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らき☆すた SS 〜俺、こなたのおむつ替えだってやってたんだぜ?フフン〜 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/03(月) 01:55:04.18 ID:D7wLpYw0
・どんなジャンルでもどんどん投下したまへ〜 by こなた
・でも、他所からの作品の無断転載は絶対ダメよ! by かがみ
・あとね、あんまりえっちなのはちょっと恥ずかしいから遠慮してほしいな by つかさ
・メール欄に「saga」と入力するとこの板特有のフィルターを回避できます。「sage」ではありませんよ。
 代表的な例が「高翌翌翌良」です……よろしくお願いしますね by みゆき
・長編作品はタイトルをつけてもらえるとまとめるときとかに助かります! by ゆたか
・それと、できればジャンルを明記するようにしてほしいの。
 特定のジャンルが苦手な人もいると思うから…… by あやの
・パロディとかクロスオーバーとかもおっけーだけど、
 あんまり度が過ぎると他の人に引かれっから気をつけろよなー by みさお
・シラない人へのハイリョがアればgoodネー byパティ
・初めてでもよっしゃーいっちょ書いたろかって人大歓迎するでー by ななこ
・まとめてくれる人募集中です……そして、現在のまとめ人には感謝してます…… by みなみ
・お題を出せば書いてくれる職人さんもいるっス。ネタのため……
 いや、いろんなお話を読んでみたいんで、いいお題があったら書いてみてください! by ひより
・そしてそして、SSだけじゃなくて自作の絵もOK!
 投下された絵は美術室に展示されるからジャンジャン描くべしっ! by こう
・注意! 荒らしへの反応は絶対ダメ。反応する悪い子は逮捕だ! by ゆい


(避難所)
 PCから->http://jbbs.livedoor.jp/auto/5330/
 携帯から->http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/auto/5330/

(まとめサイト)
 http://www34.atwiki.jp/luckystar-ss/

(SSスレ用画像掲示板)
 http://www.sweetnote.com/site/luckystar/
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ミートウィークだ! @ 2024/05/22(水) 18:54:34.16 ID:oa3Fli280
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1716371673/

【安価とコンマ】或る無名のウマ娘 6 @ 2024/05/21(火) 23:03:45.14 ID:LycZD2yqo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1716300225/

開くと貯金が増えるスレ @ 2024/05/20(月) 21:35:55.08 ID:MOxGLALr0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1716208554/

イケパンみっちん39 このスレには可愛いパンダが居るにぇ! @ 2024/05/19(日) 19:47:17.65 ID:skVyN/3XO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1716115637/

僕の記憶が全て消えても生まれ変わったらまた君を探す @ 2024/05/18(土) 22:27:06.84 ID:7xX40cGt0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1716038825/

グレみんと快楽の座 @ 2024/05/17(金) 22:24:15.47 ID:DUS3Z54Xo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715952254/

【習作】安価コンマでワンピース @ 2024/05/16(木) 21:19:27.48 ID:QUcgFIEu0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715861966/

テンリュデネ・ゾー @ 2024/05/14(火) 20:47:34.15 ID:aewHWgbao
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715687253/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/03(月) 22:40:49.26 ID:J9E5QcAO
>>1

かがみ「スレタイは何が言いたいのよ!ふふ、いいわ。私も後でこなたのオム(ry」
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/04(火) 17:58:40.85 ID:vVExFOU0
>>1乙!

前スレ>>1000
みゆき「よくも私の計画を・・・」
つかさ「ゆ、ゆきちゃんも狙ってたんだ・・・」


正直スマンかった。前スレ残りまとめてきます
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/04(火) 17:59:46.10 ID:COqSy9.o
>>3
こなた「フ……音速が遅いね2人とも」
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/04(火) 18:12:32.61 ID:vVExFOU0
^−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

はいここまでまとめたー!!

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/04(火) 19:18:27.69 ID:8XZSFkSO
>>1乙!
前スレ>>1000
こなたwwwwww
なにやってんのww

かがみ「あんたのせいで二人が怒ってるじゃないの;」
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/04(火) 19:21:12.44 ID:8XZSFkSO
書いてから気がついた

こう「まとめお疲れ様!ポカリどうぞ〜」
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/04(火) 20:14:33.59 ID:sDKinMSO
−ゆーちゃんの疑問 R-18−

ゆたか「みなみちゃん、ちょっと聞きたい事があるんだけど…」
みなみ「…うん」
ゆたか「みさ○ら語って何?」
ひより(ちょぉぉぉっ!?どこで仕入れたんスかその言葉!?)
みなみ「………教えるから、今日家に来て」
ひより(どう教えるつもりなんスか!?ってか、みなりん知ってるんだ!?)
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/04(火) 20:29:31.05 ID:COqSy9.o
>>7
俺がまとめ作業してもねぎらいの言葉ひとつくれないのにこーちゃん…
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/04(火) 20:32:57.06 ID:.Mq.n.SO
>>9
こなたもずくを食べたジャマイカ

それとも違う人?ww
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/04(火) 21:01:35.24 ID:nXoOsLQo
1000ならハイパーあきら様タイム
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/04(火) 21:37:21.81 ID:/uFvKlEo
やる気なさ杉だろ
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/04(火) 21:46:37.97 ID:COqSy9.o
>>10
いや…もずくあんまり好きじゃないしこなたもそんなでもないし
俺はこーちゃんが一番なんだ!
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/04(火) 21:52:24.15 ID:sDKinMSO
>>13
こなた「えっ?じゃあ、わたしの苦労は…」
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/04(火) 21:57:30.10 ID:.Mq.n.SO
こなた涙目ww
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/04(火) 22:54:11.95 ID:COqSy9.o
いや、なんかごめん…
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/04(火) 23:18:57.17 ID:8XZSFkSO
流れに吹いたww
18 :コンクール参加作品 Desire [saga]:2008/11/04(火) 23:43:49.11 ID:93rR.Jk0
一応書きあがったのでコンクール作品の投下行きますね。
たぶん4レス。

なんか詰めすぎて、若干読みづらいかも…。
19 :コンクール参加作品 Desire [saga]:2008/11/04(火) 23:45:17.66 ID:93rR.Jk0
 わたしは人より恵まれてるという事に、小さなころから気がついていました。だからわたしは、欲というものが人よりも少なかったのです。知識を得る事は好きでしたが、欲というほどのものではありませんでした。
 けど、稜桜学園に通い始めてから、わたしに一つの欲が生まれました。それはわたしの中でとても大きくなり、自分では押さえることはできなくなっていったのです。


- Desire -


 出会いは一年生の時。正直に言いますと、当時のわたしは彼女が少し苦手でした。気まぐれで奔放、わたしと合う要素など何もないと思っていました。
 でもなぜか、わたしは徐々に彼女が気になり始め、その行動を目で追うようになりました。そして、少しだけでも彼女と話がしたいと思い、その機会を持とうとしましたが、なかなか上手くいきませんでした。
 そうこうしてるうちに、彼女に仲のいい友達ができた事を知りました。同じクラスのその子と彼女は、お昼ご飯も共に食べるようになったようで、楽しそうな声をよく耳にするようになりました。
 それから少し経ち、彼女とお昼を食べる友達がもう一人増えました。委員会で話した事のあるその人は、わたしを見かけると「一緒に食べない?」と誘ってくれました。しかしわたしは、何故か「少し用事がありますので」と断ってしまったのです。彼女と親交が持てる、願ってもないチャンスだったというのに…。
その年の夏休みは、溜息ばかりついて過ごしていました。考える時間が増えると、どうしても彼女の事を思ってしまうのです。どうしてここまで彼女にこだわるのか、いくら考えても答えは少しも見えてきませんでした。
 二学期が始まり、また毎日学校で彼女と会うことができるようになりました。しかし一度距離を置いてしまうと、どうしても近づく事ができなってしまいました。気ばかり焦り、無駄な時間が過ぎていきました。
 再び機会が訪れたのは桜藤祭の時でした。彼女とその友達の班の進行がひどく遅れていたのです。彼女自身は悪い意味で適当で、その友達は頑張ってはいるのですが、不器用というか要領が悪いというか…わたしは実行委員として彼女達を頻繁に手伝うようになりました。そしてごく自然に親交を持つ事ができたのです。
 こうしてわたしは彼女とその友人、泉こなたさんと柊つかささんかがみさんと友達になる事ができました。
 それからの学校生活はとても充実していました。泉さんと友達となる事ができた。ただそれだけで、こうも自分の気持ちが高ぶるとは予想もしていませんでした。でもそれを知られるのはとても恥ずかしく思え、わたしはいつも一歩引いた位置で泉さん達を見ていました。
 泉さんは日常の些細な疑問をよくわたしにぶつけてきました。友達となる以前から、泉さんはオタクと呼ばれるような人だとは知っていましたから、会話が大変なのではと勝手に思っていました。ですが泉さんは時々わたしが理解できない事を話すものの、ほとんどはわたしがたまたま答えを知っているような質問ばかりを振ってきました。
 しばらくして、泉さんは泉さんなりにわたしとの接点を探っていたのではないかと思うようになりました。わたしが最初泉さんを苦手だと感じていたように、泉さんもわたしに苦手意識を持っていたんじゃないか。その溝を彼女なりに埋めようとしてるのではないかと、思ったのです。

20 :コンクール参加作品 Desire [saga]:2008/11/04(火) 23:46:47.14 ID:93rR.Jk0

 二年生になり、泉さんの事が少しずつ分かるようになってきました。知らない人にも物怖じしない。言いたいことは少しも遠慮せずに言う。意外と友達思いな面もある。コミュニケーションやスキンシップなどの方法に少し問題があって、かがみさんに良く怒られている…そんな泉さんのおかげで、わたしは退屈など感じることなく過ごす事が出来ていました。
 少し経ったとき、わたしは前々から考えていた事を実行してみました。今まで泉さんと名字で呼んでいたのを、こなたさんと名前で呼んでみる事にしたのです。かがみさんやつかささんは名前で呼んでいるのに、泉さんだけ名字はおかしい等理由は有りましたが、急に呼び方を変えたことで泉さんがどういう反応を見せるのかを見たい。それが一番の理由でした。
 しかし、泉さんは特に反応を示す事はありませんでした。というか、わたしが呼び方を変えたことすら気付いていないようでした。結局わたしは数日で呼び方を元に戻しました。
 泉さん自身は自分がどう呼ばれるのかをほとんど気にしない人のようでした。わたしは泉さんが友達の中でわたしだけさん付けで呼んでいる事を、少し気にしていました。しかし、少し考え方を変えたときから、それは気にならないどころか嬉しい事だと思えるようになりました。わたしは友達の中で泉さんだけを名字で呼んでいる。そして泉さんはわたしだけをさん付けで呼んでいる。それはつまり、わたし達はお互いを特別な呼び方で呼んでいるのではないか、と思ったのです。もちろん、わたしのただの自惚れに過ぎないかもしれせんが。
 二年生も終りに近づく頃、わたしは自分の中に今までにないような気持ちが膨らむのを感じていました。泉さんの事をもっと知りたい。少しでも多くの時間を共に過ごしたい。そう思うようになってきたのです。一年生の当初からあった欲、泉さんを知ったときに生まれた欲、それは友達になった事では少しも満たされていませんでした。その時に初めて、わたしはとても欲深い人間だという事に気がついたのです。

21 :コンクール参加作品 Desire [saga]:2008/11/04(火) 23:48:38.30 ID:93rR.Jk0

 三年生になり、受験生となったわたしの周囲は、とても慌しくなってきました。その中でも泉さんは自分のペースを崩すことなく過ごしていました。かがみさんはその事についてよく泉さんに意見していましたが、泉さんはあまりちゃんと聞いていないようでした。進路や受験をまるで他人事のように受け止めている泉さんを、わたしも少し心配でした。このまま進路も決まらずに卒業するのではないか?など、よからぬ考えが頭から離れませんでした。
 二学期が始まってすぐのある日の放課後、わたしは委員会の人に「いつまで泉さんと付き合っているの?」と聞かれました。わたしはその質問の意図がつかめず、どういうことなのかと問い返しました。その人は泉さんの成績の事を持ち出してきました。そして、あまり良くない生活態度の事も。そして、それがわたしにとっての悪影響になると。その人は言いました「友達は選んだ方がいいよ」…わたしは頭の奥の方が熱くなるのを感じていました。
 冗談じゃない。わたしが嫌々泉さんに付き合ってるとでも言うのか。泉さんと友達でいる事を決めたのはわたしだ。あなたじゃない。泉さん自身にならともかくあなたにそんな事を言われたくない。泉さんの事を何も知らないくせに。
 その人がその場からいなくなった後も、わたしの頭の熱はなかなか冷めませんでした。これほどまでに人に強く意見した事などいつ以来だったでしょうか。少し頭が冷えるのを待って、私はその場を離れようとしました。その時にばつの悪そうな顔でこちらを見ている泉さんに気がつきました。
 わたしが声をかけるより早く、泉さんが「みゆきさん、大丈夫?」と話しかけてきました。わたしはその質問には答えず、逆に泉さんにどこから聞いていたのかを質問していました。泉さんはわたしから目を逸らして、最初の方から聞いていたと素直に答えてくれました。わたしが何を言うべきか迷っていると、泉さんがもう用事がないなら一緒に帰ろうかと、誘ってくれました。
 泉さんの提案で、わたし達はバスを使わず徒歩で駅に向かう事になりました。そして、気がつきました。泉さんと二人きりで下校するのは、これが初めてではないかと。
 しばらくは二人とも無言で歩いていました。わたしは、先ほどの事を泉さんがどう思ってるのかそればかり考えていて、何か適当な事も話す事は出来ませんでした。
「さっきのアレ、わたしのために怒ってくれたのかな?」
 駅まで半分ほど来た辺りで、泉さんは唐突にそう聞いてきました。わたしはは黙ってうなずきました。そのわたしを見て泉さんは目を瞑ってしばらく考えるような仕草の後、いつもと同じ笑顔を浮かべわたしに向かって親指を立てて見せ、こう言いました。
「いやーおしい。女同士じゃなかったらコレ絶対フラグ立ってたね」
 わたしはそんな彼女に対し、苦笑するしかありませんでした。

22 :コンクール参加作品 Desire [saga]:2008/11/04(火) 23:49:36.75 ID:93rR.Jk0

 そこまで書き終えると、みゆきはシャーペンを置きノートを閉じた。
「こんなの書いて、どうするんでしょうね…」
 自嘲気味に呟くと、ノートを引き出しの奥の方にしまいこむ。
 未だに自分は満たされていない。それどころかどんどん乾いていくようだ。
「まるで恋みたいですね」
 恋愛経験など皆無だというのに。ましてや自分たちは女同士だというのに。なぜかみゆきはそう感じた。そして、そう思った自分が可笑しくなり、クスクスと控えめに笑った。
 泉さん達はどうなのだろう。みゆきはふとそう思った。彼女たちも自分と同じように、欲を満たすために友達としているのだとうか。
 きっとそうだ。妙な確信を持って、みゆきは自分の考えを肯定した。四人が四人とも欲を満たそうと求め合うからこそ、わたし達はここまで友達でいられたのだろう。そしてこれからもそれはきっと、変わりはしないだろう。
 みゆきは晴々とした気分で消灯をし、布団に潜り込んだ。今日はきっといい夢が見れる。そして、明日もきっと。


 明日は卒業式。旅立ちの時、巣立ちの日と人は言う。
 違う道を歩んでいこうとも、欲深いわたし達は望むがままにお互いを求め合うのだろう。
 満たされることなく、いつまでも。


- 終 -
23 :コンクール参加作品 Desire [saga]:2008/11/04(火) 23:51:41.23 ID:93rR.Jk0
以上です。
みゆきさんはホント難しかった…。


いや、正直に言うとみゆきさんがお題にくるとは全く予想してなかったもので…みゆきさんスイマセン。
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 00:01:29.25 ID:DA4nyu60
百合・・・のようなそこまでいかないような友情にグッときた。
乙&GJ。
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 00:08:45.94 ID:ys7ZtASO
>>23
ほのぼのとは違う形のこなゆきですね♪
よく考えるとこなたとみゆきが友達同士って不思議だ

題名をみて某音ゲーの曲を思い浮かべたのは秘密ww
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/05(水) 00:41:53.83 ID:dByIagAO
>>11
「ハイパーあきらタイム〜どんどんぱふぱふ〜」
「ちょ、あきら様、」
「なによ」
「まだ1000でもありませんし、誰もあきら様のことは呼んでません!」
「あ?」
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 02:49:37.88 ID:DA4nyu60
◎CM?


過酷な課題にもがき苦しむ者・・・

「ああくそ!ああでもない!こうでもない!」

荒波を乗り越え力尽きる者・・・

「俺はやり遂げた・・・」

挑戦することを諦める者・・・

「もう駄目だ・・・無理だ・・・」




らき☆すたSSスレ第11回コンクール、お題『みゆき』
締切11月16日(日)


高すぎるハードルに、あなたも挑め。
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 06:48:13.38 ID:t2wCscDO
ゆかりさんってどんな口調だっけ?
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 07:13:06.26 ID:X1gd/6SO
>>23
なかなか面白かったよGJ

>>28
「うふふ♪」
「良いことしましょ♪」
「いやぁん♪」
「みゆきぃ〜」
「そぉよね〜」
「あら〜」
「〇〇かしら〜♪」
「違うのよぉ〜」
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 08:05:36.17 ID:t2wCscDO
>>29
ありがとう、ちょっと困ってたんだ
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 08:19:01.98 ID:5fMkVSQo
間違ってるような間違ってないような…
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 13:46:18.79 ID:hLE2OsAO
MINAMI GEAR XX

みなみ(私は百合でもレズでもない…いたって普通の一般人。しかし『あの女』のせいで周りからは百合やレズなどいわれてしまう…許せない…)
『あの女』…田村ひよりによって周囲から百合だのレズだのと騒がれる岩崎みなみの復讐がいま始まる!!
みなみ「燃えろぉ…」
ひより「あぁ!私の描いた百合本が消し炭に!?なんでこんなことを…」
みなみ「あなたが勝手に変なイメージをつけるから…」
ひより「そっそんな…そもそもいつも仲良くしてる二人が悪いんだ!!」
みなみ「?」
ひより「さんざん見せつけた挙句百合じゃありませんだと?笑わせないで欲しいっス!!」
みなみ「言いたいことはそれだけ?」
ひより「な、なにを…その鉈は!?」
みなみ「さよなら…」・
・・
・・・
・・・・
・・・・・
みなみ「はっ!?ドリーム…」

学校
ひより「今日怖い夢をみたんだよねぇ」
ゆたか「どんな?」
みなみ「………」
ひより「みなみさんに鉈で切り掛かられる夢。すごいリアリティだったっス」
パティ「それはコワイネ」
ゆたか「みなみちゃんに限ってそれはないよ。ね?」
みなみ「え!?あ、うん…」
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 14:53:02.07 ID:X1gd/6SO
>>32
>>みなみ「燃えろぉ…」

クソワロタwww
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 15:12:23.06 ID:IdDzQkSO
そうじろう「んー」
こなた「どったの?」
そうじろう「いや、ふと思ったんだけどな。みゆきちゃんが書きづらいのは知的云々じゃなくて、俺の心が汚れてるから、あの清純さが出せないんじゃないかなって」
こなた「あー」
ゆたか「あー」
そうじろう「うわーお。娘と姪っ子からすごい反応。ゆーちゃんまで納得か」
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 15:19:23.61 ID:D72XmRw0
だから性転換すりゃいいんだってヴぁ  案外美人になるぜwwwwww
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/05(水) 16:13:34.94 ID:hLE2OsAO
>>35
みなみ(みゆきさんが男の人だったらどうなるんだろう?)
こなた「みゆきさんって本当におっぱい大きいよね。あふれんばかりの母性が垣間見えるね」
みゆき「そ、そんな…お恥ずかしいです…」
みなみ(女=胸が大きいという方程式だと男ならば…男=ち〇こが大きい…)
みなみ「あっーーー!!!!」
みゆき「大声だしてどうしたんですか!?」
こなた「阿部さん?」
みなみ「い、いえ…なんでもないんです…」
みゆき「そうですか」
みなみ(ごめんなさい…私はあなたに対して大変失礼な妄想を…そもそもなんで股間にぶら下がってる物と胸を置き換えてるんだろう…)
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 16:29:42.86 ID:D72XmRw0
身長178cm、胸はみゆきよりちょい大きめ、顔はやまと系で色白、髪型は原作のみさおっぽい感じ   名前は「泉 そう」
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/05(水) 17:18:58.73 ID:uDyQMsU0
>>34
ゆかり「あら。だったら、汚れた心のみゆきを書いちゃえばいいじゃない?」
みゆき「……何を言ってるんですか、お母さん……」

>>36
みなみの心が汚れすぎww
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/05(水) 17:47:33.57 ID:88oJqBU0
>>37
もうお前来るな。うぜぇし目障りなんだよ
自分のサイトでも作ってそこで一人でやってろボケ
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 17:50:14.88 ID:D72XmRw0
ニートのくせに説教とはいい身分だなwwwwww
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/05(水) 18:00:24.50 ID:hLE2OsAO
>>38
汚れたみゆき?
みゆき「あなたの胸は私のもの。わたくしの胸はわたくしのものです」
みなみ「だからって吸収しなくても…」
みゆき「うるさいですよ。みなみさんの癖に」
みなみ(悔しい…)

ひより「っていう本を描こうかなと」
パティ「ヤメトケ」
ゆたか「みなみちゃん泣いてるの?」
みなみ「ぅ…ヒック…ぐす…」
みゆき「あの、なんかすみません…本当に…」
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 18:34:34.95 ID:9H67Ei.0
そうじろう「みなみちゃん、すまないね。まさかこんな事になるなんて…」
みなみ「?」
そうじろう「かれこれ15年くらい前だろうか?仕事でみなみちゃんの家に行った時の事だが」
みなみ「私の…家に?」
そうじろう「その時、みなみちゃんをお風呂に入れてあげてね?いや、はは、冗談のつもりだったんだが」
みなみ「……」
そうじろう「かなたを亡くして寂しくてな、つい」
ゆたか「みなみちゃん。私、偶然包丁持ってるの。誰にも言わないから、ね?」
ゆい「…ふぅん。話は聞かせてもらったわ。私も黙っててあげる。それに最近、ゆたかも胸が痛いって…」
そうじろう「ゆいちゃん?いや、だから冗談だって。ゆーちゃん、それは成長期特有の」
ゆたか「ゆいお姉ちゃん、私の胸、歯形付いてるんだよ?」
みなみ「…ごめん…ゆたか…」
そうじろう「……」
ゆい「……」
ゆたか「///」
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 19:47:14.94 ID:z.dYQ6Y0
 コンクール作品投下します。
 たぶん10レスほど。

 それにしても、俺のタイトルのネーミングセンスの無いことといったら……
 上手いタイトルを思いつける人が羨ましいよ。
44 : コンクール参加作品『ダメな子ってなんですか?』 [saga]:2008/11/05(水) 19:48:06.95 ID:z.dYQ6Y0
「お姉ちゃんとこなちゃんの分からず屋っ!」
「もうあんた達とはつきあってらんないわ!」
「それはこっちのセリフだよっ!」

 なんということでしょう。
 放課後の委員会の集まりを終えて教室に戻ってくると、泉さん達3人が教室で言い争いをしていました。
 私達以外は誰も教室に残っていないからでしょうか、お互いに遠慮なしといった雰囲気が感じられます。
 手こそ出していないものの、この様子を10人が見たらおそらく10人ともが本気の喧嘩だと判断するでしょう。
 いつもはおとなしいつかささんまでもが顔を真っ赤にして怒っているだなんて、これは非常事態です。
 普段と違う雰囲気に戸惑い、私が教室の入口で立ち竦んでいると、3人はそれぞれ声を掛けてきました。

「ゆきちゃん。ゆきちゃんは私の味方だよね?こんな乱暴な人達とは違うよね?」
「みゆき。こんなバカ達はほっといて帰りましょ。一緒にいるとこっちまでバカになっちゃうわよ?」
「みゆきさん。空気の読めない双子なんてどーでもいいから、私と一緒に遊びに行こうよ」

 ……どうやら今回は、簡単には仲直りが望めなさそうな様子です。
 仲良し4人組が空中分解してしまうことすら予想される程、ひどく険悪なムードが漂っています。
 しかし、そのような悲劇的な結末はなんとしても避けねばなりません。
 何故このような事態になったのかはわかりませんが、みなさんが仲直りできるように私もできる限りの事をしたいと思います。

 手始めに4人で一緒に帰ることを提案したのですが、これは無言の圧力で却下されてしまいます。
 私が誰か一人だけを選ぶつもりが無いと分かると、3人とも私にだけさよならの挨拶をして別々に教室から出て行ってしまいました。

 ☆

「ふぅ〜」

 紅茶の入ったカップを手に溜息をひとつ。
 なんとか仲直りさせようと決意はしたものの、どうすれば良いかはなかなか思いつきません。
 家に着いてからも溜息が出るばかりで、たいしたアイディアは出てきません。
 みなさんに正面からぶつかって思いの丈を伝えるという手段もあるのですが、それは最後の手段にしたいところです。
 完全に私の力だけで解決してしまっては、これから先、私のいない場面で同じような事があった時に困ってしまうでしょう。
 なるべく、みなさんには自発的に仲直りしていただきたいのですが……

 そうして小一時間ほど悩んでいると、母がみなみさんのお宅から帰ってきました。

「おかえりなさい」
「ただいま〜。少し遅くなっちゃった。今日の晩ご飯、出前でもいいわよね?何がいい?」
「はい。私はなんでもいいですよ?」
「じゃあ、お寿司にしましょ。お昼にTVで見てからずっと食べたかったのよね〜」

 母のやわらかい雰囲気にあてられたためか、少しだけ気持ちが和らぎます。
 たまに思うのですが、これまでの人生において私が心を囚われる程に悩みこんでしまうことが無かったのは母のおかげかもしれません。
 どんなに深刻に思える悩み事も、母と話してみるとたいしたことでは無いように思えてしまうのですから不思議です。 

 出前の電話を済ませた母は向かいに座ると、お煎餅を食べ始めました。

「お、お母さん。これから晩ご飯なんですからお菓子は控えた方が……」
「だって食べたいんだも〜ん。あら?あらあら?今日は少し暗い顔してるわね。何か悩み事でもあるの?」
「え?あ、はい。実は……」
45 : コンクール参加作品『ダメな子ってなんですか?』 [saga]:2008/11/05(水) 19:49:05.32 ID:z.dYQ6Y0

 ……

「ふぅ〜ん。あの子達でもケンカするのね〜」
「はい。どうすればいいのか困ってしまって」

 母は少し困ったような顔をして私の話を聞いていましたが、すぐにいつものような笑顔に戻りました。

「ねえ、みゆき。夫婦円満の秘訣は子供にあるって話、聞いた事あるかしら?」
「ええっと。子はかすがい、という諺のことでしょうか」
「それそれ。その“菅井”のやつよ。どうしてだと思う?」
「“かすがい”です、お母さん。何故子供が夫婦円満に繋がるか、ですか?……かわいいから、ではないでしょうか?」

 先程の諺のどこをどう解釈すれば“すがい”がでてくるのでしょうか。
“すがい”を取ってしまうと残りは“子はか”だけになってしまいます。
 さすがに母も最初の“子”は子供の“子”である事はわかっているでしょうから……では“子はか”とは一体……?
 
 少し余計なことを考えてしまいました。
 今考えるべきは喧嘩してしまったみなさんを如何にして仲直りさせるかです。
 どうやら母は何かしら閃いたようですが……

「う〜ん。それもあるけど、お母さんは子供ってとっても手が掛かるからだと思うの」
「手が掛かるから?」
「そう。子供の世話に手が掛かると、それだけ夫婦ゲンカをするヒマも無くなっちゃうでしょ?」
「それは確かにそうですけど……」

 つまり、母はみんなを何かに掛かりきりにさせて喧嘩する余裕を与えなければいい、と言いたいのでしょう。
 残念ながら、私も既にその案についてはひとしきり考えてみました。
 しかし、個性的な3人を一様に夢中にさせる何かについて思いつかなかったのです。
 ありがたいアドバイスではありますが、結局また最初から考え直し―

「だからね。明日一日の間、みゆきはダメな子になっちゃいなさい」
「え?ダメな子?……お母さん、それはどういう……???」
「どうって、そのままの意味よ?」

 丁度その時、インターホンが鳴りました。

「あら、お寿司が届いたみたいね。じゃあ、暗い話はこれでおしまい!」
「ええっ!?」
46 : コンクール参加作品『ダメな子ってなんですか?』 [saga]:2008/11/05(水) 19:50:38.74 ID:z.dYQ6Y0

 ☆

「ふぅ〜」

 教室に向かいながら溜息をひとつ。
 結局、昨日はお寿司のせいで母から全てを聞き出す事はできませんでした。
 いえ、お寿司が無くてもきっとあれ以上は聞き出す事はできなかったでしょう。
 あの時の母は全部伝えきってもう何も無いという顔をしていましたから。
 母の話を総合すると、みなさんが喧嘩する余裕を無くすくらい私が“ダメな子”になればいい、という事になります。
 他に何も思いつかない以上、母のアドバイスを信じてみるしか私に残された道はありません。

 それにしても、その“ダメな子”とはいったいどんな子の事なのでしょう?
 母から詳しい話が聞けなかったせいで、そこのところがよくわかりません。
 文字通り解釈するならば、ダメな事をする子。
 例えば、誰かを傷つけたり、万引きしたり……は違いますね。
 それでは犯罪者です。
 母の言う事ですから、もっと身近でソフトな感じなのでしょう。

 宿題をしない子、ということなら失礼ながら泉さんやつかささんがそれに近い気がします。
 よく怒られる子、ということなら失礼ながら泉さんやつかささんがそれに近い気がします。
 だらしのない子、ということなら失礼ながら泉さんやつかささんが……

 いえ、決して泉さんとつかささんがダメという訳では無くて。
 お2人ともいいところだってたくさんありますし。
 私にとっては泉さんもつかささんも、ダメでもなんでも無く最高の友人な訳ですから。

 わからない以上、選択肢は2つです。
 諦めて何もしないか、或いは、可能性のある行動を全て試してみるか。
 もちろん、私が選ぶのは、いえ、選んだのは後者な訳ですが。
47 : コンクール参加作品『ダメな子ってなんですか?』 [saga]:2008/11/05(水) 19:51:52.28 ID:z.dYQ6Y0
 教室に入るとすぐに、つかささんが私の席までやって来て話し掛けてきました。
 泉さんは自分の机につっぷしていて、こちらの様子をちらりと一瞥だけすると完全に顔を隠してしまいます。
 どうやら今朝は2人で会話をしていなかったようですね。
 かがみさんの姿も無いとなると、仲直りまでの道のりは想像以上に遠そうです。

「おはよ〜。珍しいね。ゆきちゃんが遅刻しそうになるなんて」
「おはようございます。そうですね、昨日は夜更かしをしてしまったものですから」
「へぇ〜。ゆきちゃんでも夜更かしすることがあるんだね。何時まで起きてたの?」
「ええっと……11、いえ、明け方の3時くらいでしょうか」
「ええっ!!そんなに!?何してたの!?」
「そ、そうですね。その、少し考え事をしていましたら、いつの間にか」
「考え……ごと……?」

 つかささんが何か訝しげにこちらを見ています。
 さすがに考え事だけで3時まで、という設定には無理があったのでしょうか。
 普段そこまで起きていないものですから感覚がよくわかりません。
 考えてみれば、“ダメな子”なら考え事よりも遊びで起きていたという設定の方が良かったですね。
 例えば、ソリティアを夢中でしていたとか。

 早くもいろいろと失敗してしまいました。
 なんとか言い繕おうと口を開きかけた時、寝癖がついたままの黒井先生が教室に走りこんできました。

「ゆ、ゆきちゃん、また後でね」

 つかささんは足早に自分の席へと戻っていきます。
 ふと視線を感じて振り向くと、泉さんが少し驚いたような顔をしてこちらを見ていました。
 私がわかりやすい嘘をついたのが珍しかったのでしょうか?

 ともかく、これからは隙の無いように“ダメな子”を演じなくてはなりません。
 そんなことを考えながらホームルームの号令をかけました。
48 : コンクール参加作品『ダメな子ってなんですか?』 [saga]:2008/11/05(水) 19:52:29.59 ID:z.dYQ6Y0

 ……

「高良。おい、高良。まさかとは思うが寝ようとしてへんよな?今は授業中やで」
「いえ、すみません。実は先程から寝ようとしていました」
「そ、そうなんか。体調が悪いんやったら、遠慮せんと保健室に行ったらええからな?」
「せ、先生っ!私がゆきちゃんを保健室まで連れて行きます!」
「あ、いえ、そういう訳では……ちょっとダメな感じなだけですから……」
「頼むわ柊。高良、頑張りたい気持ちは分かるが良うなるまでベッドで大人しゅうしとき」

 ……

「すみません、かがみさん。教科書を貸していただきたいのですが」
「へー、珍しいわね。みゆきが忘れ物なんて」
「それと、お恥ずかしながら、宿題をするのも忘れてしまったので見せていただけませんか?」
「ええっ!?どど、どうしちゃったのよ、みゆき!?」
「重ねて申し訳ないのですが、黒井先生の授業のノートも後で貸していただけますでしょうか?」
「ちょ、ちょっと。本当にどうしちゃったのよ。どこか体の調子でも悪いの?」
「あ、いえ、そういう訳では……ちょっとダメな感じなだけですから……」

 ……

「ありゃ?みゆきさん、お昼食べないの?」
「それが、お弁当を持ってくるのを忘れてしまいまして」
「そ、そうなんだ。じゃあ、一緒に学食にでも行こうよ」
「すみません。財布を持ってくるのも忘れてしまいまして」
「め、珍しいねー。大丈夫だよ、私がお金貸したげるからさ」
「そうですか。では、お言葉に甘えさせていただきますね」
「……ねえ、みゆきさん。何か悩み事でもあるの?」
「あ、いえ、そういう訳では……ちょっとダメな感じなだけですから……」
49 : コンクール参加作品『ダメな子ってなんですか?』 [saga]:2008/11/05(水) 19:53:36.01 ID:z.dYQ6Y0

 ……

「ふぅ〜」

 放課後、今日一日のことを溜息交じりに思い返してみました。
 思いつく限りの“ダメな子”像を演じてみなさんの手を煩わせてみましたが、これで良かったのでしょうか。
 確かに、みなさんが喧嘩をする機会をいくらか無くすことに貢献できた気はします。
 しかし、よくよく考えてみれば、同時に仲直りする機会も無くさせてしまっているような……
 結果として単にいろいろな人に迷惑をかけてしまっただけのような気がします。

「みゆきさん、ちょっといいかな?」

 私が自分の席に座ったまま深い溜息をついていると、驚いたことに泉さん達が3人揃ってやってきました。
 3人ともばつの悪そうな表情をしていますが、昨日のような険悪なムードはもうありません。

 ……どうやらいつの間にか仲直りをしたようですね。
 そして、そのことを報告に来てくれたのでしょう。

 私が変な気をまわしてジタバタしなくても、本当の友人というものはこうして自然と元の鞘に収まるものなのでしょう。
 私は本当に今日一日、何をしていたのでしょうか。
 嘘までついていろいろな人に迷惑をかけて……
 ああ、本当になんて浅はかで、なんて恥ずかしいことを―

「ごめんね、みゆきさん」
「ゆきちゃん、ごめんなさい」
「悪かったと思ってるわ」

「えっ?」

 3人とも私に向かって頭を下げています。
 何が起こったのか理解できず暫くぼーっと見ていたら、かがみさんは顔を赤らめてそっぽを向いてしまいました。
 意外な事に、みなさんは仲直りの報告ではなく謝罪するために私のところへ来たようでした。
 今日一日みなさんに迷惑を掛けたのは私ですから、本来謝罪するべきなのは私の方なのですが。
50 : コンクール参加作品『ダメな子ってなんですか?』 [saga]:2008/11/05(水) 19:54:12.86 ID:z.dYQ6Y0

「みなさん、どうして私に謝っているのですか?」
「だって、私達のせいでゆきちゃんがおかしくなっちゃったから……」
「私が、みなさんのせいでおかしく、ですか?そのようなことは……」
「でもっ!……だって……ぐすっ……」

 つかささんはいまにも泣き出しそうな様子で目に涙をいっぱいに溜めています。
 そんな状態のつかささんでは話が進まないと判断されたのでしょうか、かがみさんが会話に割り込んできました。

「みゆき。こなたとつかさから聞いたわよ。今日は授業中も休み時間もずっと調子がおかしかったんですってね?」
「あ。はい。それは、そうなのですが……」
「もう分かってるのよ。本当は何か悩んでたんでしょ?その何かって何よ?」
「ええっと……それは、その……」

 私が答えかねていると、見るに見かねたと言った様子で今度は泉さんが会話に割り込んできました。

「ちょっと、かがみ。そんな言い方しちゃダメじゃん。悪いのは私らのほうなんだからさ」
「あ。……そうよね。ごめん、みゆき」
「3人で考えてみたんだけどさ、みゆきさんの調子が悪かったのは私達がケンカしちゃったのが原因なんでしょ?」
「ええっと……何と言いますか……」
「隠さなくていいって。私達のことが心配で何も手につかなくなっちゃったんだよね。例えば夜も寝られないほどに」
「ええ、まあ、そんなところではありますが……」
「やっぱり。でね、私達反省したんだ。くだらない事でケンカするのは止めて、みゆきさんの為にも仲直りしようって」

 ……どうやら、私の頑張りも全くの無駄では無かったようですね。
 ともあれ、私をきっかけとしてみなさんが自発的に仲直りしてくれて本当によかったと思います。
 私の下手な演技を信じてここまで心配されてしまうと心苦しくはありますが。
 少しばかりの謝罪の意味も込め、心配そうな顔で見つめている3人に私は心からの笑顔で答えました。

「ありがとうございます。仲直りしていただけて、とても嬉しいです」

 そして私は4人で一緒に帰ることを提案しました。 
51 : コンクール参加作品『ダメな子ってなんですか?』 [saga]:2008/11/05(水) 19:55:19.76 ID:z.dYQ6Y0

 ☆

「ねえ、みゆき。晩ご飯、今日も出前でいいかしら?何がいい?」
「はい。私はなんでもいいですよ?」
「あら?あらあら?今日はいい顔してるのね。悩み事が解決したの?」
「はい。そうなんです」

 母に今日の出来事を話しながら、思わず笑顔がこぼれます。
 無事に仲直りをしていただけたのはもちろんのことですが、もうひとつ嬉しい事があったからです。

 あの後“ダメな子”を演じて迷惑をかけてしまった事をきちんと謝ろうと思って、帰りのバスの中で私はみなさんに全てを話しました。
 私の異状が試行錯誤の末の演技だったとわかると、泉さんは爆笑し、かがみさんは唖然とし、つかささんは安堵のあまり涙を流してしまいました。
 てっきり怒られてしまうものとばかり思っていたのですが。

『私達のせいでゆきちゃんがおかしくなったんじゃなくて本当に良かった』
『ああいうみゆきが見れたのは、ある意味、新鮮で面白かった』
『私からみればそれも萌え要素だヨ。みゆきさん、ぐっじょぶ』

 などと三者三様に笑顔で私のことを許してくれたのです。
 こんなに嬉しい事はありません。
 母も自分の事のように嬉しいのか、私の話を聞くとより一層の笑顔になって―
52 : コンクール参加作品『ダメな子ってなんですか?』 [saga]:2008/11/05(水) 19:55:51.69 ID:z.dYQ6Y0

「じゃあ、今日はお寿司にしましょ。こういうおめでたいときには、やっぱりお寿司よね〜」
「ええっ。お、お母さん。昨日もお寿司だったような気がするのですが……」
「だって食べたいんだも〜ん」

 パタパタと電話の方へ歩いていく母の姿を見送りながら、私は別れ際の泉さんの言葉を思い出しました。

『失礼を承知で言うとさ、“ダメな子”は案外みゆきさんのすぐ傍にもいるかもよ?』

 母は出前の電話を済ませると、私の向かいに座ってお煎餅を食べ始めます。
 昨日とまったく同じように。
 仕方なく、私も昨日と同じように食前のお菓子は控えるようにと母に注意をします。
 母から返ってくる答えはやはり昨日と同じで……

 ああ、なるほど。
 泉さんの言いたかった事がなんとなく理解できたような気がします。
 私の傍にいる“ダメな子”というのは、つまり―

「どうしたの、みゆき?さっきからずっとこっちを見てるけど……お煎餅欲しいの?」
「えっ!?い、いえ、なんでもありません」

 今回の出来事を通してわかったことがあります。
 どうやら“ダメな子”というのは悪い意味だけを持つ言葉ではない、ということ。
 見ていると放っておけないというか、母性本能をくすぐるような愛らしさを持つ子、といったニュアンスも含んでいるのではないでしょうか。
 そう考えると、母が“子はかすがい”の諺から“ダメな子”を閃いたのも頷けます。泉さんが私の母のことを“ダメな子”と表現したことも。
 とても勉強になりました。

 言葉の面白さについて思いをめぐらせていると、お寿司が届いたのでしょうか、インターホンが鳴りました。
 母は嬉々として玄関に向かいます。
 私は戯れに、その後姿に向かってそっと親指をたててみました。
 泉さんの言葉を借りるなら、萌え要素グッジョブ、といったところでしょうか。

 もっとも“萌え要素”の意味はよくわからないのですが。
 私もまだまだ勉強不足ですね。
53 : コンクール参加作品『ダメな子ってなんですか?』 :2008/11/05(水) 19:58:28.68 ID:z.dYQ6Y0
以上です。

ここまで長いのは初めて書いた。
少しでも楽しんでいただければ恐悦至極。
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 20:02:34.18 ID:UOCWiyMo
>>53
読んでてめっちゃニヤニヤしたぜww GJ!
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 20:04:41.43 ID:IdDzQkSO
>>53
宿題をしない子、というのなら〜のくだりで吹いた。
タイトルは雰囲気に合ってていいと思いますよ。
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 21:56:34.59 ID:IdDzQkSO
−両成敗−

こなた「ちょえあー」
ポカポカポカポカ…
かがみ「ちょりあー」
ポカポカポカポカ…
みゆき「また…というかもう始まってしまってますか…」
つかさ「うん、ゆきちゃん止めて」
みゆき「なんかもう、棒読みになってますよ、つかささん…」
つかさ「気のせい、気のせい」
みゆき「でも、どうしましょう…話など聞いてくれそうにありませんし…あの中に飛び込む…危ないですよね…でも…お二人の為…ここはわたしが!……ってあれ?」

つかさ「二人とも、もうやっちゃダメだよ?」
こなた「ハイ、スイマセンゴメンナサイ」
かがみ「モウシマセンユルシテクダサイ」
みゆき「一体なにが!?っていうか止めれるなら最初から自分でやって下さい!」
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 22:03:30.20 ID:5fMkVSQo
なんということでしょう。

どうもこの1行にシュールさを感じてしまう
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/05(水) 22:11:33.09 ID:1mo7QwDO
>>53
GJ!!
電車の中でニヤニヤしながら読んでたら
降りる駅過ぎちまったZE!
>>56
つかさ、なにやったんだ?
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 22:26:51.59 ID:X1gd/6SO
>>53
GJ!テンポが良かった。
これは面白いww
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/05(水) 22:39:08.96 ID:hLE2OsAO
>>53

こういう雰囲気好きだなぁ
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/05(水) 22:58:53.26 ID:VrkLEzk0
空気を読まずに柊つかさの地獄巡り第3話いきます。
サブタイトル思いつかなかった・・・

柊つかさの地獄巡り
第3話 

つかさ「ん――ま・・まぶしい・・・あと・・5分だけー・・・はうっ!!・・・こ・・ここは!?」
次に私が気がついたところは―――――よくわからないけど・・どこかの部屋の中・・・
ライトが・・まぶしい・・・
起き上がろうとしたけど・・・・手足がベッドに縛りつけられていて動かせない。
かろうじて動かせる首を揺すって回りを見渡す・・・薬品の臭い・・・部屋の雰囲気・・変な形の照明・・・
まるで病院の手術室のような・・・

誰かが私の顔を覗き込んでいる。
マスクとライトの逆光のせいで顔がよく見えない。
   「それでは・・・始めましょう――――」
あ・・この声・・・まさか・・・
   「いい声で泣き叫んでくださいね。つかささん。ふふふっ」
つかさ「ゆき・・・ちゃ・・・」
みゆき「それではつかささんの全臓器摘出手術を開始します。もちろん麻酔などは一切使いません」
つかさ「やめて・・・許して・・・ゆきちゃ・・ん」
懇願する私を無視し、ゆきちゃんはメスをふりかざす。
つかさ「あああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
激痛が走り、血が失われていくのがわかる。普通なら一瞬で意識を失うようなところだが、私は気を失うことさえ許されなかった・・・
つかさ「痛いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!死んじゃうううううううう!!!」
みゆき「あははは!!何を言ってるんですか!あなたはもう既に死んでるんですよ!!
もっと!!もっと泣き叫んでくださいよ!!あははははは!!!さあ次は心臓ですよ・・・
私も心底うんざりしていたんですよ・・・つかささん、あなたの無神経さに・・」
どれだけの時間が経っただろうか。ゆきちゃんはもはや首だけの状態になった私の髪をつかみ、ゴミ箱へ放りこむ。
みゆき「さようなら、つかささん」
そして、私の周囲は再び暗闇に沈んだのでした・・・

To be continued
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/05(水) 23:15:38.92 ID:hLE2OsAO
ゆり☆すた

ゆたか「みなみちゃん」
みなみ「なに?」
ゆたか「百合って知ってる?」
みなみ「植物でしょ?」
ゆたか「違うの。女の子同士で(くんずほくれつニャンニャンキャッキャッウフフ)をするんだよ」
みなみ(なん…だと………?)
ゆたか「だからね…私もみなみちゃんと…///」
みなみ「なぜ頬を赤らめてこっちを見るの?」
ゆたか「みなみちゃんお願い…」
みなみ「恋する乙女の目で見ないで…私はノンケだから」
ゆたか「私はね…ノンケだって構わず食べられるから大丈夫だよ?」
みなみ「あ、泉先輩が艶っぽい顔をしてチョココロネから垂れたチョコを舐めてる」
ゆたか「え!?どこどこ!?」
みなみ「おやすみなさい…」
みなみの言葉によって飢えた野獣と化したゆかたにみなみの手刀が炸裂!!
ゆたか「うっ…」
みなみ(あぶなかった…いくら友達とはいえ同性は勘弁してほしい…)
翌日
みゆき「みなみさん」
みなみ「はい?」
みゆき「百合というものをご存じですか?」
みなみ「今度はあなたですか…」
みゆき「百合というものはですね(リビドー全開ウハウハブリリアントワールド)な訳なんです」
みなみ(誰か助けて…)
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/06(木) 00:13:24.98 ID:F0Kif.SO
>>53
仲直りのしかたが上手いと思った
ゆかりさんは凄い人なのかもしれないなww
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/06(木) 00:17:35.85 ID:2f1UwRY0
>>62
これがピンクの呪いというやつか
65 :  [sage]:2008/11/06(木) 00:25:16.72 ID:gWjtGjk0
>>56
こなたとかがみのかけ声が可愛いくて和むなぁ。

>>61
これは……まさに地獄、としか言いようがないな。
どういう風に続いていくのかが楽しみだ。

>>62
(リビドー全開ウハウハブリリアントワールド)ってなんぞww
みゆきさんアクセル全開だなww
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/06(木) 00:48:52.66 ID:gWjtGjk0
>>65
名前欄にスペースが入力されてるのに気がつかず書き込んじまったorz

かがみ「名前が消えてる……まさか、これが噂のピンクの呪い!?」
こなた「それはピンクの呪いとは違うよ、かがみ」
かがみ「どういうこと?じゃあ、これはいったい何なの?」
こなた「気がつかない?名前が“背景”と一体化していることに」
かがみ「!!……ま、まさか……」
こなた「そう。これこそが“凸の呪い”!!」
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/06(木) 01:00:55.62 ID:2f1UwRY0
>>66
凸「そう・・・私よ・・・覚えてるかしら、二日前のことを・・・
  あの日はおめでたい私の誕生日。皆で盛大に祝ってくれると期待してたのに・・・」

どうでもいいけど
下の一行広告が

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ってなってるのが

Book 消しゴム○んこ。 \1,470(税込) Amazonで発売中!]

に見えた俺はもう駄目かもわからんね
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/06(木) 01:09:45.22 ID:WBDIVtQ0
やまと「書けてる?」
こう「書けてない」
やまと「……ペースはどれくらい?」
こう「1日1レス分くらい」
やまと「……」
こう「……」

やまと「……まあ、そのペースでも毎日書ければ締切までには充分な文章量になるんでしょ?」
こう「すっごく言いにくいんだけど土日はたぶん書くヒマないんだよね」
やまと「……それでも10レス分くらいに」
こう「もーっと言いにくいんだけど20レスくらいの長さになりそうなんだよね」
やまと「……」
こう「はぁ、コンクール間に合わない気がしてきた」

こう「やまと、修造のモノマネして」
やまと「は?」
こう「松岡修造」
やまと「意味がわからない……」
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/06(木) 06:21:15.86 ID:ilyh6QSO
>>68
20レス…。
1レス50行って聞いた事ある気がするから……1000行!?
ま、間に合うといいですね…。
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/06(木) 07:00:18.47 ID:PcRwBUAO
>>61
いいぞ、もっとやれ!
もっと具体的な表現で!とか言うと変人になるのでやめときます(´・ω・`)

>>62
ゆーちゃんが攻めってのもいいな。

>>67
うわっ背景のふくらみが喋ったww

>>68
がんがれ、てか、20レスってさぞや読み応えがあることだろうな
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/06(木) 07:40:31.86 ID:nrC7rEAO
ゆり☆すた

ゆかり「みなみちゃん」
みなみ「はい?」
ゆかり「人妻ってどう思う?」
みなみ「はい?」
ゆかり「最近ね、百合というものに目覚めてしまったんだけど」
みなみ(なんですと?)
ゆかり「私みたいな既婚の子持ちじゃ駄目かしら?」
みなみ「いや、百合とか言ってる時点で…」
ゆかり「人妻は嫌?」
みなみ「なぜ私の手を握るんですか」
ゆかり「私両方いけるわよ」
みなみ「性的な意味でですか?」
ゆかり「性的な意味で♪」
みなみ「いや…助けて…」
みゆき「ちょっと待った!!」
ゆかり「なにぃ?」
みゆき「みなみさんは私の嫁、私はみなみさんは嫁なのでお母さんには渡せません!!」
みなみ「うわぁ」
ゆかり「あなたにはまだ早いから駄目よ」
みゆき「あ、みなみさんが逃げた!!」
みなみ(お母さん…私は人間関係を見直さないといけないかもしれません)
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/06(木) 11:50:10.10 ID:WilWs86o
こなた「カービィちゃん! カービィちゃん! スーパーデラックスカービィちゃん!」
かがみ「……えらく懐かしいフレーズが聞こえた気がする」
こなた「いやさー、カービィってほんと新作が出るたびにかわいくなってると思うんだよね。これはもう萌えキャラと言ってもいいぐらい」
かがみ(昨今のオタクってヤツはこんなピンク玉にまでそれを求めるのか……)
こなた「アニメなんてもう観てると抱きしめたくなっちゃうしねー。ほらこれ初代 つ[GBカートリッジ]」
かがみ「……確かにかわいくない」
こなた「ね? でこれがウルトラスーパーデラックス つ[DSカード]」
かがみ「う……」
こなた「ね、かわいいっしょ?」
かがみ(会話がナチュラルにおかしい……納得するな私……)
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/06(木) 12:13:24.99 ID:ilyh6QSO
>>72
騙されるなこなた!
奴は傭兵だろうが、お姫様だろうが、黄色い電気ネズミだろうが、鍋に放り込んで料理するんだぞ!
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/06(木) 12:19:07.96 ID:gnZNSUSO
>>72
みゆき「初代のCM知ってますか? 人を飲み込むんですよ? 恐ろしい化け物です……」
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/06(木) 12:44:27.15 ID:nrC7rEAO
>>72
ピンク色の悪魔か…
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/06(木) 12:46:03.41 ID:JGqX7x.0
ID:88oJqBU0お前のほうこそ地球から消え去れ そこまでいう事無いだろ
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/06(木) 12:47:32.25 ID:JGqX7x.0
ああダメだ・・・みんなみたくURL貼れない・・・
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/06(木) 12:52:49.14 ID:ilyh6QSO
−みさちゃんと柊ちゃんと海とワタシ−

みさお「ほーら、ポッキーポッキー」
かがみ「あーやったなー…ってか子供かあんたは」
みさお「ぶー」
かがみ「あーでも、子供の時にやったといえば、海水浴場でゴムボートを銛で沈めて『Uボート』とかやったわよねー」
みさお「………」
あやの「………」
かがみ「あ、あれ?…知らない?Uボート…」
みさお「…いや、知ってっけど…」
あやの「…なんだかリアル過ぎて普通に怖いよ、柊ちゃん…」
かがみ「じょ、冗談よ冗談…冗談だから…ね?」


こなた「ねえつかさ。かがみの部屋にあった、あの銛なに?」
つかさ「若さ故の過ち…かな?」
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/06(木) 13:13:52.08 ID:nrC7rEAO
みなみ(私より胸が大きい女なんて皆男になればいい…)
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/06(木) 15:15:34.74 ID:JGqX7x.0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1225644904/72
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/06(木) 17:53:45.99 ID:WjVg7Bwo
>>67
やっべww完全に忘れてたぜ……

あやの様誕生日おめでとうございます二日遅れですけど誕生日おめでとうございます
ごめんなさい誕生日おめでとうございました
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/06(木) 18:19:14.82 ID:RLH80fo0
>>67
うわ気付かなかったww流石背景ww
次の誕生日はやまとか・・・これはいつも こう やまとネタを書いてる人が何か書くに違いない
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/06(木) 19:11:58.66 ID:ilyh6QSO
−幸運の星−

Q.『わたしってラッキー!』と思った瞬間は?

こなた「やっぱレバ剣拾った時だね!あの感動は忘れられないよ!」

かがみ「…あー、その…ダイエットしててね…そろそろいいかなって体重計乗ったら、なんか増えてて…でもよく見たら目盛りがズレてて、実は減ってたって時……笑うなこなた!」

みゆき「お恥ずかしい話なのですが。まだ小さかった頃に迷子になりまして…そのまま出鱈目に歩き回っていたら、偶然にも家に着いた時ですね」

つかさ「高校の入試の時かなぁ…なんか全然分からなくて、適当にマークシート埋めたら、なんか合格しちゃってて…」
こなかがみゆ「「「ちょ!?おまっ!?」」」
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/06(木) 22:25:59.95 ID:nrC7rEAO
土偶ゆたか

ゆたか「ねぇねぇ、これ見て」
みなみ&ひより&パティ「なに?」
ゆたか「土偶のモノマネ〜♪」
三人「!?」
説明しよう。ゆたかがいう土偶のモノマネとは女子高生や女子中学生が寒い時季にするスカートのしたにジャージをはくものである。
ゆたか「やっぱり変かな?」
みなみ「いや…」
ゆたか「つまらないもの見せちゃってごめんね?」
みなみ(上目使いで謝らないで!!)
ひより「土偶ファッションで萌える時代がきたぁぁぁ!!!!」
パティ「おお、ジーザス!!」
ゆたか「皆どうしたの?」
みなみ「いや、面白い物を見せてもらったかなって…」
ゆたか「本当!?」
ひより(こんな純真無垢な子を私はネタなんかにぃぃぃ!!!!)
パティ(こんな純粋な子をネタにするひよりは極悪人ネ)
ゆたか「皆にみせてあげよ〜っと♪」
ゆたかが発端になり土偶ブームが始まったとか始まってないとか…
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/06(木) 23:24:46.25 ID:osEShhw0
>>83
運も実力のうちですね。わかります

>>84
ゆーちゃん・・・
GJ
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/06(木) 23:27:36.80 ID:osEShhw0
>>71
みなみん涙目wwww
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/07(金) 01:34:04.18 ID:td5OdOI0
>>61
みwwwゆwwwきwwwさwwwんwwwww
最後にゴミ箱へ放り込まれる生首…想像するだけでゾクゾクするぜww
つかさ「これじゃぁtomakだよ〜><」
>>67
やべぇ、すっかり忘れてたぜ…あぁ、あやのさんランチャーはやめてビームはやめ(ry
>>83
よくそれで受かったなつかさwwwwww
>>84
俺を萌え死にさせる気ですかwwww

ハーフドラゴンこなた第6話投下します。
88 :ハーフドラゴンこなた〜第6話:泉家の掘り出しモノ〜 [saga]:2008/11/07(金) 01:34:57.99 ID:td5OdOI0
「ふっふっふーん♪」
…部屋からお父さんの鼻歌が聞こえる。何があったんだろう?
「どうしたのお父さん、鼻歌なんか歌っちゃって」
「いやぁ、部屋の整理をしてたらこんなものが出てきてなぁ〜」
そう言ってお父さんが取り出したのは…なにやら剣のようだった。
所々刃こぼれしてボロボロ、装飾品もくすんで鈍い輝き。こりゃそーとー古い剣と見た。
「なにそれ?」
「いやぁー、この剣を見ると昔を思い出してなぁ…」
「あぁ、そういえばお父さん、小説家になる前は冒険家だったんだよね」
「あの頃は父さんも変わり者だとか無鉄砲だとか言われたもんだけどこいつは最大の相棒だったよ」
「ふぅん…でもお父さん、剣を見つけて喜ぶのはいいけど片付け手伝ってよ」
「はっ!!」
89 :ハーフドラゴンこなた〜第6話:泉家の掘り出しモノ〜 [saga]:2008/11/07(金) 01:35:15.60 ID:td5OdOI0
片付けをしているといろいろなものが出てくる。
中には、当事者ですら存在を忘れかけていたものとか、知らなかったものが出てくることもある。
例えば私なんか、気分転換によく押入れの整理をやってたりするけど、こんなものが出てきたことがあるんだよ。今日もやってるわけだけど……出てくる出てくる。
例えばほら、『絶対零度ホッカイオー』のキット。
お父さん、趣味でこういうもの作ってるらしいんだけど、ホッカイオーに関しては塗装が難しいとかで投げ出しちゃって、そのまま忘れ去ってしまったらしい。まぁ、このキットは私も持ってるんだけどね?

…それから、かなり古い地図。お父さんが冒険の時に携えていたものらしい。
何処にどんなモンスターが潜んでいるかとか、詳しく書かれている。
今でも冒険家向けの地図は出てるらしいんだけど、古い地図ともなるとマニアの人気がついてかなりの高値がつくんだとか。

これは…私が小さいときに書いた作文。
今だから言えるんだけど、自分ってこんなに字ヘタだったんだなぁ…。うぅむ。
で、整理を進めていると、なんかヘンな木箱が見つかったんだよね。

「お父さん…この箱って一体なんだろ?」
「さぁ…父さんにもわからないなぁ…」
90 :ハーフドラゴンこなた〜第6話:泉家の掘り出しモノ〜 [saga]:2008/11/07(金) 01:35:46.52 ID:td5OdOI0
と、父娘ともに困り果てていたら、お母さんが近付いてきた。
「…あら、これは懐かしいわね〜」
「あ、お母さん。この箱の中身って一体なんなの?」
「うん、実はこの中に入ってるのは私のツノなの」
「…ツノ? でもお母さん、ツノなら生えてるじゃん」
私はなんでこの箱の中にお母さんのツノが入っているのかわかんなかったけど、次の言葉でその疑問は解決した。

「あのね、こなた。私たちドラゴンは大人になるとツノが抜けて生え変わるようになっているの」
なるほど、乳歯とか永久歯っていうけど、竜のツノもそれと似たような感じなんだ。
…話によると、お母さんたちドラゴンは生まれてから100年経つとツノが生え変わるらしい。
逆にいえば、100歳になってやっと一人前ってわけ。ドラゴンってかなり長生きだからね〜。
で、そのときにツノが生え変わるんだけど、ここからが面白いところ。
お母さんは自分が大人になったんだっていう記念として、このツノをとっておいてるんだってさ。
そういえば、私もドラゴンと人間のハーフなんだけど、このツノが生え変わらないうちはまだまだ半人前ってことなのかなぁ。
この先何年かかるかわからないけど、少なくとも高校卒業までに生え変わることはないみたいだ。ちょっとがっかり。
91 :ハーフドラゴンこなた〜第6話:泉家の掘り出しモノ〜 [saga]:2008/11/07(金) 01:36:06.85 ID:td5OdOI0
そんなわけで、いろいろなものが出てくるわが泉家の押入れ。
いろいろ懐かしんでるうちに日が暮れて、すっかり夜になってしまった…。
結局その日はいつもより遅い晩ご飯になりましたとさ。
さて、食事をしていると突然呼び鈴が鳴った。
「はーい」
私はドアのほうに駆け寄った。こんな遅くに一体誰なんだろうと思って、ドアを開けた次の瞬間だった。

「がうーるるるるる!!」
「ぎゃあ! オオカミだぁっ!!」

果たしてこのオオカミの正体は一体!?……って、次回に続いちゃったりして。
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/07(金) 01:39:26.25 ID:td5OdOI0
以上です。
今回はいろいろなものが出てくる泉家の押入れ。
ホッカイオーとか明らかにネタです。仕方ないね。

さて、第7話ではオオカミに変身するあの人が登場する予定。
そうです、こなたやそうじろうと関係するあのお方です。狼さんビックリだ!
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/07(金) 07:49:16.17 ID:NnYXVcAO
シャッターチャンス

ぬこ「にゃ〜」
みなみ「あ、猫…」
ぬこ「にゃお」
みなみ(可愛い…)
みなみ「おいで」
ぬこ「にぁ」
ぬこみなみに近寄る
みなみ「君は人懐っこいね…ふふっ」
パシャッ!!パシャッ!!パシャッ!!パシャッ!!パシャッ!!パシャッ!!パシャッ!!パシャッ!!みなみ(なん…だと………?)
ゆかり「いやぁ、やっぱりみなみちゃんはかわいいわぁ」
こなた「物静かな美少女が猫を可愛がる…たまらん!!」
ゆたか「やっぱりみなみちゃんは優しいんだね」
みなみ(なんでカメラなんか持ってるんだろう…)
ゆかり「焼増ししてみゆきにも見せてあげなくちゃ」
みなみ「やめて…」
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/07(金) 08:12:09.62 ID:RnQt2sSO
>>93
時報並の変態だなww
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/07(金) 10:36:44.87 ID:Qz2v3W.0
>>92
こういうのは普通は迫害を怖れて隠れるように暮らすのが普通なのに、なんて平和な・・・

>>93
みなみん逃げ場なしww
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/07(金) 10:41:19.02 ID:Qz2v3W.0
今見たら普通って2回言ってたOrz
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/07(金) 11:57:20.22 ID:NnYXVcAO
電波かがみ

かがみ「私のツインテールはレボリューションよ!!!!」
つかさ「お、お姉ちゃんどうしたの?」
かがみ「いや、ツインテールの神様から御告げを受け取ってね」
つかさ(どんだけ〜)
かがみ「つかさも御告げを受け取るんでしょ?」
つかさ「え?」
かがみ「バルサミコ酢の神様から」
つかさ「なんですとぉ?」
かがみ「たまにバルサミコ酢〜♪って言ってるじゃない」
つかさ「あ、あれは…」
かがみ「私より先に御告げを受け取れるようになるなんてちょっと悔しいわね」
つかさ「あ、あははは…」
数年後ツインテール教という新興宗教が開祖かがみによって世界に瞬く間に広まったらしい…
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/07(金) 12:22:24.93 ID:pVXgc2SO
−午前二時−

こなた「うあートイレトイレ…高回転PTは美味しいんだけど、休憩行きづらいのが難点だね…」
ガチャガチャ
こなた「げ、誰か入ってる。ゆーちゃんが起きてる訳ないし、お父さんかな」
ドンドンドン!
こなた「ゴメン!早く出て!漏れちゃいそう!」
カチャ
かがみ「ごめんごめん、つい夢中になってたわ」
みゆき「すいません、長居してしまいまして」
つかさ「ゴメンねこなちゃん、すぐ出るからね」
こなた「なにやってるんだよ、もー」

こなた「ふう、間に合った……………いやいやいやいや!ホントになにやってたんだよあの三人は!?」
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/07(金) 12:33:29.32 ID:hyyKQEDO
百合ネタ変態ネタ飽きた
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/07(金) 12:39:06.23 ID:tjHHsfw0
あやのの誕生日、俺はランティスに「あやののキャラソン出してください」って要望の電話をかけました
それくらいしかプレゼント出来るものが無いですから・・・

電話番号はかけませんのでお手数ですが自分で調べてください
あなた方の要望の電話があやのの誕生日祝いになると思います
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/07(金) 13:04:02.35 ID:tjHHsfw0
それってこの番号のことか?

要望受付先「03−5475−8131」
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/07(金) 13:31:45.32 ID:7z0iMfQ0
>>百合ネタ変態ネタ飽きた

ゆたか「半年POMってろ、ば〜か(爆笑)」
みなみ「…回線切って氏ね…」

こなた「いや、実際死んじゃった人、いるから」

みゆき「馬鹿は死ななきゃ治らない、後はわかりますよね?」
かがみ「馬鹿は死んでも治らない、とも言うわよ?」
つかさ「救えないね…あーめん」

ななこ「スレ見ないっつー選択肢もあるんやけどな。馬鹿やから気付かんのやろ。悲しい話やな」
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/07(金) 13:33:50.22 ID:td5OdOI0
>>93
がんばれみなみwwwww
>>96
大事なことなので2回(ryですね、わかります。
まぁこなたやかなたさんを付けねらう狂科学者はいるけどなwwww
>>97
新たな教祖様の誕生wwwwてか何やってんだかがみんwwwww
>>98
こぞりこぞってなにやってんだあんたらwwwwこなた涙目wwww
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/07(金) 15:47:37.61 ID:NJYaceIo
>>92
乙。ホッカイオーwwww次回予告でネタバレみたいになってるww

つーかこなたお前今も字へただろ

>>93
ゆかりはまぁいいとして、こなた&ゆたか、おまえらどっから沸いてきた

>>97
何だよツインテールの神様ってww

>>98
3人いることもだが午前二時に人の家で何してんだ……
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/07(金) 16:26:00.72 ID:tjHHsfw0
ウザいようですまないが最後に言っておく・・・聞いたところOVAでのあやのの出番はたった38秒だったそうだ
それにキャラソンも10人でソロ出てないのあやのだけだぜ
ホントウザくてすまないがそろそろ要望してもいいんじゃないか?
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/07(金) 16:37:38.99 ID:NnYXVcAO
>>105

制作者側に嫌われてるのかね?

あやの「太陽拳!!!!」
みさお「うお、まぶし!!!!」

こんなネタばかりですまんな
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/07(金) 17:30:10.31 ID:RnQt2sSO
スレ違いにも程がある
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/07(金) 17:41:42.85 ID:f/wcwCIo
ヴァの影にかくれちゃうしな
だからといってあやのが傍らに居ないヴァは考えられない気がする
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/07(金) 17:48:55.35 ID:tjHHsfw0
誕生日祝いはランティスに電話することだけさ・・・・「キャラソン出せや」ってね
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/07(金) 18:31:30.26 ID:bgOCpr20
とある出版社にて

「みなみちゃん、ちょっと」
 八坂こう編集長が、編集担当の一人の名を呼んだ。
 岩崎みなみが席を立って、編集長の前まで来た。
「何でしょうか?」
「泉先生の原稿、どうなってる? 締め切り明日なんだけど」
「いつもどおりというか……一夜漬けで仕上げると言ってました」
「またかぁ」
「まあ、泉先輩のことですから、遅れることはないとは思いますが」
「確かにね。一夜漬けでも面白いの書き上げちゃうんだから、一種の天才だよ、あの人は。でも、毎回はらはらさせられるのは、勘弁してほしいんだけど」
「そういうことは、日頃から親交のある編集長から直接言っていただければと」
「私、あの人に頭上がらないんだよね。この前も格ゲーでこてんぱんにやられちゃってさ」
「ゲームでの勝敗と仕事上の話とは関係ないと思いますが」
「そういえるのは、みなみちゃんぐらいだよ」
「?」
「泉先輩のペースに流されないってのは、なかなか得がたい資質だよ。あの泉先輩の担当が務まるのはみなみちゃんぐらいだね。頼むから、辞めないくれよ」
 夫に充分な収入があるので、みなみにはここで働く必要性というのも実のところあまりなかった。
 それでも、働き続けているのは、
「そのつもりはありません。ゆたかとの約束ですから」
「そうだったね。しかし、惜しい人を亡くしたもんだよな。出版部としちゃ、ゆたかちゃんの絵本と泉先輩のラノベの二枚看板でずっといきたかったんだけどなぁ」
 今でも、ゆたか作の絵本は売れ続けている。生きていれば、さらに多く作品を生み出し、世に出すことができただろうに。


 しめっぽくなりかけたところに、


「ハロー、みなみ、こう。お久しぶりデース」
 みなみが振り向くと、そこには、パトリシア・マーティンと田村ひよりがいた。
「岩崎さん、八坂先輩、こんにちわッス」
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/07(金) 18:32:24.60 ID:bgOCpr20
「久しぶり」
「ひよりん、しばらくだな。仕事か?」
「こっちの映像部と打ち合わせッス」
 パティとひよりは、とあるアニメ製作会社に勤めている。
 今は、パティが総監督、ひよりが作画監督兼作画担当といった役回りだった。
「うち関連で今放送してるのってあったけ?」
「OVAッスよ。ちょっときわどいシーンがあるんで、どのあたりまで出せるかすり合わせしたッス」
「ひよりんお得意の18禁シーンか?」
「そんな大げさなもんじゃないッスけどね」
「日本は、いろいろと規制があって面倒くさいのデス。湯気で隠すなんて邪道デス」
「そういうわけにもいかないんだよ、パティ。一応、小学生以上が対象のアニメだしね」
 この会話の流れからすると、温泉シーンかなんかなんだろう。
 総監督がこの調子じゃ、ひよりも苦労してるんだろうなと、こうは思った。
「ひよりもちゃんと監督やってんだな」
「正直、向かないと思ってるんスけどね。ひたすら手を動かしてる方が気が楽ッス。先輩は部長とか会計とかやってたッスから、編集長になってもすぐに慣れたんじゃないッスか?」
「まあ、そうだけどさ。今でも、ときどき胃が痛くなることがあるんだよね。泉先輩の原稿がいつもぎりぎりとかさ」
「泉先輩はぎりぎりでもいつも完璧ッスから大丈夫ッスよ」

112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/07(金) 18:33:02.35 ID:bgOCpr20
「おや。田村さんに、パティさんじゃない」
 みんなが声がした方をいっせいに向くと、そこには永森やまと経理課長が立っていた。
「永森先輩、お久しぶりッス」
「ハロー、やまと」
「二人とも仕事かしら?」
「そうッス」
 こうがちらっと時計を見た。
「もう昼だな。みんなで飯食いにいくか。せっかくだから今日は私のおごりだ」
「ありがとうございます」
「ごちになるッス」
「こうはお腹がふとましいネ」
 一行は、一緒に昼食をとるべく、街に繰り出した。


 こうは、一緒に歩く面々を見て、ふとつぶやいた。
「しかし、つくづく私の周りの世間って狭いよな」
「世界は広くても、世間は狭いもんよ」
 やまとが簡潔に突っ込みを入れる。


 まあ、世の中、そんなもんだろう。

終わり
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/07(金) 18:49:53.85 ID:pVXgc2SO
一夜漬け作家…なんとなく、あか○りさとるを思い出した
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/07(金) 19:38:22.29 ID:pVXgc2SO
−ここ掘れワンワン−

こなた「師匠!こうですか!?」ザックザック
チェリー「ガタイの割にはいい動きしてるな。だが、ムラッ気が多いぜ。もう少し集中力をつけるこったな」
つかさ「先生、これでいいですか?」ザックザック
チェリー「ほう、なかなか丁寧な仕事じゃねぇか。だが、深さが足りねぇな。もうちっと力つけることだな」
みゆき「チェリーさん、こんなものでどうでしょうか?」ザックザック
チェリー「流石みゆ姉だな、いい仕事だ。けど、少しは冒険してみてもいいんじゃねぇか?」
かがみ「なんでわたしがこんな…これでいいの?」ザックザック
チェリー「………ハッ」
かがみ「っ!?鼻で笑った!?…いいわよ、やってやろうじゃない!」ザクザクザクザクザク…
つかさ「お姉ちゃん凄い…」
みゆき「かがみさんがこれほどとは…」
こなた「師匠、もしやわざとかがみを怒らせたのですか?」
チェリー「あいつに足りねぇのは情熱だ。上手く火がつきゃあ、俺をも超えるかも知れねぇ」

みなみ(…庭が穴だらけ…みなさんで一体なにを…チェリーは何を教えて…いや、そもそもなんでチェリーがしゃべって…)

みなみ母「あらあら、みんな頑張ってるわね…そろそろ休憩にして、おやつでも食べましょうか」
一同『はーい』

みなみ(…お、お母さん…なんでそんな普通に……………わたしもおやつ食べたい…)
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/07(金) 21:11:02.34 ID:NnYXVcAO
痴漢撃退方

痴漢(ぶひひwwwwwwwwww今日はこのロリっ子に痴漢してやるぜwwwwwwwwww)
ゆたか(ち、痴漢!?)
痴漢(お、怖がってんな。もっと大胆にいってみるか…)
ゆたか(ス、スカートの中に…潰すか…)
痴漢(ん?急におとなしくなったな…)
ゆたか「ねぇ、おじさん♪」
痴漢(喋りかけてきただと?)
ゆたか「あまり調子にのるんじゃねぇよ…」
痴漢「ひ、ひぃっ!!!!」
ゆたか「くらえ、ゆたか光線★」
金玉に渾身のストレートがSA☆KU☆RE☆TU
痴漢「ギャァァァァ!!!!」
ゆたか「あ、駅についた。じゃあねおじさん♪」
痴漢(近頃のロリっ子は恐ろしいぜ…………)
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/07(金) 22:06:48.96 ID:EqDbTmw0
かがみ「もしもし?みゆき」
みゆき「こんばんは、かがみさん。どうかなされたのですか?」
かがみ「いや、その、この電話、盗聴されてないわよね?」
みゆき「そんなことはないと思いますが…」
かがみ「良かった。実は、みゆきにお願いがあるの」
みゆき「お願い?」
かがみ「そう。みゆき、あんたお金持ちよね?て事は人脈もあるわけよね?」
みゆき「あの、何の話でしょう?」
かがみ「ストレートに言うわ。温州みかん50kg揃えて欲しいの。お願い」
みゆき「(…バナナに続き、今回もまた…)」
かがみ「お金ならばぃ…ううん、いくらか上乗せするから、みゆき!友を想って!お願い!」
みゆき「50kg、ですか。あの、そんなに買われて食べきるのですか?」
かがみ「余裕よ?毎食食べてればすぐ終わっちゃうわ」
みゆき「そう、ですか…。わかりました。なんとか掛け合ってみます」
かがみ「恩にきるわね!みゆき!後でご馳走するから!じゃ!」
みゆき「でわ。…納豆、バナナ、みかん…次は何が来るのでしょう…かがみさん」

つかさ「『こなちゃんへ。お姉ちゃん、ゆきちゃんからみかん50kg購入するらしいよ?すごいよね〜』送信っと♪
     お姉ちゃん、声大きすぎだよ、もう」
かがみ「つかさ〜、お風呂〜♪」
つかさ「ん〜。あ、返事きた『バナナ買ったばかりなのに!?かがみん…』」

何も知らないかがみんなのであった。
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/07(金) 23:04:13.30 ID:f/wcwCIo
こなた「鳥だ!」
つかさ「飛行機だ!」
かがみ「いえ、あれは・・・」

「「「みゆきマンだ!!!」」」

みゆき「せめてウーマンと」

118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/07(金) 23:07:11.42 ID:f/wcwCIo
こなた「岩をも貫くパワー!」
つかさ「ジェット機を追い越すスピード!」
かがみ「学年トップの頭脳!」

「「「みゆきマンすげー!!!」」」

みゆき「ウー」

119 :資料室は閉まらない [saga]:2008/11/07(金) 23:42:30.58 ID:R57PirI0
推理ものっぽいの、投下いきますね。
あくまで「っぽいもの」なんで、多分みなさんが期待するような事件は起きません。
あとみゆきさんが探偵役ですが、コンクール作品ではありません。
では、ちょっとした暇潰しにでもどうぞ。
120 :資料室は閉まらない [saga]:2008/11/07(金) 23:44:37.39 ID:R57PirI0

 カチャリと言う音が廊下に響く。ドアを手で動かし施錠された事をしっかりと確認する。
「よしっと」
 罪悪感が無いわけじゃない。だが、大切な人を守るためには必要な事なのだ。
 その女生徒は、もう一度「よしっ」と声に出してうなずくと、パタパタとその場を小走りに離れた。
 ドアの上にあるタグには『資料室』と書かれてあった。


  - 資料室は閉まらない 出題編 -


 とある日の朝、高良みゆきが登校してみるといつもの教室の前で二人の女生徒―泉こなたと柊かがみ―が言い争っていた。
 いや、言い争っているというよりこなたがかがみにたいして言い訳めいた事をまくし立てていて、かがみはそれを軽く流してるだけ、といった風だった。
「だからぁ!何回も言うけど、わたしはちゃんと閉めたんだって!確認だってちゃんとしたんだから!」
「…こっちも何回も言うけど、今朝鍵は開いてたのよ?あんたが閉め忘れてなかったら、なんで開きっぱなしなのよ?」
「それは…あ、あれだよ!誰かが開けたんだよ!わたしが閉めた後に!」
「なんでわざわざそんな事するのよ。理由がわからないわ」
 なんとなく二人には声をかけづらく、みゆきは二人を交互に見ながらオロオロしている、柊つかさに声をかけた。
「あの、つかささんコレはいったい…」
「あ、ゆきちゃん、おはよう…えっと、わたしもよく分からないんだけど、なんだか資料室の鍵を閉めたとか閉めないとかで…」
 資料室という言葉で、みゆきは納得した。
 昨日中にすませておきたかった委員会の仕事を、急用が出来た自分に変わって二人に任せていた。その仕事のために二人は資料室を使用して、最後の施錠の事でもめているのだろう。みゆきは二人に話を聞いてみることにした。
「あの…」
「あ、おはようみゆき、はいこれ」
「あ、おはようみゆきさん、はいこれ」
 声をかけた瞬間に、二人から同時に資料の束を渡される。
「あ、ありがとうございます」
 思わず受け取ってしまった後、みゆきは資料にざっと目を通した・・・かがみの方はともかく、こなたの方は解読に結構な時間が必要な気がした。
「あの、これはこれとして…なにかあったんですか?」
 渡された資料を鞄の中に仕舞いこみながら、みゆきは二人に聞いた。
「昨日家で見直したら、一箇所抜けがあってね・・・今朝早く来て資料室に行ったら、鍵が開いてたのよ」
 そう答えるかがみにこなたがまた食ってかかる。
「わたしは閉めたよ。絶対に」
 みゆきはそんな二人を交互に見ながら、
「と、とりあえずもうすぐHRが始まりますので、教室に入りましょう。詳しい話はお昼休みにでもお聞きしますので・・・」
 そう、その場をまとめた。

121 :資料室は閉まらない [saga]:2008/11/07(金) 23:48:55.54 ID:R57PirI0

「では、昨日のことを話してもらえますか?」
 昼休み。みゆきは改めてこなたとかがみに昨日の事を尋ねた。
「ほのへんふぁら?」
「食いながら喋るな」
「…ごっくん…どの辺から?」
「えっと…資料室に入る辺りから、できるだけ詳しくお願いします」
 みゆきがそう言うと、かがみが驚いて聞き返してきた。
「そんなとこから?こなたが最後閉めたってとこだけでいいんじゃないの?」
「いえ、何がヒントになるか分かりませんから」
「うーん、めんどくさいなぁ」
 こなたは不満そうだったが、身の潔白を証明するためには仕方ないか、などと呟きながら昨日のことを話し始めた。


『あー資料室ってこんなところにあったんだ』
『まあ、あんたは来たことないでしょうね…わたしもクラス委員やってたときに二回くらい来ただけだし』
『…ドアが一箇所しかないんだ。狭い部屋っぽいね』
『まあね…ほら、開いたわよ。わたしは鍵返してくるから先始めといてよ。どうせあんたの方が遅いだろうし』
『へ?返す?なんでわざわざ…部屋に置いといたらいいんじゃないの?』
『あー普段ならね。でもこれマスターキーなのよ。誰かが鍵無くしたらしくて今はこれしかないの。これまで無くしたら大変だからね。合鍵出来るまで、開閉のたびに職員室に返しに行かないと駄目なのよ』
『うわ、めんどっちー』

『ただいまっと…あれ、ドア閉めないの?』
『うん、この部屋なんだか暑くって』
『う、確かに…窓とドア全開でこれか』

『うー…思ったより難しい…考え無しに引き受けるんじゃなかった…今日から始まるアニメ見たいのに、間に合うかな…』
『じゃあ、引き受けなかったら良かったのに。みゆきも別に明日になっても構わないって言ってたんだから…なんで引き受けたか知らないけど、やるからにはちゃんと最後までやりなよ?』
『…たまにはみゆきさんの役に立ちたかったんだよぉ…ねえ、かがみ』
『ん、なに?』
『学校のドアって危ないよね』
『なんだ唐突に…』
『いや、この横開きドア見てて思ったんだけどね。二人の人間が中と外から違う方のドア同時に開けたら、二人ともドアに顔ぶつけるか挟まれるかするよね』
『あーまあね…ってかその事故、この教室であったのよね』
『へーそうなんだ』
『片方の生徒が手を挟まれて骨にヒビ入ったって。まあ、今は対策取ってるからそんな事故、この教室じゃ起こらないだろうけど』
『ふーん』
『ってかドアなんか見てないでさっさと進めろ』
『うえーい』
122 :資料室は閉まらない [saga]:2008/11/07(金) 23:51:02.59 ID:R57PirI0

『よし、出来たっと。じゃあこなた、わたし先に帰るから』
『え?手伝ってくれないの?』
『ちょっと用事があるのよ。さっき言ったけど鍵は職員室にあるからね。今日の鍵の管理は黒井先生だからね。ちゃんと戸締りするのよ?』
『かがみの薄情者〜その用事はわたしとの友情より大事なのか〜』
『うっさい。嘆いてる間に少しでも進めなさい』
『…ぬー…覚えてろー』

『柊、今帰りか。資料の方終わったんか?』
『あ、黒井先生。わたしの方は終わったんですけど、こなたの方がまだでして。鍵はこなたがかけて帰ります』
『そうかぁ。まあ、泉にはきついとは思うとったからなぁ…』

『出来たー!全部出来たー!間に合ったー!褒めてよみゆきさーん!…ってみゆきさん出てきたら怖いよね…って言ってる場合じゃない!時間ギリギリ!猛ダッシュで帰らないと!』

『…よし、この調子なら間に合い………あー!!資料室の鍵!閉め忘れてた!!…ど、どうしよう…今から戻ったら絶対間に合わないな…』

「おいコラちょっとまて、あんたやっぱり戸締り忘れて帰ったんじゃないのよ」
「ま、まってよかがみ。続きがあるんだから…」

『あー!もう!しょうがない戻ろう!急いで鍵かけてきて、せめてBパートには間に合わそう!』

『…く、黒井先生…ぜーぜー…し、資料室の鍵…下さい…』
『なんや泉、そんな息切らして。なんか忘れモンか?』
『へ?…あーまあ忘れ物と言えば忘れ物です…このまま帰るとかがみに無茶苦茶怒られそうなんです』
『あんまり柊の血圧上げたりなや。そのうちプチッといくで…ほい、鍵』
『ありがとうございます、では』

『えーっと早く早く…これでよし…うん、ドアも動かない…後は全速で帰るのみ!唸れわたしの加速装置!』

123 :資料室は閉まらない [saga]:2008/11/07(金) 23:52:07.18 ID:R57PirI0

「と、まあそんな感じで」
「…えーっと…最初に鍵を開けて、ドアを開いたのはかがみさんですね?」
「うん、そうだけど」
「泉さんはドアに触りましたか?」
「え?どうだったかな…最初の閉め忘れのときにドアは閉めたと思う。その後は最後の確認で触ったくらいかな」
「なるほど…と、いうことは…」
 みゆきは少し下を向き、顎に左手の人差し指を当てじっと考え始めた。
 しばらくしてみゆきは顔を上げ、ニッコリと微笑んでこう言った。
「大体の真相が分かりました」
「はやっ!?」
「今のだけで!?…で、結局どういうことだったの?」
「えーっと…まだ確実ではありませんので、放課後にでも確認したい事がありますので、答え合わせはその時にでも」
「いくらみゆきさんとはいえホントかなぁ…ヒントとかないの?」
「そうですね…ヒントというか前提というか…とりあえず、泉さんは嘘をついてはいません。その必要もありませんから」
「うんうん」
「そして、この事件にはもう一人の人物が関わっています」
「え?まさか…つかさ!?」
「もぐもぐもぐ…ふへ?」
 自分は全く関係ないとばかりに普通に弁当を食べていたつかさは、急にこなたに呼ばれて慌てて回りを見回した。
「え?わたし?わたしがなに?」
「…まったく聞いてなかったよこの子は」
「いや、つかさは本気で関係ないだろ。わたし等より先に帰ったし。家帰ったら寝てたし」
「そうですね、つかささんではありません。でも、泉さんに近しい人ではあります」
「わたしの知り合いってこと?…うーん…じゃあ、もしかしてその人がわたしの後に鍵を開けたとか?」
「いえ、その人物が資料室の鍵に関わったのは泉さんの後ではありません…泉さんの前に、です」
 みゆきのその言葉に、こなたもかがみも唖然とした表情を浮かべた。
「いや、まてまて。みゆき、いくらなんでもそれはおかしいぞ」
「どうしてですか?」
「だって、こなたの前に鍵に関わったのなら、その人は一体何をしたの?元々鍵は開いてたんだから、鍵を開けれるわけがない。鍵をかけたんなら…こなたはどうやって鍵をもう一度かけたの?矛盾してるわ」
「そうですね。でも、かがみさん…この事件に矛盾はありません。あるのはただの勘違いだけです」
 そう微笑むみゆきに対し、こなたもかがみもただ頭の上にハテナを浮かべて唸るだけだった。
「では、放課後に答えあわせといきましょうか」
「なんだかゆきちゃん楽しそう…っていうかゆきちゃん」
「なんでしょうか、つかささん?」
「これって事件?」
 みゆきはそれには答えず、自分の弁当の残りを食べ始めた。
「さらっとスルーされた!?」


「雪山の山荘に閉じ込められた女子高生たちに襲いくる稀代の殺人鬼の罠!次々に減っていく容疑者たち!果たして真犯人は誰だ!回答編を待て!」
「いやいやいや…舞台も内容も全然違うぞ。勝手に話を変えるな」
「こっちのほうが盛り上がるかと…」
「そんな盛り上がり方せんでいい」
「むー…じゃ、つかさ後よろしく」
「ふぇぇぇ!?わたし!?…え、えっと…せ、正解率99%の暇潰しに挑め!」
「えらくぬるいなっ!?」

- 続く -

124 :資料室は閉まらない [saga]:2008/11/07(金) 23:54:02.29 ID:R57PirI0
以上です。
ドアの構造が分かりづらいかなぁ・・・一応、一般的な学校の教室のドアと同じ構造という事で。

ちなみに回答編はまだ一行も書いてません。
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/08(土) 00:40:18.11 ID:SvgS1qw0
ふふっ…俺には少々難しすぎるな
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/08(土) 01:29:59.25 ID:SFmWdMDO
>>124
これって今自分の推理言っていいのか?
回答編が来るまで待つべし?
 
