡す俺。

コナン「な、何だ!ここは!?」

見渡して視界に映ったのは、荒れ果てた電車の中であった。
床は大きな穴が所々に空いており、窓ガラスや網棚の破片、中吊りの広告の紙片などが大量に散乱している。
座席のシートはズタズタに裂かれ、中の黄色い綿が飛び出ていた。

俺はこの車内の無惨な有り様に思わず目を丸くした。
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/08(水) 09:10:05.67 ID:Ud7c4Ut5O
コナン「じ……事故でもあったのか?」

?「事故どころの話じゃないわ」

その時後ろから、誰かが俺に声をかけた。しかもそれは実に聞き覚えのある声であった。

コナン「え?」

「誰だ?」と思って振りかえる俺。

コナン「灰原!無事だったか」

案の定、灰原だった。

灰原「ええ何とか。あなたも無事でよかったわ」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/08(水) 14:51:07.32 ID:Ud7c4Ut5O
コナン「ところで事故どころじゃないっていうのは?」

灰原「外に出れば分かるわ」

車両を降り、2本の線路が並ぶ高架橋に出る灰原。俺もアイツに続いて車両を降りた。

灰原「見ての通りこの有り様よ」

コナン「ま、マジかよ……」

荒廃していたのは、電車だけじゃなかった。

線路の高架から下の景色を見下ろすと、

木造の家屋や鉄筋コンクリートの施設といった建造物がどこもかしこも全壊や半壊をしており、低い建物ほど損壊が酷い。
道路は建物の瓦礫や折れた木々で埋め尽くされて見えなくなってる箇所もあれば、所々ヒビだらけで、その隙間から下水と思われる水が噴水のように吹き出している箇所もある。

見ていられないくらいひどい光景だ。

灰原「どうやらここは被災地のようね」

コナン「あ……ああ」

『その通りじゃ!』

2人「!?」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/08(水) 23:39:49.27 ID:3IEOx+4y0
足元に落ちているボロボロの小型ラジオ。そのスピーカーの部分から、誰かの声が聴こえた。少し雑音混じりだがその声が博士であることは明確だった。

俺はすぐさまラジオを拾う。

コナン「博士か!何なんだこれは!早く俺たちをここから出せ!!」

阿笠『まぁまぁ、焦るでない。今からこのゲームの説明をするぞ』

コナン「うるせぇ!変態下着泥棒が!逆恨みもいいところだぜ!」

阿笠『うるさい!説明するから静かにせい!!』

コナン「……!」

どうやら、今の博士はこっちの話には聞く耳を持たないようだ。
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 09:27:43.89 ID:+BRNe8v0O
灰原「で、何をすればいいの?」

灰原は話を聞くしかないと思い、博士に質問する。く、何だよ……慌てているのは俺だけかよ。

阿笠『一度しか言わんから、よく聞くように……』

博士はゲームの説明をする。

博士の説明より分かったことは……

これは災害脱出アドベンチャーゲーム「VICTIMS(ゲーム名)」。
大地震で被災した「桐沢島(きりさわじま)」を舞台に、崩れていく地盤や倒れてくる瓦礫などを避けながら避難するリアリティー溢れたゲームらしい。

この桐沢島は千葉房総半島から真南に90kmほど離れたところにあり、1990年代に人工的に作られた設定みたいだ。

北海道の約4分の一の面積を占めており、本土以外の島の中でもひときわ目立っている。

あと東京湾アクアラインのように、青函トンネルより長い海底トンネル「桐沢トンネル」で、東京羽田と繋がってるらしい。
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/09(木) 15:24:38.62 ID:+BRNe8v0O
クリア条件はいたって単純。救助隊に救出されて、ヘリか船で島を脱出するか、桐沢トンネルを通って羽田まで逃げ込むか。だいたいこの二つ。

