372: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/17(月) 23:24:18.80 ID:bASNl0Z+O
  
 機械的な作りで、一目で義肢とわかる。 
 装着者自身の肌と同じ様にしか見えない星?製とは全く異なる作りだ。 
  
 「……何が言いたいの、紅くん?」 
373: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/17(月) 23:24:45.01 ID:bASNl0Z+O
 真九郎の背中越しに顔を覗かせた切彦が口をはさむ。 
 瞼が眠たそうに半開きになっており、真九郎の背中に圧し掛かるようにして立っている。 
 ちなみに本人は胸を押し付けているつもりだが、真九郎は全く気付いていない。 
  
 「……あんまり紅くんに近づかないでくれる? アンタが全身に仕込んでる刃物が刺さったら《九鳳院》と《崩月》が黙ってないわよ?」 
374: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/17(月) 23:27:00.81 ID:bASNl0Z+O
 今回はここまで。 
 ようやく前座が終わったので、ここから動き始めます。 
 長らくお待たせしてすみません。 
 もう少しペースあげていければと思います。 
 それと星?→星噛です 
375:名無しNIPPER[sage]
2017/04/17(月) 23:55:42.45 ID:uWT2M53No
 乙です 
376:名無しNIPPER[sage]
2017/04/17(月) 23:59:39.34 ID:SfwPMqH6O
 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 
 乙乙です 
377: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/20(木) 17:51:17.94 ID:v4+DVNQXO
 ===== 
  
  
 「おはようございます、ジュウ様」 
  
378: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/20(木) 17:51:43.66 ID:v4+DVNQXO
 「ジュウ様、円から伝言を与っています」 
  
 無言のままの通学路が続き、もうすぐ学校に着くというところで、雨が唐突に口を開いた。 
 電波ではなく伝言が飛び出してきたことに少し驚きつつ、ジュウは耳を傾ける。 
  
379: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/20(木) 17:52:11.20 ID:v4+DVNQXO
  
  
 放課後となり、ジュウはさっさと帰り支度を進めていた。 
 雨はいつも通りの補習授業であり、ジュウはもちろん部活動には所属していない。 
 基本的にジュウは暇を持て余しているが、ここ最近のように予定が次々に入ってくるのは自分のペースを崩されるようで疲れる。 
380: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/20(木) 17:52:37.71 ID:v4+DVNQXO
  
 「円堂さんからは『気絶させてでも連れて来い』と言われてるからね。頼むからおとなしく着いてきてくれ」 
  
 さすがにこの格好は寒いしね、と身を震わせる伊吹に対し、ジュウは早々に抵抗をあきらめた。 
 伊吹の強さはジュウ自身が誰よりも知っている。 
381: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/20(木) 17:53:03.75 ID:v4+DVNQXO
 円は自他ともに認める男嫌いであり、円曰く、ブロッコリーと同列らしいからだ。 
  
 「それで、なんの用だ?」 
  
 その疑問を、ジュウは最後まで言い切ることができなかった。 
382: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/20(木) 17:53:37.82 ID:v4+DVNQXO
 打撃の一つ一つが重く、それ以上に鋭い。 
 ジュウほどの打たれ強さがなければ、とうに昏倒しているだろう。 
 ジュウは自分のスタミナに自信を持っていた。 
 そして、その時が来た。 
  
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