男の娘「なんなの? ウザいなぁ……」

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43 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 00:51:28.73 ID:VsnDAS2L0

黒髪「そんなこと言っているうちにコーティング終わりましたね」

金髪「あとどうすんの?」

黒髪「まだ全体にクリームを塗っただけなので、後はお店のケーキみたいにクリームと苺で飾り付けを……」

金髪「じゃあパティシエさん、お店みたいによろしくぅ♪」

男の娘「それはハードルが高いんじゃない……?」

スッ

男の娘「やるの? が、がんばって!」

――――――

金髪「まじでお店のケーキじゃんこれ。写真撮っとこ」カシャッ

黒髪「本当にパティシエとして働けるんじゃないですか……?」

男の娘「すごいね、将来そっちの道に進んだら?」

ブンブン

男の娘「えー嫌なの? もったいないなぁ……」

金髪「照れ隠しすんなー?」

男の娘「あ、照れ隠しなの? もー、照れなくていいって、このこの♪」グイグイ

黒髪「金髪さん……」ヒソヒソ

金髪「なに?」ヒソヒソ

黒髪「あれってイチャついてますよね……?」

金髪「……だよね」
44 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 00:54:09.92 ID:VsnDAS2L0

黒髪「チキンも焼き上がりましたし、完成ですね」

金髪「じゃーいただきまーす」

黒髪「いただきます……」

男の娘「いただきます」

黒髪「チキン……どうなんでしょうか……」

金髪「だいじょぶだよ!」

男の娘「根拠ないじゃん……」

金髪「食べるよ〜! あむっ!」パクッ

黒髪「どう……」

男の娘「なの……?」

金髪「……かっっら〜〜!」

黒髪「ですよね……お水です」

金髪「ありがと〜」ゴクッ

パクパク

男の娘「え、君のは辛くないの?」

コクン

男の娘「じゃあボクのと変えてくれない? 辛いのだめなんだ〜……」

スッ

男の娘「ありがと! いただきまーすっ」パクッ

男の娘「っ!? か、からひっ! ぁれ!? 辛くないって言ってたじゃん!」

男の娘「だまされた……え、ほんとに君は辛くないの? あっ、辛いの得意なだけか……」

黒髪「はむ。っ〜〜……!」

男の娘「得意なの君だけだね……」
45 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 00:57:25.53 ID:VsnDAS2L0

男の娘「やっとケーキだよ」

金髪「ごめ〜ん」

黒髪「それにしても1ホール丸々はなかなかですね、一人4分の1ホール……」

金髪「ちょうど良くない?」

黒髪「え……?」

男の娘「……大食いって君の家の遺伝なの? あ、ボクの半分あげる。食べるでしょ?」

男の娘「どうぞー。わっ、ほとんど半ホールだね」

男の娘「食べきれる? さすが♪」

金髪「……」コソコソ カシャッ

黒髪「何してるんですか……?」

金髪「男の娘くんかわいいじゃん? 撮ってるの」

黒髪「何のために……」

金髪「なんとなーく☆」

〜〜〜〜〜〜

男の娘「今日は楽しかったね、ケーキ美味しかった〜」

男の娘「それに金髪さんと黒髪さんとも仲良くなれたからよかったよ。ラインも交換したし」

男の娘「君とも交換出来たね♪ これからは朝迎えに来るとき連絡してよ? ちゃんと準備するから」

男の娘「あれ? そういえば君って今日お弁当持ってきてたんだよね。食べたの?」

男の娘「うわ、食べたんだ……すごー……よく太らないね?」

男の娘「鍛えてるの? へぇー、言われてみればガッチリしてる。ちょっと腕触らせてよ」

男の娘「わっ、硬いし太い……」

男の娘「腹筋もあるの? どれどれ……」

男の娘「おおー。え、このでこぼこって割れてるの? すごーい……」

男の娘「他には他には? え? あ、もう着いちゃった……うん、また明日。バイバーイ♪」フリフリ
46 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 00:59:23.26 ID:VsnDAS2L0

テクテク ピタッ

男子1「……うぃっす」

男子2「よぉ。テメェ昨日はよくも邪魔しやがったな?」

男子2「ちょっとこっちの公園来いよ」

テクテク

男子2「テメェに馬鹿にされたままじゃこっちの気がすまねぇ。覚悟しろよ?」

男子1「……なぁ、やめようぜこんなん」

男子2「は? 何怖気付いてんだよ。ちょっとボコるだけだろーが」

男子1「お前がやり過ぎだったんだよ。俺はもう危ねぇ橋は渡りたくねぇぞ」

男子2「……だったらそこで見てろよ。クソが……俺だけでやるからよ」
47 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 01:02:30.02 ID:VsnDAS2L0

男子2「オラァ!」バキッ

男子1「うぉっ」

男子2「ウラァッ!」ドカッ

男子1「……流石にやりすぎだろ……」

男子2「オラッ」ブン

ガシッ

男子1「お?」

男子2「は? 掴んでんじゃねぇよ!」

バキッ

男子2「うぐっ!」

男子1「やり返した……」

男子2「痛ぇ……テメェふざけんじゃねぇぞ!!」ボゴッ

ブンッ

男子2「ぶっ! ぅ……クソがぁ!」バキッ

男子1「…………」

――――――

男子2「ハァ……ハァ……」

男子1「もうやめろ」

男子2「あ……? まだやれるっつーの……」

男子1「もうフラフラだよ。お前もあいつも」

男子2「まだ終わってねぇよ……」

男子1「何そんなに意地張ってんだよ。終わりだ終わり」

フラ……フラ……

男子1「そう構えんな、べつに殴らねぇよ……今日は悪かったな。もうお前にも男の娘のやつにも手出ししねぇから。それとこれ、2万」

男子1「許してくれなんて言えねぇけど、これでなんとか手打ちにしてくれ。……じゃあな」スタスタ

男子2「おい……あの2万、どっから出したんだよ……」

男子1「お前のサイフだよ」

男子2「はぁ……!? ふざけんなよ……」

男子1「安いもんだろうが。帰るぞ」

男子2「……体中が痛ぇ……」

男子1「……」

…………
48 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 01:06:51.52 ID:VsnDAS2L0

