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厨二能力を授けよう、もらったらいざ出陣 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/23(日) 18:29:00.04 ID:88S53KHAO
厨二的能力やるからスレへようこそ
そしてこのスレを開いてくれて有り難う
ルールを読んだ後は厨二妄想を爆発させよう

【基本ルール】
貰った能力でロールする。
※授与スレは下にあります。

荒らしは全力で華麗にスルー。
※荒らしに反応した人も荒らしです。

チート無双、無理やりな防御&回避、確定攻撃は禁止。
※1 酷い場合はそっと言ってみよう。
 ただし煽るようなキツい言い方は好ましくないです。
※2 たまには攻撃に当たりましょう。
 いつもと違うスリリングな闘いをしてみよう。

老若男女に人外キャラまで自由にどうぞ。
※好きなキャラを演じてスレの世界を楽しもう。
 ただし鬼だから怪力、天使だから空を飛ぶ等は勿論なし。

一言「書き込む前に更新すると幸せになれるぞ!!」

――キミはもう 目覚めたかい――?


只今の能力授与スレ→http://yy72.60.kg/test/read.cgi/vipdetyuuni/1315330503/
@wikiURL→http://www26.atwiki.jp/vipdetyuuni/
vipが落ちてるときは避難所へ→http://yy72.60.kg/vipdetyuuni/
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【怪獣8号】ミナ「日比野カフカ今日は奢りだ!好きなだけ食え!」 @ 2025/08/02(土) 00:14:58.07 ID:l6LpFqfaO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1754061298/

すいか 67.1 立ててみるテスト @ 2025/08/01(金) 14:24:40.59 ID:GCnrlbTY0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1754025880/

もう8月ですね... @ 2025/08/01(金) 06:51:37.98 ID:tUwLog300
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753998697/

【デレマス】橘ありす「花にかける呪い」 @ 2025/07/31(木) 00:03:20.38 ID:DoK8Vme/0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753887799/

【学マス】広「笑って」 @ 2025/07/30(水) 20:41:14.60 ID:VXbP41xf0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753875674/

パンサラッサ「安価とコンマで伝説の超海洋を目指すぞぉ!!」 @ 2025/07/29(火) 21:13:39.04 ID:guetNOR20
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753791218/

落花生アンチスレ @ 2025/07/29(火) 09:14:59.83 ID:pn6APdZEO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753748099/

ライナー「何で俺だけ・・・」 @ 2025/07/28(月) 23:19:56.58 ID:euCXqZsgO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753712396/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/10/23(日) 21:58:23.45 ID:ijR2YsxN0
>>1乙です

前スレ→http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1318084130/
3 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/24(月) 21:24:06.04 ID:v/R1SuGno
/*一乙!*/
4 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/10/24(月) 21:56:59.58 ID:PifH4vyHo
//>>1乙津です!!

>>1000

自分の全体重を持ってして、男はアスファルトの地面に倒れた。
紛れも無い事実であるが、先に走り始めた彼を悠々と蹴り倒す。
鏡髪の彼は小さく口笛を吹き、感心するように相手の姿を確かめる。

めきり
と言う音は、倒れこんだ男の骨の音であることは十中八九間違いないだろう。
醜い音である。
地面でトランポリンをした結果、為すがままにされる男。
当分は目を覚ます事無く、彼の身柄は日の当たる場所へとさらけ出される事になる。


「……?」

一度、後ろを振り向く。 其方は壁である。
顔を振り返し、女性と思しき相手に対して軽薄な物言いで問い返す。


「多分、其方の彼女が持っていると思うんだがな?」
「…観客に差し入れを求めるもんじゃねぇぜ?」

顎でがたがた震えている女性を指す。 彼女に対する問い掛けは大半が不可能であろう。
が、それを目の当たりにしても男はポップコーンを食べながら映画の中の出来事に口出しをする
誰かを諫めるように言い放つ。
5 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/24(月) 22:07:30.92 ID:v/R1SuGno
>>4
――――、傍観者、カ。私が一番嫌ウ者だ。

【異形は、仮面の奥の双眸を細めて、貴方を睨みつけて】
【直ぐに女性の方にしゃがみ込み、済まない。と一言言い残して、女性の荷物を漁る】
【当然ながら、その前に怯える女性の服の乱れを直してやったり、己のコートをしっかりと着せてやったりして】

‥‥もシモし。
路地裏デ、強姦の現場ヲ、見タ。
取り押サエた、かラ。至急、来て。
住所は‥‥〜〜〜〜〜〜、だカラ。

【ぴっ、と携帯の電源を切ると、済まない、ともう一度女性に謝って】
【己が女性に預けたコートから、大量のお菓子の入った袋等を取り出すと】
【上半身下着姿で表に出ようとする】

‥‥こノマま此処にイルと、面倒な事ニなルゾ?傍観者。

【男の縛り方をシッカリと確認すると、そのまま地面に転がして】
【この寒い冬に、薄着以前の問題の格好で何処かに行こうとする異形】

(‥‥コートの換えは、まだ有ったはず。あの、カバンに‥‥。うん、大丈夫だ)

【異形は、赤黒く輝くその双眸を細めて、貴方をその長身で見下ろして、問い掛ける】

‥‥なゼ、止メナかッタ。それダケを聞きタイ。

【咎める様子は無い。ただ1つ有る感情は。理解出来ない≠ニいう者】
6 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/10/24(月) 22:25:00.06 ID:PifH4vyHo
>>5

「何故………ね」

一瞬、質問の意図を測りかねる様に眉を顰めるが
すぐさま、その結ばれた眉を解いて、鼻で笑うように息を吐き出した後に

「彼女は、見ての通り美人だ」

顎の先で未だ何が起こったか理解の及んでいない虚ろな表情の女性を指す。
確かに、見た目麗しい高翌嶺の花と言っても過言ではないだろう。
人外の美しさと言うほどではないにしても、縛られている男が狙っただけの事はある。

「だが、彼女は貞操の危機を迎えながら同時に、生命の危機を迎えていた」
「其処の彼は如何にも世間一般的に言う 負け組み だろう 顔立ちも良くない」

視線だけで男を一瞬見る。
目の前で見下ろしている相手のように目を背けたくなる訳ではないが
男は、何かしらの薬を常用しているのだろう。 眼がイカレていた。

「───で、彼女は生存を選ぶか、人としての尊厳なる死を選ぶか」
「…どちらか、俺には判断が付かなかったのでね」

結論。
男は縛られた男の快楽的行為によって為されるソレの結果に知的好奇心をそそられた。と言う訳である。


「……さて、行こうか」
「俺はあンたにちょいとばかり興味を持ってね」

「 あンた、ランカーズなんだろ? 実は、俺もだったりするんだよな。」
「で、あンたの番号が気になったって訳さ」

ニヤリと顔面に三日月を浮かべて笑い、其の場に立ち上がる。
相手が行けば、それについて行く気満々であることは間違いない。
────彼の視線は既に襲われた彼女の方へは向かない
7 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/24(月) 22:36:21.91 ID:v/R1SuGno
>>6
――――一言。言うガ。悪趣味ダ。

【異形は、男のその言葉をすべて聞いた上で、一刀両断そう断じた】
【異形ならば迷わない。いや、迷わなかった。だからこそ止めたし、だからこそ男を倒した】
【己ならばそうする。己以外ならばしないものも居るだろう、仕方がない】
【だが、異形に取っては。その男の理由は、少々理解に苦しむものであったのもまた事実】
【抱く感情は。困惑、其れだけだった】

【そして、続く男の言葉を聞くと。はぁ、と仮面の奥からため息を付いて】

‥‥ナンバー、∞。最下位ナンバー、何度も戦ッテ、負ケテイる。最弱のランカーさ。

【包み隠すこと無く、他者から見た事実を異形は語る】
【ランク戦、計4度。結果は、全て引き分けか敗北。要するに、勝ち星は一つとして存在しない】
【それだけを見れば、異形が弱いことは分かるだろう。だが、それだけを見なければ――。否、これ以上の判断は誰かに任せるとしよう】

勝手ニシろ。私は晩ご飯ダ、遅いがナ。

【そう言うと、近くの公園まで異形は寒さに震えながら歩いていくだろう】
【流石の10月、いくら異形が丈夫でも上半身がほぼ裸なのは寒くて当然であった】
【公園に着くと、茂みの中からカバンを取り出して、コートと軍服を取り出した。そして、物陰に入って】
【暫く衣擦れの音が響いた後に出てきた異形は、かっちりとした黒い軍服とコートに身を包んでいた】
【そして、右手にはおにぎりの入ったコンビニの袋を携えて】

‥‥。

【無言でベンチに座ると、仮面をずらして口元だけを露出させて食事を始めるのであった】
8 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/10/24(月) 22:54:35.58 ID:PifH4vyHo
>>7

手厳しい。
そう一言だけ小さく口にする。
口元に描かれた三日月は仄かにヘソを曲げ、虚ろ。
何しろ、此の男には即ち分からないのだ。 何が? ソレが。
自由主義と言う弱肉強食でありながら、同時に弱者を救済する措置を行う事自体が。
ソレが人間である。
そう言ってしまえば其処までである。
されど、酷い矛盾だろう。 一体誰が 『救う弱者』 と 『救わぬ弱者』 を両断しているのだろう。

と、思考を続けていた男の耳に溜息が響く。
再度口角を捻り上げ

「OKOK。 宜しく。 ナンバー∞」
「俺はナンバー65535」
「よく言われるのは、カウンターストップギリギリ野郎ってとこだな」

喉の奥から笑い声を捻り出しながら、相手の隣を歩いていく。
饒舌とも取れる言葉数の多さであるが、ゆったりとした口調には言葉数の多さと比べて
随分、急いだ雰囲気を受けない。
なお、彼のナンバーは一般的には 『低い』ランカーと『高い』ランカーの境界線などと呼ばれている。


「……なぁ? 何であンたは見ず知らずの弱者を助けたんだ?」
「…………逆に言うならば 『何で強者を挫いたんだ?』 憎い男 と言う訳でもないんだろう?」

ふと
なんの断りも無くベンチの隣に座ると、男は質問をする。
何だか大量の質問を矢継ぎ早にしたように思えるが、実質は壱つの質問である。
9 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/24(月) 23:04:51.11 ID:v/R1SuGno
>>8
‥‥。

【異形は、案外喋る質ではあるが、軽口を好む質ではなかった】
【故に、重い雰囲気を纏い、無言を口数の多い男に返す結果となった】
【ベンチに座って、異形に投げかけられる貴方の問い。それに異形は】
【頬張ったおにぎりをもしゃりもしゃりと咀嚼して、ごくりと飲み込んでから、答える】

―――其処に守ルベき者が居タカら=A其レダけだ。
私ハ、人が好キダ、だカラ泣イテイる所は見タク無い、だカら止メル。
強イかラでハナい。弱いカラでモナい。―――私ガ、私だカラだ。

【饒舌に、こういう時ならば異形は喋る】
【そして語った。強弱の全てはどうでもいい、関係ないと】
【唯其処に、守るべき人が居るから守った。己が己で有り、己に誓う事、其れが理由だと】
【故に、異形は強弱を秤としない。ランカーズにおけるランク戦においてもそうだ】
【コレまで戦ってきたのは、2人が二桁上位、一人が三桁上位。要するに高位ランカー】
【だが、迷わず挑む。弱肉強食など知った事ではないと宣言するかのように】

【そして、異形の食事は終わり。ゴミをごそごそと纏めて公園のゴミ箱に一つ一つ分別して捨てていく】
【そうして、異形は、ベンチに戻って来て】

‥‥あル者は言ッタ。私は狂ッテイると。
だガ、構ワナい。私の失ッタ物ガ、まダ私を突キ動カして居ルノだかラ。

【異形は、身の上を語らないが、失っている存在であるのは言の葉から読める】
【そして、他者から見れば、狂人と言う評価を貰ってしまえる様な存在であることも】
10 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/10/24(月) 23:21:51.76 ID:PifH4vyHo
>>9

「なるほど…………」

目を瞑る。
相手の返答を脳内で追再生しているようだ。
しかし、内心は余り穏やかとは言いがたいようで、しきりにう〜ん……と唸り声を上げ
何かに思い悩むように顔をしかめる。
暫くの後、思い立ったように相手に顔を向けると


「……大体はあンたの意見は受け入れやすいものだ……と思う」
「少なくとも俺にとってすれば、ただ単純に『弱きを助け、強きを挫く』よりはな」

誰かを泣かせる行為を止める。
簡単だが、合理的に弱者を救う法となるだろう。
しかし、此れはまた弱者を救うモノである事は男の中で間違いなかった。
泣くのは弱者である。
弱者が弱者である限り泣くことは止まないだろう。
強者とは弱者が泣く事を止めて泣かせる方へとシフトした結果でしかないのではないだろうか。
男の考えは纏まらない。


「………まっ、狂っているのは確かかもしれないな」
「それでもまぁ あンたは『人間』さ……」
「───面白い考え方をする人間だって位なモンさ。 人以外の野郎が言ってるんだから折り紙つきだろう?」

同意する。
顔面の笑みを再度発現させる。 しかし、貼り付けた様な三日月ではなく、ちゃんと笑う。
男の言っている狂い方とは、言ってしまえば囲まれた部分で中心から大きく外れている……という狂い方。
位相が異なっている……等と言う事は無い。
11 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/24(月) 23:32:49.00 ID:v/R1SuGno
>>10
‥‥‥‥そウカ。
ま、そウ思うナラば、そレデ構わント思うゾ。
ドウ思わレよウトモ、私は私ノ矜持を曲ゲる積りハ無いシナ。

【異形は、他者の見方を己の柱としない。他者の評価を求めはしない】
【たった一つの理。そう決めたからそうする≠ニいう、何よりも強い意思が有るから】
【そして、異形は呟く】

―――泣くサ、強者だッテ。

【呟きは、届いただろうか】
【泣かない者が強者か。泣かせる者が強者か。異形は否かと思う】
【弱者は泣く。だが、強者とて泣く。己の強さに、己の宿命に、同しようもない道理に】
【泣かない者が強者ならば、この世界に一体どれほどの強者が存在するというのか。少なくとも、異形は強者ではない】


‥‥偶に、キミの様ニ私ヲ臆面も無ク人と認メル者が居ル。
や、ハリか。キミは何処か人デハ無い気ガしテイたかラナ。

‥‥食ベルか?

【おもむろに、異形は貴方に駄菓子のスナック棒を差し出すだろう。味はチーズ味】
【異形なりに折り合いが付いたようで、お近づきの印のようであった】
12 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/10/24(月) 23:58:19.23 ID:PifH4vyHo
>>11

「………生理的嫌悪感……か」
「──やれやれ、人の世は難しい」

小さな呟きであった。
一応は此の男にも生理的嫌悪感を懐くことは容易である。
精神構造が殆ど人間と大差が無いからだろう。
しかし、此の男はこうも思う。
何故人は泣くのかと。 しかもわざわざその姿を晒してまでも。
其処に何らかの生理的嫌悪感を懐く存在が存在するが為に泣くのかもしれないなと
粒子で構成された頭髪をチリチリと弄りながら考える。

そして、相手の小さな呟きに そうだな と返しながらはにかむ。
元気が無いというよりは、その言葉は此の男の中で余り価値あるものとして認識できなかった故の笑み。
強者は泣く。 しかし、強者の涙は 誰か のせいではないのだ。
ならば強者の涙は 救う モノではないだろう。
その強者以外に誰が彼を救うだろうか?


「そりゃー良い。 俺と言う太鼓判も序でにそいつ等のところへ書き足しといてくれよ」

 などと、冗談

「ん? 人以外ってのは何か波長みたいなモンでも出しているってのか?」

 序でにもう壱つ。
どうやら、此の男は冗談めいた言い回しが好きなようだ。
先程から分かっていた事かもしれないが、場を和ませると言うよりは、言葉遊びが好き とでも言うべきか。

「……あぁ ありがたく貰っておくとする」

差し出された某スナック棒を受け取ると包装を開け、口にくわえる。
穴の空いたもう一方を空中に差し出すと、すーはーすーはーと息をしているのが分かるだろう。
何をしているかって? チーズ味の空気を愉しんでいるのだ。
13 :【装闘機兵】 [sage saga]:2011/10/25(火) 00:08:38.87 ID:SD9at7LLo
>>12
あア。全く、ソウだ。
私モ、夜中に観光地ニ行クダけで、都市伝説になルシな。

【各地の観光地に、最近噂が流れている。丑三つ時に現れる軍服の髑髏の噂が】
【まあ、要するにこの異形なのだが】

【恐らく、異形と貴方の思考は―――いや、人間と貴方の思考は交わることはないかも知れなかった】
【だが、まあそれでも恐らく構わない。異形には、そう思えた】
【そう≠ネらば、そう≠ネのだ。貴方がそう′セう存在なら。それは変えられ様のない存在。故に、同しようもない】
【だったら、下手にぶつかるよりは、気にしないほうがいいのではないかと】
【誰が困るでもなしなのだから】

まア人で無い者ニ人と断言さレテは。完璧かモナ。
‥‥く、クク。

【僅かに肩を揺らして、仮面からノイズをまき散らして】

‥‥勘、サ。散々化物化物、言われ続ケテイれバナ。
生憎ト、スーパーロボットの類でハ無いし、無骨な武装シカもたナイかラナ。波長なド。見えンサ。

【そして、貴方がスナックを受け取ったのを見ると、異形はゆっくりと立ち上がって】

‥‥私は寝床ニ行くヨ。おヤスみ。

【そう言うと、茂みの中に潜り込んでいくのであった】

/*ごめんなさい‥‥、半端じゃなく眠いのでお休みなさいなのです。
あんまりうまく展開がふくらませられず、本当にすいませんでした、でも楽しかったです!お疲れ様でした!*/
14 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/10/25(火) 00:15:29.80 ID:8vUGHUhLo
>>13

「化物……か」
「俺は見た目だけはきちんとすれば人間そのものだからな」
「───化け物;……か」

化物……とは人知を超えたものの実体ではなかったか?
そう、思いながらも立ち去っていく相手の背中に視線を送りながら
相手の背中に何らかの声を掛ける事無くベンチに凭れ掛かって空を見上げた。




「─────化物……か」



空は霞んで、月は朧だった。


//此方こそ、楽しかったです!
//ありがとうございました!!御疲れ様です!!
15 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/25(火) 18:23:29.76 ID:l/S7XLeq0
【公園】
【ベンチに誰かが寝ている】
【近づけばその姿が見えてくる】
【黒くて短い髪に、同じく黒い服を着た背の低い、可愛らしい少女だ】
【目を瞑ってグースカ無警戒に寝ている】

「…………」

【かのように見えるが実は常に警戒態勢である】
【耳から入る情報で危険を察知すればすぐさま何らかのアクションは起こすだろう】

/なんでも募集です
16 :【響冥審慟】 [sage]:2011/10/25(火) 19:56:23.91 ID:WdEQh6f3o
>>15
/まだいるでござりますか〜?
17 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/25(火) 20:02:45.05 ID:l/S7XLeq0
>>16
/いるでござりますー
18 :【響冥審慟】 [sage]:2011/10/25(火) 20:11:36.43 ID:WdEQh6f3o
>>17
/いるでござるなら絡まさせていただくでござる!

【少しづつ音が近づいてくる】
【幻想的なその音はよっぽど耳が悪いことが無ければ、少女にも聞こえるだろう】

.....違う....なんか違うな.....

【遠くから歩きながら近づく人影】
【その手にはヴァイオリンが握られていた】

【天然のパーマのせいか、所々跳ねた黒髪】
【暗い雰囲気を放つ黒眼】
【カッターシャツにスラックスといった軽装の青年が歩いていた】

もっと跳ねるように....むむむ....

【独り言と共にヴァイオリンを引いている】
【作曲でもしてるのか】
【先程から曲を引いては止めて、引いては止めてを繰り返している】
19 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/25(火) 20:17:46.58 ID:l/S7XLeq0
>>18

(んー?)

【音が聞こえる】
【音楽には詳しくないのでよくわからないが恐らく楽器、それも弦楽器の音だろう】
【いやでも耳に入るその音で少女が危険を感じることはなかったが、一応薄っすらと目を開けて】

(…………無害そうだな)

【青年の外見と雰囲気でそう判断し、その場を離れず、遠巻きに青年を見守ることにした】
【ベンチに寝転がりながらなので、青年から見ればただ寝ているように見えるかもしれない】

【それにしてもなぜあんなに悲壮感が漂っているのだろうか】
【黒い少女といい勝負である】

/ありがとうでござる!
20 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/10/25(火) 20:22:54.57 ID:sJ4l/2nM0
【街外れの廃墟群 (夜)】

「…ムムム」(やっぱり体力付けるべきかなぁ)
【突如、静かさに染まっている廃墟にて、雷鳴が轟いた】
【黄色いレインコートを着て雨傘を持っている、落雷は大通りの十字路の中心にいる青年らしき人物を中心に一度に2・3個落ちている】
【一体この人物の目的は…?】

「…はぁ、でもなぁ」(体弱い体質だし…疲労回復剤を作ってくれる人探そうかな)
【実はこの青年、能力の練習をしつつ考え事をしている騒音な人であった、落ちてくる雷も唯アスファルトに当たって消えるだけだ】
【周りに人がいれば間違いなく迷惑であろう青年、廃墟の街にて、定期的に光と音が発生する】

/殺し合いの場合、危険になると逃げるのでご了承を
21 :【響冥審慟】 :2011/10/25(火) 20:29:46.20 ID:WdEQh6f3o
>>19
いざ作曲ってのは難しいな...あの子に会うまでに完成させないと....

【歩きつつ、曲を引く】
【青年はゆっくりと歩きながら少女の前を通り過ぎる】

【流石に寝ている(ように見える)少女を起こさないように音を小さくしながら】

.....激しい曲は.....ダメかなぁ...

【そうつぶやいて立ち止まる】
【そのまま近くの木を方を向いた】

......えいやっ

【そう言ってヴァイオリンの弓を大きく動かした】
【しかし、少女にはその弦の奏でる音が聞こえないだろう】

【そして同時に、青年の目の前の木がバキィ!と折れる】
【まるで何らかの力に押されたような】

【青年はその折れた木に近づいて】

.....ゴメンね

【そう言って軽く木を撫でて再び歩き出そうとする】
22 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/25(火) 20:35:38.42 ID:9bE64feIO
例え怪我をしていようと
やる事は必ずやる!
それがヒーローってなぁ…
【見通しのいい公園内】
【ベンチに座りながらまるで道ゆく人を監視するかの様に眺める男】
【腰にはジャージ姿には似合わないおもちゃのベルトが巻かれている】

でもやっぱ今日も休んだほうがよかったかね?
もしもの時にどこまで動けるかってところか
【ジャージを脱ぎTシャツ姿になると腹には包帯がこれでもかと巻かれており】
【見ただけで大怪我をしたと分かるほどであろう】
【しかし彼はヒーロー】
【ピンチの人がいればそれでも行くに違いない】

/なんでも募集してます!
23 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/25(火) 20:37:19.23 ID:l/S7XLeq0
>>21
「……………」

【青年は自分を寝ていると思い込んでいるようだ】
【これでいい。変に声をかけられたりするよりは何千倍もマシである】
【あの子、とか激しい曲はダメとか、ちゃんと聞こえているが微塵も気になりはしない】
【そう、少女は冷静且つ沈着。何事にも動揺することなど……】

「何者だ」

【青年が手を触れることすらなく木を折った瞬間に少女は上体を起こしベンチから飛び出して、】
【木を撫でている青年の背後に音もなく移動する。この間約1秒】
【不審な行動をとった青年を『危険』と判断し、変な事をされる前に動いておこうと思ったのだ】

「動かないで応えてもらおうか」

【有無を言わせないような声色で青年に言う】

【まあ、有無を言わせないようなとか言っても所詮可愛らしい少女の声だが】
24 :【響冥審慟】 :2011/10/25(火) 20:49:36.77 ID:WdEQh6f3o
>>23
へ?

【青年は声をかけられ思わず振り返りそうになる】
【が、動くなと言われちゃったから振り返れない】

何者って....

【青年は√10秒ほど迷って】

....鈴音 響乃...18歳....です...

【暗い雰囲気を含んだ声で言う】

【流石にこの状況でのんびり作曲とはいかない】

【左手にヴァイオリン】
【右手に奏でるための弓を持っている】
【それを持ったまま両手を上げる】

【相手が可愛らしい女の子の声でも緊張している様子】

【きっと命を狙われていると思っているのだろう】
25 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/25(火) 20:57:20.50 ID:l/S7XLeq0
>>24
「名前を聞きたいわけではない」

【少女はズンと一歩青年に近づく】

「今の事象について教えてもらおうか」

【少女は今なぜ木が折れたのか、そのことについて尋ねたのであった】
【別に名前は気にしていない】

「おっと、動くな、と。そういったはずだが?」

【ゆっくり近づくつもりだったんだが、青年が不穏な動き(両手を上げて万歳)を見せたので】
【少女は超人的な移動速度で青年に迫り、青年の首裏に右手を添えようとする】
【つまり、いつでも青年を昏倒させられると言うわけだ】

「いいか、これ以上動くな」

【少女はあくまでも脅迫するようではなく、ゆっくりと言って見せる】

/すみません!風呂入ってきます!
26 :【響冥審慟】 :2011/10/25(火) 21:09:39.92 ID:WdEQh6f3o
>>25
あぁ....この木が折れたこと?

【青年は視線を折れた木に移す】

僕の能力だよ....一応

【少女の位置からは見えないが、悲しそうな顔をして】

【能力者...ということらしい】
【ならば何の能力者だろうか...?】

普段使わないから扱いが難しくて....

【能力を使いこなせないのか】
【もちろん、青年の嘘という可能性もある】

僕は質問に答えたけど....こっちからも質問いいかな....?

【少女が青年を気にするように】
【青年も少女が気になっているようだ】

【何者か】
【悪人か....それとも極悪組織の女リーダーか、はたまた、世界征服を企む魔王様か】

【妄想は膨らむ一方】

/把握しました!
/では私も風呂へ....
27 :【融縫絢爛】 [sage]:2011/10/25(火) 21:34:32.49 ID:xzV8l8Kio
>>22
/まだいますかね?
28 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/25(火) 21:37:00.90 ID:l/S7XLeq0
>>26
「やはり能力か」

【納得するように青年からは見えないだろうが、少女は何度か頷く】

「では一体どういった能力なのか?それを詳しく説明してもらおう」
「それと、お前の目的も教えてもらおうか」

【能力の説明と目的の説明を求める少女】
【能力の内容だけわかっても青年が何の目的で今ここに居て、楽器を弾いていたのか】
【少しでも青年に危険な要素があるのならば……】

「ふむ、いいだろう。何を聞きたい?」

【質問。少女に質問があると言う】
【そして少女は質問を許した。何が聞きたいのかは大体見当がつく】

【青年は色々妄想しているようだが、この少女はそんな大層なものではない】
【ただの孤児だ】
29 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/25(火) 21:38:52.82 ID:l/S7XLeq0
>>26
/戻りましたー!
30 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/25(火) 21:44:29.70 ID:9bE64feIO
>>27
/いますぜー
31 :【融縫絢爛】 [sage]:2011/10/25(火) 21:50:08.62 ID:xzV8l8Kio
>>22
その公園を偶然通りすがる一般人。といった配役だろうか。
彼がヒーローならば彼はモブに数えられるような一般人である。
監視している男を怪しく思ったのか、一人の少女がその男に近づいて行く。

「貴方はどうして人を眺めてるのですか?」

少女は女の声色で彼にそう尋ねた。
少女の容姿は手作りなのか、あまり他で見慣れない独自の服を着ている。
確かに似合うのだがどこかちぐはぐ、そんな印象をうけるかもしれない。

「もしもし、○○の公園で道行く人を眺めている変質者がいるのですが」

懐から携帯電話を取り出し、そんなことを呟く。
32 :【響冥審慟】 :2011/10/25(火) 21:50:44.37 ID:WdEQh6f3o
>>28
どういう能力って....音?

【自分のことなのに疑問系になってどうする】
【音を操る能力のようだ】

僕は僕の持ってるの楽器の音を向いている方向に飛ばせるんだ.....
威力も多少は加減できるけど.....

【楽器を利用した音系能力者】
【それならば、先程の木を破壊したのも、ヴァイオリンの音を木に向けたのだろう】

目的は作曲....ある人に頼まれたんだ...散歩が好きだから、散歩しながら....

【作曲とか何とかならそんな独り言を言っていた】
【嘘ではないだろう】


うん...こっちからの質問...君は何者?
何かの勢力とか....?

【おそるおそる聞いてみる】
【詳しい組織のことは何も知らないが、悪者の勢力なら流石に覚悟しないと...とか思っている】
33 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/25(火) 21:58:48.36 ID:l/S7XLeq0
>>32
「音で攻撃、か」
「そして目的はただの作曲。ふむ。すまなかったな。俺の勘違いだったようだ」

【それを聞いてあっさりと青年から離れる少女】
【男性恐怖症なので意味もなくあまり近くにはいたくないのだ】


【それから、少女は青年の質問に答える】

「俺はただの孤児さ」
「何の組織にも属していない。ただの孤児」

【そうとしか答えようがなかった】
【少女はたし方に孤児だ。ただの孤児かどうかと言われれば常軌は逸しているかもしれないが】

「そういうわけで、お前が突然木を折るものだから思わず警戒してしまった」
「それだけだ」

【そう言って、もう一度頭を軽く下げて謝罪する少女だった】
34 :【響冥審慟】 :2011/10/25(火) 22:06:58.55 ID:WdEQh6f3o
>>33
あ....そんなに謝らなくても...

【謝罪する少女に申し訳ないように言う】
【自分に非があると思っているようだ

僕も君を驚かせてしまって....すみません...

【青年も深々と頭を下げる】


僕は世間知らずだから...君が何か悪い組織の人かと思っちゃって....

【もしくは逆に良い組織の人かと思ったよ...と言う】

【世間知らずと言うと、この少女のように何か事情があるようだ】

【それを気にするかどうかは少女次第だが】
35 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/25(火) 22:08:30.30 ID:9bE64feIO
>>31
何でって…
人を眺めるのに理由があるか?
【この前はヒーローである事をばらして割と散々な目にあった】
【なら今回はまだ教える必要はないであろう】
【ということで適当な事を言った】

って何で警察に連絡してんだ!?
この前一悶着くあった所だからやめ…!!!
【いきなり通報されて慌てる男】
【静止しようといきなり立ち上がるが】
【腹の怪我に強烈な痛みが走る】
【そして顔からは大量の冷や汗が】
36 :【融縫絢爛】 [sage]:2011/10/25(火) 22:15:39.51 ID:xzV8l8Kio
>>35

「ほら、てっきり私は何処かの少女でも姦察してるものだと。
 血眼で凄く妖しいですよ」

【といって携帯の画面を見せる】
【画面には人形の待ち受け画像があり、何処かにかけたというものは見られられない】
【ようするに通報した振りである】

「あら、怪我をしてますの?」

【首をかしげる少女。彼の位置からは男の腹部の怪我が見えないらしく、疑問をうかべるだけだ】
【何を思ったのか少しの沈黙ののち、何処からともなく針と糸を取り出す】

「縫うぐらいならしてあげますが…でも麻酔なんてないけど我慢してください」

【そういって少女は男ににじみよる】
37 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/25(火) 22:15:42.59 ID:l/S7XLeq0
>>34
「まあ、精々自分の能力くらい制御できるようになってくれ」
「もしかしたら今ので木ではなく俺が死んでいたかもしれないではないか」

【音なんてどこに飛んでいくかいまいち分かり辛いし、制御が効かないのだと言う】
【今のが少女に当たっていても何ら不思議はない】

「世間知らずか。まあ、素性のしれない人を疑ってかかるのは全く間違いではない」
「寧ろ正解だな」

【世の中何があるのか分からない】
【まずは疑えるだけ疑うのが吉。それで少女もこのような動きを見せたのだ】

「…………作曲とは、どんな感じだ?」

【ちょっと気になったので聞いてみることにした】
38 :【響冥審慟】 :2011/10/25(火) 22:28:33.24 ID:WdEQh6f3o
>>37
作曲は...全然進んでません....

【ハハッっと笑いながら言う】
【締め切りがいつか分からないが、笑っていられるのか?】

最初の一小節目もさっぱりで....
頼まれたからには完成しなくちゃならないんですよ....

【頼まれたのなら誰かに聞かせる曲なのかもしれない】
【もっとも、誰かに聞いてもらうのが曲だが】

どういう曲にしようか迷って...
音楽が好きでも作曲は別ですね....

【青年はヴァイオリンの腕は確かだが、作曲はあまり上手くない様子】
【ずいぶん苦戦しているようだ....】
39 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/25(火) 22:31:15.46 ID:9bE64feIO
>>36
別に少女ってわけじゃあない
主に男女問わず子供見ていただけだ
【つい口を滑らせる】
【ロリコンとよく言われていた時の弁解の言葉だが】
【少女という言葉に反応して反射的に出てしまったようだ】

あ、まぁ怪我はしているけど
一応病院で見て貰ったから大丈夫なはずなんだがな…
【怪我があるかと聞かれ縫うと言われたので大丈夫と言うが】
【一応包帯をとって傷口を見てみる】
【そしたら少し開いているようだ】
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/25(火) 22:33:54.06 ID:gKTuLTxSO
.      /: ://^: : : : : :∧: : : : : :\|: : : :ヽ
     /: : //: : : /: :/|: :,小: ト: : : : : :l: : : : : ' ,
     /: : //: : /,イ | / | ', |ヽ、__: : :|: : : : : : }
    ,': : fイ: : フ /  レ' | ヽ| \`: :|: : : : : : |
    ,' :/ : | |: : /|/=ミl'     チミミ、 |: : : :|: : :|  
   / イ: ::|| |: :/,ィう:::::}     トイ:::ヽ:|: : : :|: : :|
   | /|: : ijλ/ll.|7しj|     |iしjリ|ゝ : : /: j: |           パチ
   |/ |: :`|( V} 弋.ン/// 弋_ノ | : : :/: :ハ |                ,   ヾ、
.     { :∧ ヽ j、    r‐┐    //: :/| :从|                (ヽ、 ,ノ )´( 、 ゝ、
     ヽ| ヽr‐く> 、  ヽ-'  _ ,イ/: / .レ′               ) Y  人 ヽ)ゝ'丿,
.        λ V ̄\` ‐ '"///|/|      パチ     !)ノ'  ノ ,(  `    ´(
        勹へマ、‐ \_/―/‐/‐}            / ((  ´!. 、   t ヽ、 `t  ,   パチ、
.        {7 丶(イ―――――/ _」            ,′, ヽ    tゝ、丿)ノ i    Y(
.        | {  ン 〉――――‐‐トニイ          i /f  ゛   ) Y´ l'′   )
41 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/25(火) 22:35:05.27 ID:l/S7XLeq0
>>38
「難しいのだな。作曲は」
「勿論俺も無理だ。音楽すらよくわからない」

【長いこと音楽に触れていなかったし、学びもしなかった】
【別に嫌いなわけではないが、好きだったかどうかも覚えていない】

「頼まれた。ということは誰かのために作曲しているのだな」
「羨ましいよ」

【素直な感想だった】
【この少女にとって誰かに頼られる、何かを頼まれるというのはとても羨ましいこと】
【なんたって能無し。学も無い】

「まあ、作曲。頑張れよ」

【素っ気なくそう言う少女】
【作曲について自分が何か言えるような立場にはないのだ。これしかいうことはない】
42 :【融縫絢爛】 [sage]:2011/10/25(火) 22:42:20.47 ID:xzV8l8Kio
>>39

「あら、そうなの。別に貴方がロリコンだとしてもどうでもいいけど」

【そういって腹部にある傷口を見てみる。とはいえこと医学に関しては彼は素人なのだが】
【素人目にみて、少し開いているようで大事には見えない】

「んー、これくらいなら問題なさそうね。一応傷口を塞ぐことくらいはできるけど…どうする?
 私としては商売道具を汚したくないんだけど」

【商売道具、というのは彼女の持っている針と糸だろうか】

「後の手入れが面倒になるだけどね」
43 :【響冥審慟】 :2011/10/25(火) 22:45:12.38 ID:WdEQh6f3o
>>41
学がないのは僕も同じです....母上にもっと学問の道を行きなさいって...

【学校に行けとのことだそうだ】
【まぁ、音楽だけでやっていけたら苦労はしない】

頼まれた時は僕も嬉しかったです...今まで役に立たったことなかったから....

【やはり、人に頼まれるということは良い】
【誰かに信頼されるのは気持ちがいい】

はい、頑張ります
完成したら聞いてくださいね

【そう言うと青年は歩き出す】
【再び作曲の作業に戻ったのであった】

【今からでも何か言えば伝わるかもしれない】
44 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/25(火) 22:51:15.98 ID:l/S7XLeq0
>>43
「母上ねぇ。行けるんなら行ったほうがいいぞ。学校」
「そして出来るうちに親孝行しておくんだな」

【これは少女からのアドバイス】
【生まれつき母親がいなかった少女からできるアドバイス】
【父親を目の前で殺された少女だからできる助言】

「人の役に立てるような立派な人間じゃないからな。俺は」
「本当に羨ましいぞ」

【普通の道を外れた少女が言うのだ。間違いない】
【青年はまだまだ恵まれている】

「うむ。生きていれば頼む」

【そう言って少女も歩き出す】
【もう寝る気もない。赤い人から逃げるために今度は屋根の上にでも移動するか】
【そんなことを考えながら】


/絡みあり乙でした!
45 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/25(火) 22:54:24.38 ID:9bE64feIO
>>42
…知らねえ間に口滑らせる自分が悲しいな
俺は子供と笑顔の為のヒーローだ 自称だけどな
決してロリコンではねぇ
【もう子供好きがばれたらしょうがなく】
【また軽蔑される事も覚悟でヒーローとおう事を明かす】
【一応自称をつけておいて】

無理にする必要はないぜ?
この程度なら我慢すればなんとかなるしな…
そもそも怪しまれる事をしていた俺の責任でもあるしな
【つまりいきない立ったのは少女の携帯での悪戯が原因ではないということを言いたいらしい】
【しかし冷や汗は止まる気配は無い】
【声に関しては必死に押し殺しているが】
46 :【響冥審慟】 :2011/10/25(火) 22:57:19.42 ID:WdEQh6f3o
>>44
/乙でしたー!
47 :【融縫絢爛】 [sage]:2011/10/25(火) 23:00:43.65 ID:xzV8l8Kio
>>45

「あら、ヒーロー。ヒーローはいいわね、正義の味方」

【その単語が気にいったのか、しきりにその言葉を繰り返す】
【とはいえすぐに興味をなくしたのが、つい先ほどの調子にまで戻る】

「あらそう。なら私は放っておくわ。ちゃんとした医者に見せることをお勧めするわ」

【少々皮肉が混じっている気がしないでもないが、警告の言葉である】

「なになら救急車を呼ぶ?」
48 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/25(火) 23:12:06.48 ID:9bE64feIO
>>47
ヒーローがいいか…
久々にその言葉を聞いたような気がするな
特に嬢ちゃんみたいな子供からはな
【なんと気に入ってくれたらしい】
【少しだけ痛みも忘れて笑顔になる】

それでもいいさ
一回医者には見せたんだけどな
救急車も呼ばなくていい もう一回見せればいいだろう
【包帯を再び腹に巻きつける】
【少し血が滲んでくるがそんなものお構いなしに】
【巻き終えると一息ついて】

あぁそういや聞きたい事があったんだが…
さっきの俺 そんなに怪しく見えたか?
【どうやら充血した目で見ていたというのを気にしていたらしく】
【少し声も低く 表情も暗くなりながらもうつむいて尋ねる】
49 :【融縫絢爛】 [sage]:2011/10/25(火) 23:17:47.23 ID:xzV8l8Kio
>>48

「それは子供は悪役よりは正義の味方が好きなものよ」

【何故か威張る少女。子供とはいとして不思議なものである】

「あらそう?ならいいけど」

【そういって携帯をしまいこみ、男の言葉を聞く】
【そして返ってきた言葉にすぐ返事をする】

「うん。あやしかった」
50 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/25(火) 23:27:01.19 ID:9bE64feIO
>>49
なー 普通そうだよなー?
なんで無関心だったり変態よばわりされるんだろうな…
【少女の正義が好きという言葉に一瞬だけ明るくなるが】
【それなら前の二人は何なんだとさらに落ち込んで行く】
【子供相手に愚痴を言う大人とは…惨めである】

そうか…
どうやれば怪しまれずに街を見回れるかな?
【ついには相談までし出した】
【通りがかる人がみれば失業者と話しかける子供に見えるぐらい】
【もう大人の尊厳なんてものはなかった】
51 :【自由狂騎】量産型魔法戦士@wiki [sage]:2011/10/25(火) 23:33:01.27 ID:Vu4QvWBXo

名も無きどこかの山道、天幕で煌めく星々に照らされた地上を蠢く、幾つかの影。
人の姿形をしたそれは粗末な服を纏い、鮮血のこびりついた粗末な武器を持ち、
獣同然の殺気を全身から、余す所無く発していた。

俗に言う野盗、山賊、あるいは追い剥ぎ。
『獲物』を前にして不気味に血走った瞳、その視線が集中する先に居るのは―――ひとりの剣士。



「……ヌゥ、ぬかったか」

浅黒い、筋骨隆々とした体躯。武骨な髭面と坊主頭は精気こそ感じられるものの、年季というものを体現していて。
その姿に似合わぬ現在の境遇と、固く握られた細身の剣。少なくとも、武芸者からはほど遠い姿。

既に幾合か刃を交えているのか、肩を覆う布は裂け、その隙間からはどす黒い血が滲んでいた。
能力者、あるいは武の道を極めた者なら容易く追い払えただろうが―――生憎、この男にそういった力は無かった。


/何でもどうぞ
52 :【融縫絢爛】 [sage]:2011/10/25(火) 23:34:10.90 ID:xzV8l8Kio
>>50

「そうね、服。そんなジャージ服だから変質者に見えるのよ。
 カッコよく見えれば問題ないわよ。ほら、良く言うでしょ。ただしイケメンに限るって。
 ほら、手元に3つあるから好きなの選んだら?ただし物々好感よ」

そういって彼女が何処からか取り出したのは3つの衣服。
一つ目は凄い派手で嫌でも目を引くようなきらぎらとした服
二つ目は赤を基準としたジャケットと其れに似合う衣類
三つ目は某ライダーのようなコスプレ衣装
何故か4つ目は最近アニメ化された某12な方のコスプレ衣装

「前もって言うけど特殊な効果なんてないわよ。ほら、気分の問題よ。
 物もおかねでも、支払える適当なものでもいいわよ」

「あぁ、言い忘れたけどオーダーメイドでもいいわよ、時間はかかるけど」
53 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/25(火) 23:45:45.17 ID:9bE64feIO
>>52
服か…
そういや服なんて気にした事無いな
どれど…れ…
【見た瞬間頭に何かが走った】
【とりあえず一つ目 逆に目立ちすぎて通報されそうな勢いだ】
【次に二つ目 一番地味っちゃ地味だが無難な所ではある】
【三つ目と四つ目(?)…とても魅力的だが 方向性を間違っているような気がする】
【…なんというかもう一択であろう】

よし二つ目を貰おう
さすがに他の三つはかっこいいとはかけ離れている!
…魅力的なのは間違いないんだがな
【最後の行はボソッと呟き】
【二つ目の衣服を選んだ】
【そして対価を支払おうと財布を開けるが…】
【心は熱くても懐は寒いのがヒーローである】
【そもそも年中ジャージなのも服を買うお金が無いからであった】

…牛丼一杯分のお金しかありませんでした
【もはや敬語を使い出す始末】
【一度転落すると最下層まで落ちていくのがこの男であった】
54 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/25(火) 23:52:17.68 ID:xT56qCOg0
>>51

「…え、えらいこっちゃあ……」

【置いた剣士の背後。四方に枝を広げた一本の大木】
【その上にて一人の女が恐怖にうちふるえていた】

「寝て起きたら殺し合いって。 ちょっとコレ、酷過ぎるやろ……」

【樹上で昼寝をしていたところこの騒ぎで目を覚まし、降りるに降りられなくなったらしい】
【背中に背負った愛用の竹刀にちらりと視線を向け、覚悟を決めた顔で】


「よっし。 ――――――――ここはひとまず、戦略的撤退やな」


【あっさりと逃亡を決定】
【胸の内で剣士に詫びながらそろそろと枝を伝って降下していき……】

「ふぎゃぁっ!?」

【足を滑らせ、派手な衝突音とともに尻から着地】
【剣士のやや後ろにて間抜けな体勢でへたり込んだ】



/こんなのでよろしければ……
55 :【融縫絢爛】 [sage]:2011/10/25(火) 23:57:06.02 ID:xzV8l8Kio
>>53

「それを無くしたら明日のご飯にも困るでしょう。出世払いでいいわ」

【そういって二つ目の衣服を渡す】
【特殊能力はついてないと言ったな、あれは嘘だ】
【その服はまるで空気を持つかのように重さを感じない。
 もしあったとしても一グラムにも満たない重さで、少々気持ち悪く感じるかもしれない】

「んーしかしその懐具合とか大丈夫なの?すごく心配になるんだけど。
 なら、こうしましょう。貴方は正義の味方でしょ。そこで得た戦利品を私が買い取るわ。
 小物でも武器でも、何でもね。じゃぁこれは先行投資ということで少しばかり色をあげるわ。
 おいしいものでも食べて栄養をつけなさいよ」

【そういって衣服と共に渡してきたのは数枚の万札である】
【少女がおかねを渡しているのだから、立場は違うもこれはまた危うい場面にでも見えなくはない】
56 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/26(水) 00:07:37.32 ID:4ECXq0TIO
>>55
て…天使だ…
天使がここにいる…!!
【あまりの優しさに感動する男】
【だがお金を受け取るのを躊躇わないのは】
【やはりそれだけお金に困っていたという事か】
【何はともあれ男は号泣していた】

…名前を教えて頂けないでしょうか
困っているとはいえここまでされて物を渡すだけは非常に申し訳ない
私は緋本 迦楼羅(ヒモト カルラ)と申します
【少女相手に片足を立て片足を地につけて頭に垂れる】
【その姿はさながら忍者とその頭領であった】
【ヒーローとは何かが違うような気もする】
57 :【自由狂騎】量産型魔法戦士@wiki [sage]:2011/10/26(水) 00:10:07.42 ID:xxKf8vfno
>>54

すわ、討ち死にか、進退の是非を内心で問う男。
視線は彼を囲う野盗達を順に、接近させまいと楔を打ち込むように移ろっていた。

悲壮な覚悟を心中で、静かに決めた―――その瞬間だった。


「……」

場の空気が凍てつく。男も山賊一同も、ただ黙して上から『落ちてきた女の子』を見据えていた。
晴天の霹靂、彼にとっては―――棚からぼた餅、垂らされた蜘蛛の糸でもあった。

一瞬の隙を突き、男は近くに居た適当な男を殴り付け―――踵を返して、脱兎のごとく逃走を開始した。
取り残された女の子も、回りの野盗も、己の命にも替えられなかった。

そこに判断と行動のラグは全く無く、野盗は未だに呆然としたまま。
とはいえ彼の足取りはお世辞にも軽やかとは言えず、直ぐに追えば容易く追い付けるはずだ。


/いえいえ、こっちも絡みにくい感じで申し訳ありません
58 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/26(水) 00:32:00.40 ID:ZP2MQErR0
>>57

「やばいメッチャ痛い。 これホンマ無理やわ絶対骨折れたって……」

【顔を顰めて呻きながらノロノロと立ち上がる女】
【涙目で尻を擦りつつ。――――ふと、自分に向けられた数多の視線に気付く】

「…あ、あはははは……――――――――ヤバい、しくった」

【顔をサーっと青くしながら、強張った愛想笑い】
【後半部分は痛みとは違う涙をポロリと一筋流して、悲しげに呟く】

【しかし、女には失敗を嘆く暇も与えられなかったようで】


「ぇえ!? …ちょっ!!」


【次の瞬間、敵を一人殴り倒し己の脇を駆け抜ける老剣士】
【それを呆然と見送る――――などという事もなく。刹那の逡巡ののち、猛ダッシュでその背を追いかけ始める】
【野盗共は完全に無視。取り敢えず女の勘っぽいものに従い、危険の少なそうな相手につき従う事に決定】

「ちょ、待ってっ、 置いてかんといてぇっ!」

【普段の2.5倍(当社比)頑張って追い縋ろうとしながら、情けない悲鳴を上げる】
【死にたくないのでこっちだって必死です】
59 :【融縫絢爛】 [sage]:2011/10/26(水) 00:35:08.26 ID:Dp2/cX4ho
>>56
「アリスよ。そう呼んでくれると嬉しいわ」

【不思議の国のアリス、そう物語にもあるようによくある女性名詞である】
【よく聞く名前でもあり、それは偽名であることが察しがつくかもしれない】

「でもさすがに仕事場には住まわせてあげないわよ。
 何というか仕事場は城みたいなもので、他の人の手は触れさせたくありませんもの」

【こうみえて、一介の職人でもある。何せ先程手渡した衣類はつま先から肩まで少女の手作りなのである】

/再起動でおくれました
60 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/26(水) 00:39:48.42 ID:4ECXq0TIO
>>59
アリス様ですか
承知しました
【名前に全く疑問を持たない】
【むしろよくある名前だったのが良かったのかもしれない】

住むだなんてとんでもない!
そんな恐れ多い事出来ないです!
ただアリス様やお友人がお困りの時はぜひ私を頼ってください
その時はきっと貴方達だけのヒーローになる事を約束しましょう
【つまり完全な従属宣言である】
【ヒーローとしてはどうかと思われるが】
【会社直属のヒーローなどもいる時代である】
【個人に仕える事など 何も問題ないのだ】
61 :【自由狂騎】量産型魔法戦士@wiki [sage]:2011/10/26(水) 00:45:16.69 ID:xxKf8vfno
>>58

どれだけ走っただろうか、我を取り戻し、背後を顧みる。
追走を断念したのか野盗の姿は既に無い、その代わりですと言わんばかりに、件の少女がぴたりと男の後ろに付いていた。


「"おっ""まっ""えっ"」

上がる息、途切れざまに言葉を紡ぐ。付いてくるな、と続けようとした所で――――
『ごきっ』
男の腰から生々しい打撲音が響く、悲しいかな、ギックリ腰。


「う゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛おおおおお―――……」

背筋をピンと張り、一瞬硬直した後で右方へ盛大に転倒。
男の進路は一転道を外れ、林立する木々の中へ。幹へ背を打ち付けた後、ずるずると地面へ下る男の体。

肩の裂傷も影響しているのか、苦悶の声を上げ、幹に背を預けたまま動く様子はない。
野盗の気配は既に無い。が、この男を気に掛けるかは彼女次第だろう。
62 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/26(水) 01:01:30.40 ID:ZP2MQErR0
>>61

「はっ、 はっ、 はっ……おっ? なんや、もう、居らんっ、みたいやねっ――――ふぅ」

【暫く走ったのち、唐突に此方を振り返る男】
【それに釣られて女も背後をヒョイと振り向き、安堵の溜息を漏らす】
【何か言おうとしている相手に、嬉しそうな顔で「よかったね」と返そうとして】


「 は っ ? 」


【男はいきなり独りでに転倒】
【不自然な体勢で脇に転がっていくのをぽかんと口を開けて呆然と見送った】

【相手が動かなくなったのを見計らってそろそろと近づき】

「も、もしもーし」

【右手に持った竹刀の先端で、男をチョンチョンと突いてみる】
【それが向けられているのは、偶然にも相手が怪我を負っている方の肩であり】
【――――恐らく女に悪気は無い筈である。…うん、多分】
63 :【融縫絢爛】 [sage]:2011/10/26(水) 01:05:49.15 ID:Dp2/cX4ho
>>60

「えぇ、正義の味方さん。期待しているわよ」

【そういって少女らしく微笑む】
【目の前の男の言葉は微妙に危ういものを含んでいる気がするが、特に気にしないらしく
 ごく自然に対応する】

「それでは怪我をお大事に」

【それだけ分かれの言葉を告げると、少女は公園から立ち去るのであった】

/お疲れ様でした
64 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/26(水) 01:11:26.43 ID:4ECXq0TIO
>>63
えぇ期待していてください!
またお困りの際はいつでも呼んでください!
【公園から立ち去る少女を礼をしながら見送る男は】
【この数分後服の異様な軽さに気づき】
【さらにその数分後自分の行動の恥ずかしさのあまり頭をさらの負傷した】

/ 絡みありがとうございました!
65 :【自由狂騎】量産型魔法戦士@wiki [sage]:2011/10/26(水) 01:16:45.22 ID:xxKf8vfno
>>62

「〜〜〜〜〜〜ッ!」
「ど、どど退け……それ、さっさと退けてくれぇ……」

次ぐ追い打ちに思わず悲鳴を上げて、心底恨めしそうな視線を少女へ。
もし竹刀を傷口から避ければ、その先端には赤い液体がべっとりと付着しているはず。


「クゥ……お前さんが居なければあんな雑魚ども、一合の下に切り捨ててくれたというのに……痛ッ!」
「要らぬ邪魔をしおって……その上、かような真似をッ!」

何故、齢48の中年男が年端も行かぬ少女にこんな目に逢わされなければならないのか。
その理由を思案しても、答えは一向に出ないまま。ただ一つ、はっきりしているのは――
口から飛び出た言葉が、虚栄心と憤りに由来する単なるハッタリ、という事だけだ。
66 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/26(水) 01:36:15.71 ID:ZP2MQErR0
>65

「ひぃっ、ごめんなさ……ってうわ汚っ!」

【悲鳴を聞き、相手の怒りを買ったと思い咄嗟に謝りかけ】
【そして竹刀の先に付いた其れに気付く。これにはびっくり】
【思わず失礼な事を口走りながら、ブンブン振って払い飛ばそうとする】

「ご、ごめんやって……」
「でも、その割にはちょっと手こずってたよーな? そんな気ィがせんことも無いかなーって」

【相手の怒りに気圧され、しょんぼりとしながら再び謝罪】
【しかし相手の虚勢には脊髄反射的にツッコミを入れてしまい】
【あはは、と乾いた笑いで以てその失態を誤魔化そうとする】


「あー、えと。 ……立てる?」

【落ち着かなげに視線をキョトキョトと左右に動かし】
【取り敢えず相手が立ち上がるのを手伝うべく、中腰で左手を差し出した】
67 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/26(水) 01:37:22.32 ID:ZP2MQErR0
/>>66>>65宛ですね、すいません
68 :【自由狂騎】量産型魔法戦士@wiki [sage]:2011/10/26(水) 01:50:54.16 ID:xxKf8vfno
>>66

「うるさい、黙れ、"だまれだまれだまれ"」
「だーれがお前さんの力添えなど、借りるか、借りるものか」

「はん、お前さんのアレさえ無ければ、あんな連中一瞬で俺の剣の錆じゃ」
「ただ……ただ……ええい!何でも良い、兎に角」

己の血液を汚いと一蹴された事に立腹したらしく、年甲斐も無く拗ねて鼻息を鳴らすおっさん、これでも48歳です。
己の意見は断固として崩す事無く、腕を組んで首を横に振る。
おまけに、差し出された少女の手を―――

「……立てん、否、立たん」 ……取ろうともしない。


「今夜はここで野宿じゃ、ここから動かん、微動だにせん、絶対にな!」
「またあんな輩に襲われる可能性もあろうに。それなら、草むらで一夜を過ごす方が安牌だろう」

男は諦めたように深く息を吐いて、幹により深く背を預ける。
中世的な革の胸当てとマントの留め具を外し、するりと地面へ、どうやら本気の様子。
もはや剣士の風格も何も無い。尤も、傭兵にそんなものが存在するのかは怪しいものだが。

ただ、確かに言葉通り、少女と手負いの冴えないおっさんの二人で夜の森を抜けるのは危険なようにも思えた。
69 :【自由狂騎】量産型魔法戦士@wiki [sage]:2011/10/26(水) 01:52:05.89 ID:xxKf8vfno
>>68
/っと、四行目のただ〜兎に角の最後に「俺は強い!」と追加してあげてください
70 :【自由狂騎】量産型魔法戦士@wiki [sage]:2011/10/26(水) 01:52:34.98 ID:xxKf8vfno
>>68
/っと、四行目のただ〜兎に角の最後に「俺は強い!」と追加してあげてください
71 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/26(水) 02:16:45.17 ID:ZP2MQErR0
>>68

「……あー、はいはいそうね。 分かったわかった」
「 『オッチャンは世界で一番強い!』 っと。 これでええの?」

【女は早くも、この相手と議論するのに疲れた様子で】
【男が言っていない余計な一言まで付けて復唱】
【ついでに物凄く面倒臭そうな顔で、おざなりな拍手を送る】
【正直この男が強かろうが弱かろうが、自分にはどうでもいい事だし】

「ま、それも一理あるわな。 ……そんならボクもご一緒させてもらおっと」
「別に構へんやろ?」

【相手のもっともな言葉にうんうんと頷き】
【竹刀を右脇に於いて胡坐をかき、自分も近くの木の幹にもたれかかる】
【最後の言葉は、了承を得るというより確定事項を繰り返しただけといった風な断定口調】

「じゃ、もしアイツらがまた来たら、そん時は頼むで。 オッチャン、めちゃ強いんやろ?」

【頭の後ろで腕を組み、笑みを浮かべたからかい口調で意地悪な言葉を吐く】
【まぁ、この女の戦闘力は皆無に等しいので。いざという時はどちらにせよ、そうせざるを得ないのだが】




>>69
/了解ですっ
72 :【自由狂騎】量産型魔法戦士@wiki [sage]:2011/10/26(水) 02:33:37.98 ID:FNG+ooGzo
>>71

「ははは、解ればよろしい、解れば」
「ま、お前さんみたいなひょろっちい女にとっちゃあ、それが当たり前なんだがな」

皮肉を真に受け、胸を張って威張る男。真意を理解できないのか、あるいは敢えて無視する大人の反応か。


「……まあ、構わんよ、人数は多い方が良い」
「この俺に任せておくが良いよ、どんな敵だろうが、全部吹っ飛ばしてやろうとも」

体の重心を片寄らせて、どさりと体を地に埋める。
止血はしない杜撰さ、次々と血液が滲み出しているが、意に介さなかった。

「……人間以外はな」


/ごめんなさい、早くも眠気ががが…今日はこのまま眠った事にして頂けますでしょうか
73 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/26(水) 02:59:10.23 ID:ZP2MQErR0
>>72

「うわぁ……こう返されるとは思わなんだ」
「あとな、レディーに対して “そういう事” 言うのんて立派なセクハラやから」
「ボクは心は広いから笑って流したるけど。 誰にでも言うとったら、そのうち訴えられんで?」

【男の発言に色んな意味でドン引きの女】

【また、ひょろっちいという言葉には過剰に反応】
【お世辞にも大きいとは言えない胸元を両腕でサッと隠し相手を睨む】
【そして口元をひくひく引き攣らせながら、軽蔑の意志を込めた冷たい声で忠告】
【笑って流すという割には、かなりご立腹の様子であった】


「おーおー、頼もしいオッチャンや。 ……こんなんでホンマに大丈夫かいな」
「それより肩の傷。 見てるコッチが痛なるから、どないかしたらどうなん?」

【最早呆れ顔を隠そうともせず。しかし後半部分は、相手に聞こえないように小さく呟く】
【次いで方の傷を右手で指差して、嫌そうに顔を顰めてみせる】
【相変わらず生意気な口調だが此れでも少しは心配しているのだろう】

「んー? じゃ、おやすみ…」

【最後の言葉は半分夢見心地で聞きつつ】
【修身の挨拶をウトウトと目を瞑りながらぽつりと呟いた】



/了解、絡み乙&ありでしたっ ではおやすみなさい〜
74 :【自由狂騎】量産型魔法戦士@wiki [sage]:2011/10/26(水) 03:05:47.40 ID:FNG+ooGzo
>>73
/こちらこそありがとうございます、お疲れ様でした
/初キャラでイマイチ乗りにくい流れだった挙げ句早々にリタイア、申し訳ないばかりですorz
75 :【人狩リノ翁】 [sage saga]:2011/10/26(水) 03:09:49.85 ID:ZP2MQErR0
>>74
/あ、雑談でも言いましたが凍結オーケーなので
/言葉足らずですいませんです
76 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 19:08:32.69 ID:VYJJM6xso

街道を吹き抜ける夜風が涼しい時節
煉瓦造りの大通りには橙の光が落とされ、道行く人々を照らし上げている。
仕事帰りの人、目的を持たぬ人、路を闊歩する者の目的は皆バラバラで
雑沓が運ぶ騒がしい音の連なりはまるで統一されない

そんな大通りに面しておきながら、人気の少ない公園があった。
実に落ち着いた風情で、緑や赤、黄色に彩られた木の葉が秋風に揺らされている。

静寂に包まれていた公園に割り込む様に、弦の音色が紡がれ始めた――否、
それは割り込むと云うよりも、溶け込む様な調べとなって夜闇に響き始める。

「――…ん、今の所は変えた方が良いな」

唐突に始まった演奏は、唐突に終わりを告げ、代わりに一人の男の声が響いた。
西洋男性然とした顔立ちに帽子を被り、ゆったりとした印象の民族衣装を身に纏ったその男は
膝の上に大きめの民族楽器を載せ、公園のベンチに一人で腰掛けて、何やら思案顔

/ひとまち
77 :【掌開異能】 [sage]:2011/10/26(水) 19:18:02.83 ID:54wyeDXH0
>>76
「あれー……」

【煉瓦造りの大通り。雑踏の中、小柄な少年が立ち竦み、首を傾げている】
【学校が終わり、日課である散歩に出かけたは良いが……】

(――帰り道が……わからない)

【普段とは少し違った道を突き進んだだけでこの有様である】

【とにかく人混みの中では目印になるものもわからない】
【冷静に場所を確認する為にも、人気の無い方無い方へと移動していく】

【そして辿り着いた公園】
【そこではどこかの民族衣装の様な服を着た男が弦楽器を演奏していた】
【ハタと足を止め、男の方をぼーっと見つめている少年】

/お待たせしました!
78 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 19:26:47.92 ID:VYJJM6xso
>>77

弦を二三本弾いてみながら少し唸り声を上げる男は、作曲の事で悩んでいるらしかった。
この秋の季節に相応しい様な楽曲でも作り上げようとしたのだが――

「――…あまり、秋って好きじゃないんだよね」

自分の好き嫌いで手が進まない、駄目な音楽家である。
気分転換に顔を上げて辺りの景色にでも目を遣ろうと思った男だが、ふと誰かの視線を感じて
そちらを、向いたのだが

「―――…これは、これは。久し振りじゃないですか…」

驚いたような声色で言葉を紡ぎつつ、自然と表情が綻んでいく
弦楽器をゆっくりとベンチの上に置いて立ち上がると、帽子を取って美しい金髪を靡かせて
少年の方に向かって歩きながら、右手を大きく上げた

「お久しぶりです、蒼希さん」
79 :【掌開異能】 [sage]:2011/10/26(水) 19:32:48.77 ID:54wyeDXH0
>>78
【楽器を鳴らし唸り声を上げる男】

(ちゅーにんぐってやつかな……?)

【音楽に詳しくない少年は、まさかこんな所で作曲をしてる人がいるとは思わない】


【突然男がこっちを向き、見ていることがバレた!と】
【特別悪い事をしている訳ではないのだがついどこかへ隠れようと視線を泳がす】

「えっ?」

【しかし予想に反して、親しそうに声をかけてくる男】
【久しぶり、と言われても少年の過ごした14年の記憶の中にこの男の姿は無い】
【この街に来る前の話しかとも思ったのだが……】
【それでもやはり記憶にない】

「えっと……どちら様でしょうか……?」

【悪い人には見えないが、知らない人に突如名前を呼ばれて怯えているのか】
【少し声が震えている】
80 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 19:40:56.65 ID:VYJJM6xso
>>79

「ん…―――ああ、そうか」

声を震わせている相手の様子に思わず首を傾げ、それでも暫しの思考の後にようやく思い至る。
前回会った時から、自分は9年分も成長しているのだと

「少し外見が変わりましたが、僕の名前はアルヴィット・カルヤライネンです。
 それでも思い出して頂けないとなると、流石にどうしようもないですが…」

少し…所の話では無いのだが、ともかく自らの名前を明かして相手の反応を窺う
81 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/10/26(水) 19:43:08.47 ID:0VFk1k2j0
 薄絹のような雲がかかる月の下。
 潮風の冷たくなるコンテナガレージに、“独り”の姿があった。

 コンテナの上に座り、月明かりに染めたようなポニーテールをふわりと揺らし。
 傍で一羽の海猫が『みゃあ』と鳴くのも、眼帯のかかっていない左瞳は気にせず。
 ホットサンドを齧り、咀嚼するのだった。

「――口が利けるのなら、情報と交換であげられるのに。ね?」

 左手にまいた包帯は新しく。
 しかし鮮血には染まってはいないようであった。
82 :【掌開異能】 [sage]:2011/10/26(水) 19:45:52.47 ID:54wyeDXH0
>>80
「……?」

【警戒してじりじりと後ろに下がりつつ相手の言葉を聞く】
【勝手に一人納得しているようだが、勿論その理由を少年は知らない】

「アルヴィット…………」

【後半は覚えられなかったのか口を閉ざし、何かを思い出そうとする】

「アルヴィ…………って」

【途中まで繰り返し、思い出す】
【ばっ、と勢いよく顔を上げる】

「アル君!?」
83 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 19:52:47.68 ID:VYJJM6xso
>>82

何かを思い出そうとする様な仕草の少年を見守りながら、内心では焦ってもいた。
この世界での時間経過ではそんなに経っていないのに、忘れられていたらどうしようか、とか
だが、それはどうやら杞憂であったらしい

「ええ、そう呼ばれていましたね」

勢いよく顔を上げる少年に対して微笑を向けながら、確りと首肯する
安堵の息を小さく漏らし、ゆっくりと歩み寄っていく

「少し旅に出ていましてね…。うん、勝ってる」

少年の近くまで来ると、自身と相手との身長を確認して小さくガッツポーズ
年齢的には当然なのだが、自らの成長を実感したかっただけなのかも知れない…自分勝手すぎる
84 :【掌開異能】 [sage]:2011/10/26(水) 19:57:38.00 ID:54wyeDXH0
>>83
【呼び名なんて本人以外知らないはず……だがやはりここまで外見が違うと信じがたいものがある】

「え、でも、嘘……え?だって……」

【以前会ってからまだ2カ月と少ししか経っていない】
【成長期と言えどたったそれだけの期間で幼かった少年が成人男性のようになるはずもなく】

「え?え?た、旅に出ると成長するの?」

【完全にパニックに陥っている】
【なんだか失礼なことをされている気もするが、怒る暇さえ無い】
85 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 20:03:35.72 ID:VYJJM6xso
>>84

「9年間も旅に出ていたら、こうなりますよ」

パニックに陥っている少年とは正反対に、まるで落ち着き払ったままの男
完全に説明不足なのだが、本人はそれに気付いていないらしい――が、流石に気付いた

「『違う世界』に行っていましたからね。この世界から見れば、時間進行がまるで違う」

一応は補足を付け加えるが、それでもかなり端折った説明である為、わかり辛いかも知れない
86 :【掌開異能】 [sage]:2011/10/26(水) 20:07:09.00 ID:54wyeDXH0
>>85
「9年……?」

【落ち付いて答える男に対し少年は未だに理解しきれない】
【どう考えても相手の説明不足だが】

「違う世界?へ、へー……」

【納得はできないが、なんとなくわかった気もする】
【現実感の無い話ではあるが、自分の様な平凡な少年でも異能に目覚める世界だ】
【異世界に旅にでた少年が至って普通。全然普通。きっと多分普通なんだろう】
【無理矢理自分を騙し、理解したフリをしてみる】
87 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 20:18:56.44 ID:VYJJM6xso
>>86

理解したフリをする少年を見て満足したのか、笑みを浮かべつつ首を縦に振る。
単純な性格である為、騙されやすいらしかった

「ああ、でも…ただ肉体的に成長する為だけに旅に出た訳じゃありませんよ?
 詩の勉強をする為に、態々違う世界に行ったのですから。そうですね…お時間はありますか?」

時間があると返事をすれば、男は付いて来るよう促してから踵を返してベンチの方に歩き始めるだろう
一曲、披露するつもりらしかった
88 :【掌開異能】 [sage]:2011/10/26(水) 20:22:30.29 ID:54wyeDXH0
>>87
「あ、そっか」

【そういえば以前会った時、男が詩を作っていると言うのを聞いた】
【そして出来た時は聞かせてもらう、という約束もした気がする】

「うん」

【どうせ迷子だ、ここで時間を食ったって対して変わりは無い】
【そんな考えで頷き、男について行きベンチに座る】
89 :【蟇弧護法】 [sage saga]:2011/10/26(水) 20:28:03.22 ID:C83JtcyN0
>>81
まだいるでしょうか。
90 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 20:36:29.66 ID:VYJJM6xso
>>88

「では、始めます」

ベンチに腰掛けると、大型の弦楽器を膝の上に載せて、一つ息を吐く
指を弦に掛けて演奏する準備を整えると、静かに――弦を弾き始めた
柔らかな音色が曲を紡ぎ始め、一つの調べとなって夜の公園に響き渡っていく

曲に乗せる様に男の口から言葉が零れ始め、やがて詩歌となって交わるのと同時に

【吟遊乃世界】――――――発動

具体的な詩を思い浮かばなかった中の人の情けなさはともかく、詩歌の内容はとある草原を描く物語
この詩を曲の調べと共に聞いていた少年は、男と共に
物語の舞台を作り上げる固有結界の内に招かれる事となる

雲一つなく、広く開けた草原は何処も橙色に染め上げられた、物悲しさを含む世界

詩歌の第一章を映し出したこの世界を作り上げた所で、男は一度言葉を紡ぐのを止めて、少年の方を見やる
この演出に相手はどう云った反応を見せるのだろうか――と、好奇に満ちた視線で
91 :【掌開異能】 [sage]:2011/10/26(水) 20:44:56.78 ID:54wyeDXH0
>>90
「わー……」

【ついに……といっても少年としては2カ月弱の期間だが】
【とにかく昔の約束が果たされる時が来た】

【9年も勉強していたというのだからきっと凄いものなのだろう】
【わくわくと胸を高鳴らせる】

【男の演奏が始まり、その音を聞き逃さぬようにと視界をシャットアウトする少年だったが……】

「あれ……?」

【なんだか、空気が変わった】
【先程までの公園とは違う場所に来た気がする】

【男の詩が止まり、少年は疑問を覚えながらそっと目を開けた】

「……?」

【これまた非現実的な出来事に少年は、パニックに陥ることすらできずそっと首を傾げた】
92 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/10/26(水) 20:48:09.09 ID:Kkcs4F9r0

【夜空を映し取った漆黒の海が見える港町】
【その波止場に、一人の少年がいた】
【黒い長袖の服にオレンジ色のハーフパンツ】
【歳の頃は十代半ば。少し長めの茶髪を夜風に靡かせながら、彼は手に持った己の手配書を見て憂鬱としていた】

「どうして、こんなことになっちゃったんだろう……」

【誰に問いかけるわけでもなく、ため息】
【暗い表情の彼を、海から肌寒い潮風が吹き抜けていく】

「寒っ……。焔でも纏おう……焔纏下(えんてんか)」

【ボウッ、と少年の呟きを合図に、彼の体は紅蓮の炎に包みこまれた】
【手に持った手配書は焼き焦げ、瞬く間に灰になって地面へと落ちていく】
93 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 21:01:28.84 ID:VYJJM6xso
>>91

「はは、驚かれているようですね。できれば、僕の詩歌は目でも楽しんで頂きたい」

首を傾げる少年を見て、どこか悪戯っぽい様な笑みを浮かべながら、そう声を掛けると
視線を楽器の方に戻して、次の詩を紡ぎ始めてしまう

詩歌の内容は、この草原に足を踏み入れたある部族についての物語
固有結界の内に、まるで様々なシーンを切り抜いたかの様な演出が表現され、
草原の上を様々な人間が行き交い、住居を立てては季節が巡る

第二楽章として用意された場面は、ひどく賑やかで、青々とした雰囲気に包まれた世界であった
曲調も陽気な物で、鬱屈さを微塵も感じさせない様な音色

そこから僅かな間を開けて、第三楽章が語られ始める

曲は大きな転調を迎え、急に激しいリズムの音色へと変容
唐突に部族の集落を囲い込む様に火の手が見え、矢の雨が注がれ、被害が彼方此方で見えた
戦争が起こっているのだと云う事が語られ、悲惨な光景が幾らか美化されながらも映し出される

やがて第三楽章が終わりに近付くにつれ、戦火の火が遠のき始め、集落に残った僅かな人々の姿が映し出された

最終楽章までの繋ぎとして、穏やかな音色の曲が静かに流れ、詩は一端停止する
94 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 21:08:48.81 ID:bKnyMlBSO
>>92
/絡んでもよろしいですか?
95 :【掌開異能】 [sage]:2011/10/26(水) 21:09:43.97 ID:54wyeDXH0
>>93
【男の言葉と悪戯っぽい笑みから察するに、この状況は彼が作りだしたものらしい】
【それなら安心か、と男に言われた通り視覚もフル活用で楽しむことにする】

【男の歌を聞きながら、辺りを見回す】
【詩歌の内容に沿って、どんどん風景が変わっていく】

「わあ」

【章が変わったのか、場面は一気に賑やかに】
【きょろきょろと顔を動かし、楽しそうにしていた少年だが】

【また章が変わる】
【曲の転調と共に風景も変わり、そこは賑やかだったそこは戦場へと変わり果てた】

【これが現実で無い事はわかっているのだが、少年の表情は何処となく曇ってゆき】

【一度詩が止まる】
【少年はほっと溜息を吐いた】
96 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/10/26(水) 21:09:44.38 ID:Kkcs4F9r0
>>94
/どぞどぞ
97 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 21:19:50.48 ID:bKnyMlBSO
>>96
/ありがとうございます

>>92
あの、そこの君?

【炎に包まれた少年、その背後から声が生まれた】
【もし少年が振り返れば、そこには少年よりやや大人びた風の青年が立っている事だろう】
【端正に整った中性的な顔立ちで、グレーのパーカーにジーンズという野暮ったい服装】
【そして青年の胸元には正義の象徴、ジェイルのバッジがされていた】
【そんな出で立ちの彼は、どうやら少年の顔に見覚えがある様で】

こんな所で何をしているんですかー?

【にっこりとした笑みを見せ、少年の顔を覗き込もうとする】
98 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 21:24:04.83 ID:VYJJM6xso
>>95

最後の詩歌を紡ぐ前に、男がちらりと一瞥した少年の表情はどこか安堵した様な物で
詩歌にそこまで感情移入してくれているのを、ふと嬉しく感じ取る

間奏は終わりを迎え、男の口から詩が紡がれ始めるのと共に、最終楽章へと突入
曲調は段々と気分が高翌揚していく様な、しかし全体として静かな雰囲気を纏った、讃美歌の様な構成

第三楽章時に空を覆っていた雲が取り除かれ、集落に残った人々にスポットライトを当てる様に陽光が差し込んだ
人々の表情には笑顔が見え始め、集落の復興が順調に行われるのかと思われた所に、先ほど攻めてきた部族が訪れる
互いに警戒した様な雰囲気の二つの部族であったが、共に酒を交わした事で和解が成立し、集落の最高を共同で行う事に
やがて完成した新たな集落は、戦火が訪れる前のそれよりもずっと立派で、大きな物であった

曲は盛り上がりを越えてやや落ち着いたものに変わり行き、集落が徐々に発展していく様を数年分見せながら、固有結界の光が消えて行く

【吟遊乃世界】――――――解除

結界内が消灯されるのと同時に演奏が弾き終り、詩を紡ぎ終えて口を閉じた男と少年は、再び公園のベンチに戻ってきていた

「――…如何でしたか?」

少年の方に顔を向けて、少しの自信を顔に表わしながら問い掛けてみる
99 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/10/26(水) 21:27:57.96 ID:Kkcs4F9r0
>>97

「……っ!?」

【背後から声を掛けられ、肩をビクリと震わす】
【少年は振り返り、そこに立っていた青年の姿を見てギョッとした】
【顔立ちや服装は特に問題ではない。問題なのは、彼の胸元に付けられたジェイルのバッジだ】
【どうして声を掛けられるまで気配に気付けなかったのだろうと、少年は後悔していた】

「べっ……べべべ、別に何も? そ、それじゃ……」

【完全に声は裏返っており、視線は斜め上を泳いでおり、動揺は目に見えて明らかだった】
【能力を解かずに焔を身に纏ったまま、ゆっくりと後退していく】
【警戒しているのか、背後は見せない。しかし、早くこの場から立ち去りたかった】
100 :【掌開異能】 [sage]:2011/10/26(水) 21:31:25.11 ID:54wyeDXH0
>>98
【溜息を吐いてからまた少し経って、間奏が終わる】
【これからどうなるのだろう、始まった時のように胸を高鳴らせ】
【しかし先程のこともあり不安も感じながら事を見届けようとする】

「わあ……」

【最後はハッピーエンド】
【絶望的な第三章からはなかなか予想のつかない光景だった】

「あっ」

【演奏は終わり、気づけば元の公園に戻ってきていた】

【男に問われ、少年は少し興奮気味に口を開く】

「凄かった!!」

【語彙の少ない少年ではそれが精一杯だ】
【いや、感想文でも書こうと思えば原稿用紙10枚は優に越えたかもしれないのだが】
【本人に直接伝えようと思うと中々言葉が出てこない】
101 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 21:36:02.84 ID:bKnyMlBSO
>>99
まあちょっと待ってくださいよー
折角こうやって出会えたのも何かの縁ですし、もう少し話をしませんか?

【青年は笑みを絶やさず、少年が引いた分だけ前に進んでいく】
【その歩みに音は無く、非常に静かなものだ】
【おそらくこの歩行術で少年の背後まで近づいたのだろう】

ねえ、良いじゃないですか―――犯罪者さん?

【薄らと眼を開きながら、青年はその口を三日月に歪めていった】
102 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 21:39:07.98 ID:VYJJM6xso
>>100

「そう言って頂けるのであれば、何よりです」

少しばかり興奮気味に感想を伝えてくれる少年を見ながら、男は思わず満面の笑みを浮かべてしまう
旅をする前にこの街で出会った人々に成長の証を見て貰う事、それを一つの目標にしていたが
今その内の一人に聞いて貰え、望み通りの感想を聞く事が出来た

「――…うん、旅に出て良かった」

公園の向こうの街道から齎される光を見つめ、目を細めながら満足気に呟く
自分一人でそんな感慨に浸っていた男だが、ふと何かを思い出した様に少年の方に顔を戻した

「蒼希さんは、こんな時間に何をなさっていたんですか…?」

まさか迷子であるとは思わず、純粋な疑問をぶつける
103 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/10/26(水) 21:43:48.47 ID:Kkcs4F9r0
>>101

「話って……。……っ!!」

【やはり、か。最初の微笑みから違和感は覚えていたが、やっぱりだった】
【犯罪者。その言葉が胸を突き刺す。歯軋りする。そんな言われ様は――やはり嫌だった】

「……み、見逃して……くれないかな。
 言っても信じてくれないと思うけど……僕は無実なんだよ」

【乾いた唇から発せられた言葉は、そんなものだった】
【出来るならば戦いたくないし、傷つけたくもないし、もちろん捕まるのも嫌だった】
【故の、そんな言葉。言っていて、届くはずもないとすでに諦めかけていた】
【相手はジェイルだ。正義の執行人が、罪人と呼ばれる者の言葉に耳を傾けるわけがない】
104 :【掌開異能】 [sage]:2011/10/26(水) 21:46:32.22 ID:54wyeDXH0
>>102
【満面の笑みを浮かべる男】
【少年も感想がちゃんと伝わり嬉しさで少し笑って見せる】

「え……?」

【男に問われ、更に現実に戻ってきた感覚】
【素晴らしい体験を前に、うっかり忘れていた】

「えっと……散歩してたんだけど……その……ちょっと道に迷っちゃって」

【後半はかなり言い淀み結局言いきった】
【まったく情けないことである】
【この前まで年下だった彼にこんな醜態を晒すとは】
105 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 21:56:08.20 ID:VYJJM6xso
>>104

「くっはは、成程…迷子でしたか」

笑ってはいけないと思いつつも、前に会った時は年上の様であった相手が迷子であった事実には、自然と笑みが零れてしまう物で
口の辺りに手を遣りながら楽しげな表情を見せてしまう

「そのお陰でこうして再会できたのなら、悪くないでしょう。僕がわかる範囲なら一緒に付いて行きましょうか?」

先に成長したから優越感でもあるのか、そんな風に自信あり気に言う男であった
それでも別に相手を馬鹿にしたいのでは無く、ただ純粋に面白がっていると云う無邪気さが根底にあるのだから手の付け様が無い
言葉を紡ぎ終えると共にベンチから腰を上げ、大きな楽器をケースに仕舞い始める男は
相手の返事に関わらずこの公園を立ち去る気の様だ
106 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 21:57:53.25 ID:bKnyMlBSO
>>103
無実、って言われましてもねー
何かそれを証明するものでもあるんですか?

【困った様な笑みを見せつつ、青年は言葉を紡いでいく】

まあ僕としても闘いは望むものではないですし
ここは大人しく連行されて、法廷にて無実を訴えた方が賢明だと思いますがねー
今のままじゃ君、逃走中の凶悪殺人犯として扱われ続けるだけですよ?

【諭す様な口調】
【青年としても、余り手荒な事はしたくないらしい】
【それに、目の前に居る少年はおそらく能力者。身に纏う炎がおそらくソレなのだろう】
【ともすれば、強引に連行する事も難しい筈だ】
【ならば説得するしかない】
107 :【掌開異能】 [sage]:2011/10/26(水) 22:02:56.69 ID:54wyeDXH0
>>105
【突然笑われ少しむっとした】
【が、笑われても仕方ないという考えと、ここで怒るのは大人げないと思い堪える】

【まあそんなこんなでちょっと複雑な思いを抱えていると、男から提案が】

「あ、えっと……アカデミーってわかるかな……寮付きの学校なんだけど」

【相手が一般人だったら断っているところだろう】
【しかしさっきの光景を見たところ、彼は一般人ではないようだ】
【ならば自分が能力者と知られても問題は無い訳で】
【あっさりと自分がアカデミーの寮に住んでいることを打ち明ける】

「多分向こうの方だと思うんだけど……」

【此処が全く見知らぬ地である為、わかるのは方角くらいでどう行けば帰れるかはまったくわからない】
【不安げに少年は南の方を指差す】

/すみません次少し返信遅れるかもしれません
/あとできたら裏に移動させて貰えるとありがたいですっ
108 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 22:04:59.73 ID:VYJJM6xso
>>107
/んと、じゃあ自分の次レスを裏に置いとけばいいのですかね
109 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/10/26(水) 22:09:04.30 ID:Kkcs4F9r0
>>106

「…………」

【少年は沈黙する】
【無い。証明出来るものなど、何一つ無い】
【それどころか、ありもしないはずだった有罪を示す証拠が出揃っているのだ】
【法廷で無実を訴えた所で、一体どんな罰を突きつけられるのか――】

「…………」

「…………っ!」

【諭すような口調に乗ってはいけない】
【そう判断した少年の瞳に、炎が宿った】

「――炎上網!!」

【素早く両手に籠手を装着し、身に纏う炎を増大させる】
【そして、少年と青年の間の空間に、馬鹿でかい炎の壁を走らせた】
【それからすぐに彼は青年に背を向け、地を蹴って走り出そうとする】
【すなわち、逃走である。彼がいつもいつもやってきたことだ】
110 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 22:19:49.35 ID:bKnyMlBSO
>>109
――――――っ!?

【青年と少年とを遮る炎の壁】
【少年が装着した篭手より生み出されたソレは、青年が少年を追い掛けるのに二の足を踏ませるには充分で】
【青年には炎の壁、その向こう側から走り去っていく影が、朧げながら見えるのみだった】

そうやって逃げていては、何時まで経っても君は犯罪者のままです!
それでも良いのですか、君は!?

【去っていく影に、そう大声で問い掛けると】
【青年はそのままその場に立ち尽くしていた】
111 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/10/26(水) 22:31:08.54 ID:Kkcs4F9r0
>>110

「……っ」

【背中から大声で問いかけられた言葉に、思わず足を止めそうになる】
【それでも、少年は止まらない。ここで大人しく連行されても、きっと待っているのは――】

「うるさい! 捕まったって……どうせ犯罪者扱いじゃないか!!」

【青年の言葉が少年に届くことはなく、泣き声に近いような叫びを上げて、彼は町の中へと去っていく】
【夜の町中でも少年の身に纏う炎は明るく、青年が立っている場所からでもしばらくはその小さな火は見えることだろう】

/絡み乙でした!
112 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/26(水) 22:32:46.19 ID:bKnyMlBSO
>>111
/絡みありです、乙でしたっ!
113 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/10/27(木) 00:55:41.62 ID:YAtbLut20
ぷひー…… ぷぴー……
懐かしきかな草笛の音色、静寂の中の草原は、互いに擦り合う音を囁かせ風に揺られる
月と星が藍色に染まった闇夜の形と輪郭を映し出し、通った雲の形を浮き彫りにさせる
草笛の演奏は止まる、木の上にて幹に背を預けている吹き手の紫髪の少女
体に抱えた両刀を、一本は背に差し、もう一本を手に持ち幹から段差を使い地に至る

「………来たか」

どし、どし、と重厚な蹄の音、威厳有る堂々とした面構え
猪と狼が混ざった様な巨大な獣、趣味の悪い合成獣だ、何処ぞかの研究の失敗作か
足が五本、耳が四つ、目が三つ、謎謎みたいだが違う、嗚呼、今宵も我が哀刀が唸る

迸る青き雷光、物語る凄絶な激痛かや
煌めく弐本目の刃は緑刃、圧倒的な強風は鈍重な獣すら寄せ付けぬ、疾風迅雷、言葉通りに
その力が振るわれる果ては……ーーー

「……嗚呼、そんな姿、辛かったろうね、生まれたままの姿で生きれず」
「理解し得ぬ苦しみだけの余生、まさに生き地獄だ……だから、代わりに僕が」

「生きて……ーーー苦しみを背負ってやろう」

キンッ、と、刀が鞘に収むれば……ーーー雷光に当てられた獣が体重を横に崩し倒れ伏せる
今宵も月の残光が虚しからん
114 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫@wiki [sage]:2011/10/27(木) 18:45:48.92 ID:P7cAQd3Bo
【廃病院を歩きまわる一人の女】

「ここには・・・私が欲している物は無いですね・・」
「まぁ、こんな寂れた場所に置いてあるなんて思っていませんでしたが。」

【そう言いながら廃病院を歩きまわるナース服姿の女】

「一通りこの病院も回った事ですし、帰りましょうか」
「これ以上薬品臭さが服に染み付くと洗濯が大変になるだけなので」

【物々独り言を言いながら出口へと歩いて行く】

「はぁ、ここまで来たのは無駄足だったと言う事ですか・・・」
【ため息を漏らし近くの壁へと寄り掛かる】

【もしこの姿を誰かが見たのなら結構な恐怖であろう】
【なんせ廃病院にナース服の女が居て右腕にはグルグルに包帯が巻かれているのだから】

115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/10/27(木) 19:35:01.77 ID:yHmMVC/y0
>>114
/まだいらっしゃいますか?
116 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫@wiki [sage]:2011/10/27(木) 19:36:49.79 ID:P7cAQd3Bo
>>115
/いますよっ!
117 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/10/27(木) 19:44:26.11 ID:yHmMVC/y0
>>115
/では、ぜひお願い致しまする!

>>114

【女が向かった先の出口に一つの影】
【見た目はまだ人間に近いが。そのシルエットのみ見れば、明らかに異形】

「…ただいまー」

【黒の短髪と黒の瞳、全身白ずくめのスーツに白い肌】
【そして背中には、6枚もの大きな漆黒の翼】

【一人の男が其処に居て、誰に言うでもなく呑気な挨拶を投げ掛ける】
【中に人が居るとは思っていないようだが】
【ゆっくりと扉を押し開き、内部へと足を踏み入れる】


118 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫@wiki [sage]:2011/10/27(木) 19:50:42.63 ID:P7cAQd3Bo
>>117

【出口に向かう女の前に一つの影が現れた】
【それは明らかに異形の何かだと直ぐに判断できるものであった】

「誰ですか?」

【そう言うと出口の人影を見据えて短くそう言う】
【一応警戒はしているらしい】

【出口から取りあえず遠ざかり異形の正体を確かめようとしている】

(これは・・・危険かも知れませんね)

【左手を突き出し警戒態勢に入る少女】
119 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/10/27(木) 20:04:19.48 ID:yHmMVC/y0
>>118

「…お? こんばんは」

【中を覗き込むと、ナース服の女性】
【扉を後ろ手に閉めながら、無表情に首を傾げる】

「ふむ、見ない顔だね。 新人さんかな?」
「初めまして、俺の名前は 追川 労(おいかわ つとむ) 。 よろしくね」

【誰かと聞かれたので、隠さず正直に名前を教えた】
【女と違って、男の方は全くの無警戒】
【感情の乏しい顔で、相手の行動をじっと見つめている】

「ん? 握手かい?」

【相手の突き出した手を見て、自分も左手を差し出しながら歩み寄ろうとする】
【此れを見て、何か企んでいるとみるか。ただの馬鹿とみるか】
【それはもちろん……相手次第、である】
120 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/27(木) 20:05:28.99 ID:hxtS9wdIO
【交易の盛んなとある大都市がある。】

【そこの―――――――――――とある公園。】
【大きな公園ではない。人が集まるような活気は無かった。】
【遊具は数年動かしていないのではないか、と思うほど錆び付き、】
【広さだけが取り柄――――――そんな印象を与える。】

【もっとも、そこは「知る人ぞ知る」とでも言おうか。】
【人が来ないので、この都市では決して得ることのできない静かさがある穴場になっている。】
【それが逆にステータスになっていた。忘却の彼方、】
【街の隅の方で忘れかけられているそんな場所である。】
【知っている人は知っており、休憩や独りになりたいときに来ているが、知らない人は知らない。】
【そんな公園の中央に、珍しく人影があった―――――――――――】

…ふっ!

【ドンッ】
【おそらく、25歳程度。そう予想することのできる一人の女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

…しっ…!!

【ドン】
【女はなんかの拳法の型打ち―――――独り稽古のような物を行っていた。】
【なかなか手馴れた様子であり、長くその稽古を行っている事がわかる。】

【踏み込みの音――――――静寂の中でそれはいやに大きく聞こえていた。】



//なんでも対応
121 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫@wiki [sage]:2011/10/27(木) 20:12:25.79 ID:P7cAQd3Bo
>>119

「新人?貴方何を言っているんです?」
【確かここは廃病院だったはずだという事が女の頭の中を反芻している】
【というより男の羽に目が釘付けである】

「ええ、ご丁寧に自己紹介どうも。」
「私は、ティスリートです好きなように呼んでください」
【女は短く自己紹介をした】

「これが握手に見えますか?」
【大きくため息をつき男を見つめる】

「まず、質問に答えてください。」
「その1、この病院はどのような場所なんですか?」
「その2、貴方はどのような事をなさってる人なんですか?」

【短くそう言い終え、男の答えを待つ女】
122 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/10/27(木) 20:19:43.76 ID:n4xzrN920
【街の中の公園 (夜)】

「ふー…寒くなってきたなぁ」
【そろそろ寒さが増してきた中、静かな公園に一人の青年がいた】
【見た目は弱弱しい青年、彼の手には缶コーヒー、胸にはランカーズのバッジが付けられていた】

「そろそろジャンパーぐらい着ておくべきかな、ごほっごほっ」
【雨傘やレインコート入れが置いてあるベンチに座りつつ、青年は独り言を言いつつ、暖かいコーヒーを啜った】

/何でもおk、しかし殺し合いの場合、危険になると逃げるのでご了承を
123 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/10/27(木) 20:20:47.76 ID:BWwtCk490
>>120

「はぁ、はあっ……」

【街の向こう側でサイレンが鳴り響いていた】
【人があまり来ない寂れた公園に息を切らして駆け込んできたのは、一人の茶髪の少年だった】
【歳の頃は十代半ば。小柄な体躯に、黒色の長袖シャツとオレンジ色のハーフパンツを着用している】

「何とか……はぁ、撒けた、かな……はあ……」

【両膝に両手を置き、前屈みの態勢で息を整える】
【無実の罪で指名手配を受けている彼は、つい先ほどまでジェイル員に追われていた所だった】
【人の来ないこの公園を知っていてよかったと思う】

「……?」

【と、大きな踏み込みの音が聞こえた】
【見れば、公園の中央に人影。目を凝らしてみれば、女性が何かの拳法の型打ちを行っている】
【護身術としての程度だが、武術の心得がある少年は、彼女のその稽古が綺麗で、手慣れたものだと分かった】
【公園の入り口で突っ立ったまま、彼は女性のその型打ちに、思わずも見惚れていた】
124 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/10/27(木) 20:30:44.47 ID:yHmMVC/y0
>>121

「…って、そんな訳ないか。 ごめんね」

【途中で自分の間違いに気付き、軽いノリで謝罪】
【羽への視線を感じたので、右上の一枚だけを少しだけ動かして見せる】
【これでこの羽がコスプレ等でなく、正真正銘の本物であることが分かるかもしれない】

「ティスリートさん、か……じゃあ、ティーさんって呼ぶね」

【好きに呼べと言われたので、パッと思い付いた呼び方を提案】
【と言うかそのまんまである】

「ん? 違うの?」

【キョトンとした表情で相手を見つめる】
【溜息をつかれたので、取り敢えず左手を引っ込めた】

「いいよ。 俺の知っている範囲なら何でもどうぞー」

「ここは俺が入院してた病院だね。 ちょっと前に潰れちゃったけど」
「で。 俺は今、悪い子にお仕置きする 『D.O.T.A』 っていう所で働いてるんだ」

【簡単な説明と共に、左胸に付けたバッジを指差す】
【よく見れば隊員の証である、特別強襲部隊の紋章があるのが分かるだろう】

125 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/27(木) 20:36:53.34 ID:hL6VrRqIO
>>123

【うっすらと聞こえてくるのは、何処か遠い―――――】
【と言ってもそんなに距離が離れているわけでもない、そんな場所からのサイレン。】
【慌ただしい音は、当然彼女にも聞こえてくる。】
【もっとも、だからどうした、とでも言おうか。】
【気にはなったが、しかし女としてもこれ以上詮索しようとは思わなかった。】
【しかし、その後、彼女は型打ちをしながら何かに気づいたように目を細める。】

(…氣が…)

【自分以外の存在感―――――――とでもいえば適当。】
【女は「それ」を確かに感じる。見間違いではない。】
【遠ざかるサイレンの音の中、こちらに確かに近づいてきていた。】

……

…八極拳がそんなに珍しいか…?

【すると、やはり―――――――――――現れたのは一人の少年。】
【女は型打ちをしながら、横目で彼を捉える。】
【モノクル越しの瞳は、確かに相手を見つめていた。】

【紡がれた質問に特に意味はない。「挨拶代わり」である。】
126 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫@wiki [sage]:2011/10/27(木) 20:37:13.72 ID:P7cAQd3Bo
>>124

「いえ、分かってもらえれば良いので謝罪は結構です」

【相手が気づいてくれたのでそこまで機嫌は悪くなっていない】
【むしろ順調に良くなってるほどだ】

「というよりその羽・・・動くんですね・・」
【コスプレだと思っていた自分を恥ずかしく思う女であった】
「どうぞ、お好きに。」
【呼び名に対してはそこまで気に留めていない】

「この状況で握手は無いでしょう。」
【きっぱりとお断りする女であった】

「入院していた病院ですか。」
【当たり障りのない答えに納得したらしい】

「聞いた事があります。正義のためなら何でもする。そんな所でしたよね?」
「ま、私にとってはどんな場所でも構わないのですが・・・」

【今の発言で女は『DOTA』の事はあまりよく思って無いのがわかるだろう】
127 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/10/27(木) 20:47:05.69 ID:BWwtCk490
>>125

「……! あ、いえ……」

【問いかけられなければ、少年は何も言わなかっただろう】
【彼は首を横に振ってそれを否定したあと、女へとゆっくりと歩み寄っていく】
【彼が醸し出す雰囲気に、敵意は微塵も感じられない】

「八極拳は、幼馴染が使い手なので……別に珍しく思ってたわけじゃないんだ」

「ただ……彼女よりも綺麗で、力強そうに見えたから、つい見ちゃってたんだよ」

【不快に思わせちゃったならごめんなさい、と少年は穏やかな笑みを零しながら言った】
【それからふと、後ろを振り返り、追っ手を完全に撒けたことを確認してから】

「僕はアシュリー。アシュリー・イアハート。君は?」

【一応の礼儀として、自身の名を伝える】
【口元に笑み浮かべて、相手の顔を見上げながら、彼女の名は何なのだろうと推測していた】
128 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/27(木) 21:00:47.35 ID:hL6VrRqIO
>>127

【近づいてくる相手に、女は一瞬だけ反射的に「氣」を練った。】
【それは、ことこの場においては警戒に他ならず、】
【他者と相対するときに気づかれないように必ず行う動作の一つである。】

【この国は、物騒。いつどこでどのように攻撃されるか分かったものではない。】
【「見かけ」によらない強さほど厄介なものはなかった。】

【しかし、そう。練氣は「一瞬」である。】
【コンマ数秒にもみたない僅かな時間の出来事である。】
【その証拠に、次の瞬間にはもう練ったそれを散らしていた。】
【理由は、相手からすれば言うまでもないことである。】
【「敵意」――――――どんなに隠していても必ずごくかすかに現れるそれが感じられないからであった。】

【最後にとん、と静かに踏み込み。ゆっくりと息を吐き出した。】

…ほー…君の幼馴染が…

ん…別に不快じゃないさ。見たけりゃ見ればいい。減るもんじゃないし…

【もともと、あまり頓着ない女であったが、その彼女が珍しく相手の言葉を繰り返した。】
【八極拳―――――――――女の「全て」とも言えるそれの使い手が他にいると聞いて、】
【それに食いつかなくていられようか。その幼馴染にあって見たいと密かに思うのであった。】

…天真 白…

……ただの、八極拳士だ。

【人の良さそうな笑みを浮かべる相手に対して、こちらは特に表情を変えない。】
【笑いもしなければ、怒りもしない。もちろん不快そうにもしていない。】
【無表情であった。これは別に、相手のことが嫌いとか、】
【虫が好かないとかではなく、ただ単に女の「癖」であるだけだ。】

…………んー…

……君……どっかで……

【その無表情が微かに崩れる。女は相手の顔をよく見ようと顔を近づけた。】
【いや、気のせいではない―――――――――――「どこかで」見たことがある。】

【サイレンの音は、徐々に遠ざかっていっていた―――――――――――】
129 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/10/27(木) 21:04:14.39 ID:yHmMVC/y0
>>126

「うん、動くよー」

【のんびりと言いつつ、6枚すべての羽を軽く震わせる】
【それにより、二人の周りの空気がざわりと蠢き、微弱な風が間を通り抜けていく】
【まあ羽の動きと連動して、男の能力が無意識で発動しただけなのだが】

「そう? 初対面の人にはするんじゃないかな?」

【状況がつかめない男にそういう常識的な言葉は通用しない】
【相変わらずのとぼけた顔で、首を傾げる】

「うん。 散歩がてら、偶に寄ってるんだ」
「結構お世話になった場所だからね」

【入院と言ったが、正確には少し違う】
【物心ついた時から最近まで、ここの隔離病棟で生活していたのだ】
【理由は勿論背中の 『コレ』 である】

「そうみたいだね。 俺は最近入ったばかりだから、よく知らないけど」

【偶々部隊長の人と出会い勧誘されたから入隊しただけであり】
【特に熱心に正義として働いている訳でも無い】
【元ニートの男は、正義にはそれほど思い入れが無いのである】


「ティーさんは、ここで何してるんだい?」

【質問が終わったようなので、今度は此方から訊ねる】
130 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/10/27(木) 21:10:09.42 ID:BWwtCk490
>>128

「天真……さん。だね」

【せっかく出会えたのだ。これも何かの縁だろう】
【そう思い、彼女の顔と名前を忘れぬよう頭の中に記憶する】

「ただのって……天真さんは師範代、とかじゃないの?」

【少なくとも、あの型打ちを見るにかなりの使い手であることは分かった】
【どこかの道場の師なのではないかと、少年は首を傾げる】

「え……な、なに?」

【無表情の女とは正反対に、少年は頬を少しばかり朱に染める】
【突然顔を近づけられて驚いたというか、動悸がした。一歩相手から退く】
【「どっかで」、という言葉の意味を考える。天真白とは以前に会ったことがあるだろうか?】
【と、間抜けにもそんなことを彼は考えていた。どこかで見たことあるといえば、一つしか思い当たるものはないというのに】
131 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/10/27(木) 21:14:30.29 ID:uv+trFbpo

鴉が貪るのは腐乱した人間『だった』ものである。
空の太陽が中天を指している。
肉を啄ばみ、骨髄を啜り、彼か彼女か分からぬ其れの一部を空へ連れ去っていく。

しかし、此れだけならば普通の風景。
禿鷹の頭の様に不毛地帯なる丘の辺の一般的な風景。
───斜面から、ぽつりと何かが生えていなければ。


「人類の歴史で、試されていない死体の処理方法はあるのだろうかな?」

何かは、見た目上、男と見受けられる。
男は尻を斜面につけ、その紅い双眸にて眼下の風景を焼付け、感慨に耽っている。
身体を震わせ、ケタケタと音を立てて笑う男は、何処か人外めいており
その声は、砂煙の舞う荒涼とした空気にゆったりと良く響く。


「………しかし、何故鴉しか来ないのだろうか?」

悪徳の象徴の様な色合いをした鴉は、彼の昼食を愉しんでおり、
男は鏡の様に当たった光を遍く反射する頭髪で
 当たった光を全て吸収する黒い鴉に太陽光線を反射しながら───黄色い空を見上げた。

//ええ、何でも募集です。
132 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫@wiki [sage]:2011/10/27(木) 21:16:06.79 ID:P7cAQd3Bo
>>129

「へぇ・・・凄いんですね」

【微弱な風でナースキャップが飛ばされない様に軽く押さえる】
【軽くふるわせるだけで風が吹くのだから羽ばたいたら大変だろうなと思っている】

「それはきっとアメリカとか外国の話じゃありませんか?」
「この国でのそういう習慣は私は耳にした事がありません。」
【男に常識を教えるようにそう言う】

「散歩がてら。ですか・・・」
「もしかして『聖痕症候群』の患者さん?」
【自分の病名でもあるその名を口にし男に問う】

「それなら最近それ専門の病院が出来た所ですよ?」
「一度受診なさってみれば?」

「よくわからない場所でよく働けますね。」
【軽く皮肉の交じった言葉を漏らす】
「ま、私には危害が無いのでまったく気にしていませんが」

「私ですか?私は少し探し物をしに来たんです。」
「私にとってはそれはそれは大変重要な物です」

【女の言い方からして余程大切なものだと言う事がわかるだろう】
133 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/27(木) 21:26:16.43 ID:hL6VrRqIO
>>130

いんや。…肩書きなんか持ってないぞ。
「音越え」と人から呼ばれる程度だな…

【所属していた道場―――――――――――そこでは特別な位置にあったというわけでは無いようで、女は相手の言葉を否定した。】
【「音越え」というのも彼女の脚力を表しているだけであり、】
【当人は特に意味を見出していなかった。】

…何でもない…って、何赤くなっとるんだ。

【ごち、と軽く相手の額を小突こうとした。そうしている間も、】
【女は思考する。こういうときに、自分の物覚えの悪さに腹が立ってくるもので、】
【自分がもう少しマメな性格だったらなぁ…と思わないこともない。】

……ちょ、ちょっとまてよ…あれは確か…

【「会って」はいないだろう。一度見た顔は忘れてしまうが、】
【一度感じた「氣」は覚えている。目の前の彼のそれは、先ほど初めて感じたものであった。】
【女はさらに考えた。あと少しで出てきそう。と思えば出てこない。】
【「会った」ことはないが、「見た」ことはある―――――――――――】

……あ!!

【そして、女は顔を離した思わず相手を指差す。】

アシュリー・イハアート…!!

…「指名手配犯」じゃあないか!

【思い出した―――――――――――やはり相手を見たことがある。】
【名前もどこか既視感があった。そう、見た場所は紙面。】
【「手配書」でそれを拝んだのだ。】
134 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/27(木) 21:34:51.70 ID:Ywq7Ys2SO
>>131
えーと、そこの人?

【笑う男の背後、そこから若い青年の声が生まれる】
【もし男が振り返ったならば、男の後方10m余りの位置に、一人の青年の姿がある事が分かるだろう】
【黒い髪に中性的な顔立ち、服装はグレーのパーカーにジーンズといったものだ】
【そして彼の胸元には正義の象徴―――ジェイルのバッジがつれられている】
【そんな出で立ちの青年が、何故この男に声を掛けたかというと】

こんな所で何をしているんですか?何だか怪しいですねー
住所とか、教えて貰えます?

【怪訝な顔で男の姿を見つめる青年】
【有り体に言えば、それは職務質問だった】
135 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/10/27(木) 21:40:06.26 ID:yHmMVC/y0
>>132

「そう? 俺って凄い?」

【その言葉を聞いて、男は小さく笑顔を浮かべた】
【基本的に気味悪がられる事はあっても、褒められる事は無い】
【こう見えて、内心ではかなり喜んでいる】

「外国かぁ。 一回行ってみたいなぁ」

【知らない国の名前を聞いて。まだ見ぬ世界に憧れを抱く子供のように】
【男はぼんやりと遠い目つきになる】

「 『聖痕症候群』 ? 」
「あ、そういえば。 前にそんな病名で呼ばれたような呼ばれなかったような……」

「うーん……分かった。 気が向いたら行ってみるよ」

【やや渋りながら、曖昧な答えを返す】
【ここには思い入れがあるから今も通っているが】
【元々、それほど病院が好きという訳ではないのだ】
【強く誘われれば、或いは付いて行くかもしれないが】

「まぁ実際、あまり仕事はしてないんだけどね」
「今のところは夜の見回りくらい、かな」

【相手の皮肉もどこ吹く風。態度を変えず飄々と受け流す】
【退院してからは夜中の散歩が日課だったので】
【職に就いてからも生活リズムはあまり変わっていない】

「重要なもの、――――注射器とか、かな?」

【看護婦さんの大切なものと聞いて、咄嗟に思い浮かんだものを口にするが】
【…ヒント無しとはいえ、発想が貧困過ぎる】
136 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/10/27(木) 21:40:52.19 ID:BWwtCk490
>>133

「…………っ!!」

【「指名手配犯」】
【その言葉が胸を抉り、突き刺す】
【畜生、久々に誰かと穏やかに会話が出来ると思ったのに――少年は顔を俯かせ、奥歯を噛みしめる】

「……だったら」

【彼は顔を上げた】
【そこには、さっきまでの穏やかな笑みはない。真剣な表情で、女を見上げている】

「僕が指名手配犯だったら、天真さんはどうするの?」

【震える声で、問いかける】

「捕まえる……? 叩きのめす……?」

「僕は嫌だな……そういうの……」

【再び顔を俯かせ、目だけを相手に向ける】
【その目には怯えが見えていた】
【冤罪を訴えようとは思わない。出会ったばかりの相手にそんなことを言っても、まず信じてくれないだろうと】
【彼は諦めているようで、同時に、どこか疲れた様子だった。疲れ切ったようだった】
【腕を抱き、相手の次の反応に怯えているその姿は――とてもじゃないが、指名手配されるような者とは思えないだろう】
【人は見かけにはよらない、という言葉もあるが……】
【ともかく彼は、まだその場から逃げようとも、女に敵意を向けようともしていない】
【ただ、待っていた。自分が世で悪と呼ばれる者だと分かって、どういった反応を、行動を見せるのか】
137 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/10/27(木) 21:46:29.90 ID:SANIbWdLo
「あらぁ、もうなかなくなっちゃうの?」

誰も足を運ばないような廃墟群、果たしてココは何処であろうか。
今にも崩れそうなソコは安全性の保持の為、立ち入り禁止の札がしかれ踏み入れる者は少ない。
幾度のなく起こったテロ、それとも戦争か。元々は住宅街であったのに関わらずそのかつての活気は何処にも見えない。

「せっかくあんまり人が来ない所を選んだのに」

その廃墟の一つ。ソコだけ灯りがともされ人がいることがわかるだろう。
人がいればの話だ。こんな場所に踏み入れる者は少ない。

覗けば其処は一つの殺人現場が見える。
一人の女は鉄の杭で壁に貼りつけにされ、一人の少女はその女に鉄の杭をさしている。
杭は大量にさされ、おびただしい量の血と穴が溢れている。
そしていまもなお、一本一本杭を差していく。女はピクリと反応するが声を洩らすことはない。
138 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫@wiki [sage]:2011/10/27(木) 21:51:15.87 ID:P7cAQd3Bo
>>135

「その羽については感心します」
「ただ、私が関心を向けているのは羽だけですので。あしからず」

【なんか相手が喜んでいるのを見て複雑な気持ちになったので少し嫌味を言ってみる】
【俗に言うツンデレとかそういう類の奴だ】

「どうぞご勝手に。」
「取りあえず行きの旅費と帰りの旅費その他もろもろで相当お金がかかりますよ?」
【先行き不安になるような事を平気で言ってみせる】

「呼ばれたんだったら一刻も早く受診をお勧めいたします」
「その内命にかかわりますよ?」
【これは不安にさせるために行ったのではなく紛れもない事実である】

【この女も患者の一人である】
【それ故にこの病気の恐ろしさを一番知っているのであった】
【故に言った事は紛れもない忠告である】

「そうなの。良かったら日頃の疲れでも取ってあげましょうか?」
「夜回りって意外と大変なんでしょう?」

「いえ、ナースキャップを探していたのですが自己解決しました」
「近所のコスプレショップで何とか済ませれると思いますので。」

【そう言うと自分の腕の包帯を外す】
【男にとっては衝撃的な光景が目に入るだろう】
139 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/10/27(木) 21:53:07.27 ID:uv+trFbpo
>>134

大きく見上げた顔を顰(しか)める。
何者かの声を聴いた鴉達は一羽ずつ異なる特異な鳴き声を上げて方々へ散り散りに飛び立つ。
僅かに残った黒い点は、乾き切った血痕のみとなる。
尤も、なおも上空には夥しい数の点が、しかし、点に対しては広すぎる天を僅かばかり隠していた。


「何故なんだ?」

WHY?理由を問う。REASON。
首を回して、その双眸に青年の男の全身を収めると、本当に不思議そうに問う。
その際、小首すら傾げて見せた。


「何故、俺はあンたにワザワザ個人情報を漏らす必要があるんだ?」
「───たとえ、あンたがジェイルだとしても  だ 」

再度、繰り返す質問。
今回は質問の意図を明確にし、目線に疑問、疑惑、その他諸々余り協力的とは言えない感情を篭める。
それは、人によってはバカにした様な視線と思うかもしれない。
何しろ、まるで当然のことと思いながら質問してきただろう相手に、一般的には当然である理由を問うのだから。
140 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/27(木) 21:58:49.15 ID:fuG/6ltQ0
>>137
/いいですか?
141 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/10/27(木) 22:04:00.92 ID:SANIbWdLo
>>140
/カモン
142 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/27(木) 22:04:11.38 ID:hL6VrRqIO
>>136

そうそう。思い出した。ついさっきそこで見たんだ。

【相手の様子は、なるほど怯えている(?)いや、違う。】
【俯き、おそらくは奥歯を噛み締めているであろうそのときの気持ちは彼にしか分からないはずであった。】
【そんな様子を見てかはたまた見ずしてか、女はさらに言葉を紡いでいる。】

ん?…だったら…?

【相手の顔を見てみると、そこには笑みはない。やはりともいうべきか、】
【真剣な表情で、自分を見つめていた。先ほどまでの穏やかさはない。】
【そして、それを受ける女の顔にはやはり表情がなかった。】
【うっすらと驚きが浮かんでいる。それは否定できないのだが…】

そうだな…どうするかな…

【震える声と、俯きがちの瞳からくる視線は、そこに一抹の怯えを見て取ることができた。】
【はて?と女は内心疑問に思う。罪名は大量殺人。】
【手配書には確かにそう書かれていた。若いのにひどいことをする。】
【ちょうどつい前に女は喫茶店で紅茶を飲みながらぼんやりと考えたものだった。】

【しかし、どうだろう。目の前の少年―――――――女の目の前にいる「手配犯」はとてもそうは見えなかった。】
【残忍な犯罪をこなし、そしてそれに罪の意識を感じていない。そんな風にはとても見えない。】

…捕まえるか…叩きのめすか…

【女は相手とすれ違い、古ぼけたベンチに足を進めた。】
【木製の今にも朽ちてしまいそうなベンチには、鳶色の肩掛けカバン。】
【おそらくは女のものであるだろうそれが置いてある。】

ふむ。そういや警察やなんかに君を突き出せば賞金の一つや二つ…出るだろうからなぁ…

やっぱり、そう。こうするか。君が指名手配犯だっから…私は…

【そんなことを呟きながら。そして―――――――――――】


はいよ。「逃げ疲れてるだろうから冷たい飲み物を勧めてみる」。


【相手へ向かって、スポーツドリンクの缶を放った。】
【未開封のそれは、程よく冷えており、ついた水滴はまだ真新しい。】
143 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/27(木) 22:07:16.89 ID:Ywq7Ys2SO
>>139
……それもそうですか

【相手の言葉に反論が出来ない青年】
【まだそれを尋ねるには性急過ぎたか、それとも青年がただ素直過ぎるだけなのか】
【しかし、それならば】


なら質問を変えますねー
―――「それ」は何ですか?

【そう言って青年が指差したのは、先まで鴉共の突いていた一つの肉塊】
【青年は、かろうじて「もしかして……?」程度には見分けがついた様だ】
【雄か雌かまでは分からない、が】

あれ、人間の死体じゃないですか?

【あくまで平然とした感で、そう男に問い掛けた】
144 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/27(木) 22:17:02.93 ID:fuG/6ltQ0
>>137
/では!

【この街に限って言えば、カツアゲ、強盗、殺人、強姦。なんでも「よくある」の一言で済むほど危険がありふれている】
【しかも今少女が歩いているのは「立ち入り禁止」の廃墟群。殺人なんてよくあるなかでも更によくある状態と言える】

【しかし、今視界に入ったのは殺人は殺人にしても明らかに一線を画している。それはまるで呪いの藁人形に釘を打ち込むような】
【それはそれは悲惨で残虐な殺人現場が目に入った】
【恐らく被害者と思われる女性は新たな杭が打ち込まれるたびにピクリと体が反応している為、一応まだ生きているらしい】
【助けたところで助かる見込みもないが】

【少女はそれを素通りしようとした。厄介ごとは御免であるし、自分は正義の味方でもない】
【そもそも見知らぬ女性を助ける義理も、見知らぬ少女を説教できるような立場でもない。自分はただの孤児】
【適当に明日も生きる。ドーナツ食べたり、誰かと戦ったり。それだけでいいのだ。もう波乱はいらない】

【と、思ったのだが………】

―――ぎゃっっしゃぁぁぁぁああああああ!!