つーか犯人がわからん……誰なんだ?
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/08(土) 01:59:24.29 ID:GVH2J5Uo
>>112
乙! 一夜漬けか……うらやましい能力だなorz
お腹がふとましいとかwwwwww 意味はわかるけど殴られるぞww

>>124
たぶん分かった。前に事故があった時にとられた対策が鍵かな
勘違いってのにも当てはまるから、あってるはず。続きに期待。乙!
128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/08(土) 02:02:19.25 ID:6OY3JoSO
>>126
124ですが、個人的には聞いてみたいですね。
正解、不正解等をこちらから何も言わなければいいのかな?
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/08(土) 02:41:42.85 ID:SFmWdMDO
>>128の書き込みを見て、推理を書き連ねたんですが、『推理小説を書くうえで絶対に必要なコト』まで持ち出してしまって……
自惚れかもしれませんが、詳しく書いてしまったら他の方が推理できなくなりそうなので辞退します。
回答編ができたら、できれば投下一日前から宣言よろしくです。とりあえずは発表したいんで……
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/08(土) 07:08:21.08 ID:aTdiRMSO
>>124
こなたに近しい人って言えばあの娘しか思い当たらんが……その他が分からん。
回答編にwktk

>>129
絶対に必要なものって何?
殺人事件もの書いてる身としては知りたいからkwsk
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/08(土) 07:38:46.71 ID:SFmWdMDO
>>130
まあ当たり前と言えば当たり前ですし、そこまで絶対ってわけでもないですが……

1、事件が起きる前に、名前だけでもいいので当事者を全て出す
2、その当事者が事件が起きた際にいた場所・アリバイを示す


1は言わずもがな。今まで全く槍玉に上がらなかった人が犯人ってのはおかしい。
名前は出さないで存在だけ主張するのはあり。

2は推理に最低限必要な情報。それを与えずに犯人を探せと言われても難しいので。
アリバイや居場所を虚偽の報告とするのはあり。


1は二次創作だと忘れがちになるので注意です。
2は……厳密に言えば絶対ではありません。アリバイを示唆しなくてもわかるような簡単な事件もありますから。
まだ何かあったような気がするんだけど……今思い出せるのはこれだけです。

これに対して意見がある人はよろしく。スレ違いスマソ
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/08(土) 08:01:47.53 ID:aTdiRMSO
>>131
把握した
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/08(土) 08:11:20.54 ID:fd11N2AO
>>130
娘というか……


今回の事件に、明確な犯人と呼べる人物はいないと予想
やるべきことをやった末の行き違いと勘違いが生んだ悲劇……もとい喜ー劇
鍵だけに。

あ、ごめんなさいやめて物投げないで
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/08(土) 09:10:59.09 ID:iYsn.EA0
>>124
GJ。こういう推理ものとか書けるのって凄いよなぁ。
一応答えはわかったつもりなので、回答編が楽しみです。
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/08(土) 09:37:53.75 ID:WndKWSA0
こなた「・・・というわけだよ。分かった?つかさ」
つかさ「うん、こなちゃん」
こなた「・・・・」
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/08(土) 09:51:37.96 ID:GaAoo620
俺、以前にこれと同じ失敗やって怒られたことがある...orz
しっかりと扉に注意書きしない方が悪いと思うんだけどなあ
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/08(土) 09:55:52.25 ID:6OY3JoSO
>>131
スイマセン正直そこまで深く考えて書いてません orz

…それにしても凄いプレッシャーだ。回答編書くのが怖………あ…「回答」じゃなくて「解答」ですよね orz
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/08(土) 12:06:58.56 ID:dDHefcAO
みなみ「オラハッオゥリャーオゥリャーオゥリャーオゥリャーオゥリャーオゥリャーオチロー」
みゆき「シッショー!!」

・・
・・・
・・・・
・・・・・
みなみ「ゆ、夢か…」
学校
みゆき「今日みた夢でみなみさんにたこ殴りにされる夢を見たのですが…」
みなみ「え?」
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/08(土) 12:19:04.30 ID:iYsn.EA0
>>131
つかさ「え〜っと。今回の当事者はこなちゃん、お姉ちゃん、黒井先生……くらいかなぁ?」

あやの「あら。私達もず〜っといたのよ?主に行間に」
みさお「だよなー」

こなた「ナンデストッ!?これは意外な真犯人!!」
みゆき「さすが背k……げふんげふん」
かがみ「いや、名前が出てきてないんだからフツーにダメだろ」
つかさ「どんだけー」


>>138
夢には深層心理が影響するそうだが……みなみ……ww
140 :新番組予告 :2008/11/08(土) 12:52:49.67 ID:WndKWSA0
みさお「クイズ!ミサオネア!!」
かがみ「何だいきなり」
みさお「賞品は一千万!!・・・・・・・・・個のミートボール」
かがみ「いるか!ってか多いわ!!」
みさお「ファイナルアンサー?答えは聞かねえけど?」
かがみ「どっちだよ!?」
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/08(土) 19:26:42.46 ID:52aXKQAO
>>131
よそで似たようなものを書いてる自分には参考になりますφ(.. )

駄レスでゴメンだけどコンクールで【推理物】がジャンルになると不評か、もしくはスレ消費が著しく激しくなるかどちらかだよな〜と
>>124 乙〜
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/08(土) 19:28:27.02 ID:6OY3JoSO
−天体観測?−

午前二時 有明に
愛用の鞄 持ってきた
ベルトに結んだラジオ
雨は降らないらしい
二分後に 君が来た
大袈裟なリュックしょってきた
始めようか 深夜来場
レア同人誌 目指して


かがみ「やめれ」
こなた「へーい」
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/08(土) 19:42:59.12 ID:ZOhklOko
つかさ「れ?」
みゆき「れれれ?」
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/08(土) 21:10:19.96 ID:dDHefcAO
みなみは大変な物を盗んでいきました

昼食時の出来事
みなみ(あ、ご飯粒がほっぺたについてる)
ゆたか「みなみちゃんどうしたの?そんなに私をみて」
みなみ「動かないで」
ゆたか「は、はい…」みなみ「ん…」ペロ
みなみ、ゆたかの頬についてるご飯粒を舐めとる
ゆたか「み、みみ、みなみちゃん///」
みなみ「どうしたの?なにか変なことでも?」
ゆたか「え!?いや、なんでもないよぉ!!あははは…」
みなみ「?」
ゆたか(落ち着け、私の心臓ぉぉぉ!!!!)

調理実習の時の出来事
ひより「いたっ…」
みなみ「包丁で指切ったの?」
ひより「ドジってしまったっスね」
みなみ「止血しないと」
ひより「そのうちとまるっスよぉ」
みなみ「ほおっておいては駄目。見せて」
ひより「はい」
みなみ「………」チューみなみの指ちゅぱが炸裂!!
ひより「はぅっ!!」
みなみ「ごめんなさい、痛かった?」
ひより「いや、大丈夫っス!!ありがとう…」
みなみ「ならよかった」微笑みながら
ひより(うおぉぉぉ!!私のハートがバァニングッッッ!!!!)

下校時の出来事
パティ「雨降ってますネ」
みなみ「傘は?」
パティ「忘れてしまいマシタ、HAHAHA」
みなみ「送ろうか?」
パティ「それはみなみに悪いですよ。家の位置が違うから帰るの遅くなりマスヨ?」
みなみ「構わない」
パティ「じゃあお言葉に甘えて…」
みなみ「もっと寄って。あなたの肩が濡れてしまうから」
パティ「いや、そんなに寄らなくても…」
みなみ「風邪をひくといけない」
パティの肩に手を回して引き寄せる
パティ「おぉう!?」
みなみ「これなら大丈夫」
パティ(ワタシのブレインにエレクトリッガー!!!!)
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/08(土) 22:42:48.48 ID:dDHefcAO
一発芸

ゆたか「次はみなみちゃんの番だね」
みなみ「本当にするの?」
ひより「ここでしないのは野暮ってやつだね」
パティ「一・発・芸!!一・発・芸!!」
かがみ「もういっちょ!!」
こなた「一・発・芸!!一・発・芸!!」
みゆき「もういっか…」
つかさ「すこしは落ち着けよホルスタイン」
みゆき「………」
みなみ「じゃあします…」
一同「うん」
みなみ「キラッ☆」満面の笑みで
みなみ「やっぱり変かな///」
ゆたか「みなみは私の嫁!!みなみは私の嫁!!」
ひより「鼻血がぁぁぁ!!!!」
パティ「未知なる感覚!!!!」
こなた「ゴッドよ!!ゴッドよ!!ゴッドよ!!」かがみ「びっくりするほどユートピア!!!!」
つかさ「かぁいい!!お持ち帰りぃぃぃ!!!!」
みゆき「みなみはこのみゆき様のよ…」
つかさ「ごちゃごちゃうるせぇぞ、桃色ワカメ」
みゆき「………」
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/09(日) 02:49:31.17 ID:6QPpD72o
コンクール参加作品できたので投下いきます。
3レス程いただきます。
147 :それぞれの優しさ :2008/11/09(日) 02:51:06.28 ID:6QPpD72o

「最近さ」
 10月の寒空の下、帰りのバスを待つ三人。
 唐突に、こなたが言った。
「ん?」
「なぁに?」
「みゆきさん、元気ないよね」
「そうね。本人は隠してるつもりみたいだけど」
「そんな感じするよね〜」
 かがみは腕を組みながら、つかさはパックジュース――バ……途中が手で隠れて見えないが、お酢らしきもの――を飲みながら、答えた。
「何か悩み事でもあるのかな」
「かもね。まぁ、みゆきなら自分で答えだすと思うけど」
「えー、冷たくない? 友達としてもっとこう、さぁ」
「話せる内容なら相談してくるわよ。何も言ってこないってことは、話せないか、話したくないか、話す段階じゃないか。なんにしても、おせっかいはまだ早いんじゃない?」 
「むぅ。つかさはどう思う?」
「う〜ん……相談には乗りたいけど、ゆきちゃんが悩むぐらいだから私たちじゃ役に立たないかも……」
「え、いやちょっと待って。たちって何さ、たちって!?」
「うえぇとー、あはは……」
「ぬぁ!」
 突然、大声を出したこなたに、怒られたと勘違いしたつかさはビクッ! と体を震わせ、謝りだす。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいご」
「いや、怒ってないから」
「どうしたのよ?」
 そういうかがみを横目に鞄を漁り、ため息を吐くと、トボトボ校内に向かって歩き出した。
「え、ちょ」
「教室に財布忘れた」
「おいおい……」
「あ、でもこなちゃんバスが」
「間に合わないから先帰って〜、またーあーしーたー」
「どうしようお姉ちゃん?」 
「もうバス来ちゃうし、仕方ないわね」
 手を振りながら歩いていくこなたを、二人は見送った。

148 :それぞれの優しさ [saga]:2008/11/09(日) 02:53:25.70 ID:6QPpD72o
「うーなんでこんなことに……」
 一日に二度もこの道のりを歩くことになるなんて……。そんなことを考えながら茜色に染まる廊下を歩く。
 まだ暗くなっていないものの、校内は人もまばらだ。でもまぁ、たまには悪くない。そうも思った。
 どうせ、次のバスまで時間がある。いつもは二段飛ばしで上る階段も、今はのんびりと一段ずつ上がる。
 そうこうしているうちにたどり着いた教室。ガラガラと扉を開けた先にいたのは、
「みゆきさん?」
「っ! い、泉さん。どうかしました?」
 3年B組の委員長、高良みゆきだった。
 けれど、様子がおかしい。というか、こなたは見てしまった。自分の席に座り、涙を流す彼女の姿を。
「財布、忘れちゃってさ」
「それは大変でしたね。今だとバスは」
「うん。一本遅らせちゃった」
 勤めて冷静に答える。おそらくそれはどちらも同じだろう。
「そうですか」
 机から財布を取り出し、鞄にしまう。このまま、何も見ていないと立ち去ったほうがいいのかもしれない。
 みゆき本人も、なんでもないと言う素振りをしている。しかし、こなたは黙っていることが出来なかった。
「ねぇ、みゆきさん。今泣いてたよね」
「……」
 答えない。それでも、こなたは言う。
「かがみには、おせっかいをやくのはまだ早い、って言われたんだけどね。こないだから元気ないし……話して、くれないかな」
 数分の沈黙。目を瞑り、少し考えると観念したように話し始めた。
「あと半年もすれば、皆さんとお別れなんですよね」
「卒業、だね」
「ずっと、考えていました。2年以上、皆さんとの時間があったのに私は何をしていたんだろう、と。もっと積極的になって、皆さんともっと、仲良くなれるようにしていればよかった。
皆さんとの思い出をたくさん作っていれば……そんなことを、ずっと」
 みゆきの声は、かすかに震えていた。不安や、悲しみが入り混じった声。
 卒業すれば、みなそれぞれの道を進み、離れていく。今までのようにずっと一緒にいられない。それが、みゆきを悩ませていた理由だった。

 話をじっと聞いていたこなたは、椅子に体を預け、仰け反ってかるく伸びをすると、ゆっくりと言った。
「まぁ、なんていうか、心外だね」
「え?」
「私は、みゆきさんのこと、親友だと思ってるよ?」
「それは、私も」
「じゃいいじゃん」
 あっさり言われ、みゆきは目を丸くする。
 それもそのはず、自分が散々悩んでいたことを、軽く片付けられてしまったのだから。
「私が言うのもなんだけど、ゲームみたいに親密度とかあるわけじゃないんだからさ。私が、みゆきさんを親友だと思ってて、みゆきさんも私を親友だと思ってる。それでいいじゃん」
 呆気にとられるみゆきにかまわず続ける。
「お別れって言ったって、私たちの縁が切れるわけじゃないしさ。声が聞きたかったら電話して、会いたくなったら会えばいいんだよ。
あと半年? 十分だよ。もうすぐ文化祭もあるし、思い出なんていくらだって作れるよ!」
 言い切ったところで、みゆきから笑みがこぼれた。
「ふ、ふふふ、あははははは!」
「え、な、なに? 何かおかしなこといった!?」
 今まで、こなたは見たことがなかった。こんな風に、みゆきが大きな声で笑うのを。
「い、いえ。ふふふ、ただ、っ……あは、おかしくて」
「ええー! なんなのさー」
 不思議で仕方なかったのだ。どうして、どうしてこんなことであんなに悩んでいたのか。
 こなたの言うとおりだ。卒業したって会える、思い出だって作れる。悩むことなんて何もない。
 こんなことで悩んで、心配をかけて、そんな自分が情けなくて、そして可笑しかった。
 目尻に涙をためながら笑うみゆきの顔は、晴れ渡っていた。
149 :それぞれの優しさ :2008/11/09(日) 02:54:54.95 ID:6QPpD72o


「でも、ちょっと意外」
「意外、ですか?」
「うん、みゆきさんってどっちかというと、つかさ辺りが泣いてるのを諭す側だって思ってたんだけどね〜」
「ふふ、そうですか? 意外といえば私もです」
「何が?」
「まさか、泉さんにあんな風に説教されるなんて思ってもみませんでした」
「ぐ……ひどくない!?」
「冗談ですよ」
 うふふ、と笑いながら言うみゆき。が、かがみならいざ知らずみゆきに言われるとそのダメージは大きい。
 脛を机で思い切りぶつけたぐらいの、足の小指をコンプタワー(コンプ雑誌を積んだもの)にぶつけたぐらいのダメージ。といえば分かりやすいだろうか。
 話しているうちにバス停は目前。そこで不意に、聞こえるはずのない声が聞こえた。
「遅い」
 教室で、しばらく話し込んでいたため、ここで別れてから、1時間近くたっているはず。なのに何故。
 先に帰ってといったはずなのに。
 殺気を孕んでそこにいたのは、柊かがみ、その人だった。
「な、なんで」
「なんでじゃないわよ……。財布取りにいくって言うから待ってたのよ……!」
「ひぃぃぃぃぃ」
「ま、待ってくださいかがみさん。泉さんが遅くなったのは私のせいなんです!」
「いや、みゆきさんのせいじゃ」
「まぁいいわ」
 え? と、こなたとみゆきの声が重なる。やけにあっさりしている。明日は槍か? などとこなたが考えていると、
「何か文句でもあるのかしら? なんなら……」
「なな、なんでもありませぇ〜ん!」
 せっかく回避できた不幸を自分から引き寄せるのはごめん被りたい。
「こなちゃ〜ん、ゆきちゃ〜ん」
「おかえり、つかさ」
「あれ、どこいってたの?」
「あったかい飲み物買ってきたんだよ〜。はい」
「おお、さんきゅ〜」
「ありがとうございます」
 缶コーヒーを受け取ったところでこなたは引っ張られた。
「なに?」
「あんたのおせっかいもたまには役に立つのね」
 みゆきに聞こえないよう小さな声でそう言うかがみは、全部分かっている、そういう顔だった。
「見てたの?」
「あんたたちが思い出話してるとこからだけどね」
「そっか。見直したでしょ」
 えへん。とわざとらしくこなたは胸を張った。
「この寒い中待たされたから、プラマイゼロね」
「厳しくないですか?」
「優しいぐらいよ」



end
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/09(日) 02:58:06.16 ID:6QPpD72o
以上です。
書いてる途中、内容が変わったりして困ったけど、なんとか間に合った。
とか思ったらまだ一週間あったというオチww
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/09(日) 04:11:09.25 ID:haTdaYSO
>>150
これはよいこなゆき♪
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/09(日) 06:52:54.76 ID:3gg2mUSO
>>150
これは良いこなゆき☆
こなたが大人だ……てかみんな優しいねぇ
GJ
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/09(日) 10:37:52.43 ID:MEYGlESO
>>150
なるほど。
だから、明らかにボイン目当てで誘われたチアに参加した…という訳ですな。
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/09(日) 20:14:53.68 ID:0tKIpQDO
>>150
寒くなってきたこの時期に
じんわりとくる暖かいのをありがとう
GJです。
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/09(日) 21:18:56.71 ID:QfeSh220
>>150
GJ!

コンクールお題便乗小話。
つかさ「うわー。雪が深く、いっぱい積もってるよー」
かがみ「こら、勝手にいかない。穴に落ちたら…」
つかさ「きゃ!」
かがみ「…言わんこっちゃない。深すぎる雪も考えものね」

みゆき=深雪というだけで思い浮かんだ一発モノ。
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/09(日) 21:49:13.09 ID:6QPpD72o
レスthxっス!

>>155
危ないしね。まともに積もってるのほとんど見たことないけど……ww
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/09(日) 22:47:59.13 ID:Kb/kfJ6o
>>155
あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙コンクールで予定してたネタがああああああー!


さっさと書かない俺が悪い…orz


158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/09(日) 23:08:08.88 ID:Kb/kfJ6o
-------------------------
   ここまでまとめ終了
-------------------------


こなた「さあさあコンクールも折り返し!
     早めの投稿もいいけどじっくり推敲を重ねるのもまたよし、みんな悔いのないように今を精一杯生きるべしっ!」
かがみ「大げさだ」
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/09(日) 23:42:55.89 ID:iPkuTWw0
>>158
まとめ乙!

みさお「まとめごくろーさん。いつもありがとなー」
かがみ「ホントに感謝してんのかー?」
みさお「もちろんだってヴぁ。その証拠に、>>158にはこのみーとぼーるをあげるんだぜ?」
かがみ「それ、さっき落としたやつだろ?」
みさお「いやー、ほら、3秒るーる、3秒るーる」
かがみ「まったく。しょうのないやつだな……」
みさお「なんだよー。だったら、ひぃらぎが何かしろよ」
かがみ「こんなことだろうと思って、ちゃんとお菓子を用意してきたわよ」
みさお「おおー、スゲーな。それ手作りか?……ってか、どす黒いような紫色してるけど、ちゃんと食べられるのか?」
かがみ「失礼ね!もちろんじゃない!味見をした妹が、意味不明な叫びをあげながら白目をむいて倒れる程にすごく美味しいんだから!
    こなたは宇宙を感じたって誉めてたし、みゆきなんてあまりの美味しさにショックを受けたのか、ここ3日程姿を見ないのよ?」
みさお「……やっぱ、こっちのみーとぼーるにしとかねぇか?」
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/09(日) 23:46:28.90 ID:MEYGlESO
−まとめ人への感謝の気持ち こう編−

こう「わたしはウラキじゃない!という軽い小ネタと共に、まとめ人さんのリクエストにお答えして、八坂こう参上!……えーっと…やまと?」
やまと「なに?」
こう「…ホントにこれやるの?」
やまと「やるの、いやむしろヤレ」
こう「いやー、わたしのキャラじゃないっていうか、各方面から苦情がきそうっていうか…」
やまと「あれは、中学二年の春。新学年になったばかりの八坂こうは…」
こう「ちょわぁぁぁぁっ!?わかった!やる!やるから!それだけは言わないでぇぇぇぇっ!」
やまと「ふっ…じゃ、あっちで見てるから」
こう「トホホ、なんでこんなことに……あーっと…コホン…まとめ人さん、いつもご苦労様です。その苦労を労うために、わたくし八坂こうが差し上げますのは、愛と感謝の投げキッス!…ん〜チュッ(はーと」


ひより「うわーホントにやった…あ、頭抱えて転げ回ってる」
やまと「どう?満足した?」
ひより「はい、流石っスね…あ、これ報酬の水羊羹と雪見大福の詰め合わせっス」
ゴゴゴゴゴ…
ひより「殺意の波動!?」
こう「お前が黒幕かぁっ!」
ひより「豪鬼!?もとい、こうちゃん先輩!?」
こう「ふふふ…ひよりん、ちょーっといいかしら?」
ひより「あんまり…いや、全然よくないっス…」


パティ「エイゾウはここでトギれていましタ。このゴ、ヒヨリにナニがあったのかは、ミナサンのソウゾウにおまかせしまス…では、バイニー♪」


こうとやまとって難しいね
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/10(月) 00:37:55.00 ID:l0ofu8Q0
>>158
まとめ乙!といわざるを得ない!

車掌「今日も相模線をご利用いただきましてありがとうございます…」
俺「相模…さがみ…」

かがみ「で、話って何よ」
俺「神奈川県は昔、相模の国って呼ばれてたそうだが…」
かがみ「?」
俺「もし『かがみの国』だったらさぁ…」
かがみ「いやいやいやいや」
俺「かがみ線とか、かがみ湾とかいろいろ妄想できそうなのに」
かがみ「ないないないない」

と言う下らんことを考えてた俺ガイル
関係無いが、福岡県には福北ゆたか線ってのがあるらしいなw
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/10(月) 05:53:57.30 ID:UYNUQTQ0
柊かがみ法律事務所──クリスマスイブオフ会事件

 クリスマスイブ。
 秋葉原に居を構える柊かがみ法律事務所は、閑散としていた。
 雇っている弁護士や事務員のほとんどが休暇をとっていたからだ。残っているのは、かがみ本人とベテランの女性事務員が一人。
 みんな、いまごろはどこぞでデートでもしているかその準備にいそしんでいるかのいずれかだろう。
 かがみも、他人のそれをやっかむほど子供ではないつもりだが。

「今年も二人きりですね」
「そうね。いつものことでしょ」
 かがみは、男関係はとことんうまくいかない。前の彼氏と別れてだいぶたっていた。
 そして、事務員の方も男っ気が全くなかった。それなりの歳とはいえまだまだ頑張れる年齢ではあるはずなのだが、何か深いわけがありそうな感じであった。しかし、かがみはそれを聞き出そうとは思わなかった。ひとの過去に触れるのは野暮というものだ。
「しかし、今日は一段と騒がしいですね」
 いつもに比べると外は確かに騒がしかった。
「某掲示板に、イブに秋葉原で大規模オフってスレ立ってたわ。それでしょ」
 秋葉原情報に関してはありとあらゆる方法で収集している。当然、某掲示板も情報源の一つである。

 やがて、喧騒が激しくなった。
 そして、足早に通り過ぎる警察官の姿が窓の外に映る。
「ちょっと、物騒になってきましたね」
 秋葉原という土地柄もあり、節度を守っている限り、警察もたいがいのことには寛大だ。
 その警察が出動したとなれば、単なる馬鹿騒ぎでは収まらない状況になっているのだろう。
「はっちゃけすぎた馬鹿者でも出たのかしらね。あのスレの雰囲気からしてちょっとやばいかもとは思ってたけど」
 秋葉原に集うオタクたちのほとんどは、たいがいはおとなしい人たちだ。何かイベントでもない限りリアルで騒ぐことはないし、騒ぐにしても節度は守っている。
 しかし、どんなものにも少数の例外というのはある。

 かがみは、リモコンを手にとってテレビをつけた。
 メディアサーバーからネット上のストリーミング配信動画を選んで映し出す。
 かつて見事にこけた市民メディア、その後継者たちは今はビデオカメラをネットに直接接続して生放送なんかをしている。いまいち流行ってない「ウェブ3.0」という言葉にひっかけて、「ヤジウマ3.0」などと揶揄されてもいるが。
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/10(月) 05:54:56.74 ID:UYNUQTQ0
 秋葉原の動向を専門に扱う者もおり、かがみが選んだのは、そのうちの一つだった。
 映し出された映像は、警察官ともみ合いになっている若者たちだった。

「やれやれね」
 かがみは、かばんを手にとって、仕事道具を詰め込み始めた。
「どちらへ?」
「準備だけはしておいた方がいいでしょ。今日は当番弁護士だし」

 やがて、喧騒が徐々に収まっていく。
 テレビ画面には、警察に連行されていく若者たちの姿が映し出されていた。

 その一時間後。
 電話が鳴り響いた。
「はい。柊かがみ法律事務所です」
 電話の相手は、所轄の警察署だった。
「はい。ええ、さきほどの騒ぎは存じております。……容疑は、器物損壊と公務執行妨害ですね。……はい、分かりました。すぐに接見に参ります」
 電話を切る。
「ちょっと、馬鹿者たちの世話してくるわ」
「ご苦労様です」

 こうして、柊かがみのクリスマスイブは、仕事で暮れていく。

終わり
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/10(月) 08:19:08.08 ID:Rj6mvcSO
DS−iを買ったみなみちゃん


 ついに買ってしまった。このDSの新機能……カメラの中にある歪みモード……。
 右良し、左良し。誰も居ない……。今がチャンス……。

 まず自分の胸をカメラで撮り――いつ見ても貧相な胸だな――撮った写真を編集……。
 歪みモード。タッチペンで胸を引っ張り、元に戻す……。

 ぽよん ぽよん

「うぁ……」
 良い。これは良い。もう一回……。
「虚しいよね」
「うわっ、ゆたか!?」


みなみ\(^o^)/オワタ


実際DSi持ってないのでやり方は間違ってるかも
ようつべで動画をチラ見しただけだから
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/10(月) 12:51:09.96 ID:ihPtOFk0
かわいそうなみなみ・・・・ゆかりさんだけでなくゆたかにも見られてるのか・・・
みなみに反撃のチャンスを!!

みなみ「私だって・・・・ゆたかのあんな姿やこんな姿を覗いてやるんだから・・・・」
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/10(月) 12:54:29.70 ID:XZwxqsSO
−自室にて−

みなみ(………)パラッ

みなみ(…みゆきさんから借りたこの本…)パラッ

みなみ(………)パラッ

みなみ(…曖昧な表現が多くて少し分かりづらい…)パラッ

みなみ(………)パラッ

みなみ「曖昧3p♪」
ゆたか「そりゃぷにって事かい?ちょっ♪」

みなみ(………)パラッ

みなみ(………あれ?)
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/10(月) 13:43:30.54 ID:SAwEWMAO
「ねぇ白石、あたし前から気になってたんだけど、」
「なんでしょう?」
「白石の中の人の名前、なんて読むの?ひねる?」
「……は?」
「だから、ひねるでしょ?」
「あきら様……(´;ω;`)」
「みのる君、なに泣いてるの?」
168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/10(月) 16:58:30.68 ID:SV66coAO
みゆきVSみなみ

みゆき「あ、まな板さんじゃございませんか」
みなみ「黙れホルスタイン」
みゆき「まな板が駄目なら鏡面加工ですか?」
みなみ「くっ…」
みゆき「お〜ほほほほほ!!実に哀れですね!!」
みなみ「搾乳されて萎んでしまえ…」
みゆき「うるさいですよ、このド貧乳が」
みなみ「うっ…」
みゆき「貧乳は所詮貧乳なんだよ!!」
みなみ(くそっ…くそっ…いつか復讐してやる…)
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/10(月) 17:06:38.25 ID:gTvNyDAo
>>158
まとめお疲れ様!

>>163
乙っす! イブに大変だな……かがみも乙
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/10(月) 21:03:09.89 ID:SV66coAO
謎の女柊みき

ただお「なあ、みき」
みき「なに?」
ただお「倉庫を掃除してたら、赤いレザーの靴とブーツに帽子、あと水色のギターが見つかったんだけど」
みき「!?」
ただお「これみきのかい?」
みき「え、と…いや、私のじゃないわよ」
ただお「そうか…しかしえらく短いスカートだなぁ。というかこの服胸の所が見えるんじゃ…」
みき「そそそ、そうねぇ!!」
ただお「誰のかわからないからしまっておくか」
みき「あ、私がしまっておくわ!!」
ただお「なら頼むよ」・
・・
・・・
・・・・
みき「行ったわね…ふぅ、若気の至りって恐ろしいわ………久々に引いて見ようかしら…ヒャッハー!!!!」
ギャィーン!!!!
つかさ「お母さん、なにして…」
みき「見るんじゃねぇぇぇ!!!!!」
つかさ「ひゃ、ひゃぃぃぃぃ!!!!」
みき「いいか、いまみたことは誰にも言うんじゃねぇぞ」
つかさ「は、はぃぃ…」
みき「もし言ったらなぁ…燃やして灰にして泥団子にして豚に喰わせて糞にするからな…」
つかさ「言いません!!絶対言いません!!」
みき「うん、いい子ね。あとね…」
つかさ「あと?」
みき「ただおさんに私のこと喋ったらあの世逝かせて、あ・げ・る♪」
つかさ「分かりましたぁ!!」

わからない人は『井上喜久子 イノ』で調べてみよう
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/10(月) 21:28:44.25 ID:WuHcp3E0
>>165
「(私だけいろいろと目撃されるのは・・・納得がいかない・・・)」
「(今日こそは・・・ゆたかのあんな姿やこんな姿を・・・覗いてやる・・・!!)」
「(そんなこんなで・・・ゆたかの家・・・泉家までこっそりやってきたけど・・・)」
「(やった・・・ゆたかの部屋の窓が・・・ちょっと開いてる・・・そーっと・・・)」
カチッ
ズボォォォ!!
「うわっ!落とし穴!?」
ズザザザ・・・
「う・・・いたた・・・どうしよう・・・とても登れる高さじゃな・・・ゆたか!?」
「あはは、みなみちゃん、私を出し抜こうなんて10年早いよー☆」
「く・・・くそっ・・・」
「さーて、私のプライベートを覗こうとする悪いみなみちゃんにはお仕置きが必要だねー。どうしちゃおうかなー☆
いろいろ考えてるんだよ。あんなことやこんなことをしてもらおうかなー☆」
「う・・・うう・・・・」

みなみが解放されたのはそれから2日後のことだった・・・
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/10(月) 21:41:59.26 ID:WuHcp3E0
最近みなみん弄りが多いね
お前が言うなですかそうですか

>>158
乙!超乙!!

>>167
白石涙目ww

>>168
みゆきさんの黒さがイイネー

>>170
『井上喜久子 イノ』でイメージ検索してみた
なるほど某格闘ゲームのあれ背後に殺気がうわなにをする
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/10(月) 21:44:51.61 ID:Rj6mvcSO
殺人事件、シリアス欝にするか
らきすたっぽくコミカルにするか迷ってます。

どちらにしても内容的には変わりはありませんが、どちらにするべきか……

安価>>174
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/10(月) 21:45:54.47 ID:WuHcp3E0
>>173
コミカルでww
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/10(月) 21:47:46.08 ID:mTdm7oAO
>>173

未来安価か!?
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/10(月) 21:51:39.22 ID:Rj6mvcSO
>>174
把握wwてか即レスかよww

>>175
そういうことになるのかな
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/10(月) 23:32:58.96 ID:vmrJ//20
話のアイデアは三つほど浮かんでるというのに
執筆に使える時間が一日一時間ほど
…助けてみゆきさん
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/10(月) 23:51:25.29 ID:s58EA4Q0
>>177
みゆき「ではこの薬を服用して下さい。作業効率が24倍になる優れものですよ。
    これで1日1時間しか無くても大丈夫です。何の問題もありません。

    え?副作用ですか?



    ……私のSSを書く為ですから、命など惜しくは無いですよね?ですよね?」
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/11(火) 00:05:03.56 ID:gHv2AyE0
>>178
…ごめん…全部みゆきさんの話じゃないんだ…。

薬は使ってみます。
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/11(火) 00:17:01.07 ID:ua6JiZg0
その後、>>179の姿を見たものは、誰もいなかった……

みゆき「ふふふふふ……♪」
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/11(火) 00:53:15.45 ID:KNVFlpk0
そうじろう「吸血鬼でも誰でもいい、俺に時を止める程度の能力を与えてくれ!」
こなた「ロードローラーかッ!?」
ゆたか「もしかして……伯父さんの世界ですかぁ!?」
そうじろう「YES!YES!YES!」


ゆい「ああ、ゆたかが壊れていく……orz」
182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/11(火) 01:09:10.18 ID:W7JJsms0
>>172
みなみ弄りか……。

つかさ「わあー。あの店クリスマスツリーが飾ってあるよー」
かがみ「ハロウィンが終わったと思ったら、もうクリスマスモードか……何と言うか、商魂逞しいわね」
こなた「相変わらず夢が無いねぇ、かがみは。その様子だとどーせハロウィンもフツーに過ごしたんでしょ?」
かがみ「んー?まあね。まつり姉さんが貰ってきたかぼちゃでつかさが焼いてくれたパイを食べたくらいかな」
こなた「私はバイト先でそれ風のコスプレしたよ。でもって『トリック・オア・トリート』ってのもやったヨ」
つかさ「へー、楽しそうだねー。ねえ、ゆきちゃんは何かした?」
みゆき「はい、今年もお母さんと一緒にみなみさんにいろんな悪戯を――いえ、特に何もしませんでしたね」
つかさ「そっかー」
かがみ(いやいやいや。今しっかりと変なこと言ってたから。大事なところスルーかよ)

みゆき「クリマスも楽しみですね」
つかさ「そだねー」


>>179
使うのかよw命を惜しめよw

>>181
心配しなくてもゆたかは結構前から壊れてうわなにをするやめr
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/11(火) 06:15:07.38 ID:7OcjDgDO
>>176
コミカルなのに殺人事件……興味深い……
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/11(火) 07:13:56.06 ID:BFmOnUAO
フラグクラッシャーみなみ

ゆたか(だ、誰も見てないよね?)
みなみ「ゆたか、なにしてるの?」
ゆたか「おっひゃっ!」
みなみ(おひゃ?)
ゆたか「あ、いや、その、ラブレターを…」みなみ(今時ラブレター…古風だ)
みなみ「へぇ…でも入れる所間違ってるよ」
ゆたか「はい?」
みなみ「そこは私の下駄箱」
ゆたか「え?あ、そうだね!!間違ってたね!!うん…ちゃんと相手の下駄箱を調べないと駄目だよね…」
みなみ「私が代わりにいれとこうか?」
ゆたか「自分でするからいいよ…ありがとう…」
みなみ「そう…頑張って。応援してるから」
ゆたか「うん…」

ひより(フラクラっス!!リアルフラクラっス!!)
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/11(火) 08:04:27.95 ID:368npcSO
−すこーん−

こなた「スコーンスコーン♪」
つかさ「コイケヤスコーン♪」
こなた「スコーンスコーン♪」
みゆき「コイケヤスコーン♪」
こなた「カリッとサクッと♪」
つかさ「美味しいスコーン♪」
こなた「カリッとサクッと♪」
みゆき「美味しいスコーン♪」
かがみ「黙って食え」
こなた「はーい」
つかさ「へーい」
みゆき「ほーい」
ポリポリポリポリポリ…
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/11(火) 09:51:20.80 ID:ZnhUqVE0
こなた「教えてあげないよ♪」
つかさ「じゃんっ♪」
かがみ「まだやるか」
こなた「食べ終わったんだからいいじゃんかー」
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/11(火) 10:35:52.68 ID:368npcSO
−どんたこす−

こなた「ドンタコスったら♪」
つかさ「ドンタコス♪」
こなた「ドンタコスったら♪」
みゆき「ドンタコス♪」
こなた「うれしい♪」
つかさ「もうすぐ♪」
みゆき「ドンタコスが♪」
かがみ「あ、ゴメン。歌ってる間に全部食べちゃったわ」
こなた「あほー」
つかさ「ぼけー」
みゆき「たこー」

188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/11(火) 12:51:37.34 ID:sG3b75k0
こなたのアホ毛にはいったいどれだけの機能があるんだろうか?俺が思いついたのは・・・

1 アンテナ

2 タケコプター

3 アイスラッガー

の3つだけなんだが・・・
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/11(火) 12:55:29.34 ID:BFmOnUAO
こなた「こなカッター………」
かがみ「あ、あほ系が飛び道具に!?」
つかさ「どんだけ〜」
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/11(火) 14:59:08.66 ID:RpIKGASO
みさお「へぇー、そんな便利な機能が付いてるんだぁ……ちょっと貸して」ブチッ

こなた「いったぁぁぁぁ!」
みさお「あれ? 変だな、私には付かないぞ?」
あやの「みさちゃん、可哀相だから返してあげなよ……」

こなた「痛いよぉ……」
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/11(火) 15:07:53.38 ID:368npcSO
>>188
非常食
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/11(火) 15:55:55.01 ID:BFmOnUAO
メタラーみなみ

みなみ「all guns all guns blazing〜♪ all guns all guns blazing〜♪」
ゆかり「あらあら、みなみちゃんはメタラーだったのね」
みなみ「ゆゆゆ、ゆかりさん!?」
ゆかり「バッチリ録音しておいたわよ」
みなみ「orz」
ゆかり「そういえば私もヘヴィメタル大好きなのよね〜」
みなみ「なんですと?」
同時刻高翌良邸
みゆき「アーライッッッ!!!!」
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/11(火) 16:01:10.33 ID:LTxG/zUo
>>188
実はあれがこなたの本体。
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/11(火) 17:12:19.92 ID:368npcSO
>>188
そうじろう「実はこれがかなたの位牌なんだよ。な、こなた」
こなた「うんむ」
かなた(うそぉぉ!?)
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/11(火) 18:41:18.74 ID:RpIKGASO
かがみ「あぁ!?」
つかさ「え? 何、お姉、ってどこ行くの?」


かがみ「ぜはぁ……ぜはぁ……間に合った……」
つかさ「お帰り……何が間に合ったの?」
かがみ「今日は何月何日?」
つかさ「えーと、11月11日かな」

かがみ「11月11日といえば?」
つかさ「……あ、もしかしてそれポッキー?」
かがみ「そうよ。今コンビニで買ってきたの。良かった売り切れてなくて……ホントに、良かった。・゚・(ノд`)・゚・。」

つかさ「どんだけー……」
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/11(火) 19:32:52.60 ID:BFmOnUAO
そうじろうの、ひ・み・つ♪

こなた「あ、お父さん」
そうじろう「なんだい、愛しい娘よ?」
こなた「私彼氏ができ…」
そうじろう「なぁにぃ?聞こえんなぁ!!」こなた「ひぃっ!!」
そうじろう「そいつはどこのどいつだぁ!!!!」
こなた「いや、その…」
そうじろう(もしかしてあんなことやこんなことを…)
以下妄想
そうじろう『うちの娘とはどういう関係ですかな?』
彼氏『肉体関係かな』彼氏『おたくの娘とやりまくっている男様だぁぁぁ!!!!』
彼氏『あんたの娘さん、なかなかよかったぜぇ』
妄想終了
そうじろう「絶対[ピーーー]!!!!!」
こなた「え、なんで机の引き出しから銃がでてくるの!?しかも二丁!?それモデルガンだよね!?」
そうじろう「ぶるあぁぁぁぁぉ!!!!!!」
こなた「誰かお父さんをとめてぇぇぇ!!!!」
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/11(火) 19:43:56.31 ID:X6Z0vAAO
>>188

かがみんレーダー
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/11(火) 20:16:27.27 ID:etx6QAAO
>>188
バランスをとってる。

>>195
そのネタ誰かが必ずやると信じてた!
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/11(火) 20:49:58.54 ID:s93/t.DO
>>195
♪とってもいいじゃん
もしくは
♪おしゃればんちょ〜
の曲でかがみんがポッキー手にして踊るんですね?
絵師さんお待ちしてます><
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/11(火) 21:09:43.48 ID:6DSXB7A0
>>188
ヒント:ちょうちんあんこう

おびきよせておいて……ガッ!といくわけですな。


>>195
「11月11日は世界平和記念日です。あと、恋人達の日、というのもありますが……
 残念ながらかがみさんには縁の無い話でしたね。

 ――って、みゆきさんが言ってたよ?」
「エイプリルフールにはまだ早いわよ、こなた?」
「うん、知ってる。マジで言ってたから」
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/11(火) 21:48:04.37 ID:u87AqYg0
コンクール作品投下します。
202 :少年Aの青春 [saga]:2008/11/11(火) 21:49:09.74 ID:u87AqYg0
俺は陵桜学園に通う3年B組の男子生徒である。
名前はA(仮)ということにしておいてくれ。
俺はいつものように昼休みに友人のB(仮)と弁当を食べていた。

「また柊の姉ちゃん来てるな」

昼休みになるとほとんど必ずと言っていいほど柊つかさの姉がやってくる。
自分のクラスに居場所がないのか、思わずそう突っ込みたくなる。

「そうだな。でも別によくね?」

一緒に飯を食っていた俺の友人Bの反応は淡泊だった。
でも考えてみれば柊の姉が来ていようといまいと確かに俺らには関係ないことだ。

「最近お前あの4人組のこと気にするよな」
「そうか?別にそんなつもりはないけど…」
「好きなやつでもいるんじゃね?」

Bはさらっととんでもないことを言い出した。
そういうことを昼休みのクラスで言うな。
誰かに聞かれたらどうすんだ。
そんな俺の様子にはおかまいなく友人は続ける。

「高良だな」

は?いやいやそんなんじゃないですから。
高良さんとは委員会で会長と副会長ってだけでお前が期待してるようなことはないですから。

「そうか?その割にはいつも仲良さそうに話してるけど…」

だーかーらそれは、委員会とかの仕事の話だから。
ったく、友人が変なことを言うせいで昼飯は食った気がしなかった。
203 :少年Aの青春 [saga]:2008/11/11(火) 21:50:01.69 ID:u87AqYg0
放課後になっても友人はその話題をしつこく引っ張ってきた。

「だいたいお前が副委員長なんかやってんのがおかしいんだよ」

そう言われると返す言葉がない。
自分でも、なぜ今自分が委員会などという面倒くさいものの権化のような組織に属し、あまつさえ副委員長にまでなっているのか分からなかった。

「だから高良さんがいるからだろ?」
「なになに?Aってみゆきさんのこと好きなの?」

げっ、泉…こんな時に目ざとく割り込んできやがった。

「ちげーよ。あれは確か…」
俺が委員会に立候補したときのことを思い出す。
確か3年の初めだったっけ。
204 :少年Aの青春 [saga]:2008/11/11(火) 21:51:44.40 ID:u87AqYg0
――――

新しいクラスになって最初のHR。

「誰か副委員長をやってくださる方はいませんか?」

早く終わんないかなぁ、HR。
大体の生徒がそう思うように俺もこの退屈な時間が早く終わることを切望していた。
誰か立候補してくれないかな・・・
しかし、誰も好き好んで受験生になるこの年に面倒な役職につく気はさらさらないようだった。
なぜか、委員長に立候補して(いや押し付けられてか?)前に立っているみゆきさんがみんなのひんしゅくを買うという理不尽な事態になっている。

「ちょっとちょっと、A!」

この微妙な雰囲気の時に誰だ?と声のする方を見ると泉だった。

「こんな時にどうかとは思うけど前で困ってるみゆきさん萌えるよね!」

そうだ。こいつは重度のオタクだった。
1年の時に同じクラスになってオタク趣味を隠さずに喜々として語るこいつを初めて見た時は度肝を抜かれたものだ。
それにしてもこの状況で萌えている場合ではないだろう。

「A、副委員長やってあげなよ」
「は?なんで俺が?」
「みゆきさん、困ってるし助けてあげたくないの?1年の時から同じクラスじゃん」

それは…まあなんとか力になってやりたいとは思う。
前でおろおろしているみゆきさんを見て何も思わないほど俺は薄情なわけでもない。
だが…自慢じゃないが面倒なことは極力避けてきた自称キング・オブ・面倒くさがりの俺だ。
とても、『はい、ではやりましょう』なんて気分にはなれなかった。
やっぱ無理だな、そう思ってふと視線を上げた瞬間、俺とみゆきさんの目があった。

「…俺、やるよ」

神の見えざる手でも働いたのだろうか。
自分でもよく分からないが気がついたら右手をあげてそんなことを言っていた。

「「「おぉー」」」

予想外の展開にクラスメイトから拍手と歓声が沸き起こる。
それを聞きながら、なんで立候補したんだろうと自分の行動が信じられなかった。
そして内心で面倒くさいことになったな、と後悔していた。
ため息をついて顔をあげるとみゆきさんが目の前に立っていた。

「ありがとうございます!一緒に頑張りましょう」

そう言って笑うみゆきさんを見たらそんなことはどうでも良くなってしまった。

――――
205 :少年Aの青春 [saga]:2008/11/11(火) 21:52:15.35 ID:u87AqYg0
「よく考えてみりゃ、半分くらい泉のせいじゃねえか。そのせいで余計な責任感じちまったんだよ」
「まあまあいいではないか。おかげでみゆきさんとお近づきになれたんだから」

確かにその通りだ。もし委員会にでも入ってなかったらみゆきさんにとって俺は単なるクラスメイトの一人のままだっただろう。

「そうだけど…」
「それにAってみゆきさんのこと好きなんでしょ?」
「なっ…!いや、別に好きってわけじゃ…」
「『好きってわけじゃないけど、なんだろう、この気持ち…』とかベタなギャルゲーの主人公みたいだね」
「人の心を勝手に読むな!…じゃなくてそんなこと考えてねーよ!」

実際に考えていたことを泉に的中させられたので正直あせった。

「でも周りから見てたら好きなように見えるよ」

いつの間にか柊も会話に参加してきてるた。

「素直になった方がいいと思うな」

泉が言うなら冗談として流せるが、柊に真剣な口調でそう言われると、俺は何も言い返せなかった。

それからというもの、俺は事あるごとにみゆきさんを意識するようになってしまった。
授業中も、休み時間も、委員会の仕事の時も…
いつしか自分が面倒くさいと思っていたはずの委員会の仕事を待ち遠しくなっていることに気付いた。
自分の中でみゆきさんに対する何かが変わっていることは感じてはいた。
でもそのことからは無理に目をそらして考えないようにしていた。
泉やBが変なことを言い出したからだと思ってごまかしていた。
206 :少年Aの青春 [saga]:2008/11/11(火) 21:52:45.41 ID:u87AqYg0
しかしそんな自分に対する言い訳が通用しなくなる出来事が起こった。
ある日、俺はみゆきさんと二人で教室に残って委員会の仕事をしていた。
別にそのこと自体はこれまでにも何回かあったし、珍しいことではない。
でも、この日はいつものように作業に集中できなかった。
小さなミスが重なって一向にはかどらない。

「まだ終わってないですか?」

自分の分を終わらせたらしいみゆきさんが話しかけてくる。
俺はまだ自分の分の作業の半分も終わってなかった。
残っている分量を見てみゆきさんは少し首をかしげた。

「お体の調子でも悪いんですか?」
「いや、そういうわけじゃ…」
「私も手伝いますね」
「そんな、悪いよ。みゆきさん先に帰りなよ。もう日も暮れてるし」
「二人でやれば早く終わりますよ」

一つの机をはさんでみゆきさんと向かい合って作業を進める。
夕日に映し出されるみゆきさんの顔から目が離せなかった。
ふと顔を上げたみゆきさんと目が合う。
そのときの笑顔はいまだに、はっきりと思い出せる。
可憐で、上品で、それでいて愛らしい笑顔。
その後の作業にも俺は上の空で全く集中できなかった。
結局、残っていた俺の分の作業もみゆきさんがほとんど片付けてしまった。

帰り道、俺は一つの想いを確信していた。
俺はみゆきさんのことが好きなんだ…

207 :少年Aの青春 [saga]:2008/11/11(火) 21:53:22.36 ID:u87AqYg0
しかし、受験のこのくそ忙しい時期に気づいてもそれを伝える機会はなく、月日は経っていった。

「えっ?お前大学全滅だったの?」

受験の結果もほとんど出終わったころ、俺とBはお互いの結果を報告しあった。
さすがに本気になった期間が短すぎたか、俺は願書を出した大学すべてに落ちるという不名誉なパーフェクトを達成してしまった。
Bはなんとか滑り止めの大学に受かったようだった。

「どうすんだよ、お前。働くのか?」
「まさか。浪人だよ」
「そっかー、また勉強漬けの日々になるんだな。ご愁傷様」
「ああ、滑り止めとはいえ大学に受かったお前がうらやましいよ」
「言ってる割には、そんなに落ち込んでもなさそうだな」

Bの言うとおり、俺はそこまで落ち込んではいなかった。
もちろん、勉強漬けの日々はつらいし、親に対して申し訳ないという気持ちもあった。
でもそれ以上に、本気で勉強を頑張ってみたいという欲求がある出来事を境に湧き出していた。

それは受験期に放課後教室に残って勉強している時のことだった。
208 :少年Aの青春 [saga]:2008/11/11(火) 21:54:03.06 ID:u87AqYg0
「あっ、Aさん。お疲れ様です」

急に話しかけられて後ろを振り返るとみゆきさんが立っていた。

「あ、みゆきさん。お疲れー」
「いつもここで残って勉強してらっしゃるんですか?」
「大体そうだね。みゆきさんも勉強?」
「はい。私はいつも自習室で勉強しているんです。今日はたまたま席の空きがなかったもので…」
「そっか」

そこからはお互い集中して勉強を始めた。
放課後の教室に二人きり…
シャーペンが机をたたく音だけ響いていた。

やべ、ここわかんねーな…
みゆきさんなら知ってるかな…
でも聞いたら迷惑かも。

「Aさん、どうかしたんですか?」

参考書を片手に迷っている俺は、周りから見たら挙動不審に見えただろう。
もういいや、聞いてしまえ。

「あの、みゆきさん。ここ聞きたいんだけどいいかな?」

みゆきさんの説明は丁寧で明快で分かりやすかった。

「すげー、そういうことだったんだ。ありがとう!」
「いえ、お役にたてたならうれしいです」

そう言って恥ずかしそうに俯く。
やば、めっちゃかわいい…
胸が高鳴るのを感じる。顔が紅潮しているのが自分でも分かった。
それをごまかすように慌てて次の言葉をつないだ。

「あの、みゆきさんってさ。ほんと勉強できるしいろんなこと知っててすごいよね」
「そうですか?でも勉強するのは苦痛ではないですし、本を読んだりするのも好きなので、それで少しは知識を得ているのかもしれませんね」
「勉強が苦痛じゃない、かぁ。俺にはとても言えないわ」

思わず苦笑してしまう。
209 :少年Aの青春 [saga]:2008/11/11(火) 21:54:49.47 ID:u87AqYg0
「そうですか?いろいろなことを知るのは面白いですよ」
「でもさぁ、なんかこういうの勉強しても結局なんの役にも立たない気がしてさ」
「そんなことはないと思いますよ」

思ったよりはっきりとした否定意見に俺は少し驚いた。

「たとえば世界史を学ぶと、今起こっている世界の問題とか、映画を見ているときでもその時代の背景がわかってより楽しめたりするんですよ。今挙げたのはほんの一例でもっともっと多くの場面で役に立つこともありますが」

勉強をそんな風に考えたことのない俺にとっては軽いカルチャーショックだった。
授業はただ無為に耐える退屈なもの以外の何物でもなかった。
だが、それ以来というもの勉強に対する見方が変わった。
みゆきさんのように勉強が楽しい、と言いきれるほどではないが、少しだけその面白さがわかってきた。
そうして勉強しているうちに自分が何を学びたいかということについても分かった。
そして本気で学びたいと思えるようになったのだ。
だから浪人という結果も甘んじて受け入れられたし、それほど苦痛でもなかったのだ。

210 :少年Aの青春 [saga]:2008/11/11(火) 21:55:25.69 ID:u87AqYg0
思ったよりあっけなく、あっという間に卒業式はやってきた。
卒業式自体はつまらなかったが一緒に過ごした友人と離れ離れになると思うと少し感傷的になった。
廊下を歩いていると向こう側から泉が歩いてきた。
今から帰るところのようだ。

「泉ー、次会う時にはでかくなってるといいな」
「うわっ、ひど!!またねーん」
「おう、じゃあな!」
「って、そのまま帰る気?いいの?」
「何がだよ?」

泉の言いたいことは分かっているけど一応聞いてみる。

「うーん、ま、Aがいいんならいいんだけどね。みゆきさんならまだ教室にいるよ」

気がついたら足が教室の方に向かっていた。
泉の言葉通りみゆきさんが一人教室に残っていた。

「みゆきさん。何してるの?」
「あ、Aさん。教室を去るのが名残惜しくて…」

そう言われて俺にも今までこの教室で過ごした思い出が蘇ってきた。
友達と馬鹿な話をして笑ったこと、眠くて退屈だった授業も今となってはいい思い出だ。
そしてなにより…今、目の前にいるこの人と出会えたこと。

「今までありがとう。みゆきさん」

言いながら右手を差し出す。

「私こそ、お世話になりました。ありがとうございました」

俺たちは固く握手を交わした。
言うなら今だ…頭の中からもう一人の自分がそう言うのが聞こえた。
『みゆきさんのこと好きなんでしょ?』
『素直になった方がいいよ』
泉と柊の言葉が頭をよぎる。
みゆきさんと手を離して、大きく息を吸い込み、意を決して口を開いた。

「みゆきさん…」

そう言った瞬間、自分の中で言いたかった言葉が何かに引っかかった。
そして頭の中で考えていた言葉はどこかに消えてしまっていた。

「じゃあね!」

それだけ言ってみゆきさんに背を向けた。

最後まで言えなかったな…
211 :少年Aの青春 [saga]:2008/11/11(火) 21:55:57.38 ID:u87AqYg0
これが去年までの話。
同窓会で一年ぶりの再会となった席で、気がつくと俺は泉と柊とBに全部を吐かされていた。
もちろんみゆきさんに聞こえないところでである。

「そうなんだ〜、みんなが受験で忙しい時にそんなこと考えてたんだね」

うるさい、そう言いたかったがまかりなりにも大学に現役合格した泉には何も言えない。

「そんなんだから現役の時大学全滅するんだよ」

同じく滑り止めとはいえ現役合格しているBにも何も言い返せない。
くそっ、こいつらは…

「でも1年がんばってちゃんと第一志望に合格したんだからすごいよー」

ありがとう柊、分かってくれるのはお前だけだ。

この1年、必死でやれたのもみゆきさんのおかげだと思う。
高校でみゆきさんに会わなかったら、あの時みゆきさんと話さなかったら俺は流れに流されるまま適当な大学に進学していただろう。
だから伝えなきゃいけない。
感謝とそしてあのとき伝えられなかった1年越しのもう一つの想いを…
212 :少年Aの青春 [saga]:2008/11/11(火) 21:56:27.96 ID:u87AqYg0
俺は意を決して立ち上がった。
卒業式の日、想いを伝えようとしたとき引っかかった何かが今でははっきりと分かる。
あのときの俺はまだ中途半端な存在だった。
中途半端な受験勉強しかできなくて浪人という状態ではみゆきさんに釣り合うわけがない。
いや、みゆきさんは優しいからそんな俺に対しても、真剣に向き合ってはくれただろう。
でもそれは、俺が、俺自身が許せなかった。
想いを伝えるのは同じ立場になってから。
無意識のうちにそう思っていたからこそあのときは何も言えなかったのだ。

「みゆきさん…」

柄にもなく声が緊張していた。
それでも一年前伝えられなかった想いを伝えられるという確信があった。

一年前に出された、俺一人では解けない問題。
その唯一の解答を知るその人の肩が少しだけ揺れた。

みゆきさんが振り返った。
今、その答えが出る。
213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/11(火) 21:58:21.15 ID:u87AqYg0
以上です。
もっとさっくり終わらせる予定が思ったより長くなってしまった。
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/11(火) 22:49:03.08 ID:qWrWdW20
>>213
乙ー
やばい、ネタが結構かぶってる
まあそれはそれで面白いことになりそうだが

この結末を想像させる終わり方がいい。
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/11(火) 22:55:23.77 ID:GDdfSYSO
>>213
乙!
少年A頑張ったな
結果がわからない所がいい
知識って本当に意外な所で役に立つから面白いww
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/12(水) 00:25:24.58 ID:2.s5n.DO
>>213
GJ
ちょっと目から汗かいちまったよ
昔似たような事あったんで…
217 :資料室は閉まらない [saga]:2008/11/12(水) 00:47:00.14 ID:nzX8zMA0
コンクール作品で盛り上がってるところにすいません。
解答編(回答は誤植ということで)が書きあがりました。
本日の23−24時の間には投下出来ると思いますので、推理を発表したと仰ってた方それまでにお願いしますね。

あ、もちろんそれ見て解答を変えるような真似はかなた様に誓ってやりません。
ってかそんな技量ありません。
218 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/12(水) 02:03:32.02 ID:7ba7d.Ao
>>213
答えを書かないのがまたいいぜ GJ!
勉強か……それでも俺には無理だなorz

>>217
wktk
言ってた人とは違うけど俺も書いたんでうpしときます
ネタバレになりかねんので、本編楽しみたい方は絶対見ないようにお願いします
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org23507.txt.html
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/12(水) 04:22:37.10 ID:qqRG56DO
>>213
ラストが凄かった! こんなこと、おれにはできないや……
 
>>217
わざわざすみません……
>>218みたいに器用なことできないので、ここで俺の推理を発表させていただきます。

まず、資料室の扉は過去の事故の教訓により片側だけ動かないようになっている。これが大前提。
俺の推理では、おそらく犯人は黒井先生。こなたが鍵を閉め忘れて帰っている間に黒井先生が鍵を閉めた。
そこにこなたが帰ってきて、鍵を借り、『閉まってるドアを開けた』。
そしてこなたは『固定された方のドア』だけを確認した。だから開いているのに気が付かなかったということ。
 
犯人の予想は、四人以外に黒井先生しか出演者がいないことと、『放課後は黒井先生とこなたがいた』という描写しかないため。一年生達がいるわけじゃなさそうだし、こなた以外の三人はもう帰ってるしね。
 
冒頭シーンは黒井先生の過去と見た。
 
 
 
ちょっと修正しましたが、上が俺の推理でした。
……ただ気になるのが、『なんや泉、そんな息切らして。なんか忘れモンか?』の一文。
黒井先生が鍵を閉めたのなら、帰ってきた時点で諭すなり説教するなり、なにかしらアクションを起こすはず……
でも鍵を持ち出せる……てか当番なのは黒井先生だし、あの過去話だけでみゆきさんがわかるとなると、やはり黒井先生しか……
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/12(水) 04:44:32.13 ID:wRhWDAAO
>>217
お疲れさまです。自分も推理を・・・・>>219と同じ推理です。
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/12(水) 07:10:23.64 ID:qqRG56DO
いまAfterStoryやってるから初代のCLANNAD見てるんだが……
ゲーム版あきら様=風子ですな
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/12(水) 07:19:44.58 ID:MIM1AoDO
で?っていう( ^ω^)
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/12(水) 07:24:37.73 ID:qHvWKASO
/(=ω=.)\ナンテコナタイデンセツ
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/12(水) 12:18:03.11 ID:rsfqLUSO
−病は気から−

こなた「カップリング症候群ってあるよね」
ひより「(ギクッ)あ、あー、あるっスねぇ」
こなた「あれって腐女子がかかるものだと思ってたけど…このスレでSSや小ネタ書いてる人も、大半は発症してるよね…こなかがとか、ゆたみなとか」
ひより「そ、そっスね…(ドキドキ)」


『ひより』の部分を『俺』に変えても、なんの差し支えも無い
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/12(水) 15:19:34.48 ID:1UNESN.0
ひよりにもパティという嫁がいるじゃないか・・・あれ?逆かな?

パティ「今夜は寝かしませんヨ・・・ヒヨリ・・・」
ひより「あっ・・・そこはらめっスよぉ・・・ハァハァ」
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/12(水) 19:10:46.71 ID:nZp4HcSO
>>225
えっちなのはいけないとおもいます!
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/12(水) 19:26:58.50 ID:lsK5LWM0
ちと聞きたいんだが、21話、修学旅行の話でかがみに八つ橋くんのキーホルダー譲ってくれって言った少年
彼に名前ってあったっけ?
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/12(水) 19:38:24.55 ID:k91erMAO
>>227

ない
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/12(水) 20:03:07.94 ID:8EN7qsQ0
>>227
立木似の男子生徒
230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/12(水) 20:04:18.17 ID:9/yZXIY0
>>227
「蜂屋せいいち」。スタッフの一人、「蜂屋誠一」にそっくり。
ttp://homepage3.nifty.com/animakers/e03/guest2.htm
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/12(水) 20:26:33.99 ID:lsK5LWM0
>>228
>>229
>>230
トン。スタッフの名前か…あちゃー…orz
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/12(水) 20:57:18.60 ID:lsK5LWM0
※2レスものですが、一部ひよりんの妄想的な表現があります。少しキモいかも知れません。
そこら辺嫌いな方は飛ばす事をお勧めします。
あと作中「せいいち」なる人物がでてきますが、>>227の少年がそう言う事だったんで、使わせて頂きました。ごめんなさい。

ーカップリングといふ狂気ー

雀がかーかー鳴いている。
秋から冬になりかけた一際寒い朝。道行くサラリーマンはコートに身を包み、
また、散歩中の犬も衣類を纏ってこの寒さを耐えている。
と、飼い主は思い込んで、元気有り余るその犬にぐいぐいと引っぱられているのであった。
外界と内界の温度の差は歴然としたものだった。
外が極寒なら、内は朗らかな夏になりかけの春。
蕾は花開き、向日葵が今かとその時を待ちわびる
そんな暖かで心地のよいパラダイス。ここは、彼らだけの秘密の館、陵桜館。
 全てが純白で彩られた巨大な円形の部屋、蕩融の間。
その中心に間を縮小した様な円形のベッドが置かれている。
そこで、折り重なる様にして彼らはささやかな安らぎに身を委ねていた。
そよぐ風が彼らに目覚めの時を知らせる。
清々しさに耐えきれず、最初に身を起こしたのは白石みのるだった。
同年代の少年より些か引き締まりを見せる彼の上半身を朝日が凛然と照らし出す。
みのるはなまった身体を天に伸ばす。小さな唸りが暖気に吸い込まれ、それからゆっくりと腕を降ろした。
彼の次に目を覚ましたのは彼とは似ても似つかない風体の、せいいちだった。
脂肪の乗りすぎた身体を彼もまた同じ様に伸ばした。
そして先駆者の白石を見やった。
「白石君、おはよう」
「おはよう、せいいち」
「僕は今、天国にいるような気分だよ」
「ああ、ここはきっと、天国だ……」
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/12(水) 20:59:59.84 ID:lsK5LWM0
>>232
2人を皮切りに、少年達は次から次へと目を覚ます。
純白のシーツにくるまれた若々しい肉体、白磁や象牙、また褐色の宝玉の如き異風の美を放つ少年、
彼らは皆、神話時代の英雄よろしく究極と言わんばかりの勇壮さ、妖艶さをその身から醸し出していた。
それは肉塊と揶揄されねないせいいちも然りであった。
彼の胸板に顔を沈める少年があった。
「せいいち君、きみは何故こうも心地が良いんだ。君からはそう、母に似た優しい温もりを感じるよ」
「華奢な君からは、そうだ、年場の行かない弟の様な、そんな危うさを感じる。
 抱きしめたら折れてしまいそうだ」
「ひどいな、せいいち君は。僕だって立派な男の子だ。その証拠を見せてあげるよ」
「遠慮はいらないよ……さぁ、来るんだ、立木君。……んぐ!!かはぁ!」

アッー!

「みのる君、君のその身体が羨ましいよ」
きめ細かな谷口の指が白石の身体を滑る様に這ってゆく。
腕から胸、脇、背中、臀部、その身を取り込む為のまじないかの様に、執拗に白石の肉体を撫で回す。
「谷口……」
「その唇から、君のエネルギーは得られるのかい?」
背後からの急襲。口は塞がれ、谷口独特の甘い香りが白石の鼻腔を、そして脳をかき乱す。
捻り込まれる舌と唾液、それらはまるで禁断の蜜、虚ろな意識の中で、白石は今から始まる狂乱に胸をときめかすのだった。

アッー!

「具体的なかシーンはまだ何も書いてないから、OKだよね」
BL作家、コバユタ(敬称略)は原稿用紙を見直すと、ゆっくり背伸びをした。
「明日はみなみちゃんと……早く終わらせなきゃ!」
そしてペンを握ると、再び少年達の淫らな夢の世界を描き出す作業に戻るのだった。

ー終ー
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/12(水) 21:03:24.93 ID:rsfqLUSO
>>233
いやいやいやいや
ないないないない
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/12(水) 21:58:58.05 ID:k91erMAO
>>230
って、マジで名前あるかい!
貴重なる名前ありの男子生徒だ。丁重なおもてなしをしなくては……

>>233
おはようございます、蜂谷せいいち様。
今日も立派な胸板が貿易風に吹かれる紅海のように波打ってございますね。
え?私どもなど……。あ、いけませんそんな事をされては……。


アッーーー!
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/12(水) 22:28:18.57 ID:qHvWKASO
こなたの方程式に書いてあったよせいいちww

>>233
これはきめぇww
237 :資料室は閉まらない [saga]:2008/11/12(水) 23:00:18.44 ID:nzX8zMA0
えーっとそれでは、解答編の投下行きます。
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/12(水) 23:01:18.83 ID:GNFyNoAO
みなみ(なぜみんな私とゆたかに変な妄想を抱いているんだろう…私は普通に接しているだけなのに)
ひより(うへへへへ…やっぱあの二人はたまらんですなぁ…)
みなみ(こいつか?こいつのせいなのか?)
ひより「岩崎さん、なにみてるっスか?」
みなみ「私達であまり変な妄想をしないで」
ひより「そいつは無理な相談だ!!!!ネタをどう使おうが私の勝手だぁぁぁ!!!!」
みなみ「お願いだからやめて」
ひより「やなこった…」
みなみ「砕けろ」
ドゴォ!!!!
ひより「いいパンチもってるじゃねぇか…」
みなみ「ごめんなさいは?」
ひより「引かぬ!!媚びぬ!!顧みぬ!!腐女子に謝罪の二文字はないのだぁぁぁ!!!!」
みなみ「くらえ、悪魔光線」
ひより「やめて!!原稿に攻撃するのはやめて!!」
みなみ「あなたが謝るまで攻撃するのをやめない」
ひより「我、生きずして死すことなし。理想の原稿完成せずとも屈せず。これ後悔と共に死すことなし。」
みなみ(駄目だ、こいつ。早くなんとかしないと…)
239 :資料室は閉まらない [saga]:2008/11/12(水) 23:01:37.17 ID:nzX8zMA0
- 前回のあらすじ -

「遂に解かれた第五の封印!そこに現れたのはかつて生き別れた実の兄であった!互いの目的のために剣を向け合う兄弟の運命やいかに!?」
「こらまてこなた。なんかファンタジーっぽくなってるぞ」
「この方が盛り上がるかと…」
「そんなベタな設定、盛り上がらんわ」
「ですよねー」
「ほら、そろそろ始まるし、とっとと行くわよ」
「ほーい」
「あ、あれ!?こなちゃん、お姉ちゃん!あらすじは!?」
「あー…出題編読み返しといて」
「そんな適当な!?」


- 資料室は閉まらない 解答編 -


「黒井先生、少しよろしいでしょうか?」
 放課後。HRが終り、教室を出ようとしたななこをみゆきが引き留めた。みゆきの後ろにはこなたとつかさもついてきている。
「おう、なんや三人揃って」
「昨日の資料室の鍵の事でお聞きしたいのですが…泉さんが鍵をお借りする前に、小早川さんが先に鍵を取りに来てましたよね?」
「え!?ゆーちゃん!?」
 自分の従姉妹である小早川ゆたかの名前が出たことに、こなたは思わず声を上げて驚いていた。
「ああ、そーやけど…なんで泉が驚いとるんや?」
「いえ、お気になさらずに。お聞きしたかったのはそれだけですので、わたし達はこれで」
 そのまま、こなたとつかさを急き立てるように教室を出て行くみゆきを、ななこは釈然としない表情で見送った。
「…なんやったんや、一体」

240 :資料室は閉まらない [saga]:2008/11/12(水) 23:02:26.30 ID:nzX8zMA0

 廊下でかがみと合流した一同は、ゆたかに話を聞きに行くために、一年の教室に向かっていた。
「ねえみゆき、なんでゆたかちゃんだって思ったの?というか、そもそもなんでもう一人当事者がいるって思ったの?」
 その途中で、かがみがみゆきにそう尋ねた。
「それはですね、泉さんが鍵を借りに行った際の、黒井先生の対応が不自然だったからです」
「不自然?」
「はい。黒井先生は泉さんに鍵を渡すときに『忘れ物か?』と仰ってましたね?…おかしいと思いませんか?」
「うーん…言われてみるとなんとなく…」
「もし、泉さんの前に誰も鍵に関わらなかったのなら、黒井先生は『今終わったんか?』『えらいかかっとったなぁ』位のことを仰ったのではないでしょうか」
「なるほどね…それがもう一人いる理由として、じゃあそれがゆたかちゃんだってのは?」
「そうですね…もし、かがみさんがその第三者だった場合はどうでしょう?」
「どうって?」
「泉さんが鍵を掛け忘れて帰ったらしい場面を目撃しまして、黒井先生にどう言って鍵をお借りしますか?」
「それは…普通にそのまま言うわね『こなたが鍵掛け忘れてったみたいなんで、掛けときます』って」
「はい。その場合だと黒井先生は泉さんが来た時に、なんと仰るでしょうか?」
「う、うーん…『泉〜お前鍵掛け忘れとったらしいなぁ。柊が代わりに掛けといてくれたで』…かな?」
「はい、わたしもそのような感じだと思います…しかし、今回はそのケースにも当てはまりません」
「そうよね…なんで『忘れ物』だったのかしら?」
「それがもう一つ踏み込んだケース、すなわち『第三者が泉さんをかばって嘘をついた』ということです」
「え、それってつまりゆたかちゃんが?」
「はい。そして、それがわたしが第三者が小早川さんであると思った理由…この学校でもっとも泉さんをかばう可能性が高い…ということです」
「あーなんとなく分かる…」
「そして、もう一つ。小早川さんは泉さんが慌ててる理由をご存知だという可能性もまた、高いのです」
「アニメが見たいっての?…そうよね、同じ家に住んでるんだから、そういう話してても不思議じゃないわね」
「では、わたしの憶測も交えて、昨日の小早川さんの行動をまとめてみますね」

241 :資料室は閉まらない [saga]:2008/11/12(水) 23:03:40.49 ID:nzX8zMA0

 小早川さんは恐らく、偶然資料室の前を通りかかったときに、慌てて部屋から出てきて走り去っていく泉さんをみかけたのでしょう。遅い時間ですし、資料室を使う生徒はごく限られている。泉さんが最後の利用者だと思った小早川さんは、施錠の有無を確認し、鍵が掛かっていない事に気がつきました。そして、泉さんが楽しみにしてたアニメが今日だと思い出した小早川さんは、泉さんが施錠に戻ってくる事は無いと判断したのです。
 代わりに鍵を掛けておこうとした小早川さんは、職員室で鍵の管理が黒井先生と知り、普通に鍵を借りれば掛け忘れた泉さんが怒られると思いました。泉さんが怒られないように、かつ怪しまれないように鍵を借りる。そのため小早川さんは黒井先生にこう言ったのでしょう。
『すいません、資料室の鍵を借りたいんですけど…』
『ん、小早川?泉はどうしたんや?』
『あ、それが…資料室に少し用事があって、最初はお姉ちゃんと一緒にいたんですけど、お姉ちゃんの方が先に用事が終わりまして、戸締りをまかされたんです』
 こうして小早川さんは資料室の鍵を掛け、そのしばらく後に泉さんが鍵を借りに来た訳です。

「…このような感じだと思います」
「なるほどね…黒井先生はゆたかちゃんの嘘で、こなたが資料室が既に閉められているのを知っていると思い込んでいた。だから鍵を借りる理由を戸締りのためと思わずに、もう一度資料室に入るため…一番ありえそうな忘れ物だと思った…ってところかしら」
「はい。だから先ほども、小早川さんの名前に泉さんが驚いていた事を疑問に思われていたんです」
「…つかさ、ちょうちょが飛んでるよ」
「ホントだ。この季節に珍しいね、こなちゃん」
「こら、当事者とその他一名。ちょうちょなんか飛んでないから、戻って来い」
「そ、そろそろ小早川さんの教室に着きますよ?」

242 :資料室は閉まらない [saga]:2008/11/12(水) 23:05:52.81 ID:nzX8zMA0

 こなた達は教室から出ようとしていたゆたかを見つけると、廊下の隅の方に連れて行き話を聞くことにした。
「どうしたの、お姉ちゃん?」
「あー、ちょっとゆーちゃんに昨日の資料室のことで話があって…」
「えっ!?もしかしてばれちゃったの!?」
 その反応で、みゆきの言っている事がほぼ事実だという事は分かったが、みゆきは念の為ゆたかに自分の推理を話して聞かせた。
「…はい、その通りです…その、嘘をつくのは悪いと思ったんですけど、黒井先生のゲンコツは凄く痛いってこなたお姉ちゃんが言ってたものですから、怒られないで済むなら良いかなと…ごめんなさい」
 申し訳なさそうに謝るゆたかに、みゆきが声をかけた。
「理由があっての嘘ですから、謝られる事はないと思いますよ。ただ、その後に小早川さんが想定していなかった事態が起こりました」
「へ?」
「泉さんが、鍵を掛けに学校に戻ってきたんです」
「えぇ!?じゃあ、見たいって言ってたアニメは!?」
 ゆたかが驚いてこなたの方を見た。こなたは何故か明後日の方向を見ていた。
「いやー物の見事に見逃したよ…家に着いた時には次回予告やってたねー」
「それで、鍵が掛かってたから変に思われて、ばれちゃったのかな…」
「いやゆーちゃん、それがちょっとおかしな事に…わたしもその時に鍵を掛けたんだよね」
「…ふえ?…え、だって鍵はわたしが掛けたんだよ…その後お姉ちゃんがもう一回鍵を?…え?えぇ?」
「あー…まあ、分けわかんないよね…みゆきさん、お願い」
「はい、ではご説明しますね」
 みゆきは自分に注目している一同の顔をゆっくりと見回した後、ゆたかの方を向いた。
「小早川さんは資料室の鍵を掛ける祭に、どちらに回して掛けましたか?」
「え?どっち…えーっと…」
 ゆたかはしばらく鍵を掛ける動作のジェスチャーしていたが、困った顔になって頬をポリポリとかいた。
「わ、忘れました…適当に回してカチャッて手ごたえのある方にって感じでしたね…」
「はい分かりました。では、泉さんはどうでしょう?」
「うぇ!?わたし!?」
 こなたもゆたかと同じように鍵を掛ける動作をしばらく繰り返して、やはり同じように困った顔になった。
「わ、わたしもゆーちゃんと同じかな…適当に回したような気が…」
 同じような反応の二人を見て、みゆきはニコリと微笑んだ。
「わたしもなんです。家の鍵を掛けるときなど、回す方向を意識しないものですから、いつも最初に手ごたえのない方に回してしまって…平時ならそれは問題ないことだと思いますが、今回はそれが問題になります。小早川さんと泉さんでは前提がまるで違いますから」
「前提?」
「はい、まず泉さんが一度鍵を掛け忘れたために、小早川さんが来たときには鍵は開いていた。それを小早川さんが閉めました。そして泉さんが戻ってきたのです…この時鍵は閉まった状態なのですが、小早川さんが閉めたことを知らない泉さんは、鍵は開いたままだと思い込んでいた…」
「え、まってみゆきさん。じゃあもしかしてわたしは…」
「はい、鍵の手ごたえだけで開閉を判断した泉さんは、小早川さんが閉めた鍵を開けてしまったのです」
「そ、そんな…ってちょっと待って。じゃあ、ドアが動かなかったのはどうしてなの?」
「それは…かがみさんが資料室での泉さんとの会話で『資料室ドアで事故があったから、その対策がとられた』と、仰ってましたね?」
 みゆきのその言葉を聞いて、かがみは「あっ」っと声を上げた。
「こなた!あんた動かないほうのドアで確かめたんじゃない!?」
「う、動かない…?」
「資料室のドアは、片方が常時動かないように固定されてるのよ。それだと、中と外から別のドアを同時に開けることは出来なくなるから」
「えぇ〜…そんなの知らないよ〜」
「うん、まあほとんどの生徒は知らないかもね…知らないで動かないほうのドアから入ろうとして、頭ぶつけたって話も聞いたことあるし…」
「…えっと…じゃあ、結局悪いのは…わたし?」
 こなたが心底弱りきった顔で一同を見渡した。
243 :資料室は閉まらない [saga]:2008/11/12(水) 23:06:29.97 ID:nzX8zMA0
「こ、こなたお姉ちゃん…ごめんなさい、なんだかわたし余計な事したみたい…」
 ゆたかがそう言うと、こなたはひらひらと手を振った。
「いやー最初に鍵掛け忘れたのはわたしだし…結果的にゆーちゃんのやった事、無駄にしたわけだし…」
 そして、二人揃って恐る恐るかがみの方を向いた。
「まて、どうしてそこで二人してわたしの方を見るか」
「い、いや…その…なんていうかこの辺りで…」
「か、かがみ先輩の雷が落ちるんじゃないかな…って…」
「…わたしって、ゆたかちゃんにまでそういうキャラだって思われてるわけね…あー、もう…怒る気なんかもう全然無いし、黒井先生に言うとかそういうことも最初からする気無かったわよ」
「ほ、ほんとに?」
「その気があったんだったら、朝の時点で黒井先生に報告してたわよ」
 かがみのその言葉に、こなたとゆたかは顔を輝かせ、
「うおー!かがみーん!」
「かがみせんぱーい!」
 二人同時にかがみに抱きついていた。
「うわぁ!?ちょっと、急に抱きつかないでよ!ってかゆたかちゃんまで何して…こなた!変なところに顔擦り付けるなぁ!!」
 じゃれあう三人を見ながら、みゆきは心底嬉しそうに微笑んだ。
「一件落着…ですね」
「あのね、ゆきちゃん…」
 そのみゆきに、つかさがおずおずと声をかけた。
「なんでしょう、つかささん?」
「落着もなにも事件になってないよね?…っていうか、こんな大袈裟に解説する必要ってなかったよね?」
 みゆきはその質問には答えず、つかさの両方のほっぺを掴み、思い切り左右に引っ張った。
「いふぁい!いふぁい!ゆひひゃんなにふるのー!?やめへー!はなひへー!」
 つかさの懇願を無視し、みゆきはほっぺを引っ張り続けた。ニコニコと、笑顔のままで。


- おしまい 
244 :資料室は閉まらない [saga]:2008/11/12(水) 23:08:56.16 ID:nzX8zMA0
以上です。
なんだか出題編に描写不足があったようで、ヒント役だったはずの黒井先生がなぜかミスリード役に…。
スンマセン、反省してます。ワカメは投げないでください。
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/12(水) 23:20:38.70 ID:7ba7d.Ao
>>244
乙! そうかゆたかか……いやGJっした。
資料集め頑張ったからこなたに何も言わなかった。ぐらいにしか思ってなかったけどちょっと強引だったな
てか冒頭の罪悪感云々〜も考えれば、不自然ではあったんだよねww
総合して考えれば推理可能だったと思う。改めてGJ!

冒頭の件知らないくせに、みゆきすげぇ……
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/12(水) 23:28:42.47 ID:qHvWKASO
>>244
乙!GJ
よっしゃ、やはりゆたかが犯人(?)だったか!
俺の推理は当たったぜ!


嘘です推理してないです。犯人はあの娘と思っただけです。
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/13(木) 00:05:50.60 ID:10xyBMSO
>>244
黒井先生の対応がおかしいし、かがみがやったにしては不可解な点があったから誰かと思ったらゆーちゃんか
ゆーちゃんの名前出てなかったのに当てろとか厳しいだろ

それ以外は良かったよGJ
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/13(木) 12:48:46.22 ID:cKr/T/U0
みなみ「ゆたかって見た目があんなだからつい子供っぽいことをやらせてみたくなる・・・
    公園の砂場で遊ぶゆたか、お子様ランチを食べるゆたか、絵本を読むゆたか、
    熊さんパンツを履いてるゆたか、サンタを信じて靴下をぶら下げて寝るゆたか
    夜一人でトイレに行けなくてついてきてと涙目でせがむゆたか、おもらしして
    しまったゆたか・・・あ、ヤバい・・鼻血が・・・」

ゆたか「・・・全部やってあげようか?」

みなみ「!?」、
    
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/13(木) 12:52:10.56 ID:AuGnpQAO
>>248

お願いします、ゆたか様
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/13(木) 14:53:17.20 ID:h.YYZsSO
>>248
ゆーちゃん絶対 哀れみの表情で見てるよww
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/13(木) 16:58:05.64 ID:zXlJQ6AO
ゆたか「最近みなみちゃんの視線が怖いです」
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/13(木) 19:05:20.12 ID:NAmHIEAO
>>244
明らかに私の考えが甘かった。そこまで計算された上での台詞とは…
やはりここの作品はレベルが高い。またいつか誰かの出題を解く機会があるまで日々精進ある…こなた「堅いよ堅いよ」
かがみ「それに要点だけを簡潔に述べられないと推理物SSなんて書けやしないわよ」つかさ「どんだけー」

みゆき「>>244GJです」
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/13(木) 22:37:31.07 ID:Euds0qMo
>>160
ちょっと嬉しいな!
がんばろう。間に合わない気がするけどあと3日がんばって書こう


-------------------------
   ここまでまとめ終了
-------------------------
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/13(木) 22:53:46.10 ID:KknBEUSO
−まとめ人への感謝の気持ち みなみ編−

みなみ「…い、いつもご苦労様です…そ、その…お疲れ…でしょうから…あの…お、お風呂にしますか?ご飯にしますか?それとも…わ、わた…わた…」
ゆたか「みなみちゃんダメー!!」
みなみ「ゆたか!?」
ゆたか「みなみちゃんはそんな事しちゃ…」
ゆかり「残念、邪魔がはいったわねー」
ゆたか「ゆかりさん!」
ゆかり「まあ、いいわ。行きましょ、みなみちゃん」
ゆたか「みなみちゃん!行っちゃダメ!」
みなみ「…くっ………ごめん…ゆたか…」
ゆたか「そ、そんな…みなみちゃん…みなみちゃーん!!」

ゆかり「ふふ、分かってるわねみなみちゃん?私に逆らえばこのデータを…」
みなみ「…うぅ…ゆたか…」

ゆたか「…みなみ…ちゃん…」


みなみ母「…えっと…みなみ達は何を…?」
みゆき「はあ…なんでも『悪の人妻に引き裂かれる友情ごっこ』だそうで…」



俺自身も何書いてるのか分からなくなってきた
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/13(木) 23:45:32.94 ID:10xyBMSO
>>254
ごっこにしてはやけにリアルだなww
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/14(金) 09:41:36.30 ID:vITmKQAO
みゆき「みなみさんにブラジャーは必要ないのでは?うふふふ」
みなみ「口を慎めよ、ワカメ女」
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/14(金) 12:19:14.66 ID:TIBOGESO
−神託−

エストニア、ラトビア、リトアニアの三国を総称し( )と呼ぶ。

(バルサミコ酢)



かがみ「…つかさ、あんたねぇ」
つかさ「ち、違うの!頭の中によぎったの!バルって書いた時になんかよぎったんだよ!」
こなた「さすが神社の娘は神の声の質が違うね」
みゆき「そういう問題ではないと思いますが…」
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/14(金) 12:37:00.56 ID:h2Tz9QSO
こなた「みゆきさんってポケモンに例えると『ミルタンク』だよね。というわけで、この角を付けてちょっと胸開けみよー」
みゆき「嫌です^^;」

かがみ「ふん、どーせ私は『サンダース』とか言うんでしょ?」
こなた「いやー、かがみは『ルージュラ』でしょー? なんちてー」

かがみ「…………」
こなた「あ、あれ……? かが、」

つかさ「こなちゃんの顔って『強欲な壺』に似てるよね」
こなた「え? 強欲……?」
つかさ「似てるよね?」
こなた「うぁ……ごめん、つかさ……」

つかさ「何で私に謝るのかな?」
こなた「あ……」

こなた「かがみ、ごめん。私……っく、バカだよね? ちょっと考えれば……ひっく、傷付くって、分かるのに……」
かがみ「ん、もう良いわよ。ほら、涙で顔がぐちゃぐちゃよ(強欲な壺って何かしら?)」フキフキ
こなた「うぅ……うあぁぁん」

つかさ「私はこなちゃんに謝らなくて良いよね?」
こなた「……うん、悪いのは私だから。みゆきさんもごめんね」
みゆき「いえ、お気になさらずに」


 こうしてこなたは大人になって行く……。

みゆき(あれが噂の裏声優モードですか……初めて生で見ました)


259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/14(金) 12:52:09.06 ID:leW99Vo0
こなたのこういった所に怒って自殺させるスレが立ったんだな・・・・
気を付けなよ、こなた
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/14(金) 14:22:58.36 ID:tptdxD60
こなちゃんうざいよ を思い出した
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/14(金) 15:11:33.34 ID:TIBOGESO
でも、ホントに仲のいい連れ同士って、もっと酷い事を平気で言い合うよな。大爆笑しながら。
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/14(金) 15:17:16.55 ID:leW99Vo0
そこが問題なんだよ・・・本当恐ろしいよ
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/14(金) 15:26:36.66 ID:0lIwcbc0
本気で言っているのか、冗談で言っているのか、たまに分からなくなることがあるからなあ。
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/14(金) 17:57:38.76 ID:h2Tz9QSO
まさかこんな流れになるとはw
平気で笑っていても内心分からないからね、怨まれて刺されちゃたまらんよ


ところで「らきすた殺人事件」の投下ペースってどれくらいだったっけ?
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/14(金) 18:27:58.23 ID:n6vg3RAo
週1くらいだったかなぁ
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/14(金) 18:37:19.21 ID:vIBG/EDO
>>264
初期は完結まで1、2ヶ月、二期は1ヶ月、冬のやつは2ヶ月くらいだったかな。もっとかかってるかもしれない。
殺人事件は大まかなストーリー、主要キャラ、トリックをまず決めてから本格的に書き始め、1話分が書き終わってからだから更新ペースはまちまちだったと思う。
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/14(金) 19:02:10.54 ID:h2Tz9QSO
なるほど、ならもうちょっと書き溜めてから投下するよ
俺の場合、遅筆だから内容忘れられても困るし

レスdクス
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/14(金) 19:45:30.74 ID:TIBOGESO
友情を語りにくい世の中になったなあと思う昭和組
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/15(土) 00:45:01.83 ID:ytQAAMAO
昭和生まれ、平成育ちはどちらに属しますか
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/15(土) 00:54:57.89 ID:WYr7.oAO
つかさ「ゆきちゃん」
みゆき「なんですか?」
つかさ「頭撫でてぇ〜」
みゆき「つかささんは甘えん坊ですねぇ」
つかさ「ゆきちゃんに頭撫でられると気持ちいいんだもん」
みゆき「そうですか…」ナデナデ
つかさ「えへへ…」
みゆき(髪からいい香りが…)
つかさ「ん、ありがとうゆきちゃん」
みゆき「どういたしまして」
つかさ「お礼にクッキーあげるぅ」
みゆき「おぉ、これは美味しそうですね」
つかさ「自信作だよ。もっと食べたいなら今度焼いてあげるね」
みゆき「是非ともおねがいします」
つかさ「それじゃまた明日ね。ばいばい」
みゆき「ええ、また明日」

ひより(うひょぉぉぉ!!みゆき×つかさ!!これもなかなか…)
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/15(土) 01:33:13.31 ID:WuTP3kSO
そういや、かが×ゆきってあんま見ないね
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/15(土) 02:19:19.73 ID:dreGYmMo
話としてはしっかりしてる×だめだめなく見合わせのほうが作りやすいからだろうな
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/15(土) 08:14:07.36 ID:/8wIQMY0
流れを読んで?みゆ×つかのコンクール作品行きます!
274 :B of M :2008/11/15(土) 08:16:19.36 ID:/8wIQMY0
委員会活動が最盛期だった文化祭が終り、やれやれと言った様に私が周りを見渡すと、新しいお友達に周りを囲まれていました。
稜桜学園に入学して早半年。
文化祭のふとした出来事をきっかけでつかささんと縁を持つようになりました。
そして実はつかかさんのお姉さんである、私と同じくお隣のクラスの委員長を勤めているかがみさんともお話するようになりました。
更に二人の親友である泉さんとも親交を深め、あれよあれよと言う間に私には三人のお友達が出来ていたのです。

「ねえゆきちゃん、ゆきちゃんの好きな色って何?」

そうたずねて来たのは、おっとりとした性格のつかささんでした。

「そうですね。私はオレンジ、と言ったところでしょうか」
「そっかー。私は白色が好きだなぁ」
「それは清潔感があっていいですね」

まだ少し会話がぎこちないかも知れませんが、こうして皆さんとおしゃべりする様になってまだ数週間しか経っていないことを考えれば、随分と進歩した方だと思います。
隣ではかがみさんと泉さんが、なにやらいがみ合っているようです。

「B of Mの準備はどう?ちゃんと出来てるの?言いだしっぺなんだからしっかりやりなさいよね」
「今のところは問題ないかな。ていうかかがみ、本当は一番やりたいのは自分なんじゃない?」
「うるさいなっ、茶化すんじゃないわよ!」
「むふふ〜、ツンデレかがみん萌え〜(=ω=.)」

モエ?二人の会話は残念ながら半分程度しか理解できません。
泉さんと、つかささんかがみさんとが私よりもずっと前から、こうして集まって愉快そうに話していました。
委員会活動でよく顔を見るかがみさんが、自分とは違う教室にこうして頻繁に来るので、前から気にはしていたのです。

それにしても泉さんとかがみさんは楽しそうですね。
すでに確立されたグループの中に私のような人が紛れ込んだせいで、グループのバランスを崩してしまっているようでなりません。
これも時間と共に慣れれば解決出来るのでしょうけれど、少々不安でもあります。

「ねえみゆきさん。桃色わかめって知ってる?」

泉さんから突然の質問をうけました。

「え?桃色わかめですか。」
「いやあ、なにかと最近ネットで話題になっててさ。本当にそんなものがあるのかなって」
「そうですね、確かにワカメは湯通しする前は褐色ですが、桃色となるとわかりませんね」
「うんうんそうだよね。普通はないよね」

これはおそらく、泉さん流のスキンシップの方法なのでしょう。
特に意味のない事柄を聞いてみて、話のきっかけを作るのです。
275 :B of M :2008/11/15(土) 08:16:34.22 ID:/8wIQMY0
こんな感じで、今日一日が過ぎようとしていました。
昇降口で靴を履き替えていると、今日一日が終わったんだなと思えて、今日もがんばった、と少し気持ちが楽になります。
秋になって日が沈むのがずっと早くなり、空を見るともう太陽が傾きかけているのがわかります。
帰宅する方向が私とつかささんたちとは正反対であるため、校門を出れば、直ぐにお別れです。
さて、今日は宿題が多めでしたので、帰ったら直ぐにやってしまいましょう、……と今後の予定を考えていると。

「ねえ。今日、ゆきちゃんの家に遊びにいってもいい?」

と、つかささんが上目遣いで私を見つめて来ます。
近くにかがみさんと泉さんはいないようです。つかささん一人、私を追いかけてきたのでしょうか。

「それは大歓迎ですよ。かがみさんと泉さんはどうされたんですか?」
「アニメイトっていうお店にいくんだって。最近いっつも私一人なの」
「そうなんですか?」
「うん、だから寂しくて、ゆきちゃんの所に行きたいなあって思って。ありがとう、ゆきちゃん」

276 :B of M :2008/11/15(土) 08:17:38.56 ID:/8wIQMY0
>>275

三人の中で、初めて会話らしい会話をしたのがつかささんでした。
つかささんとの接点があったからこそ、かがみさんとこなたさんとも会話をするようになったのですから。
そういった事があってなのか、それとも単に性格の問題なのか、とにかくつかささんが相手だと気楽にお話する事が出来るのです。
いえ、これはかがみさんや泉さんでは気が許せないと言う事ではありませんひょ?