阿笠『ただし、脱出は新一と哀くん2人揃ってじゃよ。2人のうちの一方が先に脱出したり、死んだりしたら、その時点でゲームオーバーじゃ』

阿笠『ゲームオーバーになったら分かっておると思うが……ここで眠ってる君らの体をバラバラにするわいww』

楽しそうな言いぶりで、とんだ猟奇的なことを喋る博士。もはやあのじじいはあの時のノアズ・アークそのものだと思えてきた。

コナン「死んでたまるか!後でギャフンと言わせてやる!」

阿笠『出来ればいいのう……』ブチ

ラジオからの博士の声はここで途切れた。


灰原「ひとまず、この高架を降りましょう。余震で崩れるかも知れないし」

コナン「それもそうだな……」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/09(木) 21:30:58.47 ID:AixQ1FZC0
絶体絶命都市?
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/09(木) 21:49:59.20 ID:z5Y4CGMSO
おーい!
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/10(金) 15:12:04.22 ID:VGVRyRQkO
駅に着くまで高架橋の上を歩いている俺と灰原。

途中、俺は地上まで続く梯子を発見する。

コナン「駅まで行かなくてもこの梯子で降りればいいんじゃないか」

灰原「バカね。降りてる時に余震で崩れたらどうするのよ。ただでさえ余震がなくても安全に降りられるか分からないのに」

呆れる灰原。

コナン「あ、言われてみれば……」

くっ、考えなしに物を言った俺が恥ずかしいぜ。こんな状況でも灰原は冷静だな。

コナン「にしても、もうあれから5kmほど歩いたよな。そろそろ駅が見えたっておかしくないか?」

灰原「確かにそうね……新幹線じゃないんだから……」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 13:22:02.63 ID:dYeYrURA0
その時……

グラッ

2人「!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

突然高架橋が激しく揺れ出す。余震だ。

コナン「うわっ!早速きたか!」

慌てて両手を頭に当てしゃがむ俺達。

コナン「……」

灰原「……」

暫くしゃがんでいるうちに揺れはピタリとおさまった。

コナン「おさまったか……」

立ち上がって、周囲を見渡す。

灰原「ここは何とか崩れなくて何よr……!?」

灰原は突如言葉が止まり呆然となった。

コナン「は、灰原……?」

灰原「び、ビルが……」

ある方向に指を指す灰原。

コナン「!?」

俺は指を指した方向を向いた。

さっきの余震による本当の恐怖はここからだった。
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/11(土) 13:28:13.26 ID:dYeYrURA0
コナン「何!!?」

それは、灰原が呆然となるのも無理もないといえる恐ろしい光景であった。いや、俺だって呆然となるな。

目の前に建っている高層ビルが、こちらに向かってゆっくりと倒れてきてるのだ。

倒れてくるビルは次第に勢いが増していく。
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 09:07:31.12 ID:1pUJLTySO
やっぱりZZ1じゃないか
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 11:25:12.86 ID:1HZD8vlI0
コナン「灰原!この梯子で降りるぞ!」

灰原「こ、こういう時程、より危ないけど……やむを得ないわね……」

梯子で高架橋を降りる俺と灰原。灰原曰く、こんな状況で梯子で降りるのは危険でしかないが、ビルの倒壊に巻き込まれるよりはマシだ。

いつ外れて落ちても仕方ない中、俺達は梯子でゆっくり慎重に降りていく。

灰原「何してんのよもっと早く降りて!ビルがこっちに来ちゃう!」

コナン「無茶言うな…」

そんなこんなで、俺達は無事梯子を降り、何とか高架下に着く。
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 11:42:32.93 ID:1HZD8vlI0
しかし、倒壊しているビルの危険はまだ終わってない。

灰原「いくらなんでも今から走って逃げても間に合いそうにないわね!」

灰原の言う通りまもなくビルは高架と接触するだろう。 ん、高架……。

コナン「この高架が盾がわりになるんじゃないか……?」

俺はこの時期待した。さっきまで俺達が歩いていた上の電車の高架橋が倒れてくるビルを止めてくれるのではないのかと。

灰原「なるわけないでしょ!」

コナン「分かってた。やっぱ無理だな」

灰原の突っ込みで俺は正気に返った。
ほんと何言ってんだ俺。追い詰められたあまり楽観的な思考になっていた。
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 11:59:25.48 ID:1HZD8vlI0
今更ですが、作中の描写において
ゲーム内は一人称、現実は三人称と視点が異なります。
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 12:15:44.58 ID:1HZD8vlI0
ドガッシャーン!!