======

男の娘「今日は先に学校行ってて、って連絡来たけど……なにかあったのかな……」

金髪「ねーねー男の娘くん」

男の娘「あ、金髪さん。おはよう」

金髪「おはよー。今日はあいつと一緒じゃないの?」

男の娘「なんか今日は一緒に来れないってさー……」

金髪「寂しいんだ?」

男の娘「寂しい……うん、ちょっとね」

金髪「素直! いいよーその調子!」

男の娘「なんなのそのテンション」

ガラッ

金髪「あ、噂をすれば、……えっ」

男の娘「っ!?」

男子A「うお!? お前なんだその顔面!」

男子B「アザ出来てんじゃん。ケンカでもしたん?」

男子A「違う? 嘘つけ! じゃあなんでそんなんなるんだよ!」

男子B「んで、ケンカ勝てた?」

男子A「え、賠償金もらった? マジ!?」

男子B「いくら?」

男子A「2万円!? すげーカツアゲ返しかよ! 俺もやってみてーなー」

男子B「お前ガリだから無理だろ」

男子A「俺は力じゃなくて技で攻めるから」

ガラッ

男子2「……」スタスタ

男子A「…………え? お前がカツアゲ返ししたのって2のこと?」

男子B「やるやん」

男子A「いや、やべーだろ」

ペラペラ

男子A「その金で飯行こうって……行かねえよ! そんなやべー金使いたくねえわ! Bと行け!」

男子B「俺もパス。ダイエット中なんで」

男子A「女子か!」
49 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 01:08:45.87 ID:VsnDAS2L0

スタスタ

男の娘「あ……お、おはよう。大丈夫……?」

金髪「なに? 2とバトったの?」

コクリ

男の娘「ボクのせい……だよね……」

金髪「気にすんな! でしょ?」

コクリ

男の娘「普通は気にするよ……」

黒髪「おはようございます……」

金髪「あ、おはよー」

男の娘「おはよう……」

黒髪「朝から校内がざわついてるのですが、あっ、なるほど……」

金髪「すごいっしょ! こんだけ派手にやったらさ、先生に怒られたりすんじゃない? ドラマみたいに!」

男の娘「ボクのせいで君が怒られるのは嫌だよぉ……」

黒髪「もしかして停学とか……」

男の娘「うそ!?」

金髪「まじ!?」

黒髪「いえ、わ、分かりませんよ……? もしかしたらというだけで……」

ガラッ

教師「みんな座れー」

金髪「やばっ」

黒髪「怒られなければいいですが……」

男の娘(怒られませんように怒られませんように……)
50 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 01:16:27.59 ID:VsnDAS2L0

教師「えー……まず、そこの2人。前に来なさい」

ガタッ

男子2「……」ガタッ

金髪「うわうわ……」

黒髪「……」

男の娘「ぅ〜……」

教師「……昨日は何があった?」

…………

男子2「…………」

教師「黙ってても分からないだろう。言いなさい、怒らないから」

金髪「絶対怒るやつじゃん」ボソボソ

黒髪「ですね……」ボソボソ

……ペラペラ

教師「ボクシングの練習?」

男子2「っ……!?」

クラス「アハハ!!」

男子A「お前ボクシングの練習してたのかよ! グローブちゃんと着けてたか!?」

男子B「ボクシング部作ってやれよ」

クラス「アハハハ!」

教師「静かに! ……まさか本当じゃないだろうな?」

チラッ……

男子2「……本当です」

教師「……聞いた話ではお前たち2人が公園で殴り合ってたそうだが、本当にボクシングだったのか? わざわざ嘘をつかなくても良いんだぞ?」

コクリ

男子2「嘘ついてません……」
51 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 01:19:40.05 ID:VsnDAS2L0

教師「他に男子1が居たらしいが、2人は本当にボクシングしてただけか?」

男子1「……ボクシングしてました」

教師「お前は何をしてた?」

男子1「……レフェリーやってました」

クラス「アハハハ!!」

教師「……はぁ〜……分かった。2人は同意の上でグローブ無しボクシングをして怪我をした、互いに文句は無い、そういうことなんだな?」

コクリ

男子2「そうです……」

教師「……ではそういうことにしておく。でも1つ約束してくれ」

男子2「……?」

クラス「?」

教師「ボクシングするなら、今度からちゃんとグローブを着けなさい」

クラス「アハハハ!」

教師「じゃあみんな1時間目間に合うように移動するんだぞ。終わり」

〜〜〜〜〜〜

男子A「おーい、購買行こうぜ」

ブンブン

男子B「ん? せっかく2万あんのに使わんの?」

男子A「隣であんなもん使われてたら食欲無くなるわ。つかあんなんで済んで良かったな!」

男子B「フォロー代2万円になります」

スッ

男子A「おいおい出すな出すな。さっさと購買行こうぜ、混んじまうよ」

男子B「おう。んじゃ」
52 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 01:21:50.94 ID:VsnDAS2L0

男の娘「あ……一緒にお昼食べる? いいよ」

男の娘「……やっぱり巻き込んじゃって、ごめんなさい」

男の娘「気にするなって言われても……気にさせてよ、友達がこんなになってるのに……」

男の娘「殴り合って、結局どうなったの……?」

男の娘「もう二度と手を出さないから2万円で水に流してくれって? ……そうなんだ」

男の娘「……うん、怒ってる。ボクがイジメられたのも君がボコボコにされたのも、全部含めて2万円なのかって。お金で済ませられるのかって」

男の娘「え? まさか、君には怒ってないよ。どうして?」

男の娘「お金受け取って許したことにしちゃった? さっきもあいつかばっちゃたから? うーん、それは……」

男の娘「普通は怒るべきなのかな……けど、怒ってないよ」

男の娘「ボク、お金とかあいつらのこととか、ほんとどうでもいいよ。今は君がボコボコにされたのが一番つらい」

男の娘「君はいいの? ボコボコにされて2万でだまってろって言われてさ」
53 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 01:23:04.89 ID:VsnDAS2L0

男の娘「ボクがイジメられなくなるなら問題ない? そ、そう?///」

男の娘「そういうカッコいいセリフはもっと大事な時にとっておきなよ……///」

男の娘「ボクも、君がいいなら……いいかな」

男の娘「されたことはきっと忘れないけど、これからはイジメられないし。それに……」

男の娘「き、君が居てくれるし///」

金髪「なーにイチャついてんのお二人さん」

男の娘「わひゃあ!? びっくりした! いきなり後ろから声かけないでよ!」

金髪「さっきから後ろにいたよ?」

男の娘「え!? ちょっと! 君も黙ってないで教えてよ!」

金髪「愛しあう二人はいつも一緒って感じ?」

男の娘「も〜うるさいなぁ〜!///」
54 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 01:25:43.78 ID:VsnDAS2L0