「こなちゃんとお姉ちゃん、仲良すぎだよぉ」
「そうですね。うらやましいくらいです」
「うん、こなちゃんにお姉ちゃんを獲られちゃったみたい」

つかささんが><なんて目をするので、思わず笑みがこぼれました。
そんな訳で、つかささんも私に心を許してくれているように感じます。

電車を乗り継ぎ私の家に着くと、お母さんが私たちを出迎えてくれました。
私は着替えるために一旦部屋に行き、つかささんには少しだけお母さんと一緒に待ってもらうことになりました。
つかささんが私の家に来るのは、今日が初めてのことです。
お母さんに振り回されていないか心配です。出来るだけ早く着替えなくては!
私が着替え終わって、ダイニングへ戻ると、あれ?つかささん?
私とつかさんの目が合った瞬間、私はたじろぎました。
つかささんが赤い顔をしながらこちらへ飛んできます!

「ゆきちゃあん、抱っこしてぇえ」
「つかささん!?こ、これは一体?」
「ごめんね、私、間違えてお酒飲ませちゃったみたいなのよ」

お母さんが悪びれるわけでもなく、つぶやきます。
そんなお母さん!ちょっとは心配してくださいよ。
つかささんは尚も私に抱きつきます。くるくる回っています。
あ、つかささん!そこはダメです!

「ゆきちゃん、大好きだよぉ……。これからもずっといっしょだよぉ……?」
「え?」
「お姉ちゃんなんかより、ずっとやさしいもんね」
「いえ、あの、その」
277 :B of M :2008/11/15(土) 08:18:27.25 ID:/8wIQMY0
>>276


時間がたち、つかささんも落ち着いて来たようで、今ではソファーの上で寝息をたてて眠っています。
テーブルの上にはつかささんが飲んでしまったと言うウイスキーが、今なお、威風堂々と立っています。
アルコール45%。これは流石にきついでしょうね。
それにしてもつかささん、このなんとも無垢な顔をして、ぐっすりと……。
さてどうしたものでしょう、柊さん宅が何処にあるのかよく分かりません。

「鷲宮神社でしょ?ふふ、知ってるわよ?お母さんにまかせなさいな」

意外です。なんでも鷲宮神社は聖地なんだそうで、一部ではとてもよく知られているそうです。

お母さんの自動車につかささんを乗せると、さあ出発です。
後部座席で眠りこけるつかささん、なんとも幸せそうな顔をしています。
ところでお母さん、そもそもお母さんがこの事態を招いたと言う事を理解しているのでしょうか?

鷲宮神社の鳥居は月光に照らされて、とても強い存在感を感じさせます。

「ごめんください。つかさちゃんをお届けに参りました」

お母さんが威勢よく、夜の神社に大事な事を伝えます。
すでにかがみさんの携帯に連絡してあるので、家の人もこの事態は理解されています。
神社の奥にある母屋から、お姉さんらしき人と、お姉さんらしき人と、お姉さんらしき人と、そしてかがみさんが姿を現しました。
これは驚きました。まさかの五人姉妹でいらしたとは……。
一番ご年配であろう、髪の長いお姉さんが(後にお母様であったと知る事になります)私のお母さんに頭をめいいっぱい下げていらっしゃいます。
ああ、本当ならきっと私のお母さんが謝らなくてはいけないのに。

278 :B of M :2008/11/15(土) 08:19:40.71 ID:/8wIQMY0
>>277



さて一方つかささんは、他の三人のお姉さんたちに、すばやく回収されていきます。

「すみません、私の不注意でこんな事に……」
「大丈夫よ。今回は事故みたいなものだし、直ぐに酔いは覚めるはずだから」
「はい、そうあって欲しいものです」
「いや、まさかこんな事になるとは、私も想定外だったわ。つかさ、ちゃんとやったのかしら」




次の日、教室の自分の机についてカバンの中の教科書を机の中に移し変えようとすると、すでに中には何かがあります。
見るとハート型に切られた折り紙が、三枚ほど置かれているのです。
ハート型。これはいったい何を意味するのでしょうか。
考えていると、急に顔が熱くなってくるのがわかります。
なにせハート型です。横から見ても表から見ても、この心臓を模した丸っこい形のハートの意味なんて。
裏から見ても……、あ、文字が書かれています。

「B of M」

BとM……。直ぐには何の頭文字か分かりません。
いえ、きっと何かの間違いでしょう。冷静に見ればとても不自然なものです。
特にメッセージが書かれているわけではなく、なんの脈絡のないただの折り紙です。
意味のない物を考えていても、余計に深みにはまるだけ。ここで一度冷静になりましょうか。
すう、はあ、すう、はあ、酢う、ヴぁあ
何か口走った気がしましたが、きっと気のせいです。
少し気分転換に周りを見渡すと、つかささんはまだ二日酔いが残っているらしく、机に突っ伏したままです。
大丈夫でしょうか?
一方かがみさんとこなたさんは、またなにやら話しています。

「かがみん萌え〜」
「やめんか」
279 :B of M :2008/11/15(土) 08:20:36.94 ID:/8wIQMY0
>>278



本当にこの二人は仲が良さそうですね。
ところで昨日、つかささんを送った後で「萌え」と言う言葉の意味を、インターネット上のフリー百貨事典にて調べました。
この「萌え」とは恋愛感情や性的欲求に近い感情を表現していると言う事なのですが、こなたさんはかがみさんに対して一体何を。
こなたさんは前々から、かわいい女の子の絵を見ては、萌え、と口にいていたのを思い出します。
こなたさんにとっての恋愛対象と言うのは、男性ではないのでしょうか?
そう言えば、かがみさんの家族の事を思い出しました。
女系家族といいますか、とにかく女性の比率が高くなっています。
男と言う概念が乏しい生活の中で育ったかがみさんは、こんなこなたさんを見てどう思うのでしょうか。
かがみさんは隣のクラスの生徒なのに、どうして毎日こちらのクラスにきているのでしょか。

いけません、またあらぬ雑念が頭をいっぱいにしています。

はっ、昨日、つかささんは酔っていながらも、私に「好きだよ」と確かに言いました。
確かにかがみさんの妹がつかささんです。考えられなくはありません。
思い出せば「こなちゃんにお姉ちゃんを獲られちゃったみたい」という発言をしていました。
そうです。お姉ちゃんを盗られてしまったんです。
一人ぼっちになってしまったつかささん。そしてそこに私が……。
いえ、そんなはずはありません!
でも、もしかしてこのハート型の折り紙は、つかささんが?
でもでも、つかささんは昨日から今日の朝まで、昨日のウイスキーのせいでとてもこんな物を作る事は出来ないはず。

謎は深まるばかり。

280 :B of M :2008/11/15(土) 08:21:45.68 ID:/8wIQMY0
>>279




その日の授業はほとんど身に付かぬまま、昇降口に足を向ける事になりました。
かがみさんとこなたさんはまたアニメイトと言うお店へ行くということで、先に帰られてしまいました。
つかささんは、頭がくらくらすると言って保健室へ。
どうしてかがみさんは、つかささんの看病をしないのでしょか。
靴を履けば、今日と言う日は終わりです。
私は静かに、ロッカーを開きました。

ひらりと、オレンジ色の便箋がロッカーから落ちました。
女の子らしい、かわいい手書きのイラストが描かれている便箋は、私のロッカーの中で私を待ち続けたのでしょか。
周りに誰もいない事を確認すると、私はその便箋を破りました。イラストに傷が付かないように、丁寧に。

「午後5時にB組の教室に来てください」

A4用紙に書かれた内容は、たったそれだけでした。
しかし、たったそれだけの文章で、私はパニックにおちいりました。
誰からのものかは書かれていません。
しかし分かります。丸っこい文字、このイラスト。
そして便箋の色をオレンジにしたのは、私の好きな色を知っている人だからこそ出来る事。

少しの間忘れていた事が、フラッシュバックしだします。
間違いなくこの便箋の送り主はつかささんです!

誰もいないであろう夕方の教室で、何をしようというのでしょうか。
このシチュエーションでは、もう、告白しかないのでは……。

ああ、どうしましょう。
つかささんとお友達でいる事は、大いに賛成です。
でも女の子同士のお付き合いなんて、本当によろしいのでしょうか。
本当に、私は、つかささんとずっと……

気が付けば、すでに午後5時を5分ほど過ぎていました。
すでに心の準備は出来ていました。結論は、出ています。
緊張しますが、いざ、教室の扉を開きます。

「あ、あの!わ、私でよろしければ、ぜひ、お付き合いさせてください!お願いいたします!」

281 :B of M :2008/11/15(土) 08:23:18.06 ID:/8wIQMY0
>>280


あれ?

どうしたのでしょうか?

目を開いてもいいのでしょか?

「ゆ、ゆきちゃん?どうしたの?」
「へ?」
「えーい!なんでもいいわ、はじめるわよ!」
「みゆき」「みゆきさん」「ゆきちゃん」

「誕生日、おめでとう!!」

あ、あれ?
私の頭上からはハート型の折り紙が、何十枚も降り注ぎました。


実は今日、10月25日は、私の誕生日だったのです。
こなたさんが数週間前から企画をしていた「B of M 計画(Birthday of Miyuki)」により、今日のビックリパーティーは開かれました。
私だけが通学路が反対だと言う事を利用して、私が帰った後はよくパーティーの準備をしていたのだとか。
つかささんは小道具担当で、早く帰って家で作業をしていたと言います。
昨日つかささんが私の家にやって来たのは、実は私のお母さんに、
今日が私の誕生日だと言う事を思い出させないで欲しいと、頼みに来ていたのだそうです。

結論から言えば、つかささんの告白というものは、こなたさんもつかささんも、頭の中をかすりもしていなかったと言う事です。
結局、私一人の暴走が招いた悲劇、ならぬ喜劇、を通りこして奇跡になってしまいました。
うん、つかささんとこなたさんの作ったケーキは格別です?
あ、つかささんはダウンしていて、ほとんどこなたさん作ですか?

なんにせよ、私はこなたさんやかがみさんに対する、何か心の壁の様なものは一切感じる事はなくなりました
え?ちょっとこなたさん?

みんな、私の友達です。自分が邪魔だなんて、考える事もありません。
そう、私は……、ああ?

「みゆきさん、もふもふしてやわらかいね〜」
「やめんか!」

今日から皆さんの親友です。

「ゆきちゃん、大好きだよぉ」

!?
282 :B of M :2008/11/15(土) 08:27:26.38 ID:/8wIQMY0
>>281

以上です。
うん、混沌としていますね。
今回のお題が強敵すぎて、おとといまで頭の中は真っ白でしたよ。

「みゆき」

やはり、目に見えない不思議な力を宿してるようにしか思えませんな
283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/15(土) 09:33:16.41 ID:8E0zycSO
あー「B of M」の意味に即効で気付かなければもっと楽しめただろうな。
乙でした〜

いろいろ突っ込みたいとこはあるけど、強いて言えば「しょか」が気になるww
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/15(土) 09:44:03.40 ID:FOriSASO
>>282

気付かせないやり方が面白過ぎるww
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/15(土) 10:45:42.74 ID:JjB5n8U0
>>282

乙、ガチ百合展開になるかと思ってしまった
見事にひっかかったなあ
それと>>276の4行目の「ひょ」は誤字か?ww
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/15(土) 11:54:00.24 ID:WYr7.oAO
つかさ「チョコになっちゃえ〜」
みゆき「メガネリフレクター!!」
つかさ「ビームが…効かない!?」
みゆき「ふふふ、甘いですねつかささん…チョコレートよりも甘いですよ!!」
つかさ「まだまだぁ!!」
みゆき「無駄無駄ぁ!!」
つかさ「これで終わりだ!!」
みゆき「絶対眼鏡領域発動!!ピンクフィールドオープン!!」

かがみ「あいつらなにやってんの?」
こなた「新手のごっこ遊びらしいよ」
かがみ「ノリノリね」
こなた「ノリノリだね」
かがみ「むしろ微笑ましいね」
こなた「微笑ましいねぇ」

つかさ「バル酢バル酢ぅ♪」
みゆき「目がぁ!!目がぁ!!」
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/15(土) 12:41:47.23 ID:9TDHxgI0
もし、クレしんの風間くんがらき☆すたに目覚めたらどうなるだろうかwwwwww
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/15(土) 12:52:57.79 ID:WuTP3kSO
−モドキ−

こなた「やっぱかがみはツンデレだねぇ」
かがみ「だからわたしはツンデレじゃないっつーに…ちょっとそういう態度取っただけで、ツンデレ扱いされたらたまんないわよ」
こなた「そう?…んー…じゃ、ツンデレモドキで」
かがみ「モド!?なんだそりゃ!?」
こなた「ツンデレっぽいけどそうじゃないって感じで」
かがみ(…なんだろう…なんかこう…)
こなた「かがみはツンデレモドキだねえ」
かがみ「…こなた…取り敢えず体育倉庫にでも行こうか…」
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/15(土) 17:05:27.24 ID:ytQAAMAO
どうもB of Mの作者です。
感想ありがとうございます。

>>283
>目を開いてもいいのでしょか
の部分ですか?
完全に脱字ですね、気づきませんでした。あとで直しておきます。

>>284
読者も一緒に騙されたなら、これを書いた甲斐がありました!

>>285
「ひょ」はもともとは誤字でしたが、面白かったのでそのまま採用しましたww
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/15(土) 23:54:00.31 ID:K9xFowco
こなた「さあコンクールもラスト1にt」
かがみ「こんな保守ネタ書いてるヒマあったらコンクールの追い込みかけろって」
こなた「……」


wiki大規模メンテナンスって何だよ! クソッ! クソッ! クソッ!
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/15(土) 23:55:15.50 ID:k4vtqMDO
こなた「忘れなさーい♪噂だけでーす♪」
つかさ「でも、こなちゃんヲタなのは本当じゃん?」
こなた「んなっ!」
つかさ「明日また出てこーい♪こいこいでこぴーん♪」
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/16(日) 00:26:18.10 ID:VN8JvYAO
つかさ「放酢準備完了!!消火開始!!」
みゆき「放水ホースから酢が!?」
つかさ「消火完了!!」みゆき「つかささん、水を使いましょうね」
つかさ「え〜」
こなた「いや、まじで水を使おうよ」
かがみ「うんうん」
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/16(日) 00:32:27.59 ID:GrxJ0.AO
あきら「み〜の〜る〜っ♪あ〜そ〜ぼっ♪」


みのる「って言って下さいお願いしますっ」
あきら「はぁ?キモいんだけど」
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/16(日) 00:34:56.27 ID:3bjZRMw0
みゆき「酢は有機化合物なので、火に入れると燃焼して熱が発生します。
     だから消火には使えn」
つかさ「バルサミコ酢ゥ〜♪」
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/16(日) 01:08:40.96 ID:nid973so
>>282
面白かった。乙!
みゆき誤解しすぎwwwwww
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/16(日) 02:20:51.76 ID:bzjA6.DO
>>282
いいね、いいね
ぐっじょぶだ!
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/16(日) 18:00:28.34 ID:J6/gmgAO
みゆき「15時間レスがありませんね」



みゆき「みなさんラストスパートをかけているんでしょうね」



みゆき「なかなか苦戦していらっしゃるのでしょう」



みゆき「お題の影響ですか?」



みゆき「みゆきですか?」



みゆき「ふ……」
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/16(日) 20:55:17.13 ID:PBekMR60
流石に今から投下するという勇者は居ないだろう

でもいつものパターンからして残り時間ギリギリの最後にラッシュが来ると予想
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/16(日) 21:11:04.79 ID:3bjZRMw0
投下作品は既に出来上がってるんだけど、とある理由でもう一人他の誰かが投下した後に投下したいと考えている

ギリギリまで待っとく
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/16(日) 22:30:57.67 ID:RJ7b2.SO
小ネタすら投下しづらいこの緊張感
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/16(日) 22:33:58.38 ID:BTdkb3Mo
きっず投票で俳句を一位にしよう!

俳句一位になる
   ↓
おじいちゃんが喜ぶ
   ↓
おじいちゃんの機嫌が良くなり、孫にお小遣いをあげる
   ↓
幼女が幸せになる

みんなで幼女を幸せにしよう!

Yahoo!きっず

ttp://kids.yahoo.co.jp/
↓詳しくは現行スレ
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1226830146/
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/16(日) 22:37:33.62 ID:DeegvQAo
できた、全部できたー! ぐげげ
コンクール用のSS投下します!

【】←これが何度か出てきますが、単に強調の意味で使っていると思ってください
「『【】』」って感じで
303 :白の世界の向こうに [sage]:2008/11/16(日) 22:38:21.89 ID:DeegvQAo
 今日はみんなで映画を観に行こうと約束していた日。
 集合の時間は昼前だけど、私にはやることが多い。
 午前中に宿題を終わらせておきたいし、休日を寝過ごしてしまう悪癖を持つつかさを少々手荒な手段を講じてでも叩き起こさなければならない。
 まだ眠っていたいと訴える脳に喝を入れ、目を開ける。

 と、ここで私はなぜだか首を傾げていた。
 何だろう、何が疑問なのかもわからない。
 少しだけ暗い自室をぼんやりと見回し、やがてあることに気が付いた。

 カーテンの隙間から漏れる光がいつものそれとは違っている。
 やけに白く、眩しい。
 いや空に輝く太陽が白く見えるのはごく当たり前なのだがそういう意味ではなく、……ああもう、どう説明したらいいのだろう。
 とにかく眠い目をこすりながらカーテンを引き開けてみると――

「……うそ」

 一面の銀世界が、そこに広がっていたのだ。


「っ、さむ……」

 そう無意識に呟いたところで私はようやく違和感の正体を悟った。
 寝起きで頭の回転が遅かったのとあまりに異様な窓の外の光景に気を取られていたのとで気付くのが遅れてしまったのだが、部屋の中がやけに寒い。
 当たり前だ。あんなに雪が積もっているのだから気温だって相当低いはず。

「なんなのよ、これ」

 ぽつりと漏れた本音はきっと、百人が口を揃えて言うセリフに違いない。


 本来ならまだ最低気温二桁を維持しているはずの十月二十五日。
 私の一日は、エアコンの電源を入れることから始まったのだった。


304 :いきなり訂正。最初の2行が… [sage]:2008/11/16(日) 22:39:14.65 ID:DeegvQAo
 朝七時半。
 鳴り響く目覚まし時計を叩くように止め、私はのそりと寝返りを打った。

 今日はみんなで映画を観に行こうと約束していた日。
 集合の時間は昼前だけど、私にはやることが多い。
 午前中に宿題を終わらせておきたいし、休日を寝過ごしてしまう悪癖を持つつかさを少々手荒な手段を講じてでも叩き起こさなければならない。
 まだ眠っていたいと訴える脳に喝を入れ、目を開ける。

 と、ここで私はなぜだか首を傾げていた。
 何だろう、何が疑問なのかもわからない。
 少しだけ暗い自室をぼんやりと見回し、やがてあることに気が付いた。

 カーテンの隙間から漏れる光がいつものそれとは違っている。
 やけに白く、眩しい。
 いや空に輝く太陽が白く見えるのはごく当たり前なのだがそういう意味ではなく、……ああもう、どう説明したらいいのだろう。
 とにかく眠い目をこすりながらカーテンを引き開けてみると――

「……うそ」

 一面の銀世界が、そこに広がっていたのだ。


「っ、さむ……」

 そう無意識に呟いたところで私はようやく違和感の正体を悟った。
 寝起きで頭の回転が遅かったのとあまりに異様な窓の外の光景に気を取られていたのとで気付くのが遅れてしまったのだが、部屋の中がやけに寒い。
 当たり前だ。あんなに雪が積もっているのだから気温だって相当低いはず。

「なんなのよ、これ」

 ぽつりと漏れた本音はきっと、百人が口を揃えて言うセリフに違いない。


 本来ならまだ最低気温二桁を維持しているはずの十月二十五日。
 私の一日は、エアコンの電源を入れることから始まったのだった。
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/16(日) 22:39:41.65 ID:DeegvQAo
「つかさ、起きてる――わけないか」

 ドアを軽く叩きながら口にした呼びかけが、諦めの混じったものになってしまう。
 返事はないとわかりきっているだけに虚しくなってくるのだ。

「起きてるよー」

 まあそういう妹なんだってことは何年も前からわかっていることだし……あ、起きてたのか。
 入るよ、と断りを入れて私はドアノブを回す。

「おはよ、今日は早いわね」
「お姉ちゃんおはよう。すごい雪だよ」

 つかさはベランダのガラスにへばりつくようにして外を眺めていた。
 気持ちはわかる。こんな積雪、珍しいどころの話じゃないから。
 それにしても割と落ち着いている。寝ボケてるわけでもないみたいだし。

「ホントね。こなたあたり、『寒いから今日はパス』とか言い出しそう」
「えー……そんなのもったいないよ。せっかくこんなに積もってるのに」
「冗談だって。そこら辺は心配いらないでしょ」

 たぶん、世間では異常気象だの何だのと大騒ぎになっているのだろう。
 だけどそんなのは私たちには関係のないことだ。映画館はこの程度では休業になどならないのだから。
 この機会に大雪というものを飽きるまで満喫してやろうじゃないか。

 ……あぁ、でも電車は下手したら止まるかも。こなたたっての希望で大宮まで出向くことになっているのでそれだけは少し不安だ。

「とりあえず午前中に宿題終わらせちゃうわよ。まだやってないでしょ?」
「あ……うん、今日はがんばるね」

 姉としては今日「も」がんばってくれると嬉しいかな。

「かがみ、つかさ」

 くぐもった声。
 ドアががちゃりと開かれ、お母さんが顔を覗かせてきた。

「ご飯食べたら外の雪かきお願いね?」


 ……はぁ。


306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/16(日) 22:40:07.02 ID:DeegvQAo
 朝ごはん、雪かき、そして宿題。やるべきことを淡々と片付けていくと時刻は十時を回っていた。

 結局、この大雪に関しては何もわかっていない。
 例えばテレビ。どのチャンネルのニュースでも大々的に報道されてはいるのだが「原因不明の異常気象」以上の情報が得られない。
 既に運行を再開したとはいえ電車は案の定足止めされていたらしいし、自動車の交通事故も数件発生してしまっているようだ。
 もっとも、私たちの今日の予定に干渉されるわけではないからあまり深刻には捉えていないんだけど。


「全然わかんねーよひーらぎぃー……」
「ん、ちょっと待って」

 で。
 そんな世間の混乱とはさっぱり無縁な私は、押入れから急遽引っ張り出されたこたつに入ってのんびりとラノベを読んでいるわけだ。

「もう写させてくれよぅ……」
「駄目」

 ……訂正。のんびりラノベを読もうとしているわけなのだがどうも邪魔が入る。

「つーかなんでわざわざうちで宿題やるのよ。あやのに見てもらえばいいのに」
「だってせっかく柊んち行くんだからついでにやるかーって思わねぇ?」
「思わない」
「あやのー、柊がつめてーよぅ」
「私も柊ちゃんに同意……かな」
「うっ……いもーとぉ!」
「だ、大丈夫だよ! なんとか私も一人で全部できたから……」

 最終的につかさに泣きつくみさお。もはや日常茶飯事とすら呼べる光景だ。
 二人をうちに呼ぶようになってからというもの、みさおは毎回宿題を持参してくる。家で終わらせた方がずっと楽だろうに。
 あわよくば写してしまおうという考えがありありと見て取れるからいつもほとんどの問題を自力で解かせているのだが。
 あやのがここではなぜかみさおにやや厳しく当たっているのが少し楽しくて、ついこんな流れに持っていってしまう。ごめんつかさ。

307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/16(日) 22:40:54.20 ID:DeegvQAo
 そんなこんなで二十分後。

「お……終わったヴぁ……」

 なんだよヴぁって。
 真っ白に燃え尽きたみさおを一瞥し、私は携帯のアドレス帳を開く。

 普段はあやのたちの家とこなたの家の中継地点である我が家に一旦集まってから改めて出かけることが多い。
 でも今日は自転車が使えないからそういうわけにいかない。さすがに徒歩二時間の距離を歩く元気はこなたにはないだろうし。
 そう考えて先ほどメールを送ってみたのだが一向に返事がない。
 仕方がないから今こうして直接電話をかけてみている……のだが。

「出ない……」
「寝てんじゃねーのー?」
「まさか」

 呼び出し音が途切れる。

「もしもし?」
『……ふぁい。かがみ……?』

 寝てやがった。

「あんたね……もう昼よ」
『んー……ネトゲが切り上げらんなくてさぁ』
「大宮行きたいって言い出したのあんただろーが。どうすんの今日は?」
『……どーするって?』
「雪積もってるからうちには来れないでしょ。あっちで待ち合わせる?」
『ゆき?』
「雪」

 ……返事がなくなる。
 まさか二度寝したんじゃないだろうな、と思った瞬間。

『うっそぉ、雪ぃ!?』

 耳が痛くなるほどの絶叫が受話口から聞こえてきたのだった。


308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/16(日) 22:41:10.84 ID:DeegvQAo
「いやー、ごめんごめん!」

 さいたま新都心駅。ばつが悪そうに頭をかきながら青いアホ毛が現れた。
 予定から二時間半遅れることの十四時、ようやくいつものメンツが揃ったことになる。

 それにしてもこいつはあまりにも時間にルーズすぎる。思えば初めからそうだった。
 学級委員長にだって立候補で選ばれた(つかさ談)はずなのに、委員会に遅刻なんてしょっちゅう。
 たまに早く来たと思えば居眠りを始めるし……と、こなたはそんな問題児だったのだ。
 二年生になり、もう一度立候補したにも関わらずこの役職から外された(つかさ談)と聞いた時は因果応報だと盛大に笑ってやったものだ。

「おっせーぞちびっ子! 私らよりゲームのが大事かー!」
「ふっ、男には睡眠時間を削ってでもやらねばならないことがあるのだよ!」
「泉ちゃんは女の子だけどね……」
「睡眠時間削ってない、よね?」
「それに雪積もってるなんて思わなかったし!」
「寝坊したこととは何の関係もない」

 いつも思うけど、こいつは反省って言葉を知らないのだろうか。

 結局、予定していた十二時台の上映には間に合わなかった。
 次は十五時台だそうだからまあ、ちょうどいいと言えばちょうどいいのかもしれない。
 よくわからない掛け合いを続けるバカ二人を小突いて黙らせ、私は提案する。

「んじゃ、まずはどこかでお昼にしますか」

 腹が減っては戦ができぬ、と。

309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/16(日) 22:41:36.90 ID:DeegvQAo
「じゃあみさきち、映画館着いたらお姉さん役よろしく!」
「は、お姉さん役ぅ!?」

 合流してからこっち、こなたとみさおの姦しさはとどまるところを知らない。女三人寄らずとも、だ。
 なんだかんだ憎まれ口を叩き合ってはいるけれど、この二人は特に仲がいいと思う。

「私の背なら子供料金で観れそーじゃん? そーゆーわけで!」
「なっ! ちびっ子だけずりぃぞ!」
「高校生四人に小学生一人ってかなり無理があると思うんだけど……」

 あやの、そうじゃなくて。
 こいつは犯罪をやらかそうとしてるってことをまず自覚すべきだ。つーか前科あったし。

「普通に詐欺だから。黙って学生証出せ」
「ちぇ、かがみのいけずぅ」
「わ、こなちゃん似てる似てるー!」
「でしょー。実は結構練習してるから自信はあるんだゾォ♪」

 ……なんだかバカらしくなってきた。

 とまあ今でこそ五人でわいわい騒いでいるのだが、みさおやあやのとは二年になるまであまり親密とは呼べなかった。中学からずっと同じクラスなのに。
 三人ではなんだか味気ないということでカラオケに誘ってみたのが転機だったのだろう。
 それ以来、私たちはどこに遊びに行くにしてもほぼ必ず五人で行動している。


310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/16(日) 22:42:01.65 ID:DeegvQAo
「結局、なんで降ったんだろーな?」

 灰色の空を見上げながらみさおが唐突に呟いた。

「雪?」
「ん」

 私たちもつられて天を仰ぐ。

 ありえない異常気象は、それでもただの異常気象に過ぎない。
 雪が降ること、積もることに意味などあるはずがないと、私はそう思っている。
 ……こなたあたりに「夢がない」とか言われそうだから口に出すようなことはしないけれど。

「それに、そんなに寒くないのも不思議」

 そうなのだ。
 朝こそ身を切るような寒さがあったものの、午後になってからはだいぶ気温が上がってきている。そろそろ十度くらいになっているだろうか。
 だというのに雪は一向に解ける様子を見せない。

 前言撤回。これはただの異常気象じゃないのかもしれない。

「ヘンだよね? 雪はちゃんと冷たいのに」
「確かに、おかしいけど」

 けれど、やっぱり私たちにはさして関係ない異変だ。
 みんなもそれは理解しているらしく、私がそう言うと雪の話はそれきりに再び姦しく目の前の映画館へと足を踏み入れるのだった。
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/16(日) 22:42:30.34 ID:DeegvQAo
「いやー、燃える展開だったなー!」
「うんうん、製作陣は萌えを理解してるね!」
「すごくロマンチックな話だったね」
「えへへ……私、ちょっと泣いちゃった」

 上映が終わり、みんなが一斉に感想を漏らす。
 ……なんでこうも言うことがバラバラなんだ。あんたら本当に同じ映画観たのか。
 私? まあ……普通に面白かったけど。

「えー、もっと他に何かないの?」
「い、いいじゃない別に。面白いものを面白いって言って何が悪いのよ」

 エントランスホールはシアターから出てきた人々で溢れ返っている。
 こなたとみさお、あやのが何やら映画のグッズを買うと言うので私とつかさは壁際に避難しつつ、ごちゃごちゃとした人波を眺めていた。

「面白かったね、お姉ちゃん」
「うん」

 『忘れられた季節』。
 温暖化が過度に進んだ近未来の地球で、子供たちがいつしか失われた「冬」を取り戻すために奔走する……というアニメ映画。
 こなたが薦めるような作品だからどうせ私たちにはさっぱり見どころがわからないだろうとタカをくくっていたのだが、なかなかどうして楽しめてしまった。
 ちなみにシナリオはロマンスあり感動ありアクションありのごった煮状態だったので、先ほどの満場不一致な感想はあながち間違っているわけではなかったりする。

「ま、実際は冬真っ盛りなんだけどね。秋なのに」
「あはは……なんだか不思議な感じだよね」

 不思議。

「……不思議なのよね」
「え?」

 とっくに晴れたと思っていた違和感は未だ心の隅に残り続けている。
 何がわからないのかすらわからない、こんなもやもやした気分は初めてだ。
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/16(日) 22:42:43.71 ID:DeegvQAo
「どしたのかがみん、そんな顔して」

 いつの間に買い物を終えたのか、こなたが私の顔を覗き込んでいた。

「そんなに変な顔してた?」
「結構ねー」

 みさおたちはショーケースを指差して何やら選んでいるようだ。
 あの二人もそろそろ戻ってくるだろうな、と私は壁から背を離す。

「何買ったの?」
「一通り全部三個ずつ」
「さ、さすがこなちゃん……」
「どうせまたアニメイトとか寄るんでしょ? 金なくなるぞ……」
「まーねぇ。今月ちょっと厳しいかも」

 こいつの情熱は本当に……もっと活かすべき方向ってものがあるだろうに。

「買ってきたぜー! すっげー混んでんなぁ」
「お待たせ二人とも。そろそろ帰る?」
「あー……こなたが寄りたい所あるって」
「別にまだ何も言ってないけどね。んじゃ大宮駅まで歩こっか」
「おー、私はいいぜ?」
「駅ひとつぶんって結構あるよね……」
「メイト行くのも今日の目的のひとつなわけよー」

 つかさとあやののささやかな抗議もむなしく、こなたは意気揚々と先頭に立つ。
 みさおは何だかんだで乗り気だし、私は――予想済みというか最初から諦めているというか。

 そんな感じで、女五人は日が傾き始めた雪の街へとみたび繰り出していくのだった。


313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/16(日) 22:43:06.49 ID:DeegvQAo
 結局、疑問の正体をつかむこともできないままこうして一日が終わろうとしている。
 こなたに振り回され歩き疲れたのだろう、つかさはお風呂に入った後早々に自室へ引き上げてしまった。

 つかさ、こなた、みさお、あやの。五人で映画を観に行って、ついでにこなたの要望でアニメイトに寄った。
 雪が積もっていたこと以外はまったく何の変哲もない休日。の、はず。

「……疲れてるのかな」

 口に出すと急にどっと疲労が押し寄せてくる気がした。
 そう、ただ疲れていただけなのだろう。ありもしない違和感をおぼろげに感じていただけ。

 やれやれ、と呟きベッドに横になる。
 まぶたを閉じるとすぐに睡魔が脳に流れ込んできて――


「あ」

 素っ頓狂な声を上げ、私は反射的に時計に目をやっていた。
 午前零時になったばかりだ。


 ……十月二十六日の、午前零時。


 ばっと携帯を手に取り、メールの本文を打ち込んでいく。


“こんな時間にごめん。
 昨日言っておかなきゃならないことだったんだけど、なぜか頭の中から抜け落ちちゃってた。

 誕生日おめでとう。”


 彼女は二十三時にはもう寝ているらしいから、たぶん返信は来ないだろう。
 それでも私は送信ボタンを押す。こういうのはなるべく早く送るべきだと思ったから。


 だけど。
 そんな私の予想を裏切り、彼女はメールを返してきたのだった。


“ありがとうございます、かがみさん。

 今、お電話してもよろしいでしょうか?”

314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/16(日) 22:43:21.73 ID:DeegvQAo
 返事を打ち込む間もなく携帯に着信が入る。……彼女が相手の答えを聞かずに電話してくるなんて。

「もしもし、私」
『夜分遅くにすみません、高良です』
「ん、私は大丈夫だけど……もしかして起こしちゃった?」
『いえ、今夜はたまたま起きていなければならない用事がありましたので』
「そっか」

 なぜ忘れてしまっていたのだろう。
 一昨日までは確かに覚えていたし、机の上には渡すつもりだったプレゼントがずっと置かれていたはずなのに。
 せっかく六人で遊びに行ったというのにこれじゃ……って、そういえばみんなみゆきの誕生日を祝ってなかったな。

「改めて、誕生日おめでとう」
『ご丁寧にありがとうございます』
「んー……なんでか忘れちゃってたからさ。むしろ怒ってくれてもいいって言うか」
『いえ、そんな。かがみさんは悪くありませんよ』

 彼女はまるで豆知識を披露するかのように、

『皆さんが私の存在を忘れていたのは、私が故意にそうさせたからです』

 いつもと変わらない声のトーンで、私の表情を凍り付かせる独白を始めていた。

315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/16(日) 22:43:36.46 ID:DeegvQAo
「……なに?」

 当然、私はこう聞き返すしかない。

『私が誰だか、おわかりになりますよね?』
「あ……当たり前じゃない。どうしちゃったのよみゆき」
『ええ、私は高良みゆきです』

 おかしい。会話が噛み合ってない。
 本当に電話の相手はみゆきなのか? そんな疑問すら浮かんだ直後、彼女はおかしな質問をしてきた。

『ではもう一度お尋ねします。かがみさん、【私が誰だか、おわかりになりますよね?】』
「いっ、いい加減に――」


 だけど、その先の言葉は出なかった。

 ――嘘だ。
 ほんの数秒前に口にしたはずの彼女の名前がわからないなんて嘘に決まってる。


『みゆきです。高良みゆき』
「……みゆ、き」


 心当たりが、ない。


 ……いや、ある。ないわけがない!
 そうだ、私がみゆきのことを忘れるわけ――

「って……まさか」
『おわかりいただけましたか。私はこういったことができてしまう人間なんです』

316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/16(日) 22:44:00.23 ID:DeegvQAo
 がつんと後頭部を殴られたような気分だった。


「お……おわかりいただけたわけないでしょ。何、どういうことなの!?」
『……そうですね。順を追って説明します』

 そう前置きし、彼女は「説明」を始める。

『正直なところ、きっかけなどはよくわかりません。気が付くと私は、他人の記憶に存在する【私】を操る能力を身につけていました』
「えっと……何?」
『今日……正確には昨日、かがみさんたちに施したのがまさにそれです。十月二十五日の二十四時間のみ、私の存在を忘れていただきました』
「待って。そもそもそこからしておかしいわよ。つかさもこなたも日下部も峰岸も、みゆきも確かにいた!」
『いいえ、いませんでした。私が先ほどかがみさんの――いえ、昨日かがみさんたちの近くにいらした人々全員の記憶を改竄し、【いたと記憶させた】んです』
「そっ……そんなバカな話! じゃあ聞くけど、なんでそんなことする必要あったのよ! いなかったらいなかったで別に――」

 良くない。
 昨日は、みゆきの誕生日だったのに。

『……見てみたかったんです。私がいなくても笑い合えている皆さんを』

 なぜ。みゆきの存在すら忘れておいて、その誕生日に平然と笑う私たちを?
 言わんとすることが全くわからない。そう反論しようとした矢先、彼女は私が何よりも聞きたくなかった言葉を容赦なく言ってのけた。

『そう遠くない未来に、私は皆さんの前から姿を消さなくてはならないかもしれません』
「……なんで」

 返ってくる答えなどわかりきっている。物語でよくある、アレだ。
 こんな使い古された三流のシナリオ、先を予想できない方がどうかしている。

『この力は危険ですから』
「どこが! ただ記憶をちょっと操れるだけじゃない!」

 それなのにテンプレート通りの反応を返してしまう自分が情けない。

『記憶を操作するということは私の痕跡を操作するということです。例えば――払われなかった六人目の入場料が今あの映画館に存在するんですよ?』

 そんな小さなことだけでなく、きっとその気になれば何だってできてしまうのだろう。
 回転を拒み続ける頭もそれに気付いている。

『この能力はいくらでも悪用できてしまうものなんです。万が一誰かに目を付けられたりしたらかがみさんたちにもご迷惑をおかけしてしまいます』
「っ、迷惑なんかじゃ――」
『私が!』

 彼女は声を荒げ、主張する。

『嫌なんです……皆さんを巻き込んでしまうのだけは絶対に』

 これだけは絶対に譲れないと、電話越しでもはっきりと伝わるほど強く。

317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/16(日) 22:44:41.18 ID:DeegvQAo
「……もしかして雪も? あれは?」
『力を行使した際に発生する副作用……のようなものだと考えています』

 つまり。
 みゆきは本当に始めから今日という一日を「操る」つもりでいたのか。


 嘘、ではないのだろう。
 信じたくはないけれど、エイプリルフールにすら人を欺かないみゆきのことだ。
 きっと私は信じるしかないんだと思う。


「……勝手すぎるわよ」
『かがみさん……』

 けど、こっちにも譲れないものはある。

『どうかわかってください。大切な人を巻き込みたくないんです』

 だから私だってこれだけは声を大にして言わなきゃならない。


「バカ! 大切だからこそ力になりたいって言ってるのよ!」



 はっと息を呑む音が聞こえた気がした。

「ごめん。怒鳴るつもりはなかったんだけど」
『……いえ、私の方こそかがみさんのお気持ちを考えずに――』

 消え入りそうな声には、確かに涙が混じっていた。

「っ……ごめん! 強く言い過ぎた……」

 みゆきが、泣いている。

『あ……いえっ、違うんです! これはその、……嬉しくて』
「嬉しい?」
『大切だからこそ力になりたいって、そう仰ってくださるかがみさんとお友達になれて……よかったって』
「……は、恥ずかしいこといわないでよ……」


 どうして私たちは電話なんかしているんだろう。
 こんなの、ちゃんと相手の顔を見て話すべきことのはずなのに。

318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/16(日) 22:44:57.05 ID:DeegvQAo
 しばらくの間、受話口からは嗚咽だけが聞こえ続けていた。

 五、六分ほど要しただろうか。
 みゆきはまだ少しだけ潤んだ声で、

『……たった今、かがみさんにお願いができました』
「……いいよ。何?」
『本当に不躾なお願いです』

 懇願するように。

『もし私が皆さんの前から消えてしまったら』


 ――私を捜してほしいんです、と。
 独りは寂しすぎるからと、彼女は呟いた。


「……捜すわよ、みんなで」

 そんなの答えるまでもない。

「みゆきが嫌って言ったって地の果てまで捜し尽くしてみせる。あんたのことを覚えてなければ意地でも思い出す!」

 だから。


 そんな怖いこと、言わないでよ。


『……ありがとうございます、かがみさん』


319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/16(日) 22:45:26.72 ID:DeegvQAo
『今夜お話ししたことはかがみさんの記憶には残りません』
「……明日も雪が降るってことね」
『おそらく。また月曜日、学校でお会いしましょう』
「みゆき」


 私にはたったひとつだけ、みゆきに伝えなければならないことがある。


「明日みんなでみゆきの家に行っていい? プレゼント渡しておきたくて」


 ――私たちみんなで今を大切にしよう。


『……はい。お待ちしていますね』



 そう、にっと笑って言ってみせた。





   了
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/16(日) 22:48:16.87 ID:DeegvQAo
>>304-319
以上、「白の世界の向こうに」でした
変なんだか切ないんだかよくわからない話です

思いのほか時間が足りなくて書くのをばっさり諦めた部分もあったりしました…
321 :青鈍空 :2008/11/16(日) 23:03:51.49 ID:3bjZRMw0
お、投下あったな
自分の投下してから読むか

コンクール作品です。
9レス消費します。
322 :青鈍空 1/9 :2008/11/16(日) 23:04:20.89 ID:3bjZRMw0
晴れて陵桜学園高等部を卒業してから暫く経った3月の中旬のこと、
この季節には珍しい長雨が降りました。
2、3日絶えることのなかったその雨はザーザーと、
岩をも砕くほどの勢いを保ち、この埼玉の地に轟音を鳴らし続けました。

今朝、その凄まじい音は鳴りを潜めていましたが、天候は生憎曇り。
自室の窓から覗く空は、昼時だというのに、とても暗い表情をしています。
青色と鼠色を混ぜたようなこの色は、恐らく青鈍(あおにび)色と言うのでしょう。
その元気のない色は、最近の私の心情を反映しているかのように見えました。


高校の3年間はあっという間でした。
数人のお友達と、たくさんのクラスメートに囲まれて和気藹々に過ごした日々は、
これから未知なる大学生活の日々へと変わろうとしています。

大きな環境の変化というものは、いつも私を不安な気持ちに陥れます。

まず、友人ができるかということへの不安。
私が通うことになった大学には、私のお友達や知り合いは進学しません。
交友関係は1から始めなくてはならないのです。
また、高校までとはまるで違うと聞く、大学の授業のシステムへの不安。
そして、本当にこのまま頑張っていけば、
医者になれて安定した暮らしが得られるのか、という将来への不安。

これらの不安が私の頭を循環し続け、とても居たたまれない気持ちになっているのです。
323 :青鈍空 2/9 :2008/11/16(日) 23:04:55.32 ID:3bjZRMw0
>>322

卒業してからも、勉強は毎日続けていました。
医者になろう者、医学書の一冊くらいは読むべきだと思い、
書店で購入したテキストとノートを広げ、時間を決めて学習していました。

今日もその日課は果しましたが、何だかあまり身についたような気がしませんでした。
教科書を読みノートをとりつつも、どこか気持ちは別の所を眺めているような感覚でした。

何故なのか?
それは自分の中では既に答の出ている問いかけでした。

一人だから。

もちろん友人がいないという意味ではなく、かがみさん達からお誘いがあって一緒に遊ぶことはあります。
しかしそれも毎日ではありません。
こうして家で勉強等をしている間は、一人なのです。

一人だから不安を背負ってしまい、それを解消することもできない。

そう考える度、陵桜学園のあの校舎、あの教室での日々が思い出されます。
お友達とお話をして笑うことが当たり前だった日々。
毎日が楽しくて、不安など湧く暇も無かった日々。

高校に通っていた時のようなあの潤いが欲しくてたまらない。
今の私は、とても渇いている。
324 :青鈍空 3/9 :2008/11/16(日) 23:05:32.14 ID:3bjZRMw0
>>323

そうだ、と思い立ち、私は部屋の片隅で眠っている鞄を開けに向かいました。

その鞄の中身は、卒業式の日以来何も変わっていませんでした。
あの朝入れた筆記用具に、あの日頂いたお祝いの品に。
卒業アルバムもありました。

うわあ、懐かしいなあ。
そんなことを思いながら鞄の中のものをどんどん取り出していくと、鞄はすぐに空っぽになりました。
ああ、これだけか。何となく物足りない気分になりながらも、
とりあえずはと、床に座り込んで卒業アルバムを読むことにしました。


最初のページには、校歌。校長先生の写真も一緒に載せられていました。
次のページには先生方の集合写真があり、それから個別写真。
そしてその次からは、見開き13ページに渡る、クラス毎の生徒達の個人写真と集合写真。

B組のページを開くと、お会いしなくなって久しいクラスメートの、
懐かしい顔をたくさん眺めることができました。
もっとも泉さんやつかささんとは、三日ほど前にボーリング場でお会いしたばかりですが。

また、そのページの隅には、クラスの授業風景を写した写真もありました。
そうそう。確か11月頃、そんなことがありましたね。
世界史の授業中に、教室にカメラマンの方がいらして、2、3枚写真を撮っていかれたのでした。
黒井先生はカメラに緊張されていたのか、この日は立て続けに珍事を起こされていました。
板書をしながら何度もチラッチラッとカメラの方を向いたために字のラインがぐにゃぐにゃに曲がったり、
教科書を読み上げるとき簡単な漢字を読み間違えたりと。
先生が失態を起こす度、教室に爆笑が起こったことを思い出し、ほんの少しクスリと笑います。
325 :青鈍空 4/9 :2008/11/16(日) 23:06:07.99 ID:3bjZRMw0
>>324

それから先を見ると、修学旅行時の写真の数々。
日常風景の写真の数々。
部活動に所属する生徒および顧問の先生方の集合写真の数々。

こんなことあったなあ。これもあったなあ。
紙面に収まった小さな写真を見ていると、その時の映像と音声が等身大で頭の中に出来上がります。
目を閉じると、あたかも今自分がその中にいるみたいに。
その度、私の身体を通り抜けるように優しい滝が流れ、潤っていくのを感じます。


懐かしい、懐かしい。
感傷に浸りながらパラパラとページを捲っていきます。
気がついたら最後の、何もない空白のページに辿りついてしまいました。

終わりか。

そう思った途端、目の前に現実の名の大きな像が現われました。
私の部屋という空間、その中の机に、ベッドに、私の隣にある鞄。アルバムという名の本。
そしてそのアルバムを持つ私の手と身体。

今まで頭の中を駆け巡っていた思い出が、一度に蒸発し、全て消え去ってしまいました。

パタン。
アルバムを閉じるも、私の心はまだ水を求めていました。

まだ満たされない。
もっと思い出に浸っていたい。

そうだ、もしかしたら鞄の中にまだ何かあるのではないか?
飢えて餌を求める獣のように、私は空っぽのはずの鞄の中を覗き込みました。
心底、何もあるはずはないのに、と自分自身を嘲笑しつつ。

ところが、私は意表を突かれました。
鞄の奥に、先ほどは見つけられなかった、何か小さな冊子があるのに気がついたのです。
奥といっても、それなりの注意力をもってすれば容易に見つかるような場所に。
うっかりしていた自分を少々恥じながら、その冊子を手にしてみました。
326 :青鈍空 5/9 :2008/11/16(日) 23:06:39.22 ID:3bjZRMw0
>>325

表紙には、『卒業歌集』。

思い出しました。
陵桜学園では毎年、卒業文集の代わりに卒業歌集なる物が発行されます。
受験も迫る12月頃、三年生が全員短歌を一首ずつ詠み、この歌集に投稿するのです。
3年間の高校生活の締めくくりとして行われるこのイベントには、多くの卒業生が、思い出のためにと真剣になります。
私自身も、これのために一週間もの時間をかけました。
もっとも、文集でなく歌集なのは、ページ数の節約のためという味気のない理由ですが。

まだ思い出のアイテムがあったことに心が躍ります。
私はA組の1番の人の句から順に、全て読んでいくことにしました。


そこに並んでいた物は、いい意味でも悪い意味でも、高校生らしい歌たちでした。

素直な気持ちをストレートに詠んだもの、
技巧に凝ろうとしすぎて意味を消失しているもの、
笑いを取ることを目的に詠まれたもの。

大まかにこの3種類が、偏ることなく、バランスよく並んでいます。
そのせいか、中々飽きが来ませんでした。
ほお、と感心したり、クスッと笑ったりしているうちに、
あっという間に1クラス40人分を読み終えてしまいました。

さて、次はいよいよB組。
待ちに待った、B組のページを開きます。

B組も、先ほどと同じように、高校生らしい歌が続きます。
最初の20句は男子。
その初めの十数首を読み終えるのに、ほとんど時間は要りませんでした。

あと少し読んだら、泉さんや私の歌かな。
そんなことを考えながら次の歌に移った、その時。


ドキッとしたような、ギクッとしたような気分に襲われました。
その歌は、このように詠まれていました。


放課後の 囲った机 いつも同じ 席つく君の 隣に座る 
327 :青鈍空 6/9 :2008/11/16(日) 23:07:25.31 ID:3bjZRMw0
>>326

これだけでわかったのは、他ならぬ私だからでしょう。
恋心を間接的に表現、いや告白した歌。
詠み手は・・・副委員長をしていた彼。

私は思い出しました。
放課後一階の教室で、定期的に行われていた委員会のことを。
囲われた26台の机のうち、いつも私は同じ席に着いていたことを。
そして、その私の隣にいつも彼が座っていたことを・・・

頭の中が一瞬真っ白になります。
そしてすぐ、彼に関する記憶が大量にフラッシュバックされます。
委員会での彼との会話、教室での彼の挙動。
その一つ一つを確かめると、確かに思い当たる節がいくつもあったのです。

私は混乱しました。
本当にそうなのか?
それとも私が勘違いしているだけなのか?
急に押しつけられた事情を、すぐに信じられるわけはない。

真相を確かめようと、もう一度その歌に目をやり、他の解釈がないか必死で探します。
一句ずつ、いや一文字ずつをじっと睨み、その答えを問いただします。

しかし、何度考えても、結論は『彼は私が好きだった』にしかなりません。

もはやこの解釈に疑う余地はありませんでした。
328 :青鈍空 7/9 :2008/11/16(日) 23:08:14.03 ID:3bjZRMw0
>>327

そう確信した瞬間、嬉しくなると同時に、虚しいような、悲しいような、複雑な気分になりました。
そしてそれはすぐ、後悔の念へと変化しました。

どうして私はわからなかったのか。
どうしてあれほど十分な数のサインがありながら、私は見逃してしまっていたのか。

もし私が彼の気持ちに気づき、彼に直接尋ねたならば、
その気持ちは私にはっきりと伝えられたでしょう。
私もすぐに承諾の返事を出したとは思いませんが、
気持ちが伝わっただけ、彼の得るところはあったはずです。

しかし現実は、私が鈍感すぎた。
悔しい。わからなかったのが悔しい。


そうだ、彼の気持ちを確かめる手段はないか。
できるだけ冷静を取り戻し、必死で考えてみます。
すると一つの可能性が浮かびました。
連絡網です。
学年初めの一学期、ホームルームで先生から配られた連絡網。
そこに、彼の電話番号が載っているはずです。

私は必死で連絡網の印刷された紙を見つけようと、部屋中を捜しました。
鞄の中を確認し、棚の荷物を全て調べ、机の引き出しもくまなく。
自分の部屋に無いことを知ると、居間に飛び出し、そこの引き出しも全て。
果ては風呂場や、トイレの中までも。

しかし努力虚しく、その紙は見つかりませんでした。
329 :青鈍空 8/9 :2008/11/16(日) 23:08:50.47 ID:3bjZRMw0
>>328

その時、私はしまったと思いました。
卒業して間もない日、部屋の中の荷物を整理していた時、
あの連絡網を要らないと判断し、畳んでごみ箱に捨ててしまったことを思い出したのです。
その時のごみ箱の中身は既に、先週の火曜日に持ち出されてしまったはずです。


軽率だった。
いや、軽率だろうか?
こんな形で連絡網が必要になることを、あの時想定できたはずもない。

無意味な想念の連鎖が繰り広げられた後、
ふと現実に戻った私には、ただ失望だけが重くのしかかりました。

私は何をしていたのだろう・・・
自室の机に向かい、閉じたノートに両肘をついて、暫く両手に顔をうずめていました。


視界が真っ暗な状態で、まだ思索を巡らせてみます。
何か可能性はないだろうか。

もしかしたら、学校に行けば、彼が私を待っているかもしれない。
もしかしたら、待っていれば、突然彼から私に電話が来るかもしれない。
もしかしたら、外を歩けば、そこらの通りで彼に会うかもしれない。

・・・どの可能性も、あまりに非現実的です。

ならば、私の方から彼の家を訪ねるか?
それも不可能。
彼の家の在り処など、一度たりとも聞いたことはないからです。

ならば他は。他に何かないか。
顔が紅潮するほど、躍起になって頭を働かせ、可能性の模索をします。

暫くして、私の頭脳は思考を停止しました。
330 :青鈍空 9/9 :2008/11/16(日) 23:09:28.77 ID:3bjZRMw0
>>329

私は肘を崩し、ついに机に伏せてしまいました。
やってしまった、取り返しのつかない失敗。
悔しさ、悲しさ、虚しさといった感情の波が、一斉に私の胸へと流れ込んでくるのを感じました。
それを受け止める一心で、肘を伝ってノートの表紙を濡らす涙に、構うこともできませんでした。


ポツン。

伏せた私の耳元に一つ、ステンレス製の窓枠を打つ無機質な音が入りました。

ポツンポツン。
ポツンポツンポツンポツン。

その音は次第に大きく、速くなっていきます。
そして突然、

ザー、ザー

という轟音に変わり、乾きかけていた街を再び濡らし始めました。


空も泣いている。

何を馬鹿馬鹿しい考えを。
そう自らを冷笑しようとしたその時、ハッとしました。
一つの歌が、ふと生まれたのです。

私は伏せていた顔をガバッと上げ、丁度机の上に置いてあった筆箱からいつものシャープペンシルを取り出し、
手元のノートの適当なページを開くとササッと筆を走らせました。


青鈍空 彼の嘆きを 聞きにしか 降らせし雨の 長く強きは


この雨が今度は私の涙として彼に伝わらないかな。
下らない考えにフッと一人薄笑いを浮かべた後、私は再び肘をつき、その雨を降らせる暗い空をいつまでも眺めていました。
331 :青鈍空 :2008/11/16(日) 23:13:23.85 ID:3bjZRMw0
以上。

わざと9番目の作品になるようにしたのは、6番目の作品(少年Aの青春)の対になる話だったからっす。どうでもいいけどね。
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/16(日) 23:27:39.62 ID:3bjZRMw0
>>320
読んだ。
いつか『深雪』ネタがかぶったー!とか言ってたのはあなたかな。
ミステリアスで良かった。
333 :人生相談 1/5 :2008/11/16(日) 23:50:06.48 ID:PPOaq460
今、私は母と向かい合っています。最近、学校の成績が芳しくありません。特に思い当たる理由はないのですが、高校3年生になって受験も近づいていますから不安を感じることもあります。3年間担任してくださっている黒井先生も心配してくださっているようです。今日の三者面談では母とともに深く考え込んでいました。この時期を乗り越えれば急激に成績が伸びる生徒がいると先生はおっしゃいました。黒井先生はベテランですから、そういうことは実際にあるのでしょうが、やはり不安は残ります。ひとりで考え続けても答えが見つからないようだったので、母に相談することにしたのです。母は非常に多忙なので最近はゆっくりと話をする時間も無かったのですが、じっくりと私の話をきいてくれました。娘の私から見ても母は人生の成功者に思えます。自分の仕事を持ち家庭も両立した何不自由ない暮らしですから。でもそんな母にも私とおなじ経験があったとは思いもよりませんでした。母も高校生の時に成績が伸び悩んだ時期があったというのです。その時どのように乗り切ったのかを教えてくれました。
334 :人生相談 2/5 :2008/11/16(日) 23:51:46.47 ID:PPOaq460
「母親として私がアドバイスできることは友人を大切にということでしょうか。学習面では特に問題がなくても、意外なことに精神面が原因となっていることも多いと思いますよ。私が高校生の頃の話です。当時、学校内でも成績優秀で国立は間違いないだろうと先生たちから期待をかけられたことがありました。でも、学年が進むにつれて勉強することも増えて内容も難しくなってきました。どうすることもできませんでした。おかあさま==つまりあなたのおばあさまですが==にしてもあのような良くも悪くも能天気なところがありますから相談できませんでした。自分の希望の進路をとるか、今の能力に見合った進路にすすむのかという迷いの間で一人葛藤し追い詰められていったのです。その時私の異変に気づいてくれたのが、友人たちだったのです。友人というのは普段はあまり気にかけていないようでも、実はしっかりと見ているものなんですよ。私はすべてを友人たちに話しました。成績のこと、進路のこと、自分の相談相手がいないこと。そうしたら私達でよければ話を聞くと言ってくれたのです。その言葉を聞いた時私は急に気分が楽になりました。進路のこともここであきらめたら絶対に公開すると言われました。私も驚くほど簡単に受け入れられました。もしかしたら私の希望はもう決まっていたのかもしれません。ただ誰かの言葉で背中を押してもらいたかったのでしょう。その時から成績も少しずつ戻り始めました。相談できる友人がいるということはとても大事なんです。」

母の友人は私もよく知っています。学生時代はいつも4人で行動していたと聞いたこともあります。皆さん、弁護士、作家、料理研究家として社会的にも有名なかたです。母はその方たちと今でも頻繁に会っているようです。そのような素晴らしい友人に囲まれた生活は幸せなものでしょう。私にもそこまで相談できる友人がいるだろうかと考えてみました。


335 :人生相談 3/5 :2008/11/16(日) 23:52:34.42 ID:PPOaq460
「 素晴らしい友人はあなたが気づいていないだけで身近にいると思いますよ。少しの勇気をもって自分から声をかければ、答えてくれるはずです。私が今のあなたと同じように、学級委員をしていたことは、いつか話しましたね。入学当初からそのような役職を引き受けたこともあって、放課後も忙しくてクラスメートと下校することもありませんでした。そんなとき、同じ学級委員会に話の合う人を見つけました。その人は何事にも責任を持ち、まわりからも信頼されていました。私も何回か一緒に仕事をするうちに徐々に親しくなりました。友人ってそんな風にできていくものではないでしょうか。いつの間にか親しくなって多くの時間を共有するものだと思います。そうして出会った友人というのは自然と長い付き合いになります。学校をを卒業しても、それぞれが異なる進路に進んでいってもです。」

私自身も相談を受けるかもしれません。そんなときどのように接すればいいのか、困ってしまうでしょう。でも話を 聞いて役に立てるものなら役に立ちたいのです。母ならどう答えるのでしょうか?

336 :人生相談 4/5 :2008/11/16(日) 23:53:48.84 ID:PPOaq460
「もちろん自分が相談を受けることもあるでしょう。その時は誠意をもって応じなければなりません。お互いに友人だと思えたときに、本当の友人になれるものだと私は思うのです。私も一度、大切な相談をされたことがあります。些細なことでお父様と仲たがいをしてしまったとかでどのように接すればよいかということでした。普段はお父様とも非常に仲が良いようにお見受けしていましたので、さぞかし辛かったのでしょうか。お母様が早くに亡くなられていて中を取り持つ人もいないのでした。 話を聞くと父子共に意地を張っているように感じたので、素直に謝ってみたらと提案しました。後日、その後のことを聞くと無事に仲直りされたそうです。相手の気持ちを気遣うことはもちろん必要ですが、正しいアドバイスとなるように心掛けることも大切です。少しでも事態が良い方向に向かうにはどうするべきか考えて答えるのです。」


337 :人生相談 5/5 :2008/11/16(日) 23:54:56.99 ID:PPOaq460
母の話を聞いてこれからどうすればよいか、わかったような気がします。私も自分の希望をあきらめず残り少ない高校生活を楽しもうと決めました。

その時、一通のFAXが届きました。母が学んだ、そして私が学んでいる陵桜学園からでした。同窓会のお知らせでした。そういえば黒井先生も母にそんなことを言っていました。宛名は高翌良みゆき、母の名前でした。

338 :人生相談 :2008/11/16(日) 23:55:54.61 ID:PPOaq460
投下終了です
339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/17(月) 00:01:07.99 ID:IBhaewQo
こなた「ぁこれにて投稿期間終了ぉぉ!」
かがみ「……歌舞伎?」
つかさ「えっと、投票は1日空けて18日から1週間、24日までです。もうしばらくお待ちください!」


こなた「それにしても登場人物少なかったね」
かがみ「身近なはずのみなみちゃんすら出番0よね」
つかさ「私たち4人のお話ばっかりだったねー」
かがみ「嬉しいような物足りないような……」


>>338
記述がありませんがコンクール作品ということでよろしいですか?
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/17(月) 00:02:03.37 ID:ef9rbuIo
改行が・・
すいませんが非常に見づらいです
341 :人生相談 :2008/11/17(月) 00:02:51.43 ID:J6dMRHQ0
ごめんなさい。焦っていて書き忘れてしまいました。今後気を付けます。
342 :人生相談 :2008/11/17(月) 00:08:18.03 ID:J6dMRHQ0
いろいろと至らないところが多くてすいません。やっぱり余裕をもって書き上げないとみなさんに迷惑かけてしまいますね。気を付けます。すいませんでした
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 00:14:22.18 ID:TjNELwg0
>>338
ギリギリだなww

コンクール参加者&まとめ人&読者の皆さんとりあえずお疲れ様です
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 00:20:37.16 ID:IBhaewQo
コンクール10作品全てまとめ完了!

>>342
老婆心ながら…
後でまとめwikiの「人生相談」本文にこっそり適度に改行を加えておくことをオススメします
更新自体は簡単ですので!
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 00:22:19.98 ID:.3l3P/w0
いまコンクールやってることを知った俺涙目
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 00:31:51.76 ID:J6dMRHQ0
そうさせていただきます。早いうちにします。
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/17(月) 00:48:23.04 ID:j6eGdZI0
>>320
>>331
>>338
投下GJ!
後でゆっくり読ませていただきます。

>>344
閉会宣言&まとめ乙です!

今日だけで3作品も投下されててびっくりだ。
なんだかんだで今回も作品数2桁いったねぇ。
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/17(月) 00:49:36.78 ID:3PscswSO
−まとめ人への感謝の気持ち ゆたか編−

ゆたか「それではーまとめ人さんへのー感謝の気持ちとー今後のご健勝をお祈りしましてー三・三・七びょーし!」
ドンッ!
ゆたか「ふれ〜!ふれ〜!まとめ人さん!」
みなみ「ハイッ!」ドンッ!
ゆたか「ふれっ!ふれっ!まとめ人さん!」
ドンッ!ドンッ!ドドドンッ!
ゆたか「ふれっ!ふれっ!まとめにぎゅっ!?」
みなみ「あ…」
ゆたか「………」
みなみ「…だ、大丈夫?」
ゆたか「…ひ、ひらかんら〜」


もちろん、ゆたかとみなみは学ラン+赤ハチマキで
コンクール作品のまとめ、お疲れ様でした
349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 00:51:25.97 ID:rjAhGESO
コンクール乙!
今回はどれに投票するか迷うな
どれも個性があって面白い
350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/17(月) 01:13:12.29 ID:fu6f3do0
あきら「私の予想だとねー」
白石「はい」
あきら「今回のコンクールはアレとアレとアレとアレとアレとアレとアレとアレとアレとアレが激戦を繰り広げると思うのよね」
白石「10回言いましたよね。全部じゃないですか」
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/17(月) 04:31:08.05 ID:A2olKASO
-青鈍アフター-

ある日。泉さん達と卒業アルバムを読み返していて、
私は当時の事を思い出し、皆さんに打ち明けました。

みゆき「――という事がありまして……」

つかさ「ゆきちゃんと、その……副委員長さんの間にそんなことが……」
こなた「私の身長を最後まで笑ったあやつめ、いつの間にみゆきさんとフラグを?!」

かがみ「しかし歌を歌で返す……みゆきから本来の日本人らしさってやつを学んだわね」
みゆき「いえ、あの、そんな大それた話では」
こなた「けふもげんき。にはにてふてふ飛びたることいとあはれなり」
つかさ「平安かっ」ペシ
みゆき「あいたっ?!」
かがみ「あんたら本当に高卒か?」

こなた「でも連絡網捨てちゃうなんて迂闊だったネ」
みゆき「はい……彼との唯一の繋がりが、ゴミ工場に運ばれて。
    そしてズタズタに引き裂かれた揚句、燃やされ消滅したのです……嗚呼!」
かがみ「そう落ち込まないで。そうだ、同窓会とかで会えるじゃない!」
みゆき「……」シュン…
こなた「よ、よぉし。じゃ同窓会やっちゃおう! つかさ、今すぐクラス全員呼び出して!」
つかさ「えぇ?! で、でもクラスの皆の連絡先なんて分かんないよぉ」
かがみ「私達も連絡網捨てちゃったしね……」
こなた「なら成人式まで待つの?!」
みゆき「……あ、あの、クラスの連絡先はだいたい卒業アルバムの最後の項に載っているものではないでしょうか?」

3人「え?」
みゆき「はい?」
352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 05:04:56.94 ID:TjNELwg0
>>351
手段あるじゃんwwwwww

俺のは載ってないんだよなー
ってか作者本人なわけだけど

-------------------------------
ここまでまとめ終了
-------------------------------
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 05:15:13.57 ID:TjNELwg0
ちょいと質問

コンクール作品に何か訂正がある場合、何も報告せずにwikiの文章をいじってもいいのかな?
投稿期間終了後でも。
規約にはその辺書いてないみたいだけど。
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/17(月) 05:33:59.29 ID:XCVDMrE0
>>331

 GJ
 なるほど、みゆきさんには、遠まわしな態度は通じないけど、遠まわしな文章は通じるわけか。
 勉強はできるけど天然ボケなみゆきさんのイメージにはぴったり。
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 06:50:04.14 ID:JV/ZSeMo
>>320
みゆき……責任感が強いと言うかなんと言うか……

>>331
歌いいな。きっとまた会えるさ

>>338
冒頭ゆかり&みゆきかと思ったww

>>353
どうだろ? 少なくとも投票始まるまでなら別にいいと思うけど
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 07:01:34.05 ID:rM1w6MDO
今ごろコンクール作品用のネタが浮かんできやがった……orz
仕方ねぇから完成させちゃる!
 
>>355
前に『コンクールが終了してからがよくね?』って意見があったな。
357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 07:13:10.79 ID:XvBVOsSO
どなたも投下乙です!
後でゆっくり読ませてもらいます


コンクール作品の訂正については投票終了後って言う意見が避難所で言われてました。
誤字も含め、それがコンクール作品なんだって事で。

これも規約に加えた方が良いかも知れませんね
358 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 07:24:57.71 ID:JV/ZSeMo
ああ、そういやそうだったww
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/17(月) 07:59:00.57 ID:3PscswSO
−闘い済んで 夜が明けて−

みなみ「……ふっ」
ゆたか「ど、どうしたの、みなみちゃん?」
みなみ「…お題がみゆきさんだったというのに、名前の無いキャラに出番負けた…」
ゆたか「み、みなみちゃんもそういう事気にするんだね…書き手の人に変な事言っちゃダメだよ?」
みなみ「………」
ゆたか「え、えっと…今回は皆さん苦戦された様で、本当にお疲れ様でした。」
みなみ「…いっそ呪われろ…」
ゆたか「ダメだってばみなみちゃん!…あ、明日より投票が始まります。期間は一週間ありますので、各作品をじっくり読み直して『これだ!』と思う物に愛のある一票をお願いします」
みなみ「…ここに十面体サイコロがある…」
ゆたか「へ?」
みなみ「…これを振って出た目の作品に投票すればいい…」
ゆたか「愛がなさ過ぎるよ、みなみちゃん!」
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/17(月) 10:03:44.50 ID:XvBVOsSO
〜バーロー的存在〜

ゆたか「え? これをお姉ちゃんに? 自分で渡さないんですか?」


ゆたか「そっかぁ、奇っ怪な難事件を追っているから早く行かなくちゃいけないんですね」


ゆたか「分かりました。これは私が責任をもってゆいお姉ちゃんに渡しておきます」


ゆたか「ひゃ、くすぐったい♪ えへへ」


ゆたか「あ、もう行くんですね。ではお仕事頑張ってください、きよたかお兄ちゃん♪」

 きよたかは照れ臭そうに去って行った。

ゆたか「ちょっとゆいお姉ちゃんが羨ましいかな、なんて。早くこれをお姉ちゃんに渡さないとね♪」

361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 12:12:59.79 ID:dEM7.0k0
るぱ☆すた

泉こなた  ルパン三世
柊かがみ  次元大介
柊つかさ  石川五右衛門
高翌良みゆき 峰不二子
成実ゆい  銭形警部

こなた「そういえば、ウチのお母さんは・・・」
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/17(月) 12:21:42.10 ID:3PscswSO
何かミスったらしく
>>359の最後の部分が抜けてた

かがみ「…って言われてるけど」
みゆき「え、えっと…あ、でも六面体で用が足りる作品数でなくてよかったと…」
かがみ「みゆき」
みゆき「は、はい?」
かがみ「笑えないし、突っ込みづらい」
みゆき「はい…ソウデスネ」

363 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 12:31:02.72 ID:3xONY8go
みゆきさんという高翌嶺の花を題材にするなんて畏れ多すぎて参っちゃいましたとも
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 12:52:41.26 ID:3PscswSO
>>363
高翌嶺の花に不覚にも吹いた。
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/17(月) 13:01:14.13 ID:3xONY8go
まさか高嶺にすらアレが挟まるとは思ってなかった
油断したわ…
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 16:58:51.96 ID:N4bjqmI0
>>352
最近では、個人情報保護法のせいで、卒業アルバムに連絡先は全然載っていないらしい。
一昔前は、有名私立学校の卒業アルバムが高額で取引されたものだけど、そんなこともなくなったかもしれない。
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 17:23:33.51 ID:yTPFwfg0
>>346です。色々意見も別れているようなので、一応修正は投票後に、させていただきます。
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 18:20:35.94 ID:MjkLzUAO
>>282です。いろいろ意見があるようなんですが、そんな事を知らずに昨日の夜、>>289にあるように誤字脱字を修正してしまいました。
コンクールの投稿期間だからまあいいかなと言う、なんとも自分勝手な考えがありまして。

ど、どうしましょう……。

ダメであれば、誤字脱字をある程度なら復活できますが。
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 19:00:10.45 ID:JV/ZSeMo
>>359
ど、どんっまい☆

>>360
何者だよきよたかww

>>363
ミコ酢フイタ

>>368
戻すなら、修正前のバックアップがwikiに残ってるはずだけども


何か俺のレス(>>355)のせいで意見分かれてるみたいになってるけど、ただの勘違いなので
意見は、修正はコンクール終了後ということで。すみません
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 19:18:08.90 ID:MjkLzUAO
>>369
バックアップ!?そんなものがあったなんて……。
大した修正はしていないので、スレを見ながら直そうかと思っていましたが、新機能は試してみたいですねww
371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 20:03:13.11 ID:3xONY8go
新機能じゃないってww
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/17(月) 21:15:47.75 ID:uEgffAAO
ゆたか「あれ、みなみちゃん小学校とか中学校の卒業アルバムないの?」
みなみ「え、あの、その…捨てちゃったんだ…」
ゆたか「なんで?」
みなみ「今まで人と殆ど関われなかったから嫌な思い出も無いけど良い思い出も無いんだ…」
ゆたか「みなみちゃん…」
みなみ「でも今はゆたかや田村さんがいるから楽しいよ。ありがとう」
ゆたか「えへへ///」

ゆかり「うっ…みなみちゃんよかったわねぇ…おばさん感動しちゃったわ。今回はでしゃばらずに帰りましょ…お邪魔しましたぁ」
みなみ母(なぜこの人は私達の家に毎回いるのだろう?というか盗聴でもしているのか?)
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 21:31:15.55 ID:X8lFtWU0
B of Mの修正しようと思ったけど、バックアップってわかりません!
374 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 21:44:35.59 ID:X8lFtWU0
>>282でもあり>>368のものですが、ただいま修正箇所を更に修正して大体元に戻しました。
結局バックアップは分からなかったですが、一応手でなおしました。
みなさんお騒がせいたしました!
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/17(月) 22:16:30.68 ID:iUa6ncDO
>>361
何故だろ?
コンバットマグナムや対戦車ライフルを撃ちまくるかがみんとか想像して萌えた俺ガイル
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/17(月) 23:56:49.92 ID:GGmCiFU0
>>359
みなみ黒化ですね。わかります
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/18(火) 00:02:57.63 ID:QoiaAkAo
第十一回コンクールの投票を開始します。
皆様の清き一票をよろしくお願いします。

ttp://vote2.ziyu.net/html/lacky11.html


ああ…次はレビューだ…
378 :資料室は閉まらない [saga]:2008/11/18(火) 00:11:37.82 ID:tYRoRQU0
>>377
お疲れ様です

クリスマスSSが詰まったので、気分転換に短いSS書いてたらサクッと完成したんで投下します。
2レスくらいです。
379 :かくれんぼ [saga]:2008/11/18(火) 00:12:39.59 ID:tYRoRQU0
 幼い頃に一度だけかくれんぼをやった事があった。
 最後まで見つからず、そのまま夜になり、心配した母が迎えに来るまで、わたしは隠れ続けていた。
 隠れるのが上手かったわけじゃない。誰も見つけてくれなかったんだ。
 見つかるのが怖くて、『もういいよ』ってわたしが言わなかったから。


- かくれんぼ -


 人と話をするのが苦手で、ずっと本ばかり読んでいたわたしは、小さなころから友達は少なかった。中学になる頃には、まともに会話できるのはずっと慕っていた近所のお姉さんだけになっていた。
 家から遠い稜桜学園に入学しようと思ったのは、そのお姉さんが通っているからという理由もあったけど、わたしの中学からそこに進学する生徒が少なかったからだ。
 わたしはきっと、あのかくれんぼをした日からずっと隠れ続けてるんだ。誰にも見つからないように、声を殺して。

 試験の日に一人の女の子と出会った。体調を崩したらしく、トイレの洗面台で苦しそうにしていた。
 わたしはその子にハンカチを貸して、保健室まで連れて行ってあげた。
 試験を受けに来た誰かの妹か何かだと思っていたわたしは、その子とはそれっきりだと勝手に決めつけていた。

380 :かくれんぼ [saga]:2008/11/18(火) 00:13:31.53 ID:tYRoRQU0

 わたしの思いとは裏腹に、入学説明会の日にその子と再会した。
「また、会えてよかったです。ずっとハンカチを返したいと思ってましたから」
 戻ってきた、あげたつもりのハンカチ。本当はわたしと同学年だった小さな子。この小さな体でわたしを探していたのだろうか。

 …なんのために?

 決まってる、ハンカチを返しに。それ以外に無いはず。
 少しだけ過ぎった期待を振り払うために、その子とバス停で別れた。家の車で来てるからと、嘘までついて。
「これから三年間、よろしくお願いします!」
 その子は別れ際にそう言った。
 
 …三年間?わたしとずっと?

 もう見えない、その子のいた場所をわたしは振り返った。
 ふと、あの日のかくれんぼの事が頭を過ぎった。
 見つけてくれたのだ。あの子はわたしを。『もういいよ』と言わないで、声を殺して隠れていたわたしを。
 わたしはもう隠れ続けなくていいのだろうか。あの子と友達になっていいのだろうか。
 
 そこまで考えて、あの子の名前を知らない事に気がついた。わたしの名前も伝えていない。
 でも、あの子ならまたわたしを見つけてくれる。その時に名前をきこう。わたしの名前を教えよう。

 …いや、そうじゃない。

 わたしは自分の考えを否定した。わたしは今日、あの子に見つかったんだ。だったら、次はわたしがあの子を見つける番だ。
 周囲を見渡して、誰もいない事を確認する。そして、大きく息を吸って、
「もーいーかいっ!」
 春の空に大きく声を放った。

 あの子に届かなくてもいい。返事をしなくてもいい。
 あの子がわたしを見つけたように、きっとわたしもあの子を見つけることができるから。
381 :かくれんぼ [saga]:2008/11/18(火) 00:15:17.11 ID:tYRoRQU0
以上です。

ゆたか以外と絡ませづらいみなみも結構難しい。
382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/18(火) 00:28:20.95 ID:WC4uAX.0
柊つかさ地獄巡り4話行きます。
そろそろネタが限界。

柊つかさの地獄巡り
第4話

つかさ「・・・・・・こ・・ここは・・・?」
次の場所は・・・よくわからない・・
私は・・十字架に縛りつけられていて動けない状態にされていました。
つかさ「あ・・よかった・・ちゃんと体はあるや・・・
・・・というかもう何をされても驚かない・・もう煮るなり焼くなり好きにしてーーーって感じだよ・・」
こなた「本当に?」
つかさ「こ、こなちゃん!?」
こなた「そんなつかさにスペシャルゲスト〜」
こなちゃんが邪悪な笑みを浮かべると、突然どこからともなくスポットライトが点灯し、正面を照らす。そこにいたのは・・・
つかさ「そ・・そんな・・・お父さん・・お母さん・・お姉ちゃん(3人)!!」
そう、私の家族5人が刀や包丁などの武器を持って立っていました。
皆の目は虚ろで、どう見ても正気ではないことは明らかでした・・・
こなた「これから何が始まるか理解できる・・・?つかさ〜」
つかさ「ど、どうして・・?悪いのは全て私でしょ!!?お姉ちゃん達は関係ないよ!!」
こなた「黙れ!これは連帯責任なんだよ!!罪深い柊家の血は全て絶やさないと・・・
自分の所為で大切な家族が大変なことになる苦しみ・・・つかさにも味あわせてやる・・・
さ あ 殺 し あ え 。最後まで残った1匹を愛してあげる」
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
つかさ「い、いやああああああああああ」
私は、目の前で起こっている光景から必死で目を逸らそうとしました・・・
しかし、どんなに抵抗しようとしても、決して目を逸らすことは出来ませんでした・・・
こなた「あはははは!!最高のショーだと思わない?つかさ〜〜
でもこうなったのは全てつかさのせいだからね〜〜」
私はもう頭が真っ白で、何も考えることができませんでした。
こなた「あ、終わったみたい。生き残ったのはかがみんか。さすが凶暴♪」
かがみ「はぁ・・はぁ・・・なんとか・・・なったわ。さあ約束よ。つかさの魂を解放してちょうだい」
こなた「いやだね」
こなちゃんの言葉と同時に頭上から岩石が落下し、お姉ちゃんは潰されてしまいました。
こなた「あはははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!」
こなちゃんの笑い声が辺りに響く中、
私の意識はゆっくりと闇に沈んでいきます。
無力さと絶望だけを残して。

To be continued
383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/18(火) 01:00:47.10 ID:tipKCUSO
>>378
あら、名前消し忘れてた…。
384 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/18(火) 04:17:36.85 ID:M28eeEEo
>>380
なんかいいなぁ。
確かにゆたか意外だとなかなか……。

>>382
こなたひどい……てかめっちゃ壊れてるなぁ。


速攻投票したんだが、コメントミスったorz
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/18(火) 04:21:44.48 ID:pZi1H1c0
>>381
見つかるのが怖い、ってところ何となくよくわかった。
みなみらしいなー

>>382
自分が傷つけられるより鬼畜だ・・・
386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/18(火) 07:11:37.97 ID:V4edDcSO
>>382
ネウロww
387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/18(火) 12:12:55.78 ID:MrYPPAI0
こんな事を言ったらみんなヒクかもしれんが・・・・・
実は俺、変態かがみが好きなんだ!・・・・面白いからwwww
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/18(火) 12:20:41.92 ID:tipKCUSO
−受け継がれる−

ひより「みなりんのお母さんって、おっとりしててどっちかってーと可愛いい感じだったよね」
パティ「ソですネ。ミナミとはあんまりニてませんデシタ」
ひより「もしかしたら父親似なのかな」


みなみ「…胸か。胸の事を言いたいのか。チチだけに」
ゆたか「みなみちゃん。そんなこと言ってないしつまんないよ」
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/18(火) 14:58:29.18 ID:V4edDcSO
〜兄貴の願望、姉の願望〜

みさお「え? 何、兄貴」


みさお「えぇー、なんだよ急にー」


みさお「うーん、一回だけだかんなー」


みさお「……お兄ちゃん」


みさお「あ、何だよ笑うなよぉ! わ」


みさお「うー、そんな頭撫でてごまかそうたってダメだからな」


みさお「……うん、ま、たまになら言ってあげても良いかな」


みさお「お兄ちゃん♪」


みさお「え……いや、そればっかりは……」


みさお「うぅ、分かったよぉ。一回だけ、これはホントに一回だけだぞっ」


みさお「…………」


みさお「分かってるってヴぁ! うん、じゃあいくぞ……」


みさお「あやのお姉ちゃん」


みさお「え、やだよ。もうこんな恥ずかしい台詞言えねぇよー、もう勘弁してくれよぉ」


390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/18(火) 15:15:58.43 ID:WKDNk.AO
こなた「つかさ…てめぇの血は何色だ!!」
つかさ「赤…だけど」
かがみ「………」
みゆき「………」
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/18(火) 19:54:36.04 ID:WKDNk.AO
まく☆はり

パロディ注意

つかさ「え〜、ここに握力計があるから皆さんで測りましょう」
かがみ「なぜ握力計なんぞを持ってるの?」
つかさ「気にしない気にしない♪」
パティ「じゃあワタシから測ってみますね、ふんっ」
ひより「どれどれ…85kg!?」
パティ「85デスカ…今日は調子が悪いから軽くしか握らなかったんですが、HAHAHAHAHAHA!!」
かがみ(なんなんだよこの外人)
ゆたか「みなみちゃん」
みなみ「うん」グッ
パティ「無理無理。みなみには無理ですよ」
みなみ「はい」
パティ「?」
『110kg』
パティ「握力ぐらいでええ気になるなボケ!!いてまうど!!」
つかさ(なんで関西弁に…)
パティ「かがみアナタがやってください!!」
かがみ「仕方ないわね…」グイッ
パティ「はい、あんさんの握力は…」
『130』
パティ「このインチキ女!!パープルツインテール!!シスコン!!ツンデレ!!」
こなた「えらい言われようだね」
パティ「フ、そういえばワタシにはアナタ達に圧倒的に勝ってるものがありました」
つかさ「まさか!?」
かがみ「ここでポロッとするのか!?」
パティ「これがアメリカだ」
『広大なアメリカ大陸が作ってアメリカおっぱい…日本人にはございますまい!!』
こなた「みゆきさんも脱ごうか」
みゆき「やめてー!!やめてー!!」
パティ「経済大国日本!!」
後にパティはこう語った
『あんなおっぱいみたことねーよ』
と…
392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/18(火) 19:57:53.38 ID:KCwGgcw0
>>309
おいィ?
俺のニヤニヤが有頂天なんだが?

みさおとしては「あやのお姉ちゃん」なんて絶対言いたくないだろうな……
393 :392 :2008/11/18(火) 20:23:36.88 ID:EcjI4aAo
間違えたよ。>>389だよ
これじゃ自己レスだよ
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/18(火) 20:56:39.47 ID:V4edDcSO
投下します
395 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 20:58:03.50 ID:V4edDcSO
―前回までのあらすじ―

 再び夢に介入して来た“萌え死にの帝王カナタン”から得た情報によると、岩崎みなみは何かの封印を解こうとしているらしい(つかさの考え)。
 つかさはそれを止めるべく、みゆきと共に動き出す。例え熱が出ようとも、彼女の意思は止められない。
 物語りはいよいよクライマックスへ……。

 萌え☆死にストーリー
  最終萌 ―後編―

―昼休み―

つかさ「ゆきちゃん」
みゆき「では行きますか」
こなた「あれ? つかさにみゆきさん、ご飯食べないの?」

つかさ「ごめんね、私達やらなきゃいけない事があるの。だから今日はお姉ちゃんと二人で食べてね」
みゆき「つかささん」

 廊下でみゆきが呼んでいる。

つかさ「じゃあね、また後で。ホントごめんね」
こなた「う、うん。良いよ、いてらー」


こなた「……かがみも来ない」


――

みゆき「つかささん、具合の方はいかがですか?」
つかさ「まだそんなにえらくないよ。冷えピタが効いてるのかな? まだ大丈夫だから」

 現在つかさが身につけているものは……、制服、靴下、上履き、スク水、リボン、冷えピタである。

みゆき「そうですか、では行きましょう。みなみさんの所へ」
つかさ「うん。あ、夢で教えてもらったこと、ゆきちゃんにも教えとくね。まず――」


396 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 20:58:41.84 ID:V4edDcSO
―同時刻、1年組―


みなみ「…………」
ひより「あれ? 岩崎さんお弁当は?」
みなみ「……ちょっと……やることがあるから……」

 みなみは席を立ち、教室から出ていく。

ひより「……!?」
ひより(岩崎さん、小早川さんが休んで食事も喉に通らないッスか! きっと放課後お見舞いに行ってあんなことそんなことするに違いないッス! あぁ、でも朝はパトリシアさんにアプローチをかけてたみたいだし……岩崎さんが分からないッスぅぅ! これは俗に言う二股って奴ッスか! うぉぉ、妄想が……妄想が止まら)
パティ「ひーよーり!」

 ズギャ!

ひより「ぐへぇ!」
パティ「お昼一緒に食べましょうデス」
ひより「……」
パティ「? ひよりどうシタのデスか? しっかりしてクダサイ! ひよりぃぃー!!」

――

みなみ(……恐らく天原先生を萌やしたのは泉先輩……ゆたかでも何も反応しなかったのに……)

 みなみは階段を登る。

みなみ(でも、おかげで目標まで近づくことが出来た。残り1%……この昼休みになんとかしないと……)

 みなみは足を止める。

みなみ(でも……やっぱり3年生の教室は行きづらいな……)


397 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 20:59:37.24 ID:V4edDcSO
―同じ頃、3年廊下―

こなた「……」ソワソワ
あやの「泉ちゃん、何してるの?」
こなた「おぉっ!?」

 こなたは持っていた何かを後ろに隠す。

あやの「(チョココロネ?)柊ちゃんに用事? そんな所にいないで中へ入ったら?」
こなた「う、うん」

 いつものこなたなら堂々と入るだろうが、今のこなたは何処かよそよそしい。

かがみ「あれ? こなたじゃない。どうしたの?」
みさお「んあ?」

こなた「やぁ、かがみ。えっと……」
かがみ「何よ、あんたらしくないわね。はっきり言いなさい」

こなた「お昼ご飯、一緒に食べても……良いかな?」

 上目使い、赤面、もじもじ、後ろにちらほら見えるチョココロネ。
 こうか は ばつぐん だ !

かがみ「うぁ……で、でも、つかさ達は?」
こなた「用事があるとかで、二人ともどっか行っちゃった」

 多少の動揺は見えたが、かがみは何故か萌え死ななかった。

かがみ「そうなの? まぁ別に一緒に食べても良いけどね」
あやの「断る理由なんてないわよね」
みさお「ほら、チビッ子ぉ、ここ座れよ」

こなた「じゃあお邪魔しまーす」

 こなたは飛び切りの笑顔でかがみの正面に座る。
 左右にはみさおとあやのだ。

みさお「なぁ、チビッ子。もしかしなくてもさっき緊張してただろ?」
こなた「いやぁ、はは。まぁね。他のクラスでご飯を食べる事ってそんなにないっていうかねぇ」
かがみ「クスッ、あんたも緊張するのね」
こなた「そりゃあ私だって人間だもの。緊張ぐらいするよー」

あやの「ふふ、人一人増えるだけでこうも違うのね♪」
みさお「あー、あやのー、それは普段はつまらないって事かぁー?」
あやの「もう、そうは言ってないでしょ」
かがみ「ホント、日下部は単純よね」

398 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:00:27.57 ID:V4edDcSO
みさお「ぶー、お? なんだチビッ子、お前昼飯それだけかぁー?」
こなた「え? そうだけど」
みさお「そんなんだから大きくなれないんじゃね?」
こなた「むぅ、ほっといてよ……」

あやの「泉ちゃん、良かったらこの卵焼き食べる?」
こなた「えっ、くれるの? 食べる食べる!」
あやの「はい、あーん」
こなた「あーん♪ もぐもぐ……おいひー」

みさお「あぁっ、ずりぃぞチビッ子! あやのぉ、私にもやってくれよぅ」
あやの「ごめんね、今ので最後なの。プチトマトならあるけど」
みさお「いや、いいよ。ちぇー、いいもーん、柊にやってもらうから」

みさお「柊ぃー、って何固まってんだよ。おーい」

 固まってるかがみを見て、こなたは思う。

こなた(まただ、朝の保健の先生といい、今のかがみといい……私が原因なのかな? だとしても何で? 何でかがみは私を見ると倒れたりするの?)
あやの「泉ちゃんどうしたの?」
こなた「え?」
あやの「なんか哀しそうな顔してたから」
こなた「そう? いやぁ、別に何でも……」

こなた(いや、もう一人で考えるのはやめよう)

こなた「峰岸さん」
あやの「なぁに?」
こなた「かがみが今みたいになっちゃうことってあった?」

 かがみはまだ固まっている。みさおはそんなかがみを色々いじくっていた。

あやの「ない……わ、どうしたのかしら柊ちゃん」
こなた(やっぱり、私が居ないときはこうはならないんだ。これって病気なのかな……だとしたら私のせいで病気が悪化してるの?)

