喜多見柚「アタシにとっての奇蹟」
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27: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:29:08.05 ID:WtWlSgcZ0

 目の前にいた5歳くらいの子が、お姉ちゃんも一緒に歌おうって声をかけてくる。これはもう逃げられなかった。しぶしぶと、合唱団のグループに加わって、お姉さんから楽譜を渡される。面倒なことは嫌だよーって気持ちが浮かんでは消える。


 周りのみんなは、そんなに緊張してないのか、それとも幼すぎるのか、こんな状況を全然気にしてなくて、むしろ嬉しそうに見えた。そんなヒトたちを見ていると、さっきまであんなに羨ましかったクリスマスの空気に浸かってみると、なんだか暖かい。


 アタシだけ意地張ってバカみたいだ。もしかしたらお兄サンはそう言いたかったのかも。


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