======

男の娘「……もう時間だけど、金髪さんどこかな?」

黒髪「あっ、男の娘さん……」

男の娘「あれ? 黒髪さん、奇遇だね」

黒髪「え……? あの、今日は私と男の娘さんと金髪さんで買い物と聞いていましたが……」

男の娘「えぇ!? ぼ、ボクこの時間に駅前集合ってしか聞いてない……」

黒髪「そうだったんですか……?」

金髪「ごめーん! ちょっと遅くなっちゃった!」

男の娘「あ、金髪さん! 黒髪さんも来るなら言ってよ!」

金髪「言ってなかった?」

男の娘「言ってなかった!」

黒髪「私が居たら迷惑ですか……?」ウルッ

男の娘「え、いや、そうじゃないよ!」

黒髪「うっ……うぅっ」シクシク

金髪「あーあ! 男の娘くんが黒髪ちゃん泣ーかした!」

男の娘「ごめんなさいごめんなさい! そんなつもりで言ったんじゃなくて!」

黒髪「うぅ……ふふふ、ウソです♪」

男の娘「えっ。ちょっと〜……そういうのやめて……」

金髪「びっくりした?」

男の娘「黒髪さんがやるんだもん。金髪さんだったらなんも思わなかったよ」

金髪「なにそれー!」

黒髪「では、そろそろ電車乗りましょうか」
55 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 01:28:38.71 ID:VsnDAS2L0

金髪「着いたね」

黒髪「着きましたね」

男の娘「じゃあボクはここで待ってるね」

金髪「何言ってんの。男の娘くんの服を買うんだよ?」

男の娘「え、うそでしょ? だってここ女性物の服屋さんだよ?」

黒髪「私は男の娘さんのコーディネートを頼まれたのですが……言ってなかったんですね、金髪さん……」

金髪「もちろん! 言ったら男の娘くん来ないじゃん?」

男の娘「来る来ないの問題じゃないでしょ! ボクが入っちゃだめだよ!」

金髪「いーよいーよ! 男の娘くん可愛いんだから!」グイグイ

男の娘「やめてー! 引っ張らないで!」

黒髪「……」グイグイ

男の娘「黒髪さんも引っ張らないで!」
56 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 01:32:37.10 ID:VsnDAS2L0

男の娘「入っちゃった……」

金髪「自然にしてればバレないからへーきへーき!」

男の娘「男が入ってる時点で不自然なんだけど……」

金髪「どんなの着る?」

男の娘「……いや分かんないよ! ちょっと考えちゃったけど!」

黒髪「好きなファッションとかありますか……?」

男の娘「よ、よくわかんないけど……着るとしたら露出が少なめのやつがいいな……」

黒髪「では……ロングスカートとかどうでしょうか」

男の娘「す、スカート?」

黒髪「私もはいているこれです。丈が長いので下着を見られる心配はありませんし、普通のスカートよりも暖かいですよ」

男の娘「じゃ、じゃあそれで……」

金髪「ノってきたねー」

男の娘「あきらめてるんだよ……」
57 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 01:41:26.81 ID:VsnDAS2L0

金髪「下着どうするー?」

男の娘「下着も買うの……?」

黒髪「買わないんですか……?」

男の娘「いや、買ったらいよいよ女装だなって……」

黒髪「スカートをはくのは女装ではないのですか?」

男の娘「あ、それはちゃんと思ってるよ!? でもほら、可愛い格好はまだファッションで済むでしょ? さすがに下着までやっちゃったらあれだなって……」

金髪「可愛い子が可愛い格好するだけだもん、女装じゃないよ」

男の娘「女装だよ」

黒髪「男の娘さんバストいくつですか?」

男の娘「わかるわけないじゃん!」

金髪「じゃあ店員さんに測ってもらおっか!」

男の娘「え!?」

金髪「店員さーん!」

男の娘「呼ばないで!」

ショップ店員「はーい」

男の娘「来ちゃったよぉ……!」
58 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 01:44:41.68 ID:VsnDAS2L0

――――――

黒髪「いくつでした?」

男の娘「これ……」スッ

金髪「店員さんメモってくれたんだ? ……ちっちゃいね!」

男の娘「当たり前じゃん!」

黒髪「男の子だってバレました……?」

男の娘「ううん、バレなかった」

黒髪「よかったですね」

男の娘「でもファッション興味ないのかなとか、女の子は胸の大きさじゃないからとか言われた……」

黒髪「そ、そうですか……」

金髪「あの店員さんはめっちゃおっぱい大きかったけどね」

男の娘「た、たしかに」

金髪「あれはあのおっぱいで彼氏のこと相当喜ばしてますぜ?」

黒髪「下品な言い方はやめてください」

金髪「ノリ悪いなー」

男の娘「……」

黒髪「どうかしました……?」

男の娘「ん!? な、なんでもないよ!」

黒髪「そうですか……?」
59 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 01:52:33.43 ID:VsnDAS2L0

金髪「じゃあこれを試着!」

男の娘「……ほんとに着るの?」

金髪「今日一日付き合ってくれるって言ったじゃん?」

男の娘「そうだけどー……くっそ〜、あんな安い情報でここまでさせられるなんて……」

黒髪「似合うと思うので大丈夫ですよ……?」

男の娘「似合うとか以前の問題を気にしてるの……」

金髪「はやくはやく!」

男の娘「ぜ、絶対覗かないでよ!?」シャッ

金髪「……これはフリ?」

黒髪「金髪さん、さすがに覗きはいけません」

金髪「だよね」
60 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 01:57:35.97 ID:VsnDAS2L0

男の娘(あれ……? そういえばパンツって試着していいの? 直接はくのって汚いよね……)

男の娘「ブラだけでいいか……はぁ、なんでこんなことしてるんだろ……」

男の娘「くっ、ふっ、と。ホックって難しいな……」

男の娘「ニットは着るだけだし楽だね。よいしょ」モゾモゾ

男の娘「ちょっとチクチクするなぁ……ん? スカート先の方がよかったかな。まぁいいや、スカートはいて……」スッ

男の娘「ニットってスカートに入れた方が可愛いかな? あ、入れた方が可愛いね」モゾモゾ

男の娘「……っていうか、け、けっこういい感じじゃない……? 可愛いよね……」
61 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 01:59:40.18 ID:VsnDAS2L0