【少女の近くに立てかけてあった鉄骨が突然折れて、降りかかってきた。脆くなってでもいたのだろうか】
【とりあえず、少女は防御として落ちてきた鉄骨を殴って折り、自分に鉄骨が降りかかるのは回避したのだが】

(今のでこちらに気付かれたか……)

【というか気付かない方がどうかしている。ただし、気付いたからといって無視してくる可能性も大いにあるのだが】
145 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/10/27(木) 22:17:03.77 ID:uv+trFbpo
>>143

青年の男性の返答に肩を竦め、顔に皮肉っぽい笑みを浮かべる。
肩を正常の位置に戻し、笑みを消すまでに大体十秒。
寒空に東から飛行機雲が奔り始めて、中天より僅かに東まで到達するまでの間の笑み。

次いで、青年が指差した方を見る。
正確に言えば、先程まで男が凝視していた何かしらに顔を向け直しただけの事である。
そして、質問の意図が良く分からないままに、再度青年を見返すと


「 正解」
「とでも、言えば良いのか?」

「あの骨の元々は俺が此処に持ってきて、そしてあそこに置いた」
「それだけの事だが………其れがあンたに何か関係のある事か? 恋人と言う訳でもあるまい。」

もしかしたら、男の返答は青年の待ち望んでいたものだったかもしれないし
待ち望んでいなかったものかもしれない。
青年の質問に是と答えた男は、人の残骸を興味深そうに眺めながら青年に話し続ける。
────少なくとも、死体をあそこに遺棄したのは自分であるが、何か問題でも?
と、さも当然であり、自分は善悪の 悪 の行動をした訳ではないだろう?とでも問うような視線を
横目で送りながら。
146 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/10/27(木) 22:17:04.67 ID:BWwtCk490
>>142

「……っ!」

【女とすれ違う際、びくりと少年の両肩が震えた】
【隠し切れない怯えた体を抱えて、彼は呆然とする】
【その直後、すぐさま背後を振り返り見た】
【背後から攻撃されるのではないか――そんな不安は、疑問に変わった】

「……え?」

【投げかけられたのは、彼にとって予想外の言葉】
【放り渡されたのは、暖かい気持ちが籠った冷たい飲料水】
【どうして?】
【そう問いかけようとした瞬間、少年の両の瞳から涙がボロボロと零れ落ちた】

「うぅ……ひぐっ……、あ、ありが、うぐ……あ、ありあとぉ……」

【両手缶を大事そうに持ちながら、嗚咽の混ざった泣き声で感謝の言葉を告げる】
【一体どうしてこんなことをするのかとか聞きたかったが、口が言うことを聞かない。嗚咽ばかりが吐き出される】
【何しろ、人に優しくされたのは久しぶりなのだ。少年は缶のタブを開けずに、涙を流し続けている】
147 :【百花繚乱】 @wiki [sage]:2011/10/27(木) 22:24:35.42 ID:YAtbLut20
ーーー涼しげに、薄緑の竹林の光景は、良う月夜の陰を映えさせておる時であった

「色は匂へど、散りぬるを」
「香り良く咲き誇る花も、やがては散ってしまう諸行無常」
「我が世誰そ常ならむ、この世に生きる私とて、いつまでも生き続けられるものでは無い」
「……ーーー是生滅法」

懐かしきかな、いろは歌
唄う少女は僅かな空気の揺れすらも感じさせる非常に緩やかで鮮やかで
ゆっくりした動きで“型”を再現して居る、頭の中ではコンマ一秒の世界で行われる
組手の瞬間と言う瞬間を思い浮かべながら、踏み込まれ、拳を突き出し、腰に捻り
その一挙手一投足が30秒の間隔ながらも時を忘れさせる正確さ、端正さを誇り得る

「有為の奥山、今日消えて」
「この無常の、無為転変の迷いの奥山を今乗り越えて生滅滅己」
「浅き夢見て、酔いもせず」
「悟りの世界に至れば、もはや儚い夢を見ること無く、現象の仮想の世界に」
「酔いしれぬ事も無い、安らかな環境である……ーーー寂滅為楽」

最期にタタタンッと地に短調かつ軽快な鼓動を鳴らし、空虚に上段蹴りを放てば
緩慢かつ丁寧に足を戻し、型を終えたらしく一礼を放つ、その一連の動作
まさに凛とした花の如くなり
148 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/10/27(木) 22:24:59.76 ID:yHmMVC/y0
>>138

「あ、うん。 そうなんだ」

【いきなり辛辣な言葉を受けて、やや戸惑い気味】
【もちろんこの程度で男の表情に変化は起こらないが】
【心なしか、羽たちが少し項垂れている気がする】

「お金はあるんだけどねぇ。 …どうやって行けばいいんだろう」
「飛んで行くにしても場所が分からないし……」

【貧乏人が聞いたら激怒しそうなセリフを吐く】
【確かに、実家が金持ちだったので金は腐るほどあるのだが】
【そもそ飛行機などの移動手段の利用法を知らないのだ】
【能力を使って飛行するにしても、疲れて途中で確実に墜落するだろう】

「……そっか。 ――――なら、場所が分かったらすぐに行ってみるよ」
「教えてくれてありがとう、ティーさん」

【少し考えた後決心、そして笑顔でお礼を述べる】
【男も死ぬのは嫌なので、機会があれば多分行くだろう】
【しかし男に今のところ焦りは見られない】
【至って元気に生活して来たので、命にかかわると言われても実感が湧かないのだ】

「散歩は昔から好きだから良いんだけど。 本部での後片付けがちょっと、ね」
「うん、ぜひお願いしたいな」

【本部での書類仕事を思い浮かべ、顔を顰める】
【学があまり無いので、字を書く仕事は苦手なのだ】
【相手の提案は喜んで受け入れる】

「それは良かったね。 あ。 その恰好、凄く似合ってるよ」
「ティーさん、何か腕……黒くない?」

【ホストっぽい見た目にふさわしく、いきなり相手の服を褒める男】
【物凄く今更感があるのはご愛嬌である】

【次いで包帯の下から出現した、ミイラ化した女の腕を見て】
【無表情のまま、くいっと片眉を持ち上げる】
【顔にはあまり出ないが、これでも多少は驚いているのだ】
149 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/10/27(木) 22:26:56.65 ID:SANIbWdLo
>>144

突然に聞こえてきたのは何かの物音。
何の音だろうか、その物音がした方向を向く。
少女にしてみればそんなことなんてどうでもいいが、覗かれるというのは気分が悪い。

「まぁ…当たらないし当てる気もないけどね」

女性にささってる杭の一つを抜く。
そして物音のした方向に投げようとするが距離が届かない。
ほんの少し前の地面にぶつかり、カツンとした金属音を出して転がるだけだ。

その少女はアルビノの姿をしていた。それだけでも目を引くというのに嫌おうにも目を引くものがある。
悪魔の羽、そう形容するしかできないもおが少女の背中に生えている。

「みられたといって、どうするつもりもないから出てきたら?」
150 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/27(木) 22:30:39.98 ID:Ywq7Ys2SO
>>145
……それは犯罪なんですよっ!
立派な死体遺棄罪です!

【珍しく激昂した様子の青年】
【声をやや荒げて、相手の顔を睨みつける】
【顔立ちが顔立ちなだけあって、余り、というかかなり迫力が無いものだが】
【しかし、流石にこれだけのリアクションをすれば、相手にもこちらの怒りが伝わるだろう】
【それを理解出来るか否かは別として】

……死体遺棄の容疑で貴方を逮捕します

【荒れた息を整えつつ、青年は告げる】
【この男は立派な犯罪者だ、しかも何かアブない類の】
【青年は相手の方へ一歩踏み込み】

拒否は許されません、大人しく連行されてください

【呼び掛けた】
151 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/27(木) 22:34:01.08 ID:fuG/6ltQ0
>>149
【どうやら杭をこちらに投げてきたらしい】
【しかし距離が足りていない。その杭は自分に当たることはなく地面に落ちる】

「見たからといって、どうするつもりもないのだがな」

【ヒョイと無防備に少女が立ち上がり、相手の視界に入り込むことだろう】
【その少女は黒い髪を短くしており、金色の目をしていた。その可愛らしい容姿からは想像できないような男のような口調で話す】
【但し声は普通に少女の声である】

「さて、出てきたが、俺はどうすればいいんだ?」

【ボーっと相手と磔にされた女性とを交互に見る】
【どうすればこの場から解放してくれるのか】
【その方法だけを聞く】
152 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/27(木) 22:35:10.75 ID:hL6VrRqIO
>>146

……

…そんなに嬉しいか…?

【表情の無い顔にうっすらと訝しさを混ぜながら、女は涙を零す相手を見つめていた。】
【サイレンの音が完全に遠ざかった今、そこには静寂と相手の僅かな声のみが響いている。】
【色が紅く変わりかけた木に囲まれた公園。】
【そこに吹く一陣の風が女の藍色の髪を揺らした。】

…なんでそんなことするのか?…指名手配されている自分に。

【女は相手の胸中に浮かんでいるであろう疑問。それを明確に言葉に表した。】


…何の事はない。君、「氣」って分かるか?簡単にいえば…そうだな。「生命エネルギー」、「存在感」みたいなもんだ。

私はそいつを自在に操ることができる。…で、だ。

【ぎし、と椅子に腰掛けた。女が座ると、ベンチは軽く軋んだような音を出す。】
【吹く風は暖かすぎず、冷たすぎず。秋特有の柔らかいものであり、型打ちで火照った頬を撫ぜる。】

…残虐なことを行った人間…特に「殺人」を行った連中の「氣」はな、「尖る」んだ。

意味分かるかい? 当人がどんなに隠してるつもりでも、殺せば[ピーーー]ほど…現れる「氣」は刺々しいものになる。
殺めた人間の数が多ければ、その殺し方が酷ければ酷いほど、だ。

【「それで」】
【女はそこで一呼吸おいた。そして話を続ける。】

…君の「氣」はとてもそうは思えない。結論を言えば人を何人も殺めた「氣」じゃないんだよ。

…そういうことさ。尖った氣の持ち主だったら旅の資金の為に君を突き出したんだがね…



「無実」の人間にそんなことするわけにはいかない。

【そう言って、女は二本目のスポーツドリンクの缶を取り出し、親指でプルタブを切った。】
153 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫@wiki [sage]:2011/10/27(木) 22:42:00.81 ID:P7cAQd3Bo
>>148

「そうですけど?」
「もしかして勘違いなさってました?」

【相手を上手くからかえたので上機嫌である】

「飛んで行けるんだったら良いんじゃないですか?」
「地図くらいなら差し上げますし」
【ハワイの場所を知らない事に少しびっくり】

【女も結構金持なので其処の発言は気にしていない】
【というより普通だと思っている】
【ま、常識人ではないのは確かだろう】

「そうしなさい。」
「礼を言われるような事をした覚えはありませんので」

【笑顔を見て複雑な気持ちになる】
【人に感謝されるのは馴れていないらしい】
【やっぱりツンデレである】

「へぇ・・・ま、頑張って。」

「じゃあ始めますよ。」
【そう言うと右腕が黄金の手甲にかわる】

【そしてそのまま男に手をかざす】
【すると右腕は光りはじめ男に生命力を注入し始めるだろう】

【___そして数分後】
「これくらいでしょうね。」
【そう言うと右腕に包帯を巻き始める】

「どうですか?」
【相手の調子がどうか聞く女】

/すみませんちょっと急用です!><
/都合が悪かったらキンクリしてあげてください
154 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/10/27(木) 22:43:08.76 ID:uv+trFbpo
>>150
男にとってすれば突然の怒声。
その唐突さに驚いた男は身を竦め、何事かとばかりに首を回す。
発せられた言葉の意味。
その真意を理解するまでに数瞬の逡巡が有ったが、直ぐにピントのずれた視線を青年に合わせると


「おいおい」

青年の行動に待ったを掛ける。
眉を顰(ひそ)め、怪訝な表情と視線で近づいてくる青年を下から見上げる。


「世の中には 『鳥葬』 って言う死体処理方法があるってな話なんだが……」
「───────『火葬』 とか 『土葬』 とかの仲間だろ? 違うか?」

立ち上がる様子もなく、べったりと地面に腰を付けたまま言い放つ。
死体を鳥に食わせるのは葬送の手段のうちの一つではなかったかと聞く。
怪訝そうな表情は自分の知識は間違っていないはずだと言う事。


「此れで、捕まったんじゃあ、人を葬送する行為全部が犯罪じゃあねぇか」
「俺は、納得いかねぇぜ?」

そして、挑戦的な視線を青年に送りつつ、説明を要求する。
つまり、死体を葬送すると言う行為と死体を遺棄するという行為は等しいのか?と
155 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/10/27(木) 22:44:13.32 ID:SANIbWdLo
>>151

「さぁ、別にどうもしないわよ。することもできないしね。
 ただ黙って殺人鬼扱いされるのは癪だったからね」

【少女はパチンと指を鳴らした】
【するとどうだろうか、転がっている杭と共に彼女に突き刺さっている杭も消えてなく】
【貼りつけにされていた女性はその場に力なく倒れこむだけだ】

「言ったでしょ?どうするつもりもないって。
 んーちゃんとした肉体があったら、貴方を踏みにじって遊びたい欲求はあるけどそれは別のお話ね」

【くすくすと笑う】

「正しくは、そんな振りを剥がしてみたいという欲求ね」
156 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/10/27(木) 22:45:10.88 ID:BWwtCk490
>>152

「んっ……」

【コクコクと頷き、肯定を示す。嬉しい、嬉しいとも、と言いたげだった】
【いつまでも泣いているわけにはいかない。というか、みっともないし情けない】
【少年はそう思ったのか、手の甲で目元を擦り、涙を拭い取った】

「え? ……うん」

【自分の心中を言わずとも察した女に、少年は不思議そうに目を丸くした】
【それから、彼女の口から語られる「氣」の内容には……あまりにも凄すぎて、しばらく声が出なかった】

「そっか……ありがとう。天真さん」

「君は僕のことを、無実だって言ってくれるんだね……」

【油断すると、また涙が溢れ出しそうだった】
【渡された缶のプルタブを開ける。それから一気に呷った】
【乾いた喉が潤い、生き返ったような気分になる】

「ジェイルの人達が、みんな天真さんみたいだったらよかったのに」

【ぼそり、と呟く】
【それは皆が氣を自在に操れればいいのに、ということだろう】
157 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/27(木) 22:51:06.41 ID:fuG/6ltQ0
>>155
「黙って殺人鬼扱いされたくないとは」
「俺は別にそうは思わないぞ。悪趣味だとは思うが」

【ただの殺人鬼なら沢山見てきた】
【彼女は少し普通の殺人鬼ではないが、それゆえに殺人鬼とは思えなかった】
【もっと別の何かだ】

「ふむ。能力か」
「大層なもんだ」

【倒れ落ちる女性を何の感慨もなさそうに見て、再び少女に視線を戻す】

「ん?ちゃんとした肉体が無いのか?」
「その羽が何か関係しているとみて間違いないのか?」

【黒い少女は少し驚いて見せる】
【羽は置いておいたとしても、目の前の少女は普通に肉体があるものだと思っていたからだ】

「振り?」

【この言葉の意味は本当に理解できなかったようだ】
158 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/27(木) 22:56:39.64 ID:hL6VrRqIO
>>156

別に、礼を言われるようなことはしてない。事実は事実だ。

【それに、「氣」を探らずとも、女は半信半疑であったのだ。】
【相手の始めてあった時の穏やかさや、優しそうな笑顔。】
【そして自分から名前を名乗る良識、常識の加減などなど。】
【考えてみるととても人殺し―――――――――――しかも「大量」殺人を起こすような人物には見えない。】

【プルタブを切り、相手が缶に口をつけるのを見てから、女も一口。】

……

【ぼそりと呟かれた言葉は、しかし女は返答しなかった。】
【いや、「できなかった」と言ったほうが適切だろう。】
【少年の苦労は、その部分部分は女も察することができる。】
【罪もないのに追われ、辛いこともきっと多いはずだ。】
【ゆえに、この場でどんな言葉をかけても、それは作り物のような気がしてしまう。】

…どんなことが、あったんだ…?

【変わりに、かけるのは過去を聞く言葉。】
【答えるか答えないか。それは相手次第だと思った―――――――】
159 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/27(木) 22:57:41.01 ID:Ywq7Ys2SO
>>154
貴方は葬儀屋なんですか……?

【言いながら、思う】
【この男は、どこか一般的な思考とはズレているのではないのかと】
【別に鳥葬を否定する訳ではない、それは立派な文化の一つであるのだろう】
【一般的な思考、というのもあくまで青年の中での話だ】
【だが】

貴方が「この人」の親族か、もしくは依頼された葬儀屋であると証明出来るのなら、それは咎める事ではないでしょう
でも、もし貴方が「この人」とは赤の他人であるならば、それは立派な犯罪です
鳥葬だの何だの関係ない、法に基づいた公平な裁きが下るでしょう

【もし、この言葉に対し】
【また男が言葉遊びを用いるなら……】
【青年は密かに右の手に不可視の剣を具現化し、相手の様子を窺う】
160 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/10/27(木) 22:59:34.72 ID:SANIbWdLo
>>157

「悪趣味とは酷い、これでも教育してるのよ」

【うめき声、そんなものが倒れている者から聞こえてくる】
【何を思ったのか、少女はソレに近づいていく】

「いつまで寝てるのよ」

【気がつけばさっきまであんなに血を垂らしていた傷が塞がっている】
【とはいえ服がボロだらけであることには変わりないが】
【そして少女はソレを蹴りあげた。次に聞こえてきたのはせき込んだ悲鳴】

【黙って2発目をいれようとした所で女は立ち上がり、黒の少女を見つめた】

「お見苦しい所をお見せしました…」
「信じるかはともかく、悪魔ですから」
161 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/27(木) 23:07:16.84 ID:fuG/6ltQ0
>>160
「随分な教育だな」

【心からそう思う】
【しかもその後少女に蹴られる女性。傷こそ塞がっているが、痛みはリアルなのかもしれない】

「暴力的だな。嫌いじゃないぞ」

【自分もよく赤い髪の毛の少女を殴ったり投げたりしたものだ】
【まあ、今の状況とはかなり違うが】

「悪魔か。ふーん……………ふーん」

【少女のことを見つめる】
【見つめるが悪魔っぽい要素はその雰囲気と羽くらいのものだ】
【それだけあれば十分ともいえるが】

「で、お前とそこの女はどんな関係なんだ?」
「言いたくなければ言わなくても結構だが」

【別に知りたいわけではない】
【なんとなく気になっただけだ。意味は同じかもしれないかったが】
162 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/10/27(木) 23:11:47.80 ID:BWwtCk490
>>158

「どんなこと……?」

【少年は瞳を閉じる】
【語るべきか語らぬべきか。少し悩んだが、こうして自分に優しくしてくれた、初めての人だ】
【話さないわけにもいかない】
【そう判断した彼は、女のいるベンチへと歩んでいき、腰を掛けた】
【「座って」と相手にも促す】

「ちょうど……先月位のことだったかな。その日はいつも通りの一日で、いつも通り何も起こらないと思ってた」

「僕は学園都市のある研究所に、先生に研究課題を見せに行ったんだ。
 そしたら……、そこで、ある能力者に、たくさんの人が殺されていたんだ。……炎を身に纏う、能力者に」

【少年はそこまで言って、ベンチから立ち上がった】
【その直後。彼の体が紅蓮の焔で燃え上がった】
【揺らめく炎は数秒で音もなく消え、彼は再びベンチに座った】

「…………」

【自身の有する力を見れば後は分かるだろう、と】
【少年は憂鬱とした表情で、沈黙した】
163 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/10/27(木) 23:13:13.45 ID:uv+trFbpo
>>159

じっくりと、青年の話に耳を傾ける。
深い思考に落ちている男は、鏡色の髪をゆらゆらと砂煙と共に風に揺らしながら
死体に『されきった』屍骸の方向に顔を向け、其れを見ている。
ぼうっとした視線に晒された屍骸に鴉達は徐々に再度集まり始めていた。

太陽が中天からほんの少しずれた次の瞬間。
男は腰を上げぬまま、斜面に立っている青年に悲しげな視線を向ける。
すっと目が細まったかと思うと、男は徐(おもむろ)に口を開き、言葉を発し始めた。


「俺は彼女の事を知らない」
「……あンたに言わせるならば 『赤の他人』 なんだろうな」

物悲しい響き。
知らない人を葬送する事は、いけない事だと知らなかったようで
更に、其れはとても悲しいことだな……と目で訴えている。
しかし、男は何かしら諦めが付いた様に立ち上がると、青年に背を向けて歩き始める。
此れは 『逃げ』 なのだろうか?


「───…あンた等の定義した絶対悪は俺の肌にはあわないね」

溜息を壱つ。
男は随分ゆっくり歩いており、追いつくことは必要以上に可能である。
子供が歩いてでも追いつけるほどにのんびりとした歩み。
───『まるで、自分が捕まることは 無い 様な』
164 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/10/27(木) 23:15:04.77 ID:yHmMVC/y0
>>153

「うん、勘違いしてた」

【ごくあっさりと。相手の言葉を素直に認める】
【特に照れたり恥ずかしがったりもしない。滅茶苦茶に正直者である】

「うーん、やっぱり止めとくよ」
「行ったら帰って来れなくなりそうだしね」

【少しだけ残念そうにしながら、渋々単独旅行を断念】
【馬鹿なので、一人で行くなら地図があっても辿り着く事さえ出来ないだろう】
【案内人が居ても迷いそうなくらいである】

「ティーさんっていい人だね。 可愛いし、ナースだし、すごく優しいし」

【思った事をそのままに、自然な気持ちで相手を褒める男】
【自分の感情の身くまま、思い付くままに言葉を発する】
【そういう所はまるで子供のようである】

【ナースが褒め言葉かどうかは、少し疑問が残るが】


「お、おおー」

【黄金色に光る腕を見て、眩しげに眼を細め、感嘆の声を漏らす】
【そして体に何かが急激に流れ込んでくるのを感じ――――――――】

「あ、あれ?」
「んー、特に変わりはないような…………って、うわっ!?」

【腕や脚を動かしてみるが、特に変化があったようには感じない】
【しかし振り向いたところで、すぐに異変に気付く】
【なんと、背中の翼たちが物凄く元気になっているではないか】

【6枚の黒翼は狂ったように羽ばたき、それによって次々と突風を巻き起こし】
【やがて男の翼は大きく広がり、風を受ける事で男の体が持ち上げられる】
【自らの能力の暴走によって意志とは関係なく宙を舞う男】

「あーれー――――――――」

【風はますます強くなり、出口の扉は強風によって強引に押し開けられ】
【そこから小柄な男の体が、物凄い勢いで吹っ飛んで行く】
【枯葉のようにくるくると舞うその姿は、夜の闇に紛れてすぐに見えなくなるだろう】

【後に残るは、風で乱雑に荒らされた室内と、取り残された一人の女のみ――――――――――――】




/めちゃ強引ですが、これにて〆という事でっ
/絡み乙&ありでした! 宜しければ次もまたお願いしたいです!
165 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/10/27(木) 23:17:17.60 ID:SANIbWdLo
>>161

「んー御主人さま?そんな感じね」

【やけに扱いが酷い気もするが、少女はとりあえず答えてみる】
【女とはいうと疲労していてまともに口がきけない状態であるが】

「悲鳴とかあげられたら困るから人気がないところでしてたのよ」
166 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/27(木) 23:21:36.25 ID:fuG/6ltQ0
>>165
「ご主人様に対してその態度か。もうどっちが主人か分かったものではないな」

【ここまでくると憐れすら通り越して笑いがこみあげてくる。いや笑いはしないけど】
【あまりにも滑稽ではないか。いや笑わないけど】

「もうなかなくなった、とか言ってたやつが良く言うな。だがまあ、嫌いじゃないぞ」

【そんな不遜な態度も】
【黒い少女は何気なく黒い服のポケットに左手を突っ込み、ドーナツを取り出した】

「で?そのご主人様になんの教育を施していたと言うんだ?」
「見た感じ、随分と愉快な内容だったようだが?」

【少女はドーナツを一口頬張る】
167 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/27(木) 23:23:57.38 ID:hL6VrRqIO
>>162

そう。どんなことがあったか。どうして君が「追われる」立場になったかだ。

【「言いたくなかったらいい。」】
【女は相手の言葉を待った。普通、あまり物事――――特に他人と数多く言葉を紡ぐことはしない。】
【そんな女にしては珍しいことである。缶を一口啜ると、清涼感のある液体が喉を伝った。】

【瞳を閉じる少年――――――女は返答を待った。どうなるのか。】
【話してくれるだろうか。それは自分には解らない。】

ん…そんじゃ。

【と、隣に腰掛ける。それから紡がれる言葉には静かに。】
【割り込んだりはしなかった。そもそも、少年にとっては思い出すのも嫌なことであろう。】

(…学園=c)

(…研究機関か…それに能力者…)

…なるほど。しかしそれがどういう―――――――――――

【先を促そうとしたが、しかしその言葉は目の前の少年の行動によって打ち消された。】
【酸素の燃える音―――――弾けるような音が女の耳に飛び込んできてから、】
【ついで目に移るのは紅蓮の炎――――全てを燃やす「火」である。】

…あー…なるほど。…そういうことか…

【つまり、「巻き込まれた」。人違いという名の暴力によって、的を移し替えられたのだろう。】
【女はそう結論づける。なるほど少年は無実のはずだ。】

…その能力者…つまり、真犯人の名前とかは分かるか…?

【とさらに質問。】
168 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/27(木) 23:26:38.93 ID:Ywq7Ys2SO
>>163
――――――っ

【男の目、それが訴えるものに思わずたじろぎ】
【しかし青年は首を左右に振り、その気持ちを退ける】
【そして右手、不可視の剣を宿した手を手刀の形にし】

正義の名の下に、貴方を、力付くで連行します……!

【最早、躊躇わなかった】
【青年は右の手刀を構えたまま、勢い良く駆け出した】
【往く先には男の姿、こちらに背を向けている】
【青年の身体能力は高い、直ぐさま男の背後まで近づける事だろう】
【男のその余裕に、青年は何か違和感を感じたものの】

……振り払うっ!

【そう叫び、右の手刀による一撃を繰り出そうとした】
【狙いは男の右腿、左から右への切り払いによって、相手の動きを制限するつもりの様だ】
【不可視の剣、その長さはおよそ70cmといった所か】
169 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/10/27(木) 23:29:50.82 ID:SANIbWdLo
>>166

「んー痛みに耐える訓練かしらね」

【聞かれたので答える少女】
【酷い訓練の仕方があったものだが、気にしてはいけない】

「それじゃぁ私達はこの場から消えるけど…文句はないわよね」

【今日はその訓練は終わりの用で、なんだかんだで大事に扱っているようだ】
170 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/27(木) 23:34:02.16 ID:fuG/6ltQ0
>>169
「なんだ。面白そうだな」
「出来るなら俺も受けてみたいものだ」

【死なないようだしな、と】
【痛みにもちゃんと耐えられるつもりだが、それがどれほどまでかは分からない】
【訓練はやっておけばそれだけ力にはなる。実戦で発揮できるかは別として】

「残念だな。施してくれていいではないか」

【ちょっと本気で残念そうな顔をする少女】
【言っておくが、マゾではない】
171 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/10/27(木) 23:35:41.65 ID:BWwtCk490
>>167

「……分からないんだ……」

「あの時は、人がたくさん死んでるのを見て……パニックになって……」

【少年は能力者といえども、人を殺した場面に出くわしたことはこれまで一度もなかった】
【故に、死体に対する免疫がない】
【真犯人は炎を身に纏っていた、としか分からないくらい、その時の彼はパニック状態だった】

「どうして、こんなことになっちゃったんだろう……」

【ぼそり、と呟く】
【あの日あの時、あの場所に行かなければ】
【そういった後悔が少年から見て取れた】

「……でも、今日天真さんが僕のことを無実だって知ってくれただけ、まだ……ましかな」

「ありがとう、天真さん」

【隣にいる女に笑いかける】
【その笑みは弱弱しく、年相応に――頼りないものだった】

「……それじゃ、そろそろ僕は行くよ。
 飲み物、美味しかった」

「……さようなら」

【別れの挨拶を告げ、立ち上がり、彼は公園の出口へと歩いていく】
【何も言うことがなければ、彼はそのまま町の中へと姿を消すだろう】
172 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/10/27(木) 23:40:59.84 ID:uv+trFbpo
>>168

正義の名の下に……か
そう呟くと、男は後ろを振り向く暇も無くその太腿を切り裂かれる。
青年の手に与えられる感触は 『人の其れ』 とは全く異なったものだろう。
骨が無いかのごとく綺麗に太腿切り裂かれた男は随分とシェイプアップした。


「………なぁ?」

溜息をまた壱つ。
斬られた痛みを感じているわけではないようだ。
取り除かれた右足が粒子状の何かとなって塩の柱の様に音を立てずに崩れ落ちる。
──が


「……あンた等は、人を裁く法を持っているだろうが」
「───犬は裁く法は無いだろう?」

一瞬の後、男の身体は変態を初め、言葉を発し始める頃には身長が180cmから150cm程度にまで縮んだ男が佇んでいる。
姿は、少年時の男を思わせるものそのものであり 『服も』 現在の彼にぴったりと合ったものとなっている。 
そして、人以外のものの象徴として狗を選んだのは何の皮肉だろうか?
法律と言う名の首輪に縛られた犬。 決して、口に出すわけではない。
さて、男が出した青年への質問とは
─────人が人以外を裁くことは悪ではないのか? と言う事であり
         現状、人が人以外を裁けるわけではないだろう? と言うわけである。
173 :【悪魔傀儡】 [sage]:2011/10/27(木) 23:47:08.74 ID:SANIbWdLo
>>170

「それは無理ね、私は貴方を傷つけることはできないし。同じことをすれば貴方はきっと死ぬわ」

【ほんの一瞬だけ空気が震えた、次の瞬間には彼女の羽は巨大化し翼を言える程の大きさを持っていた】
【そして杭に刺されていた女を掴み、そのまま跳ねた】

「この子以外を傷つけることはない。わたしはそういうものですもの」

【悪魔はそれだけを言い残し、何処か似へと飛び去った】

/おつかれさまでいsた

174 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/27(木) 23:50:06.60 ID:fuG/6ltQ0
>>173
「ふむ。そういうものか」

【やはり少し残念そうな顔をして、しかし仕方ないと割り切り飛んでいく少女を見送る】
【飛び去る少女とソレに抱えられた女性をある程度まで見送ると、黒い少女はドーナツを一気に口に含み】
【そして何処かへと目的もなく歩き始めたのだった】

/絡み乙でした
175 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/27(木) 23:50:34.65 ID:hL6VrRqIO
>>171

…そうか…もし名前が分かったら、私が吹っ飛ばしてやるんだが…

【彼女なりにその場面を思い浮かべたが、やはり凄惨な現場になったのだろう。】
【火炎により、次々と焼き殺される人々。】
【加えて、その「罪」が自分に向いたのだ。なんの犯罪も犯していない自分に。】

【もしも自分が同じ状況に置かれたら、どうしただろうか。】
【女は考えた。が、その思考をすぐ中断する。あまりいいものではなかった。】

……

ん…私か…。まあ、それは、な。無実は無実だ。

それに、なあ。君みたいないい奴が捕まるのは、あまりいいもんじゃない。

【後悔の念は、当然彼女にも伝わった。しかし、】
【なんと言葉をかけて良いのかわからない。】
【その結果、無難な言葉を紡ぐのみとなってしまった。】
【昔から、こういう時口下手になるのだ。何回経験してもなれることはない。】

そっか。もう行くか…

【それから、立ち上がる相手―――――出口へと向かう彼の背中に目をやる。】
【女は数度考えてから、去りかけるその小さくなって行く背中の持ち主にこう、言葉を紡いだ。】


死んでも捕まるな!!捕まりそうになったらこの公園に逃げて来い!!

今までは一人追われる立場だったかもしれんが!

…これからは、少なくとも君は「独り」じゃないぞ…!!


…また会おう…!!

…さようなら…

【その声は、聞こえただろうか。】
【結果は、少年のみが知っている―――――――――――】



//乙でしたー!
176 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/10/27(木) 23:53:51.01 ID:BWwtCk490
>>175
/こちらこそ、乙でした!
177 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/28(金) 00:08:40.24 ID:nPOVu6qSO
>>172
何……だと……

【剣を振り切り、しかし青年の顔には驚愕の色が】
【無理もない。相手の右股からは、肉を切り骨を断った様な感触が無かった】
【それ所か、男はまるで痛くも痒くも無い様に振る舞っている】
【男の右脚は、確かに粒子となって霧散しているのに……】
【……粒子?】

まさか、人外生命……!?

【はたと気づいた青年は、咄嗟の動きで後方へステップ】
【男からそれなりの距離を取り、そこで顔を上げると、そこには】

……貴方は

【そこには、まるで少年の様になった男の姿があった】
【呆然としたのもつかの間、右の手刀を構えたまま青年は決して警戒を解かず】
【そして、男の言葉を聞き】

貴方の言ってる事は、ただの揚げ足取りに過ぎません!
屁理屈と言っても良いでしょうが、何にせよ、それは子供の理屈だ!

【反論、とは言えない指摘をした】
【そして】

……貴方には人間相当の知能があると判断出来、人語を解する事が可能です
ならば、貴方は人間と同等の生命体であると、そう見做してもおかしくはないでしょう

【人間と同等であるのだから、人間と同等の罰を受けよ】
【青年の理屈はそういう事らしい】
178 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/10/28(金) 00:42:12.14 ID:nfOcJqh0o
>>177

はたと
立ち止まり、振り返り、青年の顔が拝見できるように見上げる。
そして、視線の先に存在する青年の反論と主張を聞いて
さぞ興味が湧いたとばかりに、目を爛々と輝かせ、口角を吊り上げる。

「そうだ」

肯定。
一体全体、どの部分に対する肯定であり、是の返答であるかは未だ不明である。
その正体は──


「だが」
「────あンたに取っての屁理屈は、俺にとってそうだとは限らんぜ?」

屁理屈だと言い、揚げ足取りだと言った青年の反論に対するもの。

「──あンたの言ってる通り、俺は人じゃあないからな」

少年の姿のまま、先程の姿と同じように肩をすくめ、眉を顰(ひそ)める。
姿の変化など一切関係の無いように、全く同じ皮肉っぽい笑みを顔に浮かべながらである。


「人間様と同じだけの知能があって光栄ですってか?酷いもんだ」
「───……やれやれ 『だが あンたの理屈も屁理屈だろ』?」

人間と同等。
此の言葉を聴いた瞬間の顔はかなり歪んでいたと言っても過言ではないだろう。
その発言に対して、笑顔と共に、皮肉を言いのけた言葉も歯切れが悪かった。
そして、意気消沈といった面持ちで青年の主張を 『青年が先程言ったのと同じように』 屁理屈だと一蹴した。


「能力発動」
「………俺は、あンたは知らないかもしれないが 【人外屋敷】 に居ると思うぜ」
「……どうしても、捕まえたくなったなら来な……」
「後、此処で一個だけあンたの怒りに弁明させてもらおうか」

男は漸く能力を発動した。 人外 と言う存在自体能力のようなものだが。
頭髪が鏡色から烈火に染まり、その代わりに、瞳が光を反射する鏡となる。
そして、少年の姿がじんわりと黄砂の降る空気に同調していく。 即ち、透明になっていっている。
言葉を言い放ち終わった後に完全に透明になると


「───…彼女は  『 捨てられていた 』」

完全に別方向から声がする。
実際は、あんまり元の位置を移動してはいないのであるが。 『音を操作した』 のである。
男の最後の言葉の真意は、中々に文学めいた謎を含んでおり、男は青年にその真意を汲み取る事を望んでいるようだった。
何れにせよ
青年が男をとめない限り、男は姿を消したまま何処かへと立ち去っていくことだろう。
足音すら消し去った男の行き先を洞察するのは中々に難しい。

//すんません!凄く遅れました……あと、眠気がハンパ無いんで文章が無茶苦茶ですいません。
//流石に眠気がMAXなので落ちます……凍結でも、締めてくださっても結構です。
//一応、絡みありがとう御座いました! 暗いロールですいやせんでした…… 乙津です
179 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/10/28(金) 00:44:23.31 ID:vlwh8k1y0
「む、むむむむむぅ〜………此処だ」 (パチッ
『ほい、そこ王手』 (パチッ
「に"ゃー!!待った待った待っーた!!灯火は二手前に戻るコマンドを選択したッ!!」
『そんなコマンド無いし、そもそも将棋はそんなゲームじゃ無い』
「ぐぬぬ、ならば灯火はエンドオブザワールドを発動ッ!」 (どんがらがしゃーん
『ぬぁ!?お前ッ……幾ら勝てないからって……おまッ……』

公園の広場にて、マグネット式の将棋盤を広げては楽しむ二人、夜間の外で何をしてるのか
と聞かれたら、野宿だ、と言うのもただ今、ヒーロープロダクションの“さすらいの旅”
キャンペーン実施中らしく、二人は少し遠出に出かけた、が
一日あれば寮に帰れる筈ながら、何と言う事か、道に迷ったのだ

そして近くの公園で夜を明かす事に決め、現在に至る、将棋盤は自宅からの持参物

「はぁ〜……たまにはこういうのも良いね!」
「夜風を浴びッ、夜明けまで語り合いッ、新たな発見をするッ、良いね!良い人生だよ!」

『………ーーーまぁ』
『誰かさんが山に登るどッー!とかほざいて突っ走らなければ』
『今ごろはふかふかベットの温もr「言うなッ」

こんな中でもボケの絶えない二人である。
180 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/28(金) 01:09:38.59 ID:nPOVu6qSO
>>178
【足音が遠ざかっていく】
【どうやら男は去っていったらしい】
【らしい、と言うのも、その姿を青年は見る事が出来なかったからだ】
【別に男が透明になったからという訳ではない】
【青年には、男の姿を直視する事が出来なかったのだ】
【顔を俯かせたまま、その場に立ち尽くす青年】
【何故直視出来なかったのか】
【答えは簡単だ】

僕は、彼の言葉に揺らいでしまった……

【正義を名乗りつつ、その正義を貫く事が出来なかった】
【彼の言葉に、その正義を示す事が出来なかった】
【それ所か、彼の言葉を「屁理屈」として半ば無理矢理に決め付けようとした】
【それは】

逃げたのは、僕の方だ……

【彼に対し、己の正義が歯が立たなかっただけなのに】
【その現実を見ず、ただ逃げようとして、そしてまた逃げ道をも塞がれた】
【愚かしい、と言うべきか】

…………

【溜息を漏らし、その場に座り込んだ青年】
【そして思う、彼が残した最後の言葉を】

捨てられて、いた

【それは文字通りの意味なのか、それとも何か真意があるのか】
【彼女は一体、何に「捨てられていた」というのか】
【青年は、最早腐り果てた肉塊を眺め、思った】

【「分からない、何もかもが分からない」、と】


/了解です、絡みありです乙でしたっ!
/これがきっかけで、何か別の道が見出だせるかもですし!
181 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/10/28(金) 20:42:34.63 ID:Jj3xw2rr0

【人気の少ない、街中の夜の公園】
【猫の額ほどの小さなその公園に、茶髪の少年がいた】
【黒い長袖の服にオレンジ色のハーフパンツ】
【歳の頃は十代半ば。まだ幼さが残る顔立ちの彼は、一人ブランコに座ってそれを漕いでいた】

「…………」

【“…これからは、少なくとも君は「独り」じゃないぞ…!!”】

「……えへへ」

【昨日出会った女性が、最後にかけてくれた言葉を思い出すと、自然と笑みが零れた】
【お腹は空いているし、夜風は冷たいし、人の目を気にして動かなければいけない――】
【だけれども、もう独りじゃないという事実が、少年に力と元気を与えていた】

「よし……がんばろっ」

【何をどう頑張るわけでもないけど、とにかく、絶対に捕まらないように】
【彼は一人、活力に満ちた顔で意気込んだ】
182 :【光慈拓望】《Apprentice of Hope》 [sage saga]:2011/10/28(金) 21:49:42.38 ID:OjRDb68ho
>>181

―――流石にこんなところまでは追いかけてこないよね‥‥。

【そんなことを言いながら、テクテクと歩く影が一つ有った】

【鋭く細められた蒼純の双眸がよく目立つ。余りにもその目は純粋に蒼い】
【黒いフレームのメガネを掛けているのは、多少なりとも悪い目つきを誤魔化す為だろうか】
【陽の光を余り浴びていないのか白く染まっているその肌は、不健康的であり儚く見え】
【黄金の髪もサラサラと流れて今にも消えてしまいそうなほど朧げに感じさせる】
【格好はPコートにパンツルックの中性的なもので、男性か女性か判断するのが難しい】


――‥‥どうするかな、足が付くと見つかっちゃうし。


【そう言うと、主室にブランコの方に近づいていくが、貴方の姿を視界に収めて】
【少し驚いた様子―――多少対人恐怖症の気が有るのだ。で、しかしブランコに座り込んで】

‥‥あーもう、神様の糞ったれ。

【そんな風に神様をディスりながら。ブランコを漕ぎ出すのであった】
【この少女、なんとなく貴方と似た気配を持つかも知れない。そう、言うなれば―――逃亡者】
【ぐぅん、ぐぅん、とブランコを漕いで、ぼんやりと月を見上げていた】
183 :【蟇弧護法】 [sage saga]:2011/10/28(金) 22:51:52.46 ID:IRySbD040
【街外れの森の中 (夜)】

「うー…寒くなってきたな…」(ここで自主練をするのも厳しくなってくるか…?)
【森の中、寒さが肌に突き刺さる時間帯に、開けた場所に一人の青年がいた】
【見た目は普通だが、少し気になるのは髪に少々の白髪が混じっている事、もっと気になるのは、彼が焚き火の前に座って矢を作っている事だろう】

【この青年、簡単に今やっている事を言うと大きいリュックなどの荷物を目につく木の下に置き、
予備の矢を作りつつ考え事をしているのだ】

(まぁ体を動かせば温まるし、服も重ね着すればいいだけだから大丈夫かな)
【そんな今後の事を考えつつ、青年はセッセと矢の材料を組み立て、確認してから矢筒に入れる作業を黙々と続けた】
【青年が燃やしている焚き火の光は、遠くの者には届くであろう】

/殺し合いの場合、危険になると逃げるのでご了承を
184 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/10/28(金) 23:44:15.10 ID:vlwh8k1y0
【嗚呼、畜生、俺が眺めたかったのはお天道様であってお月様はお呼びで無い】
【と言うのも、猫な怠慢を常に抱えた体にゃ、一日寝過ごし二日目の夜に活動するのが】
【習慣になっちまっている、つまり惰眠型夜型生活習慣病だ】
【……ーーーちょっと、医学的っぽい病名を付けてみた、なんちって】

「ふ、にゃァ〜………っっはふぅ、くっそッ、眠ぃしダルいし」
「何もしたくねぇ……くそ、ダメだ、このまんまじゃ、人間に復帰出来やしねぇッ!」

「お、ボールだ………ーーー」

【言わずと知れた“元”人間の猫被れ、猫を被りたくて被った訳でも無いが】
【つまり猫になってしまった人間つー訳だ、最近、中身も猫っぽくなってきている】
【欠伸で無意識に猫っぽい声を出してしまったり、公園でボールとか何かそう言う玩具を】
【見つけると、イジイジしたくなったり】
【ーーーにゃーにゃにゃ? にゃにゃにゃーにゃ】

「にゃ〜………って!」
「あっぶねぇ!?今、一瞬、ガチの猫に染まりかけてたわッ!!くっそ!」
「油断なんねぇ……!俺は猫じゃない!俺は猫じゃない!俺は猫じゃ……ーーーニャー」

【自己暗示虚しく、ボール転がしに夢中になる黒猫が一匹】
185 :【乕徹斬撃】 「マゴノテとものいうかたな―ひとをきりすぎたようとうのはなし」 [sage saga]:2011/10/29(土) 00:06:55.42 ID:ahKqNkEe0
>>184

【玉遊びに夢中な黒猫。その上に大きな影が、ぬっと落ちる】

【ぼさぼさの髪と顎髭を生やした、渋い雰囲気の五十男】
【藍染の薄い着物を着ており、両足には下駄を突っ掛けている】


「――――ふむ。 儂の足元には現在、愚かなる獣が一匹」
「また、滑稽なことに、なんとこ奴は。 畜生の分際で、畏れ多くも人語を解しておるようじゃ」
「しかも言うに事欠いて己の存在を己自身で、根本から真っ向否定し始めおった」

「……とくれば、じゃ」
「これはもう、儂に対して 『頼むから一思いに殺してくれ』 、と。 そう懇願しているものと見たが」

「この結論に相違無かろうね? 名も知らぬ、 『薄汚い化け猫殿』 よ」

【初対面の相手に対し。物騒極まりない台詞を、のんびりと吐きながら】
【左手に持った黒のビニール傘を、ゆっくりと肩に担ぎ上げ】
【右手に持った孫の手で、ぼりぼりと左の脇腹を丁寧に掻いた】
186 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/10/29(土) 00:25:50.39 ID:GOXLSibf0
>>185
「ふッ……ーーー!?」

【いきなり投げかけられた言葉の不吉さからか、男の奇異な風格からか、猫は夢中に】
【触れてた筈のボールすら投げ捨てる様に俊敏に一歩分、後ろへ後ずさる】
【金色の瞳で睨み付ける様にしながら、古風な語りの男に向き掛ける】

「……おいおいおいおい、早計すぎやしねーか?ボケ早いんじゃね?更年期障害かぁ?」
「悪いけどな、確かに今の体は捨てたいが、死にたくはねーぞコラ、間違いだらけだよ」
「まだ童貞捨ててねーのに死にきれるかボーケボーケ」

【カチン、と来てるのか老人に対し荒っぽい叱責に近い言葉を投げ掛けて反論する猫】
【此の時点、猫は愚かにも相手がただのボケた老人と高をくくっていた……ーーー故に】
【ジリッ……ーーーと四足を地に滑らせて、今にも踏み込まんと姿勢を低くし】

「あとな……ーーー俺はクロカネってんだよッ!薄汚ぇ変人おっさんよッ!!」

【すばしっこい跳躍を見せて、猫の短い爪で、相手の顔面を引っかこうと、直線的に向かう】
【猫本人にとっちゃ、戦意でも何でも無く、悪態に近い台詞を吐かれた些細な仕返しだが】
【相手はどう受け取るか……ーーー】
187 :【乕徹斬撃】 『マゴノテとものいうかたな―ひとをきりすぎたようとうのはなし』 [sage saga]:2011/10/29(土) 01:03:03.63 ID:ahKqNkEe0
>>186

「ふむ、その可能性は残念ながら捨てきれぬのう」
「何しろ久方ぶりの目覚め。 時間の感覚など、とうに忘れた」
「……うむ。 いたずらに齢を重ねたところで結局は、得るものよりも、失うものの方が大きいのやもしれぬな」

【孫の手を帯に挟み、遥か昔を思い返すかのような遠い目つき】
【しかしその間にも、男の口は滑らかに回り続ける】

「……君と番いになる雌猫が哀れでならぬ」
「こんな低能にして、発育不良の化け物の子を産む羽目になっては。 それこそ目も当てられんではないか」
「君は、断じて子孫を残すべきではない。 世の理に反する生き物の種など有ってはならぬのじゃ」

【先程からずっと、ブッ飛んだ話ばかりであるが】
【要するに、一生童貞のままでいろ、と言いたいらしい】


【猫が体勢を低くしたのを見て、すっと目を細める】
【飛びかかってくる相手に対して、男は右腕を顔の前に差し出し防御しただけ。まさに格好の的】
【だが残念ながら、男の腕に爪は通らないであろう。猫の鋭い爪が、鋼をも切り裂くのなら話は別だが】

「なんと、誰に訊かれたという訳でもないというのに、自分から名を名乗るとは」
「なんという破廉恥、なんという厚顔無恥な畜生じゃ。 親御さんの顔が是非見てみたいものじゃ」

「まぁ、おそらく。 君のようなおぞましい 『モノ』 を、股の間から、この世にひり出した時点で」
「あの時迷わず殺しておくべきだった、と。 心の底から後悔しておられるじゃろうがの」
「まったく、親不孝も甚だしいとはこの事じゃ。 どんな愚かな獣でも、生みの親を労わる心くらいは持っているというのに」
「あぁー、なさけない情けない」

【思う存分腕を引っ掻かせながら。相変わらずのマイペースでのんびりと、無駄に長い話を続けるであろう】
188 :【練故魔宝】 @wiki [sage]:2011/10/29(土) 01:32:06.52 ID:GOXLSibf0
>>187
「一人で勝手に納得して勝手に悟ってんじゃねーよッ!!」
「ちくしょッ!なんだこれ硬ッ!?」
「かァッ!ホンット虫垂が走る台詞ばっか吐きやがってッ、性格悪い皮肉だなおいッ」
「つーか俺は雌猫とか交わる趣味無ェし!優しいお姉さんみたいな女の子に抱かれてェわ馬鹿ッ!」
「好きでッ……ーーー好きでこんな体になった訳じゃ無ェんだよッッ!!!!」

【畜生、畜生畜生畜生ッ、爪が通らない、此の憎たらしい男に通すだけの】
【力や斬れ味は俺の爪には無い、最後の台詞は特に気に入らず此以上無い努声を発した】
【俺の怒りが有頂天、俺は雌猫と交わりたい訳じゃねーのに勝手に決めつけたり】
【苛立ちが募り、静かな怒りを点火させる】

「疲れた、もうボケ老人に怒鳴り通すのは疲れたよカスがッ」
「要するに、俺の存在が下衆じみてて邪魔ったらしいんだろ……?」

「俺は“元”人間だが、そうだな、テメェの言う通り薄汚い化け猫様だよ」
「でもな、俺は俺として此の地に足を踏み生きている、人様が幾ら愚劣と罵ろうがなァ」
「俺が意地でも精一杯生きている今を否定させやしねぇ……ーーー」

【引っかくのを止め、もう一度後ろへ跳び、身構える】
189 :【乕徹斬撃】 『マゴノテとものいうかたな―ひとをきりすぎたようとうのはなし』 [sage saga]:2011/10/29(土) 02:06:44.09 ID:ahKqNkEe0
>>188

「獣の爪如きが、儂の体を傷付ける事など一生叶わぬわ」
「伊達に長生きはしてはおらぬのでな」

【男は肉体の頑丈さに絶対の自信がある様子】
【猫の必死な姿を、憐れむかのような視線で見つめる】

「――――何故じゃ、なぜそこまで人間にこだわる」
「おぬしには畜生としての領分がある」
「そこから、他の領分に足を踏み入れることは決してあってはならん」
「どうしてこれほど簡単なことが理解出来んのじゃ」

【相手の怒りの理由が理解できない、といった戸惑いの表情】
【しかし続く言葉を全て聞き、やっと納得したようで】


「……成程、そういう事であったか。ようやく合点がいったわい」
「つまり、君は元は人間で、何らかの理由でその姿になってしまったと。そういう訳であろう」

「嗚呼、これは困った、実に困った」
「ここで君を殺さばどうなるか。 おそらく、儂の欲望が紛れるだけでは済むまい」
「もしや『禁』を破って、再び人間を殺してしまうやもしれぬ。 それだけは何としても避けたい」

【しかし、今度はまた別の悩みが生まれて。再び苦しげに頭を抱えている】
【どうやら、この男は人間を殺す事に躊躇いがあるらしい】
【例えそれが、 “ 元 ” 人間であったとしても、だ】
190 :【練故魔宝】 @wiki [sage]:2011/10/29(土) 02:32:12.87 ID:GOXLSibf0
>>189
「はんッ、俺って奴ぁ、平等主義らしくてね、必死に生きてる生きモンは大して他と」
「変わりゃしねーと思ってんだ、ま、つまりお前が俺の事情を飲み込もうが」
「お前は俺の今の生き様を馬鹿にした……ーーー其の事実は揺るぎ無ェのよ」

「だから俺はなぁ……ーーーテメェが躊躇してくれてるなら喜んで目ん玉喰い潰してやる」

猫は不適に笑む……ーーー魔法陣を地に浮かべたと思えば一つの錠剤を生み出して
其れを丸飲みしてしまう、されば其の猫の肉体は膨れ上がり
小獅子が如く風格を見せつける、練金したのは魂を対価にした火と金の身体能力を強化し
底上げする薬、相手が[ピーーー]事に躊躇を覚える事は我関係無しとばかりに
砂の地に窪んだ跡すら残す勢いで踏み込むと、猛虎が如く人の足では為し得ない程の瞬足

「なんてったって」
「俺はテメェの都合なんて知らねぇからなァッ!!」

其の迅さを以て、直線的ながらも
四足の獣が最も攻めやすい足の腿を狙い喰いちぎらんとし走り抜けようと
するだろう、時間制限がある為に、立ち止まり攻撃すり猶予も余裕も無いのだ
咬んだ箇所が金属並に硬い物でも今なら薄い傷跡位は残せるかも知れない
191 :【乕徹斬撃】 『マゴノテとものいうかたな―ひとをきりすぎたようとうのはなし』 [sage saga]:2011/10/29(土) 02:58:15.33 ID:ahKqNkEe0
>>190

「馬鹿にしたのではなく、見たままを言ったのだがのう……」
「しかし、恐らくはおぬしの言う事が正しいのであろうな」
「歳をとると、どうも気ばかりが急いていかん」
「老いていけばいくほど落ち着きが出るというのは、真っ赤な嘘じゃ」

【幾ら言葉を重ねようともう遅い】
【そしてまた、男も今更弁解する気はない】
【全てが手遅れだと直感で悟っている】

「嗚呼、斬りとうないなぁ、本当に、おぬしを斬りたくはないのじゃ」
「頼む、来ないでくれ、儂におぬしを殺させないでくれ」

「あぁ……」

【本人がいくら望まぬとも、男の肉体はこの危機に即座に反応】
【超人的な動体視力はその全てを捉え】
【その肉体は、脳で考えるまでもなく、身体に染みついた技を状況に応じて自動で繰り出す】







 


 



 

『向』


【下半身の力を抜いて一挙動でしゃがみ込み、同時に腰に差していた孫の手を、神速で居合抜き】
【下から抜きあげ正面に斜めに立て、右鎬部分で相手の攻撃を受け流そうとする】

【『向』は強力な受けの技】
【左手で柄と右腕をしっかりと握り、強い体勢で敵の剣を受け流していく】
【あえて真正面から受け止めない事で、相手の体勢を崩し、隙を作ると言う効果もあるのだ】
192 :【錬故魔宝】 @wiki 身体強化残二レス 魂7 [sage]:2011/10/29(土) 03:25:39.34 ID:GOXLSibf0
>>191
「ッ!!?」

捌かれた、否、受け流された……ーーー猫たる牙獣の放った力の方向は空虚に向き
力を受ける場を失う、が、前脚が地に付けば猫独特なるしなやかな動きで
即座に体勢を整える、力技では完全に通用しない、此はまさしく
太刀打ちする術がかなり封じられるか
考える余暇は無い……ーーー

「たくッ、老いた人間の価値観っつーのは相容れ無いねぇッ……ーーー傍から見たら」
「てめーさんもなかなか狂ってるぜ、嗚呼、いや、歪んでるっつーか?」
「お前みたいな老後だけは過ごしたくねーわ」

告げながら……ーーー器用に更なる魂を対価に、液状の薬を作っては公園の土へ散布させる
地面に“物量増加”に“能動操作”を付加させたのだ
其れは三レスの合間だけ地面から幾つかの土の触手の様に膨れ上がり男を縛らんとするだろう
加え、土の触手は猫の足場をも持ち上げ、其の勢いと共に
近距離から急激に加速を含ませ飛び懸かる爪の攻撃を、首筋に狙いを定め、斬り裂かんとする

(二段構えの狭撃ッ……ーーーどうだッ)

まさに猫の必死の機転から編み出した懇親の一撃
193 :【乕徹斬撃】 『マゴノテとものいうかたな―ひとをきりすぎたようとうのはなし』 [sage saga]:2011/10/29(土) 03:52:23.67 ID:ahKqNkEe0
>>192

「なに、生きていれば君も、いつかはこんな風になるんじゃ」
「確かに、老人に有りがちな異常な程の偏屈と頑固さは、一種の狂気と言えるしのぉ」
「しかし、儂もまだ先は長い。 そう簡単に、若い者に負けてはおれんさ」

【減らず口を叩きながら相手の出方を窺っていると】
【地面から幾つもの触手が男に伸びてきて】
【両手に持った武器と腕自体の動きを阻害しようとしてくる】


「ええい、面倒臭い。 そんなに欲しけりゃ全部くれてやるわい」
「ほれ。 これで満足か?」

【なんと、傘と孫の手をを同時に手放し、高らかにバンザイの体勢】
【一見するとまるで、降参のポーズをしているようにも見えるが、勿論そんなつもりは毛頭ない】
【胴体とそれらが触手に、諸共縛られていくのに静かに身を任せた】

【そして動けなくなった所で、飛びかかってくる相手に自らの両手指を、ピンと差し出す】
【狙うは首筋――ではなく、一番最初に男の体に届くであろう、獣の両前足】
【両手はぴんと伸ばした貫手の状態。普通ならばそんなものは、猛獣の一打ちで骨が粉々に砕けてしまう】
【しかし、男の手は今や鋼の硬度。その日本刀の強度と鋭さを持って、相手の両前足を刺し貫かんと狙う】
194 :【錬故魔宝】 @wiki 身体強化残1 触手残2 魂6 [sage]:2011/10/29(土) 04:21:33.70 ID:GOXLSibf0
>>193
猫は首筋に狙いが故に、跳躍の身を任せる為に前足は片方のみ差し出す様に爪を剥け
確かに、相手の腕ごと裂かんと捉えた……ーーー鋭い刃先は目視では存在し得なかった筈なのに

なのにッ……ーーー何で相手ごと攻撃した右前足の方が斬り裂かれてる!?

「づッ……ーーーぁぁああああッ!?」

体を捻らせては、空中回転を為し、右前足のみに切り傷を押さえるが
猫は状況を把握し得なかった、老人に飛びかかったすれ違い様には、猫の鮮血が飛び交って居た
小さい体駆の猫にとっては、此は致命傷にも近い怪我
猫は苦悶に瞳を縮めつつも……ーーー

「ご立派にッ……反面教師してんじゃねーよッ……狂った老人はとっとと逝ねッ」
「そのまんま、老衰しきってやがれッ……」

片足で何とか辛うじて立つ状態の中、新たな液状の薬を作り出す其れは
能動変化と量の減少の効果に寄る、急激に体力を奪い尽くす効果を持つ其れは、触手で
動きを封じた老人に投げつける、掛かればドッと伸しかかる疲労感に
体中が鉛の様に重く感じるだろう……ーーー然かし、猫は其の機会を功に取らず
残った足で逃亡を測らんと、足を引きずりつつも走り抜け様とするだろう
195 :【乕徹斬撃】 『マゴノテとものいうかたな―ひとをきりすぎたようとうのはなし』 [sage saga]:2011/10/29(土) 04:48:43.28 ID:ahKqNkEe0
>>194

「おぬしら獣共が、どれだけ体を大きく強力にしようとも、その程度ではこの差は何も変わらぬ」
「儂の体は全身が鋼。 この世の生物如きの力に屈するような、やわな鍛え方はしておらんわい」

【相手の血を全身に浴びて、顔にべっとりと付いた其れを、掌で拭いながら】
【手刀で身体に付いた触手を、次々に切り払う】
【そして、足元に転がった孫の手と傘を拾い上げ】


「いやいや、まだまだこれからが勝負どころ。 これで、ようやく5合目まで来たくらいじゃ」
「なにせ、あとこの先千年は生きる予定があるのでな」

【息も乱さず、ニッコリと笑ってみせる】
【この様子では、まだまだ現役引退は遠そうだ】
【まったく、とんでもなく元気なジジイである】

「さて、ではお別r……ッ」

【止めを刺すべく近寄ろうとして、体に何かを浴びせられる】
【それを訝しむ間もなく、男の肉体に異変が生じ】

「――! ……おぬし、一体何をした――っ?」
「っく…これしきの事で、この儂を止められると――――」

「ま、待て…逃げるな――その毛むくじゃらの首、此処に置いていけっ…………ぐぅ」

【なんだかんだ言っても、いくら元気そうに見えても、やっぱり中身はご老体】
【圧し掛かる疲労に一旦は耐えたものの、それも束の間】
【べしゃっと地面に、うつぶせで倒れ伏す】

【弱々しい声で相手を呼びとめようとするも、既に相手は遠ざかった後で】
【肝心な所で、敵を仕留めきれずにいたのであった】
196 :【練故魔宝】 @wiki [sage]:2011/10/29(土) 05:29:24.57 ID:GOXLSibf0
>>195
「ーーー……くそッ、次こそぁッ………!!」

ーーー……片足の傷にフラフラとよろつかせながら苦悶に混じった悔しげな声に
怒りと悔しさともう追ってこまい安堵に包まれて居り、何処かの路地裏で、力尽きた
しっかり血は器用に布地で包帯は巻かれては居るも
付け焼き刃程度、だが血の足跡を残す事無く逃げ延びただけ、其の効果は覿面だろう

「ぁー………明日起きてたらッ……人間に戻ってたり、なん……つって……ーーー」

そのまま見つかる事が無いのを祈り、深い眠りに付いた……ーーー

/最後の最後で少し寝てしまい遅れた済まぬっ
/っと、では遅駄レス等色々申し訳ありませんでしたッ、乙と絡み戦闘感謝っ
197 :【乕徹斬撃】 『マゴノテとものいうかたな―ひとをきりすぎたようとうのはなし』 [sage saga]:2011/10/29(土) 05:42:26.97 ID:ahKqNkEe0
>>196

「――ふぅむ、あの程度の化け猫ごときに、後れを取るとは……」
「やはりまだ、大分体が鈍っているようじゃの。 早いところ『殺し』の勘を取り戻さねば」

【地面を無様に這いずりながら、一気に老けた感のある男は、何やらブツブツ呟いている】
【ようやく、一番近くのベンチまで辿り着くと、緩慢な動作でそこに寝転がり】

「今日は、久々に動いて疲れたわい」
「少し、休息を取らね、ば。 こ、の姿を――保…て、ぬ……――――、ぐがーっ」

【途切れ途切れの言葉を発したと思いきや】
【次の瞬間にはもう爆睡モード】
【喧しい鼾が、夜明け近い公園中に響き渡る】

【こうして、男の血生臭い残酷悲喜劇物語は、最初の幕を閉じたのであった】




/いえいえ、此方こそ遅くまで絡み乙&ありでしたっ!
198 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/29(土) 12:23:51.66 ID:naxaS/8IO
【交易の盛んなとある大都市がある。】

【そこの―――――――――――とある公園。】
【大きな公園ではない。人が集まるような活気は無かった。】
【遊具は数年動かしていないのではないか、と思うほど錆び付き、】
【広さだけが取り柄――――――そんな印象を与える。】

【もっとも、そこは「知る人ぞ知る」とでも言おうか。】
【人が来ないので、この都市では決して得ることのできない静かさがある穴場になっている。】
【それが逆にステータスになっていた。忘却の彼方、】
【街の隅の方で忘れかけられているそんな場所である。】
【知っている人は知っており、休憩や独りになりたいときに来ているが、知らない人は知らない。】
【そんな公園の中央に、珍しく人影があった―――――――――――】

…ふっ!

【ドンッ】
【おそらく、25歳程度。そう予想することのできる一人の女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

…しっ…!!

【ドン】
【女はなんかの拳法の型打ち―――――独り稽古のような物を行っていた。】
【なかなか手馴れた様子であり、長くその稽古を行っている事がわかる。】

【踏み込みの音――――――静寂の中でそれはいやに大きく聞こえていた。】



//なんでも対応
199 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/29(土) 12:37:06.53 ID:9geN9bNl0
>>198
【逃げていた】

「冗談ではない!」

【赤い悪魔から全力で逃げていた】
【しかし後ろを振り返れば既に赤の姿はなく、そこには黒だけがとり残されていた】

【安堵の息を小さくつく黒は、そのまま、たまたま近くにあった公園へとゆっくり入り込む】
【ストーカー被害に遭っている黒は、基本的に目立つ場所にはいられない。なのでこんな感じの寂れた公園】
【それは少しか安心できる場所であり、静かに眠れる場所でもあった。最近睡眠不足なのだ】

【と、寝ようと思ってはいったその公園には先客がいてしまった】
【見れば拳法の稽古中。しかも最近嫌によく見る拳法だ】

「やはり流行っているのではないか……」

【相手に聞こえるか聞こえないかの微妙な大きさで呟く】
【この前も彼女と同じ拳法を使役する青年と手合せしたところだ】
【黒は何故だか少し憂鬱な気分になった】

「……………」

【じーっと見つめる】
【寝るに寝られなくなってしまったことを相手のせいにして恨めしい視線を送っているのだ】
【そして黒は、公園に設置されているブランコに乗り、漕ごうとして、しかしそのブランコは錆びており】
【滑りが悪かったせいか、黒は思い切りブランコから転倒してしまう。馬鹿か】

「うわ!?……………」

【そしてまたじーっと拳法の練習に勤しむ女性を涙目で睨むのであった】
200 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/29(土) 12:47:37.27 ID:naxaS/8IO
>>199

【―――――――――――】

(…氣が…)

【また「誰か」くる。女は型打ちを続けながらそんなことを思考した。】
【人の気配は、その主を見なくとも女にとっては分かるのだ。】
【昔から、そういうことは他の人よりもできた。】

(…流行り…?)

【すると、やはり。】
【現れたのはおそらく自分より若い。そんな一人の女性である。】
【短めの髪に黒い服―――――女は型打ちをしながら彼女の言葉を反芻した。そして…】

……何か、悪いことしたか…?

【ドンッ―――――と踏み込んでから、型打ちを辞める。】
【睨む少女を見つめながら、思考するのであった。】
201 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/29(土) 12:55:17.87 ID:9geN9bNl0
>>200

「いいや、何も」

【別に悪いことはしていない】
【ただ単に寝たかったのにいた、というだけだ】
【もしかしたら眠気のせいで短気になっているのも少女を苛立たせている一因かもしれないし】

「それにしてもソレ。八極拳だろう?」

【地面に投げ出された状態から立ち上がり、女性の方を普通に見る】
【黒い少女はその大きく凛とした金色の目をギラリと光らせて、そして閉じる】

「ということは、やはり氣で色々分かったりするのか?」

【そう言い終わると同時に少女は一瞬だけ凄まじい殺気を女性に向ける】
【それは本当に一瞬。氣でも使えなければ気のせい、で済ましてしまうような、そんな一瞬】
【黒い少女は、目の前の女性を試していた】
【瞑ったままの瞳の奥で、黒い少女はニヤリと笑っていた】
202 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/29(土) 13:19:38.98 ID:naxaS/8IO
>>201

あ、そう。

【少女の言葉を、言葉通りに受け取った女。】
【それにしては、やけに眼つきが鋭かったような気がするが、と思わないこともなかった。】
【しかし、何回考えてみても納得の行く結論は出ず、やがて思考そのものを散らす。】

は…?

へえー…分かるやつがいたのか。

【それは、質問に対して肯定にほかならなかった。】
【女が先ほどまで行っていたのはまさしく八極拳である。】
【この国の中では比較的あまり見ることのできない、】
【とでも言おうか。とにかく少しマイナーな拳法の類であった。】

…氣…?

君、そこまで知ってるのか。こりゃ驚いた。結構な使い――――――いい!??

【サササッ】
【相手の金色の双眸がギラリ。今までにないように強く輝いたような気がする。】
【気のせいか、それとも―――――女が微かに首を傾げようとしたそのときである。】

【放たれるのは、「殺気」であった。並ぶものが天下にないような、】
【濃密な強い闘気の類である。短時間であるが、女はそれを確かに感じた。】
【感じていなかったら、ベンチの裏に隠れたりしない。】

……

お前、私のこと嫌いだろ…。

【顔だけ出して、女はそんなことを言う。】


//すいません遅れました…
203 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/29(土) 13:29:14.41 ID:9geN9bNl0
>>202

「まあ、こう何度も見せられれば嫌でも覚えるさ」

【マイナーとか言っておきながら既に何回もその稽古姿は見ている】
【そして何度も手合せしているのだ。忘れろと言う方が無茶だった】

「ああ、残念だが俺はその『氣』とやらは使えないが……」

【まず、それがどういうモノなのかを実際の所よく知らない】
【聞いた感じだと自分の体に付加させて攻撃や防御の時に役立たせる、というような印象を受けたが】
【どうやら見なくても、聞かなくてもそこに誰かがいるのを分かったりもするらしいし】
【こうやって、殺気を感じ取ることも出来るのだそうだ】

「そ、そんなにか?」

【見れば女性は公園のベンチの裏に隠れていた】
【あれぇ……?】

「別に嫌いではないが……」

【うーん……なんだか気まずいぞ……】

「と、とりあえずソレはみっともないからやめろ…な?」

【歩いて女性に近づいていく黒い少女】
【出来るだけ精一杯ニコヤカに接しようと思うのだが、普段目つきが悪いせいでその作り笑いは酷く歪んだ】
【引き攣った笑顔となっていた】

/いえいえ!
204 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/29(土) 13:39:10.53 ID:naxaS/8IO
>>203

…なんども、ねえ…

(……)

【……】

(…私以外の八極拳士は…ああ…一人しか知らんぞ…)

(…あのバカ…どこで型打ちをやっとるんだ…)

…ふーん…使えんのか。鍛錬しだいではどうとでもなる。がな…

【とりあえず相手を警戒しながらそんなことを紡ぐ。】
【もともと、そう。「氣」が扱えるということは、】
【その逆。「感じる」という行為も増大されるのだ。】
【殺気を垂れ流す相手は、そんな女の警戒の対象になっていた。】
【もっとももう消えているため、まだマシと言えたが。】

…うん。そんなに。

だいたい…何人殺したんだお前は。
別に私の気にするところじゃあないが。それにしても強い氣だ…。

って、お前がそうさせたんだろう。…ん?どうした?そんなに顔を引き攣らせて…

【そろそろとベンチから出ながら言う。】
205 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/29(土) 13:50:25.61 ID:9geN9bNl0
>>204
「ああ」

【ちなみにまだ黒い少女はこの女性が知り合いの姉であることに気付いていない】

「何か特別な鍛錬でも必要なのか?」
「俺は体が鈍らないように一応毎日色々やっているのだが……」

【修行(?)自体は10歳のころからやっている。しかも全て実戦だ】
【殺さなければ死ぬ。そんな危険な場所でギリギリで生きてきたのだ】
【ある時は不意を突き、ある時は油断を誘い、ある時は正攻法。何時だって敵は自分より強かった】
【子供相手に十数人で殴りかかってくる大人たち。拳銃を装備した奴。詐欺師。不良。警察】
【そんなのを相手にして生き残って】
【そこまでしても氣は全くもって身に付かなかった】

「そうか。すまなかったな」

【ペコリと頭を下げて謝罪】

「失礼な奴だなお前は。殺さなければ死んでいたのだ。致し方ないではないか」
「それに何人殺した、なんて覚えている方が異常だろ」

【それに、ある程度強くなってからは余裕が出来て来て、加減も覚えたのだ】
【久しく殺しを働いてはいない】

「……………引き攣っていたか…いや、笑顔というモノを忘れてしまっていてね」

【そう言って普段の無愛想な、目つきの悪い表情に戻った】
206 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/29(土) 14:04:02.20 ID:naxaS/8IO
>>205

…別に、特別なものは何も必要ないぞ。強いていうなら氣を持ってることかな…
つまり、「生きている」ってのが条件だ…

【その場で胡座をかいて女は答えた。】
【まだ微妙に納得がいかないというような顔をしているのは―――――――きっと気のせいである。】

【そして、しかし。と、また思考した。目の前のこの少女。】
【果たしてどういった生き方をしてきたのだろうか。】
【先ほどの殺気は手慣れた殺し屋のそれを遥かに凌駕していた。】
【ゾクリとする背筋の寒気が、未だに肌に食いついて離れない。】

…以外と素直だな…

は?…ふうん…つまり、数え切れないくらい殺したわけだな。


…ああそういうことか。…その気持ちわからんでも無い。

【女とて、笑うのは苦手であった。特に彼女の場合はそもそも表情というものが無い。】
【立ち上がりながらしみじみと思う。なるほど似たようなもんだ、と。】
207 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/29(土) 14:12:29.12 ID:9geN9bNl0
>>206
(一度死んでいるからなぁ……)

「まあ、見ての通り一応生きているが」

【一度死んでいるとはいえ、やはり生きている間に身に付かなかったということは】
【……………どういうことだ?】

「以外とはやはり失礼だな、お前は」

【まあ、確かに最近の謝罪率には目を見張るものがあった】
【だれかに会うたびに謝罪しているような気さえする。なんというか、少し丸くなったのかもしれない】

「そうだな。そして数えきれないくらい死にそうになったさ」

【ハッキリ言うと、少女は悪運が強かった】
【その反省をかんがみるに、不幸で不運なのは間違いないが、今生きているのだから悪運だけはあったのだろう】
【というか、運とか以前によく心が折れなかったと、そう思う】

「お前も表情が無いモノな。しかし、お前は元からなかったのか?あったけれど失くしたのか?」
「これは大きな違いだぞ」

【黒い少女は悪戯っぽく言って見せる】
208 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/29(土) 14:27:49.57 ID:naxaS/8IO
>>207

…そんなら、鍛錬次第で身につく…

ま、産まれたときから完璧に扱えるような才能を持ったのも中にはいるがな。
大抵はお前や私のように全くコントロールできない連中ばっかりだ。

…何の才も無い私にできたんだから、お前にもできるだろう。

【そういってほんの僅かに片手を動かす。】
【すると、相手が避けなければ額にごくごく僅かな不自然な衝撃が走るだろう。】
【それは、この場で氣の運用と技術を体得している女の、】
【その証明にほかならなかった。「百聞は一見に如かず」である。】

…今死んでないなら、それもよかろう。

死んだらそこまでだ。運が無かっただけ。

【ドンッ】
【軽い踏み込み。女は公園の真ん中で再び型打ちを始めた。】
【何が少女をそのような境遇においたのだろうか。女はぼんやりと考える。】
【だが、当然というべきか。結論が出るはずも無い。】

…知るか…。無いものは無い。それだけだ

…お前こそ…と、言いたいところだが。過去になんかあったんだろう?

それなら、私が聞くまでもないな。

【型打ちを続けながら言葉を紡いだ。】
209 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/29(土) 14:39:54.61 ID:9geN9bNl0
>>208

「さっきも言ったが、鍛錬は怠っていない」
「まだ足りないと言われれば、まあそれまでだが…」

「俺こそ何の才もないさ。ただ死ぬか死なないかの場面をたまたま生きてきただけだ」

【それでこうである】
【それでこれなのだ】

【その時、額にどこか不自然な衝撃が走る】
【それは何度か味わったりしたような感覚。恐らく氣】
【そう言えば打ち出すことも出来るとか言っていたっけな…とか思う黒い少女】
【しか、こういう技は相応に体力も消耗するらしく、大技を使えば立てない程に疲労するとかなんとか】

「生きていればいいというか?」
「冷たいな」

【ふっ、と力なく息を零す】
【別に同情してほしいわけでもないのに、何を言っているのだろうかと少し自己嫌悪】
【そして型打ちを再開する女性】

「過去の事なんか忘れた」

【嘘】

「生まれた時からこんなのだったさ」

【願望】
【そうならよかったという、ただの願望=z
210 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/29(土) 14:49:01.76 ID:naxaS/8IO
>>209

…じゃあ、いつか使えるようになる。

それか…まだ練習したりないか。そのどっちかだろうな。

【もちろん、女は知らない。相手がどのような練習を積み、】
【そしてどういった鍛錬を行っているのか知る由も無かった。】
【ゆえに、提示したのは二つの「可能性」】
【どちらなのかは当然女には分からない。】
【相手なら分かる。そう考えている。無論、自分がいう以外の場合もあるだろう。】

…死ぬより、いいだろ。

生きてれば…何とかなるもんだ。

【ダン】


…そうか。

…お前がそう思うんなら。お前の過去はそういうことだ。

私が八極拳とその一撃に全てを捧げるよに、お前も「忘れたい」過去があるならそうしろ。

…少なくとも、この場ではそれで「終わり」だ。

【ドンッ】
【踏み込みの音は、静かに耳に入ってくる。】
【力強くも、どこか静かな。そんな不思議な音であった。】


//申し訳ない!次少し遅れます…
211 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/29(土) 15:04:02.13 ID:9geN9bNl0
>>210

「ふむ。まだ、足りないか」

【いつか、なんて不確定な言葉に頼るつもりはない】
【少なくとも、今は】

「ま、その通りだな」

【生きたくて、死にたくなくて、頑張って】
【頑張って頑張って頑張って、生きて。良いことが無かったなんてことはない】
【少なくても、いいことはあった。確実に。きっとこれからも……】

「ちっ…………はあ………」

【最初に、忌々しそうに舌打ち。そしてそんな自分を嫌に思い、ため息】
【自分が付いた嘘が簡単に見抜かれてそこには虚しさが残った】
【空っぽな、ちっぽけな気持ちだけが残ってしまった】

「敵わないな」

【俯きがちにして、一言呟く】

/了解です!
212 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/29(土) 15:46:28.56 ID:naxaS/8IO
>>211

…氣が使えるようになったらいろいろ捗るぞ。

「打」の威力が飛躍的に上がる…
まあ、一日中他人の存在感を感知してなけらばならないから、最初は落ち着かんがな。

【ドンッ】
【左足の鉄下駄が、地面をかいた。滑らせるような震脚。】
【相手の言葉には無言。一つ頷いただけであった。】
【予想するに、人に言うのを躊躇われるほどの辛い何かが、】
【今の目の前の相手にはあるのだろう。それをこちらから掘り起こすようなことは、酷く野暮なことに思える。】

…ふう…っ!

…この辺かね…

【ドオンッ!!】
【全身から練った「氣」を外部に放出する。】
【使い古されたそれは、「破棄」する形で打ち出された。】
【女のように、言葉を借りるなら「才能を持たない」人々。】
【彼らは定期的に氣を練らなければならない。】

【その名残は、女を中心として円状に全方向に広がる。】
【木々がビリビリと揺れ、微かに砂埃が舞い上がった。】

…別に、競ってはいない。

…自分の過去に折り合いを付けるのは自分だ。

自分以外には、どうにもできん。

【そう言って、ベンチへと歩む。小さな草臥れた肩掛けカバンは、彼女のものであった。】


//お待たせしましたー!
213 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/29(土) 16:00:30.71 ID:9geN9bNl0
>>212

「それはいいな。俺個人としては攻撃力があがることよりも」
「他人の存在を察知できるようになる方が嬉しい」

【そうなれば、赤い悪魔に出会わずに済むではないか!】

【自分の戯言を流してくれる女性には心の中で感謝】
【言ってはみるが反応されても困るのだ。流してくれるのが一番いい】

【女性は型打ちを終了したのか、恐らく氣と思われるモノを放出した】
【それは不自然な風となり、辺りの物を揺らす。黒い少女も肌と感覚でそれを受け取った】

「俺だって競おうとは思わない。大体、どうやって競うと言うのだ」

【女性に背を向けながら言う】

「折り合いがつかないから、こうして悩んでいるつもりだ……」

【折り合いがつかない。忘れられない。忘れたい】

「まあ、俺もまだまだ青いと言うことだ」

【そしてもう一度女性の方を振り返る】
【そうして黒い少女は黒く笑い】

「はあ………」

【自分の中から力を抜くかのようにため息。黒い少女は黙り込んだ】
214 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/29(土) 16:01:17.68 ID:9geN9bNl0
>>212
/おかえりです!
215 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/29(土) 16:19:51.41 ID:0NMWIdcIO
>>213

なんだ?誰かに付け狙われてるのかい?

【鞄を左肩にからいながら、女は言う。冗談のつもりであるのだ。】
【まさか、本当に追われているとは気づくまでも無い。】
【しかも、かつて自分が会ったことのある「能力者」に。】

…ま、いい。私は君の過去には手だしできんからな。

ふん…青い、か。あ、笑えるんじゃあないか。

【何か言いたそうにしていたが、女は口を閉ざした。代わりに微かにからかうような言葉。】
【型打ちも終わり、氣の充填も完了――――――最良、この場にいる意味がなくなっている。】

……そうだ。

…君、「過去のことなんか忘れた」と言ったね…

【しかし、ふと、女は立ち去ろうとする足を止めた。】
【サーッと一陣の秋の風が吹き、それが女のコートと髪を揺らした。】

……「忘れない方がいい」過去もある…

…今にわかるよ。…それじゃあ…

【そして、その風が止むとき―――――――――――】

【―――――――――――女はもう、そこにはいない。】



//乙でしたー!
216 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/10/29(土) 16:28:12.30 ID:9geN9bNl0
>>215

「あ?ああ…まあ、な」

【どう説明していいのか分からないので適当に返しておく】
【あんなアブナイナマモノのことを説明されても挨拶に困るというモノだ】

「寧ろ「こんな捻くれた笑い方しか出来ない」ようになったのかもしれないな」

【くつくつと喉を鳴らし、不愉快そうに愉快に笑う】

「ああ、言ったが?」

【少女は真顔に戻り、女性の言葉を肯定する】
【尤も、その言葉は自分の嘘で、瞬間的に見破られてしまったわけだが】

「ふっ…今まさにそれを経験しているのかも……」

【黒い少女は呆れたように息を吐き、控えめに、去っていく女性に向かって手を振る】
【女性の姿が消えた時、黒い少女はベンチにいて、当初の目的通り寝ていたとか】

/絡み乙でしたー!
217 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 18:19:22.43 ID:rK+Qo86SO
はっ、やっ、たあっ!

【夜の公園、その中に一人の青年の姿がある】
【黒い髪に中性的な顔立ち、服装はグレーのパーカーにジーンズといったものだ】
【そして彼の胸元には正義の象徴―――ジェイルのバッジがつれられている】
【そんな出で立ちの彼は、叫び声を上げつつ、右の手刀を前方の空間に対して振るっていた】
【どうやら戦闘の擬似訓練を行っている様だ】

【彼の右掌には不可視剣が展開されている、長さはおよそ70cm程度か】
218 :【騎鎗纏鎧】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 18:28:07.60 ID:M1xah/XDO
>>217
/亀だが絡んでもいいかな?
219 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 18:29:48.69 ID:rK+Qo86SO
>>218
/是非ともお願いします!
220 :【騎鎗纏鎧】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 18:44:36.83 ID:M1xah/XDO
/よろしく!厨ニ爆発だけど気にしないで


【相も変わらず彼女は悩んでいたが、答えが出る訳でもなく日々が過ぎていく】

【日課の散歩の最中、公園を通りかかった時だが】

『・・・ゃ・・・・ぁ・・・・・!』
【何かの声が聞こえ公園内へと向かうと、一人の青年を見つける】

(青年・・・?・・・あのバッチは確か・・・《ジェイル》・・・だったか?)

【立ち止まり、少し遠くから彼を見つめる】
221 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 18:55:29.50 ID:rK+Qo86SO
>>220
せやっ!

【こちらを見つめている女性に気づく事なく】
【青年は尚も手刀の素振りを続けている】
【二度、三度、四度振り切り】
【最後に体勢を立て直し、構えを整える青年】

……ん?

【そしてようやく、青年は女性の姿に気づいた様で】

おや、こんばんはー
何か僕に御用ですか?

【額の汗を拭いつつ、青年は女性の方へ歩みを進めていく】
【柔和な笑みを浮かべており、青年には敵意等は無いようだ】
222 :【騎鎗纏鎧】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 19:06:35.27 ID:M1xah/XDO
>>221


あ、あぁ・・・通りかかったら何か声が聞こえてきたのでな・・・

【考え事をしていたので、急に話しかけられたことに少しだけ驚く】

(・・・仮にもジェイルの人間だ、敵意はないか。)
(バッチをつけているということはこの青年も能力者・・・か)


鍛錬の最中だったようだな。すまない、邪魔をしたな

【少しだけ申し訳なさそうに言う】
223 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 19:16:21.02 ID:rK+Qo86SO
>>222
ああ、そうでしたかー
ひょっとして迷惑でした?

【申し訳なさそうな表情をしつつ、青年はペコリと顔を下げた】
【ジェイルの構成員が近所迷惑などと、余り感心出来た事ではない】
【青年としても、そこの所は理解している様だ】

あ、いや、別に迷惑はしてませんよ?
だからまあ安心して下さい、はい

【顔を上げ、青年は女性の言葉に対してそう反応した】
【青年の顔には元の通り柔和な笑みが浮かんでおり、本当に迷惑している様ではないらしい】
【右手の不可視剣は既に解除されている】
224 :【騎鎗纏鎧】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 19:30:03.26 ID:M1xah/XDO
>>223

(正義感溢れる優等生・・・と言ったところか・・・)
【彼の言動から察するにそうだと思った】

(話すだけ話してみるか・・・)
【彼女の内に秘める蟠り】
【今出会った他人に話すのもどうかと思ったが、何かが変わるかも知れない】
【そう彼女は考えた】

これから少し、時間を作れるか?

【彼女は少し思いつめた表情で問う】
225 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 19:37:56.82 ID:rK+Qo86SO
>>224
は?

【いきなりそう言われ、怪訝そうな顔をする青年】
【当たり前だ。今出会ったばかりの人間に、いきなり「時間を作れるか」と問われたのだから】
【しかし幾許かの沈黙の後】

……ええ、大丈夫ですよ?

【青年は笑顔でそう答えた】
【女性の顔、少し思い詰めた様な表情をしている】
【ジェイルの構成員という立場からしてみても、気にかかる事だ】

とりあえず、そこのベンチにでも座りましょうか?

【そう言って青年が指差したのは、近くに置かれた木製のベンチ】
【二人で座っても余裕がありそうだ】
226 :【騎鎗纏鎧】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 20:00:14.85 ID:M1xah/XDO
>>225


いや、ここでいい・・・
【彼女はその場から動かずに、話し続ける】

私も能力者だが、最近少し変でな

よくわからないが、以前能力を使ったときに私は違和感を感じた

【少しだけ緊張が混じる声に変わる】

その違和感を確かめたいんだ
君になら"もしもの時"も任せられるだろう・・・

【刹那、一本の槍が空から彼女の目の前に突き刺さる】

――すまないが、付き合ってもらうぞ

【その一本の白槍を手にし、青年を見つめる】
【戦闘を申し込んでいるようだが訳ありのようだ】
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/29(土) 20:09:44.68 ID:0NMWIdcIO
【交易の盛んなとある大都市がある。】

【そこの―――――――――――とある公園。】
【大きな公園ではない。人が集まるような活気は無かった。】
【遊具は数年動かしていないのではないか、と思うほど錆び付き、】
【広さだけが取り柄――――――そんな印象を与える。】

【もっとも、そこは「知る人ぞ知る」とでも言おうか。】
【人が来ないので、この都市では決して得ることのできない静かさがある穴場になっている。】
【それが逆にステータスになっていた。忘却の彼方、】
【街の隅の方で忘れかけられているそんな場所である。】
【知っている人は知っており、休憩や独りになりたいときに来ているが、知らない人は知らない。】
【そんな公園の中央に、珍しく人影があった―――――――――――】

…ふっ!

【ドンッ】
【おそらく、25歳程度。そう予想することのできる一人の女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

…しっ…!!

【ドン】
【女はなんかの拳法の型打ち―――――独り稽古のような物を行っていた。】
【なかなか手馴れた様子であり、長くその稽古を行っている事がわかる。】

【踏み込みの音――――――静寂の中でそれはいやに大きく聞こえていた。】



//なんでも対応
228 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 20:10:16.60 ID:rK+Qo86SO
>>226
……はあ

【青年は、余り要領を得れていない様子だ】
【しかし相手は、どうやらこちらに戦闘を申し込んでいるらしい】
【それだけは理解出来た青年は】

分かりました、いや何が何だか良く分かりませんが……お相手しましょう

【とりあえず右で手刀を構え、そこに不可視剣を展開する】
【長さは約70cm、先程と同じ位だ】
【そして、天から降ってきた槍を手にした女性に対し、相対する様に間合いを取った】
【両者の距離はおよそ10mといった所だろうか】
229 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/29(土) 20:10:58.04 ID:0NMWIdcIO
>>227
//名前がー
230 :【騎鎗纏鎧】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 20:22:06.75 ID:M1xah/XDO
>>228

すまないな・・・
【そう言い、青年に向かって走り出す】
【相手の能力がわからない以上、慎重に行動すべきだが】
【それでも自分から攻めにかかる】

【彼女の持つ白槍『サーペント』は斬撃に特化した槍だ】

【しかし相手を傷付けるつもりはない彼女は、かわしやすいようわざと大振りで槍を薙ぎ払う】
231 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 20:41:53.58 ID:rK+Qo86SO
>>226
……ふっ!

【大きく振られた槍を、青年は軽いステップで後方へと下がる事で回避する】
【相手の能力が分からないのはこちらも同じ、油断は出来ない】
【青年は右の手刀を構えたまま、しばし間合いをそのままに保ち、そして】

行きます!

【勢い良く踏み込み、相手の方へ駆け出した】
【躍動感溢れる青年の疾走は、みるみる内に二人の間合いを詰めていく事だろう】
【そして青年は、右の手刀を相手の脇腹目掛けて振り払おうとした】
【右の手刀には不可視剣が展開されている、もし手刀だと侮っていては痛い目を見る羽目になるだろう】

/次から遅れます、すみません
232 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 20:42:35.60 ID:rK+Qo86SO
/>>231>>230宛てです
233 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/10/29(土) 21:03:10.44 ID:GOXLSibf0
>>227
「いや〜!今日は久しく良い打ち合いだったな!」
『……いい加減、前触れ無く試合ふっ掛けんなよなぁ? こちとら多忙の身だぞ?』
「良いじゃーん、怜火は最近、勉学や家事に手付けてばっかで体鈍ってたっしょ?」
『それもそうだが……普通は代わりに家事やるとか、代わりにノートを纏めるとか』
『そゆ事、やってくれた方が有り難いんだがねー……?』 (じとー

「嗚呼ッ!怜火姐さまの視線が痛いッ!最高ッ!」
『だ・れ・が・姐・様・だ!!』

ーーー公園を通り掛かる二人の女性、金髪と黒髪の対象的な端整とした容姿
彼女達が通う道場帰りらしく、首元にタオルを巻いては、まさにひと運動した後
と言える光景、賑やかなやりとりで怜火が腹に据えかねおふざけ気味の灯火に拳骨を与える際
そこで稽古途中の女性が目に入る

『ふむ、一挙手一投足、力が込められ、かつ型に精通した正確な踏み込み……』
『達人は幾万の型を繰り返す事で、心身に叶った動きを放ち馴らすが』
『まさにああいうのが理想d……あれ、灯火?』

「はぇ〜……なかなかどうして」

公園外で眺め感想を漏らす怜火に対し、何時の間にか灯火が近くで稽古を
目を輝かせ傍観していた
234 :【騎鎗纏鎧】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 21:06:27.15 ID:M1xah/XDO
>>231

(何も獲物は持っていない・・・)
【迫る青年を見据え、思考を巡らせる】
(あの構えは手刀か?)
(始め彼を見つけたときも彼はこの鍛錬をしていたのか?)

【彼の攻撃をバックステップで避ける】

――ッ!?

【確かに避けたはずの攻撃は何故か当たっていた】
【幸い、相手を警戒し、大きくステップをしたために浅い切り傷で済んだ】

(切られた!?確実に避けたはず・・・一体何に・・・)
【もう一度大きく後ろへ下がり、体勢を立て直す】

――ハッ
【駆け出し、上から叩きつけるように槍を振り下ろす】

/1時間ほど風呂放置!
235 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/10/29(土) 21:06:45.90 ID:GOXLSibf0
>>233
/しもた……時間見て無かったッ……もう落ちて居なかったりしたら
/此の絡みはスルーでも構わないのでっ、すみませぬ
236 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/29(土) 21:14:07.60 ID:0NMWIdcIO
>>235
//いますいます。五人くらいいますので少々お待ちを…
237 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/29(土) 21:17:01.23 ID:0NMWIdcIO
>>233

【―――――――――――】

(…「氣」が…二つ…)

【ざぁー…と一陣の秋風が吹き、それが女の髪を揺らしていた。】
【稽古中の彼女の頬を撫ぜる風は、やがて辺りに拡散するようにその存在を消す。】
【静寂の中、そう。まだ二人がやって来る「前」の出来事であった。】

【女は、その存在を二人が現れる前に、彼女達を存在感「そのもの」として感知していた。】
【どのような人物が、どのような容姿のどのような性格の人間が通りかかるのかはわからないが、】
【しかし「誰かが通りかかる」ということは確信を持って分かった。】

……

【すると、やはり。】
【現れたのは二人の女性であった。自分よりも若い、】
【端正な顔立ちの異性にモテそうな二人の人物である。】
【女はモノクル越しの瞳でこっそりと二人を見つめ、再び型打ちに専念した。】

……

【ドンッ】
【踏み込み。】



【チラッ】
【黒髪の彼女にほんの僅かに視線を送った。】



【ドンッ】


【チラッ】

………

【……】

(…や、)



(…やりにくい…!!)

【そんなことを考えながら―――――――――――】
238 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/10/29(土) 21:43:54.34 ID:GOXLSibf0
>>237
「(良いなぁー、良いなぁー、こう言う綺麗な体重移動の仕方は見てて惚れ惚れするなぁ)」
「(あれ?何か急に少し動きに不自然さが?どしたのかな?)」

なんて事を思いながら三角座りでジィッーーー………っと、嘗め尽くすかの様な視線を
放っていた、本人はそう言う自覚は無いのだが、何か変わった違和感には気付いた灯火
だが其れが自分に起因するものとは気付いて居ない
……ーーー此処で言う足技ドロップキックについて語ろう、其れらの種類として
原流は後ろ仰向けの形で後ろ受け身で倒れる形になる正面飛び式に
現在主流となって居る、其れを改良し前受け身を取り、すぐ様立ち上がれる様にした
スクリュー式や、プロレスでは派生してミサイルキックなどもあったり
技の形式は豊富であるが


『はいはい、人様を肉薄する距離でジロジロを見ないッ』
「へぶぅッ!?」

ーーー怜火がたった今ツッコミととも、灯火に与えたのは低空式と言う、姿勢を低くした
相手に最適なキック、その一連は鮮やかで
灯火は地面なズザザッーと吹き飛ばされる様に倒れる

『あ、稽古の邪魔して済まんな、ちょっと見取れてて』

そして冷静に女性に顔を向けて謝罪を告げる
239 :【土喰諸刃】 [sage]:2011/10/29(土) 21:59:13.17 ID:+UfMEixgo
夜の港町、その中でもそこそこ大きな酒場

そこに一人の――かなり大柄な――男が入店する
幾らか強面で髭が濃く、服装は冒険者風の皮装備に外套一枚
特に目立つのは身の丈ほどもあろうかという、包帯の巻かれた大剣だ

当然、賑わっていた店内の視線を集めるのだが――彼は気にする様子もなく
床板を軋ませながら、やがてカウンター席に腰を下ろす

(ようやく着いた……が、宿場を探す前に休憩だ)
(寝床なんてのは寝る前に見つかればいいからな)

「……おい店主、注文が―――」

と、手を挙げた男性からはうっすらと潮の香りがしたりして
明らかに居住者の格好でない辺り、彼はこの街に船で来たばかりらしい

――つまり、それほど珍しくない。見た目の妙など人は数秒で慣れるもの
店内の視線はやがて離れ、がやがやとした喧騒が戻ってくる
それが無いのは、男とその隣の空き席ばかり。新たに入ってくる者が居たら、さぞその者は飲み辛かろうが……
240 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/29(土) 22:02:52.56 ID:0NMWIdcIO
>>238

(…いかん。落ち着け…)

(…視線に負けて「型」を崩していては修行が足りん…!)

【素直に一言言えばいいのだが、女はこういうとき非常に口下手になってしまう。】
【もともと、人と話したり、最適な人間関係を気づいたりなどということは苦手としていたのだ。】

【ゆえに、ともいうべきか。さらにここに妙なプライドが重なったことも合間って、】
【降り注ぐ視線を物ともせずに稽古を続け―――――――――――ようとしている。】

【もちろん、精密さなぞ皆無であった。いや、傍から見てみればあまり崩れたようには見えないかもしれないが、】
【しかし見る人がみれば分かる。激しい重心移動を必要とするそれは、】
【微かな乱れで他のすべての効果が激減してしまうのだ。】

【それにしても、さていつまで見られるか…そんなことをぼんやり考えていると…】

ん…?

あららら…??

【人は想定「外」のことがあるとそれまで行っていた行動をやめる。簡単にいうと「怯んで」しまうのだ。】
【ここでいう「想定外」のこととは様々。】
【例えば目の前に苦手な物が落ちてきたり、】
【またどこか遠いところで爆音が聞こえたり、】
【はたまた目の前の人物がいきなりすっ飛んでいったりなどである。】

【そして、この女。とんと表情というものが無い。】
【別に無感動とか無気力とかではないが、】
【しかしそれを表すシグナルとなる表情の変化が欠落していた。】

【そんな彼女ですら、この場では「驚いて」いる。】
【やはり目の前の出来事は予想素とであったのだ。当然型打ちはやめる。】


…いや、構わん。…見られても減るもんじゃないしな…。

【それから再び視線を外す。視界の外に忽然と消えたもう一人の彼女を一瞥した。】


……

いい蹴りだ。どっかの道場で練習でも?

【――――――そして、】
【女は視線を戻して言葉を紡ぐ。この場合、彼女にとって予想外なこととは、】
【「蹴りにより相手が吹き飛んだ」ということではなく、】
【「蹴りの美しさの度合いが高かった」ということであるらしい…。】
241 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 22:10:40.60 ID:MItheVzNo
>>234
……!

【こちらに駆け出してきた相手を見、青年も迎撃態勢を整える】
【右の手刀を構え、そこで異変に気づく】
【手刀の先、何も無い筈の空間に、赤い液体が垂れていたのだ】
【その赤い液体―――おそらく先の攻撃で裂いた相手の血だろう―――は、何も無い空間から青年の右手へと垂れていき】
【そしてそれは―――剣の形を象っていた】

しまっ……!?

【それは不覚】
【例え不可視と言えども、それに付着した血までは見えなくはならない】
【そしてその事に注意の届かなかった青年の、不覚だ】
【しかし今は相手の攻撃に迎撃するしかない】

くっ!?

【青年は、相手の動きに合わせるかのように駆け出した】
【相手の攻撃は上から下へと、叩きつけるものだ】
【故に、青年は相手の脇からその背後へと駆け抜けるつもりらしい】
【そして右の手刀、否、右の不可視剣を以って、すれ違いざまに相手の槍の柄を切り落とそうとするだろう】

/PC移行するのに手間取りましたすみません
242 :【覗々深々】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 22:12:31.67 ID:WJUf2+2yo
>>239

【男が居る酒場に入って行く一人の少女】

【少女の雰囲気は酒場にはまったくもって似つかわしくない】
【というよりめちゃくちゃ浮いている】

「えっと・・・アルバイト募集ってここ?」
「・・・・違うよね〜・・・多分違うよね・・」

【そんな事をぶつくさ言いながら辺りを見回す】

「でも・・・ここまで来て間違ってたなんて・・・」
「・・・・・・・・・・・」

「店主!!バーボン!ロックで!!」

【大声を張り上げ、男の隣の空席に座る少女】
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/10/29(土) 22:25:44.17 ID:+UfMEixgo
>>242

「あー……ラクの水割りをジョッキd―――ん?」

少女が空席に座ると、男がチラッとそちらの方を見た
まあ隣に座る人物だから、気にはなるのだろう

……で、それから二度見返したのである
何故か、答えは簡単だ。一つは座ったのが少女だったから
もう一つはよりによってバーボンのロックなんぞを注文したからである

きっと、この男は常識的な考えの人物なのだろう
三度目に少女を見てからは小さく口を開きっぱなしで、視線も動かず

『はいよっ!バーボンのロックとラクの水割りお待ちッ!』
「……………、…………………。」

と、注文の品が来てもその状態は変わらなかった
おそらくきっと、男の様子を傍から見れば危ない人であろう

ちなみに、ラクというのは白い酒。そこそこ度数も高いのだが、彼は飲める口らしい
244 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/10/29(土) 22:34:00.63 ID:GOXLSibf0
>>240
『へっ? あぁ……ーーー』
「はいはいはいはーい!此の私の自慢の相棒こと怜火はねっ!部活でテコンドーの主将である」
「私と引き分ける使い手でね!何とムエタイ、サバット、プロレス、中国武術、カポエラ」
「などの蹴脚技を総マスターする逸絶n」

『あぁッ〜……もう、恥ずかしいから止めれ!一回黙れッ!灯火そこ正座ッ!』

怜火が説明しようとする矢先、倒れた筈の土埃にまみれた灯火がゾンビの様に地を這っては
二人の間に元気良く挙手をしながら、割り込み、相棒自慢を始める、あらゆる蹴り技に精通
してるのは灯火もだが、怜火は全て“独学”で学んだ所以に
道場とはあまり無縁でもあったりするのだ
照れで怒鳴る怜火、灯火は大人しく正座をする事に

『まぁ、道場にゃ、灯火が昔道場破りで世話になったらしい所で、時折組手に付き合うぐらいだ』
『縁はまったく無いつもりも無いがな、なんだかんだ蹴脚は、小学時代から続けてきてるし』

『そんなアンタも、なかなか手練れそうだと思うが』

達人らしき格闘家の女性に賞賛を受け、少し嬉しいのか頬を掻き照れ気味だ
そこで怜火も相手に興味の指向を持ち、稽古の打ち込みを思い出しながら告げてみる
245 :【覗々深々】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 22:35:45.37 ID:WJUf2+2yo
>>243

【こうなったらヤケである】
【もう二度見されても気にしない境地まで来ている】

「・・・これが・・バーボンのロック・・・」
「ドラマとかでは見た事あるけど・・・・・」
【目の前の液体を見て物凄く狼狽している】

「飲みます!!」
【誰に宣言するでもなくそう叫ぶとグラスを口に運ぶ】
【そしてその中の液体を流し込む】

「・・ゲホッ」
「うぅっ・・・喉がっ・・喉がっ・・・・」

【そう呻くと喉を押さえて机に突っ伏した】
246 :【騎鎗纏鎧】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 22:42:07.79 ID:M1xah/XDO
>>241


―ッ!
【槍が地面に叩きつけられると同時に、柄が切られてしまった】

(間違いない・・・あの青年の能力はまさしくアレだ)
【彼の手の先、何もないはずの空間に血が付着している】

(・・・違う。以前はもっと・・・)

【彼女は背後に回り込もうとする青年にとっさに手にしていた槍の片割れを投げつける】

―――しまッ!!


【とっさの行動だったために、投擲した彼女はバランスを崩す】

/遅れましたおかです!
247 :【土喰諸刃】 [sage]:2011/10/29(土) 22:46:15.88 ID:+UfMEixgo
>>245

ポカーンとした口は、中々閉まる様子がない
それもそうだ、バーボンを頼んで狼狽する少女なんて画、そうそう無い
挙句の果てには“飲みます!!”宣言―――ようやっと男の口が閉まるが

(どうみても十代……酒を飲む年じゃないと思うが)
(というか酒を前にした反応が初々しすぎ―――!?)

「ってホントに飲むのかお前はっ!おい店主、水だ水!」

時既に遅し、少女からすれば硫酸にも思えるだろう液体は喉を通ってしまう
で、彼女は突っ伏してしまうわけで――見ていたからには、放っておけない

「おいコラ、お前!馬鹿なことやってないで水を飲め水を!」
「じゃなきゃミルクかジュースを……あぁとにかく、先ずは水だッ!大丈夫か!?」

店主から水入りのグラスをひったくると、男は少女に近寄って
その背を荒く撫でようとしながら、その水を手渡そうと試みる
時たま「馬鹿じゃないのか」なんて呟きもしているが、基本的にはイイ人らしい
248 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/29(土) 22:47:56.08 ID:0NMWIdcIO
>>244

ほほー…脚技の達人か…どうりでどうりで…

君土まみれだぞ…って…はは、素直な人だ…

【なるほど、確かに一連の行動は手慣れていた。】
【本当に極めた達人なら、その何気ない動作―――――例えば蹴りの一つでも、そこに濃縮された「全て」が違うのだ。】
【素人の蹴りと達人の蹴り。そこには天と地の差がある。】
【そして、分かる人が見れば、それらは容易く推察することができるのであった。】

【土を払ってやろうとしたのだが、黒髪の彼女は姿勢正しく座る。】
【女は無表情にうっすらと笑みを浮かべながらその手を戻した。】

…それは穏やかじゃないな。潰した道場はいくつになった?

んー?…私は大したことはない。ただの八極拳士だ。

引退からつい最近復帰した老兵だよ。

【女は自分のことを「格闘家」とも「拳法家」とも言わない。】
【必ず「八極拳士」と称した。それは、自らの収めた拳法…言葉の通り「八極拳」に絶大な信頼を寄せているからであり、】
【女の信頼と誇りの表れである―――――――――――】
249 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 22:54:45.05 ID:MItheVzNo
>>246
……が、あっ!!

【相手の背後へと駆け抜ける事に成功した青年】
【だが、その直後に背に感じた「死」という名の圧迫感】
【青年は反射的な動きで右足を踏み込み、そして身体を捻る事により、投擲された槍の回避を試みた】

【だが、そんなに完璧な事が出来る筈もなく】
【投擲された槍。その先端が、青年の脇腹を掠めていった】
【幸いにも深手にはならなかった様だが、しかし脇腹からは血が溢れてくる】
【更に先の回避により、青年の右足が軽い捻挫を起こしてしまった様だ】
【後方へと流れていった槍には最早見向きはせず、青年は只相手を見る】
【彼女はどうやらバランスを崩した様だったが、こちらも回避に専念する余り攻撃する機会を逸してしまった】

中々、違和感なんて無いように感じますね……!

【普段の柔和な笑みとは違う、どこか愉しそうな不敵な笑みを浮かべながら】
【青年は、その右の手刀を構え、相手の様子を窺う】
【こちらの右足は負傷し、脇からは時折劈く様な痛みが走る】
【青年の方から仕掛けるには、やや難しい様だ】
250 :【覗々深々】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 22:56:28.97 ID:WJUf2+2yo
>>247

「うぅっ・・痛い・・・」
(ヤバイ・・・・お酒で死んじゃうかもしれない)

【軽く生命の危機を感じるが後悔時すでに遅しである】

「・・・水だ・・」
「水が見える・・・」
【そう言うと腕を伸ばし水を受け取る】

「ありがと・・ゴホッ・・・ございます」
【まだ咳き込んではいるが一応喋れるまでには回復したらしい】

「そこのお兄さん、お水ありがとうございます!」
【花の様な笑顔を男に向ける】

「やっぱりウイスキーから始めればよかったんですね。」
【花の様な笑みを浮かべながらサラッと新たな爆弾を投下する少女】
【もうバレていると思うがこの娘は致命的なドジっ子である】
251 :【騎鎗纏鎧】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 23:07:46.21 ID:M1xah/XDO
>>249

―――ぁ・・・

【牽制のつもりだった】
【最初から相手に傷を負わすことなど自分では考えていなかった】

【それがどうだ】
【目の前の青年は負傷し、明らかに私に敵意を向けているように見える】
・・・ぁ・・・すま・・な・・・大丈・・・夫・・か・・?

【とても弱々しい声で問いかける、というよりは呟いていた】
【青年に届いているかすら怪しい】
【そのまま体は脱力し、無防備のまま棒立ちになる】
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/10/29(土) 23:14:13.70 ID:+UfMEixgo
>>250

「あぁ、いや……どういたしまして、か」
「とりあえず、お兄さんなんて年じゃないからオジサンと呼べ、俺のことは。」

一先ず持ち直した少女の明るい笑顔が、少々眩しく目に映る
無愛想な男にはまず有る機会ではないのに、嬉しそうでないのは照れだろうか
ザラ、と左手をヒゲに当てるのが、彼流の照れ隠しだ

まあ、それも少女の言葉によってピタリと止まってしまうのだが

(あぁ、あれだな。もう言うまでもねえや、馬鹿だコイツ)

「ふぅ……いいかオイ、始めて飲むならカルーアミルクにでもしとけ」
「ウイスキーだのバーボンだのウォッカだのは禁止だ、オッサンが許さん」
「というわけでカルーアだ、カルーア2の牛乳8!……異論も許さんぞ、さあ飲め」

どこか諦めたんだろうか。このオッサン、唐突に他の酒を勧め始めた
そうなると動きは早く、店主に頼んでそれを作ってもらい受け取って、少女に差し出すのである

で、その酒だが、飲み口は柔らかくコーヒー牛乳のように甘い一品である
アルコール自体がダメなので無ければアッサリと、美味しく頂けるはずだ

ちなみに、男は強要しているが先程から分かるように悪人ではない
断れば飲まなくても済むだろうし、他のものだって飲めるだろう
或いは、男の飲むラクという高濃度の酒――これも牛乳のように白いが―――?
253 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 23:14:17.32 ID:MItheVzNo
>>251
……?

【突然の相手の変貌】
【青年は訝しむ様な表情を見せつつ、一歩前へ出て】

……どうか、しました?

【落ち着いた声で、そう尋ねた】
【青年としては、別に敵意を向けていた訳ではない】
【むしろこの戦闘を愉しんでいた風ですらある】
【しかしこの女性はどうやら勘違いしてしまった様だ】
【青年の脇腹からは、未だに血が溢れ出ている】
254 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/29(土) 23:18:20.21 ID:0NMWIdcIO
//すいません!ちょっと風呂落ちします!
255 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/10/29(土) 23:19:23.35 ID:GOXLSibf0
>>248
「怜火に至っては動機が不純なんだけどねー」
『不純って言うな、まぁ、小さい頃見たライダーキックに憧れて、今まで蹴脚に打ち込んで来た』
『なんて、如何にも嘗めてる理由だが……私なりに努力はしたよ』

「ついでに私はストロンガー派」
『馬っ鹿お前、V3だろJK』

昭和ライダー談義は止めて下さい、二人だと一日中白熱しそうですから
怜火と灯火が今まで、蹴脚を磨き上げてきたのは、全て彼女達の中に有る“ヒーロー”と言う
存在から、築き上げて来たものだ、ただ一回の憧れ
其れだけでも其の浪漫を追い続けて今に至ってると言えよう、彼女達にとっての絶対的な
信頼と誇りは……ーーーヒーローだ

「へへーん♪ 私は昔三つ潰したっきりだけど、今はもうやってないから三つ止まりかな?」
『まぁ、な、今の私達は自分の力を試す為でも無く、ただ悪に振るうべくが目的だ』
「ヒーローですから!」

「老兵にしてはお若いッ、ズバリ美容の秘訣はッ!?」
『そんな所聞いてどうする、にしても八極拳かぁ、聞いた事はあるが対面した事は……』

「無いよね〜……ーーー?」

うずうずうずうずうず、と、如何にも此は一回戦り合って試したいと言った様子
256 :【覗々深々】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 23:24:07.24 ID:WJUf2+2yo
>>252

「じゃあオジサン、貴方は良くこのお店に来るんですか?」
【じっと目を見つめてそんな事を言う】
【この『問い』かけに答えると少し前の過去が覗かれてしまうだろう】

【初対面の人の過去を探ってしまうのはこの少女の悪い所だ】
【だが、この街で生きて行くために身に付いた癖でもある】

「カルーアミルク?何ですかそれ?」
「取りあえず私は喉が痛くならなくて死にそうにならない奴なら良いです」
【先ほどの経験からかお酒が少しトラウマになっているらしい】

【そしてやってきた酒を口に運ぶ】
【今さっきとは違ってジュースの様な甘さの美味しい味にビックリしている】

「って、オジサンもお酒飲めないんじゃないですかー」
【そう言うと男が飲んでいるラクという酒に手を伸ばした】

【そしてそれを牛乳の様に軽々と飲んでしまった】

「・・・・・・・・・・・・」
【こんどは何も言わずに突っ伏してしまった】
257 :【騎鎗纏鎧】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 23:35:21.90 ID:M1xah/XDO
>>253

【彼女はその場にぺたりと座り込んでしまう】

【今まで、向こう決闘を申し込まれた時、襲撃された時は全力で相手をし、屈伏させてきた】

――ぁ・・・わた・・・わたしは・・・

【だが、彼女から申し込んだ試合は別である】
【彼女は相手を負傷させないよう、必ず自分が負けるようにしていた】
【だが今回、自分が初めて負傷させ、恐ろしく混乱していた】

【震える声で呟きながら、大粒の涙を流している】
258 :【土喰諸刃】 [sage]:2011/10/29(土) 23:40:28.72 ID:+UfMEixgo
>>256

「来んよ。というか、店どころかこの街、世界に来た事自体が始めてだ」
「遠いトコから船に乗ってきたんでな。折角旨い酒が飲めると思ったのに……」

はぁ、と息をつく彼の過去だが、それは話した通りのものだった
見えるのは海と船、少し遡れば砂漠のような光景も在るのだが

「カルーアミルクはだな、要するにお子様用の酒だ」
「意外と度数は高いんだが……まあ、飲み口はそうでもないだろ?」
「お前みたいなやつにはうってつけでなー…………って、オイ!」

二度目だが、時既に遅しという言葉がぴったりだ
自らの酒を飲まれ、あれよあれよという間に少女は突っ伏す始末

(……これは、アレだ。さっさと勘定してコイツを置いてこう)
(到着初日から迷惑に巻き込まれてたまるか、そんな余裕は無……)

ついつい、様々なものがこみ上げて目元を抑えるがどうにもならず
最早これまでと代金を少女の分まで払い、そして立ち上がり
了解を取りもせずに、突っ伏した少女を掴み上げて肩に乗せ、店を出る



で、やがて着いたのはどこかの公園
ベンチに少女を座らせ、夜風に当ててやろうというわけだ

ちなみに、二人して同じベンチに座る形である
259 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 23:47:06.77 ID:MItheVzNo
>>257
…………

【青年は困惑した様に、相手の目の前に立ち尽くした】
【突然彼女が号泣し、どの様に対応すべきか分からないのだ】
【そうこうしている間にも、青年の脇腹からは血がとめどもなく流れていき】
【とうとう青年の意識が薄らぎつつあった】
【しかし、青年は】

……貴女は悪くない
正々堂々と戦闘をこなし、その結果として僕が傷ついただけですから
こうやって怪我を負ったのは僕の責任です
それに、それを言えば僕も貴女を傷つけてますしね

【だから】

……泣かないで下さい
貴女が泣くと、僕が困りますから

【そう言って、青年は左の手で、相手の頭をゆっくりと撫でようとする】
【別にそれといった他意はない】
【泣きじゃくる子供をあやす様な、そういった感じだ】
260 :【覗々深々】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 23:48:40.28 ID:WJUf2+2yo
>>258

「へぇ・・・じゃあ旅人さんなわけだ・・」
「ほんっとに今さっき来たばっかみたいですね」
【過去を見たうえでそんな事を言う】

「でも・・それだったら宿探しとか大変じゃないですか?」
【一応そう言う所には気が回るらしい】

「ふーん・・・コーヒ牛乳のお酒バージョンって感じですね・・」
「今さっきのバーボンとは大違いだ・・」
【美味しいお酒を飲めて上機嫌である】


【そして意識が戻ったのは公園だった】

「・・・・頭がガンガンする・・」
「うぅ・・・気分悪い・・・」

【そんな事を言いながら隣の男を見る】

「あれ・・どうなっちゃったんですか?」
「ここ・・お店じゃないですよね?」

【頭痛に悶えながら男に色々な疑問をぶつける】
261 :【騎鎗纏鎧】@wiki [sage]:2011/10/29(土) 23:59:41.69 ID:M1xah/XDO
>>259


【自分の手で敵でもない人を傷付けることは、彼女のトラウマを抉る】

【だが今はそのショックよりも青年の言葉が、彼女を現実へと引き戻した】

(あぁ、何をやっているんだ私は!!!!)