こなた「うっ……うぅ……」
あやの「泉ちゃん?」
こなた「うぁ……っく……うぅぅうぅ」
あやの「ど、どうしたの泉ちゃん」
みさお「おいおい、どうしたんだよチビッ子」

こなた「ごめん……私、もうここには居られない」
みさお「はぁ? お前なに言って……おい!」

 こなたは席を立ち、逃げるように廊下へ走って行った。


399 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:01:10.10 ID:V4edDcSO
―階段にて―

みなみ(この先が3年生エリアだけど……朝より騒がしくて行きづらい……でも時間が)

 みなみは3年生手前の階段で立ち往生していた。

つかさ「みなみちゃん居るかな?」
みゆき「そうですね、教室で大人しくお昼をとっていれば良いのですが」

 階段を下りてくる二人。

みなみ(……え、この声って)
つかさ「あ」

みなみ「っ!?」

 みなみはつかさ達の姿を見るや、2年生エリアへと駆け出した。

つかさ「みなみちゃん!」
みゆき「みなみさん!」

 つかさとみゆきも慌てて駆け出す。が、みゆきは立ち止まる。

つかさ「ゆきちゃん?」
みゆき「二手に別れましょう。恐らくみなみさんの目的は三階です。つかささんはそのままみなみさんを追ってください。私は上から非常階段を使って合流します」
つかさ「挟み打ちって事だね?」
みゆき「はい。ではまた後で!」

 そう言ってみゆきは再び三階へと戻って行った。

つかさ「よーし」

 つかさも走り出す。

―三階―

みゆき(みなみさんは非常階段を使いこちらに来て、待ち伏せしてる私を見たら再び非常階段に戻るでしょう)
みゆき(その時につかささんが二階へ戻る非常階段に居てくれたら挟み打ちは成功です。もしつかささんが間に合わなかったら、一階に逃げられてしまいますね……それだけは避けたいのですが)

みゆき「あっ」

 みゆきは非常階段の前までたどり着いた。しかし鍵は閉まっていた。無論、手締めの鍵なので開けることは出来るが。

みゆき(しくじりました。これではみなみさんは既にUターンしたでしょう……つかささんが間に合っていても一人では……とにかく合流しませんと!)

 みゆきは素早く鍵を開けると、急いで下に向かった。


400 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:02:29.58 ID:V4edDcSO
―非常階段―

みなみ「……先輩、そこをどいてくれませんか……」
つかさ「ダメ、だよぅ……ここは……はぁ、はぁ……通さない……」

 つかさは息が上がっている。とても苦しそうだ。

つかさ「みなみちゃんは……何を企んでいるの?」
みなみ「……」

 つかさの問いにみなみは紅潮する。

つかさ(……? 何で赤くなるの?)
みゆき「しゅたっ」

つかさ「ゆきちゃん!」
みなみ「!?」

 みゆきが三階の階段から現れた。

みゆき「間に合いましたか」
つかさ(良かった、これで……?)
みなみ(……ここまで来て終わりたくない)

みゆき「みなみさん、大人しく捕まってくれませんか?」
みなみ「……いやです……」
つかさ(あ……れ……?)

みゆき「あまり手荒な真似はしたくありませんが」

 みゆきは一歩一歩と階段を降りていく。

みなみ(パトリシアさんから教わったあれを試してみようか……)

 ドサッ!

みゆき&みなみ「!?」

つかさ「はぁ……はぁ……」

 つかさが倒れてしまった。

401 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:02:40.11 ID:V4edDcSO
みゆき「つかささん!」

 みゆきはみなみを通り越してつかさの元へ向かう。そしてつかさを抱き上げると額に手を当てる。

みゆき「っ! 凄い熱です」
つかさ「ゆき……ちゃん……みなみちゃん、をぉ……」
みゆき「今はそれよりつかささんの事です」
つかさ「でもぉ…………ふぅ……はぁ……」

みなみ「…………」

 みなみは突然の事にどうしていいか立ち尽くしていた。そして、

みゆき「とにかく保健室に――」
みなみ「手伝います」

 みなみの取った行動は逃げるではなく、助けるだった。

みゆき「みなみさん……」
みなみ「…………」
みゆき「良いのですか? 今なら逃げる事が、」
みなみ「……目の前で人が倒れているのに、自分の事を優先するなんて出来ませんから……」

 そう言ってみなみはつかさの肩を担ぐ。みゆきも反対側の肩を担ぐ。

みゆき「階段、気をつけてください」
みなみ「はい」

402 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:04:25.77 ID:V4edDcSO
―保健室―

ふゆき「……やはりあの時行かせない方が良かったみたいですね。先生の責任です」

 みゆき達は今、つかさの寝ているベッドの横に椅子を設けて座っている。

みゆき「いえ、近くにいた私にも責任があります。それに無理をさせてしまったのも私ですし……」
みなみ「……」

ふゆき「とにかく、あの状態ではとても一人で帰ることなんて出来ません。家の方に迎えに来てもらいましょう」

 そう言ってふゆきは電話をしに自分のポジションへ戻って行った。

みなみ「みゆきさん……私は……」

 今まで黙っていたみなみがか細にぽつりと呟いた。無論、みゆきはそれを聞き逃さない。

みゆき「どうして良いのか分からない」
みなみ「……」

 沈黙。これは肯定を意味していた。

みゆき「みなみさんの目的は何だったのですか?」
みなみ「それは、その……」

 顔を真っ赤にして俯くみなみ。
403 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:04:35.68 ID:V4edDcSO

みなみ「みゆきさんは……何で私の邪魔をするんですか」

 みなみの瞳から熱い滴が零れ落ちる。

みなみ「私はただ……、……胸を大きくしたかっただけなのに」
みゆき「……え? すみません、もう一度言っていただけますか?」

 固まるみなみ。みなみにとってそんな恥ずかしい台詞二度も言えるか的な意味で。

みなみ「だから……その、胸を……」
みゆき「胸を?」

みなみ「胸をおっきくしたかったんですっ」

 羞恥を捨て声を張り上げてしまった。それを聞いて目をパチクリするみゆき。そしてしばしの沈黙の後、

みなみ「みゆきさんには分かりませんよ」

と言った。

みゆき「……そうですね。確かに私にはその悩みは分かりません。でもですよ?」
みなみ「……?」
みゆき「他人を萌え死にさせて、寿命を縮めて、それで得た物にみなみさんは心から喜べますか? 後ろめたい気持ちは生まれませんか?」

みなみ「寿命が……?」
みゆき「つかささんの情報ですが、間違いはないみたいです」
みなみ「……知らなかった……」

みゆき「……女性として生まれたからには胸が無いのは確かにつらい事でしょう、ですが――“納得のいく説明”!!」
みなみ「……ごめんなさい……うっ、えぐ……」

 みゆきはみなみを優しく抱きしめた。

404 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:05:29.70 ID:V4edDcSO
みなみ「みゆきさん……こんなこと、今しか言えないんですが……」
みゆき「はい」
みなみ「たまにで良いですから……みゆきさんの胸、揉んでもいいですか?」

 みゆきは一瞬キョトンとしたが、すぐに優しい顔に戻る。

みゆき「良いですよ。それでみなみさんの悩みが少しでも紛らわせるのなら」
みなみ「ありがとう……ございます」

 そう言うと、みなみはさっそく胸を揉み始めた。直に。
 そしてみゆきはつかさの方を向き、

みゆき(人間万事塞翁―さいおう―が馬、つかささんのお陰で無事に解決できましたよ。今はゆっくりとお休みください)

 心の中でそう思うと、今度は胸を揉んでいるみなみの方に向き直る。

みゆき(さて、みなみさんにこんな事をさせた元凶……教えていただきませんと)
みゆき「みなみさん、そろそろ教えて下さいませんか? みなみさんの後ろに居る存在ひゃ!?」

 みゆきはビクンと身体が反応してしまった。

みゆき「そこは摘んではダメです」
みなみ「す、すみません……」

 みなみはスルスルとみゆきのセーラー服の上着から手を抜いた。

みなみ「私の後ろに居る存在……」
みゆき「はい。みなみさんに萌え死にの事を教えた人物です」

 みなみは黙ってしまう。言おうか言わないか迷っている様子である。
 そしてみゆきを見据え、口を開く。

みなみ「……ゆかりさんです」
みゆき「え? ゆかり……?」

 その名を聞き、目を見開くみゆき。

405 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:06:36.08 ID:V4edDcSO
みゆき「ゆかりって……私のお母さんのゆかり……ですか?」
みなみ「……そうです。これをゆかりさんから預かって」

みゆき「これは?」
みなみ「名称は知りません。でもこれの数値を100にすると……」
みゆき(なるほど、これがつかささんがおっしゃっていた“玩具”ですか)

みなみ「誰かが……萌え死ぬと振動で分かるんです。……みゆきさん?」

みゆき(何故お母さんが? それでは私は一体何のために……)
みなみ「みゆき……さん?」

みゆき「先程の質問にまだ答えていませんでしたね」
みなみ「え」

みゆき「何故、私がみなみさんの邪魔をするか……それは」
みなみ「それは……?」

みゆき「私も母から頼まれたからです」
みなみ「え……それってどういう……」

みゆき(お母さん、いくら退屈とはいえ、やっていいことと悪いことがありますよ? 流石の私も今回ばかりは怒りました)
みゆき「とにかく、今日母に問い詰めます。詳しいことは明日話しますのでみなみさんはもう教室に戻っていいですよ。まだお昼とってないでしょう?」
みなみ「はい……」

 そこでタイミングよく、キューっとみなみの腹の虫が鳴った。

みなみ「あ……」
みゆき「ふふ。さ、つかささんの事は私に任せて行ってください」
みなみ「では失礼します……あの」
みゆき「何でしょう?」

みなみ「色々ご迷惑を掛けてすみませんでした……」
みゆき「良いんですよ。もう終わったことは。それに悪いのは私の母の様ですし」
みなみ「……ありがとうございます。つかさ先輩にも起きたら宜しくお伝えくれますか?」

406 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:07:16.43 ID:V4edDcSO
みゆき「承知しました」
みなみ「では……」

 みなみは保健室を出て行った。

みゆき「さて、つかささんの事をかがみさんに連絡しなければなりませんね」

 みゆきは携帯電話を手に取りかがみに電話する。

みゆき「あ、もしもしかが、」
かがみ『みゆき! こなたを知らない!?』
みゆき「へ? 泉さんですか? 分かりませんが、どうしたのですか?」
かがみ『こなたが居ないのっ!』

みゆき「落ち着いてください、直ぐに私もそちらへ向かいますので」
かがみ『早くね!』

 なんだかただ事じゃない。そう思ったみゆきは直ぐに頭のスイッチを切り替えた。

つかさ「ゆき……ちゃん」
みゆき「起こしてしまいましたか。なにやら大変な事になってるようです」
つかさ「私も……行くよ……」
みゆき「いいえ。つかささんは寝ていないとダメです」
つかさ「でも……」
みゆき「つかささんごめんなさい。ピロリロリンリン♪」
つかさ「ふわ……」

 無理に体を起こそうとするつかさに催眠術を掛けたみゆきは急ぎ足でかがみ達の元へ向かった。
 そして屋上にこなたは居た。

みゆき(なんて展開の早い……でも助かります)


407 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:07:54.77 ID:V4edDcSO
―屋上―

かがみ「こなたっ、そんなところに居たら危ないわよ」

 こなたはフェンスの向こう側に立っていた。下手すると落ちる。

みゆき「一体何が……」
みさお「それがチビッ子の奴、飯食ってるときに急に泣き出してさ」
あやの「よく分からないけど、固まってる柊ちゃんを見たらあぁなっちゃったのよ」

みゆき(固まってるかがみさん……私達の居ないところで泉さんがかがみさんを萌え殺してしまわれたみたいですね)

 ちらっとあやのとみさおを見るみゆき。

みゆき(このお二方は勿論、かがみさんも萌え死にの存在を知りませんし……どうしたものでしょうか)

かがみ「待ってて、今そっちに、」
こなた「来ないでっ!」

 歩み寄るかがみを制止させた。

かがみ「な、どうしたのよこなた」

 それでもかがみは再び歩み寄る。

こなた「来ないで来ないで来ないでよぉっ!」
かがみ「!?」

こなた「うっ……うっ……」
かがみ「どうしたっていうのよ! こなた!」

こなた「かがみは……私の近くにいると死んじゃうんだよぉ!」
みゆき「っ……」
かがみ「な、何を訳分からないこと言ってるのよ」

408 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:08:45.06 ID:V4edDcSO
こなた「私だって分からないっ! 急に死んだり生き返ったり」
かがみ「待った、私がいつ死んだって?」
こなた「気付いてないの? いつも私と一緒に居ると突然倒れたりして……つかさやみゆきさんが隠すようにごまかして!」
かがみ「はぁ!?」

みゆき(まずいですね……非常にまずい展開です。なんとかここに居る皆さんに納得の行く説明をしなければ)
みさお「何だよあれ、チビッ子の奴何を言ってるんだ?」
あやの「分からないわ。でも、とても嘘を言ってるようには見えないし……柊ちゃんが死んでる?」

みゆき(考えて、考えるのです高良みゆき! 私なら出来る。この状況を終わらせることが出来る説明が!)

 みゆきが考えている間も、こなたとかがみのやり取りは続いていた。そして……

こなた「教えてよみゆきさん! みゆきさんは私が何なのか知ってるんでしょ!?」

 そこに居た一同がみゆきを見る。そしてみゆきは皆の視線に耐えながら、考え抜いた説明を語り始めた。

みゆき「泉さんは特に変わった体質ではありません。普通の女の子ですよ」
こなた「嘘だね、じゃあかがみは何で私を見て倒れるのさ!」
みゆき「泉さんを見て倒れているのではないですよ?」
こなた「え」

みゆき「今まで隠していましたが、かがみさんはダイエットをしているのです」
409 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:09:34.33 ID:V4edDcSO
こなた「へ?」
かがみ「ちょっと、みゆき! 私……」

 その時、かがみはみゆきの目力に圧倒されてしまった!

かがみ「そうよ。ダイエットよ……(これで良いのか?)」
こなた「ダイエットがどう関係してるの?」

みゆき「かがみさんが倒れたり意識を失う原因……それはお腹が空いているからです。そうですよねかがみさん」
かがみ「え、ちょっとそれは……」

 みゆきの目力!

かがみ「うん、そうなのよ(もう好きにして)」
みゆき「かがみさんは無理なダイエットに挑戦しています。そのためにあまりの空腹から体調を崩して倒れてしまうのです」
こなた「……じゃあさっきは? ご飯食べてたのに固まってたよ?」

みゆき「それは……泉さんが美味しそうに食べてたからじゃないですか?」
みさお「あー、確かにな。あやのの卵焼き旨そうに食ってたぜ」

みゆき「ダイエットで食事を調整しているかがみさんにとって、その光景は羨ましすぎたのでしょう。だからショックで固まった」

こなた「……そうなの? かがみ」
かがみ「エエ、ソウヨ」
あやの「柊ちゃん、無理なダイエットは身体を壊すわよ」
かがみ「ソウネ、気ヲツケルワ」

 かがみは真っ白に染まっていた。

410 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:11:07.36 ID:V4edDcSO
こなた「じゃあ、じゃあ私と一緒の時しかそうなるのは何で?」
みゆき「それは偶然ですね。泉さんが居ないときでもかがみさんは倒れますよ」

みさお「柊、今日帰りマック行こう。たくさん食べるんだ」
かがみ「ソウネ、ハハ……」

 かがみの何かが崩れ落ちていく。

みゆき「夏のお祭りの事を覚えていますか?」
こなた「え? うん」
みゆき「そこでは泉さんとかがみさんの両者が居ましたが……かがみさん倒れました?」
こなた「……倒れて、ない、ね」
みゆき「そういうことです。泉さんが居ようが居まいが、かがみさんは倒れます。泉さんが原因ではないのですよ」

あやの「柊ちゃん、お願いだからもう無理はしないでね……うぅ」
みさお「柊ぃ〜、死なないでくれ〜」
かがみ「大丈夫ヨ、大丈夫ゥ……」

こなた「あはは、何だ……勘違いだったのかぁ」
みゆき「ようやく理解してくださいましたか」
こなた「勘違いでこんなことして、めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど……」
みゆき「間違いは誰にでもありますよ。さ、そこは危険です。早くこちらへ」
こなた「うん。なんかごめんね」

 そしてこなたはフェンスをよじ登る。しかし急に風が吹き始めた。

こなた「あ……」
みゆき「!?」

 急な突風に、こなたはフェンスを掴んでいた手を離してしまった。

411 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:12:09.81 ID:V4edDcSO
みゆき「泉さん!」
みさお「おいっ!」
あやの「泉ちゃん!」
かがみ「コナタ……こなた!」

 そこに居た誰もがこなたの元へ駆け寄る。しかしこなたはフェンスの向こう側……誰も間に合うはずがなかった。
 重力に逆らえないこなたは地面に向かって落ちて行く。

こなた「うわぁぁぁっ!」


―こなたが落ちるちょっと前・校庭付近―

カナタ「ふぅ……。なんとか来れたわね」

 念のために説明するが、彼女は萌え死にヘルカイザー。萌え死にの帝王カナタンの分身の様な存在だ。

カナタ「封印される前にここに時空ゲートを繋げておいて正解ね♪」

 どうやら彼女は時空ゲートなるものを使ってこの世界に来たらしい。

カナタ「でも身体が実体化できるのはせいぜい1時間が限度。それ以上は体力がもたないわ」

 誰に説明しているのか。

カナタ「早いとこみなみちゃんを見つけてアレコレしないとね」

 そしてみなみとの一件は既に終わっていることを知らないみたいだ。

412 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:12:54.50 ID:V4edDcSO
カナタ「さて、みなみちゃんは……あら?」

 上を見上げるヘルカイザーさん。

カナタ「あれは……こなた!? あの子ったらあんな所で何を――」
こなた「うわぁぁぁっ」
カナタ「!?」

 こなたが落ちた。さすればやることは一つ。考える間なんてない。
 ヘルカイザーは普段出していない黒い天使の翼を背中から生やし、全速力でこなたの元へ飛んで行った。

カナタ(間に合って!)

 彼女の願いは何とか届いた。地上僅か2メートル付近でこなたのキャッチに成功した。
 ギリギリセーフだった。が……

カナタ「きゃっ」

 勢い余ったヘルカイザーはそのまま壁にぶつかった。
 こなたを守るため、咄嗟に向きを変えて顔面衝突は免れたが。

カナタ(露出度の高い服が裏目に出たわね……背中がヒリヒリするわ。いたたたた)

 ヘルカイザーはゆっくりと地面にこなたを降ろす。
 そしてこなたはというと……

こなた「…………」

 気絶していた。

カナタ「うぅ、今ので体力を全て使い切っちゃったわ……私の野望が……」

 そう言うと、ヘルカイザーは消えてしまった。
 体力が無くなって強制送還されたようだ。

かがみ「こなた!」

 息を切らしたかがみがやって来た。その後ろにみさお、みゆき、あやのの順で同じく息を切らしてやって来る。

413 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:14:29.39 ID:V4edDcSO
かがみ「こなた!」

 倒れているこなたに呼び掛ける。しかし返事は無い。

かがみ「嘘でしょ……何か言いなさいよ……こなた!」
みさお「ま、マジかよ……」
あやの「泉ちゃん……」

 三人が動揺している中、みゆきはあることに気付いた。

みゆき(あれだけ高いところから落ちて血も出ていない……それどころか傷一つ見当たらない……?)

 みゆきがそんな事を思っていると、こなたの瞼がゆっくりと開きだした。

こなた「か、がみ?」
かがみ「こなた、こなたぁ!」

 かがみはこなたを抱き寄せる。

かがみ「馬鹿! 心配かけさせてっ……」
こなた「ごめん」
みゆき「お怪我はありませんか?」

こなた「んー、それがどこも痛くないんだよね」
みさお「すげー、あんだけ高いところから落ちて平気なのかよー」
あやの「奇跡ね。無事で良かったわ」

こなた「なんかね、あんまり覚えてないんだけど、落ちていく途中で身体が横に移動したってゆーか……ごめんよく分かんないや」
かがみ「あんたが無事ならなんだっていいわよ」
414 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/18(火) 21:14:42.48 ID:V4edDcSO
みゆき「そうですね。奇跡ということで良いじゃないですか」

 みゆきは余計な事を考えるのをやめた。友が助かった。ならそれで良いじゃないか、と。

みさお「てゆーか柊ぃー、いつまで抱き着いてんだよ」
かがみ「あっ」

 かがみは慌ててこなたから離れる。

こなた「かがみは私の事が好きなんだもんねー?」
かがみ「な、何言ってるのよ! 馬鹿じゃないの!」

みさお「うぅ」
あやの「みさちゃん、嫉妬?」
みさお「っば、ちっげーよぉ!」


みゆき(事は丸く収まりましたか。それにしてもかがみさん、泉さんとあんなことしても萌え死なないなんて……もう少しで萌え死にを克服出来るかも知れませんね)


 こうして萌え死にに関わる厄介事は無事に解決された。
 未だ謎を見る萌え死にの話も、一先ずおしまいだ。

みゆき(長いお昼休みでした……)


415 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/18(火) 21:19:06.41 ID:V4edDcSO
>>395-414
以上です。エピローグもありますが、あんまり長いとあれなので明日投下します。

みゆきさんにはもっとちゃんとした説明をさせたかったんだけど……
みゆきさんごめん。みなみも変な理由でごめん
416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/18(火) 23:34:01.17 ID:dE3V5YSO
>>415
GJ!
ゆかりさんが黒幕かいww
カナタンどうしたww
417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/19(水) 04:43:47.95 ID:qpoVqF.o
>>415
揉むなよ! いやもっと揉め。GJww
色々みゆきが面白すぎるwwwwww
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/19(水) 12:08:52.59 ID:rpEDaAAO
ゆたか「YURYYYYYYY!!!!!!」
みなみ(ゆたかが壊れた!?)
419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/19(水) 12:29:21.18 ID:sxjCc5s0
かがみ「こなた全開!カガミンレッド!」
   「ズバリこなた!カガミンブルー!」
   「こなたん満開!カガミンイエロー!」
   「ドキドキこなた!カガミングリーン!」
   「こなた豪快!カガミンブラック!」

   「こなたのロードを突き進む!!こなたん戦隊カガミンジャー!!」チュドーン!


こなた「お願い{ピー}で〜、毒キノコお腹いっぱい食べて〜、水の無いプール飛び込んで〜」

   
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/19(水) 12:30:41.21 ID:lI7.dkSO
−険しき道−

みゆき「かがみさん、レコーディングダイエットはご存知ですか?」
かがみ「なにそれ?」
みゆき「簡単に言いますと、手帳などに自分が食べたものを記録していくんです。それを後から見直す事で、無駄に食べている分…つまり余分なカロリーを取っている部分を理解して、無理のないダイエット計画が立てられるんです」
かがみ「なるほど、ちょっとやってみようかしら」
みゆき「では、この手帳を差し上げますので、頑張って下さいね」

−数日後−

みゆき「かがみさん、ダイエットの方はいかがでしょう?」
かがみ「うん、まあぼちぼち」
みゆき「あれ?その手帳、わたしが差し上げた物とは違うような…」
かがみ「あー…アレ三日くらいで埋まっちゃったから、新しいの買ったのよ」
みゆき「三日っ!?…そ、そんな薄い手帳じゃなかったと…」
かがみ「ねえ、みゆき」
みゆき「は、はい。なんでしょうか?」
かがみ「何度見直しても、無駄な物は食べてないんだけど…」
みゆき「本気と書いてマジですかっ!?」
かがみ「どうすればいいのかしらね…」
みゆき(もしかして、かがみさんは食べても太らない体質だけど、その許容量を超える程食べるから、体重が増えるのでは…)
かがみ「このダイエットもダメかしらね…」
みゆき「…いっそ仏門にでも入られてはいかがでしょう…」

ダイエットの説明はかなり適当
421 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/19(水) 13:04:13.47 ID:HREOQ2AO
>>419

金色と銀色は?
422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/19(水) 20:57:11.76 ID:D0YYr6SO
>>416-417

感想ありがとうございます!

では続きを投下します
423 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/19(水) 21:00:31.22 ID:D0YYr6SO
 〜エピローグ・その後の彼女たち〜

―みゆきとゆかりさん―

みゆき「さぁお母さん、説明してもらいましょうか?」
ゆかり「あのね、これはちょっとした暇潰しというかー……」

 みゆきのニコニコ目力攻撃!

ゆかり「ごめんなさい! みなみちゃんもまさかあそこまで本気になるとは思ってなかったのよ〜。あの玩具だって願が叶うなんて機能は無いわけだし」
みゆき「え? 無いんですか?」

ゆかり「そうよー、あんなの私が適当にガラクタくっつけて偶然それっぽいのが出来ただけなんだから」
みゆき「えぇっ!?」

ゆかり「だからね、みなみちゃんに嘘つきと思われたくなくて期限を今日までって事にして諦めてもらおうと思ってたのよ」
みゆき「だからみなみさんは焦っていたのですか……」

ゆかり「だいたいみゆきも悪いのよ? みゆきなら早くにみなみちゃんを止めてくれると思ってたのに」
みゆき「それでしたら最初からみなみさんと教えてください。『萌え死にで何かを企む人を止めて』なんて探すのに苦労しましたよ……」

ゆかり「だってそっちの方が遊びがいがあるじゃない?」
みゆき「お母さん!」
ゆかり「わ、ごめん……」

424 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/19(水) 21:01:30.35 ID:D0YYr6SO
みゆき「はぁ……まとめますと、お母さんはみなみさんに嘘の情報で翻弄して、私にはそれを止めるように指示を出して心の中では楽しんでいた……そういうことですね?」
ゆかり「みゆき? 恐いわよ」
みゆき「…………」
ゆかり「はい、その通りですごめんなさい」

ゆかり「本当は早くに打ち明けるつもりだったのよ? でもみなみちゃんが凄く本気にしてて、歯止めが効かなかったっていうかね?」
みゆき「はぁ……」


―その後の帝王さんズ―

かなた「結果的に、こなたを救ってくれたことには感謝しています。ですが」
カナタ「みぃ……」

 鏡越しに会話する二人。

かなた「地上への時空ゲート開門は禁止されてる行為です。今回は人命救助ということで大目に見ますが次にやったら“吸収”しますよ?」
カナタ「怖いこと言わないでよ……もうしませんからぁ」

かなた「反省はしているみたいだからもう言いませんよ」
カナタ「ほっ……」
かなた「でもこれだけは言わせてね?」
カナタ「?」

かなた「こなたを救ってくれてありがとう」
カナタ「……うん。でも何でかしら?」
かなた「何が?」

カナタ「何であの時の私はあんなにも行動が早かったのかなーって」
かなた「……」
カナタ「地上の人がどうなろうと私には関係ないのに、何であの娘の時だけ必死だったのかしら……身体が勝手に動いたみたいに」
かなた「ふふっ」

カナタ「な、なぁに? 何で笑うのよ」
かなた「だって嬉しくて」
カナタ「……私はあなたの分身だけど、あの娘については何も分からない。あの子はあなたにとって……私にとってどういう存在なの?」
かなた「いずれ分かりますよ」
カナタ「むぅ……」


かなた(ヘルカイザー、変わってきましたね……もう少し良心を持てるようになったら、そこから出してあげますよ♪)

カナタ「それにしても……」
かなた「?」
カナタ「まさかあれが本当の玩具だったなんてね……予想外だわ」
かなた「もっと早くに気付くべきでしたね……」
カナタ「ホントよね」


425 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/19(水) 21:03:47.68 ID:D0YYr6SO
―その後のつかさ・つかさの部屋で―


つかさ「うぅ……」
かがみ「つかさ? 苦しいの?」
つかさ「途中、から……」
かがみ「途中から?」

つかさ「途中から主人公の座を取られちゃったよ〜。み〜」
かがみ「そう……(変な電波受信しちゃって……相当熱が酷いのね)」

つかさ「でもね? こうやって、お姉ちゃんが付きっきりで看病してくれるから……とっても嬉しいんだ。えへへ」
かがみ「私としては早く風邪を治してくれた方が嬉しいんだけど?」
つかさ「うん、頑張るよ」

かがみ「ふ〜ん、頑張る……ね」
つかさ「?」
かがみ「じゃあ、これはどういう事かしらっ」

 かがみはつかさの毛布をガバッと剥ぎ取る。

つかさ「ひゃぅ」
かがみ「あんたねぇ、いつの間に着替えたのよ……」

 つかさは又してもスク水だった。

かがみ「こんな恰好じゃあ治るものも治らないでしょ……」
つかさ「これは……そのぅ」

 かがみは心底呆れていた。同時に本気で心配になってきた。変な癖が付かないかと……。

つかさ「き、気がついたらこんな姿になっちゃった……なんて」
かがみ「いいからさっさと脱ぎなさい。ついでに身体も拭いてあげるから」
つかさ「はぁーい……」

 つかさは渋々とスク水を脱ぎ始めた。

かがみ(はぁ、この様子だと風邪が治ったら一日一回、下着の確認をする必要があるわね……)
つかさ(私今、すっごく幸せかも……♪)


426 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/19(水) 21:05:31.29 ID:D0YYr6SO
―その後のみなみと―


ゆかり「ごめんねみなみちゃん……」
みなみ「いえ……私もあっさり信じたのがいけないですから……」
ゆかり「でもこのままじゃ、みなみちゃんも納得いかないでしょ? だからね……」
みなみ「?」

ゆかり「じゃーん! 胸がおっきくなる道具を色々買ってきたのー!」
みなみ「う……」
ゆかり「今日からみなみちゃんの胸が大きくなるまで全力でサポートするからね!」

みなみ「お、お気持ちだけで……」
ゆかり「まずはこのクリームね。これで胸をマッサージするわね」
みなみ「ちょっと急用が……っ!?」

 誰かの手に腕を掴まれたみなみ。

みなみ「み、みゆきさん……」
みゆき「私も及ばずながらサポートさせていただきます。はいバンザーイ」
みなみ「や……待っ、あぁ……」

ゆかり「大丈夫よ? 優しく塗るから♪」
みなみ「あ、冷た……や、あぁ……ん、らめぇぇぇ……」

 ゆかりのマッサージはそれから毎晩続いたという。

みな母「立派になるのよ……」


427 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/19(水) 21:06:33.47 ID:D0YYr6SO
―その後の1年組―


ゆたか「おはよー、みなみちゃん」
みなみ「おはよう、ゆたか。……風邪、大丈夫?」
ゆたか「うん。もう平気だよ」

パティ「HEY! ミナミ。告白は上手くいきましたか?」
みなみ「!?」
ゆたか「こ、告白?」

パティ「YES、ミナミは三年生に好きな人がいるらしいのデス」
ゆたか「へー! ホントなのみなみちゃん!」
みなみ「いや、あれは……」

ひより(なんとぉ! 二股ならぬ三股ッスかぁぁ! みなりんの最終目的は誰ッスか……もう着いていけないッス)

ゆたか「詳しく教えて欲しいなぁー♪」
パティ「師匠として結果を知りたいデスね!」
ゆたか(師匠……?)

みなみ「あ……の……あ! バイトが始まるからこれで」スタスタスタ

ゆたか「バイト? え、学校は?」
パティ「逃げましたネ」
ひより「また違う女の所、」

 ズギャ!

パティ「黙りなサイ☆」
ひより「ぐぇ」


428 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/19(水) 21:07:02.92 ID:D0YYr6SO
―その後の3年生組―


 昼休み。

こなた「最近ダイエットしてる人増えたね〜。街歩いてると倒れる人が結構居るんだよ。流行ってるのかな?」
つかさ「なんでダイエット?」
かがみ「ダイエット……」

 かがみはみゆきに視線を送る。みゆきはそれに気付くと両手を合わせ申し訳なさそうに微笑む。

こなた「そーいや、かがみ最近倒れないね。やっとダイエットやめたんだね」
かがみ「えぇ、まぁ……」
つかさ「え、お姉ちゃんダイエットしてたの?」

かがみ(最初からダイエットなんてしてないんだけどね。こなたが元通りになったしその事は良いんだけど……そもそも私はいつ倒れたんだ?)
みゆき(かがみさん、最近倒れないということは……泉さんによる萌えの免疫力が付いたみたいですね^^)

つかさ「お姉ちゃん、そんなに太ってないよ?」プニプニ
かがみ「こ、コラつかさっ!」
こなた「! 今だ携帯拝観〜」
かがみ「あ! 待って」

 こなたは携帯を既に開いていた。

こなた「うぉぉ……これ、は?」
かがみ「ばか、勝手に見ないでよ」
こなた「待受がスク水のつかさだったんだけど……」

かがみ「これは、ねぇつかさ」
つかさ「うん、お姉ちゃん♪」
かがみ「つかさぁ♪」
つかさ「お姉ちゃぁん♪」

こなた「なんだこの二人、着いていけないよ……うわーんみゆきさーん!」

 こなたはみゆきに抱き着く。

みゆき「よしよし^^」
みゆき(なんと……免疫力ではなく、ただの心変わりですか。行き過ぎないよう祈るばかりです^^;)


429 :萌え☆死にストーリー [saga]:2008/11/19(水) 21:07:42.02 ID:D0YYr6SO
―そしてその夜―


コンコン

かがみ「つかさー? 入れば?」

 枕を抱えたつかさが部屋に入ってきた。

つかさ「お姉ちゃん、今日も一緒に寝て良いかな?」
かがみ「言うと思った。ま、別に良いけどね。ほら、入りなさい」

 かがみは掛け布団の中につかさを招き入れる。

つかさ「えへへ、お邪魔しまーす」ノソノソ
かがみ「……でも不思議よね、つかさと寝るといつも寝坊しちゃうのよ。目覚ましセットしてるのに」

つかさ「私も……でもそれは、お姉ちゃんと居ると安心できるからなんじゃないかなって思えるようになってきたんだ」
かがみ「そうねぇ……私もつかさと居ると安心できるかも」

つかさ「ホントに?」
かがみ「ホントよ」
つかさ「えへ、お姉ちゃぁん」

かがみ「さ、もう寝るわよ。今度はしっかり起きないと……」
つかさ「うん、おやすみ。お姉ちゃん」
かがみ「おやすみ、つかさ」


 ――翌朝。幸福に満ちた寝顔で身動き一つしない二人の少女がベッドに横たわっていた……。

まつり「お母さん! 案の定、二人が息してないっ」
みき 「また遅刻ね……進路に影響がなければ良いけど……」


萌え☆死に
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/19(水) 21:12:39.15 ID:D0YYr6SO
>>423-429
以上、これにて完結です。
長い間のお付き合いありがとうございました!
ここまで書けたのも読者様が居てくれたからこそです。

約5ヶ月?
長すぎですね、もし次に長編を書くときは短めに投下します


最後に下手だけどおまけ
http://imepita.jp/20081101/395130
431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/19(水) 21:54:24.60 ID:vHKQM/U0
>>430
乙です

スク水つかさハァハァ
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/19(水) 22:19:01.61 ID:qpoVqF.o
>>430
お疲れ様!
変態もエロもいい、だが、ナチュラルに姉妹揃って死んでんじゃねぇw

スク水つかさすばらしいです
433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/19(水) 23:24:33.86 ID:4TeDB6DO
>>430
阿修羅をも凌駕する勢いで乙だ!
434 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/20(木) 03:27:29.32 ID:VGPGe0E0
◎青鈍みゆきの優しさがダメな少年Bの人生の向こうにDesireを選んだ理由


「ねえゆきちゃん、ゆきちゃんの好きな色って何?」

 10月の寒空の下、帰りのバスを待つ三人。
 唐突に、こなたが言った。

「そうですね。私は青鈍(あおにび)色、と言ったところでしょうか」
「そうじゃない。お父さんが聞きたいのは、今どうしたいのかってことだよ」
「……」

は?いやいやそんなんじゃないですから。
ったく、友人が変なことを言うせいで昼飯は食った気がしなかった。
出前の電話を済ませた母は向かいに座ると、お煎餅を食べ始めました。



『正直なところ、きっかけなどはよくわかりません。気が付くと私は、他人の記憶に存在する【私】を操る能力を身につけていました』
「「「おぉー」」」

予想外の展開にクラスメイトから拍手と歓声が沸き起こる。
泉さんは爆笑し、かがみさんは唖然とし、つかささんは安堵のあまり涙を流してしまいました。

 『忘れられた季節』。
 温暖化が過度に進んだ近未来の地球で、子供たちが卒業アルバムを取り戻すために奔走する……というアニメ映画。
 そのような素晴らしい友人に囲まれた生活は幸せなものでしょう。


それはともかくとして、今、私は陵桜学園高等部の二年生です。
受験生となったわたしの周囲は、とても慌しくなってきました。



「誕生日、おめでとう!!」

不意に、聞こえるはずのない声が聞こえた。

何を馬鹿馬鹿しい考えを。
そう自らを冷笑しようとしたその時、ハッとしました。
一つの歌が、ふと生まれたのです。

失礼を 承知で言うと ダメな子は みゆきさんのすぐ 傍にいるかもよ

長くなってしまいましたが、私の話はこれで終わります。
本当に、ありがとうございました。

(2038年11月3日 陵桜学園進路学習講演会記録)


「こんなの書いて、どうするんでしょうね…」
435 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/20(木) 08:02:21.31 ID:n.AvuUSO
>>434
かがみ「…ゴメン…わたしには無理…」
こなた「かがみが突っ込みを投げた!?」
みゆき「では、わたしの勝ちという事で」
つかさ(なんの勝負だったんだろう…?)
436 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/20(木) 08:30:38.88 ID:.QV.joAO
>>434

最初は何がなんだか分からなかったけど、ようやく理解した。


437 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/20(木) 09:51:55.06 ID:XcbQoOoo
               . -―- .      やったッ!! さすが>>434
             /       ヽ
          //         ',      おれたちにできないごちゃ混ぜを
            | { _____  |        平然とやってのけるッ!
        (⌒ヽ7´        ``ヒニ¨ヽ
        ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′     そこにシビれる!
        /´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {.  ヽ     _ _      あこがれるゥ!
         `r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ )  (  , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
         {(,| `'''7、,. 、 ⌒  |/ニY {               \
           ヾ|   ^'^ ′-、 ,ノr')リ  ,ゝ、ー`――-'- ∠,_  ノ
           |   「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
    , ヘー‐- 、 l  | /^''⌒|  | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人
  -‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ  !‐}__,..ノ  || /-‐ヽ|   -イ,__,.>‐  ハ }
 ''"//ヽー、  ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿!  , -===- 、  }くー- ..._
  //^\  ヾ-、 :| ハ   ̄ / ノ |.  { {ハ.  V'二'二ソ  ノ| |    `ヽ
,ノ   ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<.  /  |.  ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/    <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ  \ `丶、  |、   \\'ー--‐''"//
\___,/|  !  ::::::l、  \  \| \   \ヽ   / ノ
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/20(木) 12:08:52.85 ID:.09f0Zg0
一度、ゆい姉さんソロのGravity聞いてみたいな・・・
あやののキャラソンのボーナストラックで出してくれないだろうか?
あやののキャラソンが出ればの話だが。

ゆい「You are my Gravity〜♪ Gravity〜♪」
こなた「ある意味ゆい姉さんのソロキャラソンだね」
ななこ(何やと!?)
439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/20(木) 12:23:53.85 ID:n.AvuUSO
−月光仮面のメロディで−

何処の誰だか 知らないけれど♪
余計な知識を知っている♪
桃色ワカメのおばさんは♪
知識の味方よ 善い人よ♪
疾風のように 現れて♪
雑学語って 去って行く♪
桃色ワカメは 誰でしょう♪
桃色ワカメは 誰でしょう♪


みゆき「だ・れ・が・お・ば・さ・ん・だ」
ギリギリギリギリ…
こなた「いだだだだっ!だ、誰もみゆきさんだとは言って…あだだだっ!ごめんなさい!アイアンクロー止めて!耳からなんかでそぉっ!」
かがみ「みゆき、敬語!敬語忘れてる!」
つかさ「そこ突っ込むんだ!?ってかこなちゃん泡吹いてるよ!ゆきちゃんもう止めてあげてー!!」
440 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/20(木) 12:39:22.75 ID:xBXx.ASO
>>431-433
感想、レスありがとうございます。
実はオチが最初考えてたのとは随分違ってしまいました。

長編は下書きみたいなのを揃えないと難しいですね。
441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/20(木) 15:25:29.43 ID:rMdmNsAO
高翌良病院

手術中
みゆき「あれ?今日手術する人ってこの患者でしたっけ?」
みなみ(なにいってるんだこの人は)
みゆき「まあ、いいです。始めましょう、メス…」
みなみ「はい」
みゆき「あれ?」
みなみ「?」
みゆき「ちょっと切りすぎちゃいましたねぇ」
みなみ(おいおい)
みゆき「ホッチキスはと…」
みなみ(ホッチキスだとぉぉぉ!?)
みゆき「えいっえいっ」バチンバチン
みゆき「縫合完了♪」
みなみ(なんてデタラメな)
ピー!!
みなみ「先生、輸血する血がありません」
みゆき「ワインじゃ駄目ですか?」
みなみ「駄目に決まってるでしょ」
みゆき「じゃあトマトジュース」
みなみ「ふざけるな」
みゆき「しかたないですねぇ」
みなみ(この人大丈夫か?)
みゆき「ここの部分って焼肉だとカルビとかですかね?」
みなみ「え?」
手術終了
みゆき「ふぅ、お疲れ様でした」
みなみ「お疲れ様でした」
みゆき「テレビでもみましょうか」
ピッ
麻生『医者にはね常識が欠落した人が多いんですよね』
みゆき「なんて失礼な。一部の人はともかく私は常識ある医者ですよ」
みなみ(うわぁ)
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/20(木) 19:38:37.19 ID:.QV.joAO
>>441

タイムリーなネタきた
患者さんの安否が心配だww
443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/20(木) 21:32:35.37 ID:rMdmNsAO
みゆき「麻酔じゃなくてシャブ打っちゃいましたね」
つかさ「どんどんどんだけ〜」
みゆき「あらあら、大変なことになっちゃいました」
つかさ「おひゃひゃひゃひゃひゃ」
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/20(木) 21:37:44.25 ID:Gz6cC8Q0
>>441
ちょ、みゆきさんww
みゆきさんはそんな医者にならないと信じたい。

新作のSS投下します。
445 :power of smile [saga]:2008/11/20(木) 21:39:25.64 ID:Gz6cC8Q0
授業が終わって帰ろうと廊下に出たとき、私と同じように一人で歩いている先輩の姿を見つけた。

みんながつられて笑ってしまうような不思議な魅力のある笑顔を持っているあの人に憧れていた。
声をかけたのは、同じような笑顔をしてみたい、無意識にそう思っていたからかもしれない。

「つかさ先輩、お疲れ様です」
「あれ?みなみちゃん。今から帰るの?」
「はい…」
「そうなんだ、ゆたかちゃんは?」
「今日は風邪で休みです」
「そっか。あの…もしよかったら一緒に帰らない?」

予想外の提案だった。嫌なわけではない…
でも、泉先輩たちは?

「今日はこなちゃんバイトあるから…お姉ちゃんとゆきちゃんは他に用事があるらしくて…」

なるほど…

帰り道、一緒に帰っている途中でつかさ先輩が言った。

「みなみちゃんってすごくかっこいいよね。憧れちゃうよ〜」

自慢ではないがそう言われることは多い。
でも私自身はむしろ、つかさ先輩のような人に対して、うらやましいと思っていた。
クール、かっこいい…
そうほめられてうれしいと感じるよりも
怖い
そう思われて悲しくなることの方が多かった。
だからゆたかやつかさ先輩のような相手を安心させる不思議な力を持っている人に憧れた。
それは私にはないものだから…

「そんなことは…ないです。よく怖がられるますし」
「私も初めて会ったときは、正直少し怖かったかも」

やっぱり…仲良くなっても必ずそう言われる。
最初はすこし怖かったんだよね…

「う〜ん、みなみちゃんはあんまり感情を表に出さないからかな」
「考えてることがあってもあんまり表情に出ないんです。だからいつも無表情とか言われて…」
「う〜ん、そっかぁ。じゃあさ」

しばらく考えてから、つかさ先輩は天使のような笑顔を浮かべて言った。

「笑えばいいと思うよ」
446 :power of smile [saga]:2008/11/20(木) 21:40:05.88 ID:Gz6cC8Q0
そうかもしれない…確かにつかさ先輩もみゆきさんもいつも笑ってる。
ゆたかもそうだ…
それが相手をほっとさせるのかも…
でも何かつかさ先輩らしくないセリフ。

「えへへ、実はこなちゃんの受け売りだったり」

なるほど…ならどこかのアニメのセリフかもしれない。

別れ際、つかさ先輩は私に笑顔で手を振った。
私も、それに応えて手を振った。
精一杯試みてみた笑顔がぎこちなくないか、それだけが気になった。


次の日の朝、廊下を歩いていると、向こう側からゆたかと田村さんが歩いてくる。
目があった瞬間、つかさ先輩に言われたように笑ってみた。
ゆたかと田村さんはきょとんとしていた。
やっぱり私には笑顔は似合わないのかな。

「あー、なんか珍しかったから。でも笑ってる方が絶対いいよ」
「普段のみなみちゃんも好きだけど、やっぱり笑顔のみなみちゃんの方が素敵だよ」

やっぱり…笑顔というのは特別な力があるのかもしれない。
そう思ったとき、廊下の遠くにつかさ先輩が見えた。

私に気がつくとつかさ先輩はにっこりと笑った。
やっぱりかなわないな。
見ている人を幸せにする素敵な笑顔だった。

私もそれに応えて笑ってみた。
昨日よりは自然な笑顔ができているような気がした。
447 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/20(木) 21:44:45.30 ID:Gz6cC8Q0
以上です。

これを書いてる時に>>381を見たんですけど確かに難しかったです。
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/20(木) 22:59:51.81 ID:VGPGe0E0
>>447
温まる話をありがとう
449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/21(金) 12:16:25.32 ID:LjZ6UoSO
まとめってワープロモードじゃなくても良いよね?
450 :小ネタ投入 :2008/11/21(金) 14:13:14.50 ID:gfyw.j.0
みき「柊かがみの婿、泉こなた。」
こなた「はい!」
みき「あなたに柊家入籍の証として、これを授けましょう。    宝刀・レバ剣を。」
こなた「ありがとうございます。」
みき「共に戦いましょう、柊家と世界の安定のために・・・」





こなた「はっ!なんだ、夢か・・・」
かがみ「おす、こなた〜。」
こなた「お、かがみん、どうしたの?」
かがみ「お母さんが大事な話があるらしいから、今日家にこない?」
こなた「・・・へ?」









あー・・・、元ネタ分かる人どれだけいるだろう・・・。
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/21(金) 14:39:20.93 ID:go.jcYso
>>447
つかみなは意外な組み合わせだな。よかったGJ!

>>449
じゃないとダメってことはないと思うけど、よくわからん

>>450
わかんねwwwwところで刀なのか剣なのか(ry
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/21(金) 14:44:54.01 ID:.krXrGg0
みなみ「ファンガイア・・・その命、ゆたかに返しなさい」
ひより「ひぃぃ!私はファンガイアじゃないッスよぉ!!」
ゆかり「私だって人違いよ〜!!」
みなみ「問答無用・・・・変身!」レ・デ・ィ フィ・ス・ト・オ・ン



覚えてますか?「みWiki・・・その命、神に返しなさい」っていう昔のスレタイ
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/21(金) 15:07:16.88 ID:jlqMsIAO
>>452

454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/21(金) 15:08:52.82 ID:jlqMsIAO
>>453なんかミスった!


>>452
当然覚えておりますよww
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/21(金) 17:47:59.02 ID:YQ1Zi2DO
>>452
いいえ、『ヴぁ』なら覚えてます
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/21(金) 19:22:23.84 ID:jlqMsIAO
>>455

「ヴぁ」の直後から過疎り始めたのを覚えております
457 :まとめた [まとめた]:2008/11/21(金) 19:25:47.98 ID:UBjOLwc0




wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

そしてここまでまとめたのを覚えておいてください

wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/21(金) 19:52:14.10 ID:jlqMsIAO
>>457

wwwwwwあwwりwwがwwとwwうwwごwwざwwいwwまwwしwwたwwwwww
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/21(金) 19:54:39.22 ID:XsLXOADO
久々の草連発wwwwww
 
 
 
これはこれで避難所で叩かれるんかな
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/21(金) 20:00:04.51 ID:UBjOLwc0
いや、分かりやすくしただけだから叩かれないッしょ
叩かれたら去るよww
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/21(金) 20:01:07.19 ID:jlqMsIAO
>>459
最近の避難所はかなり厳しいからね……。昔からいる人も減ったのかな?
警戒しながらやったけど、やっぱり自重しておく。
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/21(金) 20:14:31.70 ID:go.jcYso
>>452
みwiki様のスレタイを忘れるわけがなかろう

>>457
乙っす

>>459
叩ける所がねーよww


避難所で言われてることは、ちゃんと受け取るべきこととそうでないことがあるからねー
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/21(金) 20:27:00.10 ID:dTgt0as0
何、叩いてほしいの?
いいよ?完膚なきまでにふるぼっこにしてやんよ?




って柊家の次女(名称不明)が言ってた。
464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/21(金) 21:16:55.75 ID:Rf2V9kSO
>>463
かがみ「まつり姉さんのことかぁぁぁぁぁぁっ!!!」
こなた「うわっ!?びっくらこいたぁっ!」
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/21(金) 21:52:24.77 ID:dd.gB6AO
みゆき「相変わらず貧相な胸ですね。力士のように太れば胸がでるんじゃありませんか?」
みなみ「狂牛病にかかって歩行ができないだけでなく言語機能まで悪くなったんですか?早く牛肉解体処理施設にいったほうがいいですね」
ゆかり「あらあら、相変わらずふたりは仲良しね」
みなみ母「そんなわけないでしょ、この糸目女」
ゆかり「あらあら、名無しさんは口を慎んでいただきたいわ」
チェリー(なんなんだ、こいつら…)
466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/21(金) 22:15:48.17 ID:3wLantc0
>>465
なんかもう、ここまで外道だと逆に清々しくなって……こねーよww


さて、何となく書いたネタを投下しちゃいますよっと。
推敲?何ソレ?美味いの?
467 :今、明かされる真実 [saga]:2008/11/21(金) 22:17:18.72 ID:3wLantc0
 放課後、今日も今日とて4人で談笑。
 さて、今日もここらでひとつネタをかましますかネ。

「ねぇ、みんな……実は私、みんなに黙っていた重大な秘密があるんだ…」
「何よ改まっちゃって。また何かのネタかぁ?」
「……かがみ、これでも私は真剣に話してるんだよ?」
「本当かぁ〜?そんなこと言って実は――」
「本当だよ。もうすぐ卒業なのに、みんなに隠し事をしたままってのは嫌なんだ……」

 はい、重苦しい沈黙きました。
 でも、実はこれって私の計画どおり。
 重苦しい雰囲気にしといて『実は私ってオタクなんだヨ♪キラッ☆』と軽く決めるわけだ。
 ゆるい日常にちょっとしたスパイス的なものを与えるのだヨ。
 きっと、かがみんってば思いっきりつっこんでくれるんだろうなぁ……くふふ。楽しみだネ。

「実は私って――」
「ちょっと待って!」
「ふぇ?」

 ありゃ、何か感づかれたカナ?
 かがみんったらいくらなんでもつっこみ早すぎだよー、やんなっちゃう。
 ん?
 なんかかがみの表情が恐いね……もしかしてふざけすぎだったかな?かな?

「こなただけに辛い思いはさせないわ。私も隠し事をバラすわ」
「お、お姉ちゃん!」
「いいのよ、つかさ。こなたとみゆきにはいずれ話そうと思ってたし、いい機会だわ」

「ちょ、ちょっと、かがみ。そんなのいいよ、別に私そんなつもりじゃ――」
「気にしないで。私が話したくて話すんだから……実は私って“柊かがみ”じゃないの」
「か、かがみさん、それは一体どういうことですか?」
「本当の“柊かがみ”は今から13年前に死んだの。私はその代わり。私はもともと柊家の親戚で、つかさとは従姉妹だったの」
「……お姉ちゃん……うぅ……ぐすっ」
「詳しい話は言えないんだけど、とある事情で私はつかさの姉である“柊かがみ”として生きる事になったのよ」
「……ごめんね。私が呪われた家系に生まれたせいで……ぐすっ」
「いいのよ。あんたの姉ってのも結構楽しいんだから。あ、ちなみにこの髪は染めてるのよ?いちおう双子って設定だからさ」

 全然望んでない展開キターーーー!
 何、その本気で重大な秘密。
 何、このなんとも言えない空気。
 今更『重大な秘密なんて冗談でしたー。てへっ☆』とか口が裂けても言えないよ、コレは。
468 :今、明かされる真実 [saga]:2008/11/21(金) 22:18:11.45 ID:3wLantc0
「私も言うよ、お姉ちゃん。私実は……男の子なんだ」
「ええっ!?そうだったのですか!?」
「つかさ、あんた……」
「いいの。私もみんなには本当のことを話しておきたいの。お姉ちゃんの事とも関係あるから」
「わかったわ。あんたがそうしたいのなら、私は止めないわ」

 いや、頼むから止めてよ。

「……私は柊家の呪いのせいで13年前に死ぬはずだったんだ。でも、お姉ちゃん…えっと、“本物の柊かがみ”が身代わりになったの」
「そう。尊い犠牲のおかげでつかさは生き残ることができたの……でも、それによって呪いが消えたのかどうかは誰にもわからない」
「私はまたいつ呪いで死んでしまうかわからない。でも、死んだお姉ちゃんの為にも私は生きていきたいと思った。一族に懇願した」
「柊の一族はつかさを女の子として育てることにしたの。少しでも呪いを回避するためにね……馬鹿みたいな話よ。笑っちゃうでしょ?」
「……その呪いというのは柊家の男児に死をもたらす何か、といったところですか?」
「ご名答。さすがみゆきね。そして私はつかさを呪いによる死から護るため、つかさに寄り添って生きる道を与えられた。正直、最初は苦痛だったわ」

 ずっと柊姉妹のターン!!

「……」
「ああ、そんな顔しないでよ、みゆき。さっきも言ったように今は楽しんでるんだから」
「しかし、それでも……」
「そうね、所詮私は身代わり、はっきり言ってつかさの為の捨て駒だわ。……でもね、それでもいいの」
「……お姉ちゃん……」
「こうして、つかさの、私が愛する人の一番そばにいられるんだから」
「……お姉ちゃん……ううん。かがみ、大好きだよ。心から愛してる」
「ふふっ。ありがと」

 何というか、穴があったら入りたいというか、自然消滅したいというか。
 ドラ○もんがいるなら、タイムマシンで少し昔に戻って『変な話題を振るな』と私を注意してやりたい。
 或いは、地球破壊爆弾で森羅万象と共に木っ端微塵に消えてなくなりたい。

「お恥ずかしながら、私もみなさんにずっと秘密にしてきたことがあります」
「えっ!?ゆきちゃんも!?」
「へえー、みゆきが隠し事だなんて以外ね」

 おお、みゆきさん。
 さすが神がつかわした歩く萌え要素。
 ここで『実は私、歯医者が嫌いなんです』級の天然ボケをかまして場を和ませてくれるという訳ですナ。
 いやいや、実にすばらしい。

「実は私、地球外生命体なんです」




 そのあと、かがみに『次はこなたの番よ』といわれたので、わたしはぜんそくりょくでにげました。
 けいたいのちゃくしんは、ぜんぶむししました。
 わたしは、あしたがこわいなあ、あしたにならなきゃいいのになあ、とこころからおもいました。

 おわり。
469 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/21(金) 22:19:48.30 ID:3wLantc0
以上でおま。

みんな投票はしたかい?
しない子の末路はキャトル☆ミューティレーションなんだぜ。
470 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/21(金) 22:24:07.81 ID:LjZ6UoSO
>>463
まつりよりも、かがみんに説教されたいです(´Д`)
471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/21(金) 22:28:51.90 ID:LjZ6UoSO
>>469
卒業するまで家に篭ってれば良いよww
472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/21(金) 22:52:45.52 ID:dd.gB6AO
>>469
なんてヘヴィな展開wwwwwwwwww

白石「俺実はガチホモなんだ」
473 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/21(金) 22:55:32.08 ID:VNk0b5Q0
>>469

オチでこなたはどうなったんだ?
474 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/21(金) 23:15:21.98 ID:3wLantc0
>>473
それは秘密です。
475 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/22(土) 00:06:30.55 ID:5dTOB3c0
>>469
続きを想像

日記の最後のページにはこう書かれていた…

かゆ
うま
476 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/22(土) 00:16:48.07 ID:F3emSNc0
◎円周率

こなた「みゆきさん、円周率ってどこまで言える?」
みゆき「そうですね……200桁くらいは覚えたでしょうか」
こなた「うへ〜」
かがみ「やっぱすごいわねー」
みゆき「いえいえ…」
つかさ「どうやって覚えたのー?」
みゆき「中学の頃円周率を何万桁も載せた本を読んで、覚えようと頑張ったことがあったので…」
かがみ「はぁ…よくやる気になるわね」
みゆき「何ででしょうね…」
こなた「それにしてもさ、みゆきさんって円周率と切っても切り離せないよね」
みゆき「え?」
こなた「その、パイだけに…」
かがみ「おやじか」
477 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/22(土) 00:21:44.55 ID:psNelASO
>>469
ちょwwwwwwこなた涙目ww

>>470
まつりお姉様なめるな〜(´・ω・`)
478 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/22(土) 01:57:37.11 ID:MdFULYSO
>>476
パイがバイに見えたのは俺だけでいい
479 :失敗の日 [saga]:2008/11/22(土) 04:00:59.69 ID:3bvtP4I0
こんな時間ですが投下いきます。
タイトルで分かると思いますが、第十回コンクールの没作品です。
せっかくなので仕上げてみました。
480 :失敗の日 [saga]:2008/11/22(土) 04:03:42.20 ID:3bvtP4I0
「あー、失敗したなあ」
 その日は、そんなそうじろうの一言で始まった。
「何?失敗って?」
 こなたがそう聞くと、
「ああ、こなたおはよう。朝飯出来てるぞ」
 と、普通に挨拶を返してリビングの方に行ってしまった。
「…変なお父さん」
 多分、独り言だったんだろう。そうこなたは納得して、父の後を追ってリビングに向かった。


- 失敗の日 -


「ちょっと、失敗しちゃったかな」
 こなたが朝食の席に着くと、ゆたかが何の前触れもなく、こなたの方を向いてそう言った。
 独り言じゃない。明らかにわたしに聞かせようとしてる。こなたは少し不気味に思いながら、一応ゆたかに聞いてみることにした。
「ゆーちゃん。何を失敗したの?」
「あ、こなたお姉ちゃん、おはよう。今日はちゃんと目玉焼き、半熟にできたよ」
 ゆたかもまた、そうじろうと同じように普通な会話を返してくる。
 わけが分からない。二人して自分をからかっているのだろうか。
「ねえ、二人とも朝から何?失敗ってなんなのさ?わたしに言えない事?」
 少しイラついた感じで、こなたが二人に向かってそう聞いた。
「お姉ちゃん。わたし、今日日直だから先に出るね。それじゃ叔父さん、いってきます」
「おう、気をつけてな」
 完全に無視された。ゆたかはこんな風に他人をからかう子では無かったはず。
 なにかがおかしい。こなたは気持ち悪い違和感を感じていた。
「ねえ、お父さん。今日は晴れそう?」
「ああ、降水確率10%だし、まあ降らないだろうな」
 普通の会話は普通にできる。
「で、失敗って何?」
「ゆーちゃんも随分料理がうまくなったなあ」
 しかし、失敗という単語が混じると、途端に会話が噛み合わなくなる。
「…じゃあ、わたしもそろそろ行くね」
「ああ、いってらっしゃい」
 玄関を出て、こなたは大きく溜息をついた。本当にわけが分からない。悩んでいても、答えは出そうにない。しょうがなく、納得いかないままこなたは学校に向かった。

481 :失敗の日 [saga]:2008/11/22(土) 04:05:33.55 ID:3bvtP4I0

 駅の改札口を出たところで、こなたは二人の友人を見つけた。つかさとみゆき。珍しい組み合わせだ。かがみはどうしたんだろうと思いながら、こなたは二人の方に向かった…が、声をかけるのを躊躇した。
 この二人も、お父さんやゆーちゃんみたいに…そう思うと少し怖かったのだ。
「失敗だね」
「失敗ですね」
 こなたはゾッとした。いつの間にか目の前にいた二人が、口々にそういったのだ。
「…な…あ…」
「あ、おはよう、こなちゃん」
「おはようございます、泉さん。つかささんともそうですけど、朝にここで会うのは珍しいですね」
 こなたが何も言えないでいると、二人は普通に挨拶をしてきた。
「お、おはよう…」
 こなたもかろうじて挨拶を返す。落ち着こう。普通の会話はできるんだ。わたしが気にしなければ普通に過ごせる。こなたはそう思った。
「つかさ、かがみはどうしたの?」
「うん、お姉ちゃん今日は遅刻するみたい…」
「お体の具合でも悪いのですか?それなら無理せず休まれたほうが…」
「いやいや、きっと昨日わたしが貸した本にはまって夜更かししちゃって、朝起きられなかったんだよ」
 大丈夫だ。普通に過ごす分には何もない。こなたはすっかりもとの調子を取り戻していた。


「あー失敗したなー」
 教室に入ってきた黒井先生が、閉口一番に自分の方を見てそう言ってきたが、こなたはすでに気にならなくなっていた。

 しかし、一時間目の授業が始まると、こなたは自分の周囲に違和感を覚えた。
 みんながわたしを見ている。そう感じて周囲を見渡しても、いつもと変わらない授業風景。顔を戻すと、またみんなが見ている感覚。
 気にするな。こなたは自分にそう言い聞かせて、授業に集中する事にした。

 二時間目になると、違和感どころじゃなくなってきた。声が聞こえるのだ。ひそひそと、聞きなれたクラスメイトたちの声で。内容はよく聞き取れないが、失敗と言う単語が混じっているのははっきりと分かった。
 気にするな。気にしちゃ駄目だ。こなたは必死に自分を抑えていた。

 三時間目になると、ソレはもはやひそひそ声では無くなっていた。こなたに向けてはっきりと放たれる、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗…。
 こなたは耐え切れずに、机に突っ伏して耳を塞いだ。それでも聞こえてくる失敗の声。つかさやみゆきの声も混じっているのが分かる。
 限界だ。気が狂いそうだ。こなたは授業中にもかかわらず、鞄を引っつかんで教室を飛び出した。家に帰って、今日一日をやり過ごそう。きっと明日になれば元に戻っているはずだ。根拠の無い決めつけだけを頼りに、こなたは走り続けた。

482 :失敗の日 [saga]:2008/11/22(土) 04:06:57.98 ID:3bvtP4I0

 学校から駅までの道でも、電車の中でも、失敗の声は聞こえ続けた。もはや周囲にいる誰も彼もが、隠す素振りも見せずにこなたを見て失敗を口にする。
 失敗した失敗よね失敗なんだよ失敗かしら失敗じゃないか失敗だ失敗だけど失敗ですか失敗したな失敗かも失敗失敗失敗失敗失敗失敗失敗…。
 やめて。もう言わないで。わたしがなにをしたの。なんでそんなことを言うの。心の叫びで声を打ち消しながら、一秒でも早く家に着くことだけをこなたは祈っていた。


 家に着くと、こなたは自分の部屋に飛び込み、頭から布団を被ってベッドに転がった。
 この部屋には自分以外に誰もいない。失敗の声は聞こえない。こなたは安堵すると、急に襲ってきた眠気に、そのまま身を委ねる事にした。明日になればきっと元に戻る。授業中に飛び出した事は怒られるだろうけど、それぐらい大したことは無い。こなたは瞼を閉じ、眠りの中に落ちていった。

 不意にスカートのポケットに入れていた携帯が振動し、こなたは目を覚ました。携帯を開き時間を確認する。お昼を過ぎた辺り。思ったより短い時間しか寝ていなかったようだ。
 受信ボックスを見ると、メールの差出人はかがみだった。そういえば、今日はかがみに会っていない。でも、会えばかがみもきっとあの言葉を口にしてただろう。
 それでも、こなたはメールの内容が気になった。もしかしたら、かがみだけでも普通なんじゃないか。淡い期待が起きる。こなたは意を決して、そのメールを開いた。


from:
柊かがみ
件名:
大丈夫?
本文:
お昼にあんたの教室に行ったら、三時間目に急に飛び出していったって聞いたわ。こんな事今までなかったから、流石に心配よ。
なにかあったの?悩み事があるなら話だけでも聞かせて。わたしじゃ力になれないかもしれないけど、話すことでスッキリすることもあると思うから。
とりあえず、学校が終わったらつかさとみゆきも一緒に、あんたの家に行くからね。ちゃんと家にいててね。
それと、あんたはいつ失敗するの?

483 :失敗の日 [saga]:2008/11/22(土) 04:09:49.44 ID:3bvtP4I0
以上です。
没にした理由は、どこかで聞いたような話であんまり怖くなかったからです。
お題の「失敗」の使い方も、露骨過ぎたと言うか「失敗」でなくても別いいと、途中で気がつきました。

「失敗」を「やらないか」等にかえると、ある意味ホラーですが。
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/22(土) 04:36:22.16 ID:F3emSNc0
>>483
なるほどなあ。
確かに書き上げてみて「これいまいちだな」って思ったのを没にすることってあるよな。
何はともあれGJ

やらないかには変えねえよwwwwww
485 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/22(土) 08:18:26.53 ID:psNelASO
>>483
どちらかと言うとホラーに感じる僕
やらないかってこなたモテモテだなwwww
486 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/22(土) 12:09:55.91 ID:AyBHeWE0
>>483
GJ。没作品を仕上げるなんてすばらしい。愛ですな。
「やらないか」に変えたら最初の2行でヤバイだろww
487 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/22(土) 13:13:19.19 ID:z7tkRog0
確かに最初の2行で出オチだなww
488 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/22(土) 16:49:14.00 ID:WVb10sAO
>>483

GJ
没作品にしてはおもしろかった。
結局失敗が何なのかについて語られずに終わったけど、これはこういう作品だからなのか?
思いつかなかったからなのか……?
489 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/22(土) 17:14:17.71 ID:owbzlUAO
ただお「僕無神論者なので」
みき「え?」
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/22(土) 18:09:23.76 ID:kXINeeA0
ss書くのに行き詰まったから、息抜きに絵(見ながら写しただけだが・・・)を描いたんだが
どうやってうpればいい?
491 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/22(土) 18:50:08.31 ID:4hRqKwSO
適当なうpろだにファイルUPして
ファイルのURLをここのスレにコピペ

イメピタがオススメ
492 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/22(土) 21:32:25.40 ID:yC75XcDO
けしからんみゆきさんみつけた
http://imepita.jp/20081122/774780
こんなみゆきさんにならお菓子わたさずにいたずらされたいです
493 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/22(土) 22:05:16.29 ID:jTFHqQDO
>>492
ジィーップ!!
つ、続きをぜひくれたまえ!
こんなみゆきさんけしからん!
494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/22(土) 22:17:00.26 ID:kXINeeA0
>>491
サンクス
小ネタ思いついたから、それと一緒にうpるわ。
やっぱり長編は難しいな。
495 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/22(土) 22:47:06.02 ID:JD2UNxU0
>>492
くそっ……みwikiに萌える日が来るとは……!
496 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/22(土) 22:48:09.72 ID:4hRqKwSO
あぁ、長編は難しいよ
たくさん構想練らないと後が大変だ
497 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/22(土) 23:08:32.35 ID:owbzlUAO
>>492
なんと神々しい…
498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/23(日) 00:19:13.05 ID:Li48F2I0
>>492
こ、これはけしからん!
だから俺もお菓子は絶対にわたさないんだぜ!
499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/23(日) 00:32:11.43 ID:OvzZvUSO
>>492
そうじろう「いやむしろ、お菓子ならいくらでもあげるから」
こなた「是非、いたずらさせてくれたまへ!性的な意味で!」
かがみ「ちょ、おーい!親子で何いってるんだ!?もうハロウィンじゃないぞソレ!」
つかさ「あ、あの…わたしも是非…」
かがみ「お前もかよ!?」
500 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/23(日) 01:09:09.90 ID:hcgINoSO
>>499
つかさwwwwww
羨ましいんだろうなみゆきさんの胸が
501 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/23(日) 01:13:38.48 ID:IrGNfKE0
>>492
某同人サイトのみゆきさん誕生日記念絵じゃないかww
あやのキャラソンといいそのサイトに入っている人が2人以上いそうだな
502 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/23(日) 01:34:55.65 ID:rt0k/A2o
ふと思ったけど、まとめサイトには
「ここは2chVIP板のらき☆すたSSスレをまとめるページです」
っと書いてあるし、VIPでよく突発でスレが立って投下されるSSとかも
まとめていいのかな?
503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/23(日) 05:43:41.29 ID:uyHg//o0
今のところはまとめられてないよね。多分「2chVIP板の」って書いてあるのは、
このスレが昔本当にVIP板の方に立てられてたからだと思うけど・・・
今はパー速でやってるから単発スレは対象外だと思う。
504 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/23(日) 06:58:00.03 ID:P2qvi6SO
VIPで投下された単発SSは別のサイトがまとめてるよ
らきすたに限らずね
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/23(日) 19:54:26.27 ID:OvzZvUSO
−家に一人−

みなみ「………」シーン

みなみ「………」シーン

みなみ「………」シーン

みなみ「みっみっみらくる♪みーなみんみん♪」

みなみ「………」シーン

みなみ「………?」シーン

みなみ(なんだろう…この物足りない気分は…)シーン
506 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/23(日) 20:04:59.35 ID:8SRIfIAO
ツンツンかがみ
こなた「ねぇー、かがみ〜ん」
かがみ「断る」
こなた「まだあたしなにも言ってないよぉ」
かがみ「どうせ宿題みせてくれでしょ?聞き飽きたわよ」
こなた「見せてくださいかがみ様」
かがみ「自力でしろ。それともできない理由があるの?」
こなた「ネトゲしたりアニメを見たりすると時間がいつのまにか…」
かがみ「やっぱ自分でしろ」
こなた「そんな殺生な…」
かがみ「自業自得だっての」
こなた「それじゃツンデレじゃなくてツンツンだよ」
かがみ「だから私はツンデレじゃないって」
こなた「ツンデレじゃないかがみなんてかがみじゃない!!」
かがみ「うわぁ、うざってぇ…とにかく宿題は見せないわよ」
こなた「ほんとツンツンだね」
かがみ「マジツンツンよ」
こなた「マジで?」
かがみ「えらくマジよ」
こなた「もういい!!かがみのケチ!!絶交だ!!」
かがみ「はぃ?」
こなた「ふんっ!!」
かがみ「そんなすねなくても」
こなた「口聞いてやんない!!」
かがみ「聞いてるじゃん」
こなた「むぅ」
かがみ「仕方ないな…ほら、宿題」
こなた「いいの?」
かがみ「減るもんでもないし…ってか絶交は?」
こなた「あ、それは…そのぉ…あはは」
かがみ「はぁ…まあ、いいわ。ちゃんと返してよ」
こなた「わかった。やっぱかがみはツンデレだねぇ」
かがみ「私はツンツンで十分よ。百歩譲ってツンツンツンツンツンデレね」
こなた「ツンツンしすぎでしょ」
かがみ「確かに」

オチ?
ありません
507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/23(日) 20:51:24.92 ID:Li48F2I0
>>505
こなた「失って初めて分かるのさ……その物足りなさが“平和”というモノだってことを」
かがみ「ブツブツ言ってないでこっちに来なさいよ。ほら!ほらぁ!早くぅ!!」ハァハァ
こなた「……お願いだから私のベッドに横たわるのはやめてくれないかな?そんな格好で」

>>506
こなた「なんだかんだ言って結局最後にはデレなんだよね〜、かがみんって」
みゆき「泉さん、“でれ”って何ですか?」
こなた「やだなあ、みゆきさん。公共(全年齢対象)の場(スレ)でそんなこと言えないよ〜」
みゆき「そ、そうなのですか?すみません」
508 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/23(日) 22:19:01.34 ID:ffSgT.AO
あと一週間で初代SSスレ「余命つかさ」が立ってから一年半。
一周年をやってからもう半年か。
短いな……、人生って。
509 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/23(日) 22:46:53.04 ID:8SRIfIAO
主観的、局所的に人生や時の流れ、未来を見ると長く感じるが客観的、大局的に捉えたり過去の出来事や自分以外の他人や物事の時の流れは短く感じる

人生って不思議
510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/23(日) 22:57:19.20 ID:P2qvi6SO
人生\(=ω=.)/コナタ
511 : [saga]:2008/11/24(月) 02:15:20.26 ID:UQwfjY60
投下行きます。
自分に鬱ものが書けるか?
といった実験の意味も込めて、リレーSS「こなたとかがみの大喧嘩」のこなたのメールの辺りから勝手に分差させました。

…すいません、一から話が浮かばなかったんです。
512 : [saga]:2008/11/24(月) 02:16:26.39 ID:UQwfjY60
『シンデシマエ』
 こなたからのメールに書かれた、たったの一言。
「そっか…そうなんだ…」
 回らない頭で、必死に考えて辿り着いた答え。
「…こなたは…わたしにそうして欲しいんだね…」
 かがみは立ち上がると、机の引き出しを開けた。昨日買ったばかりの新品のカッターナイフがそこにあった。それを手に取ると、ふらついた足取りで部屋を出る。
「これで…許してくれるかな…」


- 刃 -


 昨日のメールはやりすぎだったのだろうか。
 学校の教室。こなたは誰も座っていない、つかさの席を見ながらそう思った。
 今朝はかがみも見ていない。姉妹揃って休むのは珍しい。特に、健康が取り柄のつかさが休むのは。
 昨日かがみに送った『シンデシマエ』のメール。アレが原因なのは、多分まちがいない。落ち込んだかがみを、つかさが慰めてるのか。それとも、二人で今後の事を考えているのか。
 どっちにしても、許す気は無い。悪いのはかがみなんだ。こなたは黒板に向き直った。

「泉さん、つかささんの家に行きませんか?」
 放課後、こなたはみゆきにそう声をかけられた。
「…なんでさ?」
 自然に声が不機嫌になる。
 あの家にはかがみがいる。いけば顔を合わせる確立が高いだろう。そうなれば自分がどういう行動に出るのか、こなたは抑制する自信が無かった。
「先程、つかささんからメールがありまして、是非泉さんを家に連れてきて欲しいと…かがみさんを気にされているのなら大丈夫です。今は家ににはいらっしゃらないようですから」
 かがみが家にいない?なんだか妙な気配をこなたは感じていた。こういう感はよく当たる。
「みゆきさん、悪いけどわたしは…」
「是非に、と言われました」
 断ろうとしたこなたの言葉を、みゆきが遮る。有無を言わさないその態度に、こなたはたじろいだ。
「行きましょう。泉さん」
 みゆきがこなたの腕を掴んで歩き出す。すっかり気圧されたこなたは、引き摺られるようにみゆきの後を付いていった。

513 : [saga]:2008/11/24(月) 02:17:21.27 ID:UQwfjY60

「いらっしゃい、こなちゃん。ゆきちゃんも」
 柊家についた二人を、笑顔のつかさが出迎えた。ついた早々かがみの事で何か言われるんじゃないかと思っていたこなたは、少しだけほっとした。
「さ、上がってよ」
 つかさに促されて、こなたは家の中に入った。腕は未だにみゆきに掴まれたままだ。
「こっちだよ、入って」
 そう言われて、こなたは部屋に入ろうとして…止まった。
「つかさ…この部屋…」
 かがみの部屋だ。入りたくないと思ったが。腕を掴んでいたみゆきが、無理矢理にこなたを部屋に押し込んだ。

 ベッドに誰か寝ている。部屋に入ったこなたはすぐにその事に気がついた。
 誰が…と言うことは確認するまでも無い。かがみだ。ツインテールの髪が見えてるし、間違いない。こなたはそこで違和感に気がついた。
 髪だけ?顔は?
 よく見ると、かがみの顔に白い布が被せてあった。死人にそうするように。
「…つ、つかさ?…これって…」
 こなたはもっと良く見るためにベッドに近づこうとした。しかし、みゆきに制服の襟首を掴まれ、廊下に引っ張り出された。勢いが良かったため、止まることができずに、こなたは壁に身体を打ちつけた。
「い、いたっ…ちょっと、乱暴なんじゃないかな…」
 抗議するこなたを無視し、つかさはかがみの部屋のドアを閉めた。そして、ゆっくりとこなたの方を向く。
「…そういうことだよ。こなちゃん」
 その顔には、もう笑顔は無かった。
「ど、どういうことだよ?」
「お姉ちゃん、死んじゃったよ。こなちゃんが望んだとおりに…ね」
 こなたの顔から一気に血の気が引いた。
「ま、まさか…じょ、冗談…だよね」
 震える声でそういうこなたを呆れたように一瞥すると、つかさは自分の部屋に向かって歩き出した。
「ゆきちゃん、こっち。こなちゃん連れてきて」
「はい、分かりました」
 すっかり怯え腰になったこなたを、みゆきがまた無理矢理つかさの部屋に押し込む。そして、こなたを部屋の真ん中辺りに座らせると、動けないように押さえ込んだ。

514 : [saga]:2008/11/24(月) 02:18:14.82 ID:UQwfjY60

「み、みゆきさん…は、離して…」
「駄目ですよ。離せば泉さんが逃げてしまいますから」
 部屋を見渡すと、つかさが自分の机の引き出しから何か取り出していた。そして、それをこなたの方に向けた。かがみの携帯と…赤いモノがこびり付いたカッターナイフ。
「このメール。こなちゃんからだよね?『シンデシマエ』って酷いよね…それで、お姉ちゃん。ホントに死んじゃったんだもんね。このカッターナイフで、手首切ってさ」
「そ、それは…ちょっとかがみをへこまそうと思って…真に受けるなんて…」
「真に受けたんだよ。お姉ちゃんは。そういうところ、真面目だから…あれだけ仲良かったのに、そう言う事も忘れちゃったんだね、こなちゃんは」
「う…で、でも…」
「ねえ、こなちゃん。手首切ったお姉ちゃんを最初に見つけたの、まつりお姉ちゃんだったんだけど、その時はまだお姉ちゃん生きてたんだって…それでね、最後に言った言葉がね…『こなたはこれで許してくれるのかな』…だってさ」
「あ…う…」
「ねえ、こなちゃん。お姉ちゃん許してあげてよ。お姉ちゃんはこなちゃんに許して欲しくて、手首切ったんだよ。だから許してあげてよ」
「で、でも…わたしは…かがみが…最初に…」
「そっかー…じゃ、しょうがないな」
 つかさがこなたに近づいてきた。手に持ったカッターナイフの刃が、チキチキと音を立てて出されていく。
「その辺のこと、お姉ちゃんと話してきてよ。お姉ちゃんと同じカッターでさ、同じ死に方したら、同じところに行けると思うんだ」
「い、いや…やめ…」
 友人が自分を殺そうとしている。その事を、今ようやくこなたは、はっきりと理解した。
「怖いよね、こなちゃん?お姉ちゃんもそうだったと思うよ。でも、こなちゃんのために頑張ったんだよ。だからこなちゃんも頑張って欲しいな…お姉ちゃんのために」
「や、やだ…やだよ…み、みゆきさん!止めて!つかさを止めてよ!こんなのおかしいでしょ!?」
 こなたは自分を押さえつけているみゆきに、すがるように頼み込んだ。しかし、みゆきはそれに首を振って答える、
「何もおかしいことはありませんよ、泉さん。すべては貴女が導いたこと…受け入れてください」
 気がつくと、つかさがすぐ傍まで来ていた。みゆきがこなたの手を掴み、つかさの方へと向けた。
「い、いやだ。やめて…許して…ごめん…つかさ!みゆきさん!ごめんなさい!もうゆるして!」
 こなたが必死に謝る。それを聞いたつかさが動きを止め、きょとんとした顔でこなたを見た。
「…なにそれ?ごめんなさい?つかさ?みゆきさん?…なんでよ?」
「え…?」
「なんでそこにお姉ちゃんの名前が入ってないんだよ!?」
「ひっ!」
「…もういい。よーく分かったよ。こなちゃんは、お姉ちゃんの事なんかどうでもいいんだ。自分が死ぬって時でも、お姉ちゃんの事なんか浮かびもしないんだ」
「ち、ちがっ…今のは…」
 何か言おうとしているこなたを無視して、つかさはカッターナイフの刃をこなたの手首にあてがった。付いている血糊のせいか全く冷たくない。
「や、やめ…ホントに…やめて…」
「…切るよ、こなちゃん…覚悟なんて決めなくていいよ…どの道、切っちゃうからね…」
「や、やだ…いやだ…ゆるして…た、助けて…助けてよ…」
 恐怖に頭が白くなっていく。その中で一つの名前が残った。こなたはもうなりふり構わずに、その名前にすがった。
「助けて…助けてかがみぃぃぃっ!!」

515 : [saga]:2008/11/24(月) 02:21:35.04 ID:UQwfjY60

 その言葉につかさの動きが止まるのと、部屋のドアが勢いよく開けられたのはほぼ同時だった。
「まてまてまてまて!それ洒落になんないって!」
 部屋に飛び込んできたのは、死んだはずのかがみだった。
「あ、お姉ちゃん」
「お姉ちゃん…じゃ、無いでしょうが!?流石にこなたでもそれは死んじゃうでしょ!?」
「大丈夫ですよかがみさん…そのカッターナイフ、偽者ですから」
「…は?」
「ほら、これ刃がゴムで出来てるんだ。ゆきちゃんが作ったんだよ。すごいよね。わたしも最初本物かと思ったんだもん」
 つかさが、なぜか嬉しそうに刃をグニグニと曲げる。
「血糊は食紅で作ってみました」
 こちらもなぜか嬉しそうに、補足するみゆき。
「…あんたらねえ」
 そして、大きく溜息をつくかがみ。
「それでも加減ってものしなさいよ。本気でこなたを殺すのかと思ったわよ…」
「あ、あはは…なんだか止めどころが分からなくなったっていうか…」
「興が乗りすぎた、といいましょうか…なんだか歯止めが効かなくなりまして…」
「ブレーキ役のはずのみゆきまでなにやってんのよ、まったく………ん?」
 そこでかがみが怪訝な顔をして、鼻をヒクヒクを鳴らした」
「ねえ、なんか匂わない?」
「匂い、ですか?そういえば…」
「この匂いって…もしかして…」
 三人が一斉に、匂いの元…何が起きたのか分からずに、放心したままのこなたの方に向いた。
『あっ』
 そして一斉に声をあげた。こなたが座っているその位置から、湯気を立てた生暖かい液体が、ジンワリと床にシミを作っていた。
「ふえ…?」
 みんなの顔を見て、自らの惨状を理解したこなたは、
「…ふぇ…う…ふぇぇぇぇぇぇん…」
 子供のように泣き出していた。
516 : [saga]:2008/11/24(月) 02:22:49.57 ID:UQwfjY60

「…うえ…ぐす…ひぐっ…」
「ああ、もう…いい加減泣き止みなさいって」
「…だって…ひっく…だってぇ…」
 こなたとかがみの二人は、かがみの部屋に来ていた。
 なかなか泣き止まないこなたを、かがみは自分の胸に抱き寄せた。
「…かがみ…かがみぃ…」
「あの二人…ホントやりすぎだな…」
 つかさとみゆきは反省の意味も込めて、部屋の掃除やこなたの服の洗濯といった、お漏らしの処理をさせられている。
「少しは落ち着いた?あんたを殺そうとかなんて、誰も思ってないから…ね?」
「…かがみ」
「何?」
「…ホントに全部嘘だったの?」
「あー…そうね…自殺しかかったのはホント」
「え?」
「カッターナイフもってね、風呂場まで行ったの。そこで我に返ったところに、まつり姉さんが来てね…カッター取り上げられて引っ叩かれたわ」
「そう…だったんだ…」
「んで、つかさがそれ聞いてね『わたしが絶対にこなちゃんに謝らせる!』って言い出して…今日のこの始末よ」
 かがみは大きく溜息をついた。そのかがみに、こなたは強く抱きついた。
「ごめんなさい…かがみ…本当にごめんなさい…わたしが…わたしがあんなことしたから…」
「いいのよ…最初にわたしがあんたの誕生日忘れたのだ、始まりだったんだから…その事、ちゃんと謝らせて…ごめんなさい、こなた…」
「…かがみ…だったから…」
「え?」
「かがみが忘れてたから…他の人だったらこんな気持ちにならなかった…かがみに裏切られたって思ったら、なんだか凄く腹が立って…自分でもわけ分からないようになって…気がついたら酷いことばかりするようになって…」
「こなた…」
「でも、最後に…本当に自分が死んじゃうんだって思ったときに、かがみが残ったよ…」
「わたしもよ…風呂場で我に返れたのは、あんたの顔が浮かんだからよ…ちゃんとわたしの方を見て笑ってくれてた、あんたの顔が…」
「かがみ…好きだよ…わたし、やっぱりかがみが大好きだよ」
「わたしもよ、こなた…もう、あんたに裏切られたなんて思われるような真似はしないわ…」
 二人の顔がゆっくりと近づき…唇が重なり合った。


「つかささん…そちらはどうですか?」
「うぅ〜、おしっこの匂い取れないよ〜…ゆきちゃんはどう?」
「今、乾燥機にかけてきたところです…とりあえず、お二人のところに戻りましょうか」
「そうだね…」
 二人はかがみの部屋のドアを開け、そこで硬直した。
「え…」
「あ…」
 そこでは、かがみとこなたの二人が情熱的に舌を絡ませあっていた。つかさとみゆきは瞬時に回れ右をし、廊下に飛び出しドアを閉めた。
「ゆ、ゆきちゃん…ど、どうなってるのコレ!?」
「え、えっとその…あ、雨振って地固まるという言葉がありますが…」
「うん」
「固まりすぎてしまったようですね…これがホントのガチレズ、ということで」
「お、お後がよろしいようで…」


- ちゃんちゃん -
517 : [saga]:2008/11/24(月) 02:23:31.13 ID:UQwfjY60
以上です。

結論:無理でした。
518 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/24(月) 08:47:04.09 ID:yKMDwGo0
乙 百合のお導きに遭ったか
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/24(月) 08:58:48.23 ID:u4sd1ggo
>>517
無理でした。じゃねぇぇぇwwww いや、鬱系が苦手な俺には何の問題もないが。
鬱系宣言あったから、うわー……って思いながら読んでたんだが、はは。よかったぜGJ!

