モバP「Hs-宇宙人」
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4: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:33:15.70 ID:7zKxpJxVo

『昨日は輝子ちゃんと一緒にお洒落なカフェに! 輝子ちゃん、ちょっと緊張気味?』

 どうやら愛梨に連れられてカフェに行っていたようだ。自撮りを笑顔であげる愛梨に対して、本来自分がいた場所とは違う環境に身を置かれたせいで写真の中の輝子は目をグルグルとさせてありありと焦りが伝わって来る。これを『ちょっと』で済ませてしまう愛梨も中々大物だな。ヤケを起こしてヒャッハーしださないか少々心配だけど、まぁ愛梨がいるなら大丈夫だろう。
しかし……少なくともアイドルになる前の輝子なら、このような所謂リア充の巣窟であるカフェになんて行くことがなかっただろうに。
以下略 AAS



5: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:34:34.58 ID:7zKxpJxVo
「うーっす、ただ今戻りましたー」

「あっ……おかえり、親友」

「おう、ただいま」
以下略 AAS



6: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:35:26.00 ID:7zKxpJxVo
「! どうして分かったんだ……? まさか、サイキック?」

「サイキックですって!?」

「いや、愛梨のTwitterで昨日輝子とカフェに行ったって言っていたからさ」
以下略 AAS



7: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:36:08.88 ID:7zKxpJxVo
「良いのか? 放っておいて」

「あー、うん。良いんじゃない?」

 自らを透明人間だと思い込んでいる美少女が部屋を出て行くまで俺と輝子は踊り狂う彼女を観察していた。
以下略 AAS



8: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:37:32.38 ID:7zKxpJxVo
「でも……私も、自分の誕生日を忘れていたから、あいこだよ」

「えっ?」

「今まで親以外に祝ってもらうことがあまりなかったから……フヒッ」
以下略 AAS



9: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:38:30.31 ID:7zKxpJxVo
「輝子のバースデーパーティーだよ。6日は皆で輝子を祝うんだ。これまで祝ってもらえなかったのなら、その分祝ってやる。だから……えーと」

 言葉が続かない。言いたいことはわかっているのに、俺もこういうのには慣れていないだけにしどろもどろになってしまう。そんな俺がおかしかったのか、

「それは楽しみだぞ、親友」
以下略 AAS



10: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:40:26.05 ID:7zKxpJxVo
「輝子ちゃんのバースデーパーティーですかぁ、ふふっ。楽しみですね」

「ひょっ!? ま、まゆ? いたのか」

「うふふっ。ずっと見ていましたよ。仲良さそうなので邪魔しちゃ悪いと思って机の下に隠れていました」
以下略 AAS



11: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:41:41.70 ID:7zKxpJxVo
「輝子ちゃんのお誕生日会だなんて、素敵ですね。まゆ、頑張ってお料理つくりますよ」

「もりくぼも微力ではありますが協力したいんですけど……いらないからそのへん走ってろって言われたらその辺走りますので……。あと美玲さんにも声をかけておきます」

「いや、言わないって。でも嬉しいな、事務所のみんなにも祝って貰えたら輝子も喜ぶだろうし」
以下略 AAS



12: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:42:36.06 ID:7zKxpJxVo
 それから俺たちは輝子の誕生日パーティーの準備に取り掛かった。

「お誕生日会ですか!! これは気合入れていきましょうね!!!!」

「ケーキなら私の得意分野ですねー! よーし、腕によりをかけて作っちゃいますよー。当日お仕事で行けませんから、気持ちはたくさん込めますね!」
以下略 AAS



13: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:43:17.30 ID:7zKxpJxVo
 パンッ!!

「わっ!!」

「「ハッピーバースディ!! おめでとう輝子ちゃん!!」」
以下略 AAS



14: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2017/06/06(火) 00:45:45.65 ID:7zKxpJxVo
「今日は楽しかったな、親友……生まれてから、一番楽しい誕生日だった」

「そっか。喜んでくれたのなら何よりだ」

 楽しむだけ楽しんで、大声でヒャッハーして沢山のプレゼントを貰って。輝子にとっての最高のパーティーも終わり、俺たちは夜の道を歩いていた。寮にすぐに戻ることも出来たけど、輝子の興奮は冷め切らないようで歩こうと誘われのだ。俺の隣を歩く輝子は上機嫌で今にも鼻歌を歌いそうでいた。
以下略 AAS



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