ッ!すまない、今止血をする!

(もう、私は人が目の前で死ぬところを見たくはない!!)

【青年はかなり無理をしているように見えた】

【彼女は自分の衣服を半分ほど切り裂き、簡易的な止血をする】
262 :【土喰諸刃】 [sage]:2011/10/30(日) 00:03:05.22 ID:/wykBkClo
>>260

(普通に話してる分には歳相応なんだがなぁ……)

「お見通しのとおり、今は宿さがし中でね」
「だがその前に一杯、ラム以外の酒でやりたかったわけだ―――が」

少女がぶっ倒れる前の、そんなやり取り
基本的には何を隠すでもなく、少女相手だからと気にするでもなく
如何にも自由そうなオッサンだったが―――


―――公園での表情は、まるでヤ○ザの方のように硬く

「おはようお嬢さん。先ずだが、今後は君を馬鹿と呼ばせてくれ、是非とも。」
「たとえ名前を教えられても馬鹿と呼ぶぞ俺は、心の準備はいいか?」

ギラッ、と光る黒い瞳で少女を睨み、冗談だかマジなんだか分からない事を言い
けれど結局、辛そうな少女を見て表情を崩し、溜息を吐いて

「……はぁ。ここはさっきの場所から、少し離れた公園だ」
「人の酒かっ食らってぶっ倒れて、代金を“俺が”払って」
「更には大サービスで“俺が”こんな素晴らしい場所までつれてきてやったわけだな」

そういうふうに、簡単な説明をしてやった。ただし―――

「さて、状況は掴めたかー、深夜にオッサンと二人きりだぞー?」

―――こういう辺りが「お兄さん」ではないわけで
無論どうこうするような意味合いはない、単なる冗句なのだが
263 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/30(日) 00:05:26.19 ID:5tv9WrzIO
>>255

へぇー…つまり君達は正義の味方…もっといえば「ヒーロー」に憧れてきたってことか。

いや結構結構。いいんじゃないか?そういうの。
何かに憧れたりそれを自分の理念にしたりするのは強くなれる証だ。

って…ずいぶんとマニアックだな…はは…

【プライドや信頼―――――――――――それ「さえ」あれば人は強くなれる。】
【これが女の持論であった。結果や実力は後からついてくるのだ。】

【逆にいえば、どんなに才能や実力があっても、】
【誇れる物や心に一本、芯の通った物を持っていなかったら意味がない。そういうことである。】

…あ…?

…なんだ…その顔…一戦始めようってか…?

【しかし、それから女は暫く思考した。】
【先ほどまで型打ちをしており、今日はもうやめようと思っていたところであったが…】

ふむ…。

ちょうどいい。君達は八極拳と手合わせしたい、で、私は時間を持て余している。

暇なら…やるかい?

【やはり表情がないが、それでもどこか楽しそう。】
【女は景気良く鉄下駄を打ち鳴らしてそう提案した。】


//お待たせしましたー!
264 :【騎鎗纏鎧】@wiki [sage]:2011/10/30(日) 00:06:54.89 ID:ftqV6lwDO
>>225


いや、ここでいい・・・
【彼女はその場から動かずに、話し続ける】

私も能力者だが、最近少し変でな

よくわからないが、以前能力を使ったときに私は違和感を感じた

【少しだけ緊張が混じる声に変わる】

その違和感を確かめたいんだ
君になら"もしもの時"も任せられるだろう・・・

【刹那、一本の槍が空から彼女の目の前に突き刺さる】

――すまないが、付き合ってもらうぞ

【その一本の白槍を手にし、青年を見つめる】
【戦闘を申し込んでいるようだが訳ありのようだ】
265 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/30(日) 00:07:14.98 ID:0GEVjFbLo
>>261
はは、大丈夫です……

【そう言う青年の顔は既に真っ青だった】
【応急処置を施されたものの、余りに血が流れ出しすぎたのだ】
【最早視界すら安定せず、青年はふらふらとした様子でその場に立ち尽くすと】

……あ、やっぱ駄目かも

【ゆっくりとした動きで、彼女の方へ倒れこんでいく】
【もし受け止めたならば、その身体が如何に華奢であるかを知る事が出来るであろう】

【そして、青年の目の前が真っ暗になる】
【何て事は無い】
【―――只の貧血だ】


/すみません、ここで切らせていただいで良いですか?
/このキャラは公園に放って頂いても構いませんので
266 :【騎鎗纏鎧】@wiki [sage]:2011/10/30(日) 00:09:10.05 ID:ftqV6lwDO
>>265
/はーい絡み乙ありでした!
/この後病院に運んでおきますです
267 :【徒手空剣】@wiki [sage]:2011/10/30(日) 00:10:14.43 ID:0GEVjFbLo
>>266
/すみません、絡みありですおつでしたっ!
268 :【覗々深々】@wiki [sage]:2011/10/30(日) 00:13:46.32 ID:b+pnzxs5o
>>262

「やっぱり・・・・」
「でも、飲んでるのは牛乳ですよね?」
「うんうん、男の人って格好付けたがるんですよね」

【多分この会話自体忘れているだろう】
【いや、忘れているにきまっている】


「バカ?なんでですか?」
「・・・・酷いです・・・女の子を捕まえてバカ呼ばわりなんて・・・」
【お酒のせいで記憶が大分改変されている】

【少女は先ほどから俯いたままである】

「オジサンって良い人なんですね・・・」
「というか、あの白いの牛乳じゃなかったんだ・・・・」
【今になって激しく後悔し始める少女】

「あ・・・・私物凄くマズイ状況?」
【酔っ払いの少女が深夜の公園でオジサンと二人きりなんてどう考えても危ないものである】

【ちなみに少女は冗談だと言う事に気が付いていない】
269 :【騎鎗纏鎧】@wiki [sage]:2011/10/30(日) 00:18:31.66 ID:ftqV6lwDO
>>265

【彼を受け止める。最悪の事態が頭を過ぎったが気を失っているようだった】

【だが出血量を考えると楽観視していられないようであり、そっと抱きかかえ病院へと足を運ぶ】
・・・・・なんて華奢な体なんだ・・・

【一言呟きながら、彼の言葉を思い返していた】
270 :【土喰諸刃】 [sage]:2011/10/30(日) 00:29:55.97 ID:/wykBkClo
>>268

「それはな、君が君だからだよお馬鹿ちゃん」
「まあその内忘れたら言わなくなるかも知れないから諦めてくれ、なっ?」
「………それとだな、捕まえたじゃなく助けたと言うんだ」

この子に酒を飲ませちゃいけないな、と男は思う
けれど、そうそうそんな機会在るはずも無く――まあ良いか、と流して

「おぉそうとも、オジサンはすごくイイ人だぞ」
「ちなみにあれはラクといってだな、別名は『獅子の乳』だ」
「今後、白っぽい飲み物を見たら臭いでも嗅いでから飲むんだな?」

いい経験になっただろう、と男は笑う
その姿は結構豪快で、言葉にするなら「ハッハッハッ!」

……少しばかり、状況のせいで怖い笑い方だ

「あぁうん、マズイ状況だぞ?色々とマズイから、今後は気を付けるようにな」
「ホラ、オジサンはイイ人だから。他のオジサンだと結構危ないから」

「……………一応言っておくが、さっきのは冗談だぞ?」

なんて心許無さそうに伝えながら、やがて彼は立ち上がり
ベンチの隣に置いていた大剣を背負って、改めて少女を見る
271 :【土喰諸刃】 [sage]:2011/10/30(日) 00:31:29.13 ID:/wykBkClo
>>268

「それはな、君が君だからだよお馬鹿ちゃん」
「まあその内忘れたら言わなくなるかも知れないから諦めてくれ、なっ?」
「………それとだな、捕まえたじゃなく助けたと言うんだ」

この子に酒を飲ませちゃいけないな、と男は思う
けれど、そうそうそんな機会在るはずも無く――まあ良いか、と流して

「おぉそうとも、オジサンはすごくイイ人だぞ」
「ちなみにあれはラクといってだな、別名は『獅子の乳』だ」
「今後、白っぽい飲み物を見たら臭いでも嗅いでから飲むんだな?」

いい経験になっただろう、と男は笑う
その姿は結構豪快で、言葉にするなら「ハッハッハッ!」

……少しばかり、状況のせいで怖い笑い方だ

「あぁうん、マズイ状況だぞ?色々とマズイから、今後は気を付けるようにな」
「ホラ、オジサンはイイ人だから。他のオジサンだと結構危ないから」

「……………一応言っておくが、さっきのは冗談だぞ?」

なんて心許無さそうに伝えながら、やがて彼は立ち上がり
ベンチの隣に置いていた大剣を背負って、改めて少女を見る
272 :【土喰諸刃】 [sage]:2011/10/30(日) 00:32:11.34 ID:/wykBkClo
>>268

「それはな、君が君だからだよお馬鹿ちゃん」
「まあその内忘れたら言わなくなるかも知れないから諦めてくれ、なっ?」
「………それとだな、捕まえたじゃなく助けたと言うんだ」

この子に酒を飲ませちゃいけないな、と男は思う
けれど、そうそうそんな機会在るはずも無く――まあ良いか、と流して

「おぉそうとも、オジサンはすごくイイ人だぞ」
「ちなみにあれはラクといってだな、別名は『獅子の乳』だ」
「今後、白っぽい飲み物を見たら臭いでも嗅いでから飲むんだな?」

いい経験になっただろう、と男は笑う
その姿は結構豪快で、言葉にするなら「ハッハッハッ!」

……少しばかり、状況のせいで怖い笑い方だ

「あぁうん、マズイ状況だぞ?色々とマズイから、今後は気を付けるようにな」
「ホラ、オジサンはイイ人だから。他のオジサンだと結構危ないから」

「……………一応言っておくが、さっきのは冗談だぞ?」

なんて心許無さそうに伝えながら、やがて彼は立ち上がり
ベンチの隣に置いていた大剣を背負って、改めて少女を見る
273 :【土喰諸刃】 [sage]:2011/10/30(日) 00:33:46.46 ID:/wykBkClo
/あうあう、連投申し訳ないです……
274 :【覗々深々】@wiki [sage]:2011/10/30(日) 00:41:05.89 ID:b+pnzxs5o
>>270

「私が私?意味わからない・・・」
「忘れてくださいっ!今すぐ頭をひどくぶつけて忘れてください!」
【少し辛辣な言葉を吐きかける】

「あ、それはそれは・・・ありがとございます」

「良い人・・・かぁ・・それは認めます!」
「獅子の乳?即ちライオン牛乳?」
【やっぱりこの娘はバカなのだ】

【男の笑い声が頭に響くらしく耳を押さえている】

「今後は気を付けます!ごちゅーこくありがとうございます」
【言葉使いがおかしいのはここに来て再度酔っ払ってきたからである】

「分かってます!本気だったら・・・・」
「本気だったら・・・どうしてたんだろ・・・」
【意外と危険だったなとしみじみ考え込むのであった】

「あ、待ってください!」
【ポケットに手を突っ込みガサガサ何かを探す少女】

「これ、どうぞ。」
【そう言うと尋常じゃないほどのキーホルダーが付いた鍵を男に投げ渡す】

「あそこの五階の一番奥の部屋です。」
【そう言いながら少し遠くに見えるマンションを指差す】
【宿が無いと言ってた男への精一杯のお礼なのだろう】

「じゃあ、私はもうちょっと散歩してから帰るんでー」

【そう言いながら立ち上がり千鳥足になって歩いて行ってしまう】
【何事もなければこのまま何処か彼方へと行ってしまうだろう】

275 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/10/30(日) 00:43:39.44 ID:JWFZAxMO0
>>263
『あ、でもやっぱ失礼かn「はいはーいッ!やりたいDEATH!」
『…………』
「じゃあ、私から行きますよぃッ!怜火ばっか誉められるのは悔しいしッ」

強行で始める事に、自然な流れで一対一と言う形式ながら、二人にとっての本気は
二人で為す蹴脚技が一つの武器でもある故に、実際はかなりのハンデに近い状態になる
それでも不利有利勝敗関係無く正面から技を吟味したい、欲求からだろう
灯火は伸脚の準備体操をしてから、足首をブラブラさせ……ーーー
右腕は力を抜き下へ向けた状態、左腕を脇を締め上げて上半身の重心を調節する構えだ

蹴脚は常に体軸の拮抗、重心、バランスを意識するのが重要で有り、其の集中力は通常の
手を使う格闘技よりも、体勢への意識が必要となる

「………ーーーじゃ、行きますよ」

それ所以に、闘いのモードに入ると、灯火の雰囲気は一気に重厚かつ張り詰めた物に変わる
如何に集中力を研ぎ澄ませて居るのかが窺える
刹那に片足踏み込む灯火は、僅かに体を浮かせ、全身を回転させ蹴る中国武術たる
“旋風脚”により空中一回転からの左蹴脚を繰り出す

「ーーー……汰ァァッ!!!!」
276 :【土喰諸刃】 [sage]:2011/10/30(日) 00:55:54.88 ID:/wykBkClo
>>274

(口が悪いな……悪い酔い方するタイプか、この娘)

「……いやー、もう忘れられそうにないな」
「でもまあ、君が可哀想だし二人の秘密ってことにしておこう」
「どうやら馬鹿でも、真っ直ぐなお馬鹿ちゃんっぽいしな」

「……ん?ライオン牛乳?―――あぁ、そうだとも。」

へへへもういいや、って感じなのだろうか、答えが適当すぎである
しかし、酔っ払った少女を見て心配そうな辺りがこの男

「ホント、気を付けるんだぞ君……この辺の治安は知らないが」
「あれだけいい笑顔出来るんだったら、若い奴らは放っとかないだろうしなー」
「オジサンももう二回り若ければ………って、鍵?キーホルダー多いな……?」

じゃら、と音を立てて鍵を受け取り、少女の指差すマンションを見る
いいのか、なんて少しは頭をよぎるのだが――素直に貰うのがこの男

「おー、その年で壁によっかかって寝たりするなよー」
「………というか、部屋の鍵って酒一杯のお礼にしちゃラッキーだな」

幸先良いかも、と思いながら、男は少女を見送った
やはり心配ではあったが気にしすぎもよくないと、やがては自分も公園から出ていって
教えられたとおりの部屋へと向かい、休んだとか―――。

//ありがとうございましたー!
277 :【覗々深々】@wiki [sage]:2011/10/30(日) 00:59:32.32 ID:b+pnzxs5o
>>276
/乙ありでしたっ!楽しかったでっす
278 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/30(日) 01:09:33.82 ID:5tv9WrzIO
>>275

よっしゃ!やるかね…

【女もノリ気であった。昔から対人戦は好んでいる。】
【しかも、彼女の場合この国にやってきた理由―――――――それは単純に、「強きものをこの目で見たい」からであった。】

【単純明快なこの理由のために、あらゆるところを歩いているのだ。】
【そして、いま目の前の二人はその条件に合致している。】
【すなわち、自分と同じくらいか、あるいは「それ以上」。】

…はいよ。どっちからでもいい。あ、その前に名乗るぞ。

陰陽式八極門、天真 白…

【さて…脚技は…】
【女は思考した。当然、それ主体の格闘家と何度か手合わせしたことある。】
【皆一様に気をつけているのは、「体勢」であろう。】
【地面と垂直より少し傾いた体軸、そこに付随する重心。】
【一本の木のようにドッシリとした構えから放たれる蹴りは驚異そのものであった。】

【そして、相手を見てみる。なるほど「強い」。】
【女は構えを一目見てからすぐにそう感じた。】
【ピンと張り詰めたピアノ線のように鋭い雰囲気。】
【集中力を極限まで研ぎ澄ませているのがよくわかった。】
【重々しく、ともれば飲み込まれてしまいそうなその意識と相対し、やがて―――――――――――】


【―――――――――――来た。初撃は相手である。】
【女は左半身を微かに後ろに下げた状態で、ジッと動きを見極めていた。】
【体内では脈々と「氣」―――――生命そのものが練りこまれて行く。】
【少しずつ、少しずつ密度を上げて行った。】

【繰り出される力強い蹴り―――――――微かに浮いた身体から繰り出されるそれを、女は落ち着いて見極め…】


…化勁…

【左手の甲で上から下に相手の足首辺りを跳ね上げ、その起動を逸らそうとした。】
【逸らすことができたなら、すっと摺り足の要領で一歩近づく。距離を肉薄させて…】

まずは様子見だ…ほれっ…


【―――――――――――「寸勁」】

【出の速いそれで相手の「軸足」を殺しにかかる。】
【素早く腕の力を加速させてから、零距離―――――尋常じゃないくらい狭いその間合いに置いて、】
【右手で高速の足払いを仕掛けようとしている。】
【正面から、手を右から左(相手から見て左から右)へと払おうとする。「最小」動作…動き少なく――しかし「最大」効力を…。】
279 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/30(日) 01:14:53.98 ID:5tv9WrzIO
>>278
//すいません!最後に…

【しかし、その速度は高い動体視力を有していなくても十分見極めることができるため、】
【相手の反応によっては回避、迎撃も充分可能である。】


を追加してください!
280 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/10/30(日) 01:41:23.35 ID:JWFZAxMO0
>>278
「っとととぉッ……ーーーさすが一筋縄に行かないね」

今の捌き方、型はしっかりとして居てかつ、最小限に捉えた防御だ、武の基本かつ全ては
防御にある、如何なる強打も武による防御の前では、軽くいなされるだけだ
目の前の相手はまさに、其れを備えて居る

「(………ーーー速いッ)」

着地後に肉薄される距離……ーーー近い距離では、蹴りは距離を取らせる為臑を狙うのが
最適だろうが、何分相手の行動が速い、蹴脚後一本足では体勢が整い辛いデメリットを
考えれば、其れを為すべきでは無い“敢えて、灯火は足払いを受けた”
重心を後ろに向けて……ーーー

「あ、ならついでに……ーーー私は一条 灯火ッ! 通りすがりのヒーローやってます!」

彼女達の強み、其れは蹴りにおける“あらゆる”格闘術に精通していると言う事
例えば、脚が地から離れ、重心を失った時、背中で受け身を取ると思いきや
両手を後ろの地面に付け、其の“手”を重心に蹴ると言うダンスの様なアクロバティックな動き
蹴り主体の格闘術“カポエラ”だ……ーーー

/悪い、文字数制限でまだ続きますッ
281 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/10/30(日) 01:42:05.50 ID:JWFZAxMO0
>>278
だが、カポエラは蹴りを当てる格闘技では無く、蹴りの様に見せかける、牽制のダンスに近い
当たっても効果が低い事が承知な彼女は、避けたり防ぐ事をしなくても
一頭身分、ズレて空を切るだろう……ーーー

「……ひゅー、危なかったッ〜、冷や汗もんだね」

そして空を切る蹴りで円を描いた先は、地面、前進を一挙に回転させて重心を確立させ
タタタンと踏む軽快なステップと共に距離を取りつつダンスの様に体勢が綺麗に戻って行く
普通では軸脚を奪われた格闘家は、ひとくくりされた対処法で凌ぐしか無いが、そう一つじゃなく
戦いの中であらゆる格闘術を折り混ぜられる強みこれぞ“蹴りの師範”なのだ
282 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/30(日) 02:07:40.76 ID:5tv9WrzIO
>>280>>281

【足払いは、分類するなら「崩し」の一つである。】
【もともと威力は低く、さらにこの場合は相手はきちんと回避したため、全くダメージは受けていないはずだ。】

…ほほう…?

寸勁を食らって立て直すか…。こいつは驚いた。

【ヒュン!!】
【女は手を振り抜いてから、思わず感嘆の声を発していた。】
【「寸勁」―――――3cm程度の間合いから繰り出す「最高速」の攻撃は、確かに相手に当たる。】

【しかし、その後の行動――――――軸の切り替えとも呼ぶべき動作は芸術的なまでに完成されていた。】
【「足」―――――――――――から「手」へ。】
【三次元的な動きは手慣れており、それが牽制を含めた格闘術、】
【そう、蹴り主体の有名なもの、「カポエラ」であることも当然分かった。】

(…なるほど…体軸を崩しても無駄か…)

(フ…道場を三つも破れるわけだ…ただの脚技じゃないな…?)

【女も一歩後退した。目の前を回転する脚が通過する。】
【蹴り技は、それこそその逆足――――接地しているそこを折れば勝てる、と思っていたのだが、相手はその限りではない。】
【対抗法は予想外なもので、いい意味で常識破りであった。】
【流派にとらわれない、様々な脚技の使い手と相対していることと同値である。】

……そんなら、今度はこっちからいくぞ…

【こちらも構え直す女。ざ、と重心を落とし、】
【そしてさらに「氣」を練る―――――――錬りながら…】


翦 疾 歩


【ダアンッ】
【踏み込みには、「コツ」があった。そこをうまく用いれば、】
【擬似的な「縮地」―――――高速移動を行うことができる。】
【女は素早く接近してから、そして無事に近づくことができたなら腹部に一発。】
【右拳を突き出そうとする。直線的であるため、見切ることも充分可能だ。】
283 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/10/30(日) 02:43:57.26 ID:JWFZAxMO0
>>282
「ーーーー!?」

規格外、其の速さは格闘家における彼女からしては初体験であった、灯火からは
余裕さの表情は無くなり、焦りが見られる、自分のペースが乱されると、混迷するタイプだ
ながらも、相手の右拳に合わせてこちらも“刺し蹴り”と呼ばれる
人体が持つ鋭利な凶器かつ、硬さを兼ね備えると言う膝を、突き出される右拳を遮る意図で
放つが……ーーー浮く重点たる片足、単純な重心を膝に掛けられ無かった事による力負けだ

「……しまっ、んななッー!?」

ズザザーっと、背で地面をスライドして行き、見事に吹っ飛ばされる灯火
腹部への被ダメージを防いだのは良いが、結局、足技は足技なのだろう、如何に技に長けても
想定外の事態には“体勢が崩れやすい”と言う弱点が仇となり露呈しやすいのだ

『はい、そこまで、灯火アウトー』
「待て待て待って!?こっから派生した技とかあるしっ」
『……解ぁってるって……だから私もやりてぇってんだろ?』
『ちゃんとした“本気”でなぁ』
「あ、そゆ事ね」

怜火が灯火に歩み寄り、愉しげに笑んでいる其れは、自分も戦いたくて仕方無いと言った
表情だ、怜火の発言と共に掲げる指輪
灯火も指輪を掲げ出す
284 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/30(日) 03:00:37.47 ID:5tv9WrzIO
>>283

あら…これは………!!!

【ゴンッ!!】
【女は思わず声を上げた。鈍い音が耳に響いた瞬間、右拳に激痛が走る。】
【硬質な肘をもろに接触しているため、衝撃が自らに跳ね返ったのだ。】
【簡単にいうと、鉄を思いっきり殴ったようなものである。】
【「氣」を付加していないため、女の拳は常人のそれだ。】

いつつつ…!!あいたたた!!……これは痛い…

【しかし、気力で思いっきり押し切った。もっとも、威力は高くない。】
【ぶらぶらと手を振って痛みを散らしていると、そこに二人の姿が目に入る。】
【何故だろうか。「今までとは違う」―――――ふとそう感じた。】

…むむ…そうか…本気か…

…はは…そんなら私も…

【そう言って、女はゆっくりと目をつむる。】
【外界の刺激を全て遮断しようとした。自分と、】
【そして自分の「氣」―――――その存在「のみ」になろうとしている。】

【相手の指輪――――――定かではないが、しかし「本気」の媒体になるのだろう。】
【それならば―――――――――――こちらも…。】
285 :【互信光臨】 @wiki 残5レス [sage]:2011/10/30(日) 03:23:03.03 ID:JWFZAxMO0
>>284
「二つの炎が重なる時」『正義の炎が哮って唸るッ』
「『Double Justice』」


「ーーー……変/ ★ /身ッ……ーーー』

★★★★……二人は紅い炎と蒼い炎に包まれて……☆☆☆☆
 ☆☆☆☆……身を換え、制服を黒に変え、紅と蒼のマフラーを巻き……★★★★
★★★★……謎のポージングで構える二人、其の名もヒーロー……☆☆☆☆
 ☆☆☆☆……今日も紅く蒼く煌めけバーニングッ!……★★★★

〜変身演出終了〜

「……な、何か、今、凄く恥ずかしい演出が流れた様な」
『そいえば、社長がバージョンアップするとか言ってたがまさかな、はは』
「さすがにこれは恥ずかしい」

『まぁいい、交代だ灯火、今度は私がガンガン行くぜぇ……ーーー相手さんも本気らしい』

怜火は腿を上げて、既に蹴りの用意を為している、片足立ちの構えを見せる、如何にも
行動の段階が読めそうに見える其れはまるで剣道における、面や胴を誘う上下段の構えの
如く……ーーー正面から受け止めようと言うのだ
相手も本気なのか、目に見えぬ何かが動き出してるのを察知する怜火ーーー高翌揚に笑みを漏らす
286 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/30(日) 03:47:12.56 ID:5tv9WrzIO
>>285

…なるほど、確かに「ヒーロー」だな…燗のやつが見たら喜びそうだ…。

【そういうことか。】
【女は無表情にうっすらと笑みを浮かべた。】
【どのようになっているのかは、不思議と見なくても分かる。】

【相手は間違いなく「本気」。その強さをこの目で見ることができるのだ。】
【女はその事実に喜びを感じていた。だからこそ…彼女もまた相手同様自分の全てをぶつけるのだ。】
【滅多に使うことのない「勁」―――――開眼した瞬間、】
【右のモノクル越しの瞳に浮かび上がる太極が、女の「本気」を示すものであった。】

…さて、と。君達二人も格闘家だろ?そんなら勉強させてもらう。


――――――――八極拳士は敵を「一撃」で倒す…

【構えが変わる―――――それは、生涯で女が多用してきたまさしく「八極拳」の構えである。】
【左半身を前に出す形で半身になり、左右足は後ろに、左足は前に。】
【右手を腹中央辺りに軽くくっつけてから、左手は左膝の少し上―――。】

八極拳とは…











のことだ…っ!!

【じわ、とした闘気を放ちながら―――――女もまた「本気」で相手と相対していた。】
【滅多に見せない獰猛な彼女がここにある。】

…てなわけで…

…二人いっぺんにかかってこい。それから、君達ヒーローだろ?

【女は付け加えるように言葉を紡いだ。】

そんなら、ああ。こうしよう。私は「悪者」だ。

…悪者相手なら、思いっきりやれるだろ…。
勝てなかったら…そうだな…世の中のヒーローを片っ端から吹き飛ばすぞ…。

【ざ、と重心を落とし―――――少しずつ距離を潰しにかかる。】
287 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/30(日) 03:56:29.48 ID:5tv9WrzIO
>>285
//すいません眠気が…凍結よろしいでしょうか?
//もしも不可であるならキンクリでも大丈夫です。
//もしも凍結可なら自分は明日は午後ならだいたい大丈夫なのでそちら様の解凍可能時間を教えてください。
288 :【互信光臨】 @wiki 残四 [sage]:2011/10/30(日) 04:12:21.96 ID:JWFZAxMO0
>>286
『だ、そうだぜぇ……ーーー』
「別に私はダークヒーローもやれるから良いんだけどねっ!そいじゃ遠慮無く」

「『世の中のヒーローは私等が守るッ……ーーー』」

指輪に表示される信頼度80%の数値……ーーー何時もよりなかなか高い
二人は指輪の付いた手の甲を合わせ、構えを解いてはいきなり走り出す、間合いに堂々と入り
出そうと言うのだ……ーーー怜火が前衛、灯火がすぐ近くの後衛を走る形

すればいきなり怜火が軽い動きで体勢を低くして、掃腿と呼ばれる足払いを為そうとする
に加え、灯火が体勢が低くなった怜火の肩に手を掛け、そこから、ふわりっ、と軽くかつ
体に捻りを加えハンドスプリングをする様に、反り立たせ、飛翔する其れは
頭上からの高高度胴回し回転蹴りだ
絶妙なタイミングと高い運動性が可能にする高度な技だ

ーーー上段と下段の狭撃、恐らくそのタイミングも息の合った同時のもの

『一撃必殺ったぁ、ヒーローの代名詞じゃねーか!悪役には似付かないねぇ!』

そんな事を告げる怜火は先ほど放っていた足払いと共に、両腕を地面に付け始めている……ーーーー
289 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/30(日) 11:21:31.51 ID:5tv9WrzIO
>>288

…久しぶりに骨のある戦いが期待できそうだ…

【じりじりと間合いを詰めながら、女は思わず呟いた。】
【どのようなカラクリ――――この場では「能力」か否か。】
【それが存在するかどうかは定かではないが、仮に無能力者としても相当な手練、】
【そして相当なコンビネーションを誇っていると思われた。】

【八極拳は、その特性上間合いが通常よりもさらに狭い。】
【自分の制空圏―――この場合「打」の届く距離がものすごく短いのだ。】
【ゆえに、臨機応変な対応と打撃の伸縮が求められる乱戦には向かない。】
【一対一を得意とするあまり、数で上回れると苦戦してしまう。】

【しかし、不思議と女には自分が負けるビジョンというか、】
【そう言ったものが全く想像できなかった。】
【初めから不利が決まっているにも関わらず、である。】
【それは、やはり自分の拳―――――寝食を共にしてきた八極拳に絶大な信頼を置いているからなは他ならない。】

【肉薄する距離。相手から近づいてくることは、】
【女にとっては都合が良かった。「接近」という予備動作を潰すことができる。】

【やはり、二人の連携はかなり高い水準にあるようで、】
【女はタイミングを合わせて一歩、踏み込もうとしていたその「瞬間」。】
【二人のコンビプレーを見せつけられることになった。】

…っ!?

【掃腿――――――地を這うそれは女の震脚を阻害する。】
【力を込める予備動作をその前に止められてしまい、彼女は攻撃することができない。】
【加えて、いや、そのほとんど同時に来る上からの襲撃。】

零勁…っ!

(―――――――間に合うか…!?)

【ガキンッ!!】
【胴体への回し蹴りは――――確かに女を襲う。】
【しかし、ただでやられるつもりは女にして見ても毛頭ないようで、】
【硬化させた「氣」を顕現させて「纏」い、いくらかダメージを軽減する。】

【もっとも、肉薄した距離、かつこちらは「崩し」を入れられた状態での防御。】
【完璧とは程遠いその対応により、低くないダメージを食らっている。】

…これは驚いた。予想「以上」…!!

【素早く右腕を伸ばして、女は相手―――――黒髪の彼女の蹴りを放った足首を掴もうとした。】

…そうかい。そんなら変更だ。

「勝った者が」ヒーロー…こいつで行こう!




//ぬおおすいません!>>287に書いた通り寝落ちしてしまいました…お返ししときます!!
290 :【幻鶏変化】チキンチキーン♪wiki [sage saga]:2011/10/30(日) 15:09:54.27 ID:mPahXCC00
セイッ!!セイッ!!

【真昼間の公園】
【植樹されている太めの樹にマットを巻いて、それをひたすら蹴り続けている姿があった】

セイヤァットオォッ!!

【強い掛け声をあげるとともに跳躍、幹を踏みしめると両足を揃え、一気に踏み込み、
 大木を揺らして、そのまま宙返りするように着地】
【一連の動作を終えて、それを成した本人は満足そうに息を吐く】


【そう聞けば武を志す者の修行風景と思うかもしれない】
【残念ながら周囲の人間にはそう見えなかった】

【なぜなら彼は――――ニワトリだったからである】


\ナニアレ?/\着グルミ?/\特撮?/\ママーッ!!/\シッ、見チャダメ!!/\超ウケルーwww/


【ある者は興味をもって魅入り、ある者は関わり合いになりたくないとその場を去っていった】
【ある程度の大きさをもった人だかりに気づき、ニワトリが胸を張って自慢げに口を開く】


おいおい、これは見せモンじゃァないンだぜェ?




\シャ・・・・・シャベッタァァァアアアアアア!!!/


【次の瞬間、平和な公園から一塊となった群衆が駆け出して行った】
【人外が市民権を得る日はまだ遠い】

/人待ちです
291 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/30(日) 15:23:52.09 ID:Aj89SyfIO
>>290
…昼間っから騒がしいなぁ
一体何があるんだよ…
【公園の前を通りかかった男】
【赤いジャケットに白いYシャツと黒いジーンズを着ているが】
【ベルトはつけていなかった】
【するとしばらくして悲鳴?が聞こえたかと思うと】
【公園から人が一斉に出てくる】

一体なんなんだよ…
怪物でも出てきたかぁ?
【頭を掻きながら公園に入ると】
【そこにはでかい鶏がいた】
【少し動作が固まると小さくため息をつくと】

えーっとお尋ねしますが
もしかして悪の組織の鶏怪人とかいうやつですか?
違うなら違うでどうでもいいんですが
【丁寧な口調で話しているが】
【その表情はあと一押しで吹き出しそうなほど笑いを堪えているのが分かるだろう】
292 :【幻鶏変化】チキンチキーン♪wiki [sage saga]:2011/10/30(日) 15:31:35.72 ID:mPahXCC00
>>291
………んー、なんか正しいようでちょっとだけ傷ついた複雑な気分

【ぽつねんと一羽公園に取り残されたあと、ぼそりと呟くニワトリ】
【そして入れ替わる様に入ってきた男にいきなり声をかけられる】

ああん?
いや、家はそういうのやってないんで

【平然とした調子で応えるニワトリ】
【『一般人の反応じゃねぇよな……さっきのが普通なワケだし』とか考えていた】

っていうか、悪の組織ってなんで微妙な生物を人間と混ぜ込んで怪人にしようとするの?
自分たちの存在をそこまで過剰にアピールしたいの?
目立たないようにひっそり暗躍すればヒーローにも見つからずに世界征服できるんじゃね?
なんなの馬鹿なの死ぬの?

【そして画面の向こう側の世界観に思いっきり喧嘩を売る発言を始めた】
【ヒーローが悪の組織倒さないとお話にならないため、そのあたりのご都合主義は仕方ないのだ】
293 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/30(日) 15:48:20.00 ID:Aj89SyfIO
>>292
あ、ちげーのか
それなら[ピーーー]必要ないな!
【把握するとまじまじと鶏を見る】
【どう見てもただの大きな鶏だ】

だってそのほうがかっこいいじゃん 番組的に
ひっそり暗躍してるのをひっそり倒してもつまんねーだろ?
それヒーローじゃなくてスパイだろ?
【極一般的な反論をする】
【しかし現実には自分が怪物に全く合わない事から】
【むしろこの鶏の言うとおりなのだろう】
294 :【幻鶏変化】チキンチキーン♪wiki [sage saga]:2011/10/30(日) 15:58:24.86 ID:mPahXCC00
>>293
殺っ!!?

【放送禁止用語に怯えるニワトリ】
【とりあえずいつでも走り出せる体勢を取っておくことにした】
【街中とはいえ市民権の無い人外ならば簡単にバラされてもおかしくない】
【そして最後はきっと水炊きにでもされてよってたかって箸で突かれるのだ】

あー、そっか、スパイ映画かー
確かにそういわれりゃそうだ

【ふむふむと肯きながら、『でもよぉ』と更に世界観をぶち壊す言葉を続ける】

大抵、雑魚軍団蹴散らして一人っきりになった怪人を、大抵5人組でリンチするよな?
あれってどうよ、っていうか、なんで子どもはああいうのを『カッコイイ!』って感じちまうんだろうなァ?
特に戦隊モノは、自分たちの力っていうより最終的には兵器頼りじゃねえか、巨大ロボだよ巨大ロボ
初代は肉体戦オンリーで頑張ってた改造人間やら、トドメの光線以外肉弾戦で頑張る光の巨人やらに比べてよォ
あいつら一体なんなんだって話だよな?

【何故そこまで語るのか、それはこのニワトリの脳内を開いてみないことにはわかるまい】
【いや止めてね?実際にされたら死んじゃうからね?】
295 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/30(日) 16:06:04.75 ID:Aj89SyfIO
>>294
あ、別に食うつもりはないからな
【こんなでかい鶏食べて】
【変な毒でも入ってたらたまったもんじゃない】

雑魚軍団がいるからギリギリリンチに見えないんだよ
あれのお陰で多勢に逆転して勝ってるように見える訳だ
それに大抵敵が最初は圧倒的だしな
巨大ロボはしょうがねえよ
シリーズによってはヒーロー自体が変身もしてるし
まぁ…細けえ事は気にすんな
【どうして見ず知らずの鶏とヒーロー談義しているのか】
【しかし別段不快という訳でもないので】
【気にせずに会話を続ける事にした】
296 :【幻鶏変化】チキンチキーン♪wiki [sage saga]:2011/10/30(日) 16:14:05.35 ID:mPahXCC00
>>295
は、はい、そりゃどうも……

【『これは振りか、安心させて狩ろうって魂胆なのか!?』などと疑心暗鬼に駆られるチキン】
【この姿で長い時を生きてきたのだ、染み付いてしまった生存本能は仕方がない】

なるほどねェ、そう言われりゃ確かにそういう構図になっとるわ
あれ、そういえば巨大ロボって戦隊ものの初代からだっけ?
敵が巨大化してそれを合体ロボで倒すお約束っていつから確定したんだか……

【真面目に思い返してみるチキンは、つまり『初代』が分かる年齢なのだろう】
【まあ異世界なんでどういう時系列になってるかは分からないけれど】

ま、そだな
細けぇことはどうでもいっか!

俺様特撮ヒーローよりロボアニメで育った世代だしなッ!!!
ぶっちゃけそんなにヒーローモノ知らねェ!!!

【なんか最後の一言で色々切り捨てられた感がないでもない】
【とはいえ、別段不穏な空気も孕んだ様子の無い、平和な会話が続いてゆく】
297 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/30(日) 16:20:09.42 ID:Aj89SyfIO
>>296
初代が分かるほど俺は生きてねえ…
っていうかまさか年上!?
鶏より長く生きてない俺って…
【まさかの年上である】
【衝撃的な事実に驚きが隠せない】
【喋ってる時点で長生きなのは察していたのだが】

結局そういうオチかよ!
俺はヒーローに囲まれて生きてきたから
むしろロボアニメなんてまったく分からねえ!
ヒーローとはかけ離れてるからな!
【独断と偏見で見たロボアニメの感想であるが】
【果たして鶏はこれに対して何を言ってくるのか】
【少し楽しみではある】
298 :【幻鶏変化】チキンチキーン♪wiki [sage saga]:2011/10/30(日) 16:32:28.79 ID:mPahXCC00
>>297
えー、ニワトリの寿命っていうか……

【その時、ひょっこりとチキンの尻のあたりから首をもたげた蛇】
【それで相手にはそう理解されるかもしれない】
【だが真実は、中身が変身能力者のオッサンであるという悲しい事実である】
【まあ、本人がその事実を既に忘れてニワトリとして生きている感があるのだが】

まぁ、勇○シリーズといいエルド○ンシリーズと言い、巻き込みタイプが多いしなぁ
ガ○ナ作品は方向性的にヒロイックな物語求めてないし、あ、天元突○以外な

【妙に伏字の多い会話である、だから分からねェっつうの】

でもまあ、あれだ

『嵐の勇者』は名曲!

【そこは『勇者王誕生』じゃねぇのかよ……】

『僕らの冒険』や『風の中のプリズム』も好きだけどな!!

【完全に中の人の趣味が染み出しています、本当に(ry】
299 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/30(日) 16:42:33.47 ID:Aj89SyfIO
>>298
…あーそういうことね
うん よく分かった
長生きしてねえと逆におかしいわな
【尻から出てきた蛇で察する】
【まさか正義に目覚めた怪人だったとは…】
【勘違いをしているが結果オーライである】

…あ、はいそうですね
はい、うん、Yes
【完全に話についていけていない】
【適当に話分かっているフリをしておく】

よし!それは分かった
それでだ 一体あんたは何をやっていたんだ?
【そういえな聞くのを忘れていた】
【鶏の姿を晒してまで出てきたのだ】
【きっと大きな用事があったに違いないと推測する】
300 :【幻鶏変化】チキンチキーン♪wiki [sage saga]:2011/10/30(日) 16:57:37.31 ID:mPahXCC00
>>299
逆におかしいっていうのもアレだけど、まあそういうことでいいや
ケケケケケッーー!

【まあ、丸く収まった話みたいなので笑い飛ばして強制終了】
【変に引き延ばせばぼろが出かねない】

でなー、ガ○バルガーのヤミノリ○ス三世ってやつが……
え、もういい?
チェ………

【止まらなくなっていたチキンもここで強制終了】
【相手の疲れ切った顔を前にして、まだ語り足りないと疼くクチバシを必死で抑えた】

あー、あれね
ほら、もうすぐ来るだろう?


…………ハロウィンってやつがよ

【………で、さっきの修行と何の関係があるんですか?】
【なんかそれだけですべてが伝わった気になっているチキンは、憂鬱そうに溜息を吐いて青空を見上げていた】
301 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/30(日) 17:06:33.09 ID:Aj89SyfIO
>>300
…ハロウィン?
あぁあの化け物に粉した子供が沢山いる日か!
あの日はあんま好きじゃねえんだよな
化け物と子供の区別がつかねえ
【ヒーローにとっては面倒な日だった】
【なんたって下手に手を化け物に出したら子供だったりする】
【だから面倒なのだ】

まぁそれ置いといてだ
ハロウィンの為に何かの準備してたのか?
する必要ないと思うんだが 見た目は
【もう一度相手の容姿をじっくり見る】
【ハロウィンは喜ぶべき日だと思うのだが】
302 :【幻鶏変化】チキンチキーン♪wiki [sage saga]:2011/10/30(日) 17:16:36.82 ID:mPahXCC00
>>301
ああ、それだよそれ

俺様たち人外にとっても、このままの姿をアピールできるいい機会だろ?

【そう、人間との交流という意味合いでは絶好の機会である】
【ではなぜ、平和な触れあい行事と戦闘の修行が繋がるのか】

だからよ………狙われる機会も増えるんだよ

『ニワトリがいたぞー!!今日の晩御飯は焼鳥だっーー!!』

………とかな?

【しかし引き籠る訳にはいかない】
【なんといっても、自分は『 幹 部 』なのである】
【というわけで、強制的に自己防衛能力を高めることになったのだった】


………ここだけの話、こんなの、他の人外仲間には言えねぇだろ?

【だから屋敷を離れたこんな場所で修行してたというわけだ】
【意外と壮大な伏線だったワケである……いやそうでもないか、全然そんなことないな】
303 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/30(日) 17:21:59.97 ID:Aj89SyfIO
>>302
俺もいいアピールの機会だと思ったんだが
普通仮想だと思ってばれないもんじゃねえのか?
それともやっぱあんたが特殊なのかね?
仮装には少し見えづらいからなぁ
【おそらく吸血鬼や妖精や獣人ならその程度の認識なのだろう】
【しかしそのまま鶏を大きくしたものだと話は変わってくる】
【人外にもそれなりの大きな違いはある】
【鶏を見て男はそう思った】

まぁ確かにな
仲間には言いづらいだろう
悩みを共感出来そうな仲間はいねーのか?
【「例えば牛とか豚とか」と後につける】
【常識的に考えれば】
【いないなから一人で修行しているのだが】
304 :【幻鶏変化】チキンチキーン♪wiki [sage saga]:2011/10/30(日) 17:29:51.25 ID:mPahXCC00
>>303
確実にばれる
そして今までのパターンからいって、確実に食糧扱いされて狙われる

【真剣な面持ちで応えるチキン】
【こんなギャグみたいな日常だが、命をそんな理由で狙われる側にとっては死活問題なのだ】

悩みを共感できそうな仲間、か………


カラスは確実に不味そうだし、ペンギンはもし美味しくても手を出す奴はいないだろうな……

【どうしてだろう、気づいたら泣いてた】
【誰だって『みんなから狙われる(食糧的な意味で)美味しそうなブタさんになれる能力下さい><』なんて言わないだろう】
【ちなみに上記の能力は中の人のメモ帳の中で眠っているので、ご希望がある方は申し出て下さい】
305 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/30(日) 17:41:35.41 ID:Aj89SyfIO
>>304
まじかよ…
本能が偽物と本物区別するのかね?
俺は別に食おうとは思わないけどな
【大事な事なので二度言いました】
【怪物を食うヒーローがいたら怖い】

ペンギンは可愛いからともかく
カラスは害鳥として殺されるんじゃね?
仲間いたじゃねえか
【狩られる目的は違うにせよ】
【見かけたら殺されるという意味では仲間なのかもしれない】
【鶏がどう思うかは知らないが】
306 :【幻鶏変化】チキンチキーン♪wiki [sage saga]:2011/10/30(日) 17:51:15.87 ID:mPahXCC00
>>305
ああ、カラスの方は人間ベースな姿だし、あと勢いで屋敷の壁ぶっ壊すようなヤツらしいから……

【伝え聞いた話だが、壁がぶち壊されていたのだけは事実だ、自分の目で確認した】
【あの両親からそんな破天荒な娘が生まれたとも信じがたいが、
 事実らしいし、いつかはちゃんと会って確認せねばならないなとか思い長いながら会話を続ける】

全員が全員、お前みたいに良識ある目で鳥類を眺めるだけに留めてくれればいいんだけどなァ……

【既に達観しているのかもしれない、ニワトリ性として】
【いやまあ、正確にはコカトリスなんですけどね、一応分類的には竜の一種だよ!ドラゴンだよ!!】

寧ろあのペンギン野郎喰われればいいのに

【爽やかな顔で恨み言を漏らした】
【撤回、達観とか全然してねぇわこのチキン】
307 :【雨候奔竜】@wiki [sage]:2011/10/30(日) 18:17:12.89 ID:Mj4nHH0Bo
【忙しない雑踏からはほど遠い、小さな丘の梺】
【殆ど人の出入りも無いであろう此処に、然し、今夜限りはゆらりと揺らめく影が】
【雲一つない空に白々と輝く月の光に照らされて、いた】
【露になるのは蒼い身体、休息中なのか幾らかリラックスした体勢で、泉の水を飲んでいた】


【緩慢な動作で尻尾を左右に振りながら、周囲に漏れる重々しい声音】
【薄く開いた浅葱色の眸は遠く、どことも言えないような場所を見渡していた】

「あー…眠ぃ……」

【立派な体躯――といっても同種の内では小さい方なのだが――とは裏腹に、】
【科白でも聴けば判るだろうか、未だこの竜は幼かった】

【竜を見た事が無かったとしてもそれと分かるような、大きな欠伸をひとつ】
【何をするでも無く、誰を待つでも無く、ただ竜はぼんやりと其処に】
【確かに、存在していた】
308 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/30(日) 18:50:48.44 ID:Aj89SyfIO
>>306
勢いで壁ぶっ壊すね…
そこまですごかったっけ?
【壁をぶっ壊すという単語に?マーク】
【周りが大抵壁をぶち壊す人が多かったせいか】
【そこまで恐怖を感じられないのかもしれない】

俺はヒーローだからな!
ヒーローが見極めるべきものを見極められなかったダメだろう
あと仲間の悪口は駄目だぞ!
【爽やかな笑顔でそう話す】
【それにしても殺したいほど憎いペンギンとは】
【どんなペンギンなんだろうか】

/すいません!遅れました!
309 :【幻鶏変化】チキンチキーン♪wiki [sage saga]:2011/10/30(日) 19:03:18.18 ID:mPahXCC00
>>308
なんとなくわかった、もういい……
俺様とお前たちとは住む世界が違うんだ……

【遠い目】
【まあ、自衛する能力も無く、見た目でも食欲を遠ざけることができず】
【脂がたっぷりのったニワトリの悲しい定めは覆せそうにもない】

なるほど、ヒーローか……

【鳥類のヒーローとかいてくれねェかなと思った】
【もし助けてくれるとしてガッ○ャマンとバー○マン、どっちがいい?】

まあいいじゃねぇか、俺様のししゃも勝手に食ったんだぞ!!
ししゃもだぞししゃも!!
キャペリンじゃない本物のしーしゃーもー!!!

【怒り心頭のチキンであった】
【食い物の恨みは恐るべし】
310 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/30(日) 19:11:47.15 ID:Aj89SyfIO
>>309
まぁ…言っちゃ悪いけど人間と人外だからな
住む世界が違うのはしょうがないことさ
【何故今ので言われたのかわからないが】
【もしかしたら壁破壊程度人外には当たり前なのかもしれない】
【人間はこれほどまでに弱いとでも思っているのだろうか?】

たったそれだけかよ!
ったく…確かに憎いかもしれねえけどよ
それくらい許してやれよ
ペンギンよりかは先輩なんだろ?多分
【自分より年上だったのだ】
【まさかペンギンがこの鶏より年上な訳ないと踏んで】
【鶏の怒りをなだめる】
311 :【人変皇龍】@Wiki [sage]:2011/10/30(日) 19:19:39.46 ID:WwiL7TSH0
>>307
/凍結になるやもしれませんが、まだいらっしゃいますか.....
312 :【幻鶏変化】チキンチキーン♪wiki [sage saga]:2011/10/30(日) 19:20:27.87 ID:mPahXCC00
>>310
あ、うんそだね

【脚力に自信はあるが、それなりの規模の建築物を支えるべく設計された壁をぶち抜くなど、
 能力で石化させ脆くした後でないと無理だ、コンクリ打ちの壁蹴破るとか不可能だ】
【俺は人外、脚力も人外、でも無理】
【それだけ生き物の体はデリケートなんだよ、この化物どもが!!】
【……と心の中だけで叫んでおいた】
【格差が酷い】

ん……まあ、確かに俺は先輩で幹部で現在No.2の古株だけどよぉ……
ったく、仕方ねェなあ
今回は赦してやるがァ、今度つまみ食いしたら格の違いをしっかりと教えてやるッ!!

【一応宥められたらしい】
【しかし、なぜそれっぽく肩書並べたし】
【あとニワトリとペンギンでは、明らかに前者が格下っぽいけど大丈夫か?】
313 :【人変皇龍】@Wiki [sage]:2011/10/30(日) 19:28:04.93 ID:WwiL7TSH0
>>311
/少々早いですがおられないようなので取り下げさせていただきます
314 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/30(日) 19:29:40.11 ID:Aj89SyfIO
>>312
なんだ割と淡白だな
もっと人間と比べられるのは嫌いっていうイメージがあったんだが
【淡白な反応に驚きを見せる】
【もっと人間になりたーい的なのを考えていたからだ】

幹部?No2?
まぁ許すのはいい事だが
お前は何かの組織に入っているのか?
【組織のような単語に反応してしまう】
【やはり悪の組織の構成員なのかという】
【疑念を再度燃やしながら】
315 :【幻鶏変化】チキンチキーン♪wiki [sage saga]:2011/10/30(日) 19:36:29.61 ID:mPahXCC00
>>314
んー、そりゃそういう奴も多いかもしれねェが、俺様は別に
軽く見られるのは我慢ならねェけど、『違ってる』ってだけなら人間同士の中でも同じだろ?

【元が人間だった(本人もその事実を忘れかけ)おかげか、そういう意識はあんまりなかった】
【今日は今日で一般市民が相手だったからあんな感じだったが、能力者相手では慣れているのかそれっぽい反応も薄いし】

組織っつうか……まー、人外が集まって生活してる屋敷があんだよ
昔は酷かったからな……人外ってだけで狩られる対象になったりよォ
まあ、その頃に比べりゃずいぶんと平和になったもンだよ

【疑念は晴れたのか、深まったのか】
【幹部の癖に不用意に人外屋敷の存在を漏らすニワトリ】
【まあ、それだけ聞けばすぐに『悪の組織だー!』とはならないだろうし大丈夫だとは思うが】
316 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/30(日) 19:44:47.74 ID:Aj89SyfIO
>>315
確かにそうだけどな
ついイメージと違ったもんだからさ
やっぱり実際に見ると色々違うな
【やはり百聞は一見に如かずと言ったところか】
【少なくともこの男の中での人外への評価が変わったのは違いない】

そういう時代もあったのか…
確かにその狩りたいという気持ちも分からなくもねえが…
あんたの話を聞いたら考え方も変わったよ
人外だからって無差別に攻撃するのはやめておこうか
【とはいえ今までそんな事したことはなかったのだが】
【いずれにせよこの鶏はいい仕事をしたのかもしれない】
317 :【幻鶏変化】チキンチキーン♪wiki [sage saga]:2011/10/30(日) 19:57:19.83 ID:mPahXCC00
>>316
へぇー、イメージと違ったんだー、へぇー

【自分一人のせいで、なんか人外全体のイメージが変化したらしい】
【ちょっとだけ責任を負わされた気がした】

できれば頼む、別に全部が全部のヤツらが人様をどうこうしようってワケじゃあないンだ
そういうヤツが酷い目見ないように助け合うのが、『人外屋敷』の存在意義よォ

【これだけは胸を張って言える、自分の大切な居場所】
【いや、居場所だけではない、仲間すべてを含めて『人外屋敷』なのだ】

っと、話しこんじまったな
そういうワケで俺様修行に戻るわ
ハロウィン当日までに少しでも鍛えとかねェと……

【そういってニワトリは反転しつつ樹の幹に回し蹴りを入れる】
【マットで保護された大木に、必死に蹴りを放つ作業を再開したのだった】
318 :【無双黒龍】《ダーグ・ドラグナー》@wiki [sage]:2011/10/30(日) 20:13:46.54 ID:Aj89SyfIO
>>317
分かってるって
子供は元よりこれからは大人にも手を出すのは控えるぜ
とはいえお前以外の人外にはまだ出会ったことねーけどな
【人外屋敷…覚えておこう】
【最悪カノッサの標的になるかもしれないが】
【その時は何とか誤魔化せばいいだろうし】

そうか
それじゃあ俺もそろそろいくとするぜ
修行頑張れよ!
【鶏が修行再開したのを確認すると】
【男も公園を後にした】

/絡みありがとうございました!
/途中大幅に遅れて申し訳なかったです!
319 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/30(日) 21:30:58.43 ID:5tv9WrzIO
//【互信光臨】さんへ。
//>>289に返信しておきました!一応…
320 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/10/30(日) 21:45:57.79 ID:JWFZAxMO0
>>289
「むあッ……ーーーしまったっ」

胴回し回転蹴りは空中での放つ技な為に、倒しきれなかった後の隙が大きく、足首は掴まれる
もう片足で蹴るにも支えるバランスが皆無となり、逆効果だ
灯火は取られた足に体重を掛けて相手をじらそうと試みる
サンボの足を取られた際に技を掛ける要領ながら、灯火達は“足”技に長けてると言うよりは
“蹴り”技に偏ってる為に、技には繋げられない……ーーーそんな弱点を突かれたのだ

ある種時間稼ぎ以外何でも無い、が

『其れで十分だぜぇ』
『勝った方がヒーローか、なら、私達の……ーーー楽勝だなッ』

ーーー僅か0.5秒のアイキャッチから、不適に怜火は笑み
地を両手に着けていた状態から、力を掛け素早い起き上がりから
所構わず放たれる怜火のブラジリアンキック、言われる所ではマッハ蹴りと呼ばれる其れは
円を描く様な変則的な軌道の蹴りながらも、扱い慣れた者ならば、更に軌道を
変則させる其れは……ーーー顔面こめかみを狙う様に見せかけた
灯火の足首を掴んだ手首へ振り下ろし刈り狙い、っと、一発の蹴りながらフェイントを
織り込ますに最適と言えよう

/悪いッ、来るのが遅れたお……返しときますっ
321 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/30(日) 22:16:39.65 ID:5tv9WrzIO
>>320

【掴んだ瞬間、下方に急激に加えられる力。】
【しかし、女にしてもそれは予想の範疇であった。】
【掴まれたら、それを振り払おうとするのは常である。】

…!!

【ギリ、と力を込める。人の脚は二本。片足を封じれば、】
【蹴りを飛ばすことは実質不可能になるのだ。】
【女は振り払割れないようにガッチリと右手に力をいれていた。】

【しかし、忘れるわけにもいかない。この場には「もう一人」いるのだ。】
【長い金髪の彼女に視線を向ける。地に手をついた状態からなら、】
【繰り出されるのは起き上がりの力を利用したものであろうか。】

【となると、狙いはこちらに高いダメージを与えることのできる、「鳩尾」か「頭」。】
【そして、鳩尾は現在自分の右腕が目の前にあるため、】
【撃ち抜くのは不可能――――――となると残るは…。】

バカ…打たせるか…

【――――――しかし――――――】


!?




(しまった…この軌道は―――――――――――

【ドスッ!!】

―――――――――――「腕」か…っ)


【頭上を守るように持っていった左手は、衝撃を受け付けない。】
【代わりに刹那の瞬間に断ち切られる右腕。】
【いくら力をいれているとしても、外部から別方向に強い力を、】
【それも急にかけられては対応できない。】
【加えて、「氣」を付加せずに受けたそれは、】
【練氣をこの瞬間も続けているせいで「とっさの防御」という回避行動の一貫を許さないのだ。】
【骨が軋むような音と、飛んでくる激痛――――――相手の蹴りは確かに女を貫いている。】

おーおー…私に打を入れたか…結構。この代償高くつくぞ…!

【狙いは掴みを振りほどかせた金髪の彼女。】
【女は振りほどかれたことによる体勢の崩壊を素早く建て直すと、】
【足を捌いて彼女の左側面につこうとした。ちょうど相手の左手に、女がいる形だ。】

…できればこの技は使いたくないが…相手が相手だ。
腕にダメージを食らった今仕方が無い。


それと、勘違いするなよ!!別に余計な下心はないからな…!

【そう素早く言葉を紡ぎながら、女は左手を金髪の彼女の胸へ、】
【右手を彼女の背中――――――――ちょうど胸へとあてがった左手の延長上の位置にあてがおうとした。】
【つまり、相手の身体を、自身の両手で挟み込もうとしているのだ。】
322 :【谷山追放】 :2011/10/30(日) 22:35:47.43 ID:sU6Q76+IO
平和なスレを戻そう
323 :【谷山追放】 :2011/10/30(日) 22:38:24.47 ID:sU6Q76+IO
こんなチート野郎は追放しろスレが崩壊する

【装闘機兵】【鋼拳剛砕】【万世統治】【光慈拓望】【陛に坐する燦々たる王】
324 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/10/30(日) 22:45:54.78 ID:JWFZAxMO0
>>321
『下心っtんんッ……ーーーじゃねェ!しまったッ!? ///』

「やーい、そんな余計な乳を持ってるからだッ!ザマァ見ろ!」
『お前味方だよなァ!?』

通来ならば掴み技を防ぐべく距離を取るのが蹴り使いとしては最適だが、逆にそこを突かれた
予想の範疇ながらも、やはり来てしまったか、と言った様子だ
胸にあてがわれると、集中が少し乱れる、あ、ここお色気シーンですよ、はい
灯火が茶々を入れている間にもーーー挟み込まれる怜火の身体

「ま、無視は出来ないですたいね」

ーーー逆に足が解放された灯火も、素直に其れを見逃す筈も無く、体勢が悪い状況ながら
カポエラのホーレーと言う相手に尻を向けつつも足を広げた間から相手を見つつ、回転する移動法から
地に手を付き後ろから的確にハステーラと呼ばれる屈み切った体勢で放たれる足払いの技を
裏で決めようとする、重心の掛かりやすい後ろ足を狙った払い、転ばすと言うより
技の阻害を狙った死角に攻めやすい一打だ

「ドヤドヤァァ!!」

どや顔しないで下さい。
技を放った後もハステーラ独特の即座に回転させ元のポジションに戻る事も忘れない灯火
325 :【谷山追放】 :2011/10/30(日) 22:52:06.29 ID:sU6Q76+IO
前に所属してたスレでもありましたが指摘は無駄です、無視です絡ま無い事が重要です
326 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/30(日) 23:05:29.61 ID:5tv9WrzIO
>>324

…結構大きいじゃないか。

って…んなことはどうでもいいっ!いくぞ…

【相手の言葉を聞いて思わず違う観点を口走ってしまう女。しかし、それはほんの一瞬。】
【体内で練りこんだ生命そのもの、「氣」。使いすぎるそれを最適な状況に持ち込み、そしてより力強く練りこんで行く。】

【当然、黒髪の彼女も無視できない。自分への被弾を被ることは、】
【紙装甲の彼女にとっては敗北につながるのだ。】
【しかし、やっと掴んだこの距離である。見過ごすわけにはいかない。】

【ぐぐっと、足払いが来る一瞬手前に、りょうてを押し付ようとする。押し付けようとしながら…】

……ふんっ!!











【両掌から氣「そのもの」を直接「放つ」。】
【擬似的な衝撃波となるそれは、至近距離で相手に打ち込むことができれば、】
【その近い距離と、衝撃波の威力により、「内蔵を直接打たれたような」大きなダメージを誇り、その場で悶絶するような威力であるのだが、】
【打ち込むその一瞬―――――――放出の瞬間に「溜め」なければならないため、実質的にはラグがある。】

【ゆえに、相手の対応によっては回避、迎撃も容易いだろうし、】
【ともすれば、少しもダメージを受けることなく回避したりすることも可能かもしれない。】
【また、特に今回の場合は―――――――――――】

…っ!!ち…っ!

【「氣」を放った瞬間に、足払いを受けて大きくバランスを崩し、】
【高い隙を晒すので、回避率は跳ね上がる。】
327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/30(日) 23:06:37.16 ID:JqwzWuoB0
>>325
ログを探してみましたが名前欄にあるような能力は発見できませんでした
新規の人ならここ(http://yy72.60.kg/test/read.cgi/vipdetyuuni/1319886206/)で能力を貰ってください
328 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/10/30(日) 23:43:12.99 ID:JWFZAxMO0
>>326
『……ーーーよし決めた絶対アンタ一発蹴りぶっかますッ!!!///』

胸の話をされた事で怒りが高ぶる怜火、だが挟み込まれ身体の自由が効かない、が
灯火のフォローが入り多少の自由が効く、相手の技にはラグが有り、何らかの溜め技だろう
事を瞬時に判断する怜火ーーー気を放つだろう瞬間に自由になった左膝を上げ
膝で其の気を受けるーーー走る内部から伝わる激痛
其の痛みを堪え、足に力を込め受けた膝で弾く様に、かつ地を踏むもう片方の足に力を込め

後ろへ飛翔する、同時に元の体勢に素早く戻っていた灯火も、其の“着地点”に立つ

『ぐぁぁあああぁッッッ……ーーーんんぬぬぬぁぁああああッ〜!!』
『クッソ痛ぇぇッ!!』
『灯火ぁぁあああああッ!! “アレ”やるぞッ!!』

「脚、ぶっ壊れても知んないからねッ」
『ッッ……ンな事、言われなくとも、なぁッ!!』

灯火が少し心配気に顔を向けながら、告げるも、距離を取って構えを為す
痛みに苦悶しながらも空中で回転し、捻りを入れる怜火、何と右脚を着地点に居る
灯火へと伸ばして居る、傍から見れば怜火が灯火に旋風脚を放つ仲間割れの様に見える
だが其れは……ーーー

/悪い、続くッ
329 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/10/30(日) 23:43:45.17 ID:JWFZAxMO0
>>326
「必ぃぃッッ……殺ッッ!!!」

灯火も左脚で同じタイミングで正面蹴りを放つ、そう怜火の蹴りと足と足を激突させ
其の反動を活かし、後ろからまた相手の方向へ更に高く、更に速さを得て……ーーー
高度なコンビネーションと高度な技術、高度なる身体能力が合わさり初めて完成する
灯火、怜火が“ヒーロー”への想いを馳せて編み出した
……ーーーオリジナルの蹴り技

『 Double /ーーーーーーーーー
        ★
ーーーーーーーーー/Burning流ッ 」

    「『ライダァァァァ……ーーー!!!!』」


『キィィィッックッッッ……ーーー!!!!』

怜火が更なる回転を体に掛けて右足を伸ばして、相手の女性めがけて強力な飛び膝蹴りとし
向かう、通来なら回転を込めず左足で蹴るが、先の気で痛みを負った為に左足は
使えないのだ、其の為、若干威力は落ちるが……ーーーまさに彼女らなりの一撃必殺
そのものだ

ーーー……蹴りを完結させると同時、指輪からは《能力限界時間ーーー突破》と表記され
二人の変身は解けるだろう
330 :【零鳥滑礫】滑るペンギン [sage]:2011/10/31(月) 00:08:49.28 ID:CKNJ02dPo
ずいぶんと…

【ひた】

【ひた】

過ごしやすい季節になりました

【その足音は、少し湿った布が地面に吸い付く様な音色で】
【規則的に冬空の下に響く】

しかしながら…
鳥類最強。

鳥 類 最 強 の ッ

私としましては、この寒空こそが野生ッッ!!
寒空の下でこそ、野生は磨かれ、

研 ぎ ! 澄まされるべきなのです!



【喋るペンギンだぁぁぁぁぁ!!!】

【ペンギンは公園の街灯に照らされつつ】
【おおよそ、鳥類の翼とは言い難い形の羽をぎゅっと握りしめ】


おらァァ!!! おらァァァ!!
どうだァ!この腐れガス灯がぁ!!怖気付いたんかぁ!?エェ!?ピッギャーーー!!!


【ガス灯にクチバシアタックをかましていた】



/死合募集
331 :【零鳥滑礫】滑るペンギン [sage]:2011/10/31(月) 01:35:25.83 ID:CKNJ02dPo
/>>330取り消します
332 :【鏡中人形】鏡の中のマリオネット [sage saga]:2011/10/31(月) 01:49:58.92 ID:X0licGpA0
【冷たい雨が降りしきる、夜でした】

【雲が空を覆っていて、月の光など欠片も射すことがありません】

【星空を見るのに絶好の場所であるこの小さな丘からも、闇夜しか見ることが出来ません】

【こんなところに居ても、降りしきる雫の冷たさと、孤独感と寂しさしか味わうことが出来ません】


【そんなところに、一人の女性が佇んでいました】

【黒く長い髪に、白いワンピース、そして病的に真っ白な肌】

【雨に濡れながら空を見上げるその姿は、なんだか幽霊と勘違いされてしまいそうです】

【何を、しているのでしょうね】
333 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/31(月) 19:32:12.33 ID:u1/HEqoIO
【交易の盛んなとある大都市がある。】

【そこの―――――――――――とある公園。】
【大きな公園ではない。人が集まるような活気は無かった。】
【遊具は数年動かしていないのではないか、と思うほど錆び付き、】
【広さだけが取り柄――――――そんな印象を与える。】

【もっとも、そこは「知る人ぞ知る」とでも言おうか。】
【人が来ないので、この都市では決して得ることのできない静かさがある穴場になっている。】
【それが逆にステータスになっていた。忘却の彼方、】
【街の隅の方で忘れかけられているそんな場所である。】
【知っている人は知っており、休憩や独りになりたいときに来ているが、知らない人は知らない。】
【そんな公園の中央に、珍しく人影があった―――――――――――】

…ふっ!

【ドンッ】
【おそらく、25歳程度。そう予想することのできる一人の女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

…しっ…!!

…うすうす感づいてはいたが…情報が欲しいな…っ!

【ドン】
【女はなんかの拳法の型打ち―――――独り稽古のような物を行っていた。】
【なかなか手馴れた様子であり、長くその稽古を行っている事がわかる。】

【踏み込みの音――――――静寂の中でそれはいやに大きく聞こえていた。】



//なんでも対応
334 :【屍美食人】 [sage]:2011/10/31(月) 21:19:12.14 ID:cHnRiXRB0
声が木霊する。声が響き渡る。声が絶え絶えになる。声が途切れる。
まぁ生き物が絶叫を伴いながら死ぬときは大抵この様である。

加害者はグールにも等しき青年。被害者は十代のアカデミーの生徒。
場所は人気のない路地裏。そのシチュはアニメや漫画で良くあるものである。

「…ぷはぁ。天然の能力者ってのはこんなに美味しいんだな。一つ学習
 学園の養殖モンとは比較にならねぇな。何はともあれ今日も元気に命を平らげることができました。
 アーメン、エイメン、冷ソーメンってか。ぎゃっはっはぁ…ウケル」

愉悦に浸りながら軽口を叩き全身に返り血を浴びながら骨だけとなったアカデミーの生徒を地面に放置し
即座に服を着替え始める。これら一連の行為は青年にとっては日常に等しき行為である。

/殺し合い募集
335 :【屍美食人】 [sage]:2011/10/31(月) 21:52:27.72 ID:cHnRiXRB0
>>334
/取り消し
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2011/10/31(月) 21:56:19.36 ID:I/BszPIro
>>333
/まさかもういらっしゃらないですよね…?
337 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/31(月) 22:14:24.22 ID:iDt/iDZIO
>>336
//すいません席外しておりまして…
//たった今戻りました…
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2011/10/31(月) 22:19:42.03 ID:I/BszPIro
>>337
/了解です…失礼しました
339 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/31(月) 22:20:49.00 ID:iDt/iDZIO
>>338
//あ、一応今からでも大丈夫ですがどうしましょう?
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2011/10/31(月) 22:22:18.77 ID:I/BszPIro
>>339
/12時ごろには落ちねばなので、今回は辞めておきます
341 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/10/31(月) 22:22:59.03 ID:iDt/iDZIO
>>340
//了解しました!
342 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/10/31(月) 23:26:07.36 ID:mx5dGOBBo

 星が夜空に瞬く頃に、寒気を纏った風が海沿いの公園を吹き抜ける。
 紅葉を過ぎた枯葉が風に揺れて飄零し、茶色い地面を覆い尽くそうとその数を増やしていた。
 普段は静寂さに包まれるであろうこの場に、しかし今は柔らかな弦の音色が紡がれている。

「―――…演奏の調子は悪くないですが、詩の出が悪いですね」

 旋律が休止し、弦を弾いていた指の動きを休めると共に一人の詩人がぽつり、と呟きを漏らした。
 頭に被った帽子の隙間からは美しい金髪が暗風に靡き、ゆったりとした印象の民族衣装も小さく揺れていた。

「何処かに居を構えて、題材に没頭するとしましょうかね…」

 空を見上げながらベンチに背を凭れ掛け、今後の予定を思案する。
 膝の上の楽器からは音の連なりが響かされず、風が木を驚かせて木の葉が琳琅と鳴るばかり。
343 :【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード [sage]:2011/10/31(月) 23:47:51.83 ID:06jJl5XAo
>>333
【その公園に、ひとりの少女が入ってきたのが見えるだろうか。】

【背中にキーボードを背負ったチャイナ服の少女。
ベンチを見つけるとはあやれやれという感じで腰を下ろした。】

ふう、今日はすこし疲れましたわ……。

【上品に一人ごちると、カン紅茶のプルタブを上げる。
そのとき、震脚の音に――その主に気づく】

まあ、あれはたしか、八極拳……?

【もしも女性がそちらを振り向けば、手を振って声をかけてくるだろう】

/間違えて裏に落としたのは見なかったことに……こちらでお願いします!
344 :【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード [sage]:2011/11/01(火) 00:14:25.77 ID:M2AO/Vf8o
>>343
/こちらを取り消しに……
/スレ汚しとなり申し訳ありませんでした!
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です) :2011/11/01(火) 11:39:39.80 ID:rXExcBaIO
てすてす

サーバを移転しました@荒巻 旧サーバ:http://vs302.vip2ch.com/
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です) :2011/11/01(火) 11:40:23.49 ID:rXExcBaIO
ん?
連投sryてすと

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347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/01(火) 16:20:47.88 ID:Kk7tSsYmo
ts

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348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です)(大阪府) [sage]:2011/11/01(火) 17:23:17.79 ID:qTEQQ9Soo
あれ? テスト

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349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/01(火) 17:39:40.42 ID:r7TRP9IIO
てっすてす

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350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です) :2011/11/01(火) 18:03:32.55 ID:kbBlvjbIO
谷山を追放しろ追放すれば平和になる

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351 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/11/01(火) 21:15:00.24 ID:bWAvVk5Ko
書き込めるのかしら? テスト

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352 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/11/01(火) 21:28:17.18 ID:bWAvVk5Ko
//All right


「───厄介なもんだな 雨って奴は」

廃墟。
其れは、一般的に閑散として、平和だが秩序の無い場所であろう。
とある街の廃棄された中層ビルの一階。
既に廃墟となったビルの内装は完全に剥離しており
晴れの日であれば白日の下に彼の裸体を晒してしまっていることになっているに違いない。
其れはともあれ、遮蔽物の無い階層にはただ壱つ、天井まで届かぬ柱が一本生えているに過ぎなかった。


「それにしても、丁度いい場所に雨宿りする場所があってよかったな……」


呟くのは柱。 もとい、男。
見据えたものを見据え返す鏡と同じ色をした頭髪を僅かに湿気が包んでいる。
雨が降っているのだ。だからこそ、天井や壁の周りからは雨の撃ちつける音が響いてくる。
そしてオルガンを無茶苦茶に弾くよりも僅かに耳障りなその音に顔を歪めながらも
ビルの低い天井を紅い両目で睨んでいるこの男は、其処まで立地条件が悪くも無いだろう場所に
『偶然にも』 廃墟があった事を若干訝しんでいる様だった。

//なんでも!なんでも、ぼっしゅーと!

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353 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/11/01(火) 22:15:37.17 ID:pApG7CEX0
【ーーー嗚呼、寝てたか、寝てしまってやがいましたか、畜生】
【体駆が鉛の様に重苦しく、痛みと疼きが頭から離れない、悶えようが変わらない】
【左前脚に巻かれた包帯ーーー血の染みが褐色に染まって汚らしい】
【黒くくすんだ様な毛並みに、夜空に映える月の色彩を持つ瞳、座り込む何処ぞかの塀の上】
【其の姿、見ても解らず、聞いて解らねば高らかに宣してやろう……ーーー】

我が輩は猫である

つってなぁ……あぁぁあああ、足痛ぇぇッ〜……あの変態凶人爺野郎にゃ、一回
一矢報いてやらねばッ……つつ

ハァ……猫にもなって、なんなんだよもう……、猫にだって人権はッ……ねぇか、猫権?

【饒舌にも独りで愚痴愚痴とさも当たり前の如く“人語”で呟く黒猫】
【予期せぬ能力者からの襲撃に見回れ、何とか逃げたものの負傷を負い、満足に左前脚を】
【動かす事も出来ない、其れが出来なければ当然食糧集めにも支障が出る訳で】
【くぅぅ〜……ーーー猫でも腹の虫が良く鳴るのだなぁ、と痛感】

あぁ、こんな事になるなら、猫になるより、チーズ蒸しパンになりたかったぜぇ〜……

【ぐて〜、と空き地の塀の上でぽつぽつ呟き続ける猫なのでしたー(今日の●んこ風】

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354 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/11/01(火) 22:15:44.28 ID:bWAvVk5Ko
//>>352
//うん。 再度なんだ。

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355 :【人狩リノ翁】 ラヴパゥアーで武装作るで! @wiki [sage saga E:竹刀]:2011/11/01(火) 22:40:09.27 ID:S9bNBsN20
>>352>>354

「うぎゃーっ! 濡れるーっ!!」

【廃ビル内にバタバタと駆け込んできたのは一人の女】

【お団子状に結った髪を左右に二つ乗せていて】
【服の袖は肩口でバッサリと切り落とされ】
【両の太腿の横には大胆なスリットが腰の辺りまで伸びている】
【蒼い布地の上には黄金の竜を派手にあしらった刺繍】
【…その全てが雨水に濡れ、現在はあられもない姿態を晒している】


【――――どう見ても痴女です。本当に(ry】


「うぅー、さっぶ。 これ絶対風邪引くわ、うん」

【むき出しの二の腕を両掌で摩擦しつつ】
【小さなくしゃみを一つする】

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356 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/11/01(火) 22:50:37.90 ID:bWAvVk5Ko
>>355

ちらり。
騒々しくなったビルの入り口付近に男は視線を向ける。
未だ、降り止む気配の無い雨脚に耳を澄ましながら
視線の先に存在する彼女に、ゆっくりと口を開き、内部から雨音に掻き消されない程度の大きさで
声を上げる。


「──ぉーい。 其処のあンた〜 大丈夫か〜?」

大丈夫でないとしたら、彼女の肢体の姿態が物騒な事に
彼女にしてみれば不審であろう此の男が薄暗い闇から微かに街より届く光をその頭髪で反射しつつ
近づいてきた。 と言う点に限るだろう。
雨に打たれると、死んでしまう……と言うのであれば別であるが。

そして


「よぉ  災難だったな」

ケタリと、喉の奥で笑い声を上げながら、近づいてくる男は
ある程度、輪郭がはっきりしたところで、よぉと右手を上げる。

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357 :【人狩リノ翁】 ラヴパゥワーで武装作るで! @wiki [sage saga E:竹刀]:2011/11/01(火) 23:03:44.21 ID:S9bNBsN20
>>356

「おーいえーす。 あいむおっけーもーまんたーいっ」

【何処からか掛けられる声に対し】
【軽快することなくのんびりと返事を返す】
【得体の知れない相手に対し、緊張感の欠片も無い】
【――――豪胆なのか、馬鹿なのか】


「いや〜っ、ホンマ災難やったわー」
「…うん、タオルかなんか持ってたらちょっと貸してくれへん?」

【右手を挙げて、やぁっと返しながら】
【ついでに、濡れた体を拭く物を要求】
【左手で、チャイナドレスの裾を絞り上げた】

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358 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/11/01(火) 23:13:03.65 ID:bWAvVk5Ko
>>357

掲げていた右手をのんびりとした動作で下ろすと
そりゃ良かったと、彼女の顔を見据えながら肩を竦める。
その緊張感の無さに、毒気が抜かれた様に、ハッと息と笑い声を漏らした。
そして、彼女の問いが問われる。

暫く、沈黙。

暫く、雨音と沈黙のデュエット。


「持ってない」
「───持ってない………が、俺の一寸特殊な力を使えば乾かすぐらいなら出来るかも……ってトコだな」


次いで、言葉が舞う。
まずは否定から。 彼女の言う所の『タオルかなんか』は持っていないようだ。
しかし、その後、彼女に対して可能性の提示。
男の表情は 「どうする?」 とでも聞いているように片眉を吊り上げている。と言うものであった。

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359 :【人狩リノ翁】 ラヴパゥワーで武装作るで! @wiki [sage saga E:竹刀]:2011/11/01(火) 23:29:53.97 ID:S9bNBsN20
>>358


「――――?」

【黙り込む相手】
【女はそれを不思議そうに見つめて】
【持ち上げた右手をおーいと振ってみたり】


「とくしゅなちから?」
「…ミ○ターマ○ックさんの、ハンド○ゥワーみたいなん?」

【思い浮かんだのは、あの有名なグラサンを掛けた怪しげなおっさん】
【しかし彼は、その特殊能力でなんとっ――】



【ミドリガメを、ガ○ラの如く高速で飛ばし!】

【地球を一周させることが出来るのだ!】



【…あれ、クサガメだったかな? ――うん、まあどうでもいい】
【取り敢えず、服が渇くのなら何でもいいので】
【ぜひお願いするぜ! と、笑顔でサムズアップ】

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360 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/11/01(火) 23:43:10.70 ID:bWAvVk5Ko
>>359

彼女の返答に些か驚きを隠せない男は目を丸くしていた。
その後、一瞬の沈黙が過ぎると盛大な笑い声を上げ始めた。 
特殊な力と問われてハンド(ry を思い出す彼女の思索にある種の面白さが
あった事は、間違いないだろうが、此処まで笑うだろうか?


「……はぁ〜……笑った笑った」

何処かしら憑き物が落ちた様な晴々とした表情で男は呟く。
結構、暫くの間笑っていた為だろう、表情がぎこちなく笑っている。
そして


「……俺の、特殊な力ってのはずばりだな」

ずばりと言いながらも、もったいぶって言葉を紡ぐのは頂けないかも知れない。
が、ずばりと言い放った後、言葉を溜めている時に、男に変調が現れる。
鏡色をした頭髪が先程まで瞳に篭められていた赤に染まり
其れとは逆に瞳が、本来の用途を果たすのか甚だ疑問であるが、鏡の様に光を反射する。


「……こういうことだッ!! 赤外線ビーム(仮)!」

更に、男の変調はまだまだ続く。
両手を彼女のほうへ向ける。 彼女がその場所を移動しない限り、何だか、炬燵(こたつ)に入っているような
あったか〜い感じを受けるのが感じられるだろう。
なお、実際に炬燵に入っているのと同じような状況である為、その感覚は間違いではない。

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361 :【人狩リノ翁】 ラヴパゥワーで武装作るで! @wiki [sage saga E:竹刀]:2011/11/02(水) 00:12:03.76 ID:HIWkh3T80
>>360

「うむっ、良いリアクション」

【大爆笑の男の顔を眺めながら】
【何故かとっても満足げな女】
【やはり自分のボケをがウケると、つい喜んでしまうのは】
【女の体に流れる血のせいだろう】

「…むむ、ずばり?」

【もったいぶられて、女の両手にもつい力がこもり】
【ワクワクわくわく】【相手の髪が紅く変色のを見て】
【ドキドキどきどき】【より一層瞳を輝かせる】
【そしてっ――――】


「ぐはぁっ! やーらーれーたーっ!」


「――クックク、私を倒したくらいで調子に乗らない方が(ry 」
「……ん?」

【ビーム(仮)に貫かれたので胸を押さえてもがき苦しむ】
【ついでに三流悪役の負け惜しみ台詞も付け加えておくが】
【その途中で異変に気付く】

「――――ぅあ゛ー……あっだげぇー……」

「くぅぁー。 まさに、冬の寒い時期にぜひ一家に一台ぃー……」
「今なら布団付きでお値段税込み19800えんっ……」

【理屈は分からないが何だか温かい】
【嗚呼極楽ごくらく、体の芯まであったまるわー】
【そして此れはお安い、○ャパネット○かたさんも驚きの低価格っ】

【ぼけーっとした恍惚の表情で突っ立ち】
【何やら意味不明の宣伝文句を呟くのであった】

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362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/02(水) 00:13:34.31 ID:ZSoj2DfLo
>>353
(まだいますか?)

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363 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/11/02(水) 00:22:55.76 ID:PO+tNO1no
>>361

ありがとよ。と返す男。
一体全体何の血が流れているのかは分からないが彼女の満足気な表情に
少しの照れを感じたのだろう。
顔を俯けて、ククッと声を上げる。


そして、彼女の一連の反応。
ボケるのが好きなのだろうか?と邪推しながらも
ぽわーっと赤外線ビームを彼女に照射し続けている。
なお、オーバーヒートまで後14分程度。


「量産型俺 とか、少なくとも俺は器具類の所業だろと思うね」
「本気で俺のアイデンティティーを絶命させに掛かってる様なモンだぜ」

「……まぁ、運が善ければ美人の家に無条件で潜り込めると思えば安いもんだってか?」

彼女のボケに突っ込みながらもそのツッコミは何処か
ボケの要素が含まれている。
それに拍車を掛けるように、男の顔に皮肉っぽい笑みが浮かぶ。
その表情は突っ込みを待っていると言うより、冗談だよと言っている様な感じ。

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364 :【錬故魔宝】 [sage]:2011/11/02(水) 00:23:49.37 ID:VdLUfVrr0
>>362
/居るッ……けど、ただ今、裏でもロール中なので、凄い遅筆になるのでも良いならッ
/やれないでもなくはないこともなきにしもあらずですきっと

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365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/02(水) 00:25:16.39 ID:ZSoj2DfLo
>>364
(ん、じゃあやめておきます。)

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366 :【錬故魔宝】 [sage]:2011/11/02(水) 00:27:34.33 ID:VdLUfVrr0
>>365
/了解、こちらの都合で申し訳無いですッ、良ければまたの機会にっ

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367 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/11/02(水) 00:28:34.06 ID:L9VOYdLIO
ふうー……

【公園。】
【寒々とした風が吹く、そんな場所である。】
【いつもの寂れた公園ではなく、往来の激しい大きな発達した公園だ。】
【秋の澄み切った夜空―――――――満点の星の元、そこへやってきた一人の人物がいた。】

…ようやく「氣」が戻ったぞ…やれやれ…また「あれ」が起きたか…

【おそらく、25歳程度。そう予想することのできる一人の女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

毎回毎回……

…殺しても殺しても…まだ殺したりんか…

【適当に当たりを見回すと、自動販売機のところへ。】
【餓鬼のような喉の渇きを覚え、女は財布からコインを取り出す。】

…あ…っ

【チャリン】
【そして、投入しようとした瞬間―――――――手元が狂い、それを落とした。】
【縦向きに地面を走り、転がる―――――――――――】


//なんでも対応

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368 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/11/02(水) 00:29:54.94 ID:L9VOYdLIO
>>367
//おっと、追記
突然の眠気ゆえ短くなるかもですが…それでもよろしい方は…

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369 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/11/02(水) 00:36:06.14 ID:L9VOYdLIO
>>367>>368
//すいません、やっぱり取り消しで…

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370 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/11/02(水) 00:44:19.26 ID:ZSoj2DfLo
【午前十一時、某都市のはずれにある人の少ない公園】
【寂れたといっても掃除などはされており、森の中に設置されているだけあって】
【都会のオアシスといってもいいくらいだ。もっとも会社員などが休憩によるにはあまりにも中心部から離れているのだが】
【その公園にあるベンチにブロンドの長い髪をした弱い四十近いであろう美女が座っていた。決して誘ってはいない。】
【彼女が座るベンチを囲むように三人の女性がいた、彼女達は美女に洋菓子屋の箱を差し出すと】
【そのままどこかに消えていってしまう、美女は受け取った箱を開ける】

ほぉ、これがあの有名店の三高プリン『トリシューラ』ね。
どれどれ……

【彼女は箱から取り出したプリンを付属しているプラスチックのスプーンで救い】
【そのまま口内に投入した。おいしいのであろうか、満足そうな顔をしていた】
【そして、二口目を行うかと思いきやそのまま手が動かない】

さすがは高コスト高価格高カロリーの三高……一口だけでも老体の胃袋に響く……

【そのまま固まってしまう。どうやらこれ以上食べられないようだ】

(なんでもおkです)

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371 :【人狩リノ翁】 ラヴパゥワーで武装作るで! @wiki [sage saga E:竹刀]:2011/11/02(水) 00:49:30.81 ID:HIWkh3T80
>>363

「うんうん、アパート暮らしの人にとっては、場所も取らへんし確かに便利や」
「でも、夏の押し入れ行きを免れるには、どうやら冷房機能も搭載する必要があるみたいやね」

「量産体制に入るのは、それからでも遅くないんとちゃう?」

【長いー、話が無駄に長いー】

【この女、ボケもツッコミも両方大好きで】
【それにノってくれる人も勿論大好きで】
【乗ってくれない人も無理やり巻き込んでの大好きで】
【要するに皆みんな大好きな、変わった女なので】

【――――うん、今日も平和だ飯が美味い】
【おっ、全体的に服の温度が上がってきて】
【少しずつ水分がとび始めたようだ】


「貧乏&不美人の家でよかったら、是非ウチにも来て欲しいわぁ」
「柱で爪さえ砥がへんかったら、三食昼寝付きで養ってあげるでー」

「…まぁ夕飯は基本、ししゃもメインやけどな。 タイの尾頭付きは、誕生日オンリーやさかい」


【相手のボケに、敢えてツッコまず】
【ニコニコ顔で、更なるボケを次々に被せていく】
【…しかも、やたらと庶民的なボケ】
【もう貧乏臭さがぷんぷんするぞ】

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372 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/11/02(水) 01:04:16.65 ID:PO+tNO1no
>>371

真剣に聞いている。
否、真剣に聞き流している が正解だろう。
内容自体に深い意味があるような代物では両者の会話の内容上、無いだろうから。
真剣であれば聞き流していい  はず。


「残念ながら冷房機能をつけるには2段階ほどグレードアップしなくちゃいけねぇんだよな」
「と、なるとヤッパリ料金も割りましに……」

と、此処で一旦言葉を切った後

「………と、言うか俺の値段はプライスレスだからな」
「マス●ーカードではお支払いできない感じだ」

メタなネタを出しながら、彼女に突っ込みを入れる。
少しならずも、満足気な表情を浮かべてしまうのはしょうがないことだろう。


「出来れば毎朝、美味いオムレツを付けてくれ………なんつってな」

その条件を飲むかのごとく更なる条件を提出する男であるが
最後に付け足した言葉が示すとおり、冗談であろう。
残り10分程度の稼働時間をフルにつかって彼女の服を乾かしながら
雨音と、上階から聞こえてくる少女の泣き声をBGMに赤外線ビームを撃っていた。

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373 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki [sage]:2011/11/02(水) 01:28:28.17 ID:PO+tNO1no
//すんません
//もう、落ちなければいけないので、凍結か〆でおねがいしませう
//本当に申し訳ない……

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374 :【人狩リノ翁】 ラヴパゥワーで武装作るで! @wiki [sage saga E:竹刀]:2011/11/02(水) 01:37:39.20 ID:HIWkh3T80
>>372

「あー、やっぱそうなるかぁ」
「改良後の値段を5割増しと仮定して……」
「まず色違いをもう一台と、枕カバーとシーツをセットでおまけして……」
「取り付け工事を無料サービス……」

【うむ、それも当然予想済みだ】
【首をひねって真剣に考え込み】
【儲けるための販売手法を模索し始め】
【――その後すぐに】

「って、其れを先に言わんかいな!」
「そんな愛が溢れまくりの家電もらっても逆に困るっちゅーねん。 絶対、開けて即返品モノや」
「…しかも故障したときの保証無さそうやんそれ。 下手すりゃ裁判沙汰になるで!」

【怒涛の下手糞ツッコミ攻撃!】
【もう憎らしい程のキメ顔で】
【無駄に生き生きしている女であった】

「うん、それ無理♪ てゆーかその台詞、家電が言うにはおかしいがな」
「それに、我が家の朝は、ぎょにそーとミルクティーと決まって――――ん、ちょいタンマ」

「……上から何か、聞こえへん?」

【太眉ナイフ宇宙人みたく爽やかな笑顔での拒否】
【その後もくだらない会話を続けようとして、ふと口を閉ざす】
【天井を指差しながら、男に対し異変を確認して】

【…後、どうでもいい説明を付け加えるとするならば】
【ぎょにそーは「魚肉ソーセージ」の意味であるのであしからず】

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375 :【人狩リノ翁】 ラヴパゥワーで武装作るで! @wiki [sage saga E:竹刀]:2011/11/02(水) 01:40:13.60 ID:HIWkh3T80
>>373
/いえいえ、では凍結でお願いしまする
/それでは一旦乙&お休みなさいましっ!

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376 :【銀狼灰騎】@wiki [sage]:2011/11/02(水) 12:42:01.37 ID:1a3pnHGZo
【昼、とある街の端っこにある居酒屋】

【その居酒屋は昼間っから一応開店していた。まぁ、今時はそれが普通である。でなければ儲からない】
【店先には客引き用の道具などは設置されておらず、代わりに入り口である引き戸には看板が付けられている】
【『当居酒屋は誰でもウェルカム……!たこわさでも焼酎でも好きなのをお選びください……!』と書かれている】
【そして、その言葉は台詞枠として線で囲われており、その根元へと視線を向ければ――細線で描かれた"てへぺろっ"している顔が在った】
【見た人を居酒屋に招きいれるどころか若干うざさすら感じさせるであろう看板。それに自覚しているかどうかは別として】

【一方、店内へと視点を移してみれば――カウンターの内側、背もたれの無い椅子に座っている女性が一人居た】
【恐らくはこの居酒屋の店主であろうか。女性にしてはやけに高い身長で、居酒屋の店主らしからぬ格好をしている】
【また、もう一つこの居酒屋の変わった特徴を並べるならばその壁に描かれた"グラフティーアート"であろう】
【『呑み所 ワーウルフ』と赤青緑鮮やかな彩で描かれたグラフティーはかなり印象が強めの仕上がりとなっている】

「…………」

【女性はこくりこくり、と眠そうに首を上下させながらお客さんが来るのをただただ待っていた。今のところ、零人である】
【果たしてこの居酒屋が今営業しているのかすら疑わしいほどの静けさであるが、別に好きで静かにしているわけではないのだ】
【ともかくは待ち。待つ。こんな妙な居酒屋に訪れてくれる奇妙な人物を―――――――待つ。それだけである】


/誰でもうぇるかむー!殺し合いから雑談までっ
377 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/11/02(水) 17:52:58.91 ID:ZSoj2DfLo
>>376
(もういませんよね?)
378 :【銀狼灰騎】@wiki [sage]:2011/11/02(水) 18:35:33.75 ID:1a3pnHGZo
>>377
/今戻ったのですが、まだいらっしゃいますでしょうかっ
/もしよければ、ロールの方お願いしたいです!
379 :【蟇弧護法】 [sage saga]:2011/11/02(水) 20:24:13.93 ID:OttpOok40
【街の中の公園 (夜)】

「…はぁ、全治一ヶ月か」(一つ問題が無くなったかと思えば、また一つできたぞ…)
【物音一つしない静かな公園にて、一人の青年がベンチでため息を吐いた】
【容姿は普通だが、普通では無いのは彼の黒髪に白髪が混じっている事と、左腕が首にかけられている三角巾に吊られている事だ】
【彼はつい先日、左肩を脱臼した為左腕を固定されてしまったのだ、その為かいつも見られている大きいリュックも見えない】

「まぁ…一週間で治してみるか」(ほんと、数少ないこの能力の見せ場だな)
【ぐったりとした青年は、いつのまにか右手に持っていた矢で、ベンチの上に積まれている小石の矢に突き刺した】
【刺さった小石はヒビが入り砂と化す、夜の公園、一人の青年の疲れたようなため息が響いた】

/殺し合いの場合、すぐ逃げてしまうので雑談を募集します。
380 :【巨竜騎望】ドラゴンを召喚し合体する。詳細@wiki [sage]:2011/11/02(水) 21:35:27.29 ID:ZSoj2DfLo
>>379
(まだいますか?)
381 :【蟇弧護法】 [sage saga]:2011/11/02(水) 21:44:01.91 ID:OttpOok40
>>380
すいません風呂はいってました、います。
382 :【封火鍜鍛】 :2011/11/03(木) 13:40:05.94 ID:OskXljOS0
【路地裏にて】

……………

「…………!! ……!!」
【短い金髪に、相手に威圧感を与えてしまいそうなやけにいかつい顔つき】
【茶を基調とした秋っぽいカジュアルな服装の男――が、三人のチンピラに絡まれていた】
【というのも、カツアゲとかではなく…………】

この荷物を俺の部屋へ運べ、後は各自で解散だ

「へい! アニキ! お疲れさンッしたぁっ!」

【買い物袋を大量にチンピラに預けてパシっていたようだった】

/なんでも募集

383 :【花園楽園】@wiki [sage]:2011/11/03(木) 13:50:36.38 ID:ZdKd+rZEo
>>382

【路地裏に入って行く一人の少女】
【少女の姿は明らか路地裏とは不釣り合いなものだ】

「この様な退廃した場所を歩くのも気分が変わって楽しいですわね。」
【物凄く優雅に路地裏を見回している】

「まぁ・・・あれは俗に言うチンピラさんと言う物ですわね・・」
「退廃した場所に退廃した人物・・・・風情を感じますわ」
【遠目でチンピラ達を見てニコニコ微笑んでいる】

【もしこの姿が目に入ったのなら少なからず何らかの印象を与えてしまうだろう】
【本人は気にしていないらしいが】
384 :【封火鍜鍛】 :2011/11/03(木) 14:04:09.79 ID:OskXljOS0
>>383

「運べ運べー!」

【パシられたチンピラ達が少女のほうへ――正確には路地裏の外へと走る】
【よく見ればそいつら、全員汚らわしいくらいに汚ならしい】
【で、そのうち最後の一人が誤って少女にぶつかりそうになる】
【もしぶつかれば、その綺麗な服装が汚れてしまうかもしれない】

よし、俺も行くか

【チンピラどものリーダーっぽい男が、遅れて少女のほうへ歩いてくる】
【背中に大槌背負って、部下の失態など、気にも止めずに】
385 :【花園楽園】@wiki [sage]:2011/11/03(木) 14:11:55.92 ID:ZdKd+rZEo
>>384

「まぁ・・・近くで見ると・・」
【あまりの汚らしさに言葉を失っている】

『____ドンッ』
【その直後にチンピラの一人にぶつかってしまう】
【しかも、その衝撃で尻もちまで付いてしまう】

「・・・・・・・」

「あー!大変ですわー!」
「この愚鈍で汚れた人たちにぶつかられてお洋服が汚れてしまいましたわー」
「嘆かわしいですわー」

【わざとらしくそんな事を大声で言う少女】
【あからさまに嫌みである】

【もしもチンピラの中に気が短い人が居たら大変な事になってしまうかもしれない】
386 :【封火鍜鍛】 :2011/11/03(木) 14:28:12.03 ID:OskXljOS0
>>385

「おっと……」

【ぶつかったチンピラは買い物袋を抱えたまま、謝ろうと立ち止まるが】
【棘のように刺さる嫌みの数々、自分が悪いとは言え煽り耐性が低いチンピラ】
【当然、ぶちぎれる】

「アァァァンッ!? なんだおらボケこらくそガキおらっ!?!?」

【乏しい語彙で精一杯の暴言を吐きかけ、買い物袋を下ろして尻餅ついた少女に詰め寄る】
【このまま、殴りかかりそうな勢いだ】

………(なんかあったのか?)

【で、リーダーっぽい男は立ち止まり、その様子を眺めている】
387 :【花園楽園】@wiki [sage]:2011/11/03(木) 14:37:12.44 ID:ZdKd+rZEo
>>386

「貧相ですわ・・・」
「悪口のボキャブラリーがまったくもって貧相ですわ・・」
【何とか怖い思いを押し殺してそんな事を言い放つ少女】

「こんなひ弱な少女を殴ろうとするだなんて、物騒極まりないですわ。」
「立派な犯罪ですわよ?」

【予想以上に高圧的な態度を取る少女】
【因みにリーダーっぽい男が見ている事には気が付いていない】

「こんな野蛮だから、チンピラとやらは嫌いなのですわ。」
【地面に座り込んだままマシンガンの様に皮肉や嫌みを言い放っている】
【少女は座り込んだまま動こうとしない、というより怖さで腰が抜けて動けないのだ】
388 :【封火鍜鍛】 :2011/11/03(木) 14:50:34.52 ID:OskXljOS0
>>387

「て、てんめェエエエエエエエ!!」

【とにかく怒鳴って、大きなこえをあげて威圧】
【というよりは言い返す言葉を思い付かないから怒鳴っているだけ】
【目はこれでもかってくらい開き、片手振り上げ、殴りかかろうとしたところで】

仕事優先

【やっとリーダーっぽい男が割って入る】
【チンピラの振り上げた片手を掴んで、荷物運びを続けるよう指示】
【チンピラは、覚えてろよガキ! と捨て台詞を吐いて、荷物を持って去っていった】

…………
【で、腰を抜かした少女のほうへ視線を向ける】
389 :【花園楽園】@wiki [sage]:2011/11/03(木) 14:56:25.50 ID:ZdKd+rZEo
>>388

「止めてくださりますか?」
「その大きな声は耳障りです。」

【プイッと横を向いてそう言い放つ】
【横を向いた理由は、大声でビビって涙目になっているのを見られたくないからである】
【つくづく面倒くさい少女である】

「なんですか?やっと謝罪する気になりましたか?」
【横を向きながら、やって来た男に対してそんな事を言う】
【因みに依然涙目である】

「何か言ったらどうです?」

【腰は抜けるわ涙目になるわで少女は今全く身動きが取れない状況である】
390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) :2011/11/03(木) 15:10:30.43 ID:OskXljOS0
>>389

……(あちゃー)
……ごめん、ビビらせちゃったな

【少女の様子見て、強がってるんだなー、とか思いながら】
【このまま放っておくわけにもいかないので】
【しゃがんで申し訳なさそうに苦笑いを浮かべて】

大丈夫か? 立てるか?
【上記言って手を差しのべてみる】
391 :【花園楽園】@wiki [sage]:2011/11/03(木) 15:14:50.47 ID:ZdKd+rZEo
>>390

「ビビる?貴方は一体何を言ってらっしゃるの?」
「頭の中にカビでも生えてしまいましたか?」

【自分の心境を見抜かれた事により攻撃的な言葉を飛ばす少女】

「というより、まず貴方の手を借りるまでもありませんわ。」
「私はただ座っているだけなのですから。」

【そう言い立とうと頑張ってみるが予想以上に腰が抜けており立てない】
【4回位挑戦して諦める少女】

「・・・これは手を借りたんじゃありませんからね。」
【そう言うと目の前の男の手を掴んで立ち上がる】
392 :【封火鍜鍛】 :2011/11/03(木) 15:21:49.00 ID:OskXljOS0
>>391

そうか、大丈夫そうだな

【どんなに毒づかれようが、どうしても虚勢にしか思えず】
【苦笑いしたまま、手に掴まる少女を引っ張りあげる】
【再度しゃがんで、少女の服に
ついた土を払いおとして】

ケガしてないか?

【しゃがんだまま、少女を見上げるようにして尋ねる】
393 :【花園楽園】@wiki [sage]:2011/11/03(木) 15:31:33.56 ID:ZdKd+rZEo
>>392

「大丈夫も何も、私があの程度の人間に怯むなんてありえませんわ」
「余計な心配しないで下さる?」

【精一杯の強がりである】
【というより安心して泣きそうになってるのを必死にこらえている】
【多分男に察知されると思うが】

「怪我などしていませんわ」
「そんなひ弱な人間じゃ御座いませんのよ?」

【そっぽを向いて男に返答する】
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) :2011/11/03(木) 15:43:04.41 ID:OskXljOS0
>>393

……涙目になってるぞ……
これやるから許してくれ

【指摘してから立ち上がり】
【ミルクキャンディを渡そうとする】
【相手はどうみても子供なので物で許してもらおうという目論み】

そっかぁ……でも、ひ弱じゃなくてもあまり路地裏近寄らんほうがいいぞ
…………一人で帰れるか?

【そっぽ向いた少女に忠告しておくと、用もないが長居も無用なので】
【帰る素振りを見せて】

395 :【花園楽園】@wiki [sage]:2011/11/03(木) 15:47:52.08 ID:ZdKd+rZEo
>>394

「泣いてませんわよっ!」
「目に蛆でも湧いたんじゃありませんこと?」
【少女なりの必死の抵抗である】

「こんなもの・・・・こんなもの・・・・」
「およこしなさいっ!!」

【そう言うと半ば強引に飴をひったくる】

「帰れますわよ!」
「今度会った時は・・・今度会った時はギッタギタのボッコボコにしてやるんですからね!」

【物凄くかっこ悪いセリフを吐いて帰ろうとする少女】
【何事も無かったらそのまま帰路に付くだろう】
396 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) :2011/11/03(木) 15:53:17.58 ID:OskXljOS0
>>39

おお怖い怖い
(ちょろいな)

【どうやら飴玉ひとつで許してもらえたようで】
【内心ほくそ笑みながら、カッコ悪い台詞に怯えた表情を見せて上記言い】
【またな、と声をかけて彼も帰路につくのだった】

/お疲れ様でした、ありがとうございました。
397 :【花園楽園】@wiki [sage]:2011/11/03(木) 16:04:08.09 ID:ZdKd+rZEo
>>396
/たのしかったですー
/乙ありでした〜
398 :【焔拳武帝】 [sage saga]:2011/11/03(木) 18:48:47.27 ID:Nqnk2zZr0

【廃れた商店街】
【人足はほとんどなく、出している店も少ないこの場所に、一人の少年がいた】
【歳の頃は十代半ば。少し長めの茶髪に、黒いシャツにオレンジ色のハーフパンツという格好だった】
【彼は閉まった店のシャッターにもたれ掛って、地べたに腰を下ろしていた】

「うう……」

【三角座りをして、低く頭を項垂れる】
【手に持った財布の中を覗き見て、またため息をつく】

「とうとう、お金が尽きた……」

【空っぽ。ゼロ。一文無し】
【少年はある事件と――濡れ衣なのだが、指名手配を受けており、ジェイルやD.O.T.Aから追われる身であったため】
【働き口など到底見つからないのであった】

「はあ……。釣りでもしようかな。
 ……とりあえず、勉強でもしとこう……」

【懐から教科書とペンを取出し、ぱらぱらとページを捲る】
【指名手配犯だというのに、学園からはとうに除籍処分を受けているというのに】
【未だに勉強をするなんて自分でも馬鹿馬鹿しいことだと思ったが】
【優等生気質な彼にはこれしかなく、教科書の活字を目で追っていく】
399 :【響冥審慟】 :2011/11/03(木) 19:01:30.80 ID:SMxZxplho
>>398
あー....これが俗に言う.....

【カツン...カツン...と足音】
【突如、何者かの足音と声が少年の耳に届くだろう】
【暗い雰囲気の中性的な声】

....道に迷ったかな....?

【上にカッターシャツを着て下は黒のスラックス】
【この時期少し寒そうな服を着ている】

【天然のパーマのせいか、所々跳ねた黒髪】
【暗い雰囲気の黒眼】
【右手に持ったヴァイオリンケース】

【そんな容姿の青年が歩いてくる】

....あ、人がいる....ねぇ、ちょっといいかな?

【少年を見つけた青年は足早に近づいてきた】

【少年を知っている様子には見えない】

400 :【鋼鉄巨人】 @wiki [sagesaga]:2011/11/03(木) 22:27:57.66 ID:Z3GC8jhu0
ぅあぁぁあぁぁ〜……やっちまったぁ、やっちまったよベイベー
目の前にッ、目の前に欲しい獲物《プラモ》が居るのにッ……居ると言うのにッ……!
ただボクはショーウィンドウの中に決められた配色ッ、構図ッ、ポージングッ、カスタムッ
店側に思うがままにされるロボ達を見てボクは悲しいッ……だがそんな事よりッ
今、買えない事で其のロボ達を救えぬ事実が何よりも悲しぃいぃッ〜……!!

《……主よ、店のショーウィンドウに顔を張り付かせながら嘆くな、見苦しい》
《あと主に魔改造されるよりかはマシだ、プラモ達にはな》

【夜間でも活気の良い、店通り、プラモ屋に並ぶロボ達を張り付いて覗く少女】
【白髪に褐色肌、黒カットソー姿に対象的に、両腕両脚に外装駆動籠手や脚甲を着け】
【服装は可愛らしい姿ながら機械の方に目が行ってしまう謎ファッション】
【あと、嘆きが痛々しい】

あと15円だよ!?15円ッ!うまい棒買ってもお釣りが来るよッ!?

《あぁ、僅差だ、僅差だが其の例え方は少なさを主張出来て無いぞ》

【ついでに冷静なツッコミを入れてるのは駆動鎧の電子音声】
【首に掛かるペンダントタイプアヴァロンと大変手頃なサイズとなっております】
401 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/11/03(木) 23:10:50.73 ID:E5nGazqQo
>>400

 街が夜闇に包まれる頃合いにも活気溢れる店通りに、一人の男が足を踏み入れた。
 帽子を被り、ゆったりとした印象の民族衣装を身に纏って、背中には大きな楽器を背負った格好。
 特に目的も無さそうに歩くその男は、片手に―――ワインを持っていた。……ホワイ?

「んー…偶には酒の力を借りてテンションを上げるのも、良いかも知れませんね」

 間違っている。何がとは言わない、強いて言うなら全部なのだが。
 ともかく言葉の通りに、そして何より手に持っている物的証拠を以て――この男の飲酒は確定される。
 何か問題を起こす前に警察機関に捕まってしまえばいい様な男であるが、ふと、何か面白い物を見つけた様で

「うまい棒かー、僕はあまり好きじゃないけど。ふーん、プラモデルか……」

 プラモ屋に足を向けて近付くと、少女の背後からショーウィンドウを覗き込み始めるのであった。
 その瞳は子供の様に無邪気に輝いていたのだから、ひょっとすればプラモに関心を抱いたのかも知れない。

「君はああ云った物が好きなのかい?」

 ようやくと云った感じだが、少女の方に視線を向けながら適当なプラモを指差して問い掛ける。

/よろしいでしょうか…? え、だめ…?
402 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/03(木) 23:16:16.66 ID:Zo+8rr/y0
>>400
まだいっしゃいますか?


 こつ、こつ、とソールが鳴り、少女とペンダントの前のショーウィンドウへと近づく。
 もう“独り”の姿。

 ぴたり、と、少女の隣の店のショーウィンドウの前で止まり。
 ジャケットやスカートの裾を、眼帯のかかっていない、赤の左瞳が睥睨。
 ところどころについている、すすきの穂をぽん、ぽん、と払う。

 活気の良い街の中。
 どこの野原を通ってきたらそこまで穂に包まれるのだろう。

 それから、ようやく、左の方にいる少女に気が付き、一目。
 ――寝不足、それから若干いらだっているのか、その目は睨みが利いているようにも見える、かもしれない。
403 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/11/03(木) 23:16:49.85 ID:AJo6OZUKo
【午前十一時、某都市のはずれにある人の少ない公園】
【寂れたといっても掃除などはされており、森の中に設置されているだけあって】
【都会のオアシスといってもいいくらいだ。もっとも会社員などが休憩によるにはあまりにも中心部から離れているのだが】
【その公園にあるベンチにブロンドの長い髪をした弱い四十近いであろう美女が座っていた。決して誘ってはいない。】
【彼女が座るベンチを囲むように三人の女性がいた、彼女達は美女に洋菓子屋の箱を差し出すと】
【そのままどこかに消えていってしまう、美女は受け取った箱を開ける】

ほぉ、これがあの有名店の三高プリン『トリシューラ』ね。
どれどれ……

【彼女は箱から取り出したプリンを付属しているプラスチックのスプーンで救い】
【そのまま口内に投入した。おいしいのであろうか、満足そうな顔をしていた】
【そして、二口目を行うかと思いきやそのまま手が動かない】

さすがは高コスト高価格高カロリーの三高……一口だけでも老体の胃袋に響く……

【そのまま固まってしまう。どうやらこれ以上食べられないようだ】

(なんでもおkです)
404 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/03(木) 23:17:06.09 ID:Zo+8rr/y0
>>402
すみません、これ無しでお願いします……
405 :【鋼鉄巨人】 [sage]:2011/11/03(木) 23:39:21.91 ID:Z3GC8jhu0
>>401
………ルイ5●世?

【某芸人の髭男爵を思い浮かべたラウラ、ワインを掲げ高らかにルネッサーンスと叫ぶのを】
【期待してる訳じゃ無い、今彼は何をしてるのかも詳しくは知らないが】
【ラウラは胡散臭い男に、胡散臭そうな目を向け、怪訝そうに見ていた】

ーーー……まぁ
好きだね、あぁ、大好きだッ、ボクはプラモが好きだッ、ボンドで接着する古いガンプラが
好きだ、やたらと組立がむずいFAZZが好きだ、ボクなりのカスタムでデフォの原型を
無くすのが好きだ、溶接で傷跡みたいな加工をするのが好きd(ry

【いきなり鼻をフンスと鳴らしては瞳を輝かせ興奮気味に語るラウラ、要するに好きなんだね】
【コイツもある種大概ではあった、ついでに某コピペ並に続くので省略】

……ーーーじゃなくてだ、いきなりおっさんがボクみたいな可愛げある乙女に
話しかけるとは犯罪臭ぷんぷんなんだけど、おっさんはプラモに興味持った口かな〜?

【堂々とあることないこと語る奴である、自分で可愛げあるとか言っちゃおしまいだろうに】
【相手の問いに対して、ラウラは単純に興味の指向を問い返した】

/悪い遅れたッ
406 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/11/03(木) 23:55:29.45 ID:E5nGazqQo
>>405

 相手に怪訝そうに見られている事などまるで意に介さない男は、某芸人の物真似をしている訳でも無く。
 ただ単純に独善的で傲慢で自分勝手に過ぎるだけの詩人に過ぎないのだが、外見からそれを理解して貰うには凡そ無理があったろう。
 或いは背中に大きな弦楽器を背負っている事から何か気付かれるかも知れぬが、楽器は現状ケースに納められている。

「――…ふむ、成程。君がどれ程プラモやロボットと云った物を好きなのかは、理解した」

 興奮気味に語る少女に流石に気圧されたか、軽く両手で制する様にしながら頷く。
 いや、男の双眸もまた興奮の色を湛えていたのだから、ひょっとすれば相手の発言で更に興味が湧いてきたものかも知れない。
 その証拠と言うか、少女の思いの丈を聞き終わった後は、再びショーウィンドウを覗きこみ始めていた。

「……おっさん? 僕はまだ23だよ、確かに君みたいな可愛げある乙女よりは年上だが……。
 まあ、そうだね。如何にも僕はプラモと云う物に興味を抱いたわけだ。故郷じゃあまり見かけなかったしね…」

 皮肉のつもりなのか相手の言葉をそっくりそのまま返しながら、しかし大きく首肯して見せつつ、返事をする。
 この男の故郷は――解り易く言えば北欧の辺り、ロボットなどのジャパ○メーションの普及率が低い地であった。

「そうだね…、こう云った物を部屋に飾るのは楽しそうだ。ところで、君は、実際のロボットとプラモのロボット――どっちが好きかな?」

 視線を相手の目に向けながら、少しばかり悪戯っぽい笑みを浮かべて問い掛ける。
 別に少女趣味がある訳でも無いので安心だが、何かを企んでいるのは確実――と云った雰囲気を纏っていた。
407 :【鋼鉄巨人】 @wiki [sage]:2011/11/04(金) 00:14:48.93 ID:N2hbXsSp0
>>406
いやいやッ、今のじゃ多分伝え切れて無いっt

《いや、それ位にしておけ主よ、話の切り所が無くなるぞ》

【むぅ、と唸り、語りを電子音声に遮られたラウラは渋々アヴァロンの話を飲み込む】
【相手の男には突然、ラウラ側から男の声が聞こえたふうに感じるだろうか】
【発声源は首元の銀色六角形のペンダント型の機械、駆動鎧の中に仕組まれてる装置だ】

ほうほう、田舎育ち?
羊に囲まれながら角笛吹く生活してたの? まぁ、いいや、ボクもプラモやロボにゃ
何も知らない頃にどっぷりハマったからね

そっかー、興味あるかー

【そう告げながら、いきなり籠手の意外と便利な収納スペースから財布を抜き、開いて見る】

そりゃ当然、両方っ!!
どっちが優劣付いてるかなんて微塵も関係無いねっ!
それよりボクがロボ好きだと何故バレたッ、スパイか貴様ッ

ま、いいや、自称おにいさん、見るだけで無くボクのオススメプラモでも奢ってあげようかい?
ものは試しってね♪

【パタン、と財布を閉めて忙しそうな多彩なリアクションと共に、提案しだす】
【プラモに興味を持った人間なら、オススメを奢るのが当たり前かの様に】
【というか其れほど勧めたいか
408 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/11/04(金) 00:24:34.40 ID:cy7swMZpo
>>403
(まだ募集しています)
409 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 00:28:03.85 ID:cM3a66LMo
>>407

「――ッ! うん? うーーーーん?」

 唐突に聞こえた男の声に思わずビクッとなり、それから徐に電子音声の発生源を探ろうとする。
 そして視線が向かうは、少女の首に掛けられたペンダント。それをジーッと、興味深げに眺め始めたのだ。。
 傍から見れば、少女の首元を覗き込む怪しい男―――まるで笑えない情景であったろう。

「まあ、そんな感じだね。雪原を駆け巡ったり、犬ぞりに乗ったり――ああ、懐かしいな」

 郷愁の念に駆られたか、つと夜空を見上げながら感嘆の声を上げる。
 尤も、人との会話中にそこまで物思いに耽る気は無いらしく、直ぐに視線を戻す―――のだが、

 唐突に相手が財布を取り出したのが視界に入り、何事かと、胸の内で疑問符を浮かべてしまった。

「なるほどなるほど、両方か…その意気込みは良いね。……いや、まさか本気でバレないと思っていた訳じゃ無いよね?

