21:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 20:47:07.43 ID:+eTeNEs7O
ついでに自分の頼むものも買ってきてほしい。そっちの会計もこちらで持つから、と伝えた。
「太っ腹だな。まあ全然行くけど、ちょっと遅くなるスよ?」
やむを得ないだろう。
彼の姿を見送ってから仕事に戻った。
残る作業中も響く音と瞬きは断続的に続き、なんとも気の毒なことをしてくるものだよと恨めしく思った。
一時間と少しの間続いた花火大会は、最後に空一面を白く照らすような超大型の菊を咲かせてその最後を飾った。
集まっていた人込みはばらばらと解け始める。時を同じくしたそのタイミングで、あとは夜勤組に任せて問題ないだろうと思えるひと段落がついた。
「クソ疲れた」
「花火見えねえし」
「音うるっせーし」
「マジねーわ。なんでカップルが腕組んでタコ焼き食ってんの見ながら土嚢運んでんの俺。意味わかんなくね」
「わざわざ見なかったらいーのに。……とりまおつにゃーん☆」
集めた残業上がりのみんなはなんとも荒んだ声だった。苦笑しながら労う。
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