男の娘「見てもらお……」シャッ

金髪「おっ!」

黒髪「おぉ……」

男の娘「ど、どう?」

金髪「イイよ!」

黒髪「可愛いですね。ちゃんと女の子に見えますよ」

男の娘「それは嬉しいやら悲しいやら……でもちょっとニットがチクチクするんだけど……」

黒髪「そういえばキャミを忘れてましたね」

男の娘「キャミ……キャミソール?」

金髪「そ!」

黒髪「キャミを着ればチクチク感も減るかと。他にもブラホックがニットに引っかかるのを予防できると思います」

男の娘「ほぇー、便利」

金髪「こんなんどう!?」

黒髪「素早い……え、でもそれだったらこっちの方が良くないですか……?」

金髪「それよりはこれでしょ。あとあれとか」

男の娘「あの……どうせ見えないし、別にどれでもいいんじゃない?」

金髪「なに言ってんの!」

黒髪「いつ見せることになるか分からないじゃないですか」

男の娘「そうなの……?」
62 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:05:37.17 ID:VsnDAS2L0

男の娘「結局キャミソールだけで30分もかかった」

金髪「これでも結構急いで決めたんだよ?」

男の娘「えぇ……」

黒髪「初めてですからね、本当はもっと時間かけたかったんですけど」

男の娘「初めてって……これからもあるみたいな……」

金髪「プレゼントだし一番良いのあげたいじゃん?」

男の娘「プレゼント?」

金髪「そ! あたしから男の娘くんへのプレゼント」

男の娘「そ、そんな! これプレゼントって……1万円超えるじゃん!」

金髪「そこをドーンとプレゼントするのよ。お姉さんに任せなさい!」

男の娘「むりむりむり! そんなに出してもらうわけにはいかないよ! ボクなにもしてないのに!」

金髪「女装してもらってるじゃん」

男の娘「……それとこれとはべつ!」

金髪「え〜強情だなぁ。じゃ男の娘くんにも半分出してもらう感じでどお?」

男の娘「半分? 半分かぁ……まぁ、それなら……」

金髪「じゃ、それで!」

男の娘「ね、ねぇ黒髪さん。なんで金髪さんは服代おごってくれるのかな……?」

黒髪「単純に趣味だと思います。言い方悪い気がしますが着せ替え人形で遊ぶ感覚と同じかと」

男の娘「でもお金かけすぎだよ……」

黒髪「リアルでこういうことをやれる機会はそうそうないですし、熱が入っているのかも……せっかくですから素直に奢ってもらえばいいじゃないですか」

男の娘「そんなわけいかないよ、大したことしてないのに」

黒髪「女装は大したことないの部類に入るのですか……」

〜〜〜〜〜〜

金髪「お会計終了! じゃあ男の娘くん! そこのトイレで着替えてきて?」

男の娘「……あの格好で外歩くの?」

金髪「そうだよー?」

男の娘「……やっぱり全額おごってもらえばよかったかな……あれ!? そういえばどっちのトイレで着替えればいいの!?」

金髪「女子トイレでしょ」

黒髪「女子トイレです」

男の娘「だ、だよね……着替えたあと出れなくなるもんね……」
63 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:10:47.28 ID:VsnDAS2L0

男の娘「誰も居ませんように……」

女性「……」スッ

男の娘「っ!!」ビクッ

女性「あ、すみません」

男の娘「い、いえ」

女性「……」スタスタ

男の娘(べつに女装してないのにバレなかった。はぁ〜、なんか複雑……もっと男っぽいの着てくればよかったよ……)バタン カチャン

男の娘(……火災報知器があるため禁煙。へー、こういう張り紙って女子トイレにもあったりするんだ)ゴソゴソ

男の娘(あいつって将来タバコ吸うのかな? ボクあの匂いも煙も苦手だから吸わないで欲しいなぁ。なにより体に悪いし)ゴソゴソ

男の娘(うわ! 女の子のパンツってこんな感触なんだ……! お、落ち着かないなぁ、なんでこんな……)

男の娘(あ、そういえば今日あいつなにしてるんだろ? 家で安静にしてるかな……あとでラインで聞こ)ゴソゴソ

男の娘(こんな格好見られたらどんな反応されちゃうのかな。やっぱ引くかな……可愛いって言ってくれたら嬉しいけど……///)

男の娘(家帰ったあとに写真撮って送ってみようかな?/// いやだめ、やめよ///)
64 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:14:04.28 ID:VsnDAS2L0

男の娘「お、おまたせ〜……」

金髪「うんうん、やっぱり可愛い」

男の娘「……///」

黒髪「次はどこに行くんですか?」

金髪「ごはん!」

男の娘「おなかすいたもんね」

黒髪「お店はどこにしましょうか……」

金髪「実はもう決めてあります!」

黒髪「えっ」

男の娘「どこ?」

金髪「駅前のさ、あの〜、なんとかっていうビルのなんとかっていうピザ屋さん」

黒髪「どこ……?」

男の娘「ああ! あそこね!」

黒髪「なんで分かるんですかね……」

ピコン

男の娘「ん? 誰のスマホ?」

金髪「あたしー。んーと……よし。じゃあ行こっか☆」
65 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:16:42.08 ID:VsnDAS2L0

ウェイター「いらっしゃませ。何名様でしょうか」

金髪「待ち合わせなんですけどー……」

男の娘「待ち合わせ?」

黒髪「あ……」

ウェイター「かしこまりました。あちらのお席になります」

金髪「どうもー」

男の娘「金髪さん、待ち合わせって?」

金髪「ほら、あれ」

男の娘「え?」

フリフリ

男の娘「っ!? ちょ、ちょっと金髪さん! なんであいつがいるの!?」

金髪「せっかくだしみんなで食べようかと思って」

男の娘「こんな格好見せられるわけないじゃん!」

金髪「え〜? ほんとは見てもらいたかったんじゃないの〜?」

男の娘「そそそんなわけないでしょ!?」

黒髪「二人とも、早く席に座りますよ。他の人の邪魔になります」
66 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:19:18.98 ID:VsnDAS2L0

金髪「男の娘くんそっち座ってねー」

男の娘「え!? なんでボクなの!?」

黒髪「嫌なんですか……?」

男の娘「嫌なわけじゃないけど……!」

シクシク

男の娘「こら、君も変な演技しないで! も〜わかったよ座るから……」

金髪「まったく最初から座ればいいのにー」

男の娘「誰のせいだと……」

黒髪「まあまあそのくらいで……なに頼みますか?」

男の娘「どれにしようかなぁ。ねぇねぇ、君はなに頼む?」

黒髪「すぐさま彼女ムーブ……格好もあいまって本当のカップルみたいですね……」ヒソヒソ

金髪「ぐひひひ……」

黒髪「ちょ、ちょっと金髪さん……」

金髪「冗談だよ。でもやっぱ女装させて正解だわ」
67 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:23:27.90 ID:VsnDAS2L0