 ―――うーん、それは大変に魅力的な提案だね。この道の先輩である君にお勧めを聞くのは、大変に喜ばしい」

 顎に手を遣って、うんうんと頷きながら相手の言葉に同調。
 それでも、直ぐに手を外に開く様にして振りながら「でも」と否定の句を置いて、再び口を開き始めた。

「年下に奢ってもらうのは、僕のプライドが許さないな。買うなら自分で買う、或いは相応の対価を――って、ああ、そうだ」

 言葉の途中で先程自身が考えていた事を思い出したか、手をポンと叩いて仕切り直し。
 この男もまた、随分と多彩なリアクションを取って見せる物である。

「丁度良かった。いい感じにお礼≠払えそうだから、今回は奢って貰おうかな」

 敢えてなのか、そのお礼≠フ中身の詳細を伏せたままに、笑顔でそう言葉を紡ぐ。
410 :【鋼鉄巨人】 @wiki [sage]:2011/11/04(金) 00:54:18.40 ID:N2hbXsSp0
>>409
うん?何さ?

……ーーーー哀れ乳で悪かったな三枚に下ろしてやろうかこのル●53世がッッ!!!

【首を傾げさせるラウラ、視線の方向に首を下ろして見れば、其れは良く地面が見えた】
【特に視界を隔てる物も無くーーー隔てる物も無く、隔てる物もーーー】
【いきなり涙目で怒鳴り出すラウラ、理不尽ですねはい】

おぉぅ、北の国から、るーるーるるるるるーるーってかっ
くっ、今日は痛いTシャツも着ず、ボクの変装は完璧だと思ったのにっ
でしょ?でしょ?じゃあ良いニッパー選びから始めるゼッート!

って、対価?お礼?なんのこっちゃ? まぁ、良かろうなのだッ……ーーーさぁ、ようこそ



ーーー……此処がまさしく“造形天国の聖域〈パラダイス〉”

《素直にプラモ屋店内と呼べ、店内と》

【伏せられたお礼の中身に首を傾げさせ疑問を抱くも、今は早くプラモを語りたい一心で】
【店内に行く事に、それにしても此のラウラ、ノリノリである】
【優雅な語韻を残し絶妙なツッコミを入れられながら、ガーっと流れる様に店内へ】
【すぐ様、SALE!と書かれたゾーンへ……予算上仕方無いらしいです】
411 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 01:11:16.85 ID:cM3a66LMo
>>410

「ハーッハッハッハーッ! …って、何をやらせてくれるんだい。僕が気になったのは…まあ、いいや」

 中の人があの芸人さんの事をよく覚えていないと云う残念な事実はさて置き、中途半端でお座なりな物真似を披露。
 それでも直ぐに正気を取り戻したか、額に手をやって呻く様に言葉を吐き出しつつ、首を横に振った。

「変装をするんだったら、格好だけでは無く言葉も視野に入れないとね。
 へえ…ニッパーってそんなに種類ある物なんだ、この道は深そうだ。…付いて行けるかな。

 まあ、お礼≠ノついては後で説明するよ。うん…―――プラモ屋、だね」

 このテンション高めな少女への対応方法は取り敢えず喋らせる事だと感じたのか、適度に言葉を挟みつつ付いて行く。
 先程から聞こえる電子音声に付いても、受け入れる事にしたらしい。動じない姿勢がモットーの詩人であった。
 それはさて置き、少女の脚が向かうは特価ゾーンの様で―――その事実を確認した男は、しかし嫌そうな素振りも見せない。
 寧ろ、最初から難易度マックスの高額コーナーに連れて行かれるよりは、よっぽど現実的に感じられていた。

「…へー、随分と色々な種類があるんだ。ほーう」

 感心した様な声を上げながら、積み上げられたプラモの山を適当に物色し始める。
 手に取ったのはハ○ガワのV○-19のキット、前進翼の機体デザインが特徴的なあの機体だ。
 何故こんな素晴らしいキットが特価コーナーにあるのかは謎だが、きっと何かの手違いなのだろう。
 バトロ○ド形態時用の頭部センサーまで同梱された、秀逸キットだと云うのに…あれか、スケールバリエーションが多く展開されているからか。
412 :【鋼鉄巨人】 @wiki [sage]:2011/11/04(金) 01:40:12.81 ID:N2hbXsSp0
>>411
ふふーん♪
お礼はあくまで内緒かッ、もしやお礼は此の弾丸だッとか言ってボクの脳天を
貫きプラモを奢らす役目の用済みになったボクへのッ……!貴様卑怯だぞぅ!

【すったらこっさと舞っては、凄く妄想を盛んに働かす、あくまで変な方向にだが】
【基本、タチの悪い冗談しか言わないタイプだ、取り分け嘘吐きでも無く逆に素直な位で】
【ともかく、黙ると死にそうな奴だ】

おっ、エクスカリバーに目を付けるかいっ、OMEGA高いっすなぁ
さて……ーーー初心者には一般的にはHGUCのズゴック、アッガイ、なんか
安価で球体ボディだから、ニッパーカッターの練習に最適だなんだか言われるがーーー

初心者は即ちッ!作りたい!と思えるプラモを買うッ!これ一択だね
ま、ガンプラなりカープラなり、ジャンルは多彩な訳で、結局は本人の趣向が全てな訳よ?
まぁ、迷うならボクがリードするし好きなだけ選びなよ!



………半額コーナーの中、でね、うん

【活き活きと語るのは、必要な専門知識では無く、ただプラモを知る事への興味関心だ】
【プラモを知らざる物は触れよ、知らば、そこからのプラモ道】
【と今決めた信条、最後が無ければキマってた】
413 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/11/04(金) 01:41:08.13 ID:cy7swMZpo
>>403
(まだ募集中です)
414 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 01:58:51.83 ID:cM3a66LMo
>>412

「君の凄まじい想像力には脱帽だよ…、まあ帽子被ってるからと云って脱ぎはしないけど」

 頭に手をやって少し掻きつつ、少女の様子を見ては嘆息。
 アルコール分を摂取した自分ならいざ知らず、目の前の相手は素面でそのテンションなのであろうから…付いて行ける訳が無い。
 ――そんな諦観にも満ちた心境ながらも、別に悪い気分では無かった。面白い、とは感じていれたから。

「成程、作りたい! と思える様なのが良い…か。そうだね、趣味に合わなければ作り上げる事も出来ない」

 納得した様に、或いはどこか感心してすらもいたのか縦に首を幾度も振り―――

「――…うん、気を付けるよ」

 最後の言葉に、僅かに表情を引き締めながら、一度だけ大きく頷いた。
 正直言ってしまえば、今の心境でも少女に奢ってもらう事に抵抗があったが――まあお礼≠フ為に今回はこの形を取った訳で
 今更うだうだと後悔する気も無く、とにかく手頃な価格で興味を持てそうなプラモを探しに掛かる男であった。

 さて、どの様なプラモがこの男の趣味に合うのだろうか。
――店員さーん、MGでXのプラモ出てませんか? え、無い? やだなぁ、Wはこんなに充実しているのにぃー。え? 本当にn――
 中の人が自らの心の奥底を抉る様な自虐ネタを披露する内に、男はどうやら一つの箱を選び取ったらしい。

「よし、じゃあコレにしてみようかな」

 そう言って少女に見せるように持ち上げて見せるのは、MGのRX-78(ver.Ka)であった。
 何が男の琴線に触れたのかは知らぬが、先程よりも目の輝きを増した状態である事から、余程気に入ったのであろう。
 初心者が作るにしては割と厳しい様な…。発売時期的に、地域によっては半額コーナーに行っていても少し首を傾げる程の違和感ですむだろう。
 奢ってもらうと云うのに、MGを選ぶ辺りは神経が図太いと云う他無いが。
415 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/11/04(金) 02:19:33.65 ID:cy7swMZpo
>>413
(取り消します)
416 :【鋼鉄巨人】 @wiki [sage]:2011/11/04(金) 02:19:40.89 ID:N2hbXsSp0
>>414
帽子無いから、ズボン脱ぐねとか言っちゃうんだなっ、此の変態めっ

【ちょっと黙ってなさい、此のヲタ痴女が】

Xは…………うん、まぁ、仕方無いとしかね
っと、ファーストで攻めるかッ、そしてMGで作り甲斐を求めるその心意気や良しッ
男よーーー此処にしかめっ面の樋口一葉さんが一人笑ってらっしゃる、此が最初で最後の弾丸だ
さぁ、胸に期待を抱きッ、店員さんにニッコリ笑顔で
俺、これ作ったら、プラモデビューするんだ、と死亡演出の際、悲しみが増す様に夢を描く様に
買って来るのだァッー!!


あ、工具はパンフで丁度良いキット説明集あったし、それ見て自分で買ってね、うん

【それにしてもこのラウラノリノr(ry】
【今にも死地に向かい行く戦士を見送るように漢らしく、熱く語り、5000円札の】
【一葉さんの顔の中央を折り曲げて笑った顔を演出し、其れを渡すだろう】
【其れが彼女に出来る後押しッ……ーーーてかそれしかしてないよn(ry】
417 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 02:45:36.83 ID:cM3a66LMo
>>416

「え? そんな事を言わなくちゃいけないのか…。まあ、うん、じゃあ…買ってくるよ」

 軽く戸惑いながらも、しかし納得したのかしてないのか曖昧に頷き、一葉さんのお顔が見えるお札を受け取る。
 そして箱とお札を携えたまま、戦地に赴く一般兵の如く敬礼の姿勢を取ってから、振り返ってレジへと――。

――以下、レジでのやり取り

「あ、これを…」(レジの上へとプラモの箱を置く)

「はい、××××円になります。…はい、お釣りはこちらになります」(会計)

「あの…――」(真剣な表情で、じっと相手の方を見ながら)

「はい? なんでしょうか…?」(戸惑った様に)

「僕、これを作ったら、プラモデビューするんです」ニコッ

「―――…はぅッ」バタリ

―――終了

 北欧系の割と整った顔立ちの男は、何か戦果を上げて意気揚々と帰還するのであった。
 本当に心の底からの無邪気な笑みを浮かべているのだから、逆に性質が悪い様な気もするが。

「買って来たよ、そして言われた通りにフラグって物も建ててきた」

 かつてこれ程までに死亡フラグの成立を嬉々と語る者が居たであろうかという位に、男は上機嫌であった。
 プラモの入った箱を左手に下げながら、右手でひょいと、背負った楽器ケースのベルトを持ち上げて見せる。

「――…じゃ、約束通りにお礼≠支払わないとね」

 何か含みのある様な笑みを浮かべつつそれだけを言うと、先導してプラモ屋を出て行こうとした。
 そのまま足を進めて行けば、適当なベンチを店通りの片隅に見つけて、足を止める事になるだろう。
418 :【鋼鉄巨人】 [sage]:2011/11/04(金) 03:12:26.59 ID:N2hbXsSp0
>>417
えっ、フラグっつーか、寧ろ敵倒してね? なに? なにがあったの?
別のフラグ立てて無い?末永く爆発するの?ねぇ?
絶対ちょっと台詞改変したっしょ?したっしょ?

【やりとりは聞こえて無いがネタで言った台詞を本気で受け取ったのを見て】
【面白そうだ、と視線を向けてたが、何故か店員が倒れて首を傾げ疑問符を浮かべるラウラ】
【気持ちは解るが少し落ち着きなさい】
【ーーー結局、流れでそのまま店外へ、行き着く、ま、5000円でまたプラモ魂を】
【知れる仲間が増える事は、喜ばしい事だと、他人の喜びを自分の喜びの様に笑む】

ほう、レッツラお礼タイムときましたかー
二人っきりの公園ッ……こいつぁまさかッ、止めてくれッ!ボクには結婚するべき妹が
居るんだッ!それまで[ピーーー]ないッ!

ま、冗談は此処までに〜……演奏でもするの?ボクは期待で胸を破って止まらないのですが

【冗談の中に一つ真実が紛れてるが、此処に明記する事は無いだろう】
【楽器ケースを見てほぅほぅ、っと意味有りげなのを悟り頷く、ぽすっ、とベンチに座り】
【何が来るのか不安と期待と、何故か若干危機感を持ち胸を弾ませ待機する】
419 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 03:14:46.21 ID:cM3a66LMo
>>418
/すいません、眠気が限界なので凍結お願いできますか…?
420 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 12:41:25.13 ID:cM3a66LMo
>>418

「……へ? 別に台詞を改変したりなんて……、ああ、一人称を変更はしたけど」

 首を傾げる少女を見ながら、男の方もまた何を疑問に思われているのだろうと不思議に感じてしまう。
 それでも些事に拘らないのがこの詩人の特徴。直ぐにその事を忘れてしまったかの様に、店を出て行くのであった。

「ははっ、演奏だとバレてしまいまたしたか。如何にも、その通りです。ただ……普通の演奏ではありませんよ?」

 少女から少し離れた位置に腰掛け、背負っていた楽器ケースを膝の上に乗せると徐に開いてみせる。
 中に入っていたのは大型の弦楽器―――形容するのであれば、琴の様な或いはハープの様な少し変わった外見。
 ケースを下に置くと楽器を演奏する体勢を整え、二三の弦を軽く指で弾いて柔らかな短音を幾つか夜闇に響かせる。
 準備を終えた事に満足したのか楽器を眺めつつ一度頷き、それから少女の方に視線を移した。

「吟遊詩人……そう端的に言って伝わるかはわかりませんが。まあ、曲を奏で詩を乗せる様なものです。
 プラモデル選びに付き合って頂き、奢って頂いた――そのお礼≠ノ一つ披露いたしますので、宜しければお楽しみ下さい」

 丁寧な口調で一方的にそれだけを言うと、「では」と前置きしてから弦を弾く為に指を動かし、音色を重ね合わせて曲を紡ぎ始めた。
 紡がれる音色は、夜の闇に包まれた空へと溶け込む様に、優しく柔らかな音色であった。
 曲が一定のリズムを取り始めると、男の口が開かれ詩歌が零れ始める。

 【吟遊乃世界】――――――――― 発動

―――それは、幻想的ながらも少し奇妙な物語の始まりを告げる序章。
 舞台は、空との境界を曖昧に映し出す地平線が幾里も離れた遠くに見える広大な平原。
 障害物の一つも無い様な、無味乾燥と云うに相応しい様な、日輪の下に大地が延々と続いている事実を表わす様な
 ―――、真昼間の荒野であった。

 舞台を説明し終えた序章は終わりを告げ、続けて、始まりをこの世界に齎す第一章が語られ始める。
 詩歌を淡々と語っていた男の表情が少し楽しげになった、その時

――――――荒野に機械人形《ロボット》が出現した。

 ベンチと共にこの世界に移った少女と男の周りを囲む様に、正しくリアルサイズのロボットが6体ほど並んで立っている。
 どの機体であるかは相手のイメージに任せたらしく、詩の中で曖昧な表現を使った男の知る所では無いが。
 能力の過剰使用となるので機体を動かす事は出来ないが、しかしそのどれもが本物その物と云った造形を施されている。

 男はそこで詩を語るのを止め、少女がこの状況にどう云った反応を見せるのか確認する為に、視線を向ける事になる。

/凍結もある様なので、厳しいようでしたら自分のは後回しでも構いませんので
421 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 14:25:14.73 ID:v0unI67Jo
【青白い月明かり、満天の星空は其処には無く在るのは唯の暗黒のみ。暗闇が地上を見下ろしている】
【月明かりだけが光。それを発する月だけがこのステージのアイドル。それは、舞台の上で静かに踊っている】
【木の葉は嫌な予感でも感じ取ったのかざわざわと体を擦り合わせて震えを止めようとする。まるで集う群衆】
【闇は深まり、この、墓場、墓地には闇の瘴気が渦巻き始める。これからが夜。これからが、丑三つ時】
【奇々怪々は呼び起され、魑魅魍魎は歓喜の声を挙げ、百鬼夜行は両手を大袈裟に振って街道を練り歩く闇の夜】

「……ああ、ああ」

「冷たい風だ。眩しい月光だ。生命の匂いだ。」

【闇が渦巻くその中心には一人の青年らしき人影が在った。目鼻立ちが整っていて、美青年と形容するのが正しい】
【これまた奇妙な事にその服装は燕尾服。赤黒い外套を夜風に揺らし、青白い肌は月光の光を浴びて輝く】
【血の気を感じさせない肌。そして、紅蓮の様に真っ赤な瞳。けれど、その表情には――喜びの色――】

「美味。圧倒されるほど美味。ボクは、また、いいや、まだ、生きているのか」

「リビングデッド。愉快、也?」

【右へ3歩歩いたと思えば、左に4歩歩く。前に5歩進んだと思えば、後ろに一歩だけ下がる。それの繰り返し】
【身振り手振りを大袈裟に動かして、それはまるで演劇をしているかのよう。自分に、酔い痴れているかのよう】
【いや、もしかしたらこの状況に酔っているのかもしれない。はたまた、感情そのものに酔っているのかもしれない】
【歓喜を抑えきれず、それが言葉と成って、行動と成って外に漏れ出してくる。我慢するなんて、出来るわけがない】

「否、ボクはボクという概念の設定通りに蘇ったフリークス」

「墓場で踊っているだけでは到底足りぬ人生。城へと出たが勇者に打倒された死せし生命」

「だが僕は―――ああ、踏み躙ろう。生命をッ……!!」

【最後に腹から絞り出す様に声を出したところで――――ぴたっ。止まる。動きが止まり、独り芝居の幕が降ろされる】
【スッと両手を降ろし、しっかりと足で地面に立って視線を空へと昇らせる。その先にはやはり当然のごとく青白い夜月】
【青年は両腕を胸の前で組むと満足そうに鼻息を一つ漏らし、死人とは思えぬ瞳を漆黒の象徴である闇へと向けて】

「うん、満足。」

「……けど、最良でも無し、か」

【呟いた。】

【それはそれは、満足そうな表情だったが、最後には影のある表情になる。キザなナルシストに独り芝居は付き物である】


/時間帯は夜ってことで!
/あと、もしあれでしたら昼な感じで全体的に書き直します!
/能力貰う前にざっと書いた絡み待ち文を少し修正しただけなので、やや違和感あるやも……
422 :【銀狼灰騎】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 17:13:57.78 ID:Ld6syj2uo
>>421
/これでまだ絡み待ち中だったりっ
423 :【我が心、紅蓮と共に在り】 [sage saga]:2011/11/04(金) 17:16:59.02 ID:iWx6qu78o
>>422
/*ではでは良かったら絡んでいいっすかー?*/
424 :【銀狼灰騎】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 17:17:54.40 ID:Ld6syj2uo
>>423
/どぞうどぞうっ
425 :【我が心、紅蓮と共に在り】 [sage saga]:2011/11/04(金) 17:23:06.22 ID:iWx6qu78o
>>421
【がさり、踊り己に酔い宵に酔い、酔いに酔う貴方の背後で足音が響く】
【其処には、一人の人影が有った、割りと長身であり、そして直ぐに凛とした声が響く】

―――。
‥‥墓参りというか、墓を創りに来たはいいが‥‥。
これは又、奇妙な者を目にしたものだな‥‥、そしてなんとなく覚えがあり、そして見覚えが無い‥‥、か。

【そこに居たのはカノッサ機関を表す黒い軍服の上に黒いコートを見に纏った一人の女性である】
【真っ直ぐに伸びた背筋に、鋭い瞳は、堅苦しいイメージを与えるだろうか】
【伸ばされた銀髪は、さらりと流れ彼女の黒い地味な格好の中でより目立つ】
【意思の強い真紅の双眸は、奥で燃え盛る紅蓮を否応にも感じさせた】

【両の手に握るのは、傷だらけの義足と義手。機械の四肢】
【――誰か。死体の無い者を密やかに弔いに来た、そんな気配を感じさせるだろうか】

【そして、女性には、何処か貴方に見覚えが有ったが、しかし見たことは無い】
【そんな、謎の違和感を感じつつ、地獄から舞い戻った騎士は、死してなお生きる死の王者に相対するのである】

【ちりり、と一瞬だけ彼女の周囲で火の粉が舞い――――消えた】
426 :【血機械之王】 @wiki [sage]:2011/11/04(金) 17:45:52.93 ID:5oMg3m8oo
>>425
【クルリ、振り返る。いや、振り返った】

【その視線が捉えた先には一人の人間の女性。幸先や良し。復活して最初に会うのがむさい男では気分が萎える】
【墓場という場所の都合上、誰とも遭遇しないものと思っていたが意外にも想定外は起こり得るもので】
【二回、瞼をぱちくりぱちくりと動かす。それから、おどけるように両手を横に少しだけ広げる。外套が、ゆらりと揺れる】
【夜月はスポットライトの役目を果たして怪人と女性を照らす。いいや、この舞台全体すらも同時に照らすほどの光だ】

「こんばんは。見知らぬお嬢さん」

「生憎とボクの方には君のことを知らないつもりだよ。ボクは、女性の顔は忘れない主義でね」
「まぁ、デジャヴみたいなものを感じてくれているならそれでもいいよ」

【右足を一歩、前に踏み出す。地面がまるでとてつもなく重量のある物に踏み付けられたかのようにずぶりと減り込む】
【しかし、この美青年の様な容姿を持った可笑しな格好の怪人の四肢は細い。顔も痩せていて、おまけにもやしのように青白い】
【少し鍛えている女性であれば、いや、殆ど鍛えていない女性でさえも軽く小突いただけで地面に伏してしまいそうなほどに貧弱そう】

「けど……軍服を着た人が墓場に来るだなんて、穏やかじゃないね」

「ボクの名前は――アミュレット、かな」
「よければ、名前を教えてもらっても?」

【相手の方へと左手を少しだけ伸ばすような仕草をしつつ尋ねる。妙に仕草がキザったらしく、同性でも異性でも少しいらっとさせるかもしれない】
【名を名乗る青年の言葉には若干相手を探るような色合いがあった。今言ったとおり、墓場に軍人らしき人物が来るのは余りいいものではない】
【近くで何か在ったのかもしれないし。はたまた――別、のなにかがあるのかもしれない。知っておいて、損なことは一つとしてないのだ】
【もちろん、名前を尋ねるときには自分から名乗るのが礼儀である。そういう礼儀や筋はキッチリと通すポリシーであるらしく、欠かさない】
427 :【我が心、紅蓮と共に在り】 [sage saga]:2011/11/04(金) 17:56:04.28 ID:iWx6qu78o
>>426
【青年の、その言葉を聞き、一瞬の間を置いて。紅蓮の双眸を僅かに笑みの形として口を開く】

――いや、気のせいだろうさ。
私の記憶も大分朧げでな。なにせ一度しか会ったことの無い者だ。

【一瞬だけ、嘗て一度だけ、現在の己の前の己が出会った記憶が見えて】
【だが、その姿と貴方は重なりはしなくて、何故同一人物と見たのかは、分からなかった】
【怪人のその声にも、その異様にも、女性は動じる事は無い】
【敵意を見せないのであれば、其れ即ち愛すべき者。それが、彼女の理故に】

軍服については、私の主義に寄るものだよ。
前は軍属だったが、今の私は唯の一般人さ。

‥‥アルステーデ=バルシュミーデだ。
嘗ての名は、ハーミ。事情があり、私を私は弔う事にしてな。
だから、この四肢を何処かに埋める事にしたんだ、私と別れるために。

まあ‥‥なんだ。よろしく、アミュレット。

【此処に来たのは、己を弔うために。それ以上でも以下でもなくて、でも他者が聞けばよく分からない理由】
【そして、軍服は己の主義、矜持から来るものであって、所属を示す物ではないようだ】

【ちょうど良い埋め場所を見つける為に少し近くを歩きつつも、貴方の方に笑みを見せて】
【見た目の堅苦しさに似合わず、割りとフレンドリーな様子で挨拶をするのであった】

‥‥うーむ、おおっぴらに墓を建てる訳にも行かないからな。
何処かの木の下にでも埋めるべきか、この手足は。

【がちゃがちゃと金属音を響かせる四肢を抱えながら、いい場所を探していた】
【いい場所を教えてくれたらきっと彼女は喜ぶだろう】
428 :【血機械之王】 @wiki [sage]:2011/11/04(金) 18:24:28.09 ID:282PVAW1o
>>427
「そう、かい?」

【女性が少量の笑みを向けてくれたので、青年も口元に薄っすらと笑みを浮かべて小首を傾げてみせた】
【そもそも、墓場にやって来る軍服を着た女性よりも、墓場で役者気取りの燕尾服を着た優男の方が遥かに怪しい】
【妙に偉そう。そんな怪人な青年は、一つだけ息を吐いた。溜め息とかではなく、軽い、吐息】

「おや、元、か」
「となると……今はコスプレイヤー、になるのかな?」

「それに、くふ……自分で自分を弔うだなんて、中々に洒落たことを言うね」
「君、なんか面白いね。君と会うのが遅かれ早かれ、良い話ができそう、だよ。アルステーデ=バルシュミーデ」

「ついでに、ハーミにもこんばんは。くふ」

【口元に軽く握らせた左拳を添えて可笑しそうに笑いを零す青年。これこそが無礼なのではないだろうか】
【しかし、青年には悪気は一切無いようであり、というよりも自分本位であるらしく、それでいてセンスも斜め下だ】
【女性にも何らかの思いや意思があってそういう表現、または本当に『私』を弔うのであろうに、それを簡単に笑う】

【金属音を垂らしながらうろつく女性を視ていると怪人は更に頬を、唇の端を緩め、歪める。ツボが、妙すぎる】
【とはいえ、女性が少し困っているらしいのは見て取れる。ある程度"波"が収まった頃合に青年はざっと視線を墓場に走らせ】
【『"私"を埋めるのにベストなポイント』を探そうとしたが―――考えてみるに、状況が結構特殊】

「……目立たないところがいいなら、そうだね――」

【――ビッ、と右手の人差し指を墓地の一番奥にある木、二本並び立つ木の左側の木を指差す】

「あの木の下なんてどうだろう。しっかりと埋めてあげれば、墓荒らしにすら見つからない」

「それと、埋めるのにボクも立ち会ってもいいかな?」
「これも何かの縁。墓場で会うっていうのも縁起が悪いかもしれないけど、それでも、縁、さ」

【右手をゆっくりと降ろしながら外套を夜風にふわっと舞い上がらせ、女性の方へと向けて左足をまた一歩前に歩み進めた】
【みしり、と地面に僅かだけ足が減り込む。青年の表情は、まだ少しだけ笑いが混ざっている。単なる面白おかしさで混ざろうとしているだけなのかもしれない】
429 :【我が心、紅蓮と共に在り】 [sage saga]:2011/11/04(金) 18:37:32.06 ID:iWx6qu78o
>>428
‥‥まあ、そういうことだな。不本意ではあるが、また軍属に戻る積りも無いからな。
だったら別にコスプレイヤーでもなんでもいい、その肩書が私を変える訳でもないからね。

洒落ている、という積りは無いがな‥‥。
うむ、どうもキミのセンスは割りとズレている様だ。
まあ、現在の私も気にしないし、私≠煖Cにしないんだが‥‥。

その、なんだ。もう少し気を着けたほうがいいぞ?
そういう発言は要らぬ所で恨みや不興を買う物だ。

【女性は、貴方のその極めて無礼極まりない発言に、四角四面な対応を返すのであった】
【気にしないと宣言した上に、更に心配までしてみせるこの女性】
【どこまでも果てしなく、お人好しと判断できる。そんな女性であった】

(――消えて尚、まだ笑ってもらえるだけマシかい?ハーミ。
‥‥そうか、それは良かった。誰かに泣かれるよりは、笑ってもらえるほうが良いに決まっているからな)

【自分≠ノそう問いかけながら、そして、貴方の言葉が耳の中に入り込んで】
【さらり、と銀髪を流しながら、後ろに振り返り、コクリと首肯を返す】

‥‥痛み入る。
ああ、教えてもらった礼だ、別に唯埋めるくらいのものだからな、面白くはないかも知れないが――、まあ構わないよ。

【そう言うと、女性はかつかつ、とブーツを鳴らして歩き始めた】
【直ぐに墓地の一番奥にたどり着き、指さされた木の下にたどり着いて】

‥‥しまった、‥‥あーもう、どうして私は、こう‥‥抜けているんだか。

【此処に来て、地面を掘るための道具が無い事に気がついた】
【女性はしばし首を傾げると、優しく四肢を地面に置き、右手を前に伸ばして両目をつぶった】
【次の瞬間、手の内に業火が集まり、一本の大剣を創り上げた】
【其れをまじまじと見つめて、一瞬息を吸って、吐く】

私の世界よ、私≠フ為だ。、まあ‥‥、なんだ。我慢してくれ。

【そう言うと、おもむろに大剣で樹の根元を掘り始めるはずである】
【真面目で堅物で完璧っぽく見えるが、案外間抜けであった】
430 :【血機械之王】 @wiki [sage]:2011/11/04(金) 19:13:35.15 ID:gzwLiV+Co
>>429
【忠告、だろうか。女性は"怒る"という赤い感情一つ見せずに言葉を返してくれた。これはこれで、面白い】
【それに怪人は胸中で目の前の女性の事を『お人好し』とは評価しなかった。多少、確かにそう思う節もあるが】
【根本的に、その冷静さは――聡明さ、という風に捉えることもできる。落ち着いているだけ、なのかもしれないが】

【どちらにせよ、怪人は小さい笑みをまたもや一つだけ零すことによって返答した。恐らく、忠告は真に受けていない】

【ここまで会話したりしていれば相手にも薄々分かるだろうが、そういう性格なのである。これこそが生甲斐とでもいうかのような】
【視線をふと墓場の出口の方へと向けたが、特に何か考えて見た訳でもないのか直ぐに視線を外して女性へと向け直す】
【その時には女性はもう木の方へと歩き出していて、その後をマイペースで追うように文字通り重い足取りを進ませ始める】
【時折、風によって舞い上がった土が外套に付着してしまうが、小まめに片手でゆらりと外套を揺らすことによって土を落とす】

【そして、指定した木の方へと着いてみれば――紅い光。青年は少しだけ目を見開いて『おや』っと声を口から漏らした】
【剣を召喚したのは確かに驚くべきことであるが、この能力者社会においては仰天するほどの事ではない。異常が日常だ】
【しかし、疑問すべきは何故この状況において剣を召喚したか、である。――結果は直ぐに視えた。女性が土を掘り始めたのである】

【これには青年も軽い苦笑いを漏らして首をかくっと右に傾ける。考えてみれば確かに、スコップを持っていなかった】

「……ああ」

【若干の呆れたような語調の声。こればかりはフォローだとかのしようがないようである。それはそれで、プラスと考えてもよいのだが】
【とかくも、これでは地面を掘り難そうだ。では、掘るのを手伝おうか。何で。手で?いや―――】

「…………悪いけど、ボクはこういうことには直接的に関わりたくない」
「見知らぬ誰かを埋める土を、初対面であるボクが触れるのは良くないからね」

「……君が働いてるのに、手の一つも貸せなくてごめんね」

【気が付けば怪人は珍しく――申し訳無さそうな表情をしていた】
【初対面である相手にはわからないであろうが、こういうタイプがそんな顔をしないのはなんとなくわかるだろう】
【つまるところ、自己中心的且つ女性優先主義であるこの青年にとって、女性の手だけを煩わせている現状は喜ばしくないものなのだった】
431 :【我が心、紅蓮と共に在り】 [sage saga]:2011/11/04(金) 19:34:49.96 ID:iWx6qu78o
>>430
―――、いや、何も言うな。何かを言いたいのはわかっている、何も言うな。

【突っ込みどころに溢れているのは自覚しているのか、女性は貴方の方を向くこと無く言う】
【それでも、素手で掘るよりは大分深く掘れる様で、気合を入れて地面を掘り続けていた】
【額にわずかに汗が浮かび、四肢をうずめて尚余裕が出来る程度の穴まであと少しの所で、貴方の言葉を聞いて】

なぁに、気にしなくても構わないさ。
ある意味では、この場所を教えてくれた時点で、キミは‥‥アミュレットは私に手を貸してくれたという事になるからね。
それに‥‥っ、割りと私は肉体労働派でね。この程度で音を上げるほどやわじゃぁないのさ。

【最後に地面を一突きして、直後一瞬だけ衝撃波が起きて邪魔な土塊の幾つかを吹き飛ばして】
【剣を軽く振り、土を払うと。小さく、ありがとう。と呟いて剣を火焔に帰し、消滅させた】

‥‥ふぅ。

【息を深く吐き、足元の四肢を抱え上げて。一瞬目を瞑り、何かを思うような態度を取り】
【次に目を開いた時には、僅かな憂いと感謝と決意を感じさせる瞳を穴と四肢に向けて、四肢を穴の中に押しこむ】
【がちゃり、がちゃり、と金属音が響きわたっていき、奥に四肢は置いていかれた】

【そして、彼女は言葉を発すること無く、無言で周りの土を戻し、四肢を埋めていくだろう】
【まるで、神聖な宗教の儀式の様な。そんな大したものではないはずの事だが彼女の思いがそう感じさせるだろうか】
【全てを埋め終えて、しゃがんだ体制から立ち上がり、僅かな盛り上がりの前でアルステーデは敬礼をする】

――私≠ナあり、私≠ナ無き者ハーミよ!貴殿の名に違わぬ誇り高き振る舞い、守護者の業は私が間違い無く受け継ごう!
故に、安心して私≠ノ私≠託し、安らかに私の道を見守るがよい!
戦士、アルステーデ=バルシュミーデの焔と、守護者ハーミの鋼、双方に礼を取る事で、私の誓いと成す!


 ――――敬礼!


【びしっ、と敬礼をして。死者に礼を取って。十数秒。固まった状態の彼女が要約動き出して】
【後ろを振り向き、貴方に向けて微笑みを向けた】

‥‥悪いな、付きあわせてしまって。
良ければ礼に缶コーヒーの一本でも奢るが‥‥どうだ?

【ちゃりん、とコートの中の小銭を確認しつつも、女性はそう問いかけた】
432 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/11/04(金) 19:55:01.75 ID:+Pc9nzcIO
【交易の盛んなとある大都市がある。】

【そこの―――――――――――とある公園。】
【大きな公園ではない。人が集まるような活気は無かった。】
【遊具は数年動かしていないのではないか、と思うほど錆び付き、】
【広さだけが取り柄――――――そんな印象を与える。】

【もっとも、そこは「知る人ぞ知る」とでも言おうか。】
【人が来ないので、この都市では決して得ることのできない静かさがある穴場になっている。】
【それが逆にステータスになっていた。忘却の彼方、】
【街の隅の方で忘れかけられているそんな場所である。】
【知っている人は知っており、休憩や独りになりたいときに来ているが、知らない人は知らない。】
【そんな公園の中央に、珍しく人影があった―――――――――――】

…ふっ!

【ドンッ】
【おそらく、25歳程度。そう予想することのできる一人の女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

…しっ…!!

【ドン】
【女はなんかの拳法の型打ち―――――独り稽古のような物を行っていた。】
【なかなか手馴れた様子であり、長くその稽古を行っている事がわかる。】

【踏み込みの音――――――静寂の中でそれはいやに大きく聞こえていた。】



//なんでも対応
433 :【血機械之王】 @wiki [sage]:2011/11/04(金) 20:02:56.84 ID:gzwLiV+Co
>>431
「それは……ボクはただ、木を指差しただけだよ」

【生憎と祈ることすら出来ない定め。それを口に出す事はないが、やはりどこか申し訳無さそうであった】
【とはいえ、根っから少し捻くれていて、物事を曲解して捉え、自分の都合のいい事ばかりを考える青年】
【見知らぬ誰かの埋葬を手伝え無かった事は言うほどのダメージでもなかった。女性の手伝いができないことに、罪悪感が在る訳で】
【そして、女性が完全にソレを埋葬し終え、敬礼をしたのを見て少し驚いて左足を一歩だけ後ろに引き下げてしまう】

【性質上、沢山人の死を視てきたつもりではいるが、コレほどまでに奇妙な弔いは見た事が無かった】
【自分が自分を埋葬し、弔い、そして敬礼をして―――誓いまで宣言する。まるで聖書を読み上げるかのようにだ】
【いや、それは鎮魂歌か。正確には定かではないが何らかの強い"想い"を感じる。だが、自分は、至って無関係だ】

【敬礼をしながら高らかに言葉を述べていく女性の後ろで、怪人が小さく手を振っていた気がしたが、夜の闇が揺れているだけかもしれなかった】

【全てが終わり、女性が青年の方へと振り返ったときには青年は視線を"墓"から女性へと同じ様に向け返していた】
【微笑みを向けられたのでこちらからも微笑みを――微笑に一歩足らない、薄っぺらい笑みを向けながら】

「付き合されたんじゃなくて、ボクが望んで付き合ったんだよ」

「なに、だから、礼なんて要らないさ。ボクからしてみれば女性が笑顔でいればそれで十分」
「それに、ボクは、紅茶派……だしね。」

【ジョークか本気かは定かではないが相手の申し出をやんわりと断る青年。もしかしたら、やはり掘るのを手伝えなかったのが引っ掛かっているのだろうか】
【視線を風に流すように墓場の出口へとちらっと移し、それから今度はこの墓地の管理所の方へと視線を移す。そろそろ見回りが来るかしれない】
【それに、いつまでもこんな薄暗い墓地にいるのはムードに欠ける。折角女性と知り合いになれたのだ、墓場で立ち話も無粋】

「……けど、行為を断るのも無礼だ」

「コーヒーも嫌いじゃない。奢ってくれるなら、奢ってもらおうかな」
「こう見えて、お金、無くてね。そういうのを飲む機会とか少ないんだ」

【缶コーヒーすら飲む機会がないというのは、もしや無職―――細かい話は置いておき、偉そうな割りには貧乏人であるらしかった】
【ちょっと自嘲するような苦さをその薄い笑みに混ぜ込ませ、両肩をすくめて女性の申し出に甘えることにするのだった】
434 :【我が心、紅蓮と共に在り】 [sage saga]:2011/11/04(金) 20:14:41.24 ID:iWx6qu78o
>>433
【其れは、文字通り奇妙な光景だったのだろう、他者ではなく自分を埋葬し、自分のために自分で誓いを立てる】
【そんな光景等、そうそう見れる物ではない。だが、此処には厳然として其処にそういう光景が存在していて】
【だが――これはやらなければならなかったことである。そうでなければ、嘗ての己に折り合いが付けられない】
【故にこそ、誓い、弔い敬礼をした。己の取りうる最上の礼を取ったのである】

【そして、心からの微笑と、空虚薄弱たる笑みは交差して】
【彼女は貴方の言葉を聞いて、うーむ、と腕を組み首を傾ける、が】
【貴方のそんな否定からのどんでん返しを受けて、うむ、と呟き歩き出すだろう】

素直なのは良い事だ。
キミが断りたいと思うのも、私が奢りたいと思うのも言ってしまえば唯のエゴ。
私のわがままにキミが振り回されただけさ、気に負う事は無いよ。

【そう、気にしないように、と自嘲に重ねるように柔らかい言葉を紡ぐのである】
【貴方に比べれば恐らくはるかに短い生しか生きていないと思われるが―――妙に深く重い】
【燃え盛る双眸はしかし必要以上に燃える事は無く、一体何を見れば、何を経験すればこうなるのか、なかなか予想のつかない物である】

【――暫く歩けば、公園である】
【ベンチ当たりに居るように言いつけると、小走りで彼女は自販機まで行き、小走りで戻ってきた】

‥‥とりあえず、紅茶と珈琲好きな方を取れ。残ったほうを私が飲むから。

【缶コーヒーと紅茶のペットボトルが一つづつある】
【どうやら、貴方の要望をとりあえず、とばかりに反映してみたようだ。ちなみに何方もホット】
【好きな方を取れば良いだろう、どっちを選ぼうとも彼女は残ったほうを飲むだけなのだから】
435 :【妖炎刀】@wiki [sage saga]:2011/11/04(金) 20:19:47.18 ID:Cp4YJeRa0
>>432
【誰も使っておらず、人気も無く、少し暗い】
【もちろん人の目につく場所ではない…つまり】
【"あまり見られたくない"人々を集める場所でもある】

【ざりざり、と数人の足音が公園へと入ってくる】
【その足音は、公園の入り口辺りですぐに止まり、どさっと何かを置く音が公園に響いた】

【それは不良…よりも少し過激な集団であろうか】
【それぞれが金属バットやら何やら、物騒な物を手にしながら】
【地面に置かれた"何か"を囲んでいる】

【その"何か"は、よく見れば分かるだろう…人だ】
【何やら、ローブで首から下を覆っているようで全身は見えないが、明らかに人だ】
【そして、その"誰か"は、頭から何かを垂れ流していた…赤い何か】

【どうやら、地面に置かれた"誰か"は、この集団の癪に障る何かをしてしまったようで】
【少しボコボコにされた後、人目のつかない場所に移されたようだ】
【つまり、ここから本格的にボコボコにされる訳だ】

【集団は"先客"には気付いておらず、ニヤニヤしながら、一番最初に地面に置かれた"誰か"に殴りを入れるのは誰かを話し合っていた】

【"誰か"はまだ息はあるようだが、抵抗する力が無いのだろうか、動かない】
【何もなければ、そのままボコボコにされて、最悪死…とはいかずとも、病院送りは確実だろう】
436 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/11/04(金) 20:46:20.68 ID:+Pc9nzcIO
>>435

(…「氣」が…)

【―――――――――――】

【その「前」の出来事である。女は型打ちをしながら、そっと辺りに散る存在感を感知した。】
【生命の隠されたエネルギーである「氣」―――――――全ての生き物が持つそれは、】
【この瞬間も絶えず辺りに満ちており、そしてそれを感知できる以上、】
【こちらへ向かってくる徐々に強くなるその存在も当然理解できた。】
【誰がくるのかは分からないが、しかし「誰かがくる」ということは容易く分かる。】

【ドンッ、と踏み込みを続けながら、女は「氣」を練り続けた。】
【体内に浮かんでは消えるそれを、最適化する―――――――練氣は女にとって癖のようなもので、】
【今、この瞬間もその密度をあげている。】

……

【すると、やはり。】
【一人ではない、集団で彼らはやって来た。】
【女はそっとバレないように片目で状況を伺う。】
【こんな辺境の地に何を行いに来るのか――――――そういった疑問はしかし、地面におかれた一人の人間を見てから解消される。】

(…くだらん…)

(…枯れ木のような氣の持ち主だ…何のことかと思ったら…やれやれ。)

【ドンッ】
【取り敢えず、こちらに飛び火したときの対応はいつでもできていた。】
【別に、助ける義理もなかろう。それに、まだ相手はことを起こしていない。】
【型打ちを続けながら、女はどうなるかぼんやりと見守っていた。】
437 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/11/04(金) 20:48:26.35 ID:+Pc9nzcIO
//すいません…不安定なので避難所でお願いします!申し訳ない…
438 :【鋼鉄巨人】 [sage]:2011/11/04(金) 21:07:27.33 ID:N2hbXsSp0
>>420
………ーーーこいつぁ、一体ッ……!?


【固有結界内、其れは辺りを明瞭に見渡せる広大なる荒野……ーーーそこで独特のホバリング】
【デフォルトながら、重きに再現された、スコー●ドックと呼ばれるATM-09-ST】
【あぁ、これは む せ る 】
【そしてブラッ●ゲッター1や、ガン●スターに、ディスヌ●、ジェイ●ッター】
【ラン●ージゴースト、ランペー●スペクター、ダイ●ード、紅蓮●式、蜃●楼ーーーetc】

【 あ ぁ こ ん な お 持 ち 帰 り し た い 気 持 ち に な っ た の は 初 め て で す 】

【暫くは呆然と目を見開かせて居たラウラ、彼女が誠に感動した時は、其れは】
【珍しく黙った時ーーー其れ程までに彼女を感動させられる者はなかなか居ない】
【ほけー……っと、肉薄するロボ達の造形に骨抜きになる】

(そーいえば……、ボクは、こー言うロボ達に巡り会いたいが為に)
(…………ーーーんん、何も言えないや、此がボクの憧憬、ボクの目指す全て、魂)

(ーーー嗚呼、もうなんつーか最高だね、畜生)

【少女は少年の様な純粋な瞳でーーー静かに涙した】
439 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 21:22:54.66 ID:cM3a66LMo
>>438

 ふむ、と静かに息を吐く様に考え込んでしまう男。
 目の前の少女が実に静かに固有結界内の光景を見ている様を見ながら、果たして満足して貰えたのかどうかと思考。
 何分、人の気持ちを読み取るのが苦手なので――詩人、なのに――相手の様子からは察せず。

「どうですか……ッ」

 取り敢えずは感想を聞いてみようか等と呑気に声を掛けようと、したのだが
 少女の余りにも純粋な瞳から涙が流れるのを見ては、慌てて言葉を喉の奥に引っ込めたくなってしまう。

 人の涙を見るのは久しぶりだな…とか、ふと考えてみれば
 今この視界が捉える涙は、悲哀か歓喜か―――そのどちらを指し示すのだろうか。

「―――…後者であれば、光栄ですが」

 相手には聞こえぬ様に小さく呟き、一度手を休めて音の連なりを途切れさせる。
 男の喉も両手も無事である現状ならば、演奏を休めた所で結界は解除される心配が無い。

「もう暫く、見てみますか? 或いは触る事だってできます」

 そろそろ声を掛けてみても良い頃合いかと見計らって、微笑を浮かべながら問い掛ける。

「この手の詩歌を考えるのは初めてですので、生憎と第一章しか無いんです。
 ですから、次に僕が詩を紡ぎ始めてしまえば……それで結界は閉じてしまいますので」

 相手の為に作り上げた結界であるのだから、相手の意志を無視して終了させる気は無かった。
 全ては相手の判断に任せようと、考えていたのだろう。
440 :【鋼鉄巨人】 @wiki [sage]:2011/11/04(金) 21:49:28.55 ID:N2hbXsSp0
>>439
………ーーーボクも、少しずつ、大人になってきてさ
今まで、アニメである様なロボットが実際に現実にあったら、と何度も焦がれて来たんだ
時にはヒーロー、時には悪役、時には兵士、時には相棒
でも現実は違う、アニメみたいなロボは此の世に存在しない“偶像”みたいになってた

何処か、成長につれて自然に諦めてたんだよね……ーーー子供っぽくて、馬鹿らしくて
でも最っ高に熱くて、ドキがムネムネして、カッコ良い、有りふれた世界をさ

ーーーありがと、良い“夢”見れた、此処から先は、ボクには眩しすぎる

【様子を窺う男に対し、ラウラは背を見せながら、呟くように語った】
【成長と再認識、どんなに大人になろうと、拭い切れぬ想いが有る、何故だろと何時も感じてた】
【僕らきっと知っている、此の記憶の中で、決して諦め無い事】
【そして笑顔をーーーラウラは振り返り微笑み礼を為す、もう此で十分らしい】

うん、夢は結局夢だ
ふふん、そうだ、有りふれた世界を築き上げるのは、此のボクだ!
否ッ!ボクとアヴァロンだッ!!


おぉっしゃぁぁー!なんか燃えてきたぁぁあああッッッ〜!!

【何かが再点火したようで】
441 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 22:05:49.85 ID:cM3a66LMo
>>440

 少女の語りを聞いて、男はふっと柔らかな表情を浮かべた。
 自分とは縁遠い世界であるロボットと云う存在の素晴らしさを知り、こうまで真摯に語る事が出来るのかと。
 その想いは少女に対する憧憬であり、心の底からの感心を抱いていた。

 なれば今日こうしてプラモデルを自分が買う事になったのも、その熱意に影響されたのかも知れない。
 ショーウィンドウを眺める少女の気持ちは、遠目からでも十分に感じ取る事が出来ていたのだから。

「――…うん、わかった。詩歌で夢≠見せるのが僕の役目だ、それ以上はしない」

 礼を為す少女を見ては小さく頷き、再び弦を弾いて曲を奏で始めた。
 緩やかに男の口から詩が語られ始め、弦楽器の音色と組み合わさって詩歌を作り上げる。
 それは、終わりへと向かう終章。夢の終わりを告げ、荒野に並び立つロボット群を幻影の内に沈ませていく目覚めの調べ。

【吟遊乃世界】―――――――――解除

 曲が終わりを迎え、男の口が詩を紡ぐ役割を終えると―――とん、と背中を椅子に凭れ掛けた。
 何か燃えている様な少女を見ては、元気な物だと笑いながら眺めてしまう。

「その通りだね。君の世界は、君自身の手によって築き上げるべきだ」

 穏やかにそんな言葉を紡ぎながら楽器をケースに仕舞い、それをベンチの上に置いたまま、男は腰を上げて一度大きく伸びをする。

「そう云えば名前を言っていなかったね。僕の名前はアルヴィット・カルヤライネンだ、何と呼んでくれても構わない」

 柔らかな笑顔を浮かべながら簡潔に自己紹介をすると、少女に向けて右手を差し出す。
442 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 22:13:47.33 ID:FMVaOZq2o
あ、鳩
自由に飛んでいける翼が羨ましいとかそんな事を思ったりもするけれど
実際鳥になってみれば苦労する事の方が案外、多いのかも知れない
いやきっと、そうなんだろうな。――…

「……はぁ、つまんねーの」」

何てことを考えてしまうくらいには、退屈だった

ボロボロに崩れ落ちた主の居ない玉座の間、嘗て屋内であったそこに四方八方から月の光が降り注ぐ
朽ちかけの椅子に腰掛けながら足を組み、青年はぼんやりとそこらの景色を眺めていた
くたびれた紅いパーカーにカーゴパンツ、不良品に属されるような赤髪と鋭い目付きの持ち主

それにしてもぱさぱさとして味気ない、今日この頃である
学校に入って青春でもするのも楽しそうでは在ったが、そんな事、出来る筈も無いし
生涯の目標もなければ、護るべき信念が在る訳でも無い。

「――…誰か、こねーかな。…いや、来ても困るけど」

取り壊されもせず取り残された古城からも分かる通り、余り人の来るようなところではない
ひとりで漫才紛いのやり取りをして、また溜息をつくのだった
443 :【鋼鉄巨人】 @wiki [sage]:2011/11/04(金) 22:26:47.20 ID:N2hbXsSp0
>>441
まぁ、一万年と二千年前から知ってた事実なんだけどねっ〜

【にひひっ、と他愛無く笑み素直に其の言葉を受け取る、鋼鉄籠手の腕の止め具を外し】
【左腕の駆動籠手を、すぽーん、っと外す、手首を振るい余韻の様に残っただるさを拭い】
【相手の右手の握手に、褐色のやや相手より小さい左手で、応じる】

おぉう、長すぎて覚えられないパターン……ーーーそだね、じゃあズバリ君は
“カルヤん”と呼ばせて貰おうッ!何か親近感あって良いじゃない?寧ろ今すぐ役所で
改名しに行くべきじゃない?アレだよ、ボクの改名は
開運アイテムのパワーストーンの力で大学に受かりました!的な宣伝を残せる位に
信頼性あるよっ 嘘だけどね

《例えが良く解らんぞ……主よ》

【信頼性あるのか無いのか解らない例、ラウラは短いあだ名で他人を呼ぶ癖があるので】
【こう言うのも大抵は何時も通りである】
【そして握手の手は早めに話さないと激しい(手の)上下運動が始まるから要注意】
【表記した描写に他意は無い……多分】
444 :【花園楽園】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 22:35:51.87 ID:JDoHtTtZo
>>442

【古城へと歩みを進めて行く一人の女】
【静寂な古城に足音だけを響かせている】

「・・・寂れた所ですね・・・・」
「本当にこんな場所に患者が居るのでしょうか」
【そう言うと辺りを見回し、人が居ないか確認している】

「ここに誰も居なかったらガセネタ・・・と考えた方が良さそうですね。」
【そう言うと青年が居る玉座の扉を開く】

【古い扉が開くときの独特の音が古城内に鳴り響くだろう】

「・・・あれは・・・・患者と言うより・・ここの住人?」
【女は開け放たれた扉の向こう側で青年を観察している】

【一応警戒をしているらしく右腕を青年の方に突き出している】
【あくまで護衛用といった所だろう】

【ちなみに、女の風貌はナース服に右腕を包帯でぐるぐる巻きにしてある少し不気味な感じである】
445 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage]:2011/11/04(金) 22:37:18.66 ID:JDoHtTtZo
>>444
/名前ミスです><
446 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 22:39:01.44 ID:cM3a66LMo
>>443

「――…うん、予想外だったね。親近感があるとは思えなくも無いけど……そうか、嘘なんだね。
 危うく騙されそうになった自分を呪いたいよ……」

 割と人を疑わずに信用する傾向を持つ男であった。
 それでも生きて来れたのは、きっとこれまで会った人が優しかったからなのだろう。
 危険を察知したのか否か、男は割と早い段階で握手の手を離す事になる。

「ま、別に何と呼ばれようとも構わないんだ。折角だし、君の名前も聞いておこうかな。
 ……そっちの、ペンダントの方の名前がアヴァロンって言うのは察しが付いたけど」

 少しだけ悪戯っぽい笑みを浮かべながら右手で少女の首元に掛かったペンダントを指差して、そんな事を言った。
 察しが悪い訳じゃ無いよ、と云うアピールのつもりのか否か、少し自信あり気で……ウザかったかも知れない。

 少女の名前を聞けばベンチの上に置いていた楽器ケースを背負い、身支度を整える事になる。
 約束通りお礼≠煌yしんで貰ったし、相手も帰る頃だろうと考えて。
447 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/11/04(金) 22:46:32.07 ID:cy7swMZpo
【午前十一時、某都市のはずれにある人の少ない公園】
【寂れたといっても掃除などはされており、森の中に設置されているだけあって】
【都会のオアシスといってもいいくらいだ。もっとも会社員などが休憩によるにはあまりにも中心部から離れているのだが】
【その公園にあるベンチにブロンドの長い髪をした弱い四十近いであろう美女が座っていた。決して誘ってはいない。】
【彼女が座るベンチを囲むように三人の女性がいた、彼女達は美女に洋菓子屋の箱を差し出すと】
【そのままどこかに消えていってしまう、美女は受け取った箱を開ける】

ほぉ、これがあの有名店の三高プリン『トリシューラ』ね。
どれどれ……

【彼女は箱から取り出したプリンを付属しているプラスチックのスプーンで救い】
【そのまま口内に投入した。おいしいのであろうか、満足そうな顔をしていた】
【そして、二口目を行うかと思いきやそのまま手が動かない】

さすがは高コスト高価格高カロリーの三高……一口だけでも老体の胃袋に響く……

【そのまま固まってしまう。どうやらこれ以上食べられないようだ】

(なんでもおkです)
448 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 22:48:23.45 ID:CRVCSOhco
>>444

「くあ…とっとと寝ちまうかね……んん?」

大きな欠伸と小さな決意
静謐の中微かに響く足音を聞きつけたのは、その少し後であった
以前この場所を今の状態にした凄惨な出来事が俄に脳裏を過る一方で
緊張に伴う好奇心も在り、青年は静かに腰の太刀に右手を宛てがいながら闖入者を待ち構えていた

「ッ……なんだ、お前。何の用だ」

足跡の正体は、警戒を隠す様子も無いナース姿の女性
拍子抜けすると同時に、いや容貌で油断は出来ないと思い直す心持ちが少々
徐に椅子から立上がると片手は太刀の上、低く響く声で問いかけた
それから数歩、彼女に近づこうとゆっくり歩みを進める
449 :【鋼鉄巨人】 [sage]:2011/11/04(金) 22:56:26.50 ID:N2hbXsSp0
>>446
ふふふん、世の中には嘘しか吐かない悪いオッサンとかカレー魔人ばっかりだから
気を付けなよ〜?
っと、アヴァロンに気付いただとッ!?貴様もしや選ばれし者だなッ!!
此は死者の声を聞ける者しk《よし、取りあえず主も、嘘はほどほどにな》

ま、良いや、ボクはラウラ、他人から譲り受けた名だけど、もうだいぶ定着してるね
残念な事に、っと、後何気に理想郷創始から管理人なのデス!あ、これ自慢だよ?
褒めて褒めて〜

【“あの”防衛戦に参加してたなら解るだろう、彼女は理想郷の全ての戦争や襲撃を経験し】
【戦ってきた、一人の小さき戦士でもあるのだーーー軽く自己紹介を交えて告げる】
【無い胸を張り陽気に褒めてアピールしてるが、まぁ、スルーしてあげるのがきっと大人です】
【さて、っと話に切りを付け表情を素に戻すラウラ】

じゃあ、見るアニメがちょいとあるのでッ……ーーーカルヤん、またねーん♪

【キリッ、と言い放ち……ーーーそのまま、せっせっと手を振り走り帰るだろう】

/〆でいいかな? 取りあえず乙っした!日を跨いでしまった上、遅駄レス済まなかったッス!
/絡み感謝ッ
450 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage]:2011/11/04(金) 22:57:21.67 ID:JDoHtTtZo
>>448

「こういう状況では普通男性の方が先に名乗るのでは?」
「ま、警戒されているようですし。仕方ないですね。」
【そう言うと突き出していた右手を下げる、そこまで害はなさそうだと判断したらしい】

「私の名前はノース=ティスリート。」
「職業は普通のナースです」
【取りあえず自己紹介をするが、こんな時間にこんな場所に来るからして普通のナースでは無いだろう】

「他に質問があるのならば堪えられる範囲で答えますが?」
【そう言うと向かって来る青年を真っ直ぐに見据える】

「言い忘れていましたが、私は危害を加えに来たのではありません」
「そこを理解していただけると助かります。」

【無駄な争いは出来るだけ避けたいのだろう】
451 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 23:02:52.43 ID:cM3a66LMo
>>449

「ラウラね、……ああ理想郷の管理人だったのか。うん、それは素晴らしい事だ褒め称えよう」

 胸を張って自慢げな少女を見て、男は微笑みながらそんな風に応える。
 あの素晴らしい場所を守って来たのなら、それは十分に賞賛に値すると考える事が出来た。

「ああ、またね。……次はまた、模型屋で会う事になるのかな」

 男の方もまた手を振り返して、走り去っていく少女を見送る。
 さて、今日はこのプラモデルの組み立てに励もうか、等と考えているのだが―――

「……そろそろ、何処かに住むべきかな」

 近い未来に、深夜の公園で詩を朗読しながらプラモを組み立てる怪しい男の噂が出回るのは、実に悲しい話であった。
 それでも本人は楽しそうであったと云うのだから、悪いばかりでは無いと……思いたい。

/絡みあり乙でしたっ! 楽しかったです!
452 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 23:14:07.07 ID:CRVCSOhco
>>450

「俺に…ってかこんな所に住んでる人間に、常識を求めるんじゃねえ」

自分から、それもふんぞり返って言う台詞でも無いような気もするが
さておき青年は自分の伝えたい事だけを一方的に喋って、刀から手を放した
どうやら敵意は無い様だ、と。そう判断したらしかった
一安心すると同時に、一抹の落胆が彼を襲った。――…そんな事は、噫にも出さず

「俺は、静寂(しじま)って呼ばれてる。ちゃんとした名前は無い。」

自己紹介をして何になるのか、理解に苦しむ青年だったが
一応名乗り返すくらいの常識ならば幸いな事に持ち合わせていた

「んー…まあ座れよ。生憎何にも無いけどな」

危害を加えにきたのではないと、女性
それに対し曖昧に頷くと、眠た気な眼を擦りながらお座なりに声を掛けた
帰るというのならば、それはそれでも良いが。

どうせなら誰でも良いからこの退屈な時間を埋め合わせて欲しいと
そんな願望も混ざっての提案だった

「んで、その、ティスなんとかとか言う看護婦が、ここに何の用なんだ?」

もし彼女が提案通りに座ったのなら、適当にその近くに、はたまた拒まれれば適当な位置に
重心を片足に掛けながら佇立しつつ、声を掛けるだろう
もしこうだったらああ、なんて具体的な話が在る訳でも無く、純粋な好奇心から

「此処には怪我人なんて居ないぜ?――…死人ならこの前、居たけどな」
453 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage]:2011/11/04(金) 23:23:08.14 ID:JDoHtTtZo
>>452

「こんな所だから常識が必要なんですよ?」
「こんな場所でも無法地帯にしたくはないでしょう?」

【ちょっと刺のある言葉を吐く女】
【これがこの女のあいさつ代わりの言葉なのだ】

「静寂さんですね、了解しました。」

【何を了解したのかは謎である】
【というより一種の社交辞令のつもり・・・らしい】

「ええ、お気遣いありがとうございます」

【そう言うと近くの椅子に腰掛ける】
【椅子がボロくて今にも壊れそうなのは気にしていない】
【まぁ、女が座っても壊れる事は無いと思うのだが・・・】

「ティスリートです。」
【相手に名前を省略されたのが気に食わなかったらしい】

「ここに患者が居ると聞いたので来たんです」
「来るのが遅かったみたいですが。」

【死人という言葉を聞いて少し声のトーンが下がったように思える】
【一応ショックは受けているのだろう】
454 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/11/04(金) 23:39:19.28 ID:CRVCSOhco
>>453

「そんな事言われてもなぁ…俺が不自由感じたらそのとき、何とかしてやるよ」

ぶっきらぼうに頭をがしがしと掻きながら答える青年の黒眸には
”面倒くさい” そんなメッセージが、はっきりと見て取れた
取り敢えず角の立たない言い方を選んだのは、これまでの生活の知恵の結晶
彼にしてはこれでも頑張った方…らしい
頑張らずにブチコワシにするという選択肢も、あったりするのだが。

「そうそう、ティストリート、だったな。……あぁ」

了解ってなんだろう
ふとそんな疑問が一瞬脳裏に浮かんだが、即座にそのまま沈んでいく
どういう意味だろうがそんな、大事な事じゃあないだろう
そんな事を漠然と考えながら、顧みた女性の表情は心無しか翳りが見えていて

「成る程そういう事だったのか。…まああいつはどうせ直せなかっただろうし、な」

何故なら女性が想起しているであろう患者は、人間ではないのだから
彼なりの婉曲な励ましは、伝わるかどうか。
視線を逸らして空をぼんやり幾らかの間仰ぎ見て、再び女性の方へと目を向けた

「…ねむっ」
455 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/11/04(金) 23:49:27.63 ID:cy7swMZpo
>>447
(まだ募集中です)
456 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage]:2011/11/04(金) 23:49:57.10 ID:JDoHtTtZo
>>454

「ま、それは無理でしょうね」
「だって、貴方絶対面倒くさがりでしょう?」
「これは私が大判を押してあげます」

【青年が面倒くさがりと言うのは今までの会話で感じ取ったらしい】
【というより目を見て理解したらしい】

「だから、ティスリート・・・・・」
「人の名前を間違えるのも大概にしてください。」
【相手に聞こえるようにわざと大きな溜息を付く】

「・・・覚えられないならティスさんでも良いですよ・・」
【滅多に折れない女が折れた瞬間であった】

「いえ、私に治せない物は無いんです・・・」
「それが生命体であれば絶対に、というより確実に治せるんです」

【物凄く自信にあふれた言葉が口からポンポン出ている】
【女の眼は限りなく自信に充ち溢れている】

「眠たくなく・・・してあげましょうか?」

【少し裏のある笑みを浮かべる】

457 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/11/05(土) 00:00:11.14 ID:d2DQen7IO
>>447

…小うるさい…っ!



【ドゴオオオォォオンンン!!!!】
【不意に、轟音が聞こえるだろう。】

【相手がそれを聞くや否や、何が起きたのか分かる。】

【一人の男が木々の狭間から吹っ飛んできて、真っ直ぐ美女の方に突っ込んでくるだろう。】
458 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/11/05(土) 00:06:46.34 ID:klg8AJFoo
>>456

「…なんだ、よく分かってんじゃねーか」

見直した、この女性のことを、三割くらい
何とも上から目線な、本人に聞かれてはまた怒られてしまいそうな事を考えながら
ニッと得意気な笑みを、始めて彼女に垣間見せるのであった
怒るでも否定するでも無く、こんな反応を示す青年は
彼女に一体どんな印象を与えるのだろうか

「あ、そうだったそうだった・・ティスリー…ティス、よし、ティスだな」

何とか覚えようと健気に反芻するその間に、魅力的な折衷案が飛び出した
悪怯れもせずうんうんと頷いて、ティスとその名前を軽く呼びかけてみる。とくに意味は無いが

「――…へぇ。そこらの医者とは、違うって訳か」

とすればまた能力とかそう言った関係なのだろうか
やや間を置いて、感心した様にそう呟いてみせた
どうでもいいと言ってしまえばそれまでだけれども、なかなか興味深くもあるような無い様な

「…変なことしないなら、な」

誰の所為か、敏感に少女の感情の紙背に勘づいた青年は
微妙に警戒したような目付きで、じとりと女性を見下ろした。

//すみません、次遅れると思います・・。
459 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage]:2011/11/05(土) 00:15:47.24 ID:bNO1dJI4o
>>458

「ええ、貴方の事が良くわかりました。」
「というより、初対面の人を数分で理解できるなんて・・・私でも驚いています」

【この言葉には遠回しに『貴方は単純』という皮肉がこめられていたりこめられてなかったり・・・】
【ま、本人に悪気はない】
【というより少し楽しんでいたりもする】

「はい、もうそれで良いです」
「好きなように読んでくださいな」

【完全に投げだした瞬間である】

「ええ、一応その自覚はありますね。」
「というか、私の医療は完璧なはずです」

【物凄い自信があるらしい】

「じゃ、始めますね。」
【そう言うと右腕の包帯をするすると外し始めた】
【包帯が完全に取れると同時に、トラウマを植え付けるかもしれない物が目に入るだろう】

/りょうかいですー
460 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/11/05(土) 00:21:11.82 ID:VZbOJnado
>>457
【美女は項垂れていた。まさかここまで高カロリーだったとは】
【手にしたプリンは、一口欠けている程度でありそれ以上スプーンが進まない】
【ああ、なんということだろうか、自身の衰えをこんなくだらないことで実感するとは】

はぁ、なんかうるさいし……ほれ。

【何かが飛んでくる。美女はそれをスプーンで受け止めた】
【どうやって?そう、それが今回の問題だ。これは攻撃ではないのだから単純にスプーンで受け止めることも可能】
【飛んでくる男など最初から存在しないよう、に美女はそのままその男を投げ飛ばす】
【男はそのまま別の方角に飛んでいく。そうそのまま反射されたのだ】
【能力じゃないのに卑怯じゃないか?いいんだよ、日常なのだから】
461 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/11/05(土) 00:30:11.22 ID:d2DQen7IO
>>460

【再びもとの位置に戻った男。林の向こうで誰かと話す声が聞こえる。】
【男が話しているのは若い女らしかった。】
【先程の轟音と関係があるかどうかは定かではないが、確かに其の話し声が聞こえる。】

…ダメだ。そもそも、震脚もまともにできない奴に裡門は教えられん。

まずは、踏み込みから練習して来い。そう、何回もやれ。

ったく…

【やがて、ガサガサという物音。二人がそれぞれ別の方向に別れたらしかった。】
【そうして、現れたのはおそらく、25歳程度。そう予想することのできる一人の女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

【女は足を止めた。厄介者を追い払い、帰路につこうとしたときのことであった。】
【夜風は優しく頬を撫で、月の光は髪を藍色に照らす。】

……

【ゴクリ】

【女は相手の手元を見つめていた。この人物―――――――「超」が10個つくくらいの甘党である。】
462 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/11/05(土) 00:50:41.65 ID:VZbOJnado
>>461
【吹き飛ばした男は再び森の奥に消えていく】
【美女は話し声には興味が無いようで手にしたプリンの処理に困っていた】
【まず召喚による処理法はまず無理、自分に返ってくるのだから余計に苦しくなる】
【他者に分け与えるしにても、先ほど吹き飛ばした男は金を持っていなさそうだった】
【この世はギブアンドテイク。彼女が生計を立てているのはまず彼女が食わなくてもいい存在になれるからである】
【金ならいくらでも価値のあるものを工面できるし、リンゴだけでもかなり売れるのだ】
【つまり金銭に関してはきちっとしておかないと人間としての感情が薄れてしまいかねない】
【それだけは避けたいのだが……と、そこに一人の女性が現れる】

……何かしら?欲しいならあげるけど、それなりのものは貰うわよ。これ高いんだから

【鉄下駄を履いた奇妙な女は自身の手にあるプリンを見ている】
【おそらく見ため以上に甘いものがすきなのだろう】
【というか昼間だったのにいつの間にか夜になっているというのもある意味すごいが】
463 :【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki [sagesaga]:2011/11/05(土) 01:02:58.61 ID:3+1yGA/V0
【夜も更け、その外でも人の通りが少ないとある公園】

【そんな、普通なら誰も居ないはずの公園には、1つの人影がある】


【人影は背が低く、薄汚れた白いTシャツと灰色のズボンを穿き、漆黒のローブを羽織っている】
【ローブのフードでその顔は見えないが、赤茶の髪が少しはみ出している】

……。

【そんな人影は、公園にある1本の比較的太い木と対峙していた】
【その木に向かって急に走り出すと、幹の中腹辺りに1回、右拳を振った】

……っ。

【木から乾いた音がし、小さく息を吐いてもう1回、次は左拳を振るった】
【今度は、その拳を包むように煌々と照る紅い炎が溢れ、同じ場所に当たる】

【全く同じ音がして、しかしその電灯に照らされた木の幹は少しばかし焦げていて】
【無口で無表情だが不満げなその人影は、走り始めた場所に戻り、再び走り、同じことを繰り返す】

【こんな事を、空が紫色になってから数百回と続ける人影は、何かが無い限り、今晩これをやめるつもりは無さそうだ】

/凍結おkって方のみでお願いします、すみません……。
464 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/11/05(土) 01:13:06.09 ID:klg8AJFoo
>>459

「…人間やれば、出来るってことだな」

彼女の皮肉がニュアンスが、完全に伝わらなかった訳ではない
その証拠とでも言うべきか、こらえ性の無い青年の表情はぴくぴくと微かに引き攣っている
鷹揚になりつつあったとしてもやはり、根源は不良のような、人だった

「おう、三文字は覚え易くて良いな」

彼女の諦観なんてなんのその、マイペースにまた満足げな表情を見せ頷く

「自分でそこまで言うかよ、普通っ」

といっても、自画自賛を腹立たしく思ったというよりは面白く思ったらしい
呆れた様に苦笑を浮かべながら――それでも”自称”超一流の腕前に些か、興味が無い訳でも無かった

「結局始めんのか――…っっ」

包帯の奥から見えたものに、びくりと肩を跳ねさせぎょっとした表情を作る
然しそれも束の間で、案外身時かな時間でその表情はまたもとの状態へと帰着していった
なんだかんだ、紆余曲折、一般人よりかは”そういった”物に耐性が、あった

/お待たせしました!
465 :【雲居鸛鶴】@wiki [sage]:2011/11/05(土) 01:14:30.30 ID:6ZYZoZGTo
>>463
徒手空拳ですか。

【叩かれ続ける木の対面】
【別の街灯の真下にあるベンチに少女は行儀よく座っていた】

【背筋を伸ばし、両の手をひざ上に添え】
【その膝には、竹刀袋が水平に携えられている】

その鍛錬…。

【少女は暗闇の中から、焦げた打痕を遠慮がちに指差し】

非効率的だとお思いになったことはありまして?

【くすり、と鼻を鳴らす音と共に、言葉をかける】

/凍結OKです〜
466 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage]:2011/11/05(土) 01:26:28.88 ID:bNO1dJI4o
>>464

「どうかしましたか?顔が引き攣ってるように思いますが・・・」
「何かお気に掛かる事でも?」
【物凄くわざとらしくそんな事を言う】

【だが、女はとっても楽しそうである】

「多分貴方なら四日で忘れると思いますけどね・・」
【またしても嫌みを言う女】

「だって、そこまでの腕前なんですから・・・仕方ないでしょう?」

【そう言うとミイラ化した腕は光輝く黄金の籠手になる】

【そして、その腕を青年にかざし能力を発動】
【これによって青年は色々活性化してしまうだろう】

/いえいえお気になさらずー
467 :【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki [sagesaga]:2011/11/05(土) 01:33:08.26 ID:3+1yGA/V0
>>465

……ッ!?

【突然現れたもう1つの人影。一瞬身構えるが、その人影は自分と同じような背丈】
【構えを解きながら、その少女から吐き出された言葉に疑問符を浮かべた】


……としゅ……?

【言葉を喋ってみれば、高い「少女」らしい声だ。つまり、このローブの人影、少女ということになる】
【つまり少女が言いたいのは「そんな言葉は知らない」ということであり】
【ローブを揺らし、首をかしげ……なんてことはせず、ただ上がり調子の単語を……疑問を呈しただけだった】
【一番最初に出るだろう、「誰?」とか「何で此処に居るの?」とかは、思考から排除されたようだ】


【やがて、木の向こう側に居る彼女は、数時間前から少女が延々と打ち続けた打痕を指差す】


―――その鍛錬……非効率的だとお思いになったことはありまして?


……?

【少女は、またもや疑問符を浮かべる。いきなりそんな事を言われ、非効率だと言われ、さらには鼻なんか鳴らされれば、怒りそうな物だが……】
【少女はただ「言っている意味が分からない」と、今度こそ小さく首をかしげた】
468 :【雲居鸛鶴】@wiki [sage]:2011/11/05(土) 01:38:23.03 ID:6ZYZoZGTo
>>467
【聞き返される声を聞き、暗闇の中で眉をぴくりと吊り上げる】

…お嬢さんでしたのね。

【頬に右手を添えて】
【首を傾げる少女の真似をするように、右へと首を傾けた】

そうですねぇ…

叩いてばかりでは、強くなった気にならないのではありませんか?

【ゆったりとした所作でベンチから立ち上がり】
【左手に長細い袋を握り、こちらを疑問の視線で見つめる少女を眺める】

と、言ったんですよ。
469 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/11/05(土) 01:40:46.85 ID:klg8AJFoo
>>466

「……一ついいことを教えてやるが、俺は余り気が長くない」

少女の言葉の回答は、回答でなく
棘の見え隠れする様な声音で持って、そんな事を告げるのだった
今度こそげんこつの一発くらい、飛んでいってしまうかもしれない

「…ふん、俺の記憶力を舐めるなよ」

とんとん、と、顳かみを叩いて
何故か自慢げな青年、その自信はどこから湧いてくるのであろうか


「ってか、なんだよそれ――…うおっ!?」

こわごわと異様な携帯を取る少女の腕を眺めていたら、突如自身の身体に変化が起こった
劇的に変わったのは、眠気がとれたとか、身体がだるくなくなったとか…主にそんな感じのことが
関心したように溜息を漏らして掌をぐーぱーぐーぱーしつつ、再び少女の方を見やった

「こんな事も出来んのか…へえ」

あまり小回りが利かないのは、弱点と言えそうであるが。
ともかくはまた少女を、見直す結果となるのであった

//すみません、今度は眠気に勝てそうも無いので
//勝手ながら凍結かキンクリをお願いしたいです…
470 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage]:2011/11/05(土) 01:51:11.17 ID:bNO1dJI4o
>>469

「怒ってます?」
「短期は損気ですよ?」
【どの口がそんな事を言うのだと思うだろう】

【女はそこら辺はあんま気にしてないらしい】

「鳥並みの記憶力ですよね?」
「信頼してますよ。」
【明らかにバカにしている女であった】

「ビックリしないでください・・」
「結構疲れるんですよ?」

【そうこうしている内に女の治療が済んだ】

「ええ、一応医者ですから。」
【当然のことだと思っているらしい】
「ま、意地でも4時間くらいは眠れませんよ?」

【そう言うと暇な青年を残して帰ってしまう】
【去り際にしてやったり顔をしたのは秘密である】

/じゃあキリも良いんでここら辺で〆ましょう
/超楽しかったです。絡み乙ありでしたー
471 :【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki [sagesaga]:2011/11/05(土) 01:55:04.60 ID:3+1yGA/V0
>>468

【向こうの彼女が眉を吊り上げたことは、遠すぎる所為か暗闇の所為か、少女には良く分からなかった】
【が、彼女の声は良く聞こえ―――肯定するように、無言のまま小さく頷いた】


【此方の真似をするように首を傾げた彼女に、さらにさらに疑問が沸く少女】
【しかし、次の一言で興味はそちら方面へと引っ張られる】


……蹴れば、良いの?


【ゆっくりとベンチから立ち上がり、何が入っているのか、長い袋を持ってそう問いかける彼女】
【対して少女はといえば、多分彼女にとっては全く見当外れな返答を寄越した】

【少し顔を上げた少女。それを眺める彼女の目には、少女の左目を覆う、黒い眼帯が目に入るだろうか】
472 :【小鳩丸】@wiki [sage]:2011/11/05(土) 01:57:34.72 ID:klg8AJFoo
>>470

「―――…ッ!」

ひゅんっ
青年の拳がついぞ風を切って少女の頭へ
どうやら彼の我慢もここらで限界だったらしい、彼にしては頑張った方か

「…もう一度言ってみろよ」

口の減らない奴である
いつの間にかその口車に乗って応酬を続けることになっているが、青年は特に気にもしてないのか
若干向きになりつつ言い返した。――いや、時間がつぶせると思えば、こういうのもアリなのか

「そっか。……ま、サンキュー・・え」

”治療”はそれなりに、大変だったらしく。
それならばと頬を掻き気恥ずかしさに耐えながらお礼を言ったところで、ありがたくない女性の一言が聞こえた
暫し、硬直
そして
静謐に包まれた古城のひとときが、男の怒鳴り声に支配されることと、なるのであった
次会ったら、覚えてろ


//すみません、ありがとうございます
//此方も楽しかったです。ありがとうございました!
473 :【雲居鸛鶴】@wiki [sage]:2011/11/05(土) 02:05:15.06 ID:6ZYZoZGTo
>>471
蹴る…?

そんなお下品な真似はしませんわ?

【まぁ、小さな体には効果的なのですけど…と続けながら】
【小さな足音を立て、そちらへと少しずつ近づく】

ひねる、のですわ。

【暗闇に浮かんだ眼帯に一瞥】
【ほんの少しの哀れみを瞳の奥に燻らせつつ】
【足元に落ちてある20cmほどの木の枝を拾い上げる】

あなたが、武術の基礎を学べば…。

【そして、打痕の残る木まで歩みを進め】
【半身を捻り、ぴたりと動きを止めて構える】

【しばらくの間の後…】
【ぴん、と身を捻り枝を腰だめ辺りから振り抜く】

【―がごん】
【という音と共に、木の腹が3分の1ほど抉れる】

おわかりいただけました?

【木の枝をぽい、と投げ捨てながら振り返り、少女の片瞳を見つめる】
474 :【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki [sagesaga]:2011/11/05(土) 02:20:17.20 ID:3+1yGA/V0
>>473

……。

【お下品、なんて言われると少女は少し腹が立つ】
【拳や蹴りが少女の主な攻撃方法で、それを否定されたのでムッとなっただけのこと、なのだが】
【声にも表情にも出さない少女。しかし、少しだけ彼女のイメージが下がった】

……捻る……?

【捻る……少女は、またもや疑問調になる】
【捻って何になるのだろうか、そう少女は考える。考えた事が無かったのだ】
【ただ、相手に拳や足をぶち当てることを考えていた少女にとっては、ひどく新鮮な物で】

―――貴女が、武術の基礎を学べば……。

【いやでも――別にいやというわけではないが――彼女に視線が行く】
【何故か枝切れを持ち、自分が先ほどまで拳を当てていた木へと近づくのだから、いやでも】

【半身を捻り、構え(たように見える)彼女を見ても、まだ少女は半信半疑だ】

【そして、シーンとした暫くの静寂の後。……彼女の腕が動いた】

【ガゴン! 少女が、「彼女が枝を振りぬいた」と視認したときには、既にその木はそんな鈍いような音と共に抉れていた】

【「お分かりいただけました?」と問いかける彼女に対し、少女はといえば】

……?

【分かってないようだった】
【当たり前だろう。枝を持って、それを振り抜いたかと思えば木が抉れている。勿論、枝にあんな効果は無いはずだ】
【とするならば、アレは何なのか】
475 :【雲居鸛鶴】@wiki [sage]:2011/11/05(土) 02:29:33.44 ID:6ZYZoZGTo
>>474
【鼻でため息を漏らし】

腰を。

【くいっ、と自らの腰を動かしてみせる】

ひねって、

【そして、下半身を固定したまま上半身を軽くねじり】

戻すの、

【その、ねじれを戻すように体勢を戻す】

ですわ?


―――これを身につければ…
僅かながら、今以上に木々を痛めつけることができますよ。

【スカートの裾をぱんぱんと払いつつ】

あなたがどうして、木々を倒す練習をしているのかはわかりませんが…
何か理由がおありなのでしょう?
476 :【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki [sagesaga]:2011/11/05(土) 02:40:54.25 ID:3+1yGA/V0
>>475

……それは、分かった。

……でも、枝で、木は普通抉れない。
……捻っただけで、ああなるとも、思えないし。

【一拍置いて、少女は問う】
【つまり、「それはもう分かったんだけどさっきのは何?」と聞きたいようだ】
【まぁ、あんな物を見せられたらそんな反応をするに違いない。殆どの人は、だが】

【とりあえず。拳打に捻りを加えれば、ダメージが上がるということは分かった少女】
【後で実践してみようと思う少女なのだが、彼女は、そんな少女にお構いないように話を進めていく】

……痛め…………。

【別にそんな気は無かったのだが、と心外そうな口調】
【確かにアレを見てれば、木をこれでもかというほど痛めつけてるドS人間に見られそうなものだが】

……別に、倒そうとしてた訳じゃ無くて。
……ただ、練習してただけ。

【確かにアレを見てれば、木を倒そうと以下略】
【しかし少女にそんな迷惑な魂胆は無く、むしろ倒れにくそうな木を選び、黙々と練習をしているだけだったのだ】
477 :【雲居鸛鶴】@wiki [sage]:2011/11/05(土) 02:51:49.07 ID:6ZYZoZGTo
>>476
御理解いただけて幸いですわ

【にこり、と微笑みを向けた直後】
【飛んでくる疑問】

捻っただけでは、不可能。ですわね?

【そして、あっさりとその言葉を肯定した】

何度も、何度も―――それはそれは気が遠くなるような回数を打って。
血反吐を吐いて。

ようやく、アレが、

【先ほど投げた枝を指差し】

…身を守る武器となる。

【ですが…と続け】

あなたが目指しているのは、その体を武器と成すことでしょう?
なら、その武器を上手く使えないで、どうして強くなることができましょう?

【その後に続く言葉を見失い】

要するに捻りは大切ということですわっ

【微かに慌てた様子でその話を結ぶ】

『……ただ、練習してただけ』

【武を嗜む、同じ女性として気になった】
【それと、純粋な好奇心】

では、何を倒す練習だとおっしゃいますか?
478 :【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki [sagesaga]:2011/11/05(土) 03:06:10.66 ID:3+1yGA/V0
>>477

……そう。

【当たり前のように、捻り「だけ」で木が抉れたら人間の力は凄まじい】
【だから、何かあると思った少女だったのだが】

―――何度も、何度も―――それはそれは気が遠くなるような回数を打って。
―――血反吐を吐いて。
―――ようやく、アレが、身を守る武器となる。

【そう、淡々と彼女は告げる。自分は、何回も何百回も何万回も……そう、それこそ、数え切れないほど】
【そうして、今の武器がアレになった、そう彼女は言う】

【少女は、そんな彼女に羨望の眼差しを向けるわけでもなく、唯、聞いていた】
【言う側である彼女は、そこに「ですが」と接続し】

―――あなたが目指しているのは、その体を武器と成すことでしょう?
―――なら、その武器を上手く使えないで、どうして強くなることができましょう?

……確かに。

【そういった問に、少女はたった一言だけ呟いた。それだけで十分だと思ったのだろうか】
【二の句が見つからなかったのか慌てて話題を切る彼女。少しだけ、少女は視線を向けた】


―――では、何を倒す練習だと仰いますか?

【その言葉で、「アレ」が甦る。だが、もうそれに捕われることは無い】

……言うなれば、敵。

【少女は語る、自分は街の路地裏に住んでいたと】
【少女は語る、其処へ、「化け物」が現れたと。それは【死行理郷】という一介の能力者なのだが、少女は知る良しも無い】
【そして、此処に逃げてきたこと】

【その化け物にひどく恐怖し動けもしない時期があったが、いまは「化け物を倒したい」と思っていること】
【句点ばかりのその口調で、少女は語りきった】
479 :【雲居鸛鶴】@wiki [sage]:2011/11/05(土) 03:19:03.14 ID:6ZYZoZGTo
>>478
お説教じみてしまいましたわ。
指導は私の身の丈に合いませんの。

多めにみてやってくださいまし。

【恥ずかしそうに目を逸らすが】

【その後、自分の放った質問に対する答えが】
【想像以上に壮絶なもので】

―――――。

【ただ、言葉を失い】
【年端もいかぬ、自分より年下であるはずの少女の話に聞き入っていた】

【少女の語りを聞き終え、静かに瞼を下ろす】

―――では。

【この小さな肩に背負わせるものでは無い筈だが…】

――強くおなりなさい。
―それは、それは、強く、気高く。

【閉じた瞼を開き、眼帯の少女を見つめる】

【不思議と信じられるのだ】
【幾度も打ち付けた拳の痕を見ていると】

【この子はきっと、自分の苦悩と向き合える筈だと】

そして。
あなたが強くなったら、ワタクシと戦いましょう?

【目の前の相手が、これからさきどれほど強くなるのかを想像する】
【それを思うと、全身の毛が逆立ち、震える程のワクワクが全身を駆け巡り】

【自然と、少女に笑いかけていた】
480 :【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki [sagesaga]:2011/11/05(土) 03:35:50.81 ID:3+1yGA/V0
>>479

……いや、別に、良い。

【そう謙遜するのだが、口調にその色は見えず――そういう性質だからなのだが――】
【何故か目を逸らした彼女を、唯1つの瞳で見るのであった】


【語り終えた少女】

【そこに聞こえるのは、年上(に見えるの)だがまだ幼い少女の言葉】

―――強くおなりなさい。
―――それは、それは、強く、気高く。

―――そして。あなたが強くなったら、ワタクシと戦いましょう?

【相手が普通の少女ならば、その言葉は耳に入ることすらなかっただろう】
【だが、この目の前に居る彼女は別だと感じた。何故か】

……。

【だから、頷いた。普段の少女では考えられないくらい、強く】
【動きとしては微かな物、でも、それには意思がこもっていた。強くなる、意思】

【だから、少女の、その無表情は、微かに綻んだ】
【彼女にとっては、動いたかすら分からないかもしれないが、確かに、確りと、確実に「笑った」】

……スフィー=クイード。
……貴女の、名は?

【だから、聞いた】
【先に名前を言って、それから大切な物を教えてくれた、少女の名を】
481 :【雲居鸛鶴】@wiki [sage]:2011/11/05(土) 03:56:27.92 ID:6ZYZoZGTo
>>480
良いお返事ですことっ

【相手の力強い意思表示に頬を綻ばせ、柔らかな微笑で返す】

名前…。
雲居 さちこ、ですわ。

【自分の身の丈には長すぎる竹刀袋を持ち直し】
【自らの名前を名乗る】

【ゴスロリ、金髪が、さちこ】

【大丈夫、きっと相手にはこのギャップが分からない】
【大丈夫…大丈夫】

【名前という、コンプレックスをさらけ出しつつも】

あなたは強くなれますわ。

【その怪物よりも…】
【そう繋ぎ、相手の拳と、抉れ焦げた木を交互に見て】

―――必ず。

【穏やかに笑う】
482 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/11/05(土) 03:56:30.48 ID:VZbOJnado
ts
483 :【雲居鸛鶴】@wiki [sage]:2011/11/05(土) 03:56:32.52 ID:6ZYZoZGTo
>>480
良いお返事ですことっ

【相手の力強い意思表示に頬を綻ばせ、柔らかな微笑で返す】

名前…。
雲居 さちこ、ですわ。

【自分の身の丈には長すぎる竹刀袋を持ち直し】
【自らの名前を名乗る】

【ゴスロリ、金髪が、さちこ】

【大丈夫、きっと相手にはこのギャップが分からない】
【大丈夫…大丈夫】

【名前という、コンプレックスをさらけ出しつつも】

あなたは強くなれますわ。

【その怪物よりも…】
【そう繋ぎ、相手の拳と、抉れ焦げた木を交互に見て】

―――必ず。

【穏やかに笑う】
484 :【甓に紅蓮を熾す妓】 エネルギーを運動、位置、熱エネルギーに変換 @wiki [sagesaga]:2011/11/05(土) 04:04:42.65 ID:3+1yGA/V0
>>481

……クモイ……サチコ。

【1回、相手の名前を反芻した】
【金髪でゴスロリなのに、「さちこ」という思いっきりギャップがあるのだがそれは置いて】

―――あなたは強くなれますわ。
――――必ず。

【そう言ってくれた彼女に、笑ってくれた彼女に】

……ありがとう。

【珍しく感謝した。普通は言わないその言葉】
【それほど、心に残ったのだろう。彼女との出会い。それを胸に留めて】

……それじゃ。

【公園の出口へと向かうのだった】
【普段の生活場所は此処だが、少し街を見てくるだけと少女はひとり思う】

【もう、朝になる。少女にとっては良い朝になるだろう】

/眠気が結構やばいんで強引ですが切らせて頂きます、誠にすみません!
/そして絡み乙でしたッ!とても楽しかったです!
485 :【雲居鸛鶴】@wiki [sage]:2011/11/05(土) 04:08:31.26 ID:6ZYZoZGTo
>>484
えぇ、ごきげんよう。

【両手をお腹の付近で結び】
【綺麗に一礼】

【小さな影が見えなくなるまでその場で見送り】
【一息吐く】


――――公園の木は公共物だから、器物破損…?


【その夜、足早に去ってゆく長い棒を抱えたゴスロリの目撃情報が警察に報告された】




/遅くまでありがとうございました!!
/キリも良かったので大丈夫ですよっ、お疲れさまでした〜
486 :【飢餓剣士】@wiki [sage sage]:2011/11/05(土) 11:17:43.39 ID:hSiO10FV0
【うち捨てられた植物園=z

【廃園して間もない植物園、植物は自由に成長し、ジャングルのように生い茂る】
【照明は落ち、ドーム状の園内には、光の線が数本差しこまれるのみだと言うのに―――】
【植物たちはその僅かな光源にすがって、ここまで成長したのだ】

【しかし、そんな場所から異質なモノを感じる―――ツンと鼻につく血肉の臭い】
【ぴちゃぴちゃ、ぼきっと貪り喰らう音―――音源は園の中心部―――。】


ガッガッ!ハァ……ゴガァ……グググ…ニクガ、チガ足リナイ……タリナイ!!

〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!


アアァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!


【全身を無骨で真っ赤な鮮血のように彩られた機械製の甲冑を身にまとうモノ、胸部には666≠ニ刻まれている】
【頭部を覆い隠す同じく鮮血に彩られた獣≠フような形状のヘルム】
【バイザーからは混沌に染まった闇しか見えず、後頭部からは髪のように乱雑に複数のケーブルが伸びている】
【臀部からは蛇腹のような多関節の機械の尻尾が伸びている】
【2mを超える巨体、禍々しい風貌は一見で危険≠ニ認識できる】

【そのような風貌の獣≠カみた人物が、肉塊の肉を貪り、血を啜り、絶叫する―――。】
【未だ喰いたらぬ、もっと餌を、と言わんばかりの咆哮は、ドームを揺らし、木霊する―――】

【脇には漆黒の刀身を持った、鍔の部分に666≠ニ刻まれた身の丈ほどの大剣が床へ突き刺さっている】
487 :【飢餓剣士】@wiki [sage sage]:2011/11/05(土) 11:51:27.04 ID:hSiO10FV0
>>486
//やっぱなしで!
488 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/11/05(土) 18:07:44.38 ID:UiscwdLIO
【交易の盛んなとある大都市がある。】

【そこの―――――――――――とある公園。】
【大きな公園ではない。人が集まるような活気は無かった。】
【遊具は数年動かしていないのではないか、と思うほど錆び付き、】
【広さだけが取り柄――――――そんな印象を与える。】

【もっとも、そこは「知る人ぞ知る」とでも言おうか。】
【人が来ないので、この都市では決して得ることのできない静かさがある穴場になっている。】
【それが逆にステータスになっていた。忘却の彼方、】
【街の隅の方で忘れかけられているそんな場所である。】
【知っている人は知っており、休憩や独りになりたいときに来ているが、知らない人は知らない。】
【そんな公園の中央に、珍しく人影があった―――――――――――】

…ふっ!

【ドンッ】
【おそらく、25歳程度。そう予想することのできる一人の女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】

…しっ…!!

【ドン】
【女はなんかの拳法の型打ち―――――独り稽古のような物を行っていた。】
【なかなか手馴れた様子であり、長くその稽古を行っている事がわかる。】

【踏み込みの音――――――静寂の中でそれはいやに大きく聞こえていた。】



//なんでも対応
489 :【封火鍜鍛】 [sage]:2011/11/05(土) 19:00:49.25 ID:ckZlkuBF0
>>488
/まだいますか?
490 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/11/05(土) 19:04:46.08 ID:UiscwdLIO
>>489
//います!…が、帰宅中なので最初の数レス遅れると思います…
491 :【封火鍜鍛】 :2011/11/05(土) 19:17:44.39 ID:ckZlkuBF0
>>488

おや――珍しいな

【短い金髪に、相手に威圧を与えそうな少しいかつい顔つき】
【男臭さを誤魔化すような、大人っぽい黒いカジュアルな服装】
【 背中には大槌を背負い、手に買い物袋をぶら下げた男がその女性に気づき】
【女性のやる型稽古を、もの珍しそうに眺めながら近づいてくる】

普段ここで人を見かけることはあまりないんだが……
【独り言を呟き、興味深そうに、笑みを浮かべながら邪魔にならない距離で型稽古を観る】
【なんというか、劇を見にきた観客のように】

//はーい
492 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/11/05(土) 19:38:19.92 ID:UiscwdLIO
>>491

【ダンッ、とふみこむと、人の気配。】
【それは女の体内で「氣」というものの存在として感知することができた。】

…八極拳がそんなに珍しいか…?

【見にきた彼に、女は一言。型打ちを続けながら言葉を紡ぐ。】
【問いは、挨拶代わりみたいなものである。答えの存在などもともと頓着なかった。】


//お待たせしましたー!次まで遅れます…
493 :【闇霊大鎌】《Death scythe》@wiki [sage]:2011/11/05(土) 19:51:14.13 ID:1uR86RKDO
・・・行ってきます

【囁くような小さな声で呟き、玄関の扉を閉める】

【秋空の夜の空気は冷たく、透き通る】

・・・うん。・・・本当に綺麗・・・

【真上に昇る月を眺めながら、誰かと会話するように話す】

【夜に溶け込むような黒いワンピース】
【全てを飲み込んでしまいそうな漆黒の髪】
【月の光を受けて輝くオッドアイ】


・・・・・これからが、"私達"だけの時間・・・

【身の丈を超える鉄製の棒を携え、少女は街を歩く】
494 :【封火鍜鍛】 :2011/11/05(土) 19:51:37.01 ID:ckZlkuBF0
>>492

【見た限りでは、外のことなど気にかけないほど集中していたと思う】
【が、予想が外れ、少し驚いた表情を見せる―――気を取り直して】
【表情を笑顔に戻して――と、表情の変化が女性の視界に、写っているかは分からないが】

珍しいねぇ――少なくとも、俺は今の今まで、名前すら知らなかった
そうか、八極拳というのか。迫力があるな。今なんて技の型打ちなんだ?

【挨拶代わりの問に律儀にしっかりと答える。】
【興味深そうに、だが稽古の邪魔はしないように、簡単に答えられそうな問を返した】
495 :【三手参剣】@Wiki [sage]:2011/11/05(土) 19:55:34.93 ID:nYnd6Sjp0
>>493

【少女が歩みを進めて行くであろう、街の方で】
【一人のオーバーコートを着た男が、うろうろと】
【探し物をするかのごとく歩き回っていた】
【腰に剣なんてものがあるため、余計にたちが悪い】

暇だにゃー、からかいがいがある相手が欲しいにゃー

【……心情を隠すことなく】
【ぽろぽろ本音をもらしながら】
496 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/11/05(土) 20:00:00.61 ID:UsydIgYe0
>>493
【帰るところもなければ、待ってくれている人も……一名除きとくにいない彼女は】
【一人さびしく、風が冷たい街を歩いている】
【彼女の風貌はといえば、黒くて短い髪に、輝く金色のつぶらな瞳。そして小さな体躯】
【彼女は年齢にして約10歳だった。そう見ても背長は平均以下だが】

【そして彼女はなんだか物騒なものを持っている少女を発見】

「…………」

【彼女はフラッと少女の前に躍り出て、あたかも前方不注意でぶつかってしまったかのように振る舞うだろう】

「あ、すまない」

【小学生とは思えない口調でだが、きちんと謝罪の言葉も。勿論わざとぶつかっているのだが】
497 :【超動爆発】@wiki [sage saga]:2011/11/05(土) 20:00:38.63 ID:UsydIgYe0
>>496
/なしで!
498 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/11/05(土) 20:05:47.13 ID:UiscwdLIO
>>494

【女は改めて、モノクル越しの瞳から目の前の人物を観察してみる。】
【切れ長な目に、短い金色の髪。大人っぽい服装と、】
【買い物袋――――文字通り買い物の帰りであろうか。】
【女は型打ちを続けながらそう思考した。】
【しかし、今の彼女にとって、最も目を引くのはそれではない。】

【相手が物珍しげな様子であるなら、こちらもまた―――――視線は彼の背中と「槌」へ。】
【そう、相手は大きなそれをせおっていた。】
【普通のトンカチのようなものではないことは、素人目でも容易く分かる。】
【大槌は、女の視線を引くのは十分であった。無論、見たのは始めてである。】

…そうか…

ま、ロートルだからな…知ってる方が珍しい。

【女は強く踏み込んでから、型打ちをやめる。ゆっくりと残心を取った。】

…鉄山靠…

相手の防御ごと攻撃する技だ…

【背面部を相手に向けて、そこで思いっきりタックルを放つ。】
【「靠撃」と呼ばれる技の一つであった。】

【相手の笑顔に対して、こちらは表情があまりない。】
【もっとも、これは女にしてみると「普通」である。】
【別に無感動とか無気力とかではないのだが、】
【彼女はどういう訳か表情の変化に乏しかった。】

……

…ずいぶん大きいんだな。それ。

【それから、相手をしばらく見つめ、女は言葉を紡ぐ。】
【視線の先はもちろん、相手の背負う大きな槌だ。】
499 :【闇霊大鎌】《Death scythe》@wiki [sage]:2011/11/05(土) 20:11:25.80 ID:1uR86RKDO
>>495


【街中】

・・・うん。・・・そうだね

【ここまで来る道中、ずっと独り言を言い続けてきた彼女】
【夜も遅いため知らない人が見たら明らかに不審者であろう】

・・・・・・あ、
【彼女の視界にオーバーコートを着た人物が入った】

・・・・・・
【しゃべるのを止め、オーバーコートの人物の横を通り過ぎようとする】
500 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/05(土) 20:13:19.66 ID:1uR86RKDO
>>497
/申し訳ない!!待ちを書くのを忘れていた!
/また今度絡もうぜ!
501 :【三手参剣】@Wiki [sage]:2011/11/05(土) 20:14:36.79 ID:nYnd6Sjp0
>>499

【目の前を通りかかったのは、独り言を言う少女】
【一般常識を持ち合わせる人物なら、怪訝に思うであろうが】
【それを持ち合わせていない、もといこの男の常識は有る人物の所為で狂っているため】
【それを気にせずに、ただ】

……ん

【相手が通り過ぎようとした方向に僅かに体をずらし】
【相手にぶつかろうとする】
502 :【闇霊大鎌】《Death scythe》@wiki [sage]:2011/11/05(土) 20:23:13.55 ID:1uR86RKDO
>>501

――ドンッ

【少女はこの人物にぶつかってしまう】

あっ・・・
【ふらつく彼女】
【ぶつかった時に少しだけ顔が見え、男だと把握する】

【どうにか体勢を立て直し、】

・・・すみません

【荒れる事を好まない少女は素直に謝る】
503 :【封火鍜鍛】 :2011/11/05(土) 20:26:45.46 ID:wAFoxaK80
>>498

へぇ、ずいぶん強引な技だな

【と、同時に派手だな、とも思う、相手の槌への興味を知るやいなや】
【よりいっそう、その武術について深く知りたくなってしまう】
【が、まあ、それはさておいて】

ん、ああ、これか
仕事で使う俺の得物――

【質問に答えながら、自然と、頭を傾けて女性に槌が見えるようにする】
【仕事で使う得物、とは少し勘違いされる説明の仕方だが、本人は気にした様子はなく】
【何かを思い付いたように大槌を手に取り】

――そうだ
八極拳ってのは、どんな攻撃でも対応できるのか?
――ちょっと稽古の邪魔してみていいか?

【大槌を肩にかついで、そんな提案(?)をしてみる】
【反撃してもいいからさ、と付け加えて】
【早い話が手合わせ】

//夕飯なので次遅れます
504 :【封火鍜鍛】 :2011/11/05(土) 20:28:05.09 ID:ckZlkuBF0

//あっとすいません、ID変わっちゃいました
505 :【三手参剣】@Wiki [sage]:2011/11/05(土) 20:28:12.41 ID:nYnd6Sjp0
>>502
おいおい嬢ちゃん.....
ごめんですむと思ってんのか?

【いつも、それどころか先ほどまでとはまったくもって違う雰囲気をかもちだし】
【相手に恐怖を与える様な嫌な笑みを浮かべる】
【まるで三下、チンピラ、初期の雑魚敵Aの様な】

最近の餓鬼はなってねぇな......

ごめんで駄目ならなんて言うか分かってますかにゃー?

【けらけらと再び薄汚い笑みを浮かべる】
【この時ばかりは、普段の口調も】
【恐怖を倍増させる要因となるだろう】
506 :【封火鍜鍛】 :2011/11/05(土) 20:29:24.55 ID:ckZlkuBF0
//たびたびすいません、戻りました
507 :【闇霊大鎌】《Death scythe》@wiki [sage]:2011/11/05(土) 20:36:46.83 ID:1uR86RKDO
>>505


【全くの無表情の彼女】
【だが、かなりの恐怖を感じ、声を出せずにいた】
(ただいつも通り、散歩しに来ただけなのに・・・)
(せっかくの時間が台無し)

・・・・・・

【ただただ男の顔を、無表情のまま見つめる】

【もしもの時の為に、手に持つ棒に力が入る】
508 :【三手参剣】@Wiki [sage]:2011/11/05(土) 20:39:58.78 ID:nYnd6Sjp0
>>507
声も出せないんですかぁ?ビビってんじゃねぇぞ餓鬼

【相手を挑発するように】
【腰元の剣を抜くと、軽く振りまわし】

痛い目見たいかにゃー?無抵抗でも酷い目に合わせる気だけどにゃー

【恐怖を書きたてる様な事を言った】
【が、言いつつも剣を腰に戻している】
【本気で戦う気はないのかもしれない】
509 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/11/05(土) 20:41:04.46 ID:pk/cemaIO
>>503

…まあ、それが特徴みたいなもんだ。

【女は古ぼけたベンチ――――――そこに置かれている自分の鞄の元は歩いた。】
【鳶色の、くたびれた肩掛け鞄である。中から水筒を取り出して、口を捻った。】

【「仕事」とは果たしてなんであろうか。女はまた思考する。】
【相手が頭を傾けることによって、さらに見えるようになる大きな槌。】
【これを扱う仕事はどんなのがあるのだろう。】
【考えてもみるが、しかしそもそもあんまり頭が良くない彼女にとって、その答えはなかなか出ない。】

……制空圏内では、無敵だ…。

【制空圏―――――女の「間合い」は、腕の半分よりもさらに短い距離であった。】
【中距離でもなく、近距離でもなく「零」距離。】
【そもそも距離という概念が存在しえないほど狭い範囲でしか、】
【有効な打はおろか、攻撃することすらできない。】

は?私のか…?

【大槌を肩に担ぐ相手の様子を見つめる。なるほどやはり。】
【その何気ない仕草でも、得物をどこか手慣れて扱えるように思えた。】

…いいぞ。

…どうせ、暇だからな…。

【女は言った。対人戦は嫌いではないし、】
【加えて目の前の彼――――――その戦い方を見れるなら、それもまた味がある。】
【この国にきた理由―――「強い」人物をみるということが叶うかも知らないのだ。】

【女は右半身を前に出して半身になった。そして戦闘準備…。】
【体内で、隠れた潜在的な力―――――生命そのものである「氣」を練りこむ。】
【少しずつ―――――――――――しかし、確実に…】


//ごゆっくり!
510 :【蟇弧護法】 [sage saga]:2011/11/05(土) 20:44:24.65 ID:rp8weHGg0
【街の中の公園 (夜)】

「…はぁ」(この姿じゃあ、危険な裏路地や森の中なんて行けないなぁ)
【遠くから車の音が聞こえる小さな公園にて、一人の青年がベンチに座っていた】
【見た目は左肩に三角巾を付けて固定されている普通のけが人だが、彼の髪に白髪が混じっている事や、横に小石の山が築かれているのが気になるであろう】

「まぁ、ゆっくり出来る時間ができた、食べ歩きでもをやっておくか」
【青年はそう言いつつ、いつのまにか持っていた矢で、小石の山の一部に突き刺した】
【すると刺さった箇所からヒビが入り砂と化した】
【秋の虫が鳴き、月明かりが刺す公園に、一人の青年がため息が響いた】

/殺し合いの場合、逃げてしまうので雑談を募集します。
511 :【闇霊大鎌】《Death scythe》@wiki [sage]:2011/11/05(土) 20:50:20.36 ID:1uR86RKDO
>>508


(武器!?)

【男の剣を確認すると、さっと後方に跳び、距離を取る】

・・・ううん、大丈夫・・・
【また独り言】
【両手で獲物を持ち、構える】

【彼女は多少の棒術は心得ているが、あくまで護身程度だ】
【こちらから手出しもできないし、如何にこの場から離脱するかを考えていた】

・・・・・・ッ!

【無表情のまま、キッと男を睨む】
【何もしてこないのが一番望ましいが・・・】
512 :【三手参剣】@Wiki [sage]:2011/11/05(土) 20:52:55.87 ID:nYnd6Sjp0
>>511

……(さて、頃合かにゃー)

【睨まれても】
【サングラスごしに冷たく相手を見返すだけで】
【すぅ、と息を吸い込むと】

ドッキリ大成功ッ!

【と叫んだ】
【空気も雰囲気も一緒くたでぶち壊しな状況】
513 :【闇霊大鎌】《Death scythe》@wiki [sage]:2011/11/05(土) 20:58:53.49 ID:1uR86RKDO
>>512


・・・え?

【あまりにも突然すぎる言葉】

【今まで表情を変えなかった彼女も、この時ばかりは驚きを隠せなかった】
【すっと構えを解く】

・・・悪ふざけは・・・やめてください・・・

ほんとに・・・怖かったんですから・・・

【男に向けて、やはり無表情に言う】
514 :【三手参剣】@Wiki [sage]:2011/11/05(土) 21:02:17.46 ID:nYnd6Sjp0
>>513

ごめんなさい、ビビらせてごめんなさい

【誠意などと言う物は一切こもっておらず】
【ただ、形式的な物と僅かな憐れみだけを織り交ぜて】
【軽く頭を下げる青年】

からかいがいのありそうな子だったので.....つい

【必死にごまかそうとする青年】
【……誤魔化せるわけもなしか】

/そろそろ落ちそうなので、凍結かキンクリをお願いします
/明日はだいたいいつでもいますので
515 :【禁断聖杯】≪The Curse of Graal≫あっとうぃき [sage]:2011/11/05(土) 21:02:57.00 ID:4/VqM7Yt0
後の世の人に言わせれば「名もない」と。
不名誉の冠を戴かされざるを得ないのどかな町にて。

「初めてのお給料…改めて手にすると、不思議に思えますね。」
「今の方々は、紙の束を重ねて値千金にすると言う事…。」

お財布を握りしめて家路を急いでいるのは、辺りでは見ない顔だった。
後頭部少し上の、お団子形のシニヨンヘアが目立つ。
慎みの無いお胸と大人の背丈とは裏腹に童顔な、金髪の少女。
独白の中身は、何を今更と言いたくなるものだ。

ぬばたまの闇の中で、黒のパーカーを着た其の少女。
財布をポケットに隠すと、神妙な顔でまた歩き出すが。

「きゃあ!!」

程なくして、石か何かに蹴躓いてうつ伏せに転んでしまう。
品位は失わないが、驚きから絹を裂くような声を出して。

―ころりと財布がこぼれ出た。

/何でもどうぞ
516 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/05(土) 21:04:56.69 ID:1uR86RKDO
>>514

/了解致しました!
/キングクリムゾンッ――
517 :【警戒口調】@wiki [sage saga]:2011/11/05(土) 21:13:36.88 ID:WAwi8iz/0
>>515
「…ん?」

【その声に気づいたのは、同じ通りを歩く一人の青年だった】
【物凄い目付きの悪い青年は物凄く不思議そうな顔で辺りを見回す】

【しかし暗闇の中でその声の主を見つけられなかった為】
【『?』と首をかしげながらまた歩き始める青年】

【ぐしゃ】

「は…?」

【"何か"を踏んだ青年は足を止める】
【青年は踏んだ何かを拾い上げる】

【それは、財布だった】
【青年はじっとそれを見つめると】

「…」

「誰かー居ますかー」

【と、とりあえず辺りに声をかけた】
【青年はまだ、転んだ少女には気付いていない】
518 :【禁断聖杯】≪The Curse of Graal≫あっとうぃき [sage]:2011/11/05(土) 21:26:58.01 ID:4/VqM7Yt0
>>517

転んでから数秒後に、手を使って起き上がる。
痛そうな素振りは、疑わしいくらいに無かった。
手袋をしていたのが不幸中の幸いで、手の傷は無いか、見えない。
だから手を合わせて砂を落とそうともしない。

「あ…それはきっと、私です」

次に小さく右手を上げて、左手を胸元に当てながら言った。
ここまで、音は上げていなかったから。

「申し訳無いですね。お手を煩わせてしまったようで」
「私は大丈夫、ですけども…」

自分は突然現れた様に思われてショックを与えてしまうのでは無いかと。
慮り、二の句をつぐのに少し間を置いて。

「…私の財布、拾って下さったんですよね?」

ちょっと頼りない声で、そう問いかける。

念を押すと言うか、訝る様な声なのは。
青年の人相のせいで、第一印象にマイナス補正が掛かっているが故。
信頼を回復するには、紳士的な態度…かな。
519 :【警戒口調】@wiki [sage saga]:2011/11/05(土) 21:32:51.48 ID:WAwi8iz/0
>>518
【誰かが起き上がった気配を感じると、そちらに顔を向け】

「…ん、あんた?」

【と財布を相手に差し出す】
【どうやらその通りだったようで】
【相手に押し付けるように財布を渡そうとする】

「……人の財布なんてはした金奪うほど俺は金にゃ困ってねーよ…」

【と、相手を睨みつけながら…つまりは無表情で相手を見ながら、そう言った】
【青年の方こそ全然経済力があるようには見えないのだが…これでいて、案外お金持ちなのである】
【それも何千万というレベルの。】
【もちろん見た目はただの不良】
520 :【封火鍜鍛】 :2011/11/05(土) 21:33:53.31 ID:ckZlkuBF0
>>509

制空圏内なら無敵、か……

【無手ならば、手の届く範囲なのだろう】
【ぼんやりと、そう予想しながら(実際はそれよりも狭くても)】
【肩にかついだ大槌の柄を両手で間隔をもって握り、頭を上にして】

行くぞ――

【ダンッと地面を蹴って、接近を試みる】
【もし接近が成功すれば、構えた大槌を女性の頭上へ降り下ろす】
【上記の構えからノーモーションで降り下ろすのでリスクは小さい】

//遅れてすいません
521 :【封火鍜鍛】 :2011/11/05(土) 21:34:16.96 ID:ckZlkuBF0
>>509

制空圏内なら無敵、か……

【無手ならば、手の届く範囲なのだろう】
【ぼんやりと、そう予想しながら(実際はそれよりも狭くても)】
【肩にかついだ大槌の柄を両手で間隔をもって握り、頭を上にして】

行くぞ――

【ダンッと地面を蹴って、接近を試みる】
【もし接近が成功すれば、構えた大槌を女性の頭上へ降り下ろす】
【上記の構えからノーモーションで降り下ろすのでリスクは小さい】

//遅れてすいません
522 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/11/05(土) 21:47:24.95 ID:pk/cemaIO
>>520

【相手がこちら動揺、戦いの準備を始めているようで、】
【その証拠に肩に担いだ大槌を上段に構えた。感覚を開けて柄の部分を握っている。】

…来い。

【こちらから近づこうと、女は左足を後ろに―――――しかし、】
【結果としてその仕草は無駄になった。こちらが接近するよりも「前」に、相手が近づいてくる。】

…っ…!

