269:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 04:24:24.07 ID:smyUCZOA0
  
  
 果南「もしも、こうだったら……」 
  
 千歌「そこには、Aqoursはなくて。皆の『もしもの夢』だけが叶ってた」 
  
 果南「そこから、どうしてここまで……」 
  
  
 私は、どうしてここまで進んで来れたんだろう。 
  
 どうして、今ここにいるんだろう。「9人」という奇跡を、諦めずにいられるんだろう。 
  
  
 千歌「……」 
  
 果南「……」 
  
  
 静かな時間が部屋に流れる。 
  
 不意に、どこからか音が聞こえてきた。 
  
 ぽろぽろと、零れるような音だった。 
  
  
 果南「……この音」 
  
  
 千歌「……梨子ちゃん」 
  
  
 梨子ちゃんが、ピアノを弾いていた。 
  
 千歌「最初も、そうだった。梨子ちゃんのピアノを聞いて、思い出したんだ」 
  
 千歌「そこからまた、私は走り出したんだ。梨子ちゃんに会って、曜ちゃんに会って、そして――」 
  
  
 途端に、全部を伝えたくなった。 
  
  
 ねえ果南ちゃん。 
  
 私ね、こんな素敵な仲間に出会って、素敵な言葉をもらって、それで今、ここにいるんだよ。 
  
  
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