男の娘「君これ? ボクもこれ食べたいんだけど、半分こしない?」

男の娘「お腹いっぱい食べたいから出来ない? そっか……ボクちょっと1枚は多いかも……」

黒髪「私も1枚丸ごとは食べれないです……」

金髪「あたしはへーき」

黒髪「そんなに食べて、カロリーは大丈夫なんですか……?」

金髪「へーきへーき!」

男の娘「また根拠のない自信……」

金髪「多かったらそこの残飯担当に食べてもらうし」

男の娘「……君、残飯処理にされてるけど怒らないの?」

男の娘「いっぱい食べられるからいいの? うーん、さすが……」

男の娘「じゃあボクのもお願いしていい?」

黒髪「すみません、私のもいいですか……?」

金髪「すごいじゃん。もう自分の頼まなくていいんじゃない?」

男の娘「そうだよ、頼まなくても……頼むの? 君の食欲は恐ろしいね……」

金髪「みんな決まった? ボタン押していーい?」ピンポーン

黒髪「もう押してるじゃないですか。私まだ決めてないのに……」

――――――

金髪「ていうかあんたさー、せっかくオシャレしてきた子に対してなんか言うことないのー?」

黒髪「男の娘さんへ感想を言ってあげて下さい」

男の娘「ボクはべつに感想なんていらないよ!?」

金髪「ダウト」

男の娘「ダウトじゃない! ……へ? かわいい……? そそ……そうかなぁ///」

黒髪「照れてますね」

男の娘「さすがにこれは照れるよ……そんな似合ってる?/// えへへ……///」

金髪「素晴らしい……」カシャッ

男の娘「あ、写真撮らないでよ! 消して!」

金髪「安心して。絶対誰にも見せないから」

男の娘「消してって言ってるの!」
68 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:29:30.70 ID:VsnDAS2L0

男の娘「あれ? ねぇねぇ、こっち向いて?」

男の娘「口元にソースついてるよ。右のほう。ちがうよ君から見て右」

男の娘「もーしょうがないなぁ、拭いてあげる」フキフキ

男の娘「子供じゃないんだから、まったく」

男の娘「え、ボクもついてる? うそでしょ。さっき拭いたもーん」

グイグイ

男の娘「わっ、こら拭くな! ついてないからぁ!」

イチャイチャ

金髪「……」ワナワナ…

黒髪「金髪さん、言いたいことは分かりますが、元々は金髪さんが二人をくっつけようって始めたことですから……」

金髪「ちがうの黒髪ちゃん」

黒髪「なんですか?」

金髪「あたしが言いたいのはね、なんでああいう可愛い彼氏があたしにいないのかってことなの」

黒髪「いや知らないですよ」

〜〜〜〜〜〜

金髪「いやー食った食った!」

黒髪「言葉遣いがはしたないですよ」

金髪「いいじゃんべつにー。次どこいく?」

男の娘「まだどこか行くの?」

金髪「行くに決まってるでしょ!?」

男の娘「そ、そんな声量で言わなくても……」

金髪「よし! じゃカラオケ行こーか!」

黒髪「すみません、私そろそろ帰ろうかと……」

金髪「ちょっと待って黒髪ちゃん!」ガシッ

黒髪「は、はいっ」

金髪「あたしをひとりしないで」

黒髪「なんでですか……?」

金髪「あれ見てよ」

男の娘「君って歌上手いの? え、カラオケ初めてなの!?」

男の娘「とか言いつつ上手かったりして。君の声けっこう良いもん」

男の娘「2人で歌える曲とかなんか知ってない? 一緒に歌おうよー♪」

黒髪「イチャイチャしてますね」

金髪「あんな甘々空間に置きざりにされたらあたし死んじゃうよ?」

黒髪「えぇ……? だって2人をくっつけて楽しむのが目的だったんだからいいじゃないですか」

金髪「あたしはね、見るのは大好きだけど同じ空間にいるのはつらくなっちゃうからムリなの」

黒髪「なんですかそれ、面倒くさい人ですね……」

金髪「ねーねーお願いだよ黒髪お姉さーん!」グイグイ

黒髪「う、うるさいですって……分かりました付き合いますよ」

金髪「やったー!」

黒髪「やれやれ……」
69 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:34:14.58 ID:VsnDAS2L0

======

黒髪「すっかり暗くなりましたね」

金髪「じゃ、あたしこっちだから、みんなバイバーイ」

黒髪「また学校で」

男の娘「じゃあねー!」

黒髪「では私も……2人ともお気をつけて」

男の娘「うん、じゃあね」

黒髪「さようなら」

男の娘「ばいばーい」

男の娘「…………これからどうしよっか」

男の娘「だってこの格好じゃ家帰れないもん。どこかで着替えていかなきゃ」

男の娘「……ちょっと散歩していこ?」
70 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:38:58.41 ID:VsnDAS2L0

男の娘「河原のほうって夜はこんなに暗いんだね。まだ目が慣れてないからほとんど見えない……」

スッ

男の娘「あ、手……ありがと///」

男の娘「……たしかあそこにベンチあったよね。見える?」

男の娘「うん、ちょっと座ろ」テクテク

男の娘「ベンチ汚くないよね。よいしょ」

男の娘「ふぅ。今日は楽しかったね。君が来るなんて思わなかったけど」

男の娘「でも君が居たからもっと楽しかったよ。カラオケも一緒に歌えたし」

男の娘「ん? そうだね、この格好見られたときはどうなるかと思った。いまも変な気分だよ? 下着も女の子の着けてるし、君に見られてるし、それに……」

男の娘「っ……でもね、それよりも変だなって思うのはね、こんな格好、昔だったら……君に会う前だったら絶対しなかった」

男の娘「けど、いまはしてる……」

男の娘「……ボク、女の子っぽい自分が嫌いなんじゃなくて、そのせいでイジメられたり友達が出来づらかったりするのが嫌いだったんだと思う」

男の娘「だから君が友達になってくれて、いじめっ子も追いはらってくれて、なんにも心配しなくてよくなっちゃったから、それほど抵抗なくこんな格好出来てる……のかなって」

男の娘「……たぶんそれだけでもないんけど……」

男の娘「…………夜の風、すこし寒いね」
71 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:42:21.26 ID:VsnDAS2L0