【女は近づいてくるそのうちに考えた。上段に構えた状況から、】
【こちらに加えられる攻撃はほとんど一つ。】
【「上」から「下」への振り下ろしである。】
【間合いに達した瞬間に、軌道を見極めると、「やはり」。】
【振り下ろされるそれを、体を左に捌いて回避し、】
【相手の右側面に位置した。ちょうど男の右手側に女がいることになる。】

…ほれ。

【繰り出すのは、足払い。右足を素早く相手の足元めがけて払い抜こうとする。】


//おかえりなさいです!
523 :【禁断聖杯】≪The Curse of Graal≫あっとうぃき [sage]:2011/11/05(土) 21:49:25.15 ID:4/VqM7Yt0
>>519

「はい。私でございます。」

一礼すると丁寧に財布を受け取ってすぐにしまう。
卒業証書を受け取る学生に似たりの、恭しい仕草だった。

「ふふっ、頼もしいお言葉ですね。」
「恥ずかしながら羨ましいと思ってしまいますよ。」

態度は冗談を交えるくらいに柔らかくなった。
この世界に誠意の無い人間の多いことを知っているからだ。
それに比べれば、この青年の心根の何と清い事か!
また見た目以上に長い人生は、三白眼という身体的特徴を少女に教えていた。
差別しようという意思は、ない。

「給料日のお財布でも私のはハシタ金ですもの。」
「何かを買おうとしても、思いのままとは行きません。」
「倹約を心がける事は善き事ですけど、ね。」

謙遜では無くも無いが、実際台所事情は芳しく無かった。
また世間知らずな彼女からすれば、資金源を知りたくもある。
ただ、積極的には聞き出さなかったが。
524 :【蟇弧護法】 [sage saga]:2011/11/05(土) 21:52:47.47 ID:rp8weHGg0
>>510
再募集
525 :【警戒口調】@wiki [sage saga]:2011/11/05(土) 21:57:36.96 ID:WAwi8iz/0
>>523
「うらやましいっつーか五百万ぐらいなら貸してもいいけど」

【当然のようにさらりと言った】
【もちろん"貸す"ので返す時には数%増えているのだが】
【この青年ならかなり良心的な利子のはずだろう】

【どっちにしろ簡単にそんな事を言い出せるのは頭がおかしいのと一緒だが】

「ま、自分で稼いだ金で食う飯はウマいしな」

【と言って笑う】
【確かに青年も自分で稼いで自分で買って自分で食ってる訳なので、その点では少女とほぼ変わらない】
【…規模はまた別として】
526 :【封火鍜鍛】 :2011/11/05(土) 22:07:01.97 ID:ckZlkuBF0
>>522

……(武術家の体捌きだな……)

【振りおろした大槌は空を切る――というより、ビュゥと音を鳴らして空を叩き抜ける】
【だが、元々、力いっぱい振りきっている訳でもないので】
【彼にはこの後にも選択肢がある】

――おおっと!

【足払いがかけられると同時】
【振りおろした体制から、間隔をもって大槌の柄を握っている両手を前に開く】
【すると、大槌の頭――本来叩く面ではなく、その側面が、女性の半身を襲う】
【と、同時に前へ転がる】
527 :【禁断聖杯】≪The Curse of Graal≫あっとうぃき [sage]:2011/11/05(土) 22:14:53.53 ID:4/VqM7Yt0
>>525

「ええっと………………。」

「こういうお話って、いきなり切り出されると困ってしまうのですね。」

率直に言えば、面食らった。
無利子とまでは考えていないが自分には信用が無い。
この時代の金の貸し借りには、信用というステータスが必要だと聞いていたのだが。

「では、約束して下さいますか。」
「いつか私が、本当に二進も三進も行かない時が来るとして。」
「貴方には、五百万をお使いにならず保留して貰いたく存じます。」
「その時、お互いの為にそのお金を使うために。」

額を撫でて悩んだ末に思い浮かんだのは厚かましいお願いで。
自覚が有るというのを、伏せた目が物語っていた。
だから断ってもお互いの関係に何ら問題はない。

「そう言える人は、強い人ですね。」
「扱う品物も素晴らしい物に違いないでしょう…?」

やはり曖昧な聞き方。
然し、水色の眼は好奇心を隠しきれていない。
528 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/11/05(土) 22:17:40.33 ID:pk/cemaIO
>>526

【足払いは、態勢の崩壊を目的とした「崩し」技である。】
【そのため、姿勢が崩れることこそすれ、それ以外のダメージは全くないだろう。】
【今まで通り、何の支障もなく行動できるはずだ。】
【初撃を避けたが、女は不思議に思った。】
【先程の一撃。相手の槌の攻撃は、確かに「浅い」。】
【振り上げたその構え「のみ」から放っているため、】
【その威力共々弱いような気がしたのだ。】

【するとやはり。相手の対応は早く、女が崩れた態勢の男は向かって、】
【その脇腹に肘打ちを打ち込もうとしたところ…】

…む…

…零勁…

【ガキン!!】
【大槌の側面と、女の肘頭が接地し、「金属音」を立てた。】
【相手の槌には肉を打った柔らかい感覚ではなく、】
【鉄をぶつけたような硬質な感覚が伝わるだろう。】
【それによって、今の一撃で女が何をしたかの手がかりになるかもしれない。】

…上手く、避けたな…

大した身体能力だ。私より優れてるじゃあないか。

【再び距離が空いた―――――その向こうの彼に、女は言葉を紡いだ。体内で「氣」を練りながら…】
529 :【警戒口調】@wiki [sage saga]:2011/11/05(土) 22:23:02.12 ID:WAwi8iz/0
>>527
「ん、そうかぁ?」

【ぽりぽりと頬をかきながら首をかしげる】
【ぶっちゃけ無利子でもいいのである、あげても大丈夫だから信用とかあんま関係ない】
【でもそれは流石に相手からしてもアレだろうし…という意味での"貸す"だった】

「…え……あ、分かった分かった、うん」

【ちょっと苦笑いしながらも、一応笑みを浮かべながら】
【その提案に首を縦に振った…青年としては、一種の冗談として受け取っているだけだが】

【どっちにしろ、大金を手にしているにも関わらずコンビニ弁当とお○いお茶が主食な青年なら大丈夫だろう】

「便利な物いっぱいだぜ、これとか」

【と言って青年は横のテレビに手を置いた…テレビ?そう、テレビ】
【どこからともなく、テレビが通りにずーんと場違いに現れたのだ】

【ちなみに32インチ】

【そしてそのテレビは、電気なんて通っていないはずにも関わらず】
【当たり前のように、明日のお天気を映していた】
530 :【禁断聖杯】≪The Curse of Graal≫あっとうぃき [sage]:2011/11/05(土) 22:33:55.35 ID:4/VqM7Yt0
>>529

ちなみに少女の主食は‘一切れのパンと一杯のワイン’。
それ以上もそれ以外も必要とせず、欲さない。
要するに彼女も世界びっくり人間だったりしちゃうのだが。

「おおゥ…。」

降って湧いたテレビがまともに稼働する異様な光景。
自分のことを棚に上げ、ひたすら感嘆した。
投影機やはめ込みを疑えないのは、現代に慣れる前だからだ。

「どこでも使えるのならもう少し小さくても…。」
「もしかすると、明らかに電線のいる家電を外で動かす見本?」
「ああ……‘デモンストレーション’って言うのかしら。」

「…持ち運びできる冷蔵庫なんて、お持ちではありませんか。」

やがて、期待に目を輝かせて問う。
数百年ぶりに眠りから醒めた彼女は電気を奇跡のようなものと考えていて。
その奇跡を超えるものが現前すれば…。

興味を抱かないなんてことは、あり得なかった。
531 :【封火鍜鍛】 :2011/11/05(土) 22:34:13.89 ID:ckZlkuBF0
>>528

……むむっ?

【相手を打ったはずだが、奇妙な手応え】
【鉄を叩いたような、馴染みのある手応え】
【足払いから一転、すぐに立ち上がり、女性と対峙する】

……(八極拳以外にも、何かあるようだな……)
……得物がなきゃ何もできないさ

【男、まず氣という存在を知らず】
【適当に返事をしながら、さっきの現象を考え――】
【ひとまずは、"身体を硬貨できるのだろう"という答えで落ち着く】
【だが、男にとっては好都合、女性とは関係のない話だが鉄なら幾千と打ったことがある】
【勝手は違うが、打ち堪えは同じ】
【なんとなく、笑みが溢れる】

小賢しいだろうが、小細工使うよ

【大槌で地面を一度、叩く】
【すると、赤い――高温の砂煙が少量発生】
【それに加え、同じく高温のつぶてが、女性に迫る】
532 :【血機械之王】 @wiki [sage]:2011/11/06(日) 18:30:01.37 ID:KTiC9X9Ho
【夜、街外れの酒場、漏れ出る光】

【酒場は静寂に包まれていた。生物がいないかのような雰囲気を創造し、この酒場に何人たりともを寄せ付けないバリアのようであった】
【零れ落ちる液の音すらもしない。喧騒も無い。注文を取る声も、グラスを重ねる音すら起きはしない。完全に、単なる静けさだけに満ちている】
【一方で、酒場の中は随分と慌しさを表現する光景と化していた。倒れた机、床にぶちまけられた赤い液体。割れた、グラス】
【ここで何か一つ事件が起きたのはいうまでもない光景。誰が、何の為に、どうして、こうなったのか。それは後から来た者には分からないこと】

【からん】

【しかし、その酒場に人影は唯一つだけ存在していた。カウンターに両腕を乗せ、背もたれの無い丸椅子に座る黒い闇。揺れる、赤黒さ】
【酒場の窓を超えて外から差し込んでくる蒼白い月光がその人影の背中を照らす。青白い髪の毛を淡白に輝かせる。色合いは薄い】
【頭をカウンターの上に乗せた両腕の更に上に乗せ、随分とだれるような姿勢を取るその姿。誰も居ないからと言ってリラックスし過ぎな態度】
【それでいて、まるでこの酒場の主だとでも言わんばかりの妙に偉そうな雰囲気。きっと、燕尾服だとか外套だとかがそれを助長している】

「……しまったな。やはり、初めてすることは問題とぶつかることが多い」

【近くにある割れていないグラスの中にある氷水へと視線を移してみるが、それを飲む気には全然ならない。その輝きがむしろ恨めしく思えてくる】
【喉はからからだ。ここのところ全然、喉を潤していない。だけど、幾ら水を飲もうが決して潤されることのない渇きには抗いようが無い】
【足りない。満たされない。こんなことだったらいっそ―――とも思えてしまうが、それは今まで破るまいと思っている事故に破れない】

「…………鬱だ。憂鬱だ」
「おまけに、呑気に寝ることすらも許されない……嗚呼、こんなのは、まるで拷問じゃないか」

「……先が遠い。」

【何故かブルーな雰囲気を大量生産している闇。怪異そのものである人影は今日もここでまた一つ奇妙な奇々怪々を垂れ流すだけであった】
【どうにかして問題を解決しなければ、いつかきっと、死ぬかもしれない。そんな嫌な予感を胸に抱きながら孤独を苦々しく噛み締める】


/誰でもうぇるかむー!殺し合いから雑談までっ!
533 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/06(日) 19:25:36.71 ID:KTiC9X9Ho
>>532
/これだまだ募集中ですー!
534 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/06(日) 20:26:42.62 ID:KTiC9X9Ho
>>532
/これでまだ募集中です……!
535 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/11/06(日) 21:11:54.93 ID:daA3hEGj0
>>532

【ばさり、と】
【酒場の外で一つ、大きな羽音が響く】
【そして】
【扉に映るは、明らかに異形の形をした不気味な影】

「……こんばんは」

【扉を押し開けそこに立っていたのは、一人の人間】

【見た目は、整えられた短髪に糊の効いた汚れ一つないスーツを着た】
【売れないホストのような顔立ちの、痩せ気味の優男であり】
【その飾り気の無い出で立ちは、月明かりの中でよく映えるだろう】

【髪は、鴉のように艶やかな黒色】
【瞳は、石炭のように硬質な黒色】
【服は、漆喰のように均一な白色】
【肌は、炊米のように優しげな白色】

【そして、背中に生えた6枚の羽は――――――――新月の夜の、深い闇色】


「――――ここで、騒ぎがあったって聞いて来た」

【むっつりとした無表情のまま、内部の惨状を無機質な瞳でゆっくり見渡し】
【無感情なくらい声で、突然な来訪の理由を簡潔に説明】
【目の前の相手に、じっと視線を注ぐ】
536 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/06(日) 21:29:10.90 ID:KTiC9X9Ho
>>535
【突然の物音にピクッと肩を震わせる。思わず目を見開いて、何事かと瞼を閉じたり開いたりさせる。唐突に、変化は訪れる】
【体をゆっくりと起こしながら腰を捻り、視線をそちらへとぶんと投げてみれば――スーツを着た男性。男性、なんだ、男、か】
【青年は、怪人は、真っ赤に輝く瞳を男性へと向けた後に一度その後ろの出口へと向けて、それからまた男性へと向け直し】
【連れがいないことも念のために確認して置いてから、ふぅ、と軽い息を一つ吐いて至って余裕を保っていることを示し】

「確かに、騒ぎはあった」

「ただ、言っておくけど、ホラー映画みたいに怪人が人間を食いまくったみたいな展開じゃあないよ」
「むしろ、ボクは至って紳士的だった。礼儀と慈愛に満ち溢れていた。いや、満ち溢れている」

【とんっ、と右手の人差指でカウンターを叩く。つい、視線は相手の首元へと、首筋へと移りそうになる。末期の自覚を感じる】
【その人影を包む様な、酒場の所々にいる闇は自由に漂っている。この青年の事なんてお構いなしに、自由気ままに、雲の様に】
【それを切り裂く月光も相変わらずワンマンスタイル。いよいよもって、青年は、青年だけ】

「……それに、今は男と会話をしている暇はないんだ。現状、ボクは時間に追われている」

「その羽、人間か悪魔か天使か能力者か存じ上げないけど、美少女の一人でも連れてから出直してくれないかな」
「できれば、従順で素直で可笑らしい処女の婦女子がいい。ボクはそういうのにうるさくてね」

「そうでないなら、帰りたまえ。」

【―――機嫌が悪いのか、それとも相手が男性であるのがいけないのかは定かではないが、妙に手厳しい返し方であった】
【右手で相手を追い払う様に軽く2回"しっしっ"と手を払う。かなり、素っ気ない】
537 :【百花繚乱】 [sage]:2011/11/06(日) 21:35:03.54 ID:EU1EWkd/0
時期は霜月の上旬、酉の刻辺りの時間が経つであろう頃合は、日が顔を出す道理も無く
おぼろけなる月が、微かな光を照らし、其れを頼りに空を打つ、打つ、打つ
暗き森の中、星の光も闇夜を照らす明度も無ければ、人影が放つ鮮やかな“型”も見えないだろうか
声色は齢若き少女の、か細くも芯を持ちし力強きもの

「ッッーーー!!!」

ザッ、タタンッ、タタタンッ……ーーーなどと、軽快かつ迅き地を踏み鳴らす音調は
年月を積み重ね体に染み込ませた動きなのは察せるだろう
千日の稽古を“鍛”とし、万日の稽古を“錬”とすーーー此ぞ“鍛錬”
最後に正面蹴りを放つ辺りで、打ち込みを終える、少女、袖で汗を拭い肩で息をし
木陰に腰を下ろしぽつぽつ独り言を始める

「ぷ、はぁっ………ッ……い、息を止めながら動くのは30秒が丁度良いかなぁ」
「一分だと、逆に集中力が乱れちゃう……」
「でもやっぱりステップアップは大事だし……」
「ぅー……私が男だったら肺活量も体力も力ももっとあったのかなぁ……」

「はぁー……いけないいけない……何時までも、何かの所為になんてしてられないよ」
「ぁぁ、もうやだなぁ、私ってば、軟弱だなぁ……駄目駄目だなぁ……」
538 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/11/06(日) 21:45:24.57 ID:daA3hEGj0
>>536

「……ふぅん」

【相手の説明を聞いているのか、いないのか】
【そんな話はどうでもいいと言わんばかりの、そっけない返事】

「分かった」
「ここを片付けたら帰る」

【相手の言葉に逆らうことなく、無表情のままシンプルな返事】
【流石に、美少女を連れてくるつもりは無いららしいが】

【かがみこんで、足元に転がるグラスの一つに右手を伸ばし】



「……痛っ――――」



【小さく、声をあげる】
【割れて尖った部分で人差し指を傷つけたらしく】
【顔を顰めて、其れを口に含み】

【その際に、ぽたり、と一滴】
【赤い液体が床に落ち、小さな染みを作った】
539 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/06(日) 22:01:18.73 ID:KTiC9X9Ho
>>538
「…………」

【相手の調子が、ペースがよくわからない。他人のペースを乱すのを好む性質である手前、ペースが読めない相手は少し苦手だ】
【流石の青年も相手にそう言われては小言の一つも言う隙が見当たらずに押し黙ってしまう。本当に帰ってしまうのか、できれば―――】
【しかし、青年は赤い視線をゆらりと揺らすだけで声を震わせはしない。ちらっと水の入ったグラスへと視線を向けるが、意味も無し】
【第一に、相手の素性がサッパリではないか。いや、違う。そうではない。普段は逆に相手にこう思わせるのが常で在って―――】

【―――と、色々と思考に時間を割いている内に、男性が声を漏らした。気になったので眼を向ければ、僅かな傷を負っている】
【だが、赤の他人の男性に付ける薬なんて持ち合わせていないのでそのまま無視を決めかまそうとした。性根腐っているのである】
【せめてラヴリーな女の子一人いるだけで状況は一変すると言うのに、どうしてこんな時に限って、こうなるのか】


【そして、小さい小さい水音が聞こえた。視線を向ける。先には   血   が在った】


「ッ……」

「き、君、今直ぐ止血をして、その血を拭いたまえ」
「ボクはこう見えて血を見るのが嫌いでね。そうされると不愉快なのさ」

【左手をギュッと強く握りしめて拳にする。喉の奥が疼く。渇きを潤わせようと唾液が分泌され、それを音を立てないように静かに飲み込む】
【別に男性が嫌いと言う訳ではない。むしろ、ハッキリ言ってしまえば自分には性別が存在しないので男も女も人間ならば一緒に見えない事もない】
【だが、だが、自分は、ボクは―――吸血鬼―――なのだ。ポリシーが在る。主義が在る。鉄則が在る。紳士としての嗜みが在る。それを、否定できない】
【血は女性からしか絶対に飲まない。出来れば可愛らしい処女からしか摂らない。ましてや、初対面の優男の血だなんて飲むわけがない】

【それに、絵面的に男の血を求めるのは危ない。色んな意味で、危ない。】
540 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/11/06(日) 22:18:41.96 ID:daA3hEGj0
>>539

「…………」

【吸血鬼のような強い再生力など持っていない男】
【口に含んで舐めたくらいではその傷は消える筈も無く】
【未だ、だらだらと鮮血を垂れ流している状態】

「――俺も」
「血は、嫌いだ」

【相手の動揺など一切気気付かず、もごもごと呟いて】
【おもむろに立ち上がり、頼りない足取りで】
【男の前を通り過ぎ、カウンターの中へと侵入】


「痛ぇ……」

【水道の蛇口を捻り、湧き出る水で傷口を綺麗に洗い流す】
【胸ポケットに入っていた、純白のハンカチで両手を拭い】

「絆創膏……」

【ハンカチをぽいと放り出し、青年に背を向け】
【背後にあった戸棚類から救急箱を探し始める】

【そして、赤く変色した其れは宙を舞い】
【青年の右か、左か、或いは正面のカウンターに】
【ぱさり、と。 やや湿った音を立てて、落下するだろう】
541 :【医龍弩砲】 [sage]:2011/11/06(日) 22:30:02.90 ID:giTq/qmr0
何処かの街中
そこに黒シャツにくたびれた白衣を着た、ナイロールフレームの眼鏡を掛けた闇医者がいた。
くたびれた白衣のポケットに両手を突っ込み、咥えたばこで人の波をただボケッと見ていた。

「あー、暇ね。どいつもこいつも同じような顔して同じように歩いてる」

呟きは煙と共に空気に溶けて消えていくが、闇医者の視線は残留したまま。
何を見ているか定かでは無い瞳で特異点のような存在を見出すべく視線を漂わせる。

/雑談から模擬戦、殺し合いまでなんでも募集
542 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/06(日) 22:40:11.08 ID:KTiC9X9Ho
>>540
「……第一に、君、なにしに来たんだ。」

【考えてみればその疑問が在ったのですかさず投げる。ふらりとやって来て、勝手に怪我をして、痛がっている。訳が分からない】
【確かにこれならば退屈する事もないが些か精神的に影響が悪い。自分が女性の時ならば、まだいいのだが】
【目の前で血を洗い流す様子を見ているが、ちらっと見える流れていく血を見ると余計な感情が出てくる】
【美少女だったら、襲っていたかもしれないのに(吸血的な意味で、と心の内で恨み事も少し唱えておく。今日は翻弄される側なのか、自分は】

「……後、血を拭いたハンカチを投げるものではないよ」

「なんていうか、君、マイペースだね。過ぎるくらいだ……」

【どうも血に飢えている点でいつもの調子が出ない。やや精神がぶれているのが自覚できる。早めに摂っておきたい】
【だが、目の間にいるのはただの男だけで―――その見込みは薄そうだった。空から美少女でも降りてくればラッキーであると言うのに】
543 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/11/06(日) 22:58:05.02 ID:daA3hEGj0
>>542

「……さぁ」
「通報があったから、来た」

「それだけ」

【冗談でも皮肉でもなく、純粋に分からないという顔で】
【かくり、と首を傾げながら振り向き】
【傷の無い方の手で、左胸の小さなバッジを指差す】

【知っている者なら】
【それが、『特別強襲部隊』の一員であることを示すものだと気付くだろうが】
【やっている事は只の、近所のお巡りさんである】

「あ。 あった」

【そうして、再び探し始めてすぐ】
【お目当てのものを発見】
【箱から絆創膏を一枚取り出して、指先に巻きつけ】


「……よし」
「お詫びに、其れはやる」

【絆創膏付きの指で、カウンター上のハンカチを差し示して】
【いきなりのプレゼント宣言】

「だから、手伝ってくれ」
「お願い」

【まさに嬉しい(?)サプライズ】
【その代わりという事で、片付けを手伝ってもらうため】
【腰を折り、深々と頭を下げる】
544 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/06(日) 23:13:05.22 ID:KTiC9X9Ho
>>543
「……成程?」

【―――保安官バッジ?と、青年は首を傾げた。生憎と最近の組織だとか情勢だとか、テクノロジーだとかには滅法疎い性質である】
【諸々の事情でテクノロジー頼りではあるが細かい部分となるとサッパリ。それが機械と関係無い部分になれば尚更だった】
【ともかくも、男性が何らかの地位、恐らくは法治機関に属しているのであろうことは理解できた。ならば、まぁ、納得できる】

【こんな男性が法治機関に属せることが少し信じられなかったが、一応は】

【そして、次には――これまた珍妙な事を言い出した。ハンカチをくれる、だとか。なんとも、ありがたいようなそうでないようなお詫びだ】
【これは暗にその血を吸えと暗示しているのかとさえ思ったが、流石にそれはないだろうと撤回。単純に相手が……所謂、変人、であると判断する】
【自分も、大概の事は言えないが】

「……お詫びなのに、交換条件とは、いや、はや」

「……血濡れのハンカチなんて本当は要らないけど、まぁ、いいよ」
「どうせ他にする事もないしね。手伝ってあげるよ」

「……どうも、君みたいなのは苦手だよ。」

【椅子から静かに降りて酒場の床をギシッと踏み締めると、とりあえずは男性の方へと少し近づいていってみる。仕事を貰わなければ】
【いや、自由に片づけをしてもいいならそれでもよいのだが、分担をした方が何かと効率が良いであろう、と思ったのである】
【城の外は、疲れることが多い。そう、思ってしまった吸血鬼】
545 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/11/06(日) 23:36:26.85 ID:daA3hEGj0
>>544

「ありがとう」
「あんた、良い人だ」

【再び、深く頭を下げて感謝、勿論無表情で】
【相手は自分を、手伝ってくれるという。それだけで】
【男の中で青年は、 『良い人』 に分類された】
【例え相手が、この店を荒らした張本人だとしても】

「其れ、よく言われる」
「けど、困る」

「俺も俺が、よく分からないから」

【腕を組んで、首を傾げてみせる】
【表情には一切出ないが、此れでも一応困っているらしい】
【確かに、この男の真意をくみ取るのは一見難しそうだ】
【…本当は、何も考えていないだけだが】

「…………」

「――なに?」

【青年が近付いてきたので、体を真正面に向け】
【無感情な目つきで、真っ直ぐに相手の瞳を見つめる】

【壊れた酒場で、見つめ合う男と男】
【なんともおかしな構図である】
546 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/06(日) 23:53:41.37 ID:KTiC9X9Ho
>>545
「……そ、そうかい」

【調子が狂う。こちらの一言に怒りを表してくれたりとか、最悪笑ってくれたりでもしてくれたらこちらも対応できるのであるが】
【こうも意図が視えない反応ばかりだと例え何百年生きていようと対処する事ができそうにない。ある意味、今までで一番厄介】
【むしろこちらに敵意の一つでも持ってくれていたら良いのに、生憎とその様子はなさそうである。溜め息が、出そうになる】
【おまけに喉がからからの状態は未だに続いている。目の前に血だらけの美女がいたら飛びかかりたいくらいだ。居ないが】

「……君と喋ると、なんだか調子が悪くなる。いつものノリも続かないよ……」

「君も困っているのかもしれないけど、ボクも困るのさ。こう、もやもやする」

【両肩をどっと落としながらぶつくさと言葉を述べる様は実に怪人らしくない。今回ばかりはいつもの異様な吸血鬼節の効いた喋りも出てこない】
【いっそのこと、この場で女性に成ってこの男の血を吸ってやろうかとも考えるが――得策ではなさそうだ。それに、本末転倒過ぎる】
【とりあえずは今在る仕事でもして時間を潰そう。退屈よりかは幾分かマシだろう、と男性の指示を待ってみたが―――】

「……いや、なに?じゃなくて……」

「こう、だね……ボクはあんまり掃除とかしたことないから、指示とかあればなーっと思って、ね」
「そうマジマジと見つめ返されるとむず痒い。頼むから、"今のボク"に対してそれは止めてくれ……」
「というか、ああ、どうしてボクは、このボクが、城とかの主でもあるボクが片付けなんか手伝うだろうか……」
「いや、そもそもなんで喉がカラカラだっていうのに働かなくちゃいけないんだろうか……あと、なんで美女がいないのか……」


「…………死にそうだ……」


【――――色々と思考の末に吸血鬼はブルーになった。最近は何故かブルーになることが多い。きっと、血と、美女と、城が足りないせいだろう】
【とかくも一応は指示待ちで在った。ずーんと頭を垂らして落ち込み始めてはいるが力仕事だったら右に出る者はそうはいない自信はある】
547 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/11/07(月) 00:17:11.83 ID:NFCzMlzv0
>>546

「……ああ、あれだ」
「おたがいさま、と言うヤツ」

【相手が色々と危ない事を考えているとも知らず】
【のんびりとツッコみ返す男】
【どちらかと言うとボケの範疇であるが】

「掃除。 俺もしたことない」

【男にとってこれが、人生初の掃除】
【そうでなければ、いきなり割れたグラスに手を伸ばす筈がない】

「そうか」
「喉、乾いたのか」

【落ち込む相手に対し、男は】
【カウンターの中に手を伸ばし】
【酒瓶を一本掴み出して】

「じゃ、これ」
「ま、『まおう』」

【たどたどしく読み上げた銘柄の酒】
【差し出した其れはまさに】



【 芋 焼 酎 】



【…そう、芋焼酎】
【何故かは知らぬが芋焼酎】
【なんといっても芋焼酎】

【残念ながら美女は品切れのようで】
【――――いったい、何時になったら】
【この二人の掃除は始まるのだろうか】
548 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/07(月) 00:38:04.38 ID:dTKBAJ+eo
>>547
【だん】

【だん】

【だんっ!】


【叩きつけられるように"ボケ"る相手を見て、吸血鬼の頭の中で、怪人の頭の中で衝撃音が立て続けに鳴り響く】
【どこから口を出せばいいのかサッパリわからない。突けば突くほど頭を悩ませるような一言をビシバシと男性は言ってくる】
【ただでさえ喉が渇いて、棺桶も全然見当たらないからロクな睡眠も取れなくて、退屈な時間が増えたから孤独過ぎて人に飢えていて】
【もう一種の極限状態。当然、不死であるためそう簡単に死にはしないが精神的に追い込まれての死が在り得ても可笑しくないと言うのに】
【目の前の男性はのん気にマイペースにボケを故意か天然かは知らないがばたばたばたばたと投げてきてこちらは対処し切れなくてああ――もう】


「――――ボクが飲みたいのは、こっち、だ」


【――――右手を男性の首元へと勢いよく伸ばし、右足も前へと足音が酒場中に響き渡るくらいに強く踏み出してその首を掴んでしまおうとした】
【茶番に付き合うのは御免だ。他人を不快な気分にさせるのは構わないが自分が不快になるのは気にくわない。自己中心的なナルシストならば当然の思考だ】
【だから、もしも相手の首を掴めたならばそのままの勢いに乗せて相手を床に叩きつけてしまおうとするだろう。背中から思いっきり、叩きつける様に】
【流石に骨何かを折らせようとは考えておらず、言わばただ相手の動きを止めたいだけであった。『魔王』を持っていようが、知った事か】

【生憎と、ワイン派だ】
549 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/07(月) 00:44:50.95 ID:wcOdMcmho
/そろそろ寝ないと明日に響きそうなので、凍結か〆をお願いしたいですっ……
/こっちからアクション振ってしまったので、もし〆たいけれど〆難い感じでしたら、こちらが去ったことにしてもOKですっ
550 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/11/07(月) 00:57:58.43 ID:NFCzMlzv0
>>548



「 い て っ 」



【ぐるり、と】
【男の視界が急転】
【次の瞬間、首根っこを掴まれて、背中から床に叩きつけられていた】

【クッションにされた黒翼たちは、哀れにも押し潰され】
【抗議するかのようにざわりと揺れ動き】
【その所為か、店内に一瞬だけ風が吹き抜ける】

「……そう、か」

【しかし、抑えつけられても慌てず騒がず】
【感情の無い目で、相手をじっと見つめ】
【何かを納得したかのように、小さく頷き】


「なら、飲めばいい」

【ごく、あっさり】
【相手の無茶ぶりを平然と受け入れて、衝撃の提案】
【そして、それだけに終わらず】

「俺も、飲む」

【そんな宣言と共に、手に持った酒瓶の蓋を開け】
【自らの口元へ傾けて、ゆっくりと酒盛りを開始】
【…まぁ確かに、飲まなきゃやっていられない状況ではあるが】
551 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/11/07(月) 01:02:01.17 ID:NFCzMlzv0
>>549
/凍結了解です、遅くまですみませぬ……
/では一旦乙でしたっ
552 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/07(月) 01:03:54.04 ID:wcOdMcmho
>>551
/うい、一旦乙でしたっ
/あ、今から一つレスはお返ししますので、それに対するお返しはいつでもお暇な時にお願いしますっ
553 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/07(月) 01:20:46.80 ID:wcOdMcmho
>>550
「っつぅぅーー……!!」

【声に成らぬ怒りと言うか、もやもやした感情と言うか、悔しさと言うか、なんというか、とてつもなく形容し難い感情が溢れてくる】
【乱暴な行動に出ても男性はその仏頂面を崩さない。それどころか、あっさりとしている。完全に―――こちらが踊らされているようにしか見えない】
【泣くか、喚くか、怒るなり笑うなり哀しむなりしてくれれば良いのに、良いのに、どうしてこの男性はこんなにも平静でいられるのだろうか】
【これじゃあまるで、ボクは、怪人は、吸血鬼が――ただの道化にしか見えないではないか。こんなの、こんなの】

「どうして君の感情は揺れないんだ……!」
「本当に人間かい?実は、天使だとか悪魔だったりするんじゃないかい?」
「それでも君が人間だと言うなら、ボクの常識は無に帰してしまいそうだよ。ああ!」

「ハッキリ言って、不愉快だ。不快だ、君みたいなヤツ、嫌いだッ……!」

「だから、だから――――こうしてやるっ」

「君なんか、これで十分だ。ボクの牙を使うまでもないッ……!」

【―――右手の手首の辺りから静かに"注射器の針"のようなものが伸びる。それは、そのまま真っ直ぐに伸び、男性の首筋を狙うだろう】
【ゆっくりと突き刺そうとし、突き刺せたならば当然血を吸おうとするだろう、針から。吸引力は決して速いものにはしないが】
【それでも、男相手に、こんな訳の分からないヤツ相手に牙何か使ってやるものか―――道具で、十分だ。】

【いつの間にか妙にムキになっていることに、自覚は無かった。そんな、吸血鬼】
554 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/11/07(月) 02:11:12.23 ID:NFCzMlzv0
>>553

「あぁ、 『 そ れ 』 」
「一番。 良く言われる」

【感情を乱した“吸血鬼”の青年を】
【酒を飲みながら、ぼんやりと見つめる“人間”の男】

【自分が、本当に人間かという類の問い掛け】
【己でも其れは】
【未だに少しも、自身がなくて、分からなくて】
【それらも含めて】
【相手に対し、どう反応したらいいのか分からない】
【…多少、困惑気味】

【そこに伸びて来たのは一本の針】

「…………」

【体を固定されての、血液採取】
【しかし、それがどうした】

【…そんなの、『日常』過ぎて。普通に、『当たり前』過ぎて】
【…今更自分は、どう反応すればいいというんだ】



「――おい」



【自分を嫌いだと言う青年】
【それを受けても、男は平然と相手に声を掛けて】

【…どれだけ相手に嫌われようと】
【それが、良いも悪いも一切無く】
【男にとっては、 「其れ」 こそが当たり前の人生】


「飲み終わった、ら」

「掃除。 ちゃんとしような」


【――馬鹿と言うヤツは】
【時と場合によって、非常な頑固者と成り得るが】
【この男の 『其れ』 は】
【ある意味では、 “それ以上” なのかもしれない】
555 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/07(月) 05:05:08.20 ID:2Xdh1ysi0
 かん、かん、かん、と。
 コンテナの上を、ソールが鳴らす。
 朝陽も射し始めるころ、コンテナ埠頭に“独り”の姿。

 ふわり、ふわり、と。
 潮風に、月明かりに染めたような、月毛色の髪を揺らし。
 唇でバレッタを咥え、寝癖のついた髪を手で梳り、まとめる。

 みゃあ、みゃあ、と。
 降り立つ海猫を、眼帯のかかっていない左瞳は見詰めない。

――。

 帰って、寝たいところだが。
 腹の虫が、一鳴き。

「――街の方は、もうお店は開いてる、かな――」

 方向転換、コンテナを踏む音は、街の方へと向き直る。
556 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/07(月) 21:22:57.76 ID:x6bBcySvo
>>554
「よく、言われ……る……?」

「―――バカか……君……真性の阿呆なのか……?」

「現状を見てくれたまえよ……!今、そんな言葉を述べるべき状況じゃあないだろう!?」

【殺し合いなら大歓迎だ。のんびりと雑談に華を咲かすのも良い。なんなら、男女構わずに愛の告白をしてくれたって全く構わない】
【人間はもちろん人外たちとも仲良くしよう、敵対しよう、好敵手に成ろう、宿敵に、怨敵になってやろう。それで自分に関わってくれるならば】
【爆弾をばら撒く少女と生命を潰し合おう。関西弁を喋る少女と映画の話もしよう。粗暴な口調の青年をもからかおう】
【骸骨の仮面を被った人物とも話をしよう。体中に怪我を負った性別のよくわからないヤツも城に呼ぼう。見知らぬ軍人と酒を飲む約束もしよう】
【初対面の少女と悪意を交えた遊びもしよう。訳の分からないナイスミドルと決闘の口約束も結ぼう】

【誰とでも関わってやろう。】

【だが、だが、だが、しかし、これは、こいつには、どうしても、どうしても、どうしても――――――】


「――――ッッ……!!!」


【―――ビクリ、と両肩を跳ね上がらせる。唐突に声をぶつけられて、吸血鬼の肩書きを持つ青年らしき怪人は、異形は驚きに驚いてしまったのだ】
【底知れぬ感情を感じる。今までにない感情だ。今までは、全ての事象は"久しぶり"に過ぎなかった。久しく、感じたり、行ったり、受けたりしただけだった】
【なのに、今、今、この、目の前の無表情を決めかます無愛想な男に対して自分は、今、今、どんな感情を向けているのか――分からない。分からない】
【そして、固唾を一つ飲んで男性の言葉を待つ。これで相手が怒りの色を持った言葉を向けてくれたならば、嗚呼、喜んでニヒルな笑みを浮かべ返してやろう】
【そうしてくれたらこの訳の分からない出所不明の感情は消えてくれそうなのだ。消えてくれるのだ。こんな、人間風情なんかにこんな感情を――――】


【耳を静かに、ゆっくりと、穏やかに鼓膜越しに蝸牛を超えて大脳皮質を突き殺した言葉は、単なる掃除の頼みであった。頼み、だった。この期に及んで】


【がしゃん。ニューロンが引き千切れる音が気がしたのと同時に『常識』は崩壊した】


「――――も、も、も、もう嫌だッ……!!!」


【―――右腕を相手の首から離して吸血用の注射針を急いで引き抜き、あっという間に吸血鬼の方から拘束を解放して、慌てて後ろへと下がり始めた】

「ボクは帰るッ!こんなところにいたら君の阿呆が移ってしまうよ!!」

「これならば老人が踊るワルツを観賞していた方がまだイイね!!退屈過ぎて、身震いするよ!!」

【感じた事も考えた事も無い感情に後押しされて脳が無駄に回転を始め、舌は勝手に動く。そして、今直ぐにこの場を離れろと命令を下してくる】
【理由はわからないのにそんな気分なのだ。この感情の正体が全く掴めない。恐らく、これは、きっと―――"初めて"―――なのだ。この感情】
【何百年も初めての経験なんてことは有り得なかった。在る程度の時が過ぎれば、それらは全て経験済みの連鎖と成る。もしくは、経験以下の事象ばかりだ】
【なのに、なのに、今、自分は―――未知と遭遇している。遭遇して、ボクは、自分は、吸血鬼は―――自分自身の存在理由を感じてしまっているのだ】
【自分の存在理由だから今まではそれを他人に押し付けてばかりだったから経験し様がなかった。けど、現在として、それを経験してしまっている】

【誰か、助けてくれ。心の中で叫ぶが声は返ってこなかった】
557 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/11/07(月) 21:58:37.29 ID:NFCzMlzv0
>>556

「…………」

【無言。の、男】
【しかし。僅かに、眉を、顰め】
【一瞬。目を、瞑る】


【…なあ。何を、そんなに】

【…如何して、そこまで】



【大きな声を、張り上げるのだ】



【――耳が】

【鼓膜が、痛い――】




「……うん――――――――、うん」




【ゆらり、と】
【床に手を突き、立ち上がり】

【足元が、おぼつか無いのは】
【アルコール、か】
【それとも、貧血、か】
【…両方か】



/分けます
558 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/11/07(月) 22:02:10.39 ID:NFCzMlzv0
/>>557の続き


「〜〜、〜〜……」

【ぶつぶつ、ぶつぶつ】
【声無き、呟き】

「――――!」

【云、嗚呼】
【ようやく、理解】
【『コレ』は、馬鹿でも簡単に分かる】

「…………、」

【そして。男の、視線の先には】
【初めての感情に囚われ】
【哀れにも追い詰められた、一人の青年】

【――――では、なくて】



「結構、美味い」
「肉まんに。 良く、合いそうだ」


【 芋 焼 酎 】

【ひとくち飲んで、その味が】
【随分と、お気に召したご様子で】
【しげしげと、ラベルを眺めながら】

「あ」

「はん、かち。 忘れる、なよ」

【カウンターの方を指差して】
【次いでに、ふと思い出したような】
【そんな一言】
559 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/11/07(月) 22:15:04.95 ID:AQv/cRXI0
「づッー……やってられねェなー……足痛いし、猫だし、足痛いし、腹減るしよぉ」
「久しくビールとプリッツのガーリックバター味をつまみにぐいっ、と行きたい」
「……ったぁ、人間の頃は思ってたろうが」

「今は、キャットフードと猫まんまぐらいの味の違いしか解らねェや、ははっ」

っと、まぁ、人間臭い異彩を放った独り言、薄汚い黒猫が一匹、街の路地裏で
飲食店の生ゴミ捨て場で食い物を漁るなんて言うベタな光景な訳で、蠅が集る上に、生臭さが
漂うそこは換気扇の排出口から出る生温い風に当てられて、冷えて来た季節には快適だった
好きで生ゴミを漁ってる訳でも無ぇ、今、俺は前足の片方に深い傷跡を残して居る
応急処置はしたが、行動に支障を来たし、食料集めに苦渋の決断で
こんな不衛生な所を選び、物を漁っている……ーーーあぁ、無様だねぇ

「おーおー、こんな上等な肉や野菜を捨てるなんざ人間様は業が深くてよろしいねー」

空腹は最高の何とやらか、泥だらけとか、小虫が湧いてるとか、んなの関係無いね
旨い、嗚呼、旨い、旨い、食う度、咬み締める度に生きてる実感が湧く
……ーーー路地裏を覗く、通行人から汚物への嫌悪の視線が刺さる

なんなんだよ
560 :【極光の遼遠に嫣然たる舞姫】 - Valo Pimeys - [sage]:2011/11/07(月) 23:09:45.85 ID:LiezLbOf0
/>>559
/まだいますか?
561 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [saga]:2011/11/07(月) 23:11:00.76 ID:etq8jLUM0
>>559
路地裏で捨てられた肉をむさぼる男
周囲から向けられた視線に一つ、侮蔑や、軽蔑、さらには同情ですら無いものがあった
ふと気がついた、いわゆる興味に近い感情
一人である男に、一人である女が同属だと決め付けて寄ってきたようだ
女は、知り合いが欲しかった、話し相手が欲しかった
いつか人に自分から話しかけようと決め、そして目に付いた相手

「なぁ、自分、腹、減っとんの?」

皮肉を吐いている男におどおどしく、聞こえるかどうか曖昧な小さな声で話しかける
目は黄金色の前髪で隠れておそらくそちらからは見えない

「う、ウチと一緒にご飯食べへん?」

ダメージジーンズに紺色のT-シャツ、左の腰には拳銃
そんな姿の女は再び消え入りそうな声で口を開く
よく見たら気性が荒そうにも見える男に話しかけてしまったことを女は内心で少しばかり後悔。
ちなみに逆ナンパではありません。
少女は友達を作ろうと必死なのだ。

562 :【極光の遼遠に嫣然たる舞姫】 - Valo Pimeys - [sage]:2011/11/07(月) 23:12:03.58 ID:LiezLbOf0
>>560は無しで
563 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/07(月) 23:13:40.55 ID:x6bBcySvo
>>557>>558
【今まで他人に与えてばかりで自分が感じたことがなかったから、分からなかった。他人の反応による現象でしかソレを見据えていなかった】
【生意気にもある人間の偉人は言った、『■■とは未知と対峙した時に発生する感情である』と―――バカな、バカな。つまり、ボクは―――】
【しかし、自分の感情は自分には嘘を吐かない。知的思考を持っている時点でその点においては人間と大差無い。今までが異常であっただけで】
【吸血鬼は確実にと言っていいほど眼前の人間の男性に■■していた。■■そのもので、人々を■■させる為に生れて、今までも■■を振り撒いて生きてきたのに】
【また死んで、また蘇って、しつこくしつこく執念深く現世に執着した結果――――遂には自分が■■をその身で震わせてしまったのだ。墓穴的にも】

「な、なんなんだ君は……君が人間ならば、どうしてそうなれるんだ……」
「辛いトラウマで無感情になってしまった、というなら納得もできると言うのに、君は完全に無感情というわけでもない」
「大事なアイツのために感情を閉ざしてしまった、というなら理解も出来るのに、君は目に見える範囲では誰かに執着しそうにもない」

「もしも君が怪人の類いならば―――ボクは、ボクの今までの数百年は……数百年は……!!」

【きっと、この、人間は、吸血鬼が腕を4本にしようが100本にしようが■■しなさそうだ。全身に眼玉を付けても■■しなさそうだ。全く、その気配がなさそうだ】
【自分の力を過信して悪役気取りでいるならば理由も分かる。なのに、そういうわけでもない。むしろ、その対極の類いの組織に相手は所属しているではないか】
【抵抗をする訳でもない。悪態を吐く訳でも、皮肉も嫌味も言わない。逆に偽善塗れの親切心も、驕りに驕った正義心を振りかざしても来ない】

【■■の為だけに生きてきた自分を、嘲笑うかのようで】


【―――いつの間にか自分は、芋焼酎に負けていた。】



「も、もう、もう、もうッ……耐え切れないッッ……!!!」



【その言葉を絞り出すと共に相手へと背中を向けて、いつものように大袈裟に外套を振る事もなく逃走のことだけを考えた動きで駆け出していた】
【目尻には赤い液体が少し溜まっている。瞳は元々真っ赤であるが、充血したように赤い液体が込み上げてくる。それを決壊させまいとはしているのだが】
【圧倒的に、完璧に、完全に、吸血鬼は、怪人は、ただの一人の青年は―――敗走をしていた。勝手に、負けて、敗れてしまった。】
【数多の人間たちが完全に滅しようと思って滅せず、苦難の、悩みの種となっている生ける伝説は、こんなところであっさりと、それもメンタル的に殺されてしまったのだった】

【やはり、精神的な支えが無ければ吸血鬼と言えどご覧の様だった。いや、例え美女がいて、処女の血があって、不気味なおどろおどろしい古城が在ったとしても】

【この男性に敵えるかは―――別の話ではある、が】



/ちょっと強引かもしれませんが絡み乙でしたー!
/なんだかヘンテコなロールになってしまって申し訳茄子です……
564 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [saga]:2011/11/07(月) 23:26:18.81 ID:etq8jLUM0
>>561
//申し訳ないです、盛大なミスしてました・・・
文章中の男を黒猫に変換お願いします。
565 :【Upper Wing】 [sage saga]:2011/11/07(月) 23:42:59.02 ID:NFCzMlzv0
>>563


「……ん?」

【しばらくの後】
【芋焼酎から視線を逸らした男は】
【自分がまた、独りになった事を知る】

「…………」

【静寂】
【独り分の、小さな呼吸音しか聞こえない】
【薄暗く、狭く、散らかった店内】

【やがて男は】
【テーブルを運び】
【椅子を動かし】
【グラスを片付け】
【酒瓶を戻し】

【一応は元通り、と言えるくらいにまで】
【店内に、調和が戻って来て】


「……あ」

【カウンターに残ったハンカチに気付き】
【取り敢えず胸ポケットに戻し】

「――失礼しました」

【酒代として、数枚の紙幣をレジ横に置き】
【此処に来た時とまるで変わらぬ、無機質な無表情で】
【誰も居ない空間に、静かに頭を下げ】




【ぱたり、と】
【扉が閉じられた。】




/絡み乙&ありでしたッ! とても楽しかったのですよっ
/え? 性格変わり過ぎ? ……ま、まあ、色々あったのでございまする
566 :【錬故魔宝】 [sage]:2011/11/07(月) 23:49:52.98 ID:AQv/cRXI0
>>561
「あぁ………?」

気怠けな反応と視線を見せる黒猫、気荒の荒い声の主は“人間”では無い、あくまで“元人間の黒猫”だ
あまりにも奇異な光景ではあろうが薄汚い黒猫からは
確かに男の声が発されていた

「ぁー………悪いけど、俺、飼い猫になるつもりは無ぇぞ?っと、事前に言っとくが」

もし女性が人間に話しかけたつもりなら、其れは実に、奇怪で吃驚仰天な事だろうか
猫になって逆ナンとか、寧ろこちら側も驚きを隠せない訳だが
人間に話し掛けたと勘違いした女性なら、気付いた時点で帰るだろうと
高をくくっていた為に、意外と表情は豊かに薄ら笑いで応える

「ま、アンタみたいな立派な女性が、俺なんかに関わったらバイ菌が感染るかもしれねーぜ」
「とっとと帰宅してミューズ石鹸で手洗った方が有意義じゃねぇかなぁ」

くつくつ笑みながら軽い冗談を言い放ち、生ごみ漁りを再開する、其の度に毛並みに付いた蚤を掻いたり
其の掻く猫の腕からは血が染みた包帯が痛々しい、動きもぎこちなく、痛みは
其れなりに感じてそうだ、背を見せながら、静かに語る
ーーー猫は女性の施しは受けようとせずとも、決して邪険には扱わない
567 :【錬故魔宝】 [sage]:2011/11/07(月) 23:50:27.96 ID:AQv/cRXI0
>>564
/おとと、こちらこそ遅れた上に描写表記不足で申し訳無いッ
568 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [saga]:2011/11/08(火) 00:05:22.86 ID:kHGDS42C0
>>566
「えぇよ、ウチ、飼ったところでな、ろくに世話してやれへんやろうし・・・」

荒い視線と、男の声を発する黒猫に、そういうと、女はゆっくりと近づいていく
薄汚い路地裏に特別嫌悪感を示した様子は無い
ストーリートチルドレンまではいかないものの、決して綺麗な環境で生活してきたわけではないのだ

「立派・・・自分にはそう見えるん? 変わった猫さんやな」

容姿に自身を持っていない女は、どこか悲しみの、しかし喜びのまじった笑みをわずかに浮かべて
黒猫の傍まで来ると、段差の埃を払ってそこに腰掛け、菓子パンの袋を懐から取り出す
薄いビニールを適当に破いて、俯きかじる
アンパンだった

「そういえば、喋る猫さんに会ったのも始めてや。 名前なんていうん? 喋れるようになるまで練習したんか?」

自分以外の人間、というより動物との久しぶりの会話である
快調回る舌は小声のまま、質問をいくつかして

「それと、ウチはな・・・キレイキレイ派やねん」

どうでもいい情報を付け足した。



569 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [saga sage]:2011/11/08(火) 00:07:01.85 ID:kHGDS42C0
>>567
/いえ、こちらこそ。
では、宜しくお願いします。
570 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/11/08(火) 00:31:02.74 ID:qyK9ss370
>>568
「二本足で立って、歩いて、授かった命を生かすだけでも立派な事よぉ、はは」
「………ま、俺に構う様なアンタも、変わった物好きだと思うが」

猫になった今は女性を視る眼が正常か、解らないが、其れはまだ素朴で有りながら端麗な
容姿なのは何となく解る、いちいち浮かべる悲哀の色は何なのか、彼女の過去を知らなければ
彼女の何を“立派”と言えたかは解らないが
俺が立派と表現した事には、“人間”として生きてる者への僻みなのかも知れない
そうだとしても……ーーー俺には関係無い

「そりゃ、喋る猫が何時でもぽんぽん会えたら社会現象だわな」
「いや、お前それ何処ぞの●ャースじゃねーんだから……ま、色々あった訳よ、色々、な」
「俺ぁ、クロカネだ、名乗ったんだからお前も名乗れよ?」

にゃ、っと溜め息混じりに、首を向けて一瞥し問いに応える猫、自分の経緯に関しては
言葉を濁らせて曖昧にしか語らない、生ごみ漁りも思った以上収穫が出ないと判断したか
漁りを止め、青い蓋付きのごみ箱の上に飛び乗り、そこで体を丸くしつつ語る、丁度
女性の目線の先だ

「いや其れは別に聞いてねぇ」

そしてどうでも良い情報に猫顔の苦笑いを浮かべて返す
571 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [saga sage]:2011/11/08(火) 00:50:33.26 ID:kHGDS42C0
>>570
「あはは、やたらと説得力ある言葉や」

路地裏で、蛆のわいた肉をむさぼる黒猫
その姿に余りにも一致した言葉で、思わず小さく笑い声をこぼしてしまった
ちなみに、菓子パンはまだまだあるのだが、分け与える気はほとんどない
相手としても望んでいないだろうし、大きなお世話もいいところだと考えていた
望めば与えるだろうが

「せやなぁ・・・ウチはもの好きかもしれへん」

言われてみて、ふとそう呟くものの、この喋る変わり者の猫相手には、少女にはどうも話しやすく
もの好きでも損はしてへんなぁ、と心の中で苦笑い。

「●ャースはすごいんよ? 10万ボルトに耐えうる毛皮と、人語を喋れる頭脳、そして、
大気圏近くからのフリーフォールから何度も生還する猫科最強とも言える生物なんやで?」

冗談はともかく

「ウチはな、鶴雁(つるかり)烏子(からすこ)って言うんよ。 好きに呼んでくれて構わへんで。 クロガネはん」

ゴミ箱の上、自分と同じ目線の高さになった猫の苦笑いを受け止めながら、名乗る。
そして、目が合いそうになると、少し赤くなり、被ったニット棒を右腕で押さえつけるようにし
ぼさぼさの金髪を揺らしながら、さらに顔を俯かせる。
猫相手でもひるむほど恥ずかしがりやなのだ。

「そうや、色々や、分かれへんやん」

そして、誤魔化すように、しかし、どこか探るように、

「なんで、喋れるようになったん? 言いたくないんやったら、ええけど・・・」

と、問う。
ぱくり、と最後の一口アンパンを口に含んで、ほんのり赤みのおびた手の甲で唇を拭った。
572 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/11/08(火) 01:10:57.35 ID:qyK9ss370
>>571
「説得力たっぷりな薄汚い猫で悪かったなぁ、たくっ」

笑われた、内心では好きでこうなった訳では無いのに、と腸煮えたぎる怒りが隠り添うが
相手は事情も知らぬ女性だ、元人間、元男たるもの、冷静に対処するべく
ただ冗談めかしく返すだけだ、嗚呼、そもそも自業自得で
こう成り果てた訳で、俺には誰も責めうる資格は無いーーー人でも無い猫でも無い“弱者”

「其の十万●ルトとか●ザードンの炎やにも耐えるサ●シも人類最強だよなぁ、ほぼ毎話で」
「そう言うなら●ケット団も凄ぇがなぁ、じゃなくて」
「クロ“カ”ネな? まぁ、物好きガールとでも呼ばせて貰うかねぇ? ははは」

妙に恥ずかしがる女性を怪訝そうに眺める猫、首を傾げさせながらも、相手が過去について
聞いてくると金色の瞳を細めて、少しだけ遠い眼になる
……ーーー其の瞳は何を写すのか、視線の先は

「1エピソードにつき、菓子パン一つ俺に献上だ、話はそれからだ」

やっぱり欲しかったらしい菓子パン“等価交換”なら別に情けで与えられた訳でも無いし
問題無いのだろう、彼は同情されるのが嫌なだけであり
また単純に見返り無く簡単に話すのも面倒なのであった。
573 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [saga sage]:2011/11/08(火) 01:34:51.77 ID:kHGDS42C0
>>572
「機嫌損ねてもうたか?」

どこか怒気を感じる黒猫の口調と、様子
疑問系なのは、相手が冷静に振舞おうとしていたため、核心がもてなかったから

「別に取り繕うわけや無いけどな・・・周りから見れば結局ウチも自分もそう変わらへんと思う。
ウチはそないな肉食ったら虫わいて死んでまうかもしれへんが、どのみち社会には溶け込めんかった人間、いや動物やさかい」

湿気、路地裏にたまる、濁った光の灯らない小さな水溜りに自分の顔を映す
”弱者”、それは少女も変わらない
ただ、今はまだ命の危機には瀕していない、そして、猫ではないだけ
周囲から感じる軽蔑の視線は、黒猫だけではなく、いつしか少女にも向けられるようになっていた
人の視線は苦手である・・・だが、自分自身ではなく、”薄汚い路地裏で黒猫と会話をしながら食事をする少女”、という存在に向けられたもの・・・こんな視線にも慣れてはいた

「物好きガール・・・変わった名前や」

自分自身をさすその言葉
名前との関連度がこのうえなく低く、明らかに皮肉が混じってはいたが、悪い気はしなかった
いや、むしろ

「名前間違うて悪かったなクロカネはん。 確かに猫や、鉄やあらへんもん。
すまんな、賞味期限切れてるもんしかないんやが・・・よかったら選び」

くしゃくしゃと、同じく賞味期限の二日ほど過ぎたアンパンの袋を丸める。
そして、懐からごそごそと、三つほど取り出す。
カレーパン、ジャムパン、ハムチーズパン。
どれも二日ほど切れたものだが、持ち合わせているものがこれだけなのだから仕方ない。
挑発ではなく、少女が出せる、交換できる数少ないもの。
もしどれか一つ受け取ったなら、わずかに顔を上げて、下から、黒猫の目ではなく額の辺りを覗き込むようにして、こういうだろう。

「これで交換成立や。 聞かせてくれるんやろ、自分のエピソード」

少女は、顔にはあまり出ないタイプだが、随分機嫌がよさそうだ。
574 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/11/08(火) 02:12:05.22 ID:qyK9ss370
>>573
「別にぃ?」
「っと、物好きガールが動物だって?ははっ、笑わせるんじゃねーぞ」
「お前は“人”である事を捨てきれちゃいない、他人の見方を気にしてるのが良い証拠だ」
「まだ生きる事だけに前向きで貪欲な動物を嘗めるんじゃねぇ……とか言ってみるが」
「俺も人の事、言えないんだよなぁ……お前見てると何か……自己嫌悪に陥るわ」

他者への負い目、かつて人間だった頃の自分には実際、気にもして居なかった
ただ自分の世界に没頭していて、周りが何も見えて居なかった、猫になって要約解った位だ
眼の前の女性とは何処か根本が違えど、境遇は似ている気がする
違いは猫か人くらいか?
ーーー……でも、俺にとっちゃ猫であるか人かの違いはかなり大きい
俺は人になりたくて、なれない、逆に彼女は人で居たくないのだとしたら笑えるが……ーーー

/PSPな文字数制限故に二レスに分割して返しますスマソェ
575 :【錬故魔宝】 [sage]:2011/11/08(火) 02:12:34.58 ID:qyK9ss370
>>573
「おぅ、さんきゅー……偶にはまともなモンも食いたくてなぁ」
「ま、そうだな、何から話すかっつったら、まず俺は“人語”を覚えた猫じゃねぇ」
「“元人間”な訳よ」

「元魔法使いのクロカネと言えばちったぁ、名が通ってたんだが、調子の乗りすぎで」
「とある“禁忌”を犯しちまった訳で……天道様が傲慢に生き過ぎた俺に罰を与えたんだろう」
「俺は猫になって居た、失敗したんだよ、俺を心配する友人も居なけりゃ」
「馬鹿笑う奴は居たけど、そこで人間としての“クロカネ”は死んで、猫としても」
「人としても半端な俺が誕生した訳だ………ーーー長話悪かったなぁ」

猫は爪で袋を裂いては、パンをむさぼる……ーーー何処か寂しげにも語る元人間たる猫
珍しく、こうも人相手に長話したのは久しいかも知れない
576 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [saga sage]:2011/11/08(火) 02:36:33.02 ID:kHGDS42C0
>>574
「せやな、生意気言うたかもな。 ウチ、やっぱり人間やし」

確かに、少女は”人”であることを捨てきれていない、捨てる気も無い
ただ、少女は猫であっても人であっても、弱者という人括り、そう考えただけ
どのみち、目の前の黒猫と同じ境遇になったとき、そこまで生に貪欲になれるか、
蛆の沸いた肉に喉を通せるか、そんな自信はどこにも無かった
少女の食べているのは、賞味期限の切れたパン
猫の食べているのはそれ
マイナス度が違う、比べるのも可笑しかった

「元人間・・・どこまでも変わった猫さんや」

実験の失敗、それによって猫になった
犯した”禁忌”、それが何かを知る由もなく、知ったところでどうすることもできず
名の知れた魔法使いであったこと
それがもし冗談で、この黒猫の夢見る幻想、または自分をからかっていたのだしても

ーーーいい、話を聞かせてもらった
いや、話し相手になってもらった
それだけで、心は久々に、満たされた

「ウチこそ、長話させてもうて、悪いな」

すると、少女は、残り二つのパンを懐に仕舞いなおすと、おもむろに立ち上がる
思ったより長い間座っていたらしい、膝をふらつかせるとなんとか体勢を立て直し

「ほな、ウチはもう行くわ。 ま、行く宛ても特にはないんやけど」

次はお前の昔話を聞かせろ
そう言われるのを恐れて、身勝手だと知りつつ、少女は路地裏から歩みだす
が、振り返り

「あ、せや。 なんもすることないんやったら、ちょっとそこまで散歩しいへん? クロカネはん。もしかしたら、人間に戻れる方法、見つかるかもしれへんよ?」

それは、おそらく無いであろうが
黒猫にとって、中途半端な猫になってしまったことでどれほどの苦痛を味わったのか
それを理解し、同情することは、これまたできない
なら、恥ずかしがりやで、皮肉屋の少女にできる会話の相手になってくれた恩返しは、話し相手が名残惜しい、という私情に混ぜて、こんな冗談を吐くことだけだった

//絡み乙でした!
こんな感じで〆でよろしいでしょうか?
577 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/11/08(火) 03:02:41.36 ID:qyK9ss370
>>576
「ぷはっ、ま、物好きガールの事は知らないが、互いに苦労人なのは変わんないのかもな」
「変わった猫、ね、そう考えたら気が楽っつーもんかねぇ」
「改めて言うぜ? 俺に長話させるたぁ、やっぱお前も変わった女だわ」

俺は受け入れた、猫である事も、それでも人を捨てない事を、生きてれば良い事があるって奴か
もし、もしも、人間に戻れたならば……ーーー俺は色んな人間に謝りたい、迷惑を掛けたと
禁忌なんぞ馬鹿らしい真似をしたと、魔法使いなんざもうウンザリで
だからせめて普通の人間にもう一度だけでも
そう望む俺が居る、だが、こうして猫で居続ける事も、俺にゃ必要なのかも知れない

目の前の彼女は何処か前の俺と似ていて、でも、やっぱどっか違う
それを聞く気にはさっぱりなれなかった、彼女にも負い目があるかも知れない

「ばーか、道端に転がってるもんでも無いっつーの、んあ、俺は寝るわ、帰るならととと帰れ」
「ま、行く宛無いなら、また会うかもなぁ」

彼女は余計な詮索も同情もしない……ーーー気が楽なもんで助かる
にしてもまた会える気がする、根拠は無いが、願望かもしれんが

/こちらこそ乙と絡み感謝!遅駄レス済まなかったッ
578 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣 [sage saga]:2011/11/08(火) 07:11:39.90 ID:fXXcX+hu0
・・・・・若干、空が青い
どうやら朝がやってきたようだ、雀の鳴き声もほのかに聞こえる

「・・・・・ん・・・・・はぁ」

重たい瞼を何とか開き、寝転んだまま背伸びを一つ
眠気が強く体に残っているが、秋の寒さがそれから目覚めさせてくれる
・・・・・今日は、曇り空のようだ

「さて・・・・雨が降らなければいいがな」

空模様を心配しながら立ち上がり、身に纏っていたローブのフードを被り
そして傍らにあるリヤカーに手をかけて、準備は完了

今日もまた、あてもなくリヤカーを引いて歩き続けるとしよう・・・・
579 :【白鳳撃突】 [sage]:2011/11/08(火) 15:24:11.15 ID:N41iPVYIO
【公園。】
【人の多いそこではなく、幾ばくか廃れてしまった自然公園がある。】
【中央の噴水は枯れ、周りに広く植林された木々は手入れが行き届いておらず鬱蒼としていた。】
【どこかの小さな森―――――――そんな印象を与える。】
【太陽が南中し、下り始める午後の時間帯のことだ。】

…ずいぶんたくさん食べるね…

【休憩所のような屋根付きの空間―――――木製のベンチに腰をおろしてから、言葉を紡ぐ一人の人物がいた。】
【おそらく、25歳程度。そう予想することのできる一人の女性である。】
【左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。】
【長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、】
【上品に仕立てられており、それが風に揺れる。】

【足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。】


【女は、テーブルで大きな羊羹――それにパクつく一匹の生物を見つめていた。】
【黒々とした羊羹は、一目で高級そうなものだとわかる。】
【その生き物は、女に撫でられながらも、一心不乱に口(と思われる部分)を動かしていた。】

…にしても…羊羹好きの生き物とは…変なやつだなあ…

【その生き物は、非常に奇怪な身体つきをしていた。】
【乳白色の丸っこい身体、大きくて太い鼻――――】
【猫のように長い髭がニ対、ピョコピョコと揺れている。】
【頭の毛が一本だけ生えており、その先には赤色の小さなリボンがついていた。】
【つぶらな瞳と太い眉毛―――女に懐いているのか、時折撫でる彼女を見つめていた。】

……私の分も、残しといてくれよ。

【女はその生き物に呟いた。もこもこで撫でる感触が気持ちいい。】
【緑色の秋風がさぁーっと吹き抜け、それが藍色の髪を揺らした。】


//なんでも対応
580 :【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ [sage]:2011/11/08(火) 17:44:18.86 ID:3dzSTLCJo
>>578

かわいいな、おまえたちは

【その先に立っているのは、白い髪をツインテールにする少女が一人】
【足元には大小の兎達が集まっていて、それを見て目を細めている】

――そろそろふるぞ、すあなにもどれ

【パンパン、と軽く手を叩く】
【その声に合わせ、うさぎたちは去っていく】

【丁度、相手に背中を向ける形】
【腰には二振りのククリナイフという、微妙に物騒な格好だが】
581 :【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ [sage]:2011/11/08(火) 18:06:18.33 ID:3dzSTLCJo
>>580
/いらっしゃらないようなので退去!
582 :【暗凛豹牙】 [sage]:2011/11/08(火) 20:10:43.72 ID:rbMBAYXCo

「―――なぁ、どうすれば良いと思う?」

「にゃー」

「そ、それが出来れば苦労しないよ…」

「にゃー」

「………だってさぁ…」


森の中の、円状に開けた場所でそんな会話が展開されていた
周囲の木々に残る打撃痕やロープで吊るされたボロボロのゴムボールなどを見れば、そこが誰かの特訓場所だとすぐに分かるだろう

そしてここの使用主は、周囲を囲む樹木の1つに背を預け、膝の上に乗せた生き物へ視線を向けている
その生き物の正体は、その鳴き声から判断して頂きたい

ヒントを挙げるなら、使用主である少年の風貌だ
彼の頭には黒い獣耳が二対生えていて、尻からは同色の細長い尻尾も生えていた
汚れたパーカーを着ている彼と、その生き物の種族関係は割と近いのである
だからこそ、会話的な何かも行えているのであった

「はあぁぁぁぁ…」

言葉に詰まり、亜人の少年は深いため息を吐く。何か思い悩んでいるのは明らかだ
尚、彼は他者の気配に敏感なので、誰かがこの場に近付いてくればそれを嫌でも察知するだろう
583 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/08(火) 20:31:16.90 ID:OKvLMpl+0
>>582
時間帯は夕方か明るいくらいで合ってますか?


「――、――、――」

 左腕を抑えながら、その付近を通りかかるのは、“独り”の姿。
 抑えられた左腕からは、血が滲み。
 息吹は喘ぎ、よろめきながら、獣道を進んでいく。

 音を殺してもいないので、その足音も。
 塞がってもいないので、傷口、そして血の匂いも。
 人以上に感知できるのであれば、早くに察知できる、事だろう。

 そして少年が“独り”に気が付くことができなければ。
 “独り”が話声のする方へと耳を澄ませ、間もなく警戒を強める。
584 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [sage]:2011/11/08(火) 20:51:16.09 ID:K9ccKGdco
>>583
/あ、夕暮れ時ということで
/それと、レス遅れて申し訳ない


―――ピクン、と少年の両耳が動きを見せた
彼は自分以外の存在を逸早く察知する。血の匂いも、それが独りということも

「…降りて」

少年が優しく言うと、膝の上の生き物は素直に従い近くの草むらへと姿を消した
それを確認してから立ち上がり、音のする方向へ慎重に歩む
亜人の少年はそれこそ動物並みに気配や足音の消し方が上手いのだが、『誰か』はこちらの接近に気付けるだろうか
もし気付かれなければ、木の陰などから暫くその様子を伺うつもりだ
585 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/08(火) 21:00:54.37 ID:OKvLMpl+0
>>584
了解です、お気になららず


「――、――、――、誰。ですか」

 “何か”が居る気がした。
 “何が”居るのかは、分からない、まだ。

「――」

 もし、敵なら。
 そういう心配は、“独り”の警戒心をより高めた。
 さて、“何が”出てくるのだろう――。

――。

「……」

 “独り”が見ていた、“藪の中”からは、三羽ほどの烏が飛び立つのであった。
 少年には、まだ、気がついてはいないようではあった。

 ――ただ、警戒心だけは、未だに解かない。
 陰からうかがう少年は、それに気がつくだろうか、そして、どうでるだろうか。
 攻撃にかかれば、応戦するだろうし、声をかけても、すぐには攻撃へ出ることはないだろう。
586 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [sage]:2011/11/08(火) 21:08:24.65 ID:K9ccKGdco
>>585


「―――…ただの通りすがりですが」

相手から見て右手やや後方に陣取った少年は、少し悩んでから口を開いた
しかしこの段階ではまだ姿を見せるつもりはない
声を掛ける前に木の陰から覗かせていた顔を引っ込めたので、瞬間移動でもされない限り姿を捉えられることはないだろう

「…怪我、してますね。事故ですか?」

『姿を隠しながらの会話』という状況から、こちらにもそれなりの警戒心がある事には気付けるかもしれない
少年はあくまで慎重に、コミュニケーションを図る
587 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/08(火) 21:17:59.02 ID:OKvLMpl+0
>>586

(――そっち、ね……)

 どこか、おそらく木の陰に姿を隠しているのだろう。
 眼帯のかかった、生憎見えにくい、声のする方へと耳を傾け。
 独りは、気配の消し方の上手い、誰かを警戒した。

(……狩人か。それとも、臆病なだけか――あるいは、私と同じ、か――)

 とん、とん、とん、と三歩、前――ひいては、少年から離れる方へと進んでから。
 体をひねり、ちょうど、左目で声のする方向へと、赤い目を眇める。

 少年の警戒心には、気がついた――というよりも、まだ、予想でしかない。
 得物を狙う狩人の立場と、狩人から先に逃げたい立場という可能性はまだ捨てきれない。

「――、事故、そう。ですね……すこし運動をしていたら、落ちた、というところ。ですね」

 能力者と、まずは気がつかれまいと。
 能力の練習中に、怪我をしたとは、敢えて言わない。
588 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣 [sage saga]:2011/11/08(火) 21:22:06.31 ID:fXXcX+hu0
>>581
/気付かなくて申し訳ありません・・・
/また機会がありましたら、お願いします
589 :【白銀使兎】人嫌いなうさぎっこ [sage]:2011/11/08(火) 21:22:50.92 ID:3dzSTLCJo
>>588
/いえいえ、時間を見てなかったのが悪いですし!
/はい、今度お願いします!
590 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [sage]:2011/11/08(火) 21:29:18.70 ID:K9ccKGdco
>>587

「…そうですか」

相手も相応の警戒心を抱いていることがひしひしと伝わって来る
その乱暴でない口調から、危険人物ではなさそうだと予想する。…だがそれはあくまで現時点での話
自分が人外だと知れば態度が一変するかもしれない

「―――貴女、『人間』ですよね。この辺りには偶に熊が出ますが、生きてこの森を出る自信はありますか?」

なので少年は敢えて『さも此方は人間ではないと捉えられるような言葉』を選んで、紡いだ
どんな反応が返ってくるか、少し緊張する
591 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/08(火) 21:41:54.67 ID:OKvLMpl+0
>>590

 ――貴女、『人間』ですよね

「……鬼にでも見えた? ――、のですか?」

 テンポの悪い丁寧語が、返事をした。
 そして、少年が敢えて選んだ言葉に追及はせず、そして続けた。

「熊が出たら、そう。――ですね、……あなたと、同じ。かな」

 同じ。
 例えば、少年が、独りを獲物とみなしていたら。
 独りはどうしたのだろう。

「絶対では、ない、ですけれど――もしかしたら、熊や鬼にも、負けないかも、しれませんよ?」

 得物は、ない。
 何を根拠に、そう言えたのか。
 それとも冗談なのか。
592 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [sage]:2011/11/08(火) 21:51:05.49 ID:K9ccKGdco
>>591

「………」

予想したような反応は返って来なかった
それが逆に、少年を戸惑わせる

「―――ということは、能力者ですか」

状況を見れば、そう予想するのは自然だった
593 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/08(火) 22:02:44.59 ID:OKvLMpl+0
>>592

「――、」

 ひとつ、息吹き。

「――確かめてみれば、良い。ですよ?」

 短く、返す。

 熊と、少年が“一緒”。
 熊や少年が狩人だったとして、獲物を襲っていたら。
 獲物は、どうしたのだろう。

 ――答え合わせをしたいのなら、爪を立てて出ておいで。
 挑発では決してなかったが、ひねくれてとらえれば、そういうことなのかもしれない。
594 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [sage]:2011/11/08(火) 22:15:35.04 ID:K9ccKGdco
>>593

少年は今の状況を改めて分析してみた
相手は手負い、しかも女性だ。だが恐らくこちらを『人外』と認識した上で、戦闘に誘っているかのように伺える

―――少年の中で生まれた可能性は2つ

相手が余程の自信家で、それに伴う実力も有しているか。或いは、ただ口だけの無謀な輩か
しかし冷静に判断して、その立ち振る舞いから後者には思えない
となれば、有力なのは前者。そして、それを踏まえた上で少年の選んだ行動は――――…


「―――では、お手並み拝見」


女性が注視しているであろう樹木の陰から、黒い影が飛び出した
それは一瞬のことで、影はすぐに隣の木の陰へと移動してしまう
しかし木から木へ抜ける一瞬、亜人の少年は何の変哲もない木の枝を女性へと投げ付けている
当たっても大したことはないだろう。宣言通り、あくまで手並みを推し量る為の一動である
595 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 :2011/11/08(火) 22:20:17.70 ID:kHGDS42C0
排気ガスに濁った雲に七割がた覆われた空、錆びた金属に硝煙の香り漂う路地
随分の間、まともな晴天が訪れることなく、肌を触る特有の湿気が街を支配している
そんな場所に、定期的に床に転がっているネジを無作為に蹴っ飛ばして歩く少女
頭のニット帽を深くかぶり、ぼさぼさに跳ねた金髪が両目を隠している

「・・・そないな顔で逃げへんといてや。 打てへんくなる」

少女の視線の先には、小刻みに小さな悲鳴を上げながらあたふたと逃げ惑う中年の男
右腕から流れる血、既に拳銃は握れないよう、無力化されている様子が分かる
そして、鷹の鳴き声が、響いた

「おっさん・・・すまんな、仕事やから・・・」

少女の左手の特殊な形状の拳銃から打ち出された弾は、男の寸前で制止した
女は、わずかに躊躇したのだ

//絡み募集します
596 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/08(火) 22:26:23.96 ID:trIVEsgDo
【響き渡る足音。それは廊下に伝染していく。もしも、この"古城"の中に誰かが居るならば、それらの人達に知らせるかのように】
【足取りは普通。いつもと何ら変わらない足音。まるで一日たりともこの城から離れなかった気分を表し、日常的な雰囲気を放つ】
【蝋燭の揺れる灯の光で頬を軽く濡らしながらそれを振り切り、次の蝋燭の火を浴びる。それを何度も繰り返して、前に進んでいく】
【途中、十字路に差し掛かった時に横を向いてみれば大きく崩壊した部屋が目に入るが、それすらも今と成っては"イイ思い出"】
【どうも城の闇たちは懐いてきてはくれていないがそんなの知ったことではない。その人影は、足音を広げる影は暗黒の様に闇を揺らす】


【バタンッ】


【大きな扉を開いてそれなりに広い広間、一番奥には少しだけ埃の被った玉座が在る。金色の肘置きと脚に、朱色の柔らかそうなクッション】
【それはやはりいかにもな玉座であって、この燕尾服と赤黒い外套に身を包んだ人影は青白い髪の毛を揺らしながら一歩一歩近づいていく】
【気分的にはつい先日立ち上がった気分で、気分的にはまたふっとした拍子で座る気分。実際はそこそこ程度の時間が空いている】

【玉座の前に立つとクルリ――と踵を変えして軽やかに玉座に背中を向け、ストン、と舞い落ちるかのように腰を降ろす。】

【やはりしっくり来る。精神的にもなんだか安心感が在る。まるで今までの自分が重度のホームシックで在ったかのようにさえ錯覚する】
【堪らず左手で月光を浴びて光り輝く肘置きをそっと撫でる。なでり、なでり。ツルツルとした光沢が埃の下から顔をのぞかせて、こちらを見つめる】
【いや、これではまるで物体性愛者みたいだ。だから、彼の為に補足をしておくと彼は至って普通である。至って、生命を愛している】

「―――……はぁ、いいな。やはり」

「こうでなくちゃ、こうでなくては。やっぱり外をほっつき歩いているとインパクトに欠ける」
「これだこれだ。素晴らしい。失ってからその存在の尊さに気づくものらしいけど、本当だったか」

「ああ、うん、いい気分だね。」

【噂はもうその勢力をかなり縮めてしまったのだろうか。それは定かではないが、この古びていて少し不気味な雰囲気のある古城に愛着が沸く】
【妙に顔立ちの整っている血の気の感じられない青年は、にんまり、と笑った。キザったらしい感じが在るが、別に出したくて出しているわけでもない、はず】
【右肘を肘置きに付いて、右手を軽く握る感じて柔らかい拳にして、それに米神の辺りをそっと乗せて、嗚呼、満足。こう、でなくては】

【古城に一人、怪人が居た。そんな、噂が街の隅の隅の方でひっそりと生き続けている。たぶん】


/誰でもウェルカムー!殺し合いから雑談までっ!
597 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/08(火) 22:31:28.99 ID:OKvLMpl+0
>>594

「そう――お手並み、ね」

 お手並み。
 これが、罠でなければ、少年は狩人ではない。
 警戒する脅威がないと、安心できる。

 安心したうえで、双方。
 答え合わせ、

 ――の、はずであった。
 少し、能力を垣間見ようと試みようとしただけであったが。
 その速さに、驚く。

(身体能力の高い――)

 影の、向かった先からは。
 枝が飛んでくる。

 打ち落とすには、間に合わないか。
 そう思うと、独りはまず、左へ動く。
 頬を掠める枝に、肝を冷やす。

 刃でなくて。
 また、本気ではなくて、よかったと。

「速い。ですね?」

 感想を一言。
 影の向かった先に目を向けていても、影はまだ見えていない。
 影を探すということを兼ねたうえで、の行動。

 どう、出るだろう。
 右手に集中しながらも、さりげなく両腕を後ろで組み、自然を装う。
598 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/08(火) 22:34:41.34 ID:trIVEsgDo
>>596
/あ、あと、23時くらいには落ちるので、凍結になりそうやもっ……
/恐縮なのですが、ご了承ください……!
599 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [sage]:2011/11/08(火) 22:41:45.73 ID:K9ccKGdco
>>597

「―――そう見えますか」

感想を耳にして、淡白にそう返す
黒豹の亜人形態に変化を済ませている少年は、短く跳んで樹木の幹を蹴りつけた
その反作用を活かし、林立する木々を壁に見立て連続跳躍。だだんッ! という鈍い音が何度も響く

その動きを以てして、十数秒の撹乱を試みた
黒い影は静止しないので中々狙いはつけづらいだろうが、もしも何かを仕掛けるのであれば好機とも取れる
600 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/08(火) 22:50:35.95 ID:OKvLMpl+0
>>599

「ええ、目が追いつかな――」

 声をたてさせ。
 そこにいると分かっても。
 少年はすぐにその場から動く。

 逃げたのでは決してなく。
 むしろ、独りの方こそ、よっぽど逃げたかった。
 先ほどの言い方では、獲物にされても仕方がないのだから。

(一方的なのは、気に入らない――)

 ただ、それでも。
 独りを揺さぶる。
 負けたくはなかった。

 勝てなくても良い。
 ただ、相手へ一矢、報いたい。

 狙うのは、困難。

(どうしてくれようか――、……)

 悩みどころだ。

「――答え合わせ。しましょうか」

 ――。――。

 手を、二回、たたく。
 それから、少年の目には映るだろうか。
 黒い、霧のようなものが、独りの掌から。
601 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [sage]:2011/11/08(火) 23:04:21.98 ID:K9ccKGdco
>>600

(―――…なんだ、アレは)

木々を蹴り、空中を高速移動しながらでも…亜人の優れた視力はその黒霧を捉えていた
予想としては、毒性のガスを思い浮かべる
手負いの女性でも、それなら確かに熊を倒せるだろう。辻褄は合うと思った

「と、なれば―――」

『あのガスに触れたら毒に犯される』…と、最悪を想定する
その上で少年が打つ手は――なんのことはない、単純明快な戦術

――――ザッ!

その瞬身が止まり、女性の数歩前に黒豹の亜人が姿を現した
初めて女性と目を合わせる。その攻撃を待つかのように、微動だにしない
…そう、少年の戦術は『カウンター』だ。それも、超速の
602 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/08(火) 23:18:38.10 ID:OKvLMpl+0
>>601

 そして飢えた熊ではないのは承知。
 そのうえで、しかし――独りは悔しかった。
 自分よりも、相手の方の、手の内は見えているのに、一向に機会を、まだ得られていないことに。


「――、  」

 独りは、目の前に現れた、“黒豹”の少年を見て。
 まず、なるほど、と思った。
 『貴女、『人間』ですよね』、少年ならでは、の問いというわけだ。 少年が目の前に見えて、まず。

 それを勝機とは思わなかった。
 爪が飛ぶだろうか、牙をむくだろうか。
 半歩下がり、できるだけ距離を取ろうと試み。

 そして、“ニセモノ”の星を、ひとつ。
 少年に向かって、それはまるで、大きなシャボン玉のようにふわりと飛ばすのだった。
603 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [sage]:2011/11/08(火) 23:32:38.13 ID:K9ccKGdco
>>602

瞳に映った投擲の所作。それは少年の予想外の動きだった
ノーモーションか、放射を覚悟していたのだが―――これは逆にタイミングが取りやすい

『何か』が女性の手を離れるとほぼ同時、少年はその運動神経を以て右方向へ移動した。右足で刻むようなブレーキを掛ける
その速さに、まるで黒い影が右方へ引き伸ばされたかのようで

「―――獲ります」

小さな呟きは女性に届くだろうか。届かなくとも構わない、宣言だった

少年が能力を発動すると、青と黒に明滅する光の粒子が全身から溢れ出す
一時的に圧倒的な速度を手に入れた少年は、それを行使して女性の右側から接近し…鋭い爪を首筋目掛けて突き出そうとする

もしも女性が何か今以上の異能を発動させれば、その動作は中断されるかもしれない
尚、少年に殺意はないので爪は寸止めするつもりだ
604 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/08(火) 23:45:05.47 ID:OKvLMpl+0
>>603

『―――獲ります』

「――、  」

 少年は、つぶやく。
 一方で独りは、逃さなかった。
 この“機会になりうる今”を。

 少年が迫る直前、少年は目にするだろう。
 赤い瞳を、まぶたに隠す独りを。
 そして、刹那。

――――。

 吹き飛ぶほどの威力はない、精々、風に押されるくらいの爆風。
 そして、破裂音――狙うのは、感覚の優れた“黒豹”の少年の怯み。

 大きなシャボン玉、その大きさの“ニセモノ”の星をよけられたことは、予想外ではなかった。
 想定しうる、行動だった。
 よけたことで、終わりと油断すれば、それは独りにとって絶好の機会――と踏んでいた。

 爆発が終わるころ、独りは目を開け。
 何もなければ少年を視界にとらえることだろう。
 そして、その時、独りは少年へと手を差し伸べる。
605 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [sage]:2011/11/08(火) 23:56:35.66 ID:K9ccKGdco
>>604

スローに映る世界の中、少年は赤い兆候を視た
『爆発』と気付くのに、一瞬遅れて―――結果、少年は大きくバランスを崩して女性の脇に倒れ込んだ

「つっ…!」

耳に焼き付く残響を振り払えない
苦々しげな表情を浮かべながら耳を押さえていると、ふと差し伸べられた手に気付く

…それは、強きを目指す少年の誇りに傷を付けた
『自分は今、手負いの女性に情けを掛けられている―――』

「…ッッ!!」

軋む程に、歯を食い縛った。どうしても差し伸べられた手を掴む気にはなれない
606 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/09(水) 00:13:09.57 ID:BkYRTuLio
>>596
/あーっと……一応、凍結前提で絡んでくれる人を再度募集しますっ
/もしかしたら若干、具体的には30分くらいは時間を延ばせるかもしれませんが
/それでもまぁー短い時間ですので……凍結が苦手な人はスルーしてください!
/また、私が出れる時間帯は平日は夜八時以降くらいとなりますので、もしかしたら連日となるやも……
/凍結前提なら裏の方がやりやすい!ってな人は、一言くだされば移動しますので!
607 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/09(水) 00:13:10.51 ID:xYPXdore0
>>605

「……」

 動くことができなそうだと思ってから、気がつく。
 『お手並み拝見』。

(――本気を、出しすぎた。かしら……)

 歯を食いしばる少年の悔しさに気がついたというよりも。
 お手並み拝見、たったそれだけのことに、むきになりすぎた。
 負けたくなかった意地と、少しだけ本気を出してようやく相手の速さを止めたということに、苛立った。

「……」

 勝ちは、勝ちだ、運も実力のうち、勝負は時の運。
 そうは言うものの、それを認めるほど、少年を相手に、この結果には素直になれない。

 そして、罪悪感から、一言、目を細めて申し訳なさそうにぽつりと。

「――、ごめん、なさい……」

 能力者かどうかは、隠れてないで出てきたら教えよう――そんなつもりで確かめてみれば良い、といったつもりだった。
 挑発のつもりでは決してなかったが、少年がそのように煽られたのなら、この勝ち方には独りも納得がいかなかった。
 剰え、“大人げなくてごめんなさい”と取られるのか、“勝ってしまってごめんなさい”と取られるか、あるいは別にとられるか。
608 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/09(水) 00:13:42.35 ID:xYPXdore0
重複投稿になりましたらすみません

>>605

「……」

 動くことができなそうだと思ってから、気がつく。
 『お手並み拝見』。

(――本気を、出しすぎた。かしら……)

 歯を食いしばる少年の悔しさに気がついたというよりも。
 お手並み拝見、たったそれだけのことに、むきになりすぎた。
 負けたくなかった意地と、少しだけ本気を出してようやく相手の速さを止めたということに、苛立った。

「……」

 勝ちは、勝ちだ、運も実力のうち、勝負は時の運。
 そうは言うものの、それを認めるほど、少年を相手に、この結果には素直になれない。

 そして、罪悪感から、一言、目を細めて申し訳なさそうにぽつりと。

「――、ごめん、なさい……」

 能力者かどうかは、隠れてないで出てきたら教えよう――そんなつもりで確かめてみれば良い、といったつもりだった。
 挑発のつもりでは決してなかったが、少年がそのように煽られたのなら、この勝ち方には独りも納得がいかなかった。
 剰え、“大人げなくてごめんなさい”と取られるのか、“勝ってしまってごめんなさい”と取られるか、あるいは別にとられるか。
609 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/09(水) 00:14:15.42 ID:xYPXdore0
重複投稿になりましたらすみません

>>605

「……」

 動くことができなそうだと思ってから、気がつく。
 『お手並み拝見』。

(――本気を、出しすぎた。かしら……)

 歯を食いしばる少年の悔しさに気がついたというよりも。
 お手並み拝見、たったそれだけのことに、むきになりすぎた。
 負けたくなかった意地と、少しだけ本気を出してようやく相手の速さを止めたということに、苛立った。

「……」

 勝ちは、勝ちだ、運も実力のうち、勝負は時の運。
 そうは言うものの、それを認めるほど、少年を相手に、この結果には素直になれない。

 そして、罪悪感から、一言、目を細めて申し訳なさそうにぽつりと。

「――、ごめん、なさい……」

 能力者かどうかは、隠れてないで出てきたら教えよう――そんなつもりで確かめてみれば良い、といったつもりだった。
 挑発のつもりでは決してなかったが、少年がそのように煽られたのなら、この勝ち方には独りも納得がいかなかった。
 剰え、“大人げなくてごめんなさい”と取られるのか、“勝ってしまってごめんなさい”と取られるか、あるいは別にとられるか。
610 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/09(水) 00:15:32.33 ID:BkYRTuLio
>>596
/あー!しまったぁ!

/23時に落ちるとか私何抜かしてるんでしょうか。30分は短過ぎにも程が在るだろ私
/25時の勘違いだったのですだ……まぁ、今からだとどっちにしろ短いですが……
611 :【亡魂咆哮】 [sage]:2011/11/09(水) 00:21:42.87 ID:3sNMBKqy0
>>610
/まだいらっしゃいますか?
612 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [sage]:2011/11/09(水) 00:26:44.04 ID:0C1PY/6To
>>607

「く…ッ」

叫びたく成るのを、必死で堪えた。深く傷付いたプライドが際どいラインで決壊を免れている
チカラの入った両手が固い土を抉った、数瞬後

―――バシッ! と女性の手を払い除けようとする

その成否に関わらず、少年は立ち上がって踵を返すだろう
613 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/09(水) 00:27:32.41 ID:BkYRTuLio
>>611
/いますよー!上記の通り、色々とあれな感じでもよければぜひっ
614 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/09(水) 00:34:49.52 ID:xYPXdore0
>>612

――。

(痛、っ……)

 獣の特有の、ビロードのような肌。
 その見た目よりも、案外、痛かった。

 それは、何となく。
 左腕よりも、痛く感じた。

(もし、負けていれば……、――違う、そうじゃない)

 はたかれた、掌。
 そのひとつの動作に、たくさん、言葉が詰まっているようで。
 そして、どの言葉にも、何一つ言い返すことはできなかった。

 独りはただ、
 一匹――否、一人の気高き“黒豹”の背を、見送るのだった。
615 :【亡魂咆哮】 [sage]:2011/11/09(水) 00:43:51.03 ID:3sNMBKqy0
>>596

古城に下駄特有の乾いた音が鳴り響く。その城は西洋の造りだというのに下駄の主は和風である。
其れだけでなくその男は全てが和風で整われていた。
何層もの布で構成される和服、東洋人にありがちで典型的な顔と黒色の長髪。
そして腰には杖のようなものが刺されており、左手に握っているのは瓢箪の形をした酒瓶。
傾奇者と言われても仕方なしのこの風貌の男は今何の因果か吸血の鬼と鉢合わせる。

「―――ふむ、ここは帝國の城とはつくりが異なるらしい。
 面白いぞ、面白い。このような建物に足を踏み入れるのは初めて故、心躍る」

好奇心と探究心と共に左手に持った酒を飲んでいきながら、吸血鬼の前まで歩み寄っていく。

「おや、これは。良い夜ですな。月も満月で、紅葉も散り始める今日この頃
 美しきものが散っていく悲しさは、時に美しいと、御身はそう思わんかね」

最初の言葉は名乗りでも無く、敬意を表した言葉でも無く。ありきたりな風流好みの者の言葉。
616 :【暗凛豹牙】黒豹の亜人 [sage]:2011/11/09(水) 00:50:58.76 ID:0C1PY/6To
>>614

「ッ、―――すみま、せん」

一度だけ立ち止まり、背中を向けたままそう告げた

…あまりにも大人気ない挙動と、自分でも分かっていたのだ
しかし胸に渦巻く感情を抑えられるほど、『少年』は『大人』じゃなかった。それだけの話

彼はそのまま草むらを掻き分け、その場を離れていった


/乙ありでしたッ!
617 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/09(水) 00:58:30.42 ID:xYPXdore0
>>616

「……、――」

 なんだか、気分が落ち込む。
 こんな勝ち方に、苛立っているわけでは決してなく。
 掌を叩かれたことに傷ついたわけでも決してなく。

 相手を理解できないのが、嫌だった。
 多分これは、喧嘩をしてしまった間隔によく似ている。
 喧嘩をまともにしたことのない独りにとって、それは、広い部屋に独りきりでいる間隔に錯覚する。

 言うならば、寂しい。
 距離を、感じた。
 少年と、というよりも、他人と。

 他人は、難しい。

――。
 ――。

 少年との闘いは、淡白ではなかった。
 開いた傷口が、夕焼けに煌く赤い雫をこぼしながら、物語っていた。

「――、早く、帰ろう……」

 森を抜けるのに、相当苦労した日であった。



お疲れ様でした、やんちゃしていなければ幸いです
618 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/09(水) 01:13:55.19 ID:BkYRTuLio
>>615
【下駄、馴染みの無い音。帝國、聞き慣れない言葉。癖のある喋り方、これまた実に聞き慣れない言葉の群れ】
【正面から座して待ち構えてみればやって来たのは男。これは、少し、残念。この怪人の性格から考えると確実に若干の落胆が有る】
【それに先日、人間の男性には少し嫌な思いをした。特にこういう、癖のありそうなタイプは、注意を払いたい】
【とはいえ、だからといって余裕が崩れる訳でもなし。】

【青年は最初、笑みを静めさせてしまいながら相手の放つ言葉に耳を傾けたが、終わると同時に口元にじわじわと薄い笑みを這いあがらせ】
【左手の人差し指をちょこんと、小さく、相手に向けて立てて指を指す。無礼かもしれないが、そういう仕草をする癖でもあるのだろうか】

「成程、君、中々にイイ事を言うね」

「全く持ってその通りだ。特に満月の日と言うのは気分も清々しい」

【どこか明るさを帯びた言葉色で声を向ける。紅の瞳がゆらりと揺れて闇の中で揺れ、血の気を感じさせない肌は月光を受けて青白く存在を主張する】

「だが、些か華が足りないね」

「美女でもいいし、あるいは別の刺激でもいい」
「まぁ、こればかりは君に言っても仕方がないのだけれど、ボクは退屈が嫌いでね」

「つまるところ、ボクは男と他愛も無い雑談をする気は無いのさ」
「別に君を嫌っているわけではないけど、まさか、季節外れの月見の為にここを訪れてきた訳ではないよね」
「もし、そうだとしたら―――ま、"そうだ"と言ってみなさい。ボクがリアクションするから」

【――――妙に偉そう。右足を左足の上に乗せて若干ふんぞり返る。それがこれまた妙に様になっていて相手の機嫌を損ねるかもしれない】
【青年は怒っているわけでもないし不快に思っているわけでもない。ただ、なんだかここで酒でも飲み始めそうな相手に念のために釘を打ったに過ぎなかった】
【生憎と自己中心的なのは自覚しているのに、他人が自己中心的な行動をするのは許せないという自己中心的な性質だった】
619 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/09(水) 01:29:09.10 ID:BkYRTuLio
/うー……始まって早速ですが、そろそろ落ちねばならず……
/凍結にしてくださるのでしたら、明日レスをお返ししますのでっ……申し訳ないです……
620 :【亡魂咆哮】 [sage]:2011/11/09(水) 01:54:19.01 ID:3sNMBKqy0
>>618

どうやら目の前の青年は傲岸不遜。自己中心的な存在であるようだ。
王の座に当然のように座る様子から青年の性質がにじみ出ているなと思える。
自分も青年も似たような性質だと思ったのか同族を嫌悪しているようだった。

けれど気にしない。知らぬ存ぜぬと言わんばかりに得体のしれない笑みを浮かべながら酒を飲み。

「そうよな、華は足りん。だが足りん足りんと不平を漏らすならば
 別の華を用意すればいいだけの事よの。退屈は何にもならぬ上に、良き事を招かない
 故に御身や我のように無いものに手を伸ばさんとする」

青年の落胆の色が目に見えようとも歯牙にもかけない。自分が中心なのだから。
しかし華が無いというのは同感で、野郎が二人で酒を飲む様が華々しいと言う事は古今東西何処を探しても無い。
なれば、美女という華を添えなければならない。だがそれは無く。別の華を添える必要があった。

「勿論、季節外れの月見の為に来たのではない。
 このような場所で月見とはいささか場違いではなかろうか。
 言うなれば将棋盤の上で「とらんぷ」遊びなるものをしているようなものだ」

ニヤリと、口元を吊り上げ青年の顔を見据える。
トランプという単語だけ妙になまって言ったのはわざとで、和と洋を意識させんとしたものだった。

「それにここに来たのは噂を聞いた故の事。吸血の鬼がいると聞いてな。その姿を見たくなったというわけだ
 もしかしたら面白き化外やもしれんからな。吸血の鬼と親しくなる化外狩りの者というのも乙なものよ」

そうだ、とは言わなかった。二度目になるが自分が世界の中心だと信じて疑わないから。
男の言葉は殺し合いとまではいかないが戦闘をほのめかす様なものだった。
621 :【亡魂咆哮】 [sage]:2011/11/09(水) 01:55:01.14 ID:3sNMBKqy0
/了解しました。凍結でお願いします
今日は乙でしたー!
622 :【封火鍜鍛】 :2011/11/09(水) 15:24:03.55 ID:fzqtW7Bv0
【路地裏で】

いつのまにすごい寒くなっているなぁ……

【短い金髪、相手に威圧を与えそうないかつい顔つき】
【作業着に軍手、背中に大槌を背負った男が】
【折れた刀や錆びた刀が大量に入った袋を片手で抱え】

おしるこかお茶かコーヒー……

【自販機の前で思案し、おかねを差し入れ、おしるこをポチ】
【が………缶は出てこない、それなのにお釣りが出てきた】

……ふんッ!! 【ガンッ!】
【ガッガッガラガラゴトボン!】

【片手で大槌を持ち、自販機を横から叩く】
【おしるこが5本出てきた】
623 :【凍魔纏狼】犬科の野生人 [sage]:2011/11/09(水) 17:32:54.31 ID:CLRYAtV4o
【傾いた陽のオレンジ色の光は、あちらにもこちらにも】
【そしてこの小さな公園の中にも、等しく降り注いでいた。――…そんな中でふと照らし出される、ひとつの影】

【紺のTシャツに、カーゴパンツ、ぼさぼさに跳ねた黒髪、呼吸のたび見え隠れする、よく目立つ八重歯】
【宛ら浮浪者の様な容貌の、二十歳に届かないかとどくか、その位の歳の男が、かーかーと鼾を立てながら】
【ベンチに寝そべり足をだらんとほっぽり出して、眠りに付いていた】

【徐々に本格的な冬へと移行しつつある今日、日に日に下がっていく気温は、一時のピークを迎えて】
【そんな凍り付く程の環境に於いても男は、Tシャツ一枚、冷たい突風を受けても何ら起き出す気配も無し】
【風にでも呷られたのかTシャツはめくれ上がり、そこそこに筋肉の付いた腹をだらし無く露出させており】
【ああ、アイツは風邪を引くだろうなと。通行人の何割かはきっと、そんな感想を抱いたりするのだろう】

「――…かー……」

【加えて】
【すごく、場所が悪かった。とてもとても、邪魔な位置で。彼は、眠っていた】
【ベンチから突き出した足は公園の出入り口に立ちふさがり、通行の妨げとなっていて】
【この時間にも拘わらず公園で閑古鳥が啼いているのもひょっとすれば、彼の所為かもしれなかった】
624 :【凍魔纏狼】犬科の野生人 [sage]:2011/11/09(水) 19:54:48.29 ID:F/1SK0v1o
>>623
/一応まだいたりとか
625 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/09(水) 20:52:55.79 ID:c3L2jQapo
>>620

「―――成、程」

【ニタァ、と吸血鬼はいやらしい笑みを浮かべた。いやらしい、と言っても異性を誘う様な魅力的で魅惑的な笑みなんかではない】
【それどころか異性にも同性にも激しい嫌悪巻、生理的悪寒を与えてしまいそうなほど気色の悪いもの。邪悪な笑いというには言葉が足りない】
【目の前の人間の話を聞けば、聞いてみたら、吃驚、なんと今更になって化物狩りがやって来た。ある意味では待ちわびていた瞬間】
【真っ赤な視線を放つ深紅の瞳は一度青白い月光を差し入れる天窓へとその先を向け、ふぅ、と一つだけ息を吐いてから再び化物狩りへと視線を戻す】
【眼前の男性の面白いところは"化物狩りである"という点だけではなく、戦意を向けつつも敵意こそは込められていなさそうな言葉に在った】
【先日、戦意は無いのに敵意を持たれたばかりであるのにその正反対。あの時は四回ほど殺されてしまったが――――今回は、嗚呼】

【座して会話するには失礼な相手であると理解した闇の古城の主は音を立てずに静かに立ち上がり、赤黒い外套の端をゆらりと小さく揺らす】
【まるで死人のように血の気の無い肌は月の光を吸収してしまったかのように青白い。だからといって、血が通っていない訳ではないのではあるが】
【元々は死体をイメージの原材料に再構築した肉体故、こうなる。】

「そうか、君は異形狩りだったか」
「きっと、君みたいなタイプはそれなりに戦績があるのだろうね」
「是非ともお聞かせ願いたいな。一体、どれくらい化物を、どんな化物を狩ってきたのか、を」

「いや、なに、別に君が化物や怪人や人外や異形を万匹狩ってようが億狩ろうとしようが、ボクは何とも思わない」

「ただ―――君、強いのかどうか、気になってね」

「弱いのに強いと自惚れたり、強いのに弱いと謙遜したりするのは、酷いから止めてほしいな」

【カツン】

【カツン】

【吸血鬼は一歩ずつ、その重き歩みを進ませていく。右足を前にして、今度は左足を前にして、歩む。そんな当たり前の行動一つをしている】
【しかし、まるで生きているかのようであった。その身に纏いし外套が、燕尾服が、髪飾りの紅い欠片が――そして、吸血鬼自身さえも】
【胸の高鳴りを感じつつあるようでもあった。呼吸が荒くなりそうなのを堪えている様でもあった。興奮するのを抑え込んでいるようでもあった】

【きっと、べらぼうに強いのだろうな、と。きっと、弱くても力の限り立ち向かえる精神が在るのだろうな、と。きっと、己と己の周りの為ならば生命を惜しまないのだろうな、と】

「まぁ……生命の取り合いはしないさ。ボクはご存知の通り不死だからね」
「他の吸血鬼を狩ったことがあるかもしれないけど、ボクはこう見えても強い部類だと自負しているのさ」

「だから、そうさな。ボクと軽い"遊び"をしないかい?」

【―――相手の目の前にまで、相手から1mほどの距離にまで歩み寄れたならば足を止めて遊びに男性を誘うだろう。】
【皮肉的で、嫌味で、下卑ていて、何かを企んでいる様な、不快な笑みを薄らと口元に浮かべながら】


/遅れてごめんなさしっ……!
626 :【凍魔纏狼】犬科の野生人 [sage]:2011/11/09(水) 21:01:37.87 ID:F/1SK0v1o
>>624,>>623
/取消、で
627 :【亡魂咆哮】 [sage]:2011/11/09(水) 21:37:25.21 ID:3sNMBKqy0
>>625

「これはこれは…伝承に伝えられるくらいにはおぞましい顔よの
 くっくくく、我の提案する退屈しのぎの遊びは一先ず興味を持ってもらえたようで重畳」

恐らく絵巻にすれば、眼前の気味の悪い笑みはその気持ち悪さを十全には表現しきれんだろうなと。
龍水は吸血鬼の悪鬼羅刹の如き笑みを前に物怖じすることなく。むしろとても愉快気に、呑気に、他人事のように。
喉を鳴らしながら涼しげな顔色を愉悦で崩しながら、酒瓶を地面に置き、視線を一度外した吸血鬼を見続けていた。

「ふっ…御身は相当に自身の強さとやらを信じておる様子だ。少なくとも御身位には強かろうよ」

化外狩りのモノと知って臆する様子の無い吸血鬼を前に笑い声を漏らし口元を少しゆがめる。
それは鏡に映った自分を見ているような感じがしたから。主に立ち振る舞い的な意味で。

「ところで、御身は我の戦績を言葉で知りたいか?それは気乗りがしないから御免被りたい。
 言葉で話せば長くなる上に、言葉にて語る戦績なぞ大した意味を持たんよ。語るならば――その身を以て語るのが道理」

床を叩くような音が反響する。その音の回数だけ、龍水と吸血鬼の距離が縮まっていく。
吸血鬼が近づくにつれ聞こえるのは荒い息遣いと隠しきれずにじみ出る興奮。

(くくっ、まるで欲情した獣の様だ。我は衆道なぞに興味は無いのだが…)

吸血鬼の息遣いを聞いて思わず苦笑を零し、「フハハッ」と声を出して笑う。

「そうさな、その提案を“飲む”としようか。何、興奮を抑えずとも我は逃げはせん。
 おそらく、いいや、絶対に御身を楽しませることができようぞ?吸血の鬼よ」

その薄ら寒い笑みと同様の笑みを、きっと、龍水は浮かべていたのだろう。
1m程の距離に歩み寄られても何にも思う事は無く、よく来た。褒めて遣わす。と言わんばかりの心境だった。
だから自分からは動かない。遊びの中身を教えてもらってから、動くと決めていた。
628 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です) :2011/11/09(水) 21:48:58.07 ID:wONVG6BIO
よかったら来い、このスレだとその他多数の脇役のお前らも下のスレなら中心人物になれるぞ

【命の砂漠に】能力者スレ【雨雲の渦を】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1319369894/
629 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/09(水) 22:51:56.77 ID:c3L2jQapo
>>627
【男の放つ静けさを含んだ風格、正に東洋の戦士を、俗に言う"SAMURAI"を彷彿とさせる。やはり、あそこは相も変わらず凄い国だ】
【こんなにも心が躍るのはやはり病みつきになりそうだ。歯軋りを一度する。ギリリと、悔しそうに――ではなく、笑いを噛み[ピーーー]様に】
【威風堂々としたその人間と今直ぐに踊り出したい。どちらかがバテるまで、どちらかが云と言うまでこの興奮を味わっていたい】
【生憎と原種に近い吸血鬼には性別は無い。それでもって邪なる存在なのだから節操も無い。理性も無い。正義も大義も無い。何も無い訳でもない】
【昂る感情が在る。震える指先が在る。疼く牙が在る。殺意を秘めた翼が、爪が、異形が、異形が、在る。人を引き裂く力が在る】

【断ってはくれなかった。こちらからのお誘いをすんなりと受けてくれた。この前の少女も、その前の少女もそうだったが、最近の人間は可笑しい】
【一応は吸血鬼の目の前であると言うのに立ち向かって来れるのだから腹を抱えたくなる。いや、既にいつ大笑いしてもいいように右手を腹に当てている】
【可笑しいカナ。嗚呼、可笑しい哉。愉快で愉悦。この世はいつの間にこんなにも楽しくて愉しい世界に成ったのか知りたいくらいだった】

【吸血鬼は、そんな嬉しさの詰まった感情を笑みに変えて表情にする】

「―――グレイト。」

「ならば、ルールはこうしよう―――『屈服ゲーム』―――さ」

【ピッ、と左手の人差し指を立てて一つのゲームの名前を宣言する。たった今、適当に考えた名前だ】

「ルールは至ってシンプル。ただ単に――相手の両膝を地面に付かせた方が勝ち、だ」
「背中が付いても顔面を打ちつけられても、仮に死んでしまったとしても両膝が付いていなければ勝敗は付かない」
「逆に、どれだけ元気でも両膝を付いてしまったらそこでお終い―――降参も有りとしよう。屈服」

「なに、どうやらボクたちはお互いに自尊心は高いのに、優劣を付けなければ泥沼化する関係にあるらしいからね」

「だったら、白黒ハッキリ付けてしまおう。どちらが『狩る側』なのかを、ね」

【外套は、ゆらり、と揺れる。】
630 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/09(水) 22:52:19.62 ID:c3L2jQapo
>>627
/うーん、またもや遅れて申し訳ないです……
631 :【亡魂咆哮】 [sage]:2011/11/09(水) 23:20:10.06 ID:3sNMBKqy0
>>629

「ほぉ…屈服げえむとな?文字通りの遊戯か。単純明快でこれほど我らにお誂えの遊戯もあるまいよ
 もし膝より上を切断してしまえば、例え死に至ったとしても屈辱を与え続けられる訳か」

これほど面白い化外は見たことが無い。これほど自分と似通った存在はいなかった。
それに歓喜を抑えきれぬと見える吸血鬼に触発されたかのように、龍水は感情の奔流を抑えない。
抑えようと思えば抑えられたかもしれない。けれど抑えない。こんな楽しい遊戯がすぐそこに在るのだ。

「クハッ、クハハハハハハハッ!委細承知!先刻承知!いと愉快也!
 化外の御身か、化外狩りの我。どちらが狩られる側か――単純明快。決まっておろう?道理だろう?」

感情が、爆発した。加速度的に膨れ上がり、抑圧を事もなげに押しのける歓喜が表情として現れる。
口元、目元、頬。眉。顔を構成するあらゆる全てが天(うえ)地(した)を定む遊戯を喜んで受け入れると叫んでいた。


―――狩る側なのは、我だ。故に我の軍門に参られよ。何、退屈などはさせんさ


吸血鬼の外套がはためくのと同時に、勝利宣言の如き傲慢を挨拶代わりに投げつけた後。
龍水は後方にバックステップで距離を取りながら腰に差した杖を引き抜き、咒を紡ぎ始める。

『天つ罪 国つ罪 許許太久(ここだく)の罪出でむ 』
『溝埋 樋放 頻蒔 串刺 生剥 逆剥 屎戸』
『許多の罪を天つ罪と法(の)り別(わ)けん』

快活な声で構成されるは、天つ罪、国つ罪のワンフレーズであり龍水の咒法の駆動式である。
詠唱を幾分か省略したものの効果を発するにはこれで十分であり、距離を取ったのち体中から迸る腐敗の瘴気は。
杖を伝い、三羽の烏へと形作られ、吸血鬼へと飛んでいく。小手調べの為、常人でもよけれるほどの速度で放たれる。
632 :【亡魂咆哮】 [sage]:2011/11/09(水) 23:27:06.32 ID:3sNMBKqy0
/訂正
―――狩る側なのは、我だ。故に我の軍門に参られよ。何、退屈などはさせんさ
から
―――狩る側なのは、我だ。故に我の軍門に下るがいい。何、退屈などはさせんさ
に変更します。肝心なところでミスとか…orz
633 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/10(木) 00:02:07.53 ID:N+rcQ/ldo
>>631

「嗚呼、喜んでもらえたようで嬉しいよ」
「こんな話を喜々として聞き入れられる人間だなんて、人間とは思えないね」

【高らかな言葉を投げつけてきながら後ろへと下がって距離を取る人間を眺めながら呟く怪人。今日も退屈を殺せそうでなにより】
【両手を勢いよく横に広げて――バサッ、赤黒い外套を大きく広げる。それは意思を持っているかのように、否、吸血鬼の肉体の一部の様に蠢く】
【闇を狩りし化物狩りに対峙するのはやはり闇に染まりし化物だ、怪物だ。牙が少しだけ伸びて、歯を見せて笑う吸血鬼の歯並びから零れる】
【嗚呼どんな風に倒すかを想像すると心が昂る。どんな風に倒されるかと考えると期待で身悶えしたくなる。目の前には、新鮮な感情が在る】
【人間の男性が放つ傲慢な言葉も心地の良い口説き言葉にしか聞こえない。複雑で入り組んで混沌としていてそれでいて純粋な感情が渦巻き出す】

【だが――――】

「―――折角のお誘いの言葉、粗暴にお断りさせて頂こうッ!」
「ボクが屈服ゲームを提案したのはボクが必ず勝つ、必勝のゲームだからさ!」

「そう!ボクは純粋で素朴で清楚でそれでいて可愛気と色気を併せ持つ可憐なる美女にしか屈服しないッッ!!」

「そして、このゲーム、ボクが一番――――――――――」

【――――ブンッ――――飛んでくる三羽の烏を左腕を振るって一撃でかき消す。それがどんな物であろうと"回避"だなんて無粋な真似はしない】
【直後、たちまちの内に左腕は、燕尾服の袖は腐食し始める。肉は薄暗い色合いを帯び、筋力は落ちた感じがし、服の繊維もボロボロになってしまう】
【かといって吸血鬼はしかめっ面をするどころか、これまたにんまりと嬉しそうでいて卑猥な笑みを浮かべる。可笑しくて、愉しくて、堪らないと言った感じに】


「――――楽しめる自信が在るッ!!」


【――――すぐさまバッと左腕を外側に振り抜いて腐敗の属性を持つ瘴気を払い飛ばす。烏三羽では到底足りな過ぎる。これの数倍を既に経験済みだ】
【それどころかあの時は体中が何回も何回も爆ぜて肉の塊と化したりとした。それに比べればこの程度、『ダメージ』の内にすら入らない。小手調べ、笑止千万】
【吸血鬼と言う肩書きを名乗ったのに、城の玉座で偉そうにふんぞり返っていたのに、あんなにも邪悪っぽい雰囲気をかもし出しまくっていたのに】
【だが、それも戦術というならばそれで良い―――こちらにはこちらの戦術を発揮するまで】

「ボクの"不死性"に対して"腐敗"とは益々興味と心が揺さぶられるなヒューマンッ!!」
「しかし、ボクは小手調べなんて事は一切しない!!」


「気を一瞬でも緩めた瞬間に両膝が粉砕されるくらいに跪かせてやろう!!」


【―――ジャキンッ、背中から銀色に輝く金属製の六本の巨大な"爪"が勢いよく突き出てきた。赤い鮮血が飛び散るが、関係無し。気に障るレベルでも無し】
【その形状は蜘蛛の足を彷彿とさせるようであり、関節が背中の付け根、第一関節、第二関節と存在し、吸血鬼の目の前にその尖端が移される】
【突き[ピーーー]ことも、捕縛する事も、何かを持ち上げる事も掴む事も弾き飛ばすことだってできる部位。それでいて強力な金属製と言うのは非常に強み】
【次の秒には吸血鬼は右足を―――ダンッ―――と強く踏み出して化物狩りへと向かって走り出していた。とてつもない重量感のある足音が響き渡る】
【見た目は確かに痩せ細った青白い青年である。しかし、その足音は、罅の入った石造りの床はその青年が見た目からは考えられぬ質量を持つことを指し示していた】

【相手と距離を詰めることができたならば、その"爪"の内の2本をそれぞれ男性の両腕目掛けて突き出すであろう。まずは動きを封じて体力を奪う戦術だろうか】
634 :【亡魂咆哮】 [sage]:2011/11/10(木) 00:06:01.84 ID:u85S3Aat0
/すいません凍結お願いできますか?
635 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/10(木) 00:08:03.89 ID:N+rcQ/ldo
/うー……非常に申し訳ないのですが、今日はもう落ちなくてはならず……
/あの、もし途中で付き合いきれないと感じられましたらいつでも締めてよろしいので……はい……
/お待たせした割りに今日は全然レスでできなくてごめんなさいっ……
636 :【血機械之王】@wiki [sage]:2011/11/10(木) 00:08:50.07 ID:N+rcQ/ldo
>>634
/リロードミスしましたい……
/というわけで、こちらとしても凍結OKですっ……!
637 :【亡魂咆哮】 [sage]:2011/11/10(木) 00:10:26.02 ID:u85S3Aat0
>>636
/ありがとうございます。今日はお疲れ様です
638 :【亡魂咆哮】 [sage]:2011/11/10(木) 17:19:16.54 ID:u85S3Aat0
>>633

暇つぶしと言う名の武闘会が今幕を上げた。
最初の出し物たる腐敗の烏は吸血鬼を腐敗させんとして空を切る。
その間の遣り取りでおどけてみせるあたり龍水に焦りは存在しなかった。

「クハッ、主催者は来賓を楽しませるものでは無いのかね?
 来賓そっちのけで楽しんでも構わんが一番に楽しむのは我だ。
 我は、御身より楽しめる自身に満ちているッ!」

腐敗の烏が、腕の一振りで消え去った。その代償は衣服と肉体の腐敗。
けれどそれを歯牙にもかけず、あまつさえ愉快気に顔を歪ませている吸血鬼。
その後の啖呵も相まって、焦りという色が見えても不思議ではないのだが―――

「それは失礼仕った。御身は最初から本気なのだな。
 森羅万象には様式美たる順序があるというに、そんなにガツガツされると
 ――我も様式美を放り投げ、嗚呼嗚呼、無茶苦茶に踊りたくなるではないかッ!」

「不死さえも、腐敗させてみたくなるではないかっ!腐滅出来るか定かでは無いがそれも一興ッ!」

龍水も、とどのつまりこういう人種なのである。苦境を楽しめる程には心にゆとりを持てる男なのだ。

次の瞬間生身だと思っていた吸血鬼の背中から六本の爪が紅を滴らせ輝かせながら蜘蛛の足のように牙を向く。
そして生身とは思えぬ重厚な音を伴いながら風を切りながら龍水へと近接していく吸血鬼。

「ハッ!ぬかせよ。その台詞は我のものだろうがよ。そっくりそのまま返してくれようぞ」

接近を肌で感じ取り龍水の取った行動は左斜め前へのステップでの回避。
それによって右から迫っていた爪を回避し、残る左の爪は杖に仕込まれた刀で対処。
具体的には仕込み杖の鞘に当たる部分を下にスライドさせ刀身を抜き、根元の部分を用いて爪の軌道をわずかに逸らす。
それによって、金属音が鳴り響き、刀身の根元は欠けるものの龍水への被害はかすり傷程度で終わる。

「…御身が、何処まで[ピーーー]るか見ものぞ」

声を弾ませながら、納刀しながら左へと飛ぶことによって距離を離しながら
杖に瘴気を伝わせ形作るは人ほどの大きさの八岐大蛇。その八つの首は金属製の爪を含めた吸血鬼の全身をかみ砕かんとして襲い掛かる。
639 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [sage]:2011/11/11(金) 22:12:09.55 ID:BgouMgZ10
>>595を絡み再募集します


640 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage]:2011/11/11(金) 22:47:33.47 ID:0SZvRIs1o
>>595>>639
/まだいますか?
641 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [sage]:2011/11/11(金) 22:50:03.98 ID:BgouMgZ10
>>640
/いますよ〜
642 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage saga]:2011/11/11(金) 22:59:05.60 ID:0SZvRIs1o
>>595

【その様子を影から覗いている女】
【かれこれ数十分前から居たらしい】
【目の前で人が殺されようとしているのに、女は全く微動だにしていない】

【そして、少女が銃弾を打ち出したと同時に影から出て行く】

「・・・・何をしているんですか?」
【女の声は抑揚を感じさせない、冷淡な物である】
「もしかして・・・この人を殺す気でした?」

【氷のような視線を少女に向ける】

「でも、それは出来ませんよ?」
「怪我人が居るのなら治すのが私の役目ですから」

【職業上怪我人は放っておけないらしい】
【況してや、目の前で殺されかけてるなんて言語道断だろう】

643 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage saga]:2011/11/11(金) 22:59:55.83 ID:0SZvRIs1o
>>585
/それではありがたく絡ませていただきまっす
644 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [sage saga]:2011/11/11(金) 23:12:03.29 ID:BgouMgZ10
>>642
「・・・!?」

少女が、再度弾丸に勢いを与えようとしたときだった
不意に声を掛けられて体をびくつかせ、現れた同い年程度の少女に視線を向ける
ニット帽と金髪で両目が隠れているため、視線は感じにくいかもしれない

「せや、仕事やから。 仕方無いねん・・・仕事やから」

自分に言い聞かせるように、突然の問いに再発しそうな躊躇を振り切るために何度もそう呟く
そして、二度、少女の左手に握られた鷹は吼え
この隙に、と逃げ出そうとした男の足に二、三発、着弾した

「自分も仕事なんか? なら何も言わん。 ウチはウチの仕事をするだけや。
そっちもそっちの仕事をしたらええ」

止めても、構わない
仕事である少女には、それが殺人であれ、自身で止めるわけにはいかないから
静止していた弾丸は、ぴくり、と何かを感知した後、男の脳天へ向かって動き出す
645 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage saga]:2011/11/11(金) 23:22:20.31 ID:0SZvRIs1o
>>644

「そうですか、でも一応私も仕事みたいなものですので。」
「結果的に、貴方がやろうとしている事を全力で阻止してしまう形になってしまいます」
【妥協案を出すつもりは全くないらしい】

「という事で、治療を開始させていただきますね。」
【そう言うと右腕の包帯をスルスルと取り、異形の腕を露わにする】

【そして右腕は腕は黄金の手甲となった】
【形としては右腕の方が少し大きいのでシオマネキを思わせるかもしれない】

【そして、男の腕を治療しにかかる】
【目を瞑り全意識を治療に当てている女の姿は聖母のようにも見える】
【銃弾が男の足に着弾してもお構いなしだ】

「ええ、なので私は全力で貴方を阻止します。」
「この場合はその方が手っ取り早いので。」

【そう言うと進行を始め様とする銃弾を手甲で触ろうとする】
【もし、銃弾が普通の鉄であれば暫くすれば溶けてしまうだろう】
646 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/11/11(金) 23:23:05.72 ID:L5e9dhWt0
「ーーー二つの炎が」
『重なる時……ーーー』
「『ーーー互いが信じ、光臨するーーー』」
『「Double Justice!!」』

月を背に二つの人たる月影を映し出すーーー蒼と朱の対なるマフラーの靡く漆黒の制服
金髪と黒髪に凛々しき姿の女二人、背を合わせポーズを取る、其の後ろは
縄に縛られ、街中で検挙され行く強盗犯複数名の姿
いわゆるお手柄と言う奴だーーーカメラのフラッシュに囲まれてるも、仮面を付けて居て顔
は見えない、やがて風の様に野次馬などの群衆から二人は消えていたーーー……

ーーー公園

「ひぃー……ちかれたー、けどやっぱさぁ、もうちっと大物捕まえたいよね〜」
『………小物でも捕まえる度、取材陣があんなに集るのに、大物だと……想像したくねぇ』
「えぇー?知名度が広がって良いじゃーん」
『バカ、アイドルじゃねーんだぞ? マスコミに追われ素顔がバレたら日常生活に支障が出る』

「そーゆーもんかねー……あ、チャーシューもらい♪」
『あ"ッ』

人の気の少ない公園の中、ブランコを揺らしコンビニの袋片手に、夕飯に
カップヌードルを啜る黒髪と金髪の女性
空を仰ぎ語るはヒーローの裏事情という奴だ
647 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [sage saga]:2011/11/11(金) 23:34:50.12 ID:BgouMgZ10
>>645
「能力者・・・みたいやな」

銃弾を前にしても、一切怖気づいた様子も無い
しかも、敵前で堂々と、異形の腕を露にして治療開始している
どうやら、かなり格下に見られているのか、動じないことでこちらの動揺を誘っているのか
能力、としてはあきらかにこちらが劣っているようだし、
と、妙な手甲に衝突し、同時にたやすく解けてしまった鉄製の銃弾を見下ろす

「ま、ウチは諦めるわけにはいかへんし」

小声でそう呟くと、手元の銃に三発ほど装填
再び、男の脳天に向ける
しかし、治療している少女を狙う様子はなく、どうやら男の命を取る事が仕事、と割り切っているようだ
表情こそ変わらないものの、まったく非情にはなりきれていない
どのみち狙ったところでダメージが通らないのもあるが
648 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage saga]:2011/11/11(金) 23:43:23.98 ID:0SZvRIs1o
>>647

「能力者・・・ではありませんね」
「正確に言うと病人です。」

【そう言いながらも男を治療している】
【治療のペースはそこまで早くはない】
【が、確実に治っていっているのは一目瞭然だろう】

「・・・そうですか・・」
「でも、大分躊躇ってますよね?」
【このままイタチごっこになれば明らかこちらの方が不利なので、少女の心を攻撃し始める】

「もしかして、本当は罪悪感を感じて辛くて仕方がないのでは?」

【迫って来た弾丸に触れようとするが、一発取り逃がしてしまう】
【男に当たったのは確実なのだろう】
649 :【我が心、紅蓮と共に在り】 [sage saga]:2011/11/11(金) 23:44:01.80 ID:2I2UrKoto
>>646

「ぎゃあああああああああああああああああああああ!?」

【どーん、と爆音を響かせて、見るからにチンピラな男が貴方達の方に吹き飛んでいくだろう】
【ぶすぶすと黒煙を上げて吹き飛ぶ不良は、しかし奇跡的に怪我の一つもナさそうであるが】
【貴方達の方に全力で突っ込む形で、飛んできているため、割と危険であるだろう】

【貴方達が、同対処するにしろ、十数秒後に其処にもう一人の人影が走りこんでくるだろう】
【熱と光を纏う、其れは、貴方達を見ると同時に、声を掛けるだろう】

すまない、ここにチンピラっぽい男が飛んで来なかったか!?

