美玲「To give you」ありす「Answer」
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6: ◆S6NKsUHavA[saga]
2017/05/30(火) 23:49:40.59 ID:McTk8PE80
「お、なんの話しとるん? 武器とか、物騒やね」
「あら、周子はん」

 上からかけられた声に二人が顔を向けると、そこには紗枝と同郷のアイドルである塩見周子がいた。手には空のグラスを持っており、どうやらドリンクバーにおかわりをしに行く途中らしい。

以下略 AAS



7: ◆S6NKsUHavA[saga]
2017/05/30(火) 23:51:14.95 ID:McTk8PE80
*****

「うーん……もっとクールに……大人っぽい感じ……」

 ソファに座ってタブレットにダウンロードしたファッション雑誌のページをめくりながら、橘ありすはブツブツと独り言を呟いた。今をときめくクールアイドルを特集したページには、同じ事務所の渋谷凛や速水奏もピックアップされている。彼女の理想を体現するかのようなその姿に尊敬とも嫉妬ともつかない熱視線を注ぎながら、ありすは掲載されているインタビューまで含めて隅々まで目をこらした。
以下略 AAS



8: ◆S6NKsUHavA[saga]
2017/05/30(火) 23:52:26.37 ID:McTk8PE80
「はじめまして、だな! ウチは早坂美玲だ! よろしくなッ!」
「は、はじめまして、早坂さん。橘ありすです。よろしくおねがいします……?」

 勢いに押されて挨拶したものの、彼女が唐突に来た理由が分からず語尾が曖昧になるありす。頭の中を検索し、彼女の情報を引っ張り出す。確か、インディヴィジュアルズというユニットのリーダーをしている個性派アイドルだ。パンキッシュな衣装に爪や角といった獣のような装飾を施したスタイルは唯一無二で、初のライブでも『嵐がやってきた』と評されるほど話題になっていた。
 そんな彼女が、何故ここに?
以下略 AAS



9: ◆S6NKsUHavA[saga]
2017/05/30(火) 23:53:20.80 ID:McTk8PE80
 話のつながりが見えないありすは、困惑の声とともに目を白黒させる。

「ど、どうしてさっきまでの話の流れからそうなるんですか!? それに、さっきも言いましたけど、初対面でそんな」
「ダメかッ!?」
「だ、ダメって言うか、その、そう言う問題じゃ……」
以下略 AAS



10: ◆S6NKsUHavA[saga]
2017/05/30(火) 23:54:35.54 ID:McTk8PE80
「ウチは、アリスにコンプレックスを克服してくれとは言わない。ただ、ウチと……ウチやコウメと一緒にこの歌を歌って欲しい。そして歌ってるときだけでも良いから、ウチらのことを信じて欲しいんだ」
「信じるって……」
「ウチらは、アリスを子供っぽい名前だなんて思わない。カッコイイ名前だって思ってる。誰にも負けない、個性的な名前だ」

 美玲の隣で、小梅もこくりと頷く。その表情に、欺瞞は一つも見られない。
以下略 AAS



11: ◆S6NKsUHavA[saga]
2017/05/30(火) 23:55:48.58 ID:McTk8PE80
ありがとうございました。
目を閉じれば、今もあの時の光景が蘇るようです。LVだったけど。
円盤はよ。


12:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 14:12:29.89 ID:wywYxUoFO
めちゃめちゃ乙!グッとくる良いSSでした
石川公演もほんとに良かった


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