ギュッ

男の娘「っ!/// あ、ありがと。あったかい///」

男の娘「…………ふぅ///」

男の娘「……よしっ……」

男の娘「……えっと、あのさ、ボク達ってまだ知り合ってほんのちょっとしか経ってないよね?」

男の娘「それにボク達男同士だし、ほんとにほんとにおかしいって……分かってるんだけどね……」

男の娘「ボクね……君のこと……」

男の娘「…………好き……///」
72 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:46:22.85 ID:VsnDAS2L0

男の娘「こ、こっち見ちゃだめ/// 言うタイミングミスったかな……///」

男の娘「笑わないでよ、こっちは真剣なんだから///」

男の娘「……君もボクが好き? ……う、うそじゃないよね? ボクが言ってるのって恋人としての好きだよ?///」

男の娘「ほんとに好き? ほんと?///」

男の娘「じゃあ、両想いなんだ……///」

男の娘「……うん、実はあんまり不安じゃなかったかも……/// なんていうか、きっと君もボクのこと好きなんだなって、分かってた感じ///」

男の娘「こういうのなんて言えばいいんだろうね/// 運命の赤い糸、みたいな……?///」

男の娘「……なんかすごい/// さっきまで男同士だしとか会ったばかりだしとか考えてたんだけど、もう全部どうでもいい///」

男の娘「ほんとに好きだよ///」

グイッ

男の娘「わっ、ぅんっ」チュッ

男の娘「っ!///」

男の娘「……ぷぁ。も〜、強引すぎ///」

男の娘「……嫌なわけ、ないじゃん/// 大好き///」

男の娘「ね、ねぇ……」

男の娘「もっとしても……いい?♡」
73 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:48:06.08 ID:VsnDAS2L0

男の娘「ちょっと、目つむってよ……恥ずかしいもん///」

男の娘「そうそう、そのままにしててね?」

男の娘「……ちゅっ♡」 

男の娘「ど、どう?/// いい感じ?///」

男の娘「じゃあ、次はもっと長いやつ……しよ?♡」

男の娘「君からするの? ボクが君にしたかったのに……わかったよ♡」

男の娘「んっ……♡ ………………」

男の娘「……んむ! ちょ、ちょっと、もっとなにかして?」

男の娘「ただくちびるくっ付けてるんじゃキスにならないよ。ちゃんと……えっと……舌入れなきゃ……///」

男の娘「いいよ、上手くできるまで付き合うから♡」
74 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:50:13.69 ID:VsnDAS2L0

〜〜〜〜〜〜

男の娘「ちゅっ、ちゅるる♡ んっんむっ、んくっ♡ んくっ♡」コクッコクッ

男の娘「ねぇボクばっか飲んでるじゃん、君ももっと飲んでよぉ♡」

ナデナデ

男の娘「ごまかすなぁ♡ もぉ……♡」

男の娘「え、時間……? ほんとだ8時だ。そろそろ帰らなきゃね」

男の娘「あ、ちょっと待って、今立てない……」

男の娘「なんでって、それは……」

男の娘「お、おちんちんおっきくなっちゃってるから、立てないって……///」

男の娘「聞かないでよもぉ!/// ていうか君もお……おっきくなってるじゃん!/// なんで堂々としてるの!?」

男の娘「そりゃあ誰も居ないけど……もっと恥じらいを持ってよ///」

男の娘「もうちょっと座ってよ? 君も座って」
75 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:52:23.56 ID:VsnDAS2L0

サワサワ

男の娘「ひゃう!/// こ、こら! ちんちん触らないでよ! いつまで経ってもおさまらないでしょ!」

スリスリ

男の娘「あ、あっ♡ ダメだって……♡ ねぇちょっと……!♡」

男の娘「出しても足下の草があるからバレない……? そ、そういう問題じゃなくて、ここ外……!」

スリスリスリスリ

男の娘「はぁっはぁ……!♡ ね、スカートの上からはダメ……♡ 汚れちゃうから……よいしょ」スルッ

男の娘「ちょっとスカート上げたから、これで中まで手、入れられるでしょ?」

男の娘「あ、パンツ下ろさなきゃね……」スルッ

男の娘「え? の、ノリノリじゃないし! 君がやりたがるから付き合ってあげてるんだからね!」

男の娘「ねぇそれより早く……これちょっと寒いし……」
76 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:54:53.04 ID:VsnDAS2L0

シコシコ

男の娘「は、あっ♡ もぉ、おちんちんなんか触って……汚いよ?♡」

男の娘「好きだから汚くない? ……変態♡」

シコシコシコ

男の娘「あっあっ♡ ごめんなさいごめんなさい♡」

男の娘「ふぅっ……ふぅっ♡ 君に触られるといつもと全然違う……♡ なんでこんなに気持ちいいの?♡」

男の娘「好きだから? やっぱりそうなの……?♡ すごく気持ちいい……♡」 

男の娘「……ボクのちんちん小さいから扱きやすい? だよね……君の手の中にすっぽり入っちゃうもんね。これって病気なのかな……」

ギュッ

男の娘「ひぁっ!♡ ち、小さくてかわいい? なに言ってんの……/// ちんちんにかわいいもなにもないよ///」

クチュクチュクチュ

男の娘「そ、それにしても君、上手すぎ……!♡ なんでそんなに上手なの……!♡」

男の娘「ぁっ、あ!♡ くっ、はぁ……!♡」
77 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:56:40.06 ID:VsnDAS2L0

チュクチュクチュク

男の娘「あ、あ、でる!♡ でちゃうよ!♡」

クチュクチュクチュ

男の娘「ねぇ先っぽ放して!♡ このままじゃかけちゃう!♡ 君の手の中でイっちゃう!♡」

ギュッ

男の娘「イっていいの!?♡ ほんとに精子びゅうってかけちゃうよ!?♡」

ナデナデ

男の娘「ぅぁ……♡ ねぇチュウしよ♡ チュウしながらイきたい……!♡」

男の娘「んちゅ♡ ちゅぱ♡ はぁ、でるっ!♡♡ あぅ!♡♡♡」ビュクッ

男の娘「んむっ♡ んっんっ!♡♡」ピュルル プピュ
78 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 02:58:27.93 ID:VsnDAS2L0