【と。】
【其処に居たのは黒い軍服の上に黒いコートを見に纏った一人の女性である】
【真っ直ぐに伸びた背筋に、鋭い瞳は、堅苦しいイメージを与えるだろうか】
【伸ばされた銀髪は、さらりと流れ彼女の黒い地味な格好の中でより目立つ】
【意思の強い真紅の双眸は、奥で燃え盛る紅蓮を否応にも感じさせた】
【右の手には、蜃気楼を纏い、炎そのものを固めたような一本の西洋剣が握られていた】
650 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [sage saga]:2011/11/11(金) 23:57:18.76 ID:BgouMgZ10
>>648
「病人・・・なら、自分人の心配しとる余裕ないんちゃうの?」

病人が、けが人を治すとは
しかも、今まさに銃を向けられている人間を
でも、見た所病に弱っている、というよりは、病に憑かれている、という状態なのだろうか
右腕といい、手甲といい

「・・・・!!」

もはや恐怖に震え、声を出すことすらなくなった男は、右腕に再び弾丸をもらい、悶える
撃たれては、直され、それの繰り返し
これはこれで地獄であろうが、今の男はひたすら命を求め、自らを治そうとしている少女に頼っているようだ

「・・・当たり前や」

躊躇っているのではないか、と問われて
女は、右腕で、帽子をふかく押さえつける
これから撃つ相手の姿をできるだけ見ないように

「自分も医者なら分かるやろ? ウチだって人の命奪いたいわけやあらへん。
でも人の命奪わずに生きていけるほど強くないんや」

だから、撃つしかあらへん
ウチが死なへんためにはな 

弾をこめて、再び三発放つ
イタチごっこはまだ終わらない


651 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage saga]:2011/11/12(土) 00:05:38.96 ID:y0tgz5P+o
>>650

「・・・一応患者且つナースですので。」
「こう見えても特殊な病人なんですよ?」
【どう見ても特殊な病人である。】

「ま、そんな事はどうでも良いですね」
「今は目の前の患者が最優先ですので」

「・・・・」
「また、ですか・・・・」

【そう言うと、またしても男の治療を始めて行く】

【女は患者に対しても少女に対しても無慈悲である】
【両方に対して特に特別な感情は抱いていないらしい】
【というより、感情が感じられない】

「・・・・別の生き方があるでしょう?」
「そう言う所が弱いんですよ・・」
【治療しつつそんな事を呟く】

【男の傷口が見る見るうちに消えて行く】
【が、それと比例するように女が眠たそうになってるのが分かるだろうか】
652 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/11/12(土) 00:07:42.11 ID:ifh5RbWZ0
>>649
『チャーシューだけはー……譲れ』
『無いよなぁッ!!』

親方!空からチンピラがッ
ならば迎撃だーーー……チャーシューを取り返すべくブランコから立っていた怜火
奇跡的に無傷なチンピラも蹴りの師範たる、怜火の反射的かつ無慈悲で鮮やかな裏蹴りで
止めに顔面に新しい跡を付けてしまったみたいで、意識が有るのか定かでは無いが

「出たー!怜火のスピニングバードキック!!ってか何事!?チンピラが飛んできたッ!?」
『何か知らないが……流行ってるのか?』
「チンピラを吹っ飛ばす大事を流行であってたまるかっ、つかモロで蹴って大丈夫なの!?」
『あ、チャーシューが……落ちた』
「蹴った相手より、先にチャーシューの心配ッ!?」

ーーーそんなやりとりの内に、現れる奇怪な炎を纏う西洋剣の女に目を向ける二人
いきなり問われたのはチンピラの所在、見るからに自分で吹っ飛ばしましたよー、っと
表現する解りやすい状況だが、何か納得し難い

「チンピラ?ははっ、其れは知りませんが、生ける屍なら此処に居ますね」

灯火が愛想良く笑顔を作りながら乾いた笑みと共に、倒れるチンピラを指さして告げる

/悪い、遅れたッ
653 :【不安境界】スキマを操る E:頑丈な日傘 [sagesaga]:2011/11/12(土) 00:14:39.51 ID:wsOIsSC00
……ふ〜ん、『女逮捕、父親を刺した疑いで』……ですって〜。
世の中物騒ね〜。

「その女の人も、主人には言われたくないでしょうけどね……。
 でも、本当に増えてますね、犯罪」

全くね〜……。

【とある公園】
【夜も更け、街灯が幾つか煌く此処。昼間は家族連れで賑わうのだが、当たり前のように夜は人気が無い】
【そんな中、1つの街灯の真下にあるベンチで、女は手に何かを持ち、操作していた】

【緩くウェーブの掛かった長い金髪は、時々風にふわっと揺れる】
【女の肩に座る……半ばしがみ付く形だが……銀色の体毛を持った狐も、特徴的といえる】

【そんな女が操作しているのは、長さ15cmほど、幅はその半分ほどの電子機器……携帯電話】
【とある組織から貰ったその携帯は、勿論普通の携帯としての役割を果たしており……】
【普遍的な待ち受け画面の上部に流れる速報ニュースのテロップを見て、狐と会話していたのだ】

さて〜? こんな話題もアレだし、ティータイムと洒落込もうかな〜。

「待ってました! ……油揚げっ! しかも甘辛い味つきッッ!!?」

ふふ、喜んでもらえて結構〜。それじゃ、食べましょ〜。

【携帯をパタンと閉じ、ポケットの中に入れると、入れ違いにでてきたのはコンビニの袋】
【その中からペットボトルの紅茶やチョコを出し、油揚げは銀狐に渡し、1人と1匹のお茶会が始まった。勝手に】
【余談だが、これはコンビニに女が行って、普通に買ってきた物である。金をどう調達したかは知らないが】

【さて、そんな光景を他人が見たらどう思うだろうか】
【女が居るベンチは街灯でよく照らされ、しかも入り口真正面なので、もしも入る物が居るならばすぐに目に付くのだろうが】

/馬鹿みたいに不必要な分が多いですが、こんな自分でよければ……。
/申し訳ないですが、凍結おkな方のみ、よろしくお願いします。
654 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [sage saga]:2011/11/12(土) 00:18:48.51 ID:5GpMBIAa0
>>651
「もうええやろ・・・なぁ・・・もうやめようや」

男に何発被弾しようと、治療を止めようとはしない
まるで、そう命令された、指令を与えられた機械の様に
別に、自分の境遇に対する同情などいらなかった、が、少女は思わず左腕を降ろしてしまう

「ウチは弱い。 そんなんもうとっくに分かってる 弱いままでええから・・・」

悶え続ける男に対する同情心が今更生まれたわけではない
少女は気づいてしまった
男の傷が癒えるのに反して、治療をしている彼女が、どんどん弱っていっていることに

「自分苦しめるのは、ウチの仕事やないねん・・・せやからもう離れてくれや・・・
後生やから・・・」

こんなことを言っても
治療することが役目、といった少女は、言い分を聞き入れてくれないであろう
へたり、と膝を折る

「もう人を撃てんようになったら、どないしてくれんねん・・・」

少女を傷つけること
それは仕事、という言い訳でくくることはできず
銃弾でも打撃でも、自分では相手にはダメージを与えられない、気絶させることさえままならない
手の内用の無い少女は、尻餅をついて、目に涙を貯めるしかなかった

655 :【我が心、紅蓮と共に在り】 [sage saga]:2011/11/12(土) 00:21:59.91 ID:YkGBoFZKo
>>652
「ぶげあぁ!?」

【綺麗な蹴りを受けて、チンピラは地面に奇怪な声を漏らして叩き付けられた】
【ぴくぴくと痙攣しているが、何だかんだで生きているようだ、この世界のチンピラは不憫である】

‥‥おー‥‥、これはこれは。
すまないな、迷惑を掛けたみたいだ。

【そう言うと、不良の懐を主室にあさり、財布を見つけると、中身を確認】
【金が減っていたりしないことを確認すると、不良の首根っこを引っ張って近くの茂みに歩いて行き】
【ごそごそ、と不良を茂みの中に放り込んでそのまま戻ってきた】

ふぅ、疲れた。

【手元の剣を強く握り締めると、空気に溶けこむようにその刃は消滅していった】
【汗を拭いながら、貴方達の方に戻り、ゴソゴソとコートのポケットを漁って】
【う○い棒を10本くらい取り出すと、貴方達に差し出して口を開くだろう】

一応、お詫びといっては何だが、好きな味を食べると良いぞ。

【チーズ、サラダ、めんたい、エビフライ、納豆、チョコ、カレー、コーンポタージュ、お好み焼き、etc...、大量の味が用意されていた】
【コートのポケットからは、更に大量のお菓子が飛び出ていて。割りと見た目がクールなのに、台なしであった】 
656 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage saga]:2011/11/12(土) 00:30:35.05 ID:y0tgz5P+o
>>654

「すみません、仕事ですから・・・」
「というより、それを言うなら貴方もいっしょでしょう?」

【女と少女は似ている】
【なので、女も少し関心をもったのだ】

「・・・そうですか・・」
「それなら弱者として弱者なりに頑張って生きてください。」
【軽く息切れを起こしているのが分かるだろう】
【小さな傷でもそれが幾つもあれば体に負荷をかける、銃撃など尚更だ】

「・・それは無理ですね。」
【そう口にして男を治療する】
【一応一通り終わらせたので、会話に専念できるようになるだろう】

「撃たなきゃいいじゃないですか・・・」
「住む所が無いなら私が居る病院に来なさい・・」
「必要最低限の事は出来ます。」

【そう言いながらウトウトし始める女】
【限界が相当近いのだろう】
657 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [sage saga]:2011/11/12(土) 00:43:34.98 ID:5GpMBIAa0
>>656
「う、うぅ、悪かったな、嬢ちゃん・・・」

男は、自分の怪我がある程度治療されたのを見ると、そさくさと逃げていく
命を救われたからと言って、その場に残る少女を助けようとする性格ではないが、
ここぞとばかりに懐の銃の引き金を引くような人間でもなかったようだ

「言われんでも、そうするわ・・・」

弱者でありながら、生きてきた
自分より弱者であるのに、生にしがみつこうとする黒猫にも出会った
人に言われずとも、そのつもりである

「病院・・・あぁ、自分ナースや言うてたな・・・って」

まさかその場で眠り込もうとする少女
この辺りの治安は決してよくない、こんなところで寝転がっていては、詳しくは言えないがそれはもう悲惨な目に会うだろう
なげやりになって泣き出したい気分だったがなんとか振り絞り、揺り起こそうとする

「おい、自分、病院ってどこや。 こんなところで寝たらあかんて・・・」

結果、男を撃たずに済んでしまった
それに対する悔しさと、わずかな感謝が、少女を動かす
658 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage saga]:2011/11/12(土) 00:48:58.98 ID:y0tgz5P+o
>>657

「そうしなさい」
「それが一番良い生き方です。」
【あんまりよくわかっていないのだがそう断言する女】

【案外適当なのかもしれない】

「ええ、敏腕ナースですよ?」
「ま、それは私の実力なんですが。」

【そう言うと地面に頭をくっつける】
【結構衰弱してしまっているらしい】

「病院ですか?」
「病院はあっちの森を抜けて・・ちょっと右に曲がったらそれっぽいのがあります」
「というより見たらわかります。」

【そう言いながら病院の方向を指差す女】
【意地でも起きる気はないらしい】
659 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/11/12(土) 00:49:12.53 ID:ifh5RbWZ0
>>655
「…………ーーー」

ズバリ言う、(汗、的な何とも言い難いリアクションだろうか
不条理な不良の懐に有った財布を確認する様を首で追うようにして覗き見る
然かしながら、ヒーローがこう言った行為を見逃して良いものかと問われればーーー非常に
微妙な立場だ、警察でも無ければ何が悪いか等、具体的な取り決めは無い

「(何故に○まい棒ッ!?、ギャップに吃驚ってかバリエーション無駄に広ッ!?)」
『ぁー……あれかァ、最近、此処等じゃスリとか多いが、盗られたりしたのか?』(さくさくっ
「って、こっちは普通に食ってるしッ、あ、いえいえ、チーズいただきまーす。」

チーズと、めんたい、頂きました、怜火は袋を半分に切って、そのまんま食べつつ
何となくの察しを入れて聞く、周囲の噂話等は小耳にしやすい身ながら
実際は怜火からしては、財布に関しては、今、スリをしたのか、其の是非を自然に聞いて居た
こんな時でも正義体質はちゃっかりして居る

「あ、怜火、うま○棒ってね、綺麗な食べ方あるんだよー?ほら、此処に……」

灯火からしてはどっちだって良いらしく、うまい棒に手を添えて、縦に綺麗に割り
スティック状にする裏技を披露中だ
660 :【不安境界】スキマを操る E:頑丈な日傘 [sagesaga]:2011/11/12(土) 00:55:26.74 ID:wsOIsSC00
>>653取り消します……
661 :【我が心、紅蓮と共に在り】 [sage saga]:2011/11/12(土) 00:56:29.71 ID:YkGBoFZKo
>>659
‥‥うむ、そのだな。
ちょっと修行して、眠いから朝ごろに公園のベンチに座ったんだがな。
気がついたら夜でな。そして、目を開けたらちょうど私の財布を持っていたチンピラと目が合った訳だ。

まあ、怪我させないように気を付けてあるしな。
それに悪いことをした以上、多少のお仕置きは逆にするべきだろうさ、じゃないと更生のしようがない。

【どうやら、朝から晩まで公園のベンチで寝ていたようだ】
【よく見れば美しい銀髪は、寝癖でところどころがぴょこぴょこと跳ねている】
【真面目できりっ、とした態度なのだが。余りにも素がずぼらすぎて果てしない様だ】

【ともかく、スリをされた側であり、ある程度の加減をしている様だ】
【目を見れば、澄んでおり。どちらかと言うと逆に貴方達の側に居るタイプと言えるだろうか】
【まあ‥‥、その身を包む軍服は、先日世間を騒がしたカノッサ機関の皇帝と同じ、旧タイプの軍服であるのだが】

【兎にも角にも、女性は鋭い真紅の瞳を細めながら、財布をしまい込みつつ、口の中にうま○い棒の納豆味を加える】
【そして、縦に悪技を見ると、もふー、と加えたまま声を零すのであった】 
662 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [sage saga]:2011/11/12(土) 00:57:18.36 ID:5GpMBIAa0
>>658
「・・・」

なんというか、そっけない感じだった
いや、一番良い生き方って・・・
弱者として生きるよりは、強者として、とか普通に生きたほうが・・・
となんとなく混乱したが、そのまま倒れ込んだ少女を見て理解した
あぁ、眠いんだこの子・・・と

「森を抜けて、あっちの方な・・・なるほどさっぱり分からへん・・・っておい、ほ、本気で寝る気なんか!?」

もう勢いで行動することにした
とりあえず、愛銃を左腰にしまうと、少女をお姫様だっこの要領で抱えようとする

「ウチ、結構方向音痴何やで、知らへんからな・・・!」

そして、あろうことかそのまま走り出そうとした
というか筋力は持つのだろうか
663 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage saga]:2011/11/12(土) 01:07:15.27 ID:y0tgz5P+o
>>662

「あー・・・眠たくないですよ?」
「ちょっと考え事をしてただけなんですから。」

【そんな事を口に出しながらウトウトしている】
【やっぱりそう言う所からは幼さを感じさせるだろう】
【でも、本人は必死で頑張ってる・・・・らしい】

「人間の三大欲求は睡眠欲・睡眠欲・睡眠欲なんですよ?」
【訳のわからない言い訳をして寝ようよしている】
【というより頭が全く回っていない】

「・・・Zzz」

【因みに右手はまだ手甲状態なので抱っこしている少女を回復させるだろう】
【当の本人はもうとっくに夢の中である】
664 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [sage saga]:2011/11/12(土) 01:20:50.80 ID:5GpMBIAa0
>>663
「あぁ、ならええわ・・・ほんなら・・・」

若干恥ずかしいがにまたになると、息を吐いて、一気に体を抱え上げる
一瞬ふら付いたものの、思ったより簡単に持ち上がった

「そないやったら、即効で人類滅亡やな」

栄養失調と、子孫が足りずに即アウト
もはや突っ込みもなげやりである

「・・・えぇ顔して寝よってからに、まったく・・・」

腕の中で本当に眠り始めてしまった少女
このまま横にメリーゴーランドの要領で高速回転して強引に覚醒させようかとも思ったが、
寝顔を見ているとその気もそがれてしまった
一つ、大きな溜息をつくと、指差された病院のあるらしい方向へ向かって歩き出す

「獲物とり逃した上に、ナースお姫様だっこして森に突入て・・・何しとるんやろ・・・ウチ」

そんなことを呟きながら

//えぇと、ひとまず乙でしょうか?
もし続いてもいいのでしたら、病院でのロール場所は指定されていますか?


665 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/11/12(土) 01:28:18.72 ID:ifh5RbWZ0
>>661
『ま、其れにゃ、同意だから何も言やぁしないがな』
「(も、もふー?)」
「(今の“もふー”は何の“もふー”なんだろう、もしや今のうまい○の割る技に対して?)」
「(賛辞?それともッ、な、何なんだ“もふー”って何を表現してるんだッ!?)」
「(っていうか軍服姿にもふーってシュールだなおいッ!もう、何か……もうッ)」

『灯火……さっきから、何ボーっとしてんだ?』
「ウェッ!?あっ、いや、何でも無いもふ!」
『(も、もふッ……?)』

灯火は、もふー、って気になったみたいです、寧ろ気に入ったみたいです。
納得したように怜火は頷く、澄んだ目を見て、疑る要素も無いと判断したのだろう
告げてからうま○棒をほうばり、溜息を漏らす

「というか修行かー……おねーさんはやっぱり剣士とかやってたりするの?ズバズバーって」
『……そーいや、さっき剣に炎っぽいの纏ってたが、能力か?あ、話したく無いならいいが』

同時に二つの疑問が浮かび上がり灯火が剣を振るような仕草で語り掛けた後に
連鎖的に怜火が先の光景を思いだし、聞き到る
単純な興味からだ、炎使いだとしたら“同じタイプ”として妙な縁を感じられるモノである
666 :【英雄輝敢】≪Hands of Glory≫ [sage saga]:2011/11/12(土) 01:29:57.77 ID:y0tgz5P+o
>>664

「オウフッ・・」
【突然持ち上げられた事により変な声を漏らしてしまう】
【先ほどとは大違いである】

「夢の中なら何でもできる」
「・・・・・・・」
【最早呟きではなく寝言である】

「zzzz」
「zzzzzzz」
【スヤスヤと寝息を立てている】

【で、右腕の手甲が消えミイラ化した腕が露わになる】
【年頃の少女にとっては物凄い嫌悪感を与えてしまうかもしれない】
【しかも動かせないのでダラーンと下に垂れていて余計気持ち悪いだろう】

「Zzzzz」
【余談だがこの後女は丸一日眠り続けたらしい】

/眠気が限界なので乙にしましょう、とっても楽しかったです!
/病院についての詳しい事はwikiの聖痕症候群をご覧になってくださいな
667 :【互信光臨】 [sage]:2011/11/12(土) 01:31:09.45 ID:ifh5RbWZ0
>>661
/っと、また遅れながら悪いが、ちょいPSPが不調で
/レスが失速気味になるやも知れぬ、申し訳無いッ
668 :【蒼鷹射撃】@打ち出した銃弾の停止、再度発射が可能な能力 wiki参照 [sage saga]:2011/11/12(土) 01:33:06.14 ID:5GpMBIAa0
>>666
//それでは乙でした!
了解です。 機会があれば病院絡みを是非。
669 :【我が心、紅蓮と共に在り】 [sage saga]:2011/11/12(土) 01:38:53.72 ID:YkGBoFZKo
>>665
‥‥む、口に物を入れたまましゃべるのはマナー違反だったな、いかんいかん。
うむうむ、この納豆味の異次元さがたまらんな、此れだから駄菓子はやめられないんだ。

【昔からそうであった、見た目を裏切り続けるのがこの女性なのである】
【嘗ては髑髏の面と鋼の体を持つ異形だった時も、ひたすらおにぎりを食べ農家に感謝を覚えていたり】
【現在でも、果てしないう○い棒愛好家だったりして、要するに‥‥アレである。何がかはわからないが、アレである】

【ともかく、納豆味のうまい棒がお気に入りの用で、関西人とは仲良くなれない気配を放ちながら3本くらい食べて満足して】
【貴方達の言葉を聞くと、ああ、と声を漏らしてわずかに口角を上げて笑みを作る】

まあ、剣自体が能力でな。そして、当然だが私は剣士だよ。

【そう言うと、右手を前に伸ばして、息を吸い、吐く】
【直後、彼女の周囲から劫火が吹き上がり、手元に収束していき一本の長剣を生み出して】
【炎それ自体を固めた刃は、凄まじい存在感を感じさせて、熱で刀身の形状や長さが歪み間合いを掴ませない】


樂園守護せし至焔の天劍[ラハット・ハヘレヴ・ハミトゥハペヘット]という名前の剣でな。
まあ‥‥簡単に言うと私の心を形にした武器、と言えばいいか。簡単な説明だと。


【その剣を持つ本人は熱くは無いようで、主室に近くの木に向い剣を振るう】
【一瞬赤い線が伸びると同時、木の枝が一本断ち切られ、落ちていき】

――――っふ!

【地面に堕ちる前にその枝の全てが細切れに剣閃で砕かれたのであった】
【その間も蜃気楼でどういう太刀筋で剣が振るわれたかはかなり確認するのが難しい】
【極めて実践的であり、厄介極まりない性質を持つ技術であった】 
670 :【我が心、紅蓮と共に在り】 [sage saga]:2011/11/12(土) 01:39:38.39 ID:YkGBoFZKo
>>667
/*ういういー、まあ休みなんでひまですんで構わんのですよー
30〜40分位返信が無かったら多分自分寝落ちしてると思うっすー*/
671 :【互信光臨】 [sage]:2011/11/12(土) 02:25:59.15 ID:ifh5RbWZ0
>>669
「納豆味は素で避けてたからなー……今度食べよっと」
『ま、偶には駄菓子も良いよなぁ』

そんな事も露知らず語る二人、○まい棒は嫌いでも無いから特に変哲無く感じており
まぁ、そんな雑談を織りまぜて、能力についての説明を聞く二人、剣から感じる異質で有りながら
異様な存在感を醸し出す業火は今にも熱気を感じそうな位に
迫力味を感じさせ、今にも持つ手が熱そうなのだが平然と持つ様に目を奪われる怜火と灯火

「『ぉー』」

っと、息の合った感嘆の声を漏らすばらかり、心を剣にしたとは信じ切れぬほどに感じられる
現実味は彼女の精神力を物語るのか、能力の精度を物語るのか
ただ関心を示す瞳で枝が切り落とされるまでの鮮やかな動きを見る
太刀筋はあまりにも曖昧で、まさに其の蜃気楼に目眩まされていた、相手にしたら
厄介そうだ、そう息を飲む様に暫し緊迫した空気に張りつめられながら

「ひょー!かっけぇぇぇ!!よっ!平成の塚原卜伝!」

……ーーーっとまぁ、灯火のそんな拍手喝采に加え賛辞が送られるまでは
672 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/11/12(土) 02:28:30.48 ID:ifh5RbWZ0
>>670
/っと、了解、かたじけないですッ
673 :【我が心、紅蓮と共に在り】 [sage saga]:2011/11/12(土) 02:39:00.92 ID:YkGBoFZKo
>>671
あれは納豆の再現度が果てしなく高いんだよ。
どことなく粘っている様な感じもするしな。

【うまい○のプロである、もはや】
【そして、変幻の剣技を開帳して、口元に穏やかなほほ笑みを浮かべ、剣を霧散させて】

「戦わずして勝つ、これが無手勝流だ」、たしか塚原卜伝の言葉だったな。
いい言葉だ、争わずして勝てるならば、それが一番良いに決まっているから。

【かなり高いレベルの強さを持つ彼女は、しかしながら闘いを好むタイプではなかった】
【確かに強くありたいとも思うし、確かに強者と闘うのは楽しいが、だからといって平和を好まない訳ではないのだ】
【だからこそ、彼女が剣を振るう理由は――――】

‥‥うん、大分良い感じに勘を取り戻してきた。
此れなら、ある程度は人を守る剣としては恥ずかしくないな。

【――守護の為であるのだった】
【そして、空を見上げ、月を見ると】

‥‥よし、私はそろそろ行こう。
私はアルステーデ=バルシュミーデ、現ランカーズ最下位、a。
何か困ったことがあれば、私を訪ねてくれれば役に立とう――――じゃあな。

【そう言って、女性は軽く手を振ると、置き土産にうまい棒を更に何本か渡すと去っていこうとするだろう】
674 :【互信光臨】 @wiki [sage]:2011/11/12(土) 03:11:31.65 ID:ifh5RbWZ0
>>673
「そーそー、アレだね、無益な戦いは避けるべきなんだろうけどね」
『ま……皆が皆、避けてはくれぬが、世の道人の道ってねぇ』
「ん……ーーー」

言葉に対し深い頷きを以て応える二人、二人には見えざる敵が沢山居る、寧ろ戦いを
避けられない、戦わなければ生き残れない、そんな道を歩むかも知れない
何よりも漠然として居て、果て等はもう見えないに等しいだろうが
戦う事に意味が有るーーー其れが彼女達の道でも有る

「人を守る剣、かぁ、なおさらかっくいいね〜、あ、私は一条 灯火ね!」
『私ァ、風文 怜火だ……ま、私らは今は単なる何処にでも居る女子高生さ』
「其の裏の顔は……ーーーふふん」
『ランカーズ、ねぇ……おう、○まい棒食べたくなったら訪ねるかもなぁ』
「次は納豆も検討しておく!それじゃーねー!!」

去り往く女性に色々言い残して、ただ素朴に手を振り見送った……ーーーー

/乙っした!遅駄レス云々色々済みませんでしたッ、絡み感謝
675 :【我が心、紅蓮と共に在り】 [sage saga]:2011/11/12(土) 03:26:14.06 ID:YkGBoFZKo
>>674
/*おっと、寝そうになってた‥‥
乙でしたー!*/
676 :【心通武工】@wiki [sage saga]:2011/11/12(土) 13:35:24.71 ID:1AOE8ArP0
【昼間の公園】
【子供がきゃっきゃっと遊んでいる、ぽかぽかしたその公園のベンチに】
【他の子供とは明らかに違う、一人の少女がいた】

【その少女は、容姿は普通の少女…なのだが】

【左手に一本の刀剣を握っていた】
【しかもその刀剣を、濡らしたタオルで丁寧に拭いている】

【よくみれば、少女の座っているベンチには盾と杖も置かれており】
【盾はもう拭かれた後なのか、太陽の光を受けて少し光っていた】
【周りの子供たちは何となく近寄り難い感じで、そのベンチの周りだけちょっと人気が少なかった】

【しかも少女は、まるで誰かと会話しているかのように、刀剣を拭きながらブツブツと何か呟いている】
【誰と何を会話しているのかは、近寄ってみないと分からない…いや、近寄っても分からないかもしれない】
677 :【武界創者】 [sage]:2011/11/12(土) 13:44:07.61 ID:w8aZVQk0o
>>676
【その少女を少し離れたところから、たまたま見かけた男がいた】
【黒い薄手袋、上下共に黒い服。白い短髪に、暗い赤と深い蒼のオッドアイ】
【全身黒い服装はなんとも怪しい】
【その男の視線は少女、というより武具に向けられていた】
【武具を見て一瞬考えた後、少女へと近づいていく】
【ひとまず、何を言っているか分かる位置まで】
678 :【心通武工】@wiki [sage saga]:2011/11/12(土) 13:52:05.24 ID:1AOE8ArP0
>>677
【少女はまったく気付いていない】
【視線を感じてはいるが、周りの子供たちも少女の事をちらちら見てくるので、あまり気にしない】
【そのまま刀剣を拭いている】

【恐らく、少女の声が聞こえる位置まで移動して一番最初に聞こえる一言はこれだろう】

「………分かったよ、お前も後で拭いてやるから黙ってろよ…」

【少女にしてはちょっと男勝りな口調で、やはり少女は独り言ではなく"誰か"と"喋って"いた】

【その相手とは今拭いている短剣と、横に置いてある盾、そして杖なのだが】
【脳内で会話している為その三体はまったく動かない、少女はつい口に出ているだけ】

【つまり、傍から見ればただの変な人】
679 :【武界創者】 [sage]:2011/11/12(土) 13:56:25.44 ID:w8aZVQk0o
>>678
【独り言が聞こえてきた位置で男は立ち止まった】
【その内容を聞いてすぐに、異能か、もしくは愛着があるのだと思った】
【よくある人種。自分はやらないが、他人がやっていてもそこまで珍しいと思わない】
【がしかし、おかしいように見えるのも事実】
【直感は──イジらないことこそ無礼】
【ビシッ! と指を刺す。軽く息を吸い込む。準備万端だ】
【そして──】

うわ! 独り言ぶつぶつ言ってる変なやつがいる!!

【と、大声で叫んだ】
【勿論、ただ指摘するだけではダメージなんかないだろう】
【これの目的は、今までちらちら見ていた周りの人間の視線を、改めて少女に集めることである】
680 :【心通武工】@wiki [sage saga]:2011/11/12(土) 14:03:24.59 ID:1AOE8ArP0
>>679
「…つーかお前手入れする必要とか無いだろ……」

【と相変わらずブツブツ言っている少女は、刀剣の最後の仕上げに取り掛かる】
【タオルをひっくり返して、綺麗な部分で刀剣の全体を拭き始め―――】

――うわ! 独り言ぶつぶつ言ってる変なやつがいる!! ――

【いきなりの大声に少女はびくっと肩を揺らす】
【頭にクエスチョンマークを浮かべながら、辺りをきょろきょろと見回し、ようやく黒い男を見つける】

【自分のことを言われているのだろうとは分かっているが】

「…え?ん?」

【突然のことで混乱している】
【刀剣を拭いていた手も凍りついたように止まった】
681 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/12(土) 14:08:59.43 ID:w8aZVQk0o
>>680
【叫んだ直後。混乱する少女。むしろ自分に集まる視線】
【それこそ周囲はこの男に“うわ変な奴がいる”という目を向けていた】
【所謂、痛い沈黙、というやつだ】

あれ、思った結果と違うな

【当の本人はというと「おかしいなー」とか言いながら手持ち無沙汰に頭を掻いていた】
【周りの視線が自分に集中しているのだって気づいている。しかし気にしている様子は全くない】
【風貌的に、この男も見られるのは慣れているのだろうか】
【混乱している少女をよそ目に、男は普通に歩いて近づいていく】

武器の手入れか、お嬢ちゃん

【そしてそ知らぬ顔で話しかけてきた!】
682 :【心通武工】@wiki [sage saga]:2011/11/12(土) 14:14:28.90 ID:1AOE8ArP0
>>681
【沈黙】
【そしてその沈黙の中で、少女も周囲と同じように男を"変な奴"認定したようで】
【そんな目でじーっと見ていた】

【ちなみに少女の脳内は】

剣賢『(何かヤバいの来たぞおい)』
平和{(この人からは絶対にお菓子貰わないようにね)}
操作《(昼ですし大丈夫でしょう)》
「(う、うん…)」

【こんな感じだった】

「…え」

【まさかこの空気から平気で話しかけて来るとは思っていなかったので】
【少女はちょっと驚きながら、盾と杖を自分の近くに引き寄せながら】

「……お、おう」

【明らかに警戒した声で答えた】
683 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/12(土) 14:20:27.67 ID:w8aZVQk0o
>>682
【杖と盾を引き寄せたのを見て一瞬きょとんとする】
【それからはぁ、とため息をついた】

別に盗りゃしねえよ。興味もねえ
さっきのはおかしなやつが居たから、おどかそうと思ったんだよ

【と、弁明をした】
【盾と杖を引き寄せたので警戒されていると気づいたようだ】
【確かに警戒しない方がおかしいのだが】

で、どういう異能だ、そりゃ

【男は更に質問を続ける】
【それはかなり断定的だった】
684 :【心通武工】@wiki [sage saga]:2011/11/12(土) 14:25:03.64 ID:1AOE8ArP0
>>683
「…」

【"おかしな奴"といわれてムッとするが】
【それは心の中に留めておく】

【もちろんそんな一言で警戒心がなくなるはずもない】

「…は?」

【相手の質問に首をかしげる】
【驚きな事が次々に起こったせいでまだ頭がついていけていないのだろう】
【またクエスチョンマークを浮かべている】
685 :【武界創者】 [sage]:2011/11/12(土) 14:30:43.65 ID:w8aZVQk0o
>>684

は? って、異能だよ異能
お前のその武具、何かの異能だろ?

作るか、何かを封じるか、それとも、もっと別の何かか
異能だろ?

【首を傾げられて、こちらもまたきょとんとする】
【男は至極当然のことを言っている、という感じだ】
【更に「違うのか?」と続けた】

それともあれか。初対面に自分の能力はバラせないとかか?
それならしょうがねえし、もしくは異能じゃないってか?

【と、相手の状態から推論をして口に出していく】
【どうも異能だと決め付けたのは推測のようだ】
686 :【心通武工】@wiki [sage saga]:2011/11/12(土) 14:35:44.80 ID:1AOE8ArP0
>>685
【相手のマシンガンのような言葉を聞き流している内にようやく頭がついてくる】
【相手が喋っている間に脳内会議】

「(…言う?)」
剣賢『(やめとけって)』
操作《(ちょっと怪しいですしね)》
「(だよな)」

【という事で、言わない事にした】

「いや、だから異能って何だよ?」

【と白を切る】
【ちなみに超棒読みでバレバレなのには気づいていない】
687 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/12(土) 14:41:51.38 ID:w8aZVQk0o
>>686

おー、その完璧な棒読み。むしろ尊敬するぜ

【じとー、と呆れた視線を向ける】
【それはもういい感じのジト目である。80点ぐらいの】
【たっぷりとジト目視線をぶつけてから、ふぅ、と仕方無さそうに息を吐いた】

ま、武具を出し入れできる異能だって分かっただけ、いいか
だとすれば、詳細は違うが親近感が沸くしな

【そう言ってにやっと笑う】
【別にその笑み自体は怪しくもなんともないのだが、その他の言動のせいでそれも怪しく見えそうだ】
688 :【心通武工】@wiki [sage saga]:2011/11/12(土) 14:47:27.86 ID:1AOE8ArP0
>>687
剣賢『(馬鹿だろお前)』
平和{(がんば!)}
操作《(…まあ正直者という事で…)》

「……いや、嘘じゃないからな」

【さらにむすーっとする少女】
【あくまで異能は知らないと言い通すつもりらしい】

「えっ…何が?」

【相手の笑みも何だか怪しく感じてしまう】
【怪しい人が何やったって怪しいに決まってるのだ】

【少女はその不気味(?)な笑みにさらに警戒心を強め】
【三体を両手で握り締めながらベンチから立ってじりじりと後退りを始めるのだった】
689 :【武界創者】 [sage]:2011/11/12(土) 14:52:55.53 ID:w8aZVQk0o
>>688

……オレ、親近感が沸くとしか言ってねえよな
あれか、怪しい人間は何言っても怪しいってやつか

【少女が後退を始めると苦い表情をする】
【自分が怪しいという自覚はあるらしい】

はぁ。まぁなんでもいいけどな
何がも何も、こういうことだろ

【諦めたようにため息をつく】
【それから右手を、何も持っていないですよ、という風にひらひらとさせ、自分の背中に回し、すぐに戻す】
【戻ってきた右手には、明らかに背中では隠しきれないほどの大剣が握られていた】
【手品でなければ異能だろう。つまるところこの男は、異能が似てるから親近感が沸く、と言ったのだ】
690 :【心通武工】@wiki [sage saga]:2011/11/12(土) 14:57:05.42 ID:1AOE8ArP0
>>689
「何で武器持ってると親近感沸くんだよ」

【と男を睨みつけながら、後退】

【が、相手が手をひらひらさせたらすぐに足を止める】
【何をしだすのか気になるようだ】
【怪しい人間が何をしたってすぐ逃げればいいのだが…少女は馬鹿だった】

【そして、相手が大剣を取り出すと、また驚いたような顔をする】

【………しかし怪しい人間が何をやっても怪しいのと同じように】


「そそそそそれで脅そうたって無駄だからなっ!!」


【馬鹿な人間に何を見せたって馬鹿な反応しか返ってこないのである】
691 :【武界創者】 [sage]:2011/11/12(土) 15:00:45.84 ID:w8aZVQk0o
>>690

げっひゃっひゃっひゃ! 脅すわけねえだろ!
こんなもんで脅せるんなら、楽だわな

【超どもった少女に対し、こちらは大笑い】
【取り出した大剣をぽんぽんと叩いて、少女相手に役に立たない、といったような言葉を発した】
【次の瞬間、どういった理屈か、大剣は跡形もなく消えていた】

ったく、警戒心の強いお嬢ちゃんだこと
武具は作る側か、ん?

【と、また異能の内容を探ろうとする】
【言外に戦いに慣れていない、とも言っている】
692 :【心通武工】@wiki [sage saga]:2011/11/12(土) 15:06:33.87 ID:1AOE8ArP0
>>691
【ぽかーんと口を開ける】
【どうやら本気でそう思っていたらしい】

【だんだん、少女は男に怒りを覚えてくるが】
【そもそも少女が勘違いしただけなので、怒る対象を間違っている】

「うんまあそうだけどさ…」

剣賢『おい馬鹿』
平和{あちゃー}
操作《…嘘が下手……という事で…》

「あ」

【少女は馬鹿だった】
【そして、釣られるように三体もつい声を出してしまっている】
【明らかに少女の両腕の方から声が出ているため、相手も気付くだろう】
693 :【武界創者】 [sage]:2011/11/12(土) 15:14:25.47 ID:w8aZVQk0o
>>692

喋る武具? なら創造よりかは召喚か?
ま、大体分かったけどよ

【当然、その声を聞き逃すわけもなく】
【男は少女の異能の、大体を理解したのだった】

そいつらに要求されるままに、かどうかは分かんねえけど、ともかくお外で手入れしてたってわけか
喋る武具かぁ。異能ってのも、よく分かんねえなぁ

そいつら、喋るだけか?

【少女が何をしていたかの推測、続いて異能への感想を口にする】
【それから、武具に対して質問。喋る以外に何か特別なことはできないのか、と】
694 :【心通武工】@wiki [sage saga]:2011/11/12(土) 15:19:35.53 ID:1AOE8ArP0
>>693
剣賢『{あっ}』平和
操作《始めまして》

【一人だけまともに挨拶をする】
【少女と他二人は軽い放心状態】

「…そういう事」

【ようやく観念したようで素直に喋る】

【相手の質問にまた少し戸惑うが、隠してももう意味無いと思ったのか】

「分かりやすいのだと―――

【杖を右手に持って、地面を思い切り叩く】

【すると、叩かれた地面にばりっ!という大きな音と共に、小さめの雷が落ちた】

―こんなのとか」
695 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/12(土) 15:23:37.52 ID:w8aZVQk0o
>>694

お、やっとそっちから歩み寄ってくれたな
これでようやく、コミュニケーションが取れそうだ

【武具の挨拶、少女の観念と解答】
【それらに対して、待ってましたという感じで言った】
【コミュニケーションが取りたかった、らしい】

なるほどな。ただの武具ってわけじゃないわけか
そのへんはこっちと違って便利そうだなぁ、いいなぁ
他にはどんなことができるんだ?

【続いて武具についての感想】
【それが珍しいのか羨ましいのか、目を輝かせながら続きをせがむ】
【まるで少年のようだ】
696 :【心通武工】@wiki [sage saga]:2011/11/12(土) 15:28:48.40 ID:1AOE8ArP0
>>695
【相手の言い方にイラっと来たのか】

「…もっと分かりやすいのだと」

【盾と刀剣を地面に置き】
【両手で杖を持つと】

【ぶんっ!と先ほどよりもかなり強く、杖を振り回すような感じで動かした】

【次の瞬間、相手のすぐ横辺りに、ばりっごりごりごり!という轟音と、本物より一回りほど大きい、直撃したら脳とか色々ヤバそうな雷が落ちてくるだろう】
697 :【武界創者】 [sage]:2011/11/12(土) 15:33:57.44 ID:w8aZVQk0o
>>696

……おー

【当然、反応はできなかったため動きはしなかった】
【真横の落雷がきたあたりを見て、唖然とした表情で声を漏らす】
【多分、びびってる】

でもさっきと変わんねえな。雷落とすのは一緒だ
もうちょっとこう、なんかない? もっとかっこいいやつ

【満足できなかったのか、更にせがんできた】
【しかも要望つき】
698 :【心通武工】@wiki [sage saga]:2011/11/12(土) 15:40:25.57 ID:1AOE8ArP0
>>697
「…」

【まだこりないか、と呆れる】
【ぶっちゃけ今の少女の手持ちで一番派手なのはこの雷なので、もうどうしようもない】

「もう無い無い、無いから」

【と手を振って品切れを伝える】
【盾と刀剣があるにはあるが、地味だし片方にいたっては特殊性すらない】
699 :【武界創者】 [sage]:2011/11/12(土) 15:45:27.29 ID:w8aZVQk0o
>>698

えー、そんだけー?

【唇を尖らせてぶーたれている】
【かなり期待していたようだ。見るからにつまんねーという表情だ】
【が、その表情もすぐに消す】

いや、でも面白かったぜお嬢ちゃん。雷出せるってだけで十分かっこいいじゃねえか
お礼にオレも何か見せてやりたいところなんだが、生憎と何にもできない異能なんでな
悪いな

【ニッ、と笑いながら賞賛、お礼と謝罪を一つ入れた】
【『何にも』の部分に力が入っている。当人からすれば本当に何もできない能力なのだろう】
【律儀というか、ちょっとは義理堅いところもあるようだ】
700 :【心通武工】@wiki [sage saga]:2011/11/12(土) 15:50:04.34 ID:1AOE8ArP0
>>699
【ぴきっ、とあからさまに怒りを顔に表すと】
【杖をもう一度持ち上げるが、脳内で三人に止められ、また下ろした】

「そりゃ何にも出来ないだろうな、何にも」

【と、こちらも皮肉っぽく"何にも"と力を入れる】
【が、男を相手にする事が疲れたのかはぁ…とため息をつくと】

【何か閃いたような顔をする】

「よし、じゃあお礼として、あんた人格貸してくれよ」

【と唐突に言い出した】
【何の説明も無いので、本当に唐突である】
701 :【武界創者】 [sage]:2011/11/12(土) 15:55:49.29 ID:w8aZVQk0o
>>700

うーん……何言っても怒るなお前。ガキはよく分かんねえや

【皮肉には怒らず、ただ不思議そうに首を傾げていた】
【自分の言葉、さっきのは悪意は殆どなかったというのに、皮肉を返された】
【それがどうにも分からない】

人格? それを武具にするのか?

【きょとんとした顔で聞き返した】
702 :【心通武工】@wiki [sage saga]:2011/11/12(土) 16:01:14.45 ID:1AOE8ArP0
>>701
「人に無理な芸要求したら怒るに決まってんだろ」

【という事らしい】

「あー、うんそうそう、そんな感じ」

【と適当に返す】
【な?と半ば期待の目】

【でも拒否されたら怒るだけだろう】
703 :【武界創者】 [sage]:2011/11/12(土) 16:09:14.32 ID:w8aZVQk0o
.>702

いや……うーん、まぁいいや

【何かを言おうとしたが、やめてしまった】
【この男でも言おうとしたことをやめる、という行動があるらしい】

……人格を、か
やめとけ。いいことねーぞ

【ぶんぶんと片手を振る。仕草は適当だが、その表情は真剣だ】
【言葉も、断るというよりは完全に忠告だ。もちろん、これが方便だという可能性もある】
【確かに性格が悪いという意味では人格をどうこうするのは適さない。しかしそれにしても、妙に真剣さがある】
704 :【心通武工】@wiki [sage saga]:2011/11/12(土) 16:15:51.87 ID:1AOE8ArP0
>>703
【『何か言いたい事でも?』とじっと相手の顔を見つめる】
【相手が何も言わなかったので、ちょっと満足そう】

「……」

【相手に言われ、ちょっと考え直す】

剣賢『(やめとけって、俺あんな怪しい奴と一緒に過ごしたくない)』
平和{(さんせー)}
操作《(ちょっとお二人さん…)》

【武具達は、単純に性格面で入れない方がいいと考えている】
【少女も90%はそう考えてはいるが】

【何となく相手から真剣味を感じた】

「うーん…分かった」


「だけど次会ったらジュース一本奢れよ」

【と、あくまで何か相手から何か貰わないと気がすまないらしい】
【びしっと相手を指差しながらそういうと、相手に背中をむけてとことこと歩き出す】

【しかし声をかければすぐ立ち止まるだろう】
705 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/12(土) 16:20:37.23 ID:w8aZVQk0o
>>704

おうおう、そうしとけ
ジュースぐらいなら奢ってやるしよ

【男はまるで他人事のように答えた】
【人格を渡すという、自分のことだというのに、相手の選択が自分にとっては無関係で、ただ相手にとって得かどうかを判断しているかのように】
【もう一つの要求には気軽に応じた】

おーい、お前、名前はー?
オレはウィルだ

【最後に相手に向けて名前を尋ねた】
706 :【心通武工】@wiki [sage saga]:2011/11/12(土) 16:24:34.72 ID:1AOE8ArP0
>>705
【相手の声に、足を止めると】
【くるっと後ろを向いて答えた】

「俺の名前は"ハイン・アルベルティ"っつーんだ、覚えとけよ!」


「あとやっぱジュース二本だからな!!」

【相手がジュース一本をOKした途端に二本に変えた】
【何か嫌な要求の仕方である】

【そして少女は、相手からノーの答えを聞かないようにと】
【すぐに相手に背を向け、先ほどより速く、走るようにして公園を後にしたのだった】

/絡みありがとうございましたっ!
707 :【武界創者】 [sage]:2011/11/12(土) 16:37:57.26 ID:w8aZVQk0o
>>706

二本かぁ……二本飲むと、結構腹壊すんだがなぁ
まぁ、安いもんだわな。オレが人と話せる状況に、持っていく分には

【ハインが居なくなった後、そう呟きながら公園を後にする】
【口元には楽しげな笑みを浮かべていた】

//お疲れさまでした!
708 :【封火鍜鍛】 :2011/11/12(土) 18:47:49.32 ID:X/1Agk1r0

……っと……

【短い金髪、相手に威圧を与えそうないかつい顔つき】
【作業着に軍手をつけた男、傍らに大槌をおいて】
【銀の樽に水をいれてシュコッシュコッと刀を研いでいる】
【研師ではないにしろ、できないわけではない】

ほらよ

【本当はもっと時間をかけるのだが簡単に終わらせる】
【研ぎ終わった刀を持ち主に返してお金を頂く】
【ちょっとした小遣い稼ぎだ】
709 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です)(チベット自治区) :2011/11/12(土) 21:15:22.74 ID:yKElbXCd0
>>708
/まだ募集してまーす
710 :【真双戒剣】 [sage]:2011/11/12(土) 21:17:14.95 ID:tY47d10IO
>>708
//ご飯落ちと風呂落ちを挟みそうですが絡ませて貰ってよろしいでしょうか…?
711 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です)(チベット自治区) :2011/11/12(土) 21:20:08.03 ID:yKElbXCd0
>>710
//だいじょぶでーす
712 :【真双戒剣】 [sage]:2011/11/12(土) 21:23:41.10 ID:tY47d10IO
>>708

【その前方。相手の方向に向って歩いてくる一人の人物がいる。】

「…ふー…やれやれ…」

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど『黒=xと言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。しかし、隻眼ではなくその目には光が宿っていた。】

【そしてもう一つは左腰の二振りの刀――――黒塗りの鞘に収められた日本刀。】
【左腰にはコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】

【また、季節は移り変わる。夏の蒸し暑さは消え、秋のそこは微かに肌寒い程度で、過ごしやすいもの。】
【夏の暑い時期に多用していた剣の能力―――氷属性は切られている。】

「お…」

「…へえー……あんた、工匠?」

【女は相手を見つけた。近づいて、言葉を紡ぐ。】


//ありがとう…!ありがとう…!よろしくお願いします!
713 :【封火鍜鍛】 :2011/11/12(土) 21:39:13.29 ID:yKElbXCd0
>>712

ん……

【声をかけられ女性のほうに顔を向ける】
【第一印象――大分使えそうだ――とか】
【先ほどの人からもらった代金をしまいながらそう思う】

ああ、そうだけど……
なんだ? 刀でもうってほしいのか?
その場合は代金じゃなくて情報とか物をもらうぞ

【薄く笑顔を浮かべながら、剣士であろう女性にそう返した】
【どうやら、拳銃は眼に写らなかったらしい】

/こちらこそお願いしますっ
714 :【真双戒剣】 [sage]:2011/11/12(土) 21:46:47.79 ID:tY47d10IO
>>713

「へえ…さっきのを見る限りかなりの匠みたいね…」

【横の大きな槌は、彼のものなのだろうか。】
【女はそちらを一瞥してから思考した。】

刀?

フフ…ああ、それもいいわね。もう一本くらい持っててもいいかもしれないわ。

…でも、素材が無いのよ。残念ながら刀の「元」になる鉱石がね。

【二つの刀が小さく打ち合い、小さな音を奏でた。】
【それから女は、】

「情報?物?」

「なんだ…金には興味がないの。なかなか物好きね…」

【と付け加える。】


//すいません!ちと行ってきます、すぐ戻ります!
715 :【封火鍜鍛】 :2011/11/12(土) 22:03:44.45 ID:yKElbXCd0
>>714

いや、まあ……それほどでも……あるかな

【かなりの匠――自分で否定しないのは決して傲っているのではなく】
【自分がかけたものを謙虚に捉えてしまったら、自分で卑屈に思えてしまうから】

はは、大丈夫だよ、俺が集めた鉱物ちゃんがあるしな
、まあ、すでに得物が二つあるんじゃあ、もういらないか
どちらか一本だめになったら頼ってくれよ

【余計なお世話かもしんないけどな、と朗らかに笑って】
【両手にはめた軍手をはずす】

確かに物好きだけどそれとは別に、
うち――クリエイターズギルド――の決まりでな

【物好きなのは否定しない】
【集めた鉱物――は、彼のコレクションにもなっている】
【だから気づかず鉱物にちゃんをつけちゃったりする】

/あーい
716 :【真双戒剣】 [sage]:2011/11/12(土) 22:17:02.41 ID:hrkX0roIO
>>715

鉱物ち……いや、なんでもないわ。

【えっ、と、】
【女は中途半端に言葉を切った。人にはいろいろと拘りがある。】
【謙遜しないのは、むしろ女には当然に覚えた。彼女もまた……である。】

まあ、それもそうね。そもそも、腕は二本しかないわ。

クリエイターズギルド…ああ、あそこの出身だったの。

【それから女は槌に興味を示した。】
【「これで打つの?」と質問。】


//お待たせしましたー!
717 :【封火鍜鍛】 :2011/11/12(土) 22:30:13.02 ID:yKElbXCd0
>>716

ん、どうかしたか?

【本人に自覚はない】
【私生活で使っている言葉がパッと出てしまうことがある】
【たぶんそんな感じなのだろう、私生活で使っているのだ、つまり】

研ぐのはただでやるけどね
ギルドでもここでも、なんなら今してやろうか?

【いわゆる社交辞令なのだが――】
【どんな刀を使っているか観察できるのであながち冗談でも無さそうだ】

ああ――そうだよ、でもちょっとこの槌は特別でな――

【大槌を手に取り、樽の水に槌の頭をちゃぷんと落とす】
【すると突然、大槌の浸かった水が固まり――凍った】

温度変化、させ、保存できる

/おかえりなさいっ
718 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/11/12(土) 22:33:39.23 ID:ifh5RbWZ0
「………此処の地形も変わったね、土砂崩れの影響、かな」
「世界は記した地図通りにはなって居ない、身近な所から、徐々に変わっている」

「僕自身もね……ーーー」

地形が崩れた丘の上、流れる川や滝、一枚の地図を手に眺める風景、闇夜とセットに並んだ
アンバランスな斜形は、小川の石の絨毯を木片や土が埋め尽くし
緑と残骸の不一致な光景が、壮絶な濁流や土砂崩れの痕を思わせる
ぽつりと感慨深く眺めるのは二本の刀を帯刀した紫髪の少女、褐色の外套を身に纏い
地図を折り畳み胸元にしまう……ーーー丘に照る松明、月に昇る白い湯気

「ん、もう良い頃合かな、さて……ーーー今日は少し、贅沢だろうけど、たまにはね」

風景に背を向け、焚き火の前の丸太に座り、火を見ながら沸騰した小鍋の蓋を開く
香るコトコトと漂う出汁の芳醇な香り、煮込まれた野菜達に、山で狩った猪の肉に
程良く熱が通っていて、並ぶ長葱に白菜に白滝に豆腐に茸ーーー湯気に覆われ、淡く映し出す

「ーーーいただきます」

両手を合わせ頭を下げ、プラスチックの容器に寄せ合わせーーー箸で汁を滴らせる白菜を掴み
頬張り始める、満足気に頷く其れは、味に申し分が無いのだろう
719 :【真双戒剣】 [sage]:2011/11/12(土) 22:40:01.15 ID:hrkX0roIO
>>717

…うんにゃ。なんというか、あんたの拘りを垣間見た気がするわ。

【相手に自覚はないようで、それはつまりどういうことなのだろうか。】
【微妙に考えかけて、やめる。答えが出るはずもなかった。】

ふうん…

そんなら、やってもらおうかしら。

【剣客にとって、得物は宝のようなものである。】
【それ一つで、自分の運命を決めるようなものだ。ゆえに、扱いも慎重になる。】

【が、相手を「名工」と判断したのだろう。この女にしては珍しく、腰の得物を抜いた。】

特別?……あら、凍った…

私の刀と同じような…「妖刀」…じゃなくて「妖槌」ってところかしら…。

【女は二刀を相手に渡しながら関心した。】
【刀をみると、分かるだろう。女のそれは、】

【この世にある全ての物理的な刀剣――――それらを存在の段階で超越している。】
720 :【不安境界】スキマを操る E:頑丈な日傘 [sagesaga]:2011/11/12(土) 22:52:25.46 ID:wsOIsSC00
……ふ〜ん、『女逮捕、父親を刺した疑いで』……ですって〜。
世の中物騒ね〜。

「その女の人も、主人には言われたくないでしょうけどね……。
 でも、本当に増えてますね、犯罪」

全くね〜……。

【とある公園】
【夜も更け、街灯が幾つか煌く此処。昼間は家族連れで賑わうのだが、当たり前のように夜は人気が無い】
【そんな中、1つの街灯の真下にあるベンチで、女は手に何かを持ち、操作していた】

【緩くウェーブの掛かった長い金髪は、時々風にふわっと揺れる】
【女の肩に座る……半ばしがみ付く形だが……銀色の体毛を持った狐も、特徴的といえる】

【そんな女が操作しているのは、長さ15cmほど、幅はその半分ほどの電子機器……携帯電話】
【とある組織から貰ったその携帯は、勿論普通の携帯としての役割を果たしており】
【普遍的な待ち受け画面の上部に流れる速報ニュースのテロップを見て、狐と会話していたのだ】

さて〜? こんな話題もアレだし、ティータイムと洒落込もうかな〜。

「待ってました! ……油揚げっ! しかも甘辛い味つきッッ!!?」

ふふ、喜んでもらえて結構〜。それじゃ、食べましょ〜。

【携帯をパタンと閉じ、ポケットの中に入れると、入れ違いにでてきたのはコンビニの袋】
【その中からペットボトルの紅茶やマカロンを出し、油揚げは銀狐に渡し、1人と1匹のお茶会が始まった。勝手に】
【余談だが、これはコンビニに女が行って、普通に買ってきた物である。金をどう調達したかは知らないが】

【さて、そんな光景を……夜だというのに、女と狐が一緒になって騒いでいる光景を他人が見たらどう思うだろうか】
【女が居るベンチは街灯でよく照らされ、しかも入り口真正面なので、もしも入る物が居るならばすぐに目に付くのだろうが】

/使い回しとか、気にしない気にしない。
721 :【封火鍜鍛】 :2011/11/12(土) 22:58:08.78 ID:yKElbXCd0
>>719

……?

【結局本人も分かることはなかった】

お、いいのか?

【まさかその返事が来るとは思ってもおらず】
【意外そうな表情を見せてから】
【凍らせた水を――じゅ、と音を立てて水に戻して刀を受けとる】

……!! ――へえ、特別なのを使っているんだな

【少し観察すると笑み浮かべて女性のほうを見】
【責任もってやらせてもらうよ――と軍手をはめて】

【――――――――】

【――】

【………】

ふう――……
大切に扱ってるな

【思ったよりもはやく終わった――】
【というのも、刃こぼれ
もさほどしていなかった】
【少し研げばそれで十分だったのだ】
【つまり、使い手の技量と扱いが十分ということを意味する】

/お風呂入ってきます!
722 :【真双戒剣】 [sage]:2011/11/12(土) 23:15:47.62 ID:hrkX0roIO
>>721

…フフ、分かる?

【軽く首を傾げて言う女。自分の刀を褒められて、嬉しくないはずがなかった。】
【余り表情のない女にしてみると、珍しい変化である。】

……

…以外と早く終わったわね…

【相手の技術にしばし視線を送ってから、考えることは女も同じであった。】

…もう大丈夫?斬れ味は戻ったかしら。


//了解です!
723 :【真双戒剣】 [sage]:2011/11/12(土) 23:27:57.73 ID:hrkX0roIO
//すいません、自分も風呂すませてきます!
724 :【封火鍜鍛】 :2011/11/12(土) 23:33:00.41 ID:yKElbXCd0
>>722

ああ――変わってなかったらすまん

【というのも、切れ味はさほど落ちていなかったのだ】
【十分のを、さらに伸ばすことはできない】
【恐らく体感的にはそれほど変わっていないだろう】

君の刀を研ぐのは、数ヵ月に一回でもいい気がする
刀ってのは研ぐだけすり減るものだからな

【樽の水を溝に流しながら、刀匠としてのアドバイス】
【軍手をはずして、さみぃと手をぷらぷらさせて】

/ただいまです
725 :【真双戒剣】 [sage]:2011/11/12(土) 23:52:23.42 ID:hrkX0roIO
>>724

んー…どうかしらね…あ、でも刃こぼれが治ってる。

【再び刀をあるべき場所に戻してから、女はそのうちの一つを抜いた。】
【銀色の直刃は、前よりもその存在を美しく主張している。慎重な手つきで得物を見つめた。】

…そんなもんかしらね…研ぐ頻度を変えるか…

【それから、女は相手の仕草を見て、】

…こいつが妖刀たる所以を見せてあげましょうか?

【と、相手の振る手に近づけようとする。近づけられたのなら、】
【弱い火を刀身に纏わせるだろう。暖炉のようになる。】


//こちらも戻りました!
726 :【封火鍜鍛】 :2011/11/13(日) 00:04:49.45 ID:FQXiOSX10
>>725

そうか……よかった

【相手が満足してくれればひとまず成功】
【ほっと胸を撫で下ろす】

ん……?
おお……暖かいな……

【刀から感じる暖かさに顔を綻ばせる、が】

あそうだ……
俺が弄った後だから確認したいんだが
なんか違和感、とかないか?

【忘れていたが、特別な刀――である】
【もし自分が研いでその能力に支障があったらいけない】
【手を暖めてもらいながら、万が一のために確認しておくのだった】

/おかえりなさいっ
727 :【紅龍焔将】 [sage]:2011/11/13(日) 00:08:08.15 ID:UbB/GNzKo

「……あ?最後の一本かよ……面倒くせぇ……」

公園のベンチで脚を組んで、煙草を一本取り出し口に咥える、目付きの悪い青年。
橙と紺のグラデーションのライダースジャケットを羽織った紅いウルフカット。
目付きもだが、片耳のシルバーピアスと左頬の龍のタトゥーが一層近寄りがたい。

ジャケットの内ポケットからライターを取り出して火を点け、初っ端の煙を吹かす。
一呼吸置いた後、肺に煙を入れながらベンチに凭れかかった―――煙が夜空を白く染める。


「………金が、ねぇ……そろそろ貯金が……くそ、まだ半月以上あるってのによ、面倒だな」


くしゃ、と手に握った煙草の空き箱。財布の中身を思い浮かべながら瞼を閉じた。
どう考えてもあと半月を生きるには一日二食にせざるを得ない。割と切羽詰まった状況ではないか。
バイトは先月にクビになってから、何処にも受かっていない。面接の段階で断られている。

理由は言わずもがな、彼の風貌である。勿論、本人も理解しているが―――まぁ、改める気は無い様だ。


「煙草代はあるが……ちっ、マジで金がねぇ……はぁ、面倒くせぇ……」


最近、口癖が面倒臭いになってきたな、と溜息。なんとも世知辛い世の中である。
顔を見れば悪人扱いであり、人を助ければそそくさと逃げられて―――残るのは怨恨だけであった。

そんなこんなでベンチで月を見上げながら煙草を吹かす18歳には見えぬガタイの良い青年。
黄昏ながら、夜風に揺れる煙とその合間に見える月を楽しむ――青年の終日の安息の時であった。
728 :【真双戒剣】 [sage]:2011/11/13(日) 00:16:43.97 ID:L8gUxuKIO
>>726

こいつだけじゃなくて、もっといろいろできるわよ。ま、あんたのその槌と同じようなもの。

【異能でできているのでない。異能を「帯びて」いる。】
【女は炎属性の出力を僅かに上げてから、ん?と相手の話を。】

…違和感…?

…さあ、どうかしら…ちょっと試してみますか…

【ヒュン】
【女は横向きに刀を振った―――――――相手の頭上辺りだ。すると…】


【―――――――――――スパアァンン―――――――――――】


【という気味のよい太刀音。】

…うん。問題ないわ。斬れ味も戻ってる。

【相手の後ろの電柱を、その「半分だけ」斬ってから答えた。刀を鞘に戻す。】
729 :【封火鍜鍛】 :2011/11/13(日) 00:27:15.85 ID:FQXiOSX10


試す……?

【刹那頭上を掠める斬撃】
【彼の髪の毛が一瞬ざわつき、直後気持ちのよい音】
【眼をパッと見開いて、しばしの沈黙】
【早い話がちょっとビビった】

…………それはよかった
結構な達人さんなんだな……

【冷や汗をかいて、苦笑いを浮かべる】
【だが、違和感がないのであればよかった】

よし、じゃあ――用事があるので俺はもう行くぜ
いいもの観させてもらったよ

【そう言うと、踵を返して去っていった】

/お疲れさまでした! 楽しかったです、おやすみなさい
730 :【真双戒剣】 [sage]:2011/11/13(日) 00:33:19.58 ID:L8gUxuKIO
>>729

…大剣豪になる女よ。

斬撃の調節くらい分けないわ。

【なるほど切りやすくなっている。女は相手の腕前を再確認した。】
【本職ではないのだろうが、しかしその技術はかなり高いようで、驚かざるを得ない。】

ん、そう。

…それじゃあね。ありがと。

……もし刃こぼれしたらまたお願いするわ。

【女もまた、相手を見送る。】


//乙でしたー!
731 :【手蔓藻蔓】@wiki [sage saga]:2011/11/13(日) 14:38:07.90 ID:/ZDQf2I+0
【この街のどっかにある、ちょっと大きな公園】
【ちょっと大きな公園という事はちょっと豪華な公園という訳で】
【遊具も多く、巨木の陰の下にベンチがあったりと】
【子供も大人もよく来ていそうな雰囲気だ】

【そして、公園の真ん中には噴水がある】
【その噴水は、いつもは鳩が数匹ぐらい周りにいるぐらいなのだが】

【今日は一人の女が、その噴水に居た】

【しかも噴水の中】

「…」

【噴水の中、水の上に寝そべって、目を瞑っている】
【というか、眠っているようである】

【噴水の流れにながされて、ゆっくりと回っている】
【水の中に沈んでいく様子も無い】
【かなり心地よさそうだが、いくらなんでもおかしすぎる】
732 :【手蔓藻蔓】@wiki [sage saga]:2011/11/13(日) 15:20:34.87 ID:/ZDQf2I+0
>>731
/チラッ
733 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/11/13(日) 23:03:41.05 ID:jO3J2Xkk0
「………ーーーんん〜」

俺は何の為に生きているのか、生前つーか猫になる前は、傲慢な俺なりに生きる実感があった
明確な目的があったからだ、勿論、人としての
今の俺には定まった目的が無ぇ、具体的には真っ当な人間に戻りたいと言う願望が有るが
その為に行動する道標も無ければ、其れに尽力し燃える肉体も魂も無い
ーーー別にこのままで良いや、そうとすら思えてくる

なんて眠そうな瞳を瞬きさせる黒猫は、蓋付きのゴミ箱の上、丸くなりながら思う訳で

「………ーーーんぁぁ〜」

面倒くせぇ………、ぽつぽつと考え、考える事すらも怠惰を覚え唸りながら
背中を掻く様に、ぱたぱたとのたうち周り
ゴミ箱から地面へ滑り落ちる

「うぐニャッ……ーーーってぇぇ〜なぁ、もう」
「あーぁ、夢うつつな時間から目が覚めちまった、死にたい、いや世間体的には死んでるが」
「あー……煙草吸いたい、ビール飲みたい、つまみ欲しい」

「…………人間時代の俺、ほんっと趣味無ぇなぁ、未練少なくて助かるけどさぁ」

ーーーぽつぽつ愚痴りながら、路地裏を緩慢に歩く黒猫、やはり人間的欲求も溜まりに
溜まったままな様で、月を仰ぎながら、大きなため息を漏らす
734 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/14(月) 17:48:32.69 ID:a5ZVQAWR0
 陽は傾き始め、潮風も冷たくなる頃。
 波打つ音に耳を傾けながら、石畳をこつ、こつ、と歩いてくる“独り”の姿。

 そよぐ風に、月明かりで染めたような髪をふわりと靡かせ。
 ガス灯の下に、集う海猫を赤い左目が眇め。

 倉庫街を貫く、運河沿いを。
 繁華街に向かって、ゆっくり、歩いていた。

 晩ごはんを狙う海猫が、“独り”に群がることを、“独り”は気にしない。
 ――空腹ゆえに、体力を摩耗したくなかった。
735 :【翼在ル大神】珪素の肉体と悪魔の能力を持つ :2011/11/14(月) 22:04:35.93 ID:uaSB8lNb0
とある街中
その路地裏。不審者や不良、はたまたギャングまで集まる曰く付きの路地裏。
そこに例の通り、死体の山を作るものが居た

「うまうま」

見た目は普通の男。どこにでも居そうな男性
おかしなところは一つ。
ただ、死体を食べてるだけ。
736 :【紅龍焔将】 [sage]:2011/11/14(月) 23:41:59.27 ID:RHj9xso9o

「……あ?最後の一本かよ……面倒くせぇ……」

公園のベンチで脚を組んで、煙草を一本取り出し口に咥える、目付きの悪い青年。
橙と紺のグラデーションのライダースジャケットを羽織った紅いウルフカット。
目付きもだが、片耳のシルバーピアスと左頬の龍のタトゥーが一層近寄りがたい。

ジャケットの内ポケットからライターを取り出して火を点け、初っ端の煙を吹かす。
一呼吸置いた後、肺に煙を入れながらベンチに凭れかかった―――煙が夜空を白く染める。


「………金が、ねぇ……そろそろ貯金が……くそ、まだ半月以上あるってのによ、面倒だな」


くしゃ、と手に握った煙草の空き箱。財布の中身を思い浮かべながら瞼を閉じた。
どう考えてもあと半月を生きるには一日二食にせざるを得ない。割と切羽詰まった状況ではないか。
バイトは先月にクビになってから、何処にも受かっていない。面接の段階で断られている。

理由は言わずもがな、彼の風貌である。勿論、本人も理解しているが―――まぁ、改める気は無い様だ。


「煙草代はあるが……ちっ、マジで金がねぇ……はぁ、面倒くせぇ……」


最近、口癖が面倒臭いになってきたな、と溜息。なんとも世知辛い世の中である。
顔を見れば悪人扱いであり、人を助ければそそくさと逃げられて―――残るのは怨恨だけであった。

そんなこんなでベンチで月を見上げながら煙草を吹かす18歳には見えぬガタイの良い青年。
黄昏ながら、夜風に揺れる煙とその合間に見える月を楽しむ――青年の終日の安息の時であった。


/使い回しですががが
737 :0上 :令嬢 [sage]:2011/11/15(火) 00:03:03.26 ID:HxCxGyVu0
>>736
声が聞こえた。青年と思しき、男性特有の低い声。

今日は月が良く見える。雲一つない星空はとても澄んでいて。
だから緋色の和服が、きらりと輝くロザリオが、存在感を増していた。
黒髪をはためかせながら良い生まれだとなんとなくに滲ませる女が公園に足を踏み入れる。

「―――うっわ、悪人っぽそっ」

青年に対する第一印象は、初対面のニンゲンが言うにはあまりに失礼なものだった。
しかも、軽いノリで言ったらしく薄い笑いが顔ににじみ出ていた。

「こんばんわ、少年っ。夜遊びはいけないぞー?早く帰ったらぁ?」

軽い言葉、来易い態度。これから軍人だと連想することはとても難しい
738 :【漆魔虚蟲】 [sage]:2011/11/15(火) 00:03:13.12 ID:+bEiy6BSO
【凍てつく風が湖上に踊り、枯葉の楽士は物悲しい音色で輪舞を奏でる、黄土の月を湖面に掲げた夜】
【森に住まう野獣は皆一様に息を潜め、夜に跋扈する魔獣の息遣いに身を縮める夜更けの頃】


「―――ァ……腹、減ッタ」


【濁った月光を一身に浴び、土気色に淀んだ湖畔に沿って覚束無い足取りにて揺れ歩く影が一つ】
【その影は見上げる程に高く、熊かと見紛う体躯でもって夜露に濡れた岸辺を闊歩せん】
739 :【絢爛舞遊】 [sage]:2011/11/15(火) 00:03:45.98 ID:HxCxGyVu0
名前ミス
740 :【絢爛舞遊】 [sage]:2011/11/15(火) 00:14:03.35 ID:HxCxGyVu0
/すいません、取り下げさせてください、申し訳ない
741 :【紅龍焔将】 [sage]:2011/11/15(火) 00:15:30.05 ID:wtQbNkg7o
>>737

人の気配を感じて目をやると、和服の女が居た。
こんな夜更けに和服と来れば、少々薄気味悪く感じなくもない。
それに和服に不釣合いなロザリオが一層、不可思議に思わせる。

煙草を咥えながら煙を吐き出す。
別段、公園に人が増えたからといって態度を変える事もない。
脚を組んで、煙を燻らせながら女から月に眼を映し直すも

――聞こえたのは、不愉快な言葉。


「…………面倒くせぇ」


夜風に交じる小さな呟きは虫の鳴き声よりも小さい。
幾度となく言われた言葉に苛立つのも、慣れたものだった。


「こんばんは、遊んでいる様に見えるのか?アンタも夜は危険だぜ、早く帰りな」


放っておけと言わんばかりに煙と共に吐き出される言葉には皮肉が込められていた。
憩いの時を邪魔されたのだ、当然の反応だろう。むすっとした表情で女を一瞥し、また肺に煙を落とす。


742 :【紅龍焔将】 [sage]:2011/11/15(火) 00:15:56.69 ID:wtQbNkg7o
>>740
/あう、了解ですだー
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です)(熊本県) :2011/11/15(火) 00:17:17.57 ID:1zzw7Hsvo
>>739-740

愚痴スレ民乙
ttp://kamome.2ch.net/test/read.cgi/net/1320502112/
744 :【愚痴巣麗】 :2011/11/15(火) 00:18:28.56 ID:lEYS9w5Ko
>>740
気にすんじゃねえよ俺たち仲間だろ愚痴スレの
745 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/15(火) 00:28:07.70 ID:0I3WRUlxo
>>736

深々と更けて行く夜に公園へと踏み入れた影は、とても小さなものであった

「あれ、こっちじゃなかったかしら――…?」

外灯に照らされ露になったのは、薄ら茶色っぽい黒髪を風に揺らす、少女の姿
身長は小中学生の平均程度と思しく、左手には小振りのビニール袋を提げていた

少女は公園の中程辺りへ歩みを進めると、ぼんやりとした動きで辺りを見回す

そのとき視界に入ったのは、予期していなかった、モノ。――即ち、人影
一瞬大きく目を見開いて
口に加えた板きれが上下に、小さく揺れた

/まだ、よろしければー
746 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/15(火) 00:29:20.42 ID:mouuNygIO
687 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! [sage] :2011/11/14(月) 23:14:32.39 ID:138p6eN/0
0上 :〇〇零嬢(名前覚えてないや
軌跡
升座
長久手
王様():谷山
神様()
グロスキー :マカロニとか呼ばれてる人(だと思う
マーチャー:【蟇弧護法】
ネガ北:【鋼劇戦魔】
変態紳士()
アンーナーニイショーダアータノニー :月光官能

なんでBがはいってないんだろう
747 :【紅龍焔将】 [sage]:2011/11/15(火) 00:35:18.36 ID:wtQbNkg7o
>>745

耳に聞こえた少女の声に反応して、青年は眼をやる。
公園に丁度足を踏み入れた人影は声の通り、やはり少女だった。
遠目からじっと見ていたが―――どうやら、こちらへ向かって来るようで。

未だこちらに気づいていないのか、辺りを見渡している様子。
とはいえこちらも別段気にする事もなく、声をかける事もなく。
こんな時間に”子供”が何用だ、と訝しげに少女を一瞥するのであった。

然し、刹那の如く視線がぶつかり合う。驚いた様な表情に――こちらは苦い顔。


「…………お子様は家で寝る時間だぜ、帰んな」


板切れを口に咥える少女に否応も無く声をかける。無視するのも、失礼と判断したのだ。
とはいえ煙草を咥え、紫煙を燻らせ、脚を組んでベンチに凭れ掛かるガタイの良い青年。
しかも見た目は不良と言って差し支えなく、目付きも非常に悪いと来た―――まぁ、威嚇されている気分だろう。

/問題なかっった!
748 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/15(火) 00:49:00.79 ID:0I3WRUlxo
>>747

既に公園に人が居るとは、予想外であったが、流石にそうも驚きは続かない
深夜、公園、男。Uターンした方が良いかと脳裏を過る考えに反駁する様に、溢れる好奇心が足の動きを阻害する

はた、視線を向けてちらちら観察してみた青年は、やはり怖そう、だった。

「ッ――…それどころじゃ、ないの」

低い青年の声に怯みそうにもなるものの、こういった経験が全く無いという訳でも無いし
なによりこのまま引き下がるのは、なんだか面白くない。おれから何かが、起こるかもわからないのに
特有の能力が有る事も後押しし、少女は反論に当たる一言を紡ぐに至った

「まあ、貴方には、分からないかも知れないけど。…これが」

ひとつ言葉が出れば、タガが外れた様にどんどん台詞の浮かんでくるものだ
板きれを挟んだままの所為で若干間抜けな声と成っていたが、そのまま一言少し挑発的な言を付け加える
そして、その後。
右手でもってその板を口から話して、青年に見える様に立ててみる。といっても距離が有るため、見えるかは判らない

「これがどれだけ、貴重なものかっっ」

――そこには小さく、”アタリ”、と。
つまりは、そういうことであった。
749 :【紅龍焔将】 [sage]:2011/11/15(火) 01:02:26.87 ID:wtQbNkg7o
>>748

それどころじゃない、と言われて訝しげな表情。
一体なんの事だ、と少女の顔を窺う―――やはり、訝しげな表情。

そして板切れを遠目に見せられ、細い眼を更に薄く細くして見つめる。
アタリ、と微かに見えて呆気に取られてしまった。


「………なら、さっさとコンビニに行って来い」


溜息混じりに、煙と共に吐き出す。恐らく、あの板切れはアイスの類だろう。
そう考えて阿呆臭い物を見るように口をヘの字に曲げて腕を組む。


「それとも、迷子にでもなったのか?交番ならあっちだぜ」


西の方角を親指でさしながら脚を組み替える。
750 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/15(火) 01:15:28.80 ID:xc7NWlGmo
>>749
あ、悪い事したかな
不意に、場違いに、目を細め板の文字を読み取ろうとする青年を見て、そんな事を思った
…というか、律儀にきちんと、確認してくれるんだな、とも。いや、あんな見せ方をすれば、当然だろうか

「…”茶色い恋人”は、ここら辺のコンビニには売ってないの。」

溜息混じり、呆れた様な調子の青年に少女は少し機嫌を悪くした様だった
それでも、先程のやり取りから取り敢えず会話が通じない様な類いの人ではないのかなと思っていた事もあって
さっきよりかは軽い調子で、言葉を返す
ぽんと軽い調子でこんな台詞が吐けるという事は、コンビニの品揃えを有る程度記憶しているということなのか

板きれの正体――商品名茶色い恋人は、一部で人気なアイスクリームのチョコレート味であることを、ここに追記しておく


「そういう貴方は、こんな時間になにしてるのよ。」

そういいつつも、しっかり交番のうちへと視線も向けておく。だがアタリは逃げないが、この青年と逢えるのは恐らく、これっきりだ
本格的に怒り出したら、換えに行けば良い。高翌揚した気分と好奇心に引っ張られる形で、少女の優先順位に変化が生じていた
751 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です)(関東・甲信越) [sage]:2011/11/15(火) 01:22:09.86 ID:98rPdsiAO
新たな愚痴スレ民の攻撃対象と聞いて飛んできたぜ

嫌だったら能力者を復興させるんだな
752 :【紅龍焔将】 [sage saga]:2011/11/15(火) 01:25:53.02 ID:wtQbNkg7o
>>750

「茶色い……恋人……?なんだ、その不味そうな……っ」

流石にネーミングに驚いたのか、眼を見開いて嫌そうな顔。
頬に彫られた龍のタトゥーが歪んで、より一層嫌そうに見える。

取り敢えずこの辺のコンビニに無い、と言われればなんとも言えない。
明日にでも探しに行って、今日の所は帰れと言う気もなんだか失せてしまった。

チョコレート味のアイスクリームとは夢にも思っていないようである。


「俺は……まぁ、一日の終わりに休憩してる所だよ」


煙草の灰を夜風に乗せて、煙を虚空に燻らせた。視線は月である。
特に何をしているわけでは無いので、これ以上の返答は無かった。


「…………ま、お子様はさっさと帰りな。夜は危険だぜ」


しっし、と手を振ってさっさと帰れとジェスチャー。
これでも一応少女の身を案じているのだが―――まぁ、欠片伝わるまい。
753 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/15(火) 01:38:02.48 ID:uI8S7jq5o
>>752

「何よ。名前は確かに変わってるけど、味はそこらのとひと味違うんだから」

そう、食べれば美味しいのに。人気がないのは多分、見かけた人が大体彼と同じ様な感想を抱くからなのだろう
そんな事を思いつつ、いつの間にやら得意気に、手に持つ板きれのアイスクリームについて語り始めるのだった

「…見かけでモノを、判断しないでもらいたいものね」

青年に対し、そんな事を言いながら。


「ふうん……なんだか、年寄り臭い」

結構、手厳しい
答えを聞いて思い付いた言葉を、ストッパーを掛ける事無く吐き出した
冷静に考えてみれば、悪くはない気もするのだが、今重要なのはそんなことでなく
素っ気の無い反応に体する、一種の仕返しの様な物だった。本気でキレられるかもと、頭の片隅で覚悟しつつ

「さっきからお子様、お子様って。私はこれでも、あと1年で成人よ。……2年だったかも、知れないけれど」

低い身長の所為で、間違えられる事は少なくない
諦観の念と、燻る様な怒りと。少しばかり視線を鋭く男に向けながら、心持ち早口で捲し立てる
その言葉に嘘偽りは無いが、青年が信用するかどうかはまた別の話だったりする
754 :【紅龍焔将】 [sage saga]:2011/11/15(火) 01:46:51.99 ID:wtQbNkg7o
>>753

「………そ、そうか……茶色、ねぇ」

茶色の物体を思い浮かべる―――アイスだろうか?
それにしても名前、色、どれも不気味な予感しかしない。
とはいえ眼の前の少女が美味しいというなら、食せるものなのだろう。

取り敢えず、決めつけて話を流す事に。


「そうかい、言われ慣れてるよ……ちっ、切れたか」

灰がフィルター部分までたどり着いて、火が消える。
地面に落として靴で踏む。丁度、煙草が切れた、と溜息をついた。

年寄り臭いとは言われ慣れたし、実際そんな感じだ――と、特に怒る事は無く。


「マジか?どうみても……いや、悪ぃな、”若く見える”もんだから……」


もしかすれば自分より年上、と思って苦い顔。どうみてもガキじゃないか、と眉間にシワを寄せる。
自分が成人まで二年―――最低でも、同い年。笑えない冗談だな、と一人心内で呟く。
755 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/15(火) 02:03:44.03 ID:uhxVe9Oco
>>754

「――…なんか、意外」

青年の反応は、些かばかり予想外。てっきり怒りだしたりするものだろうと思っていたのだが。
なるほど見かけで判断していたのは、自分も同じなのかも知れないと。
そんな事を、ふと思った。ついでに口にも出してしまっていた


「あんまり、っていうか全然嬉しくない。嘘なんてついてないったら!」

口を尖らせ一言二言。相手が明言している訳でも無いのに信用していないと割り切っているのは
やはり今までにもこういった経験があるからなのかもしれない。――彼の浮かべる苦い顔も、勿論理由のひとつ

若干声を荒げて主張したところで、腕と共に揺られるビニール袋に意識が映った。そうだ、忘れていた

「…ま、これで子供じゃないって分かったでしょ。貴方が幾つなのかは、しらないけれど」

どこか勝ち誇るような様子でそういいながら、一寸したアクションに出てみる
当初予定していた方向――帰路、とは逆に。ベンチに向って数歩歩みを進めて、そのままベンチに腰掛けようと
直ぐに手の届く距離、無警戒といえばそうだが、今までのやり取りからしてそう危険でもないなと、そう踏んでいた

「そう…あんまりもたもたしてると、これが溶けちゃうわ」

腰を降ろす事が無事で来たなら、膝の上のビニール袋を漁りつつ、探しつつ、そんな事を言う筈だ
如何に冬場と言えど、あまり長時間外にやれば雨垂れが石を穿つ事になりかねない
道に迷った際の倦怠感が脚にやや残っている事もあり、少女にとっては休憩するにそう悪くない状況だと言えた
…というか冬場に、彼女はどれだけ氷菓を貪るのだろうか
756 : ◆VJ6AfcyiySQC [sage]:2011/11/15(火) 02:12:24.74 ID:rYgf/Tnpo

楽しくロール中のところ大変申し訳ございませんが、告知させて下さい


ルールスレに議題を投下しました

このスレにとって非常に重要なことだと思って居りますので、必ずご一読下さい

向こうでも主張しましたが、迅速な対処が鍵なのです

ご意見よろしくお願いします
757 :【紅龍焔将】 [sage saga]:2011/11/15(火) 02:20:08.08 ID:wtQbNkg7o
>>755

「あ?何がだよ……?」

意外、という言葉に不思議そうに眼を細める。
訳がわからない、と首を傾げるばかりで―――。


「嘘だなんて思ってねぇよ、だから落ち着け”お子様”……ったく」

「まぁ………あんたが俺より年上なのは、よく分かったよ」


暗に自分が実は年下、と明言しつつ―――隣に座り込む少女を見て。
やっぱり帰るつもりは無いんだな、と溜息混じりについ苦笑する。

袋から取り出すだろう、季節外れの氷菓子。溶けるという心配もこの気温ならなさそうだが。
横目に眺めながらジャケットの胸元を探る―――そういえば、煙草が切れていた。


「あー………風邪、引くぞ?」


煙草を諦めつつ、手でライターを弄びながらなんの気なしに忠告。
流石にこの寒い中、氷菓子なんてものを食おうものなら、最悪風邪、最低でも腹は壊しかねない。
758 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/15(火) 02:36:51.71 ID:bXvwbLOwo

6 名前:名無しさん@したらば[sage] 投稿日:2011/11/03(木) 18:55:03 ID:xymQJyWY0
どうも、管理人に付いての話が出ていたようなので、一応書きこませて頂きます
えー、お久しぶりです。谷山の人です。
自分は、管理人じゃなくて削除人でして、要するに掲示板の設定を弄ることは出来ません
なので、そういうものをいじれるのは双葉の人だけ、ということになりますね
そして、申し訳ないのですが、自分がスレに参加する事が、スレに対する打撃になるので、恐らく自分は此処に戻ってこないと思います
要するに能力者スレ引退、ということになります、皆さんの力になれなくて、本当に心苦しいですが。



>自分がスレに参加する事が、スレに対する打撃になるので、恐らく自分は此処に戻ってこないと思います

で、【装闘機兵】の厨二スレ引退はいつ?
愚痴スレに目をつけられたのは殆どお前の責任だよな
759 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/15(火) 02:39:07.46 ID:uhxVe9Oco
>>757

「ううん、やっぱりなんでもない」

ふふ、と小さく笑みを零して、しかし続きを喋るつもりは無いようだった
意味ありげな視線が、話はこれで終わりだと、そんな事を告げていた


「――ッ……!?」

嘘とは思っていないといいつつも、連なる言葉はこちらをからかっているようでもあった
あからさまにむっ、と…宛ら頬を膨らませる子供の様に、怒りを露と、して

驚かされるのも今度は、こっちの版だったらしい
下向きだった視線が、不意に青年のほうへと向けられる。これが、自分より年下?
確かにそういわれてみれば、そんな気もする様な…。じろじろと、無遠慮な視線で凝視する事暫く


「それは、心配してくれてるの? …嬉しいけど、大丈夫よ。……多分」

取り出したのは、平成エッセルスーパーカップのロゴの大きな、カップに入ったアイスクリーム
ふたを開けては雪原のようなその表面に視線を向けていたのだが、となりから声が飛ぶと少し意外そうに、顔を上げた
やっぱり悪い人では、ないのだろう。推測が確信に変わっていく様な、気分のいい感覚。にこりと、笑みを浮かべた
――こんな気分のいい時に、腹を壊したりする筈が無い

「死なばもろとも、貴方も、どう?」

冗談めかしてそんな台詞を吐きながら、平らな地平に真っ直ぐ一本の線を入れる
ビニール袋の中にあるアイスは二つ。よってスプーンも、合わせてふたつ、付属していた
その片方を相手の方へと向けながら、黒い眸は楽し気に彼を誘う
760 :【紅龍焔将】 [sage saga]:2011/11/15(火) 02:49:46.63 ID:wtQbNkg7o
>>759

意味ありげな視線にこれ以上追求するのも面倒だった。
何かしら、彼女中で完結したんだろう―――と、思い返答もせず。


「そんなに老けて見えるかね、俺はよ……まぁ、アンタが若すぎるからか」


背も高く、顔つきも険しく、身体も大きい。やはり18歳の青年というイメージではないのだろう。
彼女の驚き様から察したのか、特に不機嫌を露にする事もなくベンチに凭れ掛かる。

じろじろ、と遠慮の無い視線を感じながらも無視。腕を背凭れに掛けながら月を眺める。


「……さぁな、どうとでも受け取ってくれ。 つーか、間違いなく明日、腹壊すからな」


無愛想に返答しつつ、取り出されたでかでかとしたカップを見て溜息をつきそうになった。
何が大丈夫なのものか。間違いなく身体の芯まで冷えるだろうに―――そして、何を笑ってるのやら。

笑みの理由が掴めぬまま、青年は軽く灼熱の紅髪を掻く。笑いかけられるのは、慣れていなかったり。


「……道連れってか?流石にこの寒い中、食う気はないんだが―――……まぁ、付き合ってやんよ」


寄越せ、と大きな手を差し出した。好意は素直に受け取る主義らしい。
間違いなく彼女より数十分先に公園にいた彼の身体はいい具合に冷えているのだが―――……。
761 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/15(火) 03:06:46.53 ID:m4H9p6Ago
>>760

「ま、お互い様ってことでいいじゃない」

同様なのではなく、真逆なのだが。これもまあ、お互い様と言えなくもないだろうか
若過ぎる老けすぎる、そんなやり取りにも終止符を打とうということらしく。
…そのあともう一回だけ観察する様にして視線を向けてみるけれど、やっぱりなんだか煮え切らない


「その時はその時よ。二日酔いが怖くて、お酒なんて飲めないでしょ」

容貌からして喩えが若干不適切な気がしなくもないが、実際飲んだ事が有るのかは、不明である
果たしてそんな覚悟をしてまで食べるものなのかという疑問も付きまとうが、彼女に限れば答えは明白


「流石、オトコマエって奴ね」

紅髪を掻く青年を他所に、機嫌良さげに袋の中からもう一つのカップを取り出した
無愛想ではあるが、しかし、詰まらない人間というわけでもないな、と。少しそんな事を、思った

「じゃ、先にギブアップしたほうが、相手にアイスを奢るって言うのは」

差し出された大きな手にアイスクリームのカップ、それとスプーンを乗せながら、そんな台詞を呟いた
――勿論冗談であって、流石にこれ以上アイスを食べるつもりも無いが…こういう事を言うのは、楽しいじゃないか
亀裂に沿って掬い上げたアイスクリームの一片を口許の高さまで揚げると、悪戯っぽく青年の様子を伺った
762 :【紅龍焔将】 [sage saga]:2011/11/15(火) 03:25:30.12 ID:wtQbNkg7o
>>761

「……別に、それでいいけどよ」

お互い様ではなく、真逆だな――とは、やはりこちらも思っているのだが。
口に出す事もなく、話題をそこで終わらせる事にした。不毛な言い合いだ。

その後、感じる視線に横目で返して―――少しだけ口元を綻ばせた。


「寒い日に外でわざわざアイスを食う自殺志願者と二日酔いを一緒にするなよな」

「………はっ、お子様に煽てられても感慨も湧かねぇぜ……ったく」


憎まれ口を叩きながらも、確りとカップを受け取って開封。
手に伝わる冷気がなんとも嫌な予感を感じさせるばかりだ―――嗚呼、寒い。

少女の言動、行動の端々から子供の気質が見える。だからどうしても子供扱いしてしまうのだが。
これで年上なんだから、世の中不思議だな――と、内心で苦笑しつつスプーンをアイスに添えた。


「はっ、食い意地が張ってることで……つめてっ」


冗談交じりな台詞に適当に返事してアイスを口に含む。やはり、冷たい。季節外れだろうに。
普段ならおでんを食べたい所だ―――……そう考えると、無性に温かい物が欲しくなる。

案外、あっさりとギブアップするかもしれない。そう、口に入れたアイスを溶かしながら苦い顔で思うのであった。
763 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です)(関東・甲信越) [sage]:2011/11/15(火) 08:38:33.47 ID:98rPdsiAO
たーにーやま!谷山!
新生カノッサの君臨者!
764 :-$【_ [sage]:2011/11/15(火) 14:25:15.20 ID:EPTNmnUAO
【田園】
【この季節の田は刈り取られてしばらく経ち稲藁がもの悲しく感じられる】

「んー・・・田舎って良いわ。わびさび、ってやつね」

【ブロンドをツインテールにした少女は風景を堪能する】
【紺のピーコートと膝よりやや長い丈のプリーツスカートはどこかの学生を思わせた】

【そばの木から凩に落とされた葉が一枚、少女の方に落ちていくが】

――――――――――。

【触れる直前に木の葉は真っ二つに別れて落ちた】
765 :【自由女神】 [sage]:2011/11/15(火) 14:56:10.16 ID:v3rVHyFZ0
>>764
―――パチパチ

【木の葉を斬った少女に向けての拍手が一つ】
【木の上には一人の少女】

【黒髪で、学校の制服を肩にに掛けた少女がそこに居た】
【勝ち気な雰囲気のする顔立ちの少女だ】

「お見事!綺麗に斬れてるね!」
「かっこいい!お賽銭いる?」

【彼女が斬った木の葉が付いていた元の木の太い枝に腰掛けている少女は】
【見事な剣の腕を見せた彼女を、褒め称えていた。木の上で】
766 :【自由女神】 [sage]:2011/11/15(火) 15:33:46.87 ID:v3rVHyFZ0
/ >>765
いらっしゃらないようなので、取消させて頂きます
767 :【塵埃傅く冥府の機皇】≪Anubis ex machina≫ [sage]:2011/11/15(火) 16:47:48.84 ID:XWRrIxlIO
街。

あまり人のいない裏通りを、紅いコートを羽織った女が歩いている
顔立ちは良くも悪くもなく、スタイルも普通の女子高生。とたいった感じの風貌だ
ただひとつ珍しい点を上げれば、肩にコウモリが乗っているところか

「―――……っ」

と、ここで突然女の体が傾きはじめた
体の部位すべてが動かなくなったかのようにビンッと硬直し、前のめりに倒れて行く―――


/途中凍結が挟まるかもしれませんが、絡み募集です
768 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/15(火) 20:29:21.42 ID:o/fsS3Xdo
>>762

やはり相手も、思うところは同じなのだろうか
あっさりと同調の言葉を紡いだ男に視線を向けてみれば――…そこには、笑みが浮かんでいて
少し驚いた様に、眉をぴくりとつり上げたのちに、やがてゆるゆると口許を綻ばせ、青年へと笑い返すのだった


「自殺志願とはなによ。私はまだ、死にたいなんて思ってないし。……まだ、子供扱いするのね」

さり気なく”まだ”なんて言葉を付け加えつつ、相手に言葉を投げ返す
もしかすれば、その言葉に込められた特別な感慨の一端を、感じ取る事が出来るかも知れない
青年の言に対する上手い切り返しは思い付かず、相手が正論だということなのだろうか
しかしそれはさておき、だ。非生産的な会話のやり取りも時には中々楽しく、悪くないと思っている

ただ、ひとつ。子供扱いだけは、納得がいっていないみたいです。
ぐいぐいと肘で彼を小突いてみせて、不服の意を示す。すっかり遠慮の無くなったものである
その一挙手一投足が、子供らしいと思われているのかも知れないのだが

なんだかんだといいつつもしっかりカップを受け取る青年を、楽し気に横目で瞥見しつつ。

「んー…美味しい。……けど」

大匙一杯、スプーンの中のアイスクリームを口に含んだ
予想通りかそれ以上か、その味にはすっかり満足いっている様子で、機嫌も先程の何割増か

「やっぱり…寒いわね」

そういって、ぶるっと身を震わせた。そりゃ、そうだろう
まあ、覚悟の上なのだから、今更何をしようという積りも無い。そう思って、二口、三口と食べ進めていく
――何故アイスを食べるのに、覚悟が必要なのか
そんな問いは今現在、彼女の頭の中にはないようで

/返しておきますね
769 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/11/15(火) 20:30:55.07 ID:lEYS9w5Ko
谷山を追放しろ
770 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/11/15(火) 20:41:18.34 ID:nQMxxToIO
谷山を追放すれば荒らしは消えるだろう
771 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です)(関東・甲信越) [sage]:2011/11/15(火) 21:27:35.38 ID:98rPdsiAO
谷山こそ諸悪の根源
772 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/11/15(火) 21:30:31.76 ID:8k9thINIO
◆kVmwTn8EuM氏を名前を出さないだけで叩く奴は酷い
みんなも◆kVmwTn8EuM氏を応援しましょう
773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/11/15(火) 21:56:17.20 ID:bXvwbLOwo
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26.93.240.49.ap.yournet.ne.jp p4158-ipbfp205yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp
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115-37-42-154.aichiwest1.commufa.jp
ppf03-0315.din.or.jp p9120-ipngn401koufu.yamanashi.ocn.ne.jp
proxy20018.docomo.ne.jp 端末ID:iGaxaIrhkNlpK007IDJnlUw
ZD039010.ppp.dion.ne.jp p202.razil.jp


総合愚痴スレに書き込んだ人間のIPのリストを持ってきた
避難所の管理人はこれらのIPを規制するべき
裏で仲間を叩いている奴らだ
774 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/11/15(火) 22:40:53.70 ID:/mH0B2MIO
あまりにもお前らが虐めるから
◆kVmwTn8EuMが逃げたしただろうが
775 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/15(火) 23:59:38.14 ID:bXvwbLOwo
【獣皇武神】ちゃん、ちゅっちゅ
提案したことは正しいよ

愚痴スレの目的がスレを潰すことである以上、スルーしても大した意味はない
VIPのように「反応がなくてつまらないから荒らさなくなる」なんてことにはならない
空気は悪くなる一方で、耐えられなくなった人から消えていき、心の強い人だけが過疎地に取り残される
だから雑音を完全にシャットアウトできる今回の提案はとても良い

荒らしは怖い
心血を注いだロールを貶されたときの悲しさは尋常じゃない
自分に関する書き込みを見たくないために、愚痴スレを覗くことすら恐れている善良な住民も居るだろう
でも安心して良い
厨二スレの個人叩きは非常に少ない

このスレの変な書き込みも半分以上は俺によるものだし、俺は外部の人間だ
住民同士が信頼し合えば今回の件は掠り傷でやり過ごせるだろう
776 :【紅龍焔将】 [sage saga]:2011/11/16(水) 00:11:36.47 ID:uFVF4ZB+o
>>768

「こんな季節に外でアイス食うヤツは死にたがりにしか思えねぇよ」

溜息混じりに苦笑。パクパクとアイスを口に運びながらである。
さっさと食べた方が後からキツくないと判断したのだろうか、割と早い。

”まだ”の言葉に少女を一瞥してから鼻で小さく笑う。拘る女だな、と何の気なしに。
腕を小突かれながら、呆れた眼を向ける。やっぱり、子供じゃないか――と、眼を細める。


「子供扱いされたくなけりゃ、もう少し落ち着けよな―――……さみぃ」


あっという間に半分を食べきったものの、やはり寒い。寒すぎて口の中の感覚が無い。
風が身体を冷やしてきて、ダブルパンチである。そう時間も経たない内に身体まで氷菓子になりそうだ。


「………馬鹿だろ、アンタ。まぁいい、”最初からこうするつもりだったし”な―――起きろ、玲鷹」


青年の言葉の後、僅かに間をおいて青年の背に炎の翼が生える。直後、辺りには3つの拳大の火の玉。
温度はそれほど熱くはしていないので熱いというより温かいという感覚に近いだろうか。


「……溶けない内にさっさと食っちまおうぜ、って―――……うっせぇ、黙って、ぁ、なんでもねぇ」


アイスを食べながら一瞬、怒鳴りそうになるも踏みとどまり”なんでもない”と言った。
果たして誰に向けて”黙ってろ”と言いたかったのか―――勘が鋭ければ分かるかもしれない。
777 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/16(水) 00:40:28.56 ID:0CQfNAlao
>>776

「その矛盾にこそ、ロマンが詰まってるんじゃない…?」

自分で言いながらイマイチよく分からない理屈、お陰で語尾が疑問系になってしまった
でも、夏場にクーラーの効いた部屋で鍋を食べる様な、突飛な行動出たい衝動に襲われるのは
そう、珍しい事でもないはず…そんな事を付けたし考え、自分を納得させていた

「……分かった。うん」

そんなに自分ははしゃいでいただろうか、省みてみても良くは分からなかった
然して子供っぽく見えるのは、事実であるようで。それは、少女にとっては、不本意な話
と、いうわけで。珍しく素直に頷いてみせる。その決心は、果たしていつまで持つのか

「何よ、たまにはこういうのも良いじゃない………っ…わあ」

そういわれてしまえば言い返せない。言い返せないが、黙ったままで射るのも何だか癪だ
余り意味の無い戯れの様な反論と交互に、アイスを口へと放り込む。…うん、寒い
そんな想いに囚われたまま暫く、青年が何かの名前を呼ぶと、変化は急に訪れた

「凄い、きれい…貴方、能力者だったのね」

スプーンに張り付いたアイスをちろちろと舐めながら、視線は青年の周囲に顕われた炎を追う。
外灯が一つあるだけで薄暗かった公園内に於いて、顕われた炎の翼と火の玉はやけに美しく少女には思われた
しかし驚きよりも感心に近かった少女の反応から、もしかしたら彼女もまた同類である事が、察せられるかもしれない

「ところで…それは、”誰”と話しているの?」

寒い日に暖まりながらアイスクリームを食べるというのも、なんて贅沢な話だろうか
そんな事を思って口許を綻ばせながら、残りのアイスを口に運んで行く
口に出した問いかけは、能力が発現する前の言葉、そして今さっき発せられた言葉から、推測したものだった

流石に誰と、何と会話しているのかまでは判然としていないが
ひとりで会話している様に見えたのも、能力の一環なのだろう。そう考える事は出来た
778 :【紅龍焔将】 [sage saga]:2011/11/16(水) 00:55:19.77 ID:uFVF4ZB+o
>>777

「………いや、詰まってねぇと思うな」

ばっさり、と切り捨てて疑問系に断言した。寒いものは寒い。
現段階では寒い所で冷たい物というある種の我慢大会である。
どうにも青年は納得いかないようで―――まぁ、頑固な子ですから。


「ちっ……そんな落ち込むな、俺が悪ぃみたいだ。普段通りにしてればいいだろ」

「アンタが大人っぽくても子供っぽくても、どっちでもアンタだろ……いちいち気にすんなよ」


バツが悪くなったのかフォローをそっぽを向きながら入れておく。
どうやら彼の眼には少女が落ち込んだ様に見えた様だ―――案外、お人好しでもある青年。

アイスをほぼ完食しながら、驚く少女の声を聞いていた。能力者だったのか、という問いには頷くのみ。


「まぁ、この辺だと無能力者のほうが珍しいんじゃないか?」


暗にアンタもだろ、と目配せして話を続ける。


「……まぁ、この”焔”の持ち主だよ。俺ん中には9人の龍がいるんだよ……まぁ、2人しか使えない、けどよ」

「この翼と火の玉は玲鷹っていう天然馬鹿娘のもんだ。寝ぼけてやがるから、擬人化はしない……か」


能力を簡潔に説明する。流石に内容までは言うつもりは無い様だった―――そもそも、言いたくなさそうだった。
そんなこんなでなんなくアイスを完食。暖かい所為かあっという間であった。

空いたカップをベンチの脇に置いて脚を組み直す。
適度に寒くならないよう、暑くならないように温度を調節しながら少女が食べ終わるまで待つ。





779 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/16(水) 01:25:36.34 ID:GUzv4aLpo
>>778

「……。」

手元に残る言葉は遂に尽き、少しの間無念の沈黙が辺りを包んだ
確かに苦行といっても差し支えない行動だったかもしれないが、切って捨てる事もないじゃないかっ
そんな事を、思わないでも無い。…でもやっぱり少女は、アイスより肉まんが食べたい気分だった


「っっ…あなた、やっぱり」

いつしかしたに向きがちだった視線を青年のほうへと向けてみれば
此方に言葉を語りかけているにも拘わらず、彼の顔はその表情を伺えない方向に向いていた
一々気にするなと、青年。つまりは自分の事を、気に掛けてくれたのだろうか――

「優しいのね。…うん、ありがと。」

そう思うと何というか、こそばゆいというか。何となく嬉しくなって、少女は穏やかな笑みをその顔に浮かべた
こっちを向いてと言う代わりに頬を、つんつんと突いて。ささやかな礼を、彼に告げようとするだろう
結局また大人とはほど遠い様な、そんな事をしてしまった気がするが、…今はどうでも、いい気がしていた

「うん、…そうなのかも」

彼の眸が告げるその意味は、理解したようだった
曖昧な笑みを浮かべると共に、大地から少しばかし浮いた状態の脚をぶらぶらと遊ばせる
詰まる所は、青年の予想する通りであった

「ふうん、成る程…ね。なんだか、賑やかそうな能力」

分かった様な、分からない様な
擬人化という言葉からも何となく推測出来る通り、竜の魂がこもっているというような意味なのだろうと解釈する
真っ先に浮かんだ感想を、ぽつりと呟いた


「…ふう。ごちそうさま」

既に辺りは程よい暖かさになっていた為――彼のこまめな調節の賜物とは、無論気付いていないが――アイスを食べる手も早まる
それでも青年に比べ随分と時間をかけて味わって、それを完食した。短気な人物ならば、苛立を募らせそうな程に
律儀に手を合わせ、空のカップの上にカップを重ねた
そして、手持ち無沙汰

「――…触っても、大丈夫かな」」

好奇心を湛えた黒い眸は、揺らめく炎の翼を写していた
食べている途中から、ずっと気になっていたらしい。おそるおそるといった態で、訊ねてみる
780 :【十施術式】十の治癒魔術を施す@wiki [sage]:2011/11/16(水) 01:38:57.10 ID:6jkkOYi5o

 赤い、朱い、紅い―――血色の花が、緋色の華が、其処には咲いていた。
 捩れた人体が、曲がった腕が、拉げた脚が、飛び出した脳漿が、マガイモノの花冠を形作る。
 赤い回転灯の光が断続的に惨劇を照らし出し、事故現場を蔽う黄色のテープを闇に浮かび上がらせる。

 ――― KEEP OUT ――― KEEP OUT ――― KEEP OUT ――― KEEP OUT ―――

 現場である歩道を囲む世界警察の隊員達――そのすぐ傍には、一軒の高層ビルが聳え立っていた。
 現場から一歩下がって辺りを観察すれば、此のビルの屋上からの転落事故――その現場だと、誰の眼にも解る。
 寒気を纏った暗風がビルの外壁に沿って流れ落ち、歩道一帯を血の匂いで満ち溢れさせていた。