こなた、かがみ。なんつうかおめでとう
520 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/24(月) 09:46:57.05 ID:6U0x26AO
かがみ「おい」
こなた「なに?」
かがみ「なんであんたが私の部屋で黒パンツと黒ブラジャーを装着してベットに寝転んでるんだ」
こなた「その質問は野暮ってもんだよかがみん」
かがみ「あぁ!?」
こなた「ひぃっ!!怒らないでかがみ様!!」
かがみ「なんでブラジャーとパンツをつけてんの?」
こなた「それはね…」
かがみ「それは?」
こなた「あたしはかがみの嫁でかがみはあたしの嫁だからさ…」
かがみ「おらっ」
パチーン
こなた「あべしっ!!…ビンタってあんた…お父さんにも叩かれた事ないのに!!」
かがみ「おらおらっ」パチーンパチーン
こなた「ひでぶっ!!」
かがみ「次にふざけた事抜かしたらネギで殴るわよ」
こなた「え!?なにそのカチカチに凍ったネギは!?」
かがみ「んでなんで下着をつけてるんだ」
こなた「いやぁ、かがみの部屋を探索してたらゴールドクロスを見つけてしまったもんで…つい装着を」
かがみ「ゴールドクロスっていうかただのパンツとブラジャーだろ」
こなた「シルクで出来た黒パンティ…大人の勝負パンツをはくかがみん萌え…」
かがみ「舐めてんのか?お前」
こなた「じょ、冗談だぜ…」
521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/24(月) 11:01:59.59 ID:u/HhxYSO
>>517
つかさかっけー
522 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/24(月) 11:34:26.35 ID:UdwouLw0
ども、今回はちょいとした小ネタを書いてしまったので投下します

注意点
・サイバーネタ。しかも今回はみさきちメインなので外伝です
・ポップンネタなのでわからない人にはわかんないだろうなorz

行きます!
523 :サイバー☆ゆーちゃん外伝〜ミサオ体操第一〜 [saga]:2008/11/24(月) 11:35:26.29 ID:UdwouLw0
♪体操! タイソウ! 体操! タイソウ!
♪健康! ケンコウ! 健康! ケンコウ!
♪健康のためなら死んでもいい!(イイ!)
♪どんなに身体に悪くたっていい!(イイ!)
♪勉強なんか出来なくていい!(イイ!)
♪なんでもいいからとにかく体操〜

かがみ「…はぁ…」
みさお「みさお体操第一〜!用意〜…」
―ドン☆
みさお「全力疾走〜!!」
かがみ「いきなり走るのかよ!おい待てよ!」
みさお「もっと速く〜!!!」
かがみ「え、ちょ…ブースト使うなって…(※1)」
―ジャジャーン
みさお「私の勝ちだZE☆」
かがみ「勝つなよ!!」

みさお「深呼吸〜」
かがみ「聞けよ!!」
みさお「大きく息を吸って〜…吸って〜…止めて!大きく息を吸って〜…」
かがみ「…い、いつ吐くんだよ!?」
みさお「吸って〜…止めて!」
かがみ「まだ吸うのかよ!」
みさお「妹ちゃんと一緒に屈伸の運動〜」
かがみ「放置すんなよ!…つーかこの予感は…」
つかさ「あはは☆バルサミコ酢〜」
かがみ「うわぁやっぱりこれかっ!あぁ…っ、酢臭いよ〜!!!(※2)」
524 :サイバー☆ゆーちゃん外伝〜ミサオ体操第一〜 [saga]:2008/11/24(月) 11:35:51.92 ID:UdwouLw0
みさお「首の運動〜」
こなた(ギター担当)「よしきた!」
―デンデケデケデケデンデケデケデケ…♪
みさお「ヘッドバンキング〜!!!」
みさお・かがみ「縦!縦!縦!縦!縦!縦!縦!縦!…」

みさお「首を回します」
かがみ「横やんねえのかよっ!」
みさお「首を一気に360度捻って〜」グィーン
かがみ「ちょ、おま!?」
みさお「1メートル伸ヴぁーす」ガキョン
かがみ「ってそりゃ外してるだけでしょうが!」
みさお「はい戻して〜」ガチャ
かがみ「できねーよ普通!(※3)」

みさお「跳躍〜!ハイ!」
みさお・かがみ「1!2!3!3!7!3!3!7!3!3!7!3!(※4)」
みなみ(…いま、呼ばれたような気が……)
みさお「では最後に〜」

みさお「全力疾走〜!!」
かがみ「また走るのかよっ!!」
みさお「私について来れるかー!」
かがみ「ついて来れるかじゃねえよ!てかそれもう飛んでるだろ!!(※5)」
みさお「もっと速く〜!!!」

―ジャジャーン
みさお「私の勝ちだZE☆」
かがみ「いいかげんにしろ!!」
みさお「完全勝利!」
かがみ「勝利じゃねえだろ!!」

みさお「では、体操の歌を歌ってお別れしましょう〜」
かがみ「はいっ!」
みさお「さん、はい!」
みさお・かがみ・あやの・つかさ「体操〜♪」
みさお「終了☆」

かがみ「短いなぁ、オイ」
みさお「はい」
525 :サイバー☆ゆーちゃん外伝〜ミサオ体操第一〜 [saga]:2008/11/24(月) 11:38:00.70 ID:UdwouLw0
※1 みさきちの足の裏にはブースターがついているようです
※2 密室なので酢の匂いが充満しています
※3 危険なので普通の人間にはできません
※4 373…みなみというわけです
※5 ゆーちゃんからフライトユニットをかっぱらったようです。このあとみさきちはゆーちゃんにボコボコにされました

以上です。元ネタは「ヒデオ体操第一」という曲。
これを聴いているうちに何かでパロできないかと思っていたら、「ひょっとしてサイボーグのみさきちならしっくりくるんじゃないか?」ということで今回やってしまいました。
もちろんかがみんはツッコミ役です。
526 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/24(月) 14:00:20.58 ID:dE0hyxo0
らきすたのキャラの名前を使っただけのネタはもうやめてあげて
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/24(月) 16:21:36.30 ID:sgB4p7g0
あやの「『――もうやめてあげて』っと……これでよし」
みさお「なぁ、あやの。そんなの書き込んでどうすんだ?」
あやの「みさちゃん、それはつまりこういう事なの……

  1.【らきすたキャラの名前を使っただけのネタはもう―】という言葉を見せる。
  2.『何言ってんの?キャラの名前を使うのが此処の目的じゃん』とか思わせる。
  3.『キャラの名前……そういえば、いろんなキャラがいるよな……』と初心を思い出すことになる。
  4.『自分のSSで使ってないキャラとか、まだいっぱいいるな……』と最近の傾向を考ることになる。
  5.『よし!ここはひとつ、○○を主役の話を考えてみますか!』と、こうなる。

    そして、この○○に入るのはきっと、出番の少ない私達よ!」
みさお「すっげー!そこまで考えてたのかー。さすがあやのだぜ、ただの煽りじゃないんだな!」

黒 井「いやー。桜庭センセのクラスの子は考える事が違いますなぁ」
ひかる「む。これで我々の出番も増えるかもしれませんな」
ふゆき「私の出番が増えるのはあまり喜ばしいことではないんですけどね……」
ゆ い「保健の先生ですもんねー。でもそれを言ったら私は警察官ですよー?」
黒 井「いやいや。身内にメインキャラがおったら話は別やで」

ひより「私も意外と出番が少ないような……?」
パティ「ナニを言ってるのデスか!ヒヨリはオチ要員としての出番が多いではナイデスか!」
こ う「あんたらは同学年の絡みが多いからまだいい方じゃん……あたしらなんて……」
やまと「……」


ひかる・ふゆき・こう・やまとは小ネタすら書いたこと無いわ、俺。
528 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/24(月) 16:57:41.47 ID:6i4JgwSO
小ネタやレス含めたら、全員出した事あるはず…
と、思ったら意外にもゆい姉さんを出していなかった。
あの妙なテンションは個人的に使いにくい。




あきら「だ〜れか忘れてませんかね〜」
みのる「あきら様、落ち着いて」
この二人は個人的に一番使いにくい…。
529 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/24(月) 17:04:41.03 ID:sgB4p7g0
>>528
あああああああああああああああ!!
その2人をカンッペキに忘れてたあああああああ!!
530 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/24(月) 17:05:17.82 ID:onU3A8oo
音無「まー、ワースト1は間違いなくウチらだよなー」
中谷「私たちでネタを書く人なんて数えるほどもいないわよね」
大原「言わないで、悲しくなるから……」
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/24(月) 17:09:34.63 ID:u/HhxYSO
>>527
あやのスゲーww
よし、ふゆきセンセで何か書いてみよ
532 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/24(月) 18:39:28.82 ID:ON9D1js0
−ひよりのブログ−


みなみ「…田村さんのブログ、見せてもらった…」
ひより「な、なんで分かったの?」
みなみ「…ペンネームを検索したら、一番上に出てきた。ゆたかと私をあんな風
に見てたなんて失望した…」
ひより「い、いや、あれは…」
みなみ「…言い訳は要らない。チェリー、やれ…」
ひより「そ、それだけは。…左手はらめぇぇぇ」

次の日

ひより「みなみ様。お茶を買って参りました。」
みなみ「…よし、良い子だ…」
パティ「サスガみなみ。ひよりを舎弟にしたんですネ。」
ゆたか「みなみちゃん凄ーい。」
ひより(誰か突っ込みをぉぉぉぉぉ)

533 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/24(月) 18:48:09.84 ID:6i4JgwSO
>>532
かがみ「突っ込みどころが分からんわ」
こなた「かがみ、なんか最近手抜き気味だね…」
かがみ「…疲れてきたのよ…突っ込み要員増やして欲しいわ…」
534 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/24(月) 18:51:05.18 ID:yKMDwGo0
こなた「貴様らに3分だけトークの時間を与えてやる」

カーン!

こう「え、えっと、成実さん、好きな食べ物は何ですか?」
ゆい「えー、カレーかな?多分!」
音無「うわっ、ベタだねぇ〜」
ゆい「だって時間ないし・・・」
みのる「はい次!黒井先生はなぜ彼氏がいないんですか?」
ななこ「余計なお世話や!どーせなら世界史の質問でもせんかい!」
あきら「いやいやいや、ベンキョーの話は勘弁だょ〜」
ひより「はいはいはい!桜庭先生はふゆき先生とはマジなんですか!?」
ひかる「そうだなー。一応考えてるなー」
ふゆき「そ、それはどうかしら・・・」
パティ「Here!Here!Here!!やまとサンはどんなアニメが好きですカ!?」
やまと「別に・・・特にない」
こう「えー?やまとだったらほら、宇宙戦艦・・・」
大原「ちょ、それは・・・ほら、永森さん怖い顔してるよ〜」
ひかげ「はい!はいはい!!お姉ちゃんはどうしてお金を無駄遣いしまくるの!?」
ひなた「あら、あれは必要な出費なのよ?あれ無いと私だめだし」
ひかげ「もー、いっつもそればっか!」
中谷「無駄遣いだと思う」
ひかげ「だよね!そうだよね!!」
パティ「No!No!ここはひなたサンの言うとおりデス!マンガやアニメはJapanのブ」

カーンカーンカーン!

こなた「はい終了ー」
かがみ「あんな慌ただしい会話初めて聞くわ・・・」
535 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/24(月) 20:50:44.53 ID:sgB4p7g0
>>533
つかさ「お姉ちゃんのためにつっこみ要員を募集してきたよ〜」
こなた「おおー。やるね、つかさ。どれどれ……」

みゆき「お恥ずかしながら、つっこみを一度やってみたかったので……ええっと、かがみさん、マニュアルはどこにあるのでしょうか?」
ゆかり「私もやってみたかったのよね〜。うふふ。え〜っと、関西弁を使うのよね……泉はんったら、なんばしよっと〜☆」
ゆ い「おおー。関西弁お上手ですねー。それじゃあ私も……そっただことしたらよぐねっぺやー!どげんかせんといかんきにー☆」
パティ「方言すら使いこなせないニッポン人に絶望シター!カガミに代わってワタシがツッコミを……ツッコミ……ナニをナニにツッコミ……アッー!!」

こなた「おや、かがみん。いったいどちらへ?」
かがみ「……お願いだから遠くへ行かせて……」


>>534
何ていうか、すげぇw
536 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/24(月) 20:51:27.79 ID:onU3A8oo
いつもの投下します

ごめんなさい、手抜きました
537 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/24(月) 20:52:20.41 ID:onU3A8oo
「……遅い」


「え? 埒があかないから始める?
 でもさすがに一人は……今回はゲストもいないし」


「はぁ……」



 *



やまと「……永森やまとです。今回は事情があって私一人でレビューするんだけど……こうと違って気の利いたことは言えないから期待はしないで」


◆No.01:「高良みゆきの自伝」

やまと「三作続いた叙述トリックだけど、今回もというわけにはいかなかったみたいね。
    この作品は高良先輩が講演会で話した内容っていう設定。堅い印象があるし、実際に終始難しい話が続くから少し読みづらいかもしれない。
    だけど最後の結論もそれまでの話があってこその説得力。だから食わず嫌いをしないでじっくり読んでみるべき作品だと思う。

    ……いきなりこういうクオリティの作品が出てくるあたりさすが高良先輩ね」


◆No.02:「私が文系を選んだ理由」

やまと「そういえば高良先輩は医大に進学したけど陵桜では文系だったのよね。
    友情を優先したら目標が遠のいてしまうのにこの人はその二つを難なく両立してしまった。
    努力すれば何だってできるっていうのはその通りだと思うけど、やっぱり高良先輩はすごい人だと思うわ。
    それに高良先輩のお父さんも。自分の娘への信頼と自信があるからこそこのアドバイスができるのね」


◆No.03:「Desire」

やまと「最近、このスレでは泉先輩と高良先輩の絡みが流行ってるわね。この作品はそのブームに乗った話になっているわ。
    前から言われてることだけど、この二人の話は読んでいてほっとできるのよね。
    ……もっとも、こういう話に食いつくのはこうの方で、私にはよくわからないんだけど。

    ただ、敬語で書かれてるせいか、なんだか狂気が潜んでいるような気がして不安になるわね……」

538 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/24(月) 20:53:13.77 ID:onU3A8oo
◆No.04:「ダメな子ってなんですか?」

やまと「なんていうか……かわいい演技よね。確かにこれは誰が見ても心配してしまうわ。
    こういうちょっとだけズレた勘違いも高良先輩の魅力のひとつね。
    メイン四人の中で高良先輩は少し距離があるとか言われてるけどそんなことは全然ないぞ、っていう主張が見えてくる。
    この作品の作者さんは高良先輩というキャラクターを細かいところまでしっかり把握できてると感じたわ」


◆No.05:「それぞれの優しさ」

やまと「高良先輩の悩みは誰もが少なからず考えることよね。
    こうしてきっぱりと答えてる泉先輩だってきっと悩んだことがあったはず。こういう結論に至れるのは実はすごいことなのかもしれない。
    私もこうとこんな話をする時が来るのかしらね……。

    そうそう、ラストの泉先輩とかがみ先輩のやり取りは個人的にすごく評価したい部分ね」


◆No.06:「少年Aの青春」

やまと「たまに恋愛物を読みたいっていう気分になるんだけど、いつもそこにタイミング良くこんな話が投下されるのよね。
    らき☆すたには男性が少ないし、そういう漫画でもないってわかってはいるんだけど、ね。
    六巻ではあんな形で卒業を迎えてしまったA君だけど、いつかこの話のように想いを伝えるチャンスが来るといいわね。

    ……こういう感想を言う時はこうがいなくてよかったって思えるわ。茶化されないし」


◆No.07:「B of M」

やまと「Birthday of Miyuki。私はしばらく意味に気付けなかったわ……。
    この作品は最初から最後までツッコミ所が散りばめられていてまったく退屈せずに読むことができたわね。
    こういうセンスはなかなか真似できるものじゃない。武器にしていけると思うわ。

    そういえば後半、泉先輩への三人称が変わってたのが少し気になったんだけど……」

539 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/24(月) 20:53:46.89 ID:onU3A8oo
◆No.08:「白の世界の向こうに」

やまと「これは他の作品とはかなり毛色が違ってるわね。
    誕生日ネタっていう点ではNo.07と同じなんだけど、こっちは世にも奇妙な物語っぽい雰囲気。
    三人称が変だと疑問に感じてたのが終盤でなるほどと思える理由付けがされてたり、読み物として普通に面白かったわ。

    ところで、劇中の大雪はやっぱり『深雪』とかけてるのかしらね?」


◆No.09:「青鈍空」

やまと「No.6がA君側の物語ならこれは高良先輩側の物語。作者さんもNo.6と対になるように意識したって言ってたし。
    こういう想いに手遅れになってから気付くことほど切ないものはないわ。
    だけどNo.6で語られた通り、同窓会っていう機会もある。きっと心配要らないわよね。

    それにしても二人とも詩人ね……」


◆No.10:「人生相談」

やまと「今回はないと思っていたトリック的要素がここにあったわね。世代がひとつ後だってことにしばらく気付けなかった。
    No.2でも感じたけど、頼りになる親がいるっていうのはすごく大切で誇れることね。
    もちろん友達もそう。両方に恵まれてるから高良先輩はあんな人格者になれたんだと思う。
    この話自体は短いけど、今回の作品群の半数が取り上げてた『友情』っていうテーマを総括する締めくくりになっているわ」



やまと「以上十作品、前回と比べて作品数は少ないけどクオリティは相変わらず高水準を保っているわ。
    お題が高良先輩だとなかなか書くのが難しいっていう声もあったことだし、次回にも期待が持てるわね。

    それじゃあ、ばい……じゃない、えっと……また次回のコンクールで」


 ガタン


やまと「……ふー」

こう「いっやあゴメン! お待たせ! 待った?」

やまと「っ、こう……なんで遅れたの。もう全部終わっちゃったわよ」
こう「うそ!? ホントにごめん!」
やまと「なんで遅れたのかって聞いてるんだけど」
こう「いや、それがさ。今日もゲーセンでチビ助に挑戦してきたんだけど相変わらず勝てなくて思わず連コ……」
やまと「ほぉ……」
こう「あー……やっぱ怒られる? ってそのグーは何!? やまとの左手が真っ赤に燃える!? ちょっ、やめ」


 ブツッ
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/24(月) 20:55:42.04 ID:onU3A8oo
というわけで本当にお粗末ですが


投票期間は今日の24時までなのでまだの方はお早めに!
541 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/24(月) 21:08:31.32 ID:u4sd1ggo
>>527
かがみ「発想は間違ってないわよ。でもね、今度はサブキャラが目立って」
こなた「準レギュラーな自分の出番を更に減らす……それが峰岸さんクオリティ!」

>>540
レビュー乙&thx! こんだけ書けるのやっぱすげぇっスww GJ!

そういえば今日までなんだっけ。
542 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/24(月) 21:12:27.59 ID:yKMDwGo0
>>540
キター!
毎度お疲れさまです。やまとが淡々とレビューしてく感じがなんか良かったww
543 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/24(月) 22:19:03.15 ID:Yv355dw0
>>540
毎度、乙!

みゆき「やまとさん、お疲れ様です。
前回は私がゲスト出演させていただいたお陰で、この通り、私の名前がお題になる事ができました。
桃色ワカメの呪いというものが当時流行しておりましたが、最近はそのようなものは発生いていないようですね。
いったい呪いとはなんだったのでしょうか……。
ところで、ここに桃色わかめがございますが、お一ついかがでしょうか。健康にいいですよ」
544 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/24(月) 22:23:27.12 ID:6i4JgwSO
今回のコンクールは「らき☆すたらしさ」を難しさをあらためて思い知ったよ…。
俺もまだまだだな…そうだ旅にでよう…そして新しい自分を…

かがみ「連休終わるからって、現実逃避してないでさっさと寝なさい」

え?今から寝たら投票結果が…

かがみ「心配しなくても、あんたが大賞は100%ありえないから」

ひどっ
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/24(月) 22:27:32.78 ID:6i4JgwSO
>>544
「らき☆すたらしさ」を出す難しさ…だよね。

こんな文章で脱字とは…
546 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/24(月) 22:36:04.42 ID:u/HhxYSO
俺は常に「らき☆すたらしさ」を出すよう心掛けてるよ

でもみゆきさんは難しいです。
改めてコンクール参加者には乙!と言わせてもらいます
547 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/24(月) 22:46:26.98 ID:yKMDwGo0
控え室には、一枚の濡れたハンカチが置いてあった

zzz・・・

「大丈夫だよ、次こそは多分、出番あるから」

そう言うと、ゆたかはソファの背に顔をうずめるようにして眠っているみなみの身体に布団をかぶせてあげた
548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/24(月) 23:19:59.10 ID:sgB4p7g0
>>540
おおー!楽しみにしてたレビューきてる!
全然粗末なんかじゃないですよ。乙です!
549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/24(月) 23:54:55.89 ID:55UFRLQ0
コンクール作品投下します。以下↓

「みゆきと桜と馬鹿な俺。あとついでに嘘」

 クズのような自分なんかとは、ちっとも釣り合わない彼女ができたら、どうする?wwwwww
 考えてみ?wwwwwwwwwwww
 頭が良くて、美人で、スタイルが良くて、運動も出来てさwwwwwwww
 全然、もう全然自分なんかとは毛色の違う人なんだよwwwwwwww
 君だったらどうする?wwwwwwwwwwww
 俺の場合は、有頂天になったねwwwwwwwwwwwwww

 朝、通学路を歩く俺は、目の前に愛しの彼女を見つけたwwwwwwwwww
 テンションが一気にMAXwwwwww思わず駆け寄って、その細い背中に声をかけたwwwwwwww
「みゆきさんwwwwwwwwwwwwドゥフッwwwwwwドゥフッwwwwwwwwww」
 肩をぽんっと叩くwwwwwwww
 桃色の髪を跳ねさせて、彼女は振り向いたwwwwww
 大きなめがねと、ぱっちりとした瞳wwwwww
 そして、弾むような爆乳wwwwwwwwww
 そう、皆のアイドルwwwwww
 みゆきさんだwwwwwwww
「ああ、おはようございます」
 みゆきさんはふわりと笑ったwwwwww俺も釣られて笑うwwwwwwエフッwwwwエフッwwwwwwww
「珍しいですね、今日は遅刻しないんですか」
「みゆきさんに一刻も早く会いたかったからさwwwwwwビックバーンwwwwww」
 というと、みゆきさんは照れたように笑って、顔を伏せたwwwwww
 その頬は紅く染まっているwwwwwwww俺もつられて紅くなるwwww自分で言っといてwwww自分で言っといて紅くなるからwwww
 みゆきさんと俺は、最近付き合いだしたwwwwwwwwwwww
 ある日、突然みゆきさんが、俺に告白してきたのだwwwwwwww
 それはもう驚いたねwwwwwwwwなんてったって、憧れの女性から告白されたんだからwwwwww
 俺はもうはしゃぎまくりでOKしたwwwwwwww
550 :「みゆきと桜と馬鹿な俺。あとついでに嘘」 :2008/11/24(月) 23:56:13.88 ID:55UFRLQ0
 そして今に至るwwwwwwww
 そうそう、とみゆきさんは俺に顔を向けたwwwwwwww
「この間ですね、こなたさんと面白い出来事がありまして」
「泉の野郎がどうかしたんですか?」
「こなたさん、突然『私、かがみんと付き合うことになったから』と言い出しまして」
「ありえそうですね」
「私驚いてしまって、動揺するやら、おめでとうと言うやら、それはもう、慌てたのですが」
「慌てるみゆきさんも可愛いですよ」
「実は、それは嘘だったんですね」
 オチも何もない話wwwwwwwwだが、俺はげらげら笑ったwwwwwwみゆきさん可愛いよwwwwww
「だけど、泉の野郎、太い奴ですね。みゆきさんに嘘を吐くなんて」
 と俺が言うと、みゆきさんはぼそぼそ唇を動かしたwwwwwwww
「あの、私だけ抜け駆けしてしまったから、こなたさん、ちょっと驚いてしまったようで……」
「抜け駆け? どういうことですか?」
 あの、その、とみゆきさんはしどろもどろwwwwwwドロヘドロwwwwww面白いよねwwwwwwww
「私だけ、恋人ができてしまったから……」
 心臓が跳ね上がったwwwwwwそういう彼女は、とても美しかったwwwwwwwwwwww
 ひらりと桜が待ったwwwwwwwwwwそういえば、もうそんな季節だwwwwwwww
 みゆきさんの頭に、桜の花びらがついたwwwwww俺はそれを目で追いながらwwwwww
「俺は、みゆきさんに絶対、嘘なんか吐きませんよ」
 と言ったwwwwwwwwww言ったったwwwwwwww
 みゆきさんの顔は、桜よりも紅くなって、はい、と呟くと、さらに俯いたwwwwwwwwwwww

 学校に到着して、俺とみゆきさんはそれぞれのクラスに向ったwwwwwwwwww
 机のうえに鞄を置くと、勝手に顔が笑ってしまうwwwwwwww
 何て幸せなんだろうwwwwwwふわふわして、現実感がないwwwwww
 ずっとこんな日々が続けばいいのになぁwwwwwwwwwwwwwwww

 と、思っていた矢先、腹に激痛が走ったwwwwwwww
 ぐるぐると腹が鳴るwwwwwwwwぐるぐるぴーぴーwwwwwwww
 どうやら、腹を壊しているwwwwwwww
 恐らく、朝にカレーを食べたせいだろうwwwwww
 調子に乗ってコーラとか飲んだからwwwwwwwwww俺の馬鹿wwwwww
 俺は慌てて、トイレに向ったwwwwwwwwwwww
 だが、トイレは全部空いていなかったwwwwwwwwww
 朝にうんこする奴多すぎwwwwww家で済ませろやwwwwwwって俺もかwwwwwwww
 一人つっこみをいれてる間も、腸内運動は激しいwwwwwwwwww
 元気なそれは、もう入り口まで迫っていたwwwwwwwwww
 俺は、やむをえず、女子トイレに駆け込んだwwwwwwww
551 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/24(月) 23:56:30.81 ID:6sQZ8sSO
>>517
途中まではいい感じだったんですが、最後でやりきれなかった印象ですね
つかさ怖い((゚Д゚ll))

>>525
ポップンメインの音ゲーマーが通りますよ
ロバをバルサミコ酢で代用するとはwwwwww
552 :「みゆきと桜と馬鹿な俺。あとついでに嘘」 :2008/11/24(月) 23:57:21.40 ID:55UFRLQ0
 幸い、女子トイレには誰もいなかったwwwwwwww
 俺は個室に飛び込んで、臨戦体勢wwwwwwww
 うんこは軽やかに飛び出たwwwwwwwwww
 えも言われぬ快感の後、さあっと血の気が引いたwwwwwwww
 これ俺変態じゃんwwwwwwww女子トイレでうんこするとか完全なる変態じゃんwwwwwwww
 俺は、慌ててトイレから脱出を試みたwwwwwwww
 だがそのとき、がやがやと、誰かがトイレに入ってきたwwwwwwww
 俺は慌てて個室に隠れたwwwwwwww
 女子ってのは、何でこうも集団でトイレに行くのかwwwwwwww
 聞くつもりもないが、自然に会話が聞こえてきたwwwwwwww
「ねー、くさいよねー。……って、本当に臭くない?」
「ハンバーグみたいな匂いがするねぇ〜」
「ちょっ、つかさ、表現が生々しい……」
 どうやら、トイレに入ってきたのは、みゆきさんたちと仲が良い、泉と、柊姉妹の三人のようだったwwwwwwwwww
 三人はトイレはしないで、洗面台のところで雑談しているwwwwwwwwww
 俺は何となくその会話に聞く耳を立てたwwwwwwだって気になるんだもんwwwwwwww
「みゆきさんもやるよねー。まさか本当にするだなんて」
「ね、私、すっごく驚いたよぉ」
 どうやら、みゆきさんのことを話しているwwwwwwww
 ますます聞く耳を立てた俺の鼓膜に、衝撃的な言葉が飛び込んだwwwwwwwwww
「罰ゲームとはいえ、まさか本当に告白するとはねー」
 罰ゲーム?wwwwwwwwwwwwww
 どういうことだ?wwwwwwww
 みゆきさんは、俺に罰ゲームで告白したのか?wwwwwwwwww

 その瞬間、頭の中で、ジグゾーパズルが完成したみたいな感覚がしたwwwwwwwwwwww
 そうだwwwwwwwwww考えれば、当たり前だwwwwwwww
 俺のような劣等生を、みゆきさんが好きになって、あまつさえ彼女から告白してくるなんてwwwwwwww
 ありえないんだwwwwwwwwそんなことwwwwwwww
 俺は、がちゃりと扉を開けたwwwwwwwwひぃっ、という短い悲鳴が上がって、三人はこちらを見たwwwwwwww
 俺は彼女たちには一瞥もせず、溜息をついて、トイレから出たwwwwwwwwwwww

 その日の帰り道、後ろから声をかけられたwwwwwwww
 みゆきさんだwwwwwwwwww
 笑顔で、駆け寄ってきたwwwwww俺は、その笑顔に、胸が痛んだwwwwww
 全部、嘘の癖にwwwwwwww頭が良い人は、演技も上手いのかなwwwwwwww
 みゆきさんは言ったwwwwwwwwww
「今日の夜、暇ですか? お話したいことがあるんです」
 ほらきたwwwwwwと、俺は心の中で言ったwwwwwwwwww
「坂の上の、桜の木の前で待っていて欲しいんです」
 その場所は、俺がみゆきさんから告白を受けた場所だwwwwwwww
 よりにもよって、そんなところを選ぶなんてwwwwwwwwww
 嫌味な人だよwwwwwwまったくwwwwwwww
「来てくださいね」
 みゆきさんは、暗い顔の俺を覗き込んだwwwwwwwwww
 俺は、無理に笑顔を作って、
「ええ、行きます」
 と言ったwwwwwwwwww
 みゆきさんは照れくさそうに笑うと、ぽてぽてと、走り去ってしまったwwwwwwww
 俺はその後ろ姿を見ながら、自嘲的に笑ったwwwwwwww
「振られるってわかってるのに、行くかよ」
553 :「みゆきと桜と馬鹿な俺。あとついでに嘘」 :2008/11/24(月) 23:58:04.82 ID:55UFRLQ0
 次の日、みゆきさんは学校に来なかったwwwwwwwwwwww
 ぽっかり空いている机を、廊下から見て、俺は苛立ったwwwwwwww
 何であんたが、逃げるんだよwwwwwwww
 逃げたいのは、俺だwwwwwwww
 ぬか喜びさせて、本当は嘘だったなんてwwwwwwww
 俺は馬鹿みたいじゃないかwwwwwwwwwwいや、馬鹿なんだけどwwwwwwww

 そのとき、がつん、と後頭部を殴られたwwwwwwww
 驚いて振り向くと、柊姉妹の、姉が俺を睨んでいるwwwwww
 その後ろには、妹と、泉がいたwwwwwwww二人も、俺を睨んでいるwwwwww
「なんだよ」
「なんだよじゃないわよ。あんた、昨日みゆきの約束ほったらかしたわね」
「ああ、そうだよ」
「そうだよ、って、あんたねぇ」
「うるさいな」
 俺は、きつい口調で言ったwwwwwwww
「全部、嘘だったんだろ。罰ゲームだったんだろ。何で行かなきゃいけないんだよ。どうせ、振られるのによ」
 俺よりもきつい口調で、柊姉は怒鳴ったwwwwwwww
「馬鹿!」
 廊下を歩く人たちが、皆一斉に俺たちを見たwwwwwwww
 そんなこともお構い無しに、柊姉は言うwwwwwwww
「みゆきみたいに初心な子が、例え罰ゲームでも、好きでもない男に本当に告白すると思う?」
「ど、どういう意味だよ」
「あの子はね、前からあなたのことが好きだったのよ。それを、いつまでも悩んでいるから、私たちが無理矢理告白させたの!」
 ぐらりと頭のなかが回ったwwwwwwww
 天地がひっくり返ったようだったwwwwwwwwww
 心臓がばくばく鳴って、ぐるぐる混乱するwwwwwwww
 柊姉は教室を覗き込むと、言ったwwwwwwww
「みゆき、来てないの?」
「あ、ああ、今日は、来てない」
「昨日連絡したときは、もう帰る、って言ってたのに。まさか、あの子……」
 俺は、柊姉の次の言葉を待たずに、走り出したwwwwwwwwww
 みゆきさんはきっと、まだ、あそこで待っているwwwwwwww
 俺は確信を持って、そう思ったwwwwwwwwww
 何故なら、俺はみゆきさんに言ったからだwwwwwwww
 俺は絶対に、嘘なんか吐かない、とwwwwwwwwwwwwww
554 :「みゆきと桜と馬鹿な俺。あとついでに嘘」 :2008/11/24(月) 23:59:04.04 ID:55UFRLQ0
 桜が雨みたいに舞っているwwwwwwww
 その下に、みゆきさんはいたwwwwwwwwこちらに背をむけて、ぼうっと立っているwwwwww
 坂を全力で疾走した俺の心臓は、はちきれそうだったwwwwww
 ぜいぜいと息を吐きながら、俺はみゆきさんの細い背中に、声をかけたwwwwwwww
 毎朝、そうしているようにwwwwwwwwww
「みゆきさん」
 みゆきさんは振り返ると、少し驚いて、それから、ふわりと笑ったwwwwwwww
「来てくれたんですね」
「すみません、みゆきさん。俺」
「謝らないでください」
 ぴしゃり、と遮られるwwwwwwww
 みゆきさんの目の下には、隈ができていたwwwwww
 昨夜から、今まで、彼女はずっと、俺を待っていたのだwwwwwwww
 胸がずきりと痛んだwwwwwwwwww
 深呼吸するみたいに、あるいは桜の香りを楽しむみたいに呼吸して、それからみゆきさんは話し出したwwwwww
「昨夜、私はあなたに別れ話を持ちかけようとしていました」
 当然だwwww俺のような馬鹿男wwwwwwふられて当然だwwwwww
 だけど、何でだ?wwwwww当然だと思うのに、すごく、悲しいwwwwwwww
 みゆきさんは、言葉をつむぐwwwwww
「そして、また、正式に告白しようとしていました」
 みゆきさんの桃色の髪が、桜の花びらに混じって、風に流れたwwwwwwww
「だって、私は、いつだって正直なあなたに、嘘を吐きたくなくなかったんです。きっかけの罰ゲームは、私の意志ではない。だから、こ

の関係は、一旦リセット。そして私は、罰ゲームでなく、あなたに、本当の気持ちを伝えたいのです」
 聞いてくれますか……?
 みゆきさんは静かにそう言ったwwwwwwww
 ぱっちりとした、だけど少し疲れた目が、俺を真っ直ぐに見据えるwwwwwwwwww
 俺の答えは、決まっているwwwwwwwwwwwwww
 桜が、頑張れ、とでも言うみたいに、風に傾いだwwwwwwww

 終わり
555 :「みゆきと桜と馬鹿な俺。あとついでに嘘」 :2008/11/25(火) 00:01:55.90 ID:oTeaK4.0
 いや〜……ぎりぎり…二十三時ぐらいから書き始めて、ぎりぎり終わった…
 急場で慌てて書いたんで、誤字とか脱字とか多いかもわからんかもしらんけど、
そこは多めにみてください☆
556 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 00:05:46.38 ID:KrgnHXA0
偶然wikiで黒井先生妄想ネタを読んだあとだったからちょっとびっくりしたwwww
乙、相変わらずネタかマジかわかんない主人公だwwww
557 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/25(火) 00:09:01.97 ID:BN4U9f.0
コンクールの投票、タイムアップなのでどなたか結果発表をお願いします。
558 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 00:09:18.01 ID:oTeaK4.0
ちなみに、自分はらき☆すたの漫画を読んでいないので、進学編がわかりません…
これは高校でのストーリーです

それと、自分の趣味として、高校がとても好きなので、下手に進学とかの話で書くよりは、いいかなと思いました。
559 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 00:11:51.41 ID:oTeaK4.0
あれ? 投稿期間終わってるのか……
投票期間が、今日までなんだ……
うわああああああ

べ、べつに、恥かしくないんだからねっ///
これは普通のSSとして読んでください……
別に、悔しくないんだからっ…///
560 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/25(火) 00:11:46.93 ID:t5o/vsUo
>>555
いやー…ツッコミどころが満載なんだけどあえて乙とだけ言わせてもらいますわww


ttp://vote2.ziyu.net/html/lacky11.html

さてさて、というわけで第十一回コンクール大賞作品は
エントリーNo.04、ID:z.dYQ6Y0氏の『ダメな子ってなんですか?』に決定いたしました! おめでとうございます!

コンクール参加者の皆様、大変お疲れ様でした!
561 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/25(火) 00:15:43.99 ID:t5o/vsUo
>>559
ああ、素で間違えてたのねwwwwwwww
562 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 00:17:15.68 ID:Wk/u3ASO
>>555
途中で割り込んですみませんm(__)m
作品の方は相変わらずのクオリティですなwwwwww
ちょっと突っ込み所ありますが
563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/25(火) 00:20:53.96 ID:BN4U9f.0
今回、得票が偏ってますね。
でも優勝がダブルスコアだぜ……でもここまで人気あったら負けた身としても普段以上に祝福したくなります。
あえての演説形式でギャンブルしたにしては自分も満足行くものが書けたから悔いはない!
564 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 00:22:39.90 ID:oTeaK4.0
>>561
一時間半ぐらい前? 久しぶりにこのスレのまとめを見たんスよ。
『第十一回コンクール開催のお知らせ 今回のお題は「みゆき」となりました。』
↑この部分だけ読んだんスよね。
んで慌てて書いて、二十四時までに何とか投稿できて、良かったー、って思ったら、
「えっ!!もう投稿期間終わってるの!?」
って素でパソコンの前で驚きましたよね。何がギリギリだよ。全然まにあってねーよ。
マジお間抜けさんwwwwwwwwwwwwヒッーwwwwwwヒッーwwwwwwww
お世話がせしました。
565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 00:23:37.46 ID:KrgnHXA0
>>563
あなたと同じ得票数とは恐れ多い。
まあ、同率2位の座ありがたく頂戴いたしますぜ

それじゃあ、見事優勝した『ダメな子ってなんですか?』の作者様に何かプレゼントをあげなくては!
566 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 00:24:45.48 ID:8JnCNCoo

「えっと、じゃあ第十一回コンクール、お題『みゆき』。一位は、ID:z.dYQ6Y0さん作『ダメな子ってなんですか?』でしたぁ〜」


「「「「おめでとうございまぁ〜す!」」」」


「いや〜、白熱したね〜」
「今回、私達出づっぱりだったからね」
「皆さんお疲れ様です。私もお題ということで大変でしたが、とても楽しませていただきました」
「難しいって言われてたけど、投下も十作品こえてたわね」
「正直、ひやひやしていたのですが、本当によかったです」
「意外だったのが、みなみちゃんとかが出てないことだよね。ゆきちゃんがお題だから出番あると思ってたんだけど〜」
「そうね。なんでかしら?」
「おそらく……自分で言うのも恥ずかしいですが、それだけ私をお題に書くのが難しかったのではないでしょうか? 
だから、関係がよく分かっている泉さんたちの方が書きやすかったのではないかと」
「なるほどね。確かに想像しやすいのはどっちかって言われるとそんな気がするわ」
「みゆきさん、私と別な関係を気づいてみないか」
「え? あ、あの、えっと」
「やめんか。みゆき、もう締めちゃって」
「あ、はい。今回お題という大役を預かり、緊張でいっぱいでしたが、皆さまのおかげで無事、コンクールを終えることが出来ました。
作者の方、読者の方、まとめの方。ありがとうございました! それでは――」


「「「「お疲れ様でした!」」」」



「るーるーるるるー……」
「み、みなみちゃん、元気だして! 私がいるよ!」
567 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 00:28:43.56 ID:8JnCNCoo
>>555
いやはや、乙ww かがみ重要なとこスルーすんなww
どんまいだZE


ID:z.dYQ6Y0
みゆきが変な方向でがんばってて、すげぇニヤニヤさせてもらいました。優勝おめでとう!
568 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/25(火) 00:32:18.59 ID:IA.bXUSO
大賞おめでとうございます。
これか青鈍空のどちらかが来ると思ってましたが、断トツでしたなあ。

…それに比べて…0…0か…。
みゆき「前回の結果が良すぎたんで、調子に乗るなと言う戒めですね」
いや、全く…反論の余地は予想外のお題目だったという事しか…。
みゆき「それは…わたしのせいだと、言いたいのですか?」
え?いや、そんな事は…そ、その注射器は何…。


「今日未明。郊外の林道で自称SS作家の死体が発見されました。死因は喉を掻きむしった事による失血死。薬物が使用された疑いがあるとみて、警察では自殺、他殺の両面から捜査を…」

ゆたか「怖い事件だね…」
こなた「まったくだね」
そうじろう「二人とも気をつけてくれよ…?」

569 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/25(火) 01:08:18.26 ID:NkGXcUE0
ゆかり「大賞作品に選ばれるだなんて、お母さんとっても嬉しいわ〜♪」
みゆき「……それで今晩もお寿司という訳なんですね……くすん……」
ゆかり「明日はみなみちゃんも招いてパーティーでもしましょうか♪」
みゆき「パーティーの料理は何にするつもりなのですか?まさかとは思いますけど……」
ゆかり「そうねぇ、出前のお寿司はもう飽きちゃったから――」
みゆき(ホッ)


まさか大賞に選ばれるとは思っていなかったので驚きです。ありがとうございました!
読んでくださった方々、投票してくださった方々にこの場を借りてお礼申し上げます。
あと、いろいろとレスくれた人もありがとうでした!

>>563
あなたの作品には唸った。
絶対に作品の路線がかぶらないようにしようと思ったもんw

>>564
書き上げる早さ、天然っぷり……いろんな意味で負けたと思ったw

>>565
プレゼント?
あなたの新作のSSが読みたいかなぁ。投票した身としては。

>>568
確かにお題は予想外だったw
お題が決まった瞬間は、敬語で文章書くの辛ぇな〜、とか考えた。

みなさんコンクール本当にお疲れ様でした。
開催・閉会宣言と投・開票とまとめをしてくれた人達にも感謝です。
縁がありましたらまた次の作品で。


ゆかり「――手巻き寿司にでもしましょう♪」
みゆき(!!……お母さんは、お母さんは本当に“ダメな子”ですッッ!!!!)
570 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 01:12:18.93 ID:LkquIQM0
遅ればせながら、大賞のかたおめでとうございます。
571 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/25(火) 01:23:48.87 ID:t5o/vsUo
>開催・閉会宣言と投・開票とまとめ

うん、実は人「達」じゃなかったんだ…
次回は宣言くらいは誰かがやってくれるって信じてる!
572 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/25(火) 03:48:35.68 ID:senUqESO
ここって元々VIPにあったSSスレだよね?
パー速でやってたんだ…知らなかった…
573 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/25(火) 07:12:57.56 ID:IA.bXUSO
なんかもう次のコンクールのお題が決まってて
「経路」ってまた難しいお題だなあ
って思ってたら夢だった

票数0は自分で思ってるより効いているらしい
頑張ろう…次はホントに頑張ろう…
574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/25(火) 07:39:28.83 ID:pyYKKZgo
>>555
黒井先生 みさお かがみ  ・・そして次はみゆきさんネタかwwwwwwwwww
いつかつかさも出してくれwwwwwwwwwwwwww
575 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 12:49:47.26 ID:7A9f1Fs0
思うんでがゆかりさんは単に面倒くさいだけで本当は料理出来るんじゃないか?
しかもかなたさんやみきさんに匹敵する腕前で(同じ母親キャラとしてあえてこの二人と比べてみましたが)
ていうかそうであって欲しいな
576 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 12:51:24.02 ID:7A9f1Fs0
訂正です「思うんでが」→「思うんですが」
577 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 12:54:42.98 ID:IA.bXUSO
アニメ版の大根切るシーンを見ていらい、個人的にかなたさんは料理下手なイメージが…
578 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 12:55:48.20 ID:sxxWrEAO
>>575

かなたさんがどの程度うまかったか不明ですな。
みきさんは家庭料理ならつかさを上回る腕前がありそう。

で、ゆかりさんは、みゆきさんを見ている限り、そこまでうまくないのではなかろうかと……。

ま、推測ですけどねww
579 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 14:55:14.92 ID:I1/G9QSO
母親キャラでも、みなみ母だけ名前がないのが悲しすぎる
580 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 15:14:47.92 ID:7A9f1Fs0
じゃ、みんなで考えましょうよ
某サイトじゃ「岩崎ちひろ」と呼ばれているみたいですよ
581 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 15:19:56.69 ID:sxxWrEAO
>>580

なにゆえ「ちひろ」
作者も意図的に名前を出してないよな
582 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 15:24:46.30 ID:y50qt5s0
>>578
みゆきさんは4巻で料理する話が有り、
ゆかりさんも、やろうと思えば出来るそうです。

料理が下手と分かってるのは かがみとひかるのみで、他は不明。 
みさきちとかも上手くなさそうなイメージですが・・・・・・。

>>580
すごい単純に「岩崎あずま」とか言ってみます。
女性の名前でも使えるよね・・・・・?
583 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 16:52:11.53 ID:UL3B.QAO
考えるのはいいがSSで使うなよ?ww
584 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 17:36:54.41 ID:I1/G9QSO
じゃあ『岩崎みなみ母』で

>>583
安心しろ、使うわけがない
585 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 18:21:23.73 ID:7sbtBhE0
>>584
優勝
586 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/25(火) 19:12:40.54 ID:IA.bXUSO
>>584
かがみ「生まれた時点から母かよ!?」
こなた「あ、なんか復活してる」
587 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/25(火) 19:32:46.77 ID:IA.bXUSO
−らき☆すたガール−

※宇宙船サジタリウスOP スターダストボーイズのメロディで


らき☆すたガール♪

どこから見ても スーパーガール♪
SSなどの 主役も張れる♪
困った時にも 頼れる♪
些細な疑問に 答えてくれる♪

溜息つくほど 美しい♪
拍手をするほど スタイルいい♪
オタクの夢にも 出て来る♪
そのままオカズに することもある♪

だからと言って♪
スカしてない♪
スカしてない♪
目線は下から♪
スカしてない♪
桃色の みゆきさん♪
結構ドジとか 踏むんだぜ♪
らき☆すたガール♪


かがみ「セクハラはやめいっちゅーに」
こなた「はっはっは」
みゆき「あの…どの辺がセクハラだったんでしょうか?」
かがみ「え?…あー…み、みゆきは分からなくていいから」
みゆき「…気になります…」


そろそろ怒られそうだ
588 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/26(水) 00:02:11.03 ID:2a2UM4Y0
>>587
名曲を返せwwwwww
589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/26(水) 00:53:08.21 ID:uF/Fh.AO
ひかる「チョ、チョコレートパフェをひとつ…できるだけはやくな」
かがみ「あ、桜庭先生」
ひかる「ひ、柊!?なぜここに?」
かがみ「ちょっとお腹が空いたので喫茶店にでもよろうかなと」
ひかる「そ、そうか」
かがみ「しかし、まあ先生がねぇ」
ひかる「なんだ?」
かがみ「チョコレートパフェなんてまた可愛い物頼みますね」
ひかる「うるさいうるさいうるさい!!私はチョコレートパフェが大好きなんだ!!このこと喋ったら解剖するからな!!」
かがみ「まあまあ、このBL本を貸しますから落ち着いてください」
ひかる「むぅ…」
店員「チョコレートパフェお持ちしました」
ひかる「来た来た…早速いただくとするか」
モグモグ
ひかる「ごっそうさん」
かがみ「はやっ」
ひかる「さて、念の為に言っておくがこのことは秘密だぞ。いい歳こいてチョコレートパフェなんて食べてたら恥ずかしいからな」
かがみ「わかってますよ。あ、ちゃんと本返してくださいね」
ひかる「あぁ、わかった。さて勘定を………あ」
かがみ「どうしたんですか?」
ひかる「財布忘れちゃった…」
かがみ「ちょ…」
590 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/26(水) 01:26:50.42 ID:dg5YOKgo
遅ればせながらコンクールお疲れ様でした

大賞こそ取れなかったものの結構支持されてて嬉しかったので「白の世界の向こうに」のオマケ的なものを投下させていただきます
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/26(水) 01:27:37.07 ID:dg5YOKgo






「……いい天気ね」


 抜けるような青空。輝く太陽が真っ白な地面に照り返し眩しく、私は目を細める。


「柊、はえーな」
「まあね。言いだしっぺだし」


 唯一車で来る約束だった日下部の到着が早いのは至極当然のこと。


「妹ちゃんと泉ちゃんはまだなんだ?」
「昔から時間にはルーズだったしね。それより」


 その日下部の幼馴染である峰岸が彼女と行動を共にしていることだって何の不思議もない、のだが。


「いいの? 他のみんなは独身だからともかく、あんたは」
「大丈夫、ちゃんと話し合って決めたことだから。それに私だけ行かないっていうのも、ね」
「あやのは結構ガンコだからなー」


 ……そうか。余計なお世話だった。

592 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/26(水) 01:28:07.52 ID:dg5YOKgo
「お待たせー!」


 次に現れたのは我が妹。


「今回は寝坊しなかったみたいね。感心感心」
「そ、それは高校で卒業してるよぉ……」
「お姉さんっていつまでたってもつい妹を子供扱いしちゃうのよね。私の姉さんもそうだったな」
「姉妹っていっても双子なのに……」
「いや、まあ癖っていうか。つかさも今ではしっかりしてるって頭ではわかってるんだけどね」


 みんなちっとも変わっていないものだから、私も変われないのだろう。


「やあやあ諸君、出迎えごくろー!」


 で、一番変わらないやつの登場というわけか。


「重役出勤なんて偉くなったもんだなー、ちびっ子」
「む、まだ集合時間にもなってないじゃん」
「また『面倒だから行かなーい』とか言うと思ってたけど」
「こういうの、実際にできるとは思ってなかったしね。貴重な体験だよ」

593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/26(水) 01:28:57.08 ID:dg5YOKgo
 これで全員。


「ね、行こうよ。車の中でも話はできるし」
「だね――ってみさきち、いい車持ってんねぇ」
「あー……ま、腐っても金だしなー」
「さすが世界を相手にする女は言うことが違うわね」
「なんだよオマエら! さっさと乗れってば!」


 否、まだ一人だけ足りない。


「どこに行こっか?」
「風の吹くまま、気の向くままでいいんじゃない? どうせ時間はあるんだし」
「案外近くにいたりしてね」
「なんだよ。ここだ! って行き先は誰もねーのかよぅ」
「手がかりゼロなんだから仕方ないじゃない」
「じゃあ……思い出の場所巡り、とか」
「おし、まずは陵桜行ってみっかぁ!」
『賛成!』



 雪化粧の夏、私たちは旅に出る。

 記憶の真ん中にぽっかりと空いた穴を唯一埋めることのできる「誰か」を捜して。



 いつ終わるとも知れない、長い長い旅へ。



  -end-
594 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/26(水) 07:26:00.32 ID:o6T5xoAO
>>593

GJ
果たしてみゆきは見つかるのか!これからが本番だな
595 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/26(水) 12:48:51.90 ID:yOl0bis0
魁!!陵桜学園(多少、不適切な表現があります)

こなた「前略、オヤシロ様・・じゃなくておフクロ様、晴れて私は陵桜学園に入学すること    が出来ました。ですが・・・・見慣れない人たちに囲まれ、いささか戸惑っており    ます。」


・ガチレズ
・バルサ巫女
・桃色ワカメ
・ヴぁ
・凸
・WAWAWA
596 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/26(水) 15:09:46.14 ID:vnEXoASO
アイデアばかりが先行して、書きかけのSSが五本貯まってる今日この頃。
集中力ないなあ、俺。
集中するにはどうしたらいいんでしょうね。みゆきさん。
597 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/26(水) 17:42:25.50 ID:WHc/J2DO
やまと「………………………………………………………………………コンクールのレビュー、あれがちょっと早い誕生日プレゼントだったと思えば……」
598 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/26(水) 17:44:42.92 ID:yOl0bis0
こう「やまと!誕生日おめでとう!!」
599 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/26(水) 17:47:31.40 ID:9pgnAsSO
明後日だと思ってたけど今日なの?
600 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/26(水) 17:50:15.32 ID:pkX2RPco
>>593
乙。きっといつか見つけられるよな


ごめんwwやまとごめんw 月初めは覚えてたのにな……。
誕生日おめでとう!
601 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/26(水) 18:38:32.51 ID:WHc/J2DO
>>599
ファンブックによると今日です。これで間違ってたらピチュります。
602 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/26(水) 18:39:23.77 ID:dg5YOKgo
最初はレビューに誕生日ネタ入れようって考えてたんだけどね…
今からネタ考えてみるか
603 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/26(水) 19:25:41.45 ID:o6T5xoAO
高校一年生
こう「やまと!こっち向いてよ!」
やまと「イヤよ、どうせ現像した写真を持ってくるの、忘れるんでしょ?」
こう「今回は大丈夫だって。準備OK。笑ってよ、ほら」ウニョーン
やまと「にょっ、ふぁうぇへ!」
カシャ


高校二年生
やまと「さて、帰るわよ」(私の誕生日、誰にも祝福されなかった。もしかして、こうも?)
こう「今日は誕生日だよね」つ一年前の写真
やまと「……」
こう「いやあ、昨日までやまとの誕生日忘れててさ……、プレゼントになるもの何かないかって探してたら、偶然出てきたんだよね。明日なんかいいものあげるからさあ、今日はこれで勘弁して?」
やまと「ふふ……、いいわ。これを誕生日プレゼントにするから」
こう「え?いいの?こんなもので」
やまと「いいわ。さっさと帰るわよ」
こう「お、おうっ。そう言えばさ、ゲーセンにまたチビっこいのがさ……」
やまと(どこに飾ろうかな♪)




やまと誕生日おめでとう!
604 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/26(水) 19:33:01.57 ID:vnEXoASO
−やまとの誕生日−

稜桜学園校門前

こなた「誕生日おめ!ほい、これプレゼント」

かがみ「誕生日おめでとう。うん、まあこれ、一応プレゼントだから」

つかさ「お誕生日おめでとう!これ、プレゼントだよ」

みゆき「お誕生日おめでとうございます。これ、つまらない物ですがプレゼントです」



こう「ゴメンやまと、遅くなった!ちょっと会計の仕事、長引いちゃってさ…って何?その誕生日プレゼントっぽいラッピングされた箱は?」
やまと「…ぽいじゃなくて、そのまんまプレゼントらしいんだけど…さっき知らない人達に、いきなり手渡されて…訳が分からない…なんで?」
こう「いや、わたしにきかれても困るけど…」
やまと「でも、なんだろう…悪い気はしない」


かがみ「こなた。さっき校門でプレゼント渡してたけど、知ってる人?」
こなた「い、いや、全然知らないんだけど、なんか祝わないといけない気がして…って、かがみも渡してたじゃん」
かがみ「う、うん…なんでかわたしもそう思ったのよね」
つかさ「不思議だね…」
みゆき「そうですね…でも、なんだか良い気分ですよね」
つかさ「うん」

605 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/26(水) 19:49:35.91 ID:MZjgEr60
やまと誕生日おめでとう。
でもキャラを掴めてないからネタ書けないやw

>>593
少年誌のような清々しい終わり方しやがってw
ちくしょうめ!俺はこういうのが大好きだーw

>>596
こなた「――というハガキが来てるんだけど」
かがみ「書きかけのSSと集中力か……それじゃあみゆき、答えてあげて」
みゆき「そうですね、集中力を高める方法はいろいろありますが……
    今は無理に続きを書かなくてもいいのでは無いでしょうか?」
かがみ「あら。意外な答えね」
こなた「どゆこと?」
みゆき「何らかの方法で集中力を高めて書くのもひとつの手ですが、
    時間を置いてみると良いアイディアが閃く事もありますし、
    少し休憩して、今まで書いた部分の推敲などをしてみては如何でしょう?」
かがみ「ふむふむ」
みゆき「他の方々のSSや小ネタなどからヒントを得ることもありますし、
    あせらずにゆっくりと書き上げれば良いのではないでしょうか?」
かがみ「自然と書きたくなるまで待つ、って訳ね」
こなた「でも、あんまりゆっくりしてると誰かとネタが被るかもよ?」
みゆき「そうですね。しかし、100%同じ表現というのはあり得ない事ですよね?
    私は書き手による微妙な違いを見るのもおもしろい事だと思いますので、
    逆に投下していただきたいくらいです」
こなた「なるほどねー。そういう考え方もあるか」
みゆき「とこらで、泉さんならこの質問にどう答えますか?」
こなた「え?えーっとね……リレーSSって事にして書いた部分だけ投下するとか」
かがみ「それじゃ根本的解決になってないだろ。集中力の話はどうなったのよ?」
こなた「画期的な名案だと思うけどなぁ……じゃあさ、かがみは何て答えるのさ」
かがみ「え?あー……甘いものを食べる……とか」
こなた「それこそ何の解決にもならないような気がするんだけど?フトルダケダヨ?」
かがみ「う、うっさいな!私はこれで集中できるのよ!」
みゆき「確かに、何か自分が集中できるトリガーとなる行為を見つけるのも手ですね」
かがみ「そ、そう!それよ!私はそれが言いたかったの!……そんな目で見るなぁ!」
こなた「うわわっ!そんなに暴れたらセットが崩れちゃうよっ!ほら、危な――!!!!」
みゆき「きゃあっ!!」

    どんがらがっしゃ〜ん

つかさ「えっ〜と。『教えて!みゆきさん』のコーナーでした。良い子のみんな、またね〜!」



こなた「ちなみに、つかさなら何て答える?」
つかさ「う〜ん……いったん寝てみるとかはどうかな?」
かがみ「あんたはそれやると朝まで起きないでしょ……」
つかさ「はうっ><」
みゆき「い、泉さん、かがみさん、早く私の上から降りてくださ……い……ガクッ」

―みゆきさん負傷により本コーナーは打ち切りとさせていただきます。―
606 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/26(水) 19:55:51.20 ID:vnEXoASO
>>605
テレビの前
「………え?もしかして俺のせい?」
607 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/26(水) 20:07:34.34 ID:tlmv1zo0
やまと「ちょっと、こう! 見せたい物ってなんなのよ!」
こう 「良いから良いから、こっちこっち」

やまと「まったく――え?」
こう 「じゃじゃーん!」

やまと「この船は?」
こう 「戦艦大和。この日のために用意したんだ。乗れよ」
やまと「断る」
608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/26(水) 20:24:10.99 ID:MZjgEr60
>>606
吹いたwその発想は無かったわw


あやの「気に病むことはないわ!あなたのおかげで次回からは新コーナー『凸リン☆レボリューション』が――!!」
みさお「虚しくなるだけだから、やめとけって」

―あやの暴走により企画段階で打ち切りとなりました。―
609 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/26(水) 22:21:17.92 ID:uF/Fh.AO
こう「おめぇの誕生日ねぇから(笑)」
やまと「んだとぉ?」
610 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/26(水) 23:07:34.18 ID:dg5YOKgo
こう「やまとってなんだかんだ言ってもこのスレでは人気ある方だよね」
やまと「そ……そう?」
こう「実際、誕生日にはこうしてたくさん小ネタ考えてもらえてるし。全然恵まれてるよ」


パティ「ホントウにネタましいでス……」
あやの「ずるいわよね、ゲームでポッと出てきただけなのにこんな……」
ゆい「なんかもうあの子逮捕しちゃおうかなぁ……」


やまと「……どこかからネガティブ光線がいくつも飛んできてる気がする」
こう「素で話題に出ない人も結構いるしね。変に目立って反感買うよりは今までと同じくらいの登場頻度の方がいいよ」
やまと「そう……かも」





こう「図に乗んなよ」
やまと「?!」
611 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/26(水) 23:23:30.36 ID:9pgnAsSO
>>610
最後ワロタww
612 :ぬくもり [saga]:2008/11/27(木) 00:09:28.90 ID:E65jroE0
SSの投下いきます。

第十一回コンクールの没作品です。
613 :ぬくもり [saga]:2008/11/27(木) 00:11:18.80 ID:E65jroE0
 冬も間近に迫った泉家。こなたは父とお揃いの半纏をタンスから出していた。半纏の準備をするのはこなたの仕事。いつからかそう決まっていた。
 この半纏との付き合いは、もう十年以上になる。でもこの半纏の歴史はそれ以上。
 これは、そんな半纏とこなたのお話。


- ぬくもり -


 こなたがこの半纏を使い始めたのは本当に小さな頃からだった。寒さを嫌がり、こたつから出ようとしなかったこなたにそうじろうが着せてくれたのが最初だった。
 丈が長いのを気にするこなたに、そうじろうはきっとそのうちいい大きさになるよと言った。そして自分も同じ柄の半纏を羽織った。
 父とお揃い。不思議な温かさ。小さなこなたはこの半纏がすっかり気に入り、家の中ではずっと着ていた。寒いのが嫌なのは変わらなかったが、この半纏を着れることは冬の楽しみの一つになっていた。

 こなたには一つ疑問があった。この半纏は誰のものだったんだろう。よく見ると、所々に綻びを直した後がある。
 こなたは、半纏の前の持ち主にお礼がしたいと思っていた。この半纏があたたかいのは、きっとその人のぬくもりが残っているからだ。こなたはそう思ったのだ。

 そして、とある冬。半纏を出す時期に、こなたはそうじろうに聞いてみることにした。この半纏の前の持ち主は誰なのかを。
「ああ、その半纏はな、かなたの…お前の母親のだったんだよ。お前はかなたにそっくりだからな。きっとよく似合うと思ったんだ」
 それを聴いた後の自分の反応は、今ではとても考えられないものだった。
「わたしはお母さんじゃない!お母さんの代わりになんかしないで!」
 お父さんはわたしを泉こなたではなく、泉かなたとして見てたんだ。わたしを可愛がってくれたのは、お母さんに似てるってそれだけの理由なんだ。そう考えるとこの半纏も、そして父すらも嫌いになった。
 その後のことは、こなたはよく覚えていない。ただ、父のことをはっきりと『嫌いだ』と言ったのはその時だけだということと、半纏を着ないで過ごしたその冬はとても寒かったことを覚えている。
 それを境に父との会話はすっかり減ってしまった。後悔だけがずっと残っていた。

614 :ぬくもり [saga]:2008/11/27(木) 00:13:13.88 ID:E65jroE0

 お父さんにとって、わたしってなんだろう?
 どれだけ考えても答えは分からない。
 当たり前だ。わたしはお父さんじゃないんだから。
 もし、お父さんじゃなく、お母さんなら分かっただろうか?
 いや、一緒だ分かるわけが無い。わたしはお母さんでもないんだから。
 わたしはお母さんじゃない。そんな当たり前の事、お父さんだって分かってるはずだ。
 わたしはお父さんの娘だ。そして、お母さんの娘だ。本当に当たり前のことだ。
 ああ、そうか。だからあの半纏なんだ。
 お母さんの物だった半纏を娘にあげた…お下がりだったんだ。
 お母さんを暖めてたもので、わたしを暖めようとしてくれた。
 ただそれだけの事だったんだ。
 なんでそんなことに気がつかなかったんだ。馬鹿だ。考えすぎなんだ、わたしは。
 でも、分かったところでもう遅い。お父さんのこと、嫌いってはっきり言った。
 こんな馬鹿な娘、お父さんもきっと嫌いになってるはずだ。
 嫌だ、こんなの。嫌なだけだ。
 寒い…本当に寒いよ、お父さん。
 もう一度、あの半纏が着てみたいな。


 重苦しい冬が終わり、春になろうとする頃。こなたはそうじろうに、とある雑貨屋に連れてこられた。
 何でこんなところに。目で疑問を訴えるこなたに、そうじろうは言った。
「新しい半纏を買ってやろうと思ってな」
「…え…じゃあ、あの半纏は?」
「ああ、まあ…あれも大分古くなったしな…それに、こなたに嫌な思いをさせたみたいだしな」
 捨てられるんだ、あの半纏が。こなたはそう理解した。
「ダメ!捨てちゃダメ!」
 こなたは叫んでいた。
 悪いのは半纏じゃない。お父さんでもない。わたしなんだ。勝手に勘違いして反発した、わたしが悪いんだ。
 こなたはそうじろうにすがりつき、何度も『捨てちゃダメ』と繰り返した。

 結局、半纏は捨てられなかった。新しい半纏も買わなかった。次の冬からまた、こなたは母の半纏を着ていた。
 父とも元通りになった。いや、以前以上に父のことが分かるような気がした。

 ただ一つ、『ごめんなさい』だけは言えなかった。

615 :ぬくもり [saga]:2008/11/27(木) 00:15:09.73 ID:E65jroE0

「泉さん、これでよろしいでしょうか?」
 みゆきが修繕を終えた半纏をこなたに渡した。
「おー、さすがみゆきさん。全然分からなくなってるよ」
 受け取った半纏を、こなたが嬉しそうに眺める。
「良かったね、こなちゃん」
「うん、つかさもありがとね」
「ううん、わたしはあんまり何もやってなかったかなって…」
 そこで、こなたは自分の後ろの方をチラッと見た。
「いやー、本当に何もやってないかがみに比べたら…」
「うるさい、わたしに何かやってほしかったのか?」
「い、いや…遠慮しときます…穴が余計に広がりそうで…」
「…その通りなんだけど、なんかムカツク」
 険悪になりそうな二人をなだめながら、つかさはこなたの持っている半纏を見た。とても大事にされている。たくさんある修繕の跡に、つかさはそう思った。
「でも、いきなりこなちゃんが泣きそうな声で電話してきたときは、びっくりしたよ」
「こんな大きな破れ方初めてでねー…もうどうしていいか分かんなくなったよ」
「でも、その半纏随分古いわよね。あんたの前に誰か使ってたの?」
「うん、これお母さんのだったんだよ」
「え…あ、ごめん…変なこときいちゃったかな…」
「ん?なんで?」
「いや、なんでって…」
「まあ、あれだよ。かっこよく言うなら、お母さんのぬくもりが宿った半纏なんだよ、これは。だから大事にしないとバチが当たるんだよ」
「あ、それじゃ、新しい綿を入れたのは拙かったですか?」
 戸惑いながらそう言うみゆきに、こなたは首を振ってみせた。
「いやー、それはだいじょぶ。そうやって修繕してくれたおかげで、つかさとみゆきさんのぬくもりも、この半纏に宿ったというわけだよ」
「そっかー。それは、ちょっと嬉しいかな」
 つかさが本当に嬉しそうにそう言うと、こなたは満足げに頷いた。そして、未だにばつの悪そうな顔をしているかがみに半纏を手渡した。
「と、いうわけで…ほい、かがみん」
「へ?な、なに?」
「着てみて」
「なんでよ…」
「そりゃ、もちろんかがみの分のぬくもりもこの半纏に宿すんだよ」
「…まあ、いいけど」
「おや、意外とあっさり」
「別に着るだけだしね…あんたが余計なことしなけりゃいいわよ」
「余計なことと言うと…例えばこうやって後ろからモゾモゾと二人羽織みたく潜り込むとか?」
「そうそう、そんな感じ…ってだからやるなっつーに!狭いだろ!また破れるぞ!」
「ぬ、それは困る」
 入った時と同じように、こなたがモゾモゾと出て行く。
「まったく…大事にしてるんだかしてないんだか」
 こなたが出終わったのを見て、かがみは半纏を脱ぎ、こなたに手渡した。
616 :ぬくもり [saga]:2008/11/27(木) 00:16:56.39 ID:E65jroE0
 そんな二人のやり取りを見ていたつかさは、部屋の隅にもう一つ半纏があることに気がついた。こなたが使っている半纏より一回り大きい。
「ねえ、こなちゃん。こっちにある大きい半纏は?」
 その半纏を取り上げて、つかさはこなたにそう聞いた。
「ああ、それはお父さんのだよ」
「おじさんの?なんでこなたの部屋にあるの?」
「んー…半纏出すのはわたしの仕事なんだけどね。お父さんに渡す前にわたしが一回着るんだよ。一冬分のこなた成分をチャージ!ってわけだよ。わたしのはお母さんのぬくもりがあったけど。お父さんのは、ずっとお父さんだけの半纏だったからね。わたしがそうやってぬくもりを分けてあげてるわけだよ」
 なぜだか拳を握って力説するこなた。それを見ていたかがみは少しだけ、いつものこなたとは違う感じを受けた。
「ふーん…あんたがそんな親孝行っぽいことするとは、意外だわ」
 かがみがそう言うと、こなたの表情が少しだけ曇った。
「…『ごめんなさい』…の代わりかな…」
 ポツッとこなたが聞き取りづらい声でそう言った。
「ん?なんか言った?」
 かがみにははっきりと聞こえてはいたが、聞こえない振りをした。あまり深くまでは聞いて欲しくないこと…かがみにはそう思えたからだ。
「んーん、なんでもないよ」
「そう?…まあ、いいけど。つかさ、ちょっとそれ貸して」
 いいながらかがみは、つかさから半纏を受け取って自分で着始めた。
「で、なんでその半纏着るかな」
「ぬくもり、宿るんでしょ?こうすれば」
「いや、まあそうだけど…なんで?」
「…さあ、なんでかしらね」
 そのかがみを見て、つかさとみゆきがクスリと笑った。そして、お互い顔を見合わせ頷きあう。
「じゃあ、お姉ちゃんの次はわたしが着るよ」
「それでは、その次はわたしですね」
 三人が次々と父の半纏を着る様子を、惚けたようにみていたこなたは、なにか思いついたようにニンマリと笑った。
「現役女子高生四人分の生ぬくもり入り半纏…お父さんも大満足だね」
「変な言い方するな!」


 みんなが帰った後、こなたは自分の部屋で二つの半纏を眺めていた。
 そして大きく頷くと、父の部屋へと向かう。
 手には、四人分のぬくもりが宿った半纏二つ。
「お父さん、今年の冬はあったかいよ」
 こなたは嬉しそうに、父の部屋のドアをノックした。


- おしまい -
617 :ぬくもり [saga]:2008/11/27(木) 00:19:59.87 ID:E65jroE0
以上です。

没にした理由は、見ての通りお題に外れたからです。
「これが来る!」とヤマ張って書き始めたのはいいんですが、見事に外れて途中で放ってたのを仕上げました。


実はこっちの方が自信があった…ということは、みゆきさんには内緒にしておいて下さい。
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/27(木) 00:46:52.87 ID:SQMaoeEo
大喧嘩/冬支度あたりですね、わかります
確かにこりゃあ自信を持てるレベルだ
619 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/27(木) 12:45:16.46 ID:jlTR7GE0
こう「やまとって瞳が赤いよね・・・ひょっとして実は吸血鬼だったりして?なんてねー」
やまと「・・・・よく分かったわね」
こう「冗談で言ったのにマジなわけ!?」
やまと「それと、今私は喉が渇いている」ガバッ
こう「ちょ、待って!それシャレになんないって!やめ・・・アッー!!」



ひより「・・・」
こう「念仏は唱え終わった?」
ひより「ハイ・・・」
こう「あのチビのお母んによろしく言っといて・・・逝けたらの話だけど」
ひより「多分無理だと思うっス・・・」

やまと(何故分かったのかしら・・・・あの子・・・)
620 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/27(木) 20:19:35.95 ID:GNRZA/Uo
こなた「〜♪」スッ

 パチィ☆

こなた「おぁっ」



こなた「なんで静電気もらうと声出ちゃうんだろ」
つかさ「わかるわかる!」
621 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/27(木) 20:42:34.00 ID:MWXV.ngo
>>617
ぬくもりのこもった半纏か、いいなぁ乙。

>>619
ひよりんざまぁww ……あれ?

>>620
あるあるww
622 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/28(金) 00:20:55.47 ID:OFNRMMSO
>>617
お代がこなたの時だったら大賞狙えたかもね♪

>>619
ひよりんwwwwww何故知ってるwwwwww


>>620
僕はないな、ただ静電気流れて体がビクッてなることはよくある
623 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/28(金) 12:20:21.18 ID:zxl2VkSO
−みさちゃんと柊ちゃんと味とワタシ−

お昼−

あやの「それでね、試してみたら、その組み合わせが意外と美味しかったの」
みさお「えー、ホントかよ…」
かがみ(新しい味の組み合わせか…つかさも、そのうちそういうこと考えだすのかしら)
あやの「それで、みさちゃんと柊ちゃんにも試食して欲しくて持ってきたんだけど、どうかな?」

つかさ『お姉ちゃん、ポッキーのマヨネーズ味とバルサミコ酢味を作ってみたんだけど…どうかな?』

かがみ「ダメに決まってるでしょーが!!」
あやの「えええ!?」
みさお「食う前からダメだし!?」
かがみ「え…あ…ご、ごめん…(つかさ…信じてるからね)」

その夜−

つかさ「ねえ、お姉ちゃん」
かがみ「ん、なに?」
つかさ「わたし思ったんだけどね、ポッキーにマヨネーズつけたら意外と美味し」
スパーン!!
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/28(金) 17:48:37.66 ID:gmdtlk.0
フライドポテトにマヨネーズつけて食ってみ  もうケチャップつけられなくなるくらいうまいぞ
カロリー半端ないからかがみはやめといた方がグハァッ!!・・・・・バタッ(死んだ)
625 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/28(金) 19:40:20.46 ID:U3SMT6AO
スパーン!!
626 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/28(金) 21:07:18.47 ID:dZ25nsDO
こなた「おは〜でマヨちゅっちゅっ!(ちゅぅ〜」
かがみ「うぉいっ!なに勝手に人んちのマヨネーズ舐めてんのよ!」
みき「……。(ちゅぅ〜」
まつり「……。(ちゅぅ〜」
いのり「……。(ちゅぅ〜」
つかさ「……。(ちゅぅ〜」
かがみ「あー、うん、もう好きにしなさい」
627 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/28(金) 21:59:58.77 ID:NwOb1UAO
かがみ「今日から腹筋するわ」
つかさ「またダイエット?」
かがみ「またって言うな」
つかさ「続く?」
かがみ「たぶん。とりあえず最初は30回を目安に一月ごとに5回ずつ増やして100回まで出来るようにするわ」
つかさ「ふ〜ん」
5年後
かがみ「100っ…」
つかさ「お、お姉ちゃん…腹筋が」
かがみ「どうつかさ?この筋肉美」
つかさ「すごく、綺麗です」
かがみ「メタボなんて私には無関係よ!!オホホホホホホ!!!!」
628 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/29(土) 00:04:56.05 ID:EMxOWFw0
>>627
このかがみは別の意味でモテなくなりそうだ
629 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/29(土) 00:06:35.14 ID:wN4iH8E0
>>627
さらに10年後
『ミス・マッスルレディ チャンピオン決まる 優勝は埼玉・柊かがみさん』

こなた「かがみん……」
630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/29(土) 01:59:31.52 ID:TMavdESO
>>624
ケチャップとマヨネーズを融合するとさらに美味しさUp!
しかしカロリーは…おやこんな時間に誰かな?

>>629
かがみん究極進化wwww
631 :かなた あうと ざ ふぉとぐらふぃ [saga]:2008/11/29(土) 02:55:44.58 ID:wvWHxoI0
短いの投下行きます。

悪い発作の様に、たまにこのかなたさんが書きたくなる…。
632 :かなた あうと ざ ふぉとぐらふぃ [saga]:2008/11/29(土) 02:56:23.23 ID:wvWHxoI0
 母親として一度はやりたかった事。それは娘の部屋の掃除!
 と、いうわけでこなたの部屋に来てるのですが…なんと言うか…学生時代のそう君の部屋が、こんなんだったかしらね…。


- かなた あうと ざ ふぉとぐらふぃ 娘の部屋 ―


 本棚にみっちりと詰められた漫画本。なんか男の子が好きそうなのばかりです。なんだか少女漫画とは、別の意味で可愛らしい女の子が描かれた漫画も多々あります。
 …なんか背表紙に18と言う数字が見えるのもある気がしますが…気のせいでしょう、あの子はまだ十七歳ですから。

 …というかそういうのって、普通布団の下とかに隠さない?

 こなたが使ってるパソコンの側には、ゲームの箱が山積みになっています。
 いわゆる積みゲーというやつです。それくらいは分かります。オタクな人の嫁ですから。
 それにしても凄い量です。こんなにやれる時間あるのかしら…まさか、勉強とか睡眠の時間削ってるんじゃないでしょうね?
 …冷静に考えると家でこなたが勉強してるところって、見たことない気が…いえ、きっと私の見てない時にやってるんです…多分。
 そして、積みゲーの箱の中にも何個か、18と書かれたキラキラしたシールが貼られてるのが…気のせいですよね。

 …あ、これこの前そう君の部屋で見たのだ…そっか…親子で同じゲームやってるんだ…そう君、そんなのこなたに貸し出さないでよ…。

 なんというか…年頃の女の子らしさの欠片もない部屋です。段々こなたが男の子じゃないかと思えてきました。
 …いや、もしかしたら私が勝手に女の子と思ってただけで、ホントは男の子だった?
 …でもセーラー服着てたし…まさか女装癖?
 ちょっと、確かめてみたほうがいいのでしょうか…。

633 :かなた あうと ざ ふぉとぐらふぃ [saga]:2008/11/29(土) 02:57:09.73 ID:wvWHxoI0

 こなた、ちょっといいかしら?
「ん?なーにお母さん」
 少し確かめたいことがあるの。ちょっとそこに立ってみてくれる?
「いいけど…なにするの?」
 えーっと………グニッと。
「!?!?!?!?!?!?!?」
 ………………あ、付いてない…ってことは女の子で有ってたんだね…。
「な、ななななな………うわぁぁぁぁぁっ!!」
 あ、こなた!?…うわー、足速っ。
「…いや、流石にそこまで過激なスキンシップは俺でもやらないぞ…」
 ち、違うのそう君!そうじゃないの!
「…欲求不満?…俺を飛び越して娘に走るのはどうかと…」
 それも違うのよぉぉぉっ!!

 それから一週間、こなたは口を聴いてくれない上に、なんだか変質者を見るような目で私を…なんでこんなことに…ぐすっ。



 …あ、結局こなたの部屋の掃除してない。
634 :かなた あうと ざ ふぉとぐらふぃ [saga]:2008/11/29(土) 02:57:59.18 ID:wvWHxoI0
以上です。

書くたびにかなたさんの頭が悪くなっているのは…多分、気のせいです。
635 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/29(土) 08:51:56.67 ID:TMavdESO
かなたさん他にもやる方法あるでしょうwwwwww
一緒に風呂入るとか
636 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/29(土) 09:26:47.10 ID:I8MxkAAO
つかさ「お姉ちゃん!!」
かがみ「どうしたの?」
つかさ「海原雄山って人が料理を食べさせて欲しいってさっき電話がきたんだけど」
かがみ「な、なんですってぇ!?」
つかさ「海原雄山ってあの怖い人だよね」
かがみ「たしかそうよ。なんて電話でいってたの?」
つかさ「我が美食倶楽部の専任シェフになってくれないか、だって」
かがみ「すごいじゃない。一回いってみれば?」
つかさ「うん…まあ、叱られて帰らされるのがオチだと思うから気楽にいってみるよ」

数年後、つかさの作る料理は海原雄山のみならず伝説の傭兵に「うまい、うますぎる!!」と評価され、地上最強の生物と言われる格闘家に「柊つかさの料理を食べないということは上等な料理に蜂蜜をぶちまけるがごとき愚行」と言わしめさせたという
637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/29(土) 09:38:44.46 ID:BBd.Rv20
ふと思ったんだが・・・こなたとかがみってあんな関係なのに
かなたさんとみきさんが普通に仲よさそうに見えるのは俺だけか?
話したこと無いだろうけどwwww
638 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/29(土) 10:52:57.46 ID:IXnECd60
>>634
娘に何も出来なかったからな・・・触りたくなってもしょうがないww


今まとめ見たんだが
ID:P3ZWlLw0氏:柊つかさの地獄巡り
作者がその域に達していないため、削除されました

吹いたわwwww
639 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/29(土) 11:25:35.54 ID:DqwhSgco
なん…だと…?
640 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/29(土) 16:34:45.63 ID:jrw4SADO
>>636
スネークわろた
641 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/29(土) 22:17:02.23 ID:WalNhpEo
>>639
勇次郎てめぇwwwwwwwwwwwwwwww
642 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/30(日) 01:05:19.88 ID:iB3BZsSO
>>636
つかさすげぇwwwwww
あの勇次郎にあんなこと言わすとはwwwwww
てか海原雄山氏に専属のシェフになれって言われてる地点で凄い!
643 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/30(日) 06:24:55.70 ID:I7xalJE0
>>634
かなたさん…もっと他にやり方がwww

>>636
つかさがすごいことになってるww
てかスネークw

SS投下します。
644 :for myself [saga]:2008/11/30(日) 06:25:57.17 ID:I7xalJE0
「いってー、すりむいちったよ」
「大丈夫?みさちゃん」
「すり傷だとは思いますが…保健室に行きましょう」
「痛そう…だね。はぅ〜、血でてるよ」
「ったく、あんたたち勝負するにしても限度ってもんがあるでしょうが!チアの前に怪我でもしたらどうすんの」
「ごめんね。みさきち」
「いいって。こんなこと部活してたら日常茶飯事だぜ」

体育の授業中のことである。
今日の体育はサッカーだった。
普段から怪我には気をつけているのだが、ちびっこと対戦前どっちのチームが勝つかで賭けをしたのが間違いだった。
思わず白熱して私とちびっこは本気になってしまい、私が陸上部で鍛えた走力で、強引に突破したところで、必死に止めにきたちびっこのスライディングに引っかかってしまい派手に転んでしまったのだ。
そのため私は授業を抜け出してめったに使わない保健室に来ることになってしまった。

「失礼しまーす」

保健室に入ると天原先生がいた。
私は保健室を使うことはほとんどなかったけど、担任の桜庭先生とよく一緒にいる天原先生とはそれなりに交流はあった。

「あらあら、珍しいお客さんね。ちょっと待っててね」

どうやら先客がいるようだ。
先生は奥のベッドの方に入っていく。
ってあれ?あの子って…確か…
小早川ゆたか
柊に誘われたチアのメンバーの中で見かけた、ちびっこ以上に小さい女の子がいた。
645 :for myself [saga]:2008/11/30(日) 06:28:49.81 ID:I7xalJE0
しばらくして先生が戻ってきた。
「ごめんなさいね。お待たせして…ちょっと見せてね……ただの擦り傷みたいね。消毒しt」
ピンポンパンポーン…
『天原先生、至急職員室までお願いします』

「あら、どうしましょう?」
「私、自分でもこの程度のけがの処置ならできますから大丈夫ですよ」
「そう?じゃあごめんなさいね」
天原先生はそう言い残すといそいそと保健室から出て行った。

私は早速傷の手当に取り掛かった。
これぐらいの怪我は小さい頃から日常茶飯事だったから手慣れている。
え〜っと、オキシドールは…
「あの、大丈夫ですか?」
ベッドの上からさっきまで寝込んでいたはずの小早川ゆたかが話しかけてきた。
「ああ、ただの擦り傷だから…それより、えーっと…」
「ゆたかでいいですよ」
「ゆたかはどうしたんだ?」
「ちょっと気分が悪くなっちゃって…最近はずっと調子よかったんですけど」
「そっか」

ゆたかが病弱であること。
それはちびっこからチアのメンバーを紹介されたときに聞かされていた。
「だからあんまり無理させないであげてね…」
「でもよー、そんなんでホントについてけんのか?」
「私も不安だけど…本人がやりたいって言ってるから」
私は自慢じゃないけど、大きな病気もしたことないし、風邪もめったにひかない健康優良児だ。
だから、体育の授業も見学で、日常生活をしていてもときどき体調が悪くなってしまう人の気持ちは想像できない。
少しだけ考えてみる。例えば、思いっきり走ることができなくなったら…
想像するだけでもぞっとした。

「あの…」
「ん?」
「チア、絶対に成功させましょうね。足を引っ張らないように頑張りますから」

嫌な予感がした。
自分の体調を省みずに頑張りすぎること。かっこよく聞こえるけど、結果的には他の人に迷惑を掛けてしまうことも多い。
ゆたかの言葉は私に苦い体験を思い起こさせた。
646 :for myself [saga]:2008/11/30(日) 06:30:15.79 ID:I7xalJE0
数年前、リレーのメンバーとして選ばれた私の友達は、初めて選ばれたこともあってすごく張り切っていた。
しかし、本番三日前になって急に風邪をひいてしまった。
「無理しない方がいいぜ」
「大丈夫だよ。みんなに迷惑かけちゃうし」
私の必死の説得にも応じずにその子は先生やほかの子には何も言わず練習に出続けた。
その子が練習中に高熱で倒れたのは、本番の前日だった。
結局、本番はバトンパスの練習もあまりできず、心の準備も全くできていない補欠の子が走った。
結果は惨敗…
「ごめんなさい…」
そう言ってずっと泣いている友達の顔は今でも忘れられない。
どうしてもっと必死で止めなかったんだろう…
あの時のことを思い出すと今でも苦い後悔の念が蘇ってくる。

嫌なことを思い出してしまった。
沈んだ気分を盛り上げるようにあえて大きな声でゆたかに話しかける。
「でも無理は禁物だぜ。体調悪くなったらすぐに言えよな」
「はい。でも頑張らないと完成しませんよね。もう時間もないですし…」
確かに…準備段階で遅れていただけに時間はかなりヤヴぁい。
背後でノック音がした後、ドアが開く音がして私は振り返る。
「みさきち、大丈夫だった?ごめんね…ってあれ?ゆーちゃん?」
「あっ、こなたお姉ちゃん」
「おぅ、ちびっこ。ただの擦り傷だったから気にすんなって」
「ゆーちゃん、また気分悪くなったの?」
「うん、最近は大丈夫だったんだけど…」
ちびっこはしばらく考え込んでから、口を開いた。
「ゆーちゃん、やっぱりチアはやめた方がいいんじゃないかな」
「でも…」
「私もゆーちゃんと一緒にやりたいけど、これから練習も追い込みに入ってきてきつくなると思うんだよね。ゆーちゃん今でもちょっとつらそうだし、ついてくるの厳しくなr」

「そんなことねーよ」
647 :for myself [saga]:2008/11/30(日) 06:32:41.27 ID:I7xalJE0
「っていうかさぁ、謝るくらいならはじめから言ってくれればよかったのに」
大会の後、友達のいないところで、リレーでアンカーを走った、エースの子が言った。
他のリレーのメンバーも口にこそ出さないが同じ思いであるらしかった。
でも…
私にはぎりぎりまで無理をした友達の気持ちが分かるような気がした。
リレーのメンバーに迷惑をかけたくない。
それはそうだろうと思う。
でもそれ以上に強い思いがあったんじゃないか、そう思わずにはいられない。

自分が走りたい…

そういう、for the teamとは正反対の、競う世界に身を置くものがだれでも持っている感情。
多少熱があっても、足を痛めていても、他の人には譲りたくない…
そういう感情があったんじゃないか…

そしてその感情を今のゆたかも持っているんじゃないだろうか…
チームのために、そして何より、それ以上に自分のために踊りたい。

一つの思いが私の中に芽生えていた。
今度こそリタイヤさせたくない…
648 :for myself [saga]:2008/11/30(日) 06:33:10.58 ID:I7xalJE0
「そんなことねーよ、ちゃんとできるよ、なぁ?」
「は、はい!」
「でも絶対に無理はしないこと。きつくなったらみんなに言うこと。あと私たち全員で話し合って無理だって結論になったらやめること。それだけ約束な」
「はい」
「いーよな、ちびっこ?」
「みさきちとゆーちゃんがそこまで言うんなら私に止める権利はないよ。がんばろーね、ゆーちゃん!」
「ありがとう!こなたお姉ちゃん、日下部先輩」

「ん…」
私はゆたかに向かって小指を差し出した。
「え?」
差し出した小指の意味がよく分かっていないらしい。
一人で小指を立てている姿は、なんか間抜けっぽくて恥ずかしい。
ちびっこがこっちを見てにやにやしてる。

「指きりだよ!指きり」
「あっ、はい」

慌てて私の小指に自分の小指を絡ませてくるゆたか。

ゆーびきーりげーんまん、うーそつーいたーらはーりせんぼんのーます、ゆーびきった

「がんばろーな」
「はい!ありがとうございます」
649 :for myself [saga]:2008/11/30(日) 06:33:53.50 ID:I7xalJE0
結局、厳しい練習にもゆたかはめげずによく付いてきた。
チアの練習は、ゆたかに限らずみんなぎりぎりで仕上がった。
振りつけが出来上がったのが遅かったのが痛かった。
通しで成功したのは本番前日の一回のみ…
いやでも不安が募る。

本番の朝、体育館に行き、チアの衣装に着替えているとゆたかが話しかけてきた。
「日下部先輩、おはようございます!」
「おはよう、ゆたか」
「いよいよ本番ですね。すっごい緊張してますよ」
「そうだな。でも私はけっこう本番前の緊張感って好きだぜ」
「そうですか。私は苦手かも…こういうの初めてだし」
「私もさ、陸上の大会とかですげー緊張するんだ。スタート前に心臓が飛び出るくらいドキドキしてるんだけど、ピストルの音と同時に体が動くと、そのドキドキが全部体を動かす力みたいに感じられるときがあるんだよ」

ゆたかは、私と違って外で思いっきり走ることはできない。
でも、その感覚を味わってほしかった。
スタート前の独特の緊張感とそれを解き放つときの気持ちよさ。
今日なら、ゆたかも一緒にそれを味わえるかもしれない。

「だから怖がんないでさ。たのしもーぜ!」
「はい!あの、先輩」
「ん?」
「本当にありがとうございました」
そう言ってゆたかは深々と頭を下げる。
「先輩があそこでできるって言ってくれなかったら、こなたお姉ちゃんに言われたとおりにあきらめちゃってたと思うんです。他にもいっぱいくじけそうになったけど先輩のおかげで頑張れました。ありがとうございます」
「そんなこと言われたら照れるな。それに…」

それにお礼を言いたいのは私の方だった。
今回ゆたかが頑張ってやり遂げてくれたおかげで、あの大会の苦い経験が少しでも意味を持ったものだと感じられた。

ゆたかが言いかけて止まった私を不思議そうな顔で見つめていた。
「…まだ終わってねーからな。お礼を言うならその後だぜ」
そう、お礼を言うのはすべてが終わった後だ。
踊り終わったら真っ先にゆたかに言いたかった。
私の方こそありがとうと…
650 :for myself [saga]:2008/11/30(日) 06:34:29.00 ID:I7xalJE0
…ていうか、みんな緊張し過ぎ…
幕の下りた舞台で全員が緊張でカチコチになっている。
プレッシャーに強いと自負している私も緊張がうつってしまったようだ。
程よい緊張感は良いが、こんなに緊張してちゃまずい…
ゆたかは大丈夫だろうか…
そう思ってゆたかの方に顔を向けようとしたとき司会の人の携帯が鳴った。
会場が笑いの渦に包まれる。
舞台にいる私たちも一緒になって笑った。
肩の力が抜けて程よい緊張感が残る。

あ、これはいけるな…
瞬間、私は確信していた。新記録が出る時の感覚だった。

一瞬だけゆたかの方を見た。
ゆたかも大丈夫そうだ。
目が合って笑った顔には余裕が感じられた。
相変わらず心臓は飛び出そうなくらい高鳴っていた。
でも嫌な感じはしない。解き放たれるのを今か今かと待っている。

一瞬静まり返った舞台の上で10人がひとつになるのを感じた。

今、舞台の幕が開く……



651 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/30(日) 06:39:25.86 ID:I7xalJE0
以上です。

あまり絡みのないところで書くのは4作目。
原作などから関係性を推測して妄想するのも結構楽しかったりします。

体育会系のみさおと病弱のゆたかという2人を書きたくて書いてみました。
652 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/30(日) 08:00:48.12 ID:NRVtI2DO
>>651
途中で口調が変なのがいた気がするけど……みなみ?ではないか。
この二人なら確かにこんなエピソードありそうだな、乙っ!
 
 
 
今『がっちりマンデー』でらき☆すたの話が出たんだが……なんか複雑。どこかでいろいろ言われてるんだろうか……
653 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/30(日) 08:45:59.03 ID:iB3BZsSO
>>651
乙!
ゆーちゃんとみさおの組み合わせは滅多に見れないから新鮮だぜ!