クリクリ

男の娘「んん!♡ や、やめ……!♡ 今がんばってだしてるから……!♡」ピュル…ピュ…

クリクリクリ

男の娘「あっ♡ 先っぽクリクリしちゃだめ……♡ だしたばっかで敏感なの♡ おねがいやめて……♡」

クリクリ 

男の娘「な、なんでやめてくれないの♡ ぁっ!♡ そんなにしたらまたイっちゃう♡ だしたばっかなのに君の手の中でまた射精しちゃう♡」

男の娘「ねぇこれほんとにだめ!♡ まだ付き合って1日目なのにこんなことしちゃだめだよ♡ はじめにこんなの教えられたらこれ以上でしか満足できなくなっちゃう♡」

クリクリ

男の娘「はぁ、くぅっ♡ お、おねがいおちんちん逃して……♡ ほんとにまたイっちゃうの♡ また君の手にびゅってしちゃうから……♡」

グチュグチュグチュ

男の娘「あっ、あぁぁっ!♡ 急に本気ださないで……!♡ 準備できてない!♡ やめ……!♡♡ うぅっ!♡♡♡」ビュッピュル

ナデナデ

男の娘「はぁっはぁっはぁっ……!♡♡」ピュル ピュ…
79 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 03:00:16.14 ID:VsnDAS2L0

男の娘「もう……終わりね……? これ以上は無理だよ……?」

…………

男の娘「ほ、ほんとに無理だからね? もうおちんちんおっきくなんないもん……」

グチュ……

男の娘「うっ……♡ そんなにしたってむだなんだからね……」

クチュ……グチュ……

男の娘「ふぅっ……はぁっ……♡ たたないから……グチュグチュしてもむだだからもうやめよ……?♡」

クチュクチュクチュ

男の娘「やめて……♡ もうたたないから……たたないからぁ……♡」ムクムク…

男の娘「おっきくなんかしてない、やめてやめて♡」

クチュクチュクチュ

男の娘「うぅぅぅ♡♡」
80 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 03:02:29.30 ID:VsnDAS2L0

クリクリ

男の娘「ね、ねぇ先っぽやめて?♡ それ反則♡ すぐにイっちゃうから、ねぇってば、ねぇ♡」

ピタッ……

男の娘「ふぅー……♡ ふぅー……♡ ありがと♡」

クリクリクリクリ

男の娘「いっ!?♡ うぁ!♡♡ あぁぁっ!♡♡」

クリクリクリクリ

男の娘「ああ!♡ イくっ!♡♡ 待ってこれ♡ え、射精じゃないのきちゃう!♡ もっとすごいのきちゃう!♡♡」

男の娘「は、はぁ、はぁっ!♡♡ まって、おかしくなっちゃう♡♡ おちんちん壊れちゃうよぉ!♡♡」

クリクリクリクリ

男の娘「責任とってね!?♡♡ おちんちん壊れちゃったら君の責任だからね!♡♡」

クリクリクリクリ

男の娘「ばか!♡ ばかぁ!♡ ああだめイく!♡♡ イっ、っ〜〜!♡♡♡」プシャッ

ナデナデ

男の娘「っ……っ……!♡♡♡」プシュゥップシュ
81 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 03:04:01.92 ID:VsnDAS2L0

男の娘「はぁ……はぁ……///」グッタリ

男の娘「ばか、ばか……なんなの今の……」

男の娘「潮、吹き? なにそれ……?」

男の娘「すごく気持ちいいと出るの? たしかに気持ちよかったけどぉ……」

男の娘「やめてって言ってるのにひどいよ……」

ナデナデ

男の娘「……いっぱいイけてえらい? なにがえらいの、めちゃくちゃにイかされただけだよ」

ナデナデ

男の娘「許さないよ」

ナデナデ

男の娘「許さないからね……///」

グチュ……

男の娘「あぅっ……!♡ 分かったよ許すから……も、もうしないで?」

コクリ

男の娘「ボクもう出しすぎてクタクタだよ、まったく……」
82 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 03:05:31.62 ID:VsnDAS2L0

ベチャァ……

男の娘「うわ/// ぼ、ボクこんなに出したんだ……もう見せないで、恥ずかしいよ……///」

男の娘「うぅ! さ、寒い……早くコンビニかどこかで着替えよ……ってパンツベチャベチャになってる!?」

男の娘「君がボクに潮……ひ、ひどいことするからパンツ濡れちゃってるじゃん!」

男の娘「の、ノーパンで行く? やだよぉ! そんな恥ずかしいこと出来ない!」

男の娘「でも寒い……! たしかに早く着替えないと風邪ひいちゃうし……てかその前に君の右手! そんなに、あの……付いてちゃコンビニ入れないよ///」

男の娘「あ、待って。ペットボトルの水あるから、それで落として。はい」

男の娘「ボクは……うぅ、パンツ脱ぐしかないよね……」
83 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 03:07:34.12 ID:VsnDAS2L0

ウィーン

店員1「いらっしゃいませー」

店員2「らっしゃいませー!」

男の娘「じゃ、じゃあボクはトイレで着替えてくるから……待っててよ?」

コクリ

――――――

男の娘「おまたせー。そういえば君、手洗った方がいいんじゃない?」

男の娘「もう洗ったの? そっか。あ、ついでになんか買ってく? お腹空いてない?」

男の娘「大丈夫? じゃあ、うん、帰ろっか。もう遅いもんね」

ウィーン

店員2「ありあしたー!」

店員1「…………」

店員2「どうしたんすか?」

店員1「あのさ、今……男の子2人出てったよな?」

店員2「そうっすね」

店員1「さっき来たときは男の子と女の子じゃなかったっけ?」

店員2「…………え? ちょっ、なんですか、怖い話っすか?」

店員1「いや、俺も分かんない。さっきの子たち幽霊?」

店員2「いやいや。多分女装でもしてたんすよ」

店員1「なわけあるか!」

店員2「幽霊のほうがないっすよ……」
84 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 03:09:51.50 ID:VsnDAS2L0

男の娘「やっぱりまだこっちの格好の方が落ち着く」

男の娘「濡れたパンツ? あぁ、コンビニ袋に別にして入れてるよ? さすがに一まとめには出来ないよ、あんなの」

男の娘「それより! 今度からはいきなりあんなことしないでよね!」

男の娘「どんなことって……とぼけないの! ボクの、お……て、こら!/// 言わせるのも禁止!///」

男の娘「ちゃんと場所をわきまえてね? 外でなんてもう絶対ダメ! 分かった?」

コクリ

男の娘「よろしい♪」
85 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 03:12:16.16 ID:VsnDAS2L0