 人の動きが疎らにも無い様な、風の吹き抜ける音のみが響き渡る、月明かりの下に浮かび上がった舞台
―――そんなビル屋上に、現場を見下ろしながらフェンスを右手で掴む一人の男の姿があった。

 口に咥えた煙草の先に橙の光が明滅し、透き通った夜空に吸い込まれる様に紫煙が燻らされている。

「―――…死んじまったら、誰も治せねぇよな。こう云う時に、無力さを実感させられる」

 ぼやく様に言葉を吐き出す男の表情はひどく苦々しげで
 持ち主の停滞した思考を嘲笑うかの様に―――羽織った白衣が悠然と風に靡いていた。

 医者である己の限界を、無力さを、他でも無い死者を前にして噛み締める。悔しさを込み上げさせられる。
 事故現場を眺める男の背後には、幾人分もの死体が折り重なって倒れており、夥しい量の血潮が湖を作っていた。

 精神病を患った者達のオフ会―――そんな異質で不気味な話を男が何とか調べ出して駆け付けた時には、全てが手遅れであった。
 複雑に歪曲しながらも様々な想いを内包し、只々この惨劇の前に立ち尽くすしか―――間に合わなかった者には出来ない。

 転落事故を切っ掛けに、そう遠くなく捜査の手がこのビルにも及ぶだろう。
 未だに多くの問題を抱えたこのビルの噂は余りにも有名で、世界警察はその切っ掛けを掴めたばかりと云っても過言では無い。

 男はようやくフェンスから手を離して振り返ると、昇降口に向かってゆっくり歩み始めた。
 これから下のフロアに向かい、予定されていると云う他の集会を見に行かねば―――治癒を必要とする者に力を施してやらねばならない。

 血の海を歩く革靴の音が―――静寂に包まれた空間に響き渡る。
 このビルに集った能力者崩れ°、を排除しようとするか救済しようとするか、そう云う者が男の他に居るのであろうか。


/Wになる予感があるのにロールしたくなった愚か者の絡み待ちでござい…
/どなたでも、どんな展開でもうぇるかむっ
781 :【紅龍焔将】 [sage saga]:2011/11/16(水) 01:43:17.53 ID:uFVF4ZB+o
>>779

「……別に礼を言われる様な事は言ってねぇよ……って、突っつくな」

そっぽを向いたままぶっきらぼうに返答する。少しばかり、照れていたりするのだろうか。
頬を啄かれてやや鬱陶しそうな表情で、漸く少女へと向き直る。仏頂面はまだ崩れていないようだが。
どちらが年上か分からない様な光景―――青年は結局、小さく口を綻ばせる事になった。

少女が笑みを浮かべて返答した言葉に、内心でやっぱりかと呟く。
でなければこの辺りを夜更けに一人で歩く事など出来まい――ある種、当然の事であった。


「はっ、面倒くせぇだけだ。あと7人も増えると思ったら、ぞっとするぞ」


憎まれ口を叩きながら鼻で笑う。事実、普段は賑やかなのを好まない性質である青年だ。
面倒臭いといえば面倒臭いのだ。とはいえ、割り切っているし腐れ縁だ―――嫌い、というわけではなかった。

ちまちまとアイスを食し、やけに長い時間をかけて漸く食べ終わった少女。
その横で青年はひたすら温度調節をしながら黄昏いた―――自分から話題を振る人間ではないし。


「………ん、まぁ、温度下げれば大丈夫だろうが。触りたきゃ勝手に触ればいい」


宙に浮いたままの火の玉はそのまま、背中の炎翼は殆ど人肌に近い温度まで下げる。
鷹の様な翼はゆらゆらと焔を纏ながら小さく揺れていた―――触れば、実態は無く正しく”焔”である事が分かるだろう。
782 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/16(水) 06:01:11.99 ID:gEFl3DnO0
 ――まだ、陽は登らない。
 ――もう、こんなにも寒い。
 ガス灯が仄かに照らす、コンテナ埠頭、そこに“独り”、仰向けに寝転がる。

 月明かりで染め上げたような月毛色のポニーテールに、ところどころ赤を綯い。
 眼帯をかけていないほうのまぶたはきゅっ、と閉じ。
 掠れたジャケットは息吹くと同時に、肋が揺れる。

 潮風は、冷たい。
 血は、温い。

「――、悔し……」

 目元を腕で拭うのは、小雨から顔をかばったからでは、決してなかった。
783 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です)(関東・甲信越) [sage]:2011/11/16(水) 07:17:27.20 ID:HhFj/1OAO
全てコピーカスのせいだな
784 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/16(水) 19:06:29.38 ID:iWHrNjSJo
>>781

「だって貴方、こっちの方を向いてくれないんだもの。…なんでかは、分からないけど」

ぶっきらぼうな彼の返答を聞いて、ついつい悪戯半分に
悲しそうな表情を態とらしく作ってみせて、少女はそんなことをのたまった
そして、飽くまで控え目に口許を綻ばせる青年に併せるようにして、少女はまた、穏やかな笑みを浮かべる
これではまた、子供っぽいと突っ込まれて仕舞いそうだ。そんな事を考える

「そういうもの、かしら。…でも、楽しみじゃない? あと七人も、どんな人が増えるのか」

口許に人差し指を宛てて、軽く思考を彷徨わせてみる
彼女もまた多人数でいる機会に希薄で、彼の言い分も良く分かったのだが、より強く抱いたのは、別の感想
多大な好奇心を声音に含ませつつ、軽い調子で問い返した

「うん、分かったっ…」

常に熱くてしかたがないというわけでもないらしく、案外あっさりと青年からは承諾されて
返事は淡白ながら、併し気分が高翌揚している事を思わせる。彼女の好奇心はまだまだ尽きず、他の感情よりも強かった

「…なんか、新鮮」

おそるおそる腕を伸ばし、表面を撫ぜるように手を動かすが、その手触りはまさに朧といったところで
未知のモノを前にした時とは違った、身近かな存在の違う一面を除き見た様な、そんな感覚に襲われた
少し長めにその感触(?)を楽しんだあと、ふうと小さく息を吐いて手を引っ込める
ありがとと小さく一言呟いて、ひどく満足した様子であった
785 :【紅龍焔将】 [sage saga]:2011/11/16(水) 23:59:16.60 ID:uFVF4ZB+o
>>784

炎翼を触りながら紡がれる言葉に、青年は何も言わず。
わざとらしい悲愴な表情を一瞥してそっぽを向くだけだった。
子供っぽい、とやはり内心で思ってしまう―――が、流石にもう口に出す気もないようだ。


『あのねぇ、カッくんは”しゃいぼーい”ってヤツなんだよねぇ』


少女が手を離せば、ぱっと掻き消える様に炎翼も辺りに浮かんでいた火の玉も消え失せた。
温度があっという間に元に戻った中、二人の目の前に焔が集まり――人の形を作る。
形を成して、焔が消えて”人間”がそこに成った。現れたのは黒い団子髪の紅い着物の少女だった。
にこにこ、と眩しすぎる笑顔は悪戯っ子の顔でもあった。彼の内に眠る龍の一人、と予想するのは容易だろう。


『私の炎は気持よかったかな?ふっふふ、高いよぉー?』

「………ガキは寝てろ、つーか寝てただろ、玲鷹」


ちっ、と舌打ちをして立ち上がる青年。非常に不機嫌な顔で溜息をつく――不機嫌というより、照れている?
くすくす、と笑顔で青年と少女を交互に見て着物の袖で口元を隠す玲鷹と呼ばれた彼女は悪びれる様子は皆無だ。


「寒かったらこれ着てろ、俺は煙草買ってくるからよ……ったく」


ジャケットを脱いで少女へ投げ渡し、黒い長袖シャツ一枚でさっさと公園を後にする青年。
気まずかったのか、面倒だったのか。なにはともあれ煙草を求めてコンビニへと逃げたのであった。

公園に残されたのは二人。時代錯誤な服装の彼女はベンチに座る少女をまじまじと見ながらなにやらニヤニヤ。
786 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/11/17(木) 00:43:50.89 ID:/c77vICmo
ここと違って自由に自分の能力を作れる能力者スレもよろしく


http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1319369894/
787 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/17(木) 00:46:17.12 ID:uv0TwuDeo
>>785
手を放すのと同時に、炎の翼はぱっと霧散してしまう
視覚的にも触覚的にも、一抹の寂しさを覚えていると、すぐに
二人の目の前で、突如。焔の再構成が始まった

「――――…」

なるほどどうやら、そういうことらしい
収斂した焔が人を形作っているのを見ながら、ひとり得心いったように頷いてみせたり
成り行きをわくわくとした気持ちで見守る少女の耳に届いたのは、先程までとは些かギャップのある少女の声

「――…うん、やっぱり」

賑やかそうな能力だと推測したのは間違っていなかったなと、顕われた少女と青年のやり取りを見つつ思う

「…、ありがと、いってらっしゃい」

投げ渡されたジャケットに少し大丈夫かと心配になるも、そう長い道のりでもないかと素直に礼を言う事にする
それになにより、彼は引き止められる事無く早くこの場を去りたいように見えたから、という理由があった
不機嫌そうに立上がった青年は、何を想うのか。不意に漏れた小さな笑い声が、彼の耳まで届いたかも知らず

「…こんばんは、なんだか楽しそうね?」

借りたジャケットは相当に大きく、若干苦労しながら袖に腕を通す
そんな事をしながら少女は、ニヤニヤと笑みを浮かべる少女に向って声をかけた
彼女の、所謂正体というものは大方の予想が付いていたが、やけに楽しそうに笑っているなと、そんな事を思い
こんな風で声をかけてみる事に、したのだった。
――一方、ジャケットをなんとか羽織った少女は、まさに服に着られているという状態となっていた
788 :【紅龍焔将】 [sage saga]:2011/11/17(木) 00:55:00.52 ID:DIpsgPT2o
>>787

青年は返事もせずすたすたと闇に消えて行った。
大した距離でもないので直ぐに戻ってくる―――と、思うが。

少女に声をかけられ、彼女はベンチへと跳び座る。ぽふん、と擬音でも聞こえそうだ。
にこにこ、と笑みを絶やさない様は――どうにも子供っぽい。肉体年齢は十五であるので更にだ。


『こんばんはーっ!そう?いつも私はこんな感じだよー……ふっふふ、まぁ、会話を聞いてたしぃ』


にしし、と悪戯っ子の様に笑う。袖で口元を隠しながら地に付かぬ両足をパタパタさせつつ。


『あのねぇ、カッくんが人と長い間喋るのは珍しくてねぇ?大体、いつもは避けられてるもん』

『見た目も不良だし、普段は静かで目付きも悪いし……よく喋りかけれたね?すごいねぇ♪』


きゃっきゃと笑いながら少女を褒める。褒めているのか、どうかは定かではないが。
落ち着きが無い、というかテンションが高いというか。下手をすると少女よりも子供っぽい彼女。
鼻歌まじりにじぃーっと隣に座る少女を見つつ、ニコニコする―――馬鹿っぽい、というのが率直な感想か。
789 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/17(木) 01:21:15.81 ID:uv0TwuDeo
>>788

「たしかに…そうみたいね。…それはちょっと、恥ずかしいかも」

元気良く動き、ベンチに腰掛ける相手を緩慢な動きで少女が追う
なるほど物静かな彼ならば、面倒くさいとも言いそうなものだなと、そんな事を思った

…それにしても会話を聴かれていたとなると。第三者に聴かれているとは意識していなかったが、大丈夫だったろうか
そんな些かばかりの不安を覚えながら髪を軽く掻き揚げて、口許を緩く綻ばせた

「ふうん、やっぱりそうなんだ。

 …まあ、ね。麦わら帽子でも被れば、もう少し話し易くなると思うんだけど」

やっぱりとは何とも失礼な物言いだが、やっぱりあの外貌だと話し辛い感は否めない。それは勿論、自分とて例外ではなかった
尤も会話を吸うど交わすうち、第一印象は徐々に氷解して行ったが。そこまで到達しないものも、多いのだろう
何とも無茶な空想を口に出して見たり等するが、実際に実行したらそれはそれで何というか。
要は軽い冗談の積りで、青年がこの場に居れば良い迷惑だったかもしれない
そうして手持ち無沙汰に、ニコニコと笑う少女を見やる。…やっぱり、先程までとのギャップが相当大きかった
790 :【紅龍焔将】 [sage saga]:2011/11/17(木) 01:43:49.84 ID:DIpsgPT2o
>>789

『んむむ、まぁ聞くつもりは無かったけど……耳に入ってきちゃってね』

少しだけ申し訳なさそうな顔―――だが、数秒後にはやはり天真爛漫な笑顔。


『麦わら帽子……ぷぷ、似合わないなぁ!でも、見てみたいかもねっ』

『なにはともあれ、カッくんと仲良くしたげてね――――……あっ、友達以上はNGだよ!』


私のものだから、と元気良く宣言して人差し指を立てる。子供に注意するような、仕草。
タイミング的にばっちりというかなんというか、その刹那、丁度ビニール袋を引っさげて青年は帰ってきた。
紅い髪を掻きながら、煙草を咥えながら、スタスタと二人の目の前まで歩いて来て―――玲鷹にデコピン一発。


『あ、おかえ―――――いっだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!』

「わけわかんねぇ事、抜かしてんじゃねぇ。誰かお前のもんだクソガキ。寝ろ、さっさと寝ろ、今直ぐ寝ろ」


じんじん、と痛む額を摩りながら、小さく呻きながら涙目。おずおず、とやや落ち込んだ様に青年の身体へと逃げこんでいった。
然し、入り込む間際の一言―――”ばーか”と言う言葉は、やはり子供らしさ全開であった。青年は溜息をついて再びベンチに座る。


「…………やるよ、ついでだ。さっきのアイスもあるしな」


ぽん、ビニール袋から取り出し手渡す暖かいコーヒー(無糖)。煙草のついでに二本買ってきたらしい。
ぷしゅ、と片手でもう一本のプルタブを開ける。そうして青年は煙とコーヒーを交互に口に含んで行く。

むすっとしている顔はやはり強面。まぁ、この顔の原因は先の元気すぎる彼女の所為である。
791 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/17(木) 02:13:53.39 ID:WIGFkMHjo
>>790

「ん、まあ、気にする程の事でもなかったかなー、とも思うけれどね。アイス、残しておけばよかった」

ぎくりとした事は本当だったが、不快というところまでは足を踏み入れてはおらず
気を遣ってもらわれるのは少々不本意。記憶を手繰るような仕草で視線を移ろわせ、軈て何てことはないとまたふっと笑みを浮かべた
――この少女ならばきっと、冬アイスのロマンを解ってくれると思うのだが、どうだろうか

「ええ、勿論そのつもり……、ふふ、彼の事が大好きなの、ね――…」

会話の端々からも取れる通り、目の前の少女は随分と彼を慕っているのだろう
そして彼もまた、そういった気持ちを蔑ろにするような人ではないはずだ
面倒くさいと言っていたがやっぱりあれで、上手くやれているのだろうな。そんな事を考えていると、影

「…ばいばい、またね」

涙目で捨て台詞を口にしながら姿を消して行く少女はやっぱり、元気良く。思わず小さな、笑い声が零れた
小さく手を振りながら、短く別れを告げる。そうして再び、少女の眸は一回り大きな身体を追う事となる

「あら、ありがとう。…カッくん?」

受け取ったコーヒーの温もりで、冷たくなった指先がじーんと暖まっていく
少しの間そのままの状態で、掌を温めつつ。ちゃっかり記憶していた彼女の名前の呼び方で、不意を突いてみた
果たしてこの不機嫌そうな仏頂面が、どう変わるのか――それともやっぱり、強面のままなのか。
792 :【紅龍焔将】 [sage saga]:2011/11/17(木) 02:32:39.51 ID:DIpsgPT2o
>>791

不機嫌、ひたすら不機嫌である―――。

機嫌が悪くなった原因は間違い無く彼女である。
訳の分からない事を吹き込んだであろう、玲鷹―――面倒臭いヤツである。


「げほっ!げほ、げほっ……あぁ!?」


不意に良く玲鷹が口にする自分の名前で呼ばれて、咽た。
煙を急激に肺に入れたので流石に涙目である。じろり、と咳き込みながら少女を一睨み。
思わず声が大きくなるほど焦った様である―――あの野郎、と眉間にシワが寄る。


「げほげほ……一条 克弥だ。その呼び方は、やめろ……マジで、やめろ!」


玲鷹は最早言っても聞かないから根負けしたが、こればっかりは譲らない。
涙目になった眼を手の甲で擦りながら、やや悔しそうに口を紡ぎながらそっぽを向く。
ぐび、とコーヒーを無理矢理飲んで喉を潤す。割と、咽たので辛そうである。
793 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/17(木) 02:55:37.16 ID:WIGFkMHjo
>>792

「く、ふふ…っ」

見事なまでの無表情は、たった一言であっさりと崩れ去ってしまった
ごほごほと咳をする青年の眼には、薄ら涙が溜まっていて――ついつい変な笑い声が、零れる
終始落ち着いていた彼が声を荒げるほどの動揺の仕方、それだけこの呼ばれ方に思い入れが――

「分かった、分かったわよ。…ふふ」

勿論マイナスの方向に、あるようだった。そこまで悪い渾名では、ないと思うのだが
ともあれ彼の名乗った名前を、確り脳裏に刻み付ける。又しても小さく笑みがこぼれた。流石に、怒られるかも

「私は、水無瀬 かよって言うの。宜しくね。……克弥」

聞かれてもいないのに、相手に倣って名前を口に出した
そこはまあ、相手の名前だけ知っているのはアンフェアというか。そんなような少女の思考が、働いた結果
そして目一杯間をあけながらも、特に弄くる事は無くその名前を呼びかけてみる

相変わらずそっぽを向いている大きな背中に視線を時折向けながら、両手で持ったコーヒーを啜る
味覚は取り敢えずお子様レベルを卒業していると、いうことなのか
無糖のコーヒーも美味しそうにちびちびと飲んでいっていた
794 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/17(木) 04:34:57.30 ID:qRiBi4YQ0
 冷たい雨は、肌を射抜く様に霈然と。
 柔らかなガス灯は、空に偽る星の様に耿然と。
 海に架かる、吊り橋の上、“独り”の姿が揺らめく。

 ふわり、と揺れる冷たい雫は、月明かりで染め上げた様なポニーテールを伝い落ちる。
 ぱちぱちと瞬けば、灯に照らされた眼帯のかかっていない方の左目は、赤い。
 ぱた、ぱた、と鳴らすソールは黒くくすみ。

 ふと、橋の真ん中で、ぴたりと止まる。
 ゆっくりと空を仰いで見ても、星も、月も、出ていない。

 雨さえ降っていなければ、見えたのだろうか。
 まがい物の明かりは、恐らくそれを、許してはくれない。

 “独り”は拳を握り。
 ガス灯の柱を、力なく叩いた。
795 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です)(関東・甲信越) [sage]:2011/11/17(木) 07:29:16.01 ID:ov5SIvCAO
谷山もといカノッサの皇帝も追い出せ
796 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です)(千葉県) [sage]:2011/11/17(木) 07:36:08.76 ID:K9bp33XNo
>>794
/まさかもういらっしゃらないですよね?
797 :【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード [sage]:2011/11/17(木) 17:51:09.40 ID:/17aX8ZCo
【秋風渡る、とある公園】

【いつものように、ひとりの少女が歩いてきた】
【腰まで届くチェリーピンクのポニーテールが揺れる】
【髪をくくった赤いリボンが、前からみるとちょっと猫耳っぽいのは偶然か】
【大きな露草色の瞳も可憐な美貌、チャイナ服風の衣装に恥じないプロポーションが、
 歩を進めるたび通行人の視線を集める】
【背中には長方形のケースを背負っている、おそらくキーボードであろう】

今日こそだれか入団者がいるといいんだけど……。

【人知れずつぶやき、よさそうな場所で立ち止まると、背中のケースからキーボードを取り出す】
【路上ライブの準備を始めた】
【慣れた手つきで足つきキーボードを展開、マイクもセット】
【キーボードの前面には地図つきのチラシがたれている――

 『劇団喜楽 団長・団員募集中! ぜひ遊びにいらしてくださいね☆』】

【やがて自然に始まる演奏、その腕は相当なものである】
【通行人の足が止まり、人垣ができ始める】

【少女は集まり始めた聴衆ににっこりと微笑みかける。
 伴奏する手元をみることすらなく話しはじめ、
 キーボードの拡声機構からはよく響く美声が流れ出す。
 おっとりとした語りはやわらかく空気をふるわせた】


みなさま、こんばんわ。
お忙しいなか、足をお止めいただきありがとうございます。
どうか、わたくしの歌を聴いてくださいませ。
ほっこり胸のうちが温かくなるはずですわ――


『やさしく星の降る丘で』

【始まるのは、郷愁を誘うあの歌】

/7:00-11:15の間おちますが、よろしければどなたかお願いします
/入団希望者大歓迎ですが、ほかの方でも大歓迎です
798 :【敍柳風声】歌うまい。歌詞である程度感情、行動、治癒力等制御 E:マイク キーボード [sage]:2011/11/17(木) 18:46:58.59 ID:/17aX8ZCo
>>797
/すみません、回収します
799 :【十施術式】十の治癒魔術を施す@wiki [sage]:2011/11/17(木) 19:02:18.43 ID:h8scGUDeo
>>780
/再募集
/W云々の記述は無しで
800 :【空想現像】 [sage saga]:2011/11/17(木) 19:15:24.40 ID:dpW5Tiwfo
>>780

――それほどまでに死にたいならば、俺が鏡写しに止めてやる。

【ごしゃ、ごしゃ、ごしゃ。何かを殴り飛ばし、蹴り潰し呻く声が聞こえてくるだろう】
【下のフロアは―――死者無き死地と成っていた、其処は、異界と言っても良い様相】

‥‥さて、この中に犯罪者はどれほど居るか。

【うずくまる十数人の精神病の患者達の中心に立ち、何かの書類を見ている影が有る】
【貴方が、フロアにたどり着けば、男は貴方の方へ振り返り舌打ちを零すだろう】

【そこに居たのはフロックコートにソフト帽を被った長身の男性だ】
【顔を隠すように、ギラギラと輝く鏡の仮面を装着していて】
【その姿から素性という物を予想するのは極めて難しいものである】
【動きは暗殺者として洗練されているのか、ぬるりとなめらかな動きであった】

【両の手には、トレンチナイフと呼ばれる白兵戦用の軍用ナイフが】
【倒れる者達は、足を潰されたり頭を殴り飛ばされて昏倒していたりして】
【しかしながら、一人として死んでなど居なかった。救済の様相ではなく、しかし排除の様相でもない】

‥‥一人‥‥、二人、か。

【貴方から視線を外すと、鏡の仮面の男は二人の蹲る者達の首根っこを引っ張り、壁に持たれ掛けさせる】
【もし、貴方がTV等を見たり、犯罪や治安に興味があれば、彼らは精神不安定を理由に罪に問われなかった犯罪者だと分かるだろうか】
【男の両手にはナイフ、やろうとしていることは――――予想が付くかもしれない】

/*飯落ちが長くなりそうですが、其れでもよろしいなら絡んでもいいでせうか?*/
801 :【十施術式】十の治癒魔術を施す@wiki [sage]:2011/11/17(木) 19:18:38.30 ID:h8scGUDeo
>>800
/全然OKよろしくなんですが、すいません…いきなり少し遅れます…
802 :【空想現像】 [sage saga]:2011/11/17(木) 19:21:53.41 ID:dpW5Tiwfo
>>801
/*やおい‥‥、いえいえ、お気にせずです。多分8〜9時当たりで自分は飯落ちするかと思われます*/
803 :【十施術式】十の治癒魔術を施す@wiki [sage]:2011/11/17(木) 19:39:42.66 ID:h8scGUDeo
>>800

 階段を下りながら、紫煙を薄暗い建物の内部に燻らせていく。
 踊り場に設置された蛍光灯は老朽化を示す様に、幾度となく明滅を繰り返し、小さく軽い音を響かせていた。

―――ッ! なんの、音だ……? …―――

 焦る事無く下のフロアに向かっていた男であったが、階下より聞こえてくる呻き声、打撃音、それらを感じ取り
 俄かに緊張を増し、警戒の色をその表情に現す事になった。――音の主は患者か、或いは部外者か。


「―――…部外者、か」

 音の発生源とみられるフロアに辿り着いた男は、一人の怪しい人物を前に、小さくそう呟く事になる。
 舌打ちの音をが耳朶を打ち、好ましくない緊張感が場を支配するのを感じ取る。
 状況を見て舌打ちをしたいのは―――こちらも同じだと云うのに。

「……おい。アンタはそいつ等をどうする気だ…? と云うか、既に何を……」

 鏡の様に見える仮面を装着した相手に怪訝な表情を向けながら、口に咥えていた煙草を地面に吐き棄てる。
 白衣に両手を突っ込んで状態で、自身が医者であるという事を誇示する様に、堂々とした態度を崩さない。

 相手がやっている事は何であるか―――それは、正しく一目瞭然とでもいうべき物。
 なれど目的が一向に解せないのだ。患者連中が死線を越えていない事は、他でも無い医者である男なら分かる。

 では、相手は何をしたのか―――?

 昏倒が狙いだと云うのか。救済でも排除でも無く、無力化を狙っただけなのか。
 否、二人の人間を引っ張り出したところを見る限り、それはまるで―――

「―――…嗚呼、選別≠オたって訳か」

 感情の籠らない呟きが、静かなフロア全体に響き渡った。
 その行動の真意は、何であるのだろうか。――男の視線が、相手を見透かそうとする様に一直線に向けられた。

 琥珀の眸に映るのは、相手の姿、二人の犯罪者。相手の行動が正義≠ナある事は、既に犯罪者の確認で済ませている。
 だが、善悪の判断基準の上に――医療に携わる者は存在しない。例えそれが正義であろうと、患者を軽く扱う事は許せない行為であった。

/お待たせしましたっ!
804 :【空想現像】 [sage saga]:2011/11/17(木) 19:56:36.22 ID:dpW5Tiwfo
>>803
―――、関わるな。
関わらなければ、俺はお前に関わらない。
助けたければ勝手に助けろ、この2名以外は既にやるべき事をやったからな。


【貴方の言葉を聞き、その格好を見ても、男の態度は確として変わらない】
【仮面の内部で反響しているのか、金属質に響く嗄れ声には、感情という物が見当たらず】
【仮面は、自己を見せずにただ鏡面に目の前の貴方を映すだけであった】
【異常とも言えるその姿、恐怖を煽り、人で有る筈なのに、人から外れた異質な意思≠感じさせる】

【そして、男は傍らに書類を置くと、引きずった二人の一人の近くにしゃがみ込み、髪を鷲掴みにしながら言葉を紡ぐ】
【書類に目をやれば、顔写真と名前と罪状だけの簡素な物だと分かるだろう】

マーティン=トレマー、38歳。
2年前に通り魔により3名の子供を殺害、証言などにより責任能力が無いと判断され、精神病院に送検。
半年前に、精神病院より退院し、現在は自宅療養をしている。家族構成は老いた母親と姉が一人。

‥‥お前だな?

【詳細に調べ上げられたプロフィールを羅列していく男】
【仮面にはきっと、恐怖に染まる30代後半の醜い小太りの精神病患者が居るのだろう】

「‥‥ひ、‥‥っ、たす‥‥おれ‥‥はわるくな‥‥ぃぎぃェえァ‥‥!?」

【男が許しを乞おうとシた瞬間に、その頬にナイフが突き刺される】
【かたかたと鳴る歯にかちかちと刃が当たり、硬質な音が響き、ずぶり、と引き抜かれる】
【血がしとどに溢れ、男が悲鳴を上げて倒れ込みそうになるが、髪を掴んで引き上げる】

‥‥最初に殺した子供は顔に5つの刺し傷が有った。
お前も同じ数、同じ箇所に傷を負ってもらおう、鏡写し≠ノな。

【男の、声なき悲鳴が、静かなフロアに響きわたっていく】
【この、処刑人たる男もまた、ここに居てもおかしく無いほどに狂ってしまっている存在だと分かるかも知れない】
【悪を決して許せず、妥協せずに己の手を下し動く、偏執狂[パラノイア]。悪を狙って殺す、ただのサイコキラー】
【この光景を見て、貴方はどうするか‥‥。しかし、男からは貴方の方に向ける警戒の気配を感じるだろう】
805 :【空想現像】 [sage saga]:2011/11/17(木) 20:09:14.77 ID:dpW5Tiwfo
/*すみませぬ、すこし風呂に入ってまいります*/
806 :【十施術式】十の治癒魔術を施す@wiki [sage]:2011/11/17(木) 20:21:05.28 ID:h8scGUDeo
>>804

「……随分と勝手な言いようだな、アンタ」

 相手の声を聞き取りながら、その異質なまでの姿、そして断固たる意志の形を見ていると――戦慄すら覚える。
 何が相手にそこまで強固な意志を持たせているのか、その解を見出す事はおろか、手掛かりすら見えない。

 とにかく、相手が何をすべきなのか外野からでも見届けてやろうと、相手の方へゆっくりと歩み寄る。
 蹲る患者たちの姿には目もくれず、今は興味が無いとでも云う様に。

「――…エグい事しやがる。何が鏡写し≠セ……」

 相手が対象の患者に対して言い放った言葉を聞いて、思わず肩を竦めてしまった。
 呆れた様に、見ていられないといった様なその仕草は、直ぐにでも止めに入ろうと云う意思を感じさせない。

 医者であるのに、目の前の傷害現場を見逃しているのか―――否、現状ではただ任せているだけ。

「狂ってるのはどっちなんだか……、まあいい。Recovery practice ―― mind=v

 相手の脇を通り抜けて患者の目の前まで来ると、右手をその額へと向けて小さく術式発動の詠唱を行った。
 虹色の魔方陣が宙に出現し、薄暗いフロアの中に輝きを放つと、直ぐに消えてなくなる。

 患者の男が負った精神病は、徐々にだが正常状態へと引き戻されていく事になるだろう。
 まだ、この鏡面の正義がその狂っている様な執着心を晴らさぬ内に、勝手に治療を開始したのだ。
 傷を治すのは後回しにしたのか、或いは相手が口にした言葉の意図組んで―――5つの傷を負わせる気なのか。

「錯乱状態でそんな事をやったって意味が無いだろう? やるからには徹底させてみろ」

「被害者の子供連中が精神病に掛かっていたのなら良いが、そうじゃないんだろう? 正常な状態で、刺し傷を負わされたんだろ?」

 ともすれば相手の為そうとしていた事を、より残酷な形として増長させる結果になるかも知れない。
 狂って錯乱した状態であれば、正常な罪の意識に苛まれずに済んだかも知れないのに―――それを許さない仕打ち。

「アンタが正義の味方だか、或いは違うナニカかも知らないけどさ。俺はその嗜好が理解できない」

「ただ…―――中途半端は嫌いなんだ」

 身を翻して部屋の中央に向かうと、男はしゃがみ込んで蹲ったままの患者たちの容態を確認し始める。
 その様子は警戒心も何も無く、油断し切っているか、或いは相手に関心を持っていない様であった。
807 :【十施術式】十の治癒魔術を施す@wiki [sage]:2011/11/17(木) 20:25:46.98 ID:h8scGUDeo
>>805
/了解です、遅れがちで申し訳ない…
808 :【空想現像】 [sage saga]:2011/11/17(木) 20:41:23.02 ID:dpW5Tiwfo
/*ごめんなさい‥‥!さらにごはんです、遅れますすいません!*/
809 :【十施術式】十の治癒魔術を施す@wiki [sage]:2011/11/17(木) 20:42:49.90 ID:h8scGUDeo
/了解ですっ
810 :【血機械之王】 @wiki [sage]:2011/11/17(木) 21:23:30.12 ID:lWaXBGRoo
【疫病は蔓延するものである】

【また、疫病と言う言葉は数多の事象や現象を比喩される際にも頻繁に使用される代表的な"蔑称"でもある】
【それは時に政治、それは時に宗教、それは時に時代そのもの。薬も多ければ毒と成るように、如何なる事も疫病へと転じる可能性を秘めている】
【噂や都市伝説もまた然り――だが、疫病は何時しか必ずしや根絶される。それが悪意と害意に満ち溢れているならば滅せられる】
【どんな疫病だろうと、消え去ってしまう――――】


【夜、都市郊外の森の奥深くに在る古城、玉座の間】

【玉座には燕尾服を着た人物が座っていた。赤黒い外套を揺らし、青白い肌を月光に照らさせ、青白い髪の毛をなんとなしにそよっと動かす】
【その両の目は朱色の輝きを持ち合わせ、暗闇の中で存在を誇張するかのように真っ赤な視線は虚空を見つめる。何を、見つめる】
【城の中には電気照明などは存在せず、全てが月明かりか、もしくは蝋燭のか細くて淡い光だけが満ちている。幻想的さを、演出する】
【左手スッと宙へと向けて持ち上げ、何もいない空間をそっと撫でる。青白い肌には、頬や額は僅かながらにも赤みを帯びている感じがある】

「……外、出ないと、危ない、かな」
「まぁ、ボクが玉座から動かなくても"世は全てこともなし"だろう……」

「こういう、気だるさ、に、浸るのも、悪くはない」

「……けれど、冬場の寒さは、酷いね――酷過ぎる」

【外套をばさっと広げて自分の体に上からかける。腰を椅子の前の方へと押し出して、背中はずるりと背もたれをすべり落ち、椅子の上に若干寝ているような姿勢】
【生憎と"箱"の中でしか睡眠ができない性質であるためこのまま転寝してしまうことは決してないが、今はそれすらも恨めしく思えてしまう】
【ならば、とっととその安住の場所へと舞い戻ればよいのに―――ポリシーに厳しい青年自身がそれを許さない。意地でも、この椅子に食らいついてやるとばかりに】

【夜は、まだまだ更けていく。さながら、闇のマジックアワー】



/誰でもうぇるかむー!殺し合いから絡み待ちまでっ
/ただ、私は25時に落ちますのでご了承のほどをばっ……
/また、凍結などになっても、基本的に平日は午後8時以降にしかレスができませぬっ
/加えて、金曜日も長引いた場合は次の日は土曜日ですが、土曜日も上記と同様ですぬ……
/日、月はおやすみなのですが、何分、そこまで長引くのも稀だと思いますし……

/とかく、そういうこちらの我侭なあれに付き合ってもいいよ!的な方推奨ですっ……申し訳ないッ……
811 :【空想現像】 [sage saga]:2011/11/17(木) 21:39:07.92 ID:dpW5Tiwfo
>>806
‥‥勝手さ、別に俺は他者を気遣うつもりも無い。
俺はただ目的を達成できれば、それで構わない。

【声は、感情を見せる事は無い。しかし、それは表向きのものにすぎない】
【まるで‥‥、力を入れすぎて凝り固まった筋肉のような、そんな硬さなのである】
【余りにも膨大な感情の奔流が有るが為に、ソレらが入り交じって結果的に無感情に見えるという物】

‥‥俺か?俺は狂っているが。

【青年の呟きを聞きながら、なんてことは無さそうに男は言う】
【理性的な狂気=Aそれがこの男の行動の中にある、本質】
【横をすり抜け、治療を施されて正常な様子に戻った患者は、そのままに、正常な恐怖を感じている】

「‥‥や、やめへふは‥‥はい。わたひ、が‥‥、わふか‥‥った‥‥か‥‥は」

【頬を切り裂かれて、声をマトモに発せない状態の男が、己の成した事に気づき、涙を零す】
【それを見て、男は動きを見せることはない。そして、貴方の言葉を聞いて】

‥‥なるほど。なるほど。
まったくもってそのとおりだ、その理論は正しい。
礼を言おう、どこぞの医者。

【謝罪する犯罪者の声など聞くこと無く、男の方へとただ言葉を返した】
【そして、許しを乞い、罪を認める男に、仮面を近づけ、鏡面に男の顔を写しこみ】

それでもお前は許されない=d‥!
お前がやったようにお前はお前がやったことをやられるべきだ。

‥‥あと、4回。子の恐怖を想像しながら傷を受けろ。

【謝罪を以てしても、男は何もかもを許しはしない】
【罪には罰を、同等の傷を、同等の恐怖を。鏡写しの如くに同じ様に】

‥‥俺は、正義ではないさ。嗜好でもない。

―――そうしなければならない≠ニ結論に達しただけだ。

【己を狂人と知り、己を正義ではないと知り、その上で悪を裁くと言う男は何様のつもりか】
【だが、少なくとも―――ねじれて汚れた使命は、しかしながら貫かれてしまうようであって】
【4度の肉を突き刺す音と、響く絶叫が静かなフロアに響きわたっていった】
【その後、他の子供の負傷部位も再現するようにナイフで傷を一つ一つ刻んでいくだろう、間違いなくこのままでは死ぬ事は確実だ】

/*すいません、ただいまですっ!*/
812 :【十施術式】十の治癒魔術を施す@wiki [sage]:2011/11/17(木) 22:02:24.95 ID:h8scGUDeo
>>811

 相手の言葉が持つ硬さ――それの意味する所は無感情では無いのだ、と気付いた。
 確固たる信念の在り様は、無感情に見えてしまう程に多くの感情を内包する事になるのだと。

―――では男の方はどうであるのか?
 無機的に言葉を放ち続けるその声音は平坦で、ただ医者としての役目を果たそうとするだけの、機械に過ぎなかったかも知れない。

「礼は素直に受け取る。患者以外に言われても、ピンと来ないがな」

 茶化す様に冗談染みた言い回しを取りながら、睥睨する様に患者の様子を窺った。
 謝罪をして、己の罪に対する懺悔を行っているのか…―――そう読み取った時、胸の内にやり場の無い怒りが込み上げた。

 何よりも弱さに、憐れさに、情けなさに。こんな物を見せられる位なら、半端でも良かったと思えてしまう程に。
 声に出して喚きたくなるほどの衝動を辛うじて押さえ付け、無言を貫く事になるのだが。
 しかし、静かな怒りを患者の方に向けていた事は―――相手にも、読み取れたであろうか。

「……己の信念とは違うのか。何かしらの責務≠負って、行動してるって言うのか」

 肉の切り裂かれる音も、フロア内に反響して喧しく耳朶を打つ絶叫も、男にとっては物珍しい物では無かった。
 重要なのは、その前に相手が放った言葉である。相手の結論が、まるで普通には思えなくて。

 容態を見終えた患者の身体を床に横たえて、腰を上げると、相手の方に再び近付いて行く。
 対象に対する罰≠ヘまだ終わってい無い様で、それを看過し続けて――文字通り「見殺し」にする気は無かった。

「医者の前で[ピーーー]まではやってくれるなよ。生きてる内なら『復原』出来るんだ、その可能性を絶やさないでくれ」

「これ以上、人死にを見るのは御免なんだ……」

 少しばかり寂しげに声を響かせながら、ナイフを振るう相手の腕を掴んで止めようとする。
 表情は相変わらず何も変化していないが、瞳に映す感情は、どこか悲しげな物であったかも知れない。
813 :【空想現像】 [sage saga]:2011/11/17(木) 22:18:50.48 ID:dpW5Tiwfo
>>812

‥‥別に、俺はただ鏡で返しただけだ。
受け取られなくとも構わない、お前がやったことに対する正当な反射であるだけだから。

【男に、表立った揺れは見えない。それは、仮面越しだからこそのものだろう】
【自分を強く守るために、強く在る為に、男は仮面を被り、鏡面に相手を更に被る】

【男は、ただ無言で肉を裂き、血を撒き散らし、悲鳴を製造し続ける】
【仮面に吹き出す血が、びちゃり、と飛び散るが、それでも男は動きを止めない】
【しばらくして、犯罪者はその声すら漏らさなくなり、浅い息を漏らすようになって】

‥‥ただ、知った≠セけだ。そして、そうせずにはいられなくなった=B
それ以上でも以下でもない、それだけだ。間違っていても、俺はやる=B
復讐に狂ったサイコキラーか、正義を気取る連続殺人犯か、そんな事はどうでもいい。
ただ、俺の周りから全ての悪が消えてなくなってしまえばいい、そうすれば俺も死ねるんだから。

【自分勝手な事情だろうか、きっとそうだろう。本来ならば法の元に捌けばいいのだから】
【だが、裁けないものが居る。例えば目の前の男とか、そういう人間を、一体誰が裁くのだ】
【それを成すと決めたのが、この男なのである。その理由は、全く知れたものではない、聞かなければ分からず、聞いても分からない】
【ただ、使命感とは確実に違う。それは、言うなれば、妄執=Bそんな印象だろうか、人が何かを経験し、人から外れてしまったような】

【そして、心の腑に思いきりナイフを突き立てようとした瞬間、腕を抑えつけられて】
【ぐりん、と鏡で出来た仮面が振り向き、貴方のその悲しげな色を映す双眸を鏡に映すだろう】

‥‥3人分殺したんだ、1人分の死じゃ本来は等価にはならない。
殺したものが死なないのは可笑しい、犯罪者はろくでもない死に方をするべきだ。
俺のようなどうしようもない狂人に、俺のようなどうしようもない化物に、殺されなければならない、殺さなければならない。
その対象は――――当然俺もだ。

【男は、きっと。不可能である事、悪人をこの世界から無くす事に成功したら、その世界から逃げ出すように死ぬだろう】
【そして、地獄の奥底できっとまた同じ事をするだろう、間違いない】

‥‥手を 離せ。
お前の前で殺してはいけないのなら、お前の居ない所で殺す、こいつらに殺されたものと同じ箇所に同じ傷を同じ数刻んで殺す。
それが、俺に出来る最大の妥協だ、これ以上の交渉の余地は無いと知れ。

【男の仮面に飛び散った血が、二筋。涙のように流れて地面に落ちただろう】
【僅かなりとも、あなたの言葉を聞いたのが、この男が落ちきれていない@B一の部分であった】
814 :【十施術式】十の治癒魔術を施す@wiki [sage]:2011/11/17(木) 22:46:20.09 ID:h8scGUDeo
>>813

 相手の言葉を聞くと、脇に視線を逸らしながら「鏡、か……」と、小さく呟く。
 仮面を被るのは、己を隠す意味合いであったか、偽る意味合いであったか――そんな抽象的イメージを思い出しながら
 鏡として存在しようとする相手の心の内が読み取れぬ事に、音を上げてしまいたくなった。

 目と目を合わせて会話する―――それが成立しないだけで、こうも不便なのか。

「悪が無くなれば、悪を倒し続けるだけのお前の存在する意味は無いと?」

「じゃあ、お前…――――――」

 自分の存在を消す為に戦おうとしている様な物じゃないか…―――そう口にしかけ、しかし、何とか飲み込んだ。
 医者である己も、何も変わらないではないか、と。患者を治して病原菌を殺し続ける自分も、まるで変わらないではないか、と。
 ――気付いてしまった。元より糾弾する気は無かったが、それ以上に、何より口にするのが憚られてしまう。

 微妙な間が出来た事を、相手がどう思うのかは定かで無い。だが、男の放つ気配が僅かに揺らいだ事は伝わったかも知れない。
 生気が微かに削がれたような、熱意が僅かに下がってしまった様な―――そんな些細な変化。

「そんな事をしたって、どうにもならないのは分かっているだろう。悪を滅ぼしたって、幸せが来る訳じゃ無い」

「同じだけの傷を負わせたって、殺された側が報われる訳でも無い。新たな死者がこの世に生まれるだけに過ぎないんだ」

 相手の腕を押さえながら、鏡に映った自分の顔を見る。
 なんて、悲しげな眼をしていやがる。情けないにも程が有るじゃないか…―――そう、詰りたくなってしまった。
 だからと云って、言葉を掛けるのを止める気は無い。患者に、死線を跨がせるわけにはいかなかった。

「離したら、アンタはソイツを連れて、俺の視界から逃れるだけだろう? 結果がソイツの死であると決まっているなら、俺は見過ごさない」

「患者を前にして匙を投げる医者なんて、いやしねぇんだよ」

 眼光を鋭く光らせながら、相手の腕を握る手に力を僅かに込める。
 目の前の相手の責務≠邪魔翌立てしたくは無かったが、それが生死に関わる事なら黙認できない。

「……やっぱり分からない。何がそこまでアンタを駆り立てるんだ? 悪を失くそうなんて、病気を無くすのと同じ位――不可能、なのに」

「―――…ああ、成程。アンタが鏡≠セって云うのも……よっく理解できた…」

 言葉を紡ぎ続けていた男は、しかし、何かに気付いたのか―――スッと相手の腕から手を話して二三歩後ろへと下がった。
 納得してしまった様に、受け容れ難い現実を目にした様にひどく苦々しげな表情で――

「アンタを見ていると…、不可能に向かっている俺自身を見ちまってるみたいなんだ」

「医者の手が必要で無い世界なんて、ある訳無いのに……俺は、治療を施し続けるんだからな」

「新しい病気が出ると分かっているのにワクチンを開発して、いずれ怪我を負うかも知れないのに傷を治して――」

「止められないからな、無駄だとは言えないからな……この行為を。アンタのやってるのも、そう云う事と変わらねぇんだよな…」
815 :【空想現像】 [sage saga]:2011/11/17(木) 23:10:53.97 ID:dpW5Tiwfo
>>814
【そういえば仮面の前に映る自分にお前は誰かと問い掛けるという拷問があっただろうか】
【そう考えれば―――、この正体の掴めない男にお前は誰かと問いかけたくなるという事は】
【強制的に、この男との会話は拷問となってしまう。そういうことであるのかも知れなかった】
【ただ会話するだけで、心を削っていくような化物、それが人の形をした此の男だ】

―――悪が居なくなれば、悪が居ない世界を鏡写しにして、最後の悪は居なくなる。

【此の男は、きっと自殺をするつもりである。絶望しつくしたからこそ、絶望したまま駆け抜ける】
【ただ、その行き先に己が絶望した理由全てを巻き込みながら自殺していくというだけ】
【だからこそ、この男は狂っていて、だからこそこの男は揺らがない。死を前とした者に、怖いものなど無いのだから】
【―――いや、1つだけあるか。それは、死ねなくなること=B目の前に居る貴方は、そういう意味ではこの男の天敵であった】

【だからこそ、男は貴方の事を無下にはデキないのである】
【そして、貴方のその言葉を聞き、男は仮面の奥から初めて感情を見せる】

―――何を、何を馬鹿なことを、馬鹿め、馬鹿だ。分かっている‥‥、分かっていてもだ。
最愛の娘を殺された者の、共に生きると誓った妻を奪われたものの、気持ちは‥‥!
望まれないと、知っていても尚、知っていても‥‥、俺は、私は、ボクは‥‥!

【初めて見せる、激昂。この男の理由の一端が、見えたかも知れない】
【体から、一瞬ドス黒い靄が吹き出したが、直ぐに男の体の中に戻っていく】
【僅かな時間だったが、その靄の中に無数の同じ仮面の姿が確認できた筈だ】
【直ぐに、男は冷静な様子を取り戻して、既にその姿からは己という物が見えなくなった】

‥‥殺すさ。殺すのが俺だ。
そして、生かすのがお前なんだろう、分かっているとも。

【手に握るナイフを強く握り締めながら、腕に力を込めていて】
【貴方の質問を聞いて、貴方の感情を感じて、貴方の顔を見て、その上で】

――お前の方が、遥かに上等だ。
俺は、間違っていると知ってても、もう止まれないからだ。

【体から吹き上がる霞が、同じ格好の男女を4名創りだした、背格好は違うが見た目は同じ】
【ソレらが二人の犯罪者の腕を抱え、どこか連れ去っていくだろう、そして】

‥‥僕だって。止まれればいいと思う。
だけどね、‥‥僕は。それでも悪を見れば殺意を抱かずには居られない。理由があるから。
―――もう二度と会わないことを願おう、名前も知らないお医者さん。

【優しく、落ち着いた男性の声が、ずらされた仮面の隙間から聞こえるだろう】
【妻子持ちで、いい年をしていてもおかしく無い、そんな様子の言葉であり、態度である】
【仮面をずらして、口元だけ露出した状態で、その頬には涙の跡が残っていて】
【仮面をかぶり直した男は、背を向けて歩き出しながら、キンキンとした声を響かせる】

‥‥俺はミラー=B目の前の光景を映す‥‥、鏡だ。

【血をナイフから払い、素早い動作で走り去っていくだろう】
【残ったのは、凄惨な血の跡と、貴方に治療された十数名の人々】
【‥‥‥‥貴方は、鏡に何を見たのか。鏡を被る男はそれを見ることは叶わないのだ】

【――――鏡よ鏡、世界で一番の愚か者は、だぁれ?】

/*乙でしたー!飯落ちやら、申し訳ないです‥‥!でも、楽しかったです!*/
816 :【十施術式】十の治癒魔術を施す@wiki [sage]:2011/11/17(木) 23:34:35.90 ID:h8scGUDeo
>>815

 相手の言葉を聞いて、その内にある決意を感じ取って―――「最後の悪」が指す者を理解する。
 自らの命を絶つ気である、と勘付いた以上、相手が世界の悪を根絶した際には止めに向かわねばなるまい。
 自殺志願は、やはり忌むべき物であるのだ。医者として、個人として、その想いは強くある。

 それ故に、相手に天敵扱いされていると、男自身は気付いていないが。

「――…ッ」

 激昂した相手が放った言葉、それを聞き取り―――理由の一端を垣間見た事で、男の表情が曇った。
 決して取り戻す事の出来ない―――失った物。それを抱いて、相手は戦っている。
 間違っていると糾弾するのは容易いが、そこに口出す権利は、誰にだって有りはしなかった。

 黒い霧の様な物、そしてその中に見えた無数の仮面を見て取り――朧げながらだが、相手の正体を見た様な気がした。
 多くの姿を持つのだろうか、それを構成するのは悲しさからくる責務≠ネのだろうか。
 部外者には、そんな勝手な憶測を立てる事しかできない。

「……出会わないで済むと思うなよ、鏡野郎=v

 目の前で起こった不可思議な光景を見ても、微動だにせず。ただじっと、相手の仮面を見続ける。
 相手の本性なのであろう優しい声音を聞き取り、その嘗ては幸せであった事が感じられる態度を感じ取り、
――それ故に、今こうしてそのような姿になってしまった事を、憐れに思わずにはいられなかった。

 相手が仮面をずらした事で見せた涙の跡に、何か言葉を掛けたくなり―――しかし、口にする事無く飲み込まざるを得ない。

 医者である自分には、患者のプライベートに踏み込む権利が有る筈だ…―――そんな思いを抱いていても、やはり実行には移せないのだ。

 去って行く相手の姿を見送りながら、男は両の拳を強く強く握り締めた。
 それは、患者を連れていた事に対する怒りであったかも知れないし、患者を見逃してしまった事へのやるせ無さかも知れない。
 精神ケアは協力員であるアレの役目だが、男自身にも出来る筈だと―――

 心の傷≠セって十分に医者の領分であると決め付けた男は、鏡野郎≠患者と決めてしまったらしい。
 フロアに残った患者を治癒し終えてその場を後にする男は、相手の傷を癒して立ち直らせてやろうと
―――そんなはた迷惑な責務≠、勝手に負っていた。

/絡みあり乙でしたっ! こちらも楽しかったです!
817 :【紅龍焔将】 [sage saga]:2011/11/17(木) 23:57:29.28 ID:DIpsgPT2o
>>793

「なに笑ってやがんだ……ったく、玲鷹め……ごほ、ごほ……」

笑う少女を睨みながら、呼吸を整え悪態をつく。
カッくんだなんて自分に似合いもしない呼び名だ。

誂われている気しかしない―――くそったれ、笑いやがって。

笑う少女に怒る事は無いが、不機嫌さは増した様だ。
とはいえそこまで深刻では無く、むしろ恥ずかしさの混じった悔しさか。


「はっ……はいはい、宜しくだ……かよ、さん?ちゃん?」


仕返しだと言わんばかりに敬称をニパターン。
明らかに後者は子供扱いしている―――とはいえ、なんと呼べばいいのか。

横目で少女の様子を伺いながら煙草を蒸す。嗚呼、喉が痛い。
無糖でも飲めるとは意外に―――否、飲めたからといって大人という訳ではないが。

温くなってきた缶コーヒーを片手に寒さに身を震わせる。そういえば、ジャケットは貸しっぱなしだ。
818 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/18(金) 00:27:02.33 ID:SsijuRZxo
>>817

「いやあ、ね。…私はどっちでも、似合ってると思うけど」

青年の鋭い視線も、今は少女に届く事は無く。ぴんと人差し指を立てて思慮でも巡らせているかのようなポーズ
性懲りもない一言を、薄い笑みを湛えながら返した。未だ愉快な気分は覚めない様子
いや別に、あの名称が不相応だとは、思っていないが。いやがる理由は、それとなく解っている

「別に、私はどうでも――後者でないのなら、どうでもいいけど」

それが相手の狙いなのだろうとは思いつつも、ぴくりと眉を反応させる
ちゃん付けなんて、同年代の人に対して使う者ではない。彼だって、解っているくせに
努めて澄ました風に放った一言は、何処か堅さを帯びていて。そんなにちゃん付けが、嫌なのか。嫌らしかった

「あ、そうだこれ――…お陰で暖かかったわ、ありがとね」

紛らわすように苦みの効いたコーヒーを啜っていると、視界の端でぶるりと震える身体があった
サイズはかなり、少女の身体を超過していたが、却って寒さに対抗するという点ではプラスに働いていた
一旦側に缶を置いて、もぞもぞとジャケットを脱ぎ青年の方へと差し出そうとする
819 :【紅龍焔将】 [sage saga]:2011/11/18(金) 00:35:45.13 ID:avop1YgGo
>>818

「似合わねぇよ、まったく、似合わねぇ……ガラじゃねぇだろ」

煙草を持った片手で軽く頭を抑えた。似合うわけがない、と。
恨めしげに少女を睨みながら溜息をついて肩を落とす。


「く、くく……なら、普通に呼び捨てで良いか……かよ、ってか」


済ました堅い表情に滲む嫌悪の色。それを見て仕返しは完了だ、と笑いを堪える。
流石に”ちゃん”付けで呼ぶ程、意地悪な性分ではない。普通に呼び捨てだ。


「あぁ、気にすんな……アイス食って風邪引かれちゃ、目覚め悪ぃ」


差し出されたジャケットを受け取り再び羽織る。
冷えた身体にジャケットに残る彼女の体温が身体に染みる。
なんとも言えない表情で、青年は黙々と煙草を吸う―――仏頂面で何を考えているやら。
820 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/18(金) 01:33:49.25 ID:zTYW+yeoo
>>819

「そんな事も、無いと思うんだけどな…まぁ」

少女自身はそう呼ぶ事に抵抗は無いのだが――まあ、無理にまで一つの呼称に固執する謂れも無い、そこまでは。
悪戯っぽく紡ぐ言葉にも小休止。肩を落とした相手にのんびりと視線を向けつつコーヒーを啜った

「…もう。最初っからそう、言ってくれれば良いのに」

漏れた笑い声は堪えていたものが溢れたようなソレで、少女は不満に口を尖らせる
やられたらやり返すというのは成る程尤もではあるが、そう手放しに納得できるものか
髪を掻き揚げながら視線を鋭くしてみせる少女の表情には併し、やはり子どもっぽいあどけなさが覗いていた

「ん、あのくらいならきっと大丈夫――…ね。アタリの分もとなると、ちょっと危なかったかもしれないけど」

ひらひら動かしてみせる板きれは、未だに少女の手中に有る。交換は明日にでも回そうか
そう考えた理由は邂逅のうち過ぎ去って行った時間にもあるが、もう一つ――ぼんやりとして来た、視界にもある

「さて、と…。そろそろ、良い時間ね」

ぼーっとしていると直ぐに瞼は重くなり、そのたび少女は雨の日のワイパーのように視界を明瞭にしなければならなかった
変わらずの仏頂面で煙草を燻らす青年へと視線を向けると眼のあたりをごしごしと擦って、徐に立上がる
その声には一抹の名残惜しさも、小さく反映されていた

「今日は久しぶりに、楽しかったわ。――また」

機械的にぽんぽんと数度、服を叩いて汚れを落として、彼のほうへと向き直る
俄に高翌揚したような少女の声音からは眠気に侵され始めている事が伺い知れた。二三言葉を紡いでは、ゆっくり出口に歩いていく
――もしかしたらその際に外灯に照らされ露となった、青年に向って手を振る少女の影に気付くかもしれない
何れにせよ彼女は、ふらふら若干危なっかしい足取りで――何事もなければ夜の帳の中に消えて行くのだろう
821 :【紅龍焔将】 [sage saga]:2011/11/18(金) 01:47:36.82 ID:avop1YgGo
>>820

ふん、と鼻を鳴らしてむすっとした表情。
どうあってもその呼び名は認めない、認めたくない――らしい。


「……はっ、そりゃ悪かった。これでお互いチャラってやつだ」


くく、と笑いながら。視線を鋭くしてみせる、やはりあどけない顔。
これが同い年、もしくは年上だなんて思えるだろうか。いや、自分が老けているだけか。


「今度食う時は暖かい場所で食べるんだな、本気で風邪引く」

「……あぁ、結構な時間だな。流石に俺も眠ぃ……帰るとするか」


眠たげな彼女を見て、大分と時間が経っている事を理解して――立ち上がる。
煙草を地面に落として靴で踏む。瞼が重く、細くなった眼は更に目つきが悪く。


「まぁ、そこそこな……縁が合ったら、またな」


向き直る彼女。縁が合ったら、と付け加えて別れの言葉を告げる。
眠たげな表情や、歩き出した彼女のふらふらした足取りには少々不安を覚えるが――。


「………………はっ」


小さく鼻で笑う。遠くの方で街灯の下、手を振る影。成る程な、と口元を綻ばせる。
闇に消えた彼女に続く様に、青年もまた反対側の出口へと歩いて行く―――冷め切って、僅かに残った缶コーヒーを片手に。


/おつかれさまでしたっ
822 :【影磔遊戯】影で束縛@wiki [sage]:2011/11/18(金) 01:49:26.12 ID:zTYW+yeoo
>>821
/お疲れさまでした、ありがとうございましたー!
823 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/18(金) 04:47:36.59 ID:PeUhoxOd0
 霈然と打ちつける雨は、冷たく。
 ガス灯の明かりに照らされ、“独り”の影が揺れる。

 月毛色のポニーテールは、雨に濡れそぼつ。
 眼帯のかかっていないほうの赤い左瞳は、まるで雲の向こうの月を眇めるように。
 白タイツに包まれた足は、ただ静かにその場に止まっている。
 クラ
 昏い海の上、吊り橋の上――見えない星と月の下。
 力なく、八つ当たりするようにガス灯の柱をたたく。

「――、悲しい。じゃない?」

 囁く声は雨音に流される。
824 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です)(関東・甲信越) [sage]:2011/11/18(金) 09:21:15.84 ID:L4aRDBIAO
空想現像の中身は愚痴スレ民でスレの破壊者だぞ
IPの証拠もある
825 : ◆fCwPfyah9RRE [sage]:2011/11/18(金) 23:28:11.52 ID:BEBrhQGk0
黒いスーツ服、白い手袋、ショートの青い、綺麗な髪。
背中の部分は服が二箇所敗れていて(左右対称にも見える)
はぁ、と溜息を吐いて背中に目をやり、さらに深く息を吐く。

(また服を買わないと……背中が破れたスーツ服、とか売れない物かしらね…)

路地裏からゆっくりと足を進めて行き、大きな通りにでる。
幸い人は少なかった。これなら背中もあまり見られないだろう。

(アタッシュケースは向こうに置き忘れるし、回収されてるだろうなぁ…落ち込むかなぁ)

下方面ばかりを見ている為、視界は非常に狭い。
もしかしたら、誰かにぶつかってしまうのやも……
826 :【紅翼幻魔】 [sage]:2011/11/18(金) 23:30:25.65 ID:BEBrhQGk0
/名前ミス
827 :【天獄夢想】 [sage]:2011/11/18(金) 23:38:09.51 ID:Y6eScuUPo
>>825
のんびりと夜道を歩く一人の男がいた。
紅いコートに十字の義眼、紅いコートの両腕を捲くった袖は常人には目も当てられないような凄惨なもの。
左腕は不思議な言語で複雑な魔方陣が彫られ、右腕は幾何学模様と福音が彫られている。
だらしなく伸びた長い黒髪を、これまただらしなく7:3で分けた冴えない男。

「……やぁれやれ…今日は“これだけ”しか稼げなかったか…まぁいい、ディナーには困らないだろうしな」

“これだけ”という言葉に反しながら手には大量の札束、それを数えながらのんびりと歩く男の数メートル背後
には―――豪華なカジノが聳え立っていた。完全にギャンブルで掻っ攫ってきたとしか思えない状況である。
そんな中、男は札束を数えながら夜道を歩くものだから――――どん、と誰かにぶつかってしまう。

「っと…すまないな、前をよく見てなかっ―――」

男が札束から顔を上げ、右目の魔眼をちらちらと街灯に照り返させながらぶつかった相手に謝罪をすれば……。
そこには、黒いスーツに白い手袋、そして綺麗な蒼い髪が視界を埋めた。男は言葉を失ったように、その場に立ち尽くす事しか出来なかった。
もちろん、その理由は―――――。


/遅れましたあああ
828 :【紅翼幻魔】 [sage]:2011/11/18(金) 23:50:26.20 ID:BEBrhQGk0
>>827
何かにぶつかった衝撃が体に走り、それと同時に自然と体が後ろに下がる。
どうやら人にぶつかってしまったのだろう、視界に奇妙な模様のような、魔法陣がかかれた腕が映る。

「っと、ごめんなさい、前を見ていなかった物で―――」

相手の顔も見ずに謝るのもどうかと思い、顔を上げる。
紅いコート、義眼、何処かで聞いた事あるような声。

よく見ればその義眼にも、紅いコートにも見覚えがあるし――だらしない七三で分けられた髪。

「――父、さん?……」

気づけば声に出していた。
しかし父さんは地獄で母さんを泣かせつつもイチャイチャとしている筈だし、でもここまで似た人物、それこそクローンか何かでもない限りここまで似た人物はいないだろう。

だけど、だけど見れば見る程――その姿は父さんに見える訳で。
829 :【天獄夢想】 [sage]:2011/11/18(金) 23:58:37.27 ID:Y6eScuUPo
>>828
―――父、さん?……―――

男はくわえていたタバコがぽとり、と地面に落ちたのも気づかず、ただただ見入るようにじっと、じっと目の前の人物を見つめる。
男に生前の記憶は存在しない、この街に住んでいた事は覚えていても、この街で出会った人々の事や、起こった出来事は
何ひとつ覚えていない。だが―――

「……エクラ…何、して……」

――――“あの世”の記憶は、消えていない。
自身の妻と過ごした日々も、その娘が生まれてからも。
その娘が―――人生賭けてくる☆―――という手紙ひとつで、地獄を、家を出て行った事も、全て覚えている。

「………心配したんだぞ……地獄も、天国も、魔界も、全部探したんだぞ……!!
  エクラ、お前はお母さんにどれだけ心配かけてると思ってるんだ……!!どれだけ、俺が心配したと思ってるんだ……!」

男は紅いコートのポケットへ札束を乱雑に突っ込み、両腕を震わせながら娘をじっと見つめ、強い口調で―――――。



「心配したんだからなエクラァァァァ!!あーもう父さんどうにかなっちまうかと思ったんだぞ?!地獄でレディーとデートしてても
天国で女神とデートしてても片時だって父さんはエクラの事忘れてないんだからなぁぁぁ!!あぁぁもう大きくなったなぁぁエクラアァァア!」



と、抱きつこうとするのだった。
830 :【紅翼幻魔】 [sage]:2011/11/19(土) 00:14:00.47 ID:DErxlAH40
>>829
エクラ、と私の名前を呼ぶ聞いたことのある声
よく見ればタバコも吸っている。父さんもすっていたかな、タバコ
もう確定じゃないか、目の前の人物は、父さん――ジョン・クロウリーじゃないか――

……で、もし目の前の人物が父さんだとすると、感動の再開だとか、そんなんよりまっさきに思い浮かんだのは、置き手紙の事な訳で。

絶対に引き止められるだろう(特に父親の方)と思ったので二人で寝た時間帯にこっそりと抜け出し、こっちに来た訳なのだが……無論、心配してるだろう事もわかってる。

「あのね、父さん、私も……その、大きな賭け事をしたいなーとか、思った訳で……だからさ、その、えっとね……」

身振り手振り、しかし何を伝えたいのかは分からず、本人も何を伝えようとしているのかは分かっていない。
置き手紙の所まで頭が回ったのはよかったのだが、そのあとがいけなかった。
いや、既にどんな言い訳も並べても駄目だったのだが。
やはり父さんの口から心配してたとかそういう言葉を聞くと、凄く心に響く訳で、浮かんだ嘘っぱちの言葉を口にするのも躊躇われ、言葉がつまり、唸るような声を出して視線を泳がせる。

(っというか、なんで父さんがいるの?父さんって確か死人だった筈だよね?ならこっちに戻って来れないよね?やっぱり……)

そうだ、と話をそらそうと口を開こうとしたその時。

「え、ちょっと、ちょっと父さ――」

私の成長期はもう過ぎちゃったよ、というか母さんが心配してるのは父さんの浮気性なんじゃないかな。
とか考えながら抱きつかれ、驚きつつも段々と状況を受け入れていき。

「――ごめんね、父さん。」

とりあえず謝ろう、後母さんもごめんなさい。
こっちも優しく、父さんの背中に手を回す。父さん、おっきいなぁ。
831 :【天獄夢想】 [sage]:2011/11/19(土) 00:23:27.27 ID:oleN71Jfo
>>830
―――ごめんね、父さん。―――

身振り手振りで弁解しようとするも、最終的には謝罪の言葉を述べる娘に対して男は何も言わず、抱きしめた
ままに首を振ってから小さく呟く。

「……いいんだ、気にするな…子供はいつか大きくなる……エクラも俺と母さんの手から離れる事くらい、わかってる。
……たまには、母さんに顔を見せてやってくれ、な?」

男に似合わず、ただ小さく父親ぶった言葉を紡いだ後にはっと気づいたように肩をぴくりと震わせてしまう。
それから―――

「……別に、浮気をしてたわけじゃないぞ?ほら、あれだ、レディー…げほん、人には優しくしないといけないからな、
その延長線上でな、その……あぁ、今日は月が綺麗だぞ、エクラ」

―――と、今度はこちらが弁解、というよりは完全な言い訳を並べる番であった。
それはさておき、男は娘を抱きしめている途中にスーツの感触とは違う暖かなものを手に感じたのか、ふっと身体を離して
後ろを覗き込むようにして言葉を紡ぎ続ける。

「……エクラを探すためにお父さん頑張ったんだぞ…地獄も天国も魔界も居ないもんだから、思わず父さん生き返っちゃったよ…

……って、エクラ…背中破れてるじゃあないか……ったく、レディーなんだからスーツくらいびしっとしたのを買え…」

さりげにとんでもない事を言ってのける男である。
完全に心配性の父親な顔を見せ、男はコートのポケットから先刻乱雑に詰め込んだ札束から数枚の紙幣を取り出し、それらを
娘に握らせようとする。もちろん、受け取れないといわれれば別の案としてスーツを一緒に買いに行こうとでも言うつもりなのが
見え見えである。
娘に会えて随分と嬉しいのか、男は先程から言葉とは裏腹に終始微笑みを崩さない。
832 :【紅翼幻魔】 [sage]:2011/11/19(土) 00:36:16.26 ID:DErxlAH40
>>831
「うん……父さん、ありがとう。こんなに心配してくれるなんて思わなかったからさ……。」

とりあえず説教という自体は避けれたようで、内心で安堵の息を漏らす。
しかし、父さんの言う言葉が本当なら、迷惑かけちゃったかな……そこまで探すとは。

「……父さん、それって告白?」

何かに気づいたかのように反応し、言い訳をする父さんを見て、ついクスリと笑ってしまう。
言い訳が下手なのは父さんに似たからなのかな?さり気なく口説き文句を混ぜてきたのは少し驚いたけれど。

「……そんな簡単にできることじゃないと思うんだけれど。……」

よみがえっただのなんだのはとりあえず置いておいて。
そうなると今母さん一人なのか……近いうちに会いにいかないとなぁ。それとも母さんなら大丈夫なのかな?

「いや、大丈夫だよ父さん。お金はちゃんとあるからさ、予備もね、ちゃんとあるし。」

顔の前に手を持ってきて首を横に降る。一応いらないよという意思表示。
今現在持ってるお金は0だが、手元にないだけでお金はあるし、予備もちゃんとある。
それよりも心配性の目の前の父さんが気になる。凄く機嫌がいいのはわかるんだけれど……これ異常変なことをいいださなければいいけど
833 :【天獄夢想】 [sage]:2011/11/19(土) 00:48:55.92 ID:oleN71Jfo
>>832
「心配するなんて思わなかったって…俺と母さんの愛しい娘がいなくなったら心配するに決まってるだろう……」

苦笑を浮かべてため息を吐き出した後、いらない、という意思表示を見てから困ったような、複雑な表情を
してみせる男。知らない女性が服の背の部分に穴を開けて街を闊歩していても気にならないし、別段気にかける
事も無いのだろうが、いかんせん、自身の娘である。気にならないわけが無い。

「…え、エクラがそういうなら……父さん、無理は言わないけどな…その、ほら、年頃のレディーなんだ、あんまり
ほかの男の前で肌とか見せちゃだめなんだぞ…?変な虫がついちゃうかもしれないからな、絶対だぞ…?
エクラはこんなに綺麗だからな…変な虫がつかないか父さん心配で心配で…男に口説かれたりなんかしてない
だろうな?大丈夫かい…?変な男がいたらすぐに父さんに言うんだぞ?父さんがそいつを地獄にたたき返して
やるからな?」

親馬鹿、ここに在り。
しかし、受け取りを拒否されるも、一応は父親である、自身がどうなろうとも、娘に何かを渡したいのが親心。
男は娘の手を握ってそこにお金を握らせようとする。もちろん、出来る限り優しい力で、だ。

「…でも、一応お金は持ってなさい。使わないなら使わないで持ってりゃいい…何かに使いたきゃ、ディナーにでも
何にでも使えばいい……父さん、これくらいしか出来ないからな」

優しい微笑みを浮かべてからそう言うと、男は思い出したようにして娘に問う。

「っと…そうだった……エクラ、この近くで住めるような場所、知らないか?
 父さん、この街の事まだあんまり知らなくてなぁ…ホテルを泊まり歩くのも飽きた所なんだ」

娘を頼みに問う父も父であきれるものである。
ある意味、これで家族のバランスは取れているのかもしれないが―――

「……この街のホテルのレディーは嫉妬深いし情報共有も早いからな…探し出されてつるされる前に逃げたい」

――――やはり、女ったらしである。
834 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/19(土) 04:48:37.18 ID:x4ss5qo60
 昏い空の下、霈然と雨は叩きつけ。
 吊り橋の上、ガス灯の明かりで照らされ、欄干の傍、“独り”の影が浮く。

 冷たい雫は月毛色の髪を伝い落ち、バレッタは口元。
 眼帯のかかっていないほうの赤い瞳は、何を見るわけでもなく、真っ黒な水平線の方を眇め。
 濡れそぼつソールは足元を、とん、とん、と叩いていた。

「――、……」

 ばさり、とまとめた髪をはたくと、雫が雨の中へと消え。
 手にしたバレッタで髪を留める。

「――」

 何も言わず、ソールを一つ、とん、と叩く。
 それは苛立っているようにも、何かのリズムを刻み終えたかのようにも、もしかしたら見えるのかもしれない。
835 :【紅翼幻魔】 [sage saga]:2011/11/19(土) 08:16:02.08 ID:DErxlAH40
>>833
「ま、まぁ……その時は、父さんに頼むわよ。大丈夫大丈夫……」

まあこうなるだろうなーとか、こういう事になるのをわかっていた自分もいる訳で。
変な虫といえば男女問わずついているが、それをいったら本当に地獄にたたき落としかねないので黙っておく。
もし好きな人が出来た時、父さんには相談しないほうがいいのかもしれない。

「まぁ、そこまでいうならもらうけど……ありがとう。」

少々多いお小遣いをもらって、釈然としないまま一応の礼を返す。

「ああ、それなら私が使ってるホテルなら……ついてきて?」

周りの景色を確かめてから前に歩き始める。
そして手招きするように手を動かす。
おそらくこっちだろう。時間は少しかかると思うけれどそれも問題ないだろう。

「……母さんがああいう人でよかったね。」

おかげで泣いた母さんを宥めるのにも慣れてしまった。ついでに父さんの土下座を見るのも。
そうじゃなきゃ地獄でも殺される、なんて面白おかしい話になっていただろうし……まあ、一度殺されかけたらしいけどさ。

/ごっめんなさあああああああああああああああいい!
836 :【天獄夢想】 [sage]:2011/11/19(土) 16:10:29.37 ID:biRR91xno
>>835
「本当に父さんに相談するんだぞ…?絶対だぞ…?」

不安そうな生きている左目を向けながら、娘の前でおどおどする悪魔―――滑稽とは正にこの事。
右目の義眼も心なしか不安そうな光を湛えているように見えるが、それはさておき。
娘といえど年頃であるのは先刻通り、好きな人の一人や二人、恋人の一人くらい居てもおかしくは無い
のが現実であるのは胸中で重々理解していたりもする。だからこそ、出来る限り娘に幸せになってもらうために
も、自身として一緒に見極めたい、という想いがあるのだろう。さすが父親、さすが親馬鹿である。

それから、娘が使っているホテルがあるという言葉を聴きつけ、手招きする娘に一度だけ浅く頷いてからついて行く男。

―――……母さんがああいう人でよかったね。―――

しみじみと娘にそう呟かれた男は、苦笑しながらタバコを取り出し、それに火を燈して煙を吐き出す。

「そうだなぁ……本当に…でも、お母さん昔はものすごく怖かったんだぞー…?
 母さんは今すごく優しいけどな、昔はそりゃあもう……逆らう奴は全員叩き伏せてたくらい怖かったんだぞ…いや、本当に」

“結婚出来たのが未だに謎だからな”なんて言いながら目を細めて笑う男は、娘についていきながら昔を思い出したのか
少し複雑な笑みを浮かべてざりざりとブーツの底をコンクリートですり減らしていく。
地獄での事は覚えている、だが、その“前”の事を思い出せないが故の、複雑さなのだろう。淡い淡い霧のような記憶を何度
手繰り寄せても、明確な情景や言葉、その時の想いが出てこない。
―――生き返った時の代償は、小さくは無かったという事か。

「……俺が逆らえないのは、エクラと母さんくらいだからなぁ」

と、事実を織り交ぜてから自身の複雑な思いをかき消すようにカラカラと笑い、娘の綺麗な蒼い髪をぽすぽすと撫でた。


/そして俺もごっめんなさああああああああああい!
837 :【紅翼幻魔】 [sage saga]:2011/11/19(土) 19:46:16.61 ID:DErxlAH40
>>836
「うん、大丈夫。頼りにしてるわよ?」

おどおどと、慌てたような不安なような動きでこちらを見る。眼からは不安が見て取れた。生きていない筈の魔眼からも、だ。
現状況で恋人も、というか気になってる人すらいないのだが、それに感謝をしよう。
今の反応で、相談したほうがいい、とは思えなくなってしまったからだ。
――父さんは父さんなりに考えてくれているのがわかっているだけに、少し申し訳ない。

「もう何度も聞いてるわよ?今とは比べ物にならない、だとか……父さんを殺しかけただとか。」

父さんと母さんの話を聞いた限りでは、凄く残酷で、幻想的。そんな印象だった。
どうやって結婚して私を生んだのか、むしろこっちが聞きたいくらい、事実は小説より奇なりだかなんだか。

「まるで私が振り回してるみたいな言い方ね…そんな事した覚えはないわよ?」

笑い声が聞こえ、首を後ろに傾ける。
父さんの笑いにつられ、クスリと笑い、冗談交じりに一言。
昔はもしかしたらワガママをいったかもしれないが、今はそんなことをしていない。……手紙を置いて出ていったのは、相当なわがままだったかもしれないが。

「…もう子供じゃないんだから。…」

頭を撫でられて悪い気はしないが、子供扱いされてるのかな……もう成人もしている筈なのだけれど。
サラサラで、淑やかな髪――の筈、自慢の一つなのだから。女の髪は命だかなんだか。

「父さん、髪くらいちゃんと整えたら?」

少しのだらしなさを感じ取れる髪の毛。その先を手を伸ばして感触を確かめようとする。
これでよくナンパができるものだ。
838 :【天獄夢想】 [sage]:2011/11/19(土) 20:22:21.19 ID:biRR91xno
>>837
―――まるで私が振り回してるみたいな言い方ね…そんな事した覚えはないわよ?―――

「はっはっは、確かに、エクラの言う通りだ……ま、愛娘には叶わないって意味さ」

ふふん、と笑って撫でられながらもむぅ、という声を上げる娘を見て心が静かに落ち着いていくのを感じていた。
街に戻る、そう決心して地獄と天国、魔界を駈けずり周りはじめた時の事を思い出すと、二倍も、三倍も落ち着く。
娘にも妻にも心配は掛けられない、だからこそ、平気な顔をして男はあの世から戻ってきた。妻に一言、「出かけてくるよ」なんて残して。
それは近所に買い物に行ってくるなんていうくらい軽いもので、あの時妻にかけた微笑も、またいつものもので。
もちろん―――妻には一瞬で見抜かれ、「娘によろしくね」なんて言われてしまう始末ではあったが―――さすが、我が妻、といったところか。
それから、娘にふっと髪の毛に触れられ、男は苦笑してしまう。
手入れはしているが、いつでもぼさぼさでだらしなく、ギシギシなわけではないが、ところどころ痛んでいたり。
毛先を触られればそれは顕著で、娘が思うように良くナンパ出来るものである。

「…まぁ、レディーってのはきっちりかっちりしてるより、ちょっとだらしないほうが魅力的って感じたりするんだぜ?
 ほら、一応綺麗にはしてるんだ……ま、髪の毛を整えるのは…その、面倒というか……まぁ、いいじゃあないか、HAHAHA」

後半部分は完全に棒読みの笑いで誤魔化している、駄目な男である。
その時、男はふと思い出す。

「……エクラ、これ、知ってるかい?」

男は紅いコートの襟を右手で捲くって見せる。首筋に隠れるようにしてつけられたそれは―――ジェイル、2番執行部隊のバッジであった。
この街では有名である“警察機関”、その一員であるバッジなのだが、娘は知らないかもしれない、と男は軽い説明を交える。

「この街を守ってる、警察みたいな機関なんだが……あれだ、地獄でいうオーガ(鬼)だ。これでわかるだろう?」

地獄のオーガ(鬼)…それは、地獄で罪人を罰し、その後の魂を救済する、恐ろしいが、規律を絶対に破らない、優しいご近所さんである。
もちろん、あの世での出来事であるがゆえに、周りで男とその娘の会話を聞いていた人々は一瞬だけぎょっとしてこちらを見てくるが、男の風貌を
見てすぐさま目を逸らす。

「……ジェイルって言ってな、父さんは今ここで働いてるんだ…何か困った事があれば、父さんの名前を言って助けてもらいなさい。な?」

ホテルまでの道中、娘にそう言って微笑む男。
娘に心配は掛けられない、といったところか。
839 :【百花繚乱】 @wiki [sage]:2011/11/19(土) 20:30:57.27 ID:wMcxJLgQ0
「………ーーー各種野菜、ほたて、やりイカ、味噌、豆腐、だし汁、みりん」
「んん、半額セールの戦争で此の戦利品は大きすぎますっ……ーーーさて」
「これらの食材で思い浮かぶ今宵寒い季節にぴったりな夕飯、それは……ーーー?」

るんたった、るんるんたった、るんたった、との快調で愉快なリズムを刻むステップで
食材を買い込んだと見られるスーパーの袋を揺らしながら、機嫌良さげに河原前の小道を
歩いて行く、やや寒くなってきた季節、早めに身につける手袋に
丸い毛玉が付いた、胸辺りを覆うポンチョに、ニースラックスを身に纏う少女
盛況な司会実況でも務めるかの様に一人語る、月も照る夜

「でんっ、でんっ、田楽風みそ鍋ですです〜♪」

「…………ーーー」

「……ーーーうぅ、夜道の一人はしゃぎは、酷く虚しい、です、いや」
「でも、はしゃがないと……怖い、です、うぅ」

まぁ、夜道の寂しさに虚しさに加えられた恐怖感を、抑える為の付け焼き刃だった訳で
何処からか響き渡る遠い犬の鳴き声にびくんっ、と肩を震わせたり
後ろの風に靡く草の音で、後ろを振り向いたり
結局、黙る……ーーーこう言う時一人だと、変に過敏になるのは彼女の癖なのだ
840 :【紅翼幻魔】 [sage saga]:2011/11/19(土) 20:59:44.70 ID:DErxlAH40
>>838
「そう?普通なら立場は逆だと思うのだけれど。」

よく考えれば甘やかされていきてきたなぁと、小さい頃を思い出す。
我儘に育たなかったのは何故だろうか、二人の育て方が上手だったからか。
もしそうなら感謝感謝、母さんはいつもニコニコしてたっけ――父さんのナンパがバレる時以外は。

ぼさぼさでだらしなく、自分の髪の感触とのあまりの違いに驚く。
ところどころ傷んでいるのがわかる。ナンパするなら見た目には気をつけるだろう、普通……。
なら話術だろうか、その得意の話術で母さんとも丸く収まったのだろうか。

「ただでさえ片目がおかしいんだから奇妙なのに、それで髪もだらしなかったら普通怯えるわよ。」
「面倒な事だからしないといけないんでしょう?――ナンパを助長する訳じゃないけれど、しっかりしたら?」

半目で睨むように顔を見る、二度目だけれどナンパを助長するつもりはない。
でも父さんからしたらそれは麻薬だとかそれ以上に必要な物だと思うから、止めても仕方ない。
一応止めるようにはいった。後は知らないけれど。女性トラブルで地獄に逆戻りとかにならなければいいけど。
生憎髪を整える物をもってはいない。そんな物は常備しなくてもいい筈だしね。
ホテルにいったらシャワー浴びて髪の手入れしてよ?と釘をさして髪から手を離す。
その後に自分の髪の毛の髪先をさわり、その変化に驚く――人間って不思議、私は人間じゃないけれど。

「ん?それ……」

ジェイルのバッチじゃない?と言おうとして口を閉じる。
知らないフリをしておこう、何度かお世話になりかけたとか、そんな話をしたら何をされるか分かった物じゃない。

「ふぅん……オーガ並って事は、相当じゃない。」

これ上手く知らない振りできてない?と内心でガッツポーズ。
こちらに視線が集まり、それが一瞬で離れていくのを見てなんだかなぁと考える。
おそらく私の背中の破れたスーツのせいもあるんだけど、確かに危ないよね、この組み合わせ。

「……分かった、そのときはよろしくね、父さん?」

もしかしたらジェイルが駆けつけるであろう現場であう事になるかもしれないけれど。
そうなったら……大丈夫、ならないならない、私はできる、アイキャンi can.

「っと……ホテルについたみたいよ、父さん。」

気づけば目の前にはホテル
それなりに大きく、外から見た様子でもそれなりだという事がわかる。
そのまま足を動かし、ホテルの受付まで歩こうとする。

/受付の描写とかはスルーなりなんなりでお願いします><
841 :【天獄夢想】 [sage]:2011/11/19(土) 21:15:30.90 ID:biRR91xno
>>840

―――ただでさえ片目がおかしいんだから奇妙なのに、それで髪もだらしなかったら普通怯えるわよ。―――
―――面倒な事だからしないといけないんでしょう?―――ナンパの助長をする訳じゃないけれど、しっかりしたら?―――

「…うっ……まぁ、その…努力、します…」

何かしら反論じみた言葉でも返して丸め込めようとするが、娘の睨むような顔を見て言葉を飲み込んでしまい、静かにそれを
了承してしまう男。どうにも、男は日常の場面ではとことん弱いらしい。
ホテルについたらシャワーを浴びて髪の毛の手入れくらいしろ、という娘に対して苦い顔で頷きながら、自身の髪から手を離した
後に自分の髪に触って不思議そうな顔をする娘を見て微笑む。それには若干苦い色が混じっていたが。
やはり女性は自身の髪の毛に気を使うもので、男のように髪の毛なんざほっとけば生える、というような適当なものでない事を
改めて認識させられる。

それから、バッジを見た娘の反応を見て、男は―――

「あぁ、エクラの事ならすぐに駆けつけるさ」

―――簡単に騙されてしまうのであった。
男が騙される事など一切無い。悪魔すらも丸め込め、魔女を誑かしてあらゆる世界を闊歩する男が騙されるわけも無い。
だが、娘には弱い。簡単に騙されてしまう。親馬鹿というよりも、ただの馬鹿である。溺愛し過ぎであろうか。
地獄でも娘を甘やかし続けたのは紛う事無きこの男であり、母が殆ど躾けていたようなものだから、仕方が無いのもあるだろうが。
それはさておき、ホテルに到着した男と娘。

大きなホテルは見た目もさる事ながら、内装も豪華なもので、ゴテゴテしているわけでもなく、シンプルに纏まった中々センスのいい
ものであった。娘はそのまま受付まで慣れた様子で歩いていくと、とんとん拍子で受付を済ませてしまう。
男はその後ろでのんびりと待ちながら、別のホテルマンに鍵を受け取って部屋の番号を確認する。

「……ま、シャワーを浴びて今日はゆっくりと寝ようかね…可愛い可愛いエクラにも会えたし、これからはいつでも会えるようになった
わけだ……父さんは安心したよ…」

幸せ真っ最中です、と言わずとも顔に完全に出ている男はほわほわとした表情で微笑んで娘にくっつこうとする。
部屋まで送ってから自分の部屋に行こうというのか、どこまでも娘離れできない父親である。
842 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/19(土) 21:20:11.79 ID:x4ss5qo60
>>839
まだいらっしゃいますか?


 様々な音や鳴き声に驚く少女。
 河原、その河川敷の方より。

――。

 風船ではとても出せない様な、大きな破裂音が聞こえる、だろうか。
 河川敷では、雫の滴る月毛色のポニーテールをふわりと揺らし。
 烏と睨みあう、“独り”の姿があった。

 左手には――入れ物にも入っていない、どうやら鮭が、顎を持たれてぶら下がっていた。
 シュール。

 烏と睨みあう“独り”は、闘っているというよりかは。
 いなしているといった方が近かった。
843 :【百花繚乱】 [sage]:2011/11/19(土) 21:36:33.51 ID:wMcxJLgQ0
>>842
/と、悪い、反応遅れましたッ、居ますよっ

「うひゃあッ!!?」

ビクンッ、っと破裂音に反応して腰を砕き倒れそうになる
心境では、な、何?発砲音?テロ?とか色んな妄想がさまよい焦りで穏やかでは無かった
視界を泳がせて、事態の把握に努めだそうとすれば
見た事のある少女が目に付く……ーーー確か前回、怪我をしてた子だったか、記憶を起こし
近付いてみると

「えっ……えぇっと、こ、これはどういう状況……でしょうか?」

睨み合う中間辺りで一人と鳥を一瞥する少女、疑惑と困惑の表情で一つ汗を掻かせながら
首を傾げさせて、考えてもなかなか形容しがたい状況なだけに
其の沈黙と静寂を破るかの様に、誰彼問わず、其の二人の間に疑問を
投げるかのように問いかけてみた
844 :【紅翼幻魔】 [sage saga]:2011/11/19(土) 21:45:48.87 ID:DErxlAH40
>>841
苦い顔をする父を見て何となく何を言わんとしてるのかはわかるが、なんというかみてられない。
苦い顔をしている為、本当に髪の手入れをするかはわからないが。どうせ翌日合うんだからわかるとは思うが。
やっぱり男性はそこがずぼらなのかなぁ、見た目に気をつければ第一印象はいい筈なのに。その後はその人次第としかいえないけれど。

(父さん、ここまでくると…なぁ…)

いや、疑うなりなんなりしようよギャンブラーさん
少しの不信感は抱かれるだろうと思っていたのだがノーマーク、むしろそのまま話を進めてしまう始末。
ここまで来るとこっちが心配になる。とりあえず躾れくてた母さんにありがとう、父さんにも一応……ありがとう?

「そうしたほうがいいよ、私のいった事ちゃんと守ってよ?」

ほくほくとした、夢心地な父さんの顔を見て呆れ気味にため息をつく。
いや、こうまでされると……子離れできない親の子供ってこういう気持ちなのかな?
いいお父さんだと自負してるし、間違ってはないと思うけど……なんだろう。

「と、父さん?……ここじゃ恋人扱いされちゃうよ?」

父と娘、というのも形式上
見た目はどちらも20代前半の男女。ホテルのロビーでイチャつくカップルにしかみえない筈。
ロビーでイチャついてんじゃねーよとか、そう思ってる人もいる気がする……視線的に。

「……で、部屋までついてくるの?」

いや、本当に勘違いされちゃうから。
私は路地裏によく顔を出す類の人だから、そういう噂が広まると父さんとかまで巻き込む羽目になるわけで……それだけはどうか避けたいんだけどなぁ、どうしよう。どううまくいえばいいかな?
845 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/19(土) 21:50:00.48 ID:x4ss5qo60
>>843

「――もし、あなた方が口をきけたのなら、情報と交換でも良かったけれど――」

「生憎、私には鳥の言語は分からない、だから強盗なんて止めていただけると幸――」

 烏と分かり合おうとでもしたのだろうか。
 屯し目をぎらつかせる群れに問いを投げかける。

 その間に、もうひとつの気配が、独りに近づいていた。
 いつか、竹藪で出会った――。

「……」

 唐突に、少女に向けたのは冷たい刃でも、重い銃口でもない。
 警戒心という、猜疑。

「――あなたも、これを狙うの、ですか?」

 左手の鮭を隠すように、少女に訊ねた。
 ぎこちない、テンポの悪い丁寧語で。
846 :【天獄夢想】 [sage]:2011/11/19(土) 21:59:32.25 ID:n1hH+VdSo
>>844
―――と、父さん?……ここじゃ恋人扱いされちゃうよ?―――

「……な、何を言ってるんだエクラ、恋人だなんてそんな、お前は、父さんをからかっちゃ駄目だぞ」

完全に困ってるが嬉しそうな顔をする男。これは一度地獄から妻に出てきてもらって殴られた方がいいだろう。
というか殴られて欲しい。そう切に願う中野人である。
そんなメタはさておき。

―――……で、部屋までついてくるの?―――

何かを言わんとする娘の表情を感じ取ったのか、男は、ふむ、と一つ息を吐き出してから周りを見回す。
そうすれば―――ちらりちらりと感じる、娘への視線。それは綺麗なものを見つけた視線では無い事を、男は知っている。
こう見えても男もギャンブラーで、こういう事には慣れている、という事であろうか。無論、慣れてはいけないものであるのだが。

「……いや、娘もプライベートがある、大人のレディーになったんだから、なお更だろうなぁ…
  ま、父さんは父さんでシャワーを浴びて明日のナンp…ごほん……明日の勤務に備えないといけないからな。
またブレックファストの時にでもレストランで会おうじゃあないか、朝食はこのホテルで取るんだろう?」

周りの視線を伺う男に不自然な動作は感じられないが、発する威圧感は相当のもの。
豪勢なホテルの内装に似合わない服装の人物達が娘に注ぐ視線を一瞬で薙ぎ払いながら、ふふん、と鼻で笑い飛ばす。

「………あんまり、“怖い人たちと一緒に遊ばない”ようにな…火傷しちまうぞ、エクラ」

“見抜いた”ような視線を左目で送り、右目の義眼でシャンデリアの光を照り返す。
ニヤリ、と口の端を持ち上げた三日月の笑みは、少しだけからかうようなものが含まれているが―――別段、叱り飛ばそうという
雰囲気は一切含まれて居ない。
娘離れできない父ではあるのだろうが、それでも、娘に必要以上に束縛をかけない、という気遣いの表れなのだろう。

男もまた―――危ない奴とギャンブルをして追われている身なのであるから。

ジェイルという組織に勤めているというのに賭博とは何事か、と怒りの雷を上司から食らうのも時間の問題であろう。


「…それじゃ、俺は部屋でゆっくり休む事にしよう……また明日な、エクラ」

先程の威圧はどこへやら、すぐにほんわかとした笑顔を浮かべて愛娘の頭を愛しそうに数度撫で、すっと離れると左手を軽く
振りながら、部屋へ続くエレベーターに歩いていく。
このまま呼び止めなければ、男はそのまま部屋へと消えていくだろう。


―――――もちろん、娘の周りに居る“危ない人たち”であろう人物達へ完全に威嚇しながら。
847 :【百花繚乱】 @wiki [sage]:2011/11/19(土) 22:08:03.27 ID:wMcxJLgQ0
>>845
「え、えぇッーーー?」
「あ、あの、もしかしなくとも、鳥との睨み合いは、まさか鮭を取られると思ってる訳じゃ」
「って、どうしてそうなるんですか!? 私、要らないですよ!?」

まさか久しい対面でも、こう警戒の目で見られるのは吃驚だった、冷や汗を感じる緊張感は
まさしく本気そのものであって、本気だからこそ、あぁ、この子大変だなぁ
と、要らぬ同情と心配を掛けてしまう訳で、そう言えば前回も
そんな感じだったかなぁ、なんて光景が一致する事で、少しくすっ、と吹き出しそうになる

「その、私はちゃんと自分の分を買ってあるのでっ、わざわざ鮭を盗る必要は無いですし」
「よいしょっ……鳥さんだってちょっと、石を投げて脅したら逃げてくれます……ーーー」

「よっ、と」

がさっ、と重苦しいスーパーの袋を置き、小石を拾っては取りに向かい、特にフォームを
取らず軽く牽制する様に投げてみる、鳥に当てる為では無く、逃がす為に適当に投げる感じだ
鳥が鳥である普通の感覚を持ち合わせているならば
たいていはこんな感じで追い払えるだろう
何時か、弟達が犬を怖がってた時に石を使って追い払いましたっけ、石は便利です。
848 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/19(土) 22:19:02.10 ID:x4ss5qo60
>>847

「――くしっ」

 この季節の水浴びは、非常に寒い。
 否、この季節でなくとも、衣服をまとったまま、濡れ鼠になることはあるまい。
 鮭ひとつ、本気で逃げてきたのだろう――。

 そして鮭狙いではないことはひとまず理解。
 石がカラスの群れに向かって投げられるのを黙ってみている。

 それに驚く烏、何とか飛んでいくが――。

「……」

――。
――――。

 二度ほどの、破裂音。
 少女を狙ったわけでは決してなく。

 少女の置いた袋を狙う烏を、追い払おうとしていたのだった。
 この状況下、餌が増えた烏にとってはパーティー会場に違いない。
 野菜に魚に海鮮もの、選り取り見取りである。
849 :【紅翼幻魔】 [sage saga]:2011/11/19(土) 22:35:21.09 ID:DErxlAH40
>>846
「父さん……顔がにやついているようにみえるのだけれど。」

じと〜と、睨むような視線で視線を向ける。
恥ずかしかったのか、怒りからか、頬はわずかに上気して、ほのかなピンク色を示している。

個人的にはこちらも幾分かは殴りたいと思ったのだが、そんな話は置いておこう。

「そ、そう……そうしてくれると、助かるわ…」

危なかった、これで変な噂が立つ可能性も多少は……なくなる筈。
でもよく考えたら私は同年代に見える人のことを父さんと読んでるのよね、その時点で何か危ない関係なのかと疑われても…。
いや、でもここにはありえないくらい若く見える中年の人もいた筈、ごまかせない……かなぁ…。

「……父さん、仕事はちゃんとしてるの?それとも父さんは女性にだけ取り調べを行うの?」

まぁ、わかってはいたけれど、どうせ止めても無意味だけれど、止めずにはいられない。
あ、勿論朝食はここでとるわ、と返事を返して置く。ウェイトレスをナンパしなければいいのだけれど…。

「――――ッ!?」

見抜かれたような一言、そんな素振りは見せた覚えがない、のだけれど……
いや、私が甘かった?それとも――駄目だ、わからない。

「大丈夫、よ…うん。」

とっさのことで返す言葉が見つからず、曖昧な返事を返す。
さっきは騙されたのに、こういうのには鋭いんだから……侮れないなぁ。

「……ちゃんと髪洗ってよね。」

明日もあえるし、ロビーで長く話をするのもどうかと思い、引き止める事はしなかった。
シャワーも浴びずに寝る、だとかはしないと思うけど……ナンパするっていってたし。

そんなことを考えつつ、自らも部屋に帰っていく。
なんだかんだで上機嫌、久々に父さんにあえて嬉しかったけれどさ。

/返信おくれてもうしわけない、からみありがとうございました!
850 :【百花繚乱】 @wiki [sage]:2011/11/19(土) 22:38:49.17 ID:wMcxJLgQ0
>>848
「って、よく見たら濡れてるじゃ無いですか!?」
「あのっ、タオルは無いけどせめて此のポンチョを……ーーーって、烏がッ」

私の袋に向かっているッ、いやはや心底鳥を嘗めてました、気付いたも虚しく
警戒を怠りちょいと距離を取ってしまって居た、何というか、少女とは対象的で
無警戒に等しい自分に泣けてきましたーーーそんな思案の中、鳴り響く、重複する破裂音
さっき聞いたのと同じ音だ、と肩を震わせて

「わひゃうぅッ!?」

なんて自分の情けない悲鳴とともにーーー鳥が袋を忘れ驚きと共に逃げていくのを見た
自分は何とも弱気なもので頭を両手で覆い目を瞑って居たが、確かに鳥が去るのを見た
其の後で、少女の方へハッとして顔を向ける

「あ、も、もしかして今のは貴女が私の田楽風味噌鍋の具材達を守ってくれたんですか……?」
「わぁっ、ありがとうっ、あ、何かお礼しなきゃッ、どしよっ、つまらない物しか無いッ」
「って、そうだ、体中濡れてるよッ、待っててね今ポンチョ渡すからッ」
「ぬびゃあ!?」

すぐにパァっとした笑顔をしたらと思えば、急に心配気にあたふたし出して
ポンチョを脱ごうとしては、転んだり……ーーー焦りすぎだ
851 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/19(土) 22:45:26.16 ID:x4ss5qo60
>>850

(……何もせず、ただこんばんはと言って、そしてその場を去っていればよかった……)

(ここで服を借りても、洗濯物が増えるだけに違いない……断るべき)

「要、りません――」

 ポンチョを脱ぎ、かそうとする少女に即答。
 勿論、濡れた服の上に羽織ることで余計な作業を増やしてしまうからという配慮。
 ――のつもりだが言い方が悪すぎる。

 そして、食材に対してのお礼をする少女。
 とくにうなずくわけでもなく、ただ聞き入り。

(……追い払った方が、私の方の食材も守れるだけだったから――)

「……ついで。でしたし……」

 正直すぎる。
 言い方というものは、考えるべきだと思う。
 別に、少女が嫌いなわけでは決して、決してない。

 証拠、というわけではないのであるが。
 転んだ少女に右手を差し伸べる。
 ――鮭は渡すまいと遠ざけているが。
852 :【天獄夢想】 [sage]:2011/11/19(土) 22:49:28.66 ID:n1hH+VdSo
>>849
 ―――それから暫く、娘と別れた男が、自身に割り当てられた部屋に辿り着くまでの道中の事である。
割り当てられた部屋は13階の1344号室。そこまでの道のりは意外にも長く、疲れの溜まった身体には少し
堪えるものがあった。しかし、それらを一瞬で吹き飛ばしてしまう出来事にも、出会った。

【……このホテルに泊まってるらしいぞ、あの蒼い髪の女】
【あぁ、今連絡が来た。あいつ、○○○○の借金踏み倒そうとしてやがるらしいからな、さっさと捕まえて――】

不穏すぎる会話、そして、ホテルには不似合いな格好の男二人組み。
その二人は男が通ろうとしている通路を塞ぐ形で立っていたため、必然的に男はその二人組みの前まで歩み寄る
事となった。そして―――。

【…ん、何だてめぇは、邪魔だ、失せろよ】
【いや待てよ、何か知ってるかもしれないだろ馬鹿。……なあ兄ちゃんよ、“こいつ”見なかったか?】

二人組みの内、若干利口そうな男が口を開いて一つの写真を見せる。
その写真には――――――――

「……○○○○、って言ったなぁ…?俺はその子の“父親”なんだが……見逃しちゃくれないかい?」

【あぁん!?マジかよ!!お、おい、こいつ…連れていきゃ金になるぜ!?】
【…おい兄ちゃん、ちょっと俺達についてきてもらおうk―――】

「それは断らせてもらおうか、俺も疲れてるんでね…さっさとシャワーを浴びて髪を整えないと、娘に怒られちまう。
わかったらさっさと○○○○の奴らに伝えな……地獄に叩き返される前に、俺の娘を追いかけるのをやめろってな。

     それとも……――――――ここで、お前らが地獄に叩き返されたいかい、ジェントル?」

男はニッコリと微笑み、左手を壁について寄りかかるような姿勢で煙草を取り出し、火を燈して煙を吐き出す。
それから数十分後の事であろうか、その男が居た場所から、気絶した男二人組みが見つかったのは。

ついで、○○○○と呼ばれる巨大カジノを経営するマフィアから、その部下達に通達が行ったらしい。
紅いコートの男には近づくな、とか何とか。



そんな事など露知らず―――――翌朝、一人の父親は、我が愛娘と和気藹々と朝食を取り、上機嫌のまま、ホテルを後にした―――――。

/こちらこそ絡みありがとうございました!!可愛いよ娘ええええええええ!!
853 :【百花繚乱】 /文字数制限の為こっちで、悪いッ、PSPがフリッて遅れたっ [sage]:2011/11/19(土) 23:14:12.35 ID:wMcxJLgQ0
>>851
「そ、即答っ、そうですか……んー、まぁ、押しつけるのもアレですからね」
「でもっ、風邪には気を付けた方が良いですよ? 引き始めには体をしっかり暖めて」
「要ビタミンC補充に努めるべきですっ」

びしっ、と転んでしかもポンチョを中途半端に脱いでるだけに頭が覆われてポンチョ人間に
なってるだけに、まさに説得力皆無というか、まったく状況にあってない忠告である
ポンチョも転んで汚してしまった物を渡すのも忍びないと思い
わりとすんなり諦めた……ーーー素早くポンチョを着直し
中腰から立とうとするも腰を少し打ち痛め立ちにくそうにしてる所を相手の少女が
手を貸してくれたおかげで何とか立ち上がれた

「っとと、ありがとっ、ついでとは言え守られたのは事実ですよ〜♪」
「んん、お礼どうしようかな〜………あ、そう言えば前にも会って、その時は怪我してたよね?」
「今はもう大丈夫そうで安心したよ〜」

「あ、そだっ、夕飯ついでに……わらび餅買ったんですけど、どうかな?甘い物嫌い?」

ついでと言われてもぺかっ、と笑顔を向けながら、礼と共に陽気な話をする
本人的には暢気すぎる性格でもあるので、まったく気にした様子はなさそうだ
854 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/19(土) 23:24:10.70 ID:x4ss5qo60
>>853

「そういうつもりは……、失礼しました」

 なんだか、拗ねているような、もしかしたら怒っているような。
 そんな何かを少女から感じ、詫び入ってしまうのだった。

 少女の手は、暖かかった。
 もしかしたら、思いのほか冷え切ってしまっているのかもしれない。
 帰ったら、鮭のスープでも作って温まるとしようか。

「怪我は、いつも。していますから……理由は、いちいち憶え、ていないですけれど――」

 竹藪で少女が練習に励んでいた時は、怪我をしていたが。
 どうしてできた傷だったか。
 いつもこの人には心配をされているのが、ただ何となく、嫌だった。

 心配をかけるということが嫌というよりかは。
 自分は迷惑ばかりかけている、要領の悪い――もしかしたらひとりでは何もできないのではないか、と。

「甘いものは――嫌い」



「じゃないです」

 一度は、嫌いと言わんばかりに睨みをくれる。
 ――ものの、すぐに目をそらし、頷く。
 そして、ふと思うのだった。

「……」

 わらび餅と比べ。
 それから。

「――」

 鮭を差し出す。
 そして、一言。

「……交換。です」

 天秤、大丈夫?
855 :【百花繚乱】 @wiki [sage]:2011/11/19(土) 23:54:40.77 ID:wMcxJLgQ0
>>854
「ややっ、私こそ、勝手に自分でやろうとしてた事だから、失礼だなんてっ」
「寧ろ余計な気を掛けちゃって私が詫びるべきですしっ、ごめんね?」

「む、でも怪我ばかりするのは感心しないです……ーーー私もそうそう人の事は言えないけど」
「やっぱり貴女は可愛いのに、怪我してる所を見ると偲び無いですっ!」
「まぁ、大事に至って無いなら、良しとしましょう」

冷えきった手をそのまま離すのも忍びなかったが、ずっと手を繋ぐのもおかしいかな、と
すっ、と手を離し、相手が詫びた事で寧ろこっちも更に詫びてしまう
反射的に行われる其れは、弱気から生じる低姿勢な悪い癖だ
むぅ、と少女を心配する様にしながらも、妥協する様に自分で納得する

「えぇ!? いや、此は私からの気持ちですから交換の必要は無いんですよっ」
「ぁー……気が済まないなら、鮭では無く、一つ約束事で交換、なんてどうでしょうか?」
「まぁ、貴女が必死に守ってた鮭を受け取る訳にはいきませんし、ね?」

嫌いじゃないと聞き安堵に胸を撫で下ろすが、交換を申し出るとは意外だった
思えば、目の前の少女だと好意でも素直に受け取れる訳もなさそうだ
そんな思いから一つ提案する
856 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/20(日) 00:12:21.01 ID:RwslIFPb0
>>855

(……謝られてしまった)

 独りは、自分が悪いということくらいは理解できた。
 ゆえに、理由はどうであろうと、謝られるということは意外だと感じた。

「……、あまり、実感が……ありません」

 それは、可愛いと言われたことに対しての言葉だろう。
 言われたことはほとんどなかった。
 言われるようなおしゃれをしているわけでも決してなかった。

 一方で、叱られたことに対しては。
 どこか寂しげに、しかし反抗的に、顔をそらすのであった。
 おそらく些細な、必死の抵抗。

「約束。ですか……、……」

「……、……」

「……………………」

 何をそんなに悩むのか。
 目をそらしたり、髪の毛を指にくるりと巻きつけたり。
 ふと少女を眇め、しばし硬直。

 それから、ようやく口を開く。
 ただし出てきた言葉は。

「……内容に。よります」

 ――と。
857 :【百花繚乱】 @wiki [sage]:2011/11/20(日) 00:41:33.37 ID:KG9b1WVT0
>>856
「そうですね……ーーー貴女は何処か、儚げながらも常に力強くて」
「美しい、そう、まるで姫百合の様でありながら、また生きようと頑張る」
「常に前進を意味するガーベラ、の様な、辛抱強いって意味合いでもありますけど」

「貴女には、そんな魅力を感じます、えぇ、私からしたらとても可愛らしいと思いますっ」

花が好きな彼女は、花に例えて少女を見る、にっこりと見据える純粋に花を語る少女は
決して嘘で他人を褒めたりはしない、認識が誤りだとしても
彼女にはあらゆる人から彼女なりに感じる魅力があるのだ、寂しげに顔を反らした
事には、触れない様にした、無理矢理聞かせる話でも無く理解だけを求めてた為だ

「……ーーーこほん」

「ま、まぁ……約束と言うよりは頼み事なんですけど、私を呼ぶ時は、その」
「“お姉ちゃん”と呼んでくれますでしょうか……ーーー深くは、詮索しないで下さい」
「ただ、うん、呼んでくれたら、嬉しいってだけです。はい///」

ーーー妹が欲しかった、架空でも良い、ただずっと弟達を世話してきた姉の悩みと言うか
一つ願望があったのだ、嗚呼、一人でも良いから妹が居て欲しかった
そんな願望をわらび餅で頼む少女
858 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/20(日) 00:50:27.27 ID:RwslIFPb0
>>857

「……よく、分か、りません……」

 少女の思いはむなしく。
 一言で相殺をやってのけた。

 酷、非常に酷。
 悪意のないあたり残酷さは増している。

 感性が残念なのか、知識が残念なのかは。
 敢えて追求すまい。

「……お姉ちゃん、ですか……」

「……」

 いぶかしみ、更には悩む。
 左手の鮭と濡れたポニーテールが悩む。
 シュール、実にシュール。

 そして、返事は――

「……考えて、おきます」

 勿体ぶった上に。
 保留――サディスティックな意地悪ではない。
 やぶさかでは確かになかったものの――どうしても、何か、引っかかった。

「――あ、気にしな、いでください、おね――」

「――」

 惜しい。
859 :【百花繚乱】 @wiki [sage]:2011/11/20(日) 01:12:39.24 ID:KG9b1WVT0
>>858
「あぅ、ま、まぁ、花の事は詳しくなさそうですしね……」
「要するに、貴女は私の好きな花の様に、常に生きる事に逞しく、そこに力強さと美しさを」
「感じる訳ですよ、なんて、言って伝わる事でも無いですよね……」

「一人のつたない人がそう言ってたー、程度に受け取って貰えればそれで良いです」

ずるっ、と転けそうになるが二度同じ過ちは繰り返すまい、とふんばる
確かに自分の世界に浸り過ぎてやや自惚れた意見だったかな、なんて自省を交えていた
何ともめげない所は立派と褒めるか、懲りないと罵るべきか
結局、解らないなら解らないで良いと言った語り口で告げ

「ふふ、まぁ、私の勝手な頼み事ですし……元々、わらび餅も」
「私の好意であげたいものなので、断っても構いませんよ?」

「あ、忘れる前に、わらび餅、あまりその状態で長く居させるのも心許無いので」
「私はこれにてっ、あ、しっかり暖まってねッ〜!」

言い惑う姿に、少しおかしさを思え、微笑みを交える少女
別段無理して言わせる台詞でも無い
それよりも少女に風邪を引かす訳にも行かず、パックに複数入ったわらび餅を押し渡し
そのまま回れ右して去ろうとする
860 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/20(日) 01:27:06.59 ID:RwslIFPb0
>>859

『あぅ、ま、まぁ、花の事は詳しくなさそうですしね……』

「……」

(……知識がなさそうということ?)

 事実、知識はなかったが。
 そういう意味ではないだろう。

 そして、どうしてか少女が困っており、またなにかしてしまったのではないかと思うと。
 不安で仕方がない。
 取り繕うように言った言葉が。

「あの――嫌い、じゃない。ですから……あなたのことは」

 勿論告白ではない。
 告白では断じてない。
 どうしてか、仄かに涙目で目を細め、視線は反らし、かすれるような声で言うのであった。

(ああ――風っぽい……こたつ、温かそうだったなぁ……買ってしまおうか……)

 どうやら風邪が原因らしい。
 鮭を鍋にして温まるといいことだろう。
 そして、そんなことを考えているうちに、手にはわらび餅。

「えっ? あの――」

 油断した。
 油断していて、断り切れなかった。
 これが戦闘ではなくて、よかった。

 少なくとも、信頼の兆しなのだろうか。

「――私、カヤ」

 少女の去り際、自ら名乗る。
 掠れる声は、果たして聞こえたのだろうか。

(今度会った時は――何か返さないと)

 手にする鮭とわらび餅――シュール。
861 :【百花繚乱】 @wiki [sage]:2011/11/20(日) 01:44:44.61 ID:KG9b1WVT0
>>860
「カヤちゃーん!!! 風邪引いたらしっかりビタミンCとって体暖めて寝るようにー!!」
「ポッ●レモンとか噛む噛むレ●ンとかオススメしますからねッー!!!」
「私もカヤちゃんの事好きだから気にしないでねー!!!」

「あ、ついでに私は春 綾芽!!また会いましょッッー!!!」

告白では無い、断じて告白では無い、まぁ、意中の人は既に居る訳で
しっかり名前も聞き取れていた様で、去って距離が離れた状態でブンブン手を振りながら
大声で言い残した、何とも最後までお節介を忘れない少女だ

ーーーその夜の帰り道は、機嫌が良く、怖さなんてとっくに忘れていた
あの少女から“嫌いじゃない”と言われて嬉しかったのかも知れない、何とも単純だ
嗚呼、やっぱり妹が出来た様でもあり
また、友人が増えたような感覚だ、また会おうね、その一言は
気ままに友人に捧げるものだった、るんたった、るんるんたった……ーーー付け焼き刃で無い
快調なステップで、そのまま家へと帰るのである

/乙っした!遅駄レス等申し訳無かったですッ!絡み感謝ッ!!
862 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/20(日) 01:53:02.15 ID:RwslIFPb0
>>861

「……カヤ“ちゃん”……」

「――、……」

 バレッタを解き、無造作な髪を数本束で取り。
 くるくるくる。

(……悪くは、ないけれど――……慣れない)

 呼びなれない呼ばれ方に。
 照れにも似た表情を浮かべるのだった。

 さて、帰ったら――どうしようか。
 鍋? コーヒー?
 それとも――

「くしっ――、くしっ!!」

 お風呂が先なのかもしれない。
 橋の欄干で、烏がまたこちらを見ている。

「……次、川に落としたら――あなたたちを今度は川に堕とす、からね?」

 眇める目は、きっ、と鋭く。
 烏を見た。
 ――死守する方は、今はわらび餅。


こちらこそ微妙なリアクションで申し訳ないです
本当は鍋に持って行けたらと模索していました
またいつかー
863 :【暗黒希釈】@wiki [sage saga]:2011/11/20(日) 12:44:08.55 ID:j4a3n/0Q0
【正午。 街外れにある、小さな漁港】

【潮風が穏やかに吹き抜け、夜の海は穏やかに波打って泡立ち】
【緩やかなエンジン音を響かせつつ。やって来たのは1艘の小型漁船】
【そして、停止するかしないかの丁度境目。小柄な人影が一つ、桟橋に軽やかに降り立った】

「〜〜〜〜っ!」

【久々の陸地に降り立った喜びで歓喜の声をあげているのは】
【何処ぞの中学のブレザー制服を身に纏い、長い黒髪を二つ結びに下げた童顔な眼鏡っ娘】

「――――、 〜〜〜〜!!」

【猟師の方々に手伝ってもらって、大きめの手荷物と愛用の自転車を船から降ろし】
【丁寧なお礼と別れの挨拶を互いに交わし、少女は離れていく船を手を振って見送る】
【その姿が完全に見えなくなるまで佇んで、踵を返し】
【希望に満ち溢れた明るい表情で、元気良く桟橋を歩き始める】


「…………。」

【が、しかし。】
【自転車を押す手をふと止めて、きょろきょろと辺りを見渡し始める】

【どうやら、周囲に誰か居ないかと捜索しているらしく】
【此処の住人を見つけたなら近寄って話し掛けようとするのだろう】

【――――果たして、そんな都合良く相手が見つかるだろうか】
864 :【暗黒希釈】@wiki [sage saga]:2011/11/20(日) 12:50:57.83 ID:j4a3n/0Q0
/>>863訂正
二行目の 【夜の海は〜】 の 「夜の」 を削除です。

/多分、2回くらい落ちてしまいますが、
/それでもよろしいという方、どなたでも大歓迎っ!
865 :【手蔓藻蔓】@wiki [sage saga]:2011/11/20(日) 12:57:23.24 ID:5AurHEji0
>>863
【その桟橋にはちょうど、一人の女がいた】

【通行人の邪魔にならないよう、端の方に座って、足を桟橋の外に投げ出している格好で】
【ちゃぷちゃぷ、と海水を足先で波立たせながら】
【ぼんやりと、何気なく座っている、一人の女が】

【まあそれだけなら別にどうって事はない、ただの住民っぽそうだが】

【残念ながらその女の頭には、猫耳が生えていた】
【褐色のその猫耳は、風に揺れたりぴくっと動いたりしている】
【その猫耳のせいで、女はあからさまにヘンナヒトになっているのだった】

【そうなると、ただぼんやり座っていてもかなり目を引くのだが】
【その女はそんな事気にする様子も無く、ただただ海を眺めていた】
866 :【暗黒希釈】@wiki [sage saga]:2011/11/20(日) 13:08:46.24 ID:j4a3n/0Q0
>>865

「あっ!」

【少女、早速第一住民を発見】
【荷物を肩に下げ自転車を押しつつ、小走りで相手の元へと駆け寄っていく】

「すいませーん! ちょっ――……」

【威勢のいい台詞は途中で途切れ】
【口をぽかんと開けて、呆気にとられている】


(なっ、)


(なんじゃありゃ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?)