2人「!?」

そうこうしているうちに、高架橋から激しい音が鳴り出した。ビルと接触したようだ。

灰原「ちょっと、こんなことしてるから!」

コナン「わりー!」

そして案の定瓦礫が降ってきた。

俺達はこれまでの映画で鍛えた持ち前の身体能力で辛うじて避けていくも、そんな長くはもたない。

灰原「どうするのよ!!」

コナン「く……」

何か安全な場所はないかと俺は辺りを見回す。
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/12(日) 18:02:12.29 ID:YnLgKpgGO
見回しているうちにある場所を発見する俺。

それはフタの開いたマンホールだ。
周りに複数の赤いカラーコーンやそれにかかっているコーンバーが並べられている様子からして、被災直前に下水の工事により開けていたということが分かる。

コナン「マンホールだ!あそこへ逃げ込むぞ!」

俺は降ってくる瓦礫をかわしながらマンホールに思いきり飛び込んだ。

灰原も俺に続いてマンホールに入る。
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/13(月) 10:02:14.38 ID:XVpJCuZC0
ドシャァァァン!!!

灰原「!!」ビクッ

灰原が入った途端、マンホールの入口は高架橋の柱と思われるコンクリートの瓦礫で塞がった。
その様子を下から目の前にして見ていた。灰原は「あと一歩遅かったら……」と震えるように呟いた。

俺は少しばかり罪悪感を抱き、アイツを先にマンホール入らせるべきだったと今となってそう思った。

コナン「何かすまない。灰原」

灰原「あ、あなたが謝ることじゃないわ。行きましょう」

コナン「あ、あぁ……」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/13(月) 21:15:36.43 ID:XVpJCuZC0
下水道内。下水の悪臭に耐えつつも、出口を求め、下水の横の通路を進んでいる俺達。

コナン「……うっ!うえぇぇぇぇ!!」ビチャビチャ

悪臭の酷さにたまらずその場で嘔吐した俺。下水に胃液を吐き出す。

灰原「だらしないわね。下水くらいで」

呆れる灰原。

コナン「面目ない……」

それから下水道を歩き回って、いくつか出口を見つけたものの、瓦礫で塞がれていたり、フタが歪んでて開かなかったりとなかなか出るに出られない。
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/13(月) 22:41:27.10 ID:XVpJCuZC0
出口を探して約6時間経過。

灰原「オェェェェェェ!!」ビチャビチャ

今度は灰原が盛大に嘔吐した。
おそらく俺が吐いた時から我慢していたのだろう。

灰原「モウヤダ……デタイ……」

コナン「だ、大丈夫か……?」

背中を撫でて灰原を気遣う俺。

まぁ、俺だって吐くくらいだ。こんな臭いところにいれば仕方ない……うっ!

コナン「うぇぇぇぇぇぇぇ!!」ビチャビチャ

そして俺もつられて再び嘔吐。

コナン「まるで酔っぱらいじゃねーか……チクショウ……」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/14(火) 12:29:29.17 ID:fEHICPYvO
さらに5時間経過。
嘔吐を繰り返しながら、下水道をさ迷っていると、進む先から光が刺してきた。出口だ。

灰原「やっと……出られ……るのね」

コナン「……だな」

ほぼ半日こんな悪臭だらけの下水道にずっと居続けていた俺達はすっかり窶れていた。

窶れていながらも何とかマンホールを登り、無事下水道から出ることができた。
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/17(金) 08:57:54.41 ID:narYRreEO
外に出ると、太陽が昇っている様子が目に映った。

コナン「夜明けか……」

灰原「よ、ようやく臭い場所から解放されたわ……」

俺達の出た場所は、看板を見たところ「湯芝(ゆしば)町」であった。

所々歩き回ってみて、この地域はどうやら地震の被害が小さいことが分かり、建物の損壊がほとんどなかった。
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 10:12:16.94 ID://70rl8B0
被害が少なく安心した俺達は、一晩中下水道を歩き回ってくたくたに疲れたので、どこか安全そうな建物で休むことにした。

コナン「にしても誰もいないな既に救助は終わってるってことか?」

灰原「そうなるわね」

『おっと、まだ説明してなかったところがあったわい』

2人「!?」

道の脇に綺麗に直方体の形にカットされた草木の茂み。
その上に置かれている(草木にかかっている)スピーカーから再び博士の声が聴こえた。
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