男の娘「ここまでだね。送ってくれてありがと」

男の娘「あ、そのまえに、ちょっといい……?」

男の娘「ちょっとかがんで? うん、そうそう……」

男の娘「ちゅっ♡」

男の娘「次に会った時は君の方から返してね? じゃあバイバイ♡」

ガシッ

男の娘「あっ♡ もぉ……ダメ♡ 家の前だからこれ以上は出来ないよ……♡」

男の娘「場所わきまえるって約束したでしょ?♡」

男の娘「うん、ラインするね♡ 明日も2人で会おっか?♡」

男の娘「後で決める? えへへ、ラインする口実でしょ?♡ 分かってるよぉ♡」

男の娘「じゃあ……ほんとにバイバイだね。帰り道気をつけてね? バイバーイ!」
86 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 03:16:48.08 ID:VsnDAS2L0

男の娘「ただいまー」

娘母「おかえり〜遅かったねー」

男の娘「ちょっと楽しくて遅くなっちゃった。でも連絡見たでしょ?」

娘母「今回はバッチリ! あ、その袋なに? お土産?」

男の娘「服だよ。友達と買い物行って来たの」

娘母「見せて見せて!」

男の娘「いや、えっと……やだ……」

娘母「なんでなんでぇ!? ちょっとくらい良いじゃないの!」

男の娘「やだってば!」

娘母「なんで!」

娘父「こら……!」

男の娘・娘母「「っ!」」

娘父「大声で喧嘩するんじゃない……夜なんだから」

男の娘「はーい……」

娘母「ちぇ……」

娘父「母さん?」

娘母「は、はい。ごめんなさいね」

娘父「やれやれ……」

娘母「……あっ、ごはん食べてきた?」

男の娘「うん、大丈夫」

娘母「そう。それじゃあお風呂入って寝なさいね」

男の娘「はーい」
87 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 03:20:52.92 ID:VsnDAS2L0

〜〜〜〜〜〜

男の娘「パパのおかげで助かった……こんなの見られたらヤバいもんね」

男の娘「あ、ライン来てる。『明日は何時から会う?』……どうしよ、一日中一緒にいたい……///」

男の娘「え〜どうしよどうしよ! 『君は何時から会いたい……?』」

男の娘「……『朝から』……えへへへ♡」

男の娘「『ボクもだよ♡』」

男の娘「……『変態』。……は、はぁ!? 『そっちこそ変態でしょ!』」

――――――

男の娘「『じゃあ明日は10時から君の家ね。おやすみなさい』っと……」

男の娘「あ、ハートマーク付けるの忘れちゃった……まぁいっか……」

男の娘(でも付けるのと付けないのじゃ全然違うよ? あぁどうしよ……今からハートだけ送る……? いやそれも変!)

男の娘「……どうせ明日会うんだし細かいことはいいか……あー早く会いたいなぁ、ナデナデしてもらいたいなぁ……」

男の娘「…………」ムラッ…

男の娘「……や、やば……ナデナデ思い出したらなんか……どうしよ……」

男の娘(ママとパパそろそろ寝たかな…………よ、よし)
88 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 03:22:28.70 ID:VsnDAS2L0

男の娘「……んっ……っ」シコシコ

男の娘「……っ……ふっ……んっ」

男の娘(だめだ、全然足りない……もっと速くかな……)

男の娘「っ、ふっ、っ、ん」シコシコシコ

男の娘(……あいつにされたみたいに先っぽいじった方がいいのかな……?)クリ…

男の娘「っ!♡」ビクッ

男の娘(これだ……! 先っぽ……!)クリクリ

男の娘「ふぅ……ふっ……!♡ はぁ……はぁっ」

男の娘(あ、あれ……? なんでだろ……気持ちいいのにイける気がしない……なんで……?)

男の娘「んっ、んっ、ぅんっ」シコシコ

男の娘「ふぅ……んっ! ふぅ、ふ、ふぅ……」

男の娘「あれ……? あれ……?」

男の娘(なんでイけないの……? なんでなんで……??)

男の娘「おかしいな……んっ、んっ……ふぅ、ふぅ、ふっ……」クリクリ

男の娘(どうしよ、足りない……あと少しでイけそうなのに……!)
89 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 03:24:47.04 ID:VsnDAS2L0

男の娘(……そうだ……!)

男の娘「…………」プルルル プルルル

男の娘「あっ、ごめんねこんな遅くに電話して……えっと、あのね……」

男の娘「今、あの……お、オナニー……してて///」

男の娘「ほんといきなりごめん! うそじゃないの! ほんとに今してる……/// う、うん……ちょっとムラムラしちゃって……///」

男の娘「あ、それであの……あとちょっとでイけそうなんだけど、イけなくて……」

男の娘「君に電話すればなにか教えてくれるかなって……思ったんだけど……」

男の娘「うん、うん……がまん? 我慢? イっちゃダメ? え、ど、どういうこと?」

男の娘「明日イかせてあげるからそれまでイっちゃダメ……? う、うそ? むりだよ……! だってあと少しでイけそうなのに……!」

男の娘「我慢できたらごほうび? ご、ごほうびってなに……?」

男の娘「……今日みたいにイかせてくれるの……?」

男の娘「……そ、それってほんと……?♡」

男の娘「キスしながら、潮吹いちゃうくらい……?♡ お、おちんちんなにも出せなくなるまで……?♡」

男の娘「……わ、わかった♡ 我慢する、我慢します……♡」

男の娘「うん、また明日♡ あ、愛してるね♡ おやすみなさい♡」ピッ
90 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 03:30:12.67 ID:VsnDAS2L0

男の娘「はぁ……ふぅ……♡ あぁ触りたい……!♡ 今シコシコしたら絶対イける……!♡」

男の娘(でもだめ……だめ♡ 明日になるまで触っちゃだめ♡ ごほうびもらえなくなっちゃうから♡)

男の娘(なにも出なくなるまで……♡ 潮吹いちゃったあともナデナデされながらおちんちんイジめられちゃうのかな♡)

男の娘(チュウしながら甘やかされて……♡ 本気のシコシコでボクのおちんちん好き勝手に射精させられちゃうんだ……♡)

男の娘「はぁ……はぁっ……!♡♡ だめ……想像だけで射精しちゃいそう♡」

男の娘「だめ、がまんがまん……言われたこと守らないと……♡」

男の娘(寝よう……♡ 早く眠って明日にしなきゃ♡ ごほうびもらわなくっちゃ……♡♡)
91 : ◆2XHIgyr0Jw [saga]:2019/12/24(火) 03:30:54.03 ID:VsnDAS2L0

おわり
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/24(火) 08:52:04.83 ID:mp7DpzT+O
おい男根ぶちこむまで書きなさいよ
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