【…初めて見る、本物のネコ耳に目が釘付けであった】
867 :【手蔓藻蔓】@wiki [sage saga]:2011/11/20(日) 13:12:41.52 ID:5AurHEji0
>>866
【桟橋が揺れるのを感じて顔を上げる】
【ゆっくりと相手の方を向くと】

「………?」

【不思議そうな表情を浮かべて、首をかしげる女】
【今この場で一番不思議なのはこの女なのだが】

【本人は気付いていない】

「…何?」

【少し待っても何も言わない相手に】
【女は、小声で言った】
868 :【暗黒希釈】@wiki [sage saga]:2011/11/20(日) 13:24:26.44 ID:j4a3n/0Q0
>>867

「、 っ…」

【自分が質問する前に、色々と先制攻撃と喰らって】
【開始早々、かなりの勢いでたじろいでいる少女】
【ともかくも、話を始めようと口を開き】




「いや、貴女こそ――――何なんですか?」




(……って。 そうじゃなくて〜〜〜〜っ!)

【質問するはずが、無意識にツッコんでいた】
869 :【手蔓藻蔓】@wiki [sage saga]:2011/11/20(日) 13:27:28.75 ID:5AurHEji0
>>868
【女は、もはやほぼ無表情で首をかしげている】
【しかし相手の質問を聞くと、ああなるほどといった顔で】

「…ヒトデ、だけど」

【当然のように言い放った】
【一応質問には答えてくれるようである】

【いや、質問に対する回答の問題は置いといて】

【それで質問が終わったと思ったのか、女はまた海の方を向いて】
【足でぱちゃぱちゃと海水を揺らし始めた】
870 :【暗黒希釈】@wiki [sage saga]:2011/11/20(日) 13:38:59.36 ID:j4a3n/0Q0
>>869


「ひと、で……」


(はぁ!? ひとで!? なにそれ!?)

(人で!? 人手!? 火とで!? ヒトデ!?――――…………)

【返ってきた答えは、想像の遥か上を行くもので】
【そもそも、其れが正しい答えなのかも怪しいところ】

「……コホン」

【からかわれていると判断したのか】
【わざとらしく咳払いを一つして】

「失礼しました。 私は 水面 哀(みなも あい) といいます」

「ところで、街へはどの道を行けば良いのでしょうか?」

【とりあえず笑顔で自己紹介】
【そして、ようやく本当に聞きたかった事を訊ねた】
871 :【手蔓藻蔓】@wiki [sage saga]:2011/11/20(日) 13:42:32.67 ID:5AurHEji0
>>870
【もう何もないだろうと思っていた女は】
【また相手が喋り始めた時、まだあるのかと心の中で小さく呟いて】
【でも、もう一度相手の方を向いた】

「…」

【相手の事をじーっと見つめ…】

【そして女の背中からにょきにょきと褐色の触手が一本生えてきた】
【その触手は、人一人ぐらいの大きさになると、すっとどこかを指した】
【触手の指している方向に街がある、という事らしい】

【女はまた海を眺めている】
【触手は少し揺れながら、街の方向を指し続けている】
872 :【暗黒希釈】@wiki [sage saga]:2011/11/20(日) 13:53:07.66 ID:j4a3n/0Q0
>>871


「――――っ!?」

【ずささっ!! 、と】
【視界に 『それ』 が侵入した途端、自転車ごと器用に後ずさる少女】
【指し示す方角と、女の顔、猫耳、触手、という順に視線を巡らした後】
【眉間にしわを寄せ、右手で目をごしごしこすって】


「……いや。 いや いや いや いや」


「ちょっと待って。 貴女、本当に何なんですか!?」


【先程と同じ質問を、悲痛な声色で叫ぶ】
【到着早々、己の中の何かが崩壊を始めているようで】
【やや顔色が悪くなっていた】
873 :【手蔓藻蔓】@wiki [sage saga]:2011/11/20(日) 13:57:36.03 ID:5AurHEji0
>>872
【もう相手の方も向かず】

「だから…」

【触手は指すのをやめて、べたんと桟橋に落ちて】
【蛇のように、女からあまり離れない範囲で勝手にうねうねと動き始める】

「ヒトデ」

【平然と言い放つ】
【確かに、女の猫耳も触手も、ヒトデの褐色である】
【…だから変な奴じゃないというわけじゃないのだが】

【それにしてもこの女、人間に自分がどう見えるのかまったく考えていないようだ】
874 :【暗黒希釈】@wiki [sage saga]:2011/11/20(日) 14:09:49.29 ID:j4a3n/0Q0
>>873

「あぁ… 『ヒトデ』 、ね……」

【ようやく言葉の意味を理解したらしく、少女は曖昧に頷き】
【再び、触手にちらりと視線を落として】

「あの、ヒトデって、あの星形のヘンテコな生き物ですよね? 足を切ってもまた生えてくるっていう」

【念の為、もう一度だけ確認】
【微妙に失礼な事を言っているのは、まだ驚きが残っているからか】

「――――でも、ここまで大きくなるなんて聞いた事無かったです」
(……大体、なんでヒトデが人間の言葉を喋ってるのよっ)

【最後に、小さな声と共に溜息を一つ】
【胸の内ではツッコミもつけて】
875 :【手蔓藻蔓】@wiki [sage saga]:2011/11/20(日) 14:15:06.00 ID:5AurHEji0
>>874
【こくこく、と頷く】
【機嫌を悪くしている様子も無い】

【案外でもないが、馬鹿なのかもしれない】

「…いや、いっぱいいる」

【海の底に、と頭の中で付け加える】
【もちろんその辺のヒトデが人間になっても、こんなまともな人型ではなく、小人みたいな感じになってしまうだろう】

「………街はあっちだから」

【思い出したように、触手がまたあっちを指差す】
【伝わってなかったのかナ?と一応口でも言ってみる】
876 :【暗黒希釈】@wiki [sage saga]:2011/11/20(日) 14:33:43.34 ID:j4a3n/0Q0
>>875

「へー、そうなんだぁ……」

【ようやく落ち着きを取り戻しかけていたのに】



「…… ゑ ? 」



【相手の最後の言葉を聞いて、再び顔色がサッと青ざめた】

「いっぱいいる……――」

【脳内では、街のいたる所で巨大ヒトデが】
【うねうねと、大量に蠢いている光景が展開しており】
【田舎者の少女には、都会という未知の場所が急に恐ろしく感じられた】

「…あ、はい。 どうもです」

【でもまあ】
【どうやら悪い人では、否、悪いヒトデではなさそうだ、と】
【自分の中の、何かもやもやしたモノを無理やり抑え付け納得させて】

「じゃ、じゃあ。 これで私は失礼しますねー…」

【自転車にまたがりつつ、この場を離れようと恐る恐る切り出す】
【放っておけば、すぐに桟橋の上から居なくなることだろう】
877 :【手蔓藻蔓】@wiki [sage saga]:2011/11/20(日) 14:37:53.69 ID:5AurHEji0
>>876
【相手の感謝の言葉を聞いて、ようやく触手をしゅーのーする】
【するすると触手が女の背中から体内へと消えていく】

「…うん」

【こくっと頷く】
【そしてそのまま、今度は普通に右手で、自転車で去っていく相手に黙って手を振って見送ったとさ】

【少女が去った後、ヒトデはばっちゃーんと桟橋から海へと落ち】
【そのまま姿を消した】

/という事で絡みありがとうございました!
878 :【暗黒希釈】@wiki [sage saga]:2011/11/20(日) 14:46:21.60 ID:j4a3n/0Q0
>>877

【ペダルを漕ぎながら振り向くと、相手が(触手ではない普通の)手を振っている】
【それを見て思わず少女も、ぎこちない笑みと共に軽く右手を振り返し】



「――はぁ」


「街、行きたくないなぁー……」


【脳内で、先程思い描いた光景をリピートしつつ溜息をついて】
【未知の都心部へ、嫌々ながら進路を進めるのであったとさ】





/絡み乙&ありでしたー!
879 :【錬故魔宝】 @wiki [sage]:2011/11/20(日) 23:13:38.02 ID:KG9b1WVT0
嗚呼、畜生

其れが最近の俺の口癖だ、畜生な人生の道を歩む苦悩人間には是非愛用して欲しい
別段、愚痴愚痴と空虚に吐いて腹の虫が治まる訳でも無ぇが
そもそも、俺にゃ人生なんて表現表記は誤りだろうから、関係の無い話だ
誰か人生ならぬ猫生なんて生き方を示して語れる奴が居るのかね……ーーー期待はしてない
ニャー、とか、ゴロゴロとしか言わねぇもん
人間様が好きなだけ解釈してくれれば良いさ、今の俺にゃ最低の刹那主義としか言えねーし?

「るーるーるるるるるー……るー、つって北の国から歌いながら黄昏を感じる俺ぁ」
「すっかり卑屈だなぁ、ぬはは、客観的に自分を見る俺イケメン?」
「いいえ、猫っつらです、なんつって……ーーーははっ、ぁー、笑えねぇ」

「………俺ってどんな顔してたっけなぁ」

廃墟に連なる漆黒の裏路地の小路は、中途半端な雨の痕に、黒い水を滴らせる水溜まり
其の水面の波紋に浮かべる歪んだ面は猫っつら、中途半端な街灯に月明かりが視界をぼやかし
過去の俺の姿をぼんやりと瞳に映す……ーーーとても靄が掛かって居て、見え難い

「………メシ、ねーかな」

黒猫は水溜まりから顔を逸らし、緩慢に小さな体を滑るように動かし歩く
880 :【七首匕首】授与スレ参照 [sage]:2011/11/21(月) 00:37:54.83 ID:gDZeSFZRo

「…………」

【────雨が降っていた。】【墨色の空より突き刺さるが如く大粒の水滴が硬い地面に降り注がれる、篠突く雨】
【不気味に薄汚れた路地裏は、忘れ去られた街灯が拗ねた様に点滅しながら照らす、僅かなの灯りを残し薄暗く】

「…………」【ただ】【ただ】

【黄ばみを帯びた街灯の月明かりに似た蛍光灯の光と暗闇の境界線で、レインコートを羽織る青年は立っている。】
【細身の身体は容赦なく雨に晒され、弾ける様な音が包むが、両手には何も握らず、ダラリ、と。降ろされ】
【フードの隙間より覗く東洋人が持つ黒水晶に似た瞳は、街灯を見上げ。何より砂漠の様に乾いた色で…ピシャリ】


【彼は一度、地面を蹴った。】【水が弾ける音と共に、地面に広がる生臭い赤色が、更に地面にヒロガッタ。】
881 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です)(関東・甲信越) [sage]:2011/11/21(月) 01:15:16.77 ID:sxkicS9AO
こちらで楽しそうにやってますね、谷山さん
でも貴方が見捨てた能力者スレの事もたまには思い出してやって下さい
882 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/21(月) 04:50:06.16 ID:wBWq1oel0
 月明かりの下、湖面に映る月を眺めに。
 白鳥がむくりと起き始める中、“独り”はやってきた。

 ふわり、と揺れるのは、月明かりに染め上げられたような月毛色のポニーテール。
 きっ、と眇めるのは、夕焼けのような赤い、眼帯のかかっていないほうの左目。
 とん、と草を踏むのは、黒いブーツ。

 起き始めた白鳥が、湖面を揺らすので。
 月は空のものただ一つになってしまった。

「――月見の邪魔は、駄目」

 “独り”は白鳥をとがめるが。
 白鳥は、早めの朝食を、“独り”に要求し、啼く。

「――め。」

 互いに、無意味とは知りながら。
883 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣 [sage saga]:2011/11/21(月) 05:50:56.71 ID:+L+xqGTd0
>>882
/まだいらっしゃいますでしょうか・・・?
884 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/21(月) 05:53:29.66 ID:wBWq1oel0
>>883
ノ"
885 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣 [sage saga]:2011/11/21(月) 06:10:08.52 ID:+L+xqGTd0
>>882
グシャリ、と草を踏みしめる
ゴトゴトと、喧しく車輪の音を鳴らす
そして、トボトボと湖へと近づいていく

「フゥ・・・・疲れた」

今夜は月が綺麗だったので、珍しく夜に出歩いてみたのは良かったが
調子に乗って遠出をしてしまった、元居た場所から大分離れてしまっている・・・
肉体は疲労感に包まれて、喉は水分を欲している

ひとまず湖を見つけることが出来たので、私は引っ張っていたリヤカーと共にそこへ近づいていった
不幸中の幸いとはこのことだろうな、湖がキラキラと輝いて見えるような気がする
まあ、ただ単に月光を反射しているだけのことであろうが

早速湖面に近づいて、身に纏っていた黒いローブから手を出す
そして湖の水を掬い、フードの下の口へと運ぶ

「・・・・・ハァ」

生き返ったような心地、失われた水分が肉体に吸収されていくのがわかる
一息ついた私は、その場に腰を下ろして体を休めることにした
・・・・先客がいることには、気付かずに
886 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/21(月) 06:23:29.15 ID:wBWq1oel0
>>885

――。

 先に、もう一人、と一台の客の存在に気がついたのは。
 数羽の白鳥。
 首を物音のする方へと向けるので、独りもそれに気がつくことは難しいことではなかった。

「――」

(――足音、ではない……)

 独りは、車輪の音をなんの音なのかと考えた。
 例えば、砲台のついた台車、例えば、火薬を積んだ貨車。
 少なくとも、安心という選択肢はまず排除していた。

「……しー」

 木陰と藪に隠れ、何者かをまず、探る。
 ――現れたのは、ローブ姿の人影、リヤカーを引いていたようだ。
 顔はまだ見えない。

 しかし、水を飲んでいるのは分かった。
 これから察するに、もしかしたら旅人なのかもしれない。

「――」

 リヤカーの中身は、武器か、そうでないか。
 身を乗り出し、のぞこうとしたその時。

――。

 枝を、踏み折る。
 その音は思いのほか大きく、気がつかれたかもしれないと、藪にしゃがみこむ。
 鼓動は早鐘をたたき、独りに緊張が走った。
887 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣 [sage saga]:2011/11/21(月) 06:35:54.67 ID:+L+xqGTd0
>>886
リヤカーの中には、何の変哲もない鉄の塊が四つほど乱雑に積まれている
なかなか良質な鉄なのだが、そこのところは見る目のある者でないとわからないだろう
ただし

「誰だ!?」

安々と覗かせるほど、甘くはない
枝が折れたであろう音は、その場に他の者の存在を知らしめるには十分なものだ
休憩をしている最中ではあったが、すぐさま立ち上がり、音のした方角を睨みつけた

「・・・・・」

視界に写るのは藪のみ、その中に何者かが存在する可能性がある
ただの獣なのかもしれないが・・・・念には念を置く必要はある

静かに、ローブの中に潜ませていた水晶の剣を抜き、切っ先を藪に向けて突きつけた
888 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/21(月) 06:46:57.79 ID:wBWq1oel0
>>887

『だれだ!?』

 気がつかれた。
 このまま黙っていれば、獣と間違われてやり過ごすこともできるかもしれない。
 ――かもしれない、ということは、やり過ごすことができなかった場合、も想定しうる。

 藪の隙間から覗こうにも、暗さと視界の悪さゆえに。
 満足に相手の情報を得るには至らず。

(武器が入っているのなら、まだなにか対策ができたものを――)

 独りとしては運が悪く。
 リヤカーの中に何があったかを把握しきることはできず。
 ――決意するしか、なかったようである。

――。

 独りが立ち上がれば、白鳥は飛び立ち。
 羽ばたく音を鳴らし。
 白い羽を降らせ。

 その中を、藪を抜けて独りがローブの女性の前へと姿を現す。
 ローブの女性の手を見ると、剣――独りと、一緒。

「――、……」

 まずは何も言わずに、距離を取る。
 あいてが何をしてきても、機会を作れるうえ、まず相手に敵意はない、と見せるため。
 ただし、右手には集中し、いつでも能力を行使できる準備は整えておく。
889 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣 [sage saga]:2011/11/21(月) 07:02:54.88 ID:+L+xqGTd0
>>888
じっと様子を見続けていると、藪の中に潜んでいた者が姿を現した
月毛色の髪に、赤い左目をした・・・・・人間の女か
まるで兎みたいな目の色をしている

相手にはどうやら武器の類といったものは持ちうけていない、ように見える
しかし、無手とはいえ能力を使う者である可能性も有り得る
警戒は怠らない、その一挙一動全てに睨みを利かせる

「・・・・・何をしていた?人間」
「返答次第では・・・・ただでは済まさんぞ」

剣は多少使うことは出来る、達人というほどのものではないが
だが斬るだけならばそれで十分だ・・・・脅しの手段としても
出来ることならば、穏便に済ませれる返答を期待したいところだが
890 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/21(月) 07:09:06.34 ID:wBWq1oel0
>>889

『・・・・・何をしていた?人間・・・返答次第では・・・・ただでは済まさんぞ』

 切っ先にもローブの女性にも睨まれ。
 背筋が冷える。

「……月見。と言ったら、切、りますか?」

 嘘ではない。

「白鳥と遊んでいたら、物音がしたので。様子をうかがうのに隠れ、ただけです」

 嘘ではない。

 少なくとも、警戒で切っ先を向けるローブの女性と、立場は一緒である。
 武器の有無という大きな違いはあるが。
891 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣 [sage saga]:2011/11/21(月) 07:24:36.33 ID:+L+xqGTd0
>>890
「・・・・・」

なるほど、月見
確かに今宵は月が綺麗だ、それ故私も夜道を散歩することにした
先ほど白鳥らしいものが人間の側から飛び立っていたのも確認している
少なくとも、言っていることに嘘はついてなさそうだ・・・・

「・・・・・信じよう、失敬」
「少々過敏に反応してしまったな、剣を向けてしまって申し訳ない」

ひとまず人間の言葉を信じ、水晶の剣をローブの中へと納める

「その上、どうやら君の一時の邪魔をしてしまったようだな」
「安心してくれ、ここにそう長居するつもりはない・・・少し休んでいるだけだ」

再びその場に腰を下ろし、再びため息のように息を吐く
先客の存在に気づかなかったとは、疲れていたとはいえ不覚だ・・・・
892 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/21(月) 07:33:17.67 ID:wBWq1oel0
>>891

「……」

 批判するわけでも、嫌な顔をするわけでもなく。
 独りは、ローブの女性が切っ先をそらしたことで、安心した。

「――」

 独りは、じっとローブの女性を見る。
 疲れているのだろうか。
 それとも、ねむいのだろうか。

「……旅? ――ですか?」

 とん、とん、とソールを静かにならし。
 木に近づきながら訊ねる。

「もし、疲れているのなら、水を飲むよりは寝たほうが良い。と思います」

 それから、木に寄りかかり。
 ぽつりと。
893 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣 [sage saga]:2011/11/21(月) 07:45:34.24 ID:+L+xqGTd0
>>892
「旅・・・・そうだな、旅だ」
「あてもなく歩き続けているだけだが・・・・そう悪いものではない」

独り言のように呟いてから、軽く口の端を吊り上げた
若干体に重みを感じる、普段よりも疲れたような感覚
慣れないことをしたせいだろうか・・・・

「いや、そこまで疲れているわけではない」
「ただ喉が渇いただけさ・・・ここまで歩き通していたからな」
「今は大人しく行動せずに眠っていればよかったと、後悔しているが」

片手をスッと、湖の水面に切るように入れる
時期も時期ゆえ、肌を刺すような冷たさが手に染み入っていく
しかし、今はこの冷たさが非常に心地が良い・・・
894 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/21(月) 07:56:57.90 ID:wBWq1oel0
>>893

「そう。ですか――」

 生憎、旅をするほどの、世界への興味はなかった。
 今に満足しているからなのか。
 単に自分が淡白だからか。

 それだけに、独りはローブの女性の価値を理解しがたかった。
 ずっと歩き続けて、きっと、足がつかれるのではないか、と。
 ただ、ローブの女性の、満更でもない表情からは、おそらく嘘ではないのだろう、と感じた。

 この時期、水はとても冷たい。
 それに手を突っ込む――どんな感じなのだろう。

「――、……」

 湖に手を突っ込む、気にはならなかったが。
 変わりに、霈いっぱいに冷たい空気をとりこむ。

 ――寒い。
 寒い、けれど、警戒と緊張で火照った血潮が冷えるようで、気持ちが良い。
 緊張感が、統べて無駄だったと、思った。

「……私は、そろそろ離れ、ます。休むのなら、邪魔はす、るつもりはありません」

 空は段々と陽が射してくる。
 戻るころには、街も起きているだろうか。
 何もなければ、離れていくことだろう。
895 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣 [sage saga]:2011/11/21(月) 08:14:59.97 ID:+L+xqGTd0
>>894
・・・・・淡白な、反応だ
明らかに旅など興味が無いといった様子、好奇心が足りなさそうだ
まあそのことについてどうこう言うつもりはないが
こういう人間を観察するのも、楽しみの一つとも言える

湖に漬していた手を、水から上げる
感覚が若干無くなっていたが、空気に触れるとジンとした痛みが徐々にやってくる
少々長く手を入れすぎたか・・・・

「ん、そうか」
「本当に、邪魔をして悪かったな・・・・お元気で」

人間が離れていくが、引き止める気も追う気もさらさらない
恐らくあの人間は私のような者とは、もっとも縁の無い存在だろう

「・・・・しかし、まるで私が追い出したかのようにも見えるな」

赤色に染まっていく手を見つめながら、そう呟いた

/絡み、ありがとうございました〜
896 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/21(月) 08:22:07.42 ID:wBWq1oel0
>>895

「邪魔、なんて思ってな、いです、心配は要、りません」

 笑うでも、怒るでもなく。
 ただ淡々と。
 冷たいというよりは、薄い。

 気遣う、ローブの女性に対して。
 心配はいらないと反応を示す。

「――今度、街で会えたら、美味しいお店でも、紹介し。ます」

 ぎこちない、テンポの悪い丁寧語で。
 警戒心の強い旅人へ、言葉をおくる。

 街は、賑わい始める――。


絡みありがとうございました、
時間的にまずかったのもあるのでリベンジしたいです
お疲れ様でした
897 :【剣姫】@wiki [sage]:2011/11/22(火) 20:50:48.80 ID:ZIgVbUTio

 風が吹いて稲穂を揺らす。黄金色を過ぎて茶色に染まり上がった稲の身は、何故そこに在り続けるのか。
 金の波を作り出していた秋の昼下がりは、もう見る影も無い。
 収穫期を過ぎているのに刈られぬ穂の空しさなど、何にも替え難く哀れで、寂寥の想いばかりが込み上げる。

「―――…お百姓さんは、いなくなってしまった」

 農家の者が居なければ、田んぼはただ其処に存在する置物にしか為り得ないのだ。
 では、何故いなくなったのであろうか。秋の頃までは手入れを欠かさず行っていたのに、大事な収穫期を前に―――

「ま、原因はこれなんでしょう……」

 深緑の髪を風に揺らしながら、一人の女が木の板を蹴り上げた。
 和風な平屋造りの家屋が脆く崩れ去る音が響き渡り、今こうして一軒分の空き地が誕生してしまった。
 白アリの大量発生による、住家の耐久性劣化―――言葉にしてしまえばひどく単純な話だが、スケールの違いは此の世界ならではか。

 所々に崩れた家屋を散らし、人気の見えないこの農村部に訪れる者はいるだろうか。
 そも、この女は何故ここに居るのか―――
898 :【呪槍王双】あっとうぃき [sage]:2011/11/22(火) 20:59:54.20 ID:rP27RrQxP
冬を間近にした寒々しい荒地でのこと。

木枯らしを絶って、長短二本の槍がひらめいていた。
右左交互に払っては突き出す一見して荒削りに見えるその挙動は。
その実、敵の接近を想定し振るうかの様に、細かく計算されたものだった。
もし伸びた槍の懐に潜っても、生半可な動きでは次の一手に猟られてしまう。

突いて斬る。払って叩く。回転して背を見せるが、どちらから反撃が来るかは知れない。
膝の伸び縮みに息遣いまでが精緻この上無く連動する。
千切れんばかりの緊張が、冷たさに磨かれていた。

「…………」

ひとしきり反復すると動きを止めて槍の主は空を仰いだ。
右は燃えたつ赤、左は深みのある紫をしたオッドアイは、何かを憂う様に見える。

熟達した槍捌きを見せ、今は眼を遠くに向けているその人物は、うら若い銀髪の娘だった。

―果たして何者だと言うのだろうか?

/何でもCome on!
899 :【呪槍王双】あっとうぃき [sage]:2011/11/22(火) 21:00:19.79 ID:rP27RrQxP
/おっと>>898は無しで
900 :【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki [sage]:2011/11/22(火) 22:09:49.75 ID:MMwOq6qxo
>>897
【前髪を揺らす秋風を、少年はどことなく、寂しげに感じた】
【杖をついて行く其の場には、何時も通り誰もいない筈だった】
【持ち主の失った田園が今も収穫の時を待ち続ける廃村があるだけの筈だった】

「はぁ……廃墟マニアって訳でもねぇのに、なんで好き好んでこんな所に来なきゃなんねぇんだか」

【そんな独り言は、誰の耳にも届かずにただ、此の村の闇に溶けるだけの筈だった】
【夜空を見上げてみれば、街で見るよりも幾分かハッキリと輝く一番星】

「…………『星に願いを』、ってか」

【他人に見られたら赤面確実な独り言も、独りだからこそ言える事だった】
【左手に持った刀を肩に乗せ、廃墟を横目に、歩み続ければ】

「……へぇ、珍しいな」

【カツン、カツン、と金属製の杖を鳴らし、馴れ馴れしい笑みを浮かべ】
【まるで古くからの旧友にでも声を掛ける様に、何の躊躇いもなく、「よう」、と、声を掛けた】
901 :【剣姫】@wiki [sage]:2011/11/22(火) 22:21:43.48 ID:ZIgVbUTio
>>900

 誰も居なくなった農村を眺めつづける女の双眸は、淡い翠色に染まりながらも
 何も映し出してはいないかの様に、何かを見て取る事を求めていないかの様に――静かな物であった。

「―――…ん?」

 金属製の杖の音に耳を傾けて、その接近を感じ取ると首をそちらに向ける。
 相手の馴れ馴れしげな笑みにも気分を害する事無く、むしろ女の方もまた気さくな笑顔を浮かべた。

「やあ、君も……こんな所に暇つぶしにでも来たのかい?」

 此処に来た事に明確な目的なんて無かった。ただ、噂を聞いてその真偽を確かめに来ただけ。
 人に出会えれば良いな…―――などと僅かな希望を頂いている位しか、目的は持っていなかった。

「……ん? その刀―――」

 小さく首を横に傾けながら、相手が肩に乗せた刀を注視してしまう。
 何か言葉を言いかけようと口を僅かに開き、それでも上手く表現が見つからずに直ぐに閉じてしまった。

 自身の左腰に備えられた刀の柄が僅かに震える感覚。
――それは、剣士と相対した時の昂ぶりとも違う、何かを訴えかける様な音色であった。
902 :【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki [sage]:2011/11/22(火) 22:47:51.83 ID:MMwOq6qxo
>>901
【其の風貌は、何とも場違いな様で、しかし馴染んでいる様な、不思議な物だった】
【淡い緑色の双眸と長髪は、まるで異国の少女の様で、しかし身に纏った和装はよく似合っている様な】
【そして、何処かで一度出逢ったような、そんな既視感の様な物も感じた】
【そして数歩、歩み寄り、其の金属音は停止した】

「俺は……墓参り、かねぇ
 お嬢さんは何しに来たんだ?此の辺りはそう物騒でもねぇが……
 夜中に女一人で出歩くってのは、やっぱお勧め出来ね……」

【数拍の思考の後、口から出たのは、そんな一言だった】
【少年から出た言葉は、何とも普通な、夜中出歩く女性と話す機会があれば誰もが言うような質問】
【しかし、其の言葉は、肩に乗せられた刀のせいで、途切れる事になる】
【「ん?これか?」と言って、重たそうに刀を持ち直すと、杖を一旦手放して床におき】
【演算補助装置の電源を入れる事で、ようやく刀を片手で持てるようになると】

「こいつは………言うんなら戦利品、だな
 俺には刀だのなんだのの刀剣の知識なんて全くと言って良い程ねぇが……
 こいつは業物だ。多分だが」

【そう言って、刀を女の前へと、ズイッと差し出してみる。見れば、彼女の腰には刀が差さっていた】
【しかし、少年は遺品はある程度大切にする人間だ。少なくとも、常人程度には】
【刀が、彼女を求めていた様な。何となく、少年は、此の刀を彼女に渡さなければならない様な】
【いや、『返さなければならない』様な。初対面の彼女に、そんな想いを抱いた】
903 :【剣姫】@wiki [sage]:2011/11/22(火) 23:07:00.03 ID:ZIgVbUTio
>>902

「墓参りか……お疲れ様」

 相手の言葉に、僅かに目を細めてしまう。自身は一度死んだ身だと云う事実が、確かにあった。
 だからこそ死者の魂には人一倍敏感で、それを弔う者に敬意を払いたくなる。

 女は、相手の言葉を聞きつつ一歩前に足を進めて、差し出された刀を両手でしっかりと丁寧な仕草で受け取った。
 軽んじてはいけない雰囲気を感じたし、何かの意志の様な物に気付いていたのは女の方も同じで。

「戦利品ね……、ちょっと見させて貰うよ」

 断る言葉を口にすると直ぐに、刀の鞘を左手に握ったまま右手で柄を握ってカチリ、と鯉口を切る。
 流れる様な金属音と共に刀身を滑らせて抜き取ると、美術品を鑑賞する様なゆっくりとした手つきで空に掲げて見た。

 月明かりを浴びて切っ先に光点を灯し刀刃を怪しく光らせるその刀の色合いは―――女の瞳と同じ、鮮やかな翠色であった。
 その事実に他でも無く驚かされたのは、刀の柄を握って目を凝らしていた女自身である。

「これは…―――兄貴の?」

 誰に言うとでも無く、推測された刀の持ち主を口にしてしまった。刀を緩やかに振り下ろすと、手に携えたまま相手の方に視線を向ける。
 女の双眸は、信じ難い事実を前にしたことを表わす様に、僅かながらに見開かれていた。

「これを戦利品と云ったよね? じゃあ持ち主を知っているのでしょう、いや、知っていると断定して聞くけど……」

「武神の名を名乗っていなかったかな……或いは、大太刀を背負っていたとかの方が伝わり易いかな?」

 躊躇いがちに顔を伏せ、それでも意を決した様に刀の所持者を確認しに掛かる。
 知った所でどうしようと云う欲求は未だ生まれず、ただ真偽を確かめたいと云う―――そんな想いがあるだけであった。
904 :【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki [sage]:2011/11/22(火) 23:33:45.78 ID:MMwOq6qxo
>>903
【彼女の言葉に、「そう疲れる物でもねぇよ」、と、ふざけた様にそう返した】
【暗闇に紛れる女の僅かな表情を感じ取れる程眼が良い訳ではないのだが】
【また一つ、普通とは『違う』点を見つけた、感じ取った……様な気がした】
【ただの感に近い様な物、なのだが】

【其の刀は、丁寧な動作で受け取られた】
【其の姿はまるで『帝國』で言う大和撫子を絵に描いた様な物……だと言うのに】
【何やら、何時ぞや相対した剣士と、似ている様で違う様な、そんな感覚を僅かに感じ取れた】
【刀を握っていた手を少しばかし見つめた後、女の声で、やっと顔を上げ】

「あ、あぁ……どうぞ?」

【と、少しばかし疑問を含みつつ、彼女に向けて言った】

【其の煌びやかな刀身が、流れる様に鞘から抜かれる】
【其の刀は、美麗な翠色だった。時に事務所に飾ったり、時に玩具にしたりしたのに】
【何度も其の刀身を見た事あるのに、輝きを取り戻した様に、美しく感じられた】

「………はぁ!?兄貴!?」

【信じ難い。女の言葉に、思わずそう言ってしまった】
【信じ難いのは、少年も同じだった。女の物とは、恐らく比べ物にならない大きさなのだろうが】
【其の大声が完全に廃村の空気に解けた頃、男は咳払い一つして、口を開いた】

「ああ、確かにあのサムライはデカい刀を持っていた。三メートルだったか?」

「名は聞いてはいねぇが……其の様子だと……」

【「お前の、兄貴か?」と、一旦区切り、男はそう後に続けて言った】
905 :【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki [sage]:2011/11/22(火) 23:34:17.65 ID:MMwOq6qxo
>>903
/遅れました!申しわけない!
906 :【剣姫】@wiki [sage]:2011/11/22(火) 23:45:58.42 ID:ZIgVbUTio
>>904

 自身の兄が手にしていた刀の事を知らぬ訳が無かった。
 剣術を習った時期は同じ、腕前こそ大きな差が付いたのだが、互いに切磋琢磨していたのは事実で。

 淡い翠の輝きを放つ刀など、この世の中に多くは無いのだ。―――『翡翠』の二つ名を有していた兄の誇り、それがこの刀。
 無銘の刀であった筈なのだが、今の刀には銘が彫られていると確認できた。
 重量感が微妙にずれている―――という事は、恐らく誰か刀匠の手を経過したのだろう。

「―――…うん、間違いなくその様だね」

 大声を出した相手の様子にビクッとしてしまったが、驚くのも無理は無いか。
 相手の言葉を確認し、そして投げ掛けられた問に対して大きく首を縦に振って見せる。
―――そんな特徴的な点まで符合しているなら、自らの兄に相違ないのだろう。

 此処まで思考が辿り着き、理解が追い付いた所で一つの仮定が導き出された。
 思わず相手の顔をマジマジと眺めてしまいながら、その仮説を口にしようと、恐ず恐ずと言葉を紡いだ。

「戦利品、って言ったよね? じゃあ、君が兄貴―――この刀の持ち主を……?」

 直接的な表現を言葉にするのは憚られて、曖昧な問いとなってしまう。
 それでも、ここまで言葉を交わしたのなら、相手に質問の意図が伝わるであろうか。
907 :【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki [sage]:2011/11/22(火) 23:59:48.79 ID:MMwOq6qxo
>>906
【少年は、黙った。そのまま言えば、彼女がどうなるのか、分からない】
【女とあの剣士は、そこまで仲は悪くなかったのかもしれない。反応を見る限りでは】
【恐らく、分かっているだろう。自分が、彼女の兄に手を下したと言う事に】
【息を深く吸った。肺が空気で満たされるのが感じられる。そのまま、吐き出す様に】





「―――――――――ああ、そうだ」




「―――――――――俺が、殺した」




【少年は、眼を逸らさず、真っ直ぐと見詰めたまま、そう言った】
【言い逃れも出来ないだろうし、遠回しに言うのも面倒臭い】
【吐き捨てる様に、少年はそう言った】
908 :【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki [sage]:2011/11/23(水) 00:02:27.73 ID:dj0b0xGAo
>>907
/うわーごめんなさい!凍結して貰っていいですか?早くも限界ががががが
909 :【剣姫】@wiki [sage]:2011/11/23(水) 00:06:54.80 ID:XC58QWS5o
>>908
/おっと、では了解の旨を先に伝えておきますっ
/ここまで絡み乙でしたっ!
910 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です)(愛知県) [sage]:2011/11/23(水) 00:09:04.71 ID:dj0b0xGAo
>>909
/ありがとうございますー!では、一旦絡み乙でした!
911 :【剣姫】@wiki [sage]:2011/11/23(水) 00:17:30.93 ID:XC58QWS5o
>>907

 相手の言葉を待ち構え、じっと視線を向けて―――聞く。
 耳朶を打った言葉の列はやはり予想通りの物で、それでも幾らか驚きはあった。
 兄が死んでいる事は知っていた。だから、殺した者が居るのも当然―――そんな事実を識ってはいても、理解が追い付く事は難しく。

 無言のまま視線を僅かに下に落とし、刀を流れるような動作で鞘に滑り込ませて納める。
 鞘と鍔とが衝突した事で乾いた金属音が響き渡り、その音の消えぬ内に相手の方に足を進め始めた。

「―――…アハッ、やるじゃん!」

 左手に刀の鞘を掴んだ状態のまま、右手を大きく振り上げてから相手の頭をポンと叩こうとする。
 何も気負っていない様な、深く考える気は無い様な晴れ晴れとした笑顔を見せつつ

「兄貴は私よりも弱かったからねー、でも私の方が先に殺られちゃった。結局は私より上だったんだ」

「その兄貴を倒した君は強いんだろうね、間違いなくっ!」

 そんな風にあっけらかんとした調子で言い放ってしまう。
 親族を討たれた事に対し、仇を討とうなんて思想はそもそも無かったし、したくは無かった。

「んー…合縁奇縁もここに極まれり、か。まさか兄貴を手に掛けた人と会えるなんてなー」

 空を仰ぎ見る様にしながら、今宵の出会いの不思議さを実感する様に考え込む。

「ああ、そうだ……この刀なんだけど、譲って貰えないかな?」

「君の戦利品だとは分かってるし、対価が必要なら何か―――…うーん、何が良いかな?」

 刀を示すように持ち上げながら、頼み込む様な仕草を見せ
 それから自らが相手に提示できる様な交換物品を考え込む様に、唸り始めてしまった。
912 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力 [sage saga E:銀色の玉]:2011/11/23(水) 04:48:46.36 ID:Z2/RxDVH0
 水平線に暁が差し始めるころ。
 廃倉庫街、数羽の海猫が、“独り”の姿を見ていた。

 ばさり、と月毛色の髪は潮風と舞い。
 きっ、と眼帯のかかっていない方の赤い左目は屋根よりも上を眇め。
 こつ、と地を踏むソールは傷だらけ。

 屋根の上の、海猫が一羽、飛んでいく。
 その瞬間、“独り”の足は地を離れ。

――。
  ――――。

「――ふ、――っ!!!」

 空中を、跳ねるように。
 右手を、踏みけるように。
 宙を返り、そして――。

――。

 着地に失敗し、固い地に落ちる。
 白タイツの、膝はすでにかなりぼろぼろである――“独り”は、海猫に見下されながら、“とぶ”練習をしていた。
913 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/11/23(水) 20:54:21.77 ID:glFx78L70
「下らぬ情に縛られて、生き生きとし我が道も、柵に捕らわれた井の中の蛙」
「知らぬ間に、我を想ういとまも忘れては、知らぬ間に、つまらぬ柵を選んだ事に後悔す」
「されど、自分のしたい後悔を選んで死んで往ける、其れは如何に幸せな事だろうか」

「……ーーーんん、されどもう一歩」

散策ついでの暇潰しに独りで詩まがいの言葉でも綴って見せる一人の外套を纏った紫髪の少女
今の旅路は静けさ漂う廃村近く
そこには立てられた幾つかのいびつな十字架の墓、彼女は此の光景を見慣れている様子で
それらに気に掛ける様子は無い、今は火の元になる薪を集めて居り
慣れた道路を歩いているだけだ、当の彼女は廃村、廃墟、辺りを良く散策する
所以は、経験で時を経たと言えどかつて人が手掛けた道や村等は地形が解りやすいからだ

「そろそろ戻ろうかなぁ」
「……っと、忘れ物、今日も大した物は置けないけど、生憎と僕は死者の霊は信じない」
「だからご容赦なんて言わないよ、僕が好きで此処に捨ててるだけだから」

薪を包んだ風呂敷を肩に迂回を始め、一つの墓の前に足を止める……ーーー
旅路で手に入れた蜜柑に、一瓶の酒を備える様に墓前に置いて、呟く様に一人は語る
914 :【響冥審慟】 [sage]:2011/11/23(水) 21:15:01.18 ID:4ULR1d58o
>>913
/まだいらっしゃいますか?
915 :【雅風閃華】 [sage]:2011/11/23(水) 21:15:50.38 ID:glFx78L70
>>914
/おとと、居ますよ〜
916 :【響冥審慟】 [sage]:2011/11/23(水) 21:27:31.43 ID:4ULR1d58o
>>915
/何と早い返信...
/それでは、お願いします!


....優しいね。君

【それは透き通るような中性的な声】
【少女の前ーー墓の向こう側、建物の角からゆったりと歩く青年が現れた】

【天然のパーマのせいか、所々跳ねた耳が隠れる程度の長さの黒髪】
【その瞳は黒曜石のように黒い】
【上には袖口と第一のボタンを開けた純白のカッターシャツ】
【下は青年の暗めの雰囲気に合わせた黒のスラックス】

【そして、右手に大きめ黒いヴァイオリンケースを持っている】

【いつからそこに居たのか】


【どこにいようと違和感を感じさせない】
【そんな雰囲気の青年】

....たまに言われるけど、僕には放浪癖があるみたいで...道に迷っちゃった...

【苦笑いしながら言う】
【割りと重症な放浪癖らしい】

【そう言うと青年は少女の近くの適当な墓のところまで歩いて行く】

【左手に持った花はおそらく供えるためだろう】
917 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/11/23(水) 21:51:55.51 ID:glFx78L70
>>916
「……ーーー」
「優しい、とは僕の事を指すのかな、もし墓参り紛いの行為を指して言ってるなら」
「決めつけじゃないかな? 寧ろ、墓参りなんて、罪悪感に耐え切れない人間が」

「生きてる間に出来なかった報いを、死んだ後でやろうとするーーー偽善行為だからね」

いきなり現れる男に目を向ける少女、生き物に知らぬ間に接近を許した事に、やや驚きの色に
微妙な警戒が刹那的に露わになるが、其れが“人間”であると知った瞬間に
其の警戒は解かれる、ふっ、と柔らかい微笑じみた笑顔を見せるが
優しいと言われ、口は刺々しく辛口に自虐めいた例えを呟く

「放浪癖か……、ま、旅人からすれば其の気持ちは解らないでも無いかな」
「でも知らない道に来るのは関心しないね……ーーーん、君も墓参りかな?」
「あー………ごめん、さっきの偽善云々の話は撤回、墓参りは良い事だよ、うん」

思えば、左手には花が抱えられて居て
そこから、さっき語った自分の話を思い出し、気まずい気分になり、頬を掻く、目を上の空に
逸らして、墓参りが偽善だと言う発言を撤回する
本心からしては、ただ、自虐をしたかっただけなのだ、墓参りに罪は無い
そんな軽い話だったのだ
918 :【響冥審慟】 [sage]:2011/11/23(水) 22:08:56.03 ID:4ULR1d58o
>>917
たとえ偽善でもその行動自体は善だよ....前に聞いたことがある...

【そう言うと青年は近くの墓の前でしゃがんで花を置く】
【包装もされていないので近くに生えてる花だろう】
【大きい赤色の花は歪な十字架の墓とは少し釣り合わない気がする】

【花を置き、しゃがんで手を合わせておる

墓参りと言っても...赤の他人だよ。
この人の名前...昔の知り合いと同じ名前だから....

【「十年ぐらい前に別れたからね...久しぶりの再開さ」と微笑んでいう】

【赤の他人なら墓で眠る人物はその知り合いではない】
【ただ偶然、同姓同名の人物が居ただけだ】


そんな僕は気まぐれ墓参り、君は...どうなんだい?

【しゃがんだ姿勢のまま見上げる形で少女を見る】

【その黒曜石のような瞳は少女の瞳を捉えている】
919 :【凍魔纏狼】犬科の野生人 [sage]:2011/11/23(水) 22:23:27.06 ID:MkY8/PdPo
それはもう、ざっくりと
得た収穫とは裏腹に、随分とやられたものである。鈍重に感じる後ろ足が、酷く鬱陶しい
三日月の綺麗な夜の丘、灰色の毛を靡かせて狼が一匹、咆哮を響かせた
大きさは中庸、鋭い犬歯からは赤い雫が滴っており、
後肢の右には深い傷痕が確認する事が出来た。動くに苦痛なのか、丘のてっぺんから微動だにしない

「いってぇ…ああ、くそ、畜生め・・・」

ぎらぎらと光る黒眸には憤懣が宿り、行き場のない悪態は先細りに墜ちていく
さらっと言葉を喋るのだが、併し、この場を目撃する者があれば、果たしてどんな感想を抱くのだろうか

「次逢ったら覚えと――い、いてててててッ」

復讐を誓って立上がろうとするも、傷の所為で格好も付かない。結局はその場に、不格好に座り込むしか無く
―――柄にもない小さな溜息を、その場に落すのであった
920 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/11/23(水) 22:29:59.93 ID:glFx78L70
>>918
「言ってしまえばどうとでもなりそうだけどね」

「………同じ名、そんな人間は世界の何処にでも居そうなものだけど、いちいち」
「全部の墓参りしてたらそれこそキリがなさそうだ、ま、気まぐれにしたら面白いけどね」

今いち、自分には善悪の問い問答など続ける柄でも無いので、曖昧で割り切れない言葉で
話題を濁し切る、少女は立って其の墓と墓参りする男を眺めて
頭を掻いて呆れ気味に告げる、やや乾いた笑みと共に酔狂な行為と受け止めて
赤い花と墓と言う不協和音の様な旋律を思わせる光景に、男と同調して、自分も手を合わせる

「何をしにきた……ーーーか、生憎、僕は目的も無く旅をしてる身でね、たまたま来ただけさ」

「僕はたまたま死んだ同業者へ、見殺しに近い行為をしたと言う罪悪感に苛まれて」
「たまたま、此処で起こった光景を忘れない様に」
「たまたま、墓参り紛いの事をして其の同業者に良く呑まされた酒を、地に捨てている」

「それだけかな」

手を合わせて、瞳を閉じた状態で肩を竦めて笑みを交えて語る、此処は彼女には見慣れた
光景が有る、同業者というのは退魔師の事で、志半ばに倒れた仲間は沢山居る
其の内の“一人”に過ぎない
921 :【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki [sage]:2011/11/23(水) 22:43:01.04 ID:dj0b0xGAo
>>911
「―――――――――へ?」

【吐き出たのは、何とも間抜けな声だった】
【今、目の前にあるのは、やたらと晴れ晴れした、太陽の様な笑顔だ】
【少しばかし気負っていた、告白を躊躇していた自分がまるで】
【『最高にアホ』みたいだと……軽く叩かれた頭は、何故か子供扱いされてる様な気がして】
【自分の気にし過ぎだと、思おうとしても………何故か激しく、羞恥心を揺さぶられた】

「――チッ。ああ、そりゃ強いに決まってんだろ。あの剣士も強かったけどな
 俺には一歩及ばなかったって訳だ。其の証拠に、ほらよ、分かるか?」

【女から不愉快そうに顔を背け、左腕の服の袖を引き上げてみせる】
【其処には、微かに縫い目の様な物が見えた。そして、二の腕から先の肌の色に多少の差がある】
【医療用の高性能義手。それが意味する物は】

「お前の兄貴にバッサリやられたんだよ。大した物だったぜ。太刀筋って言うのか?
 そりゃあ綺麗な物だった。で、その兄貴よりテメェは強いと」

【確かに、それを感じさせる物が、彼女にはある。一体、どんな物なのかと】
【少し、少しばかり気になったが……生憎、今日の目的は戦ではない】
【自分は、相手と同じ剣士でも、喧嘩好きでも戦闘狂でもなんでもない】
【何時か何処かで、緩衝する事が出来ればいいなと、其の程度に留めておく事にした】
【それに、一度刀を抜かせたら、何だかんだで闘り合う事になる、そんな気がしてならない】

「あと、刀は、持ってけ。俺が持ってても宝の持ち腐れだ。対価はいらん
 元々俺の物じゃねぇしな。むしろ、返すとでも言うべきか?」

【手を顔の前に持っていき、左右に振る】
【「いらんいらん」、と。ジェスチャーで示してみた。特に理由は無い】

/うわぁ、返しておきます!
922 :【剣姫】@wiki [sage]:2011/11/23(水) 23:03:53.38 ID:XC58QWS5o
>>921

「―――…ふうん、成程。うん? ああ、強いよ―――少なくとも剣の腕については、間違い無く私が上だ」

 相手が不愉快そうに顔を背けている事実に気付いていないのか、そこには触れぬまま
 見せられた左腕を凝視してしまう。縫い目の様な跡、肌の色の差異――義手だと気付くのに、時間は掛からなかった。

 何に納得したのか首を一度縦に振り、それから相手の問いに対して自信満々と云った表情を見せながら、首を縦に振る。

「実家が宗家とする流派―――それの門下生と師範代、その程度の差はあったよ」

「尤も、兄貴は剣の技術で劣る部分を能力で埋め合わせてたからね。単純に私が上と断定する事も、難しいけれど」

 女の方もまた相手と手合わせしたいと云う欲求はあったが、身体が万全では無い上に今日の気分では無い。
 いずれ相対する事を望みながらも、その衝動を抑える方向に理性を働かせていた。

「そう言ってくれるのは有難い。対価となる物も持っていなかったからねっ!」

 相手のジェスチャーを見せつつ、思わず歯を見せる様に笑みを浮かべてしまう。
 親族の遺品を手にする事が出来た喜びと、目の前の相手の行動が優しい配慮に感じられて――その二つが嬉しさを運んでいた。

 笑みを絶やさぬままに一歩前へ足を踏み出すと、右手をスッと差し出す。

「私は武神 百(タケガミ モモ)だっ! 適当に其処らをフラフラしてるし、ランカーズにも所属している」

「次会う事があれば、どんな形であれ宜しく頼むよっ!」

 雑談であればそれも楽しそうではあるし、戦闘になってもきっと面白いだろうと。
――そんな勝手な考えを抱きつつ、次会う事を暗に約束しようと。一期一会の縁であるなど、認めはしない。
 特に目の前の相手は――肉親の命を奪った者であるのだ。恨みも敵意も無いが、他人事であると斬り捨てる事は出来なかった。
923 :【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki [sage]:2011/11/23(水) 23:37:40.60 ID:dj0b0xGAo
>>922
「ほ、ほむ……俺はサムライの事なんざ無知にも程がある位だが……
 確かにあいつは能力持ちだったな。なるほど。単に剣の腕だけじゃ判断出来ないって訳か」

【剣の知識は無いが、それは分かった。まぁ、確かにそうだ】
【単純に考えれば、刀や剣何て、オワコン……銃や能力にはまともに対抗出来る訳が無い】
【しかし能力を併用すれば其の限りなんかじゃない。むしろ、近接戦闘なら無類の強さを誇るだろう】
【……では、目の前の彼女も、何らかの能力の持ち主なのだろうか?】
【実用レベルまで剣術を極めた者と言うのを、本当の「達人」と言う物を見た事が無い故の予測だった】
【しかし、納得出来ない部分もあった。何故、「能力で埋めた」何て言い方をしたのだろうか】
【そんな矛盾もあったが……まぁ、言葉の綾か何かか、と。そう、決め付ける事にした】

「そんな喜ぶ事……なのか?俺には分かんねぇな。複雑だ
 なんというか……心が広いな、うん」

【目の前に自分の兄を殺した人間がいて、其の人間から遺品を貰う】
【自分なら、どうなるだろうか……肉親の、家族のいない自分には、よくわからない】

「ああ、宜しく頼むぜ。そうか、お前もランカーズの人間か………


 あん?ランカーズ……そうだ」

【差し出された右手を、パシッ、と掴むと、……其処で、思い出した様に手を離し】
【シャツの内ポケットに手を突っこんだ。其処には、自分のバッチと並んでもう一つあった】
【それは、彼の兄の、かつて所持していたバッチ。ランカーズ、三十位】

「いるか?テメェの兄貴のだ」

【彼女へ向け、それを親指で弾き飛ばした。自分の手で、確認しろ、と】

/うわぁぁ遅レスごめんなせぇ……
924 :【剣姫】@wiki [sage]:2011/11/23(水) 23:55:40.46 ID:XC58QWS5o
>>923

「心が広いのかどうか、分からないけど―――まあ、私は」

 相手の言葉に対して思わず首を傾げて視線を脇に移しながら、小さく呟く様に「……狂っているから」と付け加えた。
 感性も思考も、何もかもが常軌を逸している―――その自覚はあったし、それを嫌っている訳でも無い。
 だから顔には、寂しさも嫌な感情も現れてはいなかったが……それでも、やはり大声で言える事では無いのだ。

 行動の全てとは言わないが、何処かズれてしまった様な思考をしてしまう。――それが、この女の本質。

「―――…うん? ……っと」

 握手を交わした相手が何かを思い出した様子を見せた事に、思わず関心を示した。
 何事なのか、と待ち構え――自身の方へと飛ばされてきたバッジを受け取ると、訝しげな目付きでそれを確認。

「兄貴の持っていたバッジ、か……」

 何とも云えぬ微妙な表情でバッジを繁々と眺め、何かを考え込む様に小さく低いうなり声を暫く続けてしまった。
 やがて思い切った様な調子で顔を上げると、相手の方にそれを返そうと云う素振りを見せつつ、

「私がランカーズに所属した理由は、このバッジを手に入れる事だった……」

 語る様な調子で言葉を紡ぎ始め、それでも長い説明を嫌ったのか声の調子を一気に上げた。

「やっぱ、試合で決着を付けないとケジメが付かない! だからさ、これは―――」

 言葉を紡ぎながら相手の方に近寄ると、無理矢理にでもその手に握らせようとバッジを差し出す。

「君が持っていてくれないかな。いずれ絶対に取りに行く、その時までは―――お願いします」

 スッと頭を下げて頼み込む。深緑色の髪が下に垂れ下がり、夜である事もあって女の顔は完全に影に隠れてしまった。
 相手が了承の言葉を返すまで、この体勢を続ける気であった―――。
925 :【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki [sage]:2011/11/24(木) 00:20:58.57 ID:/WXYFaBVo
>>924
「……ま、個性、だな。狂人とは違うが、俺も下衆だ。安心しろ」

【小さく呟いた其の言葉に、腕を組んで、考えてみた】
【自分は、今まで狂人と呼ばれる人間には、両手の指で足りない程度には会ってきた】
【話の通じない、様々な理性が外れた人間。自分の正義を持ち、それを狂った様に追い続ける人間】
【少年には彼女は、人間にしか見えなかった。狂った様に、イカれた様には感じない】
【確かに、彼女は普通の人間とは思えない。ただ、少年には、人間にしか見えなかった】
【それに、だったら自分も似た様な物だ、と。少年は思った。気にする必要が無い、とは、言わないが】

「……おぅ、分かった。立派だな、おい。俺には夢が無い
 目標や夢ががあるってのは、立派な事だ。そんじゃ、その時は……」

【下げられた首を、無下にしようとは思わなかった】
【差し出されたソレを受け取ると、内ポケットの中に突っ込む】

「お手柔らかに、頼むぜ?」

【ニヤリ、と、笑って、そう言った。何時かまた、闘う時があるのなら】
【手加減なんてしたら、首を取られるんだろうな、と。そう思いつつも、冗談っぽく】
926 :【剣姫】@wiki [sage]:2011/11/24(木) 00:34:38.50 ID:1vBfPSnqo
>>925

「―――個性、か。アハハッ、そう言ってくれたのは君が初めてだ」

 相手の言葉に、思わず笑い声を上げてしまいながら―――それでも嬉しそうに微笑んだ。
 「私が本当に狂った所を見ても、そう言えるかな?」等と冗談めかした風に嘯きながら、満足気な表情を見せる。
 自らの狂気を受け入れてそれを自然な物と捉えていたが、傍から見ればそうも見えるのか、と驚きつつも興味深かった。

「―――…有難う」

 相手の言葉を聞いて、小さくも確りとした声音で言葉を紡ぎ――顔を上げる。
 女の表情は晴れ晴れとした物で、要求を聞き入れて貰えた事による嬉しさが全面に現れていた。

「手加減できる様な相手じゃ、無さそうだけどね…ッ」

 相手の冗談に合わせる様に軽口を叩きつつ、ニシシと歯を見せる様にして笑みを零す。

「それじゃ、今日の所はこれでお別れだ。次は―――ランカーズで、会おうか」

 別に其処である必要も無かったが、会話の流れとして―――決着の時を望むのが妥当だろう。
 右手を振り上げると直ぐに振り返って、夜道を進もうと足を進ませ始める。

 緑系統の着物をはためかせて、その残滓を淡く残しながら
―――女の姿はそのまま夜闇に紛れ込んでいく事になるだろう。呼び止める声があれば、その限りでは無いが。
927 :【特異物質】《エキゾティック・マター》@wiki [sage]:2011/11/24(木) 01:08:41.35 ID:/WXYFaBVo
>>926
「はっ。そうかい。俺はテメェ程狂った様には見えない人狂人は初めて見るぜ」

【「其の狂う所とやら、楽しみにしておいてやるよ」。冗談めいた言葉には、冗談めいた言葉を】
【そう返すと、少年もまた、くっくと笑った】

「――……、ふん。礼を言われる様な事じゃねぇよ。頑張れよ、とでも言えば良いか?」

【人に礼を言われるのは、やはり慣れない。やはり少し、照れ臭い】

「おぅ。それじゃあな……気を付けろよ。そんでもって……


 ―――――――取りに来いよ。バッチ。それまで、俺も、取っといてやる」

【次に会う時は、ランカーズで。何時か、また、会う日が来るのだろう】
【それまで、一応は、バッチを持っておいてやるのが、自分の義務なのだろう】

【翠色の着物をはためかせ、夜闇に紛れ込んで淡い翠色を、少年は見届けた】
【軽くなった自分の腕を二、三回、回して、地面に放り投げた杖を拾い上げる】
【耳元の機械を停止させ、杖を地面にカツン、と叩きつける。甲高い音が、廃村に溶ける】

【少し行った所に、小さな小さな墓があった。名も刻まれていない、簡素な墓だ】
【ただ一つ、傍らに立てかけてある大太刀だけが、暗闇の中で其の存在を主張していた】

「……どういう人間なんだよ。テメェの妹さんはよぉ」

【はぁ、と一つ溜め息をついて、今日は帰るかと心の中で呟いて】
【あの碧色の後を追う様に、フラフラと影の中へと、金属音と共に溶けていった】

/絡み乙でした!楽しかったですぅ!遅駄文ほんとすみませんでした!
928 :【剣姫】@wiki [sage]:2011/11/24(木) 01:11:10.86 ID:1vBfPSnqo
>>927
/絡みあり乙でしたっ!此方も楽しかったです!
929 :【響冥審慟】 [sage]:2011/11/24(木) 05:04:13.03 ID:g4IWHiLfo
>>920
そうですか....いいじゃないですか

【彼女の墓参りの理由を聞きながら言う】
【青年は合わしていた手を離して】
【視線を墓に刻まれた名前に合わして】

君がこうやって来てくれて...彼らも嬉しいと思いますよ...

【「死人に口無し」とは言いますが...と】
【微笑んで言う】

それでも....君がこうやって来てくれることで、きっとこの人も成仏できます...

【視線を墓の名前から少女に】
【笑いながら言う】

【彼女が墓参りしてるだけで成仏できるかどうかはわからない】
【それでも、励ましたかったのかもしれない】
【罪悪感にとらわれた彼女を】
930 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣 [sage saga]:2011/11/24(木) 05:55:15.25 ID:aUAeh1nL0
体がしっとりと濡れている
身を包んだローブの上に、雫が時折落ちてくる
その度に水滴一つ分の重みがかかり・・・・私の眠りを妨げる

「流石に・・・雨の中で野宿は無謀だったか・・・・」

夜明け前の空は暗く、しかし雲が一面に敷き詰められているのは見えずともわかる
水の粒が空から降り注ぎ、小さな音を立てて弾けて、それが何重にも重なり
・・・・・最高に、耳障りだ

旅の共であるリヤカーを傍らに、木の下で雨宿りをしながら、空を見上げて
なるべく明るくなる前に雨が止むように・・・・心の中で祈っていた
931 :【獅刺閃光】 [sage]:2011/11/24(木) 19:32:55.96 ID:bwMukI130
「・・・♪」

【口にポッ○ーを咥え、笑顔で夜の商店街中を歩く少女】
【殆どの店のシャッターが降りた其所は少しの明かりしか彼女を照らさず】
【横を見れば烏共がゴミ袋をやたらめったらに漁っている】
【その為か少し不快な臭いもする】

【なんてことは気にせずにただその中を彼女は歩いていた】
932 :【虹翼哀嘆】@wiki [sage saga]:2011/11/24(木) 19:36:50.45 ID:vOAH22+X0

【夜、大きな公園】
【噴水の前には、行き倒れたらしい人影】
【正確には、地面にうつ伏せに寝転んでいる……】





【――――おそらく、天使…の、ような、モノ。】





【なぜ、 “おそらく” で、 “モノ” かというと】
【背中に生えている羽が、通常とは明らかに異なり】
【七色に光る、不思議な鉱物で出来ているからであって】


「…………。」


【先程から、身動き一つせず】
【既に死んでいるのか、と思えるほど】
【冷たい土の上に、静かに横たわっていた】
933 :【獅刺閃光】 [sage]:2011/11/24(木) 19:51:28.04 ID:bwMukI130
>>931は無しで
934 :【響冥審慟】 [sage]:2011/11/24(木) 20:00:09.94 ID:g4IWHiLfo
久々に見た幻想入りシリーズで泣かせていただいた
泣くとはいいことですにゃ

【雅風閃華】の人いらっしゃいますか?
935 :【響冥審慟】 [sage]:2011/11/24(木) 20:02:17.04 ID:g4IWHiLfo
>>934
誤爆
936 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/11/25(金) 00:09:36.51 ID:JkvBM1YIO
パクリしか出来無い奴には絡ま無いようにしましょう
937 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/11/25(金) 00:10:58.33 ID:JkvBM1YIO
谷山はこのスレから出て行け自分でなりきりスレ建てて引き込もってろ
938 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/11/25(金) 00:15:10.92 ID:JkvBM1YIO
谷山追放
939 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/11/25(金) 00:18:37.52 ID:JkvBM1YIO
谷山が来るスレはすぐ過疎になるぞ
940 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/11/25(金) 00:26:00.75 ID:JkvBM1YIO
570 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! [sage] :2011/11/25(金) 00:24:19.33 ID:+dLuTB8z0
281 自分:【空想現像】[sage] 投稿日:11/11/25(金) 00:19:28 ID:2oq7SezB
>>280
「――――ッ、一本‥‥ッ、貰った‥‥ァ!」

腕をみしり、とへし折って。骨の繊維を、構造を砕いていく感覚が神経を走り脳髄を駆け抜けていく。
刃で肉を裂くよりも、遥かに生々しい、人を傷つける感覚=Bだがもはや、その程度では心など揺らがない。
腹部の激痛も、何もかもを。たった一つの目的でねじ伏せて、体をむりやりに駆動させていく。

だが―――流石に腹部に傷を負った状態では、立ち上がるのは難しい。
よって、傷口への蹴りを、まともに受ける結果となってしまって。
直後―――男の体はくの字に折れ曲がり、うつ伏せに地面に倒れこむ。
べきり、と傷口の石化の傷が砕け、広がっていくのが分かる、腸がはみ出て、血が溢れる。
口から、血が吹き出して。仮面の中を満たしていき、隙間から零れていき、鏡を濁らせていき。

「‥‥‥‥‥‥」

びくん、と体を波打たせて、男の動きは止まった。
だが、男の執念を考えれば――――ここで、終わりと、思えるだろうか?
死んだように見えても、冷めやらぬ執念が、意思の炎が――。そう、無感情ではない、あふれる意思が。
倒れるゴミ屑から、血と共に噴き出しているのである――――。

/*ちょいと、時間がまずいので明日に持ち越し的に凍結おkですかねー?*/



これが谷山の文章だ、全部たぶん小説とかかrひっぱてるんだろうな、オリジナリティが感じられないゴミ
これを上手いとかBとかAとか言ってる奴の気が知れないわ、分見てもわかるけど谷山害悪だから
941 :【剣聖】 [sage saga]:2011/11/25(金) 00:53:18.10 ID:1VJJY+kMo

彼は見下ろしていた。血溜まりの中に横たわる少年の身体を。
どれほど時間が経ったのか、どれほどこの場所に放置されていたのか。

人の寄り付かない町外れに在った五体を解体された亡骸。
鋭利な刃物、それも長い得物で殺られたか―――紫苑の双眸は揺れない。

紫の外套が風に揺れ、黒い長髪が乱れる。
腰に差した二本の刀が揺れて、鳴き声の様に音を鳴らしていた。


「…………悲しい顔をしているな」


消え入る様な声は誰にも聞こえないのだろう。
殺人は日常茶飯事であるこの世界。”この程度”で悲しむ事も出来なくなった。
死体を見るのは慣れているし、殺す事だって慣れている。


だけど、悲しい顔を見るのは―――――。


「………役に立たないな、この強さは」


動かない右腕。先の斬り合いにより腱が切れて、向こう数ヶ月はまともに機能しない利き腕。
それでも彼の剣技は燻る事もなく。左腕一本で雑兵の百や千は切り伏せられる。

然し、そんな常を逸した”人殺し”の才能を持っていても何にもならない。
強さを追い求めて、求めて、求めて―――尊敬した人の背に触れて、何が見えた?

冷え込む季節、肌を撫でる風を気にする事もなく何時までも亡骸を見下ろしていた。
無に近い表情。唯一、伺えるのは噛み締めた下唇―――生命が潰えるのは嫌いだった。
942 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/11/25(金) 00:54:38.13 ID:2NvCO6wN0
>>929
「………死者が嬉しがる、ね」
「生憎、僕はやっぱり死後の誰かが、僕を笑顔で見守ってるだの、成仏だの」
「信じきれないな……、墓参りは良くする癖、無神論者なんて、笑えるけど」

「僕は生きている人間に、生きている内に、出来うる事をしたかった」
「成仏だとか……僕はにっちも考えちゃ無いよ、此は、過去を振り返る決意の再確認さ」

こちらに微笑みを見せ、慰みに放つ言葉、其れでも彼女のもの憂げな様子が変わる訳でも無い
彼女が死者にこだわる理由は確かに
後悔に有る、然かし、彼女は其の後悔を忘れない“忘れたくない”のだ
告げてから、口をへの字に頭を掻き、自省じみた表情に

「ん、ごめん、せっかく僕に慰めを入れてくれようとしてたのに、関係無い話で濁しちゃって」
「……ーーーでも、もし、霊妙の類が存在するなら」

「早い所、僕を呪い殺したって良さそうなものだから」
「今更、報われよう、なんて気は無いんだ……ーーーひねくれてて、御免ね」

彼女は彼女の選んだ後悔を選び死んで往くーーーそんな名も亡き狗の様な
自ら進んで罪悪感と言う名の十字架を背負い、自ら苦しむ事を選んでいる
彼女の紫色の瞳は…ーーー色は亡く無機質
943 :【雅風閃華】 [sage]:2011/11/25(金) 01:02:27.86 ID:2NvCO6wN0
>>929>>934
/あ、遅れて申し訳無いっ、もし今居ないなら、明日は21〜22時以降から来るとだけ
伝えときます。凍結等が嫌ならキンクリして適当に別れた事にして終わって貰っても構いませぬのでッ
/改めて、私の遅レス等で日を跨がしてしまい済まないです。
944 :【響冥審慟】 [sage]:2011/11/25(金) 04:38:18.69 ID:8Xybp5k2o
>>942
>>943

....そうですか....僕は幽霊がいるとかいないとか
そういうものには詳しくありませんが...

【「ただの音楽家気取りですから...」と苦笑いしながら言う】
【「でも....」と続ける】

この同業者さんと君がどういう関係かは....僕にはわからないけど....
君を呪い殺したいと思ってるとは限らないんじゃないかな?

【不思議な事をいう奴だーーーと思うかもしれない】
【彼は彼女の仕事がどんなものか、彼女が仕事の中でどんな立場か】
【そういったことは全然知らない】

例えば、「俺がいなくても仕事できてるかー?」とか、
「俺のことはいいからさっさと仕事いけよー?」とか、色々心配に思ってるかもしれませんよ?

【「ははっ....考えすぎでしたね」と自分に対して笑ってる】
【青年は何も知らずに言っている】

【もしかしたら、彼女がそんなことを言われる立場ではないかもしれない】
【でも】
【彼は励ましたいのか....何を考えてるかはよくわからない】

/把握しましたー!
945 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/11/25(金) 21:37:56.22 ID:2NvCO6wN0
>>944
「……ーーー正直、馬鹿らしいね、うん、馬鹿らしいけど」
「死んでから他人の心配が出来るって、其れはどれだけお節介なんだろうか」

「くくっ……あくまで妄想の範疇だけど、考えてみると面白いね」

さり気に音楽家と語る男、其の話を聞き入れる、あくまで例え話だと受け取ったのか
勿論、彼の語る彼女の事情の中の人物像とは相違が有れど
滑稽な冗談話の様に
口元を押さえ緩く形を作る、一筋の糸目を浮かべ静かで快活に笑って見せた
曇天の隠った表情を覆い隠す様

自分でも解っている、こうやって死者に負い目を感じている行為自体が死者を“亡霊”に
してしまって居る事に……ーーー嗚呼、目の前の青年の考え方は愉しくも合理的だ
逆に自分が現実主義者としても啓蒙主義にしても中途半端なのだ
彼女は立ち、儚げに、かつ芯の強い語りで紡ぎ出す

「でも解ってるさ」
「ま、結局、死人に口無し、なんでしょ?」
「誰もかれも、正しい死人の代弁者は務まらない、死人はもう戻らないんだ」

「んーん、戻れないんだ……だから生きている誰かが、せめて死者の生前を思い出す」
「僕には其れしか出来ない、死者が何を望むのか……知る由もないからね」
946 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/11/25(金) 21:58:19.89 ID:bP9OmUxSo

 穏やかな朝の空気が支配するホテルの食堂――。
 木造の屋内を満たす空気はどこか潮の香りを含んでいて、その事実を再認させてくれるかの様に、
 広く磨き上げられたガラス窓から展望する事のできる景色には、透き通る様な碧い海が含まれていた。

「―――…地図だと、ここ等辺らしいのですが」

 正にその窓際の席に腰掛けた一人の男が、コーヒーカップを手にしながら、反対の手に地図を持ち上げて唸り声を上げる。
 口元に運んだカップから珈琲を口に含むと、すぐにソーサーへ静かな陶器の音を響かせながら戻す。
 男の表情はどこか渋いような物で―――ブラックのまま飲んでしまうには、エスプレッソの香りは少し強烈であった。

 視線を手元の地図から外すと、机の上にあるミルクの容器を手にしてカップの中へ静かに注ぎ入れる。
 スプーンで白い螺旋を描かせながらよく溶け込ませ、そろそろ良いかと判じて口元へ再び運ぶと、僅かに試飲。

「……いや、そのままの方が良かったですね。香りが足りない」

 茶色になった液体を恨みがましく眺めると、嘆息したくなる気持を押さえ付けながら思考を切り替える事にした。
 少し乱雑に食器の音を奏でさせながら、眉を顰めながら地図に視線を戻して、改めて現在地と目的地を確かめてみる。

――西方の穏やかな気候に位置したこの島へ訪れたのは昨晩の事。
 訪れたばかりの数時間は、島の美しい景観を夜の暗さの中とは言え十分に堪能し、今日に備えて地図を購入してホテルに入った。
 一晩の就寝で十二分に英気を養い、気持ちのいい目覚めから今日の目的の成功を確信していたのだが―――

「―――…中々どうして思い通りには行かない物です。案内所を頼る事にしましょうか」

 自力で探そうにも限界がある、と早々に見切りをつける事にした。幸い、日はまだ昇ったばかりであるし、軍資金なら備えがある。
 飲みかけのエスプレッソはそのままに、チップを机の上に置いて腰を上げると一度大きく伸びを取った。

 男が身に纏ったゆったりとした印象の民族衣装が食堂に居た客の目を引くが、当人には目立つ行動をしたとの自覚は無い。
 そのまま眠そうに細めた目を手の甲でぐい、と拭って目脂を取ったりと―――礼節の欠片も無い傍若無人ぶりである。

 椅子の横に立て掛けていた楽器ケースを担ぎ、地図を掴むと食堂を後にする為に歩き始めた。

 男の横を通り抜けた給仕は、唐突に足を止めて暫くその場で考え込む事になってしまう。眉を顰め、難題を前にした様に小難しい表情。
 興味本位で覗いてしまった男の手にした地図の上では、現在地であるホテルと、目的地である洞窟の位置を示す印が

 ―――完全に重なっている様に見えた。

 思索に没した給仕を置き去りにホテルを後にした男は、地図を手にしたまま道路へと足を運び、さてどうしようかと思案に暮れてしまった。
―――予定通りに案内所へ行けばいいのだろうが、その場所が解らない。根本的に地図の読めない、ダメ人間であるらしかった。
947 :【響冥審慟】 :2011/11/25(金) 21:58:59.12 ID:8Xybp5k2o
>>945
死人に口無しか....そうだね
心ぐらいはあっても伝えようがないね...

【ふと、「死人に口無し」という単語に反応したのか表情が変わる】
【正確には雰囲気】
【青年も思い当たる節があるのだろうか】
【どこか寂しげで、思い出すように笑っている】

....悪い方に考えたらダメですよ、
マイナス思考じゃロクな方向に進みません....

【「人生の秘訣です」と軽く言う】
【18年しか生きてないのにこいつ何を言うか】


【そう言うと青年は自分の左手を少女に向ける】

....元気ないとこ見せるべきじゃない...僕はそう思います....

【少女が何もしなければ、すぐにペチンと言う音が青年の指から鳴る】
【デコピンだ】

【しかも、ヴァイオリンは左手で弦を抑えるため指の力はあるのでそれなりの威力】

948 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/11/25(金) 22:17:55.29 ID:2NvCO6wN0
>>947
「ッッ〜〜……!!」

唐突にデコピンされたのに、驚愕からの衝撃からの戸惑いか、もしくは
単純にデコピンの威力が強くて痛かったのか、目を見開かせて、デコを押さえ、声にならない
声を身悶え呻く様にあげる、やっぱり少し痛かったのか
やや片目が涙目だ、デコをさすりながら、してやられた様に拗ねた表情を浮かべ視線を逸らし

「別に、マイナス思考って訳でも無いと思うけど、まぁ、確かに僕は自分でも考えすぎ」
「って所は自覚してるよ、でも、性格だから直しようが無いじゃない?」
「ぁーぁー……僕は生まれつきこうだからねー」
「どーせ生まれた時からロクな方向で人生を歩んで無いし?」

「………元気が無いように見えるのも、こういう性格なんだよ、悪かったねっ」

恨ましげなジト目に青年を眺め棒読み気味に自虐な皮肉をブー垂れる
自分は何だかんだで20数年生きているのだが
体に秘めた魔術量の膨大さから何だかの影響で、年齢に応じた体に成長が追いついていない
故に年下と思われがちだが、彼女は年上にも扱われるのは嫌いな為
敢えて年齢は不詳にしている
949 :【響冥審慟】 [sage]:2011/11/25(金) 22:37:18.98 ID:8Xybp5k2o
>>948
大丈夫、ロクな人生送ってないのは僕も同じだよ

【ぐっと親指を立てる青年】
【いきなりのデコピンに謝りもせずに言う】

【ちょいとひどい人だぞこいつ】


【でも、この青年が本当にロクな人生を送っていないのか】
【持っているヴァイオリンケースは結構高級そう】
【着ているカッターシャツもかなり良質なのか、純白である】

【よく見れば、裕福そうにしか見えないだろう】

道は違えど同じ「ロクな人生送ってない道」を通っているのです...
ちょっとでも、変わろうと思いませんか?


【ボソッと「デコピンされた時の涙目はさっきまで以上に良い顔してたよ」という】
【今、デコピン一回で少女の雰囲気が変わったということだ】

【人は変われる】
【たとえそれが仮面でも、変わることができるのだ】
950 :【雅風閃華】 [sage]:2011/11/25(金) 23:04:50.25 ID:2NvCO6wN0
>>949
「………いや、君の人生はどうあれど、僕にとっての人生とは微塵の関係無いからね?」

何が大丈夫なのか、僕は他人と接する事は嫌いでも無いが、僕自身の心や本性は
無意識に隠してしまう癖が有る
何となく、共感も同情も諭されたくも無いのだ……ーーーこう言う感情を意地と呼ぶのだろう
あと、初対面に“素”を見せるのが気恥ずかしいと言う小心さも有る

「見た感じ、君は生まれや懐は暖かそうな人生だけど……深くは詮索しないでおく」
「まぁ、何だ、君の言いたい事は理解出来るし、共感も出来るからね」

「けど、断る」
「ま、変えられる所は変えるかも知れない、けどたとえ少しでも、根本的な事は譲れない」
「……ーーー譲りたくないんだよ」

ギリッ……ーーー慈愛に満ちた希望の光だろうと、其の誘惑に釣られまいと
意地、と言うより、怒りに近い、そんな歯ぎしりの音色
其の怒りは青年に向けたものでは無い
もっと、彼女の内包に潜む、トラウマ的心理に近い何か……ーーー
そんな色をすぐに隠し、ボソッと呟く青年に満面の笑顔を見せ

「あと、涙目を良い顔と捉えるなんて、君は酷いSな性癖の持ち主だね、恨むよ」

仕返しとばかり毒舌気味に紡ぐ
951 :【響冥審慟】 [sage]:2011/11/25(金) 23:26:09.51 ID:8Xybp5k2o
>>950

....まぁ、僕は君ではないから僕の生き方は強要できないね...

【至極当然、納得してるようだががっかりしてるようにも見える】
【善人なのか微妙な男だ】

....あと、僕の懐は暖かいと言ったけど、それは間違い
...暖かいじゃなくて熱いね、ざっと白色矮星ぐらい?

【熱過ぎる】

まぁ、僕も心に仮面つけてるから隠してるけど...

まえ、家族に「思ったけど表と裏雰囲気違いすぎ!キモッ!」って言われました

【笑いながら言うが、彼自身気はしてると思う】

僕は、嫌でも他人踏みつけなくちゃいけないし...
知らず知らずのうちにSになったのかな?

【音楽家がどうして他人を踏みつけるんだ】
【彼も彼自身の家庭ででいろいろ事情があるのかもしれない】

【ちなみに】
【嫌でも踏みつけるというのは、比喩でもあるし、比喩ではないときもある】
【その事実は語られていない】
952 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/11/26(土) 00:27:11.50 ID:XbfodCje0
>>951
「……」

調子が狂うなぁ、と、頭を掻き呆れ気味にも男に対して呟く
やや語気にドスの混じった様な、苛立たしげに吐いてるのが解る、然かし、彼女自身が
相手に嫌悪を抱いてる訳で無く、自己嫌悪に近いものだ

「随分と身の丈にあってなさそうで密度に満ちた熱い例えだね」
「……人には話したくない過去も本心も有る」

「……ーーーま、今の君が表であれ、裏であれ、僕には関係無い、君は君だと思うな」
「僕は其れで良いんじゃないかなと思ってる。だって僕は君じゃないもの、強要もしないさ」

くすっ、と相手が放った台詞を引用し告げると言う、軽いからかいの冗談を交える
計らいの笑みで、語る
彼女には、己を隠す己こそ己と言う個性がそこにあると、人は本心だけでは生きていけないと
知っているのだ、彼女には心を隠す事は引け目など無く
至極、人には“当たり前”だと思っているのだから

「上に立つ者の尊厳と面子と義務って奴かな………?」
「僕は、上下関係やら音楽関係やら、はっきり言ってさっぱりだ、でも、まぁ」

「君が其れを選んだんだ、ん、君のしたい後悔がそれなら、それで良いと思うよ」

/悪いッ、PSPフリッて遅れたッ
953 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/11/26(土) 00:28:51.09 ID:BMKZ6Rd0o
>>946
/再募集します
954 :【響冥審慟】 :2011/11/26(土) 06:46:29.31 ID:N0s1kK9eo
>>952
後悔か...ま、今こうやって自由気ままにいられるのも
この道を選んだお陰だよな...

【少女に言われ、再確認】
【自分が今の立場にいることをどう思うか】
【正直言うと、青年がこの人生を選んだことを自分でどう思ってるかわかってない】

【今のように流されるままに生きること】
【全て捨て、己の道を切り開くこと】

...格好よかったのは...後者だよな....

【隣の少女にも聞こえるか聞こえないかぐらいの声で】


【何となく、空を見上げる】
【さみしげに】
【届きもしない星に手を伸ばして】

...僕に家は音楽家の家系と同時に、大財閥の家系なんだ....

それだけならいいけど...うちの財閥はちょっと異常だから....

【ゆっくりと喋り出した】
【青年も心の中で色々思うところがあり、聞いて欲しいと思うのかもしれない】

955 :【響冥審慟】 [sage]:2011/11/26(土) 08:57:41.02 ID:N0s1kK9eo
>>954
/追記
今日は帰るのが11時ぐらいになると思われます
返信が遅れると思うので、アレなら凍結でも
956 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/11/26(土) 20:04:00.72 ID:XbfodCje0
>>954
「……僕が偉そうな事は、言えないけど、悩むのは良い事だよ」
「ただ悩む上でやっちゃならないのは、問題から目を背け思考を放棄する事だ……ーーー」

「ま、逆に“それが出来ない”為に苦労する奴も中には居るんだけどね」

嘆息の様に溜め息を吐きながら、近くの木に背を預けて、青年の仰ぐ星空を眺める
季節感を漂わせる白い息と共に靄として消え往く先には、星々の中で月だけが堂々と
濃紺な黄金光を闇の中で映し出して居た
星は、月の魅力に圧倒され、色を紡ぐも、何処か儚く、消えてしまいそうだった……ーーー

青年の独り言には、何となく察しを入れたのか、特に詮索も疑念にも取らなかった
人が悩んでいる、其れも生きる上では至極当たり前で……ーーー僕もそうだから
その葛藤、迷いは、不覚にも共感してしまう自分が居た

「………異常、ね」

金が絡むと、ロクな事にならない、其れは身を以て良く知っている
金が社会を築き、権威を象徴する、勿論、金は大事だ、だが
金はあくまで流通の道具に過ぎない
いや、だからこそ其れを少し甘受するだけで……人は変わってしまう、呪いの果実みたいだ

/ただ今帰還、また遅れてしまい、申し訳無いです。
957 :【虹翼哀嘆】@wiki [sage saga]:2011/11/26(土) 20:56:24.90 ID:XfILn/8/0
>>932
/再募集します
958 :【機動竜華】@wiki [sage]:2011/11/26(土) 21:49:16.59 ID:fGtfaT6SO
ソワカって何なのかしらね……?

【そろそろ真剣に防寒具を装着せざるを得ない様な寒さになってきた、そんな冬の季節】
【そのある日の夜の公園に、一人の少女の姿があった】
【電動車椅子に身を委ねている彼女は、何処ぞの中学の制服らしいセーラー服に身を包み】
【首元には赤いTシャツを、まるでマフラーの如く巻き付けていた】
【そんな出で立ちの少女は自身の黒髪を軽く掻き撫でると】

ソワカソワカソワカソワカソワカソワカソワカ…………

【まるで呪詛を唱えるかの如く、不気味な様子で何やら呟きはじめた】
【更には、両の掌を合わせて印の様なものを組み合わせている】
【傍から見ればかなり怪しい人になるだろう】
【少なくとも、周辺を通った人の注目を集める事は間違いない】


/何でも募集です
959 :【響冥審慟】 [sage]:2011/11/26(土) 23:14:26.91 ID:N0s1kK9eo
>>956
異常....まさにその通りさ...
どういう訳か、僕の財閥には世界中の金が嫌なほど入ってくる...

【「湯水のように使う」が本当にできてしまう】
【青年は表には出さないものの、思うところがあるのだろう】
【声に元気がない】

【聞けば、社会の形がこの青年の財閥に金を与えているらしい】

...その金を僕の先祖様は、あらゆる組織に貢いだんだ...
野良犬に餌をやるようにね....

【「企業...警察...病院...軍に、小国の政府」青年は支配しているものを言う】

僕の代にはみんな餌を欲しがっているのさ...
みんな僕にすがりつく.....って何を言ってるんだ?

ごめんね、もう悩んでもどうしようも無いこと君に言っちゃって....

【急に思い出したように口調を変える】
【あまり自分の言動で雰囲気を悪くしたくないのかもしれない】

【でも、元気がないのは変わりない】
【ここで同情するもよし、先ほどのデコピンの仕返し混じりに気合を入れるもよし】
960 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/11/27(日) 00:12:54.35 ID:DAH7+/Jj0
>>959
「はぁ………ーーーホンットにそうだよ」
「散々、僕には思い詰めるなー、だの言った癖に、自分だって……人の事言えないじゃいか」
「……知んないけどさ」

嗚呼、苛立たしい原因は此処にもあったのかも知れない、人にはあーだこーだと言いながら
肝心の自分の事は解決出来ていない、自分の事となると逃避して
素直に解決を求めない、いや、求められないタイプ……ーーーまるで僕じゃないか
自身の頭に手を置き、一度かなり大きい溜め息を吐き

ズイッと気迫を思わせる程に踏みにじりより、不機嫌な顔でびしっ、と指を指し示す

「ホントに何言ってんだろうねぇ、君は」
「何を後悔している? 何を恐れている? 何を諦めている?」
「権威だの金だの難しく考えなくて良い……でもどうしても解決出来ないかもしれない、ただ」
「君が僕に言っただろう、君の死んだ知り合いの霊は、君の其の顔を見て」

「心配に思ってるかもしれませんよ?と」
「君も墓参りに来たんだろう?ならせめてーーーそう思い詰めるな、霊が信じられないなら」

「代わりに今生きている僕が、君を心配してやるから、いいね?」

ーーー恐ろしく身勝手な慰めだなぁ、そう、自分でも思う
961 :【響冥審慟】 [sage]:2011/11/27(日) 00:36:59.27 ID:XnD5XOeoo
>>960
【ビシィッ!と指差され、少女の言葉を聞く青年】
【流石に驚くが、徐々に笑ってくる】

そっか....逃げてばっかりだな....自分の事を棚に上げる...
これじゃ...こいつに顔向けできないな...

【そう言って、墓に刻まれた名前を見る】
【墓の中の人物とは別人だろうが、その名前を見ている青年の顔は笑っていた】

ありがと....いろいろと思い直せたよ...
君のお陰だ...

【彼の肩に背負っているものは想像以上に重いだろう】
【だが、今日は少し肩の荷が下りた】

【感謝してもしきれない】

【そう言うと青年は少女の方を向いて右手を差し出す】

【このタイミングでデコピンはない】
【握手の合図だろう、青年は微笑んで少女を見ていた】
962 :【雅風閃華】 @wiki [sage]:2011/11/27(日) 01:01:58.07 ID:DAH7+/Jj0
>>961
「まったく……僕が他人を慰めるなんて、慣れない事させないで欲しいね」
「それでも、僕は何もしてない、君が僕に言った事を、僕が君に言っただけさ」
「つまり君は一人で立ち上がれる力を、要素を持っていた、其れは……ーーー誇るべき事だ」

「財閥、権威、関係無く、一人の人間として君を評価するよ……ーーー僕はシオン」

「よろしく、とは言わない、ただ、君を勝手に友人に仕立てあげる、しがない旅人だ」
「勝手に覚えようが、忘れようが構わないよ」

不機嫌に目を閉じて疲れ気味な仕草を取って空を仰ぐように告げるも、すぐに向きなおり
片目を開け青年の顔を見て、薄ら笑顔を浮かべる、酷く無責任だっただろう
然かし、青年には戦う勇気が有る、力が有る
自身にはそう思うしか無いし、彼が僕でも無ければ、僕が彼でも無い

自分も前向きになればなる程、今にも膠着するジレンマを解決してる訳でも無い
寧ろ、此からも己の罪と戦わなければならない
まぁ、そんな中で、境遇や背負うものが違えど、共に戦える“戦友”が居たって良い筈だ
……ーーー嗚呼、他人と協調し合うのは酷く疲れるよ、けど

「偶には……ーーー悪くない、かな」

小さく、呟いた
963 :【雅風閃華】 [sage]:2011/11/27(日) 01:16:06.36 ID:DAH7+/Jj0
>>962
/あ、悪い、最後の部分は

差し出された手を握り返し、聞こえない様、小さく紡いだ

/に追記&変更でっ、肝心な部分抜けててスマソ
964 :【響冥審慟】 [sage]:2011/11/27(日) 01:19:15.75 ID:XnD5XOeoo
>>962
なら僕は過去、出来事、関係なく君を一人の友人として評価します...
僕は鈴音財閥現当主、鈴音響乃...

【自分の名前を口にした】
【決意を新たに、気持ちを切り替えて】


生憎、物忘れをしにくい人だから、君が僕を忘れても僕は君を忘れない....

....よろしくね。シオン

【そう言って握手した】
【この寒空に暖かい手だと思う】

【自分の事をここまで他人に言う事はほとんどない】
【決して他人との関わりを絶った訳ではないが、】
【だが、今日分かった】
【自分に正直、他人に心を許すことは】

そうだね...確かに、悪くない

【そう、呟いたのだった】
965 :【雅風閃華】 [sage]:2011/11/27(日) 01:38:48.58 ID:DAH7+/Jj0
>>964
「はぁ………そう言われると、結局僕はよろしくって言わないとならなくなるじゃないか」

「よろしく、響乃」
「さて、僕は忙しいからね……折角の挨拶を切りに」
「此で、一時に別れとしようじゃないか……ーーーもし君がまた僕の協力を必要とした時」

「そんな時に偶然会える事を祈るよ、それじゃ、互いに、道を逸れぬ様に」
「死後の霊達に祈りと加護があらん事を……ーーーAmen」

相変わらず、偏屈に少女は応えて、掌の程良き熱量を体に染み込ませて、挨拶を済ます
切りの良い所で、そろそろ互いの別れを提案する。
もう彼女にとっては語る事も無ければ、ただ彼女の道を語られた事を元に実行せんと
ひたすら強く生きるだけだ……ーーー此処が“墓場”だと言うのを思い出した様に

まるで別れ文句をキリストの祈祷の様に、手で十字架の形を作っては、そんな粋な計らいで
冗談を紡ぐ、その後酔狂に口から舌を出して他愛無く、悪戯じみた笑みを見せた
それを期に止められる事無ければ……ーーー少女は背を見せ去り往くだろう
966 :【響冥審慟】 [sage]:2011/11/27(日) 07:13:23.06 ID:XnD5XOeoo
>>965
....僕も行くかな...

【シオンが背を向け歩いて行くと響乃もその場所から立ち去ろうとする】

【今日の出会いで心の中で思うところがあるのだろう】

【帰って行く響乃の顔は笑顔だった】

【響乃の影は、夜の闇の中で溶けていった】

/絡みありがとうございましたー!
967 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/11/27(日) 12:22:54.34 ID:ls1Pj5Owo

 冬の空は高い。――それは秋の空よりも幾分か低い様に感じられただろうか。
 澄み渡った大気は冷たく張り詰めた様な雰囲気を纏っていて、陽炎を映し出す夏とはまるで違う透明感を見せる。

 其処には何も無いように見えて、しかし確かに空気が存在していて、
 空を飛ぶ鳥の姿は宙に浮いている訳でも無く、大気を切り裂いて滑っているのだろう。

「―――…ああ、そうか。虫の姿があまり見えませんしね」

 夏場には火中に飛び込まんとする勢いで飛び交う細かな虫共の姿も、今はあまり見かけない。
 耳朶を喧しく叩き続けるセミの鳴き声も、遠い忘却の彼方に置き去りにされたままである。

「さて、今日の題材は何としましょうか」

 冬と云う季節を詩に纏め上げようか、或いは既に済んでしまった題を練り直そうか…―――そんな予定を考えつつ、
 一人の詩人が小高い丘の上で青空を眺めていた。ゆったりとした印象の民族印象を身に纏い、頭には帽子を被っている。
 帽子から零れた美しい金髪が風に靡き、寒気を纏った大気の流動によって男の顔が顰められた。

 止めたままの脚を動かそうと気合を入れる序でに、背負った楽器ケースの紐を揺らして、丘の下方に広がる河原に足を向ける事にする。
968 :【雅風閃華】 [sage]:2011/11/27(日) 12:39:10.77 ID:DAH7+/Jj0
>>966
/っと、遅ばれながらこちらこそ乙と絡み感謝です!遅駄レス等申し訳無かったッ
969 :【吟遊世界】@wiki [sage]:2011/11/27(日) 13:14:33.56 ID:ls1Pj5Owo
>>967
/再募集、とか
970 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/11/27(日) 14:41:01.24 ID:Eh8+M2QX0
【街外れの荒地 (昼)】

「うーん、絶好とは言えないけど中々の散歩日和だ」(気温は寒いけど…)
【能力者が集う街からそれなりに離れた場所にある荒地にて、一人の青年がいた】
【見た目は弱弱しく、顔にはマスクを装着、背中にはレインコート入れの袋、そして手には雨傘とデジタルカメラを持っていた】
【さらに追記すると、彼の胸にはランカーズのバッジが付いている】
【何故何も無い荒地にいるのかと言う疑問もあるが、カメラの向いている先にある物もかなりの疑問を持つだろう】
【なぜなら…】

「おー、もうちょっと…シンメトリーな感じかな」
【何故なら、現在彼の上空の雲がかなりのスピードで変化を起こしているからだ】
【モクモクと入道雲のような雲が太陽を隠したかと思えば、一瞬で雲が消え去り晴天になったりと、とにかく青年のを中心に半径800mの空では、異常な光景が見られた】

「いやぁ、今日は上手く取れてるねぇ」パシャ パシャ
【体は弱いが、その気になれば街一つを壊滅させるであろう能力を持っている青年は】
【今日も平和的に、その能力を使っていた】
971 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/11/27(日) 16:36:00.26 ID:Eh8+M2QX0
>>970
再募集
972 :【絢爛舞遊】 :2011/11/27(日) 16:41:45.51 ID:fi2DgXsyo
              )
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       ゙{y、、;:...:,:.:.、;、;:.:,:.:. ._  .、)  、}
       ".¨ー=v ''‐ .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
      /i;i; '',',;;;_~υ⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′.ソ.ヽ
      ゙{y、、;:..ゞ.:,:.:.、;:.ミ.:,:.:. ._υ゚o,,'.、)  、}
      ヾ,,..;::;;;::,;,::;):;:;:; .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ
973 :【風雲雷霆】@授与スレ [sage]:2011/11/27(日) 17:16:01.02 ID:IHArT0tDO
>>970
何も無い荒野は見晴らしだけは良好で、青年が少し気を傾ければ、街のある方角から人間一人分程の『雲』がそちらに向かって来ることに気づく事が出来るだろう。
地面から僅かにしか浮いていないその雲が、自然に生じたものとは考えられず、また青年の支配下の雨雲でも無いようだ。

//いますか?
974 :【絢爛舞遊】 :2011/11/27(日) 17:19:19.61 ID:fi2DgXsyo
          /::::)(:::)(:::::::::::)(::::::^::::::::::\
      (::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::\
     /::::::::::/ノ::::::::ノ::::::::ヽ:人::::::::::ヽ:::::::::::::::)
     (::::::::::/  ):::ノ::::ノ ) ソ ヾ::::::::::::丶::::ヽ
    (:::::::::/ 彡  ノ   ノ  :: 彡:/)) ::::::::::)
   (::::::::::/彡彡彡彡彡   ミミミミミミミ :::::::::::)
   ( :::::::// ̄ ̄ ̄ ̄ヽ===/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |:::::::::)
     | =ロ   -=・=-  ‖ ‖ -=・=-   ロ===
     |:/ ‖    / /ノ  ヽ \     ‖ ヽ|ヽ     いますか?
     |/  ヽ`======/ .⌒ ` ========ノ.   ..| |
    .( 。 ・:・‘。c .(●  ●) ;”・u。*@・:、‘)ノ
   ( 。;・0”*・o; / :::::l l::: ::: \ :。・;%:・。o )
    (; 8@ ・。:// ̄ ̄ ̄ ̄\:\.”・:。;・’0.)  
   .\。・:%,: )::::|.  ̄ ̄ ̄ ̄  | ::::(: o`*:c /..
    \ ::: o :::::::::\____/  ::::::::::   /
      (ヽ  ヽ:::: _- ::::: ⌒:: :::::::: -_    ノ
       \丶\_::_:::::_:::: :::::_/::::  /
        | \ \ ::::::::::: :::::::::: ::: ::__/ |
    ̄ ̄\ 丶  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    / ̄ ̄
975 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/11/27(日) 17:32:23.04 ID:Eh8+M2QX0
>>973
「…んっ?」
【写真を確認している最中、ふと近づいてくる物体に気づく】
【地面にスレスレ浮いている小さな雲、青年が発生させた訳でも無いのですぐに自然の雲じゃ無いことが分かる】

「………?」
【青年は注意をその雲に向けつつ、首を傾げた】

/いますよ
976 :【風雲雷霆】 [sage]:2011/11/27(日) 17:41:41.30 ID:IHArT0tDO
>>975
どうやらこの雲は、特に意図があって来ている訳でも無いらしい。青年の操る気候の流れでこちらに引き寄せられていたようだ。
大分近付いて来たその雲をさらに注視してみれば、何やら雲に埋もれる様にして人がうつ伏せている様子が確認出来る。

彼、或いは彼女がこの雲の持ち主なのだろうか?

//ちょっと待たせるかもしれませんが……
977 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/11/27(日) 17:46:47.42 ID:Eh8+M2QX0
>>976
(…自分の能力でこんなに下まで雲が来た…? いやそんな例ないぞ)
【とりあえず、カメラを仕舞いつつこの雲が来た原因を考察】
【腕を組みながら唸りつつその雲をじーっと見つめ続けると】

「…あれ? 人? …もしもーし!」(何だ…もしかして能力者か?)
【何と雲の中に人らしき物が】
【これには青年は驚き、とりあえず自分の能力を解除、すぐに周りの天気は自然のままになるだろう】
【その後は雲に返事を呼びかける】

/お構いなく
978 :【絢爛舞遊】 :2011/11/27(日) 17:56:53.20 ID:fi2DgXsyo
遅い上にマグロだ、殺せ
979 :【風雲雷霆】@授与スレ [sage]:2011/11/27(日) 18:01:56.45 ID:IHArT0tDO
「あ、ん……?…??」
モファサっと、寝返りを打つと……どうやら女性だったようだ……彼女は起き上がり、寝ぼけ眼で辺りを見回す。どうもまだ様子が掴めていない様だ。肩までくらいに伸ばした髪が揺れた。
雲は彼女が手に持った鉄製の延べ煙管から出ているようだ。

「え?何?だれぇ?……ここどこさ」
980 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/11/27(日) 18:05:33.89 ID:Eh8+M2QX0
>>979
「あっ……おはようございます」
【起き上がる女性、…どうやら寝ていたようだ】
【相手の容姿と手に持っている物を見てから】

「あー…自分は風崎 トモル(ふうさき ともる)って言います、ここは…あの街からそれなりに離れた荒地です、はい」
【彼女の質問に答える青年】
【彼は時折そっぽを向いてコンコンと咳を漏らすだろう】
981 :【風雲雷霆】 [sage]:2011/11/27(日) 18:29:46.99 ID:IHArT0tDO
「うー…風崎くんか。私は村雲三雲(むらくも みくも)なんだけど……荒野?私のお家はー?」
話を聞くに、彼女は部屋で雲に乗って寝ていた所いつの間にかここにたどり着いていた、とのこと。

「不思議なこともあったもんだよ……寝起きの、一服……」
彼女はそういうと腰に括り付けた袋に煙管の皿を突っ込み、煙草を詰めると煙管を加え、パチリと『指先から放電』して火を付け、煙をくゆらせ始める

「……ふぅ。あ゛っ、ごめん。風崎くん気管支弱い?煙草駄目?」

彼女は青年の咳を自分の煙草が原因だと思ってに慌てだした。
982 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/11/27(日) 18:44:57.51 ID:Zi3jv/6v0
>>981
「…あの、良ければ家まで送りましょうか? 多分…この事態は自分のせいだと思うので」
【少し思考を行ったのち、青年は自分の能力でここまで流れたのだろうと考える】

「いえ、これは唯の軽い風邪です、煙草の煙くらいなら」(おー便利そうな能力だ)
【そう言って、青年の能力発動、目に見えないぐらいの規模の小さな竜巻を自分に収める感じに発生】
【この竜巻で天然のエアーカーテンの役割をしていて、煙が青年の近くまで来ると突然上に向かうだろう】

/IDが変わってますが気にしないでください。
983 :【風雲雷霆】 [sage]:2011/11/27(日) 19:01:38.01 ID:IHArT0tDO
>>982
「んー?良いよぅ良いよぅわざわざ……君のせいなの?っと、おお」
彼女は雲の上であぐらをかいて、青年の起こした現象を物珍しく眺めている。
(便利そうな能力だなぁ……喫煙所いらずかぁ)

「そういえば、どうして風崎くんはこんな場所にいるのさ?アレか?しゅぎょー?」
ふにゃふにゃ笑いながら煙をくゆらす彼女は、所謂『駄目な大人の女性』らしく、聞けば今日も寝て起きたらこんな時間だったらしく、特に今後の予定も無いそうだ。
984 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/11/27(日) 19:07:19.19 ID:Zi3jv/6v0
>>983
「ええ…多分自分がここらへんの気候を弄ったから流れ着いたのかと」
【苦笑いをしつつ、頬を掻きながら理由を説明、…マスクをしているが絶対そうしてると確信できるだろう】

「今日は天気が良かったので、良い写真を撮ろうと何も無い荒地で空の撮影をしてたんです、たまにここで修行もしますけど」
【青年は自分のいる理由を説明しながら先ほどしまったカメラをチラリと見せる】
【何も無い荒地だからこそ、青年は全力で自主練習ができる】
【もっとも、最近はある理由で利用する機会が減ってしまったが】
985 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/27(日) 19:22:08.25 ID:IHArT0tDO
>>984
「へぇー!天候を?すっごいじゃん!」
チ、チ、チ、と雲の一部が放電し、それを推進力に彼女と雲は青年の方に向かっていく。

みせてみせて、とデジカメを覗き込む為に無邪気に接近していく彼女のパーソナルゾーンはかなり狭いらしく、青年の許す限りかなり近くまで寄っていくだろう。
煙草を吸うのを止めて、ポンと火皿の灰を落とす程度には、気遣いは出来るようだ。
「はぁー。私みたいな木っ端能力とは桁が違うよ。この雲とか雨の様子とか全部能力なの?」
986 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/11/27(日) 19:28:43.38 ID:Zi3jv/6v0
>>985
「えっええ…まぁ、うわっぷ!?」
【こっそりとそう言ったと思えば、青年は突然近づいてくる彼女に驚く】

【結局青年は彼女の望む限り、近づくのを許してしまう】
【そして写真は、ドーナツのように真ん中にポッカリと空いた雲や、太陽を挟むように巨大な入道雲がシンメトリーで並ぶ写真】
【果てには、夜の写真で満月をバックに粉雪が降っている廃墟の写真まである、つい最近の写真のようだ】

「はっはい…雲とか雨は全部誘発させています、というかカメラ貸しますから離れて…」
【パキパキと青年は質問に答えつつ、カメラを彼女に預けて遠ざかるだろう】
987 :【風雲雷霆】 [sage]:2011/11/27(日) 19:44:45.95 ID:IHArT0tDO
>>986
「おー……おおー、すげー。やべー」
一方デジカメを渡された女性は、デジカメに納められた数々の幻想的な情景に、乏しい語彙と共に目を丸くしている。それは掛け値無しの賞賛と驚嘆。
「私も雲を使うけど、雪雲とか雨雲とかはうまく作れないからなぁ……」
代わりに乗れる雲は作れるけどっ、と笑顔で言ったが、果たしてそれは雲なのか。
因みに触るとふわっともちっとなんとも言えない触り心地である。

「あ、ショック。逃げられたー……にひひ。なんで逃げるのかなー?」
特にショックを受けたような素振りも無くそう言うと、悪い笑みを浮かべ、パチチ、と雲を更に操り青年に向かって近付いていく。その表情は、オモチャを見つけた猫にも似ていた。
988 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/11/27(日) 19:53:32.54 ID:Zi3jv/6v0
>>987
「最近そういうの作るのが楽しくなってきまして」
【この趣味のきっかけは少し前の夜、冗談で小雨を降らしたら雪になってしまって、その光景があまりにも綺麗だったからなのだ】

「筋斗雲って奴ですね! 架空の物なんて作れませんし凄いですよ! 自分の力だけで空を飛べるんでしょっ!」
【青年は雲だとか雲じゃないだとかなど気にはせず、素直に感動する】
【もっとも、触るまでは行かない、何故なら…】

「あーいやー、ほらっ、自分風邪ですから移ると悪いかなぁーって、何で近づくんですか!?」
【顔をあさっての方向に向け言い訳じみた理由を言う、実際青年の風邪は常人なら移らない軽い風邪なので本当に言い訳なのだが】
【向かってくる彼女に向かって風速3程の風を発生、歩くのには問題無いが、雲に乗っているならどうなるだろうか】
【そして青年は、その風に向かってよたよたと歩くような速さで走る】
989 :【風雲雷霆】 [sage]:2011/11/27(日) 20:09:59.77 ID:IHArT0tDO
「良い趣味じゃん。応援するぜー?」
確かに彼女にもそんな力があるなら、きっと時間を忘れて天候を弄くるだろう。
そして彼女は青年はきっとそんなことばかりやっているから風邪を引いているのだろうと勝手に納得した。
「ふっふー。そうか、凄いか。近くに寄って触っても良いんだぜー?心が清らかじゃないと触れないけどっ。嘘だけどっ」
風に押されてまんじりとも進めていない状態で応える彼女の目がキラリ。さらに推進力を上げる……どうやらそれが限界らしいが、まだじわじわと近付いてくる。

「逃げれば追う。これ狩人の本能ね!別に私は狩人じゃないけどねー」
更に煙管を加えて一服。、煙の代わりに現れた紐状の雲を手に携え、ブンブン振り回し始める。
990 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/11/27(日) 20:18:15.95 ID:Zi3jv/6v0
>>989
「ありがとうございます! なら止めて! そんな物振り回すの!」
【趣味についてもキントウンについても礼を言いつつ、悲痛な叫びをあげる】
【結局向かい風に走ったのは数秒だけ、すぐに振り返り彼女の姿を見る】

「はぁ…はぁ…、何か変な事しないでくださいよ…? さもなければ、少し大変な目に会わせますよ…コホンッコホンッ」
【風力3の風を止め、早歩きで後ずさりとしながらそう言う】
【大変な目とは一体何なのか、ヒントは…青年は今、彼女が乗っている雲の下を見ている事だ】
991 :【風雲雷霆】 [sage]:2011/11/27(日) 20:28:58.93 ID:IHArT0tDO
>>990
「む、ごめん。風邪っぴきだったね。」
すこし遊びすぎたかな?と反省している。振り回すのを止めた紐状の雲がだらしなく地面に垂れた。

「何々?例えばどんなことされると思ったんだい?お姉さんに教えてくんない?」
しかしにひひ、と笑いながら青年をからかうのを止めない辺り、どれだけ反省しているものかは怪しいものだ。

当然というかなんというか、青年の視線の持つわけにも、「大変な目」の事も気付いていなさそうだ。
992 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/11/27(日) 20:40:15.66 ID:Zi3jv/6v0
>>991
「はぁ…ふぅ、まぁ風邪なんて毎日引いてますから大丈夫ですよ」
【やれやれと言う感じに息を整えつつ肩を落とす青年】

「…何をって…休題…この話はもう休題です! さもなければ…『高度800m空の旅のチケット』を渡します!、…結構寒いですよ」
【ついに怒ったのか、青年は頭から蒸気が噴出す勢いで休題を要請した後】
【青年の背後に竜巻が発生する、半径一m、高さは…はるかかなたの天にまで届いており、威力は、轟々と唸っている為体験しなくてもよく分かるであろう】
【青年の思い切った威嚇行為、迫力満点である】
993 :【風雲雷霆】 [sage]:2011/11/27(日) 20:55:20.85 ID:IHArT0tDO
「ふふっ、風崎君は何を考えてたのかにー……怖い怖い。わかりましたっ。この話は終わりですー」

ちぇー、と悪びれもせずに彼女は応える。寒いのはやだもんね、だそうだ。

「はえー……しっかしこんなことも出来るのか。そういえば、竜巻も気候だもんね」
ゴウゴウと音を立てる大迫力の竜巻を眺める。何を思ったか、迫力満点の青年を未だに持っていたデジカメで激写してみる。

「格好いい風崎君の完成だー」
994 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/11/27(日) 21:01:37.81 ID:Zi3jv/6v0
>>993
「もう…能力使うだけでも体力使うんですよ…てこらぁ!」
【ぜぇぜぇと肩で息をしつつ弱弱しく訴える】
【しかしまだ能力を使わないといけないようで】

「カメラ返して! …! はぁ…はぁ…」(最悪、カメラを壊そう…)
【後ろの竜巻を消して、今度は彼女の上に鉛色の雲を発生】
【見るからに雷雲、今にも放電しそうな程その雲はビリビリと静電気を生じている】
【青年は顔色を悪くしながら、よろよろとカメラの元へ歩く】
995 :【風雲雷霆】 [sage]:2011/11/27(日) 21:10:25.09 ID:IHArT0tDO
「えー?格好いいのに。はい」
よろよろ近付いてくる青年にすんなりデジカメを返すと、自分が乗っている雲の体積を煙管を使って足す。
更に形を若干横長にして青年の為のスペースを作る。
「私の雲は座り心地いいぞー?抜群だぜー?だからビリビリは勘弁して、ね?」
見るからに疲れている青年に対する、彼女なりの気遣いであった。こんな体力を使わせる原因も彼女なのだが

ポンポンと、自分の横のスペースを叩く。座れ、という合図なのだろう。

「しかしあれだね。持久力つけないと、長い間趣味が楽しめなさそうだね」
996 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/11/27(日) 21:27:00.45 ID:Zi3jv/6v0
>>995
「………!! っ…」
【虚ろになってくる青年はカメラを受け取るのと同時に、急に体をビクンッと震わせる】
【その後、すぐに走って彼女から遠ざかり、勢いに任せて両手と膝を着いたかと思いきや】

「おぇぇぇえぇぇぇ……ごほっ!ごほっ!」
【彼女に背を向けつつ、吐いた、マスクやカメラを投げ捨てつつ】
【青年にとってこの能力とは、『走る』や『歩く』と言った行動と類似している】
【ゆっくりと体を慣らすように、弱めの威力や、集中して気候を操れば体に負担は掛からないが、
急に『走ったり』、長時間動き続けるのは、体の弱い青年には辛いものがあるのだろう】
【今回は、長時間運動した後、急に走ったと言う感じだ】

「はぁ…ひゅぅ…すいません…ここで…しばらく休憩しときます…」
【荒い息にまぎれつつ、青年は嘔吐物…よく見れば流動食に似た物だった物を土で覆い隠しつつそう言った】
997 :【風雲雷霆】 [sage]:2011/11/27(日) 21:36:13.47 ID:IHArT0tDO
>>996
「ばっか言うなよ。私のせいでそんなんなった奴をこんな場所にほっとけないって」
からかっていただけだったが、ここまで体調を崩されては流石に夢見が悪い。自業自得に良心の呵責、なけなしの良識で彼女は動く。

「病院に連れてく。かかりつけがあるなら言って。無きゃ街の総合にぶちこむ」

有無を言わさず、といった動作で青年に近付く。先程のふざけた問答無用さとも違う。
ただ言えるのは彼女が自分本意で強引な性格だということぐらいだ
998 :【魔嵐霊帝】 [sage saga]:2011/11/27(日) 21:43:48.73 ID:Zi3jv/6v0
>>997
「えっ、いや大丈夫ですよ、少し休憩すればすぐ元気になりますから…」
【ハンカチで丁寧に口の周りを拭き取ってからマスクとカメラを回収】

「いやぁ、これ生まれつきなんですよ、自分体が弱いんで」
【マスクを改めて付け直しながら、自分の事情を説明】
【相手に向いて体育座りをしたので、ここに残るつもりなのだろう】
999 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/11/27(日) 21:46:25.36 ID:e/BqLOdSo
次っす

厨二能力授けるからそれ使って闘え
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1322397918/
1000 :【風雲雷霆】 [sage]:2011/11/27(日) 21:54:14.85 ID:IHArT0tDO
「……本当に?嘘ついてない?大丈夫?」
若干疑わしげにみつめるが、一応信じることにしたようだ。彼女は自分が使っていたストールを青年の方に放り投げる。
「寒くしたら駄目だぜ?ほんっとごめんね?」
普段なら紐状の雲で括り付けてでも病院にぶちこむのだろうが、事情を説明され、尚且つ負い目があれば従わざるを得ない。
(抵抗されたら余計体調悪くなりそうだし、でもしかしこのまま帰るのか私?いやしかし……)

彼女はそのまま数度ふらふらと雲を揺らすと後ろ髪を引かれるようによろよろゆっくり帰って行った。何度も何度もそちらを振り返って見ていたようだ。

//ごめんなさい。ここで閉めて大丈夫ですか?
1001 :1001 :Over 1000 Thread

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
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  | |@_,.--、_,>    このレスを見たら10秒以内に次スレを建てないと死にます。
  ヽヽ___ノ    次スレを10秒以内に建てても死にます。

パー速@VIPService
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厨二能力授けるからそれ使って闘え @ 2011/11/27(日) 21:45:23.98 ID:e/BqLOdSo
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男「最近、人間関係がうまくいってない」 @ 2011/11/27(日) 21:30:57.30 ID:8GbyV3EQo
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厨二的な能力やるからそれ使って乱舞(おど)れ @ 2011/11/27(日) 21:08:51.32 ID:TWrtegDAO
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平沢唯獄中記 @ 2011/11/27(日) 20:38:53.32 ID:x3n909We0
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女「ガフッガフッガフッ」 @ 2011/11/27(日) 20:19:20.92 ID:TreqFcAAO
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