保健室へいった時のみさおの敬語がみさおにしては固いじゃないかなと思った

みさおなら
「これくらいなら自分で出来るから平気ですよ」
こんな感じな印象がある
654 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/30(日) 19:18:43.88 ID:GCT.SEAO
つかさ「ゆきちゃんって将来お医者さんになんだっけ?」
みゆき「ええ。できれば癌治療の分野を研究したいですね」
つかさ「すごいねぇ。癌治療かぁ…もし私が癌になったら治してくれる?」
みゆき「なるべく癌にならないようにするのがいいと思うのですが」
つかさ「あ、それもそうだよね」
みゆき「しかし、癌はいつ誰がなるかわかりませんし…もし私が癌治療をできる医者になってつかささんが癌になったら私が責任をもって治療しますね」
つかさ「約束だよ?」
みゆき「ええ、約束です」

数年後、高良みゆきは医大をトップの成績で卒業し癌治療に携わり癌に対する革新的な治療を発見する。就職した大学病院では金と権力に目の眩んだ腹黒いハゲたおっさんと財前教授という癌治療の権威、やたらイケメンの弁護士と医療ミスの裁判で争い、見事勝訴。その後独立し高良病院、通称『桃色の巨塔』を設立。生涯を癌治療に費やしたという。また自らの死期を悟った時に書き残された手紙には以下の文が書き残されていた。

『敬愛なる友人柊つかさ様へ』

「お元気でしょうか?しばらくの間連絡をできずにすみません。唐突なのですが高校生の時にした約束を覚えていらっしゃいますか?申し訳ないのですが、あの時の約束は果たせそうにありません。私も長い間癌の治療に携わってきたのですが、私自身も癌に犯されもう余命幾許という所です。お恥ずかしい話ですね。まさか癌治療をしていた者が癌にかかり命を落すことになるなんて。あの時の約束破ってしまって本当にすみません。この手紙をあなたが読む時私はもうこの世にはいないでしょう。いままで精一杯やってきたので心残りはありませんが、つかささんとの約束を守れないことだけが残念でなりません。一人先に逝く私をお許しください。ではお元気で」

『高良みゆきより』
655 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/30(日) 19:22:28.80 ID:AhR9t0U0
2レスネタ

第一回四十こえても独身女会議

こなた「第一回四十こえても独身女会議ぃ〜」
かがみ「ストレートに嫌な名前の会議だな。ってか、そんな会議に呼ばれたことが、はなはだ不名誉だ」
こなた「事実は事実として認めるべきだよ、かがみん」
かがみ「言い返せないのが悔しいわ」
ななこ「ええねん、ええねん。どうせ、うちは五十こえても独身やねん。グビグビ」
こなた「先生、昼間からビールなんか飲まないでくださいよ」
ふゆき「一気飲みは健康によくありませんよ」
ななこ「なんで、うちは結婚でけへんやろな?」
こなた「黒井先生は、口でいうほど欲しがってないんじゃないですか? 別に独り身でも構わないって心のどこかで思ってるように見えますけどね」
ななこ「そうやろか?」
ひかる「私もそうですけど、別に独り身でも死にはしないわな、ってところが、本音では?」
ななこ「うーん、言われてみれば、そんな気もするかもしれへんな」
こなた「そうでしょう?」
ななこ「そういう泉はどうなんや?」
こなた「私はリアルでの恋愛や結婚には興味ありませんから」
パティ「そうデス、そうデス。リアルでの恋愛や結婚なんて、人生損するだけデース」
ひより「そうそう。恋愛は二次元に限るッスよ」
ひかる「おまえらなぁ。全く興味なしってのもどうかしてるぞ」
こなた「まあ、筋金入りのオタク女子なんて、そんなもんですよ。それより、天原先生がいまだに独身というのが不思議ですけどね。何か原因に心当たりはありますか?」
ふゆき「ひかるさんとの友情に理解を示してくれるひとが誰一人としていなかったんですよ」
ひかる「それで喧嘩になってふゆきの方から振ってるってのが、いつものパターンだな。もったいない」
ひより「いっそのこと、天原先生と桜庭先生が結婚すればいいんじゃないッスか?」
パティ「そうデス。アメリカにも同性婚が認められてる州がありマス。いますぐ移住すべきデス」
ふゆき「愛のない結婚なんて駄目ですよ」
こなた「あれだけの仲なのに愛がないと言い切れる先生も、ある意味聖人だよね。では、次はかがみんのコイバナいってみよう」
656 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/11/30(日) 19:23:26.47 ID:AhR9t0U0
かがみ「なんで、私なのよ」
こなた「なぜ、かがみの恋愛はうまく行かないか? これが解明できれば、かがみにも結婚のチャンスが」
かがみ「余計なお世話だ」
こなた「やっぱり、かがみは、プライドの高さっていうか、個人的な拘りっていうか、そういうところを理解してくれる男がなかなかいないってところなんだろうね」
かがみ「……」
ひかる「図星だな」
かがみ「……」
こなた「別にそれが悪いとは言わないよ、かがみん。それが無くなっちゃったら、かえってかがみの魅力は落ちるしね」
かがみ「あんがと」
こなた「ところで、かがみん。仕事でよくつるんでる彼とはどうなのさ?」
ななこ「ほう。そんな奴がおるんか?」
かがみ「あれは仕事上の付き合いだけよ。だいたい、あんただって知ってるでしょ? あの男はとっくの昔に三日で振った相手よ」
こなた「その割りには仕事でよくつるんでるじゃん」
かがみ「だから、それは仕事だから割り切ってるだけよ。私は仕事には私情は挟まない主義だし、利害さえ一致すれば一緒に仕事ぐらいはできるわ。でも、それだけ。あの男とは考え方が全然合わないし、ともに人生を歩むなんて考えられない。それに、あれでも若い娘にはモテる奴だから、それうちどっかの娘とでも結婚するでしょ」
こなた「そのつもりならとっくにそうしてるよ。彼はまだかがみんに気があると見るね、私は」
かがみ「だとしても、私の考えに変わりはないわ」
こなた「ならしょうがないね。実は、彼から相談を受けてたんだけど、脈なしだと伝えておくよ」
かがみ「……そうしといて」
ななこ「もったいない話やなぁ。少しは復縁を考えやってもいいんちゃうか?」
こなた「駄目ですよ、先生。こうなるとテコでも動きませんからね、かがみんは」
ななこ「そうなんか?」
こなた「そうですよ。まあ、これでだいたいの話はまとまりましたね。では、本日の会議は解散。次回にまたお会いしましょう」
かがみ「二回もやりたくないわ!」



 みんなが順次立ち去っていったあと、
「まったく、あの男は、あのとき私がどれだけの覚悟を決めて振ったのか全然理解してないのよ」
 かがみのつぶやきだけがその場に残された。
657 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/30(日) 23:21:31.44 ID:iB3BZsSO
>>654
ある意味過労死だろうね
歴史を振り返ってみるとこのみゆきさんみたいに治療しようとしてる病気にかかって亡くなるパターンは多い
例えば野口英世とか

>>656
なんだかんだいって惚れてたんだろうなかがみは
でも彼はオタクを見下すような性格だから一緒になることが出来なかったんだろうな
658 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/01(月) 12:13:49.41 ID:Fi7ny2SO
−花言葉−

みゆき「十二月の花は『柊』で、花言葉は『先見』なんだそうです」
かがみ「…で?」
みゆき「で、ですから、かがみさんも苗字に恥じないように、先を見越してですね…」
かがみ「…で?」
みゆき「そ、その…間食等は控えられた…ほうが…えと…」
かがみ「…で?」
みゆき「…す、すみません…なんでも無いです…忘れて下さい…」


こなた「ふむ、みゆきさんを持ってしても、説得不可か…柊かがみ。業深き女よ」
つかさ「…お姉ちゃん…」
659 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/01(月) 12:34:05.49 ID:vETfQxU0
みゆきさん弱っww
660 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/01(月) 12:40:38.52 ID:cYRCYkDO
>>658
かがみ「で?」
みゆき「あ、いや、ですからもう忘れ」
かがみ「で?」
みゆき「その…あの…(うるっ」
かがみ「で?」
みゆき「ひっ…(うるうるうるっ」
こなた「かがみん、もう許してあげてー!」

後半ちょっと半泣きぎみなみゆきさんカワユス
661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/01(月) 13:13:16.85 ID:d/7APwAO
かがみ「あなた岩崎みなみちゃんだっけ?」
みなみ「はい、そうですが」
かがみ「あなたにね大事な話があるの」
みなみ「大事な話?」
かがみ「単刀直入に言うわ。実は…カクカクシカジカギシギシアンアン…って訳なのよ」
みなみ「なるほど…カクカクシカジカシコシコアナル…というわけですね」
かがみ「どう?」
みなみ「その話、乗ります」
かがみ「おぉ、心の友よ!!」
みなみ「今日から私とあなたは義兄弟。むしろお姉様と呼ばせていただきたい」
かがみ「OKOK。では土曜日に…」
みなみ「らじゃー」

一週間後
こなた「かがみん…痩せたね」
かがみ「まあね。これもみなみちゃんのお陰よ」
こなた「みなみん?」
かがみ「おっとこれ以上は言えないわ。おーほっほっほっ!!」

一年の教室
ゆたか「みなみちゃん胸が…」
みなみ「変かな…」
ゆたか「い、いや、いいと思うよ!?」
みなみ「よかった…」
ゆたか(一週間前はAもなかったはずなのになぜいきなりDに…)
みなみ「詮索は野暮」
ゆたか「ど、読心術!?」

かがみ(私の余分な脂肪をみなみちゃんの胸に分け与えることにより)
みなみ(私は胸を大きくし、かがみ先輩は痩せる。報酬として手術代を割勘に…)
かがみなみ「計画通り!!」
662 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/01(月) 14:54:39.45 ID:qj7ZVUSO
みゆき「うるさいデデデ大王がっ!」
こなた「みゆきさんがキレた!?」

かがみ「…で?」
663 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/01(月) 18:49:31.54 ID:VyExBAAO
こなたが歌っています

どんぐりころころツンツンツン♪
おいけにはまってツンツンツン♪
どじょうがでてきてツンツンツン♪
嬢ちゃん一緒にツンツンデレっ♪

かがみ「…で?」
664 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/01(月) 19:56:02.46 ID:Bf4vDgg0
こなた「かがみ、いい加減にしなよ」
かがみ「…で?」

こなた「くそぅ…」
665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/01(月) 19:56:38.76 ID:Fi7ny2SO
−みさちゃんと柊ちゃんとでっていう−

みさお「柊〜またダイエットしてんだってなあ」
かがみ「…で?」
みさお「お、おめえも懲りねえなあ…」
かがみ「…で?」
みさお「あ…や…わ、悪い…訳じゃ…」
かがみ「…で?」
みさお「う…ぐ…え、えぅ…」
あやの「柊ちゃん、友達無くすわよ?」
グッサァー!
かがみ「あ、あう…ご、ごめんなさい…ぐすっ…マジですいません…」


こなた「こうかはばつぐんだ!」
つかさ「…お姉ちゃん…」
666 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/01(月) 20:54:25.99 ID:VUsK/TEo
-------------------------
   ここまでまとめ終了
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667 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/01(月) 20:58:49.85 ID:d/7APwAO
ゆい「あんまり無理なダイエットしてると逮捕しちゃうぞ☆」
かがみ「…で?」
ゆい「まあ、若いんだからほどほどに…」
かがみ「…で?」
ゆい「私なんか最近お腹周りが…」
かがみ「…で?」
ゆい「う、ひぐ、きよたかさぁ〜ん!!」
かがみ「…うぜぇ」
668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/01(月) 21:11:34.54 ID:Bf4vDgg0
                          刀、           , ヘ
                  /´ ̄`ヽ /: : : \_____/: : : : ヽ、
              ,. -‐┴─‐- <^ヽ、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
               /: : : : : : : : : : : : : :`.ヽl____: : : : : : : : : : : : : : : : : : /
     ,. -──「`: : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : :\ `ヽ ̄ ̄ ̄ フ: : : : :/
    /: :.,.-ァ: : : |: : : : : : : : :    :\: : : : :: : : :ヽ  \   /: : : :/
    ̄ ̄/: : : : ヽ: : : . . . . . . . . . . .、 \=--: : : :.i  / /: : : : :/
     /: :     ∧: \: : : : : : : : : : ヽ: :\: : : 〃}/  /: : : : :/         、
.    /: : /  . : : :! ヽ: : l\_\/: : : : :\: ヽ彡: : |  /: : : : :/            |\
   /: : ィ: : : : :.i: : |   \!___/ ヽ:: : : : : : :\|:.:.:.:/:!  ,': : : : /              |: : \
   / / !: : : : :.ト‐|-    ヽ    \: : : : : l::::__:' :/  i: : : : :{              |: : : :.ヽ
   l/   |: : :!: : .l: :|            \: : : l´r. Y   {: : : : :丶_______.ノ: : : : : :}
      l: : :l: : :ト、|         、___,ィ ヽ: :| ゝ ノ    '.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
      |: : :ト、: |: :ヽ ___,彡     ´ ̄´   ヽl-‐'     \: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ
        !: :从ヽ!ヽ.ハ=≠' , ///// ///u /           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      V  ヽ|    }///  r‐'⌒ヽ  イ〉、
              ヽ、______ー‐‐' ィ´ /:/:7rt‐---、       こ、これは>>666乙じゃなくて
                  ィ幵ノ ./:/:./:.! !: : : : :!`ヽ     ポニーテールなんだから
              r‐'T¨「 |: | !:.∨:/:./: :| |: : : : .l: : : :\   変な勘違いしないでよね!
               /: : .|: :| !:.!ィ¨¨ヾ、:.:/ !: : : : l: : : : : :.\
669 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/01(月) 21:24:42.09 ID:Fi7ny2SO
>>666
こなた「…ダミアン?」
かがみ「こら、失礼極まりないぞ」
みゆき「ま、まとめ作業お疲れ様です」
つかさ(…ダミアンって誰だろ?)
670 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/01(月) 21:56:41.66 ID:VUsK/TEo
wiki編集の際の文字列入力に「666」が含まれていたことをネタにした時もありました
671 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/01(月) 22:59:48.48 ID:HXXkRYAO
「つかさの地獄めぐり」についてですが、作者さんいらっしゃいませんか?
もうこれ以上書かれないと言うことでしたら、ぜひ私に続きを書かせていただきたいのですが!
672 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/01(月) 23:10:13.30 ID:HwN6j9Q0
こなた「いやぁ、今日もまたレアグッズゲットしちゃったよかがみん〜」
かがみ「…で?」
こなた「ほらほら、かがみんの分もちゃんと買っておいたよ〜」
かがみ「…で?」
こなた「…かがみんの好きなフルメタだよ〜」
かがみ「…で?」
こなた「…ロックオン・ストラトス、目標を狙い撃つ!」
かがみ「…で?」

こなた「しまった!こいつはロボットだ!!くっそぉ…」
本物のかがみ(ニヤニヤ)
673 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/01(月) 23:15:21.83 ID:jDVzoHA0
あやのスクリプトを彷彿とさせるwwww
674 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/01(月) 23:16:59.51 ID:VyExBAAO
こなた「かがみん!とおぅっ!」
かがみ「でっていう!」

みのる「(これだ!)」

みのる「あきら様、さぁ、僕に乗って下さい!僕が貴女のヨッ〇ーになります!」
あきら「白石くん、キモい!」
みのる「(畜生、おうまさんごっこ失敗!)」
675 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/01(月) 23:41:54.23 ID:Fi7ny2SO
正直、予想外の反応だ…

かがみ「…で?」
676 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/01(月) 23:43:35.21 ID:Fi7ny2SO
反応じゃなくて反響か
677 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/02(火) 01:24:50.77 ID:cYlYWMU0
かがみ「…で?」
あやの「へえ〜」
かがみ「…で?」
あやの「へえ〜」
かがみ「…で?」
あやの「へえ〜」
かがみ「…で?」
あやの「へえ〜」

以下無限ループ
678 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/02(火) 06:48:16.76 ID:2Ys60ASO
>>677
かがみロボとあやのスクリプトかww

679 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/02(火) 12:17:54.51 ID:5HntI.SO
−ラノベ−

かがみ「ほら、こなた〜♪あんたこの絵かき好きだったでしょ?読んでみれって♪」
こなた「猫撫で声をだすな、息を吹きかけるな、顔が近いんだよ気色悪い」


みさお「なーあやの。なんか打撃音が聞こえね?」
あやの「そう?ワタシは聞こえないけど…」


かがみ「ほら、こなた〜♪あんたこの絵かき好きだったでしょ?読んでみれって♪」
こなた「すびばせんでしたかがみさま!謹んで読ませていただきます!」
680 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/02(火) 12:20:22.42 ID:4GM8vESO
長編を投下したとして、次回更新までどれくらい待てますか?
681 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/02(火) 12:35:08.33 ID:KCqFc6AO
>>680

最低でも1ヶ月くらいじゃない?
682 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/02(火) 14:09:23.42 ID:R3bj4UAO
『THE BLADE』

食肉を加工する業者は偉大だと私は思う。家畜として育った牛、豚、鳥を簡単に殺傷し皮を剥ぎ、肉を切り、内臓を出し、ただの肉の塊に変えてしまう。このような行為は極普通の女子高生である私には耐えがたい行為だ。生きている動物を[ピーーー]なんて無理な話。いや、私でなくても普通の神経を持つ人間には簡単にはできないと思う。だからといって加工業者が普通の人間ではないといっているわけではないが…。話がそれた。とにかく、食肉加工業者は偉大だと私は言いたい。そして家畜として育ち、殺され、肉塊になってしまった動物に敬意を払う。この手にした刃、もとい包丁で切る時も料理になってくれる動物達に敬愛の意を持ちなるべく綺麗に無駄なく切り調理し美味しい食べ物になってもらう。それが私の信条だ…

かがみ「つかさが作る料理って本当美味しいわよね」
つかさ「ん?まぁねぇ」
みき「双子なのになんでこんなに差があるのかしら」
かがみ「特別不器用ってわけでもないんだけど…」
みき「なにかコツがあるの?」
つかさ「愛ですよ。愛」
かがみ&みき「愛?」
つかさ「うん、そう。愛」
かがみ「愛ねぇ…わからん…」
つかさ「あはは、バルサミコ酢ぅ♪」
683 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/02(火) 14:57:37.03 ID:4GM8vESO
>>681
やっぱそれぐらいですよね……

携帯変えようとしてるから今携帯にある作品を投下しようと思ったんですよね

完結してから変えるか……
素早く書ける人が羨ましいです><
684 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/02(火) 15:07:20.14 ID:5HntI.SO
携帯で長編とか、とても無理ですわ…。
685 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/02(火) 17:41:21.50 ID:spcw/V2o
>>682
自分まさにそういう仕事してるけど敬意とかはみんな払ってなかったりww
物扱い
でも大切な商品だから注意をはらって丁寧にはやっている
686 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/02(火) 21:46:56.75 ID:6wPI3cAO
>>685
生のお言葉ですな。仕事になるとそうなっちゃいそうww

みき「愛……。懐かしいわその言葉」
687 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/02(火) 23:07:40.30 ID:jSAwCwo0
- かなた あうと ざ ふぉとぐらふぃ ぷち -

 母親としてやりたかった事と言えば娘とお風呂!
「じゃあ、その前に俺と…」
 断固として拒否します。
「夫婦なのに!?」
 だってそう君、目つきがやらしいし。
「…さいですか」

 と言うわけでこなた。一緒にお風呂に入りましょう。
「断固として拒否します」
 親子なのに!?
「だってお母さん、目つきやらしいし」
 そう君と同レベル扱い!?
688 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/02(火) 23:11:18.13 ID:1FUUE1s0
>>687

似た者夫婦・・・かな?
689 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/03(水) 01:01:52.30 ID:7WtaoUAO
ヤンデレみなみ

みなみ「男君…」
男「ん?」
みなみ「今度の日曜日あいてる?」
男「あ〜、今度の日曜日は白石先輩と遊びに行く約束をしてるんだ」
みなみ「そう…」
男「なるべく先約を優先するようにしてるからな。すまん」
みなみ「いいよ。また暇な時でいいから…」
男「ああ。じゃあまた明日な」
みなみ「さよならのキスは?」
男「はい?たくっ…しゃあねぇなぁ…」ちゅぅ
みなみ「ふふっ…じゃあまた明日ね」
みなみ(白石みのる…男君との邪魔ばかりする男…男の癖になんで邪魔ばかりする…もしかしてガチホモ?ならば男君の貞操が危ない…消すしか…男君を守る為…白石ごとき消えようが知ったことではない…うふふ…)
その日の夜
白石「念願の石焼芋を手に入れたぞ!!」
みなみ「白石みのるさんですか?」
白石「はい、そうですが?どなたさん?」
みなみ「御命頂戴」
白石「な、なにをするきさまー!!」
翌日
男「今朝白石先輩が変死体で見つかったらしい…」
みなみ「………」
男「昨日まで元気だったのになぁ…」
みなみ「人はいつ死ぬかわからないから」
男「そうだな…」
みなみ「私はずっとあなたのそばにいるから…」
男「うん…」
みなみ(これで男君は私の物に…)
690 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/03(水) 12:25:35.59 ID:LwsTlQSO
−今時の若者−

こなた「うぅ〜」
かがみ「むぅ〜」
バチバチバチ…
みゆき「なにか睨みあってますが…見なかったことにします」
つかさ「ゆきちゃん。そんなこと言わずに止めてほしいな」
みゆき「…わかりました…」

みゆき「何が原因か分かりませんが、つかささんも(多分)困っていますし、少し冷静になって…」
こなかが「「…で?」」
みゆき「………」


みさお「なーあやの。紐かなんかがちぎれた音が聞こえなかったか?」
あやの「そう?ワタシは聞こえなかったけど…」


ななこ「…で、泉と柊をボコッて屋上から吊した理由はなんや?」
みゆき「ついカッとなってやりました。反省はしてますが、後悔はしていません」


かがみ「…寒い」
こなた「そろそろ降ろして欲しいな〜」
つかさ「こなちゃんとお姉ちゃんプラ〜ン」
691 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/03(水) 12:39:20.62 ID:i6Ii6I20
パティって動物に例えると何かな?
692 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/03(水) 14:55:36.66 ID:FFU80MSO

パトリシア的に考えて
693 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/03(水) 16:05:52.04 ID:TPWeefso
ヒヒーン!
694 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/03(水) 19:20:41.54 ID:LwsTlQSO
パトリシア逃げる!パトリシア逃げ切れるか!?
後ろから追ってくる!コナチャンノクセニ追ってくる!凄い加速だコナチャンノクセニ!
必死で逃げるパトリシア!だが速い!コナチャンノクセニ速いぞ!
追い付く!コナチャンノクセニ追い付く!
そして一気に追い抜いたコナチャンノクセニー!
しかしまだ加速が止まらない!まだ速度を上げるのかコナチャンノクセニ!
差は開く一方だ!パトリシア為す術無し!
ゴール!コナチャンノクセニゴール!
圧倒的強さを見せましたコナチャンノクセニ!
何処まで強くなるのかコナチャンノクセニー!


こなた「つかさ…この馬名についてちょっと話し合おうか…」
つかさ「ご、ごめんなさい…」
695 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/03(水) 23:41:18.04 ID:7WtaoUAO
こんなみなみは嫌だ

その1中二病

みなみ「私に近付かないで…」
パティ「どうしましたみなみ?」
みなみ「くっ、おさまれ…」
パティ「………」
みなみ「はぁはぁ…やっとおさまったか…」

その2実はHOT

ゆたか「うっ…」
みなみ「気分が悪いの?」
ゆたか「ちょっとね…」
みなみ「保健室に行かないと…!!」
ゆたか「わっ…お姫様抱っこ!?」
みなみ「COOL!!COOL!!COOL!!」

その3ショタコン

みなみ「………」
ひより「岩崎さん小学生なんかみてどうしたっスか?」
みなみ「小学生って可愛いなと」
ひより「無邪気だからねぇ」
みなみ「いや、性的な意味で」
ひより「なんですと?」

その4優しくない

みなみ「チェリー、お手」
チェリー「わぅ…」
みなみ「いうこと聞けないの?」
チェリー「くぅ〜ん…」
みなみ「お仕置」
ドゴォ
チェリー「キャン!!」
みなみ「まだ終わりじゃないよ」
ゆかり「み、みなみちゃん…」
みなみ「あ、ゆかりさん。一緒にします?お仕置」
ゆかり「遠慮するわ…」
696 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/04(木) 01:14:28.73 ID:SXQOqRA0
やまと「今日こそは貸してた本持ってきてくれた?」
こう「あ、忘れた」
やまと「またなの? いい加減にしてよ」
こう「や、まぁ……と、とりあえず明日まで待ってよ」
やまと「……それはひょっとしてギャグで言ってるのか」
こう「ちぇ、一発でばれた」
697 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/04(木) 01:40:33.86 ID:uwk8MfA0
>>690
強引な手段に出るとは流石みゆきさん、つかさも楽しんでないか?ww
>>694
悪意のあるネーミングだなwwwwww
698 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/04(木) 08:01:25.06 ID:E5SIt2SO
やまこう百貨店
699 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/04(木) 08:51:00.80 ID:6RzzLsSO
>>698
こう「まさか、伝説の山田耕太郎百貨店!?」
やまと「…ふーん」
こう「…ごめんなさい、脊髄反射でボケました」
700 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/04(木) 12:32:51.28 ID:E5SIt2SO
誰だw
701 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/04(木) 12:44:24.05 ID:HYZ9G.c0
コナマン


つかさ「こなちゃんのくせに〜!」
こなた「私のくせにゴッメ〜ン♪まことにスイマメ〜ン♪」クネクネ
つかさ「何だコイツ〜!?」
こなた「かがみは〜♪ツンデレ〜♪ツンデレヤンデレ〜♪
    ツンデレ〜♪ヤンデレ〜♪(中略)ゆい姉さん爆散♪イェイ♪」
つかさ「イェイ♪じゃねえよ!」
702 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/04(木) 20:59:13.43 ID:zr.NjIDO
こなた「でさ、2本もあるだよ?どっちを先に観ようかすっごく迷うんだ〜明日学校やーめた」
つかさ「ダメだよっ!休んじゃ!」
かがみ「あ、ちょっと待って飲み物買うから」
こなた「私おしるこ〜」
つかさ「あ、じゃあ私はレモンティー」
かがみ「待て待て、誰がおごるって」
みゆき「では私は…」
かがみ「Σっ!みゆきまで!」

こなた「さんきゅ〜かがみん」
つかさ「お姉ちゃんありがとー」
みゆき「すみません私まで…」
かがみ「いいわよ、2人から3人になってもたいした数じゃないから」
こなた「ねぇそういえば自販機みるたんびに思うんだけどさぁなんでこれってこうなの?」
【つめた〜い】【あったか〜い】
つかさ「そうそう、私もいっつも思ってた」
みゆき「ニュアンス的な意味合いとして親しみやすく尚且つ分かりやすくしているのではないでしょうか?」
こなた「ニュアンス的に?じゃあ、なまぬる〜いってあってもいいと思わない?」
かがみ「なまぬるいってなんかまずそうじゃない」
こなた「そう?でも夏なんか入れたてでまだよく冷えてないってのが結構あるよ?なまぬる〜いってあれば冷たくないんだなってお金の無駄使いしなくてすむじゃん?」
つかさ「冷たい、生温い、暖かいって3つあると返ってなやんじゃいそうだよね」
こなた「じゃあ温度によって表示が変化していくものがあるといいと思わない?」
みゆき「それはいいかもしれませんね、特に先日自動販売機で購入した温かい紅茶で火傷をしてしまった私には良いかもしれませんね…熱っ」
かがみ「大丈夫?まだよく冷めてなかったんじゃない?」
こなた「(さすが天然ドジっこみゆきさん)」

らき☆すた
703 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/05(金) 12:18:10.57 ID:bAtBEMSO
−田村さんの疑問−

ひより「んー」
ゆたか「田村さん、どうしたの?」
ひより「いや、たいしたことじゃないんだけどね」
みなみ「…?」
ひより「なんでゆーちゃんとみなみちゃんは、未だにわたしのことさん付けなのかなーって…いや、いいんだけどね」
ゆたか「えーっと、それは…萌え対象には敬意を表してさんを付けるものだって、こなたお姉ちゃんが言ってたから…ね、みなみちゃん」
みなみ「…うん」
ひより「あーなるほど、そういう事っスか」







ひより「…え?」
704 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/05(金) 12:35:31.66 ID:X.FBjYSO
こなた「ねぇ、かがみ。今更だけど、かがみのキャラソンの3曲目、」
かがみ「言わないで」

こなた「……」
かがみ「……」


こなた「ごめんな、」
かがみ「歌わないでっ」


みゆき「……」テクテク
こなた「!」

こなた「そういえば、みゆきさんの3曲目、」
みゆき「少し静かにしていただけませんか?」


こなた「……ごめんな、」
かがみ「歌わないでっ」
705 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/05(金) 18:28:53.10 ID:ifRo3oI0
キャラソンといえば黒井先生とゆい姉さん
あれはどう聴いてもチーターマンww

これとか組曲とかニコニコよりだからヴぃpで嫌われてるんだろうな・・・
706 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/05(金) 20:57:04.27 ID:St2TGQE0
こなた「ほら、つかさ、ゆーちゃんも」
つかさ「う、うん。お姉ちゃん、ご、ご、ごめんなさい!」
ゆたか「ご、ご、ごめんなさい!」
こなた(ニヤニヤ)
かがみ「……ほう?そうきたか……こなた」
こなた「暴 力 反 ふぎぃ!?」
707 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/05(金) 21:25:11.68 ID:Zkbq3vYo
ゆーちゃんとみなみちゃんという言い方もアニメ独自なんだけどな
原作ではお互い名前でさん付け

でもそろそろ名前呼びでもいいとおもうんだw
708 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/05(金) 22:33:48.41 ID:X.FBjYSO
>>706
ちゃんと歌ってるww
そして何故にゆたかがww
709 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/05(金) 23:31:23.77 ID:mHPI/kAO
『DEATH IS ON IT'S WAY』

みなみ「あの、私前から気になってたんですけど…」
みゆき「なんでしょうか?」
みなみ「私のお母さんのなま…」
みゆき「うわらばっ!!」
みなみ「!?」
みゆき「それ以上いってはいけません!!」
みなみ「え、なんで…」
みゆき「消されたいんですか!?」
みなみ「だ、誰に消されるんですか?」
みゆき「それは秘密です。悪いことはいいません。いま聞こうとしたことはわすれてください。わかりましたね?」
みなみ「はい…」
翌日
みなみ(本当はみゆきさんは名前を知らないことを知られたくないから誤魔化したんじゃ…ゆかりさんに聞いてみよう)
ゆかり「あら、みなみちゃんこんにちは」
みなみ「こんにちは。あの、聞きたいことがあるのですが」
ゆかり「おばさんが答えられる範囲のことなら答えてあげるわよ」
みなみ「私の母のなま…」
ゆかり「えばらっ!!」
みなみ「ひゃっ!?」
ゆかり「駄目よ…それだけは教えられないわ…」
みなみ「なぜ…」
ゆかり「みなみちゃん、皆にさよならバイバイしてあの世に旅立ちたくなかったら今のことは忘れなさい…」
みなみ「ですが…」
ゆかり「死が近付いて来るのよ!!」
みなみ「そんな大袈裟な…」
ゆかり「とにかく今のことは忘れなさい…」
みなみ「は、はい…」
710 :とある聖夜の一幕 [saga]:2008/12/06(土) 01:58:25.67 ID:S1bOV3I0
一足早いクリスマスSSの投下行きます。
と、言いたいんですが。
あまり何も考えずに書き進めていたら、なんだかクリスマスあんまり関係なくなったような…。
711 :とある聖夜の一幕 [saga]:2008/12/06(土) 01:59:57.88 ID:S1bOV3I0
「こなたー、こっちこれでいい?」
「んー…おお、上出来上出来」
 クリスマスイブの泉家。こなたとかがみは今夜のパーティーの準備を進めていた。
「それにしてもかがみ、ホントに料理上手になったねぇ」
「そりゃ一人暮らし始めて結構経つからね…自炊するなら美味しいもの食べたいわよ」
 稜桜学園を卒業し進学したかがみは、アパートを借りて一人暮らしをしていた。
「そこは嘘でもいいから師匠が良かったからって言おうよ」
「はいはい、感謝してますよ」
 一人暮らしを始めるに当たって問題だった家事下手…特に料理をなんとかするために、かがみは暇を見つけては泉家に来てこなたに料理を習っていた。
「でも、なんでわたしだったの?つかさでも良かったんじゃない?」
「あー…言いにくいんだけど、つかさに習ってもあんまり上手くならなさそうだったからねぇ」
「そりゃまたどうして」
「あの子、判定甘そうでしょ?その点こなたは悪いところは悪いって、はっきりと言ってくれそうだったから」
「かがみの食う事への情熱は凄いねぇ」
「うるさい」


- とある聖夜の一幕 -


「わたしさ、作家になろうと思うんだ」
 鍋をかき混ぜながら、こなたが唐突にそんなことを言った。
「どうしたの?急に…」
 テーブルに皿を並べながら、かがみがそう訊いた。こなたの唐突な発言はいつもの事。その時はそう軽く考えていた。
「この前ね、お父さんの新しい担当さんに会ったんだ。その人、お父さんのデビュー当時からのファンだったらしくてね、なんか凄くべた褒めするもんだから、ちょっと興味が出てお父さんが書いた小説読んでみたんだ」
 こなたの口調にいつもの軽い感じがない。かがみは少し真剣に話を聞くことにした。
「なんて言うかね…凄いと思った。生まれて初めて、オタク関係以外でお父さんの事…凄いと思ったよ」
 こなたの声が弾むような口調に変わってゆく。まるで、自分だけの宝物を見つけた子どものように。
「わたしにもできないかなって。わたしにもできるかなって。わたしはこの人の娘なんだから、きっとできるんじゃないかって…だから、やってみようって思ったんだ。お父さんみたいに凄いって思われるような小説を書いてみたいんだ」
 かがみは驚いていた。こなたがここまで強く自分の夢を語った事なんて、初めてじゃないか。高校のときは見つけようともしていなかった自分の道を、今のこなたはしっかりと見据え、歩き出そうとしている。
 応援してあげたい。かがみは心からそう思った。しかし、その思いとは逆に、
「それ、凄く大変だと思うわ。きっと楽じゃないわよ」
 釘を刺さずにはいられなかった。
「うん、分かってる、お父さんにも散々脅されたよ…自分のデビューまでの苦労を延々語られたよ」
 その時のことを思い出して、うんざりした顔をするこなた。が、その顔がすぐに笑顔に変わる。
「でも、わたしはきっと大丈夫。支えてくれる人が出来たから」
 そう言って、こなたはかがみの方を向いた。頬を少し染めた、甘い笑顔。それを見てかがみは………心底、げんなりした。
「…あー…そうね、そうよね…あの人ね…ってかそういう決心したのはソレが原因か…」
 うんうんと頷くこなた。それを見ながらかがみは思い出していた。ほんの数ヶ月前、つかさやみゆきも交えた四人でお昼を食べていたときに、こなたが言い放った一言を。

712 :とある聖夜の一幕 [saga]:2008/12/06(土) 02:00:59.58 ID:S1bOV3I0

『そうそう、わたし結婚したんだ』

 かがみは自分どう反応したのか、いまいち覚えていなかったが、きっと呆然としていたのだろうと思っている。みゆきが飲んでいたお茶を、つかさの顔面に向かって思い切り吹いていた事だけはよく覚えているのだが。
「…交際半年で結婚するか…まだ大学生だってのに…」
「そこはそれ、愛ってやつで…ってか最近、かがみに会うたびにそれ言われてる気がするよ」
「それだけショックがでかかったのよ…」
 かがみは大きく溜息をつくと、こなたの方へ向き直った。
「ま、自分で決めたんだから、頑張りなさいよ?」
「うん、もちろん頑張るよ」
 そう、何の迷いもない笑顔で答えるこなたを見て、かがみはやれやれとお手上げのジェスチャーをした。
「いつまで経っても、あんたには振り回されるわね…」
 そこで、かがみはふと思い出したことがあった。前々からこなたに聞こうとしてその機会がなかった事。
「そういやこなた、告白も求婚もあんたからだったわよね?」
「うん、そうだよ」
「なんて言ったの?その時」
「…う…そ、ソレ聞いてどうするのかな…」
「あんたの事だからなんの参考にもならないとは思うんだけどねぇ…やっぱ気になるじゃない…ってどうしたの?」
 こなたは表情を強張らせて、ダラダラと脂汗を流していた。
「い、いや…言いたくないって言うか聞かないでって言うか…」
「ほほう…」
 かがみがニヤリと笑う。
「そう言われると、是が非でも聞きたくなるわね…さあ、言ってごらん。どんな恥ずかしい台詞を言ったのよ。あんたの事だから、ギャルゲか何かの台詞だろうけどね」
「あ…その…なんてーか…最初はそのつもりだったんだよ…ギャルゲで経験値積んでるわたしなら楽勝とか思ってたんだけど…いざその時になったら、無茶苦茶緊張して頭ん中真っ白になって…その…とんでもない台詞を…」
 こなたがそこまで喋ったところで、ピンポンと玄関のチャイムが鳴った。
「ああ、ほら!きっとつかさとみゆきさんだよ!わたし鍋見てるからさ、かがみ出てきてよ!」
「…ちっ、逃げられたか」
 玄関で待ってる二人を放っておく訳にもいかず、かがみはしぶしぶキッチンを出て行った。


 かがみが玄関のドアを開けると、つかさとみゆきが手を振っていた。かがみもそれに手を振って答え、二人を玄関の中に招き入れた。
「うーす。二人とも遅かったわねー」
「こんばんは、かがみさん。すいません、少し準備に手間取りまして」
「うん、ごめんねお姉ちゃん…こなちゃんは?」
「まだ料理がもうちょっとかかるみたい…もうすぐ終わると思うけど」
「じゃあ、わたし手伝ってくるね」
 つかさは靴を脱ぎ捨てると、パタパタと小走りにキッチンの方に向かっていった。
「もう、ほとんど手伝うところなんて無いと思うんだけどね…」
「つかささんはこういう事が大好きですから」
 そこでかがみは、みゆきが持っている綺麗にラッピングされた箱に気がついた。
「あ、それってもしかして…つかさが作ったケーキ?」
「はい、自信作らしいですよ」
 みゆきが嬉しそうに、その箱を顔の高さまで上げて見せた。
「へー…それは楽しみね」
「つまみ食いは駄目ですよ?」
「しないわよ。こなたじゃあるまいし…って、なんでつかさじゃなくてみゆきが持ってるの?」
「つかささんが持ち歩くと、その…落したりしそうでしたから」
「あんたも言うようになったわねぇ。こなたの悪影響かしら…ってか危険度で言ったらみゆきもあんま変わんない気がする」
「そ、そうでしょうか…?」

713 :とある聖夜の一幕 [saga]:2008/12/06(土) 02:01:40.62 ID:S1bOV3I0

 かがみとみゆきがリビングに入ると、つかさが一人で料理の盛り付けをしていた。
「あれ?こなたは?」
「うん。なんか電話だって。携帯持って出てっちゃったよ…うん、これでいいかな」
 テーブルに並ぶ、なかなかに豪華な料理を前に、つかさは満足そうに頷いた。
「そういえば、こなちゃんのお父さんも旦那さんも、ゆたかちゃんもいないんだね」
「あー、うん。なんかみんな、別口のパーティーにお呼ばれしてるってこなたが言ってたわね」
「こなちゃん、新婚さんなのに寂しくないのかな」
「そうですね…あ、でも寂しいからわたし達を誘ってくれたのではないでしょうか?」
「アレがそんなタマか…?」
 三人で話をしていると、携帯を持ったこなたがリビングに戻ってきた。申し訳ないような嬉しいような微妙な顔つきで。
「どうしたの、こなちゃん?変な顔して」
 つかさがそう聞くと、こなたは照れくさそうに俯いて、頭をかいた。
「あー…その、なんてーか…思ってたより早く終わったみたいで、旦那が帰ってくるって…ってーかもう家の近くまで来てるって」
 こなたの言葉に、つかさとみゆきは嬉しそうな顔をした。
「へー、そうなんだ。わたしこなちゃんの旦那さん、どういう人か見てみたかったんだ」
「そうですね。わたしもちょっと楽しみです」
「…まあ、必要以上にいちゃつかないんだったらいいけど」
「お姉ちゃんは旦那さん知ってるんだよね?」
「まあね…料理習いに来たときに、何回か会ってるわ」
「そう言えばお姉ちゃん、前から聞きたかったんだけど」
「うん」
「どうして、こなちゃんなの?わたしでも料理なら教えられたと思うんだけど…」
「うっ…」
 かがみが言葉に詰まる。冬だというのに一気に汗が噴出してきた。その様子をニヤニヤしながら見ていたこなたに、みゆきが耳打ちをした。
「やっぱり、言いにくいですよね。あの理由は」
「あ、みゆきさんは知ってるんだ」
「ええ、以前かがみさんにお聞きしました」
「知らぬはつかさばかりなり…か」
 かがみの方を見ると、なにやら手をわたわたと動かしながら、つかさに向かって色々まくし立てていた。
「い、いやほらつかさはなんだか忙しそうだったしその点こなたはいつも暇してそうだし…」
 かがみがそこまで言ったところで、玄関のドアが開く音と、男の声が聞こえた。
「ただいま」
「おっかえり!ダーリン!」
 そしてこなたの弾む声と、抱きついたであろう激突音。
「あ、あれ?こなちゃん!?い、今ゆきちゃんの隣にいたよね!?どうして玄関に!?」
「い、泉さんの動きが全く見えませんでした…」
 超常現象とも言えるこなたの動きに戸惑う二人をよそに、かがみは助かったとばかりに溜息をついた。

714 :とある聖夜の一幕 [saga]:2008/12/06(土) 02:04:43.03 ID:S1bOV3I0

 少しして、首にかじりついたこなたをぶら下げた男性が、リビングに入ってきた。
「いらっしゃい、かがみさん…っとそちらの二人は初めましてかな?いや、ごめんね。急に人増えたりして」
「いやいや、構わないよダーリン。ここにそんな事気にするような、小さい人間いないって」
「勝手に代弁するな」
「お邪魔してます。高良みゆきと申します」
「え、えっと…柊かがみの妹で、柊つかさです…よ、よろしくお願いします」
 それぞれに挨拶を交わす中、つかさは気になっていた事をこなたの旦那に聞いてみることにした。
「あの、旦那さん」
「ん?なんだい?」
「こなちゃんずっとぶら下げてて、首疲れません?」
「ああ、こなたは軽いしね。もう慣れたよ。最初は結構痛かったんだけどね」
「…振りほどくって選択肢は無いのか」
 かがみがボソリとそう言うと、旦那はポンッと手を叩いた。
「あ、そうか。その手があったか」
「気づいてなかったのかよ!?」
「かがみーそういう事いっちゃダメだよー…空気読めない子だねぇ…ってかダーリン、振りほどいたりしないよね?」
「しないけど…とりあえず着替えてきたいから、降りては欲しい」
「へーい」
 こなたが降りると、旦那はみんなに軽く頭を下げてリビングを出て行った。
「なんかお姉ちゃん、旦那さんに普通に突っ込んでたね」
「初めて会って、一時間もしない内にこうなってたわ…流石はこなたが選んだ人なだけはある…」
「接しやすい人なんですね」
「…そうともいうわね」


 パーティーが始まると、やはり話題はこなたの旦那に集中した。特につかさとみゆきが興味津々に話を聞き出していた。
「そう言えばお姉ちゃんから聞いたんだけど、告白ってこなちゃんからだったんだよね?なんて言ったの?」
 つかさのその質問に、かがみの目がキラリと光った。
「さっきそれ聞きそびれたのよね…さあこなた、今度は聞かせてもらおうかしら」
「いいですね。わたしも是非聞きたいです」
 三人から詰め寄られたこなたは、ぶんぶんと音がするくらいの勢いで首を振った。
「い、嫌だ…断固拒否します」
「ふむ…じゃあ、旦那さんに聞こうか。こなたの告白ってどんなのだったの?」
「できれば、なりそめの辺りからお願いします」
「あーあれは…」
「ちょっとダーリン!?嫁の恥をなんかあっさりと!?」
「なりそめっていうか…いきなり呼び出されたんだよな。それまで一回も話したこと無かったのに」
「やーめーてー」
 すがり付いてくるこなたを完全に無視して、旦那は話を続ける。
「んで、指定の場所に行ったらいきなり言われたんだ」
「うんうん、なんて?」
 つかさとみゆきが頷きながらその話を聞く。かがみも興味があることだからか、テーブルに少し身を乗り出しながら聞いていた。
「『あなたが振り向いてくれないから、わたしはギャルゲー好きな女になったんだ!』って」
 ゴンッと鈍い音がした。かがみがテーブルに思い切り頭をぶつけたのだ。つかさとみゆきは、唖然とした表情を浮かべて固まっていた。
715 :とある聖夜の一幕 [saga]:2008/12/06(土) 02:06:11.24 ID:S1bOV3I0
「で、俺が『それは、責任とって付き合えって事か?』って聞いたら頷いたから、それで付き合うことに…」
「ま、まって…」
 よろよろとかがみが身体を起こす。
「それまで一回も話したこと無いって言ったわね…それじゃ、出会って最初の会話が珍妙な告白とその返事だったってわけ?」
「そうなるなあ」
 のん気に答える旦那。かがみは疲れたように溜息をついた。
「あんたらおかしいわ…ってこなたは?」
 見渡してみると、さっきまで旦那にすがり付いていたこなたの姿が見えなくなっていた。
「こなたなら…」
 旦那がテーブルの下を指差す。三人が覗き込むと、丸くなって頭を抱えて「ふうぉぉぉぉぉ…」と奇妙な声を出しているこなたがいた。
「こなちゃん、なにしてるの…?」
「照れてる…のではないでしょうか…」
 とりあえず害はないと判断した三人は、テーブルの上に顔を戻した。
「にしても、あんたもよくそんな告白でオーケーしたわね…」
「いやまあ、ほとんど勢いだけで答えたんだけど…後から聞いたらこの台詞、そうじろう養父さんが使ったのと同じだったらしいんだ」
「へー。親子二代で同じ台詞ってなんかロマンチックだね」
「…いや、それは台詞の内容にもよるだろ」
 感心するつかさに突っ込みを入れながら、かがみはもう一つの方も聞いておこうと思った。この分だと、期待は持てないとも思っていたが。
「それじゃさ、求婚の時はどうだったの?」
「必要なんだって、言われたよ」
 予想外のまともそうな答えに、かがみ達は逆に呆気に取られた。テーブルの下から再び「ふうぉぉぉぉぉ…」と、こなたの声が聞こえた。
「『今のわたしにあなたが必要だから、一緒になって欲しい』ってね」
 言いながら旦那は、テーブルの下からこなたを引っ張り出して自分の膝の上に乗せた。
「うわー…こなちゃん耳まで真っ赤だ…」
「余程恥ずかしいんでしょうね…」
 そのこなたを眺めながら、かがみがポツリと言った、
「…で、その台詞はどこのギャルゲから?」
「…求婚する三日前にクリアしたのから」
 律儀に答えるこなた。
「だ、そうなんだけど…あんたは知ってたの?」
 かがみが旦那にそう振ると、ニコリと笑い答えた。
「これも後で聞いて、知ってたよ。でも…」
 旦那は、真っ赤な顔を両手で隠して唸っているこなたの頭をポンッと軽く撫でた。
「嬉しかったよ。こいつに必要とされてるって事がさ」
 旦那のその言葉に、つかさとみゆきは感心したような溜息をつき、かがみはやれやれとお手上げのジェスチャーをした。
「…ご馳走さま」

716 :とある聖夜の一幕 [saga]:2008/12/06(土) 02:06:57.82 ID:S1bOV3I0

「良い人ですね」
 泉家からの帰り道で、みゆきがそう呟いた。
「うん、なんだかこなちゃんが羨ましくなったよ」
 つかさが相槌を打つ。
「…そういえばお姉ちゃん、こなちゃんち出る時に何か聞いてたみたいだけど、あれ何だったの?」
「あー、あれはね…話聞いてたらこなたの一目惚れっぽかったから、なんであいつをえらんだのかって聞いたのよ」
「へー、それでこなちゃんはなんて?」
「感…だってさ。直感で『この人だ!』っ思ったとか言ってたわ」
「それはまた…泉さんらしいと言いますか…」
「アバウトすぎるよ、こなちゃん…」
 呆れる二人に、かがみが苦笑を返す。
「ま、それで上手くいってる辺りが…こなたらしいっちゃこなたらしいんだけどね」
 そうい言いながらかがみが空を見上げると、ひらひらと白いものが舞い降りてきた。つかさが思わず歓声を上げる。
「わー、雪だよ」
「本当ですね…それほど冷えてないと思ったのですが」
「ま、あれだけ熱気に当てられたら、錯覚もするわね」
 三人は足を止めてしばらく雪を眺めていた。そして、かがみがポツリと呟いた。
「それにしても…よくあのおじさんが、交際だの結婚だの認めたわね」
「そ、それは…」
「どうしてここでそういう事を…」
「いや、なんか急に気になって…まあ、今度聞けばいいか。さ、行きましょうか」
 そう言って歩き出すかがみ。つかさとみゆきは苦笑いで顔を見合わせた。
「こなちゃんもお姉ちゃんも、なんだかマイペースだね…」
「そうですね…少し、見習うべきかもしれませんね」
「ほら、何してんの。行くわよー」
 前の方でかがみが呼ぶ声が聞こえ、二人は小走りでその後を追いかけた。


- 終 -

717 :とある聖夜の一幕 [saga]:2008/12/06(土) 02:08:38.62 ID:S1bOV3I0
以上です。
書いてて、こういう将来もの(?)でこなただけ概婚ってのはあんまりなかったような気がしました。
718 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/06(土) 07:15:34.86 ID:5gKIpISO
>>717
親父の台詞トレースかいなww
遺伝子の結び付き強いなww
719 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/06(土) 08:07:14.02 ID:Y4ZyaFgo
>>717
いやいや、こなたらしいと言うか何というか。
確かにこなたが一番先って言うのは、あんまり見たことないな。大抵、つかさあたりで。
にしても、頭真っ白になってその台詞って……しかもOKってww それだけインパクトが強かったと言うことか……。
そうじろうが認めたのも多少は台詞効果ありそう。
GJっした!
720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/06(土) 17:15:49.22 ID:qu5e5Ms0
>>717

 ワロタ。GJ。
 そして、歴史は繰り返す。


娘「お母さんがベタ惚れなのはわかるんだけど、お父さんは何で付き合ったんだろ?」
こなた「"あなたが振り向いてくれないから、わたしはギャルゲー好きな女になったんだ!"と言ったら割とすんなり……」
娘「あなたは最低だ」
こなた「いや、ホントのコトだし」
娘「それって脅迫じゃないの?」
721 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/06(土) 23:23:32.33 ID:5gKIpISO
>>720
でも繰り返すと夫が亡くなるんだよな……
そうじろうさんもかなたさん無くしてるし
722 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/06(土) 23:25:28.46 ID:5gKIpISO
訂正
無くしてるし→亡くしてるし
723 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/07(日) 02:03:13.46 ID:64d0kwDO
>>721
一気に鬱な気分にさせてくれるな、君は!
724 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/07(日) 16:14:47.25 ID:BHKdA1g0

かがみ「人、居ないわねぇ……」
みゆき「そうですねぇ……」

???「待てぃ!!」

かがみ「な、何?」
みゆき「かがみさん、上!」



ゆたか「わ、私達のスレが過疎るとき――」
こなた「呼ばれてないのに現れる!!」
あやの「……使命に萌える7つの光が――」
みなみ「勇気と希望で世界(スレッド)を救う……」

パティ「よく分かりませんが、オタクは日本文化の誇りデース!!」
ひかげ「え? 何ここ? 何この格好! お姉ちゃぁん!」

つかさ「私たち!! 7人そろって――」


バーン!

全員?「虹色戦隊!! ニジレンジャー!!」


みゆき「あらまぁ、皆さんそんなところに居たんですか」
かがみ「虹って、確かに虹っぽいわね……。てゆーかその黄色と、ちっこい青は何だ?」
こなた「青じゃなくてグンジョウ色だよ」
かがみ「あぁ、そう」

パティ「Oh!? 私に何か文句あるのデスカー?」
ひかげ「あの……、私、気付いたらここに居て……ふ、ふわぁぁぁん! お姉ちゃぁぁん!」

かがみ「誘拐かよ! 正義のヒーローじゃねぇのかよ!!」
こなた「人を集めるためにはどんな手段もいとわない!」


ななこ「黄色はウチやないんか……」
725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/07(日) 16:36:28.10 ID:2B7NisSO
>>724
やまと「…で、具体的にどうやって世界(スレッド)を救うのかしら」
こう「やまとぉ…こういうのはノリだよ」
726 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/07(日) 16:56:01.20 ID:BHKdA1g0
>>725

こなた「そ、それは……」
かがみ「ほら、早く答えてやりなさいよ」ニシシ

こなた「リーダー!!」
ゆたか「ふみゅっ!?」
こなた「リーダーお願いします!」

かがみ「他人任せかよ!」
こなた「だって私は青だし」

ゆたか「ど、どうしよう……えとえと、人が集まれば世界(スレッド)が救われるんですから……」
みなみ「勇気と希望で……」
あやの「それだけで人が集まるのかしら?」
パティ「ここはやはり萌えデス!!」
つかさ「うにょーん」

ひかげ「お姉ちゃん、このお肉おいしい!」
みゆき「たくさんありますからね♪」

ゆたか「ふぇぇん、分かんないよぉぉ〜!」

こなた「リーダーが泣かされたぞ! 虹レンジャー突撃! 標的は宇宙戦艦!」
全員?「「「おぉーっ!」」」
やまと「っな!?」

こなた「かかれぇぇー!!」


かがみ「世界を救う……ねぇ」
727 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/07(日) 17:46:25.06 ID:CQp2I4Io
>>726
こなたヒドスw
ヤマトはきっとピンクいお仕置きを受けているに違いない
728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/07(日) 18:52:29.99 ID:2B7NisSO
やまと「…うぇぐっ…ひっく…」
こう「あー…ひ、酷い目にあったね…(なんかお酢臭っ)」
やまと「…ぐすっ…ワカメ…ワカメが…えぅ…」
こう「よしよし、もう大丈夫だから…(ワカメ!?このあちこちに付いてるピンクなのってワカメなんだ!?)」
729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/07(日) 19:27:20.17 ID:BHKdA1g0
パティ「こなた! あの宇宙戦艦、激萌えデス! 濡れていマス!」
こなた「うーん、でもお酢の香りがマイナスだねぇ・・・」
つかさ「えー、今日は黒酢にしてみたのにぃー」

ゆたか「・・・お姉ちゃん、私抜けるね」
みなみ「ゆたかが抜けるなら私も・・・」

ひなた「ひかげちゃぁーん、こんなところに居たのね。さ、帰るわよ」
ひかげ「うん。じゃぁね、みゆきお姉ちゃん!」

みゆき「髪の毛がぐしゃぐしゃです・・・」
かがみ「これが、正義のヒーローのやることなのか・・・?」
730 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/07(日) 20:38:37.82 ID:eeyPGc.0
 柊家の縁側にて
こなた「かがみんや。おはようさん」
かがみ「おはようさん。あんた、最近、朝早いんじゃな」
こなた「最近は、じいさんばあさん向けに、早朝の時間帯に昔のアニメの再放送がやっておってな」
かがみ「あんたは相変わらずじゃな」
こなた「三つ子の魂百までじゃよ」
かがみ「あんたの場合はそのまんまじゃな」
こなた「三つ子といえば、この前ネトゲで三歳の女の子がおってな。これがまた、なかなかの腕前でのう」
かがみ「三歳でネトゲとは、将来が心配じゃのう。あんたみたいにならなければよいがな」
こなた「わしもまだまだ若いもんには負けられんよ」
かがみ「あんたは少し自重した方がいいと思うがのう」



 いくつもなってもボケとツッコミのこなたとかがみん。
 できることなら、美水氏にはこの年齢のこなたたちが書ける日まで頑張っていただきたい。
731 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/07(日) 20:47:42.00 ID:STmTx2SO
虹って
赤、オレンジ、黄色、緑、青、ぐんじょう、紫の順だっけ?

>>730
やめてくだしあ><
俺にとっては地獄絵図にしか見えないよ!
732 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/07(日) 23:17:06.21 ID:i9kQ42SO
>>730
逆に興味あるな
どういう風に婆さんになったキャラを描いていくのか
しかし今のスピードだと美水さんが生きてるうちに書ききれるか疑問だが
やるならそこに至る経過もしっかり書いてほしい
733 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/08(月) 12:33:55.80 ID:ohliqoSO
−あみだくじ−

こなた「さて、みゆきさんがまたしても余らせたナゲットを、この中の誰かがいただく訳だが…今回はあみだくじで決めようか」
かがみ「またなんか子供っぽいわね…」
つかさ「あみだくじなんて久しぶりだね」
こなた「じゃ、作るよ〜…あっみだくじ〜♪婆ぁ♪あっみだくじ〜♪婆ぁ♪引いって楽しい♪あっみだくじ〜♪」
かがみ「なに?その歌」
こなた「え?知らない?あみだ婆」
つかさ「わ、分からないよ」
こなた「えー…じゃあ、ブラックデビルとかナンデスカマンは?」
かがみ「知らないって」
こなた「タケチャンマンくらい知っとこうよー」
つかさ「そういうの分かるの、こなちゃんくらいじゃ…」
かがみ「マイナーな知識をさも常識のように語るな」
みゆき「すいません、お待たせして…トイレが混んでまして」
こなた「あ、ちょうどいいところに。みゆきさんは知ってるよね?タケチャンマンに出てたあみだ婆とかブラックデビルとかナンデスカマンとか」
みゆき「ええ、知っていますよ。オレたちひょうきん族ですよね?見てましたので」
こなた「ほれみれ!みゆきさんだって知ってるんだよ!」
かがみ「いや、みゆきは…」
つかさ「知ってて不思議じゃない気も…」







こなた「……え、見てた?」
734 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/08(月) 16:37:04.92 ID:PvvLXo2o
>>728>>729
確かにピンクい……な、うん。

>>730
何年かかるんだよw

>>733
みゆき、お前……
735 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/08(月) 18:03:41.56 ID:hDvPBESO
こなた「チャァームポイントはっ、泣ぁき黒子っ♪ 素敵なほーくぅろー♪」
かがみ「……なんちゅう歌を歌ってんだ」

こなた「いやぁ、他人とは思えなくてね〜」
かがみ「え”、ホントにある歌なのか!?」


テニ☆プリ
736 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/08(月) 18:47:28.10 ID:QaArekAO
みゆき「このみゆき様の美技に酔いな」
こなた「みゆきさん…」
かがみ「COOL!!COOL!!COOL!!」
つかさ「お姉ちゃん…」
737 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/08(月) 22:21:20.74 ID:hDvPBESO
テニプリネタを少し含んだ(特にこなたが)テニスSSが読んでみたい
738 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/09(火) 12:22:50.29 ID:AsDUZkSO
>>737
かがみ「テニプリってアレよね。ボールぶつけて敵を倒すバトル漫画」
みゆき「…否定は出来ませんね…両者ダウンで、立ち上がった方が勝ちという試合もありましたし…さすがはテニス版リ×グにかけろといったところですね」
こなた「いやー、なんかオーラ出してたし、相手の五感を絶つっ技も出てたし、もはや聖闘士×矢の領域だよ」
みゆき「そうですね…でも、サム×イドライブは拍子抜けでしたね」
こなた「わたしは、ラケット使ってボールごと相手を斬り倒す技だと思ってたんだけどね」
みゆき「やりかねない雰囲気はありましたね」
かがみ「どうでもいいけど、そのトークの相手がなんでみゆきなの…」
こなた「っ!?言われてみればっ!?」
みゆき「……」スタスタスタ…


俺にはこの程度の小ネタが限界
739 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/09(火) 18:12:37.50 ID:/9LZNYSO
>>738
少しどころかww
みウィキさんだから何でも知ってるんですね
740 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/09(火) 22:31:02.06 ID:bnt3jb20
>>733
こなちゃんマンロボと言う単語が浮かんだのは俺だけでいいwwwww
741 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/09(火) 23:36:17.56 ID:DA1KtESO
>>738
みさお「テニプリってテニス版ドラゴンボールじゃねーの?」
みさお「実際に波動球ってかめはめ波あるじゃん」

そういえばテニプリまた新しいストーリーで連載するんだっけ?
ジャンプではなかった気がするけど
今度はテニス中に死人出そうww
742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/10(水) 12:20:31.39 ID:8sx6q2SO
−頼れる人−

かがみ「………」
みゆき「………」
かがみ「すっかり寒くなったわね」
みゆき「そうですね」
かがみ「………」
みゆき「………」
かがみ「今年ももう終わりね」
みゆき「そうですね」
かがみ「………」
みゆき「………」
かがみ(会話が続かないわね…わたしって結構つまらないヤツなのかしら)
みゆき(会話が続きませんね…わたしは結構つまらない人間なのでしょうか)
かがみ「………」
みゆき「………」
かがみ(こんな時こなたが居てくれたらなぁ)
みゆき(こんな時泉さんが居てくだされば…)



こなた「はーっくしょいっ!!」
つかさ「わぁ!?…こなちゃん唾飛んだ〜」
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/10(水) 23:38:08.46 ID:dQTtQYSO
>>742
盛り上がるときは盛り上がりそうだけど
盛り上がらないとこうなりそうだな
こなたの存在がいかに重要かが分かるな
後案外かがみ話題を作れないのかもね
744 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/10(水) 23:46:41.49 ID:dQTtQYSO
>>694>>697を見て

こなた「あの悪意のあるネーミングセンスもしかしつかさは…」

つかさ「そこから先は言っちゃダメだよこなちゃん、私がシックス様に怒られちゃうから」

こなた「まさか本当に…」

つかさ「バレたらやってしまっていいって言ってたからヤッチャウネ」

こなた「その手は強化sってやめてぇぇぇぇ」

こなた「ハッ、夢だったのか」



こんなん思い付いた
745 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/11(木) 12:14:04.72 ID:ygun0.SO
−ポッキーレジェンド−

みさお「あ〜んむ♪あ〜んむ♪」
かがみ「日下部、そんなバカみたいに大口開けて食うな。カスが飛び散る」
みさお「細かいこと言うなよー」
かがみ「細かくないだろ…それと峰岸…」
あやの「…?」
かがみ「…えっと…持ち手の方から…その…チョコを舐め上げるのは…なんていうか…」
あやの「こ、こういう食べ方が好きだって言われて…」
かがみ「………日下部」
みさお「………柊、お願いだから何も言わないで欲しい」
746 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/11(木) 20:53:12.72 ID:yXAlucAO
少し前の事ですがに私の書いた作品が、 見事ここのコンクールで優勝できたことがありました。
そのときの作品がちょっと風変わりなものだったので、皆さん新鮮味があって投票してくれたのかも知れません。
俺っ意外な才能があるんじゃね!という感じにその後数ヶ月調子に乗っていたのですが、それからコンクールにいくら挑戦しても優勝出来ません。
前回は一票すら貰えなかった有り様で……、最近かなり(´・ω・`)ショボーンです。

みなさんはSSのストーリーってどうやって考えますか?
私の場合、オチだけ先に思い付いて、あとはそのオチに繋がるよう辻褄合わせをしていく形です。
ちょっと参考にさせてくださいな。次回は優勝するので。。
747 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/11(木) 21:07:01.66 ID:/0F/hUSO
俺だって優勝した事あるよ
そんで次は1票しか貰えなかった……

才能がどうこうじゃないんだなって思った。

SSは出だしで思い付くものが殆ど。
そこからどういうオチに行き着くかを考えながら書いてます

だから良い作品が書けるときもあるし、変な作品になるときもあるww
748 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/11(木) 21:16:59.04 ID:0LL6SMc0
>>746
まずは妄想、そこから出だしとオチを強くイメージする。
次に起承転結を大まかに設定。プロットを書くというのか。
んで後は細かく細かく書き込んでいく。
そんな感じ。

コンクールはまだ二回しか参加してないけど順位の良さは安定しないね。
第10回は最下位で、第11回は二位だし。
ちなみに作品はかがみダイエットと青鈍空ね。
749 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/11(木) 21:24:26.32 ID:M.zqwgDO
まだ雑談したかったらこっちへ
(゚д゚)つhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/auto/5330/1224217558/
750 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/11(木) 21:32:57.16 ID:yXAlucAO
>>749

あれ?ここで話すのがベストだと思ったのに
751 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/11(木) 21:36:05.02 ID:/0F/hUSO
ぶっちゃけ人いないんだしこっちで話しても良くね?
内容もSSに関する事だし、投下する人いたらそっち優先するのは当たり前なんだからさ
752 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/11(木) 21:43:17.39 ID:9wOFUSso
>>749
>>751も言ってるが、人いないしSSに関することだから問題あるまい

>>746
いくつもある中から選ばれるわけだからな、そう簡単にはいかないさww

俺は、書きたいシーンを思いついたらそれにあわせて書くかな
それがオチだったりヤマだったり、あるいはプロローグだったり。みんな似たようなものだと思う
753 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/11(木) 21:43:52.19 ID:ygun0.SO
優勝とか意識すると、いいものが書けない気がする…
754 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/11(木) 21:49:14.98 ID:9Q.aZRA0
むしろ良いものを書こうとすると書けなく…
755 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/11(木) 22:16:00.39 ID:yXAlucAO
結構みんな同じなんですね〜。
今のところ優勝率1/9だから、次で2/10にしたいと思ってるんだけど……。
確かに>>753>>754の言うとおりかも知れない。
手応えがある作品って大抵、あっ、こんな作品書きたい!って言うのが最初にあったしね。
もっと力を抜いて優勝にこだわらずに書きたいもの書こうかな〜

>>748はかなり本格的ですね。
756 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/11(木) 22:21:01.87 ID:tvu2Y2AO
こなた「あ〜、野球なんてなくなってしまえばいい…」
みゆき「どうかなされたんですか?」
こなた「いや、昨日野球の中継でみたい番組がつぶれちゃってね…」
みゆき「そうなんですか。あ、野球といえばですね…」
こなた「なんか面白い話?」
みゆき「ええ、野球とは…」
野球(やきゅう)とは、屈強な男たちが固い肌色の棒を手で握りしめ力強く速く振り、白いものを柵より遠くに飛ばして点を入れるスポーツを日本がパクッたもの。あるいは、男同士で玉と棒を用いるホモ的スポーツ…
みゆき「なんですよ」
こなた「みゆきさん…それなんか違うよ。いや、違わないけど…」
みゆき「あれ?この前みつけたサイトでこのように…」
こなた「たぶんそれウ〇キ〇デ〇アじゃなくてア〇サ〇ク〇ペ〇アじゃ…」
757 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/11(木) 22:59:49.22 ID:0LL6SMc0
>>756
そっちもあるなwwww
758 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/11(木) 23:15:02.27 ID:FIc0PESO
>>745
日下部兄貴wwwwww
なんてこと教えてるんすかwwwwww

>>756
歪みねぇなwwみゆきさん
759 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/11(木) 23:18:32.15 ID:R8N.ROQ0
>>755

私は自分が読んでおもしろい、と思えるものを書いています。
起承転結とか考えずに書くので、かなり長かったりしますが・・・。

ちなみに、私はその書き方で過去2回コンクールに参加して、第九回で2位、第十回で3位でした。
みなさん、おもしろい話を求めてるんだな、と感じます。
760 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/12(金) 00:41:37.02 ID:oiKiC.AO
みさお「あれ?師匠〜」
みのる「お、日下部」
みさお「どしたの?ダーツなんて」
みのる「いや、柊がダーツ得意でな…ぐぁっ、またいちご病だよ…」
みさお「ふーん」

みのる「岩崎さん、」
みなみ「何…」
みのる「最近日下部、変わった?」
みなみ「…分からない…」
みのる「そっか、ありがと」

みなみ「ダーツは死亡フラグ…」

みさお「師匠は邪魔なんだってヴぁ」
みのる「え?」
みさお「柊をとられるくらいなら」
みのる「く、日下部?」
みさお「師匠なんて、いらない」

あきら「あれ?みのる君遅くない?」
761 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/12(金) 06:31:06.90 ID:iuOW.cSO
>>760
いろんな所で死亡するなみのるwwwwww
762 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/12(金) 09:49:35.02 ID:ofqnvsAO
Is she the one that will destroy you?

こなた「もうちょっと寄せて上げればなんとか…」
みのる「貧乳は所詮貧乳…」
ガシッボカッ
こなた「みのるは死んだスイーツ(笑)」
763 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/12(金) 11:11:50.47 ID:7O46sgSO
みさお「みゅうぅ〜! 大好物のクリームコロッケぐぁ〜……」
かがみ「あらら。もう諦めなさい。っていうか、あんた好み変わったの?」
みさお「ん? あぁ、ミートボールの時代は終わったよ」
あやの「神からのお告げがきたのよね、きりちゃん」
みさお「みさちゃんだ」
かがみ「……峰岸はなんで車椅子に乗ってるの?」
あやの「仕様だよ♪」
みさお「このクリームコロッケ、床についてない面があるし、うまく切れば……」
かがみ「諦めてって、言ったでしょ?」


みなみ(ドクン!)ガタッ
いのり「どうしたの?」
みなみ「……ごめん。呼ばれた気がして……」
いのり「とりあえずポッキー食べる?」
みなみ「おっけーポッキー」
ゆたか「どなたですか?」


-がれ☆すた-
764 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/12(金) 12:20:49.96 ID:1sy3vgSO
>>763
フルメタか屍姫の間にやってるCMのネタ……?
765 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/12(金) 12:52:08.72 ID:MGC4kgSO
>>760
>>763
かがみ「それは何かのアニメネタか…?」
766 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/12(金) 12:53:44.45 ID:MGC4kgSO
−パン−

こなた「ねえ、お父さん。お母さんの好きな食べ物って何だったの?」
そうじろう「なんでまた…」
こなた「いや、何となく気になって」
そうじろう「そうだな…食パンが好きだったかな…」
こなた「ふーん」
ゆたか「へー」

かなた『しょくパーンチ!!』

ゆたか(何、今のビジュアル!?)
こなた(…なんで違和感ないんだろう)
かがみ「ヨーグルトをかきまぜてパンこ」
ゆたか「知らないし」
そうじろう「関係ないし」
こなた「何処から湧いたんだ」
かがみ「………ちぇ」
767 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/12(金) 13:41:36.40 ID:ofqnvsAO
こなた「裁判員制度ってあるじゃん?」
かがみ「ああ、噂のあれね」
こなた「もしみゆきさんとつかさが選ばれたらどえらいことになるかもねぇ」
かがみ「あぁー、わかるわかる。被害者に気を使って被告人に対して重い刑にしようとしても被告人がかわいそうになって悩んで有耶無耶になってとか」
こなた「そうそう。あとつかさは被告人から復讐されるのを怖がったり」
かがみ「それは私も怖いかなぁ」
こなた「あたしも怖いけどさ」
かがみ「裁判員なんて面倒なもんしたくないわよねぇ」
こなた「だよねぇ。それより怒首領蜂やろうよ」
かがみ「むしろ斑鳩」

数日後
こなた&かがみ(なんてこった…裁判員に選ばれてしまった!!)
768 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/12(金) 16:09:03.40 ID:t5Hf4E2o
>>766
中の人自重ww 扱い酷いけどほんとにどこから沸いたんだかがみ

>>767
今後の参考にいいんじゃね?ww かがみ
みゆきは意外と変に情はさむより事件を冷静にみて判断しそう
769 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/12(金) 20:33:13.38 ID:V55n7pc0
直リンでスマンが
http://www.syu-ta.com/blogimg/2008/20081211lucky01.jpg

かなたさんおめでとう。

それとまとめに柊つかさの地獄めぐりが復活してる件。
はっきりしない作者だぜ(’ー`)
770 :769 [saga]:2008/12/12(金) 20:43:12.95 ID:V55n7pc0
ごめん。貼り付けれなかった。まぁ気にしないでくれ
771 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/12(金) 20:56:33.62 ID:LE1RKDQ0
ゆたか「直リンじゃ見れない罠」
みなみ「……ワナ?」
かなた「そうくん、私は帰ってきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
こなた「お母さんは我が家の核弾頭ですな」
そうじろう「俺、嬉しくて蒸発しそう……」
772 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/12(金) 22:28:28.49 ID:vBR30WM0
>>767を読んで思いついた

柊かがみ法律事務所──裁判員制度

「おーす、柊」
「あら、日下部じゃない。久しぶりね」
「ホント久しぶりだな。今、忙しいか?」
「忙しいといえば年中忙しいけど、少しぐらいなら時間は空けられるわ」
「すまねぇな」
 向かい合って座る。
「実は、こんなのが来たんだ」
 日下部が、一通の封筒を差し出した。
 裁判員候補者名簿記載通知書だった。
「赤紙が来たのね」
「アカガミ?」
「裁判員制度に批判的な人たちの間での隠語よ。徴兵制の召集令状になぞらえてるわけ」
「よくわかんねぇけど、柊のとこには来たことあるのか?」
「ないわよ。弁護士は、裁判員にはなれないことになってるから」
「なんかずるいな」
「弁護士は裁判の当事者だもの。公平性を損なわないために、そういう人間は裁判員にはなれないように定められてるのよ」
「そうなのか? よくわかんねぇな」
「で、よくわかんないから、私のところに来たってわけね」
「そうなんだけどさ」
「いっとくけど、実際に呼び出しを受けてから以降は、私のところに相談に来たりしちゃ駄目よ。職務上知り得た秘密を漏らしたってことであんたはお縄になるし、私は裁判員に不適切な関与をしたってことで弁護士会から懲戒くらっておまんま食い上げになっちゃうから」
「うぇ。なんか厳しいな」
「結局のところ、裁判官とほぼ同じ義務が課されるのが裁判員だもの。仕方ないわよ」
 かがみは、ここでいったん言葉を切った。
 そして、ゆっくりと語りだす。
773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/12(金) 22:28:54.50 ID:vBR30WM0
「私情にも私欲にも惑わされず、良心と法に従い、被告人のすべての権利を擁護し、真実のみを見い出し、ただの一人も冤罪者を出さず、かつ、罰せられるべき者を一人残らず罰し、下す罰は過大でも過小でもあってはならず、さらに犯罪者を確実に更生させ再犯を防止し、もって正義の実現と社会利益の最大化を図る」
「……」
「こんなの、聖人じゃなきゃ務まらない役目だわ。そんな聖人たる義務を課される犠牲者は、その覚悟と能力がある少数の者だけでいいのよ。だから、私は裁判員制度には反対」
「うう……なんか憂鬱になってきたぞ」
「そりゃそうでしょうね。ご愁傷様」
「柊は、相変わらず冷たいなぁ」
「ごめん。親身になってあげたいとこなんだけどさ。さっきもいったとおり、それやっちゃうとまずいから」
「いや、こっちこそ、邪魔して悪かったな。忙しそうだから、さっさと退散するぜ」
 日下部が立ち上がる。
「一つだけアドバイスしとくわ」
 日下部が立ち止まった。
「殺人事件だったら、被告人が本当に被害者を殺したのかどうか。そこのところだけ真剣に考えること。あとの判断は、裁判官にまかせちゃいなさい。法令の適用も量刑も、素人が手を出すもんじゃないわ」
「分かったぜ。ありがとな」

終わり
774 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/12(金) 22:41:21.58 ID:1sy3vgSO
もしかして本物の弁護士、もしくはそれ系の仕事をしている人なんじゃないかと思った
775 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/12(金) 22:59:50.57 ID:90u5xRY0
俺はむしろ>>767を読んでこう思いました

みさお「なあ、柊ー。裁判員制度ってなんだ?」
かがみ「…ここまで…ここまでっ!…」
みさお「な、何で泣くんだよ…」
776 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/12(金) 23:34:54.61 ID:t5Hf4E2o
>>773
制度に対して特に感想なかったけど、なるほど。
たしかに覚悟のない人にそれを背負わせるのは違うよね。

>>774
たしか法学学んでたとか何とか
777 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/12(金) 23:48:23.13 ID:sHbMaAA0
>>776

>>773への感想に私も同感です。責任重すぎでしょう・・・。
778 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/13(土) 00:24:30.88 ID:/b0IA/Q0
現職の裁判官自体がもうアレな判決だしまくりだからなー
それを言い出したらゆい姉さんも然りで、
ゆい姉さんのちょっとしたミスで誰かが自殺に追い込まれるなんて事も…てかトイレの中でこめかみに銃口当てちゃうなんて事も…

まぁ当たった人は気を引き締めてやってくれ
779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/13(土) 00:26:55.29 ID:67v.YUSO
>>773
勉強になったな
もし裁判員になる機会があれば参考にするよ
なりたくないけど
780 :命の輪 [saga]:2008/12/13(土) 01:42:43.47 ID:G6SHmJM0
投下いきます。
ちょっと前に書いた「とある聖夜の一幕」の続きのような話です。
前回と違って、内容は割とヘヴィな話になってます。

一応、前編+展開の異なる後編ニ種類の予定です。
781 :命の輪 [saga]:2008/12/13(土) 01:43:26.22 ID:G6SHmJM0
「赤ちゃん産むとね、わたし死んじゃうかもしれないんだってさ」
 何気なく言われたその一言に、かがみは身が凍るような気がした。
「何?…何の冗談よ…またあんた、変なゲームの…」
「冗談でもバーチャルでもないよ。出産時にわたしの身体が持たないかも知れないんだって」
 かがみは随分と大きくなったこなたのお腹を見た。もう後戻り出来ないところまで来ている。
「なんでそんなこと…もっと早くに…」
「言ったらかがみ、反対したでしょ?」
「当たり前…じゃない…」
「わたしは産みたいよ。だから誰にも止めて欲しくなかった…ちょっとズルみたいなやり方だけどね」
 こなたはなんのよどみも無く言う。まるでこれから起こることなど、なんでも無いかのように。
「かもしれない…でしょ?上手くいく可能性だって、あるのよね?」
 かがみはすがるように、こなたにそう聞いた。少しでも希望が欲しかった。
「そうだね」
 こなたはそう答えた。


- 命の輪 -


 出産予定日が近づくにつれ、こなたが弱っていくのがはっきりと分かった。
 かがみは無理矢理にでも暇な時間を作り、ほぼ毎日のようにこなたの病室に顔を出していた。
 自分に何か出来ることは無いか。そう思ってはいるのだが、少しばかり話し相手になる以外に、出来ることは思いつかなかった。

「うーす、来たわよ」
 かがみは軽くあいさつをして、病室に入った。
「いらっしゃい」
 ベッドに横たわったままこなたが答える。その声にかつての元気がまるで無いことに、かがみは寂しさを覚えた。
「今日も旦那、来てないの?」
 かがみはこなたのベッドの傍にある椅子に腰掛け、そう聞いた。父であるそうじろうには先程廊下で会ったが、旦那は見当たらなかった。
「うん…ちょっと忙しいみたい」
「いくら忙しいからって、顔ぐらい出せるでしょうに…夫失格ね」
「そんなこと言わないで欲しいな…」
 否定する声にも力が無い。かがみは込み上げてくるモノをこらえ、別の話題を振ることにした。
「そういえば、さっきおじさんに聞いたんだけど。デビュー作、決まったんだって?」
 父親のような作家になりたい。そう言って頑張り続けたこなたは、つい先日夢への一歩目を踏み出した。
「うん…入院する前に書いたのがね。やっと少しだけお父さんに近づけたよ」
「そうね…これからよね…これから…なのに…」
 踏み出したはずなのに。
「なんでこんな…こなた、ごめん…う…」
 かがみは堪えきれなくなって、泣き出していた。
「…ごめん…こんなんじゃダメなのに…わたし、こんなつもりじゃ…ごめん…こなた、ごめんなさい…」
 ベッドに突っ伏して、謝りながら泣き続けるかがみ。こなたの力になろうとし、失敗しては泣き崩れる。最近は見舞いに来るたびに、こうなってしまっていた。
「いいよ、いいんだよ…ありがとう、かがみ」
 そのかがみの背中を、こなたは優しく撫でてあげた。

782 :命の輪 [saga]:2008/12/13(土) 01:44:52.06 ID:G6SHmJM0

「ホントに、どうしようもないのかしら…」
 大学に入ると同時に始めた一人暮らし。その自分の部屋に戻ってきたかがみは、疲れきった声でそう呟くとテーブルに突っ伏した。頭の中がグルグルと回るだけで、なにひとつ考えがまとまらない。
 何もする気が起きず、しばらくそのままでいると、玄関のチャイムが鳴った。かがみはのろのろと立ち上がり、ドアを開ける。
「こんばんは、かがみさん」
「お姉ちゃん…」
 そこにいたのは、みゆきとつかさだった。かがみは黙って二人を招き入れると、また先程と同じようにテーブルに突っ伏した。
「かがみさん、今日も泉さんのお見舞いに行かれたのですか?」
 その横にみゆきが座りそう聞いた。
「うん…それくらいしか、すること思いつかないから…」
「あまり無理をされますと、かがみさんの方がまいってしまいますよ?」
 みゆきはそう言って、かがみの正面に座り心配そうに姉を見ているつかさの方をチラッと見た。
「…つかささんも、それを心配されて…」
「わたしのことはどうでもいいの」
 みゆきの言葉をかがみが遮る。
「こなたはもっと辛いんだから…」
「で、でもお姉ちゃん…やっぱり少しはちゃんと休まないと…」
「わたしのことはいいって言ってるでしょ!」
 思わず上げた怒鳴り声。かがみが顔を上げると、怯えた表情のつかさがいた。
「かがみさん、もう自分を追い詰めないでください」
 そう言いながら、みゆきはかがみの手を握った。
「そんなことしてない。わたしはただこなたが…」
「それが、泉さんの迷惑になっているのが分かりませんか?」
 かがみは、みゆきの方に顔を向けた。
「なによそれ…迷惑?…なんで…」
「あなたが病室に顔を出すことが、泉さんの負担になっているんです」
「…そんなこと…ない…」
「その疲れた姿を見せて、何もできずに帰って…それを泉さんが何も感じないと思っているのですか?」
「じゃあ、どうしろって言うのよ!?他に何をしろって言うのよ!?」
 かがみは、みゆきに掴みかかっていた。
「他に何にもできないから、せめてこなたの側にいてあげようとしてるんじゃない!それをこなたが迷惑だなんて思うはずない!」
 みゆきは肩を掴むかがみの手に、自分の手を重ねた。
783 :命の輪 [saga]:2008/12/13(土) 01:45:34.28 ID:G6SHmJM0
「…あなた一人が…」
「…え?」
「あなた一人が泉さんの友達のつもりですか!?」
「なっ!?」
「自分一人が泉さんを理解してるとでも思っているのですか!?自分一人が泉さんの支えだとでも思っているのですか!?」
「なによそれ!?わたしはそんなつもりじゃないわよ!」
「なら、どういうつもりだと言うのですか!?」
「わたしは、ただこなたの…!」
「結局、何もできていないじゃないですか!」
「だったらあんたは何ができるって言うのよ!」
「少なくとも、泉さんの負担になるようなことはしません!」
「それって何もしないのと同じでしょ!?そんなの…そんなの!」
「もうやめてよ!」
 それまで黙っていたつかさが、二人の間に無理矢理割って入ってきた。
「お姉ちゃんもゆきちゃんもおかしいよ…なんでこんなことになってるの…ゆきちゃん、こんなことしに来たわけじゃないでしょ?」
「…すいません、つかささん…」
 みゆきは立ち上がり、玄関に向かった。
「ゆ、ゆきちゃん…」
 つかさがその後を追う。かがみは惚けたようにその場に座り込み、二人が出て行くのを眺めていた。ドアが閉まる前、みゆきがかがみに向かって深く頭を下げるのが見えた。
「…ほんとに…おかしいよ…」
 かがみは閉まったドアに向かって、ポツリと呟いた。
「わたしたちって、こんなじゃなかったでしょ?…なんでこんなことに…」
 かがみの頭の中に、こなたの顔が浮かぶ。
「あいつのせいだ…あいつが悪いんだ…無理に子どもを産むだなんて、言い出さなきゃ…」
 その考えに涙が出てきた。
「…わたし、何考えてんのよ…なんでこなたのせいにしようとしてるのよ…」
 涙が止まらない。
「もうやだ…逃げたいよ…こんなのやだ…何でこうなっちゃうのよ…」
 かがみは声をあげて泣き始めた。もう、そうすることしか出来ることは思いつかなかった。

784 :命の輪 [saga]:2008/12/13(土) 01:47:02.22 ID:G6SHmJM0

 翌日もかがみは、こなたの病室に向かっていた。自分が本当にこなたの負担になっているのか、それを聞いてみたかったのだ。
 かがみは病室の前に立ったものの、ドアを開けるを躊躇った。本当に自分がこなたの負担になっているのなら、これからどうすればいいのか…急にこなたの気持ちを知るのが怖くなったのだ。
「あれ、かがみさん?今日は早いんだね」
 不意にドアが開き、こなたの旦那が出てきた。
「こなた、今日は身体の調子が良いみたいなんだ。俺はちょっと買出ししてくるから」
 かがみが何を言う間もなく、旦那は廊下を歩いていった。
「…なんであんなに普通なのよ…」
 のん気なのか大物なのか。かがみは普通でいられる旦那が、少しだけ羨ましくなった。

「…こなた」
「なんか話し声してると思ったら、やっぱかがみだったんだ。いらっさい」
 旦那の言った通り、こなたの調子は良さそうだった。いつもは寝ているこなたが、ベッドの上に座って本を読んでいた。
 かがみはいつも通りにベッドの横の椅子に座ると、早々に本題に入ることにした。少しでも先に延ばせば、聞くことが出来なくなりそうだったからだ。
「ねえ、こなた…わたし、迷惑かな」
「…どういうこと?」
「わたし、あんたの負担になってるんじゃないかなって…無理に押しかけてきてさ、急に泣いたりして…ごめん、よく考えたら迷惑だよね、わたし…ごめん」
「んー…」
 こなたは少し目を瞑って考え込んだ後、かがみの顔を覗き込むようにして言った。
「かがみ、疲れてる?」
「そうね…そうかもね」
「なんだったら、少しここで寝てく?わたしが添い寝してあげるよ」
 ポンポンと、ベッドの自分の横の少し空いたスペースを叩きながら、こなたはそう言った。
「なんで、あんたといい旦那といい…そんな普通なのよ…わたし達が馬鹿みたいじゃないの…」
「へ?」
 涙がまた溢れてくる。ダメだとわかっていても、止めることが出来なかった。
「あちゃ、逆効果だったかな…」
 こなたが困った顔で、頭をポリポリと掻いている。なんとかしないと、結局また負担をかけることになる。かがみはそう思ったが、どうにもならなかった。
「んー…ねえ、かがみ。ひとつ頼みごとがあるんだけどいいかな?」
「…え?」
 かがみは驚いてこなたの顔を見た。こなたが頼み事をするのは、入院してから初めてだった。
「なに?わたしに出来ることなら、なんだって聞くわ」
 かがみは少しだけ気が楽になった。こなたが自分を必要としてくれてることが分かったからだ。そして、こなたのために出来ることがある…それが分かったからだ。
「うん、多分かがみが一番適任じゃないかなと…えっとね…」
785 :命の輪 [saga]:2008/12/13(土) 01:48:05.22 ID:G6SHmJM0

 旦那がこなたの病室の前に来たときに、その怒鳴り声が聞こえた。
「ふざけないでよ!あんた何言ってるか分かってるの!?」
 あまりに大きなかがみの声に、旦那は驚いて病室に飛び込んだ。
「そんなこと出来るわけ無いじゃない!あんた、わたしをからかってるの!?」
 中では、かがみがベッドの上に座っているこなたの胸倉を掴んで、責め立てていた。
「お、おちついてよかがみ…そんな大きな声出したら、隣の部屋の人とかに迷惑だよ」
「あんたが変な事言うからでしょうが!」
 旦那はとりあえず、かがみをなだめることにした。こなたからかがみを引き剥がして、自分の方を向かせる。
「かがみさん、ホントに少し落ち着こう。それで、良かったらわけを聞かせてくれないか?」
「わけも何も、こいつが…」
 かがみは再びこなたの方を向いた。そして、その動きが固まった。
「………」
 こなたがベッドの上でうずくまっていた。顔を真っ青にしながら、何かに耐えているように見えた。
「…な、なに?…どうしたの、こなた?」
「…い、いたい…」
 かろうじて、その言葉だけを絞り出すこなた。何が起こったのかまるで理解できずに、かがみが立ちすくんでいると、旦那がナースコールのボタンを押した。そしてこなたの身体を包むように抱きしめた。
「陣痛だよ。始まったのかもしれない」
「な、何が…?」
 何人かの看護士が部屋に入ってきた。そして苦しむこなたを担架に乗せて、運び出す。旦那がその後について行った。
「もしかして、お産が…?」
 かがみは少しの間、そこに立ち尽くしていた。

786 :命の輪 [saga]:2008/12/13(土) 01:48:54.52 ID:G6SHmJM0

「かがみさん…泉さんは?」
 廊下に備え付けられた長椅子に座るかがみの側に、みゆきがやってきた。その後ろにはつかさもいる。
「…この奥の分娩室」
「そうですか…」
 みゆきがかがみに右隣に座った。その反対側につかさが座る。
「かがみさん。昨日はすいませんでした…」
「なによ、こんなときに」
「あんなことを言うつもりはなかったんです…ただ、かがみさんに出来ることを伝えよう…そう思っていたはずなのに、何故かあんなことに…」
「…そう」
 みゆきも疲れていたんだ。かがみはそう思った。
「それで、わたしに出来ることって?」
「祈ることです…わたしにはそれしか思いつきませんでした」
「…それはやったわよ。何度も祈ったわ…これでも神社の娘だもの」
 そう言うかがみに、つかさが首を振って見せた。
「お姉ちゃん。ゆきちゃんはそうじゃないって…神様に祈るんじゃないって」
「…え?」
「はい、今は神様に祈るときではありません」
「じゃ、何に?」
「人に…自分の全てを賭けて新しい命を産もうとしている泉さんと、産まれてくるその命に」
 言いながら、みゆきは目を瞑った。手は合わせない。それは神様に祈るときの動作だからだ。
「そのきっかけを作るのが神様であったとしても、命の輪を繋いでいくのは、人の役割ですから」
「…一理あるわね」
 かがみとつかさが、みゆきに倣い目を瞑る。
 そして、唯一つのことを強く祈った。大切な親友とその子どもとなる命に『頑張れ』と。


 その声に、かがみは目を開けた。つかさとみゆきも気付いたのか、目を開けて分娩室の方を見ている。
「お姉ちゃん、今の…」
「うん、つかさも聞こえたのね」
「産声…ですよね」
 お産が終わった。赤ん坊は無事のようだ。
「こなたは!?」
 かがみが立ち上がると同時に、分娩室のドアが開いた。そして、中からこなたの従姉妹のゆたかが顔を出した。
「あの、みなさん…入ってください。こなたお姉ちゃんが言いたいことがあるって…」

 かがみ達が部屋に入ると、産まれたばかりの赤ん坊に笑いかけるこなたの姿が見えた。元気そうな親友の姿に、かがみは心底安堵した。
「あ、かがみ…つかさにみゆきさんも…じゃあ、みんな揃ったし、ちょっと聞いてもらっていいかな?」
「もったいつけないで、早く話しなさい」

「うん、あのね…わたしね…」


- 続く -
787 :命の輪 [saga]:2008/12/13(土) 01:51:00.06 ID:G6SHmJM0
以上です。
後編はまだ書けてません。

未だに、五十行をギリギリ超えて改行エラーが出て、区切りが変に細かく…。
788 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/13(土) 08:28:00.61 ID:S8LwmcSO
>>787
続きが気になる終わり方しちゃって、まぁー
感想は続きを読んだ後にでも……
とりあえずGJ
789 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/13(土) 10:00:25.47 ID:xTDL9AAO
>>787
おー、あれの続きか。なんか前編は鬱な感じだな……
乙!
790 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/13(土) 11:36:05.84 ID:fz2sucs0
あやのの他に誰かキャラソン出して欲しい人いますか?
791 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/13(土) 13:51:26.15 ID:biXclSY0
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/07(金) 16:26:00.72 ID:tjHHsfw0
ウザいようですまないが最後に言っておく・・・聞いたところOVAでのあやのの出番はたった38秒だったそうだ
それにキャラソンも10人でソロ出てないのあやのだけだぜ
ホントウザくてすまないがそろそろ要望してもいいんじゃないか?


