モバP「Hs-宇宙人」
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1: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:30:02.32 ID:7zKxpJxVo
星輝子誕生日記念SSです

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2: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:31:17.17 ID:7zKxpJxVo
 公園で初めて会ったとき、彼女のことをどう思ったんだったか。

「キノコー、キノコー、ボッチノコー♪」

 小柄な体とスラリと伸びた銀髪と色白で世の女性が羨むであろう肌、灰色の瞳。そして両手にはキノコ。そう、キノコ。まるで小説か漫画に出てくるような少女がそこにいた。
以下略 AAS



3: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:32:37.16 ID:7zKxpJxVo
「あれから結構経つんだよなぁ」

 営業先から事務所に戻る途中、ふと輝子とのファーストコンタクトを果たした公園を通りかかる。三時のおやつ前だからか子供たちの遊ぶ声も聞こえず静けさの中で鳥のさえずりが聞こえるだけ。輝子はここをボッチによるボッチのための公園、と言っていたがなる程確かに静かに物思いにふけるにはいい場所かも知れない。アホ毛のキュートな熊本娘にここを教えてあげてもいいかもな。きっと週一で日向ぼっこをするだろう。言うほどジメジメした場所でもないし。

「今あいつがここに来ても、同じ事を言うのかな」
以下略 AAS



4: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:33:15.70 ID:7zKxpJxVo

『昨日は輝子ちゃんと一緒にお洒落なカフェに! 輝子ちゃん、ちょっと緊張気味?』

 どうやら愛梨に連れられてカフェに行っていたようだ。自撮りを笑顔であげる愛梨に対して、本来自分がいた場所とは違う環境に身を置かれたせいで写真の中の輝子は目をグルグルとさせてありありと焦りが伝わって来る。これを『ちょっと』で済ませてしまう愛梨も中々大物だな。ヤケを起こしてヒャッハーしださないか少々心配だけど、まぁ愛梨がいるなら大丈夫だろう。
しかし……少なくともアイドルになる前の輝子なら、このような所謂リア充の巣窟であるカフェになんて行くことがなかっただろうに。
以下略 AAS



5: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:34:34.58 ID:7zKxpJxVo
「うーっす、ただ今戻りましたー」

「あっ……おかえり、親友」

「おう、ただいま」
以下略 AAS



6: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:35:26.00 ID:7zKxpJxVo
「! どうして分かったんだ……? まさか、サイキック?」

「サイキックですって!?」

「いや、愛梨のTwitterで昨日輝子とカフェに行ったって言っていたからさ」
以下略 AAS



7: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:36:08.88 ID:7zKxpJxVo
「良いのか? 放っておいて」

「あー、うん。良いんじゃない?」

 自らを透明人間だと思い込んでいる美少女が部屋を出て行くまで俺と輝子は踊り狂う彼女を観察していた。
以下略 AAS



8: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:37:32.38 ID:7zKxpJxVo
「でも……私も、自分の誕生日を忘れていたから、あいこだよ」

「えっ?」

「今まで親以外に祝ってもらうことがあまりなかったから……フヒッ」
以下略 AAS



9: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:38:30.31 ID:7zKxpJxVo
「輝子のバースデーパーティーだよ。6日は皆で輝子を祝うんだ。これまで祝ってもらえなかったのなら、その分祝ってやる。だから……えーと」

 言葉が続かない。言いたいことはわかっているのに、俺もこういうのには慣れていないだけにしどろもどろになってしまう。そんな俺がおかしかったのか、

「それは楽しみだぞ、親友」
以下略 AAS



10: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:40:26.05 ID:7zKxpJxVo
「輝子ちゃんのバースデーパーティーですかぁ、ふふっ。楽しみですね」

「ひょっ!? ま、まゆ? いたのか」

「うふふっ。ずっと見ていましたよ。仲良さそうなので邪魔しちゃ悪いと思って机の下に隠れていました」
以下略 AAS



11: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:41:41.70 ID:7zKxpJxVo
「輝子ちゃんのお誕生日会だなんて、素敵ですね。まゆ、頑張ってお料理つくりますよ」

「もりくぼも微力ではありますが協力したいんですけど……いらないからそのへん走ってろって言われたらその辺走りますので……。あと美玲さんにも声をかけておきます」

「いや、言わないって。でも嬉しいな、事務所のみんなにも祝って貰えたら輝子も喜ぶだろうし」
以下略 AAS



12: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:42:36.06 ID:7zKxpJxVo
 それから俺たちは輝子の誕生日パーティーの準備に取り掛かった。

「お誕生日会ですか!! これは気合入れていきましょうね!!!!」

「ケーキなら私の得意分野ですねー! よーし、腕によりをかけて作っちゃいますよー。当日お仕事で行けませんから、気持ちはたくさん込めますね!」
以下略 AAS



13: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:43:17.30 ID:7zKxpJxVo
 パンッ!!

「わっ!!」

「「ハッピーバースディ!! おめでとう輝子ちゃん!!」」
以下略 AAS



14: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:45:45.65 ID:7zKxpJxVo
「今日は楽しかったな、親友……生まれてから、一番楽しい誕生日だった」

「そっか。喜んでくれたのなら何よりだ」

 楽しむだけ楽しんで、大声でヒャッハーして沢山のプレゼントを貰って。輝子にとっての最高のパーティーも終わり、俺たちは夜の道を歩いていた。寮にすぐに戻ることも出来たけど、輝子の興奮は冷め切らないようで歩こうと誘われのだ。俺の隣を歩く輝子は上機嫌で今にも鼻歌を歌いそうでいた。
以下略 AAS



15: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:46:32.47 ID:7zKxpJxVo
「また来年も、あるのかな……?」

「また来年もあるさ。今年よりも、多くの仲間が祝ってくれるよ」

「それは、楽しみだ……フヒッ」
以下略 AAS



16: ◆XUWJiU1Fxs
2017/06/06(火) 00:47:41.25 ID:7zKxpJxVo
以上になります。元ネタというかイメージはOs-宇宙人。輝子と彼女を応援するすべての方々に祝福があらんことを。失礼いたします。


17:名無しNIPPER[sage]
2017/06/06(火) 11:25:32.71 ID:slNKeOcro
会話できない、バイト出来ない、空見上げる
良かったよ乙


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