105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/07(金) 16:26:00.72 ID:tjHHsfw0
ウザいようですまないが最後に言っておく・・・聞いたところOVAでのあやのの出番はたった38秒だったそうだ
それにキャラソンも10人でソロ出てないのあやのだけだぜ
ホントウザくてすまないがそろそろ要望してもいいんじゃないか?


105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/07(金) 16:26:00.72 ID:tjHHsfw0
ウザいようですまないが最後に言っておく・・・聞いたところOVAでのあやのの出番はたった38秒だったそうだ
それにキャラソンも10人でソロ出てないのあやのだけだぜ
ホントウザくてすまないがそろそろ要望してもいいんじゃないか?


なんで最後って言ったのにまた来るの?馬鹿なの?死ぬの?
792 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/13(土) 20:12:00.65 ID:/b0IA/Q0
ーしりとりTOー
ななこ「煽り」
ふゆき「リビングデッド」
ひかる「ドメスティックバイオレンス」
つかさ「酢」
かがみ「好き好きこなた」
みゆき「棚から牡丹餅」
こなた「超力招来!」
ゆたか「い…いまかや」
みなみ「…ヤンデレ…」
ひより「れ、れ、レズビア…いやいやいや…れ、冷凍庫」
パティ「こすぷれノこころえ!ネ!」
ななこ「え、なのか、ネ、なのか、どっちや?まぁええわ。エンゲージリング…」
ふゆき「貞子」
ひかる「スタッフの目力」
つかさ「でもそんなの関係ねー」
かがみ「明日は私とこなたの結婚式だから」
みゆき「こなたさん、おめでとうございます」
ゆたか「おめでとう、お姉ちゃん」
みなみ「…おめでとうございます、先輩…」
ひより「リアル百合…リアル百合!!…はぅあぁ!せせせせせ先輩!おおおおおおめでとうっす!」
パティ「こなた!コングラチュレイションね!」

そして世界のなんとかに

でもめどいので終わり

こなた「……」
793 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/13(土) 20:43:03.57 ID:S8LwmcSO
つかさ「よっこいしょうたろぉっ!」
794 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/14(日) 00:29:49.73 ID:O7rVzEAO
Gとの遭遇

みなみ「っ!!」
ゆたか「あ、ゴキブリ」
みなみ「こ、来ないで…」
ゆたか「みなみちゃんゴキブリ怖いの?」
みなみ「うん…」
ゆたか「そうなんだぁ…なんだこんなやつ、てりゃ」
ゲシッ
みなみ「え?」
ゆたか「Gなんて人間様の足元にも及ばないよ」
みなみ「いや、それはそうだけど…」
ゆたか「はは、ゴキブリがゴミのようだ!!」
みなみ(ゆたか…)
795 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/14(日) 09:47:53.80 ID:DIHAogAO
ゆたか狂暴伝説
796 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/14(日) 13:09:40.75 ID:39IVNfso
「うがあああああああああああ!」
ビクゥッ!
「ど、どったの? ひよりん」
「先輩ぃぃ、助けて下さいっす……ネタが、」
「ないの?」
「違うっす! ネタはあるのに……あったのに、忘却の彼方に……」
「あー……、そりゃご愁傷様。ていうかなんでメモっておかなかったのさ?」
「大丈夫と思ってたんです。もう少しイメージ固まってからとか思ってたんす」
「うーん。なんていうか自業――」
「分かってるっすよおおぉ! でも、それが気になって他のことも手につかないんです」
「そ、そう。っていうか私に何をしろと」
「連絡を……」
「?」
「あの方に、高良先輩に連絡を!」
「は? いや、みゆきさんに言ってもどうにもならないと思うけど」
「あの雰囲気を見てればわかるっす。あの方は色々と表では話せない様な怪しい研究をしているに違いないっす!」
「わーお、なんかひよりん壊れてきてるよぉ」
「その中には人の記憶に干渉するものもあるはず……だから高良先輩に頼んで記憶を戻してもらうんス!」
「もちつけ。ショックなのは分かるけどさ、あんま、り……」
「? 先輩? どうしたんすか、そんな後ずさって」
「ひよりん、先輩として、友として、今の私に言えることを一つだけいうよ」
「はあ」
「逃げろ♪」
「ど、どこ行くっすか〜! せんぱ〜い? 逃げろって一体な
797 :命の輪を受け継いで [saga]:2008/12/14(日) 13:17:20.60 ID:TisxrvA0
投下いきますね。

「命の輪」の後編その一です。
798 :命の輪を受け継いで [saga]:2008/12/14(日) 13:18:17.89 ID:TisxrvA0
 わたしね幸せだったよ
 まだやりたい事たくさんあるけど
 後悔したこともたくさんあるけど
 それでもわたしは幸せだったよ

 ごめんねあなたとの幸せな時間が少なくて
 ごめんねあなたより長生きできなくて
 ごめんねみんなに最後まで心配かけて

 ごめんねあなたのお母さんになれなくて

 わたしは本当に幸せだった
 幸せだったよ
 それだけは何度でも言えるよ

 何度でも

 幸せだったよ

 ありがとう



- 命の輪を受け継いで -

799 :命の輪を受け継いで [saga]:2008/12/14(日) 13:18:56.46 ID:TisxrvA0

 小雨のぱらつく中、かがみは一つの墓の前にいた。
「…あの時もこんな天気だったっけ」
 墓の前にしゃがみこみ、その中に眠る親友に語りかける。
「今日はね、ちょっと報告したいことがあってね」
 そして思い出す。迷い始めたあの日のことを。



 告別式に集まった人の多さに、かがみは驚いていた。
 高校時代の友人達。アルバイトをしていたコスプレ喫茶の同僚や常連客。ネットゲームのオフ会で知り合った人達。コミケで世話になっていたサークルのメンバー。こなたの作家デビューが決まっていた出版社の人達。よく利用していたアニメショップの店長なんて人もいた。
 そして、その誰もが悲しんでいた。こなたを惜しんでいた。
 愛されていたんだ。出会った人の誰からも。みんなこなたが好きだったんだ。
 少しだけ、かがみはこなたの事が誇らしくなった。そして、それを本人に対して褒めることが出来ないことに、悲しみを覚えた。

 少し向こうで、泣き崩れているつかさが見えた。それを支えようとして、一緒になって泣いているみゆきも。二人はずっと泣いていた。こなたが息を引取った時からずっと。
 それとは対照的に、かがみは泣いていなかった。自分はもっと泣くんじゃないかと、かがみは思っていた。三日三晩くらいは、何も出来ないくらい泣き続けるんじゃないかと思っていた。涙一つこぼさない自分のことが、かがみは分からなくなっていた。

800 :命の輪を受け継いで [saga]:2008/12/14(日) 13:20:04.66 ID:TisxrvA0

 赤ん坊を抱きかかえた、こなたの旦那の姿が見えた。彼も泣いていない。こなたが入院していた頃からずっとそうだ。彼はいつも普通だった。そういうところに、こなたは信頼を寄せていたんじゃないかと、かがみには思えた。
「やあ、かがみちゃん」
 後ろから声をかけられかがみが振り向くと、そうじろうがそこに立っていた。
「…おじさん」
 彼もまた、泣いていない。それがかがみには不思議だった。恐らく、世界で一番こなたを愛していたこの人が、一粒の涙も見せていない。
「おじさんは泣かないんですね」
 かがみは聞いてみることにした。この人がなかない理由を知れば、自分が泣けない理由も分かるのではないかと思った。
「俺は二回目だからね。みんなよりは我慢が効くんだ。それに…今はその時じゃないと思ってる」
「どういうことです?」
「かなたの時はホントにダメだったからね。今そんな姿見せてたら、こなたが安心していけなくなっちまう」
 そうじろうは上を向いた。遥か空の先。そこには彼の愛した人がいて、愛した娘が向かおうとしている。
「こなたがちゃんとかなたのところについた時に、遠慮なく泣かせてもらうよ」
「…そう…ですか」
「でも、かがみちゃんは違うだろ?」
「…え?」
「かがみちゃんには、今がその時なんじゃ何ないかな」
 かがみはそうじろうの方を見た、そうじろうもかがみの方を見ていた。
「我慢することはないんだよ」
「わたしは…我慢なんて…ただ…」
「ここはそういう場だし、今はそういう時だ…全部吐き出してしまえばいいんだよ」
 頭では分かっているつもりだったのに、何もかも分かってるつもりだったのに…結局、ただ認めたくないだけだったんだ。
「…こなた…こなたは…」
「ちゃんと向き合ってやって欲しい…引き摺らないで欲しい…あいつもきっとそう思ってるよ」
 かがみはそうじろうに抱きついていた。誰かにすがりつきたかった。そうしないと、崩れてしまいそうだった。どうして自分はこんな簡単なことも認めなかったんだろうか。

 そうだ、こなたは死んだんだ。

 かがみは泣いた。今まで生きてきた中で、一番大きな声で。何も考えずに、ただ悲しいままに。
「…こなたぁ…こなたぁっ!…」
 泣きながらかがみは、こなたと出会った時からの事を思い出していた。
 友達だった。ずっと友達だった。最後の瞬間まで友達だった。今もまだ友達だ。これからもずっと友達なんだ。
 だから、止まらない。涙と悲しみが。全部なんて出し切れない。あの小さな親友は、それほどまでに自分の中で大きくなっていたんだ。

 泣き続ける中で、かがみは思い出していた。こなたが自分に言った頼み事を。自分にそんな事が出来る自信はない。でも、それがこなたの望んだことなら、こなたに出来る唯一の事だとすれば…。

801 :命の輪を受け継いで [saga]:2008/12/14(日) 13:20:49.85 ID:TisxrvA0


「あれから一年、ずっと迷ってたわ」
 こなたが眠る墓を、優しく撫でる。
「本当にそれが正しいことかはまだ分からないけど、それでもわたしに出来ることをやってみたい…あんたがわたしを信頼してあのことを頼んだんだって、今はそう思えるわ」
 こなたの頼みごとは、今でもはっきりと覚えてる。あの日の病室で、いつもと変わらない感じで、自分に託した頼み事を。

『わたしにもしものことがあったら、この子の母親になってあげて欲しいんだ』
『…は?…なにそれ。あの人の再婚相手にでもなれって言うの?』
『んー…まあ、結果的にはそうなるかなぁ…』

「あの時は思い切り怒鳴ったっけ…」
 かがみは立ち上がった。
「あんたのお願い、聞いてあげることにしたわ。今日はそれを言いにきたの…それじゃ、またね」
 墓を離れ、少し歩いたところでかがみは振り返った。こういう時に相応しい言葉があったはずだ。
「…別にあんたのためにやるんじゃないからね。勘違いしないでよ」
 言ってはみたものの、何か違うような気がして、かがみは声を出して笑った。


802 :命の輪を受け継いで [saga]:2008/12/14(日) 13:21:28.42 ID:TisxrvA0

 十年後。

 とある日曜日の泉家。
「おはよう。お母さん」
「うん、おはよう」
 朝の挨拶をしながらリビングに入ってきた娘に、かがみは挨拶を返した。
「お父さんは?」
「もう出たわよ」
「またお仕事?つまんないなぁ」
「しょうがないでしょ。忙しい時期なんだから…ご飯にするから、そうじろうさん起こしてきて」
「はーい」
 娘が出て行ったリビングで、かがみは朝食の準備を始めた。

 しばらくして、そうじろうがリビングに入ってきた。
「…おはよう」
「おはようございます、お養父さん…眠そうですね」
「あー…まあ、ちょっとね」
「娘の前では止めてくださいよ?色々悪影響受けそうですから」
「…きびしいなぁ」
 そうじろうはテーブルの自分の席に着いた。
「あの子が起こしに行きませんでした?」
「ん、ああ…こなたと話してるよ」
「…そうですか」
 そうじろうの部屋にある仏壇。そこにあるこなたの遺影に語りかけるのは、娘の日課の様なものだった。
「あれから、もう十年か…かがみちゃんは、後悔とかしてないか?」
 そう聞くそうじろうに、かがみは呆れたような声で答えた。
「何を今さら…」
「いや、かがみちゃんにもやりたいこととか、あったんじゃないかなって思ってね」
「そうですね…進路は決めていましたけど、自分に出来そうなことを選んだってだけで、夢を追いかけていたとかそういう感じじゃなかったですね」
「そうか…」
「それに、今の生活も自分としては楽しんでるつもりですよ」
「それなら、いいんだけど」
 話しながらもかがみは朝食の準備を終えていた。
「あの子、まだ話してるのかしら…呼んできますね」
「ああ」
 かがみはリビングを出てそうじろうの部屋に向かった。眩しいくらいに明るい廊下。今日は洗濯物がよく乾きそうだと、かがみは思った。


- 終 -
803 :命の輪を受け継いで [saga]:2008/12/14(日) 13:23:15.23 ID:TisxrvA0
以上です。

俗に言う、こなた死亡ルート。
804 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/14(日) 13:49:49.60 ID:guvYS.M0
>>796
そーなんだよなー。ネタって飛んじゃうんだよなー。
オチは覚えてるのに書き出しの辺りを忘れたりとか。
俺も怪しい研究をしてるはずのみゆきさんに頼んで記憶を戻s


>>803
乙。王道ルートですな。
後編その2も楽しみだ。
805 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/14(日) 16:28:34.58 ID:39IVNfso
>>803
ツンデレなのは台詞だけですね。
やっぱりそういうお願いか、ちょっとは予想してたけど……。
たくさんの人に愛されてたんだな。
よかったっす。お疲れ様! 別ルートにも期待。
806 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/14(日) 23:38:49.44 ID:lilHUISO
>>803
再婚かぁ予想してませんでした
もう一つの命の輪を楽しみにしてますよ♪
807 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/15(月) 12:36:02.09 ID:EdZDgcSO
−正義の味方−

こなた「なんだい、カッパ巻きのくせに!」
かがみ「だまれ、このガリ!」
みゆき「………」パラッ
つかさ「ゆきちゃん初っ端から無かった事にして次の授業の予習してないで止めて欲しいな」
みゆき「…一息に言わないで、どこかで区切って下さい」
つかさ「コレコレコウイウカンジデ…」
みゆき「絶対に嫌です」
つかさ「やってくれないなら、アノ事言っちゃうよ♪」
みゆき「………」

こなた「中のキュウリ引っこ抜いて外の海苔だけ食べてやる!」
かがみ「お湯の中に突っ込んで、ダシだけとって捨ててやる!」
みゆき「お待ちなさい!」
こなた「………は?」
かがみ「……み、みゆき?…よね?」
みゆき「友達の和を乱す者は、このワカメ仮面が許しません!」
こなた「……ごめん、かがみ…なんかものっそごめん」
かがみ「……わたしの方こそごめん…なんかもうとてつもなくごめん」
みゆき(…そうですよね…こんなのでてきたら謝りたくもなりますよね…)

つかさ「ゆきちゃん、お疲れさま」
みゆき「…穴があったらより深く掘りたいです…ところでつかささん、アノ事ってなんですか?」
つかさ「何でもないよ。言ってみただけ♪」
みゆき「………」

かがみ「つかさー、そんなところに逆さでぶら下がってないで、帰るわよー」
つかさ「一人じゃ降りられないのー」プラーン
808 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/15(月) 14:53:31.57 ID:IxRDUISO
柊つかさ!


こなた「う〜、む〜……」
つかさ「どうしたの?こなちゃん」

こなた「いやぁ、アイスどっちにしようか迷っててね〜」
つかさ「バニラとチョコかぁー」

こなた「う〜ん」
つかさ「こ」

こなた「…………」
つかさ「何こなちゃん?何でそんな顔するの?私なにか変な事言った?何か言ってよ!……変なこなちゃん」


柊つかさ?ふもっふ

つかさ「あれぇ?ねぇ、お姉ちゃん。おしっこしてるときに悪いんだけど」バギャ
かがみ「ちょ!開けないでよっ」

つかさ「このキャラってなんて名前だっけ?」
かがみ「はぁ?……アンパンマン、」
つかさ「こ」


かがみ「…………」
つかさ「何?私『こ』って言っただけなのに何でそんな顔するの?私なにか変な事言った?何か言ってよ!……変なお姉ちゃん」


柊つかさ!The Second Raid


あやの「みさちゃん、これ親戚の人のお土産なんだけど食べる?」
みさお「おー、じゃあ貰おうかなー」

みさお「ん、これ美味いなぁ!」
あやの「ちんすこうって言うのよ」

みさお「へー、変な名前だなぁ、まるでちん、」
つかさ「こ」


あやの「…………」
みさお「先に言われちゃったぜ」
つかさ「え?私何か言った?変な事言おうとしたのは日下部さんだよ?何でそーゆー顔するの?変だよ二人とも……」
809 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/15(月) 22:58:08.80 ID:L/skpoAO
みゆき「やめてください。本気になった私と戦って勝てると思ってるんですか?」
かがみ「くっ…乳だけ女が…」
みゆき「遊びは終わりです!!おっぱいインストール!!」
かがみ「なに!?」
みゆき「乳に喰われろ…」
かがみ「巨大化したおっぱいが…いやぁぁぁ!!!!」

こなた「やっぱ私貧乳でいいや…」
つかさ「私も…」
810 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/16(火) 12:19:17.29 ID:MA2DYwSO
こなた「あ、そっかー」
つかさ「どうしたの?」

こなた「パーフェクトで完璧だからパーペキなんだなーって」
つかさ「何が?」
811 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/16(火) 15:06:26.72 ID:deqyJUSO
−お酒は二十歳になってから−

ゆたか「わー、お酒がいっぱいだ。どうしたのこれ?」
こなた「お父さんの友達にお酒好きな人がいてね。奥さんに見つかると没収されるから、ちょっと預かっておいて欲しいって」
ゆたか「大変なんだね…それにしても、色んな名前があるんだね…『塚雪』『粉雪』『粉塚』『塚噛』…『粉加賀』っていうのが数多いね」
こなた「生産量が多い、メジャーな銘柄らしいよ。その代わり質にムラがあるってさ」
ゆたか「ふーん…『加賀雪』ってのは一本しかないんだね」
こなた「それ、全然数が出回ってないレア物らしいよ」
ゆたか「へー」



ゆたか「…っていうことが昨日ね…って、どうしたの田村さん?」
ひより(落ち着けー!落ち着けわたしー!これはお酒の話!お酒の銘柄の話なんだー!)
812 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/16(火) 16:35:10.62 ID:BSFAehI0
>>811

え〜と・・・。
左から、「つか×ゆき」「こな×ゆき」「こな×つか」「つか×かが」「こな×かが」
「かが×ゆき」ですか?
813 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/16(火) 17:11:37.64 ID:deqyJUSO
>>812
正解
好きなの一本持っていって下さい
814 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/16(火) 17:41:41.71 ID:BSFAehI0
>>813

ありがとうございます。
それでは、『粉加賀』をいただきましょう。好きなので。
815 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/16(火) 19:44:04.57 ID:ovCcdUAO
>>813

では一番甘そうな塚雪を頂こうと思います。
816 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/16(火) 19:48:46.96 ID:lSKuKN.o
雪のような口どけ、ほのかな甘さ漂うこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいをplz!
817 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/16(火) 19:50:06.11 ID:lSKuKN.o
フィルターのこと忘れてたww
818 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/16(火) 20:13:12.31 ID:deqyJUSO
かがみ「なんか白っ!?」
つかさ「こなちゃん、ゆきちゃん、どうしたの?」
こなた「…小麦粉ぶちまけちゃって…」
みゆき「…散々でした…」
819 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/16(火) 22:26:55.36 ID:KzK4lPc0
あえて「加賀雪」をいただきます
820 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/16(火) 22:31:34.40 ID:Ma5ejno0
『加賀雪』ほしい。どこかの蔵元がもっと製造してくれないかなー。



みゆき「そう言えば、私のところには『伽羅宝海』という銘のお酒がよく贈られてきます」
つかさ「私のところに贈られてくるのには『黒』ってつくのが多いかなー」
こなた「あー、私のところには『笛壱』ってのがたまにくるヨ。かがみは?」

かがみ「……『片泰』……」
821 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/16(火) 22:53:06.41 ID:deqyJUSO
そうじろう「こなた、なんか預かり物の酒の数が減ってるような気がするんだが…」
こなた「き、気のせいだよ…」
822 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/16(火) 23:02:22.64 ID:sqLP32AO
あきら「あたしにおすすめの酒持ってこ〜いっ!」
みのる「………。」
823 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/17(水) 07:25:48.53 ID:fdBb/USO
こなた「かがみん、中の人のアルバム今日発売だね。おめ〜」
かがみ「は? 中の人? こなた頭大丈夫?」ナデナデ

こなた「そんな目で見るなぁ〜」
824 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/17(水) 12:13:58.98 ID:AyF/okSO
ちゃっちゃっちゃららっ♪ちゃっちゃららっ♪

さーて次回のらき☆すたSSコンクールは?

「こなたです」
「かがみです」
「某ネトゲでミザレオ海岸で大鳥狩って金策してたらシーフが来てああこりゃ取り合いだなあとか思って何気にサーチしてみたらエリア内にわたしとそいつしか居なくて二人しかいないんだからどっか別の場所いけよーとか思ったりしませんかー!?」
「長い。読みづらい。何を言ってるのか分からん…ってか、それって向こうも同じ事思ってたんじゃない?」
「ですよねー」
「「次回、らき☆すたSSコンクール…」」
「…って、まだお題決まってないでしょーが!」
「アハッ☆」

お楽しみに

ちゃらららららっ♪
825 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/17(水) 12:20:16.45 ID:fdBb/USO
こなた「いや〜、凄いよね〜、海賊って漫画やアニメだけだと思ってたのに実際に居るんだね」
かがみ「現実に居るから漫画やアニメで使われるようになったんじゃないの?」

こなた「……ですよね」
826 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/17(水) 17:14:32.21 ID:cJPztbQ0
>>820
某エロパロスレに行けば、いくつかの蔵元が製造している。
827 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/17(水) 22:13:09.73 ID:uybuycDO
魅那癒多とか耶麻香とかはないのかね?ハァハァ
828 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/17(水) 22:14:44.90 ID:uybuycDO
>>822
つ「秋穣」
829 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/17(水) 22:27:34.67 ID:qB98Aw2o
現在、次回コンクールのお題募集中☆
ってな訳で、これがいい! ってのがある人はお題雑スレの方に書き込んじゃってね(選ばれなくても泣かないように
締め切りは来週月曜の0時らしいよ〜

byこなた
830 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/17(水) 22:30:58.46 ID:fdBb/USO
>>827-828
一人で何してんの?
831 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/18(木) 12:19:36.84 ID:TpDcnsSO
−師走−

ななこ「あー忙しいわー」バタバタ…
こなた「黒井先生、走りっぱなしですね」
ななこ「師走やさかいにな…あー忙しい忙しい」バタバタ…

ふゆき「ふう、忙しいですね…」パタパタ…
ゆたか「天原先生、最近走ってる事が多いですね」
ふゆき「師走ですから…忙しい忙しい」パタパタ…

ひかる「…忙しいな」テクテク…
かがみ「桜庭先生は走らないんですね…」
ひかる「ん?走った方がいいか?」
かがみ「いえ、無理に走らなくてもいいとは思いますが…」
ひかる「だろ?…忙しい忙しいっと」テクテク…
かがみ(…ホントに忙しいのかしら?)
832 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/18(木) 14:56:36.58 ID:DMQ34USO
つかさ「ぽっぽぽぽぽぽぽポーション」

こなた「今回のやつは別にまずくはないね」
かがみ「うまくもないけどな」

みゆき「安いのが救いですね」
こなかが(ブルジョアめ)
833 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/18(木) 18:59:40.43 ID:v7ecub60
パティ「ゲーム ノ アイテム ヲ 商品化 スルナンテ ヤッパリ 日本 ハ 凄 イデスネ!!」


パティ難しいね
834 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/18(木) 19:45:43.33 ID:LypR0EAO
みなみ「ポーションのんだら便秘治った。これもポーションのおかげです」
835 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/18(木) 20:59:19.66 ID:LI.l/sAO
>>834
貧乳なのはポーション飲んでもどうしよ(ry
836 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/18(木) 21:10:08.18 ID:1jRxjss0
ゆーちゃん誕生日SS、ちょっと早いけど投下します。かまいませんか?
837 :Merry-go-round [saga]:2008/12/18(木) 21:16:32.75 ID:1jRxjss0
 寒い。これ以上ないくらい寒い。
 私は仕方なく自宅へ引き返し、姉が残していったコートを羽織って家を出直した。



 Merry-go-round



 鏡を見るまでもなく、自分でも滑稽な格好だと思う。自分より遥かに背の高い姉が小学生の頃に着ていた服を、何が悲しくて二十歳を越えた私が着なければならないのだろう。それだけ私の背が低いということだ。
 救いがあるとすればその色で、20年前に姉が子供っぽくないグレーを選んでくれていたことに感謝しなくてはならない。
 私も必要以上に服装に気を使わないほうだとは言え、無頓着なわけではない。どうしても体質的に実用重視になってしまって、華やかじゃない日もあるけれど、それなりのこだわりはあるのだ。いつまでも子供服を着ているというのもどうかと思う。

 みなみちゃんに話したらどんなリアクションをするだろう。あの人はフォローがうまいから……かわいいとか、言ってくれるかもしれない。
 でもフォローが思いつかなかったら……また赤面してあたふたするんだろうな。見てみたいとも思うけれど……やめておこう。無茶な話だ。いつも自分の体格と趣味に合った服を探すのに四苦八苦していることだって、みなみちゃんには言ってなかったのに。
 今年の夏頃にこなたお姉ちゃんの入れ知恵でいたずらを仕掛けた時は酷かった。ドッキリだと気づかなかったみなみちゃんは、昼ドラ顔負けのドロドロのシナリオを信じ込んでしまったのだ。あの時は申し訳ないことをした。
 料金所のお金を返すと言っておきながらまだ彼女は返さない。別にしつこく取り立てる必要もないけれど。

 田村さんなら?私が二十歳になった時に、こなたお姉ちゃんとグルになってサプライズパーティーをしてもらったことがある。雪の深い日だったことを覚えていた。パティちゃんは実家に帰っていたし、みなみちゃんは仕事で戻って来られなかった。だから2人は、いつの間に描いたのか、私をキャラクター化したイラストをプレゼントしてくれた。これが自分で見てもたいそうよくできたキャラクターで、自分はここまでかわいかっただろうかと疑いを持ってしまうほどだった。
 田村さんは大学に上がってから、お姉ちゃんの(というか、おじさんの)家に頻繁に出入りするようになっていた。楽しそうだから構わないけれど、一体何の仕事をしていたのか。今思うにたぶん、お姉ちゃんのライトノベルの挿し絵を書いていたのだと思う。出版社に持ち込んでいたかどうかは知らない。
838 :Merry-go-round [saga]:2008/12/18(木) 21:16:48.11 ID:1jRxjss0
 私の地元というのは、どうしてこう、何もないのだろう。大きな買い物をするのに電車が必須なくせに、その駅まで行くのにクルマが必須とは。
 私はフィアット・バルケッタに乗り込み、かじかむ手でセルを回した。最近は……いや、かなり前から、キーレスのエンジン始動もできるらしいけれど……私のクルマにはリモコンキーさえありはしない。日本車を買えば良かったかな。
 でもこのバルケッタはすごく気に入っているから、しばらくは手放したくないし、出来れば壊れるまで乗り続けたい。メンテナンスはゆいお姉ちゃんと同じ店に一任しているけれど、燃費が落ちすぎたら見切りを付けなければならない、かもしれない。エコ替え、っていうやつかな。昔は流行ったけれど、今はもはや流行を通り越して常識になってしまった。
 なんで買ったんだっけ……。そうだ、お姉ちゃんが勧めてくれたんだった。致命的に優柔不断というか、とにかく右も左も分からない私にクルマを選んでくれたのが、こなたお姉ちゃんと、そしてゆいお姉ちゃんだった。
 今思えば、こなたお姉ちゃんはクルマに詳しかっただろうか?かつてはそれほど興味がなかったような気もするけれど……誰でも一生に少なくとも一度、自分のクルマを買う時くらいは勉強するのかもしれない。ゆいお姉ちゃんもいたことだし、或いはあのおじさんに何か叩き込まれている可能性も大いに考えられる。いずれにせよ、きっと何かしらの知識は持っていたのだろう。

 今日は雪が降っていた。粉雪と言うには降りすぎているけれど、豪雪ではないからスタッドレスがあればバルケッタでも何とか走ることはできる。この山奥では雪が積もる日というのもさほど珍しくはないので、逆に雪が降らない日がラッキーだと思ってしまう。幸手なら雪が降ればみんな喜んでいたけれど、それはやっぱり育ったところが違うからなのだろう。
 いつもは雪が降ればお姉ちゃんのインプレッサを借りていた。正直言って、どう見ても私には車格が大きすぎるし、いろいろと凶暴すぎるように思うのだけれど、とにかく四輪駆動だから雪の日に限って言えば乗りやすかった。バルケッタでは心許なくても、インプレッサなら余裕を持って運転できた。
 なのに、この雪にもかかわらず、私はバルケッタに乗っていた。そして、今から私は、西武秩父駅に実姉を迎えに行こうとしているのだ。
 それは実に間抜けな理由による。
839 :Merry-go-round [saga]:2008/12/18(木) 21:17:20.13 ID:1jRxjss0
「ごめーん!わざわざかわいい妹に迎えなんか頼んじゃってさ!大丈夫?生きて駅まで来られたぁ?」
 姉はそう言いながら、助手席側のドアをバタンと閉めた。軽く酒に酔っているようにも見えるが、この顔はシラフだ。
「うん、何とかね……で、お姉ちゃん、インプレッサは結局どうなるの?」
「うーん、もうフレームまでイっちゃったから……普通に考えたら廃車だけど、とりあえず部品取りのために手元においとくよぉ」
「部品取りって……まだ使えるの?」
「部分的にはね。駆動系統はまだ多少使えるんじゃない?エンジンは結局変わってないんだし」
 そう、姉は、愛車のインプレッサを先日のラリーで全損させてしまったのだ。幸いにして姉には怪我ひとつなかったが(これはまさに奇跡的だった)、フレームが歪んだ状態で運ばれてきたインプレッサは、それはもう悲惨な状況であったらしい。
「ま、今度は中古で適当なインプ探すからさぁ、何とかなるよぉ」
「いや、インプレッサ云々じゃなくて、お姉ちゃん自身だよ、問題は」
「私自身?」
「こないだの事故に限らず、ラリー自体が命を危険にさらしてるってこと、分かってる?ゆみちゃんだってきよたかさんだって、私やこなたお姉ちゃんだって、お姉ちゃんにもしものことがあったら黙ってられないんだよ?」
「ゆたかぁ……」
「今回はたまたま怪我がなかったから良かったけど、いつなんどき何が起こるかも分からないんだから……ゆみちゃんを母親のいない子にしたくないでしょ?」
 私は卑怯なやり方を使った。本来、小早川家の中で人が死ぬ話をすることはタブーだからだ。それは若くして亡くなった私達の叔母のことがあるからであり、また私自身、幼い頃に死線を彷徨った過去があったからでもあった。
「そりゃもちろん、きよたかさんとゆみのことは大事だけどさぁ……」
「お姉ちゃんがクルマが好きなのは、私も素人なりに理解してるつもり。このバルケッタだってお姉ちゃんのつてで買ったんだから。でも、クルマの運転が好きだってことは、何もラリーやレースに限ったことじゃないと思うんだ」
「そんな……ゆたかが思うほど簡単には死なないよ」
「うん、昔に比べたらそうだと思う。私も気になってラリーについて色々調べたけど、最近は確かに安全にはなってるみたいだし。でも、そういう問題じゃないよ。お姉ちゃんにはもっと、自分を大事にして欲しいんだ」
「自分を大事に……する?」
 姉は私の意図を確かめるように聞き返す。私は運転に集中しているから余所見をすることはできないけれど、身内であるがゆえに、そういうリアクションをとっていることは手に取るように分かる。
「昔は、私と違ってアクティブでパワフルなお姉ちゃんがうらやましかった。憧れていたと言ってもいいかな。私にないものを、お姉ちゃんは全部持ってた。私なら手に入れる前に息が切れているだろう、と思っても、お姉ちゃんはしっかりとそれを掴んでた。それは今のお姉ちゃんが何よりも確かな証拠だよ。でもそれが、今のお姉ちゃんを少しずつ蝕んでる。」
「私を蝕むって、そんな大層なこと、」
「大げさかもしれないけれど、今のままのお姉ちゃんじゃ、きっと周りがいつか不幸になる。お姉ちゃんには守るべきものも、待ってくれる人もいるんだから。だから、そんなわざわざ命賭けるようなことしないでよ」
「うん……ごめん」
 私は何とか姉を説き伏せた。やり方が汚かったかもしれない。でも、もうこれ以上、姉が無茶をするのを見ていたくなかった。半分は私のためだと知っていても、こうやって私の分まで頑張る姉を見ているのがつらかった。

 私のクルマは相変わらず地方都市の市街地を走っている。交通量が多いおかげでほぼ完全に雪は溶けてしまい、雪の敷き詰められたアスファルト舗装は普通の濡れた路面と変わらないくらいに回復していた。
 小さな街はクリスマスに向けたイルミネーションで、やりすぎなくらいにピカピカと光っている。私が高校2年の時の世界恐慌から7年近く経って、何とか日本経済は再び軌道に乗り始めていた。もっとも、どんなに不景気だって、このイルミネーションだけはご丁寧に過剰点灯されるんだろうけれど。
840 :Merry-go-round [saga]:2008/12/18(木) 21:17:58.91 ID:1jRxjss0
「ねぇゆたか」
「……何?」
「ゆたかが4歳くらいの頃かな、家族で大宮のテーマパークに行ったのは覚えてる?」
「行ったのは知ってるけど、自分では覚えてないよ。小学校入るまでの記憶って、もうあんまりないし……」
「そっかぁ……」
 姉は窓の外に目線を投げ出して、小さく溜め息をついた。
「いや、ゆたかの話聞いてたらさ、何か、昔のことを思い出してねぇ……。閉園時間ギリギリに、ゆたかがメリーゴーランドに乗ってたんだよ。『もう帰るよ』って、お父さんもお母さんも呼んでるのにさ、ゆたかったら、どうしてもあのメリーゴーランドに乗るんだー!って、珍しく駄々こねちゃってさ」
「……それ、本当なの?」
「本当だって!お父さんもお母さんも、ゆたかは私と違って滅多にわがままなんて言わないの分かってたからさ。たまのことだからって、快く送り出してくれたんだよね」
「……なんで突然そんなことを?」
 今の私の話と過去のエピソード、いったい何の関係があるのか、私には分からなかった。
「だからだねー、私が思うに、今の私は昔のゆたかと一緒で、駄々こねてる子供だったのかな、って。だから、『もう帰ろう』って言ってくれる人がいる私は、きっと幸せもんなんだって思ったのさ!今になって思えば、きっと最初から呼んでくれてたんだろうけどさ、私は鈍感だから気づかなかったんだよね」
 私は姉の言葉に答えなかった。こんな時に答えるべき言葉なんてあるのだろうか?当然、そんなことは学校の授業では習わなかったし、大学のゼミでもそんな話は出なかった。
 でも今思うのは、こういうシチュエーションでいったい何を話せばいいのかを、誰かが教えてくれたらどんなに楽だろう、ということだった。
 そうだ。待ってくれる人がいるから頑張れるのだろう。と同時に、自分を大事にすることもまたできるのだ。無鉄砲で後先を考えない努力は、待ち人のいる人がやるべきことではないのだから。

「ねぇ、ゆたか」
「……何?」
「このクルマ、あとどれくらいガソリン残ってる?」
「ん……昨日入れたから、ほとんど満タンかな」
 助手席からではフューエルメーターは見えない。でも、満タンなのは本当だった。
「じゃあ、ちょっと運転変わってよ」
「なんで?」
「そこらの山にでもドライブ行こうよ。久々にお姉さんのドラテク見せてやる!」
「お姉ちゃん……私の話聞いてた?」
「大丈夫!飛ばさないしドリフトもしないって!本当に何もしないからさぁ……」
「分かったよ……」
 私はハザードを点灯させて、路肩にクルマを停めた。私が一度クルマを降りて右側から乗り込み直すや否や、私の赤いバルケッタは奥秩父のマウンテンロードへと突っ走り始めた……。
841 :Merry-go-round [saga]:2008/12/18(木) 21:18:48.56 ID:1jRxjss0
以上です。本当は20日に投下したかったけど、ちょっと時間が取れないもので、すみません。
遅れるよりはマシかな、と。
842 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/18(木) 23:16:55.01 ID:iTdV2yo0
>>841


この2人が主役のSSって珍しいな。ゆい姉さんはやっぱりゆい姉さんでしたww
843 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/18(木) 23:28:02.55 ID:6/GahSwo
>>841
お、あの続きっすか。待っててくれる人か、大事にしないとね。乙!

ゆい姉さんがドリフトしないとか無理だろjk……
844 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/18(木) 23:31:01.27 ID:l4PJV820
>>841
読むかぎり…10年後の未来?
10年後もゆーちゃんはちっこいままなのか><
845 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/19(金) 00:37:18.32 ID:yNUVVEw0
>>842
姉妹っていうとたいてい柊家ですからね。本当はもう一組あるのに。

>>843
そう、あの続きです。何の続きなのかきっと分かってくれていらっしゃる。
どうしても設定が気に入って捨て切れないのでまた使っちゃいました。
けっこうクルマが出てくる作品を書くのが好きなので。というかクルマが出てくるのほとんど自分だけかもしれないww
でもらき☆すたでやると年齢あげなきゃいけないのがつらい!!
(そのギャップもまた楽しいですが、ね)

>>844
間違いなくちっこいままでしょうww
個人的にはそれもうれしいんですけどね。
ただ、ペダルに足届くんだろうかとか考えたりしましたがww
846 :命の輪の中へ [saga]:2008/12/19(金) 01:09:09.51 ID:3SI/DjM0
投下いきますね。
命の輪の後編その2です。

なんか重いんでうまく投下できるかどうか…。
847 :命の輪の中へ [saga]:2008/12/19(金) 01:11:17.14 ID:3SI/DjM0
 わたしねお母さんの声を聞いたよ
 お母さんの声なんて知らないんだけど
 お母さんだってちゃんと分かったよ

 お母さんにね頼まれたんだ
 『私の出来なかったことをあなたにして欲しい』って

 だからわたしちゃんと出来るよ
 この子の母親をちゃんとやれるよ

 …かがみ…なにその『うわ、コイツやっちゃったよ』って顔は



- 命の輪の中へ -


848 :命の輪の中へ [saga]:2008/12/19(金) 01:12:10.81 ID:3SI/DjM0

「ういーす、調子どう?」
 軽い挨拶をしながら、かがみはすっかり通いなれたこなたの病室に入った。
「あ、ほらかがみが来たよ。怖いねー」
「わたしはナマハゲか」
 自分の指を赤ん坊に遊ばせながら語りかけるこなたにツッコミを入れながら、かがみはいつものようにベッドの傍の椅子に座った。
「変なことを覚えささないでよね…この前はこの前で、ツンデレの事を教え込もうとしてたし」
「いやー、この時期の教育は大事かなと…ま、この頃の事なんて、多分覚えてないよ」
「まあね。わたしも赤ん坊の頃なんか全然覚えてないし…で、身体の調子はどうなの?」
「大分良くなったよ。来週の頭くらいには、退院できそうだってさ」
 赤ん坊は無事生まれ、こなたも命に別状はなかったものの、衰弱が著しくしばらくの入院を余儀なくされていた。
「そう…じゃ、退院祝いにパーッとやろうか」
「いいけど、お酒とかはやだよ?」
「あー、そっか授乳に悪いか…ってか」
 かがみはこなたの胸の辺りを見た。
「…出るのね。その胸で」
「なんて失礼な。よく見れかがみ」
 こなたはかがみに向かって胸を張ってみせる。こなたの胸は、小ぶりながらも服を押し上げるくらいの存在感があった。
「…なんか大きくなってるわね」
「どうよ、この母体の神秘」
「神秘と言うより、もはや奇跡の領域ね」
「なんて失礼な…あ、そうだかがみ。またこの子抱いてってよ」
 こなたは、思い出したようにそう言った。
「なんで来る度にわたしに抱かせようとするの?…いや、嫌じゃないんだけどね」
 言いながらかがみは、こなたから赤ん坊を受け取った。
「ほら、あれだよ。子どもが強く育ちますようにって、お相撲さんとかに抱いて貰う…」
「どういう意味だ、コラ!」
 思わず怒鳴ってしまってから、かがみは赤ん坊を抱いていることを思い出した。
「し、しまったー…」
「かがみ声大きいよ…この子がびっくりしちゃうよ」
「ご、ごめん…泣かれるかな、これ…」
 かがみは恐る恐る腕の中の赤ん坊を見た。
「………寝てるし」
 赤ん坊は泣くどころか、スヤスヤと寝息を立てていた。
「我が子ながら、肝の据わった子だね…」
「いや、据わりすぎだろ…ってか、乳児の反応じゃないだろ」
 かがみは呆れながら、こなたに赤ん坊を返した。

849 :命の輪の中へ [saga]:2008/12/19(金) 01:16:11.56 ID:3SI/DjM0

「あ、そうだ。これ渡すの忘れてた」
 そう言ってこなたは、ベッドの脇に置いてあった鞄から、一冊の本を取り出した。
「それってもしかして」
「そ、わたしのデビュー作。発売日前だけどね、かがみにもらって欲しくて」
 こなたはかがみの前にその本を差し出した。しかし、かがみはそれを受け取るのを少し躊躇った。
「な、なんか悪いわよ…発売されたらちゃんと買うからさ」
「悪くなんかないよ。かがみ、頑張ってくれたもん…わたしとこの子の為に、頑張ってくれたから」
「でも、それはわたしだけじゃ…」
「大丈夫、ほら」
 こなたは本を取り出した鞄の中をかがみに見せた。そこにはさらに数冊の本が入っていた。
「つかさとかみゆきさんとか…お世話になった人にはちゃんと配るつもりだよ」
「そっか…そういうことなら…」
 かがみはこなたから本を受け取った。友人の夢の一歩に、少しだけ感慨が湧いてくる…が、表紙をめくった瞬間に、その感慨は勢いよくしぼんでいった。
「…なに?この宇宙語は…」
「なんて失礼な。わたしのサインだよ」
「…サイン…サインなんだ…これ…」
 そこに書かれていたこなたの名前は、元々悪筆なのをサイン風に崩して書いたため、もはや宇宙語としか言いようのない文字になっていた。
 眉間に皴を寄せながら、こなたのサインを眺めていたかがみは、その近くにさらに二つのサインが書かれてあるのを見つけた。そちらの方は普通に読めるサインだった。
「あれ、これって…そうじろうさんと旦那さんの?」
「そだよ」
「なんでまた…」
「ふっふっふ」
 こなたは不敵に笑うと、誇らしげに胸を張り拳を握った。
「泉こなたのデビュー作!泉一家のサイン入り初版本!…プレミアつくよー」
「いやいやいや。つかないつかない」
「えー、つくかもしんないじゃん。二十年後くらいには貰っといて良かったーってなってるよ」
「その時はネットオークションにでも流して、生活費の足しにさせてもらうわ」
「うわひどっ」
 こなたは抱いていた赤ん坊に頬ずりしながら、演技丸出しの嘘泣きをした。
「ひどいよねー鬼だよねー。あなたはこんな友達作っちゃダメだよー」
「…やめいっちゅーに…本気でその子に怖がられたらどうすんのよ」
「はっはっは、まあ覚え…て…あれ?…」
 こなたの動きが急に止まった。目がどこか遠くを、ここでない遥か遠くを見ているようにかがみは思えた。
「ど、どうしたの、こなた?」
850 :命の輪の中へ [saga]:2008/12/19(金) 01:17:06.80 ID:3SI/DjM0
 こなたが視線を赤ん坊に戻す。先程までとはまるで違う、優しい母親の顔だった。
「…ごめん、やっぱ嘘。あなたもこういう友達を作ってね…良い事も悪い事も、なんだって言い合える友達をね」
「な、なによ急に…」
「かがみ、わたし覚えてたんだ」
「え?」
「ほら、この子が生まれたときにお母さんの声が聞こえたって、わたし言ったじゃん」
「うん、そうだけど…気のせいとかじゃなかったの?」
「違うよ。気のせいじゃない…でも、声が聞こえたわけでもない…思い出しただけなんだ」
 こなたがかがみの方を向く。かがみは黙って、こなたの次の言葉を待った。
「小さな…ホントに小さなわたしに、語りかけてくれたお母さんの声を…」
「覚えていたっての?そんな時の事」
「うん、私は覚えてたんだ。お母さんの声を、願いを。自分の出来なかったことを、わたしにして欲しいって…母親として、ちゃんと生きて欲しいって…」
 こなたの目に、演技ではない涙が浮かんできた。
「だからわたし、お母さんになれたんだ…ちゃんと思い出せたから…お母さんを、思い出せたから…わたし…」
 こなたは目を瞑った。ポロポロと涙が零れてくる…と、そのこなたの頬を、誰かがペチペチと叩いていた。こなたが目を開けると、抱いている赤ん坊がこなたの頬を叩いていた。
「…何?どうしたの?」
 こなたがそう聞くと、赤ん坊は嬉しそうに笑った。その光景を見ていたかがみが、こなたに言った。
「もしかしてその子、あんたを励まそうとしてるんじゃない?」
「…え、そうなの?」
 こなたが赤ん坊にそう聞くと、赤ん坊はまた嬉しそうに笑った。こなたもそれにつられて微笑んだ。
「そうなんだ…ありがとう」
「その子。将来とんでもない大物になるんじゃない?」
「かもね…でも、大物になんかならなくていいよ。ちゃんと生きてくれたら、それでいいよ…わたしの娘として、ちゃんと生きてくれたら…」
 また自分の指で遊び始めた赤ん坊を、こなたはいつまでも見つめ続けていた。

851 :命の輪の中へ [saga]:2008/12/19(金) 01:18:26.14 ID:3SI/DjM0

 十年後。

『おふぁよ〜』
 眠そうな声が見事にハモッた挨拶をしながら、こなたとその娘がリビングに入ってきた。
「おはようじゃないでしょ、もう昼よ。日曜だからって、いつまでも寝てるんじゃないわよ」
 リビングで昼食の準備をしていたかがみが二人に答える。
「あれ?なんでかがみがご飯を?ダーリンは?」
「用事があるって出かけたわよ…で、こなた達のご飯を作っといてくれって頼まれたのよ…ってかなんでわたしが…」
 ぶつくさと文句を言いながらも、かがみは手際よく食事の準備を進めていた。
「なんだかんだ言いながら、ちゃんとしてくれるかがみおばさん萌え」
「…変な台詞を覚えるな。あと、おばさんはやめろ」
 かがみは、からかうように言うこなたの娘を睨みつける。
「わーこわっ」
 首をすくめてかがみから目を逸らす娘。しかし、顔は少しも怖がっていない。
「ホント、変なところばかり似てくるわね」
「まあ、そういう育て方してるからじゃないかな」
「いや、お前だ。育ててるのは」
 人事のようにのん気にのたまうこなたに、かがみが突っ込みを入れる。
「ほら、出来たわよ。さっさと食べてしまいなさい」
「ほーい。いただきまーす」
「いただきまーす……って、かがみおばさんも食べるんだ」
「当たり前よ、お昼食べてないんだから…ってかおばさんはやめろっちゅーに」

852 :命の輪の中へ [saga]:2008/12/19(金) 01:19:41.08 ID:3SI/DjM0

「で、今日はどんな愚痴をこぼしに来たの?」
 昼食を終えた後、こなたとかがみは二人でお茶を飲んでいた。
「ちょっと近くに来たから寄っただけよ…そう何度も愚痴りに来るほど、うまくいってない訳じゃないわよ」
「かがみも旦那さんも、変なところで真面目だからねえ。噛み合う時とそうでない時の落差が大いんだろうね」
「分かってるわよ、それくらい」
「…っていうか、かがみといいみゆきさんといい、どうしてわたしのところに愚痴りに来るんだろうね」
「みゆきが?愚痴りに?」
「うん。驚くよね。あのみゆきさんが人に文句言うなんてね」
「いや、まあ…ねえ…」
 かがみは頬をかきながら、こなたから少し目線を逸らした。こなたが妊娠してたときの、自分に突っかかってきたみゆきを思い出したのだ。
「…どったの、かがみ?」
「いや、なんでもないわよ…ってことは、こなたのところに愚痴りに来てないのは、つかさだけか」
「つかさは愚痴る代わりに、相談に来たよ…『子供を作りたいんだけど、どうしたらいいのかな?』って」
 ゴンッと鈍い音を立てて、かがみはテーブルに額を打ち付けた。
「…妹よ…そう言う事は旦那に相談しなさい…」
「だよねー…とりあえず、気分を盛り上げるために裸エプロンで誘ってみたらどうかって提案してみたけど、凄い勢いで嫌がられたよ」
「…台詞は『ご飯にする?お風呂にする?それとも、わ・た・し(はーと)』とか?」
「そうそう」
「そりゃ嫌がって当たり前だ…ってかそんな痛いことリアルでする奴がいるとは思えん」
 それを聞いたこなたが、かがみから視線を逸らした。頬に一筋の汗が流れている。
「…おい、あんたまさか」
「いやー…若さゆえの過ちといいますか…愛ゆえに人は悲しまねばなるといいますか…」
「やったのか」
「やっちゃいました」
「よく恥ずかしくないな、そんなこと…」
「いえ、予想以上に恥ずかしかったです」
「で、旦那の反応は?」
「…ものっそ平然としてました」
「…相変わらず動じない人だな」
 かがみはカップに残っている紅茶を飲み干すと、大きく溜息をついた。
「あんたは、人生楽しんでるわね…」
「…ちなみに」
「ん?」
「その時にあの子が出来ました…」
「………マジでか」
853 :命の輪の中へ [saga]:2008/12/19(金) 01:21:29.86 ID:3SI/DjM0


「ホントに寄っただけなんだ」
 玄関で靴を履いているかがみに、こなたがそう声をかけた。
「そう言ったでしょ」
「ふーん…」
「…なによ?」
 なにか言いたげなこなたにかがみはそう聞いたが、こなたは何も答えなかった。
「まあ、いいけど…じゃ、帰るわね」
「…かがみが思ってるほど怖くないよ」
 ドアノブに手をかけたかがみに、こなたがそう言った。
「どういう意味よ?」
「そのまんまの意味だよ」
 かがみはそれ以上は何も言わず、玄関のドアを開け泉家を後にした。

「こなたはいつ…ってかどうやって気がついたのかしら」
 かがみは自分のお腹を撫でながら、そう呟いた。
「怖くない…か」
 そこに宿った命を産むことを、かがみが怖がっていた。こなたの様な事があったら、自分は耐えれるだろうかという不安があった。
「…あんたは産まれたいよね」
 ふと、かがみはみゆきが言った言葉を思い出した。
「命の輪を繋いでいくのは人の役割…」
 ならば、今ここにある命の輪を繋ぐのは自分の役割だ。
「そうね、怖いことなんかないわよね」
 かがみは強く頷くと、少し歩く速度を速めた。
 繋がり続け、託され続ける命の輪。今、かがみはその中に入ろうとしている自分を感じていた。


- 終 -


854 :命の輪の中へ [saga]:2008/12/19(金) 01:22:28.13 ID:3SI/DjM0
以上です。
俗に言うこなた生存ルート。
あまり話に関係ないと思って特に触れてませんが、メインの四人全員結婚しているという設定です…一番遅かったのは恐らくかがみでしょう。


以下、余談。

乳児が掴まれないほど胸が平たいと授乳が困難になり、搾乳に頼らざるを得ないということになる可能性があるそうです。
頑張れ、みなみちゃん。
あと、母親が取った栄養は母乳に優先して回されるため、栄養価の高い食事を取らないと母親が急激に痩せてしまったりするそうです。
母乳に含まれる栄養が不足する可能性もありますので、ダイエットに利用しちゃダメですよ、かがみさん。
855 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/19(金) 01:58:33.72 ID:RatnfYgo
>>854
かなたがこなたの命を繋いだんだな……んで、こなたが娘の命を、うん、よかったっす! 
各々のノリとかもらきすたらしくて面白かった。GJ!

とはいえ、だ。こなたお前はwwww 聞いてるほうが恥ずかしいわww
しかもつかさに勧め? やがってww てかつかさも何聞いてんだよ……
856 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/19(金) 07:13:17.51 ID:fGz8pYSO
>>854
かなたさんが命を繋いだのか〜
良かったなこなた
で誘い方は自重しろこなたwwwwww

個人的に後書きの解説吹いたww
857 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/19(金) 07:13:52.85 ID:jmpN1oSO
>>854
かなたの願いのところが良かった
後、所々のらきすたらしい笑いも素晴らしかったです
GJ
858 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/19(金) 09:28:56.03 ID:67h.jtA0
>>845
つ宮河家
859 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/19(金) 22:19:14.54 ID:bxwhkQAO
みなみ(二次元のキャラと婚約できる制度…これが成立されれば男のキャラを私の婿に…)
みなみ「ソ〇=バ〇ド〇イは私の婿と…」
ゆたか「みなみちゃんなに書いてるの?」
みなみ「な、なんでも…」
ゆたか「なになに…〇ル=〇ッ〇ガ〇は私の…」
みなみ「おらぁ」
ゆたか「あうちっ」
860 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/19(金) 23:34:38.06 ID:EO5Q/xA0
流れぶった切って投下します。
今回はちょっとミステリアスなショートショートです。
こなたに何かが起こる…
861 :らき☆すたミステリー劇場 こなたと電池 :2008/12/19(金) 23:36:39.88 ID:EO5Q/xA0
ここは日本の何処かにあるという、とある商店街。
泉こなたは悩んでいた。昨日ネトゲをしすぎて、眠気のあまり頭がフラフラだった。
このままじゃ、今日の体育も危ういかもしれない。

ふと、こなたは謎の看板を見つけた。薄汚れて、一部の文字は隠れてしまっているが、
「店商」と書いてある辺り、何かの店なのだろう。
軒先には「貴方の欲しいもの売ります」と書かれた看板が立っていた。

「あら、いらっしゃいませ」
奥から店の主らしきものの声が聞こえてきた。姿は見えない。
こなたは寝ぼけ眼を擦り、しばし間を置いてから、店の主の声に答える。
「あの、『貴方の欲しいもの売ります』って看板を見てきたんですけど…」
「ええ、貴方の望むものなら、なんでもお売りしますよ」
「じゃあ…」
と、こなたはあるものを注文する。
「眠気がスパーンとぶっ飛ぶものないですか?昨日夜更かししすぎて眠くて眠くて…でも今日の体育、フラフラの状態のままで出て怪我したくなくって…」
「うーん、それでしたらオススメの一品がございますよ」
「ホントに?」
こなたがウキウキしながら待っていると、店主の手が暗闇の中から伸びてきて、こなたにあるものを手渡した。
その物体は、こなたの予想の斜め上どころか、もはや裏側といってもいい位置にあったものだった。
862 :らき☆すたミステリー劇場 こなたと電池 :2008/12/19(金) 23:37:10.71 ID:EO5Q/xA0
「…電池?」
「ええ、電池ですよ」
「電池で眠気が吹っ飛ぶ、と?」
「ええ、コレで眠気が吹き飛びます」
こなたは思った。何かの冗談かな?きっと何かのインチキに違いない。
だいたい、電池で眠気が吹っ飛ぶなんて夢のような話があるわけがない。
しかし、そんなこなたをよそに店主はさらに続ける。

「この電池を貴方のお腹に入れるのです。そうすれば眠気が吹き飛ぶどころか、常人の3倍のパワーを出せるようになりますよ」
「お腹に…って、どうやって?」
「では、お腹を出してください」
まさか。自分の身体に電池が入るわけないと、こなたはそう思いながらセーラー服の裾を捲り上げる。
すると中から、血色のよいお腹が姿を現した。店主はそのみぞおちの辺りに電池を押し付ける。
「え、ちょ…待っ!?」
押される間隔にただどうしようもなく慌てふためくこなた。店主は電池をもった手にさらに力を入れる。
そんな馬鹿な。そんなに押しても無駄ではないのか、こなたがそう思っていた次の瞬間だった。

「……え?」
お腹の辺りから金属音がしたかと思うと、なんとこなたのお腹には電池が治まっているではないか。

「まさか…これ、どうなって…眠気が…全然…!?」
「これで、今日の体育の授業も大丈夫だと思いますよ」
「ほ、本当だったんですか…」
「ではこの電池を1パック差し上げましょう。代金は1260円です」
こなたはすっかりウキウキした気分になって、電池の代金を支払った。
だが、この電池が、こなたの人生を大きく狂わせることになろうとは…。
863 :らき☆すたミステリー劇場 こなたと電池 :2008/12/19(金) 23:37:56.59 ID:EO5Q/xA0
「よっ!」
「すごいよこなちゃん、100mを5秒で走りきっちゃうなんて」
「いやぁ、なんか調子いいんだよね。昨日夜更かししてたんだけど」
こなたはすっかり得意げな顔をしていた。
なぜなら、電池のおかげですっかり元気になってしまったのだから。
「一体何があったの?」
「秘密秘密☆」

それからというもの、こなたは事あるごとにあの電池を使うようになった。
授業の時も、コミケに行くときも、ネトゲをする時も。
もはやこなたにとって、この電池は一つの相棒になりつつあったのである。

それから時は過ぎ去り、秋も深まる頃、全クラス対抗のマラソン大会の季節がやって来た。
「いよいよこの季節か…体力勝負だからなぁ…今日から電池2本入れていくか…」
こなたはお腹に電池を2本入れると、意気揚揚と学校へ向かい走り出すのであった。
箱に書いてある説明書きを読まずに。

…そこにはこう書いてあった。
「電池の持続時間は1本24時間」であること、そして…
「1度に2本以上使用しないでください」ということであった。

「おーっす、こなた…あれ?今日お弁当どうしたのよ!?」
「うん…ちょっとね……何を見ても、食べる気が起きないんだ…」
「こなちゃん最近ヘンだよ?急に元気が出たかと思ったら食欲なくなっちゃうんだもの」
「ええ……確かに心配ですね」
「あんた、一体どうしちゃったのよ?」
柊かがみと柊つかさは知らなかった。こなたの身体には確実に異変が起こり始めていたことを。
そして…そんな3人をよそに、高翌良みゆきはただこなたの身体を見つめていたのだった。
864 :らき☆すたミステリー劇場 こなたと電池 :2008/12/19(金) 23:38:39.45 ID:EO5Q/xA0
こなたは悩みながら家路に就いていた。
…どうしてなんだろう?あの電池を2本入れたとたんに、急に食欲なくなったよ…しかも身体の動きも硬くなってきてるし…一体何が……?
…そうだ、あの店に行けばわかるかもしれない…。そう思ってこなたはあの商店街に足を向けたが…。

そこに、その店はなかった。一体、何がなんだかわからなかった。
いつの間に潰れてしまったんだろう?不思議に思いながらこなたはしぶしぶ家に帰るのであった。
…その数十分後だった。こなたが例の注意書きに気付いたのは。
気付いた頃には時すでに遅し、こなたの身体は家に帰り着く頃にはすっかり別のものに変化していたのである。
「…そんな……」
その肌は人間とは思えぬほどにつやを持ち、よく見ると肘や膝に人形のようなつなぎ目が見られる。
そのつなぎ目はだんだんとハッキリしていき、こなたの首から下はすっかり人形のそれと化していた。

「…あの電池は…一体……?私の身体を、知らないうちに作り変えていた…?」
こなたは急に眠気と強い不安感に襲われる。電池が切れ掛かっていたのだ。
「あ…あ……電池……!電池が欲しい…電池が……電池……っ!」
電池を求めて自分の部屋に移動する間にも、こなたの身体は変化を続けていく。
関節部分からはモーターの音が聞こえ始め、瞳の奥ではなにやらLEDの光が見え始める。
ようやく自分の部屋に辿り着いたこなたが、電池の箱に手をかけた直後であった。
『ピピーッ!電池切れです。電池を交換してください』
と、一声発したっきり、こなたはすっかり動かなくなってしまった。

―あれ…身体が……動かない……
―ア、アハ…そっか…
―私、ロボットになっちゃうんだ……
865 :らき☆すたミステリー劇場 こなたと電池 :2008/12/19(金) 23:39:02.81 ID:EO5Q/xA0
翌朝。
「…という夢を見たのだよ、みゆきさん」
「……」
「みゆきさん?」
「可哀相な泉さん…箱の注意書きを読まなかったのですね?」
「え?何言って――」

みゆきがこなたのセーラー服の裾を捲り上げると、そこには新しい電池が2本、収まっていた。
「ウソ…だ…」
「…ウソではありませんよ?貴方は注意書きを読まずに電池を2本入れてしまいました。その結果がコレという訳です…貴方は、ロボットになってしまったんですよ」
「ウソ…だ、ウソだっ、ウソだぁ!!…だいたい何であの電池のことをみゆきさんが…?」
「…フフフッ☆」
「ま…まさか……あの店の店主は……!!」

次の瞬間、みゆきは親指を立てて自分のほうに向け、キメポーズを取って叫んだ。
「このみゆき様さ!!」
「な、なんだって――――!!」
「さて泉さん、ロボットになってしまった貴方には、『持ち主』が必要ですね…」
そう言ってみゆきが指を鳴らすと、教室のドアが開いた…

「こぉぉぉなぁぁぁたぁぁぁぁああああっ!!!!」
次の瞬間やってきたのは柊かがみであった。
目をらんらんと輝かせ、凄まじい量の涎を口からダラダラとこぼしていた…。
「か、かがみん…!?」
それにしてもこのかがみん、かなりの変態である。
「みゆき…これ本当に持っていってもイイのね?」
「ええ、ご自由にお使いください」
「ちょっ、みゆきさ…」
「さぁっ、今日からあんたは私のオモチャよ!レッツラGO☆」
「アッー!!!!」
……こうしてこなたは柊家にドナドナされていったのでありました。
おしまい。

「…きれいにまとめてないで誰か助け…」
「スイッチOFF!」
「て…(プヒューン)」
866 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/19(金) 23:42:07.45 ID:EO5Q/xA0
以上です。
実はこれ、半年ほど前にプロットが思い浮かんでたんですが、
暫くオチが思いつかずにずうっとメモ帳の中に眠っていたのを今回引っ張り出してきたものだったりします。
最終的には変態かがみに持っていかれました。

なんぞこれorz
867 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/20(土) 00:38:19.04 ID:xhaR6.60
>>866
まさに何ぞこれ

ミステリーな雰囲気が途中からカオスになって吹いたwwww
868 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/20(土) 07:06:16.61 ID:RTDpNgSO
>>866
オチでミステリーが台なしwwww
869 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/20(土) 09:40:34.71 ID:j4t1Ow.0
みなみ、暴走、ファミレスにて

ひより「みんなでファミレスなんて久しぶりっスよね〜」
パティ「I,m very hungryネ!ガッツリ行きますヨー!」
店員「ご注文はお決まりですか?」
みなみ「カレーライスを一つ、ハンバーグ定食を一つ・・・」
ひより「あれ?岩崎さん?小早川さんまだ決めて無いっスよ?」
みなみ「・・・お子様ランチを一つ・・・以上で」
ひよパテ「な、何だってーーーーー!!!」
ゆたか「うぅ・・ひどいよみなみちゃん><」
みなみ「私からの餞別・・・」
ひより「(想像中)・・・ぐばぁ!!」
パティ「ヒヨリ!?せめてカレー食ってから逝ってクダサーイ!!」

870 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/20(土) 11:07:01.03 ID:.ucwgASO
−そんな誕生日−

みさお「おーい、そこのちびっ子二号ー」
ゆたか「(もしかしなくてもわたし!?っていうか二号って!?)…えーと、確か日下部先輩。ちびっ子っていうのはちょっと…」
みさお「わりぃ。名前ど忘れた」
ゆたか「…小早川ゆたかです」
みさお「あー、そうそう。そうだった…んで、小早川。お前今日誕生日だったろ?」
ゆたか「(なんで名前忘れてるのに、誕生日は知ってるんだろう)はい、そうですけど…」
みさお「プレゼント、家に送っといたからな」
ゆたか「…は?」
みさお「じゃーなー」
ゆたか「え、あの、ちょ…」

その夜の泉家

ゆたか「…こなたお姉ちゃん…これなに?」
こなた「いや、わたしが聞きたいよ…お父さん知ってる?」
そうじろう「あー、こりゃぶら下がり健康器だな…随分と懐かしいものを…」
ゆたか「ぶら下がるんですか?」
そうじろう「毎日ぶら下がってると、背が伸びるとか姿勢が良くなるとか言われてたなあ」
ゆたか「…ユーモア…なのかな…」
こなた「いや、みさきちの事だから、徹頭徹尾ホンキだと…」
871 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/20(土) 11:24:48.01 ID:RTDpNgSO
>>870
しまったぁぁ!!
ゆーちゃんの誕生日だけは忘れないと思っていたのに……

ゆーちゃんおめでとう??(゜Q。)??
872 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/20(土) 12:34:57.99 ID:IUJMVTA0
こなた「やふー、ゆーちゃん。誕生日おめー」
ゆたか「あ、あれ?こんなところで何やってるのこなたお姉ちゃん?……って、は、羽が生えてる!?」
こなた「今日の私は妖精なのだヨ。ゆーちゃんの願いを1つ叶えてしんぜよう!」
ゆたか「えっ?願いを?」
こなた「さあ、三択だよ。どれでも好きなのを選びたまへー」

 1.健康的な身体
 2.理想の身長
 3.みなみちゃんハァハァ

ゆたか「……どれを選んでもいいの?」
こなた「もちろん!遠慮は無用だよ?ただし1つだけだけどねー」
ゆたか「えーっと、じゃあね――」





ゆたか「……うーん……ううーん……zzz……エヘヘ……」
こなた「今日のゆーちゃんの寝顔、妙に輝いてるなぁ……どんな夢見てるんだろ?」
873 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/20(土) 12:37:30.71 ID:3AtmCfAo
>>871
顔文字おかしいだろwwwwww
874 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/20(土) 13:19:44.95 ID:jPXkxsIo
>>871
顔崩れすぎwwww


ゆーちゃん誕生日おめでと〜 週初めは覚えてたんだよ〜マジで
875 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/20(土) 13:31:36.67 ID:wIovTH60
>>872
夢は覚めるもの。
夢から覚めてがっかりするゆーちゃんの顔が目に浮かぶ><

たん☆おめ
876 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/21(日) 09:05:40.87 ID:hc.5XMSO
ゆたか「昨日はケーキ出なかったな……やっぱりクリスマスと一緒にされちゃうんだよね……」

ゆたか「しょうがないよね……今は色々と高いから……」

ゆたか「でも大丈夫だよ? もう子供じゃないもん……っ……泣かない……もん……っ」



こなた「いや、食べたじゃんチョコ」
ゆたか「え? あれはおやつでしょ? だってバースデーケーキって普通白だし……」
こなた「うわぁーい」
877 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/21(日) 11:26:15.29 ID:l8LwkuM0
>>876
ゆ い「ゆたかー、1日遅れだけど誕生日おっめでとー!」
ゆたか「……あ、お姉ちゃん……ありがとう……」
ゆ い「あれ?元気ないね?……ご、ごめんねー。昨日は急な仕事が入っちゃって来れなくってさー」
ゆたか「あ、ううん。それは気にしてないよ」
ゆ い「そう?なら、よかった。でも、何で元気ないの?」
ゆたか「……バースデーケーキ……」
ゆ い「ケーキ?」
ゆたか「えっとね、昨日、ケーキが出なかったの。少し期待してたんだけど……私、居候だもん……ね……」
ゆ い「あ、あれー?もしかして、私からのプレゼントは届かなかった?」
ゆたか「ううん。昨日の朝一番に届いたよ、ありがとう」
ゆ い「えーと、それにバースデーケーキ入ってなかった?」
ゆたか「え?朝食用の甘いパンなら入ってたけど……?」
ゆ い「あちゃー、バースデーケーキを注文したつもりだったけど……発注ミスしちゃったかなぁ。ごめんね、ゆたか」
ゆたか「ううん、その気持ちだけでも嬉しいよ。それにパンもとっても美味しかったから」
ゆ い「そう言ってもらえると助かるよー」




ゆ い「――って訳でさ。お姉さん、また失敗しちゃったよー」
こなた「あー、それね。大丈夫、ちゃんと届いてたよ。でっかいチーズケーキが」
ゆ い「あれー???」
こなた(白くなかったからなぁ……)
878 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/21(日) 12:00:35.40 ID:62HpBQSO
>>876
>>877
みなみ「いつまでも、そのままのゆたかでいて…」
ひより「…感動モノっぽい台詞なんだけど、鼻血出てるッスよ…」
879 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/21(日) 13:41:52.91 ID:.xTsH8g0
このゆたか・・・ウザイけど可愛いww満足するまで食べさせてヤりてー^^
そして>>376のIDがX'masっぽいww
880 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/21(日) 15:07:31.41 ID:62HpBQSO
−みさちゃんと柊ちゃんと生きているパンとワタシ−

みさお「ほーら、ポッキーポッキー」
かがみ「あー、やったなー…ってか子供かあんたは」
みさお「ぶー」
かがみ「あーでも、子供の時にやったと言えば、口からカレー吐き出して『カレーパンマン!』とかやったわよねー」
みさお「…柊…そりゃちょっと…っていうか食事中…」
あやの「うんうん、それはワタシもやったよ。懐かしいなー」
かがみ「でしょ?」
みさお「えええええっ!?」
881 :1レスSS「こなた×みのる」 :2008/12/21(日) 15:51:18.05 ID:TQCmyT60
こなた「あのさ、セバスチャン」
みのる「お、俺に、何の用っすか?」
こなた「実はねセバスチャン、君の事が好きなんだよ…」
みのる「とととと、突然何を言ってるんっすか?」
こなた「だ、だから、言葉の通りだって。けど…」
みのる「けど?」
こなた「あのさ、セバスチャンも芸能界には、あまり長くいない方がいいと思うよ?表面上は確かに綺麗だけど、裏では物わかりしない馬鹿な大人達が、物凄く汚い争いを繰り広げているわけだし…」
みのる「そりゃあ…十分覚悟してるっす。でも、俺も覚悟を決めて入ったわけだし、今更『辞める』とは言えないっす」
こなた「私は『芸能人』って聞くと、なんか雲の上にいるような存在だなって思うのよ。もうちょっと…君は劇団のような、私の手に届くような所にいて欲しいんだよ」
みのる「やっぱり…芸能界は辞めて欲しいっすか?」
こなた「そんなこと無いよ。大手劇団に入れる実力は持っていると思うよ?私だって、テレビやラジオに沢山出るよりも、地味に劇団で仕事をこなす君の姿を想像した方が好きだからね」
みのる「泉さん…俺、頑張ってみるっす。泉さんの期待に添えられるかどうか分かんないけど…とにかく、あなたを大事にするっす」
こなた「その言葉で十分だよ、セバスチャン」
みのる「ところで…俺、このあとどうすればいいっすか?」
こなた「…私を、抱きしめてちょうだい」
みのる「もちろん…いいっすよ」

みのる「泉さん…」
こなた「『こなちゃん』でいいよ。それに、丁寧語ばっかり使って堅苦しいよ?」
みのる「逆に、俺のことを『セバスチャン』とか呼ばないで欲しいっす。『みのる君』とか、もっと別の呼び名があるっす」
こなた「分かってるよ。『みっくん』!」
みのる「そ、それはちょっと…気が引けるっすよ、こなちゃん」
こなた「そんなことを言ってもダメだよ。私が好きなら、仕方ないんだって言う事よ」
みのる「分かったっす。こなちゃんの為に…バイトや大学生活と両立をしてでも、頑張って劇団に入って、君と幸せな家庭が築けるように頑張るっす」
こなた「私も…みっくんと頑張るから。どんな困難が訪れるのかは誰にも分からない。けど…どんなことがあっても、みっくんの側にいるからね」
みのる「こなちゃん…ありがとうっす…」

(終)


お粗末様でした。
882 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/21(日) 21:37:37.14 ID:l8LwkuM0
最近いつものまとめ人が姿を見せないので、俺からみんなへコイツをプレゼントだ!
か、勘違いすんなよ?クリスマスが近いからであって、オマエ等の事が好きだからって訳じゃないんだぜ?

-----------------------
 ここまでまとめ終了
-----------------------

めり☆くり
っていうかすげぇ目が疲れた。
883 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/21(日) 21:49:11.97 ID:hc.5XMSO
>>882
なんという量……
お疲れ様です!!ドライアイには気をつけてくださいね><
884 :コンクール主催者 :2008/12/21(日) 21:53:42.96 ID:NGDYgwAO
第12回コンクールのお題募集中です。
今日の夜12時に締切なので何かあればお早めに。
お題の提案は本スレ、避難所、どちらを使われても結構です。
お題としてこれを提案します、など、出来るだけわかりやすくしてもらうとありがたいです。
ではでは

>>882
まとめ乙です。
コンクールの時もよろしくですm(_ _)m
885 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/21(日) 22:01:25.00 ID:TYNwEwko
>>882
結構溜まってたんだな。マジ乙っす

>>884
まてまて。誰がやると決まってるわけでもないんだからww
886 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/21(日) 22:05:53.97 ID:TQCmyT60
>>882
まとめお疲れさまでした。

こなたとみのるなら、何となく幸せな家庭を築けそうだな…と妄想。
そうじろうがガミガミ怒りそうだけど。
887 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/21(日) 23:02:08.97 ID:62HpBQSO
>>882
これはなんと言うか…マジお疲れ様です。

それにしても『命の輪の中へ』の余談までまとめられるとは、思いませなんだ。

みなみ(…大丈夫…きっと大丈夫…泉先輩みたいになるはず…)ペタペタ
かがみ(…よし、子供作ろう)
888 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/21(日) 23:49:47.89 ID:l8LwkuM0
>>884
投下側で頑張りたいので、余裕があったら手伝わせていただきまふ。

>>887
余談もおもしろかったからまとめちゃった。てへ☆
とりあえず、かがみはつわり明けに食べ過ぎちゃってむしろ体重が増えると予想すグハァ
889 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/21(日) 23:53:05.39 ID:l8LwkuM0
「どうして!どうしてこんな事になっちゃったのさ!」
「落ち着いて下さい、泉さん!」
「だって!」
「泉さん!!」
「……みゆきさん、教えてよ……いったいどうしてなんだよぉ……」
「……転んでしまったところに、運悪く、車が猛スピードで突っ込んできたそうです」
「……あんなに楽しみにしてたのに……かがみ……なんで……」

「うっ……ぐすっ……私が、私がいけないんだよ……」
「つかささん、そんなふうに自分を責めないで下さい」
「だって、私がちゃんとしてれば、忘れ物しなければ、お姉ちゃんは家に引き返さずにすんだんだよ?」
「だとしても、つかささんが自分を責める必要などありません」
「『すぐ取ってきて追いつくから、大丈夫』って言ってたの……それなのに……」
「つかささん、もう……もう、止めましょう」
「声が聞こえて駆けつけてみたら……タイヤの下敷きになってて……ぐしゃぐしゃで……」





「あー、もう!こなたもつかさも、そんなにメソメソしないでよ!」
「だって、かがみ。つかさ特製のクリスマスケーキだよ?今日のメインイベントだよ?」
「あんなに頑張ってつくったのに、車に潰されちゃうなんて〜><」
「だから悪かったってば!さっきから謝ってるじゃない!水溜りの泥も撥ねられて散々な目にあって、泣きたいのはこっちよ!」
「かがみさんも落ち着いて下さい。怪我はありませんか?とりあえず、服の泥を落としたほうが……」
「ありがと、みゆき。……ケーキより私の心配をしてくれるのはあんただけね」

「天は我を見放したー!!」
「デコレーションも上手に出来てたのに〜><」
「かがみさん、すぐに着替えを用意しますね」
(……こなたと別れて来年からみゆきとつきあおうかしら)
890 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/22(月) 05:33:38.31 ID:ezfdkeo0
久々に短編なのか長編なのかわけわからんブツを投下します。
たぶん5レスくらいいただきマンモス!
891 :ふったり、やんだり。 [saga]:2008/12/22(月) 05:34:37.60 ID:ezfdkeo0


「さっむいねぇ〜」
「さむいねぇ〜」
「でも電車の中に入ると、急にあったかくなるよねぇ〜」
「なるねぇ〜」
「この外と中の温度差が何ともいえないよねぇ〜」
「そだねぇ〜」
「さっきまで「あったまりたい」って死ぬほど思ってたのに、一瞬で団子詰めのサウナ状態になってる電車の中に閉じ込められて、窓から見える寒そ〜〜〜な外の風景が急に恋しくなったりねぇ〜」
「そうそう、それで窓ガラスを触ってみたらそこだけ冷たくて、気づかれないようにガラスに手を当ててずーっと涼んでたりとかねぇ〜」
「つかさぁ〜、その窓ガラス‥‥湿ってたりしなかったぁ〜?」
「うん〜、そういえば寒くなるといつも電車のガラスって湿ってるよねぇ〜」
「それってさぁ〜、誰かも分からない電車内の人たちの息が冷やされて出来る水滴なんだよぉ〜?だからメチャクチャ汚いと思うよぉ〜?」
「そうなんだぁ‥‥って、早く言ってよぉ〜、こなちゃんのバカぁ〜」
「まぁまぁ〜、またつかさがやりそうになったら教えてあげるから。ね?」
「どうしよう〜‥‥今朝、窓ガラスをなぞった指でガム取って食べちゃったのにぃ〜‥‥」
「つかさが散々『ガラスでお絵かき』を堪能してから、その後にこっそり教えてあげる〜」
「こなちゃんの鬼ぃ〜、悪魔ぁ〜」

冬。
女子高生らしいキャピキャピした会話も一瞬にしておじいおばあの井戸端会議に変えてしまう、そんな今日この頃。
懇談のため午前中授業になった3年生の生徒たちは、学校が終わるとそれぞれに散り始めた。

紅葉もすっかり終わって、枯葉の一つも残ってない並木道。
広くて閑散とした道路はよりいっそう肌寒さを感じさせる。
しかも、

「‥‥なんだってまた、雨なんだろうねぇ‥‥」
「‥‥なんだってまた、相合傘なんてしにゃーならんのだろうねぇ‥‥」

とぼとぼと家路を歩いている2人組は女の子だ。
当然2人が手にしている傘は男物の傘と比べれば小さく、1人入っただけでもカバンの端っこが定員オーバー。2人入ればぎゅうぎゅうにつめても身体の半分が飛び出てしまう始末。

「‥‥ごめんねこなちゃん、私が傘を忘れちゃったから‥‥」
「‥‥ううん、私も面白かったし。つかさって本当に天然記念物なんだな〜ってつくづく再確認したといいますか‥‥

 ‥‥どうやったら雨降ってるのに学校に傘を忘れるの?」
「ごめんねごめんねこなちゃん‥‥私考え事してたからいつの間にか濡れてるのに気づかなくて‥‥上履きを履き替えるのに精一杯だったから」
「うんうん、つかさはいつも一生懸命生きてるんだよね。あたしゃー見てて涙が出てくるよ‥‥んにゃっ」
892 :ふったり、やんだり。 [saga]:2008/12/22(月) 05:35:00.64 ID:ezfdkeo0

くいくい、と袖を持ち上げて目じりに持っていき、涙を拭くジェスチャーをする。
しかし元々ずぶ濡れに近いくらい濡れていた右腕の袖は、顔に押し当てると待ってましたとばかりに含んでいた水分を吐き出して、結局涙を流したような後が顔に何本も何本も出来てしまった。

「うぉえええぇ〜、こいつぁいつの間にこんなに成長しちまったんだぁ〜!ぅうりゃあ〜!」

コートを脱いで、水を含んでパンパンになった袖のあたりを思いっきり絞る。そのどこか懐かしい感触に「教室の掃除を真面目にやったのはいつが最後だったっけ?」と、どこかのんきなことを脳裏に浮かべて。

「‥‥で、何を考えてたの?進路のこととか?」

ぽた、ぽた、と傘に雨が落ちる音。
絞ったコートから残った雫が出てくるのを見ながら、少しずつ零すようにして話し始めた。

「‥‥もしかして私、『しすこん』なのかな‥‥?」
「うん、つかさは確実にシスコンな方だと思うよ」

よよよよよ、と壁に手を当てて涙ぐむ。ちなみにその壁に貼られている紙には「猛犬注意!」の四字熟語。どうやら民家を囲む塀だったらしい。

「いや、いきなりヘコまれても私困るんだけど・・・」
「‥‥うん、ごめんね。だから私、『しすこん』なんじゃないかなぁ〜って」
「もちろんさぁ☆」

おろろんおろろん、と電信柱に手を当てて涙ぐむ。ちなみに電信柱に貼られている広告紙には「水のトラブルがございましたら何なりとご相談ください!」という宣伝文句。頼んだらこのわずらわしい雨と泪(なみだ)も止めてくれるんだろうか。

「‥‥最近ね、お姉ちゃんと一緒にいる機会がすごく少なくなってるなぁ・・・って思うの」

ふと、つかさがいる方とは反対側を向いてみる。やっぱり今日もかがみはいなかった。

「まぁ年の瀬だし、委員会やら何やらで忙しいんだろうねぇ。暇があれば学校の図書館で大学入試の勉強してるらしいし。まぁ〜私もみゆきさんから聞いたんだけどね」
「うん、それもあるんだけど───」

どこか引っかかるような物言いだった。

「これからお姉ちゃんとは全然別の学校に行くわけでしょ?私、今までお姉ちゃんと毎日一緒に会うのが当たり前だったから‥‥」
「うーん、一応確認しとくけど、別に『毎日一緒に会わないと嫌だー!』とか、『毎日一緒じゃないと生きていけないー!』とか、『切ないんだかがみ!』とか、『メールの返信がなかったら20通でも平気でしちゃう!』とか、そーいうんじゃないんだよね?」
「うん、もちろんお姉ちゃんと私は双子なんだけど違う人間だから、いつまでも毎日顔を合わして・・・なんて無理なのは分かってるし、受け入れてるつもりなんだけど‥‥」
「こう・・・ぽっかり穴が開いちゃったみたい、っていうのかな?」
「そう!そんな感じ・・・なんか足りないなぁーっていうか、いつかそんな日がくるとか、そんな毎日を思うと少し怖くなるっていうか‥‥」
「それに付け加えて、近頃かがみと顔を合わせることが極端に少なくなってきてる、と」
「うん・・・」
893 :ふったり、やんだり。 [saga]:2008/12/22(月) 05:35:32.76 ID:ezfdkeo0

しばらくの沈黙。
返答がないことに疑問を感じて隣を見ると、そこにはニマニマと目を細めてほくそ笑んでいるこなたの顔があった。

「かわぃいーぬぇ、つかさは♪」
「そ、そんなことないよぉ」

そこでこなたの顔は一瞬にして『喜』から『哀』へと変貌する。
「な、何言ってんのよこなた!!」と顔を真っ赤にして反応してくれる相手ではなかったのだ。

「ど、どうしたのこなちゃん?なんか10円ガムのハズレを引いた時みたいな顔してるよ〜」
「べっ、べつに美味しくなんかないんだからねっ!」

自分がツンデレになってしまった。

冷たい雨と北風が容赦なく襲ってくる。
身体を締め付けるような感触に再び絞ったコートをかぶって、ういういと小さな身体を丸めて寒さに立ち向かう。

「‥‥私にとっては、それはつかさとかかがみに当てはまることなんだよね。大げさに言っちゃうと、死刑執行の日々が決められてて、それがどんどん迫ってくるー!みたいなさ」

卒業。
それぞれの進路。
みんながいない日。
ひとりだけの世界。
そんな生き地獄に落ちる、13の階段を登ってく自分。


ぞくぞくっ。
想像力豊かなつかさは、こなたが発した言葉の意味を寸分の違いもなく理解した。

そう、私が言いたかったのはこれだ。
確実にやってくる別れが怖い。十何年の月日を共に過ごした人が、少しずつ‥‥縄が千切れてくみたいに、やがては自分から離れていってしまう。
そんな感覚。

「‥‥私も怖いに決まってるじゃん。だってこんな私と3年も付き合ってくれた友達なんだよ?「中々会う機会がなくなる」なんてのは言葉の上だけで、少しずつ「会えなくなっちゃう」のはわかってるし」

そう言って、頭からかぶったコートをますます自分の身に巻きつける。
その姿はまるで、怯えている自分を必死に守っているようにも見えた。

「会おうと思えばいつでも会える」ではなく「不可能」になってしまう時なんて、これからいくらでも出てくるだろう。
普段とぼけてる癖に変なところで鋭い少女は、まだ見えぬ未知の部分を今の自分なりにしっかりと把握していた。


「‥‥あ」

青い傘が光にさらされる。

「雨、やんだみたいだね」

心なしか、冷たい空気も少し収まったような気がする。
894 :ふったり、やんだり。 [saga]:2008/12/22(月) 05:35:56.23 ID:ezfdkeo0

「‥‥何となーく、この『雨』と似てると思わない?」

雨がやんだのを喜ぶように増えだした雑踏。
気づけば、駅はすぐそこにあった。

「『雨』っていうのはさ。
 いつもは晴れ間ばっかりで中々降ってくれないけど、忘れた頃にたまに降り出してさ。
 『雨』を降らせるために雨ごいをしたり、色んな努力をしたりして・・・
 それで降ってくれる時もあれば、降らない時もあるんだ。きっと雨にも事情が色々あってさぁ」

普段、こなたがこんな遠まわしな表現をすることはあまりない。
それでも、遠まわしな表現を読み取るのが苦手なつかさには何故かしっかりと伝わっていた。

2人の脳裏に映し出されるのは、きっと数年後の自分たちの姿。

「‥‥でも、『雨』の方は‥‥こんな妹なんか必要じゃない!って思ってたりしないかなぁ‥‥?」
「う〜〜〜ん、そんなことはないんじゃない?」


駅の入り口を指差す。

そこには、腰に手を当てて仁王立ちをしてる影。
その右手に、水玉模様の傘。左手には、ケロちゃん模様がプリントされている傘。

「かがみの‥‥『雨』にとっての『雨』は私たちなワケだから、お互いたまには補給しあわないと水分不足で倒れちゃうじゃん?生きてくのに水分は不可欠なんだから。
 ってなわけでつかさー!とりあえずはあそこにいる『雨』までダーッシュ!!!」
「う───うんっ!!」

夕日を背に颯爽と仁王立ちしてるカッコ良すぎるツインテールの髪の少女に、2人して左右から思いっきり抱きついた。
「たまには一緒に帰りたかったから」なんて素直に言えない双子の姉は、そんな2人を嬉しく思うだろうか?







895 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/22(月) 05:39:09.19 ID:ezfdkeo0
4レスで済んじまったぃ!短っ!!w
しかし、さすがに約1年のブランクはきついぜ・・・ここは相変わらずにぎわってて安心しました

このメンバーは18歳、ということで年相応(じゃないだろどう見ても)に書いてみたかったんだぜ。色々と。
もう自分でもワケワカメ。締め方思いつかなかった上にめんどくなったので適当に終わらせた感が。ごめんなさいすいません。
まぁテキトーに平謝りしとけば大丈夫だろうと思っt(ry
896 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/22(月) 06:47:44.67 ID:YBXkgPAo
>>895
なんだこのほのぼのと言うかゆるゆると言うかシュールって言うかwwww
ガムのくだりで思わずフイタww 

なんかこう、うまい! と思った。乙!
897 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/22(月) 19:48:55.50 ID:I.9rgsSO
お題投票開始!
今から3日間なので25日の夜8時までです!

http://vote2.ziyu.net/html/madou.html


因みにらきすた殺人事件は今月中にプロローグを投下すると宣言しておく
これで俺は逃げられない


>>895
GJ
つかさの反応やらこなたの台詞やら色々面白かったしうまかったww
袖を絞るとことかww
898 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/22(月) 22:36:40.58 ID:LcGdOZo0
>>895
所々に散りばめられてるほのかなギャグがいいね。
全員がいつまでもつながっていてほしいものだな。


小ネタ

あきら「今からあるらき☆すたの人気キャラクターさんが歌を歌います!
     さて、誰かわかるでしょうか?
     それでは、○○○さん、どうぞ!!」



「ヴぁ、ヴぁ、タンブリンのヴぁ、
 ヴぁ、ヴぁ、タンブリンのヴぁ、
 タンブリンをなーらーすぅーー、
 ターーンブリンのヴぁ!」


あきら「わかったかなあー?」

視聴者全員「・・・」
899 :コンクール主催者 :2008/12/22(月) 23:36:42.74 ID:v9pfjsAO
>>897

ありがとうございます。
投票締切もよろしくお願いします。

それにしても、私、何にもしてないな……(>_<)
900 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/22(月) 23:57:36.41 ID:eDWcsws0
>>889
かがみじゃないのかよwwww

>>895
でもなんだかんだ言って大人になってもこのままな気がする

>>897
逃サナイ逃サナイ逃サナイ逃サナイ逃サナイ逃サナイ逃サナイ逃サナイ逃サナイ逃サナイ逃サナイ逃サナイ逃サナイ

>>898
賞品は落として2.99秒経過したミートボールですねわかります

>>899
キニスンナ>ワ<
901 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/23(火) 22:17:41.14 ID:wawF2C2o
クリスマスにあわせて一本書こうと思ってたのに伸ばし伸ばしでもう前日\(^o^)/

いっつもこんな感じだぜ……助けてみゆきさん! 出番あるから!
902 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/23(火) 23:56:29.96 ID:ZEs1sZc0
>>901
俺が以前みゆきさんからもらった効率が跳ね上がる薬を差し上げましょう。

…副作用?そんなものありませんよ。むしろ、亡くなった人達にまた会える特典つきです。
903 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/24(水) 00:05:50.42 ID:RKkh/cAO
>>902

その薬はそうじろうさんに差し上げましょうよ。小説の効率が上がって、かなたさんにも会えるという、まさに一石二鳥じゃないか!?
904 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/24(水) 00:16:55.51 ID:td4uIvU0
>>901
みゆき「数多くの尊い犠牲の下に完成した秘薬を授けましょう。先日も効率が跳ね上がる薬が欲しいという方で実験を……

    ……え?副作用ですか?

    SSでの私の登場頻度が80%を割ったら命が危ないことになる呪い的なものくらいです。深く考える事はありません」



>>902
みゆき「あら?おかしいですね、あなたまだ生きてゲフンゲフン」

>>903
みゆき「……実験体がまた1匹……いえ、何も言ってませんよ。うふふふふ……」
905 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/24(水) 00:21:05.01 ID:8MZGVAAO
かなた「>>903Welcome heaven.ごめんなさい、そう君はこの世にいるの。だからここあの世にいるあなたはその薬を渡せないんです。わかりますか?え?そ、その薬は飲んじゃダメです!そ、そんな事したらこの世に行っちゃう!置いてかないでっ、あ、あぁ……」



オイ!>>903、かなたさんがかわいそうだろ!
906 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/24(水) 01:55:47.79 ID:mV24l9Uo
白石「あきら様!クリスマスですよ!」
あきら「そうですね!」
白石「あきら様は幾つまでサンタクロースを信じてました?」
あきら「え?」
白石「え?」
907 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/24(水) 06:24:34.11 ID:ofN70Rc0
こんな時間に投下します。またまた4レスくらい。
すいません、パロディわりと濃いです。あとどう考えてもイブに投下するようなモノではないです。
てなわけで、パロとか苦手な人はスルーでお願いします。
908 :眠れぬ夜は君のせい [saga]:2008/12/24(水) 06:26:02.66 ID:ofN70Rc0


「おっしゃー抜けたッ!」


もう深夜、と言っても差し支えのないだろう午前一時。
だが太陽と月の入れ替わりなど、今パソコンの画面の前で叫んでいる少女の前では全く影響をもたらさなかった。

むしろ夜になると、活発になるのだこの少女。
昼間に居眠りをしていてゲンコツを食らうこと数知れず。担任の先生曰く、「泉の手にかかるとどんな授業も睡眠学習に早変わりや!」だそうだ。
・・・そこで誇らしげに腕を組んで笑い飛ばしているのは一教師としていささか問題ではありませんか。


パソコンの画面全体にばら撒かれている花びら。
それが突然、幕引きのスイッチでも押したかのように終了する。
同時に、女キャラのカットインと画面の右隅に映し出されている文字。

咒詛「魔彩光の上海人形」。

「嫌い〜キライ〜らーびぃい〜んぐ♪だーれーが〜ダーレーガ〜キャンビーあ〜りぃいぶあぅ・・・ふあああぁ」

キライとは口先ばかりで、音楽にあわせて気分良く鼻歌を歌いだす。
が、それこそまさに口先だけで、鼻歌は大あくびにより急遽中止と相成った。良く目じりのあたりを見ると、そこにはうっすらとクマが出来ている。

シューティングゲームが趣味の親友・柊かがみと同じ趣味を共用しようと、先日二人で購入した某同人弾幕シューティングゲーム。
自分では「他人の趣味に付き合う程度の能力」とさほど期待してなかったのだが、これが意外と面白かった。

このゲームの醍醐味は、少し時間が余っている時に暇つぶし感覚で出来る手軽さと、それでいてスリルとドキドキ感を味わえる二点。
普段よくやるネトゲやRPGとはまた違った感覚がそこにはあった。

だが新しくゲームを買ってきて、それにのめりこんだ時の宿命なのか‥‥前日は睡眠・仮眠ゼロの徹夜での作業となった。
何回も何回も繰り返し練習して、敵の打ってくる弾のパターンを覚えて、蜘蛛の糸をくぐるようにして難解な弾幕を避けて進んでいく。
そうして少しずつステージをクリアしていく様は一種のRPG性を孕んでいて、とてもやりがいを感じたのだ。
そして「いつでも電源をオフにできる状態」というのは、言い換えれば「止めどころがわからなくなる」ということでもあった。


その翌日。つまり今日の昼間。
こちらに熱を入れすぎたせいか、現実の「授業」という名のステージではまさに被弾しまくりだった。

居眠りをかまし、当てられても答えられず、英語の授業で現代文の教科書を出しノートに日本語の写し書きをする、現代文の朗読では歴史の教科書の中から偉人の言葉をつらつらと並べ、わざわざ全て言い終わるまで待たれて、そこからボソリと先生に注意される始末。

もはや被弾しまくりの残機ゼロ、ついでに気力もゼロの状態で本日の授業を終えたのだ。
909 :眠れぬ夜は君のせい [saga]:2008/12/24(水) 06:26:52.29 ID:ofN70Rc0



というわけで、さすがに眠い。
繰り出す呑気な鼻歌ももはや眠気覚ましの一環に過ぎなかった。

「へぇ〜、キレーなゲームだね、お姉ちゃん」

ピチューン

「ぶはっ」

敵の弾に撃たれたことを知らせる被弾音と、遅れて溜め込んでいた息を思いっきり吐き出すガス欠の音。その燃料の名は集中力。

俺の背後に立つな、とは誰が吐いた言葉だっただろうか。
集中を画面一点に注ぎ込んでいる最中、いつの間にか同居している従姉妹が後ろにいて、プレイしているゲームの感想を堂々と述べていた。
集中力とは、考えようによっては蜘蛛の糸より脆いものなのかもしれない。ちょっとした不意打ちで一気に雲散霧消してしまうものなのだから。

「うああ゛あ゛ぁ〜!!ゆーちゃああああん!!!」

阿修羅の形相で、SSサイズの自分よりさらにミニマムな従姉妹に獲物を狩る鷹(たか)のポーズで飛びかかる。

「えっ、なにっ、どうしたのお姉ちゃん?!何か嫌なことでもあったの?」
「もう嫌だよぉ〜!!ただでさえキンチョーすると楽勝なはずのところでミスするし、順調に来てると思ったら不意打ち喰らうしぃ〜!!」

襲い掛かるのかと思えば、その胸に飛び込んでえんえんと泣きじゃくる泉こな鷹。

「うんうん。でも練習すれば少しずつでも自信がつくし、ちょっとのことじゃ動じなくなると思うよ。頑張って、お姉ちゃん!何の話か分からないけど・・・大丈夫だよ、私がついてるから!」

ピチューン

「帰れー!今すぐ空気の読めない星に帰れー!!元はと言えばお前のせいなんだー!!!」
「ちょっ、痛いよお姉ちゃん!帰る!帰るから止めてってばあっ!!」

ポカポカと腕を振り回してせっかくの来訪者を追い出す。
その頃、操作を全く放棄されたゲームのスピーカーからは、被弾した後の僅かな無敵時間を終えて3度目の被弾音が聞こえた。

「はぁっ、はぁっ・・・」


そこで気がつく。
なんでこんなことで息を荒くしないといけないんだろう。アホらし。と。
一度深く息を吸い込むと、はぁ〜。と長いため息をついた。
910 :眠れぬ夜は君のせい [saga]:2008/12/24(水) 06:27:35.70 ID:ofN70Rc0

「・・・うん。もう寝よ。ゆーちゃんには明日謝るとして。うん」

ピチューン

‥‥四度目の被弾音。
落ち着いたはずなのに、まだ起動中のゲームが、いつもとは逆にプレイする側の人間のスイッチを押した。
その無機質な被弾音が酷く耳障りだった。あとはやっぱり寝不足で、言葉を選べるほどの理性が残ってなかったのも原因かもしれない。

「お前もピチュピチュうるさーいっ!!」
「お、お姉ちゃん、さっきはごめんね。でも私もうすぐテストで、どうしても分からないところがあったから───」
「ピチュピチュ言うのは男の[さすがに自主規制]が飛び出す効果音だけで十分なんだよーっっ!!!」



画面に指差して吠える姉。
教科書を抱えて部屋のドアを開ける妹。

たったの数メートルの距離。それが一瞬で何万光年もの長さに伸びてしまった。気がする。


やがて音もなく閉じられてしまったドア。
ぶるあああぁ、と己のエロゲ脳を激しく後悔、むしろ従姉妹に公開してしまった自分を苛む少女の姿だけが残されていた。
その後悔は、マジで爆睡5秒前な少女の眠気をキレイさっぱりなくし、代償にものすごい気だるさだけを残すのには十分すぎて。





「・・・・・ねぇひよりん」
「・・・何っすか、先輩」
「いつもひよりん言ってるじゃん?こう・・・オタクと一般人の壁がどうとか。やっぱり同人誌とか書いてると直にそういうのを感じるんだよねぇ」
「はぁ・・・まぁ、それもあるかもしんないですけど・・・どうしたんですか?」
「ゆーちゃんがね、口、きいてくれないんだ」
「は、はぁ・・・」
「私と目が合うと、まるで見なかったことにするみたいにそらすし、私と鉢合わせでもしようものならさ、全力で逃げ出すんだ。
 あのちんまいゆーちゃんがだよ?あの身体の弱いゆーちゃんが、肉食動物に見つかった小動物みたいにさ、なりふり構わず逃げ出すんだ・・・あはははは・・・」
「はぁ・・・。小早川さんの本領発揮!って感じっすかねぇ・・・」
「たまんないよ?ほんとにさ。もう切ないっていうか、何というか・・・」
「OH!コナタ!それはイワユルヒトツの萌えヨウソ、ですNE☆ナリフリ構わず逃げ出すユタカ・・・たまんないデスNE☆」
「はぁあ・・・確かにたまらないっすねぇ〜‥‥あのちんまい小早川さんが必死に走って逃げてる姿・・・くおおぉ・・・嗜虐心があおられるッス!たまんないッス!!!次の同人はこれでイけそうッス!!!」
「もうホント、たまんないよねぇ・・・これだから近頃の眼鏡キャラと外人キャラはさ・・・あはははは・・・」







911 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/24(水) 06:29:14.41 ID:ofN70Rc0
またまた3レスで済んじまったぃ!長編って難しいな・・・めんどいな・・・

やっちまいました。これってセーフだよね??w
ちなみにエロゲはやったことないです。読んでくれた皆さんがハッピーなクリスマスを迎えられますように!
912 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/24(水) 07:18:23.89 ID:8MZGVAAO
>>911

こんな時間に乙。東○ワラタ
こなたよ、ゆーちゃんの前で下ネタは慎めよ。

ふったりやんだりも同じ作者?すごいゆったりほのぼのだから、まったりと読んだよ。
913 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/24(水) 08:49:06.55 ID:fovBbg.o
>>902
それはすばらしい特典ですね! 向こうから来てくれるんだよね? まさかこっちからじゃないよね? あははh

>>904
ごめんなさい。80%は無理です勘弁してくださいお願いします

>>911
乙! 色々ひどいぞwwゆたかの信頼を取り戻せる日は来るのか……こなた乙

濃いって程じゃないし全然セーフだと思うぜ
914 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/24(水) 08:51:15.49 ID:odpNFsSO
>>911
エロゲはそれなりにやるけど、流石にソノ効果音でアレが出るのは聞いたことないよ…。

>>912
作品見る前にこっち見て、○に方でなく鳩をいれた俺は弾幕で蜂の巣
915 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/24(水) 12:22:37.68 ID:QMqIFISO
>>911
パロディと聞いて>>912をみて、てっきり不敗の方かと思って読んでみたら……

こなたwwwwカルシウム取れよww
ゲームは知らんが、知らなくても十分面白く書けるって凄いよ
916 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/24(水) 12:35:57.20 ID:odpNFsSO
−プライド−

かがみ「だから、ソレはこうで合ってるって!」
みゆき「いえ、違います!こちらで合ってるはずです!」
つかさ「ふ、二人とも落ち着いてよ…こなちゃんちだし、迷惑だよ…」
こなた「け、結論出ないんだったらそこは飛ばして先進めよっか?」
みゆき「いいえ。ここははっきりさせておきます」
かがみ「あんたらどうせ分かりっこないんだから黙ってて!」
つかさ「あう…」
こなた「うー…」
そうじろう「…なんか騒がしいな」
こなた「うん…ここの問題でかがみとみゆきさんがもめちゃって…」
そうじろう「ふーむ…ん、これって…」
こなた「…?」
そうじろう「なあ、ここってこうなんじゃ…」
かがみゆ「「部外者は引っ込んでて下さい!」」
そうじろう「…はい…すいませんでした…」

翌日

かがみ「みゆき、ここはこうと思うんだけど」
みゆき「はい、わたしもそう思います」
つかさ「…二人ともどうしちゃったの?なんか今まで以上に頑張ってるんだけど…」
こなた「あー…昨日のアレ、結局お父さんのが正解だったって…」
かがみ「みゆき、頑張りましょう。なんつーかもうとにかく頑張りましょう」
みゆき「ええ、絶対にこのままでは済ませません」
こなた(…意地になるの、分かる気はするんだけど…)
917 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/25(木) 00:38:21.22 ID:4g.yxESO
>>916
そうじろうsugeeeeeeee
918 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/25(木) 01:26:24.06 ID:sKmTinso
投下いきます。5レスほどいただきます。
919 :聖夜の奇跡 [sage]:2008/12/25(木) 01:27:08.37 ID:sKmTinso

 聖夜の奇跡。なんて、私は信じない。
 聖夜も何も、神と呼ばれた人間が産まれた日ってだけで、その説も確かなものじゃない。
 特別なことなんて、奇跡なんて起こるわけがない。
 
 そう。奇跡なんて、起こらない。


 〜聖夜の奇跡〜


 12月、クリスマスを目前に控えて、私、柊かがみは陰鬱な日々をすごしていた。
 別に、高校最後の年なのに彼氏がいないからとか、体重が増えたとか、そんな理由じゃない。
 ――出来ることなら、このまま時が止まってしまえばいいって思った。
 年が明けたら、卒業なんてあっという間で、そんなの……嫌だから。あの子の欠けた卒業式を迎えるのなんて、絶対に、嫌だから。
 毎日、毎日、そのことばっかり考えてた。

 あれは今年の10月はじめのこと。私は妹のつかさ、友人のこなた、みゆきの三人と買い物に行った。
 服を買って、ケーキバイキングに行って、こなたのアレな買い物にも付き合わされたっけ。
 そして散々楽しんだ帰り、横断歩道でハンカチを落としたつかさは、それを拾いに行った。その時、こなたが『つかさ! 避けて!』って叫んだのよね。
 意味が分からなかった。避けるって何を? って。でも、視線を車道に移してすぐに分かった。
 信号無視した車がつかさのいる方向に突っ込んできてた。そのことを理解した瞬間、おおきな音が響いて私は思わず目を瞑った。

 恐る恐る目を開けると、道路の向こう側につかさが立っていた。
 ああ、よかった。間に合ったんだ。そう、胸をなでおろした時、私はあることに気づいた。
 つかさの顔が真っ青になっている。当たり前だ、突然自分に向かって車が突っ込んできて、平然としている人間は居ない。
 でも、どこを見ているんだろう? 電柱にぶつかって止まっている車……じゃ、ない。もう少し先の……。


 ――。


 つかさの――視線の先に、誰か倒れてる。

 赤い髪をした……あ、違う。染まってるんだ。赤く。

 あの子の、蒼いきれいな髪が、赤く。

 何? これ。なんであの子が、こなたが倒れてるの?

 だって、さっきまで、私の、隣に――。
920 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/25(木) 01:27:51.04 ID:sKmTinso



「……みさん。かがみさん!」
「え? あ、みゆきおはよ」
「おはようございます。どうなされたんですか?」
「別に、なんでもないわよ」
「もしかして、あの時のことを?」
「……そんなとこ」
「無理なことかもしれませんが、なるべく思い出さないほうがいいと思います」
 みゆきの言いたいことはよくわかる。あの時のこなたの姿は、目を覆いたくなるほどだったから。
 思い出すのはすごく辛い。
「うん、分かってる。心配してくれてありがとう」
「いえ。ところで、つかささんの様子はどうですか?」
「もう大したことないわ。イブの件は大丈夫だと思う」
「それはよかったです。無理をして風邪をこじらせてはいけませんから」

「しっかし……我が妹ながら、驚くわよ。この時期にお百度参りして、風邪引くなんて」
「つかささんらしいと言えば、らしいですが」
「まぁ……事故のことで一番責任感じてるのはつかさだろうから」
「ええ、実際あれから二ヶ月ほどは、ずっと塞ぎこんでらっしゃいましたし」
「そのことにしても、みゆきには感謝してるわ。説得して立ち直らせてくれたんだから。ホントすごいわよ」
「そんなことないですよ。ただ、自分のせいだといつまでも嘆くより、泉さんがいつ帰ってきても笑顔で迎えて上げられるようにしましょう。そういう話をしただけですよ」
 サラッと言ってくれちゃって。それがすごいのよ。姉である私でも出来なかったことを、簡単にやってのけるんだから。
「ねぇ……こなたが目を覚まさないなんてこと、ないよね?」
「ええ、きっと目を覚ましますよ」
「……きっととか、そういうんじゃなくて医学的に見てどうなの?」
「私は、お医者様ではありませんからそれは……」
「でも、医者になるんでしょ? ならそれを目指すものとしての意見を聞かせて」
「……かがみさんの言うように私は医者を志しています。ですから、いいことだけ言うことは出来ません。それでもよろしいですか?」
「いいわ、聞かせて」
「わかりました」
 朝のホームルーム前、人の多い教室でする話ではないと、私たちは人のあまりこない階段へ場所を移した。
921 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/25(木) 01:28:13.78 ID:sKmTinso
「まず、泉さんの状態ですが、極めて良好です。全身の打撲、右腕の骨折、頭部の裂傷、他の小さな怪我もすべて治っています。
脳や内蔵にも異常はなかったということです。目が覚めない理由はありません。明日、それこそ今、目が覚めてもおかしくありません」
「そう、よね。だったら……」
「ですが」
 安心、そう言おうとした私に、みゆきは釘を刺す。
「かがみさんもご存知の通り、それを言い始めてもう3ヶ月近く経ちます」
「それは……」
 そう、詳しい容態を聞いたのは初めてだけど、こなたは無事ですぐに目を覚ます。それは事故のあと早いうちに聞いた。
 でも、こなたはまだ目を覚ましていない。
「正直、なぜ眠ったままなのか、原因は分かりません。私が今話した内容は泉さんのお父様から聞いた事なので、その中に嘘があれば違ってはきますが……」
「あのおじさんなら、たぶん本当のことを言ってくれると思うわ」
「ええ、私も同じ意見です。見ていて特に何か隠している様子もありませんでしたから」
「結局、こなた次第ってことなのね」
「はい。ですから、今の私たちに出来ることは」


 ――泉さんを信じて待つことだけです。


 本当に、みゆきは、すごい。
 信じて待つ。それは言うほど簡単なことじゃない。もしかしたら、とか色々考えて不安に押しつぶされそうになる。
 みゆきは不安になったり……しないわけないか。それでも、必死に自分にできることをやろうとしてる。

 実のところ、こなたが助かったのもみゆきのおかげだ。
 事故の時、あの子が施した応急処置がなければ、下手をすれば死んでいたとおじさんから聞いた。
 そして、みゆきは委員会とかで遅くなる日を除いて、毎日のようにこなたの病室へ通っている。
 昼休みにできる仕事は時間を目いっぱい使って終わらせてる。そうやって時間を作って、近くもない病院までこの三ヶ月近くずっと。
 こなたの状態に詳しいのはそれが理由だ。

 私は、週に一度ぐらいしか行かない。高校最後の年で勉強をおろそかにするわけにもいかないから。
 ……都合のいい言い方だけど、それをこなたは喜ばないだろう。
 みゆきのように、全部をこなすことなんてとてもできない。
 つかさのように、純粋に信じることもできない。どうしても嫌な考えがよぎってしまう。

 私には何もできないのね……。


922 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/25(木) 01:28:37.72 ID:sKmTinso
「つかさ? 何してんの」
「明日イブだからケーキ焼こうかなって」
 夜の十一時、つかさの部屋からゴソゴソと物音がしているのを効いた私は様子を見に行った。
「今から? ていうかまだ少し風邪残ってるでしょ。寝てた方がいいと思うけど」
「もう大丈夫だよ。熱も下がったし、ちょっと咳は出るけど」
「そう?」
 その時、私は気になった。ケーキを焼くのはいいとしても、どうして着替えてるのかしら?
「ねえ、なんで外行きの服着てるの? コートまで羽織って」
「え、ええと、それはその……」
「! またお百度参りでもしようってんじゃないでしょうね!?」
「ち、違うよ」
「まさか、もうやってきたんじゃ」
「まだだよ!」
「まだ?」
「はう! そのぉ」
 全くこの子は……。数日前に高熱で倒れた時、あれほど言ったのにまた……!
「せっかく治ってるのにまた風邪引くつもり?」
「そういう訳じゃ……」
「無理して何かあったら悲しむのはこなたなのよ? 私たちだってそう。なんでわからないの!」
「わかってるよ!」
 私は驚いた。つかさのこんな大きな声を聞いたのは、今まで一緒に生きてきてはじめてだから。
「でも、こなちゃんがもしかしたらもう起きないんじゃないかって、怖くて……」
 ああ、そうか――。
「ゆきちゃんみたいなことは出来ないけど、私だって何かしたいよ!」
「じゃあ、明日こなたのお見舞い行かなくていいのね? そんな状態のあんたを病院なんて連れて行けないわよ?」
「それは、やだ……」
「だったら寝てなさい。その分は私がやるから」
「え?」
 呼び止めるつかさの声を無視して、私は自分の部屋へ行き、着替えを始める。


 つかさは、私と一緒だったんだ。こなたのことを信じてる。だからこそ不安だったのよね?
 だから、何もできない自分が嫌で、でも自分なりに考えてやろうとしたのよね。
『もうすぐ、イブだから』
 熱を出して、私に怒られながらあんたが言った言葉。
 聖夜の奇跡。あんたはそれに願いをかけたのよね? 私が自分の中で否定した、それに。
 無駄でもなんでもいい。このまま何もせず居れるもんか!
「お姉ちゃん」
「何?」 
「あの、ありがとう」
「……。別にあんたのためじゃないわよ」
「あ、こなちゃんのためだよね」
「ちっ違うわよ! なんで私がこなたのために!」
「お姉ちゃんがツンデレだ」
「くっ……あいつが起きたら説教してやるわ」
「気をつけてね」
「大丈夫よ。その代わり、明日ケーキよろしくね」
「うん!」

923 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/25(木) 01:29:00.23 ID:sKmTinso
 私は素足になり、地面に足を下ろす。
「冷たっ。さすがに裸足はきついわね。さて……はじめますか」

 
『かがみって意外と可愛い寝顔してるんだぁ』

 お調子者で、

『かれこれ三日徹夜でゲームしてて……』

 だらしなくて、

『駄目だ、かがみにかわいい系は無理』

 失礼で、

『みんなと同じ組になりたくて文系選んだくらいだもんね?』

 意地悪で、

『かがみってさ、実は結構かわいいよね』

 そんなあんたがいなかったら、

『おーい、かがみ〜』

 本当は友達想いなあんたがいなかったら、

 ……寂しいじゃない。

 だから――。


「これで終わり……つかさのやつ、よく何日もやってたわね。私はこれだけでこんなに疲れてるってのに、ホント情けない姉だわ」
 かじかむ手と冷えてあまり感覚のない足。本殿の前で私は、誰とも知れない相手に言い放つ。
「神様だかなんだか知らないけど、私は信じない。でも、聖夜の奇跡って言うのは信じてもいいわ。だって、奇跡は神様が起こすとは限らないから――だから早く帰ってきなさい、こなた」


 こなたは、いいお友達を持ったのね。


「え?」
 どこからか聞こえた声、振り返ると12月の寒空に似つかわしくない、温かな風が頬をなでた。


 end
924 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/25(木) 01:40:30.22 ID:sKmTinso
以上です。一応これの後編のようなものがあります。まだ書いてませんがww
クリスマスにちなんで、ということで書き始めたんですが、途中無理やりな感じになっちゃったのが心残りorz
ほんとうは前編後編あわせて今日までに仕上げる予定だったんですけどね……

皆さんにこの上ない感謝を。メリークリスマス!
925 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/25(木) 17:49:52.84 ID:cXmu9EDO
>>924
つかさかわいい
926 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/25(木) 18:08:34.37 ID:i.jkZADO
>>924
乙。4レスだから一気に読めたよ。いい話でした。
鬱から多少持ちなおしたところで話が終わったからめっちゃ続きが気になる。
聖夜の奇跡、起きるといいなぁ。
続きwktkです。
927 :投票所管理者 :2008/12/25(木) 20:24:10.90 ID:5Bn7G4o0
投票終了です
今回のお題は「笑い」です皆様の笑いある作品をお待ちしております。
http://vote2.ziyu.net/html/madou.html

今回の件でご協力してくれた人には感謝してます。
お陰で悩みも消えました。ありがとうございました!
928 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/25(木) 20:29:53.65 ID:MPQO2ISO
>>927
管理お疲れ様です

以下、小ネタ

ちゃっちゃっちゃらら♪
ちゃっちゃらら♪

さーて、次回のらき☆すたSSコンクールは?

みゆき「みゆきです」
かがみ「かがみです」
つかさ「つかさです」
みゆき「ペットボトルのペットとは、原材料であるポリエチレンテレフタラート (Polyethylene terephthalate) の略称であるPETのことなんです。またこれは和製英語でして、欧米ではplastic bottle と呼んでまして、PETもペットではなくピー・イー・ティーと発音するそうです」
つかさ「へーそうなんだ」
かがみ「まあ、わりとどうでもいいわね」
みゆき「………」
つかさ(あ、ゆきちゃんムッとしてる…)
かがみ「あ、ペットボトルと言えばこの前「中略します」ってな事が…ってなんで略すのよ!」
みゆき「時間押してますし、長そうでしたので」
かがみ「…もしかして、喧嘩売ってる?」
みゆき「まさか。そんなもの売るほど困っていませんよ」
つかさ「ふ、二人共落ち着いて…予告しなくちゃ、ね?ね?」
かがみ「つかさやっといて…ちょっとみゆきと体育館裏で話ししてくるから」
みゆき「ええ、心行くまで話し合いましょう」
つかさ「あ、あの、け、喧嘩はダメ…え、えっと次回らき☆すたSSコンクール『笑い』!…ま、まってお姉ちゃん、ゆきちゃん…」

ちゃららららららっ♪



なんでか最近はかがみとみゆきが書く度に喧嘩してる気がします
929 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/25(木) 22:16:34.84 ID:6ond0aw0
喧嘩するほど仲がいい
930 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/25(木) 23:19:40.11 ID:WugE7.20
>>927
乙。なんとか無事にお題が決まって良かった。

>>928
みゆきがつきぬけて聖人君子だから喧嘩せずにすんでるのかもなー。
まあ、殴りあった後は友情が芽生えるのが定番さ。漢ならな。
931 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/26(金) 00:51:40.08 ID:hrXljCw0
 コンクール便乗小ネタ。かわいらしい挿絵の絵本をイメージして読んでね。



 昔々、あるところに平和な国がありました。
 あんまり平和が続いたせいで、その国の王様は退屈のあまり心の底から笑うことを忘れてしまいました。
 王様は言いました。

「ワシを心から笑わせた者には褒美をとらそう」

 国中の者が王様を笑わそうと頑張りましたが、誰一人として成功しませんでした。
 なんとしても笑いたい王様は、褒美をどんどん豪華なものにしていきます。
 やがて、この噂を聞きつけた様々な国の人がやってくるようになりました。

 ある日、有名な旅芸人の一座がその国へとやってきました。
 もちろん、王様を笑わせるのが目的です。
 一座を代表して、4人の女の子が王様に挑みます。

 青い髪の小柄な女の子は、軽快な動きと豊富だけど偏った知識を武器にネタを繰り広げます。
 衛兵の何人かが爆笑していましたが、あまりにネタが偏りすぎていたせいか王様の反応はいまひとつでした。

 紫の髪の双子は、シュールかつ予測不可能なボケと的確かつ取りこぼしの無いツッコミの漫才を披露します。
 大臣を始め多くの者が笑いの渦に巻き込まれましたが、王様のツボにははまらないようで反応は微妙でした。

 最後に桃色の髪の落ち着いた雰囲気の女の子が王様の前へと進み出ます。
 女の子はすたすたと王様に近付いたかと思うと、何やら王様に耳打ちをしました。
 するとどうでしょう、先程まで何をどうやっても笑わなかった王様が声をあげて笑い出したではありませんか!
 王様は女の子を見つめて心から笑い続けます。

 ――恐怖に染まった表情で。

 それはまるで、正気を失ってしまったかのようでした。
 人間は本当の恐怖に直面した時、己の意に反して笑いだすことがあるといいます。
 おそらくそういうことです。

 旅の一座は『約束は約束』ということで褒美をやや強引な主張で手に入れると、逃げるように去っていきました。
 どこかの国で豪遊していることでしょう。

 王様がおかしくなってしまったこの国は、その後、悲惨な末路を辿り滅亡するのですが……それはまた別のお話。



 聖夜に何書いてんだ俺はorz
932 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/26(金) 12:27:17.38 ID:LXm9asSO
−某牧場ゲーム−

かがみ「うーす」
こなた「いらさーい」
かがみ「ゲーム?なにやってるの?」
こなた「ルーンファ○トリーフロ○ティア。畑耕しながらのんびりするゲーム」
かがみ「ふーん、なんかあんたに似合わないわねえ」
こなた「いやー、これって恋愛要素があって結婚できるんだけどね。嫁候補の一人のロ○ッタって子が、ちょっと素直じゃなくて仕切屋で仕事に妥協しない頑張り屋で、喋り方までかがみそっくり」
かがみ「…台詞なげーよ…拳握りしめて力説すな」
こなた「萌えざるを得ませんよ、わたしとしては」
かがみ「……さよか…んー…ねえ、こなた」
こなた「なに?」
かがみ「農家ってこんな簡単に儲かるものなの?」
こなた「さ、さあ…」
933 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/26(金) 12:39:55.59 ID:zd07g0s0
今、figmaでこなた〜みゆきまで出てますが、次出るとしたら皆さん誰がいいですか?
普通に考えたら一年生組が妥当ですが・・・
934 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/26(金) 12:46:42.30 ID:zd07g0s0
あと、「出っしーて↑スペクタクル」や「ダセ出セユカイ」に「歌、あやの、キャラソンにて」
の替え歌を書いたのも私です。本当に申し訳ありませんでした。
935 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/26(金) 13:02:50.56 ID:pc49OToo
>>931
その一レスに惹き込まれた。GJ!

なぜかすごく気に入ったんだがww
936 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/26(金) 13:43:40.78 ID:Qc8vrdw0
>>911
逃げられるなら捕まえるまで
ゆーちゃん捕獲作戦に続く・・・わけがない

>>924
これはどう見てもあの人による奇跡フラグ
つかさはかがみに止められなければ病院送りになるまで続けてただろうな

>>931
みゆきさんオソロシス(((゚Д゚)))ガタガタ
937 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/26(金) 15:24:16.10 ID:0f.xJm60
5レスほどいただきます。
またまたムリヤリまとめたぜ。でも俺にはこれが限界なんだぜ。
あと、自分が書くとかがみが一匹狼みたいになってしまうのは何故だろう。
938 :つくつくつくつくつかっクマ [saga]:2008/12/26(金) 15:26:55.75 ID:0f.xJm60



それは・・・高校生としての最高学年になり、まだ一月近くしか経っていない頃のお話。


「んじゃ、ほーぃおつかれー」
「おつかれぇ〜」
「お疲れっ」
「お疲れ様です、皆さん」


かちかちかちん。

小さくガラスの鳴る音。
だがそれは店内の喧騒の中では店員が鼻水をかんでいることよりも些細なことだった。
それより鼻水をかんだ手でお客様に届けるフォークを持たないの。しかもそっちは根っこじゃなくて思いっきり刺す方でしょーが。店長も見て見ぬ振りしないの。

「はぁ〜、このメロンソーダおいしぃねぇ」
「いやいや、私のコーラも中々・・・」
「このコーヒーも味わい深いですよ」
「全部ドリンクバーのボタンの上にコカ○ーラって書いてあったけどね」
「モノは言いようなのだよ、かがみ。せっかくリアルセレブまで合わせてくれたのに・・・しかもかがみんのそれ、アイスミルクって・・・空気の読めない子だねぇ」
「私が何飲もうが勝手でしょ、ほっとけっ」
「いえ・・・私はそんな、セレブなんて・・・」
「ゆきちゃんシマウマなんだ、すごーい!」
「それを言うならゼブラ。似てるけど違うの。つかさはボールペンでも食べてれば?」
「ふええぇ、お姉ちゃんのイジワルぅ」

ともあれ、今日は金曜日。
学校は明日から休みで、いつもの4人は駅の近くにある学生御用達のファミレスへと一時の逃避行に繰り出していた。

そして女子高生におけるファミレスの定番といえば、もちろんこのドリンクバー。

「はぁ〜、でも高校3年生にもなるとさすがに授業の内容が違うねぇ。色々と」
「だよねぇ〜、同じ時間なのに2倍くらいの授業を受けてる気がするよ〜」
「つかささんの言ってることは当たらずも遠からずだと思いますよ。実際、授業の濃度は2年生の時の倍近くになってると思いますから」
「さらっと言うねぇ〜‥‥2倍だよ??かがみんのお腹のお肉じゃないんだからさ〜」
「店員さーん!注文いいですかー!えーっと‥‥この牛ヒレ肉のステーキと、エビチリゾットと、きのこたっぷりてんこ盛りパスタと、ビーフドライス‥‥
 あ、あと和風ハンバーグのスペシャルセット、マーボーカレーと、デリデリデリシャスピッツア、最後にプリンセスクレープをください!よし、帰るわよ。つかさ、みゆき」
「おーい、おーーい、おぉーーーぉい、しかも私のカバンまで持って帰るなぁーっ!ってゆーかみゆきさん、それ私のサイフなんですけどぉー!」
939 :つくつくつくつくつかっクマ [saga]:2008/12/26(金) 15:27:23.04 ID:0f.xJm60

アドリブとは思えないチームワークでこなたを残し、さっさと店を出ようとするかがみ他2名。
背後からは、店員たちの襲いかからんとするような声。

『ヒレステ一丁、チリゾ一丁、きてパス一丁、ビライス一丁、和ハンSセット一丁、マーカレー一丁、デリッツア一丁、プリンクレープ一丁、以上でぇーす!!』

『『『あーーりがとぅございゃあしたぁー!!!』』』

板前料理店のようなファミレスだった。
これが近頃の高校生にウケるのだから、やはり腐っても日本人といったところだろうか。




「ってゆーか当たり前でしょ。私たちは受験を控えた3年生よ?」
「頭ではわかってるんよ、かがみんや。でも身体の方がついていってくれなくてねぇ・・・」
「わたしもぉ〜・・・もう毎日眠くて眠くて・・・」
「アンタそれ小学生の頃から言ってるでしょーがっ」

箸で器用にコップの中の氷をつかむと、眠気覚ましとばかりに、隣に座る妹の頬にぴたりと当てる。
「ひゃっ」という冬の風のような悲鳴と、同時に頬に垂れるのは氷にひっついていたアイスミルクのしずく。
はい、今変なことを考えた人、手を上げなさい。先生怒らないから。

ちなみに先ほどの注文はこなたの哀願によって全て取り消されている。その顔の悲壮さと言ったら店員も引いてしまうほどだった。

「あははは・・・私も外では普通そうにしてるつもりなのですが、家ではうたた寝してしまいそうになるまで勉強してるんです・・・」
「みゆきさん‥‥ちなみに何時くらいまで?」
「はい、大体日付が変わるくらいまででしょうか」
「うう、リアルセレブと一般人の壁はこんなところにまで立ちはだかるものなのか・・・」
「だからアンタの基準を当てはめるなって。みゆきはこれでもクラス委員やら何やらでアンタより時間潰れてるんだから。朝は早起きなんだし、実際そのくらい寝ないとやっていけないわよ」

かしかしかし、とケータイを弄くりながら話す。
えぇー?と反論の声が聞こえるが、その目は変わらずどこかうつろなままだった。

つまるところの、無表情。
ケータイを弄りながらも、それは精神的な疲労の表れに他ならない。
うつむいたままで周りに悟られぬよう奥歯に力を入れてあくびを噛み殺す。今のかがみに出来る、精一杯の強がりだった。

相手にしてもらえず、ぶーぶー言いながら軽くストローを噛んで、折り曲がった先にはつかさの顔。
そこに先ほどかがみの氷から漏れたアイスミルクのしずくを見つけると、ストローを押し当てて・・・・

「‥‥えっと、泉さん?」
「何がしたいのよ?フツーにキモいわよ?」

気がつくと、ストローを押し当てようとしたそこは頬ではなく唇の方だった。
正確に言うとミルクは鼻の下に垂れてきていて、そこにあてがおうとしたのがズレただけなのだが。

「いいよ、こなちゃん。別に」
「色々危ない発言ありがと、つかさ。今私が拭いてあげるからね」
940 :つくつくつくつくつかっクマ [saga]:2008/12/26(金) 15:28:07.12 ID:0f.xJm60

五月病など程遠い、クマの冬眠のようなつかさの寝ぼけ眼はいつになったら覚めるのだろうか。


「授業もだけどさ、みんな・・・」
「何よ?」
「はい?」
「むにゃむにゃ・・・アウストラロピテクス、っと。お姉ちゃん、これ何ていう星だっけ?ぐぅ」

変わったよね。

つかさは近頃晩ごはんを毎日みたいに作ってて、かがみは生真面目さに拍車がかかって、みゆきさんも毎日慌しそうにしてて。
何故だろう。一緒に進級した仲間なのに、自分だけ置いてけぼりにされたような感じがする。
そこに何でか一抹の寂しさを感じてる自分もわかんない。



とは言えなかった。
つかさ・かがみ・みゆきとくわえたままのストローで順番に指して、「やっぱなんでもない」とこぼす。

「すぅ‥‥つくつくぼーし♪つくつくぼーし♪」
「ぶほぁっ!!!」

一瞬。
みゆきの方にストローを向けたまま、何とか「やっぱなんでもない」の言葉を搾り出せた‥‥まではよかった。

声も震えてない。自分でも意味のわかんない動揺も表には出ていない。はず。
そんな安堵の一瞬のスキをついたのは、もはや日本語の文章として成立していないつかっクマの寝言。

思いっきり吹き出した息とツバは、当然ストローの狭い通り道を駆け抜けて、その先・・・みゆきの顔面へとぶちまかれていた。

「だからアンタは何が言いたいのよぉっっっ!!!」
「ち、ちがっ!!そうじゃなくて、だって、聞いたでしょっ??!うぷっ、つく、つくつくぼーしって!ぶひゃっ!ひゃっひゃっひゃっひゃっ!!!!ひーっ!!つかさ最高ー!オーモロー!!あはははははっっ!!」
「ああぁ、眼鏡が汚れてしまいました・・・ティッシュ、ティッシュ・・・」

三者三様、己の赴くままに。

ぶち込まんとばかりにつっこみを入れるかがみ。
ツボに入って笑い転げるこなた。
ティッシュで眼鏡を拭きながら、悲しげな表情をするみゆき。

そして蚊帳の外になっているのは、心地よさ気に居眠りをするつかさ。
もはや喜怒哀楽揃い踏みの4人組となっていた。

「一体なんなのよ!?っていうか何を言いかけてたワケ?!言わないと怒るわよ!みゆきが!!」
「い、いえ、私は別に・・・眼鏡は拭けばキレイになりますから」
「うーん、や、みんなさぁ、変わったなぁ〜ってね?少し思っただけだよ〜うんうん」
941 :つくつくつくつくつかっクマ [saga]:2008/12/26(金) 15:28:59.04 ID:0f.xJm60

ストローをくわえたままで器用に話す。
だがその様子は落ち着きがなく、ストローをくわえているのも苦し紛れのおちゃらけなのかもしれない。

「かがみは、勉強。みゆきさんは、相変わらずバタバタしててさ。つかさだって学校が終わると、毎日家の献立を考えて、食材探しに走ってる。
 私は・・・なんか私だけ相変わらずでさ。正直ぃ・・・一緒の世界に住んでるんだよ?でも一緒に住んでる気がしないっていうかさ・・・。
 まぁ、甘えてるのかね、私も。アハハっ」


しぃ〜〜〜ん、と。
水を打ったような静けさが広がる。
やばい、テキトーに茶化して言ったつもりだったのに、ごまかし切れなかった。
額に一筋の冷や汗が光る。

つかさは相変わらず夢の中で、みゆきは反応に困ってオロオロしているのがまる分かりだった。かがみはこなたの顔を見ていたが、しばらくしてからケータイ電話を取り出し、そちらの方に意識を集中させてしまった。
こうなると一番困るのは他でもないこなただ。言いだしっぺとは、何をするにしても大概めんどくさい思いをするもので。

「え、えっとさぁ、みんな、あの───」
「私もまぁ‥‥同じようなものかもしれませんね」

眼鏡を拭いて、何とか平静を取り戻したみゆきだった。

「毎日何かしらやることがあって、それに追われるように生活してるなぁ・・・って。自分でも最近思うんです。
 気がついたら朝が来て、次に気がつくとベッドの中で、「あぁ、また朝が来る」って備えてて・・・いつの間にかそれの繰り返しになって、毎日の日々に自分が置いてけぼりにされてると言いますか・・・」
「・・・私も同じく。正直『やること』はいっぱいあっても、『やりたいこと』って言われると・・・最近思いつかないのよね。だから・・・」
「・・・ふぐっ!」

ガタン、と少し大きな音を立てて痙攣したのは、机に突っ伏したまま起きないつかさだった。

「すぴぃ〜・・・なくしたものをとりもどすことはできないけど・・・ 忘れてたものなら思い出せますよね・・・監督・・・むにゃ」


今までの寝言の中でも、ひときわハッキリと聞こえた言葉。
それは3人の耳に寸分も違うことなく届けられていた。

「・・・ま、そういうことよ。つかさのはわざととしか思えないタイミングだけどね」
「うおぁっ?」
「あら?」

こなたのポケットからは、「み・み・みらくる♪みっくるんるん♪」という軽快なスイートボイス。
みゆきのポケットからは、無機質なバイブの駆動音。
つかさのポケットからも何やらクラシックのような音楽が流れていた。

取り出しましたは、現代の英知の結晶・・・携帯電話。

「これが、今の私の『やりたいこと』・・・なんちゃって。何となくサプライズしたくて、いつ言おうか迷ってたんだけど・・・こなたの顔見てるともう今日しかない!って思ったわよ」
「・・・え?もしかして・・・モロバレだった??」
「むしろアレでわかんない方がおかしいと思うけど?」
942 :つくつくつくつくつかっクマ [saga]:2008/12/26(金) 15:30:13.62 ID:0f.xJm60

3人に一斉送信された新着メールの内容を理解すると、思わずその差し出し主の顔を確認せずにはいられなかった。





タイトル:
かがみです

本文:
5月の第3週目の土日なんだけど、4人で旅行にでもいかない?
ほら、春なのにまだまだ寒いじゃない?
だから沖縄なんてどうかな・・・って思ったんだけどさ。どうかな?

というわけで、よろしく!
出来るだけ全員参加でお願いします!





「ま、勝手に予約取ったのは私だし、キャンセル料くらい払う覚悟はしてたんだけど。それに・・・もうすぐアンタの誕生日だし、ね」
「かがみ・・・」

ようやく口からストローを開放する。
しばらくは呆けていたがこなただったが、やがて一つ大きな深呼吸をすると、

「かがみん、ありがと!
 よぉーし・・・すみませーん!!このジャンボチョコチップパフェと、らんらんモンブランと、スイートストロベリーショートケーキと、トロピカルフルーツポタージュ、あとはビッグマウンテンボスパフェくださぁーい!
 さっ、今度こそ本当に私のおごりだよ♪気にせず食べたまへ♪♪」
「何の嫌がらせだぁあああぁっ!!!しかも甘いもんばっかし食わせる気かああぁ!!!」
「まぁまぁ、私も手伝うからさ。かがみんのお腹の子が良く育ってくれますよーに、ってね」
「いねーよ!!!!!」
「で、では私は用事がありますので、これで・・・」

がし。
これから繰り広げられるであろうフードファイトをいち早く察し、そそくさと退散しようとした眼鏡の下げカバンにしがみつく。
気の強そうなツリ目が一転、凶悪なほどの三白眼に変化していて思わず「ひぃっ」と悲鳴をあげずにはいられなかった。

「落ち着きなさい、みゆきぃ。とりあえずビッグマウンテンボスはアンタの担当なんだからねぇ・・・うふふふふ・・・」
「そ、そうなんですかぁ・・・?うふ、うふふふふ・・・」

やり場のない怒りの矛先を、全く関係のないリアルセレブへと向けた。

943 :つくつくつくつくつかっクマ [saga]:2008/12/26(金) 15:30:25.65 ID:0f.xJm60
もはや逃げられないことを知り、諦めて席に着く。
その反対側では冬眠中のクマをムリヤリ覚醒させてしまおう、という無謀な行為が行われている。

「いっくよぉ〜‥‥‥ふぅう〜〜〜〜〜っ!!」
「っひゃあああぁあぁ!!??」

先ほどくわえていたストローの標準をつかっクマの右耳に合わせると、気合一閃。
もてる肺活量の全てを使ったハイパーブレスがそのまま春の息吹となって、つかっクマを見事、深い冬の眠りから解き放ったのだ。

「びびびびび、びっくりしたよぉ〜!!こなちゃんのバぁカぁ〜!!」
「ごごごごご、ごめんってばつかさぁ〜!!お詫びにらんらんモンブランをおごるから食べてネ☆」
「本当?やったぁ、ありがとうこなちゃん♪」
「こいつ・・・上手く懐柔しやがって・・・」

半ば強引に春の知らせを受けて懐柔されたクマに、もはや猛獣としての威厳はなく、元からそんなものはなかったような気もする。
そこはかとなく漂ってくる甘い匂い。こなたが注文したデザートの数々が作られはじめたのだろう。

希望に満ちた春と、この年代しか持ち得ないスイートな香り。
そう、何せ花の女子高生なのだ。
やらないといけないことや、悩むこともいっぱいあって、流されたり忘れそうになることもあるけれど‥‥それでも、皆と一緒に騒いでいるのが一番なのだ。

「私のやりたいこと、それは久々にみんなで揃って遊ぶこと。それと───」





「───久々に、4人で思いっきり笑いましょ!!」







944 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/26(金) 15:32:12.96 ID:0f.xJm60
以上です。
今度は6レスになっちまったぃ・・・目測なんて誤るためにあるものなのさ!

この年代の葛藤を描こうとしたらビミョーに複雑になってしまった挙句、つじつまが合わなくなってgdgdになってしまったのがありありと感じられるブツになったかと思います。
やっぱりテキトーに平謝りしとくぜ。申し訳(ry

>>912
よく分かったな・・・そのとおりだ!
言うならば「ゆったりほのぼの」は自分の化けの皮みたいなもんだと思うんだぜ
945 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/26(金) 16:22:30.32 ID:LXm9asSO
>>944
トロピカルフルーツポタージュが気になってしょうがない
946 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/26(金) 16:28:16.71 ID:RCI8u320
>>944
乙〜読んでて面白かった。
投下ペースすごいな。おかげでスレも再び活気づいてるようだ。
947 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/26(金) 16:45:52.86 ID:pc49OToo
>>944
こなた策士ww つかっクマくれwwww
よくそんなに書けるな……あんたの好きだぜ! 
948 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/26(金) 18:03:48.68 ID:.ttXtcAO
>>944
俺はつかさの言葉が気になってしょうがない
なんでタッチの名言知ってるんだ‥‥しかもタイミングバッチリだしww
949 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/26(金) 20:09:29.81 ID:AX9rqHk0
-----------------------
 ここまでまとめ終了
-----------------------

コンクールのネタがまだ思いつかなくてむしゃくしゃしてやった。
反省はしない!するもんかー!
950 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/26(金) 22:18:50.06 ID:bVmpvcSO
>>944
GJ
これは面白いねww内容もタイトルもww

>>949
まとめ乙!
951 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/26(金) 23:57:29.60 ID:Kk2sBJs0
>>950
むっちゃ和んだ。ありがとう。

久々に投下行きます。何レスかはわかりません。
後半かなり撒いて書いたけどまぁそれなりに上手くまとめた……つもりです。ハイ。
952 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/26(金) 23:58:00.48 ID:Kk2sBJs0
>>950じゃなくて>>944だった(^^;
953 :それぞれのMerry Christmas :2008/12/26(金) 23:59:18.34 ID:Kk2sBJs0
「あー、雪だぁ」

物語の大まかな流れを考える作業を終えて、ふと窓の外に目をやると、
雲に覆われた真っ黒な空に何か銀色の粒が見えました。

「久しぶりですね、雪が降るの」

絵本の創作作業を共にしているアシスタントさんも、この白銀の妖精たちの登場を喜んでいるみたいです。

「本当だね〜。最後に降ったの、いつだったっけ?」
「確か3年前……でしたね」
「3年かぁ……」

舞い落ちる雪の中に、私は学生の頃の自分を浮かべました。

「……3年ってすっごく早いよね。学生の頃なんか、友達と遊んだり、勉強したりであっという間に過ぎちゃったもん」
「それでも、学生の頃の思い出って言うのはずっと心に残る、って言いますけどね」
「何でだろうね。忘れたくないってずっと思ってるから、かな」

窓に手を触れると、手だけでなく体の芯まで冷えてしまいそうでした。

「小早川さんは、きっと楽しい学生時代をすごしたんでしょうね」
「……そうだね。毎日が、とっても楽しかったもの。あ、もちろん今もすごく楽しいよ」

天気予報によると、雪は明日も降り続けるそうです。
私は窓を開けて、ほっ、と息をつきました。白い息は、闇夜に吸い込まれていくように消えてしまいました。

「ね、明日、雪だるま作りに行こうよ」
「明日ですか? ……そうですね、余裕もありますし、作ってみましょうか」
「うん! じゃあ、とびっきり大きいの作ろうね!」

私は窓から身を乗り出して、両手をいっぱいに伸ばしました。
明日は楽しい木曜日になりそうです。







「日下部先生」
「はい」
「そろそろお休みになられた方が」
「いや、まだ作業がありますんで」

教「師」が忙しくなって「走」り回るから「師走」って言うのは何となく覚えていたけど、
実際に教師になってみるとそれが痛いほど身にしみる。
年末の教師がこれほど忙しいとは、学生時代には思いもよらなかった。
3年生の担任ともなれば、尚更だ。
954 :それぞれのMerry Christmas :2008/12/26(金) 23:59:48.53 ID:Kk2sBJs0
息抜きでもするか。私はそう思って、缶コーヒーを買いに外へ出ることにした。
厚手のコートを身に纏い、マフラーもして、北風が枯葉を吹き上げる中私は自動販売機へと向かった。

自動販売機はこの寒空にさらされてぶっ壊れたりしないのだろうか。
そんなどうでもいいことを頭に浮かべながら、私はポケットから財布を取り出し、小銭を入れた。
スイッチに指を伸ばすと、ちょこん、と私の指に白い粒が乗った。

雪だ。

空を見上げると、そこには綺麗な雪の粒がひらひらと舞っていた。
私は別にロマンチストではないが、舞う雪が私に何か幻想的なものを感じさせた。

「あ、やべ、仕事仕事」

幻想的な気分に浸る余裕もなく、私は缶コーヒーを片手に駆け出した。
でも、時間の割には心も体も随分リラックスできた……ような気がした。







「やまとちゃん、これ今週のスケジュールね」
「はい、ありがとうございます……うげ」

一瞬目を疑った。スケジュール帳は、文字でびっしり。
眩暈がしたが、これだけ私を求めている人が居るんだから、応えるしかない。

私は今、芸能界、もっと言うなら音楽界でいたって普通のシンガーソングライターとして生きている。
小さい女の子が憧れるような「アイドル」とは違う、自分で曲を書いて一人で歌い上げる、そんな仕事だ。
もともと作曲が好きで、親友のこうに一度自作の曲を聞かせたら

「これやばいよ! オリコン1位、レコ大、果ては紅白行けるって、絶対! やまと、アンタ絶対デビューした方がいい!」

なんて何割増しかわからないほどの大絶賛を頂いたので、その曲をふざけ半分でレコード会社に送ってみた。
どーせ落選だろうと思っていたら、幸か不幸か目に留まってしまったというわけである。
で、がむしゃらに書いて歌った曲が大ヒットとは行かずとも徐々に売り上げを伸ばしていたらしく、
気付けば全国ツアーなんてものをやっていた。昨日、ファイナルを迎えたばかりである。

「あぁ、今年はのんびり新年を迎えることはできないみたいね」

アーティストとしての私はこの現実を喜ぶべきなのだが、素直に喜べないのが本音だった。
両親と色々な話をしたいし、こうと遊んだりもしたい。こたつでミカンを頬張りながら、ペットの猫を撫でていたい。
それで猫がゴロゴロ言いながら私にぺったりくっついて……想像しただけで癒される。
955 :それぞれのMerry Christmas :2008/12/27(土) 00:00:43.89 ID:iCUmqtc0
まぁ、そんな妄想を描いても、現実は変わらないんだけど。

何にせよ、とにかく今はこんな私を一生懸命応援してくれるファンに精一杯応えて、新年を迎えたらのんびりさせてもらおう。
それはもう、契約切られても良いぐらいに。いや、流石にそんなことはゴメンだけど。

嵐の前の静けさ。私はストーブの前に座って、好物の雪見大福を頬張るのだった。







「おかーさん、おかーさん」

ついうたた寝をしてしまっていたようで、娘の声でハッと我にかえった。
眼を軽く擦り、ぼやけた視界を晴らせると、娘が満面の笑みで目の前に立っていた。

「どうしたの」
「雪、雪」

娘が指差す方を見ると、純白の雪がひらひらと降り注いでいた。
降り始めてから結構な時間が経っていたらしく、外は白い世界へと姿を変えていた。

「外で遊んでくるね」
「気をつけるのよ、こういう日は転びやすいからね」

娘にマフラーと手袋、耳あてを着けてやると、娘は弾けるように外へ駆けて行った。
956 :それぞれのMerry Christmas :2008/12/27(土) 00:01:18.78 ID:iCUmqtc0
雪、か。
確かあの人に出会ったのも、雪が降る日だったな。
友達の家に泊まりに行ったとき、優しく話をしてくれた。
それからメールをするようになって、一緒に出かけるようになって――。
気付いたら、私たちはいつも一緒だった。

カレンダーに目をやる。そうだ。明日は私たちの記念の日。
娘は友達の家でパーティをやるというから、明日は私たち二人だけ。
飛び切り美味しい料理を作って、二人でワインを片手に乾杯したいな。
そして、普段から私たちのために頑張ってくれているあの人に、「お疲れ様」と言ってあげよう。

明日は、忙しくなりそうだな。
だから、今日はこうやって暖かい部屋の中でうとうとしていてもいいでしょ?







「ひよりん! まだキャラデザイン決まんないの!?」
「す、すいません! まだかかりそうッス!」

あーもー、何でこんなことになっちゃったかな。
こーちゃん先輩がゲームクリエイターになったって話は聞いてたけど、まさかこんな形で再会することになるとは。

漫画家になりたいという夢を叶え、とある週刊誌で漫画を連載している私。
最初は人気投票も下位のほうで、打ち切られるかどうかの境界線を行ったり来たりしていたが、
我慢して連載を続けるうちに徐々に人気が出てきて、たまに巻頭カラーを張れる程度までのし上がれた。
あー、ジャンル? 大丈夫、同人でやってたときみたいな作品じゃないから。流石に足は洗ったよ。
で、人気に目をつけたパティ(今はアメリカでアニメ会社の社長をやってるらしい)がオファーをくれて、今私はこうして仕事しているわけだ。

そんなことはともかく、今は目の前の仕事を片付けなければ。
ってか、何で自分が書いた漫画のゲームなのにダメ出しされなきゃいけないんだろう。
まぁいいや、唸れ、私のゴールデン・レフトアームよ!

「……こんなんでどうッスか?」
「没」

一生懸命書いた新しいキャラクターは、生まれて3秒でこの世から消失した。合掌。

「ひ〜よ〜り〜、アンタ同人書いてたときのほうが生き生きしてるよ?」

そんなことは自分が一番わかってます。あぁ、もう、ほんとに、くそっ、ええいっ!

「これでどうッスか!?」
「……お、ちょっとまともになったじゃん」

む、これは期待できるか?
957 :それぞれのMerry Christmas :2008/12/27(土) 00:01:36.25 ID:iCUmqtc0
「でも没。65点。私は100点を求めてんの」

やめて、こーちゃん先輩! もう私のライフポイントは0よ!

今の季節が冬だなんて、そんなこと知ったこっちゃない。
冬だろうが夏だろうが雨季だろうが乾季だろうがハリケーンが来ようが、私は一年中漫画を書かなきゃいけないのだ。
……でも、この仕事を選んで失敗したとは思わない。

「今度こそっ!」
「うーん、惜しいね。80点」

……こうして、私の冬の一日は過ぎていくのであった。







「……みゆきさん」

机に向かって、なにやら難しい顔をしながら作業をしているみゆきさんに私は声を掛けた。
返事は返ってこない。もう慣れっこだ。こういうときは、聴覚よりも他の感覚を刺激した方がいい。
私はみゆきさんの前にコーヒーの入ったマグカップを置いた。案の定、みゆきさんはこちらに振り向いてくれた。

「あら、みなみさん。どうしたんですか?」
「みゆきさん、今日はそろそろお休みになられた方が……」

この人はひとたび作業を始めると没頭しすぎて、休憩とか気分転換とか、そういうことを一切考えない人だ。
だから私がこういう風に言ってあげないと、そのうち疲れて風邪を拗らせてしまうかもしれない。
みゆきさんは唸りながら体を目一杯伸ばして、それから深く溜め息をついた。

「……もうこんな時間だったんですね。わかりました。ちょっと休憩します」
「お付き合いします」

私は部屋の隅から椅子を引っ張ってきて、そこに腰をかけた。

高校2年生の頃、医師を目指して大学で勉強するみゆきさんに憧れ、私も看護の道へ進むことを決意した。
0からのスタートは思った以上に過酷だったが、みゆきさんにも手助けしてもらい、何とか看護師免許を取るまでに至った。
そしてみゆきさんと同じ病院に勤務することになり、今では二人でお互い支えあって仕事をしている。

「今年も、もう終わりますね」

みゆきさんが眼鏡を拭きながら、呟いた。

「そうですね……。気付いたら1年が経っていました」
「でも、高校生の頃はもっと早く時が過ぎていきましたよね」

みゆきさんは眼鏡をかけなおして、細い目をしながら言った。
958 :それぞれのMerry Christmas :2008/12/27(土) 00:01:59.14 ID:iCUmqtc0
「素晴らしい思い出たち……。目を閉じると、あの頃の自分たちの姿が今でもはっきりと思い出せるんです」
「あの頃は、笑い合ったり、喧嘩したり、涙を流したり、毎日が忙しかったです」
「今も忙しいけれど、あの頃は何か違う意味で忙しかったですね」

少しの沈黙。私たちは、お互いの思い出に身を預けていた。

「みなみさん」
「はい」

みゆきさんは、髪の毛を掻き揚げた。その姿が、とても美しく思えた。

「あのときの思い出があるから、今わたしたちはこうやって胸を張って生きていける……。
 だから、思い出たちに感謝し、その思い出を作ってくれた友人たちに感謝し、大切にしなければいけませんね」
「ええ……。そうだ、今度みんなで飲みに行きませんか」
「それはいい考えですね。早速計画を立てていきましょう」

そう言ってみゆきさんはペンを取り出し、紙に「同窓会計画」と書いた。

「みゆきさん、それ、患者さんのカルテです」
「はっ、あら、大変! みなみさん、修正液を取ってきてくれますか?」

あぁ、やっぱり変わってないんだなぁ、みゆきさん。
冬の夜に似合わない暖かな空気が、診察室を包んでいった。







「お待たせー、お姉ちゃん」
「おぉー、すごいわねぇ」

目の前に次々と並んでいく、見ただけで涎が出そうな料理の数々。
さすが、調理師になっただけあるわね。ホント感心しちゃうわ。

必死の努力の甲斐あって憧れの弁護士になれた私。思っていた以上に仕事は忙しく、
お陰で食生活もコンビニでパンやらカップ麺やらを買っていたので相当偏っていた。
だから、折角お互いに休みになったのでつかさに料理を振舞ってもらうことになったのである。

「ただでさえ体重には神経質なんだから、食生活には気を遣わないとだめだよー」
「わかってはいるんだけどね……。忙しくってさぁ」
「今度簡単に出来てヘルシーなメニュー、教えてあげるね」
「悪いわね。なんか助けてもらってばっかり」
「そんなことないよー。私もいずれ助けてもらう身になるかもしれないんだから」

つかさは、もしかしたら私なんかより全然大人らしくなっているかもしれない。
そのことに劣等感を感じると共に、安堵する気持ちもあった。
ドジばっかり踏んでいたつかさが、こうして社会に出て、毎日をちゃんと過ごしている。成長したのだ。
私は忙しいことを言い訳にしているだけ。――つかさが帰ったら、本気で生活習慣を見直さないとな。
959 :それぞれのMerry Christmas :2008/12/27(土) 00:02:30.23 ID:iCUmqtc0
食事に手をつけてから30分位して、つかさは戻ってきた。

「じゃーん」

つかさの持つお盆の上に、ショートケーキが乗っていた。

「ちょっと、食生活に気をつけなさいって言ったの、あんたでしょ」
「カレンダー、カレンダー」

つかさが指差す方を見た。12月。シンプルさが気に入って買った「絶景カレンダー」は、美しい雪景色を私に見せてくれていた。
そして、今日の日付を確認する。

「あ、そっか、今日って……」







「それは、本当に小さな物語だった。少女たちは、それぞれの夢を描きながら、眠りにつくのであった」

そこまで書いて、ペンを投げる。終わった。やっと作品が一つ上がった。
私は険しい表情をしたまま、冷蔵庫を開けて缶ビールを一本取り出した。

「っぷはぁぁ〜〜〜〜〜!!!」

作品を書いている間はアルコール摂取禁止――お父さんが教えてくれた、『作品をより良いものにするコツ』だ。
なるほど、これは達成感がある。私はもう一度缶に口をつけ、わざと音を立ててビールを飲み干した。
960 :それぞれのMerry Christmas :2008/12/27(土) 00:02:54.59 ID:iCUmqtc0
睡眠時間を1日2時間まで削っていたので、その反動が今になってやって来た。
しかし、何故か眠る気にはなれなかった。目を擦りながら、私は部屋の窓を開けた。
冷気が一気に部屋へ流れ込み、せっかく時間をかけて暖めた部屋の空気を途端に冷やしてしまう。
でも、窓の外の景色が、そんなことをどうでもよくさせた。

「すごい……きれい……」

雪がひらひらと舞い、それが街の光で彩られ、イルミネーションのように輝いていた。
私はその景色を食い入るように眺め、深呼吸をした。
冷たい空気が、私の体を包み込んでいく。寒くない。心地よさを感じた。

なぜ街がこんなにライトアップされているか、私は知っている。
そう、今日は年に一度の、特別な日。
子供たちは聖人の存在に夢を求め、若人たちはお互いの愛情を更に深め、大人たちはワインを片手にパートナーと語り合う、そんな日。

私は冷蔵庫からケーキを取り出し、一人分に切った。
こういうケースになると悲しくなるのが普通だが、そんな気はしなかった。

今頃、みんなはどこで何をやっているのかな。
離れていても、私たちはいつも一緒だよね。

みんな、それぞれ自分が選んだ道で頑張っている。
私も、こうやって作家として胸を張って生きてるよ。

ぐぅとお腹が鳴って、私は現実に戻された。うん、お腹減ったな。食べよう。
甘い甘いケーキを食べて、聖夜のひと時を、昔の思い出に浸って過ごすのも悪くないよね。

そうだ、みんなに言っておきたいことがあったんだ。





みんな。





Merry Christmas。
961 :それぞれのMerry Christmas :2008/12/27(土) 00:06:04.80 ID:iCUmqtc0
以上です。
タイトルの通り、ホントはクリスマスに投下したかったんだけど無理でした(^^;

確か前スレだと思うんだけど

こなた  ラノベ作家
かがみ  弁護士
つかさ  調理師
みゆき  医師
ゆたか  絵本作家
みなみ  看護士
ひより  同人作家
パティ  アメリカのアニメ製作会社の社長
みさお  体育教師
あやの  専業主婦
こう   ゲームクリエーター
やまと  歌手

っていうそれぞれの将来を予想したレスがあったからインスピレーション働かせて書きました。

パティは思った以上に書きにくかったから結局削除……ごめんパティ。



なんか最後のこなたのところが妙に死亡フラグっぽく感じてきたorz
962 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/27(土) 02:03:09.71 ID:GkRmuDA0
>>961
乙。
たくさんの話が読めて楽しかった。
パティが不憫だが確かに書きづらそうだwwww
963 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/27(土) 02:31:02.90 ID:GkRmuDA0
言い忘れてた
>>949まとめお疲れさんです
964 : ◆99/tzfnSzY [sage]:2008/12/27(土) 02:55:27.73 ID:Zi4ZjO.o
メリークリスマした
965 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/27(土) 07:07:10.05 ID:.ExH3kDO
>>964
かがみ「生きてたのね…」
966 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/27(土) 08:58:40.93 ID:2NNImBIo
>>949
まとめ乙ッス!

>>961
パティ書きにくいの超同意ww それぞれ、らしくて面白かった。乙!
967 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/27(土) 12:55:43.45 ID:2e.MNRw0
パティはアメリカのアニメに日本で学んだ「萌え」を取り入れ、世界的革命を起こしたとみた
ト○とジェ○ーを擬人化したり、軍事大国アメリカを風刺して「迷彩スク水」なんてのを発案したり
968 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/27(土) 14:06:47.49 ID:8Xr4BMSO
>>967
迷彩スク水は許せる気がしない
969 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/27(土) 17:17:00.74 ID:efb/U8E0
>>967
パティだと、ト○とジェ○ーを受けと攻めで語りだしそうだな。
970 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/27(土) 18:16:07.62 ID:RAvS8e20
>>961
乙!
なんか凄いなwwみんな希望の進路につけて羨ましいよ

>>967
スク水は紺か白しか認めねぇ!
そして白スクを着用したこなたのエロさ異常!!
971 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/27(土) 19:22:27.52 ID:GkRmuDA0
投下いく
15レス消費予定
972 :みさおとあやのの勉強会 1/15 [saga]:2008/12/27(土) 19:24:03.71 ID:GkRmuDA0
「もー!平方根なんてわっかんねえよ!!」

バシン、と教科書を机に思いきり投げつける音とともに、みさおの怒鳴り声が響く。
突然の出来事に、向かいに座って勉強していたあやのとみさお兄の、シャープペンシルを動かす音が止まった。

「・・・・・・」

野獣と化すみさおに目を瞠るあやの。
どうしたの、と声をかけようとするが、みさおの激しい剣幕に気圧され、口が開かない。




十二月。

私立高校受験まであと二か月、受験生の誰もが自らの志望校に合格できるようにと
必死になる時期、みさおも当然その一人であった。
志望校は、県内でも屈指の進学校である、陵桜学園の高等部。
しかし、この時点でのみさお成績は、はっきり言ってお話にならないレベルだった。

つい先月まで「楽に成績上がる方法ねえかなー」などと能天気なことを口走っていたみさおも、
十二月に入って流石に楽観的ではいられなくなった。
このままの調子だと確実に陵桜学園には落ちると悟ったからだ。
そこで、あやのと自らの兄に頼み、自宅の和室で毎日勉強会を開くことになったのだ。

始めのうちは上手くいっていた。
嫌いな勉強も、あやのと同じ机を囲んで取り組めば、それほど苦にはならないように感じたのだ。

しかし、日数が経つにつれ、次第にあやのの効果も薄れていく。
よそ見が多くなったり、ジュースを飲む回数が増えたり。

あやのはみさおの挙動の変化に気づいてはいたが、まあ大丈夫だろうと楽観し、何も言わなかった。
だが勉強のストレスに晒されねばならない毎日に、みさおの内面は確実に不安定化していた。
そして今日、ついにそれが行動に現れてしまったのだ。
973 :みさおとあやのの勉強会 2/15 [saga]:2008/12/27(土) 19:24:48.80 ID:GkRmuDA0

「何だよ?」

あやのが口を噤んでいると、代わりに隣に座って自分の勉強をしていたみさお兄が切り出した。

「・・・・・・」
「いきなりんなことされたらびっくりするだろ?落ちつけよ」

みさお兄の口調は、落ち着いてはいるが、どこか尖った感じである。

「・・・うっせえな」

みさおは頬杖をつき視線を落としながら、そう言葉を濁す。
少々の間をおいて、徐にシャープペンシルを持ち直し、再び勉強をする格好に戻った。


無言の和室。
音のないその部屋の窓を、時折風がカタカタと揺らす。
普段なら気にも留めないその音も、今ばかりはやけに耳に響いてくる。

誰も動かない。
各々は下を向き、自分の呼吸音を耳にしながら、次の変化を待っている。



「・・・はあ〜」

唐突に溜息をついたのはみさおだ。
溜息といってもわざとらしい、実際に「はあ〜」と発音しているような響きである。

二人がそれに反応してみさおに注目する。
それをチラッと確認すると、

「もう今日終わりにしねえ?」

と、もう一度二人の反応を窺った。

「・・・・・・」

しかしまたも無言。
みさおはきまりの悪い表情で、左手のシャープペンシルをコツコツ机にぶつける。
974 :みさおとあやのの勉強会 3/15 [saga]:2008/12/27(土) 19:25:23.26 ID:GkRmuDA0

「そうだね、終わりにしよっか」

少し間をおき、あやのが俯いたまま答えた。

「いいのか?」

そこにすかさず割って入る兄。

「もう今日は勉強できなさそうじゃない」

あやのは反論する。

「そうだけどさ・・・一日でもサボったら成績やばいんじゃねえの?」
「だけど・・・」
「やるべきじゃねえの?こんままやめたらそれこそやばいだろうしさ」
「う〜ん・・・」


「いいんだよ、もう今日は終わりでさ」

みさおが口を挿む。

「いや良くないだろ?今の成績考えたら」
「大丈夫だって、何とかなるからさ」
「何とかなるって何だよ」
「いいじゃん」
「真面目に考えろって」
「・・・・・・」

黙り込むみさお。暫くしてチッ、と舌打ちした後、

「もう終わりったら終わりだ」

と、荷物をまとめ始めた。

「やめる気か?」

兄が声をかけるが、みさおはそれを無視して教科書やノートを閉じ、鞄にしまい込んでいく。
全ての荷物をまとめ終えると、

「あやの、じゃあな」

と言い残し、自分の部屋へと戻っていった。

あやのは小さく、うんと答えるしかできなかった。



975 :みさおとあやのの勉強会 4/15 [saga]:2008/12/27(土) 19:26:00.65 ID:GkRmuDA0
翌日。
学校から帰宅したみさおは、ただいまの挨拶もせず、靴を乱暴に脱ぎ散らかすと、
早歩きで自分の部屋へと直行した。


みさおはあやのに対して怒っているわけではない。
学校でもいつも通りに話したし、昼食も一緒にとった。
傍らから見ると、普段の仲良し二人組そのものだった。

ただし、昨日のことには、一切触れることができなかった。
ふとした会話の中で、つい口を滑らせてしまわないように、みさおはひどく気を遣っていたのだ。
そのためか、どうも今日の会話はぎこちなく、心の奥にモヤモヤを残すことになってしまった。



部屋に着く。

今日も勉強会が開かれるかどうかは、知らない。
昨日のせいで開きにくい雰囲気になっていることは確かだが、
もしかしたらあやのと兄の二人で勝手に始めるかもしれない。

しかし、どのみち自分はあの和室には行けない。
何せ自分は突然キレてあの場をぶち壊してしまったのだ。
それだけのことをやらかした張本人が平然と登場したりすれば、
どんなに冷たい待遇が待っているか分からない。


もちろん、勉強会には行けなくとも、勉強はした方が良い。
勉強をできる場所があるとすれば、自分の部屋。
あやのというヘルパーはいない、久しぶりの一人での勉強だ。

まずは鞄を開け、勉強道具を取り出した。

「今日は数学やっかー」

数学はみさおの苦手科目である。
しかしその数学を一人で勉強できたならば、成績アップにもつながるし、
何より「一人で勉強ができた」、という誇示にもなる。
その誇示ができれば、昨日兄に言ってみせた「何とかなる」の言葉も現実になり、
兄を言い負かすことができるのだ。

机の上に数学の問題集と、勉強用のノートを置く。
チラッと壁の時計を確認。
3時50分。

「よし、時間はたっぷりだな」

問題集の二次方程式のページを開き、右手で左の袖を大げさにまくってみせた。


976 :みさおとあやのの勉強会 5/15 [saga]:2008/12/27(土) 19:26:36.85 ID:GkRmuDA0

「あーわかんねえ」

右手で頭を抱えながら、誰にというわけでもなく、そう呟いた。

勉強を開始してから暫く経つが、ノートはほぼ真っ白。
最初の行に 問1(1) 、と書いてから何も進んでいない。

嫌いな嫌いな数学の、二次方程式の問題。
文章題などではない。ただの計算問題だ。

全く先に進まない。
先ほどからずっと、机の下に垂れた左手の先で、水色のシャープペンシルが空しく回転し続けている。

こんなとき、いつもなら兄なり頼れる友人に聞くところだ。
しかし、今日はそれはできない。
自分でやれることを見せつけてやらなければいけないのだから。

兄でなければ、頼れるものは教科書のみ。
授業用ノートもあるにはあるが、文字も内容もあまりに粗末で、役に立たない。


教科書を手に取り、目次を開く。

「んー・・・60ページ?」

二次方程式の章は60ページから始まる。
少し大きく呼吸をしてから、パラパラ、とそのページを開いた。

やるべきことは、そこから始まる説明を読み、理解すること。
ちょっと頭を使うが、気合いを入れれば大丈夫だろう。
そう思った。

しかし、文字式がいくつも現れる教科書の書面を見た途端、思わず顔を顰めた。

「うわっ」

パタン。半ば反射的に教科書を閉じた。
文章など全く目には留まっていない。

何せ、xという一個の文字にすらアレルギーを感じるみさおだ。
それがいくつも連なった文字式は言うまでもなく、ましてや方程式など心臓停止ものだ。
確認できたのは、ロボットのようなキャラクターが何かしゃべっている絵だけだった。
977 :みさおとあやのの勉強会 6/15 [saga]:2008/12/27(土) 19:27:20.31 ID:GkRmuDA0
「あーわかんねえ」

また口にした。
これを言うのは何回目だろうな、とみさおは思った。

いや、これは仕方ないんだ。
本当に分からないんだから。
どう頑張っても、分からないものは分からないんだから。

そして本当はそんな妥協をしていいはずはないことも、分かってるんだ。

しかし、理解しようにも、アタマが拒絶してしまう。
特に文字だ。
数式の中にアルファベットなんて、気持ち悪いことこの上ない。1+2=3なら、わかるのに。
まったく、いったい誰が何のためにこんな不愉快な記号を数字の世界に取り込んでしまったんだ。

そんな愚痴を頭の中で繰り広げていた。


数学は嫌い。問題なんて解きたくない。
でも解けなければ高校には行けない。
どうすればいいんだ。

ふと外を見る。既に日は沈んでいる。
そういえば、途中から部屋が暗くなってきたような気がしていた。

時計を見る。

6時。
勉強を開始したのは4時前だ。

その間約2時間。2時間で解けた問題の数は、0問。

「・・・何やってんだ」

2時間、自分がやっていたことを顧みる。
ボーッと周囲を眺めたり、シャープペンシルを回す左手に意識が集中していたり。
鼻歌を歌ったり。そんなことばかり。
勉強の成果は、何一つ無い。
978 :みさおとあやのの勉強会 7/15 [saga]:2008/12/27(土) 19:27:54.14 ID:GkRmuDA0

みさおは焦り始めた。
このままでは時間が無駄になってしまう。
問題を解かなければ。

もう一度、教科書を開き、説明を読んでみる。
やはり数式を目に入った瞬間本を閉じそうになる。
が、それを一生懸命堪える。
教科書のたった一文を読むだけに、気力を限界まで消費しているように感じた。

「んー・・・この式を展開すると・・・?展開って何だっけ・・・」

教科書の説明は決して不親切ではない。
しかし、書かれている用語がさっぱり分からず、理解できない。みさおは苦悩する。

「うわー因数分解か・・・やったなー・・・どうやんのか覚えてねえ」

パラパラ、とページを戻り、因数分解の説明が書いてある項に辿り着く。
何となく見たことのあるページ。

「あーこんなんだっけ・・・まあいっか」

めくるだけめくって、すぐに元のページに戻った。
考えて理解しようとは思わなかった。

再び二次方程式の説明を読む。説明文は頭に入らないので、例題を見てみる。
パッと問題を見た後、解法を飛ばして答えを見る。

「答えは5m・・・か」

続いて解き方を眺める。そこには少しの日本語と方程式の羅列。

「全然分かんねー・・・」

はあ、とため息をつく。
もう一度時計を見てみた。
6時10分。

また10分が無駄に過ぎた、とみさおは思った。

「・・・今日はもういいや」

教科書を開いたまま机に置き、椅子から立ち上がる。
少し歩き、ベッドに到着すると、その側面に背中から寄りかかった。
979 :みさおとあやのの勉強会 8/15 [saga]:2008/12/27(土) 19:28:28.49 ID:GkRmuDA0

「はあ〜・・・」

じっと天井を見つめる。
変わった物は何も無い。

照明もつけていない真っ暗な部屋へ、月の明かりが窓から差し込む。
その光がみさおの右の頬を照らし、その顔に深い白黒のコントラストを作り出していた。

冷たい暗闇の中回想に浸る。
一人頑張って勉強しようと意気込んでいた約二時間前。
あの意気込みはどこへ消えていったのか。

滑稽だ。
気がつけば、勉強の難しさに挫折して、すっかり意気消沈した自分がここにいるのだ。

「・・・馬鹿みてえ」

馬鹿みたい、という言葉。これは自分の鈍重な頭脳を嘲笑するだけではなかった。

昨日の喧嘩。
何を考えたのか勝手にキレて、勝手に二人に不貞腐れ、勝手に勉強会を台無しにした。
今日も、学校であやのに謝れば良かったものを、素直に切り出せず、うやむやにした。
そして一人で勉強できることを見せつけたくて、兄にも頼らないように意地になった。
その結果がこのザマだ。

「・・・もう無理だ」

諦めの気持ちが脳裏をよぎる。

自分は頭が悪い。
自分は勉強には向いてない。
自分は最初から勉強のできない人間に生まれたんだ。

陵桜学園に受かる可能性ももうない。
あやのと同じ高校には行けない。

もう手遅れなんだ。
もう可能性は途絶えたんだ。

ネガティブな感情が一気に押し寄せてきた。
980 :みさおとあやのの勉強会 9/15 [saga]:2008/12/27(土) 19:29:03.36 ID:GkRmuDA0

何故だろう。
目頭が熱を帯びてきたかと思うと、頬に滴が流れ出した。

何だ。何で私は泣いてるんだ。
問題が分からなかったのが悔しいのか。
それとも、高校に受かる望みが無くなって、悲しいのか。

顔をうずめるみさお。

分からない。
とにかく、もう自分は頑張れない。
あやのと共に陵桜学園に通うという夢は、もう叶わない。

「・・・グスッ」

弱弱しい瞳から、もう一度大粒の涙が流れてきた。



その時だ。廊下の方から幽かに物音が聞こえたような気がした。

何事、と扉を見るが、特に変わった様子はない。

気のせいか・・・
もう一度顔を伏せようとしたその瞬間、ガチャという音とともに、誰かが部屋に入ってきた。
驚いて顔を上げたみさおは、その人物の顔を目にして、さらに度肝を抜かれた。



あやの。

こんな時間に何故。
いやそもそも、いつの間に家に上がってきたのか。
しかもなぜ断りもせず、無言でこの部屋に。

訳が分からずパニックになっていると、あやのは机の方へ進んでいた。
教科書とノートと照らし合わせている。
暫く眺めるとこちらを向き、

「ここ、分からないのね」

と話しかけてきた。
981 :みさおとあやのの勉強会 10/15 [saga]:2008/12/27(土) 19:29:42.78 ID:GkRmuDA0

何だ。何をしにきた。
みさおは呆然としながら、潤んで赤くなった目をあやのに向ける。
あやのはその視線に構わずみさおに近寄り、正面に座り込んだ。

「何しに──」
「あのね、この式は因数分解できるの。因数分解ってわかる?」

あやのは笑顔に近い真顔でそう話しかける。

ちょっと待った。唐突に何を。
今から勉強を教えるつもりか?

「みさちゃん、わかる?」
「因数分解・・・か?全然」
「うん、じゃあそこから説明しよっか」

あやのの口調はいつもの勉強会の時と同じだ。
いつもの様に穏やかで丁寧な口調。
しかし今の状況はいつもとは明らかに違うのだ。あやのが一体何を考えてるのか、みさおは混乱する。

「ちょっとあやの・・・」
「いい?因数分解っていうのはね、展開の反対。式をまとめちゃうの」
「だから・・・」
「展開ってわかる?みさちゃん」

問いかけに全く応じる様子のないあやの。
ダメだ。
恐らく、今のあやのにはどんな抵抗も通じない。
あやのが本気で怒った時の恐怖を脳裏に描き、みさおはそう悟る。

「それも全然わかんねえ」
「そしたら、そこからね」

下手な口出しはせず、みさおはあやのの話を聞くことにした。
あやのが説明を始める。
982 :みさおとあやのの勉強会 11/15 [saga]:2008/12/27(土) 19:30:15.14 ID:GkRmuDA0

あやのの説明は、とても丁寧で理解しやすい。
中学生なのにどこかの塾でこっそりアルバイトでもしてるのかと疑うくらいだ。
いつも勉強会で感じていることだが、今回は何故か特別にわかりやすく感じた。
みさおは自然に話に聞き入り、何度も頷いていた。


「それじゃ、この問題、やってみてよ。出来るはずだから」
「はいよー」

あやのから指示された問題は、教科書の練習問題。
式を展開する問題だ。
さっきまであやのが説明していたことをそのまま使えばいい。
今の自分なら解ける、そう確信した。





「んよ。こんなもんか?」
「うん、答え合わせするね」

数分でみさおは解き終わった。
あやのは机の上に転がっていた赤ペンを手に取り丸つけを始めた。

それにしても、一体今日のあやのはどうしたんだ。
無断で部屋に入ってくるし、人のペンを使うし。
いつもなら使っていい?の一言もあるはずなのに。

そんなことをぼんやり考えていると、あやのがペンのキャップを閉じる音がした。
丸つけが終わったらしい。

「お見事よ。全部正解」
「うおマジ!?」
「ほら、全部丸じゃない」

驚いてノートを見ると、そこには綺麗な赤い丸の整列。
いつもならお馴染みのピンと撥ねた線は、一本もない。
983 :みさおとあやのの勉強会 12/15 [saga]:2008/12/27(土) 19:30:48.80 ID:GkRmuDA0

信じられなかった。
今まで全く理解する気もなかった数学の問題が、解けた。

同時に得体の知れない感情が湧き起こる。

何だこの感覚は。
嬉しさが止まらない。
ほっぺたが勝手に緩む。

そんなみさおの不自然なまでの笑顔に、あやのも釣られていた。

「ふふ、よくできました。じゃ、次は因数分解に行こっか」
「オッケィ!!」

再び、あやのの説明が始まり、みさおは意気軒昂にそれを聞いた。


気が付くと、みさおは普段の自分に戻っていた。
普段のお調子者な自分に。
ベッドに寄りかかって絶望していたあの数分が、それこそ嘘みたいだった。

やればできるんだな。

背中から力が波となって湧いてくる。
全身の器官がその波長に合って躍りだす。
100mも9秒で走れそうな勢いだ。
みさおはその勢いに身を任せ、あやのの指示した問題をひたすら解いていった。

984 :みさおとあやのの勉強会 13/15 [saga]:2008/12/27(土) 19:31:21.18 ID:GkRmuDA0

8時。
居間の方から、母親が夕飯に呼ぶ声が聞こえてきた。

「あらら、もうこんな時間だったの」

あやのは少々驚いたような口調で言った。


二次方程式には届かなかったが、今日だけで展開と因数分解だけは極めることができた。
あやのが来てからの2時間弱、なんと有意義な時間だったのだろう。
一人で空費した4時から6時までの2時間とは、天と地の差だ。

「もう遅いから、帰るね。あとは自分で頑張って」

そう言うとあやのは、コートを両腕に抱えて部屋を出ようとした。

「あ、ちょっと待てよあやのぉ!」

慌ててみさおが叫ぶ。
ビクッと、あやのの背筋が震えた。

怒られると勘違いさせちまったか?
あやのの心理を察し、みさおは声のトーンを少し落として言った。

「あーんと・・・今日はありがとな」

「ありがとう」。
いや違う。自分が今言いたい言葉はこれではない。

「ふふ、どうも」

あやのが笑顔で返す。
みさおは苦笑いしていた。
985 :みさおとあやのの勉強会 14/15 [saga]:2008/12/27(土) 19:31:48.27 ID:GkRmuDA0

まだ言えてない。
まだあの言葉を言えないでいる。
言うべきかそうじゃないか、それは言うべきだ。
なのになぜか口が開かない・・・

そう二の足を踏んでいると、

「昨日のこと?怒ってないから大丈夫よ」

あやのから切り出してきた。

「そ、そうか?まあとにかく、ごめんな」

勢いに乗じて謝るみさお。

なんだ、あっさり言えちまったなあ。
ここでもあやのに助けられたか。

あやのが答える。

「いいの、いいの。それに、今日のみさちゃん見て安心もしたし」
「ほえ?」
「ちゃんと自分で勉強しようとしてたでしょ?昨日のときはもう勉強諦めたのかと思って」

まあ、実際諦めかけたけどな。

「いんやー、まあ・・・ほんと、ありがとな」

今日、あやのが来たことで立ち直るきっかけを得た。
みさおはむしろ、そのことに感謝していたのだった。


あやのがお邪魔しました、と玄関の扉をくぐる時、みさおはとびっきり大きく腕を振って見送った。
あやのも精一杯の笑顔で、小さく右手を振って答えた。



986 :みさおとあやのの勉強会 15/15 [saga]:2008/12/27(土) 19:32:15.29 ID:GkRmuDA0

あれから三年。
月日はあっという間に経ち、時季はセンター試験の一か月前である。


あの後兄との仲は回復し、勉強会も再開された。
みさおはそれまで以上に勉強に集中するようになり、結果見事に陵桜学園に合格したのである。
あやのも無事に合格し、全てが安堵に落ち着いたところで、勉強会は解散となっていた。


暫く静穏だった日下部家の和室。
今、大学合格という新たな目標に向かい、その部屋は再び賑わいだしたのであった。

「あやのぉ〜、この文訳せねーから手伝ってくりー」
「はいはい、ここはね・・・・・・」


fin
987 :みさおとあやのの勉強会 [saga]:2008/12/27(土) 19:34:51.34 ID:GkRmuDA0
以上。
12月の初めから書き始めて、10日あたりには完成させて投稿するはずが、
忙しくて暇ができずこんなに遅れてしまったorz

推敲しまくってもう疲れた・・・
コンクール作品書こうとは思ってるけどもつかどうか。
988 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/27(土) 19:39:54.69 ID:GkRmuDA0
ついでに次スレ建てといた

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1230374306/
989 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/27(土) 20:48:57.65 ID:/zRqe6SO
>>987
GJ!あやのの株が急上昇中です。
諦めかけたみさおに〜〜のシーンが感動した。
鳥肌がたったわww
後スレ建ても乙!!

俺なんか6月頃に書き始めたってのにまだ終わる気配が見えないんだぜ……
これが15レスじゃあ俺のは一体何レスになるんだろう
990 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/27(土) 20:52:44.71 ID:6.0FMADO
>>987
楽しかった!
できれば合格する瞬間とかも書いて欲しかったです
991 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/27(土) 20:56:32.33 ID:2NNImBIo
>>987
二人の関係がいいな。そして、あやのすげーかっこいい。GJ!

次スレ乙
992 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/27(土) 21:06:18.04 ID:xB6tNBE0
>>987
GJ!
あえてあやのを怒らせずに、懐の深さを見せる描写にしたのはすごく良かったと思う。
この二人の関係もメインの3人と同じで、他の人が入り込めない特別な関係だよな!
993 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/27(土) 23:41:37.50 ID:Zi4ZjO.o
なんだかんだでらきすたもう1回見たくなってきたな
994 :ピンクのワカメ [sage]:2008/12/28(日) 00:07:37.97 ID:xkseJpAo
>>992
あのう・・・ひとりお忘れではないでしょうか?
これは、お仕置きが必要なようですね。

フフフ・・・
995 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/28(日) 00:14:46.30 ID:FaY5mASO
>>994
落ち着け!誰も貴女だとは言っていない!

と、いう埋め
996 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/28(日) 00:31:57.47 ID:ZG6jnIDO
さぁ、埋めようか
997 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/28(日) 00:36:26.25 ID:7yaOWPU0
みなみ「チェリー、埋めちゃって…」
チェリー「イエッサー、ボス」
998 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/28(日) 00:37:21.27 ID:7yaOWPU0
チェリー「えいほっえいほっ」
999 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2008/12/28(日) 00:38:10.17 ID:7yaOWPU0
チェリー「1000まで埋めれば、きっとご褒美が…」
1000 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/28(日) 00:38:26.01 ID:MmR0Lms0
空気を読まずにつかさを地獄でいじめ続ける作業を再開するか

ほんとこんなヘタレ作者で申し訳ない
1001 :1001 :Over 1000 Thread

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
  | |  (・)。(・);    このスレッドは1000を超えました。|
  | |@_,.--、_,>    このレスを見たら10秒以内に次スレを建てないと死にます。
  ヽヽ___ノ    次スレを10秒以内に建てても死にます。

パー速@VIPService
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1000超えたのでHTML化の依頼をするでござるの巻
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1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
【男女】 隣の席の女 【女男】 @ 2008/12/28(日) 00:17:12.96 ID:Tp5MYJ.0
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=YARUOGEAR= 絶賛鬱状態の饅頭 @ 2008/12/28(日) 00:11:46.76 ID:6xwTXNMo
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【SOS団】涼宮ハルヒのA雑 23日目【A雑板支部】 @ 2008/12/27(土) 23:48:24.31 ID:F1fiapco
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やる夫がレッドストーンの世界で剣士になるようです @ 2008/12/27(土) 23:44:27.86 ID:Ir9avK.0
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マッシュ「現職O子とやらないか?→ @ 2008/12/27(土) 23:37:40.74 ID:EP06ZEAO
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